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メニュー PMサブ武器を拳銃で縛った場合の装備の考案 FN-TPSを購入するかしないか
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大陸西部の砂漠。 「どわぁ!ぐわっ!どわぁぁぁ!!」 旅の扉の出口から放り出されてきたのはギルガメッシュ。 背中から砂地にたたきつけられその直後、坂を転げ落ちる。 やっと止まって、起き上がり辺りを見る。 …敵がいない。 先ほどまで戦っていたやつ…セフィロス…の姿は見えない。一緒に戦っていた者の姿もない。少し飛びこんだ時のずれがあっただろうか。 ギルガメッシュは砂漠で空を見上げていた。 「…化け物か…あいつは…!」 数の上では圧倒的にこっちが有利だった。だが、戦況は圧倒的に不利だった。 自分も腕には自信がある。だが、そのはるか上をいく強さだった。 自分とセフィロスの間に越えられない壁があることを感じた。 「………」 無言で落としたエクスカリパーを拾い、南に向かって歩き出した。 【ギルガメッシュ(やや落ち込み気味) 所持武器:エクスカリパー 第一行動方針:南へ向かう】 【現在位置:西部砂漠】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV ギルガメッシュ NEXT→
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【検索用 きみとくれないろ 登録タグ UTAU ◈*ゆくえわっと き 曲 曲か 槌音ずも 湯鬱声からす 闇音レンリ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:◈*ゆくえわっと 作曲:◈*ゆくえわっと 編曲:◈*ゆくえわっと 唄:湯鬱声からす、闇音レンリ、槌音ずも 曲紹介 曲名:『きみとくれないろ』 ◈*ゆくえわっと氏の29作目。 歌詞 (piaproより転載) 振り返っても 目をこすっても 嘘みたいでも 血が通ってなくても どこかにいっても 苦しくっても 探したくても 胸が痛くても 消えそうな愛をずっと守って掴んで 離さないで仕舞っていたって 一生懸命も残念無念と去っていくんだって いつもの青に黙った空 花が咲く頃に 夢でもう一度触れたいよ 小さな背中越し 抱きしめたきみとくれないろ 泣きそうな声でずっと守って掴んで 離さないで笑っていようって 一生懸命の存在理由を知っていたんだって ふたたび青に帰ろうか空 繰り返しても 笑ってみても 役に立っても 傷つけてみても もしもであっても ぼくじゃなくても きみじゃなくても 変われないんだろう 焼けた原っぱはきっと前を見ていて 思い出が後ろを引っ張って 一生永遠は存在するって聞いていたんだって いつもの青に黙った空 花が咲く頃に 夢でもう一度触れたいよ 小さな背中越し 抱きしめたきみとくれないろ 焼けた原っぱはきっと前を見ていて 思い出だって次第に積もって 一生永遠をてんてん誓うまたいつかなんて ふたたび青に帰ろうか空 花が咲く頃に 夢でもう一度触れたいよ 小さな背中越し 抱きしめたきみとくれないろ 泣きそうな声でずっと守って 掴んで離さないで笑っていようって 一生懸命の存在理由を知っていたんだって ふたたび青に帰ろうか空 コメント 名前 コメント
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【作品名】どこかでみた道具シリーズ 【名前】どこかでみた道具、一 【属性】どこかでみた道具、殆ど丸パクリ。 【大きさ】畳二畳半くらい。 【攻撃力】? 【防御力】100Vの薄型テレビの3倍。 【素早さ】時空を飛び越えるので最高時速ははかり切れない。 【特殊能力】操縦者がいれば時空を飛べる(過去や未来に行ける)。 【長所】時空を飛び越えることが出来る。 【短所】自走不可。 【名前】どこかでみた道具、二 【属性】どこかでみた道具、自律行動可能。 【大きさ】10cmくらい。 【攻撃力】音速で相手に飛びつき、強力の速度と耐久力で回り首をひねる、回転速度はヘリコプターの主回転翼並み。 【防御力】輪ゴムくらい。 【素早さ】秒速6億3000万km。 【特殊能力】飛行可能。 【長所】飛行可能。 【短所】機能障害。 【名前】どこかでみた道具、三 【属性】どこかでみた道具、複合改造 【大きさ】開始時は直径1mほどのわっか 【攻撃力】自分から攻撃はしないが、相手に攻撃させたくする(この場合の攻撃とは、武器や遠距離攻撃に頼らない直接攻撃)。 【防御力】物理攻撃も特殊攻撃、魔法攻撃も受け付けない。 【素早さ】不明(特殊能力と防御は事実上の常時発動)。 【特殊能力】相手がゲート(わっかの中)をくぐれば得体のしれない場所にワープ出来る。 行き先は常時ランダムに変わるが、まず戻ってこれない場所と考えたらいい。 相手が直接攻撃をしかけた時点で通り抜ける。途中で戻ろうとしたら、通り抜けた部分だけ欠如した部分で戻る。 【長所】ただのパクリではなく、ある部品と複合しているのだ。 【短所】制御不能。 70 名前:格無しさん 投稿日:2006/11/12(日) 01 33 37 どこかでみた道具、一 自走出来ないとあるので概念殺しの概念と同格 365 名前:格無しさん 投稿日:2006/11/18(土) 22 00 45 どこかでみた道具、二考察 攻撃力が分かりづらいが輪ゴムの高速回転程度とする。 軍人の壁付近を見る。 ×少年ガンガン 速いので無理。 ○*8檜山しんご~ガラパゴス超オオガメ 回転勝ち。 △*3安田高男~池谷田吾作 引き千切れるが互いに決め手なし。 ×スミス 堅いので回転中に止められる。負け。 △着光のモヤみたいなもの 効かない ×レオナール=レオンハルト 象より強いなら無理。 ○*2鮫~ティラノサウルス 回転勝ち。 ×*2佐川急便~国際天文学連合 数が多いので回転中に止められてしまう。 ×鴨ネギ 堅いので回転中に止められる。負け。 ○*2小田原新菜~マシンガンを持った軍人 回転勝ち。 ×*2鋼鉄ようかんマン~鋼鉄の成人男性 堅すぎて無理。 ○光速戦士 速度差で勝ち。 ×シシオの人 堅いので負け。 ○スーパー 1~キメラ 回転勝ち。 これより下は反応が速くないし防御力も低いので大体勝てる。 これより上は車とかが多く、堅すぎて止められてしまう。 少年ガンガン>どこかでみた道具、二>檜山しんご 899 名前:格無しさん 投稿日:2006/12/01(金) 00 16 18 どこかでみた道具、三なんだが、本体を直接攻撃する場合はゲートをくぐる必要はない ゲートの中ではなくゲートの縁を攻撃すればいいだけだからな よって存在の壁上と同列
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2006年10月21日(土) 02時38分-如仁 黒い静脈の奔る茎を砲弾がぶち割る瞬間 眠たい猫のように上目遣いでこちらを見ていた莟が ばしんと空気を縦横に切り裂きながら披露した 白い電燈に曝される乳房を滅ぶ兆しを隠せないその柔肌を
