約 16,070 件
https://w.atwiki.jp/yannderegakuenn/pages/145.html
心中ヶ崎誉(しんじゅうがさきほまれ) (女)性別 (高等3)学年 属性【ヤンデレ】 誕生日(11月14日) 身長(158㎝) 性格(さびしがり屋) 好き(甘いもの) 嫌い(暗くて狭い場所) 特技(手芸、菓子作り?) 部活(美術部) 一人称:誉 二人称:~ちゃん、~くん 「えっ、これ?ちょっと怪我しちゃって…」 「えへへ、誉の髪の毛、綺麗?」 トップページ
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/5278.html
amazonで探す @楽天で #昭和元禄落語心中 を探す! 金22NHK 2018.10.12~2018.12.14 3.8% 公式HP wikipedia 前 透明なゆりかご 次 トクサツガガガ Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 約束 2018/10/12 4.6% 2 助六 2018/10/19 3.3% 3 迷路 2018/10/26 3.0% 4 破門 2018/11/02 4.5% 5 決別 2018/11/09 4.6% 6 心中 2018/11/16 3.8% 7 昇進 2018/11/23 3.0% 8 誕生 2018/11/30 3.5% 9 秘密 2018/12/07 4.4% 10 八雲 2018/12/14 3.7%
https://w.atwiki.jp/co_dependent/pages/16.html
ゆめ心中 非公式Wikiです!! VTuber SHOWroomerのゆめ心中ちゃんの非公式ウィキです
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/58551.html
【検索用 とうらくしんしゅう 登録タグ 2023年 IDONO KAWAZU VOCALOID v flower と 曲 曲た】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:IDONO KAWAZU 作曲:IDONO KAWAZU 編曲:IDONO KAWAZU 絵・アニメーション IDONO KAWAZU 唄:flower 曲紹介 とある末路です。 曲名:『道樂心中』(どうらくしんじゅう) IDONO KAWAZU氏のオリジナル楽曲三十四作目。YouTube版は本人歌唱版が投稿されている。 歌詞 治すのはもう止めたんだ 患ったままが相応しいのでしょう 考えるのがもう嫌になったんだ 今くらい一人にして欲しいからさ 感性はもう溶けたんだ 身体は少しずつ慣れてきたけど 感傷に甘えていたんだ 為体も何もかも僕のせいだ 愛ならば愛ならば 全てがうまくいかずとも楽しいはずでしょう 愛ならば愛ならば…どうだろう 疑えば、救われるはずもないよ 重心はいつでも定まらずにぶれている 倒れぬようにただ耐えるだけさ 雁字搦めだったな 体験と言語が絡みついて、この脚を腐らせる 目が覚めたら、全部なくなっていた そんな夢ばかり見てしまうから 肝心なことが決まらない 意味なんてものなんかに意味はない 健康だった頃を憶えていない 常にどこかしら痛いんだ 段々眠くなっていく そして季節は寒くなってゆく 愛ならば愛ならば 全てが報われなくとも幸せなのでしょう 愛さねば愛さねば このまま気づかないまま生きていけただろう 愛ならば愛ならば 例えば死んでしまっても望んだことだろう 愛ならば愛ならば…もういい 「向いてないから、辞めたほうがいいよ」 真実はいつでもお終いを伝える 現実よ、早く息の根を止めて 治すのはもう止めたんだ 患ったままが嬉しいのでしょう 関わるのがもう嫌になったんだ 今くらい一人にして コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/trivialist/pages/27.html
ギター ベース ドラム ピアノ セッション 関連リンク 曾根崎心中 【歌】曾根崎心中
https://w.atwiki.jp/teletext/pages/643.html
昭和元禄落語心中 色 出演者 備考 黄色 与太郎(声:関智一) 水色 有楽亭八雲/菊比古(声:石田彰) 緑色 助六(声:山寺宏一)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/14545.html
