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問題 解答 補足 14世紀イタリアを舞台にしたミステリー小説『薔薇の名前』で有名なイタリアの作家はウンベルト・○○○? エーコ 1841年に発表されたエドガー・アラン・ポーの小説で、「世界最初の推理小説」といわれるのは『○○○街の殺人』? モルグ 1929年に発表された小説『毒入りチョコレート事件』で有名なイギリスの推理作家はアントニー・○○○○○? バークリー 1944年に『金蝿』でデビューした「ジャーヴァス・フェン教授」シリーズで有名なイギリスの作家はエドマンド・○○○○○? クリスピン 1953年にミステリーの普及や推理作家の地位の向上を目的に設立された、「英国推理作家協会」の略称は? CWA 1964年の小説『薔薇の殺意』に始まるウェクスフォード警部シリーズで有名なイギリスの女流作家はルース・○○○○? レンデル 1966年に『冷戦交換ゲーム』でデビューした、代表作に『女刑事の死』があるアメリカの作家はロス・○○○○? トーマス 1970年に『死の競歩』でデビューした、小説『偽のデュー警部』で有名なイギリスのミステリー作家はピーター・○○○○? ラヴゼイ 1971年に小説『A型の女』で初登場した、作家マイケル・Z・リューインが生んだ私立探偵はアルバート・○○○○? サムスン 1971年に『A型の女』に始まる私立探偵アルバート・サムスンシリーズで有名な作家はマイクル・Z・○○○○○? リューイン 1987年に出版された推理作家・綾辻行人のデビュー作で「館シリーズ」の第1作でもあるのは『○○館の殺人』? 十角 1992年に第45回日本推理作家協会賞を受賞した作家・綾辻行人の小説は『○○館の殺人』? 時計 1994年に刊行された作家・小森健太朗のデビュー作は『○○○殺人事件』? コミケ 1997年に刊行された貴志祐介の小説で、1999年には内野聖陽の主演で映画化もされたのは? 黒い家 1999年に第1回大藪春彦賞を受賞した、馳星周の小説は? 漂流街 1999年に刊行された貴志祐介の小説で、2003年には二宮和也の主演で映画化もされたのは? 青の炎 2006年には山田孝之の主演によりドラマ化された、直木賞の候補にもなった東野圭吾の代表作は? 白夜行 2007年に『ウルチモ・トルッコ犯人はあなただ!』で第36回メフィスト賞を受賞しデビューしたミステリー作家は? 深水黎一郎 2007年にはビートたけし主演でドラマ化もされた、1960年代の社会派推理小説ブームの先駆けとなった松本清張の代表作は? 点と線 2009年に日本推理作家協会賞を「長編および連作短編集部門」で受賞した道尾秀介の小説は『○○○の親指』? カラス 2009年の「本屋大賞」に選ばれた湊かなえのデビュー小説は? 告白 2009年に 「第9回本格ミステリ大賞」 を受賞した、作家・辻真先が、自身の生んだ探偵 「牧薩次」 名義で著した推理小説は? 完全恋愛 2009年の「本屋大賞」に選ばれた湊かなえのデビュー小説は? 告白 『囲碁殺人事件』や『将棋殺人事件』などゲームを題材とした推理小説を著した日本の小説家は? 竹本健治 『裏切りのノストラダムス』 や 『新007シリーズ』 で有名なイギリスのミステリー作家はジョン・○○○○○? ガードナー 『キャット・チェイサー』『野獣の街』などの小説で有名なアメリカの作家はエルモア・○○○○? レナード 『黒死館殺人事件』などの作品に登場する作家・小栗虫太郎が生んだ名探偵は? 法水麟太郎 『寒い国から帰ってきたスパイ』 などの小説に登場する、ジョン・ル・カレが生んだイギリスの情報部員はジョージ・○○○○○? スマイリー 『情況証拠』『依頼なき弁護』など弁護士ポール・マドリアニシリーズで有名な作家はスティーヴ・○○○○○? マルティニ 『ストランド・マガジン』に掲載された、シャーロック・ホームズ作品の挿絵を描いた画家はシドニー・○○○○○? パジェット 『テロリストのパラソル』で直木賞を受賞した推理作家は? 藤原伊織 『マルタの鷹』『血の収穫』などの作品で知られるアメリカのミステリー作家はダシール・○○○○? ハメット 『緑は危険』『ジェゼベルの死』などの作品で活躍する、イギリスの作家クリスチアナ・ブランドが生んだ名探偵は○○○○○警部? コックリル 「虫送り」「冬の蝶」など全6章からなる、2010年に第23回山本周五郎賞を受賞した道尾秀介の連作小説は? 光媒の花 『雪密室』『生首に聞いてみろ』など、自身と同名の探偵が活躍する作品で知られる推理作家は? 法月綸太郎 V・I・ウォーショースキーという女探偵の生みの親であるアメリカの女性推理作家はサラ・○○○○○? パレツキー アイルランドの桂冠詩人 セシル・デイ・ルイスがミステリー小説を書く際に用いた別名義はニコラス・○○○○? ブレイク 赤川次郎の推理小説『三姉妹探偵団』シリーズに登場する三姉妹の苗字は? 佐々本 アガサ・クリスティーの生んだ名探偵、ミス・マープルが最初に登場する作品は 『○○○の殺人』? 牧師館 アガサ・クリスティが生み出した「灰色の脳細胞」を持つ名探偵はエルキュール・○○○? ポワロ 浅野温子が主演しているテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』の人気シリーズ作品は「救急救命士・○○○○○」? 牧田さおり アメリカの推理作家ジャック・フットレルが生んだ名探偵はオーガスタス・S・F・X・ヴァン・○○○○○? ドゥーゼン イギリスの推理作家アーサー・モリスンが生んだ変装を得意とする探偵はマーティン・○○○○○○? ヒューイット イギリスの推理作家ロナルド・ノックスが生んだ保険調査員を務める探偵はマイルズ・○○○○○? ブリードン 以前は『雪月花殺人ゲーム』という副題があった、探偵役の「加賀恭一郎」が最初に登場する東野圭吾の小説は? 卒業 市原悦子主演による、フジテレビ『金曜エンタテイメント』で放送された作品は「おばさんデカ○○○の事件帖」シリーズ? 桜乙女 売れない俳優チャールズ・パリスを主人公にしたシリーズで有名なイギリスの作家はサイモン・○○○○? ブレット 映画化もされた小説『ハンニバル』『羊たちの沈黙』で有名なアメリカの人気作家はトマス・○○○? ハリス 映画化もされた小説『太陽がいっぱい』や『見知らぬ乗客』で有名な作家はパトリシア・○○○○○? ハイスミス 江戸川乱歩のデビュー作が掲載されたことでも知られる日本の推理小説の発展に大きな功績を残した雑誌は? 新青年 画家の飛龍想一を主人公とする綾辻行人の推理小説で、彼の「館シリーズ」の第4作に当たるのは『○○館の殺人』? 人形 ギデオン・オリヴァー教授が活躍するシリーズもので有名なアメリカのミステリー作家はアーロン・○○○○○? エルキンズ 旧ソ連時代のモスクワを舞台にした小説『ゴーリキー・パーク』で有名なアメリカの作家はマーティン・クルーズ・○○○? スミス キンジー・ミルホーンという女探偵の生みの親であるアメリカの女性推理作家はスー・○○○○○? グラフトン クレイマー警部補が活躍する小説シリーズで有名な南アフリカ出身の作家はジェイムズ・○○○○○? マクルーア 原稿用紙4200枚にも及ぶ世界最長の本格推理小説『人狼城の恐怖』で知られる推理作家は? 二階堂黎人 コックリル警部が活躍する『ジェゼベルの死』などの代表作があるイギリスの女流作家はクリスチアナ・○○○○? ブランド コナン・ドイルの小説『ギリシャ語通訳』で初登場したシャーロック・ホームズの兄は○○○○○○・ホームズ? マイクロフト 小林稔侍が主演しているテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』の人気シリーズ作品は「炎の警備隊長・○○○○○」? 五十嵐杜夫 作家・森博嗣の小説で「Vシリーズ」最初の作品は『黒猫の三角』ですが最後の作品は? 赤緑黒白 作家アガサ・クリスティの小説『アクロイド殺し』で殺人事件が起こる場所は○○○○○荘? ファンリー 作家モーリス・ルブランが生み出した、「怪盗紳士」と呼ばれるキャラクターはアルセーヌ・○○○? ルパン 殺人事件に巻き込まれた2組の家族を描いた2010年に大藪春彦を受賞した道尾秀介の小説は? 龍神の雨 ジェイムズ・エルロイの小説『ブラック・ダリア』でブラック・ダリアと呼ばれた女性はエリザベス・○○○○? ショート シャーロック・ホームズが登場するコナン・ドイルの小説のほとんどが初掲載された雑誌は『○○○○○・マガジン』? ストランド シャーロック・ホームズの大学時代の友人の家で執事が消えた事件を解決する作品は『○○○○○○家の儀式』? マスグレーヴ 社会に巣食う差別を痛烈に批判し大きな話題となった、1960年より読売新聞の夕刊に連載された松本清張の社会派推理小説は? 砂の器 主催した新人賞からは泡坂妻夫、連城三紀彦ら多くの推理作家を輩出した、島崎博が編集長を務めた探偵小説専門誌は? 幻影城 主人公・腐野花と養父・淳悟との禁断の愛を描いた、2008年に第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の小説は? 私の男 小説『夜勤刑事』『刑事の誇り』などに登場する、作家マイケル・Z・リューインが生んだ刑事はリーロイ・○○○○警部補? パウダー 小説 『デコイの男』 に始まる私立探偵ジョン・デンスンシリーズで有名な作家はリチャード・○○○? ホイト 小説『高額慰謝料』『遺言執行』などリーガル・サスペンスで人気があるアメリカの作家はシェルビー・○○○○○? ヤストロウ 小説『誰が駒鳥を殺したか?』や『赤毛のレドメイン家』で有名なイギリスの推理作家はイーデン・○○○○○○? フィルポッツ 小説『地獄の奇術師』で初登場した、推理作家・二階堂黎人の作品で活躍する名探偵は? 二階堂蘭子 昭和初期に活躍した日本の推理作家で、探偵・法水麟太郎が活躍する代表作『黒死館殺人事件』で有名なのは? 小栗虫太郎 ジョージア州の小さな町を舞台にした小説 『警察署長』 で有名なアメリカの作家はスチュアート・○○○? ウッズ 私立探偵マット・スカダーや泥棒バーニィが活躍するシリーズで有名なアメリカの作家はローレンス・○○○○? ブロック 推理小説のオールタイム・ベス100企画では1位になる事も多い作家ウィリアム・アイリッシュの代表作は? 幻の女 推理小説の分類の一つで誰が犯人なのかを重視するもののことを何という? フーダニット スコット・トゥローの小説『立証責任』『推定無罪』などに登場する弁護士はサンディ・○○○○? スターン 大正・昭和期に活躍した日本の推理作家で、名探偵・明智小五郎の生みの親として知られるのは? 江戸川乱歩 代表作にアプルビイ警部が活躍する『ハムレット復讐せよ』があるイギリスのミステリー作家はマイクル・○○○? イネス 第18回吉川英治文学新人賞を受賞した、作家・馳星周のデビュー作は? 不夜城 第31回江戸川乱歩賞を受賞した東野圭吾の作家デビュー作は? 放課後 探偵サッカレイ・フィンが活躍する『見えないグリーン』で有名なアメリカの作家はジョン・○○○○○? スラデック 探偵アルバート・キャンピオンを生んだイギリスの女性作家はマージェリー・○○○○○? アリンガム 探偵ミス・マープルが登場する推理作家アガサ・クリスティの遺作となった小説のタイトルは『○○○○○○・マーダー』? スリーピング チュンソフトのサウンドノベル『かまいたちの夜』の脚本を手がけた作家といえば? 我孫子武丸 テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』で、十朱幸代と財前直見が主演した夏樹静子原作のシリーズは「女弁護士○○○○○」? 朝吹里矢子 テレビ東京系列のTVドラマ『水曜ミステリー9』で小林稔侍が主演しているシリーズは「鉄道警察官・○○○○○」? 清村公三郎 ドイルの小説『四つの署名』に登場する事件の依頼書で後にジョン・ワトソンの妻となるのはメアリー・○○○○○? モースタン 十津川警部の生みの親であるトラベルミステリーの第一人者といえば? 西村京太郎 十津川警部を主人公としたトラベルミステリーで有名な推理作家は? 西村京太郎 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で古谷一行が主演したシリーズは「盲人探偵・○○○○○」? 松永礼太郎 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で小林桂樹が主演したシリーズは「弁護士・○○○○○」? 朝日岳之助 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で浜木綿子が主演したシリーズは「監察医・○○○○○」? 室生亜季子 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で水谷豊が主演したシリーズは「○○○○○ミステリー」? 朝比奈周平 日本の推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になることも多い、瀬戸内海の孤島を舞台とした横溝正史の小説は? 獄門島 日本の推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になることも多い、老婦人・柳川とし子が主人公の天藤真の小説は? 大誘拐 日本最初のクイズ番組『二十の扉』のレギュラー解答者としても活躍したかつての人気推理作家は? 大下宇陀児 ハードボイルドや冒険小説で名高い志水辰夫が初めて時代小説に挑戦した2007年に刊行された小説は? 青に候 ハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーの遺作となった未完の小説は『プードル・○○○○○○物語』? スプリングス 犯罪組織「冥王星」の首領キング・ハデスの孫にあたる漫画『探偵学園Q』でキュウを助ける天才中学生は? 天草流 ピーター・ウィムジイ卿という名の貴族探偵を生んだイギリスの女流推理作家はドロシー・L・○○○○○? セイヤーズ フジテレビで放映されたドラマ『ガリレオ』の原作となった東野圭吾の2つの短編集は『探偵ガリレオ』と何? 予知夢 藤田まことが主人公の刑事音川音次郎を演じているテレビ朝日『土曜ワイド劇場』の人気シリーズのタイトルは? 京都殺人案内 法医学を用いて事件を解決するオースティン・フリーマンが生んだロンドンの探偵はジョン・イヴリン・○○○○○○? ソーンダイク ポール・ニューマン主演で映画化された小説『評決』で有名なアメリカの作家はバリー・○○○? リード 本業は世界的に有名な医学者であった、『少年科学探偵』シリーズなどの作品で知られる大正・昭和の推理作家は? 小酒井不木 マット・デイモン主演で映画化された『ジェイソン・ボーン』三部作で有名なアメリカの作家はロバート・○○○○? ラドラム 漫画『金田一少年の事件簿』に登場する金田一少年の従妹は金田一○○? 二三 身内が起こした殺人事件を隠す家族の嘘を刑事・加賀恭一郎が暴く、2006年に刊行された東野圭吾の小説は? 赤い指 三島由紀夫によって戯曲化されたこともある、探偵・明智小五郎と女盗賊の対決を描いた江戸川乱歩の小説は? 黒蜥蜴 名探偵シャーロック・ホームズの相棒としてストーリーの語り手となる医師の名前は? ワトソン 八ヶ岳山麓の都市で様々な事件に巻き込まれるキャリア官僚が主人公の、2010年に大藪春彦賞を受賞した樋口明雄の小説は? 約束の地 レックス・スタウトが生んだ美食家探偵ネロ・ウルフと共に住んでいるお抱え料理人はフリッツ・○○○○○? ブレンナー レックス・スタウトが生んだ美食家探偵ネロ・ウルフの助手で、事件の情報を収集するのはアーチー・○○○○○○? グッドウィン
