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28 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/11/24(火) 05 01 40 ID gen4Aztj 11月23日 清澄高校麻雀部 京太郎「今日はみんな遅いな」 優希「咲ちゃんとのどちゃんは図書館に寄るから遅れるって言ってたじぇ」 京太郎「ふーん、それにしても寒い」 優希「タコスを食えば体が温まるじょ少年。一個しかないからやらんけどな!」 京太郎「へいへい。まだ時間あるようだし学食でアツアツのRMTでも買ってくるか」 優希「ついでにタコスも買ってこい!」 京太郎「ちょっくら行って来るわ」 優希「無視するなー!」 学食の自販機 自販機「ピピ・・ロン!リャンペーコー」 京太郎「お、儲け!アタリで一本無料」 京太郎「タコスも買ったし戻るか」 (ん、あれは・・?) 京太郎(咲と・・イイ嫁さんだなァの奴か) 楽しそうに話してる2人。 京太郎「ま、いっか」 廊下で重そうに本の山を抱えて運ぶ和。 和「須賀君。麻雀部はどうしたんですか?」 京太郎「まだ人少ないから時間潰してたんだ。重そうだし手伝おうか?」 和「大丈夫です。それより早くそれを届けないとまた優希に怒られますよ」 京太郎が持つタコスを見つめながら微笑む和。 京太郎「はは、そうだな。じゃ悪いけど先にいってるわ」 和「はい。これを届けたら私も向かいます」 和「あ、宮永さんは大事な用があるので今日は参加できないそうです」 京太郎「(?)そっか、ブチョーに伝えておく」 (なんだ、咲の奴サボリか?) 目がキラキラリン。 京太郎「怪しいな。さては咲のやつ何か企んでるな」 京太郎「よーし!どこから探そうか」 ~30分後~ 京太郎「ぜーはー・・ぜー・・はっは。後はこの体育館裏だけ」 京太郎(本当にいるし) 京太郎「おーい、さ・・」 声をかけようとした瞬間、京太郎は思わずタコス袋とRMTを落としてしまう。 そこにいたのは咲とイイ嫁さんだなァの2人。 背伸びしながらイイ嫁さんだなァの首の後ろに手を回す咲。 遠目から見ても、どこからどう見てもラブラブに見える二人。 京太郎(なんだ、そういうことかよ) 落としたタコス袋と中身がこぼれてしまったロイヤルミルクティーのほうを見つめる。 (こりゃもう駄目だな。はは、馬鹿みてー・・) タコス袋を拾ってとぼとぼ部室へ向かう京太郎。 ・・残ったのは地面を転がる紅茶の缶と漂う甘くて切ない香り。 部室 優希「おっそーい!なんでタコス買うのに1時間もかかるんだ!」 京太郎「悪い悪い。アタリで出たタコス_ミ_ジュースサービスするから」 優希「話がわかるじゃないか坊主。今日のところは勘弁してやろう!」 京太郎「元気いいのな」 京太郎「あ、部長。宮永は大事な用があるので今日来れないみたいです。 部長「和から聞いたわ」 優希「そうだじぇ。とっくに聞いたじょ」 染谷「さあ、始めようかのう」 その後はいつも通り負けて、 いつも通りタコスとじゃれて、 いつも通りの道を歩いて帰る。 いつも咲と通ってきたその道を。 京太郎ん家 夜 中学時代のアルバムを見つめる京太郎。 京太郎「あのおっちょこちょいの咲がねぇ・・。立派になったもんだ」 カピバラ「カピー」 京太郎「おっと、すまん。飯やってなかったか」 ・・・咲が中学の時初めて京太郎の家に来た時の事を思い出す。 京太郎「ようこそお嬢様」 咲「何がお嬢様だ」 ヤングカピバラ「カピー」 咲「わー、大っきい!頭撫でていい?」 京太郎「噛まれるぞ」 咲「ええ~。じゃ、やめる」 京太郎「はは、冗談だって。ほれ」 ・・手本を見せる京太郎。 咲「もう、京ちゃんったら。あ、カピちゃん嬉しそう」 ヤングカピバラ「カピー」 ・・・ カピバラ「カーー!!」 いつまでも思い出に浸って飯をくれない京太郎に頭突きするカピバラ。 京太郎「どわー!!」 11月24日 教室 京太郎(いてて・・カピの奴いつの間にあんなに強くなったんだ) 教師「須賀君~プロジェクター忘れちゃったから宮永さんと一緒に運んで来て」 京太郎(よりによってこんな時に・・でも) 京太郎「あれ車輪ついてるし一人で持ってくるっす」 廊下 咲「待って京ちゃん。私もいくよ」 京太郎「そうか」 無言が続き廊下がどこまでも伸びてるような錯覚が生じる。 咲「・・今日の京ちゃん元気ないけど、どこか具合悪いの? 京太郎「全然。ほら、この通り元気」 左手で二の腕をパンパンと叩いてきんに君のものまねをする京太郎。 咲「嘘・・。普段の京ちゃんはそんなつまらない事言わないよ」 京太郎「悪かったな。本当に一人で大丈夫だから宮永は先に戻ってろよ」 咲「・・! やっぱり変だよ。急によそよそしく苗字で呼ぶなんて」 京太郎「親しくしてる所(あいつに)見られたら嫌だろ?」 咲「そっか・・そうだよね」 教室に戻った咲はドアの前で呟く。 咲「私は嫌じゃないよ」 11月27日 部室 部室で麻雀を打つ和、まこ、優希と京太郎の4人。 京太郎「ロン。終わりだな・・」 優希「な~に1000点でかっこつけてるんだ!ビリなのにその手はありえないじぇ」 まこ「わしは初心者のいいデータが取れて助かるけどな」 和「・・・」 まこ「おっと、いけん。店の手伝いがあるから先に帰る。戸締り頼んだけんの」 京太郎「おつかれーっす」 和「お疲れ様です」 優希「またねい」 優希「最近咲ちゃん来ないけど京太郎何か聞いてないか?」 京太郎「さあ、何も」 ドン!と卓を叩く和。 和「須賀君は宮永さんと同じクラスですよね!?様子おかしかったらすぐ分かりますよね?」 京太郎「そう言われましても・・(やべ、和こえー)常に見てるわけじゃないし」 京太郎「あいつはあいつでいろいろあるんじゃねーの?」 そう言ってポッキーを口に咥える京太郎。 和「悔しいけど・・悔しいですけど彼女はあなたが声をかけるのをずっと待ってるんじゃないですか?!」 京太郎が咥えてるポッキーを左手で奪って拳で砕く和。 京太郎「それはない。断言できる」 和「彼女の気持ちも知らないで・・知ろうともしないで無責任な事言わないでください!」 京太郎「何も知らないのは和だろ」 京太郎「あいつは今頃イイ嫁さんだなァの奴と仲良くやってるよ」 パチィンという音が部屋内で轟く。 和「最低・・もういいです。私が明日確認します」 京太郎(よりによってカピバラにやられたところを) 「いてて、最初からそうしてくれ」 優希(空気重すぎるじぇ・・) 11月28日 部室 昨日の事を優希に密告され、全てを話すように問い詰められた京太郎。 部長「そう、そんなことがあったのね」 京太郎「ええ、さ・・あいつに声かけられる状況じゃなくて」 部長「部内の恋愛禁止ってルール作っておくべきだったかしら」 和(それは困ります) 部長「困ったわねー、和は咲と話したの?」 和「いえ、それが・・学校にも来なくなってしまって」 部長「あらら、それじゃ今から皆で行きましょうか」 優希「どこへ?」 部長「咲の家よ」 京太郎「え、俺も?」 部長「当たり前よ。咲のこと放っておけないでしょう?」 京太郎「そりゃそうですけど、あいつは」 部長「ごちゃごちゃ言わないの。へこむのは本人から聞いてからにしなさい」 いよいよ真実が明らかに。 (初投稿なのに無駄に長くてすみません) 11月28日 宮永家 夜 ピンパーン 部長がインターホンを押してみたものの誰も出てこない。 京太郎「留守みたいだし帰りましょう」 (二度も落ち込みたくないしな・・) 優希「お前の目は節穴か!電気ついてるじょ」 和「二階の窓から入りましょう」 ピピピピピンパーン。大人げなくインターホン連打を始める部長。 