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ファーランド戦記1 PC PL:音無小鳥 ファーランド戦記1 リボンの仲間編 生い立ち・経歴 ファーランド戦記1 リボンの仲間編 皐月・ローンズ ゴブリン、男、21歳 器用度 14 +2 敏捷度 17 +2 知力 16 +2 筋力 13 +2 生命力 19 +3 精神力 19 +3 冒険者技能 ソーサラー 3 セージ 3 シーフ 1 未使用経験点 500~1000(推定) 装備品 メイジスタッフ(必要筋力7) スローイングハンドアックス(必要筋力7)×2 ソフトレザーアーマー(必要筋力7) 所持品 背負い袋、ベルトポーチ、水袋、マント、毛布、食器、ロープ(50m)、シーフ用ツール、(陣羽織) 備考 初期キャラ+8000経験点で作成。ゴブリンの生まれ表は存在しないが、人間のそれを流用? 0上-8によるとゴブリンシャーマンとして能力値は作成されている。しかしそれだと生命力が最大でも17にしかならないため、実際はゴブリンロードとして作成されたのではないかと思われる。 データは1-1および1-2より。 1-6において752経験点を獲得。 1-6において曹操より一週間分の保存食を渡される。 1-4において1ゾロを振り、10経験点を獲得。 1-10において1014経験点を獲得。 生い立ち・経歴 709年頃、アイウォン帝国辺境トリコ地方の士族の家に生まれる。桜花という双子の弟がいる。 耽美系で貫録がある知的な美青年で、ちょい悪ワイルド系の弟とは恋人同士。 アイウォン帝国の圧政に抗うため立ち上がった。旅立ちの際、祖父の兄にあたる長老から祖父が身に着けていた陣羽織を渡される。
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クリスマス向けに考えてみた 一部変態要素を取り込んでみたりした 十字架編 舞台は現代東京 12月25日 世間は一年最後の大イベントであるクリスマスで盛り上がっていた しかしその裏では魔法使いたちが何かを企むのだった 神によってつくられた十字架 その十字架を7個集めるとどんな願いでも叶えることができるという 1→炎 2→水 3→雷 4→木 5→煙 6→音 7→地 8→風 9→氷 0→鉄 A→光 B→闇 C→無 D→獣 E→愛 F→愛 G→愛 H→幻 I→天 J→念 K→蟲 L→双 M→妖 N→死 O→祈 P→楔 Q→極 R→現 S→硬 T→符 U→秘 V→扉 W→調 X→建 Y→商 Z→魔 +→ひとつにつき十字架1個 /→【極】【秘】+以外の属性2倍(倍々形式で増加) XYZの3つ(順不同)→魔王 AB//の4つ(順不同)→聖(十字架3個) /と小文字のみの属性→法王(十字架7個) 戦士型属性は【魔】以外【愛】に変わっている +があっても身体能力はあがらないので注意 そのため【魔】が4つあっても(+)は記入しない 施設、勢力などはそのまま ただし心石の神殿の心石は少し変更 00 弱心石→冷心石(愛は無効化され、愛を持つ人がリーダーの勢力に入れない) 55 武心石→愛心石(愛4つ) 【愛】 人を愛する心を持つもの (愛属性を持っていなくても愛する心をもってもいい 愛属性のメインは変態モードと十字架なのでまあ適当に) 愛は捨てることができる(このとき十字架は捨てなくて良い) 魔王は即効で愛を捨てること推奨 調停・コピーはできない 魔石や秘石にいれることはできる 愛4つにつき1個十字架を持つ 人を愛しすぎるがあまり変態モードになることがある ランク1~ 微変態モードになることができる 微変態モードになると極限変態魔法戦記の属性が一つだけ付加される ランク2~ 変態モードになることができる 変態モードになると変態魔法戦記の属性が付加される ランク3~ 極限変態モードになることができる 極限変態モードになると極限変態魔法戦記の属性が付加される ※(微/極限)変態モードで付加される属性はIDによって決まる 参照 変態魔法戦記 http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/21.html 極限変態魔法戦記 http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/22.html 【十字架】 +ひとつにつき1個 愛4つにつき1個 聖は3個 法王は7個十字架を持っている 十字架は譲渡したり奪ったりできる 十字架の魔力を放出することで一度だけ自分のまわりの魔法(によってつくられたもの)を消滅させることができる 魔力を放出すると十字架は崩れてなくなってしまう 十字架を7個あつめると願いがひとつかなう 願いを叶えるとその7個の十字架は崩れてなくなってしまう なんで現代東京に法王が要るんだよ -- 名無しさん (2009-12-16 13 53 00) ↑現代ってのあとづけだから考えてなかったわきっと来日してんだよ -- 名無しさん (2009-12-16 14 03 22) 法王じゃ動きにくすぎるwww都知事にしとけよwwwww -- 名無しさん (2009-12-16 17 32 29) ↑十字架編だし法王のほうが動きやすいと思うけど -- 名無しさん (2009-12-16 17 42 42) ↑法王が東京を普通に歩いてたら…シュールじゃね? -- 名無しさん (2009-12-19 16 33 34) ↑それいったら魔王はどうなるんだ -- 名無しさん (2009-12-19 17 20 10) ↑俺現代系の特別編の魔王は、魔王の力持ってる人間だと思ってた -- 名無しさん (2009-12-19 22 41 59) ↑シチューの現代編とは少し違うんだよ魔法は一日限定なんて設定はないし -- 名無しさん (2009-12-19 23 10 55) 裏で法王が暗躍していたっていいじゃない -- 名無しさん (2009-12-19 23 12 13) 法王が出たら皆法王のところに来るから、暗躍なんてできないだろうけどなwwww -- 名無しさん (2009-12-19 23 33 12) まあ法王は初期状態で願いがひとつかなえられる状況だからなんとかなるさ -- 名無しさん (2009-12-19 23 35 02) この戦記の魔王って人間じゃないの?だったらコンビニも何も使用出来なさそう -- 名無しさん (2009-12-20 18 00 48) 魔王はどの戦記でも人間じゃないでしょ -- 名無しさん (2009-12-20 18 21 07) 極限魔法戦記の世界がそのまま進んで現代になっただけだよ -- 名無しさん (2009-12-20 18 33 17) 心石の神殿は「教会」にしたらいいんじゃないか異界の塔は都庁とかかな -- 名無しさん (2009-12-24 04 51 25) 名前 コメント
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170 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 16 50 54.51 ID Icnw6+Bl 突然ではあるが、どうして人は寝起きのとき機嫌が悪いのだろう、と僕は常々疑問に思っていた。 起床。それはこの世に生を受けた者ならば、誰もが経験したことのある生理現象である。子供の頃に何時だかテレビで見た、数年間寝ていない男、みたいな例外を除けば、人は毎日起床しているはずだ。 それも人間だけではなく、地球上に住む生物の大半が行っている行為だと思うと、なんだか壮大なスケールの話な気がするが、まあ、そんなことはないのだろう。寝て起きるなんて当たり前のことだしね。 さて、問題は機嫌云々である。朝起きたら気が立っている人が多いという疑問だ。 尤も、そんなのは洋の東西を問わず、ましてや老若男女の関係もない、この世を生きている者ならば誰にでも理解出来る不変の真理である。そもそも、このような自明の理を議論の俎上に置くこと自体がおかしいのだ。 なら、なぜ僕は一々ぶり返そうとしてるのか。それは、ひとえに自身の自己満足の他ならない。しかし、誰に迷惑をかけるわけでもないのだし、別に構わないだろう。 とにかく、僕は疑問に感じていた。どうして人は、起床という行為にここまでの苦痛を抱いてしまうのだろうかと。いや、抱かざるを得ないのだろうかと。 そりゃあ、血圧の高低とか、睡眠時間の不足とか、バイオリズム云々とか、幾つかの科学的根拠をあげることは可能だ。いや、科学的というのは些か大袈裟過ぎるかな。まあ、細かいことは気にしないことにする。 それから図書館へ行って睡眠に関する書物を読み漁ったりもしたが、大半が睡眠のメカニズムや効用等を説明しているだけであって、肝心の起床について書かれた本はきわめて少なかった。あったとしても、せいぜいオマケ程度の扱いである。 けれども僕は辛抱強く図書館に通い続けた。が、めぼしい成果はなにも上げらなかった。活字が僕に与えてくれる情報には、限界があったのだ。 自分が的外れなことをしていると気づいたのは、しばらく経ってからだった。あれ待てよ、この手の疑問ってどちらかといえば哲学寄りなんじゃね、と。 そういう訳で、僕はさっさと宗旨替えをし、引き続き答え探しに興じることにした。思いの外、この哲学もどきには没頭できた。昔から時間だけは有り余っていたので、ちょうどいい暇潰しになり得たのだ。 171 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 16 54 39.37 ID Icnw6+Bl しかし、時間をかけて考察しても答えは見つからなかった。いい具合に考えがまとまってきても、必ず途中でほつれが見つかり、最後にはほどけてしまった。 まるで永遠に終わらないライン作業をやっているみたいだった。あまりにも不毛な作業に、さすがの僕も気が滅入りそうになった。 遊び半分なのがいけないのかもと思い、戯れ事だという意識を放棄して、本腰をいれて取り組むことにした。寝ても覚めてもこの議題ばかりを考えた。 けれど、答えは見つからない。何故だ。僕はさらに考えた。だが、やっぱり見つからない。 脳内会議は平行線を辿った。あるグループがAだと言えば、別のグループがBだと反論する。そんでもって議長までもが、いやいやそれはCでしょ、と余計な口出しをするもんだから、事態はずるずると混乱を極めた。 探し方が悪いのだ、と結論を出したのも、同じくしばらく経ってからだった。 僕が今やっているような、目隠しをしたまま手探りのみで探すやり方では、触れられるのは外層だけ。その先は、どうやっても越えることが出来ない。どうすればいい。僕は大層やきもきした。 そもそもさ、答えなんて無いんだって。考え方は十人十色、人それぞれじゃないか。なんてらしいことを言って妥協する気など、さらさらなかった。 たしかに、この問いに正解は存在しない。だけども僕は、少なくとも論理的に整合性のとれた、納得のいく答えを見つけ出したかったのである。 僕が知りたがっていたのは、表面的な原因とかじゃなくって、上手く言えないけど、もっと違う、深い所にあるような、人が本来から持ち備えている本能的な何かというか、心理の内奥に存在する抽象的な概念というか、とにかくそういう系統の事だったのだ。 我ながら、何を言っているのか要領を得ないけど。 とにかく、僕は探した。幾度も何度も何回も探してみた。けれど、結果は同じだった。いくら時間をかけて熟考してみても、答えらしい答えは見つけられなかった。 そして、いつしか僕は答え探しを止めてしまった。 しかし結論から言ってしまうと、その後、僕は答えを見つけることになる。 喉から手が出るほど、とまではいかないが、それなりに欲しがっていた答えは、なんとも皮肉な事に、僕がひきこもりへと堕落してしまった後に、至極あっさりと見つけることになるのだった。 探している時は見つからなかった探し物が、後々になって見つかるアレに近いと思う。 172 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 16 56 23.71 ID Icnw6+Bl 答えは、意外なほど身近にあった。灯台下暗し、というやつだろうか。見つけるのは容易であっただろうに、過去の僕には全く見つけられなかった。 いや、もしかしたら無意識に目を逸らしていたのかもしれない。現在の僕のような、全てを失ってしまった人間だからこそ、それを直視することが出来たのだ。 何故、人は目を覚ますのが苦痛なのか。答えは、一言で用足りた。それは、起きるという行為が即ち、戦うということに繋がるからなのだ。 社会に生きている人々は皆、日々いろいろなモノと戦っている。 爛れきった人間関係。努力とは決して比例しない成績。理不尽に降りかかる不幸。妬み、恨み、つらみ、と数えればキリがない。聞いてるだけで頭が痛くなりそうなものたちと、彼等はしょっちゅう戦っているのだ。 そして人は就寝することにより、一時的にその戦闘から開放される。だから人は睡眠という行為に途方も無い幸福感を得られる。 意識が途切れ、無意識に切り替わる刹那なんかは、この世で最も至福な一瞬と大言してもいいだろう。 だけれども、起床はその真逆。再び戦場へと身を置くプレリュード。先に待つのは長い一日の戦闘であり、加えて休息は無に等しいときてる。 そんな未来が待ち受けているのに、誰が好き好んで暖かい寝床から起き上がるというのだろうか。十人いたら十人起きないこと間違いなしである。 なのに、実際に世界に目を向けてみると、人は起きていた。毎日、毎日、飽きもせずに戦場へと向かい、自身の心と身体を傷つけていた。それは冷静に考えるとトンデモナイことである。 彼等は被虐主義者なのか。普通はそう考えてしまう。だが、違う。彼等はただ知っているだけなのだ。起きないことを選ぶ方が、起きるよりもよっぽど恐ろしい未来が、大口を開けて待っていることに。 もし、仮に起床することを放棄し、睡眠という麻薬に身を委ねてみろ。その先にあるのは破滅。社会という大舞台から役割を剥奪され、居場所を喪失し、終いには強制追放されてしまう結末。 観客にもなれず、黒子にもなれず、劇場内の滞在すら許されず、終いには宙ぶらりんで曖昧模糊とした存在に成り下がる。それはある意味、死よりもずっと恐ろしいことだった。 だから、人は戦う。毎日、毎日、ボロボロになるまで。彼等は、後門の無を相手にするくらいなら、前門の虎と戦ったほうがマシだと理解していた。 173 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 16 58 45.80 ID Icnw6+Bl しかし、だ。 例えば戦いを放棄し、ただひたすらに逃げることを選択する者がいたのなら。起床を放棄し、仕事も学校も家事も全て投げ出して、ただひたすらに惰眠を貪ぼり続ける者がいたのなら。果たして、その者は一体全体どうなってしまうのか。 こっちのほうが、答えは簡単だよね。 ご察しの通り、そうした人間の成れの果てが、今の僕だ。 僕は快適な起床を手にした代わりに、それ以外の全てのモノを失った。文字通り、全てのモノをだ。 それで釣り合いがとれているのかどうかはわからなかった。もしかしたら、僕はしてはいけない選択をしてしまったのかもしれない。掴んではいけない未来を手にしてしまったのかもしれない。 だけども、そんなのはいくら考えてもわかりっこないし、どうでもよかった。だって、昔の自分の選択を責めたところで、過去には戻れないのだから。今の僕には、現在しかない。現在を生きていくしかない。 そういうわけで、僕は寝覚めがいい。全世界の人類に対して、申し訳なるほどに。 そうして、今日も僕は目を覚ます。 ハッキリとした覚醒だった。 万年床の中からむくりと上半身を起こすと、まだ若干寝ぼけの残る瞼を擦った。カーテンの隙間から漏れでている月明かりが、ちょうど僕の顔を照らしていて眩しい。けれど、眠気の残滓はその月明かりのおかげですっかりと雲散霧消してしまう。 部屋の中は真っ暗で、しんと静まり返っていた。蛍光塗料で光る壁時計の針を見て、今が午後十一時半だと知った。いつもの僕の起床時間だった。 くうあ、と奇妙な欠伸をひとつかまして、毛布を捲りあげる。すると、妙な匂いが僕の鼻腔を刺激した。なんだろう。微かに香る、薬品の匂い。匂いの発生源である毛布の下に、無意識に視線を下げる。そこには、湿布で真っ白になった貧相な足が伸びていた。 「あっ」 やばい。 ぎゅっと目を瞑って、咄嗟に身構えた。 が、いつまで経ってもくるべき筈のものがやってこない。おかしいなと思い、恐る恐る目を開けて、自分の足を眺め見る。 見たところ、昨日と変わったとこは何もない。試しに、爆発物でも扱うような手つきで足をつついてみた。激痛覚悟だったが、何もなし。ふくらはぎが感じているのは、人差し指による微力な圧力だけだ。 174 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 00 06.38 ID Icnw6+Bl いつの間にやら、あれ程までに僕を苦しめていた筋肉痛がすっかり消えていた。まだ多少の倦怠感は残るものの、完治したと言っても差し障りがないほどの回復ぶりだった。 やっと治った。ホッと胸を撫で下ろし、溜め込んでた息を吐く。 そして今度こそ万年床から這い出ると、頭上でぶら下がっている電灯の紐を引っ張った。何度か点滅を繰り返しながら、電灯に光が灯る。眩しさに目が眩む。 ついでに万年床近くに設置してあるコタツの電源も入れて、卓上にあるノートパソコンも立ち上げた。起床したらまずパソコンを起動させる。それが、ひきこもりのライフワークである。 パソコンが立ち上がるまでの間、僕は脳内で例の音楽を再生させながら、ひとりラジオ体操を開始した。 こうやってコマメに身体を動かすことが、ひきこもりを長く続ける秘訣だったりする。ひきこもりは本当に動きが少ない生き物なので、こうして身体を動かしでもしないと、後々ガタがきてしまうのだ。 チェア使用者ならまた話は別なのかもしれないが、僕みたいな床に座るタイプのひきこもりだと、肩こりとか腰痛とか本当に酷くなる。 僕は黙々と固まった身体をほぐしていった。 単調な作業が続くと、嫌でも考え事をしてしまうものだ。そして僕は不本意にもあの忌々しき夜のことを思い出してしまった。 回想すら忌避したくなる、あの悪夢の夜から、かれこれ三日が経っていた。 僕が曲がりなりにもひきこもりを卒業し、ひきこもりニートからノーマルニートへとレベルアップした夜。そして、輝かしい未来へ向かって大躍進する筈だった夜。そして、無残に、無様に、散ってしまった夜。 あの後は散々だった。翌日には酷い筋肉痛に悩まされて、少し足を動かすだけでも痺れるような痛みが走った。トイレにだって満足に行けず、波のように押し寄せる疼痛で、夜も眠れなかった。いや、正確には昼なんだけど。 それに筋肉痛だけじゃなく、悪漢二人組に殴る蹴るされた傷も、筋肉痛に劣らず僕を苦しめた。口内の切り傷は今だってしみるし、顔の腫れも未だ引いていない。まさに満身創痍の状態だった。 けど、それよりももっと酷い傷があった。心の傷だ。 肉体的な傷はじきに癒える。どんなに重い怪我だって、治る怪我なら時間さえ経てば必ず治るのだ。 175 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 02 16.24 ID Icnw6+Bl が、心の傷はそうはいかない。