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サイボーグクロちゃん ~デビル復活!!~ 【さいぼーぐくろちゃん でびるふっかつ】 ジャンル シューティングアクション 対応機種 ゲームボーイカラー(専用) 発売元 コナミ 開発元 コナミコンピュータエンタテインメント名古屋 発売日 2000年3月23日 定価 4,500円(税込) 判定 なし ポイント サイボーグクロちゃん初のゲーム化ゲームとしては薄味だが人気はあった模様CMにアニメタイアップとバックアップは万全間を置かず続編も登場したが知名度は… サイボーグクロちゃんデビル復活!! / ホワイトウッズの逆襲 / 帰ってきた 概要 あらすじ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 コミックボンボンの看板的なキャラクターとして有名だった漫画『サイボーグクロちゃん』初のゲーム化作品。 原作でミーくんの身体を乗っ取ったゲスト敵役「デビル」が復活し、クロちゃん達に戦いを挑んでくるというもの。 ゲームの舞台は原作に登場したものばかりで、ボスキャラはほとんど原作のレギュラー・準レギュラーキャラに取り憑いてデビル化させている。 ゲームはスタンダードな強制横スクロールシューティングアクション。 背景にカーソルを合わせるとビルなどの建造物や空飛ぶ敵を攻撃、カーソルを下に下ろすとプレイヤーが走っている目の前の敵に攻撃出来る。 ボスパートのみ完全なアクション画面となり、ほとんどがスクロールしないバトル面となる。 クロちゃんは、クロポン(クロちゃんウェッポンを略したものと思われる)と呼ばれる武器を装備させることが可能となっている。 内訳はメインスロット(射撃)に2つ、サブスロットに1つ(近接)、ガードスロットに1つとなっている。 また、ステージ攻略前には毎回キャラクターを選択することが可能だが、ノーマルのクロちゃん以外はほ隠しキャラなため最初は使えない。 あらすじ いつものように悪巧みをしていたドクター剛とミーくんだったが、うっかり剛がデビルを封じ込めたビンを割ってしまい、デビルを蘇らせてしまう。 蘇ったデビルはマタタビに乗り移り、ナナをさらっていってしまった。 ナナを救うため、そしてオスネコの誇りのためにクロちゃんはデビルを追い詰めていく。 評価点 原作のネタは結構頑張って盛り込んでいる。 例えば1面のデビルマタタビは、原作におけるクロちゃんとの決闘で見せたヘリコプター切りが攻撃手段になっている。 破壊率100%を目指すのはやりごたえがあり、それだけ見ればそこそこの難易度。 建物などはクロポンなどのアイテムが眠っているため、目指して損はない。 最強武器さえ手に入れてしまえば難易度はグッと下がる。その代わり、最強武器で町を壊しまくるのはなかなかに爽快。 クロポンの種類が結構豊富。 ポケットモンスターなどで当時流行っていた収集要素を形を変えて加えたものであると言っていい。 ただしその多くの武器は+1、+2と武器のレベルが記されているだけのものも多い。 イベントイラストは結構漫画に忠実で、よく描けている。 ただトレースしただけのものが多いが、ゲームボーイというと絵柄がイマイチ再現できていない作品も多かったため、これは地味に努力が感じられる部分である。 賛否両論点 難易度が低く、プレイ時間も長いとはいえない。 ただし、前述の通り、破壊率をあげようとしてやり込んだ場合は別。 問題点 キャラクターは5人選べるが、そのうち3つはコスチュームチェンジにすぎない。 使用できるキャラクターはクロちゃんとミーくんのみ。また、隠しキャラのマジギレクロちゃん以外は能力に変化は特にない。 マジギレクロちゃんは常時暴走モード(端的に言えば攻撃力があがった状態)というチート級キャラで、ゲーム難易度を一気に下げる。 シャイなワンちゃん(*1)は一応外見上他と大きく異なるので、別キャラを使っている感はある。 別キャラを使っても、ストーリーに変化はない。 通信対戦の内容は微妙で、しかも負けた方はクロポンを奪われてしまう。 内容はただ強いクロポンを押し付け合うだけのゲームで、ゲームの腕前というより武器を見せびらかすためのモードという感が強い。 しかもこれを開放するには全ステージ破壊率80%を達成しないとモードそのものが出てこない。 恐らくそれだけのアイテムを入手していないとクロポンの奪い合いが発生しないため、そのための措置と思われる。 イメージイラストと実際のゲームオリジナルキャラのデザインが噛み合っていない。 特にデビルマタタビなどは、イメージイラストでトゲ付きの首輪をつけたりかなりデザインが変わっていたのだが、ゲームでは反映されていない。 アニメ版でもこの点は同じで、アニメは確かにゲームに忠実な内容となった。 総評 当時の読者としては念願となる、クロちゃんを操作出来るゲームが登場となった。 しかしあくまで子供騙し感も否めない内容で、ゲームボーイということもあって内容は薄めである。 その後の展開 これでも売り上げは良かったようで、続編として『ホワイトウッズの逆襲』が発売した。 さらにアニメ終了後、プレイステーションソフト『帰ってきたサイボーグクロちゃん』まで前触れ無く登場し、ファンを喜ばせた。 余談 TVアニメではタイアップとして2話連続で放送された。ゲームで登場する武器を惜しげも無く登場させた作品であるが、構成は異なる。 ゲームとタイアップしてオリジナルストーリーを展開するという、なかなか珍しいエピソードである。
