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12月22日 投稿者:田林 投稿日:2004/12/22(Wed) 23 54 G付きのシュー練をしました。楽しかった! 今日は読み終わった本はありませんが、初めてコーチングのメルマガが届いたので、それを紹介してみます。メントレについてはまた次回に。メルマガ、興味のある方は申し込んでみてはいかがでしょうか? 「 ピアノのコーチ 」 鈴木義幸 11月に37歳になりました。 誕生日を記念して、何か新しいことをスタートしたいと思い、 ピアノを始めることに決めました。 「コーチ」は弊社に契約社員として勤めているSさんに お願いすることにしました。 Sさんは音大卒で、普段は何人かの生徒さんにピアノを教えながら、 日中は弊社で働いてくれています。 どちらかと言えばもの静かに淡々と仕事をこなすタイプです。 ピアノの「コーチ」としてもきっと どこまでも清楚に可憐に教えてくれるのだろうと思っていました。 ところがレッスンを始めてすぐに その予想が全く外れたことがわかりました。 「コーチ」としての彼女はどこまでもアクティブで、躍動感があって、 そして楽しそうなのです。 教え方もまさに「コーチング」でした。 第一回目のセッション。 彼女はまず、全てこちらに選ばせました。 「何を弾きたいですか?」 「ねこふんじゃった」みたいな基本曲からやるのかと思っていた私は、 少し驚いて 「何でもいいんですか?」 「はい!弾きたいものをおっしゃってください!」 結局「冬のソナタ」の挿入曲「My Memory」を選びました。 譜面を見ていると、 「どこから弾きたいですか?」 「えっ、最初からじゃないんですか?」 「そんなことないですよ。弾きたいところからやりましょう!」 前奏ではなく、いきなりさびの部分から始めました。 まずはちょっと退屈な基礎、それから応用と思っていたわけですが、 いきなりクライマックスがやってきました。 もう気分はペ・ヨンジュン。 どんどん自分のモチベーションが高まっていくのがわかります。 譜面の読み方などでわからないところがあって質問すると、 本当に楽しそうに、にこにこしながら、 「なんでそう書いてあるんだと思いますか?」 決して答えてはくれません。 「ん~。」 答えられないでいると、 「じゃあ3択にしますね!」 最後の最後までこちらに探り当てさせます。 それがゲームをしているようでとても楽しい。 答えがあっていたり、ちょっとでも弾けると 「素敵!」 彼女のほめ言葉のバリエーションはこれだけです。 もう頻繁に「素敵!」 本当に楽しそうに、全身を使って「素敵!」 照れくさいような、嬉しいような。 でも繰り返し聞いていると、 がんばってまたその言葉を聞きたいという気持ちが 自分の中に生まれてくるから不思議です。 「これ難しい!」 とこちらが言えば、満面の笑みで間髪入れずに 「簡単です!」 「時間がかかるねこれ。」といえば 「すぐですよ!」 ネガティブな発言はことごとくポジティブな表現に変換されていきます。 セッションが終わったときには、 「今日は楽しかったです!」を本当に楽しそうに連発してくれました。 それを聞くとこちらの楽しさもさらに増幅されます。 30分間のピアノのレッスンは本当にとても楽しいものでした。 私の年代の女性は小さい頃に ピアノを習っていたという人がとても多いわけですが、 「ピアノ? 小さい頃習ったけど、辞めたわ。友達もみんなそうだった。 弾けないと怒るのよね、ピアノの先生。楽しくないのよ。 それでだいたいいやになってやめちゃうのよ。」 Sさんみたいな先生がもっとたくさんいたら、 今頃日本にはピアノの演奏者があふれていたかもしれません [1004へのレス] Re 12月22日 投稿者:大岡 投稿日:2004/12/23(Thu) 06 22 すごく面白い。 [1004へのレス] Re 12月22日 投稿者:14 投稿日:2004/12/23(Thu) 08 58 面白かった。 俺も昔ピアノ習ってたけど、先生のとこに行く直前に必死で 練習して、なんとか無難に終わるようにしてたな。。 そのくせやれって言われてない歌謡曲みたなのは自分からどんどん おぼえてった。 [1004へのレス] Re 12月22日 投稿者:#8 投稿日:2004/12/23(Thu) 21 53 面白いです! 確かに、うちの塾の塾長は、 「子どもの不幸は親と先生を選べない事だ」って言ってました。 質のいい親、質のいい先生にあたるのも運も実力のうちって感じですかね? 先生一人一人が意識を持ってやらないと子ども(生徒)は育たないってことですね。 back
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あざスミ -あざとくてスミに置けない彼女- 【あざすみ あざとくてすみにおけないかのじょ】 ジャンル ADV 対応機種 Windows 7/8.1/10 メディア ダウンロード専売 発売・開発元 あざらしそふと/SMEE 発売日 2019年12月27日 定価 330円(税込み) レーティング アダルトゲーム 判定 良作 ポイント 商業アダルトゲーム屈指の安さ 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 余談 概要 別会社のブランド「あざらしそふと」と「SMEE」のコラボとして発売されたオリジナル作品。 サブタイトル『あざとくてスミに置けない彼女』、ヒロイン名「麻布真澄」(あざぶますみ)は双方のブランド名からきている。 原画家はネクストンのブランド(あざらしそふとの会社)で活動していた城崎冷水氏。 シナリオライター・ディレクターは双方から2人ずつが担当している。 SMEEの過去作と同じく、株式会社ブリコの「Ethornell」がゲームエンジンである。 FANZA(旧 DMM)にてダウンロード専売で配信された。 ストーリー ――春。 朗らかな春の日差しを浴びながら、 頬には川沿いに特有の清涼な風を感じつつ登校する僕の気分は、 天候ほど晴れやかなものではなかった。 その理由は、ひとりのクラスメイト。 男子にも女子にも人気があり、いつもクラスの輪の中心にいる 彼女の名前は、麻布真澄(あざぶますみ)。 