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名前 備考 エクスガス カースコット グライズブラー グリームアニム センルーマー テンブラー ニグシェイド ネゴーモ ハーマッス フロストフローネ マスナップ ラムソウル リグリット
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太陽社長@岡本大助の送る『オヤシロWiki』へようこそ。 このWikiでは神社や神道にまつわる事を随時更新してゆきます。 日本の神々について 日本国の神様は二つの系統があります。 天孫降臨からの「天津神」 元々日本国に遷座されていた「国津神」 またそれぞれに、女性神と男性神がおわします。 屋根の上にある「堅魚木 or 鰹木(かつおぎ)」、また屋根の両端で交叉しているのが「千木(ちぎ)」により主祭神が男神か女神かを判断することができます。 主祭神が男神の社は千木が削ぎ(先端を地面に対して垂直に削る)に…女神の社は内削ぎ(水平に削る)になっています。 ちなみに家庭の神棚は『天照大神』を最上位に祀ることが多いので、平らな面を上向きにするのが原則です。 また堅魚木(鰹木)の数は、奇数は陽数・偶数は陰数とされ、それぞれ男神・女神の社に見られます。 奇数→陽数・・・男神 偶数→陰数・・・女神 ですが、これらの目安には例外があります。伊勢神宮がそれにあたります。 不思議なことに、伊勢神宮では 内宮(ないくう)・・・天照大神(女神) 外宮(げくう)・・・豊受大神(女神)と、どちらも女神なのに 千木・・・内宮→内削ぎ・外宮→外削ぎ 鰹木・・・内宮→10本・外宮→9本 と、内宮は摂社、末社、別宮、所管社まですべて千木は内削ぎで、鰹木は偶数。 対して、外宮は摂社、末社、別宮、所管社まですべて千木は外削ぎ、鰹木は奇数です。 これは、神宮125社すべて男、女神関係なく統一されています。 神道の知識 【お賽銭】 お賽銭の意味や起源には諸説があります。現在では神社にお参りすると、お賽銭箱に金銭でお供えしますが、このように金銭を供えることが一般的となったのは、そう古いことではありません。 もともと、御神前には海や山の幸が供えられました。その中でも特に米を白紙で巻いて包み「おひねり」としてお供えしました。 私たちは祖先の時代から豊かな自然に育まれ暮らし、秋になるとお米の稔りに感謝をして刈り入れた米を神様にお供えしました。こうした信仰にもとづき、米を「おひねり」としてお供えするようになったのです。 しかし、貨幣の普及とともに米の代わりに、金銭も供えるようになりました。そもそも米は、天照大御神がお授けになられた貴重なものとされ、人々はその大御恵(おおみめぐみ)を受け、豊かな生活を送ることができるよう祈ったのです。現在でも米をお供えする方もいますが、金銭をお供えすることも、この感謝の気持ちには変わりはありません。 お賽銭箱にお金を投げ入れるところをよく見かけますが、お供物を投げてお供えすることには、土地の神様に対するお供えや、祓いの意味があるともいわれています。しかし、自らの真心の表現としてお供えすることなので、箱に投げ入れる際には丁重な動作を心掛けたいものです。 【玉串】 玉串は神前にお供えするものとして、米・酒・魚・野菜・果物・塩・水等の神饌と同様の意味があると考えられています。しかし、神饌と異なる点は、玉串拝礼という形で自らの気持ちをこめて供え、お参りをするということです。勿論、神饌も注意して選び、心をこめてお供えをしますが、玉串は祭典の中で捧げて拝礼することから、格別な意味を有するものであることが分かります。 『神社祭式同行事作法解説』(神社本庁編)では玉串を捧げることを「玉串は神に敬意を表し、且つ神威を受けるために祈念をこめて捧げるものである」と説明されています。 玉串の由来は、神籬(ひもろぎ)とも関連して『古事記』の天の岩戸(あまのいわや)隠れの神話に求められるものといわれています。すなわち天照大御神の岩戸隠れの際に、神々がおこなった祀りでは真榊に玉や鏡などをかけて、天照大御神の出御を仰いだことが記されています。 その語源には幾つかの説があり、本居宣長(もとおりのりなが)は、その名称の由来を神前に手向けるため「手向串(たむけぐし)」とし、供物的な意味を有するものと解しています。また平田篤胤(ひらたあつたね)は、本来は木竹(串)に玉を着けたものであったために「玉串」と称したと述べています。このほか、六人部是香(むとべよしか)は真榊が神霊の宿ります料として、「霊串(たまぐし)」の意があるなどとしています。 こうしたことから玉串は神籬と同様に神霊を迎える依代であり、また玉串を捧げて祈る人の気持ちがこめられることにより、祀られる神と祀る人との霊性を合わせる仲立ちとしての役割を果たす供物であるということができるのではないでしょうか。 【神饌】 神饌とは、御饌(みけ)とも言って、お祭りなどで神様に献上するお食事のことです。神様にお食事を差し上げておもてなしをして、そのお下がりを参列した人たちでいただく行為・「神人共食」(しんじんきょうしょく)が、日本の祭りの特徴であるとも言われています。お供えする品目は、主食としてのお米を始め、お酒、お餅、海魚、川魚、野鳥、水鳥、海菜、野菜、お菓子、お塩、お水を基本としつつ、地元の産物が捧げられたり、お祭りの軽重によって種類・数が増減したりもします。また地域によっては、歴史的に特別な由来のある神饌が捧げられなど、我々が長い歴史の中で育んできた食文化が反映されているのです。また神饌には、生のまま供えられる生饌(せいせん)と、調理したものをお供えする熟饌(じゅくせん)があります。 神社では、定期的な大きなお祭り以外にも、お日供として毎日、神饌を捧げるお祭りが行われています。家庭での神棚へのお供えも、これに準じて、お米、お酒、お塩、お水を基本として、その時々に応じて餅やお菓子、魚や野菜を供えてみてはいかがでしょう。 【おみくじ】 一般的に「おみくじ」は、個人の運勢や吉凶を占うために用いられているわけですが、種類もいろいろとあり、神社ごとに工夫も窺うことができます。その内容には、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶という吉凶判断、金運や恋愛、失(う)せ物、旅行、待ち人、健康など生活全般に亙る記述を見ることができます。また、生活の指針となる和歌などを載せているものもあります。 そもそも占いとは、物事の始めにあたって、まず御神慮を仰ぎ、これに基づいて懸命に事を遂行しようとする、ある種の信仰の表れともいえます。例えば、小正月などにその年の作柄や天候を占う粥占神事(かゆうらしんじ)や、神社の祭事に奉仕する頭屋(とうや)などの神役を選ぶ際に御神慮に適う者が選ばれるよう「くじ」を引いて決めることなど、古くから続けられてきました。「おみくじ」もこうした占いの一つといえます。 「おみくじ」は単に吉凶判断を目的として引くのではなく、その内容を今後の生活指針としていくことが何より大切なことといえます。また神社境内の木の枝に結んで帰る習わしもありますが、持ち帰っても問題はなく、引いた「おみくじ」を充分に読み返し、自分自身の行動に照らし合わせてみたいものです。 【お神札、お守り】 神社に参拝すると、お神札やお守りを受けることがあるでしょう。お神札には、伊勢の神宮のお神札である「神宮大麻」や各神社で発行されるお神札があります。「神宮大麻」は「お伊勢さん」「お祓いさん」などとも呼ばれ、「天照皇大神宮」の神号に神璽(神宮のおしるし)が押されたもので、氏神さまを通じて各家庭に頒布されます。お神札とお守りはどちらも神さまのお力を戴くものですが、お神札は自分の家の神棚でお祀りして家をお守り戴くもの、お守りは常に身に付けて神さまのご加護を戴くものです。一年間お祀りしたお神札は年末に神社に納め、お焚き上げをしてもらいましょう。そして新しいお神札を受けます。お守りも同様ですが、願いが叶うまで身につけても差しつかえありません。お神札やお守りをたくさんもっていると心配してしまうのが、神さま同士がケンカしてしまうのでは、ということ。でも、大丈夫です。八百万神という言葉があるように、日本には多くの神さまがいらっしゃいます。神さまは、それぞれの御神徳をもって、協力して私たちを守ってくださるのです。 【鳥居】 私たちが神社にお参りをするとき、まず鳥居を目にします。鳥居は神社を表示し、また神社の神聖さを象徴する建造物ともいえます。鳥居は神社の内と外を分ける境に立てられ、鳥居の内は神様がお鎮まりになる御神域として尊ばれます。また、特定の神殿(本殿)を持たず、山など自然物を御神体、または依代(よりしろ)としてお祀りしている神社の中には、その前に鳥居が立てられ、神様の御存在を現すものとして重視されています。 鳥居の起源については、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が天の岩屋にお隠れになった際に、八百万の神々が鶏を鳴せましたが、このとき鶏が止まった木を鳥居の起源であるとする説や、外国からの渡来説などがあります。鳥居は、その材質・構造も多種多様で、それぞれの神社により形態が異なります。一説には六十数種類の形態があるともいわれており、代表的なものとしては、鳥居上部の横柱が一直線になっている神明(しんめい)鳥居と、この横柱の両端が上向きに反っている明神(みょうじん)鳥居があります。このほか、形態では明神鳥居の横柱上部に合掌形の破風(はふ)のついた山王(さんのう)鳥居や、また朱塗りの稲荷鳥居など特徴的なものがあります。起源や形態などさまざまではありますが、鳥居を見ると神聖さを感じるのは、我々日本人の共通した考え方ではないかと思います。 【清め塩】 清めに塩を用いることは、我が国の宗教的習俗であり、海水を意味する「潮」とも通じてさまざまな風習があります。古くは記紀神話に、黄泉の国(よみのくに)から戻った伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が自らの体に付いた黄泉の国の穢(けがれ)を祓うため、海水で禊祓(みそぎはらい)をおこなったことが記されています。 このことが民間においては、「潮(塩)垢離」(しおごり)といって海水を浴びて身を清めたり、海水を沸した「塩湯」(えんとう)が、病気治療や無病息災のために用いられるといった風習に繋がっていきました。これも塩が持っている優れた浄化力や殺菌力を知っていたためです。 現在、神社の祭りにおけるお祓いでも、塩水でお清めをおこなう塩湯が用いられますし、葬儀の際など、一般でも塩が用いられるのも、こうした信仰に基づき、非日常と日常とをわける清めの行為を象徴的におこなったものといえます。塩の力に祓いの願いを託すことは、祖先から受け継がれた英知なのです。 【お盆】 一般に盆とは、盂蘭盆(うらぼん)の略語とされ、あの世で苦しんでいる死者を供養し救う仏教行事とされています。 しかし、祖先の霊を迎えてお祭することは、日本の古来からの習俗でした。古くは1年に2度行われていたとされますが、このうち初秋のみたま祭りが仏教の盂蘭盆と習合したものが盆であると考えられています。 関東地方では7月15日に行われることが多いですが、8月15日に行うところも多くみられます。 「おがら」と呼ばれる麻の茎や麦蕎、松の割り木などを焼いて、祖先の霊をお迎えしたり、灯篭を流してお見送りするなど地域によって様々な風習があります。 盆踊りも本来、祖先の霊を慰め送り出すもので、あの有名な阿波踊りは盆踊りの一つです。 日本にはたくさんの年中行事があり、その中で祖先の霊をおまつりするものも少なくありません。 「盆と正月が一緒にきたようだ」とは、うれしいことが重なったときなどに使う言葉ですが、祖先の霊をお迎えし交流できる日だからこそ、特別な日として大切にされてきたのです。 【氏神と崇敬神社】 全国の神社については、皇祖(こうそ)天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りする伊勢の神宮を別格の御存在として、このほかを氏神神社と崇敬神社の二つに大きく分けることができます。 氏神神社とは、自らが居住する地域の氏神様をお祀りする神社であり、この神社の鎮座する周辺の一定地域に居住する方を氏子(うじこ)と称します。 元来は、文字通り氏姓を同じくする氏族の間で、自らの祖神(親神)や、氏族に縁の深い神様を氏神と称して祀ったことに由来し、この血縁的集団を氏子と呼んでいました。現在のような地縁的な関係を指しては、産土神(うぶすながみ)と産子(うぶこ)という呼称がありますが、地縁的関係についても、次第に氏神・氏子という呼び方が、混同して用いられるようになりました。 これに対して崇敬神社とは、こうした地縁や血縁的な関係以外で、個人の特別な信仰等により崇敬される神社をいい、こうした神社を信仰する方を崇敬者と呼びます。神社によっては、由緒や地勢的な問題などにより氏子を持たない場合もあり、このため、こうした神社では、神社の維持や教化活動のため、崇敬会などといった組織が設けられています。 氏神神社と崇敬神社の違いとは、以上のようなことであり、一人の方が両者を共に信仰(崇敬)しても差し支えないわけです。 式内社 式内社とは延喜式神名帳に記載された神社のことである。区別としてはまず官幣社と国幣社の別である。神道史では官社とは、毎年2月の祈年祭に神祇官から幣帛を受ける神社のことで、各神社の祝部(はふりべ)が神祇官に集まり幣帛を受け取っていた。その後延暦17年(798年)に、引き続き神祇官から幣帛を受ける官幣社と、国司から幣帛を受ける国幣社とに分けられた。式内社では、官幣社が573社 737座、国幣社が2288社 2395座である。国幣社が設けられたのは、遠方の神社では祝部の上京が困難なためと考えられるが、遠方でも重要な神社は官幣社となっている。 次が大社と小社の別である。この別はその神社の重要度や社勢によったと考えられる。官幣社・国幣社および大社・小社はすべての式内社について定められたので、式内社は以下の4つに分類されることとなる。 官幣大社 - 198社 304座 国幣大社 - 155社 188座 官幣小社 - 375社 433座 国幣小社 - 2133社 2207座 官幣大社 熱田神宮 草薙神剣 名古屋市熱田区 名古屋市南区熱田新宮坂町 明4・5・14 安房神社 天太玉命 千葉県館山市 千葉県安房郡神戸村太神宮 明4・5・14 生国魂神社 生島神 他 大阪市天王寺区 大阪市天王寺区生玉町 明4・5・14 出雲大社 大国主命 島根県出雲市 島根県簸川郡大社町杵築東 明4・5・14 石上神社 布都御魂剣 奈良県天理市 奈良県山辺郡丹波市町布留 明4・5・14 石清水八幡宮 品陀別命 他 京都府八幡市 京都府綴喜郡八幡町幡荘 明4・5・14 宇佐神宮 誉田別尊 大分県宇佐市 大分県宇佐郡宇佐町南宇佐 明4・5・14 大鳥神社 大鳥連祖命 大阪府堺市 大阪府泉北郡鳳町大鳥 明4・5・14 大神神社 倭大物主櫛ミカ玉命 奈良県桜井市 奈良県磯城郡三輪町三輪 明4・5・14 大和神社 倭大国魂神 他 奈良県天理市 奈良県山辺郡朝和村新泉 明4・5・14 鹿島神宮 武甕槌命 茨城県鹿嶋市 茨城県鹿島郡鹿島町宮中 明4・5・14 春日神社 建御賀豆智命 他 奈良県奈良市 奈良県奈良市春日野町 春日大社 明4・5・14 香取神宮 伊波比主命 千葉県佐倉市 千葉県香取郡香取町香取 明4・5・14 賀茂御祖神社 玉依姫命 他 京都市左京区 京都市左京区下鴨宮河町 明4・5・14 賀茂別雷神社 賀茂別雷神 京都市北区 京都市上京区上賀茂 明4・5・14 住吉神社 表筒男命 他 大阪市住吉区 大阪市住吉区住吉町 住吉大社 明4・5・14 龍田神社 天御柱命 他 奈良県三郷町 奈良県生駒郡三郷村立野 龍田大社 明4・5・14 丹生川上神社下社 闇龗神 奈良県下市町 奈良県吉野郡丹生村 明4・5・14 氷川神社 須佐之男命 他 埼玉県さいたま市 埼玉県北足立郡大宮町高鼻 明4・5・14 日前神宮 日前大神 和歌山県和歌山市 和歌山県和歌山市秋月 日前・国懸神社 明4・5・14 国懸神宮 国懸大神 和歌山県和歌山市 和歌山県和歌山市秋月 日前・国懸神社 明4・5・14 日吉神社 大山咋神 他 滋賀県大津市 滋賀県滋賀郡坂本村坂本 日吉大社 明4・5・14 枚岡神社 天児屋根命 他 大阪府東大阪市 大阪府中河内郡枚岡村 明4・5・14 平野神社 今木神 他 京都市北区 京都市上京区平野宮本町 明4・5・14 広瀬神社 若宇迦売命 奈良県河合町 奈良県北葛城郡河合村川合 明4・5・14 広田神社 撞賢木厳之御魂 天疎向津媛命 兵庫県西宮市 兵庫県西宮市広田 明4・5・14 稲荷神社 倉稲魂神 他 京都市伏見区 京都市伏見区深草薮之内町 伏見稲荷神社 明4・5・14 松尾神社 大山咋命 他 京都市西京区 京都市右京区松尾山 松尾大社 明4・5・14 三島神社 玉籤入彦厳之 事代主命 静岡県三島市 静岡県田方郡三島町伝馬 三嶋大社 明4・5・14 霧島神宮 天饒石国饒石天津 日高彦火瓊々杵尊 鹿児島県霧島市 鹿児島県姶良郡霧島村 明7・2・15 宮崎神宮 神日本磐余彦尊 宮崎県宮崎市 宮崎県宮崎市神宮町 県社→明8・8・10国幣中社 明18・4・2 伊弉諾神社 伊邪那岐命 兵庫県淡路市 兵庫県津名郡多賀村多賀 伊弉諾神宮 明4・5・14国幣中社 明18・4・2 香椎宮 仲哀天皇 他 福岡市東区 福岡県糟屋郡香椎村香椎 明4・5・14国幣中社 明18・4・2 橿原神宮 神武天皇 他 奈良県橿原市 奈良県高市郡畝傍町畝火 明23・3・20 平安神宮 桓武天皇 他 京都市左京区 京都市左京区岡崎西天王町 明27・6・29 気比神宮 伊奢沙別命 他 福井県敦賀市 福井県敦賀市曙 明4・5・14国幣中社 明28・1・4 鵜戸神宮 彦波瀲武鸕ガ草葺不合尊 宮崎県日南市 宮崎県南那珂郡鵜戸村宮浦 明7・3・25官幣小社 明28・7・8 鹿児島神宮 天津日高彦穂々出見命 鹿児島県霧島市 鹿児島県姶良郡隼人町 明4・5・14国幣中社 明7・3・25官幣中社 明28・10・19 浅間神社 木花咲耶姫命 静岡県富士宮市 静岡県富士郡大宮町桜ヶ丘 富士山本宮浅間大社 明4・5・14国幣中社 明29・7・8 丹生川上神社上社 高龗神 奈良県川上村 奈良県吉野郡川上村 明29・11・4 建部神社 日本武尊 滋賀県大津市 滋賀県栗太郡瀬田町神領 建部大社 県社→明18・4・22官幣中社 明32・10・7 台湾神社 大国魂神、大己貴神、少彦名命、能久親王 台湾・台北市 台湾・台北州台北市大宮 明治34年鎮座 明33・9・13 札幌神社 大国魂神、大己貴神、少彦名命、明治天皇 札幌市中央区 北海道石狩支庁藻岩村円山 北海道神宮 明4・5・14国幣小社 明5・1・25 官幣小社 明26・11・27 官幣中社 明34・7・11 宗像神社 多紀理姫命 他 福岡県宗像市 福岡県宗像郡田島村福岡県宗像郡大島村 福岡県宗像郡沖ノ島 宗像大社 明4・5・14国幣中社 明18・4・22官幣中社 明34・7・11 吉野神宮 後醍醐天皇 奈良県吉野町 奈良県吉野郡吉野町吉野山 明22・6・28官幣中社 明34・8・8 樺太神社 大国魂尊 大己貴神 少彦名命 樺太・豊原市 樺太・豊原市旭ヶ丘 明治44年鎮座 明43・7・29 多賀神社 伊邪那岐命 他 滋賀県多賀町 滋賀県犬上郡多賀村多賀 多賀大社 県社→明18・4・22官幣中社 大3・1・4 筥崎宮 応神天皇 福岡市東区 福岡県糟屋郡箱崎町箱崎 県社→明18・4・22官幣中社 大3・1・4 阿蘇神社 健磐龍命 熊本県阿蘇市 熊本県阿蘇郡宮地町 明4・5・14国幣中社 明23・4・7官幣中社 大3・1・4 月山神社 月読命 山形県鶴岡市 山形県東田川郡立谷沢村 山形県東田川郡泉村 出羽三山神社 明7・8・31国幣中社 明18・4・22官幣中社 大3・1・4 明治神宮 明治天皇 他 東京都渋谷区 東京市渋谷区代々木外輪町 大正9年鎮座 大4・5・1 八坂神社 素盞鳴尊 他 京都市東山区 京都市東山区祇園町北側 明4・5・14官幣中社 大4・11・10 熊野速玉神社 熊野速玉神 和歌山県新宮市 和歌山県新宮市新宮 熊野速玉大社 県社 大4・11・10 熊野坐神社 家都御子神 和歌山県田辺市 和歌山県東牟婁郡本宮村 熊野本宮大社 明4・5・14国幣中社 大4・11・10 竈山神社 彦五瀬命 和歌山県和歌山市 和歌山県海草郡三田村和田 村社→明18・4・22官幣中社 大4・11・10 日枝神社 大山咋命 東京都千代田区 東京市麹町区永田町 府社→明15・1・9官幣中社 大4・11・10 諏訪神社 建御名方富命 八坂刀売命 上社 長野県諏訪市 下社 長野県諏訪郡 上社 長野県諏訪郡中洲村 下社 長野県諏訪郡下諏訪町 諏訪大社 明4・5・14国幣中社 明29・4・14官幣中社 大5・12・12 朝鮮神宮 天照大神 明治天皇 京城府南山 朝鮮・京畿道京城府南山 大正14年鎮座 大8・7・18 丹生川上神社中社 罔象女神 奈良県東吉野村 奈良県吉野郡小川村 郷社 大11・10・12 丹生都比売神社 丹生都比売命 和歌山県かつらぎ町 和歌山県伊都郡天野村 県社 大13・2・11 近江神宮 天智天皇 滋賀県大津市 滋賀県大津市錦織町 昭和15年鎮座 昭13・5・1 関東神宮 天照大神 明治天皇 関東州旅順市 関東州旅順市 昭和19年鎮座 昭13・6・1 水無瀬神宮 後鳥羽天皇 他 大阪府島本町 大阪府三島郡島本町広瀬 明6・8・14官幣中社 昭14・3・1 扶余神社 応神天皇 斉明天皇 天智天皇 神功皇后 忠清南道扶余郡 朝鮮・忠清南道扶余郡扶余面 未鎮座 昭14・6・15 南洋神社 天照大神 パラオ・コロール島 パラオ・コロール島アルミズ高地 昭和15年鎮座 昭15・2・11 赤間神宮 安徳天皇 山口県下関市 山口県下関市阿弥陀寺町 明8・10・7官幣中社 昭15・8・1 白峰神宮 崇徳天皇 淳仁天皇 京都市上京区 京都市上京区今出川通 明6・6・9官幣中社 昭15・8・1 官幣中社 梅宮神社 酒解神 他 京都市右京区 京都市右京区梅津 梅宮大社 明4・5・14 大原野神社 建御賀豆智命 他 京都市西京区 京都府乙訓郡大原野村 明4・5・14 北野天満宮 菅原道真 京都市上京区 京都市左京区馬喰町 明4・5・14 貴船神社 闇龗神 京都市左京区 京都市愛宕郡鞍馬村貴船 明4・5・14 吉田神社 建御賀豆智命 他 京都市左京区 京都市左京区吉田神楽岡町 明4・5・14 井伊谷宮 宗良親王 静岡県浜松市北区 静岡県引佐郡井伊谷村井伊 明治5年鎮座 明6・6・9 鎌倉宮 護良親王 神奈川県鎌倉市 神奈川県鎌倉郡鎌倉町 明治2年鎮座 明6・6・9 八代宮 懐良親王 熊本県八代市 熊本県八代郡八代町 明治17年鎮座 明13・8・3 金鑽神社 天照大神 埼玉県神川町 埼玉県児玉郡青柳村二ノ宮 県社 明18・4・22 金崎宮 尊良親王 恒良親王 福井県敦賀市 福井県敦賀市泉 明23・9・6 太宰府天満宮 菅原道真 福岡県太宰府市 福岡県筑紫郡太宰府町 明4・5・14国幣小社 明15・7・8官幣小社 明28・1・4 生田神社 稚日女神 神戸市生田区 神戸市神戸区下山手通 県社→明18・4・22官幣小社 明29・10・19 長田神社 事代主神 神戸市長田区 神戸市林田区長田町 県社→明18・4・22官幣小社 明29・10・19 英彦山神宮 忍骨命 福岡県添田町 福岡県田川郡彦山村英彦山 明4・5・14国幣小社 明23・11・4官幣小社 明30・3・9 海神社 底津綿津見命 他 神戸市垂水区 兵庫県明石郡垂水町西垂水 明4・5・14国幣中社 明30・3・9 厳島神社 市杵島姫命 広島県廿日市市 広島県佐伯郡宮島町 明4・5・14国幣中社 明44・1・6 住吉神社 表筒男命荒魂 他 山口県下関市 山口県豊浦郡勝山村楠乃 明4・5・14国幣中社 明44・1・6 吉備津神社 大吉備津彦命 岡山県岡山市 岡山県吉備郡真金町吉備中 明4・5・14国幣中社 大3・1・4 伊太祁曽神社 大屋毘古命 和歌山県和歌山市 和歌山県海草郡西山東村 明18・4・22国幣中社 大7・9・21 熊野那智神社 家津御子神 他 和歌山県那智勝浦町 和歌山県東牟婁郡那智町 熊野那智大社 県社 大10・7・16 御上神社 天之御影命 滋賀県野洲市 滋賀県野洲郡三上村 郷社→県社 大13・2・11 台南神社 能久親王 台湾・台南市 台湾・台南州台南市南門町 大正12年鎮座 大14・10・31 坐摩神社 生井神 他 大阪市東区 大阪市東区渡辺町 府社 昭11・5・21 官幣小社 大国魂神社 大国魂神 東京都府中市 東京府北多摩郡府中町府中 県社 明18・4・22 波上宮 速玉男尊、伊弉冉尊、事解男尊 沖縄県那覇市 沖縄県那覇市若狭町 明23・1・20 竈門神社 玉依姫命 福岡県太宰府市 福岡県筑紫郡太宰府町 村社 明28・9・25 住吉神社 底筒男命、中筒男命、表筒男命 福岡県福岡市 福岡県福岡市住吉町 県社 大4・11・10 志賀海神社 底津綿津見神 福岡市東区 福岡県糟屋郡志賀島村 村社 大15・1・4 国幣大社 多度神社 多度神 三重県桑名市 三重県桑名郡多度村多度 多度大社県社 大4・11・10 大山祇神社 大山積神 愛媛県今治市 愛媛県越智郡宮浦町宮浦 明治4・5・14国幣中社 大4・11・10 気多神社 大己貴命 石川県羽咋市 石川県羽咋市一ノ宮村 