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いつまでもくよくよしている訳にはいかない。 とにかく前に進まなければ。 そう思っていてもなかなか抜け出せない。 何日が経ったのだろう。 分からない。 何もやる気が起きない。 最近は食事すらとっていない。 久々に外の様子でも見てみよう。 外には信じられない光景が広がっていた。 右斜め向かいで数人のエーダス軍人が略奪をはたらいている。 家を荒し、金目の物を探している。 家の持ち主は既に殺され、玄関の前で果てている。 家の周りにいた人々は悲鳴を上げながら必死に逃げている。 略奪を止めようとする人々は殺され、、逃げている人々もエーダスの銃弾によって倒れてゆく。 捕まった女性達はエーダスの将校や兵士に陵辱されている。 捕まった男性達は全身が腫れ上がり、傷だらけなるくらいに痛めつけられている。 ひどい光景であった。 俺には何もできない。 見ていること意外は・・・・・・・ 俺は無力だ。 「力が欲しいか?秀樹」 突然後ろから声がした。 どこかで聞いたことがあるような・・・・・・ 俺は振り返った。 そこには見慣れた人物が立っていた。 俺の唯一の家族。俺の兄。春上義夜(はるがみ よしや)だ。 「義夜!今まで何処行ってたんだよ!」 「いろいろと忙しかったんだ。これやるよ」 義夜は俺に黒色の大きな2つのアタッシュケースを放り投げた。 「危ないだろ!」 「渡す物は渡した。使うか使わないかは自由だ。さらばだ!」 言いたいことだけ言って帰りやがった。 しょうがないか・・・・・・・ 俺は1つ目のアタッシュケースを開ける。 その中に入っていたもの・・・・・それは・・・・・ 2種類のハンドガン(グロックとデザートイーグル)、合計8つの弾倉、整備用品一式、ホルスター、防弾ジャケット、ナイフ4つ、6つの手榴弾、3つのスタングレネード、1通の手紙、。 これで全てだった。 手紙を手にとって読んだ。 書いてあった事それは・・・・・・ 『自分の身は自分で守れ!』 短っ! なんだそれ。 あ・・・・二枚目がある。 『追伸 銃の説明書は銃の裏側に貼っておいた。以上』 一枚に収めろ! てか短い。 これが家族に対する手紙か? はぁ・・・・・・・ 義夜の考えることはよく分からない。 もう1つのやつも開けてみた。 黒光りする金属の筒・・・・・・ロケットランチャー・・・・・ こんな物騒なものが入っている。さっきのも十分物騒だが・・・・ 本体が1つ。弾が6つ。 これで俺に何をしろと言うんだ。 その後、向かいの家を襲っていたエーダスの軍人どもはゲリラにより皆殺しにされた。 いい気味である。 2日後、俺は説明書を見ながらやっとのことで銃の扱い方をものにした。 何故かって? それは復讐の為だ。 俺は忘れられない。あの憎きエーダス将校の顔を。 俺は前に進まなければならない。 とにかく日常生活から始めよう。 生活を取り戻してから復讐してやろう。 待ってろ! あのクソ将校! 俺は必ず復讐してやる! 俺はどんなことをしてでもたどり着く! 首を洗って待っていろ! 俺の戦いは始まった。 俺は復活した。 己の悲しみから。 今こそ戦いの始まりを知らせる烽火をあげよう。 俺は防弾チョッキの上から制服を着込み、銃をホルスターに収めた。 そして俺は家を出た。
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 必殺パチンコステーション クラシック 復活 ! なつかしの名機たち タイトル 必殺パチンコステーション クラシック 復活 ! なつかしの名機たち 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01963 ジャンル テーブルゲーム(パチンコ) 発売元 サンソフト 発売日 1999-4-8 価格 3980円(税別) 駿河屋で購入 プレイステーション
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項目 敵ランクと宝箱ランクとの関連性(復活の杖) 時間経過による宝箱ランクの低下について 宝箱を開けた際に,該当アイテムを 1 つ以上入手できる確率(復活の杖) アイテム最高入手確率一覧[宝箱](復活の杖) アイテム最高入手確率一覧[敵](復活の杖) アイテム入手難易度順(復活の杖) 敵のランク一覧(復活の杖) デバッグモード ゲームを起動後,select, up, down, A, left, start を順に入力する.
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概要 辻丸P氏によるシムシティ4の動画。 大マップでの都市開発の実況。 この動画のみどころは「かなり深く考えられた都市計画」である。 動画内ではゆっくりが渋滞対策、ゴミ問題に悩んだり、 土地の区画整備や地区の名前付けなどがメインにおかれており、 街が発展していく様子がリアルに見れるのがこの動画の売りである。 また動画のシメやカットインなどに使われる一枚絵のためにゆっくりがロケに出る、 番外編として車載動画をうpする、正月SPでゆっくりが初日の出を拝むなど うp主のアグレッシブさにも定評のある動画である。 またうp主の編集技術は回を重ねるごとに向上しており、 それも毎回視聴者を楽しませている。 特にpart10のOPはゆっくり魔理沙ファン必見の出来になっている。 実況スタイル 最初はゆっくり霊夢のシングル実況だったが、 現在はゆっくり魔理沙との掛け合い実況という形になっている。 他のゆっくり市長の例にもれず、市長の霊夢は傍若無人なところがある一方、 大真面目に都市計画にも取り組んだりする。 マイリスト
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復活のゴミ処理王 合金グデッド SR メタル 15 進化クリーチャー:メタル・コマンド・ゾンビ 15000 ■Wブレイカー ■自分のメタルのクリーチャーの上に乗せる。 ■全てのプレイヤーの墓地と自分のバトルゾーンにあるメタルのクリーチャーの数だけコストを1下げる。 ■自分のメタルのクリーチャー全てにスクラップ4を与える。 ■自分のターンの終わりにタップ状態でターン開始時にアンタップしないメタルのクリーチャーをこのクリーチャーの下に置いても良い。 ■スクラッぺ このクリーチャーがアタックする時このクリーチャーの下にあるカードを好きな数山札の下に置いても良い。そうすると置いたクリーチャー以下のパワーを持つクリーチャーを破壊し、相手のシールドを1枚墓地に置く。 作者:復帰勢 フレーバーテキスト お前の鋼の意志はオデが果たす!スクラッぺ! 関連 【企画】新文明 メタル文明 でカードを作ろう! 評価 選択肢 投票 壊れ (0) 優秀 (0) 普通 (0) 微妙 (0) コメント 名前 コメント
