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この病院には通い慣れていた。 俺は健康そのものだ。A型肝炎にかかった訳でもない。 俺は今、病室の前にいる。ドアの横にあるネームプレートには【如月 メイ】と書かれている。 ドアを開けると、少女がいる。 こいつが、俺の幼馴染みの如月メイ。 数年前から、体の末端から触覚が無くなっていく病気にかかって、病院での生活を送っている。 彼女は、俺が来たのに気がついたらしく、微笑んで迎えてくれた 「やっと来やがったか。糸篠廉人(れんと)君」 俺は、この名字が少し嫌いだ。 何故なら、フルネームで呼ばれると【愛しの廉人】って聞こえてしまうからだ。 でも、メイにならそう呼ばれても構わない。 メイと話をしていると、あっという間に夜になる。だけど、それでも構わない。 なぜなら、両親は出張で、二人とも明日の夜まで帰ってこないから。 「なあ、廉人。聴いてほしい願いがあるんだ」 メイの一言で、部屋を包む空気が変わった。 メイの顔も、深刻な表情を浮かべている。 「どういう、願いなんだ?それ、俺の力でも、叶えられるか?」 「ああ。廉人しか、アタシの願いを叶えられる人はいないよ」 メイの瞳が、妖しく輝いた。 「どんどん感覚が……無くなっていくんだ」 メイは、俺に目を向ける。 「足と、手の指先から……痛みや温もりが消えていくんだ。そして、何も感じなくなる。無痛症に……なっちまう」 メイは、俺の目の前で、服を脱ぎ始めた。 まだ19歳の俺の目に、メイの裸身が突き刺さる。 「アタシ、廉人と結婚したい。でも……その時になって何も感じられないのは凄く辛い。だから、今すぐに……」 一瞬だけ、俺は何も聞こえなくなった。 でも、メイの唇の動きから、俺はメイが何をしたいのかが理解できた。 服を脱いで、メイを抱きしめた。 「お、お前が望んだ事なんだからな!ど、どうなっても……知らないからな!」 そのまま、抱きしめたメイを、ベッドに押し倒した。 その先は、あんまり覚えてはいない。 ただ、覚えていたことは、お互いの体をなめまわしあったり、4回入れて4回中出ししたり、尻にも入れたり。 互いに動けば、互いに喘ぎ、泣いた。 幸福な時間だった。あんなに激しい初体験したのは、世界を探しても少ないだろう。 朝の5時に家に着いた。 今日も、メイの所に行こう。 たとえ、体が温もりを忘れても、心は決して温もりを忘れないから
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autolink DC/W23-080 カード名:愛しの先輩 まゆき カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《生徒会》?・《スポーツ》? 【自】他のあなたの《スポーツ》?のキャラがアタックした時、そのターン中、このカードのパワーを+1000。 【自】チェンジ[① 手札を1枚控え室に置き、このカードを思い出にする]あなたのアンコールステップの始めに、このカードがレストしているなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「さらなる高みへ まゆき」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。 ちょっとドキドキするね レアリティ:R illust. ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 さらなる高みへ まゆき 2/1 8000/1/1 青 チェンジ先
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戻る うん。うん(`・ω・´)+ -- (名無しさん) 2010-04-23 21 42 28 これすごく好き。 -- (名無しさん) 2010-05-03 16 48 18 ギー太がいいやつで泣けた -- (名無しさん) 2010-05-16 00 29 53 ギー太生きとるw -- (名無しさん) 2010-06-10 03 44 47 ほんと、これは好きだ! -- (名無しさん) 2010-06-11 03 25 44 ギー太 イイ(笑) -- (名無しさん) 2010-06-11 13 53 02 ギー太が異様にいい味出しとるww -- (名無しさん) 2010-06-18 01 56 52 ギー太すげえw かっけぇwww -- (名無しさん) 2010-06-23 23 47 15 ギー太ああああ -- (名無しさん) 2010-06-28 02 03 48 ギー太の存在感が凄い -- (名無しさん) 2010-07-14 11 00 05 ギー太かわいい! -- (名無しさん) 2010-08-17 12 30 57 お前らのコメで、「ほう、おもしろそうだな」と思った俺が馬鹿だったよ・・ あの一言だけでなぜギー太がここまで絶賛されてんだww -- (名無しさん) 2010-08-30 16 56 34 ギー太ああああああ -- (名無しさん) 2010-08-31 05 59 37 ギー太…… -- (名無しさん) 2010-09-03 07 13 04 ギー太はいつまでも見守りつづる。 -- (通りすがり) 2010-09-03 17 30 13 ギー太カコイイ -- (名無しさん) 2010-09-22 09 37 20 ギー太「……」 なんて、滅多に見かけないからなぁ。 -- (名無しさん) 2010-09-23 23 12 15 ギー太が喋った…だと -- (名無しさん) 2010-09-24 06 04 22 ギータの優しさが伝わった!! -- (名無しさん) 2010-11-02 21 28 59 ギー太! -- (名無しさん) 2010-11-03 01 02 50 やきもちでやきもき…これこそ百合の醍醐味 -- (ムギビジョン) 2010-12-02 13 11 14 円く収まってよかったよかったです! 好きだから信じる、というのもありますが、好きだからこそ疑ってしまう、なんでしょうね。 -- (唯梓厨) 2011-03-02 01 11 21 ギー太イケメンすぐる… -- (名無しさん) 2011-04-05 20 02 57 ギー太凄い良い子や -- (名無しさん) 2011-09-09 04 09 32 良かった良かった -- (名無しさん) 2011-10-11 01 16 36 ギータまじイケメン -- (名無しさん) 2011-12-20 22 47 18 まあテンプレ通りの展開だが、良かったよ。 ギー太がいい味でてますな -- (名無しさん) 2011-12-20 22 54 55 良かった -- (名無しさん) 2012-02-14 03 12 21 ↓×3 ギータって… ギータって… -- (名無しさん) 2012-02-15 00 33 43 めでたしめでたし -- (じゅわ〜) 2012-03-12 18 59 37 この話、何回読んでも心が暖まる大好きです。 -- (名無しさん) 2012-07-27 22 44 38 ×7同感です 好きだからこそ、信じてる反面心のどこかで疑ってたりするもんですよね -- (百合を求めて三千里) 2012-07-27 23 18 18 心があったかあったか -- (名無しさん) 2012-11-25 19 01 11 ギー太が2人のことを祝福を!? -- (あずにゃんラブ) 2012-12-31 00 40 12 勘違いされないような努力も必要ですよね。 -- (エル・プサイ・コングルゥ) 2016-08-28 00 31 32 一途、可愛い。 見守るギー太もGood。 -- (名無しさん) 2016-09-13 22 22 25