あれは目に見えないぶん尚更タチが悪く、しかも個人差があるので、程度の判断すら難しい。そして、治療法も千差万別で確立されていない難病だ。 そして、僕はむしろ心がやられてしまった。あれ程の一大決心の元に外へ出たのだ。期待が大きかったぶん、やられた時のダメージも計りしれないものだった。 もう、いいや。僕は一生、ひきこもりニートのままでいい。 それが、僕の出した結論。出すのがあまりにも遅すぎた結論。 外の世界は、僕が思っていたよりもずっとずっと恐ろしかった。 はっきり言って、僕は舐めていたのだ。一応、僕は過去にあの世界で過ごしていた時期があった。だから、今回もきっとうまくいくさ。あの頃を踏襲すればなんの問題はないさ。そんな風に思ってた。けど違った。現実はもっと厳しかった。 高い授業料だったと思う。けど、得た物が何も無かったわけじゃない。 僕は今回の事件から大事なことを学べた。本質的に人が変わるのは不可能、ということだ。 僕みたいな根っからの社会不適合者が外へ出ようったって、どだい無理な話なのである。人間が己の力のみで空を飛ぶことが出来ないように、ひきこもりもまた外へ出ることが出来ない。ずっと、ずっと、自分を、社会を、全てを憎みながら生きていくしかないのだ。 僕はにやりと暗い笑みを浮かべた。泣きそうになるのを誤魔化すように。 ラジオ体操を終えた。 身体が大きくぶるりと震える。体操を一通りこなしたってのに、身体は全然温まってなかった。 このボロアパートは素晴らしいくらいに通気性がいいので、部屋が極寒の地方の如し温度を保っているのが原因だろう。そのくせ夏はジメジメしてて暑いのだからたまったもんじゃない。この不良物件め。 僕はそそくさとコタツの中に滑り込んだ。文明の機器だけが、僕にぬくもりをくれる。じんわりと身体に熱が伝わっていくのがわかった。両手をコタツに入れて、指が十分に動けるのを待つ。 数十秒後、既に立ち上がってるであろうノートパソコンを目の前に置いて、蓋を開けるように開いた。 そしてそのまま――固まった。 僕は目を剥くようにしてデスクトップに映る文字を凝視する。念のために何度も目を擦って見間違いじゃないかを確認したが、結果は変わらなかった。ノートパソコンは無機質に残酷な事実を告げている。 176 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 05 38.53 ID Icnw6+Bl そうか、もう、そんな時期になるのか。 諦観にも似た気持ちが、僕の中に充満する。いつものことながら、これだけは慣れない。ビックリ箱だとわかっていても、開けたらやっぱり驚いてしまうのと一緒だ。 しかしながら、驚愕はそれだけでは終わらなかった。 突然だった。 ドンドン、とノックにしては些か激しすぎる音が、突如室内を揺るがしたのだ。 タイミングがタイミングだったので、文字通り僕は飛び上がった。それも婦女子のように、キャアッとか気持ち悪い悲鳴をあげながら。 何事だ? 落ち着きなく視線を迷子させて、漸く音の発生源であるドアに辿り着く。間違っても、こんこんと手の甲で優しくノックする感じではない。ガンガン、とまるでドアを殴り破らんばかりの勢いである。 いきなり訪れたホラー映画よろしくのシチュエーションに、僕は言うまでもなく恐怖した。先程から脳裏にちらついているのは、あの凸凹コンビの男達だ。 もしや、アイツらがあのあと僕の居場所を突き止めて、三日前の報復に来たのでは、と嫌な想像が頭の中で膨らむ。 膨張は止まることを知らず、爆発寸前まで膨れ上がり、果てには、自分が惨殺された事件を朝のニュースで取り上げているところまで飛んでいく始末だった。 先日、都内某所のアパートで二十七歳無職男性が殺害される事件が起きました、とファンデーションを塗りたくった女性アナウンサーが概要を淡々と告げている。 スタジオのコメンテーターは、本人の防犯管理の怠慢じゃないの? と辛辣なコメントを吐いていた。おいおい少しは肩入れしてくれよ。これじゃあ、お茶の間の同情は得られそうに無いじゃないか。 ドアを叩く音で妄想から引きずり出される。ノックは依然として休みなく続いていた。 正直に告白しよう。僕はもう限界だった。ドアを叩かれる度に僕の精神は磨耗し、無くなるまで擦り切れてしまいそうだ。 僕はすっかりまいってしまい、ガクガクと情けなく身体を揺すり、呆然と叩かれるドアを見つめることしかできなかった。 そして緊張が最高潮に達し、遂に死さえも覚悟した時、 「はやく開けてよー」 と、妙に子供っぽい声が室内に響き渡ったのだった。 「…………」 しばらく後、僕は無言のまま両手で顔を隠した。無論、恥じているのだ。おそらく、今の僕は耳まで真っ赤になっているだろう。ああ恥ずかしい、恥ずかしくてしょうがない。自害したくなるほど恥ずかしかった。 177 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 08 59.18 ID Icnw6+Bl なんで僕はあんなにも怯えていたのだろうか。穴があったら入りたいよ。でも穴がない。コタツしかない。仕方がないのでコタツに入る。暑い。顔だけ出す。今の僕ってコタツが甲羅の亀みたいだなー、なんて軽く現実逃避。 ハァー、と長い息を吐き出して、胸の動悸が収まるのを待つ。 そもそも冷静に考えれば、この部屋を訪れる人間など新聞の勧誘と受信料の催促を除けば、ひきこもりである僕の元に食料品やら娯楽品やらを届けにきてくれる宅急便のお兄さんぐらいしかいない。 そして、お兄さん以外に此処を訪れる人物といえば―― 開けろー、と相変わらず取り立てじみた声は続いている。 その声を聞いて、僕は何度目になるかわからない嘆息を吐いた。 マジでどうしよう。ぶっちゃけ、今は誰にも会いたくない気分なので、このまま無視してしまいたかった。それに、今の僕はひどく傷ついてしまっている。彼女の相手をする余裕など、微塵も無いのだ。 が、そういう訳にもいかないのだろう。彼女には、決して少なくない恩義もあるし、そしてなにより、ひきこもりである僕には居留守という裏技が使えない。 仕方ないか。 僕はパソコンを折り畳むと、コタツから出て、のそりと立ち上がった。いやだいやだ会いたくない会いたくないとゴネている重い足を引きずるようにして、玄関へと向かっていく。 ドンドンと未だうるさいドアの鍵を解錠すると、自分の視界分を確保出来るだけの、ほんの少しの隙間だけ開けた。 一瞬だった。 突っ掛けを履いた白い足が、ドアの隙間をぬうようにして蛇の如くスルリと伸びてきたのだ。僕は慌ててドアを閉めようとしたが、時既に遅し。足が完璧にドアをブロックしていて、閉めることが出来ない。 おいおい、やってる手口がマジで取り立て屋とか訪問販売とかと同じじゃないっすか。 「やっと開けてくれたかー。出るのがちょっと遅いぞヒロシ」 隙間から漏れ出てくる声に合わせて、白い足がピョコピョコと動いた。その動きがあまりにも複雑軽快なので、まるでその足が、本体とは独立した別の生き物のように感じられる。 「な、なんの、ようですか?」 僕はひねり出すようにして声を出した。誰かと話すのは三日振りだったので、自然とくぐもった声になってしまう。相変わらずの不快ボイスだ。 178 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 12 00.22 ID Icnw6+Bl が、彼女はそんなの気に留めた風でもなく、 「何のようですかって、そんなつれないこと言わないでよ。用が無かったらあたしは来ちゃいけないんかい」 と、軽く僕を非難した。 そうですよ、と言いたかったが我慢。 彼女は甲高い声で続けた。 「生存確認にきたんだよ。ほら、お姉ちゃん最近ヒロシに構ってあげられなかったじゃん? あたしと会えなくてヒロシが夜な夜な泣いていることを思うと、あたしも胸が張り裂けそうでさ。 仕事で疲れてクタクタなのをがまんして、こうして会いにきたってわけ」 弁明するまでもないと思うが、僕は決して夜な夜な泣いてなんかいない。嘘、ひとりでめそめそ泣くときは結構あるけど、彼女のために泣いたことは一回たりとも無い。 「べ、別に、頼んでないですし」 まだ癒えきっていない傷がそうさせたのか。僕の声は意図せずともぶっきらぼうで粗暴なものになった。 「と、いうか、もう、来ないでくださいよ。め、迷惑なんすよ。ほ、ほんとうに。僕の、ことを気遣って、くれているんなら、ほっといてください。僕には、それが、一番いい」 「えっ……」 「生存確認と、やらに、きき、来たんでしょ。僕が生きてるって、わ、わかったんだから、早く帰って、ください。僕は、忙しいんで。やることとか、あるし……」 僕の呟きを最後に、長い沈黙が訪れた。その沈黙に揺らぎを与えるように、彼女がポツリと言った。 「そんな風に言わなくたっていいじゃん……」 言い過ぎた、と思った。彼女が僕のことを心配しているのは紛れもない事実だというのに、今の言い方はないだろう。 「お姉ちゃん、ほんとに心配してるんだからね」 白い足が、落ち込んだようにしゅんと頭を垂れた。履いている突っ掛けは脱げそうになっている。 「ヒロシはひとりだから、もし怪我とか病気とかで危ない状況になってても誰も気づけないし、それで誰も気づけないまま、最後に野垂れ死んだりしちゃったら、そんなことになったら、あたし……」 謝ろう、そうは思うけど、口は閉ざしてばかりで開こうとしない。照れてるとかじゃなく、単純に謝罪の言葉が思い浮かばないのだ。人に謝るという経験が、僕には圧倒的に不足していた。 こういう時って、なんて言えばいいんだろう。わからない。 けど、言わなくちゃいけない。なんでもいい。アドリブで適当に繋げてけ。とにかく、今は一刻でも早く彼女に声を届けるんだ。 179 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 15 45.32 ID Icnw6+Bl そう思って口を開きかけ、 「そんなことになっちゃったら……この部屋が事故物件扱いになって、ただでさえ低い家賃がさらに下がっちゃうじゃない。 そんなことになったら、あたしの……あたしのささやかな副収入が……うぅ。今、欲しい服とかバッグとかあるのに……」 って、そっちの心配かよ! 僕は心の中で鋭いツッコミをいれた。 いやいやここは常識的に考えて、もしヒロシが死んじゃったりしたらあたしもう生きていけない好き好き大好き愛してるそうなったらあなたを追ってあたしも死ぬわー的なセリフを言うべきだったでしょ。空気読んでくださいよ空気。 ああやっぱり謝る必要なんてなかったね。なんだよ家賃って。僕より家賃の方が優先順位が上なのかよっ。そんなわけないだ――いや……まあ、そうか、うん。 普通、そうだよね。僕、ひきこもりニートだしね。社会の屑だしね。どう考えても家賃>僕だよね。ごめんなさい、僕自惚れてました。 ああ、なんかいい感じに死にたくなってきたぞ。今の僕ならサクッと死ねる気がする。どうしよう、このあと自殺でもしよっかな。まあ、どうせ出来ないんだけどね。……死にたい。 段々とダウナーになっていく僕とは対照的に、てゆうかお姉ちゃん最近ねー、とか聞いてもいないのに嬉々として自分の近況を語り始める彼女。相変わらず切り替え早いっすね。ついていけないっすよ正直。 鬱状態に突入した僕には、彼女の話が全く耳に入らなかった。言葉は右から左にだらだら流れていく。まあ、今は好きに喋らせておこう。 ところで、先程からドアの向こうの彼女は何かにつけて僕の姉を自称しているが、誤解しないでほしい。僕と彼女の間に血の繋がりは一滴だってない。 さらに言えば従姉妹とか遠い親戚って訳でもない。はっきり言って他人である。彼女が勝手に僕のお姉ちゃんを名乗っているに過ぎない。 余談になるけどさ、血の繋がらない姉って邪道もいいとこだよね。そもそも近親相姦の醍醐味ってのは血縁者同士が契りを結んでしまうという禁忌、その背徳感がよいのであって、義姉や義妹、ましてや自称姉ごときではそのカタルシスを―― ヒロシ、と僕を呼ぶ声で思考が中断された。 出来ればまだ自身の近親相姦観を語っていたかったのだが、仕方ない。この話はまた機会があるときにでもゆっくり。 なんですか、と僕はおざなりに返事をした。 180 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 19 26.67 ID Icnw6+Bl 「いやー、さっきから言おうと思ってたんだけどさ、タイミングを逃しちゃって。さて、ヒロシくん。そろそろお姉ちゃんを中に入れてくれないかな? 真冬の深夜は寒くてしょうがねえのですよ」 さむさむ、と白い足がブルブルと震えた。 いやー、それにしても本当に器用な足ですね。素直に感心できる。テニスボールくらいなら簡単に掴めてしまいそうだ。僕も鍛えよっかな足。 「……お姉ちゃん、無関心ってれっきとした暴力だと思うの」 拗ねたような口調で、ブツブツ文句を垂れる彼女。 けど無関心ほど優しい暴力はないですよ、と経験者は語ってみる。 「嗚呼、こんな仕打ちってないよ。あたしがこんなにもヒロシのことを想ってるってのに、部屋にすら入れてもらえないなんて。お姉ちゃん寂しいなー悲しいなー」 それを言われると僕も弱い。ちょっと、やりすぎちゃったかな。彼女が可哀想になってきて、僕は様子を見るために少しだけドアを開いた。 「ほら、見てよ。お手々がかじかんで真っ赤になってる。それに身体も冷えて鳥肌だらけだし、たぶん唇も真っ青だよ。寒いなー、寒いなー。このままあたしは凍死しちゃうのかなー」 もう少しだけドアを開いた。 「実を言うと、今お姉ちゃんスッゴくエッチなカッコをしてます」 思いっきりドアを閉めた。 「んぎゃっ」 尻尾を踏まれた猫みたいな声を出して、扉に挟まれた足が悶える。 「いったーい! なんで急にドアを閉めるのっ。今のところはむしろ血走ったいやらしい目を爛々とさせながら光速でドアを開けるべき場面でしょうがっ」 「すんません。本当に興味ないんで」 「まさかのガチ謝罪!? 止めて止めて。そういうの止めて。あたしがむなしくなるから。てゆーか、ちゃっかりヒロシの吃り治ってるしっ。どんだけ冷めてんのよ!」 ムキー、と白い足が怒りでのたうちまわった。加えて鬼畜ドSリョナ好きー、とか叫ぶもんだから、たまったもんじゃない。通行人が聞いたらあらぬ誤解を受けてしまうだろう。ひきこもりで変態とか最悪だよ。 ああ、もう、わかりました。わかりましたよ。入れればいいんでしょ入れれば。 僕は眉間を指で軽く揉んで盛大な溜め息を吐いてから、黙ってドアを押し開け、漸く彼女と対峙した。 181 名前:ひきこもり大戦記[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 17 23 43.62 ID Icnw6+Bl そこに居たのは、小さな女の子だった。 身長は間違いなく百五十センチを切っているだろう。僕より頭一つ分以上は小さいく、今も精一杯首を曲げて見上げている状態だ。 小動物然としたくりくりの丸い瞳が小さな顔に収まっており、栗色に染めた髪にはゆるいパーマがかけられていた。 美人というよりも可愛いといったベクトルではあるが、それなりに容姿は整っているほうだ。 着用しているのは子供っぽい桃色のパジャマで、その上には学生が着ているような小麦色のカーディガンが羽織られていた。当然のことながら、エッチなカッコとやらはしていない。 どう見ても中学生、いや、見ようによっては小学生にも見える外見をしているが騙されることなかれ。その実、今年で三十路である。 それが、僕を除くこのボロアパート唯一の住人であり、また持ち主でもある人物。大家さんであった。 と、僕はそこで異変に気づく。 大家さんが壊れてしまった時計のようにピクリとも動かないのだ。呆けたような顔をして(もし口に出したら怒るだろうがまさにマヌケといった表情で)丸い瞳でまじまじと僕のことを見つめているだけだった。 見た目はロリっ娘でも一応は女性。なんとなく気恥ずかしくなって、視線を逸らした。 「ど、どうしたんですか?」 僕の声に反応して、大家さんは漸く我に返ったみたいだった。弾かれたように目を見開いて、ううんなんでもないのと顔の前で手を振った。 「そ、そいじゃあ、お邪魔しまするかな」 妙な日本語を呟きながら、ドアをおさえている僕の腕の下をアーチのようにくぐって、そそくさと室内に入っていった。履いていた突っ掛けは、途中で乱雑に放り投げている。行儀悪いなあ。 僕は建て付けの悪い木造ドアを閉めて施錠し、ついでに大家さんの突っ掛けを玄関に綺麗に並べてから、先に入った彼女の後を追っていったのだった。 胸の内から徐々に湧き上がり始めている、なんとも言えぬ違和感を無視して。 戻る 目次
