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「ふたば系ゆっくりいじめ 567 やくにたつ/コメントログ」 ヤンデレなのかいな〜 -- 2010-04-19 00 51 01 で・・・? -- 2010-06-08 21 59 37 やんでれいむ -- 2010-07-05 14 54 37 類は友を呼ぶ。クズの周りにはクズが集まる。 -- 2010-07-10 17 52 43 人間でもクズ男に尽くす女がいるんだよな それにヤンデレ要素が加わったのか -- 2010-08-09 23 34 37 なんで人間来た後急にれいむの態度変わったん? -- 2011-05-12 17 15 58 続きがないとか・・・・・・・SSで続きの期待を煽っても仕方ないってわからないのかね 作者クズすぎ -- 2012-07-22 16 01 35 要するに、何がしたいん? -- 2012-09-16 14 24 50
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たまには普通に虐めてみる。 「ゆ~ゆゆ~♪」 森を歩いているとゆっくりれいむを見かけた。どうやらえさを集めているようだ 花やらバッタやらを口の中に収めている。 「ゆう!こんなところだね!ゆっくりかえろうね!!」 そんなことをいいながらぴょんぴょん跳ねて移動するれいむ。 独り言の多いやつだなぁ。 そんなことを考えながら俺はれいむの後をこっそりつけていった ああ、ちなみに俺は虐待お兄さん。鬼ってほどじゃないけど虐待は大好きさ。 たまにゆっくりを蹴っていじめるとすっきりするよね。 「ゆ!!ただいまだよ!!」 そんなことをいいながら巣の中に入っていくれいむ。きちんと入り口を木片や草で隠すのも忘れない。 巣は少し膨らんだ地形の地面を掘って作られていた。おそらく自分で掘ったのだろう。 雑草で少々分かりにくいように出来ており、なかなかよい巣であった。 ゆっくりは木の根元に作ることが多いのだが、このゆっくり一家はそういうわけではないようだ。 俺は位置を確認するといったん家へと帰っていった。 しばらくしてスコップを持って、また巣のところに戻ってくる。 こっそり入り口を少し開けて声を聞く。 「ゆっ、ゆゆっ」 「ゆぎぃ!」 「はんてい、れいむのかち!!」 「ゆ~、おねえちゃんつよい~」 どたばたとする音と騒ぐ声。どうやら相撲をやってるようだ。 全員いるようだが…ゆっくりという名前なのにゆっくりしてねえな、こいつら。 俺は近くの土を掘り、それをまず入り口にかけて固める。 完全に固まったのを確認すると巣の屋根に当たると思われる部分を軽く掘ってスコップで叩いた。 「ゆ、なんだかおかしいよ!!」 「なんだかやねがくずれてくるよ!!」 「やねさんゆっくりしてね!!」 「みんな!!きけんだからだっしゅつするよ!!おかあさんについてきてね!!」 下から声がする。俺が土を叩いているので崩れだしたようだ。しかしこいつら声でけえな。 声を確認しながら大体の巣の形を把握。騒ぎながら移動するので結構楽である。 どんどん 「ゆゆ!!いりぐちがあかないよ!!」 「どうじでー!!」 「このままじゃゆっくりできないよ!!」 入り口辺りで騒ぎ出すゆっくり達。そしてその上を掘ってさらに恐怖をあおる俺。 そろそろかな 俺は入り口辺りの屋根の部分と思しき所を思いっきり踏みつけた。 「ぶぎぃ」 「ゆ」 一気に崩れる土。声的に親れいむ辺りがつぶれた音か。他にも一匹つぶれたようだ。 「おがーざんがあああぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」 「おねーぢゃーーーーん!!!!!!!!!!!!」 その光景を見たのか叫ぶ子ゆっくり。よしよしいい感じだ。 「ここじゃあぶないよ!!さっきのへやにもどるーー!!」 「れいむももどるー!!」 「ゆっくりしたいよーー!!」 一気に崩れた光景をみたためか移動していく声。どうやら入り口から奥の部屋に戻ったようだ 普通なら掘り進んでも入り口にいるのが正しいのに…さすが餡子脳。 声が移動するのにあわせて地面を叩いて崩落させる俺。それほど厚くないので思ったより簡単だった。 「やめでーーーーー!!!!」 「やねさんゆっぐりじでね!!!!」 「ゆっぐりでぎないよ!!」 あるていど入り口を埋めた辺りでストップ。さすがに疲れた。 「ゆううう、やっとおさまったよ」 「やっとゆっくりできるよ」 「ゆっくりしようね」 どうやらゆっくりし始めた子ゆっくり達 さっき親が死んだのにもう忘れたのか しばらく休憩してからまた軽く屋根の部分を掘る。今度はゆっくりしてるからか子ゆっくりはきづいてないようだった。 だいぶ掘り進んだしこんなとこかな。 「せー…の!!」 ぼすんっ!! 『ゆびぃ!!』 思いっきり踏みつけると部屋の部分の屋根に当たるところが一気に大崩落を起こす その影響で全ての子ゆっくりが巻き込まれた。 「こりゃすげぇな」 崩壊した巣から這い出しながらそんな感想をもらす。 苦労して掘った巣がこうやって一気に壊されるとはゆっくりも思わなかっただろう。 「あー、でも結構重労働だったわりにはあんまり苦しめられなかったか…」 疲労感から近くの地面にねっころがる。 さすがに二度とやる気は起きそうになかった。 ~~~~~~ 思いついて一気に書き上げた作品です。 人間に従うゆっくりの群れネタを書いてたら、スレで協定話が盛り上がってたらしく それ関係のネタがたくさん出てきて結構かぶってしまうという状態に もう少し早く書き上げればよかった ゆっくりした結果がこれだよ!! 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 巨大まりさ襲来 このSSに感想を付ける
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ゆっくりをハサミで切るだけの話 18KB 虐待-普通 ギャグ 理不尽 飾り 親子喧嘩 夫婦喧嘩 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 現代 勢いで作成したので許して下さい。 ・題名のとおりです。 ・登場する人間が少し変です。 ・俺設定あり。 天然あき 自分で言うのも何だが私は何処にでもいる変わりばえのない人付き合いの苦手な平々凡々な女性だ。 だが一つ人と違う特徴というか嗜好がある。 それは昔からハサミで何かを切るのが好きだった。 だから切り絵とかが好きだった。 だが私は作品を作るのが好きなのではない。ただハサミで切りたいだけなのだ。 シャキンと切る際の音と手応えが私は好きだった。 だから私はシ●ーハンズやクロック●ワーのシ●ーマンのような奴等とは違う。 彼等の殺し方は“刺す”であって私のように“切る”ではない。 第三者からすれば大差ないかもしれないが私には重要な事なのだ。 だから私はハサミは切る為にしか用いない。 あんなものはハサミに対する侮辱なのだから。 その事を留意していただきたい。 私は世間では異常者の部類に入るだろう。 子供の頃友達と美容師ごっこをして数少ない友達を丸坊主にしてしまった事もある。 彼の従姉妹にその後病院送りにされたがあれはあれでいい思い出だ。 彼が周囲に言い触らさず、笑って許してくれたから私の周囲に変化はなかったがあれ以来私の切りたい欲求は人の持っていない特殊なものだと理解した。 その衝動に耐えられない私には美容師等になれる訳がない。 趣味は趣味のままで終わらせるべきなのだ。 私は紙も布も髪も思う存分切りたい。 だが人間の髪を切り続けていれば問題になる。 自分の髪も限界がある。 紙を切っても布を切ってもそれはそれで満足がいくのだが私はいろいろなものが切りたい。 だから私は人とは違い、されど他の生物よりも人に近い存在を標的に選んだ。 それがゆっくりだった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」 「ゆふ~ん、おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるよおおおお!!!」 「さすがまりさのおちびちゃんなんだぜ!!!」 「さしゅぎゃわぎゃやのあいどりゅなんだじぇ!!!」 私の手元には元野良のゆっくりまりさとゆっくりれいむのつがいとその子供三匹がいた。 彼等は私が遊ぶ為に拾われた玩具だ。 彼等は三日程餌を与えてやるとこちらを奴隷扱いしだして二匹いれば勝手に増えてもくれるから楽でいい。 私は別に彼等には塵芥程に興味がない。 彼等が私を奴隷としか見ないように私も彼等を布等と同じ消耗品という考えしかないのだから…。 「ゆ!ばばあがやっちぇきちゃよ!!」 赤まりさが私に気付いたようだ。いやゆっくりの反応なんて別にどうでもいい。 私はただ“切りたい”だけだ。 そこに主義主張も道徳観念も何の意味はない。 「ゆゆ…なんだかどれいのようすがへんなんだぜ?」 親まりさが私が興奮しているのに気付いたようだ。 だがそれがどうした。そんなのはどうでもいい。 早く切りたい切りたい切りたい切りたい切りたい切りたい切りたい細切れにしたい、みじん切りにしたい短冊切りにしたいぶつ切りにしたいとにかく切りたい!!! 「ゆゆう、きっちょまりしゃのきゃわいしゃにめりょめりょになっちゃんだよ!!」 「ゆ、そうなのかだぜ!?どれいにしてはなかなかみるめがあるんだぜ!!!」 「でもおちびちゃんをただみしようだなんてずうずうしいよ!!みのほどをしってね!!!」 ああ…五月蝿い。 私が聞きたいのはお前達の声じゃない…ハサミの切る音だ…。 「どりぇいはしゃっしゃとあみゃあみゃもっちぇきょい!!」 赤れいむが私に喚く。 丁度いい、こいつからにしよう。 そう考えた私は右手にハサミを持ち、左手で赤れいむを摘む。 「はなちぇくちょばばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 何やら赤れいむが騒いでいるが関係ない。私はただ切るだけだ。 まずは髪を切るのに邪魔なリボンからだ。 シャキン、と小気味いい音がして赤れいむのリボンにハサミが入り、髪とリボンの繋がってる部分が切られてポトリとリボンが床に落ちた。 「ゆ?」 赤れいむは何が起きたかわからなかったようだ。 だが家族の表情からただ事じゃない事がわかった。 当然私には赤れいむの反応なんて知ったこっちゃない。赤れいむを一旦解放してやる。 するとどうやらリボンが落ちた事に気付いたらしい。 「ゆんやああああああああああ!!?れいみゅのじょうねづのようにあがいおりびょんざんぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ゆっぐぢちにゃいでもどっちぇにぇええええ!!?」 泣き叫んでリボンをくわえようと赤れいむはする。 私はリボンを赤れいむよりも速く拾う。 「れいみゅにょまっきゃにゃたいようみちゃいにまびゅしいおりびょんさんにさわりゅなあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 何か叫んでいるが気にしない。 私は赤れいむのリボンを迷う事なく切り刻む。 「ゆんやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「なにじべるんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 「おちびちゃんのれいむぞっぐりなぎれいなおりぼんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 どうやら随分と元気に騒いでいるようだ。 だが私の耳にはそんな意味のない雑音なんて入らない。 私に届くのはリボンの切れる感触とその音色のみ。 それは私を至福に導き恍惚とさせる。この瞬間の為だけに生きているとさえ思える。 