明治4・5・14国幣中社 大4・11・10 高良神社 高良玉垂命 福岡県久留米市 福岡県三井郡御井町高良山 高良大社明治4・5・14国幣中社 大4・11・10 熊野神社 神祖熊野大神 他 島根県松江市 島根県八束郡熊野村 明治4・5・14国幣中社 大5・2・17 南宮神社 金山彦命 岐阜県土岐市 岐阜県不破郡宮代村 明治4・5・14国幣中社 大14・10・31 国幣中社 敢国神社 敢国津神 三重県伊賀市 三重県阿山郡府中村一ノ宮 明4・5・14 浅間神社 木花開耶比咩命 山梨県笛吹市 山梨県東八代郡一宮村 明4・5・14 安仁神社 安仁神 岡山県岡山市 岡山県邑久郡大宮村藤井 明4・5・14 出石神社 八種神宝 兵庫県豊岡市 兵庫県出石郡神美村宮内 明4・5・14 出雲神社 大国主命 三穂津姫命 京都府亀岡市 京都府南桑田郡千歳村千歳 出雲大神宮 明4・5・14 貫前神社 経津主命 群馬県富岡市 群馬県北甘楽郡一ノ宮町 一之宮貫前神社 明4・5・14 射水神社 二上神 富山県高岡市 富山県高岡市定塚町本丸 明4・5・14 弥彦神社 天香山命 新潟県弥彦村 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦 明4・5・14 忌部神社 天日鷲命 徳島県徳島市 徳島県徳島市富田浦町 明4・5・14 宇倍神社 武内宿禰 鳥取県鳥取市 鳥取県岩美郡宇部野村宮下 明4・5・14 海神神社 豊玉姫命 長崎県対馬市 長崎県上県郡峯村木坂 明4・5・14 籠神社 天水分神 京都府宮津市 京都府与謝郡府中村大垣 明4・5・14 西寒多神社 西寒多神 大分県大分市 大分県大分郡東植田村寒田 明4・5・14 寒川神社 寒川比古命 神奈川県寒川町 神奈川県高座郡寒川村宮山 明4・5・14 志波彦神社 志波彦神 宮城県塩釜市 宮城県宮城郡塩竃町 明4・5・14 住吉神社 上筒之男 他 長崎県壱岐市 長崎県壱岐郡那賀村住吉 明4・5・14 田島神社 多紀理毘売命 他 佐賀県唐津市 佐賀県東松浦郡呼子町 明4・5・14 玉前神社 玉埼神 千葉県一宮町 千葉県長生郡一宮町 明4・5・14 田村神社 田村神 香川県高松市 香川県香川郡一宮村一ノ宮 明4・5・14 大物忌神社 大物忌神 山形県遊佐町 山形県飽海郡吹浦村吹浦 鳥海山大物忌神社 明4・5・14 土佐神社 一言主命 高知県高知市 高知県土佐郡一宮村一ノ宮 明4・5・14 中山神社 金山彦命 岡山県津山市 岡山県苫田郡一宮村西一宮 明4・5・14 水若酢神社 水若酢命 島根県隠岐の島町 島根県穏地郡五箇村郡犬町 明4・5・14 若狭彦神社 若狭彦神 他 福井県小浜市 福井県遠敷郡遠敷村籠前 明4・5・14 都々古別神社 都々古和気神 福島県棚倉町 福島県東白川郡棚倉町棚倉 明6・3・7 二荒山神社 二荒山神 栃木県日光市 栃木県上都賀郡日光町日光 日光二荒山神社 明6・3・7 伊佐須美神社 大毘古命 他 福島県会津美里町 福島県大沼郡高田町 明6・6・13 大麻比古神社 大麻比古神 他 徳島県鳴門市 徳島県板野郡板東町板東 明6・6・13 塩竃神社 塩竈神 宮城県塩釜市 宮城県宮城郡塩竃町 明7・12・5 鶴岡八幡宮 応神天皇 神奈川県鎌倉市 神奈川県鎌倉郡鎌倉町 県社 明15・9・13 二荒山神社 豊城入彦命 栃木県宇都宮市 栃木県宇都宮市馬場町 宇都宮二荒山神社 県社 明16・4・25 新田神社 邇々杵命 鹿児島県川内市 鹿児島県薩摩郡川内町 明18・4・22 都々古別神社 味鉏高彦根命 福島県棚倉町 福島県東白川郡近津村八槻 郷社 明18・4・22 大洗磯前神社 大己貴命 茨城県大洗町 茨城県東茨城郡磯浜町大洗 県社 明18・4・22 酒列磯前神社 少彦名命 茨城県ひたちなか市 茨城県那珂郡平磯町磯崎 県社 明18・4・22 美保神社 事代主命 島根県松江市 島根県八束郡美保関町 県社 明18・4・22 金刀比羅宮 大物主命 他 香川県琴平町 香川県仲多度郡琴平町 明4・5・14国幣小社 明18・4・22 函館八幡宮 品陀和気命 北海道函館市 北海道函館市谷地頭町 明10・5・28国幣小社 明29・10・14 生島足島神社 生島神 他 長野県上田市 長野県小県郡東塩田村 県社 明32・7・7 伊和神社 大己貴神 兵庫県宍粟市 兵庫県宍粟郡神戸村須行名 県社→明18・4・22国幣小社 明45・5・29 白山比咩神社 菊理媛神 他 石川県白山市 石川県石川郡河内村三ノ宮 明4・5・14国幣小社 大3・3・4 真清田神社 火明神 愛知県一宮市 愛知県一宮市大宮町 県社→明18・4・22国幣小社 大3・11・4 諏訪神社 建御名方大神 他 長崎県長崎市 長崎県長崎市上西山町 県社→明28・7・5国幣小社 大4・11・10 玉祖神社 玉祖命 山口県防府市 山口県佐並郡右田村大崎 明4・5・14国幣小社 大4・11・10 速谷神社 速谷神 広島県廿日市市 広島県佐伯郡平良村 郷社 大13・11・19 大県神社 大県神 愛知県犬山市 愛知県丹羽郡楽田村 県社 昭7・11・28 伊曽乃神社 伊曽乃神 愛媛県西条市 愛媛県新居郡神戸村中野 県社 昭15・11・1 国幣小社 大神山神社 大穴牟遅神 鳥取県米子市 鳥取県西伯郡大高村尾高 明4・5・14 駒形神社 駒形神 岩手県水沢市 岩手県膽沢郡水沢村塩竃 明4・5・14 都農神社 大己貴命 宮崎県都農町 宮崎県児湯郡都農町川北 明4・5・14 砥鹿神社 大己貴神 愛知県豊川市 愛知県宝飯郡一宮村一宮 明4・5・14 沼名前神社 綿津見神 広島県福山市 広島県沼隈郡鞆町後地 明4・5・14 水無神社 水無神 岐阜県高山市 岐阜県大野郡宮村宮 飛騨一宮水無神社 明4・5・14 日御碕神社 素盞鳴尊 島根県出雲市 島根県簸川郡日御碕村 明4・5・14 枚聞神社 枚聞神 鹿児島県指宿市 鹿児島県揖宿郡頴娃村十町 明4・5・14 物部神社 宇麻志摩遅命 島根県大田市 島根県安濃郡川合村川合 明4・5・14 度津神社 五十猛神 新潟県佐渡市 新潟県佐渡郡羽茂村 明4・5・14 出羽神社 伊氐波神 山形県鶴岡市 山形県東田川郡手向村 出羽三山神社 明6・3・7 岩木山神社 宇都志国玉命 他 青森県弘前市 青森県中津軽郡岩木村百沢 明6・6・13 小国神社 小国神 静岡県森町 静岡県周智郡一宮村一宮 明6・6・13 湯殿山神社 大山祇命 山形県鶴岡市 山形県東田川郡東村田麦俣 出羽三山神社 明7・8・31 古四王神社 武甕槌命 他 秋田県秋田市 秋田県南秋田郡寺内町寺内 郷社→県社 明15・4・29 神部神社 大己貴命 静岡県静岡市 静岡県静岡市宮ヶ崎町 明21・5・1 浅間神社 木之花開耶姫命 静岡県静岡市 静岡県静岡市宮ヶ崎町 明21・5・1 大歳御祖神社 大歳御祖神 静岡県静岡市 静岡県静岡市宮ヶ崎町 明21・5・1 戸隠神社 天手力雄命 長野県長野市 長野県上水内郡戸隠村戸隠 県社 明23・1・27 菅生石部神社 菅生石部神 石川県加賀市 石川県江沼郡大聖寺町福田 県社 明29・3・12 須佐神社 須佐之男命 島根県出雲市 島根県飯石郡東須佐村宮内 県社 明32・7・7 藤崎八幡宮 応神天皇 熊本県熊本市 熊本県熊本市井川淵町 県社 大4・11・10 柞原八幡宮 仲哀天皇 応神天皇 神功皇后 大分県大分市 大分県大分郡八幡村 県社 大5・12・12 忌宮神社 仲哀天皇 他 山口県下関市 山口県下関市長府町 県社 大5・12・12 高瀬神社 高瀬神 富山県南砺市 富山県東礪波郡高瀬村 県社 大12・6・16 津島神社 建速須佐之男命 愛知県津島市 愛知県海部郡津島町 県社 大15・10・10 吉備津神社 大吉備津彦命 広島県福山市 広島県芦品郡綱引村宮内 郷社→県社 昭3・11・10 剣神社 素盞鳴尊 福井県越前町 福井県丹生郡織田村 郷社→県社 昭3・11・10 伊豆山神社 伊豆山神 静岡県熱海市 静岡県熱海市伊豆山 県社 昭3・11・10 吉備津彦神社 大吉備津彦命 岡山県岡山市 岡山県御津郡一宮村一宮 県社 昭3・11・10 秩父神社 八意思金命 他 埼玉県秩父市 埼玉県秩父郡秩父町 県社 昭3・11・10 箱根神社 箱根神 神奈川県箱根町 神奈川県足柄下郡元箱根村 県社 昭3・11・10 佐太神社 佐太大神 島根県松江市 島根県八束郡佐太村 昭3・11・10 京城神社 天照大神 国魂大神 大己貴命 少彦名命 京城府倭城台 昭11・8・1 龍頭山神社 天照大神 国魂大神 大物主神 表筒男命 中筒男命 底筒男命 釜山府弁天町 昭11・8・1 大邱神社 天照大神 国魂大神 素盞鳴大神 大邱府達城町 昭12・5・15 平壌神社 天照大神 国魂大神 平壌府慶上里 昭12・5・15 倭文神社 建葉槌命 鳥取県湯梨浜町 鳥取県東伯郡東郷町宮内 県社 昭14・11・1 伊奈波神社 五十瓊敷入彦命 岐阜県岐阜市 岐阜県岐阜市伊奈波通 昭14・11・1 尾張大国霊神社 尾張大国霊神 愛知県稲沢市 愛知県稲沢市国府宮町大宮 県社 昭15・11・1 雄山神社 雄山神 富山県立山町 富山県中新川郡立山町 昭15・11・1 穂高神社 穂高神 長野県安曇野市 長野県南安曇郡安曇村 昭15・11・1 千栗八幡宮 応神天皇 仲哀天皇 神功皇后 佐賀県みやき町 佐賀県三養基郡北茂安町 昭15・11・1 別格官幣社 湊川神社 楠木正成 神戸市生田区 神戸市湊東区多聞通 明5・4・29 東照宮 徳川家康 栃木県日光市 栃木県上都賀郡日光町 日光東照宮 明6・6・9 豊国神社 豊臣秀吉 京都市東山区 京都市東山区茶屋町 明6・8・14 談山神社 藤原鎌足 奈良県桜井市 奈良県磯城郡多武峯村 明7・12・22 護王神社 和気清麻呂 和気広虫 京都市北区 京都市上京区桜鶴円町 明7・12・22 建勲神社 織田信長 京都市北区 京都市上京区紫野北船岡町 明8・4・24 藤島神社 新田義貞 福井県福井市 福井県福井市岩堀町足羽山 明9・11・7 菊池神社 菊池武時 菊池武重 菊池武光 熊本県菊池市 熊本県菊池郡隈府町隈府 明11・1・10 名和神社 名和長年 鳥取県大山町 鳥取県西伯郡名和村名和 明11・1・10 靖国神社 明治維新前後殉国者 戦没者 東京都千代田区 東京市麹町区富士見町 明12・6・4 阿倍野神社 北畠親房 北畠顕家 大阪市住吉区 大阪市住吉区住吉町 明15・1・24 結城神社 結城宗広 三重県津市 三重県津市八幡町藤方 明15・1・24 小御門神社 藤原師賢 千葉県成田市 千葉県香取郡小御門村 明15・6・14 豊栄神社 毛利元就 山口県山口市 山口県吉敷郡山口市野田 明15・12・15 常磐神社 徳川光圀 徳川斉昭 茨城県水戸市 茨城県水戸市常磐神崎 明15・12・15 照国神社 島津斉彬 鹿児島県鹿児島市 鹿児島県鹿児島市山下町 明15・12・15 霊山神社 北畠親房 北畠顕家 北畠顕信 北畠守親 福島県伊達市 福島県伊達郡霊山村大石 明18・4・22 梨木神社 三条実美 三条実万 京都市北区 京都市上京区染殿町 明18・10・10 東照宮 徳川家康 静岡県静岡市 静岡県安倍郡久能村根古屋 久能山東照宮 明21・5・1 四条畷神社 楠木正行 大阪府四條畷市 大阪府北河内郡四条畷村 明22・12・13 唐沢山神社 藤原秀郷 栃木県佐野市 栃木県安蘇郡田沼町栃木 明23・11・27 上杉神社 上杉謙信 山形県米沢市 山形県米沢市南堀端町 明35・4・26 尾山神社 前田利家 石川県金沢市 石川県金沢市西町 明35・4・26 野田神社 毛利敬親 山口県山口市 山口県山口市野田 大4・11・10 北畠神社 北畠顕能 三重県津市 三重県一志郡多気村 昭3・11・10 佐嘉神社 鍋島直正 佐賀県佐賀市 佐賀県佐賀市松原 昭8・9・28 山内神社 山内豊信 山内豊範 高知県高知市 高知県高知市鷹匠町 昭9・4・20 福井神社 松平慶永 福井県福井市 福井県福井市大手 昭18・9・20 @wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは太陽社長@岡本大助のみの編集となります。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 編集モード・構文一覧表 @wikiの設定・管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください アットウィキモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み ワープロモードでの編集方法 文字入力 画像入力 表組み その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン一覧 @wikiかんたんプラグイン入力サポート バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、お問合せフォームからご連絡ください。
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インド英雄伝説2 2エピローグ 『ガンダーラ千年祭』 1・フェミリアとアンドレの答え合わせ 「さぁて、答え合わせといきましょうかねえ」 演習が終わり1時間後、食事休憩を終えたフェミリア達は約束通り答え合わせをする。 「ではフェミー、レディーファーストです。先にドゥー(君)から答えてもらいましょう」 「ええ、でも大体はわかっているんでしょ?」 「ウィ、放水以外の外からは見えない推力が存在していたのですね」 「正解、じゃあ実際に見てもらうわね」 アンドレをPG隊の搬入口に案内する。そこでは、整備長であるマニ・バーシャの 指揮で先程の演習の後片付けが行われている最中だった。 「マニ整備長、私の機体の両腕は?」 「ヂョードザッギガイジュウジダ(丁度さっき回収した)」 「見させてもらうわね」 搬入口からしばらく歩くと安置された両腕を発見。近づくと掌の構造がはっきりと確認できた。 「ほら、放水口に囲われてもう一つ穴があるでしょ?ここからの噴射に精神感応を使っているのよ」 「ほうビットシステムの応用ですか」 アンドレの言葉は言い得て妙だった。 ビットというのは本体から切り離した兵器を遠隔操作で操るシステム。 本体のそれとビットを同時にかつ別々に操作する必要から殆どの場合において 精神感応力を必要とするが、上手く操れば広範囲に変幻自在の可能とする。 対してラクシュミーΩのそれは精神感応による推力を本体に装着したものと言える。 (この説明で分からなかった人は『巨大な牌ビットに両足に乗せ水の上を歩く雀王機』を想像してください) 「では次は私の番ですね。フェミー、私がどうやってドゥー(君)のフェイントを 見切ったのか…、やはり実際に見てもらった方がいいでしょうね」 そう言い、今度はアンドレがフェミリアの前を歩く。 移動する事数分、飛鮫騎士団用に割かれたスペースに右足を接続する為に倒された 状態でグラニMが置かれてあった。 「アッキュエル(ようこそ)我がコックピットへ、整備士以外ではこの中に案内するのは ドゥー(君)が初めてですよ」 「…はふ」 アンドレのグラニMの中に入ったフェミリアはその内装に驚愕し思わずため息をつく。 外装と裏切らず使っている計器のきらびやかである事は想定の範囲であった。 驚愕に値するのはその数である。操作に使うべきレバーやハンドルこそ他の量産機と 変わらないが、コックピットの正面にこれでもかというほどの液晶が埋め込まれて いたのである。 「これが熱源探知センサー、そちらのが潜水中に使うソナー計器、そしてこれが 振動探知の―」 「凄い数と種類のセンサー類ね」 「ええ~、なっ・んっ・せ!このアンドレはフランス一の空軍のコマンダン(指揮官) でありながらグラニMの特性上、時としてフランス一の地上戦及び水中戦の コマンダン(指揮官)でもなければならないのです。最大にして最高の部隊の全位置を 把握するのには最高の指揮官機が必要なのですよ」 自慢げに、本当に自慢げにアンドレは語る。確かにレーダー機器に関しては オリジナルのグラニに匹敵するか超えているのかもしれないとフェミリアは思った。 「普段からこれ全部見て戦ってるの?」 「そんな面倒な事するわけないでしょう。アンドレがいつも使っている のはこの正面のレーダーだけですよ」 座席の正面に位置する液晶画面は他のモニターよりひときわ大きく、これこそが この、コクピットのメインセンサーだと主張していた。 「この画面にはですねぇ、他のセンサーで得た位置関係情報を統合したものが表示 されるんですよ。フェミー、ドゥー(君)のフェイントは初心者にしては素晴らしいもの だった。しかし、我らが戦うべき敵アムステラには貴方以上のレベルの、それこそ 蝶の様に空を舞い全ての攻撃を避ける奴もいます。ドゥー(君)程度のフェイントが 見きれない様だったらこのセンサーには頼る価値など無いという事です」 ああ、とフェミリアは納得した。アンドレは自分の目でフェイントを見きったわけでは なかったのだ。寧ろ己の目には一切頼らず、機体の性能で動きを追ったのだろう。 こちらのパターンを掴むまで耐える空戦型にしては頑丈な装甲とフェイントを 読み切る高性能のセンサー、それに加え最後に見せたナイフを構えてからの反応速度。 どうやら見た目以上に機体への労力の差があったようだ。 彼が勝ったのは自分以上に『努力』をしてきたからに他ならない。 彼は己の立場を最大限に利用し、常に最高のパフォーマンスを自らの機体に与えて来たのだろう。 (ぶっちゃけると『敵の中ボスとかで見るからにかませで能力低くても HPと命中だけはやたら高い奴いるよねー』現象です) 「はあ、これじゃあ勝てないわけね」 「納得していただけましたか。それじゃあ予算の話に取りかかりましょうか。 約束通り融資からは―」 「待ってアンドレ」 「そちらも善戦しましたが約束は約束ですよ」 「約束を違える気はないわ。ただ、融資の中止についてもっといい方法を提案したいのよ」 フェミリアは鞄から数枚の書類を取り出す。 一番上の紙にはフェミリアの名前と実印、そして契約事項についての概要が書かれてある。 「アンドレ、ここに貴方の名前を書けば簡単に契約は成立するわ。 この契約により私の全財産は二人の共有のものとなり、贈与のさいに税金が発生する事も なくなるの」 アンドレは書類に目を通す。確かにこの書類の文面に従うならアンドレはこれに サインをするだけでフェミリアにこれまで行った融資を止める事も 全額取り戻す事もできる。だが、アンドレは目を通すだけでいつまでもサインをしようとはしない。 「アンドレどうしたの?この契約で貴方が損する事は何もないじゃない。 貴方ほどの人がみすみすこのチャンスを逃すというの?」 「フェミリア、確認していいですか」 「何?」 「この書類、婚姻届ですよね?」 「うん」「そぉい!」 フェミリアが首を縦に振ってからコンマ二秒で書類を縦に割くアンドレ。 「あ、あぶねぇーっ!危うく結婚する所でしたっ」 「ちょっと!その態度は無いんじゃないの。私の何がいけないって言うのよ」 「とりあえず時と場所が非常に悪いです!コックピットの外には人がいるのに こんなプライベートな話はできません」 ハッチを開け、アンドレは逃げるようにコックピットを飛びだ―せなかった。 出入り口の目の前、グラニMの腹の部分にピンク色の防護服に全身を包んだ人物が とうせんぼするように立っていた。 「あっちゃー、中に人が居ましたかー」 「スガタさんその格好どうしたの?」 後ろからのフェミリアの言葉でアンドレは目の前のピンクのモコモコがPG隊 現隊長のオードリー・スガタだと知った。 「ついさっきですねー、切れた足の溶接を始めちゃったんですよー。 ほら、向こうで音がしますよねー」 スガタに言われ耳を澄ますと確かに溶接の音が聞こえ、僅かながら熱も伝わって来る。 目を凝らすと足の辺りでピンクのモコモコ2号が溶接器具を持ち作業を続けている。 スガタはモコモコ2号に向かい手を振り、声をかけて状況を伝える。 「フラグマン中尉ー、中に人いましたー。中止できますかー?」 「今やめると足が曲がってくっついてしまいます、中止出来ないので 終わるまで待ってもらってください」 「だそうですー。申し訳ありませんが危険なので終わるまでコックピットで 待っていてくださいねー。幸い切断面がきれいだから30分もあれば終わりますよー」 「お、おいちょっと待て。私は外に出たいんですよ、と言うかフラグマン中尉何やって」 「では、若いお二人でごゆっくり」 ぐいぐいと押しこまれコックピットに戻される。開いたハッチはモコモコの手で閉じられ その上にドスンと腰を下ろす音。溶接が終わるまでは二度とここは開かない。 「お帰り」 「フェミリア、嵌めましたね」 「本当は勝ち負けに関係なくラクシュミーΩのコックピットで仕掛ける予定 だったんだけどね。フラグマン中尉が良いタイミングで来てくれたから」 そう言いながらフェミリアは服を脱ぎ始める。 「…ッ、フェミリアっ何を」 「見れば分かるでしょ、時間も出来たし体の相性を確かめるのよ」 下着一枚を残したフェミリアの体がアンドレの目の前に映しだされる。 28年間誰も犯さず誰にも犯されず、ガンダーラに純潔を捧げる予定だった肉体。 残念ながら最愛のガンダーラは他の女(サティ)とくっついてしまい、 行き場を失った体はスガタの助言によって婚活へと走った。 しかし、戸籍上は女だが肉体は男性であるフェミリアと結婚したいという人物は中々 見つからなかった。 独身のまま20代を終えるのかと悲観に暮れていたその時、融資の話で久しぶりに アンドレから連絡が来てこれがラストチャンスだと思ったのも無理は無い。 「ねえアンドレ、貴方は私の事を女として見てくれていたわよね。今もそう思ってる?」 にじりよるフェミリアに対し首をブンブンと縦に振って肯定するアンドレ。 「アンドレは私の体嫌い?この体を見て欲情できない?」 「嫌いじゃありませんよ。欲情できますとも」 フェミリアを否定しなかったのはハッチ越しにスガタが控えているからではない。 事実、フェミリアの裸体はアンドレにとってドストライクだった。 髪留が外され腰まで下ろされた黒髪、男性的な広い肩幅を目立たせない様に大きく 膨らませた胸、肉感的な太もも、無駄毛一本生えていない滑らかな手足、 その全てがアンドレの性を刺激してくる。ここでフェミリアを受け入れるのは 自分にとって良くない事だと分かっていても否定できない魅力がそこにあった。 アンドレは思いだす、フェミリアに社交界での生き方を教えたのは自分の父ヴァルル。 ならば、フェミリアが完全に自分好みの淑女に育つのは寧ろ必然である事。 目の前の逆らい難い魅力的な体に対し、アンドレはそれでも自らに宿る損得センサーを フル稼働させ踏みとどまろうとする。既にパンティ一枚のフェミリアは自分に もたれ掛かってきて手を出せば唇に触れるぐらいの距離にまで来ている。 不味い、とにかく不味い。何とかして自分とフェミリアを鎮める手段を今すぐに 考えないとなし崩しに結婚させられる。 「マ、マハンに怒られますよっ!こんな無理やりに事を運んでは!」 咄嗟にでた名前を聞きぴたりとフェミリアの動きが止まる。 フェミリアをフェミーと呼ぶように、マハンというのはフランス風に呼び直した アンドレによるあだ名である。 ボン・マッハとネール・マッハ、フェミリアに精神感応の修行をつけた親子であり、 彼らもまたアンドレとは多少の付き合いがあった。 特にネール・マッハはアンドレと年が近い事もありあだ名で呼ぶ程度には親しくなっていた。 ヴァルルがフランスを出たのとほぼ同時期に消息不明となった彼女の名を出すと、 やはり思う事が色々あるのかフェミリアは恥ずかしげに俯いていそいそと服を着た。 「アンドレ、ごめんなさい。私どうかしていた」 「分かってくれればいいんですよ、ドゥー(君)とは友達でいたいですから」 「ネールか…、彼女が生きているとしたら今どうしてるだろうね」 「どこにいるにしろガンダーラが動いている事を喜んでるんじゃないですかぁ? ドゥー(君)に負けず劣らずガンダーラしか目に入らない娘でしたからねぇ。 当時いたいけなエンファント(子供)だったこのアンドレの口説きがまるで通じない程にねぇ」 「それは単純にアンドレに魅力を感じなかったからだと思うわよ」 「言いますねえ」 「うふふ」 それから30分、二人は一切の打算も無く童心に帰り昔の事を色々と語りあった。 「…家財も使用人も失ったその貴族のみじめさと言ったら!!」 「今のお勧めはレゼルヴェの国債ね。一見ハイリスクだけどほぼ確実に短期間のリターンが予想されるわ」 こらお前ら、本心から他人を見下すのとか金策が好きなのか。 せっかく地の文で良い話にしようとしてるんだし、そこはもっとこう家族の話とか 仲間の話しとけよ。 溶接が終わりハッチが開けられた時、スガタが見た二人は妙にスッキリした顔をしていた。 「フェミリアさん…やる事やったんですか?」 「うん、久方ぶりに出すもの出したって所ね」 「フェミー!!誤解を招く事言わないでください!」 今日ここでフェミリアと話ができた事、そして戦いを通じてお互いの近況を僅かながら 理解出来た事それだけでも今回の演習の価値は十分にあったとアンドレは感じ、 「すみません、団長が中にいたとは知らず溶接を始めてしまって…。 ところでどうしてフェミリアさんと一緒にこんな所に?」 モコモコ姿のまま頭を下げるフラグマンを思いっきり殴りつけながら戻っていった。 後日、約束通りアンドレのPG隊に対する融資は止められ、その代わりに一枚の 書状が送られてきた。 