しんじゅう【登録タグ ●テラピコス し 曲 猫村いろは】 作詞:●テラピコス 作曲:●テラピコス 編曲:●テラピコス 唄:猫村いろは 曲紹介 ●テラピコス氏 の22作目。 イラストは 杏仁無双氏 の描き下ろし。 Out Wave Cluster の 4th Album 『Quadrophenia』 の収録曲。 歌詞 重ねた手の平 滲む 雫は この手が離れぬよう まだ温い体温で肌に張り付いて ふたりを繋いでいた 歩み揃え歩いてく 思い出話に花を咲かせながら こんな綺麗な青空の下で 二人は永遠の愛を誓い合う いつか見た夢の様に 季節奏でる風に吹かれていよう 彼女は一粒 愛を零した 指先冷たくなってく 息を吹きかけて さめないように 空を仰ぐ あなたの名も知らないけど 神様お願い 時を止めて あとどれ程この身体 最後の夢を見続けられるのでしょう 想いを全て伝えたはずでも まだ伝えたいことが無くならないの 呟く言葉は うわ言の様に響いて意味を成さず 白い息は風に攫われ 二度と戻ることは無かった 上を見上げ 真っ暗な空に浮かんだ 数えきれない星がきれい 薄れ行く意識の中 浮かんだ笑顔 霞んで消えてゆく 繋いだ手に感じた温もりは 今はもう 空を昇って遥か 寄り添う二人を星が照らして 想いを深い空へ還したのなら 繋いだ手から零れた雫は 笑顔のままのふたりを残したまま 消えた コメント この曲好き。 -- ピスコ (2011-08-22 20 37 19) 心中をしんちゅうって読んでたけど、歌詞聞いてしんじゅうだと分かった。 -- 名無しさん (2012-02-21 21 09 15) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/3149.html
作詞:●テラピコス 作曲:●テラピコス 編曲:●テラピコス 歌:猫村いろは 翻譯:yanao 請取用翻譯者不要冒著被我發現然後詛咒一輩子的危險改動我的翻譯謝謝合作 殉情 從重疊的 手掌中 滲透的 水滴 彷彿不會從手中離去 在仍然溫暖的溫度中 擴張於肌膚上 將兩人連接而起 在用齊一的步伐前進 快樂說著回憶的同時 在如此美麗的 青空之下兩人 互相宣誓了 永遠的愛 就如某天曾夢的夢一般 被季節所吹奏的風吹拂吧 她則滴落下 一滴愛意 指尖 逐漸冰冷 對其呵上熱氣 希望它不會轉冷 仰望著天空 雖然不知道祢的名字 但神啊拜託你 讓時間停止吧 接著 這副身體 能夠繼續夢著這最後的夢到什麼程度呢 就算想的確定都傳達出了 但還想傳達出的卻是毫無止境 輕喃出的話語 如囈語般響起而無法產生意義 白色的氣息被風捲走 沒有再度歸來 仰望上方 飄在全黑的天空中 那數不盡的 星星如此美麗 在轉為稀薄的意識中 浮現的笑容 變得朦朧而逐漸消失 由相連的手感覺到的溫暖 此刻 已經 昇上天空 遙遠地 星星照耀著相依偎的倆人 若思念會歸回至深深的天空 相連手掌中落下的水滴 便將保持笑容的兩人留下 獨自消失了
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/26.html
分類:短編集 初出:別記 初刊:1985年/講談社 刊行回数:3回 入手:品切れ(電子書籍あり) 解題 「花緋文字」「夕萩心中」「菊の塵」の花葬シリーズ3編と、「陽だまり課事件」を併録した短編集。 全10編の予定が連城本人の意向で8編で中絶した花葬シリーズと、掲載誌「出会い」の休刊で全5話の予定が3話で中絶した「陽だまり課事件簿」というふたつの中絶連作をカップリングした1冊である。 ユーモア・ミステリーである「陽だまり課事件簿」は花葬シリーズとは180度雰囲気が異なるため、何も知らずに読んだ読者は間違いなく面食らうだろう。 またも村上昴氏の華やかな表紙をまとって、衣装の点では申し分ないものの、この短篇集におさめられた六作も、かなりの薄幸ぞろいです。三篇ずつ、それぞれ別の連作として書き連ねたものですが、共にあと二篇を残したまま中断し、作者が見棄てた形になってしまったものです。一篇一篇は独立した話でも、連作としては未完成に終わったものです。「夕萩心中」他二篇は、「花葬」という連作として、既刊の「戻り川心中」に繋げて十話書く予定でしたし、「白い密告」ほか二篇は、「陽だまり課事件簿」として五話で完結をみる筈でした。 (中略) 不運な四作同士が抱き合わせで、というより性格の違いすぎる連作ですから、背中合わせで、一冊の本にまとまりました。 (単行本あとがきより) 個々の中断理由についてはそれぞれ、花葬シリーズと陽だまり課事件のページを参照。 あとがきの書きぶりからして、この両連作を1冊にまとめるのは連城本人の意向ではなく、直木賞受賞を受けて本を出すための編集サイドの判断だったとみるべきだろう。 ハルキ文庫版『戻り川心中』は、『戻り川心中』に本書収録の「菊の塵」「花緋文字」「夕萩心中」を増補したもの。 その後2006年に光文社文庫から『戻り川心中』が本来の5編収録で復刊されたのに伴い、本書も2007年に光文社文庫からもともとの花葬3編+「陽だまり課事件簿」という編集のまま復刊された。 光文社文庫版は一時品切れになっていたが、2014年の『処刑までの十章』刊行時に増刷された。その増刷分も2019年になくなったようで、現在は再び品切れになっている。 収録作 花緋文字 初出:「小説現代」1980年9月号 雑誌時挿絵:朝倉摂 夕萩心中 初出:「小説現代」1982年6月号 雑誌時挿絵:朝倉摂 菊の塵 初出:「幻影城」1978年10月号 雑誌時挿絵:山本博通 陽だまり課事件簿 初出:「出会い」1983年1月号~10月号 刊行履歴 初刊:講談社/1985年3月15日発行 夕萩心中 人気最高直木賞作家・連城三紀彦 愛の残酷、恋の裏切り 恋愛ミステリー第五集 陽画が陰画に、愛が憎しみに、瞬間にすり替わる男と女の哀しい幕切れ (単行本オビより) 単行本/243ページ/定価980円/絶版 あとがきあり 装画・装釘/村上昴 文庫化:講談社文庫/1988年3月15日発行 妙武岳山中で起こった若い男女の哀切の情死事件には、親子二代にわたる驚くべき秘密が宿されていた(表題作)。