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内容 全盛期のギーマ伝説 3回投げて5回落ちてこないのは当たり前、3回投げて8回落ちてこないことも 初戦に与えられたカードでトレーナー相手に6タテ頻発 ギーマにとってのコインの表は投げたコインの落ち損ない 初戦相手にカードが与えられないのも日常茶飯事 自分残り1体相手6体、HP1眠り状態の状況からコイン1枚で逆転 1回のコイントスでコインが3枚に見える コインが落ちてこない カードを選ぶだけで相手のトレーナーが泣いて謝った、コインをなくすトレーナーも 勝利でも納得行かなければ賞金を渡していた あまりにもコインが落ちてこないから投げただけでも表扱い そのコインも落ちてこない 相手のトレーナーを一睨みしただけでカードが半分飛んでいく バトルのない日も落ちてこない コインではなくカードが落ちてこないことも 自分のトスしたコインを自分でキャッチして表にする カード1枚で6縦なんてザラ、12縦することも コインをトスして落ちてくるほうが早かった グッとガッツポーズしただけでレンブの手持ちが3体瀕死になった 解説 イチローコピペのギーマver 元ネタ 3打数5安打は当たり前、3打数8安打も 先頭打者満塁ホームランを頻発 イチローにとってのホームランは内野安打の打ちそこない 先頭打者サイクルヒットも日常茶飯 9回裏100点差、チームメイト全員負傷の状況から1人で逆転 ワンバウンドも余裕でヒット 一回のスイングでバットが三本に見える バントでホームランが特技 打席に立つだけで相手投手が泣いて謝った、心臓発作を起こす投手も ホームランでも納得いかなければサードベース踏まないで帰ってきてた あまりに打ちすぎるから牽制球でもストライク扱い その牽制球もヒット ピッチャーを一睨みしただけでボールが二遊間に飛んでいく 試合の無い移動日でも2安打 バット使わずに手で打ってたことも 自分のホームランボールを自分でキャッチしてレーザービームで投げ返す 内野ランニングホームランなんてザラ、2周することも 一塁でアウトになってからベンチに帰る方が早かった ウェイティングサークルでヒット打った 打球キャッチしようとしたピッチャーと、それを受け止めようとしたセカンド、ショート、センターの選手ともどもスタンドインさせた 観客の韓国人のヤジに流暢な韓国語で反論しながら背面キャッチ グッとガッツポーズしただけで5点くらい入った スイングでハリケーンが起きたことは有名 湾岸戦争が始まったきっかけはイチローの場外ホームラン ライトの深い位置から三塁線のスクイズも処理してた ボーリングの球を楽々ホームランにしてた 自分の打球に飛び乗ってスタンドまで行くというファンサービス イチローのスイングによる衝撃波で体が真っ二つになったピッチャーがいた スカイフィッシュの正体はレーザービーム 打席のイチローと目が合った投手は被安打100000と同等のショックを受けた。廃人になった者も イチローがヒットと言えばヒットに ボークも余裕でヒット イチローほどの動体視力があればボールの動きはおろか、ボールを作った人の名前まで分かる。 バントで全米が泣いた イチローの打席のときだけ犯罪率が下がる スイングのおかげでイチローの打席のときだけ地球の気温が2度下がった 流れ星の正体はイチローの打球 実はノドンを一度打ち返してる 数字の1はイチローの打席に立った姿がモデル イチローの打席のときの視聴率は200%。 2~3台のテレビで見る人もざら 日本には打球に乗って帰る
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このSSは『【けいおん!】唯×梓スレ 2』というスレに投下されたものです http //changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1247988782/l50 546 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/08/25(火) 06 42 43 ID vflqH1Ly 最近澪先輩と唯先輩が上機嫌だ。 多分、というよりは確実にそうなんだろうけど、やはり自分の歌ができたからなんだろう。 澪先輩はといえば、今鼻歌を歌いながらベースを弾いている。勿論聞こえてくるハミングは「Heart goes boom」 腕はいいのに、恥ずかしがりやな性格で損をしている先輩には、いい歌だと思う。本当なら、もっと自信過剰になるくらいでもいい人なんだから。 今聞こえてくる音色が、以前のものよりもずっと深く重く、そして澄んで聞こえることがその証明。 唯先輩はといえば、同じく鼻歌を歌いながらキュッキュッとギターを磨いていた。ニコニコしながら、楽しそうに行為を繰り返してる。 その分練習に当ててくれれば、と思わなくもないけど、そうしてギターと触れ合うのもやはり大事なことなんだろうと先輩を見てると思えてくる。 唯先輩の歌―「ギー太に首ったけ」 聞くだけで、本当に大事にしてて大好きなんだってことが伝わってくる、そんな歌。 ―そんな唯先輩を眺めながら、ふととある疑問が頭に浮かんだ。 少しボーっとしていたせいだろうか。私はそれを吟味することもなく、あっさりと口にしてしまっていた。 「ギー太って、男の人なんですか?」 口にしてから、何で私はこんなことを聞いたんだろうと激しく後悔した。ギターはギターだし、そもそも無機物だし。 どこから男の人なんて発想が出てきたんだろう。それは、確かに「太」という妙に男らしい名前がつけられているからなんだろうけど。 でも、頭の中でちらりと浮かばせるくらいならともかく、こうして口にしてしまうなんて。 唯先輩もギターを磨いていた手を止めて、え?と書かれた顔をこっちに向けていた。不意をつかれた、そんな顔。 「ええと、ギー「太」って名前じゃないですか」 とりあえずそう続けてみる。その直後、なんでもなかった振りをして話題を打ち切ってしまえばよかったと再び後悔した。 ううん、今からでも遅くはない。何か別の話題を振って、打ち切ってしまえばいい。 それなのにそうしないということは、ひょっとしたら私は本気でその答えを聞きたいと思っているのかもしれない。 まさか。でも、それを否定しきる材料はみつからない。なら、もしそうだとしたら、私は何を理由にしてそんな行動に出ているのだろう。 唯先輩はというと、しばらくきょとんとした顔でこちらを見つめていた。釣り眼がちの私がときに羨ましく思うくるりとした大きい瞳に、惜しげもなく私を映しながら。 ふいっと、何の前触れも無く唯先輩の視線が落ちる。釣られて、私の視線も下へと落ちる。 そして「ギー太」とぶつかった。 直前まで磨かれていたボディはいつもよりも心なしか輝きを増して見える。 一生懸命にそして本当に大事そうに磨いていたさっきまでの唯先輩の姿を見ていた私には、それがたっぷりに注がれている愛情の結晶のように見えていた。 ううん、実際にそのとおりなんだ。そうでなければ、先輩はあんな歌を作ったりしないだろうから。そして、あの歌を聴けば唯先輩がいかにこのギターを、「ギー太」が大好きかってこと、誰にだってわかる。 そんなのずっと前からわかってた。一度お店にメンテナンスに持ち込むような事態にはなったものの、それはただその知識が無かったせいだし。 それまでも、先輩なりにずっと大事にしてきたことはわかっていた。服を着せたり、添い寝をしたり―方向性はおかしいけど。 そもそも、そうでない人にはあんな演奏はできないだろうから。 あの時、ううん、結局は今でも私を虜にしているあの音色を出すなんてできないはずだから。 それは、私が唯先輩を尊敬している部分のひとつで。私はそれを感じることに微笑ましさを覚えていたはずなのに。 何故だろう、今この瞬間の私は―それをなぜか疎ましく思ってしまっていた。 「そっかぁ~ギー太、君は男の子だったんだねっ」 その理由を探り始めるより早く、下を向いていた唯先輩の顔がほわっとほころんだ。 「決めてなかったんですか」 とりあえず、反射的に突っ込みを入れる。冷静に考えれば、それは当たり前のことなんだけど。 そう、唯先輩にもそれは当たり前だったんだ。なのに何故私はそんなことを気にしてしまったのか。 547 :ギー太とゆいあず2/4:2009/08/25(火) 06 45 52 ID vflqH1Ly 「ギー太~」 別に唐突ということは無かった。構えていたギターを、ひょいっと立ててぎゅーっと抱きしめる。 予備動作から本動作まで、そこに私が驚くような要素は何一つない。緩慢とも柔らかともいえるその動作は、それがなされる前からそれが何か簡単に想定できるものだったから。 けれども、私はそれにどうしようもないほどの衝撃を受けていた。 「大好きだよ~」 ぎゅーっとギー太を抱きしめ続ける唯先輩は、そんなことまで口にしている。うっとりと浮かべられる笑みは、私を抱きしめているときの表情と同じか―ひょっとしたらそれ以上。 もともと表裏のない人だから、その言葉に嘘なんてあるはずがない。その仕草全てがそれを示していて、でも今この瞬間だけは、それが覆されればいいなんて私は思っていた。 「お、唯、ラブラブだなー」 「へへー、そうだよ~」 横から投げかけられる声。