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食費を浮かすために、県外から来た経済困窮者への学食パスを提供します。
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特別編は5まで書いたら凹凸続編待ちとして抑止かけます 「3」は大学生活について取り上げてみようと思います その1「大学の学食」 秋晴れの空に向かって伸びる、真っ白な講堂。 数羽の鳩が、穏やかな昼の空をのびのびと泳いでいった。 建物の前で、高等部の生徒たちが十人ほど固まっていた。 「お待たせしました」 彼らの前に現れたのは、背のやや低くて、髪の短めな女子大生である。女子大生といっても、私服を着ているからそうだとわかっただけで、外見の幼さときたら高等部の生徒と大差ない。 誰もが目を引いたのは、女子大生の頭の上にふさふさと揺れている、白い犬耳であった。「なんかカワイイ」という声が沸き、犬耳の子は顔を赤らめて照れる。 「今日、大学の学食を見学したいという生徒さんたちだね」 と、彼女が彼らに対してそうきいた。誰かが「はい、そうです」と答える。それに女子大生は笑顔で応えると、A4サイズの書類を取り出し、点呼を始めた。 「全員いるようだね。それでは、改めましてこんにちは」 「こんにちはー」 「オープンキャンパスで学食を紹介する、川又ふみと言います。よろしくね」 本日、大学では「オープンキャンパス」が催されていた。 内容自体は、一般的な大学で催されるオープンキャンパスと変わりない。教授による体験授業や施設の見学、サークルの紹介などが行われている。 今回川又が担当するのは、土曜日午後の学食見学であった。これから学食のある建物に行き、その様子を見てもらうのだ。 「まず、うちの大学についてはどれぐらい知ってるのかな」 「異能やラルヴァについて深く学べる学部がたくさんあるのは知ってます」 「うん。研究施設と密接に繋がってるから、好きなだけ勉強できるよ」 「卒業後の進路を教えてください」 「うんとね、まず双葉島や学園に関わる仕事に就くのが多いかな。次に多いのは地方に出てラルヴァと戦う仕事。あと、成績がすごくいいと、国や巨大企業からスカウトが来るって聞くね」 おー、と生徒たちから感嘆の声が上がった。 「大学に受かるために必要な偏差値はどれぐらいですか?」 「日ごろの授業で赤点取らなければ大丈夫だよ。まあとっても強い人は、成績悪くてもぽーんと受かっちゃうらしいけどね」 「この学園は異能が第一ですものね」 「そうだね」 にこっと川又は微笑む。 「そして、ボクは獣医学部に通う大学一年生。だから将来の夢は獣医さん」 「やっぱり、動物の力を持ってるからですか?」 と、男子が川又の犬耳を見つめながら言った。 「キミの言うとおり。ボクは犬の血が流れていて、ほとんどの動物の話す言葉がわかるんだ。動物たちの気持ちが理解できるから、獣医はボクの力を活かせる仕事だと思ってるの」 高等部の生徒たちは川又の言葉に深く感心していた。 「それじゃ、そろそろ行こうか。ついてきてね」 白い犬耳をふさふさ揺らして歩き出した彼女に、生徒たちは続いていった。 「ここが食堂だよ」 ガラス張りの建物の一階に、大学の学食はあった。 この建物は二階より上が教室となっており、一階は学食と購買と、コピースペースによって構成されている。 「まず、入ったところに設置されている食券を買ってね、おばちゃんに渡すの」 高校生たちが川又の指を差したほうを見ると、食券の白い自動券売機がずらりと並べられていて、たまらず目を丸くする。 「とっても混雑するからね、しょうがないんだ」と、川又も苦笑している。 次に彼らの度肝を抜いたのは、大学の学生たちによる食事風景だった。 がつがつと貪りつくすかのように、箸を乱舞させては食物をかきこんでいる。 彼らの目に周りの景色など入らない。ひたすら一心不乱に、必死になって米や肉を喉に流し込んでいた。 「みんなすごく食べてるねぇ」 などと、川又がのんきに言った。 「理解できる気がします。僕たちも異能を使ったあとは、ああなりますし」 「だね」と、川又が言った。「ふだん体力や異能力をたくさん使うボクたちにとって、食はとっても大事な要素」 「ちゃんと食べないと午後の訓練とか無理ですよね」 「異能力者は食欲もそうだけど、性欲や睡眠欲も一般人より強いようなの。仕方ないね」 「では、ふみ先輩は性欲強いんですか?」 「え? はうう・・・・・・」 質問をした男子を、女子がひっぱたく。 大学生の昼食は、主に学食を利用する者と、家から弁当を持ってくる者に二分される。購買で適当に揃えてくる学生もいるし、商店街のお店に行く学生もいるそうだ。 「金欠に苦しむ人は、街中の中華料理店に行くみたいだね」 「ああ、知ってます」 「安くてたくさん食べられるそうだね。ボクはあんな怖いところ、一人では入れないなあ・・・・・・」 「ふみ先輩は、お昼はどうしているんですか?」 「お弁当だよ。ボクは毎朝、お母さんとお弁当を作ってるんだ。弟が二人いて、お父さんのぶんも合わせて、四人前、だね!」 ころころと笑顔を向けながら川又は言った。 川又は高校生たちをクリアケースの前に連れていった。 「これがメニューだよ」 「けっこう多いですね・・・・・・」 「うん。学生の生活を全面にサポートするため、種類も量も圧倒的だよ」 そう、ずらりと並べられた百個ほどの皿を前に彼女は解説する。 「とにかくたくさん食べたいのなら、学食行けば間違いないね。表で食べるよりもずっと安上がり」 「けっこう値段が安く設定されてますよね」 「この春からうんと値下げされたんだ。さて、もっと詳しくメニューを見てみよう」 クリアケースに収められている料理の模型を、川又は上から下にかけて順に解説していった。 双葉学園カレーセット(サラダ付き)。 御鈴会長監修『しゅくじょのごはん』。 龍河弾全面協力『スタミナしょうが焼き定食』。 原案・遠野彼方『びゃこにゃん定食』。 「――などなど、大学には、双葉学園らしいアイディアのご飯がいっぱいあるんだよ」 「たくさんあるメニューのなかで、どういうのが人気あるんですか?」 「難しい質問だねぇ」 と、川又は少し考えてからこう答える。 「早く出てくることから、どんぶりものや麺類が男子生徒には人気かな。ボクたち女の子は、量の少なくて野菜の付いている、ヘルシーなセットを好むかも」 なるほど、と呟きながら女子生徒は律儀にメモを取った。 「そろそろお昼にしようか。今日はオープンキャンパスに来てくれたお礼として、一品、なんでも無料で提供するよ!」 川又がそう言うと、高校生たちは大喜びで調理室のおばちゃんにオーダーしていった。 あらかじめ予約しておいたテーブルに生徒たちは座る。大学生たちが高等部の制服を懐かしみ、気さくに話しかけてくれた。 学食見学を終えたあと、川又たちは講堂前に戻ってきた。 「今日はオープンキャンパスに来てくれてどうもありがとうございました」 ぺこりと頭を下げたとき、生徒たちから「ありがとうございました!」と声をそろえて言われてしまった。彼女はてれてれと顔を赤らめる。 「今回紹介した学食のほかにも食堂があったり、小さなカフェがあったりするね。あとコンビニ顔負けの大きな購買もあるから、そこで買い物を済ませて教室で食べてる人もいるかな」 川又は腕時計をちらりと見てから、高校生たちにこうきいた。 「最後に質問を受け付けるね。大学のこととか何でも聞くよ」 「ふみ先輩の趣味は何ですか?」 「え? ボクの趣味?」と川又は目をぱちくりさせる。 「えっとねー、やっぱりお料理が一番好き。その次にワンちゃんとお話することかな。スポーツは、卓球をずっとやってました」 「ふみ先輩はどうして獣医の道に進もうとするのですか?」 「そうだねー・・・・・・。やっぱり、犬と人間の血が流れているボクに合った仕事だと思ったからだね。ボク、実はこういう種族であることがとってもイヤだった頃があったの」 「嫌だったときがあったんですか?」 「うん。みんなにいじめられてきたのがイヤだったし、特に高校の頃は、一部の人たちによって差別されたこともあった。だからずっと耳を隠しててね、びくびくしながら過ごしてたの」 「そんなことがあったんですか! 色々な異能者がいる今の高等部では、考えられません・・・・・・」 「でも、三年前のある事件がきっかけだった。ボクはもっと強くならなきゃいけないんだということと、自分の異能に誇りを持たなきゃいけないんだってことを、痛いぐらいに学んだんだ」 川又は胸に手を当てて、箱の奥にしまってきた思い出を丁寧に拾い上げる。 「大切な友達を――自分と同じような種族の友達を、見殺しにしてしまったの。ボクはそのことをずっとずっと後悔してきた。ボクはもっと殲滅派の・・・・・・いや、自分たちを悪く言うような人たちに対して、堂々とするべきだった」 高校生たちはメモを取るのも忘れて、川又の話に聞き入っていた。 「だからもうボクは耳を隠さない」と、川又はスピッツの白い犬耳をぴこぴこ動かしてみせた。「自分はそう、ラルヴァハーフの川又ふみとして、堂々としていきたいと思ってる。獣医になりたいと思ったのも、ラルヴァハーフの自分にしかできないような仕事だと考えたからなんだ。理由については以上。ごめんね、話しすぎちゃって」 「いえ、ラルヴァハーフという事実まで教えてくださって、どうもありがとうございました・・・・・・」 「どういたしまして。じゃあ、最後の質問をどうぞ!」 「ふみ先輩には彼氏とかいますか?」 と、元気の有り余った男子生徒がそんなことをきいた。 「さ、さっきから大学とは関係ないことばかりだねえ・・・・・・?」と、川又は困惑する。「えーと、んーと、うう・・・・・・。いません。いません! 恥ずかしいよう・・・・・・」 川又は耳まで真っ赤になって、クリアファイルをぐりぐり顔に押し付けた。 「でもネ、高校の頃からずっと好きな人はいたりします。でも、その人は恋愛には全然興味のなさそうな、その、無表情な人なんです。ラルヴァの霊能力を持っている、変わった戦い方をする人です・・・・・・」 なーんだ、と男子生徒はがっくりうなだれた。 「も、もういいよね? では、これでオープンキャンパスの、学食見学会を終わります! 担当は川又ふみでした。みんな、どうもありがとうございました! ・・・・・・ひゃんっ」 いつの間にか川又の背後に回りこんでいた女子生徒が、川又の耳を撫でた。 「あ、あのう・・・・・・何を・・・・・・? ・・・・・・きゃうん」 もう一人女子生徒が便乗して、後ろから頭をナデナデした。川又はぎゅっと手を握り、ふるふると小刻みに震えた。 「ねえ・・・・・・どうしたのみんな・・・・・・?」 川又は後ずさった。涙を溜めてびくびくして、獰猛な野獣の表情をしている高等部の生徒たちから離れようとした。 しかし、遅かった。 『かわいい!』 「きゃあー!」 みんなは同時に大声を出すと、一斉に川又に飛び掛って彼女を捕まえてしまう。 「た~す~け~て~~~」 元気な高等部の生徒たちの気が済むまで、川又は思う存分モフモフされたのであった。 トップに戻る 作品保管庫に戻る
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九話 『学食の隅っこで』 チーズ蒸しパンを一口かじった途端、マナーモードにし忘れた携帯がやかましく鳴った。掛かってきた電話の番号は私が意識を失っていた時から数回着信があったものだった。相手が誰か分からないし無視したいところだけど、無視してもどうせまた掛かってくるんだろう。 慌てて口の中のパンを飲み込み、席を離れて電話に出ると、相手は神姫センターの店長だった。はっきりとは覚えてないけど、店長は50歳前後の、線が細くて冴えないおじさんだったと思う。 「して、どのような内容でしたか」 電話を終えて席に戻ると、お盆の横にちょこんと正座したマシロが問いかけてきた。コタマ一人に私を任せられないとか言いつつ、大学までついて来たのだった。兄貴とお母さんは寂しがっているだろうな。 「ものっそい謝られた。電話の向こうで土下座してそうな勢いやったもん」 「当然です! あんなお店なんて、罰金一億万円でも足りません! 今までひとつも疑わずあの場所で遊んでた自分が恥ずかしいです!」 「それはいいけどエル、どうしてさっきからアタシの耳を引っ張ってんの」 憤慨しつつ、エルはコタマの頭からピンと立つ耳を好き勝手にこねくり回している。アルトレーネと比べると、やはりレラカムイは随分と背が低い。 「エル姉の言うとおりだよ。ショウくん、今度からバトルするときは別の場所じゃないと嫌だからね」 「それもいいけどメル、どうしてさっきからアタシの髪を引っ張ってんの」 憤慨しつつ、メルはコタマの桃色のツインテールをいじくっている。頭の高さはアルトアイネスと変わりなくても、レラカムイの子供っぽい見た目のせいでコタマのほうが背が低く見える。 「「あ、ごめんなさいタマちゃん。つい触りたくなって」」 「誰がタマちゃんかコラァ!」 キャーキャー逃げる戦乙女姉妹を、狐型チンチクリンが追い掛け回す。食事中に迷惑なことこの上なかったけど、仲睦まじくて微笑ましかった。 エル達はコタマの姿が変わっても、わずかのためらいも無く受け入れてくれた。いや、コタマが比較的とっつきやすい性格と見た目になった分、前にも増して仲良くしてくれている。ちょっと遊ばれている気もするけど、コタマにはこのくらいが丁度いい。 言葉に出さなくても、この子達が私に気を使ってくれていることが分かった。いつも通りではあるけれど、私の前で努めて明るく振舞ってくれることが、私の何よりの精神安定剤になった。 なんだか久しぶりに思えた大学は相変わらず有象無象が構内を闊歩していて、私もその中に混ざるように歩いたのだけれど、徹夜明け特有の妙なテンションに病み上がりの身体ではまともに足が動いてくれず、私一人だけが錆び付いたロボットのような動きをしていた。 午前の講義でたっぷりと睡眠を取ったのだけれど、パンを胃に収めている今も相変わらず、眠気のわりに心も身体も落ち着いてくれない。 今から丁度12時間ほど前、眩しいくらい夜を明るく照らす月の下で、私は背比に振られた。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 姫乃からひっきりなしに掛かってくる電話と溢れんばかりのメールは、夜になれば落ち着いてくれた。俺が部屋に閉じこもっている間、姫乃も大学へは行かず隣室にずっといたようだった。合鍵を持っているはずなのに、電話とメールにとどめておくあたりは姫乃らしい。 携帯の電源を切ろうかとも思ったが、それができなかったのは、竹さんからの連絡を待っていたからだった。 竹さんの両親に 「二度とウチの娘に近づくな」 と言われたのは、結構堪えた。殴られた頬の痛みなんて全然気にならなくなるくらいの衝撃だった。 勿論、竹さんという友人から距離を取るような真似はしたくない。それでも、自分が竹さんに近づいてよいのか自問し続けた。 俺がいたから竹さんとコタマはあんなことになったんじゃないか。食べ物もろくに喉を通らず、寝付くこともできずそればかりを考えていたのは、昨日の午前零時前までだった。 しばらく鳴り止んでいた携帯が、再び鳴った。 「マスター、鉄子さんからです」 エルだって、バラバラになったコタマに触れて辛くないはずがなかった。 言葉を交わすことなく、ずっとクレイドルの上に佇んでいたエルが、携帯を持ってきてくれた。携帯を恐る恐る渡され、しばらく迷った後に通話ボタンを押した。 『ボ~ンゴレビアンコォ! 突然ですが背比さん、コタマが復活しました』 「…………は?」 『繰り返しお知らせします。コタマが復活しました』 竹さんの言葉は、絶対にあり得ないとは思いつつも待ち望まずにはいられないものだった。部屋が静かなため携帯から漏れ聞こえた声をエルも聞きとったのか、一瞬安らいだ顔を見せて、フラリと倒れてしまった。 「本当に? 本っ当に無事なんだよな」 『見た目は変わったけど、うん、今はいびきかいて寝とるよ。だから背比』 竹さんの、いつも通りの気持ちの良い声に俺がどれだけ救われたか、ありったけの言葉を並べても伝えきれないものだった。だからせめて感謝の言葉を、と思ったのだが、竹さんに先を越されてしまった。 『ありがとう。私を助けてくれて、本当にありがとう』 耳聡くドアを開ける音を聞いたのか、部屋を抜ける俺のあとをつけようとしていた姫乃を追い返した。そして歩くこと30分、竹さんの家の前に到着すると同時に、簡素な門の向こう玄関が静かに開いた。 ちなみに竹さんの家は少し古いが庭付き一戸建てである。ブルジョワめ。 「すまんね、こんな時間に呼び出して」 家から出てきた竹さんは日中のようにTシャツとジーンズだった。病み上がりだからパジャマ姿を拝めるかも……と密かに期待していたのだが、残念である。 「俺から行かないと竹さんがうちに来るって言うから。こんな時間に外を出歩かれるほうが困るっての。もし……いや」 竹さんに何かあったらと、言葉にもしたくなくて、続きは言えなかった。 