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今日 - 合計 - グラディウスIII IV~復活の神話~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月12日 (金) 11時44分17秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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復活の禁断トライブΩ(オメガ) FLC 自然 (99) 禁断クリーチャー 99999 ■T・ブレイカー ■このクリーチャーが禁断解放した時、相手は自身のクリーチャーすべてに封印をひとつ付ける。その後、自分のマナゾーンにある、進化ではない自然のコマンドをすべてバトルゾーンに出す。 ■コスト6以下の呪文によって、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。 ■このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば、自分はゲームに負ける。 禁断解放前:《禁断〜蘇る原始Ω〜》 作者:viblord フレーバーテキスト 評価 名前 コメント
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ウラが出撃している間、オルグ達のアジト・マトリックスにとある来訪者が訪れていた。 貴公子ジュニアとマリアである。 「ではお前達は我々と同盟を結びたいと、そう言うわけだな?」 ラセツの問いにジュニアが答える。 「そうよ。我々妖怪もあなた達鬼も、元々は人間どもの恐怖より生まれしもの。上手くやっていけると思うけど?」 ジュニア達はマトリックスへやって来て、地上を支配するのはバダムなどという烏合の衆ではなく、自分達闇の者であることを力説した。そして同盟を望んだのである。 「それが貴様達の主、妖怪大魔王の意思か。しかしでは何故大魔王自らが来ないのだ?」 ラセツが問い詰める。 「……いいでしょう。あなた達を信用した上で話すわ。大魔王様は西洋妖怪の首領たるサタンと今同盟を結んでいる最中よ。私達のようにね」 「サタン?まさか江戸時代にこの国にやって来たという連中か?その間は封印されていたから詳しい事は分からないが、聞いた話では忍者にやられて死んだとか……」 今度はシュテンが疑問を投げかける。 「私達妖怪は死なないわ。放っておいても何百年も立てば自然と蘇る。しかも今回は『大いなる意思』も介在しているわけだしね」 「ふん、成る程な。……いいだろう、その話乗った」 ラセツがそう言い切った。 「良いのかラセツ!?」 「すでにデュークオルグを3人も失っているのだ。とは言え人間どもの組織と手を結ぶのも癪だ。なら、妖怪どもと手を結ぶのが一番よ」 「いい返事ありがとう。きっと大魔王様もお喜びになるわ。じゃあ私達はこれで……」 そう言うとジュニアはマリアを伴って早々に退散してしまった。それを見送った後、ラセツとシュテンは今後について話し始めた。 「あの連中、簡単に信用はできんぞ」 「もちろん分かっているわ。利用するだけ利用してくれる。尤も、向こうも同じ考えだろうがな……」 ラセツの冷たい声がマトリックス内に反響した。 オルグのアジトを後にしたジュニア達は、自分達のアジトへと戻ってきていた。 「貴公子ジュニア、あのオルグとかいう連中は一体何なんだ?」 「あれは鬼よ。但し、獄卒とは違う、器物が化けた所謂『九十九神』に近いわね。我々妖怪に比べると遥かに下等な連中よ」 マリアの問いにジュニアはそう答えた。 そして、立ち去ろうとするマリアに向かってジュニアはこう言った。 「何を企んでいるか知らないけど、下手なマネはしないことね。マリア、いえ、リエと呼んだほうがいいかしら?」 その言葉にマリアは足を止め、ジュニアの方を振り返って睨みつけた。 「私はマリアだ。二度とその名で呼ぶな」 そう言うとマリアは改めてその場から立ち去っていった。 (女狐め。どんな真意があって私達の封印を解いたかは知らないけれど、いずれその事を後悔させてやる) と、ジュニアの下にくの一組のアヤメがやって来て、配下の妖怪達が次々と何者かに退治されている旨を告げた。 「何ですって?……まさかそいつは縞のチャンチャンコを着て、ゲタを履いていたりしないでしょうね」 「は?いえ、聞いた話ではシルクハットにタキシード、それからマントを身に着けた男、それに子供の二人組だそうですが……」 ジュニアは以前噂で聞いた、妖怪であるにも係わらず妖怪を退治しているという裏切り者の話を思い出していた。やはり噂は噂だったか……。 「…そいつらに関してはあなた達に任せるわ。見つけ次第始末してしまいなさい。それと、マリアの監視も怠らないようにね」 ジュニアの命令に、アヤメは一つ返事をすると再び闇の中へと消えていった。 その喫茶店では、懐かしい曲が店内にある年代物のジュークボックスからエンドレスで流されていた。 うららかな午後の日差しが、店内を明るく包んでいた。カウンター席にその男達は座っていた。一人はコーヒーを飲み、もう一人はその隣にじっと座っている。 「なあメフィスト、もういいだろう?行こうよ」 メフィストと呼ばれた男――シルクハットにタキシード、マントと時代錯誤な格好をした奇妙な面体の紳士は、多少冷めてしまったコーヒーを少しだけ口にすると、傍らの少年の言葉を無視して店主に追加注文を告げた。 