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「いい湯だな、アハハン~♪」 一人の男が、温泉に浸かっていた。歌など歌って、上機嫌だ。 だが、そんなのんきな光景は長く続かなかった。彼のまわりのお湯が、赤く濁り始めたのだ。 「ん?なんだこれ?…って、このにおいは…。血!?」 異変を悟り、慌てて周囲を見渡す男。すると、自分以外にも温泉に入っている人間がいるのを発見する。 その人物のまわりは、血の色が一段と濃かった。 「ちょっと、君!大丈夫か?」 とっさに、彼は声をかける。返事はない。代わりにその人物…幼い少女の体が崩れ落ちる。 「え?」 近づかなくてもわかった。湯船に浮かぶその少女は明らかに 死 ん で い た。 「うあああああああああ!!」 静かなる ~Chain-情~は、叫び声と共に覚醒した。 「だ、大丈夫ですか?」 すぐ後ろから、声がかけられる。Chain-情が首をひねって後ろを見ると、そこには自分を 心配そうに見つめる少女の姿があった。 (この子は、えーと…。俺はいったい何を…。) まだ完全に稼働していない脳みそを無理矢理動かし、Chain-情はこれまでのことを思い出す。 (そうだ、俺はバトルロワイアルに放り込まれて…。それで女の子を殺したメガネ野郎と、 この子からもらった支給品で戦って…。たしか勝ったんだ。たぶんその後、緊張の糸が 切れたか何かで気絶してたのか…。しかし、いやな夢だったな…。) 「あの…。お水飲みます?」 「ん?ああ、ありがとう。」 少女が差し出したペットボトルを受け取り、Chain-情はその中に入れられていた水を一気 に口に流し込んだ。 「あれ?」 そこで彼は、ようやく自分の身に起きた異変に気づく。 よく見れば、自分の着ていた服が学ランに変化していたのである。 「ねえ、これは…。」 右手で左腕の袖をつまみながら、Chain-情は少女に尋ねる。 「ああ、その服ですか?お兄さん、服がずぶ濡れだったじゃないですか。このままじゃ風 邪を引いちゃうってうっかり侍さんが言い出したんで、気絶している間に着替えさせても らいました。ちょうどうっかり侍さんの支給品に、お兄さんが着られそうな服があったんで。」 「うっかり侍?ああ、あのトウカの姿の人か。」 考えてみれば、彼女とChain-情はお互い名乗ってすらいなかった。 しかし、トウカといえばうっかり侍。うっかり侍といえばトウカ。 Chain-情の脳内ではその名前と姿は、驚くほどあっさりと結びついた。 「ん?ちょっと待って。さっき、着替えさせたって言ったよね?」 「はい。」 「つまり…。いろいろ見ちゃったわけ?」 ダイレクトに聞くわけにもいかず、ぼやかした言い方をするChain-情。 それに対し、少女は頬を赤く染めてうつむく。 「すごく……大きかったです。」 「ええーーーーー!!」 今度はChain-情の顔が、完熟トマトも裸足で逃げ出すくらいの赤さに染まる。 「なーんて。冗談ですよ。」 からかうような口調で、少女が言う。しかし、目が笑ってない。 (本当に冗談なんだろうか…。) Chain-情の心は、何とも表現しがたい複雑な感情に支配されていた。 そのころ、彼らがいる場所から遠く離れた学校では…。 「むっ!」 「どうした、エロ師匠。」 「今、私のエロセンサーにかすかな反応が…。すぐ消えてしまったが…。」 「知るか!というか、なんだそれは!」 話は再び森の中に戻る。 「おお、気づかれておられたか。」 何とも微妙な雰囲気になっていた二人の元へ、うっかり侍が戻ってきた。 その体には先の戦いで負った傷を覆うように、大量の布が巻かれている。 そして、両手は土で汚れていた。それを見て、Chain-情は彼女が今まで 何をしていたのかを理解する。 「えーと…。そういえば、まだ名を聞いておりませんでしたな。某は永遠のうっかり侍。 ギャルゲロワの書き手でござる。」 「私はアニロワ2ndの書き手、素晴らしきフラグビルドです。」 「え…?」 「どうかしました?」 「あ、いえ。俺は静かなる ~Chain-情~。アニロワの書き手です。」 実はChain-情は、いろいろショッキングなことがあったせいでこのロワに参加している 他の人間もパロロワの書き手であることを忘れていたのである。 「Chain-情さんって、たしか2ndでも書いてましたよね。ということは、私と同郷ですね!」 「ああ…。」 フラグビルドの言葉も、Chain-情の頭には入っていっていなかった。 彼の脳内は、ひとつの考えに支配されていた。 (そうだ、このロワに参加しているのは書き手だけ…。つまり殺されたあの女の子も、 俺が倒したメガネ野郎も…。) 「Chain-情殿、いかがなされた?顔色が優れぬようだが…。」 「うっかり侍さん…。すいませんが、あの女の子を埋葬したところまで案内してくれませんか?」 「ええ?何故そのことを!まだ話しておらぬというのに…。」 「簡単な話ですよ。あなたの手には土が付いていた。ロワで手に土が付く行動といったら、 遺体の埋葬以外あり得ません。」 「な、なるほど…。」 「で、案内してくれますよね?」 「Chain-情殿が何を考えておられるのか某にはわかりませぬが…。わかり申した。 案内いたしましょう。」 温泉少女の遺体は、三人が会話していた地点から歩いて五分とかからぬ場所に埋葬されていた。 そしてその近くには、もう一つ土を掘り返した跡があった。 「うっかり侍さん、あっちは?」 「我らを襲った男の墓です。いくら罪もなき人を殺めた外道とはいえ、死んでしまえばただの亡骸。 放っておくのも忍びないと思い、あそこに…。」 「そうか、やっぱり死んでたのか…。俺は、殺してしまったんだ…。俺と同じ書き手を…。」 Chain-情の体が、小刻みに震え出す。それは自分への怒り故か。それとも悲しみか、恐怖か。 あるいは、本人にもわかっていないのかもしれない。 「Chain-情殿が気に病む必要はござらん!奴はゲームに乗っていた!Chain-情殿が奴を 殺していなければ、死んでいたのは我ら三人だったかもしれぬ!」 「わかってます。けど、彼だってこんな殺し合いに参加させられなければ、殺人なんて する人間じゃなかったのかもしれない。生きていれば、素晴らしいSSを書いて多くの人 を感動させていたのかもしれない。それを俺は…。」 「もうやめてください…。そんなに自分を責めないで…。」 なおも震えが止まらないChain-情。その体を、背後からフラグビルドの小さな腕が抱きしめる。 「Chain-情さんに武器を渡したのは私です。Chain-情さんの行動に罪があるというなら、 私だって同罪です。だから、一人で背負い込まないで…。」 「フラグビルドさん…。」 Chain-情は自分の胴に回されていたフラグビルドの腕を、優しく外した。そして、彼女の 頭に手を置く。 「ありがとう。そう言ってくれるだけで、俺は十分救われる。」 震えは、もう止まっていた。そして彼はフラグビルドから離れると、おもむろに落ちて いる石を拾い出した。 「Chain-情殿?いったい何を…。」 「まあ、見ていてくださいよ。」 拾い上げた数個の小石を、Chain-情は空中へ放り投げる。 「ゴールド・エクスペリエンス!」 Chain-情の背後から、黄金のスタンドが出現した。そのスタンドは、空中の石に向かって 拳のラッシュを放つ。 ゴールド・エクスペリエンスの能力。それは無生物を生物に変化させるというもの。 その拳を受けた石は白い花へ変身を遂げ、二つの墓の上に降り注いだ。 「わあ…。」 「おお…。」 その幻想的な光景に、女性陣二人は思わず声をあげる。 (今はこんな事しかできないけど…。君たちが命と引き替えにつないだバトンは、 確かに俺たちが受け取った。たとえ俺たちが死んでも、きっと他の誰かがバトンを拾ってくれる。 君たちの死は無駄じゃない。無駄になんかしない。だから、今はゆっくり休んでくれ…。) その後、三人は支給品のチェックおよび交換を行うことにした。 まず、ネオンが持っていた刀。これはChain-情が持つことになった。 すでに二つの強力な武器を持っているChain-情だが、カードデッキは使用に制限時間がある。 スタンドは、漫画ロワ制限により使用に精神的疲労を伴う。 そしてChain-情はライダーもジョジョも熱心なファンというわけではないため、 これらを完璧に使いこなせるかと聞かれると疑問符が付く。 以上のことから、デメリットのない武器をひとつ装備していてもいいだろうということになったのだ。 そしてうっかり侍が回収したネオンのデイパックに入っていた、彼の支給品。 これは表紙に「みWiki」と書かれた本と、真っ白なケースに入ったCDだった。 CDの方はスタンドDISCというわけでもなく、本当にただの音楽CDであるらしい。 要するに、二つともハズレ支給品だ。これは誰が持っていてもいいだろうということになり、 とりあえずChain-情が持つことにした。 それからChain-情が持っていたコアドリルは、「本編でゆたかが持っているから」という 理由でゆたかに似た外見を持つフラグビルドの手に渡ることになった。 「それで、これからどうなされる、Chain-情殿。」 「対主催として行動するなら、どこかに拠点を作った方がいいでしょうね。 とりあえず、温泉に戻りましょう。細かいプランを練るにしても、こんな森の中より しっかりした建物の中の方が都合がいいでしょうし。」 「なるほど、承知した。」 「私も異存はありません(温泉ならフラグを立てる手段にも事欠かないだろうし…)。」 「それじゃあ、いきましょうか。」 うっかり侍とフラグビルドを従え、歩き出すChain-情。その身には、すでに気高き魂が 育っていた。だが、その気高き魂があっさりとつみ取られるのがバトルロワイヤルである。 次に鎮魂歌が奏でられるとき、彼らはそれを奏でる側か、それとも聞く側か。 それを知る者はいない。 【早朝】【A-8 森】 【静かなる ~Chain-情~@アニロワ1st】 【装備】:カードデッキ(龍騎)、ゴールド・エクスペリエンスのDISC@漫画ロワ、 仗助の学生服@漫画ロワ、合成された刀(名刀“電光丸”+ 妖刀かまいたち + はやぶさの剣)@ドラえもん+風来のシレン+DQ 【所持品】:支給品一式×2、レインボーパンwith謎ジャム@ギャルゲロワ、みWiki@らき☆すた?、CD『ザ・ビートルズ』、 元々着ていた服(ずぶ濡れ) 【状態】:健康。強い決意。 【思考・行動】 基本:殺し合いに反逆ゥ!そしてなるべく多くの仲間と生還し、死んだ書き手の分まで頑張る。 1:温泉を拠点に、対主催の仲間を集める。 2:マーダーも出来れば殺したくないが、説得不可能な場合はやむを得ない。 ※容姿はスクライド(アニメ)の橘あすか。 【永遠のうっかり侍@ギャルゲロワ】 【装備品】:斬鉄剣@ルパン三世 【道具】:支給品一式、パロロワ衣服詰め合わせ 【状態】:全身各所に刀傷。軽い貧血。 【思考・行動】 基本:打倒主催、乗った人間は斬り捨てる。 1:Chain-情とフラグビルドを守る 2:無事に皆で帰る ※私立真白学園中等部の制服@アニロワ2ndを破り、包帯代わりに全身に巻いています。 【素晴らしきフラグビルド@アニ2nd】 【装備】無し 【所持品】支給品一式(まだ何か持っているかも)、コアドリル@アニロワ2nd 【状態】全身軽い火傷。 【思考・行動】 基本:フラグを立てて立てて立てまくる 1、静かなる ~Chain-情~と素敵なフラグを立てる 2、邪魔と判断したら、永遠のうっかり侍を殺す。 ※外見は小早川ゆたか@らき☆すた(ただし髪の色は緑色)です。 ※ゆびぱっちんで真っ二つに出来ます。 ※パロロワ衣服詰め合わせ 歴代パロロワに登場した衣服(支給品だけでなく、現地調達のものも含まれる)の詰め合わせ。 仗助の学生服@漫画ロワと、私立真白学園中等部の制服@アニロワ2nd以外の中身は 次の書き手さんにお任せします。あくまで衣服なので、鎧などは入っていません。 ただし、鎧より防御力の高い服が入っている可能性はあります。 113 走れたい焼きくん 投下順に読む 115 おっぱいの大きい熟女は好きですか? 113 走れたい焼きくん 時系列順に読む 115 おっぱいの大きい熟女は好きですか? 110 覚醒フラグ 静かなる ~Chain-情~ 128 温泉話っスか! Chain-情さん2 集まれ!コスプレ温泉 110 覚醒フラグ 永遠のうっかり侍 128 温泉話っスか! Chain-情さん2 集まれ!コスプレ温泉 110 覚醒フラグ 素晴らしきフラグビルド 128 温泉話っスか! Chain-情さん2 集まれ!コスプレ温泉