家の中に入るようすすめられたが、もし竹さんの両親に見つかりでもしたら通報されかねないので、話は庭の隅で済ませることにした。 月がやけに明るいせいで、俺の左頬の青痣がくっきりと浮かび上がってしまう。それを見てショックを受けたらしく、何か言い出しそうだった竹さんの首にチョップを入れて、無理やり黙らせた。 「謝ってくれるなよ竹さん。これは俺の――」 「げぇっほぉ! うっ、おえっ……!」 「ちょっ、だ、大丈夫か!?」 涙目になった竹さんは、喉まで逆流したらしい胃の中の物を口から出すことだけはかろうじて堪えた。 誇りを旗と掲げ我道を通す一匹狼(彼女持ち)、背比弧域。人生初となる、女性に暴力を振るって泣かした瞬間であった。 喉を手で押さえてムスッとした竹さんから無言で差し出された手紙は、便箋5枚に渡る、ラブレターとしてはなかなかの大作だった。ラブレターなんてもらったことないから、案外これが普通なのかもしれないけれど、とにかく渡されたのだから、俺も黙って読んだ。 やはり竹さんは小学校の時の抱きつき魔先輩だった。ただ手紙を読む限り、自分が事ある毎に背後から抱きついていたことは記憶から消え去っているらしい。 手紙を読みながら、俺はひたすら、世界の狭さと運命の珍奇さ、そして懐かしさに感動していた。 入試の時、俺の隣に座った、可愛い子。 俺に恋をしてくれた、一つ年上の女の子。 二人とも弓道部に入るつもりだったんだから、いつか顔を合わせることになっていたとしても、そんな 「if」 はあり得ないと確信を持って言えた。 姫乃には悪いが、これで心が揺れ動かない奴なんて男じゃない。手紙を読んでいる間に機嫌を戻し、目を伏せてじっと待つ竹櫛鉄子は――白状しよう。一ノ傘姫乃よりもずっと魅力的だった。 今は少しボサボサだけど、柔らかく広がったショートカットの、薄く茶味がかった髪。くりんと丸く、少しだけ釣り上がった目や、それとバランスが取れている快活さに満ちた顔の造形。女性らしく肉付きの良い身体は同じ弓道場の射場に立つからこそ分かる、モデル体型とはまた違った健康的な理想体。 全面に活力を溢れさせる竹さんだからこそ、内面の脆さを見せられては庇護欲を掻き立てられる。 「ねえ。もう、読み終わったんやろ?」 上目遣いで恐る恐る尋ねてくる竹さんの唇が間近にあって、心臓が跳ね上がった。前髪が櫛のような影を作り、その切れ目から覗く目は月を映す水面のように光っていた。 「最後のほうに書いたお願い……聞いてくれる?」 頷いて、竹さんの両肩に手を置いた。怯えるように肩を縮こまらせた竹さんを安心させるように。 「一度しか言わないから、よく聞いてくれ」 「…………うん」 コクリ、と竹さんは頷いて、俺の言葉を待った。 俺は軽く深呼吸をして、ゆっくりと、せいぜい優しく聞こえるように言った。 「フーリエ変換の試験、もう終わったぜ」 「……は? 試験? フーリエ?」 「ほら、この追伸に書いてあるじゃん、ノートをコピーさせろって。でも昨日が試験だったからもう遅いぜ。まあ俺も休んだからアウトなんだけどさ、ハッハッハ」 さっきの仕返しとばかりに、頬に強烈な一撃をお見舞いされた。竹さんは 【ビンタ☆】 のつもりだったかもしれないが、てのひらの下のほうで打つそれは 【掌底!】 と呼べる代物だった。頬の痣の上に、さらなるダメージが上書きされた。 「最いいいいい低! なんでこんな時に限っ、ムグッ!?」 「ちょっ、静かにしてくれマジで」 さっきの経験を生かして、今度はチョップではなく竹さんの口を押さえて静かにさせた。庭で密会してるなんて家の人にバレたら掌底どころじゃ済まされない。 20秒ほどで腕をタップされたので、頼むから騒がないでくれと念を押して手を離した。俺は誘拐犯か。 「ぷはっ……ねえ背比、気付いとらんかもしれんけど、それ、ラブレターなんよ」 「うん、知ってる」 「それの揚げ足取るってあんた、もし私がショックで自殺したらどう責任取るつもりなん」 姫乃だったら相手(俺)を殺そうとするんだろうなあ、と確信を持って言えた。いつかエルが言っていたけど、竹さんと姫乃ではこのベクトルが真逆だ。 「ごめん。ちょっと空気の重さに耐えられなかった」 「私がこれまで思い悩んできたのは何だったんよ……で? ちゃんとした返事は?」 「やっぱり俺には、姫乃がいるんだ。だから、これまで以上の親友でいてくれ」 どんなに竹さんが魅力的であっても、俺の彼女は姫乃だ。それは何があっても変わらない。 「友人から親友にランクアップねぇ。まあ、ランクダウンせんかっただけでも上出来やね」 空を見上げてひとつ大きなため息をついた竹さんの表情は、明るく浮かぶ月に負けないくらい晴れ晴れとしていた。物憂げな竹さんもいいけど、やっぱり明るい表情のほうがよく似合っている。 「やっぱ傘姫には勝てんかったかぁ。うん、まあ、私はこんなもんかもしれんね」 正直なところ、内心、今もまだ天秤は竹さんのほうに傾いているのだが、それは言わないでおいた。 「すまんね、なんか私の都合でいろいろ振り回してしまって」 「気にしてないし、気にしなくていいぜ。親友だしな」 「親友、ね……」 ラブレターをズボンのポケットにしまった。レポートが不得意な竹さんにしてはマシな手紙だったし、俺が持っておくのももったいないから返そうともしたが、「ラブレターを返すってあんた……」 と呆れられてしまった。責任をもって保存しておけば、数年後に読み返して懐かしめる時が来るかもしれない。 「ねえ。改めて親友になって早速やけど、一つ頼みごとを聞いてくれんかね」 「もちろん聞くともさ。今ならたいていの事はOKするぜ」 「じゃあ……後ろ、向いてくれんかね」 何も考えず言葉通り竹さんに背を向けると、背後から首に手を回され、抱きつかれた。これだ、これこそが俺の知る抱きつき魔先輩だ。 「た、竹さん!?」 「少し、このままでいさせて」 竹さんの気持ちはよく理解できた。踏ん切りをつけるためならば、俺はいくらでも協力する。 それとは別に、背中に当たる2つの柔らかい感触が、たまらなかった。竹さんのことを強く意識してしまった今だけに、なおさら。竹さんが呼吸する度に、俺が呼吸する度に、背中をこする幸せな感触を密かに味わっていた。 10分や20分ではない長い時間が過ぎて、ようやく竹さんが口を開いた。 「前まではわざとやったけど、今はそんなつもりは全然無いんよ」 「な、何が?」 声が上擦ってしまった。背中という不確かな感触しか得られない箇所だからこそ、どれだけ長い時間であっても全然飽きがこない感触だった。 「分かっとるくせに――――触ってみる?」 「さ、触るってその、い、いや、あんまりそういう冗談は」 「本気で言っとるよ。中途半端に当てただけってのも悪い気がするし。私のお願い、聞いてくれたお礼もしたいし」 スルリと腕を解いた竹さんは離れ、俺の正面に回ってきた。自分で言ったことが恥ずかしいのか、もじもじと腕で身体を抱いている。 竹さんは俺と目を合わせようとしなかったし、俺の目もどうしても 【そっち】 に移ろってしまった。 唐突に、閃きがあった。この場に相応しい成句(言い訳)が頭を駆け巡り、俺は覚悟を決めた。 据え膳食わぬは男の恥。 「胸、好きなだけ触っていいよ」 「で、揉んだのね」 弧域くんが帰ってくるまでの間、エルを起こさないようそっと私の部屋にクレイドルごと運び、弧域くんの部屋でぼうっとして待っていました。そして帰ってきた弧域くんの顔を見るなり 「この人、浮気したな」 と悟った時から、私の勘は自分でも驚くほど冴え渡っていました。 私について来ないよう言いつけて出かけた弧域くんが随分とツヤツヤして帰ってきたのは、夜明け前のことでした。それまで鉄ちゃんとの間に何があったのか、手に取るように分かってしまいました。 本当に、不思議なくらい、手に取るように。 「いや、そ、その……」 「鉄ちゃんの後ろから手を回して揉んだのね。最初は良かったけど、途中から無言で揉むのが気まずくなって、昔話なんか始めちゃって、鉄ちゃんも喜んで話してたんでしょ。でも手はずっと動いたままで、話を続けてるうちにシャツの上からブラをずり上げたりして、拒まれないのをいいことに好き放題しちゃって、だんだん言葉数が少なくなっていくのと逆に弧域くんはどんどん調子に乗って、鉄ちゃんは窮屈そうだけどまんざらでもない感じで、ついには無言になって二人して座り込んで服の中に手を――」 「もう勘弁して下さい……」 床に頭をこすりつける弧域くんでした。 この人も他の女の子に手を出すことがある、と判明してしまって、正直、複雑な気分です。あまりにも真面目に私と付き合ってくれるものですから、ちょっとくらい浮気しないかなあ、なんてヨコシマなことを思ったこともありました。でも、いざ浮気されてみると、弧域くんも所詮は普通の男性だと勝手に見下してしまうのでした。 それに、信じていた人に浮気されて気持ちが良いわけもありません。通販サイトで偶然見つけて買ってしまった首輪と手錠、本当に使う時が来るかもしれません。 逆に、悪くないところもあります。いろいろと手を回した甲斐があって(予定とズレたところもありますが)鉄ちゃんは弧域くんを諦めてくれたようですし、何より、私の弧域くんをたぶらかした女が身体だけを求められて振られたというのは、かなり痛快なことです。 一応、怒ったポーズをとって土下座なんてさせてみる私ですが、内心そこまで怒っているわけでもなく、どうしたものかと困ってみたり、しています。 とは言え。 せっかく私が優位に立てる珍しい機会ですから、色々と弧域くんをいじめることにしました。 「それで、どうだったの?」 「……何のことでしょう」 「もちろん、鉄ちゃんの胸を揉みしだいた感想よ。参考までに聞いておきたいの」 うぐっ、とうめき声を上げた弧域くんの表情といったら、たまりません。 「……重かった」 「んん? 重かった?」 「なんというか、マシュマロみたいなのを想像してたんだけど、ほら、脂肪ってやっぱそれなりに重さがあってさ」 両手のジェスチャーまで加えて、説明しようとしてくれます。お椀を形作る手にリアリティがありました。 「ふうん、鉄ちゃんの胸ってそんな形してるんだ」 「違っ! こ、これは……」 「その親指と人差し指の動きは何? ねえ何を摘んでるの?」 「――――――っ!!」 「大きくて大好きな胸を弧域くんはそうやって、ず~っと飽きずに揉んだんだもんねぇ。そっかぁ、やっぱり弧域くんは口で何を言ってても、大きなほうがいいんだぁ。私なんかの小さな胸なんて本当は、全然興味無いんだぁ。ごめんねぇ、揉み甲斐がない胸でぇ」 言った自分にもグサリとくるだけあって、言葉攻めは絶大な効果がありました。 「本当に申し訳ないです……言い訳になるけど、浮気とかそういうのじゃなくて」 「じゃなくて?」 「えー……その証拠に、何でも言うこと聞きますです。はい」 これまで裸エプロンを始めとした数々の羞恥プレイを強要されてきた私ですが、ついにこの立場が完全に逆転する時が来てしまいました。 あくまで私は怒ったふりを続けるのですが、顔がニヤつきそうになってしまいます。 「本当に? 何でも?」 「……それで姫乃さんの気が済むのであれば」 さっきまで鉄ちゃんと雰囲気に流されてたくせに、無駄に男らしい弧域くんでした。 「じゃあ、そうねえ」 「え、今から? もう空が明るくなってきてるし、そろそろ寝たいなー……とか」 「な・ん・で・も、だよね」 「…………はい」 まずはじめにやってもらうこと。これは考えるまでもなく決まってました。 平穏のためならば 【私の弧域くん】 が他の女の子の胸を触るくらい安いもの、とはいえ、少しでも他の子の方に弧域くんの目が向いたことは、傷つくくらい、悔しいんです。 「じゃあまずは、弧域くんが鉄ちゃんにしたこと、私にもやってもらおう、かな」 目を丸くする弧域くんを見て、身体の中をゾクゾクッと這い上がってくるものがありました。愛してる人を自由にできることがこんなに快感だなんて、病みつきになってしまいそうです。 「竹さんにって……え?」 「具体的に言うと、まず私の後ろに回って、そこから前に手を伸ばして――」 「いい! 言わなくていいから! ……姫乃がやれって言うならやるけどさ、でもそれって、一休さんのアレだよな」 「アレ、って?」 「殿様に呼び出されて、『屏風に描かれた虎を捕まえろ』って命令されるやつ」 しばらくその意味を考えて、「なるほど」 と理解すると同時に、弧域くんをひっぱたきました。私も弧域くんも寝てないものですから、テンションが上がって言動や行動に歯止めが利かなくなっていたのでした。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 背比は当然として、傘姫まで目をショボショボさせていた。あれから背比は帰って、たぶん、傘姫にバカ正直に話したんだろう。できるなら傘姫には、私から先に言いたかったのに。 今朝から背比と顔を合わせるのも、傘姫に話を切り出すのも、タイミングを掴めないでいる。私を含めた徹夜組は、教室に着いて席に座るなり机に伏せって寝息を立てたのだから仕方がないとはいえ、そのまま惰性で昼食になってしまったのはいささか居心地の悪さを感じてしまう。 私が神姫センターからの電話を切った後、話をするのは珍しいことに、主に貞方とマシロだった。 「神姫センター、他に何か言ってなかった?」 「謝りたいオーナーもおるから神姫センターまで来てくれ、やってさ」 「巫山戯た謝罪もあったものです。妹君の気持ちも考えずに」 私よりも先にマシロが腹を立てるものだから、怒るタイミングがなくてやきもきさせられる。 「いや、それなんだけどさ。竹櫛さんに来てほしい理由があるんだ、神姫センターには」 貞方は携帯を操作して、私とマシロに画面を見せた。騒いでいたコタマ達も寄ってきた。黙々と昼ごはんを食べる背比と傘姫は、興味がないのか気付いてすらいないのかも分からない。生気が抜けたまま黙々と手を動かしている。 貞方に見せられたのは、神姫センターに設置してある森林ステージの画像だった。ステージ全面をびっしりと覆う木々に、その森を二等分する川。見慣れたステージだったが、その画像にはおかしなものが大量に映りこんでいた。 「なんですか、これは」 「マシロ姉さん、その言い方は冷たいです。 『これ』 なんて言わずに、ちゃんと 『神姫』 と呼んでください」 「いやエル姉、着眼点はそこじゃないと思うよ。本当になにさ、これ」 「何体いるんだろう。鉄子ちゃん、ちょっと数えてみてよ」 「無理言わんでよ。木に隠れとるのもおるやろうし」 筐体の中に神姫がいるのは当然だけど、それが数十体ともなれば話は別だった。画像は森の上から撮影されたもので、木の葉の隙間からカラフルな髪や体が見え隠れしている。 貞方が出したもう一枚の画像は、森を真横から撮影したもので、筐体の外から中心くらいまでしか見えないほど幹が立っている薄暗い合間に、祭りかサバトでもやっているのかと思えてしまうくらいの数の神姫がいる。 画像正面に映ったマリーセレスはカメラに気づいていて、こちらに向かって飛びっきりのスマイルを浮かべたまま中指を立てている。 ひとつの筐体に大量の神姫が突入するのは今まで3回あったけど、今回のはそのどれよりも密度が比較にならなかった。今までは数体ある筐体それぞれに分散して入っていった神姫達が、この森の筐体ひとつに集まったようだった。 何故こんなことになったのかは想像もつかないけど、犯人だけはすぐに頭に思い浮かんだ。コタマ、マシロ、メル、それにハナコの視線がエルに集まった。 「な、なんですかその 『またお前か』 みたいな目は。私は何も知らないです。濡れ衣です」 「アルトレーネ以外にこんなことしでかす神姫なんて、主に誓って 『いない』 って断言できるんだけど」 「こんな時だけ聖職者に戻るなんてずるいです。レラカムイやハーモニーグレイスだって可能性が無いとは言い切れないはずです」 「いや、言い切れるって普通は」 「認めたくない気持ちは分かるけどエル姉、アルトレーネが3度も起こした戦乙女戦争、まさか忘れたとは言わせないよ」 「メルだって戦乙女じゃないですか。それに私が参加したのは2回だけです。ハ、ハナコ姉さんにまで疑われるなんてショックです」 「い、いえ、決して疑っているわけでは……」 目をそらすハナコだったが、第二次戦乙女戦争を解決に導いた本人がアルトレーネに疑念を持たないはずがなかった。 そういえば今ここには、戦争を終結させた3人が揃っている。第一次はコタマ。第二次はハナコ。そして第三次はマシロ。例外的なマシロを除いたとしても、エルメルだって上の下くらいだし、今日は来ていないけどニーキだって負けてない。強者の貫禄とかいったものとは無縁でも、かなりレベルの高い集まりであることは確かだった。これもある種の神姫チームと呼んでいいんだろうか。 この中の良心であるハナコは自身の疑いを拭い切れていないようだが、それでもアルトレーネの弁護に回った。 「画像だけなのでどんな状況かは分かりませんけど、でも戦乙女戦争の時のような戦いはおこってないみたいです」 そう言われて初めて気づいたのだが、確かに誰一人として銃を構えたり剣を振ったりしておらず、思い思いに動いたり動いていなかったりするみたいだ。