ほかに、著者会心の、花に託した愛のミステリー二編(「花緋文字」「菊の塵」)と、窓際人間たちが巻き起こす珍無類のユーモア・ミステリー三話(「陽だまり課事件簿」)を収録する魅力の連城推理世界。 (文庫裏表紙より) 文庫/286ページ/定価380円/絶版 解説/西脇英夫(評論家) カバー装画/村上昴 デザイン/菊地信義 再文庫化:光文社文庫/2007年6月20日発行 時は明治末期。政府重鎮の妻君・但馬夕とその家の書生・御萩慎之介との情死事件は起きた。現世では成就できない愛を来世に託した二人の行為を、世人は「夕萩心中」ともて囃したが、その裏には驚くべき真実が……。日本ミステリー史を美しく彩る 花葬 シリーズ三作品に、ユーモア・ミステリーの傑作連作「陽だまり課事件簿」を併録。流麗なる連城〝世界〟に酔う! (文庫裏表紙より) 文庫/289ページ/定価533円+税/品切れ/電子書籍あり 解説/千街晶之 装画/黒川雅子 カバーデザイン/多田和博 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/seigeki/pages/729.html
春秋心中(しゅんじゅうしんじゅう) 【01】船上、甲板 島本01『――彼女が死んで、今日で一年になった』 笹木01「破璃島(はりとう)火山見学ツアーに参加される皆さんは、こちらの船にお乗りくださーい。 バス内、待合室に忘れ物はありませんねー?手荷物は、もう一度よーくご確認くださーい。 トイレ・化粧室はフェリーの中に備え付けてありますよー。十分後に、出港となりまーす」 佐倉01「ねえ!」 島本02「え?」 佐倉02「んーっと、あなたは前から三番目の席に座ってた……島本さん!」 島本03「えっと……ツアーの人?」 佐倉03「そ!あたし佐倉。よろしくね、島本さん」 島本04「よろしく。……すごいね、他の参加者の名前、もう覚えてるんだ」 佐倉04「すごいでしょ!……なんてね、秘密は、これです!」 島本05「メモ?この表って……ああ、バスに乗る時に貼ってあった……わざわざ写したんだ?」 佐倉05「そ!せっかく三日も一緒なんだもん、仲良くなりたいじゃない?まずは名前から! こういう気遣いのできる女は好かれるのです!」 島本06「……サクラさん、積極的なんだ」 佐倉06「サクサクでいいよ!あっ、あたしのフルネームがね、佐倉桜子。おっかしいでしょ? 島本さんは島本……アキサメさんか。じゃ、アッキーナだ!」 島本07「あっ、と……?」 佐倉07「よかったー、他にも女の人が居て安心しちゃった! あたし友達と来るつもりだったんだけど、都合つかなかったんだよねー。 女の子どうし、なかよくやろーね、アッキーナ!」 島本08「あの、僕……」 佐倉08「え?僕?……あ、え!?うそやだ!ごめんなさい、あたしてっきり! うわー、どうしよ、あたしすごく失礼なこと言っちゃったよ、わー……」 島本09「あの、落ち着いて。……気にしてないから」 佐倉09「ホントに?ホントね?よかったぁー……」 田中01「まったく、サクサクは落ち着きねえなあ」 佐倉10「むーっ、ハルタンに関係ないでしょー」 田中02「よく見ろよ、服とか靴とか、全部メンズじゃん」 佐倉11「だってだって、あたし女一人でさびしかったんだもん」 田中03「なに言ってんの。サクサクには、このハルタンがいるじゃない」 佐倉12「もー。だから、あたしは本島(ほんとう)に彼氏がいるんですー」 田中04「でもわかりませんー。旅は人を奔放にさせるんですー、アバンチュールなんですー」 佐倉13「それでもハルタンはありえませんー。あたし、細ーい男の人が好みなんですー」 田中05「サクサクったらひどいわ、乙女心をもてあそんでっ!ハルタン泣いちゃうっ!」 島本10「……仲良いんですね」 田中06「あー、いや、俺らバスで隣りだったのよ」 佐倉14「ハルタン、ジムのインストラクターなんだって。ムキムキゴリラなのはそのせい」 田中07「この子、好きな人には口悪いから気にしないでね。俺変態だから興奮しちゃうけど」 佐倉15「好きじゃありませんー。じゃ、アッキー……ナ、は変だから、アッキーでいいよね? 混んじゃいそうだし、あたし、先に席に荷物置いてくるね。またね、アッキー!」 島本11「はぁー……」 田中08「元気だろ?」 島本12「……若さを感じますね」 田中09「ぶっ……オッサンくさいこと言うなよ。あ……と、改めまして。島本……なんとかさん、だって?」 島本13「あきうです。しまもと、あきう」 田中10「アキュウ?え、どんな字?」 島本14「季節の秋と、天気の雨です」 田中11「秋の雨……あー。アキサメか何かって聞こえたんだよ、それで合ってたんだ。 アキサメで、アキウ君ね」 島本15「呼びつけで構いませんよ」 田中12「あ、そう?じゃ、アキュー。