「やべろお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 「おぢびじゃんのりぼんをごわずぐぞどれいはゆっぐりじないでごろじでやぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 足元に何かぶつかってくる感触がするがそんなのはどうでもいい。 私は今幸福を満喫してるんだ、邪魔をしないでほしい。 「ゆあ゛…あ゛あ゛…」 パラパラと細かく刻まれていくリボンを呆然と見つめる赤れいむ。 「やぜがまんじないでざっざどじべえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「どうじでやべないんだぜえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 リボンを細かく刻み終えると親ゆっくり達が私に体当たりしていたのに気付いた。 君達は後だから隅でひっそりとしてもらいたいのだが…。 「れいみゅの…りびょん…」 赤れいむがリボンを切られたショックで茫然自失となっている。 私はあまりゆっくりには詳しくないが飾りを大事なものと認識するのと中身が漏れない限りは中々死ねないという事位は知っている。 だがそんなのはどうでもいい。もっと切らせろ。 「ゆぴ?おしょらをとんじぇ…」 私は親ゆっくりの攻撃のつもりであろう体当たりを一切合切無視して赤れいむを摘む。 最初は喜んでいたが一拍おいて、 「はなしちぇええええええええええ!!?」と叫び出した。 「なにずるんだぜ!!?はやぐおちびじゃんをはなずんだぜ!!!」 「やべろお゛お゛!!!ぎだないででおちびじゃんざわるな゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 五月蝿いな、ただ切るだけだよ…死ぬまでね。 私はまず赤れいむの黒髪から切っていく事にする。 チョキンチョキンと細かく鳴り響く音色にうっとりしながら赤れいむの髪の毛を切っていく。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!? れいびゅのしゃらしゃらへあ゛ーがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 私は一切の例外なく赤れいむの髪の毛を切り刻む。 揉み上げも、前髪も何の例外もなく。 「やじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!? やみぇちぇぐだじゃい゛い゛い゛い゛!!!」 赤れいむが泣き叫ぶが私はお構い無し。 赤れいむの懇願よりも“切る”事の方に重きを置いているのだから当然だ。 そしてこの場には私を止める事の出来るものはいない。 よって出来上がるのは元赤れいむのはげ饅頭。 「まりしゃのいみょうちょぎゃ…」 姉妹達もその光景に絶句しているようだ。 家族が見るも無残なはげ饅頭になったショックは大きいようだ。 だが私にはどうでもいい。 「ゆ…ぼうやべで…」 もう涙を流して懇願するしか出来ないはげ饅頭に私はチョキンと薄皮一枚残るようにはげ饅頭の一部を切り取った。 「ゆぴょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 髪の毛でもリボンでもない自分の身体を切られた痛みに絶叫を上げる赤れいむ。 だが私は間髪入れずハサミで別の部位の薄皮を切る。 「ひゅぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 更に切る。 「こびい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!?」 もっと切る。 「ゆごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 まだまだ切る。 「きょおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」 もういっちょおまけに切る。 「ゆぎょおおおおおおおおおおおおおおお!!?」 更に駄目押しに切る。 「ぷるぴゃああああああああああああああ!!?」 何度も何度もつまむように餡子が漏れないように薄皮一枚だけ残るように赤れいむの身体を切っていく。 うっかりここで切りすぎるとすぐに中身の餡子が漏れてしまうのが問題だ。 だが私はハサミの扱いには自信がある。 そうならないようにする境目は手にとるように簡単に理解できる。 「おちびじゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛んんん!!?」 「やべるんだぜ!!!ぞろぞろやべないどほんぎでごろずんだぜ!!!」 「ゆぎ…きひぃ…!!?」 私の左手の中で痛みに喘ぎ、痙攣するはげ饅頭。正直気持ち悪い。 つくづく私は“切る”事以外興味がないらしい。 ゆっくり虐待には向いていない。そう思いながら私ははげ饅頭の瞼を切り取る。 「こひゅ…!?」 もはや叫び声を上げる気力すら無いのだろう。 切られた際に声を上げるだけだ。 「おねぇしゃんきょわいよぅ…」 「たいじょぶにゃんだぜ…わぎゃやのあいどりゅのしゅえっこまりしゃはまりしゃがまもりゅんだじぇ…」 赤ゆっくり二匹が何やらはげ饅頭を見て呟いている。 どうやら姉妹で片方が片方を守ろうとしているようだ。 そろそろ次のに取り掛かるか…。 そう決めた私は用の無くなったはげ饅頭を床に落とす。 中の餡子は切っても楽しくなかったので切らない。 彼等に求めるのは皮と髪と飾りだけだ。 中身なんて必要ない。 「ゆべ!?」 そんな声を上げてはげ饅頭は薄皮一枚限りとなった身体は落下に耐え切れずべちゃりと潰れてしまう。 「おちびじゃんじっがりじでえ゛え゛え゛え゛!!?」 どう見ても死んでるのにはげ饅頭に駆け寄る二匹。 「だいじょぶなんだぜ!!ぺ~ろぺ~ろすればきっとなおるんだぜ!」 「べ~ろべ~ろ…」 しばらく気付きそうにないのでその隙に私は次の獲物を回収させてもらおう。 自分達の方に私が向かってくるのを理解したの一匹のゆっくり赤まりさがもう一匹の盾になるように前に出た。 「わぎゃやのあいどりゅはまりしゃぎゃまもりゅよ…」 「ゆゆ、きゃっきょいいよおねーしゃん!!」 私に宣言する赤まりさに、赤まりさを讃える赤まりさ。 どうやら姉妹愛とやらみたいだ…。 まあいい、なら仲良く二つ共両方を切り刻んであげるよ。 「きょきょきょっちくりゅなだじぇえええええ!!!」 「ゆあああああああきょわいよおおおおお!!?」 どうやら威勢だけだったようでビビりまくっている。そんな二匹から私は頭に被っている帽子を奪い取る。 堂々と行動しているのに何も対処できないのは彼等らしいと言えばらしいのだが…。 「ゆんやああああああ!!?まりしゃのきゃわいいおぼうしぎゃあああああ!!?」 「かえしちぇね!?ゆっきゅちちにゃいできゃえしちぇね!!」 騒ぐ赤まりさ二匹を尻目にチョキチョキと私は帽子を切断していく。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 「まりしゃのせきゃいをせっけんすりゅくろきゅかぎゃやくおぼうしぎゃああああああああああ!!?」 パラパラと細切れにされて床に舞い落ちる赤まりさ達の帽子。 「おちびちゃんうごいてね!!ゆっくりしないでうごいてね!!」 「ゆ?なんだかへんなこえがするんだぜ?」 二つの小さな帽子を細切れにし終えた時点で親ゆっくり達が異変に気付いたようだ。 「ゆあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?」 親れいむが悲鳴を上げる。 死んだ我が子に意識を向けている内に悲惨な事が起きたのだからそういう反応になるのは無理もない。 だが、 「おかざりのないゆっくりできないやつがいるんだぜ!!」 親まりさの反応は私には意味がわからなかった。 後になって知った話だったがゆっくりは飾りで互いを識別するらしく、目の前で帽子を奪われない限りは同じゆっくりと認識しないらしい。 今の時点で私はそれを知る由もなかった。 「ゆっくりできないくずはせいっさいするんだぜ!!!」 「ゆんやああああああああ!!!まりしゃのりゅうきょうさきどりにょおびょうじぎゃばあ゛あ゛あ゛!!?」 親まりさはいきなり我が子である赤まりさに体当たりする。 末っ子まりさはそれをまともに受けてしまい転がってしまう。 「ゆぴぃ…いちゃいよ…」 何が起きたかわからず痛みに喘ぐ末っ子まりさ。そんな末っ子まりさに親まりさはのしかかった。 「ゆぎょおおお!!?」 自分の体積の十倍以上の重量が末っ子に牙を剥く。 「なにじでるのばりざあ!!? ぞれはおちびじゃんでじよお゛お゛お゛お゛!!!」 親れいむはそんな親まりさを止めようとしているが元々の能力は親まりさの方があるのか一向に効果がない。 「うるさいんだぜ!!れいむはじゃましないでほしいんだぜ!!!」 「ゆぴいいい!!?」 と跳ね飛ばされて終わりだ。 「やべちぇ…まりしゃはあいどびゅう゛う゛!!?」 するとどうやら親まりさの重圧が限界を迎えたのか末っ子まりさの口から大量の餡子を吐き出した。 「ゆわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛おちびじゃんじっがりじべええ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 親れいむは悲痛な叫びを上げる。 しかし今度は私ではなく親まりさに対してだ。 私はまさか親まりさがそんな暴挙をすると思ってなかったので少し呆然としていた。 「も…ちょ…ゆっぐ…」 私が我に返ったのは末っ子まりさが息絶えた直後だった。 そしてそれと同時に私に沸々と怒りの感情が沸いて来た。 よくも私のを…。 その直後の行動は私らしくないものだった。 「ゆびょご!!?」 思い切り親まりさの顔面に蹴りを放ち、もう一匹の赤まりさを殺そうとしていた親まりさをぶっ飛ばす。 ゴム鞠みたいに吹っ飛んでいく親まりさに目もくれず私は潰れた末っ子まりさの残骸を摘み上げる。 ボロボロとなった末っ子まりさの残骸を気休めとばかりに切り刻む。 怒りに任せた乱雑な切断。気が付いたら跡形もなく細切れになった末っ子まりさ。 切れる部位が無くなってからようやく私は我に返る。 しまった…。感触も音色も聞いたり感じたりするのを忘れてしまった…。 全く勿体ない事をしてしまった…。 後悔先に立たずとはこの事だろう。 仕方ないから私は他のゆっくりを切り刻ませてもらう。 「ゆぴいいいいいいいい!!?」 私と目の合った赤まりさが恐怖する。 私に暴言を吐いたのがまるで嘘のようだ。 おそらくこれから自分がどうなるか想像しているのだろう。 そしてその想像と現実は似たようなものになるだろう。 親まりさは顔面がひしゃげてしばらく行動できそうにない。 赤ゆっくりはさっさと死ぬから優先して切り刻む事にしている私はこの赤まりさを次の標的にした。しかし、 「おちびじゃんはころざぜないよ!!!」 私と赤まりさの間に親れいむが割って入った。 「おきゃあしゃん!!?」 親れいむを見た途端赤まりさの顔が明るくなる。 親まりさがあんな事をした後では親れいむが唯一の希望なのだろう。 「おちびちゃんはおかあさんのおくちにはいってね!!!」 一方親れいむは赤まりさを自分の口の中に避難させる事にしたようだ。 一切の攻撃が通じず、放っておけば子供に危害が加えられるのだから相手にしない方がいいと思うのは妥当だろう。 「ゆん!!これでもうばばあはてをだせないよ!!」 口の中に避難させただけなのに何故か踏ん反り返る親れいむ。 もしかしたら自分は大丈夫だとでも思ってるのだろうか? ただ順序が逆になるだけだというのに…。 流石に親れいむは摘むには重量がありすぎるのでこちらが座って足を用いて固定する。 あまりに自信満々だったのか何の抵抗もなく押さえ付ける事に成功した。 「ゆゆう!!?どうしてうごけないの!!?」 まさかそんな簡単に動けなくされるとは思わなかったと顔で言いながら親れいむは焦る。 「おちびじゃんはれいむがぜっだいにまぼるよ!!!」 何やら悲痛な覚悟らしきものをしたようだ。 だがそんなのどうでもいい。 私は“切る”。