京太郎(親がいたらどうすんだよ) まこ「いい加減にせい(呆)」 二階から突入した和が降りて来て部長に耳打ちする。 部長「和と二人で話を聞いてくるわ。みんなはここにいて頂戴」 1時間後 部長がようやく出てきてもう大丈夫だと言う。 京太郎「何が大丈夫なんすか?」 部長「さ、みんな帰りましょう。須賀君は咲が出てくるまでそこにいなさい」 優希「腹減ったじぇ・・」 まこ「大丈夫そうだしラーメン食って帰るか」 和「失礼します」 最後に部長が耳打ちして京太郎だけ玄関前に残ることになった。 30分後ようやく咲がパジャマ姿で出てくる。 やや下を向いてる咲は目線だけ京太郎に向ける。 咲「きょんばんは」 京太郎「いきなり噛む奴がいるかよ・・」 咲「ごめんね」 京太郎「別に謝れって言ってるわけじゃ」 咲「外寒いから入って」 京太郎「お、おう」 リビングで咲の親父さんがテレビを見ている。 京太郎(あのピンポン連打に無反応って・・やはり親子か) 軽く挨拶して階段を登って2人は咲に部屋に入る。 咲「麻雀部サボるなって部長に怒られちゃった」 京太郎「みんな心配してたもんな」 咲「京ちゃんも・・?」 京太郎「そ、そりゃあ・・な?」 咲「よかった。京ちゃんに嫌われたと思ったから」 京太郎「なんで嫌いになるんだよ」 咲「あの日、先生にプロジェクター持ってくるように言われた時冷たかったから」 京太郎「あれは咲とイイ嫁さんだなァの奴のために」 咲「どういうこと?」 京太郎「いや、その・・あいつと付き合ってるんだろ?」 咲「え、なんでそうなるの?」 京太郎「俺見たんだ。咲とあいつが体育館裏でキス・・してるところ」 咲「・・バカ。バカバカバカバカ!!」 両手で京太郎に弱弱しい振り下ろしパンチをしまくる咲。 京太郎「?なんだよ」 咲「してない・・してないよ!」 京太郎「いや、首の後ろに手回してたろ?」 咲「あれはマフラーのために長さを測ったの」 京太郎「ええ!言われてみれば。でも、なんであいつに」 咲「京ちゃんに頼めるわけないでしょ。だから同じ大きさの彼に頼んだの」 京太郎「・・・」 咲「・・・」 京太郎「なんて言ったらいいか。悪いな咲」 咲「本当だよ。京ちゃんが苗字で私を呼んだ時心臓がズキンと痛んで」 「嫌いになった理由聞こうとして、聞く勇気がなくて苦しかった」 京太郎「麻雀部と学校サボってたのってそれが原因か?」 咲「冷たくされて・・これ以上傷つきたくなかっただけ」 京太郎「ごめんな。俺の勘違いでこんな面倒なことになって」 咲「面倒なことじゃないよ。私にとっては大切なこと」 京太郎「・・なあ、咲。麻雀部の帰りにいつも通ってる道あるじゃん」 咲「うん」 京太郎「咲がサボってる間一人であそこ通って帰ってたけど」 咲「だからサボってないって!」 京太郎「何か物足りなくてさ」 京太郎「これからも麻雀部終わったら一緒に・・2人で帰ろう、な?」 咲「やだ」 京太郎「・・冷たくした分、咲が暖かい気持ちになれるように頑張るからさ」 咲は引き出しから手作りのマフラーを取り出して京太郎の首の周りに巻く。 咲「学校休んでた時にこれ編んでたんだ」 咲はマフラーをぎゅーっと締めながら微笑む。 咲「今度泣かせたらこうだからね!」 京太郎「し、締まる・・。しぬー!」 咲「ふふ、最後に何か言う事はない?」 京太郎「最後じゃない!これからもずーっと好きだー!」 咲は更に力を入れてぎゅっと締める。 京太郎「ぐええ、本当に死ぬってー」 咲(泣かせるからだよ・・グス) 咲パパ(さっきからうるせー!!) 11月29日 学食 咲「はい、レディーズランチ」 京太郎「咲の手作り弁当も食べてみたいな」 咲「調子に乗らないの。いらないなら食べちゃうよ」 京太郎「わ、食べるって!」 イイ嫁さんだなァ「おおう、咲ちゃんはイイ嫁さんだなァ」 咲「嫁さん違います!」 イイ嫁さんだなァ「まっこう否定ですか」 ピピピ 咲「メール?」 京太郎「秘密」 咲「教えてよ~!」 京太郎「逃げるが勝ち!」 今日も京太郎の首には2人を繋ぐきっかけになったマフラーが巻かれている。 ひとまずこれで終わりです。 麻雀の描写込みの話もいつか書いてみたいです。
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飲食店(木花地区) ファミレス ジョイフル 九州圏内なら誰もが知ってるファミレス。 ドリンクバーに加えて、スープバーまであるという。 まぁ、気をつけないと高くなるよね。 営業時間は朝10時~深夜2時 茶話茶話 ねーよwwww 詳しくは学食で。 定食屋 なにわ グラウンド裏公園の近く 学生は500円でボリュームのある定食が食べれます。 メニューは日替わり ラーメン 風来軒(木花店) 一番近いラーメン屋。ご飯のおかわり自由 学生ラーメンは麺の量2倍、無印ラーメンと同じ値段で食べられる 麺の固さやスープの濃さは自由に変えられる。 また、学生はギョーザ3個をダダで食えるサービス券をもらえる でんすけラーメン 運動公園近く、大きな駐車場あり。 店内は非常にオサレ。料金前払い とんこつでも醤油でも塩でも味噌でもない 不思議な味、「でんすけラーメン」は一度食べてみるべき。 一度でいいけど( A`) モスバーガー 運動公園近く 飲食店(清武地区) 地図 ラーメン ラーメンたむら 清武アタックス付近、駐車場有11 00~20 00 4人がけ席×4、カウンター席8 ラーメン 500 ピリ辛味噌ラーメン 550円 チャーシューメン 600 他、餃子・チャーハンなど 大盛り +100 ピリ辛サービス ピリ辛のたれを追加してもらえる 水 セルフ ピリ辛味噌ラーメン 一般的な味噌ラーメンでなく、とんこつと味噌ダレの合いの子であることに注意 (具は、もやし・チャーシュー・メンマ・ネギ)まろやかですごくおいしい。 ガツン 岡交差点を役場の方に行くとある 家系ラーメンが美味い 風来軒(本店) 加納(清武を宮崎市内方面に行ったあたり)にある。 上記のガツンとオーナーは一緒らしい。 普通においしい。 南忠家 風来軒の近くにある。 普通においしい。 500円でおいしいとんこつラーメンが食べられるのはありがたい。 ラーメンマンジュニア 加納にある。ここも普通においしい。 お好み焼き ごんたくれ アタックスの横 関西風お好み焼き 大学生は大盛りで、たまに味噌汁や小鉢を出してくれる かっちゃん タイヨ―の前 広島風お好み焼き うどん 錦屋 香川県人が美味いというぐらいうまいらしい 定食 いなかや 大学病院の前を黒髪方面へ行ったところにある。 おそらく6年間で最も利用することになる定食屋さん。 おいしくてボリュームがある。 ぶりのカマやアジの塩焼きなど、焼き魚が充実している。 店員のおじちゃんは学生のよき相談役。 すべてのメニューが750円。 すみれキッチン チキン南蛮が名物。チキン南蛮で有名な某チェーンよりも おいしいと評判。 とんちゃん 清武タイヨーから西に進んだところにある。600円台で大ボリューム。 デザートはオレンジかメロン。ちなみにチキン南蛮はマヨネーズ。 定食屋 本当にそういう名前。清武の新町、ガソリンスタンドの隣にある。ここも大ボリューム。 カレー カナディアン 清武ジョイフルの近く(R269沿い)にある。おいしいけど、ちょっと高めかな。「カナディアン」は漢字表記。あくまでも喫茶店なのでコーヒーで楽しめる。 トプカ 加納にある。おいしい。焼きチーズカレーが名物。 金曜日になると、ミニライブを開いている。 軽音や趣味でやってる宮崎大生が出演することも多い。 ジョイフル 言わずと知れたジョイフル。 清武のは「きよジョイ」という。 食事よりも勉強で使うことが多い。 通称、「ジョイ勉」という。 お客さんが多いときに勉強すると追い出されるので、空気を読もう。 大学周辺で唯一24時間営業!
