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女王の本拠地 - 暗闇の中にあるもの そこに現れたのは予想もしなかった女王の姿。 アリスは近寄る。 私はだれ?。 首を切っておしまい。 女王に立ち向かうアリス、アリスは女王を倒し、不思議の国を救えるのか?。 全ては操作する貴方の腕に係っているのだ。 =================================================================
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今、そこにある闇 毛利小五郎という男性の性格はわかりやすかった。おだてれば「だーっはっはっはっはっ」と高笑いし、美女を見れば調子に乗る。 それはこの殺し合いでも同じこと。 彼は蘭のためであっても、殺し合いに乗ることなどしない。一応フェミニスト気質なところがあるせいで、小夜子には一切の危害を加えるつもりはなかった。 「小夜子さん、この殺し合い……あなたはどう考えます?」 「どうって……?」 「俺には目的が見えない。俺はともかく、なんで娘の蘭やまだガキでしかないコナンのやつが参加させられたのか。……ありもしない玩具の為に殺し合いをしろ、だなんて」 勿論、主催者の言葉も信じてはいなかった。 小五郎の支給品は、「ヒーローマニュアル」という冊子のみ。スーパーヒーローの在り方が書かれているが、これが殺し合いの最中でどう役立つのかは考えもつかない。 ……とにかく、武器のようなものは支給されていないのだ。 小夜子の支給品も同じだ。 支給されたのは、ガーベラの花の種と大量の不気味な絵。到底、これで殺人ができるとは思えなかった。 これを支給するビッグバンの意図もつかめないし、本当に武器なんて支給されているのか、殺し合いをしているのか……? 疑問さえわいてくる。 「まあ、目的もなくこんなことを始める、人間の最下層みたいなヤツの仕業でしょうな……」 ……こうして、適当な結論で事態を終えてしまうのも小五郎の性格だった。 「安心してください、小夜子さん。……あんたの会いたいっていう、橘っていう人は俺が見つけてみせますよ。職業柄、人探しなんて慣れてるんでね」 「……ありがとうございます、毛利さん」 また、美女には絶対的な優しさを誇るのも小五郎の性格である。 ★ ★ ★ ★ ★ 「なるほど……」 物陰からニヤリと笑って二人を見つめる男が一人。 名前は石堀光彦。参加者についての情報、彼らの支給品。いずれもよく聞かせてもらった。 あとは、うまい具合に二人を闇に誘い込んで味方につけるだけだ。 橘朔也。 毛利蘭。江戸川コナン。 二人にとって大事な人間の名前はよくわかった。 この連中を殺せば、彼らの心には「闇」ができる。 凪もこの場にいるのだが、残念ながらまだ「時」が来ていない。ネクサスの光を奪うときまで、自由に遊ぶことにしよう。 石堀は純粋にこの殺し合いを生き残るのではなく、どうせなら楽しもうと思っていた。 他人が闇に狂い、殺し合う様を……。 彼の本当の名は、ダークザギ。 【1日目 深夜/E-3 街】 【毛利小五郎@名探偵コナン】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、ヒーローマニュアル@超光戦士シャンゼリオン 【思考・状況】 基本行動方針:殺し合いからの脱出。 1:蘭、コナン、橘を捜す。 2:小夜子を守る。 【深沢小夜子@仮面ライダー剣】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品一式、ガーベラの種@仮面ライダーTHE FIRST、リコの絵@ウルトラマンネクサス 【思考・状況】 基本行動方針:殺し合いからの脱出。 1:蘭、コナン、橘を捜す。 2:小五郎と一緒に行動する。 【石堀光彦@ウルトラマンネクサス】 【状態】健康 【装備】不明 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考・状況】 基本行動方針:殺し合いに乗る。 1:殺し合いを楽しむため、小五郎や小夜子の闇を解放する。 2:そのためにもコナン、蘭、橘を殺す。 3:後は凪にデュナミストの光が回ってくるのを待つ。 ※少なくとも凪がデュナミストになる前からの参戦です。 ※小五郎と小夜子の交換した情報を立ち聞きしました。支給品や知りあいについて知っています。 018 モーレツに正義の味方 投下順 020 魔法少女リリカニ杏子 018 モーレツに正義の味方 時系列順 020 魔法少女リリカニ杏子 初登場 毛利小五郎 050 漆黒の怪人 初登場 深沢小夜子 050 漆黒の怪人 初登場 石堀光彦 050 漆黒の怪人
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そこにあるぼくだけのはな【登録タグ Ariだい GUMI そ 曲】 作詞:Ariだい 作曲:Ariだい 編曲:Ariだい 唄:GUMI 曲紹介 花になれたら 誰も傷つけずに生きられるかな ありんこP こと Ariだい氏 の16作目。 PVは 翠葉氏 が手掛ける。 CD 『gLow up』 収録曲。 歌詞 懐かしい風 街はいつもにぎやかで 人は皆 笑っていて そんなイメージを何回も浮かべながら 今ここに帰ってきたけど そこで感じる匂いや色は 好きだった人の事とか 思い出すから好きじゃない いやむしろ嫌いでさ・・・ 素直になれ・・・? あぁそうさ そりゃもうね 愛しいんだ そこにある花 見つめていても 考えすぎてキリがないから ごまかして ごまかして生きてます そりゃ後悔しても仕方ないけど たまにだけど胸が苦しくなる たぶんみんなそうなんだろうな 子供の頃は何もかもが眩しくて 意味もなくはしゃいでたな 自分一人が頑張ってるなんて思ってないけど モヤモヤがうっとうしくて 人と世間の嫌な部分に 文句一つ言えなくて そんなもんだよって 分かってるんだ けどねそうじゃなくて あのね・・・つまり・・・ あぁもういいよ!今日は帰って寝るさ! そこに咲く花 見つめてみれば 不思議だけどさ 辛い記憶が なんか力になってく気がしてさ そりゃイライラもすることあるけれど 新しい季節を感じながら 生きるのも悪くないな 花になれたら 誰も傷つけずに生きられるかな そんな訳にも中々いかないのが人生だ あぁ どうせなら信じてもいいのかな きっと自分なりの一生懸命が 幸せに繋がるんだと 君が教えてくれた優しさが 僕だけの花になると コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2013-04-25 00 43 15) 名前 コメント
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今、そこにある闇 ◆B0yhIEaBOI そして、予期せぬ爆音が響き渡った。 地響きのような轟音が、城全体を、そしてフェムトの電子頭脳を大きく揺らす。 「な、何事ギガ!? 格納庫での戦闘……にしては位置が遠い! おい、司令室、司令室! 何があったか報告せよ!」 ギガゾンビの命を受け格納庫へと急ぐフェムトは、しかしその足を止めることなく城内の指令本部へと通信回線を開く。 トグサによるハッキング被害は甚大ではあったが、今や最低限の通信能力は復旧しつつあった。 「こ、こちら本部ギガ! 格納庫の制圧はほぼ完了しつつあったものの、機動兵器を一機強奪されたギガ! また、侵入者により城内の一部が破壊され、玄関ホールから直上方向への進行を許しているギガ!」 「上!? クソ、大幅に前進されているじゃあないか! ……城内のことは把握した! ロストロギアの暴走の方はどうなっている!?」 「かなりの劣勢と報告を受けています! 事実上、自軍の戦闘能力で対象を排除するのは困難かと!」 「ちぃっ!」 城内に進行する一団への対応――フェムトの指揮は、全体で見れば秀逸だったと言っても過言ではあるまい。 だが、個々の判断では、裏目に出ているものも数多くある。 その最たる一つが、制圧部隊に対する火器の使用制限だった。 ――ギガゾンビ様にもしものことが有ってはと思い、城周囲、内部での大規模戦闘を自重させたのが裏目に出たか…… 何とか踏み止まれていられるのは、ジャンボガンやドゴッゾで応戦したツチダマが居たからに他ならない。 命令を無視したツチダマのおかげで永らえているとは……何ということだ! クソッ、何の力も持たない唯の人間共だと油断したとでも言うのか!? さらに悪いことに、闇の書の対処に仕向けた人員もその殆どが非効率的に消費されてしまっている。 自分がもしあのグリフィスであったなら、このようなミスを犯す筈は無い。 奴ならば、こうしていたずらに被害を拡大させ、自分の主君を危険に晒すようなことなどあり得ないだろう。 ……いや、そうではない。あの男は結局は主君を貶め、その全てを奪おうとするはずだ。 そう、そんな輩から我が主を守れるのは、誰でもない、この自分しか居ないのだ! 「報告は全て了解した。では、改めて新たな命令を下す! これ以降、城内での火器類及び機動兵器の使用を全面的に許可する! 可及的速やかに侵入者を排除せよ! また、不測の事態に対応できるよう、いつでも本部機能を移転できるように準備しておけ! ザンタクロスか、タイムマシーンにだ!!」 「了解ギガ!」 「……ところで、ギガゾンビ様は今どうしておられる?」 「今現在、ギガゾンビ様はお一人で自室でお休みになっておられますが……」 「ば、馬鹿者! 敵は城内に侵入しているんだぞ!? 早急に護衛のツチダマにお迎えに行かせろ! ギガゾンビ様にもしものことがあれば、我々の負けだ! 急げッ!!」 「りょ、了解ギガ~~!!」 そして、その他の仔細な指示を送る間もフェムトは走る足を止めなかった。 格納庫に急行し、ザンダクロスを手中に収めること。 その上でギガゾンビ様を守り、TP共の手から逃れること。 ギガゾンビの忠実な部下として、その誉れなる子として、自分に与えられた使命を完遂する。 それが、フェムトの全てだった。 たとえその全てが、茶番となり無に帰すとしても。 【α-5/ギガゾンビ城内・格納庫周辺・夜中】 【ホテルダマ(フェムト)】 [道具]:スゲーナスゴイデスのトランプ(13枚~残数不明)@クレヨンしんちゃん [思考]: 基本:ギガゾンビ様の望みに従い、バトルロワイヤルを完遂させる 1:格納庫へ進入、ザンダクロスの奪還、回収。 