それ以外どうでもいい。 私は親れいむのリボンを、髪を切り刻んでいく。 「おちびじゃんは…れいぶが…まぼるよ…」 はげ饅頭にされていく中親れいむはただそれだけを呟き続ける。 母性というものだろうか? 残念ながら子供のいない私には理解できない価値観だ。 あっという間にはげ饅頭が完成する。 「お…ちびじゃんは…れいむがまぼるよ…」 それでも元親れいむは意志を曲げなかった。 だから次は皮の切断を行う事にした。 「ゆ!なにをしようとれいむはおちびちゃんをまもるよ!!!」 私が持ち方を変えたことで元親れいむと私が向き合うようになった為元親れいむがこちらに向けてそんな事を言ってきた。 「だからさっさとあきらめてれいむをもとにもどしてね!!!」 私は喚く元親れいむを無視して切り刻む事にする。 まずは瞼。 「ゆぎい゛い゛!!?」 悲鳴を上げるがぎゅっと歯を食いしばり耐える。 出てくるのは子供ではなく涙だけだった。 ならば次は口の隙間にハサミを入れて頬の部分から横一線になるようにハサミを入れる。 「むごぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 歯を食いしばり、赤まりさが出ないように必死で激痛に耐える元親れいむ。 じたばだと暴れるがそんなもの何の意味もない。 ハサミが一周するまで何も出来ずに痛みに喘ぐしかない。 左頬から切り始めたハサミが右の頬に辿り着いた辺りで元親れいむが白目を剥いて痙攣し出していた。 私はこれ幸いと皮の部分を掴みひきちぎる。 すると餡子の部分と眼球、上の歯だけ残っている餡子の塊が見えてくる。 とてもキモい。 まぁあんな残骸はどうでもいい。 皮を思う存分切り刻む。 「ゆぎょ…ぺ…」 切り刻んでいる間に元親れいむ、現餡子玉が息絶えていたが皮の細切りに夢中になっていた私は気付きもしなかった。 細切れにしきった辺りで死んでいる事に気付いた私は餡子の中に手を突っ込み中にいた赤まりさを回収する。 「にゃんぢぇちゅきゃまっちぇりゅのおおおおお!!?」 私の手の中で暴れる赤まりさ。赤ゆっくりでは逃げる事は叶わない。 私は邪魔物がいなくなった状況で心赴くまま赤まりさを切り刻む事にした…。 「ゆぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆぎい゛い゛…」 最後に生き残った親まりさに家族の残骸を食わせた後思う存分解体した死にかけのまりさを処分しようと庭にあるゆっくり捨て用に掘った穴に放り捨てる。 すると、 「助けてええええええ!!!」 いきなりタンクトップの女性が私の目の前に現れた。 「助けてくれ忍うう!!!」 ああ…あまり認めたくないが彼女は私の友人だ…。 「……………(何があったの?という感じの眼差し)」 「あ、あのバカが俺に下剤入りのジュースを飲ませようと…」 「それはテメエが人の友達にやった事だろうがあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 するとその後に続くように一人の男性が新たに現れる。 彼も私の友人でこの女性の従兄弟だ。 基本的には善人なのだが彼女相手だといつもこんな感じだ。 「何故ここがわかったあ!!?」 「お前の行動範囲なんざ簡単に予測できるわあ!!!」 そう言いながら彼は苦肉の策で放った拳を掴んで彼女を背負い投げる。 「ぐげ!?」と声を上げて地面に彼女は横たわる。 すると彼は私の方を見て、 「悪い、赤城邪魔したな」 と謝った。 「………………(首を横に振って気にしないでと表現する)」 「そっかならいい。ほら帰るぞ」 「助けて!!このままじゃ俺スカ●ロプレイの餌食にされるうううう!!?」 「誰がするかぁ!!!」 引きずられながら私に助けを求める彼女に彼の怒声が響く。 「………………(笑顔で手を振りさよならを告げる)」 「この薄情者おおおおお!!?」 彼女は引きずられながら去って行った…。 私はそれを見届けた後自宅へとスッキリした顔で戻って行った。 その時には親まりさの事等微塵も記憶に残っていなかった…。 「ゆぎ…たしゅけ…」 「れいみゅは…しんぐ…」 穴の中で最後に残ったが故に死ねなかったゆっくり達が今も尚苦しんでいた。 彼等が新たなゆっくりを呼び、私を楽しませてくれる。 文字通り、私はゆっくりによって常人として生きていけるのだった…。 END あとがき 書いた後に色々と変な方向へ向かっている自分に気付く日曜の昼下がり…。 もうこのまま行けるところまで行ってみようと結論する。 それにしても出て来る人間にまともな奴がいねえ!! どうしてだろう? もういっそ狂人あきに改名でもしようか? それはさておきそれでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう ふたば系ゆっくりいじめ 919 元銀バッジまりさの末路 終の1 ふたば系ゆっくりいじめ 920 元銀バッジまりさの末路 終の2 ふたば系ゆっくりいじめ 949 切断マジック(?) ふたば系ゆっくりいじめ 977 ゆっくり祭『どんど焼き』 ふたば系ゆっくりいじめ 1012 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その1 ふたば系ゆっくりいじめ 1033 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その2 ふたば系ゆっくりいじめ 1056 犬小屋と殺虫剤 ふたば系ゆっくりいじめ 1084 あみゃあみゃもっちぇきょいくちょじじい!! 天然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このシリーズに出てくる人たちはいちいち愉快だなwww -- 2011-10-27 23 10 46 とくしゅせいへきなへんたいさんたちにとって、ゆっくりはすくいのかみなんだね! じぶんにとってもすくいのかみです。 つまり、いいぞ、もっとやれ、 -- 2010-12-23 22 31 45
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ゆっくりたたき 12KB 虐待-普通 理不尽 赤子・子供 現代 うんしー モグラ叩きネタですが、あまり叩いてないです。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ピピィーッ! けたたましい警告音が、古めかしい筐体から鳴り響く。 片田舎にあるゲームセンターの片隅に、それはあった。 立方体に近い筐体の上面には、いくつかの穴が開いている。 筐体の奥に置かれた透明ケースには、れいむとまりさ。 モグラ叩きならぬ『ゆっくりたたき』である。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「おそらをとんでるみちゃい!」 スポポーン! 筐体の穴から、子ゆっくりが飛び出してきた。 黒髪に赤リボン、子れいむが二匹だ。 「おりゃっ!」 ハンマーを手にした男が、掛け声と共に腕を振り下ろす。 グシャッ! グシャッ! 「ゆびっ!?」 「ぴぎゅっ!?」 木製のハンマーからは、ピコピコと可愛らしい音などはしない。 子ゆっくりだったものは餡子の塊となり、再び穴の中へ戻ってゆく。 「お、おちびちゃん……」 「きをゆっくりしてね、れいむ……」 筐体の奥、透明ケース内のれいむとまりさが慰めあう。 足周りはベルトのようなもので固定されている。 寄り添うことぐらいは可能だが、移動したり向きを変えたりするのは難しい。 やがて、そのベルト部分が、細かく振動を開始した。 「……ゆゆっ!」 「んほっ、んほおおおぉ!」 れいむとまりさが、互いの頬をすり合わせ始めた。 ベルト振動に欲情しているのだ。 「すっきりー!」 弾けんばかりの笑顔で、れいむとまりさは絶頂を宣言する。 やがて、れいむの頭から緑の茎が伸びてくる。 茎には小さな実のようなものが複数ぶら下がっていた。 れいむとまりさの身体には、パイプが繋がれている。 パイプの中には、粘性の高い液体が常時注ぎ込まれていた。 液体の効果か、自然では考えられないスピードで実が育ってゆく。 あっという間に子ゆっくり並に成長し、どんどんこうべを下げていった。 「ゆゆーん。おちびちゃん、とってもゆっくりしてるよぉ」 「ゆふふ! ゆっくりうまれてね!」 れいむとまりさは、頬を紅潮させ幸せそうに子を見つめる。 声をかけるまでもなく、すぐに子ゆっくりは産まれ落ち始めた。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 「おちびちゃん、ゆっく……」 しかし落下地点には溝があり、親子の初挨拶はかなわなかった。 子ゆっくりは次々と溝の中……筐体の中へ落ちてゆく。 れいむの頭に生えていた茎も、合わせて溝の中に落ちてゆく。 「おちびじゃん~!?」 「ゆっぐぢじでよ~!?」 一部始終を見ていた男が、手元でハンマーをトントン叩く。 「しかしこいつら、毎度毎度よく同じ反応するよなぁ」 その背後、腕を組んだ別の男が言葉を続ける。 「忘れてるのか、前向きなのか……どっちなのかな」 「どっちでもいいよ、そんなの」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 筐体の内部、薄暗い空間の中。 「むきゅ……また、みんなつぶされちゃったわ」 「とかいはじゃないわ……」 ぱちゅりーとありすが、深刻な顔を見合わせていた。 サイズは、潰された子ゆっくりよりわずかに大きいぐらいだ。 現在、子ゆっくり生産機となっているのは、れいむとまりさ。 生産機となるゆっくりは、ドーピングの為か寿命が短い。 定期的に交換される生産機の中には、他のゆっくり種も混ぜられる。 このぱちゅりー達は、前世代の生産機から産まれ落ちた生き残りだ。 ウイィィン……。 ぱちゅりーとありすが、機械音に天井を見上げる。 何台かのリフトが、餡子の塊を乗せて下りてきていた。 「おちびちゃん……ゆんごくでゆっくりしてね」 「ぺーろぺーろ……なみだのあじー」 追悼と生命維持を兼ねた、同属食いである。 ぱちゅりー達は涙を流しながらも、子ゆっくりだったものを口にした。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくちうまれちゃよ!」 「ゆゆっ?」 「ゆっくちころがるよ!」 「こーろ、こーろ!」 補充の子ゆっくり達が、筐体の内側奥から転がってくる。 ぱちゅりー達はそれを見て、顔を見合わせうなずいた。 「おちこんでばかりなんて、とかいはじゃないわ!」 「むきゅ、おちびちゃんにせつめいしましょう」 生き残る可能性を少しでも高める為、ぱちゅりー達は気を取り直す。 リフトは筐体内部の床全面に隙間なく敷き詰められている。 ランダムでどれかが上昇する為、あらかじめ避けるのは不可能だ。 ぱちゅりー達は、運良くリフトを避けているうちに気が付いたのだ。 要は、致命的な高さになる前に飛び降りてしまえば良い、それだけで助かると。 新参の子ゆっくり達に説明をすべく、各個移動を始めたその瞬間。 ピピィーッ! 「むきゅっ! きたわ!」 筐体の内外に、警告音が鳴り響いた。 子ゆっくり達は転がった勢いで、あちこちに散らばったままだ。 「ゆゆ? いまのはにゃに?」 「ぴーっていっちゃよ! ぴーって!」 好奇心溢れる子ゆっくり達が、警告音に興奮する。 嬉しそうに辺りをキョロキョロと見回すものも居た。 「おちびちゃんたち! あんよにきをつけて!」 「おりるのよ、のぼっちゃだめ!」 「ゆゆゆっ!?」 「れ、れいみゅ……」 「ま、まりしゃ……」 「おそらをとんでるみちゃい!」 あっけなく、れいむ二匹にまりさ二匹が、リフトに押し上げられる。 ぱちゅりーやありすの警告など、もう耳に入っていない。 「み、みんにゃがおそらをとんでるよ!?」 リフトを避けることができたのは、子まりさ一匹のみだった。 慌てて、ぱちゅりー達が駆け寄ってくる。 「ゆゆっ? おねえちゃんたち、だりぇ?」 子まりさが、キョトンとした顔でぱちゅりー達を見つめる。 「おびちゃん、よくきくのよ!」 