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2011年5月9日-30日 ロマン・キム (Роман Николаевич Ким, 1899-1967, ロシア語版Wikipedia(1言語)) 長編『切腹した参謀達は生きている』(高木秀人訳、五月書房、1952年1月)※一部がカットされている 『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年12月)※完訳 Index ソ連のスパイ小説作家 ロマン・キム『切腹した参謀達は生きている』(五月書房、1952年) 未訳作品と中国での刊行状況 乱歩とロマン・キムの文通 ロマン・キムの生涯生い立ち~日本留学時代 ソ連での大学生~教員時代 1930年~1947年の「謎」 作家としての活動 ロマン・キム企画の雑誌・アンソロジーは実現したか 注 参考文献 リンク ソ連のスパイ小説作家 ロマン・キム 『切腹した参謀達は生きている』(五月書房、1952年) ロマン・キムの名はほとんど日本では――少なくとも日本のミステリ界隈では知られていない。作品を読んだことがあるミステリファンは数えるほどだろうし、その邦訳が刊行されていることを知る人も少ないだろう。あるいは熱心な江戸川乱歩ファンであれば、その随筆に名前が登場するソ連の推理作家として、彼のことを記憶にとどめているかもしれない。江戸川乱歩は2人の「キム氏」と文通をしている。1人は韓国の推理作家の金来成(キム・ネソン、1909-1957)であり、もう1人は、ここで紹介するソ連の推理作家のロマン・キム(1899-1967)である。 ロマン・キムは、たとえば権田萬治編『海外ミステリー事典』(新潮社、2000年)にも項目がないが、邦訳状況を考えるとこれは仕方がないと言える。ロマン・キム作品で邦訳されているのは、第二次世界大戦および朝鮮戦争を背景とするスパイ小説『切腹した参謀達は生きている』の1作のみである。これは、乱歩がロマン・キムと文通を始める4年前の、1952年に刊行されている。 ロマン・キム『切腹した参謀達は生きている』(高木秀人訳、五月書房、1952年1月)/ Тетрадь, найденная в Сунчоне (1951) 原題は直訳すると『スンチョン(順川)で発見されたノート』で、1951年にソ連作家同盟の機関誌『ノーヴイ・ミール(Новый мир/新世界)』に発表された。翌1952年1月には早くも日本語になったわけだが、この作品は先にも述べたように第二次世界大戦と朝鮮戦争を背景としており、日本やアメリカの人物が実(・)名(・)で(・)登場するスパイ小説であったため、GHQの管理下にあった当時の日本ではそのまま刊行することができず、4分の1ほどが自主的にカットされている。それから24年経った1976年に、完訳版『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年)(「達」が平仮名表記になった)が刊行された。 ソ連の推理小説の邦訳は、1920年代末から30年代初めにかけて刊行されたマリエッタ・シャギニャン(ジム・ドル名義)『革命探偵小説 メス・メンド』、アレクセイ・トルストイ『ソヴエト・ロシア探偵小説集1 技師ガーリン』以来、少なくとも単行本の刊行は皆無だったと思うが、戦後にはわりと早い段階でソ連の推理小説が単行本で登場していたことになる。もっとも、この作品が推(・)理(・)小(・)説(・)と(・)し(・)て(・)刊行されたとは言えない。1952年の版を刊行した五月書房はレーニンなどの著作を出していた共産党系の出版社で、ソ連の大使館筋が日本での出版を急がせたという話がある(津村1976)。ロマン・キム自身は、政治的な思惑とは関係なくさまざまな地域を舞台にスパイ小説を書いていたようだが、『切腹した参謀達は生きている』の日本での刊行は、政治的な意図を強く感じさせるものだった。その24年後の完訳版も、推理小説とはゆかりのない出版社から刊行されている。 その出版意図はどうあれ、「(当時の)現代のソ連にも推理小説がある」と知らしめることになったという点で、この作品が刊行された意義は大きかった。このことについて、翻訳家の袋一平(1897-1971、日本語版Wikipedia)氏は以下のように述べている。袋氏は、1930年にモスクワの大学に映画の勉強をしに行ったときに、その大学の講師をしていたロマン・キムと会っており、映画輸入のことで手助けしてもらったり、自宅に招いてもらったりしている。いつ頃からかは分からないが、1965年ごろには文通もしていたようだ。 袋一平(1965)「キムさんとSF」(『S-Fマガジン』1965年1月号)より すでに戦後になって、キムさんが作家活動にいそしんでいることを新聞や雑誌で知った。そして1952年には、キムさんの作品の翻訳が日本でも出た。『切腹した参謀は生きている(ママ)』(原名『フムチョンで発見された手帖』)がそれで、推理・スパイものである。これはソ連では最も新しいジャンルの一つであり、ソ連には推理ものはない、という私たちの定説を破るものであった。ひきつづきキムさんは、『広島からきた少女』、『枕の下のコブラ』、『特務機関員』といった同じ傾向の作品を活発に書いている。(改段落)現在キムさんはシェイニン、サモイロフ、ウィリン(ママ)、アレフィエフなどとともに、ソ連有数の推理小説であり(ママ)、しかもソ連では推理小説とSFとは深い兄弟の間柄なので、SF畑にもつっこんだ関係をもっている。 袋氏は1922年に探偵雑誌『新趣味』誌上でジヱフワリ・フアーノル(Jeffery Farnolか?)「呪ひの影」(7月号)、エドウィン・ベアード(Edwin Bairdか?)「赤い弾丸」(9月号)を訳して以来、しばらく探偵雑誌とは関わっていなかったが、この『切腹した参謀達は生きている』でソ連にも推理小説があると知ったことがきっかけとなったのか、1955年から1957年にかけて引用中に見られるソ連の推理作家S・アレフィエフ、L・サモイロフ=ヴィリン、レフ・シェイニンやアナトーリィ・ベズーグロフの短編を翻訳し、ソ連ミステリ紹介の日本における草分けとして大きな役割を果たすことになる。(1965年に早川書房より刊行されたユリアン・セミョーノフ『ペトロフカ、38』は決して「本邦初登場!」(裏表紙)のソ連の探偵小説ではない) 未訳作品と中国での刊行状況 ロマン・キムは、スパイが活躍する国際謀略小説を主に書いた作家である。1965年の秋にモスクワで開かれた日ソ文学シンポジウムでは、日本代表の約20名のうちの1人として参加した日本のスパイ小説作家中薗英助(1920-2002、日本語版Wikipedia)と議論したこともあった。(中薗英助作品は英語圏・西欧では刊行されていないが、旧ソ連やポーランドなどでは刊行されている) 邦訳された『切腹した参謀達は生きている』以外に、ロマン・キムには以下のような作品がある。 ロマン・キムの主要作品『広島からきた少女』/ Девушка из Хиросимы (1954)「原爆が投下されたとき広島にいながら、奇跡的に無事だった少女の運命を物語」った作品(『切腹した参謀たちは生きている』訳者あとがき) 『特務機関員』/ Агент особого назначения (1959年、青少年向けの文学雑誌『若き親衛隊』に2号にわたって掲載、1962年に単行本化)「新中国における外国諜報組織の陰謀をテーマにした」作品(飯田1965) 「アフリカを舞台にした」作品(佐々木1962b) 「筋もかなりこみ入っていて推理もふかく、ハードボイルドな文体もなかなか新鮮味があって面白い。」(黒田1960) 『枕の下のコブラ』/ Кобра под подушкой (1962)「1943年のカサブランカを舞台にしてソ連のジャーナリストに対するイギリス諜報機関の追及を描いた」作品(飯田1965) 『読後焼却すべし』/ По прочтении сжечь (1962)「真珠湾攻撃前夜の日米スパイ合戦を描いた」作品(飯田1965) 『幽霊学校』/ Школа призраков (ロシア語版Wikipediaを見ると、ほかにも「Дело об убийстве Шерлока Холмса(シャーロック・ホームズ殺人事件)」などの作品を書いているようだが、ほかの文献で未確認) このうち、『広島からきた少女』(『広島の娘』、『ヒロシマのおとめたち』などとも)は、佐々木千世(1962a)によれば「二十数カ国語に翻訳され、評判をよんだ」そうだが、具体的にどの言語に翻訳されているのかは確認できていない。江戸川乱歩(1956)では「「スンチョン(註、朝鮮の地名か)で発見されたノート」「広島の娘」(邦訳あり)」とされているが、ほかの人がロマン・キムについて触れた文献では『広島からきた少女』に邦訳があると書いてあるものはないので、これは誤りだろうと思う。 また、日本の下山事件に興味を持ち資料集めをしていたこともあったようだが、それが作品として結実しているのかは分からない。 日本では1作しか読むことができない一方、中国ではソ連の推理小説を語る上では欠かせない作家の1人とされており(曹正文(そう せいぶん)『世界偵探小説史略』(1998)第14章「旧ソ連と東欧の探偵小説」第1節「旧ソ連探偵小説の形成と特徴」)、少なくとも以下の4作が刊行されている。名前の表記は、金羅曼(きん らまん/ジン ルオマン/Jin Luoman/金罗曼)または、羅曼・金。 《在顺川发现的一本日记》(スンチョン(順川)で発見されたノート)=邦題:切腹した参謀達は生きている 《特殊使命的间谍》(特務機関員) 《枕头底下的眼镜蛇》(枕の下のコブラ) 《看完烧毁》(読後焼却すべし) 乱歩とロマン・キムの文通 乱歩はロマン・キムと1956年に文通を始めている。ロシア文学者の原久一郎(1890-1971、日本語版Wikipedia)氏が、ソ連および中華人民共和国から正式な招待を受けて両国を視察することになったため、以前にソ連で自分の作品が話題になったということを耳にしていた乱歩は、完成したばかりの自分の英訳短編集を原久一郎氏に託したのである(乱歩が日本探偵作家クラブ会員のJ・B・ハリス(平柳秀夫、1916-2004、日本語版Wikipedia)と二人三脚で作り上げた初の英訳短編集『Japanese Tales of Mystery Imagination』は、1956年5月中旬に完成した)。 江戸川乱歩「探偵小説の世界的交歓 チェーホフの長篇探偵(?)小説」(『宝石』1956年10月号)より 原久一郎さんは日ソ親善協会の文化使節団長としてソ聯、中共を視察、六月九日出発、七月二十日帰国された。(中略)モスクワの一行の旅宿へは文化関係のソ聯人や岡田嘉子さんなどが次々と訪ねてきた中に、ソ聯作家同盟の一員であり、ソ聯では冒険小説作家(探偵小説を含む)と呼ばれているロマン・キム氏があった。 このキム氏のことは私は三十年前から知っていた。 昭和二年【1927年】、平凡社の「現代大衆文学全集」の「江戸川乱歩集」の附録月報に、平凡社編集長の志垣氏が、ロシヤで私の作品が話題にのぼっているという記事を書き、東洋語学院教授ニコライ・キンという人が、志垣氏も列席したモスクワの会合で私の作品のことを噂したことを紹介したので、これが深く記憶に残っていた。そのキン氏が今もモスクワで活動しておられることを、近頃も何かで読んだので、原さんが出発するとき、私の英訳短篇集を托し、キン氏に会ったらあげてくれるように頼んでおいた。それがキン氏の方から原団長を訪ねてきたわけである。志垣氏の書いたニコライ・キンは間違い。ロマン・キム(Roman Kim)が正しいのである。 (中略) 原さんは前記の私の英訳本をキム氏に贈り、私の伝言をつたえてくれたのだが、するとキム氏は私あての長い手紙を原さんに托し、数日前、私はこれを受け取った。 ロマン・キムからの手紙は、原久一郎氏の息子でロシア文学者の原卓也(1930-2004、日本語版Wikipedia)氏が訳し、全文が『宝石』1956年10月号に転載された。乱歩が8月末に返事を送ると、続いて第二信が届き、これも同じく原卓也氏の訳で、全文が『宝石』1957年1月号に転載されている。 第三信は、乱歩が文通を始める以前の1955年ごろからすでにロマン・キムとの文通を開始していたロシア文学者の木村浩(1925-1992、日本語版Wikipedia)氏経由で届いた。これは木村氏が訳し、その大部分が『宝石』1957年8月号に転載されている。 (その後については、未調査) これらの手紙でロマン・キムは、日本のミステリに関して驚くべき博識ぶりを示している。