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大魔神3から続き 坂本「貴様……彼女達がウィッチと知っていたのに……なぜだ!?」 俺「へ?」 坂本「彼女達が力を失ってしまうと知っていてことに及んだのだろう!」 俺(あ、あれにはそんな大変な意味があったのか……!) 俺(知らなかった……しかし言い訳はすまい) サーニャ(あーうー!) 坂本「答えろ!どう責任を取るつもりだ!?」 俺「彼女達が力を使えなくなったというのなら……」 坂本「……」 俺「俺が、この人生と命を掛けて守り抜きます。彼女達に降りかかるあらゆる万難辛苦から護る盾となり、彼女達の敵を悉くなぎ払う剣となりましょう」 坂本「なっ……」 サーニャ「はぇ?」 俺「俺の全て。この血の一滴すら、彼女達のために捧げましょう。彼女達の力を奪ったものとして、彼女達の仕事も全て俺がこなしてみせましょう。それが、それだけが。俺にできる贖いです」 サーニャ(護るって……人生を掛けてって……そんな……ええ?ええーーー!?) 坂本「……分かった」 俺「……」 坂本「処分は追って伝える。それまで監禁させてもらう」 俺「はい」 サーニャ(あえ?なにこれ?なんで?俺さんが私の?あれー?)ぷすぷす 440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/24(金) 15 23 07.51 ID fKjRCQEm0 どう聞いてもプロポーズです。本当にありがとうございました 441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/24(金) 15 24 49.39 ID WlOYlIjI0 俺ーーーー!!!!!俺ぇっぇえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!! 442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/24(金) 15 32 44.02 ID udI4Yf4K0 坂本「連れて行け」 サーニャ(はっ!) バルクホルン「ほら立て!」 俺「……はい」 ルッキーニ「あれ?俺どこ行くの?」もぐもぐ サーニャー(あーもー……!あーもー!!)フルフル エイラ「サーニャ……辛かったナ……でもモウ……サーニャ?」 サーニャ「ちょっと待ったーーー!!」 ↑ イメージ 実際 ↓ サーニャ「ちょ、ちょっとまったー……」 443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/24(金) 15 34 14.51 ID udI4Yf4K0 坂本「すまん!」 シャーロット「悪かった!」 ペリーヌ「ごめんなさい……」 バルクホルン「すまなかった……」 宮藤「俺さん!私、私俺さんの事疑っちゃって……!」 リーネ「よかった……誤解だったんだ……」 ハルトマン「違ったのかー」 エイラ「……悪かったナ」 俺「いえ、俺にも責任がありますし……」 シャーロット「ほらっ!お前も謝れ!」 ルッキーニ「なーんでー!あたし悪いことしてないもんー!」 シャーロット「元はと言えばお前が紛らわしい言い方するからだなぁ!」 俺「ま、まぁまぁ大尉。悪気はないんですから」 ポン 俺「ん?あ、友……あ、いや、はは……なんか誤解が解けたみたいだ」 友 ニコッ 俺「あ……」ホッ 友 カッ! 友「テメーざけんなビビらせやがってちっと考えればわかるこったろーがこのボケ!テメーのドタマはなんだ!?飾りか!?ああ!?」ゲシゲシ 俺「ご、ごめん!友ごめん!悪かった!痛い!痛いって友!ごめん!ごめんなさい!」 ミーナ「う、うーん……あら?私……」 坂本「ミーナ。気付いたか」 ミーナ「美緒。私どうしてこんな所で……」 坂本「……」 ミーナ「美緒?」 坂本「ん?ちょっと疲れてたんじゃないか?いきなり寝てしまってびっくりしたぞ。あんまり根を詰め過ぎるなよ」 ミーナ「そうだったかしら……」 坂本「そうそう。はっはっはっは!」 宮藤(も、もみけした……) ミーナ「あら、そういえば俺軍曹はいる?」 坂本「え゛?な、なんの用だ?」 ミーナ「俺軍曹のストライカーユニットが届いたのよ。友中尉と一緒に確認してもらおうかと思って」 坂本「そ、そうか」ホッ ミーナ「それで俺軍曹は……」キョロキョロ 俺「ごごでず」ボロ ミーナ「俺軍曹!ど、どうしたの!?」 俺「ごれば友が……」 友「フン!」ドボォ 俺「ゴフゥ!」 ミーナ「俺軍曹!一体なにが……」 友「さぁ。悪いモンでも食ったんじゃねーっすか」 ハンガー ガココォ……ン 宮藤「これが……俺軍曹の……」 リーネ「ストライカーユニット……」 ハルトマン「おっきい……」 シャーロット「軍曹の奴もデカイが、これはまた……」 バルクホルン「ジェットストライカー以上だ……」 宮藤「俺軍曹!すごいですねこのストライカーユニッ……」 その時、私は俺軍曹の顔を見て言葉を失ってしまいました。俺軍曹は嬉しいような、悲しいような、説明しがたい複雑な表情を浮かべていました。 そして、ぽつりと「またお前と一緒に飛ぶんだな」と呟いて押し黙ってしまったのです。友中尉はそんな軍曹とストライカーユニットを悲しそうな目でじっと見つめていました。 さっきまでキラキラと輝いて、とても神々しく感じていたストライカーユニットが二人の表情を見た後だと なぜだかとてもおぞましいものに見え、私は軍曹のストライカーユニットに恐怖を感じてしまいました。 ハルトマン「これ、普通のストライカーユニットじゃないですよね」 俺「……うん。これはね、友が俺のために造ってくれた機体なんだ」 宮藤「えっ!友さんが!?」 友「……そんないいもんじゃない。前の部隊ではウィッチはコイツ一人だった。だから一人でも戦えるよう、生き残れるように改造を重ね……」 友「気付けばこのザマさ」ペシッ 友「みっともない話さ。性能を追求するあまり、こんなブサイクになっちまった。今じゃ俺しか乗れる奴はいない」 友「あんたらのストライカーユニットみたいに美しいフォルムや着用者への配慮を捨てた、ただネウロイを叩き潰すためだけの俺軍曹専用のクソッタレストライカーユニット」 友「ストーム1だ」 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 06 09 22.42 ID GgpJ6CQw0 朝 宮藤「ふぁー……。あ、リーネちゃんおはよう!」 リーネ「おはよう芳佳ちゃん。ふふ、凄い欠伸だったね」 宮藤「あぅ」 リーネ「そういえば芳佳ちゃん、例の噂聞いた?」 宮藤「噂?なにそれ」 リーネ「なんでも近いうちにウチに特別任務で二人程預かることになったんだって」 宮藤「へぇー。どんな人なんだろ」 リーネ「それが……」 整備A「よぉ聞いたかよ例の噂」 整備B「ああ、今度整備に来る人の話だろ?なんでもスゲーおっかねぇ人らしいぞ。体中傷だらけで筋骨隆々、気に入らない相手には例え上官相手でも噛み付くって話だ」 整備A「うっそマジかよ!俺の聞いた話と全然違うぞ!つーか来るのウィッチじゃなかったか?小柄で華奢だけど一本芯の通った優しい人って聞いてたのに!」 整備B「えー?でも……」 やいのやいの 宮藤「ど、どんな人なんだろう……」 リーネ「ど、どんな人なんだろうね……」 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 11 02.78 ID GgpJ6CQw0 数日後 ?「……」 ?「……」 坂本「集合!」 ダダダ! 宮藤(なんだろ?) リーネ(もしかして……) 坂本「ミーナ」 ミーナ「みんな集まったわね。おほん、えー彼等は前々から伝えてあったと思うけど特別任務のため我が第501統合戦闘航空団で預かる事になった……」 俺「俺軍曹であります」ズーゥ……ン 宮藤(ひゃー……顔傷だらけ……それにおっきい……) リーネ(ど、どうしよう……噂通りだぁ……) ルッキーニ「ネ、ネウロイ……?」 シャーロット「こら」(しかし……こりゃまた……) ペリーヌ(な、なんですかアレは……) バルクホルン(で、デカイな……それに、重心がしっかりしている。それにあの威圧感……出来る) ハルトマン(うっひゃーでっかー) サーニャ(こ、恐い……) エイラ(サ、サーニャには手を出させないゾ……) 坂本「はっはっは!立派な体だな!」バシバシ 俺「恐縮です」 宮藤(ひえぇー!坂本さん!刺激しないでぇ!) 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 13 29.50 ID GgpJ6CQw0 ミーナ「ほらほら、もう一人いるんだから静かにしなさい。ごめんなさいね、続けてくれる?」 友「はい。同じく友中尉であります。よろしくお願いします」ちまっ 宮藤(……ちっちゃい) リーネ(……小さい) ルッキーニ「よろしくー!」 シャーロット(……ちっちぇーなー) ペリーヌ(……あら可愛らしい) バルクホルン(小さいな……) ハルトマン(小さいですねー サーニャ(か、かわいい……) エイラ(ミニマム……) 坂本「こちらこそよろしく頼む」 友「はっ。ありがとうございます」 ミーナ「二人は特別任務のためウチで預かることとなっているけど、普段の業務はここにいる人達と同じです。特に俺軍曹とは協力してもらうことになるでしょう」 藤宮「え?それって」 リーネ「まさか……」 ミーナ「ええ。彼は男性のウィッチなの」 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 14 58.92 ID GgpJ6CQw0 宮藤「えぇー!?」 シャーロット「ほわー……私も初めて見たなー」 ルッキーニ「あんなにでかくて飛べるのー?」 俺「はい。問題ありません少尉どの」ズーゥ……ム ルッキーニ「うひゃぁ!!」サササッ! シャーロット「おお?コラコラ」 俺「……」 シャーロット「あー、悪いね。悪気はないんだ。許してやってくれ」 俺「はい。問題ありません大尉どの」 ミーナ「俺軍曹は前の隊の唯一のウィッチだったんだけど、今回の任務のためウチに出向してもらうことになったの」 坂本「ん?唯一?大丈夫なのか?実践経験は?」 俺「はい。それなりの数を経験しております」 坂本「ふーむ、どうなんだミーナ?」 ミーナ「ええ、それについては……」 友「それについてはこちらの資料が送れてしまい誠に申し訳ございません」 ミーナ「友中尉」 友「こちらが以前所属していた部隊での資料であります。後ほどご確認ください」 ミーナ「ありがとう。確認させてもらうわ」 坂本「ふむ……それで友中尉の配属先は?」 ミーナ「ええ、友中尉には基本的に整備に回ってもらうようにと」 友「はい。基本的に自分はコイツのおまけと思っていただければ結構です。主に俺のバックアップを担当する事になります」 坂本「フムフム」(中尉が軍曹のおまけね……) ミーナ「うん、これで着任の挨拶はすんだわね。俺軍曹のストライカーユニットは明日には届くはずよ。なので今日はゆっくり休んでください」 俺・友「ハッ」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 16 41.26 ID GgpJ6CQw0 ミーナ「それじゃそうね……宮藤さん、リーネさん。二人を部屋まで案内してあげて」 宮藤「ひ、ひゃい!」 リーネ「りょ、了解しました……」 友「よろしく」 俺「よろしくお願いします」 宮藤「で、でわ俺軍曹はこちらに……」ビクビク 俺「はい」 リーネ「友中尉はこちらについて来てください」ホッ 友「ああ」 カッカッカッ…… 宮藤(うぅ……緊張する……) 俺「……」ムーン (お、怒ってる?怒ってるのかな?) 俺「……あ」ピタッ 宮藤「ひぅ!な、なんでしょう!?」 俺「あ、いえ……」 宮藤「ご、ごめんなさい!私なにかしちゃいましたか!?」 俺「いえ、あの、そうではなく」 宮藤「ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコペコ 整備A「おい、見ろよ。着任早々で……」 整備B「うわー……可哀想だな……」 俺「ぐ、軍曹!落ち着いてください!軍曹!」 宮藤「ひーん!」ペコペコ 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 18 22.95 ID GgpJ6CQw0 俺「お、落ち着いていただけましたか?」 宮藤「は、はい……」 俺「もう一度深呼吸をしましょう。吸ってー」 宮藤「すぅー」 俺「はいてー」 宮藤「はぁー……」 俺「大丈夫でしょうか?」 宮藤「はい……ごめんなさい取り乱しちゃって」 俺「いえ問題ありません、軍曹」 宮藤「そ、それであの……何かあったんでしょうか?」 俺「すみません、大した事ではなかったのですが……」 宮藤「?」 俺「綺麗な、木だなと」 宮藤「……植物、お好きなんですか?」 俺「少しだけ」 宮藤「……」 ザァァァァ…… 俺「いい風ですね……」 宮藤「……はい」 俺「……お時間をおかけして申し訳ありませんでした。そろそろ行きましょう」 宮藤「はい。そうですね」 カッカッカッ 宮藤(恐い人じゃ、ないのかも……) 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 19 01.74 ID GgpJ6CQw0 ――― ―― ― ミーナ「これは……」 坂本「どうしたミーナ」 ミーナ「これを見て」 坂本「ん?ああ、あいつらの資料か。俺軍曹……なんだこれは?」 ミーナ「……」 坂本「なんだこの撃墜数と出撃数は!?ふざけているのか!?」 