「あれにのったら、つぶされるのよ!」 「あっというまにおそらにとばされて……」 「お、おそらに……?」 子まりさの下半身がムズムズと蠢めいた。 身体の奥の方から、何とも言えない気持ちが込み上がってきたのだ。 「……どうしたの、おちびちゃん?」 様子のおかしい子まりさに、ありすが問いかける。 その横では、だれも乗っていない空のリフトが上昇を始めていた。 「まりしゃ、おそらをとんでみちゃい!」 子まりさの、ゆん世一代の大ジャンプ。 「おちびちゃーん!?」 ありすの絶叫が響き渡った時には、もう遅かった。 子まりさは、既にリフト上のゆっくりとなっていたのだ。 内なる誘惑に勝つことができなかったのだ。 「どぼじで、のっちゃうのー!?」 ぱちゅりーが顔をぐしゃぐしゃにして、頭上の子まりさを責め始める。 しかし他の子ゆっくり同様、興奮した子まりさの耳に言葉は届かない。 「ゆわぁ~! しゅごい、しゅごいよぉ!」 リフトの高さに比例するように、子まりさの心も高ぶってゆく。 見上げれば、天井の穴から小さく光が差し込んでいた。 それはまるで、空を飛ぶことができた子まりさを祝福しているかのようだった。 「まりしゃ、おそらをとんでるみちゃい!」 スポーン! グシャッ! ウイィィン……。 リフトが下がってきた時には、子まりさは餡子の塊と化していた。 周囲にも次々と、餡子付きのリフトが下りてくる。 今回も、補充された子ゆっくり達は全滅してしまったのだ。 「おちびちゃん……」 落胆するぱちゅりー達をよそに、筐体の外では大盛り上がりだ。 二人組みの男達が、笑顔で戦果をたたえ合う。 「おお、今のは凄かったな!」 「れいむ二匹に、まりさ三匹か!」 一度に何匹飛び出してくるかは、まさにゆっくり次第。 上昇してくるリフトの速度は、決して速くはない。 しかし、これだけ複数になると叩き損ねることが多いのだ。 「……ゆゆっ!」 「んほっ、んほおおおぉ!」 筐体の奥、透明ケースから嬌声が響き渡る。 子ゆっくりの素早い消費に、生産機も大忙しだ。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくちうまれちゃよ!」 「ゆゆっ?」 「ゆっくちころがるよ!」 「こーろ、こーろ!」 重量センサーで、子ゆっくりの補充頻度は自動制御されている。 今回も全て潰されてしまったので、早速次の補充がされたのだ。 「むきゅ……こうなったら、きょうっこうっしゅだんよ」 「ゆゆ? なにをするつもりなの、ぱちゅりー?」 ありすの返事には答えず、子ゆっくりの元へ急ぐぱちゅりー。 やがて立ち止まり、大きく息を吸い込み始めた。 「ゆゆっ? おねえちゃん、だりぇ?」 「あしゅんでくれりゅの?」 「そこまでよ! ぷくーっ!」 全身全霊の『ぷくー』だった。 元来病弱なぱちゅりーがそんなことをすれば、身体はまともではすまない。 「ぱ、ぱちゅりー!? とかいはじゃないわ!」 しかし、効果は抜群だった。 産まれて初めて見る『ぷくー』に、子ゆっくり達は大混乱を起こしている。 滝のように涙を流すもの、おそろしーしーを撒き散らしながら逃げるもの、と様々だ。 「ゆわあぁぁ~っ!?」 「きょわいよおぉーっ!」 「やめちぇね、やめちぇね!?」 ピピィーッ! 警告音と共に、筐体のあちらこちらでリフトが上昇し始める。 ぱちゅりーは、子ゆっくり達をリフトから遠ざけるよう追い始めた。 「こっち、こにゃいでえぇー!」 「たしゅけちぇね、たしゅけちぇね!」 「ゆっ!? ぱちゅりー、あぶない!」 「ぷく……むきゅうっ!?」 ありすが気付いた時には、もう遅かった。 ぱちゅりーの足元で、リフトが上昇を始めていたのだ。 「ぱちゅりー、おりるのよ!」 「むきゅ……げほっ、げほっ!」 しかし、ぱちゅりーはそこから動く事が出来なかった。 無理な『ぷくー』で体力を使い果たしていたのだ。 「お、おそらを……げほっ!」 スポーン! ついにリフトが天井に到達する。 筐体の穴から顔を出したぱちゅりーを見て、男達は驚きを隠せなかった。 「えっ?」 「ぱちゅりー!?」 当然、男達はれいむかまりさが出てくると思い込んでいたのだ。 一瞬の動揺で、ハンマーを振る手がズレてしまう。 グニッ! 「……っと!」 「むきゅぶっ!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ぱちゅりーっ! ぱちゅりーっ!」 筐体の中では、ありすが天井を見上げ、ぱちゅりーの名を呼び続けていた。 やがて、クリームの欠片がぱらぱらと降り注いできた。 「これは……ぱちゅりーの……」 ありすは、放心状態でその場に佇んでしまった。 「ゆゆっ? なにこりぇ?」 「ぺーろぺーろ……ち、ちあわしぇー!」 「あまあまだにぇ!」 「うみぇっ、これめっちゃうみぇ!」 傍らでは、子ゆっくり達がクリームの欠片を舐めるのに大忙しだ。 ウイィィン……。 機械音と共に、ぱちゅりーを乗せたリフトが下りてくる。 ありすは、流れる涙も構わず一目散に駆け出した。 「ぱちゅりーっ!」 「むきゅ、なにかしら?」 ズザァー! 派手な音と共に、ありすがヘッドスライディングを決める。 「いきてたのね」 「むきゅ」 確かにハンマーで叩かれたはした。 しかし、芯が外れたおかげで少々の吐クリームで済んだのだ。 ピピィーッ! ありすが安堵の溜息をつく間もなく、筐体内に聞き慣れた警告音が響き渡る。 「ゆゆっ!? もう!?」 「むきゅっ!? どうして!?」 ぱちゅりー達がこの場に参加してから、今に至るまでの間。 子ゆっくりに欠員が無かったのは始めてのことだった。 重量センサーによって判断された結果、補充無しで再開されることになったのだ。 ぱちゅりー達の経験による体感時計よりも早く警告音が鳴ってしまったのは、その為だ。 あちこちでリフトが動き出すと、子ゆっくりがざわめき始めた。 「あまあまさんは、あのうえにあるんだよにぇ?」 「れいみゅが、いちばんのりすりゅよ!」 「まりしゃものるよ!」 「ゆわーい、まけにゃいよ!」 子ゆっくりは口々にわめき散らしながら、一箇所に集まり始める。 「おちびちゃんたち、なにいってるの!?」 「いなかものも、はなはだしいわ!?」 唖然とするぱちゅりー達を尻目に、子ゆっくり達が自らリフトに乗り始めた。 わざわざ一つのリフトに乗るものだから、ぎゅうぎゅう詰めになっている。 「れいみゅのあまあまさんだよ!」 「まりしゃのあまあまさんを、ひとりじめしないでにぇ!」 「あまあまさんは、かってにはえてくりゅんだよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 「そんなこちょより、あまあまちょうだいにぇ!」 小さな球体がみっちり集まった姿は、まるでブドウの房のようだ。 子ゆっくり達を乗せたまま、リフトはどんどん上昇をし続ける。 「ゆゆっ!? おそらをとんでるみちゃい!」 「とっても、ゆっくちしてるにぇ!」 「れいみゅ、うれしーしーしゅるよ!」 「じゃあまりしゃは、うんうんするにぇ!」 「かわいくて、ごめんにぇ!」 天井からのかすかな光に照らされて、子ゆっくり達のうんしーがキラキラと輝き降り注ぐ。 ぱちゅりー達は、口をポカンと開けたまま、その様子を見続けていた。 やがてリフトが天井に辿り着き、子ゆっくりは外の世界へ……。 「あれ?」 「何か引っかかってるぞ」 ……出ることが出来なかった。 一箇所に集まり過ぎた為、子ゆっくりが筐体の穴に詰まってしまったのだ。 「くるちぃよ! あっちいっちぇね!」 「れいみゅこそ、じゃましないでにぇ!」 「まりしゃの、すてきなおぼうちがぁ~!?」 「おさないでにぇ! おさないでにぇ!」 「ちゅ、ちゅぶれりゅう……」 「ゆぶぎゅっ」 「もっちょ、ゆっきゅぶ!」 「しちゃかっちゃぶゆ!」 阿鼻叫喚の穴詰まりの中、子ゆっくりは次々に潰れて餡子を吐き出していった。 待ち構えていた男達は小さな溜息をつくと、ハンマーを静かに置いた。 「……店長呼ぶか」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「おや、こんなゆっくりが残っていたとは」 メンテナンスの為に、店長が筐体のフタを開ける。 そこには、ぱちゅりーとありすが隅の方でガタガタと震え、人間達を見上げていた。 「むきゅっ……ここまでかしら……」 「おもえば、みじかいゆんせいだったわ……」 ぱちゅりー達は、自分達も子ゆっくり同様に潰されると思い込んでいた。 実際には、子ゆっくりは勝手に詰まって勝手に潰れたのだが。 「そういや、こいつら産むの遅くなってきてますよね?」 店長を呼んだ男達の一人が、筐体奥を指差す。 透明ケースに入ったれいむとまりさが、ウトウトと舟を漕いでいた。 「確かにそうですね。そろそろ交換しなければ、と考えてはいたのですが……」 「じゃあ、こいつらに子ゆっくり産ませたらどうです?」 今度は、ぱちゅりー達が指差される。 「むきゅ~っ!?」 「とかいはじゃないわ~っ!?」 本人達にとってはまさかの展開に、驚愕するぱちゅりー達。 すると、店長が優しく微笑みながら語りかけてきた。 「でもお前達、仲良そうじゃないか?」 「むきゅっ!?」 「そ、それはそうだけど……かんちがいしないでよね!」 「これからはずっと一緒にゆっくりできるぞ?」 「ゆ、ゆっくり……」 「子供も産み放題、パイプ注入だが餌も食べ放題だ」 一瞬の沈黙。 ぱちゅりー達は見る見る間に頬を染め、笑顔になってゆく。 「……むきゅっ。わるく……ないわね」 「それはそれで、とかいは、かも……」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ピピィーッ! けたたましい警告音が、古めかしい筐体から鳴り響く。 片田舎にあるゲームセンターの片隅に、それはあった。 立方体に近い筐体の上面には、いくつかの穴が開いている。 筐体の奥に置かれた透明ケースには、ぱちゅりーとありす。 モグラ叩きならぬ『ゆっくりたたき』である。 ‐‐‐‐‐‐‐‐過去作‐‐‐‐‐‐‐‐ ふたば系ゆっくりいじめ 769 ゆっくり採集~つかまってごめんね!~ ふたば系ゆっくりいじめ 766 まりさがまりさだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 761 ゆっくりした週末 ふたば系ゆっくりいじめ 755 まりさもみもみ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×4 確かにメンテ面倒そうだなww しかもお客の方も、ゆっくりを潰す度に餡子が服にまで跳んで来そうww -- 2018-01-17 05 25 32 ゆん獄に行くんですねわかりますw -- 2014-08-01 20 51 09 モグラ叩きよりカッパ退治の方がゆっくりには向いてるかも -- 2011-08-15 23 32 43 ぱちゅりーなんてすぐ死ぬゆっくり母体にするか? -- 2011-07-12 22 05 16 餡子やクリームが飛び散って、メンテが大変そうだ。 -- 2010-07-15 04 06 51
