約 2,153 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/16411.html
登録日:2012/02/05 Sun 00 11 44 更新日:2023/02/17 Fri 18 20 29NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 Another PUI PUI モルカー アマガミ ←関係ない グロ ヘビースモーカー ホラー ミステリー ミステリーの文芸復興 モルカーおじさん 京都大学 京都大学推理小説研究会 京都市 京都府 作家 囁きシリーズ ←ホラー 小説家 推理小説 推理小説界の功労者 新本格派 殺人鬼シリーズ ←グロ注意 綾辻行人 超高学歴 →京大博士課程修了 雀士 館シリーズ ←ミステリー 黒ノ十三 綾辻行人とは日本の推理作家。京都府京都市出身。 江戸川乱歩、松本清張、高木彬光らに並ぶ日本ミステリー界の最重要人物。 代表作は館シリーズ、囁きシリーズ、『Another』など。 概要 1987年に島田荘司の推薦により『十角館の殺人』でデビュー。ペンネームも島田氏の命名による。 アニヲタ的には、何はなくとも『Another』の作者。 他には奈須きのこに強く影響を与えた人物として有名か(その誼で綾辻は文庫版空の境界の解説を書いている)。 ついでに言うと、ALI PROJECTの宝野アリカとも非常に仲が良い。 安楽椅子探偵の片割れとしても名を知られている。 ちなみに奥さんは『屍鬼』と『十二国記』でお馴染み小野不由美である。 彼女とは京大ミステリ研時代からの付き合い。他に同時期に所属していたメンバーに法月倫太郎、我孫子武丸がいる。なにこのヤバすぎる時代…… ファンにはたまにあーやとか呼ばれてる。いい歳したオッサンなのに。 余談だが、ペンネームの「辻」の字はしんにょうの点が2つあるのが正式表記である。 本来、人名漢字としてはしんにょうの点が1つの方がポピュラーであり、画数的にも良かったのだが、あえて点が2つの「辻」を使っている。 綾辻行人はなぜ凄いのか かつて本格ミステリー界に受難の時代があった。 ↓当時の世間の声 「何で人殺すのにトリックとか使ってんのw? 通り魔すればバレないのにwwww」 「なんつーかリアリティーが無いよねリアリティーww」 もっともである。 そうして台頭してきたのが松本清張を祖とする社会派ミステリーだ。 社会派ミステリーについてざっくりと説明すると、トリックよりも火曜サスペンス的な人間関係に重きを置いたミステリーのことである。 これが流行りに流行りまくった(大下宇陀児とか和久峻三とか島田一男とか)ため、トリックを使った本格ミステリーは瀕死。 アンチ本格作家や評論家には「ピザでも食ってろデブ」ならぬ「糸でも使ってろミスヲタ」とディスられる日々が続いた。 かつて本格を書いていた作家は亡くなり(乱歩や横溝)、あるいは筆を折り、社会派に転向するしかなかった(天城一や森村誠一、西村京太郎等)。 そんな本格ミステリー冬の時代に、数少ない書き手の一人、島田荘司の推薦によりデビューしたのが綾辻行人なのだ。 そのデビュー作、『十角館の殺人』で使われたトリックは当時としては非常に斬新なもので、 あらゆる意味で袋小路に陥っていた本格ミステリーに新たな方向性を示した。 「謎」そのものを再定義した上で、リアリティとトリックとプロットの折り合いを図る作品群……いわゆる「新本格」の誕生である。 綾辻氏の蒔いた種はその後、法月綸太郎、二階堂黎人、京極夏彦、森博嗣、歌野晶午ら他多数の優れた書き手によって大輪の花となった。 今ではミステリーの歴史を語る際に「綾辻以前」「綾辻以後」で分けて語られることも多い。 作風 ザ・どんでん返し。 使われるトリックは単純かつ派手なものが多く、ラスト数ページで読者の世界観をぶち壊しにかかるものがほとんど。 「十角館の殺人」で読者の度肝を抜いた一文はあまりにも有名である。 アリバイトリックや密室トリックは、 「構造自体は非常にシンプルで分かりやすいのだが、巧妙な心理トリックによって隠されている」というケースがほとんどであり、 「コナンや金田一の謎解きですら置いてきぼりを食らいがちで、推理小説に興味はあるけど付いていく自信がない」という人でも比較的とっつきやすい。 また、やたらとジメジメとした心象描写が多いのも特徴で、 彼の作品の主人公は大抵「ああ……」とか「これは……」とか言いながらおセンチな気分になっている。 自身の作風には楳図かずおの作品に強く影響を受けたと語っており、 ミステリー作品なのに隙あらばホラーやオカルトをぶちこもうとする癖がある。 綾辻にとってミステリーとホラーは車輪のように繋がっているらしく、どちらも切っても切り離せない存在なんだそうだ。 たまにそれがマズい具合に化学反応を起こして、とんでもなくリアクションに困るようなものを作り出すことも多い。 一時期、あまりにもマズい作品を世に送り出しすぎたせいで、とある評論家には「綾辻は枯れた作家」とか言われていたが、『Another』で見事な復活を果たした。 趣味 麻雀とゲームが好きらしい。 特に麻雀は2011年にニコ生で行われた大会で役満をあがり、非ミステリー好きの間でもしばらく話題に登った。 一方西原理恵子の『デカピンでポン!!』(1990年代前半の話)では、ぼろ負けした様子が描かれていた。 ゲームの分野では、作家仲間の宮部みゆきをゲームの道に引きずり込んだことで有名。 自身もRPGとミステリーとほんの少しのオカルトをちゃんぽんしたようなゲーム、『ナイトメア・プロジェクト YAKATA』というゲームをプロデュースしたことがある。 ただし、そのプロデュースにより3年くらい小説の執筆が途絶えてしまい、「先生、小説書いて下さい」と呆れられる羽目に。 まあ、氏が遅筆なのは今に始まったことではないが。 ゲーム自体も妙に難易度が高い上に謎解きがぶん投げ気味で、ややクソゲー寄りの評価を受けてしまっている。 綾辻氏自身も久々に出した短編集に制作中の愚痴を書き連ねたりと、相当苦しめられた模様。 折り紙にも造詣が深い。その影響か、代表作の「館」シリーズの探偵役・島田潔は折り紙が得意というキャラ付けがなされている。 彼に小説の中で架空の折り紙「三つ首の鶴」を折らせたところ、それを読んだ現実の折り紙作家(*1)が本当に折って送ってきたという逸話がある。 同じく小説家の法月綸太郎氏から勧められたPUI PUI モルカーにご夫婦揃ってどハマりし、奥さんはフェルトでモルカーのフィギュアを大量に自作し、ご自身のTwitterでも隙あらばぷいぷい言ってフィギュアと共に写真撮りまくっており、メディア欄はモルカーの写真で埋め尽くされている。 誰が呼んだか綾辻行人改めモルカーおじさん そんな事もあってか、この度自身の作品集『人間じゃない』の宣伝に於いて公式にコラボが実現した。 そりゃあモルカーは人間じゃないけどさぁ… 追記・修正は新しい館を見つけた人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 綾辻氏と言えば叙述トリックってイメージがある・・・新刊が出るたび、今度は騙されまいと思っても、毎度騙されちまう・・・悔しい、でも感(ry) -- 名無しさん (2013-06-11 16 05 55) 新本格の作家さんは叙述トリックをよく使うのであんまり映像化には向いてないからそういう意味でanotherは奇跡的でもある -- 名無しさん (2013-09-27 22 44 15) 初めて読んだ作品が『殺人鬼』だった私は異端なのでしょうか -- 名無しさん (2014-02-26 17 30 15) ↑入りどころはそれぞれだが、ラストまで単なるスプラッタホラーだと思わせといて、あんなどんでん返しがあるとは。 -- 名無しさん (2014-06-01 05 15 42) 霧越邸殺人事件はラスト好き。 -- 名無しさん (2014-09-09 14 17 11) 霧越邸は館シリーズの流れを汲みつつもスマートな作品だったが、真相には度肝を抜かれたわ。純粋にミステリーとして完成度が高いしオススメ。 -- 名無しさん (2015-01-08 03 40 00) この人の作品好きだ もっといっぱい作品出して欲しいよ -- 名無しさん (2015-04-12 22 23 05) 現在Twitterがとても愉快なことになっているのでファン必見。モルカーで埋め尽くされている。 -- 名無しさん (2021-10-01 13 54 36) ↑本人がモルカーにハマるきっかけが法月綸太郎から教えられたからで、奥さん(小野不由美)もモルカーのフェルトのキット作ったりしてる模様 -- 名無しさん (2021-10-01 20 16 25) Anotherがまだマイルドな方だったのに驚き -- 名無しさん (2021-10-06 18 08 51) 十角館の殺人が初の漫画化だけどまさにそう来たかぁって感じだわ -- 名無しさん (2021-12-07 22 26 48) 今はタバコの銘柄での犯人示唆とか使い辛くなったとか数年前に佐賀であったトークショーで言ってたな…… -- 名無しさん (2022-08-18 01 10 24) モルカーDSもバッチリ視聴して感想を呟いている。楽しそうでなにより。 -- 名無しさん (2022-10-15 16 49 55) 5↑法月先生!!!! -- 名無しさん (2023-02-17 18 20 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/66.html
問題 解答 補足 14世紀イタリアを舞台にしたミステリー小説『薔薇の名前』で有名なイタリアの作家はウンベルト・○○○? エーコ 1841年に発表されたエドガー・アラン・ポーの小説で、「世界最初の推理小説」といわれるのは『○○○街の殺人』? モルグ 1920年に推理小説雑誌「新青年」の初代編集長に就任すると江戸川乱歩らの推理作家を多く育てた編集者は誰? 森下雨村 1929年に発表された小説『毒入りチョコレート事件』で有名なイギリスの推理作家はアントニー・○○○○○? バークリー 1947~1960年にNHKラジオで放送された『二十の扉』のレギュラー解答者でもあったかつての人気推理作家は? 大下宇陀児 1953年にミステリーの普及や推理作家の地位の向上を目的に設立された、「英国推理作家協会」の略称は? CWA 1964年の小説『薔薇の殺意』に始まるウェクスフォード警部シリーズで有名なイギリスの女流作家はルース・○○○○? レンデル 1970年に『死の競歩』でデビューした、小説『偽のデュー警部』で有名なイギリスのミステリー作家はピーター・○○○○? ラヴゼイ 1971年に小説『A型の女』で初登場した、作家マイクル・Z・リューインが生んだ私立探偵はアルバート・○○○○? サムスン 1987年に出版された推理作家・綾辻行人のデビュー作で「館シリーズ」の第1作でもあるのは『○○館の殺人』? 十角 1991年にサントリーミステリー大賞の佳作に入選した、作家・横山秀夫の小説は『ルパンの○○』? 消息 1994年に刊行された作家・小森健太朗のデビュー作は『○○○殺人事件』? コミケ 1997年に刊行された貴志祐介の小説で、1999年には内野聖陽の主演で映画化もされたのは? 黒い家 1999年に第1作が放送された沢口靖子が法医学研究員を演じるテレビ朝日のドラマシリーズは『○○○の女』? 科捜研 1999年に第1回大藪春彦賞を受賞した、馳星周の小説は? 漂流街 1999年に刊行された貴志祐介の小説で、2003年には二宮和也の主演で映画化もされたのは? 青の炎 2004年に第30回メフィスト賞を受賞した矢野龍王の作品は『○○○○コロシアム』? 極限推理 2006年には山田孝之の主演によりドラマ化された、直木賞の候補にもなった東野圭吾の代表作は? 白夜行 2007年に『ウルチモ・トルッコ犯人はあなただ!』で第36回メフィスト賞を受賞しデビューしたミステリー作家は? 深水黎一郎 2007年にはビートたけし主演でドラマ化もされた、1960年代の社会派推理小説ブームの先駆けとなった松本清張の代表作は? 点と線 2008年に刊行された作家・湊かなえのデビュー作は? 告白 2009年に「第9回本格ミステリ大賞」を受賞した、作家・辻真先が、自身の生んだ探偵「牧薩次」名義で著した推理小説は? 完全恋愛 2009年に日本推理作家協会賞を「長編および連作短編集部門」で受賞した道尾秀介の小説は『○○○の親指』? カラス 2014年に刊行された作家・内田康夫による探偵・浅見光彦シリーズの小説は『○○ 浅見光彦最後の事件』? 遺譜 2014年に早坂吝の小説『○○○○○○○○殺人事件』で初登場した援交探偵は上木○○○? らいち 2015年にデビュー30周年記念作として刊行された東野圭吾の小説は『○○○○の魔女』? ラプラス 2016年6月に刊行された「杉村三郎シリーズ」第4作となる宮部みゆきの小説は? 希望荘 2017年9月刊行の東野圭吾の小説『マスカレード』シリーズ第3作のタイトルは『マスカレード・○○○』? ナイト 2019年4月に刊行された柚月裕子の小説「佐方貞人シリーズ」第4作は『検事の○○』? 信義 2019年に第60回メフィスト賞を受賞した夕木春央の小説は? 絞首商會 2020年2月に刊行された作家の中山七里による初の鉄道ミステリー小説は『帝都地下○○』? 迷宮 2020年に第62回メフィスト賞を受賞した、五十嵐律人の法廷ミステリー小説は『法廷○○』? 遊戯 2020年に第62回メフィスト賞を受賞した五十嵐律人の小説は? 法廷遊戯 2022年4月刊行の東野圭吾の小説『マスカレード』シリーズ第4作目のタイトルは『マスカレード・○○○』? ゲーム 『囲碁殺人事件』や『将棋殺人事件』などゲームを題材とした推理小説を著した日本の小説家は? 竹本健治 『海の牙』で日本探偵作家クラブ賞を、『雁の寺』で直木賞を受賞した作家は? 水上勉 『裏切りのノストラダムス』や『新007シリーズ』で有名なイギリスのミステリー作家はジョン・○○○○○? ガードナー 『火車』『理由』『模倣犯』などの作品で知られる女流作家は? 宮部みゆき 『キャット・チェイサー』『野獣の街』などの小説で有名なアメリカの作家はエルモア・○○○○? レナード 『黒死館殺人事件』などの作品に登場する作家・小栗虫太郎が生んだ名探偵は? 法水麟太郎 『寒い国から帰ってきたスパイ』などの小説に登場する、ジョン・ル・カレが生んだイギリスの情報部員はジョージ・○○○○○? スマイリー 『状況証拠』『依頼なき弁護』など弁護士ポール・マドリアニシリーズで有名な作家はスティーヴ・○○○○○? マルティニ 『人生の阿呆』で第4回直木賞を受賞し、「推理作家で初の直木賞受賞者」となった小説家は? 木々高太郎 『ストランド・マガジン』に掲載された、シャーロック・ホームズ作品の挿絵を描いた画家はシドニー・○○○○○? パジェット 『テロリストのパラソル』で直木賞を受賞した推理作家は? 藤原伊織 『展望塔のラプンツェル』『愚者の毒』などの小説で知られる女性作家は宇佐美○○○? まこと 『犯人に告ぐ』『検察側の罪人』『虚貌』などの警察小説で知られる作家は? 雫井脩介 『姫川玲子』シリーズ、『ジウ』シリーズなどの警察小説で知られる作家は? 誉田哲也 『復讐はお好き?』『珍獣遊園地』などの作品で知られるアメリカの作家はカール・○○○○○? ハイアセン 『古い骨』に代表される「スケルトン探偵シリーズ」で知られるアメリカの作家はアーロン・○○○○○? エルキンズ 『プロジェクト・インソムニア』『名もなき星の哀歌』などの作品で知られる作家は? 結城真一郎 『街の灯』『玻璃の天』に続く「ベッキーさん」シリーズの完結編となる、作家・北村薫の直木賞受賞作は? 鷺と雪 『マルタの鷹』『血の収穫』などの作品で知られるアメリカのミステリー作家はダシール・○○○○? ハメット 「虫送り」「冬の蝶」など全6章からなる、2010年に第23回山本周五郎賞を受賞した道尾秀介の連作小説は? 光媒の花 『名探偵は嘘をつかない』『透明人間は密室に潜む』などの作品で知られる作家は? 阿津川辰海 『雪密室』『生首に聞いてみろ』など、自身と同名の探偵が活躍する作品で知られる推理作家は? 法月綸太郎 『レディに捧げる殺人物語』などの犯罪小説で知られる、作家A・バークリーの別ペンネームはフランシス・○○○○? アイルズ D県警史上最悪の未解決事件を巡る人間模様を描いた、2012年に刊行された横山秀夫にとって7年ぶりとなる小説は? 