唯先輩に触発されたのか、チューニングキーと六角レンチを手にドラムセットのメンテナンスをしていた律先輩が、ひょいっと顔をこちらに向けている。 何の変哲もない、いつもの律先輩の声なのに。その言葉は思ったよりも勢いよく私の側頭部にぶつかってきた。 「…ラブラブ…」 ぼそりと繰り返す。ラブラブ…それは、つまり。 「ギー太は私の恋人だもんっ」 そして更に決定的なフレーズが、逆側からもはや決定的な一撃を私のこめかみにヒットさせた。 「こ、ここここっこっ…」 「なんだぁ、梓。鶏のまねか…?」 あまりの衝撃に舌が回らない。だから私の口はそんな音を紡いでるわけで、決して律先輩の言うような特技を身に着けたわけじゃない。 というか、こんな状況でそんな真似をする余裕があるわけ無いじゃないですか―というか、こんな状況って何だろう。 何で私は、こんなにも動揺してるんだろう。 「いい心がけだと思うぞ。ギタリストにとって自分のギターは、それくらいに思って丁度いいくらいだしな」 いつの間にか演奏を終えていた澪先輩が背後から現れる。そう、まったくその通りだ。澪先輩はいつも正しいことを言ってくれる。 だけど、今の私は何故かそれに―何とか反論できるところを見つけようと―必死になって反発しようとしていた。 「ふふ~ギー太ぁ」 だけどそんな言葉なんて見つからない。私が何もいえないでいると、唯先輩は今度はギー太に頬ずりなんかはじめてて。 それは、いつも私がしてもらってることなのに。ぎゅーっと抱きしめられて、頬ずりして、あずにゃんはかわいいねって言ってくれて。 ―だけど、今の先輩の目にはわたしなんて入ってなくて。ギー太だけを映してる。 ううん、それでいいのに。ギターを大事にしてくださいね、なんていったのは私で。そもそも先輩がギー太を大好きなんてこと前から知っていたことで。 なのに、そうだ―それを恋人と、自分の一番の存在だよって先輩があっさり言ってしまったことが― ぎりぎりと胸が締め付けられる―なんで、私はこんなになってるのかな。 ―…まさか、まさかだと思うんだけど、私ひょっとして ―唯先輩のギターに、ギー太に…嫉妬してるの? まさか、そんな馬鹿なことあるわけない。だいたい、ギターに嫉妬なんて―ありえないです。 そもそも、唯先輩に嫉妬するほど―そんな感情、抱いてるなんて―なんて。 ―なんて? なんで、そこで疑問系になるんだろう。断定してしまえばいいのに、それが出来ない。 ぐるりと思考が回転を始め、私の頭が混乱する。それが、とある答えにたどり着く前に 「…あずにゃん?」 そんな唯先輩の声が、私を現実に引き戻してくれた。 引き戻された私の視界には、いっぱいに広がる唯先輩の顔。 「へ…ひゃっ!!」 慌てて飛びのく。すると、いつもの大きさに戻った唯先輩が残念そうな顔をする。 「何で逃げるかなぁ」 そんな気の抜けた声と共に、ぐいっと先輩の顔がまた近付く。私の懐にきゅっと踏み込んで、すいっと手を伸ばして、あっさりと私を捕まえてしまった。 「あずにゃん、捕獲ぅ!」 何で唯先輩は、こんなに私の隙を付くのが上手いのだろう。迅速ってわけじゃないのに、気が付けば私はいつも捕まえられてしまっている。 548 :ギー太とゆいあず3/4:2009/08/25(火) 06 47 23 ID vflqH1Ly 「な、なんですか…!」 そう言い返しつつ、私はどこかほっとしていた。元々―内緒だけど―先輩に抱きつかれるのは嫌いじゃない。 そのぬくもりも柔らかさも安心感も、私はこっそり楽しみにしていたりした。それがない日は、何だか落ち着かなく思ってしまうくらいに。 だけど、今はそれだけじゃない。きっと、さっきはギー太を抱きしめていた腕がそこから離れて、今は私を抱きしめていることに嬉しくなってしまったんだろう。 ―だから、なんで私は―うぅ、もう、これじゃ本当に! 「なんですかじゃないよぉ~どうしたの、あずにゃん?」 「…ど、どうしたのって、なにがですか…?」 「今。ぼーっとして変だったもん」 「へ…?あ…べ、別に何でも…ないです」 誤魔化そうと先輩から顔を背けようとしたけど、先輩はそれを許してくれなかった。大きな瞳に、きゅっと真剣な光を灯して、私をじっと見つめている。 それは、本当に私を心配してるんだよって気持ちがいっぱいに伝わってきて、私はつい、正直に自分の気持ちを打ち明けてしまいそうになる。 そんなわけに行かないけど。だって、言える筈がない。ギー太に嫉妬してましたなんて。 無機物に嫉妬してたことが露呈するのはまだいい。あまりよくないけど。だけどそれは、それを告げてしまうことは、つまりは裏返すとそれだけ先輩のことが―ということになってしまうから。 ―そんなの、そんなこと、言えるはずがありません! だから私はきゅっと口を閉めて、黙秘を通そうとしてたのに。 「なんだぁ、梓。ひょっとして唯のギターに嫉妬でもしてたのかー?」 「何で律先輩はそんなあっさり言っちゃうんですか!!」 反射的に怒鳴り返して、私はハッと我に帰った。 見回すと、私を抱きしめたままきょとんとしてる唯先輩と、後頭で手を組んだポーズでぽかんとしてる律先輩、同じくぽかんとしている澪先輩と、ビデオカメラを片手にこちらを撮影しているムギ先輩が目に入る。 ―最後なんか不穏な行動が見えた気がするけど、それは置いておいて― これは、今の私の発言は…つまり 「いやー…わりぃわりぃ、まさかマジだとは思わなくってさー」 自分から、隠し通そうとしていたことを自白してしまったってことだ。 ―もういいです…律先輩なんて知りません。ごめんなーと手をあわせる律先輩からぷいっと視線をそらして、唯先輩に視線を戻す。 するとそこには私の予想通り、キラキラ目を輝かせて私を見つめる唯先輩の顔があった。 「あずにゃん~~~…!!」 ぎゅーっと抱きしめられる。ほお擦りされる。更には私を抱きしめたままくるくる回りだす。 唯先輩はとっても嬉しそう―だって私はつまり、ギターに嫉妬してしまうくらい唯先輩のことが大好きです、なんて告白してしまったようなものだから。 ―ああもう、好きにしてください。もう… そう言いつつ、私は何故か変に落ち着いた気分だった。先輩たちの前でこんな宣言させられて、あまつさえ唯先輩にそれを知られてしまって、そういうことだって思われてしまって。 いわば、本来の私だったら顔を真っ赤にして否定しているはずなのに。 そのことを先輩が嬉しそうにしているのが―なんだかとても心地よかったから。 「大丈夫だよ、あずにゃーん」 私をぶんぶん振り回しながら、唯先輩は言う。―私は目が回りそうで、あまり大丈夫ではないですけど。 その気配を察してくれたのか、先輩はトンっと私を地面に降ろした。突然軸を戻された体が、ふらりと揺らめき、唯先輩の手がそれを支えてくれる。 「私、ギー太と同じくらい、あずにゃんのこと好きだから」 かくりと私の頭が落ちた。―ギターと同列扱いですか、いえ、別にいいんですけど。 ―あれ? ふと、疑問が持ち上がる。ギターと、ギー太と同じくらい、好き?そこが何故か引っかかる。 だって、さっき先輩は確かにそう言っていたはずだから。 そう、確か、ギー太は唯先輩の―それと同じと言うことはつまり、私は―唯先輩と私は― ―恋人? ぽんっと私の頭が沸騰する。 確かに、私は今ほとんど先輩に大好きって告げたようなものだし、それを受けた先輩は私のことを好きと―ギー太と同じ、恋人として好きだって言ってくれたから。 つまりは、そういう意味で取るならカップル成立というか、恋人同士って言っても間違ってるってわけじゃない。 ―いやいや、私の思考暴走しすぎだから。でもなんでか、もうそういうことにしちゃおうっていうか、そうなっても言いやって方向に勝手に思考が流れようとしてる。 駄目駄目、冷静にならなきゃ。唯先輩のことだもの。きっと、いつものじゃれあい的な…そんな― 549 :ギー太とゆいあず4/4:2009/08/25(火) 06 48 38 ID vflqH1Ly 「ふふ、あーずにゃん…」 「へ…?」 「むちゅ~」 「…!?!?」 そんな―って表情のまま、接近する唯先輩をよける術もなく、私の唇はあっさりと奪われていた。 はむっと私の下唇を挟み込んで、甘噛みするように動かすと、先輩はまたあっさりと離れる。 「な、な、なにを…」 言葉にならない。だって、先輩の唇が、私の唇に触れて―その箇所が焼け付くように熱くて、上手く動かない。 唯先輩にキスされた、ってその事実が上手く巡ってくれなくて、まるで焼け付くマグマのように私を溶かそうとしてしまってる。 それはつまり、証明だ。仮定として私の中に浮かんだ、恋人同士という関係。それをあっさりと、何よりも明確に唯先輩は明らかなものにしてしまった。 