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~ミストラルシティ治安維持局・会議室~ カレン「部屋はここでいいか?」 十也「すいません、カレンさん。ありがとうございます」 カレン「気にするな。お前たちには以前世話になっているからな。ところでそいつは?」 スライ「スターライト・カッパーフィールド。スライと呼んでくれ」 カレン「わかった。よろしくだ、スライ」 結利「これで全員揃ったわけだし話を始めるの?」 スライ「いや、ちょっとまってくれ。あいつらがそろそろ来るはずだ」 十也「あいつら?」 トントン! 会議室の扉が叩かれる カレン「入れ」 ライトレイ「よお。久しぶりだな」 十也「ライトレイ!それに…」 凌牙「お前たちと再びこうして顔を合わせることになるとはな」 ディック「なつかしいねみんな!」 結利「PULENGERのみんな!」 ナル「十也と結利は俺たちとはタウガス共和国以来か」 にろく「いろいろとまた厄介なことがおきているらしいな」 ルナ「へ~。彼らが噂の…」 結利「…とだれ?」 ルナ「私は古津琉ルナ。いろいろ事情はあるのだけどPULENGERのチームメイトよ。よろしく」 十也「新しい仲間か?」 凌牙「まぁそんなところだ」 スライ「これで全員そろったな」 ライトレイ「それで奴の正体がわかったのか?」 スライ「あぁ。確定ではないがな。だがその前に十也から俺たちに話さなければならないことがる」 ディック「十也が?なにをだ?」 十也「俺の過去についてだ」 カレン「おまえの過去?それが何の関係があるんだ?」 十也「関係はないかもしれないしあるかも知れない」 ルナ「どういうこと?」 十也「聞いてくれればわかる」 にろく「なにやら深い理由がありそうだな」 十也「まずは俺がどこから来たのか。それを話すよ」 ライトレイ「どこからって?」 ルナ「まさかあなたも!?」 結利「も?」 ルナ「い、いえなんでもないわ(私がエーリアンの姫だってことを言うといろいろややこしくなっちゃうから黙ってないと。けど彼は私と同じ異星人ってことかしら?)」 十也「俺は並行世界の地球から来た」 ナル「なに!?」 カレン「並行世界…」 スライ「そんなものが存在しているというのか」 結利「私はオリジネイターシステムのグローリーとの戦いの時に聞いたから知っていたけどね!」えっへん! 胸を張る結利。だがみんなはそんなことは気に留めない。 ライトレイ「並行世界っていうとこことまったく同じ地球が存在するってことか?」 十也「いや厳密には違う。並行世界というのは確率の過程と結果が違う世界だ」 にろく「確率の過程と結果…」 カレン「つまり地球という星があるのは同じだがそこで起きている事象や住んでいる人は私たちがいるこの世界とは違うというわけか」 十也「そうです。俺があちら側の世界から転移してきたのは今から3年前。俺はあちら側の世界で造られた人工シグナーだ」 ナル「シグナーって言うとあのチーム5D sたちのことか」 十也「そうだ。俺のいた世界でも遊星たちはシグナーの力を使い人々を救っていた。並行世界のレクス・ゴドウィンはシグナーを元にした人造人間を作った。そいつらを戦い合わせ生き残ったものを最強の人造シグナー、シグナー・オイドとするために」 ライトレイ「十也にそんな過去があったとはな」 凌牙「お前がたびたび見せる不可思議な力はそのシグナー・オイドの力に寄るものってわけか」 十也「あぁ、多分な。そしてヘレティスシリーズと名づけられたシグナー・オイドたちは戦い、生き残ったのが俺ともう1人いたんだ。そいつと俺は最後の生き残りをかけた死闘を繰り広げたんだが決闘の途中で何らかの力が働きこちら側の世界に飛ばされてしまったんだ。これがおれがこちら側にきた経緯だ」 結利「これは知らなかったよ…」 ディック「つまり十也はそのヘレティスシリーズだっていうことか」 十也「そうだ。ヘレティス2。それが俺の本当の名だ。そして俺と死闘を繰り広げた相手がウルズだ」 ライトレイ「ウルズ!?あいつもお前と同じ世界のやつだったのか!」 結利「これも知らなかったよ…」 十也「あいつはヘレティス1。ヘレティスシリーズの最高各だ。だけどあいつとはこっちの世界に来てから和解している。今のあいつと俺は共に戦う仲間だ」 ルナ「並行世界にヘレティスシリーズね」 スライ「ヘレティスシリーズは災いをもたらすと奴ら言っていたな。それが奴らがお前を狙う理由か」 十也「だろうな。その意味はわからないが」 カレン「それでお前が言っていた過去が関係あるかもしれないしないかも知れないというのはどういう意味だ?」 十也「あいつらが狙っているのはこちら側のヘレティスシリーズなのかも知れないということだ」 結利「どういうこと?」 凌牙「そうか。奴らの対象はヘレティスシリーズ。それが俺たちの世界にも存在するという可能性か!」 十也「そうだ。だから奴らが狙っているのは俺じゃなくこの世界の俺の可能性があるということだ」 スライ「その可能性は低いと思うぞ」 ナル「なんでそう思うんだ?」 スライ「カレン」 カレン「なんだ?」 スライ「あんたは治安維持局の暗部についてはくわしいんだろ?」 カレン「いやな記憶だが…まぁな」 スライ「治安維持局にアサルト・シャドーという特殊部隊が存在していたことはあるか?」 カレン「いやないな」 ディック「過去になくても新しくできたんじゃないの?」 カレン「それもないだろう。ネオの1件があってから治安維持局ではそのような非合法な部隊を作るのはやめているからな」 スライ「つまりアサルト・シャドーは並行世界から来た可能性が強いということだ」 十也「俺のいた世界から来たと?」 スライ「そうだ」 にろく「何らかの組織が治安維持局の名をかたっている可能性は?」 スライ「その可能性も薄いだろう。あれだけの数の治安維持局員の服装を入手しようとすれば必ずどこかで足がつく。奴らは最初からあの服を持っていたと考えられるな」 ライトレイ「じゃあよ。なんで並行世界の治安維持局の特殊部隊がわざわざ十也たちを追ってこの世界に来たんだ?」 スライ「さぁな。そこまではわからない」 十也「(そもそも奴らはなんでヘレティスシリーズのことを知っているんだ。俺とウルズ以外の奴は全員死んでいる。何かのデータを見たのか?) カレン「まぁなんだ。つまりアサルト・シャドーは十也のことを狙っているというわけか」 ルナ「今までの話からそうなるわね」 結利「ウルズがヘレティス1ならウルズも狙われるんじゃない?」 十也「そうだ!ウルズも危ない!」 カレン「わかった。アサルト・シャドーがいつどう攻めてくるかわからない以上こちらから手を出すことはできない。だが十也を守ることはできる」 ライトレイ「そうだな。俺たちがいる!」 凌牙「あぁ!」 結利「うん!」 十也「みんな…」 カレン「あとはウルズをどうするかだがあいつはどこにいるんだ?」 ナル「ネオとの戦いのあと、あいつは昴と一緒にどこかにいってしまったからね」 ディック「どこにいるかはだれも知らないってことか」 カレン「なら私の方で彼を探すよう人を手配しよう」 十也「ありがとうございます!」 カレン「かわいい部下のためだ。気にするな」 スライ「それじゃあ俺は奴らの足取りを追ってみる」 ライトレイ「俺もいくぜ!」 凌牙「俺はディックと一緒に独自のルートで探りを入れてみるぜ」 ディック「おう!任せろ!」 にろく「じゃあ俺とナルは十也と行動するよ」 ナル「いつやつらが現れてもいいようにね」 ルナ「なら私もそうするわ」 結利「私も十也と一緒に行動するよ!」 十也「みんな…すまない(ウルズ…無事でいてくれよ)」 特殊部隊アサルト・シャドー。十也を狙う新たな敵に対抗するためかつての仲間たちが集った。 十也たちはアサルト・シャドーとの戦いに備え各々(おのおの)にできることをしていくのであった そしてウルズと昴。2人はいったいどこにいるのだろうか to be continued
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隣のお姉ちゃんは笑いました。 そよ風の吹く暖かい道のりを、二人で歩く。 絡ませた指に力を込めると、同じように握り返してくれる。 たったそれだけのことが……とても尊いものに感じたんです。 陽の光に照らされて半年振りに歩くこの街は、全てがきらきらと光って見えました。 唯「どこ行こっか?」 憂「うーん…」 唯「じゃあさ、あっちいこうよ」 憂「うん!」 昼間のまばらな人通りの道を、手をつないで歩きます。 肌を暖める陽の光。 遠くで響く、鳥の鳴き声。 うなじをなでて吹き抜ける風。 一つにつながって伸びた二つの影。 そのどれもが、家の中から水槽のような窓を通して見た時には味わえなかった新鮮な感触でした。 私はただ、お姉ちゃんの進む方へ歩いてきます。 言葉を交わさなくたって、どこへ向かってるかは分かりました。 もしかしたら手の温もりが教えてくれたのかもしれません。 唯「ついたねえ」 そこは、むかし私たちが一緒に遊んだあの公園でした。 向こう側のベンチは、いつか見た夢のように砂金のような木漏れ日に照らされていました。 二人でそのベンチに腰掛けてみたら、ちょっと窮屈でした。 小学生やその前は広く感じたので少し不思議な気分です。 唯「ベンチが小さくなっちゃったのかな…」 お姉ちゃんはくすくす笑って言うので、私もつられてしまいます。 憂「私たちが、おっきくなったんだよ。お姉ちゃん」 言葉に出してみると、幼稚園の頃の私たちがふっと浮かんで……なんだかとても遠くまで歩いてきたような気がしました。 握ったままの手を私の太ももの上に乗せて、お姉ちゃんの肩に頭をあずけてみます。 こうして狭いのも、くっつけるからうれしいかな。 木漏れ日が足下できらきらと揺れるなかで、私たちは寄り添って過ごしました。 お姉ちゃんは今朝、私の復学に必要な手続きを調べに学校に行っていたそうです。 話によると、一年近く休んでいても心療内科の診断書があればなんとか取りはからってくれるみたいです。 唯「落ち着いたら、さ」 憂「うん」 唯「学校、いこっか」 憂「……そうだね」 学校に行って、中学生をやり直す。 それは私たちが、姉妹をやり直すという意味でもありました。 唯「ねぇ」 憂「なあに?」 唯「…すきだよ」 憂「うん…わたしも」 唯「…やっぱ、ういのこと、すきじゃない」 憂「………」 唯「……あいしてる」 憂「うん……わたしも、おねえちゃん」 隣にいるお姉ちゃんの顔を見上げると、うっすらと涙を浮かべていました。 かすかに震えるお姉ちゃんの手を、私も強く握ります。 私もまぶたが熱くなって、視界がうるんでいくのを感じました。 唯「……うい、わたし…離れたくないよ…」 憂「おねえちゃん…わたしも」 唯「でもね、私たち……おとなにならなきゃ。でなきゃ、愛せないよ」 依存じゃなくて、愛にするためには、お互いが自立しなくちゃいけない。 お姉ちゃんは、チャットでそういわれたと涙ながらに教えてくれました。 いつも私のことを真っ先に守ってくれたお姉ちゃんが、そのときはとても小さく見えたのです。 私は立ち上がって、そんなお姉ちゃんに覆いかぶさるように抱きしめました。 唯「うい、あったかいね…」 憂「おねえちゃんだって、あったかいよ」 涙声のお姉ちゃんが真っ赤になった目で私を見つめます。 大きな瞳の中には、同じような顔の私が小さく映っていました。 唯「ねぇ……うい、やくそく。してくれる…?」 憂「……いいよ、おねえちゃん」 ――いつか、ほんとの恋人になろうね。 私は大きくうなづいて、愛する人に最後のキスをしました。 その味もまた……涙で、ちょっとしょっぱかったです。 ◆ ◆ ◆ 梓「……やっぱ、付き合ってたんだ」 憂「えへへ。ばれてた?」 梓「ばれてるっていうか、隠す気なかったじゃん」 憂「そ、そうかな…」 梓「それでさ。明日からなんだよね」 憂「……うん」 梓「唯先輩が、東京で一人暮らしはじめるのって」 憂「うん。荷物はおととい送っちゃったけどね」 梓ちゃんの顔がどこか不安げに見えたので、思わず話をそらします。 事実、お姉ちゃんの部屋はもうからっぽでした。 本や勉強机、教科書、布団……さまざまなものがまだ置かれているのに、お姉ちゃんの匂いを感じないのです。 あまりに掃除が行き届いた部屋は、ホテルのように生活感がなくなると聞いたことがあります。 それはたとえば、きれいすぎる水槽では魚は生きていけないことと似ているのでしょうか。 数日前まで部屋を埋め尽くしていたダンボール箱がいなくなった今では、部屋に入ってもお姉ちゃんの存在を感じないのです。 私は今朝、ただの部屋を掃除しているのがつらくなって昼過ぎに梓ちゃんを呼びました。 そして……お姉ちゃんとのことを、梓ちゃんに話したのです。 三年前のあの日。 お散歩から帰ってきた私たちは、半年ぶりに心療内科への予約を入れました。 自分の名前の入った診察券を使わなくなったお財布の奥から取り出して、初めてお姉ちゃんと病院に行った日を思い出したりします。 お姉ちゃんはしばらくチャットをしてからリビングに戻ってたので、一緒に晩ごはんを食べました。 相変わらずお姉ちゃんは好きなものを口にほおばりすぎてむせるので、なんにも変わってないんだって安心できました。 それからテーブルを挟んで私たちは少しお話をします。 距離間について、でした。 キスはダメ。 それ以上はもってのほか。 したら嫌いになる……そう誓いました。 本当は嫌いになれっこないのだって分かっています。 ただ、一度そういう振りをするのが大事なことも、互いに分かっていました。 それを全部分かった上で、私はお姉ちゃんに頼みます。 憂「でも……お姉ちゃんと、手はつなぎたいな。それだけで、それぐらいでいいから」 唯「……そうだね。じゃあどっか行きたいなら、連れてってあげるよ!」 テーブルから恐る恐る伸ばした手を、お姉ちゃんが両手で握ってくれた時。 私は、もう一度がんばってみようって思えたんです。 お母さんやお父さんと、少しずつ話ができるようになったのもそのころからです。 お父さんは相変わらず忙しく、お母さんも付き添っているので今でもあまり話す暇はありません。 でもお散歩した日の後で書いた手紙に、お母さんから返事が来ました。 小さい頃から仕事の都合でとみおばあちゃんにたびたび預けられていた私たちは、お母さんよりもおばあちゃんになついていたそうです。 それが腹立たしくて、自分から私たちを遠ざけるような育て方をしてしまった……手紙には、謝罪の言葉とともにそう書いてありました。 唯『……自分勝手だね』 憂『うん…』 唯『でも……お母さんには、感謝してるんだ』 憂『どうして?』 だって、憂を産んでくれたんだもん。 そう言ってお姉ちゃんは手をぎゅっとにぎってくれました。 私たちは話し合って、少しずつ両親のことを許していこうと決めました。 親の居ない子供は無理やり大人になろうとするから、かえって途中で子どもに戻ってしまう。 子どもでいなきゃいけないころに大人の役割を演じだしてしまうと、いずれ子供に逆戻りしてしまう。 お姉ちゃんのチャット相手の人はそんな話を聞かせてくれたみたいです。 唯『おおきくなったら、ういのおよめさんになるんだ…!』 憂『だめだよお姉ちゃん、そしたら、私がお姉ちゃんのお嫁さんになれないもん……』 唯『……なんか、幼稚園のころもそんな風にいってたよね』 憂『そ……そうかなあ?』 ういってこどもみたいだね。 そう言ったお姉ちゃんも、やっぱりこどもみたいにはにかみました。 クリスマス近くになって、お母さんだけが帰国しました。 お父さんは忙しいと聞きましたが……本当は、私たちに会うのが怖いのだと聞きました。 私たちは、自分たちの関係をそれとなく伝えました。 否定されるかと思ったら……二人そろって抱きしめられました。 ――こんなになるまで、逃げてしまってごめんね。 お姉ちゃんとはどこか違った、私を包み込むように抱きしめる感触。 変わった感覚にとまどうけれど……いつかはお母さんにも慣れて甘えられるような、そんな気がしました。 お姉ちゃんの提案で、私たちは仕事でがんばるお父さんのために手紙を書きました。 それからお父さんとは、エアメールのやりとりをするようになりました。 私たちは少しずつだけど、家族へと戻っていったのです。 梓「……なんか、憂たちは大人だなー」 話を聞いていた梓ちゃんが、ぽつりとつぶやきました。 憂「えっ……そんなこと、ないと思うけど」 梓「共働きっていえばさ、うちもそんな感じだったじゃん」 梓ちゃんのご両親はプロのギター奏者で、公演でたびたび渡米しているそうです。 だから梓ちゃんの家も、家に子どもの梓ちゃん一人になることが多かったそうです。 私は軽音部を通して梓ちゃんと仲良くなって間もないころ、鍵っ子仲間だと分かって距離が近づいたのを思い出しました。 梓「授業参観に来てくれないとか、そんなぐらいだったけどさ。やっぱ、親を許そうって気にはなれなかったよ」 別に恨んでたりとかしてないけど……距離とかあるんだよね。 