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蛮勇戦記イストール 『蛮勇戦記イストール』(ばんゆうせんき-)はかざね氏原作の黒歴史。 歴史上の偉人をモチーフにした登場人物が何故かロボットに乗って戦う、奇天烈嘘歴史系架空戦記である。 1 ストーリー 2 設定・用語 3 登場人物と組織・団体天照帝国(あまてらすていこく) 真言宗 超英連邦(アンコモンウェルス) 第四帝国(神聖ドイツ) 世界魔術結社ガンダルヴァ 4 作中年表本編開始前 本編年表 1 ストーリー どこか違う次元、違う時代の地球。 長く戦争の続くこの星だったが、覇冑羅(バジュラ)と呼ばれる装甲兵器の突然の登場は世界の軍事バランスを一変させ、「国家」という既成の枠組みをリセットするにまで至った。 疲弊した人々が求めたのは、英雄、宗教、力……様々ではあったが、それら全てが熱狂的な流れとなって「新時代」の到来へと繋がっていくのは明らかであった。 そして――英雄の時代が訪れた。 のちの人々は、危険で、刹那的で、何よりも熱狂的であったこの戦争をこう呼ぶ。「蛮勇戦争」、と。 2 設定・用語 覇冑羅 バジュラ。多くは全高数メートル~十数メートル程の装甲兵器を指すが、珍しい例ではそのまま手甲として扱われるものやドレスを模したものなども存在する(人間が身に付けて扱えるようなサイズのものを特に機甲覇冑羅と呼ぶこともある)。 覇冑羅の原動力となる霊銀(エーテル)は元来地球に存在したものではなく、前大戦中に発見された新物質である。思念の力を転じて出力とする霊銀は本当の意味で強き者にしか扱うことが出来ず、霊銀エンジンを組み込んだ覇冑羅を操る者(装者)はそれだけで英雄の素質があると言える。 覇冑羅は製造方法により二種類のタイプに分かれる。 聖骸(レリック)と呼ばれる宗教的・歴史的遺物を霊銀に取り込むことで人々の記憶や遺伝子と結びつき、思念の力をより強める「真打」。生半可な装者では真打を扱うことは出来ず、心を壊すか、暴走状態に陥ってしまう。 一方、聖骸を取り込まぬ代わりに扱いやすさでは上回るのが「影打」である。量産型覇冑羅ともいえる影打だが、基本的な性能では真打と大差ないことがほとんどである。 しかし、真打と影打には決定的な違いがある。それは真打にのみ許された機能、【凌我】(りょうが。西洋圏のバジュラにおいては“オーバード”とも)だ。この機能を発動させた覇冑羅は機体それぞれに秘められた“隠し機能”……必殺技のようなものを扱えるようになる。強力なものになると時間すら止めることの出来る【凌我】はまさに人知を超えた霊銀でこそ成し得る超機能だが、人間には些か荷が重すぎ、英雄クラスの装者ですら常用は出来ない。 九偉人 現在の世界において、世に蔓延る全ての混乱を治め、統べるだけの力を持つと謳われる九人の英雄。便宜上このような呼び方ではあるが、「英雄」としての評に善悪は関係ない。 高濃度な霊銀を扱うことは常人には不可能なため、「強い覇冑羅を操る」ということはそれだけで英雄の資格を持つことに繋がる。 現段階で判明している九偉人の内訳は、超英連邦のエメリオ・チャット(アーサー王)、同じく超英連邦のジョゼット・ブオナパルテ(ナポレオン)、第四帝国のアーデルハイド・ヒトラー(ヒトラー)、世界魔術結社ガンダルヴァのマハトマ・ガンディー・トリスメギストス(ガンジー)。 3 登場人物と組織・団体 天照帝国(あまてらすていこく) 前大戦時、覇冑羅によって旧国家・日本を駆逐し全土を手中に収めた新興勢力。 国主である天照上帝の立場には霊力の強い女性だけが就くことを許されている。彼女たちは、代々執り行われる洗脳教育により自らが天照大神の生まれ変わりだと信じ込んでおり、思想的にも政治的にも絶対の指導者として天照帝国を牽引している。 人物 八咫 晃彩(やた・こうさい) 物語の主人公。二十四歳。帝都治安維持部隊「禊」の二番隊隊長。 帝国軍人として何不自由ない生活を送ってはいるが、かつて存在した「日本」に強い憧れを抱く一面もあり、自らの身の振り様に思い悩むことも多い(天照帝国において日本とは「腐りきった末に滅んだ国」であり、それを懐かしむことは禁じられている)。 父・陽楼(かげろう)はかつて同じ天照帝国の軍人として殉死している。「戦闘中の機体操縦ミス」という説明に納得できずに父の死の真相について密かに調査を続けているが、その先にある天照の“闇”に辿り着いたとき、晃彩は大きな選択を迫られることとなる。 職務に対しては真面目一貫、感情表現は苦手だが芯には熱いものを持つ、女の扱いは勿論不得手で鈍感、しかし誰より仲間思い。ハーレム主人公の素質を強く持った人物であり、下士官たちの間では密かに「晃彩様可愛いマジ可愛い」を合言葉にした晃彩ファンクラブが開かれている。 専用覇冑羅「イシンシ・シー」を乗機としており、装者としての腕は超一流。物語中盤にイシンシ・シーが撃墜されてからは試験機の運用を任され、最終的には全世界連合部隊の指揮官として最新鋭真打覇冑羅に搭乗する。予定。 豊聡耳 御深壬(とよさとみみ・みみみ) 十六歳、女。帝都治安維持部隊「禊」の二番隊副長。抜群の霊銀適正を誇る、禊の最年少隊員。 生まれたばかりの頃、「馬小屋」の蔑称で知られる陸軍兵士宿舎の前に捨てられていたところを陽楼(八咫 陽楼/やた かげろう。晃彩の父)に拾われ、晃彩と共に育てられた。 晃彩とは血の繋がりこそないものの、強い信頼関係で結ばれている。そんな彼女が軍人の道を志すようになったのは、天照軍人だった陽楼を戦争で失ったときからだ。敬愛する父を失い塞ぎ込んだ晃彩を誘い、軍の霊銀適正試験を受けたことから大抜擢され、気付けば入隊からたった一年で今の地位に上り詰めていた(旧来のシステムがリセットされた現代においてはこういった事例は珍しくない)。 天才肌の負けず嫌い。周囲との衝突も耐えないが、「他者を見下す」ということは決してないその姿勢を評価する者も多い。 世界初の覇冑羅が登場した2025年の生まれであることが彼女の出生最大の秘密に関係している。ような。気がする。 保有戦力 イシンシ・シー 晃彩の乗機。天照帝国軍にて最も普及している覇冑羅「イシンシ」のカスタム機。 近接戦闘に特化した武装の搭載、全方位防御衣装「バトル・ジンバオリ」の装備などで見た目にも通常モデルとは異なる部分が多いが、何よりも晃彩の意向により短期決戦向けに各部の運動性能にも非常にピーキーな改造を施されているのが一番の特徴。「最速で初太刀を叩き込む」ことだけを念頭に置いた機体であり、この点において晃彩の右に出るものはいないと言われる。 いわゆる真打にあたる機体ではないが、大体の場合において真打を相手にしての長期戦は不利でしかないため、このチューンがプラスに働く場面は多い。 イシンシ 天照帝国軍制式採用覇冑羅。 現在の天照帝国においてはカスタム機を含めて三十二機が配備されている。 真言宗 天照帝国の一勢力。宗教勢力としては国内最大。四国を領土とし、実質的に西日本を支配している(西日本は天照帝国の支配が行き届かないところも多く、真言宗と天照帝国で日本を二分するような形になっている)。 天照上帝直々の庇護下にあって帝国臣民の感情・情報操作に一役買っているが、密かに力をつけた彼らは今にも大規模な反乱を起こさんとしていた。 人物 攻防大師・真魚(こうぼうだいし・まお) 真言宗開祖。女。幼き時分から神の声を聞くことができ、生まれ故郷の村では「神の子」として崇められていた。その後、真言宗を開き神の声(真言)を世界中に広めることを決意。 実際には叔父である白鯨(はくげい)の操り人形となっており、神の声の内容も白鯨の思うがままに歪められてしまっている。真言宗が武力による世界制覇を目指すのも全ては白鯨の思惑通りであり、本来真魚が聞いていた神の声からは似ても似つかぬものである。 「攻防大師」の諡号(しごう)も白鯨から贈られたもの。専用覇冑羅「空海」を自在に使いこなす真魚の戦ぶり、「敵を倒すだけでなく味方を守る」という美しき姿を讃えた名ではあるが、あまりのセンスの無さに真魚自身はこう呼ばれるのを嫌う。 また、真魚にとっての「神」とは彼女の中で作り上げた架空の人格に過ぎない。生まれたばかりの頃に両親を亡くし、白鯨に引き取られた彼女は半ば虐待のような扱いを受けていた。心を許せる相手もおらず、唯一安らぐのは読書に没頭している時だけ……という生活を続けた結果、逃避にも似た形で「神」が彼女の中に宿ったのだ。 物語中盤、「神」など関係無しに真魚のことを理解してくれた従者たちや晃彩と共に内乱を起こし、遂には白鯨を打ち倒す。 白鯨(はくげい) 真魚の叔父で、保護者。真言宗の影の支配者。 その名の通り鯨のような迫力ある風体で、鈍重そうな見た目からは想像も出来ないほどに身体能力も高い。何よりも恐ろしいのはその政治能力であり、真言宗を影から操り天照帝国を支配、そののちに世界へと進出せんと目論んでいる。 装者としての腕も一流だが、自分専用に作らせたはずの空海を扱うには至らず、「影打空海・五郎薩摩」を乗機とする。 富嶽(ふがく) 真言宗の最上級機密に値する密葬部隊「万神殿」(パンテオン)を率いる僧侶。空海の手足として動き、汚れ仕事を一手に引き受けている。真言宗の中でも万神殿の存在を知るものは極々僅かで、表向きの指導者である真魚にすら知らされてはいなかった。 徹底して感情を殺したような言動が特徴。幼い頃に白鯨に拾われて以来の教育の賜物だが、富嶽本人はそれを不幸だと思ったことはない。何故なら、彼にとっては白鯨こそが初めて自分に意味を与えてくれた、本当の親とも言える人物だからだ。 陸崎 天馬(おかざき・てんま) 攻防大師親衛隊隊長。真言宗の最高軍事責任者。 建前上、真言宗の保有する戦力は全てが自衛のための兵器であり、その軍隊は親衛隊と呼称される。 真魚、白鯨とは同郷。真言宗幹部のほとんどがそうであるように、白鯨の弟子の一人である。 若き日の白鯨が語った「他国に対するための天照帝国改革」論に感銘を受け、それに同調し今日まで歩んできたものの、神の声を歪めて私利私欲を満たさんとするような白鯨のやり方に不信感を抱いている。とはいえ、満足な教育を受けることも出来なかった下級市民である自分に政治・軍事における様々な知識教養と過分の地位を与えてくれた白鯨には大きな恩義を感じており、過去に掲げていた理想が遠ざかっていくことを知りながら、変わってしまった恩師にただ従う事しかできない自分自身に悩んでいる。 親衛隊隊長という役職ゆえ真魚と接触する機会も多く、白鯨からの信頼も厚いため、無制限とまではいかぬまでも、公務外において会話を交わしたり、食事をともにするほど教祖とは親しい仲である。温厚で柔らかな人間的魅力に溢れる人物で、確かな実力とその人柄から部下や信徒からも広く慕われている。 政戦両略に優れ、装者として、また生身での個人の武勇においても真言宗内において比類なき存在であるというチートキャラだが、自分が才能のある優れた人物であるという自覚に欠け、野心が無さからか覇気に薄く、やや優柔不断のきらいがある。 従来、覇冑羅とは動力である霊銀を正確に感知する為のレーダー系統の技術が発達していない事から、基本的に白兵戦主体の兵器として扱われるのだが、乗機「仙忠八朔(せんちゅうはっさく)」は射撃戦に主眼を置いて開発された珍しい機体であり、「第一に反撃を受けないこと、先手を得て戦のペースを握ること」を戦術的なポリシーとする天馬自らが設計した専用機である。 保有戦力 空海 真言宗最強の覇冑羅。天照帝国に現存する覇冑羅の中でも規格外に高い霊銀出力を誇る機体。 周囲に常時張り巡らされた光壁を盾として、時に武器としても繰り出すことで高次元の戦闘能力を実現している。この光壁は覇冑羅であれば必ず放出している余剰霊銀を兵器として転用したもので、真魚の卓越した知覚があってこそ自在に操ることの出来るもの。かつて白鯨がこれを操った際には自らの機体を傷つけてしまい、瀕死の重傷を負うこととなった。 【凌我】は「無空」。神経、空間と共振した霊銀の作用によって自らの機体を限りなく「空」に近い状態と化し、あらゆる視界・あらゆる電子機器・あらゆる意識からの認識を遮断する。希薄になりすぎた存在を取り戻すことは出来ず、完全な「空」となった空海はこの世からいなくなるとされ、そうなることこそが真魚の望みでもあった。 影打空海・五郎薩摩 白鯨専用にカスタマイズされた空海。搭載した無数の兵装により格闘戦に特化している。 仙忠八朔 親衛隊の長である天馬の専用機。機動兵器としての覇冑羅は白兵戦に重点を置いた物が多い中、敵を自機に 近付ける事なく討取るという戦闘スタイルを想定して設計された機体であり、中遠戦に優れる。 無数の巨大な索敵機材と、大量の射撃兵装及びその弾奏で棘の生えた小山のように不恰好なその見た目から想像できる通り、非常に鈍重な機体である上に、デリケートで脆い。 「斬り込み」や「先駆け」を想定した覇冑羅ではない故に、他に充分な前衛を揃え、正しい運用を行えば機動面における欠点が浮き彫りになるような心配はないが、外部レーダー類と各兵装を瞬時にパージする機能を備えており、最低限の兵装のみを残した緊急時の機動力は一般的な覇冑羅に勝る。 不動明王、鋼(あいぜん)明王、軍荼利(ぐんだり)明王、金剛夜叉明王、孔雀明王 密葬部隊「万神殿」の面々が駆る覇冑羅。どれも影打の機体ではあるものの、インド系技術者たちによる独特の機体設計は天照帝国のそれとは異なり、流麗にして堅牢。性能面は勿論のこと、美術品のような趣を主眼に置いたデザインは白鯨をして「これを表に出せぬのがワシの生涯唯一の心残りになるかもしれぬ」とまで言わせた。 不動明王を中心に五体合体する機能も備えているが、劇中では孔雀明王(背部に合体し飛翔ユニットの役割を果たす)が先に撃墜され、全力を出すことが出来ぬまま晃彩に打ち倒された。 超英連邦(アンコモンウェルス) 中枢国家はイギリス。前大戦時、ずたずたになった世界国家間を結びつけた世界連邦の一つ。 かつてのイギリス連邦を下敷きにしてはいるがその面影は無く、現イギリス国王エメリオ・チャットを中心とした強力な支配体制が敷かれている(“連邦”を定める国際法も既にあってないようなものだが)。 人物 エメリオ・チャット(キングアーサーII世) 現イギリス国王。キングアーサーの正当なる後継者を名乗る。「九偉人」の一人にも数えられる英雄。 旧イギリス王室の中でも最も低い後継者順位に位置する生まれで、疎まれた子ではあったものの、その一方で工学者・技術者として非常な有能な人物であり、前大戦においてはドイツ側より持ち出された覇冑羅を元に二組の機甲覇冑羅を製作。「デウス・エクス・カリバー」と「ラウンド・インビンシブル」と名付けたそれら二つを自ら纏ったエメリオは、周辺国家に叩き潰されかけていた戦線を圧倒的な戦果でもって巻き返すことに成功する。 こうしてエメリオは、一度は壊滅しかけたイギリスを救った英雄として奉られ、元来の才覚もあって国王の座に収まることに成功したのだった。 国王就任後は覇冑羅の本格的な開発・量産と並行して超英連邦を樹立。まずはヨーロッパ戦線を、そしてその先に控える全世界を相手にした戦争に乗り出していく。 保有戦力 デウス・エクス・カリバー ラウンド・インビンシブル 双方ともにエメリオの機甲覇冑羅。それぞれが長剣と鎧を模しているが、中身は超科学の塊。ヒトラー・ユーゲントから奪取した新型覇冑羅の試作霊銀エンジンを転用しており、「高出力帯でのみ動作が安定する」=「装者には常時尋常でないほどの負担がかかる」という扱いの難しい仕様となっている。 アーサー王伝説に言及された幾つもの書物の原本、その断片を聖骸とした真打。「実在したアーサー王」の存在が力の源となるのではなく、「アーサー王伝説を語り継いできた人々の思い、想像力」こそが原動力である。 【凌我】は「無刃蔵(カリバーン・エクス・インフィニティオン)」、「忠誠の十二騎士(ナイツ・オブ・ラウンド)」。どちらも戦場において真の力を発揮したことはなく、またエメリオ以外の誰もが能力を知りはしないが、「不死身」に関する何らかの力を持つのではないかと噂されている。 カルンウェナン 中世の騎士を模した超英連邦の主力量産機。 異常なまでの生産性を誇り、圧倒的な数の暴力によって前線を埋め尽くし、戦線を維持・確保するための覇冑羅である。 コンパクトな箱型に変形するという特異な機構を備えており、地力での長距離航行機能の一切を排除し、別途の輸送手段による大量輸送を前提として設計されている他、劣悪な出力で戦術行動に必要な一定の機動性を確保するために装備が極限まで排除されており、武装が高振動ロングランス1本のみという徹底ぶりは、下級兵士や中級指揮官の実力を全く頼らず、アーサー王をはじめとするごく少数の優れた将帥たちが戦況を一手に担うという超英連邦の軍事的性格を象徴している。 その性能の劣悪さとは裏腹に、生命維持機能や脱出機能には充分な配慮が成されており、世界的に見ても装者の生命を守るという点においてはトップクラスの水準を有することから、カルンウェナンの装者たちは超英連邦の戦術にしばしば見られる玉砕や特攻とも取れるような命令をも忠実に遂行するのである。 第四帝国(神聖ドイツ) アーデルハイド・ヒトラー率いる独裁国家。前大戦中、いち早く覇冑羅を戦線に投入し、一度は世界を征服しかけた。 人物 アーデルハイド・ヒトラー 女。九偉人の一人。第四帝国の「鉄の女帝」。霊銀による「超人思想」の実現を理想としており、旧来のドイツを崩壊させ第四帝国を作り出した。アーデルハイドではなく、かつての独裁者の名である「アドルフ」と呼ばれることを好む。 霊銀に選ばれたものだけが新人類として生き残るべきとの考えの持ち主で、それ以外の国民全てを「旧人類」として見下している。 物語終盤のキーパーソン。そもそも、第四帝国のストーリーのバックボーンには「第二次世界大戦中、アドルフ・ヒトラーは宇宙人からもたらされた技術により重力遮蔽とUFO建造に成功した」という都市伝説があり、作中世界のヒトラーはそれを違った形で実現していた。それが霊銀エンジンである。 実際にはとある実験中に別次元(他の黒歴史世界)の門を開いたことで得た技術ではあるが、当時のヒトラー(だけでなく人類すべて)にとってあまりにも手に余るオーバーテクノロジーであった霊銀は一度は封印され、文字通りの「黒歴史」となっていたのだった。 ヒトラーは自殺し、第二次世界大戦は終結した。しかし実際には、「人間の思念、記憶」を媒介とする霊銀の作用によりヒトラーの意識はこの世にとどまり続けていた。時は流れ現代、蛮勇戦争の幕開けと共にヒトラーは一人の少女に乗り移ることとなる。英雄の適正を持った少女、霊銀に選ばれた者……その名をアーデルハイドという。 だが、かのヒトラーといえども、強い意思ゆえに霊銀に選ばれたアーデルハイドの意識を完全に乗っ取ることは出来なかった。こうして生まれたアーデルハイド・ヒトラーは、非常に不安定な記憶を有したまま第四帝国を打ち立てるのであった。 晃彩率いる全世界連合との戦いの末、いよいよ討ち果たされたヒトラーの亡霊。 しかし、ヒトラーは自分たちの鏡だ。霊銀ある限り、このような悲劇は繰り返されてしまう……そして、その悲劇の引き金を引くのが自分とも限らないのだ。そのことを自覚していた晃彩らは霊銀を捨てることを決意し、「英雄」ではなく「一個人」として生きることを選んだのだった。 保有戦力 ミドガルドシュランゲ 第四帝国最大級の覇冑羅。「要塞級」の名で知られる。別名、ヨルムンガンド。 あらゆる地形を突き進むことのできる全方位型覇冑羅。地上・地下のいずれでも最大級のパフォーマンスを発揮することができ、移動要塞としての任も担っている。第四帝国のHQでもあり、シンボルとしても重要な役割を果たす。 貴重な霊銀エンジンを八基搭載しているところからも分かるとおり、第四帝国の要。物語開始時点では難攻不落、恐怖の対象としての地位を絶対のものとしており、「これが現れた戦場は放棄する」は超英連邦軍人にとっての合言葉となっている。 ヘル ヒトラー・ユーゲントに配備された試作覇冑羅。実験段階の思念兵器を試験運用するため製造された機体。 第三次世界大戦末期に全六機が製造されたが、うち二機はロールアウト直後にイギリスに奪取されてしまっている。 フェンリスヴォルフ 第四帝国の量産型覇冑羅。別名、フェンリル。 四足の高起動戦闘形態に変形する。 世界魔術結社ガンダルヴァ 第三次世界大戦中に滅亡したインドの国土を中心に結成された組織。霊銀をオカルト方面から研究するため、全世界から優秀な魔術師が集められた。 高名な技術者の多くがインド滅亡後も本結社に合流しており、国としての枠組みを持たぬ集団としては真言宗と互角かそれ以上の勢力を誇る。 目標は世界制覇ではなく、あくまで霊銀の研究、それからもたらされる世界秩序。技術力の横流しも率先して行っており、インド系の技術を用いた覇冑羅は全世界に点在している。これは一見すれば混乱を増大させるだけにも思えるが、最終的な目標のために必要な行為なのだという。 人物 マハトマ・ガンディー・トリスメギストス ガンダルヴァ総帥。「偉大なる魂」を意味するマハトマ、「三倍偉大な」を意味するトリスメギストスの複合で、「三倍偉大なる魂を持つガンディー」を名乗っている。本名はガンディーだが、表記しづらいので以降は馴染みの深い「ガンジー」で統一する。 元々はインドの一修行僧であったが、霊銀を通じてガンジーの意思とリンクしたことから記憶が混濁。自分がガンジーの生まれ変わりであると自称し、非暴力という方法で世界秩序を達成せんと動き出した。 「非暴力はあくまでモットーじゃよ」の言葉からも分かるとおり、実際にガンジーの心中を占めるのは私利私欲。「自分が手を汚さなければ非暴力」等の台詞は序の口で、いざとなれば自ら覇冑羅にも乗るし、そもそも暴力行為の基準もかなりガンジー次第なところがある。 要は悪人なのだが、公の場では聖人君子としての振る舞いを決して欠かさない。徹底したガンジーぶりの末、九偉人の一人にも数えられるほどにガンジー。しかし、その裏の顔を知ったものは必ず死ぬ。 ……が、実はこの男、本物のガンジーではない。ガンジーが従者として常に連れ歩いている四人の少年。