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NO. タイトル 作者 登場人物 051 復讐の戦鬼 ◆gry038wOvE 涼邑零、結城丈二、相羽タカヤ、泉京水、東せつな 052 ラブとマミ 終わらない約束!(前編)ラブとマミ 終わらない約束!(中編)ラブとマミ 終わらない約束!(後編) ◆LuuKRM2PEg 桃園ラブ、巴マミ、モロトフ 053 願い 蒼乃美希、孤門一輝、相羽シンヤ、月影ゆり 054 街(Nasca Version)街(Pine Version)街(Vivid Version) ◆7pf62HiyTE 早乙女乱馬、園咲霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ 055 野望のさらにその先へ ◆OmtW54r7Tc 桃園ラブ、黒岩省吾 056 変身超人大戦・開幕変身超人大戦・危機変身超人大戦・襲来変身超人大戦・イナクナリナサイ変身超人大戦・最後の乱入者変身超人大戦・そして―――― ◆LuuKRM2PEg 本郷猛、沖一也、明堂院いつき、ノーザ、高町なのは、スバル・ナカジマ、アインハルト・ストラトス、鹿目まどか、ズ・ゴオマ・グ、池波流ノ介、筋殻アクマロ 057 I am(前編)I am(後編) ◆7pf62HiyTE 響良牙、村雨良 058 未知のメモリとその可能性 ◆OmtW54r7Tc 井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 059 答えが、まったくわからない答えが、まったくわからない(後編) ◆LuuKRM2PEg 左翔太郎、ユーノ・スクライア、佐倉杏子、フェイト・テスタロッサ、ゴ・ガドル・バ 060 血染めのライダーパンチ ◆gry038wOvE 一文字隼人、三影英介、バラゴ、石堀光彦、花咲つぼみ 061 ASTRY 暁美ほむら、涼村暁、志葉丈瑠、パンスト太郎 062 椅子 冴島鋼牙、一条薫、相羽シンヤ 063 進撃 ◆IdwfK41Ttg ン・ダグバ・ゼバ 064 風が私を呼んでいる ◆gry038wOvE 早乙女乱馬、園咲霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ 065 Avenger ◆F3/75Tw8mw 涼邑零、結城丈二 066 白と黒の黙示録(夜明けの鐘)白と黒の黙示録(暁の決戦)白と黒の黙示録(円環の理)白と黒の黙示録(微笑みの出発) ◆7pf62HiyTE 暁美ほむら、涼村暁、志葉丈瑠、パンスト太郎 067 彼等早朝迄─ロングナイト─ ◆gry038wOvE 姫矢准、血祭ドウコク 068 悪魔は笑う ◆LuuKRM2PEg 溝呂木眞也、西条凪、五代雄介、美樹さやか 069 三つの思い! 光と闇の生き方 ◆gry038wOvE 蒼乃美希、孤門一輝、月影ゆり 070 Lの季節/I don t know the truthLの季節/手ごたえのない愛 ◆7pf62HiyTE ノーザ、筋殻アクマロ、スバル・ナカジマ 071 Kは吠える/永遠という名の悪魔 ◆LuuKRM2PEg 大道克己、腑破十臓、梅盛源太、天道あかね 072 優しさを思い出して 東せつな、佐倉杏子、相羽タカヤ、左翔太郎、泉京水 073 黒き十字架(前編)黒き十字架(後編) ◆gry038wOvE 明堂院いつき、沖一也、アインハルト・ストラトス、ダークプリキュア 074 第一回放送 ◆LuuKRM2PEg 加頭順、サラマンダー男爵、ニードル 075 新たなる戦い! 思いは駆け巡る!! 桃園ラブ、黒岩省吾、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 076 救いの女 ◆gry038wOvE 涼村暁 077 外道【ドーパント】 ◆LuuKRM2PEg 志葉丈瑠、パンスト太郎 078 夢見ていよう(前編)夢見ていよう(後編) ◆gry038wOvE 溝呂木眞也、美樹さやか、西条凪、五代雄介、響良牙、村雨良 079 Dの戦士/MOON~月光~ATTACKDの戦士/ゴキゲン鳥~crawler is crazy~ ◆7pf62HiyTE 大道克己、月影ゆり 080 上を向いて歩け ◆LuuKRM2PEg 早乙女乱馬、園咲霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ 081 すべてをFにする男/友に心の花束を ◆gry038wOvE 東せつな、佐倉杏子、モロトフ、左翔太郎、相羽タカヤ、泉京水、ン・ダグバ・ゼバ 082 どこまでも、止まらず走り続けよう ◆OmtW54r7Tc 一文字隼人、石堀光彦、花咲つぼみ、バラゴ 083 赤い戦慄 ◆7pf62HiyTE 志葉丈瑠、相羽シンヤ 084 漆黒の推察 ◆F3/75Tw8mw 冴島鋼牙、一条薫 085 無知侍 ◆gry038wOvE 梅盛源太、天道あかね 086 Gの咆哮/破壊の呼び声 ◆F3/75Tw8mw ゴ・ガドル・バ 087 奈落の花 ◆gry038wOvE 月影ゆり 088 no more words ◆7pf62HiyTE 園咲霧彦、山吹祈里、早乙女乱馬、高町ヴィヴィオ 089 ~SILVER REQUIEM~ ◆gry038wOvE 結城丈二、涼邑零 090 青き地獄の姉妹 ◆LuuKRM2PEg 溝呂木眞也、美樹さやか、スバル・ナカジマ 091 二人の黒騎士 ◆gry038wOvE 石堀光彦、一文字隼人、バラゴ 092 森をゴーです! 仲間捜しすすみません!! ◆7pf62HiyTE 花咲つぼみ 093 The Raven Chaser ダークプリキュア 094 「親友」(1)「親友」(2)「親友」(3)「親友」(4) ◆gry038wOvE 美樹さやか、溝呂木眞也、スバル・ナカジマ、花咲つぼみ、響良牙、志葉丈瑠、五代雄介、村雨良、一条薫、冴島鋼牙 095 激突!仮面ライダーエターナルVSダークプリキュア!(前編)激突!仮面ライダーエターナルVSダークプリキュア!(後編) ダークプリキュア、大道克己 096 野望の「二の目」 筋殻アクマロ 097 ライバル!!誰?(前編)ライバル!!誰?(後編) 桃園ラブ、涼村暁、黒岩省吾、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 098 希望 ◆LuuKRM2PEg 蒼乃美希、孤門一輝、沖一也、明堂院いつき、アインハルト・ストラトス 099 風のR/戦うために生まれ変わった戦士 ◆gry038wOvE ゴ・ガドル・バ、園咲霧彦、山吹祈里 100 警察署の空に(前編)警察署の空に(中編)警察署の空に(後編) 早乙女乱馬、高町ヴィヴィオ、孤門一輝、蒼乃美希、沖一也、明堂院いつき、アインハルト・ストラトス、梅盛源太、天道あかね 作品No.000~No.050 作品No.051~No.100 作品No.101~No.150 作品No.151~No.200 作品No.201~No.250
