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273 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 47 17 ID UaiYitAT 梅雨に入る直前の空気は、何処か生暖かく、それでいて肌寒い。 夜の空気には不思議が溢れている。そんな事を、不思議な妹を連れて思うのだ。何故こんな事になったのか…… 「ああ……ずっと兄さんの家に上がってみたかったの。いつも狭そうにしてたよね」 余計なお世話だ。一人暮らしの男の部屋の、何がそんな嬉しいのかわからないね。 家に来るのも俺は渋ったのだが、有ろう事か泊まるつもりだったらしい。そこから交渉に交渉を重ね、ようやっと家に上げるだけに落ち着いた。 我ながら自分の交渉術には恐れ入るよ…… 「あれ、お兄ちゃんそんなの食べるの?」 視線は幸せに比例した重量を内包するビニールに向けられている。 ああそりゃもうバリバリ食べるね! 「そーゆーの、体に良くないって父さん言ってたよ。せっかくだから私が作ったげるね」 ほう……手料理か。そりゃ作ってくれるのは嬉しい。 だが美味いのか、その前に食えるのかも怪しい。 変な宇宙生物何か食いたくないし、兄に愛を語る変態妹だ。何か混入しないとも限らない。 ……よし、明日の朝、俺が見てる所でのみ許可する。 「ほんと? 楽しみにしててね。それじゃ、私今日先寝るから、添寝したかったらいつでも」 何が楽しいのか分からんが、微笑みなんぞ浮かべて余ってるスペースに布団を敷く。 ……何か忘れてる気もするが、さっさと食って俺も寝よう。 274 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 48 39 ID UaiYitAT しまった、俺はヤツを泊める気は無かった筈だ! 思い至っても時既に遅し、時計の針は七時を指している。……いいや、朝食作って貰おう。ほれ、起きろ。 「ん……んーぁ。おはよ、兄さん」 おはよ。とりあえず顔洗って来るなりして朝食を作ってくれ。 「……うん、待ってて~」 フラフラしてて多少危なっかしい。危なっかしいが……これはもしや、便利な家政婦として役立つんじゃないか? 一家に一人宇宙人の妹! ……料理の監視しなきゃな。 意外にも、料理の腕前は語る所も無く、出て来た料理にも語る所は無かった。強いて言うとするなら昼食が大量に用意されたな。 「どうかな? いっしょーけんめいに作ったんだけど……」 ふつー。食えるよ。 「そうじゃなくて、他に何か言う事とか……」 そうだなー、朝は和食のが良いや。 「そう……」 ご馳走さまでした、と。さて、ちょっと早いが学校へ向かうか……言って置くがな、 「行ってらっしゃい、兄さん。はいお弁当」 ……そうだよな。ついてくるなんて、普通は言わないよな。 髪と目の色がちょっと違うだけで、後は頭弱い意外は普通の妹だもんな。 見た目はデカいけど、中身はまだ子供なんだ……兄として、妹の見本になるようにしなきゃな。行って来るよ。 275 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 49 51 ID UaiYitAT 学校。そこにはドラマが有る。 青春をそれと知らず謳歌できる瞬間が詰まっている。 例えばそれは夢だったり、例えばそれは恋だったり、或いは 「転入してきた片岡エリです。皆さんよろしくお願いします」 宇宙人の妹が転入して来る、なんてのもそうかもしれない。 「じゃあ、片岡さんは片岡君の隣の席に着いてね」 俺の方へ歩いて来る妹に、当然視線が集中する。 日本人離れした容姿は、やはり日本だと目立つ。そう言えば先生も、 「よろしくね、兄さん」 近い、近いよ。小学校じゃないんだから机をくっつけんな。そして兄妹で有る事を隠さなくて言いのか。 「ふふん。宇宙の英知ー。私達が兄妹なのも、こうして机をくっつけるのも当たり前の事として認識してるの。だから、仲の良い人が隣同士なら皆当たり前に机をくっつけるよ」 なるほど、宇宙すげぇ。 276 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 50 44 ID UaiYitAT そんなすげぇ宇宙の技術だが、転入生に休み時間になる度に質問攻めするのは当たり前の事らしく、縋るように俺へ視線を向けて来る。 それくらい想定して置け。無論転入生の兄としてそこそこ注目を集める俺には助けるなど不可能だがな! 「やっと昼休みだねぇ。お弁当出して。一緒に食べよ」 おいおい、そんな事言っても、どうせ人に囲まれて……ない。 「やっぱり、兄妹でお弁当食べるのは常識だよね」 おまえはホントにどっかおかしいよな。 「はい、あーん」 ところで、八十年三食三十分だったとして、時間にすると2563200分に及ぶ。 確かにゆっくりと食事を取る事も大事だろう。だが、人生は食事だけが全てじゃない。如何に早く食事を終わらせるかも重要じゃないだろうか。 ってな訳でご馳走さまでした。 「……口早く動かすの、ヒャザーみたいで、兄さん可愛い……」 この日はもう特別な事は何も起きなかった。精々知らない人間が妹の事でやたらと馴々しくするのを煩しく思った程度で、結局二人で帰って二人で同じ家で寝る。それだけだ。 277 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 51 46 ID UaiYitAT 結局二人で登校する事となった二日目。てきとーな話題を相槌も打たずに聞いて歩くのが最近のマイブーム。主に昨日の帰りから。 一応ちゃんと聞いてはいるんだ。頭に入らないだけ。自己弁護終了。良心も納得してる。 新たな当たり前にクラスメイトが添うように、俺も新たな当たり前に慣れつつ有るのかもしれない。 当たり前に下駄箱を開ける。と、封筒? ……悪戯か。一応後で確認しとこう。 「どうかした? 何か有ったの、兄さん」 何もねーよ。何か有ったら真先に頼るから。 「そ、そう? 約束だからね。私も何も無くても兄さんに頼るからね?」 迷惑だ……いや、こいつがどうしようも無い事を俺がどうにかできるとは思えない。……なるほど、案外正しいな。 まぁいい。御不浄に行くとしよう。そこ以外で封筒を開けるのは面倒だ。 「一緒に行って良い?」 278 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 53 02 ID UaiYitAT 『ずっと見てました。ほうか後、体育かんうらで待ってます』 以上が手紙の内容だ。