そんな彼女が、教室のスミがお似合いの僕に話しかけてくるなんて……。 やっぱり彼女は、アザとくて、スミに置けない。 (公式サイトから抜粋) 特徴 選択肢の無いノベルゲーム 画面下のテキストウインドウに表示される文字を読み進める。時折テキストウインドウいっぱいを使う大文字が使用される。 セーブデータは約200箇所。ショートカットキー対応など、おまけを除きシステムはフルプライスと大差ない。 エンディング後にタイトル画面に「Heroine View」が追加される。 Heroine View ヒロイン真澄の目線で本編のストーリーを追うモード。 要所でヒロイン目線が挟まれるエロゲはいくらかあるが、本作は最初から最後までヒロイン目線である。 地の文が真澄になり、真澄の発言は画面上部のフキダシで表示されるようになる。 ストーリー展開やCGは本編と全く同じ。 1GBにも満たない低容量 じっくり読んでも2時間程度で読了できるボリューム。 OPムービーや歌はない。EDムービーは既存の一枚絵にスタッフ名が流れるのみ。 立ち絵・ボイス共に真澄のみ用意されている。 エッチシーンは1回のみ。 評価点 あざとくてスミに置けない彼女 明るく気さくに話しかけてくる純情可憐な女の子として、好感を抱きやすい。 立ち絵差分はほどほどにあり、表情の変化による視覚的な楽しさがある。 北大路ゆき氏の演技も好評で、気さくなキャラクターとしての印象を強めている。 Heroine View 本編以上に大文字や砕けた表現が多用され、真澄の内面のテンションの高さがよく表されている。 「スミに置けない」の要素が強く、主人公に好かれようと努力する姿が笑いと可愛さの両面で魅力的。 本編でのお色気イベント等は真澄が狙ってやっていたと明らかになるが、「腹黒い」ではなく「スミに置けない」と思えるような塩梅。 同じ話の繰り返しではあるが、短い話故に退屈感は抱きにくく真澄のかわいさを引き立てているとして好評。 問題点 一般的なエロゲに搭載されているおまけのCG閲覧・シーン回想モードはない。 極小ボリューム故にセーブデータを使えば済むものの、一手間かかる。 誤字・衍字等 「ボーリング場(ボウリング場の誤表記)」「このこの(衍字)」のようなテキストがいくらか見られる。 総評 商業アダルトゲームとして屈指の安さとお手軽さが魅力。 ヒロイン目線で同じ話を丸ごと読み返すHeroine Viewは、超ロープライスならではの手法。 萌えゲーに興味のある人なら手にとって損は無い。 余談 コンフィグ スキップ継続の項目で「常に継続」「選択肢まで」「1日の終わりまで」があるが、前述したように選択肢が無いため、どれを選んでも同じである。 ボイスは一括でも個別でも音量調節できるが、真澄しかボイスがないため片方が不要である。 エンジンを流用した結果残ったものだと思われる。 公式サイトはSMEE側が管理している。 価格について 諸事情により0円で配布された製品版『キミトユメミシ』・102円のお祭りゲー『エルフインワンダーランド2』・220円のファンディスク『猫忍えくすはーと+PLUS なち編』等が存在するため、FANZAダウンロード売り場では最安値ではない。 完全無料で配信されていた(現在は配信停止)『se・きらら』という前例もある。 ファンディスクや続編が存在しない単品完結の日本の商業アダルトゲームとしては、本作が最安値である。ブランドの宣伝コンテンツという事情はあるが。
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■明けない夜を明かす為に 世界樹の迷宮Xで登場するクエスト。 睡眠薬が原因で目を覚まさなくなった旦那を起こしてほしいと頼まれるクエスト。 お化けドリアンから採れる緑の冠棘×5つの納品するとクリア。マスターから阿鼻叫喚の後日談が聞ける。 緑の冠棘は耐盲目アクセの素材になるため、アタッカー分のアクセを確保するまでは後回しにするのも手。 コメント
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忍者 とは、実在していた職業、及びそれを元にしたキャラクター。 プロフィール 作品別 一般的な忍者 ファイナルファンタジーシリーズの忍者 関連キャラクター コメント プロフィール 忍者 他言語 Ninja (英語) 別名義 にんじゃニンジャ 初登場 【謎の村雨城】 かつて存在した職業。権力者に仕える仕事人。 暗殺や諜報活動等の様々な裏工作を行い、表の権力者を影から支援していたとされている。 フィクション作品においては日本(或いはそれを元にした国)の職業として登場し、様々な忍術や暗器を操るスピード型のジョブとして知られている。 見栄えが良い事もあって子供からの人気も高く、『忍者ハットリくん』や『忍者戦隊カクレンジャー』等の作品でそのイメージを定着させた。 これらの作品では典型的なヒーローのような描かれ方もされており、派手な装束で名前に反してまったく忍んでおらず、その事をネタにする作品もある。 その一方で「寿司」等との和風要素と強引に結びつけるという極端なイメージ像の忍者も存在しており、『ニンジャスレイヤー』はそれを的確にネタに表した作品の1つとして有名。 作品別 一般的な忍者 【謎の村雨城】 道中と城に様々なカラーの忍者が登場する。 また、鷹丸も忍法を使用するため忍者の資質があると考えられる。 青忍者 最も弱い青色の忍者。うろうろするだけ。草かげから十字手裏剣を投げる個体もいる。 白忍者移動速度が早い白色の忍者。 黒忍者十字手裏剣を投げる黒色の忍者。手裏剣は刀で弾ける。 赤忍者 火炎を投げる赤色の忍者。火炎は刀で弾けないので避けるしか無い。 ピカピカ忍者点滅している忍者。斬ると爆発してしまう強敵。 緑忍者 (仮)緑雨城にのみ登場する緑装束の忍者。青忍者と大差ない。 桃忍者 (仮)桃雨城にのみ登場する桃装束の忍者。青忍者と大差ない。 透明忍者(仮)透明になって影しか見えない忍者。 星のカービィシリーズ コピー能力として「ニンジャ」が登場する。忍んでいない。 【ファイアーエムブレム if】 白夜の兵種として「忍」と「上忍」が登場。新武器種「暗器」や新スキル「蛇毒」が非常に強力であり、多くのエムブレマーを悩ませた。 【メイド イン ワリオ】/【あつまれ!!メイド イン ワリオ】? 