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62 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 16 08 48.62 ID 7zWmgI4J0 こんにちは。 幼馴染はまた私の部屋で寝だしたから放置してきた。 ほっぺちゅーとか効果なかったっす。 63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) :2012/08/10(金) 16 22 21.67 ID X8YCNzOT0 おっぱいもんだりスカートめくりとかで徐々にいけ 63 なんか私がしても大した反応ないんだよな(´・ω・`) 64 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 16 27 08.81 ID 7zWmgI4J0 暇なんで書いておきます(´・ω・`)ww 朝普通に寝返り打ったら何かにボスッて当たった。 隣には口開けて爆睡してる幼馴染。 とりあえず鼻をつまんでみた。 サ「ふがぁっ」 ヒ「…」 サ「…死ぬかと思った(真顔)」 ヒ「お前なんでここで寝てんねん」 サ「あ、おはようヒマ」 ヒ「…」 サ「だってヒマのことせっかく起こしたのにキレんねんもーん。だからいじけてあたしも寝た!」 ヒ「はぁー。とりあえず朝ご飯食べよ。サクはもう食べた?」 サ「まだ!ここで食う!」 ヒ「はいはい」 いつも起こしに来てくれるけど私が朝に弱いからキレるんだよな。 それでいじけてサクも寝るっていうのがお決まりパターン。 というよりいつもサクのが私より爆睡してる…ww 66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 16 29 02.52 ID Bzi9D70Ko 2人ともかわええの~ww 66 そんなこと初めて言われた…ww 照れる。 67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 16 34 09.06 ID eRzPyQEr0 しかしホントに仲はこれ以上ないってくらいいいんやな 67 そうそう、仲 は いいんだよな。 恋愛発展は難しそうやなー。 68 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 16 38 52.36 ID 7zWmgI4J0 朝ご飯はトーストに玉子焼き。 サクは「炒飯がいい!炒飯じゃないと嫌やー!」ってうるさかったから炒飯。 ご飯食べ終わって二人でまったりオレンジジュース飲んでた。 サ「なー、ヒマ」 ヒ「なにー?」 サ「ヒマ今日なんか予定あるん?」 ヒ「んー…特にない」 サ「ふーん」 サクがこう言ってるときは大抵私の家で遊ぶってこと。 私はサクが漫画読んでる間にアニメのDVDを見てた。 そしたら途中でサクが私にちょっかい出してきた。 背中つんつんしてきたり髪の毛いじってきたり。 ヒ「なんよ」 サ「べーつにー?」 ヒ「…鬱陶しい」 サ「えー、ケチー」 ヒ「…邪魔」 サ「~♪(鼻歌)」 ヒ「…怒るで」 サ「いやーん、ヒマさんこわーいww」 こんなやりとりずっとしてて鬱陶しかったからサクのほう向いて睨んだらすぐ止めた。 と思ったら次は後ろから抱き付いてきた。 サ「ヒーマー(甘えた声)」 ヒ「なにって」 サ「アイスー」 ヒ「は?」 サ「アイス食べたいー」 ヒ「あー、ちょうどあるよ」 サ「え、じゃあ食べていい!?」 ヒ「えー…」 振り向いたら無邪気な笑顔で目を輝かせてるサクがおった。 なんか小さい子供みたいで可愛かった…から、仕方ないですよね。 ヒ「もー…食べていいよ」 サ「やった!ヒマ大好きー!」 ヒ「はいはい」 その大好きはもっと違う意味だったらいいのになーなんて思いました。 70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 16 43 52.58 ID Bzi9D70Ko なんか今の状況と 7のレスの最後の行を見るに もうこのままでいいじゃんと思ったのは俺だけ? 70 違うんだ、違うんだー…OTL なんかサクを他の人に取られんのがやだ。 サクが誰かの恋人になるってのが考えれない、考えたくない。考えるだけでも辛い。 でも私女の子と付き合ったことないから付き合ったとしても何すればいいのか分かんない。 だからここに相談しに来たんです…。 71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 16 47 03.04 ID eRzPyQEr0 マジでひまさくみたいやなww 恋愛相談と称してサクに恋愛観についてきいてみる? 71 ゆるゆり初めて見たときすごい共感した。 何回も聞いたことあるけど聞く度にあいつの恋愛観変わってるからよく分からん。 でも百合に偏見ないことは今日分かった。 72 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 16 50 31.15 ID 7zWmgI4J0 なんかヒマとサクって名前慣れない…ww 普通にアニメ見てたらサクがとんとんって肩を叩いてきた。 サクのほう見たらちょっと困ったような顔してた。 ヒ「アイスなかったん?」 サ「ううんー」 ヒ「じゃあどうしたん?」 サ「一個しかなかったー」 ヒ「え、じゃあどうしたん?」 サ「だって一個やで?ヒマの分がないやん」 うん、サクさんのこういうところ好き。 ヒ「私はいいよwwサクが食べなって」 サ「うーん…あ」 ヒ「?」 普通にアイス食べだした。 私もアニメを見る。 数分後にまた肩を叩いてきた。 ヒ「なにー?」 サ「はい!」 ちょっと溶けてる半分のアイスを渡された。 ヒ「え?」 サ「はんぶんこ!」 ヒ「いいのにww」 サ「だってヒマもアイス好きやろ?だから、はい!」 ヒ「えー…ww」 サ「ほら、はよ!溶ける!」 ヒ「あ、ありがとう」 普通に間接キスとかやらしいこと考えて食べる私がいけないんですね。 しかも食べてるときにサクがじーっと見てくるからアイス食べるだけなのに変に緊張した。 私が食べ終わるとサクも満足そうに「美味しかった?」って言って笑ってた。 何回も言うけどサクさんのこういうところが好きなんでs(ry 74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 16 57 41.71 ID eRzPyQEr0 百合に偏見ないことは今日分かった。 kwsk 74 そのことも書くので暫くお待ち下さい (__) 75 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 17 07 09.82 ID 7zWmgI4J0 アイス食べ終わったあと二人で寝転がりながら漫画読んでた。 暇だったから携帯いじってここに書き込んでみて 49、 50、 54を試してみることにした。 まずサクはごろごろしながら漫画呼んできていきなり人の上に寝転がってきたりするからそのチャンスを待った。 待ってたらすぐに人の上に寝転がってきた。 サ「うあー」 ヒ「サク、重い」 サ「…グググッ」 ヒ「よ、余計に体重かけんなっ」 サ「なー、これの続きの巻どこー?」 ヒ「ああ、それならそこの棚にあるよ」 サ「さんきゅー」 サクが本棚に向かおうとして四つん這いになったときに勢いよく起き上がって頬にちゅってしてみた。 心臓が破裂するかと思いました。 でもサクの反応なし。 ちゅーした頬をポリポリかいて「あ、これかー」とか言いながら漫画の続き読み出した。 私内心涙目。 気を取り直してサクのことをじーっと見てみた。 それにサクも気づいてこっちをじーっと見てきた。 ヒ「…なんやねん」 サ「いや、見つめ返すのが礼儀かなーって」 ヒ「…はー、アホらし」 私から目をそらした。 すいません、内心すごい照れてただけなんです。 ずっとごろごろしてたら小腹が空いたので二人でコンビニに行くことにした。 準備してから玄関でサクが靴を履いてるときによろけたフリしてサクに抱きついてみた。 ヒ「おっとっと(ガバッ)」 サ「なー、コンビニで何買うー?」 ヒ「………え、お菓子とか?」 サ「アイスー」 ヒ「お腹壊すやろ」 サ「それヒマやーん」 見事にスルーされました。 77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 17 11 40.95 ID eRzPyQEr0 うぃーっす ここまで徹底的なスルーは逆に怪しい気がする 77 でも逆に考えると私もサクにこんなことされたら普通にスルーすると思う。 まだサクに恋愛感情抱いてない私がされた立場だったら別に何とも思わない。 …あれ?なんか自分で言った言葉にグサッときた。 ちなみに他から見るとどんな風に怪しく見える?(´・ω・`) 78 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 17 18 08.89 ID 7zWmgI4J0 コンビニ向かってる途中でサクの手を握ってみた。 