俺、田中ね」 島本16「田中……ハルタン?」 田中13「田中義治。よかったらハルタンって呼んでくれるぅ?うふっ」 島本17「よろしく……田中さん」 田中14「ノリ悪っ! ……まあ、俺もあの子と同意見で、せっかくだから仲良く!っておちゃらけちゃってるんだけどさ。 うるさかったら言ってね?」 島本18「……いえ。僕も、にぎやかなの、嫌いじゃないですから」 田中15「おー、いいねえ好青年!大学生?」 島本19「三年です」 田中16「おー、最後の遊び時だ。……で、さ」 島本20「はい?」 田中17「見てもらった通り、俺、サクサクちゃん狙ってるけど……恋は自由だから、気にしないでね?」 島本21「あー……僕は、サクサク……さんのことは、別に……」 田中18「やだっ、ハルタン嬉しいっ!惚れちゃうっ!」 島本22「田中さん、体に似合わない喋り方するのやめてくださいよ。ちょっと気味悪いっす」 田中19「やだわ、アキューったら意外に毒舌なんだから。でもいいの、アタシ変態だから!」 島本23「だから気持ち悪いですってば」 佐倉16「ハルタンハルタン!すごいよ、この船!中でね、うどん注文できるんだって! ね、アッキーも一緒に食べてみよーよ!」 【02】破璃島、港 佐倉17「ついたー!うー、足痺れちゃったぁー!」 田中20「うー……サクサク元気ねー」 佐倉18「ハルタン、船酔いにあわないよー」 島本24「随分、人が減ったな……」 笹木02「破璃島の前によった、大きな島があったでしょう? あの船は、観光船というより地元民の足なんですよ。 あの本島までで、ほとんど降りちゃうんです」 島本25「ああ……どうりで」 佐倉19「さっすがミキティ先生、ものしりー!」 笹木03「ありがとうございます」 田中21「ちょっとサクサク、いくら博愛主義でも俺以外の男にあんまりべたべたしないでよねー」 笹木04「田中さん、いくら彼氏でも、あまり強い束縛はかわいそうですよ」 佐倉20「彼氏じゃありませんー」 田中22「へいへい。ところで、なんで笹木さんがミキティ先生?」 佐倉21「だって先生みたいじゃない?しゃべりかた!」 笹木05「はは……でも佐倉さん、これはミキではなく、ヨシキと読むんですが」 佐倉22「えー、ミキのほうがかわいいよー!ねえ、アッキー?」 島本26「え……っと?」 跡部01「君たち、いいかげん静かにしたらどうだ? 船の上でもペチャクチャペチャクチャ……少しは、周りのことも考えたまえ!」 佐倉23「えっ……」 田中23「やー、ごめんねー。つい盛り上がっちゃってさー」 跡部02「フン……」 笹木06「あの、跡部さん、お一人では……」 跡部03「今日はもう眠るだけだろう?その看板のホテルだな、先に行ってる」 笹木07「はあ……」 田中24「いいんすか、笹木さん?」 笹木08「まあ、一本道ですから、迷いはしないと思いますが……」 佐倉24「……何あれ、こわーい」 笹木09「はは……でも、佐倉さん。元気なのもいいですが、 他のツアーの方の迷惑にはならないように、これから気をつけましょうね。いいですか?」 佐倉25「はぁい、せんせー!」 田中25「やーい、怒られた」 佐倉26「むっ」 笹木10「ゴホン……田中さんもですよ?」 田中26「はぁい、せんせー!」 島本27「はは……」 【03-1】火口 ※()内は会話のイメージ。セリフは春雨のみ。 春雨01「早くー、こっちこっち!うわー、暑いけど、綺麗ー!」(島本「走らないで下さい、危ないですよ……」) 春雨02「んー?危なくないよー。ほら、柵に乗っても平気!」(島本「心臓に悪いからやめてください!!ほら、降りて!」) 春雨03「……もー、どうしてそんなに心配性かなー?」(島本「あなたがそんなだからじゃないですか?」) 春雨04「あははは、そーだよねー。私のせいかー。不良でごめーんねー」(島本「……あきれて、怒る気も失せます」) 春雨05「ね、さっきからなんで敬語なの?他人行儀だよー」(島本「他人じゃないですか……お願いですから、勝手にどこにでも行かないでくださいね」) 春雨06「私、どこにも行かないよ。ほら、鏡見てみなよ」(島本「そうじゃないでしょう……」) 春雨07「せっかく来たんだから楽しめばいいのになー。 火山なんて、めったに見られないじゃ……わっ!」 (足を踏み外す) 春雨08「キャーーーーー!!」 【03-2】ホテル東南、130号室、男部屋 島本28「はっ……はぁ、はぁっ、はぁっ……あっ」 田中27「ぐおー、がごー……」 跡部04「うーん……すぴー」 島本29『ここは……そうだ、ツアーで泊まった部屋……。 落ち着け……今のは違う。今のは夢だ……ただの夢だ……』 【04】ホテル東南、ロビー 笹木11「ああ、島本さん。おはようございます」 島本30「おはようございます……」 笹木12「食堂の場所は、わかりましたか?」 島本31「はい……民宿みたいなところなんですね」 笹木13「地元の人もいたでしょう」 島本32「何語を喋ってるかと思いました」 笹木14「ははは……大丈夫です、本州から来たといえば、標準語で話してくれますよ」 島本33「そうですか……」 笹木15「さて、昨日説明しましたけど、山を登って、火口を見学される時は、私に言っていってくださいね。 