64 TVドラマ『相棒』season9 最終回で、古谷一行が演じたテロリスト本多篤人が、以前所属していた組織は赤い○○○○? カナリア V・I・ウォーショースキーという女探偵の生みの親であるアメリカの女性推理作家はサラ・○○○○○? パレツキー アイルランドの桂冠詩人セシル・デイ・ルイスがミステリー小説を書く際に用いた別名義はニコラス・○○○○? ブレイク 赤川次郎の推理小説『三姉妹探偵団』シリーズに登場する三姉妹の苗字は? 佐々本 アガサ・クリスティーの生んだ名探偵、ミス・マープルが最初に登場する作品は 『○○○の殺人』? 牧師館 アガサ・クリスティが生み出した「灰色の脳細胞」を持つ名探偵はエルキュール・○○○? ポワロ 浅野温子が主演しているテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』の人気シリーズ作品は「救急救命士・○○○○○」? 牧田さおり 姉が死んだ事件を探るため女装して寮に潜り込む富士見きらを主人公としたおおばやしみゆきの漫画は『きらきら☆○○』? 迷宮 アメリカの推理作家ジャック・フットレルが生んだ名探偵はオーガスタス・S・F・X・ヴァン・○○○○○? ドゥーゼン イギリスの推理作家アーサー・モリスンが生んだ変装を得意とする探偵はマーティン・○○○○○○? ヒューイット イギリスの推理作家ロナルド・ノックスが生んだ保険調査員を務める探偵はマイルズ・○○○○○? ブリードン 以前は『雪月花殺人ゲーム』という副題があった、探偵役の「加賀恭一郎」が最初に登場する東野圭吾の小説は? 卒業 市原悦子主演による、フジテレビ『金曜エンタテイメント』で放送された作品は「おばさんデカ○○○の事件帖」シリーズ? 桜乙女 一家殺害事件を描いた映画の脚本を頼まれた女性を主人公とする、2019年9月刊行の湊かなえの小説は? 落日 内田康夫が病で執筆を断念したため、2017年5月に未完のまま刊行された、熊野古道を舞台にした浅見光彦シリーズの小説は? 孤道 映画化もされた小説『ハンニバル』『羊たちの沈黙』で有名なアメリカの人気作家はトマス・○○○? ハリス 映画化もされた小説『太陽がいっぱい』や『見知らぬ乗客』で有名な作家はパトリシア・○○○○○? ハイスミス 江戸川乱歩のデビュー作が掲載されたことでも知られる日本の推理小説の発展に大きな功績を残した雑誌は? 新青年 大沢たかお主演で映画化もされた、『BE-BOP-HIGHSCHOOL』で知られた漫画家・木内一裕の小説家としてのデビュー作は? 藁の楯 画家の飛龍想一を主人公とする綾辻行人の推理小説で、彼の「館シリーズ」の第4作に当たるのは『○○館の殺人』? 人形 加藤元治の漫画『C.M.B.森羅博物館の事件目録』で、主人公・榊森羅の決め台詞は「○○の部屋をご案内します」? 驚異 神田明神下に住む岡っ引きを主人公とした、野村胡堂の時代小説は『銭形○○ 捕物控』? 平次 喫茶店を舞台にした東川篤哉の推理小説『純喫茶「一服堂」の四季』で探偵役を務める喫茶店の女店主は? 安楽椅子 ギデオン・オリヴァー教授が活躍するシリーズもので有名なアメリカのミステリー作家はアーロン・○○○○○? エルキンズ 木村拓哉と二宮和也演じる検事を主人公とする、雫井脩介の小説を原作とする2018年公開の映画は『検察側の○○』? 罪人 キンジー・ミルホーンという女探偵の生みの親であるアメリカの女性推理作家はスー・○○○○○? グラフトン 警察学校を舞台とする小説『教場』で、2013年の「週刊文春」ミステリーベスト10・国内1位に選ばれた作家は? 長岡弘樹 原稿用紙4200枚にも及ぶ世界最長の本格推理小説『人狼城の恐怖』で知られる推理作家は? 二階堂黎人 個性豊かな刑事たちが活躍する警察小説『大阪府警捜査一課』シリーズで知られる作家は? 黒川博行 コックリル警部が活躍する『ジェゼベルの死』などの代表作があるイギリスの女流作家はクリスチアナ・○○○○? ブランド コナン・ドイルの小説『ギリシャ語通訳』で初登場したシャーロック・ホームズの兄は○○○○○○・ホームズ? マイクロフト 小林稔侍が主演しているテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』の人気シリーズ作品は「炎の警備隊長・○○○○○」? 五十嵐杜夫 殺し屋「ジョン・レイン」が活躍する人気シリーズで知られるアメリカのサスペンス作家はバリー・○○○○○? アイスラー コロナ禍の医療現場のリアルを描いた、2022年10月刊行の知念実希人の医療小説は『機械仕掛けの○○』? 太陽 作家の折原一を夫に持つ『トライアングル』などのミステリーやホラー作品で知られる女流作家は? 新津きよみ 作家アガサ・クリスティの小説『アクロイド殺し』で殺人事件が起こる場所は○○○○○荘? ファンリー 作家モーリス・ルブランが生み出した、「怪盗紳士」と呼ばれるキャラクターはアルセーヌ・○○○? ルパン ジェイムズ・エルロイの小説『ブラック・ダリア』でブラック・ダリアと呼ばれた女性はエリザベス・○○○○? ショート 実は世界的な企業グループの令嬢という設定の、東川篤哉の小説『謎解きはディナーのあとで』シリーズに登場する女刑事は? 宝生麗子 シャーロック・ホームズが登場するコナン・ドイルの小説のほとんどが初掲載された雑誌は『○○○○○・マガジン』? ストランド シャーロック・ホームズの大学時代の友人の家で執事が消えた事件を解決する作品は『○○○○○○家の儀式』? マスグレーヴ 社会に巣食う差別を痛烈に批判し大きな話題となった、1960年より読売新聞の夕刊に連載された松本清張の社会派推理小説は? 砂の器 主催した新人賞からは泡坂妻夫、連城三紀彦ら多くの推理作家を輩出した、島崎博が編集長を務めた探偵小説専門誌は? 幻影城 主人公・腐野花と養父・淳悟との禁断の愛を描いた、2008年に第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の小説は? 私の男 小説『RIKO - 女神の永遠』で第15回横溝正史賞を受賞しデビューした女流作家は? 柴田よしき 小説『カディスの赤い星』で直木賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞した作家は? 逢坂剛 小説『禁断のパンダ』で2007年の「『このミステリーがすごい!』大賞」を受賞した作家は? 拓未司 小説『デコイの男』に始まる私立探偵ジョン・デンスンシリーズで有名な作家はリチャード・○○○? ホイト 小説『時のアラベスク』で第7回横溝正史賞を受賞しデビューした女流作家は? 服部まゆみ 小説『パーフェクト・プラン』で2003年の「『このミステリーがすごい!』大賞」を受賞した作家は? 柳原慧 小説『風塵地帯』で日本推理作家協会賞を、『聖少女』で直木賞を受賞した作家は? 三好徹 小説『夜勤刑事』『刑事の誇り』などに登場する、作家マイクル・Z・リューインが生んだ刑事はリーロイ・○○○○警部補? パウダー 昭和21年と昭和36年に起きた2つの事件を軸に話が進む第54回江戸川乱歩賞を受賞した翔田寛の小説は? 誘拐児 小説『誰が駒鳥を殺したか?』や『赤毛のレドメイン家』で有名なイギリスの推理作家はイーデン・○○○○○○? フィルポッツ 小説『地獄の奇術師』で初登場した、推理作家・二階堂黎人の作品で活躍する名探偵は? 二階堂蘭子 昭和初期に活躍した日本の推理作家で、探偵・法水麟太郎が活躍する代表作『黒死館殺人事件』で有名なのは? 小栗虫太郎 女性警官達の苦悩を描いた短編集『あなたに不利な証拠として』で知られるアメリカの作家はローリー・リン・○○○○○? ドラモンド 死んだ契約者を転生へと導く少女を主人公とする第19回日本ホラー小説大賞を受賞した小杉英了の小説は? 先導者 推理小説の「洋菓子」シリーズやSFの「オーシャンクロニクル」シリーズで知られる作家は? 上田早夕里 推理小説のオールタイム・ベス100企画では1位になる事も多い作家ウィリアム・アイリッシュの代表作は? 幻の女 推理小説の分類の一つで誰が犯人なのかを重視するもののことを何という? フーダニット スコット・トゥローの小説『立証責任』『推定無罪』などに登場する弁護士はサンディ・○○○○? スターン その帯に初めて「新本格」という言葉が用いられたことで有名な作家・綾辻行人の「館」シリーズ第2作は『○○館の殺人』? 水車 大正・昭和期に活躍した日本の推理作家で、名探偵・明智小五郎の生みの親として知られるのは? 江戸川乱歩 第27回山本周五郎賞を受賞した、米澤穂信の短編集は? 満願 第3回アガサ・クリスティー賞を受賞した三沢陽一の小説は『○○○○○の殺人』? 致死量未満 第46回メフィスト賞を『恋都の狐さん』で受賞しデビューした作家は? 北夏輝 第47回メフィスト賞を『眼球堂の殺人』で受賞しデビューした作家は? 周木律 第50回メフィスト賞を『○○○○○○○○殺人事件』で受賞しデビューした作家は? 早坂吝 第52回江戸川乱歩賞を小説『東京ダモイ』で受賞した作家は? 鏑木蓮 第56回江戸川乱歩賞を小説『再開』で受賞した作家は? 横関大 代表作にアプルビイ警部が活躍する『ハムレット復讐せよ』があるイギリスのミステリー作家はマイクル・○○○? イネス 第18回吉川英治文学新人賞を受賞した、作家・馳星周のデビュー作は? 不夜城 探偵アルバート・キャンピオンを生んだイギリスの女性作家はマージェリー・○○○○○? アリンガム 探偵ミス・マープルが登場する推理作家アガサ・クリスティの遺作となった小説のタイトルは『○○○○○○・マーダー』? スリーピング チュンソフトのサウンドノベル『かまいたちの夜』の脚本を手がけた作家といえば? 我孫子武丸 テレビ朝日のドラマ『相棒』でseason7まで主人公・杉下右京の相棒を務めた、寺脇康文が演じた刑事は? 亀山薫 テレビ朝日のドラマ『相棒』のseason14より主人公・杉下右京の相棒を務めている、反町隆史が演じる法務省キャリアは? 冠城亘 テレビ朝日のドラマ『相棒』のseason7~season10で主人公・杉下右京の相棒を務めた及川光博が演じた刑事は? 神戸尊 テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』で、十朱幸代と財前直見が主演した夏樹静子原作のシリーズは「女弁護士○○○○○」? 朝吹里矢子 テレビ東京系列のTVドラマ『水曜ミステリー9』で小林稔侍が主演しているシリーズは「鉄道警察官・○○○○○」? 清村公三郎 ドイルの小説『四つの署名』に登場する事件の依頼書で後にジョン・ワトソンの妻となるのはメアリー・○○○○○? モースタン 十津川警部の生みの親であるトラベルミステリーの第一人者といえば? 西村京太郎 十津川警部を主人公としたトラベルミステリーで有名な推理作家は? 西村京太郎 ドラマ化された際には竹内結子が演じた、『ストロベリーナイト』などの誉田哲也の警察小説に登場する女性警察官は? 姫川玲子 ドラマ化された際には松下由樹が演じた、『ドルチェ』などの誉田哲也の警察小説に登場する女性警察官は? 魚住久江 ドラマでは黒木メイサが演じた誉田哲也の警察小説『ジウ』シリーズに登場する、格闘技が得意な女性警察官は? 伊崎基子 仁木悦子の推理小説『猫は知っていた』に登場する主人公の居候先の娘・箱崎幸子の描い猫の名前は? チミ ニコール・キッドマンとミア・ワシコウスカが共演した2013年公開のミステリー映画は『イノセント・○○○○』? ガーデン 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で古谷一行が主演したシリーズは「盲人探偵・○○○○○」? 松永礼太郎 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で小林桂樹が主演したシリーズは「弁護士・○○○○○」? 朝日岳之助 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で水谷豊が主演したシリーズは「○○○○○ミステリー」? 朝比奈周平 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で浜木綿子が主演したシリーズは「監察医・○○○○○」? 室生亜季子 日本の推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になることも多い、瀬戸内海の孤島を舞台とした横溝正史の小説は? 獄門島 日本の推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になることも多い、老婦人・柳川とし子が主人公の天藤真の小説は? 大誘拐 日本最初のクイズ番組『二十の扉』のレギュラー解答者としても活躍したかつての人気推理作家は? 大下宇陀児 野沢尚脚本、安田成美主演による連続幼児誘拐事件を描いた2000年放送のTVドラマは『○○○○もしも、わが子が…』? リミット 後に中村梅之助の主演でテレビドラマ化もされた、「黒門町の親分」を主人公とする陣出達朗の時代小説は『○○捕物帳』? 伝七 ハードボイルドや冒険小説で名高い志水辰夫が初めて時代小説に挑戦した2007年に刊行された小説は? 青に候 ハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーの遺作となった未完の小説は『プードル・○○○○○○物語』? スプリングス 原書房のムック『本格ミステリ・ベスト10』2014版の国内編で1位となった、麻耶雄嵩の短編集は『貴族探偵対○○○』? 女探偵 犯罪組織「冥王星」の首領キング・ハデスの孫にあたる漫画『探偵学園Q』でキュウを助ける天才中学生は? 天草流 ピーター・ウィムジイ卿という名の貴族探偵を生んだイギリスの女流推理作家はドロシー・L・○○○○○? セイヤーズ フジテレビで放映されたドラマ『ガリレオ』の原作となった東野圭吾の2つの短編集は『探偵ガリレオ』と何? 予知夢 藤田まことが主人公の刑事音川音次郎を演じているテレビ朝日『土曜ワイド劇場』の人気シリーズのタイトルは? 京都殺人案内 古野まほろの小説『探偵小説のためのエチュード』シリーズに登場する、美少女の陰陽師探偵は小諸○○○? るいか 法医学を用いて事件を解決するオースティン・フリーマンが生んだロンドンの探偵はジョン・イヴリン・○○○○○○? ソーンダイク 本業は世界的に有名な医学者であった、『少年科学探偵』シリーズなどの作品で知られる大正・昭和の推理作家は? 小酒井不木 マット・デイモン主演で映画化された『ジェイソン・ボーン』三部作で有名なアメリカの作家はロバート・○○○○? ラドラム 松本清張の『ゼロの焦点』や横溝正史の『八つ墓村』『獄門島』などが連載された1946年創刊の推理小説雑誌は? 宝石 漫画『金田一少年の事件簿』に登場する金田一少年の従妹は金田一○○? 二三 身内が起こした殺人事件を隠す家族の嘘を刑事・加賀恭一郎が暴く、2006年に刊行された東野圭吾の小説は? 赤い指 三上延の小説『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズで、探偵役を務める古書店の女店主は? 篠川栞子 三島由紀夫によって戯曲化されたこともある、探偵・明智小五郎と女盗賊の対決を描いた江戸川乱歩の小説は? 黒蜥蜴 名探偵シャーロック・ホームズの相棒としてストーリーの語り手となる医師の名前は? ワトソン 八ヶ岳山麓の都市で様々な事件に巻き込まれるキャリア官僚が主人公の、2010年に大藪春彦賞を受賞した樋口明雄の小説は? 約束の地 山梨の温泉地で起こる恐怖を描いた、クリスティー・チョン主演、サム・レオン監督による2013年の映画は『黒い○○』? 殺意 レックス・スタウトが生んだ美食家探偵ネロ・ウルフと共に住んでいるお抱え料理人はフリッツ・○○○○○? ブレンナー レックス・スタウトが生んだ美食家探偵ネロ・ウルフの助手で、事件の情報を収集するのはアーチー・○○○○○○? グッドウィン (*1)問題文が異なる。修正前後かどうかは不明。
https://w.atwiki.jp/qma5kentei/pages/287.html