久しぶりにサクの手を握った気がする。 細くて女の子らしい手してた。 握ってたらサクからも握り返してくれて、おまけに笑ってくれた。 サ「へへへww手繋ぐの久しぶりやーww」 ヒ「やなーww」 サ「ふんふんふーん♪ww」 手ぶんぶん振って歩き出した。 すごいサクが上機嫌なのが嬉しかった。 今なら言えると思ってボソッと言ってみた。 ヒ「私、サクのそういうとこ好きやなー」 サ「そういうとこって?」 ヒ「ちょっとのことでも凄い嬉しがるところ」 サ「えー、もーwwww照れるやーん!ww」 背中ばしばし叩かれて痛かった。 そのあとも手繋いでる手をぎゅって握ったらサクも握り返してくれた。 それが嬉しくて、本当に嬉しくて何回もしてたらサクの力が段々半端ないほど強くなっていって 最後は痛くて私から手を離した。 そしたらサクがにししって笑顔でまた笑ってた。 どう見てもわざとです、この野郎。 コンビニでアイスとかお菓子とか買ったあと家で昼ごはん食べてまたゴロゴロしてた。 試しに録画してたゆるゆりをテレビで見てた。 勿論、一話から最新話まで全部。 すると後ろで漫画読んでたサクも気になりだしたのか、横に体育座りして一緒に見てた。 サクがアニメに興味示すなんて凄い珍しかったからビックリ。 79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) :2012/08/10(金) 17 19 41.98 ID kBiwBW+A0 ハスメドスレか・・・ 79 あれは凄い。 私もあんな風に上手く行けば楽なんだけど相手が無反応すぎる現実。 82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 17 29 35.19 ID Bzi9D70Ko 普通に相思相愛なんじゃねw手つながれて上機嫌になるなんてww もう告っちゃえば? 82 相思相愛はないやろーorz態度見てもそうは思われへん。 手繋いだのは本当に久々やったし私から繋ぐなんて数年ぶりだったから上機嫌になったのかもしれない。 今の状態で告白すんのは怖いなー…。 もうちょっと探りいれたいんでご協力お願いしますorz 83 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 17 36 57.71 ID 7zWmgI4J0 ゆるゆり見てる途中でサクに聞いてみた。 ヒ「ぶっちゃけこういうのどう思う?」 サ「は?何が?アニメ?」 ヒ「アニメっていうか…百合?」 サ「百合って何?」 ヒ「…」 レズって言葉出しにくい。 でも百合知らない人に説明する言葉が他に見当たらん。 ヒ「女の子同士がいちゃいちゃ、みたいな…」 サ「あー。別に?」 ヒ「…何も思わんの?」 サ「えー、だって所詮アニメやし」 ですよねー。 ヒ「サクの学校にはそういう人おらんの?」 サ「えー、レズってこと?」 ヒ「あー、うん」 サ「レズはおらんと思うなー。でもそれっぽい子はおるかも」 ヒ「そういう子見ててどう思う?」 サ「え?あ、うーん…別に何とも思わん」 ヒ「何とも思わんの?」 サ「だって、興味ないし」 ヒ「あー、そう…」 サ「ヒマの周りにはおるん?」 むしろ私がそうですけど何か? ヒ「まー、おるかなー…」 サ「ヒマはそういう子見てどう思うん?」 ヒ「えー…別に恋愛とか人それぞれやし良いと思う」 サ「ふーん。ヒマらし」 ヒ「サクなんでアニメ興味ないのにこれ見だしたん?」 サ「ああ。さっき言ってた子がこのアニメ凄い好きらしくてさ。どんなのかなーと思って見てた」 ヒ「あー、なるほどね」 サ「でも女の子同士でいちゃいちゃもいいかもww」 ガッツポーズ。 そのあとサクが寝だして今に至るって感じです。 さっき一旦お茶飲みに起きてきたけどまた私の布団で寝やがった。 多分あいつこのまま今日は泊まるつもりだ。 85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 17 41 55.91 ID eRzPyQEr0 今からじっくりそっちに染めるのもいいかもね 85 ゴクリ… 89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 17 54 21.35 ID eRzPyQEr0 しかしこれ大丈夫か? 恋の悩みがある→スキンシップぶっぱ→百合ってどう? 短い間にこれはバカでも勘がいいヤツなら怪しむで 89 確かに今思えば私からスキンシップしすぎたのはまずかったかもしれない。 学校離れてから私からはスキンシップとかしなくなってたからなー。 いつもは向こうからのスキンシップが多くて私がそれを軽くあしらうって感じ。 でもサク鈍感でアホだし大丈夫でしょ、多分。いや、そう思いたい。 だめだ…気づかれてるかもって思うと泣きそうになる。 気づかれたいけどまだ気づいてほしくない…orz 90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) :2012/08/10(金) 17 54 50.54 ID kBiwBW+A0 ハスメドスレみて思ったんだけど メドレーみたいに結構おらおらでいくべきだと思う! 相手に何かしら本気をみせて、それで引かれるような相手なら それで終わりでいいじゃないか 90 私もそう思うんだけど勇気がでない。 サクは引かないとは思うけれども二人とも女の子と付き合ったことないから不安なのもある。 本当にもしサクと付き合えても私がちゃんと幸せって思わせてあげれるのかなって。 幼馴染だし本当に大切だから「それで終わり」って考えれない考えが甘いのかもしれない。 95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 05 46.56 ID QaSxwItd0 (´・ω・`)つ愛と勇気 95 一番重要な希望はないんですね(´;ω;`) 91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 17 54 56.50 ID QaSxwItd0 おぉ名前決まってたのか サクはサバサバしてていい奴だな 91 名前つけて頂いた(´・ω・`)どやぁ サバサバしてるようで本当はうじうじ野郎のサクちゃん。 94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 04 41.75 ID eRzPyQEr0 バカでも勘がいいヤツおるからね~ でも「でも女の子同士でいちゃいちゃもいいかもwwww」 とか言ってるあたり大丈夫そうやな。 94 いやいや、長年サクと一緒にいるけどあいつは本当にただのバカ。 そのバカっぷりで今まで何人もの男をフッてきたつわものっす。 そうやといいなー…ただあの笑みは完全におっさんやったで。 98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) :2012/08/10(金) 18 09 57.91 ID kBiwBW+A0 そっか。幼馴染で同性だから余計に難しいのか。 98 そうなんだ(´・ω・`) 私男に生まれたらもっと楽だったのかもって思ったけど男だったらまずサクとこんなに仲良くなれてない。 99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 12 22.21 ID eRzPyQEr0 でもこんだけ仲良かったらヒマに彼氏出来てこういう事出来なくなるのは嫌なんじゃないかな。 ってな感じで揺さぶってみる? 99 あー、でも今まで私が彼氏できたときはずっと不機嫌だった。 彼氏がいたときはサクよりも彼氏といる時間のが多くて、サクが「私も構えよー…」って不機嫌になってたのは可愛かった。 そこで時々サクを優先しちゃったりしてたから彼氏と別れる原因になったんだよな。 本当にサクもバカだけど私も相当バカだ。 