ミーナ「私もそう思って今確認をとったの……。でも返ってきた答えは『全て事実』。資料に間違いは無いそうよ」 坂本「これが真実だとすると、なぜアイツは軍曹などやっている!?そんなものとっくに飛び越えているはずだ!」 ミーナ「厄介な事にならないといいんだけど……」 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 20 11.16 ID GgpJ6CQw0 宮藤「こちらが俺軍曹のお部屋になります」 俺「はい。丁重な案内、感謝します」 宮藤「いえそんな……私こそ恥ずかしい真似しちゃって」 俺「いえそんな……」 宮藤「……あのー、そんなに畏まらなくても結構ですよ。私達階級同じだし……」 俺「いえそんな、先任の方相手に……」 宮藤「それに、年上の方に敬語使われるのちょっと居心地悪いっていうか……」 俺「年上?あの、失礼ですが軍曹はおいくつなのでしょうか?」 宮藤「私は15歳ですよー」 俺「ああ、でしたら同い年ですね。俺も15歳です」 宮藤「……は?」 俺「すみません、聞こえなかったでしょうか?俺も15歳です」 宮藤「え……」 宮藤「ええぇぇーーー!?」 ―――――― 坂本「しかしこの年齢は流石に間違いじゃないか?」 ミーナ「全て事実、だそうよ……」 坂本「……」 ミーナ「……」 坂本「すごいな……」 ミーナ「すごいわね……」 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 22 10.67 ID GgpJ6CQw0 宮藤「ええ!?だって、ええー!?」 俺「……見えませんか?」しょぼん 宮藤「いや、その!」 俺「いいんです。よく友にも老け顔だってからかわれますから……」 宮藤「いやその、顔というよりも体格といいますか……」 宮藤(で、でも言われてみれば……恐くてよく見られなかったけど)じー…… 俺「?」 宮藤(うわー、やっぱり凄い傷……。でも) 宮藤(眼、綺麗だな……) 宮藤 ポー…… 俺「あの、軍曹?」 宮藤「ひゃい!?」 俺「どうかしましたか?自分の顔になにか?」 宮藤「いえ全然!凄く綺麗な眼です!」 俺「え?」 宮藤「あ……!」ぼん! 俺「あの……」 宮藤「あ、あ、しょ、食事時になったらまた呼びに来ますんでっ!ではっ!」 俺「あ……」 バタン! ダダタタタ…… 宮藤「ふあーん!今日はもう失敗ばっかりー!!」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 23 30.24 ID GgpJ6CQw0 宮藤「あーうー」 リーネ「どうしたの?芳佳ちゃん」 宮藤「リーネちゃん……。その、ちょっと俺軍曹に失礼な事を……」 リーネ「芳佳ちゃんも?」 宮藤「え?リーネちゃんも?」 リーネ「うん……友中尉に年齢聞いたんだけど、私の一つ上で驚いちゃって……」 宮藤「えー!そうなんだー」 リーネ「うん。それで友中尉が『なんで意外そうなんだ俺がチビだからか俺のこと馬鹿にしてんのか』って怒っちゃって……」 宮藤「ありゃー……」 リーネ「後でちゃんと謝っておかないと」 宮藤「うん、私もそうする!」 リーネ「がんばろ!」 宮藤「うん!」 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 24 21.80 ID GgpJ6CQw0 トントン ?「あの……」 リーネ「はい?」 俺「少しよろしいでしょうか?」ズーン リーネ「ひゃ!」 宮藤「お、俺軍曹!」 俺「おや、宮藤軍曹も……ホラ友」 友「……」ぶすっ リーネ「あ、友中尉?」 俺「なんでもついカッとなって言い過ぎてしまったと……。友はとても良い奴なんですか少し激昂しやすい所がありまして。許してやってください」 リーネ「え?え?」 俺「ほら、友も」 友「……さっきは少し、言いすぎた。悪かったな」ぷいっ リーネ「い、いえそんな!私こそ失礼なことを……!」 友「……別にいい」 俺「よかったね、友。それじゃ自分達はこれで……失礼しました」 友「それじゃな」 スタスタスタ リーネ「び、びっくりした……」 宮藤「わ、私も……」 リーネ「……ねぇ芳佳ちゃん」 宮藤「ん?」 リーネ「俺軍曹ってもしかしたら思ってたより恐くないのかもしれないね」 宮藤「リーネちゃんもそう思う?実はさっき……」 リーネ「えー?」クスクス 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 25 17.70 ID GgpJ6CQw0 ㌧㌧ 宮藤「俺軍曹ー。お食事の時間ですよー」 俺「はい。わざわざすみません宮藤軍曹」 宮藤「いえいえ。それよりこちらこそさっきはすみませんでした。変なこと口走っちゃって……」 俺「あぁ、軍曹もお人が悪い。突然からかわれて驚いてしまいました」 宮藤「え?」 俺「自分の眼が綺麗などと……」 宮藤「綺麗ですよ」 俺「え?」 宮藤「俺さんの眼、とっても綺麗です」にこっ 俺「あ、はぁ……。ありがとう、ございます」 宮藤「……はっ!」ビク! 俺「その、容姿について褒められたのは初めてなので……軍曹?」 宮藤「あ、いえ、その、お、おしょくじはあちらになっておりますですのでっ!ではっ!」パタパタパタ! 俺「あ……。行ってしまわれた」 宮藤「謝るはずなのにまたやっちゃってどーすんの私のばかー!!」パタパタパタ! 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 06 26 47.99 ID GgpJ6CQw0 わいわい 俺「ここか……」 友「おう俺、こっちだ」 俺「すまない。席取っておいてくれたのか」 友「そんなんじゃねぇよヴァガヤロ。ただ待ってただけだ」ガタタ 俺「ありがとう」ガタタ 友「ふん、さっさと食おうぜ」 俺「ああ」 リーネ「あの、俺軍曹、友中尉」 友「ん?」 俺「これはビショップ曹長。どうかしましたか?」 リーネ「リーネでいいですよ。みんなそう呼んでますし」 俺「しかし……」 リーネ「お願いします」 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 27 42.64 ID GgpJ6CQw0 友「本人がそう言ってんだ。あんまり断わると失礼だぞ」 俺「では……リーネ曹長。なにかご用でしょうか?」 リーネ「あ、その、これなんですけど……」スッ 俺「これは……」 友「肉じゃが、だな」 リーネ「芳佳ちゃんが作ったんです。さっきのお詫びにって。食べてあげてください」 俺「ありがとうございます。それで宮藤軍曹はどこに?」 リーネ「ええと、なんでも顔を合わせられないとかで……」 友「なんだ、そんなヒデーことされたのか?」 俺「いや、覚えがないが……。ではありがとうございますとお伝えしていただいてもよろしいでしょうか?」 リーネ「はい、もちろん。それとこれは私からなんですけど……」スッ 俺「?」 リーネ「スイートポテトです。友中尉にも。その、お口に合えばいいんですけど」 俺「よろしいんですか?」 リーネ「はい。その、さっき友中尉に謝りに行こうと思ってたんですけど、やっぱり勇気が出なくて……。俺軍曹が取り持ってくださって本当に助かったんです。そのお礼に」 俺「……ありがとうございます。ありがたくいただきます」 リーネ「はい!では私はこれで」スタスタスタ 友「良かったな甘いもの好き」 俺「うるさい」 友「別に恥ずかしいことじゃないと思うがね」 俺「男が甘いもの好きなんて照れくさいじゃないか」 友「そーゆーもんか」 俺「そういうものだ」 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 28 24.20 ID GgpJ6CQw0 友「いただきます」 俺「いただきます」 俺(肉じゃがか……) パクッ 友「どーよ?」 俺「……美味い」 友「ほー。オレも少しいいか?」 俺「ああ、ほら」 友「あむっ。おお、こりゃ美味いな」 俺「ああ。美味い」 友「……」もぐもぐ 俺「……手作りの肉じゃがなんて初めてだ」もぐもぐ 友「……そうか」もぐもぐ 俺「こういうのが、おふくろの味というものなんだろうか」もぐもぐ 友「……かもな」もぐもぐ 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 29 45.87 ID GgpJ6CQw0 俺「ふぅ」 俺(さて、いよいよスイートポテトか) 俺(実はずっと気になっていた……) 俺(どんな味なのだろう) パクッ 俺(う、美味い……!)もぐもぐ 俺(これは……美味い。リーネ曹長、ありがとうございます)もぐもぐ ルッキーニ「……」じー 俺(む、少尉どのがこちらを見ておられる) 俺(なんだろう。もしかして……) 俺(このスイートポテトをご所望なのでは……) 俺(クッ……もし求められたら断わることなどできん……どうすれば……) 俺(見ないふり……いやそんな真似はできん!)ブンブン! 俺(クッ、気になってスイートポテトに手が出せない……) 俺(どうすれば……どうすればいい!?) 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 30 25.90 ID GgpJ6CQw0 俺(確認を、とるしかない……) 俺(そうだ。もしかしたらただ単に俺に用事があるだけなのかもしれない) 俺(うむ、そうだ。仮にも少尉どのともあろう方が人の食べてるものを欲しがるいやしん坊であるはずがない) 俺(反省せねばならんな)ガタタ 俺「少尉どの」 ルッキーニ「それおいしそーだなー」 俺「……」 俺(ズバリだ……) 俺「お食べに、なられますか……?」……ニコ ルッキーニ「いいの!?」ぱぁっ 俺「ええ。自分は一ついただきましたので……。それに、甘いものはそれ程得意ではなく……」 ルッキーニ「ありがとー!」ばくばくばく 俺(ああ……。これで、良かったんだ……) 俺「美味しいですか……?」 ルッキーニ「うん!全部いーい?」 俺「……もちろん」……ニコ 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 31 01.29 ID GgpJ6CQw0 俺「ただいま……」ガタタ 友「おう、おかえり」 俺「……」フゥー 友「……」 俺「……」ハァー 友「あーっざってーな!ホラ!これやるよ!」ズイ 俺「これは、お前の分のスイートポテトじゃないか」 友「いーんだよオレも一個食ったしな。それにオレはお前と違ってマジで甘いの苦手だしな」 俺「友……」 友「あんだよ」 俺「ありがとう……お前が友達でよかった……」ガバッ 友「うわっ!テメェなにしやがる!寄るな!くっつくな!」 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 31 42.37 ID GgpJ6CQw0 俺「ふぅ」 俺(俺はいい友達をもった……) 俺(スイートポテト、美味かった……) 俺「ん?あれは……」 ――――― ルッキーニ「それでねー大魔神にスイートポテトもらったのー!おいしかったー!」 シャーロット「大魔神?ああ、今日来たやつか。ちゃんとお礼言ったか?」 ルッキーニ「いったよー!……たぶん」 シャーロット「やれやれ。そんじゃまた明日な」 ルッキーニ「うん!ばいばーい!」 ルッキーニ「ふんふんふーん♪」 ルッキーニ「あれは……大魔神だ!」 ルッキーニ「なにしてんだろ?」ジー 俺「……」 小鳥 ぴーぴー ルッキーニ「な、なんと!」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 32 37.20 ID GgpJ6CQw0 ―――ここからルッキーニの妄想――― 俺『へっへっへ。こいつはツイてるぜ。晩飯ちょっと足りねぇと思ってたんだ。スイートポテトあげちまったからな』 小鳥 ピーピー 俺『ぐっへっへ。こいつぁ美味そーだ!いただきまー……』 小鳥 ピー! ―――ここまでルッキーニの妄想――― ルッキーニ「あわわ、あたしのせーで……」 ルッキーニ「う、うぅー」 ルッキーニ「ダメーーー!」 俺「おや、少尉どゴハァ!」 ルッキーニ「だめだよー!食べちゃダメー!」 俺「しょ、少尉どの?一体なにを……」 ルッキーニ「その子食べちゃダメー!」 俺「……ああ」 ルッキーニ「うぅー!」 俺「食べませんよ」 ルッキーニ「ほぇ?」 俺「食べません。大丈夫ですよ」 ルッキーニ「……ほんと?」 俺「ええ。本当です」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 33 49.09 ID GgpJ6CQw0 ルッキーニ「じゃこの子どうしたの?」 俺「ええ、どうやら巣から落ちてしまったようで」 ルッキーニ「あ……」 俺「戻してあげないといけませんね」 ルッキーニ「あたしが戻すー!」 俺「少尉どのが?」 ルッキーニ「うん!あたし木登り得意だから!」 俺「しかし、もう暗いですしもしものことがあったら……」 ルッキーニ「だいじょうぶだよー」 俺「……分かりました。ではこうしましょう。自分が少尉どのを肩車します。それならばギリギリ届くはずです」 ルッキーニ「肩車?」 俺「ええ」 ルッキーニ「……いいなそれ!」にへ ルッキーニ「かがめー!軍曹!」 俺「了解しました少尉どの」ザッ 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 06 35 10.67 ID oxRq7lph0 取り敢えず前スレ埋めてからにしようや 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 36 07.48 ID GgpJ6CQw0 俺「どうでしょう?」 ルッキーニ「うん、だいじょうぶ」 小鳥 ぴーぴー ルッキーニ「もう落ちちゃだめだよー」 ルッキーニ「戻せた!」 俺「お疲れさまでした。ではまた屈みますね」 ルッキーニ「あ、ちょっと待って」 俺「はい。なんでしょうか」 ルッキーニ「……軍曹はいつもこんな位置でみんなを見てるんだなー」 俺「はぁ」 ルッキーニ「……よしいけー!大魔神発進だー!」 俺「だ、大魔神?というか発進ってどこに……」 ルッキーニ「どこでもいいー!走るんだー!はっしーん!」 俺「りょ、了解しました少尉どの!」バッ 大魔神5へ続く