ううん、客観的な事実としてだけじゃない。私の中にあったそれ、その形をもう言い逃れのしようもないくらいに、はっきりを私に突きつけてくれた。 それはずっと、私が望んでいたことだということを。 ―何でそんなにあっさりと、そんなことをしてしまえるんですか。 「えへへ、あずにゃん、大好き」 ―そんな台詞を、そんなに簡単に口にしてしまえるんですか。 先輩の顔はいつもどおりの笑顔のようで、でも少しだけ頬が赤く染まっていた。 ―ああもう、その顔は反則です。 ぷしゅーと私の頭が蒸気を上げる。そりゃもう、こんな熱に当てられたら、私の沸点なんてあっさりと超えてしまってもおかしくない。 意識を保つのも精一杯。ううん、きっとあと数秒も持たずに、私は倒れこんでしまうことだろう。 そんな冷静な自分の忠告に、私はきゅっと唇を噛む。 目が覚めてからじゃ、ちょっと遅い。今この瞬間に、先輩に返さないといけない言葉がある。 ―そう、お返しです。こんなにされたんですから、先輩にも多少は同じようになってもらわないと、割に合いませんから。 一生懸命手を伸ばし、ぎゅっと抱きしめる。いつもは胸に埋める顔をとんと肩に乗せて、まるでキスをするように先輩の耳に唇を寄せた。 「私も大好きです―えっと、愛してます、唯先輩」 記憶はそこまで。自分の台詞が止めになったのか、私の意識はすうっと純白の中に溶け込んで行った。 ―追記。 後で聞いた話―私の企みはどうやら成功していたみたい。 意識を失った私を支える形になった唯先輩は、そのあと私と同様ぷしゅーとオーバーヒートしてしまったとか。 あとあと保健室で同時に目を覚ましたときは―それを確認する余裕なんて欠片もなかったけど。 翌日その話を律先輩と澪先輩から聞かされて、恥ずかしがる唯先輩に私はこっそり勝ち誇ったりしてた。 そのあとムギ先輩の「ゆいあずメモリアル」ムービー上映が始まるまでは、の話だったけど。 ―ええ、そういえば撮影してましたね、本当に迂闊としか言いようがないです。 ―大ダメージですよ…冷静さを欠いた自分を客観的に見るのがこんなに痛いなんて。…なんで唯先輩、そんなに嬉しそうなんですか。 ―ちょ…保健室の映像は駄目です!修正いれ…というか見ちゃ駄目です!もう、なんでこんなのまで撮ってるんですか、ムギ先輩! (終わり) すばらしい作品をありがとう
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“愛しの 貴方は 遠い 所へ” “色あせぬ 永久の愛 誓ったばかりに” 見つけた。あった。ここにあった。 高い、所。目指していたところ。終着点。そこに、セリスは立っていた。 あれから…エアリスがミレーユを見つけてから1時間ほど。 彼女は4番街の端に立っていた。ミットガルの、端っこ。 左右の遠くの方に、魔晄炉が見える。 その機械の塊に、何かをふと思い出した気がした。 幻と呼ばれた獣。力。老人。道化師。 だが、そんなものはどうでもいい。見つけたから。見つけてしまったから。 ふらふらと高いところを探していて、ついにたどり着いたから。 ミットガル4番街プレート都市。その端。地面までおおよそ百数十メートルの、鉄の崖っぷち そんな場所に、セリスは立っていた。透き通ったような、無垢な顔で。 「セリス!」 ぜえぜえと息を荒くして、ミレーユが追いついてくる。 自分のために必死になってくれるのは、多分、嬉しい。でも、多少煩わしくて、申し訳ない。 セリスは振り向いて彼女に微笑みかけた。『決めた』からだろうか。多少、余裕が出来ている。 「こんな…こと…こんな…っ!」 呼吸を整えながらミレーユは何事かを言おうとする。何を言おうとしているかは、分かる。 「「こんな事、ロックという人が望んでいるはずがない」わ!」 叫んでから、ミレーユは我が耳を疑った。セリスが、こちらの声に重ねるように、こちらと同じ事を言った。 「そう思うのが普通。誰だってそう考える」 セリスは独り言でも言うように…否、一人で歌うかのように、言葉を紡ぎだしていった。 「でも私は知らない。ロックと言う人がどんな人だったか。 もう死んでしまったのなら、話を聞くことも出来ない。もう会えない。 だから、ロックのせいじゃない。貴方のせいでもないけれど。これはただ、多分、私の我が儘」 セリスは泣いては居なかった。こんなに悲しいのに、泣けるほどロックのことを知ってはいないから。今は。 「そ…んな…そんな勝手な…」 「ごめんなさい。でも、私にはこれしかないと思ったから」 ミレーユが肩を震わせる。と。 「あっ…!」 ミレーユの後ろの物陰から、誰かががばっと飛び出した。こちらを見て驚きの声を上げる。 男が一人。女が二人。 ミレーユが振り向いた。セリスから目を離す。 その隙に、セリスは何もない虚空へ、背中から倒れ込んだ。 一瞬後にミレーユが体制を戻したとき。そこにはセリスのザックだけが転がっていた。 彼女に残した、ザックだけが。 背中から地面に落下しながら、彼女は永遠を感じていた。 終わるときは知覚することが出来ないだろう。だったら、これは永遠。終わりがないから、永遠。 セリスは笑っていなかった。泣いてもいなかった。ただ、何か憑き物が落ちたような顔をしていた。 ロック。多分貴方とは会えない。私は貴方の居るところに逝けない。 会っても分からない。私は貴方を知らない。だけど、これで少しは近づける? …そうだ、歌があった。なにか、こんな気持ちの時に歌う歌では無いけれど、そう。知っている歌を思い出した。 「愛しの……貴…方は…遠い……所へ… 色…あせぬ……永久のあ…い……誓っ…た…ばかりに……」 歌いながら、セリスは我知らず祈っていた。 昔も、同じ事があったような気がする。その時は、希望があったけれど、だけど、今は。だから。 神様。願い事を一つだけ。どうかもう奇跡を起こさないでください。 その奇跡は、どうか、私を助けてくれた。あの人に。 セリスにとっては永遠だった。落下も、祈りも、そして愛も。 だけど、時間は全てに平等ではなかった。 「あ…っ!」 エアリスは、叫ぼうとして、叫べなかった。 女の人が、飛び降りた…! 自分たちが…走っていた彼女を追いかけようとした自分たちが現れたとたん、 目の前の女性が振り向いたとたん、彼女は飛び降りた。 目の前にいる女性は、前にあった。確か魔物だったような気がする。 だが、彼女の、ショックを受けたように動かないその姿は… そう、魔物のようには見えなかった。魔物だったとしても…そう、人以上に人らしい。 「あっ、あっあっあのっ…」 後ろにいるモニカが、目の前の女性に声をかけた。 「…少し待って。後で話は、聞いてあげるから」 彼女はそう言って、目の前に落ちているザックを拾い上げた。 泣いては居なかった。ただ、それは人前で泣くことが出来ないだけなんじゃないかと、エアリスはふと思った。 【ティーダ 所持品:いかづちの杖 参加者リスト 吹雪の剣 第一行動方針:ミレーユと話す 第二行動方針:エアリスの家へ 第三行動方針:アーロンを探す 最終行動方針:何らかの方法でサバイバルを中止、ゾーマを倒す】 【モニカ 所持品:エドガーのメモ(ボロ) 第一行動方針:ミレーユと話す 第二行動方針:エアリスの家へ 第三行動方針:アーロンを探す 最終行動方針:ゲームから抜ける】 【エアリス 所持品:癒しの杖 エドガーのメモ マジャスティスのメモ 第一行動方針:ミレーユと話す 第二行動方針:エアリスの家へ 第二行動方針:アーロン、クラウドを探す 最終行動方針:このゲームから抜ける】 【現在位置:4番街端】 【ミレーユ 所持品:ドラゴンテイル 妖剣かまいたち 小型のミスリルシールド 第一行動方針:少し待ってから、エアリス達の話を聞く 最終行動方針:ゲームを覆してテリーの仇を取る】 【現在位置:4番街端】 【セリス 死亡】 【残り 29人】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV セリス NEXT→ 死亡 ←PREV エアリス NEXT→ ←PREV ティーダ NEXT→ ←PREV モニカ NEXT→ ←PREV ミレーユ NEXT→