武装を身につけず素体のままの神姫も少なくない。 数多の神姫を見て第四次戦乙女戦争が始まったと決め付けていたせいで、私達にはこの画像が戦場のイチ風景に見えてしまっていたのだ。昼のサスペンスで日々観察眼を鍛えているはずのマシロですら 「なるほど。確かに」 と頷いているくらいだから、いやはや、思い込みとは恐ろしい。 「ショウくんはなにか知らないの?」 「知ってる」 「そう、知らないんだ。うーん、まさか本当に、みんなでサバトやってるのかなあ」 5人は深く考え込んでしまった。騒がしい食堂の一角でしばらく沈黙し、時折チラチラとお互いの顔を覗き見た。メルが貞方の言うことをあっさり聞き流してしまったものだから、誰かが切り出す(ツッコミを入れる)のを待っているのだ。 「埒が明きませんね。コタマ、長姉命令です。つっこみなさい」 「はぁ!? オマエがいつアタシの姉になったの!? っていうか、そこまで言ったならオマエが行けや!」 「あー、もうしゃべっていい?」 5人が素直に頷いたのを見て、貞方はコホンと咳払いをした。 携帯に映し出された3枚目は森を縦断する川の岸の画像で、そこには神姫達が武器を持ち寄って作ったらしい文字が映っていた。 【 ド ー ル マ ス タ ー に あ や ま れ !! 】 こんなものを見せられて、私の涙腺が耐えられるわけがなかった。止める間もなく流れ出た涙は頬から喉へと伝わり、Tシャツに染みを作った。 これでよく分かった。私の泣き虫は一生直らない。 「貞方テメェ! アタシの前で鉄子ちゃんを泣かすたぁイイ度胸してんじゃねぇかコラァ!」 「愚民の前に妹君の涙を晒すとは、万死に値するぞ人間!」 「待って二人とも。こ、これは違う……そんなんじゃ、ない」 ずっと私の心を縛っていた鎖がひとつ、解かれたような気がした。 もう二度と神姫センターへは行かない、と口に出したって、そう簡単に割り切れるほど私は強くない。あれだけ多くの神姫オーナーに嫌な目を向けられて、今もどこかで私のことを見てるんじゃないかって、ずっと怯えていた。 でも、神姫達は私のことを分かってくれていた。神姫オーナーが何を言ったって、神姫達は私の味方でいてくれた。口の悪いシスターを通じて、私の味方になってくれていた。 こんなに心強いことなんて、他にない。 涙を拭って、荒ぶるコタマとマシロの頭をかるく撫でた。 「あ、あの事件以来、神姫センターに続々と神姫が集まってきてさ、この筐体を占拠してるんだ」 二人に噛み付かれそうになり、たじたじになった貞方は言い訳をするように続けた。 闘牛のように興奮するウチの神姫二人をメルとハナコがなだめている。 「立てこもるうちにバッテリー切れになった神姫も多いだろうけど、それでも出てこようとしないんだ。筐体の中に無理やり手ぇ突っ込んだヤツもいたけど、その手に総攻撃されて病院送りになったとか。自分達のマスターに謝罪させるまで意地でも出てこないつもりらしい」 「な~にそれ。じゃ、神姫センターが自分達じゃどうしようもないから鉄子ちゃん呼びつけて、適当に解決させよってわけ? あの時のゴミクズ共だってどーせ、神姫を取り戻したいからって 『……ぃやせんっしたぁ』 とかテキトーに謝るつもりだって。そんな事をマシロの前でしてみ?」 「皆殺しです」 鳥肌が立つほど冷たくマシロがつぶやき、なだめていたハナコを無駄に怯えさせた。 「マシロって、マジでやりそうな雰囲気があるな……その心配はしなくていい。直接行って確かめたけど、その時に集まってたマスター達は十分反省してたように見えたぞ。何もしてなくても、実際は主犯二人に味方したようなもんだって落ち込んでた。ネットで悪い風評が流れてさ、それを間に受けたバカが、今更冷静さを取り戻して謝罪したいんだとさ」 「その肝心の主犯はどうしたのですか。その首を妹君の前に並べなければ――」 「マシロ、やめて」 「ですが妹君、これでは泣き寝入りすることに」 「お願い」 「……承知しました」 私はあの二人の存在に、今後ずっと怯え続けることになるんだと思う。コタマが復活したとか、マシロがついていてくれるとか、そんなことは関係無く、もうトラウマを植えつけられてしまっている。外を出歩く度に、どこかで出くわさないかと、恐怖しなければならない。時間が傷を癒してくれる、その時まで。 「気休めになるかは分からないけど、今のところ例の二人の目撃情報は無い。実際この辺りじゃ、ほとんどの神姫マスターがドールマスターのことを良く思ってるし、ネットでも犯罪者を探すレベルで身元を割り出そうとしてるけど、まだ何の情報も出てない」 「情報の無いマスターって変じゃない? 鉄子姉とコタマ姉は被害者なんだし、警察に相談……ごめん、なんでもない」 私が静かに首を振るのを見て、メルは察してくれた。ハナコが慌てて話題の方向を変えた。 「と、ところでショウくん、いつ神姫センターへ行かれたのですか? 私とメルに内緒で出かけられたようですが」 「ああ、掲示板に 『ドールマスター追悼スレ』 を見つけて、たぶん神姫センターで何かあったんだと思ってこっそり行ったんだ」 「どうして黙って行くのさ。ボクだって立てこもりたかったのに」 「それが分かってたから連れて行かなかったんだ」 「それよりアタシが天に召されたことになってるほうが問題だって」 小さな身体でプリプリ怒るコタマを、マシロは冷たく突き放した。 「当然でしょう。世間的には 【壊れたハーモニーグレイス】 がコタマであって、レラカムイなど機種の存在すら知らぬ者が大多数なのですから」 「オリジナル扱いされたクーフランに言われたくないわ!」 「まあ、神姫達の立てこもりは追悼式の意味合いもあるらしいからな。だから今も続々と神姫が集まってきてる。無理強いはできないけど正直、竹櫛さんに来てもらわないとこの件は収束しないだろうな」 ハナコとメルはちゃんとここにいるのに、貞方の口ぶりは、早く解決したそうなそれだった。不都合でもあるんだろうか――そう口に出しかけて、私はもう神姫センターを自分とは無関係な場所だと思い込んでいることに気がついた。普通の神姫オーナーなら、神姫センターはパーツを買ったりバトルをする場所なんだから、問題があれば早く解決してほしいに決まっている。 名残惜しいとは思わない。けど、遊ぶ場所がひとつ減るのは寂しいことだった。 貞方や他の神姫達は私に気をつかって、無理に神姫センターに出向かせようとはしなかった。ただ一人、エルを除いて。 「しんみりする必要なんてないですよ鉄子さん。神姫センターにお別れしなくても、行って謝罪の言葉を浴びまくればいいんです」 「エル姉、少しは空気を……」 「重い空気なんて読みたくありません。みんなドールマスターの復活を心待ちにしてますし、鉄子さんとコタマ姉さんだって神姫センターで遊びたいに決まってます」 「随分と御託並べの調子が良いようだな、戦乙女」 エメラルド色の豊かな髪が私の前に、ゆらりと怒気を孕んで揺れた。マシロに睨まれも、エルは一歩も引かない。 「貴様に妹君の何が分かる」 「分からず屋はマシロ姉さんのほうです。一度でも楽しさを知った神姫とマスターなら、絶対に病みつきになっちゃうのが神姫バトルなんです」 「ほう……」 私に背を向けたマシロがどんな顔をしたのかは分からないけど、エルが少したじろいたのを見るとロクな顔をしていないのは分かる。 ハナコがボソッと 「あ、あの、けんかはよくないと……」 言うも、睨み合う二人の耳には届かなかった。 「そこまで言うのならば、バトルの腕を見せてくれるのだろうな。いいだろう、私も久々に有象無象に交じり槍を振るう気になったぞ。妹君、私がついていますから、気兼ねなく愚民共に這い蹲らせに行くとしましょう」 「い、いやそんな急に言われても。心の準備とかあるし」 「大丈夫ですよ鉄子さん。もうマスターは二度と鉄子さんとコタマ姉さんを危険に晒すようなことはしませんし、今度はみんなで行けばいいんです。貞方さんも当然、一緒に行ってくれますよね」 「あ、ああ」 「な~にアツくなっちゃってんだか」 マシロに感化され、エルまで鼻息荒くヤル気になってしまっている。どの道、私は神姫センターに行かないといけないらしい。拒否権もなにもあったもんじゃない。 エルがさっき言ったことは間違いじゃない。コタマのバトルは分からないなりに見ていて面白いし、絶対に勝って絶対に歓声を貰えて、悪い気がしないはずがない。 マシロが言うことも間違いじゃない。家族として付き合うだけ、エルよりもマシロのほうが、私が怯えていることに対して気を使ってくれているのは間違いなかった。 でも、今度はみんながいてくれる。コタマもマシロも、エルもメルもハナコも、傘姫も貞方も、そして親友も。 こんな泣き虫に付き合ってくれるお人好しが周りにいて、私は幸せだ。 「マスター、姫乃さん、聞いてましたか。みんなで神姫センターに行く約束でしたよね、すぐにでも行きますよ。ねえマスター」 エルが背比の箸を持った手をペシペシと叩いた。それでようやく気がついたのか、うどんを前にして船を漕いでいた背比はビクッ! と跳ね起きた。机に強く膝を打ち付けて机が大きく揺れて、今度はそれに反応した傘姫が飛び起きた。 「んぇっ!? あ、ごめん、ソースね」 自分がカツカレーのカツにソースをかけるからって、一人でソース差しを占有していた傘姫だったが、チーズ蒸しパンを持った私にもお裾分けしてくれた。 せっかくだから(?)最後の一欠片にソースを少し垂らして、口に放り込んだ。 「まじゅい……」 「オマエら神姫センターの前に寝ろ。鉄子ちゃんはもう一回入院してこい」 頭がふわふわフラフラした3人は午後の講義を受けることもままならず、結局、神姫センターへは明日、大学を休んで行くことになった。 15cm程度の死闘トップへ
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第112話『初めての学食』by黒トド 2022/3/11 <【前の話】 【次の話】> ジャンル 2021年冬 GM黒トド NPCフィン PCほのか PC夏海 PC郁 PC飛騨 S学食 春高祭2022 あらすじ 春高祭実施中の学園、学生たちは青春を謳歌していた… ある者は修行を中断して下山、またある者は赤風船を狩る… そして…舞台は学生食堂へ…PL達は無事生還できるのか!? >>リプレイへ! 登場PC 有川 夏海 仙川 郁 柊 ほのか 飛騨 修 主な登場NPC フィン 登場応石 重要アイテム 春高祭について※112話時点の情報 式典実行委員会眼鏡地味女子生徒(31)「安登野まつり」が『学園生徒の自主自立の精神を養う』べく開催した祭。 期間中は学園は外界から遮断され、通貨も「蓬莱円」のみが使用可能となる(1蓬莱円=10円) 生徒達は期間中に物々交換や蓬莱円を使った経済活動を行う事で生き延びねばならない。 「自主性」の名の下に祭りに関する情報は伏せられており、学園内の生徒も戸惑っている。 学園内各地に物々交換希望の掲示板が設置され、学園所空を巡回する飛行船では現在の所持金額TOP3をスクリーンに投影している。 どうやら紅白にチーム分けされているようで、赤チームは覆面をして白チームの生徒を襲っている様子だ。 校舎前には玉座が設置され、そこには金船 はくばが何かを待ちわびてるように座っているという…(112話より) 【現在判明しているルール等】 + 初日、各PCに届いたメール 初日、各PCに届いたメール 1:日本円および学札の使用禁止。このルールを破ると、賞金首になり、捕まると春高祭終了まで補習となります。 2:配布される紙風船の頭部への着用義務。このルールをやぶ(以下同文) 3:自由商売の許可。誰でも店舗を運営することができる。何を売り買いしてもOK。慈愛の精神を持つも良し、暴利を貪っても良し。 4:春高祭の期間は不定。とある条件を満たすと春高祭は終了する。終了と同時に、兌換した「蓬莱円」は無効となります。 5:蓬莱円と日本円の交換は、本日12時までに近くの式典実行委員会の窓口で行うこと。1蓬莱円=10円で兌換できます。 + 宝城レポート 宝城レポート…宝城 麗矢が 111話 で手に入れたハリセン勝負に関するルール 1:紙風船を割られたものは失格 2:ハリセン以外の打撃は失格 3:母なる地面から離れたら失格 4:学内には安全地帯を設定しており、その中での戦闘は失格 5:赤風船のプレイヤーは、白風船を『背後』より攻撃しなかった場合失格 6:風船を破壊された場合、相手に有り金をすべて渡さないと補習 7:ゲームの終了は『祭の女王』を倒すことである - 模擬店 模擬店…学食横丁で出店されている屋台群 怪しげなアイテムを販売しており、セッション中にGMが許可すれば買い物に行ける + 蓬莱堂 蓬莱堂 『日本神代文字で書かれたネクロノミコン』 価格:50万 効果:関連クラブ技能に+3 『金烏玉兎集』 価格:50万 効果:神道研レベル5相当の技能が使えるようになる 『悪魔合体全書』 価格:50万 効果:関連クラブ技能に+3 『ビルとテッドの神曲』 価格:50万 効果:地獄(あの世)に自由にいけるようになる + 退屈翁の店 退屈翁の店 『スパロウランドのミハルコ男爵家秘伝の媚薬(3回分)』 価格:100万 効果:どんなモノ(非生物含む)でも自分を大好きになる 『成長途中の中村博文先生デザインのホムンクルス(容器入り)』 価格:200万 効果:話し相手になってくれる。錬金術研技能に+5。 もしくは錬金術研レベル5相当の技能が使えるようになる 『吸うと気持ちがよくなる葉っぱ』 価格:5(売り切れ) 効果:吸うと気持ちよくなり、どうでもよくなる (聞いたことをべらべらとしゃべるようになる。10分有効) 『携帯式呪術兵器”ジャベリン”』 価格:1万 効果:ありとあらゆる車輛、ロボを一撃で撃破できる 『3枚の護符セット』 価格:1万 効果:小僧と山姥の話を参照 『レベルアップの実』 価格:10万 効果:能力値のどれかを1下げて、どれかを2上げられる 『超破壊用呪式構築セット』 価格:10万 効果:大破壊ができる 『生徒会長になれる呪式』 価格:2,000万 効果:次の生徒会長は君です + レニ先生の店 レニ先生の店 『夜中しゃべる人形』 価格:10万 効果:夜中にシナリオのヒントを話す 『呪いの指輪』 価格:10万 効果:つけてる人の周りの人が次々とピンチに陥る 『契約の箱(金でできている)』 価格:10万 効果:中に何か入っているけど、中をのぞくと効果がなくなる 『ダウジングのL字ロッド(2本セット)』 価格:5万 効果:地下に埋まっているものがわかる 『貫き丸』 価格:50万 効果:月光洞生物に効果大(ダメージ+5)の短剣 + 水勝田先生の店 水勝田先生の店 『水勝田先生伝奇譚全集』 価格:10万 効果:宇津帆島の伝承伝奇の詳細情報が載っている 『宇津帆島古地図(いろいろと書き込みがある)』 価格:5万 効果:宝や地下迷宮の場所などがわかる 『100日で習得月光洞言語大全』 価格:30万 効果:100日後に月光洞のあらゆる言語を習得 『崑崙探検記(アーネンエルベ編集)』 価格:30万 効果:1938年タクラマカン砂漠の崑崙遺跡の調査記録 表紙にハーケンクロイツ + 白滝先生の店 白滝先生の店 『切れ目の入ったこんにゃく』 価格:10 効果:オレにヨシ、おまえにヨシ! 『下っ端とかいてある覆面』 価格:1,000 効果:何をしても正体が隠せる + 平沢先生の店 平沢先生の店 『デラワーカメラ(即現像フィルム30枚付き)』 価格:30万 効果:その場の過去の風景が写せる。時間指定可能 『論理空軍のフライトジャケット』 価格:500万 効果:航空に乗っている間以下の効果 -UNDOで過去を帳消しに -REDOで何千回も試すミサイルを撃てる -CANDOで3分前の目標を爆撃できたりする -電脳空間に飛行機で飛び込める 『アーキタイプエンジン(GTS-28ユニットNo.7)』 価格:100万 効果:カリスマLv.3をポイントを消費せずに取得するGTS-28をPCとして作成できる 『単位』 価格:1,000 効果:進級・卒業できる + 小石川先生の店 小石川先生の店 『保健室のご休憩券5枚つづり』 価格:1万 効果:2時間で負傷が全回復する。複数人使用可 『痛くなくなる注射』 価格:5,000 効果:ケガのペナルティを10分間無効化 『飛ぶクスリ』 価格 1万 効果:10分間飛べるようになる 『ジェネシス軟膏(10回分)』 価格:5万 効果:身体の新陳代謝を向上させて、どんなケガや病気も一瞬で治す ただし、脱皮する + ナージャの店 ナージャの店 『ハナマルカツサンドの食券10枚分』 価格:10万 効果:使えばいつでもハナマルカツサンドが目の前に出てくる リプレイ 【有川夏海】 こんばんはー! 【GM】 こんばんはー 【GM】 ういうい 【GM】 それでは蓬莱学園2022セッションを始めますー 【GM】 ではオープニングはカオルさんです 【仙川郁】 はーい 【仙川郁】 カオルはなんやかんやとこの前であったエステルの親戚にあたるフィンくんのお世話をしています。 