「ケーキ下さい」 「あっ、僕のために注文してくれたのか?ありがとう」 「何のことだ?ケーキは俺が食べるんだぞ」 そんなぁ――少年は落胆の声を上げた。 「俺はな、悪い政治家みたいに人のこと考えないの。あ、コーヒーもう一つね」 出されたケーキを美味しそうにムシャムシャと頬張りながらメフィストはそう云った。 「お前なぁ、こうなったらソロモンの笛を――」 「それならここにあるぜ。へっへっへ、さっき掏り取っておいたんだ。残念だったな、真吾」 真吾と呼ばれた少年、またの名を悪魔くんと云う人類稀に見る天才的な頭脳を持つ少年は、契約相手である悪魔メフィストにいいように弄ばれていた。 「大体、ルルイエの一件の後休み無しで働かせやがって。俺にもこれぐらいのゆとりの時間が必要なわけよ、解る?」 そう云いながらメフィストは悪魔くんを見やった。 確かに、あの後東京に戻ってすぐ、悪魔くんはメフィストを連れて妖怪退治に出かけた。街は混乱の真っ只中ということもあってか、それに便乗してたくさんの妖怪達が悪さをしていた。それらを退治して、今ようやく一息ついているところなのだ。 だからといって、ここまで横柄な態度を取ることもないだろう――。 悪魔くんだって、メフィストに無理をさせたことは充分承知しているし、だからこそ今メフィストが飲み食いしているものもなけなしの小遣いをはたいて奢ってやっているのだ。 ジュークボックスから流れる曲が新しいのに切り替わった。丁度その時だった。店の外から、自分達を呼ぶ粗野な声が響いてきた。 その声の主は、名前こそ呼んでいないが明らかに自分達のことを云っている。メフィストはうんざりした顔でコーヒーを飲み干すと、外へと出て行ってしまった。 悪魔くんが代金を支払って外に出ると、そこには5人の忍者装束に身を包んだ女性と、カッパが立っていた。雨具でもえびせんでもない、そう、あの妖怪のカッパである。 「こいつらか?我々の仲間を倒している者達というのは――」 「そうだ間違いない!こいつがロクロクビを倒しやがったんだッ!」 女性の一人がした質問に、カッパは怒りを露にしながら答えた。 「おお、お前は――あの時ロクロクビと一緒に悪さをしていたカッパか。わざわざ自分から退治されに来るとは感心感心」 「巫山戯るな!ロクロクビの仇ぃ!」 カッパが飛び掛ってくる。メフィストは面倒臭そうに呪文を唱えた。 「魔力・重力落とし」ポアーッ 店の看板が物凄い勢いで落下してきて、カッパの頭部に直撃した。あまりの痛みにカッパがもんどり打って地面に倒れる。 「な、何をするかぁ!頭の皿はカッパにとって命と同じくらい大事なんだぞ!」 「メフィスト!カッパは熱にも弱いぞ!」 悪魔くんのアドバイスを受けて、メフィストがステッキから超高火炎を放射してカッパを攻撃する。あっという間にカッパは紅蓮の炎に包まれ、そのまま動かなくなってしまった。 「なかなか妙な術を使うな。次は私達が相手だ」 「真吾、お前は下がってろ。腹ごなしには丁度善い」 そう云いながらメフィストは5人組の女性、花のくの一組にステッキを向けて臨戦態勢を取ったその時――。 「待て!その勝負我々が預かる」 またかよ――うんざりした顔で声のする方を見やる。するとそこには――。 何時の間にかドラキュラ、狼男、フランケン、そしてバックベアードの西洋妖怪達が並んでいた。 「くの一組よ。ここは我々に任せてもらおうか」 「サタンの配下の者達か。そこまで云うのならお手並み拝見といこう」 そう云うと、花のくの一組はその場から撤退してしまった。 後に残ったのはメフィストと悪魔くん、西洋妖怪達だけであった。店内の客や従業員も、何事かとさっきからずっと硝子越しに外を窺っている。 「我らが主は日本の妖怪と手を組みこの国を占領することにした」 「協力したほうがいいと思うよぉ?」 「メフィスト、君は賛成なのか?それとも反対なのか?」 西洋妖怪達が問いかけてくる。口調こそ丁寧だが、態度は実に高圧的だ。 「大魔王サタンが蘇ったって云うのか」 「そうだ。メフィスト、お前も妖怪だろ?なら人間なんかどうなったっていいじゃないか」 「俺達世界中の妖怪が一つになれば世界を征服することなどわけない!」 「おいっ、つべこべ云わずに返事をしろ」 イエスかノーか?西洋妖怪達が返事を迫ってくる。悪魔くんが不安げにメフィストの顔を覗き込んだ。 「――ノーだ。このガキとすでに契約があるんでな。それに、俺は悪魔だ。お前達妖怪なんかと一緒にするな!」 そう云うや否や、メフィストはステッキから放電して西洋妖怪達に攻撃を仕掛けた。それを巧みに躱すと、真っ先にフランケンが飛び掛ってきた。 「魔力・風速40メートル」 メフィストのマントから突風が巻き起こり、フランケンを吹き飛ばした。さらに――。 「とっておきの技を見せてやる!魔力・細胞変化」 メフィストの掛け声と同時に、フランケンの身体が足元から順に小さな玉になって崩れ落ちていく。最終的にフランケンの身体は、無数の玉に変わってしまった。 「見たか!さあて次はどいつだ?」 しかし、メフィスト達も店内の人間達も、誰もがこれから起こる最悪の事態に気付いていなかった。誰かがラジオでも聴いていたら話は違っていただろう。 この時、一つの巨大な影が着実に彼らの近くに迫ってきていたのだ――。 「おのれ!貴様の視力を奪ってやる!」 バックベアードがそう云って前に出てきた。 「でかいの!お前にはこれだ!魔力・絶対零度」 猛吹雪が巻き起こり、ベアードの身体を包み込む。雪煙が晴れると、中から凍りついたベアードが出てきた。 「ははははは。大したことないな」 だが次の瞬間…地響きがした。しかも音や感覚がどんどん狭まってきている。 巨大な何かが近づいてきているのだ。 「な、何だ、何事だ?」 「メフィスト、あれ?」 悪魔くんが指差す方に目をやると、そこには身長五十米もある怪獣、ペロリゴンがその姿を現していた。 「何てこった。