101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) :2012/08/10(金) 18 21 24.99 ID kBiwBW+A0 サクもいい加減彼氏つくれよーw 私は別に好きな人いないしww じゃあ・・・私と付き合えば?? 101 ゴクリ… ちょ、ちょっと言ってみようかなーアハハ。 さすがのサクでも気づきそうだからいつかそんな会話になったら言ってみる(´・ω・`) 103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 26 55.96 ID eRzPyQEr0 なにそれ超素敵やん? というか怪しまれない原因はそこか。 ヒマは今現状、攻めたい訳じゃないの? 103 なんか皆のほうが現状把握できててすごいなーと思う(´・ω・`) 攻めたいけどこんな中途半端な気持ちで攻めていいものなのか迷う。 サクを男よりも絶対幸せにできるって自信がないもん…。 もうヘタレでチキンなんだよー…orz 106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 34 40.10 ID QaSxwItd0 男より幸せにできる自信ないって言ってるが 男も女も関係ないだろ 本当に好きな人とだったら相手も幸せだろ 106 そんなもんなんか…。 やっぱり私ともし付き合ったとしても私はサクに彼氏と一緒にいれるような幸せあげられないからさ。 同性と付き合うってことだけでもアブノーマルだしそれだけ不幸もあると思うんだ。 だからいくら幸せでも不幸も一緒に負わせるとか考えちゃうと…でも自分の気持ちも抑えられなくて…もう私名前ウジ虫でいい。 107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 39 40.45 ID eRzPyQEr0 自信ねえ。 そんなもんみんな無いんじゃない? それでも愛する人の為なら最善を尽くすよって意味だと思うよ。 じゃあ気持ち固まるまでは様子見しとくよ。 107 周りのカップルが自信に満ち溢れてる人ばっかで辛い。 でもそうやんな…自分は自分で他は他やもん。 ちょっとじっくり自分で考えてみます。 ありがとうございます。 109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 43 15.97 ID JU4JCYMUo 自信が無くてもいいし慌てることないでしょ 一般的に考えれば男女で付き合う方が自然なんだし 今は気持ちを確かめることが大事なんじゃない? 109 そう言ってもらえると落ち着きます。 本当にありがとうございます。 気持ちを確かめるか…。 好きっていうのも昔から一緒にいるから「家族愛みたいなもんなんかな」って思ってしまったりする。 でも一緒にいたいと思うし、変な友達とは違う独占欲みたいなんもある。 なんか恋愛感情って難しい。 考えれば考えるほど自分のこと分かんなくなってく。 112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 18 52 01.45 ID eRzPyQEr0 同性同士は必ずしもデメリットだけちゃうねんで。 特別な恋愛を出来て嬉しいといわしめた人もいるくらいだし。 113 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 18 52 08.34 ID 7zWmgI4J0 サクが起きてきたんで一旦離脱します。 なんかご飯食べに行くみたい。 寝ぼけたサクちょっと可愛い。 ちょっとだけな、ちょっとだけ。 114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/08/10(金) 21 24 43.04 ID DW7Wwnei0 今度、キスとかしてスルーされたら、くすぐってみようよ 流石のサクもくすぐられてスルーはできないから何か言ってきたらすかさず、 何しても無反応だったからくすぐった、とか言えばおk 114 くすぐったら勿論くすぐり返してくるんだけど私くすぐり弱いねんなー…。 キスって頬にやんな? むしろ頬以外にキスとか…あかん、考えただけでお腹痛い。 今日サクが私が元気ないん分かってか(元気ないんじゃなくてサクとのこと考えてただけやけど)、めっちゃ気を遣ってきた。 まずは一歩進むために自分がレズだってことをサクに告白しようと思うんだけどやめといたほうがいいんかな…? 別にサクに好きって告白するんじゃなくて自分がレズなんだってことを伝えるだけで。 これだけで気まずくなるような仲じゃないって信じて行動してみようかと思う。 なんかサクに気を遣われんのが嫌だ。 115 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/10(金) 23 30 47.46 ID 7zWmgI4J0 ただいま。 そしてこんばんは。 サクは今日このまま家に泊まるみたいです。 泊まることなんて日常茶飯事やのに変に意識してしまう。 116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 23 35 20.96 ID eRzPyQEr0 彼氏いたんならバイちゃうの? 116 今は彼氏欲しいとか思わないしサクのことが多分好きだからレズだと思うんだが…。 バイって男女どっちとも付き合えるやんな? やったら私はサクと付き合いたいって思ってるからレズになるんやと思ってる(´・ω・`) え、バイって言ったほうがいいんかな? 118 :名無しのパー速民 [sage]:2012/08/10(金) 23 42 09.67 ID eiqNezmAO ハスメド見習ってまずは弱点探ろうぜ、そして最後は二人でネドヴェド 118 弱点か…。 脇腹と二の腕と咄嗟に肩に手を置かれるのが弱点なのは知ってる。 ネドヴェドとか難易度高いなー…テンツクまで行けるかどうかのとこなのに。 こっちがこんなに頭を悩ませてる後ろでアイス食いながら暢気にテレビ見てるから腹立つ。 119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 23 44 59.94 ID eRzPyQEr0 その判断はヒマに任せる 頑張りや 119 ありがとうございます。 サクの様子を見ながらタイミングを見計らって話す。 お腹痛い。 122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/10(金) 23 52 52.61 ID eRzPyQEr0 つレッドブル 122 レッドブルーこの前初めて飲んだけどあれは不思議な味だった。 サクとか飲んだ瞬間ブフゥッて吹いてた。 さんきゅ、ありがたく貰っておきます。 123 :名無しのパー速民 [sage]:2012/08/10(金) 23 57 23.28 ID eiqNezmAO よし、脇腹テンツクだ、相手が機嫌いい時に頼む 123 脇腹テンツクってなんだww 確かに機嫌いい時じゃないと普通にボコられる。 でも今機嫌いいみたいだからちょっとやってくる。 友人から「行動したいなら安価しろ」ってメール来たから帰ってきたらしてみる。 では、横腹テンツクして参ります。 125 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/11(土) 00 15 02.07 ID XIPH+H660 ただいま。 テレビ見てるサクの横腹にテンツクしてきた。 サ「ちょ、なにー?ww」 ヒ「え、なんとなくww」 サ「もーwwほいさっ」 サクも横腹にテンツクしてきた。 何回かテンツクしあったあとに自然解散。 サクはまたテレビを見始めた。 なんかもう文章がよく分からない。 サクをどきっとさせるような行動してみたいけど思い浮かばないので安価募集。 安価 126 やり方合ってるんかな? 