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岩崎みなみの溜息1 岩崎みなみの溜息2 岩崎みなみの溜息3 岩崎みなみの溜息4 岩崎みなみの溜息5 岩崎みなみの溜息6 岩崎みなみの溜息7
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【名前】岩崎みなみ 【所属】らき☆すた(原作) 【性別】女性 【声優】茅原実里(アニメ版) 【外見】 ミントグリーンのショートヘア。ややツリ目。瞳は薄い青紫色。 身長163cm。長身だがスレンダーな身体で、胸ランクは0。 【詳細】 東京都出身。陵桜高等学園に通う。左利き。 物静かで表情の変化が少なく、クールな雰囲気のため性格は優しいにも関わらず誤解されやすい。また、褒められることが苦手で、よく赤面してしまう。意外と間が悪く不器用。 胸が無いのかなり気にしている。 家が近く好みが合う高良みゆきは、幼なじみで姉のような存在。 陵桜学園の入学試験でゆたかを助けたことで友達となる。自分の内面をよくわかってくれるゆたかは彼女にとってもはやかけがえのない親友となっている。 カオスロワにおける6/氏の嫁。恋愛フラグを成就したと思ったら、来期にて結婚した。 クロススレでは思いが強すぎて、ときどきヤンデレ気質が生まれている。 ●らき☆ロワ参加作品中、参加ロワ テラカオスバトルロワイアル(4期、5期、6期、7期)
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[名前]岩崎 みなみ [出典]らき☆すた [声優]茅原実里 [性別]女 [年齢]16 [一人称]私 [二人称]呼び捨て、○○さん 陵桜学園に通う1年生。身長は163cm、左利き。胸ランクは無。東京都内在住。長身だがスレンダーな身体で、胸がないのをかなり気にしている。 ミントグリーンのショートヘアでややツリ目。瞳は薄い青紫色。 ゆたかの友人でクラスメイト。ゆたかとは入試後、気分が悪くなったゆたかを保健室へ連れて行き、ハンカチを貸したのがきっかけで知り合う。家は高良家の近所でお金持ち。 みゆきとは家が近いことや好みが合うこともあり昔から姉妹のように親しくしている。陵桜学園に進学したのもこの影響が強い。 家でチェリーという名前の白いシベリアン・ハスキー(メス)を飼っており、チェリーの前では表情豊かなところも見せ、普段より饒舌である。 趣味は読書と鍵盤楽器を弾くこと。好きな物は蕎麦、静かな場所。嫌いな物は炭酸飲料。 好きな色は緑。動物に例えるとタカ(クールでかっこいいから)。 [能力] 運動が得意で得意科目は体育。苦手科目は特になし。 [性格] 物静かで表情の変化が少なく、クールな雰囲気のため性格は優しいにも関わらず誤解されやすい。 また褒められることが苦手で、よく赤面してしまう。意外と間が悪く不器用なところもある。 自分のスレンダーな体型に悩む描写が多く、それがらみの話になると途端に落ち込んでしまうことが多い。 自分が姉のように慕っているみゆきのプロポーションを羨ましがっている節もあり、こなたがみゆきの胸を見てもらしたセクハラまがいの発言につい頷いてしまった事もある。 以下、多ジャンルバトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 岩崎みなみの本ロワにおける動向 登場話 017 053 073 097 103 119 120a 120b 121 131a 131b 131c 134 146a 146b 登場話数 11 スタンス 対主催 初期支給品 君島の車@スクライド キャラとの関係 キャラ名 状態 呼び方 二人称 関係・認識 関係話 泉こなた 友好 泉先輩、先輩 学校の先輩 131a 131b 柊かがみ 柊先輩 学校の先輩 未遭遇 柊つかさ 学校の先輩 未遭遇 高良みゆき みゆきさん 幼馴染 未遭遇 カズマ 仲間 カズマさん 53話まで同行、131話・134話・146話にて接触 