差出人不明な時点で行く気が無くなる。 その上呼び出す場所が人目に付かない場所なのは、やましい事をすると表しているも同然。 字が丸っこいのは女性っぽい雰囲気あるが、使っている漢字量からは知能の低さが滲み出ている。 それになにより、俺は小学生の時、これに酷似した物をラブレターみたいなハッピーアイテムと勘違いしてクラスの笑いものにされた事も有る。 あれ以来手紙の類いの誘いは6つ全て無視して来た。今さら行く理由も無いだろう。 「あ、兄さん。遅かったね……何か合わないの有った?」 いや、十分食えるの出して貰ってるよ。気にするな。 「そう……じゃあ、えっと、トイレに確認しにいって良い?」 その日結局俺は体育館裏に向かわなかった。 それで終わったと思ってたんだ…… 279 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 55 31 ID UaiYitAT 『昨日来てくれないなんて、お兄ちゃんひどい~!今日も同じ所で待ってるからね!約束だよ!』 下駄箱で見付けた物だ。どうやらこの程度の漢字なら楽に書けるらしい。 俺にはお兄ちゃんと呼んでくれる妹はいないんだが、一応聞いて見るか。 手紙とか最近出したか? 「伝えたい事は体と口で伝えるから、あまり使わないなぁ」 なるほど……昨日ホントに体育館裏に誰かいたのか? ……いや、妹と帰る所を見られただけかもしれない。 そうだ、差出人はきっと妹狙いなんだ。 だから俺を体育館裏に呼び出し、妹が一人になった所に声を掛ける……と。 これなら妹を見張っていれば俺が来たかどうか判断できるから、わざわざ体育館裏で待つ必要もない。 そうと判れば怖い物は無い。今日も行かずに帰るとしよう。 「そうだ兄さんは知ってる? 死体って精液を入れたら復活するかもしれないんだって。 兄さんになら、生きてる内にされても良いよ……」 280 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 56 40 ID UaiYitAT 『どうして来てくれないの?わたしはお兄ちゃんの事大好きなのに……今日も待ってるからね、絶対来てね?』 ふむ……今日もか。 こいつも懲りないヤツだ。 昨日一昨日と普通に帰ったからな……今日は変則的な何かが必要かもしれない。 「ねぇねぇ兄さん。こんにゃくを固めた物が喉に詰まると大変なんだってね……。 それで、他意は無いけど買ってみたんだ。兄さんが喉に詰まったら吸出してあげるから、兄さんもしてくれるよね」 そうだ、今日暇か? ならちょっと二人で学校残らないか? 「ひ、暇……だけど。ま、まま、まさか、人口呼吸の練習? それだったら歯磨かないと……昼休みの内に歯ブラシとガム買って来よ。 あ、兄さんはそーゆーのしなくて良いから。私が綺麗にして上げるから、どれだけ汚れてても……でも他の女の汚れは付けないでね?」 281 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 58 28 ID UaiYitAT 『待ってたのに~……今日も待ってるからねっ!来なかったら明日絶対ふき出させてやるんだから!少しでもふき出したらかならず来る事!』 昨日帰ったのは七時……宇宙パワーも炸裂してたから、ホントに俺を待ってた可能性も出てきた。 そこまで俺を憎むヤツに心当りなんざ無いが、こーゆーのはいつだってやられた側の方が覚えてるもんだしな。 しかし不気味だな……こうやって毎度毎度手紙を出されて、それに返事もしないだなんて。 自分が酷く不義理なヤツに思えてくる。 それに、この手紙にも、下手なりに想いが込められている。こんな出会いでなければ、友と呼べたかもしれない……惜しいヤツだ。 「ネット上にデータを保存するサービスは全て著作権侵害で違法になるみたいだよ。 これに倣って、兄さんを脅かす存在は全部兄権侵害で違法にしたらどうかな。 まず、学校はノイズが多すぎるから廃止でしょ。担任の──」 エリ、今日の夜は美味いのが食いたいな。先に帰ってさ、最高に美味いの用意しててくれるよな? 「──うん! 約束する。残さず食べてね。それと、デザートは私だから!」 282 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 17 59 44 ID UaiYitAT 決戦の時、だな。 この手に持った封筒一つ。掴み取るのは栄光かはたまた…… 昨日の様子から察するに、さぞかし面白いネタが書いてあるんだろう。 そして、わざわざ妹を先に返したにも関わらずこの手紙が有るって事は、狙いはどうやら俺一人みたいだ。 いざ、勝負! 『月刊爪切り』 月刊と名乗るからには月に一度は刊行しているのは間違いない。 しかし爪切りの雑誌をそんなハイペースで出して一体誰が買うって言うんだ。 なにより、こんなくだらないネタで身構え過ぎてた俺が噴出してしまった事が何より憎い。 冷静に考えるまでも無く、つまらない。 だが、笑っては行けないと思わせた時点で、この勝負の決着はついていたのか……。 完敗だ、チクショー。約束通り、放課後の体育館裏に行ってやるさ。 「社長は下の者に猥褻な行為をしても良いらしいよ。妹は兄と対等だけど、やっぱり兄の方が立場としては上だよね。 お嫁さんに採用してあげるって言いながら猥褻な行為を働かれたら、私きっと逆らえないな……」 283 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 18 01 01 ID UaiYitAT 妹を撒くのに一時間程掛かったが、傷の一つも無く無事体育館裏に到着した。 さて、鬼が出るか妹が出るか。 「お兄ちゃーー…………ん!」 どうやら出たのは妹のようだ。 弟である可能性も0じゃないが、俺には弟はいない。 いや、妹もついこないだまでいなかったんだから、弟が出て来てもおかしくはないか。 「あわわ、お兄ちゃん? 大丈夫? 何処見てるかわかる?」 何を見てるってグラサン掛けたお昼の顔の人が脱皮する所を…… 「お兄ちゃんしっかりして、グラサンは学校にないよ」 鼓膜に響く渇いた音と、頬に残る熱が夢心地から残酷なまでの現実へと引戻してくれる。 ついでに頭から突込まれた腹が痛く、鈍痛の上には俺を『お兄ちゃん』と呼称する女の子がいた。 俺をお兄ちゃんと呼ぶからには妹に近い存在なんだろうが、兄と呼ばれる程親しい知り合いは俺にはいない。 飽きずに手紙を送って来る変態だ。観察しない訳にはいかんな。 まず気になるのが体重……馬乗りになられても重くないな。 当然それに合わせて身長も低い。 推定年齢11歳? 服は体のラインがわかる大胆なスーツ。