126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/11(土) 00 28 47.97 ID lPpfBYFJ0 耳フー 127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/11(土) 01 38 50.12 ID VGQYxmdDO 耳アマガミ 129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/11(土) 20 24 48.49 ID fYZcnGkoo 追い付いた!支援するよー こんな幼なじみがいること自体が羨ましい 129 ありがとうございます。 姉妹みたいで楽しいですよ。 喧嘩もしますが…。 130 :ヒマ ◆sbMZvw2Now :2012/08/11(土) 21 01 17.13 ID Tvep2JTH0 こんばんは。 やっとサク帰った。 律儀に私の家で晩御飯食べてから帰りよった。 126、 127 耳フー サ「ひょわぁっ!!!」 ヒ「何そのひょわぁってww」 サ「やめてよキモい!ぎゃー!耳がキモイー!」 ヒ「キモイってなんやねんww」 サ「耳に息吹きかけられんのってきもくない?」 ヒ「えー…」 サ「(耳にフーしてきた)」 ヒ「ぎゃー!キモイやめろサクきもい!」 サ「あたしにキモイとか失礼やろwwあたし可愛いやーん」 ヒ「寝言は寝て言え」 サ「もうww耳こそば痒いwwww」 ヒ「ごめんww」 耳アマガミはする勇気なかったです…。 チキンでごめんなさい(´・ω・`) そのかわり耳たぶをひたすら触ってました。 結果的にサクに耳噛まれました。 あまがみじゃなくて、普通に噛まれた。 あいつ時々野生化するから怖い。 131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage saga]:2012/08/11(土) 21 32 37.51 ID xlaIXcUY0 二人共可愛い サクは耳弱そうな反応だなw 確かにいきなり甘噛みはハードル高そうだわ 131 あ、ありがとう。 サクは突然何かされるのが苦手だからかな。 いきなり甘噛みはハードル高い、本当に無理。 …してみたいけど。 133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2012/08/11(土) 22 03 35.88 ID lPpfBYFJ0 結局カムはせーへんかったの? 133 カムはしたかったんですけどタイミングが分からなくてまだ出来てないです。 サクがどういう反応するか分からないし引かれたらと思うと怖いんですよね・・・。 本当にチキンです。 泊まりはいつも通りだった。 134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(愛知県) :2012/08/12(日) 13 58 52.71 ID +dJPdnuD0 漫画好きなのか、青い花って漫画がある それをこっそり本棚においとくんだ 意識改革から始めよう 134 これ以上漫画増やすとサクに怒られる・・・ww 金銭面に余裕出来たら買う。 ありがとう。 135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2012/08/12(日) 19 39 11.41 ID n1VArB/2o 今北産業 135 状況 色々頑張ろうと思っているが失敗。 136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/08/12(日) 20 18 00.19 ID D6b6X/8DO ヒマ サク 百合 136 百合というか私の一人追いかけっこ中・・・ww →続き
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天空に風は止まず。 天使の羽音は聞こえても、その姿はない。 夕煌(フィアンマ)通りの昼。 職人達が交代で休憩に出始め、槌が鋼を打つ音も緩やかになる頃。 青い空に映える、テラコッタの年月を経た肌色と真新しいオレンジが揃いで作る特徴的な瓦屋根を、濃淡二棟構えた武防具工房「グリューエン」。 ここはその作りで、工場と卸の店舗とを分けて運営している。 名は武器防具屋でも、扱う鋼は生活一般から特注品まで多岐に渡る。複雑ながらも丈夫な金属全般の加工、および切れ味の良い刃の精製を得意とするこの工房は、親方を含めた幾人かの職人でそれらを一つ一つ、手で打ち作っては注文客へと卸す。 故に、裏手の釜は軒を連ねる工房の中でも特に、常から煌々と作業場を朱く照らし続けて。殺風景ながらも小奇麗にしてある店側はというと、こちらも足元から天井まで、整然と飾られた様々な形状の鋼が工場から漏れてくる熱光を反射して煌いている。 グリューエン(白熱)のその名の通り、ただ息をする熱のみで輝き続ける陽光のような。夕煌通りきっての老舗鍛冶屋だ。 そんな工房の店側、木目の粗野なカウンターに、三つの茶が並んでいる。 「だから…何でここんトコ、しょっちゅう来るんですか。旦那ぁ…」 自ら並べ終えた茶のうち一つを掴んで、居心地の悪そうな弱り声と共に啜っているのは、いつぞやの黄土髪をした小男だ。やや煤けた服で指の長い手をぬぐい、隅にある軋んだ作業台に乗っかって、肩をすくめる。 「親方は元々俺の知り合いだぞ。茶を飲みに来てはいかん理屈があるのか?」 カウンターの向こうでは旦那と呼ばれたウィドが、一応は来客用らしいがやはり軋んでいる革張り椅子に腰を下ろしていた。銅のカップに手を伸ばし、またいつものように苦笑している。 「ふぁっは、世話ぁ任しといてタダで茶ぁ飲みに来る客が居るのは一体、誰の素行が悪いせいかね。ええ?ギアッロよ。」 作業場からのっしとやってきて、太く響く声で笑ったのは、この工房の親方だ。ぼさぼさの黄色頭を睨むようにして名を呼びつつ、ドワーフ特有の編み髭をたくわえた口元をニヤリと曲げ、最後の茶を引っ掴む。彼の椅子だけ軋まないのは、椅子というよりもはや土台のような、彼専用らしい金属台だからだろうか。 「ま、真面目にやってますよぉ!やってますってば、だから最近ようやく正式に親方に雇って貰えたってぇ旦那に…ぃあだっ!?」 すっかり気圧されて、身を縮めていた黄色頭ことギアッロのその足元に、いつの間にかあの黒犬がいた。クズ鋼を曲げたような皿を前足で出し、彼のズボンの裾を噛んでしきりに引っ張っている。 「だっだっ肉!肉一緒に噛むな!わーった、わーったよお前も水だろ!?水な!」 「おお。どうやらダニーもすっかり懐いたらしいな。」 「ちゃんと飲ましとけやぁ、ただでさえ炉の熱で喉も渇くだろうに、近頃は散歩の距離が倍になっとるんだ。飲んでも飲んでも足りんだろうよ。」 茶を啜ってその様子を微笑ましげに眺めるウィドと、意地悪げな顔で釘を刺す親方に、ギアッロは何やら言いたげな顔で、ダニーと呼ばれた黒犬を引きずって横の桶から水を汲む。 「確かに要領は悪いが、その分走るんでなぁ。ダニーの奴も、コイツに配達任せがてら散歩させるようになってからは縄張り回りに満足しとるのか、大人しいもんだよ。いや、重宝しとる。」 「そいつは頼もしい。これの散歩は俺も随分くたびれさせられたものだ…それで毎日、大通り全部をほぼ一往復ずつ駆けずり回っていると。ずいぶん働き者になったじゃないか。」 「…し、しゃあねぇでしょう…最近じゃ通りじゅうの工房が、あれもこれもついでに配達しろって言うし…親方も引き受けさせるモンで。嫌でも走りますって…」 じゃぷじゃぷと水音を立てる皿を下に置いて、褒められた事に困惑したか、ギアッロは所在なさげに目線を泳がせまた座り込んだ。それを見て親方が再度、豪快に笑う。 「ぶぁっはっは。炉の火花にも近寄れん度胸ナシのお前に、工場の仕事はしばらく教え込めそうにねぇからな。諦めて、キリキリ走れや。」 「…言われなくても走ってますってばぁ…」 肩を落とした様子をウィドにくつくつと笑われ、ギアッロはふと思い出したように、首をあげて彼を見た。 「…そういや、竜は今日も街の外で留守番で?」 「ああ。ペルシェなら今頃一人で飛び回ってるぞ。それがどうかしたか?」 「…飛竜ってのは…その、中央でしか飼われてないとか。何で旦那の、あの竜は街の外で暮らしてるんです?」 尋ねられて、深緑の眼がぱちくりと瞬く。 