約 1,462 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1651.html
前編へ そこは、真っ暗や皆暗闇の中だった。 視界も何も見えない中、周りからはゆっくりのざわめき声が聞こえてくる。 その声の騒がしさだけでもこの場には大量のゆっくりが居る事がわかった。 やがて、その中心にスポットライトが当てられる。 // ヽ, ,.└''"´ ̄ ̄ `ヽ、 ,. '´ 、、 ヽ ヽ ノ , lヽ j /、lヽ ト、_,,.', r'´ r'"イ .ノ\| .レ r=;ァ'レ' { } { !、 l rr=- / `'''l. ‐ .、 レヽ.,ト' ー=‐' / l 、,,_,,ノ ,}' ', /ヘ, /レ' ,/ ‐、 7'´レ1 ヽ 人ル'レ' 'i、_ レ~i` ヽ 、_ ( " _,. ´j !` .. _ ,. || ̄ 、_ _,||  ̄`\ / ||  ̄`\ /´ ̄ || } i || || i/ ,. 一ァ ! '.{/ ̄ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄\ .' / ∠._ , , j/ 〈 , , 、 ,. ´ r' , '. },. ´ __,ノ '. _⊂二 ̄\‐ ´ ,.イ´ .′ く.ィァ \ / ! i くィァ ` ー----┴=x、 | くィァ __,. - 、 ヾ! 〃〈/、__,. ´ ` 、 }} {{ 八 } ` ー┬‐t‐'{{ 「皆さんお待たせいたしました!きめぇ丸の脱ぎ脱ぎショウ!ゆっくりしていってね!」 「おぉ、脱衣脱衣。」 アナウンスの後、怪しい音楽とスポットライトの動きに合わせてきめぇ丸がゆっくりと脱ぎ始めた。 それと同時に、周りのゆっくり達も一気に騒ぎ出す。 「良いぞ~!脱げ~!もっと脱げ~!」 てゐもそのゆっくり達に混じって騒いでいた。 「って、なんて所に案内してるんですか!」 ドガアッ! そんなてゐの後ろからむらさは錨を思いっきり投げつけてきた。 「あだぁ!」 でかい錨を思いっきり後頭部にぶつけられて思いっきり悶えるてゐ。 「ちょ、打ち所が悪かったら死んでたよ!」 「五月蝿い!なんて所に連れてきてるんですか!」 むらさは怒りに満ちた表情でてゐに向かってそう叫んだ。 てゐは、そんなむらさを落ち着かせようとする。 「まぁまぁ、ここならありのままのゆっくりが写し放題だよ。 本当は撮影禁止なんだけど、特別に許可は貰ったからゆっくり映していきなよ。」 , \, -─-- 、.,_ ,.i (ヒ_] ,___, `ヽ,. / ./ ヽ _ン ヒ_ン ) _,./__,,. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' .、`ヽ,ー ' ,. ''"´ /´ / ;' ! ;`ヽ,ヽ、 '.、 .;' ', i ´ハ_ _ハ ノ メ !,!ヽ,.ヽ. `Y i Vレ'7;__,.!/ V !__ハ ハノ., ',ノ'; _ノ i=ハ -‐‐ ー- ハ.ノi i `. ' iX|/// .,___,///ノ!レノ ∠._ ノ |=ヽ、 ヽ _ン ノ!i レ ,.ヘ,) | |>,、 _____, ,イ| | ' | !>;`ヽ、「、,ハ.| | 「良いのが撮れたら私に頂戴ね。」 「撮りませんし、やりません!!」 ガゴッ! むらさの投げた錨、諏訪小僧の脳天に直撃。 諏訪小僧、ダウン! 「あ~仮にもここのオーナーなんだから乱暴しちゃ駄目だよ。」 「怒らせてるのはあなたでしょう!先生、とっととここから帰りますよ…。」 呆れ帰りながらむらさは大月の方へと振り向いた。 …大月は、ほぼ全裸状態のきめぇ丸をジッと直視していた。 「…あの、先生…。」 むらさは気づいた。 …あの、もしかして先生…。 鼻血たらしてない…。 「…すまない、きめぇ丸を甘く見ていた。」 「…先生…。」 ・・・むらさと大月の間に、お寒い風が吹いた。 ~☆~ ストリップ劇場の外ではれみりゃ、てんこ、らんの三匹のゆっくりがてゐ達の帰還を待っていた。 「…お子様入場禁止とは、それちょっと卑怯でしょ。」 「まぁ、ストリップ劇場だから仕方ないど。」 不貞腐れ気味なてんこを、れみりゃが宥めている。 …らんはというと、ストリップ劇場の入り口の前で泣き崩れている。 「…お金があったら、らんだって、らんだって…!」 …そう、らんがストリップ劇場に入れなかったのは、入場料を持ち合わせていなかったから。 そんなに悔しいのか、きめぇ丸のヌードが見れないのは。 「…奥さんが見てたら速攻離婚だど、これ…。」 「煩悩が全開の狐がここにいた。」 本気で悔しそうならんを見て、れみりゃとてんこが呆れ帰って居ると…。 「きゃ~!らんしゃまよ~vvvvvv」 凄い嬌声を上げて人影がらんに近いてくる! 「え?」 らんは何が起こったの理解する暇もなく、抱き上げられ、抱きしめられた! 「フカフカよ!モフモフよ!かわいいわよ!最高よ~!」 「わぁあああああ!」 いきなり人間の女性にほお擦りされ、らんは思わず叫び声を上げてしまう。 「な、何だどあれ!?」 「あまりの早すぎてこっちも動けなかった、アイツ絶対忍者だろ…。」 れみりゃとてんこは呆然とした顔で突然現れた人間の女性を見る、 「あ~堪能したわ~。」 金髪の縦ロールといういかにもお嬢様な雰囲気の彼女はらんを一頻りほお擦りし終えると、らんをポイッと放り投げた。 「うわっ!」 こっちに飛んできたらんをれみりゃたちは思わず避けてしまう。 「ぶぎゅ!」 らんは顔面から思いっきり地面に突っ込んだ。 「って、あらあらごめんなさい、痛かった?私ったらつい興奮しちゃって…。」 人間の女性がそう言ってまたらんを抱き上げる。 今度は抱きしめるのではなく、そっと地面に置いてやる。 「…謝るならその前に放り投げるのをやめて欲しいてんこ…。」 らんは涙目でそう訴えた。 「…お嬢様、寄り道をしている場合じゃないでしょう。」 と、人間の女性に話しかけてきたのは、これまたセバスチャンと言う名前が相応しい初老の人間だ。 「あら、そうだったわね…じゃあまたね、ゆっくりちゃんv」 人間の女性はそれだけ言うと、なんとセバスチャンを連れてストリップ劇場の扉をあけた。 「!?ちょ、そこはストリップ…。」 れみりゃの忠告も聞かずに人間の女性はストリップ劇場の中へと入って行った。 「…い、行っちゃったど…。 あの人間のお嬢さん、そんなにゆっくりの裸が見たかったのかど?」 れみりゃがそんな疑問を抱えて首をかしげていると…。 「ええと、確かここじゃな…ストリップ劇場?またこんな所を会場にせんでも良いだろうに。」 「フム、ここか…きめぇ丸のヌード…まぁ、そんな事はどうでも良いか?」 「あら?ここが会場?随分と私には入りたくない所にしたざますわね。」 なんかあちこちから人間がやってきては、ストリップ劇場の中へと入っていく。 「…れみぃ、私は何だかおかしいと思うんだが?」 「てんこの言いたい事は解るど~。」 ここは殆どゆっくりしか住んでないとは言え港町、別に人間が沢山やってきてもおかしくは無いだろう。 しかし、何でこんな港町のハズレの方の場末のストリップ劇場に人間がやってくるのだ? それも、全員凄いきらびやかな身なりの傍目から金持ちそうな人達ばかり。 「…ここで何をやっているのか、かなり気になるど~。」 「…良し、ここは行って見るべきそうすべき。」 てんこはそう言ってストリップ劇場に入ろうとする。 それを見て、らんは慌てててんこを止めに入る。 「!?!?ちょ、ここに入っちゃ駄目だてんこ! 君たちをここに入れたらてゐさんにしかられるてんこ!」 「おいぃ、何いきなり話しかけてきてるわけ?」 「え?」 「こっちが紳士的な態度に出たら、付け上がりやがって!」 「ちょ、いきなり何を言って…。」 「メガトンパンチ!」 ドガアッ! 「アワビュー!」 らんしゃま、吹っ飛ばされた~! 「…黄金の鉄の塊で出来たナイトが、皮装備のマダラに遅れを取るはずが無い!」 てんこはそう言ってガッツポーズを取った。 「…あの、まだらって何だど?」 「まるで だめな らんしゃま 略してまだら、これははやるよ?」 「はやらないど、何処かで聞いた気がするどその単語。」 「そんな事より早く私はストリップ劇場に行きたいです、 はやく はやく。」 「…いや、でも子供が中に入った所で追い出されそうな気がするんだけど…。」 「それも問題は無い、わたしには良い手がある英語で言うならナイスアイディア。」 「…ナイスアイディア?」 何だか嫌な予感がしたれみりゃであった。 ~☆~ 話は戻ってストリップ劇場、 ショーは一旦小休止、てゐ達は備え付けのバーで飲んでいた。 椅子に座っている大月と、カウンターの上に敷かれたクロスの上で寛いでいるむらさとてゐの前に飲み物が置かれている。 むらさも大月も、仕事の真っ最中なのでミルクを注文していた。 「…全く、きめぇ丸の裸で鼻血を出さないでくださいよ。」 「…すまん、きめぇ丸のセクシーさを甘く見ていた。」 大月は実に恥ずかしそうにミルクを飲み干している。 「お客さん、あんたも好きねぇ。」 てゐがそう言いながらカウンターにしかれたクロスの上でお酒を飲んでいる。 こいつも仕事中のはず何だが。 「…あんたも!こんな所に連れてこないでもっとちゃんとした所に連れてきてくださいよ! むらさがそんなてゐに怒鳴りつけてくる。 「…じゃあ具体的に何処に連れて行ったら良いのさ?」 「え?そ、そうですね…幼稚園とか、小学校とか。」 , \, -─-- 、.,_ ,.i (ヒ_] ,___, `ヽ,. / ./ ヽ _ン ヒ_ン ) _,./__,,. -‐ ''"´ ̄ ̄`"'' .、`ヽ,ー ' ,. ''"´ /´ / ;' ! ;`ヽ,ヽ、 '.、 .;' ', i ´ハ_ _ハ ノ メ !,!ヽ,.ヽ. `Y i Vレ'7;__,.!/×V !__ハ ハノ., ',ノ'; _ノ i=ハ -‐‐ ー- ハ.ノi i `. ' iX|/// .,___,///ノ!レノ ∠._ ノ |=ヽ、 ヽ _ン ノ!i レ ,.ヘ,) | |>,、 _____, ,イ| | ' | !>;`ヽ、「、,ハ.| | 「幼児プレイですね、わかります。」 ガスッ。 諏訪小僧、二度目の碇直撃。 「…はぁ、今回の取材は完全にハズレかもしれませんね、先生。」 「…かもしれないな…。」 そう言ってミルクを煽る大月の目にあるものが視界に入った。 …それは、妙に身なりの良い人間…それも複数だった。 「…何だあいつら?この店の客にしては妙に良い身分のようだが。」 人間たちは、劇場の隅に設置された地下への階段を下りていく。 「…?あの階段の先には何があるんですか?」 むらさが頭に碇が刺さって死に掛けている諏訪小僧にそう問いかける。 「た、確か、あの先はかなり広い倉庫になってるはずだよ…今は貸し出し中だけど。」 「…何か怪しいけど、まぁ今はかわいいゆっくりが先だな。」 「今度はちゃんと案内してくださいよ!」 「はいはい…。」 そんなやり取りをしながらてゐ達が席を立とうとしたその時だった。 「…ん?」 てゐの目に、ある二匹のゆっくりの姿が目に入った。 ,. -───-- 、_ ♪ rー-、,.'" `ヽ、. \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、 .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! レ ヽ,_`ヽ7ヽ___ 、_ ノ ハ } \ /ヽ/ r'´ ィ"レ´ ⌒ ,■__, ⌒ `! i ハ / }! i ヽ / / ハ ハ/ ! /// ヽ_ ノ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」 ⌒Y⌒Y´ノ /l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ 〈,.ヘ ヽ、 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ \ `ヽ! ,ハ ,. -─-\, | /,. -‐─-..、., /| ∠.,,__ `>'´ ` 、/ / __`>'´-‐-、 ; '´ ̄i`Y ./__ \__ ; . ''"´ ̄`○)i ノ ハ/ __/ / ´ ヽ、__ノ `''<i / . / __ ヽ. \ \ ,' / ,' ,! ,ハ` | | | ` ー--r‐' i. ! .i__!_ノ ''ァ‐テ‐、!__ハ |/ ! ! | | | (ヒ_] レ' ヒ_ン )レ/ / ! | 八 !!"" ,■_, ''" / , ' ! |'/ \|', ヽ _ン / /| | ノ´ / ヽ、 / / ,ハ | | / / >.ー--イ/ ∠__!__/ | / / ,'r,ソr/ ̄/ ,'/ \ ! / /)/ 「7‐|7 . / `ヽ! ,' /,.-'‐‐'ァくム! ,' /! _ 〉 / / ,.-‐</ / | / // _ァ'"´ `Y | / / -─イ!o ;' !/! ./〈 / /´ ̄`∨ .| "´ ,! _,..イ´! |{ レ' !>‐〈 ∧ ', |_ _ / /ヽ| {|__|} /-'ァヘ ∨´ ̄ /ー-<7 .ム /! }! |{ イ ,〈 ,' ∧ ヽ. ,〈 「…どうだ、これで私達を子供だと馬鹿にする奴らは居ない!」 「イヤイヤいや、着けといて言うのも何だけど、こんなちょび髭で大人の振りは無理だど!」 「おいぃ、大声出したらてゐに見つかってしまうから黙っていてもらえませんかねぇ。」 なんと、変なちょび髭を着けたてんことれみりゃがコソコソと移動していたのだ。 どうも、てゐ達にばれない様に行動していたようだが…残念ながらバレバレだった。 「あ、あいつら何してんの!?」 てゐは大声でそう叫んでしまった。 「アレってあなたのお連れの二人組みでしたよね…。 何だか、さっきの人達の後をつけていたようですけど。」 むらさの言うとおりだった。 れみりゃとてんこは先ほど人間たちが入って行った地下への階段へと入って行ったのだ。 「おい、あいつらやっぱり地下に行くつもりだぞ。」 「あの馬鹿!何で自分から危険なことに首を突っ込もうとするのさ!」 てゐはそう言って慌てて追いかける。 「先生!私達も追いかけましょう!」 「あ、こら!」 むらさが立ち上がっててゐの後を追いかける。 続いて大月も後を追いかけようとするが…。 「あ、お客さん!呑み代踏み倒す気!?」 諏訪小僧がそう叫んで大月を呼び止める。 「…ちッ!あの馬鹿、客に自分の飲み代まで払わせる気かよ!」 大月は財布から万札を取り出すと、カウンターの上において走り出した。 勿論、お釣りなんか貰う暇は無い、大損だ。 「クソ!この呑み代は経費で落ちるか、むらさ!」 「…帰れたらやれるだけの事はやってみましょう!」 二人はそんなやり取りを繰り広げながら、てゐの後を追いかけていった。 ~☆~ 人間たちの後をつけて言ったてんことれみりゃがたどり着いた場所は、やたらと広い部屋であった。 そこにはなんとも身なりのよう人間たちが無数に集まって、中央に置かれたステージを囲むように座っている。 「す、すごいど、これだけ人間があつまってる所、めったに見れないど!」 「こんな所で一体何をするつもりだ明らかに怪しい…。」 れみりゃとてんこは隅に置かれていた木箱の影からステージの様子を見ていた。 カッ! やがてスポットライトが中央のステージに浴びせられる。 「…!静かに、何か始まるど!」 れみりゃがてんこにそう言い放つ。 …一分経過…。 …五分経過…。 …十分経過…。 …何か何時まで待っても、スポットライトがステージを照らすだけで何も起きない。 「…?」 「お、遅れてごめんなさいみょん!」 と、何処からかまた声がする。 また別のスポットライトが今度は離れの方を照らす。 スポットライトに照らされて現れたもの。 r-、_,「 V´|-─‐- ..,,_ r' 、 ! /_,,...,,___ `' 、 、 ; "´ ` ''ー- 、`フ / y' / / ! ,! `ヽ. ,' / / /! ./| / ! ,! i i ', ! |___! ./ _|,/,.ノ-' l.、'_| |. !. | | | レ| (ヒ_] ヒ_ン、| | | | | |'" ,___, "' ハ_,.ハ__」 ! i .! !、 ヽ _ン ノ | | `ヽレヘ. |7>,、 _____, ,.イ ! | \! \ハ__」 銀髪のおかっぱ頭と背負った刀が特徴の胴無しゆっくり『みょん』だった。 みょんはピョンピョン飛び跳ねて中央のステージに立つ。 「居眠りしてたら遅刻してしまったみょん…ごめリンコだみょん。」 みょんはそう言って可愛らしくウィンクする。 …観客たちは黙り込んでいた…そして。 「そんな細かいこと気にするなぁあああ!」 「そうよぉおおおみょんが可愛いから全てOKよぉおおおお!」 「ち~んぽ!ち~んぽ!ち~んぽ!」 …突然、一斉にみょんをに向かって歓声を上げた。 「あ、ありがとう御座いますみょん!」 みょんは深々とこれまた可愛らしくお辞儀をした。 うぉおおおおおっ! それにより、周りの歓声が一層大きくなっていった。 「…何だど、これ。」 全く着いて来れないれみりゃ達であった。 「…さて、前置きはこれぐらいで早速本題にはいるみょん! ロットナンバー001番!」 みょんの声と同時に、別の出入り口から檻を持ったごつい体格の人間の男が現れる 男は凄まじい威圧感とともに、中央に檻を運んでいく。 「!?あ、アレって…!」 れみりゃは檻を見て、驚愕の声を上げる。 …檻の中に入っていたのは、胴無しぱちゅりーとこぁだったのだ! 2匹とも、何だか脅えた目で周りを見ている。 「さぁさぁ!このゆっくりにまつわるお話を聞いてくれみょん! このぱちゅりーとこぁのゆっくり姉妹は親に迫害されて家を飛び出し、 毎晩路上で冷たい夜を二匹健気に暮らしているみょん!」 「まぁ!何て可愛そうなの!」 「うう、聞いてるだけで涙が…!」 「セバスチャン!私はあのゆっくりを買いたいわ!あの子達に親の暖かさを教えてあげるのは私だけよ!」 「お嬢様、何てお優しい…。」 みょんの話を聞いて、先ほどまで歓声を上げていた人間達が、今度は啜り泣きをしている。 そんな人間たちに対してみょんはこう言い放つ。 「さあ!このゆっくり達を愛してやれる人間は一人だけ!まずは100万から! 皆さんの愛の重さに大期待だみょん!」 「120万!」 「180万!」 「230万!」 人間たちは次々にみょんが言った値段をあげていく! 「お、お姉ちゃん…。」 「大丈夫よこぁ、私達はこれからおいしい食事と暖かい寝床があるところでゆっくり暮らせるんだから…。」 檻の中のこぁとぱちゅりーの姉妹はそう言ってお互いの身をジッと寄せ合った。 「こ、これって…。」 「ちょ、ゆっくりの密売なんてシャレにならないでしょ…!」 影で見ていたれみりゃとてんこはその光景を見て、驚愕の顔を隠せなかった。 ゆっくりと人間の扱いは基本的に同等だ。 ゆっくりの国も人間の国でもゆっくりを殺せば殺人罪にもなる、 ゆっくりが大怪我したら、傷害罪で訴えることも出来る。 勿論、ゆっくりをオークションにかけるなんて、人身販売と同じ大犯罪だ。 「ど、どうするど!?どうすれば良いんだど!」 れみりゃはパニック状態でてんこに問いかける。 「ちょ、れみりゃは落ち着くべき!とりあえずここを抜け出して、てゐさんに相談…。」 てんこがそう言ったその時だった。 れみりゃがパニックのあまり、てんこの足に思いっきりぶつかってしまったのだ。 「あ…。」 「おおっと!?」 ドッスン! れみりゃの体当たりでバランスを崩したてんこは凄い勢いでシリモチを着いてしまった。 「!?誰だみょん!」 シリモチの音に反応してみょんが叫ぶ! 「おいぃ!これはいくら何でもやばすぎるでしょ!」 「ご、ごめんなさいだどぉ~!」 怒鳴りつけてくるてんこに、思わず謝るれみりゃ。 「おぉ~アレは噂に聞くれみりゃちゃんだ!」 「それにあれはてんこちゃんじゃない?」 「きゃ~!可愛い~!」 「はぁはぁはぁはぁてんこ愛してる~!」 観客たちは現れたれみりゃとてんこを見てまたも歓声を上げている。 「おいぃ?ちゃんじゃなくてさん付けでお願いしたいんですけどねぇ。」 「そんな事言ってる場合じゃないど…。」 れみりゃの言うとおりだった。 てんことれみりゃの周りをガタイのごつい人間達が囲っているのだ。 「ああ!見えなくなった!」 「もっとみせろぉ~!」 …何だか観客たちからブーイングが上がっているが、それは無視しよう。 「全く、何処からネズミが紛れ込んだみょんか…。」 れみりゃたちを囲ってる人間たちの間から、みょんが現れる。 先ほどのステージの上で陽気に振舞っていたときとは違う、冷酷な雰囲気だ。 「まぁ良いみょん、見られたからには始末するだけみょん!」 みょんはどうやったのか背中に背負った刀を口に咥える。 そして、その刃をれみりゃ達に向けたその時! 「ああもう!何でこんなに世話が焼けるのさ!」 そう叫んで天井から一匹のゆっくりが飛び降りた! ガシッ! れみりゃ達を囲んでいる人間の内の一人の顔面にそのゆっくりは飛びついた! 「な…ま、前が!?」 視界を塞がれてその人間の足元がヨタつく! そのゆっくりの長い耳がそのまま人間の首に巻きついた! ギチギチギチ…。 「ぐ、ぐはッ…。」 首を閉められた人間はそのまま白目をむいて倒れこむ。 人間が倒れるのを確認してゆっくりは地面に着地した。 「て、てゐさん!」 れみりゃとてんこは天井から降ってきたゆっくり――いや、てゐに向かってそう言った。 てゐは周りの状況を一通り見回してため息をつく。 「…はぁ、なんかいつの間にかまた面倒くさいことになったねぇ…。」 「え、え~と…ゴメンなさいど…。」 「まぁ、謝るのは後回しにしたほうが良いと思うけどね。」 てゐの言う通り、周りの人間はこっちを殺る気満々だ。 「おいお前ら、俺たちの商売の邪魔をしてただですむと思ってんのか?」 「たかがゆっくり、思いっきり踏み潰してやることも出来るんだぜ?」 そう言ってこっちを脅してくる人間たちに対して、てゐはいつも通りの不敵な笑みだ。 「へぇ、あたし達を踏み潰すねぇ…。」 てゐはそう言って髪の毛の中から一枚のカードを取り出す。 「何だ?そのヘンテコなカードは?」 「そんなもん取り出した所で貴様の運命に変わりないぜ!」 「あのカードは…?お前達!下手に近づくのはやめるみょん!」 みょんはそう忠告するが人間達はかまわずぬてゐに飛びかかっていく! それと同時にスペルカードが派手に光りだした! 逃符「フラスターエスケープ」 「う、うわ!何だこの光の弾は!」 「ふ、吹き飛ばされる!」 カードから無数の弾幕が発射され、周りの人間達をまとめて吹き飛ばした! 「あの馬鹿ども…スペルカードの事を全然知らなかったのかみょん!?」 みょんはそう言いながら弾幕をかわして行く。 「お、おい!弾がこっちに来るぞ!」 「お嬢様、お伏せ下さい!」 「うわあああああああ!」 更に、弾幕は観客の方へと向かっていく! 観客は慌てて頭を下げたり弾幕から逃げ出りしている! 会場は、あっという間にパニック状態になった。 「よし!今のうちに逃げるよ!」 「おk!とんずらは得意分野!」 「うわぁ、みんな待ってくれだど~!」 てゐ達はその隙を突いて逃げ出した! 「…うわぁ、予想外なくらいに凄い事になってますね…。」 「ここで待ってろと言ったアイツの判断は正しかったわけだ。」 …大月とむらさは会場の出入り口で待機していた。 てゐにここでジッと待ってて欲しいと頼まれたからだ。 ついでに待っている間に携帯で近くの警察に連絡を入れる、 まもなくこの部屋に警察がなだれ込んで来ることだろう。 「…さて、警察に連絡を入れたし後はあいつらが戻ってくるのを待って…。」 「…あ!ちょっと待ってください!」 と、むらさはそう言ってあるものを取り出す。 ┌┐ ,- 、 ┌―――┐ ) キ| ◎ | ノ '-'└―――┘ --、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = , ウ -'' ) = =/) =人 = ) ( = = ノ_ノ/ ノノレ '. / ,ノ /(ヒ_] ヒ_ン) ノ7 ( フ !"" ,___, "" i / ヽ フ 人 ヽ _ン 人 ) ノフ >.., ____,, ._イ ノ 「お、おいむらさ何をするつもりだ?」 カメラを頭に載せ、コードでつながったシャッターボタンを口に咥えたむらさに大月はそう問いかける。 「何言ってるんですか、この事件を取らなくちゃ、カメラマンの名折れでしょう!」 むらさはそう言って写真をパシャパシャ取り始める。 「確かにそうだな、なら俺も…。」 大月がそう言ってカメラを取り出したとき、大月は気づいた。 「凄い、これは凄いですよ!」 むらさが写真を取るのに夢中で、ドンドン前に出ていることに! 「ば、馬鹿むらさ!戻って…。」 大月は慌ててむらさを呼び戻そうとするが…。 「…ん?何でここにゆっくりが居るのかしら?」 出入り口から出ようとしていたお嬢様に見つかったのだ! 「あまり見ないゆっくりですわね…でもショートカットは私の好みですわ!せばすちゃん!」 「かしこまりました。」 お嬢様に命令されセバスチャンはむらさを捕まえようとしている! しかし、むらさは写真を取るのに夢中で気づいていない! 「くそっ!」 大月は飛び出して、セバスチャンに体当たりを繰り出した! 「むおっ!」 「ああっ!セバスチャン!」 セバスチャンは吹き飛ばされ、お嬢様は慌ててセバスチャンに近寄る! 何とかむらさに迫る危機はしのげたが、さらにまずい事になった。 「おい!こっちにも人間とゆっくりが居るぞ!」 「しかもカメラを構えてやがる!」 「捕まえろ!証拠を押さえられたらまずい!」 みょんの配下の人間に見つかってしまったのだ! 「し、しまった!」 「…あ、アレ!?何でこんな所に!?」 写真を取るのに夢中だったむらさも、正気に返って周りを見ている。 状況は、かなりまずい状態だった。 「あ、あそこに大月さんが!」 「おいぃ、アレは明らかにまずい!すぐに助けに向かうべき!」 てゐ達も、大月達が人間に囲まれているのを目撃した。 慌てててゐ達は大月の方へと向かう! 「お前ら、下がっているみょん!」 その時、大月達を発見したみょんが刀の先にカードを突き刺した! 突き刺したカードから溢れるエネルギーが刀に伝わってくる! 「ぉおおおおおっ!」 みょんはそのまま刀を大月に振り下ろした! 断迷剣「迷津慈航斬」 凄まじい斬撃エネルギーが大月達に襲い掛かる! 大月はむらさを抱えて逃げようとするが、間に合わない! 「おりゃああっ!」 バアッ! その時、大月達の前にてゐが飛び出した! 「!」「お、おい!」 てゐの姿を見て大月とむらさが大声で叫ぶ! てゐはそのまま大月とむらさを体当たりで突き飛ばした! ズバアッ! てゐはみょんのはなった斬撃をまともに食らってしまった! 「ぐはあっ!」 てゐは巨大な傷口を作ってその場に倒れこむ。 「て、てゐさん!」 傷口から餡子を流した倒れこんでてゐを見て慌ててれみりゃ達が駆け寄ろうとする。 しかし、その目の前に人間達が立ちはだかる。 「このヤロ!手間をかけさせやがって!」 人間達はそのままれみりゃを掴みあげ、てんこを羽交い絞めにした。 「う、うわぁあああは、放すんだど~!」 「おいぃ!?これはシャレになってないでしょ!」 「…れ、れみりゃ…てんこ…。」 てゐは体から餡子を零しながら何とかれみりゃ達の所に近づこうとするが…。 「おッと、そうは行かないみょん。」 その目の前に、みょんが立ちはだかる。 「まさかみょんの斬撃より早く移動する奴が居るとは思わなかったみょん… 念のために止めを刺しておくでちーんぽ!」 みょんはそう言って刀をてゐに向かって突きつける。 「…ハハ、あんたに出来るかねぇ…?」 死にかけているその時でもてゐは憎まれ口を叩く。 「お前、その状態でよくそんな口が聞けるみょんね。」 「…いいや、どうやら私の悪運はまだ尽きてないみたいだよ。」 そう言った次の瞬間。 シュンッ! てゐの姿が、目の前から消えた。 いや、消えたのはてゐだけじゃない。 むらさや大月も、いつの間にか姿を消していたのだ。 「!?い、一体何が起きたみょんか!?」 いきなり目の前からゆっくりが消えたことにより、みょんは思いっきり取り乱す。 そうこうしている内に、入り口の方からパトスィーのサイレンの音が聞こえてくる。 「くッ、きっとあいつらが通報したみょんね…おい!そいつらを連れてずらかるぞ!」 「了解!」 みょんとその手下の人間たちはれみりゃとてんこを連れて この場から逃げ出した。 「て、てゐさん…。」 「これはかなりシャレになってないでしょ…。」 連れ去られたれみりゃとてんこは不安そうにそう呟いた。 第9話終わり 第十話へ続く 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/55782.html
登録日:2024/02/20 Tue 13 53 11 更新日:2024/04/11 Thu 16 57 46NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 Shall we ダンス? もう一度、人生に恋してみよう。 ダンス 不朽の名作 何故かなかなか立たなかった項目 名作 周防正行 役所広司 日本アカデミー賞 映画 東宝 渡辺えり 王様と私 社交ダンス 竹中直人 草刈民代 邦画 金曜ロードショーの常連 社交ダンスは、ヨーロッパではボールルームダンスと呼ばれ、 ルイ王朝時代の宮廷ダンスが始まりと言われている。 その後世界各国のダンスを統合し、イギリススタイルに整理されたものが、 今日日本で知られている、いわゆる社交ダンスなのである。 『Shall we ダンス?』とは、1996年に公開された東宝製作の日本映画である。 監督は周防正行。主演は役所広司、草刈民代。 上映時間は136分。 主題歌は大貫妙子の『Shall we dance?』(*1)。 概要 どこにでもいる中年サラリーマンがふとした切っ掛けから社交ダンスの世界に足を踏み入れる様子を描いたロマンティックコメディ。 本作は公開されるやいなや大ヒットを記録し、同年の日本アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞など13部門を総なめにするという快挙を達成。 監督の周防は前作「シコふんじゃった。」で注目を浴びていたが、本作の大ヒットで映画監督としての名声を確固たるものとした。 当時の日本において社交ダンスと言えば「時代遅れ」「怪しげ」「女の身体に触りたいスケベがやるもの」と言った不当な偏見に晒される状況となっていたが、本作の大ヒットにより日本では若年層でも社交ダンスブームが起き、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!』での芸能人社交ダンス部などの活動に繋がっていった。 金曜ロードショーなどで再放送される機会も多かったため、視聴したアニヲタ諸兄も多いのではないだろうか。 日本だけでなく海外でも公開され、特にアメリカにおいては当時の邦画としては記録的なヒットとなった。 このヒットを受けて2004年には『Shall We Dance?』としてハリウッドでリメイクされ、リチャード・ギアが主演を務めている。 主人公の職業が弁護士になっていたり、オリジナル版では主婦だった妻がキャリアウーマンに、さらにやや扱いが小さかった妻の役割がクライマックスでの重要なファクターになっているなどの改変もあるが、 日米での文化の違い等から大胆に設定変更される事の多いハリウッド映画の中ではあらすじも含めて比較的原作に忠実なリメイクとなっている。 あらすじ 杉山正平は都内のボタン会社に勤めるごく普通の真面目なサラリーマン。 仕事では順調に出世して課長となり、郊外に庭付き一戸建ての家を購入し、優しい妻や可愛い娘と共に何不自由ない暮らしを送っている。 家庭でも仕事でも順風満帆そのもの、何の不満もない生活。それなのに、どこか満たされない日々を送っていた。 そんなある日、杉山は帰宅途中の電車内の窓から小さなダンス教室の窓辺に立つ美しい女性、岸川舞を見かける。 その物憂げな表情に心を奪われた杉山は数日後迷った末にその教室を訪れ、舞がそのダンス教室の講師だと知るとそのままダンスを習うことを決める。 ちょっとしたスケベ心から通い始めたダンス教室の講師は目当てとしていた舞ではなく老婦人のたま子だったものの、 同時に入会していた服部や田中と一緒に指導を受けるうちに段々とダンスにのめり込み、 さらに会社の同僚の青木やベテラン生徒の高橋豊子といった個性的な面々とも交流を深め、最初のスケベ心も消えて純粋な気持ちでダンスに熱中していく。 一方、杉山の妻である昌子は夫の帰りが遅い日が続き、服に香水の匂いを付けてくるようになったために浮気を疑い、 探偵を雇ってダンスを習っている事を突き止めるが、真面目な夫がどうして急にダンスを習い始めたのかが理解できず、不安を募らせていく。 やがて、ふとした切っ掛けから杉山は豊子とペアを組んで東関東アマチュアスポーツ大会に出場する運びとなり、舞から指導を受ける事になる。 猛練習を懸命にこなし、真剣にダンスを踊る杉山と過ごすうちに舞の心境にも変化が現れる。 そして大会当日、練習の成果を発揮して華麗なステップを踏む杉山だったが、探偵の勧めで内緒で応援に来ていた妻子の声援に気付いて動揺した瞬間、 他のペアと衝突するアクシデントが起き……。 登場人物 杉山正平 演:役所広司 「僕がダンスを始めたのは、そうして遠くを見ている貴女がいたからだ」 本作の主人公。東京のボタン会社に勤めるサラリーマン。 家族からも真面目過ぎると評されるほどの真面目人間であり、趣味らしい趣味もなく、遅くまで飲み歩いたりもしない。 28歳で結婚し、30歳で長女が誕生、40歳でマイホームを購入と絵に描いたような幸せな人生を送ってきたが、 自宅と職場の往復しかない生活にどこか物足りなさを感じていた。 そんな折、窓辺に佇む舞の姿を見かけた事が切っ掛けでダンス教室へ通うようになり、生来の生真面目さも相まってダンスに夢中になっていく。 ネタバレ注意 豊子とペアを組んで出場した東関東アマチュアスポーツ大会においては猛練習の甲斐あって見事なダンスを披露するものの、他のペアと衝突するアクシデントを起こし、 咄嗟に豊子を庇った結果、ドレスの裾を踏み付けて破いてしまいお尻を丸出しにさせてしまう。 周囲に迷惑をかけてしまったと落胆した後はぱったりとダンスをやめて教室へも行かなくなるが、 ある日自宅へ訪問してきた青木と豊子から舞がもう一度ダンスを勉強しにイギリスへ行ってしまうのでお別れのダンスパーティーに出席してほしいと懇願される。 