017 053 131c 134 146b L 仲間→嫉妬 103話まで同行、131話にて合流 053 073 097 103 131a 131c 134 146a 146b 杉下右京 仲間 右京さん 同行者、最期を看取る 053 073 097 103 119 119 120a 120b 121 131a 131b 131c 南光太郎 光太郎さん 103話まで同行、131話にて合流→134話で殺害する 073 097 103 131c 134 田村玲子 中立 危険人物、目視のみ 103 シャナ 危険人物、目視のみ 103 泉新一 友好 情報交換をする 119 120b 城戸真司 仲間 119話で情報交換、120話から134話まで同行 119 120b 121 131a 131b 131c 134 翠星石 119話で情報交換、120話から134話まで同行 119 120b 121 131a 131b 131c 134 シャドームーン 敵対 F-1にて戦闘を目撃 120b 浅倉威 G-9にて戦闘 131b 131c 桐山和雄 友好→敵対 桐山君 警察署で情報交換、146話にてG-9で戦闘→相打ちになる 131a 131b 131c 上田次郎 友好 警察署で情報交換、146話まで同行 131a 131b 131c 134 146a 146b 由詑かなみ かなみちゃん 警察署で情報交換 131a 131b 131c 蒼星石 蒼星石さん 警察署で情報交換 131a 131b 131c 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A B C D E F G H I J C-4廃洋館付近→C-4廃洋館→E-4道路→D-3道路→E-1道路→F-1→G-1→H-2道→H-9警察署→G-9→H-9警察署霊安室→H-9警察署二階会議室→G-9
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◆I6QqpqKJmg氏の作品です。 ●岩崎みなみの想い人 1 ●岩崎みなみの想い人 2 ●岩崎みなみの想い人 3 ●岩崎みなみの想い人 4 ●岩崎みなみの想い人 5 作品の感想はこちらにどうぞ
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変わらなきゃいけないと今まで思っていた――けれどやっぱり私は変われなかった。いや、正確に言えば変える必要が無くなった。 今の今までこの性格を疎ましいと思っていたけど、あなたのおかげで気にならなくなった ありがとう――私の最初で最後の人―― ――岩崎みなみの想い人―― 桜も一斉に花を咲かせて心機一転の思いを抱く人々が増える春、私は晴れて高校に合格した。そんな人々と同じく高校では楽しい学生生活をおくろうと決意した。中学ではこの、人を寄せ付けづらい性格のせいでお世辞にも楽しいとは言えない三年だったから ――入学式―― もはや単なる惰性でやってるとしか考えられない程退屈な式、不覚にも私はまどろんでしまった。……仕方ない、あの校長の話が長いせいだ。そう自分に言い聞かせて、約二時間に及ぶおおよそ新入生など歓迎はしていないであろう儀式を終えた。 ――教室―― ゆたか「岩崎さん…?だよね?」 教室に入っていの一番に私に話しかけてきた物好きな女の子、この子は みなみ「久しぶりだね…身体は大丈夫?」 入試試験の会場で体調を崩していた、小さな女の子。まさか同学年とは思っていなかった…… ゆたか「うん!あの時はありがとう。これ、あの時貸してもらったハンカチ!」 みなみ「返さなくても良かったんだけど」 そう言おうとして止めた。またこれで人に恐怖心を与えてしまうと思ったから ゆたか「これから三年間よろしくね。岩崎さん」 みなみ「こちらこそよろしく……小早川さん」 入学式当日に友達が出来るなんて――今までの私としては大きな進歩だ。ふと見ると小早川さんは学校のパンフレットを広げ ゆたか「この学校って部活色々あるんだよね。