「ほう。乗用竜と区別もつかなかった奴が、そこまで勉強したか。偉い偉い。」 「はぐらかさねぇで下さいよ。…あの、そろそろ教えてくれたって良いんじゃねぇですか? 旦那、アンタ本当に―――何者なんです?」 おずおずと、しかし食い下がるような問いに、当の本人は呑気に茶を煽っている。 「何者と、言われてもなぁ…前にも言ったろう。ただの元とび職見習いだ。」 「だからぁ、ただの元とび職が飛竜に乗ってるワケねぇんでしょう?…それだけじゃねぇ。一体全体、旦那の本職は「どれ」なんです。」 「どれ、というのは。つまりどれだ?」 「…配達して回ってると、必ず行く先々で聞かれンです、ウィドの旦那は元気かって。それで、旦那を知ってるのかって聞いたら… パン屋のユネ婆はここの工房手伝いだろって言うし、衛視のゼノは馬屋の世話番じゃねぇのかって言うし、エド神父は左官の職人だって言うし酒場のコルッシは喧嘩試合の大穴選手だって言うし宿のグランツ親父は市場の下働きだって言うし琥珀館のゲルババアに至ってはアタシのラ・マンとか言いやがるしああああああああ最後のは思い出したくねぇえ!!!!」 「何だ、お前、あんな所に入ったのか。」 「違ぇんすよぉおダニーが無理矢理引っ張ってくんです!!!何っでわざわざあんなトコ行きたがんでコイツは!!?おかげで怖ぇ奴らに囲まれるわ見たくもないモンに遭遇するわ旦那にヨロシクぅとかアンタもいつでも来てねぇとかお願いされちまったしよぉおぉおお!!!」 「はは、犬の事を俺に聞かれてもな…それにお前、ソイツはからかわれてるだけだ。俺はあそこで何を買った事もない、まぁ主人はいい女だし世話にはなったが。」 「 アンタ、目、いや頭大丈夫か?」 思わず素に戻って抱えた頭を上げるギアッロに対し、ウィドはカウンターに肘を付いてカップを置いた。いつもの苦笑が返る。 「冗談だ。いや商売とあの見た目はともかく、仁義が通るという意味では間違っていないと思っているがな。少々聞きたい事があったもので、金の代わりに働いた事があるだけだ…だからもし、俺の名前だのを使ってあそこで遊ばせて貰おうと思ったとしても、無駄だからな?残念ながら金を落としていった事はない。」 「しませんよ、ンなぁ事!…じゃ、ない。…百歩譲って客ならまだ解るんで、旦那がホントに…騎士様だってんなら。金だって身分だって足りないこたぁねぇでしょうし、でも客でもないのに…何であんなトコ入れて、主人と顔見知りなんで…?」 ギアッロが首を捻る。娼館などというものは、客が正面玄関をくぐる分には金さえ持っていれば(場所によってはそれ以外も必要だろうが、あそこでは他に要る物など無い)、誰だろうと歓迎するが。そうでない裏側の話となると別だ、内部関係者か訳アリでもなければ、部外者は勝手口の一歩すら踏み入る事は許されない。特にあそこはそういう所だ。生半可な顔の広さでは関われない。 「だから、ちょっと仕事をした事があるだけだ。他も変わらん。どれが正解だと聞かれたら、俺にはどれも正解だとしか言いようがないな。」 「…工房手伝い、馬屋の世話番、左官の職人、喧嘩試合の大穴選手、市場の下働き、それから… …あー、いや、最後のは無いとしても。節操なさすぎやしねぇですか…」 身もフタもない答えに、彼はまた黄土髪を抱えて唸った。 「…でもって…そんでもって一番、わっかんねぇのはそれだけ聞いてもだーれも、旦那の宿や定住場所は知らねぇって事だ。それさえ分かりゃあ、まだ検討つきそうなモンなのに…旦那、ホントは何処に住んでんだ?」 肩をすくめる様子に、問われたウィドの深緑の眼が初めてまっすぐ彼を見据えた。 「それこそ、お前が知っている通りだ。他の皆も何人かは知っていたろう?」 「…街の、外。ですかぁ?竜と一緒に。んなバカなぁ…ホントに安宿の一つも取ってねぇってんで?だって、ほっとんどメシ代と同じだけ払やぁ、泊まれるようなトコだってあるじゃねぇすか。実際、話を聞いたおやっさんの宿なんかもそうじゃ…でも泊まった事は一度も無いって、確かに言ってましたけd――― ん がっ 。 」 そこまで言った直後。 脇から伸びた親方の極厚の掌が、がっしと黄色頭を掴んで揺さぶった。 「おう、コラ、それすら払えた事も無いような生活しとった奴が、何言ってやがる。そろそろ戻るぞ、いいからとっとと配達の準備してこい。ん?返事は?」 「ぃぢぢ、わ、わわ分かりました分かりましたハイィ…!」 「おっと…では、俺も今日は帰るか。 ―――お前も頑張れよ、ギアッロ。それじゃ、邪魔したな親方。また来る。」 「おおよぉ、茶ぁぐらいなら出してやるから何時でも来い。またな。」 親方は片手でギアッロの頭をわし掴んだまま、笑顔で手を振って出て行くウィドを見送って。のち、ようやくぺいっと不出来の下働きを投げるようにして離した。 「ぅあだっ。…うぅ、首、首が…何すんですか親方ぁ…」 「余計な詮索するモンじゃねぇ、馬鹿野郎。アイツの世話になった自覚があるんなら、何も言わずにおけ。そのうち分かるだろうさ。」 「そのうち、ったって…こうもあちこちで聞いても分かんねぇんじゃ、とにかく気になるだけで… …親方は、ウィドの旦那が何者か、知ってるんで?」 「ウィドはウィドだ。他の何者でもねぇ、そうだろうが。ほれ、さっさと纏めろよ。ダニーの鎖もちゃんと持ってけ、でないとまた結ぶ前に飛び出すぞ。」 親方にけしかけられ、ギアッロは茶の用意を片付けると、渋々そのままカウンターで荷を纏め始めた。 もう昼過ぎだ。作業場の槌の音も、また賑やかになり始めている。時間に敏感な犬はまだかまだかと足元を引っかいてきて落ち着かないし、急がなければ、また噛み付かれるのが目に見えていた。 ―――と。そのダニーの動きが、突如ぴたりと止まる。 はて何だろうか、とギアッロが鎖を結んでいた顔を上げると、見慣れない軽装鎧姿の兵らしき人物が、店に向かって歩いて来ていた。慌てて犬の鎖を近場の柱に結ぶと、腰を上げて出迎える。 「い、らっしゃい…その、何か御用で?」 無言のまま扉をくぐるその人は、卸が中心でほとんどが常連の商人や職人ばかり来客する店に珍しく、個人客のように見えた。 全体が綺麗に真っ直ぐ刈り込まれた、金の髪の鋭さが目立つ。鎧の下の体躯は鍛えられてはいるがやや細身で、何より青い目の吊りあがった面立ちは、まだ青年を過ぎていない歳に見えた。しかし胴と関節にのみ宛がわれた青白い鋼と、それ以外を守る革の上等な色合いに、一目で上客だと下働きでも分かる。 「―――親方はいるか。」 「へ。親方ですか。ち、ちょっと待ってて下せぇ、えっと、」 表情も変わらぬままに、冷たいアルトの声色で尋ねられたそれと同時。慣れぬ接客でもたつくギアッロの後ろから、呼ばれた当人が丁度現れた。 「何やってんだ、客か?―――おぉよ、お前さんか。久しいな。どうした?」 「ダーウィードはまだ居るか?此処に寄ったと聞いたんだが。」 問われた人のその名前に、ギアッロのヘーゼルの目が見開かれる。 「…ダーウィード…?ってぇ、あの…もしかして、ウィドの旦那の事で?」 兵の青い瞳が、初めて疑問の表情を顕わにしながら彼を見た。眼光は鋭く、咎められたような気分になったギアッロは思わず身をこわばらせる。 「お前…奴の知り合いか何かか?」 「え、へ、へぇ。まぁ…その、旦那ならついさっき…」 「ウィドなら今日はもう街から出たぜ。丁度、北の川辺に向かってる頃だろうよ。」 まさか盗みがバレて捕まった等とは言える訳もなく。答えあぐねているうちに、親方が返事をして店の外を指差した。それに兵は僅かに溜め息をつく。 「…そうか。分かった、行ってみよう。失礼した。」 小さな角度正しい会釈をして、すぐさま踵を返すその人の背を追い、ギアッロは思わず配達の荷を抱えたままカウンターから出た。 「ま、待ってくれ、ええと…兄さん!アンタ、ウィドの旦那の知り合いで?」 「 …。」 扉の取っ手を掴んだまま、振り返ったその人の顔は一瞬、店内で閃く刃よりも鋭く見えた。 「―――ただの同業だ。」 それだけ言い放って、足早に出て行ってしまう。その後をやはり追うように、ギアッロはダニーの鎖を解いて共に飛び出した。 すると、細い細い、笛のような音が耳に聞こえて瞬時。 大きな何かが、店のすぐ目の前を跳ねるように横切って、彼らは飛びのくように立ち止まった。 