一部プチゲームに登場する。画面奥から飛ぶ矢を回避したり、分身したりする。 プチゲーによって等身が異なる。 【Nintendo Land】? 鷹丸の手裏剣道場に登場。折り紙のような形になっている。 ファイナルファンタジーシリーズの忍者 スクウェア・エニックス開発のマリオシリーズのスポーツ作品にスターシステムで登場。 初出は『ファイナルファンタジー』だが、イメージとしては賢者と共に最強ジョブだった『ファイナルファンタジーⅢ』の要素が大きい。 FC版『Ⅲ』においては禁断の土地エウレカに封印されていたジョブの1つであり、重戦士系の最強ジョブ。凄まじい攻撃力と攻撃回数で敵を圧倒する。 専用武器の「しゅりけん」の威力も凶悪だが、FC版では「なげる」コマンドが無いため毎回別の「しゅりけん」を装備し直す必要があり、その際にウィンドウイレースバグが存在するためボス戦においては地雷になるケースもある。 この時のイメージが根強く、忍者を最強のジョブとして見る向きも未だにある。 以降のシリーズでは『ファイナルファンタジーⅪ』が特に有名だが、こちらはネット上でネタにされている部分も大半を占める。(所謂「汚い忍者」ネタ) 【マリオバスケ 3on3】 表記は「ニンジャ」。隠しキャラ。オールラウンドタイプ。スペシャルショットは「コノハガクレ」。 どういう訳か外人口調で話す。 【MARIO SPORTS MIX】? 隠しキャラ。オールラウンドタイプ。 スターカップの隠しルートでスターを完成させれば、全競技で使用可能になる。 関連キャラクター 【ハックン】 【ニンジャくん】【コウジョウチョー】 【ナンジャ】【チューナンジャ】【ジョーナンジャ】【カゲナンジャ】 【イーガ団 構成員】【イーガ団 幹部】【コーガ様】 【バイオスパーク】 【ベニカゲ】?【ヤミカゲ】? 【バイオスパーク】「ニンジャ」というそのものなコピー能力を持つ。 【ツチニン】【テッカニン】【ヌケニン】 【アギルダー】 【ゲッコウガ】 【キョウ】 【アンズ(ポケットモンスター 金・銀)】 【ニンジャごっこ】 【カット】【アナ(ワリオシリーズ)】 【スズカゼ】 【サイゾウ】 【カゲロウ】 【サスケ(F-ZERO ファルコン伝説)】 【ニャンジャ】【ニャンゾー】【くせもの】? 【サスケ(ジョイメカファイト)】【ハンゾー(ジョイメカファイト)】? 【モクマ・エンドウ】? コメント 名前 全てのコメントを見る?
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男の瞳からは、さめざめと雨が流れていた。 陰鬱で、しかし静謐な、侵しがたい雰囲気に満ちた墓標たちの在処。 そのなかでも、男が一際美しいと感じる白い墓石。 刻まれた名前までそっくり再現された、皮肉な偽物。 「ジュリア……ジュリア…………」 思い浮かぶのは美しい歌姫の横顔。 はにかんだように、自分に笑いかけてくれた笑顔。 寝息を立て安らかに上下していた胸。 しなやかに弦を爪弾いた指先。 透き通る金髪。 一つ一つ、男の瞼の裏に焼き付けられた、狂おしい程に愛した思い出。 ジャン! 男はリュートをかき鳴らした。 猛る感情をありったけぶつけてかき鳴らし、嗚咽の代わりに歌声を轟かせた。 「ジュリア!なぜ!君はぁああ僕を残して死んだのか!?」 ジャン! 疑問はとめどなく、とめどなく。 朗々と切々と、愛と哀しみが怨念じみて宿っていく。 「それはそう!あの男だ!あの男が君と僕を……殺したんだぁああ!!!」 ジャン! 歌は続いていく、悲劇の表題だ。 そこにあるのは煮詰めた怒り、沸騰などとうに通り越してしまった空気の炸裂。 「僕と君の楽器欲しさに、あの、あの盗賊崩れのジューアの男は!!!」 ジャン! クライマックスに至る、臨界点は近い。 最早それは声も音も越えた感情の蒸発、男の、吟遊詩人のそれだけでルミエスト墓所は埋もれてしまった。 「矢を……矢を無情にも……高笑いしながら僕達に打ち続けた!!死んでも、死んでも!!!!」 「君はそれが嫌になって楽器を手放し、首を括った……もう二度と…… もう二度と君の声を聞くことは叶わない!!世界に君は居ない!!」 「だから、僕は今此処でこの世界であいつを殺す!神が与えたもうたチャンス!!死んだって殺してみせゴガァ!?」 アーネストは☆闇を砕く機械弓『善なるダイヤモンド』を誇らしげに構えた。 「相変わらずの不協和音だな」 吟遊詩人、トナーツの全てを否定し全てを無に帰す一矢。 喉元に刺さったそれは呼吸や声を遮り血を濁濁と溢れさせる。 「グゲァ……ギァア!!!!ギァアガァ…………!!」 「喉を潰しても五月蝿いか……フン、その芸で食っていったほうがマシなんじゃないのか?」 短剣を構えた吟遊詩人をせせら笑う銀髪の男。 「ガァーゲェ……グゴォ!!(アーネストォォ!!)」 アーネスト、吟遊詩人トナーツの全てを奪った男。 血を思わせる昏い赤の瞳、それを片方隠す銀髪。 生白い肌まで揃うといっそ怪しい魅力すら感じる。 その腕のなかには死神の機械弓、そして艶やかな弦楽器。 それを食い入るように見つめるトナーツ。 復讐を果たすべき男はすぐ目の前に居た。 神よ、神よ貴方はなんて誠実で悪趣味で空気が読めていないんだ。 常識で言えばこいつと対面するのはもっと後でいいだろう、しかも不意打ちで瀕死にされるなんて。 「貴様まさか、この期に及んで神を信じているのか……?ふふ……くくく、おめでたいやつだ」 がむしゃらに短剣を振り回せど掠りもしない。 当然だった、トナーツは吟遊詩人であり冒険者ではない。 相手は音楽家であり冒険者のピアニスト。 にわか仕込みの攻撃がそもそも、その心の臓どころか肉や肌に届くことがあり得ないのだ。 ラクダが針の穴を通り抜けるより困難な奇跡をトナーツは神に願った。 こんな場所を用意してくれたんだ、もう少し、もう少しでいいから僕に、奇跡を!!! 「神も奇跡も、積まぬものの上には降らぬし」 小指を切った程度、アーネストの血が流れた。 トナーツは更なる奇跡を願う。 「そもそも、神などに依る時点で存在価値は」 そうだ指だ、指を切り刻んでやれ。 僕は喉を、彼女は命を壊された! こいつの命を、せめて、ピアニストとしての命を壊せ! 「いや、あるか……うん、使い道はあったぞ、喜べ」 くるり。 奇跡は起きる。 「……ギィ、ァァア、ジュ……リ、ァア…………」 「トナーツ」 金の髪を靡かせ、風のなかで彼女は笑った。 