2:ギガゾンビ様の存在を守るために、バトルロワイヤルを完遂させる。 3:タイムマシンを駆動し、ギガゾンビ様を無事生還させる 4:生き残り、闇の書、TPに対処 5:ギガゾンビ様が脱出したら、地球破壊爆弾を爆発させ全ての敵を道連れにする 「よい……しょっと。いいですか~? 下ろしますよ~!」 「こっちはOKだゲイナー!」 「うむ、ご苦労ゲイナー坊や。ご褒美にキャンデーでも欲しいか?」 「レヴィ……いや、何も言うまい……」 「キャンデー? ずるーい、オラも欲しいぞー!」 わいわいと賑やかな一団だなあと、改めて思う。 彼らはこれが自分達の命を賭けた、失敗の許されない大一番だっていうのが分かっているのだろうか? みんな、まるで子供なんだから…… 僕は仲間たちを下ろしながら、周囲の状況を見渡す。 ゲインたちが開けた縦穴を抜けた先は、広い廊下のようなフロアだった。 オーバーマンですらすんなりと通れる広さのその廊下は、一種荘厳ですらある。 ……こんなに大げさな造りにするなら、手抜き工事は致命的なんじゃあないのか……? 「どうだユービック、此処から指令中枢までの距離は?」 「ああ、思ったよりも良い場所に出られたようだ。かなりの距離をショートカット出来たと考えて良い」 「なら、このまま直進すべきだろうな。折角懐に飛び込めたんだ。このチャンスを逃す手は無い」 「それなら、この先の進路は……」 これからの指針を手早く相談する大人たちの会話が、集音マイク越しに聞こえてくる。 彼らが僕のことを子供扱いするのには毎度のことイライラするが、 こういう時に頼りになるな、とつい思ってしまう自分に嫌気が差す。 だが、今は非常時。不本意ながら、彼らに頼るのも仕方が無いことだ。うん。 「おいゲイナー、警戒を怠るなよ! 周囲に敵は居ないな!?」 「言われなくてもやってますよ! 視野内には敵影はありません!」 「いや……ちょっと待て。何か聞こえないか? この音……」 「え? 音……?」 そう言われてみて、初めて気付く。いつの間にか、低い重低音が何処からともなく響いている。 視覚面には気をつけていたが、聴覚はお留守になっていたようだ。僕としたことが、迂闊な…… そして、キングゲイナーの機動音とは異なるその音は、なんだかこちらに向かってくるように、少しづつ大きくなってくるような…… 「見ろ、あそこだゲイナー!」 ゲインの叫び声に廊下の先の暗闇に目を凝らすと、そこには確かに黒い影が…… 「あれは……タチコマ!?」 その八本の脚と、その蜘蛛のようなフォルム。 色がメタリックシルバーだったり、ボディに砲身が付いていたりはするが、それは、確かにタチコマだった。 そう、格納庫のキングゲイナーを、文字通り死守した彼らと同じ。 「知っているのかゲイナー?」 「ええ、タチコマはトグサさんの同僚で、AI……人工知能の、言わばロボットみたいな奴なんです。 格納庫にあるキングゲイナーが手に入ったのも彼らのおかげで……」 「その割には、友好的ではなさそうだが……」 「え?」 見れば、タチコマの砲塔が、ゆっくりと上下にスライドしている。 そして、左右の微調整を行い、どうやら照準が合った所で…… 「全員、伏せろぉッ!!」 咄嗟にキングゲイナーの体を伏せて、皆をガードする。 ――ズドオォン!! その次の瞬間、轟音を上げて砲弾が着弾した。 爆風が周りを吹き抜けてゆく。 「外れたか!?」 「そ、そんな、タチコマがまさか……!」 「落ち着けゲイナー君!」 混乱する僕をロックさんがたしなめる。 「あの機体、外見がタチコマだからと言って、その中身までが同じとは限らないぞ。 別のAIに置き換わっているか、若しくは別のパイロットが搭乗している可能性だって十分にある!」 「そ、それは確かに……って、アレは?」 未だ明確な対応に至らない僕達をあざ笑うかのように、敵タチコマのハッチが開く。 そこからニュッと顔を出すのは、もう御馴染みのツチダマの顔だ。 そしてそのパイロットツチダマがなにやら叫びだす。 「見たか! 敵ロボット恐るに足らず! いざ行かん、我に続くギガァッ!!」 「「「ギガァ~~~~~ッ!!」」」 するとその掛け声に呼応して、無数のツチダマ軍団が敵タチコマの背後から溢れて来た。 ツチダマ達は雄叫びを挙げてこちらに迫って来る! 「チッ、第二波か! 思ったより対応が早い!」 「でも、最初と比べて数が少ないですよ! イケます! あのタチコマもどきごと、キングゲイナーで蹴散らしてやります! 皆は下がっていて下さい!」 「待て、敵の出方がおかしい! 余りに直線的過ぎる! もっと敵を引き付けろ!」 「そんなの構うもんですか! あのツチダマ、タチコマもどきから引き摺り下ろしてやる!」 そう言うが早いか、僕とキングゲイナーは敵軍に向かって飛び出した。 大丈夫、僕とキングゲイナーなら、怖いものなんて無い!! 「ゲイナー、前に出すぎだ! 下がれッ!!」 「うおおおおおおォッ!!」 ゲインの制止を尻目に、キングゲイナーは敵一団の前面に躍り出る。 敵方の反応も鈍い。タチコマもどきは砲身等の重装備のせいで、本家タチコマのような機敏さが欠けている。 貰った―――――ッ!? ――ドゴォッ!! 何ッ!? 「う、うわああああああッ!?」 標的に達する直前に、不意の衝撃が体を揺らす。 全く予期していなかった事態に思考が揺れる。 もう全部が大揺れだ! なんなんだよ一体!? 「ゲイナー! 後退しろッ!」 ゲインの怒声が現実と僕を繋ぎ止める。 「い、言われなくてもッ!」 咄嗟に敵陣から距離をとろうとしたキングゲイナーだったが、しかしそれは叶わない。 キングゲイナーの左腕が、何者かによってがっしりと掴み取られていたからだ。 何者――先ほどの衝撃の正体――コイツは――――!! 「オーバーマン……ゴレーム!!」 セント・レーガンの量産型オーバーマン・ゴレームが、もうもうと立ち込める瓦礫の中から姿を現した。 他のオーバーマンの存在には驚きだが、キングゲイナーやドゴッゾが居た以上、ゴレームが居ても不思議ではない。 だが、コイツは一体何処から湧いて出たって言うんだ? それに、この瓦礫と粉塵といい…… 瓦礫? 見れば、ゴレームの立つ壁には大きな穴が開いている。 そう、この怪力自慢のオーバーマンは、この廊下の壁を突き破って奇襲をかけてきたんだ。 この城の壁材が脆いのはもう確認済み。 そう、ゴレームはきっと、最初からこの壁の向こうで、攻撃のタイミングを今か今かと見計らっていたんだ。 そして、タチコマもどき達とツチダマ軍団は、キングゲイナーを誘い出すための囮…… 最悪だ! 僕ともあろうものが、こんな初歩的な罠にハマるなんて!! 「作戦成功ギガ! やっておしまいゴレーム!!」 「了解ギガ!!」 「くそッ、防御は――――間に合わないッ!!」 ゴレームのパンチがキングゲイナーの顔面を捉える。 そして、先ほどよりも一際強い衝撃が僕の体を突き抜けた。 「うわああああっ!!」 そして、間髪入れずに後ろからの衝撃が加わる。 キングゲイナーが廊下の対面の壁に激突したのだ。 「今だ! 撃て撃て撃て~~~ッ!!」 その号令と共に、ツチダマ軍団がキングゲイナーに一斉射撃を加える。 ツチダマの持つ、銃やバズーカ、ロケットランチャーの火線がキングゲイナーに集中する。 いくらオーバーマンとは言え、これにいつまでも耐えられるものではない。 そう、奴等のゲリラ戦法は決して無視できはしない。 しかも、奴等の後ろにはまだタチコマもどきとゴレームが控えている。 ヤバイ、完全に向うのペースだ! このままじゃ、冗談じゃなく本当に……! その時、ある物体の存在に気付いた僕の目は、それに釘付けになった。 それは、噴煙を上げながらこちらに向かってくる、一発のミサイルだった。 ツチダマの内の一体が撃ったと思われるそれは、まっすぐにこちらに、僕のいるコクピット目掛けて飛んでくる。 このコース……直撃する!? そのときになって、やっと現実的な恐怖心が僕の心を真っ青に染め上げる。 え? これって、もしかして…… 死……ぬ……? 僕が……? 「うわああああああああああぁぁぁあァッッ!!!!!」 ――ズドォォオオオンン!!!!! 【ゲイナー・サンガ@OVERMAN キングゲイナー 死亡……ってアレ?】 「おいおい、不甲斐無いなゲイナー。そんなんじゃあキングの名が泣くぞ?」 ゲインの低い声に我に返る僕は……生きている! それどころか、キングゲイナーも健在だ! 「こ、これって一体……!?」 「俺が打ち落としたんだよ、キングゲイナーに直撃する前にな! どうだゲイナー、少しは俺の言うことを聞く気になったか?」 「な……ッ!」 瞬間、ゲインに何と返していいのかがわからなくなった。 ゲインの並外れた狙撃の腕を褒めるべきなのか。 助けてくれた礼を言うべきなのか。 それとも先行した蛮勇を詫びるべきなのか。 でもその全てが、己の失敗の恥ずかしさと気まずさから、僕の胸の中に引きこもったまま出てこない。 「ゲイン……! あの、えっと……」 「ゲイナー、失敗するのは誰にでもあることだが、反省することはなかなか難しいことなんだぞ! 若い内にしっかりと失敗して反省しておくことだな!」 そして、ゲインは大人だった。ムカつくぐらいに。 だから嫌なんだ、大人って奴は。 自分がガキだって事が嫌でも身に染みるから…… 「まったくだこのチェリーボーイめ! このレヴィ様を差し置いてパーティを楽しもうなんざぁ10年早ええ! テメェはそこでのんびりミルクでも啜ってな!!」 ……前言撤回。 こういう不条理な暴力を振るって偉そうにしているから、大人ってのは嫌いなんだ。 「おいおい、いいのかゲイナー? このままじゃ良いところを全部レヴィに持ってかれちまうぞ?」 僕に悪口を叩いたレヴィは、勢いそのままにツチダマ軍団の中に突撃してゆく。 ――ドガガガッ! ソードカトラス乱れ撃ちの前に、敵ツチダマ達がどんどんと破片になってゆく。 だけどこれは……正直、さっきの僕以上に無謀なような…… これと同じ事を僕もしていたのかと思うと、正直恥ずかしい…… 「いいんですか? 彼女を止めなくて」 「止めたって聞くようなお嬢さんじゃあないだろう? 心配ならお前がきちんとエスコートして差し上げな」 「だ、誰が心配なんか! 僕はただ……!」 「ああ、後ろの心配はしなくてもいいぞ。俺とロックで何とかしてやる! ホラ、俺が援護するって言ってるんだ! あのハニワ共は俺とレヴィに任せて、お前はあのデカブツどもを片付けろ!」 