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池沼唯の出生 唯は未熟児でした。 その影響で脳に障害が残ってしまったようで、でも今より軽度のものでした。 それを聞いた両親は、毎日喧嘩を繰り返すようになり、父は「池沼を産むような女は知らん」と家を出てってしまいました。 母が落ち込んでいたとき、一人の男が母に近付いてきました、それが憂の父親です。 母も子供を産んだばかりで体力的に余り芳しくありませんでしたが、この男の人の母がバツイチだと知っても慕ってくれる誠実さに唯を受け入れてくれるはずだ、と心を許していきました。 母が憂を妊娠した頃、母は男に子供がいることと、その子が障害を持つと言うことを正直に話しました。 はじめは男も母の言葉を頷きながら聞いていたのですが、障害を持つと聞いたとたんに顔を歪ませたのでした。 それ以降その男とは音信不通となり、やはり母は幸せにはなれませんでした。 でも自分を不幸のどん底に陥れた憎むべき相手なのに、無邪気に笑う唯の顔を見て、この子には私しかいないんだと深く思い、捨てることが出来ませんでした。 憂の出産が近付いてきて、軽い人間不信に陥っていた母は、もしかしたら唯が障害を持っていることがばれてしまうのではないか?、もしばれてしまったらおしまいだと心配になりましたが、背に腹はかえられず仕方なく、唯を祖母祖父に預けることに決めました。 憂の出産が終わった後祖母祖父が病室にお見舞いに来て、こう言いました。 「唯ちゃんが、まだ立つことができんのじゃけども」 同い年の子供はヨタヨタと歩いたりハイハイをしている中、唯は置かれた場所から動こうとしません。 祖母祖父は夫と離婚したこともあって、何か事情があるのではないか、と愛しい娘のことを心配し、力になろうと努めようとしたのです。 ですが母は、祖母祖父に唯のことがばれてしまったとヒステリックを起こし、祖母祖父を病室から追い出してしまったのでした。 そしてそれ以降祖母祖父と連絡をとることはなく、母は心の中で孤独となってしまったのでした。 その時投げやりになった母は生まれた赤ちゃんに憂とつけたのです。 月日が経ちまして、唯が三才になった時のことです。 絵本を読み聞かすような耳から入った情報は、ある程度理解は出来るのですが、目からは難しいらしく文字を読むことが出来ませんでした。 母は仕事から帰ってくる八時から唯が寝る十時までの少ない時間を費やして、頑張って小学校入学までに日本語の読み書きが出来るまで覚えさせることができました。 無事に小学校に入学してから一ヶ月学校から呼び出しを受けました。 母は唯が怪我したのかと思い飛んできましたが、そこには先生と唯が机とにらめっこしていたのでした。 「どうも唯ちゃんは漢字と計算ができないようなのですが、ご家庭ではどのような教育をされているのでしょうか」 ほっとしたのもつかのま、先生から厳しい一言を言われました。 先生は忙しいのもわかりますがと二の句を踏んで、ご家庭でも学習のお手伝いをお願いします、と母に念をおすのでした。 でも、そんな暇はありません。 唯は大脳が未発達らしく、自己管理能力と記憶力が大変乏しく、毎日母が帰ってくるまで我が儘を自分より幼い憂に言って困らせ、毎日書き取りをさせないとひらがなを忘れてしまうのでした。 それでも合間合間に漢字や計算をさせましたが、一向に覚えずとうとう小学二年生で特別支援学級に入れられてしまうのでした。 一方憂は教えずとも日本語を覚え、漢字や計算を簡単にこなしていきました。 だんだん母は憂に愛情を注ぐようになり、唯の時に出来なかった、一緒に料理したり、ショッピングしたりと女の子を産んだらやりたいことを思いつく限りいっぱいやりました。 その代わり母は唯に無感心になり放っておくようになりました。 急に構われなくなった唯は戸惑い、気を引かせるために同級生の男の子を殴ってしまって、母は監督責任を問われるのでした。 その頃からです、母は唯を殴るようになったのは。 母は憂を可愛いといった分だけ、唯を殴りました。 頭を掴み水に沈めたり、背中にタバコを押し付けたり、泣き叫べばお腹を思い切り蹴る、毎日唯の体には生傷が増えていきます。 