彼らがそれぞれ「本物の」ガンジーの記憶を受け継いでおり、偽ガンジーは真ガンジーに関する記録を霊銀から流し込まれていたに過ぎなかったのだ。 最終的に晃彩らの手によって討ち果たされた偽ガンジー。真ガンジーの四人はガンダルヴァの新たなる指導者となり、今度こそ本当の世界秩序に向けて進みだしたのだった。 あまりのクズっぷりに視聴者人気も低いが、ガンジーのイメージをぶっちぎってやたらとイケメンなメガネ男子という外見から一部腐女子が熱狂的な信者と化しており、「ガンジー信者隔離スレ」「ガンジー死ね」「柱に吊るされるのがお似合いなガンジーの画像ください 12パパパパァ~オォゥ~~~」をはじめとするスレが連日連夜盛り上がりを見せている。 ジョン・ディー ガンダルヴァ所属の魔術師。通称ジョンさん。 前大戦中は超英連邦に所属し霊銀の研究を行っていたが、第四帝国の電撃的侵攻による戦況の悪化に伴い、部下を引き連れ出奔。中立の立場を表明するガンダルヴァにて研究を再開するも、ガンジー本人の行動には疑念を抱いている。 ヒルダ・ブラヴァツキー ガンダルヴァ所属の魔術師。ジョンさんの部下。2039年、15歳にして著書「神智的知識の享受」を発表、霊銀研究に大きな影響を与えた天才少女。 貧乏な家庭の生まれで、それまではそもそも学業というものを真っ当に修めることすら出来なかった彼女が何が起きたのかといえば、やはり霊銀が原因である。 世界的に多発した霊銀事故は彼女の生まれ故郷の街でも起きており、突如発生した謎の爆発は彼女を除く全住民の命を奪っていた。霊銀の暴走……地脈を通じて世界中に広がった霊銀は、拡散規模に比例して多くの人々の意思と感応する。その結果、元来デリケートな物質である霊銀は様々な形で暴走してしまっていたのだ。 この事故に巻き込まれたヒルダは、彼女以外全ての住民の記憶を頭に流し込まれることとなった。彼女の生まれは、ロシア国内でもそれなりに大きな街である。そこには賢い者もいれば、変人狂人、普通の人間、とにかく千差万別の意識が存在していた。それら全ての記憶を強制的に脳に刻まれたヒルダが狂わずにいられたのは、ひとえに彼女の霊銀適正が優れていたからであった。 起きた奇跡は三つ。彼女の家が街外れにあったこと。事故発生時、彼女が地下室にいたこと。そして、彼女が霊銀に選ばれたこと。……あるいは、それら全てが奇跡ではなく、必然であったのかもしれない。 ジョンさんと同じくガンジーに疑いを持ったヒルダは、晃彩らを手引きし密入国させた。ガンジーの正体を明らかにし、これを打ち倒した後はガンダルヴァの再建に従事。 その後も霊銀研究を通じて多くの研究者・技術者に影響を与え続けた。 保有戦力 ブラフマーチャーリヤ ガンジー専用覇冑羅。稼働の際には四人の従者も搭乗するが、これはガンジー一人ではこの機体を動かすことが出来ないため。その事実はガンジーに近しい者ですら知らず、偽ガンジー本人と四人の真ガンジーだけの秘密である。 本来はインド系の覇冑羅らしいシンプルで美しいデザインであったが、彼の醜く歪んだ性格を表すかのような趣味の悪い金色にペイントされている。また、ガンジーの趣味でごてごてと取り付けられて針山のようになった外装パーツには「空力抵抗を軽減する」だの「放熱」だのといった効果があるものの、実際の効力の程は不明である。 【凌我】は「非暴領域」(アヒンサー)。周辺約500キロ圏内に存在する生物全ての攻撃衝動を打ち消す力を持つ。また、打ち消された攻撃衝動をブラフマーチャーリヤの霊銀エンジンに溜め込み、一定まで蓄積された力を「必滅槍」(ブラフマーストラ)として撃ち出すことも可能。必滅槍の発動時には四人の従者たちにより「拳を振るうものは振り上げた自らの拳によって討ち果たされる」の口上が読み上げられる。この言葉通り、偽ガンジーの最期は「生身に必滅槍の直撃を食らう」という壮絶なものとなった。 4 作中年表 本編開始前 不詳 第二次世界大戦中、敗色濃厚のドイツにてアドルフ・ヒトラーが異次元の門を開く。 別次元においてはエーテルと呼ばれていた物質をこちらの世界へ持ち込むことに成功したヒトラーは、これを霊銀と名付け軍事利用を目論むも、科学力不足により解明に失敗。ヒトラーは自殺、枢軸側は敗北する。 1985年 ドイツ山中にて二次大戦時の建造物が発見される。祠のように厳重な封印の施された奥で霊銀が見つかり、密かに調査が始まる。 霊銀と共にアドルフ・ヒトラーの意識が世に放たれる。 2012年 世界規模の大地震が頻発。ここ三十年で世界中に散らばった霊銀が一斉に活性化したのがその原因だが、多くの人々はそれを知る由もない。日本でも東日本大震災が発生した。 2015年 第三次世界大戦の勃発。原因は様々であるが、霊銀資源のいち早い独占を狙った関係諸国の利害の対立が引き金となったと言われる。 2025年 ドイツ、人類史上初の人型機動兵器・覇冑羅(バジュラ)を戦線に投入。圧倒的な戦果を上げ、霊銀の重要性を更に高めた。 最初期の覇冑羅に乗り込んだ六人のパイロットはいずれも霊銀によって意識を汚染され、廃人となっている。彼らから得られたデータに基づき、霊銀研究の権威ミハエル・ハイデガー博士により『霊銀に対する人間の機械的反応とその応用』なる論文が提出される。 2029年 日本にてクーデター発生。日本の保守体制、およびそれが招くであろう近い将来の滅亡を憂う新国家・天照帝国が全国土を制圧し、その支配下に置く。 日本国民全てが抱いていた危機感を代弁するかのように現れた天照帝国は、意外にも歓迎ムードで迎えられた。 2035年 戦線拡大。世界中のあらゆる場所が戦場になる。この頃には各国の軍隊に覇冑羅が正式配備されており、「覇冑羅の数が戦局を左右する」といって差し支えない状況となっていた。一度は世界制覇にリーチをかけたドイツも撤退を余儀なくされる。 2039年 アメリカ所有の研究所のうち、五箇所にて同時に大規模な霊銀事故が発生。国土の八割が汚染区域となってから程なく、アメリカ合衆国は瓦解した。この一件はテロであったとも、あくまで人為的な災害であったとも言われるが、その真偽はいまだ定かではない。 未曾有の大災害を受け、以降二年間は世界規模で戦争行為が沈静化する。 2041年 ベルリン在住の少女・アーデルハイドにアドルフ・ヒトラーの思念が乗り移る。アーデルハイド改めアーデルハイド・ヒトラー、電撃的な戦略と政治手腕によりドイツ軍首脳部を掌握。アーデルハイドを新総統とした第四帝国が樹立される。 第四帝国による侵略行為が開始されるのと同じ頃、全世界でも戦争再開。 「英雄の時代」到来。この長き混乱を収める真の英雄の登場を、全世界が待ち望んでいた。本編開始。 本編年表 未定だお!! .
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さてどうなることやら(シ IDで極限魔法戦記 ~極限合体編~ IDで極限魔法戦記と元祖極限、IDで極限変態魔法戦記が悪夢の共演を果たす時が来た。 参加者はIDによって魔法属性と変態属性の両方を獲得し、カオス世界を一日適当に過ごす。 ◇極限魔法戦記属性表 (アルファベットは大文字限定。末尾の端末の数字や記号は無視) 1→炎 2→水 3→雷 4→木 5→煙 6→音 7→地 8→風 9→氷 0→鉄 A→光 B→闇 C→無 D→獣 E→気 F→剣 G→斬 H→幻 I→天 J→念 K→蟲 L→双 M→妖 N→死 O→祈 P→楔 Q→極 R→現 S→硬 T→符 U→秘 V→扉 W→調 X→建 Y→商 Z→魔 +→身体能力を飛躍的に高める(+→強戦士、++→英雄戦士、+++→伝説の戦士など) /→【極】【秘】+以外の属性2倍(倍々形式で増加) XYZの3つ(順不同)→魔王 AB//の4つ(順不同)→聖 /と小文字のみの属性→法王 http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/62.html(テンプレ) ◇極限変態戦記属性表 (アルファベットは大文字限定。末尾の端末の数字や記号は無視) 1→ツン 2→デレ 3→S 4→M 5→ロリ/ショタ 6→ウブ 7→フェチ 8→メンヘラ/天然 9→構って 0→構う A→男性器 B→女性器 C→変態 D→大好き/大嫌い E→エロ/(コスプレ) F→フィスト G→犯罪 H→H I→淫乱 J→純 K→金持ち L→自由 M→肉(マッチョ/グラマー) N→ニート/スイーツ(笑) O→オッサン/オバハン P→サイコ Q→究極 R→アナル S→盗 T→触手 U→(裏技) V→ヴァージン/チェリー W→野生 X→謎 Y→猥褻(ワイセツ) Z→守 XYZの3つ→ド変態 AB//の4つ→性 SEXの3つ→セックス +++の3つ→伝説の性器 QUの2つ→チート EHの2つ→ヒーロー 4Cまたは4Iの2つ→肉便器 XYZのどれか2つ→変質者 /→属性2倍(倍々形式で増加) +→性能力UP /と全部小文字→救世主 http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/pages/22.html(テンプレ) 属性ルールはそれぞれの戦記に従う。例えば無は変態属性には変換できず、調は変態属性は 調停、コピーできず、謎は魔法属性にはなれず、盗は魔法属性を盗めない。またUの秘(魔法)、 裏技(変態)は似ているけどルールが違うので注意。変態の方は小文字全てを変態属性にできる。 変態には戦士型属性の(+)はないので、性能力UPはIDにもともとある+のみ。ただVヴァージンは 全魔法属性が微妙に使え、Z守は魔法属性攻撃も若干低減可能。(極限変態テンプレ参照) 名前欄は適当に。極限変態の方は要らない属性は不採用にできる。施設や勢力は極限魔法本編と 同じだが、秘石には変態属性は入れられないし、超心石の×2などの効果も変態属性に及ばない。 異界の塔の属性武器も変態属性は入れられない。ちなみに商は変態属性入りの武器はつくれないが、 一般的な蝋燭やムチなどは作れる。剣やSM用のムチなども武器の一種なので全員装備可能。 変態グループを立ち上げることでリーダーは変秘石(変態属性の秘石)を手に入れる。同時に 複数の変態グループに所属することはできないが、魔法戦記の勢力とは別物なので変態グループと 魔法勢力には同時に所属可能。デフォルトの変態グループは《男性器》のペニウスと《女性器》の ヴァギナラ。両変秘石を入手するとリーダーは《性》となる。変秘石には究極、裏技、謎、男性器、 女性器、盗、自由は入れられない。(尚、変態属性とは極限変態魔法戦記の属性という意味) 変態用施設としては変態ハウスが街の目立つところにある。変態ハウス1階で変態行為に耽ると 変心石が入手できる。ゾロ目以外なら究極、裏技、謎、自由、盗以外の変態属性がもらえる。 ゾロ目は以下の通りで「変」の字が入るだけで効果は同じ様な感じ。{弱変}は性能力が極限まで 下がり、{独変}は変態グループのみにデメリット、{病変}は11時45分に性的に発狂し、{忌変}は 与えた変態行為が自分に返り、{凶変}は変態攻撃の被ダメが2倍になる。当たり変心石の効果は ほとんど魔法の心石と同じだが、{絆変}は変態グループのみに効果があり、極変心石の究極や 超変心石の{×2変}は変態属性にだけ効果がある。武変心石の{+変}は性能力うp。尚、普通の 極限魔法の心石とは別モノなので、心石と変心石は一種類ずつ入手できる。 (00:弱(変)心石、22:独(変)心石、44:病(変)心石、66:忌(変)心石、88:凶(変)心石 (11:絆(変)心石、33:極(変)心石、55:武(変)心石、77:超(変)心石、99:連(変)心石 変態ハウス地下は異界のフロアに対応する。地下1階は訪れると変態アイテム、地下2階は変態属性 入りのアイテム、地下3階は変態属性入りの武器がもらえる。変態属性が入った道具類はここでしか 入手できない。地下では誰かがヤル気を出すと、2人一組で変態異界に転送され、地下1階から順に、 どちらかが感じると、どちらかが逝くと、両方が逝くと元の世界に帰る扉が現れる(帰らなくてもいい)。 変態ハウス2階は総変態レベル5、3階はLv7、4階はLv9の高レベル変態属性持ちのみが立ち入れる。 最初の人はフロアマスターを名乗れ、挑戦者を受け入れる。勝負の種類は問わないが、負けると マスターの座を明け渡すことになる。尚、極限魔法と違い、転送されず、使用禁止属性設定も無い。 IDで極限魔法戦記@wiki http //www21.atwiki.jp/kyokugenmaho/ 変態属性は小文字につけたらいいんじゃ 数字のはそのままで -- 名無しさん (2009-12-23 23 47 27) 名前 コメント
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登録日:2020/08/09 Sun 22 55 00 更新日:2024/03/18 Mon 16 58 05NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 80年代テレビアニメ DRAGONAR ↑←↑ アニメ サンライズ スターライト・セレナーデ スパロボ スパロボ参戦作 ドラグナー ナレ死 バリグナー マスドライバー メタルアーマー リアルロボット版トップガン ロボットアニメ 不遇の名作 何故かなかなか立たなかった項目 夢色チェイサー 大張正己 大河原邦男 小説版は別物 月 機甲戦記ドラグナー 決められた道をただ歩くよりも_選んだ自由に傷付く方がいい 神田武幸 路線変更 鈴木良武 青春 西暦2087年。 地球と宇宙は、熱い炎に包まれた。 地球人類の再生を賭けて、月に樹立された統一帝国「ギガノス」は 新たな宇宙の秩序を目指して、地球連合軍に戦いを挑んだのである。 組織と科学力において優れた帝国軍は、旧態依然とした地球の諸国を制圧。 その7割を支配下に置いた…… 気をつけて 誰かが Watching you 背中から君を追いつめてる ふりむいたら 負けさ ▲概要 『機甲戦記ドラグナー』とは1987年にテレビ朝日で放送されたテレビアニメである。日本サンライズ(現:サンライズ)製作。全48話。 監督は『銀河漂流バイファム』を手掛けた神田武幸が担当。 本作の前番組は『機動戦士ガンダムΖΖ』で、「ガンダムのリニューアル」をコンセプトに創られている。 実際「地球側と宇宙側で起きた人類戦争の最中、民間人が偶然パイロットになり戦いに巻き込まれる」という雰囲気はガンダムに似ている他、 メカニカルデザインに大河原邦男氏を採用するなど、ガンダムに携わったスタッフも参加している。 『ZZ』が終盤では失速してしまったからなのと、映画『トップガン』の影響も受けていたからか、コミカルな描写や海外ドラマを思わせるやり取りが特徴的。 だが中盤以降は『北斗の拳』を思わせるいかにもな悪者が登場したり、派手な白兵戦が行われたりと、路線変更が行われた。 視聴率は悪くは無かったのだが、当時は既にロボットアニメのブームが過ぎていたこともあり、 シリーズ化するほどの人気を得ることができなかった不遇の作品となってしまった。 だが、本作で演出を務めた福田満夫は福田己津央と名を変え、 『機動戦士ガンダムSEED』の監督として「ガンダムのリニューアル」に再挑戦し、リベンジを果たすこととなる。 そして本作自身も、当初はVHSが無くLDだけの発売に留まり、某民放ドラマでは本作のVHSがお宝扱いされるほどの扱いであったが、 後年はスパロボへの参戦によりいくらか再評価されている。 ▲あらすじ 時は西暦2087年。月に誕生した「ギガノス帝国」が地球連合に対して独立を宣言し、宣戦を布告。 ギガノス側のマスドライバーやMA(メタルアーマー)といった兵器により地上の7割がギガノスの支配下とされてしまった。 そんな中、スペースコロニー「アルカード」の住人であるケーン・ワカバら3人の学生は、ギガノスの襲撃にあう。 避難している際に成り行きから新型兵器「ドラグナー」の正規パイロットに登録されてしまい、ギガノスと戦う羽目になってしまう。 しかもドラグナーのパイロット登録は軍の司令部に行かなければ解除できないという始末。 こうしてケーン達は登録を解除するまでの間地球軍の軍人として戦争に身を投じることとなったのであった。 果たしてケーン達は倒れるまで走るほどに、熱く生きることはできるのだろうか? ▲登場人物 ☆地球連合・ドラグナー遊撃隊 ケーン・ワカバ(CV 菊池正美) 主人公。D-1のパイロット。日系2世。3人組のリーダー格。基本的には熱血感で無鉄砲な性格。タップ・ライト同様に美人に目が無い。 登場当初はリーゼントヘアだったが、ベンに散髪されて以降は無造作なショートヘアになった。 元々民間人だったこともあって戦闘に関しては素人だったものの、数々の戦いを経てマイヨやグン・ジェム隊をも退けるほどの強さを身につけていく。 リンダに一目惚れして以降彼女に幾度もアプローチをし続けており、その想いは彼女の秘密を知って以降も変わることはなかった。 自分を一人で育ててくれた母・アオイを深く愛しており、終盤アオイを人質に取られて一時的にギガノスについて地球連合軍と戦ったこともあった。 逆に父・ジムの事は自分を捨てたと思い込み、蛇蝎の如く嫌っていた。 タップ・オセアノ(CV 大塚芳忠) D-2のパイロット。おもしろ黒人。3人組のムードメーカー。大の音楽好き。心優しく陽気な性格で、自他共に認めるフェミニスト(*1)。 家族に仕送りをしたり、曰く「命から3番目に大事なもの」であるカセットプレイヤー(*2)を壊してしまったりなど、苦労も多い。 後にローズとイイ仲になる。 ライト・ニューマン(CV 堀内賢雄) D-3のパイロット。イギリス出身。頭脳明晰でIT技能に優れた、3人組の知恵袋。 他2人がバカすぎるので比較的冷静な方だが基本的には他の2人同様お調子者の2枚目半。 実は名門貴族の出身だが、本人は特別扱いされることを嫌ってあまり話したがらない。 3人の中で唯一彼だけぼっちだった ベン・ルーニー(CV 島香裕) 地球連合軍ドラグナー遊撃隊の軍曹。ドラグナーのパイロットになったケーン達の教育係となる。 スキンヘッド&スカーフェイスで厳つい外見とは裏腹に人情派な面もあり、なんやかんやでケーン達とは良好な関係を築いている。 後にケーン達が昇進して自身より上の階級になった後も変わらず良き兄貴分であり続けた。 妹がいるらしい。 ジェームス・C・ダグラス(CV 大滝進矢) 地球連合軍ドラグナー遊撃隊の大尉。本来は彼がD-1のパイロットになる予定だった。 融通が利かず感情的になりやすい面からケーン達への印象も良くなく、「スピッツ(犬種の一つ)大尉」と揶揄されている。 D-1のパイロットに選出されていた腕は確かで、単なる戦闘ポッドでプラクティーズの面々を抑えてみせると何気にすごい事をやってのけたりしている。 後にドラグーンに搭乗。 リンダ・プラート(CV 藤井佳代子) ヒロイン。金髪の美人。父親はドラグナーの開発者、兄はギガノスのエースパイロットと複雑な境遇の持ち主。ガンダムで言うところのセイラさん。 その経緯故に当初は心を閉ざしていたが、ケーンのアタックを受けるうちに少しずつ心を開いていき、やがて相思相愛となる。 ローズ・パテントン(CV 平松晶子) 元々は難民として輸送船アイダホの乗り合わせた身。戦争で行方不明になった両親を探している。ガンダムで言うところのフラウにあたる。 タップとは少しずつイイ仲になっていった。 