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朝のHRが終わり一時限目の授業が始まった。 男「暇だな~」ボケ~ 授業中に暇と言うのはオカシイかもしれないが、 自分が大嫌いな教科だと皆こうなるものだと思う 教師「え~と、訳は……ソレは車ですか? いいえ、ソレはトムです…となる」 …英語の問題は変なのがたまに混じってる気がする 教師「じゃあ次のもんだいを……高良、答えてみろ」 みゆき「その飲み物を飲むと貴方は体調が悪くなるでしょう」 教師「正解だ。この問題はテストに出るぞ」 テストに出るのは解ったがどんな飲み物なのかが気になる… 教師「じゃあ次は…柊、答えてみろ」 つかさ「え!?……えと、えと………」 男「…マリーは、血のように赤いドレスを着ている」ボソッ つかさ「えっと、マリーは血のような赤いドレスを着ている?」 教師「正解。珍しいな」 つかさ「えへへww」 柊とやら、然り気無く馬鹿にされてるぞ 教師「じゃあ次は」…… こなた「(-ω-.)Zzz」 そんなこんなで昼休み、なんだが…… 男「飯が無い…」 しまった!朝急いでたせいで弁当を忘れた!ガッテム!! 売店か学食は何処だ! つかさ「あのさ、男くん」 男「…ナニ?」 つかさ「英語の時間、助けてくれてアリガトね」 男「ああ、俺も英語苦手だから答えが合っててよかったよ」 つかさ「それでさ、お礼と言ったらなんだけどさ一緒にお昼ご飯食べないかな?」 ………え?ナニこれいつフラグ立てたっけ …は!夢か!? 頬をつねれば解るぞ…… 痛い… つかさ「ダメかな?」 ダメだよ☆ って違うコレは違うヤツだ 落ち着け素数を数えるんだ 2、3、5、7、11、13、17… 男「あ~、申し出は嬉しいんだが。残念ながら飯が無い」 男「売店が何処にあるのか教えてくれないか」 つかさ「売店なら……」 柊に位置を教えてもらい、売店目指してレッツゴー! 男「二足イニシャルドリフトーーー!」ズザー この叫びに別に意味は無い 只、言いたかっただけだ… 売店に着いたのは良いが… 男「…ココは戦場か?」 売店に群がる人の群れ 皆に踏み潰される細目の男子生徒 ……たしか同じクラス…だったよな? …無視しよう、昼飯の方が大事だ 男「特攻!」 くっ、人の壁が厚い――― こなた「こちらコナーク、コレよりこの戦争に武力介入を開始する!」 ―――!――― こいつは、朝の遅刻したやつ! たしかコイツの今、コナークって言わなかったか? こなた「おばちゃん、チョココロネちょうだい」 ―――早! もう到達しやがった! こなた「ふっはは、楽勝だね☆」 羨ましい 男「なあ…」 こなた「なに?」 男「随分人の壁を突破するのが美味いな」 こなた「甘いね、この私を止めたくばあと三倍は持ってこい!」 …どこぞの金ピカみたいなセリフを吐きやがった 男「ところでさっきコナークって名乗ってたけどもしかして、オンゲーでその名前使って剣士やってない?」 こなた「いかにも、やってるけど……それがなにか?」 男「オトーコって名乗れば解るか?」
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出会い あや、[名前]先輩。見に来てくれた…。なんだか驚いてますねー、どうしました?…あやや〜、言ってなかったですかーわたし、軽音部のキーボードなんですよ? マイページ 通常 あやや、可愛いシール。くれるんです? このシール、お気に入りですよぉ〜 あ、先輩だ〜。えへへ、今日はいい日です。 朝ごはん、食べ切れませんでした〜 今日は音楽の授業があるんです。幸せ〜 日直 登校 朝 ユズちゃんちのおそばは美味しいんですよ。オススメです。 気がついたら、もう時間がありませんね〜 ピアノなら、一日中でも平気ですよ〜 お天気がいいと、気分もいいです〜 朝から先輩と一緒に登校ですね〜。えへへ、嬉しいな〜 昼 学食のメニューって日替わりなんだ〜。お得ですね〜 お昼休みも、ちょっと練習ですよ〜 笛ラムネって、いつ食べちゃうか…難問です… こんな所に自販機が…先輩は物知りさんですね〜 ライブが近くて大忙しです〜。しっかり練習です。 夜 先輩、一緒に帰りましょ〜?えへへ、嬉しいな〜 キーボードのメンテをしないと…うぅ、重い〜 はい?大丈夫ですよ〜、転びませんよ〜 送ってくれるんですか?ありがとうございます〜 早く帰っておうちのお手伝いしないと〜 アルバイト 時給あげてもらったんですよ〜。先輩と一緒に働いたおかげですよね〜 好感度レベルアップ あ、あの…ありがとうございます。いえ…なんとなく〜 好感度MAX やっぱり言ってませんでしたか?あやや、そでしたっけ〜それじゃあ、今日はたまたまですね〜運が良かったんでしょうか。意外だったけど似合ってる、ですか?それはどうも…あ、もう出番でした〜軽音部のライブ、楽しんでって下さいね〜先輩も見てることですし、今日はわたしも、いつもより張り切っちゃいますよ〜 デート 約束 大丈夫ですよ。えっと、どんなお話しましょうか?あ、近所で子猫が生まれて〜…わたしの演奏が聞きたいんですか?それならいくらでも〜わかりました、じゃあ〜…あわわ、聞き耳たてちゃ駄目だよ〜 はい、大丈夫ですよ。えへへ、先輩からの電話嬉しいな〜…あ、なんでしょうか?いいですよ、お出掛けしましょ〜わあ、どこに行くんでしょうか〜。ドキドキですね〜 ちょ、ちょっと待って下さい…ユズちゃん、ちょっとごめんね…は、はい、それで?はい、お出掛けなんですね〜何をするんですか?は、はいっ!よろしくお願いします〜…えへへ、今から楽しみ〜♪ 当日 あ、先輩、こっちこっち〜。…えへへ、一度言ってみたかったんですよね〜…もっと言いたいことですか? ええっと、いろいろと…はい、それじゃそれじゃ〜… ボス戦 開始 勝利 ほわぁ、なんとかなっちゃったみたいですね〜 敗北 バトル 開始 じゃじゃじゃじゃーん♪ 声援 それじゃ応援歌、行きますよ~ 勝利 ちょっとドキッとしちゃいました〜。凄いんですね〜 あらら〜、どう応援するか考えたら、終わってました〜 敗北 次行ってみましょー。はい、次ですよ〜 あらら〜、先輩ってときどき外しちゃいますよね?よくないです。 タッチボーナス くすぐったいですよぉ 驚いてますねー どうかしましたか?