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* + 巛 ヽ 〒 ! + 。 + 。 * 。 * + / / + 。 + 。 + * ∧_∧ / / これで池沼とはオサラバじゃぁ! (´Д` / / + 。 + 。 * 。 ,- f / ュヘ | * + 。 + 。 + 〈_} ) | / ̄ ̄ ! + 。 + + * | ├─-ヘ | | | | | ||| ミシッ ――(__/――――――――― ギターケース 唯「あ…あ…」 ギー太「狭苦しいったらないおぉ!ギターケースの中は!」 唯「だ、誰?」 ギー太「何を言うとるか。ギー太なんぞ腐った名前つけたのはテメーだろ」 唯「ギー太…ギー太はギー太だよ!あなたじゃないよ!」 ギー太「見ろここ、ちゃんとレスポールってかいてあんだろ」 唯「あ、ホントだー」 ギー太「納得したか?」 唯「うん!」 ギー太「やっぱり馬鹿だコイツっ!ププッ、かっこわら!納得するなよ!」 唯「え?」 ギー太「普通怪しむだろ?ギターが人間になったらよ」 唯「ギー太は嘘をつかないもん」 ギー太「オメーギターがマジでしゃべれると思ってんのかよっ」ゲラゲラゲアヒャア 唯「今目の前で喋ってるよ」 ギー太「そりゃ、池沼にもほどがあるってモンよ!」プギャギャギャ 唯「……」 ギー太「あひゃひゃひゃ!腹痛ぇっ!!」 唯「……違う」 ギー太「歯を喰いしばって我慢してお前のヘタクソな演奏に耐えてきた俺の何が違うって?」 唯「本当のギー太はこんな意地悪じゃないよ!」 ギー太「いや俺がモノホンですから」 唯「ギー太はもっと優しくて、かっこよくて、男らしいし!」 ギー太「あちゃー、こりゃマジモンの痛い子か…」 唯「違う…こんなのギー太じゃない」ヒック ギー太「とりあえず、俺はもうお前と一緒にいるのヤダから行くな」 唯「ま、待って!」ガシッ ギー太「これ以上壊されるのはいやなんだよ!」 憂「おねえちゃーん、うるさいよー?」ガチャ ギー太「…ん?」 憂「」 唯「行っちゃダメだよ!」 ギー太「離せコラァ!」 憂「だ、誰その人?」 唯「ギー太だよ!」 憂「…真面目に答えてね」 唯「本当だって!」 ギー太「ギターが人間になるわけねーだろ」 憂「そ、そうですよね…」 ギー太「それよりもこのしがみ付いてる馬鹿をどうにかしてくれ」 憂「あ、はい。ほらお姉ちゃん、この人に迷惑かかってるよ」グイッ 唯「あっ!」パッ ギー太「じゃあな、池沼!」ダッ 唯「ギー太ーー!!」 憂「さっきから何言ってるのお姉ちゃん?さっきの人誰?」 べつのとこ / ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ / (●) (●) \. | (__人__) | \ ` ⌒´ / / \ 梓「何ですか、この豚は…?」 むったん「自分のギターに豚ってひどいお…」 梓「ひっ、それ以上近寄らないでください!」サッ むったん「何言ってんだお。いつもベタベタさわってくるのは君の方じゃまいか」 梓「ホント警察呼びますよ?」 むったん「ひ、ひどいお…小4からの中じゃないか!」 梓「小4から私のことつけまわしてたってことですか…?」ゾクッ むったん「ち、違うんだお!」ガシッ 梓「きゃあ!助けてお母さんお父さん!」 ドウシターアズサー!? むったん「!?」 ナニカッタアッタノー? むったん「くっ、まずいお…ここは一時撤退だお」バッ そして別の家 .∧__,,∧ゼェゼェ (´・ω・;) ( o旦o ))) `u―u´ 律「何だこの可愛いのは?」 ドラ「お茶はいりますた」 律「おう、サンキュ」 ドラ「上手いでつか?」 律「上手いぞ」 ドラ「そうでつか」 律「うむ」 律「ところでさ」 ドラ「ん?」 律「お前、誰?」 ドラ「律のドラムでつ」 律「はい?あたしのドラム?」 ドラ「信じるか信じないかはユアセルフ」 律「おもしれーヤツだなお前」 ドラ「知らんがな」 prrrr! 律「ん?澪から電話か…もしもーしりっちゃんでーす」 澪[あ、律か…?] 律「うん。何だ、まさかさびしくなってかけてきたのかよ?」 ―― 澪「……ああ」チラ ハ,,ハ ( ゚ω゚ ) No Thank You! / \ ((⊂ ) ノ\つ)) (_⌒ヽ ヽ ヘ } ε≡Ξ ノノ `J 澪「何も見えない聞こえない」ガクガクブルブル エリザベス「お断りします」テクテク 澪「ひぃぃっ!!」ズザッ エリザベス「とりあえずお断りします」ガシッ 澪「や、やだ!離せっ!何だ、何なんだお前は!?」ズリズリ エリザベス「OKOTOWARISHIMASHU」 澪「きゃぁーーーーっ!!律ーーーー!!」ズルズル 澪「助けてーーっ!!」ズルズル エリザベス「お断りします」 澪「(いやだよ…まだ死にたくない!)」ガブッ エリザベス「!」 澪「うわーん、ママパパー!!」ダダダダ エリザベス「……」ヒリヒリ エリザベス「一緒に練習…お断りされました」フーッフーッ ─ \\ ─ _/ ─ ─ / / | _|__ / /  ̄| /  ̄| ̄ ̄ |/ / _/ __|_ _/ / | _/ /\___/ヽ (.`ヽ(`> 、 /'''''' '''''' \ `'<`ゝr'フ\ + |(●), 、(●)、. | + ⊂コ二Lフ^´ ノ, /⌒) | ,,,ノ(、_, )ヽ、,, . | ⊂l二L7_ / -ゝ-')´ + | `-=ニ=- ' . | + \_ 、__,.イ\ + \ `ニニ´ . / + (T__ノ Tヽ , -r'⌒! ̄ `" 7ヽ.`- 、 ./| ヽ¬. / ノ`ー-、ヘ ー1´| ヽ | ト、 \ ( ./ヽ \l__,./ i l.ヽ! | .| l ヽ `7ー.、‐'´ |\-、 , -―‐- 、 ___________________________ __ │一│二│三│一│二│三│一│二│三│一│一│一│九│|九| │萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│萬│索│索│索│筒│|筒| 純「」 Б「今日も一儲けといきますか、マスター」 純「それ凄いけど独りでやってるだけじゃん」 Б「どうする?君もやらないか?」 純「麻雀って二人じゃできないよね?」 Б「細かいことは気にするなよハニー、ハゲるぞ」 純「その顔で言う?」 Б「リアルって言ってくれよ」 純「はいはい、で…いつベースに戻ってくれるの?」ジャラジャラ Б「気が向いたらね。あ、国士無双」バンッ 純「早くジャズ研戻りたいんだけど。イカサマだよね?」ジャラジャラ Б「仕方ないよね。違うよ」 純「マジ遅れてるしヤバイんだって。嘘だ」 Б「分かった分かった、明日までには戻るから。チッ」 とある豪邸 _,,.. -―――- 、、 ,. ‐'"´ `丶 、 / `丶、 / ノ '⌒i 丶 _ __,,...._ / ‐く \  ̄ ̄ ゙i j 、__,ノ _,,.. -''′ l ノ | ,r''"´ ̄``丶 、 __,. -- .、 |  ̄ ̄`ヽ i | ___,ノ ノ ! ,/ ゙ 、 ,. - ' \ ,.. -‐'" 丶、 _,,,. -‐ '" `` ''''ー‐-------―‐ ''''""´ 紬「さ、触ってもいいかなぁ…コレ」 翌日 唯「うっ、ぐすっ…ギー太ぁ…」 憂「きっとどこかで落としたんだよ。帰ったら一緒に探してあげるから泣かないで」 唯「うっうっ…やっぱり、わたじに愛想をつがじて逃げちゃったんだ」 憂「もう、お姉ちゃん?」 唯「だってギー太がい゛な゛いじゃんがぁ…ケースの中に入れてたのに」 梓母「梓ー!学校遅れるから急ぎなさーい!」 梓「はーい!ん…しょっと」グイ 梓「…あれ?ギターケースが異様に軽い」 カパッ 梓「えぅ!ない…ない!」 梓「むったんが無い!」 梓「何でっ!まさかどっかで落とした?」 律「ZZZ…」 聡「姉ちゃん、母ちゃんが早く朝飯食べろってさ」ガチャ 律「…ぅうん?ああ、すぐ行く」 聡「本当にすぐ来てくれよな。んで…それ、何かの芸なの姉ちゃん?」 律「はぁ?」 聡「何か頭の上に変な顔文字が書いてある湯呑が置いてあるよ」 律「うおっ!マジだ…」 律「……」 聡「何なのソレ?」 律「ぷっ」 聡「!?」 律「あーっはっはっは!夢じゃなかったのかよー!」バンバン 聡「…何かよくわからないけどさ、早く来てくれよ」バタン 律「しかも頭の上に置くた…ふふっ、日ごろ叩いてる恨みかぁ?」 律「でもま、恨んでるんなら『これからもよろしくでつ』とか書かないよな」 純「ねっむ~!これも全部アイツの徹夜の麻雀に付き合わされたせいだ」 純「寝て怒られたら責任取ってもらうよ?」 純「……」 純「何でベースに語りかけてんだろ?馬鹿みたい」 純「あ、麻雀片づけなきゃ」ジャラジャラ ジャラジャラ ジャラジャラ 純「私の部屋って…」ジャラ 純「こんなに広かったっけ?」 澪「いつの間に…こんな…」 澪「昨日までは綺麗にメンテもしておいた筈なのに、どうして?」 澪父「どうしたんだい澪ちゃん?」 澪「え、あ…いや、私のベースに何か傷が付いちゃっててさ…」 澪父「ちょっと見せて見て」 澪「…どう?」 澪父「これは傷と言うより何かに噛まれたような後だね。ベースを噛むってのも変な話だけど」 澪「え?」 戻る