【仙川郁】 「でね、こっちにあるのが学食なんだけど、入らないほうがいいよ」 【フィン】 「う、うん? 他で食べた方がいいの?」 【仙川郁】 「うん、ここの食べ物はものすっっっごくまずいんだ。普通の食べ物でも、中に持ち込んだらまずくなるんだよ」 【GM】 フィンは学園内知識がろくにありません。ついでに日本社会の知識も乏しそうです。日本語は覚えたけど。 【フィン】 「えええー」 【フィン】 「じゃぁ少し今度この蓬莱円ってのに交換しておかないとなぁ」 【フィン】 「5万ぐらいにしておくかな」 【仙川郁】 「あんまり多いと狙われちゃうよ。僕なんて250蓬莱円しか持ってないよ」 【フィン】 「なるほどー。じゃぁ1万だけ変えてくるねっ!」 【フィン】 フィンは元気よく走っていきました。 【仙川郁】 「ただでさえフィンくんは目立つんだから‥‥って行っちゃった」 【GM】 なんかやな予感があったのですが、それはまた別のシーン。 【GM】 それでは有川さん 【有川夏海】 はい 【GM】 貴方はようやく学園について4日目になりました。 【GM】 そうしたら、唐突に春高祭という謎のイベントが発生して、宇津帆新町や本町に行けなくなりました。 【有川夏海】 「(なぁんかこの学校に来てから妙なことばっか起こるよなぁ)」 【GM】 話を聞くと、なんか10円で祭りの期間中限定札である蓬莱円1円に交換できるとのことです。 【GM】 通常の日本円が使えないようなのでいくらか交換しておきますか?>夏海 【GM】 どうする? 【有川夏海】 交換しておきたい! 【有川夏海】 財力3なんですがいくらぐらい交換できます? 【式典委員】 「はーい、蓬莱円は有川さんの場合9990円分まで交換できますよー」 【有川夏海】 「えーと、じゃあとりあえず2000円分で」 【式典委員】 「ありがとうございます、蓬莱円200円になりますー」 【GM】 無事夏海は交換することができました。 【GM】 ところで感性で簡単値8で判定どうぞ 【有川夏海】 感性:【3d6】を振りました。結果は「13」成功です。(成功値14以下)(各ダイス目:5,5,3) 【有川夏海】 3d6で合ってましたっけ…!? 【フィン】 「うーん、うーん重いよう」 【GM】 3d6でOKです 【GM】 夏海のセンサーは超絶美人の欧米系の子を発見しました。 【有川夏海】 「なんか可愛い子が困ってる」 【有川夏海】 「どしたのー?お兄さんが助けてあげよっか」 【GM】 どうやらスーツケース一杯にお札をいれているようです 【フィン】 「あ、アリガトウ、ございまス」 【有川夏海】 「このスーツケースどっかに持ってけばいいの?」 【フィン】 「と、とりあえずごはんタベタイ」 【フィン】 夏海がみるとスーツケースには蓬莱円の札束がぎっしり入っています 【フィン】 1円=1枚ですが、この調子だと数万枚ありそうです 【有川夏海】 「(可愛い顔してめちゃくちゃ金持ちじゃん…?)」 【フィン】 (カオルに言われて1万スイスフランにしたけど持てないや) 【有川夏海】 「このスーツケースに入ってる金でなんか食お」 【フィン】 「うん、いいよ」 【GM】 夏海がフィンの手をとると、細い指には意匠をこらした指輪がはまっています。 【GM】 夏海は演劇部をどうぞ 【有川夏海】 「指輪までお金持ちそうだなあ…」 【GM】 簡単値は5です 【有川夏海】 演劇部:【3d6】を振りました。結果は「13」成功です。(成功値13以下)(各ダイス目:5,4,4) 【GM】 夏海は演劇知識で聞いたことがありますが、これはベルばらとかに出てくるモノホンの印章指輪です。 【有川夏海】 「えっ…?待って君まじでどこの子?俺これ誘拐犯とかにならねえかな??」 【フィン】 「ごはん食べに行こう!」 【GM】 と夏海は学園詳しい人のノリでフィンを連れて昼飯にいくことになったのでした。 【有川夏海】 「お、おう…SPに殺されませんように……」 【GM】 シーンエンドです 【GM】 一方南部密林との境にある滝の修行場で 【GM】 飛騨は一心不乱に修行をしていた。 【飛騨修】 ナウマク・サマンダ・ボダナン・バロダヤ・ソワカ 水天よ、お導きを 【GM】 真の密教僧としての荒行は、千日回行をもって為す。 【GM】 しかし君はそれはこの学園ではなされないことを知っている。 【GM】 だって学園卒業しちゃうじゃん。 【GM】 (1000日籠ってるうちに) 【飛騨修】 たしかにw 【飛騨修】 そうだ、月光窟に行こうw 【GM】 そこで君はそう月光洞なる学園最大の秘境ならば 【GM】 時が60倍で進むがゆえに半月で千日行が立ってさせられるのではと思いついた。 【GM】 そして君は生活委員会の編纂した月光洞案内を滝に打たれながら読んでいた 【GM】 案内は防水防爆耐酸耐放射性性能をもつ。 【飛騨修】 お山には認められないだろうが、認められるために行をするわけではないし 【飛騨修】 なんという防御力w 【GM】 すると突然スマホが!! 【GM】 「春高祭のお知らせ:月光洞につながらSGゲートは当面封鎖です 【飛騨修】 「ふむ」 滝の中でスマホを開く 【GM】 残念なことに既に山籠りを数日しているあなたには 【GM】 飯もなければ蓬莱円とやらもない。 【GM】 今日のところは娑婆に降りて換金せねば。 【GM】 何かここでしておきたいことありますか?>飛騨 【飛騨修】 「千日行に入りたいが、私の我欲の為に無理を通すわけにはいかない。それはそれとして下山しよう」 【飛騨修】 いえ、普通におりましょう 【GM】 ではシーンエンドです 【GM】 カオルが町に出ると早速ハリセン大会が始まったようです。 【仙川郁】 「フィンくんどこに行っちゃったんだろう‥‥」 【GM】 この奇妙な祭りはハリセンの叩きあいで所持金を奪えるらしく 【GM】 金を持っていそうな白帽子の生徒に赤帽子の生徒が襲い掛かり、また逆も発生しています。 【GM】 ちなみにみなさんは白い帽子です 【GM】 また謎の露店もたくさんでています。111話に書いてある店もいけるよー 【仙川郁】 軟体化した腕をにょんっと伸ばして赤風船をしばこうw 【GM】 ではどの程度の人を狙いますか? 【仙川郁】 気づかれない範囲からアウトレンジ攻撃だw 【GM】 雑魚、治安系生徒、少し有名そうな生徒 【仙川郁】 とりあえず雑魚を何人かしばきます 【仙川郁】 では狙いをつけるだけなので 【GM】 感性で簡単値5でどうぞ 【仙川郁】 感性:【3d6】を振りました。結果は「11」成功です。(成功値14以下)(各ダイス目:5,3,3) 【仙川郁】 ぺしぺしっ 【赤帽子の生徒】 「きゃぁ」 【GM】 見事に生徒たちを触手ハリセンで倒します 【仙川郁】 「いぇーい!」 【GM】 かおるは1d6×1000蓬莱円手に入れます 【仙川郁】 【1d6】を振りました。結果は「4」です。(各ダイス目:4) 【仙川郁】 4000蓬莱円っと 【GM】 そして通りが騒がしくなります。 【仙川郁】 腕を引っ込めて知らんぷりします 【GM】 赤帽子の覆面生徒50人ぐらいが一人の生徒にかかっています。 【仙川郁】 「わっ、寄ってたかってはよくないよ!」 【GM】 中を見てみますか? 【仙川郁】 見ます 【GM】 【1d6】を振りました。結果は「6」です。(各ダイス目:6) 【賀陽麗奈】 「きゃぁぁぁ」 【賀陽麗奈】 といいつつも応石持ちなのか、テレポートしつつ応戦してます。 【賀陽麗奈】 カオルは運がよければ不意をつけるかもしれません。 【GM】 どうする? 【仙川郁】 これは首を突っ込みますね(スリルシーカー) 【GM】 (あと、望むなら飛騨くんはここに乱入してもいいよ) 【仙川郁】 隙を見ながらさっきと同じくアウトレンジ攻撃でぺしぺしっと 【GM】 では鞭をふるう要領なので性愛研で簡単値4どうぞ 【仙川郁】 性愛研:【3d6】を振りました。結果は「11」成功です。(成功値14以下)(各ダイス目:6,4,1) 【GM】 ではさらに3000蓬莱円get 【仙川郁】 ぺしぺしっ! 【飛騨修】 争いごとはおやめなさいと介入はできます? 【GM】 では仏教研で簡単値1ですね 【飛騨修】 ちなみに帽子はないよ 【仙川郁】 あ、まだ換金してないんだ 【飛騨修】 仏教研:【3d6】を振りました。結果は「11」失敗です。(成功値9以下)(各ダイス目:6,4,1) 【式典委員】 「これは不味いですわねー、はい帽子~♪」 【GM】 気が付いたら飛騨くんは帽子をかぶせられていた! 【飛騨修】 「争いごとはよろしくないのでは?」 【仙川郁】 「争いじゃないよ、これはこういうお祭りなんだよ」 【赤帽子の生徒】 「これもアトラクションなんだよっ!」 【賀陽麗奈】 「え、私生徒会から話聞いてないですよっ!!」 【飛騨修】 「成程。不粋でしたな、しかし、私はお金を持っていないので私に買っても意味はないのに帽子があってもいいのですか?」 【式典委員】 「そんな方には特別プレゼントです」と100蓬莱円が渡されます。 【仙川郁】 「え、生徒会の人なの?なのに話聞いてないの?」 【通りすがった生徒かいちょ―】 「こんなことになるとは思ってなかった。今は反省してるかも」 【賀陽麗奈】 「ええと、私は特殊環境委員会から出向してます賀陽と申します」 【仙川郁】 「僕、カオル!」 【賀陽麗奈】 「ああ、著作は拝見させて頂いてます!」 【仙川郁】 「わっ、ありがとう!」 【賀陽麗奈】 「そういえば友人の柊さんを探しているのだけど知りませんか?」 【仙川郁】 「柊さん?ごめん、知らない」 【賀陽麗奈】 「自動車部の検定とやらに参加するといって帰ってこなくて…。これから一緒にご飯たべるのに」 【GM】 みんなはどうします? 【GM】 1.彼女の人探しに協力する 2.他の目的をする 3.露点に行く 【GM】 露店 【仙川郁】 「柊さんは気になるけど、今はフィンくんがもっと気にかかるなぁ」 【仙川郁】 (今回はとどがないなんて思ってないよ。ええ、思ってませんともw) 【賀陽麗奈】 「フィン!? もしかしてフィン・アストリアス卿のことですか?」 【飛騨修】 状況をつかむためにぶらぶらかなぁ。露店でもいいけど買うものないしなぁ 【賀陽麗奈】 賀陽さんが少し驚く。 【仙川郁】 「あ、フルネーム聞いてなかった‥‥えっと、副会長の親戚だよ」 【賀陽麗奈】 「そ、そうですか。もしも見つけたら連絡くださいな」 【賀陽麗奈】 と三人はアドレス交換をしました。 【仙川郁】 「うん、わかったよ」 【賀陽麗奈】 「では私はこのへんで、ありがとうございました!」 【GM】 さて夏海くん問題です。 【GM】 無事学食横丁まで移動できたでしょうか! 【有川夏海】 「ここどこだろうね?」 【有川夏海】 フィンくんの手を引きつつうろうろ 【GM】 夏海は知ってるふりをするなら交渉で簡単値9 誰かに聞くなら交渉で簡単値4、感でいくなら感性の簡単値3、探検のテクニックでいくなら簡単値3です 【GM】 フィンは芳しい香りのする香水でもつけているのか、体が香しく匂います。 【よくいる売り子】 「そこのお兄さんたち、これ買ってかない?」 感性:【3d6】を振りました。結果は「13」失敗です。(成功値9以下)(各ダイス目:6,4,3) 【GM】 完全に迷いました。 【GM】 なんか大きな建屋がある道と、変な露店がいくつか並ぶ道があります。 【有川夏海】 勘でうろついたのがよくなかったなあ 【GM】 ついでにいうと荒廃した通りみつけました。 【GM】 さてどこへフィンを連れていく! 【有川夏海】 探検部的には荒廃した通りに行きたいけどフィンくん連れてるので建屋ルートで 【GM】 なんかこんなデカイ建物あったんだなぁという 【GM】 数万人が入れそうな巨大な建物があります。 【GM】 どうやら食堂のようです 【GM】 門には「Comedent eam. Si non comederis, morieris.」と刻印されています。 【有川夏海】 「あっ!?ここじゃね!?」 【GM】 夏海は多分言語に通じてないのでよくわかりませんry 【フィン】 「そ、そうなのかナ?」 【有川夏海】 「なんか書いてあるけど。キミ読める?」 【フィン】 知性:【3d6】を振りました。結果は「7」成功です。(成功値13以下)(各ダイス目:4,2,1) 【フィン】 「食べよ。食べなければ死あるのみ。」 【フィン】 「ラテン語みたいだよ」 【有川夏海】 「リスクがでかすぎるのよ」 【フィン】 「恐らくは食物の大切さを訴える句なんだね」 【有川夏海】 俺より普通にしっかりしてるなこの子… 【GM】 夏海は探検部で簡単値7でどうぞ 【有川夏海】 探検部:【3d6】を振りました。結果は「14」成功です。(成功値15以下)(各ダイス目:6,5,3) 【飛騨修】 「味覚を破壊されたくなくば引き返せ!」 とか落書きがありそうだなぁw 【GM】 では奥の食券販売機に「学生食堂」と書いてあります。 【仙川郁】 フィンくん、だから最初に言ったでしょ‥‥(天の声) 【有川夏海】 「あったあった。俺も腹減っちゃった。何か食お」 【GM】 それでは二人は建物の中に入っていくのであった。 【通りすがった生徒かいちょ―】 「されば勇者のごとく斃れよ」 【来馬進】 「はい、ありがとうございました。これで自動車部後援、蓬莱学園運転規則と実習を終わります」 【柊ほのか】 ありがとございましたー(一礼 【GM】 ほのかは丁度自動車部が後援する自動車の教習に参加していたところです。 【GM】 今はSGゲートの先や月光洞の中で探検するのに木炭自動車がはやっていて 【GM】 こういう講習に出る人も多いようです。 【来馬進】 「そういえば今日の午後からは春高祭とやらで、SGゲートは当面封鎖だそうな」 【小村加代子】 「先輩、アンケート用紙回収してきました~」 【来馬進】 「ありがとう!」 【柊ほのか】 春高祭?(兌換はしたがちゃんと分かってない 【GM】 ところでほのかは感性か知性で簡単値9でどうぞ 【柊ほのか】 感性:【3d6】を振りました。結果は「14」成功です。(成功値15以下)(各ダイス目:5,5,4) 【GM】 大変だ! 麗奈とお昼食べる約束に15分遅れてる! 【柊ほのか】 ...しまった...(あちゃーとした顔 【GM】 スマホをみようとしたら一斉で春高祭の開催を告げる変なモードで動かない! 【GM】 どうする! 【柊ほのか】 とにかく今からでも行こう...(すたこらと待ち合わせ場所に行く 【GM】 するとそこには居ません。 【GM】 ただ、律儀にも伝言板にメモが書いてあります 【柊ほのか】 ...(見てみる 【GM】 ほのかへ。急遽副会長の親戚のフィンさんを探すことになりました。お昼はなんとか横丁で一緒したいです。 【GM】 PS:午後から蓬莱円しか使えないようです気を付けて。 【GM】 とありますがどうする? 【柊ほのか】 (懐に入れてる懐中時計を見る 【GM】 まだ12:05です。今日は午後の授業がない日なので時間は十分にあります 【柊ほのか】 なんとか横丁...学食横丁? んー...そこに行ってみようか。(横丁に行く 【GM】 はーい 【GM】 それでは郁とほのかが偶然学食横丁で出くわします。 【仙川郁】 (面識あったっけ?) 【柊ほのか】 (初顔あわせですな 【仙川郁】 じゃあ肩がぶつかって、「あ、すみません」と 【柊ほのか】 ん...大丈夫だよ。 【仙川郁】 で、賀陽さんから聞いていたほのかの特徴を思い返して、 【GM】 ちなみにほのかから見ると全生徒が紙風船付けている様子は珍妙に見えます 【仙川郁】 「あの‥‥間違ってたら悪いんだけど、もしかして柊さん?」 【柊ほのか】 ...いかにも僕が柊だけど...何処で僕の名前を?(ちょっと警戒 【仙川郁】 「賀陽さんが探してたから」 【柊ほのか】 (納得した表情で ...で、彼女は今何処に? 【仙川郁】 「えっと、ここに来る途中で出会ったんだけど、その後別行動になっちゃって」 【GM】 すると郁にメールがきます 【仙川郁】 「ごめんね、僕も役に立ってないや」 【仙川郁】 メールを見ます 【GM】 フィンの足取りを追ってるけどドジって迷子になったorz 【GM】 by賀陽 【仙川郁】 じゃあレスを返します 【仙川郁】 「学食横丁で柊さんと会ったよ」 【柊ほのか】 大丈夫だよ、ここで待っていたら彼女は来る。(微笑み 【GM】 知性:【3d6】を振りました。結果は「10」成功です。(成功値11以下)(各ダイス目:5,4,1) 【仙川郁】 「信頼してるんだね」 【賀陽麗奈】 「ほのかぁぁ、おなかへったようぅぅ」 【賀陽麗奈】 半分泣きべそかいてる賀陽さんがいます。 【賀陽麗奈】 さっきとは随分雰囲気違います。 【仙川郁】 「ほんとだぁ。柊さん、すごいね!」 【柊ほのか】 ...助けてからの仲と...あ。 【お料理研】 「いらっしゃーい、いらさい」 【お料理研】 「ヘルシーで美味しい豆花たったの蓬莱円3円!」 【柊ほのか】 ...