彼は乱歩の『幻影城』や『探偵小説三十年』を読んでおり、彼が当時企画していた日本の推理小説のアンソロジーでは、収録予定の作家として乱歩、木々高太郎、大下宇陀児、城昌幸のほか、当時まだ新人だった高木彬光や島田一男の名を挙げている。ロマン・キムは小学校・中学校時代に日本に留学した経験があり日本語が読めたため、多数の日本の推理小説を収集し、原文で読んでいたのである。乱歩はロマン・キムの求めに応じて、少なくとも自著の『猟奇の果』や『プロメテ』1947年1月号(推理小説特輯号)、雑誌『密室』、雑誌『黄色い部屋』を送っている。ほかにロマン・キムは手紙の中で、乱歩の『黄金仮面』『十字路』、木々高太郎『美の悲劇』(※未完)、坂口安吾『不連続殺人事件』、中島河太郎『探偵小説事典』などをもしできれば送ってほしいと乱歩に頼んでいるので、これらもおそらく送っているだろう。 ロマン・キムは手紙の中で、推理小説に対する自分の立場を以下のように表明している。「私は文学的本格派(つまり探偵小説の興味を保持しながら、出来るだけ文学的にする)の道こそ探偵小説の本道であるという点で、先生と同意見です。先生は「幻影城」やその他の著書、論文の中で、探偵文学がその文学的レベルを高め探偵小説の中にも充分性格が描き出された人物が登場し、背景や生活などが充分示されるべきことを強調しておられます。私も全く同意見です。」(第一信) ロマン・キムの手紙には、帝政ロシア末期以降のロシア・ソ連ミステリの歴史や、当時のソ連ミステリ界の最新状況、ソ連ミステリ界と中国ミステリ界の交流などの貴重な情報が詰まっているが、このページではロマン・キム本人についてまとめるにとどめ、ロマン・キムの手紙の内容については、別のページでまとめる。 ロマン・キムの生涯 ロマン・キムについては、乱歩より先にロマン・キムとの文通を開始し、乱歩への第三信を訳した人物として上で名前を挙げたロシア文学者の木村浩氏による「〈ある作家の肖像〉ソ連の推理作家 ロマン・キムの謎の部分 三つの祖国を持ち歴史に翻弄された男の一生」(『文藝春秋』1984年1月号、pp.316-332)がおそらく日本語で読める最も詳しい評伝である。木村浩氏は1955年頃にロマン・キムと文通を開始し、1958年以降、何度かモスクワのロマン・キム邸を訪れている。ロマン・キムの晩年まで付き合いがあった木村浩氏が、彼の口から直接聞いた証言に加え、さらに詳細な調査を行って執筆したもので、今後もこれ以上の評伝はなかなか現れないだろう。 大きな地図で見る 生い立ち~日本留学時代 それによれば、ロマン・ニコラエヴィチ・キムは1899年7月20日(新暦8月1日)にロシアのウラジオストックで生まれた。両親は朝鮮人であったが、反日派の政治家だった父が帝政ロシアに政治亡命しており、ロマン・キムはそこで生まれたのである。朝鮮名は金夔龍(きん きりゅう/キム ギリョン/김기룡)。母は北京のカトリック系女学院を卒業した才女で、フランス語が堪能だったという。1906年9月、ロマン・キムは日本の慶應の幼稚舎(=小学校)に入学する。これは「敵国日本」を知るためには日本の教育を知らなければならないという父の方針だった。預けられた先は、若き日の昭和天皇の教育係も受け持った杉浦重剛(すぎうら じゅうごう、1855-1924、日本語版Wikipedia)の家だった。最初は学校でいじめられることもあったが、ロシアの観光団が学校に見学にやって来たときにその通訳をやってみせて、株が急に上がったという。ほかに本人の証言によれば、『明星』の与謝野鉄幹のためにロシアのシンボリズムの詩を訳したこともあり、「金先生」と書いた礼状が届き、級友に自慢したという。1913年には、杉浦家の親戚の子供のない家庭に養子として迎えるという話も出たが、それを聞いた彼の父は彼をロシアに呼び戻している。退学時の慶応普通部(=中学校)の学籍簿では名前は「杉浦龍吉」となっているそうだ。(慶応の学籍簿では1913年に退学と記録されているそうだが、一方で、1917年にロシアに戻ったとの情報もあり、木村浩氏も、この辺りについては分からなかったとのこと) ロマン・キムの慶応時代の同級生に、志賀直哉の弟の志賀直三がいる。志賀直三は、自伝『阿呆伝』(新制社、1958年)でロマン・キムについて書いている(この本ではロマン・キムは「金基劉」と表記されている)。ただし、木村浩氏がほかの同級生からもさまざまな証言を集めたところ、『阿呆伝』にはかなりの誤りがあることが分かったそうだ。また、浮世絵研究家の高見澤忠雄も当時ロマン・キムと親しかったという。 ソ連での大学生~教員時代 今まさに「帝政ロシア」から「ソビエト連邦」へと国が変わっていくただなかにロマン・キムは帰国した。ウラジオストック大学(極東連邦大学)東洋学部に入学し、1923年に卒業。このころには、のちに作家となるアレクサンドル・ファジェーエフ(1901—1956、ロシア語版Wikipedia)と交流があったそうだ。ロマン・キム本人によれば、ファジェーエフの長編『壊滅』(1927)の初版には「学生キムが黒板にストライキ万歳と書いた」という一節があり、これはロマン・キムのことだったが、この一節は後にロマン・キムとファジェーエフの仲が悪くなったため削られてしまったのだという。 1920年(※「シベリア出兵」の時期)、ウラジオストック大学の学生だったロマン・キムは、沿海州電報通信社の特派員としてニコリスク市(現・ウスリースク市、ウラジオストックから北に約70km)で開かれた「ソビエト極東勤労民代表者大会」に参加するが、その帰路、外国およびロシアの記者団を乗せてウラジオストックに向かっていた列車が日本の憲兵に停止させられ、臨検が始まる。そこでロマン・キムは、憲兵に見咎められてしまう。 彼らは、私の持っていた鞄の中に、外国の占領軍のことを悪く書いた私の手記やポスターなどを見つけました。憲兵将校は私を『不逞鮮人』として逮捕すると宣告しました。 憲兵らは私の手を摑んで客車の出口の方へ引張っていこうとしました。すると、その瞬間でした。ひっそりとした車内の緊張――恐ろしき沈黙――を破って落ちついた声が聞えてきました。『これは私の秘書で日本人です。車内に置いといて下さい』この言葉の主はわたしがこの旅行のなかで知り合いになった、日本の新聞記者大竹博吉であったのです。 この後、ロマン・キムはなんとか事なきを得るが、木村氏が聞いたところによれば、ロマン・キムと大竹博吉が知り合ったのは、このほんの一時間ほど前だったという。さて、ここで急に出てきた「大竹博吉」という名前に心当たりがある人はあまりいないだろうが、1920年代末から1930年代初めにかけて、ソ連の〈赤い探偵もの〉、『メス・メンド』や『技師ガーリン』を日本に翻訳紹介した広尾猛は、本名、大竹博吉(1890-1958、日本語版Wikipedia)。ここでロマン・キムの命の恩人となった人物と同一人物である。この後、ロマン・キムと大竹博吉(広尾猛)は、生涯にわたる特別な友となった(上に引用した文は、大竹博吉が亡くなったときにロマン・キムがモスクワから寄せた文章の一部、木村氏の記事より孫引き)。ロシア・東欧SFの翻訳で知られる深見弾(1936-1992、日本語版Wikipedia)氏は、大竹博吉の訳業について、「大衆文芸小説もしくは冒険推理小説の変型としてかれが日本へ紹介した作品は、ソ連では今日でも読まれている名作ばかりであることから考えても、その選択眼の確かさには驚かされる」(深見1978)と述べているが、そこにはロマン・キムの協力があったのかもしれない。 ロマン・キムは1923年にウラジオストック大学を卒業し、1923年から1930年まではモスクワの大学で中国文学と日本文学を教えている。袋一平氏がロマン・キムと会ったのはこのころである。女優の岡田嘉子の本によれば、「なかなかのダンディで、ダンスがうまく、機智に富み、座談が巧みで、しかも流暢な日本語をしゃべるキムさんは、一時教鞭をとっていた外語大学の日本語科に学ぶ女子学生の間で、ものすごい人気だったと聞きました」とのこと(岡田嘉子『心に残る人びと』(早川書房、1983年)、木村氏の記事より孫引き)。 1930年~1947年の「謎」 さて、1930年から1947年までのロマン・キムについては、木村氏のことばを借りれば、「謎にみちみちている」。この時期のことについてはロマン・キム本人はあまり語らなかったが、木村氏が見聞したところによれば、どうやらKGB(カー・ゲー・ベー/ソ連国家保安委員会)の前身の組織のNKVD(エヌ・カー・ヴェー・デー/内務人民委員部)に所属し、スペイン内戦(1936-1939)に参加したりしていたらしい。スペイン内戦の時の友人として、ロマン・キムは作家のレフ・スラーヴィン(Лев Исаевич Славин、1896-1984、ロシア語版Wikipedia)とサーヴィチ(Овадий Герцович Савич、1896-1967、ロシア語版Wikipedia)の名を挙げ、実際にこの2人を自宅に招き、木村氏に紹介している。 ソ連のスペイン内戦への介入は失敗し、スペイン内戦に参加した人々の中には粛清に倒れた人もいた。木村氏が見聞したところによれば、ロマン・キムはスペイン内戦後、スターリン時代の収容所でも特に苛酷だったことで知られるコルイマ収容所に収容されていたらしい。第二次世界大戦ではベルリン戦線に参加したとロマン・キム本人が木村氏に語っており、木村氏は、収容所からの出征でベルリンに行ったのだろうと推測している(収容所から前線へいくことを志願して許可されるケースは実際にあったとのこと)。 一方で、ロシア語版Wikipediaのロマン・キムの記事をロシア語→英語(ロシア語→日本語よりは幾分かましだろう)の機械翻訳で読むというはなはだ不確かな方法によると、ロマン・キムは1930年にソ連の対外諜報機関に入り日本で活動したが、1937年に日本のスパイだとして捕まり、その後は逮捕されたまま翻訳者・通訳者として従事し、1946年に釈放されたのだという。少なくとも、スペイン内戦に参加したというのは、木村氏がロマン・キム本人の口から聞いていることなので間違いないのだと思うが、この辺りについてはより新しい文献などで確認した方がいいかもしれない。 作家としての活動 その後の経緯は分からないが、戦後になってロマン・キムは、本格的に作家としての道を歩み始める。その主な著作は、先にページ上部で示した。当時のソ連では、推理小説、探検小説、SF小説を総称して冒険小説と呼んでおり、ロマン・キムも冒険小説作家と認識されていたようである。ロマン・キムが『切腹した参謀達は生きている』を発表した1951年には、一般の犯罪を描いた推理小説の執筆は許されておらず、このころに書くことができたのは国家的な犯罪・謀略を描くスパイ小説だけだった。ロマン・キムが当時のソ連の唯一の推理作家だなどと書かれている場合があるが、まったくそんなことはなく、1951年当時にスパイ小説を書いていた作家はほかにレフ・シェイニンやニコライ・トマンらがいる。スターリンの死後の1956年ごろからは、一般の犯罪を描く推理小説も発表できるようになったが、以降もロマン・キムは、日本語の文献からわかる限りでは、国際謀略小説を書き続けていたようである。 ほかに文学とのかかわりでは、若い頃に芥川龍之介の「藪の中」のロシア語訳をしたこともあり、晩年には志賀直哉の短編を訳したがっていたという。これは病気のため実現しなかった。 戦後はモスクワに、ポーランド系のリューバ夫人とともに暮らした。非常に社交的な人物だったようで、モスクワを訪れた日本人で、ロマン・キムの世話にならなかった人はいないぐらいだと言われている。日本人とは日本語で歓談したが、その日本語は慶応調の綺麗な日本語だったという。また一方で、ロシア語に関しても、作家仲間でも評判の美しさだったという。 ソ連作家同盟国際局幹部、日ソ協会幹部などを務め、年鑑アンソロジー『冒険の世界』(推理、探検、SF)の編集委員のひとりにもなっている。また作家グループの一員として、中国の北京や上海を訪れ中国の推理作家と交流したり、東西ヨーロッパやアメリカをまわったりしたこともあったそうだ。当時のソ連の作家がこんなにも国外の作家との交流が活発だったとは意外である。ほかにエジプトやエチオピアなども訪れており、アフリカを舞台にした作品も執筆している。しかし、日本を再訪できる日はついに訪れなかった。1958年には、慶應義塾百年祭に招かれているが、このときも仕事関係の旅行でヨーロッパをまわっており、来日は叶わなかった。 1966年秋、木村氏が作家の安部公房を伴ってロマン・キム邸を訪れると、胃潰瘍の手術の後だったロマン・キムは体調が思わしくなく、寝そべったままで話をしたという。その約8か月後の1967年5月14日、モスクワの自宅で息を引き取った。享年67歳。その数日前、ある特派員夫人の好意で50年ぶりに日本の味付けの蒲焼きを食べ、涙していたという。 ソ連の文学、SFの邦訳への協力 邦訳された作品はスパイ小説1作品に過ぎず、ロマン・キムの名が日本の文学史上で取り上げられることはないが、日本でのロシア文学の紹介に関して、見えないところで大いに貢献している。 たとえば、スペイン内戦について多くのページを割いているイリヤ・エレンブルグ(1891-1967、日本語版Wikipedia)の回想録『わが回想 ――人間・歳月・生活』を木村氏が翻訳するときは、ロマン・キムはエレンブルグのところを再三訪れて木村氏のために資料を入手したりしている。また、木村浩氏がソルジェニーツィン『イワン・デニーソヴィチの一日』(→Amazon(新潮文庫版))を翻訳する際には、自身の収容所での経験をもとにしたものか、ソ連の収容所の俗語リストとその詳しい注釈をつけた分厚い資料を作成し、翻訳を助けた。 1930年前後にソ連の空想科学探偵小説を翻訳した広尾猛(大竹博吉)との関係はすでに述べたとおりだが、ほかにも袋一平(1965)によれば、ロマン・キムは1965年当時は日本の『S-Fマガジン』を毎月入手しており、袋一平氏にお薦めのソ連SF作家を教えたり、ソ連のSFアンソロジーの原書を送ったりしている。袋氏は1960年代に、ソ連SFの翻訳で有名な深見弾氏に先駆けてソ連のSFを日本に紹介しているが、ここにもロマン・キムの協力があったと思われる。 しかし一方で、ロマン・キムが乱歩への手紙で紹介したソ連の推理小説は、現在にいたるまでまったく邦訳が出ていない。