梓ちゃんはそうつぶやくと、うつむいてさみしそうに笑います。 梓「唯先輩がお姉ちゃんだったら、そういう意味で惚れてちゃってたかもしれないなぁ……」 憂「……私は、お姉ちゃんじゃなくても惚れてた気がするよ」 思わず口にしてしまったら、心の奥にしまっておいた不安のかけらがみるみる大きくなるのを感じました。 ……お姉ちゃんの一人暮らし、応援するって、決めたのに。 梓「ところで、さ」 憂「なあに?」 梓「唯先輩って、なんで一人暮らしすることにしたの?」 そういえばこの質問は軽音部のみなさんにも聞かれました。 律さんはふざけて「あんなけなげなお姉ちゃんっ子を捨ててどこに行く気だ!」とお姉ちゃんをいじめてたぐらいです。 そんなことを聞いたらその場に居合わせた私の方が恥ずかしくて、顔から火が出そうでした。 お姉ちゃんはその時「自立します! 妹に頼ってごろごろする私はもうやめたのです!」と高らかに宣言します。 その場はどっと沸いて、みなさんもお姉ちゃんと一緒に笑っていたのですが……私は、それほど楽観的にはなれずにいました。 憂「……自立するためって、言ってたよ」 梓「それは聞いたよ。でも、それよりなんかあるんじゃないかなって」 梓ちゃんは、私の瞳の奥を射抜くような眼差しでじっと見つめます。 憂「……うん。私と、離れて暮らしたいって」 卒業式の二、三日前のことでした。 お風呂から上がって眠る間際、私はお姉ちゃんから一人暮らしすることを聞きました。 急な話なのでとにかくびっくりしてしまって、思わず問いただすような形になってしまったのを覚えています。 唯「う、ういぃ…あのね憂。そういうわけじゃ、なくてね」 お姉ちゃんは私を落ち着かせるように、なだめるように語りかけます。 憂「うん」 唯「ほら、憂と私ってさ、ずっと一緒に暮らしてきたじゃん」 憂「……うん。生まれたときから、ずっとだよね」 唯「だから、その……一度、離れて、私が憂と一緒にいていいってことを、ちゃんと確かめたいっていうか…」 お姉ちゃんはうまく言葉を選べずにいましたが、その意味ははっきりと私に届きました。 あの日、公園で交わした言葉が優しい波の音のように耳の奥で響いた気がしました。 憂「私のために……大人になってくれるんだよね」 唯「うん、憂のためだもん……憂も、大人になる前に、ちゃんと大人になるんだよ?」 お風呂上りのまま髪どめを外したお姉ちゃんが、少し震えた声で私に言いました。 なんだかお姉ちゃんが私を置いて一歩先に大人になってしまったように見えて――思わず手を伸ばそうとしてしまいます。 あれ以来、お姉ちゃんに触れることが少し怖くなってしまった私はすぐ手を引っ込めようとしました。 憂「……あ」 唯「えへへ。ぎゅ」 気づくと私はお姉ちゃんの腕の中で、いつかのように頭をなでられていました。 唯「……よしよし。いいこいいこ」 お姉ちゃんは私の身体を抱きしめると、私の頭をやさしくなでてくれました。 髪の毛をなでられていると、心の奥につかえたものが甘いドロップのように溶けていくようで気持ちよかったです。 三年以上前から、私は自分で作った壁に閉じ込められそうになるたびにお姉ちゃんはいつでも助けに来てくれました。 でも、そんなお姉ちゃんが……あと数週間もしないうちに、離れて行ってしまう。 憂「――おねえちゃん…やだよぉ、さみしいよおっ…」 心の壁がお姉ちゃんの体温で溶けるころ、私の涙もあふれ出してしまいました。 唯「うい…だいじょうぶ、だいじょうぶ」 するとお姉ちゃんは抱きしめた耳元で、またささやいてくれました。 だいじょうぶ、だいじょうぶ。ういはいいこ、いいこいいこ。 そんなささやくリズムに合わせて私の心は温かいもので満たされて、落ち着いていきました。 飴玉のようにころころと甘く鳴る声は、お姉ちゃんだけが使える魔法です。 お姉ちゃんの歌声が人の心に届くのは当然なのです。 憂「ねぇ、お姉ちゃん、約束……おぼえてる?」 唯「うん! ……忘れたりなんか、しないよ」 公園のことを思い出して、ちょっと聞いてみました。 でもすぐに「約束」という言葉ひとつで伝わったことが、私を心から安心させてくれました。 憂「……がんばってね。がんばる、から」 唯「うん。……ずっと、いっしょだからね」 この手や身体は離れていても、心は繋がっていられる。 そんな、なんだか小説に出てきそうな言葉でさえも……お姉ちゃんは信じさせてくれたのです。 憂「――でもね、梓ちゃん」 二人きりでは広いリビングで、梓ちゃんは私の話をずっと聞いてくれました。 お昼過ぎにうちに来て、気づけばもう四時を過ぎていました。 お姉ちゃんとのことをずっと話し込んでしまって、もう四日ぐらい経ってしまったような気もします。 梓「うん」 憂「私、やっぱ……お姉ちゃんいなくなるの、こわい、かも」 梓「それは…しかたないよ」 お姉ちゃんと一緒にいるときは、上京のことなんて遠い先のように思えていました。 けれども荷物の整理が始まって、少しずつ家の中からお姉ちゃんのかけらが消えていくにつれて……たまらなくなりました。 明日が来るのが、怖いんです。 広すぎるリビングに、ひとり取り残されるのを想像するだけで。 梓「……でもさ。憂は、大丈夫だよ」 憂「そう、かな…?」 梓「てかさ、知ってる? 唯先輩って、一緒に練習してても憂の話ばっかしてるの」 憂「そ、そんなになの?」 梓「平沢姉妹は互いののろけ話しかしてこない、って純もあきれてたよ…」 11
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アサシン(敗走) ,,,___... , '"´  ̄ `ヽ、 クラス:アサシン 真名:デューク東郷(この名も定かではない) / ヽ マスター:夜神月 属性:秩序・善 l /` ー-----― ''´ヽ i _| 〈, 二 ‐- 、 , -― 二 、ノ | 筋力:C 耐久:B 敏捷:B /, | ,ィ丶、`二7、二ニ -‐ 、} .l`l 魔力:C 幸運:B 宝具:C | } | l ヽ=・=7〈 〉、=・=7 | |{ | . | !.| | / .| | \ | | j ! クラス別能力 | | | / | | ヽ | .| j 気配遮断:A++ ヽ| | / ⊂{_}⊃ ` | .|/ 完全に気配を断てば、発見することは不可能に近い ト、 , ニ二二ニ、 jイ 攻撃態勢をとってもランクはBまでしか下がらない | `、 , - ―- 、 / | ,j ヽ | / , l | ヽ ヽ_____/ / | 保有スキル 銃火器:A+ 現存する全ての銃火器を使用することができる ,. '"" ̄ ~~""""''''',; かつ、自身の魔力を上乗せすることで / (",、_" ヽ 超常存在であるサーヴァントにも対応可能 i ,,.、 //へ.ニ7ノ ! {(`l | `ヽ==ji,ヽ カリスマ:C l ll (l | / ヽ. 本来は軍団を指揮する天性の才能 ゙、 `l | ' ェ‐゙ アサシンの場合は戦術という意味合いにおいて発揮される ヽ,__,/ ヽ l,,| 'ぅ 団体ではなく個人としてならばCランクでも充分すぎる / \ヽ、 , 〉 /~"'''ー-..,,_ ヽ _ { ̄ ,,.r-‐''''''''""" ̄ ゙゙゙゙゙゙̄''''ー、 / `ヽ、 ,. ' `ヽ、 宝具 / ヽ、 『極人の誇り』(パーフェクト・カウンター) / ,..-、 ,r''"´``ヽ、 ヽ ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜6 | /, -、 l! / ヾ、 ヽ 最大捕捉:5人 消費魔力:D | / 7 i! 7 _,.-''"__,,...---、 `ヾ、_ i ――アサシンの生前の愛銃が宝具となったもの | | i く / ,/" ヽ、_ `ゞ ヽ、 `''ー---i / 普段は霊体化しているが、アサシンの背後から l l ゝ' / / ヽ、oヽ、ゝ `'フ .; ノ/ 脅威となる存在が迫った場合に現界し、 //ヽ `y' ,/ ``ー”`";彡りrー‐'",i;'/ それを自動的に迎撃する / '" ,. ' ,.. - ‐ '" ; i;r 。,、 ; i;/ /l `'`" ,. - '" , ; ; ,i ;~`'''’ / 自動的故にアサシンにも制御することはできないが / ヾ i ,.... , ,;i; / 極人(プロ)だからこそ、己の愛銃に ヽ ヾ ヽ ,. `ゞ -'" ,.' 背中という急所を預けられるのだろう ヽ ヾ ヽ "~~~~~`ー-、 / ヽ ヽ \ 、,,..-‐、 ~`./ \ ヽ ヽ、 ; ; ;,. '" \ `ヽ、 `ヽ、.,__,.r'
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・考 アイギスは劇中のイベントを見ると飲食は出来ないかのような描写が多い。 終盤には仲間と連れだってラーメンを食べに行くイベントもあったりするが、よく見ると「アイギスの分を順平が食べる約束だった」など、飲食しない事を敢えて強調するかのような台詞も見られる。 だが一方で、バトルでは明らかに食品であるアイテムを摂取して回復したりするため、飲食の可否については断定が出来ない。 ・察 ドラマCD「Daylight」において、山岸風花の「アイスならアイギスも食べられるかもね。溶けちゃえばお水だし」という発言が、オリジナルドラマ「A CERTAIN DAY OF SUMMER」の牛丼屋海牛の場面においてアイギス本人が「つゆだけで」という斬新な注文をすることから、液状の物(水分)なら摂取可能な仕様となっている模様。 なお、固形物の摂取の可否および摂取した物を燃料等に利用しているかは依然不明である。 ・察2 「persona3m」(携帯版)において、「食べ物の摂取は不要だが可能」といった旨の発言あり。実際に和食やパンを食べるシーンがある。(もっとも、味覚は人間のそれとはかけ離れているが) ・答 「P3P」女主人公の夏祭りイベントにて、買ったばかりのタコヤキを食べるシーンがある。また、女主人公の月コミュランク6のパーティーにて、寮生と一緒に食事をする描写あり。 答2 ペルソナQにおいて、P3で「不思議の国のアナタ」ダンジョンで小さくなるドリンクを飲んでいる描写がある。しかし、このときはいわば毒味役のようなもので、機械ゆえか体が小さくなることはなかった。しかし、成分を分析しようとしている発言から、「飲食することはできるが、エネルギーや栄養素にすることはできない」ということになる。もっとも、味がほんのりフルーティーという感想から味覚データがあるのだが。
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プレーヤー属性によって、左端の得られるものが違うので、情報を募集しています。 その他、埋まっていない情報を募集しています。 ▼コメントする 《もくじ》 エリア41 エリア42 エリア43 エリア44 エリア45 エリア46 エリア47 エリア48 エリア49 エリア50 任務51-60>> ▼コメント欄 [部分編集] エリア41 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 41-1 13 13 10~156 いのしし親子(N) 火男(N) 活動写真監督(N) 41-2 13 13 10~156 栗坊主(N) 青入道(N) 狂言者(N) 41-3 13 13 10~156 病魔(N) 公安の検閲官+(N+) 鶏の棟梁(N) 41-4 13 13 10~156 少年探偵団お姉ちゃん+(N+) いのしし親子(N) 鞍馬の赤天狗+(N+) 41-5 13 13 10~156 少年探偵団博士+(N+) 鶏の棟梁(N) 四人兄弟次男+(N+) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 41-1 信玄の軍配団扇(金) 信玄の軍配団扇(紅) 信玄の軍配団扇(桃) 41-2 信玄の軍配団扇(緑) 信玄の軍配団扇(空) 信玄の軍配団扇(紫) 41-3 信玄の軍配団扇(金) 信玄の軍配団扇(紅) 信玄の軍配団扇(桃) 41-4 信玄の軍配団扇(緑) 信玄の軍配団扇(空) 信玄の軍配団扇(紫) 41-5 青入道(N) 強敵 武田信玄 経験+410/財+41000/回復薬/罠 エリア42 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 42-1 14 14 10~168 いのしし親子(N) 火男(N) 活動写真監督(N) 42-2 14 14 10~168 栗坊主(N) 青入道(N) 狂言者(N) 42-3 14 14 10~168 病魔(N) 公安の検閲官+(N+) 鶏の棟梁(N) 42-4 14 14 10~168 少年探偵団お姉ちゃん+(N+) いのしし親子(N) 鞍馬の赤天狗+(N+) 42-5 14 14 10~168 少年探偵団博士+(N+) 鶏の棟梁(N) 四人兄弟次男+(N+) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 42-1 信玄の軍配団扇(金) 信玄の軍配団扇(紅) 信玄の軍配団扇(桃) 42-2 信玄の軍配団扇(緑) 信玄の軍配団扇(空) 信玄の軍配団扇(紫) 42-3 信玄の軍配団扇(金) 信玄の軍配団扇(紅) 信玄の軍配団扇(桃) 42-4 信玄の軍配団扇(緑) 信玄の軍配団扇(空) 信玄の軍配団扇(紫) 42-5 青入道(N) 強敵 武田信玄 経験+420/財+42000/回復薬/罠 エリア43 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 43-1 12 12 10~144 桜の筏(N) 白い犬の銀行員(N) ろくろ首の姐さん(N) 43-2 12 12 10~144 夏兎+(N+) 蛙紳士(N+) 秋狐+(N+) 43-3 12 12 10~144 雉の郵便局員+(N+) 座敷童+(N+) 春兎+(N+) 43-4 12 12 10~144 小面(N) 貝稚児(N) 暮露暮露団(ぼろぼろとん)(N) 43-5 12 12 10~144 四人兄弟三男(N) 金太郎の熊(N) 記者みならい(N) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 43-1 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 43-2 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 