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大魔神3から続き 坂本「貴様……彼女達がウィッチと知っていたのに……なぜだ!?」 俺「へ?」 坂本「彼女達が力を失ってしまうと知っていてことに及んだのだろう!」 俺(あ、あれにはそんな大変な意味があったのか……!) 俺(知らなかった……しかし言い訳はすまい) サーニャ(あーうー!) 坂本「答えろ!どう責任を取るつもりだ!?」 俺「彼女達が力を使えなくなったというのなら……」 坂本「……」 俺「俺が、この人生と命を掛けて守り抜きます。彼女達に降りかかるあらゆる万難辛苦から護る盾となり、彼女達の敵を悉くなぎ払う剣となりましょう」 坂本「なっ……」 サーニャ「はぇ?」 俺「俺の全て。この血の一滴すら、彼女達のために捧げましょう。彼女達の力を奪ったものとして、彼女達の仕事も全て俺がこなしてみせましょう。それが、それだけが。俺にできる贖いです」 サーニャ(護るって……人生を掛けてって……そんな……ええ?ええーーー!?) 坂本「……分かった」 俺「……」 坂本「処分は追って伝える。それまで監禁させてもらう」 俺「はい」 サーニャ(あえ?なにこれ?なんで?俺さんが私の?あれー?)ぷすぷす 440 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/24(金) 15 23 07.51 ID fKjRCQEm0 どう聞いてもプロポーズです。本当にありがとうございました 441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/24(金) 15 24 49.39 ID WlOYlIjI0 俺ーーーー!!!!!俺ぇっぇえええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!! 442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/24(金) 15 32 44.02 ID udI4Yf4K0 坂本「連れて行け」 サーニャ(はっ!) バルクホルン「ほら立て!」 俺「……はい」 ルッキーニ「あれ?俺どこ行くの?」もぐもぐ サーニャー(あーもー……!あーもー!!)フルフル エイラ「サーニャ……辛かったナ……でもモウ……サーニャ?」 サーニャ「ちょっと待ったーーー!!」 ↑ イメージ 実際 ↓ サーニャ「ちょ、ちょっとまったー……」 443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/24(金) 15 34 14.51 ID udI4Yf4K0 坂本「すまん!」 シャーロット「悪かった!」 ペリーヌ「ごめんなさい……」 バルクホルン「すまなかった……」 宮藤「俺さん!私、私俺さんの事疑っちゃって……!」 リーネ「よかった……誤解だったんだ……」 ハルトマン「違ったのかー」 エイラ「……悪かったナ」 俺「いえ、俺にも責任がありますし……」 シャーロット「ほらっ!お前も謝れ!」 ルッキーニ「なーんでー!あたし悪いことしてないもんー!」 シャーロット「元はと言えばお前が紛らわしい言い方するからだなぁ!」 俺「ま、まぁまぁ大尉。悪気はないんですから」 ポン 俺「ん?あ、友……あ、いや、はは……なんか誤解が解けたみたいだ」 友 ニコッ 俺「あ……」ホッ 友 カッ! 友「テメーざけんなビビらせやがってちっと考えればわかるこったろーがこのボケ!テメーのドタマはなんだ!?飾りか!?ああ!?」ゲシゲシ 俺「ご、ごめん!友ごめん!悪かった!痛い!痛いって友!ごめん!ごめんなさい!」 ミーナ「う、うーん……あら?私……」 坂本「ミーナ。気付いたか」 ミーナ「美緒。私どうしてこんな所で……」 坂本「……」 ミーナ「美緒?」 坂本「ん?ちょっと疲れてたんじゃないか?いきなり寝てしまってびっくりしたぞ。あんまり根を詰め過ぎるなよ」 ミーナ「そうだったかしら……」 坂本「そうそう。はっはっはっは!」 宮藤(も、もみけした……) ミーナ「あら、そういえば俺軍曹はいる?」 坂本「え゛?な、なんの用だ?」 ミーナ「俺軍曹のストライカーユニットが届いたのよ。友中尉と一緒に確認してもらおうかと思って」 坂本「そ、そうか」ホッ ミーナ「それで俺軍曹は……」キョロキョロ 俺「ごごでず」ボロ ミーナ「俺軍曹!ど、どうしたの!?」 俺「ごれば友が……」 友「フン!」ドボォ 俺「ゴフゥ!」 ミーナ「俺軍曹!一体なにが……」 友「さぁ。悪いモンでも食ったんじゃねーっすか」 ハンガー ガココォ……ン 宮藤「これが……俺軍曹の……」 リーネ「ストライカーユニット……」 ハルトマン「おっきい……」 シャーロット「軍曹の奴もデカイが、これはまた……」 バルクホルン「ジェットストライカー以上だ……」 宮藤「俺軍曹!すごいですねこのストライカーユニッ……」 その時、私は俺軍曹の顔を見て言葉を失ってしまいました。俺軍曹は嬉しいような、悲しいような、説明しがたい複雑な表情を浮かべていました。 そして、ぽつりと「またお前と一緒に飛ぶんだな」と呟いて押し黙ってしまったのです。友中尉はそんな軍曹とストライカーユニットを悲しそうな目でじっと見つめていました。 さっきまでキラキラと輝いて、とても神々しく感じていたストライカーユニットが二人の表情を見た後だと なぜだかとてもおぞましいものに見え、私は軍曹のストライカーユニットに恐怖を感じてしまいました。 ハルトマン「これ、普通のストライカーユニットじゃないですよね」 俺「……うん。これはね、友が俺のために造ってくれた機体なんだ」 宮藤「えっ!友さんが!?」 友「……そんないいもんじゃない。前の部隊ではウィッチはコイツ一人だった。だから一人でも戦えるよう、生き残れるように改造を重ね……」 友「気付けばこのザマさ」ペシッ 友「みっともない話さ。性能を追求するあまり、こんなブサイクになっちまった。今じゃ俺しか乗れる奴はいない」 友「あんたらのストライカーユニットみたいに美しいフォルムや着用者への配慮を捨てた、ただネウロイを叩き潰すためだけの俺軍曹専用のクソッタレストライカーユニット」 友「ストーム1だ」 1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 06 09 22.42 ID GgpJ6CQw0 朝 宮藤「ふぁー……。あ、リーネちゃんおはよう!」 リーネ「おはよう芳佳ちゃん。ふふ、凄い欠伸だったね」 宮藤「あぅ」 リーネ「そういえば芳佳ちゃん、例の噂聞いた?」 宮藤「噂?なにそれ」 リーネ「なんでも近いうちにウチに特別任務で二人程預かることになったんだって」 宮藤「へぇー。どんな人なんだろ」 リーネ「それが……」 整備A「よぉ聞いたかよ例の噂」 整備B「ああ、今度整備に来る人の話だろ?なんでもスゲーおっかねぇ人らしいぞ。体中傷だらけで筋骨隆々、気に入らない相手には例え上官相手でも噛み付くって話だ」 整備A「うっそマジかよ!俺の聞いた話と全然違うぞ!つーか来るのウィッチじゃなかったか?小柄で華奢だけど一本芯の通った優しい人って聞いてたのに!」 整備B「えー?でも……」 やいのやいの 宮藤「ど、どんな人なんだろう……」 リーネ「ど、どんな人なんだろうね……」 2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 11 02.78 ID GgpJ6CQw0 数日後 ?「……」 ?「……」 坂本「集合!」 ダダダ! 宮藤(なんだろ?) リーネ(もしかして……) 坂本「ミーナ」 ミーナ「みんな集まったわね。おほん、えー彼等は前々から伝えてあったと思うけど特別任務のため我が第501統合戦闘航空団で預かる事になった……」 俺「俺軍曹であります」ズーゥ……ン 宮藤(ひゃー……顔傷だらけ……それにおっきい……) リーネ(ど、どうしよう……噂通りだぁ……) ルッキーニ「ネ、ネウロイ……?」 シャーロット「こら」(しかし……こりゃまた……) ペリーヌ(な、なんですかアレは……) バルクホルン(で、デカイな……それに、重心がしっかりしている。それにあの威圧感……出来る) ハルトマン(うっひゃーでっかー) サーニャ(こ、恐い……) エイラ(サ、サーニャには手を出させないゾ……) 坂本「はっはっは!立派な体だな!」バシバシ 俺「恐縮です」 宮藤(ひえぇー!坂本さん!刺激しないでぇ!) 3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 13 29.50 ID GgpJ6CQw0 ミーナ「ほらほら、もう一人いるんだから静かにしなさい。ごめんなさいね、続けてくれる?」 友「はい。同じく友中尉であります。よろしくお願いします」ちまっ 宮藤(……ちっちゃい) リーネ(……小さい) ルッキーニ「よろしくー!」 シャーロット(……ちっちぇーなー) ペリーヌ(……あら可愛らしい) バルクホルン(小さいな……) ハルトマン(小さいですねー サーニャ(か、かわいい……) エイラ(ミニマム……) 坂本「こちらこそよろしく頼む」 友「はっ。ありがとうございます」 ミーナ「二人は特別任務のためウチで預かることとなっているけど、普段の業務はここにいる人達と同じです。特に俺軍曹とは協力してもらうことになるでしょう」 藤宮「え?それって」 リーネ「まさか……」 ミーナ「ええ。彼は男性のウィッチなの」 4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 14 58.92 ID GgpJ6CQw0 宮藤「えぇー!?」 シャーロット「ほわー……私も初めて見たなー」 ルッキーニ「あんなにでかくて飛べるのー?」 俺「はい。問題ありません少尉どの」ズーゥ……ム ルッキーニ「うひゃぁ!!」サササッ! シャーロット「おお?コラコラ」 俺「……」 シャーロット「あー、悪いね。悪気はないんだ。許してやってくれ」 俺「はい。問題ありません大尉どの」 ミーナ「俺軍曹は前の隊の唯一のウィッチだったんだけど、今回の任務のためウチに出向してもらうことになったの」 坂本「ん?唯一?大丈夫なのか?実践経験は?」 俺「はい。それなりの数を経験しております」 坂本「ふーむ、どうなんだミーナ?」 ミーナ「ええ、それについては……」 友「それについてはこちらの資料が送れてしまい誠に申し訳ございません」 ミーナ「友中尉」 友「こちらが以前所属していた部隊での資料であります。後ほどご確認ください」 ミーナ「ありがとう。確認させてもらうわ」 坂本「ふむ……それで友中尉の配属先は?」 ミーナ「ええ、友中尉には基本的に整備に回ってもらうようにと」 友「はい。基本的に自分はコイツのおまけと思っていただければ結構です。主に俺のバックアップを担当する事になります」 坂本「フムフム」(中尉が軍曹のおまけね……) ミーナ「うん、これで着任の挨拶はすんだわね。俺軍曹のストライカーユニットは明日には届くはずよ。なので今日はゆっくり休んでください」 俺・友「ハッ」 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 16 41.26 ID GgpJ6CQw0 ミーナ「それじゃそうね……宮藤さん、リーネさん。二人を部屋まで案内してあげて」 宮藤「ひ、ひゃい!」 リーネ「りょ、了解しました……」 友「よろしく」 俺「よろしくお願いします」 宮藤「で、でわ俺軍曹はこちらに……」ビクビク 俺「はい」 リーネ「友中尉はこちらについて来てください」ホッ 友「ああ」 カッカッカッ…… 宮藤(うぅ……緊張する……) 俺「……」ムーン (お、怒ってる?怒ってるのかな?) 俺「……あ」ピタッ 宮藤「ひぅ!な、なんでしょう!?」 俺「あ、いえ……」 宮藤「ご、ごめんなさい!私なにかしちゃいましたか!?」 俺「いえ、あの、そうではなく」 宮藤「ごめんなさい!ごめんなさい!」ペコペコ 整備A「おい、見ろよ。着任早々で……」 整備B「うわー……可哀想だな……」 俺「ぐ、軍曹!落ち着いてください!軍曹!」 宮藤「ひーん!」ペコペコ 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 18 22.95 ID GgpJ6CQw0 俺「お、落ち着いていただけましたか?」 宮藤「は、はい……」 俺「もう一度深呼吸をしましょう。吸ってー」 宮藤「すぅー」 俺「はいてー」 宮藤「はぁー……」 俺「大丈夫でしょうか?」 宮藤「はい……ごめんなさい取り乱しちゃって」 俺「いえ問題ありません、軍曹」 宮藤「そ、それであの……何かあったんでしょうか?」 俺「すみません、大した事ではなかったのですが……」 宮藤「?」 俺「綺麗な、木だなと」 宮藤「……植物、お好きなんですか?」 俺「少しだけ」 宮藤「……」 ザァァァァ…… 俺「いい風ですね……」 宮藤「……はい」 俺「……お時間をおかけして申し訳ありませんでした。