アルカージイ・アダモフの『雑色事件』などは木村浩氏が翻訳するという話も乱歩への手紙の中で出ているが、結局訳されなかった。この作品は、中国では1998年に、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティ、夏樹静子、松本清張、森村誠一らの作品と並んで、第1回北京偵探推理文芸協会賞を受賞したソ連を代表する推理小説である。翻訳が実現しなかったことが悔やまれる。 ロマン・キム企画の雑誌・アンソロジーは実現したか 袋一平「ソヴエト推理小説の動向」(『探偵倶楽部』1955年10月号) ソヴエトでも近来は科学空想小説、冒険小説、そして推理小説が非常に盛んになってきました。ジュール・ヴェルヌやコナン・ドイル、ジャック・ロンドンやアラン・ポーなどはいわゆるベストセラーの中にはいっております。またモスクワでは作家ロマン・キム氏などを中心として推理・探偵もの専門の雑誌を発行する、というような計画も聞いています。ソ連としては真に破天荒な話といわなければなりません。 キム第一信(『宝石』1956年10月号) 現在私は探偵文学史の仕事を準備中ですが、そのあとで、イギリス、アメリカ、フランスの作家たちの優れた作品を翻訳したいと思っております。またこの全集には江戸川乱歩、木々高太郎、大下宇陀児、島田一男、高木彬光、城昌幸その他の人々の作品をも収録したい考えです。 キム第三信(『宝石』1957年8月号) 唯今、小生はまず最初に欧米作家の、次に日本作家の、短篇探偵小説傑作集を出すはこびになったと申上げていいと思います。最初の集は「若き親衛隊」社から出版される予定です。この選集の編集は小生に一任されており、小生は一連の信頼すべき翻訳家たちに仕事をしてもらっています。(中略)そして、この仕事と並んで、日本のすぐれた短篇探偵小説選集を編むというプランが生れたのです。この選集のなかへどんな作品を加えたらいいか、先生からご忠言をいただければ幸甚に存じます。先生の作品からは「ザクロ」「二銭銅貨」「二廃人」をいれたいと考えています。ただ今のところこの選集がどのくらいの規模のものになるかは分っておりません。つまり、まだ企画中というわけですが、しかし、小生は何としても日本の探偵作家のすぐれた作品をソヴェトの読者に紹介したいと考えております。この点について、先生から翻訳をすいせんされる作品のリストをお送りいただければ幸いです。 1962年の段階で、「推理・探偵もの専門の雑誌」はまだ実現していないが、欧米の推理作家のアンソロジーについては実現している。 佐々木千世(1962b) 氏【=ロマン・キム】の探偵小説に注ぐ熱情はたいへんなもので、数年来、ミステリーの月刊誌の発行を計画している。ただこれがまったく新しい企てだけに、《雪どけ》模様のソ連文壇でもさすがに慎重で、微妙な政策変更のニュアンスに左右されているという現状らしい。(改段落)雑誌発行の宿願は果たせぬながらそのかたきというわけでもなかろうが、彼が積極的に乗り出し、編集に当たったミステリーの翻訳がようやく日の目を見た。――「欧米探偵小説傑作集」がそれで、なかなか評判だったらしい。 『ミステリマガジン』1991年12月号の深見弾「ソビエト・ミステリ界の現状」によれば、ソ連最初のミステリ専門誌は、ロシア共和国推理作家同盟の総裁だったアナトーリィ・ベズーグロフが編集長を務めた1991年頃創刊の『インターポール・モスクワ』なので、ロマン・キムが計画していたミステリ専門誌は実現しなかったようである。 日本の推理作家のアンソロジーが実現したかどうかは、現時点では確認できていない。 注 朝鮮名の漢字表記について文藝春秋の記事では「金虁龍」となっているが、韓国では冠が「北」になっている「虁」よりも草冠の「夔」を使うのが普通なので、ここでは草冠の「金夔龍」を採用しておく。 参考文献 ロマン・キムおよびその作品についての文献 袋一平(1965)「キムさんとSF」(『S-Fマガジン』1965年1月号)p.75 秘密兵器(1976)「時標 政治 "切腹した参謀達は生きている"」(『新日本文学』1976年5月号)pp.9-10 津村喬(1976)「ロマン・キム『順川で見つけた手帖』を読みかえす ――朝鮮戦争二六周年に」(『新日本文学』1976年7月号)pp.46-55 木村浩(1984)「〈ある作家の肖像〉ソ連の推理作家 ロマン・キムの謎の部分 三つの祖国を持ち歴史に翻弄された男の一生」(『文藝春秋』1984年1月号)pp.316-332 ロマン・キムに言及している文献 袋一平(1955a)「ソヴエト推理小説の動向」(『探偵倶楽部』1955年10月号)p.271 江戸川乱歩(1956)「探偵小説の世界的交歓 チェーホフの長篇探偵(?)小説」(『宝石』1956年10月号)pp.68-77 - ロマン・キムからの第一信の全文が転載されている(原卓也訳) 江戸川乱歩(1957)「ソ連と中共の近況 ――ロマン・キム氏から第二信――」(『宝石』1957年1月号)pp.137-140 - ロマン・キムからの第二信の全文が転載されている(原卓也訳) 江戸川乱歩(1957)「海外近事 ――アメリカ、ソ連、オランダ――」(『宝石』1957年8月号)pp.238-243 - ロマン・キムからの第三信の大部分が転載されている(木村浩訳) 黒田辰男(1960)「ソヴェトの推理・科学小説 善人・英雄など肯定的人物を描く」(『日本読書新聞』1960年11月28日、6面) 佐々木千世(1962a)「ソ連の推理作家 上 数奇な半生のロマン・キム氏」(『東京新聞』1962年1月13日夕刊、8面) 佐々木千世(1962b)「ソ連の推理作家 下 読者の要望に応じたスパイ物」(『東京新聞』1962年1月14日夕刊、8面) 飯田規和(1965a)「ソ連の探偵小説」(『EQMM』1965年4月号)pp.70-72 飯田規和(1965b)「ソ連の探偵小説と『ペトロフカ、38』」(ユリアン・セミョーノフ『ペトロフカ、38』(早川書房、1965年)巻末、pp.251-258) 上の文献とほぼ同じ その他 深見弾(1978)「ロシヤ・ソビエトSFはこんなに訳されている(戦前)」(ナウカ株式会社『窓』1978年3月号(24号)、pp.40-47) 深見弾(1991)「ソビエト・ミステリ界の現状」(『ミステリマガジン』1991年12月号)pp.50-52 曹正文(そう せいぶん)『世界偵探小説史略』(1998)第十四章 前苏联与东欧的侦探小说 (旧ソ連と東欧の探偵小説) 第一节 前苏联侦探小说的形成与特点 (旧ソ連探偵小説の形成と特徴) また、以下の書籍の「訳者あとがき」類を参考にした。 ロマン・キム『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年) Wikipediaの記事にリンクを貼った箇所が複数あるが、Wikipediaの記事は、ロマン・キムの経歴がWikipediaでどう書かれているかを説明した箇所以外では、情報源として使用していない(ただし、主要人物以外の生没年に関しては、Wikipediaの記載を検証せずにそのまま書いている場合がある)。 リンク 木村浩(1984)「〈ある作家の肖像〉ソ連の推理作家 ロマン・キムの謎の部分 三つの祖国を持ち歴史に翻弄された男の一生」(『文藝春秋』1984年1月号)を韓国語で要約した記事を見つけたので、韓国語がわかる方はこちらをどうぞ。 이가형 / 세 개의 조국을 가진 로만 킴의 수수께끼 1 이가형 / 세 개의 조국을 가진 로만 킴의 수수께끼 2 ソ連/ロシア推理小説翻訳史 目次に戻る
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大下市は、大下郡西部にある都市である。 大下郡大下市 市町村コード 2101 人口統計年度 629800人2019年 編集中です!
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/114.html
2011年2月21日 ※未完成 このページでは、欧米ミステリが伝来する以前の東アジアミステリの源流について紹介している。これらは現在の意味での「ミステリ」と必ずしも同じものではなく、やはり現在のミステリは欧米ミステリ(及びその伝来)に始まると言って差し支えないが、中国や日本、そして韓国などが欧米からミステリを受け入れる時の基層になったものなので、東アジアのミステリ史を語る際にまったく触れないわけにはいかないだろう。 以下はもともと、「中国ミステリ史」を完成させた後に「韓国ミステリ史 前編」の一部として書いたものだが、予想以上に書くことが多くなってしまったためページを独立させた。「中国ミステリ史」と「韓国ミステリ史」両方の第零章にあたる。 目次 第一節 中国の裁判物語とその日本への影響/中国の裁判エピソード集『棠陰比事』(とういんひじ)と日本の「三比事」 第二節 韓国への影響 第三節 読書案内中国 日本 韓国 参考文献 第零章 東アジアミステリの源流 第一節 中国の裁判物語とその日本への影響/中国の裁判エピソード集『棠陰比事』(とういんひじ)と日本の「三比事」 「中国ミステリ史」は、中国ミステリの歴史を欧米探偵小説の受容の時点から紹介したものなのでほとんど触れていないが、韓国を含む東アジアの漢字文化圏のミステリの歴史を語るには、中国の裁判物語(裁判小説、法廷ミステリ)にやはり触れる必要がある。 まず、中国の裁判物語と日本文学との関わりを見ていく。江戸川乱歩によれば、中国の裁判物語のうち、最初に日本で翻訳出版されたのは1649年の『棠陰比事物語』(とういん ひじ ものがたり)である。これは中国の宋の時代(960 - 1279)に成立した裁判エピソード集『棠陰比事』(とういん ひじ)(桂万栄(けい ばんえい)編、1207年)を翻訳したもので、「棠陰」は「裁判所」という意味、「比事」は「事件・案件を比べる」という意味なので、タイトルを分かりやすく和訳すれば『名裁判くらべ』となる。似通った2つの事件を一対として、七十二対、計144のエピソードが収録されていることからこのタイトルがつけられている。収録されているエピソードはすべて実話とされている。 この邦訳は圧倒的な人気を博し、その後日本では、井原西鶴が1689年に『本朝桜陰比事』(ほんちょう おういん ひじ)を刊行。日本初の創作探偵小説とされる黒岩涙香「無惨」の発表のちょうど200年前、有栖川有栖や北村薫のデビューのちょうど300年前のことである。さらにその後、月尋堂(げつじんどう)の『鎌倉比事』(けんそう ひじ)(1708年)、作者不明の『本朝藤陰比事』(ほんちょう とういん ひじ)(1709年)などが出ている。推理小説家・研究家の小酒井不木が推理小説の日本における源流を探求した『犯罪文学研究』では、この「桜陰」、「鎌倉」、「藤陰」(桃陰)を合わせて「三比事」と呼んでいる。 (「棠」(とう)は"梨の木"であり、「棠陰」(とういん)は"梨の木のこかげ"転じて「裁判所」という意味。井原西鶴の『本朝桜陰比事』は、「梨」を日本風の「桜」にしたタイトル) 宋の時代の『棠陰比事』ののち、中国の明の時代(1368 - 1644)には、その流れをくむ「包公案(ほう こうあん)/バオ公案」(別名:龍図公案(りゅうと こうあん))などの裁判物語があり、公案もの、公案小説などと呼ばれる。「公案」は「裁判で扱う事件、案件」という意味である。その後、清の時代(1636 - 1912)の18世紀末には、中国初の長編探偵小説「施公案(し こうあん)/シー公案」が書かれている。また、正確な年代は不明だが、推理作家のロバート・ファン・ヒューリックが自身のミステリ小説の原型として利用したことで知られる「狄公案(てきこうあん)/ディー公案」もこのころに成立している。 バオ公案の包拯(ほうじょう/バオ ジョン、999 - 1062、Wikipedia)や、ディー公案の狄仁傑(てき じんけつ/ディー レンチエ、通称「ディー判事」、630 - 700、Wikipedia)は実在の人物である。シー公案の裁判官役の施仕綸(し しりん/シー シールン)がどういった人物なのかはよく分からない。 中国探偵小説史の時代区分(中国文学者の辛島驍(からしま たけし)氏の座談会での発言をまとめた)第一期 唐末(9世紀) 犯罪を主題にした小説や暗号が出てくる小説などが初めて登場。 第二期 宋の時代 裁判エピソード集『棠陰比事』成立。密室物もある。探偵として奉行所の同心・冉貴(ぜんき)が活躍するものは本格的な探偵小説として通用するという。 第三期 元の時代 劇文学でたくさんの裁判物。包拯(ほう じょう)、王修然(おう しゅうぜん)、張鼎(ちょう てい)のそれぞれを主人公とする三系統がある。包拯は人情に重きを置き、張鼎は知的な捜査を行うという。 第四期 明の時代 『棠陰比事』の流れをくむ公案小説が大量に出てくる。裁判の参考書でもあり、読みものでもある。 第五期 明末(17世紀) 短編の通俗小説が多く書かれ、その中に犯罪小説も見出される。この時期まではすべて短編。 第六期 清朝の中ごろ(18世紀末) 最初の長編探偵小説『施公案』(折り畳み式長編、螺旋階段式長編)や『于公案』(長編)など。1つの事件が解決しないうちに次の事件が起き、エピソードが200回、300回と重ねられていくタイプの長編。 第七期 中華民国になる前後 西洋探偵小説の輸入時代。 (これ以降を付け加えるのならば、第八期=上海探偵小説の時代(中国ミステリ史 第一章)、第九期=反特小説の時代(第二章)、第十期=公安法制小説の時代(第三章)、第十一期=オンライン創作に端を発する多様化の時代(第四章・第五章)とまとめられるだろう) 乱歩によれば、公案小説は本になった時代が新しいため日本への影響は少なく、「日本の裁判物語はほとんどことごとく宋時代の「棠陰比事」の模倣から出発しているといってよい」という。「棠陰比事」の影響下に生まれた「三比事」についてはすでに触れたが、中国の公案小説の影響を受けたものとしては、乱歩は、鎌倉時代の武士・青砥藤綱(あおと ふじつな)を裁判官役とする滝沢馬琴の『青砥藤綱摸稜案』(あおと ふじつな もりょうあん)(1811 - 1812)を挙げている。また、推理作家の北村薫が日本初の本格ミステリだとしている都賀庭鐘(つが ていしょう、1718 - 1794?