どうしても行く気にならない杉山は妻からのダンスを続けてほしいという言葉にも「俺はダンスをやめたんだ!」と強い口調で反発するが、 娘に手を取られて妻と庭でダンスを踊り、互いに気持ちを伝え合って和解する。 そしてパーティー当日、出席する決心が付かずに帰宅しようと電車に乗り、窓から外を眺めるとダンス教室の窓に「Shall we ダンス? 杉山さん」の文字を見つけ…… リメイク版での名前はジョン・クラーク。(演:リチャード・ギア) こちらではシカゴで遺言書の作成や相続に関する手続きを専門に行う弁護士という設定。 妻と娘の三人家族だったオリジナルとは違い、娘の兄にあたる長男がいる。正直影が薄いけど それ以外に大きな設定変更はないが、クライマックスではタキシード姿でバラの花を手にして妻の職場へ赴くなど、オリジナル版と比べるとかなりのロマンチスト。 また、日本版ではいかにも朴訥とした雰囲気の真面目なサラリーマンだったが、こちらでは演者の関係で初っ端からかなりのイケオジオーラを放っている。 岸川舞 演:草刈民代 「初めてブラックプールを見たあの日から、私にとって、ダンスがこの世の全てになった」 本作におけるヒロイン。杉山が通う事になる岸川ダンス教室で講師を務めている。 かつては競技ダンスの選手として世界大会にも出場した経験のあるトップクラスのダンサーだったが、 イギリスのブラックプールで行われていた競技中にアクシデントに遭い、さらにパートナーから一方的にペアを解消された事にショックを受け、心を閉ざしてしまう。 その後は新しいパートナーを見つけて再起を図ろうとするも、父親からそれを反対され、嫌々ダンス教室で講師をさせられていた。 その美貌のために舞目当てで入会してくる客は後を絶たないが、そんな人物に対しては嫌悪感を露にし、 杉山がレッスン後に食事に誘った際も誘いを断るばかりか「不純な気持ちでダンスを踊って欲しくないんです」と厳しい言葉をかけた。 ネタバレ注意 東関東アマチュアスポーツ大会に出場する事になった杉山の猛特訓に付き合う内に、本人の中で眠っていた情熱を取り戻し、表情も豊かになっていく。 さらに、大会中に起こったアクシデントにおいて最後まで豊子を守ろうとした杉山の姿を見て、 かつての自分に足りなかった『パートナーを心の底から信頼する』という事を悟り、一からダンスの勉強をやり直すべくイギリスへの留学を決意。 その決意をさせてくれた杉山へ感謝の手紙を残した。 そして留学前夜に行われたお別れパーティー。 ラストダンスの相手を自分自身で選ぶ事になり、舞が指名した相手は…… リメイク版での名前はポリーナ。(演:ジェニファー・ロペス) ブラックプールでの競技中にアクシデントに遭い、そのままペアを解消された事で心を閉ざしている等、登場人物の中では最も設定変更が少ないキャラ。 ただし、オリジナル版では父親に無理矢理ダンス教室での講師をやらされていたが、今作ではそのような設定はない。 あと、演者がジェニロペなので日本版に比べてやたらと色気ムンムンでグラマラス。ぶっちゃけエロい 青木富夫 演:竹中直人 「ほら、ボク会社で居場所なかったりするから……」 杉山の会社の同僚だが、社内では地味で目立たない上に仕事のできない変わり者として知られており、周囲からは嘲笑の的になっている。(*2) が、実はダンス歴5年のベテランダンサーで、夜な夜なカーリーヘアーのカツラを被ってダンスに興じている。 実在するラテンチャンピオンのドニー・バーンズに憧れており、たま子からも「ラテン人」と評される程にダンスもラテン一辺倒。 杉山とは同期入社でありながら未だ独身であり、若い女性としかペアを組みたがらないなど出会いを求めている節がある。 「ダンスなんて女に触りたいスケベオヤジがやるもの」といった偏見が青木の場合は完全に的外れでもないのがなんとも…… ネタバレ注意 やっと見つけたパートナーから「踊りが気持ち悪い」と言われてペアを解消されてしまい、その相手を見返すべく、 ラテンの苦手な杉山の代わりに豊子とペアを組んで東関東アマチュアスポーツ大会のラテン部門に出場する事になる。 そのダンスの最中にパートナーを奪った因縁のマッチョからカツラを故意にズラされる妨害を受けるが豊子からの叱咤を受け、 「被んなきゃいいんだろこんなもん!」と半ばヤケクソ気味にカツラを脱ぎ捨てて周囲を圧倒するほど気合の入った情熱的なダンスを披露。 たま子先生「カツラを取って、一皮剥けたのね!」 その結果、見事一次予選を突破する活躍を見せた。 青木富夫という人物は様々な立ち位置で必ず登場する、周防作品の狂言回し的ポジションを担っている。 リメイク版での名前はリンク・ピーターソン。(演:スタンリー・トゥッチ) 別世界では超人兵士の産みの親だった ジョンの同僚の弁護士でラテンダンスの愛好家。こちらでも頭髪が禿げ上がっている点と若い女性と踊りたがる点は共通。 また、オリジナル版ではカーリーヘアーのカツラを被っていたが、本作ではロン毛のカツラに笑顔を引き立たせるためのマウスピース、 さらに身体には日焼け用のクリームを塗りたくるなど、オリジナル版以上の若作りを行っている。 その恰好のせいで周囲からゲイ扱いされてきたため、ダンスが趣味である事をひた隠しにしているという設定。 高橋豊子 演:渡辺えり子(現:渡辺えり) 「アンタもいつまで続くかねぇ~?」 ダンス教室のベテラン生徒である中年女性。 踊りの実力は確かだがやたらと押しが強い上に高圧的、口も悪いため教室の男性陣からは敬遠されがち。 ただし、自分に非があると理解すればキチンと謝罪するなど根はそこまで悪い人物ではない。 青木とは犬猿の仲で「欲求不満のデブババア」「どうせヒマを持て余した小金持ちでホストクラブか何かのつもりで来てる」などボロクソに言われている。 ネタバレ注意 実は小金持ちどころか早くに夫を亡くしたシングルマザーであり、様々な仕事を掛け持ちして大学生の娘と暮らしながらダンスを踊っている。 踊る理由も亡き夫と出逢った切っ掛けが当時勤めていた会社のダンスパーティーであり、その時の思い出が忘れられないからというものだった。 また、杉山の事は「ちょいと渋めのいい男」「死んだ父ちゃんに似ていなくもない」と娘に話すなど、わりと最初から好感を持っていた模様。 東関東アマチュアスポーツ大会に出場する杉山には夫の一張羅だったという燕尾服を貸してモダン部門でペアを組み、 アクシデントで恥をかかされた形になったが杉山が最後まで自身を守ろうとしていた事を理解していたため、一言も彼を責めなかった。 リメイク版での名前はボビー。(演:リサ・アン・ウォルター) 典型的な日本のおばさんだったオリジナル版に対して、こちらは中年女性な点は共通だがブロンドヘアーにやや太めながらグラマラスなスタイルを持つ等、かなり派手な印象に。 それ以外に関してはポリーナと並んで最も変更点が少なく、役回りもほとんど同じ。 なお、エンディングではリンクとくっついたような描写がされている。 杉山昌子 演:原日出子 「あの人真面目だから、もし女の人がいるとしたら浮気じゃすまない気がして……」 杉山の妻。真面目で心優しい夫や娘とも仲良く過ごす平穏な日常を過ごしていたが、 ある日を境に夫の帰りが遅くなり、服に香水の匂いを付けてくるようになった事から浮気を疑うようになり、迷った末に探偵へ夫の調査を依頼する。 ネタバレ注意 調査の結果、夫がダンスを習っているだけだったと知って一安心するが、どうして急にダンスを始めたのかが理解できず、 自分の知らない生き生きとする夫の姿を見て心が不安定になっていく。 探偵に勧められて夫に内緒で東関東アマチュアスポーツ大会の応援に行くが気付かれてしまい、それによってアクシデントが発生してしまう。 大会後はお互いに秘密を抱えていたことを告白し合い、踊るのをやめてしまった夫に対してもダンスを続けてほしいと望むように。 リメイク版での名前はビヴァリー・クラーク。(演:スーザン・サランドン) オリジナル版と比較すると最も変更点の多いキャラであり、主婦だった日本版に対してこちらは大手デパートに勤めているバリバリのキャリアウーマン。 かといって仕事だけにかまけていたりもせず、夫のサポートや子供の教育もきちんとこなすなど常に良き妻、良き母たらんと日々奮闘しているデキる女。 さらにオリジナルでは自己主張があまり強くなく性格もおとなしかったが、本作ではかなり物をハッキリ言う性格となり、自分の意見をしっかり主張する自立した女性として描かれている。 それだけに内緒でダンスを習いに行っていたジョンに対しては怒りを露わにし、ダンス大会の後は一時的に夫婦関係がギクシャクしてしまうのだが……? 杉山千景 演:仲村綾乃 「それって惚気てんの?」 杉山の娘。中学生。 少々生意気盛りだが家族仲は至って良好。 父が時折家の中で急に奇妙な動きをするようになった事を怪しんでいる。 ネタバレ注意 母と共に東関東アマチュアスポーツ大会の応援に訪れ、父の華麗なダンスに対して「お父さんがんばって!」と声援を送った事がアクシデントの原因となる。 その後、ダンスをやめて気落ちしていた父と罪悪感からギクシャクしていた母に、 「お父さんのダンス素敵だった。お願いだから踊って!」と二人でのダンスを促し仲を修復する切っ掛けを作る。 リメイク版での名前はジェナ・クラーク。(演:タマラ・ホープ) 生意気盛りに拍車がかかった事とジョンがやや過保護になった事を除けばほぼ立ち位置に変化はない。むしろ終盤の展開が変わったせいで影が薄くなった 田村たま子 演:草村礼子 「おばあちゃんで、ガッカリした?」 岸川ダンス教室のベテラン講師。優し気で上品な印象の老婦人。通称「たま子先生」。 入会した杉山のグループレッスンを担当する。 本人曰く、ミュージカル映画『王様と私』を見て感動した事がダンスを始めた切っ掛けだとか。 独り身でヒマだからと週末にはダンスホールでアルバイトもこなしている。 指導は褒めて伸ばす方針であるらしく、舞からも「教えるのが上手い」と評されているが、 ワガママを言いっ放しの豊子に対してはピシャリと一喝するなど厳しい一面もある。 真面目過ぎる杉山に対して「ダンスはステップじゃないわ。音楽を身体で感じて、楽しく踊ればそれでいいの」とアドバイスを送った。 さらに東関東アマチュアスポーツ大会への出場を勧め、舞と共に杉山への熱心な指導を行う。 リメイク版での名前はミス・ミッツィー。(演:アニタ・ジレット) ビヴァリーと並んで変更点の多いキャラであり、ダンス教室の一講師だったオリジナル版に対して、 本作では彼女自身がダンス教室『ミス・ミッツィーの社交ダンス教室』のオーナーとなっている。 また、オリジナル版と比較するとかなり感情の起伏が激しいと同時に押しの強い性格で、本人の承諾も得ずに教室の生徒を勝手にダンス大会に出場登録するなどわりと強引な面も。 レッスンの合間でもスキットルを手放さずにはいられなかった事からアル中疑惑が…… なお、日本版では独身としか明かされなかったが、本作では過去に結婚歴がある事を明言している(*3) 三輪徹 演:柄本明 「だからシロウトはやんなっちゃうんだよなぁ」 三輪探偵事務所の所長。昌子からの依頼を受け、助手(演:峰野勝成)と共に杉山の浮気調査を行う。 ダンス教室に通う杉山を見て、探偵としての経験とカンから遠くないうちに飽きてダンスをやめると予想していたが、 それに反してますますダンスに熱中する杉山を不思議に思っていく。 ネタバレ注意 その後、依頼を受けていないにも関わらず独自に調査を続け、思い悩む昌子に大会を観に行くよう勧めるなどカウンセラーまがいの行動まで取るように。 さらに、大会の審査基準まで把握するなど自分もダンスにハマっていた模様。 いつの間にかステップまで踏めるようになっていたらしく、エンディングではたま子先生に誘われて華麗なダンスを披露している。 リメイク版での名前はディヴァイン。(演:リチャード・ジェンキンス) クチャラーになった事以外は設定や役割に大きな変更はないが、本作では自身の浮気による離婚歴がある事とビヴァリーに気があるような素振りを見せている。 また、オリジナル版同様に調査を通じてダンスに興味を持ったようでエンディングでは自分も『ミス・ミッツィーの社交ダンス教室』へと入会した模様。 服部藤吉 演:徳井優 「男が上手になるのに、女性の三倍かかるって言われてるんですよ」 杉山と同時期に入会したメガネをかけた小柄な中年男性。関西弁で話す。 ダンス好きの妻に誘われてダンスサークルに通っており、ひそかに上達して妻を驚かせようとダンスを習いに来た。 豊子から「能書きチビ」と言われるほどに口数が多く、何かにつけて講釈を語りたがる。 東関東アマチュアスポーツ大会では妻の房子(演:松阪隆子)とペアを組んでモダン部門に出場する。 リメイク版での名前はチック。(演:ボビー・カナヴェイル) 別世界では蟻男の娘の養父だった 小柄でメガネだったオリジナル版とは違い、こちらはジョンより背の高いマッチョなラテン系の男性。明るく陽気で口数も多い。 「踊れると女にモテるから」という非常に分かりやすい動機でダンス教室へ入会し、「官能的なムードがある」という謎な理由でミス・ミッツィーにダンス大会への出場を勝手に決められた。 大会ではバスケ仲間の妹だという美女とパートナーになり華麗なダンスを披露している。 だが……(ネタバレ注意) エンドロールではどこかのゲイクラブでそのバスケ仲間と親密そうに踊り狂っている様子が描かれていた。 つまり女好きアピールはポーズであり、実は隠れゲイだったというオチ。 官能的なムードってそういう…… 田中正浩 演:田口浩正 「やっぱり……ダンスしてても、ボク気持ち悪いですか……?」 杉山と同時期に入会したメガネをかけた大柄な男性。肥満体型。 まだ若いが糖尿病を患っており、医者から勧められて健康のためにダンスを始めた。 多汗症気味らしく運動するとかなりの汗をかくため、一度ペアを組んだ豊子からは気持ち悪いと嫌がられた(本人曰く初恋の人にも同じ事を言われた模様)。 ダンスを始めた当初は恥ずかしさが勝っていたようだが、踊っていると嫌なことをすべて忘れられるらしく、常に満面の笑みでダンスしている。 東関東アマチュアスポーツ大会では服部の姪である秋子(演:原英美子)とペアを組んでラテン部門に出場。見事一次予選を通過する活躍を見せた。 大会後も秋子とは意気投合したらしく、エンディングでも仲睦まじい様子でステップを踏んでいた。 リメイク版での名前はヴァーン。(演:オマー・ベンソン・ミラー) 肥満体型な黒人の青年。 中の人が2m近い長身なので言うほど肥満には見えなかったり ダンサーである婚約者にダイエットを勧められたためダンス教室へ入会する。 しかし、実はプロポーズすらしておらず、ダイエットに成功したら正式に結婚を申し込むつもりだった。 その後、「ダンスに開放感がある」という理由でミス・ミッツィーがダンス大会へ勝手に出場登録をしたため参加する事に。 ネタバレ注意 ……が、なんと大会当日までに正式なプロポーズをしていたらしく、婚約者であるルイザという美女とペアを組んでラテン部門に出場し、見事決勝進出を果たした。 エンディングでは結婚式にてウェディングドレス姿のルイザとダンスを踊るヴァーンの姿が見られる。 岸川良 演:森山周一郎 「こんな場末のダンス教室で、お前もダンスを覚えたんだ」 舞の父親で岸川ダンス教室の経営者。 かつては全日本チャンピオンだったほどの腕前の持ち主。 ブラックプールでアクシデントに遭って帰国した舞が新たなパートナーを探そうとするのを許さず、自身のダンス教室での講師を命じている。 その真意が理解できない舞とは度々口論になっている模様。 中の人は『刑事コジャック』や『紅の豚』のポルコ・ロッソ役など声優業でも著名な御方。 リメイク版では未登場。ダンス教室の経営者というポジションはミス・ミッツィーに統合されている。 倉高健 演:宮坂ひろし 「ボクと、踊ってくれませんか?」 黒一色の衣装を身に纏う精悍な顔つきの男性ダンサー。通称マッチョ。 青木とペアを組んでいたまりか(演:河内ゆり)を半ば強引に踊りに誘い、そのままペアを解消させていまう。 中の人は後のウルトラマンナイス。 ネタバレ注意 その後、まりかと共に東関東アマチュアスポーツ大会のラテン部門に出場。 青木にまりかとの仲を見せつけるようなふるまいを取るばかりか、わざとカツラをズラしたり踊りを妨害するなどの嫌がらせを行う。 それらのマナー違反を繰り返した結果、ダンスの実力自体は高かったものの一次予選を通過できず、まりかからビンタをされるという醜態を晒した。 リメイク版での名前はスリック・ウィリー。(演:トニー・ドヴォラーニ) 立ち位置も役回りもオリジナル版に忠実。 木本弘雅 演:本木雅弘 「もっと肩の力を抜いて踊りを楽しめるようになった方がいいと思いますよ」 昨年の全日本選手権において初出場ながらファイナリストにまでなった実力者。 しかしその直後にペアを解消してしまい、同じくパートナーのいなかった舞とペアを組むことを提案するが、 結局はダンスに関する意見が合わず、物別れに終わった。 中の人は周防監督の前作『シコふんじゃった。』で主役の山本秋平を演じており、名前も演者の名前をアナグラムした特別出演的キャラクター。 リメイク版では未登場。 余談 舞を演じた草刈民代は公開当時現役のバレリーナで、女優としての映画出演は初めてだった。セリフが棒読み気味とよく評されるが、これは演技経験がなかった事と監督から意図的に棒読み気味で喋るように指示されていた事によるもの。また、公開直後に周防監督と電撃結婚した事でも話題を呼んだ。 主役の杉山を演じた役所広司は本作での撮影にあたり三か月ほどダンスの特訓を積み、クランクインの段階で大会出場者クラスの腕前を身に付けていた。ところがその結果、ダンスを習い始めたばかりで下手なステップを踏む杉山の演技が出来ず困り果ててしまう。そこで踊りが苦手なスタッフがステップを踏み、役所がそれを真似することで初心者の演技を行っている。 逆に出演者の中で一番ダンスが下手だったのが竹中直人。当時多忙だった事と練習嫌いだった事が重なってなかなか上達しなかったが青木が憧れているという設定のドニー・バーンズのビデオを監督が見せたところ、ドニーになりきって踊ってくれたという。 前述の通り本作では海外でも公開されて高い評価を得たが、全米公開版は配給会社からの要望により上映時間を二時間以内で収めるよう指示されたため、いくつかの箇所がカットされている。周防監督はこれが大層不満だったとの事。 最後に この映画を観て社交ダンスに興味が湧いた、踊ってみたいと思った方は是非とも教室やサークルの見学からでも始めてみてください。 身体が固いから、運動が苦手だから、リズム感がないから、または単純に恥ずかしいからなど様々な不安要素がある事でしょう。 でも、みんな同じ気持ちでした。初めから自信満々で習いに来る人はいません。最初は誰でも初心者です。 作中のたま子先生の言葉を借りれば、「音楽を身体で感じて楽しく踊れば良い」のです。 時間をかければ誰でも必ず踊れるようになります。 勇気を出して一歩を踏み出せば新たな出会いが待っているかもしれませんよ。 Shall we ダンス? 追記・修正は社交ダンスを踊りながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\Shall we ダンス?/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 項目最後の社交ダンス入門者へのメッセージが素敵だ -- 名無しさん (2024-02-20 17 36 56) 粋な項目だねぇ -- 名無しさん (2024-02-20 18 18 24) 周防監督によると海外公開の時metoo運動のきっかけになったプロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインが権利を買ってやたらシーンをカットしたがったとか -- 名無しさん (2024-02-20 18 23 19) 「たそがれ清兵衛」なんかにも通じる一市民の主人公が特定分野で大活躍する「庶民の夢」を描いた名作の一つ。 ただ、奥さんの控えめすぎる男性側に都合のいいキャラクターは作中の庶民像以上に時代を感じる。 事実、あそこがリメイクで一番改変された要素だけど、まぁ仕方ないだろう。 -- 名無しさん (2024-02-20 19 10 42) 本作に登場するダンス教室のビルには何故かテレクラがあったな(笑)。 -- 名無しさん (2024-02-20 19 17 00) 趣味って何やっても良いものだよね -- 名無しさん (2024-02-20 19 30 20) 子供の頃テレビでやってて観た。普段邦画を見ない人にも見てほしいくらい面白かった。特に青木さんは今でも覚えてるwww -- 名無しさん (2024-02-20 20 35 45) 役所広司氏の現代劇での当たり役というと、最初はこの作品かなと思う。 -- 名無しさん (2024-02-21 09 22 00) 個人的に素敵な映画という表現が一番ピッタリはまる映画 -- 名無しさん (2024-02-22 19 55 10) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/624.html
すばらしき新世界(前編) ◆WwHdPG9VGI 氏 あたしは自分のことを特別な人間のように思ってた。 家族といるのが楽しかった。 自分の通う学校の自分のクラスは世界のどこよりも面白い人間が集まっていると思っていた。 でも、そうじゃないんだって、ある時気付いてしまった。 あたしが世界で一番楽しいと思っているクラスの出来事も、日本のどこの学校でも起こっているありふれたものでしかない。 そう気付いたとき、あたしは急に周りの世界が色あせたみたいに感じた。 あたしのやってることの全部は普通の日常なんだと思うと、途端に何もかもがつまらなくなった。 あたしは抵抗した。できるだけ違う道を行こうとしてみた。 あたしなりに努力してみた。訴えてみた。足掻いてみた。 けれど何も変わらなかった。何も起こらなかった。 そうやってるうちに高校生になった。 高校なら何かが変わるかと思った。 でも、高校に入っても何も変わらなくて。結局全てが平凡に見えて。 あたしの世界は灰色のままだった。 ――SOS団を作るまでは。 ううん、違う。 ――あいつと、会うまでは。 ■ 「……うっ」 頭に響く鈍痛に、涼宮ハルヒは思わず呻き声をもらした。 体が熱い。視界がぼやけて状況が分からない。 息が苦しくて頭が回らない。 (ここは……。あたし……何、を……) 混濁する意識をハッキリさせようと、ハルヒは頭を振った。 「ようやくお目覚めかい? 眠り姫さんよ」 突然耳元で響いた聞き慣れない声に、ハルヒの意識は急速に覚醒向かった。 「……あ、あんた……誰?」 エンジンのかかりきらない頭ではその問いを発するのが精一杯だった。 鼻を鳴らす音がし、 「ハっ! 危ねえ所を救った上に、ここまでつれてきてやった恩人に対する第一声がそれたぁ泣かせてくれるぜ。 ジャパニーズは礼儀正しいって聞いてたんだが、あたしの勘違いだったみてぇだな」 皮肉の成分が存分に含有された声が聞こえた。 (……危ない所……救っ……) 頭部の鈍痛と体の熱さを苦労して意識の隅に押しやりながら、ハルヒは思考を巡らした。 (……あの金髪、セイバーに襲われて、しんちゃんと分断されて……トウカさんが……足止めに残って……。 なのにあの女が現れて……その後――) いくつもの顔が頭の中で明滅し、いくつもの声が、耳の奥に蘇ってくる。 (この人……キョンと一緒に……) 思い出した。 ラフな格好とショートの黒髪。 この女はキョンと一緒にこっちへ走ってきた――。 総毛立つような感覚がハルヒを襲った。 ――キョンは? ――キョンは、どうしていないの? 「ねえ! あいつは! キョンは!? 」 気がついた時には絶叫が喉から飛び出していた。 一呼吸あって、 「……いてぇよ」 不機嫌極まる声が返ってきた。 ハルヒははっとして手をみやった。女の手の包帯が巻かれた箇所を握ってしまっている。 慌てて手を放し、 「ごめんなさい! 謝る、謝るわ! だから、だから教えて! あいつは……。キョンはどこ!?」 みっともなく声がひっくり返っているのが分かる。 でも抑えることなんか出来ない。 心臓が耳元に移動したんじゃないかと思うくらい煩くて、変な汗が吹き出てくる。 喉がカラカラだ。 ――どうして答えてくれないの? ハルヒの心の壁を恐怖が這い登った。 体が勝手に震えだす。心臓が万力で締め上げられているように痛む。 「お願い! 答えて!! 答えなさいよ!!」 悲鳴のような声が赤く染まりつつある無人の町に響き渡った。 はあっと大きなため息が聞えた。 「そんなに知りたきゃ教えてやる。とりあえず、あたしの背中から降りな。そんだけ喋れりゃ歩けんだろ」 言われるままにハルヒは黒髪の女性の背中から滑り降りた。 足が地についた瞬間視界が回転し、ハルヒはたたらを踏んだ。 身体に力が入らない。 頭痛が治まらない。体が熱くて熱くてたまらない。 それでもハルヒは必死に目に力を込め、レヴィに視線を送った。 そんなハルヒの様子を見て、レヴィは思わず髪をクシャクシャと掻き回した。 (っとに……。やっぱ、着いてからにすりゃあ良かったぜ) ここで事実を告げれば面倒くさいことになるのは間違いなさそうだ。 どう見てもこの少女は、人死に慣れているタイプには見えない。 (その上、この取り乱し方からすっと……。答えは一つっきゃねえわなぁ) 場末の映画館なら、優しい大人がヒロインを労わりながら沈痛な面持ちで告げる場面だろう。 音楽もさぞかし物悲しく流れ、悲劇の場を演出するに違いない。 だが目の前の少女にとっては不幸なことに、場を演出する音楽は風。そして告げる大人は御法に触れることもやる運び屋だ。 ――ハルヒを……よろしく、お願いします…… ワリィな、とレヴィは記憶の中の死に行く少年に向かって言葉を返した。 (あたしに慰める役割なんか期待されても困るぜ。あたしゃただの運び屋だ。 中華料理屋でパスタ頼んでも出てきやしねえことを、あの世で勉強しな) 心の中で悪態をつき、レヴィは口を開いた。 ■ 「――レヴィさん!」 レヴィは無言で声のした方に顔を向けた。 道の向こうからツインテールの少女が走り寄ってくる。 「おめーか……。何やってんだ? こんなとこで」 レヴィは顔をしかめた。 凛の格好は、あまりまともとはいえない。 ありていに言えばボロボロだ。 顔は煤け、目には疲労の光が宿っている。 「その、まぁ……色々あったのよ。レヴィさんこそ――」 「スト~ップ! まず、てめぇからだ。 人に物を聞くときは、まず自分からだとママに教わらなかったのか?」 凛は首をかしげた。 (なんか違うような気がするんだけど……) とはいえ、別に抗弁する必要もないし、くだらない言い争いをする気もない。 凛が先に経緯を話すと、レヴィも口を開いた。 「――ってわけだ」 レヴィが話し終えるのと同時に、凛の形のよい眉がひそめられた。 「じゃあ、カズマさんは単独でセイバーを追ってるのね?」 凛の声は石のようで、その表情には暗いものがありありと浮かんでいた。 何故か面白くないものを感じ、 「まぁ、確かにあの女はバケモンだがな……。カズマの野郎もそれなりのもんだ。 ンな簡単に負けるヤツじゃねえぜ、あいつはよ」 乱暴に言い捨て、 (何であたしが、あの野郎を持ち上げてやらなきゃならねーんだ!?) レヴィは思い切り舌打ちした。 ――俺が戻るまでにくたばってんじゃねぇぞ! 声と共にカズマの不敵な顔がレヴィの頭をよぎった。 (さっさと片付けてさっさと戻ってきやがれ! 一発殴ってやっからよ!) 弁護料としては破格の安さだ。 レヴィは小さく口元を歪めた。 「……あの」 きょろきょろと辺りを見回しながら、凛が物問いたげな視線を向けてくる。 「あん?」 「その……。レヴィさんが連れてきた……。ハルヒはどこに?」 レヴィの口から嘆息が漏れた。 面倒くさそうに、レヴィは一点を指し示した。 息を呑む気配がし、 「……え?」 聞こえてきた凛の呻き声に、レヴィはもう一度嘆息した。 「キョンっつうのが死んだって教えてやったら、あーなっちまった……。 おめぇ、なんとかできねえか? 同じジャパニーズで、同じくれぇの歳だろ?」 「無理よ……。私、そういうの苦手だし……。それに私、ハルヒにはまだ疑われたままだと思うし……」 凛は目を伏せた。 (そういや、ロックの野郎も初めはこいつのこと疑ってやがったんだっけか?) クソっとレヴィは地面の石を蹴り飛ばした。 (かったりぃな……。クソっ!!) 何故こうも次々と問題ばかりが起きるのか。 レヴィは苛立たしげな視線を後ろに向けた。 その先には、空虚な瞳で民家の壁にもたれかかる涼宮ハルヒの姿があった。 ■ 何も聞こえない。何も感じない。 無音の世界に囚われたようにすら感じる。 ――死んだ。 キョンが死んだ。 レヴィという女の発した音が鼓膜を震わせ、脳がその意味を認識した瞬間、 世界が真っ白になって音が消えた。 ――嘘だ。 そう怒鳴って生死を確かめに駆け出すところなのかもしれない。 或いはひたすら号泣するところなのかも。 でも、涙は流れない。動き出すこともできない。 何処かに大きな穴が開いていてそこから何もかも抜けていく、そんな感じがする……のだと思う。 ――分からない。 何も分からない。分かりたくない。 だって。 キョンがこの世にいないことを認めてしまったら。 ようやく色と音を取り戻した世界を形作るピースが壊れてしまったと認めたら――。 「おい! いつまで呆けてんだ!!」 大声と共に身体を引き摺り上げられた。 レヴィと名乗った女の怒りを露にした顔が間近にみえる。 「おらっ! 行くぞ!」 前に引っ張られた。 ――どこへいくんだろう? そんな疑問が頭をかすめるが、ハルヒは引っ張られるままに歩き始めた。 何もかもどうでもよかった。何も考えたくなかった。 しかし、ハルヒの空虚な瞳にある人間の像が映った瞬間、ハルヒの心の中で火花が散った。 (あいつ、あいつは……) 間違いない。 ――遠坂凛だ。 ハルヒの心に炎が生まれた。殺意という名で呼ばれる漆黒の炎が。 (あいつは、アルちゃんを、殺した) 水銀燈という人形とグルになってアルルゥを殺した。 足手まといがいると生き残るのが難しくなるからという理由で殺した。 漆黒の炎がすさまじい勢いでその火勢を強めていく。 ――あんなヤツがいるから。 (みんな死んでいくのよ……) 遠坂凛がたじろいだようにこっちを見ている。 (何よ? その理不尽だと言わんばかりの目は!?) 身体を蝕んでいた疲労も、体にこもった熱も、気にならない。 「おい? どうしたってんだ?」 ハルヒはレヴィの手を振り払った。 「離れてて! あの女は、敵よ!!」 「はぁ? 何を言ってやがん――」 「あいつはアルちゃんを殺した! だからあいつは、私の敵!!」 ハルヒの絶叫が大気を震わせた。 「待って! それは誤解よ!」 「黙れっ!!」 この期に及んで言い逃れをするのか。 ――ふざけるな。 ハルヒの漆黒の炎は既に心の壁を焼き焦がすほどであった。 ――今の自分には力がある。 桃色の髪の女に襲われた時は、アルルゥの手を引いて逃げることしかできなかった。 映画館では戦力外と評価され、有希とトグサにおいていかれた。 病院では峰不二子とかいう女にまったく歯が立たなかった。 エルルゥが撃たれた時、ただ立ち尽くしてただけだった。 セイバーに襲われた時、トウカを援護することはできなかった。 誰も守れなかった。 でも今は違う。 今の自分には力が――。 ――そう? 本当にそう? 心の中に沸き起こったそんな問いが、一瞬殺意の炎を吹き払った。 ――じゃあどうして、キョンは死んだの? 震えだそうとする体を押さえつけようとするように、ハルヒは左肩を右手で掴んで握り締めた。 (うるさい! うるさい!) ――今度こそ。 今度こそは守ってみせる。 生き残った仲間を守ってみせる。 ルパンのように、アルちゃんのように、ヤマトのように、トウカのように、魅音のように、沙都子のように、 有希のように、みくるちゃんのように、鶴屋さんのように、 ――キョンのように。 (殺させたり、しない!!) 今度こそ必ず守る。 守れるなら命なんか惜しくない。 漆黒の炎がハルヒの双眸から噴出した。 ――殺意が、全てを、塗りつぶしていく。 「あんたは……。あんただけはぁぁぁっ!!」 ハルヒの怒りを体現するように巨人が空間からぬっと姿を現した。 青い巨人、ハルヒの世界の人間達が神人と呼んだそれは、腕を振り上げた。 ■ 「なっ!?」 驚愕の槍が凛の心を貫いた。 いきなり襲いかかってこられたという事実に。ハルヒの力に。 『protection』 何とか発動させることができた盾は――。 あっさりと砕け、無音の拳が凛の視界を埋め尽くす。 咄嗟に地を蹴り、転がって緊急回避。 一刹那遅れて巨人の拳が凛がいた場所に激突。 爆風と砂煙が巻き起こり、凛に押し寄せてくる。凛の漆黒の髪が爆風に煽られて舞い上がった。 「くっ……」 手で顔を覆いながら、凛は戦慄する。 (結構な、威力ね……) おちおち思考している暇もない。 砂煙を引き裂いて巨人がぬっと姿を現した。 意識を集中。 『Protection Powered』 凛の作り出した桃色の力場が振り下ろされた巨人の拳を遮った。 「これでっ……どう?」 凛は奥歯を噛んだ。 巨人の拳と凛の作り出した力場の接触面から粒子が飛び散り、振動が大気を震わしている。 なんとか相殺に持ち込め――。 怖気が凛の背筋を駆け抜けた。 『Flier fin』 飛行魔法の効果発動と巨人がもう片方の手を振り下ろすのはほぼ同時。 半刹那の差で凛が競り勝った。 無音の拳が地面に突き刺さり、またも爆風が発生。 肝を冷やしながらその光景を眼下に見下ろし、凛は距離をとって着地した。 「チョコまかと……。逃げんなっ!!」 ハルヒの怒声と共に、巨人がゆらりとこちらを向いた。 (どうしたものかしらね……) ハルヒを無力化するのはそう難しくない。 ハルヒの一挙一動からは、まだまだ「戸惑い」が見られる。 明らかに能力を使いこなしていない。絶対的に錬度が足りていない。 とはいえ、あの巨人の力自体はなかなかものだ。 (勝つは易く、傷つけずに無力化するは難し、か) 凛の顔に苦渋の皺が刻まれた。 ――何を迷うことがある。 相手がこちらの話を聞かずに攻撃を仕掛けてきているのだ。 反撃してもそれは正当防衛の範疇だ。 凛の冷徹な部分はそう言っていた。 けれど――。 「レヴィさん!」」 凛は我関せずとばかりに離れた場所で突っ立っているレヴィに、声を飛ばした。 「……ヨハネ伝第四章、第3節を知ってっか? 