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◆OmtW54r7Tc 氏(元◆XksB4AwhxU氏)が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 004 決意のT/少年の使命 左翔太郎、ユーノ・スクライア 012 あの時の自分と向き合って スバル・ナカジマ、シャンプー 019 人造人間と格闘娘と寿司屋 ダークプリキュア、天道あかね、梅盛源太 025 生きる意味を求めて 早乙女乱馬、志葉丈瑠 037 SPIRITSを伝えろ! 一文字隼人、沖一也 041 再会、それは悲劇 月影ゆり、ダークプリキュア、来海えりか 044 友へのQ/相棒との再会 左翔太郎、ユーノ・スクライア、佐倉杏子、フェイト・テスタロッサ 049 波紋呼ぶ赤の森 園咲霧彦、高町ヴィヴィオ、山吹祈里 055 野望のさらにその先へ 桃園ラブ、黒岩省吾 058 未知のメモリとその可能性 井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 082 どこまでも、止まらず走り続けよう 一文字隼人、石堀光彦、花咲つぼみ、バラゴ 105 悲しき道 冴島鋼牙、一条薫、村雨良、響良牙、花咲つぼみ、志葉丈瑠 121 分身出来ると思った?残念枯れちゃいました! バラゴ 126 放送と悲しみとそれぞれの想い御大将出陣 左翔太郎、佐倉杏子、梅盛源太、アインハルト・ストラトス、明堂院いつき、血祭ドウコク 133 崩落の呼び声 モロトフ 136 Another 結城丈二、涼邑零 140 Lの雄叫び/逃避 冴島鋼牙、花咲つぼみ、泉京水、相羽タカヤ 151 フィリップ少年の事件簿 謎の幽霊警察署殺人事件 孤門一輝、高町ヴィヴィオ、沖一也、明道院いつき、蒼乃美希、左翔太郎、佐倉杏子 154 暁の決意!決着は俺がつける!! 涼村暁、桃園ラブ、石堀光彦、西条凪 160 空虚 ゴ・ガドル・バ 没 没・第三回放送 (没放送) 登場させたキャラ 4回 左翔太郎 3回 花咲つぼみ、佐倉杏子 2回 ユーノ・スクライア、ダークプリキュア、一文字隼人、志葉丈瑠、バラゴ、梅盛源太、冴島鋼牙、高町ヴィヴィオ、沖一也、明道院いつき、桃園ラブ、石堀光彦 1回 スバル・ナカジマ、シャンプー、天道あかね、早乙女乱馬、月影ゆり、来海えりか、フェイト・テスタロッサ、園咲霧彦、山吹祈里、黒岩省吾、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター、一条薫、村雨良、響良牙、アインハルト・ストラトス、血祭ドウコク、モロトフ、結城丈二、涼邑零、泉京水、相羽タカヤ、孤門一輝、蒼乃美希、涼村暁、西条凪、ゴ・ガドル・バ 2013年の書き手紹介 ◆OmtW54r7Tc……投下数13 異名【仮面ライダーツナギ1号】 派手なバトルは少なく、繋ぎ的な話が多い しかしえりかをゆりに殺させた話はその後の展開に大きな影を落としたものと思われる ちなみにこれ自演の紹介なので、よかったら誰か別の人に他の書き手含めて書いて欲しい 代表作【Tの決意/少年の使命】【再会、それは悲劇】 ◆OmtW54r7Tc……投下数13 異名【仮面ツナイダー1号】 主人公である丈瑠のマーダー化、相性の良い翔太郎とユーノの合流…など良い繋ぎ、初登場回を書いてくれる書き手さん 「再会、それは悲劇」の展開は、本ロワの鬱話であり、同作キャラが共闘して強敵を倒す熱血回でもあった 初期の死亡話では特にインパクトが大きく、gryが月影姉妹をプッシュする原因にもなった 代表作【Tの決意/少年の使命】【再会、それは悲劇】 コメント 当ロワの繋ぎ担当。優れた繋ぎによって、変身ロワは様々な展開が生まれている -- 名無しさん (2014-06-14 21 22 33) 名前 コメント
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◆7pf62HiyTE 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 014 brother & sister (前編)brother & sister (後編) 照井竜、相羽ミユキ、ティアナ・ランスター 023 紅色の涙 相羽シンヤ、モロトフ 026 二百年野望 筋殻アクマロ 036 UNDER THE SKY 相羽タカヤ、泉京水、東せつな 038 進化論 ~GOOD MORNING! -HELLO! 21st-CENTURY~ ゴ・ガドル・バ 040 「Eternal Flame」(前編)「Eternal Flame」(後編) 暁美ほむら、ン・ダグバ・ゼバ、涼村暁、志葉丈瑠 045 nothing(前編)nothing(後編) 池波流之介、明堂院いつき、高町なのは 054 街(Nasca Version)街(Pine Version)街(Vivid Version) 早乙女乱馬、園崎霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ 057 I am(前編)I am(後編) 響良牙、村雨良 066 白と黒の黙示録(夜明けの鐘)白と黒の黙示録(暁の決戦)白と黒の黙示録(円環の理)白と黒の黙示録(微笑みの出発) 暁美ほむら、涼村暁、志葉丈瑠、パンスト太郎 070 Lの季節/I don t know the truthLの季節/手ごたえのない愛 ノーザ、筋殻アクマロ、スバル・ナカジマ 079 Dの戦士/MOON~月光~ATTACKDの戦士/ゴキゲン鳥~crawler is crazy~ 大道克己、月影ゆり 083 赤い戦慄 志葉丈瑠、相羽シンヤ 088 no more words 園咲霧彦、山吹祈里、早乙女乱馬、高町ヴィヴィオ 092 森をゴーです! 仲間捜しすすみません!! 花咲つぼみ 093 The Raven Chaser ダークプリキュア 114 Hボイルド探偵/ヤクソクノマチHボイルド探偵/ハーフボイルドノリュウギWっくわーるど/イチポンドノフクインWっくわーるど/ウルセイヤツラ 左翔太郎、佐倉杏子、天道あかね、梅盛源太、アインハルト・ストラトス 117 ASH TO ASHDuologue 沖一也、蒼乃美希、明堂院いつき 130 運命の鳥(前編)運命の鳥(後編) 天道あかね 134 Uに一人だけの/ダグバの世界Uに一人だけの/COSMO BLAZER 沖一也、ン・ダグバ・ゼバ、モロトフ 135 死神の祭典(第1楽章 悪魔の祝宴)死神の祭典(第2楽章 戦場にて)死神の祭典(第3楽章 超光の祝福) 石堀光彦、西条凪、溝呂木眞也、ゴ・ガドル・バ、涼村暁、黒岩省吾 152 Aが求めるもの/やがて怪物という名の雨Aが求めるもの/悪魔のしっぽ 黒岩省吾、天道あかね 156 哀しみの泣き声、ふしぎな宝石を見つけました!!悲しい叫び声、明かされる真実です!!響く歌声、空色の約束を交わします!! 