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第390話:スィリー・カンバセーション(戯言遣い) 作:◆fg7nWwVgUc from the aspect of ULPEN ざく ざく ざく… 森の中に、ただひたすら自らの足音のみがこだまする。 それは心地のいい音だった。 風で葉の揺れる音も帝都の我が家を思わせて心をおちつかせる。 妻の眠るあの小屋を。 いったん草原へ抜けたのだが、暫く歩いてから引き返して正解だった。 また、見晴しの良い草原では、片目を失った視界は酷く不安でもあった。 ここにはそれがない。 どれほど歩いたのだろう。30分、あるいは1時間か。 (無心のあまりに時の概念すら忘れたか) 唇を歪ませて苦笑しつつ、彼、ウルペンは胸中でそうつぶやいた。 が、ふと気付いて笑みを消す。 長く仮面で表情を覆ううちに付いてしまった癖だった。 一人で歩きながら唐突に笑みを浮かべる男など気味の悪いものでしかないだろう。 見ている者は居ないはずだ。少なくとも彼の気付いてるなかでは。 それでも直した方がいいに変わりない。 しかし彼は気付いていなかった。 彼が見当違いな方向へ進んでいる事も。 左目を失い左腕の焼けおちた体は、酷くバランス感覚にかけており、まっすぐに歩く事は困難だ。 知らぬ間に蛇行し、同じ場所を彷徨っていても不思議は無い。 勿論いく場所に目的があったわけではない。が、それでも現在地を見失う事はリスクになりうる。 しかし彼は気付いていなかった。 森も、極限を超えた心身も、驚くほどに平穏だ。 しかし彼は気付いていなかった。 変化はいつもこともなげに訪れる。 from the aspect of MONKEY TALK ざざぁぁぁ! 「っ!!」 本日二度目の落下感。こんなものは一日に一回で十分だ。 一日一回落下感。なんだか標語みたいで語呂が良い。 …いや、普通は一回もないのか? 「て、そんなことよりも… ドクロちゃん!!」 眼前に迫ってくる地面を後目にぼくは腕の中の少女を抱き寄せた。 目をつぶって衝撃に耐える。ついでに舌を噛まないように。生物として当然の防御反応だろう。 ずざぁぁああああん ゆっくりと目を開ける。よし。特に怪我をした様子はない。 「ふわあーん ひははんひゃっはよー(舌噛んじゃったよー)」 なんだかものすごい涙目だ。砂埃でも目に入ったか? 「………」 まあこの娘にそんな事期待するのは無駄だよなぁ。 しみじみと感心して辺りを見回す。 あの銀髪が追ってこないとも限らないし、今の大音響で他の参加者に気付かれないとも限らない。 上方の気配を伺ってから、前方に視線を延ばす。 そこにあったのは…黒い影。 最初ぼくはそれを怪物だと思った。 なんだか酷い違和感がある。 なぜだか凄い危機感がある。 いや、よく見ればそれは知っている人物だった。 小屋にやってきて、娘を探していたあの男。 女の子を殺した、と言っていた。危険人物と見て良いだろう。 そして違和感、その理由は――すぐに分かった。男には左腕が無い。 たった一つそれだけが彼のシルエットに怪物じみた印象を付加していた。 でも、本当に――それだけなのか? ぼくの脳が危険信号を送る。 「ドクロちゃん! 逃げるんだ!」 これもまた、本日二度目。 しかし当のドクロちゃんは目をこすっていて何も気付いていない。 「ドクロちゃん、といったか」 黒尽くめの声。肌が泡立ち、皮膚が戦慄する。 その言葉に反応したのはドクロちゃん。 「そうだよ。おにいちゃんの名前は?」 小首を傾げる仕草には危機感というものが全くない。 先ほど傷つけられたというのに忘れてしまったのか。 何故――気付かないんだ。 このぼくが、こんなに恐怖していると言うのに。 あの娘は、あんな目にあったというのに。 何故――この恐怖に気が付かない。 「俺の名前か」 面白そうに、男。 「俺の名前など、もうないも同然だ。もとより、多くの者が知っていたわけでもない。そして、それも皆死んだ」 ああ、そうか―― 「今の俺は黒衣だ。空白を跋扈し人の世を蹂躙する怪物だ。 さて黒衣に名前がいるか? 存在の全てをこの衣のうちに隠す存在に? 答えは否、だ」 これは、この恐怖は―― 「今の、俺に、名前は、ない」 今分かった。この恐怖はぼくの恐怖だ!! 