そろそろ行きましょう」 宮藤「はい。そうですね」 カッカッカッ 宮藤(恐い人じゃ、ないのかも……) 7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 19 01.74 ID GgpJ6CQw0 ――― ―― ― ミーナ「これは……」 坂本「どうしたミーナ」 ミーナ「これを見て」 坂本「ん?ああ、あいつらの資料か。俺軍曹……なんだこれは?」 ミーナ「……」 坂本「なんだこの撃墜数と出撃数は!?ふざけているのか!?」 ミーナ「私もそう思って今確認をとったの……。でも返ってきた答えは『全て事実』。資料に間違いは無いそうよ」 坂本「これが真実だとすると、なぜアイツは軍曹などやっている!?そんなものとっくに飛び越えているはずだ!」 ミーナ「厄介な事にならないといいんだけど……」 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 20 11.16 ID GgpJ6CQw0 宮藤「こちらが俺軍曹のお部屋になります」 俺「はい。丁重な案内、感謝します」 宮藤「いえそんな……私こそ恥ずかしい真似しちゃって」 俺「いえそんな……」 宮藤「……あのー、そんなに畏まらなくても結構ですよ。私達階級同じだし……」 俺「いえそんな、先任の方相手に……」 宮藤「それに、年上の方に敬語使われるのちょっと居心地悪いっていうか……」 俺「年上?あの、失礼ですが軍曹はおいくつなのでしょうか?」 宮藤「私は15歳ですよー」 俺「ああ、でしたら同い年ですね。俺も15歳です」 宮藤「……は?」 俺「すみません、聞こえなかったでしょうか?俺も15歳です」 宮藤「え……」 宮藤「ええぇぇーーー!?」 ―――――― 坂本「しかしこの年齢は流石に間違いじゃないか?」 ミーナ「全て事実、だそうよ……」 坂本「……」 ミーナ「……」 坂本「すごいな……」 ミーナ「すごいわね……」 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 22 10.67 ID GgpJ6CQw0 宮藤「ええ!?だって、ええー!?」 俺「……見えませんか?」しょぼん 宮藤「いや、その!」 俺「いいんです。よく友にも老け顔だってからかわれますから……」 宮藤「いやその、顔というよりも体格といいますか……」 宮藤(で、でも言われてみれば……恐くてよく見られなかったけど)じー…… 俺「?」 宮藤(うわー、やっぱり凄い傷……。でも) 宮藤(眼、綺麗だな……) 宮藤 ポー…… 俺「あの、軍曹?」 宮藤「ひゃい!?」 俺「どうかしましたか?自分の顔になにか?」 宮藤「いえ全然!凄く綺麗な眼です!」 俺「え?」 宮藤「あ……!」ぼん! 俺「あの……」 宮藤「あ、あ、しょ、食事時になったらまた呼びに来ますんでっ!ではっ!」 俺「あ……」 バタン! ダダタタタ…… 宮藤「ふあーん!今日はもう失敗ばっかりー!!」 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 23 30.24 ID GgpJ6CQw0 宮藤「あーうー」 リーネ「どうしたの?芳佳ちゃん」 宮藤「リーネちゃん……。その、ちょっと俺軍曹に失礼な事を……」 リーネ「芳佳ちゃんも?」 宮藤「え?リーネちゃんも?」 リーネ「うん……友中尉に年齢聞いたんだけど、私の一つ上で驚いちゃって……」 宮藤「えー!そうなんだー」 リーネ「うん。それで友中尉が『なんで意外そうなんだ俺がチビだからか俺のこと馬鹿にしてんのか』って怒っちゃって……」 宮藤「ありゃー……」 リーネ「後でちゃんと謝っておかないと」 宮藤「うん、私もそうする!」 リーネ「がんばろ!」 宮藤「うん!」 11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 24 21.80 ID GgpJ6CQw0 トントン ?「あの……」 リーネ「はい?」 俺「少しよろしいでしょうか?」ズーン リーネ「ひゃ!」 宮藤「お、俺軍曹!」 俺「おや、宮藤軍曹も……ホラ友」 友「……」ぶすっ リーネ「あ、友中尉?」 俺「なんでもついカッとなって言い過ぎてしまったと……。友はとても良い奴なんですか少し激昂しやすい所がありまして。許してやってください」 リーネ「え?え?」 俺「ほら、友も」 友「……さっきは少し、言いすぎた。悪かったな」ぷいっ リーネ「い、いえそんな!私こそ失礼なことを……!」 友「……別にいい」 俺「よかったね、友。それじゃ自分達はこれで……失礼しました」 友「それじゃな」 スタスタスタ リーネ「び、びっくりした……」 宮藤「わ、私も……」 リーネ「……ねぇ芳佳ちゃん」 宮藤「ん?」 リーネ「俺軍曹ってもしかしたら思ってたより恐くないのかもしれないね」 宮藤「リーネちゃんもそう思う?実はさっき……」 リーネ「えー?」クスクス 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 25 17.70 ID GgpJ6CQw0 ㌧㌧ 宮藤「俺軍曹ー。お食事の時間ですよー」 俺「はい。わざわざすみません宮藤軍曹」 宮藤「いえいえ。それよりこちらこそさっきはすみませんでした。変なこと口走っちゃって……」 俺「あぁ、軍曹もお人が悪い。突然からかわれて驚いてしまいました」 宮藤「え?」 俺「自分の眼が綺麗などと……」 宮藤「綺麗ですよ」 俺「え?」 宮藤「俺さんの眼、とっても綺麗です」にこっ 俺「あ、はぁ……。ありがとう、ございます」 宮藤「……はっ!」ビク! 俺「その、容姿について褒められたのは初めてなので……軍曹?」 宮藤「あ、いえ、その、お、おしょくじはあちらになっておりますですのでっ!ではっ!」パタパタパタ! 俺「あ……。行ってしまわれた」 宮藤「謝るはずなのにまたやっちゃってどーすんの私のばかー!!」パタパタパタ! 13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 06 26 47.99 ID GgpJ6CQw0 わいわい 俺「ここか……」 友「おう俺、こっちだ」 俺「すまない。席取っておいてくれたのか」 友「そんなんじゃねぇよヴァガヤロ。ただ待ってただけだ」ガタタ 俺「ありがとう」ガタタ 友「ふん、さっさと食おうぜ」 俺「ああ」 リーネ「あの、俺軍曹、友中尉」 友「ん?」 俺「これはビショップ曹長。どうかしましたか?」 リーネ「リーネでいいですよ。みんなそう呼んでますし」 俺「しかし……」 リーネ「お願いします」 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 27 42.64 ID GgpJ6CQw0 友「本人がそう言ってんだ。あんまり断わると失礼だぞ」 俺「では……リーネ曹長。なにかご用でしょうか?」 リーネ「あ、その、これなんですけど……」スッ 俺「これは……」 友「肉じゃが、だな」 リーネ「芳佳ちゃんが作ったんです。さっきのお詫びにって。食べてあげてください」 俺「ありがとうございます。それで宮藤軍曹はどこに?」 リーネ「ええと、なんでも顔を合わせられないとかで……」 友「なんだ、そんなヒデーことされたのか?」 俺「いや、覚えがないが……。ではありがとうございますとお伝えしていただいてもよろしいでしょうか?」 リーネ「はい、もちろん。それとこれは私からなんですけど……」スッ 俺「?」 リーネ「スイートポテトです。友中尉にも。その、お口に合えばいいんですけど」 俺「よろしいんですか?」 リーネ「はい。その、さっき友中尉に謝りに行こうと思ってたんですけど、やっぱり勇気が出なくて……。俺軍曹が取り持ってくださって本当に助かったんです。そのお礼に」 俺「……ありがとうございます。ありがたくいただきます」 リーネ「はい!では私はこれで」スタスタスタ 友「良かったな甘いもの好き」 俺「うるさい」 友「別に恥ずかしいことじゃないと思うがね」 俺「男が甘いもの好きなんて照れくさいじゃないか」 友「そーゆーもんか」 俺「そういうものだ」 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 28 24.20 ID GgpJ6CQw0 友「いただきます」 俺「いただきます」 俺(肉じゃがか……) パクッ 友「どーよ?」 俺「……美味い」 友「ほー。オレも少しいいか?」 俺「ああ、ほら」 友「あむっ。おお、こりゃ美味いな」 俺「ああ。美味い」 友「……」もぐもぐ 俺「……手作りの肉じゃがなんて初めてだ」もぐもぐ 友「……そうか」もぐもぐ 俺「こういうのが、おふくろの味というものなんだろうか」もぐもぐ 友「……かもな」もぐもぐ 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 29 45.87 ID GgpJ6CQw0 俺「ふぅ」 俺(さて、いよいよスイートポテトか) 俺(実はずっと気になっていた……) 俺(どんな味なのだろう) パクッ 俺(う、美味い……!)もぐもぐ 俺(これは……美味い。リーネ曹長、ありがとうございます)もぐもぐ ルッキーニ「……」じー 俺(む、少尉どのがこちらを見ておられる) 俺(なんだろう。もしかして……) 俺(このスイートポテトをご所望なのでは……) 俺(クッ……もし求められたら断わることなどできん……どうすれば……) 俺(見ないふり……いやそんな真似はできん!)ブンブン! 俺(クッ、気になってスイートポテトに手が出せない……) 俺(どうすれば……どうすればいい!?) 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 30 25.90 ID GgpJ6CQw0 俺(確認を、とるしかない……) 俺(そうだ。もしかしたらただ単に俺に用事があるだけなのかもしれない) 俺(うむ、そうだ。仮にも少尉どのともあろう方が人の食べてるものを欲しがるいやしん坊であるはずがない) 俺(反省せねばならんな)ガタタ 俺「少尉どの」 ルッキーニ「それおいしそーだなー」 俺「……」 俺(ズバリだ……) 俺「お食べに、なられますか……?」……ニコ ルッキーニ「いいの!?」ぱぁっ 俺「ええ。自分は一ついただきましたので……。それに、甘いものはそれ程得意ではなく……」 ルッキーニ「ありがとー!」ばくばくばく 俺(ああ……。これで、良かったんだ……) 俺「美味しいですか……?」 ルッキーニ「うん!全部いーい?」 俺「……もちろん」……ニコ 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 31 01.29 ID GgpJ6CQw0 俺「ただいま……」ガタタ 友「おう、おかえり」 俺「……」フゥー 友「……」 俺「……」ハァー 友「あーっざってーな!ホラ!これやるよ!」ズイ 俺「これは、お前の分のスイートポテトじゃないか」 友「いーんだよオレも一個食ったしな。それにオレはお前と違ってマジで甘いの苦手だしな」 俺「友……」 友「あんだよ」 俺「ありがとう……お前が友達でよかった……」ガバッ 友「うわっ!テメェなにしやがる!寄るな!くっつくな!」 19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 31 42.37 ID GgpJ6CQw0 俺「ふぅ」 俺(俺はいい友達をもった……) 俺(スイートポテト、美味かった……) 俺「ん?あれは……」 ――――― ルッキーニ「それでねー大魔神にスイートポテトもらったのー!おいしかったー!」 シャーロット「大魔神?ああ、今日来たやつか。ちゃんとお礼言ったか?」 ルッキーニ「いったよー!……たぶん」 シャーロット「やれやれ。そんじゃまた明日な」 ルッキーニ「うん!ばいばーい!」 ルッキーニ「ふんふんふーん♪」 ルッキーニ「あれは……大魔神だ!」 ルッキーニ「なにしてんだろ?」ジー 俺「……」 小鳥 ぴーぴー ルッキーニ「な、なんと!」 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 32 37.20 ID GgpJ6CQw0 ―――ここからルッキーニの妄想――― 俺『へっへっへ。こいつはツイてるぜ。晩飯ちょっと足りねぇと思ってたんだ。スイートポテトあげちまったからな』 小鳥 ピーピー 俺『ぐっへっへ。こいつぁ美味そーだ!いただきまー……』 小鳥 ピー! ―――ここまでルッキーニの妄想――― ルッキーニ「あわわ、あたしのせーで……」 ルッキーニ「う、うぅー」 ルッキーニ「ダメーーー!」 俺「おや、少尉どゴハァ!」 ルッキーニ「だめだよー!食べちゃダメー!」 俺「しょ、少尉どの?一体なにを……」 ルッキーニ「その子食べちゃダメー!」 俺「……ああ」 ルッキーニ「うぅー!」 俺「食べませんよ」 ルッキーニ「ほぇ?」 俺「食べません。大丈夫ですよ」 ルッキーニ「……ほんと?」 俺「ええ。本当です」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 33 49.09 ID GgpJ6CQw0 ルッキーニ「じゃこの子どうしたの?」 俺「ええ、どうやら巣から落ちてしまったようで」 ルッキーニ「あ……」 俺「戻してあげないといけませんね」 ルッキーニ「あたしが戻すー!」 俺「少尉どのが?」 ルッキーニ「うん!あたし木登り得意だから!」 俺「しかし、もう暗いですしもしものことがあったら……」 ルッキーニ「だいじょうぶだよー」 俺「……分かりました。ではこうしましょう。自分が少尉どのを肩車します。それならばギリギリ届くはずです」 ルッキーニ「肩車?」 俺「ええ」 ルッキーニ「……いいなそれ!」にへ ルッキーニ「かがめー!軍曹!」 俺「了解しました少尉どの」ザッ 22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 06 35 10.67 ID oxRq7lph0 取り敢えず前スレ埋めてからにしようや 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 06 36 07.48 ID GgpJ6CQw0 俺「どうでしょう?」 ルッキーニ「うん、だいじょうぶ」 小鳥 ぴーぴー ルッキーニ「もう落ちちゃだめだよー」 ルッキーニ「戻せた!」 俺「お疲れさまでした。ではまた屈みますね」 ルッキーニ「あ、ちょっと待って」 俺「はい。なんでしょうか」 ルッキーニ「……軍曹はいつもこんな位置でみんなを見てるんだなー」 俺「はぁ」 ルッキーニ「……よしいけー!大魔神発進だー!」 俺「だ、大魔神?というか発進ってどこに……」 ルッキーニ「どこでもいいー!走るんだー!はっしーん!」 俺「りょ、了解しました少尉どの!」バッ 大魔神5へ続く