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※適当に流し読みしてください。 ぬるいので 激動の一年が終わり、新年を迎えた俺。 帰省する訳でもなく、ごく普通に朝を迎えた。 ベットからいやいや足を出し、ナメクジのようにベットからボトッと落ちる。 すると、目の前に謎の物体が2体現れた。 「ゆっくりあけましておめでとうだね!!!」 「ことしもゆっくりしていってね!!!」 みょんな事情から俺の家に住んでいるれいむとまりさである。 生意気にも新年の挨拶をしてきた。教育の成果であると信じたい。 「あけおめことよろ〜。朝飯食うか?」 二匹はよだれを垂らしながら 「ゆっくりたべるよ! ゆっくりしないでつくってね!!!」 「れいむはふれんちがたべたいよ!!!」 正月の朝からフレンチなどと戯言を抜かすれいむ。どこの国の正月だよ。 「いや雑煮とおせちだから。んじゃ顔洗うか。」 俺はそのまま二匹の頭に足を乗せると、すり足で洗面所まで行った。 足元が温かい。 「ゆぎいいいいい!!! ゆっぐじやべでえええええ!!!」 「どうじでじんねんぞうぞうなのおおおおお!!! あだばとあんよがいじゃいいいいい!!!」 いや虐スレだし。 一時間後。あらかじめ準備はしていたので朝食は簡単だった。 ここで通ならお雑煮の餅はゆっくりなのだろうが。あいにく俺は普通の雑煮が食べたいのだ。 二匹にはミニおせちセットを与えた。 「ゆっくりできるよ〜〜〜〜♪」 「むーしゃむーしゃ! しあわせー♪」 実に幸せそうだ。しかもゆっくり用の割りに意外と美味そうなのでつまんでみる。 「一口貰うんだぜ。」 「まりさのごはんー! ぜんぶたべないでぇえええええ!!!!」 美味いじゃないか。これ。 さて、そんなこんなで初詣に行き、まりさとれいむを人ごみに放置プレイしたりしながら 神社から帰っていた時のことである。 「まりさ! れいむたちもきせいしようね!」 「そうだね! ひさしぶりにみんなにあいたいね!」 寄生? 今だってしてるじゃないか。 「ちがうよおにーさん! おうちにかえるんだよ!」 「おうちにいるおかーさんたちにひさしぶりにあうんだよ!」 ああ、そういうことね。ゆっくりの帰省か・・・ 帰省ラッシュとかなさそうだな。 「だからおみやげをじゅんびしてねおにーさん! 「ぷりんとかきもちでいいよ!」 駄目です。帰省はまだしもそんなものをお土産にするお金はありません。 なので餡子にしよう。ちょうど二つあるし。 「ゆ! やめてね! まりさのからだをふたつにわろうとしないでね!!!」 「おちついてねおにーさん! しんだらきせいできないでしょ!!!」 「「やべでえええええええええええ!!!!!」」 結局、家にあったクッキーにすることにした俺。 二匹の案内で町外れの森の中を1時間ほど歩くと、目的地に到着した。 ひっそりとした森の一部。そこから話し声が聞こえてきた。 「ついてよ! はやくいもうとたちにあいたいね!」 「そうだね! はやくおかーさんにあいたいよ!」 二人はどことなく嬉しそうだ。ぶっちゃけると一日の大半は常に嬉しそうなのだが この時ばかりはいつもの3倍くらい嬉しそうだった。 移動スピードも全くゆっくりしていない。超光速でポヨンポヨンと跳ねて 自分達のおうちに到着した・・・ 「ゆ! ゆっくりあけてね! かえってきたよおかーさん! れいむだよ! 「まりさだよ! おみやげもいっぱいもってきたよ!」 どうやら二匹の家は隣同士らしい。木やら石で閉じられた入り口を舌でペシペシとノックする。 しかし反応は無い。 どうしてだろうか。 よく考えてみよう。 「冬眠してるとか?」 「とうみんってなに? ゆっくりおしえてね!」 「家を間違えた。」 「ちがうよ! ゆっくりあやまってね!」 「中に誰もいませんよ」 「そんなわけないでしょ? ねんがじょうがいっつうもきてないおにーさんじゃないんだから! ぷんぷん!」 「あいあんくろ〜」 「ゆがぁあああああああああ!!!!」 答えは出なかった。仕方が無いので防衛システムを強制排除。 「ゆ! ただいま!」 元気に久方ぶりの我が家に入ったれいむを迎えたのは・・・ 「あけましておめでとうだどぉー! あまあまはくわれるんだどぉー!」 「ゆっくりしね!」 「むきゅん! ゆっくりおとしだまをちょうだいね!」 れみりゃとふらんとぱちゅりーだった。しかもまえぱちゅりー以外は体つき。 二匹とも呆然。言葉が出ないらしい。俺はとりあえず聞いてみた。 「ここに住んでた元のゆっくりは?」 「むきゅん? あのれいむのこと? あのれいむならだいぶまえにここをでていったわ! となりのまりさもよ!」 「なんでさ。」 「"おぞうに"になるっていってたわ! それはとてもゆっくりできるらしいの! うらやましいわ! ぱちゅりーもやさしいおにーさんにひろわれたいわ!」 俺達一同沈黙。 それが5分ほど続き、やっとまりさが口を開いた。 「・・・ぎゃくすれはこわいところだねおにーさん。」 「・・・そうだな。」 「・・・ごめんなさいおにーさん。れいむたちはやせいはもういやだよ。」 「・・・帰ってスマブラでもやろうぜ。」 俺達は帰ることにした。我が家へと。 その前にあの巣を土で埋めた。思い出を忘れて強くなろう。そう決心した。 「つちぐざいいいいいいいい!!!! ゆっぐじどがずんだどぉおおおおお!!!」 「おねーさまあああああ!!! ふらんうごけないいいいいいいい!!!」 「むぎゅうううううううううんんん!!!!」 三匹の声が森に響き渡った。 「でもオチはやっぱ食事ネタだよね☆」 「ばりざのほっぺひっばらないでええええ!!!!」 「やめてね! まりさのほっぺからおはしさんをはなしてね!!!」 「あづいよおおおおおおお!!! でいぶうううううううう!!!」 「いたがってるよ! やめてあげてね! そしてれいむはれいむだよ!」 【後書き】 あけましておめでとうございます。 新年最初がこれです。ゆっくり罵ってね! 本当に帰省したら、入り口を閉められて入れないか、死んでるかの二つしかないと思った結果がこれだよ! ここ虐スレですし。 れみりゃの続きは帰ってから書きます。 by バスケの人
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もりのけんじゃのひさく 9KB *駄文です。何故書いた、私。 *自滅系。 *まむまむ描写があります。 *ゆっくりの中でも賢いゆっくりは漢字を使います。 *それでも良い方は読んでくださいませ。 『もりのけんじゃのひさく』 ある村のはずれ。小高い丘の上に、一匹のぱちゅりーがいました。 眉間にしわを寄せ、何か悩んでいるようです。 「むきゅん・・・どうすればあのおやさいさんをたべられるのかしら・・・?」 先ほどからぱちゅりーが見ていたもの。それは村の畑でした。 そこには色とりどりの野菜がたくさん実っています。 ゆっくりにとって、そこはこれ以上ないほどのゆっくりプレイス。 お野菜さん食べ放題の楽園に見えました。 しかし、そこにたどり着けるゆっくりはごくわずか。 (といっても生きて巣に野菜を持ち帰ったゆっくりは0でしたが) 人間は馬鹿ではありません。 何度かゆっくりの被害に遭うたびに畑には色々な工夫がされていきました。 そのかいあって、最近では野菜の被害はほとんど出ていません。 まず、ゆっくりの侵入そのものを防ぐための強固な柵と罠。 そして、それが突破された際の保険として、畑の中心まで食い荒らされないように、 畑の外縁にはゆっくりにとって毒となる唐辛子が植えてあります。 今では畑は(ゆっくり達にとって)難攻不落の要塞であり、 理想郷(ゆっくりプレイス的な意味で)なのです。 ゆっくりたちは困ってしまいました。 「おやさいさんをにんげんさんがひとりじめしちゃったんだぜ!」 「さいきんはあまりごはんがないのに!とかいはじゃないわね!!」 「にんげんさんはゆっくりできないね!あとあまあまちょうだいね!」 「「そうだ!どすならなんとかしてくれるよ!」」 どすは困ってしまいました。 「お野菜さんは人間さんが育ててるんだよ?勝手にはえてこないよ?」 「ご飯がないのは勝手にすっきりして赤ちゃんをたくさん産んじゃったからでしょ!?」 「馬鹿れいむの方が人間さんよりゆっくりできないよ・・・」 「そうだ!森の賢者(笑)、ぱちゅりーならなんとかしてくれるよ!」 「「「ぱちゅりー!!なんとかしてね!!!」」」 「むきゅーーーーーーーーーん!!!??」(ゴパァ!)←クリームを吐いた音 森の賢者(笑)のぱちゅりーは慌てました。 しかし同時に感動もしていました。 いつも、「くちうるさいゆっくり」と言われ、どちらかというと嫌われゆだったぱちゅりー。 しかし今は群れのみんなだけでなく、ドスにまで頼られたのです。 「む、むきゅん! まかせなさい! ぱちゅりーがおやさいさんをてにいれるひさくをみんなにさずけてあげるわ!!!!」 「「さすがぱちゅりー!!もりのけんじゃだね!!」」 「何言ってるのーーー!!? そんなごどじだら人間ざんに殺ざれじゃうでじょーーー!!?」 そして、ぱちゅりーはその秘策を考えるために丘の上までやってきたのでした。 何かドスが言っていた気がしますが、調子にのったぱちゅりーには聞こえていませんでした。 「むきゅん・・・やっぱりあのさくさんがじゃまね。 あれさえなければおやさいさんはかんたんにてにはいるわ!」 ぱちゅりーの頭の中で徐々に作戦ができあがっていきます。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むきゅん!ひらめいたわ! やっぱりぱちゅりーったらもりのけんじゃね!!! むきゅきゅきゅきゅ(笑)」 その瞬間、確かにぱちゅりーの頭の上に「む?ん!」の文字が見えたのでした。 次の日。 ゆっくり達は昨日ぱちゅりーがいた丘の上に集まっていました。 心配そうなドスの姿も見えます。 「もりのけんじゃ、ぱちゅりー!!! ひさくさんをちょうだいね!!」 「むきゅきゅきゅきゅ、あわてないのよ! ・・・こほん、それではひさくをさずけるわ!! どす!! こっちにきてね!」 「ゆぅ? ぱちゅりー、いったい何を・・・」 「・・・・・パチェサン!!」←かけ声 「ぐぼぅ!!!」 なんということでしょう。 ぱちゅりーは賢者(笑)のくせにその無駄に鍛えられた髪を使い、 ドスの長い間使われていないまむまむをくぱぁ、と開いたのです。 「「ぱ、ぱちゅりーーーーーー!!!???」」 「んほーーーー!!むしゅうせいだわ!!」 「むきゅん!だいじょうぶよ! これがひさくよ! さ! いちばんにおやさいさんをたべたいのはだれ!?」 ぱちゅりーが群れのみんなに問いかけますが、みんな動きません。 ドスもショックが大きかったのか目を白黒させています。 あたりまえです。 秘策を授けると言いながらもぱちゅりーのしたことは ドスのまむまむをくぱぁしただけ。 これのどこが秘策なのでしょう? 「ぱ、ぱちゅりー、ちゃ、ちゃんとせつめいするんだぜ!」 「むきゅん?」(ぎらり)←血走った目が光った音 「ゆびぃ!? ぱ、ぱちゅりーさん!おばかなまりさにせつめいしてください!おねがいします!」 「むきゅん・・・しかたないわね」 ぱちゅりーの説明はこうでした。 ゆっくりの胎生出産は、体内の赤ゆをまるで射出するように出産します。 その飛距離はうまく飛ばせばゆっくりが飛び跳ねる距離よりも長いのです。 「ゆぅ、それはわかるんだぜ、ぱちゅりー・・・でもどすにあかちゃんはいないのぜ?」 「むきゅ、そんなのしってるわよ ここからはせつめいするよりじっさいにやったほうがいいわ ・・・れいむ、こっちにたちなさい」 「ゆぅ? ここ?」 「そう、そこでいいわ・・・・・・パチュサン!!」←かけ声 「ゆびぃ!」 「ゆふん(ハート)」 なんとぱちゅりーはれいむをドスのまむまむに挿入してしまいました。 「「ぱ、ぱちゅりー!!!??」」 「・・・・・・・いいなぁ・・・とかいはだわ・・・」 「さ! どす! いまはいったれいむをしゅっさんしてね!!」 「ゆっ!? ゆっ!? ゆっ!?・・・ゆっゆっゆ・・・ゆーーーーーーーーー!!!!!」 ボンっ!!! 「ゆぅーーーーーーーーーーーーーーーん!!おそらをとんでるみたいーーーーーーー!!!」 なんとういことでしょう。 どすのまむまむに挿入されたれいむがまむまむから空高く撃ち出され、 そのまま放物線を描き、柵の向こうに消えたではありませんか。 「「す、すごーーーーーーーーーーーい!!」」 「しゅっさんぷれい・・・!とかいはだわ!」 「これがひさくよ!! こうやってさくをこえて、なかからおやさいをとってくるのよ! それだけじゃないわ! さくのなかにはいったゆっくりときょうりょくしてそとからせめこめば にんげんさんをはさみうちにしてあのむらをわたしたちのゆっくりぷれいすにできるのよ!!!」 「「ゆぅーーーーーーーーー!!??」」 群れのゆっくりは驚きました。 お野菜さんだけではなく、あの村も手に入れられる。 ぱりゅりーはそこまで考えていたのです。 「「さすがぱちゅりーーー!!もりのけんじゃ!!」」 群れのみんなは喜びました。 そうと決まればあとは行動するだけです。 「ゆひー、ゆひー、ゆひー・・・」 「さ、どす。どんどんいくわよ!!!」 