物語を歪ませ、結末を狂わせる無為式へのジョーカー。 他人に成り代わろうとする彼女、雑音。そしてこの男。 怖い、恐い。恐ろしく、恐怖している。 「終わりを始めようじゃないか」 見た事のある糸がどこからとも無く現れ、ぼくのひざの上の、少女の首に巻き付いた。 「う あ、いやぁあ」 さっきの牽制とは違う、本気の攻撃。男は、ドクロちゃんを殺す気だ。 なんだか、少女の体重が軽くなっていくみたいだ。急速に、乾いていく。 「っやめろぉおお!」 ぼくはできる最善の事をした。つまりドクロちゃんを放り投げた。 木々の向こうに小柄な少女の影が消える。 …今度はちゃんと目をつぶってくれる事を祈ろう。 とりあえず、男の意識はドクロちゃんから逸れたようだった。 そして、逸れた意識が次に向かう対象は―― 「つまり身を挺してあの娘をかばう、というわけだな」 やっぱり、ぼくですか。 「――別に、身を挺したつもりなんて、ないですよ。ぼくはこう見えても薄情なんです。後であの子にいろいろと恩を着せるという下心がありありなわけで」 戯言だ。分かっている。 それでも喋るのをやめられない。 足が震えて動かない。 足が竦んで動けない。 それを知ってか知らずか男は一歩、こっちに近付いてきた。 気が付けばぼくの首筋にも銀色の糸。 「では一つ質問をしよう、少年。問いはこうだ。 『お前に確かなものはあるのか』」 は は、とぼくは笑った。 かすれて、悲鳴じみて聞こえていたかもしれないけど、それでも確かに笑った。 なんと、滑稽じゃないか。 今まで、ぼくは望まれもしない戯言を語ってきた。 それは物語を狂わせ、結果多くの死者が出た。 本当に、多くの人がぼくの戯言で死んでいった。 この島に来てからも一人。もしかしたら凪ちゃん、ドクロちゃんも。 戯言じみた質問だ。答える事も、戯言。 男はぼくにそれを要求している。名前の無い男。戯言の効かない切り札。 効く相手のいない戯言なんて、虚しい独り言。 「そんなもの、あるわけないじゃないですか。 壊して、眺めて、逃げて、近寄って、憎んで、愛して。 そのどれもが半端だ。 ぼくは「生きて」なんかいなかった。ただ、「いる」だけだった。 徹底的に、何もしなかったんだ。 生きたいのに、生きられず、死にたいのに、死ねず。 そんな、戯言遣いです」 多分、これが最後の―― 「さしあたって、確かなのはぼくはあなたに殺されるだろうと言う事ぐらい…ですよ」 最後の、戯言。 「お前は賢明だ」 ああ…喉が乾いた。 誰か、僕に水を下さい。 【F-4/森の中/1日目・13 10】 【戯言ポップぴぴるぴ~】 (いーちゃん/(零崎人識)/(霧間凪)/三塚井ドクロ) 【いーちゃん 死亡】 【残り 80人】 【ドクロちゃん】 *生死不明。 次の書き手に任せます。生存なら脱水状態。 【霧間凪】 [状態]:健康 [装備]:ワニの杖 制服 救急箱 [道具]:缶詰3個 鋏 針 糸 支給品一式 [思考]:こいつ(ギギナ)をどうにかして、いーちゃんたちと合流 『ウルペン』 【ウルペン】 [状態]:左腕が肩から焼き落ちている。行動に支障はない(気力で動いてます) [装備]:なし [道具]:デイバッグ(支給品一式) [思考]:1)チサト(容姿知らず)の殺害。2)その他の参加者の殺害。3)アマワの捜索 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第389話 第390話 第391話 第377話 時系列順 第396話 第369話 ウルペン 第405話 第375話 いーちゃん - 第375話 ドクロちゃん 第412話
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ふと。 目が覚める。 落ちていくような、 或いは昇って行くような不思議な感覚。 重力を感じない 無重力のような。 「…………」 虫の鳴き声が、どこからともなく聞こえてくる。 真っ暗な部屋。 静まり返った空気。 それが、わずかに震える。 「…………っあ」 小さな小さな、空気の震え。 「ん…………ふっ」 徐々に頭が覚醒する。 と共に、鼓動がどんどん早まっていく。 「…………っ、………はぁっ……」 これは、 これって。 もしや、 あれですか? 顔が熱く火照ってくる。 いけないとは思いつつ、ついその姿を想像してしまう。 