問題 答 備考 1841年に発表されたエドガー・アラン・ポーの小説で、「世界最初の推理小説」といわれるのは『○○○街の殺人』? モルグ 1929年に発表された小説『毒入りチョコレート事件』で有名なイギリスの推理作家はアントニー・○○○○○? バークリー 1953年にミステリーの普及や推理作家の地位の向上を目的に設立された、「英国推理作家協会」の略称は? CWA 1987年に出版された推理作家・綾辻行人のデビュー作で「館シリーズ」の第1作でもあるのは『○○館の殺人』? 十角 1994年に刊行された作家・小森健太朗のデビュー作は『○○○殺人事件』? コミケ 1997年に刊行された貴志祐介の小説で、1999年には内野聖陽の主演で映画化もされたのは? 黒い家 1999年に刊行された貴志祐介の小説で、2003年には二宮和也の主演で映画化もされたのは? 青の炎 1999年に第1回大藪春彦賞を受賞した、馳星周の小説は? 漂流街 2006年には山田孝之の主演によりドラマ化された、直木賞の候補にもなった東野圭吾の代表作は? 白夜行 2007年に『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』で第36回メフィスト賞を受賞しデビューしたミステリー作家は? 深水黎一郎 2007年にはビートたけし主演でドラマ化もされた、1960年代の社会派推理小説ブームの先駆けとなった松本清張の代表作は? 点と線 『囲碁殺人事件』や『将棋殺人事件』などゲームを題材とした推理小説を著した日本の小説家は? 竹本健治 『黒死館殺人事件』などの作品に登場する作家・小栗虫太郎が生んだ名探偵は? 法水麟太郎 『ストランド・マガジン』に掲載された、シャーロック・ホームズ作品の挿絵を描いた画家はシドニー・○○○○○? パジェット 『テロリストのパラソル』で直木賞を受賞した推理作家は? 藤原伊織 『マルタの鷹』『血の収穫』などの作品で知られるアメリカのミステリー作家はダシール・○○○○? ハメット 『雪密室』『生首に聞いてみろ』など、自身と同名の探偵が活躍する作品で知られる推理作家は? 法月綸太郎 V・I・ウォーショースキーという女探偵の生みの親であるアメリカの女性推理作家はサラ・○○○○○? パレツキー 赤川次郎の推理小説『三姉妹探偵団』シリーズに登場する三姉妹の苗字は? 佐々本 アガサ・クリスティが生み出した「灰色の脳細胞」を持つ名探偵はエルキュール・○○○? ポワロ アガサ・クリスティの生んだ名探偵、ミス・マープルが最初に登場する作品は 『○○○の殺人』? 牧師館 浅野温子が主演しているテレビ朝日の 『土曜ワイド劇場』 の人気シリーズ作品は「救急救命士・○○○○○」? 牧田さおり アメリカの推理作家ジャック・フットレルが生んだ名探偵はオーガスタス・S・F・X・ヴァン・○○○○○? ドゥーゼン イギリスの推理作家アーサー・モリスンが生んだ変装を得意とする探偵はマーティン・○○○○○○? ヒューイット イギリスの推理作家ロナルド・ノックスが生んだ保険調査員を務める探偵はマイルズ・○○○○○? ブリードン 市原悦子主演による、フジテレビ『金曜エンタテイメント』で放送された作品は「おばさんデカ○○○の事件帖」シリーズ? 桜乙女 江戸川乱歩のデビュー作が掲載されたことでも知られる日本の推理小説の発展に大きな功績を残した雑誌は? 新青年 画家の飛龍想一を主人公とする綾辻行人の推理小説で、彼の「館シリーズ」の第4作に当たるのは『○○館の殺人』? 人形 キンジー・ミルホーンという女探偵の生みの親であるアメリカの女性推理作家はスー・○○○○○? グラフトン 原稿用紙4200枚にも及ぶ世界最長の本格推理小説『人狼城の恐怖』で知られる推理作家は? 二階堂黎人 コナン・ドイルの小説『ギリシャ語通訳』で初登場したシャーロック・ホームズの兄は○○○○○○・ホームズ? マイクロフト 小林稔侍が主演しているテレビ朝日の『土曜ワイド劇場』の人気シリーズ作品は「炎の警備隊長・○○○○○」? 五十嵐杜夫 作家アガサ・クリスティの小説『アクロイド殺し』で殺人事件が起こる場所は○○○○○荘? ファンリー 作家モーリス・ルブランが生み出した、「怪盗紳士」と呼ばれるキャラクターはアルセーヌ・○○○? ルパン シャーロック・ホームズが登場するコナン・ドイルの小説のほとんどが初掲載された雑誌は『○○○○○・マガジン』? ストランド シャーロック・ホームズの大学時代の友人の家で執事が消えた事件を解決する作品は『○○○○○○家の儀式』? マスグレーヴ 社会に巣食う差別を痛烈に批判し大きな話題となった、1960年より読売新聞の夕刊に連載された松本清張の社会派推理小説は? 砂の器 主催した新人賞からは泡坂妻夫、連城三紀彦ら多くの推理作家を輩出した、島崎博が編集長を務めた探偵小説専門誌は? 幻影城 主人公・腐野花と養父・淳悟との禁断の愛を描いた、2008年に第138回直木賞を受賞した桜庭一樹の小説は? 私の男 小説『誰が駒鳥を殺したか?』や『赤毛のレドメイン家』で有名なイギリスの推理作家はイーデン・○○○○○○? フィルポッツ 小説『地獄の奇術師』で初登場した、推理作家・二階堂黎人の作品で活躍する名探偵は? 二階堂蘭子 昭和初期に活躍した日本の推理作家で、探偵・法水麟太郎が活躍する代表作『黒死館殺人事件』で有名なのは? 小栗虫太郎 推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になる事も多い作家ウィリアム・アイリッシュの代表作は? 幻の女 推理小説の分類のひとつで誰が犯人なのかを重視するもののことを何という? フーダニット 大正・昭和期に活躍した日本の推理作家で、名探偵・明智小五郎の生みの親として知られるのは? 江戸川乱歩 第18回吉川英治文学新人賞を受賞した、作家・馳星周のデビュー作は? 不夜城 探偵アルバート・キャンピオンを生んだイギリスの女性作家はマージェリー・○○○○○? アリンガム 探偵ミス・マープルが登場する推理作家アガサ・クリスティの遺作となった小説のタイトルは『○○○○○○・マーダー』? スリーピング チュンソフトのサウンドノベル『かまいたちの夜』の脚本を手がけた作家といえば? 我孫子武丸 テレビ朝日の『土曜ワイド劇場』で、十朱幸代と財前直見が主演した夏樹静子原作のシリーズは「女弁護士○○○○○」? 朝吹里矢子 テレビ東京系列のTVドラマ『水曜ミステリー9』で小林稔侍が主演しているシリーズは「鉄道警察官・○○○○○」? 清村公三郎 ドイルの小説『四つの署名』に登場する事件の依頼書で後にジョン・ワトソンの妻となるのはメアリー・○○○○○? モースタン 十津川警部の生みの親であるトラベルミステリーの第一人者といえば? 西村京太郎 (*1) 十津川警部を主人公としたトラベルミステリーで有名な推理作家は? 西村京太郎 (*1) 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で古谷一行が主演したシリーズは「盲人探偵・○○○○○」? 松永礼太郎 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で水谷豊が主演したシリーズは「○○○○○ミステリー」? 朝比奈周平 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で小林桂樹が主演したシリーズは「弁護士・○○○○○」? 朝日岳之助 日本テレビで放送された『火曜サスペンス劇場』で浜木綿子が主演したシリーズは「監察医・○○○○○」? 室生亜季子 日本の推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になることも多い、瀬戸内海の孤島を舞台とした横溝正史の小説は? 獄門島 日本の推理小説のオールタイム・ベスト100企画では1位になることも多い、老婦人・柳川とし子が主人公の天藤真の小説は? 大誘拐 日本最初のクイズ番組『二十の扉』のレギュラー解答者としても活躍したかつての人気推理作家は? 大下宇陀児 ハードボイルドや冒険小説で名高い志水辰夫が初めて時代小説に挑戦した2007年に刊行された小説は? 青に候 ハードボイルド作家レイモンド・チャンドラーの遺作となった未完の小説は『プードル・○○○○○○物語』? スプリングス 犯罪組織「冥王星」の首領キング・ハデスの孫にあたる漫画『探偵学園Q』でキュウを助ける天才中学生は? 天草流 ピーター・ウィムジイ卿という名の貴族探偵を生んだイギリスの女流推理作家はドロシー・L・○○○○○? セイヤーズ フジテレビで放映されたドラマ『ガリレオ』の原作となった東野圭吾の2つの短編集は『探偵ガリレオ』と何? 予知夢 藤田まことが主人公の刑事音川音次郎を演じているテレビ朝日『土曜ワイド劇場』の人気シリーズのタイトルは? 京都殺人案内 法医学を用いて事件を解決するオースティン・フリーマンが生んだロンドンの探偵はジョン・イヴリン・○○○○○○? ソーンダイク 本業は世界的に有名な医学者であった、『少年科学探偵』シリーズなどの作品で知られる大正・昭和の推理作家は? 小酒井不木 漫画『金田一少年の事件簿』に登場する金田一少年の従妹は金田一○○? 二三 身内が起こした殺人事件を隠す家族の嘘を刑事・加賀恭一郎が暴く、2006年に刊行された東野圭吾の小説は? 赤い指 三島由紀夫によって戯曲化されたこともある、探偵・明智小五郎と女盗賊の対決を描いた江戸川乱歩の小説は? 黒蜥蜴 名探偵シャーロック・ホームズの相棒としてストーリーの語り手となる医師の名前は? ワトソン レックス・スタウトが生んだ美食家探偵ネロ・ウルフと共に住んでいるお抱え料理人はフリッツ・○○○○○? ブレンナー レックス・スタウトが生んだ美食家探偵ネロ・ウルフの助手で、事件の情報を収集するのはアーチー・○○○○○○? グッドウィン (*1)問題文が異なる。修正前後かどうかは不明。
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1269.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え 文字パネル スロット タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け 問題 解答 補足 1963年から1983年にかけてクイズ番組『アップダウンクイズ』の初代司会を務めたアナウンサーは? 小池清 1969~1980年にTBSのお昼に放送されていた押阪忍司会のクイズ番組は『○○○クイズQ&Q』? ベルト 1970年から1980年に放送されたクイズ番組『クイズグランプリ』の司会を務めた俳優は? 小泉博 1974年から1993年まで北日本放送で放送された、小学生を対象とした素人参加のクイズ番組は『○○!クイズ』? ビバ 1975年より放送されているクイズ番組『パネルクイズアタック25』の初代司会を務めた俳優は? 児玉清 1976年から1977年までフジテレビで放送された、一般視聴者の女性がペアで参加したクイズ番組は『○○○○クイズ30万に挑戦』? やりくり 1977年から1986年までテレビ朝日で放映された桂三枝司会によるクイズ番組は『三枝の○○○ゲーム』? 国盗り 1977年に放送された『第1回アメリカ横断ウルトラクイズ』で優勝したクイズ王は? 松尾清三 1978年に『第2回アメリカ横断ウルトラクイズ』で優勝した鉄道や公共の宿に関する執筆活動も行っているクイズ王は? 北川宣浩 1979年~82年放送のクイズ番組『人生ゲームハイ&ロー』で他の出場者の商品を横取りできるマークは「○○○○マーク」? キンキン 1980年から1984年までTBSでお昼に放映された土居まさる司会のクイズ番組は『スーパー○○○Q』? ダイス 1980年に創刊された日本初のパズル専門誌は「パズル通信○○○」? ニコリ 1981年から1993年に放送されたクイズ番組『100万円クイズハンター』の司会を務めた俳優は? 柳生博 1982年から1983年まで日本テレビで放送された愛川欽也司会のクイズ番組は『○○○○博士クイズ』? おもしろ 1982年に『私のモナミ』でデビューしたアイドル歌手で『クイズ・ドレミファドン!』の司会も務めたのは? 水野きみこ 1983年から1990年まで放送された大橋巨泉の司会によるTBSのクイズ番組は『世界まるごと○○○○○○!!』? HOWマッチ 1985年にフジテレビで放送を開始した、所ジョージの司会によるクイズ番組は『所さんの○○○○ではない!』? ただもの 1987年から1992年までTBSで放送されていた、板東英二が司会を務めたクイズ番組は『○○○○スポーツ塾』? わいわい 1989年に『第13回アメリカ横断ウルトラクイズ』で優勝し、その体験を著書『クイズは創造力』として出題したクイズ王は? 長戸勇人 1989年にフジテレビで深夜に放映されたクイズ番組は『IQ○○○○』? エンジン 1989年にフジテレビで放送された多湖輝の著書『頭の体操』を元にした深夜のクイズ番組は『IQ○○○○』? エンジン 1990年にタイトーから発売された純和風の世界観を特徴とするアーケード用クイズゲームは『○○○捕物帳』? 苦胃頭 1992~1994年にフジテレビで放送された、日曜お昼のクイズ番組は『関根&ルーの!クイズ○○○○』? サクセス 1992年から1993年までTBSで放送された、山城新伍が司会を務めたクイズ番組は『新伍の○○○○大百科』? ワガママ 1993年から1994年までテレビ朝日で放送された、所ジョージの司会による歴史に関するクイズ番組は『世界○○○○!?ヒストリー』? とんでも 1994年から1996年までTBSで放送されていた、古舘伊知郎が司会を務めたクイズ番組は『クイズ悪魔の○○○○』? ささやき 1994年終了のテレビ東京系列の番組『クイズ地球まるかじり』が2000年に復活した時のタイトルは『○○!地球まるかじり』? 絶品 1996年から1997年までテレビ東京系で放送された、辰巳琢郎が司会を務めたクイズ番組は『決戦!クイズの○○』? 帝王 1997年から1998年までTBSで放送された、島田紳助が司会を務めたクイズ番組は『地球家族おしえて○○○○!!』? アミーゴ 1998年から1999年までTBSで放送された、島田紳助が司会を務めたクイズ番組は『特捜!芸能○○○くん』? ポリス 1998年放送のTBSのお昼のクイズ番組『おサイフいっぱいクイズ!QQQのQ』にあったクイズは「棒で○○○○棒つかみ!」? ボーナス 1999年から2000年にかけてCS放送のフジテレビ721で放送されたクイズ番組は『○○バトル!20世紀』? iQ 2003年から2006年まで日本テレビで放映された、島田紳助が司会を務めたクイズ番組は『謎を解け!○○○のミステリー』? まさか 2004年から2007年まで放映されたはしのえみ、藤井隆、岡田眞澄、徳光和夫らが司会を務めた日本テレビのクイズ番組は? サルヂエ 2004年にテレビ東京系列で放送された、名倉潤とユンソナが司会を務めたクイズ番組は『○○○・ファイブ』? クエス 2006年から2011年まで放送されたユースケ・サンタマリア司会によるフジテレビのクイズ番組は『○○!平成教育学院』? 熱血 2008~2009年にテレビ朝日で放送された、東野幸治司会によるクイズ番組は『勉強してきましたクイズ ○○○○!』? ガリベン 2008年にフジテレビで放送されたみのもんたの司会による、旅行情報をクイズ形式で問う番組は『検定○○○○』? ジャポン 2009年から2010年までTBSで放送された、くりぃむしちゅーやオードリーが出演したクイズ番組は『オレたち!クイズ○○○』? MAN 2012年から2013年まで日本テレビで放送されていた宮迫博之司会のクイズ番組は『快脳!マジかる○○○』? ハテナ 2012年にTBSで放送されたアトラクションに挑戦する今田耕司司会のクイズ番組は『クイズ!○○○○』? イチガン 2013年に刊行されたクイズ作家・日高大介の著書は『クイズ王の「○○○」勉強法』? 超効率 2014年にBSスカパーで放送開始した千原ジュニア司会の番組は『○○○!~お金を払ってでも見たいクイズ~』? ダラケ 2014年に刊行されたクイズ作家・田中健一の著書のタイトルは『未来に残したい○○のクイズ』? 至高 2014年に放送された田村淳とローラが司会を務めたフジテレビのクイズ番組は『クイズ○○~団結せよ!~』? 30 2016年4月よりレギュラー放送をスタートする、日本テレビのクイズ番組は『○○クイズ!真実か?ウソか?』? 超問 『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』の「学力王No.1決定戦」で二度の優勝を果たした九州在住の医師は? 仲西知憲 『高校生クイズ』の全国大会に出場する高校生の宿泊所としてよく利用される、文京区にあるホテルは「ホテル○○館」? 機山 『熱血!平成教育学院』の姉妹編として2008年から2010年までBSフジで放送されたクイズ番組は『平成教育学院☆○○○』? 