「い、言われなくたって!」 そして再びキングゲイナーは立ち上がる。 ゲインに上手く乗せられているのが自分でもわかる。本当にシャクに触る。 でも、今は敵を倒すことが先決だ! 文句は後でたっぷり言ってやる!! 「なんだぁ? まだやろうってのかギガァ~?」 「往生際が悪いギガ! とっととトドメを刺してやるギガ!」 立ち塞がるタチコマもどきとオーバーマン・ゴレーム。 たしかに、この狭い室内ではスピードタイプのキングゲイナーよりも、 パワー・タフネスタイプの奴等に分があるのかもしれない。 だが、僕はチャンプだ! ゲーム・キングだ! これぐらいの劣勢でくじけるほどヤワじゃない! 「さっきの借りを、返してやるッ!!」 地面を蹴るキングゲイナー。再び相手の正面に突っ込んでゆく。 だが、今度はさっきとは違う。 油断なんか微塵もしない。 それに、仲間が共に戦ってくれているんだ。 僕が負ける要素なんてもう無くなった! 「流石に早いギガ! でも早いだけなら怖くないギガ~ 戦車で足止めして、ゴレームのキツ~イ一撃をお見舞いしてやるギガ~!」 「自分で手の内明かしてるんじゃないッ!」 タチコマもどきをはるかに凌駕するスピードで突っ込む! 敵は当然対応なんかできっこないが、そこは二対一。タチコマもどきが捨て身でキングゲイナーを止めに来た。 でも、そんなもので止まるものか! キングゲイナーが、タチコマもどきを蹴る、否、踏みつける! そしてそのまま、後ろに控えるゴレームの頭上まで大ジャンプだ!! 「お、俺を踏み台にした~~!?」 「くらえッ! オーバー・ムーンサルト斬りッ!!」 剣風一閃! 「ぶ、ぶわぁかなああああああ!!」 渾身の一撃が決まり、ゴレームの右肩と頭は胴体とはサヨナラだ! だが、僕の勢いはまだまだ止まらない。 「もう一体ッ!」 着地と同時に方向転換。 狙いは残ったタチコマもどき! 「く、くそ、かくなる上はッ!!」 「遅いッ! させるかッ!!」 タチコマもどきが旋回する間も与えない。 そのまま返す刀で突き刺す! 「ギ、ギガアアッ!!」 あわれタチコマもどきは、チェーンガンに胴体を貫かれてジ・エンドだ!! 「ギ……ギガゾンビ様に栄光あれぇぇっ!!」 ――ドン、ドン、ドン! 断末魔と共に、その砲身に残った弾が、あさっての方向に打ち出されてゆく。 どんな威力の攻撃だって、当たらなければどうということは無いッ! チェーンガンを、更に深く押し込むと、まばゆい火花を上げて、タチコマもどきのボディが切り開かれてゆく。 そして、そのままタチコマもどきの足は脱力し、その機能を完全に停止した。 これで敵巨大兵器は全滅だ。残りは雑魚のツチダマのみ! 「よしッ! 勝ったッ!!!」 ……だが、その瞬間にも、僕は油断してしまっていたんだ。 「勝ってカブトのオをシめろ」ってヤーパンの諺、それは正に僕の為にある言葉だと、僕は学ぶことになる。 「「うわ~~~~っ!!!」」 突如、後方から響く仲間の悲鳴。 振り向くと、そこには降り注ぐ瓦礫に、それから逃げ惑う仲間達…… しまった! さっきの断末魔の発砲、あいつはコレを狙ってたんだ! キングゲイナーへの反撃も諦めて、無防備な仲間への攻撃…… 直撃させられなくても、この手抜き工事の天井を崩せばどうなるのかは既に実証済みだ! 「みんな! 早くこっちに! 急げ!!」 必死にロックさんが、別方向の通路へと皆を誘導している。 そして、みんなの姿が通路の奥へと消えた次の瞬間―― ――どぉぉぉぉん!! 巨大な音を立てて、通路口の天井が完全に崩落した。 ロックさん達が避難した通路の入り口は、瓦礫で完全に埋まってしまって、隙間すら見えない。 「み、みんながっ!!」 「落ち着け、よく見ろゲイナー! 崩れたのは通路口の入り口真上だけだ! 奥に避難した奴等は恐らく無事だ!」 「で、ですが、このままじゃ彼らと分断されてしまうことに……!」 「合流の方法は後で考えればいい! 奴等だって奴等なりになんとかすると信じろ! それに、俺たちが暴れれば奴等から注目を逸らす陽動にだってなる!」 この予想外の非常時にも、ゲインは憎らしいほどに冷静だ。 確かにゲインの言うことも一理ある。正論だ。 「だ、だけど、それじゃ彼らを放って行くつもりなんですか!?」 でも、それをそのまま鵜呑みに出来るほどの余裕が、僕には無かった。 つい頭に血が上った僕は、ゲインに喰らい付く。 「そういうお節介はテメェのオムツが取れてからにするんだな!」 そして、狼狽える僕を叱咤するのは、あろう事かあのレヴィさんだった。 ツチダマの返り血宜しくオイルと埃にまみれた肢体が、モニターの中に飛び込んでくる。 「余所見してる暇があんのかこのボケ! フシアナがあッ!!」 ――パン、パァン! レヴィの発砲音に続き、数体のツチダマが砕け散る。 僕が取り乱している間に、敵の接近を許してしまっていたようだ。 「戦場で気ィ抜くなっツってんだろ! 学ばねえ餓鬼だな!!」 「……す、すみません……」 いつもは身勝手な人に正論で説教されるとは……つくづく自己嫌悪で嫌になる。 確かに……今はロックさん達の身を案じていても仕方が無い。 僕が今出来ることをするしかないのだ。 でも、キングゲイナーを手に入れたというのに、どうも本調子に乗り切れていないというか…… どうにも活躍にケチがついてしまう。 やはり言われるとおり、修行がたらない? まだ僕がガキだって言うのか!? 冗談じゃない! 僕は、僕だって……! 「ったく、このレヴィ様がこんなクソガキの世話まで焼いちまうとはな。ヤキが回ったか? 大体ゲイナー、てめえ――ガぁッ!!」 「……? 僕が何ですって? レヴィさん?」 急に途切れた言葉。 そして僕がもう一度レヴィさんを見たとき、 そこにはある種非現実的で、とびきりシュールな光景が広がっていた。 つい今しがたまで、僕に悪態をついていたレヴィさん。 そのレヴィさんが。 胸から血を流して倒れていた。 「レヴィ…さん? レヴィさん!?」 「ギガギガギガ~~!! 一匹撃ち取ったギガ! これできっと盛大な褒美がもらえ――ブゴッ!!」 不快な笑い声は、ゲインの放った一発の銃声で掻き消される。 「ちいッ、狙撃兵が居たか! おいレヴィしっかりしろ! ゲイナー、何か応急手当に使えるものを持っていないか!?」 ゲインがレヴィさんの元に駆け寄る。 力なく横たわるレヴィさんを抱き上げるゲイン。 レヴィさん? そこは『触るんじゃねえ!』ってゲインに拳骨食らわせるところじゃないんですか? そんな大人しくしているなんて、らしくないですよ!? レヴィさん? ……そんな、レヴィさん!? 「チッ……気ィ抜けてたのはアタシの方か……ドジっちまったなあ……」 「喋らないで! 今すぐ止血を! ……クソッ、何か、何か傷の手当に使えるものはッ!?」 「ゲイナー、レヴィの手当ては俺がやる! お前は周りを警戒しろ! これでまた隙を付かれたらひとたまりも無いぞ!」 「わかってます、やってますよッ!!」 口ではそう言ってはいても、思考が全く纏まらない。 色んなことがグルグルと頭の中を駆け巡る。 僕がちゃんとしていれば、僕が油断しなければ、こんなことにはならなかった? 自分の力に自惚れて、自分の活躍に慢心して…… これは、僕のせいじゃないのか? 僕は、僕は…… ああ、僕は……ただのガキだ! 【α-5/ギガゾンビ城2階・通路/2日目・夜中】 【ゲイナー・サンガ@OVERMAN キングゲイナー】 [状態]:疲労蓄積、風邪の初期症状、腹部と後頭部と顔面に打撲(処置済み)、精神的動揺大 [搭乗]:キングゲイナー(チェーンガン装備) 中度損傷 [装備]:AK-47カラシニコフ (弾数:30/30-予備弾薬×10発)、トウカの日本刀、コンバットナイフ [道具]:デイバッグと支給品一式(食料1食分消費)、技術手袋(使用回数:残り9回) スタングレネード×2、スパイセットの目玉と耳、クーガーのサングラス、エクソダス計画書 病院内で見つけた工具箱、解体された首輪、機械の部品多数 [思考] 基本:バトルロワイアルからの脱出 1:レヴィの治療 2:はぐれた仲間との合流 3:機動兵器が出現したら応戦する。 4:トグサから送ってもらったデータを暗記 5:自分の身は自分で守る [備考] ※名簿と地図を暗記しています ※リリカルなのはの世界、攻殻機動隊の世界に関する様々な情報を有しています ※基礎的な工学知識を得ました 【レヴィ@BLACK LAGOON】 [状態]:脇腹と右腕に銃創、左腕に傷跡、右胸に貫通創(重症) [装備]:ソードカトラス×2 (残弾1/15、9/15-予備弾薬×105発) RPG-7(榴弾×12発、スモーク弾×40発、照明弾×40発) [道具]:デイバッグと支給品一式 イングラムM10サブマシンガン (残弾30/30-予備弾薬×30発) グルメテーブルかけ(使用回数:残り16品)、ぬけ穴ライト、テキオー灯 バカルディ(ラム酒)×1本、割れた酒瓶(凶器として使える)、エクソダスと首輪解除に関して纏めたメモ [思考] 基本:バトルロワイアルからの脱出。物事なんでも速攻解決!! 銃で!! 1:まだまだ……暴れたりねぇなぁ……! [備考] ※双子の名前は知りません ※魔法などに対し、ある意味で悟りの境地に達しました ※テキオー灯の効果は知りません ※胸の傷は、適切な治療を施さないと命に関わります。 【ゲイン・ビジョウ@OVERMANキングゲイナー】 [状態]:右手に火傷(小)、全身各所に軽傷(擦り傷・打撲)、腹部に重度の損傷(外傷は塞がった) [装備]:NTW20対物ライフル(弾数3/3-予備弾薬×24) ウィンチェスターM1897 (弾数4/5-予備弾薬×65発) 454カスール カスタムオート (残弾:4/7発-予備弾薬×40発) RPG-7(榴弾×14発、スモーク弾×36発、照明弾×41発) 悟史のバット [道具]:デイバッグと支給品一式、スパイセットの目玉と耳(×2セット) 、どこでもドア トラック組の知人宛てのメッセージを書いたメモ、エクソダス計画書 [思考] 基本:ギガゾンビを打倒し、ここからエクソダス(脱出)する 1:レヴィの治療 2:はぐれた仲間との合流 3:ギガゾンビを探し出し、捕まえる 4:事が終われば、トウカと不二子の遺体を埋葬しに戻る [備考] ※モールダマから得た情報及び考察をメモに記しました ※ユービックのことを一応は信用はしましたが、別の嫌悪感を抱き始めています ※どこでもドアを使用してのギガゾンビ城周辺(α-5のエリア一帯)への侵入は不可能です 「……どうだ? 