そしてそれだけで、昂ぶってくる自分。 「うそだろおい……」 息を吐かずに口を動かすだけの発言。それだけですら、相手にまで声が届くのではないかと少し不安になる。 相変わらずベッドの方からは荒い息遣いが聞こえてくる。それは心なしか少しずつ大きさを増しているようにも感じる。 伊織ちゃん。 ……伊織ちゃん。 部屋中の空気が、全く違う質を帯びてきているような錯覚。 伊織ちゃんの密な吐息が、この部屋に充満しているような。 「……ふぁあっ…………」 五分。 十分。 二十分。 伊織ちゃんの行為は終わらない。 ぼくはその空気に酔ってしまっているのか……おかしな方向へ思考が寄っていった。 ……伊織ちゃん、普通にかわいいよな……。 ぼくの鼓動が更に高鳴る。 ぼくの中の悪魔が、「行っちまえよ」と囁いている…… ぼくの中の天使、も「行っちまえよ」と囁いている…… …………結論は出た。 暗闇の中、ゆっくりと体を起こす。 衣擦れの音に、或いは気配に反応したのか、聞こえていた息遣いがぱたりと止んだ。 「…………」 ぼくは黙って歩き出す。 トイレへ。 「…………」 と見せかけて、くるりと方向を変えてベッドに向かう。 そして、そっと腰掛けた。 「……伊織ちゃん」 声をかける。 「…………」 しかし、沈黙を続ける伊織ちゃん。 ……今更眠ったふりか? 「一瞬、安心したでしょ?」 悪戯っぽく言うと、 「うにゅー……」 布団の中にずりずりと潜っていった。 ぼくは布団を少しめくって、伊織ちゃんの頭を撫でてあげる。 「伊織ちゃん……」 「…………」 「してみたい?」 「…………」 沈黙する伊織ちゃんの髪を手櫛で梳きながら、ぼくはもう一度問う。 「そういうこと、してみたい?」 「……う、うなー」 よくわからない唸り声をあげる伊織ちゃん。 ぼくは伊織ちゃんの手を取る。 「……指先、ふやけてるね」 「…………」 「何、してたのかな……?」 言いながらぼくはその指をくわえる。 甘く噛んでみたり、舌で味わってみたり、しばらくそれで遊ぶ。 「…………っ!」 ピクリと、伊織ちゃんの体が震える。 やがて指を離すと、今度は伊織ちゃんの耳に顔を寄せる。 「……伊織ちゃん?」 再び、ビクリと体を震わせる。 耳たぶを唇で挟み、唾液をたっぷりとまぶすように舐める。息を吹きかけたり耳の裏側をぺろりと舐めたりするたびに、伊織ちゃんが 一々小さく反応するのが可愛い。そのまま今度は首へ、うなじや鎖骨をついばむようにキスをする。 「……はっ……あ……」 伊織ちゃんは最早隠しようもなく声を吐いていた。 「伊織ちゃん?」 「…………」 「気持ちいい?」 「…………」 しかし往生際悪く、まだ話しかけても答えはしない。 ぼくは手を胸に伸ばした。 服の中に手を入れると、下着はつけていたものの、ホックが外れたままだった。さっきの行為の途中で自ら外したのだろう。その手間 が省けて、ぼくはそのまま伊織ちゃんの胸を揉む。 「い、お、り、ちゃん?」 「…………ふぁっ……!」 一層深いため息と共に小さく声が漏れた。 「返事してくれないの?」 もみもみ。 「っ…………! ……あ……っ……」 調子に乗って胸の頂をつまむ。 「やあっ…………」 ぼくは伊織ちゃんの服をまくり上げ、胸を露出させるとそれを口に含んだ。 「きゃうっ!」 反射的にだろうか、伊織ちゃんの両手がぼくの頭に添えられる。ぼくは構わずに舌でその小さなしこりをもてあそぶ。 「……ああっ……」 吸ったり甘く噛んでみたりするたび、伊織ちゃんは切なげな吐息をついて身をよじらせる。 そしてぼくは、そっと下に手を伸ばした。 下着は膝の辺りまで下げられていた。 「……下着、汚れるもんね」 「……うにゅー……」 伊織ちゃんは恥ずかしそうに唸りながら顔を手で覆う。なんだか、その照れた仕草が可愛かった。 「スパッツは?」 「……お風呂上りに普通履きませんよう」 そりゃそうだ。ぼくは伊織ちゃんの頭を撫でる。 そして、その部分にそっと手を這わせる。 「濡れてる……、ね」 「…………っ」 伊織ちゃんは真っ赤になって顔を背ける。 ぬふふふ、愛い奴め。 伊織ちゃんの手をつかんでそっと下ろすと、伊織ちゃんと目が合った。 「あ…………」 「……伊織ちゃん」 「やっ……その、だから……えっと……っ!」 しどろもどろにあたふたする伊織ちゃんの口を、口付けをして強引にふさぐ。