唯は今まで頼ってきた存在からの暴力でおった心の傷から幼児退化し、暴力によって脳に衝撃をうけ障害がより重度のものへと変わっていきました。 憂は、ある日母になぜ唯を殴るのかと尋ねました。 「唯は私たちを不幸にするからよ」 親愛する母がそう言うので、憂はそうなのかと思いましたが、唯を気の毒に思い二人きりの時にはうんと甘やかすようになりました。 でもそんな毎日に転機が訪れます。 母の虐待が学校にばれてしまったのです。 母はノイローゼのため精神治療を受けることとなりました。 まともに食事を与えられなかった為にガリガリにやせて空腹から道端に落ちている物を口に入れ、しつけのなっていない犬猫と同じようにそこら辺で糞尿漏らすような唯を、老体で体力のない祖母祖父には手に負えず施設に預けることになりました。 しかし憂が一緒でないといやだと駄々をこねたので、親戚で話し合い、引き取る位なら一軒家を借りてそこに住まわせる方が良いと決まり、唯と憂の二人暮らしが始まりました。 はじめは唯も母がいない生活に戸惑ってはいましたが、あの恐ろしい暴力と母の存在を、体のアザがゆっくりと消えるように少しずつ忘れていきました。 ある日、唯が学校に行きたくないと我が儘を言っていた時のことです。 ついつい憂は手をあげてしまいました。 そして我に戻った憂は泣き叫ぶ唯に謝り、罪悪感から欲しいもの(アイス)をあげてしまいました。 そして唯はさらに我が儘を言うようになりました。 痛がればアイスが貰えると大袈裟に泣き叫び、落ちているものを拾っては口に入れることとお漏らしは癖にっていて治らず、そして太っているのであちこちと歩き回る唯を憂には制止することができませんでした。 もともと自己管理能力がないので本能にしたがって、物事の分別も毎日のように口をうるさくしないと覚えない。 憂もついつい甘やかしてしまって、唯は益々我が儘になり、憂の手からどんどん離れていくのでした。 こうして今の池沼唯はここにいます。 めでたくない 池沼唯SS一覧へ戻る カウンター 今日 - 昨日 -
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マリーダ「恋……という訳ではないのかもしれないが、私はマスターを心の底から(家族として)愛している」 ソーマ「奇遇だ。私も大佐を、(家族のように)心の奥底から愛している」 マリーダ「マスターの側にいると安心するんだ」 ソーマ「家族の暖かさというものは、ああいうものを言うんだろうな」 マリーダ「ああ」 アレルヤ「orz」 ティエリア「どうしたんだ、あれは?」 クリス「さあ~? 帰ってから、ずっと部屋の隅でイジイジしてるし」
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こいつを見たら/say Guards~LON CODEX編集者紹介のページ(ほそぼそとやってます) Executioner; イカと悪臭をこよなく愛するASN。 つい最近生産CTのやりすぎでBargain Hunterというありがたいんだかありがたくないんだか よくわからない称号を貰った。本人は「天下一買物王」と名乗っている。 得意デッキは速攻命のスカウトデッキ。後先考えてないのでよくヒーラーにbkbkにされている。 Kowloon:家具と本クエをこよなく愛するPAL。 南Qに念願の「いい部屋」を間借りしたところ、家賃が払え切れず毎日金策に追われる破目に。 Exeのせいで大工LV完ストの記念アイテムが「ダービッシュの鞭打ち台」になってしまった可哀想な人。 得意デッキは武装ガチガチのファイターデッキ。あまりのしつこさに対戦相手がログアウトすることしばしばである。(LoNネーム:Lupinduke)
https://w.atwiki.jp/jobmemo/pages/110.html