……未来系の。 全体的なカラーはオレンジやイエローで、頭には犬みたいな耳が生えている……なるほど、確かにこれくらい変人なら、俺の妹を名乗っても良いかもしれない。 284 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 18 02 14 ID UaiYitAT で……コマだっけ? 義妹で良いの? 「うん。わたしね、お兄ちゃんに会いに来たの」 そっか。じゃあ目的達成だな。それじゃもう良い? 「ううん。ダメ。お兄ちゃんと、子供作るの」 あ、足は肉球付いてそうだ。触りたいなぁ。靴とか履けなさそうだ、犬みたいな足だし。 「お兄ちゃん、おねがい……」 お願いされてもな……そもそも、妹な訳だろ? それに、そんな体ちっちゃいんじゃ…… 「妹だけど、お兄ちゃんの妹の妹だから、お兄ちゃんとは血が繋がってないよ」 ……あぁ、十二の義妹の一人か。そんな話覚えちゃねぇよ。 「それにね、わたしはもうせい体だから、これより大きくならないんだ。」 成体……? ……因みに年齢は? 「14才」 血は繋がってない、体は大人。一見問題は無い……が、14の子供に手を出す訳にはいかんよな。 そも、俺で有る必要は有るのか…… 「後ね、わたしたちをにんしんさせるには、とくしゅないでんしがひつよーなの。もちろん、お兄ちゃんはそれを持ってるよ」 へぇ、妹の親……つまり親父がそうだったからか。運が言いのか悪いのか。 285 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 18 03 27 ID UaiYitAT 残る問題は恋愛感情か。 外見には問題無し。愛くるしい顔や仕草が保護欲を刺激する。 更に何年経とうと成長しないとの事だ。 つまり、五年もしたら……だ。 五年だ。五年経ったら前向きに考えるよ! 「それって……」 皆まで言うな! さぁ、お兄ちゃんの胸に飛び込んでおいで! 「お兄ちゃあーん」 左右で結んだ髪が一歩ごとにピコピコ揺れ、同様に耳も上下する。その全てが可愛らしい。 横から滑り込み、母親が同じ妹を蹴り飛ばす妹にも見習って欲しいものだ。 「あうぅ……痛いよ」 あ~、よしよし。大丈夫かコマ。 「兄さんの挙動が不審だったから来てみれば……何なのこれは」 ……なんだろうかこの状況は。 コマが妹に怯えるのは、まあわかる。いきなり跳び蹴りかますようなヤツに怯えるなと言うのも無理が有る。 しかし妹は、何故にこんな不機嫌なんだろう。……独占欲か。なるほど。 それが解った所で、俺には理解できない言語で会話している二人に割り込む勇気は無いがな! 286 名前:運命の赤い超紐理論[sage] 投稿日:2007/05/30(水) 18 05 17 ID UaiYitAT 意味不明な会話が終わる。何を話してたのか気になる所だが、コマが名残惜しそうに振り返りつつ帰った所を見ると、妹の勝ちのようだ。 ……五年後が楽しみだ。 「何考えてるの、に・い・さ・ん?」 いや、ちょっと五月晴れについて考えていた。 「五月晴れ……? 五月に晴れる事?」 ああ、多分そうだ。五月の晴れの日が、俺は好きなんだ。 「ふーん。じゃあ、私も好きになるね」 何か言いそうにしていたが、大した事は言われずにその日は終わりを迎えた。 それよりも、次の日にも手紙を出された事の方が驚きだね。 『五月晴れは、梅雨の合間に晴れる事で、今は五月かんけいないんだよ。 べんきょうになって良かったね、お兄ちゃん』 妹のいない時に俺に手紙を手渡し、照れたように走り去る。 それを後ろから眺めていると、どうしても目を惹くのはピコピコ動く耳と髪。 妹ができて一週間が経とうとして、俺には一人、妹が増えた。
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【検索用 かいしゅうしょうしょはひをふかない 登録タグ 2021年 CD CDか VOCALOID popman3580 popman3580CD か 全国配信 初音ミク 太鼓の達人 曲 曲か 粗品 粗品CD】 + 目次 目次 曲紹介 音楽配信曲目 歌詞 コメント 作詞:粗品(霜降り明星) 作曲:粗品(霜降り明星) 編曲:粗品(霜降り明星) イラスト:popman3580 唄:初音ミク 曲紹介 あいやしばらく 止まらない歌あれは冬の朝の幻 高校生の時に死んだ父ちゃんに向けて作った曲です 曲名:『怪獣少女は火を吹かない』(かいじゅうしょうじょはひをふかない) 吉本興業所属の男性お笑いコンビ 霜降り明星 のメンバー 粗品氏 のVOCALOID曲9作目。 各種配信サイト・アプリにて配信中。ページはこちら。またはこちら。 音楽配信 前作 今作 次作 Hinekure 怪獣少女は火を吹かない 深淵をのぞく 流通:配信 発売:2021年8月25日 価格:¥262 ジャケットイラスト:popman3580 曲目 怪獣少女は火を吹かない (feat. 初音ミク) 歌詞 (歌詞書き起こし) 窓から見た久しぶりの空 夏なのに寒そうで 死神が悪い奴と手を組んで暇潰しの餌食(えじき)を探す みたいな(笑) クリーム色の電球が照らす 申し訳なさそうな カーテンが揺れる度 平等な時間の残酷さを強調してくる たまにはそう少年漫画のように 最後には勝ちたいし 自分が世界に必要とされる人間になりたいと思う あるいはこう胸糞映画のように 意味不明な死に方をする 利き手で一発殴ってやるから 起きろ笑え昔みたいに 神様がいないからこんなにも苦しいんだ 在り来たり 愛したり 八つ当たりの物語 神様がいないから自分でなんとかするんだ 頼りない 当てもない 意味がないおまじない 夏の夜の夢よ 元気にやっとんかえ 返事しろ 2010.12.8 母ちゃんを守ると決めた日 一階のレストランのメニューは どれもパッとしなくて 和風のパスタだけはまだマシだから適当に指をさして 微笑む 自分が家族に怒鳴った時の事 思い出す度に吐きそうになる 死神が手土産にデパ地下の洋菓子の缶を差し出す 助けてもう何も悪い事しませんから 毎日明るく生き続けるから返して欲しいです 月明かり 雲が邪魔するスポットライトは 下を向き続けるお前の顔を 悪く照らす角度知ってる 神様がいないからこんなにも苦しいんだ 在り来たり 愛したり 八つ当たりの物語 神様がいないから自分でなんとかするんだ 頼りない 当てもない 意味がないおまじない 冬の朝の幻 止まらない歌を歌う まだ歌う あなたのために頑張った 色んな事褒めて欲しい 止まらないこの歌なら あの世に届くかもしれない ( ) コメント ペットボトル叩いてるみたいなぺこぺこなドラムがすばらしいとおもいました -- 名無しさん (2022-02-21 22 53 46) 「在り来たり 愛したり」の所、何度聴いても思うけど、語感が本当に素敵。