、Wikipedia)の「白水翁(はくすいおう)が売卜(まいぼく)直言(ちょくげん)奇(き)を示(しめ)す話(こと)」(『古今奇談 英草子』、1749年)は、バオ公案の翻案である。 日本の町奉行・大岡忠相(おおおか ただすけ、通称「大岡越前」、1677 - 1752、Wikipedia)を名裁判官役とする大岡政談や、現在ではあまり有名ではないが大岡政談以前に成立していた板倉政要(板倉勝重と、その子である板倉重宗を裁判官役とする)などは、『棠陰比事』や公案小説の影響下に生まれたものである。 また乱歩は、日本の捕物帳は、「中国の裁判ものと西洋のシャーロック・ホームズをまぜ合わしたものに日本独特の江戸の雰囲気を加味したもの」だとしている。 第二節 韓国への影響 韓国もやはり、中国の裁判物語、特に公案小説の影響を受けている。その影響下に成立した物語は韓国では同じように「公案小説」(공안소설)と呼ばれるか、または「訟事小説」(しょうじ しょうせつ、송사소설)と呼ばれる。 中国のバオ判事やディー判事、日本の大岡忠相に相当する韓国の人物は、パク・ムンス(朴文秀/박문수、1691 - 1756)である。パク・ムンスは暗行御史(あんぎょうおんし/アメンオサ/암행어사)という役職に就いていた実在の人物で、パク・ムンスを主人公にしたファンタジー漫画『新暗行御史』(しん あんぎょうおんし、全17巻)が小学館の漫画雑誌に2001年から2007年まで連載されていたので、名前を聞いたことがある人もいるだろう。彼を主人公とする物語は文献として伝わるものだけでなく、口承伝承としても全国に分布している。実話に基づく場合もフィクションの場合もある。19世紀末ごろには、パク・ムンスが活躍するエピソードを集めた編者未詳の『パク・ムンス伝』(朴文秀伝、박문수전)がまとめられている。韓国ではパク・ムンスの知名度は現在でも非常に高く、21世紀に入ってからもパク・ムンスを主人公にしたテレビドラマが制作されている。 また、1906年に「ファソン新聞(화성신문)」に連載された『神断公案(신단공안)』は裁判の判例集のようなものだが、推理小説の要素をたくさん持っているという。 江戸川乱歩『子不語随筆』(講談社 江戸川乱歩推理文庫63、1988年)に収録の「欧亜二題」(朝鮮の探偵小説)より引用(初出:「読切小説集」1952年11月号(未確認)) 中国の「棠陰比事」の類の影響で書かれたものは丁茶山の「欽々新書」三十巻だと云う。著者の丁茶山若鋪は憲宗丙申年七十五歳で歿した人だが、博学好古の士で、官に登っては兵曹参議の職にもついた大の天主教徒であったために、康津の配所に流されその十九年間を著述に専念し、二百数十巻の書を残した。その一つである「欽々新書」は犯罪とその捜査に関する機知に富んだ多くの判例を集めたものだと云う。 朝鮮の数百種にのぼる野史の類の集大成と見るべきものに「大東野乗」「燃藜記述」「三国遺事」などがあるが、そのうちの「大東野乗」の中に犯罪と捜査に関する実話物語が幾つか含まれている。例えば、「謏聞鎖録」【正しくは「謏聞瑣録」】「青坡劇談」「海東野言」「東閣雑記」「荷潭破寂録」などがそれで、いずれも今から二百乃至四五百年前の事実或いは伝説に属するものである。 探偵小説ではないが、李朝世祖時代に、金時習が著した「金鰲新話」は、中国の「剪灯新話」を模倣した怪奇小説乃至怪談の書で、これが朝鮮の説話文学の嚆矢とされている。 金君は朝鮮文学の専門家の意見も聞いて見たが、右のほかにはこの種の作品はないようだと云う。次に現代の朝鮮探偵小説については、金君は左のように書いている。 「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。中にもルパン(ルブランではないのです)と、江戸川乱歩(明智小五郎ではないのです)と、ホームズ(ドイルではないのです)が大いに受けました。昔の黒岩涙香を知っていたのは私一人であったかも知れません」。 そのあとに、金君は自分の諸作品について、詳しい報告をしているが、それは別の機会に、探偵雑誌に紹介したいと思っている。 第三節 読書案内 中国 『棠陰比事』桂万栄(けい ばんえい)編、駒田信二訳(岩波文庫、1985年) 『中国ミステリー探訪 ― 千年の事件簿から』井波律子(日本放送出版協会、2003年) 『沙蘭の迷路』ロバート・ファン・ヒューリック、和爾桃子訳(ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2009年) 日本の裁判物語の原点とされる中国の裁判"実話"エピソード集『棠陰比事』(1207年)は、最初に日本語訳が出たのは1649年のことだったが、2011年現在も新たな日本語訳が岩波文庫で新刊で手に入る。法廷ショートショート(というと聞こえはいいが、そんなに大層なものではない)七十二対、計144編を収録。 井波律子『中国ミステリー探訪』は、4世紀から20世紀初頭までの中国ミステリを紹介する本。「研究書」のような堅苦しいものではなく、欧米探偵小説伝来以前の中国ミステリ作品のあらすじを軽妙な語り口でたくさん紹介していて読み応えがある。2004年の第4回本格ミステリ大賞で評論・研究部門の候補にもなっている。(2011年現在、品切れ) 『沙蘭の迷路』は、中国文学に造詣が深く日本語も堪能なオランダ人外交官ロバート・ファン・ヒューリックが、中国の『棠陰比事』や公案小説に題材を取って英語で執筆した小説の日本語訳。中国の公案小説「狄公案(てきこうあん)/ディー公案」の主人公である実在の人物・ディー判事を探偵役とするディー判事シリーズの1作目。なおこの作品にはヒューリック自身による中国語訳があるそうで、その語学力には驚かされる。 ほかに、有坂正三氏が以下の3冊を刊行している(未見)。 有坂正三『『半七捕物帳』と中国ミステリー』(文芸社、2005年) 有坂正三『包青天奇案―中国版・大岡越前の物語』(文芸社、2006年) 有坂正三訳『狄仁傑の不思議な事件簿 簡約版・『狄公案』』(文芸社、2007年) 『『半七捕物帳』と中国ミステリー』は、岡本綺堂の半七捕物帳シリーズ(1917年~1937年)への中国ミステリの影響を論じたもの。上で述べたように、半七捕物帳などの日本の捕物帳は、「中国の裁判ものと西洋のシャーロック・ホームズをまぜ合わしたものに日本独特の江戸の雰囲気を加味したもの」(乱歩)と言えるが、この本はその内、中国の裁判ものとの関連を論じたものである。 『包青天奇案』(ほうせいてん きあん)は、中国の公案小説「包公案(ほうこうあん)/バオ公案」のエピソードを紹介する本。『狄仁傑(てきじんけつ)の不思議な事件簿』は、中国の公案小説『狄公案(てきこうあん)/ディー公案』を三分の一程度に縮めて翻訳したもの。『ディー公案』はヒューリックによる英訳は刊行されているが、日本語の完訳は今のところ存在しない。 なおこの3冊については、有坂氏がご自身のブログで内容紹介を書いているので、そちらも見ていただきたい(有坂正三の壺中天内、お知らせ)。有坂氏のブログには、ほかにもミステリに関する興味深い情報が多く掲載されている。 ほかに以下のようなものもある。 浪野徹訳『中国犯科帳』(平河出版社、1989年)、浪野徹訳『中国悪僧物語』(平河出版社、1990年)明代の『廉明公案』、『皇明諸司公案』、『律条公案』、『明鏡公安』から50余話を選び忠実に翻訳したもの。 尾上八郎(尾上柴舟)訳『中国名裁判物語』(修文館、1952年)諸書から39話を選び紹介したもの。 荘司格一『中国の名裁判』(高文堂出版社、1987年)30話あまりを紹介している。 中国ミステリについては、ほかに大阪府立中央図書館が作成した特集ページ「中国ミステリーの世界」も参考になる。 日本 『決定版 対訳西鶴全集 第11巻 本朝櫻陰比事』(明治書院、1993年) (未見) 『日本推理小説の源流『本朝桜陰比事』』(上下巻)杉本好伸(清文堂出版、2009年6月) (未見) 黒岩涙香の「無惨」のちょうど200年前、有栖川有栖や北村薫のデビューのちょうど300年前に刊行された井原西鶴の『本朝桜陰比事』(ほんちょう おういん ひじ)(1689年)は、『決定版 対訳西鶴全集 第11巻 本朝櫻陰比事』で読むことができる。この本には原文と口語訳が収録されている。中国の『棠陰比事』の影響下に生まれた裁判エピソード集(全44編)である。 『日本推理小説の源流『本朝桜陰比事』』は、「西鶴を楽しむ」というシリーズの5巻と6巻。「日本推理小説の源流」という気になるタイトルが付けられているが、このページを作成するまでこのような本が出ていることに気づいていなかった。早急に読みたい。 ほかに、以下のものも参考になる。 小酒井不木『犯罪文学研究』 日本のそれ以外のミステリ 昼夜用心記と世間用心記 世界探偵小説全集のポー以前のもの。 韓国 『朝鮮民譚集(復刻)』孫晋泰(勉誠出版、2009年) (未見) 『朝鮮民譚集』は、朝鮮の口承文芸を集めたもので、1930年に刊行された。勉誠出版から2009年に復刻版が出ている。パク・ムンスに関する説話が2編(この本で5ページ分)収録されている。 参考文献 江戸川乱歩「」『探偵小説の「謎」』 小酒井不木『犯罪文学研究』+インターネット上の資料 中国の探偵小説(座談会) 北村薫「中国公案小説と日本最初の本格ミステリ」(『謎のギャラリー 名作博本館』新潮文庫、2002年)pp.51-76 韓国の公案小説についての資料(ウェブサイト パク・クァンギュ) 江戸川乱歩『子不語随筆』(講談社 江戸川乱歩推理文庫63、1988年)に収録の「欧亜二題」(朝鮮の探偵小説)より引用(初出:「読切小説集」1952年11月号(未確認))
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2011年9月5日 2011年12月11日更新(新訳版『黒死館殺人事件』の追加など) 創元推理文庫《日本探偵小説全集》(全12巻)に作品が収録されている30人の作家のうち、谷崎潤一郎、佐藤春夫、芥川龍之介、菊池寛を除く26人の探偵作家について韓国語訳の有無を調べ、翻訳された作品の一覧を作成した。 ※注:出版日等のデータは韓国のネット書店「アラジン」のものを使用しています。「アラジン」に登録されていない古い書籍はここではリスト化していません(つまり、このページでリスト化しているものは、この10年ぐらいに刊行された比較的新しいものだけです)。 目次 江戸川乱歩 横溝正史 夢野久作 小栗虫太郎 岡本綺堂 小酒井不木 坂口安吾 黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 アンソロジーなどに作品が収録されている作家海野十三 大阪圭吉 甲賀三郎 角田喜久雄 久生十蘭 渡辺啓助 渡辺温 アンソロジーごとの収録作まとめ 翻訳なし 補)探偵小説論や探偵小説史に関する本の韓国語訳 江戸川乱歩 【2011年11月13日:江戸川乱歩についてはさらに詳しく調べて、「江戸川乱歩の韓国での受容」にまとめました】 ハングルでの著者名表記は「 에도가와 란포 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 음울한 짐승(短編集) 陰鬱한 짐승 陰獣 キム・ムヌン(김문운) 東西文化社(동서문화사) 2003-06-01 외딴섬 악마 외딴섬 悪魔 孤島の鬼 キム・ムヌン(김문운) 東西文化社(동서문화사) 2004-08-01 에도가와 란포 전단편집 1(短編集) 에도가와 란포 全短篇集 1 江戸川乱歩全短篇 1(ちくま文庫) キム・ソヨン(김소영) 図書出版 Do Dream(도서출판두드림) 2008-05-14 에도가와 란포 전단편집 2(短編集) 에도가와 란포 全短篇集 2 江戸川乱歩全短篇 2(ちくま文庫) キム・ウニ(김은희) 図書出版 Do Dream(도서출판두드림) 2009-07-17 에도가와 란포 전단편집 3(短編集) 에도가와 란포 全短篇集 3 江戸川乱歩全短篇 3(ちくま文庫) キム・ウニ(김은희) 図書出版 Do Dream(도서출판두드림) 2008-09-22 2003年の短編集『陰獣』の収録作は、「陰獣」+新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』に収録の9短編(bk1)。 2008年~2009年に出た短編集の収録作は、ちくま文庫『江戸川乱歩全短篇』(全3巻)と同じ(bk1:第1巻、第2巻、第3巻)。 なお『陰獣』と『孤島の鬼』は、1977年~1978年に刊行された韓国のミステリ叢書《河西推理選書》(全36巻)でも刊行されている。(河西推理選書版はそれぞれ『음수(陰獣)』、『고도의 마인(孤島의 魔人)』というタイトルで刊行された→ラインナップ) 『江戸川乱歩全短篇 2』の翻訳本は、日本ミステリの愛好者が集う韓国のWebサイトで2010年に行われたランキングで第15位(2009年に韓国で刊行された日本の広義のミステリが対象、以前にまとめたTogetter参照)。 横溝正史 ハングルでの著者名表記は「 요코미조 세이시 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 혼징살인사건 혼징殺人事件 本陣殺人事件 キム・ムヌン(김문운) 東西文化社(동서문화사) 2003-06-01 『蝶々殺人事件』も収録 옥문도 獄門島 獄門島 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2005-07-16 팔묘촌 八墓村 八つ墓村 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2006-08-04 악마의 공놀이 노래 悪魔의 공놀이 노래 悪魔の手毬唄 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2007-07-12 이누가미 일족 이누가미 一族 犬神家の一族 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2008-08-29 악마가 와서 피리를 분다 悪魔가 와서 피리를 분다 悪魔が来りて笛を吹く チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2009-07-13 밤 산책 밤 散策 夜歩く チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2009-12-16 여왕벌 女王蜂 女王蜂 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2010-07-20 삼수탑 三首塔 三つ首塔 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2010-12-18 혼진 살인사건 혼진 殺人事件 本陣殺人事件 チョン・ミョンウォン(정명원) 時空社(시공사) 2011-09-05 「車井戸はなぜ軋る」、「黒猫亭事件」も収録 『本陣殺人事件』は1977年~1978年に刊行された韓国のミステリ叢書《河西推理選書》(全36巻)でも刊行されている。