響良牙、花咲つぼみ、一条薫 172 X、解放の刻/楽園からの追放者X、解放の刻/パンドーラーの箱 左翔太郎、佐倉杏子、フィリップ、サラマンダー男爵 177 Pに翼/OARPに翼/Place~ 響良牙、天道あかね 没 ビギンズナイト (没OP) シュラウドの私が第1回放送をお送りしたら…裏方サバーク (没放送) 登場させたキャラ 4回 天道あかね 3回 志葉丈瑠、涼村暁、響良牙 2回 暁美ほむら、筋殻アクマロ、相羽シンヤ、早乙女乱馬、園咲霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ、明堂院いつき、沖一也、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバ、モロトフ、黒岩省吾、花咲つぼみ、左翔太郎、佐倉杏子 1回 照井竜、相羽ミユキ、ティアナ・ランスター、相羽タカヤ、泉京水、東せつな、池波流之介、高町なのは、村雨良、パンスト太郎、ノーザ、スバル・ナカジマ、大道克己、月影ゆり、ダークプリキュア、梅盛源太、アインハルト・ストラトス、蒼乃美希、石堀光彦、西条凪、溝呂木眞也、一条薫、フィリップ、サラマンダー男爵 2013年の書き手紹介 ◆7pf62HiyTE氏……投下数18 異名【超光戦士カキテリオン】 投下数第3位書き手。 死亡SSは二つで二人のみだが、キレた暁の覚醒と仮面ライダーとして燃え上がって死んだほむら死亡話。 そして変身超人大戦で絶好調だったノーザをまさかの謀殺した話と、どちらも面白い展開の話である その他にも放送後のダークプリキュアの変化の始まりを書いたりマーダー化したあかねとそれを止めようとする者たちをえがいた4部作など、ハラハラドキドキな展開をぶち込んでくれる 代表作【白と黒の黙示録】【Hボイルド探偵/ヤクソクノマチ】以下4部作 コメント キュアバーロー回がとても面白かったです! -- 清純ラブハート (2013-02-28 02 57 19) 巧みな能力バトルに解説、そして杏子を立ち直らせる翔太郎とマッハキャリバーを上手に書いてくれた人 -- 名無しさん (2014-06-14 21 34 18) 名前 コメント
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◆Wf0eUCE.vg 氏が執筆した作品 006 偽りと正当 氏が登場させしたキャラクター 1回 志葉丈瑠 名前 コメント
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愛 ◆gry038wOvE 私は、果たしてどれだけ、あの人を愛しているのでしょう。そして、どれだけ憎んでいるのでしょう。……月並みな問いですが、その問いに、答えを出そうとするにも、私の口から言葉が出る事はありません。 私は自分の喉が枯れたのかとも思いましたが、いいえ、私の喉は枯れてはいません。私の頭が言葉さえ出せぬほど馬鹿になったのかとも思いましたが、それも無いのです。 私は、つい一昔前ならば、その問いに、「あの人を愛してはいるが憎んではいない」と答える事ができた筈であるのは間違いないのです。それを回想できるならば、私は言葉を失っているわけではないという事なのです。 しかし、どう足掻いても答えが出せないのです。私の胸の中には深い情念がある、とだけは答えられますが、それが愛と憎しみ、どちらなのかは今となってはわかりません。本当はどう想っているのか、それは今となっては、答える事ができないほど曖昧な物になってしまったのでしょう。 愛と憎しみは表裏一体、とはよく言った話ですが、私にも裏の目を出す日が来てしまうのでしょうか。そもそも、本当に表側は「愛」だったのでしょうか。憎しみが前にあったのではないでしょうか。 私の本性か、あるいは人の本性が、最初は憎しみでできていて、それを認めたくないあまりに「愛」を生み出したのかもしれない。そう、思ってしまいます。 ある時までなら、私の中に在る「愛」は、決して憎しみに転じる事のない健やかな物だと、信じてられていたはずなのです。いつからでしょう、こうして、はっきりと否定さえできなくなったのは。 元来、人殺しなどとは無縁の私が、いつからか、その人の為に人を殺すようになっている。あの、悪夢に出てくるような「人殺し」です。そう、あなたの隣には、おそらくいない「人殺し」です。 そんな、恐ろしい人が普通は近くにいる物ではないでしょう? でも、人の真実の一部なのかもしれないと、私は思っています。 幼い頃ならば、人殺しの危険を教える周囲に脅かされ、果たして雑踏の中にどれだけ人を殺した人がいるのだろうか……と震えた事もありました。しかし、やがて時が過ぎ去れば、人殺しは遠い国の出来事の事なのだと思うようになりました。自分の周りにはそんな者が一人もないと思っていました。その期待も外れましたが、よもや自分が手を汚す事などありえない話だったのです。 ついずっと昔まで、自分の手が人の血に汚れるなど、思ってもいなかったのに、ある日、突然人の血に汚れ、私はあの人殺しとなったのです。 本当は私もこの手を汚したくなかったはずです。いいえ、今だって本当ならばそうです。しかし、そんな私はある人の手によって、人殺しにされました。人の中身を食いちぎるような感覚も知っています。 そして、こうして私の手が、体が汚れていったのは、紛れもないあの人の仕業です。私がその人殺しの真実に気付いたのも全て、あの人がいてこそです。 あの人がいなければ、こうして私の手が血に塗れて、人の真実を間違っていく事はないのです。 考えてみれば、私は、あの人を憎んでいるのかもしれない。 あの人は、決して私があの人のために汚れている事など、知る由もないのでしょうけど、無自覚だからこそ恐ろしいものです。 愛はひっくり返せば、いっそう強い憎しみに変わる。それは正しいのでしょうか、──しかし、それが真実なのだとしても、私はこの愛を手放しません。 あの人が死んでしまった今となっては、あの人に怒り、涙し、罵詈雑言浴びせる事さえできません。あの人の手がそんな私を撫でるのか、殴るのかさえわかりません。それでもあの人の手は私の髪を櫛のように撫でるのだと信じたい気持ちが、まだ心にはあるのでしょう。 それがいわば、私の持っている「愛」の欠片。 いずれにせよ、愛か憎しみか、いずれか一方、どちらかが私の心の深くにあり続けるのでしょう。だから私は消えないのでしょう。そして、そんな想いが、私と全く同じ心を持つこの人と出会わせたのだと思います。 ──私の愛する人の名は、腑破十臓と言います。私は、この刀に身を変じ、「裏正」と名を変えた彼の妻です。 ▼ そもそも私は、この状況をよく理解してはおりませんでした。 気づけば外道に落ちた夫、腑破十臓の手ではなく、何故か彼が斬ろうとした志葉丈瑠の手にあり、どういう経緯かは知りませんが、彼の手の中で人を殺す事になりました。 私はその事実に嫌悪さえ覚えました。たとえこの身が剣になっても、その柄を握り、人を斬るのは腑破十臓のみであるべきだと、そう願っていたのです。ただ、こう言うと誤解があるので、一応言っておきますが、私は別に人を斬りたいわけではありません。 私はこの姿であっても、十臓を止めたいのです。それが、あろう事か、私と十臓を止めてくれようはずの真剣烈堂の手に握られ、銀の妖と身を転じた志葉丈瑠の手で、人を斬る事を強いられました。 もし、これが十臓の手だったのならば、彼が人斬りの性分を捨てない事に嘆きながら彼の手で生きるでしょう。止めようとする言葉も響かないまま、彼の蛮行を悔い、涙ぐむ事になるでしょう。しかし、志葉丈瑠に握られた時はただ、言いようのない気分の悪さを感じました。嫌悪はあれど、どこか落ち着いた気分なのです。嘆きも苦しみもなく、ただ空虚な気分で彼に身を委ねていました。 志葉丈瑠は生身の人間を斬る事ができず、それが心に迷いを持たせているような気がしました。