放課後 『フードバトルクラブ』『高校生クイズ』の司会や実況で知られる文化放送出身のアナウンサーは梶原○○○? しげる 『ベルトクイズQ&Q』とよく似たルールで行われた、1981年放送開始のTBSのクイズ番組は『桂三枝の○○クイズ』? 連続 『霊感ヤマカン第六感』『クイズタイムショック』『パネルクイズアタック25』などの音楽を手がけた作曲家は? 山下毅雄 AKB48のメンバーが多数出演し田村淳と上地雄輔が司会を務めた2012年~13年に日本テレビで放送されたクイズバラエティ番組は? ガチガセ NHKで不定期に放送されている視聴者がスマホやパソコンから参加できるクイズ番組は『国民総参加クイズSHOW!○○47』? QB TBSの『オールスター感謝祭』の元になった、1987年から1991年まで放送されていたTV番組は『クイズ○○○○大集合』? まるごと TBSの『ワールド・クイズ・クラシック』に出演するなどクイズマニアとして有名な落語家は古今亭○○? 今輔 TBSのTV番組『史上最強のクイズ王決定戦』で最後に1対1で行う形式のクイズを「○○○○クイズ」という? カプセル TBSの朝の情報番組『はなまるマーケット』にあったクイズコーナーは「クイズ○○○○」? ママダス TBSのクイズ番組『東大王』で実況を担当している男性アナウンサーは? 杉山真也 TV番組『クイズ!!ひらめきパスワード』で、正解パスワードを導き出すためのいくつかのキーワードを何といった? ブランチ TV番組『マジカル頭脳パワー!!』で、0から10までの数字を日本語と英語で交互に答えるクイズは「マジカル○○○○」? カウント TV番組『マジカル頭脳パワー!!』で、ある物体を機械で分析したデータから当てるクイズは「マジカル○○○○」? スキャナ TV番組『マジカル頭脳パワー!!』で、解答者の席ごとに決められた名前を指名していくクイズは「マジカル○○○○」? クラップ TV番組『マジカル頭脳パワー!!』で、前の解答者の答えから1文字変えて言葉を作るリズムクイズは「マジカル○○○○」? チェンジ 安倍なつみや後藤真希が出演していた、2004年から2005年にTBSで放送されたクイズ番組は『8時です!みんなの○○○○』? モンダイ おかっぱ頭の5歳の女の子のキャラクターが司会を務めるNHK総合の雑学番組は『○○ちゃんに叱られる!』? チコ 解答を聞いてモヤッとした場合は「モヤッとボール」を投げる伊東四朗司会のクイズ番組は『脳内エステ IQ○○○』? サプリ 過去一週間以内の時事問題が出題された、2011年~2012年に3度フジテレビで生放送されたクイズ番組は『○○○ vs. 7』? YOU かつて『クイズダービー』や『11PM』などのテレビ番組で司会を務めたタレントは? 大橋巨泉 かつてTBSのクイズ番組『世界まるごとHOWマッチ!!』に出演して人気が出たタレントはチャック・○○○○○? ウィルソン かつてカプコンから発売された戦国武将をモチーフにしたクイズゲームは『クイズ○○○○○』? 殿様の野望 桂三枝が司会を務めた1984年にフジテレビで放送されたクイズ番組は『クイズ地球○○○○』? どんぶり クイズ番組『三角ゲーム・ピタゴラス』では司会も務めた1980年にシングル『スタア』でデビューしたアイドル歌手は? 甲斐智枝美 クイズ番組『スーパーダイスQ』で、9枚のパネルに隠されていた連続で引くと失格してしまうマークは「○○○マーク」? DON クイズ番組史上歴代最高視聴率を記録した、鈴木健二司会によるNHKのクイズ番組は『クイズ面白○○○○○』? ゼミナール 国鉄や私鉄の列車を借り切って行われた、1979年放送のフジテレビのクイズ番組は『クイズ列車○○○○』? 出発進行 孤島を舞台に、失格すると命を落とすクイズバトルを描くセブンデイズウォー原作、S.濃すぎ作画の漫画は? 愛Q楽園 コナミが1997年に発売した結婚をテーマにしたアーケード用クイズゲームは『ウェディング○○○○○』? ラプソディ 様々な本から出題される問題に各界の知識人が挑戦する、林修と八木亜希子が司会を務めるTBSのクイズ番組は『THE ○○』? 博学 賞品の1000万相当のマンションが射幸心を煽るとして国会で問題となった1970年のクイズ番組は『クイズ○○○にまかせろ!』? キング 世界各国のことを題材とした1991年にTBSで放送された福留功男司会のクイズ番組は『仰天!○○○○トラベル』? くらべる 田宮二郎の後を受け、1978年にテレビ朝日のクイズ番組『クイズタイムショック』の2代目司会者に就任した俳優は? 山口崇 挑戦者があるテーマの100問に挑む、1992年に関西テレビで放送された山田雅人司会のクイズ番組は『100戦クイズ○○○○』? チャンプ 懐かしのクイズ番組『ベルトクイズQ&Q』で番組の最後で高額賞金に挑むコーナーは○○○○ステージ? ミリオン 日本最初のクイズ番組『二十の扉』のレギュラー解答者としても活躍したかつての人気推理作家は? 大下宇陀児 ロックバンド「子供ばんど」のボーカルをかつて務めていたクイズ番組『カルトQ』の司会で知られる男性タレントは? うじきつよし
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/115.html
2011年11月9日 『韓国ミステリ史 第二章』では、1940年代から1960年代までを扱っている。 目次 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち第一節 戦前~戦後の読書事情 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案(1)金来成による翻訳・翻案 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 (3)その他の翻訳・翻案 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説(1)金来成が戦後に発表した探偵小説 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 参考文献 金来成(キム・ネソン)簡略紹介 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】 以上の2つの記事を未読の方は、金来成についての以下の簡略紹介をご覧になってから第二章にお進みください。 金来成 (きん らいせい、キム・ネソン、1909-1957) 1909年、平壌(ピョンヤン)近郊に生まれる。平壌の学校で英語教師(後に翻訳家)の龍口直太郎(たつのくち なおたろう)の授業を受け、探偵小説の魅力を知る。21歳から26歳まで日本に留学。早稲田大学法学部独法科在学中の1935年、探偵雑誌『ぷろふいる』(1933-1937)に「楕円形の鏡」が掲載されデビュー。同年には、同誌の創刊二周年特別懸賞募集に投じた「探偵小説家の殺人」も入選し掲載された(ほかの同時入選作は、光石介太郎「空間心中の顚末」など)。日本語で発表した創作はほかに、雑誌『モダン日本』(1930-1951)の懸賞ショートストーリー募集に入選したユーモア掌編「綺譚・恋文往来」(こちらで全文公開している)がある。 『ぷろふいる』でのデビュー後は、探偵作家の光石介太郎が同誌デビューの作家に声をかけて結成したYDN(ヤンガー・ディテクティブ・ノーベリスト)ペンサークルの会合に出入りした。また、江戸川乱歩を師と仰いでおり、乱歩邸を訪れたことも二、三度あった。乱歩によれば、金来成は「非常な感激屋で、情熱家で、文学青年であった」(「内外近事一束」『宝石』1952年9・10月号)という。 金来成が日本で発表した2編の探偵小説は本格謎解きもので、中島河太郎も『ぷろふいる』から出た新人の中で金来成には特に注目していたようである(『日本推理小説史』第九章「ぷろふいる」五年史)。しかし、金来成はデビュー1年後の1936年春、早稲田大学を卒業すると朝鮮に戻る。以降は金来成は朝鮮語(韓国語)で作品を発表し続けたが、その作品は一作も邦訳されておらず、彼がどのような作品を書いていたのかは日本ではほとんど知られていない。 朝鮮に戻った金来成は、日本で発表した「探偵小説家の殺人」を翻訳改題した「仮想犯人」(1937)を皮切りに、「狂想詩人」(1937)、「復讐鬼」(1938)、「異端者の愛」(1939)、「屍琉璃(しかばねるり)」(1939)、「白蛇図(はくじゃず)」(1939)、「霧魔」(1939)(こちらで翻訳公開している)、「第一夕刊」(1940)、「秘密の扉」(1941)などの短編探偵小説(多くは変格物)や、ベストセラーとなった長編通俗探偵小説『魔人』(1939)、『台風』(1943)、さらには少年向けの探偵小説『白仮面』(1937-1938)、『黄金窟』(1937)などを発表。また同時期に、『赤毛のレドメイン家』の翻訳や、ホームズ物、ルパン物の翻案を行った。朝鮮半島に探偵小説を広めるため、まさに韓国の乱歩と言っていいほどの八面六臂の活躍をしたのである。 金来成の作家生活は約20年だったが、後半の10年は主に大衆文学を執筆しており、探偵小説の創作は少ない。戦後の探偵小説作品としては、日本語で執筆したまま未発表だった長編探偵小説『血柘榴』を原型とする『思想の薔薇』(1955)や「罰妻記(ばっさいき)」(1949)などのほか、『巌窟王』、『鉄仮面』、『ルルージュ事件』の翻案などがある。 金来成は朝鮮に戻ってからも乱歩に手紙を送っていた。それは戦争で一度途切れるが、1952年からは再び乱歩と文通を開始している。金来成は旧友と会うことや探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)の見学を望んでいたが当時の情勢では渡航は難しく、探偵作家クラブが韓国政府に金来成の来日を認めるよう手紙を送ったが、結局来日は実現しなかった。また、金来成は自作を翻訳して日本の探偵雑誌に掲載することを望んでいたが、これもどうやら叶わなかったようである。 金来成は1957年、脳溢血のため死去。人気作家として大衆文学のベストセラーを連発しているさなかのことだった。生誕100年となる2009年を迎えて以降、韓国では長編『魔人』の復刊や新編集の短編探偵小説集の刊行などがあり、金来成の探偵作家としての再評価が進んだが、日本ではほとんど知名度がないというのが現状である。 第二章 1940年代~1960年代: 金来成(キム・ネソン)後の忘れられた作家たち 第一節 戦前~戦後の読書事情 1952年に金来成(キム・ネソン)が江戸川乱歩に送った手紙で、韓国の当時の推理小説事情を知ることができる。おそらく、金来成が韓国(朝鮮)に帰った1930年代後半~1940年代初頭のころの状況を説明したものだと思われる。 江戸川乱歩(1952)「欧亜二題」 次に現代の朝鮮探偵小説については、金君は左のように書いている。 「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。中にもルパン(ルブランではないのです)と、江戸川乱歩(明智小五郎ではないのです)と、ホームズ(ドイルではないのです)が大いに受けました。昔の黒岩涙香を知っていたのは私一人であったかも知れません」。 ポーやルブラン、ドイル、ガボリオなどは確かにこの時期にすでに韓国語に翻訳されていたようだが、引用中に名前が挙がっている日本の作家、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木らの作品が韓国語になっていたのかは分からない。1930年代以降、朝鮮半島では、日本の大衆雑誌『キング』(Wikipedia)や少年向け雑誌『少年倶楽部』(Wikipedia)などが日本語のままで若者の間で広く読まれていた(南富鎭「『キング』と朝鮮の作家」(2005))。おそらくは、日本の探偵作家の作品は翻訳されたのではなく、そのまま日本語で読まれていたのだろう。たとえば江戸川乱歩は、『キング』には『黄金仮面』(1930-1931)、『鬼』(1931-1932)、『妖虫』(1933-1934)、『大暗室』(1936-1938)を連載し、『少年倶楽部』には1936年から1940年にかけて少年探偵団シリーズを連載しているが、これらは日本のみならず朝鮮半島でも読まれていたことになる。【注1】 なお、金来成は1937年に少年向け探偵小説『白仮面』と『黄金窟』の連載を始めている。金来成にこのような少年向け探偵小説の依頼が来たのは、あるいは江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの人気を受けてだったのかもしれない。また、江戸川乱歩が少年探偵団シリーズ第二作『少年探偵団』を『少年倶楽部』に連載したのは1937年だが、翌1938年には韓国を代表する文学作家のパク・テウォン(朴泰遠)(박태원)(1910-1986)(Wikipedia)が、少年向け探偵小説『少年探偵団』(소년탐정단)を雑誌『少年』に連載している。 戦後の韓国では正式なルートで日本の本や雑誌が入ってくることはなかったようだが、闇で入ることがあり、金来成は1946年に創刊された日本の推理雑誌『宝石』などを韓国で読んでいた(江戸川乱歩「内外近事一束」(1952))。 南富鎭(なん ぶじん)氏は戦後の韓国の読書環境について以下のように書いている。 南富鎭(2011)「松本清張の朝鮮と韓国における受容」 松本清張文学の韓国での受容を論じる際に不可欠な要素になるのが翻訳の問題である。しかし、日韓においてはこれ以外の大きな問題がある。植民地期の日本語教育、あるいは自発的な日本語の習得から、翻訳を通さずに原文をそのまま読める層が幅広く存在しているからである。【中略】松本清張が活躍しはじめる一九五〇年代、あるいは一九六〇年代には、日本とほぼ同時で清張の作品に接した日本語読者層が韓国にかなり存在していたと言える。翻訳の必要性はなく、日本語のほうがかえって理解しやすいという読者層である。当時の読者層を支えた知識人層が一般的にそうであったと思われる。後にハングル世代が増えていくに従って、また彼らが読者層の主流を占めることになるに従って翻訳の必要性が生じてくる。 また、韓国推理作家協会のチョン・テウォン氏は1950年代の韓国について、日本語からの重訳でルパンやホームズ、ポーが訳されたと紹介した後で以下のように書いている。 鄭泰原(チョン・テウォン)(2000)「韓国ミステリ事情」 日本の推理小説自体は反日感情があり、ほとんど出版されることはなかった。かろうじて韓国作家による翻案という形で出版されていただけだった。 少なくとも1950年代までは、以上のような要因から、日本の推理小説の翻訳は韓国では出版されなかったようである。韓国の作家による日本の探偵小説の翻案にどのようなものがあったのか気になるが、それについての資料は見つけられなかった。 注1:少なくとも雑誌『キング』は台湾でも読まれていたようである。中島利郎「日本統治期台湾の「大衆文学」」(2002)参照。 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案 (1)金来成による翻訳・翻案 1935年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』でデビューした金来成(きん らいせい/キム・ネソン、1909-1957)は、1936年に韓国(朝鮮)に戻ってから探偵作家・大衆小説作家として活躍した。金来成は戦後になると一般向けの創作探偵小説はほとんど発表しなかったが、少年向け探偵小説や翻案探偵小説は発表した。 金来成についての記事と重複するが、金来成による翻訳・翻案小説のリストを掲げておく。 金来成が翻訳・翻案した作品(韓国での単行本刊行順) 【韓国の国文学研究者パク・チニョン(박진영)氏のブログ記事「金来成略年譜(간추린 김내성 연보)」および「金来成著書目録(김내성 작품집 목록)」を参考にしている。この2つはパク・チニョン氏の研究の成果であり、2009年に韓国で刊行された金来成の翻案小説『真珠塔』(パク・チニョン編)に付録として掲載された】 年 著者 一般的な邦題 韓国語タイトル 1940年 イーデン・フィルポッツ(英) 『赤毛のレドメイン家』 『赤毛のレドメイン一家』(홍두 레드메인 일가) 翻訳 1947年 アレクサンドル・デュマ(仏) 『巌窟王(モンテクリスト伯)』 『真珠塔』(진주탑) 翻案 1947年 コナン・ドイル(英) (ホームズ物5編) 『深夜の恐怖』(심야의 공포) ※短編集 翻案・翻訳 1948年 モーリス・ルブラン(仏) 『奇巌城』 『宝窟王』(보굴왕) 翻案 1948年 エミール・ガボリオ(仏) 『ルルージュ事件』 『魔心仏心』(마심 불심) 翻案 1949年 フォルチュネ・デュ・ボアゴベ(仏) 『鉄仮面』 『秘密の仮面』(비밀의 가면)【少年向け】 翻案 1954年 ジョンストン・マッカレー(米) 『黒星(くろぼし)』 『黒い星』(검은 별)【少年向け】 翻訳? 