岩崎さんは何か入る予定はあるの?」 みなみ「小早川さんは?」 ゆたか「私は…すぐ身体壊しちゃうから…」 悪い事を聞いてしまったな、謝ろうと思った時 ゆたか「部活の見学に行こうよ!ちょっと行ってみたいところがあるんだ!」 私の謝罪はかき消えた。それと同時に私はこの子にある種の羨望を抱いた。この子は私には持っていない明るさを持っている――変われるのであればこの子の性格のように変わりたいと みなみ「行きたいところって……?」 ゆたか「えっとね、このSOS団っていう部活!」 SOS団…?聞いただけでは全く何をするのか分からない部活だ ゆたか「ここにね、私のお姉ちゃんが入ってるんだ!」 みなみ「小早川さんはお姉さんがいるの?」 ゆたか「本当のお姉ちゃんじゃないけど。私が下宿させてもらってる家のお姉ちゃん」 みなみ「つまり従姉妹と」 ゆたか「うん!」 ああ、やっぱりこの子は明るくて優しい子なんだろうな。直感とか勘とかじゃなくて、何だか自分でも分からないけどそう確証した ゆたか「じゃあHR終わったら行こっ!今日は昼に終わるし」 みなみ「…うん」 ――HR―― 岡部先生「じゃあ…保健委員、岩崎頼めるか?」 みなみ「はい」 男1「おい、あの子可愛くないか?」 男2「ああ~、アイツ何考えてんのか分かんねぇし中学ん時も本ばっか読んでて暗かったぜ」 そんな事、小声で喋っていても……聞こえる。途端に、悲しくなった ――HR終了―― 岡部「ではさよなら。明日から高校生活をエンジョイしてくれ。あとハンドボール部に入りたい者は残ってくれ」 しかし願い空しく誰も残らなかった。先生、来年は何とかなりますよ。……多分 ゆたか「じゃあ行こっか」 みなみ「そうだね…」 ゆたか「あ、あれっ?岩崎さん泣いてる?」 みなみ「えっ…」 さっきの陰口のせいだろうか……いつの間にか、気付かない内に涙が出てきていた みなみ「いや、ううん。大丈夫。それより早く行こう」 ゆたか「う、うん…じゃあ行こ」 本当に大丈夫だから…そんな顔をしないで…ゆたか ――SOS団部室前―― みなみ「ここだね」 ゆたか「何してるのかな?」 みなみ「開けるよ…」 キィ……とかん高い音を立てドアが開いた みなみ「…失礼します」 ゆたか「失礼します」 これは何て部活だろうか……一人は黙々と本を読んでおり、あと三人いる人達はいずれも女子で……思い思いにボードゲームをしたりギターをいじっている つかさ「こんにちは。入部希望かな?」 かがみ「こんな部活にも一応来るのね」 みゆき「かがみさん、それは少し失礼かと…」 みなみ「いや、あの、その」 ゆたか「ええと、この部活に泉こなたさんが所属してるって聞いたんですけど…いますか?」 かがみ「こなた…?ああ、最近こなたが言ってた女の子ってあなたの事ね。隣は友達?」 ゆたか「はい!」 小早川さんに友達って思われてるんだ……他愛もない事なんだろうけど、私にとっては凄く――嬉しかった ゆたか「あのぅ…こなたお姉ちゃん私の事何て言っていました?」 かがみ「うーん、私より小さくて可愛いって言ってたわね」 ハルヒ「んっ?もしかしてあなた達入部希望者?」 こなた「あれあれ、ゆーちゃんじゃないか?」 ハルヒ「何こなた知ってんの?」こなた「うん。うちに下宿している可愛い後輩さっ☆」 キョン「それで…君は何て言うんだ?」 一見頼りなさそうな、この女子だらけの部室には不釣り合いな――けどかっこいい――男の人が話しかけてきた みなみ「岩崎みなみです…」 キョン「そうか、俺の名前は かがみ「キョン君アイス~」 そうですか、キョン先輩ですか。変わった名前ですね キョン「いや、違 ハルヒ「あなた達、コイツはSOS団唯一の平団員だからね!好きに使って良いわよ!」 えっ、いつの間にSOS団に入る事に みなみ「ねぇ、小早川さん…」 気付けば小早川さんは入部届けと書いてある紙に何やら記述をしていた ハルヒ「さっ、みなみちゃんも覚悟を決めて」 キョン「おいおい、まだ入るって完全に決めたわけじゃないんだろ?」 