『PG隊諸君へ 諸君の先日の戦いは後方支援隊とは思えぬ程に見事であった。 諸君らの奮戦に敬意を表し飛鮫騎士団は諸君らを対等の関係として扱いたい。 なので我らに依存せず自分達で使うものは自分達で買ってもらいたい。 今後は、この書状により貸し借り無しでの我等の友好を示す。 飛鮫騎士団 団長アンドレ・ボンヴジュターヌより信愛を込めて』 カレーピラフは今も食堂のメニューにある。 結局あの勝負はアンドレとフェミリアどっちがここの金を出すかというだけのもの だったと隊員が知ったのは友好の書状が隊内に貼りだされてからの事だった。 2.適材適所 フラグマンは修理の終わったグラニMを見上げる。 アンドレのゴールドフレームもバガーノ兄妹のも完全な状態で修理され、いよいよ残すは 自分の下半身がバラバラになった機体だ。 「フラグマン中尉、コレ多分最後のパーツっす」 「凄いな、まさかこんなに早く全部揃えるなんて」 演習地に拡散したフラグマン機のパーツを拾ってきたアナンドに対し 素直に感心し感謝するフラグマン。彼の経験上からもこの速さは異例の事だった。 「確か、アナンド君だったかな?君にはいくら感謝しても足りないな」 「いやー、それほどでも…あるかもしれませんね」 演習後バラバラになったフラグマン機の下半身は10以上のパーツに別れ湖底に 沈んでしまい、パーツ不足で修理不能になると思われていた。 帰国予定の明日の朝までに湖底に散らばったパーツをサルベージするなんて とても無理な話である。だが、全ての下半身パーツはアナンドの乗るピンクガネーシャ によってまるで落ちた場所が分かっているかのようにいとも簡単に引き上げられた。 「何でか知らないけれど俺昔っから落し物とかよく拾うんですよ。 このバクシーシ的な運と頑丈な体が俺のとりえでして」 「健康と運、何とも羨ましいな。せめて自分にも君の半分はそれがあればいいんだが」 「フラグマン中尉も大変なんですね」 「ちょっと聞いてくれるかい?」 「俺でよければ」 後日アナンドはいい社会勉強をしたとこの日の事を振り返る。 この時彼は中間管理職の愚痴の長さなんて考えもしていなかったのだ。 「思い返せば飛鮫騎士団に入る前から碌なことが無かった」 「ほうほう」 二人で機体の修理をしながらアナンドはフラグマンの愚痴の相手をする。 「昔の俺は長い下働きの経験から、新人の研修に立ちあう事が多かったんだが 新人というのは常識知らずばかりで手を焼いた。中でも一番酷かったのは 今から5~6年前の奴だ」 「ふんふん」 「その新人は何と言うか軍人として以前に人として色々とおかしい、 まあぶっちゃけて言えば変人でな」 「その後輩、どこでどう噂が流れ俺が陰口を叩いた事を知れ渡るフラグがあるか わからんから仮名で言う事にしよう。そのG君は俺が知る中でもぶっちぎり最低最悪の 変態だった。俺が個人的に彼が気に入らないとかじゃなく良く採用試験通ったものだと いうレベルの変態、老若男女が認める問題児だった」 「ふんふん」 (1時間経過) 「で、その男は今もまだ生きて軍人をしているんだよ。信じられるか?」 「へーへー」 「上司に受けがいいわけでなし、実力があるわけでも無し、セクハラの件数数知れず、 当然戦場では団体行動も取れない。仮に各国の男子パイロットを集めて女湯を覗く ミッションを行った場合、命令無視して暴走しようとしたところを殴り倒されそうな 彼は未だ戦死もせずクビにもならずのうのうと生き続けている」 「みゅーみゅー」 飽きた。流石に1時間も同じ人物についての話をされると飽きるというものだ。 ループするうんざりする話に相槌を適当に返し修理の最後の仕上げをする。 グラニM用の補修材がここには無い為、ツギハギ部分が丸出しで一発被弾すれば またバラバラになりそうな状態だが帰国する分には十分な仕上がりと言える。 少なくともアナンドが直せる分は全てやった。 「フラグマン中尉、終わったっすよ」 「ああ。でG君のその後だがとあるテスト部隊に実験動物代わりに…」 不味い、話が終わらない。もうG君の話が嫌になっていたアナンドは何とか逃げ出そうと 口実を考えるが、今日のアナンドは修理が終わり次第自由時間だという事はフラグマンも 知っている。アナンドはただバクシーシするしかなかった。 (神さま仏さまガンダーラさま、俺をここから脱出させて―) 「ナンダゴノデキドーナンバ!(何だこの適当なんは!)」 救いの神は整備長マニ・バーシャの姿で降臨した。 「オレガヤリナオズガラデデゲ(俺がやり直すから出てけ)」 「あ、はいスンマセン。じゃっフラグマン中尉、俺はこれで」 「ああ…、アナンド君すまないな修理だけでなく愚痴にも付き合ってもらって」 第三者が来た事で冷静になり自分のやっていた事に気付いたのだろうか、 フラグマンはバツが悪そうな顔をして自分がアナンドを引きとめていた事を詫びる。 アナンドはフラグマンに礼を返し出ていった。 「いや、格好悪い所を見られてしまいましたね。若者に愚痴を聞かせて引かれてしまうなんて」 「ヒヒヒ、ドジドリャミンナゾーナル(年をとりゃあみんなそうなる)」 マニは人型機体修理用の工具を取り出しアナンドの補修した部位を点検していく。 どうやら彼はアナンドを助けに来たのではなく、本当に修理の確認にきたのだと フラグマンは気付く。 「オンガグガゲデイイガ(音楽かけていいか)?」 「どうぞ」 マニは一旦機体から離れ、倉庫内のスピーカーのスイッチを押しに行く。 スイッチがオンになると同時にフラグマンの耳に聞きなれた曲が聞こえて来た。 「『仏心(ほとけこころ)』ですね。フェミリア・ハーゼンが軍人になる前に 歌っていた曲の一つだ。いやあ懐かしい」 「オメエモズキガ(お前も好きか)」 「はい、今日出会った凛々しい彼女も素敵でしたが慰安歌手として軍に歌を 届けていた頃の彼女は最高ですよ。『夢見る聖女じゃいられない』や『タージマハル心中』 『彼女と私の寺院』も良い歌でしたよね。部下や上司の手前、普通に接していました けれどサイン貰っとけば良かった」 「オメエドバイイザゲガノメゾウダゼ(お前とは良い酒が飲めそうだぜ)」 地球連合にまだ3型すらなく人類が羅甲に対して負けの歴史を歩み続けていた頃、 聖女を目指していたフェミリアは自己の人気を高めるが為にこの状況を利用した。 勝ち目の無い戦いに赴く兵士達を対象とした慰安の歌を出し、時代のニーズに マッチしたそれらの歌は当時の軍人達の間でかなりのヒットを飛ばしたのだ。 これもまたフェミリアのあまり思い出したくない過去の一つである。 ちなみにフェミリアが自分の性別を公式にカミングアウトした時一般人や 30歳以下の軍人の反応は「ふーん」という程度だったが、直撃世代には それなりのショックを与え、そして特に大ダメージを負った二人がいた。 軍曹時代、山ほどの死亡フラグを彼女の歌で乗りきっていたフラグマンは 男だったと知った瞬間血を吐き、奥さんに内緒でフェミリア公認のファンサイトまで 立ちあげていたマニはショックで血涙を流しながらパソコンを窓から投げ捨てた。 その日、フェミリアファンクラブ会員ナンバー一桁同士の会話は非常に弾み、 マニは喉の痛みも忘れ久方ぶりに長時間喋り続けた。 3.祭りの中で ガンダーラ千年祭。 インド辺境のとある寺院で数十年前から行われている御神体の誕生後1000年を 祝う祭り。なんせ場所が場所でマイナーだっただけにいつ1000年目に到達したかが あやふやだった為、僧達の小銭稼ぎ目的を伴い毎年細々と行われていたそれは ガンダーラの目覚めによって結構メジャーな祭りとなった。 同時に、ガンダーラが目覚めた年をちょうど1000年目って事にしとけという流れになり、 また、来年以降も千年祭という名目で毎年やっていこうという取り決めになった。 そんなわけでPG隊基地の近辺でも夜になるとガンダーラ千年祭りの名目で 様々な出店が開かれていた。 PG隊に入る前は針金細工の販売や大道芸で参加経験のあるアナンドは、 客として来て見るとまた随分違うもんだと気付く。 正隊員になった後の初任給も入った事だし仕事も終わった。 今日はここでパーッと散財して行こうと出店を見まわすと的当て屋の方で 素っ頓狂な声を上げる金髪の二人が見えた。バガーノ兄妹である。 「お兄、パジェロ!パジェロ!」 「うおおおおー!」 レックスの投げるゴムボールはゆっくりと山なりに飛び、的からかなり離れた地点に 落ちた。 「「おっしーい!」」 「いや、全然惜しくねーよ。つーか現役の軍人がその遠投能力ってのはどうなんだと」 思わずツッコまずには居られなかった。 当然二人には気付かれ、レナスは後ろから声を掛けたのが演習で自分達の相手になった 内の一人である事を知ると途端に顔を膨らませ文句を言ってきた。 「突然失礼ですわよ、このチビゴリラ。庶民なら私達に敬語で話しかけなさい」 「あん?誰がゴリラだ」 「PG隊も大変ですわねえ、下水工事や町の見回りだけでなくゴリラの餌やりまで やらなきゃならないなんて」 「やめろよレナス」 ゴムボール全部を的に届かせずに消費し終えたレックスがレナスに注意する。 「妹が失礼な事を言ってすまないね。まぁ軍人同士仲良くしようか。 俺はフランス空軍の英雄バガーノ男爵の息子で将来は順調に行けば アンドレ様の右腕になる予定だけどオフの間は敬語とか無しで話してくれよ」 「お兄、今日の演習中泣きながら軍辞めるって言ってませんでしたっけ?」 「な、何言ってるんだレナス?今日の勝負で最高の戦果を出した俺がやめるわけないだろ?」 確かに結果を見ればラクシュミーΩから逃れ2機のPGを撃破し妹の盾となった レックスは良く働いた様に見える。そして戦闘経験の乏しいアナンドには彼の実力の 真贋を見極める事など出来なかった。 ひょっとしたらこの男ボンクラのフリをした大物なのかもしれない。 もちろん本当にボンクラかもしれない。 「まあ、そんなわけでヨロシク。妹は口が悪いが照れているだけだから」 「お兄!私はお兄と違って庶民に媚びる気はありませんわよ」 「ほら庶民の食べ物じゃがバターだぞ」 「はぁう!」 ここに来るまでにどこかの出店で買ったものなのだろう。 じゃがバターの欠片が刺さったフォークを口に入れられた途端、レナスの目が トロンとなり恍惚の微笑みを浮かべる。 「と、トレビア~ンですわ~」 頬をとろけさせヨダレを流し感嘆するレナスを見てアナンドは思った。 ジャガイモ食べて大人しくなるお前の方がよっぽどゴリラに近いんじゃないかと。 こうして今日もインドの夜は更けていく。そしてまた朝を迎えるのである。 インドの歴史がまた一ページ。 インド英雄伝説2・完
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25 / 501-600 506 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 20 27 35 ID ??? 413 おさかなくわえた国家さん [sage] Date 2009/05/26(独) 02 07 49 ID mukimuki . 405 例えばだが、チャーハンと醤油ラーメン頼んだのに みそラーメンが二つ届いたんなら 怒っていいと思うぞ。 414 おさかなくわえた国家さん [] Date 20??/05/26(普) 07 07 06 ID fubin/ 発注ミソ なんちゃって!なーんちゃって!! 415 おさかなくわえた国家さん [sage] Date 20??/05/26(日) 07 23 26 ID siogasuk . 414 不覚にもw 417 おさかなくわえた国家さん [sage] Date 20??/05/26(誰) 08 04 53 ID DARE? . 414の才能に嫉妬 418 おさかなくわえた国家さん [sage] Date 20??/05/26(中) 08 13 00 ID aruaru 逆に醤油ラーメン2つなら 脳ミソある 510 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 21 02 29 ID ??? 815 名前:名無しさん@お塩いっぱい。:2009/05/03(日) 21 50 21 修羅場中にも拘らず英さんと仏さんが遊びにきやがりました いつも酒盛りをして酔い潰れるのにめずらしく深夜までTVをつけて起きていました しかしがっかりした様子で寝たので何かと思ったら 昼頃英さんが読んでたうちの新聞のテレビ欄に「ポルノ特集」と載っていました ポルノグラフティでしたけどねw 513 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 21 37 04 ID ??? ロシアだけどフランスタイム 389 :せかいのだれか:2007/07/10(露) 12 00 22 ID KoruKoru 念願の初体験。しかもその相手はすでに独立した実の姉。 用事で帰ってきたときになんとなくそういう雰囲気になったんだ。 姉はさすがに欧州の友達と毎晩のように楽しんでいるので、 弟の僕がまったくの初体験だというと、少し余裕をもって、 手をもってリードしながらやり方を教えてくれる。 「ここからが本番よ」という姉の声に促されて、いざ二人で始めると姉はいきなり僕の耳元でささやく。 「あ、右、左。そこはやーん」「あ。いっちゃうかな、いくいく。」 そして彼女も積極的に攻めてくる。僕も必死に我慢する。我慢と緊張の連続。 しかし僕はとうとう待ちきれなくなり、 まっすぐな長い棒を下の方の深い谷間に挿入することを試みる。 初めてだったが、うまく入った。快感で思わず「よし」とつぶやく。 すると彼女は「いやん・・・。それだけはダメなのに。」と叫ぶ。 動きがだんだん速くなる。 「いやん。そんなに早いと私、もうダメ・・・」 そしてついにフィニッシュを迎える。 姉が僕にささやく。 「初めてなのに上手だったね」 僕、初めてのテトリスで姉に勝利したんだ ※スレタイ/テトリスDS購入してから1回もWi-Fi対戦勝てない 518 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 21 51 15 ID ??? 450 名前:塩鮭くわえた名無しさん 投稿日:2009/05/30(土) 18 17 07 ID sOlt/JpN スーパーで小学校低学年くらいの男の子と20代前半の男の人。 男「トマト買わなきゃ」 少年「何個買うの?(・∀・)」 男「五個かなあ」 少年「やったぁ!」 男「ふふwロマーノはトマト好きやもんなあ」 少年「うん。スペインは?」 男「俺もトマト好きやで」 少年「おそろいだなー。俺たち草食系だな(*´∀`)」 男「ふふふwそうやなあw」 二人ともかわいくて和んだ。 522 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 22 06 29 ID ??? ※自分の人形のサイズに合う、ミニチュアの小物を探している人が多い。 ちょっとアンティークっぽい、猫脚(足が∫←こんな形になってる)テーブルがあったらいいですね、という書き込みのあとに。 452 名前:もしもし、…ん、俺名無し…[sage] 投稿日:2009/05/25(希) 07 20 17 . 447 …ん、花台で探すとちょうど良さそうなサイズ…… でも…脚のデザインがなかなか難しい、かも… 猫脚… http //store.shopping.yahoo.co.jp/decoya/ne-011.html 453 名前:もしもし、俺やで名無やで[sage] 投稿日:2009/05/25(西) 07 41 01 足だけちゃうやん! 足だけちゃうやん! 524 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 22 10 54 ID ??? 174 名前:ジョッキくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/30(土) 10 33 27 ID DeUtsch1Pn チラ裏。 昨夜彼女に振られて、ヤケ酒てぐでんぐでんの帰り道。 悲しくて悔しくてつい、近くのビルの壁に向かってグーパン入れようとしたら、 なんか腰が入ってないとか拳の使い方が悪いとかって若い男に止められて、 正しい正拳突きのやり方レクチャーされた。 だけどそいつ「あのね、俺が間違ってた。壁は手で殴るもんじゃない。ハンマー だね、ハンマーで殴るものだよ」とかなんか痛そうな顔して言うのよ。 やったのかよ、とか、じゃあ何のために正拳突き教えた、とか、呆れて改めて そいつの顔見たら、祖国の元戦闘国家な兄貴だった。 どうやら、20年前のあの日にはしゃぎすぎたらしい。 そういや、独りぼっちで鬱な奴の元に現れるとか都市伝説あったっけ…。 振られた日に孤独認定喰らった上にそんな情けない歴史の一ページ知りたく なかった。悔しいからおまいらに俺のがっかり感お裾分け。 526 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 22 16 18 ID ??? 211 05/22(独) 22 10 [sage] そろそろ換毛期突入犬3匹飼いの自分の今日のなごみ。不憫注意 仕事帰りにスーパーで買い物して出てきたら、目の前を、軍服を着て自転車に乗った兄貴が ♪まーいーにーちーひとーつ~まーめちしき らんらんるー! と爆走していった。 それは少し違う。 530 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 22 32 06 ID ??? 104:以下、塩じゃけがお送りします:2008/08/17(金) 21 54 35 ID nIji2Gen 水にこだわっています 名水を汲みに遠方まで出かけます 沸かすヤカンにもこだわっています 南部鉄のです 沸かすと味が違います 箸にもこだわっています 国産吉野杉の天そげ高級割り箸 麺類を食べるなら絶対これです 香りが違います で、「どんべい」を食べてます おいしいですよ 536 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 22 56 25 ID ??? 581:以下、塩じゃけがお送りします:2008/08/17(金) 21 54 35 ID Si/o/Love 昔、イタリア君からポンペイの柱を頂きました。 始めのうちは単なる記念碑だったのですが、 ある日どなたかが、願い事を書いた短冊を根元に置き始めました。 小銭も置かれるようになりました。 何時の間にか賽銭箱が置かれ、御神酒や御供物が周りを埋め始めました。 次の日、注連縄が掛けられました。 完全に御神体と化した柱には、日々短冊や絵馬が掛けられ、 いつしか「イタリア大明神」と呼ばれるようになっていました。 イタリア君に怒られるでしょうか・・・ 538 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 23 14 41 ID ??? 4 :名無しさん@九周年:2009/05/23(土) 02 37 45 ID mkmkgeman 我が家の犬は帰宅する兄を玄関で出迎えるのが日課だった 今日も夕方の定時になると玄関先にお座りしていた でもな・・・もう待ってても兄は帰ってこないんだ スーツに毛が付くのもかまわずオマエを抱き上げてくれることはないんだ 仕事帰りのお土産のヴルストももう味わえないんだ もう・・・やめてくれ 兄は仕事やめてでずっと家にいるだろうが 540 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 23 30 21 ID ??? 66 仏蘭西戦線異状名無しさん[sage] 2009/04/08(水) 22 01 48 今日の会議でやらかしてしまった・・・・orz 会議の部屋がプレハブみたいな臨時で作られた狭い部屋だったんだ。 だから、ノックするだけですごく音が響くんだよね。 最後にお疲れさんって言ってドアを開けて出ていこうと思ったら、 気の緩みから壁に腕がもろ引っ掛かって、ものすごい音を立てて「グシャーン!!!」って 部屋の壁を倒してしまった。。。。 挙句の果てには、壁が倒れて隣の部屋の敷居が崩れて、隣で会議している国にも迷惑掛けてしまった。 同盟国は頭大丈夫かよって嘲笑してたわ。もう死にたい・・・ 67 日本戦線異状名無しさん[sage]2009/04/08(水) 22 08 59 . 66 ドリフですか 542 :マロン名無しさん:2009/05/30(土) 23 46 26 ID ??? 19 :塩鮭肴の名無しさん :2009/05/30(日) 23 40 10 ID 4Eo@jake WW2時代、 四月は桜の綺麗な蒼天のもと、 昼間の花見酒と洒落込もう!と、 桜の名所で有名な某国防施設に繰り出した私と同盟国の二人は、 施設守衛にあっさりと入場を断られ、 さて何処で桜を見ようか、などとフラフラと河原を歩き始めた。 河原沿い、中々に桜の拝める場所はない。 「それじゃあ桜のことを想像しながら、お酒でも飲もうよー!」 と同盟国の一人の意見に賛成し、急遽手ごろな土手に陣取った。 同盟三国、歌い、踊り、しゃべくって。 口で激論、手で乾杯。 思えばあれが、一番美味い酒だったんでしょうね。 557 :1/2:2009/05/31(日) 02 13 17 ID ??? あのスレの焦らし具合とホラー加減がちょいツボったので口調だけ改変 284 :名無しんぼ@八橋いっぱい:2009/05/30(日) 23 52 26 ID NVHSxSfIO イタリア君の、ある物が入ったチーズ…orz いえ、なんでもありません 285 :名無しんぼ@小鳥いっぱい:2009/05/30(普) 23 54 10 ID aUVJ+iSN0 何だよ、言えよw 286 :名無しんぼ@ヴルストいっぱい:2009/05/30(独) 23 55 11 ID cK2R++1s0 . 284 跳ねるあれか 287 :名無しんぼ@小鳥いっぱい:2009/05/30(普) 23 56 19 ID aUVJ+iSN0 嫌な予感しかしないからやっぱりいいw 288 :名無しんぼ@トマトいっぱい:2009/05/31(西) 00 10 28 ID iXEOqwb60 えびやんな? 289 :名無しんぼ@薔薇いっぱい:2009/05/31(仏) 00 13 58 ID 3rbIH9X6O . 288 腹の部分は似てなくもないな。 290 :名無しんぼ@妖精いっぱい:2009/05/31(英) 00 18 00 ID MLGxkmZM0 ま、まさか・・・ 291 :名無しんぼ@壷いっぱい:2009/05/31(埃) 00 21 31 ID tV261+vW0 (やっぱり気になる…) 292 :名無しんぼ@飲茶いっぱい:2009/05/31(中) 00 23 05 ID lnuKP3NR0 虫へんの付くアレあるね 293 :名無しんぼ@白旗いっぱい:2009/05/31(北伊) 00 27 50 ID KLf2+oyY0 食べる時はゴーグルつけるんだよー 目に入ると危ないからねー 294 :名無しんぼ@ウォトカいっぱい:2009/05/31(露) 00 29 53 ID 39FkBCtT0 お酒と一緒に食べるんだっけ もしアレも一緒に食べちゃっても 胃壁を食い破られないように 295 :名無しんぼ@アイスいっぱい:2009/05/31(米) 00 29 56 ID +vNnBKYbO なんか怪談より怖いんだぞ!なんなんだ… 296 :名無しんぼ@チーズいっぱい:2009/05/31(瑞) 00 36 05 ID tdz4XGm50 取引が規制されてアンダーグラウンドで売買されてるあれか あれだけは勘弁である 元気すぎるのである 297 :名無しんぼ@妖精いっぱい:2009/05/31(英) 00 36 31 ID MLGxkmZM0 目欄で答えるのは無理か? 298 :名無しんぼ@音楽いっぱい:2009/05/31(墺) 00 38 10 ID 1kB9GAk+P 自己責任でおググりなさい 299 :名無しんぼ@マフィアいっぱい:2009/05/31(南伊) 00 38 34 ID XxyP58nTP 隠すものでもないからはっきり言うと 蛆入りチーズ「カース・マルツゥ」だコノヤロー 560 :1/2:2009/05/31(日) 02 43 38 ID ??? 結構古い。いろいろおかしいかも。 イタリア人は、第二次大戦に勝ったと思っている そのため敗戦という言葉を使いません 955 名前:名無し眉毛[nori] 投稿日:02/02/03 02 55 世界大戦でのイタリア軍の負けっぷりは信じられないが本当の話 956 名前:名無し薔薇[bara] 投稿日:02/02/03 05 24 . 955 そんなことよりあれほど軍が弱くても二度とも世界大戦で戦勝国になってることのほうが「信じられないが、本当だ」。 素晴らしきかな、イタリア。 956 名前:名無しマフィア[minam] 投稿日:02/02/05 20 36 最後には勝ったんだから、戦略さえ間違ってなけりゃ少しの戦術的失態なんかどうでもいいんだよコンチクショー 957 名前:名無し眉毛[mayu] 投稿日:02/02/05 21 48 . 956はイタリアが両大戦でなにをしでかしていたか全く知らないに1000リラ 958 名前:名無し薔薇[bara] 投稿日:02/02/05 22 02 . 957負けそうな陣営にいたら、さっさと降伏して、勝ち組に乗り換える。正しい戦略(wだとおもうけど? 