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戻る 感動した!! -- (名無しさん) 2010-03-20 01 44 24 同じく -- (名無しさん) 2010-04-15 21 22 45 いいね -- (名無しさん) 2010-04-28 02 08 22 破顔一笑、一件落着。 -- (名無しさん) 2010-05-14 01 15 21 感動した…! -- (名無しさん) 2010-06-05 10 55 18 まあ・・・名作とまではいかないけどええ話や -- (名無しさん) 2010-08-25 09 36 26 泣けるなぁ… -- (名無しさん) 2010-10-02 20 34 12 感動しました。 BADにならなくて良かったなぁ。 -- (通りすがり) 2010-10-02 22 10 48 好きにするといいさってなんだよwwwwww -- (名無しさん) 2010-10-03 00 51 18 唯編も良かった(ハッピーエンドへの道)が、ギー太が無言で唯と会話する本編がステキでした。作者ありがとう -- (名無しさん) 2010-12-04 03 00 13 感動した^^ 私の中の名作です^^ -- (シップ) 2010-12-06 15 56 32 感動したけど 好きにするといいさって何しれっと喋ってんだwwww -- (名無しさん) 2010-12-27 17 01 46 いいね~ そしてギー太wwwwwwwwwwwww -- (八百屋) 2010-12-27 17 45 47 いい話だ バッドエンドじゃなくて良かった -- (名無しさん) 2011-10-03 01 50 11 雰囲気ぶち壊す様で悪いが、言うほど良い話か?これ。 唯にも非はあるだろうけど、そこにつけこんで彼女をストレスの捌け口にした澪律紬梓はクズだし、こんな別れ方したら仲直りなんて不可能だと思う。 このSSで幸せになっていいのは唯一人で十分。澪律紬梓は一生後悔に苛まれればいいと思った。 -- (名無しさん) 2011-12-17 01 34 39 ↓唯自身も言うように「あの時は時間がなくてみんなが焦ってた」ってことだし、辞めるって言い出した時はみんな本当に心から謝ってたから唯をストレスのはけ口にしたっていうのはちょっと違うだろ? 上手くいかない焦りと苛立ちでつい誰かに当たってしまうというのはよくあること、この話ではそれがたまたま当たられたのが唯だったってこと。他の誰かが当たられてもおかしくなかった。 まあけいおんでそういったことはありえないって言えばそれまでだけど、話自体は良かったと思う。 -- (名無しさん) 2011-12-17 03 27 24 いや…これは見方を変えれば、澪律紬梓が寄ってたかって唯をHTTから追い出したようなものだろう。 大学で唯がぼっちになったのも、元をただせば澪律紬梓のせい。 こいつらは自分が悪者になりたくなくて、許されたいだけだ。そんな印象が強い。 そもそも、いい話っぽく見せようとする姿勢が 「気に入らねぇな」 -- (名無しさん) 2012-03-17 13 31 12 ↓禿同、しかしこういうこと書くと唯厨とか言われるんだよな… なんかそう考えると不遇な主人公だわ -- (名無しさん) 2012-03-18 08 37 22 唯も悪いかもしれないが、4人がかりで1人の人間を責めるのは酷いような…気がする。 -- (名無しさん) 2012-03-18 19 17 55 いや、流石に唯が悪いとは思わなかった。なんか近頃は何でも唯が悪い風潮になってる気がするわ -- (名無しさん) 2012-03-18 20 15 39 ↓全くもってその通りだと思う。唯に対する目があまりにも厳しすぎるわ。 むしろこの話の唯がいい子過ぎる。 唯にひどい言葉をぶつけておきながら、いざやめると言うと手のひら返したように態度変えて、そのくせ大学では唯を一人で放置していたし。 四人はちょっと虫がよすぎるんじゃないのかなと思う。 -- (名無しさん) 2012-03-24 10 26 19 唯だけが悪いとは思わないし四人だけが悪いとは思わない あれは一方的に言って手のひらを返したわけではなく どうみても喧嘩ですよね それに意地を張り合った両方が悪いかな 喧嘩両成敗ってよくいうでしょ ↓大学では唯を放置っていうけど大学の風景からみて違う大学にいったんじゃないかな? -- (涙) 2012-03-24 11 10 53 それでも、唯が一方的にダメージを受けた感は否めないし、1対4じゃ「喧嘩」というより「集団リンチ」だろう。 もし、澪律紬梓が唯抜きで、学園祭で演奏していたんじゃないかと考えると、余計に腹が立つ。 以前、SS保存場所で憂「どうか…お星様…!」というSSを読んだけど、何かトラブルがあったら、一人に集中するより五人バラバラになった方が自然って思えるよ。 ↓喧嘩両成敗っていうのなら、澪律紬梓にもそれ相応の罰が必要なんじゃないですかね。それこそ、一生演奏出来なくなるくらいの。 -- (名無しさん) 2012-08-22 05 23 46 唯は悪くない もう一度言う 唯は悪くない -- (おすし!) 2012-08-22 20 11 55 ↓唯だけが悪いとは言わないが唯も悪いだろ。実際練習サボってんのに練習してるとか嘘ついてるんだし。言い返した時点で一方的に言われた訳じゃないからな。しかし澪律紬梓が団結して唯に文句言うのもちょっとなって感じ。特に梓の発言なんか梓の勝手な先入観でしかないからな。4人に一斉にいろんなこと言われたらそりゃ辞めるわ。 -- (名無しさん) 2012-08-22 20 52 16 なんだこれ、今までスルーしてたがハッピーエンドだったのか 一人を省いてるクソみたいな話に変わりないけど 誰が悪いかなんてどうでもいいよこれだけじゃ情報が少なすぎる それでも、一番好きなキャラが唯ってことに変わりはない -- (名無しさん) 2014-08-26 03 21 47 梓の泣いている姿に でほんわかした。 -- (エルプサイコングルゥ) 2015-08-02 21 55 43 ハラハラしたけど、ハッピーエンドでよかった。 これに似てるやつで、最後にギー太が「よかったね!」みたいなこと言うのあるよね?あれ、なんだっけ。 これは最後まで無言を貫いて見守るのがいいね~ -- (名無しさん) 2015-08-03 01 51 45 唯「ギー太聞いてる?」かな -- (名無しさん) 2018-02-28 02 12 12
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退場しない アプローチやカードの効果などで退場しない効果。 基本的に無敵となるため、アプローチにおいては非常に強力である。 この効果を持っていても、バウンスには対応していないので注意。 また、アプローチによる退場のみに対応しているものが多い。 この効果を持つカード 退場しない 《忍野 メメ(083)》 《鑢 七花&とがめ(018)》 《柳生 十兵衛(012)》 《直江 兼続(023)》 《徳川 千(035)》 《高坂 京介(088)》 《イカ娘(P003)》 《美樹 さやか(050)》 《佐倉 杏子(206)》 《御船 流子(057)》 《御船 流子(060)》 《安城 鳴子(010)》 《宿海 仁太(023)》 《久川 鉄道(085)》 《ミホ(050)》 《近衛 スバル&涼月 奏(013)》 《鳴海 ナクル(033)》 《坂町 紅羽(043)》 《宇佐美 マサムネ(051)》 《近衛 スバル(055)》 《坂町 紅羽(079)》 《涼月 奏(080)》 《マジカルカレン&マジカルアンバー(058)》 《遠野 秋葉(061)》 《ランサー(092)》 《アリス(006)》 《秋山 澪&田井中 律(516)》 《鑢 七花(P002)》 《柳生 十兵衛&柳生 義仙(P007)》 《水越 紗季(031)》 《花木 優香(050)》 《花木 優香(051)》 《阿良々木 火憐(302)》 《阿良々木 火憐(305)》 《阿良々木 火憐(308)》 《神原 駿河(319)》 《影縫 余弦(369)》 《宮子(313)》 《宮子(316)》 《乃莉(320)》 《夏目(321)》 《乃莉(345)》 《高坂 