(1) 保育所に入所している子どもの保護者に対する支援は、子どもの保育との密接な関連の中で、子どもの送迎時の対応、相談や助言、連絡や通信、会合や行事など様々な機会を活用して行うこと。 (2) 保護者に対し、保育所における子どもの様子や日々の保育の意図などを説明し、保護者との相互理解を図るよう努めること。 (3) 保育所において、保護者の仕事と子育ての両立等を支援するため、通常の保育に加えて、保育時間の延長、休日、夜間の保育、病児・病後児に対する保育など多様な保育を実施する場合には、保護者の状況に配慮するとともに、子どもの福祉が尊重されるよう努めること。 (4) 子どもに障害や発達上の課題が見られる場合には、市町村や関係機関と連携及び協力を図りつつ、保護者に対する個別の支援を行うよう努めること。 (5) 保護者に育児不安等が見られる場合には、保護者の希望に応じて、個別の支援を行うよう努めること。 (6) 保護者に不適切な養育等が疑われる場合には、市町村や関係機関と連携し、要保護児童対策地域協議会で検討するなど適切な対応を図ること。 また、虐待が疑われる場合には、速やかに市町村又は児童相談所に通告し、適切な対応を図ること。 (1)子どもの保育と密接に関連した保護者支援 (2)保護者との相互理解 (3)保護者の仕事と子育ての両立等への支援 (4)障害や発達上の課題が見られる子どもとその保護者に対する支援 (5)保護者に対する個別支援 (6)保護者に不適切な養育等が疑われる場合の支援
https://w.atwiki.jp/denkiyoho/pages/16.html
注意 当サイトにある「でんき予報」は電力会社提供の「でんき予報」とは異なります。また、電力会社とは全くの接点、関係はありません。 当サイトでは、独自で電力会社も出していない「週間でんき予報」も掲載しています。なので電力会社が出す内容とは大きく誤る場合があります。その場合、各電力会社の情報を参考にしてください。 ただあくまでも「でんき予報」を出すのが目的ではなく、予報を出して節電に協力してもらうのがサイトの一番の目的です。 以上の事を理解をしてサイトを利用してください。 Wikiの要素 当サイトは誰でもページ編集可能の「Wiki」を採用しています。 次の場合、編集を許可します。 ページに誤りがある場合 ページへの追記が必要な場合 ページに意味のない、または不適切な言葉が含まれていた場合 ページに不適切な内容は書き込まないようにしてください。 閲覧者が見やすい内容になるようにご協力お願いします。 週間でんき予報 上記でも軽くお伝えしました通り、「週間でんき予報」は各電力会社も発表していません。 なので、独自にここ1週間どれくらいの電気が使用されるかパーセントで予想して掲載しています。ただ、最大供給量と予想最大供給量の表記はないため、パーセントは“どれくらいの電気が使われるのか”というのを表します。 100%----------全ての電気が使われる | | 80%-----------8割の電気が使われる | | | 50%-----------半分の電気が使われる | | ↑と、このように簡単に考えてください。 ただ、電力会社から「でんき予報」が出た日はその情報を利用します。→独自で電力使用率は予想しません。 上記のすべてのことを理解して、当サイトをご利用ください。
https://w.atwiki.jp/zakuromaru/pages/136.html
2010-06-23 21 06 38 | Weblog もう一つ、子供のころから言われて嫌だった言葉。 「興奮してる」 これも、よく言われた。 私は何かって言うと、すぐ「憤慨」してしまうのだ。 一歩引いて考えるとか、ちょっと頭を冷やす為に、人は色々するだろう。 ちゃんとした相談じゃなくても、身近な人にちょこっと愚痴るとか。 今は誰も、いない。 私の周りには、人っ子ひとりいない。 でも今なら、ブログがあるから。 とりあえず、ここに書き込んで、ちょっと冷却期間を置こう。 対処が遅くなってしまうのが嫌だけど、しかたない。 「興奮している」と思われるよりよっぽどいい。 臨機応変さがあったらいいのに。 泰然自若たる心構えでいられればいいのに。
https://w.atwiki.jp/37564/pages/235.html