安全のために、必ず誰かとペアを組んで向かうようにしますから。 この辺り、携帯は通じませんので、何かありましたら、ホテルの電話に連絡を……」 島本34「あ、僕は今日はいいです。のんびりしたいので」 笹木16「あ、そうですか。わかりました」 島本35「他の皆さんは、火山に行かれたんですか?」 笹木17「田中さんと佐倉さんは、さっき出ていかれました。跡部さんはまだ眠ってますか?」 島本36「そうみたいです」 笹木18「おや、おねぼうですね。……あの、島本さん」 島本37「はい?」 笹木19「気になっていたんですが……以前、どこかで、お会いしたことはありませんか?」 島本38「え……僕は、覚えがありませんが。 このツアーに参加するの、はじめてですし……住んでるところも、遠いですから」 笹木20「そうですよね……あの、島本さんはご兄弟や親戚で、よく似てる方って、いらっしゃいますか」 島本39「親戚なら、年が近ければそれなりに似ているのもいますけど……なにかあったんですか?」 笹木21「い、いえ、なにかあったというわけでは……あの、ご兄弟では?」 島本40「……僕、一人っ子ですよ。そう書いて、保険の書類出したじゃないですか」 笹木22「そうですよね……きっと、他人の空似しょう。変なことを聞いてすみませんね、島本さん」 島本41「……いえ、別に」 【05】破璃島、火口 佐倉27「ハルターン、お昼になっちゃうよー」 田中28「ま、待って……傾斜きついのよ……」 佐倉28「もー、それでもボディービルダーですかー?」 田中29「ボクはインストラクターでーす」 佐倉29「もー、何度休憩したらいいのー?あとから来た人に抜かれちゃってるよー。 あたし、先いっていーい?」 田中30「単独行動は危ないって言われたでしょー?」 佐倉30「ふん、しーらないっ!!」 田中31「あ……ったくもー、人に荷物持たせといて……いいけどさー」 佐倉31「ハルタンのばーか、ハルタンのばーか。……あれ?看板…… はりじま、登頂……あれ、ついてた!! うわー、すっごーい!!うわ、でも暑いや……ホント、長袖着てきてよかったんだ…… わー……」 春雨09「ふっ、ふふっ……」 佐倉32「えっ……あ、こっ、こんにちはー!おねーさんも、観光ですか?」 (沈黙) 佐倉33「あー……あはは、火山すっごいですねー!キラキラ光っててかっこいーです。 でもすごくあっついですね……写真取れないんですよね、目痛くなっちゃうっていわれましたよー もったいないなー、綺麗なのにー。あはははは!」 佐倉34「はは、は……もー、連れがさっぱり来ないんですよー、あたし、走って呼んでこようかなー」 佐倉35「え?あ、あの、手……」 春雨10「……走ると、危ないから」 佐倉36「あ、ああ!そうですよねー。走ると……。 あはは、手をつなぐのって、大人になるとはずかしーですねー。 あ、あのっ、さっき、なんで笑ったんですか。あたし、そんなにおかしかったですか?」 春雨11「……兄弟に、似てたの」 佐倉37「えっ、そ、そうなん、ですか……」 佐倉38「あ、あはは……おねーさん、日傘、似合いますねー。でも、そんな薄着で暑くないですか? あたし、あっつくて、これじゃ、火山焼けしちゃいますよねー、あ、あはは……」 田中32「サークサク~……」 佐倉39「あーハルタン!やっと来たー!もー、遅いよ!……あれ?」 田中33「え、なに?」 佐倉40「え……あれ?あれ!?どこ行っちゃったんだろ……」 田中34「え、なに?なんかいたの?熊?」 佐倉41「……女の人がいたの」 田中35「女の……幽霊?」 佐倉42「やだやめてよ!ちゃんと足あったもん!あたし、ずっと下向いてたんだもん……」 田中36「足のある……幽霊?」 佐倉43「ハルタンのばか!」 田中37「冗談だって。ほら、そこの影で休もうぜー。喉渇いたよー」 佐倉44「知らない!」 【06】ホテル東南、ロビー 笹木23「いつのことか、わかりますか?」 佐倉45「わかんないです、帰ったら、その……」 笹木24「わかりました。私からホテルの方にお伝えしましょう。佐倉さんは、ここにいてください」 佐倉46「…………はー」 田中38「サクサク……なにかあった?」 佐倉47「う……うぅん。なんでもない」 島本42「あれー?おかしいな……」 佐倉48「あっ、アッキー」 島本43「あっ……すみません、この辺りに黒いバックありませんでした?」 田中39「何か忘れもんか?」 島本44「忘れ物っていうか……」 佐倉49「もしかして……アッキーもぱんつなくなってたの!?」 田中40「はあ!?」 島本45「アッキーもって……佐倉さんも?」 佐倉50「う、うん。着替え入れてたバッグがなくって。やだ……やっぱり、盗まれたんだ」 田中41「おいおい、本物の変態かよ……」 島本46「いや、僕は着替えっていっても、Tシャツが何枚かで、あとはタオルとか歯みがきとか……」 笹木25「佐倉さん、今ホテルの方に……」 佐倉51「先生!アッキーも荷物なくなったって……」 笹木26「えっ……本当ですか?」 田中42「俺も荷物見とくかな……」 佐倉52「ハルタンの下着も盗んでたらホントに変態だよね……」 島本47「佐倉さん」 田中43「もー、馬鹿言わないの。 