ペロリゴンまで蘇っていたのか――」 ペロリゴンは、嘗てメフィストの兄が悪魔くんと共に倒した怪獣である。その名の通り何でも食べる悪食であり、常に強酸性の唾液を口中からボタボタと落としている。 異変に気付き、店から逃げ出す客達を、ペロリゴンは長い舌で絡め取って次々と食べていった。 「まさかこいつも西洋妖怪の手下なのか?」 しかしその予想は外れていた。ペロリゴンは氷漬けになったベアードを踏み潰し、さらにはドラキュラ達をもその舌で絡め取り食べてしまったのだ。 とは云え、どれだけ食べてもペロリゴンの胃袋が満たされる事は無い。当然の如く、今度はメフィスト達に向けてその舌を伸ばしてきた。 メフィストは悪魔くんの背に空飛ぶマントを出すと、共に空へと飛び上がってペロリゴンの舌から逃れた。 獲物を逃したペロリゴンは悔しそうに呻き声を上げると、人が多くいる地域に向かって歩みを進めていった。 「メフィスト、あいつを止めるんだ!」 「止めるったってどうやって?」 「倒すんだ。あいつをこれ以上進ませるわけにはいかない」 すでに避難勧告は出ている。しかし逆に云えば皆一箇所に固まって避難している為、ペロリゴンに見つかった場合は全滅である。 「真吾、兄貴はどうやってあいつを倒したんだ」 「一旦あいつに食べられたんだ。その後お腹に穴を開けて、奴の胃液で奴自身を溶かしてしまったんだ」 「成る程な。少し危険だがやってみるか――」 そう云うとメフィストはペロリゴンに向けて猛スピードで飛んで行った。 それから数十分後、ドロドロに溶けたペロリゴンの身体が街のど真ん中に広がっていた。その胃酸は強力で、道路のコンクリートをも溶かし、大穴を開けている。 早速その周囲は、駆けつけた軍によって封鎖されてしまった。 「メフィスト、御苦労様」 「全く、どうなるかと思ったぜ。こりゃあまた何か奢ってもらわないとな」 しかし、だ――。メフィストは途端に真剣な表情になると、こう云った。 「大魔王サタンが蘇ったのか――。厄介だな。あいつが死んでから俺達悪魔は好き勝手に生きてきたってのによ」 「そんなにやばい相手なのか?」 「何てったって俺達悪魔の総元締めだからな。どうするかなぁ、また地獄もガチガチの支配体制に戻るのかなぁ」 働くのが嫌だから悪魔になったってのに――、そうメフィストは渋面のまま呟いた。 悪魔くんは、呆れてものも云えなかった。 その頃、妖怪城の一室、そこで二人の大魔王が密談を進めていた。 「オルグとの同盟も結ばれた。これで我々闇の者達も活動がし易くなったと言うもの」 妖怪大魔王が嬉しそうに言う。 「地獄の悪魔達や怪人どもも号令一つで自由に動かせる。だが、我々だけでは心もとないのも事実」 サタンが不安を口に出した。かつて、嵐に敗れたことが彼を慎重にさせているのだろうか。 「せめてガルバーの行方が分かればよいのだが。奴の支配する妖怪やアクマ達も我々にとっていい戦力になるだろう」 「案ずるなサタンよ。これはまだ噂の段階だが、ツクヨミが蘇ったらしい」 ツクヨミ?そうサタンが尋ねる。 「太古の昔猛威を奮った夜の神だ。ヤマトの国の皇子に討たれたと聞くが、それが蘇ったらしい。真相を確かめるべくすでに配下の者に調査をさせてある」 「ほう、それは面白そうだな。ではこちらも大サタンの召喚を急ぐとしよう。それに、クトゥルーを復活させた人間がいるらしい。他の邪神の行方を知っておく必要もあるだろう」 「我々に協力してもらえそうな連中はこれだけかな?」 「デルザー軍団も復活しているが、奴らはすでにバダム側に付いているからな。だが、ジェネラルシャドウならあるいは乗ってくるやもしれん」 こうして、二者の密談は終わった。最後に二人はグラスを高々と掲げ、乾杯の代わりにこう宣言した。 「来たるべき魔の世界のために!」 永遠に続くであろう闇の中から、その者は覚醒した。 その日、月の静寂は破られ、破壊、絶叫、混乱が月面を包んだ。その最中、邪神の神殿が突如としてその異様な姿を月面に現した。 その中で、古の夜の神、ツクヨミが復活を遂げたのである。 ――生きているのか。 長身に鈍く輝く鎧を纏い、その目には冷たい光を湛え、禍々しいまでの威圧感を持つ者。間違いなく彼は生きていた。 神と言えども、肉体を持ちこの世に現れた以上不滅ではない。確かに彼は神話の時代に討たれ、再度封印されて永久の眠りに就いた。なのに。 自分の存在を確かめるかのように手の指を二度、三度動かしてみる。 ふと、足元に目をやると、一振りの刀が落ちていた。アマノムラクモノツルギ。ツクヨミの力の源。 拾い上げ、顔の前に翳し、じっくりと眺める。この剣もまた、悠久の時を超え主と共に現代に蘇ったのだ。 そして彼は一瞬の内に理解した。「大いなる意思」の力を。 そして彼は感じ取った。自分の身体の中から溢れ出る破壊の衝動を。それは遥かなる時の流れの中で恐ろしいほどに肥大していた。 所変わってムーンタウン管理センターの館内のコミュニティ・バー。 旧月面基地から管理センターの職員だけでなくCRの隊員たちの食事と憩いの場であった。 ここにはムーンタウンでの戦いが終わり、CRの隊員たちが一時の休みを過ごしていた。 「本当にお前とまた酒を交わせるのは嬉しいぜ」 「創介、俺もだ、この地球を見ながら飲む酒も格別だな」 「ああ…」 バーのカウンターでは南條と創介が酒を飲み交わしていた。 「澤田君もお前が育てただけの事はあるな、お前の意思を受け継げる資格は十分だろう」 「あいつはまだまだこれからだぜ…」 創介が澤田の事を話した。 その澤田は弥生と一緒にバーの名物、ズワイガニのパスタを食べていた。 「まさか…!?」 「どうしたんだ、弥生さん!」 「ツクヨミが…地球に…!?」 弥生のペンダントがツクヨミの反応を感じ取っていた。 一方、管理センターの管制室では…。 「橘管理官、見てください!」 「何かあったの?」 橘や綾ら他のオペレーターたちは言われるままモニターを見た。 「月から地球へ向けて物凄いエネルギー反応があります!」 「まだ怪獣がいたの…」 綾がモニターを見ながら固まる。 