戻れそうか?」 「う~ん、この瓦礫をどかすのは流石に無理みたいだね。びくともしないや」 「城内図を確認しても、彼らと合流するには結構な回り道が必要になるな……」 「もう! みんな迷子になるなんて、しょうがないなあ~ オラが付いてないとダメなんだから~」 「まあ、大した怪我も無かったことだし、不幸中の幸いと言ったところか……」 今来たばかりの道を瓦礫にふさがれ、途方にくれる4つの影。 ロック、ドラえもん、しんのすけ、そしてユービックは、 仲間とはぐれ、退路を絶たれ、それまでのプランからの大幅な修正を迫られていた。 「ゲインやレヴィ、ゲイナーのロボットとはぐれたのは痛いな。 こっちの戦闘能力の殆どはあいつらに依存していたようなものだったからな……」 「じゃ、じゃあゲイナー君たちと合流するのが先決なんじゃないのかな? こっちのPCを使えば、安全に最短ルートで皆と合流できるよ、きっと!」 そう、常識的に考えれば、ゲイン達との合流が最も妥当な選択と言える。 だが、ロックはその選択に首を縦には振らない。 「ああ、確かにそうだ。だが……逆に、こう考えることもできないか? 『戦力が圧倒的に向こうに偏っている分、こちらは注目されにくい』――と。 つまり、これはピンチでもあるが、チャンスでもあるんだ。俺たちがこの城の中枢に忍び込む上でのな」 「ろ、ロックさん、まさかそれじゃあ……!」 「ああ、そうだ。俺たちは今から、この城の中枢に向けて進行することを提案する。 ルート及び監視のジャミングはユービックとトグサに任せる。出来るな?」 「ああ。それは任せてもらおう。元より主のために捧げたこの身だ。最後までお前達につきあうさ」 「ちょ、ちょっと待ってよ! 僕達だけでなんて……危険すぎる!」 慌てて反対するドラえもん。 だが、ロックはその意見を曲げない。 「ああ、ドラえもんの言う通り、こいつは危ない橋だ。 だが、この作戦が上手く行けば、俺たちの手でこのイカレたゲームに終止符を打つことができる。 たしかにリスキーではあるが……試してみる価値はある筈だ」 「で、でもでも、そんな危ない橋にしんのすけ君を巻き込むのは……!」 「ああ、それには俺も気が進まないが……」 ロックが言葉を途切り見下ろす先には、 いつになく引き締まった表情のしんのすけがロックを見つめている。 「オラ、仮面のおじさんにお仕置きするんだぞ! オラだけ仲間はずれはズルいんだぞ!」 「……な? この子が大人しく待っていてくれるとも思えない。 今は一刻も早く敵を鎮圧して、事態を収拾させるべきなんだ。それが凛やフェイト、ゲイン達を助けることにもなる。 だから……ドラえもん、せめてしんのすけを守ってやってくれ。頼む」 「ロックさん……しんのすけ君……」 三人の熱い眼差しがドラえもんに集中する。 そして、とうとうドラえもんが折れた。 「……わ、わかったよ。でも、出来るだけ危なくないようにするんだからね? 無理はしないんだからね!?」 「ああ。ありがとう、ドラえもん」 「う……うん。そ、そりゃあ僕だって、自分の手でギガゾンビに引導を渡してやりたいんだよ!? でも、そうと決まったんなら指令室に急ごう……!」 「「おー!」」 そして、このロックの提案のままに、勢い新たに走り出そうとする一団だったが―― 「ちょっと待った!」 それを引き止めたのもまた、ロック本人だった。 「ど、どうしたのさロックさん、君が行こうって言い出したんじゃ……」 「違う。見ろ、向こうから誰か来る!」 「ええっ!?」 「まさか、敵か!?」 ロックの指差す廊下の先に、全員が目を凝らす。 すると、確かに一個の影が、こちらに向かって進んでくる。 徐々に鮮明になるその輪郭。 それは、その姿は。 「あれは……! まさか……!」 「ああ、見間違えたりなんかしない! あれは……!」 「あれは……お前は……」 「おじさんは……!」 「……ふう、なんだ今の爆発は? まったくフェムトの奴め、アレだけの物量がありながら防衛もろくにできんとは…… 無能どもめ……まったくどいつもこいつも役に立たん……クソッ、クソッ、クソッ!! ……ん? ……な、なんだ貴様らは……!?」 「「「「ギガゾンビ―――!!?」」」」 【α-5/ギガゾンビ城2階・ギガゾンビの私室周辺/2日目・夜中】 【ロック@BLACK LAGOON】 [状態]:眠気と疲労、鼻を骨折(手当て済み) [装備]:ゲイナー製スタンロッド (電気65%、軽油2回分)、マイクロ補聴器 [道具]:デイバッグと支給品一式、現金数千円、たずね人ステッキ、エクソダス計画書 [思考]: 基本:力を合わせ皆でゲームから脱出する。出来ることならギガゾンビに一泡吹かせたい 1:ギガゾンビ本人!? 2:ギガゾンビ城の中枢を制圧 3:ゲイン達と合流 4:しんのすけ、ドラえもん、ユービックを守る [備考] ※顔写真付き名簿に一通り目を通しています ※参加者は四次元デイバッグに入れないということを確認しています ※ハルヒ、キョン、トウカ、魅音、エルルゥらと詳しい情報交換を行いました ※キョンの持つノートPC内の情報を得て、考察しました ※レヴィの趣味に関して致命的な勘違いをしつつあります 【ドラえもん@ドラえもん】 [状態]:大程度のダメージ、頭部に強い衝撃、強い決意、中程度の疲労 [装備]:ゲイナー製スタンロッド (電気72%、軽油2回分) [道具]:デイバッグと支給品一式(食料1食分消費) 、虎竹刀 [思考] 基本:ひみつ道具と仲間を集めて仇を取る。ギガゾンビを何とかする 1: ギガゾンビ……ついに見つけた……! 2:しんのすけを守る 3:ロックと城の制圧 4:ゲイナー達と早く合流したい。 [備考] ※Fateの世界の魔術、リリカルなのはの世界の魔法――の知識があります 【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】 [状態]:全身にかすり傷、頭にふたつのたんこぶ、腹部に軽傷 SOS団名誉団員認定、全身が沙都子の血で汚れている、強い決心 [装備]:ひらりマント [道具]:デイバッグと支給品一式×4(食料5食分消費) わすれろ草、キートンの名刺(大学)、ロープ [思考] 基本:皆でここから脱出して、春日部に帰る 1:仮面のおじさんだゾ! 2:みんなのお手伝いをする 3:全部終わったら、かーちゃんに報告する [備考] ※両親の死を知りました 【住職ダマB(ユービック)】 [状態]:一応修復済み(下半身はつぎはぎ)、電脳通信可能、孔を増設、タチコマのメモリを挿しています [装備]:なし ※手の先から電撃を放てる [道具]:ノートPC(ユービック) [思考]: 基本:グリフィスの仇を討つ。そのために参加者達に協力する 1:ギガゾンビ……! 2: トグサと通信して、トグサの意をみんなに伝える 3: トグサから得た情報をPCに転送する [備考] ※ギガゾンビの言葉(ツチダマはいつでも爆破できる)はハッタリかもと思っています ※ゲイナーがレヴィに強制連行される際に放置されていたパソコンを回収しました。 【ギガゾンビ@ドラえもん のび太の日本誕生】 [状態]:ブチ切れ、決死の覚悟 [道具]:スゲーナスゴイデスのトランプ10枚@クレヨンしんちゃん、ギガゾンビの杖、取り寄せバッグ@ドラえもん [思考]: 基本:バトルロワイアルの完遂。 1:司令室に行き、ツチダマ達に文句を言う。 2:引き続きバトルロワイアルの映像配信 3:ザンダクロスを用いて、参加者を直々に粛清する。 4:可能ならばタイムマシンで生還・脱出 最終行動方針:バトルロワイヤル存在抹消の阻止 投下順に読む Back いま賭ける、この命Next GAMEOVER(1) 時系列順に読む Back いま賭ける、この命Next GAMEOVER(1) 294 終わりの始まり Border of Life ホテルダマ(フェムト) 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 ゲイナー・サンガ 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 レヴィ 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 ゲイン・ビジョウ 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 ロック 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 ドラえもん 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 野原しんのすけ 298 GAMEOVER(1) 296 いま賭ける、この命 ユービック(住職ダマB) 298 GAMEOVER(1) 294 終わりの始まり Border of Life ギガゾンビ 298 GAMEOVER(1)