43-3 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 43-4 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 43-5 翡翠の呉服屋さん+ 強敵 明智光秀 経験+430/財+43000/回復薬/罠 エリア44 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 44-1 13 13 10~156 火男(N) 栗坊主(N) 病魔(N) 44-2 13 13 10~156 声マネ上手なカケス(N) 狐のお面の小説家(N) ご隠居(N) 44-3 13 13 10~156 四人兄弟長男+(N+) 少年探偵団博士+(N+) 病魔+(N+) 44-4 13 13 10~156 カワウソの魚売り(N) 冬鳥(N) 少年探偵団お姉ちゃん(N) 44-5 13 13 10~156 いのしし親子+(N+) 脚本家女学生(N) 一反木綿のコックさん(N) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 44-1 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 44-2 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 44-3 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 44-4 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 44-5 四人兄弟長男 強敵 明智光秀 経験+440/財+44000/回復薬/罠 エリア45 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 45-1 14 14 10~168 雨水の左大臣+(N+) 元気な看護婦さん+(N+) 入内すずめ+(N+) 45-2 14 14 10~168 桜の筏(N) 白い犬の銀行員(N) ろくろ首の姐さん(N) 45-3 14 14 10~168 夏兎(N) 蛙紳士(N) 秋狐(N) 45-4 14 14 10~168 河童のおとうと(N) 鳩羽天女(N) 林檎君(N) 45-5 14 14 10~168 いのしし親子(N) 青入道(N) 鶏の棟梁(N) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 45-1 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 45-2 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 45-3 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 45-4 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 45-5 青入道+ 強敵 明智光秀 経験+/財+/回復薬/罠 エリア46 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 46-1 15 15 10~180 火男(N) 栗坊主(N) 病魔(N) 46-2 15 15 10~180 カワウソの魚売り+(N+) 冬鳥+(N+) 少年探偵団お姉ちゃん+(N+) 46-3 15 15 10~180 四人兄弟長男(N) 脚本家女学生(N) 一反木綿のコックさん(N) 46-4 15 15 10~180 四人兄弟長男+(N+) 少年探偵団博士+(N+) 病魔+(N+) 46-5 15 15 10~180 ひよどりのパティシエ君(N) 薬研の付喪神(N) 鳩の電報屋さん(N) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 46-1 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 46-2 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 46-3 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 46-4 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 46-5 鶏の棟梁+ 強敵 明智光秀 経験+/財+/回復薬/罠 エリア47 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 47-1 16 16 10~192 雉の郵便局員+(N+) 座敷童+(N+) 春兎+(N+) 47-2 16 16 10~192 魚を釣る猫又(N) 鞍馬の青天狗(N) 未来の鹿(N) 47-3 16 16 10~192 河童のおとうと(N) 鳩羽天女(N) 林檎君(N) 47-4 16 16 10~192 桜の筏(N) 白い犬の銀行員(N) ろくろ首の姐さん(N) 47-5 16 16 10~192 鞍馬の赤天狗+(N+) 少年探偵団博士+(N+) 四人兄弟次男+(N+) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 47-1 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 47-2 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 47-3 光秀の茶碗(緑) 光秀の茶碗(空) 光秀の茶碗(紫) 47-4 光秀の茶碗(金) 光秀の茶碗(紅) 光秀の茶碗(桃) 47-5 郵便仕分けの黒羊+(N+) 強敵 明智光秀 経験+470/財+47000/回復薬/罠 エリア48 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 48-1 12 12 10~144 ヒトデの測量士(N) 骨董商(N) 花咲か臼の精(N) 48-2 12 12 10~144 夏兎 蛙紳士 秋狐 48-3 12 12 10~144 活動写真監督+ 狂言者+ 公安の検閲官+ 48-4 12 12 10~144 声真似上手なカケス 狐のお面の小説家 ご隠居 48-5 12 12 10~144 雉の郵便局員+(N+) 座敷童+(N+) 春兎+(N+) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 48-1 四人兄弟長男+ 48-2 九鬼の短銃(桃) 48-3 四人兄弟次男+ 48-4 四人兄弟三男 48-5 記者みならい 強敵 九鬼嘉隆 経験+440/財+48000/回復薬/罠 エリア49 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 49-1 10~ 小面 貝稚児 暮露暮露団(ぼろぼろとん) 49-2 10~ 小面 貝稚児 暮露暮露団(ぼろぼろとん) 49-3 10~ 四人兄弟長男+(N+) 少年探偵団博士+(N+) 病魔+(N+) 49-4 10~ 四人兄弟長男+ 脚本家女学生+ 49-5 10~ 鞍馬の青天狗 未来の鹿 火男+ ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 49-1 九鬼の短銃(紫) 49-2 金太郎の熊 49-3 河童のお兄ちゃん 49-4 大根右大臣 49-5 魚を釣る猫又 強敵 九鬼嘉隆 経験+450/財+49000/回復薬/罠 エリア50 体力 経験 財 共通得られるもの その2 その3 その4 50-1 10~ カワウソの魚売り 冬鳥 50-2 10~ 火男(N) 栗坊主(N) 病魔(N) 50-3 10~ 雨水の左大臣+(N+) 元気な看護婦さん+(N+) 入内すずめ+(N+) 50-4 10~ 小面 貝稚児 暮露暮露団(ぼろぼろとん) 50-5 10~ ヒトデの測量士(N) 骨董商(N) 花咲か臼の精(N) ●属性別得られるもの(得られるものその1) 精なる 人外 無魂 50-1 50-2 九鬼の短銃(紫) 50-3 四人兄弟三男 50-4 蝦蟇(ガマ) 50-5 青入道 強敵 九鬼嘉隆 経験+460/財+50000/回復薬/罠 任務51-60>> 既存レスの左のラジオボタンにチェックすると、そのレスにぶらさがります。 1500byteまで記入可能。@wiki記法での装飾が使えます。 属性別得られるもの(精なる) 43-5:翡翠の呉服屋さん+ 44-5:四人兄弟長男 - とまと 2014-03-16 20 23 16 45~47のエリアの5番目も、人外で得られるものと同じです。 - とまと 2014-03-16 20 28 57 情報ありがとうございますーここまで反映しましたー - 花子 2014-03-17 09 30 37 名前 コメントぜんぶみる
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/8406.html
281通常の名無しさんの3倍2017/04/26(水) 20 56 50.64ID 9nx67lld0 282 285 亀だが245 >昭弘「俺達兄弟も鉄華団の家族だからな」 >昌弘「うん」 そうだ、ここで本編の分まで目一杯幸せになってくれ!! …やっぱり昌弘もアストンやデルマみたくランド・マンロディ乗りになるのかしらね? 285通常の名無しさんの3倍2017/04/28(金) 07 25 43.09ID 1N0rqoBk0 286 281 そこは本編的に、あえてマン・ロディで! エーコ「意味わかんないし」 昭弘「あー、地上用パッケージの数が足りなくてな」 アストン「俺の分使えって言ったんだけど」 昌弘「装備の分は腕でカバーするしw」 デルマ「俺たちが下手だっていうのかよ」 昌弘「ほんとのことだろ?」 アストン「あ゛?」 デルマ「てめぇ!」 昌弘「やるか!?」 ゴン!×3 昭弘「客人の前で騒ぐな」シュゥゥゥ… 286通常の名無しさんの3倍2017/04/28(金) 18 32 24.83ID PR7RgJNc0 285 アムロ「ふふっ、微笑ましいな」(鉄華団本部に用事で来ていた) 昭弘「アムロさん!?すんません、見苦しいところを…」 アムロ「気にしないでくれ、俺も弟妹達が小さい頃にそうやって拳骨食らわせた事があったからね」 link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ アストン・アルトランド アムロ・レイ エーコ・タービン デルマ・アルトランド 昌弘・アルトランド 昭弘・アルトランド
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フラグ 【武器屋】 【肉人形】 【初期特典】 所持品 ポイント クレジット(財布有り) 51000クレジット 装備 武器 汎用武器 属性無 【手乗りQB】 ランク1近接武器。尻尾を掴み、振り回して使いましょう。 ― 【QB…】 ランク1間接武器。放り投げて使いましょう。 ― 【手投げ式QB】 ランク1間接武器。別に爆発はしない。 E.やる夫 【マガタマ】 ランク1汎用間接武器。 投げるのか、投げるんですか。そうですか。 E.タマモ 水属性 【血塗れQB】 水属性ランク2近接用武器。 E.アストレア 【妖星のQB】 水属性ランク2遠隔用武器。 E.イカロス 専用武器 属性無 【緋の槍】 真っ赤な槍。強化可能。 ランク1近接武器。 あんこ専用。 E.あんこ 防具 汎用防具 耐性無 【淫QB】 ランク1汎用防具。 盾にして使いましょう。 ― 【QBの耳】 ランク1汎用防具。 ……コスプレ用? ― 【ミニスカ着物】 ランク1汎用防具。 ミニスカの着物。着物でミニスカ。 E.タマモ 【ザ やる夫マッスル】 ランク2汎用防具。 E.やる夫 【杏子☆絶対領域】 ランク2汎用防具。 E.あんこ 【安心できない盾】 ランク2汎用防具。 E.イカロス 【不安なら俺を抱け】 ランク2汎用防具。 E.アストレア 火耐性 【キュベレイ】 ランク1火耐性防具。白く美しいフォルム。 ― 専用防具 火耐性 【赤い衣装】 見た目が好みだった。 ランク1火耐性防具。 あんこ専用。 ― アクセサリ 汎用アクセサリ 【ソウルジェム】 魔力の証。今の所特に効果は無い。 E.あんこ 専用アクセサリ 【殺生石】 の破片。装飾品。毒無効。 キャス狐専用。 E.タマモ 薬剤 【回復剤1】x6 HP50回復。使い捨て。不味い。 素材アイテム 食材 新鮮な卵x10 謎のパンx5 ペットボトルに入った謎の水x5 探索用アイテム 荷車 アイテムをすげぇ搭載できる(容量30) パラメーターアップアイテム 種類 1UP個数 10UP個数 腕力 0 1 硬度 0 1 俊敏 0 1 知力 0 1
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【No. 1】『魂剛龍覇ソウルドラゴニア』 [性別]龍覇共通で雌。 [龍の容姿]全身が白い龍で、通常は翼がない一般的な竜。異世界で『天翼魂心』と呼ばれる六機のビット的な奴を三機ずつ合体させ背中に合わせることで飛翔が出来るようになる。飛翔が出来なくなる代わりに天翼魂心を別々に分けて砲撃することも可能。 [能力]自分の生命力を犠牲にしての仲間の回復が出来る。 [人としての姿]白髪のツーサイドアップのサイドを三つ編みにした感じで、リボンは黒い。目は、黒目部分は両目共黒いが、虹彩は右が赤、左が白。服は全龍覇共通で巫女服となっている。これまた共通で服からそれぞれの色の龍の尻尾が覗いている [性格]仲間思いだが、敵意を持つ者に対しては非道になる。