粗品さんの曲って言葉選びがどれも上手。韻を踏みながらストーリー性の高い歌詞で、何度でも聴いてしまう。メロディの中毒性も高い。ピコピコ音堪らない。あの世に届いて欲しいなぁ。 -- 超高校級のソシニスト (2022-04-20 12 27 31) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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前へ すっかり遅くなってしまった。が、一応あのカフェへと向かう。 今日はもう行くのをやめようかとも思ったが、そこにいるであろう熊井ちゃんに、席取り出来なかったことを一応ひとこと謝っておこうかなと思ったのだ。 僕の真面目な性格がこんなところにも現れている。 そうは言っても、何の対策も取らずにノコノコと熊井ちゃんのところに行ったら、それこそ生命の危機だ。 だから、僕はあらかじめ調べておいた抹茶マシュマロを売ってる店に急ぎ立ち寄って、それを入手した。 頼まれていた抹茶マシュマロの他に、抹茶大福というものも見つけたのでそれもあわせて購入する。 動物というものが一番怖ろしい状態となるのは、それは腹をすかせて気が立っている時だ。 満腹でさえいればライオンだって決してシマウマを襲ったりはしないらしい。 うん、だから、買ってきたこの抹茶のお菓子をまず彼女に食べてもらおう。 我が身の安全の為なら、これくらいは安いものだ。 それらが売り切れてたりせず、ちゃんと購入することが出来たということ。今日の僕には運が味方についていることを感じる。 良かった。きっと今日舞ちゃんと会えたということが、そのように僕に運を引き寄せているに違いない。 大丈夫だ。今日の僕にはツキがあるんだ。気持ちをしっかり持って臨めば問題ない。命までは取られはしないから(たぶん)。 さっきまで感じていた幸福感とこれから起こるであろう恐怖感に、気分が激しく乱高下する。 そんな気分のなか、いよいよカフェに着いた。 舞ちゃん、僕を守ってください。 もう帰っちゃったかな、帰ってたら助かるんだけどな、なんて思いながら店に入ると、まだ熊井ちゃんはそこにいた。 あれ? でも、熊井ちゃん、一人なんだ。 新しいユニットの相方さんはもう帰っちゃったみたいだな。 熊井ちゃんが一人でいることに、ホッとしたような、残念なような。変な気分。 恐る恐る彼女の様子をうかがうと、見たところ機嫌は悪くなさそうだ。抹茶ーずの会合は楽しかったのかな。 とにかく、彼女の機嫌が良さそうなのは、僕にとっても悪い事ではないだろう。 ここに来るまでの道のり、僕はずっと恐怖心と戦っていたのだ。 熊井ちゃんに言われたことをぶっちぎって舞ちゃんと会ってたんだから。 相当激しい叱責を受けることになるんだろうな、と。 その覚悟はしてきたんだけど、そう心配するほどのことは無かったかな。 でも、油断は禁物だ。最後まで気を抜いちゃダメだ。 途中で気を緩めてしまい、それで痛い目にあったことなど今まで数え切れない。 驚いたことに、熊井ちゃんは僕の姿を認めても、その表情が怖くなったりすることはなかった。 にこやかな笑顔でこう言われる。 「もう、席を取っておいてって頼んでたのに、いないんだからー」 あれ? 何だ彼女のこのリアクションは? ふわふわとした柔らかい空気感。なにこれ? いま熊井ちゃんとその周りを包んでいる、この不思議な雰囲気。 そうか、たぶんさっきまで一緒にいた抹茶ーずとやらのメンバーさんの影響なのかもしれないな。 緊張感を保っている僕が拍子抜けするほど、いま熊井ちゃんの周りは柔らかい空気に包まれている。 狐につままれたような気分だが、彼女の機嫌がいいのなら是非それを持続してもらわなければ。 この絶好のタイミングで熊井ちゃんに買ってきた献上品を差し出す。 「熊井ちゃん、遅くなってごめん・・・ はいこれ、頼まれてた抹茶マシュマロ。あと、これは抹茶大福。お店で見つけたからこれも買ってきた。さっそく食べてみてよ」 ほわーっとした顔で「あげぽよ~」とかつぶやいてる熊井ちゃん。 ・・・本物の熊井ちゃんなのか、これ。 熊井ちゃんさえもこんなにふわふわの雰囲気にさせてしまうとは。 抹茶ーず。の相方さん、すごい人だな。 いったい、その生徒さんとはどんな人なんだろう。俄然興味が出てきた。 なのに帰ってしまって会えなかったのは残念だった。その生徒さん、ちょっと会ってみたかったな。 熊井ちゃんの視線がテーブルの上のお菓子に釘付けになる。 「!! 抹茶大福!! よくやった!!」 輝いた目を僕に向けてくる熊井ちゃん。喜んでいただけましたか。 さ、どうぞどうぞ、早く食べて血糖値を上げてください。 さっそく大福を口にする熊井ちゃん。 「うん、抹茶大福おいしい。たまには気が利くじゃん。でも、買ってきた食べ物をお店に持ち込んだりしちゃいけないんだよー?」 それ僕のした質問だし、その質問をさえぎって買ってこさせたのはあなたじゃ・・・ しかも買ってこさせたモノを頬張りながらそれを言いいますか・・・ 「えっ? 買って来いって言ったのはあなt・・・ だって抹茶ーずの会合で食べるっていうからさ・・・」 「それが分かってるなら、何でちゃんと早く来て席を取っておかないかなー」 どうやら、そのふわふわとした癒しの魔法も徐々に解けてきたみたいで。 彼女のその口調が、だんだんいつもの熊井ちゃんに戻ってきている。 真正面から僕を見つめた熊井ちゃんが尋ねてきた。 「で、どこをほっつき歩いてたのー?」 「いや、前から言ってるように、僕だって色々用事というものがあったりすr 「用事があるんなら、最初に言ってよね。そう言ってくれればそれで済むことでしょ」 「・・・・ごめん。実は後から用事が出来ちゃって」 「その用事っていうのは、うちが頼んだことよりも優先するほどの事だったの?」 「ねぇ、どうなの?」 ここに至って、ついにいつもの熊井ちゃんに戻ってしまったようだ。 目力が完全にいつもの熊井ちゃんに戻っている。 その目で睨みつけられたこともあり、その質問に対して僕は沈黙してしまった。 思うんだが、熊井ちゃんって、なんで僕の前にいるときはこんなに怖いんだろう。 だって、学園の人はどの人もみんな、熊井ちゃんのことを天然さんだけどおっとりして心優しい人だって思ってるみたいじゃないか。 こんなに怖い人のことをですよ。僕には驚き以外の何者でもない。 でも、まあ、学園のみなさんの言ってることも間違ってるとは思わないんだけどね。 