「やべでーーー!!もう挿入(い)れないでーーーー!!!堪忍してぇーーー!!」 「むきゅん!そのうちよくなるわ!! いやよいやよもすきのうちよ!!」 「ゆぅ・・・ぬめぬめするんだぜ・・・」 「あふん!!」 ボンっ!!! 「つぎはちぇんだよ~!わかってね~!!」 「駄目なのに!!」 ボンっ!!! 「れいむはしんぐるまざーなんだよ!あかちゃんといっしょにいくよ!」 「「いきゅよ!!」」 「感じ!!」 ボンっ!!! 「あぁ・・・これが、どすの、まりさの!なかなのねぇえええええ!!」 「ちゃう!!」 ボンっ!!! 「あったかいなり・・・」 「へう゛んじょうたい!!」 ボンっ!!! 「むきゅん、こんなもんかしらね」 「ゆ・・・ゆふふふふ・・・ドス・・・汚されちゃったよ・・・・」 丘の上には半数くらいになった群れのゆっくりと真っ白になったドス。 「さぁ、みんな! けいかくのだい2だんかいよ! むらをせめるのよ!!」 「「「ゆっゆっおーーーー!!!!」」」 ぱちゅりーの号令のもと、雄叫びを上げながら村に跳ねていくゆっくり達。 その頭の中には、ゆっくりとした未来しかありませんでした。 「ゆぎゃあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 「ゆべぇ!!!??」 「どがいばーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 「む、むきゅん!!!???」 ぱちゅりーは目の前の光景が信じられませんでした。 群れのみんなが、人間さんに潰されているのです。 人間さんはなぜか、全身餡子まみれでした。 中には数人、カスタードまみれだったり、チョコまみれだったり。 「てめぇら! これ! は! なんの! いやがらせ! だ!」 「頭に当たって、首が痛ぇだろうが!!!」 (むきゅん!!?? なんで!? さっきうちだしたゆっくりたちはどうしたの!!??) ぱちゅりーは気づきませんでしたが、 よく見れば村の中には丸い餡子だまりや、カスタードだまりがありました。 それはまるで餡子の入った袋を高いところから落とした炸裂させたような・・・。 「「ひゃっっはーーーーーーーーーーーーーーー!!! 皆殺しだー!!!」」 「ぱちゅりーーーー!! だずげでねーーーーーーーーーーー!!!」 「ど、どす!! なにしてるの!? どすすぱーくをうつのよ!!」 ぱちゅりーは後ろを振り返りますが、そこにドスはいません。 ドスは汚されたショックで、まだ丘の上で放心状態だったのです。 「むきゅーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!???????」 ぐしゃり ぱちゅりーの秘策。 その最大の欠点はぱちゅりーが着地のことを全く考えていなかったことでしょう。 運良く着地に成功したゆっくりも、 真っ先に畑に植えられている唐辛子を食べてしまい永遠にゆっくりしていたり、 他のゆっくりが炸裂する音で外に出てきた人間さんに潰されたりしていました。 まぁ、仮にすべてのゆっくり達が着地に成功したとしても ゆっくりが人間さんにかなうはずがありません。 結果はどちらも同じだったでしょう。 ゆっくり達の未来は全滅以外なかったのです。 こうして、馬鹿なゆっくり達が減った群れは 心とまむまむに傷を負ったドスの元、無事に冬を越すことができたのでした。 めでたしめでたし。 *最後まで読んでいただきありがとうございました。 *すいませんすいません。最悪のネタチョイスかも・・・。 *ありすはふりーだむでかわいいなぁ・・・ *てんたくるさんとか書きたいなぁ・・・ *今まで書いた物* 『ふたば系ゆっくりいじめ 272 おねぇさんのゆっくりプレイス』 『ふたば系ゆっくりいじめ 289 詰める』 『ふたば系ゆっくりいじめ 290 れっつびぎん』 『ふたば系ゆっくりいじめ 307 ぱぺっとショウ』 『ふたば系ゆっくりいじめ 313 おねぇさんのゆっくりプレイス・2』 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 畑被害と言っても、実際ゆっくりが食べられる野菜って、トマトやキュウリとかだろうな~ 根菜は掘らないとダメだし、ツル植物の野菜は分厚い皮で覆われているし。 -- 2018-01-16 18 42 24 ↓たいゆっくりならそれなりに強そうだが諸刃の剣すぎる・・・ -- 2016-07-22 15 13 29 ゆっくり大砲 ドスのまむまむによってゆっくりをうちだしドススパークに続く第2の遠距離攻撃を可能にした 着弾時にゆっくりは破裂、体力を失う同時にドスの精神と気力も削る 威力は皆無といっていい開発者は馬鹿ゆっくりパチュリー -- 2012-07-08 16 44 31 森の賢者(笑)wwwwww -- 2012-03-24 12 22 58 ぱちゅリーだけは家にくれば可愛がってやるのに。 もちろん性格矯正した上で。 -- 2011-11-12 06 26 43 さwすwがwぱwちwゅwりw-www -- 2011-11-02 23 19 27 どすは許されたのかww さすがの虐待お兄さんも気の毒がって襲わなかったのかなー? 賢いゆっくりが残って良かったね。めでたしめでたし -- 2010-10-04 20 26 05 ゆん斗ゆっくり砲弾! -- 2010-07-31 23 10 04 空高く撃ち出され でオチがわかったww こういう馬鹿ネタも好き -- 2010-07-27 14 32 28 途中でオチが読めた。 -- 2010-07-07 08 17 56
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「ふたば系ゆっくりいじめ 45 かってます?/コメントログ」 1200℃って大抵のものが炭になる温度だよな -- 2010-08-01 19 08 05 ダイヤモンドですら、燃えるくらいじゃなかったっけ? -- 2010-09-04 20 02 48 まにあってますっつっといて、しっかり利用してんじゃねえか -- 2011-01-17 18 04 22 らんしゃまぁぁぁぁぁ!!!!!! -- 2011-03-09 22 22 23 1200℃だと瞬間的に焦げるのでは? -- 2011-10-23 19 11 08 いくら卵黄塗っていても12時間はもたんだろw -- 2011-12-21 19 32 18 1200℃www -- 2012-03-26 17 08 51 1200度というと、身近にある金属で言えば、アルミニウム・銅・銀・金などが溶ける温度だな -- 2012-12-11 13 03 13 あれ?らんって希少種だよねどうせならちぇんをらんの前でゆっくり殺しちぇんを売買すれば一石二鳥だねーわかるよー すんまへん -- 2013-04-01 04 47 15 ↓ちぇんを売買ではなくてらんを売買ではなくて? -- 2018-09-27 17 08 41
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御神炎 鼻歌を歌いながらお姉さんは田んぼの畦道をのんびりと歩いている。 右手には風呂敷、左手には紙を持っていた。 「うーん、この辺のはずなんだけどなあ・・・・道間違えてるのかしら・・・?」 そう言いながらお姉さんは左手の紙・・・地図を見ながら歩く。 お姉さんは隣村の外れにある神社を探していた。 その神社はご利益があることで有名な所で、村長から御神符をもらってくるように頼まれたからだ。 「う~、やっぱりさっきの分かれ道を曲がらなくちゃいけなかったのかなぁ・・・・」 お姉さんは地図とにらめっこをしながら歩いているとむにゅっとした変なものを踏んだ感触がした。 あれ?っと思うと同時に悲鳴が聞こえてきた。 「ぴぎゃああぁぁぁぁ・・・・・!」 お姉さんは何かと思い足元を見るとゆっくりまりさが踏み潰されていた。 まりさは帽子ごと真ん中を踏まれ、口から餡子を出しながらぴくぴくと痙攣をしている。 「ちょっ、ちょっと大丈夫?」 お姉さんは慌てて足を上げてまりさの様子を見る。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・・・ぼっ・・う・・・だ・・・だべぇ・・・・ゆっぐ・・・・じだ・・・っだ・・・・・・」 まりさはそう言うと痙攣が弱くなっていき永遠にゆっくりしてしまった。 お姉さんは悪いことしちゃったなあ・・・と思いながらまりさを道の真ん中から畦の方に寄せてやった。 そしてまりさの近くに落ちていた枇杷を添えた後、目を瞑って手を合わせる。 ごめんなさい。ゆっくり成仏していってねと祈ったあとに目を開けると目の前にゆっくりれいむがいた。 番だった子だったのかしら?とお姉さんは思い、声をかけようとするといきなりれいむがまりさに向かって叫びながら体当たりをし始めた。 「れいむがおそなえしたものをもっていくからこんなことになったんだよ!とうぜんのむくいだよ!とっととじごくにおちてね!!」 このれいむの言い方にお姉さんはビックリした。 お姉さんは恐る恐るれいむに声をかける。 「あの・・・?れいむ・・・?この子はあなたのだーりんじゃないの?」 お姉さんが尋ねるとれいむは鼻息の荒いままお姉さんの方に向いた 「ちがうよ!わるいことをするまりさがだーりんのわけないじゃない!わるいことしたからこんなむくいをうけたんだよっ!」 そう言いながられいむはぷくーっと膨れた。 お姉さんはれいむの剣幕に驚きつつ、どうしたのかと尋ねた。 話を聞くとこいういうことらしい。 れいむはいつも通っている神社に『明日もおいしいご飯が食べれますように』とお願いをする為、枇杷をお供えにいったらしい。 そしていつも通り賽銭箱の前に枇杷を置き、目を瞑ってお祈りをしているとスッとれいむの目の前を何かが通った気がした。 何かと思い目を開けると目の前にあった枇杷が無くなっていたのだ。 慌てて周りを見るとまりさが枇杷を咥えて逃げていくのが見えたのでれいむも必死に追いかけてきたのだという。 「なるほどねぇ・・・・。」 お姉さんは悪い子だったと聞くと少し罪の意識が薄れた気がした。 お供え物を取ったんだからしょうがない。罰が当たったのだろう。 そう思った時、はっと気づいた。 「ねえ、この辺に神社あるの?もしよかったら場所を教えてくれない?もちろんお礼もするわよ」 お姉さんはれいむに道案内をお願いした。 れいむはお礼と聞き、二つ返事でお姉さんを神社に案内してくれることになった。 「ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪まったりのひ~♪ゆ~ゆ~♪ゆゆ~ん♪」 お姉さんとれいむは歌を歌いながらゆっくりと歩いていくと遠くに神社の鳥居が見えてきた。 「おねえさん、ついたよー。」 れいむは鳥居の前までぴょんぴょん跳ねて行き、くるんとお姉さんの方に振り返る。 お姉さんはれいむにお礼を言い、お姉さんがお弁当に持ってきたおにぎり取り出し、竹の皮に包んでれいむにあげた。 れいむは枇杷とおにぎりを頭の上に乗せると喜んで神社の中に入って行った。 お姉さんも神社の中に入ると敷地内の光景に驚いた。 敷地の中に一つの群れがいるんじゃないかという位、たくさんゆっくりがいたのだ。 何事なのかと思って鳥居の下で呆けていると社務所から神主さんがやって来た。 「こんにちは。ああ、ここのゆっくり達ですね。うちは五穀豊穣と安産祈願ですからね。 多産で有名なゆっくりですし、境内を汚したり悪いことをしない限り駆除しないんですよ。 ところで今日はどうされたのですか?」 神主さんはにっこりと微笑みながらお姉さんに尋ねた。 呆けていたお姉さんは顔を赤らめ、しどろもどろになりながら御神符を授かりに来ましたと伝えて、 風呂敷の中の初穂料と村で取れた野菜を神主さんに渡した。 そうですか、ちょっと待ってくださいねと言って神主さんは本殿の中に入っていった。 お姉さんは神主さんが戻ってくるまでに参拝することにした。 参拝を終えた後、神社の敷地を見回すとゆっくりが特に固まっているところがあった。 分社の前だ。 