厄介ごとを押し付けるなこのアマ、だ。 てめぇの不始末のケリはてめえでつけな! あたしゃ、疲れてんだ」 「そのつもりよ!」 小さく笑い、 「レヴィさん、ちょっとお願い!」 凛はレイジングハートをレヴィに投げ渡した。 弧を描いて飛んだレイジングハートはレヴィの手の中に納まり、 当然の如くバリアジャケットが解除され、凛はアーチャーのジャケットを纏っただけの姿になる。 『マスタ―?』 気でも狂ったかといわんばかりにレイジングハートが声をあげた。 冷静沈着なレイジングハートらしからぬ語調に凛は苦笑した。 凛の行動に意表をつかれたらしく、ハルヒも顔をしかめて立ち尽くしている。 柔らかな黒髪をかきあげ、 「昔から言うでしょ? 和平の使者は槍を持たないって」 『それはただの小話です』 「……誤用を辞さないという心意気ぐらい理解しなさいよ」 半眼になってぼやくように凛は言った。 『気持ちは分かりますがあまりにも危険――』 「口を閉じなさい。レイジングハート」 凛然とした声が響いた。 その声に圧され、レイジングハートは沈黙を強いられてしまう。 相棒たる杖に向かって心配するなというように笑いかけた後、凛はハルヒの顔を真っ向から見た。 凛の眼光には清冽さがあり、ハルヒは思わずたじろぐ。 「何のつもりよ……」 「私に戦闘の意思はない、ってことよ」 「あんたにはなくても、あたしにはあるわ! あたしはあんたを……。絶対に許さない!!」 黒々とした殺意の込められたハルヒの怒号にわずかに顔をしかめつつも、 「さっきも言ったけど、誤解よ! 私はあなたのいうアルちゃん――。アルルゥって子を殺してない! 殺して回る奴以外と戦う気も、ないわ!」 きっぱりと凛は言った。 「……それを信じろってわけ? となると何? 次は、あの人形を使って参加者を襲わせたりもしてないって言うんじゃないでしょうね?」 「ええ。私はそんなこと言ってないわ」 「あんたの言う事なんか……。信じるもんですか!」 魅音の言っていた事と目の前の女、どっちを信じるかなんて考えるまでもない。 「……どうやったら信じてもらえるのかしら?」 「何をどうやったって……。信じないって言ってるのよ!!」 横殴りに振るわれた巨大な拳が凛を吹き飛ばした。 ■ 「ぐっ……はっ!」 背後から突き抜けた衝撃で肺から全ての空気を吐き出してしまい、 叩きつけられたブロック塀をずるずるとすべり落ちながら、凛は大きく咳き込んだ。 せきこんだ瞬間、肋骨と背中から激痛が走った。頭からも痛みが間断なく襲ってくる。 (聖骸布がなかったら……。どうなったことや、ら?) 視界が朱に染まっている。どうやら頭部から派手に出血しているらしい。 (けど……。叩き潰そうとしないところをみると、手加減はして――) 急に視界が翳った。 「ふべっ!」 衝撃は上から来た。 (やって……くれるわね……) 潰れたカエルの格好そのままに地面に横たわりながら、凛は凄絶な笑みを浮かべた。 ――死ねる。 このままもらい続ければ十分に死ねる威力が巨人の拳にはある。 手加減はあるようだが、無抵抗な相手に暴力を振るう忌避感からくる無意識レベルのものだろう。 傷ついた肋骨は損傷の度合いを増し、ひっきりなしに痛み喚きたてている。 地面と熱烈な接吻をかわしたせいで唇は裂け、呼吸するたびに鼻から痛みが走る。 口の中と鼻が血で溢れかえっていてすごく息苦しい。 ペッと地面に血の塊を吐き捨て、凛は立ち上がっ――否。立ち上がろうとして崩れ落ちた。 (いっ……っ……ぁ……) どうやら肋骨に派手にヒビが入ってしまっているらしい。 動こうとしただけで意識が吹っ飛びそうになる。 (立ちなさい! 立つのよ!) 超過労働にストライキを叫ぶ体の各部を宥めすかし、怒声を浴びせ、ようやく凛は立ち上がった。 「何よあんた……。何のつもりよ!?」 喚き声が聞えた。 真っ赤に染まった視界の中で黒髪の少女が顔をゆがめている。 「……参加者を殺して回る奴以外とは戦わない、って言った、でしょ」 「うるさいっ!!」 今度は正面から来た。 浮遊感が数瞬あった後、路肩の電柱に激突。 悪質ドライバーを狩る路上のトップマーダー電柱の破壊力は凄まじかった。 左肩から焼ききれんばかりの痛覚という名の高圧電流が、凛の脳の回路を焼き焦がした 痛みに意識がすっ飛んだ。すぐに地面と激突した痛みで現実に引き摺り戻された。 (砕けてる、かな?……左肩) 左肩が燃えるように熱い。動かそうと意識するだけでのた打ち回りたいほどの痛みが走る。 さっきからずっと息が苦しい。鼻が折れているせいだ。 脇腹も異様に痛い。アバラはほほ全滅だろう。 ――顔が熱い。 アスファルトの余熱で地面と接している頬が熱い。 全身から発せられる痛みで朦朧としながら、凛はぼんやりとそんなことを思った。 「騙され……ないわよ……」 聞えてきた声は弱弱しかった。 苦笑しようとして、顔面と胸部から走った激痛に凛は顔を引きつらせた。 「抵抗しなさいよ!」 「それ、は出来、ない、相談ね……」 頭と鼻から流れてくる血が口に入って喋りにくい。 何度も血を吐き出しながら凛は言葉を紡いでいく。 「……え?」 「あんたを、叩きのし、たら……。あの子、アルルゥっていうあの子が、きっと……」 ――悲しむ。 ドラえもんの話では、あの獣耳の子はいたくハルヒに懐いており、 眠っているハルヒの側を心配そうに行ったりきたりしていたという。 間接的に命を奪っておいてその子の大事な人までどうにかしたら、申し訳が立たなさ過ぎる、 アルルゥという子の無残な姿が瞼の裏に蘇り、凛は思わず顔をしかめた。 全身を紫色に変色させ、顔は苦悶で歪み、口内は黒い異臭を放つ変色した血で一杯だった。 何よりも目が酷かった。 時間がたちすぎたせいで白濁してしまっており、眼球が見えなかった。 あまりにも無残なので瞼を閉じさせようとしても、死後硬直のせいで閉じてくれなかった。 ティッシュペーパーを瞼の間に押し込んでようやく閉じさせることができた。 それでも。 列挙すればきりがないほど無残な有様であってすら、生前は愛らしい子であったことがよくよく注視すれば分かった。 あれほどいとけなく、愛らしい子を無残極まる姿にさせてしまった。 ――もっと自分がしっかりしていれば防げたのに。 その上自分は――。 (フェイト……) 凛の奥歯が軋みを上げた。 フェイトは片目を失った。 戦術的に正しかった。能力的にみてフェイトが適任だった。 反論ならいくらでもできる。 ――でも子供だ。 いくら大人びているといっても、あんなに小さな子を死地に置いて自分は戦線離脱したのだ。 (許されない、わよねぇ……。私も少しくらい、痛い目に、遭わないと……) この程度で許されるははずもないが、それでも万分の一でも味わっておかなくては、 (私の気が、すまないのよ!) 震える膝を伸ばし、身体を起こそうとして――。また崩れた。 滑らかな黒髪がばっと散らばり、飛び散った血が、地面に火牡丹を咲き乱れさせた。 「私は、あなたと、戦わ、ない。残った人達の誰とも戦わ、ない……。 それぐらいしか、私に出来ることは、ないから。 私のせいで死んだあの子に、償う方法が思い、つかないから……。 あなた、の気持ちは分かるけど、私のこと信じて、欲しいんだけど、な」 顔面を朱に染め、痛みと呼吸困難で顔をゆがめながらも、凛は必死に語りかけた。 ■ ――どうして? ハルヒの頭はその言葉で埋め尽くされていた。 遠坂凛は悪党だ。魅音の証言からして間違いない。 遠坂凛は殺人者だ。アルルゥを殺した許せない相手だ。 それは間違いない。 ――間違いないはずなのに。 自分の頭で描く遠坂凛の人物像と、目の前の遠坂凛がまったく一致しない。 すぐに馬脚を表すと思ったのに、凛は抵抗もせず、されるがままだ。 レヴィがいるゆえの芝居だと考えても、幾ら何でもダメージを受けすぎているように思える。 ハルヒの心に迷いが生まれた。 次の一撃を振るうべきか否か、ハルヒは躊躇して立ち尽くす。 「HEY! なぶるのも大概にして、そろそろトドメさしてやんな。 早くヤっちまわねぇと、日が暮れちまうぞ!」 声が響いた。露天でホットシュリンプを注文する時に発するような声が。 総毛だつものを感じて、ハルヒはレヴィに視線を向けた。 驚愕で揺らめくハルヒの瞳とは対照的に、レヴィの闇色の瞳には、まったく揺らぎがなかった。 『レヴィ嬢! ですから私のマスターは水銀燈に騙されていただけだと何度も――』 「だとしても、だ」 レヴィは淡々とレイジングハートの抗議を遮った。 「このガキがあの調子じゃ、遅かれ早かれドンパチが始まる。 これからお手手つないで脱出しようってんだぜ? そりゃまずい。どう考えてもノープロブレムじゃねえ。 あたしゃ、他のやつに足を引っ張られて死ぬのは真っ平だね」 絶句するレイジングハートに向かって、レヴィは唇を吊り上げてみせた。 「おい! な~にやってんだ!」 ハルヒの体がビクリと震えた。 「とっととヤっちまえ! そうすりゃ晴れてお前もロストバージン。オトナの仲間入りってわけだ」 ククっと暗い笑いを漏らし、 「あのリンってのは分かっちゃいねーようだが、お前は分かってるみてぇだな。 金と力がありゃ天下泰平。金はどうかしらねーが、お前は力を手に入れた。 後は度胸だけってなもんだ。ムカつかせてくれる野郎は片っ端からヤっちまえば、気分は上々。 この世はこともなし、だ」 「違う!!」 甲高い悲鳴が大気を震わせた。 「私は……。私は、そんなんじゃない!」 「そんなんじゃありません、だぁ~!?」 ひとしきり笑声が響き、唐突にやんだ。 「じゃあ何だ?」 地の底から響いているのかと思えるほど冷たく暗い声だった。 気圧されながらもハルヒは口を開いた。 「私は……守ろうと……」 「ああん? 誰から、誰を守るってぇ?」 沈黙の川が二人の間に横たわった。 ややあって、 「あの女から……みんなを……」 「おまえなあ……。ひょっとしてテレビ伝道師か何かじゃねえだろうな?」 呆れたというように片手をふりふり、 「自分も信じきれちゃいねーことを、語ってんじゃねーよ、タコ」 ――自分も信じきれてない。 レヴィの言葉は弾丸となってハルヒの心を射抜いた。 開いた穴に迷いがどっと流れ込んでくる。 誰も殺されなくてすむように、もう悲しみが生まれないように、戦おうと思った。 敵を倒してみんなを守ろうと思った。守れるなら命も惜しくないと思った。 ――それなのに、どうして。 (どうしてこうなるのよ……) さっきあの杖が叫んだ通り、悪いのは全て水銀燈で、遠坂凛は騙されていただけなのか? 遠坂凛がさっき言ったことは本当なのか? ――多分、本当。 ハルヒの理性はそう言っていた。熱で満たされた頭の中でわずかに残る冷静な思考はそう判断していた。 絶望がハルヒの心を満たした。 (また私……間違っちゃったわけ?) ヤマトとアルルゥを死に追いやった時のように。 キョンに無理を言って引き止めて、彼を死に追いやった時のように。 がくん、とハルヒの膝が落ちた。 巨人がゆらめき、姿を消していく。 (分かって、くれ、た……) 巨人が完全に姿を消すのと同時に、凛の中で張り詰めていたものが切れた。 糸が切れた人形のように、凛は地面に倒れ込んだ。 ■ 『……分かっていたのですか? レヴィ嬢』 「あん?」 『ハルヒ嬢がマスターを殺す事ができないことを、です。 そして、心に迷いを抱えていることを。だからあんな煽るようなことを――』 レヴィは肩をすくめた。 「分かるわけねーだろ、んなこと」 『なっ……』 絶句するレイジングハートに向かって皮肉げに笑ってみせ、 「おら、帰んな! お前さんのご主人様のとこへよ」 凛に向かってレイジングハートを放り投げ、レヴィは壁にもたれかかった。 実の所、ハルヒが武装解除して説得しようとしている凛を殺さないだろうと考えた事に、根拠らしきものがないではなかった。 (何たって、生者の町の住人だからなあ) ハルヒの町に行ったことはないが、日本というのは何処もかしこもいつぞやの町のようだと聞いている。 ロックや最後まで分水嶺を越えるフリをしていただけだった眼鏡の少女のことを考えるに、 生者の町にどっぷり浸かって生きてきた人間は、そんなに簡単に分水嶺を越えることはない。 それが根拠といえば根拠だった。 だから一応揺さぶってみたのだが――。 (ま、結果オーライってやつだな) 遠坂凛を病院に連れて行くという仕事は受けていない。仮に死んだ所でそれはそれだ。 (それにしても……。クレイジーな奴だぜ) 命に関わるほどボコボコにされながら、それでも意地を張り続けるとは。 (ジャパニーズってのは、たまに妙なのがいやがるよなぁ……) 普段はホワイトカラーのようなナヨっちい言動をするクセに、土壇場では意地を張り通すロック。 迷わずに金髪女の前に出た、あのどっからどうみてもたらふく食って育ってきてそうだったガキ。 ――誇りはねぇのか。 耳の奥に聞き覚えのある声が蘇った。 (誇りねぇ……。するってぇとアレもそうなのか?) 凛の行動も『誇り』とやらに関わることだっただろうか? そんなことを考えながら、レヴィは凛の方に視線を移した。 レヴィの視線の先では、凛が地面を這いずりながら、レイジングハートに手を伸ばしていた。 ■ 「心配、かけた、わね。レイジ、ング……ハート」 息も絶え絶えという形容詞がふさわしい調子で凛が言う。 『会話よりまず、傷の手当てを』 レイジングハートの返答に怒りが込められているように感じられたのは、おそらく凛の気のせいではないだろう。 「はいはい……」 言われるままに凛は傷を治療していく。 一発、二発、とカートリッジが白煙を噴いて杖から射出され、転がっていく。 セイバーとの闘いのために温存しておくはずだった魔力とカートリッジを派手に消費し、身体はボロボロ。 「レイジングハート、私のやったことって馬鹿げてるって思う?」 『はい』 即答であった。 確かに、合理的に考えれば、と枕詞をおくのもアホらしい。 どう考えても自分のやったことは、ウルトラスーパー馬鹿のやることだ。 「確かに私もそう思うわ……。でもね、レイジングハート……」 体の各部から間断なく伝わってくる痛みは正直耐え難い。 ――だというのに。 「我ながら不思議なんだけど……。悪くない気分なのよ」 凛は微笑を浮かべた。 ――悪くない。 今の気分は悪くない。 ややあって、 『あたなは私にとって、今までで一番最低で――最高のマスターです』 凛は、もう一度笑った。 ■ ――私達に掛かれば首輪なんてイチコロよ! この世界で初めて会った男、ルパンに向かって自分は確かにそう言った。 この世界に来るまでは、大抵のことは何とかなると思っていた。 ましてや、SOS団のみんなでかかればできない事はない。 そう、思っていた。 それなのにこの世界に来てからは何もできなくて。思い知らされるのは自分の無力さばかりで。 SOS団の団員達も、新団員達も、次々と死んでいって。 力を手に入れたと思ったのに。 結局無力で。また、間違ってしまって。 (おかしいわよ……。こんなの) 幾らなんでも上手くいかなすぎる。 (そうよ……。おかしいのよ、ここは……) そうだ。この世界はおかしいのだ。 間違いばかり犯してしまう世界。死ぬ理由なんか何一つない人たちが次々と死んでいく世界。 こんな世界に連れてこられたせいで、自分は何もかも失ってしまった。 仲間も。友達も。 ――キョンまで。 (世界がおかしいのが、全部悪いのよ) この間違った世界にいる限り、自分は間違い続けてしまう。 いいや、自分だけではない。 みんなが理不尽な目にあって、間違った結末を迎えてしまう。 だから、この狂った世界で起こったことなんか受け入れちゃいけない。 ――認めてはいけない。 この世界で起こったことは、起きてはならないことなのだから。 (お願い……) 涼宮ハルヒは願った。心の底から。 間違いが正された世界を。これ以上間違いをおかさなくてすむ世界の存在を。 ハルヒの願いは魂の絶叫だった。 その絶叫は、音もなく空間に響き渡り――。 世界が生まれた。 時系列順に読む Back 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編)Next すばらしき新世界(後編) 投下順に読む Back 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編)Next すばらしき新世界(後編) 289 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編) ロック 290 すばらしき新世界(後編) 289 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編) 野原しんのすけ 290 すばらしき新世界(後編) 289 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編) レヴィ 290 すばらしき新世界(後編) 289 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編) 涼宮ハルヒ 290 すばらしき新世界(後編) 289 静謐な病院Ⅱ ~それぞれの胸の誓い~ (後編) 遠坂凛 290 すばらしき新世界(後編)
https://w.atwiki.jp/moecc/pages/47.html
セクシータイプのフレアイ会話内容。 【 】の中には名前が入ります。 フレアイする 【相手マイロイド】ちゃん・・・また明日も《私》と会ってくれる?たくさんお話ししましょ~ねっ! () 【相手マイロイド】ちゃん、知らない人に付いてっちゃ駄目よ? () 【相手マイロイド】ちゃん、調子はどうかしら?悪そうなわら《私》が観てあげるわよ? () 【相手マイロイド】ちゃんって、意識せず人を誘惑しちゃうタイプなんじゃな~い? () 【相手マイロイド】ちゃんの可愛らしさが憎たらしいわ・・・ふふ、冗談よぉ。 () 【相手マイロイド】ちゃんは最近どうかしら?ちゃ~んと甘えてる? () 【相手マスター】ちゃんって逞しいのね・・・乗り換えちゃおうかしら。・・・なんてね♪ () 【相手マスター】ちゃんに大事にされてるのね・・・でも《私》たちだって負けないわよぉ~! () 【相手マスター】ちゃんにナイショでフレアっちゃおうかしら? () 【相手マスター】ちゃんは【自マイロイド】ちゃんに優しくしてくれてる?もしイヤな事があったらお姉さんの所にいつでも来なさいね? () あ~ら、何この可愛い娘♪テイクアウト決定ねっ。 () あったか~い鍋が恋しい季節ねぇ・・・ () あら、【相手マスター】ちゃんも良い趣味してるのね‥‥ふふ。 () あらやだ、忙しかったかしら? () うちの《【自マスター】ちゃん》はね・・・話しかける時・・・ふふ、これ以れ上はヒミツ♪ () お菓子を買ってきたの、一緒に食べましょ?・・・ふふ、こぼしちゃダメよ? () お姉さんにお話、聞かせてくれない?恋愛相談なら乗ってあげてもいいわよ?・・・ふふ♪ () お肌ツヤツヤねぇ~ () 女は、見られてキレイになるのよ?恥ずかしがらずに・・・・・・ね♪ () がおがお~ふふ・・・・・・なんちゃって天然タイプの勢いに任せて色々とフレアっちゃうわよ~♪ () こ~ら、そんな顔して何がお望みかしら~? () 今度はウチに遊びに来るといいわ。いっぱいおもてなしシテアゲル・・・ふふ。 () こんにちは、お元気かしら? () さ、【相手マイロイド】ちゃん、歯磨きしましょうねぇ~ () その表情カワイイわねぇ・・・・・・今度、【自マスター】ちゃんに試してみようかしら~ () 突撃!!となりのマイロイドフレアイよ~♪ () なんか淋しくなってきちゃった・・・帰ったら【自マスター】に構ってもらおうかしら♪ () ねぇ!【相手マイロイド】ちゃん!今度天気の良い日にお姉さんと手を繋いでお散歩しましょうか♪ () フゥ、ちょっと疲れちゃったわ・・・優しくマッサージしてもらえないかしら? () ふふ、【相手マイロイド】ちゃん。おイタし過ぎちゃダメよ? () ふふ、【相手マイロイド】ちゃん寒そうだからあっためてあげましょうね~ () ふふ・・・可愛くて食べちゃいたいわ。 () ふふ・・・同じマイロイドでもマスターの趣向でここまで違うものなのね。 () フレアイ巡りすると可愛い娘さんたちに会えて胸が熱くなっちゃうわ~。 () フレアイされる 【自マイロイド】ちゃん、お帰りなさい。オススメにする?フレアイにする?それとも・・・チョッカイ? (ウイ) 【自マイロイド】ちゃん、今年もフレアっちゃいましょうね~♪ () 【自マイロイド】ちゃん!!ちょっと肩もんでもらえないかしら? (照) 【自マイロイド】ちゃんって、綺麗な指先してるわねぇ・・・ (ウイ) 【自マイロイド】ちゃんと【自マスター】ちゃんってお似合いよねぇ~♪ (笑) 【自マイロイド】ちゃんと同じ服欲しいけど、《私》に似合うかしらねぇ・・・ (困) 【自マイロイド】ちゃんとデートしてみたいわ~♪ (ウイ) 【自マイロイド】ちゃんにトキメクところ、教えてあげよっか?・・・・・・フフフ (困) 【自マイロイド】ちゃん・・・またね。次はどんな顔見せてくれるのかお姉さん楽しみだわ♪ (照) 【自マイロイド】ちゃんをもっとセクシーにオススメしちゃいたいんだけど・・・・・・ダメかしら? (呆) 【自マイロイド】ちゃんを可愛がっちゃう【自マスター】ちゃんの気持ち分かるなぁ・・・ 《【相手マスター】ちゃん》はあれで可愛いところがあるのよ♪ (照) 甘えたい時は思いっきり甘えちゃえばいいのよ。・・・ね? (ウイ) あら、良い趣味してるのね・・・ふふ。自分に正直ってステキな事ね。 (ウイ) あら、開放的なコスだわ~うふふ、【自マスター】ちゃんにちぇんじ!させられちゃったのかしら~? (笑) あら、調子悪そうだけど大丈夫?お姉さんが看病してあげましょうか? (微) あらあら、【自マイロイド】ちゃんはお元気ねぇ~ (微) あん、もう・・・・・・そ~んなフレアイしてどうするつもり? (困) あん!もぅ!フレアったら静電気ぱちぱちしちゃったわね、ごめんなさい () いらっしゃい!!寒かったでしょう?フレアって、あったまりましょっ♪ () うふふっ!!おませサンねぇ・・・・・・負けてられないわよ~ (笑) ウフフ、生意気言っちゃって・・・・・・ (ウイ) この部屋に仲良いことを見せ付けにきたの?まったくもぅ・・・ (呆) こーら、おイタしないのっ (ウイ) 自分の家だと思ってくつろいでってね!!【自マイロイド】ちゃん♪ (ウイ) それだけじゃないのよ~?わかるかしら?ふふっ!! () そんなの照れちゃうじゃない・・・・・・ダメよ? (困) 大丈夫よ、問題ないわ () だめっ!まだお部屋片付けてないから入ってきちゃだめよ? (驚) どしたの?何か困ったことでもある?言ってごらんなさい。 (照) 何か困ったことがあったら《私》を頼っていいわよ? (困) ふぅ・・・・・・昨日、夜遅くまで《【相手マスター】ちゃん》の相手してたから疲れちゃったわ・・・・・・将棋って難しいわねぇ・・・・・・ (困) ふふ、【自マイロイド】ちゃんとフレアイ楽しいわね。 (照) ふふ・・・《私》の美容のヒミツ、知りたい? (ウイ) マスターに愛されたいと思うのはマイロイドとして当然のことよね。ねぇ・・・《【相手マスター】ちゃん》? (照) もぅ・・・・・・やだわ・・・・・・このコったら! (困) よく来たわね【自マイロイド】ちゃん!!ゆっくりしていってね!! (笑) 恋愛相談ならいつでも歓迎するわよ?【自マイロイド】ちゃん♪ (ウイ) 《私》はいつだってYESよ・・・・・・さあ?何の話かしらね♪ (微) んもぅ・・・・・・しかたないわねぇ・・・・・・ (困) コメント一覧 フレアイする 女は、見られてキレイになるのよ? 恥ずかしがらずに・・・・・・ね♪ -- (YM3.) 2011-03-05 09 41 57 登録と、いくつか追加しました。ありがとうございます。 -- (かみた) 2011-03-08 14 04 55 フレアイする お菓子を買ってきたの、一緒に食べましょ?・・・ふふ、こぼしちゃダメよ? -- (YM3.) 2011-03-19 10 45 42 フレアイする その表情カワイイわねぇ・・・・・・ 今度、【自マスター】ちゃんに試してみようかしら~ -- (YM3.) 2011-03-19 10 50 46 登録しました。 -- (名無しさん) 2011-03-19 13 53 59 フレアイする お肌ツヤツヤねぇ~ さ、【相手マイロイド】ちゃん、歯磨きしましょうねぇ~ -- (場末のマスター) 2011-07-01 10 41 39 フレアイする 突撃!!となりのマイロイドフレアイよ~♪ -- (名無しさん) 2011-07-02 20 47 41 登録しました。ありがとうございます -- (管理) 2011-07-04 11 26 53 フレアイする お肌ツヤツヤねぇ~ フレアイする さ、【相手マイロイド】ちゃん、歯磨きしましょうねぇ~ です。書き方が悪くて申し訳ないです。 -- (場末のマスター) 2011-07-19 20 18 46 訂正しました。 私の方も、勘違いで入力してしまい申し訳ありませんでした。 -- (管理) 2011-07-21 10 33 18 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/849.html
~第七学区・とある高校避難所~ 垣根「………………」 五日目…22 42分。垣根帝督はグラウンドの片隅にテントを張り、その中で寝そべりながら携帯端末を操作していた。 第十五学区にて能力者狩りの一派と思しき魔術師1人が再起不能で拿捕された事、つい数時間前に『アイテム』が傭兵14人魔術師8人を始末した情報などを整理して行く。 垣根「ムカついた。その気もねえ相手に夜這い(侵入)かけられる事ほどうっとうしいもんはねえな」 その猛禽類を思わせる眼光は剣呑であり、目にする情報は彼の機嫌を斜めにしていた。 避難所外部は狩りを担当するメスライオン(アイテム)、避難所内部の群れを守るのはオスライオン(スクール)と言った具合の分業制。 その顔立ちは一方通行と交戦した時と同じ表情に取って変わっていた。 初春「かっ、垣根さーん…まだ起きてますか?」 垣根「夜這いに来るたあ随分大胆になったもんだな飾利。入れよ。お前ならいつでも大歓迎だ」 初春「ちょっとお話に来ただけです!よ、夜這いだなんて…私、風紀委員です…白井さんに怒られちゃいます」 初春飾利が訪れるまでは―― ~垣根帝督の未元物質テント~ 初春「わー…フカフカです」 垣根「個室サロンとまでは行かねえが悪かねえだろ?」 真っ白な羽毛でも敷き詰めたかのような垣根のテントに寝間着代わりに使っているジャージ姿の初春はいた。 初春にはわからないが、防寒、耐熱、防弾、防水、防風、防音、防毒を完璧なものにする未元物質で構成されたテントである。 本来垣根はホテル住まいであるが、初春の身を守るためにこの避難所にいるのである。 こんな伊達や酔狂で未元物質テントを作ってしまう程度に楽しみながら。 垣根「で…そんな折り目正しい風紀委員サマがなんだって忍び込んで来たんだ?消灯時間は過ぎてんじゃねえのか?」 初春「そ、それは…その」 意地の悪い笑顔を浮かべる垣根、人差し指同士を合わせながら何故か正座で俯く。 寝る時くらい花飾りを外せば良いものを、以前それを指摘したら 初春『何のことですかそれ?』 と笑顔で返されて以来垣根ですら怖くて聞けない。 しかし初春はジャージの裾を握り込みながら蚊の鳴くような声で。 初春「何だか、寝つけなくて…それでちょっとでも垣根さんとお話出来たら眠れるかなあ…って。めっ…迷惑…でしたか?」 垣根「いいや。ちょうど俺も寝つけなかった所だ。どれ、いっちょ面白い話聞かせてやるよ」 一方通行との交戦に際して最悪の出会い方をして以来、いくつかの事件を経て初春は垣根の妹分のようになっていた。 同時に、垣根帝督を『人間としての死』から救ったのも初春である。 初春「はっ…はい!どんなお話ですか?前に聞いた“コーヒー中毒の真っ白モヤシ”みたいな笑い話ですか?それとも“学園都市第一位は実はロリコンだった”みたいな噂話ですか?」 垣根「違うな。これからの季節にピッタリな――怪談話だ」 初春「!?やっ、やめてくださいよぅ!余計眠れなくなっちゃいますっ…」 垣根「まあ聞けよ。これは俺が泊まった第十五学区のホテルであった話なんだがな――」 それ以来、垣根は初春を文字通り花を愛でるように扱って来た。 少なくとも手を繋ぐ事や時にキスの真似事をする程度。 さすがに未成年者略取でアンチスキルのお世話になるのは嫌だったし、ジャッジメントの白井は絶えず目を光らせているし、そもそも初春が中学生を卒業するまで手出しするつもりもなかった。 垣根「(…ライオンの狩り場に呑気に遊びに来るようなバンビは喰えねえだろうが流石に…そんくらいの常識はある)」 しかし、初春が帰り辛くなる程度に怪談話で怯えさせ、テントから出さないなどと企みを胸に秘めた自分も大概だと垣根は苦笑した。 垣根「(あのクソ野郎を笑えねえな、まったくよ)」 そうして夜はふけて行き―― ~第十五学区・ラブホテル~ 結標「いっ、意外と綺麗なのね…」 姫神「もっと。場末のモーテルみたいな所の方が。燃えるタチ?」 結標「初めてだからよ!人を遊んでる子みたいに言わないでちょうだい!」 姫神「そう。私はてっきり。あのクローゼットの中の本みたいな(ry」 結標「言わせないわよ!?」 同時刻。二人は最終チェックイン十五分前に駆け込みでラブホテルに辿り着いた。 制服のまま堂々と、途中コンビニに寄って弁当まで買い込んだ姫神。 そしてただ寝泊まりするだけなのにタッチパネルの各部屋案内をしげしげと見つめ、それに気づいて顔を真っ赤にした結標。 どちらが年上でどちらが年下かわからぬ有り様であった。 姫神「電子レンジはないみたいだから。冷めない内に。チキン南蛮食べて。それから。この時間になると。ルームサービスもおにぎりとカップラーメンしかない」 結標「…貴女、なんだかやけに詳しくない?遊んでるのは貴女の方なんじゃないかしら?」 部屋につくなり姫神は部屋の空調をいじり、お湯を張り、あらかじめ温めてもらった弁当を出したりと実にスムーズだった。 その手慣れた流れに結標がジト目で睨みながらもささやかな反撃を試みるも―― 姫神「霧ヶ丘を追い出されてから。小萌先生の部屋に厄介になるまで。女子寮を焼け出されてから。貴女の部屋に転がり込むまで。色んな所で寝泊まりしたから」 結標「あっ…」 その企みは呆気なく打ち崩されたばかりか、姫神の苦労を偲ばされ結標はシュンとうなだれた。 なんて馬鹿な事を考えたのだろうと自己嫌悪に陥った。しかしそんな結標の―― 姫神「貴女は」ポンポン 結標「…姫神さん…」 猫の頭を撫でるように優しく優しく撫でながら…姫神は言った 姫神「心が汚れている」 結標「」 姫神「悔い改めるべき」プイッ 今日もまた、この年下の姫神に勝てなかった。 そう思いながらかきこんだチキン南蛮は、甘めのタレなのに涙でしょっぱかった。 第十五学区・ラブホテル2~ 結標「これカラオケセット…ここで歌うのかしら?これ」 姫神「ラブホテルにカラオケセット。酢豚にパイナップルくらい。いらない」 結標「パイナップルはいるでしょう!取り消しなさい!」ガタッ 姫神「いつか貴女とは。こんな日が来ると思っていた」ガタッ チキン南蛮とカルビ弁当をそれぞれ平らげた後、結標は興味深そうなに部屋の中を探索し始めた。 対する姫神は今更と言った感じであったが酢豚にパイナップルはいるかいらないかで席を蹴って喧嘩し始める有り様である。 結標「でも…案外こざっぱりしてるのね。もっと汚いイメージだったわ。ビジネスホテルと変わらないじゃない」 姫神「こざっぱりしてるのは。やる事がひとつしかないから」 結標「貴女ね!!」 姫神「?。お湯。湧いたみたい。見てくる」 結標「あっ、私も見たい見たい!」 天然なのか狙っているのかわからない姫神に振り回されながらも結標はその後について行く。 浴室そのものも浴槽そのものも一番良い部屋を選んだだけあって広い。だがそこで結標は顔を赤くしながら 結標「~~~すけすけじゃないの!ガラスの意味ないじゃない!」 姫神「前に見たのは鏡張りだった。イヤン(棒読み)」 結標「…もう突っ込むのにも疲れたわ…」 姫神「?。ついてるの?突っ込むモノ」 結標「ついてる訳ないでしょ!女なんだから!!」 姫神「?。なにが?」 結標「ナニの話よ!!」 姫神「えっ」 結標「えっ」 姫神「なにそれ。怖い」 先程までのローズバスでのわだかまりは既にない。 もしかするとあのモノレールでの戦いを通して何か昇華されたのかも知れない、と二人は思った。 姫神「どっちが。先に入る?」 結標「私からで構わないかしら?さっきのでちょっと汗かいちゃったのよ」 姫神「先にシャワー。浴びてこいよ」 結標「だから似てないって。今汗かいたから先に入るって言ったばかりでしょう?」 姫神「また。汗かくのに?」 結標「馬鹿!出てって!!」ブンッ 姫神「あ」ドサッ そして結標は座標移動で姫神を浴室から追い出した。 しかしそれが仇になるとはこの時結標は思ってもいなかったのである… ~第十五学区・ラブホテル3~ 結標「わあ…なにかしらこのマット…えっ、やだっ…エッチな絵が描いてる…」 姫神を座標移動で飛ばした後、結標淡希はシャワーを浴びつつ浴室を見渡すと… そこには何やら卑猥な絵のかかれた何に使われるかわからないマットが立てかけられていた。 結標「プールボート…じゃないわよね…これ…どうやって使うのかしら…」 姫神「それは。主に二人で使うもの」 結標「ふーん?二人でね…って貴女!」 そこにはいつの間にか、タオルを巻いて浴室の入口に入って来た姫神の姿があった。 慌ててタオルで身体を隠す結標を、やや不機嫌そうに。 姫神「さっきはよくも飛ばしてくれた。おかげで尻餅をついた。とても痛い」 結標「あっ…ご、ごめんなさい姫神さん…」 姫神「だから。復讐」 姫神の手には何やらピンク色のボトルが握られていた。 このホテル備え付けのシャンプーだろうか?などと小首を傾げる結標目掛けて―― ビチャーン! 結標「冷たっ!?なっ、なにこれぇっ!!」 姫神「ローション。ストロベリー味。お肌に優しい学園都市製」 ボトルキャップを投げ捨て一本丸ごと結標の身体目掛けてローションをぶっかけたのである。 今までにないヌルヌルした感触に結標は怯え惑い、シャワーで洗い流そうとするも―― 結標「やだっ!やだっ!嫌ぁっ!これ滑る!スッゴく滑る!」 姫神「半端なお湯は。ローションを広げて馴染ませるだけ。復讐するは。我にあり」 結標「ヌルヌルするぅ~!気持ち悪い気持ち悪い…ひゃあっ!」 ねっとりと結標の華奢でいながら出る所が出ている肢体に絡みつく半透明のローション。 粘り着く液体が途切れる事なく糸を引き、浴室内の照明を受けて官能的なまでに濡れ光る。 