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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1377083882/ 俺たち四人は電車に乗って長野に向かう。 実は電車内での格好が格好なので目立ってはいた。 巫女装束二人に浄衣一人の中に私服一人。 浮いてる四人組みの中で更に浮いてる咲。 それに対して浮いていると文句を言うので「巫女装束を貸しましょうか?」と小蒔ちゃんが言うがそれは何か違うだろと思う。 結局咲は私服のまま俺たちは電車に揺られた。 そして戻ってまいりました第二の故郷長野へ。 久しぶりな感じがする山々そして山と山の空気。 ……なんていうか山しかない。 霧島、長野、吉野……見事に山にばかり行き当たるな、都会だったのは東京大阪ぐらいか。 俺たちは嫌がる初美さんを引き摺りながら家まで歩いていく。 正直俺も足取りが重い。 生きて帰ったは良いが大怪我しちゃってるし、お袋の反対を押し切って帰ってきたらこの様です。 だからと言って生きているのに何も報告しないのはまずい……のでちょっと気が重い。 どうしたもんかと考え込む。 その次の瞬間身体を触られたと感じたら急に世界が回った。 いや、俺の身体が宙を舞っていた。 「京ちゃん!?」 「京太郎君!?」 小蒔ちゃんや咲が驚きの声を上げる。 「はい?」 ついでに何が起こったのか把握できてない俺も間抜けな声を上げていた。 「だ!?」 投げられた事に気付いたときには俺はアスファルトの上で寝転がっている始末。 いくら不意打ちで片腕を骨折してるからと言ってもそこらへんのやつに俺を投げられるとは思えない。 つまり…… 「生きていたか、親不孝者。」 「開口一番にそれかよ……お袋……」 「げっ……浪おばさん……」 とてもとてもこわいお袋さん登場である。 生きて帰ってきた息子にこの仕打ちはいくらなんでもあんまりじゃないですかね。 小蒔ちゃんと咲が駆け寄ってくる。 「こんにちは京ちゃんのお母さん。」 「お久しぶりですおば様!」 「咲ちゃんに小蒔ちゃんじゃない。」 俺じゃなくてお袋に。 すこしは俺の身を案じてくれてもいいんじゃないかな。 俺も鍛えてるしお袋も怪我させる投げ方してないってわかってるかもしれないけど。 「久しぶりね小蒔ちゃん。」 「元気にしてたかしら?」 「はい、おば様も御変わり無いですね。」 お袋は小蒔ちゃんに会えて上機嫌だった。 昔からお袋は基本的に子供たちにはよく気に掛けていたが小蒔ちゃんは特に気に掛けていた。 それは多分お袋の……というより三隅の役割が関係していたからだろう。 「こんなところで立ち話もなんだし、皆家に上がっていきなさい。」 「ほら、咲ちゃんも。」 「はい。」 「あ、あと私を見て「げっ」とか言っちゃった初美ちゃんはあとでお話しましょうね。」 「ひいぃぃぃ!?」 お袋のニコニコとした満面の笑みが逆にこわい。 ああ……俺と初美さんはこれから処刑されるのか。 自宅が処刑場に見えるぜ畜生。 家に入るとお袋が口を開く。 「京太郎、あんたその腕どうしたの?」 「ん? ああ……ちょっと……」 お袋もある意味専門家で(小蒔ちゃんや初美さんも本職だが)俺の腕の痣が何であるか分かるかもしれないが咲がいたので言葉を濁した。 お袋が見透かすような視線を向けてから向き直って回りに聞く。 「お茶とコーヒーどっちがいい?」 「あ、おばさん、お構いなく。」 「おば様、お気遣い無く。」 「あ、俺コーヒー。」 「私はお茶ですよー。」 「あんたたちも少しは小蒔ちゃんや咲ちゃんを見習って遠慮しなさい。」 「えー、何でですかー。」 「我が家でお袋相手に何を遠慮するんだよ。」 俺と初美さんが文句を垂れながら抗議をするがお袋はそれを流して小蒔ちゃんと咲に聞く。 「それで何を飲む? 咲ちゃんと小蒔ちゃんは遠慮しなくていいのよ。」 「えっと、それじゃお茶で。」 「私も同じもので。」 「わかったわ。」 「すみませんおば様、いきなり押しかけた上にお茶まで……」 「いいのよ、淹れるのはこれだから。」 「俺かよ。」 息子に対してこれはないでしょう、これは。 ぶつくさと言いながら薬缶に水を入れて火にかける。 お茶葉を急須に入れてインスタントコーヒーの粉をマグカップに入れて待機。 お茶で思い出したが清澄のほうは大丈夫だったんだろうか。 白糸台で電話したときはいろいろ言われたが必要なところだけ聞いて早々に切ったから清澄の事情はあまりわからない。 染谷先輩にはお世話になってたしあとで顔でも出そうかな。 お湯が沸いたので注いで全員に渡した。 皆にお礼を言われながら俺も席に付いた、そんな中お袋が思いついたかのように口を開く。 「京太郎、ミルクは?」 「そんなもんねぇよ。」 「じゃあ買ってきて。」 「……はぁ、わかったよ」 お袋も俺もミルクなんて使わない。 つまり「女同士で話したいから席を外せ。」ってことか。 「俺がいない間に変な事吹き込まないでくれよ。」 「わかってるわよ、何かあったら携帯に電話するわ。」 「連絡は出来るだけ早くしてくれ。」 そう言って俺は家を出て宛ても無くぶらぶらと歩き始めた。 あ、着替えるの忘れてた……まぁいいや。 時間潰しにどこへ行こうかと考えて一つ思いついた場所がある。 『roof-top』 染谷先輩の実家である雀荘兼喫茶店。 麻雀を打つ気なんて無かったが時間を潰すのにはちょうどいい。 扉を開けて中に入ると席についてコーヒーを頼む。 卓にはおじさん二人と大学生くらいの若い男と顔は見えないが白い和服を着た白髪の女の人がいた。 どうやら清澄の人間はいないようだ。 多分部活なのだろうと思い、コーヒーに口をつけていたら卓の方で声が上がる。 「いやぁ、お姉さん強いねぇ。」 「ふふ、それほどでも~。」 「少し席を外しますね~。」 さっき見かけた女の人がカウンターの方にやってきた。 ちらりと覗かせる横顔にどこか見覚えがあったが思い出せない。 こちらが数瞬目を向けたことに気付いたのか俺に向かって女性が話しかけてきた。 「あら、京太郎ちゃん、お久しぶりね~。」 「いつもより立派な格好してたから気付かなかったわ~。」 「はい?」 「浪ちゃんは元気~?」 「お袋なら相変わらずですけど……」 俺は戸惑いながら受け答えをする。 前にあったはずなんだが名前が出てこない。 お袋の知り合いなのは確かなんだが…… 「それにしても大きくなったわね~、見違えちゃったわ~。」 「そうですか?」 「もしかしてお姉さんの事忘れちゃった~?」 美女の類に属する顔立ち。 長くて綺麗なストレートの白い髪。 紅玉のような赤い瞳。 白い着物に赤い帯。 間延びするしゃべり方に声。 そして二十代前半を思わせる白くて若い肌。 記憶を掘り返すと一応合致する人物が浮かび上がった。 顔も話し方も声も姿格好も合致する。 だが決定的に食い違う事がある。 「御佐口さん、俺の記憶違いじゃなかったら……」 「んふふ~、あたり~。」 「でも……なんでそんなに若いんですか?」 俺がこの人に会ったのはお袋に連れられて長野に越してきたとき。 お袋は知人であるこの人の伝を頼ってやってきた。 そのときのこの人はお袋より年上で三十代半ばというところだった。 だが今は二十代前半にしか見えない。 この人は一体何者なんだ? 「ん~? お姉さんの事が気になる~?」 「ええ、貴女は今何歳なんですか……?」 「女性に年のことを聞くのは良くないわよ~。」 「だから秘密~。」 「ところで京太郎ちゃんその腕見せてくれるかな~?」 「え? はぁ……」 いきなり腕の事を聞かれて戸惑いながらもマフラーを外して見せる。 しげしげと御佐口さんは俺の腕を見ながら「ん~。」だの「あ~。」だの言ってた。 中々御佐口さんが言わないので俺から聞いてみる。 「なんでいきなり?」 「実は私、浪ちゃんに見るように頼まれてたの~。」 「お袋が?」 「うん、京太郎ちゃんが腕の事を隠してるみたいだからって~。」 やはりお袋にはお見通しだったようだ。 しかしこの腕の蛇状の痣は何なのだろうか。 問題があるようなら早目に何とかしておきたいが。 「それで俺の腕、何かありますか?」 「何も問題ないわよ~。」 「強いて言うなら浪ちゃんと同じってことね~。」 「お袋と同じ?」 「そうよ~、まぁ詳しくは浪ちゃんから聞いたほうが良いわね~。」 痣が何なのか気にはなるがそれ以上にこの人の素性が気になる。 なので聞いてみることにした。 「あの……御佐口さん、貴女一体何者なんですか?」 「ひみつ~。」 「お袋とはどういう関係なんですか?」 「友達よ~。」 「どういった経緯で?」 「蛇の道は蛇ってやつかしら~?」 「あと……」 「京太郎ちゃん~?」 質問を遮られた。 オーバーリアクション気味に肩を竦めて両手を上げて首を振る、そして悪戯っぽく御佐口さんが返してきた。 「あんまり詮索ばかりする男の子は女の子に嫌われちゃうぞ~。」 「じゃあ最後に……御佐口さん、貴女人間ですか?」 「んふふ~、それはひみつ~。」 「でも京太郎ちゃんはなんとなく分かってるんじゃない~?」 「…………」 「多分合ってるわよ~。」 やっぱりこの人、人間じゃないかも。 別に危害を加えてくるわけでもないし知らない間柄でもないので特に気にしないようにした。 コーヒーを啜っていると御佐口さんが突然何かを思いついたように口を開く。 「そうだ~京太郎ちゃん、今暇よね~?」 「ええ、まぁ。」 「だったら私についてきてくれないかしら~?」 「いいですけど……一体どこへ?」 「着いてからのお楽しみ~。」 御佐口さんに付いて行き、到着したところはでかい屋敷。 割と洋風な屋敷でここ長野のような場所にはそぐわない雰囲気だ。 門の前まで行くと屋敷に勤めてる人だろうか、その人が出迎えてくれた。 この人には見覚えがある、確か県予選決勝の時優希と当たった人のはずだ。 その人に案内されて屋敷の中に入ると背筋がぞくりとして身震いしてしまう。 何かいる、そんな予感がした。 部屋に通されると中には既に人がいた。 部屋の中には3人。 一人は俺にタコスの店とかを教えてくれた執事のハギヨシさん。 一人は咲と県予選で打っていた天江衣。 最後の一人は天江衣と同じ高校の龍門渕透華。 今年の龍門渕の大将と副将の選手だ。 ハギヨシさんが俺たちに向かって出迎えの挨拶と共に会釈をしてくる。 天江衣と龍門渕透華は微動だにしない。 何かいると思った原因は恐らくこれだろう。 突如俺の隣の空気が歪む。 それと同時に部屋にいた人物が全員御佐口さんの方を向いた。 途轍もない威圧感が一瞬だけ放たれていたようだ。 まるで「こっちを見ろ。」と言わんばかりの威圧感。 初めて見る御佐口さんの雰囲気に一瞬気圧される、身が竦む。 やっぱりこの人は人間じゃない。 こっちに気が付いた天江衣が問いかけてくる。 どうやら俺たちが来る事知らなかったらしい。 「誰だ? とーかの客か?」 「須賀京太郎です、宮永咲や原村和の知り合いの。」 「おお! ノノカやサキの知り合いか。」 「私は御佐口蘇宗よ~。」 「ミサグチソソウ? 妙な名前だな。」 「え~そうかしら~? 頑張って考えたんだけどな~。」 一応聞かれたからには応えておくのが礼儀かと思い自己紹介をする。 御佐口さんの下の名前って蘇宗って名前なのか。 というか「考えた」って何だ、偽名なのか? 御佐口さんがさっき言ってた事を思い出したのであまり深くは考えないようにしよう…… 「それで何の用だ? 衣たちは今とーかのことで忙しいのだが……」 「私たちはその透華ちゃんについて手助けに来たのよ~。」 「なんだ、そっちの男が浄衣姿だから祓いに来たのかと思ったぞ。」 「こっちの京太郎ちゃんはおまけ~、メインは私よ~。」 「そこの執事さんに頼まれて来たの~。」 「ハギヨシか。」 「一介の執事が差し出がましいことを致しまして申し訳ありません。」 「かまわん。」 どうやら今回俺はパシリの真似事はしなくて済むようだ。 それは非常に喜ばしい事だと思う。 ただ成り行きとはいえ巻き込まれている事には非常に遺憾ではあるが。 「それじゃあ透華ちゃんを元に戻すために一局打ちましょうか~。」 「ほら、京太郎ちゃんも座って座って~。」 「え、俺もですか?」 「当たり前じゃな~い。」 「でも俺より麻雀上手い人ここに何人かいるでしょう?」 「いいのよ~、麻雀の腕なんか気にしなくて~。」 「必要なのは耐えられるかどうかよ~。」 どうやら何を言っても俺は参加らしい……なので諦めて卓に着いた。 全員が卓に着くと御佐口さんが口を開く。 「初めから本気で行くわよ~。」 御佐口さんから発せられる威圧感が俺達の体を強張らせる。 そのあとの対局は誰も動けなかった。 あの天江衣もそして龍門渕透華も。 御佐口さんの打ち方は隙の無い打ち方らしく、それを見た天江衣は「常山の蛇勢だな。」と言っていた。 何でも布陣が良くて頭を狙えば尻尾が、尻尾を狙えば頭が反撃するという意味らしい。 俺から見た印象は場の支配も気にもせず、まるで川底を泳ぐ蛇のように自由に打ってるようだった。 東場が終わる頃には龍門渕透華の雰囲気が変わり、本来の性格が戻ってきたのかうるさくなってきた。 「きぃいい! 全く和了れませんわ!」 「おお! いつものとーかだ!」 「あら、どうしましたの衣?」 「とーかが冷え込んでから元に戻らなかった。」 「それで客人を交えて打っていたのだが……」 「そうでしたの……これはご迷惑をお掛けしまして申し訳ありませんでしたわ。」 「いいえ~、こっちはただ打っていただけよ~。」 「俺に到ってはただ座ってツモ切りしてただけです。」 いやマジで俺は何もしてなかった。 和了り目なんて見えなかったから振り込まないようにするのに精一杯だった。 それに対して御佐口さんは龍門渕透華を狙い打ちにしていた。 天江衣も対抗して御佐口さんを狙っていたが逆に反撃を食らっていた。 「それじゃあそろそろお暇するわね~。」 「まて。」 「お待ちになって。」 御佐口さんが席を立とうとすると二人から声がかかる。 こっちの用は終わったのだから帰らせてくれても良いじゃないかとも思ったが二人は納得行ってないようだ。 「まさかまだ終わってない対局を放って帰る気ではありませんわよね?」 「衣もやられっ放しでは治まらん。」 「え~? 私はもう帰りたいんだけど~……そこまで言うなら仕方ないわね~。」 俺も帰りたい、というか最早俺要らないじゃん。 そう思いながら配牌を整えながら自分の手牌をみると聴牌だった。 すごく珍しい。 あまりの好配牌に戸惑っていると御佐口さんが笑顔で話し始める。 「久しぶりに打ったけどやっぱり麻雀って楽しいわ~。」 「そうですわね。」 「うむ、麻雀は楽しむものだ。」 「そうですか。」 そういえば前に咲が「麻雀って楽しいよね、一緒に楽しもうよ。」とか言ってた気がする。 もしかしたら麻雀って面白いのかもな。 そう思いながら打った先制のダブル立直。 それを見た御佐口さんが驚いたような仕草をする。 「立直!」 「あら~、京太郎ちゃんいきなりのダブリーね~。」 「でも残念でした~それ当たり牌よ~。」 「え?」 「四暗刻単騎で32000点~。」 まさかの一発トビ終了。 興がそがれたと言わんばかりの二人の目線が痛い。 俺だってトびたくてトんだわけじゃない。 というか第一打であんなのって、事故じゃん…… やっぱ麻雀ってクソゲーだ。 痛い視線に耐えかねてそそくさと門外まで抜け出した。 気付いたらお袋から戻って来いと記されたメールが届いている。 「御佐口さん、俺もう帰ります。」 「あら~、そうなの~? もう少し京太郎ちゃんとデートしていたかったのに~。」 「お袋から戻って来いとメールが来てたので。」 「仕方ないわね~、なら後でお酒もって伺うって浪ちゃんに言っておいて~。」 「酒かぁ……わかりました。」 きっと今夜家で酒盛りが始まるんだろうな…… 二人ともかなり呑むから絡まれないように気をつけよう…… 家に着くと初美さんが玄関先で待っていた。 「遅いですよー。」 「何でここに?」 「浪おばさんと話をしてたんですが途中で姫様と宮永咲に話があるからって追い出されたんですよー。」 「お袋は小蒔ちゃん達に何話してんだろ……」 「……さぁ?……さっぱりですよー。」 「へぇ……」 初美さん何か知ってるくさいけど言わないってことは自分で気付けってことだろうな。 さて、玄関の先からは鬼が出るか蛇が出るか。 しかし蓋を開けてみればなんてことは無かった。 三人ともにこやかに迎え入れてくれる。 「……ただいま。」 「おかえり。」 「京ちゃんおかえり。」 「京太郎君おかえりなさい。」 「京太郎、あんたやたら遅かったわね。」 「御佐口さんと会ってたからな。」 「何か言ってた?」 「酒もって伺うってさ。」 「なら買い物しないといけないわね。」 「あ、そうだ……京太郎、あんた咲ちゃん送っていきなさい。」 「……まぁいいけど。」 いくら咲でも何回か俺の家に来てるから自分の家まで一人で帰れるだろうけど…… お袋に何らかの考えがあるのだろう。 「あの、京太郎君、私も……」 「小蒔ちゃんダメよ、今は咲ちゃんに譲ってあげて。」 「うぅ……はい。」 「?」 その証拠に小蒔ちゃんが何か言おうとしたときにお袋が制止していた。 一体お袋が二人に何を吹き込んだのかわからないが碌な事では無い気がする。 「それじゃあちゃんと咲ちゃんを送るのよ。」 「私は小蒔ちゃんや初美ちゃんと買い物に行って来るから。」 「わかってるよ。」 小蒔ちゃんが何か言いたそうにこっちを見ていたがお袋が二人を車に乗せてさっさと出発していった。 どうせ車で行くなら俺たちも乗せろよ。 まぁ言っても無駄なんだろうけど。 咲を送るために二人で歩き出す。 最初咲は少し無言だったが話し始めるまでそう時間は掛からなかった。 俺が抜けてからの清澄の事、竹井久が引退した事。 店が忙しくて部活に中々顔を出せなくなった染谷先輩の事。 若干優希が荒れていた事。 それを和が宥めすかして落ち着かせていた事。 結局実質一年生だけで三麻を打つ日々など。 俺の居ない清澄を語っていた。 少し間が空いて再び咲が切り出した。 「ねぇ、明日、付き合ってくれない?」 「別に良いけど……どこにだ?」 「ん~……デートみたいなものかな?」 「おぉぅ……咲にしては珍しい単語が出てきたな。」 「そうかな? あ、そうだ。」 「小蒔さんや薄墨さんも一緒に呼んでね。」 「おいおいデートじゃないのかよ……というか『小蒔さん』っていつから……」 「秘密。」 どうやら女子には秘密が多いみたいだ。 咲がそれだけ言って家に入って行くのを見届けると俺は家路に付いた。 家に着くと既に夕飯の支度が整っている。 何でも三人とも頑張っちゃったらしい。 「家事とか出来ませんでしたけど一生懸命頑張りました!」 「そうですよー……私まで頑張ったのですよー……」 力なく言う初美さんは恐らくお袋にさせられたのだろう。 俺が戻ってから間も無くインターフォンが鳴る。 「はい。」 「今晩は~、お酒持ってきた~。」 出てみると案の定御佐口さんだった。 その片手にはお酒を引っ提げている。 挨拶もそこそこにさっさと席について御佐口さんとお袋は酒盛りを始めた。 初美さんが御佐口さんを見て俺に耳打ちしてきた。 「あの人って誰ですかー?」 「お袋の友達の御佐口蘇宗さん。」 「その御佐口さんってもしかして……」 「……多分そうだと思います。」 「御佐口さんの友達の浪おばさんって一体何者なんですかー……」 「息子の俺でもよくわかんないです。」 大人二人が酒を嗜んでいる横で俺たち三人は夕飯を食っていた。 二人ともウワバミなので見る見るうちに一升瓶の中身が減っていった。 御佐口さんが家で飼ってるカピバラを見るたびに「美味しそうな鼠ね~。」と言ってはカピをからかっている。 すっかり二人が出来上がった頃には俺たちは飯を食い終わって使い終わった皿などを洗って片付けていた。 来客用の布団を用意しておいたが御佐口さんはお暇すると言う。 なので酔い潰れたお袋を小蒔ちゃん達に任せてもう一人の酔っ払いを送る事にした。 送る途中、月が照らす夜道を歩きながら御佐口さんと話をする。 「久しぶりに呑んだわ~。」 「確かに……お袋が酔い潰れるところなんて初めて見ましたよ。」 「きっと京太郎ちゃんが帰ってきたから浪ちゃんうれしかったのね~。」 「そうなのかもしれませんね。」 鹿児島でお袋が呑んでいる所なんて嫌というほど見ていたけれど酔い潰れたところなんて見たことは無かった。 それはこっちに来て御佐口さんと呑んでるときもそうだ。 何せお袋は鹿児島でも『ウワバミの浪』と揶揄されるくらい呑む人間だったからだ。 御佐口さんが懐かしむように口を開く。 「それにしても京太郎ちゃんおおきくなったわね~。」 「もうちゃん付けで呼んだらダメかもね~。」 「そうですか? お袋もちゃん付けですけど。」 「女の子はいいけど男の子はね~?」 「そんなもんですか。」 お袋を女の子と呼ぶのはいささか問題があるような気がするけど気にしてはいけないのだろう。 長野に来てから五年間、色々と変わった物があった。 それに伴って思い出もそれなりにできた。 それは御佐口さんも同じようで昔話として語ってくれる。 「そうだ~、少し昔の話をしてあげる~。」 「ある所に白い蛇が済んでいてその白蛇のところに蛇の親子がやってきました。」 「母親が言います、『今日から親子で住まう蛇です、どうかよろしくお願いします。』と。」 「対して白蛇は言います、『住むのはかまわないけど他所から来た子供が ここら辺をうろちょろしていると間違って食べてしまうよ~。』と。」 「それを聞いた子蛇はこう返します『僕を食べようとしたら貴女の尾を食べます、 すると貴女は僕を食べると同時に貴女自身の体も食べてしまうでしょう。』」 「子蛇は続けてこう言います、『それに僕には蛇に良く効く毒を持っています、 僕をお腹に入れるとその毒で貴女は一生お酒が飲めなくなります。』と。」 「そう返された白蛇は『それは困るな~、私はお酒が大好きだから~。』と言って子蛇を大層気に入りましたとさ。」 「もしその子蛇が10歳では無く7歳だったらきっと白蛇に食べられていたわ~。」 「七つまでは神のうちってやつですか。」 「でもなんだか妙な話ですね。」 「あらそう~? 私の生きてる中では指折りの面白い話よ~。」 「というかその子供は馬鹿ですね、自分が食べられたら元も子もないし、何より母親を悲しませる。」 「ある意味子供らしい無鉄砲な感じはしますが。」 「……うふふ、あははは~。」 俺が昔話の感想を言うと御佐口さんはケラケラと笑い出した。 何か気に入る事でもあったのだろうか。 「やっぱり京太郎ちゃんは面白いわ~。」 「そうですか?」 「うん~、笑わせてもらったお礼に一つ助言してあげる~。」 「多分京太郎ちゃんはこうと一度決めたら茨の道でも進んじゃうタイプだから~。」 「決めた女の子はしっかりと護ってあげないとダメよ~。」 「はぁ……わかりました。」 「あと~、私は長野から出られないけど京太郎ちゃんが困っていたら助けてあげる~。」 「京太郎ちゃんは私のお気に入りだから~。」 「ありがとうございます。」 そういう御佐口さんはその綺麗な白髪を月夜に照らしながら妖しく笑っていた。 そこからある程度歩いた所の神社の前で足を止めた。 「ここまでで良いわ~。」 「そうですか、お気をつけて。」 「京太郎ちゃんもね~。」 俺は御佐口さんが言った意味を考えながら家に戻る。 家では初美さんと小蒔ちゃんが待っていた。 片方は眠そうな目を擦りながら。 そしてもう片方はうつらうつらと舟を漕ぎながら。 そういえば春が言ってたな、神社は朝が早いって。 寝室に二人分の布団を敷く、お袋と俺の部屋に一組ずつ。 家は寝室が二つしかないから仕方ない事だ。 俺の寝室には初美さんと小蒔ちゃんを寝かせてお袋の寝室には俺とお袋が寝る。 隣で布団を敷いて寝ている俺にお袋が声をかけてきた。 「京太郎、あんた一回死に掛けたんだってね。」 「ああ。」 「親不孝者。」 「悪かったって。」 「それにしても酔い潰れるまで呑むなよ。」 「久しぶりだったからね……」 「死んだと思ってたあんたが帰ってきて……」 「小蒔ちゃんや初美ちゃんにも会えたんだし。」 「そのせいで呑みすぎてあんたに迷惑かけたけどさ。」 「気にすんなよ、それに親父からも『母さんをよろしくな』って言われたからな。」 「まぁ酒は程々にしてくれ。」 「……わかったわよ。」 「それよりも父さんのこと話して。」 酔っ払ったお袋に親父と会った時のことを少し話す。 親父が恨んでいなかった事、親父が守りたかったもの、親父に言われた事。 ついでに親父が言った『お前も母さんみたいな情の篤くて器量の良い娘を見つけろよ?』という件は余計だが言ってしまった。 それを聞いたお袋が口を出してくる。 「初美ちゃんから聞いて良子ちゃんにも電話で聞いたけど、あんた色んな危ない橋を渡りすぎよ。」 「それで助かった人が居るんだからいいじゃねぇか。」 「私が言いたいのはそういうことじゃない。」 「小蒔ちゃんや咲ちゃんを泣かせるような事はするなって言ってるの。」 「……別にそんな積もりで人助けしてるわけじゃねぇよ。」 「京太郎はそうでも相手はどうかしらね。」 別にそんなことはどうでも良かった。 俺にはそんな気にはなれないし。 というより俺が居ない間に良子さんに電話掛けていたのか。 良子さんのことで一つ気になったことがあったので聞いてみる。 良子さんのことに関しては俺よりお袋の方が付き合い長いから何かわかるかもしれない。 「良子さんに『許してあげて』って言われたんだけどさ……言葉通り受け取ればいいのかな?」 「……それは多分良子ちゃんなりの優しさよ。」 「本家の歴々がどうのというよりも京太郎に前を向いて欲しいのよ。」 「あの子は割りと本家より私達寄りだから。」 「良子ちゃんにとって京太郎はかわいい弟みたいなものなんでしょう。」 「だから『過去にばかり囚われないで新たな道に目を向けて』って意味よ。」 「まぁ、それは私にも言えることだけど。」 「……そうか。」 良子さんの言っていた事の真意はどうかわからないがお袋の解釈は妙に納得が行った。 何と言うか良子さんらしいと言える。 突如としてお袋が何かを思い出すように言う。 「あ、そうだ。」 「京太郎、お帰り。」 「ああ、ただいま。」 その日の夜はそれを最後にして目蓋を閉じる。 翌日の朝、二日酔いのお袋の為に胃に優しい物を作って置いといた。 初美さんと小蒔ちゃんは既に起きていたが小蒔ちゃんは勝手がわからないのかおろおろしていたので座らせといた。 初美さんは鬼の居ぬ間に洗濯と言わんばかりに俺に任せてくれた。 流石二つ年上の貫禄、いつも俺と一緒に悪さしてたからかとてもそうは見えないけど。 俺は朝食を作り終えるとお袋を起こして全員で食べる。 料理については母一人子一人だからか軽い物を作ったり出来る程度には学んだ。 お袋もこっちに来てから女性用護身術の教室などをして食い扶持を稼いでいて 家事までには手が回らないときがあったから仕方ないといえば仕方ない。 元々三隅家の技は非力な女性が本家代々の姫様や六女仙を護る術として 編み出した物だからそういう意味ではお袋の今の職は天職とも言えるかも知れない。 そういう因果もあってか、お袋の代はお袋と仲の良い人が多い印象だ。 そしてそれはその子供までにも影響が出ていた。 先代の姫様、つまり小蒔ちゃんの母親と仲が良かったお袋が 小蒔ちゃんを自分の娘同然に構うのは多分そこらへんにあるのだろう。 そんな昔話を思い出しもしたが考えを切り替えて皆に切り出す。 昨日の咲との会話についてだ。 「俺ちょっと咲と会いに行って来ますけど。」 「小蒔ちゃんや初美さんも来ますか?」 「えー……」 「は、はい!」 「ああ……まぁ姫様が行くなら私も行くですよー……」 小蒔ちゃんは意気揚々と初美さんは渋々と言った感じで付いてくる。 咲と合流するため咲の家に向かう。 その途中初美さんが小声で俺に聞いてきた。 「どういうことですかー?」 「なにがですか。」 「宮永咲に会いに行くのに私や姫様まで誘った事ですよー。」 「多分宮永咲はデートの為に京太郎を誘ったんですよねー?」 「だったら私達はお邪魔虫なのですよー。」 「俺もわかんないです、何せ誘えって言ったのは咲本人ですから。」 「むむむ……何考えてるのかわからないのですよー……」 そんなもん俺にだってわからなかった。 咲が意図してる事なんて想像がつかない。 その話はそこで切り上げて二人と会話していたら咲の家に着いた。 玄関のインターフォンを鳴らすとバタバタとする音が家の中から聞こえる。 その音が止んでから少しすると咲が出てきた。 普段よりはめかし込んでいる様だったがそこまで気取った感じはしなかった。 そんな咲が俺達を連れて行ったところは図書館。 ここは俺達が中学の頃よく来ていた場所だ。 何で今更こんなところに…… 「ねぇ、京ちゃん、懐かしいね。」 「私達が仲良くなった切っ掛け……覚えてる?」 「ああ、学校で周りと距離を置いてた俺がここで勉強してたんだよな。」 「そしたら危なっかしい女の子がやってきて……」 「それで女の子が台の上に乗って高い所の本を取ろうと頑張ったら足場がぐらついて……」 「それを見ていた京ちゃんが見事に助けてくれたんだよね。」 「それからちょくちょくここで会って、話をして……」 「小学校卒業したらもう会えないかもとか思ってたけど。 「そしたら中学で同じクラスになって再会して……」 「あれが初めての出会いだったね……あれが無かったらきっと私達今みたいな関係じゃなかった。」 「あの時の京ちゃん無愛想だったし。」 「……そうかもな。」 もしあの時、気紛れにここに来ていなかったら。 もしあの時、何となく見知らぬ少女を目で追っていなかったら。 もしあの時、危なっかしい少女助けていなかったら。 今の俺達の関係は無かったかもしれない。 過去の事を振り返りすぎてもどうしようもないかもしれない。 未来の事なんて考えても鬼が笑うだけかもしれない。 今は今を考えないといけない時なのかもしれない。 「多分あの時咲がちんちくりんじゃなかったらキャッチできてなかったな。」 「まぁ今でもちんちくりんだけど。」 「もう! 今はそんなにちんちくりんじゃないよ!」 「……うん、ちんちくりんじゃない。」 「下と比べたって空しいだけだぞ、咲。」 「ちょっと!? 何でこっちを見るんですかー!?」 「……んふふふ……」 「姫様まで笑うんですかー!?」 「ご、ごめんなさい……ふふふ……」 揶揄う言葉に否定する言葉。 何故か飛び火して憤慨する初美さん。 そんなやり取りを見て笑いを堪えてぷるぷると震える小蒔ちゃん。 さっきまで少し不安そうな顔をしていた小蒔ちゃんが笑ったのならそれはそれでいいか。 咲と思い出話をしながら次の目的に向かう。 次の目的地として咲が向かったのは『roof-top』俺が昨日来た染谷先輩の実家だ。 扉には『臨時休業』とあったが咲は躊躇い無く中に入るとそこには清澄の麻雀部員が揃い踏みしていた。 「京太郎!」 「おっとと、あぶねえからいきなり突っ込んでくるんじゃねぇよ。」 優希が俺の顔を見るや否や体当たりを噛まして来た。 「遅いじぇ! 全くいつまで飼い主を待たせる気だじぇ!」 「わりぃわりぃ、あの時はマジで長野にまた来れるとは思えなかったからさ。」 「むむ……確かに怪我してるみたいだしこのくらいで勘弁してやるじぇ。」 「そうしてくれると助かる、それより何でみんなが?」 「なんじゃ京太郎、咲から聴いとったんじゃないのか。」 「まぁええじゃろう、卓に着いておれ、今飲み物持ってくるけぇ。」 「ありがとうございます。」 「ほら、神代さんも。」 「は、はい。」 卓に着いたのは俺と小蒔ちゃんと和と咲。 両サイドがぽよんぽよんである。 もう一度言う、両サイドがぽよんぽよんである。 俺の視界の中には桃源郷がある。 それはもう見事な桃が生っていた。 サイズはメロンだが桃が生っていた。 そんな思考を察したのか、それとも俺の目線が露骨だったのか、 はたまた女の勘というやつなのか真ん前から殺気に近い怒気が見える。 多分後ろからも殺気を感じる。 「ねぇ京ちゃん、ちょっと麻雀楽しもうか。」 「おう咲ちゃん、こんな駄犬はきっちり躾けないと駄目だじぇ。」 「……はぁ、須賀君は相変わらずですね。」 「?……京太郎君がどうかしたんですか?」 「姫様はそのままでいいのですよー。」 「いや……違うんだって……そんなの男として仕方ないじゃん……」 「京ちゃん……問答無用だよ?」 呆れ顔の和に何もわかってない小蒔ちゃん。 小蒔ちゃんはそのままの小蒔ちゃんでいてくれ。 あと咲のにこりとした笑顔が無茶苦茶怖かったです。 それと対局してるときに思ったんだが…… 「槓! 槓! もいっこ槓! ツモ、清一・対々・三暗刻・三槓子・赤1・嶺上開花、責任払いで32000。」 「京ちゃん、麻雀って楽しいよね。」 ってなんですか、魔法の呪文ですか。 特技欄にイオナズンとか書けちゃえるレベルの魔法ですか。 食らった相手は32000点のダメージですか。 「よかったね、今日はMP(麻雀ポイント)が足りないみたいだ。」 って言われてもMP(点棒)が足りないのはこっちのほうなんです。 ついでにMP(メンタルポイント)も削るのはやめてください死んでしまいます。 対局(東一局)が終わった後、咲がふと聞いて来た。 「そういえば京ちゃん、昨日と違って今日は私服なんだね。」 「あれは礼服というか正装みたいなもんだから年がら年中着てるわけじゃないぞ。」 「へぇ……そうなんだ。」 「何の話だじょ?」 「京ちゃんが神主さんのコスプレして東京に迎えにきたんだよ。」 「ちょっと待て、あれはコスプレじゃない。」 「万が一の場合に備えて神様を降ろすためにだな……」 「須賀君、宗教は個人の自由ですが神様を降ろすとかそんなオカルトあるわけないじゃないですか。」 「俺達全否定!?」 「巫女さんの衣装か……今度試してみるのも手じゃのう……」 ぽつりと呟く染谷先輩は商魂逞しいなと思える。 そういえば竹井さんの姿が見えない。 聞きたいことがあったんだが別に聞けなくとも問題は無いといえば無い。 和と少し話をする。 「そういえば和、俺奈良に行ったんだけど阿知賀のメンバーに会ったぞ。」 「そうですか、皆は元気でしたか?」 「まぁ色々有ったけど元気だと思うぜ。」 「ああ、あと玄さんに写メか何か送ってやってくれ、喜ぶと思うぞ。」 「そうですね、そうしておきます。」 和と差し障りのない会話をして終了。 折角和の昔の友達に会ったという話をしたのにさっくり流される。 なんと言うか和って俺に興味無さ過ぎじゃね? いや、それがもしかしたら和なりの感性なのかもしれないが。 そこら辺を深く考えると死にたくなってくるから考えるのはやめて次の卓に入れ替わる。 咲、和、小蒔ちゃんが抜けて優希と初美さんが入り(俺はトびラス終了だったので居残りらしい。) 最後の一人をどうしようかと言う所で来訪者がやってきた。 「たのもー。」 「失礼致しますわ。」 「失礼致します。」 「すまんのう、今日は貸切なんじゃ。」 「がーんですわ、出鼻をくじかれました。」 三人ほど昨日見た面子が入ってきた。 そしてまるで合言葉をあわせるかのようなやりとり。 この人たちは何がしたくてやってきたんだ……? 「昨日ここにミサグチが来たと衣は耳にしたぞ。」 「ミサグチ? そんな人は知らんが……昨日わしは入っておらんかったからのう……」 「まぁ龍門渕さんならええじゃろ。」 「突然押しかけてしまい申し訳ありません染谷様。」 「気にしちょらんよ、それに人が多いほうがいいしのう。」 「さぁ打ちますわよ!」 龍門渕透華が奮起して今までの鬱憤を晴らそうとでも思っているのかやる気は満々だ。 その横を通り過ぎてこちらにやってきた天江衣が俺に気づいて聞いてくる。 「お? 昨日のきょーたろーとやらではないか。」 「どうも、とりあえず卓にどうぞ。」 「うむ、ところで昨日のミサグチとかいう女はどうした?」 「衣もとーかもあやつに再び見えることを願ってここに来たというのに。」 「御佐口さんなら昨日俺ん家で酒呑んでお袋と絡んでましたよ。」 「もしかしたら来てくれるかも知れませんから連絡しましょうか?」 「本当か? 是非頼む!」 「少し待っててください。」 「京太郎、無理なら無理で早めに戻ってくるのですよー。」 「京太郎、誰だか知らんがお前待ちだから早めにするんだじょー。」 「あいよー。」 後ろ向きに手をひらひらと振ってお袋に電話を掛ける。 俺は御佐口さんの連絡先を知らないからお袋を介さないといけないわけだ。 手短に用件を伝えるとあっさりと快諾された。 卓に戻ってみると何故か三人が険悪な雰囲気だった。 初美さんがこっちを見て何か訳のわからないこと聞いて来た。 「京太郎、この中で一番大人っぽいのは私ですよねー?」 「何を抜かす、きょーたろー、一番お姉さんに見えるのは衣であろう?」 「ぷぷっ、ちんまい二人が何か言ってるじょ。」 「私はこの中では一番年下だが成長率はトップだし、それに一番グラマラスボディーなのも私だじぇ!」 「ぐぬぬ……」 「むむむ……」 「がるる……」 どんぐりの背比べ。 というかくだらなさ過ぎて不毛だ。 タコスマント幼児体型(同い年)に巫女装束幼児体型(身内)に金髪幼児体型(年上)とか。 これはひでぇ、保護者になった気分だ。 適当に会話を流して打ち始める。 対局が始まると優希がぽつりぽつりと聞いてくる。 「なぁ京太郎、麻雀は好きか?」 「ん? ああ、麻雀は好きだぞ。」 「そうか……じゃあ清澄は?」 「まぁ嫌いじゃねぇな。」 「思い出も少なくはねぇし。」 「……だったら、なんで長野に戻ってこないんだじぇ?」 初美さんも天江衣も無言で牌を切った。 初美さんはちらりと俺たちを見ている。 俺はそんな視線をやりすごして優希に質問の意図を聞いた。 「……何が言いたいんだ優希?」 「京太郎はあのおっぱいお化けに唆されて鹿児島に行ったんだろ?」 「だったら戻ってくれば良いじぇ、浮気くらい大目に見てやるじょ。」 「…………」 「昨日急にのどちゃんとかに電話してたって聞いて驚いたじぇ。」 「……咲ちゃんがいなくなったって聞いたときもびっくりはしたが理由はわかってたからそこまで心配はしなかった。」 「京太郎がいなくなってからなんか張り合いがないじょ。」 「だから、長野に戻って来い、京太郎。」 「……浮付いた気持ちじゃなくて本気だって言ったらどうする?」 優希をまっすぐ見据えて言い放つ。 言葉を受けた優希の視線が揺れるのが見て取れた。 初美さんは黙りこくって視線を下げたままだ。 しばらく沈黙が流れる。 その沈黙を破ったのは天江衣だった。 「海底自摸、1300・2600。」 「……片岡とか言ったか、自分の言葉で素直に言わなければ相手に伝わらないぞ。」 天江衣の言葉を受けた優希と初美さんが牌を伏せた。 一体二人の手牌はどういう状況になっていたのだろうか。 天江衣の言葉の意図や手牌がわかるのは二人だけだろうから意味はないけど。 黙々と打っている内に終局した。 それから少しすると店の戸が開く。 「お邪魔するわ。」 「お祭りの会場はここかしら~?」 御佐口さんとお袋がやって来た。 染谷先輩が何か言おうとしたのを手で制して御佐口さんを迎えにいく。 龍門渕透華と天江衣の目の色が変わったのを感じた。 「すみません御佐口さん、急に御呼び立てしてしまって。」 「いいのよ~、京太郎ちゃんの為なら飛んできちゃうから~。」 「長野限定だけど本当にくるのよね……それより京太郎、これ。」 「? 浄衣? なんでまた……」 「あんたのは父さんのお古でぼろぼろだったから新しいの頼んだのよ。」 「蘇宗さんに感謝しな。」 「わざわざありがとうございます。」 「いいのよ~家で余ってたの浪ちゃんに渡しただけだから~。」 御佐口さんがそういうとフラフラと歩いていく。 お袋が浄衣を寄越してきながら御佐口さんを眺めてこう言った。 「袖、通しておきなさい。」 「私は蘇宗さんを見ておくから。」 「わかった。」 お袋に返事すると染谷先輩に許可を貰って更衣室で着替えた。 普通の白小袖に白の奴袴(差袴)と浄衣、それと立烏帽子も入っていた。 多分お袋がやってくれたのだろうが浄衣は通常のとは違って動きやすいように袖などが小さく調整されてある。 手早く着替えて立烏帽子を懐に入れて店内に戻ると不穏な空気が漂っている。 俺が丁度目にしたのはふらふらと御佐口さんが執事のハギヨシさんにちょっかい掛けているところだった。 ものすごく嫌な感じがする…… 「あらあら~昨日のイケメン執事さんだわ~。」 「昨日は御迷惑をお掛けしました。」 「ああ、もう……蘇宗さん、一般の人を毒牙に掛けないでください。」 「あらやだ~、私は浪ちゃんと違って毒なんて持ってないわよ~。」 お袋が御佐口ワールド全開の御佐口さんを止めに行った。 御佐口さんは相変わらずマイペースだな…… その内何か話しかけたそうにしている龍門渕透華と天江衣を他所にお袋と御佐口さんの喋っていた。 若干二人のボルテージが上がっているのでこのままではやばいと思い、とりあえずその場凌ぎの提案を出した。 「あら~京太郎ちゃん着替えてきたのね~、似合ってるわ~。」 「御佐口さん、折角来たんだし麻雀でもどうですか?」 「ん~? それも良いかも知れないわね~……浪ちゃんも打ちましょうよ~。」 「いいですよ、久しぶりに蘇宗さんと打てるなんて嬉しいです。」 御佐口さんとお袋の間に火花が散ってるようにも見える。 というかお袋麻雀打てるのかよ。 もしかしてたまに俺の部屋の麻雀牌が使われた形跡があったのってお袋の仕業か。 そんな時、お袋を見た和がこっちにやってきて声を掛ける。 「三隅先生? どうしてこちらへ?」 「あら和ちゃん、こっちには付き合いで来たのよ。」 「二人とも知り合いなのか?」 「ええ、うちの教室(女性用護身術)の生徒よ。」 「和って護身術やってたのか、意外だな。」 「ええ、近頃物騒だからと父の奨めで……他には東横さんも三隅先生の下で習っているんですよ。」 「へぇ……でもなんで三隅を名乗ってるんだ?」 「流派が三隅だからよ。」 「あの……須賀君と三隅先生はお知り合いなんですね。」 隠すようなことではないが母親が来てるのは男子としてはちょっと小恥ずかしいもので、何となく言うのが躊躇われた。 というかなんでここで食いついた……さっき話したときは興味無さ気だったじゃん…… あれか? 話題の問題だったのか? 俺が言うか言うまいか迷っているそんなときにベストタイミングで現れたのが咲だった。 「おばさん、来てたんですね。」 「ええ、咲ちゃんの方は上手く行ってる?」 「えへへ、そこそこ、かも?」 「やるなら上手いことやりなさいね。」 お袋と咲にしかわからない会話。 多分咲がわざわざ人を集めてこんなことをしたのもお袋に何か言われたからだろうけど俺には見当がつかない。 和の表情が困惑していた、今にも頭の上に疑問符が出てきそうだ。 「あの、咲さんも三隅先生の知り合いなんですね。」 「三隅先生? 誰のこと?」 「私のことよ。」 「はい、私が通っている護身術の先生で……でも咲さんなんで名前を知らないんですか?」 「え、だっていつも須賀だったから……」 「はい?」 「和ちゃん、そこに突っ立っている朴念仁、それうちの馬鹿息子。」 「へ? 三隅先生、須賀君のお母様なんですか!?」 和の頭が状況に追いついていないようだったが御佐口さんが口を出してきた。 「ねえ浪ちゃん~そろそろ打たないかしら~?」 「蘇宗さん待たせるのも悪いからまた後でね、和ちゃん。」 「は、はい。」 どうやら待ち兼ねた御佐口さんが退屈になって口を出してきたようだ。 和を他所においてお袋と御佐口さんが卓に座る。 座った二人がお互いの目を見て話し始めた。 「そういえば浪ちゃん、久しぶりすぎて麻雀の腕錆付いたなんてことはないわよね~?」 「まさか、蘇宗さんこそ若返りすぎて打ち方まで忘れたなんて言わないですよね?」 「「…………おほほほほ。」」 お袋も御佐口さんも笑顔だが目が怖い。 俺やだよ、こんな卓に入りたくねえよ…… 誰か早く入れよ…… 突如二人がこっちを見る。 お袋が口を開いて俺や初美さんに怒る時のような口調で言った。 「京太郎、入りな。」 「……マジで?」 「京太郎ちゃ~ん、おねが~い。」 直々の御指名入りましたー、京太郎、逝っきまーす。 燃え上がって燃え上がって燃え上がって焼き鳥。 そんな未来が見えます。 だが麻雀は本来4人で打つもの。 つまりあと一人は犠牲者を募らなきゃ行けないわけだ。 誰か俺と一緒に心中してくれる心の優しい仲間がほしい。 そんな意を汲み取ってくれたのか一人の勇者が現れる。 「その卓、衣が入る!」 「天江さん……!」 「衣で良いぞきょーたろー。」 「そもそも呼んでくれときょーたろーに頼んだのは衣だ。」 「衣の蒔いた種だ、衣が引き受けるのが筋だろう。」 その責任感は立派だと思います……でも衣さん、蛮勇と勇気は違います。 お袋の腕は知らないけど御佐口さんの腕は昨日打ったからわかる。 御佐口さんは腕の立つ打ち手だ、力量がオカルトと言っても良いくらいの。 というよりオカルトそのものだろうけど。 お袋と御佐口さんにギャラリーが集まる。 二人が自摸って切るたびに固唾を飲むのがわかる。 誰か何が起きているのか教えてくれ…… 終局した後聞いたのだが、敵の見に回った龍門渕さん曰く…… 「御佐口さんは一見デジタル打ちに見えますが恐ろしく勘が良い方ですわ。」 「相手方(対面)に対して当たり牌を掴むと即座に手変わりをしていました。」 「それも気配も感じさせない上に最短で。」 「状況によってはデジタル打ち、感覚打ち、オカルトを打ち分ける多彩さですわ。」 お袋の方は染谷先輩から聞いたのだが、染谷先輩曰く…… 「お前さんのお袋さんは一言で言うならハンターじゃな。」 「しかも罠をはった所に追い立てるように、そして自分自身が罠になったように待つ。」 「まるで蛇が獲物を自分の懐に入ってくるように仕向ける感じじゃけぇ。」 「更にわしの印象で言うなら自分の武器にきっちり毒を塗っておく感じじゃな。」 「……タイプで言うなら久や鶴賀の大将をえげつなくした感じかのう。」 時系列は戻って東三局。 俺と衣さんはお袋と御佐口さんのツモ和了りで削られていた。 衣さんの場の支配が効いていないわけじゃない。 現に俺は一向聴から動けてない訳だ。 その中を悠々と泳ぐ二人が異常なんであって決して衣さんが強くないわけじゃない。 攻めても攻めても攻めきれない、それでも衣さんは果敢に攻め入っていく。 「立直だ!」 衣さんが10巡目で牌を曲げた。 何でこの人はわざわざ藪を突くのだろうか…… 一方俺はというと蛇に睨まれた蛙の様に動けないでいた。 御佐口さんがその紅くて温度を感じさせない瞳をお袋から離さないまま口を開く。 「ねぇ京太郎ちゃん~、縁って不思議よね~。」 「複雑に絡み合ってるから何処と何処が繋がってるかなんてわからないのよ~。」 「京太郎ちゃんもそういう経験したことない~?」 「……ここ最近はあり過ぎてびっくりするくらいですよ。」 今までの出会いを掘り返す。 最初は鹿児島の縁。 霞さんが清澄にやってきた。 過去の縁が俺の元にやってきた。 次は親父の縁。 仇敵と対峙し、親父の言伝を受けてきた。 その次は良子さんが繋げた縁。 姫松と千里山に行き、春はインターハイの縁を、俺は新たな縁を繋いだ。 その次の縁は和と縁が有った阿知賀。 そこでも俺は縁を繋いだ、そしてそこでは和の縁と繋がっていた。 五番目の縁、咲の縁。 宮永咲と宮永照の縁。 俺は今まで繋いだ縁を使い、そこを抜けて二人を迎えにいった。 そして今繋いだ縁。 お袋と御佐口さんを繋ぐ縁。 お袋と和を繋ぐ縁。 御佐口さんと龍門渕の縁。 俺と衣さんを繋いでしまった縁。 複雑に絡み合って方々に拡がっていく。 そこには全て神様との縁があった。 御佐口さんが突然変なことを言い出す。 「京太郎ちゃん~、貴方がその気なら私と浪ちゃんを倒せるはずよ~。」 「こっちのお嬢ちゃんは倒せなくても私たちは倒せるはずなのよね~」 「またまたご冗談を。」 「衣さんにも一矢報えない俺が二人に勝てるわけ無いじゃないですか。」 「あら~、相性の問題よ~、所謂じゃんけんみたいな三竦みってやつ~。」 その気ってことは神様を降ろせば衣さんには勝てなくとも二人に勝てるってことか……? そんな感じには思えないけど確かに俺たちが祀っている神様は強力だ。 でも御佐口さんの言葉が含んでいるのはそれだけではない気がする。 考えている内に巡目は進む。 お袋たちは相手が振り込まないと察しているのかツモ合戦をしていた。 御佐口さんが聴牌したのを感じたのかお袋が鳴いて巡目をずらす。 御佐口さんはすぐにそれに対応して別の和了り目に手をつけた。 次はお袋が和了り目が見えたのか御佐口さんが鳴いて邪魔をする。 お互いの当たり牌と当たり牌の場所がわからないと出来ない芸当だ。 多分だが二人ともすごく勘がいいのだろう。 衣さんがまた仕掛ける。 多分相当楽しんでいるのか力の限りの立直を放った。 「立直だ!」 「二人ばかり楽しみおって……いつだったか覚えていないがあいつの言葉を借りるとしよう……」 「そろそろ衣も混ぜてもらおうか。」 御佐口さんの口角が吊り上がる。 二人がお互いを探り合うのと衣さんが出した気配に目を回した俺はその時にぷっつりと意識を無くした。 現実で俺が意識を無くしたその間、見たものがある。 真っ暗な空間に卓が一つ。 それを囲むお袋と御佐口さん。 対面には衣さんがいるがさらにその後ろにまだ誰かいる。 その誰かの特徴を挙げると。 豪奢な髪飾り。 黒と白を基調とした衣服。 男とも女とも判別がつかない端正な顔立ち。 何も喋らないがただ衣さんの後ろでこちらを見つめている。 そして俺の後ろにも誰かいた。 俺の家の御祭神だった。 家の御祭神は先程の衣さんの後ろに付いている誰かを見ている。 お袋は御佐口さんを見て、御佐口さんはお袋を見て。 御祭神は『誰か』を見て、『誰か』は御祭神を見て。 そして俺と衣さんは卓を見つめている。 御祭神が『誰か』に向かって言う。 『兄上、久方振りです。』 家の御祭神が兄上と呼んだ『誰か』は何も言わずこちらを見ている。 『兄上には前から謝って置きたい事があった。』 『兄上は夜の食国(おすくに)を治めていたのに俺が抜けたせいで滄海原(あおのうなばら)まで治めさせてしまった。』 『俺は父上の言付けを守らず母上に会いに行き、兄上にまで負担を掛けてしまった。』 『申し訳ないと思っている。』 家の御祭神が言い終わると兄上と呼ばれた『誰か』はこちらに向かって首を振った。 『そんなことはない。』という意味なのだろうか。 家の御祭神曰く『月の満ち欠けと塩の満ち引きが一緒に起こるのは兄上が二つとも司っているからだ。』と言っていた。 『そうだ兄上、姉上が「偶にはそちらから顔を見せに来い。」と言っていたぞ。』 『誰か』が首肯した。 『誰か』が姉上とやらに昼間会いに行くとすれば、きっと地球では日食が起きるだろう。 姉弟が次に会う日はいつになることやら。 俺が意識を失っていた間見聞きしたのはここまでだった。 次の瞬間には俺は現実に戻って卓で打っていた。 御佐口さんが声を掛けてきた。 「京太郎ちゃん~、二人で何を話していたかは知らないけどあんまり現を抜かされると私たち拗ねちゃうわよ~?」 「……ああ、すみません。」 やはり御佐口さんは気付いていた。 話していたことはわかっているが内容まではわからないみたいだが。 ということは卓が同じだったお袋も何か感じ取っているのか? だがお袋を見てもポーカーフェイスなせいか何も窺えない。 急に御佐口さんが声を上げた。 「ツモ~、タンピンドラで2600オールよ~。」 「今日はこれでおしまい~。」 御佐口さんの和了り止め宣言。 どうやら俺が意識を失っている間にオーラスになっていたようだ。 お袋がぽつりと呟く。 「届かなかったわね。」 「あら~一歩間違えたら浪ちゃんがトップだったかもしれないわね~。」 御佐口さんがトップ、それに続いてお袋が二位。 衣さんが三位で俺がラスだった。 持ち点を見てみると意識を失っている間に健闘していたみたいで点差は縮まっていた。 「ん~……今日はこれくらいにしておこうかしら~?」 「そうね……蘇宗さんをこれ以上ここに居させたら何が起きるかわからないし、そろそろお暇しようかしら。」 「え? さっき来たばかりですわよ?」 「というよりもあんな闘牌見せられたら、わたくしだってお二方と打ちたいですわ!」 「透華ちゃんごめんね~、浪ちゃんに怒られるから帰るわ~。」 「ぐぬぬ……折角のリベンジがぁ……」 「まぁまぁ、ここには他にも打つ面子はいますよ、お袋と打ちたいなら家にくれば打てると思うので。」 「そういうことなら……今日は我慢しますわ……」 一時的にでも龍門渕さんの矛先が逸れてよかった。 あのまま御佐口さんが居たら何が起こっても不思議ではない。 お袋と御佐口さんを見送った後、龍門渕さんが麻雀で暴れているのを横目にカウンターで飲み物を飲んでいた。 ストンと隣に衣さんが座る。 「さっきの闘牌はなかなかに楽しかったぞ。」 「そう言われると御佐口さんを呼んだ甲斐があります。」 「それもそうだが衣が言いたいのはきょーたろーと打ててよかったということだ。」 「途中きょーたろーから妙な気配がしてからは打ち筋が変わったな。」 「それと同時に何者かに見守られてる感触も在ったが。」 「恐らくだがあれはきょーたろーの力の一種なのだろう?」 「まぁ、ある意味そうですかね。」 「またきょーたろーやミサグチ、そしてきょーたろーの母君と打ちたいな……今度はとーかも一緒に。」 「機会があれば打てますよ、それまでには俺も練習して腕を上げないといけないな。」 今から練習して追いつけるかどうかはわからないがしておこう。 衣さんの満足そうな笑顔は見ていて飽きない。 「期待してるぞ、それからきょーたろーには借りが出来た、何かあったら衣に言え。」 「衣さんはやさしいですね、俺は大した事していないのに。」 「衣ときょーたろーは魂の同胞だからな。」 「……一応言っておくがきょーたろーが弟だからな?」 「わかってますよ、『衣お姉さん。』」 「『衣お姉さん』……何と甘美な響きだろうか……」 衣さんの顔がすごくにやにやと締まりの無い顔をしている。 どうやら何か変なスイッチを押してしまったようだ。 「うむ、きょーたろーにはまた今度、そう呼んで貰うとするか。」 「それでは衣はこの辺りで失敬するぞ、純とハギヨシがご馳走を作ってくれてるはずだからな。」 「ハギヨシ。」 「はい、ここに。」 「衣は帰る、とーかも連れて夕餉を取りに戻るぞ。」 「畏まりました。」 ハギヨシさんがそういうと何時の間にか外に停めてあった車に衣さん達を乗せて帰っていった。 