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『……ここは、人の気配がありません。しばしご休息を。 入り用の際は、私が盾になります。あなた方を守る、それが我がマスター最期の願いですから……』 竜から人へ、人から一枚のカードへと変化したそれは、僅かな音をたてて地面に触れた。 「……」 黒は、それを無言で懐にしまう。 その様子を、ベルも黙って見つめていた。 会話はない。ただ黒は努めて冷静であろうと、ベルは下唇を噛み締めて。 「……っ……ぅ……!」 そして最後の同行者であるアンゼロットは、必死に声を押し殺しながら、泣いていた。 「っ!どうして……そっちが泣くのよ……! 邪魔なレジスタンスが皆死んで、いい気味とでも思ってるんでしょ……!」 そう口にするベルの声もまた、震えていた。必死に隠そうとしても、隠しきれないでいた。 「ち……がい……ます……!」 アンゼロットは、ただそれだけをしぼりだすようにしか喋らない。 実際のところ、アンゼロットにも自分の涙の理由がわからない。 少し前に、カブト(中略)連合が全世界に向けて、悪趣味な映像を流しまくった。 必死の抵抗虚しく無惨に殺されていくレジスタンス達の姿が延々と晒された。 その中には、自分を逃がしてくれた二人の男が殺される瞬間もあった。 (どうして……) アンゼロットはただただ疑問だった。何故彼らは、自分を犠牲にしてまで逃がしてくれたのか? 打倒ゼロを口にしたからか?たった、それだけで? (どうして、私を……) アンゼロットは、別れ際にラグナが最後に残した言葉が理解できなかった。 彼は、鏡音レンをポーランドに差し向けて滅ぼしたことを知っていた。 おそらくそれに関しては、彼にあれこれされてる最中につい口を滑らせたのだろう。 そして疑問は、そこにもある。 (どうして……あの時に私を殺さなかったんですか……?) あまりの待遇に自暴自棄になり、全裸タオルで街を走ったあの時。 確かに自分はレジスタンスである彼に捕まり……一種の罰を受けた。 薬も一切使わずに、一瞬で四重のあらがえないこの世のものとは思えない一撃を体験した。 しかし、今思えばあれも相当に手心があった。 彼の技巧で鏡音レン並の容赦の無さがあれば、執行者に続いて自分の精神も完全崩壊していただろう。 それでなくとも、再生ミクトランを倒せる程の手練だ。物理的にも自分を殺せただろう。 (私に情けをかけてくれた……?本当に哀れに思ってくれた……? 馬鹿ですよ……本当に……!私は、主催幹部で!あなた達レジスタンスを攻撃してきたんですよ!? 普通に考えれば、因果応報だとか、ざまあみろとか思うんじゃないんですか!?) いくら考えても、わからない。それどころか、思い出されるのは優しく頭を撫でられた感触だ。 (どうしてなんですか……!どうしてそんなに……!) そして不動遊星も同じくだ。自らのドラゴンを託してまで逃がしてくれた。 (私を捨て置けば、あなた達の少なくとも片方は乗れたんじゃないですか……!?) 遊星は、最後に可能性に賭けると口にした。 自身がゼロを倒す力になる可能性より、アンゼロットがゼロを倒す力になる可能性を選んだ。 (私が、今も主催者幹部で、作戦でレジスタンスに乗り込んだとかいう発想はなかったんですか……!? どうしてそんな簡単に、私に優しくしたり、信じたりできるんですか……!?) アンゼロットが主催者から逃走したのは事実ではあるが、彼らに真実を見抜く術はなかったはずだ。 それなのに、彼らは自分たちの命よりもアンゼロットの命を優先した。 (本当に……レジスタンスは馬鹿ばかりですよ……!) だが思い返せば、他者のために命を投げ捨てたのは彼らだけではない。 ダイアーもそうだ。あって間もない少女を助けるために、格上とわかったであろう相手に果敢に挑んだ。 その直前にも、ファントムが少女の盾となり死亡している。 西行寺幽々子も仲間を庇い背に槍を受け、仲間を逃がした大元も彼女の欲望だ。 仲間を無事に逃がしたい……なんて害意のない欲望だろうか。 (そうですよね……彼らはみんな……) おそらく、他のレジスタンスの欲望も似たり寄ったりだろう。 仲間を助けたい、世界を平和にしたい、一人でも多く人を助けたい。 そしてそのためなら、自分の命を平気で諦められる。自分が倒れても、仲間がきっと…… 死に際でも、その希望を持っていたのだろう。死にたくないと叫んでいる者はいなかった。 少なくとも前線で戦い続けた彼らは、覚悟を決めていた。 (それなのに……本当に馬鹿ですよ……誰でもない、私自身が……) アンゼロットの口から、乾いた笑い声が漏れた。 自分は女神ではあるが、 思い返せばなんと浅ましく愚かなのだろう。 自分のバトルロワイアル運営の目的は本当に下らない。 呼ばれて来てみれば、あらゆる存在を巻き込んでの殺し合い。 チャンスだと思った。並行世界の鹿目まどかやその他、自分よりも高位の女神を始末できるチャンスだと。 主催者側という絶対安全な位置から、紅茶を飲みつつそれを眺めて茶菓子代わりにできると思った。 (本当に……) だが実際、そう簡単にことは運ばなかった。 ドヴァイがいい例だ。主に奴のせいで、主催者側も常に仕事に追われていた。 鏡音レンの奇襲で黒服が減ってからは、さらに仕事が増えた。もはや紅茶の余裕もない。 その後はさらに散々だ。一部幹部は勝手に帰り、相対的に仕事は増える。 あの文人もノーベンバーも一目でやつれて胃を痛めているのがわかった。 確かに、あの場所はろくでもなかった。その感想は今も変わらない。 だが、真にろくでもないのは自分たちの行為だったのだろう。 主催から逃げ出し、一参加者となってそれにようやく気がついた。 突然のウイルス攻撃で死にかけ、遭ったレジスタンスもクラウザーの方だったら確実に殺されていた。 ゴランに襲われた際も、自分は逃げた。 あまつさえ、助かるためにあの松岡勝治にまで助けを求めた。 あの時確かに自分は、死ぬことへの恐怖、生への未練があった。 簡単なことだ。誰でも死ぬのは嫌なのだ。 (主催者が……身勝手すぎるじゃないですか……私は、どの口で……! 元の世界から拒絶されて当然じゃないですか……!) 自分たちの仕事の妨げとなるレジスタンスは邪魔だった。 だが彼らは彼らで、自分たちが生きることの妨げとなる主催者が邪魔だった。 似ているが違う。自分と彼らとでは、背負っていたものも、何よりも覚悟が違う。 誰でも死ぬのは嫌だ。だが仲間や後の希望のためには死を辞さない。その覚悟。 (……私は、あなた達が命を捨ててまで生かす価値のある希望でしたか……?) レジスタンスの戦力が減っていく報告書を満足げに眺め。 自分の立場も考えずに不幸だとただ嘆き。 ゼロに刃向かうのだって、大部分は私怨の自分が。 (……) 連合の放送で、レジスタンスのほぼ全てが滅ぼされたのは間違いない。 少なくとも、あのスイス支部から逃げ出せたのは自分たちだけだろう。 レジスタンスが続けてきた、死と希望のリレーは、もうすぐ潰える。 希望を引き継ぎ、走る者がもう僅かなのだから。 (私が……) 遊星は、自分に追っ手が迫る理由に、主催者に不都合があるからだと言っていた。 確かに、裏切り者はすぐに始末すればいいはずだが、ゴランも最初は『説得』しにきていた。 無理とわかれば『抹殺』だ。ただし、最終手段と口にしたうえで、 自分ではわからないが、なんとしてでも連れ戻したい理由があった? 考えるだけ無駄だろう。説得を拒否した以上、もう自分はひたすらに狙われ続ける。 その覚悟を、死の覚悟を、いい加減に自分もしなくてはならない。 (なれますか?私が、あなた達みたいに……) ふと、アンゼロットの視界に大きめな荷物が映った。 空へ逃げる直前、バイクから投げ渡された荷物だ。 おそらく、あの二人が崩壊する支部の中から使えそうなものだけでも回収していたのだろう。 荷物を、開く。 (こ……これは……!) 出てきた道具を見て、アンゼロットは思わず息をのんだ。 (……そうですね。なれるか、ではなく……ならなければいけないんですよね……) 自分にその資格があるとは思えない。 だがそれでも希望は託された。 自分も彼らのように足掻いてみよう。たとえ力及ばずに倒れることとなっても。 「……お二人共。少し、真面目なお話があります」 まだだ。希望はまだ繋げられる。この場にも二人。 レジスタンスが滅びても、きっと世界にはまだ希望を繋げられる人がいるに違いない。 「そんなふざけた格好で、どこが真面目よ!」 「ち、違いますよ!これは……」 ……出鼻を挫かれた。 しかし、アンゼロットは真面目だった。 魔法少女の衣装だが、変身解除は即全裸に逆戻りのため。 カブトボーグを持つのは愛着がわいてしまったため。 そして、ふざけた杖を持つのは…… 「私は……ゼロを倒します。そして、この戦いを終わらせる。それが私にできる唯一の償いですから」 (……オーウ、ボケルタイミングミウシナイマーシター ) 【二日目・17時00分/???・洞窟】 【ベール=ゼファー@ナイトウィザード】 【状態】健康、アンゼロットに若干同情、黒にたらされてる、怒りと悲しみ 【装備】なし 【道具】支給品一式 【思考】基本:主催者を殺す。ウザイ連合も全員殺す 0:とても真面目な格好に見えないけど…… 1:手駒を集める 2:黒と行動する 3:三沢、土蜘蛛を警戒 【黒@DARKER THAN BLACK -黒の契約者-】 【状態】健康、たらし発動(本人無自覚)、アンゼロットに若干同情、怒りと悲しみ 【装備】ナイフ、ワイヤー、黒いコート、釣り道具、スターダストドラゴン(カード) 【道具】支給品一式、仮面、病院で回収した医療道具、車、土下座最中、通信機 【思考】基本:ゲーム脱出 0:身を隠しつつ、反撃の機会をうかがう 1:銀を探す 2:ベルと行動する 3:アンゼロット……? 4:三沢、土蜘蛛を警戒 5:最中は自重する ※黒がガラスをぶち破ると自動的に『覚醒ヒロイズム』が流れます 【真昼の月アンゼロット@ナイトウィザード】 【状態】覚悟と決意、KBウィルス感染、魔法少女化 【装備】魔法少女の服装、ラブラブステッキ、虹の剣 【道具】バスタオル、出来立てカブトボーグ、ロイドウザウルス 【思考】 0:バトルロワイアルを終わらせ、死んでいった者たちへの償いを 1:ゼロ以外の脅威にも対処したい
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元ネタ:そこにあるかもしれない(スロット機「吉宗」姫BIG 尼崎まゆみ) 作:ヤジ替え歌 嫁とヤリたい時だって どこか言えない気持ちがある だけど本当のヤラシサが 嫁にあるかもしれない オッパイが揺れている 触れるあてがあるわけじゃない 一人きりオナっても 何か解決することじゃない 自分が本当に望んでる 気持ちはきっと これから二人でベッドに行くことさ 嫁とヤリたい時だって どこか言えない気持ちがある だけど本当のヤラシサが そこにあるかもしれない 嫁を愛してる気持ちは きっとこれからも続いてく だから大切な未来に この子種を残したい 嫁と本当にヤリたいと いつも心で叫んでいる ヤレない生活続くのは 本当の愛じゃないから 検索タグ セックスレス ヤジ替え歌 童謡その他 1コーラス以上 メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト
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風の中にあるもの ◆7pf62HiyTE TURN-06 アルカナフォースEX-THE DARK RULER 攻撃力 4000/防御力 4000 このカードは通常召喚できない。自分フィールド上に存在するモンスター3体を墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードが特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る。 ●表:このカードはバトルフェイズ中2回攻撃する事ができる。この効果が適応された2回目の攻撃を行った場合、このカードはバトルフェイズ終了時に守備表示となる。次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。 ●裏:このカードが破壊される場合、フィールド上のカードを全て破壊する。 「白き光の前に屈服するが良い」 明日香は冷たく笑う―――彼女の召喚した青氷の白夜龍(ブルーアイス・ホワイトナイツ・ドラゴン)の攻撃力はかの青眼の白龍と同じ3000、それが強力なのは言うまでもない。 しかし青氷の白夜龍の力はそれだけではない。このモンスターを対象とした魔法や罠を無効にして破壊するという効果もある。つまり、青氷の白夜龍を仕留める為には純粋なパワーが必要という事になるのだ。 なお、仮にはやてが青氷の白夜龍ではなく最初から明日香本人を狙ったとしても問題は何もない。青氷の白夜龍にはそれに対する能力が備わっている。故に、はやては最早八方塞がりという事である。 はやても馬鹿ではないのだろう、青氷の白夜龍から発せられる冷気を通じ圧倒的な実力差を感じて恐れおののいているのが見える――― 「凍て付くが良い、その熱さは神聖な白夜には似合わな……?」 いや、何やらはやての様子がおかしい――― 「ククククク……ハハハハハ……」 絶望的な状況にも拘わらずはやては笑っていたのだ――― 「何がおかしいの?」 この状況で気が狂ったのか? そう思い明日香は聞き返す。 「そうか、そこにいたんやな……みんな……」 この女は何を言っているのだろうか? 周囲を見ても何処にも仲間がいないのはわかっている。 「何を言っているの? 今ここには私と貴方しかいない……」 「ああ、すまんな。私は危うく同じ失敗を繰り返す所やったわ……アンタのお陰で少し頭が冷えたわ。その点に関してだけは礼を言うわ」 明らかにおかしい、先程までと違い落ち着きを取り戻している。一体何があったのだろうか? (そうや……私は1人やない……こんなに近くにいたんや……) 青氷の白夜龍が放つ強大なプレッシャーにはやては絶望しかけていた。油断しないと決めたはずなのに同じ事を繰り返す―――流石に自分自身に正直嫌気が差した。 そして、熱は急速に冷めていき全てを諦めてこのまま光に委ねてしまおうかとも一瞬考えた。 そんな彼女に対し風が吹き付けてきたのだ。そもそも風というのは大気の温度や気圧の差によって起こる空気の流れ、故に青氷の白夜龍が放つ冷気によって風が発生するのも当然の事だ。 だが、その時に聞こえてきたのだ。彼女達の声が――― 『はやて』 鉄槌の騎士、紅の鉄騎ヴィータの声が――― 『主はやて』 盾の守護獣、蒼き狼ザフィーラの声が――― 『はやてちゃん』 湖の騎士、風の癒し手シャマルの声が――― 『主はやて』 剣の騎士、烈火の将シグナムの声が――― そして――― 『主はやて』 幸運の追い風、祝福のエールリインフォースの声が聞こえたのだ――― 周りの人に言わせればそれは都合の良い幻聴、はやて自身ですらも正直そう思っているのだからまず間違い無い。 だが、そんな事など全く問題ではない。二度と聞く事の出来ないと思っていた家族の声が聞こえただけでも嬉しかった―――それが幻であっても構わない――― 彼女達は皆こんな何も守れない何も救えない何も出来ない最悪な自分を信じて励まし応援してくれている。それでも自分を主だと思ってくれている。 主ならばどうするべきなのだろうか―――答えは簡単だ、騎士達の声に答える事ではないだろうか? 彼女達は自分が自分自身の願いを叶える事を望んでいるはずだ――― はやて自身の望みは何か―――それも簡単だ、家族皆で仲良く過ごす事、それ以外などその延長線上にあるものでしかない。 ならば、どうすれば良いだろうか―――簡単な事だ、プレシアから彼女の持つ力を奪い家族を取り戻せば良い。 故にこんな所で立ちすくむわけにはいかない。自分は1人じゃないのだ、皆の力があればどんな困難も打ち破れるはずだ。 風がそれを思い出させてくれた―――彼女達はずっとそこにいたのだろう―――何故ならリインフォースは幸福の追い風であり祝福のエールなのだから――― 「どうやら本当に熱くなり過ぎていたみたいやな、アレを持っていた事にも今気が付いたわ」 今更ながら明日香が夜天の書を持っている事に気が付いた。よくよく考えてみれば夜天の書が誰かに支給されているならば支給された者がそれを使うのはむしろ自然な流れだ。 「それでも、何でその服なのかはわからんが……」 とはいえ、バリアジャケットは本人のイメージに因る部分が多い為、明日香が知らない筈のリインフォースの騎士甲冑を着る筈がない。 「まぁええわ、どちらにしてもそれは返してもらう。それは私『達』にとって大事な物や」 「これは世界を白い光に満たす私だけの力、渡すわけにはいかないわ」 最早、明日香の『声』を聞いても苛立ちなど感じない――― 「白い『光』か……滑稽やな」 「どういう意味?」 「1つ教えてやる……あんたが今持っている魔導書が元々何て呼ばれていたか知っているか? 『闇の書』……それがその魔導書が持ってた名前や」 「何ですって……?」 明日香の顔に初めて動揺が見られた。自分の持っている物が光とは真逆の闇だと言われたからだ。ユーノはそれを知ってはいたが明日香やルーテシアにはそこまでの説明を行ってはいなかった為、明日香はその事を知らなかったのだ。 「言っておくけど口からでまかせやない。そもそも私が元々の主や、私が知っていて当然の話や。 で、何で滑稽やって言ったのか……そう、その魔導書はどす黒い闇の中にあったんや。それを持っていて白とか光とかいうのがいかに馬鹿馬鹿しい事なのか……わかるな?」 はやてが管制人格にリインフォースの名を与えたのは闇とか呪いとかから彼女を解き放つ為であり二度と闇と呼ばせない為である。故にここで夜天の書を闇の書と呼ぶのはある意味では不自然である。 しかし、はやてにとってはこれで良かったのだ。理由は2つある、1つは夜天の書の力を手に入れて『白き光』という言葉に酔っている明日香に対しそれが実は闇の書だという真実を伝える事で動揺を誘う為。 それに関して過度な期待はしていないがある意味では宣戦布告という意味合いもある為問題はない。 「くっ……」 しかしそれなりの効果はあった。それを見て更にはやての言葉は続く。 「やはりそうやったか……」 「何が言いたいの?」 「あんたが出来のええ玩具を手に入れて喜んでいるだけの只の餓鬼だって事がや、どっかから闇の書を手に入れてその力を使って皆殺しにしようとしているんやろうけど、所詮は借り物の力、あんた自身の力やない! そんな餓鬼の言葉なんぞ私には届かん!」 「知った事を……」 「で、あんたはその借り物の力で世界を白き光で染めよう何て夢みたいな事言っているけどな―――」 「夢じゃないわ、私はこの力で世界を白く―――」 「―――せやけどそれは只の夢や。そんな餓鬼の見る独りよがりな夢など決して叶わん――― それに―――力さえあれば何でも手に入ると思っているみたいやけどな―――力があった所で本当に大切な物を失う事だってある―――」 (そう……闇の書を完成させれば大きな力も手に入り足も治るなんて言われたけどな―――結局、あの子は助けられへんかった―――そんな本当に叶えたかった願いを叶えられない力なんかに―――意味なんか無い) はやての言葉は徐々に明日香を苛つかせる―――それでも、 「私に貴方の言葉は届かないわ。この力こそ私自身の本当の力、貴方1人の力で私を止められると思っているの?」 目の前に強大な力を持つ氷の龍がいる事に変わりはない。だが、はやての表情には確固たる自信が現れていた。 「嘗めるなよ餓鬼が……絶対に止める……さぁ、行こうかみんな……」 その言葉と共に再び憑神刀を構え、自身の騎士甲冑を展開していく。 「言っておくけど私を狙おうとしても無駄よ、青氷の白夜龍は自分のフィールド上の魔法・罠カードを1枚破壊する事で攻撃対象を自分に向ける能力を持っているの」 「つまり、あんたを攻撃しようとしてもその氷の城を破壊すれば攻撃対象がそいつに変わるっちゅうわけやな。けど何の問題もない、私『達』ならそいつを倒せるからな」 「『達』? 何を言っているの、貴方しかいないじゃない?」 「見えんか? 確かにアンタには見えんよな……だが、私の傍には大事な大事な家族達がいる! 私らが力を合わせれば出来ん事なんてこの世の何処にも無い! アンタ如きに私『達』を止める事など出来ん事を教えてやる!」 「何者なの……貴方……」 「私……私か……そういや名乗ってなかったな―――」 自分にとっては最早機動六課部隊長やオペレーションFINAL WARSの総大将の肩書きなど相応しくないし必要ない。自分にとって重要なのは家族を取り戻す事―――故に、 「私は夜天の最後の王、八神はやて―――失った家族を取り戻す為に此処にいる―――」 家族の絆を示すこれこそが相応しいと思った――― 「その為ならばどんな魔道や地獄に堕ちても構わん―――だからな―――まずはアンタから『闇の書』を取り返し―――『夜天の書』を取り戻す!!」 ―――力の渇望という深い闇へと堕ちた少女によって闇に染まった夜天の書を取り戻す為に――― 「ヴィータ……ザフィーラ……シャマル……シグナム……そしてリインフォース……私に力を貸してくれ……みんなを取り戻す為の力を……」 ―――夜天の主は失われた筈の家族と共に<誘惑の恋人>をその手に破滅の光に染まりし白夜に挑む――― 「その為ならばどんな責め苦だって受けてやる……かつてみんなが私の為にしてくれた様に―――」 ―――正しき夜天を取り戻す為に――― 【1日目 夕方】 【現在地:E-5 市街地】 【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】疲労(中)、騎士甲冑展開中、胸に裂傷(比較的浅め、既に止血済)、スマートブレイン社への興味、 【装備】コルト・ガバメント(5/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、憑神刀(マハ)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式×2、トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、S W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、首輪(セフィロス) 【思考】 基本:プレシアの持っている技術を手に入れる 0.