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出会い はいは~い、お待たせお待たせ~ こちらご注文のハンバーガーセットで~す。…予想を遥かに超えてる? 本当にすごいよね~ これ。山みたい… おっと、オーダーまた入ったみたい! マイページ 通常 お店のユニフォーム、かわいいでしょ? ここだけの話、裏メニューもあるんだよ~ お待たせ~ どう? このボリューム! [名前]くん、全部残さず食べてよ~ 崩さないように運ぶのもコツがいるの! 日直 登校 朝 [名前]くんは、何時ごろに食べに来る予定? お店がテレビ取材されるんだって。わたしも映るかな~? 昨日、特大ハンバーガーにかぶりついてる夢を見たよ~ ユニフォームに着替えたら、テンション上がるね! お店のBGMいいな~ 大道芸で使おうかな。 昼 ジュークボックスがあるから、なにか曲を選んでみる? 学食にも、いろんなハンバーガー置いてほしいよね? デザートもお薦めなんだよ。甘いの、平気なほう? 今日は新作メニューの試食会があるの。役得でしょ? [名前]くん、口のまわりにソースついちゃってるよ~ 夜 お店を出るときは忘れ物しないように気をつけてね! もうちょっとでお店上がれるから、待っててくれる? 食べきれなかったらテイクアウトにしちゃっていいよ~ [名前]くんの食べっぷり、この目に焼き付けたよ~ 明日もお店に入りたいな~ この仕事気に入っちゃった! アルバイト だんだん、[名前]くんとアイコンタクトでお仕事ができるようになってきたね。 好感度レベルアップ あはは、大きな口! それでも入りきらないくらいのボリュームってすごいよね~! 好感度MAX う~ん、さすが本場仕込みは違うよね~ ハンバーガーもポテトも凄いボリューム…って言ってる間に、もしかして完食しちゃう? わぁ、すごいねぇ、いい食べっぷり~ところで、デザートにチェリーパイの追加はどう? 外はサクサクで中はトロトロ。お店のお薦め!…さすがに無理? あはは、そうだよね~ でも、お薦めなのは本当だからさ、次に来た時は、注文してみてね~ デート 約束 大丈夫だよ。次のショーの構成を考えてて、誰かに相談したいなって思ってたところなの~いいよ~ それじゃあ、この間お薦めしてたチェリーパイを食べに行くなんてどう?日にちはそれで決まりだね! 待ち合わせはどうしよっか? ダイナーの近くがいいよね~ 当日 ねえねえ、学園の制服とダイナーの制服と今日の格好と、どれが一番似合うかな?あはは、そんなに深刻に悩まなくても~ ちょっと君の好みを聞いてみたかっただけ~ ボス戦 開始 勝利 勝った~ [名前]くんは引き続き落ち着いて食べてね~ 敗北 バトル 開始 ポテト大盛りサービスしちゃう! 声援 応援も、とびっきりのサイズでね 勝利 [名前]くんの圧勝だったからアメリカンにハグしてあげる! な~んて。 [名前]くんのバトルって、惹きつけられるんだよね。目が離せなかったよ~ 敗北 [名前]くん、やっぱり食べ過ぎだったんじゃない…? 動きが鈍かったもん。 わたしの応援が足りなかったかな? もっとパワフルに応援すれば良かったね。 タッチボーナス おっきいでしょ~? 当店一押しだよ~ サクサクのトロトロだよ~
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出会い あら偶然![名前]も買い物?私は裁縫用品に掃除道具…。あとね、お味噌を買いに来たの!女子高生っぽくないかなぁ?やっぱり…。 マイページ 通常 お嫁さんは、料理上手な方がいいよ…ね? 学食より、私の作ったご飯が美味しいよね? [名前]に、もっと美味しいもの作ろっと。 [名前]の食べてるとこ見るの…好きだな。 [名前]、寝グセがそのままだよ?直す? 日直 登校 朝 いつか[名前]に、朝ご飯作ってあげたいなぁ。 お洗濯もの干してると、一日が始まったって感じがする♪ お布団は畳んだ?それともベッドだったっけ? おはよう、[名前]。まだ寝てたら起きなさい。 メールって便利だねぇ。電話や手紙よりずっとラク。 昼 屋上でお弁当食べよっか?先に行ってるね♪ 嫌いな食べ物?私、そういうのはないなぁ。 三年生にもなると、授業以外も忙しいんだよね。 先生の言う事ちゃんと聞いて、勉強しないとね。 [名前]、さっき居眠りしてたでしょ。私、見てたよ! 夜 明日は朝から、お天気だといいねぇ。 おやすみ、[名前]。トイレは行っておいたかな? スマホでレシピも調べられるなんて、便利よねぇ。 眠れなかったら、メールしてもいいんだよ。 寝る前に歯は磨いた?忘れないようにね。 アルバイト ちゃんとアルバイトしたら、あとで誉めてあげるね♪あれ?照れてるの? 好感度レベルアップ もし[名前]が私の前からいなくなったら…泣いちゃうかも…寂しくて。 好感度MAX 私、もっと料理が上手くなりたいんだ。美味しくて健康にいい料理が作りたい。将来はね、お嫁さんになって、素敵な旦那さんに、毎日手料理を作るの。いつもニコニコ明るい食卓。そのうち、子供なんかもできたりして…理想の旦那さんは、どんなタイプ人かって?そ、そうだねぇ…そ、それはそうだねぇ…意外と身近にいる人がタイプだったりして… デート 約束 電話で済む用件だったら、なんでも言ってちょうだい。面白いそうな提案だねぇ。私、とっても嬉しいよ♪はいはい、[名前]の決めた日でいいよ。その日が都合、いいんでしょ? 電話はちょっと苦手だけど、[名前]とならいいよ。[名前]と二人っきりで?ち、違うの?ど、どうなの…?もちろん空いてるよ。駅前の北海道物産展なんか、行ってみる? うん、どうぞ。料理の事でも聞きたいのかな?いいねぇ!大賛成だよ♪お弁当、いっぱい作っていくからね。いつでも大丈夫だよ。せっかくの、[名前]とのお出かけだしね。 当日 お待ちどうさま。今日はキミのことを思いながら、早起きしてお弁当作ってきたんだよ。喜んで食べてくれると嬉しいんだけどなぁ。 ボス戦 勝利 敗北 バトル がんばって~! 勝利 ますます男の顔になってきたねぇ。なんだか、嬉しくって仕方がないよ。 私の母性本能っていうの?くすぐられるんだよねぇ、[名前]には。 敗北 今日は、これからずっと一緒にいてあげようか?寂しそうだよ。 大丈夫、私がついてるから。[名前]は安心してていいんだよ。 タッチボーナス あぁっん♪ 仕方ないなぁ…。
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出会い …ったく。今日は特別だかんな。本当なら、誰も入れたりしないんだ。…で、ど〜よこれ? 凄いだろ〜つっても、素人じゃわかんね〜だろうな〜 マイページ 通常 お、おい、ボクを置いてくなよ! 髪がきれい?な、なんだよ急に… 今日は気が向いたから、来ただけだよ。 ちょっと膝貸せよ。いいから、ほら! 人間もプログラムなら、苦労しないのにな。 日直 登校 朝 学校で見せてやるよ!ボクが開発した言語! ボクが行かなきゃ[名前]もサボる?…分かったよ。 ボクがダメ男なら、[名前]は健気な嫁だって? まだ寝てるのか?…一緒に学校行くんだろ? [名前]の作った朝食、おいしかったよ。ありがとな。 昼 学校だと人目があるからな。だから、その… たまには一緒に、学食でも行かないか? はははっ!簡単なイタズラに引っ掛かるなぁ! 人の鞄に勝手に食べ物仕込むな!気付かなかったら…! よし、一緒にサボろう。…愛の逃避行?バ、バカ! 夜 明日、ちゃんと起きるから、もう少しメールしないか。 今から料理もってくる?い、いいけど。 家政婦募集中。家政夫、でもいいよ。 可愛げ?ふ、ふん、そんなのなくてもいいだろ。 部屋にいるときは、基本的に薄着だよ。 アルバイト [名前]、ありがとな。いてくれて本当助かったよ。でも、無理はすんなよ? 好感度レベルアップ [名前]のせいで、ボクもすっかり健全に…なってない?そうかぁ? 好感度MAX 部屋が汚い?バカ、そこじゃない!マシンの話に決まってんだろ!とりあえず凄そう?はは、まあね。そんな感想だろうなぁ。ここにある機械の見てくれだけじゃなくて、中でやってることの方が凄いけどな。う~ん?聞きたいか?そうかそうか。じゃあ…ん?素人にもわかるように?面倒臭いなぁ…長くなるぞそれ、いいな? デート 約束 まあ、暇だからな。[名前]でもからかって、時間を潰すか。またうちに来る気か?いやまあ、別にいいんだけどさ。大丈夫だ。期待してるからな。裏切るなよー? 何? 寂しくなったか?ははっ!照れるなって!ちょっと落ち着いたとこだよ。どっか行ってもいい気分かなOK。そうだな、一応楽しみにしといてやるよ。 おう、つき合ってやろ〜レディを退屈させるなよー。はははっ。少しは、外の空気も吸わないとな。ちょっと出かけるかね。分かった。当日は、ちゃんと家まで迎えに来るんだぞ。 当日 …悪い、ちょっと遅れたみたいだな。ま、まあ[名前]を待たせたところで…え?ボクの服、似合ってるって?べ、別に…いや、その、なんだ…ありがとな。 ボス戦 開始 勝利 敗北 バトル 開始 ちゃんと見てろよ、[名前]! 声援 勝利 おつかれさん。たまには素直に褒めてやる。よくやったよ。 やるじゃん!心配いらなかったな!…あ、別に心配してない、してないぞ! 敗北 どうせ笑うんだろ、だって?笑わないよ。笑うわけないだろ? ボクをかばって負けるなんて…バカなことするよなぁ、まったく… タッチボーナス くすぐったいだろー 特別だぞ?