しかし、彼ももし一度でも生身の人間を斬ったら、彼は十臓と同じく、外道になるのかもしれないという恐怖が、私の中にありました。 彼もまた外道に堕ちる危険を孕んだ男──その瞳の奥はどこかかつての十臓に共通した孤独を見つけていたのです。彼にとっての何かが、十臓にとっての病魔と同じだったに違いありません。いつも男を外道に狂わすのは、ほんの少しの悩みや苦しみなのです。それが深ければ深いほど、外道に堕ちる可能性は高くなります。時代は違えど、人斬りと全く変わらない本性を持つ人間がいるに違いありません。 それを爆発させる場所が、他者への暴力、侍にとっての人斬りなのです。いつも悩みや苦しみを言い訳に、本来自分を突き動かしているのが快楽である事を無視するのです。十臓はそれに気づき、開き直ってしまいました。病魔が先にあったのではない、そんなのはいいわけで、人斬りが自分の真実なのだと。それはきっと、私たち女には理解できない話なのでしょう。 それでも、志葉丈瑠も腑破十臓は、きっと性根は外道ではなく、優しい人なのだと信じながら、私は生きてきました。 私は、志葉丈瑠に身を寄せ、彼に同行する奇妙な男とともに移動させられていました。そして、その旅路の中で、突如として、二人の首に巻かれている鉄の輪から死亡者の名が告げられる放送が聞こえました。 腑破十臓──その名前が最初の呼ばれた時、私は発狂しそうになりました。 体の中から、果てしない嘆きの力が湧き上がりましたが、私には何をする事もできません。私は夫の傍にいて、その所業を止める事が出来なかったのだと確信しました。 わけもわからぬうちに夫に死なれ、この私を寝取った新しい男(←違う)と共に、黙り込んでしまいました。この「裏正」となってからも、人の道にはぐれた夫を正そうと生きてきた日々は、何だったのでしょう。 しかし、私はその名前が呼ばれた時、志葉丈瑠によって、ある種の救いを得て、同時に永久に救われなくなったような気がしました。 そう思ったのは、厳密に言えば放送の瞬間ではなく、志葉丈瑠に同行する男が、十臓の名を口にした瞬間です。同行人の男は、十臓の死に対して、『手間が省けてよかった』と言いました。私はこの言葉にどうしようもない苛立ちを感じました。私は、十臓の手にあり、そこで彼の真実を目の当たりにする事を嘆いていましたが、一方で、そんな十臓の傍にいない事は不安でもあったのです。 もしかしたら、私は刀と成り果てても、その情愛が人を斬る刀に利用されたとしても、彼を止めようとする自分自身に生きがいを感じていたのかもしれません。私も、刀に封じ込められても、十臓の傍にいなければ、ただの道具に過ぎません。十臓も私を「裏正」と呼びました。……おそらく、十臓は私が裏正の中にある事を、まだ気づいていないのでしょう。それでも、十臓の傍にいればいつか私に気づき、彼は斬り合いをやめてくれると信じていました。彼には私への愛が残っているはずだと思っていました。彼の傍で人を斬っているさなかでも、まだ彼を止められるならば、人をやめた甲斐があるというものなのです。 志葉丈瑠もまた、何らかの形で十臓の存在を何か生きがいのようにしている、そんな目でした。 同行者を憎み始めていたのです。 ……ですから、私の嘆きと、彼の嘆き、その二つが合わさって、殆ど無意識のうちにその男を斬りつける事になりました。今になって思えば、この時、私自身が、怨念や情念として、志葉丈瑠に取り憑いていたのかもしれません。そうでもなければ、これまで人を守ってきたであろう志葉丈瑠が、あんなにも短気になって、人を斬る事があるのでしょうか。結局これもまた男の本質だったというのでしょうか、それは信じたくありません。 彼もまた、斬り合いこそが自分の真実だと、認めてしまったのだとは、思いたくありませんでした。十臓と同じ悲劇を、何度も同じ事を繰り返したくはないのです。そうして男の本性を知りたくはないのです。 刀を持つ人が主導に人を斬るのではなく、人に持たれる刀の方が人を斬ろうとしていた──そうだったというのが、私の見解です。ですから、その時目の前にあった人の成れの果ては、私の罪なのかもしれません。 ばらばらにちぎれていったその男の体を見つめた時、いっそう空虚な気持ちが私の中に生まれます。血のりは、土も雑草も穢します。私は何度も臓物に触れましたが、雑草や花は、臓物に触れるのは初めてでしょう。 私と彼は、この瞬間、自分の真実もわからぬまま、本当の人斬りになってしまったのです。 志葉丈瑠──彼は十臓を止めるはずだった男。彼が十臓を止める、あるいは、志葉丈瑠が志葉丈瑠として外道に堕ちる事もなく責務を全うするのを見届ける事で、私は救われるかもしれないと、そう思っていたのですが、それは叶わぬ願いでした。 私が十臓を止めるのなら、志葉丈瑠の持つ狂気は、いずれ彼の家臣が止めてくれると信じていました。しかし、それを絶ってしまったのは私であるような恐れが、いまだ心にあります。あの同行者を殺したのは、彼ではなく、この私なのだとしても、彼の手が血に汚れた事は間違いありません。彼もまた、外道──人斬りとなったのでしょう。 彼が閉じ込め続けた狂気が、おそらく私の犯した罪のせいで、完全に解放されてしまったのです。 私は志葉丈瑠とともに、本当の地獄を彷徨う事になったのです。 やがて、私はある男にその身を真っ二つに折られ、森の中へと捨てられました。その男が丈瑠に投げかけた言葉は、大方私の思っている事と同じでした。しかし、そんな本性を振り払えるほどの理性が男にはあるのだと、信じていました。 ただ、一つ言うのなら、その相羽シンヤという男も、また内には何らかの暴力を振るう気持ちが芽生えていたのでしょう。彼もまた、外道なのです。彼もまた、自分では気づかぬうちに、「愛憎」を言い訳に他者へと暴力を振るった怪物だったのです。 何にせよ、その男に¥真っ二つに折られ、捨てられた後、私は二度と志葉丈瑠の手に握られる事はありませんでした。当然です。折れた刀は使いようがありません。 勿論、私はそこでまた空虚な時間を過ごす事になりました。他の人たちにとって、裏正は「モノ」以外の何物でもないわけですから、たとい見つけたとしても素通りを決めるに決まっています。 ただ、それでも、唯一……少しだけでも私を満たしたのが、私の生きがいを穢したあの、志葉丈瑠の同行者の男を消せた事でした。その喜びが、胸に秘められているのは確かです。その喜びを自覚した時、実は女の性も人斬りなのではないかと思わせました。 そして、言い訳として使っているのは「十臓」。彼がいなければ、おそらく、私は己の本性に気づかず、夫を止めようとする優しき妻であったに違いありません。私は彼を愛せるのでしょうか、憎んでいるのでしょうか。 昼まで、私は折れた身で、黙ってそこにい続けました。一日耐え忍ぶ中、私は何を考えればいいのかわからなかったのです。このまままた、私の無念がここに残り続け、あの地獄の二百年よりもずっと長い年月が私の魂をこの剣に閉じ込め続けるのではないかと、そう思いました。 それはまさしく地獄です。人を斬るのも地獄でしたが、人を斬らずとも、身動きも取れぬ刀の中で嘆き続けるのは、地獄の苦しみという他ありません。ここは誰も通らず、仮に通ったとしても誰も私の存在を気にかけないのでしょう。十臓は私を「裏正」の名で呼び続け、時に声をかけましたが、その日々の方が幾分ましでした。 何を考えればいいのかわからぬまま、ただ長い時間をこの刀の姿で見守り続けます。 