【作品名】ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン 【ジャンル】ゲーム 【名前】天国に到達したDIO 【属性】吸血鬼 【殺人数】51人 【長所】ザ・ワールドを強化して基本世界に侵攻してきた 【短所】時間停止が使えなくなっている 【備考】「我が運命に現れし天敵どもよ、さらば」まではオーバーヘブンがあること以外は基本世界と同じ歴史であり、ここまでで15人。 ジョセフ・ジョースター、空条承太郎、ジャン・ピエール・ポルナレフを並行世界で殺害した後、基本世界へ侵攻。 ファニー・ヴァレンタインを殺害した後、主人公6人とSPW、その他24人の魂を吸収。さらに空条徐倫を殺害。 15+3+33=51人。 old 【殺人数】48人 【長所】ザ・ワールドを強化して基本世界に侵攻してきた 【短所】時間停止が使えなくなっている 【備考】「我が運命に現れし天敵どもよ、さらば」まではオーバーヘブンがあること以外は基本世界と同じ歴史であり、ここまでで15人。 ファニー・ヴァレンタインを殺害した後、主人公6人とSPW、その他24人の魂を吸収。さらに空条徐倫を殺害し、33+15=48人。 vol.1
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/37475.html
【検索用 こいしているのさ 登録タグ VOCALOID こ 初音ミク 夏代孝明 曲 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 関連動画 コメント 作詞:夏代孝明 作曲:夏代孝明 編曲:夏代孝明 Illust:ryosiro(Twitter) Movie:レオル(Twitter) Guitar:グシミヤギ ヒデユキ(Twitter) keyboard:桑原康輔(Twitter) Bass:kei nakamura(Twitter) drums:樋口幸佑(Twitter) 唄:初音ミク 曲紹介 好きな人ができたとき、頭の中ぐるぐるしてしまうのはなんでだ・・・? 曲名:『恋しているのさ』(こいしているのさ) 歌詞 いつも通りの教室眺めて 笑いあいながら過ごした毎日を カメラの中に切り取りながら 積み重ねてく思い出の数 いろんな人がいて いろんなことがあって 十人十色の海を泳いでいくの 君の好きなガムを噛みしめたら 甘酸っぱい僕らの味がした もういいかい まだかな? ねえ いつだって いつだって 君の隣で笑っていたいの つまり 恋しているのさ 愛しているから 膨らんだ想いが ぐるぐるしてるの どうか届いて 君に届いて ねえちゃんと聞いてるの? 言葉にして伝える想いは どれもが実るわけではないけれど 包み込んだまま進めないなら 一度吐き出せばいいのです いろんな夢があって いろんな道があって いろんな未来につながってる 君が泣いた日の涙の跡を どうか忘れないでほしいの もういいかい だめかな? ねえ 僕だって 僕だって 君の隣で笑っていたいの ほらね 恋しているのさ 愛しているから 重なった想いが ぐるぐるしてるの どうか届いて 君に届いて ねえ ちゃんと聴いてるの? つまり 恋しているのさ 愛しているから ぶつかった想いが ビリビリしてるの どうか届いて 君に届いて ねえ ねえ! 恋しているのさ 愛しているから 膨らんだ想いは もう止まらないよ どうか届いて 君に届いて ねえ 君じゃなきゃイヤだよ 関連動画 コメント 私も恋してるからめっちゃ共感する(>0<) -- 夢花無限 (2018-06-18 20 25 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1177.html
即興出来る時にとことん即興。 『世にもゆっくりしている物語』 それは、四月。まだ肌寒い時期。連日の残業の末、風邪で寝込んでしまった俺は、 いよいよ熱が39℃台にまで上がり素直に(本当は嫌だが)医者の世話になろうと近所の診療所までやって来た。 「すいませーん・・・。」 力の入らない腕で、ゆっくりと戸を開け中に入ったものの何か雰囲気がおかしい。 入り口から仕切りも無く直ぐ横の待合室には誰も折らず、受付にも人の気配が無いのだ。 とりあえずさっさと診察を済ませて、帰ろうと小窓に顔を近づけて呼んでみるが。 「すいませーん。診察お願いしまーす。」 