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【東堂 エマ】 名前:東堂エマ 読み:とうどう・えま 身長:167センチ 体重:48キロ 3サイズor体型:スレンダーで腰高 髪型:ゆるふわボブ 髪色:ピンク(染めた。地毛は金髪) 一人称:あたし 性格: 場の雰囲気がよくなるよう、接する人によって態度を変える。本心を他人に見せないが人当たりはいい。うっすらした人間関係の構築が得意。 誕生日:4月17日 血液型:A型 所属クラス:高等部2年6組(服飾科) 部活動:マッサージ部(※勝手に名乗っている。非公認) 通学手段:桜花寮生。だが、ネカフェ暮らし(※お嫁に来た子と相部屋の設定にさせていただきます) 入学時期:高等部2年次・4月編入 好きな食べ物:ジャンクフード 嫌いな食べ物:ジャンクフード以外 好きな飲み物:コーラ 趣味・特技:お笑い。聞き上手。マッサージ。いろんな人とうっすら仲良くなる。 苦手なもの:自分の生き方を否定してくるものすべて。 お気に入りのシャンプー:ネカフェのシャワー室にあるやつ。こだわりはない。 イメージCV:特になし 備考: ■ネカフェ暮らしJK。今ドキなマイルドギャル 主食はマックで、ときどきモス。学食調理師の計らいで、エマ専用の業務用チキンナゲットを冷凍庫に忍ばせてもらっています。それをレンチンして、自販機でコーラを買えばお昼ごはん。寮に寄りつかないのは、相部屋の子との距離感が掴めないからです。 ■ハーフ(母方がスラブ系白人) 某国在住の両親から、不自由しない程度の仕送り(月10万円)を受け取って生活しています。親元を離れて暮らすのは某国ではよくある風習で、のびのび暮らせるのでエマも両親には感謝しています。 ■マッサージ部 桜花寮の自室でひっそり活動する非公認部活動です。「体と心を解きほぐす」のが部活の目標で、マッサージをしながら生徒の悩みを聞きます。悩みに答えるのではなく話を聞くのがメイン。なお、マッサージ自体はいたって健全です。 ■行動の理由 エマは、自分探しの一環としてマッサージ部の活動をしています。ただし「自分探しのために、他人の悩みに土足で踏み込むのは不躾なこと」だと考えているので、常に自己嫌悪にさいなまれています。話や悩みを聞いてくれた生徒・教師たちからの感謝を素直に受け取れないのが悩みです。 台詞例 「お客さん溜まってんじゃないの〜? あたしが話聞いたげよっか〜?」 「そっか、大変だったんね〜。でもさー、◯◯ちゃんエラいじゃん。頑張ってっし」 「コーラ飲みたいん? いいよ〜。(ストロー付きカップを渡す)へへ、間接キスだね〜。あたしの唇、おいしかった?」 「下着見られたくらい別に恥ずかしがらなくてもよくない? 全然かわいかったし」 相部屋の子に向けて(桜花寮で寝泊まりせず、ネカフェで寝るので) 「んじゃ、あたしは夜の街に繰り出すから。寮の窓の鍵閉めないでね、朝には戻るよ」 ※(0716追記部分) 家族構成:父親(名称未定)・母親(名称未定)・エマ本人 の3人家族。 家族仲は良好ですが、エマは某国在住の両親から離れてひとり暮らし中です。 登場作品 メイン登場作品 【ももいろひつじ】 サブ登場作品 【作品名と作品へのリンク】 【作品名と作品へのリンク】 【作品名と作品へのリンク】
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*できるだけラノにあるバージョンを読んでいただくとうれしいです 蛇の道は蛇 長々とお説教を聞かされ、始末書と念書に拇印を捺し、学生IDカードにイエローカー ド情報を登録されて、工克巳(たくみ・かつみ)はようやく釈放された。 罪の烙印と化したカードが挿され、見えない鎖つきとなったモバイルツールを開いてみ ると、風紀委員会最強のふたり組にやられて昏倒してから、十六時間ほどが経過していた。 外はよく晴れていて、美しい黄昏の光が克巳の神経を逆なでする。 「どうしておれがこんな目に遭わなきゃならない……」 巳年産まれでもないのに克巳と名づけられた、その瞬間から、人生の歯車は噛み合なく なっていたんじゃないのか――最近、彼はそう思うようになっていた。 酒に酔った父が「コッキのほうの克己にするつもりだったが、手が滑ってなあ。窓口で 用紙を取り替えるのも面倒で」といっていたのを聞いてしまった日から、克巳は親を信じ るのをやめた。 ひょんなことから受けた「適性検査」とやらで、自分が特別な資質を持っているとわか ったのは三ヶ月前。〈異能者〉は東京湾上に新たに造成された〈双葉区〉の〈双葉学園〉 に在籍することが望ましいのだ、といわれた。 担当官と名乗った男は、ゆっくり時間をかけて決めるように――そうつけ加えてから帰 っていったが、克巳は、家から出るいい機会だと思って、さして深く考えずにこの島へや ってきた。 ……結果は、これだ。自分の力を知り、楽しんでいるところだったのに。 拘留中に、父親から、仕送りを打ち切るとの連絡とともに勘当状が送られてきた。反省 房管理をやっているという大学部の風紀委員は、 「いまどき勘当とは、時代がかった親御さんだねえ」 と笑っていたが、克巳にとっては冗談などではなかった。自分の間違いを認めない、頑 固な父親だった。 大昔、息子の出生届に「一郎」と記すつもりが、筆に墨をつけすぎたために紙に一滴し たたってしまい、戸籍係の小役人に頭を下げるのが嫌で、そのまま「ヽ(ちょん)一郎」 という名前にしてしまったという、笑えるようで笑えない話があったそうだ。まさに克巳 の父親も、明治だか大正時代の、そんな負け惜しみばかり強い男の残りかすだった。よく もこの二十一世紀まで生き残っていたものだ。 とはいえ、資金を断たれたということを抜かせばせいせいしたのはたしかだ。同時に、 急性金欠症に襲われたのも、厳然たる事実。まだ中学三年の克巳は、補助金と仕送りに頼 った生活をしていた。 政府からの補助金というのは、基本的に授業料と学食の並定食分の額だけで、仕送りを 切られてしまえば、いまいる個室寮を出て、ひとり分のスペースが狭いタコ詰めの集団寮 に移らなければならなかった。 「――でもね工くん、この島の中での暮しとお小遣いに困らなくなる方法ならあるんだ」 二時間ほど前に留置場へ面会にやってきた、生徒相談のボランティアだという院生のお 姉さんは、そういって意味ありげに微笑んでいた……。 要するに自分はハメられたのだ。 克巳は己の置かれた立場をそう解釈することにした。今後は学園側の喚び出しに応じて、 ラルヴァとかいうラルヴァと戦わなければならない。 まあ、最初にこの島へきたときにも、そんな話を聞いたような気はしなくもないのだが、 マスコミが散々否定していた、オカルトヲタクの噂が真実だということにちょっと驚いた だけで、正直なところどうでもよかった。