陰惨な墓地に天使が降りたのだ。 彼女は、僕に奇跡をくれた天使。 神は皮肉だけではなく、僕に、彼女の復活を、彼女との再会を許してくれたんだ。 アイツの姿は見えない、きっとミンチになったんだ。 これで僕は……でも、生きている、ジュリアと、生きていかなければ。 「トナーツ、お願いがあるの」 ああ分かっている、僕は君のためなら死ねる。 僕はもうまともに喋れないし、楽器も弾けない。 だけど、死ぬまでは君を守らせてくれ。 「ありがとう、トナーツ」 「貴様が守るのはこの俺だがな?」 そうだねアーネスト……ジュリアが言うなら、守ろう。 君を……いや、貴方様を僕が死ぬまで……。 呆けた顔で自分につき従うようになったトナーツを見て、アーネストは心底愉快だと笑う。 「神如きがこの俺を縛るだと……笑わせるな、すべて支配し、貴様らに挑戦してやろうではないか」 アーネストの行使した『支配』の魔法、それは相手を隷属させ『ペット』に変える。 「しかし使えると言っても……まあ、もっとよいペットが来るまでの場繋ぎとするか」 本当は元のノースティリスで飼っていた馬がいいのだが。 トナーツの背に鞍を乗せ、跨り走るようアーネストは命令する。 それすらも違和感に感じないほど、トナーツは支配されている。 それは、神の起こし給うた残酷な奇跡であった。 【I-9/墓の前/一日目・朝】 【アーネスト@ジューア】 【職業:ピアニスト】 【技能・スキル:乗馬、演奏、支配の魔法4/5、鑑定の魔法2/4】 【宗教:機械のマニ [状態]:健康 [装備]:☆闇を砕く機械弓『善なるダイアモンド』、★ストラディバリウス、クロスボウの矢束 [所持]:基本支給品、形見の鞄×2(不明アイテム3個) [思考・状況] 基本:神に反乱するためによさげな冒険者を支配する。邪魔するなら殺す。 【備考】上質な演奏はお届けするし表面上はとてもよい冒険者を気取っているが、人の目の届かぬところではなんでもやる尊大で残忍で冷酷で他人をすぐに見下す男。 銀髪で赤い瞳、白い肌をしている。 【エンチャント紹介】 ☆闇を砕く機械弓『善なるダイアモンド』 ・それはシルバーでできている ・それは酸では傷つかない ・それは炎では燃えない ・それは恐怖を無効にする 【支給品紹介】 ★ストラディバリウス 言わずと知れたおひねりのランクアップや演奏向上を手伝うピアニスト憧れの一品。 この楽器のために死んでいった吟遊詩人は数知れない。 【トナーツ@NPC】 【職業:吟遊詩人】 【技能・スキル:演奏】 【宗教:機械のマニ】 [状態]:支配されている(支配が解ける可能性は有り) [装備]:ミカダガー [所持]:基本支給品 [思考・状況] 基本:ジュリアがそう言うならアーネストに従う。 【備考】アーネストに恋人を殺された吟遊詩人。情熱家で詩作の才能と演奏の才能はあるが歌はド下手。 少し思い込みが激しい。 ※I-9ルミエスト墓所にリュートが放置されています Buck :3 Next 見る目がない 投下順 お似合い 見る目がない 時系列順 お似合い アーネスト Next→ トナーツ Next→
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おおコウスケよ、えらべないとはなさけない! 登場人物 コメント 著者・竹岡葉月、イラスト・奥村ひのき、ドットキャラ今野隼史のライトノベル。単行本は富士見書房より発売されている。 登場人物 イルミーゼ:天野井 螢 名前から 色違いのイルミーゼ:宮沢 彗 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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先日、友人宅できのこ鍋をした。 たまたま、集まった数人で、冷蔵庫にあるもので鍋をしようということになり、カロリーも低いから、とキノコをメインにしたお鍋にしただけだったのに。 大変おいしくいただき、フェイスブックにアップしたりして楽しいひと時だった。 スマートフォンでBLコミックの読書もいいけどこういうのもまたすごく楽しい。 翌日車を運転中に流れるラジオ。キノコが美味しい季節になりましたね。 でもみなさんお気を付けください。 お酒と一緒に食べてはいけないキノコがあるんですよ。 ぎょっ!即座にその時同席した友人たちにメールした。 でもね、市販に売られているシイタケ、エノキ、マイタケ、シメジではないことが判明。 ほっとした。
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882 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 10 49 23.80 ID CQms/1Es0 この辺りからだと選外になるのかな? どっちにしろ当選は無いと思うのでこのまま投下する、「TRPGの話」とも言い切りづらいし どどんとふを利用してシノビガミのオンセをしようとした時の話(俺が所属してるオンサークルの人と外から募集の人混成) 自分で言うのも何だけど、俺は可愛い女の子を描くのがちょっと得意なんだ だから自分のキャラは勿論、望まれれば他の人のキャラ絵も担当したりしてた で、オンセの参加者が揃ってハンドアウト配布、キャラメイクをして2日後本番やりましょうってなったのね 俺はいつもの様に「俺で良ければ立ち絵用意しますよ、年若い女性キャラ限定ですけど」って言ったのさ そしたら、いつも俺に頼むサークルメンバー以外に一人の希望者がいた。でも、その人のキャラ男でさ 想定してる外見もfate/zeroのイスカンダルみたいな感じで。後は顔に傷跡とかそういうの 当然俺は「ゴメンナサイ無理です」って言った。俺の絵柄は最近のアニメで言うとGJ部みたいな感じだからね、筋肉描けないし。 以後の主張をまとめると大体こんな感じ 希望者 ・練習になる ・折角だし描いて欲しい(←?) ・自分だけ立ち絵が無いのは嫌だ 俺 ・手癖で描けないと時間がかかる ・もっと時間があれば挑戦したかもしれないけど、仕事もあるし無理 そしたらやっぱりと言うか何と言うか怒っちゃって、「キャラの性別で贔屓する人とは対人ゲーは出来ない!」