ダイアン・ランス(CV 勝生真沙子) オトナな魅力あふれるお姉さん。その正体は地球連合軍の諜報員で、民間人を装いアイダホに乗り合わせた。ガンダムで言うところのマチルダさんあたり。 ライトから好意を寄せられるも適当にあしらっていた。終戦後はベンと結婚する。 ☆ギガノス帝国軍 マイヨ・プラート(CV 小杉十郎太) ギガノス帝国軍親衛機甲兵団第一師団所属のエースパイロット。「ギガノスの蒼き鷹」という異名で恐れられている。シャアと同じく主人公のライバルキャラ。 冷静沈着で高潔な軍人であり、ギルトール元帥や部下達からの信頼も厚いが、反面肉親の情愛よりも国家の大義を選ぶなど家庭面においては問題を抱えている。 ▷ ネタバレ 中盤ドルチェノフの罠によりギルトール暗殺の濡れ衣を着せられ追われる身となってしまうが、プラクティーズの説得やミンとの関わりを経て再起を決意する。 終盤は完全に彼が主役みたいになっている 終戦後は消息不明となる。 ダン・クリューガー、カール・ゲイナー、ウェルナー・フリッツ(CV 柏倉つとむ、島田敏、竹村拓) ギガノス帝国軍親衛隊「プラクティーズ」所属の3人。エリートとしてのプライドを持ち、マイヨに対して絶対の忠誠を誓っている。元ネタはアイドル時代の少年隊。 因みに中の人達はそれぞれガンダムでラスボスやライバルに近い役を演じてたりする。 ▷ ネタバレ マイヨが祖国に追われる身となってからもその忠誠心は変わらず、愛用機ゲルフの派生機も持ち出して彼に付き従う。 なお3人のうちダンは、最終盤にてマイヨや仲間達をドルチェノフの攻撃から庇い、機体を撃墜されて戦死する。 序盤に初代ガンダムのジーンと同じように手柄を立てようと独断専行することがあったが、その時に生還出来ただけに残念である。 スパロボでは基本的に生存。 ギルトール(CV 大木正司) ギガノス帝国の元帥。環境破壊が進む地球を憂い、月面の駐留軍を纏め上げてギガノスの実質的な指導者となった経緯を持つ。 地球に対する愛は強く、事に当たっての理非を重んじる清廉な人物。 ▷ ネタバレ 「地球を美しい姿のまま手に収めたい」という姿勢が、現実問題として自軍が劣勢に追い込まれていることに焦るドルチェノフに反乱を起こす一因となってしまう。 そして揉み合った末にドルチェノフに射殺される。 ドルチェノフ(CV 飯塚昭三) ギガノス帝国軍部中佐で、軍内での強硬派。傲慢で勝つためには手段を選ばない。 ▷ ネタバレ ギルトールに対してマスドライバーで地球への全面攻撃を度々進言していたものの、悉く拒否されてしまう。 遂には彼を暗殺(*3)し、マイヨに罪を擦り付けた後は自らギガノス帝国総統の座に着く。コイツより偉い将軍方はどうなったんだろう。 しかし、マスドライバーが破壊され、戦線はドラグーン量産に成功した連合軍によりたちまち逆転。 虎の子の機動要塞もマイヨの介入や連合軍のマイクロウェーブ照射により機能停止し、人質にしたアオイも奪還される。 さらに、ミンとの白兵戦の最中に通信回線が偶然開いたことで、ギルトール殺害の真相が知れ渡ってしまい、追い詰められる。 その後ギルガザムネに搭乗するが、ケーンとマイヨによる連携で機体は大破。そこから脱出出来なくなってしまう。 最期は酸欠状態に陥り、自らが統治したギガノスの幻想を見ながら、月面に落下していくギガノス機動要塞と運命を共にした。 一応ラスボスであるが、『超電磁マシーン ボルテスV』のズ・ザンバジル、『闘将ダイモス』のオルバン大元帥、『最強ロボ ダイオージャ』のデスバンと肩を並べるほどの小物として知られる。 ぶっちゃけた話こいつに比べればグン・ジェムが総統になった方がまだマシなレベル。 指揮官としては醜態や器量の小ささばかりが目立つ一方、パイロットとしての技量はマイヨにも引けを取らないほど高い。 ハイデルネッケン(CV ブロッケン伯爵滝口順平) ギガノス帝国軍部少佐。ハゲチビ。ドルチェノフが総統の座に就いた後、グン・ジェム隊の後任でドラグナー討伐任務を与えられる。 勝利のためなら同僚をも利用する狡猾な人物であり、結果的にそれが彼の命を縮めることとなった。 グン・ジェム(CV 加藤治) 「ギガノスの汚物」などとも呼ばれ、軍内部からも忌み嫌われるならず者集団「グン・ジェム隊」の隊長。大佐。 残忍で狡猾で金儲けには目が無く、さらに策略家としてもパイロットとしての腕もケーン達を遥かに凌ぐ強敵。 敵に対しては非情、味方に対しても横柄な一方で部下に対する情は深い。 放映当時盛り上がってた世紀末救世主伝説の影響を強く受けた、という見方もできる。 ゴル(CV 島香裕) グン・ジェム四天王の1人で、グン・ジェムよりも巨漢の大男。階級は大尉。 ゴリラ呼ばわりされると激怒してガトリングガンをぶっ放すバカ。頭の回転は良くないもののその実力は折り紙つき。 嫁さん募集中。 ガナン(CV 笹岡繁蔵、郷里大輔(サンライズ英雄譚代役)、大友龍三郎(SRWシリーズ代役)) グン・ジェム四天王の1人で階級は中尉。殺人犯が軍服を着ていると呼ばれる程に残虐で凶暴な性格で、ナイフ投げの達人。 常に釘を銜えている。鉄分不足なのだろうか? 最後はハゲにされて爆死。 ジン(CV 島田敏) グン・ジェム四天王の1人で階級は少尉。こう見えて17歳。 外見は美形だが味方を見殺しにしたり捕虜にしたリンダに暴行を加えようとするなど下劣な性格。 リー・スン・ミン(CV 島津冴子) グン・ジェム四天王の紅一点で階級は中尉。砂漠の赤いバラという異名を持つ。身長185㎝で巨乳。20歳。 美人だが、鉄製のドアを体当たりで半壊させたり、配管パイプを素手で引きちぎるなどとんでもない怪力の持ち主。 ▷ ネタバレ 隊の中で唯一戦死することなく生き残る。その後余曲ありながらもマイヨやプラクティーズと行動を共にするようになる。 マイヨには一目惚れし、がさつな性格も嘘みたいに丸くなった。 そして、機動要塞潜入時には(まぐれで)ドルチェノフの凶行を暴くという功績を上げた。 ゲルポック(CV.西村知道)、アデン、チェンドル 黒カラーの専用ゲルフを操るゲルポック隊のメンバー。 隊長のゲルポックの階級は少佐。ヒゲを生やしたナイスミドル。 失態続きのグン・ジェム隊の支援に月から送られた増援で、過去に5隻の艦船を沈め、突撃勲章を3度も賜った強者。 アデンが電子戦を担う傍らで、武器運搬担当のチェンドルが鉄甲弾やコーキング弾(*4)等を込めた銃を投下し、ゲルポックが空中で受け取って攻撃を行うというスリーマンセルを得意とする。 ゲルポックは重い病を患っており、残りわずかな余命をドラグナー討伐に向ける。目的の為なら汚い手段も厭わない執念を持つ。 ☆民間人 ラング・プラート(CV 千葉耕市) ギガノス帝国でのD兵器の開発者。マイヨとリンダの父親。ギルトールの同志でもあったが、理念の違いから袂を分かち、D兵器を持ち出して地球連合軍に亡命した(表向きには死亡したとされている)。 やむを得ない事情があったとはいえ、娘からは「妻も子も捨てた殺人兵器の設計者」、息子からは裏切り者呼ばわりされるなど、かなり可哀想な境遇の持ち主。 中華まんが好物。 息子達と血が繋がっているとは思えない程明るい上に、女性の3サイズを見立てる能力まで持っている。 アオイ・ワカバ(CV 火野カチ子) ケーンの母親。けっこう美人。当初は行方不明になっていたが、後にギガノスの捕虜としてとらえられていることが判明。 後にケーンに対する人質として利用されてしまうも、ベンとリンダの奮戦で救出される。 ビル・ブライアン(CV 鳥海勝美) 第16話に登場したケーン達の元クラスメート。ケーン達より先に地球に移住しており、後に徴兵でギガノスの兵士となった。 ▲メカニック ★MA(メタルアーマー) 本作に登場する人型機動兵器の総称。 ”MA”と訳されることもあるが、これだとガンダムシリーズのモビルアーマーの略と混同してしまうため、視聴者からあまり略されない。 …ちなみに『スーパーロボット大戦A』ではそれに因んだネタがある。 月面作業用機械であるメタルワーカーを基に、ギガノス軍が開発した。 機体デザインには航空機の要素が取り入れられ、中盤からリフターやフォルグユニット等の飛行用装備が登場していることからも、そのことがうかがえる。 MAの共通装備は、手持ち式機銃である「ハンドレールガン」や「レーザーソード(ガンダムシリーズでいうところのビームサーベル)」、機体によってはミサイルやグレネードなどを装備。 コックピットは胸部にあるが、パイロットが横から入る構造になっている。 ○D-1(ドラグナー1型) ケーンが搭乗する試作MA。白兵戦特化型で、高い運動性能を有する。搭載されているAIの名前はクララ。弱点は燃費の悪さと射程の短さ。 後にリフターを装備して空戦能力を得た他、改修されてD-1カスタムとなる。 ちなみに前期OPにおいてはアニメーターの大張正己氏により大幅なアレンジが加えられており、ファンからは「バリグナー」というあだ名をつけられている。 というか本編でもアニメーターが各々個性を出して描かれているので回によって見た目が違ってたり。洗練されている回と野暮ったい回の差が見ていてはっきり分かるほど(*5)。 ○キャバリアー0型 D-1に、D-1~3の特性を併せ持つ追加パーツ「キャバリアー0」を装着させた姿。 火力と燃料積載量が補われており、防御力も向上している。その代わり運動性が犠牲となっているのが難点。 ドラグナー1は最初はこの形態で登場し、白兵戦の際にはキャバリアーを分離して本体を見せるという演出がなされている。既にOPで姿モロバレとかいわない なおキャバリアーは、地上に降りるまでの第一クールの終盤に、オトリの役目を果たして退場している。 ○D-2(ドラグナー2型) タップが搭乗。遠距離支援特化型のMAで、火力は3機の中でもトップクラス。さらに僚機への補給装置も持つ。搭載されているAIの名前はソニア。 後にリフターを装備して空戦能力を得た他、改修されてD-2カスタムとなる。 スパロボでは機体解説でアザルトナイフについて触れられているのにゲーム中で使えないのはお約束。 ○D-3(ドラグナー3型) ライトが搭乗。電子戦特化型の支援向けMAで、どら焼きレドーム型の頭部が特徴。その反面武装は少ない。搭載されているAIの名前はマギー。 作中屈指のチート機体であり、D-3がいなかったらどうしようもなかった場面は多い。 後にリフターを装備して空戦能力を得た他、改修されてD-3カスタム……にはならなかった。 (あくまでも外観が変わっていないだけで、搭載されているOSや各種プログラムがアップデートされている) 少なくともロボットアニメにおいて”電子戦”の概念を確立させ、ゲッター3やガンタンクを始めとした「主役側の3番手機体は不遇」というお約束から脱却した功労者でもある。 ○ドラグーン D兵器ことドラグナーの量産型。 所謂ジムに該当する機体だが、もっぱら量産機=やられ役として定義されがちな中で数少ない「試作機よりも安定して強い」ことが名言されている貴重な機体だったりする。 なにせD-1の運動性能、D-2の砲撃戦能力、D-3の電子機器を兼ね備えてコンパクトに纏め、更にコンピュータの補助でどんなパイロットでも安定して運用ができる、いいとこ取りの機体なのである。 事実、劇中でもドラグーン採用によりドラグナーがお役御免になりかけたし、また採用後はギガノスとのミリタリーバランスを覆すほどの大活躍をしたのだから、その実力は推して知るべし。 結局は試作型が強化されて性能が逆転したことやパイロットの練度の差からやられ役であることに変わりはなかったけど ○ファルゲン マイヨ専用機。機体名はドイツ語で「鷹」を意味する「Falke」(ファルケ)が語源。ファルコン(隼)ではない。 高い運動性能と高性能なレーダー・センサー類を搭載しており、パイロットの腕も相まって高い戦闘力を持つ。飛行ユニットを装着した状態ではファルゲンマッフと呼称される。 この手の作品においてライバルキャラは次々と乗機を乗り換えていくのがセオリーなのだが、ファルゲンは最後までマイヨの愛機として活躍し続けた。 ○ゲイザム グン・ジェムが搭乗。たった1機しか作られていない試作型のMA。左腕にハンドレールガンの給弾ベルトが巻き付けられている。 D-1のレーザーソードとも互角に切り結べる青竜刀のような実体剣がメイン武器。 ○ゲバイ 宇宙におけるギガノス軍の主力量産型MA。要するにやられメカその1。主にイエローカラー。 機体名の由来はドイツ語の「2」にあたる「Zwei」(ツヴァイ)のもじり。 防御重視でダインより装甲が厚い。また操作性がよく、本機を支持するパイロットは多い。 ゴルが搭乗するカスタム型のスターク・ゲバイはレールキャノンやハンドグレネードを装備して火力を向上させている。 ○ダイン ゲバイと同時期にロールアウトした指揮官用MA。要するにやられメカその2。 機体名の由来はドイツ語で「1」にあたる「Ein」(アイン)のもじり。 ミンが搭乗するカスタム型のスターク・ダインはチェーンソー型の武器ハイブリッド・サージやセンサー殺しの光熱弾を搭載している。 ○ドラウ 主に偵察・電子戦で使用されるギガノス軍の最初期製作型MA。メタルワーカーの要素が残っている。 やられメカ以下の雑魚で、流れ弾が命中した破片に当たって破壊されるほど。 名前の由来はドイツ語で「3」にあたる「Drei」(ドライ)のもじり。 ○ゲルフ ダインの後継機として作られたMA。ダインよりも運動性能が強化されている。 拡張性が高く、後に攻撃性能を高めたヤクトゲルフ、索敵・通信性能を高めたレビゲルフ等の兄弟機も誕生した。なお運動性能は基本型のゲルフが最も高い模様。 主にプラクティーズが搭乗し、ドラグナーと幾度も激闘を繰り広げた。後にウェルナーはヤクトゲルフ、カールはレビゲルフに乗り換える一方、ダンは最後までゲルフに乗り続けた。 また、ゲルポック隊は黒いカラーリングの専用機を保有。プラクティーズより先に派生機のお披露目もしている。 基本装備となっているレーザーサーベルは、形状からして『ガンダムSEED』の対艦刀の元となっていることが分かる。 ○ドーラ 陸戦用の量産型MA。ギガノス軍の地上における主力機。脚部の代わりにロケットエンジンが装備されており、ホバリング飛行で移動する。 主にバイク型機動ユニットガンツァーと合体したガンドーラとして運用される。水上艇ユニットゲルファーと合体してゲルドーラにもなれる。 ガナンが搭乗するカスタム型のスターク・ガンドーラは重武装になりつつも運動性能がさらに向上し、接近戦用のレーザーソードも装備している。 バイク型巨大メカという発想を、某帝国よりも先駆けて採用していた(*6)。 ○ズワイ 水陸両用MA。名前の由来は恐らくズワイガニ。 左腕の巨大な爪が特徴的。外見はダインのパチモンみたいだが、なかなか強かった。 ○ギルガザムネ 終盤ロールアウトされた、頭頂高28.3mを誇る大型MA。鎧武者のような外観と三日月状の角飾りを持つ。 デザインモチーフは伊達政宗で(*7)、機体名の由来は兵庫県にある菊正宗酒造の代表作「菊正宗」から。 全身に装備した大量のミサイル、ただのパンチや体当たりだけで並大抵のMAなら木っ端みじんにするパワー、 核爆発にすら耐える(しかも耐えたのは作中に登場したギルガザムネの中で最弱と思われるグン・ジェム機)装甲、 バイオフィードバックシステムにより光速のビームバズーカすら回避する極めて高い運動性能、極めつけは10km四方を焼き尽くす巡航ミサイルなど、 全性能が他のそれまでのMAを遥かに凌駕する、間違いなく作中最強のMA。 近接武器としてグン・ジェム機は青竜刀、その他の機体はサーベルを装備。 カラーリングはグン・ジェム機の金色、ハイデルネッケン機の薄緑色、ドルチェノフ機の黒色が存在する。 ▷ ネタバレ 本機体は間違いなく史上最強のMAであった。 しかし、ギルガザムネはあまりに強力すぎたため、技術に機体の性能が全く追いついていない未完成品であった。 まず第一に、バイオフィードバックシステムによるパイロットへの過負荷と暴走のリスクがある。 最初のテストパイロットは稼働数分で失神昏倒し、グン・ジェムは当初こそ平気だったもののシステムの負荷により混乱、その結果味方であるジンを殺してしまう。 そして2度目の出撃でドラグナーを追い詰めるも、相打ちとなった末に機体が限界を迎えて空中分解し、グン・ジェムも戦死する。 ハイデルネッケン機以降は、負荷がかかると5分間機能を停止する安全装置を組み込むことで一応は問題を解消したものの、機能停止中は性能も機動性も落ちてしまう。 実はほぼシステムありきの機体である。 第二に、機体があまりにも巨大かつ重装甲・重装備すぎるため、それを維持するためには前述のように強烈な推進力とスピードが必要になった。 しかし、これほどの巨大なボディを無理矢理稼働させるのは作中での技術ではほぼ限界であり、稼働し続ければ躯体がオシャカになってしまうのである。 本機体は一撃離脱戦法が強力無比であるが、裏を返せば、たとえバイオフィードバックシステムが完璧であったとしても継戦能力が極めて低い機体であった。 そして第三に、捕捉した複数の敵機への照準が重なり合うと火器管制がエラーを起こして発砲ができなくなるという致命的な弱点を持っている。 そのことがハイデルネッケン機のドラグナー戦で露呈し、欠点をさらけ出した隙に倒された。 以上のような欠点に関しては、戦争の最末期に作られた機体だけあって本部への伝達がうまくいかなかったらしく、 ドルチェノフ機にもシステムの欠陥が残ったままだったため、最終戦では既に欠陥を知っているケーンとマイヨの共闘により、そこを突かれて大破した。 他にも少数が生産されており、緑や灰色の機体が確認されるが、結局活躍することはなかった。 ★FA(フォルグアーマー) 航空戦力の弱さを補うために開発された大気圏飛行能力を持つ機体。 ○シュワルグ 機動力重視のFA。航空機に手足が生えたような外観をしている。 しかし強固な装甲とレールガンなどの武装により、連合軍の戦闘機に対して3倍以上の戦力を発揮するとされている。 ○ダウツェン シュワルグよりもさらに火力を向上させたFA。対地・対艦攻撃を主眼としている。 ジンが搭乗するカスタム型のスターク・ダウツェンは武装以外にも対地イメージセンサーを追加する等電子戦においても強化されている。 ★その他 ○アイダホ 連合軍の輸送艦。D兵器を輸送するため難民船に偽装していた。前半まで活躍。 武器の少ない輸送艦なためか、スパロボでは現状文章で語られたのみ。 ○マスドライバー ギガノス基地に存在する資材運用に使われる装置。 質量弾を搭載することで武器としても使用可能だが、ギルトールの厳命によりそのような用途で使われることは非常手段とされていた。 後にギルトールの遺言を受けたマイヨの手によって破壊される。 ○無限軌道砲 グン・ジェム隊が起動させた巨大なビーム式自走砲(陸上戦艦)。 山をも一撃で破壊するほどの威力がある。 ○ギガノス機動要塞 ギガノス最後の砦ともいわれる巨大要塞。ギルガザムネにも用いられていた思考コントロールシステムにより、サイズに反して驚異的な迎撃能力を誇る。 本作の最終決戦の場を飾る。 ▲メディアミックス 園田英樹によるノベライズ版が存在し、TVシリーズ放送終了後のタイミングで角川スニーカー文庫より全1巻で刊行された。 内容は序盤の基本的な大筋こそTVシリーズに準拠するも、小説オリジナルキャラであるギルトールの息子「クレスタ・ラナ・ギルトール」の存在によって 小説中途から独自の展開を見せ、その結末も原作からは完全に逸脱した展開となっている。 ▲外部作出演 元々マイナーな作品に分類されていた本作だが、スーパーロボット大戦シリーズへの参戦により一躍脚光を浴びることとなる。 初参戦の『A』から始まり『MX』『GC』に参戦しており、シナリオ面でも1stを始めとするガンダムシリーズとのクロスオーバーでかなり目立つ。 特に『A』ではナデシコと並び全体のストーリーのメインを務め、主人公(特にアクセル)とも良く絡むなどかなり扱いが良い。 マスドライバーに関しても「地中を進める機体による破壊作戦が実行される(A)」「DG細胞に侵食されてDGマスドライバーになる(MX)」など、作中でも重要なポジションとして扱われている。 ハゲたオッサンじゃなくて美人に操縦をご教授願えたのも3人にとっては役得だった…かも。(実際はほとんど変わらないが) また『MX』終盤では三輪長官がギルガザムネに乗るという衝撃(?)の展開も描かれた。但し操縦しているのは捕虜になったギガノス兵。ギガノス兵からすれば完全なとばっちりである。 MXでのD-1カスタムとファルゲンとの合体攻撃は、共演した天のゼオライマーと並んでバランスブレイカーとして語られている。 Another Century's Episodeシリーズにも初代から参戦。『2』ではシナリオ上大きく扱われ、『3』では新たに設定された「ファルゲン・カスタム」が登場している。なお『3』の方では既に原作の展開は前作で終了しているため、スパロボの方でも無かったいるだけ参戦に近い形の参戦に。 しかしケーン達3人は終戦後も軍属に所属している形となり、アムロ・レイと共に『3』オリジナルの主人公であるバレル・オーランドを導く先輩格として活躍。バレルに『俺たちとアムロも成り行きでロボットに乗って戦う羽目になってしまった経験がある』という話もする。 ケーン「おい、あの手でいこうぜ!」 タップ「OKだ! まかせな!」 ライト「わかったぜ!」 ケーン「よーし、恐怖の…」 タップ「トリプル…」 ライト「追記・修正!!」 ケーン「とどめの…! 一筆ゥーっ!!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] スパロボだとケーンの能力が高くマイヨとの合体攻撃もある1型、サポート性能が優秀な3型に比べて2型&タップだけ2軍落ちしがち。弱くはないし3機合体攻撃もあるんだけど出撃枠の問題でね -- 名無しさん (2020-08-09 23 33 32) 次にスパロボに出る時はD-2とD-3はD-1の僚機扱いになりそう。 -- 名無しさん (2020-08-09 23 44 29) 主役トリオのノリノリの掛け合いがCVも相まってコメディ洋画みたいな感じ。手本は1stガンダムだけどノリはZZ -- 名無しさん (2020-08-10 00 28 01) ↑3 D-2、補給装置を持ってる時は、役目もあったりするんだけどね… -- 名無しさん (2020-08-10 00 29 40) ドラグーンは確かにかませになるものの、大局的には戦局を逆転させている -- 名無しさん (2020-08-10 00 36 04) 後年主人公乗っ取られたとか言われているのに驚いた。特にそんな風に感じた記憶がなかったので -- 名無しさん (2020-08-10 00 45 57) 正直言ってグン・ジェムが出てからのが面白いよね -- 名無しさん (2020-08-10 03 44 05) ドラグナーが放送していた枠は数年後に紆余曲折を経て勇者シリーズが始まる事になります。 -- 名無しさん (2020-08-10 08 10 57) 富野監督のリアルロボット系作品も後に金曜夕方5時に時間を移動する事になりますが、こちらはガンダムシリーズ一本に絞られてしまいました。これと勇者シリーズの件から本作は良くも悪くも歴史のターニングポイントになった作品ですね… -- 名無しさん (2020-08-10 08 16 42) リアルロボットが色々煮詰まった時期故か全体的に中途半端な印象…設定は面白いけどなあ -- 名無しさん (2020-08-10 09 10 48) ↑ガンダムより後の作品なのに、なぜかガンダムより古臭く感じるな。つまらなくはないが、普遍性を持って続編やリメイクが続く下地は感じられない -- 名無しさん (2020-08-10 09 26 54) 三輪長官は実はドラグナーのキャラだったのか…! -- 名無しさん (2020-08-10 09 39 26) ↑いや彼はダンクーガのキャラだぞ(旧シリーズプレイヤー並感) -- 名無しさん (2020-08-10 11 11 32) ↑ダブデに乗ってたり試作2号機の開発を主導したりしてるから宇宙世紀ガンダムのキャラだろ。いや、ブルーコスモスだったからSEEDのキャラかも? -- 名無しさん (2020-08-10 12 12 33) OPは最高傑作。本編は途中で飽きてしまったので評価できないが… -- 名無しさん (2020-08-10 14 50 02) デデデン!(↑←↑) -- 名無しさん (2020-08-10 15 42 26) バリグナーって言われるとドラゴンファングの方を思い浮かべてしまう 並べると結構違うんだけどね -- 名無しさん (2020-08-10 19 41 41) メカに関しては初代ガンダムでの教訓を活かして主役機3機にそれぞれ特技と役割を与え連携させるなど上手くやってた ただ、その分人間ドラマの方は浅くなってしまった感じ -- 名無しさん (2020-08-11 04 42 49) メカや設定はリアルロボット系だけどキャラやノリはスーパーロボット系 -- 名無しさん (2020-08-11 04 45 12) 山寺宏一さん出てたらフルハウスだったのになぁ -- 名無しさん (2020-08-11 11 39 38) ↑6今見たらバリが手掛けるOPのテンプレはドラグナーで大体固まったんだねぇ -- 名無しさん (2020-08-11 14 53 39) トップガン+ガンダムという着目点はよかったんだけどなぁ。ケーンよりマイヨさんが目立ちすぎていたのが敗因か…… -- 名無しさん (2020-08-28 13 30 37) 登場人物の言い回しといい、ギルガザムネの鎧武者的デザインと言い、ギガノス帝国は結構日本のテイストが好きなのか? -- 名無しさん (2020-08-31 16 20 28) まさかと思うが、ドラグナーでマイヨさんがあんなに目立って、主人公を食ってたから、その反動または反省として、Vガンのクロノクルはあんな情けないキャラに……グシャ(怖くておかしいお姉さんに抹殺されました -- 名無しさん (2021-01-21 13 55 13) そりゃお嬢さん然として登場しといて辿った経過がアレなカテ公よりは初登場からは考えられないくらい花開いたミン大尉の方がnヂュッ(全裸ビームサーベル -- 名無しさん (2021-12-02 22 50 41) ビッグネームのタイトルそのものは用いずエッセンスをリニューアルするという点で「ガイスラッガー」や「ジェッターマルス」の系譜に連なる作品と言える。企画が約8年以上後であれば確実に「機甲戦記Dガンダム」だったろうけど -- 名無しさん (2021-12-02 23 47 07) 「もしも本作がヒットを飛ばせていたら」という想像も楽しい。この場合、「ガンダムを理解するためにガンダムである必要はない」という話になるため、アナザーガンダムというジャンルが生まれず、種がドラグナーのリブート作として作られた可能性がある -- 名無しさん (2022-11-12 22 27 17) ケーンたち3人で回すのを諦めたようで諦められなくて結局諦めてしまった煮え切らなさが時代というかなんというか -- 名無しさん (2023-06-04 22 12 00) スパロボでギルガザムネのバイオフィードバックを機体能力化して、より強敵にできないだろうか -- 名無しさん (2023-08-07 23 14 31) ↑×3 種に登場したウインダムがメタルアーマーみたいな外見のモビルスーツだった -- 名無しさん (2024-02-02 10 29 53) アニメは当時のリアルロボブームを終わらせてしまったが後の作品に大きく影響を与えた辺り面白いなって -- 名無しさん (2024-02-28 20 34 03) 名前 コメント
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迫真戦記.vt Download (ニコニコ動画) 作者: 作者紹介文 初期領地数 初期勢力数 初期クラス数(召喚除く) 主な種族 訓練上昇値 備考 ※R-18/タイトルから元ネタが分からない方は閲覧注意。旧ver動画 Title画像元: Map画像元: なんだこれはたまげたなあ -- 名無しさん (2015-10-19 03 12 20) 消したら増えそう -- 名無しさん (2015-10-21 00 02 36) 消えてほしいなら消せばいいんじゃない? -- 名無しさん (2015-10-21 00 16 09) テーマの是非はあれど、ゲームとしてのクオリティ自体は高いと思うし、今後が楽しみです -- 名無しさん (2015-10-21 00 51 13) ↑それな。エフェクトなどが下手なシナリオよりクオリティが高いからタチが悪い -- 名無しさん (2015-10-21 02 36 47) もう一つのほうと一緒で備考にああやって書いておいてNo Imageのままにしておくのが一番いいと思うからこれで。 -- 名無しさん (2015-10-22 13 41 48) いい作品だけどwikiに置くのは、どうなんだろうか -- 名無しさん (2015-10-23 15 33 01) wikiからは消した方がいいと思うよ あんまり良いコンテンツじゃないし -- 名無しさん (2015-10-23 15 44 40) これの類は消えたら増えるんだよなぁ…… -- 名無しさん (2015-10-23 22 57 56) 少なくとも、スクショは載せてはいけない(戒め) -- 名無しさん (2015-10-23 23 33 06) 個人的に顔グラが切り抜きそのままなのがマズイと思う。 淫夢だからダメとかじゃなくて、切り抜きを使ったオリシナはいままで 無かったわけだし、wikiとしてこれを置いていていいのかは考えるべき じゃないかな? -- 名無しさん (2015-10-24 00 17 24) このページはヴァーレンにはこういうシナがありますよってことを伝えるためにあるわけだろ それ以上でもそれ以下でもない 自分の意思で見て合わないなと思うならそっ閉じすればいいし 試しにプレイしてもいい それだけのことだと思うけどな -- 名無しさん (2015-10-24 00 47 09) ファッ!?レントゥーガ共々別のwiki作ってそっちでやってくれ -- 名無しさん (2015-10-24 11 04 29) 語録使うのは特定の人が嫌悪感持つだけで問題ないと思います。 ただ、音声と顔グラは普通に度を超えてるんじゃないでしょうか。 他所が(ニコ動とか?)ルール守らずやってるからと言ってそれに乗っかるのは如何なものかと。 -- 名無しさん (2015-10-25 10 02 00) そうそう淫夢ネタなんて他のオリシナだってやってるし、特に問題に なってない。問題は顔グラ、音声の抜き出しだよね。 -- 名無しさん (2015-10-25 10 22 42) 作者さんが今後修正する意思があるかどうかにもよるような気が。 -- 名無しさん (2015-10-25 10 54 06) ゲーム性がまともで草 -- 名無しさん (2015-10-25 13 43 35) アプデで顔グラは改善されたから安心!音声もユーザー自身で紐ずけできるようになるらしいしこれで安易だずぇ! -- 名無しさん (2015-10-31 02 05 02) まさかの合体ロボ実装 -- 名無しさん (2015-10-31 04 25 05) 顔グラgj -- 名無しさん (2015-11-01 18 13 03) 淫夢とか関係なしに面白くなってて、今、一番期待してるゾ(ノンケプレイヤー感 -- 名無しさん (2015-11-15 06 57 25) 何気に新しい試みが多くていいゾ~、なぜ淫夢なんだ(困惑) -- 名無しさん (2015-11-15 11 10 08) 一発ネタのジョーク系作品と思いきやオリジナルのドット絵で描かれたユニットや合体ロボット、グラフィック変更など独特のシステムを搭載した意欲作。 -- 名無しさん (2015-11-19 01 25 04) ver0.6DLあくしてくれよ(懇願 -- 名無しさん (2015-11-28 23 00 51) 非常に遊びやすく作者の創意工夫ならびに制作思想が随所ににじみ出ていてこう印象 いんむであることが悔やまれる -- 名無しさん (2015-12-06 21 19 22) ゲームテンポを重視した仕組みが幾重にも施されているのはせっかちなホモならではだと思う(こじつけ) -- 名無しさん (2015-12-06 21 28 00) サイバーZが壁に埋まって動けなくて草生えた -- 名無しさん (2015-12-09 00 26 12) 「消したら増える」とか聞いてないのに言っているあたり、自分らのコンテンツが消される可能性のある代物だと自覚しているんだね -- 名無しさん (2015-12-10 17 28 39) 無断転載したアダルトコンテンツの派生と、元の動画出演者へのネットいじめ、 それらの成れの果てのミームをここで認めるという事は、ヴァーレン界隈の総意がこれらを認めると解釈してよろしいか? クッキー☆が淫夢でネタにされた経緯とか、厨による嫌がらせの数々とか知った上で淫夢の受け入れを議論した方がいいよ -- 名無しさん (2015-12-10 17 38 42) 成れの果てのミーム……ヴァーレン界隈の総意…… 震えが止まらねぇ、こいつは大物だ -- 名無しさん (2015-12-10 19 41 50) 多分こいつきのたけで寒いとかほざいた輩ですよ間違いない -- 名無しさん (2015-12-11 00 52 50) 特に意味のない電波が管理人を襲う! -- 名無しさん (2015-12-11 07 44 13) 大物だとか寒いだとか電波だとか態度悪いな。これが淫夢厨か -- 名無しさん (2015-12-11 10 49 46) つまり戦争を主題にしたヴァーレンをプレイするのは戦争という行為を認めるという解釈になるわけか。戦争反対が叫ばれる昨今、平和の大切さを知った上でヴァーレン自体のあり方を議論した方がいいんだな? -- 名無しさん (2015-12-11 11 33 02) 要するにお前さんは相手の発言の一部、または流れの一部を誇張して反論することにより自分の正当性を主張している。 コピペ。ニースルーの項で暴れていた奴でしょ。スルーした方が良いよ。 -- 名無しさん (2015-12-11 12 34 09) ニースルーの項で暴れていた奴をスルー -- 名無しさん (2015-12-11 13 19 15) 立教hellでクリアしたぞ 二ターン目に上位雇用部隊できるよう人材のレベル15にして迅速にヴォイスを併合するのがおすすめ あとはマリナーズががちで強いから全力で潰しに行く -- 名無しさん (2015-12-11 16 31 22) 淫夢とかいうくっそ汚い題材からありえんほど綺麗なストーリー。 -- 名無しさん (2015-12-13 10 29 55) ノンケだらけじゃないか・・・ -- 名無しさん (2015-12-15 01 53 54) ヴァーレンだからやるのであって淫夢だからやるんじゃないよ 出なきゃこんな気持ち悪いのやらないよ -- 名無しさん (2015-12-15 15 39 29) ツンデレかな?(名推理) -- 名無しさん (2015-12-16 17 00 10) ↑2 RU姉貴の声ですんなり脳内再生できた たぶん本人だと思うんですけど(迷推理) -- 名無しさん (2015-12-16 20 08 59) これからヴァーレンを知れたんだよなぁ・・・やっぱ・・・素晴らしいものと出会える淫夢、クッキー☆を・・・最高やな! -- 名無しさん (2015-12-20 15 02 51) 別人だヨ銭麻って人だヨ -- 名無しさん (2015-12-20 15 04 48) ↑はALISON兄貴なのかクーペルニャ姉貴なのか -- 名無しさん (2015-12-24 23 22 32) 有志からの素材提供も多く、加速度的に進歩しているシナリオと言える -- 名無しさん (2015-12-24 23 46 09) wikiに載せるのに資格も何も要らないし、 普通に良いシナリオだと思う -- 名無しさん (2015-12-25 17 23 47) ストーリーが特にいい!感動した! -- 名無しさん (2015-12-25 17 25 00) 顔グラありで起動したら上の勢力がノンケ向けと化した 訴訟 -- 名無しさん (2015-12-25 21 14 31) 題材がホモビなだけで別にゲーム中にホモセックス描写があるわけでもなかったが、 v0.10で晴れて(?)列伝でウンコ食ってる人が実装されたので閲覧注意。無駄にかっこいい感じにアレンジされているが -- 名無しさん (2015-12-26 21 13 53) キモティカ、ヒゲクマ海賊団、ヴォイス市、ストーリーの追加ねーもうほんと楽しみ… もう我慢できない! -- ひで (2015-12-31 02 37 43) 題材こそアレだが、シナリオは結構真面目だったりチュートリアルが妙に親切だったりする。 万人には勧められないが、この手のネタに不快感がなければやる価値は十分にある。 -- 名無しさん (2016-01-21 13 03 54) 「あのころにもどりたい」からヴァーレン始めた僕には念願の東方シナリオだったのだが、汚い、ホモ、ふざけんなwww! -- 名無しさん (2016-01-26 07 30 02) 申し訳ないが作品への文句はNG ホモが嫌なら帰ってどうぞ と言うかこれ東方じゃなくて淫夢+クッキー☆+風評被害の構成なんだよなあ… -- 名無しさん (2016-01-26 20 12 13) 東方のVTオリシナをやってみてるのだけど 世界観がよく分からない いきなり謎の普通の人が敵として表れ始めて、お待たせ!アイスティーしかなかったけどいいかな?とかいって状態異常攻撃してくる あとなんかキャラの後ろに姉貴とかついてる -- 名無しさん (2016-01-26 21 48 43) (東方要素はほぼ)ないです クッキー☆と東方は今や別ジャンルなんだよなあ… -- 名無しさん (2016-01-27 15 34 37) 次々に新要素追加するとか、誇らしくないの?(絶賛 -- 名無しさん (2016-01-28 18 57 28) ユーザー心理の把握というか、VTの面白さとは何か、つまらなさとは何かを一番深く理解しているんじゃないかというくらい 完成度が高い -- 名無しさん (2016-01-28 19 37 29) ランダムシナリオ実装いいゾ^~これ -- 名無しさん (2016-01-31 21 55 35) なにこの完成度(驚愕 システム面でのヴァーレントゥーガ勢に対する優しい配慮、ホントニアコガレテル -- 名無しさん (2016-02-06 20 08 05) 名前迫真戦記で最終決定みたいっすね ver1.0お疲れナス! -- 名無しさん (2016-02-12 21 46 05) 更新お疲れナス!