確かにこの人は強引だ……それと同時にキョン先輩が人格者に思えてくる。いや、実際に人格者なんだろう。この人の一言一言に安心する何かを感じる みなみ「いえ…私も入らせてもらいます」 キョン「良いのか?一度入ると二度と出られないし休日は返上することになるぞ」 それぐらいだったら大丈夫です。これも何かしら変わるキッカケとなれば良いと思いますから キョン「…ならばもう何も言うまい。SOS団へようこそ」 ハルヒ「ちょっとキョン!何アタシのセリフ勝手に使ってんのよ!」 キョン「使ったところでお前にロイヤリティが発生するわけでもなかろう」 ハルヒ「するわよ!」 ああこの人達は仲が良いんだ。二人のやり取りを見て自然にそう思った――なんだろうこの気持、悔しい…の? こなた「はいみんなアイスとジュース~。つかさ、これ冷蔵庫にしまっておいて」 つかさ「ハーイ」 ゆたか「岩崎さん書き終わった?」 みなみ「う、うん…」 ゆたかの一言で我にかえる事が出来た。そうだ、嫉妬は見苦しい。キョン先輩が誰と何しようが私には関係ないだろうし、キョン先輩に悪い。だけど――やっぱり気になる ハルヒ「どうやら書けたみたいね。はい、これで今日からSOS団正式団員よ!おめでとう!」 と団長と書かれた腕章をつけた女性が拍手し、それにつられてほかの団員の方も拍手しだした。――無論、キョン先輩も、だ―― ハルヒ「じゃあ簡単な自己紹介をするわね。私は凉宮ハルヒ!SOS団団長よ!ヨロシクっ!」 その圧倒的なパワーに押されたのか小早川さんの顔はポカンと呆けていた――ように見えた キョン「あー…俺の名前は…うん。キョンだ。名前じゃなくてあだ名だがもうキョンで呼んでもらって構わない」 こなた「ハイハイ注目!ゆーちゃんはもう知ってるけど……私は泉こなた。ゆーちゃんとは従姉妹の関係だよ」 そうだったんだ……まさかこの人と下宿とは思っていなかったから ハルヒ「ということで!これからよろしくね!あと団長命令は絶対だからね、守らなかったらキツ~イ罰ゲームよ!」 ゆたか「えぇっ!罰ゲームですか?!」 ハルヒ「そうね…みくるちゃんと同じくメイド服でSOS団活動をしてもらいましょうか」 それは…私も含まれるのだろうか?どうなんですか?キョン先輩… キョン「いや、やりたくないんだったら全力で断れ。その時は俺も全力で応援する」 みなみ「あ、ありがとうございます…」 思えばこの人もこの団長こと凉宮ハルヒ先輩に強いたげられているのだろうか。だとしたらキョン先輩…可哀想だ キョン「それにしても……」キョン「入学式から寝るのはどうかと思うぞ。あれじゃあ教師にも目付けられちまって後々大変になるからな」 みなみ「///す、すいません」 入学式でのあの失態を見られていたとは……恥ずかしい///もしかして寝顔も見られた? キョン「まっ、あまり気負ってもダメだからな。みなみ」 いきなり下の名前で呼んでくれるなんて…この人は何も意識してないんだろうか。私の事も。けど、それでも親しみを込めて呼んでくれてるのだと思うと――嬉しくなった ハルヒ「じゃあ新入部員の紹介をしてもらいましょうか」 ゆたか「えっと、一年生の小早川ゆたかって言います。色々迷惑をかける事もあると思いますがよろしくお願いします!」 みなみ「同じく一年の岩崎みなみと申します。よろしくお願いします」 ハルヒ「ゆたかちゃんにみなみちゃんね。今日のところはこれで部活終了よ、もう帰っても大丈夫。けど明日から活動始めるわよ!覚悟決めてね!」 ゆたか「は、はい!」 みなみ「はい」 だけど活動って…? キョン「この前は大掛かりなライブをやったな。いや、あれは一時的なものか。普段は――特にやる事も無いからダラダラと暇つぶしをしているだけだな。あと、ハルヒの思いつきに付き合ったりな」 そういえば――中学の時に一回ここの高校の文化祭に来た事がある。その時のライブはプロみたいな人達が演奏していて……それってもしかして…… キョン「ああ、俺達だ。といってもプロは言い過ぎじゃないか?あの時は一杯一杯だったし」 けれど、あのライブは……本当にプロだと思いました。