958 名前:名無し親分[toma] 投稿日:02/02/05 22 22 「勝つほうに味方する」 まぁ確かに戦略としては間違ってないんやけどな・・・ 959 名前:名無し薔薇[bara] 投稿日:02/02/05 23 14 そうだよなぁ、戦術レベルでいくらヘタうっても、戦略的に勝利すりゃいいんだからw 960 名前:名無し塩鮭[sake] 投稿日:02/02/06 18 51 そうなると矢張りドイツ<イタリアとなるわけでしょうか? 961 名前:名無し筋肉[jaga] 投稿日:02/02/06 21 46 . 960それは許さん 961 名前:名無し三等兵[pasu] 投稿日:02/02/06 23 14 みんなひどいよーヴぇー . 956兄ちゃんフォローありがと。でもどうせなら一緒に戦ってほしかったよ… 563 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 03 35 07 ID ??? 勝手な設定ついちゃってるけど、気にしない! 57 :水先案名無い人 :sage :2009/05/26(火) 14 46 07 ID PruSIA23 交流国んとこが猫飼い始めたらしい 見に行きたいが、俺は猫アレルギーなんだ だれかいい知恵を貸してくれ 58 :水先案名無い人 :sage :2009/05/26(火) 14 49 58 ID MAyuGelf . 57 つ(p)ttp //shop.abs.fm/21.html 59 :水先案名無い人 :sage :2009/05/26(火) 18 33 42 ID niP0n3HQ . 58 /´_|.|_ヽ |._[οο] / ̄^/ ヽ@ハ | ▼ | | .★ | | | ● | |. | | |▼ ▼.| .|===| | | .し| i .|.J \___.| || | ノ ノ .| .| ( ファーッ!!∧∧从 / |\.\ ( ( γ~ し  ̄ Vv Vv 565 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 08 10 33 ID ??? 149 04/23(日) 09 54 NiPoonjpn [sage] フランダースの犬にまつわるものが何もない ってショボーンと帰る日本人の為だけに、銅像作ったベルギーさん ハイジの村なのに、山羊さんすらいない ってショボーンと帰る日本人の為だけに、山羊飼って小屋作って銅像つくったスイスさん 観光客増やしてくれてありがとう って漫画家に名誉市民賞を与えたドイツさん 皆さんありがとうございます。 150 04/23(中) 09 56 ararChina [sage] . 149 我も観光に来た日本人がホームシックに掛かって寂しくないよう色々作ってるのに礼はねえあるか 151 04/23(日) 10 09 NiPoonjpn [sage] えっ 152 04/23(英) 10 15 mymyER0S [sage] . 151 お前そろそろ我慢しなくて良いと思う 567 :1/2:2009/05/31(日) 10 07 56 ID ??? 171 名前:脱走ルール・その他変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2009/05/28(北伊) 23 29 47 ID Hetareve 長年俺達が出し渋ってきた”本気”を出すときがついに来たのかも知れないね とりあえず今のところは何も決まっていないことだし 本気を出すのは明日からにするけど 172 名前:親分ルール・その他変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2009/05/28(西) 23 31 02 ID Oy@bunsp 明日は金曜やし、やる気を出しても土日を挟んで萎えてまう。 どうせなら月曜から本気を出さへん?途中でクールダウンするより 一週間全力で行った方がきっと体にもいいはずやー 173 名前:反抗期ルール・その他変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2009/05/28(南伊) 23 33 24 ID TIgiiiii 地獄の月曜に本気なんか出せるわけ無いだろこんちくしょー せめて火曜まで待ちやがれ 火は炎、つまりやる気の象徴だしな 174 名前:孤独ルール・その他変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2009/05/28(普) 23 39 57 ID proi1000 火曜日ってのは一週間の趨勢が決まる重要な一日だ そんな日はあえて冷静になって行動を起こさなくちゃならない 新しいことを始めるなら水曜日が的確だ 175 名前:ストライキルール・その他変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2009/05/29(仏) 00 06 01 ID hentai23 水曜ってのは一週間のちょうど真ん中 マラソンで言ったら折り返し地点だ そんなところで本気出した後半スタミナが切れるのは目に見えるだろ 本気という名のスパートをかけるなら木曜からだ 176 名前:オタクルール・その他変更議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2009/05/29(日) 00 12 37 ID Ota/japa 木曜なんて一週間の疲れが一番溜まる曜日じゃないですか 仕事でも終わる二時間前くらいが一番疲れる時間帯です 次の日が休みっていう気持ちがモチベーションを支える金曜日が最適でしょう 571 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 11 07 04 ID ??? 架空の妖精作って友達釣ろうぜwwww 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10 48 29.86 ID Uk/mayUgE 名前 6 2 :以下、名無しにかわりましてAKYがお送りします:2009/05/31(日) 10 48 56.51 ID UsADDddDd 友達いるの…? 3 :以下、名無しにかわりまして親分がお送りします:2009/05/31(日) 10 49 03.91 ID HeesouNan いるの…? 4 :以下、名無しにかわりましてお兄さんがお送りします:2009/05/31(日) 10 49 08.21 ID Fla/ero23 友達いないくせに 5 :以下、名無しにかわりまして八ツ橋がお送りします:2009/05/31(日) 10 49 10.67 ID oTa92hon/ いないくせに 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/31(日) 10 50 23.26 ID Uk/mayUgE お前らエコーすんな!!!!! 574 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 11 32 43 ID ??? スレ「承認国入りする試験問題に挑戦」 1 :以下、紳士にかわりまして独立要塞がお送りします:2009/04/26(日) 15 25 36 ID s1kundesu 沢山の国家が北欧一家のホームパーティーに招待されスカンジナビア半島にやってきた。 しかしパーティ会場はシー君のお家らしく海を渡る必要がでてきた。 連合からはアメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国が。 枢軸からはドイツ、日本、イタリアが。 その他からはスイス、リヒテンシュタイン、トルコ、ギリシャがやってきました。 海を渡るためにアメリカが用意した船には、一度に二人までしか乗ることができません。 船を操縦できるのはアメリカ、イギリス、スイス、ドイツ、日本の5人のみである。 アメリカは、イギリスが傍にいないとロシアと冷戦を始めてしまいます。 逆にイギリスは、アメリカがいないとフランスと喧嘩をはじめます。 ドイツは、アメリカかイギリスがいないと残りの連合国を攻め落としかねません。 日本は、ドイツかイタリアがいないと心の支えを失ってひきこもります。 イタリアはドイツか日本がいないと皆に拉致される可能性があります。 リヒテンシュタインに、スイス抜きに接触しようとすると対岸からだろうがダショーンされます。 そしてロシア、フランスは、アメリカかイギリスがいないと中国を占領したり剥いたりします。 彼らが全員無事シー君のお家に渡るにはどういう手順を踏めばよいでしょう。 むずかしすぎるですよ。 2 :以下、女王陛下にかわりまして孤立野郎がお送りします:2009/04/26(日) 15 27 34 ID eunogakori2 読む気がカケラもしねえwwwwwwwwwwwwwwww 3 :以下、天帝にかわりまして仙人がお送りします:2009/04/26(日) 15 30 18 ID 40o0nen ここまでこじれた国際情勢をどうすれば良くできるか(ryだと思って流し読みしてしまったある。 4 :以下、世界にかわりましてHEROがお送りします:2009/04/26(日) 15 27 46 ID xDDDDDDD HEROに任せれば、国同士の喧嘩も全て解決さ! 5 :以下、冬将軍にかわりまして南下好きがお送りします:2009/04/26(日) 15 28 52 ID korkorkorko . 4 . 3 6 :以下、貴婦人にかわりまして美食家がお送りします:2009/04/26(日) 15 28 13 ID kokannbara とりあえずドイツの武器を取り上げて! 580 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 11 47 52 ID ??? 272 名前:スコーンくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/27(英) 10 27 32 ID Britania 栗本薫亡くなったのか(・人・)合掌 日本、色んな意味で大変だな… 274 名前:おひげたくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/27(仏) 10 30 29 ID hentai23 . 272 _ ∩ ( ゚∀゚)彡 ⊂彡 276 名前:スコーンくわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/27(英) 10 35 31 ID Britania . 274 ヽ(`Д´)ノチガワイバカァ 277 名前:八橋くわえた名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/27(日) 10 41 39 ID otajapa/ _ ∩ ヽ( `Д´)ノ (;゚∀゚)ノ (・人・)へ ( ) ノ ノ ゝ 585 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 12 05 31 ID ??? 292 本当にあったこわい八橋 2008/10/27(日) 23 24 04 ID otacjapa 最近年のせいか、物忘れが激しくて・・・ 今もロシアさんの顔が思い出せません 293 本当にあったこわいウォトカ 2008/10/27(露) 23 27 35 ID krKrkRkr . 292 (^J^) 294 本当にあったこわい八橋 2008/10/27(日) 23 32 12 ID otacjapa . 293 ちょっwwwwwww 思い出しましたwwwwwww 587 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 12 09 23 ID ??? 霊が出て来そうな怖い話 43 名前: あなたのうしろにヴェーが・・・ 投稿日: 2008/08/13 23 47 振り向いてはいけない! 今、君の見ている ディスプレイを後ろから 一緒に見ている生首があるよ。 君には見えないの? 振り向くと殺されるよーヴェー(藁 44 名前: あなたのうしろに眉毛が・・・ 投稿日: 2008/08/13 23 52 . 43 いや、今俺の後ろに居るのは妖精達だけだ。 589 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 14 02 04 ID ??? 578 名前:海苔海苔名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/31(英) 11 46 22 ID Aha/ahaah リロってなかったorz 本気で解こうとメモまで持ってきたよ… アルミサッキいただきます 582 名前:親分名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/31(西) 11 51 49 ID OyabiNtOma . 578節子、それ飴やない、金属や 583 名前:海苔海苔名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/31(英) 12 02 01 ID Aha/ahaah . 582……ずっとアルミサッキって読んでたなんて、恥ずかしくて言えないんだぜ... 584 名前:親父名無しさん[sage] 投稿日:2009/05/31(フ) 12 03 47 ID mimamotteru そうだね プロテインだね 592 :マロン名無しさん:2009/05/31(日) 14 35 08 ID ??? 70 塩鮭くわえた名無しさん sage 2009/05/11(月) 01 06 20 ID JPN/otk6 横文字に滅法弱い、自称兄 ハーゲンダッツが思い出せないらしくコンビニから電話かけてきました 「あいやー何ていったあるか?日本の好きなアイス は・・ハゲ・・ダツモー?」 以来、我が家ではハーゲンダッツのことを 禿脱毛と呼ぶことになりました そんな自称兄は艶々黒髪のロン毛ですけどね 25スレ目次 次
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『喜田貞吉著作集』12・13・14 目次 『喜田貞吉著作集 第一二巻 斉東史話・紀行文』 目次 I 斉東史話 自序 年号と治世の号 縁結びの神 道祖神を縁結びの神ということ 道祖神と生殖器崇拝 縁起のうそ 善光寺の阿弥陀如来 本田善光 善光寺如来仏座の位置 善光寺新仏の御歌 徳川幕府僧侶女犯禁止の励行 公家の人口調節と出家得道 蔭子・蔭孫と華族制度 知らぬが仏の昔の国際関係 倭奴国と倭人 自己尊大の国 建国以来の氏子 建国以前の旧家 長髄彦の子孫 それは清衡公に聞いて貰いたい 我々アイヌの後裔なる奥州人 合の子民族 複成民族たることの誇り 腹は借り物、腹は畠 他種族を毛嫌いせぬ日本民族 日本民族の包容性 隼人を犬ということ アイヌの祖先は犬ということ 北海道のアイヌと奥羽の蝦夷 伊勢参宮を三度すれば蝦夷も日本人になる 外ガ[#「ガ」は小書き]浜の狄爺那となる うそしても蝦夷語言うな宇鉄村 いずれも同じ日本人 いわゆる美人系 家柄と血統 北越・奥羽は美人系 アイヌは白人系か わが古代を見んにはまず琉球を見よ 沖縄の文化と山原美人 毛の多い日本人 アイヌ族と日本民族との歩み寄り お種頂戴 アイヌの血 蝦夷の内地移住 内地移住の蝦夷の末路 エミシを一人、百な人 いみじき盗賊 サムライ(侍)と武士 武士とエビス 忠勇なる武夫 マット狢 武士道に関する一考察 武士と系図 系図の尊重 系図の穿鑿 成り上りと成り下り あてにならぬ系図 名家の仮冒 秀吉は系図仮冒の親玉 さすがに正しい公家の系図 パパとママ 汽車から落ちた 男親をチチと呼ぶ邦語 オヤと言えば母 女ならでは夜の明けぬ国 千二百年前の市民の投票 米糞上人 数理 他人の土蔵を博奕のたて物 昔の人の見た商人 出入商人の奸策 百姓 大みたから 徒党 犯人捜索と手形 犯人捜索と三輪山伝説 血液型による親子の鑑定 名称の変更 君と公 「おまえ」と「御前」 「正親町」の読み方 細君の異名 オンボウ(御坊) ハッチ坊主 用心棒 湯屋と風呂屋 汚穢忌避の習俗と浴湯の発達 湯屋の発達と温泉との関係 「猪」と「鹿」と「しし」 肉食禁忌の風習 血の穢れと肉の穢れ 牛膓祭 隠し念仏 大仏は奴隷血肉の結晶ということについて 「道鏡皇胤論」について 京間と田舎間と奈良間 仏像の反射する魔鏡のこと 現状維持 東京の地価 歌人いながらに名所を作る 坊ッちゃんと坊んさん わが上代の祓 アイヌのツグノイ 僧侶の白衣 朝鮮の白丁 紀伊に多い「何楠」という人名 手長足長 手長と膳夫 土師部と粘土採掘権 百姓は猥りに米を喰うべからず 河屋 II 隠岐日記 はしがき 夜見ガ[#「ガ」は小書き]浜 境から美保へ 美保神社 地蔵ガ[#「ガ」は小書き]崎 美保の一夜 隠岐への海上 島前と島後 西郷の一昼二夜 津戸への恐ろしい波の上 津戸の二昼夜(上) 「わに」と「みち」 津戸の二昼夜(下) 黒木御所の跡という山 奈良・高野・和歌山六日の旅 春日の神鹿 菩薩の称号 太子奉賛 平城宮址保存 遺物蒐集家 高野登山 汚穢不浄之者入門不許 明王院の赤不動 高野の谷の者 霊宝館の古書展覧会 聖徳太子の御墓探し 太子に対する贔負の引倒し 三家者と連寂衆 和歌山の一昼夜 庄内と日高見 はしがき 庄内三郡 田川郡と飽海郡、出羽郡の設置 大名領地と草高 高張田地 本間家 酒田の三十六人衆 出羽国府の所在と夷地経営の弛張 出羽国分寺の位置に関する疑問 これは「ぬず」です 奥羽地方の方言、訛音 藤島の館址——本楯の館址 神矢田 夷浄福寺 庄内の一向宗禁止 庄内のラク町 庄内雑事 桃生郡地方は古えの日高見の国 佳景山の寨址 館と柵および城 広淵沼干拓 宝ガ[#「ガ」は小書き]峯の発掘品 古い北村 姉さんどこだい 二つの飯野山神社、一王子社と嘉暦の碑 日高見神社と安倍館 天照大神は大日如来 茶臼山の寨、桃生城 貝崎の貝塚 北上川改修工事、河道変遷の年代 合戦谷附近の古墳 いわゆる高道の碑 春雪の出羽路の三日 思いのほかの雪中旅行 箱雪車とモンペ 後三年駅 江畑新之助君 タヤとラク 防壁と立薦 雪の金沢柵址 金沢八幡社のお通夜 仙北の俘囚 山形泰安寺 荘内の獅子踊と神楽、サイドウ 山形県の史蹟調査について 山形城址 おばこ踊 羽黒の裸祭 大正乙丑宇鉄遊記抄 前記 寛文ころの諸狄村(上) 寛文ころの諸狄村(下) 舎利石 昆布納屋 地方に上下ということ 宇鉄の珍らしい石器時代遺物 宇鉄での聞書きいろいろ 裏切られた予想 熟蕃の娘を見て下さい 宇鉄の酋長四郎三郎アイヌ 長門屋伝四郎 イタコの祈祷 龍馬山義経寺 アイヌが何だ 外ガ[#「ガ」は小書き]浜づたいに青森へ 佐渡視察記 はしがき 大八洲の一としての佐渡 佐渡の地形とその国名 奥床しい夷町の名 武士道的な佐渡人の気風 えぞ船、えぞ言葉 御前様 石油ランプ 本間周敬君所蔵の土面 山本半蔵君の玉斧 石鏃の形態とその新古 佐渡の石器時代土器 佐渡の考古学界 真野陵参拝 豪族の館址 国分寺址 三宮貝塚 性の神、子王大権現 道祖神と性の神 石棒と凹み石 鼠除けの護符 佐渡のホイト 靴をケリといったことについて(追記) 底本:『喜田貞吉著作集 第一二巻 斉東史話・紀行文』平凡社 1980(昭和55)年8月25日 初版第1刷発行 入力:しだひろし 校正: xxxx年xx月xx日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http //www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 『喜田貞吉著作集 第一三巻 学窓日誌』 目次 『民族と歴史』 大正八年 第二巻第五号 遠州平田寺 相良の鈴木文書 吉田博士の建碑式 温故堂坂兼治郎君 津雲貝塚発掘史 第二巻第六号 神武天皇高島宮址 田島の骨畠 呉郷文庫 葛城地方の古代 伊那の史料展覧 大本願と大勧進 お手長様 嗚呼田中先生 第三巻第一号 百姓の次三男が従五位殿 「善光寺草創考」 七福神の賊 史学研究会大会 読史会大会 摂津大掾 対馬の石塚 第三巻第三号 「善光寺草創考」下 小松原英太郎氏の薨去 南北朝問題の回顧 大正九年 第三巻第三号(承前) 興津の歳旦・潮花の行事 箱根登山鉄道 箱根強羅遊園地 シベリアの石器時代 第三巻第四号 社家の有官受領禁止 岩井雍南君の『日本古建築精華』 関西考古会 『土俗大観』 乳の欲しい人 第三巻第五号 何事もてての種じゃ由って—宗源宣旨 故富岡謙蔵君の『古鏡の研究』 『古墳発見石製模造器具の研究』 大和宇智郡の初踏査 栄山寺 第三巻第六号 阿※[#「こざとへん+施のつくり」、第4水準2-91-67]の鵜養と鬼筋 宇智の地方と隼人の旅 病間の黙想 『炉辺叢書』 『考古図集』 『土形・弊岐 蓁原君考』 亡き父の追懐 第三巻第七号 一家族同穴の墓 亡き姉の十七回忌 文禄朝鮮役の捕虜 ドイツ人クゲルさん 史学会大会 最後の文学博士会 聖徳太子奉賛 皇陵巡拝団 人類・考古・土俗に関する写真集の発行 図書館から図書局へ 『中央史壇』 時代風俗劇 銅鐸発見 第四巻第一号 鷹司鶴洲夫人遺愛の箪笥 律田敬武君の『神道起原論』 神戸史料展覧会 満鮮見物 再び摂津大掾 第四巻第二号 大本教 大漁—鉢巻の風習 第四巻第三号 華族の数 宮古島の抱き合い遺骨 金田一君のアイヌ人及びアイヌ語研究 蘆原温泉 若狭の細工村 第四巻第四号 盆踊 六斎念仏踊 第六巻第二号 珍らしい石器 御殿場在の神楽神子 浜村温泉 埴輪によくある古い形式の家作り 滝中菊太郎君 泊温泉 正倉院拝観 アイヌに関する講義聴講 舞子貝類館訪問 大正一〇年 第六巻第二号(承前) 飛鳥発見新酒槽の行衛 日本語の数詞 玉造温泉 出雲言葉 大社参詣 本山氏蒐集品 都巽軒和鏡展覧 倉光清六君 新しい踊念仏 宇治の県祭 神代史上の新発見 第六巻第四号 のろ汽車 日本語とシナ語、松村博士の『溯源語彙』 三田尻講演 防長地方の古代 穴門と長門 防府めぐり 防府の車塚 俗伝琳聖太子の塚 牟礼の鉢巻岩、豊島農園 千葉の講演 房総地方を主としたる上代の東国 飯野の古墳見学 「道鏡皇胤論」 鵯越と一の谷 第六巻第五号 馬鹿囃と大神楽 特殊部落解放運動 大江天也氏逝く 第六巻第六号 淵瀬常ならぬ飛鳥川 衣ほすてふ天の香久山 犬車 万燈会 飛騨の代官および郡代政治 耶馬台国 挙母行の軽鉄 実地踏査のお流れ 三河のあるササラ部落 新羅王陵の発掘 長沼賢海君の「夷神考再考」 第七巻第一号 正倉院拝観 鳥見の邑から富雄村へ 「てには」の「の」の存亡 生駒の聖天様 生駒山から志貴山へ 生駒と日下 瓢箪山稲荷大明神 熊野田楽 蘇我蝦夷・入鹿父子の墓 葛村という新村名 鉱石運搬より材木運搬へ 巨勢寺塔礎 安曇仙人と龍門寺 石棺の珍らしい埋没状態 本山氏邸の考古品展覧 広筋と狭筋 古代学の泰斗喜田博士—浜名湖畔の不思議な窟屋 橘園喜多貞吉君 肥前にドルメンの発見(?) 