最初は驚いたようだった伊織ちゃんも、そのうち大人し くなる。 唇を離すと、恍惚とした表情でぼけーっとしていた。 「……どうしたの?」 「きす…………」 「……?」 「きす、はじめてしました……」 「…………そっか」 「はい…………」 ここまでしておいて何を今更とも思ったが、女の子にとってファーストキスというのは大きな意味があるのだろう。 伊織ちゃんはすっかりとろけてしまったので、ぼくは黙って行為を再開する。 人差し指と中指を唾液で濡らし、そこを撫でる。 「ふぁあっ!」 大きく体を反らせる伊織ちゃん。そのまま指でその辺りをこするように刺激を与える。指が陰核にこすれるたびに、伊織ちゃんはびく びくと体を震わせた。そしてぼくは、そこに指を挿れる。 つぷ…… 「ふぁ、あ、あっ……」 中の愛液をかき出したり、指を二本挿れてみたりする。伊織ちゃんの声が、どんどん高くなっていく。 「伊織ちゃん……そろそろ挿れても、大丈夫?」 「ぁ…………」 伊織ちゃんは不安気にぼくを見つめていたが、やがてこくりと頷いた。 ぼくのものが、ゆっくりと伊織ちゃんに入って行く。 「あ、あああっ……!」 「……んっ……」 十分濡れていたおかげか、初めてにも関わらず伊織ちゃんのそこはあっさりとぼくを受け入れた 何かを突き破った感触はあったが、伊織ちゃんもそんなに痛くはなさそうだった。 ……普通、こういうものなのかな。 「でも、少しは痛いでしょ?」 「……ちょっとだけ……」 「痛みが引くまでちょっと待ってようか」 「…………はい」 伊織ちゃんは涙目になりながら荒い息を吐いていた。それが収まってきた辺りで、ぽつりと言った。 「その……」 「ん?」 「お兄さんは、成り行きで、したかもですけど……」 「…………」 何かを言おうとしたが、しかし言葉にならなかった。 その通りでした……。 「あたしは、その……別に、いいかなーなんて」 「…………」 ごにょごにょと続ける伊織ちゃん。 「そりゃあたしも、普通の女の子みたいにずっと好きだった人に思い切って告白して、半年くらい付き合ってからクリスマスに彼の部屋 で『プレゼントはあたしよ』とか言いたかったですけど……」 「そりゃまた随分と夢のある理想だね……」 「でも、あたし、零崎ですから」 そう言ってあはは、と笑う伊織ちゃん。 その笑みは、何かを諦めた顔だった。 「まあ、理想とは程遠いですけど……でも、お兄さんは知り合って間もないですけど、あたしが『この人ならいいや』って思えたし。こ ういうのって、感覚なんですよ?」 「……伊織ちゃん」 「そ、そんな顔しないで下さいよ。ほら、昨日の夜もあたし、めっちゃ誘ってたのにお兄さん乗って来なかったじゃないすか」 「え?」 そうだったのか? 「ベッド入ってから一時間は起きて待ってたですよ……」 「そうだったのか……」 なんてわかりにくいサインだ。 できることなら直接言って欲しかった。 「い、言えるはずないじゃないですか」 恥ずかしげに顔を下に向ける伊織ちゃん。 ……そりゃそうか。 「だから、あたしはこうなっても、別に後悔してないのですよ」 そう言って、再びあははと笑う。 ……諦めた笑顔。 でも、それでいいじゃないか。 人生には、時には諦めだって必要だ。 むしろ諦める事の方が多いかもしれない。 でも、それは決して後ろ向きではなく、前を向いた感情でもあるのだ。 伊織ちゃんは、強い子だった。 問題は話しこんでいる間にぼくのものが萎えてしまったことだった。 「どうしたものか……」 「あ、それではあれをやってみましょう」 あれって何、と訊く間もなく、伊織ちゃんはあろうことかぼくの尻の穴に指を突っ込んだ。 「い───っってぇ!」 「あっ痛かったですか? 大丈夫すか?」 「…………っ」 答えるどころじゃなかった。普通に裂けたかと思った。 肛門にいきなり指を突っ込まれるというのは初めてだ……。 「えっと、じゃあ、とりあえず」 伊織ちゃんが肛門の中で指をくいっと曲げる。 なんとも奇妙な感覚。 ……と、急にぼくの物が元気を取り戻していった。 「……?」 「気持ちいいですか?」 「いや、気持ちよくは……」 むしろヒリヒリする。 しかしぼくの物は、ぼくの意思とかとは無関係に膨張していく感じだった。 「さあ、大丈夫です」 「……どこで知ったの?」 