(河西推理選書版は『본진살인사건(本陣殺人事件)』というタイトルで刊行された→《河西推理選書》全36巻ラインナップ) また、『蝶々殺人事件』は1978年~1981年に刊行された韓国のミステリ叢書《三中堂ミステリ名作》(全40巻)でも刊行されている。→《三中堂ミステリ名作》全40巻のラインナップ ほかに、『Jミステリ傑作選1』(テドン出版社、1999年)に短編「飾り窓の中の恋人」が収録されている(『日本文学翻訳60年 現況と分析』参照)。 なお、エキサイトニュースの記事「韓国で今、横溝正史がヒットするワケ」(2008年10月17日)によれば、韓国では漫画『金田一少年の事件簿』の人気が先にあって、その結果「金田一耕助って誰?」ということで横溝人気に火がついたのだという。同記事によると、『犬神家の一族』は韓国では発売から1か月半で1万6000部を販売している。『犬神家の一族』発売の1か月後に刊行されたジャンル小説誌『ファンタスティーク』18号(2008年10月号)では横溝正史特集が組まれている。 『犬神家の一族』の翻訳本は、日本ミステリの愛好者が集う韓国のWebサイトで2009年に行われたランキングで第10位(2008年に韓国で刊行された日本の広義のミステリが対象、以前にまとめたTogetter参照)。 夢野久作 ハングルでの著者名表記は「 유메노 큐사쿠 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 도구라마구라 상 도구라마구라 上 ドグラ・マグラ イ・ドンミン(이동민) クロップ・サークル(Crop circle、크롭써클) 2008-10-31 도구라마구라 하 도구라마구라 下 ドグラ・マグラ イ・ドンミン(이동민) クロップ・サークル(Crop circle、크롭써클) 2008-10-31 소녀지옥(ほか3編) 少女地獄 少女地獄 チェ・ゴウン(최고은) D Cメディア(디앤씨미디어) 2011-03-15 『少女地獄』の収録作は新潮文庫『少女地獄』と同じ(bk1)。「こちら」で韓国版表紙の大きい画像が見られる(『少女地獄』を3月中に購入した方にネット書店のポイント進呈!という告知のページ)。 ほかに、アンソロジー『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)に「鉄鎚(かなづち)」(青空文庫)が収録されている。小説以外では、雑誌『季刊ミステリ』22号(2008年冬号)にエッセイ「探偵小説の正体」、「書けない探偵小説」、「探偵小説漫想」、『季刊ミステリ』23号(2009年春号)にエッセイ「創作人物の名前について」が掲載されている。 一応書いておくと、夢野久作の小説を原作とする漫画『脳Rギュル ―脳或公使』(小学館)の韓国語版(『뇌R 규르』)が2011年に出ている。 『ドグラ・マグラ』の翻訳は、日本ミステリの愛好者が集う韓国のWebサイトで2009年に行われたランキングで第16位(2008年に韓国で刊行された日本の広義のミステリが対象、以前にまとめたTogetter参照)。 小栗虫太郎 ハングルでの著者名表記は「 오구리 무시타로 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 흑사관 살인사건 黒死館 殺人事件 黒死館殺人事件 チュ・ヨンヒョン(추영현) 東西文化社(동서문화사) 2005-03-01 흑사관 살인사건 黒死館 殺人事件 黒死館殺人事件 キム・ソニョン(김선영) ブックロード(북로드) 2011-12-05 【2011年12月11日追記】2011年12月、『黒死館殺人事件』の新訳が刊行された。 『ドグラ・マグラ』と『黒死館殺人事件』が出てきたので補足として書いておくと、三大奇書の残りの一冊、中井英夫『虚無への供物』も2009年に韓国語版が出ている(『허무에의 제물』)。 なお、四冊目の奇書とされる竹本健治『匣の中の失楽』は、韓国推理作家協会の理事などを務めたミステリ評論家・翻訳家のチョン・テウォン(鄭泰原、1954-2011)氏による翻訳が完成しているらしいが、出版はされていない。 岡本綺堂 ハングルでの著者名表記は「 오카모토 기도 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 한시치 체포록(短編集) 한시치 逮捕録 半七捕物帳 チュ・ジナ(추지나 ) 本の世界(책세상 ) 2010-02-20 韓国版『半七捕物帳』(2010)の収録作は以下の11編。 「お文の魂」、「石灯籠」、「津の国屋」、「三河万歳」、「槍突き」、「狐と僧」、「冬の金魚」、「むらさき鯉」、「一つ目小僧」、「かむろ蛇」、「二人女房」 ほかに、アンソロジー『日本ホラー傑作選』(本の世界、2009年8月)に「幽霊花火」が収録されている。 小酒井不木 ハングルでの著者名表記は「 고사카이 후보쿠 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 연애곡선(短編集) 恋愛曲線 恋愛曲線 ホン・ソンピル(홍성필) パラブックス(파라북스) 2009-01-15 韓国版『恋愛曲線』(2009)の収録作は以下の13編。 「稀有の犯罪」、「痴人の復讐」、「恋愛曲線」、「メデューサの首」、「手術」、「死の接吻」、「遺伝」、「死体蠟燭」、「愚人の毒」、「血友病」、「安死術」、「按摩」、「闘争」 ほかに、雑誌『季刊ミステリ』19号(2008年春号)にエッセイ「「マリー・ロジェ事件」の研究」、『季刊ミステリ』32号(2011年夏号)にエッセイ「科学的研究と探偵小説」が掲載されている。 坂口安吾 ハングルでの著者名表記は「 사카구치 안고 」。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 불연속 살인사건 不連続 殺人事件 不連続殺人事件 ユ・ジョン(유정) 東西文化社(동서문화사) 2003-11-01 『不連続殺人事件』は1978年~1981年に刊行された韓国のミステリ叢書《三中堂ミステリ名作》(全40巻)でも刊行されている。→《三中堂ミステリ名作》全40巻のラインナップ ほかに、ミステリやホラー関連のアンソロジーでは、『日本ホラー傑作選』(本の世界、2009年8月)に「桜の森の満開の下」、『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)に「能面の秘密」(青空文庫)が収録されている。小説以外では、雑誌『季刊ミステリ』17号(2007年秋号)と『季刊ミステリ』25号(2009年秋号)にエッセイが掲載されている。どちらも「推理小説について」というタイトルになっているが、片方が「推理小説について」(青空文庫)、もう片方が「推理小説論」(青空文庫)だろうか。 推理小説以外の単行本は上の表から除いたが、『白痴 堕落論 ほか』(2007年5月)(「風博士」収録)、『坂口安吾散文集』(2009年9月)、『織田信長』(2010年3月)、さらには『まんがで読破 堕落論 白痴』などが刊行されている(以上ですべてではない)。またいくつかのアンソロジーにも作品が収録されている。 黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 韓国(朝鮮)では1910年代から1920年代にかけて、日本の小説(翻案小説含む)を翻案した作品が人気を博していた。 2007年から2008年にかけて韓国で、「韓国の翻案小説(한국의 번안 소설)」という全10巻(6作品)のシリーズが刊行されている。そのうちの8冊(4作品)は黒岩涙香の作品を再翻案したものである。以下に示す。 ※原著および黒岩涙香の作品の初出年については、Wikipediaでざっと調べただけなので、間違いがあるかもしれません。 再翻案 黒岩涙香による翻案 原著 ミン・テウォン 『鉄仮面』(1922)(2008年版 上巻、下巻) 黒岩涙香 『鉄仮面』(1892) フォルチュネ・デュ・ボアゴベ 『サンマール氏の二羽のつぐみ』(1878) イ・サンヒョプ 『貞婦怨』(1914)(2007年版 上巻、下巻) 黒岩涙香 『捨小舟』(1894) メアリー・エリザベス・ブラッドン 『Diavola』(1866) イ・サンヒョプ 『海王星』(1916)(2007年版 上巻、中巻、下巻) 黒岩涙香 『巌窟王』(1901) アレクサンドル・デュマ 『モンテクリスト伯』(1844) ミン・テウォン 『哀史』(1910)(2008年版) 黒岩涙香 『噫無情(ああむじょう)』(1902) ヴィクトル・ユーゴー 『レ・ミゼラブル』(1862) 「韓国の翻案小説」全10巻で刊行された残りの2作品は、尾崎紅葉の『金色夜叉』を翻案したチョ・ジュンファン『長恨夢』(1913)(2007年版)と、菊池幽芳の『己が罪』(1899)を翻案したチョ・ジュンファン『双玉涙』(1910年代?)(2007年版)。『金色夜叉』の登場人物「貫一とお宮」は有名だが、その翻案作品『長恨夢』の登場人物「イ・スイルとシム・スネ」(이수일 と 심순애)も、韓国では知らない人がいないぐらいの有名なキャラクターであるらしい。また、『金色夜叉』は未完作品だが、その翻案作品『長恨夢』はハッピーエンドで終わるとのこと。 1935年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューした金来成(きん らいせい/キム・ネソン、1909-1957)は、1936年に韓国(朝鮮)に戻ってから探偵作家・大衆小説作家として活躍した。金来成が脚本を担当して人気を博したラジオドラマ『真珠塔』(1946年放送、1947年単行本刊行)は、『モンテクリスト伯』の翻案作品である。おそらく、『モンテクリスト伯』を翻案した『巌窟王』を再翻案した『海王星』をさらに翻案したものだと思われる。金来成の『真珠塔』は大ヒットし、のちに漫画化されたりテレビドラマ化されたりもしている。2009年には約50年ぶりに再刊された(『真珠塔』2009年版)。金来成はほかに、1949年には『鉄仮面』を少年向けに翻案した『秘密の仮面』を刊行している。 アンソロジーなどに作品が収録されている作家 以下の作家は韓国で単行本は刊行されていないが、アンソロジーや雑誌などに作品の韓国語訳が載ったことがある。 作家名50音順。 海野十三 「爬虫館事件」(青空文庫) - 雑誌『季刊ミステリ』11号(2006年春号)に掲載 大阪圭吉 「燈台鬼」(青空文庫) - 『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)に収録 甲賀三郎 「蜘蛛」(青空文庫) - 雑誌『季刊ミステリ』16号(2007年夏号)に掲載 「罠に掛った人」(青空文庫) - 『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)に収録 ほかに、雑誌『季刊ミステリ』26号(2009年冬号)にエッセイ「ドイルを宗とす」が掲載されている。 角田喜久雄 「鬼啾」- 『悪魔のレシピ』(セシ、2009年12月)に収録 【2011年12月11日追記】『日本文学翻訳60年 現況と分析』によると、1968年に韓国・仁文社より角田喜久雄の『磨谷의 血鬪』(イ・ムンス(이문수)訳)という本が出ているようだ。(韓国国立中央図書館には所蔵されていない) 久生十蘭 「妖翳記」- 『悪魔のレシピ』(セシ、2009年12月)に収録 「昆虫図」(青空文庫) - 『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)に収録 渡辺啓助 「三吉の食欲」 - 『Jミステリ傑作選1』(テドン出版社、1999年)に収録(『日本文学翻訳60年 現況と分析』参照) 渡辺温 「嘘」 - 『Jミステリ傑作選3』(テドン出版社、1999年)に収録(『日本文学翻訳60年 現況と分析』参照) 「勝敗」(青空文庫) - 『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)に収録 韓国のネット書店で「ワタナベ・オン(와타나베 온)」で検索すると『通俗伊蘇普(イソップ)物語』が出てくるが、これは渡辺温ではなく渡部温(Wikipedia)の作品である。 ↑先月末についに刊行された創元推理文庫版『アンドロギュノスの裔(ちすじ)』(2011年8月) アンソロジーごとの収録作まとめ 最後に、アンソロジーごとに収録作をまとめておく。 (書籍の現物を確認しているわけではないので、収録作として似たタイトルの別作品を挙げてしまっていることもあるかもしれません) 『日本ホラー傑作選』(本の世界、2009年8月)岡本綺堂 「幽霊花火」 小泉八雲 「幽霊滝の伝説」 坂口安吾 「桜の森の満開の下」 夢野久作 「죽음을 부르는 신문(死を呼ぶ新聞)」 - 原題不明 宮沢賢治 「注文の多い料理店」 夏目漱石 「変な音」 都賀庭鐘 「黒川源太主山に入ツて道を得たる話」 芥川龍之介 「地獄変」 上田秋成 「吉備津の釜」 泉鏡花 「春昼」 『悪魔のレシピ』(セシ、2009年12月)久生十蘭 「妖翳記」 角田喜久雄 「鬼啾」 山本周五郎 「その木戸を通って」 横光利一「時間」 芥川龍之介 「妙な話」 村山槐多 「悪魔の舌」 西尾正 「海蛇」 『スリルの誕生』(時間旅行社、2010年9月)葉山嘉樹 「死屍(しかばね)を食う男」 久生十蘭 「昆虫図」 夢野久作 「鉄鎚(かなづち)」 甲賀三郎 「罠に掛った人」 渡辺温 「勝敗」 坂口安吾 「能面の秘密」 大阪圭吉 「燈台鬼」 翻訳なし 大下宇陀児、浜尾四郎、木々高太郎、羽志主水、山本禾太郎、牧逸馬(林不忘、谷譲次)、水谷準、城昌幸、地味井平造、葛山二郎、蒼井雄 上記の作家は、翻訳がないとは断言できないが、とりあえず今回は見つけることができなかった。 