なーに半泣きしてるの。ほら、僕とお昼、食べるんでしょ? 【賀陽麗奈】 「うん」 【賀陽麗奈】 「もしよかったらカオルちゃんも食べよ」 【仙川郁】 「うん!」 【GM】 三人は屋台で美味しいお昼を食べ。 【GM】 そして賀陽さんはほのかに切り出します。 【賀陽麗奈】 「もしかしたら、フィンさんなんだけど。ほのかの魔法で見つからないかなぁ」 【柊ほのか】 フィン?その子がどうしたの? 【仙川郁】 「僕と一緒にいたんだけど、蓬莱円に換金するって走って行っちゃって、その後行先がわからないんだ」 【賀陽麗奈】 「実は副会長の親戚でね。このカオル先生も探してるってわけ」 【仙川郁】 「1万ほど替えるって言ってたけど、日本に不慣れみたいだからその1万が日本円かどうか心配でさ‥‥」 【柊ほのか】 ふむ...別に探しても良いけど、この雑踏から上手く見つかるか分からないよ? 【賀陽麗奈】 「へへん。そこで郁さんあなたの出番です」 【仙川郁】 「僕?僕は魔法とか全然わからないよ?」 【賀陽麗奈】 「なんかの間違いでフィンくんの毛か何か持ってたりしないかな」 【仙川郁】 「え‥‥?」自分の服をぱたぱたしてみます 【GM】 すると長い金髪の毛が。 【GM】 賀陽さんはこれを見て気づいたようですね 【仙川郁】 「あ、あった!金髪だから間違いないよ!」 【柊ほのか】 髪ならある程度は助けになる。麗奈、これはお手柄ものだよ。 【賀陽麗奈】 「えへへ」 【柊ほのか】 (早速渡すように手を郁に伸ばす 【賀陽麗奈】 麗奈はお団子食べながらVサインをします 【仙川郁】 ほのかに金髪を渡します 【柊ほのか】 ありがとう...さて...(目を瞑って 【GM】 ではほのかは魔導書研で簡単値5でどうぞ 【柊ほのか】 魔導:【3d6】を振りました。結果は「8」成功です。(成功値13以下)(各ダイス目:5,2,1) 【GM】 すると魔術の結果は学食を刺します 【賀陽麗奈】 「こ、これは」 【柊ほのか】 ...麗奈、嫌な予感がする...(微妙な表情 【仙川郁】 「行っちゃダメだって言っといたのに~」 【賀陽麗奈】 「い、いってみましょう。私も入ったことないけど」 【柊ほのか】 行くしかないみたいだね、ちゃんと食べた? 【仙川郁】 「うん、今はお腹いっぱいだよ」 【GM】 というところでシーンエンドです 【GM】 さてどんな屋台をみますか?>飛騨くん 【飛騨修】 ふむ、お金を喜捨されたので還元するのが世のため。である以上、さほどはやっていなさそうな屋台に して食材が無駄にならないようにしよう 【GM】 ではレア度で1D6でどうぞ 【飛騨修】 仏教研:【1d6】を振りました。結果は「5」成功です。(成功値9以下)(各ダイス目:5) 【飛騨修】 ナウマク・サンマンダ・バザラ・ダン・カン(不動明王真言) 【カラーひよこ】 「ひよこ売るぴよー」 【カラーひよこ】 「たった10蓬莱円からあるぴよー」 【ナージャ】 「はーいハナマルカツサンド引換券はこちらよー」 【ナージャ】 「売り上げの一部はウ○クライナ救援に募金しますー(ぉ」 【飛騨修】 「ふむ、しかし拙僧が買っても育てることができねば…ハナマルカツサンドとな」 【飛騨修】 物欲に負けておるw 【GM】 そんな中! 【GM】 追っかけられる白帽子と覆面赤帽子の集団がが!! 【飛騨修】 「不粋かもしれんが、袋叩きとは。見過ごせん」 介入 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「こらっ、今日は、そんなに、換金してない、のっ」 【GM】 どうもお金持ってそうな人が適当に襲われていますね 【GM】 どうする? 【GM】 1.赤帽子を倒す。 【GM】 2.赤帽子に女性の帽子壊させたところで横取り 【GM】 3.逃げる 【GM】 4.ひよこ 【GM】 5.トド 【飛騨修】 1かなぁ。ナウマク・サマンダ・ボダナン・カカカ・ソタド・ソワカ(勝軍地蔵真言) 【GM】 では仏教研で簡単値5でどうぞー 【飛騨修】 地蔵菩薩の大慈悲を持って戦いに勝利をもたらす真言である 【飛騨修】 仏教研:【3d6】を振りました。結果は「14」失敗です。(成功値13以下)(各ダイス目:6,5,3) 【GM】 では飛騨くんは辛くも割られずに済むが、倒したところで思わず女性の胸にのしかかってしまう!! 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「う、うわっ」 【飛騨修】 すぐさま飛びのき、謝罪 【エステル・宮里・アーレンベルク】 飛騨くんは器用で簡単値3かラブコメで簡単値7をどうぞ 【飛騨修】 ラブコメないから器用一択 【飛騨修】 器用:【3d6】を振りました。結果は「10」失敗です。(成功値7以下)(各ダイス目:5,3,2) 【飛騨修】 うん、駄目だね 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「きゃっ」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 では見事に飛騨くんは女性と接吻します。 【エステル・宮里・アーレンベルク】 ついでに胸にもあたりますどころか、立ち上がるときに思わず胸をつかむ。 【飛騨修】 飛びのこうとしてさらに姿勢を崩したかな? 【エステル・宮里・アーレンベルク】 ですね。 【飛騨修】 なんというか、破戒坊主? 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「いたたたた、助けてくれたのはありがたいが、少しひどくないか?」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 と女性はむくれています。 【飛騨修】 クリクリテイノウ・ウドウドテイノウ・ドコドコテイノウ・クタクタテイノウ・ジャビトジャビトテイノウ・クタコクタコテイノウ・ウシュウシュテイノウ・ヤビジャヤビジャテイノウ・トコタ・クタタ・ソワカ(文殊滅淫慾我慢陀羅尼真言) 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「うーん? サンスクリット? よくわからないけど」 【飛騨修】 読経して落ち着いた後に謝罪 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「どうも、僕はエステル・宮里・アーレンベルク。この学園の生徒会副会長をさせてもらってるよ」 【飛騨修】 姦淫をなした時に律する真言ですな 【飛騨修】 「仏道を歩まんとする未熟者です」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「お名前は?」 【飛騨修】 「俗名は飛騨修と申します。」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「ひどい目にあったから埋め合わせに一つ手伝ってもらえないかな」 【飛騨修】 「わかりました、して、どのような」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 実は親戚を探しててね。 【エステル・宮里・アーレンベルク】 どうやら学食の方にいってしまったみたいで心配なんだ 【飛騨修】 「それに問題が?」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「ええと、その学食行ったら死んじゃうかもしれないだろ!(過保護」 【飛騨修】 日々精進修行の人なので学食を苦としていない 【エステル・宮里・アーレンベルク】 「というわけで連絡先はここだからよろしくね」 【エステル・宮里・アーレンベルク】 と事故を縦に頼まれごとをしょいこんでしまいました。 【GM】 とはいえエステルはあなたに雑費として蓬莱円10000円を渡してくれます。 【飛騨修】 「学食にて普段お食事が恵まれたものであることを知る、それもまた人生。なれど、人さがしもまた修行」 【GM】 ついでにしたいことがありますか? 【GM】 無いのであれば次のシーンにいきます。 【飛騨修】 「…」 喜捨なので拒まないが啞然とはする。では、学食へ 【飛騨修】 現在の所持蓬莱円10,100…すべて喜捨 【GM】 二人は学食の中に入りました。 【GM】 学食は巨大でカフェテリアやフードコートぽい施設から 【GM】 今回のようなクラシックな様式の食堂まで取り揃えてインす 【フィン】 「なかなか内装も雰囲気いいですね」 【GM】 正直夏海にはこれが学生食堂だとは思えません 【有川夏海】 「つーかでけえ。ここまじで食堂?」 【フィン】 「ランチの定食が128種類もありますよ! ケバブ定食に懐石弁当、キエフ風定食とかまで」 【GM】 流石のフィンも驚いているようです。 【有川夏海】 「え〜〜、どれ食う?悩むなぁ。はんぶんこする?」 【フィン】 「量が多いかもしれないですから、このキエフ風定食なるのにして、あとは何か単品つけましょうか」 【GM】 単品の項目にはタブレット端末で1万種類以上のメニューがあります。 【GM】 ここは日本円でいいようです。しかも 【有川夏海】 「じゃあ折角だし色んな国籍の料理ちまちま注文して食おう」 【GM】 定食が20円 【GM】 北京ダック60円 【GM】 ボルシチ5円 【GM】 おでん1円~10円となっていますw 【有川夏海】 「安い……これスーツケースの金使ったら全制覇出来るのでは…?」 【フィン】 「多分おなかに入りませんよ」 【有川夏海】 「はあい」 【GM】 ところで夏海ですが 【GM】 恋と青春の生活態度なので 【GM】 1D6+2のラブコメ技能を持ちます。 【GM】 1D6をどうぞ 【有川夏海】 【1d6】を振りました。結果は「4」です。(各ダイス目:4) 【GM】 ではラブコメ6レベルです! 【有川夏海】 やった! 【GM】 というところで夏海はラブコメで簡単値5でどうぞ 【有川夏海】 ラブコメ:【3d6】を振りました。結果は「15」失敗です。(成功値11以下)(各ダイス目:5,5,5) 【GM】 あろうことか何故か男のフィンに夏海は一瞬ときめいてしまいます。 【フィン】 「ん?夏海さん。ボクの顔にナンカツイテルカイ?」 【有川夏海】 「いや、顔整ってんなぁと思って眺めてた」 【有川夏海】 美人なら男もいけるクチだったかと妙に冷静な思考 【GM】 夏海は新しい扉を開いた。のかもしれない。 【フィン】 「うーん、そんなに整ってるわけじゃないと思いますよ。ひげもはえないし」 【有川夏海】 「えー、ひげなんて生えなくて良いよ。似合わねぇでしょ」 【フィン】 「えー、そうかなぁ」 【フィン】 「っと注文しちゃいましょう!」 【GM】 夏海は何か追加で注文するものはありますか? 【有川夏海】 「なんでも好きなの頼んでいいよ、お兄さんが奢ってやろう。やすいし」 【有川夏海】 北京ダック食べたいなぁ 【フィン】 「ありがとうございます」 【GM】 こんな感じに匂いもよく色合いもいい料理が運ばれてきます 【有川夏海】 「美味そう!」 【GM】 写真はないですが北京ダックもあります(一羽分) 【フィン】 「では頂きま~す」 【GM】 夏海も食べますか? 【有川夏海】 映える写真撮ってから食べます 【GM】 では活動写真部で簡単値7どうぞ 【フィン】 「じゃあ食べる前にこんなポーズでいいかな」 【フィン】 と物憂げな美少年がおいしそうに料理をつまんでくれます 【有川夏海】 活動写真部:【3d6】を振りました。結果は「13」失敗です。(成功値10以下)(各ダイス目:5,5,3) 【GM】 ではフィンのいたずらで先行して撮影中に料理が口の中に入ります!! 【GM】 ま、ま、ま、不味い!!!!!!!! 【有川夏海】 「ン”ッッッ!!!?」 【GM】 最初の一口で違和感を感じ、のど越しが氾濫し、反宇宙的恐怖を胃袋が訴える!! 【仙川郁】 だから言ったのに‥‥(天の声) 【GM】 夏海は健康で簡単値3をどうぞ!! 【有川夏海】 吐き出したい、けどフィンくんの前で吐き出すわけにいかないから我慢 【有川夏海】 健康:【3d6】を振りました。結果は「11」失敗です。(成功値7以下)(各ダイス目:6,3,2) 【柊ほのか】 (Requiescat in pace... 【GM】 うぼえええええええ 【GM】 夏海は演劇部で簡単値2でどうぞ 【GM】 失敗すると見事にフィンにげろをはきます。 【有川夏海】 演劇部:【3d6】を振りました。結果は「13」失敗です。(成功値10以下)(各ダイス目:6,6,1) 【有川夏海】 フィンくんすまねえ…… 【フィン】 「う、うわぁぁぁ」 【フィン】 フィンの口に夏海のゲロが。 【フィン】 恐るべき間接キスが。 【有川夏海】 「うええええ」 【学食のお姉さん】 「お残しはゆるしませんへー」 【有川夏海】 あんたも食ってみろよと言いたげな涙目 【GM】 絶体絶命のピンチ!! 【GM】 一方そのころ。 【賀陽麗奈】 「はぁはぁ、ここが蓬莱学園高等学校学生食堂です」 【仙川郁】 「間に合えばいいけど‥‥」 【GM】 壮大な学食の建物には絶望した人と覚悟した人が入っていく。 【GM】 学食は頼んだものを食べきらないことを許さないという。 【柊ほのか】 ...魔女より酷いものが拝めるかもね... 【GM】 ほのかは魔導書研で簡単値5でどうぞ 【柊ほのか】 魔導:【3d6】を振りました。結果は「12」成功です。(成功値13以下)(各ダイス目:6,5,1) 【GM】 飛騨くんも仏教研で簡単値5でいいよ 【飛騨修】 「…この世は苦に満ちている。故に解脱してこの世界と縁を切りたいというのが原始仏教というかウパニシャッド哲学の根底ですが、こここそはまさにその体現」 【飛騨修】 仏教研:【3d6】を振りました。結果は「10」成功です。(成功値13以下)(各ダイス目:5,3,2) 【仙川郁】 「僕は弥勒さまに全部おまかせしちゃって自分にできることをやるって方向でいいや」 【GM】 では二人はこの空間は因果が歪んでいることに気づきます。 【GM】 すなわち一種の異界であるわけです。 【飛騨修】 「さよう、この世界でもできることは多いですからな」 【GM】 学食は春高祭の中でも普通に日本円で販売を続けています 【GM】 そしておびえる魂の姿が! 【柊ほのか】 ...魔女の結界...とは違うけどある意味結界が出来てるようだね... 【仙川郁】 「とにかく行ってみよう。悲劇はできるだけ避けたいよ」 【GM】 さて問題です 【GM】 学食には何か買わないと入れません。 【GM】 どうする? 【仙川郁】 「水すらまずくなる学食に‥‥」 【柊ほのか】 誰かが覚悟を決めて買うしかない...と? 【飛騨修】 生きること即ち修行。普通に学食の食券購入します 【GM】 では飛騨くんはA定食20円を購入しました 【柊ほのか】 ...ある意味尊敬するよ。 【GM】 残りの二人はどうする? 【仙川郁】 「‥‥だったら僕も行く」コンソメスープで(日和った) 【飛騨修】 「食事を苦業と扱うのは本来食材への侮辱ですが、それをせねばならぬからこその異界」 【GM】 麗奈はホットティー(小)で入るようです。 【柊ほのか】 ...(同じのを頼む 【GM】 では中に入ります 【仙川郁】 フィンくんはどこかな? 【GM】 では広大な学食の中からフィンたちを探しましょう! 【GM】 どうする? 失敗すると学食のお姉さんに強制的に料理を食わされるぞ! 【仙川郁】 応石「勘」を使います 【GM】 どんぴしゃりだから判定不要でいいや 【GM】 ではひときわ豪華なアールデコ調の部屋に二人が。 【GM】 そして学園内屈指の怪異である学食のお姉さんが!! 【仙川郁】 「フィンくん!‥‥と、君は?」 【柊ほのか】 ...これは...(表情が曇る 【学食のお姉さん】 「おのこしはゆるしまへんでー」 【有川夏海】 「うぅ……」 【柊ほのか】 ........遅かった..... 【フィン】 「げほっ、げほっ」 【仙川郁】 「フィンくん‥‥だから言ったのに‥‥」 【飛騨修】 仕方がない。「確かに残すことは食材を無にする行為。よろしくない。お二人、拙僧にそれらの食事を喜捨いただけませんかな」 【フィン】 「ごめん、カオル」 【フィン】 「あ、はい。だ、大丈夫ですか??」 【仙川郁】 「僕も手伝うよ!」 【飛騨修】 おせっかいなのでw 【有川夏海】 「ちょ、やめたほうが良いって、ゲロ吐くよ」 【GM】 では飛騨くんが簡単値3で健康どうぞ 【有川夏海】 と言いつつもスススと差し出す 【飛騨修】 「これも仏弟子たる身に課せられた修行でございましょう」 【賀陽麗奈】 「仏道って過酷なのね」 【仙川郁】 「もっとちゃんと言っておけばよかった。僕にも責任の一端がある。だから僕も手伝う」 【柊ほのか】 ...まぁ、これで十分分かったね。