「はい、週刊誌を立ち読みしました」 「そう……」 ムードも糞もどこへやら、だった。 「よ、っと」 「……っん……」 伊織ちゃんとつながったままぼくはベッドに腰掛け、伊織ちゃんをぼくの上に座らせる。いわゆる背面座位というやつだ。 「伊織ちゃん、体こっち向けて」 「んっ……はい…………っ」 これで対面座位。 ……いや、別に詳しすぎるだなんて、そんなことないですよ? 昔ヒューストンで……って、ま、まあいっか。 そしていよいよ行為を始める。 「あっ……」 伊織ちゃんがぼくに抱きつくように腕を回してくる。ぼくも伊織ちゃんを強く抱きしめる。 「はあっ……あぅ、…………はっ」 「伊織ちゃん、気持ちいい?」 「んっ……あっ、……ああっ……」 言葉にならず、こくこくと頷く伊織ちゃん。背中に回された指が、ぎゅっと肉に食い込む。 たまらなく愛おしくなって、伊織ちゃんの頭を撫でる。きつい締め付けがぼく自身を限界に追い込んでいく。 「伊織ちゃん、そろそろ、いくよ?」 「はぁっ、はあ……ああっ」 激しい息遣いが部屋を満たす。 ぼくは空いた手で伊織ちゃんの陰核を軽くつまむ。 「ふあぁああっ?!」 途端に更に締め付けを増す伊織ちゃん。 「くっ……」 「あっ、ああっ! ふああああっ!」 どくん、と、精を吐き出す。伊織ちゃんはそのまま、くてっと、ぼくに倒れこむ。 一週間後。 「人識くん、見つかりませんねえ……」 「……そうだね」 ぼくは半分呆れながら言った。 というか、この広い日本の……いや、世界の中で、そんな簡単に探し人が見つかるわけもなく。 ましてや相手は零崎人識だ。僕達程度の力では見つかるはずがない。 「……伊織ちゃん」 ぼくは重い口を開く。 「前から色々考えてはいたんだけど……」 これは、なんというか、最終手段なのだ。 しかし、こうする他どうしようもないのである。どうしようもないものはどうしようもない。 「はい、なんですか?」 「鴉の濡れ羽島って知ってる?」 戻る
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戯言シリーズ(ざれごと-)は、西尾維新作、竹絵によるライトノベルのシリーズ。全九冊。語り部は「ぼく」こと戯言遣い。 慣用 戯言シリーズとは以下の本を指す。 クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い クビシメロマンティスト 人間失格・零崎人識 クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 サイコロジカル ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹 ネコソギラジカル このうち、サイコロジカルは上下巻、ネコソギラジカルは上中下巻である。平均的なページ数は360ページ。 また、その外伝的シリーズである人間シリーズが以下の通り。 零崎双識の人間試験 零崎軋識の人間ノック 零崎曲識の人間人間 零崎人識の人間関係 備考 第一冊目となるクビキリサイクルは西尾維新にとっても作家として第一作目。その前の短編に、かの人類最強が主人公の探偵小説があり、それをもとに書かれている。ちなみにそれはエイトクイーンという小説で、孤島の女主人、三つ子メイドなど、クビキリサイクルに受け継がれている要素は多い。 また、宝島社「このライトノベルがすごい! 2006」では作品部門第1位を獲得した。 世界観 戯言シリーズ及び派生作品内では、四つの世界が互いに癒着、依存しながら共存している。その四つとは、 表世界(平和で戦争な世界)…一般的な日常世界。「ぼく」が所属する世界。 財力の世界(四神一鏡・神理楽 ルール )…表世界に一番近い世界。赤神イリアなど。 政治力の世界(玖渚機関)…一種の結社みたいなものでその力は横向きに広い。壱外、弐栞、三榊、肆屍、伍砦、陸枷、染の名を飛ばして、捌限。そしてそれらを束ねる玖渚機関によって成り立つ世界。 暴力の世界(殺し名・呪い名の世界)…異形・異端・異能こそが支配する秩序で無秩序な世界。「力が物を言う」。零崎人識含む零崎一賊や匂宮理澄及び匂宮出夢が所属していた匂宮雑技団などがある。 登場人物 戯言シリーズ\登場人物をご覧ください。