って出て行ってしまった 出来ない理由もちゃんと話したのに残念だなあ、萌え絵しか描けない奴は駄目だなあってお話 883 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 10 55 28.00 ID 2+I4zXpXP [1/4] 乙乙 オリ立ち絵じゃなくてもイスカンダル引っ張ってくりゃいいのにね 884 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 11 43 18.51 ID eopZsuPO0 不細工とかオッサンとか、兎角個性のある顔は描くの難しいからな。無理に描けと言った上で逆ギレされちゃたまらんだろう。 でも、確かにTRPGの話とは言い辛い。 885 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 11 49 42.75 ID 9d6ZMhPbT まぁ一人だけ描けないって場合は いっそ全員、どっかから画像引っ張ってきた方が良かったかもね 886 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 12 32 53.74 ID hx/4yDFWP 困とは違うかもしんないけど、乙 他人に頼むのってやけにお客様意識になる奴いるからな…… 絵がないのが寂しいって気持ちも分かるけど でも、男も描いてると違った面白さがあるから暇なときに練習してみるのはおすすめ 俺のクロッキー帳にはロリとジジイしかいなくて背徳感半端ない 894 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2013/07/14(日) 15 26 35.87 ID Eig7Nz3eO 二頭身絵とかで誤魔化せなかったんかなぁ? まあ、絵を描いてもらう側がワガママ言っちゃだめだよなぁ。 スレ355
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梓「どうです? これが私のロックってやつです。 弘法は筆を選ばず。先に言ったとおり、私にはどんな楽器だろうと関係ありません。 どんな楽器だろうとそれが音を鳴らすならロックンロールを奏でてみせますよ」 紬「……ベース弾いてたっけ? 音が全然聞こえてこなかったんだけど」 梓「なにを言ってるんですか、ムギ先輩。思いっきりしてたじゃないですか。 大地を震わせるかのような圧倒的な爆発音。 芸術は爆発だ、とはよく言ったものです。皆さんも聴き入っていたでしょう?」 律「いやいやいやいや。 まさかベースを爆破させるなんて、夢にも思わなかったから呆然としてたんだよ」 梓「そんなに驚くものですかね? ジミヘンとかザ・フー、日本だとエックスジャパンとかがパフォーマンスで楽器破壊してるじゃないですか」 唯「梓ちゃんのは破壊というか爆発してたよ」 梓「まあ、しょせん単なる破壊行為はパフォーマンスの域を出ませんからね。 その点、爆破というものには芸術性とともにロマンを感じます」 律「……だそうだ、澪」 澪「\(^o^)/」バタン 唯「あまりのショックに澪ちゃんが気絶しちゃったね」 梓「いささかやりすぎましたかね? 久々に本気を出してみたんですけど。 ちなみにベースのあの火花や爆発のための装置は、工学部に通ってる友達に頼んで作ってもらったんですが……。 まったく……今後このようなことがないように注意しておきますね」 律「この一瞬の間にさりげなく責任転嫁しようとしてない?」 梓「まさか。この中野梓にかぎってそんなことがあるわけないでしょう。 たとえどんな苦難や困難が立ちはだかろうと、私は逃げたりしませんよ」 ガチャ 和「ちょっと失礼していいかしら? 今しがた、どこかで爆発があったみたいだけど知らない? とりあえず犯人を見つけたらソイツをとっ捕まえて謹慎処分に……」 梓「ニッゲロー 三┏( ^o^)┛」 数日後 梓「はあ……この前迷惑かけたから行きたくないなあ」 憂「そもそもなんで軽音部分に入ったの?」 梓「新歓ライブを見たら、ミエナイチカラに動かされて……」 純「ていうか、今は自宅謹慎中なんじゃないの?」 梓「ベース爆破と器物破損でね。 まったく、あのオシャレ眼鏡女が教師にチクらなければこんなことにはならなかったのに」 純「それより聞いて聞いて。ストパーかけたんだよ おかげで髪縛らなくてもよくなったんだ」 梓「ふうん」 梓「というわけで休日をはさんでのこんにちはになりますね。 みなさん、こんにちは」 律「……」 紬「……」 澪「……」 唯「……」 梓「おやおや? みなさんどうしたんですか? 中野梓ですよお。みなさんのカワイイ後輩の中野梓ですよ」 律「……なんで梓が学校に来てんだよ? 今、自宅謹慎中だろ?」 梓「私はロックンローラーですよ。 たかが校則ごときに縛られたりしません。むしろ積極的にぶち壊しますよ」 澪「……なにしにきたんだ?」 梓「お詫びをしにきたんです、澪先輩に」 澪「…………」 梓「正直に申し上げて、少し調子に乗っていました。 私ったらつい、ハシャぎすぎちゃったみたいです。 皆さんに自分のギタープレイを披露できるのが嬉しかったんです」 澪「……ああ、うん。百歩譲って梓の申しわけないっていう気持ちは伝わった。 でもな。謝ったところで梓が壊してしまった私のベースは、帰ってこないんだ」 梓「百も承知です。なので、この休日の時間を利用して手に入れたんです」 澪「……まさか私のために……」 梓「はい」 梓「日雇いのバイトをしてお金を稼ぎました」 澪「梓……」 梓「バイトで稼いだお金は大事に貯金しました。 そして、澪先輩へのお詫びの品は父からもらいうけました」 澪「ていうか、梓のお父さんって亡くなられたんじゃなかったのか?」 梓「……澪先輩。あまり細かいことを気にしてるとハゲますよ?」 澪「…………」 梓「まあ、お互い細かいことは気にしないでおきましょう。 私もハゲたくはありません、死ね。 それより、受け取ってください。私の誠意です」 澪「あ、ああ……ありがとう」 梓「スッポンもどきのトンちゃんです。どうぞ」ヒョイ 澪「………………………………………………………………………………………………………………はい?」 梓「やっぱり傷心の人のこころを癒すのは動物だと思ったんですよ。 本来なら犬や猫を差し上げたいところでしたが、そのようなアテはさすがになくてですね。 