確かに、熊井ちゃんって学園の人達と一緒にいるときは、とても温厚で優しい人のように見えるから。 熊井ちゃんが本当は優しい人だって言うのは分かってる。感動的な話にすぐ貰い泣きするような一面があるのも知っている。 でも、僕には全くそれを見せてくれない。ただの怖い人だ。 重ねて言うが、なんで僕のときだけ・・・ 桃子さんが前に言ってたっけ。 (そりゃ、学園の生徒相手のときと男子が相手のときでは、態度も変わるでしょ) そういうものなのかなあ。理屈では分かるんだけど。 それにしたっていくらなんでも僕には怖すぎじゃないか? どうすればこんなに恐ろしい人になるんだろう? (くまいちょーって優しい子だよ。でもそれは相手も優しい人の場合ね。だから、もし優しくして欲しいって思ってるんなら、少年もくまいちょーに優しくしてあげればいいんじゃない?) 桃子さんはそう言ってたけど、腑に落ちない。 だって、僕は熊井ちゃんに対して、少なくとも優しくしていないなんてことは無いと思うんだけど。 いま目の前で僕を睨みつけているこの熊井ちゃんを見ると、僕はつくづく疑問に思ってしまうのだ。 こんなに穏かで心優しい性格の僕に対して、目の前の大きな熊さんはまるで殺し屋のような目で僕を見ている。 ね?おかしいでしょ・・・ 次へ TOP
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第28話 第29話 第30話 サブタイトル:帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣に乗る ヤドカリン 収録:帰ってきたウルトラ怪獣名鑑2 怪獣チャンネル編 解説ブックレットより ●帰ってきたウルトラマン第29話(製作No.29)1971年10月22日放映 ●登場宇宙人・怪獣:やどかり怪獣ヤドカリン ●MATの無人観測衛星ステーションNo.5を乗っ取った宇宙怪獣ヤドカリンは東京西部に落下。破壊、攻撃を受けると身体を内部に引っ込める。武器は両腕の巨大なハサミ、毒液を噴射、帰りマン危うし! 特撮ドラマには最も大切なスタッフ、怪獣スーツの製作を担当するグループが必要になります。シリーズになくてはならないスタッフの一員です。中に人が入るという着ぐるみスーツが前提で圧倒的な存在感、可能な限りの創意工夫と独特な皮膚感を持つ怪獣をデザイン画から求められます。その画からモックアップと呼ばれる小さな模型(30〜40cm)を作り、メイン会議においてドラマに当てはまるか確認し製作に入る。又、特技監督のコンテに対しどのようなギミックが必要か(目、口、皮膚感等)動きを付け加えるか検討をする。この世に存在しない空想の産物、人が入って動き回ることを必須とする着ぐるみ、機能性はもちろん映像になった時リアリティーが必要になります。ヤドカリンはこれらの事を含み製作されました。 特殊技術 佐川和夫氏 補足 怪獣が潜り込めるほど巨大で、並の火力になら耐えられる頑丈な無人宇宙ステーション。ベムスターの食った有人宇宙ステーションよりはるかにデカそうです。こんな資源の無駄遣い的代物を使ってやってることは観測? たった一人で点検? などの設定上の不思議は置いといて、このステーションに潜ってないと、ヤドカリンはヤドカリンに見えません。難儀な奴です。最後は串刺しにされ炎上爆発、豪快ヤドカリ料理にされてしまいました。 第28話 第29話 第30話 サブタイトル:帰ってきたウルトラマン
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『帰ってきたウルトラマン娘』 万 超々七 名前:『帰ってきたウルトラマン娘』 万 超々七 性別:女 流派:ウルトラ空手 所持武器:ウルトラ己の拳 攻撃:20 防御:10 体力:10 反応:0 精神:5 FS(ウルトラマンらしさ):5 必殺技 『八つ裂き光輪』【精神消費:2】 効果:防御・回避無視 弱攻撃 特殊能力 『巨大化』【50%】 効果:戦闘開始から3ラウンドの間、攻撃・防御の値+5 キャラクター説明 月読万梨・百合の手により、冥界から帰ってきたウルトラマン風味の女の子。貧乳。 改造された際に精神が崩壊し、凶暴で破滅的な性格へ変貌を遂げた。 通称「新マン娘」 ダイス目 1:強攻撃 2:強攻撃 3:弱攻撃 4:弱攻撃 5:必殺技 6:必殺技
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前ページ 丸焼き職人の朝は早い。 ここヌルポガの森で丸焼きを作り続けるサイクロプスのロクさんの一日は、森での食材探しから始まる。 いい丸焼きを作るにはいい材料が欠かせない。 「一番いいのは人間のメス、それも二十代前半の処女なら最高だね」 今日は運よく最高の食材が手に入った。 早速仕込みに入るロクさん。 まず食材から余分な装飾を取り除く。 この場合も単に全裸にするのではなく、ブラジャーやパンティ、ガーターベルトにストッキングの類は着け たままにしておくのがコツだという。 続いて代々伝えられてきた秘伝のタレに漬け込む。 食材を性的に興奮させる効果のある薬草が混ぜてあり、食材をこのタレに漬けることによって、肉がほぐれ て旨みが増すというロクさん自慢の逸品だ。 タレに漬け終わったらいよいよ食材を火にかける。 ここで丸焼きの味の大半が決まるという大事な工程だ。 ロクさんの丸焼き作りはまさに職人芸だ。 普通の丸焼きはどんなに時間がかかっても一時間少々だが、ロクさんの丸焼きは、オークの丸太にハシバミ 草で編んだ縄に縛りつけた食材を囲炉裏で炙ること約半日、じっくりと時間をかけて焼き上げる。 表面はパリパリで中はジューシー、それでいて中の肉汁が逃げてしまわないよう、常に火を当てる向きを変 えながら、全体が均一の焼き具合になるように火を通していく。 まさに匠も技だ。 集中力が途切れると火の通りが不均等になって、微妙な風味が損なわれるのだという。 この手焼きの風味だけは、いくら高性能のものが登場しても機械では出せない 「コツを掴むまでは師匠に散々殴られたよ」 こうしてじっくり時間をかけて作られたロクさんの丸焼きは、はるばるロバ・アル・カリイエから買い求め にやって来る常連客がいるほどである。 ロクさんの現在の悩みは後継者難だという。 「手間はかかるしそう儲かるもんでもないから、後を継げとも言えんしね」 丸焼き作りに打ちこむロクさんの、日々の支えはなんだろう? 「獲物が浮かべる恐怖に引き攣った顔、これが一番だね」 「あ…熱…い……」 囲炉裏の火が、捕われの女盗賊の瑞々しい肌を、ジリジリと焼いていく。 