あれ? ずっとハギヨシさんここに居たよな? しかも衣さんが言うにはご馳走を作ってくれてるって…… 確かにちょくちょく消えてたけど……ここからあの家まで結構あるぞ? もしかしたら今回一番の人外はハギヨシさんなんじゃなかろうか…… 御佐口さんより人外とか……やっぱり執事ってすげぇわ。 それから少し間が空いて今は染谷先輩が奥に引っ込んでて、卓には和・咲・小蒔ちゃん・初美さんが着いている。 手持ち無沙汰な優希が俺の方に突っ込んできた。 「どーん!」 「だからあぶねえって。」 「連れない事言うなよダーリン!」 「誰がダーリンだ、誰が。」 優希が俺の体から離れて隣の椅子に座る。 やけに店内が静かだ。 カウンター側を見ながら優希のお喋りに付き合う。 横目でちらりと覗いたがその顔付きは神妙だった。 「なぁ京太郎、これからどうするんだじょ?」 「長野に残るのか? それとも鹿児島に行くのか?」 「ん~、まだわからん……一旦は鹿児島に戻るとは思うけどその後長野に来るかどうかは決めてねぇな。」 「でも多分だが鹿児島に戻ったら長野に来れないかもしれないな。」 「そうか、もしかしたらこれで最後かもしれないんだな……」 「そうかもな……」 優希が何か考えている素振りしたかと思ったら大きく息を吸って満面の笑顔でこう言った。 「愛してるじぇ! ダーリン!」 牌山が崩れる音がした。 恐らく俺と同様にビックリした人間が居るのだろう。 誰だってさっきまで水を打ったような静けさの中であんな大声を出されたらビックリするだろう、俺だってビックリしている。 でも多分こいつなりの精一杯の告白だったんだろうな。 だから俺も精一杯の返事をする。 「ありがとう……それでもってごめんな、優希。」 こんな俺を好きになってくれた感謝の気持ちとそれに応えられない謝罪を述べた。 返事をした時、一瞬時間が停まったようにも感じた。 そして停まった時間を再び動かしたのは優希の言葉だった。 「なーにマジに返してるんだじょ!?」 まるでからかってやったのだと言わんばかりの口調で俺の背中をバシバシと叩いて来た。 だが優希の表情は苦笑いのままだった。 俺も無理矢理笑顔を作って応対する。 「だろうと思ったぜ。」 時間がぎこちなくも動いていく。 それと同時に和の声が店内に響いた。 「ロン、11600。」 「私のトップですね。」 どうやら卓の方が終わったようだ。 それに気付いた優希が卓の方に走っていく。 「次は私も入れろー!」 「じゃあ、私が抜けるね。」 そういうと咲は席から立ち上がり、優希を代わりに座らせてから俺の方に寄ってきた。 咲が俺の隣に座って聞いてくる。 俺と咲は二人して卓の方に体を向けていた。 「京ちゃん、今日はどうだった?」 「……楽しかったよ。」 「そう、よかったー。」 「昨日は京ちゃんが何をしたら喜ぶか考えたんだから。」 咲が明るい声で話す。 何か無理しているようにも感じる。 きっと無理しているんだろう。 「なんじゃあ、やけに静かじゃと思ったらいつもうるさい優希が騒いでおらんのか。」 「ひどいじょ染谷先輩! 私だってお淑やかなときだってあるじぇ!」 「おおすまんすまん。」 染谷先輩が戻ってきた。 染谷先輩の軽口で場の雰囲気が軽くなる。 それを見て咲が俺の目を見て話す。 「ねぇ京ちゃん、ちょっと付き合ってもらっていいかな?」 「……あいよ。」 さっきから俺を見てそわそわと落ち着きのない小蒔ちゃんを尻目に咲と一緒に店外に出た。 咲がのんびり前を歩いていく。 そして俺は咲の少し後ろを付いて行く。 いつもとは逆だ。 「ねぇ京ちゃん。」 「なんだよ咲。」 「私京ちゃんに感謝してるんだ。」 「私に再び麻雀する切っ掛けをくれたこと。」 「きっと咲は俺が誘わなくても麻雀やってたんじゃねぇの?」 「確かにそうかもしれない、でもそうじゃないかもしれない。」 「それに、それだけじゃないよ?」 「あの時、初めて会ったとき、助けてくれてありがとう。」 「あんなもん、誰だって助けるだろ。」 「そうかな? でも助けてくれたのは京ちゃんだよね。」 咲は笑いながら思い出を掘り返す。 あたかも昔を懐かしむように。 咲がまだ続ける。 「中学の時、友達のいない私と一緒に居てくれてありがとう。」 「あのときはお前が勝手についてきただけだ、俺は何もしちゃいないぞ?」 「あれ、そうだっけ? でも京ちゃん、私を遠ざけようとはしなかったよね。」 「気にならなかったからな。」 「それと……」 「私と友達でいてくれてありがとう。」 「……お礼を言われるほどのことじゃねぇよ。」 「京ちゃんにとっては大した事なくても、私にはすっごく救われたことなんだよ。」 「多分今の私がいるのは京ちゃんのおかげ。」 「そうか……」 次々と咲にお礼を言われる。 だけどな、咲……感謝してるのはこっちもなんだ。 お礼を言いたいのは俺の方なんだ。 一緒にいてくれて、救われたのは俺の方なんだ…… 咲はいつも一緒にいてくれた。 俺の荒んだ心を、本家への恨みを忘れさせてくれた。 俺の閉ざされた心を開いてくれた。 「昔の事、話してばかりだね。」 「でもね、京ちゃんにどうしても伝えたかったんだ……」 「『ありがとう』って。」 もし俺があのままなら、不良になっていたかもしれない。 もし俺が咲と出会わなかったら、荒んでいたかもしれない。 本当に救われていたのは俺の方なんだよ、咲。 「ああ……俺も伝えたかった。」 「咲……『ありがとう。』」 だから咲には感謝してる。 俺が本来の俺らしく在れたのは、俺らしさを取り戻せたのは間違いなく咲のおかげだ。 「ううん、こちらこそ、どういたしまして。」 しばらく沈黙が続く。 もうだいぶ歩いて来た。 近くには川と橋が隣接してる原っぱがあった。 ここはよく咲が本を読んでいた場所だ。 その原っぱに咲は入り込んで行く。 「ねぇ京ちゃん……小蒔さんと、私たちの前の京ちゃんはどっちが本当の京ちゃんなの?」 咲が真摯な眼差しで俺を見てきた。 透き通った真っ直ぐな目。 吸い込まれそうな目。 嘘を吐く事すら憚られる目。 俺は応えた、嘘を含まない答えを。 「多分、どっちも俺だよ。」 咲と他愛の無い会話をする俺も。 優希とくだらない揶揄い合いをする俺も。 和を見て鼻の下を伸ばす俺も。 竹井さんに揶揄われてあたふたする俺も。 染谷先輩の何気ない優しさが嬉しかった俺も。 良子さんと一緒に稽古をしていた俺も。 霞さんに世話になって深い約束した俺も。 誰かと一緒になって巴さんを揶揄う俺も。 兄妹同然に一緒に育った春と肩を並べた俺も。 初美さんと一緒になって悪戯していた俺も。 小蒔ちゃんを守りたいと思った俺も。 全部、俺だ。 長野の俺も俺だ。 鹿児島での俺も俺だ。 どっちが仮面とか偽りとかじゃないんだ。 きっとどっちも俺なんだ。 また咲が口を開く。 「ねぇ、京ちゃん、私と小蒔さんって似てる?」 「いや……咲は咲だろ。」 「どっちも放っておけないけどな。」 なんで咲がそれを聞いたのかはわからないが思った事を口にした。 何故か仄かに嬉しそうな、そして悲しそうな笑みで咲は応える。 「そうだね、小蒔さんって何か応援したくなるし、それに私から見ても放っておけないもんね。」 今度は俺が聞く番だ。 今日の催しを開いた理由。 「なぁ、咲……今日清澄が集まったのって……」 「京ちゃんのおばさんに聞いたんだ。」 「『このままだときっと京太郎は長野に残らない。』」 「『だから止めるなら今が最後のチャンスよ。』って。」 「京ちゃんが昔の事を思い出して懐かしめば残るかなとも思ったんだけど……」 「じゃあ、小蒔ちゃんや初美さんも誘うようにしたのは……」 「小蒔さんの前で正々堂々京ちゃんにアプローチしたかった……」 「ていうのは建前、だね……」 「本当は京ちゃんだけじゃなくて小蒔さんにも諦めて貰わないといけなかったからだよ……」 「そっか……」 「ねぇ、京ちゃん……」 咲が重々しく問いかけてくる。 きっと、咲が本当に聞きたかった核心を突いてくる。 「京ちゃん……長野には残らないの?」 「ああ。」 「……私が京ちゃんのこと好きだって言っても?」 「……ああ。」 「そっか。」 原っぱの草が風で靡いている。 まるで細波の様に喚き立っていた。 先程まで微かにだが鳴いていた虫の声が聞こえない。 この世界には俺たち二人しかいない、そんな錯覚に陥る。 「どうしてか聞いて良い?」 わかっていた。 聞かれるとわかっていたけど、動揺してしまう。 だけど咲が聞いたなら、俺は応えなくちゃいけない。 「俺は……神代の守人だから。」 俺の精一杯の答え。 咲に言える答え。 中途半端な、答え。 だけど咲は満足しなかった。 この答えでは足りなかった。 だから咲は叫んだ。 「……京ちゃん、もっと本音で言ってよ。」 「本気で私を振ってよ!」 「ちゃんと私を諦めさせてよ!」 「じゃないと……じゃないと私……」 俺が臆病者だから、はっきりとした拒絶が出来なかった。 俺は臆病者だから、大切な親友を傷付けるのが怖かった。 俺が臆病者だから、救ってくれた恩人を突き放せなかった。 だから今、そのツケを清算しなくてはいけない。 俺は、搾り出すようにして声を出した。 噛まない様に、咲にはっきり聞こえるように。 「わかった……俺は……須賀京太郎は……」 「神代小蒔が好きです。」 「だから咲、お前とは付き合えない。」 「長野にも、残らない。」 「うん……ありがとう、京ちゃん……」 咲の声が震えていた。 咲は俯いたまま土手の斜面を登っていく。 少し足取りが危なかった。 だから思わず言ってしまった。 「咲、大丈夫か? 送っていくか?」 「ばーか、私一人でも大丈夫だよーだ。」 振り返った咲の作った笑顔が俺の胸に刺さる。 きっとこれは中途半端な俺への罰なんだ。 これでさよならだな…… もう一人のお姫様…… 「大丈夫ですか、咲さん?」 「よう咲ちゃん、失恋か?」 「優希ちゃん、和ちゃん……」 「うん……振られちゃった。」 「そっか、実は私もだじぇ。」 「京太郎を好きな気持ち……負けるつもりは無かったんだがなぁ……」 「私も……京ちゃんとは付き合いが長かったから……負けないつもりでいた……」 「でも……付き合いの長さも、そして気持ちでも勝てなかった……」 「京ちゃんが神主さんの格好をした時……『長野に戻る』じゃなくて『長野に来れる』って言った時……」 「京ちゃんの中ではもう決まってたんだね……」 「大丈夫ですよ、世の中には須賀君よりいい人が一杯居ますから、良い出会いがあります。」 「……そうだ、これからタコスを自棄食いしに行くんだけど、一緒にどうだ?」 「私は勿論付き合いますよ、二人の親友として。」 「うん、ありがとうね、優希ちゃん、和ちゃん。」 俺が店に戻ろうとすると、橋柱の近くに人影が見えた。 橋柱の裏を見てみると、そこにはしゃがみ込んで震えながら涙を流す小蒔ちゃんと。 小蒔ちゃんの右手を握ったまま気まずそうな表情をする初美さんがいた。 なんだ、追って来たのか。 ということはもしかしたら咲とのやり取りを聞かれていたのか…… 小蒔ちゃんが一言「ごめんなさい。」と言い、ごしごしと装束の袖で涙を拭う。 「『一緒に帰ろうか』、小蒔ちゃん。」 一言そう言って小蒔ちゃんの空いてる手を握った。 家に帰る途中、小蒔ちゃんは俺の手をギュッと握っていた、多分初美さん側の手もそうだろう。 小蒔ちゃんはぽろぽろと涙を流す。 まるで大きな子供だ。 家に着いて小蒔ちゃんを休ませたら電話を掛ける。 染谷先輩の所だ。 「染谷先輩ですか? 須賀です。」 『おお、京太郎か。』 「すみません、勝手に帰っちゃって。」 『ええんじゃ、わしらがした事や京太郎にしてもらったことを考えるとな。』 『むしろこっちの方が頭を下げんといかんじゃろ。』 「いえ、そんなことは……」 「そういえば優希や和は?」 『仲良く帰っとったぞ。』 『……のう、京太郎。』 「はい。」 『困ったことがあったらいつでも言いんさい、わしはお前の味方じゃけぇ。』 『それから……辛い時は辛いと言え。』 『京太郎の仲間じゃ、きっと助けてくれるじゃろう。』 「……はい。」 「……ありがとうございます。」 すこし、少しだけだが、染谷先輩の言葉が心に沁みた。 染谷先輩は今でも尊敬してる人の一人だ。 俺が辛い時に発破を掛けてくれた先輩には感謝してもしきれない。 『ま、わしからはそんくらいじゃけぇ。』 『お前さんはお前さんで頑張れ。』 「はい。」 涙腺が緩む前に後日改めてお礼を言うことにして電話を切った。 居間に戻ると真剣な表情をした小蒔ちゃんが待っていた。 隣には居心地の悪そうな初美さんとその向かいには落ち着き払ったお袋も居た。 「どうしたんだ、みんなして?」 「京太郎君とおば様にお話があります。」 小蒔ちゃんがしっかりとした口調で話す。 どうやら相当重要なことみたいだ。 だがお袋が話を遮る。 「その前に三隅に伝わる昔話をしてもいいかしら? 小蒔ちゃんの話はその後じっくり考えてね。」 いきなりなんだと思った、お袋が昔話をするなんて珍しいし、そもそも三隅の話なら俺は嫌というほど聞いてる。 何しろ「自分の家のことくらいは知っておかなければいけない。」とお袋から聞かされていたからだ。 だがこれからお袋が話すことは聞いたことが無かった話だった。 「昔、子供の出来ない夫婦が居ました。」 「困ったその夫婦は神様にお祈りをしたらやがて子宝が恵まれました。」 「生まれてきたのは双子の姉妹で片方は病弱で、もう片方は健やかに育ちました。」 「双子の姉妹は仲がよく、美人でしたが18歳の時、片方が生贄にならないといけませんでした。」 「結果として片方の姉は男と結婚して子供を産み。」 「もう片方の病弱な妹は生贄となって霧島山にある湖に沈められ、そのあとは大きな蛇となりお姫様を狙うようになりました。」 「御終い。」 「どう? この話に何か感じた?」 初美さんは何か気付いたようだ。 小蒔ちゃんも何か思うことがあるようだ。 俺も記憶の中を掘り返して考えてみる。 お袋の話の骨子自体は鹿児島では有名な話だったはずだ。 だが、あまり覚えていないが民話となった『大蛇になった女』の話は確か双子では無かった。 つまり何らかの意味がある。 ここで小蒔ちゃんの親父さんに聞かされた話を思い出す。 本家の爺達が比較的若い頃に呪詛をやった話。 その呪詛で大蛇を作った話。 じゃあ呪詛で媒介や形代にしたのは何なのか? 多分、お袋が指しているのはそういうことだろう。 もしかしたら、俺は身内を討ったのかもしれない。 ふと、蛇女房という話も思い出した。 俺が討った大蛇の顔を思い出す。 その顔は隻眼となりながらも尚、恨みを晴らそうとしていた。 やはりあの大蛇にも家族がいたのだろうか…… そして大蛇の片目は何処に行ったのだろうか…… 突如、小蒔ちゃんが話し始める。 「例えどんな昔話を聞いたとしても私の気持ちに変わりはありません。」 「そう、なら小蒔ちゃんの話を聞きましょうか。」 「……初美ちゃんはここで待っててくれないかしら?」 「……おばさんに言われなくてもわかってるのですよー。」 「ごめんなさい、初美ちゃん……」 「気にしないでいいのですよー、それよりも姫様はきちんと二人に伝えるのですよー。」 「はい!」 初美さんを残して俺とお袋と小蒔ちゃんが別室に移る。 戸を閉め、お袋が座るとそれに倣って俺たちも座った。 「それで……小蒔ちゃんの話って何?」 「一応察してはいるけど小蒔ちゃんの口から直接聞きたいわ。」 「はい。」 「私は、京太郎君のことをお慕いしております。」 「なので、おば様にはお付き合いを認めていただきたいのです。」 素直に嬉しい事を言われた。 小蒔ちゃんがこういう行動に移ったのは多分、咲とのやり取りを目にしていたからだと思うが…… 小蒔ちゃんとも付き合いは長いし何となく考えてることはわかるけども。 それでも直接口にしてもらえるのは嬉しい。 お袋が返答する。 「付き合うのは本人同士の問題だと思うのだけれど?」 「そうかもしれません……でも、婚姻を前提にお付き合いをしたいので。」 流石小蒔ちゃん、今時の女の子にしては何とも古風でお堅いことか。 そこに俺も口添えする、鹿児島で行った事についてだ。 「お袋、実は俺たちあっちで婚礼の儀をして縁結びしたんだ。」 「……はぁ?」 「大蛇と戦う前に形だけなんだけど神前で婚礼を挙げた。」 「しかも霧島の人達の前で。」 「……はぁ、なるほどね……あんたが生きて帰れた理由がわかった。」 「というかそれだとほぼ事後報告じゃないの……」 「すみません……」 「悪い。」 俺たち二人はお袋に謝っていた。 お袋が再度口を開く。 「でも、小蒔ちゃんが改めてそういうことを伝えてきたってことは何かしら思うことがあったのよね?」 「聞かせてもらえる?」 「……はい。」 「私と京太郎君は婚礼を挙げたものの、それは形だけの上に成り行きのものでした……」 「ですから……きちんとお伝えしたかったのです。」 「もう……もう待つだけなのは嫌ですから……」 小蒔ちゃんが膝の上に置いた手をギュッと握って拳を作る。 小蒔ちゃんの今までの不安を表しているかのようだ。 俺には何も言えなかった。 今まで何度か小蒔ちゃんを不安にさせるようなことをしてきたからだ。 一度目は10歳の頃。 二度目は大蛇退治の時。 三度目は俺が鹿児島を再び離れて奈良などを回ったこと。 俺が神代の守人として守るのは物理的なことや霊的なことだけではいけないのを悟った。 いや、『再認識した』の方がより正しいのだろう。 これからは今まで疎かにした分だけ小蒔ちゃんの支えになってあげよう。 少しの沈黙の後、お袋が口を開いた。 それは鉛のように重い問いだった。 「一ついいかしら。」 「小蒔ちゃん……貴女と共に附いて回る霧島の神紋、十六八重菊……」 「菊花紋の重さはそんなに軽くないわよ。」 「必ず、権力というものには附いて回る物がある。」 「貴女はそのしがらみに耐えられる?」 「今、お父様が中から変えようとしています。」 「もしそれでも変わらないなら私の代で変えてみせます。」 「誰も犠牲にならなくていい場所にしてみせます。」 その答えには小蒔ちゃんの確固たる意思が感じられた。 お袋が答えを聞いて安堵したようだ。 恐らく小蒔ちゃんの答えに満足したのだろう。 「そう……もし「大丈夫です」なんて無責任な事を言っていたらいくら小蒔ちゃんでも放り出していたわ。」 「だから認めてあげる、あんたたち二人のこと。」 「ありがとう、お袋。」 「ありがとうございます。」 「あとそれと……あんたたちこっちでも神前で婚礼をしなさい。」 「なんでまた……」 「息子の結婚式に呼ばれなかった母親の気持ちを考えなさいよ。」 「……悪かったって。」 「それよりも式の道具と人はどうするんだよ?」 俺の質問を聞くとお袋は箪笥からなにやら取り出し始めた。 出した物を小蒔ちゃんの前に置いてお袋が一言聞いた。 「小蒔ちゃん、私のお古で悪いんだけどこの白無垢着てくれる?」 「はい。」 「ありがとうね、小蒔ちゃん。」 小蒔ちゃんは快く引き受けた。 そのあとお袋はスッと立ち上がって音も鳴く戸に手を掛けて勢いよく開ける。 そこには盗み聞きしていたであろう初美さんが間抜けな格好をして固まっていた。 「初美ちゃん、話は聞いていたわね?」 「こ、これは魔が差したというか悪気は無かったんですよー……」 「じゃあ初美ちゃん、明日からしっかり手伝ってもらうわよ。」 「……はい。」 初美さんが明らかに余計な事をしたという表情してがっくりと項垂れる。 まさか扱き使われるとは思ってなかったのだろう。 翌日から準備が始まったが俺は何もすることが無かったのでフラフラしていた。 そういえば染谷先輩に改めて御礼をしようと思っていたので寄ってみる。 店の戸を開けるとそこには染谷先輩と竹井さんが居た。 「いらっしゃいま……おお、京太郎か。」 「染谷先輩に改めてお礼が言いたくて来ちゃいました。」 「そんなことわざわざせんでもええじゃろうに。」 「少しまっとれ、今コーヒー淹れてくるけぇ。」 「ありがとうございます。」 そう言ってカウンターの席に座る。 竹井さんの隣だ。 竹井さんがコーヒーを啜る。 俺はこの人に聞きたいことがあったので丁度よかった。 「竹井さん、聞きたいことがあるんですけど。」 「なに? 須賀君。」 「霞さんと知り合ったのはいつですか?」 最初霞さんは俺のことに気付かなかった。 つまり俺の姿格好はわからなかったけど麻雀部にいることは知っていた。 それは清澄に知り合いが居ると言うことだ。 霧島の人間は基本外に出ない。 交流の機会なんてかなり限られている。 そこから考えると永水女子が出てきた麻雀のインターハイくらいしか清澄は接点がないはずだ。 「俺、思ったんですよ。」 「あの竹井久があんな簡単に騙されるものなのかってね。」 「あら、買被り過ぎよ……実際に騙されているわけだし。」 「あの時の自分を張り倒してやりたいわ。」 「で、見事に引っかかったということがわかったわけですか、しかもインターハイ中に。」 「自業自得じゃないですか。」 竹井さんの眉がピクリと動く。 多分ビンゴだ。 白を切ってきたので更にブラフを重ねて揺さぶりを掛けてみる。 「……インターハイって何のことかしら?」 「あいつに聞いてみたんです。」 「あくまでそれとなくですけど。」 「須賀君が何処まで知っているか知らないけど、それを言われると痛いわね。」 「でもまぁ多分、霞さんはインターハイの1回戦の時点である程度仕込みはしていたと思いますよ。」 「それ本当?」 「多分ですけど、わかってたのは霞さんだけだと思いますけど。」 「だからあいつは特に竹井さんをどうにかしようと思って近付いた訳ではないと思いますよ。」 あくまで推測だが竹井さんが引っ掛かったとしてそれを出来るのは霞さんくらいしか居ない。 それに霞さんとしては本位で無かっただろう、色々と。 竹井さんが聞いてくる。 「……須賀君としては私に何をしてほしいのかしら?」 「う~ん、俺としては竹井さんがあいつに対して責任をちゃんと取ってくれるなら特に言うことは無いですかねぇ。」 「あ、でも竹井さんと腐れ縁になるのだけはやだなぁ。」 「あら、私は須賀君の腐れ縁になるのも吝かではないわよ?」 「そりゃ、そっちは基本迷惑掛ける側じゃないですか、掛けられる側は堪ったもんじゃないですよ。」 「? 何の話じゃ?」 戻ってきた染谷先輩が冷たいコーヒーを置いて聞いてきた。 俺はそれを一気に飲み干した後、席を立って揶揄うように告げる。 「綺麗所には気を付けろって話ですよ。」 「久……もしかしてお前……」 どうやら染谷先輩にも竹井さんに対して心当たりが有ったらしい。 被害がこちらまで及ばない内にさっさと退散することにしよう。 「あー……それじゃ俺はこれで御暇しますね。」 「ちょっと須賀君!? フォローくらいしていってよ!」 「身から出た錆じゃないですか、自分で何とかしてくださいよ。」 「久、詳しく話してもらうからな。」 「それじゃあ竹井さん、何かあったらあいつのこと宜しくお願いしますねー。」 いや、まさか適当に言っただけなんだけど見事に当たるとは思わなかった。 小蒔ちゃんはまず霞さんが許さないだろうから除外。 後は三隅の穴を埋めたであろう、分家のちびっ子二人(明星と十曽)辺りも可能性はあるだろうけど 年下だったはずだしインターハイには来ていないと思う。 この二人が来ていないのなら多分初美さんか巴さんか春か。 案外良子さんという可能性も……ないな。 気にしても仕方ないので考えるのをそこでやめた。 そのあとはまたぶらぶらして式の準備の間に東横桃子と一悶着あったがそれはその内余裕が出た時にでも誰かに語ろう。 そして式の当日がやってきた。 式には身内だけだと思っていたので誰にも言わなかったがお袋が御佐口さんを呼んでいたようだ。 御佐口さんにも色々と手伝って頂いたみたいで頭が下がる思いだ。 式が始まる直前、御佐口さんに言われた。 「縁結びは本職ではないけど~、私の前で夫婦の契りを結んだら違える事は出来ないわよ~?」 「そりゃ神前ですからね、それに例え貴女の前で無くとも違えはしないです。」 それは決意であり、本音でもあった。 お袋が俺の縁者と神主役を。 初美さんが小蒔ちゃんの縁者と巫女役を。 御佐口さんは仲人役を引き受けながら基本は神棚の前に座っていた。 粛々と進められていく。 鹿児島と同じ事をして、同じ様に終わった。 式が終わると、俺は居住まいを正し、拳を床に付けてお袋に告げる。 「お袋、今まで育ててくれてありがとう。」 「俺はこの時を持って、神代小蒔の守人と共に神代小蒔の婚約者になります。」 「そう……あんたたちが決めた事だもの、私から何も言う気は無いわ。」 「……京太郎、小蒔ちゃんをちゃんと守ってあげなさいよ。」 「ああ。」 それが終わった後、御佐口さんが早々に帰り支度をしていた。 「御佐口さんもう帰るんですか? もっとゆっくりしていけばいいのに。」 「仲人は宵の口って言葉があるのよ~。」 「それより京太郎ちゃん~、何か困ったことがあったらいつでも言ってね~。」 「なるべく応援するから~。」 「何から何まで……ありがとうございます。」 「いいのよ~、京太郎ちゃんは私のお気に入りで小蒔ちゃんはそのお嫁さんだから~。」 「籍は入れてないですけどね。」 「私たちにそれは関係ないわ~。」 「要は私みたいなのに誓ったかどうかだけ~。」 「それじゃあ帰るわね~。」 誓い、契り、約束。 御佐口さんの言葉でふと思い出した。 ガキの頃、霞さんと二人で交わした約束を。 巴さんも、初美さんも、春も、そして小蒔ちゃんも知らない俺たち二人だけの約束。 俺と霞さんはあの頃とは立場はもう違うけど幼少の頃交わした約束は守ってもらおう。 俺たちはあの頃の関係より少し進んだ。 あんたはどうだ? あの頃のままか。 それとも俺たちを置き去りにしてもっと先に行ってるのか。 それは霞さんに聞かないとわからないけど、でも俺たちは少しずつでも進める。 変わらない関係はないかもしれないけど、変わらない意志はある。 俺たちの関係はそんなに簡単に変わらない。 決して袂を別ったつもりはないけど、どこかで互いの道が、ずれていった。 だからこそ今からけりをつけないといけない。 ここでのけりをつけたんだ。 次は鹿児島にてけりをつける。 【京太郎「神代の守人~里帰り編~」】 カン
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◆前知識として補足 ※公式36回のラストで行方不明になったシーリンさん ※ファイナさんが死にかけた原因を暗殺しに行ったともっぱらの噂ですが…。 ※ ※そんなある日の裏の会話(抜粋) 02 41 (M_kafk) 1d100 70以上で留置されてる相手を暗殺しにいく 02 41 (dice_cre) M_kafk 11(1D100 11) = 11 70以上で留置されてる相手を暗殺しにいく 02 41 (M_kafk) よし、だめだ、今どこにいるんだシーリン 02 46 (M_yuzutu) 1d100 80以上で色迷宮の最深部 02 46 (dice_cre) M_yuzutu 95(1D100 95) = 95 80以上で色迷宮の最深部 02 46 (M_yuzutu) ちょw 02 46 (M_rata) ヒャア 02 46 (M_mifune) ちょ 02 46 (M_kafk) そこかーーー!! ◆シーリンさん発掘隊もとい、 黄金竜討伐隊(色迷宮第七陣) …の、開始する直前の裏 00 45 (E-sa) 参加希望者再度挙手、 00 45 (M_t2010) ノ 00 45 (M_k) ノ 00 45 (M_Fritz) - 00 45 (E-sa) 三人か、 00 45 (M_Fritz) 栄養ドリンクを飲むか飲まざるか 00 45 (M_yuzutu) お酒入ってるからなぁ 00 46 (M_yuzutu) 楽しそうだけれどうーんうーん 00 46 (M_u_afk) うーんうーん 00 46 (M_piller) ノ 00 46 (M_Fritz) 欠席しちゃうんですか、ダルフィンさん… 00 46 (M_k) え、ダルさんは当然いますよね 00 46 (M_yuzutu) な、なんだって 00 46 (M_piller) いや、やっぱりさげ、よう、か、な? 00 46 (M_k) ダル枠+5ですよね 00 46 (M_Fritz) 特別枠w 00 46 (M_yuzutu) ちょw 00 46 (E-sa) 酒? 00 47 (M_mifune) ダル枠*5に見えた 00 47 (M_yuzutu) ちょw 00 47 (M_Fritz) 多いな 00 47 (M_mifune) びびった 00 47 (E-sa) 酒が入らずに延々と潜るダンジョンなんてやってられるかよッッッッッ!!!! 00 47 (M_yuzutu) 5人もいてどうするんですw 00 47 (M_joss) ノ 00 47 (M_k) ダルさんいっぱいいるね 00 47 (M_yuzutu) さ、さすがいーさんだッ! 00 47 (E-sa) と、酔っ払いが申していますので、遠慮なくどうぞ、 00 47 (M_ratafk) 人が少ないならはいろうかなぁとも思ったけど、テスト開けできつい、テンションが 00 47 (M_yuzutu) えーい、じゃあ、ノ 00 47 (M_joss) ダル・ダル・ダル・ダル・ダレ 00 47 (M_yuzutu) ちょw 00 47 (M_k) ダレだ 00 47 (M_Fritz) ダレ! 00 47 (M_piller) 誰かがまじってる 00 47 (M_u_afk) ダレー 00 47 (M_yuzutu) ダレって! 00 47 (E-sa) ダレだー!? 00 47 (M_k) ダル、ダレバ、ダル時 00 48 (M_piller) ダル・ダル・ダリ・ダル・ダレ 00 48 (E-sa) 画家が居たぞ>ダリ 00 48 (M_joss) ダリル 00 48 (M_u_afk) れーさんはご自愛なさって 00 48 (M_yuzutu) 五段階活用・・・! 00 48 (M_yuzutu) れーさん、おつおつだよー 00 48 (M_k) ダリルさんが… 00 48 (E-sa) とりあえず、 00 48 (M_u_afk) ダリルレロ 00 48 (M_piller) どりるれろ 00 48 (M_piller) れろれろれろれろ 00 48 (E-sa) 色迷宮参加した事無い人と、シーリンさんと、ダルさん優先してみる、 00 48 (M_yuzutu) わぁ 00 48 (M_yuzutu) いいのかい 00 48 (M_ratafk) た゛る・ダノレ・タ゛ル・だる・タル 00 49 (M_k) ファイナさんはさがしにこないのかい 00 49 (M_Fritz) お誘いはいりましたー 00 49 (M_yuzutu) タンタルさんまじってますまじってます>れーさん 00 49 (M_mifune) う 00 49 (M_u_afk) タルがいますよ 00 49 (M_Fritz) じゃあ眠い私は引っ込もうかしら 00 49 (M_mifune) 色迷宮はいつまでかかるのかしら 00 49 (M_Fritz) ファイナさんどうぞどうぞ 00 49 (M_mifune) ええっ 00 49 (E-sa) 自由に抜けることが出来ます>いつまで 00 49 (M_u_afk) 気になるねえ>いつまで 00 49 (M_u_afk) ほうほう 00 49 (M_mifune) 結構ぐったり気味なのです 00 49 (M_k) じゃあ八人とかではじまってどんどんぬけていく 00 49 (M_Fritz) なんだってー 00 49 (M_yuzutu) それだ 00 50 (E-sa) 自由にもぐって、自由に抜けて、が可能です、 00 50 (E-sa) それだ>だんだん抜けてく 00 50 (M_u_afk) なんだってーー 00 50 (E-sa) よーし、 00 50 (M_ratafk) ほほう 00 50 (M_mifune) 連日夜更かしってるので……そろそろ寝たい 00 50 (E-sa) 参加希望者は全員キャラ投下しやがれッ、 00 50 (M_k) おやすみおやすみ 00 50 (M_yuzutu) 了解だッ 00 50 (M_Fritz) シーリンさんは迷宮にうずもれたままでございました 00 50 (M_mifune) という事でごめん、お誘いは本当に有り難いけど…… 00 50 (M_mifune) うう 00 50 (M_k) ねるといいよねるといいよ 00 50 (E-sa) みふねぇさんはご自愛ください、 00 50 (M_Fritz) 結局誰が出て誰が出ないのかわからんw 00 51 (M_ratafk) しかしやはり、自分は参加できん、、 00 51 (M_yuzutu) 無理は禁物無理は禁物 00 51 (E-sa) 参加希望者挙手ー、 00 51 (M_k) ノ 00 51 (M_Aikagi) …はっ!? 00 51 (M_yuzutu) ノ 00 51 (M_Fritz) - 00 51 (M_t2010) ノ 00 51 (M_u_afk) あいかぎさんもいこうー 00 51 (M_Fritz) おや、おはよう 00 51 (M_Aikagi) お、おはようございます 00 51 (M_u_afk) おはようー 00 51 (M_yuzutu) おはようおはよう 00 51 (M_piller) アミさんクルー? 00 51 (M_Aikagi) えっと、 00 51 (M_Fritz) できることになってしまったな… 00 51 (M_Aikagi) …… 00 51 (M_piller) おはようおはようあいちゃんちゃん 00 51 (E-sa) 合鍵君挙手、 00 51 (M_ratafk) くび、、 00 51 (M_u_afk) れーさん残念 00 51 (M_Aikagi) 何でしょうか? 00 51 (M_u_afk) 色迷宮 00 51 (M_Aikagi) (´・ω・`)? 00 51 (M_Aikagi) ノ 00 51 (M_k) なんでもいいから手をあげたまえ 00 51 (M_u_afk) では入り自由 00 51 (M_t2010) おはようございます 00 51 (M_k) さすが訓練されたフラグ王 00 52 (M_Aikagi) 取り敢えず挙手しろと言われたのであげますけど 00 52 (M_Aikagi) (´・ω・`) 00 52 (M_u_afk) さすがすぎる 00 52 (M_k) 言う前に上げたじゃない 00 52 (M_yuzutu) フラグ王ぱねぇ 00 52 (E-sa) シーリンさんダルフィンさんオウミはんっぽさんあみさんぴらーくんあいかぎくん、 00 52 (M_Aikagi) あ、クロさんこんばんは 00 52 (M_u_afk) ノ 00 52 (M_Aikagi) おかえりなさいませ 00 52 (M_k) こんばんはこんばんは 00 52 (E-sa) こんな感じかな、 00 52 (M_Fritz) っぽいうなー、わかりにくいー 00 52 (M_u_afk) だれだそうかなー 00 52 (M_yuzutu) っぽさんw 00 52 (M_ratafk) おかえりおかえり 00 52 (M_u_afk) っぽ 00 52 (M_k) っぽさんこんばんは 00 52 (M_u_afk) っぽさんおかえりなさいおかえりrなさい 00 52 (M_mifune) っぽさんこんばんは 00 53 (E-sa) カレーうどん旨し、 00 53 (M_piller) おおアミさんきった 00 53 (M_Fritz) きー! 00 53 (M_Aikagi) むぅ、意識が飛んでました 00 53 (M_piller) ノ 00 53 (M_mifune) かわいいなあ>きー 00 53 (M_Aikagi) あ、仔山羊さんおやすみなさい 00 53 (M_u_afk) きー? 00 53 (M_Fritz) ミフ姉は寝ぼけていらっしゃる 00 53 (M_joss) の 00 53 (M_joss) ノ 00 53 (M_u_afk) みふみふさんおふとんにはいっていいのよ 00 53 (M_Fritz) じょずくんはいりました 00 53 (E-sa) みふみふさん……! 00 53 (M_u_afk) ドンパフドンパフ 00 54 (M_Aikagi) ミフネさん、頭撫でて良いですか? 00 54 (E-sa) 何かがツボに入った、 00 54 (E-sa) まぁいいや、ポーイ、 00 54 (M_mifune) なぜだろう、いいけど 00 54 (M_k) とりあえず投下していいんですよね 00 54 (M_Fritz) ぽいしとん 00 54 (E-sa) 投下ゴー、 00 54 (M_Aikagi) (´・ω・`)ぼーい? 00 54 (M_Fritz) いてらさー 00 54 (M_u_afk) 新しいの作ってる余裕がなかっ 00 54 (M_Aikagi) いってらー 00 54 (M_joss) ううん。14日にNPCとして運用する予定の子(元々PCとして組んだのでステはPC)の試運転ってしていいのかなぁ 00 54 (M_ratafk) 首の日程も決めないかね、とか思いつつ 00 54 (M_ratafk) 作業しておこう 00 54 (M_Fritz) ( ´・ω・` )モーア? 00 54 (E-sa) 試運転でもいいと思い、 00 54 (M_u_afk) あっ 同じくー>npc 00 55 (M_u_afk) ほうほう 00 55 (E-sa) どうせただひたすら潜るだけのダンジョンです故、 00 55 (M_Aikagi) えっと、誰にしようかな…… 00 55 (M_Aikagi) 皆さんは誰にしますか? 00 55 (E-sa) しかし八人来るか、 00 55 (M_Fritz) 人数が多いからぬけるのよw 00 55 (E-sa) コレは竜狩られるかも知れん、 00 55 (M_Fritz) みんながんばってー 00 55 (M_k) 首首 00 55 (M_k) ほほう 00 56 (E-sa) ダーメ 00 56 (M_Fritz) なんで!? 00 56 (E-sa) 皆で参加して途中から抜けていけばいいじゃない、 00 56 (M_Fritz) 開始一分で迷子になるんですね… 00 56 (E-sa) なんかもうテンションが捨て鉢ですからね、何でもしますよ、ひょっひょーい、 00 56 (M_Aikagi) ドラゴン狩るのですかぁ 00 56 (M_Fritz) イーさんが睡眠不足だ 00 56 (M_Aikagi) うーん…ドラゴン絡みならレーヴかな 00 57 (M_u_afk) 手持ちのキャラが全然いないよー 00 57 (M_k) 雷の魔道書ほしいきもするけどシーリンなので猫に小判、シーリンに本 00 57 (M_u_afk) どら猟りならうーん 00 57 (M_u_afk) シーフより占い師だな このごろこればっかだー 00 57 (E-sa) 上手く狩れればユニーク技能書が手に入りますね、 00 57 (M_yuzutu) ニューさんだー 00 57 (M_u_afk) ほかのもだしたいよー 00 57 (M_k) 投下しましたー 00 58 (M_yuzutu) 出していいのよいいのよ 00 58 (M_Fritz) うーん、まうりん…は首ぽろってるしな 00 58 (M_piller) 等価しますた 00 58 (M_t2010) 竜を・・・今度こそ竜を狩るんや・・・ 00 58 (M_Aikagi) ユニーク技能書は欲しいです 00 59 (M_Aikagi) でも、あの技能書なら、それ専用のキャラ組んでみたい気もあるんですよね 00 59 (M_ratafk) これでぎりぎり返り討ちとかなったら笑える 00 59 (M_t2010) あるある 00 59 (M_Aikagi) ハハハ 00 59 (M_u_afk) ぬぐぐ 01 00 (M_k) フリ君がいってたのはマジカルドロップだろうか… 01 00 (M_Fritz) わーそれだああああ 01 00 (M_piller) マジカル、トロッ、プ……ほああああ 01 00 (M_Fritz) ありがとう、すっきりした!!! 01 00 (M_piller) なんのはなしだっけ( 01 00 (M_Fritz) まじありがとうありがとう 01 00 (M_k) 今ログをよんでますがさっぱりおいつきません 01 00 (M_k) マジドロ面白かったですよね 01 01 (M_Fritz) タロットをモチーフにしたパズルゲー>マジカルドロップ 01 01 (E-sa) 追いつく必要などない…… 01 01 (M_Fritz) マジドロいいよね! 01 01 (M_piller) あー! 01 01 (M_k) アクションパズルですかねー 01 01 (M_piller) 今後やってこよっと 01 01 (E-sa) ただ、そこに在れば良いのだ…… 01 01 (M_piller) マジカルドロップがそれなのね、オーケイオーケイやってこよう 01 01 (M_piller) 今度ね 01 01 (M_Fritz) うわー、わたしはどうしよう 01 01 (E-sa) イカン、ちょっと酔ってしまった、 01 01 (M_ratafk) はっ 01 01 (M_t2010) GM!資産の効果はどうなりますか! 01 01 (M_ratafk) 夕食たべてなk 01 01 (E-sa) 資産だとぉ!? 01 01 (M_Fritz) リュカかさりなんか、でも倒すことを考えるとレアンとか投入したいところ 01 01 (M_Fritz) ルーカs…リュカだよ! 01 01 (M_Fritz) うぜー! 01 02 (M_ratafk) にやにや 01 02 (M_k) ハハハ 01 02 (M_t2010) 最近その存在をすかkり忘れてましたが! 01 02 (M_u_afk) うわーい 使えない子だしたよ 01 02 (M_u_afk) とうぞくとうぞく 01 02 (M_piller) 自分の発言には反応しないようにすれb 01 02 (E-sa) これ、途中撤退ありだからなぁ、 01 02 (M_k) あと僕はローグギャラクシー結構好きです 01 02 (E-sa) 1d6*100Gで、 01 02 (M_Fritz) 最大600 01 02 (M_ratafk) 1d6 01 02 (dice_cre) M_ratafk 6(1D6 6) = 6 01 02 (M_k) おこづかい 01 02 (M_t2010) 使いきりのお金になってもいいのよ? 01 02 (M_k) ヒャア 01 02 (M_ratafk) にや 01 02 (M_Fritz) れたさんすげー 01 03 (M_t2010) 1d6 01 03 (dice_cre) M_t2010 3(1D6 3) = 3 01 03 (M_u_afk) れーさんかこいいー 01 03 (M_t2010) 300Gやー 01 03 (M_Fritz) 1d3 ちょっとふらせてね 01 03 (dice_cre) M_Fritz 3(1D3 3) = 3 ちょっとふらせてね 01 03 (M_Fritz) れあんはいりましたぁ… 01 03 (M_yuzutu) れあんさんかー 01 03 (M_u_afk) 1d6 01 03 (dice_cre) M_u_afk 5(1D6 5) = 5 01 03 (M_u_afk) wa-i 01 03 (M_piller) しさんかぁ 01 03 (M_Fritz) ううーん、こうなると変えたくなる乙女心 01 03 (M_joss) humu 01 03 (M_joss) . 01 04 (M_t2010) 誰か2000G貸してください! 01 04 (M_piller) ぱぁんっ(はたく 01 04 (M_Fritz) っ2000G 01 04 (M_u_afk) 貸すけど2500Gにして帰して下さい! 01 04 (M_yuzutu) 貸すよー? 01 04 (M_Fritz) 商魂たくましいな 01 04 (M_joss) ふむ。よろしければNPC予定の子の試運転をしたいが一文無しなので貸すお金が無い 01 04 (M_t2010) 2100Gにならしてあげましょう 01 04 (M_t2010) たぶん 01 04 (M_yuzutu) ついでに必中一緒にかってくれるならばといってみるw 01 04 (M_u_afk) では貸そう 01 05 (M_u_afk) うそだよ ただでかすよ! 01 05 (M_t2010) むしろ人数分の金色の小手買える金があればなんでもいい! 01 05 (E-sa) 鬼や 01 05 (M_yuzutu) なんだと 01 05 (M_k) ひゃあ 01 05 (M_Fritz) わあ 01 05 (M_k) この商人、本気だ 01 05 (M_ratafk) 鬼がいるw 01 05 (M_Fritz) レアンなら小手持ってるよ…! 01 05 (M_t2010) オウミはんには二度目の雷竜退治ということで買う理由もある! 01 05 (M_ratafk) ああ、何か楽しそうだうぎぎ 01 06 (M_piller) 『真銀の短剣(ギンギンに手入れされてる)』になんか噴いた 01 06 (M_t2010) よし人数分マイナス1だけ買える金だ! 01 06 (M_mifune) うとうとうぎぎ 01 06 (M_Fritz) おうみはんマジ買うつもりなら、さりなん出すわけにいかないな… 01 06 *nick M_Aikagi → Reve 01 07 (M_t2010) 色の迷宮に行く理由が無い奴らもオウミはんの竜退治のための傭兵ということで掻き集めてくれるわ! 01 07 (M_joss) よし。投下しよう 01 07 (Reve) 投下完了です 01 07 (E-sa) おうみはん本気すぎる、 01 07 (E-sa) マジで本気すぎる、 01 07 (M_k) つまり最初期にいないシーリンの分はないということだ 01 07 (M_Fritz) すごい情熱だあ 01 07 (M_u_afk) マジ猟る 01 07 (M_k) あ、いーさん 01 07 (M_k) シーリンは迷宮の中から合流したいです 01 07 (E-sa) マジ狩る星オウミン 01 07 (M_t2010) ならしかたないね>シーリン 01 07 (E-sa) 勿論>迷宮の中 01 07 (M_k) ありがとうありがとう 01 08 (E-sa) なんだか楽しい気分になってきた、 01 08 (M_ratafk) 竜退治なら詠唱二枚持ったパレがいたけど、残念ながら今日は参加組ではなかった 01 08 (M_ratafk) こっから眺めていよう、にやにや 01 08 (M_t2010) そういうわけや!金を!金をよこし! 01 08 (M_joss) あんまり竜が退治できなさそうな子でごめんなさい 01 08 (E-sa) 誰かに甘えたいが隣に誰もいない寂しさ、コレはTRPGをするしかあるめぇ、 01 08 (M_t2010) 1割増しで返したる! 01 08 (M_u_afk) 残念ながらこのごろ出してないだけの理由で使えないやつでいくよ! 01 09 (M_t2010) 皆さんが面倒ならそのまま行くけどね☆ 01 09 (M_u_afk) つ2000 01 09 (M_joss) 一文無しなのじゃ 01 09 (M_t2010) おわった 01 09 (M_t2010) キュピーン 01 09 (M_t2010) 所持金:50,255G(相当の上質な宝石の原石数個と稼いだ金貨) 01 10 (M_t2010) キュピピーン 01 10 (M_k) シーリンは最も戦闘型だけど精神弱点だハハ 01 10 (M_u_afk) キュピピピーン 01 10 (M_u_afk) 精神ならまかせろー 01 10 (M_Fritz) やめて! 01 10 (M_ratafk) しかし火力が足りない 01 10 (Reve) 野生児「……っ!?」危険察知 01 10 (M_u_afk) はっはっは>火力 01 10 *nick M_u_afk → sukurald 01 11 *nick M_k → shierin 01 11 (M_t2010) 「なあ、レーヴ・・・ちょっとその懐のもんお姉さんに預けてみいひん・・・?」 01 11 (M_piller) 児という文字に反応してしまう 01 11 (M_mifune) ねむけがさめてきた 01 12 (M_mifune) まだ入れますかっ>いーさん 01 12 (Reve) 「…な、なんですか、オウミ…さん……?(後ずさり」『ぎゃう』 01 12 (M_ratafk) さめてきた 01 12 (M_piller) れたさん覚醒クルー? 01 12 (E-sa) 恋やあああぁぁぁ!!!!!! 01 12 (M_ratafk) あれ、私だけ除け者w 01 12 (sukurald) 「お前のためにもひいては皆のためにもなんじゃん」 01 12 (E-sa) 鯉やあァァァ!!!! 01 12 (M_piller) いーしゃんwww 01 12 (sukurald) 恋だー 01 12 (shierin) れーさんもいれよう 01 12 (sukurald) れーさんもみふさんも 01 12 (M_t2010) 「心配せんでええって、ちゃんと宝石増えて帰ってくるから・・・」手をわきわきさせてせまりながら 01 12 (sukurald) こいー 01 12 *nick M_piller → TiT 01 12 (E-sa) 来いやあァァァ!!! 01 12 (M_ratafk) せんせーい、まだはいれますかー 01 12 (shierin) わーい 01 12 (sukurald) 恋恋 01 12 (shierin) ぞろぞろ 01 12 (sukurald) わーーーい 01 12 (M_ratafk) 後悔させてくれよう 01 12 (M_t2010) 竜退治だー!! 01 12 (sukurald) わーいわーい 01 12 (sukurald) 後悔させて下さい 01 13 (M_mifune) そしてシーリンさん、今ここにファイナ来たら迷惑になりますかっ 01 13 (Reve) 「え、えぇっ、えぇぇえええっ」 01 13 (E-sa) ハッハー!! 01 13 (shierin) いいえまったく 01 13 (E-sa) カモンカモーン! 01 13 (sukurald) カモカモ 01 13 (Reve) (後ずさり 01 13 (E-sa) Come,onnnnn!!!!! 01 13 *nick M_ratafk → Palene 01 13 (M_t2010) (壁においつめせまりせまり 01 13 *nick M_yuzutu → Dalphin 01 13 (Palene) 詠唱二枚のにやにや突っ込む 01 13 (TiT) いーしゃんのテンションに感服 01 13 (E-sa) 待て、人数が多い、急遽八階層から十階層まで穴を掘ろう、 01 14 (shierin) 植物植物 01 14 (sukurald) 植物植物 01 14 (Dalphin) いーさんがんばれがんばれ 01 14 (Palene) 竜倒したら数人は帰るような気もするー 01 14 (Reve) 「こ、これは、母さんが他の人とかに余り渡しちゃ駄目だって……(追い詰められ」 01 14 (shierin) 実際何人いるんだこれw 01 15 (M_Fritz) 1d2 01 15 (dice_cre) M_Fritz 1(1D2 1) = 1 01 15 (Palene) はっ 01 15 (sukurald) ふりさんなむなむ 01 15 (shierin) サリナさんらしい 01 15 (Palene) あれ、チョコレートの枚数がおかしい、ちょっと確認してくる 01 15 (E-sa) スパーン!!>ぴらーくん 01 15 (Reve) サリナさんらしい 01 15 *nick M_mifune → Faina 01 15 (E-sa) いーしゃんなんて軟弱な呼び方をするんじゃァないッッ!! 私の事は軍曹と呼べッッッ!!! 01 16 *nick M_joss → Ashre 01 16 (sukurald) サー!イエッサー! 01 16 (M_t2010) 2d6+7 「ええい!観念して渡し!!」精神聖 01 16 (dice_cre) M_t2010 3(2D6 1 2)+7 = 10 「ええい!観念して渡し!!」精神聖 01 16 (TiT) ちょ 01 16 (TiT) なんでたたかれたんだ私 01 16 (Reve) 2d6+2 「う、うわぁぁぁあああ」 01 16 (dice_cre) Reve 4(2D6 2 2)+2 = 6 「う、うわぁぁぁあああ」 01 16 (M_t2010) ぜつみょうなかげん 01 16 (shierin) なんだこのたたかい 01 16 (Faina) あ、勢いで参加したのでテンションとか色々とアレかもしれませんが、皆さんなにとぞよろしくお願いします(ぺこり 01 17 (Dalphin) おお、ファイナさんだ 01 17 (TiT) はーい、ぐんそー 01 17 (sukurald) よろしくよろしく 01 17 (shierin) よろしくよろしく 01 17 (Reve) おおー、ファイナさんだー 01 17 (E-sa) さて、いい感じに暴れたからそろそろ頭冷やすか、 01 17 (sukurald) 初めてなきがするファイナさん 01 17 (Faina) うふふふふふふ 01 17 (Reve) さてと、 01 17 (Dalphin) シーリンさんを発掘するときいて 01 17 (Faina) はじめてだねー 01 17 (sukurald) 噂には聞いてますぜ! 01 17 (M_t2010) もう面倒くさいから雷の小手いいかな! 01 17 (TiT) もっとあばれるべき 01 17 (Reve) オウミさん。 01 17 (M_t2010) はいはい 01 17 (sukurald) ほるぜーちょうほるぜー 01 17 (Reve) お金預けますね 01 17 (Palene) 投下しました。 01 17 (M_t2010) 預けられた 01 17 (Dalphin) おお、ぱれさんだ 01 18 (Reve) 勝ちに行くのでしょう? 