まあでも、アレですよ。犬はお世話が大変ですし、猫にしても壁ひっかいたりと色々と厄介ですし」 澪「……どうしてカメなの?」 梓「たまたま父が知り合いからもらったものでして。 あ、ちなみにカメではありませんよ。先程申しあげたようにスッポンモドキです。 これは小さいからまだ安いんですけど、それでも一万五千円ぐらいはするらしいです」 唯「すごいカワイイね! 名前はトンちゃんって言うんだっけ?」 梓「ええ。鼻が上に向いていてどことなく豚を彷彿とさせるので、そのような名前にしました」 紬「ところで、トンちゃんが入ってるこれって……」 梓「ああ、それは虫かごですよ。学校にもって行くのに大きな水槽は不便なので」 澪「…………と、トンちゃん」 梓「どうです? 気に入ってもらえれば、私としては嬉しいんですけどね。 個人的な見解なんですけど澪先輩ってカメとか好きそうですよね。 特にカメの頭、とかね」 澪「……?」 梓「まあ、とにかく大事に育ててあげてくださいね。 ちなみにこのトンちゃんなんですが……」 ガチャ 和「ちょっといいかしら? 最近、楽器店とかでギターやベースが相次いで盗まれてるって話があってその中に……」 梓「ニッゲロー 三┏( ^o^)┛」 一週間後…… 唯「梓ちゃん、部活に来てくれないね」 紬「まだ謹慎が続いているのかも。 自宅謹慎中に学校に来ちゃったのが見つかっちゃったし……」 律「ていうか、結局梓はなにがしたかったんだろうな。 澪のベースを爆発させたあげく、お詫びにスッポンモドキを渡してくれて……」 澪「最終的にトンちゃんは部室で育てることになったとはいえ。 ベースは金銭的な問題で買えないしな」 唯「ここ一週間は本当に一回も楽器を触ってないよね。 なんだか不思議なんだけど、澪ちゃんのベースが壊れてからむしょうに練習したいんだ。 なんでだろうね?」 澪「知らない。ハア……」 律「最近は楽器店の楽器が盗まれる事件が相次いでいるって理由で、あの楽器店も値引きしてくれなかったしな」 紬「短期のバイトの募集も見つからないしね」 唯「まさにはっぽーふさがりだね」 澪「新入部員も梓以外は誰も来なかったしな。 ……なんでだろ。もう新歓ライブが遠い過去のことに思えてくる(遠い目)」 「ああ、それはアレですよ。歳をとるにつれて時間の感覚がどんどん早くなる現象ですよ。 大人になれば会社や社会に拘束される分、自由な時間は減ってしまいますからね。 かと言って自由な時間のためにニートになっても、今度は周囲の目が気になって、結局は自分の部屋に拘束される。 つまるところ、人生の豊かさというのは時間をいかに有効に使うか、というところにあるんだと思います」 澪「べつにそんな小難しい話はしていない」 「そうですね。ちなみに、澪先輩は引きこもりの素質があると思いますよ。 いい意味で」 澪「いい意味でとつければ、なに言っても許されると思ってないか?」 律「ていうか、この声は……」 梓「やっほー。みなさんの癒し系女子高生のあずにゃんですよ」 律「……」 澪「……」 梓「あらら? みなさん、どうかしましたか? ああ、もしかして私の存在そのものを忘れられていたとか? いやあ、子どものころからけっこう存在を忘れられていたりするんですよね」 澪「少なくとも、私は、あと半世紀は梓のことを忘れられないと思うけどな」 梓「これはこれは。嬉しいことを言ってくれますね。 いや、でも真面目に私ってばクラスの打ち上げとかに呼ばれたことないんですよね。 やっぱり、私の名前がいけないんですかね?」 紬「名前?」 梓「中野梓。 ↓ N・A ↓ Natural・Air ほら、最終的に自然に空気ですよ」 澪「すごくどうでもいいな」 梓「しかし、軽音部の顧問の……山中さわ子先生でしたっけ? あの方が私に素晴らしいあだ名をつけてくれました。 あずにゃんです」 律「……もしかして、さっきから猫耳みたいなものをつけているのは、さわちゃんのせいか?」 梓「ええ。謹慎中に反省文を書かされたんですけど、反省していますしか書かなかったら 『反省しているなら、反省している証拠として、これをつけて』と猫耳カチューシャを渡されました。 自分で言うのもアレですけど、すごい似合ってませんか?」 唯「うん、すごい似合ってるよ! ホントの猫さんみたい。 わたしもあずにゃんって呼んでいい?」 梓「もちろんです。よかったらみなさんも私のことを、あずにゃんって呼んでくださいね」 律「わたしは梓のまんまでいいや」 紬「わたしも、梓ちゃんのままでいいかな」 澪「私も遠慮しておく」 梓「は?」 澪「え?」 梓「澪先輩、今なんておっしゃいましたか?」 澪「だから、梓のことはこれからも普通に梓って呼ぶってことだけど……」 梓「ええ!? 私のキモチを無駄にする気ですか!?」 澪「気持ち?」 梓「澪先輩のベースを破壊してしまった、そのお詫びに私のことをあずにゃんと呼ばせてあげると言っているのに。 そんな健気な後輩のキモチを無下にするつもりなんですか?」 澪「とりあえず、私としては壊されたベースをどうにかしてほしいんだけど」 梓「そういうとこはぬかりありませんね、先輩。 しっかりしてるというか、ちゃっかりしているというか」 澪「あだ名を呼ばせるだけでお詫びを済まそうとしている梓のほうが、ちゃっかりしてると思うけどな」 梓「じゃあ私たち、似たものどうしですね」 澪「…………」 梓「いえーい♪」タッチ「い、いえーい……」澪 梓「まあ、お詫びの件ですが、さっきのは冗談で実はきちんとあるんです。 お詫びの品が」 澪「ふうん」 梓「むむっ、その目は信用していない目ですね。 まあ澪先輩ってどことなく人間不信っぽいですからね。 あ、もちろんいい意味で、ですよ?」 澪「何度も同じネタを使い回すな」 梓「なかなかどうして手厳しいですね、先輩は。 しかし、鬼畜な澪先輩といえどもこれを見たらさすがに納得していただけるでしょう。 じゃーん」 澪「こ、これは……!?」 紬「これってベース……よね?」 梓「ええ。まぎれなくモノホンのベースですよ。 当たり前ですが以前、澪先輩が使用していたモデルのものです」 律「もしかして買ったのか? いや、でもたしか澪のベースって七万はしたよな?」 澪「う、うん……もしかして、梓。 親に頼んで買ってもらったとか?」 梓「そんなわけないでしょう。 