丸太を抱える恰好で拘束されたマチルダの全身は、止め処なく流れる汗でしとどに濡れ、燃え盛る炎の照り 返しを反射して妖しく輝く。 緑の髪が、薄紅色に上気した頬に張り付いて、艶っぽく喘ぐ口元に彩りを添える。 「ふぁ…ん、く、うぅっ!」 全身に塗りたくられた焼肉のタレは、甘い香りを放つだけではなく、タレに含まれた成分が肌に浸透するに つれ、腰の奥からとろ火で炙られるような官能の炎が立ち上ってくる。 「あ、うぁああ……っ!」 息を荒げ、艶やかな緑の髪を振り乱したマチルダが、しなやかな肢体を切なげにくねらせ、大きさと秀逸な 形を兼ね備えた二つの胸の膨らみが丸太に押し付けられてグニグニと変形する様は、なんというか温泉街の ストリップ劇場でステージに立つその道のプロのお姉さんそのものであった。 「ふ、くぅ!あぁッ!」 艶かしい弧を描いた細い背筋に、ゾクゾクするような微弱電流が走る。 成熟した肉体に染み渡る薬効によって、とろ火で肌を焼かれる痛みまでもが快感に変換されていく。 “くやしい…でも……ビクンビクンッ!”なんて展開になろうかというそのとき- 何処からとも無く聞こえてくるオカリナの音色。 いつの間にか空には暗雲が垂れ込め、湿った風が雷雨の接近を告げている。 次第に強さを増す風に乗って流れるメロディはアブドーラ・ザ・ブッチャーの入場曲にも使われたピンク・ フロイドの名曲「吹けよ風、呼べよ嵐」 その音色に如何なる魔術的効果があったものか、オカリナの調べを耳にしたサイクロプスは美女の丸焼きを 中断し、曲に合わせて手拍子を打ち、ステップを踏んで踊り始める。 サイクロプスの岩屋の前でオカリナを吹いていたのは頭に紫のターバンを巻き、ゆったりしたローブを纏っ た浅黒い顔の男だった。 精悍な口髭を生やし、油断のならない目付きをした濃い悪党面のその男は、操り人形のように踊り続けるサ イクロプスを先導して崖まで誘導する。 サイクロプスは自分に何が起こったのかも判らないまま、真っ逆様に谷底へと消えた。 男はサイクロプスの転落を見届けると、岩屋へと取って返す。 半ば失神状態のマチルダは、相変わらずあられもない下着姿で丸太に縛り付けられたまま、囲炉裏わきの地 面に放り出されていた。 男はマチルダの戒めを解くと、ぐったりと脱力した女盗賊のひと欠片の贅肉も無い、それでいて適度に脂肪 のついた抱き心地満点の身体を抱え上げ、そっと地面に横たえる。 次に腰に下げた皮袋を外し、袋の口をマチルダの艶かしい桜色の唇に寄せる。 男の手が袋を傾けると、とろりとした白濁液がマチルダの口に注ぎ込まれ、唇から溢れたイカ臭い粘液が、 細い頤を伝わり糸を引いて滴り落ちる。 あまりの喉越しの悪さに激しくむせ返り、怪我の功名で意識を取り戻したマチルダに、男は怪しさ大爆発な 笑顔を浮かべ、大塚周夫の吹き替えで言った。 「もう心配ない」 笑顔も口調も込められた感情も、お世辞にも“心配ない”と言えるものではなかった。 「あんたは…一体……」 何者だ?と言おうとした途端、男の髭面がマチルダの視界から急速に遠ざかる。 「こ…の……」 一服盛られたと知ったマチルダだが、長時間火責めにされ消耗しきった体では何もできず、あっという間に 意識を失ってしまうのであった。 森の奥深くにある岩山の麓のとある洞窟に、男のアジトはあった。 男は遠い昔、偉大な王に仕える大魔法使いだったのだが、王の愛妾を巡って己が主君と諍いを起こし―これ にまつわる長く悲しい物語が存在する―故国を追われる羽目となった。 もともと人格的には色々問題があるもののメイジとしては有能だった男は、すっかり世を拗ねて性悪になり、 数多のモンスターを恐れて近寄るもののないヌルポガの森に秘密の隠れ家を作り、ときおり周辺の町や村か ら家畜や人間を攫っては、悪魔の所業としか思われぬ邪悪な魔法実験を続けていたのだった。 作りかけのガーゴイルやガラス瓶に入ったキメラが立ち並ぶSAN値ギガ下がりな空間に、下衆な喜悦が滲む声がする。 「ようし、来い」 玉座に座って頬杖ついた男の前に、しなやかな影が進み出る。 深い谷間を形作る豊かな胸の膨らみと、ほどよくくびれたウエスト、キュッと締まったスポーティな尻、伸 びやかな太腿から細い脛へと流れるように続く優美な曲線。 それは薬で意思を奪われ、ボンデージ風の際どいコスチュームに着替えさせられたマチルダであった。 「ワシの前に跪け」 命じられるまま床に両膝をつき、成年向け雑誌の折り込みピンナップ風に男を誘うポーズを作ったマチルダ が、曇りガラスのように濁った瞳―所謂レイプ目―で上目使いに男を見上げる。 「く、は…」 男の口の両端が、三日月形に吊り上がった。 「くはははははははははははははははははっ!」 両手を頭上に掲げ、狂った様な哄笑をあげる紫ターバン。 「ついにねんがんのめすどれいをてにいれたぞ!」 「ころしてでもうばいとる!!」 轟音とともに入口の扉がひしゃげた。 外開き式の鉄製の観音扉を内側に押し破って入ってきたのは、重厚な鎧と黒いマントに身を包み、右手に巨 大な戦斧を提げて直立する鰐。 「待たせたな、主役登場だ」 そう、獣王クロコダインであった。 「戦えカーリ!」 男が叫ぶと洞窟内の祭壇に安置されていた六本腕の神像が、コンボイ司令官がトランスフォームするような、 ギガゴゴゴという効果音とともに動き出す。 なんだコイツはという顔で見守るクロコダインと男の間に割り込んだ神像が、六つの手の平をグッと握ると 空っぽの手の中に奇術のように剣が現れる。 「ヤツを殺せ!」 神像は六本の腕をワキワキと動かし、六つの白刃をきらめかせてクロコダインに襲い掛かった。 ttp //a-draw.com/contents/uploader2/src/up20638.jpg