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『ねぇ……何でもするから。私のお願い、聞いてくれる?』 見入る。 視線が吸い寄せられる。 視聴覚室と銘打たれたその部屋で。 少女は一人、気まぐれに付けたテレビの画面に釘付けになる。 『お願い聞いてくれたら……女の子が何でできてるか、教えてあげるよ?』 画面の向こうに広がるのは、淫蕩で、煽情的な光景だった。 一匹の少年と女が向かい合い、ベッドに腰掛けて。 お互いの吐息を感じる距離で向かい合っている。 『ふふ…っ!かわいそう……何日シてないの?自分を慰める暇さえ無いなんて……』 身に纏う衣服をはだけさせて。 蠱惑的に、女はほほ笑んだ。 画面の向こうの男も、二人を見る少女も、それを食い入るように見つめる。 『いいよ…?私でスッキリしちゃお……?私をはけ口にして……?』 女の纏う雰囲気には、少女は覚えがあった。 自分の“愛”が、さとちゃんが頼った人。 あの人も、きっとこんなことをしていたんだろうと。 直感的にそれを確信した。 『ふふ……っ。結局、男の子はこれに逆らえないものね………』 同時に、これは“苦いこと”だって理解する。 見てはいけない。だって、これは愛ではない。 それなのに、どうしようもなく視線が吸い寄せられてしまう。 テレビの電源ボタンに手が伸びない。 何をしているか理解できぬまま、けれど視覚の暴力として。 映像は続いていく。 『大丈夫……そんな貴方も、ちゃんと愛してあげるから』 少女が、浅く息を飲む。 男女の服がゆっくりと脱げていく。 人から獣に変わっていく過程の様だった。 そのまま二人の唇がそっと近づき、重なろうとして──── 「あ……っ」 ブチン。 映像はそこで途切れた。 慌てて、背後を振り返る。 そこには無表情でリモコンを向ける。同行者の少年が立っていた。 「子供が見る様なものじゃない」 キャプテン・ネモはそう言って、諫める様に。 今迄テレビにくぎ付けだった少女、神戸しおにそう告げた。 「だって、テレビ付けたら、最初からこの画面だったんだもん……」 何処かバツが悪そうに、反論する。 ただ、二人が自分だけ除け者にして、内緒話をしてたから。 だから何となくぶらついて、テレビのあるお部屋に入って。 そしてたまたま付けたらあの映像が流れていた。 見入ってしまったのは確かだけど。 見たくて見たわけじゃない。 そう言おうとして。 「………っ!?」 ふらりと、足がふらついた。 気持ち悪い。 頭の中を突然かき回された様な。 胃の中から酸っぱい胃酸と、此処に来る前食べた物が込みあがって来る。 立っていられない。 がくりと膝を付いて、胃の中にあったものをそのまま床と自分の服にブチ撒けた。 「───っ!?しお!しっかりしろ!大丈夫か!しお!!」 それを見た途端、血相を変えてネモが駆け寄る。 さっきまで感情の分かりにくい、平坦で冷静な態度だったのに。 今のネモは、本気でしおの状態を案じている様子だった。 ゆらりと、後頭部から倒れこもうとするしおを支えて。 必死に呼びかけるその姿は、誰かに似ていた。 誰に似ているんだろう。ぐるぐると回る視界の中、考えを巡らせる。 そして、少し間を置いて、あぁそうか、と。 答えに至る。 ネモさん。 お兄ちゃんに似てるんだ。 ■ ■ ■ フランドール・スカーレットとの交戦後、一行はつつがなく図書館に到着した。 傷の手当が完了したしおを、ネモが背負って移動した事で移動速度が格段に向上し。 何よりマーダーや他の対主催に出会う事が無かったため、あっさりとたどり着いた。 丁度、放送開始の十分ほど前の事だった。 各員、持ち場に付け! 図書館内の案内を発見すると、手早く地図を把握し、分身(マリーン)達を呼び出す。 呼び出した十人を超える分身のマリーン達はさっと役立つ情報を求めて散らばった。 こういった作業で人海戦術が行えるのは、ネモと言う英霊が持つ小さな強みだった。 そして数分後、図書館内にも響く音量で乃亜の放送が流れ始める。 ───では、今回の放送はここまでとしよう。殺し合いをより促進させてくれることを期待している。 死者と禁止エリアの発表、そして名簿の開示。 その後、底意地が悪いと確信できる愚言と共に放送は締め括られた。 死者の数は15人。想定以上のスピードだった。 ゲーム開始から僅か六時間ほどで、30人近い子供達がこの島を去っている。 この脱落速度の速さは、ネモと悟空の想定を遥かに超えた者だった。 (いや、カオスやジャックの様な子供が混じっていれば、 悟空やフランは兎も角…しおの様な普通の子供はひとたまりもない、か……) もし脱落した参加者の中に一般人の比率が多いならばこの脱落ペースの速さも頷ける。 問題は、それから先の話だ。 「最初の放送と合わせればもう三十人近く……多すぎるな」 「あぁ、流石にここまで死人が出るのが早ぇと、首輪を外す方法を探すのは後に──」 想定以上の脱落者の多さに、ネモと悟空は今後の方針を見直す必要があるやも、と考える。 このままでは、首輪を外す頃には生存者はほんの一握りになっている可能性が高い。 そして、その中には首輪を外したり、乃亜について有益な情報を持っている者がいるかもしれない。 首輪のサンプルが手に入っておらず、解析する目途も全く立っていない以上。 首輪の解析よりも、他の対主催との連携と支援を目的に動くべきか。 その結論に二人が行きつこうとした、その時だった。 「キャプテーン!大変大変たいへーん!!」 血相を変えて、薄い褐色肌のネモ…ネモ・マリーンが駆け寄って来る。 電子書籍コーナーや、来館者用の電子端末が設置されている区画に割り振った個体だった。 悟空とネモの袖を引っ張り、急いで来るように促す。 「凄いモノ見つけちゃった!早く来て!あと、プロフェッサーも出して!」 どうやら、余程のものを発見したらしい。 正直何か役に立つ手がかりが見つかればいいと思ってはいたものの、 先に訪れていた教会は何の変哲もないただの教会だった為、左程期待は無かった。 だが、もしかするととんでもない当たりを引き当てたのかもしれない。 ネモと悟空は顔を見合わせ、そのまま悟空が傍らのしおを担ぎ上げると、現場に急行した。 ■ ■ ■ 予想は的中した。 来館者用の電子端末。 三台並んでいたそのうちの一つに、そのデータはあった。 それはネモ達にとって勝利へのタイトロープともいうべき情報だった。 とは言っても、悟空としおにその内容を理解する事は出来なかったが。 ただ、ネモは画面を少し眺めた後、意を決したように何かを行った。 やはりしおには分からなかったが、悟空にはネモが何かをやったのは感知できた。 そこから数分間、ネモは上の空となり。 しおが不思議そうに手を顔の前で振るが、プロフェッサーに制止されるまで成すがままで。 そして、困惑しつつ二人がネモを眺めていると、端末の画面がフッと黒く染まる。 重要そうな情報があった様なのに、消えてしまったのか。 IT技術に疎い彼らはそう思い、俄かに慌てたその時だった。 神妙な表情と共に、ネモの意識が虚空より舞い戻る。 そして彼は悟空に告げた。 これからの方針を、改めて話したい、と。 「……で?一体何だよ。ネモの分身って事は、おめぇにも話の内容は伝わってんのか? えっと……ネモ・プロフェッサーだっけ?」 」 電子端末の前での調査の数分後。 ネモの分身である、ネモ・プロフェッサーに手を惹かれて。 悟空はプレイルームと銘打たれた、児童用の待合室に連れ込まれたのだった。 「お、おいおい……なにすんだ?喋れねぇのかオメェ」 無言のままに。 連れ込んで早々、ネモ・プロフェッサーは何かを悟空の首に巻き付ける。 それは、何の変哲もないタオルの様だった。 マフラーの様に巻き付けて、首輪を覆う。 その後、しーと、静かにするようジェスチャーを見せて。 次に、きょろきょろと周囲を見渡しつつ、古びたカーテンをお互いの頭上にかけた。 まるで、周囲からの目を遮断する様に。 『色々、重要な情報が分かりましたー それをご説明するまで、少しの間喋らない様お願いしますー』 カーテンに包まれた空間の中で。 カキカキ、と、無言でプロフェッサーはマジックを走らせ。 備え付けてあったと思わしき、ホワイトボードに書かれた文字を見せてくる。 さっきのジェスチャーと合わせて、兎に角今は喋ってはいけないらしい。 それを理解すると、悟空は口に両手を当て、コクコクと首を縦に振った。 それを確認したのち、またプロフェッサーはペンを走らせる。 アナログで酷く古典的な、筆談と言う手法だった。 『まずー、さっきキャプテンが得た情報をご説明するとー 首輪に関する事が書かれていました。絶対ではないですが、罠の心配も薄いと思いますー』 「な、なにっ!?」 首輪に関する情報。 その文字列に、俄かに悟空の心も湧きたち。 思わず声が出てしまう。 しーしーと慌ててジェスチャーを行うプロフェッサーを見て、悟空は申し訳ねぇと謝った。 『では、これから本題に入りますので、リアクションは抑えてもらうと助かりますー バレれば本当に乃亜に首輪を爆破されかねない、トップシークレットなのでー』 じとー、という視線と。 念を押す様な文字列に、今度はぶんぶんぶん!と首を大きく縦に振って答えた。 それを確認してから、この密会の趣旨ともいうべき情報をホワイトボードに書き込む。 『まず、首輪に内蔵されている装置が一通り分かりましたー』 その情報にまた悟空は声を上げそうになるものの、今度は何とか抑えた。 一度書いた文字を消しつつ、悟空の様子を無表情で見つめながら、プロフェッサーは本題となる情報を開示する。 書き込まれる文字は文量が多いためか、先ほどよりも小さなものだった。 『1.盗撮用カメラ 2.盗聴用マイク 3.内臓爆弾 4.永久エネルギー炉 5.エネルギー吸収装置 6.各種信号の受発信装置 7.衝撃感応装置 8.翻訳装置 以上が、あの電子端末に残されていたデータからサルベージできた装置の一覧ですー』 箇条書きにして八つの装置が、首輪の中に内蔵されているという話だった。 それを眺めて、凄い情報だという事は分かる。 だが、機械に疎い悟空には今一つピンと来ない。 つんつんとプロフェッサーの持つペンを突いて、貸してもらう。 さしあたって、最も気になる疑問を書いてみた。 『これ、確かなんか?ノアがわざと置いたウソじゃねぇのか?』 いずれ定職に就いた時の為に、と。 チチや悟飯に、亀仙人のじっちゃんの修行の時以来に字を習っておいて良かった。 そう思いつつ、悟空は抱いた疑問を書きこんだ。 それを見て、僅かに考える素振りをしつつ、プロフェッサーが返事を書き込む。 彼女は、確証はないが、その可能性は低いと思います、と前置きを書き。 その根拠となる推測を語った。 『まずー、罠であるなら図書館という立地からして違和感がありますー』 図書館と言えば、多くの蔵書を有し、誰にでも門戸を開く現代における知恵の泉である。 更に言えば、プロフェッサーの世界ではサーヴァントにもダメージを与えられる魔導書のエネミーは珍しくは無かったけれど。 それでも純粋に、殺し合いに有益な情報が得られる本があるとは考え難かった。 何より、悠長に蔵書を一冊一冊検めるよりも、手がかりが得られそうな施設が他にある。 殺し合いの情報を求める参加者であれば、真っ先に海馬CPを目指すだろう。 罠を張るならば、確実に人が集まる場所に張る筈なのだ。 『誰も来ないような場所に罠を張っても、意味がありませんからー』 しかし、とは言え。 これだけでプロフェッサーも罠の可能性は低いと考えたわけではない。 この理屈だけならば、乃亜が各施設に罠を張っていたとなれば破綻してしまうからだ。 最も有力な判断材料は、この後だった。 『残されていたデータには外部からのアクセスに対して非常に強力なジャミングを施されいましたー』 データを検分した所、直ぐに外部からの一切のアクセスを弾く非常に強力なジャミングシステムが施されている事に気が付いた。 つまりこの殺し合いの会場に赴き、電子端末の前で直接アクセスしなければ、ポインター一つ動かせない。 乃亜が用意した罠であるなら、こんなジャミングを仕掛ける必要性が全くない。 会場に赴けば参加者に出くわし、襲われる可能性がある以上、 どう考えても何処かにある拠点から、遠隔で操作できた方がいいに決まっているのだから。 仮に、殺し合いの参加者の関係者、外部勢力の介入を警戒しているのだとしても…… それならこんなむしろ主催への足掛かりと成りかねないデータを転送する必要性が極めて薄い。 考えられるメリットは首輪を外せる技術者を炙り出し、処分できる事位だが。 そもそもそれならそんな事が可能な技術者を呼ばないか、 首輪を外そうとした瞬間技術者の首輪が爆発する仕掛けでも作っておけばいい。 乃亜の罠ならやり口の必要性が薄い上に婉曲すぎる。 『それに、これは…特殊な方法でデータを取得したので、感覚的な話になりますが―』 残っていたデータの末尾に、データを残した者の名前が記載されていた。 ニンフ、という。水の妖精を示し、先ほど放送で呼ばれた同じ参加者の名前。 死してなお、恐らくは対主催のために手がかりとなる情報を残した子供。 ネモはこのデータをサルベージする際、特殊な手法を用いたために。 ハッキングを行いデータを取得する際に、データを残した者の感情のごく一部。 恐らくは死に行く少女が、最後に抱いた感情の欠片をも受け取っていた。 ───後は、頑張りなさい。 論理(ロジック)と、感情。 二つの側面から、この情報が乃亜による罠である事を否定する。 『この情報を遺した…ニンフ氏は味方だと思いますー 叶うなら……一度お会いしたかったです』 勿論絶対とは言い切れないものの、全てを疑っていては何も行動できなくなる。 それは悟空も分かっていた。 だから、恐らくブルマ程ではないが。 自分よりも余程機械に詳しい様子のネモが信じたこの情報を信じてみるか。 他に当てもない以上、一先ずはそういう結論にまとまった。 故に、この遺されたデータが罠ではない事を前提として、筆談は進められる。 『まず、読み取れた装置の概要を順に追ってご説明していくとー。 カメラやマイク、スピーカーはそのまま参加者の監視用ですねー。 これがある限り、こういったアナログな方法でなければ此方の情報は筒抜けかとー』 成程、態々首の周りにタオルを巻きつけたのはこのためか。 悟空は合点がいった。 そのまま口を挟まずコクコクと頷くと(と言っても、今は無言でいなければならないが)、 プロフェッサーも意図が分かってもらえたらしいと、説明を続ける。 『衝撃感応装置もまた参加者の監視用でしょうねー、簡単に首輪の解除ができない様に早ければ二十秒、 長くとも一分ほど連続して衝撃を受け続けると、起爆信号の受発信装置に伝達するようですー、 これを何とかしない限りは、首輪を解除しようとしても自爆して証拠隠滅されてしまうかとー』 兎に角、簡単には外せない作りになっているらしい、と悟空は解釈した。 またコクコクと頷いて、話の続きを促す。 『永久エネルギー炉はそのまま首輪のバッテリーですねー。 首輪の燃料切れで機能停止…何て言う事は残念ながらまずないかとー。 翻訳装置は恐らく参加者の公平性を保つためでしょうがー、 視覚情報にも影響しているのを考慮すると、神経に接続されている可能性もありますー』 知識のある人間が効けば、おい、それは大丈夫なのかと思うであろう内容だったが。 生憎悟空には漠然とした事しか理解できず、取り合えず今自分が何も起きていない以上大丈夫だろうと話を流す。 