消防の今昔 弘法大師の入定説と火葬説 第七巻第二号 大阪茶臼山古墳 主義者 長沼君の「夷神再考」の続き 偽書『先代旧事本紀』 龍門寺の所在 大正一一年 第七巻第四号 耶馬台国の研究 湖南博士の日本文化観 六甲苦楽園 お座敷人形 岩が平古墳群 六甲山と甲山 厄神祭 『金森氏雑考』 ジョッフル元帥歓迎 史蹟考査に関する珍事件 内地におけるアイヌ族の末路 地獄線まわし 黄金の力 産児制限 同胞差別撤廃大会 望月の歌 水平社創立大会 第七巻第五号 大名領地図脱稿 『愛に満てる世を望みて』 同居同火を忌むことの由来 いわゆる部落民の数 昔の警察 賤民の家人と武士の御家人 茶漬 お摂待—四国遍路 案じられる幾日 阿波にアイヌ遺蹟の新発見 第七巻第六号 大名領地図納付 平等会 間引村 悲しき日 講組と氏族 産土神と氏神 本家と小家 偕老同穴 第八巻第一号 夷と鬼 南葛めぐり 森田氏蒐集発掘品 「後淡海宮御宇天皇論」 「親鸞聖人筆跡の研究」 勿体なや祖師は紙衣の九十年 京大創立二十五年記念会 「国分寺建立発願の詔勅について」 王さん屋敷 第八巻第二号 森鴎外博士逝く 僻地に遺れる大家族制 祇園祭の山鉾行列 『法然上人行状画図』 今西伊之吉君逝く 何某は部落民なり 清野博士の古代人骨調査 再び「後淡海宮御宇天皇論」について 第八巻第三号 いかもの喰い 雑誌『水平』 水平社と本願寺 浜田博士の『通論考古学』 第八巻第四号 親鸞聖人の研究 亡き母の初盆 故樋口杏斎先生 阿波の盆踊 池田町の古代住居跡 中庄八幡宮の盤境 性の神お花大権現 徳島旧城山岩窟内の遺蹟 子無税 童子と山人 氏神祭 第八巻第五号 阿花大権現の詩 内田博士の胸像除幕式 本朝相撲沿革史の編纂 長柄豊崎宮 『教行信證』に関する辻博士の講演 東大史学会大会 日蓮上人大師号宣下 全国学生雄弁大会 辻博士の講演について 第八巻第六号 善人尚以て往生す、況や悪人をや 大江山鬼退治祈願 病気透明不思議の施術 軍港見学 官幣大社丹生川上神社 伊勢人はひが事しけり 飛鳥地方史蹟案内 『大阪府全志』成る 同情と慈善 苦しかった大津講演 化石人骨発見の報 『社会史研究』 大正一一年 第九巻第一号 山形・宮城両県下旅行 新庄在の珍らしい土偶 龍巻 多賀城碑論の「弁妄」 石器時代遺物・遺蹟の研究 多賀城址の踏査 親鸞聖人と『教行信證』 『日本古建築精華』の完成 秦人と銅鐸 論戦遊戯 梅原真隆氏の『教行信證』誤読観 職人気質 第九巻第二号 仏像の首級 妻求ぎの願文 大正一二年 第九巻第二号(承前) 年始状 労働者の産児制限 佐野学君の『日本社会史序論』 雑誌『水平』第二号といわゆる水平運動 差別待遇に関する不平の声 斎瓮と土器・陶器 差別撤廃講演 第九巻第三号 志納金 人買いと監獄部屋 厄除の参詣者と吉田大元宮 『教行信證』問題 大和史談会生る 謝罪広告—エタという語 西本願寺蔵『教行信證』の複製本 『教行信證』に関する本多君の弁明 宇和島の鹿の子踊 豊橋鬼祭の田楽 殺生の徒 第九巻第四号 明石史談会 盛大なる本願寺の葬儀 純日本研究会 悪という姓 全国水平社大会 瀬田村の半日 医学博士と開業医 辻博士の『教行信證』に関する再駁 「誤読」と「読み方の相違」 草書の字体と五音相通 大和史学会発会式 鹿を逐う猟師山を見ず 世間の噂 第九巻第五号 『雅楽堂鶏肋集』巻一 因襲打破の建議案といわゆる特殊部落名称の問題 士族称号存否の問題 武士と特殊民 金爵結婚と金権結婚 水平社と国粋会の衝突 春雪の出羽路の三日 阿波に珍らしい石敢当 天王山裏山の古墳 河原の者 修行者と舞踊 顔役への貢ぎ金 難波文化史蹟展覧会 本多君の「教行信證の撰述者に就いて」の講演 例の『教行信證』誤読問題 部落民と残忍性 士族会と水平社 最後のシャア部落 第九巻第六号 古伝の堙滅と後世の誤解 この写真はあなたによく似ている 杉浦丘園君の糸印 児島高徳存否問題 真宗開宗七百年紀念大法要 島原の大夫の道中 山村の開発 水平運動に対する誤解 いかにして世人を理解せしめんか 時勢の変 華族求婚 いわゆる北越の一邪人 神泉院の大念仏無言狂言 南葛めぐり第三回 朝鮮の衡平社 「今上」の「今」の字 「教行信證新研究号」 歴史眼と教理眼 信仰の衝突と女犯の問題 『教行信證』の代作者か 第一〇巻第一号 琵琶湖底から奈良朝の古銭 山東土匪の横行 禿氏祐祥君の『教行信證考證』 本願寺と一向衆堂 西仏と大夫房覚明 『教行信證』の後序原訓の解釈 神経過敏 日本青銅文化の起原 東亜の探究は鳥居博士の独り舞台 学者の自重と宝の持ち腐れ 謝罪状 親鸞聖人『往生論註奥書』の読み方 蕃人と高砂族 『鉢の木』の史蹟争い 売文 祖師に対する敬語 第一〇巻第二号 説教僧 末子相続 痘痕も見様で笑窪に見える 『教行信證』に関する論戦とその批判 西本願寺の賽銭開き ルソンにおける日本人の後裔(?) 女系相続 人さまざま 国民研究会と『国民運動』創刊号 「魏末高斉之初」の解 再び大夫房覚明と西仏 奥羽北海道方面の視察旅行 電報の読み違い 第一〇巻第三号 奥羽北海道方面の視察旅行 アイヌのメノコ鍋沢ユキ子嬢 『穢多族に関する研究』 相模の国分寺址踏査 夏の高野山 高野の谷の者 粉河寺参詣 桑原子 第一〇巻第四号 生夷谷の懐古 川面凡児君 水平社と国民研究会 日高のアイヌ平村金太君 浜口熊嶽君 ポンソンビ・リチャード君 鍬形調査 小出寿之太先生 堺の妙国寺 淡路の四日 松前子爵の宝探し 底本:『喜田貞吉著作集 第一三巻 学窓日誌』平凡社 1979(昭和54)年8月25日 初版第1刷発行 入力:しだひろし 校正: xxxx年xx月xx日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http //www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 『喜田貞吉著作集 第一四巻 六十年の回顧・日誌』 目次 I 六十年の回顧 序言ならびに凡例 喜田貞吉略年譜 過去六十年の概観 発育不完全なる畸形児 感謝の六十年 わが生家のことども わが父のことども わが誕生と墳墓 負んぶして小学校へ 杏斎樋口先生のことども 懶け通した中学時代 一ヵ月の学資金三円なり 月給取の生活 第三高等中学校入学 「ヘイ」と「ハイ」から方向転換 三高在学中のことども 帝大入学と専攻学科の選択 帝大在学中のことども 学士の肩書切売の五年間 二足の草鞋 国定教科書の編纂 法隆寺建築年代論 平城京址の研究 学位受領 南北朝正閏問題 国定教科書に対する論難攻撃 問題の政治化 国定教科書の改訂 南朝正統説は既決の問題 生活更新 個人雑誌の発行 民族研究熱の高潮といわゆる特殊部落の解放運動 大名領知の調査、内田博士のこと、その他 東北帝大勤務中のことども 還暦祝賀記念会 旅行 論文著作年譜 後記 II 震災日誌 大正一二年九月一日—六日 土塵濛々 地震よりも恐ろしい火事 夜中の情況視察 放火の警戒 食糧の心配 待ちかねた横浜の消息 嬉しき便り(一) 嬉しき便り(二) 見たものでなければ想像の出来ぬ惨状 震災後記 大正一二年九月七日—一〇月一八日 III 随筆日録(一)(『歴史地理』所載) 大正一三年 第四三巻第三号 『社会史研究』と『歴史地理』との合併 原勝郎博士逝く 崇福寺と梵釈寺 北山十八間戸 奈良地獄谷の石仏 萩野由之先生逝く 第四三巻第四号 アイヌ語地名解 神前の供物と仏前の供物 大名領地図の完成 第四三巻第五号 法皇山の横穴群 石器時代民族の厚手派と薄手派ということ 第四四巻第一号 羽後仙北の竪穴群 その後の銅鐸説について 第四五巻第三号 平城宮址の保存工事 平安京大極殿址は共同便所 大唐平百済碑 大正一四年 第四五巻第三号(承前) 誕辰状 学窓日誌(『東北文化研究』所載) 昭和三年 第一巻第一号 東北遺物展覧会 お大名道具 福島県の古墳発掘 菅江真澄翁百年祭と角館史料展覧会 武家任官辞令の一型式 東にあっても北家 角館城址 小館 生保内竪穴 道祖神 田沢湖 銅鐸発見 蕨手刀 丹生川上神社三社 平城宮址の一新発見 第一巻第三号 宇陀から吉野ヘ 四ヵ所の鳥見 榛原の鳥見 いわゆる霊畤址 霊畤址考証の困難 丹生川上の旧蹟問題 鬼筋 足立と篠野 高倉山と高見山 宇賀志村と穿邑 丹生川上中社 丹生川上の親祭地新蹟 鳥見霊畤址新蹟 いわゆる伝説地について 国樔の翁 宮滝吉野郡院説 三十六町一里 吉野離宮と宮滝 宮滝の絶景と新発見の遺蹟 便利な世の中 考古学大会 国樔の沿革と蝦夷の末路 移住者の行く末 第一巻第五号 日出谷の石器時代遺蹟 日出谷という地名 名家の落胤 古銭発掘 南蒲原郡五十嵐神社の館址 南蒲原郡見聞雑事四則 ※[#「王+夬」、第3水準1-87-87]状耳飾と金環とニンガリ 珍しい大石槍 中頸城地方見聞雑事六則 文化小屋 荒陵山の石棺蓋 山形県郷土博物館 大石呉公君 山形県郷土研究会と庄内史談会 光丘文庫 旅行中恒例の小失策 青森県下の五日 偶然の暗合 第二巻第一号 子の出来る湯 蝦夷の遺※[#「((山/(追−しんにゅう)+辛)/子」、第4水準2-5-90]の村 ツチヤマキ 日本民族起原の一観察 大山史前学研究所 九州における俘囚安倍氏の遺蹟 アイヌ一行の災厄 昭和四年 第二巻第一号(承前) 東北文化会 怒ろうにも怒らりゃせん 実兄夫婦の金婚式 石原呉郷君所蔵の銅鼓 京都市の増区実施と左京区の名 いわゆる特殊部落と仏教、特に念仏宗 石器時代の植物性器具 銅鐸に銘文 第二巻第二号 柳田君の「人形とオシラ神」 オシラ神と夷の神 障らぬ神に祟りなし 有銘銅鐸(再び) 煙草飢饉 第二巻第三号 亀ケ岡出土土器 『日本案内記』 オシラ様の御神体調べ オシラ遊び 福岡市崇福寺所蔵銅鐸 根津氏蔵品拝見 その後の銅鐸に関する新発見について 第二巻第四号 『日向国史』の印刷 佐々木喜善君 本州における蝦夷の末路 米沢藩の屯田組織 貨幣のない時代 ヤップの石貨とアイヌの宝物 忘れられやすい古代文化 『広西両宮記』 地方官大更迭 阿波訛り 『日向国史』印刷の行悩み 名誉社友推薦 無茶な漢字制限 是川村遺蹟の新々発見 珍しい七戸在の竪穴 オシラ神像の原始型 イタコの市 津軽狄村所載の絵図 津軽浪岡の朱塗異形の櫛 文字ある石皿 モダンオシラ 石鏃の形とその数の割合 アスファルト坑内の土器 増村卯吉君 庄内高畑出土の編物漆器 第二巻第五号 手向百穴出土の漆器 尾浦城址の木柵発見 高橋健自君逝く 宮崎・福岡地方の十一日 昭和五年 第二巻第五号(承前) 蝦夷村と言われた久喜、小袖 血液型による民族的および団体的研究 『日向国史』出版完成 飛鳥浄見原宮址 春日の御田植祭 東北大学学生上方見学 時田館ほか数館視祭 遺物の鑑定 横川目での見聞雑記 山野菜のいろいろ 愛宕山館 五十集屋 火葬の塚とその石棺 払田柵址 払田柵はなにものか 払田柵と答甲城 庄内地方の柱根 尾浦城門址の木柵 陸前三本木方面の遺物・遺蹟 奇禍 死に関する所感 菓子よりも砂糖、砂糖よりも金 随筆日録(二)(『歴史地理』所載) 昭和七年 第六一巻第四号 鳴子考古品陳列館 石器時代の穴蔵 沼館の好適例=四十二館 是川遺蹟記念館 隠し念仏 第六一巻第六号 平館の一例=津軽飯詰館 酒井忠純氏蔵珍土器 板井のいろいろ 独木舟の埋没 陰石 アスファルトの膠着せる石鏃 男女の両性をあらわした土偶 ケットの調査報告聴取 昭和八年 第六二巻第一号 田中光顕伯訪問 第六二巻第二号 直弧紋を描出した盾の埴輪 飛鳥の石葺 僧侶の妻帯禁止 小楠公遺詠の証明書 女人解放の高野山 第六二巻第三号 常成梅 弥彦神社 石船柵址踏査 念珠関と都岐沙羅柵 第六二巻第五号 天満獅子 独木舟廃物利用の謎 山形の印役神社 還暦記念六十年の回顧 今は隠さぬ隠し念仏 奥羽地方における各時代文化遺物の共存 骨製青龍刀形石器時代遺物 鹿角の初視察 風張の一円墳と小竪穴 野中堂のいわゆるストーンサークル 猿賀神社参拝(田道戦歿之地) 小枝指館その他 枯草木坂の古墳 泉森発掘の刀剣 第六三巻第二号 上越鉄道沿線の初踏査 護国の神と五穀の神 陰石、陽石 第六三巻第三号 石器時代石葺住宅址 竪穴から土師器と縄文土器 飯綱山石器時代遺蹟 余川古墳群 ヒナタ山改め舟岡山 両面土偶 異形石冠 他人の妻妾を抱くベからず 安倍貞任の後裔 奥利根の石葺住宅址 浅見作兵衛氏の蔵品 第六四巻第一号 北海道日高国荷負発掘の鎧 北海道原始文化展覧会 発寒の環状石籬と古墳 第六四巻第二号 夷酋シャクシャインに関する異伝 稲田家の開墾事業 椚別金毘羅社 IV 著作目録 底本:『喜田貞吉著作集 第一四巻 六十年の回顧・日誌』平凡社 1982(昭和57)年11月25日 初版第1刷発行 入力:しだひろし 校正: xxxx年xx月xx日作成 青空文庫作成ファイル: このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http //www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。 2011.10.9:公開 玲瓏迷人。 2011.10.12:更新 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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モバゲーを中心に活動するライマー (株)KPS所属 古くから活動しているライマーであるが詳細は謎。 交友関係としてはKIIMRA等が挙がるが、基本は中立的に接する事が多い。 2011年サイト対抗戦㈱KPS営業一課代表 サークル対抗戦第三回大会優勝 押韻、子音を織り混ぜた連続交差韻を巧みに操り、また裏言語という表現技法や病んだ世界観に活きるタフな骨太ライマーでもある。 独特な視点や観点を持ち、切り口が常にリスキーな為、一般的な評価に繋がりにくいが、ネトラの実力は紛れもなく本物である 不自由な枷が自由を生み 想像力を与える地球の隅 傲慢だとしても勝てば官軍の実力社会 のび太の泣き言なんて犬も食わない 知能、超低能 故、詞の構成を 計り間違えた「死亡証明書」 取り乱す頭から 言い訳と説明を飛び散らす 1バは「根拠の要らない」予知になる らしいが結局外れたみたいだな そのLipに中指立ててBe quiet!! その場凌ぎで言い繋いでっと 痛い眼見んぞ自称上級者(^-^) 痴呆症いうか、若年性のALZHEIMER 蟻地獄に向かって歩くRhymer Battle中沸き立つMy blood Guerrilla制圧 I m like S.A.T 蔓延るFake、泳ぐJoke rhyme、 Dork、 置き去りの独走Style 両の手に持つFork、knife で前菜食らう 頭飛び抜けた天才Class
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2013/04/23(火) 2013/05/09(木) 2013/05/11(土) 2013/05/12(日) 2013/04/23(火) refer to 『リゾナンターΧ(カイ) 番外編』 アジアの大国・中国が誇る国家機関「刃千吏」。 彼らの手がける仕事は国のトップシークレットに関わるものから、些細なものまで多様に渡る。 それ故、敵も多い。 最近では、上海に進出してきたという日本を拠点とする犯罪者組織との敵対が表面化し、彼らが差し向けるクローン兵器との争いは熾烈を極めていた。 とある任務のため、中国辺境部の飯店に滞在していた「刃千吏」の副官・リンリンこと銭琳は、真夜中の招かざる訪問を受けていた。 部屋のソファーに腰掛ける、二人の少女。テーブル越しにリンリンを見る目は、ただの訪問者としては似つかわしくないものがあった。 「まあ固いことは抜きにしましょうか、副長官。あんたが首を縦に振るだけでええねん。別に、うちらあんたんとこのシマ盗ろうなんて思ってへんし」 訪問者である二人組のうちの髪の短い、シャープな顔立ちのほうが言う。 この女の言葉のイントネーションは、聞き覚えがある。リンリンは、かつて共に戦った仲間の一人のことを思い出す。 だが、親交を深めるにつれ屈託の無い笑顔を見せるようになった彼女とは違い、目の前の女の瞳には闇の色しか見えない。 「上海を、あなたタチの好きナようにサセろと?」 「ありていに言えばそうなります」 「断る、と言っタら」 「お仲間さんみたいになりますよ?」 髪の長い、柔和な顔立ちのほうがにっこり笑いながら後方を指さす。 まるで壁掛けのタペストリーのように、体を壁部に癒着させぶら下がっている護衛官たち。 床に流れ落ちてる血の量から、すでに命を落としているのは明白だった。 「ずいブン早い対応ダ」 「話は早いほうがええやろ。うちらかて観光ではるばる大阪から来たんと違いますから。「是(はい)」か「不是(いいえ)」か。 あんたに与えられた選択肢は、これだけや」 「・・・発音ガ下手だ。一から勉強しなおシテ来い」 「あんたの日本語も大概やけどなあ」 横で茶化すおっとり顔に、きつい顔のほうがそんなこと言うてる場合と違うやろ、と突っ込む。 リンリンの好きなお笑い番組と一緒だ。今はそんなことを考えている暇もなさそうだが。 「その言葉は、否定の言葉と受け取ってええんかな」 「不用説(言うまでもない)」 リンリンの返事が、戦闘開始の合図となった。 二人が座っていたソファーが、炎に包まれる。リンリンの能力「発火」。その炎に襲われた対象物は、灰と化す。 しかしむざむざ焼き殺されるような相手でないことは、リンリン自身が承知していた。 「これが噂の『発火能力』か。ここまでごっついの、初めて見るわ」 「ええ塩タンが焼けそうやな」 「アホ!ぼけっとしてたらうちらのほうが焼肉になるで」 言葉では畏怖したふりをしながらも、リンリンを挟む陣形を崩さない二人。 相当戦い慣れている。少しずつ、後ずさりながらも背後の壁に立てかけてあった戟刀を手に取る。 「刃千吏」の総帥となる運命を背負った銭家の人間は、幼い頃からスパルタとも言うべき厳しい修練を施される。 それは武術においても同様で、中国を含む東洋、西洋ありとあらゆる武具に熟練することを強いられていた。 客室に置物同然に飾られた戟刀だが、こと一対二の対戦となると心強い武器となる。 威嚇するように長い戟刀を振り回し、締めの構えとして手のひらと戟刀を相手に向けるリンリン。 戟刀の穂先からは、リンリンが操る炎が迸っている。 「さあ。どこからデモかかっテ来い。お前ら、科学技術局局長ダッたアイツが作っタ連中ダロ。確か、エーケー…」 「違う違う。うちらは改良型のエヌ…何やったっけ?」 「そんなん、今はどうでもええわ」 例の組織の手のものなら、それが例え本物だろうがそのクローンだろうと何らかの能力を保有しているのは間違いない。 しかしそんなものは、リンリンに言わせれば「使う前に倒せばいい」だけの話。 だが、相手の二人はそんなリンリンを見て嘲りの表情を見せる。 まるで、今の状況が彼女たちにとって好都合かのように。 「その槍、しっかり握っときや」 「唖!?」 シャープな顔立ちの女が、翳した手を手繰り寄せるような仕草を見せた。 と同時に、リンリンが手にしていた戟刀に強烈な力が掛かる。 諦めるしかない。リンリンは咄嗟に武器の放棄を決意する。力に抗っている間に、後方の女に不意打ちをされるかもしれない。 致命的な隙を作るより、相手に武器を与えてしまったほうが遥かにいい。 リンリンの手からあっさりと離れた戟刀は、通常ではありえない勢いで女の横の壁に突き刺さった。その動きを見て、リンリンは相手の能力を理解する。 「お前…『磁力操作』の能力者か?」 「へえ。賢いな。たったこんだけでうちの力、見破るなんて」 「しゃくれた顎がそれっぽいもんなあ」 「何で顎で能力がわかるねん!てかそんなにしゃくれてへんわ!!」 またしても妙なやりとりをする襲撃者たち。 あっちの人間は日常会話が漫才やねんで。リンリンと数年間をともにした仲間、光井愛佳から教えられたことだ。しかし。 「もうお前ラの漫才に付き合ってル時間はナイ」 掌から激しく燃え上がる、炎。 「そんな連れないこと言わんといて。これからもっと楽しんでもらわんとな」 柔和な顔立ちの女が、体勢を低くして床に手を当てる。 こちらのほうがどんな能力を持っているか。今は分からないが、二人組で行動しているところを見ると相方のサポート的な能力だろうことは推測できた。 ただ幸いなことに、この部屋には金属でできているものは存在しない。ベッドも木製、テレビなどの電子機器もおいてない。 強いて言えば天井についている裸電球のソケットは金属でできているが、そんなものを落としたところでたかが知れている。 ならば、こちらの女を潰すほうが先決か。 リンリンは大きく体を翻し、しゃがんでいる女に回し蹴りを食らわせようとする。 足を思い切り振り抜いたリンリン、しかしそれは女の左手によって防がれる。 さらに。 「触ったぁ」 うれしそうな、女の顔。 とともに、急にリンリンの体を得体のしれない力が押さえつける。 「こ、こレは!!」 「うちの能力なあ、『磁化』言うんよ。触ったもん、何でも磁石になる」 言うとおり、足が床から離れない。 ついには、体全体が床に吸い付いてしまった。 「もう終いか。何やあっけないなあ」 「それだけうちらの力が強力ちゅうことやろ。あんたらが葬ってきたクローンたちとは、モノが違うねん」 地に這いつくばったリンリンを見て、勝ち誇る二人。 シャープな顔立ちの女が、床に転がっていた戟刀を手に取り、リンリンに向けた。 「うちが手を離せば強烈な磁力で、これはあんたの体を串刺しにする」 「『刃千吏』の副官で元リゾナンター。殺ったとなったら、うちらの階級も上がるやろなあ。本店さんは色々あって上のほうもガタガタみたいやし」 強烈な磁力に抗う事もなく、身を任せているリンリン。 そして、ゆっくりと口を開いた。 「お前らノ名前は・・・?」 それが最後の遺言か、とばかりに顔を見合わせる二人。 「名乗るほどでもないけどな。ま、18番と19番て覚えてもらったらええわ。てか何でそんなこと聞くねん」 「閻魔さんの土産話にでもするんやろ」 「…墓標ニ刻ムためノ、名前ダ!!」 リンリンの体から、炎が噴き出す。 先ほどの炎とは明らかに違う、緑色の炎。 「な!!」 「ほ、炎が緑やて!?」 予想外の出来事に焦る女が、戟刀をリンリンに投げつける。 しかし炎に触れた穂先はまるで火に炙った飴細工のようにくにゃりと曲がり、リンリンの手によって払い落とされた。 「この炎ノ色ハ…銭家が代々受けツいダ魂の色。たダの炎と思ったラ、痛イ目見ることになル」 ゆっくりと立ち上がるリンリン。 そのことで、二人はある変化に気づく。磁力が、消えていることに。 「高熱ノ中デは、磁力は働かナい。お前ら、学校デ習わなかっタのか」 鮮やかな緑の炎を手のひらで転がしながら、ゆっくりと二人に近づくリンリン。 仲間内で見せる明るい笑顔とはまったく別の、「刃千吏」の護衛官を束ねる非情な一面。 「…頃合やな」 「よっしゃ、任しとき」 ほんの僅かな目配せの後。 シャープな顔立ちの女が、懐から何かを取り出して床に投げつけた。 瞬く間に、部屋中が煙に包まれる。 「煙幕カ!小賢シい!!」 煙に紛れてこの場から逃げ出そうとする襲撃者。 だがそんなものを、リンリンが見逃すはずもない。両手の緑炎は狂ったように渦を巻きながら、煙の向こうの人影を飲み込む。 煙が晴れた後には、黒焦げになった死体が二つ、転がっているのみだった。 丸焦げになった死体の側にしゃがんだリンリンは、悔しげに舌打ちした。 「何ダ、クローンか」 同時に、急速に二つの大きな気が遠ざかっていくのを感じる。 どうやら、煙幕に紛れて自分達のクローンを身代わりにしてこの場から逃げおおせたようだった。 「銭副官!ご無事で!!」 異変に気づいたのか、隣の飯店で待機していた別動隊の護衛官たちが、客室に駆けつける。 床に転がっている黒焦げを目にし、敵の襲来があったことに気づく。 「お前ら、遅かっタな」 「それより副官、大変なことが…」 護衛官の一人が、リンリンに耳打ちする。 その内容とは… 「ナニ!『あれ』を盗マれタ!?」 「はい。すっかり油断してました。まさか盗まれるとは…」 本命はそっちか。 組織のナンバー持ちを囮に使うとは。本拠地で荒稼ぎしていると噂されるだけのことはある。 しかし。リンリンはしてやられた気持ちに襲われる。 リンリンの裏をかいた襲撃者たちのことではない。盗まれた「あれ」のことだ。 珍しく任務に志願してきたと思ったら、このチャンスを待っていたのか。 旧知の仲とは言え、少々甘やかしすぎたのかもしれない。 リンリンは大きく、肩で息をつく。 「見え透いた手を…「あいつ」は、わざト盗マれタんだ」 この忙しいのに厄介なことを。 リンリンはすぐに、東京行きのチケットを部下に手配させるのだった。 --続く-- 投稿日:2013/04/23(火) 21 13 58.89 0 2013/05/09(木) 東京湾に面する、とある埠頭。 倉庫群の聳える道路を、1台のトラックが闇を照らしながら走っていた。 「いい取引だったな」 「ああ、ボスもお喜びになる」 運転手の男と、助手席の男。 ともに不健康で、光とは縁のなさそうな表情をしていた。 国内の主要都市に拠点を持つ有名な組織の構成員が、男たちの弱小組織に接触したのは昨日の午後。 「中国でとある獣を捕獲した。大変希少価値の高い獣だが、ぜひあなたたちにお譲りしたい」という触れ込みで、話を詳しく聞くと絶滅寸前の動物だという。 相手が提示した金額は決して安いものではなかったが、絶滅危惧種とあらば捌きようによっては巨額の利益を手に入れることができる。 彼らのボスは二つ返事で了承し、そして先ほど倉庫内で契約は結ばれた。 取引現場の倉庫で彼らが見たものは、絶滅危惧種とは言え、見慣れた動物。 しかし、表のルートでさえ「レンタル料」として数千万の金額が動くこの生き物。闇のルートに流せばその数倍の価値はある。 対象自体は期待外れであったものの、男たちは満足して動物を檻ごとトラックに載せて倉庫街を出発した。 車が倉庫街を抜け、湾岸道路に差し掛かったあたり。 最初に荷台のほうから何かがばりばりと音を立て壊れるのを聞いたのは、助手席の男だった。 「おい、今何か音が」 「あ?お前のいつもの臭い屁のことか?」 「違うよ馬鹿野郎!後ろから何か変な音が聞こえたんだよ!」 「もしかして。お前、あの『動物』が檻ブッ壊して逃げ出したとか思ってんのか?」 「そうじゃねえよ!」 「顔、ひきつってるぜ?安心しろよ、あの檻はたとえ大型のクマでも…」 そこで再び、大きな音。 おまけに獣の声のようなものまで聞こえてくる。 さすがにおかしいと思ったのか、車を止める男。 互いに万が一のことを考え持参した麻酔銃を手にし、車を降りて荷台の中を確かめようと後部の扉を開けようとしたその時だった。 真っ暗な闇の中に、光る二つの点。 獣の唸る、低い声。生ぬるい空気。獣が檻から逃げ出しているのは明白だった。 「くそっ!逃げ出しやがった!!」 「撃て!!」 慌てて銃を構え、狙いをつける男たち。 破裂音が数度、鳴り響く。 普通ならこれで、眠りにつくはず。 だが、そんな軟な弾で貫けるような獣の体ではなかった。 赤い眼光の獣が勢いよく荷台を飛び出し、男たちをなぎ倒す。 まるで車にでも跳ね飛ばされたかのような衝撃に、男たちは気を失い地に伏した。 そして獣は、道路脇の闇へと走り去っていった。 ● 仕事机に置いてあった携帯が震え、かたかたと音を立てる。 パソコンでの作業に集中していた光井愛佳は、携帯の画面を見る。 非通知。 こんな時間にこの携帯に非通知でかけてくる相手。 依頼者、か。 「もしもし。小さなことから大きなことまで。安心丁寧がモットーの何でも屋愛佳ですけど」 「早速デ悪いンだガ、依頼しタイことがアル」 いきなり本題か。何やねん、こいつ。 それに妙なカタコト。相手の素性を危ぶみつつも、愛佳は話を聞いてみることにした。 