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「こいつは……」 「酷いな……」 イナバ製作所の前にやっとこさ帰ってきた士たち。 帰ってくるまでに本当に色々あった。 新生鷹の爪団の放送に、ともに旅をしてきた仲間である光夏美、光栄次郎の死亡。 多くの一般人の参加者に追いかけ回されもしたり、途中で電王のカードも使えなくなった。 必死で戻ってきたが、彼らが目の前にあったのは首と胴体が焼き切られ、血に沈んだ男の死体だった。 「検索が完了したよ士。この男の名は『羽柴秀吉』 今回のカオスロワの主催者幹部の一人だ。そして、今回の凶器は『ライトセーバー』だ」 「って、そしたらこいつをやったのは……」 「恐らく『ストライダー飛竜』って奴だろう…」 「「「……………」」」 士たちにしばしの沈黙が走る。 「ま、まあ、主催者の一人が倒されたんだし…」 「そ、そうだな…」 「めでてぇwww」 「あ」 ぬくりあさんのニュークリアで秀吉の死体が消し炭と化した。 哀れ、秀吉。 【三日目・22時45分/新惑星・東京都大田区】 【門矢士@仮面ライダーディケイド】 【状態】健康 【装備】ディケイドライバー@仮面ライダーディケイド、ライドブッカー@仮面ライダーディケイド 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1:全てを破壊し、全てを繋ぐ 2:イナバ製作所の残ったメンバーと新生鷹の爪団の放送で呼ばれた奴らを探す 3:夏美… ※龍騎にファイズに剣にカブト、電王のカードが使えません 【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】 【状態】健康 【装備】アークル@仮面ライダーディケイド 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:殺し合いを止める 1:士と行動を共にする 2:イナバ製作所の残ったメンバーと新生鷹の爪団の放送で呼ばれた奴らを探す 3:夏美ちゃん… ※まだアルティメット及びライジングアルティメットフォームになれません 【フィリップ@仮面ライダーW】 【状態】健康 【装備】ガイアメモリー(サイクロン、ヒート、ルナ、ファング) 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:検索する 1:ライダー軍団の一員として士について行く 2:イナバ製作所の残ったメンバーと新生鷹の爪団の放送で呼ばれた奴らを探す 3:そういえば、翔太郎はどこだろう? ※ルナのメモリは壊れています。 ※ファングが直ったかどうかは後の書き手に任せます。 【ぬくりあ@VIPRPGとか】 【状態】つるぺたボディ 【装備】ニュークリアⅢ 【道具】支給品一式、不明支給品、たくさんのゴールド 【思考】 基本:めでてぇ 1:士達についていく
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全ての頂点に立ち!天宮はここにあると知らしめる! PC名 天宮 比奈子 コードネーム 風天神(ウィンダス・デウス) 年齢 16 性別 女 星座 獅子座 身長 156 体重 46 血液型 B型 ワークス:宗教家 カヴァー:高校生 シンドローム:ピュアハヌマーン 消費経験点 394点 肉体2 白兵 回避 感覚2 射撃 知覚1 精神2 RC 意志1 社会3 交渉 調達11 エフェクト 《スピードフォース》 《バトルビート》《ライトスピード》 《音速攻撃》《疾風迅雷》《マシラのごとく》 《リミットリリース》《ベーシックリサーチ》 アイテム フォールンブレイド 天宮家に伝わる(っているはず)の名剣。いつも持ってる棒に力を込めることで生まれる アンチマテリアルライフル 名剣から出る射出体。データだけ借り借り。 伸縮性警棒 いつも持ってる棒。レネゲイドを込めれば武器になるし、何より心の支えである。 ロイス Dロイス 秘密兵器 □/■ 過去に再生したときに一緒に目覚めた、彼女の武器。 父親 天宮淳一 □信頼/■嫌気 一般人であり、血気盛んになった娘に困ってる。 恩人 宮野有希 ■感服/□疎外感 助けてくれた恩人。これが縁でK市支部でイリーガルしている。 設定とか K市に在住する天宮家の一人娘。ただの一般人だった。 中学の頃、学校の授業で「自分の家系のルーツを調べる」というものがあり、友人と共に調べていたら、「天宮という名の偉い藩主が居た」「それはK市の辺りである」「父親も、名字というものは大きい意味を持つから誇りなさいと言っていた」という点から、「自分はもしかしたらお偉い所の末裔なのかも!」と思っていた。 何も無ければ、笑い話のまま時が過ぎて行くだけだった。 今日も「私は天宮家の血をひく者だ、ひかえおろー」と遊んでいた頃。 大規模なジャームによる破壊で彼女の通ってた学校も被害に会い、あっけなく死亡。 その後、オーヴァードに目覚める。 目覚めるとき、遊んでいたときに持っていた木の棒(偉い人の杖、という設定だった)が、彼女のレネゲイドを取りこみ、強力な武器と化した。 これを見て、比奈子はさらに思いを深める。 「やはり、夢物語ではない。私の家系、私の身体には貴き天宮の血が流れている。故に今ので生き残れたんだ! 私は選ばれた存在なんだ!」 ……ちがーう。 性格 わがままで自分勝手、普段は礼儀正しい態度はとれるが、実際には非常に気が強くキレやすい。 自分が納得すればそれで相手を押し通そうとする、融通の効かない面もあり、付き合ってると非常に面倒くさい。 高校に通ってからはその性格が顕著であり、周りの一般生徒からは敬遠されている。 また、普段から「天宮家の次期頭首になります。復興のために偉くなってみせます」とか言っちゃってるので、痛い子とも思われてる。よく言えば自信家。 もちろん、その掲げた夢をかなえられるよう、非常に努力する面もある。黙っていれば付き合ってもいいかな? が周りの評価。 役割 イリーガルとして、指示があったら適当に働いている。戦闘、潜入、調査何でもできる。ただし器用貧乏。 風と波を操ることができ、局所的な地震を起こすことと剣閃が得意技。また、速度に物を言わせたがむしゃらに切りつける(本人曰く『天宮家に伝わる剣術奥義』」)攻撃が得意技。 ただし、力を出し切ると武器を維持できないので長時間戦えない。 おとなしくしなさい。今なら降伏すれば何もしないわ。 ……はぁ? 何ですってッ!? お前ごときにやられるかだと!! 何舐めた口利いてんのよ! 見逃してやるって言ってんのに調子に乗りやがって! いいわ! だったらバラバラに引き裂いてやる!! ――戦場にて、一瞬で顔を真っ赤にしつつ 果てに "Back to the Futuer"事件、「世界は自分に優しくない」と言って消えて行った神谷黒乃。 それに対し「居場所がないなら、自分でつかみ取ってやればいい」と、口汚く罵り、イライラキックを繰り返す。 その眼は、すでに人の目ではなかった。 その場にいた者を振り切り、高らかに宣言した。 天宮の名前を世界に知らしめてやるわ! 高笑いをしながら去っていく天宮。 小さな、騒がしくも前向きだった日常は、もう帰ってこない。