これ以上の油断は絶対にしない。何としてでも生き残る。 1.目の前の餓鬼(明日香)を倒し夜天の書を取り戻す。 2.その後、ヴィータと合流する……が、何かあったのだろうか? 3.手に入れた駒(ヴィータ等)は切り捨てるまでは二度と手放さない。 4.キング、クアットロの危険性を伝え彼等を排除する。自分が再会したならば確実に殺す。 5.金居のことは警戒 6.以上の道のりを邪魔する者は排除する。 7.メールの返信をそろそろ確かめたいが…… 8.自分の世界のリインがいるなら彼女を探したい……が、正直この場にいない方が良い。 【備考】 ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。 ※ヴィータ達守護騎士に心の底から優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。 ※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。 ※ヴィータと戦う事になったのはキングが原因だと考えており彼を許すつもりはありませんが、自分にも原因があったのを自覚しました。 ※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。 ※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。 ※プレシアの目的はアリシア復活で、その為には普通の死ではなく殺し合いによる死が必要だと考えています。 ※プレシアには他にも協力者がいると考えています。 ※施設には何かしらの仕掛けが施されている可能性があると考えています。 ※図書館のメールアドレスを把握しましたが、メモが無い為今も覚えているかは不明です。 ※シャマル、クアットロと情報交換しました。 ※エネルは海楼石を恐れていると思っています。 ※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。 ※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。 ※金居の発言には疑念を抱いていますが、少なくともアーカードを殺したいという意志だけは信じてもいいと思っています。 ※自分の考え方が火種になっている事を自覚し、仲間にも拒絶される可能性がある事を認識しました。 ※以上を踏まえた上で、自分の行動を改める。生き残る為には、形振り構わないつもりです。 ※「皆の知る別の世界の八神はやてなら」を行動基準にするつもりです。その為なら外見だけでも守護騎士に優しくするつもりです。 ※憑神刀(マハ)のプロテクトは外れました。 ※明日香がジュエルシードを持っている事にまだ気付いていません。 【天上院明日香@リリカル遊戯王GX】 【状態】健康、チンクへの疑念、参加者全員に対する不信感、バリアジャケット展開中、白夜モード、力への渇望、苛立ち 【装備】夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、バリアのマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、トバルカインのトランプ@NANOSING 【道具】支給品一式、ゾナハカプセル@なのは×錬金、救急箱 【思考】 基本:参加者全員殺して最後の一人になる。 1.はやてに自分の力を見せつけた上で殺し、憑神刀を手に入れる。 【備考】 ※転移魔法が制限されている可能性に気付きました。 ※万丈目にバクラが取り憑いている事を知りません。 ※ユーノの本当の姿はフェレットであり、ルーテシアに殺されたと思っています。 ※I-7からA-7にループした事に気付いていません。 ※第二回放送は『遊城十代』の名前が呼ばれたところまでしか聞いていません。 ※バリアジャケットのデザインは闇の書の意思の騎士甲冑(黒の部分は白に反転している)です。 ※ユーノの偽者(実は本物)を殺したと思っています。 ※ジュエルシードと夜天の書の力でデュエルモンスターズのカード(白夜モードの時に使ったカード限定)を擬似的に再現出来る様になりました。但し、本物のカードでは無い為予期せぬ悪影響が起こるかもしれません、また今後も出来るかは不明です。 【白夜モードについて】 遊戯王デュエルモンスターズGX TURN93・94にて斎王によって強い洗脳状態に陥った状態。通常時と違い氷や白夜に関するカードを使う。 この場に置いてはジュエルシードと夜天の書の悪影響によってその状態に陥っている可能性が高く、原作と違い斎王ではなく純粋な力に従って行動している。 なお、ジュエルシードと夜天の書の力でその時に使用したカードを擬似的に再現出来る様になっているが、本物と相違点がある可能性があり、また予期せぬ悪影響が起こる可能性がある。 以下は今回、明日香が使用したカード。 【白夜城―ホワイトナイツ・フォート―】 永続魔法、お互いのプレイヤーは相手ターンで罠カードを発動出来なくする。 【生け贄の氷柱】 自分フィールドのモンスターゾーン1箇所を使用不能にし更に氷柱トークンを特殊召喚する。なお、このトークンは1体で2体分の生け贄にする事が出来る。 【青氷の白夜龍】 攻撃力 3000/防御力 2500 このカードを対象にする魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターが攻撃対象に選択された時、自分フィールド上に存在する魔法または罠カード1枚を墓地に送る事で、このカードに攻撃対象を変更する事ができる。 TURN-07 アルカナフォース0-THE FOOL 攻撃力 0/防御力 0 このカードは戦闘によっては破壊されない。このカードは守備表示にする事ができない。 このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る ●表:このカードを対象にする自分の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。 ●裏:このカードを対象にする相手の魔法・罠・効果モンスターの効果を無効にし破壊する。 奇しくも運命に導かれるかの様に夜天の書を持つ少女と夜天の書の主である少女は巡り会った――― だが、彼女達は気付かない。この出会いが最悪の事態を引き起こす可能性がある事を――― ジュエルシードと夜天の書―――何れも強大な力を持つ―――だがそれ故に危険でもある――― ジュエルシードは何万分の一の力でも次元震を発生させる事が出来る―――その力が全て解放されればどれ程の破壊を呼ぶのかは語るまでもない――― 夜天の書はかつて度重なる改変により数多の次元世界を滅ぼしたロストロギア闇の書が生まれ変わったもの―――これもまた一歩間違えれば危険な物だ――― 結論を先に述べよう―――その力の融合により、このデスゲームの舞台は―――いや、そんな生易しいものではない―――数多の平行世界を全て滅ぼす可能性があるのだ――― 当然そうなればこのデスゲームは根底から破壊される事になるだろう――― 『それは有り得ない、あのプレシアがデスゲームを破壊しかねない愚行を犯すわけがない。ジュエルシードにしても夜天の書にしても何かしらの対策を施しているはずだ』―――そう思う方も多いだろう。 確かにプレシアも強すぎる力にはある程度のバランスを考え制限を施し、使い勝手の悪い道具に関しては使いやすい様に改変を施している。 ジュエルシードや夜天の書も例外ではない。暴走する危険のあるジュエルシードも封印処理を施しある程度使える様にしていただろうし、夜天の書も暴走の可能性の無い時期のものだ。 しかし、今の明日香の状態を見てみよう。幾ら何でも擬似的にデュエルモンスターズのカードを再現し召喚するなど普通は起こりえない話、やり過ぎと言っても良い。 もちろん、これは前述の通りジュエルシードと夜天の書の力が融合した事によって出来た事だ。 だが、冷静に考えてみよう。ジュエルシードと夜天の書の力が単純に合わさった位でそこまでの事が本当に可能なのか? あまりにも出来すぎた話だ。 だが、もし仮に―――ジュエルシードの力により夜天の書が変質を起こしたとするならばどうだろうか―――また、夜天の書がジュエルシードの封印を解除したとするならばどうだろうか――― そして、かつての夜天の書がプログラムを改変した事で闇の書へと変貌した―――それに近い現象が起こったとしたらどうだろうか? 何故、夜天の書が闇の書へと変貌したのか―――その理由は当時の主にしかわからないだろう―――だが、より力を求める為という理由があったかも知れないという事ぐらいは想像出来るだろう――― 言うなれば夜天の書が闇の書へと改変されたのは純粋な願いによるものだったのかも知れないのだ――― 思い出して欲しい―――明日香がジュエルシードに求めた願いは力―――ジュエルシードが只純粋にその願いを叶えたとしたら――― それにより夜天の書、マテリア、吸血鬼のトランプの力はジュエルシードによって引き出されたが―――その影響で夜天の書が闇の書に近い状態に改変された可能性は決して否定出来ない――― 状況証拠は存在する―――本来バリアジャケット及び騎士甲冑は使用者のイメージに因って形作られる――― つまり、本来ならば明日香のバリアジャケットは彼女の記憶にあるものでなければならない。それこそ、光の結社の時に身に付けていた純白の制服でも良かったはずだ。 だが、実際はそうではない。彼女が身に付けていたのは闇の書の意志―――リインフォースの騎士甲冑の色違い―――色こそ明日香のイメージだったが騎士甲冑は彼女のイメージにはない。 勿論、前に語られた通りそれはジュエルシードの影響だ。だが、ジュエルシードは一体何処からリインフォースの騎士甲冑を持ち出したのだ? そう、夜天の書からだ。しかし管制人格の無い健全な夜天の書から闇の書時代の騎士甲冑が引き出される可能性は低いはずだ。まずは明日香のイメージを優先すべきだろう。 