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《臆病な大魔神》 効果モンスター 星8/闇属性/悪魔族/攻2600/守2800 自分フィールド上に魔法・罠カードが5枚以上存在する場合、 このカードを手札から特殊召喚することができる。 自分フィールド上に魔法・罠カードが2枚以下しか存在しない場合、 このカードを破壊する。 part22-117 コメント 名前 コメント
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amazonで探す @楽天で #大魔神カノン を探す! 金25テレ東 2010.04.02~2010.10.01 1.6% 公式HP wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 歌遠 2010/04/02 2.0% 2 彼音 2010/04/09 1.5% 3 寡温 2010/04/16 1.5% 4 過飲 2010/04/23 1.4% 5 苛恩 2010/04/30 0.8% 6 加温 2010/05/07 1.2% 7 歌隠 2010/05/14 1.6% 8 渦音 2010/05/21 0.7% 9 夏音 2010/06/04 1.8% 10 稼無 2010/06/11 1.2% 11 憾温 2010/06/18 3.3% 12 化恩 2010/06/25 1.2% 13 囮怨 2010/07/02 1.7% 14 霞音 2010/07/09 1.3% 15 華音 2010/07/16 1.6% 16 価音 2010/07/23 0.9% 17 枷音 2010/07/30 1.8% 18 叶遠 2010/08/06 1.5% 19 敢温 2010/08/13 0.7% 20 枯音 2010/08/20 1.9% 21 佳音 2010/08/27 1.4% 22 貫温 2010/09/03 1.7% 23 環因 2010/09/10 1.4% 24 果縁 2010/09/17 0.9% 25 彼遠 2010/09/24 0.9% 26 歌恩 2010/10/01
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サーニャ「重くないですか……?」 俺「問題ありません。中尉どの」ザッザッザッ サーニャ「ごめんなさい、ご迷惑をかけちゃって……」 俺「そんなことはありません。この程度は迷惑の内には含まれません」 サーニャ「……ごめんなさい」 俺「恐れながら中尉。自分もよく友に注意されるのですが、こういう時、言うべき台詞は謝罪の言葉ではありません」 サーニャ「え?」 俺「こういう時は『ありがとう』と言うのです」 サーニャ「あ……」 サーニャ「ありがとう……軍曹……」 俺「どういたしまして。中尉どの」 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 16 01 29.60 ID GgpJ6CQw0 サーニャ「……ふふっ」 俺「どうしました?」 サーニャ「軍曹って不思議な人ですね」 俺「そうでしょうか?」 サーニャ「そうですよ。恐かったり、優しかったり、凄かったり、可愛かったり。すごーく不思議」 俺「はぁ……そうでしょうか」 サーニャ「そうですよ」くすくす 俺「自分にとっては、サーニャ中尉の歌の方が余程不思議なのですが」 サーニャ「私の?何でですか?」 俺「自分はその、少々気分が優れなかったので風に当たりに来たのですが……」 サーニャ「はぁ……」 俺「それがその、サーニャ中尉の歌を聞いていたらですね……さっきまでの気分の悪さが嘘のように引いてしまったのです」 サーニャ「……」 俺「それがまるで魔法のようで……サーニャ中尉は歌の魔法もお使いになられるので?」 サーニャ「……」 俺「サーニャ中尉?」 サーニャ「不公平です」ぷすっ 俺「へ?」 サーニャ「軍曹は私の歌を聞いたのに、私は軍曹の歌を聞いていません。不公平です」 俺「へ?いや、しかし……」 サーニャ「なにか歌ってください」 俺「じ、自分がでありますか?」 サーニャ「そうです」 俺「そんなことをおっしゃられても……自分なんかの歌なんて……」 サーニャ「軍曹の知ってる曲でいいんです。歌ってください」 俺「俺の知っている歌……」 サーニャ「……」 俺「で、できれば笑わないでいてくださると助かります……」 サーニャ「笑いません。絶対に」 俺「で、では失礼して……」 Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are…… サーニャ(この曲……) Up above the world so high, Like a diamond in the sky. サーニャ(きらきら星だ……) Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are. サーニャ(低く響いて……それでとても優しい声……) When the blazing sun is gone, When he nothing shines upon. サーニャ(凄く恐い軍曹と、優しくて大きい軍曹……どっちが本当なんだろう) Then you show your little light, Twinkle, twinkle, all the night. サーニャ(……どっちでもいっか。だって……) Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! サーニャ(だってこんなにあったかいんだもの……)ぎゅっ 145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 16 34 44.27 ID c0iIL9eK0 キラキラ星っていつからあるんだろ 146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 16 36 46.53 ID GgpJ6CQw0 俺「……中尉?」 サーニャ「すー……すー……」 俺「眠ってしまわれたか……」 俺(歌か……) 俺「……たまにはいいものだな」 きらきら小さなお星様 とってもとってもふしぎです、 はるか地球のずっと上、 まるでお空のダイアモンド。 きらきら小さなお星様、 とってもとってもふしぎです。 ぎらぎらお日様いなくなり、 なんにも照らさないときに、 あなたの小さな光が、 きらきら夜通し光ります。 きらきら小さなお星様、 とってもとってもふしぎです。 翌日 ㌧㌧ シャーリー「おーい俺ー。入るぞー」 ガチャ シャーリー「あ……」 俺「あ……」 シャーリー「いや悪い……その……着替え中とは……」 俺「い、いいから早く閉めてください!」 シャーリー「わ、悪い!」 バタン! シャーリー「ふー……」 シャーリー「って普通逆だろ!」ビシィ! 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 19 28 28.00 ID GgpJ6CQw0 シャーリー「さ、さっきは悪かったな……」 俺「い、いえ。問題ありません……。それで、なにかご用ですか?」 シャーリー「ああうん実はな。今日ルッキーニと海に行くんだがお前もどうかと思ってな」 俺「海……ですか。俺と?」 シャーリー「ああ。どうだ?」 俺「うーん……。たぶん、行けると思いますが……」 シャーリー「なんだなんだハッキリしないなぁ。軍曹!行くのか行かないのか!どっちだ!」 俺「は、はっ!ご一緒させていただきます!」 シャーリー「よし!じゃ用意ができたら声かけてくれ。まってるぜー」ひらひら 俺「あ……」 俺「海、か……」 俺「取り合えず友に伝えとかないとな……」 176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 19 29 47.82 ID GgpJ6CQw0 友「へー」 俺「……」 友「オレがこのクソ暑いハンガーでテメェの機体整備してやってる中、テメェは水着美女と海でバカンスかぁ。いい身分だなええオイ?軍曹」 俺「……」 友「オレ様がドロドロのオイル引っかぶってるってのにテメェはキラキラ光る波飛沫を浴びるってか、ああ!?」 俺「……その、ごめん」 友「……」 俺(はわわ……) 俺「その、友……」 友「……」 俺(はわわ……) 友「なんてな」 俺「……え?」 友「冗談だよ。お前この所気ィ張ってたみたいだしな。偶には羽伸ばしてこい」 俺「友……」 友「多分大尉もそう思って気ィ使ってくれたんだろ。ありがたく甘えとけ」 俺「……いいのか?」 友「ああ。但し!」 俺「な、なんだ?」 友「楽しんでこいよ」 俺「……ありがとう。そうさせてもらう」 友「ああ。行ってこい」 俺「ああ。それじゃ」 友「気ィつけろよ」 俺「ははっ、分かってるよ」 友「……ふぅー」 整備士「……どうせ許可してあげるなら最初からそう言ってあげればいいのに」 友「ばーか、それじゃありがたみが薄いだろ」 整備士「さようで……」 友「おお?なんだぁそのツラ。文句あるみてぇだな。ちょっと向こうでお話しようや」 整備士「いえそんな滅相も無い!いやホント!ホントですって!ホントだからー!」ズルズル ルッキーニ「海!」 シャーリー「だーっ!」 ざぷーん 俺「……」ぽつーん シャーリー「おーいどうした俺ー!泳がないのかー?」 ルッキーニ「のかー?」 俺「あ、いえ。俺は暫く荷物番をしていますので……」 シャーリー「……」 ルッキーニ「……」 俺「……あの、どうしました?シャーリー大尉、ルッキーニ少尉?」 シャーリー「行くぞー!ルッキーニ!あの空気の読めないデカブツを引きずりこめー!」 ルッキーニ「らじゃー!」 俺「うわ、ちょっと大尉!ル、ルッキーニ少尉も……どわっ!」ザプーン!! シャーリー「うわー!ははは!流石に水飛沫もでけーなー!あはは!」 ルッキーニ「すごーい!あはは!もっかいもっかい!」 俺「……」ザバー シャーリー「ほら、もう観念しちまえって。ここまでずぶ濡れになったんだからさ」 俺「……そうですね」 シャーリー「決まりだな!」ニッ ルッキーニ「ねーねー大魔神!あたし上に投げてよ!ぽーんって!」 俺「は?少尉どのをでありますか?しかし……」 ルッキーニ「いいからいいから!ほらほら!」 俺「はぁ……では失礼して……いきますよ」 ルッキーニ「ばちこーい!」 俺「よっと」ブン! ルッキーニ「うひょー!」ひゅー…… ザッポーン! シャーリー「おお、なんか楽しそうなことやってんなー」 俺「大尉どのも飛ばれますか?」 シャーリー「んー?あはは!私はいいや」 俺「そうですか?」 シャーリー「だって、そしたら水着姿で軍曹に抱えられなきゃいけないだろー?ふふっ」ぷるん 俺「あ、し、失礼しました……」 シャーリー「……」きゅぴーん シャーリー「どうしたー?軍曹。顔が赤いぞー」 俺「そ、そうですね。熱いです」 シャーリー「ほほー?どうしてなのかなー?」 俺「そ、それは……」 シャーリー「なにか変なことでも考えてたかー?」ぷるるん 俺「そ、そんな……」 シャーリー「例えばー……コレのこととか?」むにゅっ 俺「!?」ブチッ シャーリー「ぶちっ?」 俺「……」ゆらー…… シャーリー(や、ヤバイ……からかいすぎたかな……?) シャーリー「わ、悪い軍曹!冗談だ冗だ……」 グラー…… シャーリー「え……うわっ」 ズシーン…… シャーリー「え、ちょ、うそ!こんなところで……だめだって!ルッキーニだっているんだし!」 俺「……」 シャーリー「こ、こういうのはその、こんな勢いとかじゃなくてだな!その……」 俺「……」 シャーリー「ち、違うぞ!?経験がないから焦ってるとかじゃなくてその、一般的にだな!……軍曹?」 俺「……」キュー シャーリー「……よわっ!免疫なさすぎだろ軍曹!お前は漫画か!」 俺「……」 シャーリー「しかし困った……軍曹が重すぎて動けん……」 シャーリー「よっ!はっ!……ダメか……」 俺「……」 シャーリー「こら。重いぞ軍曹」 俺「……」 シャーリー「まったく……」 ザザーン…… シャーリー「しょうがない奴だな……」 シャーリー「しかし……改めて見ると凄い傷だな……。どうやったらこんなに傷がつくんだ?」