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★外界の弾幕使いが幻想郷入り★ ★作者二名合作 フィナーレ(通称フィナ) カニタマ(通称タマ) ★主人公 名前:不明(名前は二話目に出てくる予定) 能力:不明 他 :いちをオリジナルキャラ ★作品形式 ノベル(ADV)+弾幕シューティングゲーム(STG) ★ひとこと 頑張って早めにうPしますので楽しみにしてください (視聴の際コメントいただくと製作の参考になります) 初めまして、ニコ幻のROZEという者です。 今回私の幻想入り(?)にて誠に勝手ながらクロスオーバーっぽい事をやらせて頂きましたので一応報告致しますです。 ・・・え~と、まずクロスが駄目でしたらお許し下さいです; もし何かありましたらログに書いて頂けると嬉しいでございますです。 フィナ&タマさん達の新作楽しみに待っています。 でわ。 -- (ROZE) 2009-11-22 08 24 24 返信遅れてすいません、と言うかたった今気づきましたw クロスはOKですよ~出来れば、どんな感じになるか話し 聞かせてもらうと嬉しいです^^ 連絡先もしくは連絡方法はありませんか? IRC利用していれば簡単に連絡できますのでお勧めします。 応援ありがとうございます^^ -- (フィナ) 2010-02-22 00 28 10 どうも、先程メールを送らせて頂きました。 なんというか…殆どゲストに近い感じですが大丈夫かな、なんて思っています。 現在本家では全作品の閲覧が出来なくなっているので時間を見てブログの方に載せていこうかと思いますです。 それでは。 -- (ROZE) 2010-04-04 19 48 51 どうもお久でございます。 メールが繋がんなかったのでここに書き込みました。 一応クロスさせて頂いた回の修正版を載せときました、ってだけです。 では失礼します(笑) -- (ROZE) 2011-01-30 10 23 55 お久しぶりです。 さて、幻想入りに提供させてもらった曲のデータを失くしてしまいました。 もし持っていれば、アップローダーか何かに上げて送ってもらえると嬉しいです。 abi_pc○excite.co.jp(○を@に) -- (あび) 2011-10-16 10 20 35
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最近、折り紙大会1位のやつではないかと思われる男が幻想入りした。クロスはあるのだろうか -- (名無しさん) 2008-07-19 14 29 17 ↑詳細求む -- (名無しさん) 2008-09-29 21 16 26 ↑690番目の人じゃない? -- (名無しさん) 2008-09-30 21 36 56 さんくす -- (名無しさん) 2008-10-05 23 03 37
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戯言シリーズ/登場人物は小説戯言シリーズに登場する人物の一覧。 主要人物 戯言遣い | 玖渚友 | 哀川潤 | 西東天 | 葵井巫女子 | 浅野みいこ | 紫木一姫 | 闇口崩子 | 石凪萌太 | 零崎人識 チーム 死線の蒼 | 兎吊木垓輔 | 日中涼 | 梧轟正誤 | 棟桐伯楽 | 綾南豹 | 式岸軋騎 | 滋賀井統乃 十三階段 狐面の男 | 架城明楽 | 一里塚木の実 | 絵本園樹 | 匂宮出夢 | 匂宮理澄 | 宴九段 | 古槍頭巾 | 時宮時刻 | 右下るれろ | 闇口濡衣 | 澪標深空 | 澪標高海 | ノイズ | 奇野頼知 | 想影真心 殺し名 零崎人識 | 零崎双識 | 零崎曲識 | 零崎軋識 | 零崎舞織 | 零崎零識 | 零崎機織 | 闇口崩子 | 闇口濡衣 | 匂宮出夢 | 匂宮理澄 匂宮分家 早蕨刃渡 | 早蕨薙真 | 早蕨弓矢 | 澪標高海 | 澪標深空 | 総角ぱれす | 総角ろうど | 総角さえら 呪い名 奇野頼知 | 時宮時刻 骨董アパートの住人 戯言遣い | 浅野みいこ | 闇口崩子 | 石凪萌太 | 紫木一姫 | 七々見奈波 | 隼荒唐丸 | 浮雲さん 大学関係 貴宮むいみ | 葵井巫女子 | 宇佐美秋春 | 江本智恵 | その他のクラスメート 鴉の濡れ羽島の住人 赤神イリア | 伊吹かなみ | 逆木深夜 | 佐代野弥生 | 姫菜真姫 | 班田玲 | 千賀あかり | 千賀ひかり | 千賀てる子 | 園山赤音 澄百合学園 紫木一姫 | 阿弥 | 慶喜 | 朱熹 | 荻原子荻 | 西条玉藻 | 市井遊馬 | 檻神ノア その他 春日井春日 | 藍川純哉 | 貴宮無理 | 石丸小唄 | 井伊遥奈 | 斑鳩数一 | 形梨らぶみ | 霞丘道児 | 玖渚直 | 佐々沙咲 | ヒューレット助教授 | 円朽葉 | 本名朝日 | フロライン・ラヴ