こうは考えられないだろうか―――ジュエルシードが夜天の書の力を引き出しやすくする為に闇の書に近い状態に改変を行った可能性は――― 更に明日香が力を求めていた事もあり夜天の書とジュエルシードがより大きな力を与える為にリインフォースの騎士甲冑を与えたという可能性はあるだろう――― 勿論、これだけならばまだ大丈夫だ。だが、明日香が更なる力を求める度にジュエルシードが夜天の書等を現在進行形で改変しているならば――― その改変されている夜天の書がジュエルシードの封印を解くと共にマテリア等の道具や明日香の記憶を取り込んでいるとするならば――― 何れはかつての闇の書を越える存在になり得る可能性があるだろう。 改変された夜天の書は仮初めの宿主である明日香を通じ遭遇した人物や道具を取り込み更なる力を得る―――この地には多種多様な強大な力及びその記憶を持つ存在が数多く在る――― 魔法、戦闘機人、デュエルモンスターズ、吸血鬼、ギアス、仮面ライダー、アンデッド、デジモン、プラント、概念、マテリア、妖怪、デスノート、ARMS、ゲッター、ウルトラマン、ゴジラ、etc――― それら全てを蒐集されたらどうなる? 誰にもそれを止める事など出来ないだろう――― 同時にそれがデスゲームの舞台から解き放たれたらどうなるだろう―――全ての次元世界―――いや、プレシアの持つ時間や平行世界を渡る力を手に入れたならば―――全ての平行世界を含めた次元世界が未曾有の危機に晒される事になるだろう――― 勿論これは考えられ得る最悪のパターン、絶対に起こるとは言えない。しかし可能性が低くても起こってしまえばそれで終わりだ。そして、その可能性は徐々に高まりつつある――― 止めるにはすぐにでも明日香から闇の書とジュエルシードを引き離す必要がある。だが、それは容易な事ではないし引き離したはやてがそれを使う可能性がある。それでは状況は変わらない――― そして最大の問題は―――この危機に気付いているのは現状では誰もいないという事だ――― 明日香は気付かない、その力を自分の力だと勘違いし酔いしれているから――― はやては気付かない、明日香がジュエルシードを持っている事実に気付いていないから――― ユーノは気付かない、今のジュエルシードにそこまでの力は無いと考えているから――― 他の皆は気付かない、誰もこの自体を想定していないし、彼等は皆各々の事情で手一杯だから――― プレシアすらも気付かない、その直前に起こったある参加者が起こしたデスゲームを揺るがす事態の収拾に追われているから――― そう、プレシアが気付かない事が最大の問題なのだ。言ってしまえばプレシアこそが最大の愚者である。 自分の力で全ての事を制御し得る―――その慢心こそが最大の愚行だったのだ。 その奢りがある参加者の暴走に気付かず、その対処に追われる結果を引き起こした――― いや、それ以前にも問題がある。セフィロス死亡直後、彼の遺体はある者によって連れ去られたという事実がある――― 外部からの介入―――デスゲームに置いては最も避けるべき事項だった筈だ。幸い介入自体はそれっきりだったが、それに対する対処は絶対に必要だった。 だが、プレシアはその事などどうでも良い事かの様に斬り捨てた―――確かに同じタイミングで起こった事態に対処する必要があった為ある意味では仕方がない―――だが、外部からの介入を無視するなど愚かな行い以外の何者でもない――― 一刻も早くプレシアは気が付かねばならない、デスゲームを盛り上げるだけならばまだ良い。だがその力をプレシアが制御出来なくなれば全ては終わりだ。 何? 首輪を爆破すれば大丈夫だろう? いや、最悪の場合はそれでも止まらない。ある限界点を越えれば持ち主が無くとも夜天の書とジュエルシードの暴走は止まらない。 そもそもどちらも世界を滅ぼす程のロストロギアなのだ、生半可な浅知恵如きで止められるわけがない。 何よりだ―――カードデッキの制限の盲点を突いた野獣の様な男の暴走を止められなかったのだ―――プレシアに最早それを期待する事など出来ない――― 手当たり次第に強大な力を持つ存在を次々と投入していったツケは最悪の形で全てを押し潰そうとしている――― 既にもう―――手遅れなのかも知れない――― 音もなく忍び寄る脅威に気付くことなく今のデスゲームの舞台の上で―――全ての愚者達は踊り続ける―――これもまた運命なのだろうか―――? だが―――もしも愚者達がその最悪の予測を越える行動を起こしたのであればあるいは――― 有り得ないとは言えない、既に予測を超える事態は発生しているのだから――― 【全体の備考】 明日香がジュエルシードに願った事により夜天の書の改変が行われている可能性があります。 Back 現れるブルーアイス 破滅をもたらす「白夜天の主」 時系列順で読む Next D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVE 投下順で読む Next D.C. ~ダ・カーポ~ SURVIVE 八神はやて(StS) Next E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編) 天上院明日香 Next E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編)
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非常識 ~快楽はそこにある~ 非常識 ~快楽はそこにある~ ぷちあんく 02/08/30 偶然にも、社内の女性上司の弱みを握った主人公。それを悪用して、常軌を逸した行為に 彼はのめり込んでいくのだが…… ----------------------------------------------------------------- (ポテト@2ちゃんエロゲ板) 本格派対応だと思われるが『非常識~快楽はそこにある~』が次は狙い目かな? 私的に はFrom Mの次はこれを狙いたい。頑張れぷちあんく!! ----------------------------------------------------------------- (ポテト@2ちゃんエロゲ板) http //www.ankh-soft.com/product5_ev08.htm ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) わーい"非常識"本格派ケテーイ 店頭デモにすくなくとも本格派の絵はあった ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) しっかり腹ボテでやってるね! しかし、主題歌ええな~ なんて人だろ? ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 非常識デモのダウソはここから http //www.ankh-soft.com/download.htm ----------------------------------------------------------------- (名無しさん@2ちゃんエロゲ板) 妊婦エチシーンは3カットのみ・主人公が野外調教してるところをハッケソされてしまい 口封じに媚薬飲ませてエチ・妻に双頭ティルドーを渡して二人でレズプレイ・主人公が義 理の妹と、妻がペニパン付けて妊婦とで4P↑こう書くとハードな内容と思われるか もしれんけどテキストは薄く短いので実際の所はイマイチ。もっとテキストを濃くしてシ ーンももっとあったらなぁ…3カットはスクネーヨ
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戦争の先にあるもの [部分編集] 栄光の戦史 OPERATION O-00-10 紫 1-1-3-0 U 回復 (自動D):場から自軍ジャンクヤードにユニットが移動した場合、自軍本国をX回復する。Xの値は、自軍ジャンクヤードにある、カードの枚数と同じとする。 ユニットが自軍ジャンクヤードに移動することで回復することができるカード。 重複しないという記述がないので並べれば終盤には、かなりの回復力が見込める。 このカードとガンダムシュピーゲルとの相性は抜群に良いだろう。自軍ジャンクヤードにMFがいれば、毎ターン回復することができる。 ちなみに、記述に「場から自軍ジャンクヤードにユニットが移動した場合」と書かれているので、相手に奪われたユニットを破壊した場合でも回復はできる。
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東方アニメプロジェクト・テーマソング そこに在るもの サークル:舞風(MAIKAZE) Number Track Name Arranger Vocal Original Works Length 01 そこに在るもの 時音 時音(TOKINE) オリジナル [05 02] 02 初夏の風 時音 AKIKO オリジナル [04 59] 03 そこに在るもの(instrumental) 時音 ‐‐‐‐ オリジナル [05 02] 04 初夏の風(instrumental) 時音 ‐‐‐‐ オリジナル [04 57] 詳細 自身のサークルで手掛けている「東方アニメプロジェクト」のテーマソングを収録したCD 博麗神社例大祭5(2008/05/25)にて頒布 イベント価格:500円 ショップ価格:714円(税込:750円) レビュー 第5回例大祭で「東方天ノ神月」と同時発売したヴォーカルCDで、こちらは自身の企画「東方アニメプロジェクト」をメインにした作りにしています。 1曲目「そこに在るもの」では舞風でイメージされる和風的アレンジを入れつつ、2曲目では久々の一般的なアレンジで構成していますね。 2曲とも曲と歌い手さんとの違和感も一切感じさせなく、「初夏の風」を歌われたAKIKOさんも声、歌い方とも上手な方で今後の舞風での参加が楽しみですね。 個人的に、今回のCDで一番嬉しかったのは「そこに在るもの」で時音氏自身の美声を聴けたことですね。男性ヴォーカリストでも時音氏はトップクラス(「東方月蝶華想」で歌われた「月夜の花」は名曲)に入るのですが、一般的には紗沙飛鳥さん、憐歌さんの2大女性ヴォーカルサークルとしてのイメージが強いのが残念ですね。 これからの発表するCDでも、時音氏の歌での参加を期待を含めつつ今後の舞風の活動が楽しみですね。 -- 遮那 (2008-06-26 20 48 25) 名前 コメント