一応悟空が話について来ている事を確認した後、キモは此処からですー、 と、プロフェッサーはホワイトボードに書き込んだ。 『乃亜の語っていたハンデの正体でありー 悟空氏がカオスと言う少女と交戦後に体験した力が抜き取られる…という感覚は。 恐らく、このエネルギー吸収装置が、その正体かとー』 データによると、この制限装置とでも言うべき首輪の機構は接触式であるらしい。 つまり、被膜の様に首輪の外殻に張り巡らされており、参加者の素肌や何らかの異能に触れる事を起点として、エネルギーを吸い取る仕組みになっている様だった。 その性能は非常に高く、その気になれば参加者の生命が危ういレベルでパワーを徴収できるだろう、とプロフェッサーは続けた。 接触式の、エネルギーを吸収する機械。 悟空の記憶に、かつて戦ったある科学者の記憶が浮かび上がる。 つんつんとペンを突いて、プロフェッサーから譲ってもらうと、少し興奮した様子で文字を綴った。 『オラ、そういうパワーを吸収する機械を作った奴知ってっぞ …………今考えっと確かに、パワーを吸われた時の感覚も同じだった』 ドクター・ゲロとそのドクターゲロが生み出した人造人間19号。 既に戦ったのは昔の話だが、悟空の記憶でもその二人組は残っていた。 何故なら、ナメック星での戦いの後、地球に帰還してから初めて闘い… そして敗れた相手にほかならないからだ。 そうだ。カオスと戦い、かめはめ波を撃った時。 その時に首輪から感じたパワーを吸い取られる感覚。 あれは、人造人間に吸収される感覚とほとんど同じものだった。 『悟空氏程力がある方を封じ込める事ができる性能なら可能性は非常に高いですねー。 それも、貴重な手がかりですー』 徐々にだが、これまで自分達の命を握り、力を吸い取る事以外は曖昧だった、 首輪の実態が輪郭を鮮明にしてきている。 自分達は正体に迫っているのではないか。そう思えた。 その感覚を噛み締めながら、プロフェッサーの説明は尚も続く。 『少し話が逸れてしまったので、首輪の話に一度戻りますねー 残るは、一番悟空氏が気になっている爆弾本体の話と、 これから我々がどう動くべきかの相談になるので―』 その文字列を見せた後、プロフェッサーは手早く伝えるべきことを書き込む。 そこに書かれていた内容は、悟空にとって信じがたい内容だった。 『さて、我々の命を握る首輪の爆弾ですが…… 実はこれ、本当にただの爆弾の様ですー』 ここで明確に、悟空の頭に疑問符が浮かぶ。 最初から爆弾だって言われているのだから、当たり前だろう。 そんな悟空の疑問符を感じ取ったのか、その疑問は当然だと言うかのように、プロフェッサーは頷いて。 そして、ペンを走らせた。 『ただの爆弾というのはー、それそのものは薬剤の化学現象で起爆するだけのー 本当に何一つ異能の絡まない、物理的な爆弾と言う意味ですー 私の知る魔術やー、悟空氏の言う気なども絡んではいないでしょう』 成程、ただの爆弾と言うのはそう言う意味かと納得するものの。 直ぐに次の疑問が浮かんでくる。 その薬を混ぜて作られる爆弾はいったいどれほどの威力なのだろうか、と。 気を解放した自分や、悟飯の首を吹き飛ばせる物なのだろうか? そう思ってペンを借りて尋ねようとした所、既にプロフェッサーは答えを書いていた。 『まず間違いなく、単体の火力では悟空氏はおろか、 サーヴァントであるキャプテンも確実に殺傷できるか怪しい威力の爆弾ですー』 へ?と流石に声が漏れる。 それでは、爆弾が爆発しても問題ないのではないか、という当然の疑念が湧き上がる。 参加者が全員サタンの様な普通の人間なら兎も角、幾ら何でもザルすぎる。 そう考えるのを見越していたかのように、プロフェッサーは急いで解答を書き上げた 『えぇ、恐らく悟空氏が抱いた疑問はもっともかとー。 そしてこれはデータを残した方と私の推測ですがー。 爆弾そのものは所謂常人であれば殺傷できる水準のもので、 それを爆発時に外付けの異能で強化しているのではないかと―』 裏取りのできていない、現段階では確証のない推測ではあるが。 常人しか殺せぬ威力の爆弾をあらゆる参加者に必殺の威力まで高めるのにはそれしかない。 そして、この推測が的を射ていれば。 必然的に首輪には致命的な弱点が存在する。 そうプロフェッサーは書き連ねた。 『実はですねー、この首輪……前述の仮説が正しければ制限機能と、 爆破性能の強化の両立が成立していない可能性が非常に高いんですー』 その文字列を見た時悟空はまた首を傾げた。 一応、車の運転や通信機器で連絡を取ったりした事は今迄何度もあるものの、 使うだけで、機能や構造の知識に触れてきた事など無いのでプロフェッサーの言わんとしている事が良く分からない。 そんな悟空に、少しプロフェッサーは何と説明したものかと言う顔を浮かべて。 少しの間を置いて、説明の続きを行う。 『まず、その推測に至る前にー、そう考えた根拠を話す必要がありますねー ここまで一通りの装置を説明してきましたがー、まだ一つ、説明していない装置がありますね?』 そう問われれば、えーと……と、悟空は見せられた装置の一覧と、 プロフェッサーのこれまでの説明の記憶を辿る。 そう言えば、まだ一つ、説明を受けていない装置があったはずだ。 『はいー、残る一つは命令信号の受発信装置ですねー これまたデータ上では内臓爆弾と同じ特性がありましてー 此方も、一切特異な点が見当たらないんですー 配られたタブレットに内蔵されている様な、普通の電子装置かとー』 勿体ぶって伝えられても、やはり悟空には話が見えてこなかった。 普通の電子機器と同じで、特別な仕掛けが無いとしても…… 結局だからどうなんだ、と思わずにはいられない。 そもそも、単純な機械だとしたら。 参加者の中にブルマの様な機械に強い者がいたらどうするのか。 ネモの言う魔術や、フリーザが使っていた様な超能力も組み込んで居たらより外されにくい首輪が出来上がりそうなものなのに。 そこまで考えた時、ん?と何か引っかかる様な感覚を覚える。 目の前ではプロフェッサーが再び此方の心を読んだかのように。 良い疑問ですーと言いたげな眼で、ペンが躍る。 『乃亜が爆弾と起爆や各種命令を発する装置と言う、我々の生殺与奪を握る部分に、 特殊な力を用いなかったのはー。正にこの首輪の欠陥を示しているのではないかとー 首輪の外殻を覆う形で、被膜の様に制限用のエネルギー吸収装置が設置されていますがー 異能力が触れた瞬間効力を発揮するこの装置に、特殊な能力で遠隔から命令を送ったら、どうなると思います?』 例えば、首輪の操作に気を送るという手法を用いていた場合。 禁忌を破った参加者に首輪を爆発する様、遠隔で気を飛ばした場合どうなるだろうか? 瀕死の敵に、気を分け与えて延命させるように。 目的はまるで逆だが、その過程で行われる事は変わらない。 だが、首輪に気を送ると言う手法上、どうしても首輪の外殻に触れざるを得ない。 その場合、当然参加者の制限機能たるエネルギー吸収装置に触れざるを得ず─── あ、と。 その時、悟空も気が付いた。 『そうですー、もし魔術や悟空氏の気の様な干渉ではー 首輪の制限機能と相殺されてー、機能不全を起こす可能性があるんです』 そして。 今から話すのが一番重要な部分ですー、と。 プロフェッサーは敢えて小さな小さな声で前置きを行うことで強調した後。 天使が遺した記録から得た、首輪の一番の陥穽に切り込む。 『それでですねー、今話した事に密接に関わってくるのですがー…… 実は、我々を縛る制限装置が一切機能を停止する瞬間があるんです。 さて、それは何時でしょー?ヒントは爆弾が、首輪の外殻に触れる時ですー』 突然なぞなぞの様に問いを投げかけてくるプロフェッサーに少し面食らいながら。 問われるままに、解答を考えてみる。 が、悟空にも直ぐに答えが分かる問いかけだった。 ペンを借りて、ホワイトボードに答えを書き込む。 『首輪が爆発するときか?』 『ハイ花丸ー、爆破の瞬間だけは、 普段内蔵されていて不干渉な爆弾と、外殻の制限装置が接点を持ってしまうんですー だから確実に全参加者を殺傷できるくらい爆弾の火力を強化する為には、 一度制限機能をダウンさせるほか無い、という。そのまま爆発させれば―、 参加者によっては、爆発してもケロリと立っている事になるのでー』 全ての参加者の特権を封じ込める戒めと、 全ての参加者を殺す神の火は両立し得ない。 何方かの効果を最大限発揮するためには、僅かな時間ではあるが、 何方かの機能をダウンさせるほか無い。 これがニンフが解析によって弾き出し、ネモがサルベージした、首輪の弱点。 それを聞いて、待てよと、悟空の頭に一つの案が浮かび上がる。 『もし、これから爆発するっちゅう時にパワーが吸い取れなくなるってんなら…… その時に超サイヤ人4になれれば、爆発に耐えられたりしねぇか?』 爆破の威力がどれほど強化されるのかしらないが。 ハンデさえなければ、ある程度ダメージを負っても耐え切る自信があった。 それ故の提案であった。だが、プロフェッサーは渋い顔で首を横に振った。 『キャプテンと悟空氏が出会った時ー、首輪の実験をしていましたがー、 その時首輪の爆発まで一分ほど猶予があるって言ってたでしょ? これ、今思うと爆発までにパワーを吸い取るための時間だと思いますー』 ──禁止事項に接触しています。直ちに行為を停止しなければ一分以内に首輪を爆破します。 ホワイトボードに書かれたプロフェッサーの推測を読んで、うげ、と声を漏らす。 もし爆発までの時間にパワーをカラカラになるまで吸い取られた状態で、強化された爆発を受けるのだとしたら、果たして耐えきれるか。 分の悪い賭けである事に間違いはなかった。 『ハンデを考慮しなくても、爆発の強化具合も分かりませんしー、 失敗した時は首が吹き飛んでいるでしょうから、オススメはできません』 失敗=死である以上、流石に博打に過ぎる。 それを悟空も直ぐに理解したため、食い下がる事無く即座に案を棄却する。 だが、そうなると実際どうすれば首輪を外せるのか。 工学に造詣の深くない彼は、そこで行き詰ってしまった。 そんな彼に、プロフェッサーはニヤリと不敵な笑みを見せて。 脱出計画の中核に話を移行する。 『法則を理解し、条件さえ揃えれば、誰でも同じ結果を導けるのが科学と言う物ですー だから、首輪の制御が純粋な電波信号で行われているとしたら、その信号を解析して再現すれば………』 制限や爆破機能の停止命令も出せると思いますー 文の末尾には、そう綴られていた。 本当にそんな事が可能であれば、首輪の解除が現実味を帯びてくる。 『できんのか?』 書かれたその問いには、文字ではなく、力強い視線と頷きで応えられる。 『ニンフ氏は、受発信装置の信号パターンの雛型となるデータも遺されていましたー どれが首輪の解除に繋がるものかまでは示す時間は無かったようですけど…… これを元に、悟空氏から頂いた支給品を使えば可能だと思いますー』 それは、元は悟空の支給品であったが。 確認した際、どうしてもネモから譲って欲しいと頼み込まれた代物だった。 悟空にとってはどう使うのか分からなかったし、譲る事に躊躇は無かった。 ネモにとって、ある意味では馴染み深い、世界の滅びを回避するための組織(アトラス)でも爪はじきにされていたテクノロジー。 『エーテライトが悟空氏に支給されていたのは幸運でしたー』 エーテライト。 エーテル(第五架空元素)によって紡がれたミクロン単位のフィラメント。 元は医療用に設計された疑似神経、一言で言うならば、常人では見えない細さの糸である。 これを対象の神経に突き刺し、融合させて、電流で操作する事によって他者の脳内を強制ハックする。 応用すれば電子端末と接続し、記憶媒体やハッキングツールとして扱う事も可能だ。 今は亡き天使の遺した記録(データ)を、図書館の電子端末から吸い上げたのもこのエーテライトによる物だった。 『託されたデータとー、エーテライトをツールとして、信号情報を解析し、 停止命令を出すコマンドを疑似的に再現できるプログラムを作っちゃいます。てへ』 『よく分かんねぇけど、オラ達で乃亜のフリして首輪を操れるようにするって事か?』 YESYESとブンブン首を振って肯定するプロフェッサー。 悟空はこんな細い糸でどうやってそんな事ができるのかと思ったが、敢えて聞かなかった。 聞いてもどうせ分からないと思ったからだ。 それよりも聞くべきことが他にある。 『大体話は分かったけどよ、実際外すには後何がいるんだ?』 話が終わりに差し掛かっている事を感じながら。 悟空はこれからの行動方針に関わって来るその問いを、投げかけた。 問われたプロフェッサーはこれまでで最も早いスピードで文字を書き連ねる。 そして、ロードマップと銘打たれたそれを、平たい胸を全力で張りながら提示した。 『1.これから地図に追加されたカルデアという施設に赴き、今回得たデータを元に、 エーテライトを用いて首輪の信号パターンの解析と、命令プログラムの作成を行う』 『2.作成したプログラムを用い、首輪の外殻を覆うエネルギー吸収装置と、 解除時の爆破を防ぐために、衝撃感応装置の停止命令を会場内の電子端末から発信する』 『3.可能であれば熟練した魔術師(キャスター)によって、爆弾の火力補助を行っている何らかの異能、魔術術式を可能であれば解除、妨害を行う』 『4.最後に、残った爆弾を生成した解除液で無力化し、首輪を取り外す』 『5.悟空氏の瞬間移動で非戦闘員を避難させた後、乃亜の拠点を強襲する』 以上が、簡単に表したネモの首輪解除計画であった。 そして、次にその計画に必要な物を書き出していく。 『まず、首輪の解体に必要なのはさっき言った命令信号をハックするプログラムとー。 爆弾に仕掛けられた何らかの術理…異能力を解除できる専門家(キャスター)や、 宝具(ツール)とー、爆弾本体の解除液ですねー。 この三つが揃えば首輪の本格的な解体に望めますー』 信号を偽造するプログラムについては先ほど言った通り。 万全を期すなら、爆弾に仕掛けられているであろう仕掛けについては、精通した魔術師や、 ネモの知る裏切りの魔女メディアの破戒すべき全ての符や、 輝く貌のディルムッド・オディナの振るう破魔の紅薔薇であれば解除が叶うかもしれない。 もし魔術による物でない場合、これらの宝具が効果を発揮するかは未知数だが。 それでもエネルギー吸収装置が、悟空の言う気を魔術と同一のものと処理している以上、干渉できる可能性はある。 また、会場に存在するかも未知数ではあるが、しおに支給された戦車の様に支給品として配られている可能性もある上に、 この会場には投影魔術を扱えるクロエ・フォン・アインツベルンがいる。 彼女の非常に高精度の投影魔術であれば都合がつくだろう。 最悪の場合、もし専門家や使えそうな宝具が用意できずとも、先に爆弾を解除してしまう手もある。 