マウスのポインタがかなりずれるんですけどこれはどこを直したらいいんですかね -- 名無しさん (2016-02-13 12 57 20) ちょっと待って!静観してマップ全部埋めてもターン経過するだけで全然終わんないやん!(指摘) -- 名無しさん (2016-02-14 13 41 33) なんで人口の少ないフリーゲームにこんなにも多くの淫夢厨がいるのでしょうかねぇ… -- 名無しさん (2016-02-15 20 42 49) とりあえず名前が決まったお陰で↑10や↑12みたいな悲劇はもう起こらないだろう… -- 名無しさん (2016-02-16 21 30 11) ネタがネタだけに拒否反応示す人は多いだろうけどゲーム性自体はかなり堅実な作り じゃけんもっとイベントや人材説明のテキストなどを充実させましょうね~ -- 名無しさん (2016-02-17 14 28 33) 迫真戦記で初めてヴァーレン触る人が思った以上にいて、いいゾ~ -- 名無しさん (2016-02-23 16 56 44) ↑↑↑↑↑内政コマンドで宣言すれば行けるよ -- 名無しさん (2016-02-23 18 50 18) 3/4に更新有ったゾ -- 名無しさん (2016-03-06 18 00 49) DLする気なんて微塵もなかったのに、レビューが高評価過ぎて落としちゃったゾ。 -- 名無しさん (2016-03-10 08 49 19) かれこれ1ヶ月更新止まってて悲しいなぁ -- 名無しさん (2016-03-20 01 34 45) 毎週更新してるゾ -- 名無しさん (2016-03-20 02 26 42) めっちゃ前のコメだけどミームってメタギアだろ?なんでヴァーレンに使うんだ? -- 名無しさん (2016-03-22 10 59 27) おい!それってYO!メタギアのネタじゃんか!アッアッアッアッアッ ミームで検索して、どうぞ -- 名無しさん (2016-03-22 12 19 21) 淫夢はインターネットミームだから -- 名無しさん (2016-03-22 12 46 53) アーイキソ…イキソ… -- 名無しさん (2016-03-22 14 49 06) 「ミーム」って特定の作品の用語ではないんだが… -- 名無しさん (2016-03-22 20 39 45) メタギアで義務教育を済ませた男 -- 名無しさん (2016-03-24 00 16 57) すげえ、一発ネタと思いきや、丁寧な作り込みと丁寧なネタ、 冗長を嫌う快適なゲーム性で、まるでbiim兄貴の動画みたいだあ… -- 名無しさん (2016-04-16 20 14 21) もともとは淫夢好きじゃなかったけれど、 この作品のおかげで気に入った!! ネタ作品と思わせながら、クオリティが超高い!! 顔グラとか有志の絵師さんに描いてもらえばさらにクオリティ上がるかなーと 更新超期待です!!( ) -- 名無しさん (2016-04-25 14 44 52) おっさんが描いたのあるよ -- 名無しさん (2016-05-02 00 31 50) 非常に濃厚で、非常に美味しいゲーム -- 名無しさん (2016-05-11 08 49 52) このゲームにはR-18要素は全くないのにR-18扱いされてて可哀想 元ネタのせいで風評被害を受けている -- 名無しさん (2016-05-28 08 37 31) クッキー☆のインフレシナリオだけじゃなくて、デフレシナリオもやってみたいと思った。(小並) -- 名無しさん (2016-05-29 14 06 10) 相性要素が濃かったりインフレっぽい所もあるけど、堅い人材一人で前線維持できたりするしどちらかといえばデフレシナだと思うんですけど(名推理) -- 名無しさん (2016-05-29 23 17 27) ホモは丁寧 -- 名無しさん (2016-07-29 18 46 22) 面白かった(小並感) -- 名無しさん (2016-08-27 22 13 57) 元が元なのに、こういうネタで作品作る人はなぜこうも丁寧で緻密に作り上げるのだろうか、すごいとおもいます -- 名無しさん (2016-11-19 07 04 30) 謎の才能 -- 名無しさん (2016-11-24 15 01 39) 元ネタが元ネタの割に、ものすごくいい出来でなんだこれはたまげたなぁ… -- 名無しさん (2016-12-04 17 45 27) まずうちさぁ…フリゲ2016っていうフリゲ人気投票あんだけど…投票してかない? やっぱり僕は、王道を征く、ヴァーレン系ですか。皆が投票すれば上位入賞する可能性が微粒子レベルで存在している…? -- 名無しさん (2016-12-05 20 34 41) 更新お待ちしてナス! -- 名無しさん (2016-12-18 17 25 19) 更新入ってる入ってる こいつすげぇ変態だぜ? -- 名無しさん (2017-03-18 21 45 08) シナリオもグラも超いいと思う。もっともっと評価されてほしい -- 名無しさん (2017-03-27 07 50 41) ゲーム性ええぞ!ええぞ!(レ) -- 名無しさん (2017-03-27 17 05 32) ホモ特有のテンポが気持ち良くバランスも程良い神シナリオってはっきりわかんだね -- 名無しさん (2017-04-01 19 02 42) ver850で真面目なあの人材が大活躍するシナリオが追加されたらうれしいです。 -- 名無しさん (2017-04-22 22 20 57) きのたけにもタドヴェーコがいたし 淫夢ネタでもいいんだよ上等だろ -- 名無しさん (2017-05-02 11 21 02) 更新お待ちしてナス!(二度目) -- 名無しさん (2017-05-18 14 53 48) 題材があれだがチュートリアルとかスキル説明とか勢力開始時の勢力特徴と勢力ユニットの説明とかくっそ丁寧 かなりとっつきやすく(題材はとっつきにくいけど)その点は他のオリシナも見習ってどうぞ -- 名無しさん (2017-06-02 23 29 04) 他のヴァ―レンと違って脳筋ぷれいが出来ないんですけど!!!1!11 今まで強ユニット単種やら人材プレイ、資本力に任せたプレイが楽にヴァ―レンの攻略する鍵だったけど、 相性による差と人材がそこまでOPじゃないので頭を使わないとだめみたいですね。 -- 名無しさん (2017-07-29 15 19 45) 真面目くんの出番欲しいです -- 名無しさん (2017-07-29 16 52 52) 音声ファイルどこかに落ちてないかゾ -- 名無しさん (2017-09-12 13 25 39) (音声ファイル)ないです しょうがないね -- 名無しさん (2017-12-23 15 13 47) 更新お願いします何でもしますから! -- 名無しさん (2018-01-02 19 40 05) きのたけ風の「どんなに強いユニットにもアンチユニットがいる」系統なので戦闘はシビアだが 実は勝てそうにない戦いでも自動戦闘(戦闘を見ない)にすると結構勝てる -- 名無しさん (2020-04-30 20 15 49) 「2015-12-10 17 38 42」に書き込んでる人やばすぎでしょ 5年経って少しはまともになったのかな -- 名無しさん (2020-04-30 20 16 42) 項目名が古いまま(魔理沙とアリスのクッキーSkirmish☆)だね -- 名無しさん (2020-05-01 08 19 56) SKIZ兄貴は失踪して久しいけど最近は有志のMODで勢力、人材、ストーリー、クラス、システムが追加されるなどかなりリニューアルされてて良いゾ^~コレ 公式の更新じゃないから拡張シナリオ一覧に書けないのが残念この上ない -- 名無しさん (2020-07-14 03 17 50) VTの仕様をフル活用した諸々のシステムのせいか、非常に落ちやすい システムエラーによる強制終了のためちょっと怖い -- 名無しさん (2020-08-13 19 31 56) MODの方は未だに更新されてるゾ…(このシナリオへの愛が)太すぎるっピ! -- 名無しさん (2021-06-09 17 06 13) 元ネタはともかくゲームとして面白い、才能の無駄遣い -- 名無しさん (2021-08-20 03 33 54) MODはノリが寒いんだよなぁ -- 名無しさん (2021-08-20 15 20 25) 原理主義ルートのクオリティが高すぎる -- 名無しさん (2021-10-22 20 19 01) MOD更新されてるされてる…太いぜ -- 名無しさん (2023-04-07 19 57 08) この作品は素晴らしい MODはうわキツ -- 名無しさん (2023-04-21 11 56 23) 逆でしょ。 -- 名無しさん (2023-04-21 15 03 18) 元ネタはかなりシンプル(婉曲的表現)だったけど新約になってかなり面白くなったと思う。 -- 名無しさん (2023-04-22 22 41 04) アルカディアのシナリオに似てる -- 名無しさん (2023-05-12 11 14 58) MOD好きが多いのは元ネタゆえか -- 名無しさん (2023-05-14 10 02 16) 北半分は女、南半分は男。みんな可愛い女の子にすればよかったのに -- mititdoll (2023-05-16 18 16 18) ↑でも拓也は激エロのモロホストですよ? -- 名無しさん (2023-05-16 20 10 01) お菓子の材料やさんブーム前の古い設定ばかりの作品 シナリオの価値観はきのたけや光の目に近い MODを入れれば少し新しくなるがコメントで意見側が別れている通りかなり人を選ぶ出来 -- 名無しさん (2023-05-19 00 26 41) 個人的にはVT拡張シナリオ初心者におススメ。なぜなら相性関係がわかりやすく整理されておりこの作品で相性関係を理解できれば他の戦闘に兵科相性を取り入れた光の目フォロワー(きのたけとかハルスベリヤとか)も大体プレイできる、この作品をチュートリアルとしてプレイするのもあり -- 名無しさん (2023-07-28 16 22 47) 簡略版のきのたけって感じだからねmodなしだと -- 名無しさん (2023-07-29 18 23 18) 後継シナリオはミソロジアか? -- 名無しさん (2023-08-22 13 24 23) 巡る暁天のミソロギアのことナス!プレイして、どうぞ。 -- 名無しさん (2023-08-22 18 36 53) ニコニコで耐性を付けていることが最低条件だが、かなり初心者向けのシナリオ。勢いがあるのはMODの方だが、シンプルだったバニラとは一転して情報量が膨大で初心者の初VTには向かない。 -- 名無しさん (2023-08-22 19 52 00) MOD版はついに独立した新シナリオとしてwikiが作られた -- 名無しさん (2023-08-27 00 55 03) なぜか出てくるブライガーサスライガーバクシンガー -- 名無しさん (2023-09-01 12 25 22) 名前そのままで独立するのはどうなんだ -- 名無しさん (2023-09-13 03 05 26) ↑なぜ駄目なんだ -- 名無しさん (2023-09-24 17 32 22) いいぞー -- 名無しさん (2023-10-04 16 43 21) ミニ版ホモライズ光の目 淫夢要素に癖のあるミソロギアやノリが賛否両論の新約と比べるとほんへに忠実 -- 名無しさん (2023-10-14 22 45 13) 光の目じゃなくてきのたけだと思う ポロとの絡みだけでなくユニット相性や弱点じゃんけんのバランスが、ネネ -- 名無しさん (2023-10-24 18 25 32) J9で草 ひ ろ が る プ ラ ズ マ -- 名無しさん (2023-10-26 14 48 07) ↑なおMODではリストラされるもよう -- 名無しさん (2023-10-26 18 19 06) このシナリオ脱糞描写あるの? -- 名無しさん (2023-11-10 23 07 39) ↑ そのものはないけど、キャラの元ネタや特技として三種類(キャラとしては五人)でてくるよ ガチのスカ愛好家がネットのミームになったやつと、食糞趣味のゲイビデオ由来のやつと、 おふざけボイスドラマでそれを踏まえて東方キャラでストーリー展開したやつ -- 名無しさん (2023-11-11 02 54 45) 岸田のやつは知ってたけどほかは知らんかった -- 名無しさん (2023-11-11 13 10 38) そのクオリティの高さと一発ネタにとどまらない面白さで、ヴァーレントゥーガに例のアレを使うことを認めさせたエポックメイキングな作品 -- 名無しさん (2023-11-17 15 38 03) 名前 コメント
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こにゃちわ ログウェルです 今回は退魔戦記のく仕様のルーリングを紹介したいと思います まずは退魔戦記自体の説明を退魔戦記はアシュラシステムを使用した10年以上昔のTRPGです サイコマスターズとかの仲間ですね。故に戦闘等が独自システムです 世界観等は魔界都市新宿と幽遊白書を足して二で割らなかったもんだと思って下さい カオス世界でカオスや奴らがカオスや敵をぶちのめすTRPGです。ぶっちゃけ東京魔人學園を大人がやってる世界です ただアシュラシステム自体が戦闘以外の面で汎用性が高いのでシティアドベにもお勧めなゲームになります で。この世界観ですがぶっこわします。のく仕様ですので 既存のルーリングにもかなり手を加えました 退魔戦記もわからん。ぴくのくもわからん。な人達にも楽しめるのを目標に頑張ってみます 今回の世界設定は欧羅巴のどこかが舞台です。地名はノノエルと言います 吸血鬼と人間と人外の共存する土地です。時代は中世です 吸血鬼と人間が時には仲良く時には血で血を洗う殺戮を繰り広げるそんな土地です ただある日異変が起こりました 月の色が数十秒ごとに入れ替わるのです 赤色の月は吸血鬼や人外に微笑み、青色の月は人に微笑みます 紫色の月は両者をただ見守るばかり 月の異変はそれだけで収まらず月光を浴びた者の中に精神に異常を来す者が現れ始めました 日に日に狂っていく世界を悲しんだ一人の聖餐が月に祈ります どうかこの土地を救って下さい と。 折しも月は青色。月はその聖餐に微笑み、願いを聞き入れました 現状を憂う者達に【異変解決】【無理な共存】の強迫観念を植え付けました これにより本来協力し得なかった吸血鬼と人とが手を取り合い異変解決に臨みます ただ無理な共存は無理でしか無くその者達の正気を奪い取るのです 正気が絶えるか 異変を解決出来るか どちらが早く訪れるかは貴方達次第です 的な世界観にしようかなと。中世だけしかこのまんまだと出来ないですが 他の時代にされたい方は適当に改変してなんとなーく当てはめていただければなと
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499 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 23 35.35 ID aYZA9M5g (2/11) 「……会いたくない」 僕の呟きは、六畳間に拡散し、やがて溶けていった。ボロアパートは相変わらず通気性抜群で、室内は絶対零度もかくやという気温を保っている。呼吸する度に、ちろちろと白い煙が口元をうろついた。なんか幻想的。綺麗。 「…………会いたくない」 僕は下半身だけをコタツの中に入れ、上半身は畳の上に投げ出すようにしていた。ジイィ、とコタツの稼働音が辛うじて耳に届く。そろそろ上半分の身体も冷えてきた。首根っこまでコタツに浸かろうと思うのだか、気力がわかない。軽く寝返りをうつ。 「………………会いたくない」 卓上で起動しっぱなしのノートパソコンは、焼け付きを防止するために一定時間毎に壁紙が変化している。お気に入りのラノベのヒロイン、お気に入りのアニメのヒロイン、お気に入りのエロゲのヒロイン。スクリーンの嫁達は、笑顔で僕を見ている。マジ天使。 「……………………会いたくない」 あゝ、やっぱり二次元はいいよなあ。三次元なんてもうアレだよ。クソゲーですよクソゲー。 ていうかさあ、前々から疑問に思ってたんだけど、どうしてまわりの奴はせいぜい人生ノーマルモードくらいだってのに、僕だけは人生エクストリームウルトラベリーハードモードなんだよ。 難易度設定ミスりすぎだろ神様。すぐにでも抗議文書を天界に提出したい。武井ヒロシの大幅なスペック変更を希望する。 まずはコミュ力から、次に顔、次に身体、次に知力、ていうかもう全部最初からやり直してしまいたい。次は最新OS搭載のハイスペックな仕様で頼むぜ。 「…………………………会いたくない」 新たに生まれ変わった武井ヒロシは、恵まれた家庭に生まれて、恵まれた環境、恵まれた友人を持つ。 隣の家には同い年の幼馴染みなんかが住んでいて、小さい頃からお互いを意識しつつも、なぜだか素直になれない。 そして、いつも変態的な行動ばかりをして痛い目みてる悪友がいて、無口な先輩やら元気ハツラツな後輩がいる。ついでに生徒会長とか、文学部の部長もいたりする。なんとハーレムルートまで用意してある。 「………………………………会いたくない」 あれ? 最高じゃね、この世界。どうやったら行けるんだよ、誰か教えてくれ。頼みますから。 しかしながら、こんな素晴らしきユートピアが地球上に存在するのだろうか。甚だ疑問である。 500 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 26 05.68 ID aYZA9M5g (3/11) あれかな、死ねば行けるのかな。俗世から解脱すればいいのかな。どうよ僕、涅槃とか目指しちゃう? ようし、なんかやる気がわいてきたぞ。そんな桃源郷に行けるのなら、明日から頑張っちゃうぜ。目標は仏陀クラスだ。さあ、いざ行かん、理想郷! 「……………………………………会いたくない」 ──うん、そろそろ現実逃避は止めようか。 「会いたくなあああああああああああいいいいいいぃぃぃ!」 絶叫しながら、水揚げされた魚のようにビチビチと畳の上を跳ねる男がひとり。もう誰だか言わなくてもわかるよね。そうでーす。僕でーす。 僕はしばらく頭を掻きむしり、もんどりを打った後、電池の切れたロボットみたいに停止した。 疲れた。それに、あんまりうるさくすると大家さんに怒られるかもだし。冷静になろう。クールになれヒロシ。うん、落ち着いた。 ふはぁ、と溜め息とも深呼吸ともとれる息を吐き出して、上半身を起こす。そして、卓上のノートパソコンを手早く操作して、一件のメールをクリックした。 ──明後日、午前一時に伺います。 僕のキャラが崩壊しかかってる原因はこれだ。