01 18 (sukurald) キャーパレサーン 01 18 (Faina) 交易品の説明に吹いた>おうみはん 01 18 (M_t2010) 50,255Gゲットだぜ! 01 18 (Faina) で、資産っておいくらでしたっけなあ 01 18 (M_t2010) 300Gです 01 18 (M_Fritz) とうかしましたー 01 18 (Reve) ゲットじゃ無いです預けただけです 01 18 (sukurald) おつおつ 01 18 (Faina) あ、固定なんだ 01 18 (M_t2010) ああ!もちろんだ・・・!>勝ちに行くのでしょう? 01 18 (Palene) 1d6*100らしいです 01 18 (dice_cre) Palene 3(1D6 3)*100 = 300 らしいです 01 18 (Faina) ありがとー 01 18 (Palene) 300だった 01 18 (Reve) ちゃんと全部終わったら、返してもらいますよ 01 19 (Reve) 当然 01 19 (E-sa) パレーネさんさすがすぎる、 01 19 (Palene) ちょっと水のみ 01 19 (Faina) 表ちゃんねるでいいですか? 01 19 (M_t2010) も、もちろんですよ・・う、うん>返してもらいますよ 01 19 (shierin) さりなさんやー。 01 19 (sukurald) さもありなん 01 19 (Faina) さりなさんかー 01 19 (M_t2010) ただ正直、今回のセッションじゃ返せないような・・・ 01 19 (Faina) 久しぶりね、サリナ 01 19 (Dalphin) おお、サリナさんかー 01 19 (M_t2010) 次のセッションで売った後になら返せるような・・・ 01 20 (M_Fritz) お久しぶりです(ぺこり 01 20 (Reve) (´・ω・`) ◆さぁ、表だっ 01 19 (shierin) ええと 01 20 (shierin) 十人 01 20 (sukurald) ははは 01 20 (sukurald) 大所帯 01 20 (Faina) ははは 01 20 (M_Fritz) カオス間違いないね 01 20 (M_t2010) 10人とな! 01 20 (shierin) ははは、リプレイはつくらないぞ 01 20 *nick M_Fritz → Sarina 01 20 (M_t2010) 小手のお金たりない! 01 20 (Faina) 1d6*100 資産ダイス 01 20 (dice_cre) Faina 4(1D6 4)*100 = 400 資産ダイス 01 20 (TiT) 10人だって? 01 20 (TiT) いつのまにこんな( 01 20 (Sarina) 小手一人消えたし… 01 20 *nick M_t2010 → Oumi 01 20 (shierin) どさくさにまぎれてももいろな空気とかだすなら今だぞ 01 20 (Oumi) シーリンの分除いて9人? 01 21 (Dalphin) お金かす? 01 21 (Sarina) シーリンさんとファイナさんがんばってくださいね 01 21 (Faina) はい? 01 21 (Sarina) >ももいろ 01 21 (shierin) それはないわー。 01 21 (Faina) ファイナはどどめいろのくうきしかだしませんよ 01 21 (sukurald) どどめいろ 01 21 (shierin) シーリンは灰色い空気を出します 01 21 (Sarina) じゃあふたりでどどめいろ頑張ってくださいね 01 21 (Palene) 小手より熱避けのほうがいいんじゃないかなぁ 01 21 (shierin) (どよどよ 01 21 (Oumi) 12000×9=108000 01 21 (Dalphin) けっこうためこんでいるので貸せるとおもうけれど>オウミはん 01 21 *Aikagi join #taigagaga表 01 21 (sukurald) おあついって意味かとおもうた>熱避け 01 22 (sukurald) いちまんはあるよー 01 22 (shierin) 範囲だれかもって…るだろうなこんなにいるななら 01 22 (sukurald) はっはっは 01 22 (TiT) おあつい♪ 01 22 (Oumi) ああそうか、技能書もありましたね! 01 22 *nick Aikagi → Vent12_1 01 22 (E-sa) 範囲魔法は無さそうだが、 01 22 (Faina) ← 範囲一応はあるけど威力ない 01 22 (E-sa) 治癒魔法なら有りそうだ、 01 22 (Faina) 治癒魔法はあるよ 01 22 (shierin) 癒し殺される 01 22 (Faina) いっぱいあるよ 01 22 (Sarina) あ、しまった 01 22 (Oumi) 天文学も買っちまいましょう 01 22 (Palene) 範囲属性防御なら3万でいける! 01 22 (Sarina) また家事の道具を買い忘れた 01 22 (Palene) ひゃあ 01 22 *nick shierin → shie20_1 01 23 *TiT mode +o Vent12_1 01 23 *nick Reve → Reve20_1 01 23 *nick Faina → Faina20_3 01 23 (sukurald) おたまがあればなんとかなる 01 23 *nick Faina20_3 → Faina20_2 01 23 (Palene) ×竜退治 ○竜リンチ 01 23 *nick Ashre → Ash_20_3 01 23 *nick Palene → Pale20_2 01 23 (Faina20_2) おたまがあれば首も刈れる 01 23 (Ash_20_3) リンチにする人たち頑張ってー 01 23 (Oumi) ただいまオウミ屋に真銀の調理道具入荷中! 01 23 (Faina20_2) 多分二列ルールだとおもうの 01 23 (Pale20_2) 2列でしたっけ 01 23 (Faina20_2) いーさんだから。 01 23 *nick sukurald → suku20_2 01 23 (Sarina) おいくらですか! 01 23 *nick Ash_20_3 → Ash_20_2 01 23 (Oumi) 「拝火」 30000G 熱よけの鏡 対象に「防御(火・雷)=1/2」を与える。 「範囲魔法」可 01 23 (Pale20_2) この人数で二列。 01 23 (shie20_1) すよすよ 01 23 (Dalphin) へたすれば突発二回目の赤竜より人数多いw 01 23 (Oumi) 兵法書3」 15000G 天文学 手番を消費して仲間に指示を出すことで、そのターンの間、仲間全体に防御(雷)+2を与える 01 23 *nick TiT → TiT_20_3 01 23 (Faina20_2) 色迷宮初めてだからよくわからないけど。 01 24 (shie20_1) 肩車しよう 01 24 *nick Dalphin → Dal20_2 01 24 (Ash_20_2) 微妙な新キャラの子は後ろで見てる 01 24 (Oumi) この二つを買いましょうか 01 24 (shie20_1) あれっ 01 24 (Dal20_2) とりあえず、竜退治!だと思うといいとおもう 01 24 (suku20_2) あれ 二列って前にいないと攻撃出来ないっけ 01 24 (shie20_1) アッシュかとおもったらちがうひとだった!? 01 24 (Pale20_2) アッシュ参加と思ったらアシュレイさんだった 01 24 (Reve20_1) お金が無くなった新キャラは目の前で壁になろう 01 24 (Ash_20_2) そうだよ! 01 24 *nick TiT_20_3 → TiT_20_2 01 24 (Faina20_2) アシュレイさんか! 01 24 (Dal20_2) あ。おうみはんおうみはん。 01 24 (Oumi) そしておいくらにしましょう!>真銀の調理道具 01 24 (Oumi) はいはい 01 24 (Ash_20_2) 何でアッシュのHP2倍になってるの! 01 24 (Pale20_2) このカオスの中、植物を召喚しよう 01 24 (shie20_1) アシュレイさんHP半分になったら区別がつかなくなるな! 01 24 (Faina20_2) ほんとね! 01 24 *nick Oumi → Oumi20_2 01 24 *nick Ash_20_2 → Ashr_20_2 01 24 (shie20_1) 植物植物 01 25 (Ashr_20_2) rを入れた 01 25 (Sarina) 2000くらいで売ってもらえたら崇めちゃう 01 25 (shie20_1) わかりやすくなった 01 25 (Dal20_2) ついでに1割手数料として渡すので技能書一緒にかってもらったりとか・・・はないな!>おうみはん 01 25 (shie20_1) それにしてもこのカオスな空気、ひさしぶりだなあ 01 25 (Oumi20_2) なんですか、赤竜の時みたいにきれいなオウミさんになればいいのですか 01 25 *ash10_1 join #taigagaga表 01 25 *nick Ashr_20_2 → Ashre20_2 01 25 (Sarina) がくぶる 01 25 (Faina20_2) これでだいじょうぶかなあ>あっしゅ 01 25 (Ashre20_2) と言うかもう無理矢理名前全部入れた 01 25 (Faina20_2) 本名アシュレイだからほんとにかぶるかぶるw 01 25 (Faina20_2) すみませんおせわかけます 01 26 (Oumi20_2) ええで!>1割手数料 01 26 *Plant10_1 join #taigagaga表 01 26 (Dal20_2) いいのか! 01 26 (suku20_2) わぁ!ふとっぱら! 01 26 (Oumi20_2) ダルフィソの好感度それなりにあるから! 01 26 (Faina20_2) どんどん大所帯にw 01 26 (suku20_2) 植物きたー 01 26 (Dal20_2) わーわー。それはうれしい 01 26 (shie20_1) 植物植物 01 26 (E-sa) クックック…… 01 26 *nick Plant10_1 → Plant10_2 01 26 (Oumi20_2) わろてはる 01 26 (E-sa) こんなにカオスになって、 01 26 (Plant10_2) 頭の上にチョコン 01 26 (suku20_2) かおすだのう 01 26 (E-sa) 後で後悔するなよ!!!!? 01 26 (suku20_2) おうよ!! 01 26 (Faina20_2) おうよ! 01 27 (Dal20_2) いいのかなぁとおもいつつ、びくびくしつつお願いしよう…。っ必中斬撃 4万>おうみはん 01 27 (Pale20_2) おうよー 01 27 (TiT_20_2) 大所帯すぎる……カオス確定!やっほう 01 27 (E-sa) じーえむとのおやくそく、 01 27 (shie20_1) ダルさんが必中とな 01 27 (Sarina) はーい 01 27 (TiT_20_2) おやくそくー 01 27 (Faina20_2) ゴルフィンさんこんばんは 01 27 (Dal20_2) 濃霧とまよったけどね! 01 27 (Pale20_2) おやくそくー 01 27 (E-sa) 寝落ちだけは絶対にやめましょう☆ 01 27 (shie20_1) すよすよ 01 27 (suku20_2) ゴルゴル 01 27 (TiT_20_2) はい星 01 27 (suku20_2) すやすや 01 27 (Reve20_1) ハハハ 01 27 (TiT_20_2) はい☆ 01 27 (Sarina) がんばりまーす 01 27 (Faina20_2) はーい 01 27 (Reve20_1) カオス過ぎる 01 27 (Pale20_2) はーい 01 27 (Reve20_1) (´・ω・`) 01 27 (Sarina) あ、隊列してなかった 01 27 (suku20_2) はーい(仮 01 27 (shie20_1) 2列目多すぎる 01 27 (Plant10_2) はーい 01 27 (suku20_2) じゃあ1列目いくか 01 27 (shie20_1) なんだこのおもしろみ 01 27 (TiT_20_2) 逆に考えるんだ 01 27 (Dal20_2) はーい 01 27 (TiT_20_2) 一列がいなくなったらみんな一列になると 01 27 (Ashre20_2) っていうか、キャラの試運転にこのカオスはちょっと間違えた気がする 01 27 (E-sa) ただし、途中での脱出はおーけーです、かつて人間コンピューターと呼ばれた(かった)GMが即座に一人分の分け前を計算します、 01 28 *nick Sarina → Sari20_1 01 28 *nick suku20_2 → suku20_1 01 28 (Ashre20_2) サウィルの時もそうだったけど 01 28 (Sari20_1) じゃあ一列目で言いや 01 28 (Faina20_2) (かった) 01 28 (Pale20_2) ニーノシステムフル回転の予感! 01 28 (Dal20_2) ニーノシステム! 01 28 (Faina20_2) だね! 01 28 (Dal20_2) いーさん使うー? 01 28 (Reve20_1) ニーノシステム! 01 28 (Ashre20_2) びえりんの中の人に三枚目のコツを聞きたいなぁ 01 29 (shie20_1) にーのしすてむ! 01 29 (E-sa) ニーのシステム、実は良く分かって無いのよ、 01 29 (suku20_1) システムニーノ 起動シマス 01 29 (TiT_20_2) つかっちゃえー 01 29 (Faina20_2) 三枚目のコツならそこのGMにききなよ 01 29 (Pale20_2) ダルさんが勝手にやってくれる! 01 29 (Dal20_2) ちょw 01 29 (Pale20_2) <ニーノシステム 01 29 (Dal20_2) わかった、やろうw 01 29 (E-sa) ダルさん頼んだ! 01 29 (Faina20_2) だるさんきたいしてる! 01 29 (Ashre20_2) ルイエさんは三枚目っていうかただの芸人じゃない 01 29 (shie20_1) ダルさんありがとう! 01 29 (Sari20_1) だるさんかっこいー 01 29 (Dal20_2) 了解だ! 01 29 (suku20_1) ダルさんかっこいー 01 29 (shie20_1) ただのいわれてる! 01 29 (Sari20_1) なんか満員電車に乗っている気分になってきた 01 30 (TiT_20_2) がたんごとーん 01 30 (suku20_1) ぎゅうぎゅう 01 30 (suku20_1) おしくらまんじゅうしようぜ 01 30 (TiT_20_2) \きゃーちかーん/ 01 30 (Faina20_2) 非芸人の三枚目は確かにびえりんだが…… 01 30 (Ashre20_2) ダルさん必中欲しいのかって言うかこの上強くなる気か 01 30 (Sari20_1) ぎゅうぎゅう 01 30 (shie20_1) えっ 01 30 (Reve20_1) 何と言う通勤ラッシュ 01 30 (Reve20_1) (´・ω・`) 01 30 (TiT_20_2) この人たち痴漢です!!>9人の人たち指さして 01 30 (Dal20_2) こないだカウンターで死んだからね… 01 30 (shie20_1) びえりんは芸人ですよ、机食べたし 01 30 (Sari20_1) ひとりの痴漢がなにか騒いでますー 01 30 (Faina20_2) 机ー 01 30 (Ashre20_2) 初期金のほぼ全てを叩いて必中を買ったおかげで銃がフレーバーのアシュレイの立場が無いぜ 01 30 (TiT_20_2) なんだってえっ 01 31 (shie20_1) こうゲテモノ料理とか食べる部類のバラエティ芸人ですよ 01 31 (TiT_20_2) だれがおならしたかみたいな論争 01 31 (Faina20_2) キャラ付け大事大事 01 31 (Plant10_2) うねうね 01 31 (Ashre20_2) まぁ、設定に合ってるからいいんだけどねフレーバー銃 01 31 (shie20_1) 植物だ! 01 31 *nick Plant10_2 → plant10_2 01 31 (Reve20_1) 武器は拾いモノか貰った物しか無いレーヴに比べたら、まだまだ…… 01 31 (Ashre20_2) 使い込みまくったただの猟銃がやたら強くても変だしw 01 31 (plant10_2) 頭にチョコン 01 32 (suku20_1) 植物可愛いな 01 32 (Reve20_1) タダの木の枝舐める出ないわっ! 01 32 (Ashre20_2) 舐めない舐めない 01 32 (Ashre20_2) そんなカブトムシじゃないんだから 01 32 (suku20_1) 木の枝だけでもおいしいね 01 34 (Reve20_1) 木の枝だから攻撃属性は打だよ! 01 35 (TiT_20_2) 加工次第で突にも刺にもなる優れもの(シャリシャリッ 01 38 (Pale20_2) てってこてってこ 01 38 (plant10_2) うねー 01 38 (suku20_1) うねー 01 38 (suku20_1) ぐう 眠くなって来た 01 39 (Pale20_2) お水をいってきー >眠く 01 39 (suku20_1) ぐあああああおぼれ(ごぼごぼごぼ 01 39 (Faina20_2) そしてそろそろいけるんだろうかー 01 39 (TiT_20_2) いけるよねっ 01 39 (suku20_1) こーひーいれてこよ 01 40 (Reve20_1) 「…うぅっ、どうしてこうなっちゃうんだろう……」 01 40 (Ashre20_2) と言うかこんなに人数居ると収支が凄い微妙になりそうな予感 ◆わいわいがやがやしてる間の裏 01 27 (Oumi20_2) ええと・・・とりあえずレーヴさんにお金お返しするのは・・・ 01 27 (Oumi20_2) 次のセッション終わってからでもいい・・・ですかね 01 28 *nick Sarina → Sari20_1 01 28 *nick suku20_2 → suku20_1 01 28 (Oumi20_2) たぶん13日のいちごさんセッションで商談使えばお返しできるとは思うんですけど 01 28 (Oumi20_2) あとダルフィソさん、何の技能書が欲しいのでしょうか 01 29 (Reve20_1) あっと 01 29 (Reve20_1) 了解しました 01 29 (Faina20_2) 必中のっていってたきがするー 01 29 (Oumi20_2) 表でゆってた 01 29 (Oumi20_2) ごめんねごめんね 01 29 (Dal20_2) おっと、いえいえ 01 30 (Oumi20_2) 1割ってことは4000Gいただいてよろしゅおますか 01 30 (Dal20_2) どうぞどうぞ 01 30 (Oumi20_2) ククク、商談2回使用が火を噴くぜ・・・ 01 30 (Pale20_2) にやにや 01 31 (Dal20_2) どきどき 01 31 (Oumi20_2) そして1ゾロとか出るんですよ 01 31 (Dal20_2) あるあるw 01 31 (Oumi20_2) GM-! 01 31 (Oumi20_2) 「拝火」 30000G 熱よけの鏡 対象に「防御(火・雷)=1/2」を与える。 「範囲魔法」可 01 32 (Oumi20_2) 「兵法書3」 15000G 天文学 手番を消費して仲間に指示を出すことで、そのターンの間、仲間全体に防御(雷)+2を与える 01 32 (Oumi20_2) 必中斬撃4000G 01 32 (Oumi20_2) 占めて85000Gで商談だ! 01 32 (E-sa) 何……だと…… 01 32 (E-sa) どどどどどどどどどおどどおどおどお、 01 32 (E-sa) ど、どぞう、 01 33 (TiT_20_2) ドドドボォードゥードゥオー 01 33 (Reve20_1) これで6出したら凄いですよね 01 33 (Dal20_2) あ、 01 33 (Ashre20_2) いいなぁ…買ってもらって 01 33 (Oumi20_2) 商談二回振りだ! 01 33 (Dal20_2) 必中斬撃40,000Gだよってこっそり 01 33 (Reve20_1) いいなぁ 01 33 (Reve20_1) あ 01 33 (Oumi20_2) 0が一つ抜けてた 01 33 (Ashre20_2) 僕だって羽飾り買ってやりたいわ 01 34 (Oumi20_2) だいじょうぶ!これでレーヴの好感度もダルフィソレベルになったよ! 01 34 (E-sa) と、とりあえずふ、振りたまえ、 01 34 (Ashre20_2) 機敏キャラ皆持ってるしなぁ… 01 34 (Oumi20_2) 次一緒になって都合よかったらオウミはんに商談頼めるよ! 01 34 (Oumi20_2) ふるよふるよ 01 34 (Oumi20_2) 1d6+1 01 34 (dice_cre) Oumi20_2 2(1D6 2)+1 = 3 01 34 (Oumi20_2) 1d6+1 01 34 (dice_cre) Oumi20_2 4(1D6 4)+1 = 5 01 34 (E-sa) ヒィ 01 34 (Dal20_2) おお 01 34 (Pale20_2) ワー 01 34 (Reve20_1) わぁ 01 34 (Sari20_1) わー 01 34 (Dal20_2) ぱねぇ 01 34 (Oumi20_2) くっ、5割引か 01 34 (Ashre20_2) 半額か 01 34 (E-sa) それと、私のルールだと二回目は唯の振り直しだって覚えてました? 01 34 (Oumi20_2) おぼえてませんでした! 01 34 (Reve20_1) 「クッ」って言ったよこの人 01 34 (E-sa) まぁ二回目の方数値高かったんで良かったですけど、 01 35 (E-sa) うん、 01 35 (E-sa) 良くねえよッッッ!!!? 01 35 (Oumi20_2) よかったよかった 01 35 (suku20_1) わーいはんがくだー 01 35 (Pale20_2) はんがくだー 01 35 (Dal20_2) わーい 01 35 (E-sa) こここここの人はぐるるるるる、 01 35 (Reve20_1) 五割引きで「クッ」って言った 01 35 (shie20_1) ハハハ 01 35 (Oumi20_2) 「さあ、ダルフィン・・・今度こそあの竜倒すで・・・!」めらめら 必中の技能書渡しながら 01 36 (Faina20_2) おめでとー 01 36 (Ashre20_2) と言うか、射撃が上手い人ならダルさん居るからお呼びじゃないって言うね(´・ω・`) 01 36 (suku20_1) (拍手拍手 01 36 (Pale20_2) これは怖い 01 36 (Oumi20_2) そして範囲魔法持ってる人ー 01 36 (Reve20_1) 「…うぅっ、母さんから貰った綺麗な石が……(涙目」 01 36 (Dal20_2) 「ああ、今度こそ、仕返しといこうか・・・!」 受け取り受け取り 01 36 (Dal20_2) ファイナさんかな 01 36 (Dal20_2) >範囲 01 36 (Ashre20_2) とりあえず、射撃キャラとしてダルさんに勝る部分が一つとしてなくなりました! 01 36 (Reve20_1) ←宝石の価値が解ってないヤツ 01 36 (Faina20_2) ふえ 01 37 (Pale20_2) まーあれだよー、倍化持ちが一人増えるだけで十分。 01 37 (Oumi20_2) 「大丈夫大丈夫、質屋に預けただけやから・・・すぐあんたの手に取り戻したる」 01 37 (Faina20_2) ←範囲魔法相当の治癒魔法ありますー 01 37 (Sari20_1) イーさん、イーさん、小麦粉*10と果物*10、調理器具っぽいの合計3kかってもいいですかー ノシ 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 37 (Dal20_2) 育てればいいのよ!>射撃 01 37 (Pale20_2) っぽいの 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 37 (Dal20_2) そしてイシヤ海軍か!! 01 37 (Sari20_1) orz 01 37 (E-sa) どうぞどうぞ、 01 37 (Pale20_2) 自爆してるw 01 37 (shie20_1) っぽいの 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 37 (Ashre20_2) イシヤ海軍(多分 01 37 (E-sa) っぽ 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 37 (Dal20_2) ふいたw>っぽいの 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 37 (Oumi20_2) ファイナー!この 「拝火」 30000G 熱よけの鏡 対象に「防御(火・雷)=1/2」を与える。 「範囲魔法」可 01 37 (Ashre20_2) だよ! 01 37 (E-sa) ふりっぽ 01 37 (Sari20_1) ふりっぽなどいない! 01 37 (Oumi20_2) あずけたぞー!! 01 37 (shie20_1) ハハハハ 01 37 (Sari20_1) ありがとうございます、ログ流しは止めましょうねっ 01 37 (shie20_1) 笑いが止まらないですっぽさん 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 37 (Ashre20_2) 制服も改造しちゃって良く分からない事になってるっぽ 01 37 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 38 (Faina20_2) 「え、ええっ? ……わかったわ」 01 38 (Faina20_2) あずかりますー 01 38 (Oumi20_2) 「あんたが要や・・・頼んだで・・・!!」めらめら 01 38 (Vent12_1) 「ギャウ?」燃えているオウミさんを見て 01 39 (Oumi20_2) 「クククク、今度こそあの竜倒してあの高価な技能書を・・・」めらめら 01 39 (Faina20_2) 「あの……私、この迷宮に入るの初めてなんだけど……まあ、がんばる、わ」 01 39 (Reve20_1) あ、ここ裏だ 01 39 (Reve20_1) 表へゴー 01 39 (Oumi20_2) もはやオウミの耳には何の声も届いていない 01 39 (Reve20_1) どたどた 01 39 (Oumi20_2) そんなわけで表だー! 01 39 (Dal20_2) 表だー! 01 40 (Oumi20_2) (必中斬撃の弱体化を申請しようと思ってるなんて言えない 01 40 (Ashre20_2) ゑー 01 41 (Dal20_2) (弱体による買いなおしはアリらしいよとこっそり 01 41 (Oumi20_2) ならよかったよかった 01 41 (Pale20_2) 必中単体じゃそんなに強くないけどねぇ、スキル三つと必中の併用は酷い 01 41 (Ashre20_2) でも買い直しちゃうとキャラ付けが崩壊するので買い直せないっていうね 01 41 (Dal20_2) (手数料も消えてしまうが・・・! 01 41 (Oumi20_2) 回避を完全に潰しちゃいますしねえ 01 42 (Dal20_2) うんうん 01 42 (Oumi20_2) スキル以上の効果を得られるのはまずい 01 42 (kaname) 不屈がベターになってしまいますしね 01 42 (Oumi20_2) 回避使用に対しても1/2でダメージを与えられる、とかならいいとは思うんですけど 01 42 (Ashre20_2) ううん 01 42 (Dal20_2) うんうん 01 43 (Reve20_1) ふむふむ 01 43 (Sari20_1) さり気にまざるかなめさんはスパイス 01 43 (Oumi20_2) まあでも使ってみないことにはバランスも何もわからないですけどね! 01 43 (Pale20_2) しかし、 01 43 (kaname) ・) スパイス 01 43 (Pale20_2) カオス中にこういう話すると余計カオスになるよ! 01 43 (Ashre20_2) でも、回避の意義がある程度以上残っちゃうと 01 43 (Ashre20_2) 「不屈って何のために有るんだろう…」に 01 43 *nick E-sa → GM-E 01 43 (Pale20_2) 回避は先だし、不屈はあと出し 01 44 (kaname) 死んだ振りができるので、 01 44 (kaname) やり過ごすのに向いてるはずです。 01 44 *nick Vent12_1 → Vent12_1f 01 44 (shie20_1) 復活するタイミングが自由ならー 01 44 (Oumi20_2) 用途は結構幅広いですよね 01 44 (shie20_1) いろいろと使い出がある 01 44 (Pale20_2) とりあえず、カオスに集中すべしー 01 44 (Pale20_2) すべしー 01 44 (shie20_1) はーい 01 44 (kaname) 復活タイミングが直後ってわけじゃないぽいですしねあれ。 01 45 (kaname) ので、追い討ちを避けるために自分の手番まで待ってから起き上がれるってのもあります 01 45 (Oumi20_2) それが結構つよい 01 46 (shie20_1) 不屈と再生魔法全体化とかもってればかなり… 01 46 (shie20_1) あ、それでいこう、ノダチさん 01 46 (kaname) 魔法使い>敵ABCDE 01 46 (Oumi20_2) ただ私は実際に使われたところは見たこと無いですけどw 01 46 (kaname) Bあたりで倒れるとしても 01 46 (kaname) CDEをスルーして次の自分ノターンにおきあがって詠唱範囲とかいえたり 01 47 (kaname) もっというと詠唱範囲吸血といえたr 01 47 (shie20_1) あいねさんやー 01 47 (kaname) はいなー 01 48 (shie20_1) もとい 01 48 (shie20_1) アイネさんやー!<もっというと詠唱範囲給血 01 48 (shie20_1) あれ、分け与えてた 01 49 (kaname) でもよく見ると範囲で吸血はできなかった 01 49 (shie20_1) できたら人外っぽいですよね 01 49 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 49 (shie20_1) すみません>ぽさん 01 50 (Sari20_1) すみません、はずしてきます(すごすご 01 50 (shie20_1) っぽさんこんにちは 01 50 (Faina20_2) いてらいてら 01 50 (Sari20_1) っぽさん、で反応させればいいんだ 01 50 (Sari20_1) っぽなどいない! 01 51 (Faina20_2) なるほど ◆ルールとかの話(抜粋) 02 19 (GM-E) それとー、ハウスルール見ながらと言うのもだるそうなので簡単にルール貼りまする、 02 19 (GM-E) 前衛と後衛:移動には一つ手番を使う、遠距離武器無しでは後衛から攻撃不可 02 19 (GM-E) ファンブル=一律達成値半減 02 19 (GM-E) クリティカル=一律達成値に1d6のプラス 02 22 (GM-E) あ、戦闘だと一律、ですね、 02 22 (GM-E) 行為判定だと自動成功になります、 02 20 (GM-E) 転移回避=ふつうは人数+1分の一、 02 20 (GM-E) こんなるーるです、 02 22 (Faina20_2) 前は6が出たら振り足し振り足し~だった覚えがあった 02 22 (GM-E) あ、それ忘れてました、 02 23 (GM-E) ソードワールドみたいに6でたら延々とフリ足しできます、 02 22 (shie16_1) 回避もカウンターと同じタイミングでいいのでしょうかじーえむ 02 23 (GM-E) 回避のタイミングはー、どうしましょ、 02 23 (GM-E) うん、ダメージ確定前だから、カウンターと同じタイミングで良いです、 02 25 (Oumi20_2) あとGM! 02 25 (Oumi20_2) 竜のステータスわかりませんか! 02 25 (Oumi20_2) むしろ以前教えてもらったような気がする! 02 25 (GM-E) ま、いーや、おしえちゃえ 02 26 (GM-E) 10:12:9 HP75 魔力付与込み、前回に比べてちょっとだけ能力値上がってるのは、多分大勢で来られたから本気出してる、 02 26 (Oumi20_2) あれ、なんかHP増えてね 02 26 (GM-E) ちょっとだけね、 02 26 (Oumi20_2) 10くらい増えてね 02 27 (Sari07_1) 通る気がしないw 02 27 (shie16_1) 付与とかだれかもってますっけ 02 27 (GM-E) ハハハ 02 27 (GM-E) だって、数は暴力ですよ奥さん、 02 27 (Ashre12_2) 本気なおかげで低レベル勢完全に涙目 02 27 (Pale20_2) もともと低火力だと高レベルでも涙目でする 02 27 (shie16_1) ぱれさんがなんかいいおった 02 27 (kaname) ・) 02 27 (kaname) 召喚のでばんがなくなっていくある 02 27 (Oumi20_2) いや待て 02 27 (Oumi20_2) 合体攻撃が有る 02 28 (shie16_1) それだ 02 28 (GM-E) 人数多いんで今回無しっていいました、 02 28 (GM-E) 処理が超煩雑ですし、ルールあんまり把握してない人居そうですし、 02 28 (shie16_1) なんてこったい 02 28 (Oumi20_2) な、なんだってー 02 28 (Oumi20_2) 人数6人以下になったら合体攻撃有りにしようぜ! 02 28 (GM-E) じゃあそうしましょうか、 02 29 (shie16_1) わー 02 29 (GM-E) 正直、 02 30 (GM-E) 十人もいると、特別ルール使った時に説明が面倒くさくて(略 02 30 (Oumi20_2) ハハハ 02 30 (Pale20_2) ニーノシステムがあって本当によかったよかった! ◆本編ここから 01 40 (Pale20_2) とことこ 01 40 (shie20_1) はじまりりますかー 01 40 (Vent12_1) 「ギャギャウ」 01 40 (TiT_20_2) ぎゃう 01 41 (Oumi20_2) 「さあ、行くで!レーヴ!!その他大勢も!!」 01 41 (Faina20_2) 「ええ、収拾つかないからさっさと進みましょ」 01 42 (Sari20_1) 収支は気にしないに限りますよー 01 42 (Pale20_2) 「はーい」 とてとて 01 42 (E-sa) ~前回のあらすじ~ 01 42 (TiT_20_2) 「はーい」 てぃとてぃと 01 42 (E-sa) おうみはん「あああぁぁぁ……お宝がアアァァァァ」目の幅涙 01 42 (plant10_2) うねうね 01 42 (Reve20_1) 「うぅぅっ…」 01 42 (Vent12_1) ばっさばっさ 01 43 (suku20_1) すたすた 01 43 (E-sa) おうみはん「クククク……りべんじまっちやッッ!!」メラメラ 01 43 (Oumi20_2) 「クククク……りべんじまっちやッッ!!」メラメラ 01 43 (Sari20_1) 実際に言ったw 01 43 (E-sa) そんなわけで君達はティエフの探索者ギルドに集まってたのとか、オウミはんが個人的に集めたのとか、全部集まったわけだ、 01 43 (Dal20_2) 「ああ…燃えてるなぁ、オウミ」 01 43 (Faina20_2) 「……ねえサリナ、他の人はこの迷宮慣れてるみたいだけど、普通についていっていいのかしら」とんとん、と肩叩いて 01 43 *nick E-sa → GM-E 01 43 (TiT_20_2) 実際の音声です 01 44 (Sari20_1) 「こ、今回はなんだか人数が多いですね…」 01 44 (Pale20_2) にやにや 01 44 (suku20_1) (全然慣れてないけど後ろからついてくよ 01 44 *nick Vent12_1 → Vent12_1f 01 44 (Dal20_2) 「はは、だなぁ…。さすがオウミというかなんというか」 01 44 (Pale20_2) 半分よく分かんないけど付いていく 01 44 (TiT_20_2) 「人数が多いということは被害が出やすいということです。気を引き締めてまいりましょう」 と幼げな声で言う 01 44 (Faina20_2) 「わたし、ホームに戻ってすぐに集められてあまり詳しい話聞いてないのよ……」おうみはんにあつめられたことにしようw 01 44 (Sari20_1) 「あ、えーっと、大丈夫…じゃないでしょうか」不安げににこ>ふぁいなさん 01 44 (Oumi20_2) やる気に燃えながら先頭をのしのし歩いていよう 01 44 (Vent12_1f) ←銀色の仔竜 01 45 (Faina20_2) 「サリナが言うなら大丈夫そうね」にっこり 01 45 (Pale20_2) とてとて 01 45 (Sari20_1) 「あ、ダルフィンさんがよくわかってると思うので、お聞きになると良いですよっ」 01 45 (Faina20_2) 「ダルフィンもいるし」 01 45 (plant10_2) うねうね 01 45 (Ashre20_2) 「あー、まぁ、こんだけ居るならなんとかなるんじゃねーの?」 01 45 (Faina20_2) 「あら、詳しいの?」>だるさん 01 45 (Dal20_2) 「ああ?なんだ?」 01 45 (Dal20_2) ダブルで呼ばれたw 01 45 (suku20_1) (あくびをかみころしてからキョロキョロすたすた 01 45 (Reve20_1) ←銀色の仔竜と一緒に居る、育ちの良い様な悪い様な青年 01 45 (Dal20_2) 「ああ、まぁ、なんだかんだで結構もぐってるしな」>ファイナ 01 46 (Faina20_2) 「そう。じゃあ何か気を付ける事があったらお願いね」 01 46 (GM-E) ――色の迷宮入り口―― 01 46 (Sari20_1) 「私がご一緒したときも、みなさんといっしょにすごかったんですよー」とかにこにこしていよう 01 46 (Ashre20_2) 「イマイチここまで来た覚えがないんだけどな。記憶喪失って不便だなぁ。こりゃ」 01 46 (GM-E) カラード「色の迷宮にようこs……」 01 46 (Faina20_2) ←まだ顔色もどってない 01 46 (Faina20_2) すたすた 01 46 (Pale20_2) 「こんにちはー」 >からーどさん 01 46 (GM-E) カラード「…………随分とまた大勢で来たね(汗」 01 46 (Dal20_2) 「中にオーブがあってな、それに属性付の魔法やなんかをあてると、進めたりするんだが…」 01 46 (Oumi20_2) 「ハッ、お礼参りや!!」 01 46 (Dal20_2) 「っと、また出たのか…」 01 46 (Faina20_2) 「ええ」ダルさんの説明聞いててカラードさんに気づいていない 01 46 (Sari20_1) 「こんにちはー」(人数が多いから気も大きくなる 01 47 (Reve20_1) 「…えっと、お姉さん。大丈夫、ですか?」>ファイナさん 01 47 (Vent12_1f) 「ぎゃう」 01 47 (Faina20_2) 「あら、迷宮の主さん、かしら……?」 01 47 (GM-E) さまざまな色の布をつぎはぎしたような道化めいた服を着た男が空中に浮かんだ黄色のボールの上で胡坐をかいている、 01 47 (Faina20_2) 「大丈夫よ」にこにこ>レーヴさん 01 47 (Dal20_2) 「ああ、まぁ、一応、アレが、この迷宮の主、らしいぞ。ちょろちょろ出てくるが、まぁ、気にしなくていい」<カラード 01 47 (suku20_1) 「同じ事があったなら体がおぼえてんじゃねえ?」>アシュレイ 01 48 (Faina20_2) 「気にしなくていいのね、わかったわ」すたすた 01 48 (Oumi20_2) 「そうや・・・うちらが気にするんはただ一つ・・・」 01 48 (Ashre20_2) 「なんつーか。楽しげなセンスだな。お前」>カラードさん 01 48 (TiT_20_2) 「かつてはパーティ会場だったけれど危険になってしまったと聞いたのでやってきたのですが」 と歪曲された情報で確認をとる 01 48 (Oumi20_2) 「お宝だけや!!」 01 48 (GM-E) カラード「そんな大勢で何しに来たのさ……(汗」 01 48 (Faina20_2) 「お宝らしいわよ」 01 48 (Dal20_2) 「はは、まずは竜退治ってところかなっと」 01 48 (Pale20_2) 「わかんない!」 01 48 (Ashre20_2) 「お宝らしいぜ」 01 48 (suku20_1) 「へえ…」目がきらめく 01 48 (Reve20_1) 「…なんだか、お姉さんから血の匂いがしない……。血、足りないのじゃないかな?」 01 49 (GM-E) カラード「まぁ別に大勢で来られて困る事も無いけど……まぁ良いから早く僕の所まで辿り着いてよ、相変わらず暇なんだ」「 01 49 (Faina20_2) 「うふふ、女性に貧血の話題を振るのはトラブルの元よ」>れーう゛さん 01 49 (GM-E) そう言うとカラードは自分が座っていたボールの中にもぐりこみ、ボールごと消えた、 01 49 (Dal20_2) 「消えた、か…」 01 49 (Pale20_2) 「おつかれさまー」 01 49 (Faina20_2) 「ダルフィンだめじゃない、暇させちゃ」 01 49 (Sari20_1) 「相変わらず不思議な人。どうやってやっているんでしょうね…」 01 49 (Reve20_1) 「…そうなの、ですか?」←ロゼ並みに分かって無い顔 01 49 (Ashre20_2) 「そっちの燃えてるねーちゃん見っけて、あわよくば飯にでも誘おうかとか思って声かけてからの記憶がどうもなくてなぁ。分からないんだこれが」 01 50 (Dal20_2) 「俺のせいなのか…?」>暇させちゃ 01 50 (Ashre20_2) >何しに来た 01 50 (Oumi20_2) 「・・・うっとうしい奴も消えた所で、奥進むで!!」 01 50 (plant10_2) うーねうね 01 50 (GM-E) さて、 01 50 (Faina20_2) 「ええ、そうなの。じゃあ先進みましょ」>レーヴさん 01 50 (Faina20_2) 「了解」すたすた>おうみはん 01 50 (suku20_1) (すたすた 01 50 (GM-E) ―――色の迷宮第五階層、下り階段付近――― 01 50 (Ashre20_2) 「順応が早いねっと」 01 50 (Reve20_1) 「あ、待って。オウミ、さん」 01 50 (Ashre20_2) すたすた 01 50 (GM-E) 既に踏破されたエリアを君達は観光のようにドヤドヤ降りてきた、 01 50 (Oumi20_2) 「男は細かいこと気にしたらあかん!」>記憶がどうもなくてなぁ しゅたたたた 01 51 (Dal20_2) 「それにしてもこう多いとなにがなにやら…。大丈夫か、サリナ」 01 51 (Reve20_1) かっかっ、と追い駆け 01 51 (Pale20_2) 観光のようにーではなくもはや観光ー 01 51 (TiT_20_2) かっかっか 01 51 (Pale20_2) てってこてってこ 01 51 (Sari20_1) 「あ、大丈夫です。ありがとうございます」にこー>ダルフィンさん 01 51 (Ashre20_2) 「おーけーおーけー。気にせず飯にでも誘う事にする。これが終わったらどうよ」 01 51 (plant10_2) うねー 01 51 (GM-E) 多分ここら辺にシーリンさんが居る、 01 51 (Faina20_2) ほほう 01 52 (suku20_1) ほほう 01 52 (shie20_1) 「すよすよ」 01 52 (Faina20_2) 「!」 01 52 (Faina20_2) 駆け寄ります 01 52 (Vent12_1f) 「ギャウ?」サリナさんの背後から、顔を出します 01 52 (shie20_1) 通路脇で寝てる 01 52 (Dal20_2) 「ならいいが…気をつけろよ。あの竜は…強い」>サリナ 01 52 (Pale20_2) 「あれ」 01 52 (Ashre20_2) 仲良しこよしなダルさんさりなん見て口笛ぴゅーぴゅーやってる 01 52 (Dal20_2) ちょw 01 52 (Oumi20_2) もはや前を急ぐオウミの耳にアシュレイの声もシーリンの寝息も聞こえていない 01 52 (Faina20_2) 「シーリン、何こんなところで寝てるのよ……!」 01 52 (Oumi20_2) しゅたたたた 01 52 (shie20_1) 「む」 01 52 (Sari20_1) 多分聞こえない…!>ぴゅー 01 52 (plant10_2) うね? 01 52 (Faina20_2) しゃがみ込んで顔のぞきこんでます 01 52 (Dal20_2) 「…なんだなんだ、ってシーリン?」<口笛 01 52 (suku20_1) 「おい…分離してどーすんだよ」>オウミはん 01 52 (suku20_1) (がし 01 53 (Ashre20_2) 凄い。見事にスルーされてる 01 53 (Oumi20_2) 「はよきーやー!」遠くから 01 53 (shie20_1) 「む、ファイナか、まだ依頼は達成していない、ここはどこだ」 01 53 (Dal20_2) この人数だからね・・・! 01 53 (Faina20_2) 「……おはよう、シーリン」綺麗すぎる笑顔 01 53 (Sari20_1) 「あれ、シーリンさんお久しぶりです……どうなさったんでしょう」 01 53 (Faina20_2) 「迷宮の廊下」 01 53 (TiT_20_2) 「おんや、お知り合いでしょうか」 野次馬覗き込む 01 53 (Faina20_2) 「依頼って何してるの?」 01 53 (shie20_1) 「誰だ」>さりなん 01 53 (Faina20_2) 「サリナよ」 01 53 (Sari20_1) 「(がーん」 01 53 (Reve20_1) 何このカオスw 01 53 (Pale20_2) 「……?」 01 53 (plant10_2) うねうね 01 53 (shie20_1) 「星の学院を探しているうちにここにたどりついた」 01 53 (Dal20_2) 「………ファイナのやつ、そうとう…いや、うん。シーリンなむ」 01 53 (Faina20_2) 「そう」 01 54 (Faina20_2) 「少し付き合いなさい」 01 54 (Reve20_1) 「…………」 01 54 (shie20_1) 「よかろう」 01 54 (shie20_1) てくてく 01 54 (suku20_1) すたすた 01 54 (Vent12_1f) 「……ぎゃう」 01 54 (Faina20_2) 「……」立ち上がって歩きます。 01 54 (Pale20_2) 「とりあえずー、よくわかんないけど先に行こう」 01 54 (Reve20_1) 「…そうだね、行こうか」すたすた 01 54 (Pale20_2) とてとて 01 54 (GM-E) 一人増えました、 01 54 (Ashre20_2) 「お? そちらさん知り合い? 迷宮の廊下でねっころがってる兄ちゃんの世話する系の仕事の人だったっけ君」 01 54 (Dal20_2) 「はは、だな」 01 54 (Vent12_1f) ばっさばっさ 01 54 (Faina20_2) 拳が凄い力で握られてるけど、顔は笑顔です 01 54 (GM-E) コワイ、怖いって、ファイナさん、 01 54 (shie20_1) 「ところでこれはなんのあつまりだ」てくてく 01 54 (Vent12_1f) ファイナさん怖い 01 55 (Faina20_2) 「知り合いを見つけたから拾ったまでよ。仕事じゃないわ」 01 55 (shie20_1) シーリンにはエアーリーディング機能はなかった 01 55 (Oumi20_2) とりあえず一人で雷竜の通路前まで下りておこう 01 55 (GM-E) では、 01 55 (Sari20_1) ひとりで! 01 55 (Reve20_1) オウミさんに続いて到着 01 55 (suku20_1) オウミはんはりきってるな!!! 01 55 (Faina20_2) 「ええと、迷宮の宝探し……だったかしら。私は先頭の彼女の依頼を受けただけなのだけれど」 01 55 (Dal20_2) じゃあ、そのあとにつづこうか 01 55 (Ashre20_2) そんな怖いファイナさんに普通に話しかけるコイツも相当だけどな 01 55 (suku20_1) 続いて到着 01 55 (GM-E) ―――第六階層 金色竜の住処前――― 01 55 (Sari20_1) 口数すくなについていくっ 01 56 (shie20_1) 「迷宮…」まわりをみまわしつつ 01 56 (Pale20_2) すみかまえー 01 56 (Reve20_1) 「…おーい、オウミさーん」 01 56 (plant10_2) うねうね 01 56 (Faina20_2) 左手を開くと、若干血が滲んでいたのでハンカチで拭きます 01 56 (Ashre20_2) やっぱり試運転にカオスを選ぶのはちょっとアレだった 01 56 (GM-E) 辺りは機械的な内装の壁に囲まれている、 01 56 (plant10_2) うねうね 01 56 (suku20_1) (じろじろ 01 56 (Faina20_2) 「オウミさん、例の場所っていつごろ到着するのかしら?」 01 56 (Oumi20_2) 「おっそーい!待ちくたびれたでー!」広間で振り返って 01 56 (shie20_1) どこまで拳にぎってるんだあ 01 56 (suku20_1) うぎぎ 01 57 (Oumi20_2) 「この丁度すぐ先や・・・!」めらめら 01 57 (Dal20_2) 「オウミのやつ張り切ってるなぁ」 01 57 (Ashre20_2) この集まりの女性陣恐くて、気軽にお食事に誘えない 01 57 (Sari20_1) 「いつのまにかこんな奥までいけるようになってたんですね」きょろきょろ 01 57 (Oumi20_2) 「そう、そこに竜と・・・お宝が・・・!!」 01 57 (Pale20_2) てこてこ 01 57 (Dal20_2) 「ああ。なんだかんだでな」>サリナ 01 57 (suku20_1) (お宝…)すたすた 01 57 (Faina20_2) 「そう……ああ、念のため見ておかないと」預かった技能書をぱらぱら 01 57 (Reve20_1) 「…えっと、オウミさん」 01 58 (Oumi20_2) 「うん、どないしたん?」正義のそろばん素振りしつつ 01 58 (Reve20_1) 「あのヒトと、本当に戦うのですか?」 01 58 (Ashre20_2) 「(と言うか殆ど知り合い同士かよやり辛ッ)」 01 58 (Reve20_1) (正直、あまり乗り気じゃ無い顔 01 58 (Dal20_2) 「あー…俺も見ないとか…」 眠そうな顔で技能書ぺらぺら 01 58 (GM-E) あしゅれーさんなむ、 01 58 (Sari20_1) 「すごいなー。こんなに奥で、なおかつ竜がいるなら、頑張らなきゃですね…!」銃担ぎなおしつつ 01 58 (Oumi20_2) 「ヒト・・・?ああ、あの竜ね。心配せんでも、別にこう憎しみあって戦うわけちゃう」 01 58 (Pale20_2) 「んー……?」 ← よくわかってない 01 59 (Faina20_2) 「あら、ダルフィンも何か支給されたの?」 01 59 (Oumi20_2) 「ただ互いの力をぶつけあうだけや!」 01 59 (Oumi20_2) 「主にお宝のために!!」 