さわっ シャーリー「……」さわさわ シャーリー「……男って、こんな感じなんだな……」さわさわ シャーリー「なんか……変なの……」ペタペタ シャーリー「でも……なんかどきどきする……」 シャーリー「おおきい……な……」 シャーリー「たべられちゃいそうだ……」 シャーリー「……」 シャーリー「軍曹の匂い……」スンスン シャーリー(あ……なんか変な感じ……)もぞっ シャーリー「軍……曹……」スリッ シャーリー「軍曹……」スリスリスリ 俺「う……ん……」 シャーリー「っ!」びくっ 俺「あれ、大尉……?」 シャーリー「軍……曹……」スッ…… 俺「え……?」 シャーリー「……」 俺「大……尉……?」 ルッキーニ「こらー!」 俺・シャーリー「!」ビクッ ルッキーニ「気になって探しに来てみれば……」 シャーリー「あ、いや違うぞルッキーニ!これはだな……」 ルッキーニ「あたし仲間はずれにして仲良くするの禁止ー!」ぴょーん! 俺「うわぁっ!」 ルッキーニ「あたしも仲良くするー!」 シャーリー「こ、こら!どこ触って……うひゃあ!」 シャーリー「ふぅ……酷い目にあった……」 俺「あの、大尉……さっき……」 ぺちっ シャーリー「忘れろ」 俺「は?しかし……」 シャーリー「わ す れ ろ」 俺「……はい」 シャーリー「よし!」 俺「……」 シャーリー「……」 俺(な、なんだろう……この居心地の悪さは……) 336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/27(月) 23 11 06.86 ID fmpXDbYP0 ルッキーニ「あ、ねーねー!せっかく軍曹もいるんだしさー、あれやろうよあれ!」 シャーリー「あれ?」 ルッキーニ「浜辺で追いかけっこするやつ!」 シャーリー「え、えぇ!?」 ルッキーニ「ねーねーやろうよやろうよー!」 シャーリー「その、ああいうのは大人がするものであってだな……」ごにょごにょ ルッキーニ「じゃシャーリーと軍曹ならできるじゃん!」 シャーリー「いや、その……」チラッ 俺「?俺なら構いませんよ?」 ルッキーニ「ほらほらー!」 シャーリー「ん、あー……俺がいいなら……いい、かな……」 ルッキーニ「けってーい!」 大魔神9へ続く
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読み だいまじん 正式名称 別名 和了り飜 トリプル役満 牌例 解説 オーラスでのみ成立する役。それまで全て6巡以内に和了っている、つまり7巡目以降には和了らず、かつ1回以上和了っており、かつ1位のときに成立。 成分分析 大魔神の55%は呪詛で出来ています。大魔神の23%は記憶で出来ています。大魔神の11%は世の無常さで出来ています。大魔神の3%は毒物で出来ています。大魔神の3%は利益で出来ています。大魔神の2%は大阪のおいしい水で出来ています。大魔神の1%は汗と涙(化合物)で出来ています。大魔神の1%は食塩で出来ています。大魔神の1%は華麗さで出来ています。 下位役 上位役
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キャラシートは http //charasheet.vampire-blood.net/swordworld2_pc_making.html ここのを使ってください 総経験点 所持金 成長回数 名誉点 253000 500000 150回 4000点 能力決定はキャラシサイトのランダムか、あるいは誰かのダイスボットを使ってくださっても構いません。 また、アルケミストワークスの割り振り表を使うのもアリとします。 成長平均表は46.35.26.19.14.10もしくは36.31.25.22.20.16です。 Aランク、Sランクの武器はそれぞれ必要筋力+10で装備することが可能とします。 防御ファンブルは使用しません。 GMが答えられないルールは基本的にPC側有利に裁定します。 エラッタを覚えきれてないので問題が発生してたら指摘してください。 (ちょっと重要)今回は取引可能な非売品のうち、十万ガメル以下のアイテムは購入可能とします。 ただし、同じ名前のアイテムは1PTに1つまでとさせていただきます。 イェルグンムとかも購入可能とします。 (ちょっと重要その2) 穢れの酒は処理が大変なのでなしで。 今回予告 あなた達は世界を救うことができる唯一のアストロノーツだ。 もはや言葉はいらない。 宇宙大魔神を倒し、このラクシアを救ってほしい。 ※今回はチュートリアルゲルダムとエルダードラゴン相当(魔法は使用しません)の宇宙大魔神と戦う、完全なバスターシナリオです。 全力でメタって封殺するもよし、好きなビルドで好きな感じでやっつけるもよし、レベルを上げて物理で圧倒してもよしです。
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サーニャ「重くないですか……?」 俺「問題ありません。中尉どの」ザッザッザッ サーニャ「ごめんなさい、ご迷惑をかけちゃって……」 俺「そんなことはありません。この程度は迷惑の内には含まれません」 サーニャ「……ごめんなさい」 俺「恐れながら中尉。自分もよく友に注意されるのですが、こういう時、言うべき台詞は謝罪の言葉ではありません」 サーニャ「え?」 俺「こういう時は『ありがとう』と言うのです」 サーニャ「あ……」 サーニャ「ありがとう……軍曹……」 俺「どういたしまして。中尉どの」 138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 16 01 29.60 ID GgpJ6CQw0 サーニャ「……ふふっ」 俺「どうしました?」 サーニャ「軍曹って不思議な人ですね」 俺「そうでしょうか?」 サーニャ「そうですよ。恐かったり、優しかったり、凄かったり、可愛かったり。すごーく不思議」 俺「はぁ……そうでしょうか」 サーニャ「そうですよ」くすくす 俺「自分にとっては、サーニャ中尉の歌の方が余程不思議なのですが」 サーニャ「私の?何でですか?」 俺「自分はその、少々気分が優れなかったので風に当たりに来たのですが……」 サーニャ「はぁ……」 俺「それがその、サーニャ中尉の歌を聞いていたらですね……さっきまでの気分の悪さが嘘のように引いてしまったのです」 サーニャ「……」 俺「それがまるで魔法のようで……サーニャ中尉は歌の魔法もお使いになられるので?」 サーニャ「……」 俺「サーニャ中尉?」 サーニャ「不公平です」ぷすっ 俺「へ?」 サーニャ「軍曹は私の歌を聞いたのに、私は軍曹の歌を聞いていません。不公平です」 俺「へ?いや、しかし……」 サーニャ「なにか歌ってください」 俺「じ、自分がでありますか?」 サーニャ「そうです」 俺「そんなことをおっしゃられても……自分なんかの歌なんて……」 サーニャ「軍曹の知ってる曲でいいんです。歌ってください」 俺「俺の知っている歌……」 サーニャ「……」 俺「で、できれば笑わないでいてくださると助かります……」 サーニャ「笑いません。絶対に」 俺「で、では失礼して……」 Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are…… サーニャ(この曲……) Up above the world so high, Like a diamond in the sky. サーニャ(きらきら星だ……) Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are. サーニャ(低く響いて……それでとても優しい声……) When the blazing sun is gone, When he nothing shines upon. サーニャ(凄く恐い軍曹と、優しくて大きい軍曹……どっちが本当なんだろう) Then you show your little light, Twinkle, twinkle, all the night. サーニャ(……どっちでもいっか。だって……) Twinkle, twinkle, little star, How I wonder what you are! サーニャ(だってこんなにあったかいんだもの……)ぎゅっ 145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/09/26(日) 16 34 44.27 ID c0iIL9eK0 キラキラ星っていつからあるんだろ 146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 16 36 46.53 ID GgpJ6CQw0 俺「……中尉?」 サーニャ「すー……すー……」 俺「眠ってしまわれたか……」 俺(歌か……) 俺「……たまにはいいものだな」 きらきら小さなお星様 とってもとってもふしぎです、 はるか地球のずっと上、 まるでお空のダイアモンド。 きらきら小さなお星様、 とってもとってもふしぎです。 ぎらぎらお日様いなくなり、 なんにも照らさないときに、 あなたの小さな光が、 きらきら夜通し光ります。 きらきら小さなお星様、 とってもとってもふしぎです。 翌日 ㌧㌧ シャーリー「おーい俺ー。入るぞー」 ガチャ シャーリー「あ……」 俺「あ……」 シャーリー「いや悪い……その……着替え中とは……」 俺「い、いいから早く閉めてください!」 シャーリー「わ、悪い!」 バタン! シャーリー「ふー……」 シャーリー「って普通逆だろ!」ビシィ! 175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 19 28 28.00 ID GgpJ6CQw0 シャーリー「さ、さっきは悪かったな……」 俺「い、いえ。問題ありません……。それで、なにかご用ですか?」 シャーリー「ああうん実はな。今日ルッキーニと海に行くんだがお前もどうかと思ってな」 俺「海……ですか。俺と?」 シャーリー「ああ。どうだ?」 俺「うーん……。たぶん、行けると思いますが……」 シャーリー「なんだなんだハッキリしないなぁ。軍曹!行くのか行かないのか!どっちだ!」 俺「は、はっ!ご一緒させていただきます!」 シャーリー「よし!じゃ用意ができたら声かけてくれ。まってるぜー」ひらひら 俺「あ……」 俺「海、か……」 俺「取り合えず友に伝えとかないとな……」 176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 19 29 47.82 ID GgpJ6CQw0 友「へー」 俺「……」 友「オレがこのクソ暑いハンガーでテメェの機体整備してやってる中、テメェは水着美女と海でバカンスかぁ。いい身分だなええオイ?軍曹」 俺「……」 友「オレ様がドロドロのオイル引っかぶってるってのにテメェはキラキラ光る波飛沫を浴びるってか、ああ!?」 俺「……その、ごめん」 友「……」 俺(はわわ……) 俺「その、友……」 友「……」 俺(はわわ……) 友「なんてな」 俺「……え?」 友「冗談だよ。お前この所気ィ張ってたみたいだしな。偶には羽伸ばしてこい」 俺「友……」 友「多分大尉もそう思って気ィ使ってくれたんだろ。ありがたく甘えとけ」 俺「……いいのか?」 友「ああ。但し!」 俺「な、なんだ?」 友「楽しんでこいよ」 俺「……ありがとう。そうさせてもらう」 友「ああ。行ってこい」 俺「ああ。それじゃ」 友「気ィつけろよ」 俺「ははっ、分かってるよ」 友「……ふぅー」 整備士「……どうせ許可してあげるなら最初からそう言ってあげればいいのに」 友「ばーか、それじゃありがたみが薄いだろ」 整備士「さようで……」 友「おお?なんだぁそのツラ。文句あるみてぇだな。ちょっと向こうでお話しようや」 整備士「いえそんな滅相も無い!いやホント!ホントですって!ホントだからー!」ズルズル ルッキーニ「海!」 シャーリー「だーっ!」 ざぷーん 俺「……」ぽつーん シャーリー「おーいどうした俺ー!泳がないのかー?」 ルッキーニ「のかー?」 俺「あ、いえ。俺は暫く荷物番をしていますので……」 シャーリー「……」 ルッキーニ「……」 俺「……あの、どうしました?シャーリー大尉、ルッキーニ少尉?」 シャーリー「行くぞー!ルッキーニ!あの空気の読めないデカブツを引きずりこめー!」 ルッキーニ「らじゃー!」 俺「うわ、ちょっと大尉!ル、ルッキーニ少尉も……どわっ!」ザプーン!! シャーリー「うわー!ははは!流石に水飛沫もでけーなー!あはは!」 ルッキーニ「すごーい!あはは!もっかいもっかい!」 俺「……」ザバー シャーリー「ほら、もう観念しちまえって。ここまでずぶ濡れになったんだからさ」 俺「……そうですね」 シャーリー「決まりだな!」ニッ ルッキーニ「ねーねー大魔神!あたし上に投げてよ!ぽーんって!」 俺「は?少尉どのをでありますか?しかし……」 ルッキーニ「いいからいいから!ほらほら!」 俺「はぁ……では失礼して……いきますよ」 ルッキーニ「ばちこーい!」 俺「よっと」ブン! ルッキーニ「うひょー!」ひゅー…… ザッポーン! シャーリー「おお、なんか楽しそうなことやってんなー」 俺「大尉どのも飛ばれますか?」 シャーリー「んー?あはは!私はいいや」 俺「そうですか?」 シャーリー「だって、そしたら水着姿で軍曹に抱えられなきゃいけないだろー?ふふっ」ぷるん 俺「あ、し、失礼しました……」 シャーリー「……」きゅぴーん シャーリー「どうしたー?軍曹。顔が赤いぞー」 俺「そ、そうですね。熱いです」 シャーリー「ほほー?どうしてなのかなー?」 俺「そ、それは……」 シャーリー「なにか変なことでも考えてたかー?」ぷるるん 俺「そ、そんな……」 シャーリー「例えばー……コレのこととか?」