仮に爆破の威力を一億倍にする効果があっても、爆弾が無力化されていれば無意味だ。 0に何をかけた所で0なのは変わらないのだから。 そして、混合爆弾の解析自体はデパート病院やデパートに赴いて薬品を集めれば一時間もあれば可能だという事だった。 改めて必要な物を確認してみれば、意外に少なくて簡単だな、と悟空は思った。 『ニンフ氏の遺したデータが無ければここまでの情報を得るのは不可能でしたねー なんせ、首輪の解体しなければ得られない情報が殆どですが、 現時点で首輪を解体すれば自爆してしまいますからー』 首輪の内部の情報など、言うなれば、施錠された金庫を開くための鍵。 それを鍵のかかったままの金庫に、小さな隙間から放り込まれていた状態だった。 そう考えれば乃亜の首輪解除に対する対策はほぼ盤石だったと言えるだろう。 純粋な電子戦で首輪の内部を解析される事態は、主催にとって青天の霹靂だったはずだ。 その代償として彼、或いは彼女は命を落としたようだが…決して無駄にはしない。 ここから、海馬乃亜の致命傷となるまで研ぎ澄ませていくのが、自分達の役割だ。 『今しがた得た情報はー、今の我々にとって…金銀財宝に勝る遺産ですー』 まず、行わなければならないのはニンフの遺したデータから首輪の電気信号の解析。 挑むのには流石にこの図書館の電子端末では心もとなさすぎる。 必然的に、それなりの設備が整った施設に赴かなければならない。 そして、ネモにはその施設の当てがあった。 だが、進路についてからの行動は、悟空の判断を仰ぐ必要があった。 決して両立し得ない二者択一を、彼に迫る事になるのだから。 僅かに逡巡しながらも、ネモ・プロフェッサーはその問いを書き上げた。 『…さて、今迄説明した事を踏まえて、悟空氏には、選んでいただきたいんですー』 『先ほど話していた様に、他の参加者を助けに回るか、それとも……』 『キャプテンや私と共に…これから行く施設、カルデアで首輪の解析を優先するか』 ■ ■ ■ ネモが尋ねたそれは、命の選択だった。 孫悟空という男の力があれば、きっと。彼と運よく出会えた子供達は助かる。 彼は、守り抜くだろう。その実力は既に目の当たりにしている。疑う余地もない。 誓って言うが、命が惜しくてその選択を迫った訳ではない。 元よりこの身は歴史の影法師。 進んで命を捨てるつもりは無くとも、未来ある子供達を犠牲にしてまで生きたい訳では無かった。 だが、ネモという英霊の現実主義的な部分が告げていた。 彼にはこのまま自分の護衛についてもらった方が、ゲームの転覆と言う視点では最も実現可能性が高い、と。 だから、尋ねた。彼に判断を委ねた。 ──いや、少なくともそのプログラムっちゅうのが完成するまでは、ネモと一緒にいるさ。 孫悟空と言う男は、優しくて、合理的だった。 彼は他の子供達を助ける事よりも、首輪の解除する事を優先したのだ。 だけど、それは決して彼が冷淡である事を意味しない。 彼も、手がかりが何もなかった時は他の参加者を助けるために動こうとしていたのだから。 それに、カオスという少女に対する心情だってそうだ。 本当に合理的なだけの人間なら、明らかに殺し合いに乗っていた彼女を、止めたいなんて言わなかっただろう。 (彼の判断は間違ってない。でも) サーヴァントとして、普通の人間よりはずっと強い自負はある。 だが、あのカオスと言う少女が最後に見せた武装が健在であるなら、勝つ自信はなかった。 あの少女は、騎士王や英雄王などの大英雄でもなければ止められない。 仮面(アクルカ)と、神牛の戦車を考慮しても、勝算は五分を切るだろう。 更に言えば、悟空に並ぶマーダーがいた場合、ネモ一人ではどうにもならない。 そのようなマーダーを乃亜が連れてきていないと、どうして言い切れるだろうか? (僕としおの事は大丈夫だから、君は他の参加者を助けに行ってくれ。 僕がシャチの様に強ければ、そう言えたんだけどな) 心中に浮かび上がる、澱の様な感傷。 せめて、自分自身の宝具があれば、また心持も違ったのだろうが…… そこまで考えた時、悟空からかけられたもう一つの言葉が蘇って来る。 ───そんな顔すんなよ。どの道首輪は外さねぇと、オラ達何時までも乃亜のいいなりだ。 そして、オメェも賢いんだから分かってんだろ?と。 彼はそう言った。それを聞いた時想像以上に、大局を見ていた男だと思った。 確かに会場を巡り、マーダーを倒して対主催の子供達を保護していけば一時的に死者は抑えられる。 だが、その後を考えれば、それは対処療法。根本的な解決にはなりえない。 大勢で協力して首輪を解除すると言えば聞こえはいいが、しおの様な子供が大半であれば首輪の解体には貢献できない。 それどころか、基本的に人数が増えれば増えるほど纏めるのは難しく、行動速度は鈍化していく。 そして、何よりマーダーがいなくなれば殺し合いそのものが停滞する。 それを、乃亜は黙ってみているだろうか? (…もし、悟空や僕の首輪が吹き飛ぶだけならまだいい。でも……) 殺し合いが停滞した会場を見て。 最悪の場合、乃亜が殺し合いそのものに見切りを付けたら。 我儘で傲慢な子供が、冷え切った展開を見て黙ってゲームを続けるだろうか。 最悪の場合、次はもっと上手くやろう、とリセットに走る恐れがある。 即ち、全員の首輪の爆破という結末でこの殺し合いが終わるリスクだ。 今の所直接的な介入は為されていないものの、全ては乃亜の気まぐれでしかない。 一時間後には方針を180度転換させていても、何ら不思議はないのだ。 首輪を嵌めている限り、どんな無法も横紙破りも彼には許されるのだから。 (だから、それを止めるには……首輪を外すしかない) その手から伸びるミクロン単位のフィラメントを眺めながら、複雑な感情を抑え込む。 首輪の解析にはこのエーテライトが不可欠だ。これ以上のツールを探すのは難しいだろう。 だが、問題はネモ自身が扱えるかどうかにかかっている。 恐らく、安定して使いこなせるようになるまで習得にかかる時間。 電気信号を解析し、それをハックするプログラムの時間を足せば、半日はかかるだろう。 その間は自分も、そして自分を護衛する悟空もかかりきりになる。 何処にいるかも分からない誰かを助けに行ける余裕は、首輪を外した後までない。 実に、歯がゆかった。 ───大丈夫だ。その間に死んじまった奴は、ドラゴンボールで必ず生き返らせる。 ───それに此処にはオラだけじゃなくて、悟飯だっているんだ。 犠牲者が出ても、最終的にドラゴンボールで帳尻を合わせる。 それは多分、彼なりの気づかいの言葉だったのだろう。 彼の言うドラゴンボールと言う願望器が本当なら、全員を救う事すら現実味を帯びる。 だからこれがきっと、今の自分達が出せる、最善の一手。 そう納得するほかない。 (カルデアに着いたら、直ぐに中央管制室のコンピューターにエーテライトを接続して…) 一秒でも早く使いこなせる水準まで到達しなければならない。 少なくとも、今のままではまだまだだ。とてもその水準には達していない。 エーテライトによる霊子ハックを敢行した相手が、嘔吐して倒れてしまう程度にしか扱えていないのだから。 (……しおの反応を見るに、少なくとも人に対する霊子ハックは今の僕じゃ無理だ) 悟空とプロフェッサーが議論をしている最中。 熱心にテレビにかじりついているしおに、密かにネモは霊子ハックを試みた。 元々は電子機器ではなく、人体に接続するのがエーテライトの本来の運用だ。 理解と熟練度を高めるために必要な措置。そう考えて、しおの神経とネモは繋がった。 (……便利だけど、非人道的か、成程確かに君の言う通りだったな) それは時間にして五秒に満たないごく短い時間の接続だったけれど。 その接続によって、ネモはしおの数奇な事情を垣間見た。 神戸しおと言う少女の悲惨窮まる家庭環境。 松坂さとうと言う少女に誘拐され始まった、奇妙なしかし甘い共同生活。 しおが、さとうと言う少女と心を通わせ、愛し合う仲となったこと。 彼女の兄が、誘拐犯から妹を取り戻しにやって来たこと。 その衝突の果てに、神戸しおと、松坂さとうが詰んだこと。 その矢先にこの島に連れてこられて───ゲームに乗る決意を彼女が決めたこと。 それらの事実を、霊子ハックという技術はたちどころに暴き立ててしまった。 ──エーテライトと言うメッチャ便利な技術を使わない、ポジティブな私になったのです。 実際に触れてみて、“彼女”がその選択をして、そう成長したのも頷ける話だった。 この力は、本来明るみにするべきではないことまで暴いてしまう。 それに加えて下手をすれば相手を廃人にしてしまいかねない。 ネモはこの力を人相手には使わない事を決めた。 とは言え、もう知ってしまったことをなかった事にはできない。 それが示すのは無論、しおの事だ。 恐らく彼女は今も──── 「あの……ネモさん」 不意に、声を掛けられて。 後方に意識を傾ける。 声がしたのは、ネモが立つ場所のすぐ後ろにある、職員用と見られるシャワールームだ。 その入り口からしおが顔だけ出していた。 つやつやと光沢を放つ黒髪の毛先から、透明な雫が流れている。 「その……タオルが無くて……」 しおは幸い、嘔吐し、倒れてから直ぐに意識を取り戻した。 神経が焼き切れていれば廃人になっていてもおかしくない霊子ハックの後遺症。 今回は接続時間が短く、幸運にも免れた様だった。 ただ、胃酸塗れの身体と服は異臭を放っており、女の子には余りにも不憫な状態だった。 だから、職員用と見られるシャワールームに案内したのだ。 そして、しおがシャワーを浴びている間にタオルがないのではと思い調達してきて今に至る。 「ああ、これを使うといい」 新品と見られるバスタオルをなるべくしおの方を見ずに放り投げて渡す。 丁度顔の辺りに命中したのか、柔らかな感触に「わぷ」としおが声を漏らした。 ───こうしていると本当に、普通の子供だな。 一皮?けば、彼女が躊躇なく他の参加者に銃口を向けられると知っても。 こうして平穏なひと時の中では、神戸しおという少女は、本当に普通の子供の様に映った。 だからこそ、どう接するべきかこうして頭を悩ませているのだが。 (…………………?) 違和感を抱いた。 扉を閉める音が一向にしない。 それに気づいた、およそ二秒後の事だった。 ネモの背中に、温かくて、柔らかな感触が伝わる。 そして、その感触はふるふると震えている様だった。 「ネモさん」 想起するのは、男女のまぐわいが流されていた、映画の映像。 だから、子供が見る様な物じゃないと、そう言ったのに。 「嫌わないで、お願い」 同時に、仕方ないな、とも思う。 彼女は、一人で戦おうとしているのだ。 これまで兄や松坂さとうに守られていた彼女が。 この島に独り放り出されて。 それでも自身を救ってくれた愛を守ろうと、戦おうとしている。 そして、子供は影響されやすいモノで。 きっと、彼女なりの戦略なのだろうと、そう思った。 「何でも……し───」 「しお」 思う所がないわけでは無い。 だから、彼女の言葉を遮って。 僅かな逡巡が生んだ静寂の後に、ハッキリとした声で。 キャプテン・ネモは神戸しおに問いかけた。 「君は……今も、殺し合いに乗っているんだね?」 ■ ■ ■ 気持ち悪くてなってから、まず目を醒ました時に目に入ったのは。 さとちゃんの優しい顔じゃなくて、複雑そうな顔で此方を覗き込んでくるネモさんだった。 目を醒ましてから直ぐに、ツンという酸っぱい匂いが匂ってきた。 上着は脱がされていて、ネモさんの白くて分厚い服が私にかけられていた。 「職員用のシャワーがあったから、少し浴びてくると良い」 ネモさんはそう言って、私に水浴びしてくるように言った。 その言葉に、私はコクリと頷いた。 そして、シャワーの扱い方は分かるかと尋ねられて、さとちゃんと何度も使ったよ。 そう答えた。 そのままぽいぽいと服を脱いで、シャワー室に入る。 「つめたっ…」 考えたら、さとちゃんのおうちでも一人で入ったことは無かったかもしれない。 いつもはさとちゃんが、シャワーの水の温かさ丁度良くしてくれてたから。 冷たい水にぶるっと震えながら待つと、直ぐに水は温かくなった。 水が温かくなると、シャンプーを出して、わしゃわしゃと頭を洗う。 洗ってから、「あ、頭を洗う必要はなかったな」って思ったけど、もう遅いのでそのまま洗った。 (頭も……さとちゃんがいつもは洗ってくれてたな………) さとちゃんの事が直ぐに浮かんでくる。 逢いたかった。逢って、今すぐさとちゃんの胸の中に飛び込みたかった。 でも、名簿にさとちゃんの名前は無かった。だから、逢えない。 お兄ちゃんもいなくて、此処には私だけ。 お母さんに捨てられた時みたいに、一人ぼっちだった。 頭を流してから、ボディーソープを手に付ける。 もこもこと泡を塗り伸ばして、酸っぱい匂いのする体を洗う。 (ネモさんの目………) ネモさんの目は、何だか、見透かしたような目をしていた。 元々、私の事をしんよーしてないのは分かっていたけど。 今ではそれが出会った頃よりずっと強く、そう思えた。 悟空お爺ちゃんも、私に優しいけれど、優しいだけだ。 本当は、ネモさんの味方で。私の味方にはきっとなってくれない。 今だって、きっとネモさんと二人で秘密のお話をしてる。 私だけをのけ者にして。 ……二人は私よりもずっと、ずーーーーっと強くて。 そんな二人に、どうやったら勝てるのか、全然分からなかった。 さとちゃんがいたら、他の優勝を目指している事がいたら。 教えてくれたのかもしれないけど、今の私は、一人だった。 「あ……タオル」 身体を洗い終わってから。 身体を拭くタオルが無いのに気づいた。 どうしようか少し考えた後、まだ近くにネモさんがいる筈だと思って。 ネモさんに頼むしかないと、扉の外から顔を出した。 そしたら、ネモさんは何か考え事をしてるみたいで。 でも、私が頼めば分かってた様に、此方を振り向かないままタオルを私にくれた。 その背中を見たら、さっき見た映画の内容を思い出した。 「ネモさん」 男の子は、これには勝てない。その台詞が、何度も頭の中に響く。 本当は、嫌だった。さとちゃん以外の人に触らせるのは、嫌で嫌で仕方なかった。 でも、私が優勝する為に。さとちゃんとの甘い日々を手に入れるために。 ネモさんのけーかいを少しでも解いておくのは必要だって、その時は思った。 ネモさんが私が殺し合いに乗ってたって広めたら、多分みんな信じちゃう。 ずっとずっと、私よりも賢くて、ネモさんは強いから。 そしたら、ネモさんや、他の人に殺されちゃうかもしれない。 それだけは、嫌だった。だから。 「嫌わないで、お願い」 ぎゅっと目を瞑って。 勢いに任せて、私はネモさんの背中に飛び込んだ。 タオル一枚挟んで、白くて分厚い服にぎゅっと抱き着く。 映画に出てきた女の人はこうするのが良いって、言ってたから。 たいよー君も、私に触ってもらいたいみたいだったから。 こうすれば、言う事を少しでも聞いてもらえるかもしれない。