01 59 (shie20_1) 「誰の首をとりにきたのだ」 01 59 (Faina20_2) 「竜らしいわ」 01 59 (suku20_1) 「竜だろ?」 01 59 (Ashre20_2) 「おー、何、にーさん、得物は銃か」>ダルさんぺらぺら 01 59 (Reve20_1) 「…俺、あのヒトとは、余り……」 01 59 (Dal20_2) 「はは、あんまり張り切りすぎるなよ」>サリナ 01 59 (Dal20_2) 「ああ、いや、ついでにちょっとな」>ファイナ 01 59 (Ashre20_2) 覗き込みます 01 59 (shie20_1) 「竜の首か」 02 00 (TiT_20_2) 「(ぬーん、ここまで人が沢山居ると打ち解けるのも至難の業か)」 02 00 (Faina20_2) 「サリナ期待してるわよ。久しぶりに見るわねえ」にこにこ 02 00 (Reve20_1) 「…まぁ、皆さんがやられるのは、俺も、嫌だから」 02 00 (Dal20_2) 「うん?まぁそうだが…」<銃>アシュレー 02 00 (Dal20_2) アシュレイ、だった 02 00 (suku20_1) (まぁ様子見してじー 02 00 (Faina20_2) 「正確には、狙いは首じゃなくて竜の宝のようだけど」>シーリン産 02 00 (Sari20_1) 「はい、がんばりますけど、ダルフィンさんがいるから大丈夫ですよー」にこー 02 00 (Faina20_2) 「そうね、ダルフィンがいるから大丈夫よね」にこー 02 00 (Oumi20_2) 「よし!・・・さあ、ほんなら行くで!・・・皆!準備はええな!(・・・ん?何か一人増えてるけど・・・ま、ええか)」皆の方に向かって 02 00 (shie20_1) 「とどめはさすのだろう」 02 00 (shie20_1) 「よかろう」 02 00 (Reve20_1) 「…やるのなら、俺も、皆さんを守りますよ」腰に付けていた木の棒を抜いて 02 00 (Pale20_2) 「準備おっけー」 02 00 (Sari20_1) 「お、お見せできるほどの技量じゃないですけど…!」>ファイナさん 02 00 (GM-E) では、 02 00 (Faina20_2) 「そこは依頼主に確認しないと、かしら」>とどめ 02 01 (GM-E) 突入しますか? 02 01 (Faina20_2) 「私は大丈夫よ」 02 01 (Ashre20_2) 「あー、こんなモン読んでもムダムダ。フィーリングでなんとかなるって。当てるだけなら」 02 01 (shie20_1) 「とどめはさすのか」>おうみはん 02 01 (Dal20_2) 「お、おう、まかせろ」 さすがに照れ>サリナ、ファイナ 02 01 (Oumi20_2) レッツパーリィ! 02 01 (Ashre20_2) 「見たトコ、慣れてるっぽいしねぇ」 02 01 (Dal20_2) #sort s 02 01 (Dal20_2) Nino 準備完了だよー 02 01 (suku20_1) 手だけひらひらさせる 02 01 (Pale20_2) にや 02 01 (Dal20_2) 起動しとこう 02 01 (GM-E) さぁ、おうみはん、ドアを開けたまえ、 02 01 (Ashre20_2) ニーノシステムが何なのか実はよく知らない 02 01 (GM-E) やけに近代的なドアを開けたまえ、 02 01 (Dal20_2) そのうちわかるさ! 02 01 (TiT_20_2) スクリプトを準備した……だと 02 02 (Pale20_2) いにしそーとすくりぷと 02 02 (Oumi20_2) 「とどめ?・・・あー、まあ手荒なことは避けて出来るだけまあ穏便にな」>レーヴの方を見つつシーリンに答え 02 02 (plant10_2) うねうね 02 02 (Dal20_2) 「フィーリングねぇ、まぁそっちのほうが、俺好みだが。なんだ詳しいのか」>アシュレイ 02 02 (shie20_1) 「できる限り苦しませずにか」納得してる 02 02 (Ashre20_2) 「あー、詳しそうな予感。覚えてねぇけど」 02 02 (Dal20_2) 「ふ、なんだそれ」 02 03 (Faina20_2) 「……あらあら照れた」小声でにやにや>ダルさん 02 03 (plant10_2) 頭から飛び降りて地べたを這う小植物、うねうね 02 03 (Oumi20_2) 「いや、命はとらんでもええ・・・まあええ、ほな行くで!」開門! 02 03 (Faina20_2) 見てる>うねうね 02 03 (Dal20_2) じと目で睨んどこう>ファイナ 02 03 (Faina20_2) くすくす>ダルフィン 02 03 (plant10_2) 見られている。 02 03 (Sari20_1) 気負って武器の用意しておこう 02 03 (Vent12_1f) 「ぎゃうぎゃう」 02 03 (shie20_1) 植物をめちゃめちゃ目でおってる 02 03 (Dal20_2) 「さぁて、リベンジといきますか」 02 04 (plant10_2) うーねうね 02 04 (GM-E) ―――第六階層 金色竜のすみか――― 02 04 (Ashre20_2) 「ま、記憶が無くても銃の威力は変わんねーし、なんとかなるって」>なんだソレ 02 04 (Faina20_2) 植物を目で追ってるシーリンさんを見てる 02 04 (GM-E) その部屋の中には無数の骸骨が有り、無数の錆びた剣が床に突き刺さっていた 02 05 (suku20_1) 「手荒な事避けて穏便になんて出来んのかね」 02 05 (plant10_2) ぐるんと周って再度パレの肩の上に移動、うね 02 05 (shie20_1) 「暗殺とはつまりそういうことだ」 02 05 (GM-E) 部屋の中央に巨大な金色の竜が居る、とぐろを巻いて目をつぶっている、 02 05 (Dal20_2) 「うん?記憶喪失か。まぁ、体で覚えるもんだしなっと…」>アシュレイ 02 05 (Oumi20_2) 「せやから殺すな言うてるやろ!」スパーン! 02 05 (Vent12_1f) レーヴの頭上をバッサバッサと飛んでいます 02 05 (Sari20_1) 「……」これはさすがにこわ…まわりがそうでもなかった 02 05 (suku20_1) (なるほど…>暗殺とはつまり 02 05 (GM-E) 金色の竜はゆっくりと目を開き、 02 06 (Ashre20_2) 「まぁんな事はどーでも良いか。折角だしいいトコ見せろよー。コツはイメージだ」にやにや 02 06 (GM-E) 金色竜「汝等死に際して生を見……」 02 06 (Ashre20_2) さりなんに目をやりつつにやにや 02 06 (GM-E) 金色竜「……」 02 06 (Faina20_2) 「……へぇ」竜見てます 02 06 (shie20_1) スパーンされた「む」 02 06 (Reve20_1) 「…えっと」 02 06 (Pale20_2) じー 02 06 (TiT_20_2) じー 02 06 (Ashre20_2) 口上喋ってる間に撃って良いですか 02 06 (plant10_2) じー 02 06 (Oumi20_2) 「おはようさん、お久しぶりやなあ・・・!」口元あげて笑みを浮かべながら 02 06 (GM-E) 金色竜「……汝等死に際して生を見る者か否や」なんか、耐えたようだ、 02 06 (Reve20_1) 「…お久しぶりです。金の鱗のヒト」 02 06 (Dal20_2) 「よう、遊びにきたぜっと」 02 06 (Faina20_2) 竜さんおつ 02 06 (Pale20_2) 「わかんない」 02 07 (Dal20_2) ふいた 02 07 (GM-E) 撃っても良いですが、その場合こちらも何らか行動を取ります、 02 07 (ash10_1) もそもそ 02 07 (plant10_2) うねー 02 07 (suku20_1) アシュレーひどいなwww>口上 02 07 (Reve20_1) 竜さんおつ 02 07 (Ashre20_2) 割とそこらへん容赦の無い子 02 07 (shie20_1) 「常に生きるとは死に際するものだ」 02 07 (Oumi20_2) 「お宝手に入れるためやったら!死中に活をいくらでも拾ったるわ!!」 02 07 (Ashre20_2) オウミはんとか殺る気満々だし 02 07 (Ashre20_2) >ひどいな 02 07 (shie20_1) えっ、とどめさしちゃいけないらしいよ 02 08 (Reve20_1) 「…えっと、やっぱり戦わなくちゃ駄目なんですか?」>金竜に向かって 02 08 (suku20_1) らしいよ 02 08 (suku20_1) 多分依頼主なので今戸惑っている 02 08 (Faina20_2) 「死に瀕しなくちゃ見えないものでもないでしょう」 02 08 (Sari20_1) 「あんまり死んじゃいそうな目には遭いたくない、ですね…」困り困り 02 09 (plant10_2) 小植物のうねうね、右肩から左肩へ移動中 02 09 (suku20_1) (状態が把握出来ないのでだまって聞いてる
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傾向と対策について ここには“敵”として各キャラが出てきた場合によくしてくる攻撃・得意な間合い(傾向)、どうすれば防げるか・勝てるか(対策)を書いてください。 基本的に有志が主観と経験に基づいて記載した傾向と対策なので、全てのプレイヤーが記述された戦い方をし、記述された対策で勝てるというわけではありません。「そんな戦い方よりこういう戦い方をする奴の方が手ごわかったぜ」というような意見があれば、重大な間違いじゃなければ修正するより併記を増やしてください。 コメント・雑記 試験的にコメントページ作成。依頼や疑問等はこちらに書くと、傾向と対策の部分での質疑的で曖昧な文が軽減出来ます。 -- このページ縦に長くなってきたねえ。更新もどこかわからないし・・・ -- 更新は差分を見ればいいとして、縦に長いのは各キャラに分散させてみては。 -- 差分見るにも、長いから表示が重い。各キャラのページに移行する案には賛成する。 -- 既存の各キャラのページに移行すると総括と被るし、さりとて傾向対策だけで全キャラ分のページを用意する意味がはたしてあるのか?という気もしますがその辺いかが -- 総括とは被らないでしょ?… -- 1.06の時みたいな、3行程度の短い紹介で全キャラ1ページにまとめて、詳しくは個別、とかどうか -- 名前 コメント 圭一(バット) 傾向 至近距離ではN格からのコンボやNSの連携攻撃 近距離ではD格やステ格からのCSC。 中距離ではNSのズンダ。 遠距離では不意打ちのFCS CS以外は怖くないが足が速いので弾をまきながらすぐ射程圏に入ってくる。 CSCの照準の性能がいいので格闘からの振り向き撃ちでもう一方の相手にもよく当ててくる。 対策 バランスのよい万能キャラであるため近距離〜中距離では付け入る隙がない。 カット能力も悪くなく、放置するのは危険なので相方と隙を狙って堅実に仕留めていこう。 直線的な射撃ばかりなので不意打ちやカット以外では楽に回避できる。また射撃の射出位置が極端に左に偏ってるため右に避けたほうがよい。 大抵の人は格闘を外してもCSをキャンセルして撃って来るので、 無闇に突っ込まないほうが吉。 CSの誘導アップにより遠距離でもぼうっとしてるともらうことがある。 パッチ以前よりロックする必要が増えた。 ズンダを撒いて削りつつ隙を見てはN格やD格を当て、 こちらの空格を先読みして飛び蹴りをかましてくるのは訓練されたバットK。 圭一(アイアン) 傾向 近距離ではD格からのCSCや、上をとってめくりぎみのCS。 たまに横格やステップ格闘で暴れてくる。 慣れてる人は空中での接射NSもしてくる。 中距離ではNS、CS。NSは牽制&ズンダ撃ちに使用。 遠距離ではFCS。CSの弾切れを誤魔化すときもFCSを使う人も多いようだ。 空中から射撃を撒きCSでオーバーキルを狙い、 FCSの時間差を利用して隙をCOOLに突いてくるのは訓練された鉄K。 対策 バットより射撃能力が強い厄介なK。 弾速が速く誘導も悪くないCSはどの距離にいても辛い。 またCSは空対地に強く、地面に張り付いている状態だと格好の餌食になってしまうため、 着地に気を付けさえすれば空中を動いている方が安全。 遠距離になると上空からFCSが襲ってくるので距離を置いても安心はできない。 ただしアイアン圭一のCSは弾切れを起こしやすいので、 CSの代わりにN射を放ってくるようになったら逆襲のチャンス。 それでもD格とN格には気をつけよう。 あと、オヤシロをさばける攻撃があまりないので、オヤシロが発動したら狙おう。 中距離で回避に専念して、相手の技量を測ってみて、命中力によって戦法を決めるといい。 無駄弾が多い様なら弾切れを待って攻めればいい。 圭一(シャベル) 傾向 基本的にこちらの上を取るようにADで移動してCSを近距離上空から放ち 逆にこちらが上を取れば迎撃に優れたNSを放ってくる。 バットやアイアンと比べると攻撃性が低い為軽く見がちだがKはK そのいやらしさ・戦い難さは決して油断出来るものでは無い。 他にも巧みな地DやADでこちらの射撃の弾幕を避けて、NSでこちらを焦らせてその隙で格闘攻撃する。 特攻Kもいるので、かなり要注意。FCSは格闘を邪魔させない為の壁や足止めに使用。 温泉にD格で押し込めてくるのは10000まで数えさせるK 対策 初心者にとって鬼門キャラ。 空対地のCS対策ができないと、全く何も出来ないままカモられる。シャベルがオギを挑んできたら右側に回り込む形で地上ダッシュをすると良い。CSもNSも回避できるはず。そのまま着地に格闘を入れてやろう。 NSは(シャベルと向かい合っている側の視点で)右側の弾が高く、左側の弾が低い。地対地の格好で詰め寄られた時、シャベルがNSを撃ってくるな、と思ったら右側に行こう。潜れる。シャベルが自分より低い位置にいたら左側に行けば良い。 高い迎撃性能を持つので無闇やたらにこちらから近づかないこと。射撃戦を苦手とし、中〜遠距離では存在感がかなり薄れるので、放って置いてシャベルの相方を追っていくのが吉。シャベル側はある程度まで接近しないと攻めようが無く、射撃硬直が大きいので近づいてくるシャベルを逃げつつ迎撃するように戦うのがいい。 空格などはNSのいい的なので格闘キャラは苦戦を強いられるかも...。しかし、NS以外は複数攻撃が強力でしかも弾数が少ない為、『馬鹿な一人特攻シャベルKは複数戦にかなり弱い』ので迎撃だけしてれば勝てる。 CSだが、近距離上空にいわゆる必殺の間合いがあり、ある距離・角度ではジャンプしても間に合わずダッシュしても潜れず直撃し、バックステップでも逃げれず、あまつさえガードしても運が悪いと破片で崩される。 まずはその間合いを覚え、なるべくその距離に留まらない、その距離で隙を晒さない事を心がけよう。 レナ(鉈) 傾向 中距離で相手の硬直を狙うN射撃、隙を誘うCS(ジッポ)、狙いどころが難しいが決まると結構 ダメージ取れるFCSがある。 基本はN射撃。ズンダで削って、隙あらば空格などからお持ち帰り〜か。 ジッポは見辛いのでタイミングをうまく取られると結構当たってしまう。 良く状況判断が出来る鉈は死に掛けの際にジッポで自爆し、風船調整をする。 オヤシロ,タッグ時は特に注意・・・レナぱんコンボでごっそり持っていく。 出来る限り目は離さない事。 対策 距離があると射撃も命中力が落ちるため近づいてくる所を狙いたい。 中距離がジッポ、N射撃ともに当たりやすくなって油断できないのでよく見ること。 理想はレナに射撃をさせてその隙を狩ること。しかし相手もそれを考えているので迎撃までの プロセスを何通りか頭の中で作っておくのが望ましい。 射撃が優秀なキャラなら迷う事はないんだが・・・。 射撃は弾数が少なく硬直は長め。中距離以遠ではそれほど脅威ではない。 格闘コンボ中はFCSチャージしてる可能性が高いので迂闊にカットにいかないこと。 チャージ前の早い段階で潰すか、射撃で止めるか、FCSを撃たせてから反撃するべき。 レナ(斧) 傾向 主にCS・FCSを使って行動範囲を狭めてくるタイプと隠密行動からの奇襲を狙ってくるタイプが存在する。 どちらも基本的には空格からのコンボが主なダメージ源となるが、 前者は距離に関わらずFCSを連発して自分に注目を集めさせ、その隙を相方に突かせる囮作戦を展開し、 後者は逆に相方を囮として前線で暴れてもらい、攻撃を受けた所を格闘でカットしにいく戦法をメインに据えてくる。 中・近距離では範囲の広い横格、発生・判定の強い前格、そして高誘導の空格の三種類をメインに据え、 ターゲットから少し離れた地点を飛び回りつつ、相手が隙を見せるのをじっくりと待つ事が多い。 遠距離では距離を詰めつつFCSを乱発するか、目立った行動をせず静かに近寄ってくる。 対策 とにかく頻繁にロック切り替えによる位置確認を行い、レナの射程圏に入ってしまわないようにする事。 機動力が非常に高い為、「この距離なら大丈夫」と思っていてもちょっと目を離した隙にお持ち帰りされてしまう。 AD+空格で真っ直ぐ突っ込んできた場合、ケンタ君の射程+バックステップ二回分程度の距離を飛んでくるので、 ケンタ君を「定規」代わりにして安全圏の確保に務めよう。 尚、相手がケンタ君を使ってこない場合は「校庭ステージの初期配置が斧レナの最長射程」と覚えておくとよい。 以下にその他細かい注意点を挙げておく。 格闘を空振らせてもある程度距離がある場合以外は逃げ推奨(前格かNSを仕込まれている可能性が高い) 9割方オヤシロモードを選択している為、1落ち+HP50%以下くらいから更に注意が必要 「相方と分断させる」事に重きを置いているプレイヤーも多い。ただ距離を取るだけではなく、相方の位置も確認しよう。 また、小技となるがCSやケンタ君の炎に圧されてステージ隅に追い込まれた、 もしくは相手に必要以上に近付かれた場合、自ら炎(の端)に突っ込む事で危険を回避出来る可能性がある。 上手く行けば炎のダメージだけで距離を離す事が出来る上、 仮に空格等で捕まったとしても炎自体にダウン値(一回燃える毎に1)が存在する為、 コンボ数の軽減及びコンボ補正によるダメージ軽減が見込める。 レナ(鉄塊鉈) 傾向 ひデブ最凶の重戦車。力は強いがとても重い。結構リーチがある。縦に強く速いD格、横に広いステ格、ガード不能のNS、発生が速い前格などを使ってぶった切ってくる。また空格には要注意だ。誘導があり、振り下ろす格好のため自分の足が遅い場合は空中でも頭をかち割られてしまう。上下よりも左右に逃げた方が賢明。 常時スーパーアーマー属性を利用し、強引に割り込んで格闘で吹き飛ばしてくる。CS・FCSは動作が遅く、気をつけていれば滅多に当たる物では無いが、それでも喰らうダメージを考えれば警戒するに越した事は無い。 常時スーパーアーマー+ダメージ補正50%という化け物性能とはいえ、素人が操るとむにむに動く的でしかない。だがコンスタントに「ひぐらしマスター」や「美しいひぐらし」及び「要塞」を取るプレイヤーが操ったら、1500秒もかかりすぎのKOOLなレナに豹変する。 自分のアーマーが残りどのくらいかを把握し、ガードする所はガードし、マイケルもかくやとステップを多様する。アーマーが許すならば弾幕に突っ込み、D格や横格、ステ格を叩き込む。高飛びしたかと思うと、まっすぐにNSで急降下叩き割りを繰り出してくる。前ダッシュの前傾姿勢を利用し、ジャンプ射撃を掻い潜って足元に鉄塊が忍び寄ったら、すぐに戦略を立て直そう。君のHPは半分もってかれて劣勢に陥っているのだから。 対策 常にオヤシロモードが発動しているようなものなので、自分の使用キャラがどの攻撃でオヤシロモードを一撃でふっ飛ばせるか把握しておくこと。 対空能力がほかのキャラと比べて弱い。スタミナがちゃんとある状態ならADで逃げられる。しかし地上から空中に飛ぶ際は鉄塊のD格と空格に気をつけよう。D格は飛び際を叩き落す。 鉄鉈が近くにいる時は空中にいてはならない。前D連発で追いつかれて着地をとられる可能性があり、大変危険だ。地上で迎え撃とう。バックステップで距離を取るのもアリ。総じて攻撃の発生が遅い。敵が飛び込んでくるタイミングに合わせてダウンが取れる技を出そう。それがないなら、攻撃を出させて、ステップで回避。そこから逃げよう。ただし硬直をキャンセルしてFCSを投げてくる可能性もある。これはよく見てれば回避できる。 敵が地上から着地取りを仕掛けて来た場合、段差を使うのも手。またスタミナが少なくてもパニックに陥らず、相手に先に攻撃を出させる事を考えよう。敵が行動を起こしたら回避してから再度逃げればいい。 鉄塊の前Dは速度そのものは速いという事を知ろう。ただ移動距離が短く硬直があるので、長い距離を移動すると全体としては速度は遅くなる。そのためこちらは逃げ切れるわけだ。また、鉄塊と鉄塊が追う的の間に段差があるとそこで鉄塊の前Dは一時的に中断する。可能なら、鉄塊から逃げる際は段差を上るか下りるかする形にすると良い。 攻略法だが、基本的にまともに戦う必要はなく、逃げる事を考えよう。先に建物に上り、上ってくる敵の着地を取ると良い。敵が屋根まで来たら降りればいい。鉄塊が前に出てこずに相方と密集するようならクロスファイアで射撃を当てていくのも良い。ただし上記にあるように前Dは速いのでクロスをとっても前Dで横からの射撃を回避して強引に片方に詰めて行く可能性もある。 鉄塊はアーマーを使って、こちらの攻撃の後に割り込ませる形で格闘を多様する。鉄塊に先に格闘を出させるのが勝負の分かれ目。バクステで回避するもガードするもよし。その後で逃げ射撃を叩き込め。モーションを視認してからでも十分間に合う。なお鉄塊側が攻撃する前からガードするのはリスクが高い。ガードを見てからわざと出の遅い(出てからの振りは速い)格闘を置いてくる鉄塊もいれば、零距離NSでガードごと叩き割る鉄塊もいる。 ちなみに鉄塊鉈に対して死体殴りは「しない方が賢明」。鉄鉈は受けるダメージが少ないので超過ダメージによる風船ボーナスが得られにくい。トドメ後の稼ぎに関しては他キャラと比べて何度も叩く必要があり、オヤシロゲージを溜めるお手伝いをする事になってしまう。しかし凶悪な性能を持つ鉄鉈を、死体殴りによって足止めをするという手もある。前半は死体殴りせず、オヤシロの効果が切れた後半は死体殴りで2対1のペースで戦おう。 魅音(二丁) 傾向 主に中・近距離で戦うタイプと中・遠距離で戦うタイプが存在する。 近距離では横ステや後ステ中のNSが脅威。CSで吹っ飛ばせるので迎撃力も高い。 しかもN格闘は格闘の中で判定の速さは最速でカットしてからのCSCで十分引き付けてから照準を合わせてくる。 中距離ではNSで削ってくる。 遠距離ではCSの誘導が厄介。特にロック切り替え撃ちにより警告の出ないCSはいつのまにかもらっていることも。 遠距離型は、気が付くとFCSをぶっぱしている事もあるが、冷静にカットなりなんなりで対処したい。 逆にFCSは囮で魅音にロックを集め、相方に隙を与える、という事も。 遠距離CS・FCSばかりぶっ放す魅音は初心者に多い。 中の人が玄人だと、ドンドン接近して距離を縮めてくる。 わざと格闘を誘って、友情モード発動同時EXをかまして空気投げをしてくる二音は空気を読めるようになった魅音。 対策 タイマンの強さはトップクラスで、とにかくタイマンで待ちに入られると非常に崩しにくい。 相方と協力して魅音と敵相方を順番に方追いしていこう。 格闘間合いまで近寄っても後ステップNSやステ格CSCやこちらの踏み込み動作中のN格闘で迎撃してくるので、撃つのを待って硬直を狙おう。 タッグ中のCSは見ないでかわせるものではないので、 冷静にガードか中距離の硬直とりあいにもちこんでゲージが切れるのを待とう。 その際こちらに有効な射撃がない場合は仕掛けなくともよい。 超誘導を生かされて相方と順番に転ばされる状況だけは避けよう。 また、こちらが射撃のない(or少ない)タッグの場合、撃沈の隙をついてFCSをあわせてくることもある。 生き残ってる方は位置取りに注意。 ガン逃げ遠距離CS・FCS魅音は無視し、地形を生かし方追いに徹するのも手。 カット圏内の中距離魅音には、隙の大きい技を出す際には十分に気をつけよう。 カット職人には同時に仕掛けるのも手。 魅音(水) 傾向 近距離において最強レベルのNS・CSを持つ。 ADのスタミナが多く、空格も混ぜて滞空時間を引き延ばし、地上の硬直をNSで取っていく。 対策 近距離では間違いなく最強の力を持つ。基本的に、こちらから近づいたら負ける。 NSの発生が劇的に早く、しかも当たり判定が広い。着地の取り合いの戦いを挑めば大抵は負けてしまうだろう。また、AD中に上からかぶさるように撃たれると打ち落とされやすい。幸いAD速度は遅い。また火力も並以下。放って置いて水の相方を追っていこう。 AD速度は遅く、NSズンダには隙がある。空CSも空中で静止する。自分から前に出てくるなら、横からさくっと奪える。 魅音(暴徒鎮圧放水銃) 傾向 特注水鉄砲と違って接近戦には向いてないので、大抵遠くから攻撃してくる。 CSはステップだと避けきれない場合があるので、ガードで安全に。 対策 遠距離仕様になった水鉄砲といった所だが、 主力であるCS射出時に硬直がある為、近〜中距離からのCSは射撃で撃ち落とす事が可能。 近距離でのタイマン勝負に持ち込めれば、 迎撃手段がN射と格闘にほぼ限られる為、割と有利に勝負を進める事が出来る。 詩音(ナイフ) 傾向 地上、空中ともトップクラスの機動力で翻弄してくる。 基本はNSと空格からのコンボで削り、 こちらの体力が減ってくるとオーバーキル狙いのFCSをからめた格闘をしてくる。 オヤシロ封じの横格、長時間動きを封じる オーバーキル稼ぎのFCS。こちらに引き寄せるCS。 対策 FCSを如何に出させないか、とりあえずはそこだろう。 もしくはうまく軸をずらしてかわす・・・という事も出来なくはない。 FCSの前のプロセスがある程度決まっているので、そこを叩くのがベスト。 基本的にFCSはオーバーキル狙いの為、自分の体力が減ってきたら用心したい。 逆に、自分の体力が瀕死の場合、貯めている事がよくあるのでピンとくる。 ぶっぱFCSにはN射を置くだけで対処出来るので、怖いのはやはりコンボに組み込まれたFCS。 なんらかの格闘から出す事がほとんどなのでその時点で潰せるよう相手の動きをよく見よう。 距離のある状態で出すうかつなナイフはサクッと潰そう。 相手の動きを見ようとしすぎてカメラワークに惑わされないよう注意。 まず4キル戦になると思って行動しよう。 体力が減ってきたら敵相方の方に向かった方がよい。 詩音(スタン) 傾向 AD格からの強襲CSが脅威。 N射の射角が大幅向上。真上からでも当ててくる。 最高の空中機動力で一撃離脱。隙あらばハメてくる。 対策 タイマン能力の高いキャラ。 もともとCSがその場にしばらく残る性能上カットがしにくかったが 横格が当てやすくなったことで格闘でのカットはリスクがさらにあがった。 射撃がない場合は無理せず近くでプレッシャーを与えてるだけのほうが向こうもコンボがやりにくくなる。 NSの性能・威力が上がったことでオギってくるので回避重視で。 NSは出が遅く硬直も長め。回避から冷静に反撃しよう。 ただし以前のCS2発撃った後のリロードの隙がオギられている間になくなってしまうので気が休まる暇がない。 CSリロードの難点が解消されたので撃たせて後の先をとる作戦は通用しなくなった。 自チームに爆風系などふっとばし効果の射撃を持っているキャラがいるなら優先的に相手をしたほうがよい。 相変わらず装甲は紙なので中・遠距離から厚い弾幕を張って事故をねらうのが安全といえば安全。 近づかれた場合はあせらずバクステ射撃などで距離を保とう。スタンに格闘で迎撃を挑むのは無謀。 フラッシュなどの目くらましも有効。決まった後にCSをもらうと元も子もないので安全距離から叩こう。 詩音(鞭) 傾向 相手の懐に入ってFCS、CSを放ちダメージを当てる。その後N射の追撃もあるので結構イタイ。 スタンと同じような動きをして戦う傾向にある。 対策 とにかく、タイマンでは勝てる見込みが薄いので、カットに専念しよう。 NS、FCSに多きな隙があるので、出してきたら、相方にカットしてもらおう。 もはや、出てきたら1人をカット要員にして戦おう。 格闘だと巻き込まれる可能性があるので、射撃を推奨。向こうの装甲は薄いので、カットできればダメージ勝ちが可能。 攻撃は範囲が広いのでガード推奨。上空に逃げようとすると、狩られ、NSの追い討ちが付きます。 カットをしようと一直線に近づこうものなら、前方に範囲が広いCSで迎撃される。 近づく時は回り込み、CSを誘発させてその隙を叩こう。 FCSを連発してくるような相手は初心者なので、発動確認してからその多大な隙を突こう 梨花(鋤) 傾向 左右にステップして揺さぶりつつ、N射撃で動いた所を狩る。 フリーになった所でADで離れ、高くジャンプしてFCSを撃ったりしてくる。 相方へのカットなどでCSも混ぜてくる。 イニシアチブを取りやすい相手にはめっぽう強い。 苦手キャラは機動力が高く鋤が捕らえにくいキャラと梨花のスピードでは回避しづらい高誘導射撃をもつキャラ。 対策 距離をおくとFCSを撒き散らされたり、CSなどで常に牽制されるといった事態になるので 開始時に動きの速いキャラクターが詰めて常にプレッシャーをかけるのがいいだろう。 左右ステップの移動時間と距離が長い為、正面から判定の弱い射撃で取ろうとしても当たりにくい。 且つ、向こうはこちらが仕留めようとして射撃してきた後の隙を突いてくる。 そういう場合は正面対峙ではなく回り込むようにADし射撃するとよい。 なにより大事なのは仕掛けるタイミングだ。少しでもズレると回避or迎撃される。 リカのステップが終わる瞬間を見極めろ。 また、格闘タイプも回り込みとタイミング次第だが、あからさまに仕掛けるとCSで撃ち落とされる。 スタミナが多く滞空時間が長い為、無理に追いかけても向こうのペースにはまりやすいので注意。 そうこうしているうちにHPが削られまくらないように、キャラ相性で無理だと思ったら早めに相方に任せた方が懸命かもしれない。 梨花(モップ) 傾向 格闘が届かない程度の間合いでFCSの炎(ガード不可) ADで飛び込んできた相手にはNS。 遠距離でターゲットになってない状態でCSといった感じか。 CSのレーザーは地形を貫通するため物陰に隠れたモップ梨花の放置は危険。 AD中の曲げ撃ちCSは何気に恐ろしい。梨花の相方を片追いしてる時はガードを忘れずに。 それぞれの間合いと頻度は中の人次第。 対策 自分にプレッシャーが無い時はまず位置を確認。 片追いする場合は炎に注意する事。 特に、障害物の上にいるモップに不用意にジャンプして近づこうとすると、あらかじめ放出されていた炎に引っかかることがある。 炎を警戒しながら追う事になる。使用キャラのスタミナを良く考えて動こう。 炎は向かって右から射出されるので左側から回り込むと当たりにくい。 無視してモップの相方を狙う場合は味方狙いのCSに注意。 死体殴りは射撃でできるキャラに任せた方が良い。格闘で殴ろうとすると、十中八九味方CSで止められる。 格闘キャラは突っ込みがちだがモップがフリーの場合は途中で離脱出来る様にする必要もある。 梨花(鎌) 傾向 高機動型魔女。 主にNSで牽制しながら接近してCS→格闘のコンボを繋げて来る。 CSを的確に当て、突っ込んで格闘を当ててくるのは200年以上生きている魔女。 対策 CSが大変厄介であり、こちらがAD中でも問答無用でヒットさせてくる。避けるコツは2つある。 まず単純に前後の距離を広くとる事である。弾速は速いが、距離があれば見てからでも回避可能である。 もうひとつは思いっきり上下に動くこと。急激にスタミナを消費する形で前進・上昇する。ある程度少なくなったら後退し、スタミナを使わずに自然落下するといい。左右方向に移動してもいいが、鎌に近めの距離で同じ高度を保っていると叩き落されるので注意。 NSは発射されてから実際に弾が出るまでに時間がかかるので、よく見てれば避けられるはず。真横から飛んできたりもするので、よく見てないとAD中でもくらう事があるので、注意したい所だ。 相方が近距離でのタイマン勝負を仕掛けられていたら、カットから大ダメージを狙おう。 鎌のよく見る行動として、真下に潜り込み着地硬直を狙って攻撃してくるというパターンがある。下方向に強い技がないと、これには対処不可能。来ると思ったらできる限り味方に寄って、カットをもらってダメージレースで勝つのを狙うしかない。下に強い技があれば、カットをもらう事と、スタミナを使わせて迎撃する事を考えよう。 離れたところでくらえば、NSもCSもわずかなダメージでしかない。ある程度は経費と割り切ろう。近場で食らうと鎌自身か、あるいはその相方から追い討ちを食らう事になる。また被ダメージ補正が全キャラ中最低(ダメージ2割増)なので、相打ちでも容易にダメージ勝ちしている場合が多い。 正攻法で正面から近づこうとすると、速い格闘とCSによって迎撃されてしまう。CSの軌道が楕円軌道なので、回り込んでも撃ち落される可能性がある為、近づく場合は慎重に。格闘やCSを即座にガード出来る様、地上ダッシュで接近しよう。ADはCSで狙われる上に着地も狙われるので危険。 沙都子(花火) 傾向 格闘が苦手な花子は 近距離だとバックステップCS、ステップCS、ダッシュN射 中距離だとダッシュN射、ステップCS 遠距離だとADCSで近づいたり、FCSのドラゴン花火を撒くのが基本。 当然、射撃の範囲が広く無視すると高確率で当たる為、要注意・・・だが、射撃の火力はFCS以外弱過ぎる。 その為、死体殴り以外は無視しても被害は少ない上、ガン逃げ花子だとまさに脅威は0。 死体殴り時以外は無視して、相方を積極的に狙う方がはるかに吉が多い。(無視しすぎるのも×だが。 しかし、特攻的な沙都子は恐ろしい子。 近距離は魅音並みの攻撃判定速度を生かして格闘踏み込みを阻止。 中距離はD格で射撃をすり抜けたり、AD格で射撃を避けつつ一気に特攻する。 遠距離はCSやFCSであまり脅威は少ないが、味方が端に追い込まれている 自分が近くにいる時はFCSは厄介。 しかも、沙都子の格闘とCSを組み合わすと更に動きが人間離れになり、射撃どころか近づく事も出来なくなる。 基本的に特攻沙都子は『ギャンブラー』いかに相手の攻撃を実力と運でトリッキー動作で避けて相方の援護とかく乱、妨害を狙う最高のパートナーキャラ。 対策 よく訓練された花火は機動力を生かして一人で攻め立ててくるが、基本カットレディーである。 しかし死体殴り妨害や強力な攻撃を狙う時に妨害されると痛いので花火の位置はちょくちょく確認しておく様に。 装甲は薄いので状況次第では相打ち狙いも吉。 しかし不用意に飛び込んで花火のトリッキーな動作に惑わされてフルボッコになるような真似はしない様に相手の相方が近くに居たら更に涙目。 特攻沙都子は腕に差がある場合は2人掛りでも止めるのは難しい。 AD格は身体全体に判定があるので相方の近くにいれば2人巻き込まれたり、横ステCSで巻き込まれたり。 更にそのトリッキーな動作と「小さい身体」で放水CSを避けるのも上手い人だと狙ってできるほどである。 しかし、1人突っ込ませてもう1人が射撃で援護をすると、その隙をカットしやすいのでそこを狙う事。 一番重要なのは『中距離戦に持ち込ませない事』中距離戦ではまさに花火の土壇場である。 沙都子(トラップ) 傾向 これはもう、そのプレイヤーの癖、傾向と対策を見つける方が早い。 ここで具体的な傾向を書いても、それは一部の罠子にしか通用せず、 よく訓練された罠子はその傾向と対策の裏をかいてくる。 一つだけ傾向を挙げるとすれば、オヤシロよりタッグを選ぶ罠子が多い。 タッグモードを緊急リロードとして使う、という理由で。 具体的な傾向は無いので、トラップのコンボバリエーションを明記します。 こういう罠の張り方もある、という具合に読んでください。 段ボールばらまき 多くのプレイヤーが行う罠の設置法。 特に意識せず、ただひたすらに段ボールを設置する。 目立つ為迂回されやすい。 が、序盤は迂回出来ても後半気付くとそこかしこに段ボールがひしめいている。 うっかり事故で罠を発動すると誘発して、TNTが連鎖する。 乱戦に強く、基本的なバリエーションの1つ。 置き攻めトラップ ダウンした相手の横に段ボールもしくは旗を仕掛ける。 置き攻めに対し正しく対処出来ずダウンした後、ズサーで追い討ちした後キャンセルでまた置き攻め。 即時発動するので、罠の意味合いは薄い。 置き攻め自体を上手く防御出来たとしても、他で併発した罠のLVも上がる為思いの外影響力は高い。 また、タイミングによっては炎上やTNTになったりする。 事故で罠に吹っ飛ばされる→ズサーキャンセル置き攻め→ダウンしたら再びズサー→ゲージと相談しながら繰り返し これも基本的な使い方の1つ。 段ボール分断術 相手を相方と分断するように、意識して段ボールを仕込む方法。 1回で相手と分断出来るとは考えず、 相手の迂回や戦況の変化を見据えて段ボールを並べていく。 最終的に中々相方と合流出来ず、不本意な1対1を繰り広げる事に。 なんとなく段ボールをバラ撒くより、一段高度。 弱点は、下手に並べても無駄に終わる可能性が高い。 緊急避難所には使えるのだが、空気になってしまわないように気をつけたい。 上手くやれば、壁際の相手と立ち回って、いつのまにか包囲網にする事も可能。 復活ポイント仕込み 文字通り復活ポイントに仕込む罠。 それだけで復活直後に10割もってかれる事もある。 弱点は運任せな部分と、交戦地域以外に罠を積む必要がある事。 上記はほんの一例であり、 罠子は日夜バリエーションの開発に余念がありません。 対策 速攻こそ勝利への近道と知れ。 相方と集中狙いもありはあり。罠の相方の技量次第ではダメージ勝ちも出来なくはない。 どうも苦手な人は比較的沙都子にアドヴァンテージのあるアイアンKを使ってみよう。 慣れは当然要るが・・・。 片追いする場合は、相方の引っ掛かったトラップにより連鎖が積み重なる事に注意。 自分ではLV1のつもりでいても、相方のせいで一気にLV3になってる事も。 また、逆に自分が知らず知らずの内に相方の罠のLVを上げている、なんて事もあり得る。 沙都子は片追いされても、逃げる事自体が罠である。 沙都子(誘導花火) 傾向 改1.10以降日の目を見るようになった大火力主義のサトゥコ。 名前に恥じない超誘導のNSを得たことで、攻守ともに大幅パワーアップ。 戦ってみて厄介と感じたのは、 徹底して高所をキープしてCS・NS織り交ぜて爆撃してくる誘子と、積極的に前線で弾幕を張る誘子。 傾向としては、どちらも「本命は迎撃」である事が多いように思える。 対策 基本的に近づかず離れずの距離を保ち続ければそれだけで勝てる。二人で囲い込んで叩くといい。 距離・角度によってはNSをステップで回避できない事に留意。追い討ち性能・カット性能も向上しているので、NS射程内では出来るだけフリーにしない事が望ましい。NSが弾切れをおこすと途端に迎撃能力が下がるので、攻めれる時は一気に攻め切ってしまうのもアリ。 上空から角度をつけて撃ってくるCSも要注意。ダッシュやステップでは避けても爆風に巻き込まれる可能性が高いので、余裕をもって飛んで回避しよう。 NS、CSともに、事故と闇討ちににも注意。トラップマスターな誘子ならば、アラートマークを誤魔化すくらい造作も無い事である。 FCSは、誰を狙って撃っているかを冷静に判断して行動しよう。 鷹野(注射) 傾向 着地スナイパー。 遠距離でもCSの誘導は悪くない為、当たる可能性がある。 案外CSのリロードが遅かったりする。 近距離格闘は弱めだが、出の早い前格闘、 もしくはダウン追い討ちや射撃でよろけた相手にダッシュ格闘を使ってくる。 格闘を絡めFCSを当ててくる人もいるので近距離でも油断ならない。 何よりFCSに当たってしまうと盲目と攻撃力が低下しかなり辛い。効果時間も長めなので注意! 対策 毒は直撃でなくても効果だけは喰らうので避ける際は敵相方などにターゲットを合わせてADで全力回避。 中途半端では当たってしまう。 缶と違って弾道は真っ直ぐ目。近づく際もぐるりと回り込む様に行こう。急がば回れだ。 訓練された注射は格闘もそこそこいける。首尾よく近づいても迂闊に先出しはいけない。 相手の動きを良く見てから潰そう。 片追いの際には味方の状況も見ておきたい。 注射の機動力はなかなかいいので追い辛いと感じたら放置してもう一人を2対1で潰すのもあり。 当然注射から飛んでくる弾はしっかり避けるように。 相方との意思疎通が大事になってくる。 鷹野(缶) 傾向 中〜遠距離からのCS連射が一般的。 近接戦闘も出来なくはないが、近距離での射撃性能は注射器の方が良い為、缶を選ぶ人は射撃型が大抵である。 近づくとN射で迎撃してくる。 対策 CSは誘導に優れており、真上から落ちてくるという性能も相まって、放置しているとかなり厄介。 特にAD中に連射されると、高確率で着地硬直時に直撃を受ける。 ただ、近接戦闘においては特筆すべき長所は無いので、N射を回避する事が出来れば、戦闘で狩るのは容易。 極力、放置しないようにするのが一番。 鷹野(発信機) 傾向 とにかくN射,CS,FCSを打ちまくって味方を文字どおり支援する。 周囲を動き回り射撃を入れてくるという点を見れば、動きは毒缶と似たようなもの。 むしろ直接的なダメージが無い分、厄介さを見れば缶の方が上。 射撃を入れてよろけた所に素早く格闘をキメてくるのは、二佐に昇進したミヨさん。 「全キャラの中で性能は低い方」と評価は低いが、N射とCSのカット能力に関しては、高速リロード,高弾速で一発でよろけ発生と随一の性能を誇る。 基本的には2パターンの動き方がある。射撃を当ててさらに格闘による追撃を仕掛けてくるタイプと、徹底的にカットレディとして動いて相方をサポートするタイプである。後者は、詩音や茜,鎌梨花など装甲が弱い格闘キャラが相方だと非常に有効。 対策 発信機自体にはダメージが無いうえに、時間差でくる支援攻撃も避けるのが容易なので、通常は、他キャラと比べて危険視せねばならない点は少ない。 ロックがかかった場合は、格闘などの動きが止まってしまうものは避けよう。 鷹野を倒すより、その相方を2対1で倒しに行った方が効率が良いかもしれない。ある程度無視しても平気なキャラである。 但し、発信機によるカット自体は非常に厄介。特にCSは横一線に出るので、密集して相方を攻撃しようとすると両名ともに撃たれる可能性もある。発信機が当たってしまった場合、その周辺で静止していると支援射撃を受けてしまうので、その場から離脱するかガードしなければならない。そうなると連続攻撃による猛襲が出来ないので、攻撃のリズムが非常に悪くなってしまう場合がある。 コンビネーションが良いチームだと、低い評価を覆すスーパーカットレディに化ける可能性も… …無くはない。 富竹(サバイバル) 傾向 CSを牽制に使いつつNSと格闘によるコンボで大ダメージを狙う戦場カメラマン。 NSの有効な範囲は以外に広く、空対空で撃ち落しに優れる。 回避能力は高い。AD格キャンセルステップ、レバー入れNSによる着地硬直のキャンセル、フラッシュ、フラッシュ不発フェイント等である。 概ね全体的な傾向として、熟練度の高いトミーほど格闘戦に慣れ、 追撃がしつこく、NSを無駄撃ちせず、かつ「使われたら嫌な」局面で使い、 CSを「ロックしていない相手を意識しつつ」使うことが多くなっていくようである。 改になってからは、空中でCSをくらうと、近くにいた場合、NSの3連弾でダメージを与えてくる。 さらに移動手段としてもCSを使うようになった。 ロックした相手に向けて、素直にフラッシュするトミーが居たら、 それは明らかな陽動か、もしくは自分でなく相方を狙っているか、戦場慣れしていないかのどれかである。 対策 露骨に引いて待つのが基本。CS、空NSによる撃ち落し、着地ずらしが厄介。 まずフラッシュを食らい過ぎないこと。そこから大ダメージをくらったり、相方を方追いされたりする。後ろAD、斜めADをしている最中ならトミーにロックを切り替えても大丈夫。CSは食らわない。トミーをロックしている最中だが、フラッシュの固定台詞を聞くと同時に切り替えを反射的に行ったり、ガード、背を向けたりするなどの対トミー訓練が必要となる。AD中なら横を向くのも後ろを向くのも簡単にできる。ただし、近距離でフラッシュを撃ってくると読んだら、逆にこっちがフラッシュの硬直を取るチャンスだったりするのでおいしくいただこう。 ともかく先にフラッシュを撃たせてしまうのもいい。結局の所トミーの射程は短いので、フラッシュを持っていないなら攻めていける。 至近距離まで来られると範囲の広いNSが厄介。注意を払ってないとAD中に落とされやすい。振り返らずに全力で逃げたり、適度に牽制しよう。 前への射程は劇的に短い。ダウンを取ったら、サバイバルカメラは放って置いて二人がかりで相方を追っていこう。ためらわずにガンガン追っていった方がかえって安全。鯖は着地の硬直をキャンセルできるという最悪のスキルを持つ上、フラッシュもある。片方のダウンを取った後に富竹が近づいてきたら迎撃すればいいだけ。近距離においてさえ、富竹の射程は短すぎる。カットをくらっても、コンボが終わる前に攻撃を叩き込めば損はしてないはず。 段差飛びで急接近される。特に川原は、下にいる限り常に段差飛びの脅威にさらされる事になる。 D格CSCで急接近されるので注意。視界外から高速ですっとんできたらすぐにフラッシュ対策をすること。 格闘系キャラクターでサバイバルカメラと交戦する場合は、不意打ち上等の人間スタンプやステップNS、また意外に小回りのきく機動性に警戒しつつ、多くの格闘キャラが比較的優位に立てる近〜中距離での射撃を織り交ぜた戦いが有効だろう。フラッシュ対策さえ出来ていれば、安心かと思いきや、D格CSCでいきなり接近戦を仕掛けてきたり、味方ロックをして、逃げながらスベリCSをやったりと移動手段が豊富になったので、注意して戦おう。格闘には少し遠いという感じの間合いで隙をうかがいつつ、射撃でプレッシャーをかければ先に相手が焦れることが大半であろう。近寄らなければ勝負にならないのは、他ならぬトミタケであることを忘れてはならない。 モード発動を確認した場合は、どちらであれ、ロック外しの準備を怠らないようにしたい。 オヤシロで在ればダメージが大きく、かつ追撃によるダメージも馬鹿にならないし、タッグならば多くの場合スタン効果を伴うことに加え、射程が無限大となるからである。オヤシロの場合は極力距離をとった上でフラッシュを警戒し、ゲージ切れを待ち、また、タッグの場合はフラッシュへの警戒は勿論、オヤシロに比較してガードが甘いからと言って反撃を狙うのも慎重にいきたいところである。近距離ではスタン効果つきのNSがてぐすね引いて待っていることを忘れてはいけない。ゲージ発動中のトミーに対しては、少なくとも格闘の踏みこみを回避できるだけの余裕ある距離が望ましい。 一方、逃げた相手に対するトミタケの反応は、追撃してくるか、方追いに入るかの二種類が大きく分けて存在する。が、基本的に追撃してくるトミタケは、どちらかというと充分に熟していないトミーである。方追いと見せかけてこちらに背をさらし、フラッシュで不意打ちを狙うトミーこそ警戒すべき。フラッシュでこちらの目を封じた上で、本格的に方追いを開始するためである。 富竹(霊能) 傾向 こちらのジャンプをNSで撃ち落し、CSで追撃が黄金パターン。 近距離ではステ格・角材ホームランでめくってくる。 中距離以上ではNSが届かない為怖いのは角材だけである。着地を狙われないようにしたい。 遠距離からのFCSは意外と誘導がきくので歩いてるだけでは当たってしまうので注意。 なお、改になってからは、D格CSCで滑りながら急接近してくることがある。 初心者さんは「N射を撃ちまくる→→N射フルリロード完了までCS,FCSで牽制」というパターンを取りがち。 これは効率があまり良くない。N射のリロードが激遅なので適当に撃ちまくるのは厳禁。逆に確定時には当てまくってOK。3発補充とフルリロードの時間が同じなので、使える時に使い切ってしまうのはアリ。格闘と角材だけでも十分に戦える。 対策 今回のパッチで弾切れしやすくなった。体力が高いだけで有利。 まず霊能の強さはすべて射撃にあるので弾切れを誘うのがいいだろう。 もっともN射撃は判定が広いので下手には近づけないが・・・。 ADで真上に飛んだり、ガードなどを駆使して弾数を減らさせよう。霊からするとガードされるのはとても不快なのだ。 霊は追い討ちをやりやすいので(まあ基本だが)死ぬ時は自爆もありか。 ダム建設現場などはスレスレを抜けてくる角材に注意。基本だが、目を離さないように。 声が聞こえてからだとFCSに反応出来ないので。 D格がスーパーアーマーを一撃で吹っ飛ばせる仕様になったため、オヤシロ相手でもガンガン狙っていけるようになった。 鉄鉈などはなす術無くカモになってしまう可能性もある。 的確にNSでカットし、相方の反撃のチャンスを作るのはKOOLトミー。 こちらがオヤシロの時にFCSでふっ飛ばしてくるのはL5トミー。 富竹(サブマシンガン) 傾向 射撃型時報…もとい機関車。 空中迎撃から死体殴りまで何でもこなすN射,遠距離でも襲ってくるCS, ガードもアーマーも無視のFCSと、かなり隙の無い性能になっている。 望遠富竹フラッシュは相当弾速が早いので(旧SG葛西のFCSと似たようなものと考えればいい)、 HPが低くて逃げてるときに後ろからあっさりとやられる危険が伴う。 対策 正直言って、特別な対策は無いと言える。 遠距離からはCSを飛ばしてくるし、中距離ならばN射が優秀だし、近距離ならばトミー自慢の格闘があり、 FCSはややネタ気味だがオヤシロもガードも無意味。 隙が無いと言っても過言ではない。近〜中〜遠距離全てに対応し、 タイマンも乱戦もこなし、オヤシロ相手でもD格やFCSで対等に渡り合える万能キャラ。 とにかく、地道に体力を削っていくしかない。SMG攻略に王道は無し。 注意すべきはCSに当たらないこと。ダメージはそれほど痛くなくてもペースを崩される。 上下の移動には結構強いので横に避ける。着地狙いには特に注意。 コンボ中にカットとして使ってきた場合は軸をずらすこと。 ダウンしないこともあり、ヘタするとCSから敵相方のコンボを叩き込まれる。 基本的に近距離で戦えればそれに越したことは無いが、向こうもわかっているので基本後衛で来る。 もし狙えれば近距離戦を挑みたい。SMGは近距離戦はあまり強くない。 弾速の早い射撃を持つ一人がSMGをガン見しておけばCSを簡単に潰せるため、 どうしてもCSが避けれない人はそうしてみるのも有り。 豆知識として目の前に障害物などがあるとCSは遮られるので何かを隔てて戦うと安全である。 もっとも学校ステージなどではあてにならないが・・・。 大石(拳銃) 傾向 基本的に中距離からの牽制CSと硬直取りのNS。 FCSは中の人によっては使わない人もいるようだがコンボの締めでもらうと非常に痛い。 足が遅いことを除けばすべての面で高性能。 硬さを活かし強引に格闘で攻めてくるタイプや射撃をメインに据えて戦うタイプがいるようだ。 閃光弾の軌道を読んで華麗に決めてくるのはかなりのんっふっふ。 対策 初心者の場合は『まず、使わない』のが最大の特徴。 あえて使う場合はほとんどがNSの為、ほとんど怖くない。 ただし中級者以降は別。クセのあるCSを上手く決めてくる。中距離(CSの当たり易い距離)は注意したい。 ましてや腕大石使いの場合なら強引に突撃してFCSで拘束をしてくるので、腕大石よりはるかに嫌らしい。 上級者になると、格闘を受けた場合は『必ず拘束になる』という使い手もいる。 こちらがオヤシロ中の時にFCSで拘束を狙ってくる人も多い。 しかし、格闘は威力こそ高いが判定と発生は弱めなので機動力と近距離に自信があるのなら一気に距離を詰めて倒すのも良い。 遠距離からできることは何もなく、アームのように飛んでもこれないので、 復活が遠かったら相方を方追いでボコボコにできる。 大石(アーム) 傾向 接近からの投げを絡めたコンボを狙い、とにかく間合いを詰めてくる。 空中から、D格や前格で直線的に、ガードしながらじわじわと等々、使い手によって、 また状況によって、近寄り方はさまざま。 横や後ろからタゲってないキャラに近づくのは黒帯のんっふっふ。 一度投げる(特にFCS)と、AD格や空格を絡めて執拗に起き攻めを狙ってくる傾向が強い。 対策 放っておいていい。これといって何も対策は必要ない。 どんな攻撃手段をとろうと、必ず大石がこちらに対してまっすぐに移動する形になる。つまり迎撃するのは簡単なのだ。十分に引き付けてから射撃すればいいだけである。 ただし迫ってくるからといって釣られて攻撃しないようにしよう。余りにも読まれやすい迎撃を行うと、上を取られてAD格で潰されたり、アーマーで強引にぶち破って攻撃を仕掛けてくる。玄人は各種格闘をロック変えFCSCでキャンセルして回避を行う。つまり、腕に対しては付き合うだけ無駄なのだ。付き合うほどこっちが消耗させられる。 腕が地面にいて、かつこちらの近くにいる時には注意。前格キャンセル投げによる潜りを行ってくる。これはキャラによってはかなり恐ろしいので要注意である。 格闘は確定時以外はガードしない方がよい。反射神経のいい大石はガード姿勢を取っても即キャンセル投げをしてくる。また、大石は走る速度が遅いので基本は空中ダッシュで移動して襲ってくる。 着地の隙を狙って射撃を当てていこう。空中から近寄って来たら落ち着いてバックステップ射撃で撃ち落とそう。 ただし、大石の空格には射撃に対するよろけ耐性があるので、ダウンを奪えない単発射撃をするくらいなら逃げに徹したほうが利口。 空格や空中FCSで着地のタイミングをずらして射撃を回避するのは手練れのんっふっふ。こちらがダウン中にCSで確実に掴み、上空からのボディプレスでジャンプやADを封じ、空格闘のかち合いになると投げを使ってくるのはさらに訓練されたんっふっふ。