眼前を行き過ぎる、蜥蜴のような細身の体躯。鞭のようにしなる尾。 見れば、先ほどの兵を乗せて、乗用竜が風を切り足早に駆け去っていく。 否。鱗は見慣れたものよりも青緑に近く、何より見た事も無いような重厚かつ冴えた銀の乗用具がその胴を覆っていて、一番の特徴は見えなかったが。 特有の細面の頭上に、白い角が二本、翻るのが過ぎる時に分かった。 一度襲われたそれを、ギアッロが見間違える筈は無かった。 乗用竜、ではない。翼は仕舞われているが、軽やかなあれは。 「… …飛竜(ドラゴン)…!」 驚いて声を上げる彼を置いて、竜と主人はただの蜥蜴の顔をして走り去って行った。 なるほど。どうりであれでは普段、見かけた事も無いと思った筈だった。翼が見えぬというだけではない、あんな立派な様相の重装乗用竜は、歩いているとすれば中央か、あるいは瑠璃通りでもなければ。 色々と混乱して呆けている後ろから、親方も顔を出して、共に駆け出した竜の背を見送って呟く。 「いつ見ても立派な出来だ。われながら惚れ惚れするねぇ…どうだ? あの竜騎士(ドラグーン)専用の重装具はな、ウチを中心に 老舗工房じゅうで合作しなけりゃ作れん、一級の特注品だぞ。」 「ぃ…え、ええ!?アレ、親方が!!?」 降ってきた言葉に振り向けば。 髭をたたえてニヤリと笑う誇らしげな顔があった。 「一応専門家の魔術紋も要るからな。手掛けられるのは何十年に一度っきりでよ。」 「…は。てか、んな事より…同業って、やっぱ、旦那ぁ…騎士様なんじゃねえか…」 「そんな事とは何だ、そんな事とは。自慢し甲斐の無ぇ奴だな、ったく… …それより、お前よぉ。 ―――アイツが兄さんなんて呼べるタマに見えたか?」 「…へ?」 誰もいなくなった道の先を指して問われた、その意味がしかしどういう意図か分からず。ギアッロはいつもの間抜けな返事をした。それに返ってきたのは、親方の呆れた声。 「その鈍さじゃあなあ…やっぱりお前、何も分からんままかもしれん。」 やけに真顔のそんな言葉で。 そのまま親方は、何事も無かったかのように店に戻ってしまう。 「え…ち、ちょっと、どう、どういう事だよぉ!?親方ぁ―――っ痛っでぇ!?」 思わず追いかけて店内に戻りかけた彼の足に。 とうとうしびれを切らしたダニーが、がっつりと食いついた。 昼下がりの工房通りに悲鳴が響く。 その日からしばらく、足の歯型は取れなかったという。
https://w.atwiki.jp/tenso/pages/52.html
かくれないんぼ ルール 鬼とPT組むのが禁止 これ以外は特にナシ。 準備~終了 鬼がヘルメスで飛ぶ。 飛んだら、鬼はその場から一切動かずに待機。 探す側は、鬼が飛んだのを合図に探し始める。 鬼を見つけたら、鬼の前に立ち、「ノ」と内緒をする。 鬼から「○位」と返事が来たら、徒歩で集合場所まで戻る。 (探してる人が残り一人になった時点で、鬼側から「終了」と内緒を送る。) クラチャ等で、話せる場合にはヒントを流すが、無理な場合は一般でテキトーにw
https://w.atwiki.jp/tadanomemooooo/pages/14.html
まずは拳銃(マシンピストル類は含まない)の種類を挙げてみる (上位互換、下位互換、相互互換と思われる物は記号で示す) ・USP9(初期装備) ┗Mk23 Socom ・COLT45━┓ ┣FNP45 ┫ ┗M9 beretta ・DE.50AE ・Luger ・Tokarev TT-33
https://w.atwiki.jp/z-oni/pages/170.html
「あ、あの…浅倉?さん」 「……何だ」 どうやらデイパックにあった記載の通り、目の前の男は浅倉という名前らしい。 そう思いながらアリス・カータレットはか細い声を上げた。 「何をしてるんですか?」 「鏡だ」 一瞥もせず答え、浅倉はゴムひもを握って作業を続けた。 掌に収まるサイズのコンパクトな鏡を利き手とは逆のほうに括り付け、固定しようとする。 しかし、片手ではうまくいかない。結果、イライラが募る。 アリスは浅倉が何をしたいか分からなかったが、とりあえず鏡をすぐに見れるようにしたいらしいというのは察することができた。 「……ちょっと待っててください」 焼きそばを食べるために座っていた椅子から降り、寝室に向かう。 イラついてる浅倉が何か言わないか不安だったが、意外にも彼は何も言わなかった。 枕元にそのまま置いてある救急箱を持ってまたキッチンへ。 その時に頭部の怪我の影響か、足がふらつき危うく転びそうになった。 「…何だこれは」 「怪我した所を固定するためのネット型包帯です。 こうして腕を通して、リストバンドみたいに」 鏡とヘビ柄のジャケットの袖を掴んで、ネットに通す。 一つだけだとすっぽ抜けるかもしれないので、重ねて巻いて固定する。 試しに二、三度腕を激しく降ってみても落ちる気配は無かった。 「どうですか?」 嘘をついた後ろめたさからの行動だったが、軽率だっただろうかと今更に思う。 しかしそんなに鏡が見たいとは、もしかしたら目の前の男は存外お洒落さんなのかもしれない。 そんなアリスの考えを知る由もなく、浅倉はネットに鏡が被らないように無言で調節する。 鏡がちょうどいい位置に来ると、心なしか満足げな顔を浮かべた。 その後デイパックからカードケースを取り出し、据え付けられた鏡の前に掲げる。 鏡写しの世界よりベルトが現れ彼の腰へと収まったのは、その直後の事だった。 「えっ!?」 突然現れたベルトに背後でアリスが驚愕の声を張るが、気に留めず叫ぶ。 「変身!」 部屋に短く、しかし力強い声が響いた。 素早くデッキが現れたベルトに差し込まれ、男の姿が変わっていく。 ――そして、人の姿をした怪物(モンスター)、仮面ライダー王蛇が現れた。 「あ、あぁ……」 それを見たアリスは、まさに蛇に睨まれた蛙だった。 嘘がバレ、怒った浅倉が何かアニメの様に変身して自分を殺そうとしているのではないか、 王蛇を見てそんな妄想が駆け巡り、再び精神が恐慌状態に陥りそうになる。 しかし浅倉はそんなアリスを見ても何も感情を抱かず、仮面の下から冷厳に命じた。 「戻ってくるまでここにいろ」 「えっ、えと、ど、何処へ…いやっ、はい!分かりました……」 ガタガタと震えて慌てて返事をするアリス。 あえて少女を置いていくのはこの様子とケガならば、命令は守るだろうと浅倉は判断したからだ。 もし破って外に出たならば、その時はその時で両足をへし折ってやるつもりである。 今やってもいいがまだ祭りは始まったばかり、歩けないお荷物を連れていたらフットワークが悪くなってしまう。 転がしておくにしてもあの城戸真司のようなイライラするお人よしがいれば、 此方が戦っている間に勝手に捕まえたキープを持って行ってしまうかもしれない。 それを想像するだけでさらにイライラした。 「……お前はあいつの見張りをやれ。こっちが呼んだら来い。あと勝手に食うなよ」 念のため鏡の中のエビルダイバーにアリスの見張りと護衛を命じる。 自分は取り敢えず、このあたりにいる獲物を襲って回る腹積もりだ。 そう決めて窓を開けると浅倉は今は装甲に覆われた鏡のある左腕を一瞬見て、気まぐれに振り返った。 「これは、中々悪くない」 それだけ言うと、彼はアリスの反応も聞かずに飛び出していく。 台風の様に外へ消えていった浅倉の後ろ姿をアリスは呆然と見送る事しかできなかった。 逃げようか、と考えるが信じられないスピードで遠ざかっていく浅倉を見て、ケガをしている自分では確実に逃げ切れない事を悟る。 それに、出ていくとき彼が言ったのはお礼だったとアリスは思っている。 自分をここへ運んでくれたみたいだし、もしかしたら怖い人ではあるけれど、悪い人ではないのかもしれない。 出て行ったのも、外のみんなを守るためかもしれない。 善良な人々に囲まれて成長してきた彼女は、そう思ってしまったのだ。 その結果、彼を待とうという結論を出してしまった。 ……周囲の人間から必要とされ、また自分も周囲を必要として生きてきた善良なアリスには想像もつかない。 浅倉威という男は誰もからも必要とされず、また彼も誰も必要としていないことを。 アリスに向けた行動の全てが、情の通わない気まぐれと打算でしかないことを。 