(二人を見ながら 【有川夏海】 「俺には誰か水を……」 【フィン】 (ぼくが、ぼくがちゃんと日本語を読めていたならば) 【飛騨修】 一応人助けなので蓬莱パワーを 【GM】 パワーどうぞー 【飛騨修】 健康:【3d6】を振りました。結果は「17」失敗です。(成功値10以下)(各ダイス目:6,6,5) 【GM】 飛騨は完食した。 【GM】 しかし、そのまま気絶した。 【飛騨修】 吐き出しかけてますな 【学食のお姉さん】 「ちゃんと完食ありがとうございます~」 【GM】 お姉さんは消えた 【フィン】 「ほ、本当に申し訳ございません」 【飛騨修】 だが、まだ自分で頼んだA定食が配膳されるのだったw 【飛騨修】 と墓穴を請求してみるw 【仙川郁】 「ごめんね、フィンくん。僕がもっとちゃんと言っておけばよかった」 【フィン】 というわけでみんなで分担して食べたので 【フィン】 全員簡単値7の健康をもう一度どうぞ 【柊ほのか】 健康:【3d6】を振りました。結果は「10」成功です。(成功値12以下)(各ダイス目:5,4,1) 【有川夏海】 健康:【3d6】を振りました。結果は「5」成功です。(成功値11以下)(各ダイス目:2,2,1) 【飛騨修】 健康:【3d6】を振りました。結果は「9」成功です。(成功値11以下)(各ダイス目:3,3,3) 【仙川郁】 健康:【3d6】を振りました。結果は「13」失敗です。(成功値10以下)(各ダイス目:6,6,1) 【GM】 カオルが少し悶絶したのを除けば概ね無事でした 【仙川郁】 「う、うえぇぇぇ~」 【柊ほのか】 ...よし、出よう。今すぐ! 【仙川郁】 「水‥‥誰か‥‥水を‥‥」 【フィン】 「カオル、これどうぞ」 【仙川郁】 「あ、ありがと‥‥」 【GM】 夏海がみるとフィンとカオルは美少女コンビに見えます。 【賀陽麗奈】 「この度は本当にありがとうございました」 【フィン】 「みんなありがとう。夏海もごめんね」 【柊ほのか】 とにかく...そこの1年とそこの君、ちょっと座りなさい(説教する気 【有川夏海】 「どってことねぇよ。にしても、二人は姉弟?どっちも綺麗な顔してんね」 【有川夏海】 失態をさっさと忘れてナンパ 【仙川郁】 「え、僕?ありがと(にっこり)」 【フィン】 「そうだ、カオル。換金したら重くて大変だから、お礼もかねてここのみんなで少しわけようか」 【有川夏海】 説教されそうな気配になんか強そうなお兄さんの背後に隠れる 【仙川郁】 「フィンくん‥‥お金は大事にしなきゃダメだよ。意味もなく他人にあげたりしちゃダメ」 【フィン】 「お礼はちゃんとするのも母上からの教えだよ」 【仙川郁】 「って、いくら換金したの!?」 【フィン】 1万5千スイスフラン。 【仙川郁】 「すいすふらん‥‥」(頭抱え) 【飛騨修】 「神瀬すべからく修行にございます。飢えを逃れる以外で学食には立ち入らぬことです、有川殿」 【柊ほのか】 (「そこの1年」って言ったけど私と麗奈以外全員1年じゃん 【飛騨修】 神瀬→人生 【フィン】 というわけでここに25万蓬莱円あるので5万ずつどうぞ。 【有川夏海】 「飢えても一生入らねー…」 【フィン】 25万もはこぶの大変だってことがわかったからね 【フィン】 それよりは友人が5人使ってくれた方がいい。 【仙川郁】 「フィンくんはまず日本円に慣れるべきだと思うなぁ」 【柊ほのか】 まぁ...「百聞は一見に如かず」を身をもって知れたね。 【フィン】 「うん、カオル、夏海ありがとう!」 【有川夏海】 「よぉしよし」 【フィン】 そういえばぼくも今度1年丙寅組に編入するからよろしくね 【仙川郁】 「わぁ、同じクラスだね!」 【有川夏海】 (中学生じゃなかったんだ) 【柊ほのか】 ...3年は僕だけか...(なんか居づらそう 【フィン】 「ん?ぼくは4月29日生まれの16歳だよ」 【飛騨修】 「拙僧もその学級でしたな、修行にて留守にしてばかりですが」 【GM】 そういえば 【仙川郁】 「僕も原稿書くために月光洞にカンヅメにされることが多いけどね」 【GM】 全員感性で簡単値3でどうぞ 【GM】 探検部がある人は簡単値5です 【仙川郁】 感性:【3d6】を振りました。結果は「9」成功です。(成功値12以下)(各ダイス目:6,2,1) 【GM】 スパイ研でもいいけど今回はいないはず 【有川夏海】 感性:【3d6】を振りました。結果は「16」失敗です。(成功値11以下)(各ダイス目:6,5,5) 【柊ほのか】 (Pは? 【GM】 OKよー 【柊ほのか】 感性:【3d6】を振りました。結果は「9」成功です。(成功値12以下)(各ダイス目:5,3,1) 【飛騨修】 感性:【3d6】を振りました。結果は「8」成功です。(成功値13以下)(各ダイス目:6,1,1) 【GM】 では成功した人は校舎の前に謎の玉座があり、そこに女性が座っていたことが一瞬見えました 【GM】 見た人は知性で簡単値7 【仙川郁】 知性:【3d6】を振りました。結果は「5」成功です。(成功値14以下)(各ダイス目:2,2,1) 【柊ほのか】 知性:【3d6】を振りました。結果は「14」失敗です。(成功値12以下)(各ダイス目:5,5,4) 【GM】 カオルにはあれが学内有名人の金船はくばだと気づきました。 【飛騨修】 知性:【3d6】を振りました。結果は「7」成功です。(成功値12以下)(各ダイス目:4,2,1) 【GM】 もしかするとこの騒乱の根源はあいつかもしれない。 【GM】 というところで今回のシナリオは終了です。 【GM】 得た蓬莱円でお買い物しても構いませんよー 【GM】 111話のところに面白露店表もありますのでどぞー 【仙川郁】 お疲れ様でした~ 【有川夏海】 おつかれさまでした〜! 【GM】 初めての学食訪問でした。 【GM】 こぐまさん初シナリオお疲れ様でしたー 【有川夏海】 めちゃくちゃ気になるところで終わったー 【飛騨修】 お疲れ様でしたー 【GM】 また次回乞うご期待!ですw 【有川夏海】 まさか初シナリオでゲロ吐くことになるとはw 【仙川郁】 学食は怖いところなのですw 【柊ほのか】 (この面子みーんな1年かぁ3年1人で引っ張れっか 【GM】 この前のミニセッションが初めての登校。今回は初めての昼食。 【GM】 しばらく夏海的には初めてが続くと思いますがよろしくw 【柊ほのか】 (なら今度は放課後 【有川夏海】 何が起こるか楽しみにしてますw 【柊ほのか】 (因みに麗奈って何年だっけ 【GM】 GM的にはなんとかワクチン副作用の熱が収まってよかったわー 【GM】 麗奈は今度3年ですね。 【飛騨修】 倶楽部勧誘か、詐欺まがいの商売か、捕り物に巻き込まれるか、狂的科学部南下の実験に巻き込まれるかw 【GM】 厳正なる判定の結果エステルは留年、まさかの麗矢が進級となりました 【有川夏海】 どのルートにいっても不穏しかない… 【相馬左門】 「俺は進級してもいい気もするなぁ」 【仙川郁】 うちの子は全員自主留年するので、1年生以外は学外にいるw 【柊ほのか】 (麗奈と肩を並べる日が来たようです 【相馬左門】 判定どうするんでしたっけ? 【GM】 エステルも進級する予定じゃったんだだ 【GM】 学力の簡単値7 【GM】 で見事に16だして留年。 【相馬左門】 よしやってみよう。入りなおそう 【GM】 多分名前書き忘れたなありゃ。 【相馬左門】 学力:【3d6】を振りました。結果は「9」成功です。(成功値14以下)(各ダイス目:4,3,2) 【GM】 進級しました。 【仙川郁】 さすがかいちょー、と言っておくべきかな? 【有川夏海】 おお〜おめでとうございます 【GM】 エステルは留年したのでまさかの後輩に。 【相馬左門】 無事進級したことで、生徒会長の仕事に専念できていないことが逆説的に証明されたw 【相馬左門】 大丈夫、出会ったときはエステルが年下だったw←時間が歪んでいるのだ 【GM】 w 【GM】 こんな感じに色んなGMがセッションしていくので 【GM】 夏海も楽しんでくだされ 【有川夏海】 不穏さに不安もありつつがっつり楽しんでいきますw 【GM】 ではおやすみなさいー 【仙川郁】 お疲れ様でした! 【有川夏海】 おやすみなさいー!おつかれさまでした! 【相馬左門】 お疲れ様でしたー <【前の話】 ページ先頭 【次の話】>
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トリステイン魔法学院学生食堂「アルヴィーズの食堂」 本日の昼食 パン半切れ ポタージュスープ はしばみ草少々 牛乳瓶(小) 配膳された昼食を目の前にして、生徒達は不満を露わにした。 「え~!? 何だよ、今日の料理!!」 「ひでー!!」 「たったこれだけ!?」 「静かに~!! 仕方ないでしょう。学食の利用費を払わないお宅が増えているのですから!! 予算が少ないのです!!」 騒ぎ出す生徒達を静めるべく学院教師・シュヴルーズが声を上げるも、生徒達の不満が収まるわけも無い。 「だったら払わない家の子は食事抜きでいいと思いまーす」 「そーだよそーだよ」 「学院の方針で『生徒の食育の機会を奪ってはいけない』と決まったのです!! 黙って食べてください!!」 「何だよそれ!」 「ちゃんと払ってる人が馬鹿みたいじゃないですか!」 シュヴルーズの言葉に生徒達から一斉にブーイングが飛び出した。 「貧乏な奴は学院に来るなってんだよ!」 「そういう暴言は許しませんよ、ミスタ・グランドプレ!!」 「えー、だってさー」 叱責したシュヴルーズに反論するマリコルヌ。 その近くで1人の女子生徒が沈んだ表情で俯いていた。 ルイズが召喚した女性・飯田さんは、故郷でも学校の生徒達のために食事を作っていたという事もあり、普段は「アルヴィーズの食堂」で働いている。 そしていつしか、ルイズも彼女と共に食堂を手伝うようになっていた。 「憂鬱だけど頑張らなくっちゃ!」 「お昼時の現場に通わずしてみんなの生の声は聞けないものね、イイダ」 「ああ、でも……、食べ盛りの生徒達のがっかりした顔を見るのはやっぱり辛いわ。私の作った料理をお替わり自由でたんと食べさせてあげたいわ」 昼食の調理・配膳がひと段落した後で今後の学食に生かすため生徒達の生の意見を聞くのが、飯田さん・ルイズの日課だった。 「皆さーん、こんにちは」 「お味はどうかしら?」 飯田さん・ルイズが食堂内に入ってくると、生徒達が一斉にざわめき始める。 「ミス・イイダだ!!」 「学食のミス・イイダが来た!!」 「ミス・イイダ、カリーの日をもっと増やしてくださいよー!!」 「『カリーの日をもっと増やしてほしい』……と。メモメモ」 「ヨシェナヴェの日がもっとあるといいでーす」 「コラウスサラダ嫌い!!」 生徒達の意見を帳面に書き留めつつ食堂内を回っていた飯田さんだったが、1人の生徒が料理に手をつけていない事に気付き接近していく。 「美味しくないかな? ブリジッタちゃん」 そっと顔を覗きこんだ飯田さんにブリジッタはすまなそうに、 「……ミス・イイダ、ごめんなさい……」 「え?」 「学食の利用費が払えてないのに……。ほんとは食べちゃ駄目なのに……。ごめんなさい……」 「ブリジッタちゃん、そんな……」 そこにギーシュ・レイナールが、 「ミス・イイダ、ブリジッタん家超貧乏なんだぜ!!」 「家だって超ボロいしさー」 「ちょっと、あなた達!!」 シュヴルーズが注意するため立ち上がったその時、飯田さんは憤怒を込めて2人を睨みつけた。 ただのひと睨みで2人は震え上がり、 『ご……、ごめんなさい……』 慌てて謝罪の言葉を口にするギーシュ・レイナール。 そんな雰囲気を和ませるかのような絶妙のタイミングで、キュルケが飯田さんに声をかける。 「ミス・イイダ、あたしニンジン食べられるようになったわ。ミス・イイダがすりおろして肉団子に混ぜて食べやすくしてくれたおかげよ」 「まあ……!! 頑張ったかいがあったわ!! あれは予想外に時間がかかったの!! 作りながら『やっぱやめときゃよかったかな』とか思ったの!! でも作ってよかった!!」 先程の表情とは一転、満面の笑みを浮かべてキュルケに微笑みかける飯田さんだった。 「さっき怖かったな……」 「うん……」 「ミス・イイダ」 厨房に戻ろうとする飯田さんに、マリコルヌが声をかけた。 「僕手紙書いたんです。家で読んでください」 生徒達が昼食を終えて、「アルヴィーズの食堂」の厨房は後片付けに追われていた。 「おい嬢ちゃん達、あんま根詰めねえ方がいいんじゃねえか? 省いたり楽していいとこだってあると思うがな」 食器を洗い終えたマルトーは、飯田さん・ルイズにそう言いつつ包丁を戸棚にしまっていく。 「あはは、好きでやってるんです、私!」 落とした汚れを洗い流すため、飯田さん・ルイズ・シエスタの3人がかりで大鍋を傾け汚れた水を流す。 「お野菜を少しでも安く仕入れて経費を押さえるのに、休日返上で監獄の農場に出かけたりしているんでしょ? そこまで頑張らなくてもいいと思いますよ。利用費を払い渋ってる人達の皺寄せを思いっきり被ってるじゃないですか」 水を流し終えたシエスタが軽く肩を揉みつつ2人に話しかけた。 「『全員に料理を出す』なんて、学院も面倒な方針取ってくれたもんだぜ。貧乏で払えねえんならともかくさ……、金があるのに惜しくて払わねえなんて親も増えてきてんのによ」 (………) 生徒達の夕食が終わった「アルヴィーズの食堂」の厨房では、飯田さん・ルイズが自分達の食事の準備をしていた。 「そりゃ、私だって問題には感じてるわ……。今全体的にメニューの質が下がってる……。量も……。『払わない家の子は食べさせない』となったとすれば、それが1番楽なのだろうけど……」 「ええ……。でも私達はみんなの笑顔が見たくて食堂手伝わせてもらってるのよ!! 私達がもっと頑張れば何とかなるはずよ!! 払わない家も私達が行って話せば考えてくれるかもしれないし……」 「あとはより安価かつ安全な食材の開拓と……」 2人がそんな会話を交わしているうちに夕食の準備が整った。 『いただきます』 「あ、手紙まだ読んでなかった!」 飯田さんはペーパーナイフで封筒の封を切って手紙を出そうと傾ける。 しかし封筒の中から転がり出てきたのは、ゴキブリの死骸だった! 「きゃっ!」 「マ……、マリコルヌ……?」 封筒に同封されていたマリコルヌからの手紙には、 『給食費払わねー貧乏人のとばっちりは正直勘弁っす。ミス・イイダも仕事辞めて代わりの人に来てほしいでーす』 「どうしてこんな……、酷い……」 「かっ、片付けなきゃ……」 飯田さんはそそくさ2人分の食器を厨房の洗い場に運んでいく。 (マリコルヌ君は現状を私のせいだと思い込んでるんだわ。そりゃ私達の力不足もあるかもしれない。でも……、私だって……) 自分に言い聞かせていた言葉は、やがて自分の努力に対する無理解を呪う言葉に変わっていった。 「私だって……!!」 傍らに置かれていた包丁を握り締めると、 「がああ!!」 ――ダーンッ まな板の上のニンジンをマリコルヌに見立て、力任せに真っ二つにする。 「……駄目よ、駄目駄目。ちゃんとしなきゃ……。ぶっ殺すのは心の中でだけ、ぶっ殺すのは心の中でだけ……」 翌日、飯田さんはグランドプレ邸を訪問していた。 「やる事がいやらしいわね、ミス・イイダとやら。他人のカジノ帰りを家の前で待ち伏せかい」 「いえ……、あの……、手紙を出したのですが相手にしてもらえなかったので……」 「うちは払わないよ、そんなもん。魔法学院は王立だろ。だったら学食の費用も税金でまかなうのが筋だろうが」 「だいたい学食の料理なんて頼んでもないのにそっちが勝手に出してんだろ。それで金払えなんてこんな横暴な話はないわ。メニューも一方的だし、町のレストランがこんな商売したら客なんか誰も来んわ」 マリコルヌの父はそう言いつつ、これ見よがしに腰に差した杖に手をかける。 (この父親……、わざと杖を見せてる……!! これで私が引き下がると思っている事に何だか腹が立つ……!!) 「まー、不況でこっちもいろいろ大変なんよ。じゃあな姉ちゃん」 「あー、めんどい」 (それならこっちだって……!! もう全部言ったれ!!) そう頭の中で決めると庭先に止まっている豪華な馬車に視線を向け、 「いっ、いい馬車ですね、これ!! 馬車のグレードを少し下げれば、学食利用費くらいどうとでもなるのでは?」 その指摘に動揺するマリコルヌの母の洋服や髪も見逃さず、さらにたたみかける。 「そっ、それに奥様は洋品店や美容院通いには余念が無いようですが、そういった暮らしの代償として、お子様に肩身の狭い思いをさせる事についてどうお考えで?」 ――パンッ 飯田さんの質問に対するマリコルヌの母の返答は突然の平手打ちだった。 「かんけーねーだろ。何だお前」 ――パン、パン 「何だお前。何だお前。なー、何だっつってんだよ」 1発では飽き足らず、なおも飯田さんの頬を平手で叩き続ける。 「おいおいやめー。手ぇ出すな」 「こいつ超うぜー」 「すいませんね。家内には私がよく言っときますんで。学食代払うかどうかも、カジノで大勝ちした日には必ずお支払いしますし、今日のところは……」 その時、門の方から1つの人影が3人に向かって接近してきた。 