そのエネルギー反応の正体は月から地球へ向かう邪神ツクヨミであった。 世界を闇に。今、邪神が再び動き始めた。 カクレンジャーの五人を見送った百地三太夫は、ネコマルの修理をニンジャマンに任せ、とある山に来ていた。 「お、みんな来よったか」 三太夫の目の前には三人の少年と大男がいた。 幽霊族の末裔の少年、ゲゲゲの鬼太郎。 河童の妖力八十八手を駆使して様々な妖怪を倒してきた河童の三平こと河原三平と相棒の甲羅の六兵衛。 光から生まれ、日本各地を妖怪退治の旅をしている太陽の子、牛若小太郎。 小太郎の旅の相棒の大男、入道の五人であった。 「三太夫さん、僕たちをここに呼んだのでしょうか?」 三平が三太夫に聞く。 「あん妖怪大魔王の封印が解かれたとよんばい」 「大魔王が!?」 鬼太郎があせるような表情で叫ぶ。他の皆も大魔王の復活を聞いて表情が凍りついた。 「確か大魔王はカクレンジャーが封印したはず、誰かがその封印を解いたのですか?」 小太郎も驚いた表情で話す。 「まさかねずみ男やいたち男みたいに金にでも目をくらんだ奴がやったとか」 六兵衛が落ち着いた表情である二人の妖怪の名を口にした。 「六兵衛しゃん、それがあいつらや無いんばい」 三太夫が先ほど、ニンジャマンが描いたマリアの絵を見せる。 「この絵の女性がですか?」 鬼太郎が絵を見て驚く。 「あげん、それが物凄く凶悪な力ば持っていてカクレンジャーだけでは勝てなかんばい」 三太夫が深刻な表情になる。 「やはり、悪魔くんとメフィスト殿の力も必要か…」 入道がメフィストの名を出す。 「二人とも、ドクロンって妖怪ば追っとぅぞ」 「ドクロンってあの宇宙から来た妖怪ですよね」 小太郎がドクロンについて三太夫に話す。 「そん通りばい、奴も地球に来とぅ位やけん世界中でん多くの妖怪が蘇ったとよんばい」 「それなら、一刻を争いますね、急ぎましょう」 鬼太郎が決意を固める。 「妖怪は各地におるから、それぞれ散らばって行動した方がよかかもしれなかかもな」 「そうですね、メフィストさんには遅れをとりませんから!」 三平が元気良く決意する。 「よし、みんな、頼んばい」 そして、彼らは妖怪との戦いへ向かった。 オルグのアジト・マトリックス内では、帰還したウラを交え、3人のハイネスデュークが今後について話し合っていた。 「すでに3人のデュークオルグを失っておるのだ。我等オルグも戦力を補強せねばならん」 「3人?狼鬼はどうした?」 ウラがラセツに尋ねる。 「千年の邪気はまだ生きている。もっとも、最早我々が御することは不可能なようだ。完全に独り歩きを始めている」 「だがそんな簡単に戦力の補強などできるのか?」 今度はシュテンがラセツに尋ねた。それに対しラセツは笑いとともにこう答えた。 「ラクシャーサだ。我々同様奴もまた蘇っているはず」 「成る程。あのはぐれハイネスの存在をすっかり忘れていたでおじゃる」 「そうと決まれば今すぐにツエツエ・ヤバイバの二人をラクシャーサの眠る地へと派遣しよう!」 「ラクシャーサが加われば妖怪どもにでかい顔をさせずに済むわ。ふはははは」 3人の鬼の笑い声がマトリックス内にこだました。 「どうやら、こみたいなんだな」 「なんだ、うらぶれた所だな」 「芸術的センスの欠片もないじゃないか」 などとワイワイ言いながら、大きな荷物を持った3人の異形の者たちがやって来た。 ラセツ「何者だ!」 シュテン「ここをマトリックスと知ってのことか?」 その姿を見て、武器を構えるラセツとシュテン。 ウラ「おー、待っていたでおじゃるぞ」 「お前の書いた地図下手すぎて道に迷いまくったぞ」 「それは、すまなかったでおじゃる」 だが、ウラは3人を見ると喜んでかけよると、親し気に話は始めた。 ラセツ「何だ知り合いか?」 ウラ「あっ、そう言えば、言うのを忘れてたでおじゃる。彼等はデズモゾーリアとその子分達でおじゃる。我々オルグは彼等と手を組んだのでおじゃるよ」 そう、この3人は酒場で意気投合したデズモゾーリアとミケラ、ボッファの3人なのであった。 ラセツ「出雲の草履屋と手を組んでどうするって言うのだ?」 デズモ「出雲の草履屋ではない、デズモゾーリアだ!」 ウラ「彼等はかつて、平行世界の地球を支配した凄い連中でおじゃるぞ。手を組んで損はないでおじゃる」 シュテン「だが、我々は妖怪どもと手を組んでいるではないか、それはどうするんだ?」 デズモ「なんだ、他の連中とも手を組んでいるのか?」 ウラ「麿が帰ってくる前に決まったのでおじゃるよ」 ミケラ「だったら、そいつらと合わせて同盟を結べばいいんだな。そう、例えるなら植民地獲得競争に乗り遅れた、日・独・伊の三国同盟みたいになんだな」 ラセツ「嫌な例えだな。おい」 デズモ「よし、そうと決まれば、早速祝宴だ。ボッファ」 ボッファ「はいはい」 ボッファは風呂敷を開くと酒やら食べ物を出し始めた。 ラセツ「まて、勝手に決める…」 シュテン「いや、ラセツよ。ここは、奴等とも手を組んだ方が得かもしれんぞ。かつて、平行世界の地球を支配した実力のある連中だし、ウラと意気投合して同盟を結んだんだ、 いざと言う時は我々の側について妖怪共より優位になれるぞ…それにだ」 ラセツを制してシュテンは言った。 ラセツ「それに?」 シュテン「あの料理の数々の旨そうな事、ここから見ただけでも絶品だと分かる」 ラセツ「はぁ?」 シュテンは、デズモ達が持って来た料理を見て涎をたらした。 ウラ「何を話してるでおじゃる。酒も料理もなくなるでおじゃるぞ」 すでに飲み食いを始めているウラは二人に声をかけた。 ミケラ「エブォリアン宮廷料理人の料理は絶品なんだな」 ウラ「なんとオルグ御用達のオヤジに作ってもらったのか!」 シュテン「待て、私にも食わせろ!」 シュテンは慌てて駆けて行った。 ラセツ「…もしかして。料理に釣られて同盟に賛同したのか?」 その頃、ラセツ達に命じられるままにツエツエとヤバイバのコンビはラクシャーサが眠る地へとやって来ていた。 「おい、本当にラクシャーサ様まで蘇っているってのか?」 「知らないわよ。