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こなた「男くん~朝ごはんで来たよーほらほらさめちゃうよ!」 男「あと少し・・・ん?ってお前また勝手に入ってきたのか」 こなた「だってそうしないと男くんカップ麺ばっかりだからね、バランス悪いよー」 男「まあ泉の作ってくれるメシはうまいけどさぁ・・・」 こなた「もう泉じゃなくてこなたで呼んでっていってるのにぃ」 男「名前で呼ぶほど俺たちそこまで親しい仲なのか?」 こなた「だって彼氏と彼女でしょ?」 男「ばっ・・・ったく朝っぱらからはずい事いってんじゃねーよ・・・」 こなた「さぁさぁ冷めちゃうからはやく起きて起きて!」 男「へいへい」 男「あっそうそう親父から連絡あったんだけどいとこがここに来るんだってよ」 こなた「・・・え?いとこって男くんの?」 男「ああ同い年なんだが妹みたいなやつだ」 こなた「・・・」 男「ん?どうした?」 こなた「ううんなんでもないよ、あっもうこんな時間!遅刻するよ!」 男「やばっもうこんな時間かよっ!」 下校中 男「あーそうそう今朝の話で言い忘れたことがあったんだけど」 こなた「なに?」 男「いとこが来るって言ったけど正確には引っ越してくるんだ」 こなた「・・・」 男「どうしたんだ?今朝から変だぞ?」 こなた「・・・ごめん・・・ちょっと調子悪くて・・・」 男「じゃあ早く帰ったいいな、明日飯作らなくてもいいぞ」 こなた「えっ!?駄目だよそれは!」 男「いや泉が体調崩してんのに朝飯作らせたら悪いし」 こなた「・・・ごめんなさい」 翌日 こなた「おはよーごめんね心配させちゃってーご飯つくりに来t・・・」 かがみ「ちょっあんた誰よっ!!」 こなた「えっ?誰ってあたし・・・」 かがみ「け、警察呼ぶわよっ?」 こなた「あ、あのそのえーと、そっそーだ男くんの彼女だよっ!も、もしかして男くんのいとこさん?」 かがみ「はぁ?なに言ってるの?ここには私しか住んでないわよ」 こなた「・・・え?だ、だってここ○○男さんの家じゃ・・・」 かがみ「誰よその○○ってのは?もう出てってっ!」 こなた「す、すみませんっ!」 ・ ・ ・ こなた「・・・家、間違えてないよね・・・?」 こなた「そ、そうだ!電話してみよっ!」 この番号は現在使われておりません、番号をお確かめの上── こなた「・・・なん・・・で?昨日は通じてたのに・・・ちゃんと男と話せたのに・・・」 こなた「が、学校にはいるよねっ!きっといつもの席に座ってるよっ!・・・ね・・・」 学校 黒井「遅いで泉ーまた徹夜でネトゲやってたんか?」 こなた「・・・すみません」 黒井「どうしたん?今日は元気ないなー」 こなた「・・・いえ・・・なんでもないd・・・いな・・・い?」 こなた「せっ先生っ!ここって男くんの席ですよねっ!?」 黒井「何いってんねん、寝ぼけてないでさっさと席つく!」 こなた「寝ぼけてるのは先生のほうですよっ!昨日ここに○○男くんの席がありました!」 黒井「勘弁してーなもう、授業始まってしまうで」 こなた「じゃあ出席簿見せてください!」 黒井「じゃあさっさと見て席付いてや」 こなた「・・・・な・・・い」 黒井「これで納得したやろ?うわもうこんな時間やんかー授業あるし終わりな」 こなた「そ・な・・い・・・」 黒井「ん?」 こなた「そんなはずないそんなはずないそんなはずないそんなはずないそんなはずないそんなはずないそんなはずないっ!」 黒井「い、泉どうしたん!?」 こなた「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だそんな筈ないそんな筈ないそんな筈ない」 黒井「とりあえず保健室いこか・・・?」 こなた「ハァ・・・ハァ・・・」 黒井「・・・落ち着いたか?」 こなた「・・・すみません・・・あたし帰ります・・・」 黒井「せやな・・・早退届け出しとくわ、今日はゆっくり休み」 こなた「・・・はい」 下校途中 こなた「・・・なんで・・・」 こなた「・・・そうだ・・・みんな嘘ついてるんだ・・・」 こなた「きっとあたしと男を引き離す為に嘘ついてるんだ・・・」 こなた「じゃああたし以外は敵ってことだよね・・・敵は殺さなきゃ・・・ゲームでもそうしてきたもん・・・」 ・ ・ ・ 翌日 A「おい知ってるか?昨日稜桜学園で逮捕者出たらしいぜ」 B「あー俺もそのニュースみたわ、なんでも過去最悪の事件だったらしいな」 A「ああ、一人の女子高生が先生や生徒皆殺しにしたってことらしいからなー」 B「怖いよなー」 こなた「これでよかったんだよね・・・男くん・・・」
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1 2 3 4 5 6 唯憂梓 憂ちゃん誕生日 2015/04/05 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1428159635/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ドラマ仕立ての泣ける話。 心情的には少し複雑。 -- (名無しさん) 2016-12-20 02 24 54 これを誕生日に?ってのが少しひっかかる。 凄く文は上手だが… -- (名無しさん) 2016-06-26 22 58 36 悲しい話だけど文章がいいから何か惹かれる。 -- (名無しさん) 2016-02-21 22 52 47 場面の転換に少し忙しすぎるところはあっても、よくできてますね。 この方の作品は欝というか、悲しい展開が多いですね。 ただ、将来への希望や光がわずかながらも見えてるのがいい。 ssというより小説という感じでしょうかね。 -- (名無しさん) 2015-10-02 22 15 08 やっぱ悲しいな、これは。 切り取ったシーンの描写がドラマか映画を見てるようで丁寧なんだけど… -- (名無しさん) 2015-08-05 22 12 49 いなくなった唯達もそうだが、立ち直ったようだが憂や梓も不憫で・・・ もうちょっと何とかならんもんかなぁ。 -- (名無しさん) 2015-05-31 20 39 59 昔のssでは良く見かける姉妹ならではのネタを文章、構成力で感動作に仕上げてます。 -- (名無しさん) 2015-04-25 23 37 12 丁寧に下拵えして書いてるので好感が持てる。 次はみんなが無事で悲劇的要素があまりない作品に挑戦してほしい。 -- (名無しさん) 2015-04-21 01 23 52 この作者さんはシリアスで読み応えのある作品が多いですね。 昔は軽い作風のもあったと思いますが、次回はそういうのも見てみたいですね。 -- (名無しさん) 2015-04-19 15 19 46 携帯や思い出を捨てた後、葉桜のシーンになるところが綺麗で好き。 少しじーんとしました。 -- (名無しさん) 2015-04-18 21 16 57