驚くべきことにゆっくり達がちゃんと列を作って分社の前を並んでいるのだ。 よく見るとさっき道案内してくれたれいむも並んでいる。 先頭のほうを見ると丁度ゆっくりぱちゅりーが参拝をしようとしているところだった。 ぱちゅりーはお賽銭箱の前にいくつかのキノコをお供えすると二礼し、目を瞑って何かを祈っているようだ。 そしてそれが終わると一礼し、キノコを帽子の中にしまって石灯籠の近くまで跳ねていった。 お姉さんは興味深げに眺めていると神主さんが戻ってきた。 「お待たせしてすみません。こちらが御神札です」 そう言って神主さんはお姉さんに袋に入った御神札を渡す。 お姉さんは神主さんにお礼を言うと、目の前の分社について尋ねてみた。 「あの分社ってゆっくりに人気ありますよね?どんな神様が奉られているんですか?」 「ああ、あそこの分社はご祭神は判らないんですが、ご利益のある御神炎が奉られているんですよ。ちょっと覗いてみます?」 そう言って神主さんは分社の前に歩いていくのでお姉さんも付いて行った。 分社の前に立つと、中から青白い光が漏れている事に気づいた。 風に煽られた蝋燭の炎のように光が揺らめいている感じがする。 神主さんは懐から鍵を取り出し、分社の扉を開けた。 「こちらが御神炎ですよ」 そう言って神主さんはお姉さんに御神炎を見せた。 分社の中で御神炎の青白い炎が燃えていて、その炎の中にゆっくりれいむが居るのだ。 お姉さんは驚きながら観察をする。 御神炎に包まれたれいむは穏やかな表情をしながら目を瞑っていた。 「これ・・・?熱くないんですかね・・・?」 お姉さんは炎に包まれたれいむの顔見ながら神主さんに尋ねる。 「ええ、穏やかな表情をしているでしょう。大丈夫なんですよ。 この御神炎には特別な力がありまして、人間や良いゆっくりには熱さを感じないんです」 「はぁぁ・・・・」 お姉さんは感心した。 周りのゆっくり達も御神体の顔を見て「すごくゆっくりしたれいむだね」「いいゆっくりだよ」と感嘆の声をあげている。 お姉さんは感心しながら御神炎を眺めていると境内のほうでゆっくり達が言い争う声が聞こえた。 何かと思って神主さんと境内の方をみると2匹のゆっくりが何かを言い争っていた。 「何かあったみたいですね」 神主さんは2匹のゆっくりの元に向かう。お姉さんも興味津々な顔で後をついていく。 2匹のゆっくりはゆっくりちぇんとゆっくりありすだった。 「ちぇんのキノコをたべたでしょー。うそつかないであやまってほしいんだよー」 「ありすはしらないわよ!ほかのゆっくりにたべられちゃったんじゃないの?」 ちぇんが泣きそうになりながら問い詰めているが、ありすはそんなこと知らないわとそっぽを向いている。 「どうしたんだい?ちぇんのご飯を食べちゃった子がいるのかい?」 そんな光景を見た神主さんは2匹に尋ねる。 ちぇんは神主さんの足元に駆け寄って泣き出す。 一方ありすは神主さんを見ると妙にそわそわし始めた。 どう見ても挙動不審だ。 「すみませんがその2匹を見てていただけますか」 神主さんはお姉さんにそう言うと分社の方に歩いていった。 「あ、ありすはそろそろおうちにかえらなくちゃ・・・。い・・・、いとしいまりさが、ま・・・、まっているんだったわっ」 そう言ってこの場を離れようとするありすを見て、お姉さんは抱えてあげて逃げられないようにした。 「は、はなじでぇぇぇっ!ばりざがあでぃずをまっでいるのよぉぉぉ・・・・!」 そう言ってありすは暴れてお姉さんから逃げ出そうとするが、お姉さんの手から逃げられない。 「はぁぁぁなぁぁぁじぃぃでぇぇぇぇぇ・・・・!」 暴れるありすを抑えているうちに神主さんが帰ってきた。 戻ってきた神主さんは手にお札を持っていて、そのお札がメラメラと青い御神炎が燃えている。 「このお札の炎でどちらが嘘ついているか判るからね。ちぇん、ちょっとごめんね」 そう言って神主さんはちぇんを持ち上げてひっくり返し、ちぇんの底部に炎のついたお札を置いた。 ちぇんの底部で青い炎が燃えているがニコニコしている。 「なんかあたたかいんだよー」 そう言っているちぇんを見て神主さんは「ごめんね。ありがとう」と言ってちぇんを起こしてあげた。 そしてお姉さんから暴れるありすを受け取りひっくり返した。 「やっ、やっ、やべでぇぇぇ!ひっぐりがえざないでぇぇ!」 ありすをひっくり返すと焦げた痕が3ヵ所あった。 神主さんはその火傷の痕をみるとむっとした顔になり、ありすの底部にお札を置いた。 お札の炎が青から赤に変わったかと思うと底部からぶすぶすと煙があがり、ありすから大きな悲鳴があがった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛じゅぃぃぃぃいいい!あでぃずのあじがあぢゅぃぃぃぃぃ・・・!は、はやぐどがぢでぇぇぇぇ・・・!」 神主さんはお札をありすからどけるとお札の炎は元の青色に戻り、しばらくすると燃え尽きた。 「あじゅい゛ぃぃぃぃ・・・・!」 ありすはさらに悲鳴をあげている。 お姉さんがありすの底部をみると焦げ痕が3つから4つになっていた。 「ちぇん、ありすがやっぱり嘘をついててちぇんのキノコを食べたみたいだよ。後で代わりのご飯をあげるから境内で待っていてね」 神主さんはありすを持ち上げながらちぇんにそう言う。 ちぇんは「わかったよー」と言うと境内の方に跳ねていった。 「ありすを押さえて頂いてありがとうございます」 神主さんはお姉さんにお礼を言った。 お姉さんは抱えられて震えているありすを見ながらありすどうするのか尋ねる。 「この子はもう悪いことしてばかりなので特別室行きですねぇ・・・・」 神主さんはありすの口を手で塞ぎながらお姉さんにそう言った。 「あの、見学させてもらってもよろしいですか?」 お姉さんはどうなるのかちょっと興味を持ったので神主さんにお願いをする。 神主さんはちょっと困ったような顔をした後、特別ですよと言ってため息をついた。 神主さんは社務所の横の建物まで歩いていくと扉の前にあった金網の箱にありすを入れて蓋をする。 そして壁にかけてあった蝋燭立てをとると蝋燭に火を付けた。 箱に入ったありすをお姉さんが持ち上げて神主さんと一緒に建物の中に入る。 建物の中に入ると地下に下っていく階段があった。 「この先に特別室があるのですが・・・・そうですね。降りながら説明をしていきましょうか」 神主さんはそう言って階段を下って行く。お姉さんも神主さんに続いた。 神主さんは階段を下りながらお姉さんに説明をし始めた。 「まず分社にあった御神炎なのですが、あの炎は普通の燃料では燃えないんです。」 神主さんの説明を聞きながら下っていくと少し先に青い光が見えてきた。 「それではあの炎は何に燃えるかということになるのですが・・・実はゆっくりの欲なのです」 しばらく下っていくと階段の途中に壁に扉があった。 神主さんはここで立ち止まるとお姉さんに「中を覗いてみてください」と言う。 お姉さんは扉の窓から中を覗いてみると、分社にあった御神炎と同じように目を瞑ったゆっくり達が炎に包まれて青く燃えているのが見えた。 「この子達は分社の御神炎の予備みたいなものですね」 神主さんはそう言ってまた階段を下っていく。 「それでゆっくりがこの炎に包まれるとだんだん欲を吸い取られていくんですよ」 神主さんとお姉さんはさらに下ると一番底に着いたようで目の前に分厚そうな鉄の扉があった。 「でも欲が強いゆっくりがあの炎に包まれると炎の質が変わって勢いよく燃え上がってしまうんです」 そう言って神主さんが扉を開けるとゆっくり達の悲鳴が地下の中をこだました。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・・。」 「あ゛づぃぃぃぃ・・・・・。ごべんなざいぃぃぃぃ・・・・。もうわるいことじまぜんんんん・・・・」 「だれがぁぁぁぁ、だずげでぇぇぇ・・・・。もういやだぁぁぁぁ」 部屋の中を覗くと金網の箱に入れられたゆっくりが赤い炎に包まれながら燃えていた。 髪の毛の先から黒くなっていき悲鳴を上げて箱の中を跳ねようとしているもの。 あんよから焦がされ、必死にもがいているもの。 金網に顔を押し付け、包まれた炎から逃げようとするもの。 黒焦げになって姿形では既に判別できないものなど、様々だ。 お姉さんはそのおぞましい光景に絶句し、ありすも今まで青かった顔を一層青くしながらだらだらとちーちーを漏らした。 神主さんはお姉さんからありすを受け取ると部屋のテーブルに箱を置いた。 そして箱からありすを取り出すとありすのカチューシャを外してお札を貼り始める。 お札を貼られながら、これからの自分の未来を知ったありすは泣きながら叫び始める。 「いやぁぁぁぁ、もやされてくるしむのはいやぁぁぁ!みにくくしんでいくなんてとかいはじゃないいぃぃぃぃ!」 がくがく震えるアリスを神主さんは無表情な顔で見ながらそっとありすに顔を近づけて囁く。 「大丈夫だよ。あの子達は死なないから。そこのまりさを見てごらん」 神主さんはありすを押さえながら、まりさが見えやすいように位置をずらす。 そこには黒焦げになった丸い物体があった。 まりさと判ったのは箱の上に帽子が乗せてあったからだ 「・・・ぁ゛・・・・ぁ゛・・ぁ゛・・・・・ぁ・・・・」 まりさらしき黒い物体が赤い炎に包まれながら呻いている。 その呻き声ももう止まるだろうと思ったそのとき、赤い炎が青い炎に変わる。 黒焦げだったまりさは青い炎に包まれた瞬間、黒焦げだった部分がじわじわと焼ける前の肌に戻っていく。 無表情だった顔にだんだんと赤みが戻ってくるとまりさは泣き叫び始めた。 「びゃああぁぁぁ・・・・っ!ぼう、ぼう、ばでぃざはあづいのやだぁぁぁ!ごろじでぇぇ・・・・!」 まりさは金網に顔を押し付ける。 顔に金網の跡がつくがそこから出られるわけでも死ねる訳でもない。 じわじわと元の姿に戻っていくと青い炎がまた赤く燃え盛りまりさを焦がし始めた。 「い・・・い・・・いやあああぁぁぁぁ!やべでぇぇぇ・・・・!」 「ほら、大丈夫だろう?」 そう言いながら神主さんはお札を貼っていき、ついにありすの目以外はお札で埋まってしまった。 ありすは滝のように涙を流していもがいている。 神主さんはありすを持ち上げ、他のゆっくりたちと同じように金網の箱に入れる。 金網の蓋を閉めた後に箱の上にありすのカチューシャを置いた。 「さて、これから君の体に張付いたお札に御神炎を着けるわけなんだけど、君はいい子だったかな? もし何かの間違いでここに連れてこられたんだったら君の体は青い炎に包まれて熱い思いをしないよ。 でも逆に欲深く、悪い子だと赤い炎に包まちゃうからね」 神主さんは持っているお札を近くの燃えているゆっくりに近付け炎を移す。 ありすはその炎を見ながら目を大きく開き、もがもがと言いながらぶるぶる震えている。 「それじゃゆっくりしていってね」 そう言って神主さんはありすのお札に炎を移した。 青い炎は瞬く間に赤い炎に変わり、ありすを一瞬のうちに火達磨にした。 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・、あ゛づぃぃぃぃ・・・!あ゛でぃずのうづくしいがみがぁぁぁ!はだがぁぁぁ・・・・・!い゛やぁぁぁぁ・・・・!」 口を塞いでいたお札が燃えたのだろう。ありすの悲鳴が一際高く特別室に響いた。 お姉さんと神主さんは社務所に戻っていた。 神主さんは縁側で青ざめているお姉さんにお茶と羊羹を出した。 お姉さんはお茶を啜ると少し落ち着いたようだ。 「すみません。やはり刺激が強かったようですね」 そう言って神主さんはお姉さんに謝り、お姉さんの隣に座った。 「あの子達はどうなるんですか?ずっと御神炎に燃やされたままになるんですか?」 お姉さんはまだ少し青い顔で神主さんに尋ねる。 「いいえ、ずっとこの神社にいるわけではありませんよ。 そうだ、ちょっと分社のほうに行ってみませんか?」 そう言ってお姉さんを分社に誘う。 「さて、多分そろそろだと思うんですが・・・・」 神主さんは分社の扉を開ける。 青い炎に包まれたれいむ。よく見るとうっすらと目を開けている。 そのままじっと見ていると段々まぶたが上がっていき、完全に開いた瞬間炎が消えた。 「ゆっくりしていってね。