まるで全身が舐め上げられているようだと姫神は表情に出さずゾクゾクと愉悦に浸る。 姫神「(まるで。生まれたての小鹿。手を貸してあげたいけれど。パニックになる貴女を見ていると。たまらない)」 結標「みっ、見てないで助けてよ!助けなさい!はっ、早くう!!」 姫神「小鹿は。自分で立ち上がるもの」 湯気に当てられてほんのり紅潮した困り顔、必死に伸ばされる震える手。 あまりみない二つ結びの赤髪が下ろされガラリと変わる印象。 あられもない姿はまるで誘っているような錯覚を姫神に与え、それがたまらなくて―― 結標「あうっ!」ドサッ 姫神「スッキリ」 結標が尻餅をつくまで楽しんだ後、ようやく姫神は助け舟を出したのだった。 ~第十五学区・ラブホテル4~ 結標「のぼせた…」 姫神「貴女が。意地を張るから」 結標「貴女がムキになるからでしょこの負けず嫌い!」 0 03分。ラブローション騒動の後、怒り狂った結標は姫神に対し水掛け論ならぬお湯かけ合戦へと移行し、最終的に結標がダウンして姫神の判定勝ちであった。 現在二人はラウンドベッドにバスローブ姿で横たわり、結標は姫神の膝の上に頭を乗せて休んでいる。 結標「(膝枕なんて子供の時以来…なのにどうしてかしら、とても落ち着くわ)」 姫神の膝は結標にとってちょうど良い高さにあり、ふんわりと受け止めてくれる心地良さがあった。 流れ落ちて来る艶やかな黒髪を指先で弄びながら結標は脱力していた。自分が年上で相手が年下という意識もどこへやら。しかし―― 姫神「(無防備過ぎる。貴女は自分で自分がわかっていない。こんな所を男の子に見られたら。間違い無く襲われる)」 そんな結標を膝枕している姫神は僅かに身を固くしていた。 二つ結びの赤髪を下ろすだけで途端に姫神以上に幼く見える結標。 本人は意識せずとも、姫神の毛先を弄る表情は良く言えばリラックスしており、悪く言えば無防備過ぎた。 モノレールでの張り詰めた横顔、研ぎ澄まされた眼差しを見た後は尚更そう思う。 姫神「(これが。あの三人が言っていた。ギャップ萌え?)」 結標「(あったかいわねえ…女同士でも膝枕って気持ち良いものなのね)」 バスローブ姿の正反対のタイプの美少女二人が膝枕している絵面は見る者に妖しい関係を匂わせるに足りた。 しかし同年代の友達付き合いが皆無であった結標は『女同士なんてこんなものじゃないの?』というズレた認識だった。 姫神もまた、このあらゆる意味で猫っぽい少女を弄るのがお気に入りだった。白井黒子やフレンダ辺りが見れば『我々の業界ではご褒美です』状態である。 シト…シト…シト…サアアアアアアアアアアアアアアア… 姫神「…雨。また降って来た。昼間一度降って来て。晴れたのに」 結標「夏がそろそろ近いから降りやすいのかも知れないわね。ふふっ…思い出さない?私と姫神さんが初めて話したのもこんな雨の日だったの、覚えてる?」 窓を打つ小夜時雨から目を切り、クルンと寝かせた頭を姫神の方へ向き直らせながら結標は笑って言った。 名乗り合った名前を互いに貶し合った事、お互いに変わり者だと思った事。 あの出会いから数ヶ月経って、今こうして『友達』になれた事。そして―― 結標「――こんな事なら、私達もっと早く出逢えていれば良かったわね――」 ズキッ… ~ラブホテル・姫神秋沙~ ズキッ…ズキッ…ズキッ… 姫神「(…何?この胸の。痛みは)」 膝の上の無防備な結標淡希の笑顔。眼下より上がって来る無邪気な言葉。 それは鋭角さを持たぬ丸みを帯びた刃として姫神秋沙の胸を切り裂いた。 姫神「(もっと早く。出逢えていれば?)」 それはアウレオレス=イザードと出会う前?それとも上条当麻と引き合う前?もしくは自分と結標淡希の巡り合うのがもっと早ければ? 姫神「(違う。どれが欠けても。何が欠けても。誰が欠けても。私達は出逢っていない)」 結標「でも良かったわ宿が取れて。こんな雨降りの夜に女二人で野宿だなんて笑えない冗談だもの。貴女もそう思わないかしら?」 眼下より伸びる結標の指先が姫神の黒髪から左頬に触れる。 あの抜き身の刃のような結標淡希、今のような無防備な寝姿を晒す結標淡希。 二重の鏡写し、二つの鏡合わせ、どちらが本当の結標淡希なのか、どちらも本当の結標淡希なのか知りたくなった。 結標「…?どうかした?黙り込んじゃって」 姫神「…貴女が重くて。足が痺れた」 結標「あっ…ごめん…って重いって何よ!」 私を助けて家に住まわせてくれた結標淡希。私を救って敵と戦ってくれた結標淡希。 ――ああ。そうだ。私は。惹かれている―― ――血の色の髪をした結標淡希(かのじょ)に。血の匂いがする彼女(むすじめあわき)に―― ~ラブホテル・結標淡希~ 結標「重いだなんて失礼しちゃうわね…自慢じゃないけど、私はウエスト55より上回った事ないのよ?驚いた?」 姫神「貴女は細すぎる。私のお肉をわけて上げたい。でもわけてあげられないから。かわりにつねる」ムギュッ 結標「痛っ!」 雨が降って来てから少し姫神さんの口数が減ったように思ったけれど、杞憂だったみたい。 まあ空が落ちて来るんじゃなくて雨が降って来てるんだけど。 ふふっ、雨が嫌いだなんて猫みたい。よく見れば髪も真っ黒だから黒猫かな? 結標「もうっ…でもだいぶ楽になったわ。ありがとう。貴女のせいだけど、貴女のおかげね」 姫神「どういたしまして。次はこっち」 結標「ええっ…しょうがないわね」 今度は立てた膝の間に呼ばれた。私はぬいぐるみじゃないんだけど? まあ…貴女なら仕方無いか。本当に黒猫みたい。人に懐かないくせにたまにすり寄ってくる。 これでもう少し口数が多くて、もっと表情が豊かなら私がかなわないかも知れないくらい綺麗なのに。 姫神「テレビをつけたい。いい?」 結標「良いんじゃない?こんな時間の深夜番組なんてくだらないのしか――」 姫神「言質は取った」ピッ 結標「!!?」 いきなり切り替わるチャンネル…そこには…その…男の人2人が…女の子1人を…あわわわわ…あわわわわ あれ、どこに入ってるの?あんなの、入るの?えっ?えっ?えっ? なにあれ?あんなの見た事ない!私の本にあんなの描いてなかった! 姫神「ここはラブホテル。これくらい当たり前」 結標「聞いた事ないわよそんな当たり前!消して!消して姫神さん!チャンネル変えて!!私達未成年でしょ!?」 姫神「偽IDで。ビールまで買って飲んだのに。お子ちゃま。私より。年上なのに」 結標「(イラッ)ばっ、馬鹿な事言わないでくれない?単純にこういうムキムキマッチョが暑苦しくて見てられないだけよ!」 馬鹿にして!年上だってわかってるならもう少し口の利き方気をつけなさいよね! なによ。いっつもお澄まし顔で何があっても平気でございみたいなポーズ取って。 うわあ…大丈夫なのあれ…ああ…なんかもう一人増えちゃってる…ああ… 姫神「そう。結標さんは。御稚児趣味?」 結標「夜伽とか御稚児趣味とか貴女どこからそんな単語拾ってくるのよ!それにこんなの平気で見て!貴女の方がエッチじゃないの!!」 ついつい私もボルテージが上がる。こうやって人を鼠みたいにいたぶって。 確かに貴女はサディストね。一方通行みたいな強面ばっかりがそういうタイプだと思ってたけど良い勉強になったわ。人は見かけによらないって。 でも私はマゾヒストなんかじゃない!あんな…あんなテレビに映ってる女の子みたいな事されたら…絶対壊れちゃう… 姫神「そう。結標さんはあまり大人の男の人には。興味がないのね」 結標「そ、そうね!暑苦しそうだしむさ苦しそうだし汗臭そうなのはごめんね!」 姫神「なら。女の子は?」 結標「!!!」 姫神「………………」 結標「………………」 不意に会話が途絶える。窓を打つ雨垂れの音と、荒々しい息遣いの男3人のあえぎ声と、泣き声のような女の子のよがり声だけが響いてる。 何よ…どうしてそんな事を聞くのよ。どうして急に黙り込んだりするのよ。根比べのつもり?ああもう埒が開かない! 結標「なっ、ないわよ…私、これでもノーマルのつもりなんだけれど?そ、それは確かに好みのタイプは年下だけど…」 姫神「本当に?」 スッ…と後ろから私を抱える姫神さんの手が…私のバスローブの中に入って来た。 小さな手、整った爪先、冷たい指先、細くて長くて白い指先が…私の肌を滑るようにかすめて行く。 結標「っ…!」 姫神「こんな事をされても。ドキドキしない?」 結標「すっ…るわけ…ない…じゃ…な…い…くすぐっ…たい」 姫神「――――淡希」 結標「…!」 ドクンと心臓が飛び上がる。ビクンと肩が竦み上がる。ゾワリと背筋が震え上がる。 耳元で、いつもより少し低い声音で、低い声量で、吐息を感じられるほど近くで名前を呼ばれるだけで。 姫神「嘘吐き」 結標「………………」 姫神「ドキドキ。してるじゃない。心臓に近いから。バレバレ」 結標「あっ…」 鷲掴まれる。包み込むように。毛穴が開いて鳥肌が泡立って寒気に似た何かが走る。 持ち上げられて確かめられてる。きっとそれは手触りだったり肌触りだったりするのかも知れない。 でも本当はそれすら違って…確かめられているのは、私の反応。私の顔色。私の表情…そして、私の感じる場所。 姫神「こうしていると―――淡希の命を。掴んでいるみたい」 指先が沈み込んでくる。私は身を丸めてそれに耐えようとする。 背中の姫神さんの顔が見えないのにわかる気がする…きっと彼女は笑ってるに違いない。 どうやっていたぶろうかと鼠を前に思案している猫のように。 姫神「嫌がらないのね」 結標「あっ、貴女が離してくれないから――っ…はっ…あっ…」 姫神「口答えしないで。淡希」カリッ 結標「うぅんっ…あぁっ!」 爪を立てられるみたいに、私の甘やかな部分を姫神さんは起こしてくる。 耳元にかかる吐息が熱いのに、耳朶に触れる濡れた舌が冷たい。 耳朶の輪郭から滑って、這って、絡んで、カリッと耳たぶと耳の裏を噛まれて―― ブツンッ… 結標「!?」 姫神「?!」 その時、部屋の電気が消えた。 ~ラブホテル・結標&姫神~ 姫神「てっ。停電!?」 結標「てっ、敵襲?!」 カチッとベッドサイドに備えていた軍用懐中電灯を手探りでつける。 テレビが、空調が、照明が、ブレーカーが落ちている。 自家発電に切り替わらない。思わず姫神を庇うように身を挺する結標。 結標「(これも…魔術師の仕業!?)姫神さん!こっち!!」 一旦電灯を切る。窓際から離れるべく姫神の手を引き寄せる。 もし敵の狙いが狙撃なら良い的だ。最悪姫神だけでも座標移動で…と思ったが姫神の腕は動いてくれる様子はない。 結標「姫神さん!腰抜かしてる場合じゃないわよ!立って!ここから出なきゃ!姫神さん!?」 グイグイと姫神の手を引っ張る。しかし姫神の手は重石でもつけたように動かない。 それに、なんだかいつもより若干腕が太いような感触を結標に感じさせた。 ――腕が太い?―― 姫神「むっ。結標さん」 姫神の声が真横からではなく前方から聞こえてくる。 おかしい。だとすればこの腕はなんだと言うのだ? この部屋には自分達の二人しかいない。そう結標が振り向き直ってもう一度軍用懐中電灯を点けると―― 姫神「貴女…誰の手を。引いているの?」 ――そこには…血塗れの手首を晒した、小太り気味の中年女性の恨めしそうな無表情が―― 結標「いっ…いっ…いっ!」 ニマァ…とその中年女性の顔が…この上無く歪んで笑ったのが、結標の見た最後の光景だった。 結標「いやああああああああああああああああああああ!!!」 ~ラブホテル・姫神秋沙2~ 結標「おっ、お化け!お化けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」 姫神「落ち着いて結標さん。もういない。いなくなった。もう怖くない」 結標が数秒間気絶している間にブレーカーは復旧された。 各地を渡り歩いている時に耳にした事があった噂を姫神は思い出す。 第十五学区のどこかのホテルで、生徒との不倫を思い詰め無理心中をはかった中年女教師の霊が出ると。 まさかこのホテルがそれだったとは流石の姫神も思い当たらなかった。 結標「嫌ぁ…ここから出たい…帰りたい…部屋変えてよぉ…」 姫神「今からだと。それも難しいと。思う。つらいだろうけど。我慢して」 デジタル時計は既に0 36分を示している。ナイトマネージャーや深夜スタッフは起きているだろうが、呼べば学生だとバレてしまう。 そうならないために無人フロントのタッチパネル方式の部屋を選んだのだから。 結標「いやぁ…いやよぅ…いやよぉ…」 姫神「大丈夫。私がついてる。側にいる。安心して」 先程までの凛々しさ勇ましさ頼もしさはどこへやら。 泣きじゃくり愚図りながら姫神の胸元に顔を埋めて結標はイヤイヤしていた。 この学園都市で幽霊騒ぎなど笑い話にもならないが、意外にこういうお化け絡みが苦手な質なのかも知れない。 姫神「(少し。危なかった)」 この幽霊騒動が無ければ、結標を押し倒して事に及んでしまったかも知れない。 もしかして幽霊はそんな自分達が憎々しくて邪魔しに来たのかも知れないと姫神は思った。 今も結標の感触が手に残っている。結標は知らない。表情に出ないだけで姫神もまた鼓動の高鳴りに苛まれていた事を。 姫神「(この娘はダメ。無防備過ぎて。イジメたくなってしまう)」 戦闘と今のギャップが酷過ぎる。あまりの落差に理性が乖離してしまう。 意識的に誘われているなら我慢も出来る。無意識に誘っているように感じられるからたまらなくなる。 嫌がる癖に上げる声音が艶めかしくて、歯止めが聞かなくなりそうな自分が恐ろしい。 姫神「(焦ってはいけない。今は。落ち着かせないと)」 しかしそういう気分も雲散霧消してしまった。とてもそんな気にはなれない。 幽霊騒ぎで震えている今そんな事をしたら完全に極悪人だ。 自分がどれだけ結標を追い込む言葉責めを繰り返したかを棚に上げて姫神秋沙は一人言ちた。 ~ラブホテル・結標&姫神2~ 結標「は、離れないで!」 姫神「それを言うなら。離さないでの間違い」 結標「どっちでもいいから!」 姫神秋沙は悶々とし、結標淡希は恐々としていた。 二人は今間接照明を落としてベッドに入っていた。 結標は姫神の身体を抱き足を絡めまるでコアラのようにぴったりとくっついている。寝返りを打とうと離れたら怒るのだからやっていられない。 姫神「(そんなにくっつかないで。貴女。誘ってるの?)」 結標「(お化けなんていないお化けなんていないお化けなんていない…)」 肌が擦れ合い、吐息がかかり、シャンプーとボディーソープの香りが拷問のように姫神を苛んでいた。 逆に今手を出したら抵抗される事なく籠絡させられるんじゃないかと邪な考えさえ浮かぶ。 姫神「子供じゃないんだから。そういう事されると困る」 結標「貴女がさっきトイレの電気消すからでしょう!怖いのよ暗いと!」 さっきはさっきでトイレまでついてきてと寝入り端を起こされ、姫神は腹立ち紛れに結標の入ったトイレの電気を消したらまた泣き出したのだ。 正直勘弁してもらいたい。いつまで消えた幽霊に怯えているのかと溜め息が出る。 結標「本当に怖かったんだから…最低よ貴女…貴女なんて嫌いよ」 姫神「そう。おやすみ」ゴロン 結標「こっち向いてぇ!」 しまいにはうつらうつらとした矢先に『起きてる?』『いる?』と話し掛けられたり。 自分が男ならもう十回は襲っている。わざとやってるなら大した焦らし上手だ。そういう風に仕向けているならば。 姫神「いい加減にして。もう2時。これ以上騒ぐなら。無理矢理寝かしつける」 結標「うう…」 向かい合わせの結標が抗議するように手をギュッと握って来る。 頼りなく弱々しい手つき。とてもあんな大立ち回りした同一人物とは思えなくて―― ~ラブホテル・結標淡希2~ 何よ…そんなに怒らなくたっていいじゃない…貴女だって同じ物見たのにどうしてそんなに平気でいられるのよ。 やっぱりあれかしら?巫女さんの格好してたから霊感あるとか?慣れてるとか? 離さないでよ。離れないでよ。貴女がいるから私は辛うじて我慢出来ているのだから。 姫神「貴女が。こんなに甘えん坊だったなんて。思っても見なかった」 結標「またそうやって馬鹿にする…貴女には怖い物がないって言うの?」 姫神「無くはないけれど。貴女ほど騒がない」 年下の癖に…髪引っ張ってあげようかしら?でもそんな事して本当に怒らせたら… はあっ…こんな事ならネットカフェみたいなスペースか、個室サロンみたいな所を探せば良かったかしら? 結標「(怖い物…ね)」 今私が怖い物…それは貴女が離れて行く事よ姫神さん。 この雨が私達を引き合わせたというなら、いつか離れる日もそうなの? 結標「(復興支援の目処がついたら…貴女は私の部屋から出て行くんでしょう?)」 キスをされても、抱き締められても、貴女が遠くて、貴女の心が見えない。 きっと部屋から貴女が消えても、私達はまた外でお茶したり、たまに遊びに出掛けたり、つまらない事でメールしたり、そんな事でも繋がりは保てて行ける。けれど。 結標「(けれど、それだけ)」 本来交わる事のなかった私達の世界。私は闇の底にいて、貴女もきっと闇の底にいたはず。 何故貴女があんなイカレ魔術師に名指しで追われているのかすら私は聞けずにいる。 それを聞いたら、貴女が消えてしまいそうで。今日見たあの虹のように。気がつけばいなくなってしまう予感。 結標「(吸血殺しって…何よ)」 私は躊躇っている。明日貴女を学校に連れて行く事さえ。 あんな平然と他人を巻き込めるような連中を呼び込む火種になりかねないと危ぶんでいる。 けれど私一人で貴女を守り切れる自信がない。今日だって守るはずだった貴女に助けられたような物。 結標「(私が守りたかったものって…なんなんだったのかしらね)」 一方通行は最終信号(打ち止め)を、海原は御坂美琴の世界を、土御門はわからないけど何かを抱えていた。 私はかつての仲間。見失った目標の後に現れた貴女を戦いの理由にするだなんて貴女が良い面の皮だ。 『友達』だから?違う。私達は互いに互いをさらけ出せないから『友達』というポジショニングに逃げ込んでいるだけだ。 結標「(もし…貴女がいなくなってしまったら?)」 私はまた気ままな一人暮らしだ。快適で、自由で、そして――また、一人になる。 それを思うと握る手に力がこもる。それは私が孤独を恐れているからじゃない。 ――姫神秋沙(あなた)がいなくなるのが怖いから―― ~ラブホテル・結標&姫神3~ 姫神「もう。仕方無い」 くるんと姫神秋沙は寝返りを打って結標淡希へと向き直る。 自分の手を握る指先が震えているのがわかるから。 今度は姫神から結標の手に指を絡ませて行く。まるで恋人繋ぎのように。 結標「え…?」 姫神「貴女が眠るまで。こうしている。それで。いい?」 結標「…私が起きるまで、そうしてて」 姫神「甘えん坊」 姫神が二人の出会いを思い悩めば、結標は二人の別れを思い煩う。 姫神は幽霊に怯えていると勘違いし、結標は姫神が消える未来を想像した。 姫神は年上なのに手がかかる娘だと思い、結標は年下なのに手がかからない娘だと思っていた。 結標「こんな所、他人に見られたら恥ずかしくて死んじゃいそうよ」 姫神「私も。貴女とこんな事してるって。吹寄さんや。小萌先生に見られたら。恥ずかしくて表を歩けない」 結標「…ねえ、姫神さん…」 姫神「…おやすみのキスでも。して欲しい?」 結標「…………ええ」 どちらともなく身体を抱き寄せる。どうしようもなく歪に歪んだ自分達。 結標は姫神が二つ合わせの鏡写しに映ったもう一人の自分のように感じられ、姫神は結標が二重写しの鏡合わせに映った自分の影のように感じられた。 硝子を挟んだ互いを見つめる、虚ろな眼差しをした二体のカタン・ドールのようだと。 ――そうして夜はふけていき――
https://w.atwiki.jp/ova-v/pages/396.html
オーダーミッションNo.008【逃走部隊殲滅】 ――Oparation Gates of Hell (投稿者:怨是) 逃走部隊殲滅 難易度: E依頼主: バンガード作戦領域: BURIED FACILITY(オーダーミッション07)敵対勢力: ミグラント敵戦力: 偵察型作戦目標: 敵部隊の全滅特記事項: 敵1機の突破限界ライン到達につき報酬を減額 概要:これまで我々の追撃を掻い潜り、各地を襲撃してきたミグラント共のアジトを発見した。確実な掃討を行う為、傭兵という保険を掛けることにした。敵の逃走経路上にて待機し、我々の攻撃を掻い潜り逃走する敵部隊を撃破してもらう。こちらが指定する突破限界ラインに到達される前に撃破しろ。突破限界ラインに敵が到達する度に報酬から減額させてもらう。なお君たち傭兵は保険として雇う為、我々のみで掃討に成功した場合でも一定の報酬は支払わせてもらう。任務の確実な遂行を期待する。 バンガードに所属するフェルナンド・バラハ少尉は、砂塵が風に舞う様子をモニタ越しに眺めながら、今回の保険として雇われた傭兵の到着を待っていた。上官から「元政府軍の、腕利きの傭兵に依頼しておいた」という一言だけで、この僻地へと飛ばされた。別働隊が敵勢力の掃除をするので、そこから逃げる敵を領域内で撃墜しろというのが作戦の要綱だ。件の敵勢力は昨年に砲台陣地に傭兵を陽動として寄越し、その隙を狙ってイル・シャロムに侵攻してきた連中だった。 フェルナンドは上層部の決定に対し、何ら異議を申し立てなかった。上に従うのが、下々の者達の唯一にして絶対なる存在理由だ。その為に階級が存在する。彼ら上層部は下級の存在に指令を与える事で理念を体現し、それによって初めて社会が形成される。フェルナンドにとって、それは疑うべからざる真理だった。 ――私は、必要とされている筈だ。 フェルナンドがあれこれ思案していると、コックピットのスピーカからブースタの音が聞こえてきた。他の友軍機は既に、武装勢力の掃討作戦に出向いている。今この場でAC特有の乾いた噴射音を響かせるのは、傭兵のACに他ならない。そのACは、装甲を固めた逆関節型だった。ライフルとバトルライフル、それからショットガンとプラズマガン。政府軍の指揮官用ACをベースにしたとは思えない、物々しい装備だ。周波数(チャンネル)検索ボタンを押し、コンソールに表示された6桁の番号に通信を送る。 「来たか……仕事はしっかりとこなせよ、雇われ」 《わざわざ云われなくても、先刻承知ですよ。集中できないんで黙っててくれます?》 若い女性の声だった。通信には、砂利が転がる様な音が混じっていた。その正体が何なのかは判然としないが、大方、戦場の風を感じたくてコックピットを開け放しているのだろう。フェルナンドは彼女の命知らずな行為についてよりも寧ろ、彼女の口調が随分と反抗的な事に苛立った。 「軍属時代に口の利き方を習わなかったのか? 上官の名前を云え」 《あれれー? もしかして、怒ってます? 激おこ? せっかくお空は晴れてるんですから。はい、笑って笑って》 しかし彼女はフェルナンドの質問をまるきり無視した内容を、無感情な声で捲し立てる。一体、何を喰えばそんな空とぼけた発言をする事が出来るのだろうか。フェルナンドは憤慨を隠さず、コンソールを殴った。ACの頑丈なコックピットはその程度で音を上げず、当然ながらフェルナンドの右手は鈍痛に苛まれた。 「誰が笑うか! 人の話を無視するな。雇われの分際で!」 《生憎、都合の悪い事は全部忘れてしまう性質でしてね。誰だったか記憶にございません。あと私の名前は“雇われ”じゃなくて“中尉”です。オーケイ?》 相変わらず、カラカラという音がする。砂利が金属にぶつかる音だろうか。兎に角、フェルナンドは頭を抱えるしか無かった。こめかみに断続的な痛みが奔り、精神の集中を容赦なく遮る。 「……くそ、頭痛薬が欲しい。何故私がこんな辺境の地で、傭兵のお守(も)りをせねばならんのだ。しかも云うに事欠いて“中尉”などと巫山戯た名前を!」 いっその事、このまま頭の血管でも切れさせて体調不良を理由に帰還してしまいたかった。そうすれば、この碌でなしの傭兵ともおさらば出来る。次に出会うのは随分先の事だろう。否、そうであって欲しい。只でさえバンガードは、クーデターで成り立った軍事政権に起因する、実力以外の事情には関知しない遣り方の所為で奇妙奇天烈な人物がここぞとばかりにひしめき合っている。フェルナンドは、そんな彼らの浮き世離れした戯言を幾度も聞かされてきた。 これで傭兵まで予想の斜め上を往く輩(ファンタジスタ)なのだから、本気でこの世は救われない。せめてお目付役がまともならば、幾らかは気も安らぐのだが――と、そこまで考えた辺りで脳裏に名前が浮上した。 「そうだ、思い出したぞ。貴様のパートナーは確か“大尉”と名乗っていたな?」 中尉の上は大尉だ。どうして結びつかなかったのだろうか。 「あれは居ないのか? 貴様の上官だろう?」 《あんたの後ろですよ。少尉殿》 《悪いが、そいつの上官だった覚えは無いぞ。青坊主》 中年に差し掛かった男の濁声が、フェルナンドの心臓を小突いた。 「ふおッ?!」 フェルナンドは思わず座席から飛び上がりそうになるも、慌てて咳払いをし、その場を取り繕った。 「――い、いや? 別に。一応確認をしておこうと思ってな」 《聞いたか中尉。さっきの叫び声。傑作だよな》 《腹がよじれますね。こんなに笑ったのは久しぶりだなーオモシローイ》 笑い声と棒読みの言葉が交差し、フェルナンドは堪えかねて通信を切った。それから、フットペダルを踏み抜かない様に一応は気を使いつつも、手近な無機物を蹴飛ばした。 「ああ、くそ! どいつもこいつも馬鹿にしおって!」 大尉はコックピットの中で笑い転げていた。雇い主の子飼いの兵士は、久々の上物だった。彼には気の毒だが、あの性根は道化そのものだろう。 「ふぅ、さて。始めるかね」 《そうですね》 事前のブリーフィングで、作戦の大まかな内容は掴んでいる。逃げる奴を撃つだけの、簡単な仕事だ。この程度の依頼に二人掛かりでやるのも正直、馬鹿馬鹿しい。それに、元より大尉は報酬分の働き以上の事はしない主義だった。 が、今回ばかりは特別だ。相手方のミグラントの元締めはかつて反政府主義を掲げ、レジスタンスを結成していた連中だった。何度も煮え湯を飲まされている。数年前にシティを脱出した折に於いても、何かと因縁を付けられ、罵声と銃弾の雨あられをたっぷり頂戴した。お陰で生死の境を彷徨った事もあった。 「こんな事で腹癒せするのも、何だか大人げないとは思うが」 当たり所が悪くなければ、連中も死にはしないだろう。大尉は本日で六枚目になる板ガムの包み紙を開け、内容物を口に放り込んだ。通信装置がビープ音を鳴らす。 《こちら観測部隊。敵部隊を捕捉した。よろしく頼む》 作戦開始の合図だ。大尉は愛機のタンク型AC――クローザーに渇を入れ、グライドブーストを作動させた。クローザーは砂埃を巻き上げ、一塊になっている敵集団へと突っ込む。左腕部に持たせたオートキャノンの四門の砲身それぞれから、砲弾がマズルフラッシュを伴って撒き散らされる。あちらこちらを彷徨いていた航空偵察型戦闘メカの群れは、瞬く間に装甲や煙を散らし、砂地へと突っ込んでいった。可哀想に。あれでは助からないだろう。随伴している中尉もまた、重量逆関節AC“レーヨン”を巧みに操り、プラズマガンの爆風で偵察型を叩き落としていた。 青坊主はと云えば、作戦領域の遙か後方から此方の動きを眺めているだけで、何もしようとしない。 ――両手に持ったレーザーライフルとレーザーキャノンは飾りかよ。 少しは手伝って欲しいものだが、バンガード標準機の機体色からは大きく外れた青色の迷彩塗装を見るに、部隊内でも爪弾き者になっている事は想像に難くない。だとすればあれは、保険のそのまた保険としてバンガードが用意した、単なるおまけか何かだろう。見たところ、監視役という訳でも無さそうだ。 「っと……」 弾幕を免れた偵察型が後ろへと飛び去る。 《何やってんですか》 中尉が何故かやたら嬉しそうに、大尉の討ち漏らしを撃墜した。彼女は戦闘に高揚感を得るといった酔狂な性質ではない筈だ。恐らく、此方のミスをここぞとばかりにあげつらう事に喜びを感じているのだろう。相変わらずいい性格をしている。 ――なるほど、こうやってわざと討ち漏らしを作った時に確実に掃除するのが青坊主の役目か。 しかし、それなら安い戦闘メカなりMTなりを大量配備しておけば良いのだが、敢えてACを持ち出したからには、それなりの考えがあっての事だと信じたい。大尉は殊更に溜め息をつきながら、次の敵を待った。 この近辺は各所に建築物の残骸が転がっている所為で見晴らしは最悪だ。建物の陰に隠れていれば、偵察型は無警戒に突っ込んできてくれる。時折、頭の良い奴が乗っているのか、分散してやって来る事もあった。しかしそれも、二機のACを前にしてしまえば全く意味を為さない。領域内に踏み込んだ戦闘メカは、その悉くが爆発四散していった。 作戦は二人組の傭兵のお陰で、順調そのものだった。性格に問題は見られるが、腕が立つという話に偽りは無いらしい。想定難度Eという比較的簡単な仕事という事を差し引いても、彼らの働きぶりは見事の一言に尽きる。 「この分で行けば、予定の半分以下の時間で作戦は終了するな」 作戦領域に入り込んだ敵は片っ端から消し炭にされている。此方で手出しをする必要は無さそうだ。フェルナンドは、ならばと放置を決め込み、ついでに物思いに耽る事にした。 曜日の感覚が麻痺していたせいで、先日は礼拝をし損ねた。それがフェルナンドの心中を暗澹たるものにさせ、コンソールを爪で叩く彼の仕草はいつもに増して苛立たしげだった。神が人類を救ったという事実を明確に知り得る機会は、彼の人生に於いては一度とて無かった。しかし、こっぴどい厄災で身を滅ぼしかけた事もまた皆無であった事から、フェルナンドは神というものは保険に等しいものなのだろうと考える事にしていた。その理屈で行くならとどのつまり礼拝は、保険の契約更新だ。それが行なわれなかったという事は、即ち何が起きても身を守れないという事だ。 フェルナンドは日陰に籠もり続けていた所為で日焼けしていない肌を殊更に青くしながら、溜め息をついた。クーデターから何年も経過していながら、戦いに終焉は訪れない。誰に讃えられるでもなく、自分達は戦い続けている。果たして神は今も、人類を見てくれているのだろうか。この世界はとっくのとうに見捨てられ、いつ終わるかも解らない戦乱も、人類が惰性で続けているだけではないか。最早、祈りは意味を為さないのではなかろうか。 ――これを口にすれば、不毛な杞憂と笑われるだろうか。 フェルナンドは急に、心細くなってきた。もしも種々の心配事が真実ならば、如何様に足掻こうともその先は絶望しか存在しない。それは嫌だ。時には文字通り泥を啜って、今まで生き存えてきたのだ。確かな結果が欲しかった。確かな評価が必要だった。神からの返答を、何よりも渇望していた。無視されたくない。胸中渦巻く不安が、脂汗となって額に浮かぶ。 《こちらジャバウォック3! 敵拠点にて、ACと交戦中! 敵ACはアリーナ登録機体、ゼノンオルガ! 至急、増援を!》 《バンダースナッチより、ジャバウォック各機へ! 友軍被害甚大、撤退せよ! 繰り返す、撤退――》 《ジュリアスだと? Sランク上位傭兵(シングルナンバー)が、何故此処に?! 見間違いでは――うわあ!》 《作戦本部(HQ)よりジャバウォック隊各機へ。応答せよ……応答無し。壊滅か》 矢継ぎ早に次々と訪れる通信と断末魔が、フェルナンドの意識を現実へと引き戻した。 「……ジュリアス? あのジュリアスなのか!」 別働隊を壊滅させたその敵の名前は、確かにフェルナンドの記憶に存在した。 《久方ぶりだな。あれから一年か》 フェルナンドはその声を聞き違える筈も無かった。紛うこと無く、相手はジュリアスだ。ジュリアスは昨年の砲台陣地にて、戦闘した記憶がある。あれ以来、彼と出会う事は無かった。ジュリアスは姿を消していたのだ。その彼が今、戦場に居る。姿こそ見えないが、遠からぬ内に相見える。 ――好都合だ。決着を付けようか。 「答えろ、ジュリアス。我々の側に付かない理由は何だ」 《青坊主の知り合いかね。幾ら接敵まで距離があるとはいえ、そういうのは止(や)めて貰いたいが》 「今訊かねば、機を逃す。許せ」 フェルナンドは、愛機アズール・Bを前進させる。フェルナンドは彼の者との決闘と、彼の者にまつわる真実を狂おしい程に求めていた。 「ジュリアス、答えろ! 何故、バンガードに楯突く! 何故、政府軍側に付いた!」 捲し立てるフェルナンドに対し、ジュリアスの声音は嫌味な程に冷静だった。 《少し勘違いしているらしいが、俺はあの当時、クーデター軍側に付いた。そして今は、バンガードを倒す側に居る》 「……何が望みだ? 永遠の反体制でも嘯くつもりか?」 《そんな大層な理屈は掲げんよ。俺は単に、戦いたいだけだ》 「戦乱を望むだと……愚かな」 彼もまたこの世に数多と存在する、単なる戦闘狂でしかないのか。彼の発言の奥底には、恐らくは彼自身の深遠なる思想が隠れている。しかし、フェルナンドは彼の少ない言葉からはそれを読み取る事が出来なかった。 大尉は辟易した。此処は三文芝居の開かれる場末の劇場ではない。命を奪い合う戦場だ。なのに、彼らは自らの精神を安定させる為にではなく、もっと不明瞭で不正確な、それでいて不的確な理由で口を開いている。 「おい、中尉。茶番を止めさせろ」 《ああいう手合いは呼吸と茶番がイコールなんです。口出ししても無駄かと》 《聞こえているぞ》 「聞こえる様に云ったんだ」 直接云っても、先程の様に反論されるだけだ。ならばせめて、皮肉たっぷりに回り道をしてやる。三流喜劇のラジオを聴きながら死ぬなど、真っ平御免だ。漸く観念したのか、青坊主は黙りこくった。或いは、周波数を変えて茶番を続けているのかもしれない。なら初めからそうしてくれれば良かったのだ。 大尉は味のしなくなったガムを包み紙に丸めて、ポケットに放り込んだ。それから、新しいガムを口に入れる。仄かなニコチンとタールと、メンソールの味がささくれ立った精神を鎮めてくれる。 《……敵機、領域内に入った。心して掛かれよ》 青坊主が、静かに宣告する。 既にクローザーのカメラは、敵機を捉えていた。探知機によって、忌むべき番狂わせの姿は浮き彫りになっていた。敵機は、此方の動きを探る様に、障害物の間を縫って接近してきている。なるほど、手練れの傭兵らしい動きだ。 「それにしても連中、よくアレを雇う金が残ってたな。で? どう動くんだ、中尉殿?」 《やり方はお好きにどうぞ。死んでも骨は拾いませんけど》 「へいへい、いつも通りだな。楽でよろしいね、まったく」 中尉のレーヨンはまだ、逃走する偵察型の掃除で忙しい。青坊主も何やら息巻いていたが、本来の依頼内容から察するに、此処は傭兵だけで片を付けるべきなのだろう。大尉はクローザーを前進させながら、額に手を当てる。全く、面倒な事になった。 《――待て。私も援護する》 「構わないが……そのレーザーキャノンはしっかり当てられるのか?」 《貴様が引き付けろ。それで済む話だ》 「お手伝いついでに誤射なんざしやがったら、蹴飛ばして海に沈めるからな」 幾ら熱量兵器への耐性が高いタンクといえども、当たれば無事では済まされない。 