友情モードの空中CSですごい距離から投げを狙ってくるのは奇襲慣れしたんっふっふ。 大石(倉庫) 傾向 多種多様な武器を無断持ち出しして戦うんっふっふ。 安全距離で狙いの獲物を取り出してから襲い掛かってくるタイプと、出たとこ勝負で臨機応変に立ち回るタイプとに別れる。 対策 何かを撃ってくるという点を見れば、注意すべき点は銃石とそれ程変わらない。 射出系(水鉄砲etc...)を銃石のN射,投擲系(バケツ,オイル缶)を銃石のCSと見立てれば、 銃石相手の対策で対応出来る部分は多いが、格闘>CSCの性能が格段に上がっているので注意。 警戒すべき押収物は、「オイル缶」,「暴徒鎮圧用放水銃」,「核兵器」。 「オイル缶」は着弾がかなり早いので、着地硬直を狙われると高確率で被弾する。 「暴徒鎮圧用放水銃」と「核兵器」は、遠距離からぶっ放してくる場合が多い。倉庫が引いていったら、常に注意しておこう。 赤坂(波動) 傾向 高誘導なNS、銃口補正の高いCS、FCSと優秀な射撃を持つ。 しかし、格闘性能も悪くなく、射撃よりなオールマイティタイプと言ったところか プレイヤーによってその性質が大きく変わってくると思われる。 空中から攻めつつ空格昇竜拳やCS・FCSを狙うヒットアンドアウェイ型から、 上手く立ち回り、N射・CS・FCSを狙うスナイパー波坂、 あくまで格闘を狙い、N射やCSを布石に留めて使う肉体派波坂など、 柔軟性が高くどんな使い方も可能。 近接型が近寄れば逃げ撃ちや待ちの戦法を駆使し、 遠距離型が狙撃しようとすれば掻い潜って格闘を仕掛ける。 ただ、基本的には特化性能は殆ど無く、何をしても専門キャラにはかなわない。 タッグCSで燃やしたり前格・D格・着格等、上下移動の激しい格闘でカットをかわしたり、 どちらかというと全体的に小賢しいプレイになる。 前格からキャンセルCSは急上昇しアングルが付く為、格闘を仕掛ける際は十分に注意しなければならない。 1対1も上等だが、相方と一人を攻める時の矢面になる事しばしば。2対1は苦手。 逃げる相手を追うのが得意で、間合いを考えないで逃げるといい感じで追撃を当てる。 対策 自キャラの特化した性能に基づく土俵の勝負に持っていくのが勝利の鉄則。 波坂が慎重かつ堅実な動きを見せるなら、こちらはそれ以上の堅実さを見せよう。 自分の土俵に持って来ようと小競り合いしている所を、隙を見て相方に襲わせる。 懐に入られると微妙に厄介で、逃げようとしても追うのが得意なので、間合いには注意。 赤坂を鉄砲玉に2対1を仕掛けられたら、相手の相方と自分の相方との位置関係を考えつつ上手く立ち回ろう。 その際はなるべく赤坂にロックを合わせるようにしたい。 少し離れたかな?と思ってロックを切り替えると、その隙に詰められたりする。 上手く誘導してこちら側の2対1に誘い込みたい。 相方が赤坂と競り合っている時はFCSに注意。可笑しな曲がり方をして、ロックなしにFCSが飛んでくる。 イザという時に2対1になれるようにあまり離れないように。 基本的に要所要所に隙の出るキャラなので、後の先を取る事が重要。 近距離でお見合いの際、前格、D格に注意。後の先を取れる技ではないが、読み合いにおいては意表を突かれる事うけあい。 赤坂は奇襲も得意なので、もう片方と競り合ってる時、不用意に高飛びすると撃墜されるのでこれも注意。 自キャラのAD格がライダーキックなら、奇策ではあるが敢えて空中勝負に出てみるのもいいだろう。 驚異的とも言える友情性能により、試合をひっくり返されることも多いので、試合終盤は特に注意すること。 赤坂(空手) 傾向 中の人(+相方+ステージ)によって結構スタイルが変わる。 基本は速度の速いNSでこちらの硬直をとってくる。 中距離と近距離の間位から空NSによる牽制や各種格闘による突撃をしてくるスタイルや、 相方の周りをウロチョロしてカットや護衛をしてくるスタイルの人がいる。 平坦なステージで相方が後衛に回ってるときは前者で、 凹凸があるステージで相方が鈍足もしくは生存能力が低いと後者で来ることが多いようだ。 また、相方が一人で敵二人相手に暴れているときは闇討ちをしてくることもある。 対策 NSは横移動で避けたい。ジャンプに釣られて飛ぶと空NSで叩き落されやすい。 着地取りはもし速射タイプの射撃を持っていたら地上で待ち、着地を見てから。 もっていなかったら格闘次第だが、格闘でもだめなら諦めよう。 地上格闘戦が強いが、近距離ではNSの隙に確実に格闘を入れれるために、近距離ではNSを撃ってこない。 格闘しかしてこないので、案外撃退できるはず。 もし近距離でNS撃ってきたら美味しくいただこう。 ただし必ずといっていいほど格闘の布石としてCS、FCSを仕込んでいるので安易に近づくと返り討ちにあってしまう。 近距離戦はむしろ弱いくらい。中距離と密着状態に注意。 ガードは非推奨。慣れたカラテカにガードは無意味。するなら一点読みで。 でもハイリスクローリターンなので完全に読み勝てる自信がないと止めた方がいい。 適当に突っ込んでくる赤坂はどちらかというとまだ慣れてない赤坂である。 中距離を保ちながらスキあらば攻め込んでくる堅実な赤坂こそ注意すべきである。 こちらのガードや格闘を先読みして前格かD格で崩してくるのは訓練された赤坂。 こちらとの位置を調整してFCSの拳撃と衝撃波の両方を当ててくるのは音速を超えた赤坂。 タイマンなら速射射撃を持っていれば後出しを心がければ安全。 2対1を仕掛けれるならそれも有効な対抗策になりうる。 ただ、CSやFCSのぶっぱに注意。最終的にダメージレースで負けてしまっては元も子もない。 近距離戦闘では、囮役は囮に徹底し(狙えるなら狙ってもいいが)、 赤坂がスカって硬直した所を奇襲役が美味しくいただくのがスマート。 だが2対1で確実に当てれるところ以外で攻撃を振ってくる赤坂は最初から怖くない。 二人連携して空手にNSを撃つ暇を与えないように弾幕を張ったほうがいい。 こうされると空手としてはガードしか出来ない。ガード出来ないようにクロスするのが最適。 遠距離戦闘では、赤坂と相方を分断するように心がけよう。 いかに分断するかが対赤坂戦での鍵となる。 赤坂(刹那) 傾向 ┏(^ω^)┓きたまえ僕は逃げない N射で高速移動をし、高性能の格闘で攻め、CSで疾空拳を繰り出してくる。 対策 放置して刹那の相方を方追いする。味方が刹那に追われていたら側面か背後から叩いて引き剥がす。あるいは刹那の相方に牽制射撃を出して、刹那に対して2人がかりで纏わり付くようにして変則的なテンポで叩くと良い。タイマンでガン追いされている時だが、刹那の中の人の性能が良い場合は反撃の手が打てない事もある(こちらの攻撃モーションを目で見て確認してから確実にCSで返す人も存在する)。この事は承知しておくべきだ。 真正面から攻撃するとCSの反撃を食らいやすい。狙うときは側面か背後からこっそり。ただ、刹那の中の人が玄人なら「相手が回り込んでくる」というパターンは当然分かっているので、隙が無さそうなら刹那の相方を片追いするのも手。 ステップ射撃が有効。疾空拳は刹那正面方向に出る為、中距離以上からのステップ射撃ならばCSで返されても当たらない。 アーム大石も有効。投げ技は当て身技が適用されない。 CS発動後に僅かな硬直があるので、わざと刹那に正面からダッシュで近づき、 相手がCSを使ってきた所へ1テンポ置いて攻撃するという手もある。 ただしこれはあまりオススメしない。また1回きりにしておこう。2回目以降は見切られる可能性が高い。 FCSはガード不能になる状況もあるので、その場で高跳びすれば安全。 自分がアームなら投げ技を安全に発動できる絶好のカモ。 当て身技を成功させなければ、射撃を持ってない赤坂も同然なので、 相手に「これなら空手や波動を選んでおけば良かったorz」と思わせるような戦い方をしてみよう。 入江(医療) 傾向 ご奉仕しちゃうYO〜! 回復と迎撃が主な仕事。瀕死の味方に近づきロックオンしてご奉仕三昧。 近距離ではN射撃でチクチクくる。 不用意に近づく悪い子にはCSでお仕置きです! しかし攻撃力は悲しいほどにない。FCSは威力はあるがなかなか当たらない。 対策 FCSでの迎撃を避け、硬直を頂くのがセオリー。 撃つ直前まで医療側は選べるので近付き方には気をつけよう。 射撃で狙う場合は良く引き付けて。CSでのすべりは結構ずれるのでかわされて自分が的にならないように。 相手が固まって回復し続ける場合、相方を狙ってもガードされる可能性大なので、先に狙うのならイリーからにしよう。 回復役、囮役の2つをこなすサポートイリーには注意。 その場合は接近戦で止めるのが良いかと。しかし相方はそのスキを狙ってるので注意を。 イリーと相方をどれだけ引き離すことが出来るかが勝利のポイントである。 改になって回復量が上昇した為、かなり厄介な存在になった。放置していると、体力をどんどん回復されてしまう。 一度ダメージを与えたら、休まず連撃を加えていこう。 入江(入院) 傾向 射撃に優れたサポートキャラ。 移動速度と格闘性能が悪いので、基本的に前衛に出て暴れるようなことはしない。 が、時と場合によっては囮の形で前衛に躍り出る事もある。 その際はメスやCSの銃口補正や滑りを最大限に活用し、近距離で射撃をバラまいてくる。 格闘は前格、D格、スラ格等をメインで使い、中〜遠距離ではCSかFCS。 CSの小型注射器を雨あられと降らしてくる。 銃口補正はかなり高く、咄嗟のロック切り替えで意表をついてくる。 CSは飛び回りながら撃ってくる時と地上を滑走しながら撃ってくる時がある。 移動も兼ねて牽制滑りCSを撃ってきたりする。 ロクな射撃の無いキャラを相手にした場合、回避の難しい滑りCSゼロ距離射撃を放つ時がある。 滑りは高速で距離も稼げて、優雅。 イリーの滑りは直後に格闘やガードが出来るので、滑りゼロ距離CSを回避したと思っても、 そのまま格闘を叩き込まれたりメスを投げられたりする。 意外にもこういった奇襲があるので、距離があるから安心とは言い難い。 横格キャンセルCSが、位置もトリッキーで、見た目も優雅。 よく訓練されたイリーは立ち回りも優雅。 格闘を仕掛けられたら懐刀であるN射のメスブーメランを上手く使うのがよく訓練されたイリー。 対策 入院イリーの近距離でADをするとまず間違いなくNSのメスで撃ち落とされる。 横にAD回避しようものなら横NSで斜めに撃ってくる場合もあるので、入江の近距離ではADを控えよう。 中距離ではCSが脅威。 追尾性能、弾速、銃口補正が優秀なので高飛びかガードくらいしか有効な回避の手段はない。 ADや横ステップでも回避できるが下手をするとカス当たりすることも。 CSの注射器分裂直後を喰らうとオヤシロ発動中でもダウンするので注意。 入江の弱点は接近戦。 格闘性能が悪いためにメスを回避されたら迎撃の手段がない。 入江のメスを避けた後はリロードの間に強力な攻撃を叩き込んでやろう。 入江(応援) 傾向 驚異的な弾速を武器にする射撃キャラ。 NS,CSにより着地取りや闇討ちが強力で、迎撃にも強みを持つ。 射出後の誘導はあまり無いので、基本は近〜中距離からの射撃戦を展開する場合が多い。 対策 近〜中距離で応援の周りをADするのは危険。NSで叩き落される可能性が高い。 オギ攻め、もしくは遠距離に吹き飛ばすなど何らかの方法による拘束が効果的。 一方的に被弾したからといって、焦って応援を攻めるのは向こうの策にハマる。応援は向かってくる敵を迎撃する力が強いからである。 出来れば、地上移動から即ガード出来る状態を保ち、ジワジワと近づいていく事が得策と思われる。 知恵(定規) 傾向 高機動万能型カレー(狙撃モード) 弾速の早いN射とFCSで遠距離戦もこなす。奇襲、援護は御手のもの。 攻撃範囲、弾速、チャージ速度が優秀な上に炎上効果を持つFCSが非常に厄介。 近距離ではCSと格闘を絡めたコンボを主に使用。密着してFCSを撃ってくる場合もある。 中〜遠距離ではN射とFCSを撃ってくる。 FCSは離れるとカス当たりすることもあるので、得意な間合いは近〜中距離。 案外遠距離戦で大きなダメージを与えられることはない。 前に出過ぎず、後ろに下がり過ぎず闘うキャラ。 対策 一番重要なのはFCSを避けること。避けれる距離を保とう。 FCSを溜めているようなら、距離を保ちつつ小まめに牽制を繰り返していこう。アイアン・入院・鎌のような中距離で事故辺りが大きく期待できる射撃を持ったキャラは、これだけで優位に立てる。できれば定規がFCSを撃つタイミングを計ってうろうろ空を飛んでいる時に、クロスを取って有利に立ちたい。 定規にFCSを撃ってもらいたくないからといって過剰に牽制をして硬直を見せると、実は定規は射撃ゲージを溜めておらず、あっさり近寄られてCSで硬直を取られました/オギられましたという事態になりかねない。また必死になって定規に近づいていって空射撃を先出しすると、定規はこちらの空射撃を回避した後、空NSで一方的にこちらの着地を取ってくる。慎重に行こう。 次に重要なのは定規のCS圏にうかつに近寄らないこと。ほとんどのキャラに対して、このCSの射程内では定規が優位に立っている。逆に定規がFCSを溜めきっていると勘で分かった時、定規のスタミナが少なければ、強引に近づいていっても良い。ズンダのように連続攻撃できる射撃でFCSの発生前の硬直を打ち取れる。 時々中距離で食らってしまうステNSは・・・・・・必要経費だと割り切ろう。 定規のCS圏内で包丁・水は有利に立てる。定規がFCSを撃った直後は近距離の勝負を挑むのがよい。定規のCS圏内からやや離れたところで、応援は優位に立てる。やはりこれも定規がFCSを撃った直後などは近づいて戦える。近距離で定規のCSやバクステNSと戦って有利に立てるキャラならば、折を見て近づいて叩こう。 強力な迎撃力を持つ定規のバクステNS。こちらの起き攻めを阻む難敵である。上の射角には限界があるので、定規のバクステNSの射角内で空をうろうろして、定規が撃つ直前に上昇、撃たせて硬直を取ることもできる。難しいが攻め手の一つに入れておきたい。 知恵(コンパス) 傾向 高機動万能型カレー(多段攻撃モード) 主に近距離〜中距離を得意とする。遠距離戦は弾速の遅さ故、得手ではない。 ダウンしたら必ずN射で追い討ちをしてダメージor風船を稼いでくる。 近距離ではNSや零距離CSを絡めた格闘か隙を突いてのNS連射。 中〜遠距離では空中からCSかFCSを撃ってくる。 地上ダッシュと空中ダッシュの性能が良く得意の間合いに持って行きやすい。 対策 潜りNSの対策 最速の前ダッシュでこちらの下に潜り込んでNSを撃ってくる。NSの当たり判定はでかく、低空ADをしている敵もたたき落とす。幸い空にいる側は細かくADを刻むことによってコンパスの前ダッシュに対してスタミナ勝ちできる。またコンパスのNSは発生が遅い。コンパスがこちらの射角に入るようなら楽に迎撃できるはずだ。コンパスが潜りたがっているようなら射撃を置いておく、あるいは誘って迎撃するなどしよう。 CS CSは横に範囲が広くて厄介。しかし弾速は遅く、発生も早くはない。横への広さを活かした場合のダメージはわずかだ。放って置いても良い。CSをしっかり避ければコンパスの武器は実質的に前DNSだけ。前に来たところを返り討ちにしてやろう。 出来るだけ飛ばないようにするのも割と有効な対策。地対地においては前DNSを迎撃するのは楽。 前Dの軌道が直線である為、ナイフ詩音のFCSと同じ要領で対応出来る。 ただし低姿勢なので、一部の射撃は潜られる可能性がある。 段差を利用して、前Dが続かない地形から狙い撃ちするのも効果的。工事現場のゴミ山など。 CSはガードで。横に広いのでステップは厳禁。 FCSは専用ボイスから判断しよう。大した誘導は無いので回避は簡単。 結構痛いので、相方にコンボを決めている時でも、即座にその場を離れよう。 そうそうは居ないが、遠距離から射撃を出すだけの相手であれば、SMGのCSが有効。 射撃の硬直が長いので、簡単に当たる。 死に方は余裕があれば考えておきたい。 コンパスの死体撃ちはへたれでも楽に風船を膨らませられるので、出来れば他の死を迎えよう。 相方がやられた場合は、モンキー撃ちでもいいから邪魔をして撃ちにくくしよう(余裕があったらね 硬直をとったと思って奇襲に殴りかかったらNS,CSが飛んでくるのは訓練された代行者。 知恵(チョーク) 傾向 高機動万能型カレー(撹乱モード) チョークで相手を足止め、着地取りをし、黒板けしでダメージを与えていく。 うまい人は、黒板フィールド付近で戦い、盲目にさせて、大ダメージを与えてくる。 射撃の感覚としては定規に近いが、定規はやや格闘寄りの性能に対して、チョークは射撃寄りの性能。 対策 とにかく黒板に気をつけよう。回避しても、粉フィールドで盲目になるので、できるだけ近づかないように戦おう。 チョークは一見、弾幕を張っていてスキがないと思われるが、 定規やコンパスのように連続射撃ができないので、打った後のスキを叩くのがベスト。 チョーク、黒板、共々カット能力はかなり高いので、カットをよく狙ってくるので注意を。 茜(無銘) 傾向 単発ダウンの射撃を装備し、タイマン性能と迎撃性能はトップクラス。 地上ダッシュ性能は知恵に次いで早く、その上ダッシュ時の旋回性能も高い。 得意な間合いは接近距離〜中距離で、遠距離戦には無力。 その足の速さからCSでクロスを仕掛け、撹乱し、NSで仕留めてくる。 また、相手の隙を見て突進してくる闇討ち的な無銘もいる。 対策 基本的に距離をとって戦うのが良い。 しかし、相手の機動力が高いため、どうしても接近を許してしまいがちになる。 その場合も迎撃性能が高いので、格闘キャラでない限りこちらから攻めに行かないほうが無難。 格闘を仕掛けてもステップNSの性能が高いので、払われる可能性が高い。 仮に格闘が当たっても、コンボの途中で間が空くと超スピードのステNSで反撃されることも。 ただし、近距離ではCSが当たらない為、相手がCSを溜めていると感じたら 真正面から突撃すると有効な場合もある。 スピードで撹乱されると恐怖だが、一つ一つの技の隙が大きい傾向にあるので 近づかれても落ち着いて硬直を狙えばそれほど怖い相手ではないだろう。 茜(玉) 傾向 大きく分けて高い機動力を活かし、戦場を走り回って囮となりつつ、隙あらば格闘戦を仕掛けるタイプと相方に張り付き、寄ってくる敵を各種攻撃で追い払うタイプが存在する。多くは前者の戦い方を展開するが、こちらは中の人のセンスが非常に問われる為、場合によっては(敵チームが格闘系二人、相方が一人で二人を相手に出来る、等の「前に出なくても事を有利に運べる」場合)後者の戦い方を選んでくる。 ダッシュ及びCSが届く距離からの奇襲・強襲を主なダメージ源とし、どの距離からでも格闘を仕掛けられるよう、常に隙を窺いつつ動き回っている傾向が強い。 対策 段差の上で待つのが安定する。 平地での捌き方を示す。 逃げると危険 玉側にとっての最良のシナリオは、敵がADで逃げる事だ。最高の地上機動力であっという間に追いつき、NSでADを叩き落す事ができる。したがって逃げるのはNG。待つのはOK。必ず地面で迎え撃つようにしよう。 反射を恐れない ガード判定が発生する時間はそう長くない。特にNSは入力してから発生するまでの間には硬直があり、かつガード判定がない。さらに言うと側面や背後から攻撃すれば反射は起こらないため、確実に攻撃がヒットする。NSの刃はステップや横地上ダッシュで避ける事ができ、発射後はCSCを仕込んでいてもある程度硬直があるため、攻撃を当てやすいポイントとなっている。 玉を迎撃する場合は、玉が仕掛けてくると思われる時に自分から前に出て攻撃をするか、あるいは撃たせてステップで避けて側面に攻撃を叩き込もう。NS・CS共にガード判定が出るまでに時間が掛かるので、正面衝突すれば5分こちらが勝つ。とりわけオススメなのが二人がかりで地上ダッシュで攻撃を仕掛ける事。片方が正面、もう一方が側面や背後から攻撃すれば、どちらかの攻撃はあたるはず。地Dをする際、このような位置関係になるように移動して仕掛ければ良い。 玉弾きが攻撃を仕掛けてくると思ったら真っ直ぐ前にダッシュして格闘を振るというのが、一つの迎撃の手段。発生の早い格闘を出そう。赤坂ならスラ格、富竹ならD格だ。攻撃する際は格闘・射撃の中から発生の早い攻撃を選ぼう。特に格闘を振る事を恐れないようにする事! ただしFCSを溜めてるようなら自分から近づくのは危険。そういう時は放って置こう。FCSを出させるかガードで解除したら相手にしてもいい。 カットに気を遣う 玉は攻撃後、即CSを撃って高速に移動できる。これが厄介でカットがし辛い。余り怖がって玉から離れようとすると味方から孤立する危険があり、カットが不可能になってしまうため、返ってよくない。玉から攻撃を食らってしまってもいいから、ともかく味方に近づこう。また味方が1コンボを入れられてしまっても、焦って逃げようとせず、味方と合流する事を考えよう。攻撃が成功する回数が五分五分なら、確実に玉側がダメージ負けしている。 ステップを使う この距離だともう届かない、ガード判定が出てしまう・・・というケースは、タイミングを合わせてステップをしよう。NSは回避できるし、CSからの攻撃はCS派生の格闘、N格、NSのどれかが来るはず。CS派生の格闘ならステップで避けつつ発生の早い格闘や射撃で迎撃できるし、N格なら出にわずかに時間がかかるのでやはりこちらの射撃が勝つ。NSもガード判定が出るまでに時間がかかるのでやっぱり玉の側が負ける。 玉弾きの強さは他のキャラクターと比べて中の人の「読み・待ち能力」による所が大きく、 基本的には「読み合いを避ける」事が最も大事な事となる。 以下に「相手をやりにくくさせる」為の注意点をいくつか列挙しておくので、玉使いと対峙した時の参考にしてもらいたい。 中〜近距離ではなるべく飛ばない 特に低空ADは危険。 D格でそのまま叩き落とされるか、CS等で下を抜けて裏へ回られるかの二択を迫られる事になる。 多少高めに飛んでも懐に潜り込まれるのは必至。 それでも敵相方の射撃などで飛ばなければならない場合は山などの「ダッシュ・CSで上れない場所」に着地しよう。 頻繁かつ変則的な位置確認(ロック切り替え)を 基本だが、必要以上に近寄られない為にもロック切り替えによる位置確認をしっかり行おう。 また、手練の玉使いはこちらの切り替えタイミングをある程度予測してくる場合がある。 (例:一定間隔で一瞬だけこちらを見る時がある=位置確認か?=間隔の合間を縫って攻撃、等) 定期的にロック変更をするのではなく、しばらく相手を見たり(牽制も混ぜると○)、 切り替えを連続で行ったりと、多少の変則性を持たせて変更を行う事を心掛けよう。 密集陣形を取ろう 基本その二。いつでもカットを仕掛けられる(受けられる)よう、相方から離れずに行動しよう。 格闘キャラは基本的にカットに弱い為、相方が傍にいる時は仕掛けるのを躊躇う傾向にある。 (特に詩音や茜のような防御力の低いキャラはその傾向が強い) 玉弾きは持ち前の機動力と隙消しのCSのお陰で多少の無茶が利くが、 実は敵相方が至近距離にいる場合は隙消しCSが上手く制御出来ない (最悪の場合敵相方に向かって密着ダッシュする)という欠点が存在する。 ロック変更をせずにCSを発動させる、または味方ロックCSで逃げた場合はこの限りではないが、 陣形によってはどちらも相方に背を向ける形となる為、玉弾き側に大きなリスクを背負わせる事が可能だ。 自慢の俊足も止めてしまえばこちらのもの。 常にカットの可能性を考慮させ、相手に「こいつは攻めにくいぞ」という印象を植えつけよう。 攻撃にもある程度の変則性を 玉弾きは性質上「相手の後の先の先」を取る能力が優れている。 (例:対象にDスラ格等を仕掛ける→相手迎撃→CS等で回避後反撃、等) その為、ずっと同じ戦い方(ガン待ち、ガン攻め等)を展開していると 相手がこちらの傾向を読んで動きを変え、揺さぶりをかけてくる可能性がある。 勿論これは玉弾きに限った話ではないが、読み合いに長けた手練の玉使いにこれをされると結構辛い。 予期しない行動(ぶっぱなし格闘等)を時々行って相手のペースを崩してみるのも有効な手段と言えるだろう。 ただし、やり過ぎは禁物。 茜(居合い刀) 傾向 やや玄人向きな茜。 他の武装(無銘,玉弾き)に比べ、射撃の性能が近接戦闘においてやや辛い性能になっている (判定がほぼ前方限定,横方向への銃口補正皆無,射出後硬直がやや長い,主力のCSが密着では当たらないetc...)。 近接型なのに装甲が弱い茜にとっては、外すと致命的な隙を晒す事になる。 その為、大抵の場合はN格,D格,前格などの各種格闘を始動技としてコンボを決めてくる。 主力はCS。上下に強いので、相手が正面からADで突っ込んできた場合や、居合い刀に背をむけてADで回避しようとする相手を撃ち落としてくる。 ただ、横へ逃げられるとマトモに当たらないので、そのへんは相手の動きを読む必要がある。 着地硬直取りのFCSは割と脅威。 ホンマスラッシャは、地味に無銘,玉弾きには無かった遠距離射撃なので、居合い刀が遠くにいるからといって安心は出来ない。 逆に居合い刀としては、自チームの風船調整時など、自分が引く場面では相方援護の選択肢が広がったと言える。 対策 無理な深追いは禁物。茜は滞空時間が比較的長いので、追跡中の着地硬直を取られFCSをぶち込まれる。 居合い刀は全射撃の発動後硬直が大きいので、相手の射撃を空振りさせた時が最大のチャンス。 近接戦闘が売りの茜だけに、大抵は居合い刀から仕掛ける場合が多いので、こちらは「待ち」の態勢で空振りを誘おう。 間違っても、居合い刀の正面には立たない事。CS,FCS共に前方への射程が長いので、横移動によって翻弄すれば効果的。 葛西(SG) 傾向 基本的には中距離以上の間合いでの撃ち合いをモットーとする、雛見沢のスイーパー。 1.06以前ほどの脅威的なアドバンテージはやや薄れ、FSCの脅威もなくなった。 強キャラであったせいか、初期と比べ、かなり修正された。 しかし相手にプレッシャーを与えられる射程・弾速・威力はまだまだ健在。 以前と比べ性能面での優位性が絞られたためか、どことなく地味な存在になってしまった印象は否めないか。 全体的な傾向としては、中距離〜やや近距離寄りで自らもリスクを背負う代わりに 射撃命中率の増強を追及する者と後ろでカットを密かに狙うタイプが居るようである。 概して、中の人の格闘熟練度が上がるにつれ、割と近距離まで寄ることが多くなってくると思われる。 ただ、主力のCS、FCS共に一発でダウン+大抵が追撃不能となるタイプの攻撃であるため、 他のキャラクターに比べると中の人による戦い方の差が出にくく、 また使い慣れてきてもそれほど伸びるキャラクターではない。 それでもバンバン当てて回避してカウンターで格闘も当てるSG葛西は、 どちらかというと中の人がいくつもの修羅場を越えてきた手練であろう。 世の中には理屈抜きで当てて、かわし、攻める人がいる。 そういう手練に対しては、常に弾速を意識して垂直移動を心がけよう。 読み合いに関しては、弾速の速いSGに分があって然りである。 対策 改になってFCSの脅威が消えてたが、相変わらず凶悪なCSを警戒することが第一であろう。 CSの弾の範囲がチョットだけだが、広くなった。攻める時にはNSと着地取りのCS注意を。 ムリに攻めないほうが無難であろう。よける時は中途半端によけずに、しっかり、真横に。 相方と交戦している最中でもなるべく葛西の位置とロックを把握し、カットされないようにしよう。 直進性が強力な分、左右上下への回避に弱いので、事前に察知できれば恐ろしい相手では無くなったと言えるだろう。 格闘は射撃武装をメインとするキャラクターとしてはそこそこのものが揃っているが、 あくまで補助武装的なものでしかないので、対空効果を持つ横格と、 近距離で割と痛いNSに注意しさえすれば、大概のキャラクターで格闘勝ちできるだろう。 しかし、舐めてかかると、痛い目にあうので、蝶のように舞い、蜂のように刺す、と言った感じで行こう。 葛西(MG) 傾向 大別すると、NSやCSを主体に弾幕を展開し、中距離を主とした間合いで戦う移動式砲台葛西と、 FCSを主軸にすえて立ち回る核搭載二足歩行葛西が存在する。 後者にはさらに、相方の回避能力を頼みに長距離からまとめてハッハァーを狙うものと、 格闘で立ち回りつつこちらの隙に合わせ、近距離上空から俯角付きでハッハァーするものとがある。 基本的に前者の方が使用人口が多いものの、中の人の熟練度によっては後者の方がヤッカイになることも。 特に、格闘系キャラとでさえまともにやりあいつつも、前D格闘や前格などでダウンを奪った上で、 起き上がりに重ねてピンポイントでハッハァーしてくるのはEXTREME級の二足歩行葛西。 これ見よがしにダウンしている傍で横格をするのは慣れてきた葛西だが、 本気で横格を当てにかかってくるのは最も怖い葛西。 いざと言う時に当ててくるので、空対地強襲をかける際は注意が必要となる。 特に横格慣れした葛西はフェイントを見切ったり、 わざと先んじて横格を出すことでこちらにの反射的な横AD入力を誘ったりするなど、小賢しい動きが増える。 また、弾幕型は弾速や誘導、リロード強化のためにタッグモードを選択するが、 改になって核搭載型はオヤシロの一撃必殺が出来なくなったため、火力+対カット専用に選ぶだけになってしまった。 どのキャラでも言えることだろうけれど、モード発動中はやはり通常よりも警戒しつつ対処したい。 オヤシロFCSが出来なくなったため、脅威が減ったが腐っても葛西、油断はしないこと。 対策 弾幕型は1.06以前と比較して全体的な性能向上が行われたものの、相変わらず中距離以遠では命中率が良いとは言えず、 射撃系キャラを使っているのであれば中距離以上で撃ち負ける事はまずないと言っていい。 格闘系キャラならば、武装全般の対空性能が低いことをついて空対地をかけるか、NSの切れ目に突撃をかけてもいい。 NSは1〜2発程度ならばもらってもよろけがないので、踏み込みさえ早ければ簡単にとれる。 空対地急襲の際に警戒すべきは横格だが、間合いの寸前で横ADを入れるなどフェイントをかけて誘発させれば安全。 FCS主体型の場合は、一度NSやCSを撃たせれば長時間攻撃手段を限定できるため、 基本的には距離をとった上で射撃戦に持ち込むか、格闘タイプなら油断無く近距離で動いて性能勝ちを狙おう。 逃げに入るタイプのハッハァーならば、声にだけ注意して方追いしてしまうのがもっとも効率的。 声に応じてカットを狙うか、回避を優先するかを決めよう。 距離に比例して判断のための時間的余裕ができるので、逃げていく葛西は放っておくのが吉。 近距離型二足歩行葛西の方こそ注意すべき相手である。 格闘戦の熟練度が低く、こちらの格闘で優位に運べるのならともかく、 格闘キャラと互角程度にまで立ち回るテダレの葛西はふとした隙をついてハッハァーしてくるため、 終始気を抜くことの出来ない相手となる。 ターミネーターなどを取られてしまうようでは格闘負けしている証拠。 大人しく距離をとるか、相棒との連携で葛西を追い返そう。 いずれの場合も、FCSを防御する事は極力避けたいところである。 防御範囲の縮小に伴い、単純射出でさえ場合によってはもらってしまうケースが頻発して来ているため、 射出時に上空方向へ誘導させたり、障害物のない方向へ撃たせて安全を確保したい。 ハッハァー慣れしている葛西の場合は防御など論外。 大抵の場合ロックずらしを駆使して防御の裏を抜いてくるため、 この手のミドル級以上の葛西が相手の場合、FCSはかわすものと覚えておこう。 葛西(SR) 傾向 浪漫溢れるスナイパー・・・と思ったらガチレベルになっちゃったスナイパー。 ver1.11で銃口補正の性能が修正され、突如として実戦級のパワーを持つに至った。 N射,CS,FCS共に弾速がトップクラスで、梨花ちゃんや羽入といった移動速度が比較的遅いキャラは、中〜遠距離から簡単にスナイプされる危険性大。基本は、空中から着地硬直を狙った狙撃。 対策 常に狙われている、いつ何処からでも射撃が飛んでくると思うべし。SRの相方に向かって攻撃行動を取るなら、よく考えた方がいい。SRは常にカットを狙っており、こちらが敵に一発ダメージを入れても、SRのCSをくらったら大抵五分か、場合によってはダメージ負けしている。また大きく吹き飛ばされてしまうので1:2の状況になり、SR包囲網をリセットせざるを得なくなるだろう。 上下に対する防衛能力があまり高くないので、潜るかオギるかすれば此方の土俵に持っていく事は十分に可能。一度ペースを掴んだら、意地でもSRから離れず張り付いておこう。フリーな状態のSRはどのキャラにも厄介さで勝っている。 CSは空中ですら停止する&発射までに時間がかかる。突破口になる弱点なので、これも覚えておくこと。 ただし、焦って近づくまでにスナイプされては意味が無い。二つの意味で回避には注意。中距離辺りではどこにいても射程圏だと思った方がよく、よそ見をしているようでもいきなり振り返って撃ってくる。さらに、接近してもこれまた危ないのだ。弾速と銃口補正が最高なので、こちらが横・斜めに移動しても、こちらの体の大きさ分が移動し終わる前に弾丸が到達してしまう。つまり回避のために移動しても全く無駄な抵抗という事態が起こる事がある。AD速度の遅い魅音・梨花などは気をつけたい。特に梨花のAD速度は最低であり、近距離で射角に入るとほとんど抵抗できない。間に遮蔽物が多いマップならば、それをうまく利用して接近あるいは放置するのも手。 羽入(神の世界) 傾向 支援型あぅあぅ。 NSで動きを止めてからの格闘及び相手との連帯が主。 動き自体は緩慢だが、タイマンには割りと強い。 こちらの射撃を的確にCSで跳ね返すのはシュークリーム2つ貰ってる神。 特殊モード発動時にN射で止めてゲージを無駄消費させる等、かなり「鬱陶しい」技も使ってくる。 対策 N射からの連撃,D格CSCなどを駆使した近接戦闘が得意。近くに来たからといって反撃しようとすると、 CSで返されたりするので、正面から攻めるのはお勧めしない。回り込んで、側面や背後から仕掛けるのが上策。 動きが遅い部類なので、CSに注意していれば特に恐いものは無い。 N射で止められても、相方が近くにいればコンボによる大ダメージを喰らうことはなく、 羽入には追撃ができなくなるので、相方と密集すればかなり戦いやすくなる。 だが、オヤシロ発動中には注意したい。地上でN射を喰らったら連続N射で近づき確実にEXを喰らってしまうので気をつけよう。 また、密集することで強力なCSオギも大分回避できるので、密集して戦ったほうがいい。 神羽入との戦いは、いかに密集するか、密集を妨害するかの戦いになる。 羽入(鬼狩柳桜) 傾向 覚醒型あぅあぅ。 覚醒前は牽制・射撃中心、覚醒後に一気に攻撃的に。 対策 鬼狩りか、鬼狩りの相方を二人でガン追いしよう。 鬼の相方を追っていく際は、常に鬼のいる方向を意識して、オヤシロビームを回避できる方向に動こう。着地ずらしも忘れないように。また、空中で放物線の頂点になるところもオヤシロビームで駆られるので注意。鬼狩を放置&回避で敵相方を片追いしておけば、鬼狩がどのモードであってもゲージを溜めさせないで済む。 例えば鬼狩りの相方が水のように守りが堅い相手なら、鬼を追っていくのがいいだろう。その場合は覚醒の恐怖が待っているので、カットを食らい過ぎるとあっという間にひっくり返されるので注意。 鬼狩の覚醒時の強さは凶暴の一言に尽きる。鬼狩が覚醒した時の最も安全な対処は「ADで逃げる」。と言うのも、覚醒しても空格の性能は変わらないのである。建物を利用するのも逃げの手の一つなので覚えておこう。羽入の空格は動作が遅く、ADの速度が平均以上のキャラであれば簡単に逃げる事が出来る。距離をとれば、コワイのはCSとFCSだが、これも逃げるかガードすれば何の事は無い。 一度も特殊モードを発動させずに終わらせるのが理想だが、覚醒したらすぐに逃げよう。味方がやられていても止めるのは無理。幸い上方向に強い武器はないので、建物の上に移動しよう。 各種格闘や「オヤシロビィーム!」を回避すればタッグゲージは溜まらず、ダメージを与えなければオヤシロ・カケラゲージは溜まらない。 今の傾向としてはオヤシロを選ぶ人が多いようなので、とりあえず敵相方が落ちたらついでに攻めるといった感じで良い。 夏美(包丁) 傾向 コンボ型おじょーさん。 機動力の良さを生かして格闘→FCSのコンボを狙いに来る。 対策 なにはともあれ格闘を貰わないようにする事が肝心。 夏美の格闘自体は斧レナのように優れているわけではないので、基本的な立ち回りスキルの問題になる。 機動力が高くスタミナも多めなので近距離の射撃でも回避されやすい。 しかし向こうは必ず格闘をしかけてくるので、そのタイミングを逃さないように。 FCSのメッタ刺し中は無敵になる為カット出来ず、一度でも格闘を貰うとそのまま体力半分持って行かれるのを覚悟しよう。 しかしFCSの終わった瞬間が実は攻撃ポイント。 夏美はFCS中はカメラを固定されている為、敵相方がどこにいるかなど全く分からない。 終わった瞬間に夏美の近くに居れれば、十中八九格闘コンボを入れられるだろう。 ただし、夏美の前でのんびり終わるのを待っていては夏美相方のいい的なので気をつける事。 体勢を崩していては逆に気づいた夏美にやられかねない。 また、本当に夏美の真後ろに居ても、刺している時のカメラに映ってバレバレなので気をつけよう。 FCSは投げ技なのでガードは禁物。手慣れた夏美はガードモーションを見た瞬間、直FCSに切り替えてくる。 基本は格闘→FCSで攻めてくる夏美だが、N射にも気をつけておいた方が良い。 当たり判定が弱いものの、弾速と威力はなかなかで、ズンダで食らうと結構痛い。 またグラフィックが小さい為、見えにくく反応しずらいのも恐ろしい。 こちらの体力が虫の息になるや、隠し武器のごとく包丁投げでトドメを刺してくる夏美は無意識に人を殺せるおじょーさん。 夏美(鋸) 傾向 追い打ち型おじょーさん。 とにかく4キルしやすい。1回で軽く30パー超えする。(ダウン値が0.75になったため、超え難くなりました) なかには3キルしてくる輩も・・・・・ 対策 オーバーキル要員ではあるが、射撃性能に関しては、先輩のコンパスには劣る。 逆に格闘性能は良く、なかでも空格はリーチが意外に長いので、AD中に捕まってしまう場合もある。 N射は誘導が無いに等しいので、冷静に対応すればそれ程の脅威ではない。 単発の攻撃力が低いため超過ダメージによる風船の増加が低い。そのため、追撃を阻止できれば 他の攻撃力の高いキャラにとどめをさされるより風船は膨らみにくい。 逆に、敵相方に攻撃力の高い攻撃で撃破され夏美に追撃を入れられると30%超えすることも… 死体殴りは接近状態だと前格・空格・D格・N格1・2段と簡単にできるので、できれば阻止したい。 完全ダウン前にはNSによる追撃も可能。完全ダウン時でも角度次第であたるが、かなり当てにくい。 また、鋸が地面に刺さったまま残る性質を利用し、わざとあたって自殺することもできる。 追撃されなければ風船は多くても22%くらいの増加で済むため、賭けで狙ってみるのも手。 夏美単体での風船増加は大体26〜28%前後(EXは無し)が一般的な数値になります。
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天空の下で -変わりゆくもの- ◆6XQgLQ9rNg 吸い込む空気は、酷く乾いていた。砂っぽさが喉を通り肺に広がる感覚はざらついていて、決して爽快なものではない。 けれど、そうやって呼吸をしているという事実は、確かな安堵をもたらしてくれる。 胸に落ちるのは、埃っぽい安らぎと乾燥した落ち着きだった。 それは、色濃い疲労と重い気だるさの真ん中で、どうしようもないほどに感じてしまう、心地よい生の実感だった。 安らぎなど、どす黒く淀む感情を自覚したあの時に、置き去りにしたと思っていた。 落ち着きなど、無力さと無様さと罪悪感を抱えた心には、相応しくなどないと思っていた。 生の実感など、咎人である自分が得てはならないものだと、信じて疑わなかった。 片膝を立てて地に座し、ストレイボウは、あたりを見回す。 嵐の足跡と呼ぶには余りにも荒れ果てた地がある。土色をした荒野に、石細工の土台の残骸が夥しく散らばっている。 ストレイボウは、もはや立ち塞がるもののないこの荒野に、寂寥感を覚えていた。 夢の跡。 そんな感想が胸を過るのは、ここで散っていった“想い”が、大きすぎて多すぎたからであり、そして。 この、無機質ささえ感じる静けさが、自分が死した後の、灰色のルクレチアに似ていたからだった。 その連想は、ストレイボウの胸をじわりと締め付け、刺さりっぱなしの棘のように、じくじくと痛みを与えてくる。 決して消えない痛みだった。何があっても消してはならない痛みだった。 それを自覚しても、気持ちは、静けさと同化するように凪いでいた。 諦観や悲観や順応や居直りによって、そう在れるのではないと、今のストレイボウには分かっている。 くっと、拳を握り締める。指先に力を込め、力の奥で息づくものを感じ取る。 小さな鼓動だった。微かな脈動だった。 けれどその鼓動があるから、痛みと向き合える。脈動を感じられるから、罪に背を向けずにいられる。 ようやくだ。 ようやくこれで、自分の意志で立ち上がることができる。 多くの温もりがあった。数え切れない優しさがあった。沢山の“想い”があった。 過去形でしか語れないのは、悲しいことだ。 それでも悲嘆に囚われないでいられるのは、受け取ったものが確かにあるということに他ならない。 それをオディオは、屍の上に立っているというのだろう。 だとしても、ストレイボウは思うのだ。 無数の死があったとしても、彼らがその胸に抱えていたものは、褪せず朽ちず綻びず、受け継がれているのだと。 刻まれた想い出があり、胸の奥で息づく“想い”がある。 だから今、イノチと共に生きていると、そう思えるのだ。 かつてのストレイボウであれば、そんなものは生者の欺瞞だと唾棄し、勝者の傲慢だと罵ったことだろう。 変わったのだ。 変われたのだ。 そのことは、ぜったいに、否定などできはしない。 「やっと、お前に向き合えそうだよ」 葉で作った小舟をせせらぎに乗せるような様子で、敢えて口にする。 届けと、聴こえろと、そんな風に肩肘を張る必要はない。口にした気持ちは、確かなものとして胸の奥で根付いているのだから。 血のにおいが沁みついた大気に言の葉をくゆらせ、“想い”が溶けた空気に気持ちを浮かばせる。 それで充分だと、思えたのだった。 「それが、貴様の望むことか?」 意外なところからの言葉に目を丸くしながらも、ストレイボウは振り返る。 紅玉色をしたピサロの瞳が、こちらへと向けられていた。 無感情に見える人間離れした美貌に、ストレイボウは、素直に頷いてみせた。 「ああ、そうだな。より正確に言えば、俺の“したいこと”へ辿り着くために、俺はアイツに向き合いたい」 ほう、と語尾上がりで、ピサロが相槌を打ってくる。 試されているのかもしれないと思いながら、けれどストレイボウは、緊張も臆しも抱かなかった。 「対等に、なりたいんだ。アイツの隣に、並び立ちたいんだ」 するりと、言葉が滑り出た。 だからそれは、心の底から、ほんとうに望むことなのだろう。 「今まで、アイツを羨んで、妬み続けて、卑屈でいるばかりで……さ」 それは、かつての忸怩たる自分への恨み言であり、恥ずべき過去であり、嫌悪の源泉であった。 全てを受け入れられるほど強くはない。飲み込められるほどに達観してもいない。 自嘲的な苦笑いだって浮かんでいるし、か細い語り口からは拭いきれない弱々しさが垣間見える。 だけど、それでも。 「だからこそ、俺は」 ストレイボウは、ピサロから目を逸らさなかった。 「ほんとうの意味で、アイツの隣に行きたいんだ」 ピサロの視線は揺るがず、表情も変わらない。 「貴様が望む、その場所は」 ただ、その口だけが言葉を吐き出していく。 「輝かしい“勇者”の隣か?」 ぽつり、ぽつりと。 「或いは、君臨者たる“魔王”の隣か?」 零すようなピサロの問い方は、ストレイボウが彼に抱いていた印象とは、かけ離れていたものだった。 そんなピサロに向けて、ストレイボウは、ゆっくりと首を横に振る。 だからこそ、迷いも悩みも惑いもなく答えられるものがあるということは、大きな意味があるように思えた。 「いいや、どっちでもないさ」 ◆◆ 「どちらでもない、か」 ストレイボウの答えを、呟くようにして繰り返すと、ピサロは目を伏せる。 閉ざした視界に、イメージが広がっていく。 そのイメージとは、先ほど知った、勇者オルステッドと魔王オディオが辿った道筋だった。 かつてのピサロならば、愚かしい人間らしい末路だと一笑に付し、そんな人間如きが魔王を名乗るなどとはおこがましいと憤っていたに違いない。 けれど今、ストレイボウが語ったその出来事は、ピサロの脳裏に生々しく焼き付いていた。 ――私は、弱くなったか。 ふと感じたその想いを否定する材料など、もはや“魔王”ではないピサロには、雀の涙ほどもありはしなかった。 魔族である自分も、あれほど憎み蔑んでいた人間と変わりはしないと知ってしまったのだ。 であるならば、魔族とは何なのか。エルフとは何なのか。モンスターとは、人間とは。 その疑問の延長線上に、二つの肩書きが浮かび上がる。 “勇者”と“魔王”。 “勇者”は人間の希望であり、“魔王”は魔族の希望である。 そして人間と魔族の間に、根深い対立構造がある以上、それらは、決して相容れぬ対極の存在であると信じて疑わなかった。 だが、“魔王”オディオは違う。 オディオは人間で、そうであるが故に、かつては“勇者”であった。 そして、同時に。 オルステッドは人間で、そうであるが故に、自ら“魔王”となったのだ。 つまるところ、“魔王”オディオは、魔族の希望などではない。更に言うならば、統治者という意味での王ですらない。 であるならば、ピサロがこれまで抱いてきた“魔王”の称号とは、何だったのか。 そうして、ピサロは至る。 宿敵――“勇者”ユーリルが直面した疑問へと、辿り着く。 けれどピサロは迷わない。 答えへと至るための欠片を、ピサロは既に持っていた。 それは、ストレイボウの言葉であり、そして。 そしてそれは、『ピュアピサロ』の胸をいっぱいに満たす、ロザリーの“想い”だった。 ストレイボウの言葉を掴み取り、ロザリーの“想い”を感じ取り、ココロに溶かし込み流し込んでいく。 温もりに満ちた、柔らかでいて絶大な信頼が、ピサロの手を取ってくれる。 思考が、道を往く。 一人歩きをしない考えは、ゆっくりと、けれど着実に、ピサロを答えへと導いていく。 ――私が“魔王”でなくとも。私を想ってくれる気持ちは、存在するのであろうな。 “魔王”というのは称号や呼称であり、その名で呼ばれることは栄誉であり大義は在るのだろう。 だが、しかし。 “魔王”という言葉に、願いを拘束し思考を誘導する作用はない。そんなものが、在ってはならない。 いつだって。 いつだって、願いを抱いて意志決定するのは、“魔王”ではなく、自分自身の“想い”なのだ。 “魔王”が感情を呼ぶのではない。感情こそが、“魔王”を呼ぶ。 であるならば、“魔王”とは。 感情を解き放つものに、他ならない。 「“勇者”でもなく、“魔王”でもない。“オルステッド”という人間と、対等でありたいと望むのだな?」 瞳を開け、再度問う。 視線の先で、ストレイボウは、はにかんで頷いた。 長い髪に隠されていてもよく分かるほどの微笑みからは、恥じ入りと同時に、清々しさが感じ取れた。 ピサロの口元が、自然と綻ぶ。 ストレイボウの清々しさを悪くないと感じ、その感覚は、ピサロに実感を与えてくれる。 “勇者”に“魔王”。“人間”に“魔族”。 それらの間に大差はなく、対等となれる可能性を示しているという、実感を、だ。 世には愚者が蔓延っている。あらゆるイノチには愚かさが根付いている。 ただし、その愚かささえ自覚していれば。愚かさを自省し、自戒することが可能であれば。 誰もが求め、愛し、共存し、笑い合い、手を取り合うこともできる。 たった少しでいい。 たった少しの気付きさえあれば、誰もが。 誰かに頼らずとも、自らの意志で、共存を願えるのだ。 そう思えるからこそ、こうして、ピサロはここにいられる。 気付きが心を変えてくれたからこそ、ピサロは、こうも心穏やかにいられる。 今更だ。 今更、ロザリーの願いを心底から理解し、自分のものとできた。 ようやっと、心が一つになれた。 ピサロの“したいこと”が、改めて、ロザリーの願いと重なっていく。 彼女が望む世が、ピサロの願う世となっていく。 喪ってから気付くとは愚かしい。されど気付けたことは無駄ではない。 ロザリーの息づきを、確かな力として感じられるのだ。 それが無駄であるはずがない。 弱さである、はずがない。 空を、見上げる。 蒼穹は透き通っていた。 何処までも果てしなく、全てを包むように、何もかもを見通すように、真っ直ぐなままに広がっていた。 真っ青な空を、共に見上げることはできなくとも。 抱いた願いを、空に届けることはできるから。 だからピサロは、真っ直ぐに。 ただ真っ直ぐに、一人であっても、空を見上げるのだ。 「“勇者”、“魔王”、“人間”、“魔族”。そんな言葉に弄され、本質を見誤ったのが不覚であったか」 今、ピサロは弱くなったのではない。 もともとピサロは弱さを抱えていた。 ただ、“魔王”という仮面が、その弱さを隠し通していただけだった。 「……そういう言い方も、できるのかもしれない。けど俺は、“勇者”も“魔王”も、“想い”を惑わす幻だなんて言いたくはないかな」 やんわりと否定するストレイボウの声は、そよ風のようだった。 「むしろ、“魔王”も、“勇者”も、“想い”のカタチなんじゃないかなって思うよ。 だから、“魔王”も、“勇者”も、イノチの数だけあるんじゃないんだろうか」 遮るもののない碧空を眺めたままで、ピサロは、長い耳を傾ける。 「少なくとも俺たちは、“勇者”を知ってるんだ」 温かくて、誇らしげで。 だけれども、うら寂しさの孕む声を、ピサロは聴く。 「“救われぬ者”を“救う者”を――“勇者”ユーリルを、知ってるんだよ」 その名を聞いた、瞬間。 ピサロは息を呑み、目を見張った。 果てしない天空を背景にして、翻る一つの影が映る。 それは。 その影は。 どんな絶望的な状況でも、如何なる窮地に陥っても。 数多くの人間のために、その足で大地を踏みしめ、その手で剣を握り締め、その意志を以って戦い続けた少年の姿だった。 ピサロは知っている。 全身を傷だらけにしても、血反吐を吐き続けながらも。 決して膝を付かず、諦めず、俯かなかった、少年のことを。 ピサロは覚えている。 彼は、ピサロを破ったのだ。 慣れ親しんだ山奥の村を滅ぼした者に、復讐するためではなく。 人々の生活と命と平和を。 戦えぬ者を。 救われぬ者を。 その全てを、両手で、“救う”ために。 「そうか……」 ピサロは得心する。 いつだって必死で、どんなときだって懸命だった彼がそうあれたのは。 抱いた“想い”を貫き通し、全てを救いきって見せられたのは。 きっと。 きっと、彼の胸の内に確固たる“想い”が燃え盛っていたからなのだと。 そしてそれは、熱く激しく苛烈な、貪欲なまでの“救い”の意志だったのだと。 理解が広がった瞬間、笑いが零れた。 ピサロが――デスピサロが敗北したのは、当然だ。 揺るぎない強い“想い”を前にして、自分を見失った化物が、勝てるはずがない。 「奴は――ユーリルは」 戦う以外の道など探そうともしなかった。求める気もありはしなかった。 彼と自分の道は、剣を交え呪文を衝突させることでしか、交差することはないと思っていた。 そうとしか思えなかったことが、やけに空虚なように感じられた。 「その身に何があったとしても、最期のその時まで」 雷鳴が乱れ舞う夜雨の下で邂逅した彼は、デスピサロと同じだった。 野獣のように叫び、喉が張り裂けても喚き、駄々を捏ねるように暴れていた。 だとしても。 だとしても、天空は今、見惚れるほどに晴れ渡っている。 あの嵐があったからこそ、この天空が在るとさえ、思えるのだ。 「紛れもない、ユーリル自身が望むままの」 囁くような言葉はか細い吐息と共に、美しい青の世界へと昇っていく。 淀みなく透き通る、広大な青空は。 彼方へと続いていそうな、雄大な天空は。 余りにも。 余りにも、眩くて。 「――“勇者”であったのだな」 ピサロはその目を、すっと細めたのだった。 【C-7とD-7の境界(C-7側) 二日目 日中】 【ストレイボウ@LIVE A LIVE】 [状態]:ダメージ:中、疲労:中、心労:中 勇気:大 [スキル] ルッカの知識(ファイア、ファイガ、フレア、プロテクト)*完全復元は至難 [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:“オルステッド”と向き合い、対等になる 1:『その時』にむけて、したいことをしよう [参戦時期]:最終編 ※アキラ以外の最終編参加キャラも顔は知っています(名前は知りません) 【ピサロ@ドラゴンクエストIV】 [状態]:クラス『ピュアピサロ』 ダメージ:中 ニノへの感謝 ロザリーへの純愛 精神疲労:中 [スキル]:魔封剣、デュアルショット、アルテマバスター*いずれも要バヨネット装備 ミーディアム:ラフティーナ [装備]:なし [道具]:なし [思考] 基本:すべての命が、自らの意志で手を取り合える世になるよう力を尽くす 1:『その時』にむけて、したいことをしよう [参戦時期]:5章最終決戦直後 <リザーブ支給品(全てC-7とD-7の境界(C-7側)に集められている)> 【ドラゴンクエスト4】 天空の剣(二段開放)@武器:剣 ※物理攻撃時クリティカル率50%アップ 魔界の剣@武器:剣 毒蛾のナイフ@武器:ナイフ デーモンスピア@武器:槍 天罰の杖@武器:杖 【アークザラッドⅡ】 ドーリーショット@武器:ショットガン デスイリュージョン@武器:カード バイオレットレーサー@アクセサリ 【WILD ARMS 2nd IGNITION】 アガートラーム@武器:剣 感応石×4@貴重品 愛の奇蹟@アクセサリ:ミーディアム クレストグラフ@アクセサリ ※ヴォルテック、クイック、ゼーバー、ハイ・ヴォルテック、ハイパーウェポン データタブレット×2@貴重品 【ファイアーエムブレム 烈火の剣】 フォルブレイズ@武器:魔導書 【クロノトリガー】 “勇者”と“英雄”バッジ@アクセサリ:クリティカル率50%アップ・消費MP半減 パワーマフラー@アクセサリ 激怒の腕輪@アクセサリ ゲートホルダー@貴重品 【LIVE A LIVE】 ブライオン@武器:剣 44マグナム@武器:銃 ※残弾なし 【サモンナイト3】 召喚石『天使ロティエル』@アクセサリ 【ファイナルファンタジーⅥ】 ミラクルシューズ@アクセサリ いかりのリング@アクセサリ ラストリゾート@武器:カード 【幻想水滸伝Ⅱ】 点名牙双@武器:トンファー 【その他支給品・現地調達品】 召喚石『勇気の紋章<ジャスティーン>』@アクセサリ 海水浴セット@貴重品 拡声器@貴重品 日記のようなもの@貴重品 マリアベルの手記@貴重品 バヨネット@武器:銃剣 ※バヨネットはパラソル+ディフェンダーには魔導アーマーのパーツが流用されており魔導ビームを撃てます 双眼鏡@貴重品 不明支給品@魔王が初期に所持していたもの デイバック(基本支給品)×18 時系列順で読む BACK△151 世界最寂の開戦Next▼153 Talk with Knight 投下順で読む BACK△151 世界最寂の開戦Next▼153 Talk with Knight 151 世界最寂の開戦 ストレイボウ 157-1 さよならの行方-trinity in the past-(前編) ピサロ 154 No.00「帝国軍諜報部式特別訓練」 ▲