生まれてはじめての自由を満喫するつもりしか なかった。 新入生向けのオリエンテーションと、〈異能〉がらみの授業だけ真面目に受けた。必要 だと思った部分を学び終えるや、克巳はすぐに授業をフケて、おもしろおかしく日々を過 ごした。 そうして集めた手下は四人。ずっといじめられっ子でとおしてきた克巳にとって、はじ めて対等以上の態度で接することのできる連中だった。克巳は、自分がかつてやられて嫌 だったことはできるだけしないようにしつつも、どうしても不良グループの下から逃げ出 すことができなかったかつての経験を活かし、三度のムチに半分のアメで、リーダーとし ての威厳を上手く固めていった。 ……そう、完璧だったのに。 もちろん、反省房のベッドの上で目醒めてからのものの数時間で、学内警察としての風 紀委員会がいかに強力な組織であるかは思い知った。さらに、風紀委員長の両名が、歴代 トップクラスの実力者で、かつ間違いなくこれまででもっとも容赦ない性格をしているの だということもわかった。 悪ぶる前に、そのくらいは調べてからやるべきだったのだ。風紀委員長の顔も知らなか ったというのは、克巳の明らかなボーンヘッド。真性の悪としては資質に欠ける彼の、こ れが限界だったのである。 背中を丸めながら、克巳は学食に向かっていた。一般学校なら警察沙汰になるほどの強 烈な悪事であれば、ここ双葉学園では専用の〈異能封じ〉檻舎でそれなりの期間留置され、 もちろんそうなれば食事は出る。今回の克巳程度では、反省房で頭を冷やすだけで、逆に 飲み物しかもらえていなかった。メシ抜きというなかなか古風な罰だったのだ。 つまりそうとう空腹だったのだが、学食の目の前まできて克巳は重要なことに気づいた。 時刻はまだ夕方四時すぎで、夜の定食ははじまっていない。 現金の供給が絶たれることがほぼ確定した現状では、定食券を使う以外に食い物にあり つく方策はなかった。いくらなんでも、克巳はここで後先考えずに貴重な現金をはたくレ ベルのガキではなかった。そんなバカでは、三日天下とはいえ親分にもなれていなかった ろう。 「……く」 あと一時間我慢するしかない――そう、克巳が覚悟を決めたところで、オープンテラス 席の一角から声が飛んできた。 「待っていたぞ、小坊主。どうせ空腹だろう、我輩の手製でよければ、食え」 その手作り弁当は旨かった。だし巻き卵と唐揚げ、マカロニサラダ。主食はノリご飯に なっていて、三層構造でおかかも挟んである。 克巳の母親は料理が下手だった。みそ汁のダシの取り方も知らない。父親はそんな母親 を、料理に関してはあきらめていたようだった。朝は早くに出社してチェーン喫茶のモー ニングセットで済ませ、夜も食べて帰ってくる。 しかし克巳も弟の克次も、あまり外食には連れて行ってもらえなかった。克巳は結局み そ汁だけは自分で作るようになった。ツナ缶を入れるのだ。ダシは出るし具の代わりにも なる。けっこううまくできた。 唯一おいしい手料理を食べさせてくれたのは、電車で三駅ほど離れたところに住んでい た祖母だったが、このお弁当は、そのおばあちゃんの味を思い出させた。 飲み物は、ラベルのはげた、使い回しとおぼしき五〇〇ミリペットボトルに入った、た ぶん家で淹れてきたのだろうほうじ茶だったが、それもまた、いまの克巳の渇きを的確に 癒してくれるものだった。 克巳は口の機能を限定し、ご飯粒ひとつ残さず完食した。 お茶も飲み切って、ようやくひと息つく。 「ごちそうさまでした。まともなもの食べたの、久しぶりだ」 「タダというわけではない、わかっていると思うがな」 意味ありげな科白を浴びせられ、ようやく、克巳は弁当を振る舞ってくれた相手の顔を まともに見た。 眼光鋭く、頬のこけた、理知的そうだが、性格の悪いことがうかがえる容貌の男だった。 克巳よりはずいぶん年長だ。高等部の上級生か、大学部の一年かもしれない。 男は克巳の視線を気にする様子もなく、カバンの中へ、空になった弁当箱とペットボト ルを戻している。 「あなたも、異能者ですね。おれがここにくるってことが、わかってた?」 「たしかに我輩の異能は、強いて分類するなら未来視の一種だろう。だが、能力を使うま でもなく、きさまのような、いきがっていた小坊主が鼻っ柱をたたき折られてくることは わかっていた」 カバンの口を閉じながら、男は克巳の問いに答えた。 「どうして?」 「ここへは、学期ごとに、全国各地から異能に目醒めた者や、素養があると見られた者が 送り込まれてくる。そうした連中の一部は、かならずつまらん悪事を働くようになる。自 分が特別な存在だったのだという無根拠な優越感に浸って、己だけでなんでもできると思 い込んで、な。すぐに『刈り取られ』ることもしらずに」 つまり、新入生はしばらく泳がされ、問題を起こしそうな連中がまとまったところで一 網打尽にするというのは、年中行事だったということか。 自分が実は特別な存在だったのだ――その思いは、たしかに昨晩までの克巳も持ってい た。この島では、大きな勢力の不良グループがいくつか縄張り争いをしているようだった が、克巳は、ツッパるなら独立独歩でいこう、いや、いけるはずだと信じて動いていた。 この男の指摘のとおり、それはずいぶんな思い上がりだったわけだ。 「あなたもボランティアなんですか? 生徒部だったか、生徒課だったかの」 そう、なんの気なしに、カバンを自分のとなりの席に置き直した男へ訊いてみた克巳だ ったが、凄まじい眼光で睨まれてしまった。 反射的に謝ってしまう。 「ごめんなさい。べつに悪気があったわけじゃなくて……タダじゃないっていってたのは 憶えてます。なにをすればいいんです?」 男の口許に、尊大そうな笑みが浮かんだ。 「我が名は蛇蝎兇次郎(だかつ・きょうじろう)、裏醒徒会を統べる者だ。きさまを、裏 醒徒会直属の技師として迎え入れてやってもいい、そう思ってな」 「おれの能力が超科学系だってことを調べてきたんですか」 不良少年ひとりを釣るためにわざわざお手製弁当をこしらえる「裏醒徒会長」の姿が、 どれだけ間抜けな絵面かということには考えおよばず、克巳は単純に感心した。 裏醒徒会長蛇蝎が、克巳へ冷たい視線を据えた。名前のとおり、蛇のような、しかし無 感情ではない、強固な意志を感じる。 「きさまの能力は〈鋼鉄の毒蛇(スチール・ヴァイパー)〉というらしいが、それはどん なものだ? 具体的に説明してみろ」 「ええと、名前だけはカッコいいんですが、実際に毒はなかったりしますけど……。普段 は小さくたたんでおくことができて、展開すれば直径九センチ、全長二メートル、曲げ伸 ばし自由の金属製の蛇になります。関節数は三二二個、三自由度関節なので、動きはすご くスムーズです」 克巳の説明を、蛇蝎は黙って聞いている。機械関節の自由度ベクトルについて説明をす る必要があるだろうかと、克巳は一度間を取ったが、蛇蝎は黙ってあごをしゃくった。 