「いったいどんな内容ですの?」 「我々ガ所有していタ『猛獣』が逃ゲ出しタ。事を大キクすることナく、そいツを生ケ捕りにしテほしイ」 「猛獣?あのガオーッちゅう奴ですか。そんなん警察とか日本野鳥の会に頼んだらええんと違います?」 「頼ム。公ニしタくなイんダ。光井サンにしカ頼めナイ」 まるで自分のことを知っているかのような物言い。 それはいいとしても、愛佳としては確認しなければならないことがある。 「猛獣捕獲なんて、危険な作業や。報酬は、それなりにいただけるんでしょうな」 「ソりゃもう。バッチリンリ…いヤ、安心してホしい」 明らかに怪しい。 今、どこかで聞いたようなフレーズを言いかけたんと違うんか、こいつ。 しかし、いかなる事情があっても、相手の素性については詳しく聞かないのがこの業界のルールでもある。 愛佳は仔細了承し、一通りの手掛かりを聞いた後に電話を切る。 猛獣捕獲か。あいつらでもできるやろ。 愛佳は思いついた数人に依頼をかけるべく、再び携帯を手にした。 ● 同時刻。 東京某所の高級ホテルの客室。 「刃千吏」の副官であるリンリンこと銭琳は、携帯の通話ボタンを切ると大きくため息をついた。 「フウ…素性ヲ隠すノも一苦労ダな」 光井サーンお久しブリでース、と電話での再会を喜べないのは寂しいが仕方ない。 そもそもが今回の来日はイレギュラーで、かつお忍びでの強行軍。組織の副官という立場が、リンリンを気安くあの喫茶店へと立ち寄れないものにしていた。 「仕方ありません。まさか○○が自ら脱走…いや盗まれたとあってはそうそう公言できることじゃありませんからね」 「まっタク世話のヤける。『アイツ』にハ後デきつイお灸をスエないトな」 リンリンは、今回の出来事の全てを把握していた。 中国で例の組織が自分たちを襲った本当の目的は、「アイツ」だったこと。 さらに、前から日本に行きたかった「アイツ」はわざと盗まれその身を委ねたこと。 そしておそらく今は組織の手を逃れ、例のモノを求めてひた走っているであろうということ。 ただ、自分たちが捕獲に向かうわけにはいかない。 「刃千吏」の副官ともあろう人間が、わざわざ表に出ることの危険性。 さらに部下を使ったとしても、部下を動かしたという事実からこのことが露見する可能性は決して小さくない。 その結果の、苦肉の策。 とは言え、「アイツ」がどこに向かっているのかは把握している。それは、愛佳に教えた。 場所さえわかれば、そう難しい問題ではない。 しかし。 リンリンが想定しているより、事態は複雑に、そして面倒臭く展開していくのであった。 1時間後。 愛佳のマンションに、4人の少女が集う。 「よう来てくれたな、って」 揃った顔ぶれを見て、思わず突っ込みを入れてしまいそうになる。 攻撃力になるのが、鞘師しかおらへんやん! 愛佳がそう言いそうになってしまうのも無理はない。 水使いの里保はともかくとして、残りの3人は。 千里眼の持ち主、遥。高速移動の亜佑美。そして、ぽんこつ瞬間移動の優樹。 だが、この戦力で戦略を立てるより他にない。 「依頼については、電話で話した通りや。ある場所に出没する獣を、生け捕りにしてほしい」 「みついさーん。けものって、何ですか?」 「動物のことだよ、まーちゃん」 元気よく挙手し質問する優樹に、お姉さん役の亜佑美がやさしく教えてあげる。 動物、という言葉に優樹のテンションが早くも上がってくる。 「動物ってどんな動物だろ?なんか楽しみ~」 「何言ってんだよ。猛獣だぞ?近づいたらまーちゃんなんて頭かじられるっての」 「だいじょうぶだって。まさの近所に出てきたくまさんだって優しかったし」 優樹を脅かそうとする遥に、なぜか自信たっぷりな優樹。 そんな二人を尻目に、里保が具体的なことを聞いてくる。 「光井さん。その獣のことなんですけど。やっぱり傷つけずに捕獲しなきゃいけないんですか?」 「まあ先方さんの希望やしな。極力無傷で頼むわ」 猛獣を傷つけることなく制圧する。 確かに水軍流には相手に傷を負わせずに組み伏せる体術も存在する。 が、それはあくまでも対人戦の話。 あれを試すいい機会なのかも… ベリキューとの戦いから、1か月が経過しようとしていた。 自分たちの力不足を痛感した若きリゾナンターたちは、自らの能力の向上を新たな目標に据える。 それは、新メンバー随一の能力者である里保とて同じこと。 愛佳から獣の出没が予想される場所を教えてもらい、四人は目的の場所に向かうべく部屋を出ていく。 その背中に、愛佳は後輩たちの成長を確かに感じていた。 あれから1か月。 リゾナンターたちがあの日の教訓を胸に、各々の能力を磨いていることはさゆみやれいなから聞いていた。 確かに今回のような依頼は、対能力者戦と比べれば造作もない事柄なのかもしれない。 だが、逆にそういった一見単純に思える仕事の中にこそ、ステップアップのチャンスは隠されている。 ダークネスとの決戦が、近づいている。 それは、あの小憎たらしい白衣の博士や、リゾナンターを蹂躙した「銀翼の天使」たちとの対決を意味していた。 勝てるんやろうか…いや、勝たなあかんのや。 愛佳は改めて自らの予知能力が失われたことを、複雑な思いで実感していた。 能力があれば、決戦後の未来が見えていたかもしれない。 けれど、未来が見えないからこそできること、感じることができることもある。 彼女は文字通り、新しいリゾナンターに未来を託していた。 ● 「あっ。あいつら、マンションから出てきたよ!」 愛佳のマンションとは道路を隔てて反対側に位置する、古びた2階建てのアパート。 道路に面した、六畳一間の狭い部屋のベランダで。 髪をショートにした青色のTシャツを着た少女が、双眼鏡で四人の少女たちを捉えていた。 「あそこに呼ばれて、出てきた。仕事のニオイがするね」 ピンクのTシャツを着た暑苦しい少女が、ショートカットの少女から双眼鏡を奪い、言う。 さらに双眼鏡は別の手によってひったくられる。 「へへっ、いいじゃん。あいつらから仕事、ぶん盗っちゃおうよ」 にやりと微笑む、緑Tシャツの少女。 少女は柔和な顔立ちをしていたが、瞳の中には「黒さ」が透けて見えている。 「どうする?動く?」 部屋の中央にいる年長らしき人物に、紫色のTシャツを着た少女が訊ねる。 緊張からか、それとも部屋が蒸し暑いからか。少女の全身から異常な量の汗がしたたり落ちていた。 「もちろん。それがあたしたちが生き残る、唯一の手段だから」 集団のリーダーと思しき赤いTシャツを着た少女が、その場にいた全員を見回す。 共に戦い、修羅場を潜り、苦汁を舐めさせられてきた仲間たちだった。 「…私が出よう」 黄色いTシャツを着た少女が立ち上がった。何かの武道をしているのだろう、すらりとした体は適度な筋肉に包まれている。 部屋の扉が、開けられた。 外から聞こえてくる、「ワンワン」「ワン」「ワオーン」「クーン」「バウワウ」「ウー」「キャン」「オン」という犬たちの声。 飼い犬にえさをやりに外に出ていた、オレンジ色のTシャツを着た少女が戻ってきたのだ。 「じゃああたしも。あの子たちの『能力』を使えば先回りすることもできるし」 「他は?」 「向こうが四人だから、こっちも四人で行こうよ。あたしとあやのんが出る」 機関車トーマスみたいな顔をしたピンク色のTシャツが、後ろにいた紫色のTシャツを指して言う。 「これはただの仕事の横取りじゃない。上の人間に、あたしたちを捨てたやつらにあたしたちを認めさせるチャンスだよ。 そのためにも、失敗は許されない。頼んだよ」 赤Tシャツの言葉に、無言でうなずく四人だった。 投稿日:2013/05/09(木) 12 04 06.36 0 2013/05/11(土) すっかり寝静まった、商店街の一角。 里保たちは、とある大型スーパー裏手の搬入口に来ていた。 「ほんとにこんな場所に獣が出没するんですかね?」 亜佑美の疑問ももっともだ。 愛佳の話によると獣はかなり大型のものだという。そんな大きな獣が、深夜とは言え商店街の中にあるスーパーの敷地に出没するだろうか。 しかし、依頼主がそう断言しているのだ。手がかりを持たないこちら側としては、それを信じるしかない。 「とにかく、姿を見たらまーちゃん以外の全員で襲いかかって制圧する。時間をかけると、獣を傷つけちゃうかもしれないから」 「了解っ。ま、ハルの千里眼にかかったら猛獣なんて大したことないっすよ」 「…まーちゃん、眠いです」 「は?お前さっきまでクソガキみたいにワクワクしてたじゃんかよ!」 慌てて優樹を揺さぶり起こす遥。 何だか心配になってきた。里保はこれからの展開に一抹の不安を覚えるのだった。 突然、静かだった搬入口から、がらがらと音がする。 搬入口のシャッターが開かれ、中から従業員らしき中年の男が現れた。両手には、何か黄色いものが入ったビニール袋。 「こんな時間に、ゴミ捨て?」 里保はそう思いかけるが、すぐにその不自然さに気づく。 大抵のスーパーなら、建物内に専用のごみ捨て場があるはず。では、一体。 答えは意外。 すぐに、近くの茂みから黒い、もっさりとした影が出てきた。 遠めからはよくわからないが、明らかに人とは違う生き物。 「あれか!」 「あの従業員のおじさんがあぶない!!」 しかしその不安は見事に外れる。 獣は従業員に襲いかかるどころか、のそりのそりと近づくだけ。 また、従業員も特に恐れる様子はなく、手にしたビニール袋を獣の前に差し出した。 「何あれ?どうなっちゃってんの?」 「とにかく、捕獲しないと!まーちゃんお願い!!」 亜佑美が優樹に指示を出す。 優樹の背後に現れる、二つの大きな白い手袋をした手。 十本の指を大きく広げ、そして里保、亜佑美、遥の三人を包み込む。 次の瞬間、三人の体は獣の前に瞬間移動した。 「おいお前、何の獣か知らないけど大人しく…って、あれ?」 勢い勇んだ遥が拍子抜けするのも無理は無い。 目の前にいる動物、白と黒のコントラストが抜けた印象を与える、遥もよく知っている動物だったからだ。 「え?何、もしかしてこれ…」 「パンダ?!」 まさか捕まえて来いと言われた動物がパンダだったとは。 しかしパンダとは言え、獣は獣。近縁種のクマと同じく、力も相当強いという情報を里保は持っていた。すぐに捕まえなければ。 その意志が、亜佑美と遥にも伝わる。 三方に散り、パンダを取り囲む里保たち。 パンダも自らの身が危険に晒されてると知るや、野生の獣らしく唸り声を上げて威嚇をはじめた。 「私が囮になります!鞘師さんとくどぅーはその間に!!」 亜佑美が、パンダの前に立ち塞がる。 右へ、左へ。ステップを踏みながらの高速移動。亜佑美の動きに気を取られている隙に、残りの二人が攻勢に出る。 「鞘師さん、そいつの前足を狙って!!」 遥が千里眼でパンダをスキャニング。 前足付近に弱点があると判断し、大声で叫んだ。 パンダの死角から、里保が愛刀「驟雨環奔」を抜きながら迫り来る。勢いに任せ、隙のある前足を刀の側面で平打ち。 たまらず後ろ足で立ち上がるパンダ、しかしこれは攻撃態勢でもある危険な体勢。 「これを出す時が来たか…」 里保は、刀を握っている手とは反対の手で、懐のペットボトルを指を使い開栓した。 あふれ出した水はやがて、刀に似た細長い形となって里保の手に握られる。 キュートのリーダーである舞美との戦いで、里保は学んだ。 水を操るものは、攻撃のバリエーションをいくつも持つべきだということを。 そして思考の末に導き出されたのが、「水の刀」。二刀流での戦いは、故郷で嫌と言うほど祖父から叩き込まれた。扱いに困るようなことはない。 右に「驟雨環奔」、左に水の刀を携えた里保が、パンダ目がけ大きく跳躍。 強烈な前足での一撃を食らわそうとするパンダだが、振り翳した刀によって行く手を阻まれる。そしてさらに里保は水の刀を パンダのがら空きになった胴に叩き込む。 「ガウッ…」 怯みかけるパンダ。しかしダメージは強靭な肉体によりあまり伝わっていない。 逆に、水の刀は弾き返され、元の飛沫に戻ってしまう。 「鞘師さん!!」 今度は里保がピンチに陥る番だ。 右の刀はパンダが前足で止めている。この状態で逆の前足の攻撃が来たら。 亜佑美と遥が同時に動きかけたその時だった。 「ガッ、ガアアアアアッ!!!」 弾き返されたと思われた水が、再び形を成し、パンダの体に絡みつく。 刀を崩したのはわざとで、次の捕縛に向けたカムフラージュだったのだ。 「すごい鞘師さん、いつの間にこんなことを!」 「さっすが次世代エース、かっこいい!!」 パンダの動きは水の鎖によって完全に封じられた。 一仕事終えた里保を労おうと、亜佑美と遥が里保に駆け寄ろうとしたその瞬間。 「ウガアアッ!!!!!!」 その場に居る全員が、目を疑った。 雁字搦めに体を拘束していたはずの水の鎖が、パンダの剛力によってばらばらに引き千切られたのだ。その圧倒的なパワーに、 改めて一筋縄ではいかない相手だと認識する。 自由の身となったパンダが、三人を睨む。 じり、じりと間合いを詰めてゆくその姿はまるで人間のよう。そして、パンダの視線が里保の前で止まる。 まずは一番実力を持っているものを倒す、動物には凡そ見合わないセオリーで里保にその巨体を被せようとしていた。 が、突如現れた四人の影。 パンダを取り囲むように姿を現した、紫、黄色、オレンジ、ピンクのTシャツを着た少女たち。 「悪いけど、こいつはあたしらが戴くよ!」 高らかに、そして暑苦しく宣言するピンクT。 さらに、 「おいで!テレポートお願い!!」 とオレンジ色のTシャツを着た少女が叫ぶ。 はるか向こうから走ってくるのは、八匹の犬。あっという間にパンダを取り囲んだ犬たちが、キャンキャン鳴きながら何やら不思議な力を発揮しはじめる。 最後に八匹が声を揃えて「ワン!」とひと鳴きすると、パンダの巨体が空間から掻き消えた。 「えっ!?」 「消えた!!」 「あれ?まだこの子達力使ってないのに!!」 「あず、どういうことそれ!」 互いに混乱する両陣営。 すると、ある光景を見つけた黄色のTシャツが、 「あっちだ。向こうのほうに逃げた」 と指を指す。 そこには、パンダの背に乗りはるか遠くへと走り去っていく優樹の姿が。 「まーちゃんの瞬間移動!」 「何だよあいつ、おいしいとこだけ持ってきやがって!」 喜ぶ亜佑美と、なぜか悔しがる遥。 「あたしが先回りする!みんなはこいつらを!」 「わかった!!」 オレンジ色Tは再び犬を呼び寄せ、自らの姿をかき消させる。 彼女の使役する犬は、八匹揃い力を合わせることで瞬間移動能力を発動する事ができるのだ。 「まーちゃんが危ない!うちらも追うよ!!」 「おっと。そうはさせないよ」 里保、亜佑美、遥の前に立ち塞がる三人の少女。 とてもではないが、話し合いが通用しそうな感じではない。 「あのパンダはあたしたちがもらう」 「それからあんたたちには、依頼主について教えてもらうよ」 「力づくでもな」 三対三。 少女たちの真夜中のバトルが今、始まろうとしていた。 一方。 優樹を背に乗せてひた走るパンダ。 優樹自身は先のことはまったく考えずにパンダを瞬間移動させたのだが、先のことなどお構いなしにパンダ・ドライビングに夢中な様子。 「それーっ、走れ走れー」 この状況下においてさえ楽しめる人物、それが佐藤優樹だった。 真夜中の街を走る、ふかふかのパンダ。その白と黒の毛を触っているうちに、どこからともなく声がするのを優樹は感じていた。 (おまえら、私をどうするつもりだった) 「まさたちはね、パンダさんの飼い主に頼まれてパンダさんを迎えに来たんだよ」 (・・・そうか。ん?私の言葉がわかるのか?) 「すごいでしょー。いひひ」 (なるほどな。まあ、「あれ」さえ手に入れれば戻るつもりだった。いいだろう。一緒に帰るとするか) 「マジで?やったぁ!!」 なぜかパンダと意思疎通ができてしまった優樹。 交渉成立で一件落着、と思いきやパンダたちの行く先にはオレンジTシャツの少女が先回りしていた。 「ごくろうさま。そのパンダ、ここで貰うわよ」 少女を前にし、その場に立ち止まるパンダ。 優樹は少女が先ほど乱入してきた四人組の一人だということに気付く。 「うわっ。さっきの、苦労が顔に滲み出てる人たちの一人!!」 「誰が苦労人顔よ!あたしをバカにしたこと、後悔させてあげる」 少女がおもむろに眉間に指を当てる。 精神操作。それが彼女の能力だった。 「目的のためなら非情になれる。それが小悪魔1年生の心意気よ!」 「えー、だったらまさは小天使1年生だもん!」 ただ、精神操作を受けたはずの優樹の様子に変化はない。 それもそのはず。オレンジTの狙いは、 「ガアアアアッ!!!!」 パンダのほう。 この凶暴な動物さえ操れれば、目の前にいる弱そうな少女など物の数ではない。 錯乱したパンダを前に、にやりとほくそ笑むオレンジT。しかし。 (お前ごときの精神操作で、私が操れるとでも思ったか!!) 怒れるパンダの一撃が、少女を襲う。 どうしてあたしの精神操作が効かないの・・・? 精神操作に耐えうるのは、能力者のみ。 自らの能力が通用しなかった理由を知ることなく、少女の意識は吹き飛ばされた体と共に遠くへ消えていった。 投稿日:2013/05/11(土) 07 02 04.71 0 2013/05/12(日) ● その頃、すでに里保たちとTシャツ姿の敵との戦いが既に始まっていた。 里保とピンク、亜佑美と紫、遥と黄色が激しい火花を散らす。 「うおおおおおおっ!!!」 ピンク色の暑苦しい少女が雄たけびを上げる。 すると、里保の肌に焼け付くような刺激が走った。 「これは」 「あたしは熱く!苦しいほどに全力投球!!」 ピンクが得意とするのは、熱操作。上位互換である発火能力と比べると威力はやや落ちるが、それでも能力によって熱された空気は対象を火傷に追い込み、息を吸えば呼吸困難に陥れる。 ただそれは。 水を操る里保には通じなかった。 熱の影響をまるで受けていない里保の大きな踏み込みが、少女の鳩尾に一撃を与える。 刀の柄で強く突かれた少女は、そのまま気を失った。 「ふう。あの舞美って人との戦いが、ここまで役立つなんて」 里保はあらためてあの戦いで得ることができたものの多さを感じる。 先ほどの熱攻撃を遮断したのは、里保自身が身にまとっていた水のヴェール。 さすがに舞美ほどの防御力はないものの、周囲の熱をシャットアウトするには十分の代物だった。 他の二人はうまくやってるかな。 自らの戦いが終わり余裕の出た里保が、周囲を見やる。 しかしそこには相手の能力に苦戦する亜佑美と遥の姿があった。 「どうしたの?少しずつ、動きが鈍くなってるみたいだけど」 「う、うるさいっ!!」 自らの高速移動を駆使し、序盤はむしろ紫Tシャツの少女を追い込んでいた亜佑美だったが、戦いが進むにつれて妙な感覚に苛まれ始めていることに気付き始めていた。 体の動きが、重くなっている? 瞬速の動きからの蹴りを、拳を相手にヒットさせるごとに削られてゆく、自らの体力。 相手の様子には変化がない。強いて言えば、夥しい量の汗をかいているくらいだ。 奪われるスタミナ、しかし亜佑美は攻撃の手を休めない。 力を振り絞り紫にさらなる一撃を仕掛けようした時。 思わぬ方向からの攻撃を受けることになる。 浴びせかけられた、大量の水飛沫。 里保からのものだった。 「亜佑美ちゃん!闇雲に戦ってたら、いつかバテちゃうよ!!」 年下の先輩からのアドバイスと、冷たい水の感触が、亜佑美に冷静さを取り戻させていた。 まずは拙速な攻撃をせず、相手の出方を見ることが大事。 攻撃をやめ、構えの姿勢だけ崩さずに相手を見ていると、紫が明らかに苛立っているのが見て取れた。 「かかってこないなら、こっちから攻撃するまで!!」 言いながら、右手を振りかざし何かを飛ばしてくる。 飛来してくるそれに対し不穏なものを感じた亜佑美は、高速の動きで回避する。 亜佑美の立っていた地面に降りかかる、液体。そこであることに気付く。 今飛ばしたのは、汗? そう言えば、彼女は全身汗まみれになっているし。もしかして、汗が武器? さっきも攻撃、つまり相手の体に触れるたびに体力が削られた。もしかしたらあの子の汗にそういう効果があるのかもしれない。 ということは、相手に直接触れずに攻撃することができれば!! 紫の少女が、間髪入れずに汗を飛ばしてくる。 それをよけつつあるものを探していた亜佑美だが、ついにお誂えのものを発見する。 どさくさまぎれに飛び込んだ資材置き場から、彼女が手にしたのは、身の丈ほどはあろうかという鉄パイプ。 「さあ、これから反撃だよっ!!」 持ち前の高速移動で瞬時に紫Tの懐に飛び込んだ亜佑美が、その肩に強烈な一撃。 苦し紛れに相手が飛ばす汗を、今度はパイプを回転させ全て弾く。 「くそ、こうなったらこうしてやる!!」 猛突進で、亜佑美の体に組み付こうとする紫T。しかし高速移動を身上とする亜佑美の体を捉えられるはずもなく。 鉄パイプに足を攫われたところを、背中への強烈な打撃。ぐえっ、という声とともに少女はぐったりしてしまった。 その一方で、遥は黄色Tシャツ相手に完全に劣勢となっていた。 亜佑美ほどではないにしろ、俊敏さを利用して、千里眼によって浮き彫りにされた弱点を突く。それが遥の戦い方。 しかしそれが、黄Tにはまったく通用しない。 「ヤアッ!!」 少女が繰り出す正拳が、遥を追い詰める。 空手によって極限まで鍛え上げられた肉体に、弱点と言う弱点はないに等しい。 しかも辛うじて見つけた弱点も、遥の攻撃力では相手の強靭な肉体にダメージを与えられない。 遥にとって、この少女との相性は最悪と言ってもよかった。 右に避けられれば右に回り込み、そこからの回し蹴りをかわされれば隙を見せることなく後ろ蹴りを繰り出す。 流れるような攻撃の連続に、遥の体力は徐々に消耗していた。 そしてついに黄色Tシャツの少女のローキックが、遥の腿を捉える。ハンマーを打ち付けたかのような衝撃に、思わず膝をつく。 痛みに身を屈めた遥は、まさに次の蹴りの格好の的。顔面目がけ、フルスイングの蹴りが飛んでくる。 「ガウッ!!」 そこに飛び込んできたのが、優樹を背に乗せたパンダ。 巨体を駆使したタックルに、黄色Tは受け身も取れずに突き飛ばされた。 「どぅー、助けに来たよぉ!」 「べっ、別にまーちゃんに助けに来てもらわなくても!!」 口ではそう言いつつも、正直危なかったというのが遥の本音だった。 しかし、意地でもそれを口にするわけにはいかない。 「まーちゃん、くどぅー!!」 突然現れた優樹とパンダに驚きつつも、近くに駆け寄る里保と亜佑美。 しかし戦いはまだ、終わってはいなかった。 「くそっ、これくらいのことで!!」 言うなれば、乗用車に追突されたくらいの衝撃を受けたにも関わらず、黄Tに身を包んだ武道家は立ち上がった。 日々の鍛錬で鍛え上げられた肉体が、ダメージを最小限に留めたのだ。 「かの大山倍達は猛牛を素手で打ち殺したという。ならばパンダごときに、私の武術が遅れをとるはずがない!!」 少女が自らの気合を放出するかのように叫ぶ。 パンダもまた相手を剛の者と認めたのか、ゆっくりと近づき、そして二足立ちとなった。 パンダと空手家、決して交わる事のなかった二つの星が今、激突する。 鬼気迫る表情で先に攻撃を仕掛けたのは、少女。 いきなりの前蹴り、をフェイントにした後方回し蹴り。まともにくらったパンダに、はじめて苦しげな表情が浮かぶ。 しかしパンダもやられたままではない。身に食い込んだ少女の脚を掴むと、恐ろしい勢いで地面に叩き付ける。 この攻撃はさすがに堪えたらしく、インパクトの瞬間に少女が吐血した。 よろよろと立ち上がる、少女。 今のやり取りで相手との実力差を知ったのだろう。前傾姿勢を取り、勝機を捨て身の一発に賭けた。 対するパンダは、身構える事もなくその場に立っている。 里保も、亜佑美も、遥も。そして優樹さえも。 張り詰めた空気に息を呑む事しかできないでいた。 止まっていたかのような時が、動き出す。 少女は大きく間合いをとると、パンダに背を向けつつ左足を振り上げ、 勢いで宙へ逆さまになりながら右足での回転蹴りを繰り出した。 振り子の勢いと回転の力が加わり、まともに喰らえば人間なら腕などいとも容易くへし折れるほどの威力。 しかし。 パンダは自らの両腕を交差させ、少女の蹴りを受け止めた。 行き場をなくし体勢を崩す少女に、パンダの無慈悲な一撃。丸太のように太い腕の攻撃を受けた少女は無念の表情を浮かべ、ついに落ちた。 「やった!パンダさんが勝ったよ!!」 大喜びでパンダに駆け寄り、抱きつく優樹。 優樹に続けとばかりに身を乗り出した遥を、亜佑美が止める。 「くどぅー、私たちの目的」 「いっけね、忘れてた」 そう。 彼女たちに与えられた任務は「パンダの捕獲」。邪魔が入り妙なことになってしまったが、その本筋は外してはならない。 里保は既に、どう状況が変化してもいいように自らの刀の鍔に指をかけていた。 再び三人がパンダを取り囲もうとしたその時だった。 優樹がパンダの前に立ち、両手を広げる。 「ダメ!!」 「まーちゃん?」 「お前さあ、ハルたちがどういう任務でここに来てるか覚えてる?」 先ほどまで自分も任務を忘れかけていたのを棚に上げ、優樹を窘める遥。 それでも、頑なに優樹はその場所を動かない。 「…オ前は優しイ子ダな」 そう言いながら、優樹の頭を撫でるものがあった。 振り向くと、そこには一人の大柄な女性が立っていた。 「パンダさん?」 「よくわかっタな。獣化しタ私ノ言葉がわカるだけノことはあル」 目を丸くして、パンダ、いや女性のことを見ている優樹。 パンダは、かつてリゾナンターであったジュンジュンが獣化した姿だったのだ。 ただ、それ以上に驚愕しているのが里保たち三人。 パンダだと思っていたのが、段々と姿が変化して人間になったのだ。驚くなというほうが無理に違いない。 ジュンジュンは、四人の少女たちの顔を見回し、そして言う。 「お前ラ。リゾナンター、だロ」 「!!」 