私の父は会社の手となり足となりクビになりましたから そのようなお金は一切ありません」 律「ジャズ演奏家じゃなかったのかよ、お前のお父さん。 ていうか、うまいこと言ってんじゃねえよ」 梓「うひひひ」 唯「あずにゃん。これどこで手にいれたの?」 梓「……」 唯「あずにゃん?」 梓「ヒミツです」 澪「わざわざ隠す必要もないだろ。というか隠すな。 もし、梓のお父さんやお母さんが私のためにベースを弁償してくれたっていうなら、お礼ぐらいは言いたいし」 梓「父も母もこのことには関与していませんから。気にしなくていいです。 そもそも、私が澪先輩のベースを破壊したのが原因です。 澪先輩はなにも悪くありません。悪いのは私で、悪いことをしたのも私ですから」 澪「……」 梓「またそんな白い目で人のことを見て。 ……なんですか?」 澪「いや、急に梓がまともなことしか言わないから心配になっただけ」 律「なにはともあれ、よかったじゃん。 澪のベースはもとに戻ったし、これで練習も普通にできるようになったわけだ」 澪「律や唯がきちんと練習してくれればな」 唯「いや~、それを言われるとキツイねえ」 澪「さっき、私のベースが壊れてからはむやみやたらに練習したくなったとか言ってなかったか?」 紬「あの……ひとつ言いたいこと、というか聞きたいことがあるんだけどいいかな、梓ちゃん」 梓「どうしたんですか、ムギ先輩?」 紬「梓ちゃんのギターはいつ聞かせてもらえるのかな、って思って」 梓「 (=_=;) 」ギクッ 唯「そうだよ。わたしもまだ、あずにゃんの演奏聞いてないよ? 澪ちゃんのベースがバクハツしちゃう音なら聞いたけど」 梓「……演奏したいのは山々なんですが、大変残念ながら無理です。 なにせ……いえ、なんにもです」 律「……梓の話ってどこからどこまでが本当の話かわかんないんだけど。 ギターが弾けない事情でもあるの?」 梓「まあ、ねえ……」 澪「もしかして……梓。 梓がベースを買えたのは、その、自分のギターを売ったからなんじゃ……」 梓「……そんなわけ、ありませんよ。 すみません。今日はもう帰ります。 ここしばらく学校に行ってなかったので、勉強しないといけませんから」 澪「…………」 4
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千鶴という人物は空気を読めない節がある。 ジャーナリストの立場を考えれば、この特性は強力な武器であり、同時に致命的な欠点でもある。 相手の迫力をものとも言わず質問を投げれば、誰も知らないネタという宝を手に入れられるが、時にはその宝を抱き墓場へ持っていかされる事態にもなってしまう。 しかし、彼女はその危険性に目を向けていない、というよりもただ、単に知らないだけだった。 だから、おぼつかない足取りで向こうから歩いてくる夜波詠人にも、何の疑問も持たずに声をかけたのも当然の事であった。 「いやー、よかったね!なんでもなくて!」 「………」 いかせのごれにある小さな診療所から千鶴が出てくると、その後ろから続いて現れた詠人へと声を掛けた。 いつものように散策をしていた彼女の目の前に現れたのは、夜波マナの急襲に失敗してしまった後の夜波詠人であった。 アカネから受けた痛みは予想以上に長引いていた為、追撃を受けぬようなるべく人と出会わずに歩いていたのだが、たまたま彼女に見つかってしまったのだ。 具合の悪そうな人を見かけたら介抱をしてあげる…なんとも献身的な精神だが、今の彼にとっては迷惑でしかならない。当然何度か断りも入れたのだが、あまりの剣幕に最終的には頷いてしまった。 幸い、診療所はウスワイヤとは関係しておらず個人で経営されている場所であった為、一般人と同様に扱われた。診察費も治療費も千鶴から提供され、その上で応急処置を施された詠人は何とも言えない表情を浮かべている。 どこの誰かも知らない人物に(半ば強引ではあるが)助けられたのだから、どう対応すればいいのか分からない。 「もう気分は平気?だいぶ落ち着いた?」 「え?え、えぇ…まぁ…」 「よかったー!ホント痛そうだったもんね。」 特にここ、と千鶴は顎を押さえると詠人は苦笑を浮かべた。 千鶴は詠人の気も知らずに、続けて質問を投げた。 「エイト君は学生さんだっけ?不良にでも絡まれたの?」 「まぁ、そんなところです…」 正直に話す理由もない為、適当にぼかして応える詠人に千鶴は素直に頷く。 不良にしては傷の出来方が随分綺麗だな、とただ不思議そうに思いながら。 「弱いものいじめは駄目だよ!力があるからって力で訴えちゃ駄目!」 「…そうですかね…」 その言葉に詠人は引っかかったが、その思惑は彼女は知らない。 そして彼女の場合、暴力の他の意を含んでいたが、その意図も彼に伝わることはなかった。 「なんでもかんでも力に訴えるとね、神様が…あっ」 ふと、突然の風で千鶴の帽子が飛んでいった。 いつもは身に付けていない、今日の気まぐれで被ったハンチング帽。 思わず手をのばすと、その指先に導かれて虚空から"木部隊"が放たれる。自然と一体である彼女らは周囲の風と共鳴して、その帽子を手にとって主の元へと運んでいった。 それは彼女にとって、とても自然な動作だった。 もちろん詠人には妖精の姿は見えなかった、が、離れた筈の帽子が彼女のもとに戻った一連の流れを目撃してしまい、思わず、 「怖い目をするんだね。」 「!」 千鶴はそう言うと、帽子をかぶり直し、優しい目で詠人を見つめた。 彼女は、あ、と声を上げた後、続けてこう問い掛ける。 「エイトくんも能力者嫌いさんかな?」 「…は、」 「んー、いかせのごれって割とそういう人よく見かけるんだよね…そうそう、キミと似たような人に前出会ったんだ、お友達になろうって言ったんだけど返事はもらえてなくて…パニ・シーって言うんだけど、知ってる?」 思わず詠人は黙ってしまった。 仲が良いわけではないが知らないわけでもなかった。だが、あの異端な存在を彼女が知っている事に驚き、そして恐れた。 何故知っているのか、それだけが詠人の思考を縛り付けた。 「人じゃないヒトって、嫌い?みんな違いなんてないと思うんだけどなぁ。」 「……変な、人ですね…初対面なのに、見透かしたようにそんなことを言って。」 「あはは、よく言われる。けど、気になるなら当然でしょ?」 「………」 詠人の警戒は解けず、彼は思わず腕を押さえた。 