バックごとなくなってたんだろ?貴重品狙って盗んだのかもしれないじゃん」 佐倉53「あっ……そっか、そーだよね」 笹木27「……他の部屋にも窃盗の被害がある可能性も考えられます。 田中さん、島本さんも、荷物をもう一度確認しておいてください」 島本48「わかりました」 田中44「あのー、もし盗まれてたら、賠償とかしてもらえますかね?」 笹木29「うーん、一応会社にかけあってはみますが。ホテルの中でとなると難しいですね……。 佐倉さん、今、部屋をかえてもらうようお願いしましたので、 他の荷物をまとめて来ていただけますか?」 佐倉54「あっ、ありがとーございます……」 田中45「サクサク、部屋の前までついてっていーい?犯人、その辺に潜んでたら怖いもん」 佐倉55「ハルタン怖いこと言わないでよー」 笹木30「お願いします。そうだ、跡部さんにも事情を伝えないと……」 【07】男部屋、130号室 笹木31「跡部さん、ツアーの笹木です。跡部さん?……鍵が閉まってる。出かけたのかな。 島本さん、開けてもらえますか?」 島本49「はい……あれ?開かない……」 笹木32「貸してください。……チェーンが閉まってますね。跡部さん?跡部さん、おやすみですか?」 佐倉56「ミキティ先生、準備できまし……あれ?」 田中46「どうかしたの?」 島本50「中から、チェーンがかかっていて……」 田中47「チェーンって……三人部屋なんだぜ、つけたら俺ら入れないじゃん」 島本51「ですよね……」 佐倉57「もしかして、中に泥棒が逃げ込んだ、とか……?」 田中48「えっ、じゃあ中で跡部ちゃん……」 佐倉58「ひ、人質……?」 島本52「まさか……」 笹木33「……フロントに言って、チェーンカッターをもってきてもらいましょう。 田中さん、島本さんは、部屋の前で見張りを……田中さん?」 田中49「うおらぁ!!!」 笹木34「ひっ!?」 佐倉59「う、うわー!開いたよ、ハルタン!」 田中50「ふー……あいてて、痺れた。サクサク、危ないから下がってなさい」 佐倉60「は、はいっ!……ハルタンすごいねー」 島本53「勝手にチェーン引きちぎったら……賠償請求されませんか」 笹木35「は、はは……まあ、不慮の事態ですから……」 田中51「跡部!跡部、いるか!?俺だ!」 跡部05「くっ、来るなぁ!!」 田中52「来るなって何……あ」 島本54「……あ、これ」 佐倉61「きゃ……キャーーーー!!やめて、見ないでーーー!!!」 田中53「え、あ、ご、ごめん!」 島本55「さ、佐倉さん、落ち着いて」 笹木36「跡部さん、これは……」 跡部06「ち、違うんだ、僕は関係ない!!」 田中54「てめえ!現物持って匂いかいでて、どう言い逃れしようってんだよ!」 笹木37「た、田中さん。こちらを向いて怒鳴らないでください…… 跡部さん、関係ないのなら、説明していただけますか? どうして佐倉さんの荷物が、ここにあるんですか?」 跡部07「こっ、これは、ここに置いてあったんだ! きょ、興味本位で検分していたのは、それは悪かったけど…… そこの彼らは、彼女が嫌がってるのにもかかわらずベタベタしていたからね! 彼らが運び込んだんじゃないのか?」 田中55「ふざけんな!!俺とアキューのせいにする気かよ!?」 島本55「僕まで頭数にいれないでください」 笹木38「た、田中さん……唾が」 佐倉62「ハルタン、そんなことしないよね……?」 田中56「お前ら信じてよ!!」 跡部08「それに、仮に僕が犯人だったとしたって、何も悪いことなんてないさ! だって、桜子ちゃんは僕の未来の奥さんだからね!!」 田中57「はぁ?大丈夫か、頭」 佐倉63「あとべ……ノリアキさん!?」 笹木39「佐倉さん?」 佐倉64「ご、ごめんなさい。この人、あたしの婚約者です……」 田中58「はぁぁ?」 佐倉65「ここの本島に住んでいる人のはずなんですけど……本人なんですか?」 跡部09「もちろん、本人だよ!」 島本56「佐倉さん、会ったことないの?」 佐倉66「う、うん、親が決めた人だから」 笹木40「でも、跡部さんのお住まいは東京と……」 跡部10「今は学生だからね、家を離れてる。けど、実家はここさ! 未来の花嫁がそこに来るっていうんだから、顔を見たくなるのも当然じゃないか!」 佐倉67「お、お父さんに聞いてきたの?」 跡部11「ああ、よろしくと言っていたよ!」 佐倉68「……うわ、やだ」 島本57「……これって、捕まえられないんですか」 笹木41「身内の中での話になれば、管轄外でしょうね……」 跡部12「ほーら見たまえ!うげっ」 田中59「黙れ変態。今度何かしてみろ。チェーンの次は……お前か?」 跡部13「ひぃぃぃ!!マ、ママに言いつけてやる!!」 田中60「んなもんが怖いか、バーーカ!」 佐倉69「ご……ごめんなさい……」 島本58「佐倉さんは悪くないよ」 笹木42「しかし、ホテルにはなんて説明したらいいでしょうね……」 佐倉70「あ、あの、私、跡部さん家に連絡してみます。 まさか、こういうことやるとは思ってなかっただろうし……」 【08】ホテル東南、屋上 笹木43「島本さん……こちらでしたか」 島本59「ああ……笹木さん」 笹木44「わあ、屋上は眺めがいいですね。 ……最終日くらい、近くまで見に行けばよかったんじゃないですか?」 島本60「はあ……なんとなく、怖くって」 笹木45「怖い?火山がですか?」 島本61「……臆病なんですよ」 笹木46「ははは……一度行ったことがあるのに、怖いんですか?」 島本62「え?」 笹木47「行ったじゃないですか、私と」 島本63「……笹木さん、誰かと間違えてませんか?僕は来てから一度も……」 笹木48「僕っていうの、やめてよ。似合わないから。 そういう男装も面白かったけど、ハルは自分のままのほうが素敵だよ」 島本64「笹木さん、何を言っているんですか?僕は――」 笹木49「榎本(えのもと)春雨だ。忘れないさ、俺の女だ」 島本65「えっ?」 笹木50「島本秋雨、だっけ?二文字違いでどう誤魔化せると思ったの? まあ、でも君、自分の名前嫌いだったしね。 それにしたって、もっといい名前なかったの?そうだ、今から付け直そうか」 島本66「は……?」 笹木51「ああ、これはクイズなんだっけね。そうだ、君はそういうのが好きだった。 じゃあ、正解を見せないと……はい」 島本67「このバッグ……なんで笹木さんが……じゃあ、跡部さんがやったんじゃなくて……」 笹木52「ああ、そうだね、他の人に迷惑かけちゃダメだよね。君、そういうの一番嫌いだった。 でも、君が悪いんだよ、男の格好なんかしてるから。 部屋のものを盗むのに、理由つけるのが大変なんだからね。 でも、君のものは全部、他の奴らに触らせなかったよ。 ねえ、せっかくだからこっちに着替えてよ」 島本68「……どうして」 笹木53「だめ?まだ怒ってるんだ。この数日間、楽しかったんだよ。ずっと、会いたいって思ってた。 ねえ、一年ぶりじゃないか……でも、駄目だね。そばにいると君を汚してしまうよ。 君は、ずっと、綺麗なままがいい。だから……何度でも、殺してやる!!!!」 島本69「ひっ……」 田中61「なにやってんだ!!」 佐倉70「アッキー! 先生、やめて!」 島本70「あ……」 笹木54「近づくな!それ以上近づいたら、お前ら二人も道連れにしてやる!」 田中62「あんた、何やってるかわかってんのか!?」 笹木55「動くなよ、デカイの。そこのうるさい女から殺してやるぞ」 佐倉71「先生やめてよ!今なら間に合うよ……」 笹木56「は……馬鹿ばっかだ。何も知らないんだな。 この女は一度死んでるんだよ。俺が殺したんだ……それをもう一度殺して、何が悪いんだ?」 島本71「私は……私は、殺されたんですか……?」 佐倉72「アッキー!?」 島本72「だって私……火口に、落ちたんじゃないの……?」 笹木57「いや。僕が皆にそう言ったんだよ。僕は、きみとペアだったからね。 思い出さない?ほら、その森で頭を割ったんだ、何度も、何度も。 でも全部詰めなおして、綺麗に布でくるんであげんだよ。 体は、見晴らしの良い海のみえるところにね、埋めた。天気がよかっただろう?」 島本73「あたたかいところ?」 笹木58「そう、あたたかいところ……なあ、ハル。もう一度帰ろう。 この世はいやなことばかりだ。先に行って、待っててっていったのに……」 島本74「そんなこと、言ったの?」 笹木59「言ったさ……ああ、君は眠ったあとだったかな」 田中75「狂ってる……」 笹木60「ああ……だから、女房にも子供にも、誰にも言ってない。俺たちだけの秘密だ、なあハル」 島本76「美樹さん……」 笹木61「……なんだ、ハル。また男ごっこをしてるのか?美樹さんなんて、呼んだことがないじゃないか」 島本77「それはしょうがないでしょう。別人ですからね」 笹木62「え?」 島本78「しばらく会ってなかったし……ああ、そういえば、誰にも敬語つかわなかったな。 あれ、そのままだったんだ……」 笹木63「な、なんだ?ハル、どうしたんだ?」 島本79「秋雨です。……春雨の双子の妹ですよ、義兄さん」 笹木64「な……」 田中63「アキュー、しゃがめ!」 笹木65「わ!」 島本80「っと……」 佐倉73「アッキー、こっち!」 島本81「すみません、助かりました!」 田中64「早く中に!」 笹木66「この!!」 佐倉74「きゃあっ!!いたっ……」 笹木67「は、はは……失敗したな。こちらからも、投げ返せる」 佐倉75「こ、こんなことしても、逃げられないんだからね……!」 笹木68「あははははは……別に仲良く心中してもいいんだがね。 君の婚約者さんは、地元の名士だそうだからね、ははは……逃亡資金はいくら出してくれるんだろう。 おいお前ら。二度目はないぞ、どけ」 田中65「くそ……」 島本82「あ……あぶない!」 笹木69「ははは!そんな手が……」 島本83「逃げて、跡部さん!!」 笹木70「は?……ぐあっ!!!」 跡部14「ぼ……僕の桜子ちゃんにひどいことするなっ!!」 笹木71「く……野郎ッ!!」 佐倉76「やめて!!」 (バチッ!) 笹木72「ぐ!?ううっ……」 (倒れる) 島本84「…………はぁー」 佐倉77「ア、アッキー、今の……死んじゃった……?」 島本85「いえ……殺傷能力はないって書いてありましたから……火傷はしたかもしれませんけど」 跡部15「す、すごいよ!!