補)探偵小説論や探偵小説史に関する本の韓国語訳 伊藤秀雄『日本の探偵小説』(2011年2月) - 伊藤秀雄『近代の探偵小説』の翻訳。「日本ミステリ叢書 1」とされているが、2巻はまだ刊行されていない。 また、井上良夫の「探偵小説論」が雑誌『季刊ミステリ』18号(2007年冬号)に、「探偵小説の本格的興味」が『季刊ミステリ』20号(2008年夏号)に掲載されている。 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大下容子 大下 容子(おおした ようこ) 所属局:テレビ朝日 入社年:1993年 出身校:慶應義塾大学法学部法律学科 生年月日:1970年5月16日 血液型:A型 出身地:広島県広島市南区 身長:161センチ 参照 Wikipedia テレビ朝日プロフィール 大下容子成分分析 大下容子の83%はハッタリで出来ています。大下容子の11%は言葉で出来ています。大下容子の4%は時間で出来ています。大下容子の1%は勇気で出来ています。大下容子の1%は血で出来ています。 大下容子の画像の最新ブログ記事一覧 #blogsearch2 テレビ朝日 トップページ 女子アナ画像サーチについて 女子アナ画像サーチでは日々更新される膨大なブログ記事の中から、プログラムが女子アナ画像に関する記事のみを抽出、収集しています。 収集されたブログ記事には、各女子アナのページの最新ブログ記事一覧に掲載されリンクが貼られます。 このページをチェックすれば、多くのサイトの女子アナ画像記事の更新が解るようになっております。 autolink
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大下慶法は、大下地方の武将、政治家。 香都服従前は第57代大下國将軍、香都服従後は初代大下地方大名として活躍した。 生い立ち 1698年、当時の大下國源都に生まれる。大下國55代将軍大下山法と62代源都国臣の天法之検見姫の子供として生まれる。 3歳の頃父を亡くし、治世を叔父の大下慶星に任せ、母と一緒に新田城に移る。 18歳で57代大下國将軍に就いた。 しかし20歳の頃、大香戦争が起き、1721年秋までは有利に戦いを進めたが、翌年春の頃には戦局は一転、戦局不利になった。
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1970(昭和45) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 これが世界の怪奇事件だ イラスト 12カット ぼくらマガジン32号(講談社)[1970] 恐竜図鑑イラスト イラスト - 偕成社[1970] 1971(昭和46) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 1972(昭和47) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 表紙絵 イラスト 1P ガロ[1972.10] ナイコー的の直し方 エッセイ 1P ガロ(花輪和一特集)[1972.11] 花輪和一訪問 インタビュー - ヤングコミック(少年画報社)[1972.12.27] 1973(昭和48) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 悶える女窟(文: 梅津盛夫 ) 挿絵 2カット 小説SMセレクト[1973.5] 表紙絵 イラスト 1P ガロ[1973.6] 裸足に呻く愚人(文: 天利領一) 挿絵 2カット SMセレクト[1973.6] 高価な神酒 (文: 芳野眉美) 挿絵 ? SMセレクト[1973.7] 黒髪恋慕(文:平河昌造) 挿絵 ? SMセレクト[1973.8] 恐怖の館 そして麗夫人は消えた 挿絵 8カット 実話とマンガ[1973.9] 鉄路の花 絵物語 5P 小説SMセレクト[1973.10] 思い出の夏休み エッセイ付イラスト 1P ガロ[1973.10] 箱入り娘 絵物語 10カット SMセレクト[1973.12] 平家物語 イラスト ? 富士ゼロックス[1973] 怪人二十面相 イラスト ? 富士ゼロックス[1973] 噫々浪漫姿 ポスター - 山下トリオ他[1973] 梶芽衣子 新宿アウトロウショー ポスター - [1973] 1974(昭和49) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 夜会の鹿鳴館 イラスト 小説SMセレクト[1974.2] 終末 イラスト 2P 宝島[1974.2] 目次 イラスト 1.5P 小説SMセレクト[1974.4] イラスト SMセレクト[1974.4] 鉤十字の贄 絵物語 SMセレクト[1974.6] どんどろ百鬼図 イラスト 2P 新評臨時増刊・ALEDA 妖怪の本(新評社)[1974.7] 東西妖怪変化絵図 イラスト ヤングコミック[1974.8] 安達が原の鬼婆 イラスト SMファン[1974.8] イラスト SMセレクト[1974.8] 盲人書簡 上海篇 ポスター - 天井桟敷[1974.7] 田園に死す ポスター - 寺山修司[1974] 田園に死す 意匠 - 寺山修司[1974] 1975(昭和50) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 わが映画第二作「田園に死す」 イラスト キネマ旬報(キネマ旬報社) 1975年新年特別号 大脳手術(文:海野十三) 挿絵 2カット 幻影城創刊号[1975.2] 宝島探検(文:押川春浪) 挿絵 2カット 幻影城No.2[1975.3] 凧(文:大下宇陀児) 挿絵 3カット 幻影城No.3[1975.4] 杭を打つ音(文:葛山二郎) 挿絵 2カット 幻影城No.4[1975.5] 空間心中の顛末(文:光石介太郎) 挿絵 3カット 幻影城No.5[1975.6] 麻痺性痴呆患者の犯罪工作(文:水上呂理) 挿絵 2カット 幻影城No.6[1975.7] 魔術師(文:江戸川乱歩) 挿絵 1P 幻影城7月増刊江戸川乱歩特集No.7[1975.7] 綱ロープ(文:瀬下耽) 挿絵 2カット 幻影城No.8[1975.8] (文:) 挿絵 別冊幻影城 横溝正史[1975.9] ROCK IN ON 渋谷陽一との1時間 イラスト 2P 宝島[1975.9] 小法師の勝ちだ(捕物小説)(・文:山本周五郎) 挿絵 2カット 幻影城No.9[1975.9] 岩見重太郎 イラスト カラー1P グラフィケーション[1975.10] テート・ベーシュ(20年代作家傑作選)(文:村上信彦) 挿絵 3カット 幻影城No.10[1975.10] 聖コルソ島復讐奇譚(文:橘外男) 挿絵 3カット 幻影城No.11[1975.11] みささぎ盗賊(文:山田風太郎) 挿絵 3カット 幻影城No.12[1975.12] あなたに弱いの レコードジャケット - らみ紫[1975] 地球滅亡と未来の世界 イラスト フレーベル館ナンバーワンブックス[1975] 田園に死す(ジャケ違い) レコードジャケット - J・A・シーザー(フランス盤7インチEP) [1975] 田園に死す レコードジャケット - J・A・シーザー [1975.10] 1976(昭和51) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 恐怖の映画(文:横溝正史) 挿絵 2カット 幻影城No.13[1976.1] インタヴュー作家論8 花輪和一 いちど巡れば帰りは恐ろし インタヴュー 美術手帖[1976.1] 魔堂(原作:久生十蘭) 紙芝居 NHKテレビ放送[1976] 九ちゃんの探偵劇画 紙芝居 NHKテレビ放送[1976] ゲラダヒヒの紋章(文:草山万兎)全16回 挿絵 子どもの館[1976.2〜1977.5] 怪奇探偵小説集(正) 挿絵 9カット 鮎川哲也編[1976.2.10] 虎よ、虎よ、爛爛と−101番目の密室(文:狩久) 挿絵 4カット 幻影城No.15[1976.3] 江川蘭子(文:乱歩ほか) 挿絵 16カット 幻影城No.16[1976.4] 踊る影絵(文: 大倉?子) 挿絵 2カット 幻影城No.17[1976.5] 目次 挿絵 1カット 幻影城5月増刊横溝正史の世界No.18[1976.5] 妖婦の宿(文:高木彬光) 挿絵 4カット 幻影城No.19[1976.6] 噂と真相(文:葛山二郎) 挿絵 2カット 幻影城No.20[1976.7] 陰獣(文:江戸川乱歩) 挿絵 10カット 別冊幻影城No.5 江戸川乱歩[1976.8] 最後の日(文:松本泰) 挿絵 2カット 幻影城No.21[1976.8] わが師、彼の京—(文:山村直樹) 挿絵 2カット 幻影城No.22[1976.9] 怪奇探偵小説集(続) 挿絵 9カット 鮎川哲也編[1976.7.10] 怪奇探偵小説集(続々) 挿絵 8カット 鮎川哲也編[1976.10.1] 欲望の実験(文:多岐川恭) 挿絵 2カット 幻影城No.23[1976.10] わが一高時代の犯罪(文:高木彬光) 挿絵 2カット 別冊幻影城 高木彬光[1976.10] らいふ です・おぶ・Q ナイン(文:狩久) 挿絵 2カット 幻影城No.24[1976.11] 悪霊があなたを狙う 挿絵 13カット 中岡俊哉[1976.12.10] あやかしの鼓(文:夢野久作) 挿絵 3カット 幻影城No.25[1976.12] 黒いトランク(文:鮎川哲也) 挿絵 13カット 別冊幻影城 鮎川哲也[1976.12] 不必要な犯罪 挿絵 6P 狩久[1976] 1977(昭和52) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 無題 イラスト 1P 花輪和一作品集 [1977.1] 無題 イラスト 1P 花輪和一作品集 [1977.1] 目次 イラスト 1カット 幻影城No.26[1977.1] 伝奇時代小説集 挿絵 9カット 南條範夫編(双葉社)[1977.2.1] 目次・殺人・弥三郎節(文:加藤公彦) イラスト 3カット 幻影城No.27[1977.2] 目次・ 侏儒 (文:夢野久作) イラスト 4カット 幻影城No.28[1977.3] 目次・霧しぶく山(文:蒼井雄) イラスト 5カット 幻影城No.29[1977.4] 目次 イラスト 1カット 幻影城No.30[1977.5] 目次 イラスト 1カット 幻影城No.31[1977.6] 邪神世界 装丁・挿絵 14カット 半村良(講談社)[1977.6] 目次・臨海荘事件・前篇(文:多々羅四郎) 挿絵 7カット 幻影城No.32[1977.7] 死の蔭探検記 装丁 - 橘外男(社会思想社現代教養文庫)[1977.7] 幽霊・お化け・妖怪 イラスト 集英社モンキー文庫[1977.8.5] 恐怖推理小説集 挿絵 13カット 鮎川哲也編(双葉社)[1977.8.15] 大密林 絵物語 13P 子どもの館(福音館書店)[1977.8] 目次・臨海荘事件・後篇(文:多々羅四郎) 挿絵 6カット 幻影城No.33[1977.8] 目次 イラスト 1カット 幻影城No.34[1977.9] 船富家 の惨劇 挿絵 15カット 別冊幻影城 蒼井雄[1977.9] ナリン殿下への回想 装丁 - 橘外男[1977.9] 目次 挿絵 1カット 幻影城[1977.10] 目次・(文:) 挿絵 - 幻影城[1977.11] 戸隠伝説 装丁・挿絵 20カット 半村良[1977.11.4] 目次 イラスト 1カット 幻影城[1977.12] ベイラの獅子像 装丁 - 橘外男[1977.12] 乱れからくり 挿絵 8P 泡坂妻夫(幻影城)[1977.12.25] 超科学のなぞ エスパー大行進 イラスト モンキー文庫[1977] 探検大作戦 世界の秘宝 イラスト モンキー文庫[1977] 世界の謎とふしぎ 高野駿 イラスト ナンバーワンブックス[1977] 1978(昭和53) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 目次 イラスト 1カット 幻影城[1978.1] 目次 イラスト 1カット 幻影城[1978.2] 目次 イラスト 1カット 幻影城[1978.3] 疑問の黒枠 挿絵 10カット 別冊幻影城 小酒井不木[1978.3] ゲラダヒヒの紋章(再録) 挿絵 - 草山万兎(福音館書店)[1978.4] 目次 イラスト 1カット 幻影城[1978.4] 目次 イラスト 1カット 幻影城[1978.5] 疑問の黒枠 挿絵 - 別冊幻影城[1978.3.16号] 宇宙・SFの世界 イラスト - モンキー文庫[1978.7.5] 黄金谷秘話 絵物語 - 子どもの館[1978.10] 草迷宮 ポスター - 寺山修司[1978] 1979(昭和54) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 猫町の絵本 イラスト 1P 堀切直人編[1979.3.20] 少年探偵団 挿絵 カラー3P 江戸川乱歩全集23 1979年4月 青銅の魔人 挿絵 カラー3P 江戸川乱歩全集24 1979年5月 怪奇四十面相 挿絵 カラー3P 江戸川乱歩全集25 1979年6月 花輪和一の世界 イラスト ? ダーティバイブル(土曜出版)[1979.12] いつか見た風景 イラスト 2P ジャストコミック2(土曜出版)[1979.12] キャプテンドッドの大冒険(・文:河合三郎) 挿絵 172カット スカウト[1979〜1982] どんどろ百鬼図(イラスト再録) イラスト - 妖怪の事典(新評社)[1979] 