第三者からリゾナンターという単語が飛び出した場合。 想定されるのは、警察関係者。そして、ダークネス。 「何者なんですか、あなたは」 「…昔のリゾナンターノ、友達ダ。オ前らがリゾナンターなのハ、匂いでワかる。特ニお前は、道重サンの匂イが強い」 里保の警戒心などどこ吹く風、ジュンジュンはさらりとそんなことを言ってのけた。 りほりほ膝擦りむいてるじゃない、さゆみが治療してあげる。フッフフフ。だめだめ、隅々まで触らないと怪我の治りが遅れるの。スー 里保は何となく、げんなりとした顔をした。 「心配すルな。自分デ『飼い主』ノもとへ帰ル。『飼い主』かラお前らノボスに連絡がイくだろうし問題ナイ。あと、お目当テのもノも貰っタし」 そう言って、足元に落ちているぱんぱんに膨れたビニール袋を指すジュンジュン。中には。 これでもかと言うくらいに大量に詰め込まれたバナナが。 両手にバナナの入った袋を抱え、去っていくジュンジュン。 しかしあることに気づいたのか、袋を置いてこちらに戻ってきた。 「私ガジュンジュンだっタことハ、内緒ナ。ソノ代わり、いいコとを教えテやる」 そう言って、優樹を除く三人に次々と耳打ちするジュンジュン。 表情を引き締める者、困惑する者、落胆する者。三者三様の表情がそこにあった。 ねーまーちゃんは?まーちゃんは?と期待の目で見つめてくる優樹には、「お前ハそのままデいい」という微妙なコメントが。 そして今度こそ、ジュンジュンは颯爽と立ち去って行った。 その雄大な背中を眺めつつ、遥が言う。 「あの人…」 「どうしたの、くどぅー」 「全裸だったんだけど、大丈夫っすかね」 大事なことに気付くも、すでにジュンジュンは遥か遠く。 異国からやって来たストリーキンガーを、四人はただ見守るしか術はなかった。 ● 数日後。 飛行機は雲を突き抜け、目にしみるような青い空を飛ぶ。 ジュンジュンとリンリンはとある伝手でチャーターされた特別機に乗って中国への帰路についていた。 「まっタく。タかがバナナのタめに日本マデ来るナんて」 「何言っテる。バナナ、大事。バナナ食べラれなイと死んジャう」 空の旅を楽しむ、ファーストクラス。 用意されたバナナのデザートを摘みつつ深刻な表情で訴える、ジュンジュン。 「バナナなんて、中国にいっぱいある」 「だめだめ。日本のバナナ、おいしい。特にあそこのスーパーの廃棄処分寸前のバナナは最高だ」 「…わかった。『刃千吏』の日本支部に頼んで、空輸するから。とにかくこういうことはこれっきりにしてほしいね」 組織の副官としては、「御神体」の勝手な行動は認めるわけにはいかない。 とは言え、御神体あっての「刃千吏」というのもまた事実。 窓の外の雲を眺めながら、これからも訪れるであろうトラブルにリンリンは肩を落とす。 「にシテも」 「なんダ?」 「私たチの後輩は、順調に育っテいル」 ジュンジュンの表情が、緩む。 偶然かはたまた必然か。はじまりのリゾナンターと、今をひた走る新しいリゾナンターの邂逅。 軽く手合わせしただけのようなものだが、それでもジュンジュンは若手の将来性を感じていた。 「そウか。ジュンジュンはアノ子たちニ直接会っタンだナ」 「特に目ノ小さイちびっこ。アれは将来強クなる。もう一人の貧乏くさイ子も楽シミだ」 「私タチがいナクてモ、もう大丈夫カ」 リンリンが小さくため息をつく。 日本を発つことを決めた時。もちろん、後ろ髪が引かれなかったわけではない。喫茶店に残りメンバーを支えてゆくという選択肢もあったはず。 しかし結果として、彼女は本国での任務を選んだ。 「悲しイことヲ言うナ。ジュンジュンたちハ、たとエ遠く離れてタって、リゾナンターだ」 「そうだナ。あノ日、愛ちゃんモそう言っテた」 日本最後の日。 空港で見送りに来てくれたのは、その日たまたま体が空いていた愛だけだった。 他のメンバーは突発的に発生した事件のせいで、空港に来ることができなかったのだ。 しかし、二人のメンバーに寄せる思いは、愛も含めて一緒だった。「あーしたちは、いつまでもリゾナンターやよ」。 この言葉は、今もリンリンとジュンジュンの心に深く刻み込まれている。 「アノ不思議な子はパンダにナったジュンジュンノ言葉、理解デキた。心が繋ガッていレば、いつでモ分かり合エる。そのコトを改メて教えテもらっタヨ」 ジュンジュンの言葉を、黙って聞いているリンリン。 リンリンは、経緯はどうあれ、日本にやってきたことは決して無駄ではないのかもしれない。そう思った。 --完-- 投稿日:2013/05/12(日) 09 45 25.52 0
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前ページ次ページSSまとめ 22-621 22-621 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 22 53 50 ID ??? むか〜し、むかし 一休さん 1/2 むか〜し、むかし。あるお寺に一休という者がおりました この一休はとても頭がよく、いろいろなとんちで皆を助けていました そんな一休にいつも無理難題をふっかけてくる者がいました 時の将軍様です いつも意地悪な問題を出してはこう言います 木乃香 「でけへんかったら・・わかっとるやろうな?」 将軍様はいつもいやらしい目で一休さんを見ます。どうやら手篭めにしたいらしいです ある日のこと、いつものように一休さんは将軍様に呼び出されました 木乃香 「最近この絵からうめき声が聞こえるんや。何とかしてくれへんか?」 将軍様のいる大広間には屏風が一双が置かれていました その屏風には少女とピエロが絡み合っている絵がかかれています 刹那 「え・・この絵ですか?」 一休は少し恥ずかしがっています。それもそうでしょう、屏風の絵は明らかにピエロが少女を犯っています 木乃香 「夜中になるとうるさいんや。頼んだで」 仕方が無いので一休さんはその大広間に泊まることになりました いろんな意味で不安で仕方が無いです 22-622 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 22 55 39 ID ??? 2/2 そして時はいよいよ草木も眠る丑三つ時(午前3時過ぎ) ガタガタと問題の屏風が動き始めました。しばらくして屏風から二人の少女が出てきます 千雨 「きょ、今日もするのか?」 ザジ (コクコク・・) 千雨 「無茶・・するなよ」 ザジ (コクコク・・) ピエロは少しニヤリとしたように見えました 刹那 「あのう・・」 一休は少し困ったように二人に話しかけました 千雨 「な、なんだ!!」 ザジ (じー) 刹那 「あのう、この夜中になるとあなたたちが騒いでうるさいということなので、何とかならないかと相談を受けたんですが・・」 千雨 「ほらみろ。騒ぎすぎだぞ。すまないな、今度から騒がないように・・」 ザジ (ごにょごにょ・・) 千雨 「え?でもな・・そんなことしたら・・」 ザジ (じー) 千雨 「わかったよ・・すまねえ、アンタ運が悪かったと思ってくれ!!」 二人は一休に襲い掛かります。やがて三つの影は一つとなり、大広間を性の楽園に変えていきました 大広間に響き渡る一休の女の叫びが、闇に吸いこまれていくようです 翌朝、一休があられもない姿で大広間に転がっている姿が発見されました。一休はただ一言こう言います 刹那 「汚れちゃった・・」 完 22-627 22-627 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 23 11 11 ID ??? むか〜し、むかし 雪女 1/4 むか〜し、むかし。ある雪深い山奥に雪女が住んでいました ふもとの村のうわさではその雪女は人間の肝を食べてしまうということでした ですがそれは間違いです。雪女は特に普通の人間と変わらないのです ただ寒さに強く、雪が操れるというだけでした 雪女の村には何人かの雪女が居ましたが、やがて一人消え、二人消えて、雪女は最後の一人になってしまいました 仲間はみんな消えてしまいました。何故消えてしまったのかはわかりません。存在が否定されるように粉雪となっていったのです 最後の雪女は一人で暮していたのですが、毎日が寂しくて泣いてばかりいました そして雪女はその寂しさに耐えられなくなり、山を下りてしまいました 刹那 「だれか・・」 突然、村に現れた雪女を見た村人たちは大騒ぎしました 和美 「き、肝を食べられる〜」 裕奈 「こわいよ〜」 美砂 「た、助けて!!」 そして皆、家の扉を閉めて家に篭ってしまいました 村人の言葉を聞いた雪女は悲しみます そして村人の怖がる姿は雪女の心を深く傷つけました 雪女は誰もいなくなった村の道をとぼとぼと歩いていました 硬く閉じられた家の扉からは、光一つ漏れていません 皆、怖くて仕方がないということが伝わってきます 雪女の悲しみは誰もわかってはくれませんでした 22-628 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 23 12 33 ID ??? 2/4 雪女は涙を流しながら村はずれまでやって来ました すると、村はずれの一軒の家から光が漏れています 雪女は思わずその光の漏れている格子を覗き込みました 中では暖かな囲炉裏の前で、天井からのらんぷの明かりで本を読んでいる少女がいました とても優しそうな少女です。うらやましそうに雪女はその光景を見つめました やがてその少女は格子から覗き込んでいる雪女に気がつきました 少女はびくりと体を震わせると、怯えた目で雪女を見つめました 雪女はその少女の瞳を見て、また悲しそうな表情になります そして格子を覗くのを止めて、その場を立ち去ろうとしました 少女はそんな雪女の様子を見て、かわいそうだな思い声をかけました のどか 「あ、あの・・あなたはだれですか?」 自分にかけられた声に驚き、思わず雪女は振り返りました 刹那 「わ、わたしは雪女の刹那です。一人で寂しかったのでこの村にきたのですが、みんな怖がって話もしてくれません」 雪女は悲しそうにそう語りました その雪女の悲壮な姿を見た少女は、家の中に入れることにしました それからしばらく二人は話をしました 自分のこと、仲間のこと、村のことなどいろいろ二人は話します そんな二人が仲良くなるのに、それほど時間はかかりませんでした 22-629 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 23 14 34 ID ??? 3/4 こうして月日は進み、雪女は毎日村に現れるようになりました はじめは怖がっていた村人たちでしたが、仲のよい二人の姿を見てだんだんと雪女に対する恐怖心はなくなっていきました 皆で食事をして、お祭では一緒に踊り、子供たちと一緒に遊びました こうして雪女は村人たちと仲良くなり楽しい時間を過ごしてゆきました ですが、村人には一つ気になることがありました 雪女の髪の毛がだんだんと白くなっていくのです 村人たちはそのことを気にしていましたが、雪女の様子が変わらなかったので特に何も言いませんでした ある日のことです。いつも来るはずの雪女が姿を見せませんでした 村人は不思議に思いましたが、一日ぐらいはそんな日もあるだろうと思っていました ですが何日過ぎても雪女は来ません 不安になった少女は、山奥の雪女の家を訪ねることにしました 探すのはとても大変でしたが、何とか見つけることができました 雪女の家はぼろぼろでした わらぶきの屋根には穴があき、壁も崩れ落ちていました そして家のそばにはいくつかの石が置かれています その前には、枯れてはいますがお花が添えられていました。どうやらお墓のようです 少女がそっとぼろぼろの家の中に入ると、ひんやりとした空気が家の中にたまっていました 薄暗い中、雪女はわずかな光の差し込む居間の布団の中で眠っていました 真っ白で透き通った髪が、光を受けきらきらと輝いていました 22-630 名前:むか〜し、むかし[sage] 投稿日:2006/01/05(木) 23 16 40 ID ??? 4/4 のどか 「せ、せつなさん!!」 あわてて少女は雪女の寝ている布団に近寄ります 刹那 「の・・どか・・さん・・」 息も絶え絶えの声で雪女は答えました のどか 「どうしたんですか!!大丈夫ですか!?」 そっと少女は雪女を抱き起こしました。そして少女は驚きます。雪女の体からは重さというものが感じられなかったのです まるで、さらさらの雪を両手ですくったときのような感じでした 刹那 「私の一族は・・もう消える運命なのかも・・しれません。仲間もこうして・・髪が白くなり・・消えていきました」 のどか 「そ・・んな・・」 雪女の視線が定まりまっていません。おそらくは少女のことは見えてはいないのでしょう 刹那 「あなたに・・逢えて・・みんなに・・逢えて・・」 かすれたような声で のどか 「ダメ、消えちゃダメです!!!」 瞳からこぼれ落ちた涙が雪女の頬に落ちます 刹那 「うれし・・かった・・」 きらきらと、きらきらと、粉雪が舞いました きらきらと、きらきらと、雪女は粉雪になっていきました きらきらと、きらきらと、少女の腕の中で雪女は消えていきました のどか 「せつなさああん!!!」 少女の叫びはいつまでもいつまでも山にこだましました ある雪深い山奥に一つの祠があります 中に祭られている御神体には誰かの名前がかかれているようでした 今ではその由来を知るものもいなくなりました その祠のそばには真っ白なうさぎと茶色の二羽のうさぎがいます。その二羽は楽しそうにその祠のそばで遊んでいました 完 22-650 22-650 名前:歌うたい ◆musicLMbXc [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 09 46 23 ID ??? 『二者択一の命題』 その光景を目の当たりにした瞬間、夕映の脳裏には複数の疑問符が飛んだ。 (この二人が何故、此処に居るのでしょうか――) 夕映の視線の先。休日で人気の無い図書室の一角で、ネギとクラスメイトである明石裕奈が眠っていたのだ。 ネギは兎も角、裕奈はおよそ図書室とは縁の無い人物である。この意外な組み合わせに夕映は 一瞬、思考停止してしまう。だがそれは哲学を信奉する夕映にとって恥ずべき愚行であった。 (ネギ先生の隣が明日菜さんやエヴァンジェリンさん等の魔法関係者であったなら、或いは私達図書館探険部の 者ならば、私もここまで動揺しなかったでしょう。何故裕奈さんなのか。この一点が問題なのです。 休日の図書室に二人きり……。これは怪し過ぎます。この二人は私の預かり知らぬ処で何やら秘密の関係を 持っているのでょうか。そうだとしたら迂闊でした。彼女は完全にノーマークでしたから。――いやしかし、 状況証拠だけで結論を出すのは些か性急です。そもそも彼女がネギ先生に特別な感情を抱いているとは思えません。 この場合は片方を起こし、事情聴取を行なうのが妥当でしょう。後でのどかが合流する予定ですから 状況を黙認する事は出来ません。あの子の事ですから混乱の極みに陥ってしまうでしょう。 そうなるとどちらを起こした方が得策なのでしょうか――) 夕映が高速思考を展開していると、裕奈はむくりと身体を起こした。どうやら目覚めた様子である。 この時点で事情聴取の対象は確定した。 「――裕奈さん」 夕映の呼び掛けに裕奈は暫く焦点の合わない目でこちらを見つめていたが、やがて意識が覚醒したのか、 普段と変わらぬ笑顔を見せた。 「やっほー。図書館組が来るのを待ってたんだ」 この発言で裕奈はシロである、と夕映は判断した。起き抜けに嘘を吐ける人などそういない。 22-651 名前:歌うたい ◆musicLMbXc [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 09 50 48 ID ??? 「私達に用事ですか?」 「あたしじゃなくてネギ君の方だけどね。――ありゃ、ネギ君も寝ちゃってたんだ」 「裕奈さんは付き添いですか?」 「うん。アスナもこのかもいないみたいでさー、ネギ君図書館組を探してたらしくって」 「それで偶然裕奈さんと遭遇したのですね」 「そーゆーコト。そんであたしが図書室で待ってりゃいーじゃん、って提案したんだけどさー、 やっぱりココにいると眠くなっちゃって……」 裕奈が苦笑すると、満足のいく回答を手にして安堵したのか、夕映は微かに表情を綻ばせる。この二人の関係に 深い意味なんて存在しなかったのだ。それでも勘操ってしまったのは、理性よりも感情が働いたのだろう。 ここ最近の夕映を悩ませるモノ。理性では制御し切れない感情―― (この程度で動揺してしまうとは……。今日も猛省するです……) 「――げっ、もう3時じゃん! 部活始まっちゃってるよ〜っ!」 己の未熟さに落ち込む夕映に気付かず、裕奈は現時刻を確認すると慌てて飛び出した。 「じゃあ夕映、ネギ君のコトよろしく〜!」 そう言って裕奈は猛ダッシュで図書室を後にした。そして、夕映と未だ夢の中にいるネギの二人だけが残される。 (……ネギ先生) 夕映はしばしネギを観察する。その安らかな寝顔は歳相応のものであった。 (――さて、どうしたものでしょうか) 選択肢は二つ。ネギを起こすか起こさないか、である。 起こさない方が無難なのは明白である。何故ならば、のどかがやって来るのが確定事項なのだから。 ネギを起こし、話し込んでしまっては、のどかに目撃された時にあらぬ誤解を招くかも知れない。でも…… 「――もったいねえなあ。今が絶好のチャンスじゃねーか」 「――!!」 瞬間、夕映はびくりと硬直してしまう。そして、すぐさま声の主を睨み付けた。 「カモさん、居たのですか……」 「ま、兄貴の行く処、俺っち在りだかんな」 そう言ってオコジョ妖精はしゅたっ、と机に移動する。 22-652 名前:歌うたい ◆musicLMbXc [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 09 55 15 ID ??? 「居たのでしたら最初に状況説明して下さっても……」 「いや〜、あの姉さん中々の代物だったから検査に忙し……、いや、げふんげふん」 (全く、アホの極みです……) うっかり口を滑らせたカモに対し、夕映の視線は真冬の猛吹雪の如く凍て付いていた。 「――まあ、立証が困難なので一先ず不問としましょう。そんな事よりカモさん、ネギ先生の用件とは?」 「なあに大したコトじゃねーよ。授業で使う資料が必要だっただけさ。つーコトで、ここはゆえっちが……」 「もうじきのどかが来ますので、いい機会だと思います」 カモのアドバイスを端折り、夕映はきっぱりと言い放った。しかし、この程度で引き下がるカモではない。 「よくゆーぜ。さっきまで乙女心丸出しでぐらぐら揺れてたクセによお。只でさえのどか嬢ちゃんには 大きく水を開けられてるんだぜ? ここらで一発ポイント稼いどけって!」 早速、カモの猛攻が口火を切る。だが、今回夕映は全く取り乱していない。至って冷静に対応すれば カモなど所詮は夕映の相手ではない。夕映は瞬時に思考を疾らせた後、対処方法を決めた。 「――ではカモさんはどういったアプローチが有効だとお考えですか?」 「ん? そうだなあ折角の見せ場だが、じきにのどか嬢ちゃんが来る、ってんなら手早く兄貴の要望に答えて 出来る女をアピールする、ってトコが基本じゃね?」 カモの案を夕映は一笑する。 「その程度ですか。私なら図書館島に行けばより高度な内容の書がある、と虚偽の申し出を立てて二人きりの時間を 確保するのが第一だと考えますね」 「おおっ、さすがはゆえっち!」 「ですが、問題はそこからのアプローチです。二人きりになった後に用いる策を用意しないと……」 「ま、イキナリがっつかずにそのままデートに持ち込んじゃえよ。食事に誘うなりよお」 「む、そこまで器用に立ち回れるか不安です……」 「おいおいゆえっちならイケるだろ? 自然に振る舞ってりゃいいんだよ。兄貴の手伝いをしてる間に和やかな ムード作って、そのまんまの流れで軽〜く誘えばいーじゃんか」 「――そうですね」 夕映は表情を緩ませる。だが、その双眸には決意の火が宿っていた。夕映の決意。それは…… 22-653 名前:歌うたい ◆musicLMbXc [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 09 59 12 ID ??? と、その時。とてとて、と聞き慣れたリズムの足音が近付いてきた。 「ベストタイミングですよ、のどか」 がしっ。 「ふぎゃっ!?」 不意を突いてカモを捕獲すると、夕映は何食わぬ顔で親友を迎えた。 「ゆえお待たせ〜。……あ、あれっ、ネギせんせー?」 「のどか。これから作戦を伝えます。頑張るのですよ」 ネギの存在にきょとんとするのどかに、夕映は先程までカモと企てていた作戦を授けた。その間、カモは夕映に 口元を押さえ付けられ、発言を封じられている。 (し、しまった俺っちとしたコトが、まんまと一杯食わされちまった……!) 何の事はない。夕映はカモの企みを逆利用したのだ。淡々と語る夕映の表情には最早一切の迷いは無かった。 「では、私は席を外しますので……」 「う、うん……。ありがと、ゆえ……」 親友の粋な計らいにのどかは小さくこぶしを作る。その重たそうな前髪の隙間からは強い意志を秘めた瞳があった。 そんなのどかの様子に、夕映はもう一度声を掛ける。夕映にしては珍しく、にこりと目を細めたままで。 「頑張って下さい、のどか」 夕映は清々しい表情で図書室を後にした。 コツコツ、と心地良い靴音を奏でながら、夕映は感慨深い表情をする。 (のどかには幸せになってほしいものです。私の分まで――) ほのかな想いを胸に仕舞い、夕映は心の中で呟いた。未練を断ち切るように。 22-654 名前:歌うたい ◆musicLMbXc [sage] 投稿日:2006/01/06(金) 10 01 51 ID ??? と、その時。夕映の手の中でカモが暴れだした。 「ああ忘れてました。手荒な真似をして申し訳在りませんです」 言葉とは裏腹に、夕映は涼しい顔でカモの拘束を解いてやる。 「ぷはあっ! やれやれ、結局いつも通りかよ……」 不服そうにしていたカモであったが、やがてその表情をふっ、と緩ませた。 「ま、今日はゆえっちの友情に乾杯だな。――けどよ、後悔してねーか?」 カモの問いに、夕映は淡々と語り出す。 「私はただ、ネギ先生の笑顔をずっと見ていたいのです。それだけで満たされるのですよ。 ――ですから先生とのどかが一緒になれば私も傍に居られますから。――でも」 夕映は穏やかな笑顔を見せる。そして、偽りのない素直な気持ちを打ち明けた。 「今日は先生の素敵な寝顔を拝見しましたから、もう充分です――」 (了) 22-703 22-703 名前:はじめてのにちゃんねる[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 18 53 14 ID ??? 私、春日美空! 美空の空は空気の空とまで言われるような扱いだけど… 今日こそ2chにその名を刻んでやる! まほらちゃんねる 1 ちうとザジに萌(ry PART7921(942) 2 いっそのことザジ新田に萌えようぜ?(82) 3 【手本】くー部長のおへそ観察スレッド【見せるアル】(811) 4 村上夏美はストレイボウカワイイ(129) 5 刹那とこのちゃんでエロパロ第十回(384) 6 【乳】最近噂の揉乳女って誰よ。【揉むで】(32) 7 【新作】早乙女ファクトリー総合スレ151【発売】(982) 8 皆さん茶々●を忘れてませんか…?(955) 9 【鬼畜】アンチ新田スレ【変態】(221) 22-704 名前:はじめてのにちゃんねる[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 18 54 36 ID ??? 「よし!今日はアノ有名なスレでSS投下してやる!」 ザジとちうに萌(ry 939 名無し生徒 以上で投下終わります。長編失礼しました。 940 名無し生徒 ちょwwwせっちゃんカワイソスwww 941 茶々●◆EvaWaGEb0KU だ が そ れ が い い 942 名無し生徒 まさかせっちゃんが…w GJでした! 「私が書いた力作(私が主役の)で知名度を上げてやる!」 950 名無シスター◆M1S0La09 KAgEuSUi31 以上で投下終わります。結構良作だと思いますVv 「っとこれで良し!…でももし感想レス無かったらショックだよなー。確かここID出ない板らしいし自演しちゃうか!」951 名無し生徒 KAgEuSUi31 全米が泣いた。 951 名無し生徒 KAgEuSUi31 GJです!美空萌え!952 茶々●◇EvaWaGEb0KU KAgEuSUi31 私も美空さんを見習いたいですね。 「こんなものかな?イタズラは慣れてるしね!さぁて、明日が楽しみだ!」 22-705 名前:はじめてのにちゃんねる[sage美空かわいいよ美空] 投稿日:2006/01/06(金) 18 57 37 ID ??? ―――次の日――― 「早速レスをチェックしなきゃっと…」 953 名無し生徒 KAgEuSUi31痛すぎるんだが。 954 名無し生徒 SSに自演感想ワロスwww 955 茶々●◆EvaWaGEb0KU 私の名前を騙るとは…月夜ばかりとは思わないことですね。 「あ、ageてるとID出るんだ…ど、どうしよう…!」 956 茶々●◆EvaWaGEb0KU あ、後ついでなので。名前欄にfushianasanと入れれば自演し放題ですよ。