ラセツ様達はそう仰っていたけど……」 「これでラクシャーサ様がいなかったら、俺達馬鹿だぜ馬鹿」 「そうねぇ。はぁ、街に出て大暴れでもしたらスカッとするんでしょうけれど、最近やたら妙でしかも強い連中がいっぱい出てくるし……」 と、突然恐ろしいまでの邪気が2人の周囲を包み込んだ。 「おいこれって……」 「間違いないわ!やはりラクシャーサ様はここに……」 「ふははははは、呼んだかお前達」 見ると、そこにははぐれハイネス・ラクシャーサが立っていた。 「おお、ラクシャーサ様!」 「出迎えご苦労。それは褒美だ。受け取れ」 ツエツエ達を包んでいた邪気が消え去ると、2人はそれぞれ装甲ヤバイバ、装甲ツエツエへとパワーアップしていた。 「おお、ありがとうございますラクシャーサ様!」「力が満ち溢れてくる!」 「さてお前達、わしがこれからどうしたいか分かるな?」 「それは勿論……」「戦士の魂を喰らいに……でございましょう?」 3人の鬼の邪悪な笑い声が荒野にこだました。 札幌ではギャオスとの戦いを終えたジャスピオンと綾奈たちが今後について話し合っていた。 「本当にありがとうございます、あなた達がいなければ大魔神はギャオスに負けていたかもしれません」 綾奈がジャスピオンとアンリに礼を言う。 空を飛べない大魔神にとってダイレオンは思わぬ助け舟だったであろう。 「おいおい、何を言っているんだ、大魔神もすげぇ強かったぜ」 「おいこら、アンリ、でもどうして大魔神が甦ったのですか?」 口を挟むアンリをジャスピオンが止める。 「ええ、大魔神は大いなる意志の魔の手から地球を守りたいと言っています。 その綾奈ちゃんの声に答え、大魔神は目覚めました」 美都が静かに語り始めた。 「地球の悪ねぇ、まあその大いなる意志の力が働いているみたいですけど」 「大いなる意志の配下だけではありません、封印されていた妖怪やオルグも目覚めているわ」 綾奈がジャスピオンの問いに答える。 「オルグって、おいら達昨日そいつらと戦ったぜ!」 「えっ、そうなのですか!?」 アンリの答えで綾奈が驚く。 「アンリの言うとおり、俺達は昨日地球へ来たばかりの時にオルグと戦いました。そのオルグは大いなる意志とは関係なく元からある悪の力で動いていました」 「悪の力…ね」 美都が何かに気づいたように呟く。 「あっ、大魔神が!」 綾奈ははっと大魔神の方を向くと大魔神が何かに気づいたらしい。 「綾奈ちゃん、どうしたの!?」 「大魔神は奥多摩で怪獣が暴れていると言っています!」 綾奈は美都達に大魔神が奥多摩に怪獣が現れた事を告げる。 「よし、それならおいらのダイレオンで連れっててやるから!」 「ありがとうございます、大魔神も大喜びです!」 綾奈が嬉しい表情になる。 「それなら奥多摩へ急ぎましょう!」 美都に言われるまま一同は奥多摩へ行く準備を開始した。 更にその後、マトリックスでは同盟結成の祝いで、皆はすっかりへべれけになっていた。 ミケラ「いやー、あっという間に大きくなったんだな。ここの環境は、成長に適してるんだな。ヒック」 マトリックスの隅に植えて立派になった命の実のなる木を見てウラは惚れ惚れして言った。 ラセツ「こら、変な物を勝手に植えるな」 ミケラ「変な物とは何だ、変な物とは!ヒック。これは、我々がトリノイドやギガノイドを生み出すために 必要な命がにゃるんだヒ~ク!今、僕は水道管が破裂したようにアイデアが溢れ出てるから、新しい トリノイドをどんどんつくつちゃだなーー」 ウラ「おーーー、それはなんか凄いでおじゃるーー」 シュテン「つていうか、オリジナルキャラはNGだろーが!」 ミケラ「にゃーに、トリノイドの名前なんて覚えてる奴はいないから、バレやしないんたせなヒック」 ボッファ「それもウ~イ。おれもオリジナルを作っちゃうぞ。「ラブマシーン」なんてどうだ」 一同「モー娘で。今さらラブマシーンかい!」 ラセツ「あー、そんな事より酒だ酒。酒が無くなって来たぞ!」 デズモ「食べ物も無くなってきたぞ!誰か買い出しに行ってこい!」 ミケラ「僕は嫌なんだな」 デズモ「相変わらず、主人を主人と思ってないな貴様!」 シュテン「パシリ2人は何やってンだ!まだ帰ってこんのか!!」 ウラ「全く使えん連中でごじゃる。帰ってきたらお仕置きでおじゃるな」 思いっきりグテグテになっていると {ククク、感じる。感じるぞ憎きガオレンジャー共の気を} {どうやら、この世界にいるようだな} {捜しまわったかいがあったようだな} シュテン「ん~。誰だ?」 どこからともなく声がすると {では、出るとするか} {ああ} そう言う声とともに部屋の中に雷が落ち、大爆発がおきた。 デズモ「うわっ、何だ一体!」 ラセツ「敵襲か!」 ウラ「さッ酒がー!!」 ボッファ「煮込みがー!!!」 ミケラ「ヒック」 突然の出来事に慌てる一同。 そして シュテン「誰だ、お前等は!」 いつの間にか煙の中に立つている三人の姿を見てシュテンは声を上げた。 「我らはハイネスデューク・ハデスオルグ」 「ネプチューンオルグ」 「ポセイドンオルグ」 そう、彼等は劇場版ガオレンジャーで倒されたオルグ達であった。 シュテン「お前達もハイネスデュークか。」 ネプ「おお、この世界にも我らが同士オルグがいたのか」 ハデス「いかにも、我らは別の世界にいたハイネスデューク。ガオレンジャーに倒されたが 『大いなる意志』の力で蘇り、奴等に復讐するために次元を探し続け、ガオレンジャーの気を 感じ、ここにやって来たのだ」 ウラ「おお、我らと目的はおなじでおじゃるか!」 ハデス「では、お主達も!?」 シュテン「我らの敵もガオレンジャー」 ハデス「では、我ら力を合わせガオレンジャーを倒そうぞ」 ラセツ「そして、世界を我らとエボリアンの手に!」 ポセイドン「おー、酒じゃン。宴会をやっていたのか」 ミケラ「同盟の祝いをしてたんだな」 ハデス「では我らも、仲間にいれてもらおうか。おい」 ネプ・ポセ「ああ」 ハデスに促され、2人は酒とつまみを皆に見せた。 一同「グッジョブ!!!」 奥多摩では…。 