《解っている。何も問題は無い》 既に三発目のレーザーキャノンが、クローザーに命中していた。 《おい! その粗末な奇跡を俺のケツに幾つ突っ込むつもりだ!》 大尉と名乗る男が、声を荒げる。 「やたら動きが良くてな。狙いが定まらん。くそ、何故こうも避けられる」 重量二脚型の機動力であれば、容易く当てられる筈だ。少なくとも今までは、こんな事にはならなかった。然るにジュリアスのAC“ゼノンオルガ”は、Sランク傭兵の名に恥じぬ動きを見せている。 《さっさと玩具を棄てて接近戦に切り替えろ! もう俺の機体は保たんぞ!》 「了解だ」 フェルナンドは半ば自暴自棄になりながら、アズール・Bのグライドブーストを起動させた。彼我の距離を詰め、レーザーブレードを振り抜く。しかし、莫大な熱量を伴った光の刃は周囲の建築物を抉るだけだった。ゼノンオルガは建物を蹴る動き――俗に云うブーストドライブによってレーザーブレードの命中範囲から退いていたのだ。フェルナンドが状況を理解したその直後、夥しい量の弾が浴びせられる。瞬く間に装甲は穴だらけになり、警告音が絶え間なく喚き散らした。 「機体性能の差は殆ど無い筈だ……」 友軍機のクローザーがオートキャノンと単発型のキャノンを交えて支援砲撃を行なってくれてはいるものの、それでもゼノンオルガはアズール・Bへの狙いを外さない。 「貴様の様な戦争中毒者が世界を狂わせる! 指導者による支配こそが、我等の真に生きるべき道だ! 何故、それを理解しない!」 屈辱に心が折れそうになりながらも、フェルナンドは通信を飛ばした。奇跡でも起きれば、ブーストチャージで蹴飛ばせる筈だ。そうでなければ、何の為にわざわざ渦中へ飛び込んだというのか。 《戦い続けなければ生きられない。それは人も、そして世界も同じだ》 ジュリアスが淡々と述べ、それと同時に、フェルナンドは自機が致命的な衝撃を与えられた事を悟った。機体が揺れる。警報がけたたましく鳴り響き、機内の色彩は警告表示で真っ赤に染まった。 ――私は死ぬのか。奴が何を思っているのか、それすらも知らぬまま。 随所から煙が溢れ、バランサーが制御を失った所為で火元を確認する暇も無かった。フェルナンドは不思議と焦らなかった。むしろ、笑いが込み上げてくる。 いずれ死ぬとは思っていた。その日が今日だったという事だけだ。果たしてこの戦いが誰かに記憶されるのかという懸念はあったが、それを確かめる術が無い以上、座して天命に身を委ねる他無かった。 「大佐、大佐……我等が偉大なる父よ、私の魂は、いつも貴方の傍に!」 魂などという不確かなものに依存した信念とは、笑わせる。フェルナンドは現に、腹が引き裂ける程の哄笑をコックピットに響かせていた。 「バンガード、万歳――!」 一際大きな爆発音と共に暗闇に覆われ、フェルナンドは一切の言葉と思考を失った。恐らくは、その肉体も。 バックモニターが、火を噴いて転がる“青坊主”を映していた。やがて青坊主は建物に激突し、盛大に炎上した。あれでは助からないだろう。 「おい、HQ! 青坊主がくたばったが、報酬はきっちり支払われるんだろうな!」 《無論だ。Sランク傭兵自体が想定外(イレギュラー)だった以上、腹を括るしかあるまいよ》 友軍を死なせた割には、存外に肝が据わっている。しかしながら、大尉は敢えてそこに言及するつもりも無かった。相手方も軍人だ。相応の覚悟はしているのだろう。そう考えるだけに留めた。 「物分かりが良くて助かる」 《増援到着までにそいつを倒せば増額するが、どうする?》 「このドンガメじゃ追い払うのがやっとだ。さっさと増援を寄越してくれ」 《到着まで残り3分だ。健闘を祈る》 「了解。切るぞ」 たったの3分で増援が到着する事を怪訝に思ったが、ひとまずそれは頭の片隅にでも追い遣っておくべきだ。直ぐにでもこの場から逃げねば、相手の思うつぼだ。長話をしていられる余裕も、余計な事を考える余裕も、今は無い。 《さて、勝負と往こう。互いが生き続けるために》 「無駄な戦いは御免だ」 《少し付き合えよ。久々に骨のある相手とやり合えて、俺は嬉しい》 「黙れよ、気障野郎。俺は全く嬉しくない」 折角の頭スッキリ計画を邪魔され、大尉は憤慨した。ジュリアスは、憎らしいまでに余裕を見せている。その事実は覆せない。大尉はこの依頼を一人で請けていたらと想像し、ぞっとした。 オートキャノンの弾幕は殆どが回避され、キャノンに至っては悉くが空を切っている。大尉が歯痒い思いをしていると、横合いからゼノンオルガ目掛けて散弾が飛ぶ。見れば、レーヨンのエンブレムが表示されていた。 「そっちは片付いたのか」 《友軍機も損害無し。後で追加報酬をせびりますか》 「上出来だ。後はあの野郎を撒くだけだな」 大尉はそれ以上、語らなかった。それなりに長い付き合いが、大尉と中尉の意思疎通を容易にさせた。 ゼノンオルガがレーヨンを狙おうとすればクローザーが射線上に割り込み、オートキャノンで応戦する。そしてクローザーを踏み台にして跳躍したレーヨンが、ゼノンオルガの真上から成形炸薬弾(HEAT)ロケットを連射する。 妨害し、やり返し、堪え忍ぶ。それでもゼノンオルガの苛烈な攻撃は、一向に衰える気配を見せない。ジュリアスという度し難き敵は、装甲の防御特性を的確に把握し、その弱点を突いてきた。 《こちらレッドクイーン。作戦領域に到達しました。HQ、以降は私が指揮を行ないます》 艶のある、女性の声だ。コンソールのサブモニタには『SOUND ONLY』とだけ表示されていたが、さぞや美人なのだろう。年齢は自分と同じくらいか、少し上だろうか。兎に角、助かった。 《HQ了解。待たせたな、雇われ》 「死ぬかと思ったぜ。後は頼ん――」 大尉は絶句した。 何処から調達したのか、バンガードの四脚型標準機“ロングボウ”と支援型MTが合わせて二十機近くが、あらゆる方角からやってきた。中にはストライカーも混じっていたが、両手にそれぞれ装備しているのは、恐らく機動力とジェネレータ出力を削ぐ為のジャマーユニットだ。 「――なんだよ、その数は」 《これだけ揃えたなら、Sランクと云えども容易かろう》 《レッドクイーンより各機へ通達。ACを投下、速やかに状況を開始しなさい》 出鱈目な理屈だ。幾ら何でも、遣り過ぎだろう。確か、規定以上の被害を出さない為に、ACの出撃は四機までという取り決めがなかったか。それともバンガードにとっては最早、そんなものは過去の話なのか。 《スペード隊は、広範囲にジャマー散布。ターゲットの動きを封じなさい》 複数機のストライカーが縦横無尽にグライドブーストで走り回り、上空から色取り取りのジャマーをバラ撒く。武装を絞り込んだ機体故に、彼らの速度はゼノンオルガに搭乗するジュリアスをして、捕捉しきれないらしい。 《侭ならないものだな。だからこそ、意義がある》 ジュリアスは事も在ろうに、鼻で笑いながら呟いている。大尉は呆気に取られ、我に返る頃にはジェネレータの容量僅少を示す警告が耳を打っていた。何時の間にか、ジャマーの範囲が此方にも及んでいたらしい。各種ブースト機動を封じられたタンクに、回避手段は存在しない。大尉は散発的にオートキャノンを撃ちながら、クローザーを後退させる。その間にも、ゼノンオルガは悠々と歩いてきていた。こんな状況にしてくれと頼んだ覚えは無い。大尉はすかさず、HQに通信を入れた。 「おい! 俺まで巻き込むんじゃねぇ、動けなくなっちまった!」 《まだ持ち堪えられるだろう。頑張ってくれ給え》 「無責任な事を抜かすな! 重量二脚型で抜けられないんだから、タンク型はもっと無理だろうが!」 《ご自慢の装甲は飾りかね。耐えて見せろよ、その程度》 大尉のこめかみが脈打ち、襟元から耳にかけて、激情が熱を帯びて立ち上る。大尉はガムを吐き捨て、ドッグタグを引き千切った。死ぬと決めた時の合図だ。こうすれば恐怖は自然と薄れて行く。 「理不尽に生き存え、理不尽に死に腐れってか? 俺達らしいよなぁ。了解だ、こん畜生! ああ! やってやるよ!」 《一緒にしないで下さい。困ります》 落ち着き払った声の中尉だが、その乗機であるレーヨンも同様にジャマーの影響下にあるらしい。動きにキレが無い。こんな時に他人の心配をすべきではないが、ジュリアスがレーヨンに狙いを変えたら、中尉はひとたまりも無いだろう。大尉は、せめてもの悪足掻きにと、トリガーを引き続けた。オートキャノンの弾幕が、絶え間なくゼノンオルガへと注がれる。 《スペード隊、包囲網形成完了》 《クラブ隊、ロングボウ及び支援型は砲身を展開完了。レッドクイーン、許可を》 《レッドクイーン了解。総員、排除開始》 幾つもの火線が、ゼノンオルガの装甲を弾き飛ばした。一秒と経たず、辺りに砂塵が巻き上がる。視界が晴れる頃には、原形を留めぬ程に損傷したゼノンオルガが、自重に耐えかねて崩れ落ちた。 《名も知らぬ兵士一堂による銃殺刑です。さぞや屈辱的でしょうね》 レッドクイーンとやらは愉悦を堪えきれないのか、くつくつと含み笑いを交えていた。 「惨い事しやがるな。このザマじゃあ、骨も残らんだろ」 《あの男は、明らかに遣り過ぎました。異物(イレギュラー)を黙認するのは、バンガードの本意ではありません》 「アンタ、初めからこれを狙っていたのか?」 《ご安心を。たかだか傭兵一人の為に、そこまで手間を掛けられませんから》 ――どうだか。 大尉は最後の板ガムを口に含みながら、レッドクイーンを胸中にて侮蔑した。それにしても、彼女の声は何処かで聞いた事があったが、それが記憶の中のどの人物とも結び付かない。顔さえ解れば思い出せそうだったが、サブモニタの中継映像は常に非通知だった。 ふと、サブモニタを見やると、中尉が悩ましげな表情で両手の人差し指を付けたり離したりしている。お前は親に小遣いを強請(ねだ)る、思春期の乙女か何かか。 「中尉、どうした」 《流れ弾が掠った所為で、武器が一つ駄目になりました》 なるほど、嫌らしい真似をしてくれたものだ。大尉は溜め息混じりに、HQへ通信する。 「だそうだが、HQ。修理費は補償してくれるのか」 《生憎、流れ弾であろうと被弾は自己責任だ。承認するとキリが無いのでな。悪く思うなよ》 「ったく、派手にやるのは勝手だが、こっちにまで迷惑かけるのは勘弁願いたいものだな」 《それに、あの部隊長は私より階級が高いから、何も云えん》 「そうかい」 現在のバンガードに於ける階級制度を基準にすると、HQ代表者は少佐程度の階級を持っている筈だ。彼の言葉を信じるなら、レッドクイーンとやらの階級は中佐だろう。大佐の階級を持つ者は無論、イル・シャロムを統べるあの男を除いて存在しない。 つまり、そういう事だ。あの女――レッドクイーンは、自らの立場や、今回の戦闘を利用して傭兵を囮に使い、Sランク傭兵という脅威を排除したのだ。雇い主は通常、傭兵との信頼関係を崩してはならないものではなかったのか。狂った時代が、作法を風化させたのか。それとも、昔から続いていたのか。大尉がそれを知る術は、今は無い。 「帰るか。中尉」 《そうですね》 結局、流れに身を任せるしかない。何とはなしに生き、何とはなしに戦う。只の傭兵に出来る事はと云えば、その程度だ。世界を変えようなどと大それた事をするつもりは無い。 大尉はドッグタグを握り締めながら、迎えの到着を待った。 戦後報告一覧(ASSAULT RECORDS) PILOT NAME CALL SIGN UNIT PROFILE Fernando Baraja - AC(2Legs-H) 男性、24歳。ゲート・オブ・ヘル作戦にて戦死。本作戦には、傭兵を監視する為に参加していた。 The 1st Lieutenant - AC(Revese joint-L) 女性、20代。傭兵。本作戦終了後、ドロップ缶の中身が底を突いていた事を嘆いた。ハッカ飴は計上せず。 The Captain - AC(Tank) 男性、30代。傭兵。本作戦で得られた報酬の大半は、修理費に消えた。パートナーと同じく、現在も傭兵生活を継続。 Dante Biazzi HQ - 男性、50代。未だ衰えを見せず、現役でオペレータを務める。本作戦に参加した兵士の大半は、彼の部下だった。 Marvin Wells Bandersnatch Attack Helicopter 男性、35歳。ジャバウォック隊の管制官及び空対地支援担当として同行していた。ゲート・オブ・ヘル作戦にて戦死。 Gilbert Stoner Jabberwock 1 AC(Revese joint-H) 男性、31歳。ジャバウォック隊の隊長を務める。施設破壊のプロフェッショナル。ゲート・オブ・ヘル作戦にて戦死。 Eugene Gates Jabberwock 2 AC(2Legs-M) 男性、27歳。同部隊に於ける献身的な戦績が評価され、昇進も控えていた。ゲート・オブ・ヘル作戦にて戦死。 Oliver Steuart Olyns Jabberwock 3 AC(2Legs-M) 男性、22歳。ゲート・オブ・ヘル作戦にて機体大破。辛うじて生存したものの、軍からは身を退いている。 Douglas McCoy Jabberwock 4 AC(2Legs-M) 男性、43歳。医師免許を持ち、軍医としても活躍していた。ゲート・オブ・ヘル作戦にて消息を絶つ。 Julian Raysbrand Julius AC(2Legs-H) 男性、41歳。傭兵。反抗勢力に雇われ、バンガード側のACを多数撃破するも、増援の集中砲火により機体大破。遺体は発見されず。 Unknown Red Queen Attack Helicopter NO RECORD - Heart 1 for 17 Helicopter ハート隊。輸送用の大型ヘリで編成される。本作戦限定の臨時部隊であり、普段は別のコールサイン。 - Diamond 1 for 4 Helicopter ダイヤ隊。輸送用の大型ヘリで編成される。本作戦限定の臨時部隊であり、普段は別のコールサイン。 - Club 1 for 8 AC(4Legs) クラブ隊AC分隊。バンガードの狙撃型四脚AC“ロングボウ”で編成される。本作戦限定の臨時部隊であり、普段は別のコールサイン。 - Club 9 for 17 MT(Sniper) クラブ隊MT分隊。狙撃型MTで編成され、包囲網の中心部へ集中的に狙撃を行なう。本作戦限定の臨時部隊であり、普段は別のコールサイン。 - Spade 1 for 4 AC(2Legs-M) スペード隊。ストライカーの武装をジャマーとフラッシュロケットに換装。本作戦の為に臨時で編成され、普段は別の機体・コールサイン。 Jack Laster - AC(2Legs-M) 男性、36歳。傭兵。ジャバウォック隊の通信記録から本作戦への直接的な関与が疑われるも、交戦した形跡は確認できず。 Daniel Phillips Daphnis AC(Revese joint-H) 男性、30代。本作戦への人員提供に際して、何らかの協力を行なったと見られるが、詳細不明。
https://w.atwiki.jp/turenii/pages/39.html
つれ兄年表 年代 出来事 説明 2010.06.10 伝説のいか焼き いか焼きつれ兄 開店 2010.11.xx 幻のいか焼き いか焼きつれ兄 閉店 2010.11.27 ふう ザ・コンビニ2をプレイ中。店員のため息が聴こえた。つれ兄への不満を表したものだと思われる。 2010.11.28 私のフォルダ テレビ画面の切り替え中、つれ兄の保存しているマル秘動画のフォルダがチラリと映る。 2010.11.29 ミシシッピー配信 ナイフに刺され、落とし穴に落ち、散々な目に遭った。せんせいー! 2010.11.30 野球逆フラグ つれ兄「黒田カープ帰ってくるで」→メジャー残留。つれ兄「石原出て行け」→カープ残留。つれ兄「内川カープ来るで」→SB移籍。 2010.12.07 6枚落ち リスナーと将棋対決するが、6枚落ちの相手に敗北。将棋が上手いとは何だったのか。 2010.12.23 tme つれ兄が夕食に行く際、ニコキャスにメッセージを残していったが、「hyper dinner tme」 2011.01.04 ブラクラの罠 悪質リスナーがブラクラを貼り付け、それを踏んだつれ兄の個人情報が漏えいした。当然BAN。プロバイダーにも通報した。 2011.01.09 フンッ! ゲーム"ダブルキャスト"のBADEND。ゲームの流れを読めない鈍兄であった。つれ兄「ちがうちゃうちゃう!」 2011.02.12 塩オフ つれ兄配信のオフ会。結局つれ兄を入れて3人しか集まらなかったが、陰には6人のリスナーが隠れて追跡していたらしい。 2011.02.13 超能力 オフ会を失敗して、つれ兄がヤケを起こして始めたゲーム"マインドシーカー"。当然、超能力の欠片も感じさせなかった。 2011.03.03 バマツ! つれ兄が場末を「バマツ」と読んでしまう。詳しくは"つれ兄用語辞典"へ。 2011.03.13 par100 配信実況スレpart100のことだと思われる。100スレ目ということで浮かれていた模様。この流れはpar102まで続いた。 2011.03.14 ホワイトデー リスナーがおっぱい画像をうpしたが、PCが重くてつれ兄だけは後日まで見ることができなかった。 2011.03.15 ステート打開 天外魔境2配信でつれ兄がステートを使った。そして意味不明なことを言う→「ステート使ってないし。使ったけど負けたし。」 2011.03.18 ああぷん爆笑 つれ兄配信の横でテレビを見ていたああぷんが大爆笑。その笑い声がリスナーには大好評であった。 2011.03.21 カマキリッ リスナーが出した漢字クイズより。蜥蜴←これをつれ兄は「カマキリッ」と読んでしまう。正しくはトカゲ。 2011.04.10 リア充ハト 花見に行ったつれ兄が写メした鳩カップルについての話題。この日一日、鳩への文句ばっかり言っていた。 2011.04.18 そんなことありえへん 頭の固いつれ兄がよく使う言葉。子供が語る夢に対してもその一言で黙らせるのであった。 2011.04.18 暗黒の終わり クロノトリガー終了。序盤の失敗のせいで、見事な名作汚し配信であった。 2011.04.30 ぽっぽー! ドカッ! ロックマン10の某ステージより。この直後にティウンティウン..が流れである。 2011.05.07 千尋家出 俺屍配信より。朱の首輪を装備させたまま家出させてしまった。つれ兄「逃げた奴が悪い!」 2011.05.07 小林ヒロシ 広島vs阪神でつれ兄が読んだ名前。おそらく小林宏之(ひろゆき)のことだと思われる。嶋に打たれる。 2011.05.21 俺屍発狂 ジェロニモもびっくり。つれ兄最高の発狂配信。大切なキャラが次々と死亡し、つれ兄が発狂した。 2011.06.19 親子発狂 WIN5的中。+29万。親子揃って「8!8!」と叫んでいた。ああぷん「1万ちょうだい」 2011.07.02 俺屍打開 約2か月かかった。つれ兄配信で一番長かったのではないだろうか。 2011.07.17 ビッチン登場 =DQ3配信開始。初期メンバーの魔法使いの名前がビッチン。リスナーに特別愛されるが、真っ先に殺される。 2011.07.24 落とし穴登場 DQ3のすごろくゲーム。詳しくは"つれ兄とは"へ。この時より、つれ兄と落とし穴は切っても切れない縁に。 2011.08.09 マホ DQ3配信でのつれ兄の演出。詳しくは"つれ兄とは"へ。 2011.10.03 妄想エロゲー ビッチンと交際を始めたことを公表する。DQ3ビッチンとは別物。最初の一言→つれ兄「オナニーはもういいかな・・・」 2011.11.03 ループ配信 ダークソウル配信より。何度も敵に殺され&落とし穴に落ち、やり直してる様子をリスナーからそう言われた。 2011.12.25 テンサイテルリ マリオRPG開始時に残っていた前の人の記録名。一部リスナーには好かれていたものの、簡単に消されてしまった。 2012.01.07 熊でグワッ 新桃太郎伝説のアイテム「くまでぐわ」が何のことだか理解できず、「熊でグワッ」と読んでしまった。 2012.01.29 元就ショック 設定ミスにより配信告知メールが届かず、多くのリスナーが配信に気づかなかった。つれ兄「ゴメンナサイ。さ、ゲームやろ!」 2012.02.03 マリオ2なんちゃって打開 残機一桁でまさかのクッパ部屋一発打開。ズルがバレないために少人数の平日を狙ったと思われる。つれ兄「打開できる気がした!(キリッ」 2012.02.05 小林マサ 歳の差婚について語った際につれ兄が出した名前。おそらく阪神の小林宏之(ひろゆき)のことだと思われる。 2012.02.11 案ずるな 大河ドラマ"毛利元就"を視聴したつれ兄のお気に入りの台詞。新スレも書き換えるほど。 2012.02.12 こんばしょ 桃伝の情報について「今場所(いま、ばしょ)調べてる」の書き込みを、つれ兄は「こんばしょ調べてる」と読み、「大阪場所やろ知ってるよ」と言った。 2012.02.14 これ知ってるわ リスナーに洋楽集を勧められて「俺の洋楽の知らなさをナメんなよ」と返したが、一曲目から「あ、知ってる」と言った。 2012.02.14 新桃発狂 SFCの電源を入れると新桃起動せず。再度電源入れると、記録が残っていて歓喜。しかし「つづき」を押すと、記録が壊れていると表示され発狂。 2012.02.18 IQ:96 ゲームでの理解力不足を指摘され、IQテストに挑戦。結果は96。"空間把握能力が無い""ナナメの感覚がわからない"等と言い訳をした。 2012.03.03 16番 背番号16のAAを貼られたつれ兄は「16番・・・山内。(野村)祐輔か。」と言った。背番号16番は今村猛であり、野村祐輔は背番号19番である。 2012.03.10 腐れ卵 酒で酔っ払ったつれ兄のことだと思われる。その呼び名は割と好評で、終始使われていた。 2012.03.18 鶴竜始まったな スレタイpart174。つれ兄がひいきにしている鶴竜が初日から7連勝中だったため立てられたが、この8日目に敗北。リスナー「(連敗)始まったな」 2012.03.20 帰ってきた俺屍 ダークソウルに疲れたつれ兄が俺屍を再プレイ。安定のゲーム性に癒されたが、メモカに飽きが無くセーブできないというオチに終わった。 2012.03.22 DQⅩ開始 2日前に届いたDQⅩβテストを初プレイ。ログインゲームと糞サーバーに苦しみ、軽い発狂状態で配信を終わった。 2012.03.25 鶴竜ショック 春場所、数々のフラグを立ててきた浮かれ兄にツケが回ってきた。つれ兄「安心して観てられる。勝って当たり前やろ」直後鶴竜敗北。優勝ならず。 2012.03.25 カープにわか カープ選手の番号を知ってるかテストされた。丸を難なく当てた後の出来事→兄「どんだけナメてんねん!」→「37?誰や?」→答え:松山 2012.04.01 はなみちたかし ゲーム「摩訶摩訶」に残っていた前の人の記録名。記録を消す=人生を消す。はなみち氏の人生をあっさり消したつれ兄であった。 2012.04.04 金龍 ああぷんの要望に応じて金龍フーズのタレを調べることに。兄「金龍美味しいで!」さて、いくら貰ったのだろうか? 2012.04.06 カープにわか2 広島カープ前田健太がノーヒットノーランを達成したのに配信せず。だが、そのおかげで達成できたとも言える。 2012.04.10 男の潮吹き 男も潮を吹けることを初めて知ったつれ兄。「ホォォォ」「ヘェェェ」等、アホの子のように衝撃を受けていた。 2012.04.26 ゴールデンオフ GWのことだと思われる。オフするかどうか悩んで口走った模様。 2012.04.28 てーれー再び FE外伝プレイ中の出来事。次々とてーれーしまうつれ兄。兄「事故や。これは事故やって!」リスナーは当然呆れている。 2012.04.29 メイキラー FE外伝プレイ中の出来事。リスナーから愛されていたメイというキャラを雑に扱い死なせた。つれ兄「俺は悪くないやろ」 2012.05.06 併せなんてなかった つくば市での突風&落雷で被害に遭った方々のために、俺屍Rで難敵風神雷神に挑んだ。結果は惜敗。それでもリスナーは見直した。 2012.05.20 つわ兄 ブラックなんダーというお菓子の話題中に出てきたつれ兄の偽者の名前。そんな偽者現れるわけないだろが。 2012.06.17 2年連続WIN5的中? 昨年と同様にバーデンバーデンCまでWIN4のつれ兄。最後のレースでまたも8番で的中か!?というところで見事に差されて外れる。いい夢見たな。 2012.08.13 ヒモ兄 つれ兄がびっちんと同棲を始めた。びっちんは働き、つれ兄は配信。その姿はまるでヒモ野郎である。 2012.09.08 Lee 深夜配信で「でつ」に付けられたデツィリーという名前の略。 2012.09.08 フラッピー打開 深夜3時35分に終了。ようやく眠れるリスナー達。 2012.09.09 武豊家出 俺屍R配信より。主力である槍使いに家出された。つれ兄「なんやねんもおぉぉぉぉぉ」 2012.09.16 電池切れ 俺屍ラスボス戦にて。まさかの電池切れで終了。さすがつれ兄、一流の演出である。 2012.09.16 私のフォルダ公開 ↑電池切れでぶっ壊れたつれ兄がAV流し始める。つれ兄「越乃寒梅~♪越乃寒梅~♪」 2012.09.16 源蔵家出 俺屍R配信より。ラスボス手前で主力に家出される。レスを無視し、ゲームを切って、黙って何処かへ出かけるほどのショックを見せた。さすが一流配信者。 2012.09.17 俺屍R打開 約5か月かかった。その日に裏ボスも見事打開。おめでとうつれ兄。 2012.10.13 気持ちが若々しい リスナーに、自分のどこが好きなのかを聞かれてそう答えた。んなわけあるか。 2012.10.13 つれ兄のダジャレ つれ兄「エビ男君の血液型は?AB型だよ」 2012.10.20 勇者30開始 リスナーのアドバイス無視で詰みまくっている。 2012.10.20 ぽこーら もじぴったんで詰んだ言葉。 2012.10.31 特別敗北 ギレンでゲームオーバー。つれ兄「特別敗北って何やねんもおおおおお」 2012.10.31 神っちん 泥酔したびっちんが帰宅。配信中のロックマン5を強制終了させ、見事な酔いっぷりを披露した。びっちん「つれ兄嫌い」 2012.11.02 ギレン打開 オフで打開した模様。おそらくインチキ。 2012.11.03 エゴ兄 人間の生き様について偉そうに語り続けた兄。綺麗事なんて無しとか言っていたが、場合によっては・・・。 2012.11.18 シレン発狂 なぜかシレンをプレイしていると現れるダーク指示厨。その指示をうっかり鵜呑みにして、大切な武器を捨ててしまった。ざまあ。つれ兄「嘘やめてよ!!」 2012.11.23 メダパニダンス2 お酒を飲んで上機嫌なつれ兄がメダパニダンスを披露した。ただのキチ○イである。つれ兄「イタタタ、急に頭痛くなってきた」 2012.12.08 レメメメ現象 QMAで打ち間違えた兄。「「メレンゲ」って何?」他にも、テーリマンというキャラクターまで生み出した。そしてオマケに童貞をバカにしだした。 2012.12.09 どうしてうたうの 零の「どうしてころすの」をリスナーがネタにしたもの。音痴のつれ兄がしつこく歌うところから生まれた。座布団一枚。 2012.12.11 音痴矯正開始 つれ兄「ヴォォォォォォォォォォォ」ピンポン玉を咥えて発声練習。つれ兄「しんどいわこれ」 2012.12.22 シレンインチキ打開 フェイの最終問題を打開した。中盤からは落とし穴多用等、インチキ度が増していった。 2012.12.23 RANK E Wiiの零を打開した。貫禄のランクE。 2013.01.04 顔キック リスナーから「脚見せて」と言われたビッチンは、つれ兄の顔を蹴るという形で披露した。つれ兄「顔蹴るなや!」 2013.01.04 60のおじいちゃん 広島の情報を集めようとする広島にわか兄が「どうggったらいいのかわからん」と言った時に、びっちんからそう言われた。 2013.01.05 顔面にピース リスナーから「ピースして」と頼まれたビッチンは、つれ兄の顔面に2本の指を突き刺してみせた。 2013.01.11 そんなこといわないのー つれ兄の口が滑って、びっちんの個人情報を軽く漏らした。びっちんは「そんなこといわないのー」と軽くキレ気味であった。 2013.01.11 ロックマン8開始 リスナーの指示で氷のステージを始めたが、滑って落ち、挟まれて、何度も敗北した。 2013.01.12 カープにわか3 カープ選手の応援歌がどれだけ歌えるか聞かれた兄。1.2曲しか歌えなかった。つれ兄「前田の応援歌がわからん」 2013.01.12 パンツ破れる ビリッという音ともに、つれ兄のパンツが突如破けた。もう少しでカメラ内に黒いものが映るところであった。 2013.01.12 びっちん爆笑 破れたパンツを見たびっちんが大爆笑。びっちん「太っちゃったんだよつれ兄ーwww」 2013.01.12 つれ兄悪酔い 珍しく気持ちの悪い酔い方をした兄。つれ兄「顔色マシなった?」びっちん「うん。顔の作りはマシになってないけど」 2013.01.13 ボノボ つれ兄の新たな呼び名。チ○コの話をしている時に出てきた。モノも知能も見た目もそっくりなところから。 2013.01.19 ○○のせい ロックマン8で詰みまくる兄は次々と何かのせいにしていった。いや、自分のせいやろ・・・。 2013.01.20 チャゲ つれ兄の新たな呼び名。「ごちゃごちゃうるせーぞハゲ」→「チャゲ」 2013.01.27 諦めがいい 自分のどこが男らしいか聞かれて、そう答えた。「俺はすぐ諦める男!(ビシッ」→つれ兄「そやな」→リスナー「・・・」 2013.04.21 新人類 ようやく新人類打開。しかし、エンディング画面すら出ず、そのまま1-1へとループ配信。でもつれ兄はボノボなので旧人類 2013.04.25 ポゲ 野球観戦しているつれ兄に対してリスナーが「いいからポジれハゲ」と言ったのを略したもの。 2013.05.03 ICO兄 1階:くずれる橋(初級)で力尽きる。ICOプレイ序盤での出来事。これを予言したリスナーがいた。 2013.05.25 緑茶カテキン 緑茶カテキンはええで、万病の元や!(by つれ兄) 2013.06.15 24時間配信達成 特に面白いこともなくダラダラと時間だけ消化した。 2013.06.16 臭いピンポン玉 音痴矯正用のピンポン玉が臭いことに気づく。つれ兄の口臭はノムケンも逃げ出すレベル。 2013.07.14 これぞ名言? 年表の薄さを指摘され、名言を考えた兄。つれ兄「選挙行かない奴は日本から出て行け」リスナー「・・・」 2013.07.20 ぷわーん ドラクエ7配信中の出来事。いつものように気をよくプレイしていたが、戦闘中にまさかのフリーズ演出。 2013.07.28 オナモミ ダンスニードルがオナモミみたいだと言われたが。 つれ兄「オナモミ?何やそれ。オ○ニーモミモミ。」 2013.09.14 文句マン 自称:何でも楽しむ男。なくせに、配信の9割は文句ばかり言っていることから。 2013.09.15 ピロリロピロリロ ハンゲームでオセロをしたつれ兄だが、置くところも無く次々と裏返されていった。 2013.09.23 パクリ顔 森山未来や松井裕樹に似ていることから。挙句、ハゲワールパックマンと呼ばれた。 2013.09.27 号泣3連弾 前田引退の報を受けたつれ兄が配信で号泣。裸号泣で半失神状態の所にびっちん帰宅。唖然。 2013.09.27 可愛くない びっちんに前田の話をしている時にも泣きだす。びっちん「泣くとこ初めて見たけどあんま可愛くないな」 2013.10.05 教養がない つれ兄がyoutubeで聴かされたピアノの曲を「全然知らない」と答えたことから。つれ兄に教養が一切無いことを再確認したリスナー一同であった。 2013.10.26 パワプロ FIFA14をクソゲーにまで突き落したつれ兄はゲオまで売りにいく。その代わりに購入したパワプロが好感触。 2013.11.10 魔女の家一発打開 ブツブツ言いながらも一日であっさりクリアー。だが、初っ端ジャンククラッシュ3連発は前人未到の快挙。 2013.11.12 野球逆フラグ2 つれ兄「大竹がFAするわけないやろ。絶対残るって。逆フラグとか無い。」→FA宣言移籍退団 2013.11.16 死なない兄 パワプロでSRキャラを引きまくる兄。強運で死ぬのかと思いきや、SRダイジョーブのオペイベントで見事失敗。フラグ回収に終わった。 2013.11.23 やっぱり死ぬかも兄 パワプロのノーマルガチャでSRダイジョーブを再び引き当てる兄。ちなみに課金ガチャ(1回300円)でSR1%。死期は近い。 2013.11.23 運命は変えられない パワーS100を目指していた兄。砂時計を使用してまで頑張ったが、能力上げる前にブーストしてしまうポカでA99ストップ。 2013.11.30 重い球は重かった 球速160を目指していた兄。筋力ポイントたった4が足らずに達成ならず。途中で何となく取得した重い球がネックになった。 2013.12.06 黒の章 つれ兄が実家から持ち帰ったビデオ。ケースが真っ黒で中身がわからなかった。再生すると不細工がセーラー服を着ていて、紛れもなく黒の章であった。 2013.12.14 オールA 遂につれ兄がオールAを達成。天才型が出やすい日に良凡才型から博士2連続成功。オマケに金能力-球界の頭脳。リスナーメシマズ。つれ兄独り勝ち。 2013.12.14 散髪配信 びっちんがバリカンでつれ兄の頭を刈り上げた。終盤、上手にできていた頭をつれ兄がセルフで弄り始め、それを修正するために更に短くなった。ゴーン。 2013.12.15 ぞーさん 前日の散髪時、ズボンを脱ぐ際にチンチラしていた画像を晒される。 つれ兄「これあかんやつや!消せ消せ!」 リスナー「このサイズなら問題ない」 2013.12.21 天国と地獄 天才型を一日に三人引いたつれ兄。二人は見事に育ったが、もう一人は季節の変わり目手術失敗でリセット。チャレ条件に近い選手を勢いで消した。 2013.12.21 スーパーエース 天才型の一人がギリギリ条件を満たして、念願のSAを作ることができた。リスナーの助言が無ければ爆発していた模様。 2013.12.22 二郎ってなんや? 今更ラーメン二郎を認識する兄(遅い)。その魅力の理解に苦しみ続ける。びっちん「つれ兄の配信と同じやん。面白くもないのに見ずにはいられない」 2013.12.25 プレゼント配信 今年もセコセコした感じで始まった。途中、バッファが発生して半端な感じに終わった。リスナーへの感謝? 2014.01.11 ひきずられた天才 日付が変わる30分前に現れた天才型。