本題を続ける。 「ただ、おれは〈鋼鉄の毒蛇〉の設計図しか頭の中に持っていないし、毒蛇もおれが身に 着けて、おれ自身の〈魂源力(アツィルト)〉をチャージしておかないと稼働しません。 その上、一回放つと、敵と味方の区別はつくけど動きは制御できないんです」 「その蛇とやらはどうした?」 「風紀委員長に破壊されました。材料自体は島内で市販してるものです。ガワはまだスト ックがありますけど、魂源力コンデンサは割と高いやつを改造しないと使えないんで…… 二万くらいかなあ、いまはほとんど文無しなんで、バイトでもしないと直せません。ここ の学園、中等部は牛乳配達と新聞配達しかできないんですよね……」 「設計図があれば、ほかのものも作れるか?」 蛇蝎の意図に気づいて、克巳はぞくぞくしてきた。この人は本当に、なにか企んでいる。 いちおう、克巳は技術が得意科目だった。 「〈鋼鉄の毒蛇〉ほどの完成度は保証できませんが、ある程度は。あと、おれが作るもの は基本的にパーソナル・デバイスにしかなりません。個人の魂源力波形とマッチしたコン デンサしか、おれには作れないんです。それに、自分用以外を作ってみたことはないし」 「技術的な問題に、我輩が直接関知することはない。いずれ設計図は手に入れてくる。資 金や資材もいますぐというわけにはいかんな。とりあえず、きさまは自分のデバイスを修 復することに専念しろ。――またこちらから連絡する」 カバンを取って、蛇蝎兇次郎はすっくと立ち上がった。長身痩躯をまっすぐに伸ばし、 黄昏の中を去っていく後ろ姿は、なんだか最高にカッコいいように、克巳の目には映って いた。 克巳はけっきょく無茶をした。三日で〈鋼鉄の毒蛇〉の二号機を完成させたのだ。 べつに非合法な手段は使っていない。寮の自室に転がっていたパーツのうち、すぐには 出番のなさそうな物をジャンクとして売り払い、乏しい手持ちの現金と合わせてコンデン サのパーツを買いそろえたのだ。 食費をわずかでも浮かせるためにきちんと学食に通い、それにともなって日中の授業も 真面目に受けた。選択授業は幅が広いので、家庭科のカリキュラムに潜り込んで夜食を密 造しておいた。面倒なので取らずに済まそうかと思っていた単位でもあったので、一石二 鳥だ。 手下の四人に連絡を取って、少し貸してもらおうか――自分がさんざんやられていたの で、カツアゲはしたくなかった――とも思ったのだが、風紀の目は思っていたより厳しい 気がしたので、やめておいた。 いちおう、学生IDカードのイエローカード情報は、一定期間、無遅刻無早退、全時定 出席で過ごせば削除されるらしい。もう一度暗躍するなら、それからでもいいだろう。 四日目の朝、復活した〈鋼鉄の毒蛇〉をブレザーの下に目立たぬよう巻いて、克巳は晴 れやかな表情で登校していた。蛇蝎センパイは裏の顔からは信じられない、表彰級の優等 生であって、昼時はいつもオープンテラスの隅の席で自炊した弁当を食べていた。克巳に 気づいていても横目でちらりと見てくるだけだったが、今日はこっちから話しかけてみよ う―― 蛇蝎センパイは、支給される定食券すら、金券ショップで売って生活の足しにしている らしい。克巳がざっと計算してみたところ、相当に料理スキルが高くないと、二束三文の 定食券を売った金銭で自炊の材料を買い集めたら赤字になってしまうようだった。センパ イを見習って節約生活をしようと思ったが、自分のレベルでは無理だとわかって、克巳は おとなしく定食で済ませることにしていた。 午前中の授業をもどかしい思いで受け、その終了とともに克巳は学食へと急いだ。 (蛇蝎さん、おれを、あなたの部下にしてください……!) ところが、普段ならいるはずのひょろ長いシルエットが今日は見あたらない。高等部三 年の時間割は調べてある。野外の戦技実習が一枠あったようだが、蛇蝎が参加するとは思 えなかった。 なにかあったのか…… 蛇蝎が普段座っている席になにかメッセージが残されているかもしれない、そう期待し てオープンテラスの隅へ向かっていこうとした克巳だったが、そこでいきなりモバイルツ ールが振動しはじめた。 ポケットからモバイルを出してみると、背面パネルに「蛇蝎」の文字と現在位置を現す マーカーが出ていた。アドレス交換はしなかったのに、どうやって自分のメアドを調べた のだろう――と克巳が首をひねる間もなく、校内放送のスピーカーが大音量のサイレンを 響かせはじめた。 これは、危険度二以上の、敵対的ラルヴァが敷地内に出現したことを示す警報だ。克巳 は瞬時に悟る。 「蛇蝎さん!」 モバイルツールが示した地点は、体力のない克巳でも一分ほどで走っていける場所だっ た。ただし、現在庭園の一角が改装工事中で、その砂ぼこりが嫌われて、人通りのほとん どないところだ。 はたして、蛇蝎兇次郎その人はいた。工事現場から拾ってきたのだろう、長さ六〇セン チほどの鉄パイプを構えている。その後ろに、初等部の児童と思われる男の子がひとり。 転んで足をすりむいたらしく、地面にへたり込んでいる。 蛇蝎が向かい合っているのは、地面に穴をあけて這い出てきた、紫色をした、気味が悪 い長虫だった。胴の太さはだいたい三〇センチ、穴から出切っていないので、全長はわか らない。キチン質の装甲をまとったミミズ、という表現が合うのだろうか。 ただし、ミミズと違って牙が生えているはずだ。ラルヴァ図鑑というのがけっこう面白 かったので、克巳はざっと目をとおしていて、こいつのことも憶えていた。 ワーム――かなり大小様々な種類がいて、これはあまり大きいほうではないようだが、 それでも人間からすれば危険過ぎる生物だ。 蛇蝎が、ラルヴァに対しまっすぐに突きつけていた鉄パイプを少し振り上げた。それに 反応して、ワームが一気に食いつきにかかる。どうやらそこまでは予想済みだったらしく、 蛇蝎は素早く水平に構え直して、槍のように、鉄パイプの先端をワームの口蓋へたたき込 む。 効果的な攻撃に見えたが、ワームが口を閉じて身をひとひねりすると、蛇蝎の手から鉄 パイプがもぎ離されてしまった。バランスを崩した蛇蝎へ、鉄パイプを吐き出したワーム の大口が迫る。 「いけ、〈鋼鉄の毒蛇〉!!」 ようやくあと十歩ほどまで近寄って、克巳は自分の武器を放った。〈鋼鉄の毒蛇〉を怪 物相手に使ったことはない。これがはじめてだ。通用するかどうか、そんなことはわから ない。考えているヒマはなかった。 〈鋼鉄の毒蛇〉は自分より三倍ほども太いワームの胴体に、一気に巻きつく。ワームは 小うるさい新たな邪魔者に気づいて、振り落とそうと身を震わせた。ただ図体がデカいだ けのミミズであれば、〈鋼鉄の毒蛇〉の締め上げで殺すことができるだろうが、このワー ムには堅固な外装がある。 「たのむ、ちゃんと動いてくれ……」 繰り出してしまえばもう克巳に〈鋼鉄の毒蛇〉を操作する術はない。