スタンガンだね? 人って、本当に電気ショックで気絶するんだ!!うわーっ、帰ったらママに自慢しよー!!」 田中66「は……はは……。走馬灯が見えた……」 佐倉78「もー、ハルタンまで腰抜かさないでよ!怖かったのあたしたちだよー!」 田中67「大男はノミの心臓なのよ……」 島本86「とにかく、ホテルの人達呼んできましょう。気絶してるうちになんとかしないと……」 【09】船上、甲板 田中68「よう。……帰りもあちーな」 島本87「あ……田中さん、酔い覚ましですか?」 田中69「ごめん、言わないで、ぶり返すから。 ……サクサクが、アキューの姉さんに会ったって言っててさ。 『きっと幽霊になって、あたしに話しかけてくれたんだよ!』だって。……どう思う?」 島本88「わかりますか」 田中70「お前だろ?」 島本89「……姉は『行方不明』でしたから。姉のいなくなった時の格好で歩き回れば、 誰か事情を知っている人が見つかるんじゃないかと思いまして。 まさか、犯人が名乗りでてくるまでは期待してませんでしたけど」 田中71「あっぶねぇなぁ……」 島本90「……ですよね」 田中72「それで、護身用にあんなの持ち歩いてたのか」 島本91「彼女、奔放な人で、どこにいくのもひらひらした格好だったんですよね。 流石に、知らない場所に女一人で、それは怖いかな、と。 ツアーの方に事情を話すわけにもいきませんでしたから」 田中73「あー……島本っていうのも、偽名だから?」 島本92「……田中さん、結構前からいたんですね」 田中74「いやー……悪い。実は、先にいたんだけど、出るタイミング逃して」 島本93「もしかして、田中さんあの時、佐倉さんに……」 田中75「……の、つもりでした」 島本94「……すいません」 田中76「や、気にすんな。 ほら、つり橋効果ってあるじゃない?ピンチの状況で、愛が深まるほうを期待しとく」 島本95「それは……跡部さんですかね」 田中77「ないないない、あれはない!! あったとしても一時の思い込みだ、悪人が犬拾ったようなもんだろ、あの変態」 島本96「はは……。島本秋雨は本名ですよ。榎本は母方の姓で……ずいぶん前に、離婚したんです。 だから、戸籍上は全くの他人なんですよ。 姉がいなくなったツアーに同じ姿で出て行くわけにいきませんから。 別人になりきるには、男のほうが……って」 田中78「それは……思い切ったなー」 島本97「まあ……性別までは隠せないなとは思ってましたけど。 性同一性障害、とかドラマなんかでやってましたから、便乗させてもらえないかなって…… 今考えれば無謀ですよね」 田中79「あー……まあでも、ケガもなくてよかったよ」 島本98「そうですね……佐倉さんにケガさせていたら、田中さんと跡部さんにも殺されるところでした」 田中80「……バカ。あー、それと、もうひとつ聞いていいか?」 島本99「なんです?」 田中81「えっと……ハルタンって呼ばなかったのは、姉さんが『ハルタン』だったから?」 島本100「あー……まあ、それもありました」 田中82「……なんだ。うふっ、よかったぁ、アタシずっとアキューに嫌われてたのかと思ってたわぁ! もう、惚れなおしちゃう!」 島本101「田中さん気持ち悪い」 田中83「もう!ホントに毒舌なんだから!でもいいの、アタシ変態だから」 島本102「田中さんって、いつもそんなこと言ってるんすか?」 田中84「そうよぉ? いつか、『私も好き!』って言ってくれる女の子にめぐりあえるかもしれないじゃなぁい?」 島本103「…………田中さん、やっぱり気持ち悪い」 田中85「えっなんで!?」 佐倉79「ハルターン、アッキー、そろそろ出発だってー!忘れ物しちゃだめだよー!」 田中86「はいはーい。ほら、いこうぜ、アッキー」 島本104「……はい、ハルタン」 【00】お昼のニュース こんにちは。お昼のYMCニュースです。 速報をお伝えいたします 本日早朝、鹿島(かしま)県南部鹿島湾・珊瑚島沖の海上にて、観光船1隻が炎上しました。 現地観光協会からの発表によりますと、 船内には船長を含む船員三名他、破璃島観光ツアーに参加していた未成年者を含む乗客五名が乗船しており、 安否が気遣われています。 出火の原因など、詳しいことはわかっていない状態です。 では、次のニュースです。秋の訪れを告げる紅葉が、今年は早い到達を向かえ、地元では…… (6人/男3 女2 他1) 島本秋雨(あきう) 愛称アキュー・アッキー。火山ツアーに参加した大学生。中性的な容貌の男(※ということにしている女) 春雨(はるう)(※秋雨役が兼ねる) 秋雨の双子の姉。一年前に同ツアーにて事故に遭い、行方不明(死亡扱い) 佐倉桜子(さくらこ) 愛称サクサク。ツアーの同乗者。小柄で元気な女。 田中義治(よしはる) 愛称ハルタン。ツアーの同乗者。大柄で愛嬌の良いお兄さん。 笹木美樹(よしき) 愛称ミキティ先生。ツアーコンダクター。優しいお父さん。 跡部紀明(のりあき) ツアーの同乗者。仏頂面で暗め、眼鏡の男。 ニュースキャスター お昼のニュース番組のキャスター。男女どちらでも可。 ※名前表記:島本・春雨・佐倉・田中・跡部・笹木