だってテクニックも凄かったし、パフォーマンスも キョン「アリガトな。まぁ今年はやるかどうか分からんがな」 その時は是非、私もお供させてください キョン「そうだな、もしやる時は――よろしく頼む。みなみ」 また…この人は…/// ゆたか「岩崎さん?そろそろ行こっか。お姉ちゃん達も帰るって言ってるし」 みなみ「う、うん…そうだね」 ハルヒ「ちょっと待った!今日はキョンの奢りで昼ごはんにしましょ!」 こなた「ゴチになります!」 キョン「やれやれ…まっ、可愛い後輩の前でケチな先輩の姿なんか見せたくないしな。良いぜ、おごってやるよ」 ゆたか「ゴチになります」 みなみ「ありがとうございます」 ――校門前―― ハルヒ「みなみちゃんって有希に似てるわね…」 長門先輩にですか?まぁ近いところはあると思いますけど…… ハルヒ「有希とツインギターも面白いわね…」 やれやれ…キョン先輩の苦労が分かる気がする…
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・・・私は今、とても困っている。 まさか。 そんな。 これは、 一体? ・・・私は、頭の中を駆け巡る頭痛とめまいとを振り払い、なんとか自分を保つ。 落ち着くために、深呼吸を一つ。 ・・・無理だった。落ち着ける訳がない。 心臓は高鳴り、冷や汗は止まらない。 今、自分の目の前で起こったこと。 どうしても、自分の中に受け入れることができない。 いつか、先輩のことでゆたかと話し合った時の。 ・・・あの時と同じくらい、いや、ある意味、あれ以上の動揺と、混乱。 なんで、こんなことに? どうしたら良い? いや、どう・・・ *「・・・答えて、くれるかな」 みなみ「・・・っっ!!!」 声が響く。 私は、喉から心臓が飛び出しそうになるのをかろうじてこらえて、相手を見返した。 *「・・・あぁよかった。無視されたのかと思った。」 みなみ「・・・い、いえ、まさか・・・」 その相手は、目線を外すことなく、私を真っ直ぐ見つめてくる。 ・・・私は、そんな相手に、どう接したら良いか分からずに、視線を泳がせた。 *「そんな、他人行儀なしゃべり方しなくていいのに。同い年なんだから、タメ口でいいよ」 みなみ「ぇ・・・ぁ・・・ぃぇ・・・」 *「でさ、そろそろ、答えてくれる?」 みなみ「・・・う・・・ぇ・・・その・・・」 *「・・・・・・」 言葉が続かない。 ・・・どうすれば良いのかは、実際はちゃんと分かっている。 答えは一つしかない。 いますぐ答えればいい。それで全て終わり。 でも、言葉が出てこない。 それくらい、今の私は混乱している。 *「・・・・・・ふぅ」 相手が、溜息を一つ。 ・・・溜息をつきたいのは私の方だ。 *「・・・まぁいいや、とりあえず、考えておいてくれるかな?」 みなみ「・・・い、いえ・・・あの・・・ですから・・・」 *「だからタメ口でいいって。岩崎さん」 苦笑。 私は笑えない。 *「もう一度言うよ。答えはまた今度でいいから」 みなみ「・・・っ、あのっ・・・待っ・・・!!」 *「・・・すぅ・・・」 待って。 やめて。 言わないで。 だから私には――― *「岩崎みなみさん。 ―――あなたが好きです。付き合ってください。」 ・・・そんな、ある日の出来事。
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番号 KD04082 名前 岩崎みなみ 読み いわさきみなみ スター Lv 種別 BP SP 移動方向 3 ユニット 1000 1000 ↑↓ 【私がついているから大丈夫だよ… ゆたか】○あなたは1ターンに1回しかトラップをプレイできない。○あなたのトラップが廃棄された時、1枚引いてよい。○真剣(登場した時、自分のエネルギーを1枚フリーズ) 属性 陵桜学園♀ 作品 らき☆すた ブロック 角川書店 レアリティ R 一瞬トラップデッキ向けに見えるが、トラップの発動で誘発する能力を持つ小早川ゆたか(KD04081)や泉こなた(★)と相性が悪いため、むしろその他のデッキ向けのカード。 