「診察室に直接どぞー!!!」 なぜか、待合室と薄い壁一枚で遮られている診察室から大きな声が響いてきた。 俺は首をかしげながら、受付の小窓に顔を突っ込んで出せるだけ大きな声を出して返事をする。 「えーっと・・・。受け付け終わってないんですけどいいんですかー!!」 「いいですよー!!!どぞー!!!」 熱で呆けた頭は疑問を浮かべながらも声に従う事を選択し、受付すぐ脇に有るスリッパを取り出し履き替え診察室のドアを開けた。 ・・・この時。熱があって頭が回らなかったとは言え、慎重に考えて行動すべきだったのだ。 中に入り、薄いカーテンの奥に進んでいくと其処には赤いリボンをした黒髪の女医が机に向かって何かをやっている。 しかし、何か様子がおかしい。何がおかしいと言えば、頭だ。まるで顔の被り物を被っているかの様に不自然に大きく、 また、形も丸顔と言ってしまうにはきっちり正方形にはまってしまいそうなぐらいで不自然に整っていた。 「おちゅーしゃしますから其処に座ってください。」「はっ?」 恐らく、聞き間違いではない。こちらを向かずに手で椅子を示す奇妙な女医は診察もせず、いきなり注射をすると言ったのだ。 「いやいや、まずは診察をですね・・・というか注射嫌なんですけど。」 「かもーんまりさ。」「へーい、了解。だぜ。」 女医と同じような比率の頭をし、金髪に場所に不似合いな黒いトンガリ帽子を被った姿の看護士が女医の横に音も無く現れたかと思うと、 眼にも留まらぬ動きで俺を後ろから羽交い絞めにしたのだ。 「は、はなせ・・・。」「直ぐ済みますから大人しくしててくださいねー。」 急な出来事の上熱で力が出ず、締めを解くことが出来ない。だが、身の危険を感じた俺は、渾身の力を込めて身体をよじる。 すると偶然にも赤リボンが持ってい注射が後ろの金髪の顔に刺さったのだ。 「うわらばっ!!!」 大声と同時に頭が弾け飛ぶ金髪。しかし、身体の方は頭を失った筈なのに力が弱る所かどんどんと強くなっていく。 「れいむ、酷いんだぜ。」「ごっめーん☆間違えちゃったー。」 爆散し、液状化した金髪頭の声が何処からか聞こえて来たかと思うと、散らばった液体が集まり 女医の足元で頭だけという奇異な姿で無表情に女医に訴えかけている。 もはや、俺の頭は理解を超える出来事と熱で限界を迎え、緊急事態に関わらず気を失う。と言う選択を強いられたのだった。 それから何が有ったのかは解らない。気がついた時には家の布団の中で、何故か風邪は直っていた。 先程のあまりに突飛な出来事は夢だと思うことにして、病み上がりですっきりとしない頭を抱えながら顔を洗おうと立ち上がる。すると、 「お医者さんゴッコは楽しかったね・・・。」「さて、風邪も治ったことだし今日は何で遊ぼうか・・・だぜ・・・。」 背後から何かが聞こえ、後ろを振り向けば、其処に居たのは・・・。 即興の人 北斗神拳吹いた -- 名無しさん (2009-05-13 16 43 36) ゆっくりしてるね -- 名無しさん (2010-11-29 18 18 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1637.html
後悔している。 もっと、もっとと。 したい事がたくさんあったはずだった。 出来る事がたくさんあったはずだった。 皆でもっと色々な所へ行って。もっとライブをして。 たくさん曲を作って。笑ったり、泣いたり。 ムギ先輩ともっと色々お話したかった。澪先輩とは、いまいちやる気の無い軽音部を いかに盛り上げるかとか考えたり。律先輩とも、もっと馬鹿をすればよかったかな。 唯先輩は・・・。 もうすぐ皆いなくなる。 新しい場所に行ってしまう。 私は今までの場所に留まり、ただ、先輩達だけがいなくなるのだ。 一人ぼっちにされる、なんて事は思わない。 誰だって進まなくてはならないのだから。 それは“仕方のない事”なんかじゃなくて、もっときっと素敵な事で。 皆同じ大学に受かってほんとに良かったなって思う。 無事に卒業できる事も、ほんとに嬉しい。 ただ、後悔している。 もっと、もっとと。 あの場所に留まる私は、あの場所の節々できっとその影を追うのだろう。 もう見えない笑顔を。 聞こえない声を。歌を。 