れいむといっしょにゆっくりしようよ!」 れいむは神主さんをみつけると目をキラキラ輝かせながら、神主さんの腕の中に飛び込む。 「こんにちは。れいむのおかげでゆっくりしているよ」 神主さんがそう言って撫でてあげるとれいむは嬉しそうな顔をした。 お姉さんもその笑顔に惹かれれいむを撫でてあげる。 「さて、れいむ。そろそろ君達の世界に戻らなくちゃいけないよ」 神主さんは高い高いをするように持ち上げてあげるとれいむは「わかったよ!」といって浮かび始めた。 そして淡い光とともにお姉さんたちの前からふっと消えた。 「どこに行ってしまったんですか?」 お姉さんは神主さんに尋ねる。 「あの子はたった一つの欲しか無くなってしまったんで、ゆっくり達が元々いた世界に戻っていったんですよ。 最初こちらの世界に来たゆっくりは他のものをゆっくりさせたいという気持ちだけだったんですけどね。 それがこちらの世界のものに惹かれて留まっているうちに欲にまみれて元の世界に戻れなくなってしまったんです。 でもこれであの子も元の世界に戻れた。きっとまたこちらにひょっこり現れて色々なものを癒しに来てくれますよ」 神主さんはれいむが消えた空を見上げた。 (おまけ) お姉さんが帰った後、神主さんは境内に歩いていった。 境内にはちぇんが待っていた。 「やぁ、待たせちゃったね。ごめんね」 待たせていたちぇんに声をかける 「いいんだよー。ぜんぜんだいじょうぶだよー」 ちぇんは嬉しそうに神主さんの足元に駆け寄る。 神主さんはちぇんを抱えて社務所の縁側に歩いていった。 縁側の前には七輪が置いてあった。 神主さんはちぇんを縁側に置くと社務所の奥に入って輪切りにしたタマネギとスライスしたニンジンを持ってきた。 七輪の網の上に持ってきたタマネギとニンジン置くとじっくりと焦げないように焼いていく。 「いいにおいなんだよー。おいしそうなんだよー」 そう言ってちぇんはよだれを垂らしている。 神主さんは焼けたものから皿に置いてあげるとちぇんはハフハフしながら食べている。 ちぇんを見ながら神主さんも焼けたタマネギを肴にお酒を飲み始めた。 今日も一匹送れたなあと思いながら神主さんは夕焼けを眺めた後、ふとちぇんを眺める。 目の前にいる子は良いことも悪いこともあるが慎ましやかに暮らす顕世の普通のゆっくりだ。 一方元の世界に戻れたれいむは多分ゆっくりの中でも有頂天の存在だろう。 だがまた欲に負けてしまえばまた奈落の底に落ちることになるのだ。 神主さんは両方のことを思いながら呟く。 「どっちが幸せなんだろうなあ・・・」 そんなことを思いながら神主さんは杯を重ねた。 (おわり) 豊作の話と火の話でリンクさせようとしたのですがどうにもならず、挫折して別の話にしてしまいました。 あとオチがもう少しうまく付けられればよかったのに付けられませんでしたorz 書いたもの。 ゆっくりいじめ系2468 豊作祈願 ゆっくりいじめ系2502 ゆっくり玉
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ある夜、里の家々から現れ、足音も幽かに何処かへと歩き出す黒い影。 影は少しずつ増え、あるいは、家なき影もいる――つまり、虐待お兄さんと呼ばれる彼らと 同じ気質を持つ幽霊や妖怪達だ。 時に非常識とも思える行動を取る”お兄さん”は、実は人間ではないことが多い。 または、その趣味に身を焦がすあまり人を超えてしまうということもある。 どちらにしても変わらない。彼らの行為そのものが代名詞なのだから…… 彼らすべてをひっくるめて、人は呼ぶ。『虐待お兄さん』と。 彼らはお互いを夜闇の中で確認し頷きあう。 そして、里のはずれにある巨大な地下室へと向かって静かに歩を進める。 ライブ やがて全ての人々を収容したコンサートホールはむっとする熱気に包まれる。 人々の注視の先にあるステージにはギター、ドラムセットその他の楽器、音響設備があり、 そして目の粗い金網が張られている。 誰も何も言わない。 立ち起こる水を打ったような静寂。咳払いすらも起こらない真空状態。 その緊張を破るように、人影が金網の向こうに現れる。 数人からなる楽士隊と、一匹のれみりゃ――このコンサートの歌姫――だ。 れみりゃの手にはマイクが握られている。出所は不明だが(それを言うなら、この施設の存在そのものが胡散臭い)、 きちんと機能するしろものだ。 沈黙を切り裂いて、マイクのガチャガチャ音。続いてれみりゃの吐息が増幅されたボエーという響き。 そして第一声が発せられる。 「うっう〜♪おにーざんたぢぃ〜♪きょうはれみりゃのこんさーとにきてくれてありがどうだっどぉ〜!」 その瞬間、ホールが動鳴する。 「うおお〜〜!!」 「おぜうさまーー!!」 「れみ☆りゃ☆うーーーーー!!」 人々が足を踏み鳴らしはじめる。 最初こそばらけているその振動は、たちまちのうちに収斂し、たった一つのリズムとなってホールを揺るがす。 「「「セイ!セイ!セイ!セイ!」」」 そのリズムは、歌え歌えとせきたてる。 踊れ踊れと囃したてる。 「うーみんなまちきれないんだっどぉ〜?しょうがないどぉ☆ それじゃあさっそくぅ、いっくどぉ〜☆」 れみりゃがやわらかい腕を振り上げた。 シンバルのワン・ツーから走り出すドラムに待ちかねたようにかぶさるギターと、音の奔流を支えるベースギター。 その調和の只中に、 「おっぜうさまはぁ〜、とってもえっらいんだっどぉ〜。 こーまかんのぉおぜうさっまなんだどぉ〜♪うー♪」 重石を投げ入れるような歌声。しかし音楽は巧妙に歌声をかいくぐり進行を維持してゆく。 人々は二拍子を刻む一つの機械となり、握り拳を繰り返し高い天井へと差し上げる。 「ぷっでぃんおいちいどぉ〜♪あまあまだいすきだ・っ・ど・ぉ〜♪」 れみりゃの振り付けにあわせてPPPHも抜かりなく。 「こうまかんのおぜうさま〜、れみりゃおぜうさま〜♪うー!」 「みんなありがとうだっどぉ〜♪つぎのきょくはぁ、おぜうさまのこーまかんのおうたなんだどぉ〜☆」 再び大歓声。 「おうえんよろしくだっどぉ〜♪うー♪いぇい♪」 ヒューヒュ−と口笛も飛ぶ。 「おっぜうさまはぁ〜、とってもえっらいんだっどぉ〜……」 前の曲と歌詞は同じである。だがそんなことは些細なことだ。 人々はドラムに灼かれ、ギターのリフに全身を切り裂かれ、ベースの潮流にその身を委ねた―― 「みんなぁ☆おぜうさまのなまえをいってみるんだどぉ?」 「「「れみりゃおぜうさまーーーーー!!!」」」 「んー?きこえないどぉ?」 「「「れ・み・り・ゃ・おぜうさまーーー!!!!!!」」」 「そうだどぉーー!とってもえれがんとでぇ、とってもぷりちーな、 か☆り☆す☆ま☆おぜうさまだっどぉ〜♪うっうー!」 「「「うっうーーーーー!!!」」」 数時間の熱狂の後、無事にコンサートは終了した。 「「「れ・み・りゃ!れ・み・りゃ!」」」 「「「れ・み・りゃ!れ・み・りゃ!」」」 大喝采の中を手を振りながら退場してゆくれみりゃ。お辞儀をし、一人ずつ去ってゆく楽隊。 眩しい照明と音響のハウリングが止み、一繋がりだった聴衆たちはその熱を心に宿したまま個人へと立ち戻る。 雑談するものもあれば、独りでコンサートの余韻を噛み締めるものもいる。 人々は疲れ果て、しかしその表情は明るくホールを退場してゆく。 * * * * 男は家路を急ぐ。 体は鉛のように重いが、足だけはひとりでに前へと進んでいく。 つい先ほどのライブを思い返している。 辺り中から降る音。尻を振るれみりゃ。体を貫く振動。 手を胸の前に持ち上げぶりっこのポーズのれみりゃ。 れみりゃの声音。へたくそなダンス。にこやかな表情。 「れみりゃ……れみりゃ……れみりゃ……」 足取りが軽くなる。 ざっ。ざっ。ざっ。 れみりゃ。れみりゃ。れみりゃ。 ざっざっざっ れみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃれみりゃ 「うっおおおおおおおおああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 疾走する。 空はすでに白み始めている。 疾走する。 やがてすぐに自分の家が見えてくる。 家の外に誰かがいる。 「う〜?おにーざーん?よるなのにどこにいってたんだどぉ〜?」 れみりゃだ。夜間に起き出して、飼い主の不在に気づいたのだろう。男は駆ける。 手を振るれみりゃがあっというまに近づく。れみりゃもまた、万歳のポーズでよたよたと歩み寄る。 「おなかすいたっどぉ〜。おぜうさまはぷっでぃんたべた」 「おらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 激しい加速からのラリアットがれみりゃのふとましい顎を刈り取り、 れみりゃは慣性の法則にしたがって男の家の玄関を、襖を、居間を、寝室を、仏壇をなぎ倒し、 壁をも貫通するとさらに彼方へと吹き飛んでいった。 男は、登り行く太陽に握りこぶしを振りかざす。ちょうどあのライブの時にしたように。 「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!すっっっきりーーーーー!!!!!!!!」 * * * * 人々は鬱憤に飢えていた。 いまや人々は、ゆっくりがしばしば為す”悪さ”にかこつけて、または特に理由がなくとも鬱憤を晴らせる。 人々にはストレスが必要だったのだ。 「う〜う〜♪おぜうさまのびせいはせがいいぢだどぉ〜♪」 「うふふ、本当ね」 「だんすもばっちり☆きまったどぉ♪」 「そうね、とっても上手だったわ」 主催のスタッフはれみりゃをぎゅっと抱きしめる。 「うー!いっしょおけんめいおしごとしたからぁ、おなかすいちゃったどぉ〜。ぷっでぃん〜」 「今持ってきてあげるわね」 これは、ただ拾われただけのれみりゃである。 拾われた基準は「一番長生きしそうだから」ただそれだけ。 ただコンサートに使うため、おだてて褒めて、何不自由ない生活をさせている。 客にもこのことはちゃんと教えてある。 <・れみりゃちゃんは毎日美味しいものを食べておうたを練習しています。 ・おぜうさまはぁ、あいどるなんだっどぉ〜!ぷっでぃんたべたいどぉ〜!> そのことが、客達の心をより激しく揺さぶるだろうから。 能天気で放埓な、幸運の寵児。 人々は、ライブで自制心の縁ぎりぎりまで溜めた”歌姫”れみりゃへの苛立ちを、家に帰って存分に発散するだろう。 それこそがこのライブの目的なのだ。 スタッフは冷暗所に保存したぷっでぃんをれみりゃのために取り出す。 そのぷっでぃんはあたたかいお日様の匂いがした。 「(うう、私も早く帰ってうちのれみりゃいじめたいわぁ……)」 END ■ □ ■ □ 夏といえばライブですよね!ライブ行きたい 十京院 典明 このSSに感想をつける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 386 最終地獄/コメントログ」 でめたしでめたし -- 2010-05-25 20 32 32 期待しちゃったよ!! そして、こういう作品は好きだ! -- 2010-06-10 01 03 19 やったー!お兄さん、カッコイー!! -- 2010-06-30 06 29 48 やだ…カッコイイ/// -- 2010-11-03 22 50 28 かっこいいんだか馬鹿なんだか…… -- 2011-08-16 12 22 29 地震と放射能か・・・こんな話を気にせずかけた時代が懐かしい -- 2011-09-26 22 59 58 ↓そうだよな、今じゃ不謹慎で叩かれるし・・・傷跡は未だに残ったまま・・・ -- 2013-01-23 04 20 22 泣いた -- 2013-03-09 02 46 06 俺福島県民なんだけどこれからは原発には無数のうにゅほがいるんだと思うわ。うにゅほの出した放射性物質だと思っとく…ちょっと萌え -- 2013-05-02 18 42 01 この部屋にでいぶやゲスまりさいれてみたらどうなるかなwww -- 2014-05-28 20 50 51 完全にハルクになっちゃったじゃないですかー!! すげぇ・・・ -- 2014-08-01 10 18 34