「!!」 それはマリコルヌだった。飯田さんと両親が交わしていた会話の内容に思わず立ち竦む。 「うち……、学食代払ってなかったのか!? マジ!?」 「マリコルヌ!! お前は家に入っとれ」 「………」 飯田さんは冷たい視線でマリコルヌを見下ろしていたが、 「失礼しました。また来ます」 やがてそう一言のみ言い残してグランドプレ邸を後にするのだった。 「おーおー、帰れ帰れ」 「あんた! 塩撒いとこ」 「おー、安い塩どさーっと撒いとけえ」 まったく悪びれた様子も無く悪態を吐くマリコルヌの両親。 (………) ただ1人、マリコルヌのみが不安な表情で去っていく飯田さんの後ろ姿を見送っていた。 未納を伝える際は、生徒づてではなく親に直接伝える方針を学院は取っていた。生徒の心情を考慮しての措置であった。しかしその措置は一件思いやりがあるように見えるが、悪ガキのエゴを正す機会をもまた奪い今日に至るのだった。 「カエルの親も所詮カエル……!! あんなガキを産み育てた親に何を期待していたのかしら……!! 何度も警告した……!! 助かるチャンスは何度もあった。あいつらは親子揃って自ら罪人と化したのよ、ふふふふ……」 その夜、グランドプレ邸では……、 「ねえママ!! 学食代払ってくれよ!! あいつ最後何か怖かったよ!! 僕もちょっといじめてたしさ!!」 「払わなくても大丈夫な仕組みになってんだよ。ちゃんと税金に含まれてんだよ、あーゆーのは」 「含まれてないから来たんだろ、あいつ!!」 長椅子にだらしなく座り込んだままマリコルヌの訴えをあしらうマリコルヌの母だったが、夫が廊下を玄関の方に向かっている事に気付いて声をかける。 「どこ行くの、あんた」 「カジノ。今月負けてるから取り返さねーと」 「あんた!! またあの女の店じゃないだろーね!!」 「うるせーうるせー。痩せろ、ブタ」 マリコルヌの父が悪態を吐きつつ玄関から外に出たその時、 ――ゴッ!! 突然闇に潜んでいた何者かが、マリコルヌの父の頭部をハンマーで激しく殴打した。 あまりの衝撃で頭蓋骨はあっさり陥没し、その拍子に両方の眼球が眼窩から飛び出す。 ――ドシャアアッ 突然の一撃を受けて、自分の身に何事が起こったのかわからないままマリコルヌの父は絶命し倒れた。 闇に潜んでいたそのハンマーの主・飯田さんは、無造作に脚をつかんでひきずり屋敷内に入っていく。 ――バアンッ 扉が勢いよく閉められた音が消えると周囲に静寂が戻った。 残された惨劇の痕跡はポーチに残された直径50サント程度の血溜まりのみ。 「ぎゃあああ!!」 「わああああ!!」 屋敷内にマリコルヌ母子の悲鳴が響き渡った。 「よー」 出刃包丁を両手に持ち仁王立ちで2人の前に現れた飯田さん。出刃包丁の片方には、頭蓋骨がへこみ両目が飛び出たマリコルヌの父の生首が突き刺さっていた。 「マリコルヌ君、学食費を払わなかったらこうなるのよ」 その生首を見せつけるようにかざして凄絶な笑みを浮かべる。そして次の瞬間、 「わかったかー!!」 ――ズババアッ 「ぎゃあああ!!」 般若の形相で叫びと共に、出刃包丁の二刀流でマリコルヌの背中を斬りつけた。 「えっ、衛兵、衛……、ひいっ、ひいっ」 マリコルヌの母は、助けを求めるべく部屋から出ようと必死で扉までたどり着く。 「はっ!!」 しかし扉を開けようとしたその手の動きが止まった。 取っ手にかけた左手首に、飯田さんが投擲した出刃包丁が深々と刺さっていたからだ。 「奥様……、私は思うのです。『昔はよかった』と……。昔は会社員や教職員の給料は手渡しでした。封筒に入れてのやり取りです。学食の利用費も同様……。封筒に入れ生徒が直接学院まで持参したものです。当然無くすわけにはいきません。気をつけて持ち歩きます。使おうと思えば使ってしまえる……、でも後で困るから我慢しよう。そうやってお金のありがたみと重みを実感していったのです。それがいつしか振り込みが当たり前になってしまった!! 合理化と引き換えに封筒を持たなくなった子供達は、料理を出されるのが当たり前と思うようになり!! そういう子供がやがてあなたのような親となり!!」 反撃すべく必死で戸棚の中にしまい込んでいた杖を見つけたマリコルヌの母。しかし……、 「学食代の支払いを求められる事を、まるで不当な搾取を受けているかのごとく主張するようになる!!」 「ぎゃっ!!」 その手が杖を握った瞬間、詠唱する時間さえ与えず飯田さんの包丁が握った杖を右手首諸共切断した。 「ひいいいいい!」 「逃がすかーっ!」 右手首を失ったまま逃走するマリコルヌの母を追跡する飯田さん。2人の距離はみるみる縮まっていく。 「そういう親を世間は『モンスター』と定義してるわ!! どうしてモンスターなのか教えてあげる!!」 その背中を追う飯田さんは大きく出刃包丁を振り上げ、 「退治されるべき存在だからよ!!」 ――ザゴオ!! 「ぎゃああああ!!」 飯田さんが渾身の力で振り下ろした出刃包丁が、容赦無くマリコルヌの母の肉体を唐竹割りにしていく。 ――テレレレテッテッテーン! おそらくは幻聴であったのだろうが、マリコルヌの耳に短いながらも軽快な音楽が聞こえてきた。 「飯田はレベルが1上がった!!」 「マ……、ママ……!!」 目の前で母親を一刀両断にされて、マリコルヌの表情が凍結した。 「マリコルヌ君、いいニュースと悪いニュースがあるわ」 「ひいいいっ!!」 飯田さんはぞっとするほど冷たい瞳でマリコルヌを見下ろし、淡々と伝える。 「まずいいニュース。今後しばらく学食の料理がグレードアップします。カリーもシチューも肉ががっつり増えます。次に悪いニュース。マリコルヌ君は食べられない……!!」 数日後、昼食時のアルヴィーズの食堂では……、 「昼食だーっ!!」 「どいたどいた~!!」 生徒達が先を争ってアルヴィーズの食堂に入っていく。 着席した生徒達の前に並べられたのは、肉も野菜もたっぷり入れられたビーフシチューがなみなみと注がれた深皿。 「今日はビーフシチューだーっ!!」 「わーい!!」 「いただきまーす!!」 「美味しい!!」 「美味しいね!!」 (皆さんのこの喜びよう、この笑顔……。やりましたね、ミス・イイダ!! ミスタ・グランドプレ一家の行方不明と住宅全焼事件が未解決なのを除けば、とても幸せです。シチューも美味しいですし) シュヴルーズもビーフシチューの味に満足しているようで、笑みを浮かべて生徒達の食事風景を見ている。 「皆さん、今日のお味はいかがですか?」 そこに飯田さんとルイズが食堂に入ってきた。 「あ!!」 「ミス・イイダ!!」 「ありがとう、ミス・イイダ!!」 「ビーフシチューとっても美味しいですよ!!」 「量もたっぷり!! 今までのが嘘みたい!!」 「ありがとう、ミス・イイダ!!」 「あたし毎日学食の料理を楽しみにしてるよ!!」 生徒達は飯田さんに対して口々に感謝の言葉を口にした。 「みんな……、ありがとう……」 生徒達からの喜びの言葉に飯田さんは思わず涙ぐんだ。 「あっ、ミス・イイダ泣いてる~!! 変なの~!!」 「ミス・イイダ泣き虫~!!」 「だって……、だって……」 「泣かないで、イイダ!! 悲しいの!?」 ルイズのかけた言葉に飯田さんは涙を拭いつつ首を振り、 「ううん、みんなの笑顔が見られて嬉しいのよ」 こうして飯田さんは学食代の不足を解決できるようになったばかりでなく、お肉をタダで入手するよりパワーアップした学食お姉さんになったのでした。 めでたしめでたし。 本日のビーフシチュー 材料 赤ワイン・ジャガイモ・タマネギ・トマト・ニンジン・ブロッコリー・マリコルヌ
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「ヒ、ヒロト、ク、クリスマスはどうするつもりなんだ?」 「え?クリスマス?コンビニのバイトだなぁ。朝から晩までチキンを揚げては売る機械になるんだ俺・・・・・・」 十津那大学の食堂、昼時の喧騒の中、向かい合わせにそれぞれ昼食を載せたトレイを置いて椅子に腰掛ながら話すのは典型的な日本人の青年とミズハミシマから留学してきた鱗人の女性、会話の内容は時節のご他聞に漏れることのない数日後に迫ったクリスマスの予定について。 「トガリさん、チキンを揚げる時はね、誰にも邪魔されず、自由でなんというか救われなきゃダメなんだ、一人で静かに黙々と・・・・・・」 「そ、そうなのか?たしかに私も武術の師に鍛錬についての心構えでそのようなことを言われたことがあるな、何かを極めようとするということはいろいろ共通点があるのかもしれないな」 何かを思い出したのか、突然どこか遠い眼をしてトガリと彼が呼んだ鱗人女性に向けて語りだすヒロトと呼ばれた青年、、その豹変振りにやや驚きつつも律儀に相槌を打つ彼女は日本とゲートと呼ばれる接続点で繋がった異世界側の国家ミズハミシマから日本に地球の文物を学ぶ使節団の一員としてやってきた。その大きな目的の一つに地球の武術についての見聞を広めるというものがあり、彼女自身もミズハの武家の出身で幼少から槍の鍛錬に勤しんできたということもあって度々そうした視点で物事を考え口にすることが多い。 「そういうトガリさんはどうなの?俺の知り合いは商業区のクリスマスイベントに行くとか、あと神戸市内まで出かけてみるとか話してたけど」 「わ、私は・・・・・・」 再びいつもの調子に戻ったヒロトがトガリに何気ない感じで尋ねる。自分から話題を振りながら、いざ逆に尋ねられるとどこか歯切れの悪いトガリ、この反応を見てそれなりに人の機微に敏感なものなら彼女がどういう考えと気持ちでこの話題を向かい合う青年に切り出したか分かりそうなものだが、残念ながら当人であるヒロトはこの手のことに関しては極めて鈍感な類であった。 「あらぁ?何の話をしてるの?」 そこへもう一人の声が割って入る。 「あぁ、カスミ。いや、クリスマスの予定のことだ」 「うん、俺はバイトなんだけどね」 トガリの横に座ったのはカスミと呼ばれたトガリと同じくゲートの向こう側に存在する国家ドニー・ドニーからやってきた鬼人の女性、鬼人という種族の例に漏れず日本人女性より遥かに高い長身をリボンやレースがこれでもかとついた世間一般ではいわゆるゴスロリ、ゴシックロリータな服で包んでいる。それゆえに思い思いの私服姿が当然のように溢れている食堂にあってその姿はかなり浮いた部類に寄っている。しかし、人類種だけならず異世界からの様々な種族がまだまだそう多くはないものの紛れているこの空間ではもはや皆それが当たり前のものとして受け入れている感があって殊更奇異な視線を向けてくる者はいない。 「クリスマスの予定、ねぇ・・・・・」 カスミはそこで一度言葉を区切り、チラリと視線を横へ、それに気がついたトガリが別の方向に視線を向ける。 「私はゴスロリ友の会のみんなとクリスマスバーゲンセールに行く予定ね」 「バーゲン?ゴスロリ服の?」 「それもあるけど、どっちかっていうと生地とかレース?私は既製品着れないから」 やや肩を竦めてそう話し、テーブルの上に置いた昼食に手をつけ始めるカスミ、ちなみに彼女のトレイの上には豚レバーの中華風炒め物に鶏レバーの唐揚げが山盛りになっている。 「相変わらずだな。たまには魚を食べてはどうだ?」 「これを食べないと調子出ないだからしょうがないでしょ?鉄分補給のサプリメントってけっこう高いんだから」 カスミはマイ箸として携帯している鉄箸で唐揚げを摘み上げては口に運びながら話す。その健啖さとは裏腹に箸の持ち方、食べる姿勢、喋る時には口に手を当ててみるなど諸々の所作に彼女の育ちの良さがうかがい知ることができる。 異世界の種族である鬼人は通常の食事とは別に多量の鉄分を摂取することで骨などに鉄分を凝縮させるという性質をもっている。そのため例外なく鉄分の豊富な食物を好んで食べ、場合によっては飴玉のようにパチンコ玉を口の中で転がしている者もいるくらいである。 「それに、トガリだって魚ばっかりじゃない」 「私は毎日メニューを変えている。昨日は煮魚定食だったし、その前は焼き魚定食だった」 「はいはい。結局魚なのは変わりないわね。まぁ、代わり映えしないっていう意味ではヒロト君が一番ね、それ以外食べてるの見たことないもの」 「うむ、たしかに」 「え?俺?」 カスミとトガリがそう言って見つめる先、突然観客席からリングの上に立たされたような表情をするヒロト、その彼の前に置かれたトレイの上に並んでいるのは通称ビンボーランチと呼ばれるその日その日のあまり物食材で作られたメニュー、味に関しては無難、価格を考慮すればむしろ上々の評価を受けてもいいものではあるのだが、『あのランチを食べ続けていると金運が下がる』との噂から、よほどの金欠学生しか注文する者はおらず、それを飽きもせずに常食しているのは学内広しと言えどヒロトくらいだと言われている。 「なんだよ!俺は安くて美味くて栄養も考えられてるから毎日食べてるだけなんだぞ!?ビンボーランチなんて言ってる奴のほうが料理を作ってくれる人に対して失礼だろ!」 「それは、たしかにそうだ・・・・・・」 「自分が食べてるものがなんて呼ばれているかは理解してるのね・・・・・・」 ヒロトの無駄に強い意志の宿った主張にトガリが得心した表情をする一方、カスミは苦笑いを浮かべる。 「ごちそうさまでした!それじゃ俺ちょっと午後の講義の準備を手伝うことになってるからお先」 「あ…、あぁ、わかった」 「ヒロトくん、いってらっしゃい」 三人の中で一番に食べ終えたヒロトはそう言ってトレイをもって席を立つ、それに対してトガリが何か言いかけようとするが無難な言葉で取り繕い、カスミが見送りの言葉をかける。午後の講義はそれぞれバラバラ、その後はそれぞれの予定的に顔を合わせることはないだろう。 「それじゃ、トガリさん、カスミさん、また!」 そう言い残し、ヒロトは遅れて昼食をとるためにやってきた学生や大学関係者でごった返す方向へと食べ終わったトレイを返却するために歩いて行き、やがて群集の中に消えてしまう。 「また今日も言いそびれたのね」 「・・・・・・なんのことだ?」 ヒロトが立ち去った後、食事を再開しながら口にしたカスミの言葉にトガリの箸が止まる。 「クリスマスのことよ、まったく早く切り出さないからバイトの予定なんて入れられちゃうんでしょ?」 「・・・・・・」 既に粗方姿を消した唐揚げと炒め物の山を完全に消滅させんとラストスパートに入るカスミと、完全に箸を止めて俯くトガリ。 「こうなったらイヴは諦めてその翌日か前日、でも、ヒロトくんのことだからクリスマス周辺はもう全滅かもしれないわね」 「うぅ・・・・・・」 先に片付けた炒め物の皿に残ったタレを僅かに残った唐揚げでふき取るように付けて口に運びながら語るカスミと、周囲にドンヨリとした負のオーラを出しながガックリと項垂れていくトガリ。 「このままだとせっかく調べたデートコースとか無駄になっちゃうけど、まぁ、もしダメだったら私と一緒にバーゲンセールでも行きましょ」 「ううぅ・・・・・・」 完全に二つの山を食べ尽くしてごちそうさまの合掌をするカスミと、その横で完全にテーブルに突っ伏すトガリ、色恋より今は趣味と食い気なカスミと、人生で初めての恋に戸惑いにっちもさっちも行かなくなっているトガリ、すでに揺るがぬものとなっているカスミのクリスマスの予定はともかくとして、トガリのクリスマスは多難のようである。 これは余程のプッシュがないとヒロトがトガリの想いに気付かないパターン!友達以上への道のりが険しい -- (名無しさん) 2015-12-05 23 23 50 トガリよ、良い事を教えよう…。サンタ…お前がサンタになるのだ…! -- (名無しさん) 2015-12-06 22 53 27 ヒロトがどんどんバイト戦士へとプロフェッショナル化していけばいくほど離れていくトガリとの恋愛コース -- (名無しさん) 2015-12-27 17 04 21 異種混合大学生活の一面ながらも種族性の色が出ていて面白い -- (名無しさん) 2017-08-05 08 41 29 名前 コメント すべてのコメントを見る