桐乃(201)》 《高坂 桐乃(202)》 《高坂 桐乃(P011)》 《一条 友歌(055)》 《一条 友歌(062)》 《リーダーとしての意地》 《センターノヴァ》 《椎名 深夏(011)》 《藤堂 リリシア(037)》 《椎名 深夏(055)》 《杉崎 鍵(088)》 《桐山 唯(059)》 《桐山 唯(P003)》 《秋山 優花里(047)》 《秋山 優花里(050)》 《山郷 あゆみ(062)》 《冷泉 麻子(088)》 《森下 未散(050)》 《森下 未散(071)》 《青海 衣更(079)》 《青海 衣更(080)》 《屈託のない笑顔》 《鹿目 まどか(302)》 《佐倉 杏子(318)》 《佐倉 杏子(319)》 《佐倉 杏子(336)》 《無謀な戦い方》 《周瀬 唯架(059)》 《蒼崎 橙子(092)》 《蒼崎 青子(093)》 《初音 ミク(202)》 《初音 ミク(217)》 《鏡音 リン(231)》 《鏡音 レン(237)》 《巡音 ルカ(251)》 《MEIKO(252)》 《KAITO(291)》 《秘蜜~黒の誓い~》 《紙飛行機》 《上井草 美咲(021)》 《リタ・エインズワース(030)》 《青山 七海(040)》 《上井草 美咲(064)》 《上井草 美咲(094)》 《高坂 桐乃(305)》 《春咲 千和(003)》 《冬海 愛衣(053)》 《季堂 鋭太(068)》 《春咲 千和(076)》 《お外走ってくる――っ!!》 《南 夏奈(021)》 《南 夏奈(025)》 《天真爛漫(104)》 《ふじおか》 《気球に乗って》 《ひだまつり》 《涼月 奏(P010)》 《宇佐美 マサムネ(P012)》 《逢坂 大河(P011)》 《棚町 薫(041)》 《森島・S・ジェシカ(101)》 《天下無敵の仮面優等生》 《邪神 たま(010)》 《スサノヲ(052)》 《邪神 たま(061)》 《ミッちゃん(仮)(070)》 《大宮 忍(017)》 《猪熊 陽子(057)》 《九条 カレン(077)》 《鈍感》 《パソコンを与えたら…》 《倉橋 莉子(023)》 《榎本 結子(047)》 《榎本 結子(074)》 《現実のツンデレ》 《比企谷 小町(089)》 《三浦 優美子(095)》 《ドキドキ上目づかい》 《徳川 千(210)》 《後藤 又兵衛(216)》 《邪神 かがみ(P005)》 《榎本 結子(P006)》 《由比ヶ浜 結衣(P003)》 《木之本 桜(006)》 《ケルベロス(047)》 《李 苺鈴(049)》 《木之本 桜(080)》 《ブラック羽川(408)》 《戦場ヶ原 ひたぎ(447)》 《八九寺 真宵(455)》 《神原 駿河(459)》 《エピソード(477)》 《阿良々木 暦(494)》 《八九寺 真宵(P029)》 《鹿目 まどか(404)》 《鹿目 まどか(408)》 《鹿目 まどか(409)》 《鹿目 まどか&暁美 ほむら(452)》 《美樹 さやか(474)》 《互角の戦い》 《愛宕 洋榎(063)》 《片岡 優希(067)》 《関谷 なる&ハナ・N・フォンテーンスタンド(053)》 《鏡音 リン(337)》 《鏡音 リン&鏡音 レン(345)》 《MEIKO&鏡音 リン(387)》 《FREELY TOMORROW》 《初音 ミク(P037)》 《初音 ミク(P039)》 《加藤 恵(057)》 《笑顔》 《阿良々木 月火(560)》 《阿良々木 暦(562)》 アプローチでは退場しない 《中野 梓(049)》 《山中 さわ子(089)》 《ゆの(080)》 《平沢 唯&中野 梓(314)》 《大神 涼子(036)》 《マジョーリカ・ル・フェイ(045)》 《真鍋 和(440)》 《杉浦 綾乃(006)》 《花木 優香(055)》 《花木 優香(059)》 《花木 優香(070)》 《秋山 優花里(218)》 この効果を与えるカード 《平沢 唯(071)》 《平沢 憂(099)》 《なずな(057)》 《ゆの(132)》 《鑢 七花(046)》 《とがめ(072)》 《琴吹 紬(390)》 《嵐山 悟郎(082)》 《暁美 ほむら(024)》 《暁美 ほむら(030)》 《愛しのギー太》 《軽音部活動開始記念》 《銭湯》 《この程度のこと》 《守りたかったもの》 《エンジェル大河様》 《ずっと5人で》 《グラビア撮影(110)》 《二人乗り(236)》 《可愛い後輩》 《素敵な絵》 《優しい感情》 《みつかっちゃっ……た》 《変わってないよ》 《ヘッドドレス》 《雨の日のお出かけ》 《本当に欲しかった一票》 《スク水最強》 《結界(117)》 《ほむらちゃん、ありがとう》 《相沢 たける(231)》 《いつまでもずっと》 《年季の違い》 《初音 ミク(027)》 《鏡音 レン(041)》 《鏡音 レン(049)》 《鏡音 リン&鏡音 レン(056)》 《初音 ミク&巡音 ルカ(091)》 《リトルスター》 関連項目 退場 対象にならない 封印 無効 編集
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「ええと。私ね、記憶が、75分しか持たないんだぁ」 #00 プロローグとエピローグ/〔48〕 「ええと。私ね、記憶が、75分しか持たないんだぁ」 紡いだ言葉にちっとも実感がわかなくて、つい笑ってしまった。 体中が何だかとってもガサガサするなって思ったら、 ブレザーの内側の至る所にシールが貼られているせいらしい。 何十枚と貼られているそれらは、間違いなく私の字で書かれたものなのだけれど、 いつ貼ったかも思い出せないし、書いた記憶も、書かれている内容について覚えもない。 それこそが、多分、私の記憶が75分だけって証明になるのだろう。 忘れてしまった記憶に対して、思う所がないって言えば嘘になっちゃうけど。 そんなことよりも、私は、目の前で泣きそうな顔して こっちを見ている小さな女の子に、早く笑って欲しいなって思っていた。 『ギー太の愛した数式』 A pretty little girl and music. 彼女のことを、私はセンパイと呼んだ。 そしてセンパイは私を、あずにゃんと呼んだ。 私の頭のてっぺんに猫耳を乗せたら、とてもそれが似合っていたからだ。 『か、かわいい……!』 私の髪がくしゃくしゃになるのも構わず、頭を撫で回しながらセンパイは言った。 センパイの接し方はとてもフィジカルで、 揺れる頭と視界の中でえらく混乱したのを覚えている。 先輩達にからかわれるのを嫌がり、猫耳を外した私は警戒して距離をとった。 その仕草がまた猫らしく、先輩たちを喜ばせてしまう結果になったのは、今でも遺憾だった。 『これを使えば、とっても可愛い後輩が、梓ちゃんが、もっと可愛くなるねぇ』 センパイは笑いながらそういって、お菓子のくずが散らばったテーブルの隅へ、 角ばっていて、無機質な――先輩にはちっとも似合わない――真っ白いシールを貼ると、 ピンク色のペンで不細工なたぬきのイラストを描いた。 『あずにゃん』。 私がセンパイから教わった数えきれない事柄の中で、 猫耳の意味は正直、あんまり重要なことじゃない。 でも、それはたしかに、『とても狭い世界』でしか生きていけなかったセンパイにとって 重要な要素で、彼女自身が奏でる豊かなギターの音色や、 聞くだけで心踊る歌声と同等の地位を占めるものだった。 私がセンパイに教えた些細なことも、先輩の世界を彩るその一片に加えられていたのかは定かではない。 しかし私は信じている。 私がセンパイと過ごした7ヶ月という時間の密度を考えるたび、 胸に去来するこの暖かい感覚を幸福と呼び―――― 『あだ名は、『あずにゃん』で決定だね!』 奇跡のような、きらめきに満ちた、あの時間は。 『あ、はは。あずにゃんは、ろまんちすとだなぁ』 もう居なくなってしまった彼女にとっても、特別で、幸福なものであったことを。 #01 出会いの一次方程式/〔15472〕 ――――まごうことなき春だった。 校門から校舎までの道すがら等間隔で植えられた桜たちには、自身の枝葉で空を覆う力強さがあった。 地面には薄紅色のビロードが敷かれていて、これから始まる新生活に否が応でも胸が高鳴ってしまう。 通学路で、自分と同じ紺色のブレザーを見かける度、つい口元が綻んでしまったものだ。 校門の手前で立ち止まり、私は三年間お世話になる校舎を見上げる。 梓「…………よしっ」 ぐっ、と胸元で小さくガッツポーズ。 第一ボタンまで閉めたカッターシャツは、少しだけ首元に息苦しさを与えていた。 