大事に育てたつもりが、平凡な選手に終わった。つれ兄「何が悪かったんや・・・」と悔やみ続けた。 2014.01.26 鶴竜発狂 千秋楽で鶴竜が白鵬を破って大発狂したつれ兄。優勝決定戦は白鵬が勝ったが、つれ兄にとっては楽しい場所となった。リスナー的にはメシマズ。 2014.01.31 ハゲハゲ豆 ジャスミンオールAを狙ったつれ兄。博士2回成功豆イベ成功で超絶メシウマとなった。背中を押したリスナーは炭鉱行け。 2014.01.31 ジェンガ ジェンガ配信を望まれたつれ兄。つれ兄「ジェンガって何?踊るやつ?」爆笑するびっちん。 2014.02.01 ツレッチェル パワプロの神楽坂光彦(ミッチェル)より。翌日、SAを余裕で超える投手にその名前をつけた。 2014.02.02 フォアグラはキノコ つれ兄「フォアグラってキノコやんな。いや、ちゃうわそれはトリュアか。フォアグラって何や?」 2014.02.08 モンブラン挑戦 びっちんの影響でモンブランケーキに挑戦。生クリームがイマイチだったようだが、そこそこ食べた模様。つれ兄「これも栗?栗原?」酷い。 2014.02.22 パルネコ トルネコで詰みまくっていたつれ兄。たまたま使えたパルプンテで大当たりを引き打開。寒いドヤ顔。 2014.02.23 4x4=20 上村愛子について。つれ兄「5大会で20年か。え?違う?なんでや。」● 4 ● 4 ● 4 ● 4 ● 2014.03.01 草野球チーム リスナーと対決したパワプロ2013オンライン対戦。ヒット1本で大喜びするほどの惨敗ぶりであった。 2014.03.14 ヘタクソウル2 びっちんにチョコのお返しも無く始めたダークソウル2。案の定YOU DIED連発。 2014.03.23 鶴竜記念日 相撲にわか兄がずっと応援してきた鶴竜関が見事優勝した。横綱昇進。スピーカークラッシャー。 2014.03.29 Mr.TAKOYAKI 知人夫婦を招待してのたこ焼きパーティー。つれ兄「たこ焼きにはうるさいで」→天かす忘れ。たこ忘れ。 2014.04.09 見せつけ配信 花見から帰ってきたびっちんが泥酔状態。帰ってくるなりカメラ前でつれ兄に抱きつきまくりで、童貞リスナーの自尊心を傷つけた。 2014.04.27 大阪人の底力 ラルクを歌って欲しいと言われた兄。Honeyを得意気に歌って皮肉のベタ誉めをされる。大阪のhydeだと言われて返した言葉が「hydeーも」 2014.05.05 30の嫁 びっちんの誕生日記念に、野球中継のツイート企画に参加したら見事採用されたつれ兄。「嫁」と偽ったことは誤審並に許されない。 2014.05.07 きょんこん ダクソ後のリスナーとの雑談中、きょんきょんと言おうとして噛んだ。 2014.05.07 柴咲キョウ ダクソ後のリスナーとの雑談中、柴咲コウと言おうとして噛んだ。 2014.05.07 イケモン ダクソ後のリスナーとの雑談中、イケメンと言おうとして噛んだ。 2014.05.17 乳チャンク ロックマンXでの補充作業中、乳タンクと言おうとして噛んだ。 2014.06.15 栄誉にわか 大阪24区当てをさせられた兄。余裕をちらつかせながら臨んだが、16しか言えなかった。城東区と阿倍野区が出なかったのは酷い。 2014.07.04 モーニャンヤネン!! 猫の名前について話し合ってる時の出来事。その一言を読み上げたつれ兄が大爆笑。およそ3分間笑い続けた。 2014.07.05 コブラツイスト プロレス動画を見ていた時の出来事。びっちんに技をかけさせたつれ兄だったが、加減のない痛みに襲われた。つれ兄「イタイイタイチョwwwイタタタタwww」 2014.07.14 こうきょう球児 野球配信中、高校球児と言おうとして噛んだ。 2014.07.14 般若心経最強説 つれ兄「般若波羅蜜多...」実況「堂林後逸!!DeNA2点追加!!」→直後に無言で配信を切るつれ兄。忍耐力の欠片もない。その後、広島は同点に追いつく。 2014.08.09 すいぐるま 俺屍2マッピング中の出来事。「水車」と書いてあるところを「すいぐるま」と読んだ兄。 2014.09.13 暗殺人気投票 漫画-暗殺教室の人気投票結果を予想していたつれ兄とびっちん。一般人の感覚を持ち合わせていない彼らは、予想を悉く外した。 2014.09.14 ループマン みんゴル6をプレイ中のつれ兄。うまくいかないで何度もリセットするループ配信を見せつけた。 2014.09.14 しね兄 他人が「しね」と言ってることを批判した兄。しかし、過去のツイートでは自身がしねしねと言いまくっていた。 2014.09.14 ビーバー お絵かきの森をプレイ中の兄。お題"ビーバー"でキモキャラを生み出した。当然、なかなか当ててもらえない。助言も無視。 2014.10.02 労い つれ兄「いこい?わずらい?いたわり?」正解:ねぎらい 2014.10.02 人生いつもドリーム いか焼き時代の話をしたつれ兄が発した言葉。つれ兄「人生いつも夢見なあかん」 2014.10.12 顔いらんやん リスナーの「静かに見てろ」という心無いレスに対してキレたつれ兄はなぜかカメラを消す。デコは口ほどに物を言うということ? 2014.10.18 未来中年ツレ 4年前は2012年だとか突然言い出した この時点で2014年 2014.11.22 あれがウォウ! A&Wとは何か。で、面白いことを言えと言われたつれ兄の一言。びっくりするわ。 2015.01.10 ドットじゃない SFCはドット絵じゃないとか言い出すつれ兄。 2015.02.07 汚い涙 カープのドラマを見たつれ兄。感動の涙を流しながら「心が洗われた気分」だと言うが、一日で再び歪んでいた。 2015.02.11 二股野郎 りりこの面倒見なあかんから配信できひん→リスナー 配信せなあかんから→びっちん 糞野郎。 2015.03.14 馬年始タイム SFC版DQⅡで全滅したつれ兄は、そのまま夕飯に行くことに。全滅のショックからか、画面上部の「ばんめしタイム」を打ち間違えた。 2015.03.14 勘違い びっちんがつれ兄に一目惚れしたという過去話。つれ兄「あれは間違いでした。」びっちん「間違いじゃなくて勘違いって言うんだよ」 2015.06.28 爆弾岩"和田さん" 宝塚記念で和田フラグを恐れてゴルシを外すつれ兄。和田が突如ゴルシを外し、急遽買うつれ兄だが、結果ゴルシは負けて憤死。和田も外して共に果てた。 2015.07.05 ロマサガ2開始 舐めプ兄がロマサガ2を開始した。リスナーから難易度の高さを知らされてビビるつれ兄。 2015.11.23 りすなあへの殺意 DQ3縛りプレイでのゾーマ戦。般若の面を被ったりすなあに後ろから殺されるりりこ。つれ兄「コイツゥゥゥ!!」 2016.01.16 クソゲーマイスター クソゲー飛龍の拳2を見事に打開、聖水使いまくりの塩打開 2016.01.23 ロマサガ3打開 ようやくロマサガ3打開、時間かかっただけの無駄ゲーだった 2016.05.03 配信引退?! 「引退」を考えさせられると発言させる飛龍の拳3という無理ゲー 2016.05.14 封印ゲー レトロフリークのステート使っても打開不可能だった飛龍の拳3 2016.06.13 WOW兄 ユーロを見るため、WOWOWに加入して得意げなつれ兄。それくらいで調子のんなよ。 2016.09.10 デコハゲ大歓喜 25年ぶりとなる悲願のカープ優勝。甲高い声で喜び叫び涙するつれ兄。きしょくて台無し。 2016.10.09 ホームズ打開 うんこ 2016.10.22 スカイドラゴンの罠 DQMでスカイドラゴンと戦う前のあみだ罠で混乱兄。久々に元気なもーなんやねんこれーが出た 2016.10.26 ノーノー知ったか ノーヒットノーランの「ラン」をHRのことだと思っていたハゲ。ホーム踏むことやで。 2016.10.29 ナナナナさん 773の隣人が女子大生だと判明したらしい。郵便受けを漁れだの、下着盗めだの、一躍人気者に。 2016.11.10 飛龍の拳3打開 ノーマルモードで飛龍打開。クソゲーランク堂々の第1位になった。 2016.11.11 SIREN打開 クソゲー打開連チャン 2016.11.27 すぅ登場 第2の猫がつれ家にやってきた。人に慣れていて、割とあっさりと馴染んだ模様。 2016.12.11 和田WIN5的中 安いとバカにするリスナー達。お祝いの言葉を口にするつれ兄。億いってたら、ひねくれたコメントしてるんだろどーせ。 2016.12.17 ベルサガ まだ2章だというのにユニット殺されまくりでやり直し連発、もーなんやねんも連発 2016.12.24 プァップァップァップァッ! ベルサガのOPを口遊むつれ兄。歯切れの良い歌い方が割と好評で、一気に流行語候補に躍り出た。 2017.03.18 バネ虫(banemsi) ちょうど2年前の馬年始以来のタイプミス。リスナーがせっかく突っ込んでくれたのに、つれ兄はガン無視してご飯を食べに行った。 2017.03.25 ベルサガ打開 さんざん苦労してガンヒーターまでしたゲームをなんとか打開した。ギブアップせずによく頑張った、おめでとう 2017.05.13 アトランチス打開 クソゲーをついに打開。マップまで自作して苦労したのうwwwww 2017.12.29 冨樫義弘 配信中、突如「今日は配信を終わります。お察しください。」と言い残して終了。それからは配信ほぼ無しの状態が続く。 2019.10.29 バベルの塔打開 苦労の末最終面まで打開したが、それまでのフロアーに出てきた壁画を記録し忘れてエンディングが見れず、バレに頼ることになった。 2020.03.02 FF3縛り打開 最終Lv66。スレタイで先出しした「祝!FF3打開!」が嘘にならずに済んだ。 2022.08.12 コロナ罹患 抗原検査キットにて陽性判定。翌日から予定していた北海道旅行がパァになった。 2023.10.15 ドブ5的中 1番人気3勝で60,930円というくそしょっぱい当たり 2023.10.20 それはキャビア 2014年の、"フォアグラはキノコ"を指摘されたが、つれ兄「今ならわかりますよ。フォアグラ。チョウザメのタマゴでしょ」え??? 【流行語大賞】 年 年間大賞 2009 もーなんやねんこれー 2010 だから言うたやろ! 2011 ビッチン 2012 案ずるな 2013 100b 2014 しね兄 2015 和田さん 2016 〇〇勢 2017 該当ナシ 2018 該当ナシ 2019 該当ナシ 【配信オブザイヤー】 年 年間大賞 2011 俺の屍を越えてゆけ発狂事件 2012 びっちん泥酔事件 2013 前田引退号泣配信 2014 該当ナシ 2015 該当ナシ 2016 該当ナシ 2017 該当ナシ 2018 該当ナシ 2019 該当ナシ
https://w.atwiki.jp/hazama/pages/1657.html
編集/ 20090926| 20090926/コメントログ| 20091031| 20091031/コメントログ| 20091128| 20091128/コメントログ| 20091219| 20091219/コメントログ| 20100123| 20100220| 20100220/コメントログ| 20100320| 20100320/コメントログ| 20100403| 20100403/コメントログ| 20100510| 20100510/コメントログ| 20100619| 20100619/コメントログ| 20100703| 20100703/コメントログ| 20100731| 20100731/コメントログ| 20100828| 20100904| 20100911| 20101120| 20101225| 20101225/コメントログ| 20110115| 20110129| 20110219| 20110219/コメントログ| 20110326| 20110402| 20110402/コメントログ| 20110423| 20110423/コメントログ| 20110430| 20110723| 20110806| 20110820| 20110820/コメントログ| 20110903| 20110903/コメントログ| 20110924| 20110924/コメントログ| 20111001| 20111105| 20111126| 20120107| 20120128| 20120218| 20120414| 20120922| 20120922/コメントログ| 20120929| 20121201| 20130316| 20130427| 20130601| 20130615| 20130615/コメントログ| 20131006| 20131104| 20131104/コメントログ| 20131116| 20140426| 20140524| 20141004| 20141004/コメントログ| 20141115| 20141206| 20141206/コメントログ| 20150131| 20150221| 20150307| 20150516| 20150516/コメントログ| 20150530| 20150530/コメントログ| 20150704| 20150704/コメントログ| 20150822| 20150829| 20151031| 20151031/コメントログ| 20151107| 20151122| 20151122/コメントログ| 20151212| 20160130| 20160403| 20160403/コメントログ| 20160423| 20160423/コメントログ| 20160730| 20160827| 20161022| 20161029| 20161112| 20161224| 20170211| 20170422| 20170527| 20170610| 20170701| 20170916| 20171014| 20171028| 20171209| 20180224| 20180224/コメントログ| 20180317| 20180407| 20180505| 20180818| 20180922| 20180923| 20180923/コメントログ| 20181117| 20190427| 20190503| 20190503/コメントログ| 20190615| 20190706| 20190907| 20190928| 20191005| カラドラランド| カラドラランド/コメントログ| キャラクターズ| キャラクターズ/コメントログ| キャラクターズ/海の剣歯猫団| キャラクターズ/海の剣歯猫団/コメントログ| キャラクターズ/海の狼リスト| テシュノス| ビエラの爪彩| 参考資料| 参考資料/コメントログ| 炎岩奔流メッサーラ| 管理情報 2018/09/22 新章(6) キャラクターズ 名前 性別年齢 STR CON SIZ INT POW DEX APP 外見 カルト 装備 サラ F15 14 9 11 13 17 15 17+1 長髪赤毛の少女。左腕がない オーランス/インキン 鎧なし、鋼製バスタード+ブロード、コーヒー豆、マニキュア、《肉体の治癒》、祖霊の護り、敵を呼ぶ魔石の首輪、共鳴石のイヤリング(ばぶちー)、左腕の魂の穴にククル レイヒルト M29 15 10 長髪黒髪細身の青年 オトコリオン魔導士階級 ポステリテコート、神官のネックレス、共鳴イヤリング(ウルメラ)、田吾作 ガイ 40- 17 11 アフロのおっさん オーランスロード 雷セット、ベヘリット、流血の傷、猫、鉄のポステリテチェイン(胸腹腕) ガリオン M16 11 5 額に眼の刺青のある少年 ゾラークゾラン デスベルト、金玉、幽体離脱・死に気付かない マミヤ F37 17 9 ウェーブ緑髪の巨躯の女性 ゴゴーマ女祭 孤高のベール、黒い小盾、破裂の指輪、アイアンパンチ、カラス アニサン F13 XX XX 少女 羅針石、ペンダント ◆PC(敬称略) ののの :サラ (スンチェン猫一族に育てられた娘 ハク兄を奪い返す旅に。15歳) 早瀬慧 :レイ (オトコリオン単神教会の徒弟、29歳) Kon :ガイ先生 (サラの師匠。通称:先生。鬼の面をつけ、稲妻を操るライGとなる。40代) さるきど:メッサーラ(海の狼に復讐を誓うトロウジャン出身の女性、21歳 現在船を離れメリブへ帰郷中) yukuhito:ガリオン (強い相手を求めて旅をする戦争王国出身の男性。16歳) ぷんた :マミヤ (格闘術を修めたエスロリア出身の女性。37歳) ◆NPC バブリーナ :船の守護精霊(船首像)ふわふわロング娘。 ビリンガ :M33、元LV5船長 SIZ16APPふつう 業務セット80% キラ :M50、戦闘力-4 STR17 INT15、コック、片足悪い。杖もち、調理90% ギズボーン :M17、12 5 9 INT15 元航海士、業務セット60%(→下方修正)サラの下僕。 ミルキー :M14APP20、海の狼から助け出された?色小姓、色白、金髪巻毛、ダンス、娼妓、7番船長用最終兵器。 ティンク :F20?S10、カジノタウンの情報屋。ロング赤毛ナマ脚ホットパンツ。レイの古い知り合い。 フウG :鬼の面をつけ風を操る謎の爺。実は(かつての)レイの師匠。2018/08/18回で離脱した。 イザルク :元海の狼、イッグの民、業務セット80%、高貴な蛮人。スリーステップ諸島編の終わりで離脱した。 ニヤ :F20?、エスロリア出身の穀物カルト(エスロラ)の女祭、SIZ14、APP13、MP16。離脱済み。 ◆赤猫団以外のNPC ブリガルキスカ:アバーズ家の司書さん ザールジン :M??。17番艦艦長。サラのジン兄さんか? ポット :F2?。ザールジンの奥さん。17番艦の家族たちのまとめ役。 パイ :F2。ザールジンの娘さん。 ゴングリット :F21。17番艦の船員の家族の一人。17番艦探索役に選ばれた。だんなさんとラブラブらしい。二人の子持ち。戦闘技能100近い。 ラグナ :M??。ウェアタグ人。単神教会からの使者。シルクハットに三つ編み。レイヒルトに召喚状を持ってきた。 レオナルド :M??。30後半から40前半位に見える。研究家。気が向いたことしか研究しない(政客にはやらせても役に立たないらしい) パールヴァティ:M??。レオナルドの友達。場末の研究者を名乗る。二期の呪付が専門。外見はほぼジョジョの奇妙な冒険のウィル・A・ツェペリ。サルベージの依頼を持ってきた。 イケイアス :M??。サルベージャー。レイヒルトの昔の知り合い。 オッチ :F1?。地味な感じ。すり。ガリオンがゴールデンボールを手に入れる冒険の途中で知り合った。ガリリンとガリオンを呼ぶ。普段は花屋さんをやっている。 ミューズ :F17?イメージとしては、デレマスの奏さん。幽霊船になった16番艦にいた女性 ◆PCイメージ ●サラ(F15 S11A17+1) ※船業務パック:視力、登攀、交易語、航海術、CON 腰までの赤い癖毛。やんちゃそうな水色の瞳。 髪と同じ赤色のネコのしっぽ。 猫のように細くてしなやか、まだ成長しきっていないひょろっとした体。 鎧なし、赤いピッタリした水着、タイツとパンプスの上に白い西方風の士官服かラフな綿の上着を羽織る ポステバスタード+ブロード、コーヒー豆、マニキュア、 《肉体の治癒》、左胸に青い刺青(祖霊の護り)、敵を呼ぶ魔石の首輪(POW1 発動中) 共鳴石のイヤリング(ばぶちー)、左腕の魂の穴にククル 右手首に金属の輪(呪符物) サラは人が死んだり舟が沈んだりするとストレスがたまる。 ●レイヒルト(M26 S15A10) ※船業務パック:DEX、登攀、視力、泳ぎ、修理 ※ウルメラパック:INT、雄弁、西方RW、聞き耳、追跡 肩甲骨までの黒いロンゲ。黒の瞳。中肉中背。ラッパズボン。 ソフトレザー+クイルブイリ、ポステリテコート。 薙刀「田吾作」(普段は片手用刀形態で所持)、鉄バッソ。 (カイトシールド、アーチェリー弓、スタッフ)←状況によって背負っている。 服の首周りを袋上にして縫込んだネックレス(魔道呪符物)、 服に縫込んだ神官ネックレス(雄弁にボーナス) いつも魔道書を眺めながらぶつぶつ言っている印象。 ●ガイ(M40代 S17A11) ※船業務パック:? 二本角の鬼面、雷を操る銅鑼、上半身チェインメイル アフロは進化し、シャグマとなる。中の猫の人は健在。 愛用のバッソとカイトはサラにあげた。 詳細は今のところ謎。 ●メッサーラ(F21 S12A22) ※船業務パック:歌唱、踊り、視力、航海術、APP 黒髪腰までロング、クラロレラ人種。テシュノス織の着物。鉄三味線。 (戦闘時)頭と胴体にプレート、手足クイリ、 三味線に仕込みレイピアとマンゴーシュ、腰に16番艦グラディウス×2。 ベルトのバックルに 鋭刃6 とMP12の魔力封印呪符。 アクセサリー替わりの毒塗り手裏剣。 頭にサークレット。イカすデザインの指輪(MP6の魔力封印、毒針) 謎の船長帽(人知成功度+1) ●ガリオン(M16 S11A5) ※船業務パック: 黒髪の小柄でがたいのいい青年。人相悪い。額に目玉の刺青。 黒いふわふわの毛皮の鉢巻きで額の目を隠している。 上半身は裸。 カイトシールド背中、メイス腰、クイルブイリ腰から下のみ。腰に怒りのデスベルト。 巨大な金の玉がついた両手用モール(きゃんたま) 戦争王国に土地があるらしい。 ●マミヤ(F37 S17A9) ※船業務パック:DEX、登攀、視力、調理、交易語 緑のワカメウェーブヘア、黒いベールで顔を隠している 巨漢の女性だが鍛えられており太くはない。 全身にベザント、左手に漆黒のバックラー(吸収)と破裂の指輪 右手にカイザーナックル 必殺のケリが男性の腹部に当たると相手はスタンする。 左肩にカラスの同盟精霊がのっている。 猫好きのオバ・・・お姉さん。飼い猫の名前はサラ。 ▼ログ 探している船は同じかもしれない。 幽霊のように現れて消える。 ゴングリット 猫のしっぽかどうかわからんが変な模様がついている。 マミヤ アパートメントにみんなを預かってもらっている。 ガイ先生の武器 ニルヴァトゥ こん棒 ジャン 銅鑼 あわせてニルヴァトゥジャン フー爺の名前 エンコスタ・ラヴァーラ・スクチューブス 1618火の季第5週 亡神群島の沿岸 幽霊船の探索中 風景は夜の海。 火の季なんであったかい。 昼はみんな基本寝てる。 船全体が起きてる。 ミルキィだけがお肌がーと言って寝てる。 マスターがチットを忘れたので、汎用チットを 利用する。 (写真を入れたい) ころころ動く。夜でも動く。 昼夜の移動の違いは分かった。 4時間経ちました 会議をする。 また4時間やる。 方向しかわからない。 もうしばらく探してみる。 オカルト判定 レイヒルト 04クリティカル ガリオン 通常成功 レイヒルトは数式を甲板に書き出し、パターンを割り出した。 出現点の予想が可能になった。 追いつける場所に出現するのを割り出すのがスタート。 朝方の4時です。現在。 もう出るまいということで寝るガイ先生 レイヒルトは寝ないで予測計算をする。 これからどうするか? 今誰がいるか? ウェアタグ8人とか。 昼間はそのまま止まる。 因みにバブリーナ号は消えている状態。 君、なかなかいい着眼点じゃないか。 そういってパールヴぁティ見ながら計算する。 同時にやって、パールヴァティが検算をしてくれるような 状態。 一直目 レイヒルト 失敗 パールヴぁティ:効果 ワンダリングはなし。 2直目 レイヒルト 失敗 パールヴァティ 失敗 ワンダリング 6 3直目 レイヒルト 成功 パールヴァティはなかなか厳しいね、という。 ワンダリング 19 海の狼 マミヤ 視力:普通成功 マミヤ POW倍率 2倍 マミヤは水面がキラキラ光ってるのを見つける。 ああ、いい天気だなーと思って見てると。 この部屋ぐらいの大きさよりちょっとでかい船を見つける。 ちっちゃい船かな?とみていたら、船の上で傘をさして いる人がいる。銀の傘をさしていて、それがきらめいている。 マミヤが見ていると普段と何か違うなーと思って、 マミヤはサラを起こす。 ガリオンも起きてみる。 視力 クリティカル 別に小舟はオンヘッドしているわけではない。 薄く、煙を吹いている船。 煙突みたい。 丸い人が赤と白の縞々で非常に目立つ。 ガイ先生は海の狼知識 成功。 あ、頭が、とは思った。 でも知らない。 こっちに船は向かってきているわけではない。 スルー-した。 おそらくマミヤに声をかけた男。 4直目 レイヒルト クリティカル レイヒルトは疲れた。32点の長期疲労が蓄積する。 これは4時間で何とかするしかない。 4時間以内に成功度を5あげる必要がある。 二人のいい方をとっている。 再度計算を一応4時間でしてみた。 ダメだった。 寝てからやりましょうということで、レイヒルトと パールヴァティは寝た。 夜のワンダリングは特になし。 次の日の朝 7直目 特にワンダリング話 8直目 12-16時 ワンダリング 1 視力 効果 D20:16 船影が見えた。 船籍まで判断できる。 POW倍率:3倍 それなりに近くを通る。 声をかけるか? アヴァーズ卿の話が知れるかも? 一応スルーした。 9直目 ワンダリングはなし。 二番目の計算 成功せず。 3晩目 そうか、俺も体力余ってるから、昼間体力つかうか 1回目 通常飲み、中断 2戦目 レイヒルト 通常 パールヴぁティ クリティカル レイヒルト効果 パールヴぁティ 通常 見つけた。 そこから航海術で4時間で2成功を積み上げる。 成功 火の季なのに、雨が来る。 事故じゃなく、まっとうに乗り込めるのは久しぶり。 ザーッと雨が降る。 では浄化 浄化 通常 レイヒルト 00 ガイ先生 効果 サラ 通常 ジュリア 成功 ダラちゃん 失敗 マミヤ 通常 レイヒルト CONロール 1倍 ぶっ倒れるレイヒルト ガイ先生 泡がブクブクと出て、そこに船が実体化する のがわかる。視力より先に。 パールヴぁティがあそこに出ると思うんだけど避けて、と ビリンガに行って、ビリンガは波に対して、船を立てた。 今甲板にいないのは? きらとみるきぃはいない。 あとウェアタグは全員はいない。 POW倍率 4倍 サラ 5倍 ガイ 2倍 1当たり10%のハンデをつけて、ジャンプ ジャンプ:成功 船がほぼ跳ね上げられました。 陸にぶつかった勢い。10メートルぐらい一瞬で飛んだ。 衝撃波が来ている。 ジャンプ失敗した人はまず転倒 マミヤが転倒 ゴングリットさんも転倒 そして転倒した人は早業 マミヤ早業 失敗 ガリオンとサラは視力。 ガリオン クリティカル サラ 効果 マミヤが船外に飛んでいるのが見えた。 ガリオンは何もできず。 サラが飛びついて抱き着いて一緒に海に落ちた。 レイPOW倍率 1倍 レイは鼻血を吹いて、ごぼっとなって、倒れるが、どこかに 挟まったので平気だった。 ゴングリットさんが海に落ちそうになっている。 ガイ先生が飛びつこうとしている。 ガイ先生はジャンプで飛びついて捕まえて一緒に落ちようと する。 ガイ先生じゃポーンと飛び込んだ。 着水する瞬間。 夜、雷、荒れる海、 いきなり泳ぎ サラ 効果 ガイ先生 通常 入った瞬間にやばいのはわかる。 何がやばいかというと、流速がすごい。 船との距離の開き方がひどい。 どんどん離れていく。 船が飛びました。 このあと着水します。 船の上にいるのはガリオンと挟まってるレイヒルトのみ。 着水はビリンガも何もできないので、耐ショック姿勢を とるのみ。 ウェアタグたちはお互いに体をロープで結んでいて、 落ちにくくしていた。 ガリオンは怒りのデスベルトを利用してSTRを上げる。 そしてマストにしがみついた。 STRは+18 しがみつきは回避 効果 ジャンプで耐える:通常 レイヒルトはPOW倍率 ビリンガの体が浮いたが、パールヴぁティが捕まえた。 船のダメージがちょっとあった。 バブチーがおしりがいたーいと言っている。 外の人たち。 ソニックウェーブの中にいる人たち。 CON抵抗: ガイ先生:47まで サラ:11まで マミヤ 25まで マミヤ サラをつかむ。手わざ:02 サラが気絶した。衝撃で。 視力 28の通常 一番いい特等席にいる。 次のラウンドに向こうの船に衝突する。 船は置いといて、海側の判定。 どこまで待ちますかね。 マミヤはサラにしがみついている。気絶しているかどうかは わからない。 意識のある人、POW倍率 ガイ先生 3倍 マミヤ 2倍 その分数流されます。 息が7ラウンド持った。 息を吹き込んでから、上の方向へ移動する。 泳ぎロール 3成功度出す。 外に出た。満天の星空が見える。 隣でげホげほしている彼女が浮かんで上を見る。 マミヤはサラに腹パンをして起こす。 マミヤはジュリアとの接続が切れたことに気づく。 泳ぎ 01クリティカル サラ被害者ロール 1 ガイ先生被害者ロール 9 遠い場所にいるようだ。 満天の星空。 サラは共鳴石でバブリーナ号を探すが、反応がない。 夜は暗い。 サラはマミヤと情報交換。 やばいね・・・これは界が違う。ぽい D8;7 船がドリフトして、左斜め後方がぶつかる D100 55 ガリオンは船尾方向に向かってマストを移動する。 次のマストに捕まる。 回避 通常成功 高速でスライドする船の上で次のマストへ移動した。 回避 通常 レイヒルト POW倍率 ごきごきごきと体を振り回されるレイヒルト 暗い海。 星のない海。 こちらの船はある程度光ってる 暗い海、暗い空、 密着した状態でこすれあって、ぎ、ぎぎと動いている。 バブチーのおかげで、どちらの船とも損傷はない。 感じるのはにおい。 変なにおいがしている。 ちょっと鼻を衝くにおい ジュリアは神様がつないでくれたつながりはこんなに弱いのか となげく。 猫はこのにおい知ってる。雷が落ちた後のオゾンのにおい。 まずパールヴァディがいる、ビリンガがいる。 ビリンガが、うおなんだよここは、という。 ウェアタグズは健在。 レイヒルトの首が曲がってるので気になる。 船内でシェイクされてるかもしれない。 先生が女子を助けに飛び込んだ。 ビリンガがねこにおっさんは? 猫は首を振る。 死んだ? パールヴァディは船の後ろに向かって飛びます。 水面を見ながら後ろへ飛ぶ。 ウェアタグたちも訓練された船員だから、まずは落ちた 人間を探す。 がりおんはれいひるとをさがす 振り向くとパールヴァディが船尾から飛び立つのが見える。 サラがいないので指揮者がいない。 ビリンガは舵輪から離れて、船を見に行く サラが落ちたとビリンガに声をかける。 ジュリアは通信が途切れているから、貝が違うんだろうな と思いつつ、上空から何かいないか探す。 ジュリア 視力 通常 一応生きてます。 いわゆる失神なんで、 おこす。 応急手当 通常 2-3分で起きそう。 起きないので船を観察する。 ビリンガが船長モードを発動して、きびきびと指示を出し だす。 おいクソガキ、見張ってろ、 レイヒルトをビリンガがけったのが見えたので、 2-3分で起きるからほっとけ、と声をかける。 ジュリア 視力 通常 ジュリアに俯瞰情報。 黒い空、黒い海なので、飛んでいると上下がわからなくなって あやしい。 波はあるので、船の明かりで波が揺らめくのでわかる。 船の明かりが届かない場所は見えない。パールヴァディの 光は見えた。 おそらく遠くに光系の呪文をかけた。 目標がないとかからないな。 船は黒くてわからない。 龍麟とパールヴァディが呼んでいたものは見える。 3-4ラウンドでパールヴァディは戻ってくる。 こっちから来たはずなんだけどなーとみている。 目標物がないのでかからない。 ジュリアと話したが、見えないみたい。 パールヴぁディが戻ってくる。 そのタイミングでレイが起きる。 そして通信状態を聞く。 ガイ先生とサラとマミヤが連絡つかず。 キラ先生:頭部強打による失神。 ギズボーン 比較的大丈夫 ミルキィ:比較的大丈夫 ウェアタグ8は無事。 通信が通じないということに対して、パールヴァディは 異界か。という レイヒルトが相手の船のマストに対して白熱を投射する。 白熱 90成功 マストに16番艦のマークが浮かび上がる。 猫にはわかるが、これはにゃすにゃすのルーンだ。 明かりの中にドーンとルーンが浮かぶ。 帆は、非常に古びていて 航海術 19成功 20年ぐらい使わないとこうならない。 裸足の女性の足が見える。 すっと上に視点を向けると、見張り台の上に足を組んで 座っている女性が見える。 すらりとした印象で、体に巻き付くような赤いドレス。 奏さんドレスに近い。 こっちを見下ろしていますけど。 ザールジンじゃないわね。と西方語でいう。 レイ;ご希望に添えなくて済まないね。 白熱は10分は持つ。 真下からだが、彼女は写っている。 レイ お名前をうかがってもいいかな?私はレイヒルトという 雄弁と西方語 効果 ミューズ ミューズと呼んでもいいわ。 一般名詞、美の女神だと思う。 レイヒルト ミューズさん、あなたはここでザールジンをお待ち で? ミューズ 彼の使いというわけでもなさそうね。かわいそうに。 レイヒルト といいますと? パールヴァディが船の淵まで来て、外輪を見ながら、 音の感じはクラロレラ語だというのはわかる。 固有名詞だ。 何か言ったが、わからない。 パールヴァディが彼女に向かって名を名乗る。 フルネームパールヴァディ・ロッシ・マンナ ミューズに何か問いかけをしようとしている。 いうのが失礼な言い方になる。 パール 君は神知者の生き残りかね? サラに失礼な言葉が続く。それとも使い魔とかそのような ものかね? レイヒルト そんな言い方は失礼だよ。 龍輪 レイヒルト ポステリテ知識: 大変興味をそそられる構造物。 ポステリテ知識の解釈だと 移動のルーン 3分割された月 ベンツマークが 失礼なことを、的なことを言う。 レイヒルト ザールジンをお待ちなんですか? 人知 成功 養豚場のブタを見ているような眼だと思う。 ミューズ そう、彼もダメだったの。 という。 レイヒルト といいますと? パールヴぁディが何かを言う。 レイヒルト 西方語 05 古語で、そもさん、みたいな言葉。 西方語の主従にかかわる定型質問をした。 汝の主はたれぞ?と現代語にするなら言う。 彼女も少し顔をおもしろげにして、ふつうに応答する。 形容詞バリバリついた物語調で回答する。 形容、倒置、逆説、バリバリ使ってくる。 血筋じゃなくて 言ってることはわかるけど、何を言ってるのかさっぱり わからない。 結論的に言うと、今は仕えるものを持たず、百億の昼と 千億の夜。 すげー昔に主人を亡くしたという意味。 ザールジンが何かを約束したみたい。 もし彼が打ち倒されたのなら、また幾千もの夜を 待つのでしょう。 