十臓は、もうこの世にはいない。ならば、私がこうしてここにいる意味もないはずなのに、私の体は消える事はありませんでした。十臓を止める事を考えるなど、もう無駄な徒労にしかなりません。 中空に人が立ち、妖と思しき怪物が次々と死者の名前を告げていく時も、私の体はご覧のとおり、真っ二つに折れているのですが、私の名が死者の名として呼ばれる事はありませんでした。まるで、私はこの場にいないかのように扱われています。 誰にも知られぬまま、こんなちっぽけな私が地獄の苦しみを味わい続ける──それほどの恐怖が、果たしてあるでしょうか。これから永久に、私は十臓と遠く離れて、志葉丈瑠にさえ握られぬ事なく、物言わぬ刀として地獄の苦しみに囚われ続けるのでしょうか。 刀がどれだけ嘆いても、その言葉を聞いてくれる人はいませんでした。 夕方を過ぎても、私の嘆きは消えません。妖や異形への恐怖は二百年のうちに少しずつは消えましたが、人の情はまだ私を叫ばせるのです。時に人であった頃の懐かしい父や母の姿を思い浮かべると、亡き二人の元へと逝けない悲しさと、貴方の娘が今は剣となって人を斬り続けている申し訳なさが湧き上がります。 私の無念はいまだこの森に在り続けました。人斬りでなくなっても、地獄の苦しみと私の意志とは、永久に切り離されないようです。 それから、中空に妖が現れるのは三度目でした。それは、鉄の輪から聞こえる音がなければ何を言っているのか聞こえないようなのですが、その時は近くに誰かがいたようで、はっきりと聞く事ができました。 その放送が、私の運命を変えました。 「あいん、はると……」 放送の名前と被さるようにして、誰かがその名前を呟きました。 この私の近くに誰かがいるのです。そして、今まさにそこで立ち止まり、放送を聞き、名前を反芻しているのです。 この深い森の中、折れた刀に過ぎぬ私に気づく事はあるかわかりませんが、その少女はその名前に何か思うところがあるようでした。 放送は続きます。その度に、彼女は少し声を上げる事がありました。呻くように、喘ぐように、彼女は誰かの名前に苦しめられているようでした。 「げん、たさ……」 梅盛源太、という名前を聞いた時の彼女の苦しみようは、まさに私と同じく、何かに閉じ込められた人の嘆きのようです。彼女の魂もまた、泣いている事に気が付きました。 私は、確信しました。 彼女は私と巡り合う──と。 たとえば、十臓と出会った時、私は十臓と夫婦になり、彼に献身する事になると、それを直感しましたが、それと同じく、彼女は私を拾う事になるだろうと思いました。 私の刀身は真っ二つに折れているのですが、そんな事を彼女は構わない。何故なら、私と彼女は、どこか惹かれあっている、根本が共通している存在であったからです。 「ダグ、バ……」 その名前が、彼女の嘆きを深めたようです。 私にとっての十臓のような、そんな感情があったのでしょうか、その名前こそが、彼女の今の生きがいだったのでしょうか。 「ダグバ……? ダグバ……、嘘……私の手で倒すはずだったのに……」 声を出す事ができたのなら、私の嘆きはこの直後の彼女の声に近かった事でしょう。 筆舌に尽くしがたい声が、森に響きました。近くには誰もいなかったのか、彼女の嘆きが誰かを呼ぶ事はありませんでした。 ▼ 彼女が歩き出した時、彼女は私の姿を見て、私を拾いあげました。 折れた刀である私ですが、どうやら彼女は、それが森の中に落ちている事を気に入らなかったようなのです。 彼女は、私の二つの刀身を拾い上げると、物言わぬ私に語り掛けました。 「……私の名前は天道あかね。よろしくね」 私が魂を持つ刀である事に、気づいているのかはわかりません。ただ、彼女は自分の名前を紹介しました。てんどうあかね、という名前が私の頭の中に残ります。 私は自分の名前を彼女に告げる事ができませんが、彼女は奇怪な剣たる私を拾い上げて、その場を後にしました。 △ ……天道あかねは、目的を失っていた。 放送で、アインハルトや源太の名前が呼ばれ、かつての仲間が少し減った事を知った。しかし、それでも日常に回帰するためには、またその悲しみを背負わなければならない。 内外からのストレスは増す。あかねの綺麗な黒髪も、今はうっすらと白髪を蓄え始めているほどだ。 その二人の死、以上に重いのは、そう── 「ダグバ……? ダグバ……、嘘……私の手で倒すはずだったのに……」 ン・ダグバ・ゼバ。彼は、あかねにとっても倒さねばならぬ存在だったはずだ。どうしてそうなったのかはわからないが、彼を倒す事はあかねにとって、現在の指標だった。 理由もわからぬまま彼に憎しみを燃やすのは苦痛であったが、それを思い出す気には、なれなかった。それもまたどうしてなのかはわからない。 とにかく、今はダグバの「死」すら憎かった。 ダグバはいつからか、あかねの全てを奪っていくような気がする。平穏な日常、「誰か」、あかね自身、そして、ダグバへの憎しみさえ、今は完全に消された。 ダグバを殺すという行動方針は、ダグバが存在して初めて生まれるもので、彼が死んでしまえば、あかねは何もする事ができない。誰にこの憎しみを振りかざしていいのかわからない。 あとは、そう、他の参加者を殺すしか目的がなくなってしまう。 ダグバを倒すという最終目標が消された今、ガドルにしか興味というのがわかなかった。それも、ダグバと比べて、当人に酷い目に遭った覚えがない。全く、彼とは無縁であるが、それでもまだ同種というだけで憎しみの切れ端でも呼び起こせれば、それで充分だった。 あかねは慟哭する。自分さえ、どんな声が出ているのか、想像もつかないほどの声で。 「──」 そんな折、不意に、あかねの背後で、声が聞こえたような気がした。 夜中の森。怖くないはずがない。あかねのストレスを更に強めるのは、この夜の恐怖であった。まだ夜といえど七時ほどではあるが、周囲の森は恐ろしく冷えるし、誰もいないのに人の気配を感じてしまう。 元来、あかねは怖がりな性分で、幽霊などは嫌いだった。こんな樹海みたいな場所で一人歩き続けるのもまた恐ろしい。実際、ここには妖怪までいるらしいので、それを倒すためには克服しなければならないだろう。 彼女が森を突き進む事を選んだのもまた、同じ理由かもしれない。 先ほど、放送の前には人の死体も目にした。 誰かもわからないが、真っ黒な衣装を着た男で、これがまた不気味であった。 男の傍ら、首輪がいくつも、乱雑に置いてあったので、それを全て回収しようとしたが、それまた一苦労であった。男の死体が動き出すのではないかとさえ思ったのだ。 しかし、精神的にも強くならなければならないと思い、やはり思い切ってそれを動かした。 他にも、デイパックを奪い、あかねは山を越えて冴島邸の前まで来たのである。山を越える際、夕暮れの山のあまりの恐ろしさに、彼女は駆け出し始めていた。 脳裏には、とうにくしゃくしゃに丸めて思い出さないようにしていた、あの不気味な絵が浮かんでくるくらいだ。 後でデイパックを確認したら、ガイアメモリも入っていた。なかなかの収穫であったといえるだろう。 今、こうして背後から声をかける者がいるというのも、あかねには恐怖でしかなかった。 しかし、それでも、あかねは振り向いた。勇気を振り絞るような場面が続くが、まあ血の気が引いた状態ながらも、あかねはそちらを見た。 ……誰もいない。 声を出す者など誰もいない。 あかねがそれでも納得せずに、そこまで歩いて行く。