むにゅっ 俺「!?」ブチッ シャーリー「ぶちっ?」 俺「……」ゆらー…… シャーリー(や、ヤバイ……からかいすぎたかな……?) シャーリー「わ、悪い軍曹!冗談だ冗だ……」 グラー…… シャーリー「え……うわっ」 ズシーン…… シャーリー「え、ちょ、うそ!こんなところで……だめだって!ルッキーニだっているんだし!」 俺「……」 シャーリー「こ、こういうのはその、こんな勢いとかじゃなくてだな!その……」 俺「……」 シャーリー「ち、違うぞ!?経験がないから焦ってるとかじゃなくてその、一般的にだな!……軍曹?」 俺「……」キュー シャーリー「……よわっ!免疫なさすぎだろ軍曹!お前は漫画か!」 俺「……」 シャーリー「しかし困った……軍曹が重すぎて動けん……」 シャーリー「よっ!はっ!……ダメか……」 俺「……」 シャーリー「こら。重いぞ軍曹」 俺「……」 シャーリー「まったく……」 ザザーン…… シャーリー「しょうがない奴だな……」 シャーリー「しかし……改めて見ると凄い傷だな……。どうやったらこんなに傷がつくんだ?」さわっ シャーリー「……」さわさわ シャーリー「……男って、こんな感じなんだな……」さわさわ シャーリー「なんか……変なの……」ペタペタ シャーリー「でも……なんかどきどきする……」 シャーリー「おおきい……な……」 シャーリー「たべられちゃいそうだ……」 シャーリー「……」 シャーリー「軍曹の匂い……」スンスン シャーリー(あ……なんか変な感じ……)もぞっ シャーリー「軍……曹……」スリッ シャーリー「軍曹……」スリスリスリ 俺「う……ん……」 シャーリー「っ!」びくっ 俺「あれ、大尉……?」 シャーリー「軍……曹……」スッ…… 俺「え……?」 シャーリー「……」 俺「大……尉……?」 ルッキーニ「こらー!」 俺・シャーリー「!」ビクッ ルッキーニ「気になって探しに来てみれば……」 シャーリー「あ、いや違うぞルッキーニ!これはだな……」 ルッキーニ「あたし仲間はずれにして仲良くするの禁止ー!」ぴょーん! 俺「うわぁっ!」 ルッキーニ「あたしも仲良くするー!」 シャーリー「こ、こら!どこ触って……うひゃあ!」 シャーリー「ふぅ……酷い目にあった……」 俺「あの、大尉……さっき……」 ぺちっ シャーリー「忘れろ」 俺「は?しかし……」 シャーリー「わ す れ ろ」 俺「……はい」 シャーリー「よし!」 俺「……」 シャーリー「……」 俺(な、なんだろう……この居心地の悪さは……) 336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/27(月) 23 11 06.86 ID fmpXDbYP0 ルッキーニ「あ、ねーねー!せっかく軍曹もいるんだしさー、あれやろうよあれ!」 シャーリー「あれ?」 ルッキーニ「浜辺で追いかけっこするやつ!」 シャーリー「え、えぇ!?」 ルッキーニ「ねーねーやろうよやろうよー!」 シャーリー「その、ああいうのは大人がするものであってだな……」ごにょごにょ ルッキーニ「じゃシャーリーと軍曹ならできるじゃん!」 シャーリー「いや、その……」チラッ 俺「?俺なら構いませんよ?」 ルッキーニ「ほらほらー!」 シャーリー「ん、あー……俺がいいなら……いい、かな……」 ルッキーニ「けってーい!」 大魔神9へ続く
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数時間後、マー君(田中将大)と佐々木様たちが必死に選手集めをした結果、とうとう8人目と9人目が揃ったのだった! チームの紅一点となりえるパワプロ球界からやってきたオテンバ女性選手、橘みずき! スパロボにおける参戦枠に新たな可能性を開拓したロボット選手、マグナムエース! (って、また投手だーーーーーッ!? orz) 「これで9人揃ったな! チームとして試合ができるぞ」 「やりましたね佐々木様!」 「いや、本当にいいんですかこれで!?」 結局ピッチャーしか集まらなかったことにショックを受けるマー君だったが、佐々木様とパシリ(斎藤)は特に意に介さず、むしろ野球ができるとご満悦な様子であった。 まあ、何はともあれ彼らはこの激戦区の東京で、無事に選手を集めることができたのである。 9人揃ったところで佐々木様はポジション決めを始め出した。 「それじゃあ全員よく聞け、オレ様が監督兼ピッチャーをやろう、異論はないな?」 だが、その言葉にマー君とパシリの斎藤以外が難色を示した。 「あん?(怒)」 「おいおい、冗談だろ?」 「なんだオレ様が監督をやることがそんなに不服か?」 「違ぇよ! なんでアンタがピッチャーなんだよ!」 「なんだと! 大魔神と言われた俺以外投手を務められるわけないだろ!?」 「「「「「「はあッ!?」」」」」」 今まで佐々木様に協力的な姿勢だった選手たちが一斉に反抗的な態度を示しだした。 「まてまて、イナズマや超遅球を投げられるおれのほうがピッチャーに向いているハズだ!」 「俺はロボットだ、人間と違って故障は修理すれば直る上に、44のような人間には投げられない球も投げられるぞ」 「いいや、キレのあるジャイロボールを投げられる俺のほうが適任だね! だいたいおまえを修理する時間が勿体無い」 「目にゴミが入る奴は黙りなさいよ! 変化球なら私の右に出るやつはいないわ」 「それなら俺のムービングファストボールでも似たようなことができるぞ!」 「おまえはバントをやってろ、俺は相手の選手を呪い殺せるぞ」 「ふざけるな! 監督はまだしも投手はこのオレ様以外にありえない!」 「いいや、投手にふさわしいのは「おれだ!」「俺しかいない」「俺さ!」「私しか考えられない!」「俺に決まっている!」「俺だけだ!」 ――ギャーギャーギャーギャー 「あわわわわ、これはまずいことになったぞ……」 ピッチャーのポジションを巡って乱闘寸前になりつつあるチームにマー君は頭を抱えだす。 皆が皆、野球をやりたいのと同時に本来のポジションであり誇りであるピッチャーをやりたくてチームに入ったのだ。 そして、そんな連中ばかりが集まった結果、ピッチャーのポジション一つで喧嘩に発展してしまった。 誰も頑なにピッチャーのポジションを譲ろうとしないため、チームの輪に大きな亀裂が入りだしている。 このまま放置するとせっかく集めた野球チームは本格的に始動する前に解散、危険な殺し合いの中から再び選手の集めなおしに戻る。 (このままじゃ危ないぞ、どうすれば……) マー君自身も目の前のポジション争いには入ってないものの本心ではピッチャーをやりたいと思っている。 他の選手の気持ちも十分にわかるのだ。 だが、それ以上になんとしても野球をやりたいところである。 投手ばかりとはいえ面子も豪華ではあるし、彼らと同じチームで戦える機会も滅多にないだろう。 チームを解散させるには勿体無いと考えたマー君はここで行動に出ることにした。 「皆さん! 争いはやめてください!」 「どうする田中、パシリ以外ピッチャーを譲る気はないようだし、俺は譲りたくないぞ!」 「そうですね、ですからコレで決めましょう」 マー君が取り出したのは9本のくじが入った筒であった。 「おいまさか、そのくじ引きで決めろというのか?」 「何言ってんだコラ! 運任せのくじ引きのどこが公平だ!」 「付き合ってられん」 マー君の提案に誰もがブーイングを出したが、彼は続けて言った。 「落ち着いて僕の話を聞いてください。 これで決めるのは誰がこのチームで誰がピッチャーをやるかじゃなくて、一イニングごとにピッチャーを交代する順番です!」 「つまり?」 「野球の試合は基本的に9回まで、僕らは9人、くじで順番を決めてしまえば全員が一回ごとにピッチャーをできるので公平になります」 ちなみに9回も投手を交代させるのは本来の野球の試合では前代未聞だが、『カオスロワ式』野球なら何の問題もない。 「そんなことしなくても実力勝負で一番上手い奴が投手をやればいい話じゃないか?」 「佐々木様、それだとピッチャーになれなかった人は不満に思うだろうし、そうなるとチームワークにヒビが入ります。 それにせっかく集まったピッチャーばかりのチームの強みも殺してしまうと思います」 「このチームの強み?」 「一口にピッチャーと言っても得意分野が違います。 佐々木様は200キロの球速を簡単に出せる強肩、不知火さんはイナズマやハエが止まる魔球を出せるし、直線ならジャイロボールの茂野さんがモノを言う、パワーなら全身機械のマグナムエース、同じ変化球の使い手でも『打たせない』沢村君と『打たせて捕る』橘さんじゃタイプが違う、あとは……クワタさんの呪い攻撃も捨てがたいですね」 (あれ? ぼくは?) 一人だけ説明をハブられたパシリの斎藤の視線を他所に、マー君は熱く語る。 「こんな個性に溢れた面子が一堂に会したのに、その中から1人だけに投手を任せるのは他の8人の個性や戦術を使わないのは宝の持ち腐れじゃないですか。 全員の力を結集させればイチローさん以上にどんな球でも投げられるチームになると思うんです。 ピッチャーがコロコロ変われば相手チームのバッターを振り回すことだってできる! 優勝したいのならチームの特色を生かさない手はないでしょう!」 「なるほど、一理あるな。 できればオレ様が全試合通して投手で活躍したかったが、おまえの提案も面白そうだ。 いいだろう、おまえの提案に乗ってやろう」 佐々木様や他の選手たちも納得したようだ。 マー君は自分の提案を受け入れられ、選手間の諍いを沈め、何より自分も投手として活躍できる機会が生まれたことにホッと胸をなで下ろした。 こうしてこのピッチャーオールスターチームは、試合前にくじでピッチャーをやる順番を決めることでまとまったのである。 「いよいよもってチーム『大魔神軍』の始動だな!」 「佐々木様の異名から取っただけに強そうな名前ですね!」 (大がついている分、大正義巨人軍と被っているのは黙っておこう……) チーム名は佐々木様によって大魔神軍と付けられた。 パシリが称賛し、マー君以下の選手もよっぽど変なチーム名でない限り突っかかる必要は無いと見て異議を唱える者はいなかった。 チーム名より大事なのは野球の試合ができること、この事実のみである。 「さてと、チームが出来上がったことだし、さっそく試合と行くぞ!」 「え? 佐々木様、どこと戦うんですか?」 マー君の質問に佐々木様が笑顔で答える。 「決まってんだろ、初戦の相手はイチローチームだ」 「いきなり強豪のイチローさんたちと戦うんですか!?」 「当たり前だ。 このチームは今、誰ひとり怪我も疲労もないベストコンディションだぞ。 最良の状態で最強の敵にぶち当たればこれ以上なく楽しい試合ができる」 「それもそうですけど、イチローチームはウルトラマンに乗って既に他県に移動してるハズ、近くには聖帝軍やドラゴンズっていうチームもいますけど、そのチームとは戦わないんですか?」 「ふんッ、そいつらの事は俺様もついさっき知ったが、オシリスのホニャララとかいうトカゲと額に小豆くっつけたヘタレ臭いサンダーだかシャウザーだかの画像を見たが……あれは野球を舐めてるとしか思えない顔立ちだった。 きっと俺たちのように選手として気高いプライドや碌な目的も持ち合わせずに野球チームを作ったに違いない、おまえはそんな奴らと肩慣らし程度でも戦いたいか?」 「う~ん、僕もあの2チームとはイマイチ良い感情を持っていないのは佐々木様と同意見です……」 「だろ? ドラゴンズと聖帝軍は後回しだ。 そいつらといずれ戦うにしろ消化試合のノリでいい、みんなもそうだろ?」 佐々木様以外の大魔神軍の面子全員が静かに頷いた。 聖帝軍もドラゴンズもスペック的な意味では弱くないのだが、モテたいとか比較的安全に日本を支配しようなど芯にある下心を大魔神軍は見抜いていた。 大魔神軍にとって野球自体が崇高な目的であるのに対し、野望の手段程度にしか野球を考えていない下賎な連中とは本気を出して戦う気になれないのだ。 「拳王軍ならイチローチーム並に楽しめそうだが、流石に東京と四国じゃ距離が離れすぎているし、こいつらとの試合はイチローチームの後になりそうだな。 ……となると現状で大魔神軍の対戦チームに相応しいのはイチローチームのみとなるわけだ。 それに……メインディッシュは冷める前に喰いたい、最高の相手は手の届く内に戦いたい、おまえもそうだろ?」 「それは、もちろんです!」 マー君は今までの佐々木様の発言の中でも最も強く同意した。 イチローチームは諸事情で他県へと移動したが今のうちならそう遠くはない隣県にいるはずだ。 今から追えば対戦もできるまたとない好機である。 逆に見逃せば二度と対戦できなくなる恐れがある。 何より野球がしたい欲求を満たすにはドラゴンズや聖帝軍では不足と見て、手の中の疼きを満たすのは先の対戦で大正義巨人軍を下したイチローチームしかないとマー君は思えたからだ。 そんなマー君の様子を見て佐々木様は青筋混じりに大声でチームに伝える。 「よし、決まりだな。 対戦相手はイチローチームに決定だ! 気張っていくぞ!!」 「「「「「「「「オオーーーーッ!!」」」」」」」」 号令に全員が腕を振り上げる。 もうすぐ試合ができるということによって士気は皆十二分だ。 そこへパシリが佐々木様へ告げた。 「佐々木様、カオスロワちゃんねるでイチローチームの居場所を特定できました」 「でかしたぞタカシ! さっそくバスを出してイチローたちのいるところまで俺たちを乗せていけ! ここに来て万が一、交通事故やマーダーに襲われてチーム全員ズガンとか下らないことやらかしたら承知しねぇぞ!」 「はい、もちろんです」 斎藤が支給品のホイポイカプセルでバスを出し、斎藤を運転手に他の選手たちが乗車していく。 そして大魔神軍は東京を出発した。 