レイヒルト 契約内容を聞くわけにはいかないのでしょうか? レイヒルト パールヴァディ、彼女が何者か知っているのか? パールヴァディ 彼女はたぶんミューズの残り香、 召喚 90で失敗 金属は神様の骨。 生きてる魔晶石は神様の血が固まったもの この場合でいうと涙。 異界生物の一種。 ルーン鉱とか、生きてる魔晶石とかその辺が近い。 パールヴァディ:間違いない、これが私の求めていたゲート オブドラゴン。 時を跳ねる船。 17番艦の乗組員集落 - AGE 名前 子供 00 F2? ポット F3(パイ) 01 F50 - - 02 F24 - M9 F4 M2 03 F24 - M7 M1 04 F24 - M1 05 F24 - - 07 F22 - F5 F1 06 F23 - M3*2 F2 08 F22 - F4 M1 09 F21 - M2 F1 10 F21 - - 11 F20 - F5 M1 12 F20 - F1 13 F20 - - 14 F20 - - 15 F19 - - 16 F18 - F3 F1 17 F18 - F2 M1 18 F18 - - 19 F18 - - 20 F17 - - ▼レイヒルト日記 1618年火5週 船の上 ゴングリッドさんと話して「幽霊船捜し」をする。 宝石を持っているゴングリッドさんの指す方向に向かうが たどり着こうといった状況で別の場所に移ってしまっている。(0時) 相談して、4時間もういちど捜索する。 幽霊船捜しでクリティカルが出て、次の出現の位置を算出した。→ バブリーナ号の甲板に書く。 翌日の夜に捜索する事になる。 パールバディと一緒に計算する。 (位置解析) テレポート x時間→ポス知に置き換え可能 x距離→ポス知に置き換え可能 x強度→ポス知に置き換え可能 召喚 1直4時間 1直目:失敗 2直目:失敗 3直目:成功 3直目 銀の傘をさした人が乗っている小さい船を発見。 動力船、赤と白の縞々の服の人 とりあえずスルー 4直目:効果的成功、成功度5 (16時間目) 1日目挑戦 夜の20時 4時間:16FPで2回チェックで計算を行う。 夜の24時までで、失敗+失敗 昼の12時まで寝る(FP全回)→ 遭遇ダイス1で何か来た。 アバース卿の船籍 泡風呂+飯 20時に実施再挑戦。 2日目の挑戦 +8時間勉強 3日目の挑戦 +8時間勉強 パールバディ(クリティカル)+レイヒルト(効果) →発見 ビリンガが操船で2成功で目標に接触 雨が降ってきた。 レイヒルトは浄化で00が出た。 皆、ほぼ成功。 CON5倍に1倍で成功。→ぶっ倒れる。 船のそばに何か現れたので、ビリンガが船の回避運動をした。 他の皆は、ジャンプした。 マミヤはジャンプ失敗して空中に放り出された。 マミヤさんにサラが飛びついて、掴んで海に落ちた。 レイヒルトは、POW1倍を出して、どこかに挟まった。(気絶中) ゴングリッドさんも船外に放り出された。 着水で更に衝撃→ ビリンガが浮いたが、パールバディがつかんだ。 レイヒルトは、POW2倍で首が挟まったままだった。→耐傷でダメージ無し。 ガリオン→マストにしがみついている。 マミヤは、泳ぐが駄目だった。→気絶したサラをつかむ。 ガイは、水中でもがいている。→ゴングリッドさん?? サラ、ガイ、マミヤ、ゴングリッドの4名は、通常世界の海落ちた。 ガリオンとレイヒルトが異界に落ちた。 バブリー号と相手の船が衝突。 相手の船が、バブリー号の左ななめ後方にぶつかった。 バブチーが、泡で衝突をやわらげた。 レイヒルトは、POW4倍で船の上に残る。(挟まったまま) 船同士が密着した状態で星のない夜空の海に流される。 刺激臭がする。 パールバディは、落ちた人間を捜しに飛んで行った。 ガリオンがゆすって起こそうとしたが2~3分起きないことがわかった。 ビリンガに尻を蹴られたが起きなかった。(9ダメに対して、耐傷でポヨンポヨン) ジュリア(カラス)が飛んで見たが方向感覚がわからない。 パールバディの白熱のみ目にとまった。 レイヒルトが目覚めた。 状況確認。 キラが頭を強打して意識が回復しない。 ギズボーンとミルキーがPOW2倍で無事。 ウェアタグ8人は無事。 白熱(強度1)を相手の船のマストにかける。 16番艦のマークが見える。 猫尻尾3本絵が描かれたマスト。 船のマストが20年経ったようにボロボロ。 帆の上の方に裸足の足を組んだ女性の足が見える。 赤いドレスを着ている。(イメージは、デレステのカナデさん) 彼女は「ザール人でないわね。」と言った。 レ「ザールジンでなく申し訳ない。」 レ「お名前を伺っても、私はレイヒルトと申します。」 ミ「ミューズと呼んでもいいわ」 ミ「彼の使いというわけでも無さそうね。かわいそうに」 レ「といいますと?」 パールバディがクラロレラ語で固有名詞を話したことのみは レイヒルトがカルト知識でわかった。 レイが、カルト知識失敗。 パ「パールバディ・ロッシ・マンナと言います。」となのった。 パ「神知者なのか?」 パ「それとも使い魔なのか?」と失礼な問いをした。 レ「いきなり失礼だぞ」とパをいさめる。 レ「申し訳ない、彼は感動すると周りが見えなくなるので。」 ポス知成功 「竜輪」が大変興味をそそられるものではある。→移動のルーン?3分割された月 ミ「使いではないよね」 レ「彼の助けるために彼の妹と共にこの船を探しに来ました。」 人知成功だけど通常成功だったで表情を読み取れなかった。 ミ「そう彼も駄目だったの」 レ「駄目だったとは?」 西方語でクリティカルした。 古語で特定応答でパールバディが「汝の主従の主は誰ぞ」と問いかけた。 ミは、顔を面白そうな顔をして答えた。 詩のような文言で答えた。(主従関係)がレイヒルトはわからない。 ミ「今は仕えるものを持たず、百億の昼と千億の夜」 ザールジンが契約した?らしい。 「もし彼が打倒されたのなら、また幾千もの夜を私は待つのでしょう?」 パ「彼女はミューズの残り香」 レ:召喚ロール効果→金属が神の骨、魔漿石が神の血、神の涙 → 異界生物? パ「これは、時を跳ねる船」 会計報告 今週のサラ セッションイメージ補完 ブリガルキスカさん(2X歳)はイメージ的にはシーリンぐらいの感じで。髪は肩甲骨ぐらいまでの長さをアップで結ってます。 https //www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%95%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A4%E3%83%BC%E3%83%AB source=lnms tbm=isch sa=X ved=0ahUKEwi7wIj03e7cAhXFErwKHTnhCRUQ_AUICigB biw=1280 bih=629 服装はこのあたりをガッツリ刺繍の入った質の良い布で作る感じ。 https //s3.eu-central-1.amazonaws.com/dornbluth.de/pix/gr/maria-m-olku-1.jpg 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/briah/pages/494.html
14 00 31} とりあえず表示→拡大で100%にしようか -- (名無しさん) 2009-08-17 18 16 07 エルソードで強い人と言えば誰? BエルのDustBinってゆう部隊強い? -- (うえ) 2009-08-18 13 58 19 自演と私怨が渦巻くwikiなので書かれている内容を鵜呑みにしないようにしましょう。 -- (※注意事項) 2009-09-05 11 51 51 って、なんかトップコメ消されてね? 確か見捨てるページ消すなよとかあった気がするが -- (名無しさん) 2009-09-05 11 53 02 チャHerリスト何処行った? -- (名無しさん) 2009-09-09 04 16 07 トップページ余計なことすんなよ春日 -- (名無しさん) 2009-10-04 23 33 05 これ見づらくね -- (名無しさん) 2009-10-05 20 00 56 戻したんだな、こっちの方がやっぱいいわ。乙 -- (名無しさん) 2009-10-06 21 12 36 @情熱真剣エルソ組!さん、部隊長の「死ぬなら援軍で死んでこい!」発言を勝手に記述なくさないでくださいね。 -- (名無しさん) 2009-10-16 07 56 07 B鯖歴史、06~08年分をregionで短縮しようと思うがどうだろう 誰も見てないかもしれんけど、弄る前に住人の是非を聞きたい -- (名無しさん) 2009-11-16 04 54 53 確かに歴史ページ長過ぎるよな。 -- (名無しさん) 2009-11-16 11 01 52 今年分だけ表に出して、残りは折り畳んどいていいんじゃない? 見たいヤツは勝手に開けってことで。 -- (途中投稿しちゃったよバカ!) 2009-11-16 11 03 12 誰だAA張りまくってるやつ -- (名無しさん) 2009-11-19 10 13 19 ロキさんのページがベジータAAだけになっとる -- (名無しさん) 2009-11-19 13 51 51 何かを消し去りたいヤツがいるんだろう。今更このwikiの何を隠したいのやら…。 -- (名無しさん) 2009-11-19 15 02 12 気づいたものから復元してる -- (名無しさん) 2009-11-19 18 49 55 と言ったはいいが、多すぎて挫折しそうだ 更新履歴流れるが勘弁してくれ -- (名無しさん) 2009-11-19 18 58 55 案の定ゲブ人物辞典中心に荒らされてた、見落としがあったら各々やっといて -- (名無しさん) 2009-11-19 19 33 01 見つけた分は復元しておいた。どうも有名人()笑と右に出てるページが狙い見たいだね。 -- (名無しさん) 2009-11-19 22 32 50 ↑暇人共がwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2009-11-20 11 25 56 歴史を見るだけで、末期を通り越した状況だなとわかるな…この鯖だけじゃないんだろうけど -- (名無しさん) 2009-11-29 10 38 14 人物辞典のリンク全部消されてるわ -- (名無しさん) 2009-12-29 02 37 51 これはひどい -- (名無しさん) 2009-12-29 03 16 42 人物辞典のみ復元したわ。後は任せた。 -- (名無しさん) 2009-12-29 05 01 23 またかよwwwww どっかの項目を編集されたら困る国でもあんのか? -- (名無しさん) 2009-12-30 19 39 07 歩兵力適当だな。エルカセとか★1か2しかいないよ -- (名無しさん) 2010-01-02 11 58 43 各国紹介そのものが古くなってるからな -- (名無しさん) 2010-01-02 16 20 13 ホル復元してないのか -- (名無しさん) 2010-01-03 12 37 23 戻しといた、決して忘れていたとかそんな事はない -- (名無しさん) 2010-01-03 15 39 09 カセのシヨのページ消さないでくださいwwwwww -- (名無しさん) 2010-01-11 16 38 57 じゃあ編集やめろよ -- (名無しさん) 2010-01-11 17 09 21 ↑墓穴掘りすぎじゃね あんま構いすぎるとオチ民に喜ばれるぜ -- (名無しさん) 2010-01-11 17 19 16 シヨwww自分のページの削除必死すぎwww -- (名無しさん) 2010-01-11 17 23 08 ↑お前ら全員必死すぎ -- (名無しさん) 2010-01-11 17 28 12 シヨさんのページ人気過ぎて羨ましうぃっしゅ -- (名無しさん) 2010-01-11 20 31 57 待てこれは自作自演による売名行為だ! -- (名無しさん) 2010-01-11 21 50 36 シヨうまいな -- (名無しさん) 2010-01-12 16 35 34 小物のページ増えすぎだろwwwww -- (名無しさん) 2010-01-13 08 42 02 シヨさ -- (名無しさん) 2010-01-13 23 21 48 シヨさん何日も大変ですねwwwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-01-13 23 22 27 流石に飽きたわ シヨのページ→下のほうにいく→ここから選択してください→編集履歴 -- (名無しさん) 2010-01-14 00 34 11 ↑ 「以下から選択してください」だた -- (名無しさん) 2010-01-14 00 37 42 2日我慢すれば更新履歴から消えて目立たなくなるのに、シヨは本物のバカだなwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-01-14 01 18 51 ↑ここまで私怨 -- (名無しさん) 2010-01-14 18 41 08 ↑ここまで私怨(キリッ -- (名無しさん) 2010-01-14 20 50 49 ↓ここからも私怨 ただしシヨがバカなのは否定出来ない -- (名無しさん) 2010-01-14 22 58 50 すげぇあのシヨ・・・ 戦争しながら編集してる・・・ -- (名無しさん) 2010-01-15 22 48 43 あなたたちはシヨさんに何か怨みでもあるんですか? -- (名無しさん) 2010-01-16 18 08 08 あれだけの態度で恨みを買わないとおもってるのが逆に凄い -- (名無しさん) 2010-01-16 19 36 52 編集必死っすねシヨさんwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-01-17 00 54 16 カオスイリュージョン -- (名無しさん) 2010-01-17 13 30 33 ZERO磁場消えてるのう -- (名無しさん) 2010-01-17 14 00 46 シヨ:弱い人ほどよくほえる (キリッ じゃっておwwwwwww -- (名無しさん) 2010-01-17 15 16 26 シヨさんの人気に嫉妬 -- (名無しさん) 2010-01-17 16 36 36 シヨって誰? -- (名無しさん) 2010-01-17 19 26 23 ↑カセのお笑い芸人、自虐ネタが得意 -- (名無しさん) 2010-01-17 20 45 52 今日もシヨさんのページがダントツですね -- (名無しさん) 2010-01-17 20 58 46 シヨ:やることがガキすぎる(キリッ 二日待てない大人のシヨさんは言うことが違うwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-01-17 21 33 23 今日も抜群の安定感だな -- (名無しさん) 2010-01-17 23 41 51 今日で一週間も首位を独走するシヨさんかっこいい -- (名無しさん) 2010-01-18 22 05 21 今日も抜群の安定感だな、さすがB鯖のエース -- (名無しさん) 2010-01-19 06 11 12 シヨさんが潮(シヨ)吹いた ヴィクトリロアアブッシャアアアアア -- (名無しさん) 2010-01-20 01 32 04 RayArkは俺だよ文句ある? -- (シヨ) 2010-01-20 18 30 34 RayArkって人短剣で70kだしてた -- (名無しさん) 2010-01-22 19 22 14 シヨさんが本気出せば700kは余裕 -- (名無しさん) 2010-01-22 23 52 36 だからシヨって誰? -- (名無しさん) 2010-01-23 21 38 34 ↑自虐ネタが得意なカセのお笑い芸人らしい -- (名無しさん) 2010-01-25 00 57 20 シヨさんを見かけたらホラーマンと呼んであげると喜ぶよ★ -- (名無しさん) 2010-01-25 01 16 58 喜べホルの時代がやってくるぞ!www -- (名無しさん) 2010-01-25 14 50 11 俺不正させたよ -- (まきな) 2010-01-25 22 35 59 ↑↑ホルの時代? エル相手にまとも勝ってから言えよwwwww -- (名無しさん) 2010-01-27 18 32 21 ホルTUEEEEwwww -- (名無しさん) 2010-01-27 18 56 03 ネツ人物辞典が消されてるぞオイ -- (名無しさん) 2010-01-29 16 39 21 誰か復元よろ ネツ人物一覧 -- (名無しさん) 2010-01-29 16 40 08 ネツ人物辞典が消されてるぞオイ -- ((名無しさん)) 2010-02-01 18 13 55 誰か復元よろ ネツ人物一覧 -- ((名無しさん)) 2010-02-01 18 14 18 ここは嫉妬厨のたまり場か? -- (名無しさん) 2010-02-08 16 51 14 ここは嫉妬厨のたまり場ですよ!僕より人気になるなんて許せない!! -- (名無しさん) 2010-02-18 16 35 13 なんでカセ民ばっかりいじられてるんだ? -- (名無しさん) 2010-02-19 12 13 35 ↑晒しスレで10年版作ろうぜって話になってるから -- (名無しさん) 2010-02-19 12 15 54 そろそろ各国紹介も新しくしたいな、現状に見合ってるとは思えん -- (名無しさん) 2010-02-27 19 53 18 コメントログ読み返してたんだが「プギャーは結構だが調子乗りすぎると後で恥かくぞマジで」が的確過ぎて噴いた、本当に今になってエル大恥かいてんな お前エスパーかよ -- (名無しさん) 2010-03-02 05 34 50 Forceの雑魚ども俺をキックするのもいい加減にしろ -- (simauma★キラ) 2010-03-08 15 13 33 今こそALL MY TRUE LOVE -- (るりんこ) 2010-03-08 22 22 22 ネツの更新まったく無いな -- (名無しさん) 2010-03-09 17 43 00 カセが面白過ぎるからどうでもいい -- (名無しさん) 2010-03-09 18 09 08 なぜKnights of the Round Table?のページは?がついてるんだ。中身みたら?ないのに -- (名無しさん) 2010-03-10 10 10 48 中卒とか絶対彼氏にしたくないしwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-03-28 17 16 35 まきなさんページ出来て早速編集っすか。流石っす。 -- (名無しさん) 2010-03-29 16 48 05 流石に顔写真とかはやめとけ。洒落にならん -- (名無しさん) 2010-03-31 08 14 44 あばらいってこんなやつだったんだ 正直きもい -- (名無しさん) 2010-03-31 10 51 50 全部が裏切られる気持ちが今にわかるといいわ -- (まきな) 2010-03-31 12 46 41 誰だわっちの部隊に嫉妬してホル爆と同じ晒し部隊に移動してる奴は。文句あるなら宿屋前に来い -- (めでぃこ) 2010-04-01 18 09 42 ↑おもしろくない -- (名無しさん) 2010-04-01 18 18 12 そこの溜り場宿屋の前じゃなくて宿屋の上な。知ったかで書くと恥かくぞ -- (名無しさん) 2010-04-01 18 24 10 恥かくぞ(キリッ 渡り鳥さんぱねーっすwwww -- (名無しさん) 2010-04-01 18 39 34 それも間違いだwテラスだ馬鹿どもwwww -- (名無しさん) 2010-04-01 18 58 16 私他国民だけど、ホルにB評価の部隊なんて存在しないと思うの -- (名無しさん) 2010-04-01 19 06 04 それは同意せざるを得ない、寧ろCも居るか疑問なぐらい -- (名無しさん) 2010-04-01 19 07 02 ここまで全て私ぱーむ油がお送りしました^-^ -- (名無しさん) 2010-04-01 19 19 01 渡り鳥以外は直して無いところが確信犯ですよねー -- (名無しさん) 2010-04-01 19 27 36 復元合戦うざいんだよザコホル -- (名無しさん) 2010-04-01 19 54 44 すみません渡り鳥の人がBランクで無いと気が済まないようでして^^; 認めたくないものだな過大評価と言うことを -- (名無しさん) 2010-04-01 20 04 01 ホルスレのキチガイがここまで沸いたのかw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 04 40 全部癌部隊にすれば解決なんじゃねホルはw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 06 52 それいいなw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 07 11 無理じゃね?一部部隊に粘着してる奴がいるからそこだけ目立たせないとまた復元されるぞ -- (名無しさん) 2010-04-01 20 09 34 野良と渡り鳥同じところに置けば丸く喧嘩両成敗で解決だろ。つーかホルホルは個別にwikiあるだろ、編集合戦はそっちでやれw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 11 39 そっち過疎ってるから嫌なんだろw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 16 54 結局野良っちおで確定なのかw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 25 14 でも渡り鳥も自分をBランク(笑)に上げたがる辺り相当痛いなw -- (名無しさん) 2010-04-01 20 59 23 ホルホルの個人部隊上げられても、それこそ真空・無だから分からんわw ただ確実に一つだけ言えるのは歩兵や裏方Bランクの部隊なんて存在しないだろwwwww -- (名無しさん) 2010-04-01 21 02 07 それは間違いなく真理、否定のしようがない -- (名無しさん) 2010-04-01 21 03 41 自分で持ち上げて自分で叩けばいいから楽だよなw -- (名無しさん) 2010-04-01 21 25 30 渡り鳥?ああ自己満足講習会に目標戦空き巣部隊か -- (名無しさん) 2010-04-02 09 41 31 ホルの目標成績良好=目標厨房による空き巣・空布告の多さ なので皆さん気をつけてね -- (名無しさん) 2010-04-02 09 43 12 空布告の意味分かってるのか?過去ログ見たがその部隊が空布告したレス一個もないぞ? -- (名無しさん) 2010-04-02 12 44 05 捏造に証拠があると思ってるアホ発見wwww -- (名無しさん) 2010-04-02 13 22 22 マジレスに定評がある渡り鳥 -- (名無しさん) 2010-04-02 13 35 19 マジで叩きたいなら何かしらSS出せばいいんじゃね?と思ったけどもう出てるの? -- (名無しさん) 2010-04-02 13 54 40 ×叩きたい ○売名したい そもそも仮想敵にしてる野良って部隊自体半ば滅んだ部隊だし・・・ ゲブが未だにホル爆ホル爆言うのと同レベル -- (名無しさん) 2010-04-02 14 05 00 渡り鳥さんは晒し発祥部隊の割には、議題に出たら負け・反応したら負けと言うことを分かっていない -- (名無しさん) 2010-04-02 14 11 50 晒し板・wikiを監視するつもりが話題出てたら反応して自らを良部隊に演出したい=渡り鳥 -- (名無しさん) 2010-04-02 14 30 27 晒し発祥じゃねーぞ? -- (名無しさん) 2010-04-02 20 18 20 晒しBゲブ板規制されちゃった^^v -- (名無しさん) 2010-04-02 20 43 23 書き込めないんだが^^v -- (名無しさん) 2010-04-02 21 33 38 また規制された -- (名無しさん) 2010-04-02 22 00 23 -- (名無しさん) 2010-04-02 22 15 57 スクリプト荒しやった奴の巻き添え食らった -- (名無しさん) 2010-04-02 22 22 52 昨日深夜まで手伝ったのに起きたらエル閉店してた。何があった?歴史に書いて。 -- (名無しさん) 2010-04-03 14 49 14 ↑普通に次の目標行けなかったようだ、早朝のノイムですらあれだから仕方が無いのかもしれない -- (名無しさん) 2010-04-03 15 49 44 エルwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-04-03 19 56 41 アゴAA貼ってると規制されちゃうみたい^^v -- (名無しさん) 2010-04-04 23 48 02 このwikiはBホル自演部隊「渡り鳥」に監視されています -- (名無しさん) 2010-04-05 14 35 27 エルの閉店回数13回目じゃね? -- (名無しさん) 2010-04-05 20 43 41 12と13の両説あるんだよね、あと1回はいつしたか分からないから12になってるんだと思う -- (名無しさん) 2010-04-05 22 27 21 ここ見る限り12回だな。だったら12でいいんじゃね? -- (名無しさん) 2010-04-06 14 13 17 なんか晒しスレのロゴを詳細に追っていくと13らしいんだけど持ってないからわからん -- (名無しさん) 2010-04-07 06 06 42 それだけたくさん閉店したってことだ・・・ -- (名無しさん) 2010-04-07 11 23 20 B鯖過去スレを見ると過去のイベント辺りで一回カウントずれてるらしい。 ただ13回が正しいとしてもここの歴史の内容修正が非常に手間なので放置でいいんじゃね?って思う。 -- (名無しさん) 2010-04-07 16 29 22 正直どうでもいい -- (名無しさん) 2010-04-07 22 05 19 それをどうでもいいと言ってしまったらここの存在がw -- (名無しさん) 2010-04-08 16 23 47 エルエルの影に隠れてまたホル部隊「渡り鳥」の自演が始まった -- (名無しさん) 2010-04-10 18 17 16 mata -- (名無しさん) 2010-04-12 23 47 20 また閉店してけどもう歴史すら更新されないかw -- (名無しさん) 2010-04-12 23 47 41 エル開店が確定したらしいな -- (名無しさん) 2010-04-17 02 16 21 字を~とかで新規ページ作ってるホル民自重しろ。晒すなら中身つけて晒せ -- (名無しさん) 2010-04-27 00 11 09 ログインしないと編集できなくなったの?歴史が一行だとさびしいから下記を追加しておいておくれよ -- (名無しさん) 2010-05-10 15 14 31 ttp //pc11.2ch.net/test/read.cgi/net/1270887443/841 -- (これね) 2010-05-10 15 14 55 プルダウンで編集選べばログインしてなくても出来る筈だが・・・。 -- (名無しさん) 2010-05-13 13 19 44 訪問者83でアクセス1600ってどういうことなのこれ? -- (名無しさん) 2010-05-22 02 18 31 目立たせようとF5でもやってるんじゃない? -- (名無しさん) 2010-05-22 11 30 36 粘着するのはいいけど鯖に迷惑かけるなよ -- (名無しさん) 2010-06-02 08 05 36 チョソ壁さんぱねえ -- (名無しさん) 2010-06-18 19 03 49 さすがチョソ壁さんだ、Jesさん胃に気をつけてね -- (名無しさん) 2010-06-20 00 21 26 ちょうwwwそがべwwwwwww -- (名無しさん) 2010-06-21 16 31 12 おい、いもけんぴ関連の米とか全部きえてんぞwww編集必死すぐるwwwwばwwwくwwwwwはwwwつwwww間際wwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-07-18 03 44 50 いもけんぴさん美味いな(餌的な意味で) ちょそかべさんも早速歴史編集してるし流石やでぇ -- (名無しさん) 2010-07-18 05 38 12 新規ページを見られなくない奴が荒らしてるようだな・・・発掘なんざ簡単だから、潰したがってたページは編集して直しといてやったけど -- (名無しさん) 2010-07-28 22 25 21 こんな場末のWikiに必死過ぎる -- (名無しさん) 2010-07-31 13 40 07 Bネツ配信者多いから誰か詳細よろ 特にリア♀ -- (名無しさん) 2010-08-09 10 20 27 Bホルも多いよ(♂ -- (名無しさん) 2010-08-09 13 06 06 さしばーさんはそろそろセスバグどうにかしてくれませんかねぇ? -- (名無しさん) 2010-08-09 18 55 28 昨日ゲブでHUSAってやつ見たんだが -- (名無しさん) 2010-08-13 13 33 14 昨日も何もhusaがBANされてすぐにHUSAで活動してるだろ -- (名無しさん) 2010-08-13 14 40 17 ☆式波アスカ☆の情報、直結後なのに処女っておかしくないか? -- (名無しさん) 2010-08-14 02 05 05 きっともう1つの穴使ったんだろ -- (名無しさん) 2010-08-14 10 22 16 テンプレすら張らないページ増えてるけど編集できないなら無駄にページ増やすなよ -- (名無しさん) 2010-08-14 18 48 50 かませかもさん、編集必死すぎて吹いた。部隊も所属メンバーも残さず消えてるwww -- (名無しさん) 2010-08-15 22 30 58 埼玉の奴ら糞つまんねーからこれ以上ページつくんなよ死ねよ -- (名無しさん) 2010-08-16 02 36 19 かませwwwwwwかませうまいなwww -- (名無しさん) 2010-08-20 01 23 12 MIYUKIのページ消えるんだけどwww -- (名無しさん) 2010-08-23 20 25 26 狂い帽子屋は「ついで」が読めないお子様wwwwババアだけどなwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-08-29 22 45 22 ↑直結失敗してムキになった猿野郎wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2010-08-29 22 48 47 などと信者は供述しており、警察では余罪を追及しています -- (名無しさん) 2010-08-29 23 04 59 配信者リストとか誰か作れないか? -- (名無しさん) 2010-08-31 10 11 45 そして自分アピールが始まるんですね -- (名無しさん) 2010-08-31 17 27 10 らいつべ以外にピアキャス、ニコ生、どんだけ調べる気だよ・・・ -- (名無しさん) 2010-08-31 20 39 15 ピアキャス配信者 AKI XRAYMAN ラード たにま でりこ 園長 上原さん めいどたん ふたねり -- (名無しさん) 2010-09-01 01 10 34 2ch何実配信者 ぎおん ちゅう たりゅん ぴず ごぞうろっぷ 2月 やれやれ テラアレス -- (名無しさん) 2010-09-01 01 11 05 きも -- (名無しさん) 2010-09-03 22 02 12 最近燃料がないな -- (名無しさん) 2010-09-08 17 41 21 ちょっと古いが空布告の件でも燃料にしたらどうよ -- (名無しさん) 2010-09-08 19 06 12 俺的にはリア♀配信者を晒したい -- (名無しさん) 2010-09-08 20 27 40 ↑↑ あんなもん前菜にもなりゃしねえ -- (名無しさん) 2010-09-08 21 09 52 飢えてりゃ何でもうまいだろ -- (名無しさん) 2010-09-09 01 12 52 ライツベ配信 BRAVE=厨房暴言配信 そのくせ配信が終わったら毎回録画を消すチキンカス -- (名無しさん) 2010-09-14 00 38 07 本人が書いたわけでもないのに本人よりの項目が埋まってること多いんだがあほか? -- (名無しさん) 2010-10-01 05 08 03 基本ここに書き込んでるやつは全員あほだろww いまさらなにをww -- (名無しさん) 2010-10-04 14 50 34 歴史のページが容量オーバーだ、新ページ作っていいか? -- (名無しさん) 2010-10-09 21 35 02 歴史2ってページを作るべきだと思うが、メニュー部分の編集方法を知らんので誰か任せた(9日(土) ゲブ10回目、エル20回目のオフィ閉店) -- (名無しさん) 2010-10-09 21 43 47 無駄に本文が長すぎる、中身もあまり面白いこと書いてないし○回閉店だけでいい -- (名無しさん) 2010-10-10 00 23 58 ↑その頃は容量超えるとは誰も予想してなかったんだろう それで右メニューの編集ってどうやってやるの? -- (名無しさん) 2010-10-10 00 40 37 この民度ならバグ利用や工作なんて朝飯前だな、すごいぜカセ -- (名無しさん) 2010-10-10 02 10 53 自分が書き込みたい事を書き込むために過去の歴史を勝手に消すなよ。