毎ターン手札を1枚入れ替える事ができるが、プランによってドロー操作が行え、強力なコンボも少ないプロレヴォにおいて、それがどれほど有効かは疑問視される。 それがBP1000の夢無しユニットなら尚更。コンボがしたいなら素直に青や目の保養を使おう。 「私がついているから大丈夫だよ… ゆたか」とは言うものの、小早川ゆたか(KD04081)は僅かLv2にしてBP4000の逞しさ。 対するみなみ自身は、Lv3でBP1000のもやしっ子。 どうやら、ゆたかに守ってもらうことになりそうである。 警告は、効果でトラップゾーンにカードを置けるのでドロー回数を増やすことができる。
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みなみ「・・・・・・ど、どうぞ、粗茶ですが」 「ありがとう、岩崎さん」 先輩が、いる。私の目の前に。こんな時間に。 母「いらっしゃい。お家遠いんでしょうに、よく来たわねぇ」 「すみません、こんな時間に。すぐ帰りますから」 母「いえいえ、ごゆっくりどうぞ。なんなら泊まって行きます?」 「・・・え、ええっ!//////」 みなみ「・・・っ!!お、おかっ・・・」 母「ふふふっ、冗談っ。帰りはタクシー呼んであげるから、気にせずどうぞ。じゃあね~」 「は、はぁ・・・///」 みなみ「/////////」 母は、ずっと目をキラキラさせたまま、部屋から出て行った。 新しいおもちゃをもらった子供のような目・・・なんとなく、みゆきさんのお母さんを思い出した。 あとでどうなるか、考えるだけでも気が重い。 ・・・でも、今はもっと重要なことがある。それに集中しよう。 ・・・そう、先輩のこと。 ・・・住所は教えてあったけれど、先輩が家に来るのはこれが初めてだ。 実際、何度か迷いかけたらしい。 ・・・なんて、行動力。なんて、人。わかってはいた、けれども。 みなみ「・・・・・・ハァ・・・」 「・・・ご、ごめんね岩崎さん。びっくりしたでしょ」 みなみ「・・・当然です。説明して下さい」 「説明っていわれてもなぁ・・・」 みなみ「・・・ですから、何故来たんですか?」 当然の質問。何故。どうして。 「何故って言われても・・・どうしても岩崎さんに会いたくなったから、としか」 みなみ「あっ///いえっ・・・そっ、そうではなく、何故こんな時間にわざわざ?話なら電話で・・・」 「そう、それ」 みなみ「・・・えっ?」 「さっき、電話で話したとき。様子がおかしかったから」 みなみ「・・・・・!」 先輩・・・気づいて・・・ みなみ「・・・い・・・いえ・・・そんな・・・私は、別に・・・」 「メールじゃなくて、わざわざ電話ってことは、直接話して聞きたいことがあったってこと」 みなみ「・・・っ・・・」 「でも、やっぱり話しにくくて、やめた」 みなみ「・・・ぅ・・・」 「たぶん、明日になれば、岩崎さんが独りで結論づけて、話してくれなくなっちゃうから」 みなみ「・・・ぁぅ・・・///」 「だから、今日、聞きに来た。岩崎さんが、まだ悩んでる内に」 みなみ「・・・・・・・・・せん・・・ぱい・・・」 やっぱり、なんて人。 私のことなんて、全てお見通し。とてもかなわない。 「・・・話してくれる?何を悩んでたのか」 みなみ「・・・はい。」 ・・・私は、観念することにした。ここまで来てくれた先輩に負けて。 ・・・それに、思い出したから。 あの時、ゆたかと、二人で決めたこと。 思いに、フタをしないこと。 もちろん、誰かを想うからこそ、秘密にしたい思いもあるだろうけど。 それが、人を少し傷つけることもあるかもしれないけれど。 思いは水と同じ。溜まれば、澱んでしまうから。 みなみ「・・・先輩」 「・・・うん」 私は、聞きたい。 先輩の、あの時の、思いを。 みなみ「・・・先輩、私、今日・・・告白されたんです」 「えっ・・・はっ?えぇっ!?」