大好きだった、私の居場所。 帰り道。 他の先輩達とは既に別れて、唯先輩と2人きり。 アンニュイな私とは正反対に、唯先輩はご機嫌に鼻歌なんて歌っている。 ふわふわ時間ですか。 相も変わらず能天気な先輩に、思わず苦笑いがこぼれる。 まったく、人の気も知らないで。 まぁ、知らないのは当然なのだけれど。 だって言ってないし。 それはたぶん、言ってはいけない事だから。 はぁ、と白い息を吐く。 見事全員同じ大学に合格した先輩達。 私は何とはなしに、あと何回くらいこうやって一緒に帰れるのだろうと考えてしまい。 ハッとして、考えを振り払うように小さく頭を振った。 いけないいけない、後ろ向きはダメだ。 笑顔で先輩達を見送りたい。 私は唯先輩の横顔を見る。 やっぱり今日もニコニコと平和で楽しそうで。 きっと夕飯の事でも考えているのだろう。 その笑顔に小さく笑んでいると。 「あずにゃん?」 急に声を掛けられた。 「あっえっ?何です?」 「どうしたの?」 唯先輩がキョトンとしている。 どうやら、見ているのを見られたらしい。 「あ、いえ、何でもありません!・・・すいません。」 うう、恥ずかしい・・・。 「??そう?・・・あっ!」 「へ?」 急に何かに思い当ったような先輩に、私は少々間の抜けた声を出してしまった。 ??なんだろう? 自慢じゃないがこの人の考えていることなんてさっぱりわからない。 いつだって予想の斜め上を行くのだから。 「手繋ごうか?」 「・・・・・・。」 ほらね。 「なんです、急に。」 私は思いっきり怪訝な顔をする。 「ヤですよ、恥ずかしい。」 そして、ぷいっと顔を逸らした。 「まぁまぁ、良いではないか良いではないか。」 「なっ!?ちょっと・・・」 相変わらず強引な。 唯先輩は自分の手袋と私の手袋を外すと、ぎゅっと手を握る。 「・・・もう、子供じゃないんですから・・・。」 文句を言いながらも、その手を振りほどく事はしない。 顔が赤くなっているのが自分でもわかった。 「たまにはいいじゃん?」 唯先輩ニッコニコ。 温かい。 この温かさに、あと何回触れることができるのだろう。 考えると、やっぱりちょっと泣きたくなった。 「あずにゃん、ちょっとコンビニ寄っていいかな?」 「はぁ、まあいいですけど。」 店に入るとあんまんを2つ買い、外のベンチで2人で食べる。 「んん~おいしいね~、あずにゃん。」 「はい。」 「ほっかほかだね~。」 「そうですねぇ。」 「ね、あずにゃん。」 「はい?」 「今日元気ないね?」 ギクッ。 思わずあんまん落としそうになった。 「・・・そんなこと、ないですよ。」 「そうかな?」 唯先輩は、何故かこういう時だけ鋭い。 「・・・そうです。」 言って、私ははむっとあんまんにかぶりついた。 「・・・でもあずにゃん、今日はなんだかさむそうだったから。」 「・・・・・・。」 へ? 私はその言葉に一瞬止まる。 言葉通りの意味かもしれないし、そうじゃないかもしれない。 さむそう。それはきっと寂しいのことで。言い得て妙。 なんというか、とても唯先輩らしかった。 ああ、そうか。 だから帰りに、妙にくっついてきたり、手を繋いだり、こうしてあんまんを奢ってくれたりしたんだ。 「はぁ・・・」 もう・・・。 なんで、気付いちゃうかな。 いつもいつも、唯先輩はずるい。 「あずにゃん・・・?」 「・・・なんでもありません。」 あなたの優しさに触れるたびに、私の心はあなたでいっぱいになるんだ。 「えー?気になるよぉ。なんで溜息ぃ~?」 唯先輩が肩で軽く私の肩を押す。 「なんでもありませんってば。」 えいっとやり返す私。 「あずにゃんのいけずぅ~。」 私達はおしくらまんじゅうのように何度も体を押し合った。 「もう、早く食べて帰らないと真っ暗になっちゃいますよ?」 「あ、そうだね!」 しばらくじゃれ合ってからそう言うと、はむはむと唯先輩がまたあんまんを食べ始める。 それを見て、私の顔は自然と綻んだ。 心と体はさっきより温かくなった。 でも、隙間は埋まらない。 私は軽音部が大好きで。 先輩方が大好きで。 唯先輩の事が、大好きで。 だから、後悔している。 先輩達としたかったたくさんの事。 唯先輩とは・・・。 「・・・・・・。」 