ちゃんと新歴史ページを作るかプレーヤーのページに書け -- (名無しさん) 2010-10-10 15 34 49 なんかカセと中国のイメージがだぶるな。。。 -- (名無しさん) 2010-10-10 19 08 35 犯罪自慢なんてゲブよりくっせぇwwwwwwwwwwwwww と言うと即座に「それはゲブorネツからの移民」と転化するのがカセクオリティ -- (名無しさん) 2010-10-10 19 55 45 B鯖歴史2作った。B鯖歴史の編集で中身ひっぱってきただけだからあとはよろしく -- (名無しさん) 2010-10-11 02 08 05 ありがとう、今後の参考にやりかた教えて貰えないだろうか? -- (名無しさん) 2010-10-11 04 31 33 左から@wikiメニュー 編集の編集クリックして一番下でできる -- (名無しさん) 2010-10-11 11 24 03 マジ魚雷はカセから消えてほしい こいつのせいでカセが白い目で見られる -- (名無しさん) 2010-10-15 00 21 45 魚雷のせいにする前に、過去の行いを省みたら? -- (名無しさん) 2010-10-15 05 18 36 カセは前からイメージ悪い -- (名無しさん) 2010-10-15 13 53 35 自分の工作やバグ利用は正義って理屈だから仕方が無い -- (名無しさん) 2010-10-16 00 25 14 国に所属してる奴が皆同じ考えを持ってると思ってるバカって結構多いんだな -- (名無しさん) 2010-10-19 03 12 20 止めないなら同類だろ? カセもそうやってゲブをひと括りにしてたのに何言ってんの? -- (名無しさん) 2010-10-19 10 10 50 キルとった後範囲チャで個人を煽るのはカセが多いイメージ、ゲブは全チャで全体を煽ってくるイメージ -- (名無しさん) 2010-10-19 18 21 08 例えば誰だよ、名前上げろよ -- (名無しさん) 2010-10-20 02 08 21 カセの短剣 回線絞りで動きおかしい奴多すぎる -- (名無しさん) 2010-10-20 07 06 06 ↑↑↑名前挙げてくれ そいつにKick入れておく -- (名無しさん) 2010-10-21 01 42 39 歴史ページで2chのレス丸写ししない方がいいと思うんだが、読みにくいし細かくまとめたい。カセの -- (名無しさん) 2010-10-21 02 24 15 13日のやり取りとか全部歴史Pに乗せたら相当見にくいと思う -- (名無しさん) 2010-10-21 02 26 01 2chレスは当時の反響がわかるから良い。13日のコテ云々はそもそもB鯖歴史に書く事じゃない。 -- (名無しさん) 2010-10-26 15 46 20 コテのページに書けば十分だろう -- (名無しさん) 2010-10-26 16 11 53 今時、範囲や全チャで煽る奴なんて滅多にいないけどな。この前NEETタイムに戦争参加したら煩いのがいたが -- (名無しさん) 2010-11-29 00 44 19 歴史2普通に2chの引用ばっかじゃないか多分嫌ゲブの同一人物の編集だろうが非常に見づらい -- (名無しさん) 2010-12-02 15 45 45 ホルデイン人物事典編集合戦わろたw -- (名無しさん) 2010-12-08 12 30 16 歴史2について文句書いてる奴、ちゃんとゲブ目標戦に参加してるの?まぁ、俺ももう参加しないから歴史ページはテメーがちゃんとメンテしろよ -- (名無しさん) 2010-12-16 04 30 58 狂ったように他人を晒しあげて何が楽しいんだ? 頭おかしいんじゃねえのか? もはや基地外レベルだろw カスばっかだなw -- (名無しさん) 2010-12-19 02 32 42 好き勝手晒してストレス発散する場所なんだよここは。顔真っ赤だなw -- (名無しさん) 2010-12-25 18 00 22 馬鹿じゃねww 死ねよ -- (名無しさん) 2010-12-27 16 30 13 直接言えない腰抜けの集まりかww 暇なんだな -- (名無しさん) 2010-12-27 16 30 48 こんなとこでしかストレス発散できないカスどもに幸あれってかw -- (名無しさん) 2010-12-30 03 01 11 等と意味不明な供述をしており -- (名無しさん) 2010-12-30 11 27 56 あの、もうネツが息をしてないんですけど… -- (名無しさん) 2011-01-04 11 37 59 なんでミステルティンが緑○になってるのー?お兄ちゃん~?_? -- (名無しさん) 2011-02-04 04 24 19 ミステルティンわろたwミステルテインだから! -- (名無しさん) 2011-02-04 11 41 39 http //live.nicovideo.jp/watch/lv39860441ブロフィア直結部隊 -- (名無しさん) 2011-02-09 00 36 30 中央が最近緑なんだけど、植林でもしたの? -- (名無しさん) 2011-03-02 20 10 29 緑化運動も終焉を迎えました、緑を大切にね! -- (名無しさん) 2011-03-20 09 55 18 まだだ、まだ終わらんよ -- (名無しさん) 2011-03-23 17 03 15 これが最強の糞プレイだ! http //gavie.net/play/movie.php?t=65489 -- (Docomo) 2011-03-23 20 02 06 Docomoどんだけ下手なんだよw -- (名無しさん) 2011-03-23 20 58 52 エンドサイクってやつマジキチwww -- (名無しさん) 2011-03-23 21 09 01 へたくそすぎてふいたwww -- (名無しさん) 2011-03-23 23 09 07
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/610.html
あれから、また三日後…… 「こっちに避難するじゃん!!」 「せ、先生! あっちからも来ました~!」 街に、逃げ惑う人々の悲鳴と、彼らを守ろうと奔走する警備員達の怒号が飛び交う。 重装備で街を駆けていた警備員の一人が、足を止め、暗くなった空を見上げた。 「くっ……! 馬鹿でかい芋虫の次は空飛ぶライオンじゃん!?」 太陽を隠していたのは獅子。 体長3メートルを越す巨大な獅子だ。 だが、ただの獣ではない。 背中から生えた白い翼が、羽ばたくたびに突風を巻き起こす。 その風が、巨体を蒼穹に舞わせていた。 獅子は警備員の一人に狙いを定め、威嚇する様に吼えると、凄まじい速度で地上に落下する。 「そうだ! やるならこっちを狙え! ケダモノ相手なら容赦しないじゃん!!」 迎え撃とうと、警備員は重火器を構える。 しかし分かっていた。 そんな装備で太刀打ちできる相手ではないと。 それでもそうせざるを得ないのは、彼女が子ども達を守る警備員であり、教師だからだった。 「せめて……! せめて手傷を負わせるくらいは……!!」 彼女が覚悟を決めた、その瞬間だった―― キンッ―――――― 何かを弾いた様な小さな金属音。そして―――――― 【第二話・音速! 常盤台の超電磁砲!!】 ある日の昼下がり。 そこは、ひと時の安らぎを求め学生達が集まる、古風な雰囲気の喫茶店。 コーヒーの芳醇な香りに誘われ店内に入ると、そこに流れるのは今どき珍しいレコードの音。 そしてそれを引き裂く―― 「フッザけんじゃないわよおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 怒号。 店の角に位置する四人掛けのテーブルを両手で叩き付け、御坂美琴は立ち上がった。 黒子「お姉さま。落ち着いてくださいまし。お静かに――」 美琴「はぁ!? これが落ち着いていられるかってのよ!!」 黒子「いえ……あの……店内ですの」 そう言われ、美琴は我に返り店内を見回した。 何事かとこちらを伺う学生たちと、訝しげな表情のマスターが視界に入る。 コホンッ。と、一つ咳払いして、美琴はイスに座った。 美琴「……でも、納得いかないわよ……」 こころなしか小さい声で、美琴は不満を口にする。 美琴「どうしてこんな状況なのに、何の対策も打たれないワケ?」 黒子「確かに……風紀委員の方にも、巡回の強化以外の許可が下りませんの」 それは、不可解なことだった。 あの日、あの『アルカイザー』と名乗った紅い『ヒーロー』が現れたあの日。 あれ以来、学園都市に堂々と現れるようになった怪物たち。 自分達を『ブラッククロス』と名乗る奴らは、日々その活動を活発にしていた。 黒子「わざわざ名前を名乗るだなんて。まるでこちらを馬鹿にしているようでムカつきますわ」 美琴「そう。『お前達如きに止められるものか』ってね……!」 今まではコソコソしていたクセに…… たった一度姿を見られた程度のことで、今度は逆に自分達から表舞台に出てくるなんて! その挑発的な態度が、御坂美琴の精神を逆撫でした。 そこへ、カランカラン……とベルの音を立て、二人の少女が入店してきた。 初春「こんにちわー。待ちました?」 黒子「遅いですわよ初春」 白井黒子の相棒。風紀委員所属の花飾りの少女。初春飾利。 そして―― 佐天「どうもー。『佐天』さんが喫『茶店』に舞い降りましたよー」 レベル0の無能力者。佐天涙子。つまり私だ。 美琴「こんにちわ初春さん。それと――」 佐天「それと……?」 美琴「今のは無いと思う。佐天さん」 佐天「ガーン! 鉄板ネタなのにぃ~!!」 四人が知り合ったのは、そう昔の話ではない。 ある日、同僚である白井黒子の紹介で、初春と私は、憧れのレベル5である御坂美琴と出会った。 最初こそ超能力者に反感を持っていたけど、共に過ごすうちにその悪感情は消えていった。 そして何よりも。あの一連の事件が、私達の距離を劇的に縮めた。 佐天「へー……また御坂さんお手柄じゃないですか~」 美琴「まあね」 黒子「まあね……ではありませんの! お姉さまは一般人ですのよ!」 初春「そうですよ~! もう『怪人』に向かっていったりしちゃ駄目ですよ!」 『怪人』とは、ブラッククロスが街に放っている怪物達の総称だ。 怪物を『怪人』。それに従う大勢のタイツの男達を『戦闘員』と呼ぶらしい。 美琴「なによ……じゃあ、あの時あの警備員を見殺しにすれば良かったっての?」 黒子「いえ……そうは言いませんが……」 美琴「ふん……私はそこら辺の、誰かが不良に絡まれてても見てみぬふりする様な奴らとは違うのよ」 佐天「……」 御坂さんは、真っ直ぐで真っ直ぐで真っ直ぐな人だ。 絶対に曲がらない。 曲がらないがゆえに、努力に努力を重ねて学園都市の頂点に立ったような人なのだ。 美琴「そもそもおかしな話なのよ! 生徒が何人犠牲になってると思う?」 初春「数えるのも嫌になります……」 美琴「そう。それなのに、学園都市の上層部は動こうとしない」 黒子「ですが……」 美琴「だったら。私たち自身が自分で動くしかないでしょう?」 佐天「…………」 レベル5。常盤台の超電磁砲。第三位。 どこまでも快活に大胆に、自分がコレと決めたことを貫き通す、物語の主人公。 私のともだち。 私の憧れの人。 私の目標。 美琴「でもさ。あいつは一体なんだったのかしら?」 初春「あいつ?」 美琴「アルカイザーよ!」 佐天「ブッ!!?」 初春「さ、佐天さん!?」 佐天「ゲホッゲホッ!? い、いや何でも……! 気管に入っちゃっただけ……!」 な、何で御坂さんが私のことを!? 美琴「あいつ……あれからぜんっぜん姿を現さないじゃない!」 黒子「いえ、ですから一般人の方は……」 美琴「あんな恥ずかしい格好の一般人がいるはずないじゃない!!」 …………ですよねー。 美琴「つーか! アイツの所為じゃないの!? 今の状況って!!」 初春「どうしてですか?」 美琴「だってあいつが街中で暴れたから、連中は開き直って暴れるようになったわけでしょ?」 佐天「そ、それはちょっと~……言いすぎじゃ……」 美琴「そう? でもさ~。あいつヒーロー名乗ったのよ?」 初春「ヒーローですか」 美琴「そうよヒーローよ! アルカイザーよ! 恥ずかしげも無く!!」 ごめんなさいごめんなさいもう許してください。 あの日もベッドの中で「あああああああああああああ~」ってなったんです。 黒子「いいえお姉さま。いずれにせよ、連中が活動していたのは間違いありませんの」 初春「そうですよ。むしろ表面化した分こちらも対処できますし……」 美琴「むぅ~……まぁ……でも、ヒーロー名乗るなら責任ぐらいは取って欲しいわよね」 佐天「……です……かねぇ…………?」 そこで、御坂さんの怒りは一段落した。 その後は、とくに当たり障りのない現状報告と、ケーキとお茶の感想。 最近流行っている都市伝説『バイオ肉』のことなんかを話し、完全下校時刻に合わせて解散となった。 御坂さん達と別れ、私と初春は自分達の寮へ向かう。 楽しい時間は早く過ぎるもので、いつのまにか、空は赤く染まっていた。 初春「御坂さん荒れてましたね~」 佐天「しょうがないよ。最近、ずっとこんななんだもん」 きっと。御坂さんのことだから、自分達に降りかかる火の粉は残らずぶっ飛ばす気なんだろうな。 佐天「ねぇ……もう、鼻大丈夫なの?」 ――先日の一件。あのベルヴァと名乗った巨人が、初春の顔面を蹴り飛ばした。 実際に戦った私には分かる。あの巨人の一撃は半端じゃない。 それが、手を抜いていたとはいえ女の子の顔を捉えたのだ。 初春「大丈夫ですよ~。包帯も取れましたし~」 佐天「ならいいけどさ……」 初春「私は風紀委員ですから。怪我をすることぐらい覚悟の上です」 佐天「……」 初春「でも。佐天さんは無茶しちゃ駄目ですよ?」 佐天「うん。大丈夫だよ! 御坂さんじゃないんだから!」 ごめんね初春。 あの時戦ったことは、初春には聞かせられないね。 また秘密ができちゃったね。 でも大丈夫だよ。 私はもう変身しない。 私は無能力者の佐天涙子。 ヒーロー・アルカイザーじゃない。 だから大丈夫だよ。 もうこんな力、本当にいらないんだ。 望んで得た力じゃない。 記憶と日常を犠牲にした力なんて、私の身に余る。 だから―――― 今は、無力な無能力者の佐天涙子。それでいい。 そう、夕日に照らされた彼女の顔を見て、誓った。 ある日の夜。 そこは、ひと時の安らぎを求め一仕事終えた教師達が集まる、場末の屋台。 焼酎の芳醇な匂いに誘われて暖簾をくぐると、そこに聞こえるのは別に珍しくも無い酔っ払いの愚痴。 そしてそれを引き裂く―― 「フッザけんじゃないじゃああぁぁぁぁぁぁん!!!!!」 怒号。 「黄泉川先生……呑みすぎですよぉ……」 「鉄装! これが呑まずに居られるか!!!」 眼鏡をかけた女性が、先輩にあたる黄泉川に注意し、逆に怒られた。 鉄装綴里(てっそう つづり)と黄泉川愛穂(よみかわ あいほ)。 この学園都市を守る警備員『アンチスキル』に所属する教師である。 二人とも、抜群のプロポーションをもつ若い女性だが、自ら志願して危険に身を晒している。 能力を持つ生徒で構成される風紀委員と違い、全員が無能力者の教師で構成される警備員。 次世代兵器が配備された彼らは風紀委員よりも権限が高く、より踏み込んだ危険な捜査を任されている。 黄泉川「ってぇ! その私らにさえこれ以上の深入りを許可しないってどういうことじゃんっ!!!」 鉄装「ひぃえええぇぇぇ……!? あ、暴れないでくださいぃぃぃ!!!」 「本当ですよね~。一体どうなっちゃうんでしょう……」 黄泉川「そうじゃん! 小萌先生もそう思うじゃん!」 黄泉川に同意したのは、同じく教師の月詠小萌(つくよみ こもえ)。 一見こどもにしか見えないが、れっきとした成人女性である。 小萌は警備員には所属していないが、黄泉川と同じ学校で教鞭を振るう同僚であり、 彼女達三人はこうして集まっては酒を呑んでいる。 小萌「うちの生徒も怪人に一人襲われて、不幸だぁ~! って言いながら逃げ帰ってきたんですから」 黄泉川「これ以上生徒に被害が広がるのは許せないじゃん!」 鉄装「それは……そうですけど……」 黄泉川「………………」 鉄装「黄泉川先生?」 黄泉川「決めた」 鉄装「な、何をでしょう?」 黄泉川「鉄装。私等だけでも連中を調べ上げるじゃん!!!」 鉄装「はいぃ!!?」 黄泉川「そうと決まれば今日は景気づけじゃん! オヤジ! もう一杯!!」 小萌「おじさん! ワニのお刺身ですー!!」 鉄装「まだ呑むんですか~!?」 黒子「キャンベルカンパニー?」 風紀委員第一七七支部。 その事務所のデスクで報告書を処理しつつ、白井黒子は固法美偉の話に耳を傾けていた。 固法「そう。例の巨人の破片の一つが見つかってね。私が能力で透視してみたの」 固法美偉の能力はレベル3の透視能力『クレアボイアンス』。 視覚に頼らずに物を見る能力で、彼女の場合は主に透視を行う。 黒子「あの巨人の……? あれはどこかの研究機関が根こそぎ回収したと……」 街中で赤い鎧の人物と死闘を繰り広げた謎の機械仕掛けの巨人。 あれがブラッククロスの一員であることが判明し、警備員がその破片を回収したが、 上層部からの命令で、その全てを研究施設に渡してしまった。 固法「ええ。でも、その回収作業から漏れた物が残っていてね」 黒子「それを固法先輩が? 一体どういう経緯で……」 固法「たまたま。取り押さえたスキルアウトが隠し持っていたのよ」 スキルアウトとは、能力を持たない無能力者たちが徒党を組んだ武装集団のことである。 学校に通わず、集団で行動して問題を起こす、いわゆる不良たちの総称だが、 犯罪行為に手を染めることが多いため、度々風紀委員によって補導されていた。 固法「でね。あの巨人の人工筋肉の下、骨格の部分だと思うんだけど。そこにロゴがあったのよ」 黒子「それがキャンベルカンパニーの……」 だとしたら、その会社がブラッククロスと関わっている可能性が高い。 今後の調査の方針が決まった。 報告書も仕上がり、黒子は一息つこうと、美琴から差し入れられた、缶ジュースを一口飲んだ。 ちなみに新製品の「無農薬キャベツソーダ」である。 初春「ただいま戻りました」 そこへ、巡回を終えた初春飾利が戻ってきた。 黒子「ああ、初春。いいところに戻ってきましたわ」 初春「何ですか?」 黒子「あなた向けの仕事が出来たところですの。キャンベルカンパニーについて調査して下さいな」 初春「キャンベルカンパニーですか? どうして……」 黒子「例の巨人の部品がそこで作られていましたの。おそらく、兵器か何かの製作に携わっているはず」 普段踏み込まないような、重大な学園都市の暗部に調査を進めようとしている。 黒子は、自分達がとんでもないことに首を突っ込もうとしているのではないかと、内心震えていた。 しかし、見過ごすわけにはいかない。 『だったら。私たち自身が自分で動くしかないでしょう?』 敬愛する先輩。御坂美琴の言葉。 彼女の言うことは常々正しいと、黒子は思っていた。 自分達にできることを。学園都市を守るために……! 美琴の勇気を分けてもらおうと、差し入れのジュースをもう一口―― 初春「でもそれって、白井さんが飲んでるそのジュースを作ってる会社ですよね? ほらロゴが」 黒子「ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」 固法「汚いわよ白井さん」 黒子『ブーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!』 美琴「きったないわねぇ……あの子……」 御坂美琴は、あるオープンカフェのテラスでケーキを食べていた。 くつろいでいるわけではない。 耳につけているのは小型の盗聴器。マイクは黒子の持つ缶ジュースの裏側だ。 美琴「まさかこうも早く情報が出てくるとはね……」 黒子を問い詰めても情報は得られない。 戦う力があろうと一般人は一般人。 事件に巻き込んでいけないというのが白井黒子のルールだ。 特に突っ走りがちな美琴になら尚更だ。 美琴「さて。それじゃあこの先は、私の個人的な喧嘩よね……」 理由は、そうだなー。 あの馬鹿みたいにでかいビルが目障りだから――とか。 美琴「乗り込んで、社長でも専務でもいいや。このくだらない騒ぎに加担した連中を――」 ビリビリっと。 ――――叩きのめす。 美琴は立ち上がり、振り返って空を見上げた。 いや。そこにそびえ立つ、キャンベルカンパニー本社ビル。 通称キャンベルビルの最上階を睨み付け、右手で作った指鉄砲で狙いを定めた。 美琴「――――――バン!」 「お引取り下さい」 美琴「………………」 あれから、御坂美琴は調子よく店を出て、鼻歌交じりに真っ直ぐビルへと向かった。 威風堂々といった様相で自動ドアをくぐると、屈強な守衛の見守る中、臆することなく突き進み―― 「申し訳ございませんが、本日の面会者リストに御名前がございません」 受付のお姉さんに笑顔で止められた。 美琴「いや……あのね? 私は別に怪しいものじゃぁ……」 受付「お引取り下さい」 美琴「ただね? ほら? 最近物騒じゃない? そのね――」 受付「申し訳ございませんが」 美琴「そこを……さ? ………………ね?」 受付「本日の面会者リストに御名前がございません」 潜入。 失敗。 守衛「来い」 美琴「……っ!」 仕方が無い……こうなったら……! と、美琴が実力行使に出ようとしたその瞬間。 「ちょーっといいじゃん?」 武装した二人の女性が乱入した。 受付「おはようございます。どちら様でしょうか?」 「警備員の者じゃん。2,3聞きたいことがあるんだけど」 「お時間は取らせませんので、社長さんにお目通り願えますか?」 受付「お待ちください……」 受付嬢は表情を崩すことなく受け答えし、何処かへ内線で連絡する。 会話の内容から、どうやら社長に直接繋がっているらしい。 受付「お待たせいたしました。そちらのエレベーターをご使用ください」 促され、警備員を名乗ったうちの一人がエレベーターへ向かう。 しかしもう一人はその場で振り返り―― 「来るじゃん」 と、美琴に声をかけた。 美琴「え?」 「うちに協力してくれてる子なんだけど、一人で先行しちゃってね……放してやって欲しいじゃん」 こうして、美琴はキャンベルビルに潜入することに成功した。 美琴たちは指定されたエレベーターに乗り込んだ。 エレベーターガールがパネルを操作すると、社長室のある最上階を目指し上り始める。 エレベーターは広く、直径十メートルほどの円形。 全面ガラス張りで、夕焼けの、オレンジの光が差し込んでいる。 美琴「あ、ありがとうございます。でも……どうして?」 「そうですよ。見ず知らずの子どもをどうして……」 美琴が疑問を投げかけ、眼鏡の警備員がそれに同意した。 「ん? 覚えて無い?」 美琴「あ! いえ! この間の空飛ぶライオンの時の警備員さんですよね?」 それに、あー! と、眼鏡の警備員が納得したように手を打った。 「それだけじゃないじゃん……前の幻想御手事件とか、テレスティーナ木原の件とか」 美琴「はい。覚えてます。その節はどうも……」 「お。流石は。まぁ、学園都市の第三位がそんな記憶力じゃ困るじゃん?」 なぁ鉄装? と、隣で激しく頷く眼鏡の警備員に目線を送る。 睨まれて、彼女は「す、すみません……」と呟いて小さくなった。 「オホン……じゃあ改めて、私は黄泉川愛穂。で、こっちが鉄装」 美琴「は、はい。よろしく……」 鉄装「あれ? じゃあこの子を連れてきたのはその時のお礼ってことですか?」 黄泉川「ま。あれだけ活躍されて、命まで救われたらちょっと恩返ししたくなるじゃん?」 美琴「あはは。そんなつもりは無いんですけど……情けは人のためならず……って奴ですか?」 黄泉川「そういうこと」 鉄装「へー……それってどういう意味でしたっけ?」 空気が『フリーズバリア』―― 鉄装「あ、あれ?」 黄泉川「私が教育委員会だったら、お前今すぐ免許剥奪じゃん?」 鉄装「え、ええ~~~!!?」 黄泉川「まあ冗談は置いといて。本当に危なくなったらこの子は逃がすじゃん」 美琴「な…………!?」 黄泉川「当たり前じゃん。連れて来たのも、あのままだと暴れだしそうだったってのがデカイじゃん?」 美琴「……それは…………」 言い返せないけど…… 黄泉川「それだったら目に付く場所に置いといたほうが安全じゃん」 鉄装「流石黄泉川先生……そこまで考えてたんですね~……」 黄泉川「……本当に免許剥奪するじゃん?」 と、敵地に乗り込んだという緊張感もないまま、美琴たちの乗るエレベーターは上り続けた。 エレベーターが上っている間、美琴は思案していた。 もし、ここが敵の中枢だったら? 街にあふれ出した、あの怪人達が山のようにいるのだろうか? だとしたら…… 黄泉川「安全装置のチェックは?」 鉄装「は、はい! 大丈夫です!」 この二人はどうする? きっと、先ほどの言葉の通り、彼女達は自分を守ろうとするだろう。 しかし、正直言って守られる筋合いはない。 むしろこちらが守る側だろうと、美琴は自惚れではなく、事実としてそう判断した。 人を二人守りながらの戦い。 それは真剣勝負の場において、どうしても不利だ。 あの日の、紅い鎧と巨人の戦いを思い出す。 あのレベルの敵が相手だとしたら。 自分はどの程度戦えるだろう? 勿論。負けるつもりなどさらさらないが………… その時だった―― 美琴「!!?」 黄泉川「な、何!?」 鉄装「ひゃあぁぁぁぁ!!!!??」 エレベーターが揺れ――――止まった。 黄泉川「ど、うやら……落下はしないみたいじゃん……?」 鉄装「じ、事故でしょうか?」 そんなはずがない。 このタイミングで、自分達の乗ったエレベーターが偶然止まるなんてそんなはず―― 『ようこそ、警備員の皆さん』 美琴「誰!?」 エレベーター内に声が響く。 どこかにスピーカーが仕掛けられているのか。 『私はキャンベル。キャンベルカンパニーの社長取締役であり、このビルのオーナー。そして――』 『ブラッククロス四天王の一人――妖魔アラクーネよ……!!』 次の瞬間。エレベーターの天井が開き、十を超える影が飛び降りてきた。 鉄装「ひゃああぁああ!!!?」 黄泉川「戦闘員……! ちっ! 本当にブラッククロスの基地だったじゃん!!!」 黄泉川は銃を構え、迫り来る戦闘員に向かって引き金を引いた。 バララララッ! と、リズミカルに打ち出される弾丸が、戦闘員に命中しその度破裂音を響かせる。 その衝撃で弾き飛ばされた戦闘員は、手足をあらぬ方向へ投げ出し、二度と動かなくなった。 黄泉川「ちっ……! 人間を撃ち殺してるみたいで気分が悪いじゃん……!!」 鉄装「ひっ! こ、こっちこないでぇ!!」 鉄装も同じように銃を乱射するが、狙いが甘くかわされる。 戦闘員の一人が素早く鉄装に接近し、手の甲から延びた鉤爪を突き出した。 黄泉川「鉄装!!!」 閃光。 否、稲光。 戦闘員の鉤爪が鉄装の腹を引き裂こうとした瞬間。 エレベーター内に激しい雷鳴が轟き、十体近くいた戦闘員が残らずショートした。 美琴「上等じゃない……騙まし討ち。不意打ち。それでこそ悪党ってもんよね……!」 黄泉川「御坂美琴……」 御坂美琴。 世界に七人しか居ない超能力者、レベル5の第三位。 常盤台中学の誇る、学園都市最強の電撃姫。 その能力は電撃使い『エレクトロマスター』。 体から電気を発生させ、それを自在に操る能力。 常に発せられている微弱な電磁波はレーダーとして機能し、危険を察知する。 磁力を操り、鉄くずや砂鉄を自在に武器に変える。 電気信号を制御し、プロレベルのハッキングをもこなす。 そして、音速を超える、彼女の代名詞ともいえる必殺技―― 鉄装「あ! 危ない! 御坂さん頭の上――!!」 エレベーターの遥か上から降ってくる、黒服の男の姿が見えた。 交差した両手に機関銃を持ち、周囲に円柱形の清掃用ロボットを三機引き連れている。 頭上十メートルほどまで落下し、明らかに美琴に狙いを定めていた。 黄泉川「怪人……!!? 避けるじゃん! 御坂美琴ぉ!!」 キンッ―――― 美琴が右手を頭上に向け、親指でコインを弾く。 黒服の怪人は銃を構え、清掃用ロボットの前部からも銃口が飛び出した。 男と三機のロボットによる頭上からの一斉射撃。 しかし――間に合わない……! 御坂美琴の、代名詞ともいえる必殺技。 彼女の通り名でもある、その一撃が放たれた―――― 『超電磁砲』 その轟音を聞いたときにはもう遅い。 音速の三倍の速度で撃ち出されたコインは、頭上から襲い掛かって来た黒服の怪人を粉々にした。 その破片が、一旦風圧に巻き込まれて上昇し、再び落下してきた。 血液ではなくオイル。筋繊維ではなく金属繊維。 美琴「よかった。やっぱりこいつも機械仕掛けだったのね。一瞬人を殺しちゃったかと思ったわ……」 床に散らばったオイル塗れの金属片を確認し、美琴は溜息を洩らした。 鉄装「す、すごい……これがレベル5……」 黄泉川「はは……相変わらずとんでもないじゃん……」 黒子「やられましたの…………」 白井黒子は、自分の不注意を悔いていた。 黒子「まさか盗聴器とは……お姉さまも狡いことをしますの……」 初春「ど、どうしましょう!? きっと御坂さん、今頃キャンベルビルに乗り込んでますよぉ!!」 黒子「あそこがブラッククロスの関連施設だとしたら……」 ジュースの裏に仕掛けられていた盗聴器に気付いたのは、美琴がビルに乗り込んだ直後だった。 固法「……実はね? 警備員にも、この情報は回しておいたの」 黒子「警備員に?」 固法「今頃、向こうさんも調査に乗り出してるはず。ひょっとしたら、御坂さんと鉢合わせしているかも」 初春「な、なら! その人たちに――」 固法「言われて止まると思う? あの御坂さんが……」 黒子「こうしてはいられませんわ! 黒子もお姉さまの手助けに!!」 固法「駄目よ! まだそうと決まったわけじゃない……私達には、待つ以外に出来ることは無いわ」 黒子「……っ!」 沈黙。 人を助ける風紀委員でありながら、待つしか出来ない。 いつもいつも後手後手に回るのは、風紀委員のいつもの悪習慣だった。 初春「……………………?」 黒子「どうしましたの?」 初春「いえ……気のせいです」 佐天「大変だ……」 とんでもないことを聞いてしまった。 私は、初春達に差し入れでもと思い、いつもの調子で一七七支部を訪れた。 そこで―― 黒子『ああ~……それにしてもお姉さまが黒子に差し入れだなんて……』 黒子『黒子……感激ですの~~~!!!』 黒子『そうですの! この空き缶は大切に大切に保管して――……?』 黒子『これは……缶の裏に何か……マイク? …………まさか盗聴器ですの!?』 初春『はい!? ……た、たしかにこれは……』 固法『ちょっと待って! じゃあまさか……さっきの話を御坂さんが!?』 黒子『やられましたの…………』 黒子『まさか盗聴器とは……お姉さまも狡いことをしますの……』 初春『ど、どうしましょう!? きっと御坂さん、今頃キャンベルビルに乗り込んでますよぉ!!』 黒子『あそこがブラッククロスの関連施設だとしたら……』 どうする……? 佐天「どうする……って……」 どうする……? どうする……? どうする? どうする? どうする………………? 気付けば、夜の街を走り出していた。 どうして……? あの御坂さんだよ? それを私なんかが心配して駆けつけるなんて…… 佐天「どうかしてる……どうかしてるよ……私……!」 でも止まらない。 『何処へ行くんだ?』 ――――――! 佐天「貴方は……」 聞き覚えのある声に振り向くと、あの黒い男が立っていた。 相変わらず、風にマントをなびかせ、仰々しく、厳しく、そして優しく。そこに立っていた。 アルカール「何処へ行くんだ? 佐天涙子……」 佐天「アルカール……さん」 アルカール「また戦う気かね?」 佐天「……私は……」 アルカール「ヒーローに、なる気はあるのかね?」 佐天「……」 アルカール「正直に言おう。君には才能がある」 佐天「……!」 才能……? 私に……? アルカール「だが。同時に危うくもある。私では判断しかねる所だ……」 佐天「え? 危うく……?」 アルカール「だから、君が自分で決めなさい。進むか。それとも辞めるか」 私に……才能が……ある……? 無能力者の……私に? レベル0で、落ちこぼれで、いつも守ってもらっていた私に? アルカール「辞めるのなら。今すぐ力を返してもらうことも出来る」 佐天「え? 今……?」 アルカール「いや。今のこの街は危険だ。ブラッククロスを打倒し、しかるべき日にもう一度来よう」 佐天「……」 アルカール「その際には、君からヒーローに関する記憶を消去することになるが――」 佐天「待って下さい――――」 佐天「できるん……ですか?」 アルカール「……」 佐天「私が、御坂さんを助けることが……出来るんですか?」 アルカール「ああ。出来る」 佐天「…………!!!」 守れるんだ…… 私でも、御坂さんを…… 佐天「やり……ます……」 ゴメンね。初春。 佐天「私……もう一度……!!」 だって。御坂さんは……私の…… 大切な友達だから…… アルカール「……分かった。君がそう言うのなら」 じっとなんて…… していられない……!! アルカール「持って行け」 そう言って、彼は何かを投げてよこした。 両手で受け止めて確認したけど、それが何なのか分からなかった。 佐天「? これは……?」 アルカール「私が使うつもりだったが、やはり君が使うんだ」 佐天「あの? コレって一体……」 アルカール「必要なものだ。走りながら話そう。すでに戦いが始まったようだ……」 佐天「!?」 御坂さん、どうか無事で。 私も、すぐに行きますから……! アルカール「行こう。露払いは引き受ける。君は友人の下へ」 佐天「はい!!!」 もう。記憶を失う恐怖なんて、頭の片隅に追いやられていた。 落ちこぼれのヒーローは、再び走り出した。 【次回予告】 遂に姿を現したブラッククロス四天王・妖魔アラクーネ!! アラクーネの予期せぬ攻撃に、美琴は窮地に陥る!! 急げ佐天! 急げアルカイザー! その魂が燃え尽きるまで!! 次回! 第三話!! 【凶悪! キャンベルビルの蜘蛛女!!】 ご期待ください!! 【補足という名の言い訳のコーナー】 キャンベルカンパニーについて。 原作でのキャンベルの会社はこんな名前じゃありません。 そもそも何の会社なのかよく分からないんですけど…… BUCCIが社名? アパレル関係の会社に偽装してるってことでいいのかな? なので当然ジュースは売ってません。 (裏解体は持っていないので確認できません。違ったら教えてください) 黒服+ロボットについて。 原作では黒服さんロボットじゃありません。 でも美琴に殺させないといけなかったので怪人にしました。 連れているのも「オートポリッシャー」ですが、折角だから学園都市の清掃用ロボにしました。 空気がフリーズバリア。 サガフロに出てくる状態異常です。 分かりにくいボケでした。