【E-07/01時25分】 【アリス・カータレット@きんいろモザイク】 [役]:親 [状態]:顔に打撲傷。額から出血(止血済み)。恐怖。 [装備]: [道具]:無し [思考・行動] 基本方針:元の世界に戻って、みんなで修学旅行へ行く 1:浅倉さんを待つ。 2:浅倉さんについたウソがバレないようにする。 ※その他 ※アルシアの顔を把握しました ※桐山の顔を把握しました ※アルシアと桐山を鬼役だと思っています ※エビルダイバーが彼女を見張っています。 ※原作での修学旅行エピソード前からの参戦です。 黒光りするライフルを抱えて沖木島を爆走する影が一つ。 「何処へ隠れようと絶対に悪は殲滅してやる…!」 影の主――セリュー・ユビキタスは歪み切った醜悪な笑みを浮かべて、疾走を続けていた。 相棒である帝具のコロがいないのは痛手ではあったが、正義に燃える精神力だけは彼女にとっていつも傍にある無限の武器である。 悪はサーチ・アンド・デストロイ。 常人から見れば、彼女もまた鬼と変わらない、停止不能の怪物のように映っただろう。 そして、そんな彼女だからこそ、運命はもう一人の怪物を引き寄せたのかもしれない。 ―――SWORD VENT――― 民を見つけ守るために、悪を見つけ滅するために周囲を警戒していた彼女の聴覚を奇妙な音を捉える。 その音に不吉なものを感じ、一旦停止して辺りを睥睨。 その直後の事だった。 「ハハハハハァァッ!」 蛇のような紫と銀の装甲を身にまとい、黄金のサーベルを備えた何者か……声から推察すると男か、が襲い掛かって来たのだ。 セリューは笑いながら襲いかかってきたという事実を元に、蛇男を悪と断定する。 振り下ろされるサーベルを身をひねって躱し、安全装置を外したライフルのトリガーを一片の容赦なく引いた。 しかし――、 「フッ、いいぜ……いい反応してるな。お前」 (チッ、この鎧、帝具クラスの装備か!) ライフルの弾丸も、超常の存在である仮面ライダーにとって脅威ではあるが、決定打にはなりえない。 撃った弾はベノサーベルに防がれ一発として王蛇を貫けず、金属音を立てて地面へと落ちた。 コロがいれば、そう考えながらセリューは参加者間の格差に歯がみして後退する。 そんな彼女の焦りに付け込む様に、浅倉は嘲りの声を投げた。 「どうした、戦えよ」 「黙れ悪め…お前は、『鬼』だな」 「いや…俺は親だぜ。デイパックを持ってるってことは、お前も親だろ。 弱い親は食われる。それがルールだ!」 一度交錯しただけで分かる、セリューから向けられる心地よい殺意は、浅倉の精神を昂らせ、飢餓感を満たす。 それが、更なる闘争心をもたらす呼び水となるのだ。 セリューが放つ銃弾の雨を避けつつ、素早くデッキからカードを抜いて装填する。 ―――ADVENT――― 再び響く電子音、それに伴い現れたモノにセリューは戦慄した。 (鎧型の帝具かと思ったら…コロみたいな生物型まで!?) 現れたのは白銀の装甲を備えたサイ型のミラーモンスター、メタルゲラス。 食っていいぞと浅倉に命じられ、空腹を満たそうとセリューに猛スピードで襲い掛かる。 しかし、セリューも帝都が誇る達人・オーガの元で修業した身だ、簡単に遅れは取らない。 メタルゲラスのパワーに任せたパンチをスウェーで躱して、僅かにできた半秒の隙に食い込む。 「オラアアアアアッ!!!」 裂帛の気合で放った正拳に確かな手ごたえを感じ、メタルゲラスがたたらを踏む。 そのまま攻め手を緩めず再びメタルゲラスの懐へと前進。 そしてもう一撃、速度に体重を乗せ、腕を振るう。 その拳は届いていただろう―――脇からやってきた王蛇の妨害さえなければ。 「ぐっ……!」 顔に苦みを浮かべて後退しようとするが、王蛇に掴まれた腕はビクともしない。 そして腕を掴まれているため、目の前でベノサーベルが構えられても動きようがない。 次の瞬間、鋭く大きい衝撃がセリューの鳩尾を叩き、思考が痛みでスパークする。 ゴロゴロと吹き飛ばされ、数メートル転がってようやく止まった。 此処にいたり、目の前の『悪』は強敵であることを悟る。 ましてや今はそのコロさえいない、撤退の二文字が脳裏をよぎった。 (悪に背を向けるわけにはいかない) 屈辱に顔を歪ませて、それでも頭は冷静に接近してくる蛇男を迎え撃つ。 「クハハハハァッ!」 狂笑の声を上げて此方へ駆ける蛇男とサイの怪物。 セリューは負けじと鬼女の表情でそれを見つめ、口腔の銃へ弾丸を装填し放とうとする。 今まさに血を血で洗う激突がなされようとした時―――新たな闖入者が現れた。 「待てぇええええええ!!」 声と共にメタルゲラスが音を立てて吹っ飛んでいく。 浅倉はそれを見送ってから、乱入してきた者へと向きなおった。 現れたのは、竜のミラーモンスターと痴女を足して二で割ったような格好の女。 女は今しがた戦っていた女を庇うように前へ出て、名乗りを上げた。 「我が名はラピュセル!蛇の戦士よ、それ以上女性に狼藉を働くなら、私が相手になろう!」 「あぁ~…?」 漫画やゲームの様な名乗りを受け、怪訝そうな顔を仮面の下で浮かべる浅倉。 デイパックも持っておらず、今しがた襲っていた女程の年齢にも見えない。 こいつは『子』だろうか?と一瞬考える。 まぁいい、子であっても邪魔をするならこいつも獲物だ、次の瞬間にそう結論付けていたが。 「あなたは……?」 「心配しないで、貴方の味方です」 騎士のロールプレイにこれまでになく没入しながら魔法少女ラ・ピュセル――岸辺颯太は答えた。 目の前には見るからに悪そうな、鎧を着た何者か、背後には守るべき女性。 まさに自分が魔法少女アニメであこがれ続けてきたシチュエーションだ。 「そうですか!貴方も正義のために戦うんですね!なら私と一緒に悪を殲滅しましょう!」 ……帰ってきた答えは感謝ではなく、かなり物騒なものだった。 喉まで出かかった「思ってたのと違う!」という叫びをこらえて、剣を引き抜きぬく。 対する蛇男はもう自分に対して獲物が増えたくらいにしか思っていないようで。 「フッ、二人纏めてか、いいぜ……」 そう呟くとまたベルトから新たなカードを取り出す。 ―――ADVENT――― 電子音が響き、六メートルはある巨大な蛇、ベノスネーカーがミラーワールドより現れ二人の前に立ちはだかる。 後方を見れば、メタルゲラスも怒りに満ちた表情で復帰しているのが見えた。 ラ・ピュセルもセリューも二体の怪物を従える蛇男に息をのんだが、退く事はしない。 戦端が再び開かれたのは、その二秒後の事だった。 【E-08/01 30】 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 [役]:親 [状態]:健康、イライラ(大) [装備]:王蛇のカードデッキ@仮面ライダー龍騎 [道具]:手鏡 [思考・行動] 基本方針:皆殺し。今は目の前の奴らを殺す。 1:アリスの他にもう一匹子を見つけてキープする。 2:北岡が居たら殺す。 ※その他 ※自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握。 ※アリスを『子』だと思っています。 【セリュー・ユビキタス@アカメが斬る!】 [役]:親 [状態]:ダメージ(小) [装備]:口と腕に仕込んだ内蔵銃 [道具]:八十九式小銃、予備弾倉。 [思考・行動] 基本方針:鬼ごっこを止める。悪は殺す 1:正義の女騎士さんと協力して悪(蛇男)を殺す。 ※その他 ※自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握。 ※コロは異能と判断されたのか没収されました。 ※十王の裁きは五道転輪炉(自爆用爆弾)以外没収されています。 ※他の武装を使用するにはコロ(ヘカトンケイル)@アカメが斬る!との連携が必要です。 【ラ・ピュセル(岸辺颯太)@魔法少女育成計画】 [役]:子 [状態]:健康 [装備]:『スマートフォン(子)』 [道具]:マジカルフォン(私物) [思考・行動] 基本方針:スノーホワイトの騎士として人々を助け、N市に帰る。 1 目の前の怪人に対処 2 出会った女性を守る? ※その他 自分の役・各役の人数・各役の勝利条件・会場の地図・制限時間は全て未把握