そこにあったのは、人ではなく、真っ二つに折れた剣であった。 折れた剣、といえば確かに使い難い武器だ。まあ、刃物としての役割は残しているだろうが、ナスカブレードに比べれば、明らかに不要な物である。 しかし、あかねはその剣から声を聞いたような気がしてならなかった。 その声を怪訝そうに見つめながら、あかねは呟く。不思議と、恐れはなかった。 「……私の名前は天道あかね。よろしくね」 返事はない。返事はないが、どこかあかねの手に握られる事を喜ぶような、そんな感触が伝わってきた。どうやら、この折れた刃は、刀として扱われるよりも、人の傍にあった方がいたいらしいのだ。 あかねはそう直感して、バルディッシュらと同じく、あかねの持つ道具たちの仲間入りを果たした。 冴島邸に入ったが、これはまた西洋風の不気味な建物で、はっきり言えば、無人の豪邸というのはかえって恐ろしいものだった。森の中央にあるこの邸宅は、誰かの家というよりはむしろ廃墟だろう。 (……戦闘の痕があるのは家の周囲だけ、中は荒らされてもいないし、特に目立った特徴もないみたいね) ざっと、冴島邸を流し見したが、実は玄関まで入っただけであかねは調査を終えた。 一人で入るには勇気がいる。まるでお化け屋敷である。 あかねは、夜の森の中で、こんな灯りの付け方もわからない屋敷に入る気になれなかった。 こんな所に入れるのは、おそらくこの館の持ち主である冴島鋼牙か、よほどの変わり者だけだろう……。 (隣、E-4エリアは23時に禁止エリア……予期せぬ事態が起こる可能性を考慮に入れると、あまり行くべきではなさそうね) そこで、またおおよそ、あかねの行く道が決まった。 そちらの方向以外だと、近いのは「グロンギ遺跡」という場所だ。前よりも少し高い山に登る事になるが、そのくらいはまあ、いい。 これから禁止エリアになろうというE-4エリア方面よりは安全だ。カナヅチなあかねにとっては天敵といえる「水」のある地帯が非常に多いが、それはまだ気を付ければ何とかなる。禁止エリアはどうしようもない物だ。 あかねは、現在自分がこの薄暗い森の中心に一人でいて、すぐには抜けられない事が怖くてたまらなかったが、それでもまだ、己の中に愛がある限り、戦おうとしていた。 そこに、一欠片でも憎しみがあるかもしれない事を、考えもせずに。 【1日目 夜】 【E-5/森・冴島邸付近】 【天道あかね@らんま1/2】 [状態]:ファウストの力注入による闇の浸食(進行中)、肉体内部に吐血する程のダメージ(回復中)、ダメージ(大・回復中)、疲労(大)、精神的疲労(大)、胸骨骨折、 とても強い後悔、とても強い悲しみ、ガイアメモリによる精神汚染(進行中)、伝説の道着装着中、自己矛盾による思考の差し替え、夜の森での一人歩きが少し怖い模様 [装備]:伝説の道着@らんま1/2、T2ナスカメモリ@仮面ライダーW、T2バイオレンスメモリ@仮面ライダーW、バルディッシュ(待機状態、破損中)@魔法少女リリカルなのは、二つに折れた裏正@侍戦隊シンケンジャー [道具]:支給品一式×2(あかね、溝呂木)、首輪×7(シャンプー、ゴオマ、まどか、なのは、流ノ介、本郷、ノーザ)、女嫌香アップリケ@らんま1/2、斎田リコの絵(グシャグシャに丸められてます)@ウルトラマンネクサス、evil tail@仮面ライダーW、拡声器、双眼鏡、溝呂木のランダム支給品1~2 [思考] 基本:"東風先生達との日常を守る”ために”機械を破壊し”、ゲームに優勝する 0:グロンギ遺跡に行ってみる。森がちょっと怖い。 1:ガドルを倒す。 2:ダグバが死んだ…。 [備考] ※参戦時期は37巻で呪泉郷へ訪れるよりは前、少なくとも伝説の道着絡みの話終了後(32巻終了後)以降です。 ※伝説の道着を着た上でドーパントに変身した場合、潜在能力を引き出された状態となっています。また、伝説の道着を解除した場合、全裸になります。 また同時にドーパント変身による肉体にかかる負担は最小限に抑える事が出来ます。但し、レベル3(Rナスカ)並のパワーによってかかる負荷は抑えきれません。 ※Rナスカへの変身により肉体内部に致命的なダメージを受けています。伝説の道着無しでのドーパントへの変身、また道着ありであっても長時間のRナスカへの変身は命に関わります。 ※ガイアメモリでの変身によって自我を失う事にも気づきました。 ※第二回放送を聞き逃しています。 但し、バルディッシュのお陰で禁止エリアは把握できました。 ※バルディッシュが明確に機能している事に気付いていません。 ※殺害した一文字が機械の身体であった事から、強い混乱とともに、周囲の人間が全て機械なのではないかと思い始めています。メモリの毒素によるものという可能性も高いです。 ※黒岩によりダークファウストの意思を植えつけえられました。但し、(死亡しているわけではないので)現状ファウスト化するとは限りません。 あかねがファウストの力を受ける事が出来たのは肉体的なダメージが甚大だった事によるものです。なお、これらはファウストの力で回復に向かっています。 完全にファウスト化したとは限らない為、現状黒岩の声が聞こえても洗脳状態に陥るとは限りません。 ※二号との戦い~メフィスト戦の記憶が欠落しています。その為、その間の出来事を把握していません。但し、黒岩に指摘された(あかね自身が『機械』そのものである事)だけは薄々記憶しています。 ※様々な要因から乱馬や良牙の事を思考しない様になっています。但し記憶を失っているわけではないので、何かの切欠で思考する事になるでしょう。 時系列順で読む Back 風花の物語Next 超絶 投下順で読む Back 双大将再会Next ラブのラブレター! 驚きの正体!? Back Aが求めるもの/悪魔のしっぽ 天道あかね Next 歪み
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【種別】 仮面ライダー以外の戦士 スーパー戦隊シリーズ(未) 侍戦隊シンケンジャー(スーパー戦隊シリーズ第33作) 【名前】 シンケンゴールド 【よみがな】 しんけんごーるど 【変身】 梅盛源太 【9つの世界】 シンケンジャーの世界 【声の出演】 相馬圭祐 【スーツアクター】 岡元次郎(未) 【登場話】 第25話、第26話 【ディケイドの物語】 オリジナルと同じ設定で登場。 人物像などは、梅盛源太を参照。 烏賊折神を巡って仮面ライダーディエンドの召喚した仮面ライダーシザース、仮面ライダーライアと戦い、仮面ライダーシザースを撃破した。 【オリジナルのシンケンジャーの物語】 ディケイドの物語と同じく、侍戦隊シンケンジャーの6人目の戦士。 志葉丈瑠(シンケンレッド)の幼馴染、梅盛源太が変身した姿。 彼は本来、モジカラを持っていなかったが、独学で電子モジカラを開発し、シンケンゴールドとして戦いに加わった。 このため、彼以前のシンケンゴールドは存在しない。 変身アイテムは変身携帯「スシチェンジャー」。「寿司ディスク」をセットし「一貫献上!」のかけ声で変身する。その際、光の字の電子モヂカラが浮かぶ。 彼の個人武器は秋刀魚形の小刀・斬撃勘定刀「サカナマル」。必殺技はサカナマルに寿司ディスクをセットして居合い斬りする「サカナマル・百枚おろし」。 「烏賊ディスク」や「海老ディスク」を持つ。 外道衆のアヤカシが二の目で巨大化した時や大ナナシ連中が出現した時などは「烏賊折神」や「海老折神」を「折神大変化」させ戦う。海老折神は巨大ロボット・侍変型「ダイカイオー」になる。これは・ヒガシ・ミナミ・ニシに内部の巨大ディスクを回転させて変化する。烏賊折神と合体すると「イカダイカイオー」(ダイカイオー・キタ)になる。 【番組データ】 侍戦隊シンケンジャー(スーパー戦隊シリーズ第33作) 【関連するページ】 シンケンジャーの世界 ムースファンガイア 仮面ライダー 仮面ライダーシザース 仮面ライダーライア 侍戦隊シンケンジャー(スーパー戦隊シリーズ第33作) 志葉丈瑠 梅盛源太 第24話 第25話