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―――夕方、岩崎邸。 みなみ「・・・・・・」 準備はできた。 先程、告白してきた彼の机に、明日昼休みに待っている旨を綴った手紙を入れてきた。 話す言葉も、ゆたかと二人で徹底的に固めた。 ・・・すべては、万端。 ・・・・・・でも。 みなみ「・・・先輩は・・・あの時、・・・どんな気持ち・・・だったのかな」 ・・・ふと、考えていた。 あの時。ゆたかが、先輩に告白しに行った時。 先輩は、どんな気持ちだったんだろうか。 嬉しい気持ち? 舞い上がる気持ち? どうだろう。 思いを向けてくれるのは、嬉しい。 自分を、好きになってくれた。 一目惚れ、って言ってたけれど、それでも。 ・・・でも、それに応えることは、できない。 私は、先輩が好きだから。 今、恋人同士だから、ってことだけではなく、ずっと・・・どんどん好きになってるから。 みなみ「・・・・・・先輩・・・・・・」 聞きたい。 先輩は。 いったい。 どんな。 気持ちで。 ―――トゥルルル・・・ 「(ピッ)・・・はい、もしもし、岩崎さん?」 みなみ「・・・先輩・・・」 良いのだろうか。 みなみ「・・・すみません・・・先輩・・・その・・・」 これは、裏切り? みなみ「・・・あの・・・ぇと・・・」 「・・・どうしたの?言い辛いこと?」 みなみ「・・・・・・」 信じていたクセに。先輩を、ゆたかを。 みなみ「・・・いえ・・・その・・・実は・・・」 「・・・・・・・・・」 アレは、二人にとってはとっくに終わったこと。今更、どんな。 みなみ「・・・すみません、やっぱりなんでもないんです。」 「・・・岩崎さん?」 ・・・やっぱり駄目。これは、先輩にも、ゆたかにも失礼。 みなみ「・・・ちょっと・・・声が聴きたくなっただけです。すみませんでした。」 「・・・・・・・・・」 ・・・終わろう。 明日、きっぱりと断って、それで終わり。 みなみ「・・・切りますね。先輩、おやすみなさい。」 「・・・・・・・・・・・・うん、またね・・・岩崎さん」 ―――プツッ みなみ「・・・ハァ・・・」 携帯を閉じる。溜息を、ひとつ。 自分が、情けなくてたまらない。 たったこれだけのことで、動揺して、悩んで。 知らないことも、知らない気持ちも、まだまだ多すぎる。 少しは、成長したはずだったのに。 やっぱり、私は子供だ。 みなみ「・・・ハァ・・・」 また、溜息。もう何度目か。 気がつけば、もうすぐ9時。 みなみ「・・・・・・ねよう。」 早く寝て、明日の心構えをしておこう。 みなみ「・・・その前に・・・お風呂・・・」 ピンポーン みなみ「・・・・・・お客?こんな時間に・・・」 何か急な用事だろうか。 まぁ母が応対するだろう。それより、早く風呂に・・・ 母「みなみーっ、お客様よー」 みなみ「・・・・・・・・・?私に?」 誰だろう。ゆたか・・・なわけはない。こんな時間に。 じゃあ、一体――― みなみ「・・・お客って、誰・・・・・・っ!!!」 一瞬、目を疑う。 幻? 違う。 では何故? わからない。 でも。 その人は確かに、今、私の目の前にいる。 私の・・・・・・一番大切な、人。 「やっ、岩崎さん。遊びに来たよ」 みなみ「・・・せっ、先輩!?」
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ゆたか「先輩は、週末どうするんですか?」 「うーん、まだ決めてないんだよ。岩崎さんは用事があるって言うし」 用事。本当はそんなもの投げ出して先輩といたいけれども、母に頼まれたら仕様がない。 それに・・・『一緒にいたい』なんて・・・言えない。顔から火が出そう。 ゆたか「そうなんですかー。それじゃあ、ウチにきませんか? お姉ちゃんが、新しいゲームを買ったんです」 「それって、もしかして今話題の?」 ゆたか「はい!」 「うーん・・・」 ゆたか「・・・で・・・」 二人の会話に、私は入らない。 いや、入れない。私とは流れる時間がまるで違うから。 以前は、私を中心に並んで歩いていた。 会話も、私とゆたかの日常が主だったと思う。 