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第1回 良質な記事選豹会 - アーカイブ保管場所その2 選豹会は、これらのアーカイブを元に行われます。 「Wiki内タグ」「コメント欄」は、アーカイブから除外しています。 現在、下に77件中16~30件目のアーカイブを表示しています。 下記15件用の議論所へ飛ぶ アーカイブNo.:16・17・18・19・20・21・22・23・24・25・26・27・28・29・30 No. 16:シリーズ/JAGUAR-HEAD-JA-GUARの2018年3月12日0時30分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■JAGUAR-HEAD-JA-GUAR 基本情報 投稿者:ルン太郎 投稿日時:2017年9月13日0時48分 原曲:『CHA-LA_HEAD-CHA-LA』(『ドラゴンボールZ』) 概要 なかやまおにいさんが多く入ってくる急ブレーキ。 なお、一度動画を投稿したものの、当時は批判を受け、一度削除している( リンク )。 削除前の動画は、千賀氏、龍三郎氏に次ぐ4番目の作品であった。 ここすき 向こうで見たような…と考えるジャガー No. 17:シリーズ/ジャガンの2018年3月12日0時32分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■ジャガン 基本情報 投稿者:千賀 投稿日時:2017年9月13日09時52分 原曲:『宇宙刑事ギャバン』(『宇宙刑事ギャバン』) 能力値 フラッシュ感 ☆☆☆☆ 哲学 ☆☆☆ 愛 ☆☆☆☆☆ 概要 千賀氏の4作目。 往年の名flash動画「宇宙刑事ギャバソ」のネタをいい感じに織り交ぜた1作。 ギャバソにミーム汚染されまくったコメントが大量発生したのは言うまでもない 自らが提唱した「ここすき」という概念について自らに問う哲学的な場面もある。 だが結局は力技で締める千賀クオリティ。 ここすき 「あっ、主役が来たな!」 こうざんへと向かうサーかばに手を振っているところ ところで「ここすき」ってなんだ? たまらないことさ No. 18:シリーズ/ジャガモノの2018年3月12日0時32分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■ジャガモノ 基本情報 投稿者:xxx 投稿日時:2017年9月13日6時50分 原曲:『ハネモノ』(「カルピス」CMソング) 概要 アニメ以外の楽曲では初となり、密かながら選曲の幅を広げた作品。 ややFLASH臭のある、独特なテンポが特徴。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆ テンポ:→→ 影響力:★★★ ここすき 泳ぐジャガー(正面) 関連動画 No. 19:シリーズシリーズ/チベスナマンの2018年3月12日0時33分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■チベスナマン 基本情報 投稿者:ぶちゃお 投稿日時:2017年11月27日12時55分 原曲:『デビルマンのうた』『たたかえ! キャシャーン』 元ネタ:『カルピス オアシス』CM(部下の目がチベットスナギツネのように乾いてる) 概要 シリーズシリーズどころかジャガーマンシリーズ業界全体で見ても圧倒的な人気を誇る動画。 デビルマンだけでなくキャシャーンも組み込んだりと盛りだくさんの要素で、まんぞく…なボリュームとなっている。 「わかるマン」という、ワイトに代わる存在を生み出す等、業界に与えた影響も計り知れない。 ついには本家のジャガーマンを再生数で上回った。 しかし本人は手放しには喜べていないようで、「他と何変わらぬ一派生作品として在れれば幸いに思いますやんか」等のコメントを説明欄に残している。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆☆ テンポ:→→→ 影響力:★★★★★★(満点越え) まんぞく…度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ここすき こんな顔して全体的に色素が薄い こんな顔して腕と脚の色がドツボ こんな顔して意外と反応を気にする性格 こんな顔してピュア属性 こんな顔して縄張り意識が弱い こんな顔してリアルの情報が少ないから動物としてもとっつきやすい こんな顔してめっちゃ優しいいい子 こんな顔してリアルは見た目通りずるい奴なの こんな顔してる こんな顔しやがってほんとかわいいなお前 生まれたてのチベスナ(3匹)どの子好き?→僕は この子(左)→もちろん2人も好き 日記 (チベスナ)見に行きたい→噂に聞こえたすごい台湾の動物園にいるらしいよ→行くか!→いってきますく→(いない)→(生息地的に)これは無理だ 同調 あぁ~! ここすき←ワイトもそう思うと思いますよ←たった一つの(ワイトの)出番を叩いて砕く (チベスナってよく可愛くないって言われるけど)ぶっちゃけクッソかわいいいいいいいいいいいい!←タイガーもそう思います←わかるマン 素材配布 作画をミスった千賀風チベスナ:1分10秒( ジャンプ ) 作画をミスったチベスナを叩いて伸ばす 生まれ変わった不死身の く だ ら ん(修正版):1分26秒( ジャンプ ) 他 成す術ナスです(渾身のギャグ)→ワイト達の目がチベットスナギツネのように乾いてる→コツメカワいてる→つらみ No. 20:シリーズ/餅を付くジャガーさんBB.coolpokoの2018年3月12日0時34分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■餅を付くジャガーさんBB.coolpoko 基本情報 投稿者:heaven. 投稿日時:2018年01月05日20時55分 元ネタ:クールポコ。(お笑い芸人) 概要 お正月らしい千賀式ジャガーさんの餅つきBB素材…と思いきや、 使用例ではジャガー・サーバル・ワイトの三名によるクールポコ。のネタ再現が開始される。(*1) カードである事を活かしたワイトの新たな芸とサーバルちゃんのツッコミが秀逸。 また、動画ラストでは意外な方法で千賀式ジャガーの新たな魅力を再発掘している。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆ テンポ:→→→→ 元ネタの再現度:★★★★★ ここすき ツチノコ、スナネコ、11~12話の名シーン等々 同調 なぁ~にぃ~っ!?やっちまったなぁっ!! 素材配布 餅をつく千賀式ジャガー、餅をこねるサーバル(動画冒頭~00 13辺りまで) No. 21:シリーズ/マジャンガーZの2018年3月12日0時35分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■マジャンガーZ 基本情報 投稿者:ルン太郎 投稿日時:2017年09月18日18時49分 原曲:『マジンガーZ』(アニメ『マジンガーZ』主題歌) 概要 いつものノリで原曲を弄っていくが、唐突に「そんな事より」と話題を転換。 千賀氏の「ジャッガツマン」がYoutubeに無断転載されているのを発見し憤慨、 MADを作っている自分達の事を棚に上げて著作権侵害の申し立てをしようとするが…。 その独特の勢いから、千賀氏の作品やチベスナマンに次いでジャガーマンシリーズシリーズでパロディされる事が多い。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆ テンポ:→→→→ 影響力:★★★★★ 怒り: ZZZZZ ここすき 並び立つコツメカワウソ、ジャガー、アミメキリン クラウチングスタートの姿勢をとるサーバル 日記 (無断転載に対して)これ、マジ ダメだろ。 同調 マジか。←ワイトもびっくりです 関連動画 「マジャンガーシステム」でタグ検索 :今作のテンプレートに則った作品。 No. 22:シリーズ/仮面ジャガーの2018年3月12日0時37分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■仮面ジャガー 基本情報 投稿者:投稿担当 投稿日時:2017年9月13日15時3分 原曲:『レッツゴー!!ライダーキック』(『仮面ライダー』) 概要 なぜかライダーよりショッカーのポジションである。 本シリーズにおいて初めていらすとやの画像が使用された作品。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆ テンポ:→→→→ 影響力:★★★★ ここすき 「アハハ…」「危ないよ?」←あぁ……いい笑顔だ No. 23:シリーズ/おジャガ女どれみの2018年3月12日0時38分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■おジャガ女どれみ 基本情報 投稿者:ルン太郎 投稿日時:2017年9月13日23時56分 原曲:『おジャ魔女カーニバル!!』(『おジャ魔女どれみ』) 概要 一字決まり、各駅停車、投げっぱなしな終わり方と、かなりぶっ飛んだ内容。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い テンポ:→ 影響力:★★★★ No. 24:シリーズシリーズ/正義の超ゆぉ力少女の2018年3月12日0時39分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■正義の超ゆぉ力少女 基本情報 投稿者:あらら 投稿日時:2018年01月20日09時07分 原曲:『正義の超能力少年』(『バビル2世』) 概要 アルパカマンシリーズの1動画。 ひょっとしたらわかるマンに対抗できるかもしれない。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆ テンポ:→→→ 怪文書の内容:★★★★ わかる ◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎ ここすき アルパカ 博士助手の「ふーふー」(12話) ヒグママ 重力に逆らうじゃぱりまん(12話) 緊張感がなくても大仕事を進んでこなすアルパカ・カワウソ・プレーリー トキパカ 日記 怪文書 同調 それな!! わかる いとらうたし 素材配布 うなずいているバビル2世 1分2秒付近 関連動画 正義の超能力フレンズの子:リスペクト元 No. 25:シリーズ/バビロンジャガーの詩の2018年3月12日0時39分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■バビロンジャガーの詩 基本情報 投稿者:ぺぷ 投稿日時:2017年10月3日12時0分 原曲:『バビロン天使の詩』 元ネタ:原曲PV(「ダサい」と有名) 概要 ジャガーマンシリーズ動画の中でも特に名作として名高い動画。 随所にPV再現が施されている。 途中から良MADにシフトしており、そこからの流れや、ラストのサビ部分でフレンズ達が全員集合するシーンは何かグッと来る物があるだろう。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆☆ テンポ:→→→→ 影響力:★★★★★ 感動: ☆☆☆☆☆☆☆ ここすき バスをくっつけるシーン・バスでサーかばがじゃんぐるを後にするシーンどっちがすき?→迷う 日記 昨日 これ(けものフレンズのアンソロジーコミック) 届いたいい 尊い 素材配布 千賀風原作ジャガー:32秒( ジャンプ ) 関連動画 バビロンジャガーの詩(ノーブレーキ版):PV再現に特化したバージョン。 No. 26:シリーズ/▽▿□ー▽▽の2018年3月12日0時40分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■▽▿□ー▽▽ 基本情報 投稿者:ドラ(紙工作部) 投稿日時:2018年01月24日21時31分 元ネタ:ジャガーマン 概要 極限まで記号化され、前衛芸術と化したジャガーマン。 ジャガー達の姿はもとより、字幕まで記号化されている(*2)。 その独特の構成から、SCP-2521(*3)を連想する視聴者も多い模様。 訓練されたジャガマニストには映像が手に取るように理解できる。 BGMもオフボーカル版となっており、ジャガーマンを歌ってみたい人にもオススメ。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆ 再現度:▽▽▽▽▽ 芸術性:■■■■■ ここすき ジャガーマンと同様 同調 ジャガーマンと同様 関連動画 ジャガーマン:元ネタ。 No. 27:シリーズシリーズ/フルルマンの2018年3月12日0時41分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■フルルマン 基本情報 投稿者:千賀 投稿日時:2017年10月22日09時38分 元ネタ:フルタマン←(ネタバレ要素につき白文字) 概要 千賀氏による極初期のシリーズシリーズ作品。 現在の主流である「デビルマンのうた」等をテンプレートとしたシリーズとは大幅に毛色が異なる。 予想外の元ネタに意外な展開と、短編ではあるが千賀氏の個性がいかんなく発揮されている。 「フルル」という名前でなければ成り立たないネタな事もあり、パロディ作品はあまり存在しない。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆ テンポ:→→→→→ 影響力:★★★ 関連動画 フンボルトペンギンマン:かぶっちゃった結婚 新約フルルマン:かぶっちゃった結婚 No. 28:シリーズ外伝/あわてんぼうの三角ロースの2018年3月12日0時43分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■あわてんぼうの三角ロース 基本情報 投稿者:なまえなし 投稿日時:2017年12月24日0時0分 原曲:あわてんぼうのサンタクロース 概要 クリスますやんか 17投稿祭の動画のひとつ。イルミナティ(けものフレンズ)が主役。 シュールかつ心温まる物語がテンポよく展開される。 音割れ等はないが、一応音量注意。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆ テンポ:→→→→→ 音量: ★★★★ 素材配布 サンタイルミナティ、ソースをかけるサンタジャガー:58秒( ジャンプ ) No. 29:シリーズ/JAGASH KITCHENの2018年3月12日0時43分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■JAGASH KITCHEN 基本情報 投稿者:北海道ゆっくり放送 投稿日時:2018年01月28日12時00分 元ネタ:DELISH KITCHEN(レシピ動画サイト)のCM 概要 レシピ動画が元ネタという事もあり、いつもの乗りの中にジャガーマン動画の作成風景や作成のコツ等が詰まっている。 これから投稿する視聴者にとっては参考になり、ジャガーマン制作経験のある投稿者にはあるあるネタとして楽しめる。 元CMから使用されている「~~でりっしゅ!」という語尾がクセになってくる事請け合い。 実はこのwikiの現在の管理人である北海道ゆっくり放送氏による作品であり、終盤にはちゃっかりこのwikiの宣伝も入れている。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い JMS愛:☆☆☆☆☆ テンポ:→→→→ ここすき 「とーちゃーく!」のとこ(前作「まほうかばん」の動画編集風景より) ワシミミズクが「何ですかこれは!」と言う前の「ん…」という溜め バスのエンジンがかかった際に一斉に身を乗り出すサーバル達 ジャガーの背中に抱きつくコツメカワウソ 日記 こっちのwikiがリニューアルしたんでりっしゅ! 同調 お前も投稿するんだよ!←わたしもやるー! No. 30:シリーズ/まほう! Doctorの2018年3月12日0時44分時点でのアーカイブ クリックで表示・非表示を切り替えます ■まほう! Doctor 基本情報 投稿者:ヴォストク 投稿日時:2017年11月7日19時39分 原曲:『Witch Doctor』 元ネタ:原曲を元にしたFlashアニメ( 参照 ) 概要 再現系で、ブレーキやテロップ表示が一切無い、少々特殊なジャガーマンシリーズとなっている(*4)。 ジャガーマンシリーズの中でも特に人気度が高い。 非常に細やかな所まで作り込まれており、「本家より仕事してる」といったコメントがある程。 再現をしながらもちゃんと「ここすき」を紹介している徹底ぶり。 ステータス 低い・遅い←―――→高い・速い 愛: ☆☆☆☆☆ テンポ:→→→→→(ブレーキは一切無い) 影響力:★★★★ 緻密さ:##### 再現度:◯◯◯◯◯ ここすき 第6話の、ヘラジカ軍の練習風景でシロサイ、かばん、パンサーカメレオンが映るカット(当該動画57秒に一瞬だけ描かれている) 素材配布 各種素材 静画版 短時間しか表示されないイラストが多いため、 ゆっくり見たい人向けにニコニコ静画(マンガ)において使用されたイラストが纏められている。 前半 後半 アーカイブNo.:16・17・18・19・20・21・22・23・24・25・26・27・28・29・30 ページ:1・2・3・4・5 議論所(上記15件のアーカイブ用) 議論期間は終了しました。以下に、議論所のログを表示しますが、コメントの追加や返信はこれ以上出来ません。 No. 20:シリーズ/餅を付くジャガーさんBB.coolpoko を推薦します。読みやすい分量で、動画の特徴が的確に説明されています。 - 名無しさん 2018-03-15 22 05 43 賛成かなり良いと思います。「クールポコ。」と正式に表記すると、句読点の少ない文体なだけ読みにくさを感じてしまう部分があるにはありますが、それでもよくまとまっていると思います。全体に対する提案ステータスセクションの『低い・遅い←―――→高い・速い』これいる? 実際見づらいし、つけたほうがいいのなら、表形式にでもしないと何が何だか全然わからん!全体に対する提案動画の主な要素としての「ここすき」と、それに類する独自セクションが記事ごとにあります。これらを独立させると、セクションが項目に対して多くなって画面が見づらいので、セクション名は「それぞれの記事ごとに」、「ここすき」もしくは「オリジナルのセクション名」とすることを提案します。 - 名無しさん 2018-03-16 01 18 50 管理人補足:『低い・遅い←―――→高い・速い』はテンプレートに起因するものです。自分の中で検討しまして、やはり意見の通り不必要と思ったのでテンプレートを調整します。各記事についても、当該文字列の削除をするつもりです。 - 北海道ゆっくり放送(管理人) (2018-03-20 23 25 00) No. 27:シリーズシリーズ/フルルマン を推薦します動画の特徴や評価が、読みやすい分量で的確にまとめられています。 - 名無しさん (2018-03-20 23 20 53) No. 26:シリーズ/▽▿□ー▽▽ を推薦します動画の特徴が読みやすい分量で的確にまとめられており、「…ジャガーマンを歌ってみたい人にもオススメ。」といった感じで、どんな人におすすめかを書いてあるのもいいと思いました。 - 名無しさん (2018-03-23 17 45 58)
https://w.atwiki.jp/crackingeffect/pages/187.html
かつて、私はひとつの命題を定めた。 それは、絶望と破壊とがひしめく戦場で、力なき誰かの嘆きを耳にしたからなのかもしれない。 それは、嘆きのみを湛える彼らを救った者の、果て無き希望と輝きを垣間見たからなのかもしれない。 あるいは、NPCとして再現されたが故に発生した、壊れた思考が算出する論理のエラーからくるものなのかもしれない。 即ち─── かつてそうであったように、人間の全ては、絶望の中で光を見出せるのか。 認めよう。殺し合う事は避けられない。 肉親でさえ、隣人でさえ、競い合う相手なのだと。それが人間の本質だ。 動物を絶命させ、資源を食い荒らし、消費するだけの命。 しかし、ならば─── 彼らの争いには、何の意味があったのか 確かめねばなるまい。私は、確かめなければ、ならないだろう。 我が命題に解答を。人よ、その価値を証明せよ。 幾百、幾千、幾億万の月日を重ねようとも。たとえ無限にも等しい繰り返しを積み上げようとも。 そう、全ては。 嘆きの果てに消えぬ願い。恐怖の果てに消えぬ望みを求めて。 私は─── ◆ 「私は、どちらでも良かったんだ」 轟音が聞こえる。 轟音が聞こえる。 かつては青白い月の光だけが差し込む静謐な空間であっただろう、異形なるも厳かなる聖堂は、今や爆撃すら超過する域の衝撃と灼光に晒されて、余人では立ち上がれぬほどの揺れに襲われて。 それでも彼は、トワイス・H・ピースマンは微塵の揺らぎもなく座し続ける。その肉体に瑕疵はなく、その表情に激情はなく、ただ在るがままの姿のままに。 「私はこの停滞に耽る世界を認めることはできない。だが現世界の否定だけを考えるならば、勝ち残るのは甘粕正彦の側でも問題はなかった。 ローズレッド・ストラウスが勝てば裁定者のマスターが敷いた世界の理が一つ外され、甘粕正彦が勝てばあらゆる目論見は力づくで破壊される。 だから、この局面に誘導できたその時点で、結末は最早どちらでも良かったのだ」 単純化した状況下で取れる行動は少ない。策謀や計略、暗躍といった類のものは複雑怪奇な状況でしか成立せず、状況が単純であれば単純に正面から戦う他にない。今やこの聖杯戦争において、そんな小手先が入り込める隙間など完全皆無と言えるだろう。そのくらい赤薔薇は最初から承知しているだろうし、甘粕はそもそも頭を使わない。 外の戦いは佳境に入りつつあるのだろう。吸い取られていく魔力と、否応なく感じられる剣呑な気配の高まりがそう思わせる。 今や、甘粕はトワイスのことなど頓着しないだろう。思考の隅に残っているかどうか。あれは極端な刹那主義者である故に、自分の好きなものが目の前に現れてはそれ以外が眼中から外れてしまう。 人類を救うと言った口で"ついうっかり"人類を滅ぼしかける、そのどちらもが本心から出た言葉と行動であるというのだから始末に負えない。 だから今この瞬間も、サーヴァントの不文律など忘却の彼方に追いやって、トワイスごと赤薔薇を攻撃してもおかしくないのだ。 「未練も後悔も尽き果てた。今や私には全てが既知であり、故に廃神たるこの身は幾ばくの猶予もなく崩壊し消え去るだろう」 真実を知った者は去らねばならない。世界は滅びた、救済者は死んだ、そして神も死ぬ。 「だが、それでも。君の顕現を、私は今まで観測することができなかった。遺憾ではあるが嬉しくもある」 そして─── 呟くトワイスの目前で、十字架の上よりそれは舞い降りる。 誰もいないはずなのに。機械の女が、トワイスの前に現れる。 それは確かに女であったが、 それは確かに人間ではないようにも見えた。 それは、酷く鉄錆の匂いがした。 教会に、女が舞い降りる。 十字架の上から、女がその姿を顕して。 ふわり、と。 トワイスの前に降りて。 激しく揺れる聖堂が、その瞬間だけは何故か、一切が静止したようにも感じた。 その女はトワイスに告げる。 人間め、孤独の動物よと嗤いながら。 人間め、悪質な装置だと嗤いながら。 空間さえ捻じ曲げて。 神の観測する場所ならどこへでも。 『───ひとりなのね』 『かわいそうに。ひとりで何度も繰り返して。 誰かと分かち合うこともできないの?』 「ああ。そうか、君が……」 分かることがあった。トワイスにはひとつだけ。 仮にこの聖杯戦争が"そう"だとするならば、きっといるであろう存在。 それこそがこの女であるのか。高みにて見下ろす者、まさか本人ではなかろうが。 使者か、あるいは端末か。それでも女は舞い降りて。 『その声だけで十分。 すべて、わたしはすべて分かるの』 『あなた、もう諦めてもよくてよ?』 『声こそが、言葉こそがメモリー。 我が主もそう仰るに違いないのだから』 その身に備わるものを、女は動かす。 その身に備わる蓄音機。発声器。 そこには響くだろう。 メモリーが。 そこには蘇るだろう。 メモリーが。 姿を映すことはなく。 ただ、声、言葉のみを響かせて。 耐えきれない現実と共に。 耐えきれない過去と共に。 聞かせる。聞かせて、決して逃がさない。 聞かせて─── 脳髄、揺らして─── 心、軋ませて─── 『さあ、聞こえるかしら?』 『戦火の音。 銃火の音。 そうよ、あなたは聞いてしまうの』 『ずっと聞いていればよいの。 ね、ずっと。ずっと、ずっと』 『あなた自身のメモリーが消えてしまうまで。 ずっと、ずっと』 『過去に縋りついても構わなくてよ? ほうら、聞こえる───』 優美な声は残酷に。 優美な声は冷酷に。 トワイスの望みを女は叶えるだろう。 残酷に、冷酷に、無慈悲に。 たとえば─── 欠落から生まれるはずの成果であるとか。 たとえば─── 躍動より生まれるはずの可能性であるとか。 擦り減らして取り込んで、 両耳に擦り込んで取り込んで、 そして、人間を消してしまう。 『愛しい人々の声。言葉 あなただけに聞こえる希望の声。 ほら、聞こえるでしょう?』 『メモリーなんて簡単に歪む。 ほらほら、望むままに変えてしまっていいの』 『都合の悪いものなんて。 なかったことにして、それでいい』 『気持ちよくしましょう? 諦めてしまいましょう? それが、一番、あなたのため』 「何を勘違いしているかは知らないが」 強い意思と共に右手を振るう。邪魔者を退かすように。たったそれだけで女の姿は掻き消された。 煙のように払われて消える。所詮、鉄の女は幻に過ぎない。 「諦める? 何を今さら。人間は始めから諦めている。 全能ではないのだから。我々は諦めながらでしか生きられない生物だ。 そんなことを、まさか、神の代弁者たる君が?」 嗤う。それは文字通りの嘲笑であって、彼が人類に捧げる畏敬の念など微塵も見当たらない。 彼は神を嗤っているのだから。そんなものはどこにもない。 「だとすれば、神の言葉なるモノのなんと浅薄で愚鈍なものであることか。 この舞台において得られるものなど何一つないと思っていたが、それだけは僥倖だったな。どうやら、覚者(ひと)は君(かみ)より多くを思慮することができるらしい」 そして彼は右手を掲げる。 幻を払いのけた手、そこに刻まれた赤い紋様を天に翳して。 「証明は為された。故にこそ、令呪を以て我らが希望へと提言しよう」 「悔い無き戦いを」 「全霊の境地を」 「そして戦いの果てに負けを認めることがあったなら、その時くらいは他者の話を聞いてみるといい」 三度、彼の手が輝いて。そして一切の光を失う。 全てを成し遂げたと腕を下げるトワイスは、どこか疲れ果てた老人のような面持ちで呟く。 「終わりだ。願わくば、この都市に集いし廃神の諸々よ。どうか倒れてくれるな。 全ては自我という奇跡を与えられて再誕した、その責務のため」 「喝采はない。喝采はない。 私も君達も存在しない。あるのは純粋な願いだけだ。 されど私は祝福しよう。君達は確かに、各々が譲れぬ想いを持っていたのだから」 「すべての想いに巡り来る祝福を。 そしてそれこそが、この都市の真実である」 そして、彼が聞いたメモリーそのままに。 戦火の音が、銃火の音が、爆光と共に聖堂ごとを貫いて─── ▼ ▼ ▼ 神の杖。 あるいはロッズ・フロム・ゴッドと呼称される兵器がある。 タングステン、ウラン、チタンから成る全長6mあまりの金属棒に小型推進ロケットを取りつけ、高度1000㎞の衛星軌道上より射出、地上へと投下するというものだ。 運動エネルギー弾、つまりは規模こそ巨大なれど単純な落下物に過ぎないのだが、そこに含まれる破壊力は見た目から来る印象とは程遠いまでに桁外れである。 落下中の速度は11,587㎞/hにも達し、激突による破壊力は核爆発に匹敵するのみならず、地下数百mの目標を狙って破壊することさえ可能であるとされている。 この兵器の有用性は即応性や命中性、そして電磁波を放出しないことによる隠密性にあり、単純な破壊力では現行の核兵器と大して差は存在しない。翻って現状、甘粕が切り札として使用するには些か不足であることは否めないようにも思える。 端的に言おう。 この時、この局面において、やはり甘粕正彦は"やらかして"しまったのだ。 創形とは術者のイメージを現実に投影することで生み出される代物であり、つまりは実物と全く同じものが作られるとは限らない。食べたことのない食材は形を真似ることはできても味を再現することはできず、銃の内部構造を知らなければ忠実に再現することは不可能だ。それは逆に言えば、イメージさえしっかり持つことができるならば誇大に作成することも可能であるということだ。 大きさ、重量、推進機構の肥大強化。「崩」から来る単純物理エネルギーの増大に重力キャンセルによる加速度の累乗倍化。導かれる速度は音速どころか第三宇宙速度さえ遥か凌駕し、断熱圧縮による電離は摂氏数十万度にまで上昇。発生する熱量を一切外部に漏らさぬまま接触した敵手のみを貫く断熱機構すら瞬時に創形した。 加えて言うなら甘粕正彦は「審判」の盧生。神の裁きを体現するこの宝具の使用に際し、聖四文字の権能たる光の裁きを属性付与することにより概念的な破壊強度は更に跳ね上がる。 故にこれは文字通りの神の杖。人類鏖殺の審判に相応しい一撃であると言えるだろう。 そんなものが落とされてしまえばどうなるか。最早火を見るよりも明らかだった。 ──────!! 光そのものとしか言いようがない鉄槌が降り注いだ瞬間、その一瞬だけ漆黒の海上に巨大な大穴が穿たれた。 同時に発生する大規模震動は相模湾という大洋そのものを、いいや鎌倉が存在する大地までをも、弾け飛ぶ蒴果の如くに揺らした。激突に伴う大轟音は存在しなかった。音が伝播するために必要な大気の悉くは一帯から消し飛ばされたのだ。代わりに周辺海域に伝わるものは、瀑布としか形容できない域の衝撃と、網膜を焼き尽くす大光量の波濤であった。 天までを衝く柱が如き大爆熱が地上に降りた瞬間、光の柱を中心に海面を押し上げるように消滅させ、そのまま海中へと消えていき─── そうして生まれたのが、先ほどまで二人が相争っていた地点に刻まれた大穴だった。直径は百数十m、深さは優に数千mを超えているであろう、海中どころか海底の地盤さえ削岩したかのように削り取られた大穴は黒く空虚な伽藍堂を晒している。 そして一瞬の静寂の後、巻き起こるのは空白となった空間に雪崩れ込む海水と大気の大流入であった。今度こそ大轟音となってまともに震えることを許された大気の只中、甘粕はただひとり茫洋と虚空を眺めていた。 「──────」 既に、彼の足もとからは戦艦伊吹は喪われていた。他ならぬ彼自身の攻撃が、最早足場とする戦艦など不必要とばかりに諸共ストラウスを射抜いたのだ。マスターたるトワイスの無事すら頓着せず、今の彼は重力を拒絶することにより、何もない虚空を踏みしめるが如く中空にて佇んでいるのだ。 甘粕は、無言。舞い上げられた大量の海水が降りしきる中、その表情はうかがえず、故に彼の思考を垣間見ることもまた不可能。 だがしかし、あれほどまでの大喝采を上げていたはずの彼が、何故今になって無言の体となっているのか。 ───ならば見るがいい。此処に顕れたる不条理の権化を。 甘粕正彦が文字通りの理不尽の体現者であるというならば、対峙する強者もまた、同じくして不条理を体現するものでなくてはならないのだから。 「終わりか、甘粕正彦」 影が─── ローズレッド・ストラウスが、片手を頭上に持ち上げた姿勢のまま、中空に屹立していた。 その背には二対の巨大黒翼。一切の羽ばたきを行わないながらも、その存在自体が尋常の物理法則を超越しているが故に、空中にて静止していることに否やはない。 だが、最も信じがたいのは、彼が持ち上げる片手が支える巨大物質。 ああ、そこにはまさに─── 「この威力、この精度。およそサーヴァントが持ち得る霊基総量の限界点に近いか。 なるほど確かに、坦々たる英霊ではお前に何もできないだろう」 神の杖の弾頭を真正面より受け止めるストラウスの姿が、そこにはあった。 尋常なるサーヴァントが受け得る質量ではなかったはずだ。 尋常なるサーヴァントが耐え得る熱量ではなかったはずだ。 肥大強化されたロッズ・フロム・ゴッドは、間違いなく星を貫く一撃であっただろう。北欧の大神なる権能が如き一刺し。大洋に穿たれた巨大黒穴は、神の杖の直撃ではなく墜落による余波のみで形成された代物だったのだ。 ならばその破壊と熱の全てを受け止めて、尚も砕かれることなく在り続ける黒衣の男は、一体何であるというのか。 「だが見誤ったな。我が身は既に《月落とし》を知っている」 言葉と同時に放たれる剣閃。違わず首を狙ったその一斬に、甘粕は最早為す術もない。 何故なら彼は完膚無きまでに敗北したのだから。サーヴァントとして持ち得る攻撃手段の全てを無力化され、もうこれ以上の引き出しは存在しない。 創形は破壊を為さず、戦艦伊吹は藻屑となり、神の杖は無為に帰した。聖四文字の急段は対象となる無辜の民を失い、輝きのままに剣を振るうこの男には尚更通じるはずもない。 証明は此処に成った。ライダー・甘粕正彦ではローズレッド・ストラウスに決して勝てない。 聖杯戦争に紛れ込んだ異物の盧生は、何も為せないままに排除される他にない。 「ふ───」 ならば。 「ふ、は、はは」 敗残の際に追いやられ、今まさに命を刈られんとしているこの男は。 「はは───ふはははははははははははははははははは!!!」 何故笑っている。 その哄笑の意味はなんだ、甘粕正彦! 「無論、知れたこと」 脳内に囁きかける何者かの声に応え、甘粕はサーベルで以て飛来する黒剣を受け止める。 その顔に絶望の色は皆無であり、彼はどこまでも人類種の想念を寿いでいる。 「我が同胞たる男が命を賭して俺に命じた。戦えと、全霊を振り絞れと、負けた程度で諦めるなと! ならばそれに応えん道理はあるまい。元より俺は人の想いに応える者なれば」 最早戦闘の趨勢は決した。甘粕はストラウスに勝てない。霊基という厳然たる数値が致命的に足りず、単純な足し算の域で逆転は決して不可能であると。 ならばどうすればいい? ───決まっている。 「トワイスよ、俺はお前を誇ろう。その意思を、執念を、人類救済に懸けた願いの重さを俺は知っている。ああ分かっているとも、誰にも笑わせなどせん! 故に!」 サーヴァントとしての力量で届かないというのなら。 今この場で、サーヴァントを超越すればいいだけのこと! 「過去は此処に! 現在もまた等しく、未来もまた此処に在り! 嵐よ来たれ、雷よ来たれ! 明けの明星輝く時も! 太陽もまた、彼方にて輝くと知るがいい!」 力が溢れる。異界への門が開く。ここではないどこか別次元より、流れ込む膨大な魔力の奔流がある。 虚空に刻まれる幾何学的な巨大紋様。霊子で構成された実体なき光の線が次々と空へと奔り、得体の知れない巨大構造体を積み上げていく。 それは古代神話における権能の具現。中央には大地たるトラルテクトリ、四方には風雨水獣の四つの時代、トナルポワリを体現する二十の暦を記し外殻の八つの方位は世界そのものを映し出す。 第五の時代の創世。火の蛇シウコアトルの象徴にして現在過去未来の全てを示すもの。 その名を─── 「終段・顕象───太陽遍歴(ピエドラ・デル・ソル)!!」 そして。 聖杯戦争という舞台には在り得ないはずの祝詞が、満天下に叫ばれて。 天そのものの崩落が、世界を揺るがした。 ◆ 阿頼耶識───仏教における唯識論では客観的実在としての外界の事物・現象の存在を否定し、この世界に存在する全てのものは心の機能、すなわち「識」が生み出したのだという基本認識を持っている。 唯識の識は八つあり、これを「八識」というが、この世界に在るあらゆる事物を生み出す原因となった識を阿頼耶識と呼ぶ。この世界の過去から未来に至る全ての因果が収められている座とも言われる。 心が望むままに形を変える、けれど永劫不変なる星海。 全ての人々の奥底に、揺蕩う無意識の大海原。 それこそが阿頼耶識───夢界第八層の根源にして人類種の精神結合体。 盧生が行使する邯鄲法とは、つまるところこの領域への到達を意味する。序段・詠段においては夢の表層、統一された規格の力を扱いに留まり、破段・急段では個々人の深層意識の具現。そして終段においては根源たるアラヤへの接続を為す。 本来水滴の一つでしかない個人が阿頼耶識という海に接続すれば、当然として意識は最小単位まで希釈され自我など残るはずもない。故に盧生にはそれに耐え得るだけの意思力が求められる。深層に辿りつける力を持つから盧生なのではなく、深層に耐えるからこそそこに辿り着く力が現れるのであり、順序が逆なのだ。 そこで大洋そのものを飲み下す大口となるか、水底でもなお輝きを失わない一粒の宝石となるかは、その盧生の性質が現れるところではあるが─── 甘粕正彦は前者。 すなわち阿頼耶識そのものを掌握し、蓄積された膨大量の海から無尽蔵に力を引き出す、暴性において最も完成された盧生に他ならない。 故に─── ◆ 「ぐ、お、おおおおおおおおおおおおおおおおお!?」 見渡す世界の全てが黎明の赫に染まる中、ストラウスは苦悶の絶叫を迸らせた。 燃え上がる。燃え盛る。明けに染まった天より降り注ぐ紅蓮の光柱、ストラウスの強靭なる五体諸共周辺海域を燃やして溶かし尽くす。 沸騰し弾けた眼球は莫大量の海水が目に見える速度で蒸発していくのを捉えていた。彼が操る核の爆発ですらそうはなるまい。ならば一体、何がこの状況を作り上げているというのか。 「ははははははははははは!! ふははははははははははははははははははははァ───ッ!!!」 喝采する甘粕の頭上に、真円と浮かぶ巨岩が浮かんでいた。直径にして3.75m、不可思議な紋様の刻まれた表面は神性を彷彿とさせる清廉さを湛え、しかして巻き起こすは神威そのものである破壊の嵐であった。 巨岩の周囲は蜃気楼の如く揺らめいて、ここではない別位相へと繋がる門の役割を果たしていることが見受けられる。そして事実、巨岩は現世界に留まれない巨いなるものの御許へ通じる門として、彼方におわす力の一部を此処に顕象させているのだ。 太陽遍歴ピエドラ・デル・ソル。古代アステカにおいて現在過去未来を記す、西享のアカシア記録《赫の石》の一つ、善神ケツァルコアトルの第三宝具でもある大いなる御業の一欠片である。 此れによる巻き起こるは太陽神の裁き。すなわち第三の時代において人々を滅ぼせし、遥か中天より吹き付ける呪(とこ)いの神風。 それを、人は"太陽風"と呼称する。 「……ッ」 崩れていく。崩れていく。神の杖にも焦熱世界にも揺らがなかったストラウスの総身が、氷雪を溶かすかのように末端から崩れ落ちていく。 津波のように押し寄せる大熱波はまさに月をも呑みこむ暴食の太陽さながらに、信じがたい域の範囲と質量を以てストラウスを押し潰す鉄槌となっていた。 広大な射程範囲内において爆縮され電離した水素イオンとヘリウムイオン及びその同位体の電子が毎秒100万tという膨大な質量を伴って殺到、秒速450㎞という爆発的な速度で炸裂するその現象は太陽面フレアに匹敵する超絶規模の大爆発である。 強固な相転移式次元断層結界と相模湾全域の大気を揺らす極大の重低音が間断なく響き渡る。間を置かず閃光が放電、甘粕とストラウスが対峙する周囲一帯はまさしく小さな太陽の如き橙色の大火球に覆われているのだった。 これこそが太陽風───コロナ質量放出にも類似する空前絶後の爆発現象である。膨大な質量と音速の千数百倍という度外れた速度の前ではストラウスでさえも回避する術はない。更に言えば「太陽」という属性が付加されているため、如何に陽光を克服しようとも未だ弱点としてあるストラウスにとっては微風一つでさえも致命となってしまう。彼を相手取るにはまさにうってつけの代物であり、しかし何故甘粕がこの宝具を使える意味が分からない。 ならば知るがいい。これこそが《第六法》。これこそが《五常・終ノ段》。 盧生のみが可能とする、集合無意識の海より神霊級の想念を汲み上げる《神降ろし》の術法。 神格召喚に相当する大偉業をたかがサーヴァントの身で行使するなど不可能───などという条理すらこの男には意味を為さない。 何故なら、盧生たる資格とは力ではなく心にあればこそ─── どれほど力を矮化させたところで意味などなく、人類の総意さえ凌駕する域の意思力こそが神威の顕現を現実のものとする。 つまるところ、甘粕が規格外の力を振るっている理由など呆れるほどに単純明快。 "気合と根性"。 誰しもが持つたったそれだけのことで、甘粕は限界など二つも三つも踏み越えて新たな伝説を築き上げるのだ。 「大いなる成長には大敵を乗り越える必要がある。吸血鬼に太陽はよく効くかね? だがこれで終わるお前ではあるまい!」 これだけの試練を課しながらも相手の奮起を信じて止まない甘粕の言葉は、光に溢れながらも無理難題と言う他にないだろう。 神霊───世界の伝説に数多語られる神々なるもの。天上に在りて奇跡の御手を揮うもの。当たり前だが、尋常なる生物は愚か英霊と比してもなお次元の外れた存在であることは語るまでもない。 地上において神霊規模の奇跡を起こせる生物がいるならば、その者にとって聖杯など不要であろう。神霊とは、聖杯という万能の願望器を用いてようやく呼び出せるかどうかという、それほどの存在であるからだ。 よって当然、英霊では神霊には決して勝てない。人が英霊に勝てないのと同じように、両者の間に隔てられた差は隔絶して余りある。そのようなものをけし掛けて、尚も「終わるな」と叱咤する甘粕の所業は傲慢極まるものであり─── 「……愚問を言うか。たかが、崩れ行く土くれひとつ!」 それに真っ向から応えるストラウスもまた、常識外れにも程があった。 言葉と同時、ストラウスの総身より常軌を逸した量の魔力が迸った。 大熱波の嵐の中で、更なる嵐が巻き起こる。さながら等身大の事象境界面が如く、太陽遍歴を中心に蒸発し尽くしたはずの海水がストラウスを中心に次々と流れ込む。 「第三の時代を滅ぼす火の落涙を気取るならば、創世される新時代を滅ぼすモノもまた然り。 この海洋を戦場に選んだことがお前の失策だ、甘粕正彦!」 雪崩れ込む莫大量の海水。太陽風の只中にあって尚蒸発することなく形を保ち、ストラウスの掌中に怒濤の如く吸い込まれ直径10㎝の球体を形作る。 不可解なのは、水で構成されるその球体が"どれだけの海水を吸いこんでもまるで大きさが変わらない"という点だ。まさか異次元に繋がっているわけではあるまい、空間的に別位相へ転移させているわけでもあるまい。彼が吸い寄せた質量の全て、確かにそこにあるはずなのに、ならばこれは何だというのか。 答えは単純。"圧縮されている"のだ。吸い込むごとに圧力が増し、質量が増大するごとに構成密度が次元違いに跳ね上がっていく。不純物を取り除き、超臨界領域すら遥か振り切って、しかし内界に存在するはずの熱量だけは極限まで排され、等価の運動エネルギーが一足飛びに蓄積されていく。 次瞬、圧縮球体から流星の如き一条の軌跡が放たれた。糸のように細く、長く、そして分子単位の乱れもなく緊密に構成された直径1㎝という極小の漆黒の槍が、摂氏10万度もの劫火吹き荒れる嵐の中でも蒸発することなく、一直線に太陽の巨岩を刺し貫いたのだ! それはストラウスが持つ瘴気にも似た魔力の結晶体であるのか───いいや違う。 槍の正体は「氷」だ。地球法則下では成り立たない代物ではあったが、確かにH2Oの化学式から成る常識の物体であるのだ。 水の氷は圧力変化によって様々な相変化を起こし、多様な高圧相氷になる。温度130K圧力1Gpaという臨界圧力を超過した環境下において、氷相の水素原子はプロトン秩序化し熱力学第三法則の破れたる既存法則(アイスルール)を覆す。 氷相第十五相。地球上ではあり得ない高密度の氷の槍こそが、神をも穿つ死線の正体なのだ。 巨岩を貫く黒の線はあまりに静かで、音も動きもなく。けれど次の瞬間に巻き起こったのは、そんな「静」とは正反対の「動」そのものの挙動であった。 高密度に形成された氷の槍から、突如として膨大な質量が噴出した。それは内側から爆散するかのように、まるでぎちぎちに詰め込まれた大量の「何か」が内の圧力に押し負けて一気にぶち撒けられるかのように、文字通りの爆発的な威力で以て炸裂する。 常態・氷1hにおいて体積5000立方メートル、総量125テラリットルという膨大極まる質量の第十五相氷が強大な圧力もそのままに超臨界状態───液体と気体双方の特質を持つ、固相・液相・気相及びプラズマに続く第五の状態を形成し、125000000000000000倍の体積変化による沸騰液体蒸気拡散爆発を誘発、太陽遍歴の巨岩を内側から爆散せしめたのだ! 弾け飛ぶ海域、白光に染まる世界。波濤が如き重低音が水平線の彼方にまで伝播する。中天の太陽が撃墜され、物皆焼き尽くす業火の波濤が衝撃に吹き散らされる。 如何なサーヴァントとて、例えそれが盧生だとして、この大激震の最中に感覚の一切を乱されない者などいるはずもなく。故に、剣を構え全速力で肉迫するストラウスに、甘粕は反応できない。 破壊の余波に満ちる地上から天高くに飛びあがるストラウスに、既に損傷の痕は欠片も見当たらない。再生、再構築、共に完了。焼け落ち溶け崩れた欠損など影も残さず消滅している。 「旧約の大洪水の再現とは、流石に行かないがな」 古代アステカ神話における第三の太陽の時代、雷雨の神トラロックの治める世界を劫火の雨によって滅ぼしたケツァルコアトルは第四の時代を打ち立てる。しかしその平穏の時代は悪神テスカトリポカが引き起こした大洪水によって破壊され、世界は現行の宇宙である第五の太陽の時代に移行したとされている。 逸話の再現。人の想念により形作られた神話級の強制協力。神霊は強大な概念存在であればこそ、型を嵌められてしまえばそれに逆らうことができない。 「マスター亡き身でこれ以上の神格召喚は叶うまい。その意思を此処で断つ!」 狙うは首筋、振るうは黒剣。それは神を従える盧生なる身においてさえ致命となる一撃。 ストラウスの言葉は真実だ。第六法を操る盧生なれど、神格の召喚などという大奇跡を無条件で行えるはずがない。召喚だけで凄まじい精神力の消耗を伴うのが常であり、連続的な召喚などまず普通では考えられない。そもそも常人ならば陽炎めいた実体のない小妖ひとつに触れただけで脳が沸騰してしまうものであり、翻って自然法則の具現たる神格を召喚・使役できる盧生の意志力がどれほど桁外れであるのかが理解できるだろう。 だがその奇跡もここまでだ。前述したように連続召喚は無謀の極み。まず大抵は一度の召喚で前後不覚に陥り、仮に二度目の召喚に手をつけたところで過負荷に脳が焼き切れる。ましてや土地神程度ならともかく神話の主神級を呼び出しなどすれば、当然のように発狂死するのが道理であり─── 「いいや否、ここで斃れる終わりなど認めんよ。お前が雄々しく立ち上がるならば尚更に」 しかし、そんな道理はこの勇者(おおばか)には通じない。 "この男ならば仕方ない"などという、あまりに荒唐無稽極まる理由によって物理法則を超越するのだ。 「故にこそ、俺も同じ場所で立ち止まってはいられないと痛感した。 更なる領域へ至るとしよう、さもなくばお前の敵に値する資格なしと断言する───!」 覚醒、覚醒、限界突破───不条理が巻き起こる。 甘粕の総身より放たれる魔力量が爆発的に膨れ上がる。流出する強大な神気が一帯を震わせて、飛来する剣諸共ストラウスの肉体を彼方へと弾き飛ばした。道理も理屈も地球上の法則さえも踏み躙って、召喚にかける動きが極限まで研ぎ澄まされる。 眼前の敵手は見事我が奥義を乗り越えてみせた。流石である、やはりお前は素晴らしいと心震わせる。 故に、負けてはいられない。己もまた相手に相応しい覚悟を見せなければと、相乗効果で甘粕もまた更なる進化を果たすのだ。 「城よりこぼれた欠片の一つ。クルーシュチャの名を以て方程式を導き出さん───終段・顕象」 何故なら甘粕正彦は「光」に属する英雄だから。 未来に翔ける意志力の燃焼、尊き者への畏敬の念は文字通りに桁が外れている。 残存魔力量、マスター不在による霊基損耗、神格との同調係数、サーヴァントでは決して不可能なキャパシティオーバーの召喚術式───あらゆる前提を"そんなものか"と一笑に付し突破して、不可能をそれでも無理やりに踏破する。 「出でい終宵! 夜明けを目指しひた走れ、明けぬ空に光輝の星を求めし者! 来たれ、贖う全てを一とする者、喰らう牙───幽麗なりし《闇(メトシェラ)》よ!!」 運命の車輪が回る。 人間賛歌の叫びが轟く。 遥か満天下に掲げられた腕の先、夜闇の奥底より"それ"はやってくるのだ。 「不滅の薔薇はどこにもない。縛血(ブラインド)の幻想は闇へと溶けた。 されど至高の赤薔薇は此処に在る───煌めく真価を魅せてくれッ!!」 同時、天空から墜ちてきたのは夜空全てが凝縮したとさえ思しき濃淡の"闇"そのものだった。黒き汚泥の崩落さながらに、本来"光がない状態"であるからして物体として存在できるはずもない闇が、暗海の大津波が如く甘粕ごとストラウスを呑みこんだのである! そして次瞬、ストラウスを襲ったのは感覚の喪失だった。重力が失われた、前後左右上下の区別がつかない。視覚も聴覚も五感の全てが剥奪され、そもそも目玉があるという当たり魔の感覚さえ失われてしまった。目を開けているのか、そもそも眼球が無くなっているのか、判別しない漆黒の視界。思考さえおぼつかない虚無の領域。 ───ここは、どこだ? ―――何故、私はここにいる? 意識さえ、曖昧な水面のよう。 自分が誰なのかすら忘れてしまいかねない薄弱さで、何を感じることもなく闇の中を流される。 あの瞬間から記憶がない。 そこから裁断でもされたかのように、頭に靄がかかっている。 刺激が何一つないために、自我が希釈されていく。 無限に続く無感の世界は、意思を水で薄めるように、彼そのものを暗闇の一部として溶かしていった。 (いや、これは……!) そして気付く───違う、これこそが奴の術中だ。 「物質ではなく精神を溶かす闇か、しかし私は……ッ!?」 猛然と瞼を開き、沈殿する闇の底より飛翔を果たして───気付く。"溶かされていたのは心だけではない"。 二対の翼を以て飛翔するストラウス。その体には、決して少なくない量の闇が纏わりつき、"四肢を含む末端を捕食していた"。さながら魔獣の顎の如く、その神秘と事象を構成する密度と威力は極めて剣呑。強固な神秘防壁を有するストラウスの肉体が嘘のように崩されていく。 何より厄介なのは、これが破壊ではなく"同化"という点だ。ストラウスという夜半に生きる"闇"を、メトシェラという極大の"闇"が取り込み、同化しているのだ。それが証に削り取られていくストラウスの肉体は何ら再生の兆候を見出さない。どれほど肉体が闇に消えていこうと、周囲の闇そのものが毟り取られたストラウスの一部であるために総体として見れば何も失われた箇所などない。最終的にストラウスという自我そのものが希釈し消滅しようとも、"闇"にとっては最初から何も変わることなく正常な状態であるため、そもそも再生などできる余地がないのだ。 つまり早期にメトシェラという神格を排除しなければストラウスに未来はないのだが、そもそも非実体が相手であるためそれも難しい。猛る甘粕の眼前に闇色の人型が立っているのが見えるが、あれとてメトシェラの本体ではあるまい。《闇》にとってこの星に存在する闇そのものが己であり、手足も同然。人間に見えている部分も本質は人型の模様があるというだけにすぎず、闇という体を持つ大巨人というのが正しい。 夜はもちろん、日中でも、人工の照明下でも、光を遮る物さえあればそこは彼の体。洞窟の中、深い森、建造物の裏はもちろん、人間を含む全生物の足元に這う影さえも。 故に根本的な討伐は不可能であり、ならばストラウスはただ座して死を待つのみであるというのか。 「───否」 否、否。その程度で斃れるようであるならば、彼は放浪の千年の間に容易く討ち取られていただろう。 闇は本質的に存在しない事象であり、故に非存在に干渉する手段はない? ───いいや否。 確かな干渉能力を持って同じ三次元空間内に在る以上、対抗策は必ず存在するのだ。 ストラウスの欠損した部位から、突如として闇が湧き出でる。正確には闇のような姿をした魔力の凝縮体であり、疑似的な損傷部位となって修復され通常の機能を取り戻す。