バスの中でマー君はグローブを握り締めて考える。 (イチローさん、待っててください。 大災害でアメリカが無くなってメジャーリーグでの対戦はできなくなったけど、その変わりにこのカオスロワで正々堂々勝負しましょう。 若手投手の力、見せてあげます!) 大魔神軍を載せたバスは東京とイチローたちがいる他県との県境に入った。 時刻は三時半を過ぎているのでイチローチームとの対戦は最低でも次の放送後だろうが、その頃にはイチローの疲労もあらかた取れていると思われる。 すなわち、両チームが試合をできれば、お互いに全力でぶつかりあえるだろう。 【二日目・3時30分/東京の県境】 【大魔神軍】 ※試合を申し込むためにイチローチームを追っています。 ※一試合前にくじをすることでピッチャーをやる順番を決めることになりました。 【田中将大@プロ野球】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 0:イチローさんに勝つぞ! 1:野球がしたい 2:このチームで大丈夫かな…… 【佐々木主浩様@ササキ様に願いを】 【状態】健康、監督兼選手 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:手始めにイチローチームから倒す 2:後に関西方面へ向かった拳王軍も倒す 3:野球を舐めてそうなドラゴンズと聖帝軍は後回し 【斎藤隆@ササキ様に願いを】 【状態】健康 【装備】バス@現実 【道具】支給品一式 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に従う 【不知火守@ドカベンドリームトーナメント編】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に協力する 【茂野吾郎@MAJOR】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に協力する 【クワタ@かっとばせ!キヨハラくん】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に協力する 【沢村栄純@ダイヤのA】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に協力する 2:アニメも見てくれると嬉しい 【橘みずき@パワプロシリーズ】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に協力する 【マグナムエース@疾風!アイアンリーガー】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:大魔神軍の優勝 1:佐々木に協力して活躍しもう一度スパロボ参戦する
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戦闘終了後 ミーナ「俺軍曹の資料をもう一度探りたい?なんでまた」 坂本「ああ、実はな……」 ――― ミーナ「なるほど。そんな事が」 坂本「ああ。ネウロイを憎むにしても、あれは少々以上だ。確認をとりたい」 ミーナ「そうね……このままじゃ軍曹をちゃんとした戦力として数えづらいし……許可します」 坂本「感謝する」 ――― 坂本「これは……」 ミーナ「両親をネウロイに……それで……」 坂本「なんて間抜けだ。こんなことを見落としていたとは」 ミーナ「前の隊では単独だったから良かったものの……」 坂本「ウチでは暴走なんて冗談じゃないぞ」 ミーナ「どうするの?」 坂本「……うーむ。ん?」 ガタガタッ 『ちょ、押すなって!』 『でも聞こえないよー』 『わ、わーわー!だめー!』 82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 08 35 32.01 ID GgpJ6CQw0 坂本「誰だ!」 『やばい、見つかった!逃げろ!』 『あ、まってくださいー!』 『な、なんで私まで……』 バタバタバタ…… 坂本「全くあいつら……!」 ミーナ「仕方ないわ。隠していてもいずれ分かることだもの……」 坂本「……うむ。で、どうするんだ?ミーナ」 ミーナ「……俺軍曹は暫く監察処分。その後無理だと判断したら、残念ですが我が隊の戦線には参加させることはできません」 坂本「……了解」 83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 08 37 22.85 ID GgpJ6CQw0 俺「ん……」 友「よぉ。目覚めたか」 俺「友……。ッ!戦闘は!?」 友「もう終わったよ……ウチの勝ちだ」 俺「……そう、か……」 友「……怒らないのか?」 俺「……友が止めたんだ。訳があったんだろう?」 友「……すまねぇ」 俺「こら友。いつも俺に言うじゃないか。そうじゃないだろ?」 友「……ハッ、そうだったな。……ありがとよ」 俺「……ははっ」 友「クククッ……」 俺「友、その笑いかた悪役っぽいぞ」 友「テメーにゃ言われたかねーよブァッカ」 バターン 宮藤「俺さん!」 俺「宮藤軍曹」 宮藤「俺さん、あの……!」 俺「先ほどはお見苦しいものをお見せして申し訳ありませんでした」ペコ 宮藤「あ、いえそんな……」 俺「それで、なにかあったんですか?慌てていたようですが」 宮藤「あ、その……ちょっとお話が……」チラッ 友「ン……おい俺。オレちょっと外すわ」ガタッ 俺「ああ……」 バタン 俺「それで、話とは?」 宮藤「はい……あの……」 俺「……」 宮藤「俺さんのご両親がネウロイのせいで亡くなったって本当ですか……?」 俺「……どこでそれを?」 宮藤「すみません、坂本さん達が話しているのを……」 俺「そうですか……」 宮藤「それで、その……俺さんはその復讐のために、戦っているんですか?」 俺「……」 宮藤「そんなの……そんなの良くないです!きっと、俺さんのご両親だって、そんな事は望んでないはずです!」 俺「……望んでいない」 宮藤「そうです!きっと、きっと俺さんのご両親は……!」 俺「ありがとうございます。宮藤軍曹」 宮藤「……え?」 俺「両親は俺に復讐なんか望んでいない……多分、宮藤軍曹のおっしゃる通りでしょう」 宮藤「俺さん……」 俺「大丈夫ですよ、宮藤軍曹。俺は、両親の復讐なんかに囚われたりはしません」 宮藤「ほんとう……ですか?」 俺「ええ。心配してくださって、ありがとうございます」 宮藤「そんな……私、なんだかいてもたってもいられないくて失礼なこと……」 俺「いえ、宮藤軍曹のおっしゃる通りです。俺の両親は、俺に『復讐してほしい』だなんて望まない。望むはずがない」ザワッ 宮藤「俺……さん……?」 俺「だから、心配してくださらなくても大丈夫ですよ」 宮藤「そう、ですか……」 宮藤(気のせいかな……今俺さん……凄い恐い顔したような……) 俺「どうしました?」 宮藤(気のせい、だよね) 宮藤「い、いえなんでもないんです。それじゃその、私そろそろ行きますね」 俺「そうですか。わざわざ来ていただいて申し訳ありません」 宮藤「いえそんな!私こそ俺さんの気持ちも考えず押しかけていきなり勝手なこと言っちゃって……」 俺「いえ、心配してくださってありがたかったです」 宮藤「そう言っていただけると……。では私はこれで」 俺「はい」 ガチャ 宮藤「それでは失礼します」ぺこっ 友「おう」 バタン 友「……」 俺「いい人だな。宮藤軍曹は」 友「……」 俺「両親の復讐なんか止めろと言われたよ」 友「……そうか」 俺「ハハハッ!しかし、両親の復讐か!考えてもみなかった!どうだ友!?傍から見て俺はそんなことするように見えてたか!?」 友「……おい」 俺「フフッ、ハハハハッ!両親の復讐か!まさかだよな!この俺が……!」 友「おい!」 俺「……」 友「強く握りすぎだ。血が出てる」 俺「ああ……」 友「落ち着け」 俺「……すまない」 俺(……俺がネウロイ共を憎むのは、そんな事じゃない……) 俺(俺があいつらを憎むのは、許せないのは……) 友「今は休め……」 俺「……ああ、そうさてもらうよ」 ?『―――っねーなぁ!ぶ―――のか!?』 ?『ちょ―――!―――じゃな――!』 ??『『――――――』』 俺「ッ……!」ガバッ 俺「ふっ……!はぁっ……!……クソッ!」バンッ 俺「……」 俺「友は……戻ったのか」 俺「随分寝てたんだな……もう真っ暗だ……」 俺「……」 俺「……少し、風にでも当たるか」 俺「ふぅ……」 俺「……皆に、迷惑をかけたな。情けない」 俺「……ん?あれは」 サーニャ「~~~♪」 俺「サーニャ中尉……」 サーニャ「~~~♪」 俺「綺麗な、声だな……」 サーニャ「~~~♪」 俺(なんか……) サーニャ「~~~♪」 俺(落ち着くな……) 126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 14 56 21.24 ID GgpJ6CQw0 サーニャ「……ふぅ」 俺「こんばんは。サーニャ中尉」 サーニャ「ひゃっ!」ビクッ グラッ 俺「危ない!」ガシッ サーニャ「あ……」 俺「大丈夫でありますか?中尉どの」 サーニャ「俺……さん?」 俺「はい。俺軍曹であります」 サーニャ「い、いつから?」 俺「中尉どのが歌っていらっしゃる辺りからです」 サーニャ「え、ええー!?」 俺「な、なにか問題があったでしょうか?」 サーニャ「あ、う、そ、そういうわけじゃ……」 俺「そうですか。しかし中尉どのは歌がお上手なのですね。自分はあまり音楽など分かりませんが、なんといいますか……とても柔らかで、包まれるような歌でした」 サーニャ「そ、そんな大したものでは……」 俺「いえ。大したものでした。自分は無骨者ですが、中尉どのの歌は素晴らしいと思います」 サーニャ「あ……」 俺「?」 サーニャ「ありがとう……ございます……」ぽしょぽしょ 俺「お礼をいうのはこちらです。おかげで元気になれました」ニコッ サーニャ「あ……」ポーッ サーニャ(はっ!)ぎゅー サーニャ「あの、そろそろ放していただけると……」 俺「あ、こ、これは失礼しました……」パッ 127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/09/26(日) 14 58 11.33 ID GgpJ6CQw0 サーニャ「俺さんは、どうしてここに……?」 俺「少し、風に当たろうかと思いまして……」 サーニャ「そうですか……」 俺「はい……」 サーニャ「……」 俺「……」 ザアァァァ…… サーニャ「あの……」 俺「はい。なんでありましょう中尉どの」 サーニャ「軍曹は……どうしてあんなにネウロイを憎むんですか……?」 俺「それは……」ザワッ…… サーニャ「ひっ……!」 俺「あ、す、すみませんサーニャ中尉!驚かせるつもりでは……!申し訳ありません!」ペコペコ サーニャ「あ……」 俺「本当に、申し訳ありません……」しゅん…… サーニャ(……なんだか俺軍曹って) 俺「……」しゅーん…… サーニャ(大きな、犬みたい……)クスクス 俺「中尉どの……?」 サーニャ「ちょっと、屈んでもらえますか?」 俺「は、はぁ」(ビンタだろうか……)ビクビク そっ…… 俺「え……」 サーニャ「大丈夫ですよ」なでなで 俺「あ、あの……」 サーニャ「少し驚いただけですから。そんなにしょんぼりしないで下さい」なでなで 俺「……はい」 サーニャ「ふふふっ」なでなで なでなで 俺「あの、サーニャ中尉……」 サーニャ「はい?」なでなで 俺「そろそろ、終わりにしていただけると助かるのですが……」 サーニャ「あ、ご、ごめんなさい!その、軍曹の髪が柔らかくて気持ちよくって……ってそうじゃなくて!」 俺「は、はぁ……。友にはいつも爆発頭とからかわれるのですが……」 サーニャ「そ、そんなことないですよ。ふわふわでとっても気持ちいいです!」 俺「はぁ……」 サーニャ「あ……。ごめんなさい、私また……」わたわた 俺「いえ、少々照れくさくはありますが、嬉しかったです」 サーニャ「うぅ……」 俺「どうしました?」 サーニャ「俺さんといると、なんだかペースが乱されっぱなしです……」 俺「も、申し訳ありません……」しゅん…… サーニャ「あ、ウソですウソ!そんなことありません!」 俺「え……本当ですか」ぱぁっ サーニャ「はい!」 俺「良かった……」 サーニャ「……」 俺「どうしました?サーニャ中尉?」 サーニャ「ふふっ、あはは!俺さんそんなにおっきいのに子供みたいで……あははは!」 俺「……お恥ずかしい」 サーニャ「あはははっ!」 俺「……サーニャ中尉もそうやって笑うのですね」 サーニャ「へ?」 俺「いえ、いつもの中尉と違い少々新鮮でしたので」 サーニャ「あ……」カァァ 俺「なんというか、可愛らしかったです」 サーニャ「え、あ、う……そ、そうだ!もうそろそろ戻らないと!」 俺「そうですね。では一緒に戻りましょう」 サーニャ「え、う、は、はい」 俺「ではお乗りください」しゃがみ サーニャ「へ?」 俺「ですから背中に」 サーニャ「え、ええ!?なんでですか!?」 俺「へ?あ、しまった。ルッキーニ少尉の時のクセで……」 サーニャ「も、もう!私そんなに子供じゃありません!」ぷりぷり 俺「す、すみません。つい……」 サーニャ「まったくもう……あれ?」ガッ サーニャ「わひゃ!?」 ズデーン! 俺「だ、大丈夫ですか!?サーニャ中尉!」 サーニャ「だ、だいじょうぶ、です。……よいしょ」 ズキッ サーニャ「いたっ!」 俺「もしかして足を捻ったんじゃ……!」 サーニャ「だ、大丈夫ですよ。これぐらいなら……」 俺「駄目です」 サーニャ「え、でも……」 俺「駄 目 で す」ズーン サーニャ「……ハイ」 大魔神8へ続く