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「パソコンゲームなるものの勉強をしたい」 「パソコンゲーム? どうしたんだよいきなり?」 これはこの殺し合いが始まる、ほんの少し前のこと。 シンケンレッドこと志葉丈瑠が、同じくゴールドの梅盛源太に、そんな相談をしたことがあった。 「いや、今度映画の出演が決定したんだが、それがパソコンゲームのプレイヤーという役柄だそうでな…… 役作りのためにも、一度そのパソコンゲームというものを、よく勉強しておきたいのだ」 「なるほどなぁ……あ、そうだ! それだったら、ちょうどいいイベントがあるぜ」 言いながら、源太は自分の屋台から、一冊の本を取り出してくる。 分厚いそれは、どうやらカタログか何かのようだ。 「これ、コミックマーケット! コミケって略されてるんだけどよ、ここではアニメやゲームの本が、たくさん売り買いされんだってさ。 丈ちゃんの探してるネットゲームの知識も、ここで手に入るかもしんないぜ」 「コミケか……ところで、何故お前はこれを?」 「俺? 俺もここで探したいもんがあるんだよ。 昔俺が凹んでた時に、プリキュアってアニメのキャラに励まされたことがあってさ…… そこでこのコミケのことを知って、本を探しに行こうと思ったってわけ。どうよ、丈ちゃんも?」 「そうだな……」 一瞬、考え込む丈瑠。 パソコンゲームそのものでなく、パソコンゲームを取り扱った本のイベント。 それが役作りにおいて、どれほど役に立つかどうかは分からない。 だが、何もしないよりはましだろう。都合のいいことに、イベントの日時も目と鼻の先だ。 「……分かった。俺も行ってみよう」 「よっしゃ! じゃあ開場は10時だから、9時50分くらいに待ち合わせな!」 ◆ ◆ ◆ その後、世界はテラカオスバトルロワイアルの開催を迎えた。 世界の秩序は崩壊し、悪党どもが跳梁跋扈し、人の命を奪うようになった。 今の彼の目の前では、怪人達が暴れている。 外道衆とも違う魔物達が、今まさに人々の命を奪わんとしている。 「……このままでは、せっかくのコミケも台無しだな」 静かな声で、呟いた。 既にコミケの開場までは、10時間を切っている。 このままこいつらを野放しにしていては、最悪中止もあり得るだろう。 もちろん、カオスロワが開かれた時点で、コミケもへったくれもあったものではないのかもしれない。 しかし、最後まで望みを捨てるつもりはない。故にここはあることを前提に、目の前の悪党を始末する。 自分の役作りの勉強のために。 何より、人々の命を守るために。 「一筆奏上!」 叫びと共に、ショドウフォンを振る。 虚空に描くモヂカラは、レッドの証たる「火」の一文字。 文字を纏いて力と成し、現れたのは真紅の戦士。 「シンケンレッド、志葉丈瑠――参る!」 侍戦隊シンケンジャー。 そのリーダーたるシンケンレッドが、今戦場へと躍り出た。 しかし丈瑠は、そして回想の中の源太すらもまだ知らない。 丈瑠が勉強のために向かおうとしているイベントは、彼らの想像しているものとはかけ離れた、少し不埒なイベントであるということを。 【一日目・00時13分/東京都・江東区】 【志葉丈瑠@侍戦隊シンケンジャー】 【状態】健康、シンケンレッド 【装備】シンケンマル 【道具】基本支給品一式、不明支給品、ショドウフォン 【思考】基本:人々の命を守るために戦う 1:怪人達と戦う 2:コミケに行って役作りのための勉強をする 3:そのためにも、コミケ開催の邪魔はさせない 【ズ・メビオ・ダ@仮面ライダークウガ】 【状態】健康、怪人態 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】基本:暴れる 1:シンケンレッドを迎え撃つ 【バットアンデッド@仮面ライダー剣】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、不明支給品 【思考】基本:人間を殺す 1:シンケンレッドを迎え撃つ
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バトルフィーバーJ バトルジャパン @battlejapan 特捜戦隊デカレンジャー 赤座伴番 @DEKA_RED 侍戦隊シンケンジャー シンケンレッド 志葉丈瑠 @shinken_R シンケンブルー 池波流ノ介 @ryu_ikenami シンケングリーン 谷千明 @chiaki_sgreen シンケンイエロー 花織ことは @yellow_kotoha シンケンゴールド 梅盛源太 @sinken_gold ⇒【自分の世界の戦いに戻ったヒーローたち】
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現在放送中のスーパー戦隊シリーズ最新作。 主な登場人物 志葉丈瑠(シンケンレッド) 志葉家18代目当主。通称「殿」。本作におけるあらゆるフラグの中心。 池波流ノ介(シンケンブルー) 殿ラブ。ガチホモ。 白石茉子(シンケンピンク) 抱き癖と抱かれ癖がある。将来の夢はお嫁さん。 谷千明(シンケングリーン) ツンデレ。流ノ介の恋敵。 花織ことは(シンケンイエロー) 最年少。茉子は自分の嫁といってはばからない。 梅盛源太(シンケンゴールド) 殿の幼馴染。当然のようにガチホモ。
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『地球の騎士「天凰輝」誕生』-2 作者・ホウタイ怪人&ユガミ博士 1746 千葉・房総半島の海岸某所*** 道着姿に着替えた光平は、海岸の岩の上で 静かに目を閉じて座禅を組み瞑想している。 光平「………」 キアイドーに完膚なきまでに打ち負かされた光平は、 生まれて初めて感じた死の恐怖を打ち勝つためには、 こうなれば自分の精神力で自分自身に勝つしかないと考え、 荒波が迫る中、一人で修行に励んでいた。 光平「やあぁぁぁっ!!!」 立ち上がった光平は木刀を手に持ち、 目の前の大きな岩に何度も繰り返し打ちかかるが、 岩はビクともしない。 光平「やっぱりダメだ……」 玄海「無駄じゃ!光平君」 光平「――!?」 光平が驚いて声がした方向に振り向くと、 そこには弟子の弁慶を伴った玄海老師の姿があった。 どうやらシグフェルがキアイドーに敗れたとの話を聞き、 わざわざ駆けつけて来てくれたらしい。 弁慶「………」 光平「玄海老師!? いつこちらへ?」 玄海「迷いの心で幾ら打ちつけたところで、その石は割れん! かえって己自身の恐怖は増すばかりじゃ!」 光平「ではどうしたら!?」 玄海「ついてきなさい」 志葉邸*** 玄海老師と弁慶に伴われて、光平がその足でやって来たのは、 武家屋敷風の広い邸宅だった。 