靭帯の半分を切断された左の手首が仮想体組織で繋ぎ合わされる。捕食された右の眼球が新たな球体を作り上げ赤い眼光を放つ。両の足に食い荒らされた内臓の大部分、脊椎に骨格に主要な神経と血管網。全てが劇的な復活を果たす。 次瞬、唸りを上げる魔力が、気密の集うように一箇所へと凝縮し形を成していった。それは今までストラウスが行使してきたものとは正反対の"純白"を湛えて、周囲の闇そのものを取り込むかのように。 それは一辺が15メートルほどもある純白の立方体だった。遥か事象世界の住人がそれを見れば、あるいは「ムーンセル・オートマトン」と口にするかもしれない。 純白立方体に無数の穴が穿たれる。それは一つの例外もない自己相似形であり、瞬時にフラクタル図形を構築する。立方体のフラクタル次元はlog20/log3=2.7268…次元であり、その面は2次元的なカントール集合を構築する。 更に繰り返される自己相似形の構成。繰り返す度に表面積は1/3ずつ増大し、体積は1/27ずつ減少していき、最終的に無限大への発散と0への収束の両立という矛盾を実現する。 自己相似図形は相似次元で位相次元を上回り、対数三を分母とする対数二十次元となって、2.7268以下延々と次元が続いていくが、三次元に到達することは永遠にない。 するとどうなるか。それは今まさに立方体に取り込まれ、急速に姿を消していく"闇"が物語っていた。暗黒が晴れる、世界が光を取り戻す。《メンガーのスポンジ》に巻き込まれた存在は二次元と三次元の間の存在となってしまい、最終的に三次元世界からは観測が不可能となってしまう。 異次元への放逐、存在次元そのものの位相転移。如何な非実存といえ同じ三次元空間に存在していた以上、この法則から逃れる手段はない。 存在しないと豪語するならば、本当に存在させなくしてしまえばいい。前提となる論理展開が大仰すぎて機動力を持つ相手には無用の長物と化すが、《闇》のように"ただそこにあるだけ"のものを相手にするには都合がいい。 「私は千年の夜を越えて此処に在る。この身は元より闇に生きる者、ならば夜闇の何を恐れることがあろうや」 闇とは本来善も悪もない事象。ただ在るがままそこに横たわるだけのものであり、恐れることなど何もない。 《闇》が人を貪る悪性現象として具現したのは、人間が長い年月の果てに「闇は忌まわしく、おぞましいもの」と定義したからに他ならない。だがストラウスは人ではなく、昼光に生きる存在でもない以上は必ず打破の階が残されている。 ああ、そもそも。 《夜闇の王》と誉れ高き我が身を前に、夜闇そのものをぶつけるとは何たる皮肉であることか。 「自壊衝動何するものぞ。いざや朽ち果てろ《審判者(ラダマンテュス)》!」 そして放たれるは魔力光の大集束。掲げられた掌から超高速で放出される純粋魔力の光条は、文字通りに光の如き速度で猛然と甘粕へと迫る! 螺旋を描いて抉り穿つ。A++という規格外規模の魔力値から放たれるは超高ランクの攻性宝具の真名解放に匹敵する一撃である。それは遥か高みから見下ろす甘粕へと向けて、天へと立ち昇るかのように凄まじい勢いで殺到する! 神話を滅ぼされ単騎となった甘粕にそれを防ぐ手立てはない。サーヴァントとしての純粋な力量であればストラウスに大きく劣る以上は自明の理であり、神格召喚が多大な精神消耗を強いると分かっている以上は一気呵成に攻め続ければいずれ限界を迎え次の一手を封殺できる。 無論それはストラウスとて同じであり、先の攻防を経て残存魔力は半分を下回ってしまったのも事実であるが、基準となる魔力保有量においてストラウスは甘粕を圧倒している。単純な消耗戦ならば分があるのはこちらであり、故に攻め手を強める道理に否やはなく。 「然り。たかが曖昧な幻如き、現実に生きる者を害すること能わず。 故に、お前を倒すならばこちらのほうが都合が良かろうよ」 だが渾身の一矢は甘粕の眼前に降り立った白き巨体によって掻き消された。並みのサーヴァントが相手であるなら防性宝具ごとを容易く撃ち貫く純粋魔力の破壊は、表皮に掠り傷一つ付けること叶わず弾かれ、霧散する。 大きい。その威容はあまりに巨大で、すぐ足元に立つストラウスでは下から上までを見渡さなければ全容を視界内に捉えることすらできない。 未だ喚び出される前の影の状態であるにも関わらず、これほどの存在規模を有するこれは一体何であるというのか。 巨大なる質量、それは天を衝き空間を埋め尽くして。 城塞をも超える堅牢。 猛炎をも超える灼熱。 狂獣をも超える凶猛。 幻想種が如き神秘の威を全身に湛えながら、胸部で明滅する魔力光は血の真紅。それは体内の奥深くで極めて大型の魔力炉心が駆動していることを意味している。 身の丈およそ50m。 けれど、未だ現出していない部分も含めるならば、恐らくはそれ以上の─── 「英雄ならば魔性退治と洒落込めよ。古今、それがお前たちの武勇伝というものだろう。そして何より"この者"もそれを望んでいる」 返答の代わりであるとばかりに放たれる数十条の光、巨体を避けて全方位360度より殺到する致命の連撃を躱す術もなくその身に受けて、しかし「透」により全身を透過させた甘粕は一切のダメージもないままに剣指を一閃。大きく空間を断割する。 そして膨れ上がる悪夢の気配。それは呼び出されるモノが魔神の類であり、加えて死と暴力の具現であることを示している。 甘粕は審判者であるがために裁きの神と相性が良いが、同時に災禍に代表される破壊の神とも酷く親和性が高い。 それは例えば、神話に登場する邪龍であるとか。 「朝は来ない。朝は来ない。黄金の夜明けは喪われた。真鍮の鍍金は剥げ落ち、阿片の毒の夢は朽ちた。喉は潰れ歌は途絶えた。 英雄は間に合わない───お前の恋は実らない。終段・顕象」 そして具現するは黒白なる巨竜そのもの。 タイプ:ドラゴン、零落したる白。叡智たる肉色。浪漫なき世界に生まれ落ちた哀れな竜。忘れられた神話個体。 ───恋を知らぬ少女にして、愛に狂った悪竜現象(ファブニール)。 開かれた咢に集束するものがある。それは超々高密度の魔力結晶となりて、収束する光と熱の全てを破壊の力へと変換する。最早地上には存在し得ないとさえ言われる域の圧壊法則。それが鏖殺の焔となって眼下へと放出される! すなわち、超々規模の光速度多重展開型ドラゴンブレス! 大規模儀式魔術級の神秘の即時行使! 理論上は対城宝具の一撃にも匹敵する魔力は光の形態を帯び、三騎士級のサーヴァントであろうとも一撃の下に微塵とする威力を誇る。自然現象の具象化にも等しい神代に連なる古龍を由来として持つ神話個体故に、放たれる破壊の吐息は超級規模の高熱火炎、大真空、金剛石塊、高圧水塊、等々の神秘を備えた物理的衝撃となってストラウスへと襲い来る! が、しかし。 「その程度、今さら通じるとでも思ったか」 闇が─── 光を、切り裂く。 黒剣によって描かれた漆黒の軌跡が、竜の吐息たる破壊の嵐を鮮やかに両断していた。 圧倒的なまでの魔力。 非常識なまでの魔力。 今なお彼の宝具は真名を解放されていないというのに、ただの一振りで、並み居るサーヴァントならば十も二十も屠るであろう波濤を完全に無効化したのだ。それどころか、狙い澄ましたカウンターの性質をも併せ持ち、終段とドラゴンブレスの行使により完全な無防備状態となった甘粕の霊核へと一撃を加える! 弾け飛ぶ半身、千切れて宙を舞う右腕。右肺の大部分を含む胸部を大きく抉られて、透の解法による存在確率改変防御すら貫通する一撃は間違いなく甘粕の命脈を断ち切った。 真名解放ならず、常態の一撃。それでいて、こうも必殺の威力とは。 「無論、俺とてそうは思っておらんとも」 だが、しかし。 喝采する甘粕の表情に、一切の痛痒はなし。 霊核ごとを吹き飛ばされ、尚も哄笑するは最早精神力が云々の次元ではあり得ない。余人ならばとうに即死していなければ辻褄が合わず、されど「この素晴らしい情景を目にしていたい」という情念のみで生存を可能とするのはまさしく理不尽の権化と言わざるを得ないだろう。 そして、甘粕は言葉の通り、何の考えもなしに子供騙しの攻撃を放ったわけでは断じてない。 次瞬、暴風が如く蒼光の炎吹き荒れる海上から飛び立つものがあった。一対の巨大な翼を広げ、流線型へと形態変化したそれは、紛うことなき悪竜の姿。一直線に空を目指し、雲を突き抜け、星々を睥睨し、成層圏を超えても尚上昇を続けていく。 甘粕と悪竜が攻撃により動きを停止したように、ストラウスもまた必殺の一撃を放ったことにより一瞬の隙が生まれたのだ。甘粕の狙いは最初からそれであり、自分の命が削られることなどまるで頓着していない。 然るに、この悪竜が持ち得る攻撃手段の中で最強と言えるのは一体何であろうか。 神代の真エーテルによる四属性内包ドラゴンブレス───確かにそれも強力ではあるだろう。しかし違う、既に太陽遍歴もツァーリの一撃も耐え抜いたストラウスに対し、そんなものが決定打になるとは今更誰も思うまい。 正答は、巨体を用いた大質量攻撃! 上空約80㎞地点、中間圏電離層より50mの質量が繰り出す極超音速の特攻破壊。すなわち隕星衝撃(メテオインパクト)! 地球最大の隕石孔であるデリンジャークレーターは直径およそ30mの隕石によって形成されたと言われている。最早神の杖など比較にもならない大破壊。しかも悪竜の出せる最大速度は彗星の約7倍にも相当し、運動エネルギーは速度の二乗に比例することを考えれば巻き起こる破壊の規模は想像に難くない。 欠点があるとすれば、それは一度上昇し急降下するという攻撃準備にかかる時間だ。それさえ数秒で済んでしまう程度のものだが、この領域の戦闘においては致命的な隙と言わざるを得ないだろう。 「滅びの火は満ちた。人の越えたる日曜の日に、お前の居場所は存在しない───終段・顕象」 故に、その間隙を埋めるべく甘粕は更なる神格召喚を成し遂げる。 湧き上がるものがあった。それは海洋に在らざる巨大な炎の渦であり、逆巻く火柱は伸縮を繰り返し、空を目指すように伸び上がった。 それは腕だ。炎によって形作られた巨大な人の腕。あまりに巨大すぎて感覚が狂ってしまいそうになるが、それはおよそ数百mにもなる大きさだった。 腕は遥か空の月を掴むかのように伸び続け、やがては肩にあたる部分が姿を顕す。肩に続いて丸い卵型の物体が、たなびく炎の奔流を頭髪として現出。最早誰が見ても疑う余地もない巨大な人間の頭部。仮にこの場に見上げる者があったならば、きっと誰もが言葉を失っていただろう。 這い出る者、炎の巨人。 身の丈およそ500m。 生まれたばかりの巨人は、まるで己の誕生を祝うかのように、漆黒の天蓋に向かって長く、高い咆哮を轟かせたのだった。 「かつて、お前以外にも俺に立ち向かった英傑がいた。彼の者は輝かしく、そして誰しもの胸を焦がすような熱情を湛えていた。 これは奴への返礼であり、そして我が尊敬の炎だ。お前にこそ受け取ってほしい、世界には素晴らしき英霊が我ら以外にもいたのだという証を!」 そして掲げられる、長大なる炎の魔剣。 世界を終わらせる巨人の王が持つ、絶対なる滅びの具現。 時が来た。 焔の剣、その切っ先が天を貫く。 収束するものがある。それは純粋魔力のみで形作られた、およそ地球上ではあり得ぬ熱量を誇る"破壊"そのもののカタチであるものか。 故に、人は巨人に何もできない。神代の大洪水も、存在を消し去る白の立方体も、フォトニック結晶から成る大規模魔術式であろうとも、アレの体表に届くより先に蒸発して消滅する。 ああ、墜ちる。異なる二種の滅びが、世界を死に導く赫き終焉の焔が来る。天から、地から、終末装置たる破壊の具現が、ローズレッド・ストラウスただ一人に向けられて。 「《太陽を超えて耀け、炎の剣(ロプトル・レーギャルン)》!!」 ──────────────────! 世界そのものの絶叫であるかのような大轟音が鳴り響く。 見上げる空の全てが炎に覆われた。絶対の破壊が振り下ろされるのが見える。 あれこそが死だ。死の集合体。触れる者全てを消滅させる終末の焔。真実の《焦熱世界・激痛の剣(ムスペルヘイム・レーヴァテイン)》。 人は絶望と諦観の中に落とされる。神々であっても生存の余地があるかどうか。 故に、誰もその刃からは逃れられない。もしも刃を避けたとしても、拡散する致死の熱量に殺される。 だからこそ、ストラウスは逃げず立ち向かうことを選択した。 視界を覆い尽くさんばかりの剣に対して漆黒剣が向けられていた。剣の腹でもなく、刃でもなく、1/100ミリにも満たない切っ先を巨大な剣の刃に合わせる。 刃渡り300mあまりの巨大な剣の全運動量を剣先の一点に受け止め、熱量が伝播するよりも負荷が肉体を破壊するよりも速く受け流す。 巨大な剣の切っ先がストラウスの右後方10mに凄まじい破壊を穿った時には、ストラウスの肉体は既に400m上空、巨人の肩の寸前に在った。 「赤騎士ならば知っているさ。ああ、どちらも色恋に狂った哀れな者だ」 炎の魔剣の直撃を受けることは、さしものストラウスとて叶わない。 生命に対する絶対的な優先権を持つ魔剣は、形ある生物であれば神代の神ですら滅ぼし尽くす。 故にその熱はストラウスに耐えられるものではなく、しかしほんの一瞬、コンマ一秒にすら満たない極々短い時間であるならば、全霊の魔力を込めた剣でのみ接触することも叶う。 そして、彼が反撃に移るための時間は一瞬以下でも構わない。 「アクセス誰(た)が《罪(シン)》───全ての瞳統べ給う君へ魔眼の譲渡を嘆願する」 次元干渉虚数術式。アルトタスの心の声の世界に干渉した時と同じく、遥か高次の存在に限定的な接続を開始する。 サーヴァントという矮化した霊基で受け取れる情報量は極めて少ない。故に余分なリソースは不用。最適な力のみを羅列・選択し、たった一つを掴み取る。 「モード:A.Z.T.Tより遷延の魔眼を発動。《私はそれが輝くさまを見ない》」 事象・照準固定。無限分岐する可能性世界の中で任意の一つを選びとり固定化する、事象遅延の魔業である。 当然のことながら神霊、それも自身の別存在を許さぬほどに精神が固定化された巨人王に対して、この魔眼は一切の効力を発揮しない。だがそれでいい。「遷延の魔眼がここにあり」、「使用者が撃滅の意思を持っている」というだけで強制協力は成立する。 巨人の動きが止まる。業火の如き魔力の噴出が弱まる。その隙を逃がすことなく、巨人の肩に着地したストラウスは足元一面を覆うルーン魔術式に剣の切っ先を突き立て、200mの距離を駆け抜ける! ストラウスが再びその身を空に躍らせた瞬間、巨人の肉体の至るところに亀裂が発生、論理構造に致命的な損傷をきたした総身がバラバラに崩れて墜落していく。 叫ばれる慟哭は憤怒であるのか、それとも誰かの名前であるのか。余人には聞き届けること叶わない嘆きは宙に溶け消えて、スルトの肉体もまた諸共に消えていく。 巨人王スルトに死の逸話は存在しない。 神々の滅亡が明確に描かれたる北欧のラグナロクにおいてさえ、彼の者は最終戦争の終末まで生存し世界の全てを焼き尽くしたとされる。 つまるところ彼を逸話的な状況再現で打倒することは不可能であり、故に他の弱点を新たに作ってやる必要があった。 平行世界の観測機構、剪定の果てに消え去るはずの異聞に遺されたとある記述。 ストラウス自身が見聞きしたものではないが、月の瞳たる単眼はあらゆる空を見つめている。 「そして」 焔の残骸が滝のように流れ落ちていく光景の中、尚も形を失わずに在る巨大なる炎の剣を掴むものがあった。 それは一見すると"光"に見えた。数えきれないほどの無数の光条が、幾重にも折り重なって五本の指と掌を形作っている。それはまるで人間の手首から先のようにも見えて、しかし基準となる大きさが明らかに違っていた。 巨人王スルトの手にすら匹敵する巨大な光掌。それは何者も触れられぬはずの無限熱量たる炎剣を確りと握りしめて。その掌の根本に腕を掲げるストラウスの意思のままに動く。 プラズマとは非常に強い圧力を持つ上に、あらゆる物質を破壊してしまうほどの熱量を併せ持つため、高密度の状態で封密しておくことは非常に困難である。 二つの同じ向きの電磁場を発生させると磁場が絞られて細くなる。この高密度の磁力線を螺旋状の輪にすると磁力線の端がなくなり、メビウスの輪のように内側と外側の区別が無い構造、つまりプラズマが逃げ出す場所の無い構造になる。 とある事象世界において、超高密度のプラズマを作り出すことによって核融合を起こす方式の核融合炉が発案されたが、プラズマの速度が螺旋速度を一定以上超えると、鏡状態の磁場で反射しきれずに崩壊してしまう。この問題が解決出来なかったために他の方式に取って代わられた。 この方式の数万倍という超磁場を限定空間内に発生させることにより、超々高密度のプラズマの壁を作り出すことが出来る。 超々磁場とプラズマの壁の前では、例え摂氏数千万度の熱量や放射線であっても完全に遮断されてしまう。炎剣を掴むためだけに編み上げた、それは光輝なる巨大籠手であった。 「悪なる竜よ。呪いの如くに死を撒き散らし、しかして祝いの如くに死することのなかったモノよ。 来るがいい、クロスカウンターを決めてやる」 天墜する崩落の星が見える。常軌を逸した速度で地上を目指す、体長50mの彗星がストラウス目掛けて墜ちてくる。 その姿は未だ空遠く、遥か彼方の光にしか見えないものの。これより僅か二秒も経過すれば容易く地表を貫通し大絶滅にも匹敵する凄まじいまでの破壊が巻き起こるだろう。 無論のことストラウスはそれを認めるわけにはいかないし、この地上で迎え撃っては勝敗がどうあれ周辺地域の全ては灰燼に帰してしまう。 ならばどうするか。簡単なことだ、地上に落とさなければいい。 偽なる巨腕が大きく撓む。力を溜め、彼方にある星へ照準を定める。 そして放たれるは、炎剣の大投擲! 眩き流星と化して空へと駆ける、旋回する赫き劫刃の一矢! 海を断ち、雲を断ち、空を断ち、そして次なるは竜をも断たんと刃が唸りを上げる。 ストラウスは巨大籠手に握りし炎剣を振り抜くでもなく翳すでもなく、ただ一心に高々度へと投げ打ったのだ。投擲速度はおよそマッハ数百にもなるか、天墜する巨竜の隕星とほぼ同等かそれ以上。それは狙い違わず巨竜へと殺到し、そして巨竜もまた一切の軌道を変えることなく、むしろ歓喜にも似た感情と共に真っ向から衝突して─── 光が、溢れた。 空前の宝具と生命体が激突する遥か雲の彼方にて。 例えば夜に暗がりが音もなく充ちるようにして、天然自然の理であるかの如くして、空間の隅々にまで光は行き渡り充ち満ちて、溢れて、溢れて。留まることなく漆黒の天蓋を呑みこんで、黒き海洋を照らし出す。 破壊を齎す絶対の魔力。 星も滅ぼす絶死の神秘。 それが証拠に巨竜の外殻は悉く融解し、炎剣は砕け、絶対の破壊であるはずの二柱は諸共に崩壊していった。 それらは破壊もたらす灼熱であって、同時に何かを得た輝きでもあった。 黒の鎧を身に纏い、 長大なる剣を携え、 英雄が邪竜を討つ。 それは忘れられたはずの神話個体なる伝説、その再現。世界に定められた運命なるものか。 竜は今、取りこぼしたはずの何かを、その目に焼き付けて─── 「イイーキルス───ルリム・シャイコォォォォスッ!!」 地上をも揺るがす大衝突の衝撃が吹き荒れる中、喜悦を含んだ大喝破と共に、裂帛たる勢いで迫る白光がストラウスを貫いた。 それは水平線の彼方までを一直線に貫いて、万物一切を貫通する光の槍。 神格級の攻撃の数々に耐えてきたストラウスの五体が微塵に消滅する。胴体を直撃した光の槍は、文字通りに彼の肉体を四散させて。 「───が、はァッ!?」 溢れる血すら瞬時に蒸発して、ストラウスは苦悶に揺れる息を吐き出された。 胴体及び内臓の八割、右半身と頭蓋の一部、霊核の4割がその一撃で消失した。間違いなく致命の一打であり、吸血鬼たるストラウスと相反する浄化の属性故に再生が追いつかない。 ルリム・シャイコース───《光の剣能》。 北央大陸の北方辺境に伝わる御伽噺。かつて極北の果てには《巨神》なるものが在り、その白銀の甲冑纏う騎士が如き威容は地上から遥か暗雲の空にまで届き、剣の一振りだけでも山や大地が裂けたのだという。現在も彼の地で見ることのできる海の流氷は、この《巨神》なるものが砕いた大氷山の欠片であるとさえ。 白の神体。イイーキルスの白き《巨神》伝説。 彼の神が持つ剣なるものの正体こそが、この光だ。量子に作用して切り裂くため魔性も物質も関係なく切断する。空高くより睥睨する地平線までをも両断する間合いであり、およそ耐え得る物質は存在しない。 二柱の迎撃に回らざるを得ず、故にその間手つかずの状態にあった甘粕が、まさか攻撃の手を休めるはずもなかった。対敵は見事に世界の危機を救ってみせ、間断なく迫る滅びを二度も回避してみせたのだから、"三度目もきっとやり遂げてくれるだろう"という根拠のない押し付けがましい信頼の下に全力全霊の攻撃を敢行したのだ。 今、この場で最も歓喜に打ち震えているのは甘粕である。ストラウスが為したのは紛うことなき竜殺しの所業であり、最も新しい伝説の誕生に他ならない。現代の神話を目の当りにして甘粕は涙を流さんばかりに感動し、心底よりストラウスを尊敬して、だからこそ次の英雄譚も見せてほしいと際限なく奇跡を要求してくるのだ。 立ち上がれと。 負けるんじゃないと。 俺はお前を信じている、この程度で斃れる男ではない、だからどうか愛と勇気と希望で以て剣を執り大悪たるこの俺を倒してくれ、と。 願う情念は哄笑となって現れ、砕け散るストラウスを眼前にしても止まることはない。自分で相手を殺しておいて、死んだ程度で斃れるなと叱咤する姿はまさしく狂人の有り様であり、しかしそれこそが甘粕正彦という男の本質なのだ。 人は醜い。生まれた時は誰もが悪であり、輝かしいものなどあるはずもない。 だからどうか、見せてほしい。人が愚かしいまま終わる存在ではないという証を。煌めく希望を、他を呑みこむ絶望を、人類には確かに価値があるのだという証明を。 見せられないというならば、なるほど、お前に価値はない。無価値なるまま無意味に死んでいけ。 甘粕の思想とはつまりそういうこと。彼は人の醜さを嫌悪しているがために、自らは"そう"ならないよう奮起し続けている。その結果がこれまでに起きた幾多もの逆転劇であり、死地からの復帰であり、非常識なまでの往生際の悪さだった。心の力があれば人に不可能はないと豪語する甘粕は、故に如何な致命傷を負おうと心の力だけで何度も何度も立ち上がってくるのだ。 なんという諦めの悪さ、頭の悪さであろうか。つまるところ彼を完全に殺しきるには肉体よりも先に精神を殺す必要があり、けれどこれほどまでの死地と絶望に晒されても尚彼の心は微塵の痛痒すら感じてはいない。その様はまさしく理不尽と不条理の体現であるかのように。 だが、しかし。 「精神論の権化たるお前がいくら覚醒を果たそうとも、これが詰みの一手だ」 ストラウスが叫ぶ。 「その愚かしい思想と共に消え去れ!」 瞬間、ストラウスを貫く光槍が"ぐるり"と捻じ曲がり、180度方向を転換して甘粕へとその穂先を旋回させた。 それはまるで真っ直ぐな針金を丸く折り曲げたかのように。急激な半円形を描いた白光の軌跡は凄まじい旋回速度で甘粕へと迫る! 在り得ぬ光景。光とは通常直進するものであり、意図的にその軌道を捻じ曲げることはできない。ならばこれは一体何が起きているというのか。 アインシュタイン方程式において、万有引力とはニュートン力学的な力ではなく重力場という時空の歪みであると説明されるようになった。また重力の作用は瞬時ではなく光速度、すなわち光の速さにさえ対応できるとも。 時間と空間の幾何学構造、その曲率を表す幾何学量とは物質場の分布量に比例する。つまりは質量が巨大になるほど時空の歪みは顕著となり、曲がった空間の中を直進しようとすれば、その軌道は必然的に捻じ曲げられ、重力を受けた運動として観測される。 時空の歪曲、すなわち重力=空間曲率制御。光速で運動する光量子の集束体すら軌道を捻じ曲げる、高密度の天体に匹敵する重力場。 甘粕の解法による重力キャンセルなど問題にならないほどの、圧倒的な空間制御! 光が天地を一閃する。それによって甘粕ごとに両断されるは、彼の内界に在る霊子回路。阿頼耶識と接続し神威を呼び出す霊的なレイライン! ストラウスは甘粕を順当に評価している。多少の苦境やダメージはむしろ彼にとっては起爆剤であり、乗り越えるべき壁にしかならず覚醒と力量向上を促してしまう。肉体をいくら破壊しても意味はなく、故に嵌めるなら何重にも徹底的に枷をかけなければならない。 気合と根性などという精神論で打破できる状況をまずは消す。その一手がこの一撃である。 「なるほど───いいぞ面白い!」 よって彼は真正面よりストラウスの返し手を迎え撃つ。彼に逃げるなどという選択肢は存在せず、戦術的な回避や防御の概念も今や頭の中から消し飛んでいた。 小細工など最早不用、そんなものが入り込める余地などこの戦場には完全皆無。例え相手が神威そのものであろうとも、臆することなど何もないというその覚悟。ああ確かに、それも勇気の発露と言って間違いない。奴はそうした男であると、ストラウスでさえ理屈ではない部分で信頼してしまっているのだろう。 だがその勇気と気概は───神格の攻撃すら直接受け止めようなどという自負は、あまりに巨大に過ぎると知れ。 「が、ああああああああああああああああ──────ッ!!」 爆散する光の渦。幾度繰り出されたか分からないほどの破壊の連鎖に世界が揺れる。 《光の剣能》の直撃に晒されて───当然のように甘粕の体は耐えきれない。 盧生とは人類の代表者であり神格召喚者の名。邯鄲法の練度は極限まで研ぎ澄まされているものの、あくまで人間の域を逸脱してはおらず、単純なステータスで神格を凌駕しているわけではない。 人理の観測範囲内において確認された四人の盧生の中では最も攻性に特化している甘粕でさえそれは変わらない。彼本体が持つ霊基総量は精々が召喚される神格の1割程度。個人としての力では、神格に及ばないほどに矮化したストラウスにさえ劣る。 必然、甘粕の体は飴のように溶け崩れ、急速に原型を失っていった。盾法による回復蘇生が働いているためか完全な崩壊こそ免れてはいるものの、それが致命傷であることに疑いはない。 「ぐッ───は、ははは……! 実に……実に奇妙な心地だ。しかしおい、俺はまだ生きているぞ? まさかこれを詰みの一手であるなどと言わんだろうな」 「それはそのまま、丸裸の状態で噛みしめろ」 この規模の攻撃をまともに受けて、尚も生存する様は驚嘆に値する。しかし、言ったように真の狙いはそこではない。 阿頼耶識との断絶、神格召喚の無効化。 今の甘粕は英霊召喚で言うところのパスを切断された状態にある。ならば余程の特例でもない限りは単身で神格の現界を維持できるはずもなく。 「耐えきれるものならば!」 叫びと同時、裂帛の気合と共にストラウスはその手より怒濤の奔流を放出した。 それは周囲の景色が歪むことで間接的な視認が可能となる不可視の大波濤であった。空間が捩じれ、歪み、膨大な圧力が視界内の全域を覆う規模で発生し甘粕へと殺到する! 重力場の形成───時空間歪曲による無質量の大津波。 重力子は角運動量が二で質量と電荷を持たず、重力波を媒介して重力相互作用を発生させる。重力波という振動は空間そのものを媒介として進み、次元すら越えて作用するため理論上存在し得る全ての防壁が無意味と化す。巻き込まれたものは原子単位まで分解され、およそ物質としての形を保てない。 あらゆる景色が歪んで見える中、周辺一帯に無数の光が乱反射して煌めいていた。重力波は不可視であるが、質量を持たない光子が重力との相互作用で曲がって輝いて見えるのだ。 不可視の波濤が甘粕ごとを呑みこんだその一瞬で、彼の肉体は消滅寸前まで破壊された。 身に着ける衣服と武装、そして頭の先から足先までの全身が重力波に呑まれ、原子レベルで分解されて空中で再結晶、歪な黒い塊へと成り果てる。剥き出しの肉体は表面から噴き出した血と体液で真っ赤に染まり、粘性の赤い肉塊と崩れ去った。体組織の5割以上が一瞬以下の時間で壊死。損傷を度外視した痛覚のみでも、常人であるならば10度は狂死してもおかしくはない激痛が奔っているだろう。 解法による自動防御など抵抗の一助にさえならないほどの圧倒的な力量差。文字通りに桁が違い過ぎて何の抵抗も許されない。 神格封じに怒濤の攻勢による足止め、枷を何重にもかけてそもそも何の行動も取らせない。 現状、ストラウスは完全な優勢を獲得していた。手足をもがれたに等しい甘粕にとってこの劣勢は押し返せるものではなく、故にこのまま押し切れるものであるのだと。 「これで最後だ。終われ、甘粕正彦ッ!」 そして具現するは、長大なりし漆黒剣。 最も扱い慣れたストラウスの代名詞にして基本形。それに膨大な魔力を注ぎ込むことで刃渡り20m長にまで拡大変化させる。 終わりを告げる声の下、振り下ろされるは全霊の一撃だった。間違いなく今のストラウスに行使可能な最大威力の斬撃であり、極限まで弱体化した甘粕に受け切れるものではなく─── 「くく、くくく、ふははははは……!」 甘粕はそれを、またしても真っ向から受け止めていた。勿論威力の無効化などできてはいないし、今も全身から血の霧を噴き出しながら、魂ごと砕かれそうな痛みの中にいるのだと証明している。 だというのに、ああ、何故彼は今も笑っていられる。 いやそもそも、例え一瞬とて耐えきれるものではないはずなのだ。魔力抵抗に筋力差、まともに立ちあがることすら不可能なほどに損傷した骨格など、そんなことは物理的に在り得ないはずなのに。 「お前の手札、存分に見せてもらった。ああ、実際に追い詰められたよ。かつてないほどに死を感じた。 今もまた、な。地力でこれは跳ね返せん……」 そうだ。今の甘粕は完全に単騎。《光の剣能》により神格へのアクセスを断たれ、物理的にも身動きの取れない全方位圧縮の重力波を受けているはずだ。 にも関わらず、何故抵抗ができている。いくら死を待つばかりのギリギリの状態とはいえ、意味不明としか言いようのない話だろう。 「が、諦めん。諦めんぞ見るがいい、俺の辞書にそんな言葉は存在せん! 何故なら誰でも、諦めなければ夢は必ず叶うと信じているのだァッ!」 この不条理を紐解く真実は至って単純明快。馬鹿らしすぎるほどの呆れた理屈。 「そうか。お前個人の意思力が、遂には神格のそれすら凌駕しつつあるというか」 すなわち気合と根性、心の力に他ならない。 驚嘆すべき事実と絶対の優勢を崩される危機の中にあって、ストラウスから漏れ出たのは呆れたような声だった。今まで散々死地より復活と覚醒を果たしてきた理不尽極まる敵ではあったが、これはもう笑うしかないだろう。 肥大化する勇気、勇気、勇気勇気勇気勇気勇気勇気勇気勇気勇気勇気勇気───誰も甘粕を止められない。 「づッ、ぐうううううおおおおおおおおおおおおおおおおおォォォォォオオオッ!!」 次の瞬間、七孔噴血すら厭わず轟き渡る甘粕の咆哮。そして、何たることか───ルリム・シャイコースによって断たれていたラインが無理やり再結合される気配が感じ取られた。 在り得ない、不可能だ。それは単身で英霊の座や根源たる波動現象に繋ぐに等しい蛮行であり、如何に阿頼耶識の接続に耐える盧生であろうとも自我が耐え得る保障はない。 だがこいつはそれを成してしまう男なのだ。甘粕正彦、意思の魔人、原初の盧生。ああこいつはどこまで出鱈目な男なのだと───ストラウスでさえも半ば感嘆めいた感情を浮かばせて。 「憎悪の空より来たりて正しき怒りを胸に、我は魔を断つ剣を執る───終段顕象!」 しかしそんな感慨に耽っていられる時間などない。強引に繋ぎ直したラインは言うまでもなく滅茶苦茶であり、アクセスに掛かる負荷は尋常ではなく跳ね上がっているはずだが甘粕は微塵も怯まない。 加えて、甘粕が今まさに召喚しようとしているモノは、これまでをも遥かに凌駕する桁外れの神威だということが分かってしまった。 「汝、無垢なる翼───■■■■■■ッ!!」 ───その名は忌避され失われた。 其は、悪魔の時代(カリ・ユガ)に降臨したる裁きの神。遍く邪神を滅ぼし尽くす、(∞-1)個の宇宙を破壊した神殺しの破壊神。 時の氏神(デウス・エクス・マキナ)。全てを台無しにする機械仕掛けの神なるもの。 それはただ一言、こう呼ばれる。 「"D"の右腕……渦動破壊神の断片を呼び寄せたか!」 ああ、それはなんて荒唐無稽。世界に在り得ざるモノまで呼び出してしまうのか。 甘粕に召喚されたのは、巨大な機械の右腕だった。純白の腕躯に光輝の掌。放たれる神気の渦は清廉そのもので、けれど隠し切れない憎悪の気配が如実に湛えられている。 その欠けた体躯に秘められた力の総量は筆舌に尽くしがたく───けれど重要なのはそこではない。 問題は、この神格の存在規模は明らかに人類の総体たる阿頼耶識すら超越して余りあるということ。 つまりは終段で呼び出せるような代物ではなく……ならば考えられる帰結として、この右腕は阿頼耶識ではなく甘粕個人の意思力で以て呼び出されたということになってしまう。 なんだそれは、理解不能だ。掟破りも大概にしろと叫びだしたくなる。 何故ならその右腕は、破壊神という括りの中では最上位に位置するもの。 邪神に冒された宇宙を滅ぼす極大の破壊(カタストロフ)そのもの。 本来破壊神の為す「破壊」とは、後の再生を兼ねた創造の御業であるものだが、この神に限っては全く違う。破壊した宇宙を新生させることもなく、無限数に近い世界をただ滅ぼしてきた正真正銘の邪悪。邪神より尚おぞましい殺戮の化身であるのだから。 「ヴ―アの無敵の印において力を与えよ、バルザイの偃月刀! さあ見せてくれ、吼えてくれ。お前たちの譲れぬ願いを! そしてその果てに───」 次瞬、機械の右腕に宿る巨大な偃月刀。剣呑なる切っ先が鎌首をもたげた大蛇の如くに振りかぶられる。 ストラウスは、そこに共鳴するかのように刃が哭いているのを感じ取った。そしてそこに込められた、途轍もない破壊力をも。 あの一振りは天地を分かち、世界を破断する処刑刀に他ならない。 「俺にお前たちを、愛させてくれェッ!!」 振り抜かれる、刃の一撃。 視認など絶対不可能な速度で放たれた一閃。恒星が爆発したかのような光と共に、斬撃そのものが巨大化して振り下ろされた。 爆轟する世界。光に覆われる視界。地が割れ空が裂け、引き裂かれた天が真っ二つに割れて放射状に亀裂を広げていく。超越の速度を誇るため聴覚による判断が一切利かない。 鳴り響いたガラスが割るような破砕音は、鎌倉守護のために展開した相転移式次元断層の空間障壁が斬り割られた音だ。あらゆる衝撃を無効化する結界は力づくで砕かれ、その背後の鎌倉市さえ走り抜けて横浜までをも途上に聳える山脈ごと断ち切り、粉砕した。遥か後方より響く切断音は、日本列島そのものが割られた音かもしれない。 だが、それでも。 それでも立ち塞がった者がいる。肉体はその大半が砕け散り、今や漆黒の形なき魔力で欠損を補っている有り様ではあれど。 ローズレッド・ストラウス、未だ斃れることはなく。 天地乖離す極大の破壊さえも遥か後方に置き去って、ただ一振りの剣となって甘粕へと刺し迫る! 「事此処に至り、最早お前に投げかける言葉はない。故に」 迫る。迫る。止まることはない。 ただ一直線に、ひたすら愚直に。 何の策も小細工も、一手後の生存すら考慮せず。 馬鹿正直なまでに、正面から道を切り拓く! 「受けてもらうぞ、我が挑戦を! 私の最後の力を!」 「いいだろう───来い!」 そして甘粕も、諸手を挙げた喝采で以て受け入れて。超至近距離で両者が向かい合う。 今此処に最大最後の、残された力を振り絞った全霊の激突が開始された。 「ぬ、ぐぅ……オオォ───!」 最大出力で奏でられる魔力の奔流。 そう───ここに来て、戦況は一方へ激しい傾きを見せ始めた。 無論それは言わずもがな、甘粕の不利という形を取って現れる。 機神の腕という規格外の権能を携えたはずの第一盧生は、開戦以来最大の劣勢に追い込まれていた。 魔力と神威による超至近距離のせめぎ合いは互角の均衡を見せながら、されど勝負の振り子をストラウスの側へと今も激しく揺り動かす。 趨勢を決定づけているのは単純に"距離"という概念だろう。 機神の腕はあまりに巨大すぎるが故に、この距離においては甘粕個人の力で拮抗を見せなければならない。何度も言うように単騎性能で言えば甘粕はストラウスに大敗を喫しており、如何に権能の欠片を自身に適用させようともその力量差は変わらない。 ならば間合いを離すのが定石ではあるが、ここで甘粕の気質が邪魔をする。馬鹿正直に申し込まれた決闘に彼の心は浮足立っており、それを放棄して卑怯にも持ち場を離れることを彼は善しとしないだろう。自分の命の危機に際しても頑として譲らない姿勢はある種の潔さも感じさせるが、ここまで来ると単なる頑固者だろう。 挽回不能、逆転不能。よって現状打つ手なし。 ストラウスの出力は優に甘粕の数十倍に到達していた。それは逆説的にそれだけの開きがなければサーヴァントの身で神威に伍することはできないという証左であり、盧生という存在がどれほど優れたものであるかを示すものであったが、今この場では何の慰めにもなりはしない。 ならば小規模の神格を召喚するという手段もあるが、その程度の小神風情ではストラウスに対して焼石に水にもならないだろう。決めるべきは必殺であり、渾身たる全身全霊の力なれば、そのようなつまらない小細工を労した時点でその者の敗北は決定する。 故に迫る斬首の刃。接近を機に赤薔薇王の魔力嵐を受けて減衰していく神威。魂を削り取られる感触は死神の宣告に等しく、次の瞬間にも昏い闇の底へと呑みこまれるかの如き未来を甘粕に幻視させて止まない。 見せかけの均衡は決壊寸前。 紛れもなく、このままでは甘粕正彦は敗北する。 人間賛歌は謳われない。楽園の夢は破綻する。 後は足掻き散るのみかと、聡明な頭脳が未来予測を弾きだし─── 「───まだだッ!」 刹那、甘粕から湧き上がる光の波動───意思力が大暴走を開始する。 そう、甘粕は光の属性を持つ英雄だ。どんな時でも諦めないという物語の主役めいた精神が、逆境において勇壮に駆動し始める。 現実? 常識? 言い訳はよせ。そんなものは捻じ伏せればいい。 苦難とはすなわち試練、光にとっては闇を討ち取る起爆剤として機能する。 追い詰められるほどやがて雄々しく覚醒してみせよう。 最後は必ず勝つという英雄譚のお約束が、因果さえ殴り飛ばして夜闇の王へと炸裂した。 出力上昇、出力上昇、出力上昇───大熱暴走(オーバーヒート)。 あまりの過負荷に内臓骨格筋線維が弾け飛び、脳が灼熱する感触を覚えるが何のその。 これで敵手を上回ったと狂喜しながら神格召喚を繰り返す。 大地の化身、星神、月神、太陽神、星座の主に銀河を統べる者───力の多寡や権能など頓着せず、ただひたすら"大きい"神だけを選んで召喚、即座に分解して一点に集中圧縮していく。 甘粕にとって神など人が生み出した発明でしかなく、ただ己が力を揮うための道具という認識でしかない。故に敬いの精神など欠片も存在せず、このように罰当たり極まりない使い方にも躊躇などなかった。 神よ、人を見下ろす超越者を気取るならば文字通りに全てを超えるため使われろ、と。 アラヤに渦巻く廃神、戦神、魔神、主神、皆々全て───無限に引き摺りだせるのが盧生の特権。 それこそが戟・楯・咒・解・創の枠を超えた第六法に他ならない。 邯鄲の最高位たる終ノ段。 急段(けつまつ)を超える終段(しゅうまつ)の物語。 今彼は、神格の数百体同時召喚という不条理を成し遂げる。 いざ、我が愛を括目して見よ、赤薔薇王───俺の夢は決して譲りはしない。 「崩界(コラプサー)───事象暗黒境界面(イベントホライズン)!」 中点に向け圧縮される諸物質、高密度にして大出力の熱核エネルギー。 プラズマ熱運動や電気的な反発力すら無視して押し進められる重力収縮。中性子核の縮退圧すら超過する自己質量は重力崩壊を引き起こし、星の終末点たる次元の孔を形成。突き抜けたエネルギーは三次元上に亀裂を刻み虚無へと反転する。 圧倒的なその熱情に、最早空間は耐えられない。 それは神々を素体として作り上げられたマイクロブラックホール。膨張を停止し収縮へと振り切った恒星が、遂には夜闇の王とはまた別個の闇を体得する。 甘粕を蝕む大出力の魔力群が堰を切ったように重力崩壊の魔手に囚われ、光さえも抜け出せない無明の彼方に消えていく。光速を超える手段が存在しない以上、ストラウスでさえこの黒天には抵抗不可能。如何に全力を振り絞ろうと、片端から異次元空間に抹消されていくために両者の均衡は徐々に揺らぎ始めていく。 ブラックホール創造自体が相当な力を要する上に、相性的な有利までをも獲得するに至った。今度は一転、ストラウスが甘粕へと追い縋る構図に変わる。 「───まだだァッ!」 そして更なる領域へとすかさず踏み込み手を伸ばす。 掟破りの二重覚醒。限界という壁をもう一つ、渾身の力でぶち破り意思力を暴走させる。 何故そんな暴挙が可能であるかと言えば、理由はもちろん気合と根性。心の力以外にない。 常識はずれの多大な過負荷で最早肉体は微塵と化しつつあるが、それがどうした。例え最微塵(クォーク)と化そうとも、諦めない意思さえあるなら体を再結合して戦うことが叶うだろう。 まさしく神の雷霆が如く、罅割れる全身から光と熱を放出させて、文字通りの炎となりつつ"圧勝"の二文字を求めて尚も激しく燃え盛った。 ───暗黒天体如きで、ローズレッド・ストラウスが敗れるはずがないだろう。 油断しない、敵を評価する。あまりに苛烈な判断の下、明らかに過剰である殲滅力を希求する。 一点に集中したエネルギー反応が更なる高まりを示し始める。 歪み凝縮する暗黒天球。異常な数値の縮退圧と重力の間で釣り合いを見せながら、更に上昇する質量。天上知らず、止まらない。 どこまでも大雑把に、歓喜の笑みを浮かべながら地球の法を軽く突破。 創生、収縮、融合、装填───いざ、光が闇を撃ち滅ぼす。 「お前の愛を俺に見せろォ───霆光・天御柱神(ガンマレイ・ケラウノス)ッ!」 創造───ガンマ線バースト。天霆が如き金色の光柱が、一直線に遥か空へと伸びあがった。 巨星の終焉時に発生する超新星爆発、及び中心核の重力崩壊による相対論的ジェット放出。ガンマ線バーストとは、すなわち星そのものを素体とした高エネルギー放射線の大放出に他ならない。 太陽が解放できるエネルギーの最大値は理論上E=Mc^2より10^54erg程度であり、実際にはこの内の1%程度を100億年の寿命をかけて光やニュートリノとして放出しているに過ぎない。一方ガンマ線バーストは10^52-10^54ergのエネルギーを僅か数十秒の間に0.1-1MeV光子として放つ、人類の観測史上最大規模の爆発現象である。 射程およそ数千光年。範囲内の全生命を放射線で根絶する鏖殺の宇宙現象。最早サーヴァントは愚か神霊の類ですら秤に収まらない空前絶後の大衝撃。しかしこの一撃の最も不可解な点は、放たれたガンマ線には魔力による反応が一切感じられないということだ。 つまりこれは、宝具による疑似や終段の神格召喚による権能などでは断じてない、真実の宇宙現象であるということ。 指向性は持たせてあるし、極限まで集束・圧縮した一撃はストラウスのみを狙い撃っている、などという一切は言い訳にしかならない。 なにせ、余波だけで周囲一帯の時空間が崩壊し、罅割れている。オゾン層を貫通した爆光はやがて、射線上にある星の悉くを苦も無く呑みこみ削り欠けさせてしまうだろう。 異次元空間への出力抹消に加えて、最早比較にならないほどの大出力。 如何な赤薔薇王でもこれに比することは不可能であり、事実として対敵たる彼の姿は金色の光の中へと消えていった。 勝負の決定打がここに成る。勝者は甘粕正彦であると、誰もがそう確信し。 「───まだ、まだァァッ!」 だが、まだだ。まだ足りない。 覚醒の連発程度で、果たして得られる勝利であるだろうか。 いいや否、驕るな甘粕正彦───我が宿敵はそんな容易い相手ではない。 俺が認め、尊敬した英雄ならば、光年単位の破壊程度で死ぬはずがない。例え五体が微塵と化そうとも両の足で立ち上がり、星の質量をもその背に背負うことができなければ、勇者などと名乗れるはずがない。 俺は勝つ。必ず勝つ。絶対に、絶対に、絶対絶対何があっても負けられないという一念が、理性の制止を捻じ伏せて明日へと向かい超疾走を開始した。 ガンマ線バーストの只中より新たな力場が生じる。ガンマ線の発生源たる超高密度の中性子星がラグランジュポイントの更に外側に発生、地球周辺の磁気を掻き乱す。 電磁気学的な力の作用が空間を捻じ曲げ、仮想的な砲身を展開。その周囲を更なる電磁場が取り囲み一回り大きな砲身を展開し、プログラムの無限連鎖を秒間に数十万回も繰り返すことで瞬時に直径6000㎞もの巨大な砲身に拡大する。 強電界に大気圏そのものが電離し、周辺環境そのものが乱される。 それが意味するのは何か。 すなわち、地球磁気圏そのものを拡大増幅させることによる、天体を弾丸とした超電磁砲(レールガン)の具現! 1平方cmあたり10億tもの質量を射出する、純然たる超質量弾頭! 直径20㎞もの中性子星(マグネター)を電磁場が捉え、ローレンツ力によって加速する。仮想砲身に比してあまりにも小さいその弾丸はコンマ数秒で光速の99%を突破、相対論に従って質量を本来の数百倍にまで増大させる。 ───光に紛れ消え去った、どこにいるのか分からない。 ───ならば星ごとお前を貫いてみせるのみ。 止まらない。止まらない。愛と勇気の前進を誰も止めることができない。 甘粕は今や、長年の夢であった楽園の創造すらも慮外に投げ出している。彼は人類の根絶も地球の滅亡も望んでいなかったし、そもそも人類を滅ぼせば彼の好きなものは永遠に見られなくなってしまう。 それくらいの損得、一桁の足し算よりも分かりやすい理屈がこの男には通じないのだ。目先の男があまりにも素晴らしすぎたから、その勇気をもっと見たいという一念のみで自身の夢も人類の存亡も頭の中から吹っ飛んでしまっている。 最早馬鹿という言葉すら、馬鹿に対する冒涜にしかならない域の大馬鹿者だろう。愛も勇気も傲慢も、その我儘具合も。どこまでも青く未熟以下の子供そのままであり、だからこそ全てが桁外れているのだ。 そして紡がれるランゲージは、文字通りに世界終焉にも相当する力が込められたものであり。 世界の崩壊と引き換えに、今こそ甘粕正彦は完全なる勝利をその手に掴んだ。 「いいや。お前の出番は終わりだよ、甘粕正彦」 「が、はァ……ッ!?」 甘粕の胸から突き出るものがあった。それは黒く塗りつぶされた、剣の切っ先。 背後より刺し貫いた剣の一撃が、違うことなく甘粕の霊核を貫通していた。 それはある種、至極当然の話ではあったのだろう。 終段の解禁以来、自己を顧みず繰り返してきた覚醒と限界突破と致命傷よりの復活。それらは異能や特殊能力の類ではなく全て甘粕個人の精神力によるものであり、故に当然として反動ダメージが蓄積されていく。刻まれた無数の斬傷は今もなお癒えることはなく、音を立てて崩壊していく甘粕の肉体。当たり前の結末として彼の命は潰えていく。 サーヴァントとは生身の肉体ではなく魔力で構築された模造品。そして機械は製造時の性能評価を越えられない。 できるのはリミッターを外して酷使することだけである。それにしても、本体にかかる負担は耐久寿命を大きく削る羽目になるのは自明の理。 よって意思力による快挙など霊基の欠陥、単なるエラーに過ぎず…… 「いいや……まだだ、まだだ、まだ俺は……!」 「違う。ここで幕だ。お前の聖杯戦争は終わりを迎えた」 それでもサーヴァントの規格すらをも超越するのが英雄たる者ではあるが、しかしストラウスは更なる意思力で以て捻じ伏せる。放出する魔力が甘粕の全身を侵食する。 それもまた当然の話だ。「光」は甘粕だけの専売特許ではない。誰しもが持つ勇気の顕れがそれだとすれば、かつて彼が語った通り、万人が持って然るべき代物であるのだから。 ローズレッド・ストラウスの所有宝具「月の恩寵は斯く在れかし(THE RECORD OF FALLEN VAMPIRE)」の真名解放は生前における全盛、すなわち異星の原初存在としての権能を十全に発揮できる状態に一時的に移行するというものだ。 堕ちたる吸血鬼の記録(THE RECORD OF FALLEN VAMPIRE)。それはストラウスが歩んできた人生そのものの歴史。 人と吸血鬼の両種族の未来を案じ、己一人を礎に全てを救った男の逸話が、まさか「光」でないわけがない。 気合と根性による覚醒など、彼にもまた可能な行いなのであって…… 「死に体であるのは、私も同じなのだがね」 高ランクの単独行動はマスター不在での戦闘までをも保障するが、宝具発動による魔力行使までカバーできるわけではない。 残存魔力のほぼ全てを使い切ってしまったストラウスの体は、末梢から粒子となって空中へと溶け消えていく。最早長くはあるまい。 「ようやく互いに落ち着ける時が来た。約定の時だ。今こそお前に……」 そうして、ストラウスの口から二言三言、何かの文言が紡がれて。 抵抗に全力が注がれていた甘粕の体から、ふっ、と気力の糸が途切れたかのように、あらゆる暴性が消失した。 ストラウスから語られた真実。第四盧生の逸話の具現。 この世界そのものに掛けられた、桃源なりし急段の強制協力。 だとすれば、我が愛の終焉たるは、既に。 「そうか、お前は……いや、お前たちは。 この世全てが廃せる地獄に成り果てようとも、それでも尚足掻き続けて……」 目に見えるものの全ては現実でしかない。 目に見えることのない現実の全てなどは、ただの障害でしかない。 けれどこの都市は、この世界は。 誰もが夢に堕ちようとも、誰もが万仙の檻に囚われようとも。 ある者は願いのため、ある者は信念のため、ある者は黒き欲求ため。 聖杯を求め聖杯を否定し、戦い、抗い、命を賭して。生き抜き果てていったというならば。 「誰も……誰一人として…… この世界に、諦めた者などいなかったのだ……」 そして甘粕は、何か一つを納得したかのように面を伏せた。その姿は静かな感慨に耽っているかのようで。 最早自分にできることなど残されていないのだと、満足げに、あるいは自嘲するように。 「ならば俺の役割はもう、この世界には存在しない。真なるは是より先、世界の壁が破られた後のことになるというわけか」 「然り。結局のところ、この戦いはお前にその事実を伝えるためのものだった。それにしては、些か大仰な結果になってしまったが」 「だがそれで正しかったのだろうさ。確かにお前の言う通り、事実のみを口頭で伝えられたところで、俺は納得などしなかっただろうからな」 言葉も暴力も、まずは値する意思を示してからでなくば認めない。 それは甘粕の譲れない人生哲学であり、人類に対する基本姿勢であればこそ。 「認めよう。お前こそはまさしく俺の認めた英雄であると。 如何な廃神、如何な英霊の偶像であろうとも。甘粕正彦はローズレッド・ストラウスという個人に最大の敬意を払おう。 一人の男として、俺はお前に出会えて本当に良かった」 「変わった男だ。そも、私は人間などではないというのに」 「それこそ愚問。俺は全ての生きとし生ける者たちを見守る者なれば。 俺の元いた世界において、魔性とはアラヤに作り出された幻でしかなかったために勘定には入れなかったが、そうでない純然たる異人種ならば話は別だとも」 人を成したるは心であり、何かを成し遂げようとする強い意思の現れである。 所詮この世の全ては先達者の手で作られるもの。自然発生するのは魂のみ。 それこそが人と生命が持つ唯一無二の"己"であるのだろう。体が作り物であろうとも、その始まりが何かの写しであろうとも。 人の想念が作り出した偽りの廃神などではなく、 確たる一個の存在として、母の胎内より生まれ出でた者であるならば。 「俺が尊ぶは自らの裡より湧き出でし意思の強さ。それが真である以上、生まれの如何を俺は問わん。 吸血種? 人獣? そんなものは所詮誤差に過ぎんよ。少なくとも、俺は人種差別主義に目覚めた覚えはないのでな」 「く、ふ、はは」 思わず苦笑が漏れ出てしまうのを、ストラウスは止めることができなかった。 甘粕正彦は光の属性を持つ者である。彼は確かにどうしようもない大馬鹿で、勘違いした愛の持ち主で、性悪説の権化で人類のことなど何一つとして信用していない絶望の徒ではあれど。 それでも確かに、盧生に選ばれる人類愛の持ち主でもあるのだ。人類悪とは、すなわち愛情の裏返し。両者は表裏一体であり、どちらか一方を切り離して語ることなどできはしない。 「故にこそ、我が戦いに悔いはなし! 認めよう、俺の負けだ!」 辛気臭く終わりを迎える趣味は持たない。人は泣きながら生まれる以上、終わりは豪笑を以て閉じるべきだと決めている。 例えこの世界が虚構でしかなく、ここでの敗北が甘粕本体の死に繋がるようなものではないのだとしても。 刻まれた。これこそ我が生涯における初めての敗北であり、その事実を以て我が憧れの光と証明されたのだから。 「そして安心するがいい。お前たちの希望は確かに俺が受け取った! その意思を無駄にはすまい───喝采せよ! 喝采せよ! これこそ、我が愛の終焉である!」 そうして。 甘粕の体が、光の中に溶けていって。 ───全てが、白の中に消えていく。 ▼ ▼ ▼ ───墜ちていく。 墜ちていく。白い光の中、無数の残骸と共に、力を失ったストラウスは真っ逆さまに。 既に霊基を構築するだけの魔力さえも失って、数瞬後には完全に消え去る運命の彼は、ただ無感のままに墜落していく。 「私は……」 それ以上は最早言葉に出す力もなく、彼は心中のみで呟く。 ───私は、何かを為せただろうか。 ───私は、今度こそ道を過たず歩むことができただろうか。 答えはない。答えはない。ここには彼以外の誰もおらず、応える者などいない。 ふと、彼方を見遣る。 鎌倉市、聖杯戦争の舞台となった都市。 その中心部が、空間的な揺らぎに包まれて、砕かれ虚無が如き空洞を晒す地下に沈降していっているのが見えた。 一定範囲の特異点化、虚数空間への潜航。 それは、あの場でも同じく決戦が繰り広げられていることを意味していた。 ───すまない。 ただ一言、それだけを思う。 サーヴァントのみならず、未だ幼いマスターたちもあの場にはいるのだろう。 幼いその者たちに、つらい役目を押しつけてしまった。 だが安心してもほしいのだ。この先更につらい"現実"が待ち受けてはいるだろうけれど。それより後に、この都市での出来事以上につらいものなど待ってはいまい。 ならばあるのはいいことばかりに決まっている。 きっとお前たちは、幸せになれる。 私や、アストルフォのマスターのように。 最早顔も名前も思い出せない、彼ら彼女らのように。 きっと─── 「こ、の、世界が……」 崩れ行く声帯で、それでも彼は声を出す。 何かを残すように、自らの足掻いた証が少しでも刻まれるように。 ここではないどこかへ、ただ一心に手を伸ばして。 届かぬ星を掴むかのように。 「この選択が、辛さばかりを運ぶわけではないと、信じている」 声と共に、伸ばした手が金色の粒子と消えて。 今度こそ、空白の世界から誰しもが消えて無くなった。 ◆ そして盤面は最終局面へと移行する。 聖杯戦争の終結は近い。全ての鍵は、特異点と化した都市の中心部に─── 【トワイス・H・ピースマン@Fate/EXTRA 死亡】 【ライダー(甘粕正彦)@相州戦神館學園八命陣 強制退去】 【アーチャー(ローズレッド・ストラウス)@ヴァンパイア十字界 消滅】 ※エリアD1~D3、E1~E4の時空間が崩壊、通常の手段では立ち入りができなくなります。 ※エリアD3、D4、C4、C5、B4、B5、A5が完全消滅。射線上の山々及び横浜、東京及びその向こうにまで甚大な亀裂が刻まれました。 ※エリアC3の特異点化及び虚数空間への沈降を確認。この一帯のみ甘粕とストラウスの戦闘の影響を受けていません。