1981(昭和56) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 イヌはともだち イラスト モンキー文庫[1981] 私の故郷ピンナップ カラーピンナップ 漫画アクション[1981.11.19] 1982(昭和57) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 雄呂血に興奮しよう(文・野澤靖尚) イラスト 1カット シネマテーク別冊シネマワンダーランド[1982] 1983(昭和58) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 異星人UFO大百科 イラスト [1983.6.1] バロン薩摩の冒険歌劇(文:薩摩治郎八) イラスト カラー2P 小説王1(角川書店)[1983.9] 鎌倉幕府のビッグウェンズデイ(文:久保田二郎) 挿絵 1カット 小説王3[1983.11] 「浪曲二十世紀」 舞台装置・チラシ・ポスター ヒカシューイベント[1983] タコ レコードジャケット 山崎春美(ピナコテカ・レコード)[1983] 1984(昭和59) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 鎌倉幕府のビッグウェンズデイ(文:久保田二郎) 挿絵 1カット 小説王4[1984.1] Who s PUNK Interview vol.8 インタビュー TARGET(辰巳出版) [1984.3] 怪奇ミステリー大百科 イラスト 23カット ケイブンシャ[1984.7.30] 1985(昭和60) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 Aの霊異記 イラスト 和紀鏡[1985.3] 花輪和一の不可思議な絵画世界 インタビュー STARLOG(ツルモトルーム) [1985.5] まんが家訪問3 花輪和一 インタビュー 1P comicbox [1985.8] 記憶の座標(文:香川眞吾) イラスト 4P MOMO4[1985.10] 恐竜 イラスト 集英社[1985.10] 花輪が書いた エッセイ 丸尾末広ONLY・YOU(東京おとなクラブ)[1985.12] 1986(昭和61) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 ついてないカタヤイネン・バルクマンの戦い イラスト それぞれ1コマ 街道上の怪物 小林源文(大日本絵画)[1986.1.25] 諸星評判記 エッセイ 西遊妖猿伝の世界(双葉社)[1986.3.5] 1987(昭和62) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 宇宙家族ロビンさん 合作マンガ 8P 月光16号(東京デカド社)[1987.4] ドールズ 表紙絵/挿絵 7P 高橋克彦(中央公論社)[1987.5.20] 真夏の妖怪博物誌 全8回 挿絵 8カット 読売新聞夕刊[1987.8.11〜14、18〜21] 1988(昭和63) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 暴走族の研究 イラスト 1P ポップティーン(飛鳥新社)[1988.4] 天才のお言葉「花輪が書いた」(再録) エッセイ 限定版丸尾地獄[1988.5] 祇王孔雀赤曼陀羅 場所: 札幌本多劇場 ポスター [1988.10] シェッタガーリアコンサート 「ハヴァナギラ」 場所:旧ペニーレーン ポスター オフィス観音[1988.11.5] 1989(昭和64) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 ヒトラー現代風刺イラスト イラスト 1P 歴史読本臨時増刊(新人物往来社)[1989.3] 浄土の光(湊谷夢吉追悼文) エッセイ 夜行16(北冬書房)[1989.3] あぶらだこ 表紙絵 イラスト あぶらだこ(フールズメイト増刊)[1989.4.25] 1990(平成2) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 表紙 イラスト・表紙の言葉 鉄文協会NEWS Vol.2[1990.3.26] 秘仏(挿絵・文:諸星大二郎) 挿絵 2P COMICアクションキャラクター増刊[1990.4.30] 人面犬復元図 イラスト 3カット 人面犬を追え![1990.5.2] 1991(平成3) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 これからもいっぱい描いてほしい エッセイ ガロ(つげ義春特集)[1991.7] 仏様のようにありがたい「ガロ」 コメント付イラスト 2P ガロ曼荼羅[1991.7] (イラスト) イラスト ウルトラ怪獣図鑑[1991.7.20] 表紙 イラスト・表紙の言葉 鉄文協会NEWS Vol.2[1991.12.20] C62 3運行用ポスター ポスター JR北海道・鉄文協[1991] 1992(平成4) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 眠りから醒めて(インタビューwith丸尾末広) インタビュー 8P ガロ(花輪和一特集)[1992.5] 無題(花輪くんイラスト投稿) イラスト・コメント 神のちから[1992.7.10] アンモナイトのささやきを聞いた 映画出演 [1992.7.25] 表紙 イラスト 鉄文協会NEWS Vol.2[1992.8.10] C62 3運行用ポスター ポスター JR北海道・鉄文協[1991] 1993(平成5) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 出会い イラスト 1P 天水(完全版)[1993] 見ぃつけた!! イラスト 1P 天水(完全版)[1993] 私の乱歩幻想(文:大原まり子ほか) イラスト 3カット 鳩よ!乱歩特集[1993.3] 寺山修司映画祭 さらば映画よ チラシ [1993.5・7] 表紙絵+胡蝶丸変化(文:須永朝彦) イラスト・挿絵 4P 幻想文学[1993.6] 追憶の彼方へ エッセイ ガロ[1993.6] chaos CDジャケット イラスト SexPistols[1993.8] 1994(平成6) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 喜び(夕立) イラスト 1P 天水(完全版)[1994] 森の中 イラスト 1P 天水(完全版)[1994] サラシナショウマ イラスト 1P 天水(完全版)[1994] 念彼観音力 イラスト 1P 天水(完全版)[1994] 芋虫 イラスト 2P ガロ(江戸川乱歩特集)[1994.4] 札幌にてイベント「夏の踏台」 ポストカード [1994.7.22] 魏志倭神伝 天孫覚醒編 挿絵 4P 永井泰宇[1994.11.5] 魏志倭神伝 無間血闘編 挿絵 4P 永井泰宇[1994.11.5] 1996(平成8) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 もののけ通信No.10 コメント付イラスト 水木しげる叢書第十巻[1996.3] 1998(平成10) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 表紙・口絵・座談会 イラスト・座談会 アックス3[1998.6] 1999(平成11) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 棺桶に片足を突っ込んでいるお前の姿が見える CDジャケット ナムナム墓マーダー MURDER CD-7575 [1999] ムショ追想 イラスト 2P アックス12[1999.12] 2000(平成12) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 裏表紙 イラスト - アックス13 2000年2月 むしょのしょくどう イラスト 4P アックス14 2002年4月 夢幻魔境の怪人(表紙絵) イラスト 睦月影郎[2000.4.28] 獄衣着用次第 イラスト 3P アックス15 2000年6月? 感服窓枠 イラスト 2P アックス16 2000年8月 芝刈り イラスト 2P アックス18 2000年12月 2001(平成13) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 おとめ地獄 推薦文 児島都[2001] コミック・ダ・ヴィンチ イラスト・あとがき 1P ダ・ヴィンチ[2001.5] 山の幸 絵物語 アリエス[2001.10] 2002(平成14) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 野川 イラスト 1P 天水(完全版)[2002] 雨の日 イラスト 1P 天水(完全版)[2002] アックス展 新春@青林工藝舎 参加 [2002.3] 表紙・口絵 イラスト・コメント 2P アックス29 2002年10月 2003(平成15) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 我が国行刑の実情について 質疑応答 行刑改革会議[2003.6.16] 2004(平成16) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 滝の白糸最長版の北海道上映時のためのチラシ チラシ 溝口健二[2004.1.31] 作家が選ぶ必読怪談本 コメント ダ・ヴィンチ[2004.2] たった8秒のこの世に、花を ── 画家・福山知佐子の世界 映画出演 [2004.3] 函館某刑務所五工場担当台 イラスト カラー2P 漫画ジャンクションvol.1[2004.4] 函館某刑務所五工場内部 イラスト カラー2P 漫画ジャンクションvol.1[2004.4] 区長のみまわり イラスト カラー2P 漫画ジャンクションvol.1[2004.4] 五工場木工場 イラスト カラー2P 漫画ジャンクションvol.1[2004.4] 五工場通路内部 イラスト カラー2P 漫画ジャンクションvol.1[2004.4] 函館某刑務所(雑居房) イラスト 2P 漫画ジャンクションvol.1[2004.4] 増子真二のサイケデリック無宿2 インタビュー・イラスト web [2004.9] 平田弘史讃 コメント・マンガ - アックス41 2004年10月 福山知佐子展+花輪和一/宮西計三原画名品 参加 - [2004.12.6〜15] 野川の光 エッセイ・イラスト 7P L ANTI-LION(あんちりおん)1[2004.12.6] 2005(平成17) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 ゾンビ屋れいこ2巻 あとがき・イラスト 2P ホラーMコミック文庫[2005.12] 書捨コラム 恐山と寺山氏の思い出 エッセイ・写真 - 寺山修司マガジン02[2005.10.1] 新生・描き下ろし大怪獣 イラスト・エッセイ 1P 特撮ヒーローBESTマガジン(3) [2005.10.25] 特撮ヒーローBESTマガジン刊行記念 ゲストイラストPREVIEWポスター イラストピンナップ アフタヌーン(講談社)[2005.11] 2006(平成18) タイトル ジャンル ページ数 初出誌 夜の独居房 イラスト カラー1P 単行本書き下ろし[2006] 夜の雑居房 イラスト カラー2P 単行本書き下ろし[2006] 木工場 イラスト カラー2P 単行本書き下ろし[2006] 食堂風景 イラスト カラー1P 単行本書き下ろし[2006] 検身場 イラスト 2P 単行本書き下ろし[2006] 願せん イラスト 1P 単行本書き下ろし[2006] 職業訓練風景 イラスト 1P 単行本書き下ろし[2006] 刑務所の中」文庫版用販促POP イラスト 色紙 [2006.5] お盆風景 詩・イラスト 6P L ANTI-LION(あんちりおん)2[2006.6.19] 「怪星ガイガー・八百八狸」杉浦キャラ似顔絵大会 イラスト 1カット 杉浦茂[2006.11.25] 2007(平成19) タイトル ^ジャンル ページ数 初出誌 My Lum×34 イラスト・エッセイ 2P うる星やつら(新装版)10巻[2007.3.16] 拘置所の1日 刑務所の24時間 イラスト 4P 新潮45[2007.4] あなたの知らない刑務所世界 イラスト 表紙 [2007.6]
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大下本線は、大下郡大下市にある大下平駅から大下郡下新田市にある下新田空港Bビル駅を結ぶ路線である。 特急は蒲井線直通のあおい/つつじ、空港特急のSA-Express、臨時・下新田行きの大平がある。 路線距離:40.2km 軌間:1067㎜ 駅数:16駅(起終点含む) 複線区間:全線 電化区間:全線(直流1500V) 閉塞方式:移動閉塞式 保安装置:A/T-HS Ver2.1.5(TIACS-OS 2.1、AAMAS 2.2.4B使用) 最高速度:160㎞/h
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大下部隊(Oshita Air and Marine Defence Force)は、大下郡及び新都周辺地域を守る公営防衛組織である。本部は下新田市甲種特区3-1-1。 新都広域防衛隊とは防衛提携を行っており、大下陸軍蜂起事件の際には新都広域防衛隊の特殊作戦郡が派遣された。 装備の一覧 空軍 甲一八型 2018年制式採用。最新型。 高い剛性とステルス性能を誇っており、現在15機配備されている。 新都広域防衛隊のCCA-120とは共通設計。 甲〇五型 2005年制式採用。 高い運動性能を誇っている。現在13機配備されている。 新都広域防衛隊のCCA-103とは共通設計。