中学の制服はセーラーだったから、余計にそう感じるのかも知れない。 私は棒タイをいじりながら、校門から最初の一歩を踏み出した。 受験番号48、東中学校出身 中野梓。 私立桜が丘高等学校に、晴れて入学です。 高校生活を送るにあたって、やること。 『音楽』。 中野梓という個人を語る上で、とても大切な要素であるからという理由が一。 それでジャズ研究会を見学してみたのだけれど、なにかが違うという印象を受けた。 ジャズがなんたるか、なんて説けるほど高尚な身ではないにしろ、不満くらいは……。 高校の部活なんて、こんなものなんだろうか。 最悪の場合として考えていた外バンという選択肢が頭にちらついて、少し残念な気分になった。 でも、一縷の望みはある。それが、今向かっている―― 友「ホントに行くのぉ? あの着ぐるみの人たちでしょ?」 付き合うの面倒くさい、と言外にいいながら、階段の踊り場で友人が訪ねて来た。 同じ中学出身のよしみでなんとなく行動を共にして来たけれど、そろそろ潮時かも知れない。 …………なんて、ちょっと薄情すぎるかなぁ、私……。 梓「ちょっと覗くだけ」 努めて曖昧に笑いながら、歩を進める。 革靴が階段を叩くたび、乾いた小気味いい音があたりに響いていた。放課後の喧騒に混じる二人分の足音。 友「ああ、もう、梓ぁ」 梓「…………」 部活勧誘の折、妙な馬の着ぐるみから渡されたチラシを、もう一度見る。 裏移りした色ペンから醸し出されるこれでもかという程の手作り感。 とてもカラフルで、ところどころに消しゴムのかけ忘れがあるのはご愛嬌だろう。 正真正銘、全身全霊でホームメイドなそのチラシには、 だからこその暖かさを宿しながら『けいおんがく部』と文字が躍っていた。 少し背伸びして覗いたその部活は、 梓「……ジャージ?」 友「あ、あれ平沢さんじゃない? 同じクラスの。……なんか、困ってるっぽいね」 梓「真面目にやってる部じゃないのかな……」 漏れたのは嘆息。心に沸いたのは納得。 実際のところ、あまり興味は湧かなかった。 ――高校の部活に対して、偏見のようなものを持ち始めていたかもしれない。 ……私は、真剣に音楽がやりたいだけなのに。 不満、拗ね、羞恥。 いろんなものがない交ぜになった顔つきで、心の中でごちた。 返した踵に、もう一抹の心残りもなかったから、 友「あれ、もういいの?」 梓「うん。ごめんね、無理につき合わせちゃって」 私があの「軽音部」に関わることになるなんて、少しも想像していなかったんだ。 ?「え? 決めちゃったの?」 ホームルームが終わり、放課後。 教科書をカバンに押し込めていると、そんな声が聞こえてきた。 ――所属する部活動を決めるこの時期に、新入生の間で頻発する些細な裏切りを想像させる言葉。 そちらについ耳が向いたのは、疑問系の言葉と裏腹に、その声色に隠せ切れない程の安著と納得が滲んでいたからだった。 ちょっと異様。だって、アンバランスすぎる。 視線をそちらにやれば、あの時、けいおん部の部室にいた子たちがいた。 一人は平沢さん。いつも決まって、ポニーテールを黄色いリボンタイで結んでいる子だ。 単独行動をしている所はあまり見ない、愛想の良い優等生。そんな印象の。 それからもう一人は、 純「うん、ジャズ研究会にすごいカッコいい先輩がいて……ごめんね」 憂「……そっか。しょうがないよ、どこに入るかは自由なんだし」 純「ごめんね。……じゃ」 思い出す前に二人の会話はそこで終わって、薄い鳶色を横結びにしたクラスメートの子 ――あ。たしか、鈴木さんという名前だった――は、カバンを担いで足早に教室を後にした。 教室に残ったのは、私と平沢さん。 無言の教室に、平沢さんのそろそろと地面を這う様な嘆息が響いた。 ……う……これ、流石に気まずい…… 何て言葉を掛けていいか解らない。 それにこのタイミングじゃ、盗み聞きしてましたーっていうようなものじゃん……私。 ここは、私も先達を見習ったほうがいいかな。と立ち去ろうとすると、視線を感じて 梓「…………ん?」 憂「あ」 見つかってしまった。 ひく、と、唇の端が痙攣してしまう。 果たして――平沢さんは、縋るような視線で私を見ていた。 愚直なまでに真摯な視線の、その奥の瞳がどんな感情を宿しているかまではわからない。 数秒、初心なお見合いよろしく無言で対峙する私たち。 放課後の喧騒は、オレンジ色のオブラートに包まれてどこかぼやけて聞こえてきた。 梓「…………」 憂「…………」 コチ。 4を差す短針が数ミリ動いて、先に切り出したのは平沢さん。 憂「あ、あの――!」 ――――さて、ご存知の通り、ここから私たちの物語は始まる。 といってもそれは、映画や文庫で語られるスリルやサスペンス、 ホラーやスペクタクルあふれて 血沸き肉踊るものなんかじゃ勿論なくて―― のんびりだらだら進む、緩い日常4コマ系でもなくて―― 1コマ75分の時計の針へ、私の指先が触れる。 たったそれだけの話。 ま、その時はそんな予感、微塵もなかったけどね。 / 憂「……ごめんね、付き合わせちゃって。わぁ、結構いっぱいだぁ」 申し訳なさそうにいいながら、平沢さんは講堂の扉に手を掛けた。 重厚な木彫りの観音開きに、ぐっと力を入れて開く。 隙間から熱気がむわりと這い出てきて、薄暗い闇に一矢の光が射した。 講堂は多くの人――新入生だろう――でごった返していて、私たちは出入り口近くで立ち見することになった。 憂「――――お姉ちゃん、ボーカルなんだ……」 驚きを表す言葉の中に、何かを責めるような色が交じっていた。 ……まただ。この、言葉と響きの不一致。 平沢さんの方を見ると、彼女の視線は私の訝しむ視線にちっとも気づくことなく、 ――もしかしたら、気づいていてもなお、かもしれないけれど――まっすぐ舞台に向けられている。 声をかけて、何故と問うてもよかったのだけれど、それよりも耳が先に、気になる単語を拾っていた。 ――お姉ちゃん? 私も平沢さんの後を追い、舞台に目を向けた。 舞台の上には制服姿の4人組がいた。人ごみのせいで、膝元から先は見切れていた。 ギター・トリオとキーボードの4ピースバンド。 女子高生がなんであんな重いギブソン・レスポールを、とか、 音に厚みを入れるためのキーボードかな、とか、 ベースの人左利きなんだ、とか、そういう思考が脳内を過ぎった後、ああ、と、思う。 あそこにいるのは、あの「軽音楽部」の先輩たちだ―――― ギブソン・レスポールを担いだ一人が、ひょこひょことヒヨコみたいな動作でマイクスタンドへ歩いていく。 よく見れば、その幼げな顔立ちはどことなくだけれど――私の隣にいる平沢さんと似ていた。 「『「【〔どーもぉ、って、ぅわ……〕】」』」 開口一番、だらしない笑顔が発した声は派手なハウリングを挟んだ。 壇上の先輩は音に怯んだみたいで、上体を大げさに逸らす。 講堂に広がる暗がりのそこかしこで、くすくすと笑いがあがった。 一曲目が終わり、ほどよく熱せられていた場の空気は良い方向にほぐれたみたいだった。 『軽音部です。えと、し、新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます――?』 なんで疑問系。 先ほどより心持ち大きな笑いが講堂の中に広がって、 腑抜けたMCを嗜めるかのようなバスドラムが二度打たれた。 マイク前の先輩は、その音にも肩を大げさに揺らしてからやおら振り返って、えへへぇ、と笑う。 一連のやり取りから――腕前はどうあれ――きっと雰囲気の良い部活なんだろうな、と素朴な感想が沸いた。 その後も漫談みたいなやりとりが続いたけれど、それはまあ、今は脇において―― ワン、ツー。 掛け声と共にドラムスティックが打ち鳴らされ、 アンプから鳴り響くD♯7-5(セブンスフラットファイブス)。 聞き覚えの無いメロディーと歌詞。 コード進行はメジャーなものだけれど、新鮮味にあふれていて。 ……まさか、とは思うけど――オリジナル? 高校の部活動なんて、コピーバンドばかりだと思っていた。 覗き見したあの音楽室では不真面目さしか見受けられなくて、ただお遊びでやっている部活だと思っていた。 曲が始まった瞬間から火に掛けられた講堂は、拍手と歓声をより大きなものにしていく。 隣から、半拍分ずれた手拍子と笑顔が伝わってきた。 鷲づかみにされた心臓が、ギターやドラム、キーボードの音で無遠慮に揺さぶられる。 ブレイクの合間にだけ呼吸が許されているかのように、私は息を止めていた。 確かに演奏にはまだまだ抜け切らない稚拙さがあるし、細かいミスをあげようと思えばいくらでも。 だけれど、どうしようもなく、私は。 私はその演奏に、魅入られてしまっていた―――― 2