『真珠塔』はラジオドラマの脚本として書かれたもので、放送翌年の1947年に単行本化された。これは『モンテクリスト伯』の翻案作品であるが、おそらく『モンテクリスト伯』(1844)を翻案した黒岩涙香の『巌窟王』(1901)を再翻案したイ・サンヒョプ『海王星』(1916)をさらに翻案したものだと思われる。この『真珠塔』は大ヒットし、のちに漫画化されたりテレビドラマ化されたりもしている。2009年には約50年ぶりに再刊された(『真珠塔』2009年版)。 金来成の訳業についての詳細は、「韓国ミステリ史 特別編 - 金来成 第一章 第三節 (2)翻訳・翻案」を参照のこと。 (2)パン・イングン(方仁根)による翻案 パン・イングン(方仁根)(방인근)(1899-1975)は戦前から恋愛小説などで有名だった文学作家。日本の中央大学卒業。戦前には探偵小説に近い長編小説『魔都の香火』(1934)を発表しているほか(韓丘庸「翻訳時評 「韓国ミステリー」の課題と展望(1)」参照)、ルブランの『813』等の探偵小説の翻訳もしていた。 1940年代後半から1960年代半ばまで、チャン・ビホ(張飛虎)(장비호)探偵シリーズを断続的に発表した。これは李建志氏によれば、「実はコナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」を翻案したもので、残念ながら独自の作品とはいいがたい」という(李建志2006)。パン・イングンは戦後も多数の作品を発表しているが、すべての作品がホームズ物などの翻案だったのか、それとも創作も含まれていたのかは分からない。 韓国国立中央図書館の蔵書探偵小説『復讐』(복수)(1948) 探偵小説『放火殺人事件』(방화살인사건)(1949) 探偵小説『悪魔』(악마)(1949) etc... (3)その他の翻訳・翻案 1950年代半ばから人気を集めた大衆雑誌には創作推理小説だけでなく翻訳の推理小説も多く掲載された。 南富鎭(なん ぶじん)氏の調査によれば、松本清張作品の最初の韓国語訳は1961年の『点と線』と『ゼロの焦点』である【注2】。また、韓国推理作家協会のチョン・テウォン氏によれば、それと同時期から佐野洋、黒岩重吾、水上勉、南條範夫、西村京太郎、多岐川恭らの短編が紹介されるようになった。(日本と韓国の国交回復は1965年) 欧米の推理小説の翻訳では、1962年にルパン全集、世界名作推理文学全集(全10巻)、世界推理傑作選(全6巻)など全集の刊行が相次いだ。また、1960年代には映画とともに007シリーズが高い人気を得ていたという。 注2:松本清張の作品は1961年から次々と翻訳されたが、「無節操に重複翻訳され、時には翻案され、しかも題目も原題を大きく変えられている作品が多いため、清張の原作と翻訳作品の対応関係はいまだに明らかにされていない」(南富鎭2011)という。清張作品は2012年1月から30作品ほどが韓国語訳されることが決まっている(参照:「日本‘社会派推理小説’元祖作品 異例的にコンソーシアム通じ翻訳出版」)。 第三節 1940年代~1960年代の創作探偵小説 (1)金来成が戦後に発表した探偵小説 金来成(キム・ネソン)は戦後には、探偵小説の短編集『狂想詩人』(1947)(のちに『怪奇の画帖』に改題)、『秘密の扉』(1949)(乱歩の蔵書にあり)などを刊行し、短編「罰妻記(ばっさいき)」(1949)などを発表してはいるが、1949年に連載を始めた『青春劇場』を機に大衆文学作家へと転身し、以降は少年向け探偵小説(翻案含む)は発表したが、一般向けの新作探偵小説は発表しなかった。 1954年には、1936年に日本語で執筆した長編探偵小説『血柘榴』を『思想の薔薇』として連載開始。1955年に上巻、1956年に下巻を刊行した。この作品は金来成が最初に書きあげた長編探偵小説であり、また最後に発表した探偵小説となった。戦後、少年向け探偵小説としては、『夢見る海』(꿈꾸는 바다)、『黄金蝙蝠』(황금 박쥐)、『二重の虹がかかる丘』(쌍무지개 뜨는 언덕)、『おばけ敢闘』(도깨비감투)などを発表している。 (2)1960年代に活躍したホ・ムンニョン(許文寧) 活動期間は短かったものの、この時期に推理小説専門作家として活躍した作家にホ・ムンニョンがいる。 ホ・ムンニョン(許文寧)(허문녕 or 허문영)は1960年代に登場【注3】。ホ・ムンスン(허문순)、ソンゴル(성걸)などの筆名も使った。金来成と日本の推理小説の影響を受けている(パク・クァンギュ2008)。1963年より短編シリーズ「暗行御史(アメンオサ)朴文秀(パク・ムンス)」(암행어사 박문수)を連載【注4】。ほかにも歴史ミステリやエロティックハードボイルド、サスペンスなど様々なミステリ作品を発表した。短い期間で長短編合わせて約200編を発表したが現在では忘れられた作家になっており、新刊書店ではホ・ムンニョンの作品を見つけることはできない。 韓国国立中央図書館の蔵書1961年:『白雪領』(백설령) - 時代探偵小説 1964年:『明洞夫人』(명동부인) 1965年:『稲妻二丁拳銃』(번개 쌍권총、번개 雙拳銃) - エロティックハードボイルド、稲妻シリーズ 1966年:몽당비 마귀(몽당비 魔鬼) - 稲妻シリーズ 1965年:『君を狙う』(너를 노린다) - サスペンス小説 1965年:『魔の女体』(마의 여체、魔의 女體) 1965年:『黒い禿鷲』(검은 독수리) etc... 韓国国立中央図書館の蔵書を検索すると、石坂洋次郎『雨の中に消えて』の翻訳『비속으로 사라지다』(1964)の訳者が「許文寧」となっているが、推理作家のホ・ムンニョンと同一人物かは分からない。 注3:「許文寧」という名前は「ホ・ムニョン」と発音される場合もある。ここでは仮に「ホ・ムンニョン」としておく。 注4:パク・ムンス(朴文秀/박문수、1691-1756)は暗行御史(アメンオサ/암행어사)という役職に就いていた実在の人物である。日本でいえば、名裁判官として知られる大岡忠相に相当するような人物である。パク・ムンスを主人公にしたファンタジー漫画『新暗行御史』(しん あんぎょうおんし、全17巻)が小学館の漫画雑誌に2001年から2007年まで連載されていたので、名前を聞いたことがある人もいるだろう。パク・ムンスを主人公とする物語は文献として伝わるものだけでなく、口承伝承としても韓国全土に分布している。 (3)1960年代の『週刊韓国』長編推理小説公募 【2012年6月11日、加筆修正】 ホ・ムンニョンが作品を発表していたのと同じ時期の1965年、韓国日報社の雑誌『週刊韓国』(주간한국)で第1回長編推理小説公募が行われている。この時の当選作はムン・ユンソン(文允成)(문윤성)(1916-2000)の『完全社会』(완전사회)。ただ、これは純然たるSF小説で、韓国SF史上初の長編SFとされる記念碑的な作品でもある。東亜日報2007年4月13日付の記事「SF小説は未来社会の問題を解くカギ - 韓国SF小説100年」(リンク先韓国語)によると、この作品はコールドスリープで眠りについた男性主人公が100年後の女性しかいない時代に目覚めて苦しむというストーリーで、「単性」社会の問題点を指摘するものだという。同記事で書影も見られる。この作品は1985年に『女人共和国』(여인 공화국)というタイトルで再刊されている。 1968年にはキム・ハビン(金瑕彬)(김하빈)の『君とその人が痛みをともにするとき』(너와 그가 아픔을 같이 했을 때)が入選している。キム・ハビンは雑誌『少年中央』(소년 중앙)1977年1月号に連載第1回が載ったA・A・ミルンの『赤い館の秘密』(붉은 벽돌 집의 비밀)の翻訳などをしているが、詳しいことは分からない。 『週刊韓国』の推理小説公募がいつごろまで実施されていたのかは分からない。 (4)推理小説を積極的に執筆した文学作家のヒョン・ジェフン(玄在勲) 純文学作家としてデビューしたものの、早くから推理小説も積極的に執筆した作家にヒョン・ジェフン(玄在勲)(현재훈)(1933-1991)がいる。1957年、高麗大学哲学科を卒業。1959年、『思想界』新人賞で短編「憤怒」が入選しデビュー。推理小説の手法を用いることで主題の重さを強化した。1958年には『夜』。1977年、世界の推理小説を集めた叢書《河西推理選書》(全36巻)が韓国で刊行された際には、韓国の作家でただ一人収録作家に選ばれ、『熱い氷河』、『流れる標的』が収録された。《河西推理選書》には、日本の推理作家の作品では、江戸川乱歩『孤島の鬼』『陰獣』、横溝正史『本陣殺人事件』、松本清張『ゼロの焦点』『点と線』『砂の器』、森村誠一『高層の死角』『人間の証明』『野性の証明』が収録されている(→ラインナップ)。 1985年には推理小説の短編集『絶壁』で韓国推理作家協会主催の韓国推理文学賞(後述)の第1回大賞受賞者となった。この短編集は主に1970年代後半から1980年代初めまでの作品を集めたもので、12編収録。松本清張などの日本の社会派の影響が見て取れるという。(韓国推理作家協会のソン・ソニョン氏による「ヒョン・ジェフン紹介記事」(2009年4月18日)参照) ハン・サンジン氏によるヒョン・ジェフン『絶壁』のレビュー(ブログ「極限推理 hansang's world」、2009年9月11日) ほかにも、純文学作家が散発的に推理小説を執筆することがあった。クァク・ハクソン(郭鶴松)(곽학송)の「白色の恐怖」(백색의 공포)(1963)、チョ・プンヨン(趙豐衍)(조풍연)の『深淵のアンテナ』(심연의 안테나)(1966)、ソン・サンオク(宋相玉)(송상옥)の『死後に話す女』(죽어서 말하는 여자)(『幻想殺人』(환상살인)に改題)(1971)などがある。 第四節 邦訳された1940年代~1960年代の韓国推理小説 この章で名前を挙げたパン・イングン(方仁根)(1899-1975)、ホ・ムンニョン(許文寧)、ヒョン・ジェフン(玄在勲)(1933-1991)は韓国でも現在では忘れ去られた作家であり、彼らの推理小説を韓国の新刊書店で手に入れることはできない。この時期の韓国の推理小説で日本語に翻訳されたものは見当たらない。 韓国ミステリ史に組み込むのは無理があるが、この時期には日本とソビエト連邦で、朝鮮半島に出自を持つ小説家が推理小説を発表していた。野口赫宙(かくちゅう)とロマン・キムである。 野口赫宙(1905-1997)は当初のペンネームは張赫宙(ちょう かくちゅう/チャン・ヒョクチュ/장혁주)。1932年に張赫宙というペンネームで文学作家としてデビューし、1950年代から野口赫宙というペンネームを使用した。1950年代末から1960年代初めにかけて『宝石』や『探偵実話』で推理小説を発表。推理小説の単行本は『湖上の不死鳥』(東都書房、1962年)のみである。 ロマン・キム(1899-1967)は朝鮮名は金夔龍(きん きりゅう/キム・ギリョン/김기룡)。両親とも朝鮮人だがソ連で生まれ、1950年代から1960年代にかけてソ連でロシア語でスパイ小説を発表した。邦訳に『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年12月)がある。 ロマン・キムの生涯については、「ソ連/ロシア推理小説翻訳史/ロマン・キム」を参照のこと。 参考文献 韓国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) ←今見ているページ 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』
https://w.atwiki.jp/junretsuwago/pages/783.html
辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 名詞 [一] 動物のからだに付属し、からだを支えたり、移動させたりすることに用いる器官。脊椎動物では四本を原則とし、魚類のひれから進化したものとされる。人間では足首から下の部分を指す足と、骨盤と足首との間を指す脚とを区別することもあるが、一般には両部分の総称として用いる。無脊椎動物ではさまざまな構造をしているが、体から突出した自由運動のための器官である。甲殻類の付属肢、環形動物の疣足(いぼあし)などがある。① 人間の胴体下部の器官。(イ) 人体の下肢。骨盤から左右に分かれ出ている部分。股関節から足の指先までの部分。胴体を支え、運動に関わる。 ※古事記(712)中・歌謡「浅小竹原(あさじのはら) 腰なづむ 空は行かず 阿斯(アシ)よゆくな」※万葉(8C後)五・九〇四「立ちをどり 足すり叫び 伏し仰ぎ 胸打ち歎き」 足・脚 (ロ) (イ)のうち、特に、くるぶしより下の部分。 ※古事記(712)下・歌謡「夏草の あひねの浜の かき貝に 阿斯(アシ)ふますな 明かして通れ」※源氏(1001‐14頃)玉鬘「あゆむともなくとかくつくろひたれどあしのうら動かれず」 ② 人以外の動物の下肢を①に準じて言ったもの。 ※伊勢物語(10C前)九「白き鳥のはしとあしと赤き、鴫(しぎ)の大きさなる」 [二] 物の形状または機能を(一)に見たてて言う。① 物の下部にあって、それをささえる用をなすもの。また、線状をなして下へ出ているもの。 ※書紀(720)神武即位前一〇月「一柱騰宮(アシひとつあがりのみや)。此云 二 阿斯毘苔徒鞅餓離能瀰椰 一 」※源氏(1001‐14頃)行幸「かすかなるあし弱き車など輪をおしひしがれ、あはれげなるもあり」 ② 山の裾。麓。 〔史記‐李斯〕 ③ (「雨の足」「風の足」の形で) 線状にとらえた、雨の降りざま、風の吹きざま。 ※枕(10C終)一九八「雨のあし横さまにさわがしう吹きたるに」※海道記(1223頃)豊河より橋本「松を払ふ風の足は」 ④ 長旗の末端に垂れ下がり風に翻る部分。旗脚(はたあし)。 〔十巻本和名抄(934頃)〕※源平盛衰記(14C前)三五「旌(はた)の足(アシ)を見て、五十騎三十騎此こ彼(かしこ)より馳集る」 ⑤ (船の足の意で)(イ) 船の深さ。船体が水中に入っている喫水のことをいう場合と、船体内の深さをいう場合がある。前者を入足(いりあし)または惣足(そうあし)といい、後者を立足(たちあし)といって区別する。→足が入る。 ※高倉院厳島御幸記(1180)「御舟のあし深くて湊へかかりしかば」 (ロ) 船の横の安定性の強弱をいうときに用いる船方言葉。傾斜しにくい船を足が強い、その反対を弱いという。→足が強い・足が弱い。 (ハ) 船の進み具合。→足が強い。 ※仮名草子・尤双紙(1632)上「かろきもののしなじな〈略〉名さへかる石。から船のあし」 ⑥ 太刀をつるための帯取(おびとり)を通す金具。一の足と二の足がある。 ※鎌倉殿中以下年中行事(1454か)一二月一日「右の手をば、御剣二の足のもとをとり」 ⑦(イ) (晉の魯褒の「銭神論」に、「翼なくしてとび、足なくして走る」とある句からでたものかともいう) 銭(ぜに)の異名。足があって歩くかのように、渡っていくところからいう。→お銭(あし)。 ※徒然草(1331頃)五一「亀山殿の御池に、〈略〉水車を造らせられけり。多くのあしを賜ひて、数日に営み出だして」 (ロ) 相場用語として、株の値段の動きをいう。あしどり。 「足が早くて買人追いつかず」 ⑧ 武士に対する知行、扶持(給与)。知行や扶持のない武士を無足(無息)という。 ⑨(イ) (預金から外へはみ出したことを見立てて) 利息。銀行用語として、手形割引料等の意味にも用いられる。 〔取引所用語字彙(1917)〕 (ロ) (足があるかのように移り変わるさまを見立てた相場用語として) 欠損。転じて、借金をいう隠語。相場用語としては、特に、売買代金の不足をいう。→足が出る・足を出す。 ※歌舞伎・音聞浅間幻燈画(1888)序幕「『去年貴様は不義理だらけで近在の方へ行ったときいたが』〈略〉『おっしゃる通り足だらけで江戸に居られず』」 ⑩(イ) (酒の品質を支えるものとしての) 酒の性質。主に酒言葉として用いる。 ※童蒙酒造記(1687頃)一「一、酒の足とは酒の性の事也」 (ロ) 餠などの食べ物の粘着力、ねばりけについていう。 ※蕎麦通(1930)〈村瀬忠太郎〉四「昔の蕎麦粉の製法は、〈略〉外皮や甘皮の壊れたのが交って居て、粉の色が黒くなり随って足(粘着力)がない」 ⑪ 食べ物の状態の変わり具合。