代々この地を守ってきた地蔵に罰当たりな事に狐の姿をした妖怪が爆弾をセットしていた。 「ったく、人使い、いや狐使い荒いっちゅうねん」 狐の姿の妖怪、うらぎらが愚痴を言いながら爆破スイッチを入れた。 彼は貴公子ジュニアから多額のギャラでこの仕事を雇われたのであった。轟音と共に崩れ落ちる地蔵。 「グギャァァァ!」 「ど、どでかい閻魔様やでぇ!」 うらぎらが見たのは巨大な閻魔大王の姿をした、閻魔怪獣エンマーゴであった。 その地蔵はエンマーゴを封印していたが、地蔵をうらぎらに爆破された事により再び目を覚ました。 「え、えらい事になってしもうた、ここは逃げるでぇ!」 うらぎらは猛スピードで逃げていった。 「牛若、あの閻魔様は俺達じゃ太刀打ち出来ないだろう」 「こんな時にメフィストさんでもいたら」 小太郎と入道がエンマーゴを見ながら何も出来ない自分達に悔しさを滲み出していたその時…。 エンマーゴに向かい無数の機銃が放たれた。 「あれは」 小太郎が指を刺した方向にはダイレオンに乗った大魔神が立っていた。 「古代の日本を救った巨人、大魔神か!」 大魔神を見て入道が叫ぶ。 「しめしめ、ここは逃げまひょか…」 「あっ、うらぎらが!」 二人の目を盗んでうらぎらがその場を逃げようとしていたが、見事二人にばれ、二人に追われる。 「頼むぜ、大魔神」 「ウォォォ!」 ジャスピオンに答えるかの様に大魔神は顔を変えダイレオンから飛び降り、エンマーゴに剣を振るが、エンマーゴの盾で防がれる。 それでも大魔神は何とか着地した。 「あっ、大魔神が危ない!」 「綾奈ちゃん、心配するなって!」 ダイレオンのコックピットで綾奈が苦戦する大魔神を見て声をあげるが、アンリに促されるまま大魔神を見守る。 「こっちも行くぜ、戦闘巨人ダイレオン!」 ダイレオンは変形し、エンマーゴをキックで吹き飛ばし、着地した。 「よし、一気に決めるぜ!」 ジャスピオンに言われ、エンマーゴに向かいポーズを執る大魔神とダイレオン。 その時、エンマーゴが立ち上がり、黒煙を吐いた。 「くっ、黒煙で前が見えないわ!」 同じくダイレオンのコックピットにいた美都の言う通り黒煙でエンマーゴを見失ってしまう。 「大魔神…お願い!」 綾奈が呟いた途端、大魔神が仁王立ちをした。 「グォォォォ!」 大魔神の目が光り、一瞬にして黒煙が消え、エンマーゴが姿を見せた。 「凄い…」 美都が驚きのあまり言葉を失う。 「ここにいたのか、ダイレオンフラッシュ!」 ダイレオンの胸からの光線、ダイレオンフラッシュをエンマーゴは盾で防ぐが、その盾もダイレオンフラッシュの火力に耐え切れず、粉々に砕けた。 「今よ、大魔神!」 「グォォォォ!」 大魔神が綾奈に答えるかのごとく雄たけびをあげ、エンマーゴの首を一気に斬られ、倒れた。 「ふう、倒したか…」 エンマーゴを倒し安堵の表情を浮かべるジャスピオン。 「美都さん、これだけの妖怪も復活してます、だから誰かに伝えた方がいいじゃないでしょうか?」 綾奈が提案する。 「そうね、手近な所では地球平和守備隊の嵐山長官ね」 美都が嵐山長官の名前を出す。 「おい、ジャスピオン、嵐山長官って…」 「そうだ、美都さん、俺達も嵐山長官に合おうっと思っていたんですよ」 アンリが言った事がジャスピオンは嵐山長官に銀河バイブルを渡そうとしていた事を思い出した。 丁度、ジャスピオンが地球に戻っていたとき、 帝王ゲンバーがバルカンベースを襲っていた矢先で、更には嵐山長官の指示で札幌に向かったのである。 「じゃあ、それならバルカンベースに向かいましょうか!」 綾奈もバルカンベース行きに賛成した。 「よし、ダイレオン発進だ!」 大魔神を上に乗せてダイレオンはバルカンベースへ向かっていった。
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魔導物語 2 ぷよぷよ大明神の復活っ! 著者/山本剛 イラスト/壱(他者による4コマ漫画収録あり) 角川スニーカー文庫 625 :魔導物語 ぷよぷよ明神の復活:2011/11/08(火) 22 10 48.48 ID NwhLPVSM アルルは長い戦いの末、ついにサタンさまを倒した(ぷよぷよで)。 今回ばかりはやりすぎだ、とルシファー先生はサタンさまの魔力を封印し、アルルの家のお手伝いさんにしてしまう。 が、本来罰であるはずの処置だが、アルルとカーバンクルちゃんと一つ屋根の下という環境は サタンさまにとっては、むしろご褒美。 ルシファーも出張に行った今、まさにこの世の春よ・・・などと思っていたら 突如シュテルン博士が家の中に飛び込んできた! 博士曰く、ルシファー先生が日出る国で行方不明になったという。 ルシファー先生を助けるべく日出る国に向かうアルル達だが、ぷよぷよ大明神の復活を企む ぷよぷよ七福神達によって、サタンまでも攫われてしまった。 更に剣豪マサムネによって残りのメンバーも敗れ、アルルは囚われの身になってしまう・・・。 囚われたルシファーと再会したサタンだが、ルシファーはこの状況にも余裕綽々。 その態度を疑問に思い問い詰めるサタンに、ルシファーは時の女神の後継者なら、この程度のピンチをどうとでも無いと返す。 アルルの修行のために、わざとピンチを演出している事に気づき怒りを燃やすサタンだが 魔力を封印された身では何をする事も出来なかった。 アルルは牢を脱出し、サタン達の元に辿りつくも、大明神の復活の阻止には間に会わなかった。 万事休すか・・・と思われたが、何故か復活したのは大明神ではなくサタンの魔力だった! 本人もすっかり忘れていたが、ぷよぷよ大明神はサタンの使い魔であり、復活した大明神の魔力が サタンにも流れ込み、ルシファーに封印された魔力が開放されたのだ! 結局お前のせいかー!と遠く砂漠まで吹っ飛ばされるサタン。 しかしそれでも、サタンは全くこりずにぷよぷよ七福神を参考にしてぷよぷよ八武衆を結成し アルルにぷよぷよ地獄を挑む事を思いつく。 そう、実はこの小説もす~ぱ~ぷよぷよ通のプロローグだったのだ・・・。