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殿が幻想入り 動画リンク コメント 殿が幻想入り 265人目 作者 殿 ひとこと 主人公のヘタレ具合はロレンスより二周りくらいヘタレ程度 更にシリアス分九割(当社調べ)なので人によって好みが分かれるかも 主人公 殿 動画リンク 新作 一話 コメント・レビュー 少し話のテンポが悪く、ラノベ的表現も多いが逆にそういうのが好きならば携帯小説みたいに気軽に楽しめて良いと思いました -- 名無しさん (2008-05-21 04 09 16) どんなことがあっても更新をやめず自分の幻想入りを貫き通したうp主に涙したっ! -- (R-3) 2008-05-21 14 30 02 一部にカルト的な人気があるこの作品。一回に表示される文字数が少ないので、ラノベ感覚で手軽に読みたい人にはオススメできるかと。 勉強や仕事の合間の息抜きで殿で一服してみてはいかがだろうか? -- (名無しさん) 2008-05-29 21 06 27 【作品番号】265 【タイトル】殿が幻想入り 【形式】ノベル 【ギャグ】★★★☆☆ 【ほのぼの】★★☆☆☆ 【ねっけつ】★☆☆☆☆ 【シリアル】★★★★☆ ★ノベルが読むのが苦手な人も安心。 幻想入りシリーズでノベル系を読まない貴方も安心。一回に表示される 文字の量が多くて三行程度なので、携帯小説を読むような軽い気持ち読めます 勿論読みやすさだけでは無く、顔文字等を利用したわかりやすい表現もあり ノベル系の初体験におすすめします。 ★この作品の特徴 この作品の特徴は外の世界から来た"殿"という青年と幻想郷の人里の自警団員の "助"の異なる視点から見れる幻想郷の世界観だと思います。 今後どうなって行くか気になっていきますが、そこは今後の更新に期待。 -- (名無しさん) 2008-05-21 04 59 34 名前 コメント すべてのコメントを見る ※この作品のレビューを書いてくれる方を募集しています。レビューについては、こちらもご覧下さい。
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〇〇が幻想入り? 動画リンク コメント・レビュー 〇〇が幻想入り? 何人目の幻想入りか 作者 ひとこと 主人公 動画リンク 新作 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る ※この作品のレビューを募集しています。レビューについては、こちらもご覧下さい。
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犬が幻想入り 動画リンク コメント・レビュー 犬が幻想入り 何人目の幻想入りか 作者 ひとこと 主人公 http //blog.goo.ne.jp/kazuya0510/ mylist/7158332 動画リンク 新作 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る ※この作品のレビューを募集しています。レビューについては、こちらもご覧下さい。
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拳王が幻想入り 動画リンク コメント・レビュー トキが幻想入り 拳王が幻想入り 何人目の幻想入り 作者 ひとこと 主人公 mylist/16455443 動画リンク 新作 記念動画 トキが幻想入り 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る