→足が強い・足が弱い・足が早い。 ⑫ 数学で、ある直線、平面が、垂線や斜線と交わる点。 「垂線の足」 ⑬ 漢字構成の名称。漢字の下の部分をいう。「思」の「心」、「然」の「灬」など。 ⑭ 男陰。「中足」「前足」などの形で用いることが多い。 ⑮ 網目の結び目と結び目との間の部分。 「網目の脚」 ⑯ 「かやあし(茅足)」の略。こけらぶきのこけら板の重ねのおりめの寸にいう語。 「あし一寸五分」 [三] (一)を用いて、歩いたりするなど、それに関わる行動をすること。また、その行動の結果や機能。① 歩くこと。あゆみ。 ※宇津保(970‐999頃)春日詣「この御前にあそばすおほん琴の音するかたにむきて、疾(と)きあしをいたして走る」 ②(イ) 移動の行為そのもの。また、移動のための手段。→足が遠い・足を奪う・足しげく。 ※疑惑(1913)〈近松秋江〉「直ぐその足で〈略〉上野のステーションに駈けつけ」 (ロ) 客が来ること。客足。 ※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉二夫婦「客の足を繋ぐために、どうかしてきまった妓(をんな)でもあてがはう」 ③ 移動をするためにかかる費用。足代。もとは、主に寄席芸人の隠語として用いたものか。 「あごあし付き」 ④ 足どり。足あと。特に、逃亡者についていう場合が多い。→足が付く。 ※誰にも言えない(1953)〈大下宇陀児〉「この質問は、甲府での足を取るための第一歩で、感付かれはしないかとひやひやしたが」 ⑤(イ) (「足がかり」の略か) 手がかり。関係をつけるきっかけ。→足を付ける②。 ※歌舞伎・桜姫東文章(1817)六幕「よしない捨て子を足にして、二十両たァあんまりな」 (ロ) ((イ)の結果としての) 情人。悪足。 ※洒落本・仕懸文庫(1791)三「此節ほうこう人もほしいが、わりい足でもついちゃアいねへかノ」※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)四幕「女房に飽きが来て、外(ほか)の女を足にしようとしたのを」 ⑥ =あしいろ(脚色) ⑦ 「あしづかい(足遣)②」の略。 ※随筆・桐竹紋十郎手記(1910頃)「寛政年足名人吉田万吉」 ⑧ 鞠を蹴ること。鞠を蹴る技術。また、蹴る人。まりあし。 ※嵯峨のかよひ(1269)「我も人もけうあるあしどもおほし」 接尾辞 ① 数詞の下について、広さの単位を表わす。 ② 石高、金銭などの概算をいうか。…ぐらい。…内外。 ※牛庵一代御奉公覚書(益田家文書)(1635)「防長二一石あしも知行持不申候」 [語誌]アシは上代から現代まで、足首から下と、下肢全体の両方を指して使われ続けている。中世末期から近世前期にかけて、スネがこの二つの意味でも用いられたが、アシにとって代わるまでには至らなかった。 広辞苑 名詞 ➊動物の下肢の部分。①胴から下に分かれ出て、からだを支え、また歩くのに使う部分。 古事記中「―よ行くな」。古今和歌集恋「夢路には―も休めず通へども」 足・脚 ②(特に人間の)足首から下の部分。 古事記下「かき貝に―踏ますな」。「―の裏」 ➋形・位置などが、動物の足に似ているもの。①物の下部にあり支えの用をするもの。 枕草子8「東の門は四つ―になして」。「机の―」 ②二つ分かれ出たもの。㋐下に二股になって出ているもの。 「かんざしの―」 ㋑太刀の帯取りを通す金具。一の足、二の足がある。 ③漢字の下部をなす構成部分。「思」の「心」、「熱」の「灬」など。 ④雨の降り落ちる形を見立てた言い方。 宇津保物語嵯峨院「雨の―のごと見立てては」。源氏物語須磨「雨の―あたる所」 ⑤本体の、末と認められる部分。㋐船の水面下にはいる部分。入り足。ふなあし。 日葡辞書「フネノアシガイッタ」 ㋑長旗の風にひるがえる末部。 源平盛衰記35「旗の―を見て…ここかしこより馳せ集る」 ㋒ 刺網 (さしあみ)の海底につく部分。 ⑥(のびて切れない)餅のねばりけ。 「―の強い餅」 ⑦〔数〕直線または平面に、ある点から下ろした垂線がその直線または平面と交わる点。 ➌動物の足のように、移動に使う、または移動するもの。また、その移動。①歩み。㋐歩いたり走ったりすること。 源氏物語玉鬘「少し―慣れたる人は、とく御堂に参りつきにけり」。「―を止める」 ㋑歩いたり走ったりして移動する能力。 「―が弱る」 ㋒交通(機関)。 「ストで―を奪われる」 ㋓訪れるために行く、または来ること。 「客の―が遠のく」「その―で買物にまわる」 ②逃げ歩いた道筋。足どり。 ③物の移行。また、その跡。㋐ものが過ぎ行くこと。水などの流れ。 仁勢物語「八幡山のふもとなる河原、―いとはやく強くて」。「日の―」「雲の―」 ㋑相場の変動の跡。 ④(足のようによく動くからいう)流通のための金銭。㋐ぜに。おかね。(現在は「お―」の形でしか使わない) 徒然草「多くの―を賜ひて」 ㋑出費。特に、欠損。 大言海 名詞 (一){動物ノ下ノ方ノ 肢 (エダ)ニテ、卽チ、地ヲ蹈ミテ、立チ行キスルモノ。 神代紀、上 十七 「斬 二 軻遇突智命 一 爲 二 五段 一 、首、身、手、腰、 足 (アシ)」(節文)倭名抄、三 七 「脚、足、阿之」 足・脚 (二){足ノ 踝 (クルブシ)以下ノ稱。アシクビ。 持統稱制前紀「 徒跣 (スアシ)」(素足)「足ヲ擧ゲテ蹶ル」 (三){足ニテ 步 (アリ)クコト。アユミ。步 源、二十二、玉葛 廿二 「スコシ、 馴レタル人ハ、疾ク御堂ニ着キニケリ」「早足」足ヲハヤメテ」足ヲヤスムル」足繁ク來ル」一足進ム」 (四)物ノ、過ギ行クコト。 「日ノ足」 日足 (ヒアシ)」(長日、短日ニ云フ)日脚「雲ノ足」 雲足 (クモアシ)」雲脚「雨ノ足」 雨足 (アマアシ)」雨脚 (五)スベテ、物ノ下ニアリテ、其體ヲ支フル、脚ニ似タル物ノ稱。 「机ノ脚」膳ノ脚」 四足門 (ヨツアシモン)」 (六)下ニツキテ、二股トナレルモノ。 「 簪 (カンザシ)ノあし」 (七)御 (ミ) 足 (アシ)ま ゐ (イ)りヲ見ヨ。 (八)足 (アシ) 洗 (アラヒ)ヲ見ヨ。 (九)足跡 (アシアト)ノ(二)ノ略。 (十)旗脚 (ハタアシ)ノ略。旒 (十一)太刀ノ足金 (アシガネ)ノ略。 (十二)船脚 (フナアシ)ノ略。吃水 (十三)茅足 (カヤアシ)ノ略。 (十四) 客 (キヤク) 足 (アシ)ノ略。 検索用附箋:名詞物品名称 検索用附箋:接尾辞助数詞 附箋:助数詞 名称 名詞 接尾辞 物品
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/1970.html
発売日 1998年5月1日 ブランド Leaf タグ 1998年ゲーム Leaf スタッフ 企画原案:ら~・YOU,一一,高橋龍也,水無月トオル シーン構成:雨之幸永,原田宇陀児,一一,高橋龍也 脚本:原田宇陀児 キャラクターデザイン、原画:ら~・YOU システムプランナー:雨之幸永 メインプログラマー:生破夢 サブプログラマー:GILKUN メイングラフィック:ねのつきゆきしろ,ろみゅ,SAQ RA,Ponta,鉄の介 サブグラフィック:閂夜明,三月春人 背景グラフィック:鳥の 音楽:石川真也,中上和英,下川直哉 GUITAR:福田紳御吾 SAX:吉村昭彦 BASS:上田博之 KEYBOARDS:松岡純也 DRUMS;松山輝 CHHORUS:AKKO ENGINEER:有村健一 タイトルロゴ・マニュアル:KEN2 パネルグラフィック:ろみゅ EDイラスト:ら~・YOU ゲスト原画:水無月トオル モブシーンデザイン:原田宇陀児 スペシャルサンクス:ぷーやん,中尾佳裕,天神竹尾,KEN2,リーフ東京開発室 テストプレイ:ALL Leaf STAFF 開発:Leaf オープニングテーマ 「WHITE ALBUM」 作詞:森川由綺 作・編曲:石川真也 歌:森川由綺 「SOUND OF DESTINY」 作詞:須谷尚子 作・編曲:中上和英 歌:緒方理奈 エンディングテーマ 「POWDER SNOW」 作詞:須谷尚子 作・編曲:下川直哉 歌:AKKO
https://w.atwiki.jp/heat-island/pages/452.html
近畿地方 奈良県 宇陀市 環境 宇陀市役所 TEL 0745-82-8000(代)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/171.html
2011年11月22日作成 (自著75、収録書2)(氷川瓏および武田武彦によるリライト版の翻訳と思われるものも含む) 2003年に『江戸川乱歩リファレンスブック3 江戸川乱歩著書目録』(監修:平井隆太郎、編集:中相作、発行:名張市立図書館)という書籍が刊行されている。2001年までに刊行された江戸川乱歩の著書の目録であり、翻訳されて海外で出版された書籍まで扱っているが、台湾で出版された書籍は1点も扱われていない。 このページは、いつの日か行われるであろうその改訂の際の一助となるべく作成した。もっとも、このページの乱歩の著書のデータは基本的に台湾の国家図書館の蔵書データをオンライン検索して得たものであり、私自身は以下の書籍の実物を所持していない。とはいえ、実際に調査を進めていく際の道標ぐらいにはなるのではないかと思っている。 なお、「江戸川乱歩著書目録」は編者の中相作氏がインターネット上で公開している。 名張人外境 > 江戸川乱歩著書目録 書籍版刊行後も改訂がなされており、2001年に台湾で出版された江戸川乱歩の短編集1点についてはオンライン版には記載されている。 台湾の最新の江戸川乱歩の著書はこちら → 台湾のネット書店「博客来」での「江戶川亂步」検索結果 (タイトルの下に「繁體書」と書いてあるのが台湾の書籍。「簡體書」と書いてあるのは中国の書籍である(言語は同じだが、文字が異なる)) 目次 1945年以前(1)台湾の新聞に乱歩作品?(1930年代?) (2)台湾の雑誌に掲載された日本の探偵作家の作品(1930年代) (3)作中で乱歩の名前・作品に言及している短編探偵小説(1935年) (4)江戸川乱歩をもじった筆名の作家、臍皮乱舞(へそがわ らんぶ?)登場(1934年) 1945年~1976年 (自著9)(1)日本の探偵小説の雑誌掲載・新聞掲載 (2)乱歩作品の最初の台湾版単行本 1977年~21世紀(1)少年向けの翻訳 (自著52)牧童(1978年・1979年) 百傑(1979年) 文経(1987年、全4巻) 東方(1991年、全5巻) 長鴻(1992年、全10巻) 晨曦(しんぎ)(2001年、全4巻?) 品冠(2001年?~2003年、全26巻) (2)一般向け作品の翻訳 (自著14、収録書2)《江戸川乱歩作品集》以前 島崎博監修《江戸川乱歩作品集》(2010年~、全13巻予定、独歩文化) (3)関連書漫画 伝記? 乱歩による台湾ミステリ関連文献 参考にしたデータについて台湾国家図書館の蔵書データ 呂仁「江戶川亂步中譯作品一覽表」(2001年) 1945年以前 (1)台湾の新聞に乱歩作品?(1930年代?) 『日本統治期台湾文学集成24 台湾漢文通俗小説集 一』(緑蔭書房、2007年2月)の巻末解説に20世紀前半の台湾の新聞連載小説についての記述があり、そこで乱歩の名前が出てきている。台湾では1898年ごろから日本人による日本語通俗小説が新聞に頻繁に掲載されるようになった、という説明に続く部分である。 黄美娥(こう びが)・黄英哲(こう えいてつ)(翻訳 青木沙弥香)(2007)「〈台湾漢文通俗小説集一〉解説」(pp.479-480) この時期に至ると、東京に住む日本人までもが創作の隊伍に加わってきた。なかでも作品数が比較的多く、創作に熱心だった者として「美禅房主人」が挙げられる。彼が発表した「青蓼」、「続青蓼」、「侠妓児雷也」などの作品は、読者にすこぶる受けがよく、明治三一(一八九八)年から三二(一八九九)年の間、執筆率がきわめて高い日本人通俗小説作家となった。以後、大正、昭和期に入っても、日本人作家による台湾での通俗小説の発表は始終とどまることなく続き、吉川英治、江戸川乱歩、菊池寛……といった有名作家の作品までもがみられるようになるのである。 つまり、台湾の新聞に乱歩の作品が掲載されていたというのである。乱歩はこのことについて何も書き残していないようなので、無断転載ということになるだろう。この解説ではこの箇所にしか乱歩の名前は出てこないので、これ以上の詳しいことは分からない。 (2)台湾の雑誌に掲載された日本の探偵作家の作品(1930年代) この時期、台湾には日本の雑誌が大量に入ってきていたそうなので、雑誌連載の乱歩の通俗小説を台湾の地で享受していた人もそれなりにいただろう。そのほとんどは日本人だっただろうが、たとえば台湾人の林輝焜(りん きこん)が日本語で書いた小説『争へぬ運命』(1933)に、牧逸馬の小説や大衆雑誌『キング』を愛読している台湾人女性が登場していたりもするそうである。 一方、台湾のオリジナル雑誌には日本の探偵作家の作品はほとんど見られないようである。 中島利郎(2002)「日本統治期台湾探偵小説史稿」(p.377) ついでに言うならば、日本から移入され転載された探偵小説は、著作権の関係からか台湾ではほとんど見当たらない。(中略)台湾においては管見の限りでは、唯一甲賀三郎が紹介されているのみで、それも昭和六年【注:1931年】に『台湾警察時報』に連載された「探偵小説の話」や『台湾日日新報』に発表された若干の大衆文芸評論と「探偵小説」ともいえない短編小説が一篇(昭和一一年【注:1936年】一月一日『台湾公論』)紹介されているのみである。 台湾の雑誌に掲載された甲賀三郎の随筆/小説(中島利郎編「台湾探偵小説年表」および中島利郎編「日本統治期台湾通俗文学目録」より)「探偵小説の話」(『台湾警察時報』24号(前身の『台湾警察協会雑誌』より通号173号)、1931年1月15日) 「探偵小説の話」(『台湾警察時報』25号(通号174号)、1931年2月1日) 「探偵小説の話」(『台湾警察時報』26号(通号175号)、1931年2月15日) 「探偵小説の話」(『台湾警察時報』27号(通号176号)、1931年3月1日) 「除夜の鐘」(台湾公論社『台湾公論』1号、1936年1月1日) - 小説 なお、これらが甲賀三郎が台湾の雑誌のために執筆し寄稿したものなのか、それとも既発表のものを勝手に転載されたものなのかは分からない。(おそらくは前者だろうと思うが) (3)作中で乱歩の名前・作品に言及している短編探偵小説(1935年) 20世紀前半の台湾では、数は少ないながらも日本人による日本語での探偵小説創作や台湾人による中国語での探偵小説創作が行われていた。1940年代には台湾人による日本語での探偵小説創作も行われている。しかし、台湾で日本語で書かれた探偵小説は日本の推理小説史の中でほとんど言及されることがない。 台湾に住み、台湾を舞台にした探偵小説を日本語で書き台湾で発表していた日本人作家の一人に、鉄道従事員の福田昌夫がいる。『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』(緑蔭書房、2007年2月)には彼の探偵小説が4編復刻されているが、その内の1編、「魔の椅子事件」(『台湾鉄道』1935年8月号~12月号連載)に以下のような一節がある。語り手の「私」が古井戸に落ちてしまったシーンである。 江戸川乱歩の「暗に蠢く」という小説にも光りと音とを奪われて暗の地下室に監禁される場面があるが、それは凡て作者の想像の所産であると考えていたのだが、光りを失った今の私にとっては、偽ることの出来ぬそれは切実な経験であることが判った。 「魔の椅子事件」は、台湾のある旧家に先祖代々伝わる古い椅子があり、一族が三代にわたってその同じ椅子の上で変死しているという謎を、素人探偵の真田九郎と語り手の私が解くという作品。さまざまなサスペンスが盛り込まれていて飽きさせない佳作である。当時の台湾では東京の雑誌も大量に入ってきて読まれていたそうなので、この素人作家もその中で乱歩をはじめとする探偵作家の作品を読み、自ら探偵小説の筆を執ってみる気になったのだろう。 (4)江戸川乱歩をもじった筆名の作家、臍皮乱舞(へそがわ らんぶ?)登場(1934年) 前述の福田昌夫が作品を発表していた台湾の鉄道従事員向け雑誌『台湾鉄道』には、奇妙なペンネームの4人によるリレー探偵小説が掲載されたことがある。 臍皮乱舞・大舌宇奈児・無理下大損・正気不女給 リレー小説「連作怪奇探偵小説 木乃伊の口紅」(『台湾鉄道』1934年1月号~4月号連載)現在は『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』(緑蔭書房、2007年2月)で読める。 