彦馬「これは玄海老師、わざわざのお運び、 誠に恐縮にございます」 玄関先でこの家の執事か用人らしき 初老の和服に袴姿の男性が、礼儀正しく玄海らを出迎える。 玄海「ご当主の丈瑠殿はご在宅かな?」 彦馬「はい。只今ご案内いたします」 玄海「いやなに、気遣いは無用。勝手知ったる屋敷じゃ」 1747 光平「あの弁慶さん、ここはいったい…?」 弁慶「ここは江戸時代に、房総半島の内この地帯を治めていた大名で、 旧華族である志葉家のお屋敷だ。…と言っても、今のお前には アヤカシ外道衆と戦った侍戦隊シンケンジャーの本部と言った方が 解り易かろう」 光平「ここが噂に聞いたシンケンジャーの……」 志葉家初代当主・烈堂は、クサレ外道衆の頭目・脂目マンプクを封印した功績を 徳川家康に認められ、今の千葉県北部の辺りを治める大名となった。 以来、志葉家は代々外道衆のアヤカシと戦い続ける宿命にある。 そういえば、自分の歓迎会の時にほとんどのヒーローたちと面識が出来た光平だったが、 あの時あの場で志葉家の当主の姿を見た覚えはない。その事を弁慶に尋ねると―― 弁慶「ははは…志葉のご当主は、そういった賑やかな催しが 苦手だと聞いているからな」 光平「……???」 応接間で出された茶を飲みながら、この家の主が現れるのを待っていると、 一人の若い青年が姿を見せた。 丈瑠「玄海老師、お久しぶりにございます」 玄海「光平君、引き合わせよう。こちらは志葉家19代目当主・志葉丈瑠殿じゃ」 丈瑠「志葉丈瑠だ。よろしく」 光平「よ、よろしくお願いします!……(この人がシンケンレッド)」 玄海「相手が剣を使うのであれば、こちらも剣の使い手に 教わるのが一番じゃ」 ブレイバーズにも剣を武器に戦うヒーローは数多いが、 シグフェルは炎の剣フレアセイバーを武器としている以上、 同じく火を力にする剣士である丈瑠が特訓相手に選ばれたのは、 玄海老師の慧眼である。 丈瑠「俺との修練は厳しいが、覚悟はあるか…?」 光平「…覚悟はあります。俺に教えてください、丈瑠さん!」 丈瑠「その覚悟、確かに俺が預かった!」 林の中で互いに竹刀を構える丈瑠と光平。 丈瑠「一応、剣の心得はあるようだな?」 光平「小さい頃に沖縄の祖父に習って、少しかじったことがあります」 丈瑠「…なるほど。薩摩示現流か」 ちなみに光平の父方の祖父・靖臣は、江戸時代に琉球に移住した薩摩藩士の末裔である。 幕末においても、かの新撰組が何より恐れたのが薩摩藩士の操る示現流であった。 丈瑠「キアイドーのような強敵を相手にする真剣の立ち合いでは、 竹刀剣道のように振り回す剣法は役に立たない。 一撃必殺の打ち込みと気迫で勝負が決まる。 ひたすら気迫と一撃に鍛錬を極める示現流は、 正にそれに適している」 光平「はい!」 丈瑠「良し。そしてキアイドーに強力な一撃を加える為にも、お前には 自身の持つ火の力、キアイドーの剣の速さを凌ぐ速さを鍛えてもらう 必要がある。俺は技を教えるつもりは無い。だが、それらを鍛えれば 自ずと己の技が見えてくる筈だ」 光平「火の力に速さか・・・・・」 丈瑠「まずは速さを鍛える。さぁ、俺に打ち込んで来い!」 光平「行きます!タァ!!」 丈瑠に鍛えていく部分を教わった光平は丈瑠に剣を打ち込んでいく。 そして始まる丈瑠との修練は実に険しく、時には他のシンケンジャーを 相手に剣技を磨いていく。そしてその様子をそっと見守っている サングラスの青年――地場衛の姿があった。 衛「………」 1748 ギガントホース・艦橋司令室*** 一方、ザンギャックの旗艦であるギガントホースに帰還したキアイドーは シグフェルを仕留めずに戻ってきた事をワルズ・ギルから責められていたが キアイドーは気にせずケロッとしていた。 キアイドー「俺は、俺の流儀で仕事をするまでだ」 ワルズ・ギル「ぐぬぬ、貴様~!」 ???「・・・その様な賞金稼ぎ風情に頼るからですよ、殿下」 ダマラス「何奴!?」 ワルズ・ギル達の前に現れたのは、1万年前最強の護星天使と謳われ 地球救星計画で地球を破壊し、新たに星を創り出そうとした救星主の ブラジラだった。姿を現すと、ワルズ・ギルに膝をついて、頭を垂れる。 ワルズ・ギル「・・・・お前は確かブラジラとかいったな。何しに来た?」 ブラジラ「はい、殿下。この私めも殿下の配下にお加えいただく参上いたしました」 ダマラス「お待ち下さい殿下!こ奴は自分の目的の為に、様々な組織を利用してきた者。 信用されてはいけませぬぞ!」 自分を配下に加える様に言うブラジラだが、ブラジラが過去ウォースター、 幽魔獣、マトリンティスと様々な組織の一員となり、その裏で利用してきた という経歴を知るダマラスはブラジラがワルズ・ギルの配下に加わる事に反対する。 ブラジラ「流石は皇帝アクドス・ギル様の懐刀で在らせられるダマラス参謀。 私の様な者を警戒されるのは至極同然。ですが、私もヒーローには恨みを 持つ身・・・・私を配下に加えて下さるのであれば、かならずやシグフェルを 討ち取ってみせましょう」 ワルズ・ギル「・・・・良し。ブラジラよ、お前を我が配下に加えてやろう。そして キアイドーと共にシグフェルを倒して来い!キアイドーもそれで良いな?」 キアイドー「俺の邪魔をしなければ、構わん」 ダマラス「殿下!うぬぬ・・・殿下に妙なマネをすれば、その時は覚悟しろ!」 ブラジラ「かならずや、ご期待に副えましょう(・・・ふん、ザンギャックの力、 利用させてもらう」 ワルズ・ギルはブラジラを自分の配下に加える事を決め、反対していた ダマラスもしぶしぶ承諾する。だが、ワルズ・ギルの配下に加わった ブラジラは内心ではザンギャック帝国の力を利用しようと考えていた。 そしてキアイドーとシグフェルの再戦は刻一刻と近づくのであった。 1749 ◯玄海老師→キアイドーに敗北した牧村光平に、志葉丈瑠を引き合わせる。 ◯弁慶→玄海老師と共に牧村光平を志葉邸へ連れてくる。 ◯志葉丈瑠→牧村光平に修練を積ませる。 ◯日下部彦馬→牧村光平、玄海老師、弁慶を出迎える。 ◯地場衛→丈瑠の下で修練を積む牧村光平の様子を見守る。 ●司令官ワルズ・ギル→シグフェルを仕留めなかったキアイドーを責める。 そして救星主のブラジラを配下に加え、キアイドーと共に シグフェルを始末するように命令を下す。 ●参謀長ダマラス→ブラジラが配下に加わる事を反対するが、しぶしぶ承諾する。 ●賞金稼ぎキアイドー →ワルズ・ギルにシグフェルを仕留めなかった事を責められる。 ●救星主のブラジラ→ワルズ・ギルの配下に加わる。内心ではザンギャックの 力を利用しようと考えている。 ◯牧村光平/シグフェル→キアイドーに敗北した為、1人修行に励んでいた所、 玄海老師によって、志葉丈瑠と引き合され、丈瑠から修練を課される。 【今回の新規登場】 ●救星主のブラジラ(天装戦隊ゴセイジャー) ウォースター、幽魔獣、マトリンティスといった様々な組織を渡り歩いた ブレドランの正体。1万年前、幽魔獣を封印した最強の護星天使で ゴセイナイトの本来の持ち主。人間を根絶やしにして汚れきった地球を 一度破壊し、新しい星を創る「地球救星計画」を画策し、そうして創った 星の「命を導く者」として君臨しようとしていた。ダークヘッダーを配下として 従えている他、様々な組織で活動していた「ブレドラン」を分身体として 呼び出す事が出来る。趣味はコスプレ。