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久「はい、お望みのレディースランチよ」 京太郎「サンキュー」 久「あんたも好きねぇ。そんなにいいかな、これ?」 京太郎「ま、少なくとも今日のはな。女子限定とかズルすぎだろ」 久「あーはいはい女尊男卑女尊男卑」 京太郎「真面目に聞く気はナッシングね」 久「愚痴を真面目に聞いてどうすんのよ」 京太郎「それもそうだ」 京太郎「ところでどうするよ?」 久「さぁ、どうしようもないんじゃない? 最悪名前だけ貸してもらえれば部は存続できるんだし」 京太郎「でもそれでいいのかよ」 久「……いいわけないじゃない。このままじゃとうてい団体戦には出れない」 京太郎「染谷の実力は申し分ないんだけどな」 久「まいったわね……」 京太郎「個人戦はどうするんだ?」 久「もちろん出るわ。負けっぱなしってのは性に合わないしね」 京太郎「そうか。じゃあ二年前の再現になるのか」 久「……そういうことになるわね」 京太郎「大丈夫か?」 久「誰に言ってるのよ」 京太郎「えっと、本当は麻雀やりたいくせにいじけて意地張ってもうやらないって言ってた久ちゃん」 久「ぶっ」 京太郎「うんうん、あの時は俺も苦労したもんだ。ん、レディースランチうま――」 久「このほっぺたをしめたら減らず口は減るのかしらね?」ギリギリ 京太郎「いひゃいいひゃい! ひぎれるひぎれる!」 久「ふんっ……そういえばあんたあの風越の子と仲良さそうだったけど」 京太郎「あ-痛かった。質問の前に謝罪が欲しいぜ」 久「先に煽ったのはそっちでしょ。いいから答えて」 京太郎「つっても麻雀を少し教わっただけだしな。それに俺、みほっちゃんからは地味に嫌われてるっぽいし」 久「その呼び方よ。いかにも親しげじゃない」 京太郎「忘れたのか? 俺はやめろと言われながらも久ちゃんと呼び続けた猛者だぜ?」 久「そういえばそうだった……」ハァ 京太郎「……ため息が幸せを含んでるなら、それを吸えば幸せになれるのかもしれないな」 久「今の変態発言は見逃してあげるからちょっと飲み物買ってきて」 京太郎「うぃっす」
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3人男子アーチなしふたりの食事事情 グングン成長 カップ麺には注意 成長期だから 動物は飼えない アーチ:柊いっしょで大丈夫? 柊くんと急接近 アーチ:氷室増えるふたりの時間 ミックスジュース無料 アーチ:御影ふたりが目くらましに 食べるローテーション 2人男子柊・氷室(アーチなし)少しカリカリ 先生は人気者 柊・氷室(アーチ:御影)ひとり占めはできない 先生は大忙し 柊・御影(アーチなし)好きorカワイイ 転校する生徒 柊・御影(アーチ:氷室)盛りあげ役不足 しっかり報告 氷室・御影(アーチなし)差し入れしよう 寝食忘れるタイプ 氷室・御影(アーチ:柊)辛そうな顔は見せない 急なお仕事 メモ欄 3人男子 アーチなし ふたりの食事事情 氷室「ところで、二人の食事事情が気になってます。」 〇〇「氷室くん、急にどうしたの?」 氷室「君と僕は、普通に家で家族と食べるでしょ?」 〇〇「うん。」 柊「僕は家族と、あと劇団の方と一緒に食べます。」 御影「そうか。大勢で食べるご飯は美味いんだろうな。」 柊「御影先生はおひとりですよね。」 御影「ああ、ずーっとおひとり様だ。」 氷室「けど、不思議なことに小次郎先生にそのイメージが無いんですよね。」 柊「ええ、確かに。御影先生の周りはいつもにぎやかです。」 〇〇「うん、いつも楽しそう。」 御影「だろ?家でも一緒。ひとりで楽しくやってるよ?」 氷室「今のは一瞬、憂いがありましたね。」 御影「そうかぁ?」 柊「御影先生、大所帯ですがよろしければ今度、夕食にご招待します。」 御影「おお。夜ノ介、俺も劇団はばたきに入れてくれるのか?」 氷室「どう聞いたら、そう聞こえるんですか?」 柊「イノリ君。御影先生なら、十分やっていけますよ。生物の授業を見ていればわかります。」 御影「お、座長のお墨付きもらったぞ。」 〇〇(御影先生が役者さんになったら、か……ふふっ、なんか人気出そうかも?) グングン成長 御影「みんな、たくさん食べて大きくなれよ。」 柊「いきなりどうしたんですか?」 御影「実際、おまえたちはグングン成長してるだろ。たくさん栄養を吸収して、大きくなって欲しいってことだ。」 〇〇「なんだか、植物みたいですね……」 氷室「僕たちは野菜じゃありませんよ。ね、夜ノ介先輩。」 柊「ええ。……あ、でも小さい頃、なすびに似てるって言われたことがある……」 氷室「えっ……ナス?」 御影「小茄子の夜ノ介か。かわいいじゃねぇか。」 〇〇「ふふっ!うん、かわいい。」 柊「そうですか?おかっぱの髪型が、ナスのヘタに見えたんでしょうね。」 御影「はっはっは。今度から、ナス育てるときは夜ノ介思い出しちまうな。」 氷室「僕はますます食べられなくなりました……」 〇〇(小茄子の柊くんを育てる御影先生に苦手そうにみつめる氷室くん……ふふっ、面白い図だな) カップ麺には注意 御影「イノリはカップ麺好きだったよな?」 氷室「ええ。……それが何か?」 御影「なんで怒ってるんだよ。」 氷室「食べすぎは良くないとか、いやってほど言われてきたんで。」 〇〇「でも、食べすぎはダメだよ?」 氷室「ほら、こうやって。」 柊「なるほど。でも、食べすぎるほど美味しいんですか?」 氷室「ええ、新商品は試したくなります。で、小次郎先生、カップ麺がどうかしました?」 御影「ああ、俺の実家からカップ麺がたっぷり送られてきたから、いるか?」 御影先生のご実家って……牧場ですよね?」 柊「牧場のカップ麵ですか?」 御影「うちは商魂たくましいから、何でもやる。「牧場のミルクラーメン カルシウム増量中!」だって。」 氷室「珍しい。是非。」 柊「面白そうですね。僕たちにもいただけますか?ね、あなたも。」 〇〇「う、うん。」 御影「おう、こっそり宣伝もたのむ。高校生の間でひそかにブームって、キャッチコピーにしたいらしい。」 氷室「ステマですか。」 柊「すてま?」 〇〇(御影先生のご実家って、本当に何でもやるんだな……) 成長期だから 御影「夜ノ介もイノリも、意外と良く食べる。」 氷室「今食べないで、いつ食べるんですか?成長期ですから。」 〇〇「ふふっ。氷室くんはもっと大きくなりたいんだね?」 氷室「その言い方、やめて。あくまで身長伸ばしたいだけだから。」 柊「イノリ君はもっと身長が欲しいんですか?」 氷室「ええ、まあ。」 〇〇「夜ノ介くんは、違うの?」 柊「ええ、体重も身長も、今のままキープするのが最善です。衣装が合わなくなるので。」 御影「なるほどなぁ。夜ノ介みたいに女形もやるとなったら、衣装の数もすごそうだよな。」 氷室「でも、夜ノ介先輩個人としてはどうなんです?」 柊「そうですね……イノリ君と一緒。御影先生くらいになってみたいです。」 御影「おう。でもな、人も野菜も大きくても中身がスカスカじゃ意味ないだろ?」 柊「中身で勝負ですね。」 氷室「僕は大きくて中身もぎっしりで。」 御影「いいぞ、その精神でいっぱい食べて大きく育てよ~。」 〇〇(ふふ。夜ノ介くんも氷室くんももっと大きくなるのかな?) 動物は飼えない 柊「御影先生は、学校でもご自宅でも植物を育てていますよね?」 御影「おう。夜ノ介、急にどうした。」 柊「動物は飼われていないんですか?」 氷室「そう言えば、聞いた事ないですね。」 〇〇「モーリィちゃんは、ご実家にいるんですよね?」 御影「はははっ、マンションで牛は飼えねぇよ。」 柊「犬や猫もダメなんですか?」 御影「日中ひとりじゃかわいそうだろう?」 〇〇「たしかに、そうですね……」 御影「それに、学校に行けばたくさんいるだろ?」 〇〇「え?」 氷室「学校で飼ってるニワトリとかですか?」 御影「まあ、それでもいいか。」 柊「ふふっ。僕たちのことですね?」 〇〇「え!?」 氷室「ハァ……小次郎先生には、僕たちが野菜や動物に見えてるんですか?」 御影「はははっ!みんなかわいくて、元気で、どんどん育つ。似たようなもんだろ?」 〇〇(大事に思ってくれてるのはわかるけど……野菜や動物と同じか……) アーチ:柊 いっしょで大丈夫? 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 柊くんと急接近 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 アーチ:氷室 増えるふたりの時間 柊「イノリ君。今日は二人じゃなくて、良かったんですか?」 御影「おお、夜ノ介、直球だな。イノリはどう打ち返す?」 氷室「?どういうことです?」 御影「それじゃダメだ。」 御影「な?おまえからも言ってやれ。」 〇〇「えーと……?」 柊「最近、あなたとイノリ君、二人の時間が多いと御影先生と話してました。」 御影「そういうこと。ちょっとしたジェラシーだ。」 〇〇「ええ?」 御影「だから、気を利かせて、俺たちは隣のテーブルにでも移動するかってことだ。」 氷室「小次郎先生が一番子どもっぽいですよ。」 氷室「移動するなら、もっと遠くにお願いします。」 御影「そんな怒るなよ……な、夜ノ介。」 柊「イノリ君、すみません。でも、二人でランチしたいときは、そう言ってください。」 氷室「では、お言葉に甘えて。」 氷室「〇〇先輩、行こう。」 〇〇(えええっ!こ、この流れで……!?) ミックスジュース無料 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 アーチ:御影 ふたりが目くらましに 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 食べるローテーション 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 2人男子 柊・氷室(アーチなし) 少しカリカリ 〇〇「なんか今日は静かだね?」 氷室「僕と夜ノ介先輩がうるさかったことある?」 〇〇「……あ、今日は御影先生がいないからか。」 氷室「だから?」 柊「イノリ君、不機嫌ですね?」 〇〇「いつもより、少しカリカリしてる?」 柊「ふふ、カリカリしているところがベースなんですね。」 氷室「はぁ……今日は小次郎先生に話したいことがあったってだけ。」 〇〇「そうだったんだ。なんの話?」 氷室「君じゃなくて、小次郎先生にって言ったんだけど。」 柊「あ、こちらです!」 氷室「え?」 柊「御影先生です。お仕事終わったみたいだ。」 〇〇「よかった。お話できるね?」 氷室「やっぱり今日はいい。あと、さっきまでの話も無しです。」 柊「え?なんで……」 〇〇「そうなの?」 氷室「「おお、俺が恋しかったのか、イノリ」とか、言われるでしょ。だから今日はいい。」 柊「ふふ、わかりました。よし、これでにぎやかになりますね?」 〇〇(二人とも、御影先生が来たら急に元気になったみたい?) 先生は人気者 氷室「小次郎先生は、むこうの席で男子生徒たちとランチ食べてます。」 〇〇「うちのクラスの男子かな?」 柊「御影先生はどうして僕とイノリ君とランチをしたり、出かけてくれたりするんでしょう。」 氷室「それ、いつも考えてるけどわからないです。最初は君がいるから?と思ったけど。」 〇〇「え、わたし?」 氷室「君の担任だし。」 柊「でも、あなたがいない時も、一緒にいてくれます……」 柊「……こうやって、他の生徒と楽しくしてる御影先生を見ると、複雑な気持ちですね。」 氷室「……小次郎先生には言えないけど。」 〇〇「え?」 柊「何か言ったら、今のバランスが崩れそうで怖いです。」 氷室「夜ノ介先輩と君と僕、それと小次郎先生。バラバラの4人が、もっとバラバラになったら……」 〇〇「そんな……」 柊「今の素敵な関係を大事にしたいです。なので、こんな日も受け入れます。」 氷室「あ、小次郎先生がこっち見てる。二人とも、知らんぷりして!」 柊「はい!」 〇〇(し、知らんぷりする必要はないような……?) 柊・氷室(アーチ:御影) ひとり占めはできない 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 先生は大忙し 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 柊・御影(アーチなし) 好きorカワイイ 御影「イノリは何してるんだっけ?」 柊「学年集会の準備って言ってました。」 御影「そっか。上手くやってるかな?」 柊「お腹空いてないですかね。」 〇〇「ふふっ。二人とも氷室くんが好きなんですね?」 柊「ん?今のあなたの発言、イノリ君には聞かせられませんね。」 御影「ああ、まるで自分はどうも思ってないって言い方だったな。」 〇〇「ええ?そんなことないですけど。」 柊「ちょうどいい機会です。あなたはイノリ君のこと、どう思っているのでしょうか?」 御影「おお、切り込んだな?」 〇〇「え?」 柊「好きとかカワイイとか、憎らしいとか?」 〇〇「うーん……カワイイところもあるし、ちょっと憎らしいときもあるかも……」 柊「で、好き?」 〇〇「もちろん好きだよ。」 柊「……そうですよね。僕もイノリ君が好きです。」 御影「はははっ、俺もみんな好きだぜ?」 御影「〇〇、夜ノ介、イノリ……真面目で面白いヤツらって思ってる。」 柊「真面目は、そうありたいと思っていますが……面白い?そこはわかりません。」 〇〇「うん。わたしもわかりません。」 御影「はははっ。ほら、言ったそばから面白ぇ。」 〇〇(御影先生は、わたしたちを面白いと思ってるんだな……) 転校する生徒 柊「イノリ君、クラスで何か催しがあるとか言ってましたね。」 御影「転校する生徒がいるらしい。お別れランチ会だとさ。」 〇〇「転校か……寂しいんだろうな。」 柊「僕は小学校の頃から転校を繰り返してたので、その辺の感覚、少し麻痺してました。」 〇〇「そっか……。」 柊「でも今、はば学から転校となったら、これまでとは全く違います。」 御影「夜ノ介がそう思ってくれてるなら、嬉しいよなぁ。」 〇〇「はい。」 柊「こんなに長く、同じ学校に通ったのは初めてですし、昔は一ヶ月で転校なんて、ざらでした。」 御影「おい、期間の話かよ?」 柊「あ、いえ。皆さんの存在です。こんな学校生活初めてですから。」 〇〇「夜ノ介くん。」 柊「だから怖いです。もし、昔みたいに急にはば学を去ることになったらと考えると。」 御影「大丈夫だ。おまえは卒業まで、はばがくにいられる。卒業できなきゃ、何年でもいられるぞ?」 柊「ああ、はい。そうでした。勉強頑張らないと、今はそっちが問題でした。」 〇〇(ふふっ。夜ノ介くん、一緒にがんばろうね。) 柊・御影(アーチ:氷室) 盛りあげ役不足 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 しっかり報告 御影「イノリ、忙しそうだな?」 〇〇「日直で、先生のお手伝いだって言ってました。」 御影「お、しっかり把握してんだな。」 柊「イノリ君、あなたにそういう報告をするんですか?」 〇〇「うん、報告じゃないけど……教えてくれたりするよ。」 柊「その辺はきっちりしてるんですね。」 御影「意外かもな?もっと自由にやってるイメージだった。」 〇〇「あなたが、上手く管理しているんです。」 御影「そうか、金のわらじだな?」 〇〇「かねのわらじ?」 柊「年上女房は金のわらじを履いてでも探せ。イノリ君にとっては、です。」 〇〇「ええ?女房?」 柊「そんなに驚く事ですか?最近、お二人が仲がいいのは、みんな知ってます。」 御影「イノリが楽しそうにしてるのは、そういうこと。いいじゃねぇか。」 〇〇(うう……ちょっと恥ずかしいかも?) 氷室・御影(アーチなし) 差し入れしよう 氷室「今日も夜ノ介先輩、生徒会の仕事ですか?」 御影「そうらしいな。あいつ、ちゃんと昼飯食ってんのか?」 氷室「生徒会に劇団と、すごく忙しそうですよね……」 氷室「早めに食べて、はば学名物の満点あんパンでも買って生徒会室に差し入れしましょうか。」 〇〇「うん、そうだね。」 御影「満点取らせてやりたいしな。」 〇〇「そうですね。生徒会と劇団だけじゃなくて、勉強もがんばってますから。」 氷室「あと、僕たちの相手もしてくれる。」 御影「そうだな……っておい。それ、俺も入ってるのかよ。」 氷室「当然です。」 〇〇「ふふっ。」 御影「笑ったなぁ。」 〇〇(今度は柊くんも一緒にランチできるといいな……) 寝食忘れるタイプ 氷室「夜ノ介先輩、今日は劇団の仕事らしいです。」 御影「ああ、忙しそうだった。」 〇〇「そっか。ちゃんとご飯食べてるかな……」 氷室「確かに、寝食を忘れるタイプですよね。夜ノ介先輩って。」 御影「ああ、俺には到底できないよ。夜ノ介だから、やり切れる。」 〇〇「はい。」 氷室「そうですね」 御影「そこは「先生だって……」みたいなの言ってくれてもいいとこだろ?」 氷室「ほら、そんなこと言ってるくらいですから、到底無理ですね。」 御影「ま、そうだな?俺にできるのは、夜ノ介の応援くらいか。」 御影「あいつにははば学名物・満点あんパン、買ってってやろうっと。」 氷室「そうですね。」 〇〇(二人とも柊くんのことが気になるんだな……わたしも何か応援したいな) 氷室・御影(アーチ:柊) 辛そうな顔は見せない 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 急なお仕事 〇〇「000000000」 男子「000000000」 〇〇「000000000」 男子「000000000」 更新日時:2024/04/04 19 56 39 wikiトップ|▲ページ TOP メモ欄 枠内に書き込み、投稿ボタンを押すとここに表示されます。 メモ wikiトップ|▲ページ TOP
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