そう思った。 だから。 「何でも……し───」 苦い。これはとても苦くて、泣きそうになる。 嫌。嫌。いやだ。こんなの。さとちゃん。 でも我慢しなくちゃいけない、私は必死の思いで言葉を吐き出す。 咄嗟に出ようとしているその言葉。 私はその言葉にうっすらと覚えがあった。 多分、これはきっとお母さんが言ってた───、 「しお」 息が詰まる。 ネモさんは、私の言葉を遮って。 そして…私に聞いてきた。 「君は……今も、殺し合いに乗っているんだね?」 ■ ■ ■ しん、と。 世界を、静寂が包む。 少年は身じろぎ一つせずに。 背中で、小さな肩を震わせる少女の言葉を待った。 尋ねて直ぐに、何度か何某かを口にしようと少女はしていたが。 結局、言葉を返せたのは一分は経ってからだった。 「………………………そうだって言ったら、私を殺す?」 振り返っていないため、しおの表情は分からない。 でも、その時彼女が浮かべている表情に名前を付けるとするなら。 それはきっと、決意だとか、覚悟になるだろう。 誤魔化せない。そう思って彼女は本心からネモと向き合う事に決めたのだ・ 声のトーンから、ネモは確信めいた思いを抱いた。 そして、尋ね返された問いかけに、短く答える。 殺さないよ、と。 「どうして?あのフランって子がまた殺し合いに乗ったら…… ネモさん、その時はあの子を殺すって、そう言ってたよね」 重ねて放たれる問い。 その問いにも、やはりネモの返答は簡潔だった。 「可能性の話でしかないし、そんな結末(コト)にはさせない。 そのために僕がいる。悟空もだ。そして、それはしお、君に対しても同じことだよ」 例え殺し合いに乗っているのだとしても。 誰かを傷つけない限り、一線を超えない限りは、保護対象である事に変わりはない。 ネモはゆっくりと振り返って、自分の来ている純白の軍服をしおに被せた。 向かい合った上で、船長は少女に告げる。 「君は、僕達が責任を持って“さとちゃん”の元へと帰す」 少し屈んで、しおに視線を合わせて。 真っすぐ、しおの瞳を見て。 毅然とした態度で、ネモはしおにそう告げた。 「……君は、“普通の子供”としてこのバトル・ロワイアルを終えるんだ」 エーテライトで垣間見た、松坂さとうと神戸しおの関係に思う所がない訳ではない。 彼女と、彼女の兄の関係にもだ。 でも、例えどれだけ感情面で思う所があろうとも。 雨の降りしきるあの日、打ち捨てられ、絶望していた目の前の少女を救ったのは。 紛れもなく、松坂さとうという少女なのだ。 どんなに言葉を重ねた所で、その事実は変える事はできない。 してはいけないと、そう結論付けた。 だけれど。だからこそ伝えておかねばならない事がある。 「……僕は、君のお兄さんじゃない」 安全は保障する。願いも否定はしない。 でも、それまでだ。 騙すことも。 犯すことも。 奪うことも。 殺すことも。 しおの兄なら…神戸あさひなら。 しおがどれだけ愛の為に過ちを犯しても許しただろう。 でも、ネモも悟空も、彼女の兄ではない。 「君が自分の愛の為に、他の者を蹂躙しようとするなら…その時は絶対に阻止する」 その言葉は、しおにとって、とても苦い物だった。 「……そう」 でも、ネモなりにしおの事を考えて行ってくれている事は理解できた。 だから、苦みから俯かない。背を向けない。 華奢な肢体を反らし、向き合ったうえで、宣言する。 「じゃあやっぱり……私は、ネモさんの敵だね」 あの甘い日々は譲れない。 力や知恵では勝てなくても、想いの力では負けない。 ここで俯き、ネモさん達よりずっと弱いから願いは諦めます、なんて。 言えるはずがなかった。だから今の自分の想いを全てさらけ出してぶつける。 「負けないよ、ぜったい」 そう言った時には。 少女の肩は、もう震えてはいなかった。 少年は、そんな少女の事をじっと見て。 数十秒ほどの静寂の後に、瞼を閉じて、一度大きく頷いてから言った。 「───しおの気持ちはアオブダイみたいにハッキリしたものだと分かった。 ひとまず、話は此処までにしようか。さ、直ぐに出発するから、着替えて来て欲しい」 そう言って、くるりと身を翻して、ネモは話を打ち切る。 これ以上は平行線。結論は双方とも決まっているのだから、続ける必要も無い。 「……本当に、追い出したりしないの?」 さとちゃんの元へと帰す、とは言われたけれど。 それでもやっぱり、これからも優勝を諦めるつもりは無いと言えば。 態度も変わって来るだろうと思っていた。 でも、良くも悪くも、ネモの接し方は先ほどまでと変わらない様に思えた。 「昔取った杵柄、と言う奴かな。悪事を企てるだけじゃ罰したりしない。 ………そういう組織だったんだ。僕の働いていた所(カルデア)は」 善を尊び、悪を許容する。 どれだけ非合理でも、彼の居場所はそう言う組織だった。 松坂さとうの元へ帰すと言った以上、違えるつもりもない。 しおに背中を向けたまま、ネモは今一度、その言葉を紡いだ。 聞いたしおは暫くの間無言だったけれど、やがて再起動し、ととと、と更衣室へ戻る。 そして、タオルを求めた時の様に顔だけ出して、ある表明を行った。 「……こう言うこと、さとちゃん以外にはもうやらないから」 すっかり素が出ている様相で吐かれた言葉に、ふっと脱力する。 顔を向けて居なくてよかった、今の表情を見られれば、へそを曲げられるかもしれない。 悪い気分ではなかった。どうしようもない断絶がある事はハッキリしたけれど。 でも、彼女が素顔を晒して向き合ってくれたことが。 相容れずとも、例え彼女にとっては生存のための腰掛けに過ぎなくとも。 それでも、彼女が本音を吐き出してなお、行動を共にする判断をしてくれたのは。 決して、悪い気分ではなかった。 「───そうだね。君にはどうか普通の子供として……健やかな旅をして欲しい」 その言葉は、きっと、導きの神トリトンとして口にした言葉だった。 ■ ■ ■ 数分後。 ネモと悟空、そしてしおは図書館を後にしようとしていた。 もうここには特に得られる物は無い。 それよりも、今は一刻も早くカルデアに赴き、設備の状態を確かめなければならない。 その結果如何で、生存者の数が変わる事になるかもしれないのだから。 カルデアの設備とエーテライトを接続し、ニンフの遺したデータを元に。 衝撃感応装置と、エネルギー吸収装置の停止命令を出すための電気信号を解析する。 解析結果から実際に停止させるためのプログラムを、エーテライトで組み上げる。 これ等の工程は実際に首輪に干渉するものではないため、乃亜も悟りにくいと踏んでいた。 勿論それでも尻尾を掴ませないまで隠し通すのは不可能だろうが、 首輪を解体しにかかるよりは爆破されるリスクは間違いなく低い。 「おし!じゃあ行くか」 快活な声で、悟空が出発の合図を発する。 三人は今、ネモの有する戦車の御者台にいた。 魔力消費的に普段使いできないチャリオッツだが、今回は急いでいる事と。 そこまで施設間の距離が無い事から、妨害を避けるために空路での移動を決めた。 無論限界まで魔力を絞り、ヘリの隠密飛行に近い移動となるが、それでも徒歩よりはずっと早い。 「よし、しおは念のためしっかり僕らにしがみついてくれ!」 「うん!!」 元気よく声をあげるしおから、さっきまでの体調不良は伺えない。 しおからは見えない様に一瞬悟空とアイコンタクトをして。 今のところは大丈夫だと、そう告げる。 何が大丈夫かと問われれば、それは勿論しおの事だ。 ───『首輪の解体計画はー、話す時は必ず我々二人で同意を取ってからにしましょう』 ───『そして、しおさんについては気を付けてください』 プロフェッサーは予め悟空と口裏を合わせていた。 だから、しおが倒れたと聞いても、ネモに対応を任せたのだ。 一先ず丸く収まったと状況の推移を把握し、任せたのは間違いではなかったと判断する。 そして、ネモを労うようにニッと悟空は笑みを向けた。 「───よし、出発!」 ネモも薄く笑い返し。 神牛と戦車を繋ぐ縄を振るう。 殺し合いを阻止するため、首輪を解除する為に。 ───ネモさん、やっぱり似てるな………でも。 戦車を駆るネモを見て、しおは思うのだ。 その横顔は、やっぱり似ているなと。 さとちゃんとの甘くて幸せな日々の為に、乗り越えなければならなかった、あの人と。 でも、やはり違う部分もある。だって、キャプテン・ネモは、兄・神戸あさひよりも。 ───お兄ちゃんより、ずっと大人だった。 目の前に聳え経つ夢への壁の高さを噛み締めながら。 それでも少女は勝負のテーブルから決して降りることは無く。 二人の少年は、そんな少女に目を光らせて。 一行は、カルデアへと進路を取る。 【B-5 図書館前/1日目/朝】 【孫悟空@ドラゴンボールGT】 [状態]:満腹、腕に裂傷(処置済み)、悟飯に対する絶大な信頼と期待とワクワク [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み) [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 1:首輪の解析を優先。悟飯ならこの殺し合いを止めに動いてくれてるだろ。 2:悟飯を探す。も、もしセルゲームの頃の悟飯なら……へへっ。 3:ネモに協力する。 4:カオスの奴は止める。 5:しおも見張らなきゃいけねえけど、あんま余裕ねえし、色々考えとかねえと。 [備考] ※参戦時期はベビー編終了直後。 ※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。 ※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可。 ※SS3、SS4はそもそも制限によりなれません。 ※瞬間移動も制限により使用不能です。 ※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。 ※記憶を読むといった能力も使えません。 ※悟飯の参戦時期をセルゲームの頃だと推測しました。 ※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。 【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】 [状態]:魔力消費(小)、疲労(小) [装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、 オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、神威の車輪Fate/Grand Order [道具]:基本支給品、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、 ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト×3@Fate/Grand Order、 神戸しおの基本支給品&ランダム支給品0~1 [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。 2: 魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな…… 3:首輪のサンプルも欲しい。 4:カオスは止めたい。 5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。 6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな…… [備考] ※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。 ※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。 ※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、 優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。 ※フランとの仮契約は現在解除されています。 ※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。 【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】 [状態]ダメージ(小)、全身羽と血だらけ(処置済み)、精神的疲労(中) [装備]ネモの軍服。 [道具]なし [思考・状況]基本方針:優勝する。 1 ネモさん、悟空お爺ちゃんに従い、同行する。参加者の数が減るまで待つ。 2 また、失敗しちゃった……上手く行かないなぁ。 [備考] 松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。 【エーテライト@Fate/Grand Order】 孫悟空に支給。 エーテル(第五架空元素)によって紡がれたミクロン単位のフィラメント。 元々は医療用の疑似神経で、一言で言うなら基本的に目で見えない超細い糸。 アトラス院の貴族エルトナム家によって情報搾取のための媒体に用いられ、 電子機器は勿論、人間の脳内に接続する事によって情報のハッキングを行う事ができる。 ただし、運用は基本的にエルトナム家相伝ともいうべき技術なので、例え魔術に精通した者でも容易に扱う事は不可能である。 よって基本的に、電子媒体に対する単純な情報の読み取りと記憶、転送に運用は限られる。 脳髄への接続による魂の強制介入(ハッキング)はまず不可能。 行ったとしてもハッキングを行った対象はおろか、制限下では使用者すら廃人になりかねない危険窮まる行為である。 運用における初歩の初歩である情報の読み取りすら、常人に行えば廃人化のリスクが伴う。 四本セットで支給。 【首輪に対する考察】 首輪に内蔵されている装置、機能(今回の解析で分かった部分) 監視用カメラ 盗聴用マイク 制限用エネルギー吸収装置@ドラゴンボール 無限エネルギー炉@ドラゴンボール 内臓爆弾(プラーミャの爆弾@名探偵コナンと同じもの) 各種命令信号の受発信装置 衝撃感応装置 爆破性能増幅魔術式? 【解析に当たって必要になると推察できる物】 制限用エネルギー吸収装置や衝撃感応装置に連なる、各種命令信号の受発信装置の一時停止信号を発信させるための電子プログラム。 爆発火力増幅術式を解析できる魔術師(キャスター)、魔術式を解除できるアイテム。 薬品の混合爆弾本体の解除液。 076 HAPPY END BRAVER? 投下順に読む 078 聖少女領域 時系列順に読む 062 MELTY BLOOD キャプテン・ネモ 092 さすらいの卑怯者 孫悟空 神戸しお