緊急停止コマンド ワードはあるが、魂源力コンデンサをパージさせて止めるので、コンデンサをセットし直 してから胴体に巻き、最低三時間はリチャージしないと再び動かすことはできない。 〈鋼鉄の毒蛇〉の三二二個の体節が、展開した。四節ごとに一節、頭としっぽ部分をの ぞいた、八〇個の体節から、回転ブレードが飛び出したのだ。展開しなかった前後の体節 を支えに、身体を軸に高速回転する。 ワームのキチン質の装甲が、斬り裂かれた。冷凍マグロを電動ノコギリでカットすると きとそっくりの音を、いくつも重ね合わせたようなすごい轟きだった。 ブレードの回転が収まると、緑色の血を滴らせながら、紫ワームは地に崩れた。結構な 音と振動だ。〈鋼鉄の毒蛇〉は、自動で丸まると克巳の足元まで転がってきて、止まる。 「……ほう。思っていたより、はるかに強力だな、きさまのデバイスは」 蛇蝎が感心したような声を上げたが、克巳は自分の作り出した〈鋼鉄の毒蛇〉の威力に 茫然としていた。リミッターなしのフル・パワーモードで使ってみたのはたしかにはじめ てだった。生徒同士の喧嘩で使うときは、セーフ・モードで放っていたのだ。セーフ・モ ードでは、回転ブレードは基本的に使わない。使う場合でも、頭側の先頭ブレードひとつ だけで、回転数も抑えてあった。 フル・パワーモードの〈鋼鉄の毒蛇〉は、明らかな殺戮マシンではないか。 「おれは……べつに、こんな力が欲しかったわけじゃ……」 克巳は、いやいやをするように首を振る。こいつをけしかけてラルヴァを切り刻むのが、 これからの自分の義務になるというのか。 ――と。 「さあ、ラルヴァは、我輩とその下僕が倒してやったぞ。今度からは、ひとりだけで人が いないところを歩いてはいけない。かならず、中等部以上の先輩と一緒にいること、わか ったな?」 「はーい、おにいちゃん、ありがとう! そっちのおにいちゃんも」 会話に気づいて振り向くと、ちょうど、初等部部の男の子が克巳のほうにお辞儀をすると ころだった。あいまいな笑みとともに手を振って、応える。 曲がり角の向こうから、複数の慌ただしげな足音が聞こえてきた。 「ふん、ようやくお出ましか。反応の鈍いやつらめ。やはり、我輩が学園の支配権を握ら ねばならんようだな」 そう、毒づいてから、蛇蝎は背を向けた。昼休憩中らしい工事現場を突っ切って、人目 につかないようにキャンバスの中心部へ戻るつもりらしい。 克巳は、あわてて呼び止めた、 「待ってください蛇蝎さん! 危険はもうないでしょうけど、この子はどうするんです」 「きさまが助けたことにしろ。奉仕活動に認定され、イエローカード情報が消去される。 そうなればきさまに対する監視の目はゆるみ、ひいては我輩にとっても好都合だ」 といって、男の子に対してだけ口の端でわずかに笑ってみせてから、蛇蝎はフェンスの 隙間から工事現場の中へと姿を消した。 戦闘系異能者たちが、右と左の曲がり角から、ほぼ同時に、十人ほどずつ走ってきた。 すでに、ワームの屍体は、その固い外殻を残して消え失せていた―― 結果としては、蛇蝎のいったとおりになった。人命救助、および敵対的ラルヴァを討伐 したとして、克巳はちょっとした表彰を受け、IDカードのイエローカード情報は抹消さ れた。 現在、克巳は一日に五時定ずつ授業を受け、正規の昼学部の終了よりやや早く学園をあ とにして、夕刊を配るアルバイトをやっていた。奨学金も申請してみた。成績次第では、 受理されるかもしれない。 しかし、工克巳には裏の顔がある。 裏醒徒会長、蛇蝎兇次郎直属の、超科学部門研究員という顔が。 〈了〉 トップに戻る 作品投稿場所に戻る
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相模女子高等学館 結果が全ての新興ガーデン 相模原にある新興のガーデン。鎌倉府5大ガーデンの一角で、軍隊式の厳しい校風を持つ。CHARM開発メーカー「ヒヒイロカネインターナショナル社」を経営母体に持つ。 「リリィは品格ではなく結果が全て」という方針でとにかく戦果を求める。 元々は落ちこぼれガーデンだったが、現2,3年生世代で多くの犠牲を払いながら甲州撤退戦を下支えし、現在の地位を築いた。現2,3年生は百戦錬磨のたたき上げが揃う一方で、地獄を潜り抜けてきたため少しガラの悪いリリィもいる。 「力の信奉者」とも言われ戦い方が荒いことで有名だが、全体を無視して戦っているわけではない。 相模女子高等学館は結果を求めるため、武士道精神をベースにしている鎌倉府立桜ノ杜女子高等学校と対立しており、この2校を同じ戦場においてはならないと言われているほどである。 一方、エレンスゲ女学園とは姉妹校提携を結んでいる。(*1) エレンスゲ女学園は親G.E.H.E.N.A.主義のガーデンであるが、相模女子高等学館は中立的な立場を取っており、使えるものはG.E.H.E.N.A.のものでも使うという主義である。(*2) 他にも御台場女学校工廠科からヴァルキュリアスカート・マギ・リンカネーションシステムの技術供与を受けていたりと、必ずしも他校との関係が険悪なわけではない。 ヒュージの撃破報酬が他ガーデンより高く設定されている。(*3) 上級生を「~先輩」と呼ぶ。(*4) 学食の評価が低い。(*5) 元々は商業高校であったのが、ガーデンとなった。(*6) 相模女子高等学館のレギオン 相模女子高等学館は教導官認可制を敷いている。レギオンの認可にあたっては上級生無しの編成は認められず、ポジション(AZ/TZ/BZ)のバランスが取れているかが重視される。(*7) 百合ヶ丘女学院におけるノインヴェルト戦術に相当する連携必殺技として、相模女子では8人一組で戦う「魔弾の射手」戦術を採用している(*8)。そのためレギオンの基本人数は8人である。(*9) アサルトリリィ公式ウェブページより 「魔弾の射手」戦術 世界的民間軍事会社であるヒヒイロカネインターナショナルが私用する戦術で、CHARMより繰り出す誘導レーザーを8人で一斉に射出、命中させることでヒュージの装甲を打ち破って撃破することが可能な遠隔攻撃系の必殺技です。射出するレーザーの種類、属性、順番で様々な効果を付与することが出来、攻撃はもとより味方に当てる回復弾にすることも可能です。 8人一組で戦う戦術です。 2つの生徒会直下部隊 相模女子高等学館には2つの生徒会直下の特務レギオンが存在する。 「生徒会特選隊(隊長:松永遊糸)」と「特命遊撃隊(隊長:伊東苗陽)」である。 特選隊は隊長に戦闘ごとのメンバー選出権が与えられており、重要な大規模ミッションに参戦することが多い。 対して遊撃隊は非公式なミッションや強行偵察などを受け持つ。 隊長に全権が委任されており、対外遠征も基本的には隊長が生徒会長(現職は立花梨絵乃)に直接許諾を受ければよく、生徒会役員並みの特権を有している。 校章 標準制服(石川葵)