この前に僕の妹、武井涼子から届いたEメール。そして、メールでいう明後日というのが、今日のことだったりする。つまり、後一時間ほどで、涼子は僕の元を訪れにやってくるというわけだ。 涼子が何をしにこのボロアパートへやってくるのかは、僕がひきこもりであることを鑑みると、容易に答えを導き出せるだろう。答えは、ズバリ生活費。妹に寄生している兄に月に一回、こうして当面の生活費を渡しにくるってわけだ。 なら、なぜ妹と会うの嫌がるのか、と疑問に思う人もいるかもしれない。妹から金をたかってるクズのくせして、言うことが少し生意気じゃないか、と。全くもって、その通りだと思う。反論のしようがない。 しかし勘違いしないで欲しいのだが、僕自身、涼子にはいたく感謝している。彼女というパトロンがいなければ、僕は生きていけないのだから、ありがたいと思わないわけがない。 けど、こればっかりは理屈じゃないのだ。だって、涼子は── 「…………」 僕は暗い気持ちで、差出人欄の武井涼子の文字を見つめた。 502 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 28 17.68 ID aYZA9M5g (4/11) ま、どっちにしろ、僕に選択肢はない。なぜなら、ひきこもりに逃げ場はないからだ。昔から、あーだこーだ文句をたれながらも、しっかりと涼子との面会は行ってきた。たとい死ぬほど嫌でも、我慢するしかない。ひきこもりである僕は。 降参だ、とでも言うように両手を高く上げ、仰向けに倒れこむ。電灯の光が思いのほか眩しかったので、目を瞑った。仄白い光が、眼底に残る。 そんな時だった。大家さんの言葉が頭をよぎったのは。 「ヒロシは、もう変われてるよ、か……」 彼女の言葉を反芻する。 大家さんの口車に乗せられて、僕自身も初めは乗り気になってたけど、実際はどうなんだろ。僕は、本当に変われているのだろうか。イマイチ実感がわかない。 僕は今でも絶賛ひきこもり中だし、心理的にも経済的にも自立していない。どこに出したって恥ずかしくない、絵に描いたようなひきこもりニートだ。 けれども、と僕は考えてしまう。イフストーリーを。 もし大家さんが言うように自分が変われているのなら、いやしくもひきこもりニートから脱出していれば、今夜はどんな選択肢を選んでいたのだろうか。いつもとは違う、大胆な選択を選びとったのだろうか。 そうだな、と僕は考え込む。 そしたら多分、僕はきっと── 閃いた。 僕は閉じていた瞼を剥くようにして見開くと、起き上がって、手早くキーボードの上に指を滑らせた。 ──私事で申し訳ないのですが、急用を思い出しました。今夜は帰宅できそうにありません。今月の生活費は、ポストの中に投函しといてください。追伸・いつもお仕事ご苦労さまです。 そしてカーソルを送信のところに合わせ、躊躇した。 勢いに任せてこんな文章を書き綴ったはいいが、本当にやれるのか。 やめとけよ。 弱気な僕が、魅力的な忠告をしてくれる。 面倒臭いことしてないで、おとなしく涼子を待ってようぜ、と。 が、僕はメールを送信した。送信完了、とディスプレイのゴシック体を見て、改めて決意。 僕は一息ついてから、重々しい動作でパソコンをシャットダウンした。 そして立ち上がると、顔を洗うために洗面台へ向かった。洗顔料は使わずに、水のみで洗う。手のひらで顔面を擦り、清潔なタオルで力強く拭うと、幾分かサッパリ出来た。 503 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 30 24.89 ID aYZA9M5g (5/11) 鏡で自分の顔を見る。顔の腫れはスッカリひいていて、今では面影すら残っていない。怪我は完治。完全復活だ。相変わらずのブサイクフェイスは変わらないけど。 次は押し入れに向かい、中から数少ない衣服を取り出した。ニット帽と厚手のコート。前回の夜と、同じ組み合わせ。着替えるのが億劫だったので、スウェットの上に直接コートを羽織り、ニット帽を目深にかぶった。これで準備は完了。 僕がこれからしようとしていることは唯一つ、武井ヒロシの常套手段、逃走であった。 生活費がなくては生きていけない。だけど、涼子と会うのは嫌だ。それなら、生活費だけ置いてもらって、涼子には帰ってもらえばいい。こんな素敵アイディアが思いつくなんて、ヤバい僕超天才。 ただし一見完璧にもみえるこの作戦には、大きな穴があった。作戦達成の必須条項に、僕の外出が含まれてるってことだ。ひきこもりに居留守は使えない。なら、実際に家を出て、留守の状態を作り出すしかない。 たぶん、無理だろうな。僕は思った。自分はきっと、外に出れない。 今までも、ずっとそうだった。今日こそは外に出てやると意気込んで、勇猛果敢に外出の準備をするのだが、いざドアの前に立つと、固まってしまう。ドアノブを握りしめるだけで、押し出すことが出来ない。 そして結局、また着替えなおして、しとどと枕を濡らす。いつも、その繰り返しだった。 今回もまた、同じことを繰り返すのだろう。限りなく確信に近い予感。だが、それでもいいと思った。今夜だけは、とことん大家さんの戯言に付き合ってやる。そう決めていた。 それに、ダメだったらいつも通り部屋で涼子の到着を待ってればいいだけだし、気持ち的には非常にお気楽だった。優柔不断な自分があっさりと決断出来たのも、失うものがなにもない駄目元前提という要因が一番おおきかった。 滞っている世界に、一石を投じれるだけ御の字。それぐらいの気概でいかなくちゃね。 僕は踵の潰れたスニーカーをきちんと履きなおし、ドアの前に立った。こっからが正念場である。 すぅー、はぁー、と一度おおきく深呼吸。 行くぞ。 僕は冷えきったドアノブを握って、押し出し、外に出た。扉を閉めて、施錠する。赤く錆びた階段を降りて、通りに出た。 あれ? 思わず振り返って、背後のボロアパートを見つめる。闇の中に佇むその姿は、さながら幽霊屋敷のようだった。 それを見て、漸く実感。 「……出れた」 504 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 31 59.24 ID aYZA9M5g (6/11) 出れてしまった。いともたやすく。特に葛藤もなく。赤子の手を捻るが如く。 「は、ははは……」 自然と、笑いがもれる。 タララッタッタッター。ヒロシは、ひきこもりニートからノーマルニートへレベルアップした。 イヤッホー、と歓喜の快哉をあげたくなるが、近所迷惑を考慮して、小さくガッツポーズするにとどめる。 久しぶりに踏みしめる地面の感触が新鮮で、意味もなくたたらを踏んでみた。固い。いつも足裏に感じている畳の柔らかさとは大違いだ。それだけで楽しくなる。 ぶっちゃけ大家さんの言ってた事は、今の今まで全て半信半疑だったけど、総じて撤回させていただこう。 僕は、変われている。昨日までのうじうじしてた自分とは、もうオサラバだ。外出のひとつやふたつ、お茶の子さいさいだぜ。楽勝楽勝。ヒャッホー。 人目がないのを確認してから、路上で小躍りする。最高の気分だった。今の僕なら、空を飛ぶことだって、就職することだって容易にこなせる気がする。三次元なんてもうアレだよ。ヌルゲーですよヌルゲー。 「って、興奮しすぎだろ僕」 ここら辺りで、さすがに自省する。達成感に酔いしれるのは勝手だが、本来の目的を忘れてはいけない。とっととボロアパートから退散しなくては、涼子と邂逅してしまう。今の自分は、遠足前の小学生のようにそわそわしていて、妙に落ち着きがなかった。 気持ちを静めなくては。 冬の冷たい空気を、肺が痛くなるほど吸い込み、吐き出した。それでも、マグマのようにたぎってくる高揚感は抑えられなかった。嬉しさのあまり、勝手次第、にまにまと頬が緩んでしまう。 が、此処で立ち往生していても話が進まない。とりあえず、僕は歩き出すことにした。具体的な行動計画はたてていなかったが、構わないだろう。涼子が帰るまで、適当に街を練り歩いていればよい。 それでは、出発進行。 通行人も車両も通らない静かな道路を、ひとりぼっちで歩き始めた。 空はおののきたくなるほどに真っ暗で、砂粒みたいな星が、ちらほらと散らばっている。僕はそれらを眺めながら、ぼんやりと歩を進める。 最初こそ、雲の上を歩いてるような、現実感のない白昼夢を見てるような、フワフワとした足取りだったけど、次第にしっかりしてきた。 そして、僕はなんとなく手持ち無沙汰になったので、お気に入りの中二妄想を開始した。 505 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 33 36.02 ID aYZA9M5g (7/11) 妄想の中の僕は、日本政府のシークレットエージェントだった。表沙汰に出来ない秘密裏の事件を政府から依頼され、僕は毎回、それらの任務を鮮やかに達成する。 僕はファンタジー系の妄想よりも、むしろこういうハードボイルドな妄想を好んだ。学校にテロリストが侵入してきて、その日たまたま屋上で居眠りをしてた僕は、みたいなのは大好物である。 政府から与えられたコードネームはH。僕は、いやHは、古今東西の武術を組み合わせた独自の格闘術をあやつり、肉弾戦ではもはや無敵の部類に入った。 銃の扱いもピカイチで、ハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、スナイパーライフルと種類を問わず、高い精度の射撃能力も有している。優秀という言葉が、ピタリと当てはまるような男だった。 だが、有能でプロフェッショナルなHにも、弱点と呼べるものがひとつあった。それは、突発的な不幸体質。Hの任務はいつも、突然のアクシデントと共にやってくるのだ。 たとえば、あそこの角を曲がったら、逃げ惑う黒髪の美女がHに抱きついてきて、こう嘆願する。私を助けて、と。 彼女の背後からは、黒服の、いかにも怪しげな男達が駆けてきている。手には大口径の自動拳銃。銃社会と無縁の日本じゃあ、到底拝めそうにない代物ばかりだ。 やれやれ、とHはいつものように軽く肩をすくめてから、いぶし銀な苦笑をひとつ見せた。そして、誰にとでもなく呟くのだ。今回も難しい任務になりそうだぜ、と。そして、黒髪の美女の手をとって、夜の街を走り出す。 きっと、今夜もそんな展開になるに違いない。 脳内の妄想を加速させながら、Hは角を曲がった。 「あっ」 そこで、OLさんと鉢合わせた。 踵を返して、逃げ出した。 「ちょっと──」 OLさんが僕の(もうHはいいや妄想終了)背中に言葉を投げかけるが、当然無視。僕は全速力で駆け出した。 すいません。正直、調子に乗ってました。やっぱり、外は怖い! しばらくの間、無我夢中で走った。冷えた夜の空気が目にしみて、涙が出そうになったが、それでも速度は緩めなかった。一歩でも多くOLさんから逃れるため、僕は必死だった。 ここまでくれば、もう大丈夫だろう。そう言える地点まで来ると、近くの電柱に体重を預け、火照った身体を冷やした。ぜえぜえと息が荒く、額からは汗が噴き出している。 さて、どうしようか、と僕は考える。 506 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 35 53.79 ID aYZA9M5g (8/11) 家に戻る訳にはいかない。あちらはもう涼子が到着しててもなんらおかしくない時間帯だし、これでもし顔合わせでもしてしまったら、まさに本末転倒であろう。 やはり、当初の計画通り、このまま街を歩き続けるのが賢明か。OLさんと出くわす危険性は継続してしまうが、多少のリスクはやむを得ないだろう。OLさんと出会わないように最大限の注意をはらいながら、街を徘徊するしかない。 そう結論を出して、額の汗を拭った時だった。 「待ちなさいっ」 闇夜を切り裂く、鋭い声。発声源を追いかけると、そこには小走りで近づいてきているOLさんがいた。なぜだかは知らないが、OLさんは僕のことを追いかけているらしい。 なんでだよ! 反射的に、僕も再び駆け出す。爽やかとは程遠い汗を振りまきながら。 深夜の閑静なベッドタウンに、二人の足音がこだまする。追う者と追われる者、深淵すら見えない、深き夜の追走劇。 へたに休憩を入れてしまったせいか、足がだるくて重い。僕はヘロヘロになりながらも、逃走経路を模索した。 走りながらで気づいたのだが、この街は曲がり角が非常に多いため、迷路のように複雑に入り組んでいる。住宅の数が多いからだろうか。原因はわからないが、なにはともあれ、この地形を利用しない手はない。 僕はOLさんを振りきるために、角を曲がったり、曲がらなかったりと、とにかく無作為に走った。彼女の視界から消える回数が増えれば、そのぶんT字路などの分岐点の時に、迷いが生じる。僕が走った方向は、右なのか左なのか。 けれども、OLさんはホーミング機能でも付随してるのかってくらいに、正確無比に追いかけてきた。まるで神の視点から、この住宅街を俯瞰してるかのように。結果的に、僕の目論見は外れ、二人のいたちごっこは続いた。 あまつさえ、僕の運動神経は最低の部類に入る。いくら相手が女性とはいえ、このままでは追いつかれるのも時間の問題だった。そろそろ年貢の納め時か、と誰もが思ったに違いない。 しかし、勝利の女神は僕に微笑んだ。 僕は目一杯に足を動かしながら、首だけを軽く後ろに回して、OLさんの足元辺り、正確には彼女の履いている靴に目をやった。 OLさんの履いている靴は、いかにも社会人の女性らしい、ヒールの高い靴だった。当然のことながら、僕の履いているスニーカーみたいに、運動性に富んだ靴ではない。OLさん自身も、非常に走りにくそうにしていた。 507 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 40 12.60 ID aYZA9M5g (9/11) 靴のハンディーというのは、思ったよりも大きかったらしい。僕と彼女の距離は、徐々にではあるが、確実に離れていった。 勝った。僕は確信する。天は自分に味方していると。 あまりにも距離が離れてしまえば、OLさんの魚雷みたいな追撃も機能しないはず。この調子で走っていれば、自動的に僕の勝ちが約束されるのだ。 恨むのなら僕じゃなくて、そんな踵の高い靴を履かなくてはならない社会人になった自分を恨むんだな、と心の中で的外れな悪罵を送り、目の前にぶら下がっている勝利の二文字に、僕は思わずほくそ笑んだのだが、 「だから、待てって言ってんでしょうがっ!」 OLさんが、まさかの行動に出る。このままでは追いつけないと見切りをつけたのか、履いている靴を脱ぐと、それを両手に持って、素足のまま駆けだしてきたのだ。なんたるバイタリティ。おいおい人生全力投球すぎんだろ。 楔から解き放たれたOLさんは、先程とは雲泥の差だった。もともと、運動神経も良い方なのだろう。ぐいぐいとスピードを上げて、離れていた間隔をみるみると縮めていく。白星が一転、黒星に変わる。 ちくしょう、捕まってたまるか。 僕は全力稼働中の足に鞭うって、更にスピードをあげた。筋肉痛も辞さない、鉄砲玉の如き勢いだった。のだが、 デレていた勝利の女神が、ツンに変わった。 508 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/09(水) 08 41 28.08 ID aYZA9M5g (10/11) 運動不足が祟ったのかもしれない。激しく地面を蹴りつけて進んでいた僕の足が、空中でもつれてしまい、空回りして、そして、 「へぶしっ」 道路の上に、顔から滑り込んだ。 顔全体満遍なくアスファルトにズルズルとすれて、熱を帯びたような痛みがじわじわと襲ってくる。 痛い。やっと前回の傷が完治したってのに、またもや顔面を負傷するとは。なんなのですか。僕には常に顔に傷がないとダメな呪いにでもかかってるのですか。ちくしょう、これ以上キモメンになったらどうするんだよ。責任とって養ってくれよ。 って、そんなことを憂いている場合じゃない。早く逃げなくちゃ。 僕はすぐさま立ち上がろうと、両腕に力を込めたのだが、 「ぐえっ」 物凄い力で、上に引っ張られた。猫のように首根っこを捕まれ、ぐいと上昇した目線の先には、OLさんの顔。全力で走った所為か、頬が上気していて息が荒い。肩が激しく上下している。 彼女は乱れた息を整えることもせずに、僕に対して冷然と言い放った。 「少し、付き合ってもらえるかしら。武井くん?」 果たして首肯する以外に、僕に何が出来たというのだろうか。是非、皆に問いたい。 戻る 目次
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2013/03/16(土) 開場 20 50 開演 21 00 ゲーム『ディスガイア』生誕10周年記念!ミッションクリアまで終わらない生放送 ~D2も発売するよ!~ http //live.nicovideo.jp/watch/lv125520870 『魔界戦記ディスガイア』生誕10周年 3/20発売!最新作『ディスガイアD2』 を記念してニコニコ生放送で特別番組を放送致します! ~ミッションをクリアせよ~ 3月16日21時から、ノンストップで、 『ミッション』のクリアを目指して 出演者が、『魔界戦記ディスガイアPORTABLE 通信対戦はじめました。』 をやり続ける番組です。 果たして、何時間でミッションクリアできるのか?? ミッションクリアするまで帰れません、3人で生放送し続けます! 乞うご期待!! 『魔界戦記ディスガイア』とは 日本一ソフトウェアより2003年に発売され、 『史上最凶やり込みシミュレーションRPG』と銘打つだけあり、 一般的なSRPGと比べてやり込み要素が非常に多い。 アイテムの収集から全ての技の修得、自由度の高いアイテム強化、 パラメータ成長率が高い状態でレベル1から育て直せる転生システムなど、 全てのやり込み要素を満たすには300時間以上のプレイ時間が必要と言われる。 議会の提案やアイテム界と呼ばれるランダムダンジョンの存在、 ジオエフェクトの戦略性など、出来る事が非常に多彩な事が本ゲームの魅力である。 北米でも絶賛発売中! @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 今回のミッションは・・・、 ディスガイアD2の1話をちょっとクリアする! 『マル秘ミッション』 魔界戦記ディスガイア 7話の伝説の装備をした 『ゾンビを倒す!』 の2つです。 ミッションは時間の関係で一部変更させて頂きました。ご了承下さい。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ ハッシュタグはコチラ⇒ #disgaeaD2、#nippon1_20th ■出演者 (名前をクリックすると出演者のTwitterに飛びます。) ドグマ風見 co293776 鈴木咲 ブログ クサカアキラ co38314 ◆ゲスト 春名風花 Twitter ※この放送は日本一ソフトウェア様より 『魔界戦記ディスガイアPORTABLE 通信対戦はじめました。』 の使用の実況許諾を得ております。 ★20 周年★を迎えた日本一ソフトウェア公式チャンネルは ⇒コチラ 放送中のみタグを開放しておりました。 ユーザータグ戦争選出一覧 HP=ホームページ 器の大きい人向け ドグマさんはシャワー(?)中 結果:コンビニ弁当 7話で終了 姉御「解せぬ」 よっ!日本一!! ◆OP2時間くらいでてたらしい