唯先輩のせいだよ。 そうだ。全部唯先輩が悪い。 今のこの気持ちも、この感情も。 なにかと抱きついてきて、可愛いと、大事だと、必要としてくれて。 いざという時には頼りになって。いつも、気に掛けてくれて。 好きになっちゃうに、決まってるじゃないですか。 「??あずにゃん?食べないの?」 「唯先輩。」 「ほえ?なぁに?」 “好きです” 私は声を出さずに呟いた。 後で悔いる事を知っていながら。 「・・・どしたの?あずにゃん?」 「・・・なんでも、ないです。」 あなたを後悔したくないのに、やっぱり私は、あなたを失う事が怖い。 あなたの気持ちを知りたいのに、知りたくない。 あなたは皆に優しいひとなのだと、知っていたから。 私は、特別なんかじゃない。 すると。 「隙あり!!」 「え。」 何かが起きた。 振り向くと、唯先輩の得意顔。 一体何が起きたのかしばらく考えて。 「な、な、な・・・。」 私は真っ赤になって頬を押さえた。 い、今。 「えへへ。油断大敵だよ、あずにゃん。」 頬っぺに。 「な、何を・・・。」 ちゅ、ちゅうって!! 「だって、あずにゃんの頬っぺたあんまんみたいに柔らかそうだったんだも~ん。」 「だからってこんな所でやめて下さい!!」 私は真っ赤になって叫んだ。 「ここじゃなかったらいいの?」 「ダ、ダメですけど!」 「あずにゃん顔真っ赤。」 「う、うるさいです!!」 「ほらぁー早く食べちゃわないとぉ。」 「わ、分かってますよ!もう!!」 私はあんまんを口に詰め込んだ。 味なんて全くわからない。 「じゃ、帰ろっか。」 唯先輩は立ち上がると、当たり前のように手を差し出した。 にこにこ顔の唯先輩に、私は抗うことができない。 「・・・もう。」 ほんと調子狂っちゃうな。 この人と居ると、寂しがる暇もあったもんじゃない。 「ね、あずにゃん。」 「はい?」 火照った顔に冷たい風が気持ちいい。 「これ、本当は言っちゃいけないんだけどさ・・・」 「何です?」 「うんとね、卒業式の日に」 卒業という言葉に、私の心が一瞬ちくりと痛む。 「ちょっとしたサプライズがあるんだ。」 「サプライズ?」 「うん。凄く喜んでくれると思うんだ!あずにゃん感激して泣いちゃうかも!」 「・・・そうですか。楽しみです。」 「うん!・・・でね、もういっこは・・・」 「2つもあるんですか?」 「喜んでくれるかわかんないけど、困らせちゃうかもしれないけど・・・」 「唯先輩?」 心なしか、唯先輩の顔が赤い。 唯先輩が言い淀むなんてめずらしいな。 「・・・待っててね。」 それだけ言うと、唯先輩は私の手を引いてずいずいと歩きはじめた。 「え?ちょっと、唯先輩!?」 「さぁ早く帰ろう!もうお腹ぺっこぺこだよぉ!」 「さっきあんまん食べたばっかりじゃないですか。」 「それはそれ!これはこれ!甘いものは別腹なんだよ、あずにゃん!」 「まったく・・・。」 私は小さく息を吐く。 いつの間にか、心は穏やかになっていた。 後悔している。 もっと、もっとと。 したい事がたくさんあって。 出来る事がたくさんあったはずで。 けれど、もしかしたらそれは、もっと楽しい未来に繋がることなのかもしれない。 たくさん後悔して、だからこそ変えていけるのかもしれない。 したい事があるのなら。出来ることがあったのなら。 これからすればいいのだから。 昨日に後悔しない為に。 大好きな私の居場所。 私は先輩達と一緒に居たい。一緒に音楽をやりたい。 先輩達があの場所から居なくなったとしても、私の居場所はそこにある。 卒業式で、やっぱり私は泣いてしまうんだと思う。 ただ、その後はきっと笑顔で。 唯先輩・・・。 私はこの日、ある重大決心をした。 そして卒業式の日。唯先輩の言っていた2つのサプライズを、私は知ることとなる。 1つは、先輩達からの素敵な贈り物で。 もう1つは唯先輩からの・・・。 私の重大決心が、思いもよらないかたちで実現することとなった。 ああ、これからまた忙しくなりそうだ。 どうやら私に、過去を振り返っている暇なんてないらしい。 つづく・・・訳ない 続編『冷たく乾いた空気の中を、私は歩く。』 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る