いつだったか、お互いに用事ができて、三人ではなく二人組交互で帰ることが増えた時があって。 それが終わった頃には、この並びだった。 「・・・さん、岩崎さん?」 みなみ「・・・えっ!?」 気がつくと、私は立ち止まっていた。 先輩と、ゆたかが・・・怪訝そうな顔で私を見つめている。 ゆたか「みなみちゃん、どうしたの?気分でも悪いの?」 みなみ「・・・ううん、ちょっと、ボーっとしてただけ。大丈夫。」 ゆたか「そう?」 「岩崎さん、ごめんな。ほったらかしにしてたから怒っちゃった?」 みなみ「い、いえ、そんなことないです。二人の話聴いてるの、楽しいですから。」 少なくともそれは真実だ。 先輩と出会ってから、大抵は、私は二人の話を聴くだけの立場の人間だった。 本当は、先輩も、ゆたかと話している時の方が楽しいに違いない。 私には、楽しい話題なんて、何もないから。 ・・・そしてきっと、ゆたかも。 みなみ「・・・本当に大丈夫ですよ。行きましょう。」 そう言って先に立って歩き出す。 先輩たちも、急いで隣に駆け寄ってくる。 こんな訳のわからない行動をしても、ただ苦笑するだけで済ましてくれる二人に、安心する。 ちょっと前なら、「すましてて、コワい奴」なんて言われて、皆離れて行ったから。 こんな自分が嫌で、変わったはずだったのに。 「週末、残念だなぁ。岩崎さんも来れれば良かったのに」 みなみ「すみません・・・」 ゆたか「残念ー。 ・・・でも先輩、ホントは、みなみちゃんと二人きりがいいんじゃないですか?」 「はははっ、まーね」 みなみ「・・・っ!!」 ちくり、と胸が痛む。 今度は、先輩のセリフが恥ずかしいからじゃない。 見てしまったから。 知っているから。ゆたかの、想いを。 ゆたか「ぷう、やけちゃいますね。いーなー。」 「小早川さんだって、作ろうと思えば彼氏の1人や2人すぐさ。 クラスでモテたりしないの?」 ゆたか「そ、そんな、そんなの全然ないですよ///私こんなちびだしっ」 「そんなことないよ。スゴく優しいし、かわいいし。狙ってる奴多いと思うよー」 ゆたか「エ、エヘヘ///そうかな///」 「ねえ岩崎さんもそう思うよね?」 みなみ「・・・ハイ」 実際、どうなのかはわからない。 男子とはあまり話さないし、クラスの男子の話題に出るのはモデルや女優の、大人の女性だ。 泉先輩は「需要」と言うけれど、それもなんのことなのかはよくわからない。 ただ、女の私から見ても、ゆたかは可愛い、とは思う。 気も効くし、笑顔も多い。 私のようなつまらない女よりは、ずっと男性に受けは良いはずだ。 ・・・でも、先輩は―――― みなみ「―――――!!」 ビクン、とカラダが跳ね、硬直する。 「い、岩崎さん!?どうしたの?」 ゆたか「み、みなみちゃん?」 今、何を思った? 今、何を考えた? みなみ「あ・・・あ・・・」 「岩崎さん?」 ゆたか「みなみちゃん?」 動悸が激しい。 自分のカラダが、岩になったように言うことを聞かない。 みなみ「・・・あ・・・か・・・ふ・・・!」 「岩崎さん、岩崎さん!」 ゆたか「みなみちゃん!?みなみちゃん!」 視界がぼやける中、二人の声だけが、やけにクリアに聴こえる。 みなみ「だ・・・だい・・・じょうぶ・・・」 「大丈夫なもんか!ほら、そこのベンチで休もう。 小早川さん、ジュースか何か買ってきて!」 ゆたか「は、ハイ!」 先輩に引きずられるように、ベンチに腰掛ける。 「岩崎さん、大丈夫?呼吸はできてる?過呼吸とかじゃない?」 みなみ「・・・・・・」 答える余裕はないが、辛うじて首を縦に振る。 「今、小早川さんが何か冷たいモノを持ってくるから。今はゆっくり深呼吸して。」 そう言って、先輩は私の手を握りしめていてくれる。 それだけで、少し楽になれている自分が、今は逆にツラい。 あの時考えたことは、決して考えてはいけないこと。 考えたく、ないこと。 考える自分が、イヤになること。 醜い、自分。 ――――でも、先輩は・・・ 先輩は、私を選んでくれた。 『ゆたかなんかじゃなくて』、私を。