振り仮名は振られていないので「臍皮乱舞」というペンネームを見てもピンと来なかったが、「大舌宇奈児」(おおした うなる?)が大下宇陀児のもじりであることは明らかで、そうすると「無理下大損」(むりした おおぞん?)は森下雨村、「正気不女給」(まさき ふじょきゅう?)は正木不如丘のもじり、そして「臍皮乱舞」(へそがわ らんぶ?)は江戸川乱歩のもじりということになるだろう。 この4人は正体は不明で、これ以外に同誌にこのペンネームで発表された作品はない。 1945年~1976年 (自著9) (1)日本の探偵小説の雑誌掲載・新聞掲載 終戦後すぐの台湾の読書環境については島崎博氏の証言がある。 インタビュー「「幻影城」編集長 島崎博さんに聞く」(『幻影城の時代 完全版』pp.311-312) ぼくが小学校六年のときに第二次大戦が終り、蒋介石政権が台湾を統治することになり、何もかも一変したわけです。当時、漢文で書かれた本は少なく、あまり読めなかったので、戦前の日本の文学書を手当たり次第に読みました。江戸川乱歩、南洋一郎、山中峯太郎、佐藤紅緑、吉屋信子等の少年、少女小説から、武者小路実篤や夏目漱石などを読んでいました。これらはもっぱら学友の家から借りました。そして世の中が少し落ち着くと、貸本屋が日本から雑誌を密輸入するようになり、『キング』、『講談倶楽部』、『面白倶楽部』などの大衆雑誌を借りて読むようになり、台湾にいた十年間は貸本屋でほとんど雑誌ばかり借りていました。『宝石』も『探偵実話』も『探偵倶楽部』もリアルタイムに読んでいました。 終戦後、台湾には上海や香港から探偵雑誌が輸入され、主にアメリカのパルプマガジンから作品を翻訳していた『藍皮書(らんひしょ)』(1946年7月上海で創刊、1949年5月に休刊、1950年に香港で復刊)などが人気を博した。1949年、大陸で中華人民共和国が成立し国民党政府が台湾に移ってくると、海外からの出版物の輸入が難しくなり、台湾独自の探偵雑誌がいくつか創刊された。1950年代半ばごろに刊行されていた台湾の探偵雑誌には『偵探雑誌』(月3回刊)、『偵探小説専号』(月刊)、『偵探小説選』(月刊)などがあり、これらには日本の探偵小説も訳載されていた。(島崎博「台湾の探偵小説」『推理界』1968年7月号) 1960年代半ば、映画の007シリーズの人気により台湾で推理小説の出版が盛んになる。日本の推理作家の長編も新聞の文芸欄にしばしば翻訳連載されるようになった。島崎博氏によれば、1968年当時、台湾には『偵探』(『偵探雑誌』から改題)、『偵探之王』(『偵探小説専号』の後進)、『偵探世界』などの探偵雑誌があり、日本の作品も訳載されていた。また、文芸誌『文壇』(1952年創刊)は、当初は探偵小説になど見向きもしなかったがこのころには宗旨替えをして手当たり次第に日本の新刊雑誌から推理小説を翻訳していたという。(島崎博「台湾の探偵小説」『推理界』1968年7月号) なお、乱歩は前述の香港版『藍皮書』を1956年から1958年ごろにかけて定期購読し、日本人作家の作品が掲載されるとそれを『日本探偵作家クラブ会報』で逐一報告している。乱歩の報告によれば、当時の『藍皮書』には乱歩の「目羅博士の不思議な犯罪」(1957年6月21日号)が訳載されたほか、小酒井不木、横溝正史、大下宇陀児、角田喜久雄、城昌幸、水谷準、木々高太郎、海野十三、久生十蘭、渡辺温、高木彬光、島田一男、香山滋、鮎川哲也、楠田匡介、松本清張らの作品が訳載されていたという。 (2)乱歩作品の最初の台湾版単行本 島崎博氏が来日するのは1955年2月のことだが、その後、1956年には台湾で最初の乱歩作品の単行本が出版されている。 下の表は、『日本推理作家協会会報』の1967年3月号(No.231)に島崎博氏が寄稿している戦後台湾で翻訳刊行された日本の推理小説の単行本リストから江戸川乱歩作品を抜き出して整理したものである。なお、出版年とページ数は同リストには書かれていなかったので、台湾の国家図書館のデータを見て付け加えた(翻訳者名にも誤植があるので直した)。 タイトル 訳者 出版社 出版年 ページ数 白髮鬼 洪明 現代文藝 1956 地獄的傀儡 永思 現代文藝 1956 岩屋島 餘蔭(余蔭) 皇冠 1961 176ページ 魔鬼的標誌(悪魔のマーク) 方圓客(方円客) 明志 1962 229ページ 蜘蛛人 耕實(耕実) 明志 1963 118ページ (これ以外に高木彬光が2冊、角田喜久雄・島田一男・仁木悦子・陳舜臣が各1冊、それから横溝正史の香港で出版された本が1冊挙げられている) 島崎氏は「原作名をあてて下さい」と書いており、それぞれがどの作品の中国語訳であるのかは明かしていない。タイトルから推定するに、順に『白髪鬼』、『地獄の道化師』、『孤島の鬼』、『悪魔の紋章』、『蜘蛛男』だと思われる。 また、以下の4冊は島崎氏作成のリストに載っていないが、台湾の国家図書館のサイトで検索していて見つかったものである。 タイトル 訳者 出版社 出版年 ページ数 藍鬍子(青ひげ) 耕實(耕実) 明志 1963 115ページ 魔鬼的美術館 耕實(耕実) 明志 1963 86ページ 人豹 耕實(耕実) 明志 1963 125ページ 美女與野獸(美女と野獣) 耕實(耕実) 明志 1963 126ページ さて、これらの作品が乱歩のどの作品の中国語訳なのか、タイトルから推定するのは難しい。――と思っていたところ、中相作氏より、分冊にしてそれぞれに異なるタイトルをつけたのではないかという意見を戴いた。その意見を受けて改めて台湾の国家図書館のデータでページ数を見てみたところ(上の表でわざわざページ数が書いてあるのはそういう理由である)、確かにそれらしく思える。単なる推定だが、『蜘蛛人』+『藍鬍子(青ひげ)』+『魔鬼的美術館』で『蜘蛛男』、『人豹』+『美女與野獸(美女と野獣)』で『人間豹』、という対応関係ではないだろうか。 1977年~21世紀 1977年で区切ったのは、島崎氏がインタビュー等で、松本清張『ゼロの焦点』が翻訳刊行された1977年が台湾の推理小説元年だとおっしゃっているからである。この後、台湾では松本清張作品の翻訳から始まって、次第に日本の推理小説の翻訳が増えていく。しかし乱歩に関しては、少年向け作品はそれなりに翻訳されていたようだが一般向け作品の翻訳はほとんど行われなかったようだ。 (1)少年向けの翻訳 (自著52) 台湾で少年向けに出版されたもの。 牧童(1978年・1979年) 1978年:『黃金怪面客』朱廣興訳、牧童(台北市)、牧童少年文庫23 → 書影 1979年:『恐怖魔王』林玲惠訳、牧童(台北市)、牧童少年文庫27 後者のタイトルから思い出されるのは、ポプラ社から刊行されていた『恐怖の魔人王』(=『恐怖王』の氷川瓏による少年向けリライト版)である。『恐怖魔王』が仮に『恐怖の魔人王』の翻訳だとすれば、『黃金怪面客』はやはり、ポプラ社から刊行されていた武田武彦による少年向けリライト版『黄金仮面』の翻訳だろう。 ちなみに、牧童少年文庫24は眉村卓『神秘的轉學生』(『なぞの転校生』か?)。牧童少年文庫12に趙啟『少年偵探』というのがあるが、乱歩作品とは関係ないだろうか。 百傑(1979年) 1979年:『少年偵探隊』徐漢斌訳、百傑(台北市)、百傑少年叢書 文経(1987年、全4巻) タイトル 訳者 出版社 シリーズ名 出版年 01 怪人二十面相 梁澤華 台北市 文經出版 文經推理文庫 1 1987 02 透明怪人 梁澤華 台北市 文經出版 文經推理文庫 2 1987 03 地底魔王 梁澤華 台北市 文經出版 文經推理文庫 3 1987 04 來自地獄的人 梁澤華 台北市 文經出版 文經推理文庫 4 1987 『透明怪人』以外の3冊の書影は中国のこちらの方のブログで見られる(音楽が流れるので注意)。 『來自地獄的人(地獄から来た人)』は対応する作品が分からなかったが、タイトルで検索してみるとブログであらすじを書いている人がいた。どうやら『吸血鬼』または『地獄の仮面』(=『吸血鬼』の氷川瓏による少年向けリライト版)の翻訳のようである。タイトルから判断すると、『地獄の仮面』の翻訳である可能性が高いだろう。 なお、1990年に中国の雲南少年児童出版社から『来自地狱的人』という同一タイトルの乱歩作品が刊行されている。もしかするとこの台湾版の訳文を流用したものかもしれない。 東方(1991年、全5巻) タイトル 編・絵 出版社 シリーズ名 出版年 01 千面人 (書影) 賴惠鳳主編;古秀慧繪圖 臺北市 東方 少年偵探 1 1991 02 少年偵探隊 賴惠鳳主編;古秀慧繪圖 臺北市 東方 少年偵探 2 1991 03 妖怪博士 賴惠鳳主編;古秀慧繪圖 臺北市 東方 少年偵探 3 1991 04 青銅怪人 賴惠鳳主編;古秀慧繪圖 臺北市 東方 少年偵探 4 1991 05 大金塊 賴惠鳳主編;古秀慧繪圖 臺北市 東方 少年偵探 5 1991 このシリーズでは(タイトルで判断する限り)二十面相は二十でも四十でもなく「千」の顔を持つようである。なお二十面相を50倍にパワーアップさせた例は中国にもある。1990年に中国・雲南少年児童出版社から江戸川乱歩『千面怪盗』(書影)が刊行されている。 長鴻(1992年、全10巻) 表紙イラストはポプラ社全46巻版のものを使用している。ラインナップと順序はポプラ社全46巻版の1巻~12巻に一致するが、6巻の『透明怪人』と8巻の『地底の魔術王』が飛ばされている。 タイトル 訳者 出版社 シリーズ名 出版年 01 怪人二十面相 劉保財 臺南市 長鴻 少年偵探故事 1 1992 02 妖怪博士 李英茂 臺南市 長鴻 少年偵探故事 2 1992 03 少年偵探團 魏聰丞 臺南市 長鴻 少年偵探故事 3 1992 04 青銅魔人 陳玫玲 臺南市 長鴻 少年偵探故事 4 1992 05 大金塊 曾澄洋 臺南市 長鴻 少年偵探故事 5 1992 06 怪奇四十面相 洪銓 臺南市 長鴻 少年偵探故事 6 1992 07 電人M 丁明根 臺南市 長鴻 少年偵探故事 7 1992 08 宇宙怪人 施全安 臺南市 長鴻 少年偵探故事 8 1992 09 奇面城的祕密 (書影) 藍祥雲 臺南市 長鴻 少年偵探故事 9 1992 10 黃金豹 陳信宏 臺南市 長鴻 少年偵探故事 10 1992 ポプラ社全46巻版に慣れ親しんだ読者の方々は『奇面城的祕密』の書影を見ると思わず「どっちやねん!」と突っ込みを入れたくなるだろう。この巻のみ、タイトルは『奇面城的祕密』(奇面城の秘密)なのに表紙イラストは『地底の魔術王』のものという奇妙なことになっている。 晨曦(しんぎ)(2001年、全4巻?) ポプラ社全26巻版のカバー絵を使用しているが、4巻までしか出ていないようだ。なんらかの理由で次の品冠文化出版社に版元が変わったのだろうか。 タイトル 訳者 出版社 シリーズ名 出版年 01 怪盜二十面相 ? 台北縣汐止市 晨曦 少年偵探 1 2001 02 少年偵探團 ? 台北縣汐止市 晨曦 少年偵探 2 2001 03 妖怪博士 ? 台北縣汐止市 晨曦 少年偵探 3 2001 04 大金塊 ? 台北縣汐止市 晨曦 少年偵探 4 2001 品冠(2001年?~2003年、全26巻) 表紙イラストはポプラ社全26巻版のものを使用している。ラインナップと順序もポプラ社全26巻版と一致する。翻訳はすべて施聖茹。品冠文化出版社(台北市)。《少年偵探》シリーズ。 『怪盗二十面相』と『少年偵探團』は台湾の図書館のデータでは初版を2001年とするものと2002年とするものとがあり、『妖怪博士』は初版は2001年となっている。3冊とも出版社の公式サイトのデータ(リンク先)では2002年1月初版発行ということになっている。 01 怪盜二十面相 2001? 14 魔法博士 2002 02 少年偵探團 2001? 15 馬戲怪人 2002 03 妖怪博士 2001? 16 魔人銅鑼 2002 04 大金塊 2002 17 魔法人偶 2002 05 青銅魔人 2002 18 奇面城的秘密 2003 06 地底魔術王 2002 19 夜光人 2003 07 透明怪人 2002 20 塔上的魔術師 2003 08 怪人四十面相 2002 21 鐵人Q 2003 09 宇宙怪人 2002 22 假面恐怖王 2003 10 恐佈的鐵塔王國 2002 23 電人M 2003 11 灰色巨人 2002 24 二十面相的詛咒 2003 12 海底魔術師 2002 25 飛天二十面相 2003 13 黃金豹 2002 26 黃金怪獸 2003 (2)一般向け作品の翻訳 (自著14、収録書2) 《江戸川乱歩作品集》以前 中国では特に1990年代末から乱歩作品が大量に出版されているが、台湾では2010年に刊行が開始された《江戸川乱歩作品集》以前にはあまり翻訳がなされていない。 1981年:中国語タイトル:「人間椅子」【アンソロジー収録】『日本推理小說傑作精選 3』エラリー・クイーン(艾勒里. 昆恩)編、朱佩蘭訳、林白出版社《推理小説系列8》、1981年 1980年代初頭から1990年代半ばまでに20冊ほど刊行された林白出版社『日本推理小說傑作精選』のそれぞれの巻の収録作については、台湾のミステリ評論家・研究家でミステリ作家でもある呂仁(りょじん/リューレン)氏が「2011年2月14日のブログ記事」でまとめている。 1986年:中国語タイトル:「D坡的殺人事件」、「心理測驗」【アンソロジー収録】『紅顏薄命』葉石濤訳、林白出版社《推理小説系列21》、1986年 この本の収録作については台湾の方が「こちらのブログ記事」で紹介している。 1987年:『黑蜥蜴』林惠珠訳、希代書版有限公司(台北市)、希代推理1(全36巻(実質全33巻))、日本十大推理名著全集1(全10巻)島崎博氏の企画・編集。「屋頂上的散步者」(または「屋頂裡的散步者」、「屋頂裏的散步者」か?)と「帶著貼畫旅行的人」も収録 《希代推理》のラインナップはWebサイト「探偵小説専門誌「幻影城」と日本の探偵作家たち」の「台湾における島崎博編著リスト1-2000年以前-」でまとめられている。 『推理雑誌』掲載(呂仁「江戶川亂步中譯作品一覽表」(2001)参照) 46号(1988年8月号) - 「鏡中地獄」 67号(1990年5月号) - 「一張票根」 122号(1994年12月号) - 「兇器」、「疑惑」、「失竊」、「斷崖」、「不可思議的犯罪」、および黄鈞浩による評論「迷離夢境中的幻影城主 —江戶川亂步」乱歩の生誕100周年記念号だったのだろうか? 166号(1998年8月号) - 「紅色房間」 2001年:『江戶川亂步傑作選』艾坡訳、華成圖書出版公司(台北市)、經典100系列 【『江戸川乱歩著書目録』(オンライン版)に記載あり】収録作は新潮文庫の『江戸川乱歩傑作集』と同じ。《經典100系列》ではほかに三島由紀夫『仮面の告白』、川端康成『雪国』、カフカ『変身』などが出ている(ちなみにこの4冊は2000年版・2001年版の「新潮文庫の100冊」のラインナップに入っている)。 島崎博監修《江戸川乱歩作品集》(2010年~、全13巻予定、独歩文化) 島崎博氏が監修する《江戸川乱歩作品集》(江戶川亂步作品集)。 独歩文化ブログ>乱歩関連記事(中国語) 島崎博氏による刊行趣旨の説明(中国語) (独歩文化ブログ内) タイトル 訳者 出版日 発売順 収録作 01 兩分銅幣 劉子倩 2010/01/26 01 短編16編。1923年4月~1925年7月の作品及びデビュー前の習作。〈兩分銅幣〉、〈一張收據〉、〈致命的錯誤〉、〈二廢人〉、〈雙生兒〉、〈紅色房間〉、〈日記本〉、〈算盤傳情的故事〉、〈盜難〉、〈白日夢〉、〈戒指〉、〈夢遊者之死〉、〈百面演員〉、〈一人兩角〉、〈疑惑〉、〈火繩槍〉 02 D坂殺人事件 林哲逸 2010/06/06 04 短編8編。明智小五郎登場作品。〈D坂殺人事件〉、〈心理測驗〉、〈黑手組〉、〈幽靈〉、〈天花板上的散步者〉、〈何者〉、〈凶器〉、〈月亮與手套〉 03 人間椅子 王華懋 2010/11/16 08 短編15編。1925年9月~1931年4月の作品。〈人間椅子〉、〈接吻〉、〈跳舞的一寸法師〉、〈毒草〉、〈覆面的舞者〉、〈飛灰四起〉、〈火星運河〉、〈花押字〉、〈阿勢登場〉、〈非人之戀〉、〈鏡地獄〉、〈旋轉木馬〉、〈芋蟲〉、〈帶著貼畫旅行的人〉、〈目羅博士不可思議的犯罪〉 04 陰獸 林哲逸 2010/02/04 02 中編4編。1928~1935年の作品。