ピリピリとした空気に、少しばかりの殺気を感じて彼女の神衛隊が警鐘を発する。 千鶴はその音を聞いたが、その場に出す事をしなかった。出す必要が、ないからだ。 千鶴は微笑んで、また問い掛けた。 「あのさ、エイトくんって友達いない?」 「………」 ちゅんちゅん、と雀が西から東へと飛んでいき、どこからか子供の声が聞こえてくる。 とても意外性に富んだ質問だ、その上人によっては失礼に値するような問い掛けでもある。 しかし、素直に答えられないのもまた事実であった。 千鶴は手を差し伸べて、こう言った。 「ね、私と友達になろう?いいでしょ?」 「…は?いや、待ってください、なんでそうなるんですか?」 「だって、私エイトくんがどうしてそんな悲しい目をするか知りたいもの。」 「え?」 「エイトくんさ、あの時すごい怖い顔してたけど、眼はすごく悲しそうだった。キミは怒りだけが全てじゃなくて、何かしら悲しい出来事があったんだと思う。」 けどね、と千鶴は続ける。 「そうじゃないんだ、キミはその一面だけにしか目を向ける事が出来ない。 私も、キミがその一面だけしか見ている事しか知る事が出来ない。私は、キミが何故そんな思いを抱くのか知りたい。だから、その為にお友達になりたいの。」 「………」 詠人は差し出された手をしばらく見つめていたが、手に取る事は出来なかった。 「…要は、自分がただ知りたいだけじゃないですか。助けてくれた事には感謝しますが…その誘いは、断ります。」 そう言って詠人は千鶴の横を通り過ぎて、去って行ってしまった。 その時、千鶴は彼の背に何も言葉を掛けることはなかったのだった。 それが、千鶴と詠人の初めての出会いだった。 詠人にとってその日以降、彼女と出会う事はもう無いと思っていたのだが… 「あ、エイトくん!」 と、下校途中や仇を探している最中に何故かよく声を掛けられるのであった。 千鶴はこの前の出来事なんてまるでなかったかのように、また友達になろうと申し出るが詠人は断った。 彼が逃げても、彼女は追い掛けてくる。どんな言葉をかけても、決して諦めることはなかった。 そのやり取りが、つい先日であった。 「っげほ…げほ…!」 詠人は起き上がりながら、自分を吹き飛ばした相手を睨んだ。 その人物はあの時と同じように帽子を被っており、周りに何かを漂わせている。 詠人はその時、初めて妖精の姿を捉えたのだった。 「…っなんだよ、やっぱり……敵じゃないか…!」 視線の先には、千鶴が立っていた。 夜波マナの正面に立っている彼女は詠人と対峙している。その表情はいつも彼に見せていた笑顔ではなく、無表情だった。 詠人を背にしてマナに向き直ると、千鶴は笑った。 「初めまして、エイトくんの妹さん?」 「え、…」 「私はチヅル、いかせのごれでジャーナリストやってるの。えーっと、その白い子は…」 「なんで邪魔をするんだ?!アンタもそのまがい物の仲間だったのか!?」 マイペースにシュロに自己紹介をしようとする千鶴に詠人は叫んだ。 千鶴は再度振り向くと、詠人にこう答えた。 「違うよ?だってエイト君の妹さんと出会ったのが今が初めてだもの。邪魔をする理由なんてないわ。」 「なら!」 「私はさ、兄妹喧嘩に口を出すつもりはないよ。当人同士の問題に他人が口を出す事自体、そもそも間違ってる。けど…」 千鶴は、ちらり、と戸惑うマナの表情を見る。 「何も知らないで、妹の存在を消そうとする事は理解出来ない。」 「ソレはあの日!妹の存在を喰らって、マナに成り替わった…!妹じゃない、大事な存在を奪った能力そのものだ!!」 「だから?」 詠人以上の声の強さで、千鶴は制した。 「エイト君がこの子を妹と認めない理由は、その時見たものだけで全てなの?肉体がなければ妹と認めないの?血縁がなければ妹と認めないの?声は?姿は?好きなモノは?嫌いなモノは?この子自身の中身も、考えも、想いも、何も理解していなくせにまがい物だって決め付けて消そうとするの?」 「黙れ!!僕らの何を知っている!?」 「それは、エイトくんも一緒でしょ?」 「っ!」 思わず、言葉が詰まってしまった。 千鶴は、もう一度マナへと向き直り、しゃがんで頬を触る。突然頬を触られて、少しだけマナの身体が震えた。千鶴の手は通り抜ける事は無く、確かにその掌に頬が触れた。そして、マナから離れると詠人の傍に寄り、彼女と同様に身体へ触れた。彼はその手を振り払った。 「やめ、っ」 「エイトくん、言ったよね?私。キミの事を知らないからキミの一面しか見る事が出来ない。きっと、あの時出会わないで今出会ったら、エイトくんは酷い事をしようとする人にしか見えてないと思う。けど、キミを少しずつ理解していって、やっぱりその憎しみには悲しい出来事があったんだ、って知る事が出来た。」 「………」 千鶴は穏やかな声色で告げる。 彼女は今までの詠人とマナの攻防を知らないし、マナを庇う考えも無かった。もし千鶴が満足するほど今の状況を理解していれば、詠人の振り落とされる腕を払おうなんて思っていなかっただろう。 ただ、彼女の中にある正義がそれを許さなかったのだ。お互いの全てを知らないまま、取り返しの付かない事態になる事を。 「ねぇ、エイトくんは妹であったマナちゃんの何を知っているのかな?何をもって、妹と認めていたのかな?そして、あの子をまがい物だっていうけどそれだけで判断していいのかな?生まれ変わっただとか生き残れただとか、そういう考えには至らなかったのかな? もう一度よく考えてみて、もっとよく、彼女の事を知ってあげて。それを知った上でやっぱりまがい物だって言うなら、私は止めないよ。さっきも言ったけど、兄妹喧嘩に口を出さないから。」 「っ待てよ、あんた何言って!」 「びっちゃん、」 千鶴がシュロ達へ手を伸ばすと、指先から"木部隊"が放たれるのを詠人は目撃した。その妖精たちが彼女達の足元へとそれぞれ潜り込むと、突然、蔦のようなものが生え、それぞれ彼女達を取り囲んだ。 「なんやこれ!?」 「っマナちゃん!!」 「敵かよ…!」 シュロは振り解こうとするが上手く力が入らない。実質、この場で動けるのは詠人とマナ、そして千鶴の三人だけとなってしまった。詠人は千鶴を見ると、彼女は笑った。 「さ、話してごらん?本当に妹なのか、って。」 「………」 詠人は立ち上がり、千鶴の横を通り過ぎた。 その瞬間、彼女はこう言った。 「私、エイトくんの事信じてるからね。」 それがどのような意図なのか、彼にしか分からなかった。