今までにした自演のIDも自動変更されます。 「ちゃ、茶々丸さんて本当は優しいんだ…!ふしあなさんっと! ……………アレ? ……………IP抜かれたorz」 ―完?― 茶々●「クスクスっ」 師匠「どうしたんだ?茶々丸。」 茶々●「いえ、また厨が釣れたものですから。」 師匠「???」 ―完― 22-710 22-710 名前:書初め[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 19 18 40 ID ??? 書初め 1/2 ネギです。日本には年始に一年の抱負を書くという書初めという行事があると聞きました そういうわけなので書初めを書いてもらいます 人選は・・適当です まず・・亜子さんです ”たゆ・・” いきなりですか。破廉恥はいけません、破廉恥は 次は・・茶々●さんです ”マスターの下着をゆっくりとずらし、溢れ出る蜜を指先で・・” 茶々丸さんもですか。破廉恥はいけません、破廉恥は 次は・・木乃香さんです ”せっちゃんと結婚する” ・・頑張ってください 次は・・ハルナさんです ”小太郎はゆっくりとつなぎのファスナーをおろすと、ネギに熱い視線を向けこう言った。「やらないか」” いけません。パクリはいけません。っていうか、何で僕と小太郎君なんですか? 22-711 名前:書初め[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 19 19 43 ID ??? 2/2 次は・・龍宮さんです ”仔犬てんこ盛り” 食べませんよね? 次は・・超さんです ”世界征服” やめてください・・ 次は・・いいんちょさんです ”愛、二人きりの愛” 素晴らしいです。でも相手は誰なんでしょうか? 最後は・・ザジさんです ”ちう” 何のことでしょうか?ちうって 色々目標あるようですが、今年一年皆さん頑張ってください 応援しています 完 22-724 22-724 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/06(金) 23 58 44 ID ??? ザジ「ハァ・・・」 ちう「どうしたんだよ、カレンダー見てはため息ばっかつきやがって」 ザジ「冬休みがもう終わる・・・(´・ω・`)」 ちう「はっはっはw なんだ、そんなことかよw」 ザジ「だって・・・ちうと二人っきりになれる時間が減っちゃうんだよ!?」 ちう「・・・お前、それ夏休みの終わりごろにも言ってたろ」 ザジ「Σ(゚∀゚*)」 ちう「けど、2学期はつまらなかったか? 相変わらず私にベッタリしてなかったか? つまり、そういうことだ」 ザジ「いつもいつでも、ちうと一緒に居られる・・・」 ちう「そういうことだ。 学校が始まったら始まったで、また楽しく過ごしていけるって」 ザジ「けど・・・やっぱり不安だお・・・(´・ω・`)」 ちう「・・・そうだなぁ・・・ じゃぁ、おまじないを教えてやるよ。 3学期からの生活が、不安どころかとびっきり楽しくなるようなおまじないをな」 ザジ「 #x0028; #x0028;o(´∀`)o))ワクワク」 #x002d;3学期初日- まき絵「おはよ!元気にしてたかい!?諸君!」 和泉「おー、おはよーさん。学期明けからテンション高くてよろしなー」 ガラガラッ ザジ「みんなぁーっ!オーッハローッ!ヽ(≧▽≦*)ノ」 一同「!?(ざわざわ・・・)」 ちう「(ザジのバカ・・・)///」 実に幸せそうな笑みを振りまく色黒の少女と 照れているのか、うつむき加減になっている少女が おそろいのメガネをかけて、手をつないで教室に入ってきましたとさ。 22-727 22-727 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/07(土) 00 37 19 ID ??? ゼロ 「マア飲メヤ」 カモ 「おとと… うめぇ、いいワインだなこりゃ」 ゼロ 「アルベールノ日本酒モナカナカイケルナ」 カモ 「秘蔵っ子だからよ」 ゼロ 「コノわいんモ御主人ノこれくしょんダカラナ」 カモ 「ぶっ、大丈夫なのかよ!?」 ゼロ 「気ヅキャシネーヨ。 …シカシアレハナントカナランノカヨ?」 ちびせつな「うははは、もっとおしゃけを持ってくるです〜 コラッ、カモおしゃけを注ぐです〜」 カモ 「…刹那の姐さんも、酔うとあーなんのかな…」 前ページ次ページSSまとめ
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第2部 第4話 帝國軍監視哨 ルルェド南方約120キロ付近 マワーレド川 2013年 2月14日 13時42分 帝國徴用兵ルワンにとって、今日は人生で最もツキがない1日だった。 ちょっとしたヘマを今日に限って伍長に見咎められ、配給を減らされた上に薪拾いまでやらされる羽目になった。 その最中、騙し騙し使っていたブーツが遂に破れてしまい、泥濘にはまり込んだ足が気持ち悪い。ヒルに食いつかれているようだ。たまらなく痒い。 昼飯に薄い堅焼きパンを一切れ水で腹に流し込んだあと、いつもなら夕刻まで休みなのだが、どういう訳かすぐに立哨が回ってきた。「俺の番じゃないだろう?」と文句をつけたら「博打の負けは立哨の肩代わりで、って言ったのはお前だろう」と返された。 そうだった。くそったれめ。 マワーレド川の河畔に繁る熱帯雨林を僅かに切り開いた猫の額ほどの土地に、監視哨は設けられている。ここは少し前までチット村と呼ばれていた。川エビ漁と水先案内で生計を立てる貧しい漁村だった。ルワンの故郷だ。 そんな村だから、帝國軍が現れた際にはすぐに平伏して支配下に入るしかなかった。幸いにも奴らは寛大だった。村に拠点を築き食糧と徴用兵と女を取り立てただけだったのだ。命をとられなかったのだから幸運なのだろう。彼はそう信じようと努力している。 村を支配するのは指揮官の下に魔導士が一人と帝國軍兵士が20名程。その彼らが30名程の徴用兵を動員して遂行する任務は、警報器となることである。 帝國南方征討領軍ジャボール兵団は、主力の前方に彼らのような複数の前哨部隊をばらまいていた。彼らは、毛細血管のように熱帯雨林を流れるマワーレド川流域に点在する漁村や農村を次々と占領した。 南瞑同盟会議は自己の勢力圏を侵食され、その結束と国力を大いに削がれるとともに、反撃の動きを秘匿することが困難になってしまった。 有力な輸送路であるマワーレド川流域に無数の帝國軍前哨部隊が展開することで、こちらの部隊行動が素早く帝國軍主力に伝わってしまうのだった。 灰色の水面と、鮮やかな緑色が広がる熱帯雨林をルワンは死んだ魚のような眼で見張っている。照りつける太陽は彼の肌を焼き、栄養不足の脳は彼に緩慢な動作しか許さない。 ちくしょう。〈帝國〉のくそったれ。同盟会議のくそったれ。彼はこの世の全てを呪いながら、粗末な銛に寄りかかるしかなかった。 「おい、貴様ァ! ぼさっとせずにしっかり見張れ!」帝國軍の伍長が顔を真っ赤にして怒鳴った。槍の石突きで小突かれる。 「す、すいません……」ルワンは力なくよろけた。腹に力が入らない。 「ふん、虫けらめ。生かしてやっている恩を忘れるな」 伍長の理不尽な言動に、ルワンは涙ぐんだ。村はいつまでも食い物にされるか、どんなきっかけで根絶やしにされるか。絶望しか感じられなかった。 ああ、誰かこの帝國野郎をぶっ殺してくれ……。 そう願うルワンの滲んだ視界の中、南の方向に水面を走る何かが見えた気がした。遠雷のような音が聞こえる。 そして、彼の願いは叶えられた。 「ガヒュッ!」伍長の口から聞いたことが無い声が漏れた。 振り返ると、ルワンよりはるかに体格の良い伍長の、鎧で守られた胸板に小さな穴が開いていた。同時に、その背後に繁る木の幹が湿った音を立てた。赤黒い伍長の一部がまき散らされているのだ。 何が起きたのかわからないまま、伍長は口から鮮血を吐き出し、地面に崩れ落ちた。 「ご、伍長どの?」返事は無い。激しく痙攣する身体には、すでに命の気配は無かった。 「やった! 死んだ! やっ──」 ルワンは願いが叶えられたことへの喜びを最後まで表すことが出来なかった。約300メートル先から飛来した7.62ミリNATO弾は、大きく開いた彼の口腔に飛び込み、周囲の全てを破砕しつつ進んだ。 弾頭は程なく彼の脳幹に到達し、そこに存在する組織を根こそぎ断ち切り、彼のツキのない人生に終末をもたらしたのだった。 時を同じくして、ルワンの周囲では立哨中の兵士たちがことごとく狙撃を受け、血煙を上げて声もなく倒れた。 「全目標を無力化」 観測手が報告した。 狙撃手は照準眼鏡を覗いたままボルトを操作し、M24対人狙撃銃に次弾を装填した。ドーランの塗られた顔には緊張と隠しきれない興奮がある。 「突入部隊に通報」 「了解──スパロウ、スパロウこちらフクエ『閂は開いた』『閂は開いた』送レ」 小隊長の命令を受け、無線手が符丁をコールする。歩哨の排除成功により、移動中の突入部隊は奇襲に成功するだろう。 程なく、村の方角から雄叫びと悲鳴が聞こえてきた。南瞑同盟会議水軍歩兵が村に突入したのだ。 「後詰めに行くぞ。小隊集まれ」 命令を受け、2型迷彩にブーニーハット姿の陸自西部方面普通科連隊所属の狙撃手たちが、小隊長の周囲に集まり始めた。 村を占領していた帝國軍は、南瞑同盟会議水軍の切り込み隊によって殲滅されていた。あちこちに切り裂かれた死体が転がり、一部の家屋から煙が立ち上っている。 帝國軍指揮官は接収した家の中で村の女を抱えこんでいるところを急襲され、死亡したのが確認された。 狙撃分隊を含むWAiRの一個小隊は、村落の入り口近くで停止していた。 「敵兵は全て殺害。魔導士の死体も確認しました。『導波通信』でこちらの攻撃を通報されたかどうかは不明だそうです。村の被害もかなり……いくらが巻き添えも出ているようです……」 「戦闘は終結しました、小隊長。以後は村民の救援に当たってはいかがでしょうか?」 普通科分隊長が意見具申した。しかし、小隊長は顎をしゃくって傍らに転がる歩哨の死骸を差し、言った。 「見ろ。こいつは村からの徴用兵だ。こいつらを含めて村人は大分死んだ。殺したのは俺たちだ。帝國軍の侵攻から守ってもらえず、戦闘に巻き込まれて山ほど殺された村人の気分を考えてみろ」 「怨みますね」分隊長がつぶやいた。 「そうだ。南瞑の連中も徴用兵や帝國兵にブンガ・マス・リマをやられて殺気立ってやがる。そんなところに入っていく必要はない。俺たちは黒子に徹するぞ。 俺たちが姿を見せなければ、怨みの矢面に立つこともないし、敵は南瞑同盟会議水軍に襲われたと思うだろう」 「キツい話です」分隊長は肩を落とした。小隊長は分隊長の背中をどやしつけて言った。 「これが戦争だ。しかも奪還作戦だ。俺たちWAiRの戦いだぞ。しゃんとしろ!」 「先任、あたくしたちの強みが何なのかおわかり?」 西園寺三佐が楽しそうに言った。地上部隊からの報告を受け、第1河川舟艇隊は村落付近まで前進している。帝國軍の監視哨が存在した地点では、すでに戦闘は終結したようだった。 久宝1尉は、艇尾付近に据えられたM2重機関銃に目をやりながら答えた。 「火力、でしょうか?」 「つまらないわね」西園寺が冷たく斬って捨てる。「あたくしの幕僚の答えが『火力』だなんて、平凡すぎる。そんな答えは特科のみなさんにお任せすれば良いのよ」 「では、司令はどのようにお考えですか?」 久宝の質問に西園寺は逆に問い返した。 「それじゃあ先任、あたくしが好きなことが何かご存知?」 久宝の脳裏には「弱い者いびり」という言葉が浮かんだ。口が滑りそうになる。多分これは正解であり、同時に間違いだ。もしもうっかり口にしようものなら、それが『正解』であることを我が身をもって体験できるに違いない。 久宝は身震いし「攻撃ですか?」と当たり障りのない答えを返した。 「……そうね。『攻撃』は好みだわ。あたくしは人に振り回されるより振り回す方が優雅な行為だと信じているわ」西園寺は真摯な口調で言った。 「全く同意します」久宝が頷く。 「……何かひっかかるわね先任、まぁいいわ。攻撃に必要なのは『速度』の優越よ。あたくしたちは部隊の機動速度と意志決定速度で敵とは比べものにならない。そこが強みだわ」 なるほど、司令らしい考えだ──久宝は上官の言葉に納得した。近世以前レベルの異世界軍に対して、現代軍たる自衛隊の『速度』は隔絶している。部隊の移動速度や情報伝達速度は比べものにならない。 「ここはルルェドから南へ120キロ。帝國軍の常識に照らせば約10日の距離よ。あたくしたちの襲撃がたとえ敵に知られたとしても、明日にはルルェドに到達するとは思わないわ」 「奇襲を狙うのですね」 「そうよ先任。あたくしたちは敵の意志決定速度を軽々と追い越して、ルルェド攻囲軍を叩くの」 西園寺は北を指差した。すらりとした美しい指先が、苦闘を続ける同盟軍の城塞の方角を示していた。 帝國軍の監視哨を潰した第1河川舟艇隊は、速やかにWAiRと水軍部隊を収容し進撃態勢を整えた。作戦発動以降、すでにリザードマンからなる警戒部隊と2ヶ所の監視哨を潰している。 このあとは敵の監視哨を避けるため分岐点から支流を進み、14日2300時までにルルェドまで40キロの地点に到達。その先は警戒網の回避が困難と見積もられるため、速度を上げ一気に突破を企図する。 順調に行けば揚陸予定地点到達は明朝0300時である。 西園寺三佐の第1河川舟艇隊は15日0500時をもって別働隊と会合。払暁と同時に帝國軍ルルェド攻囲部隊を攻撃する計画であった。 ジャボール兵団攻城隊 ルルェド西壁正面 2013年 2月14日 16時27分 盛大な擦過音と木の軋む音を残し、大型の矢が城塞へ向けて放たれた。砲台長の怒声のような指示を受けて、筋肉を盛り上がらせたオークたちがバリスタに取り付き機力を用いて次弾をつがえ始める。 醜悪な外見を持つが人類を超える膂力を誇る妖魔たちのお陰で、帝國軍のバリスタは諸外国軍より遥かに長射程を手に入れていた。当然、バリスタには魔導の加護も加えられている。 「放てェ!」長弓兵隊指揮官が叫んだ。 バリスタの前方に放列を組んだ長弓兵たちが虚空に矢を放つ。ザァという音とともに、南瞑同盟会議ルルェド領主軍の籠もる城塞に向けて、数百の矢が飛んだ。 彼らジャボール兵団攻城部隊が陣を張っているのは、数日前まで同盟会議軍のものであった西岸の支城である。石造りの堅牢な城壁の上に、攻城用大型バリスタ12基とカタパルト4基を据え、日の出からひっきりなしに投射を続けている。 城壁破砕用の重量弾が水面に落下し、派手な水柱を上げた。その上を焼夷榴弾が通過し城壁に当たって炎を噴き上げる。戦場には地鳴りの様な音が絶えず響いていた。 約500名の長弓兵が放つ矢の雨の下。川面を一斉に漕ぎ出す舟の群れが見えた。 遠戦火力の支援射撃下で、帝國軍ジャボール兵団の歩兵部隊がマワーレド川渡河攻撃を開始したのだ。 投入された兵力は半個徴用兵団約500名。彼らは損害を省みず城壁に取り付き梯子を掛けなければならない。 彼らが成功すれば第二陣として待機するゴブリン軽装歩兵団約1000名が城内に雪崩れ込む算段だ。 ──だが、徴用兵の半数が城壁付近に到達した時、城兵が反撃に出た。 帝國軍の火制下にあるはずの城壁のあちらこちらから、狙いすましたファイアーボールやライトニングボルトが徴用兵の乗る小舟を直撃する。被弾した小舟はたちまちのうちに燃え上がり、悲鳴を上げながら兵たちが川に転がり落ちた。 丁寧に掩蔽された狭間からクロスボウの矢が放たれる。矢を胸に受けた小隊長がもんどりうって倒れ、大きな水柱を上げた。 城塞守備隊から猛烈な射撃を受け、徴用兵団はあっさりと混乱した。 「ええぃ! 奴らの火点を狙え!」 苛立った声で長弓兵指揮官が命令するが、組頭は「無理です」と答えた。 「我らは一点を狙う訓練を受けてはおりません。選抜弓兵でなければ遠矢は手数で押すのが精一杯でございます」 「うぬぅ……」 長弓兵指揮官はうなるしか出来なかった。大型バリスタは射角の変更に時間がかかりすぎるし、カタパルトは狙って放つものではない。前線に火力支援の魔術士や長弓兵部隊を推進することで解決は可能なのだが、この戦場ではマワーレド川がそれを阻んでいる。 辛うじて掛けられた梯子に勇敢な兵が取り付くこともあるが、すぐに城壁の上から煮え湯を浴びせられ水面に落ちた。 「左! 梯子が掛かったぞ!」 切羽詰まった警告が城内に響いた。 「叩き落として!」 西壁のルルェド家臣団を率いるカーナ・ハヌマがすぐに指示を出した。手近な数名が斧を担いで走り出す。 「そりゃあ!」 力任せに振り下ろされた斧の刃が必死に掛けられた梯子を叩き折り、梯子は哀れな徴用兵ごと地表に落下していった。 老齢の魔術士が物陰に隠れたまま呪文を詠唱する。最後の印を切ると魔術士は素早く身を起こし、川面を迫る帝國軍の小舟にスタッフを振り下ろした。火球が生まれ飛翔する。わずかに手前の水面に着弾、盛大に水蒸気が噴出する。小舟はバランスを崩し転覆した。 「やったわ! さすがパームアン師ね。でも、すぐに移動して!」 「うむ」老魔導士は孫ほど年の離れたカーナの指示に素直に従い位置を変えた。 彼女の手勢は100名に満たないが、よく城壁を守っている。掩蔽された射座から矢と攻撃魔法を放ち、慎重に位置を移動することで、損害は最小限に抑えられていた。天然の障害物たるマワーレド川の効果は絶大で、敵は多勢の利を活かすことが出来ていない。 城壁に巨石が弾着した。重々しい音を立て、足元がわずかに震える。カーナは身を固くし、一瞬怯えの色をその顔面に浮かべた。 「城壁に被害なし! ルルェドの堅牢さを舐めるなよ帝國軍!」 危険を押して顔を出し状況を確認した兵が勝ち誇った。カーナは安堵し、曾祖父に感謝した。 ひいおじいさま。貴方の普請した城壁のおかげです。ありがとう。 「見張りから報告! 蛇が来る!」 「見えたぞォ! 西方よりワイアーム、突っ込んでくる!」 カーナは視線を西方の空に向けた。彼女の目が曇天に胡麻粒程の存在を見出した。有翼蛇が襲撃機動に入ったのだ。カーナは、大急ぎで指示をとばした。 「蛇が来る! みんな姿を隠して!」 カーナは自らも手近な物陰に身を伏せた。部下たちも慌てて身を隠そうとする。一部の兵は目の前に掛けられた梯子を叩き落とし、迫る敵兵を射落とすために敢えて身を曝していた。 豆粒ほどであった有翼蛇は、すでにその恐るべき口腔の鮮やかな赤色が見えるほどの位置にあった。空中を滑るように迫る。 「くそったれの裏切り者どもめ! 俺の小便でも喰らえ!」 カーナの手勢が敵を罵りながら矢を放っている。甲高い奇声が辺りに鳴り響く。くぐもった音。視界の一部が赤く染まる。 湿った着弾音とあとに続く轟音。熱風がカーナの頬を撫でた。 思わず眼を閉じた彼女が数秒ののち見たものは、たいまつのように燃え上がる部下の姿だった。カーナは両手で口を覆い絶句した。地獄の亡者を思わせる絶叫が耳を打つ。 有翼蛇の火焔弾攻撃は、10名近い兵士を殺傷していた。もともと少ない城塞守備隊にとっては無視できない損害である。何より、幼い頃からの顔見知りが真っ黒い塊に成り果てる姿は、まだ少女と言ってよいカーナの精神を手酷く痛めつけた。 その間にも帝國軍はじりじりと城壁に迫っている。城塞からの射撃が衰えた隙をついて、複数の梯子が掛けられた。 「お嬢! 下知を!」 家臣が声を掛ける。辛うじて気を立て直した彼女は、射撃の再開を命令した。城壁のあちこちから攻撃魔法が放たれ、敵の再攻撃を撃破する。だが、城兵の損害はホディーブローのようにルルェドの体力を奪いつつある。 この調子で、一体どれくらい持ちこたえられるの? 有翼蛇がまた来たら……。 カーナは、不安げに西の空を見上げた。野鳥の群れが南へと飛んでいる。彼女はそれを羨ましいと思った。自分たちには、周囲を埋める一万の敵軍を越えて安全な場所へ逃れる術はないのだ。 帝國軍による城塞本体への総攻撃開始から3日。ルルェドは頑強に抵抗を続けていたが、それがどれほどまで続けられるのか前途に暗雲が立ち込めつつあった。 「いかんな、兄者。士気が持たん」 シリブローが諦めたように言った。 ルルェド城塞西側に強襲をかけたジャボール兵団の先手は、有翼蛇の支援攻撃で一旦弱まった防御火力の隙を突き、城壁に迫ったように見えた。 しかし、思いのほか敵の立ち直りが早い。何本も掛けられた梯子が、幼子に蹴散らされる積み木のように次々と倒れている。徴用兵たちは川に叩き落とされていた。 「ゴブリンどもを投入するか? 飛行騎兵はあとにとっておかねばならんから、無理攻めになるが」 先手の徴用兵団が崩れる様を見て、副将はゾラータの判断を仰いだ。 「城壁を突破できるか? うん?」 ゾラータは腕を組んだまま訊ねた。 「無理だな兄者」シリブローがあっさりと言った。「カタパルトとバリスタもそろそろ腱か切れるものが出ておる。兵だけの無理攻めでは到底落ちまいよ」 「ならば、無益か?」 「いや。夕刻まで攻め立てれば、敵も疲れようぞ、兄者」 シリブローは雑兵の損害など気にもかけていないようだった。もちろん兄弟であるゾラータも同じである。 帝國南方征討領軍を率いる将帥たる彼らは、目的の為なら手持ちをどう使っても良いのだと、常日頃から確信している。 ゾラータは決心した。 『先手及び第二陣は、ルルェド西側城壁に対する強襲を継続せよ。攻城隊は引き続きこれを支援せよ』 この命令により、徴用兵団とゴブリン軽装歩兵たちは、城兵を疲弊させるために、己の命を城壁に叩きつけ続けることを強いられることになる。 ラーイド港区 ブンガ・マス・リマ 2013年 2月14日 17時05分 時刻は夕方になろうとしているが、日はまだ高い。日差しは衰え知らずで、昼間より長く延びた影だけが、時間の経過を示している。 〈ニホン〉の騎士団は、ラーイド港区北側の広大な土地を瞬く間に馴らしてしまった。そして、そこに塔をひとつと、いくつかの大きな館を建てた。中を見た職工は、館の中ががらんどうになっていることに驚き、『一体何に使うのだろう』と、頭を捻った。 交易商人は、荷をしまい込む倉だろうと言った。〈ニホン〉の人々は、猛烈な勢いで様々な荷をラーイド港に運び込んでいる。多くの人が、その意見にうなずいた。 大地母神の司祭は、神殿だろうと当たりをつけた。まだ聖遺物や御神体の類は運び込まれていないが、彼らの信じる神々に祈りを捧げるのだと想像した。 どれも違う。 ブンガ・マス・リマの邏卒であるマラータは確信している。 ある風の強い夜。皆が異様な羽音を聞いた。帝國軍の暴虐の記憶がまだ新しいブンガ・マス・リマの民は不安な一夜を過ごした。 翌朝、相棒と巡回を始めたマラータの目に、昨日と全く異なる景色が飛び込んでいた。ラーイド港の沖には、〈ニホン〉の巨大な箱船が3隻も浮いていた。箱船はすぐにいなくなったが、代わりに見慣れぬものの群れが、地上にあったのだ。 巨大な胴と、長く突き出た尾。胴体の上には風車のようなものが、何故か寝かせた状態で付いている。姿形は様々で、丸いもの、角張ったもの、一際巨大なものと、どれも異形と言ってよかった。 赤い太陽を示す〈ニホン〉の紋章が描かれているところを見ると、彼らのものなのだろう。異形の群れは整然と並べられている。 (交易品? 神像? 絶対に違う) マラータにはその姿が理解できないが、『それ』が発散する空気は圧倒的なまでに猛々しく、彼に二つのものを連想させていた。 一つはブンガ・マス・リマを巡る戦いで帝國軍を粉砕した魔獣〈キュウマルシキ〉 そしてもう一つは、故郷の人々が恐れる巨大な人喰蜂の姿であった。 ぼぅっと眺めていると、建物の方から〈ニホン〉兵の集団が駆け足でこちらへ近付いてきた。最近ようやく見慣れてきた斑模様の軍装に身を包んだ男たち。彼はそちらを見て、自分の考えが正しいことをさらに確信した。 あんな目をした連中が関わっているんだ。これが戦に使うもの以外で有るはずがない。 以上です。 ついでにルルェド攻防戦の彼我の兵力を書いておきます。こういうのって考えるのは楽しいですが、人にお見せするのは恥ずかしい気分になりますね。 御意見御質問御感想お待ちしております。 ジャボール兵団 総勢13000余 主将ゾラータ・ジャボール 副将シリブロー・ジャボール 本営警護隊 400 二個軽騎兵隊 1000 一個重騎兵隊 500 一個ヘルハウンド隊 200 四個オーク重装歩兵団 2000 四個ゴブリン軽装歩兵団 4000 一個選抜猟兵隊 200 二個コボルト斥候隊 400 二個オーガー突撃隊 400 二個徴用兵団 2000 弓兵隊 1000 攻城隊 1000(バリスタ×16、投石器×8) 魔術士隊 50 その他軍夫、輜重等多数 一個〈帝國〉飛行騎兵隊 魔獣遣い 12名 翼龍騎兵 36騎 有翼蛇 36頭 『ルルェド』守備隊 約500 領主 ティカ・ピターカ・ルルェド ハンズィール傭兵隊 約200 家臣団 約200 神官戦士団 約100 第1河川舟艇隊 司令 西園寺麗華三等海佐 幕僚 久宝健一等海尉 旗艦 交通船 YF2137 交通船(LCM)4隻 2121 24 25 27 運貨船4隻 YL9号型 9 10 11 12 特別機動船6艇 曳船4隻 YT50t型 77 82 83 87 カッター8艇 漁船(船外機付)10隻 海上自衛隊舞鶴特別陸警隊一個小隊 約40名 陸上自衛隊西部方面普通科連隊(WAiR) 第1中隊及び支援部隊 約200名 南瞑同盟会議水軍刀兵隊 約400名
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製作者 サザナミ DL先↓ https //skydrive.live.com/?cid=9740d9a929c51fb9#cid=9740D9A929C51FB9 id=9740D9A929C51FB9%21105