〈陰獸〉、〈蟲〉、〈鬼〉、〈石榴〉 05 帕諾拉馬島綺譚 王華懋 2010/09/02 06 〈湖畔亭事件〉併収 06 孤島之鬼 王華懋 2010/05/28 03 表題作のみ 07 蜘蛛男 劉子倩 2010/11/16 07 表題作のみ 08 魔術師 王華懋 2011/04/12 10 表題作のみ 09 黑蜥蜴 王華懋 2011/11/10 11 〈地獄風景〉併収 10 詐欺師與空氣男 王華懋 2011/04/07 09 1950年~1960年に発表した5短編と1長編。〈斷崖〉、〈防空壕〉、〈堀越搜查一課課長鈞啟〉、〈對妻子失戀的男人〉、〈手指〉、〈詐欺師與空氣男〉 11 怪人二十面相 劉子倩 2010/09/02 05 表題作のみ 12 少年偵探團 劉子倩 2011/11/15 12 表題作のみ 13 幻影城主 エッセイ16編、評論11編、研究12編 表紙のタイトルは『両分銅幣』、『陰獣』、『詐欺師与空氣男』、『少年偵探団』など、日本の漢字が使われている(「氣」は何故か繁体字のまま)。 (3)関連書 漫画 「お勢登場」の漫画版が収録されている『池上遼一 近代日本文学名作選』(小学館、1997年)の台湾版『池上遼一 近代日本文學名作選』(沈美雪訳、時報文化(台北市)、1998年)が出ている。 山田貴敏『少年探偵団』(全3巻)の翻訳が出ている。日本版の第3巻(1999年)と台湾版の第3巻(2003年)。 伝記? どういった書籍なのかよく分からない。写真はこちらで見られる。 世界名人傳記全書、明山書局(嘉義市)第一輯、世界五大聖人(1987年、1993年再版、2000年第四版)1、 孔子 2、 蘇格拉底(ソクラテス) 3、 釋迦牟尼(釈迦) 4、 耶穌(イエス・キリスト) 5、 穆罕默德(ムハンマド(マホメット)) 第二輯、世界五大推理小說家 (林佛兒主編、1995年)1、 俞樾 七俠五義 (俞樾(ゆえつ) 七侠五義) 2、 愛倫.坡 金甲蟲 (アラン・ポー 黄金虫) 3、 柯南.道爾 福爾摩斯探案 (コナン・ドイル ホームズの事件簿) 4、 盧布朗 怪盜亞森.羅蘋 (ルブラン 怪盗アルセーヌ・ルパン) 5、 江戶川亂步 透明怪人 (江戸川乱歩 透明怪人) 乱歩による台湾ミステリ関連文献 江戸川乱歩が台湾の探偵小説について言及したエッセイ等は見当たらない。(前述のように、香港の探偵雑誌には言及している) 参考にしたデータについて 台湾国家図書館の蔵書データ 台湾国家図書館 公式サイト 台湾国家図書館の蔵書データおよび、同サイト内で提供されている台湾内の全図書館を対象とするオンライン蔵書検索によって得たデータを使用した。 呂仁「江戶川亂步中譯作品一覽表」(2001年) 「江戶川亂步中譯作品一覽表」 - インターネット・アーカイブより 台湾のミステリ評論家・研究家でミステリ作家でもある呂仁(りょじん/リューレン)氏が作成した乱歩作品の台湾での中国語訳作品目録。台湾のミステリ作家、既晴(きせい/ジーチン)氏のサイト「恐怖的人狼城」に2001年秋に掲載された。現在ではこのサイトはなくなっているが、インターネット・アーカイブで見ることができる。 乱歩作品の雑誌掲載およびアンソロジー収録についてはこの目録を参照した。 姉妹ページ江戸川乱歩の中国での受容(未公開) 江戸川乱歩の韓国での受容
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/210.html
2012年11月29日 Index 東アジア編(1)本国でも忘れ去られた上海のシャーロック・ホームズ、曙生(シュシェン) 東アジア編(2)台湾で活躍した日本人探偵、真田九郎 東アジア編(3)韓国の翻案ホームズ譚で探偵役を務める名探偵ペク・リン(白麟) 東アジア編(1)本国でも忘れ去られた上海のシャーロック・ホームズ、曙生(シュシェン) 邦訳:短編1編(当サイトで翻刻・公開中) 「ドイツ語圏編」、「北欧編」で見てきたように、戦前の『新青年』には英米やフランスの探偵小説だけでなく、ドイツやオーストリア、ノルウェー、スウェーデン、デンマークなど多様な国の探偵小説が翻訳掲載されていた。そしてなんと『新青年』には、中国の探偵小説も掲載されているのである――と、そんなことをいわれても、当時の中国で探偵小説なんか書かれていたのかといぶかしむ人もいるだろう。実は中国では19世紀末にホームズ・シリーズの翻訳が始まっており、1916年にはホームズ物の全集『福爾摩斯(ホームズ)偵探案全集』(44編収録)も出版されている。そしてそのような状況のなかで、さまざまな作家がホームズにならって中国オリジナルの探偵を誕生させているのである。 『新青年』1931年新春増刊号に訳載された「無名飛盗(ウー ミン フェイ タオ)」はおそらく1920年代ごろに書かれた作品で、上海の名探偵・曙生(シュシェン)が登場している。彼は作中で「東方のホームズ」と呼ばれており、ワトソン役の「私」=羅儀(ローイー)とともに事件の謎を解く(以上の作品名および登場人物名の振り仮名は『新青年』で振られているもの)。作者の張慶霖(ちょう けいりん)は1923年に創刊された中国最初の探偵雑誌『偵探世界(ていたんせかい)』などで作品を発表していた作家だが、詳細は不明。中国の推理小説史にも名前が出てこない忘れられた作家である。 この「無名飛盗(ウー ミン フェイ タオ)」は当サイトで翻刻しているので、興味のある方はぜひお読みになってみてください。 東方のホームズが活躍する中国の短編探偵小説、張慶霖「無名飛盗」 (2011年12月15日公開) 【補足情報】 20世紀初頭の中国で誕生した探偵の代表格は、前述の『福爾摩斯(ホームズ)偵探案全集』(1916年)に訳者の一人として携わった程小青(てい しょうせい、1893-1976)が生み出した名探偵・霍桑(かくそう/フオサン)だろう。程小青は1910年代から1940年代にかけて、霍桑とそのワトソン役である包朗(ほうろう/バオラン)が活躍するシリーズ短編を70編ほど発表している。中国では1980年代以降何度か全集が出ており、作者の程小青は中国推理小説の父とみなされている。この霍桑シリーズ、ある出版社の編集者氏が翻訳出版を企画中だとTwitterでつぶやいていらっしゃったので、遠からず日本でも読めるようになるはずである。 Webサイト「翻訳書肆・七里のブーツ」では、霍桑(かくそう/フオサン)シリーズの「別荘の怪事件」(別墅之怪)が全訳されて公開されています。 【曙生(シュシェン)、羅儀(ローイー)の読み方について】 「シュシェン」、「ローイー」というのは新青年で振られている振り仮名をそのまま使ったものだが、曙生(Shusheng)は「シューション」、羅儀(Luoyi)は「ルオイー」とカタカナ書きするのが普通である。 東アジア編(2)台湾で活躍した日本人探偵、真田九郎 日本語作品:シリーズ短編全2編 20世紀前半の台湾には、「台湾人が中国語で書く探偵小説」以外に、「日本人が日本語で書く探偵小説」、「台湾人が日本語で書く探偵小説」があった。1930年代には福田昌夫という経歴不詳の人物が、台湾の鉄道従事員を対象にした専門誌『台湾鉄道』に探偵小説を5編発表している(そのため、福田昌夫自身も台湾の鉄道従事員だと推定されている)。そのうち、「二将軍の壁画」(1935)と「魔の椅子事件」(1935)の2編に登場するのが、素人探偵の真田九郎である。この探偵は作中で、ホームズやルパンを地で行くような人物だと描写されている。 真田九郎シリーズ「二将軍の壁画」(『台湾鉄道』1935年2月号・3月号、全2回連載) 「魔の椅子事件」(『台湾鉄道』1935年8~12月号、全5回連載)2編とも中島利郎編『「台湾鉄道」作品集 一』(緑蔭書房、2007年2月)に収録 ※当時の誌面をスキャンしてそのまま掲載した本 「二将軍の壁画」は福田昌夫の『台湾鉄道』に載った最初の作品であり必ずしも出来はよくないが、「魔の椅子事件」の方はさまざまなサスペンスが盛り込まれていて飽きさせない、探偵小説の佳作である。この作品では、台湾のある旧家に先祖代々伝わる古い椅子があり、一族が三代にわたってその同じ椅子の上で変死しているという謎に、素人探偵の真田九郎と語り手の「私」が挑んでいる。 素人探偵の真田九郎は、台湾の南門町の下宿に住んでおり(魔の椅子事件)、台湾に来る前は東京に住んでいた(魔の椅子事件)。職はないが、金に困っている様子はない(魔の椅子事件)。また「二将軍の壁画」では、語り手のK弁護士(「魔の椅子事件」の「私」とは別人)により以下のように描写されている。 何んという奇怪なそして恐るべき青年でしょう。私は今度こそは、はっきりと彼を観察しました。一見すると二十二三の銀行員か資産家の若主人といった上品な、お坊っちゃんらしいも(・)の(・)腰の青年ですが、眼は鋭く理知的に閃めいて会話中時によると二十六七か或は三十前後にも見えたり、笑ったり等すると、今度は十七八の少年にも見えるのです。顔立整った好男子で、今朝ほどお秀が彼に見つめられて赤くなったのも成程と頷けるのです。背は高くなく五尺三寸位【約160cm】でしょう。私は果然この青年に好意が持てるようになりましたばかりか尊敬の念さえ湧き起って、ファンがスポーツマンに対する時と同じような親しみと憧憬を抱くようになってしまったんです。 聞けば聞く程、真田青年の推理力……探偵力というんでしょうか、その才能は誠に恐るべきではありませんか、何処から嗅ぎ出したか知らないが、我々だって到底知るを得ない秘密を探知して王悪【おう あく、登場人物の名前、悪人】等から五千円という金を獲得したのです。アルセーヌルパンかホームス(ママ)を生地で行くという天才的な探偵イヤ或は悪人かもしれないんです。 どうです。何んと恐るべき青年ではありませんか、日本のルパン、いやルパン以上です。私は其後彼とは逢いませんが、いつか又彼と相見ることが出来るだろうことを信じています。 福田昌夫は「二将軍の壁画」と「魔の椅子事件」の間に「港町の殺人事件」(1935年4~6月号、全3回連載)を、「魔の椅子事件」のあとに「山は裁く」(1936年2~7月号、全6回連載)を発表しているが、これらには真田九郎は登場しない。この2作品も『「台湾鉄道」作品集 一』で読むことができる。また、1939年5月号では「久太夫捕物帳 返討雨隅田堤」を発表しているが、未見。福田昌夫の探偵小説は以上の5編である。その後福田昌夫は、1939年から1942年にかけて『台湾鉄道』誌上で4編の一般小説を発表している。このうち、長編恋愛小説『若き者の領域』(1940年1月号~1941年1月号、全12回連載[1940年9月号は掲載なし])と、戦争を背景とする小説「亜細亜の土」(1942年3-6、8、10月号、全6回連載)の2編は、中島利郎編『「台湾鉄道」作品集 二』(緑蔭書房、2007年2月)で読むことができる。 なお、「魔の椅子事件」には以下のような一文がある。語り手の「私」が古井戸に落ちてしまったシーンである。 江戸川乱歩の「暗に蠢く」という小説にも光りと音とを奪われて暗の地下室に監禁される場面があるが、それは凡て作者の想像の所産であると考えていたのだが、光りを失った今の私にとっては、偽ることの出来ぬそれは切実な経験であることが判った。 この一文を読むと、福田昌夫が江戸川乱歩の『闇に蠢く』(1926年『苦楽』連載、1927年に三章分を加筆して完結・単行本化)を読んでいたことが分かる。 【補足情報】 『台湾鉄道』には1934年1月号から4月号にかけて、臍皮乱舞(ほぞがわ らんぶ?)・大舌宇奈児(おおした うなる?)・無理下大損(むりした おおそん?)・正気不女給(まさき ふじょきゅう?)というどこかで聞いたような名前の4人によるリレー探偵小説「連作怪奇探偵小説 木乃伊の口紅」も掲載されている。執筆陣の名前は、それぞれ江戸川乱歩、大下宇陀児、森下雨村、正木不如丘のもじりだろう。この作品では犯人当て懸賞まで実施されているが、はっきり言って出来の良い作品ではない。この作品も、中島利郎編『「台湾鉄道」作品集 一』(緑蔭書房、2007年2月)で読むことができる。 この節の参考文献中島利郎「雑誌『台湾鉄道』解説」(『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』緑蔭書房、2007年2月、pp.373-392)『日本統治期台湾文学集成22 「台湾鉄道」作品集 二』にも同じものが収録されている。 中島利郎編「『台湾鉄道』文芸関係目録(伝統文学は除く)」(『日本統治期台湾文学集成21 「台湾鉄道」作品集 一』緑蔭書房、2007年2月、pp.393-408) 東アジア編(3)韓国の翻案ホームズ譚で探偵役を務める名探偵ペク・リン(白麟) 邦訳:短編1編(当サイトで公開中[拙訳]) 19世紀末から20世紀初頭の日本では、欧米の小説は忠実な翻訳ではなく、登場人物や舞台を日本化して人々になじみやすいようにした「翻案」で紹介されることも多かった。たとえば、シャーロック・ホームズが初登場する作品である『緋色の研究』(1887)が1899年に『血染の壁』として翻案されたとき、ホームズは「小室泰六」、ワトソンは「和田進一」となっていたそうである。また、同じく『緋色の研究』の翻案である『神通力』(1906)では、ホームズは「堀見猪之吉」、ワトソンは「和田真吉」となっているという。 日本の探偵雑誌『ぷろふいる』で1935年にデビューし、その後韓国(朝鮮)に帰って探偵作家として活躍した金来成(キム・ネソン)(1909-1957)は、1930年代から40年代にかけてホームズ物の翻案を何編か手掛けている。そのうちの1編が、1939年に雑誌『朝光』(ちょうこう/チョグァン)に掲載された「深夜の恐怖」である。原典は「まだらの紐」(1892)だが、金来成(キム・ネソン)が英語の原典から翻案したのか、日本語訳をもとにして翻案したのかは分からない。当サイトではこの作品を日本語訳し、公開している。 【翻案ホームズ】「まだらの紐」の朝鮮版翻案作品「深夜の恐怖」(1939年) (2012年3月10日公開、拙訳) この作品ではホームズはペク・リン(白麟)、ワトソンはキム・ジュンという名前になっている(キム・ジュンの「キム」は「金」だと思うが、「ジュン」の漢字表記は不明)。韓国でのシャーロック・ホームズ受容史なども同ページにまとめておいた。「東南・南アジア編」で紹介した名探偵サンシャーがホームズ譚の翻案のみならずオリジナルの活躍譚も有していたのとは違って名探偵ペク・リンにはオリジナルの話はないので、「シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち」の一人として紹介するのはおかしいのだが、せっかく訳したのでここで一緒に紹介させていただく。 ところで、殊能先生が以前にサイトで、以下のような冗談企画案を書いていた。 『世界シャーロック・ホームズ全集 全1巻』 ビルマ(現ミャンマー)のシュエウダウンをはじめとする、世界各国のホームズ翻案小説のアンソロジー。8編収録されているが、内容はすべて「まだらの紐」。 (サイトは現在は消えてしまっているが、Internet Archiveで一応該当ページは見ることができる[2002年12月26日にInternet Archiveに保存されたページ]) 少なくとも、韓国に「まだらの紐」の翻案作品があることは分かった。ミャンマーにもきっとあるだろう。タイでもインドネシアでも、1910年代~30年代にはホームズ物の翻訳・翻案が盛んに行われたそうだ。欧米ではどうだったのだろう? 果たしてこの企画が実現する日は来るのだろうか。 20世紀初頭のタイとインドネシアでのホームズ翻訳・翻案事情は以下の論考に詳しい宇戸清治「タイ・ミステリーの過去と現在」(チャッタワーラック『アジア本格リーグ2 二つの時計の謎』[講談社、2009年9月]巻末解説、pp.275-283) 柏村彰夫「インドネシアの推理小説」(S・マラ・Gd『アジア本格リーグ5 殺意の架け橋』[講談社、2010年3月]巻末解説、pp.387-395) シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2) 北欧編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(4) 東南・南アジア編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(5) 東アジア編 ※当ページ シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(6) ラテンアメリカ編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(7) ソ連編 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(番外編) 明智小五郎