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72頁。獣と王 暗い。ここはなんと暗いのだ。 地獄というのが本当にあるのならばここのような所をいうのだろう。 下から上へと噴き上げて、そして下へと圧しつけてくる灼熱の炎。 燃焼の熱さである炎は勢いを弱めぬままに茨の形となって周囲を循環する。 炎は肌を焼かず、痛みだけを齎していた。 リロイ・シュヴァルツァーは炎の茨に巻きつけられて地面に腰を下ろしていた。 筋肉質で大柄な体格であるリロイはその場にいるだけで周りに圧迫感を与えるが、 今の彼からはそんな迫力は微塵も感じられず、まるで化石を前にしているようであった。 葉巻を咥えて、黒いコートのMが現れた。 彼の瞳も表情も凍りついたというよりは岩石のような硬さがあったが。 今のMには珍しいほどに表情が窺い知れた。 それはすなわち、苛立ちと失望。 己の人間の体にある瞳が鋭さを増すのをMは自覚した。 「………………何故だ」 Mは歯ぎしりが聞こえるのではないかと自身で思うほどに軋んだ音をたてた。 これは声ではない。遠き昔、幾万億の幻想統べる王であった彼、 人が火を持ち、世界を照らし、空から光在れの言葉とともに神がやってきた。 争うことなく国を捨てて逃げ去った国民に一人取り残され、 百億の夜を過ごしてきたMは、自分の言葉が無力であることを事実として知っていた。 なのに、知覚と認識だけを百億日繰り返してきたのに。 ひとりの仔猫に暗闇の王国より胸ぐらを掴まれて連れだされたのが Mに変化を促したのか。レオナルド・ダ・ヴィンチはMはそれより昔から変化してきたのだというが。 黒の王は、彼を見ようとしないリロイに、疑問を投げかけずにはいられなかった。 「…………何故、諦めた」 「諦めてなんか、いない」 リロイは重々しく顔をあげて、Mを鈍く睨みつけた。 覇気のない顔は憔悴しきっており、 リロイの相棒がここにいれば驚愕を隠せなかっただろう。 「俺は、できると思ってた。 やれると思ってたんだよ」 搾り出されるリロイの独白にMは口を挟まない。 「前にある壁は壊せると思ってきた。 だから、後ろから来る壁だって、壊せるって思ってたんだ ………………なのに」 今にも泣き出しそうな顔をリロイはした。 Mにはこんな表情はできない。 ニャルラトテップなのはリロイもMも同じだが、 同じであっても歩いてきた道が違う、過去が異なる。 「ティアはいるはずがないってわかってたんだ。 俺が、この手で、殺したんだから。いるはずがないんだ。 わかってたんだよ、俺は――――!」 激昂が悲しみを塗りつぶし、 リロイは牙を剥き出しに怒り狂う。 自身へ向いた怒りでこれほどまでに昂ぶれるのかとMは僅かに興味を抱いた。 ティア・レオーニとの一部始終は理解している。 ダゴンが先ほどM達の元へやってきたことでテーゼとメアリは リロイを心配しだしている。 Mはただ黙って冷然とふたりの慌てる様子を観察していただけだったが。 黒の王はリロイに潜めていた己の分身より眺めていた。 ティアのようにメアリ・クラリッサ・クリスティが絶望に打ち負け、 おぞましき純白の御遣いと同化し。 死を願いてMへと襲いかかってきたら、どうなるだろうかとMは想像してみた。 数えきれない連続型多元宇宙を喰らってきた、 銀河以上に巨大なる黒の王、暗黒星シャルノスが 木っ端微塵に砕け散り、終焉を迎える情景が容易に想像できた。 「俺は心の何処かで過去を否定したんだ。 それだけは、しないと誓っていたのに! ティアが生きていればいいと、俺は心の奥底で願って、今を曲げたんだ!」 Mは我知らずリロイに手を伸ばしていた自分に気づいた。 リロイを縛り、囚える黒炎の茨が檻は、実のところ檻ではない。 檻ではないのに、内側にいる者の歩みを止めてしまう。 だからか、Mもかつて”そうだった”から、手を伸ばしたのか。 Mにはわからない。 リロイの胸ぐらを掴み、Mは立たせた。 「――待て、然して希望せよ。 おまえは、この言葉に何を想う。 無様に這いつくばるおまえは、何も想えないか」 リロイが両足で立っても茨はリロイから離れない。 獣はまだ気付けていない。 しかし、それでも、とMは思った。 リロイ・シュヴァルツァーならば、或いはと。 「待ってなんか、いられるかよ」 初めは不審げな眼でMを見ていた。 しかし、やがてふてぶてしい笑みがリロイの口元に浮かび上がった。 獰猛で残虐な笑み、鮫の笑みそのものだった。 「ぜんぶ、ぜんぶだ。ぶっ壊してやる! おまえも偉そうに諭してるけどな。 俺が、この俺が一度負けたくらいで、終わると想うなよ!」 咆哮をMは眉一つ動かさず受け止め、 手を離すとリロイの鼻へ、葉巻の煙を吹きつけた。 紫煙を予期せぬタイミングでまともに浴びたリロイは涙を眦に浮かべて咳き込んだ。 「いきなり、何すんだよ!!」 「この莫迦が」 「あんた、会うたびに俺のことをコケにしてないか!?」 憤りをMは無視し、何処からともなくある物体を取り出した。 「今度そのやり方教えてくれよ」 そうしてリロイに手渡されたのは一冊の絵本。 「おまえにそれを預けよう」 「……いやにボロボロに擦り切れてるな。 おまえ、何回読み返したんだよ」 「…………」 「ひとつ、聞かせて欲しいんだが、 おまえ、これを書店で直接買ったのか?」 「余計なことを聞くな。シュヴァルツアー」 「いや、でもそのナリで絵本って……」 「黙れ」 一冊の絵本をためつすがめつ観察して。 著者名へと視線を滑らそうとしたリロイに 唐突なタイミングでMは別れの言葉を切り出した。 「次に会った時に返せ。必ずだ。 それまで読み返しておけ」 「…………絵本を?」 「そうだ」 「……何で?」 「なんでもだ。読めばわかる」 そう言い残してMはその場を去った。 残されたリロイが本の著者名を読み上げて 呆れの極致のため息をついて、ページをめくり始めるのは、すぐ後のこと。 黒炎の暗闇の中で文字を読むことはできなかったかもしれない。 けれど、リロイへと差しこむ一筋の黄雷があったから、 黒の獣はまだ屈し切らないことができた。 73頁。仔猫 メアリの目の前でMの瞼が開いた。 大きな椅子に沈み、眼を閉じていたことから、 彼はひょっとして眠っているのだろうかとメアリは驚き、観察していた。 だがこうしてM、ジェイムズ・モリアーティの 片目だけである淡青の瞳と間近でぶつかるのを感じるとメアリにはわからなくなる。 「……あ、あなたをどうこうしようとしてたわけではないのよ?」 椅子に座っている男と立っている少女。 Mは足の長い男であるが背丈じたいがメアリよりずっと上なので この状態だとメアリとMは必然的に至近距離であまりかわらない目線の高さになる。 まるで、これだと……何だろうとバツの悪さを覚え。 しどろもどろになりそうな舌を懸命に動かしてメアリはまず最初にそう言った。 寝起きの気だるさはMの顔からはまるで見えず。 だから、ただ眼をつぶっていただけなのだろうとメアリは思った。 「ただ、その、もしかしたら貴方が眠っているのを始めてみるのかと思って――」 メアリの頬にMの手がそっと触れた。 艶っぽい意味からは遥か遠い形で彼の手には何度か触れたことがあるが、 まるで暖かさの感じられない体温にはメアリとは違うものだと感じられてしまう。 その冷たさに安心を覚えたこともあったはずなのだけれど、メアリには思い出せなかった。 何かを確認するかのようにMはメアリをどこか眩しそうに目を細めつつも眺めて、手を離した。 「眠っていたわけではない」 「そ、そう。そうよね」 「夢歩きをしていただけだ」 プラチナブロンドのメアリの髪が、首を傾げるのにあわせて横に揺れる。 「……ん、夢? やっぱり寝ていたの?」 やっぱりと無理矢理に納得してつぶやくメアリを見て Mは大きく深いため息をついた。 「な、何……?」 「いや、なんでもない。 おまえに理解できるとは思っていない」 切り捨てるように言い放つMの無神経さにメアリは自分の顔が熱くなるのがわかったが 努めて冷静な口調で、なにか言い負かされない皮肉をいってやろうと必死で考えて。 「わふ」 けれどMの膝の上に乗っていた黒い豊かな毛並みの 仔犬の鳴き声に毒気を抜かれてしまった。 「そう、そうよね、あなたの無神経さはあたしもよく知ってるのだし。 いまさら、ね。そうよね」 メアリは仔犬を持ち上げてふさふさの頭に頬ずりをした。 仔犬の口から甘えた音が出るのをMは無表情で眺めていた。 リロイ・シュヴァルツァーを追いかけるようにして出て行った仔犬。 彼、彼女がとぼとぼと帰ってきたことから メアリとテーゼはリロイのことを案じてあれこれと言い合っていたものだが、 気づいた時にはMは眼を閉じたまま微動だにせず。 やがてテーゼはガーニーを見繕ってくると言い残して部屋を去っていった。 「Mr.テーゼを呼んでくるわ」 Mがそのことに何か返事をするとは全く期待しなかったが とりあえずの礼儀としてそうことわってメアリは彼に背を向けた。 「尋ねる。メアリ・クラリッサ」 ドアノブに手をかけたメアリが振り返る。 「おまえはシュヴァルツァーに恐怖を抱いたか」 脈絡のない問ではあったけれど。 それにもメアリはすっかり慣れっこ。 それどころか、彼のそういった面をもはや自覚はなくても どこか微笑ましく思ってすらいた。 海のように果てしなく、空のように途方もない彼の存在。 そんなMの求めるものに接するのは、メアリにとっても嬉しい。 「べつに、怖いだなんて思わないわ。 ……たしかに、一緒に行動しててリロイの粗暴さはわかったし、 身の危険を感じないわけでもなかったけれど」 くすり、と笑ってメアリは続けた。 「でも彼の話すいろんなことはあたしにはとても新鮮だった。 それに、リロイが傭兵をやっているって聞いて乱暴なことや悲しいことも見てきたと聞いて あたしが思わず『だったら暇な方が平和な仕事なのね』と言ってしまった時。 リロイは凄く嬉しそうな顔で『俺もそう思うよ。金がなくなるのは困るけどな』って言ったの。 だから、そう。きっと怖い人ではないと思うわ」 「……そうか」 Mはメアリから視線を外し、何処かもわからない場所に視線をやった。 メアリもつられてそこへと視線を彷徨わせていたが、 しばらくの静寂が続くと、これで会話は終わったのだとわかり、メアリはドアを開けた。 ドアの向こうには広い、大きな廊下が続いている。 ミセス・ハドスンの下宿先とはまるで違う、遠くまで続く絨毯。 歩を進めて、メアリは大きく息を吸った。 馴染めない空気、知らない場所。 自分たちはきっとストレンジャーなのだと思う。 だから、いくら寛いでも服のように、ぴたりと似合うことはない。 きっと、ここにも本来の持ち主はいたのだ。 メアリ・セレステ号のように一夜のうちに消えたように閑散としているけれど。 申し訳ない罪悪感をわだかまりに引きずってメアリはテーゼを探した。 そこへ飛び込んできたのは昇降機から逃げるようにしてドアから出てきたテーゼ。 息を切らしてメアリの前まで走ってくると、膝に手をついて呼吸を整えようとしていた。 「どうしたの、Mr.テーゼ?」 「ぜぇ……はぁ……ごほっ! ごほっ! うぇっ!」 背中をさすってメアリは冷静を保ち尋ねた。 テーゼとはこれまでに何度か話をさせてもらっていた。 リロイやMとは違って物腰柔らかで気配り上手の本物の紳士。 交易を主に行う大企業アイントラートの副社長だという 銀髪の彼は、その地位を鼻にかけるところがまるでない人物であり。 メアリの親友アーシェの恋人、 ハワード・フィリップスに会わせたいと思っていたのだ。 勢い良く顔をあげてテーゼはメアリと顔を合わせた。 テーゼの病人のように青白い顔は汗で上気し、赤らんで。 それ以上に、額に浮かぶ蒼い二つの瞳が目立っていた。 一瞬だけれど、メアリの視線がそこに吸い寄せられるのをわかったテーゼの顔が強張る。 怒られるのを覚悟して萎縮してしまう生徒。 もっと酷く率直にいってしまえば、 街の、空港で目にしてしまう黒人奴隷のような 蔑まれるのを覚悟した心細さが瞳に走ったのが見えた。 メアリは訂正しようとするのを堪えてテーゼの話を待った。 「ここに人がやって来る。まだ遠くだが足取りは確かにここを知っていた。 ジェイスとランディ・ゴルト……俺も知っている男が二人、知らない茶髪の男が一人。 Mは、どうしている?」 「中に座っているわ。 彼のことだから、まだ座ったままでしょうけれど」 メアリは身を翻して早くもMの場所に戻ろうとし、 けれど、やはりと思い直してテーゼへと向き直った。 右瞳の黄金瞳がテーゼの顔一面に走る筋肉のように浮かび上がった皺と 赤みを増した赫眼、額に縦に開く蒼い相貌を映した。 「――あたしたちの国ではその瞳の色を、空の蒼と呼ぶこともあるの。 あたしは、空を……蒼天を見たことは一度しかないけれど。 あなたの凄く綺麗な蒼目を見ると昨日見たばかりのように思い描けて」 メアリはそうして微笑んで、 呆然と、あるいは驚愕するテーゼに暖かく告げた。 「だから、どうしてもその瞳を見ると視線がいってしまうの。 ごめんなさい、変な意味はないけれど、許してね」 そして仔猫とよく呼ばれる彼女はMがいる部屋のドアを開けた。 テーゼがどんな顔をしているのかは見なかった。 74頁。人間と怪物の戦い、その始まり 紫色の空は希望を映さない。 深海、地底、ヴァルハラ、幾つもの単語で修飾された場所。 擦り切れた世界なのに、あるべき朽ち果てた骸と臓物は見当たらない。 それでもここは棺なのだ。瑞々しい風も吹かず、草木を育む水が湧き出ないここは、生者の居場所ではない。 ジェイスは煙草をくゆらせて、横目で並び歩く二人の男を見た。 茶色の髪をしている左の瞳が月のような色をした男が 全身に苦渋と憤懣を発して、倒れそうな足取りをしていた。 腰に巻き付けられたままの機械帯は分かちがたいようにそのままで。 不快、嫌悪をその男からは感じられた。 K、彼の背後から、上から、内側から聞こえてくるのは 耳に吐息のように微かに吹き付けてくる音。 肉と骨を咀嚼する音、噛み砕き、血を啜り唾液と混ぜて飲み込む。 Kの周りには食べる物など何もないのに、音だけが彼方から聞こえてくる。 そのことにK自身は気づいているのだろうかとジェイスは疑問に思ったが すぐさまどうでもいいことだと結論づけた。 「……なあ」 Kに話しかけられた。 だがジェイスは何も答えず無視する。 反応を示したのはだらしなくスーツを着崩した優男風の外見、ランディ・ゴルト。 「なんだ?」 「俺の…………笑わないで聴いてくれよ? 俺の回りで誰かが叫んでいないか?」 馬鹿げた質問だ。そこには三人以外誰もいない。 しかし、ジェイスはその問いに興味深気な顔をして、思案しているように装った。 まるで、友人からの悩みに真摯に向き合っているかのように。 「聞こえないな」 Kは怯えと絶望でからからに乾ききった笑みを漏らした。 「いあ・いあ。いあ・いあ。 もっと食い物をよこせ、そうら眼の前にいるだろう、 いないなら探せ。そう言って、俺のドラゴンは囁きかけるんだ」 Kの瞳に危険な光が瞬き、そして消える。 能面のように無表情となったKに眉を寄せて心配そうな顔でランディは言った。 「大丈夫だ。おまえを狂わせなんかさせないさ。 その声を鎮めてやろう。その為に今からモンスターたちの所へ行くんだ」 モンスター、その単語にKは引き攣った、 何とも形容しがたい表情を浮かべる。 「モンスター……ああ、俺もよくモンスターを狩ったよ」 語尾が震えだし、Kは金切り声をあげそうになるのを必死に堪えていた。 「ここでは、虎のような人間を…………殺したけどな」 自らに確認するための物だったのか。 Kは膝からその場に押し崩れそうになり、 その肩をランディが力強く支えた。 明るく励ますためにランディは元気づけた。 「お前の境遇は知っている。 だが、おまえは進むしかないんだろ?」 「そうだ……けど……っ!」 「こんな話がある。化け物が村を徘徊しているという通報があって 傭兵たちが調査のためにその村に赴くんだ。 だが、その傭兵たちから来る報せは『異常なし』の一言」 突拍子もなく始まったランディの話にKは怪訝な顔をするが 抑揚をつけた生々しい語り口調に次第に話に引き込まれていく。 「そしていつしかおかしな事が起こり始めた。 調査に行った傭兵たちが続々とギルドをやめて、 気に入ったからという理由で村に住み始めたんだ。 不審に思った傭兵ギルドの幹部は自ら人数を引き連れて調査に行った」 「それで、どうなったんだ?」 ランディ・ゴルトは唇の端を吊り上げてシニカルに嘆くかのごとく天を仰いだ。 そこには醜悪な顔で嗤う月しかないというのに。 「村の住人たちはとっくの昔に化け物に取って代わられていた。 調査に行った傭兵たちもな。 喰った相手の記憶を取り込み、まるで人間のように振る舞う化け物だったってことだ」 Kの肩にランディの手が置かれた。 びくりと大きくKが震えたがランディは気づかないふりをした。 「そういうこともあるんだ。 俺はな、目に映ることだけが世界の真実とは思わない。 もしかすると、おまえが殺した奴も化け物だったのかもしれない」 ジェイスは二人のやり取りをつまらなそうに眺めていた。 まったく、くだらない話だ。 このKという男もそうだが、 甘ったれた人種は相手が化け物だろうと人間だろうと、殺すのに意味を求める。 ジェイスもリロイも意味はなかった、ただそうするしかなかったからだ。 なのに、リロイは……気に食わない巡回医師は…… ジェイスは混戦し始めた思考に頭を振った。 背後の”坊や”の存在を感じたが、注意を払うほどのことでもない。 奪うのに理由はいらない。それしか知らないから、そうすることしか出来なかったから。 なのに、奪われるだけでは、不自然だろうリロイ? だから、俺は奪ってやる。おあいこになるまでな。 ジェイスの死に腐った心が陰惨な悦びに疼きだす。 やがて、ジェイス達にも超高層ホテルのエントランスから 固い顔で出てきたテーゼの姿が見えた。 「俺は知っているんだ、K。あいつは、そういった輩だ。 俺はそれを知っているんだ。だから、安心しろ、あいつらは人じゃない。 なに、すぐにわかるさ、躊躇うなよ?」 Kはどことなく安心したのか肩をおろす。 彼はすでに自分が当初ランディの持つ異様な気配に 警戒しきっていたのを忘れてしまったのだろう。 暴食のドラッグレッダーが秘められた機械帯は所有者の正気をそこまで蝕むか。 ランディが忠告するまでもなく テーゼの額には既に蒼い双眸が開いていた。 紫苑の世界で蒼は異邦の存在として目立った。 Kはテーゼの異形な特徴に救われたように朗らかに笑った。 ジェイスはその笑みが心底偽りで出来たくだらない仮面だと知っている。 知っているのが気に食わない。ジェイスは大きな紫煙を吐き出すと巨神を展開しだした。 蒼黒の鱗粉をまとう巨人。 そうだ、テーゼを殺し終わったらKにあいつとの想い出を話してやろう、 慰めてやるために、ジェイスはなんとはなしの気まぐれでそう決めた。 例えば、テーゼは舟に乗るとすぐに酔う貧弱な男で、 迷子の子供の手を連れて血相を変えて母親を探すこともあり、 リロイとジェイスが半殺しにした盗賊団をやんわりと 殺さずに警察へひきわたしてやるよう頼む類だったと。 どうでもいい。 どうでもいいが、あいつはどこかリロイ/ギーに似ていた。 だから、親切心で救済の慰めをしてやろう。 「――ただちに退け。人間」 ジェイスの背後から声が聞こえ。 心臓が押し潰されそうな圧倒的圧力が襲いかかり。 ランディは愉しげにひゅう、と口笛を吹いて背後に待ち受けてきた王へと振り返った。 75頁。ハードウォーズナイト 遠い昔。王国の民がすべて消え去った世界。 そこには時間などなく、それ以前に必要ですらなかった。 ただひとりの王は感知と知覚を無限に繰り返し。 けれど、ひとりの旧神が何度か玉座を訪れていた。 曰く、今の世界はどうであるとか。 あの蒼い惑星はどのように輝いているかとか。 その旧神はある夜、玉座にやってきて別れを告げた。 戦いを終わらせて欲しいと願われたから、応えたいといって。 外なる神であると同時に旧神であった彼もまた、王の前より去った。 王はなにも感慨を抱かなかった、去った彼の語りかけに反応をしたことはついぞなく。 けれど、一言だけ、数百年ぶりに、言葉に似たものを発した。 ――――――何故だ、と。 森のように屹立するビルディング、その下は大海洋の腐敗させる闇。 深淵極まる闇、深海の生命も育まれないのではないだろうかという深さの果ての黒。 そんな色を掬い取って膨らませ、伸ばし、途方もない質量にて顕現させた。 それが、黒の王の暗黒、裔と目された影の騎士の暗黒である足元より伸びる影とは比較にもならない。 言葉にならない絶叫が胸中より木霊し、宇宙的な恐怖が具現化して襲い掛かってくる。 巨神を展開したジェイスは一秒と保たず天高くかち上げられ、 ランディとKがMより浮かび上がった無限の暗黒に立ち向かう。 テーゼだけではクルースチャ方程式を練り終える時間は稼げないがそれを抜きにしても Mが現し世に出せられる果てよりの暗黒は膨大に過ぎる。 不定形にして形をいくつにも変え、ランディへとのしかからんとした。 闇はランディの体を薄く覆った膜を破ることが出来ず、腕を払うと霧散する。 「事象への理解を終えているか。 人間だてらに中々のものだ」 渦巻き、折り畳み、広がりゆく闇の中央にて佇む黒コートのMはわずかに眉を上げた。 そのMへと飛びかかったのは深紅の機械鎧と一体化したK。 炎をまとった拳は目に止まらぬ速さでMの頬を打とうとしたが 黒色の鞭がKの腹へとしたたかに打ち付けられた。 「その焔、フォーマルハウトか……? そして背後に従える機械の火炎龍は偽神の性質を帯び始めている。 なるほど、些か、厄介とは言えるか。見事なものだ。テーゼには少し荷が重い」 人のものとはとても思えない聞き取ることが不可能な言語による叫びとともに Kは何度もMに向かってくる。 「機械帯をつければ心身ともに人間ではいられなくなり。 常に人外へと変容する不安と恐怖に付き纏われると聞くが。 その魂よりの声、もはや火の王の眷属そのものといってもいい」 Kの発する炎はただの炎ではない。 超高度のエネルギーが世界の外側、ここではない人造なる鏡の世界にて産み出され こちらにおいて焔のかたちで爆発するプロセスを辿っている。 それはまさしくクトゥグアの火と似ていた。 「小僧、忠告してやる。 それ以上つづけると、戻れなくなるぞ」 「――何処へだ!!」 「俺の知らない場所にだ」 「……! やっぱりランディの言ったとおりだ。 モンスターの言葉は嘘っぱちでいっぱいだ!」 子供が癇癪を起こすように荒々しくもどかしけにKは叫んだ。 故に相性だけで言えばニャルラトテップであるMにおいて不得手な相手だといえる。 Kの手に銃が現れ、多数の火炎弾を連射して、 Mは造作もなく人の頭ほどの大きさである炎の雨あられを飲み込む。 「無事か、M!」 テーゼの声が聴こえた方へMは横目で見やり言葉も無く頷く。 蒼い双眸と赫の両目のテーゼは巨神であるジェイスと交戦をしており。 現象数式を教わり、修めたテーゼならば直に制することが出来るとMは確信する。 「おまえはその男を相手にしていろ。 こちらは俺だけで十分だ」 Kと連携し立て続けに攻撃を繰り出してくるのがランディ。 優雅な足取りでどこにも戦闘時の力みは見受けられず、自然な動作で攻撃に移る。 それは、武術の極みというものではなく、 むしろそことは対極の場から攻撃してきているのではないかと思える突きと蹴り。 Mから這い上がってくる底なしの暗黒物質は無数の赫き目が開き。 冒涜的な神経を狂わせる視線を伴い二人へ襲いかかる。 質量比でいえば30対1。赤子と象ほどの差があった。 しかし、闇の侵食速度が徐々に殺されていく。 ライオンのように迅速にして獰猛だった動きは 蛇のような速さへと徐々に徐々にと落ちていく。 「這い寄る混沌といえど、これには対処出来ないか」 事象支配によって人の肉体を依り代にしているMの動きが鈍り出す。 ランディは端正な顔に嘲弄の色を塗り、 手刀が疾走すると紫影を隠す闇が切り払われていく。 胸元の懐中時計から、チク・タク、チク・タクと音が鳴り響く。 灰燼へと続く鐘の調べは固い竪琴のように無骨な音をたて。 ランディが迷彩をかけながら展開していた領域は領土を広げていく。 Mが領域の影響をまともに受けてしまうのはランディの背後にチクタクマンがいるためか。 時の王の嘲笑はランディに力を与え、Mの業を著しく阻害する。 Mの頬が歪み、舌打ちが鳴った。 これでは立て直しに時間がかかる。 Mの全身が炎で炙られるのを避け、闇は泡立ち、赫眼を忙しなく旋回させ。 闇を両断したのは燃焼のサーベル。 海が割れるように非物質的働きで闇は門を開いて。 黒の王への道が開き、ランディは気配なく、走った動作を残さず 継ぎ接ぎの映像のように瞬時にMの前に現れた。 拳がMの胸を突き破る瞬間、Mの靴底が力強くランディの腹を蹴り抜いた。 「蹴った!?」 Mの前にて座していた門は再び閉まる。 すぐさま助太刀に向かおうとしていたテーゼの口から驚きの声が上がった。 Mの懐にしまいこまれていた小型電信通信機から着信音が鳴り、振動が服を叩く。 「……終わったか?」 『ええ!』 耳元にあててコールフォンに答えたMの耳元に仔猫の声が聴こえた。 龍の機械めいた絶叫と人間と闇が織りなす空間にて、Mの頬が無意識にも緩んだ。 『《水の王の悔恨をここに! クトゥルーの泡抹をここに!》』 「ご苦労、メアリ・クラリッサ」 この空間、地下世界の更なる小規模な区画を司る一節。 闇がごぽりと大きく泡立つ。 多数の泡の中でも一際大きな泡が体積を増していき こねられ、淡い光沢とぬめりとした質感を持ち始め。 「――使うぞ、デニー」 ありえない冒涜的変容風景の後に手出来上がった姿は かつて灰色雲が漆黒に変わる夜のロンドンにて。 獅子王を名乗るウィンストン・チャーチルが顕現した《怪異》ブラックドックの似姿。 頭部に赫眼はないが、風を巻き起こすそれはまさに風の王に連なる魔。 口が開かれ、ほどばしるのは咆哮。 風の属性をもつ声はランディの展開した物理法則と理を振動し、罅を刻み始めていく。 ランディの涼やかな余裕に溢れたものだった顔。 額の眉の間に幾つかのしわがさざ波のように出来上がり、 頬を冷たい汗が流れて、伝っていく。 海のように一面に広がり渡った闇は 静から動へと瞬時に在り方を変え。 聴覚を殺しにかかるつもりなレベルの音をたててランディとKに襲いかかる。 ビルディングほどの高さにもなって。 海からの津波に匹敵する重さとエネルギー。 まともに受ければ死ぬことはなくても戦闘不能は必至。 ――もしもここに黄昏がやってこなかったらであるが。 ビルディングが尽く横薙ぎに切り払われ、 不可視の消失が暗黒の大海嘯を押しのけ、消しきった。 「おまえもリロイもこうなってはいらないんだ。 わかってくれるよな?」 ランディは肩を竦めて隣に立つKの背を叩いた。 「さあ、一気に滅ぼしにかかるぞ」 「擬似拡大変容―Survive―」 Kの赫き機械鎧の外見が大きく変わる。 ドラゴンが翼を広げた時を思い出させるデザインへとなり。 そして、放つ鬼気は先程までのから大きく飛躍した。 ランディとKの後ろから乱入者のヒルドが艶やかな笑みとともに歩み出て。 倒壊したビルディングより這々の体で生還したメアリと仔犬の前に現れるのはR。 リュウ 「外なる神を相手に三人で挑むほど愚かじゃないのさ」 「さあ、死んでもらえるかしら。かつてのハイネス・エージェント」 Mは敵の話にはまったく興味を払わずじっとメアリの方を見つめた。 メアリはRの斬撃を紙一重で避けて、 Mの方を気にしながら彼の反対方向へと誘き寄せるようにして走りだす。 「メアリ!!」 焦燥に張り詰めたテーゼがメアリを 追いかけんとするのをMが腕を上げて制する。 「よせ。事態がいっそう複雑になるだけだ」 「でも!」 「それに、ダゴンもいる。そう安々とは死なん」 素っ気ない口調とは裏腹にMの暗黒はマグマのような熱を放ちだし。 Mの赫き左瞳は静かな怒りをたたえて、迫力を増していく。 丈の長い黒コートが鯨の口のようにほの暗くはためき。 「だが、こうまでしてこの俺に歯向かうか人間風情。 面白い、実に面白い。喰われる覚悟は十分と受け取った」 凄絶な怒気、規模の違う感情の灯火。 背中に氷をかけられる以上の冷気が襲い、 その場の全員に怯えと口をつぐませる気後れが渾然一体となった感情がよぎった。 ジェイスにいたってはすでに断末魔と聞き違える絶叫を残して卒倒し、意識を失っている。 「テーゼ、援護をしろ」 ブラックドックはとうのむかしに闇のシャルノスへ帰還し。 冷酷な無表情の仮面をかぶった暗黒の魔王は恐怖を体現して 重々しい歩みとともにランディ達へと進んでいく。 そして最後に瓦礫を砕き、巻きあげてリュウ=1/8192が到着した。 偽りの復活 足を動かし続ける。張り裂けそうな肺と心臓を必死に押さえつけて。 曲がり角を曲がって、幾つもの建物をくぐり抜けて、 廃墟都市、人の営みが消え失せた街をメアリは走る。 力学を意識し、テムズ川のほとりを毎朝走っているのを思い出し。 絶えず、意識する。自分の体が自分の意志の支配下から這い出てしまわないように。 やることは変わらない。誰かのために、メアリ自身のために、走り続ける。 夜のロンドン、漆黒のシャルノス、蒼天の街で。メアリは走ってきたから。 裏路地の狭い道に入ると前方すぐ近くに騎士が飛び降りてきた。 悪魔、魔物、切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)。 そういった都市伝説でまことしやかに囁かれる スコットランド・ヤードの手をすり抜ける存在にメアリには思えた。 「あなた、も。この黄金瞳が欲しいの……?」 荒い息を鎮めてきっと違うのだろうと心の奥でわかっていてもメアリは尋ねる。 予想通り、目の前の騎士は無言。けれど、動作が僅かに止まる。 きっとこの騎士もペイルライダーとかそういったお伽噺の住人じゃないのだとメアリは予想して。 メアリを庇うように立ちはだかる黒い仔犬はけたたましく吠える。 「……なら、あたしの生命が欲しいのね?」 「そうだ。おまえも、あの黒の王も、パンの大神も。 おまえたち全員に死んでほしい」 パンの大神、誰かがメアリを指して『パンの大神に好かれるだろう』と称していたが、 切羽詰まった状況のメアリには咄嗟にそれが誰だったか思い出せない。 小鳥のような頭をした優秀なるゲルマンの碩学だったことは思い出せているのだけれど。 「嫌よ」 メアリの影がじゅぐりと歪み粘液がこねて、形を変える音が聞こえる。 少女、仔猫の手に導かれるように握られる茨でできた黒の剣。 シャーロット・ブロンテ相手にはこの剣を向けることは決してしない。 だが、相手が大切な人達を奪おうとする者ならば。 メアリは拒絶の剣を騎士のようにうやうやしく、蒼黒の騎士へと振る。 「あなたにあげるものなんてひとつもないわ!」 数合、騎士とメアリは剣を交わす。 袈裟斬りを騎士は身をよじって避け、 騎士の突きをメアリは身を屈めて躱し。 蒼黒の騎士が後ろにステップした瞬間、黒の長剣が互いの距離を食いつくし。 茨が手に巻き付く痛みを堪えて、メアリは急所にはならない箇所へと剣を振る。 狭く小さな洞穴で、蒼黒の騎士は黒の剣能を己の剣で受け止め、いなす。 剣の振り方はセバスから時々習ってはいるが、やはり素人の付け焼刃。 身体能力も相手の動きへの予測も黒の剣能を持てば飛躍的に増大しても、培った技術は残酷に出る。 たたらを踏んで敵に背中を向けてしまったメアリへと 騎士は斬りかかる。斬撃はメアリの遥か後方を切って、 空間支配にて距離を離したメアリはすぐに体勢を立て直した。 メアリの瞳の光が増して、ネコのように割れた瞳孔がダゴンに力を与えることを許可する。 仔犬の口が大きく開き、そこから飛び出すのは舌ではなく触腕。 水を帯びて伸長する腕は騎士を掴み、へし折ろうとするが呆気なく騎士に斬り裂かれた。 「《水姫》ダゴン。戦艦数隻をたやすく破壊したそうだが。 その程度、機械帯所持者には造作もない」 騎士の姿、輪郭がぶれて、まばたきする暇もなく 数体の騎士が顕現しメアリに突進した。 再度、メアリが騎士との距離を引き離そうと集中し、 遠ざけた幻影の背中から騎士が跳ぶ。 間に合わないと即座に結論づけたダゴンがメアリの首根っこを噛んで高らかに飛翔する。 追ってくる騎士を壁を跳んでボールのように跳ねまわることで避け。 敵は前方からだけ。対応も予測も楽。 そうなるように選んで走ってきた逃走路。 けれど、その選択が隙を生んでいた。 メアリとダゴンを挟みこむようにナイトが 上空の屋根の上から追撃を仕掛けてきた。 うろたえる暇もなく、ダゴンが覆った水の壁ごと メアリは薄汚れた地面に叩きつけられ転がり、壁に激突する。 ショックでダゴンはメアリの尻の下で伸び。 朦朧となった視界の中で騎士は静謐に剣をメアリの首元にあてた。 「最初から分身を生んでいたということだ。 惜しかったな、おまえの足掻きは、届かない」 騎士は剣に力をこめる。 僅か数寸、3インチも横にずらせばメアリの首から血の花が咲く。 メアリは視線を外さずに、手足が震えそうになる恐怖をねじ伏せて。 思考を駆け巡らせる。なにか、方法が、あるはずと。 あるはず。首にぞっとするほど冷たい鉄の温度を感じ。 あるはず。目の前の騎士が、声からして男性はメアリの生命を握っているも同然でも。 噛み締めた奥歯が焦りを表して、絶望的な事実だけをメアリに伝える。 あるはず、そんなものはない。 「……そんな眼で俺を見るな」 首から剣を離して、葛藤に満ちた声が騎士の仮面から聴こえた。 「俺には、守らなければならない女性がいるんだ」 握り直して、掲げられた剣。 「俺は、叶えたい望みがあるんだ!」 振り下ろされた剣、音速を通り過ぎたそれは メアリの思考よりも速く。 けれど、メアリの黒の剣が意思を持ったのかと 見られるほど激しく独りでに動いた。 メアリの肩を少し削いで剣は地面を砕いた。 「あなたも、そんなことを言うのね……叶えるってどうやって!?」 「お前の男と同じニャルラトテップにだ!」 黒の剣で場所を大きく移動したメアリは騎士へと斬りかかる。 「ニャルラ……? わからないけど。あたしは、シャルノスのどんな願いも叶う世界を見たわ。 そこに至ろうと足掻き悲しむ人達とも触れ合った。 でも、彼が……シャルノスが叶えられるのは夢を見られない明日と同じなのよ!? 貴方の行きたい先は誰とも会えない永遠の今日しかないわ!」 「……黙れっ! 黙れ! 黙れええええ!!」 「黙らないっ!」 「お前たちを殺せば! 俺はあいつを殺さずに済むんだ!!」 「貴方に折れてもらわないとあたしの友達が死ぬのよ!」 我武者羅に剣を走らせる騎士の斬撃。 けれど、騎士の太刀筋に技が乗らなくなれば黄金瞳がの超演算で回避は容易。 「貴方を放っておけば誰かが傷つくもの! あたしは、あたしの周りの人を守るくらいはしたいから」 だから、神様が見ればメアリを傲慢や我儘と謗るかもしれない。 礼拝も久しく足を運ぶ習慣をなくしてしまったからしょうがないかもしれないが。 「ジェイムズ……仔犬くんもリロイもテーゼも、いるかもしれないシャーリィだって。 あたしにはかけがえのない明日に連れて行きたい人だから! だから、あなたが剣を降ろすまで、あたしは――黙らない!」 騎士の剣にどんどんと苦悩が滲み出てくる。 蒼黒の機械帯を所持する彼の瞳がどんな色になっているのか、メアリにはわからない。 「……俺の住処はずっとここのような薄汚い裏路地だった。 ドブネズミと一緒に俺は毎日喧嘩に明け暮れるチンピラだ。 でも、そんな俺もひとりの女性に出会って変わることができた」 擦り切れた心では、判断を失わず、それでも迷う心では剣を握れない。 生命を奪う覚悟も使命も損なわれていては、諸刃の剣でしかない。 「幸せは彼女が化け物に襲われたことで呆気なく終わった。 俺は、彼女のために何でもしようと思った。 機械帯所持者同士で殺し合うことになってもいいと。 だが――――」 騎士を鎧は粒子となって紫色の世界に風化していくように溶けていき。 現れたのはMと同年代に見える20代なかばの男性。 Mと同じ上から下まで異様に黒く、けれどMのように瀟洒な印象はなく。 どちらかというとリロイのような無骨な黒をメアリに思わせた。 最後に、からんと大地に騎士の剣が落ちて溶けて行った。 「お前の瞳に映る俺を見てわかった。 俺は――俺が憎んでいたモンスターと同じにはなれない」 泣き出しそうな顔でRは言った。 弱々しく手で顔を覆って彼は己の非力さと意志の薄弱さに嘆く。 「おまえや、Aや、セーラのような奴がいると知らなかったら 俺は……こんな半端などうしようもない屑な奴にならずに済んだんだ! やらなければならないのに。くそっ、くそぉ……!」 血が流れる肩を抑えていた手を外して。 スカートの端を切って止血をして。 メアリは手をとるようにRへと問いかける。 「あなたには、ここに大切な人はいないの?」 「友が、ここに、いる。 おまえの、恋人と、戦っている」 「なら行きましょう。貴方の友達だってきっと同じ事を考えるわ」 そういって、強引にメアリはRの腕を掴んで歩き出した。 無理矢理な方法ではあったが、彼女はこれまでも自分のすることに苦しむ、 《怪異》を産み出す情念の人々に触れてきたから。 きっとこうするのが正しいと思った。 「そうだな。あいつも、馬鹿だから。きっとそうだろうな」 メアリの行動に最初は驚きを隠せなかったRだったが、 最終的には仔猫の為すがままにされるのを受け入れた。 「俺でも駄目なのに。あいつが、人を殺せるわけが、ない」 「……最後に言っておくけれど、ジェイムズは”絶対に”恋人ではないから。 そこは勘違いしないでいてね」 起き上がった仔犬とおっかなびっくり腕を引かれるRを連れてメアリはいつしか走っていた。 77頁。墓碑の復活と床に眠る英雄 星空のない夜闇が人間を襲う。 その在り方は、科学を謳歌する20世紀には存在し得ない不定形。 原形質でありながら絶対の存在として頑として誰もの手を拒む。 人間は相対すれば、悟ってしまう。 この世界は人間の理知と観察で掌中に収めた事象は卑小なものでしかなく。 言葉、通じればひとであるとか、愛しき外見のみが、理解の及ぶ存在のみがあるのではない。 単純だが人々の認識の根底を尽く覆してしまう。 そんな在り方が旧支配者であり外なる神である漆黒のシャルノス。 ヒルドの斬り裂きは闇を消し飛ばし、 存在のレベルで消失させる。 それは、存在意思への干渉であり、また、存在確率への不遜なる侵略だった。 シャルノス、Mの闇はラグナロクの消失行為により、空洞が生まれてしまう。 あくまで消えたのは膨大な質量のほんの末端ではあったがそれでも積もれば山となる。 「テーゼ」 「わかってる」 テーゼの右瞳に蒼碧のクラッキング板が浮かび上がり、 Mの闇を修復、治療していく。 現象数式、それは人間の脳ではどうやっても処理しきれない演算量。 だが、テーゼの特質は人間以上に脆弱な体の一方で 人間よりも何百倍も高度な処理が可能な脳にある。 テーゼの翳した黒色の海から徐々に闇が再生を始めていく。 治療と解析に特化したインガノックの巡回医師ギーには精度も速度も劣るが、 僅か一週間そこらで修得をしてみせたのは現象数式医にとって極めて異例と言えた。 リュウ=1/8192がMの黒津波を薙ぎ払い押し返し。 掘り進むようにして二柱の人ならざるものへと 紅く鋼以上に硬質化した両腕で掻き分けていく。 黒の闇がうねり、渦巻き、徐々に絞られ、一匹の巨大な龍となる。 幾つもの頭を持つ龍、それぞれが意思を持っているように動き、牙を剥く。 ランディとKは建物と建物の合間を縫って素早く這いまわる無眼龍の顎を躱し。 跳んで宙を蹴りながら龍が産み出される中心へと上から仕掛けようとする。 だが二人の攻撃はテーゼが産みだした疾空の刃の嵐に阻まれた。 「さて、少し厄介だな」 「ジェイスに起きてもらったほうがいいんじゃないか?」 「放っておけ。どうせ起こしても、すぐに正気をまた失う」 胸中の懐中時計を弄ってランディはすげなく言い放った。 湿る紫色の空を黒い龍が跋扈する。 胴体にあたる部分に無数の赫い眼。 黒王赫眼を顕現して、混沌を体現しKへとのしかかって来る。 Kはサーベルに焔を纏って超高熱のエネルギー、 新星爆発に匹敵しかねない一撃を黒い龍に叩きこむ。 「無様なものだ、小僧。 機械の龍の傀儡となる道をひた走り」 「うるさい、お前に何がわかる! こんな、こんな有様のお前に、俺のことをわかるもんか!」 「俺が知る機械帯の持ち主は…… そうだな、少なくともホンゴウと雷電の男は今のお前と同じ葛藤を抱いていた。 お前の抱く悩み、嘆きはお前だけが抱くものではない」 「違う!」 振りほどくように叫んでKは床を円を描いて駆ける。 闇はKの背後から飛来する《存在意思》の矢によって消えていき。 開いたKの足跡にこびりついた粘つく焰が夜闇の復活と追跡を防ぐ。 「知った風な口を聞くな! 俺は! 一人で戦ってきたわけじゃない!」 Mの前に進みでたテーゼが起こした力場がKの斬撃を受け止めた。 「どけ!」 「断る!」 テーゼの掌から水の刃がKへと突き出され、 Kは上半身をよじって、装甲の一部を犠牲にして躱した。 「テーゼ、水ではない。やるなら地属性の攻撃だ」 「え、なんだ属性って!? 今初めて聞いたぞ!?」 意味がわからないながらも無我夢中に テーゼは地面に敷かれる アスファルトを車ほどの大きさに切り取り、Kへ投擲した。 だが、その攻撃は横入りしてきたランディの掌底に呆気なく砕かれた。 休む間も与えずテーゼはランディとKへ取り囲んで重力場を描いた。 「ランディ・ゴルト……?」 右目に顕現するクラッキング板を通しての解析結果にテーゼは眉を顰める。 Kが大地に突っ伏し、地面をどこまでも沈んでいく。 ランディは懐中時計に手を伸ばすと、一人、重力の軛から逃れ。 テーゼの目の前へ時を飛ばしたように突然、現れた。 刃が走る、焰が暴れまわる、夜が這い寄る。 そんな中、一陣の滅びがテーゼとMへと撫でるようにやってきた。 「《鋼鉄姫》か。その手にあるもの。存在意思への介入。 ラグナロクという剣か。シュヴァルツァーがいれば何か手は打てただろうに」 本能で危うく難を逃れたテーゼへと畳み掛けるようにランディが打撃を繰り出す。 彼へ助け舟を出そうとMは己の闇を変形させようとするが 「俺に構うな、自分を守れ、M! メアリが泣く!」 テーゼの静止に思いとどまり、薄く笑みを漏らした。 「ハッ、身の程知らずに言ってくれる。若造が」 幾多にも折り重なり、なおかつ活動を休まない黒色のドラゴンが猛威を振るう。 台風のように圧倒的な破壊力と暴力が何度も旋回し。 最も高いビルディングの頂上に立ったリュウ=1/8192。 ドラゴナイズドフォームとなった彼の左手には不思議な光彩を放つ鉱石があった。 「ジーン、セット。チェトレ」 鉱石はリュウの左腕に溶けていき チェトレ・ドラゴナイズドフォームの病的な白色が現れだす。 「空へ行こう」 「空を手にしよう」 「D・ブレス」 極大のレーザーがリュウの両手から飛び出す。 矢よりも砲よりも速く。流星のような速度で放たれる光線。 Mのいる場所へと間違えることなく狙い、定め。 光の柱、槍は広大なる闇の中央へと突き立たれた。 黒色の力と竜の力のせめぎあい。 呆気なく優勢を取ったのはM。 光線は黒い触腕が逆流する綱となって、 リュウは即座にレーザーを止めて離脱しようとするも、できない。 そこにまたもヒルドのラグナロクが牙を立てる。 半ばから切断されたドラゴンのブレスはリュウの制御を離れ、 ステップを踏んで再度撃たれたノルンの銛はブレスと同時にMの闇へまともに直撃した。 「おい……! M!」 テーゼがMの元へ駆けつけようとするもランディが邪魔をする。 銀髪を靡かせて焦りに突き動かされるテーゼは迷わず不可視の手をランディへと伸ばす。 筋肉が網目状に顔に浮き出たテーゼは力の放出量を蛇口を捻るように、それどころか元栓を壊す勢いで高める。 Mやレディ・メーヴェが言及した星の力。 巨大な力が決壊したダムのごとく放出し、手がランディの領域を紙切れのように斬り裂き。 その先のランディが形質、活動を維持するのに必要な核を握りつぶした。 呆気なく、口元から黒黒とした血もどきの液体を吐き出してランディは地に伏し。 Kがその光景に怒りを露わにした。 「ランディ! ……お前らぁ!!」 「違う! 彼は――」 テーゼの言い訳じみた声には耳を貸さず。 この戦いが始まって初めてよろめいたMへとKが拳を用いた拳突、ではなく高々と跳躍し。 背後に付き従う赫きドラゴンの焰を噴出力にし、Mへと蹴撃を高角度から振り下ろさんとし。 テーゼは必死にMを守ろうと――先ほどとは違って命を奪わぬように遮二無二な制御を試みながらも。 力の展開を行おうとした。 だが、そんな彼に襲いかかったのは今まさに起き上がったばかりの、ジェイス。 今の今まで意識を失っていたジェイスが完全に意識の外だったテーゼは反応が数拍遅れた。 小型の《巨神》を装着し、テーゼに《善の左手》を翳し。 避けられない。光る星々の鱗粉を背負った蒼黒の鈎爪がテーゼに触れそうな刹那、 大きなダメージを受けたはずのMの影がテーゼを庇うようにして《善なる左手》から彼を守った。 《善の左手》の権能は現在の無限増殖。 抑え、気にせず生きていても絶えずつきまとう 過去の鎖にて未来もろとも縛り、埋め尽くすもの。 Mの分身であり、そのものである宇宙の深淵より次々と屹立したのは茨の玉座。 テーゼを守っていた箇所から急速に増殖を始める玉座は瞬く間にMへと侵食し。 Mの右半身もまた、茨の玉座が貫くように現れ。 幾何学模様に折り重なった茨の檻、 そこに躍りかかるKの蹴りの焔。 「――ジェイムズ!!」 機械鎧、仮面の隙間より覗く赤い眼が捉えた仔猫。 Kの頬に達成感に満ちたやりとげた笑みが出ようとして。 それは、漆黒の王を庇おうと飛び込んできたメアリ・クラリッサの姿に掻き消され。 Kの瞳は捉えた。焔の前に身を晒したメアリ。 彼女を目視したジェイムズ・モリアーティが深紅の眼に浮かんだ色を。 機械帯をつけて戦ってきたKが何度も観た色、感情だった。 子供を守ろうと必死になる親の愛情だったり、 愛する者を身を呈して守ろうとする恋人の恋情だったり。 彼がこれまで何度も守ってきて、守りたいと思ってきた思い、優しさを失わない人の意思。 シャルノスの赫眼には決して映らない筈の色、情景。 それらがKの眼の前につきつけられ。 Kが何か行動を起こす前に、Mがなりふり構わずメアリを守ろうと闇で包み込み。 闇がメアリを覆いきる寸前、 ついに、Kの焔がメアリの体を貫き。 機械帯を携えたKはメアリの金色の瞳に、 深紅の龍を従えた紛うことなきモンスターが映っているのを観た。 金色の月が映す禍々しく、おぞましい姿。 Kは既に、己がどうしようもなく人ではないのだとようやく、悟った。 視界の端で白い男、チクタクマンが満足気に嗤って、囁く。 ――こんにちは、K ――そろそろ、思い出してもいい頃だ 「……ああ」 Kは呆けた表情で名前を言った。 チクタクマンに導かれて、脳の蜃気楼の記憶野、 深海の底より浮かび上がった文字の羅列。 それは、彼の名前だった。 名前だった。そう、今は、違うのだとKは識っていた。 ――こんにちは、城戸真司 チクタクマンが改めて出会いの言葉を告げて。 メアリ・クラリッサ・クリスティの瞳に映る、 黒く絶望していくモンスターは かつての”誰か”に別れを告げる。 「さようなら、城戸真司」 Kの蹴りは闇を吹き飛ばして、 ドラゴンが喚起の鬨の声を上げて、獲物に喰らいつく。 闇は、ドラゴンの捕食に同化して、紅い鋼の皮膚が黒く染まっていき。 「K!」 Kの肩を掴んで現実に引き戻したのはRの声。 Mの闇は焔に身を焼かれたメアリごと包んで確認不能となり。 RはKを連れて身を引かれる思いながらも、その場を跳び、離れ。 着地すると手近な壁にKを叩きつけた。 「おまえ……何をやっている! K、おまえは……!? お前は!!」 「……なにがだよ、蓮」 「何がじゃない! お前は、何をしたかわかっているのか!?」 「わかってるよ。っていうかさ」 黒く染まっていく拳がRの頬を強かに打った。 地面に倒れ込むRには興味を払わず。 Kは打ちひしがれた様子のまま、彼が害した”人間たち”の惨状を見やって。 Kの仮面の奥から響き渡る湿った、昏い声音がした。 引き攣った笑い混じりの声。 「…………お前は、今さら何を言ってるんだよ」 力尽きて倒れ伏したKを取り囲んで、彼の龍は飽食に満たされ、消えていく。 Rは驚愕を隠せずとも起き上がり、Kに肩を貸した。 まるで信じられない物を目の当たりにしたRは 意味を成さない動揺に満ちた虚事のみをつぶやくことしかできず。 Kが焼き払わんとした人達を守るようにして幽鬼のように歩いてきた男が一人。 彼らに剥き出しの敵意を向けるのは魔神と化したテーゼ。 底知れない怒り、紅き激怒は誰に向けられたものか。 耳を聾するほどの圧力に肌が粟立つ。 耳元で恐怖に屈したいと願う自分の声がわんわんと木霊する。 星の力。月の力。衛星兵器をも凌駕する闇に潜むものの可能性の極致。 紅き双眸も蒼き両眼も彼の想いを窺い知ることはできない。 醜悪な顔で嗤う月を背景に、Mとメアリがいた場所を守るようにして 二人より建物10つ分ほど離れたテーゼは、 その場にいる一切の人間へと力を行使せんとしていた。 「パンの大神……ムーンレンズの番人……ヨグの伴侶……!」 存在レベルでの差。それは対峙するだけで神経を圧迫していく。 Rは全身に冷たい汗と震えが走るのを自覚しつつも。 身構える気力を見せないKを尻目に躊躇いつつも身構えし。 テーゼへ剣を向けようとしたRは背後に新たな気配を感じて。 警戒を解かぬまま顔だけ振り返った。 「……ランディ・ゴルト」 「よう、R。今到着した所なんだが。 派手にやっていたようだな」 「……何を言っている。お前もいただろう?」 ランディは肩を竦めてKとRの反応を待たずに歩き出す。 Rは数巡、迷ったがKに肩を貸して戸惑いつつもランディの後を追おうと決めた。 「ここには俺を模倣したショゴスを派遣させておいた。 色々な形をとらせて”遊んで”いたんだけどな。 飽きたから捨てることにした。やはり隷属生物では物足りない」 「え?」 「どうした、K? 俺のショゴスにひどいことでも言われたか?」 Rに肩を貸されるまま、無気力に俯いていたKは仮面の奥で瞳孔が大きく開いた。 けれど、ランディはそんなKに横目で愉しげな視線を投げかけるだけで無言を選び。 「撤退するぞ。黒の王はもう終わりだ。 駆除終了。よくやったな」 「……他の連中は?」 「リュウ=1/8192もジャンヌもすでに離脱している。 ジェイスは――」 遠くに見えるテーゼの前にむくりと起き上がったジェイスはうす暗い歓びを、 死で固まった顔に塗りたくって。背後に顕現させるのは鋼鉄の”坊や”。 奇械を出した死人は蛞蝓ほどの遅さでテーゼへの攻撃態勢をとっていた。 「捨てていけ。端から捨て駒のつもりだった」 そう言い残してランディは虚空へと消えていった。 Rは後ろ髪を引かれる思いでKを引きずりながら足を進めた。 「……メアリ」 ここまで手を引いて連れてきた彼女。 M、漆黒のシャルノス、這い寄る混沌の危機を眼にして。 Rの手を離して走りだした少女の姿が眼に焼き付き。 蒼黒の騎士は今なお、彼女らに危害を加えた友を選び、見捨てずにいる。 「……くそっ」 無限に増殖する闇が城さながらの大きさへとなって。 何もかもが図られたように失敗に収束していく Rの及びもつかない大きな何かへの憤りを胸にその場を去った。 黒色の茨の城は嘆くように収縮を繰り返し。 紫の世界に建てられた黒の城は無限の悲劇を内包して、ただ厳然とそこに。 流れよ我が涙―side M― 黒の城、どれほど小さく見積もっても銀河程度の広さは持つ王国シャルノス。 ここにはかつて多くの幻想が暮らしていた。 ある日、王国の外、外だけれどとても小さい広間にて小さな生命が火を持った。 火は、いつしか、小さな生命を支配者の地位にまで押し上げるのだろうと皆が知った。 国王も、民も、生命の成長、進化に喜び、祝福を選んだ。 だが、気づけば黒の王国にいた幻想は全てが王を残して去っていた。 その時から王はひとり、一人、独り。 何処までも続く広い広い王国の中、玉座の上でシャルノスは彼だけとなった。 一日が過ぎて、一週間が過ぎて、ひと月、一年、十年、百年、千年、 もっと長い年月が過ぎても、時間はすでに王には無関係だった。 だって、それは彼には無意味だから。 時間が変化を齎すのであっても、彼の側には誰もいなく。 ひとりぼっちの王の隣には何もなく。 孤独という舞台にてスポットライトが当たるのは彼のみ。 心を波立たせるものは存在せず。 言葉、発する意味を失って。 だから、王は言葉も心も失った。 ある日、王は外の世界の変化に気づいた。 小さな生命の中には、このシャルノスに至りたいと願う者達が出始めたことに。 王は首を傾げた、何故、何故、何故だ。 何故、ここに来たいと想う。心、そうも煩わせる。 お前たちは、その手にとても暖かい光を手にしているというのに。 「小さな命、脆く儚い人間、そんなにもシャルノスが欲しいか。 俺は、こんなにも だというのに」 黒い街、黒い空が茨で覆われた天蓋に隠され。 メアリ・クラリッサ・クリスティーが得た知識はこれくらい。 彼女は、Mと呼ばれる彼が本質的には何と称するものなのかもわからない。 今の彼女にわかるのは龍炎の焰に焼かれ、けれど、不思議と痛みを発しない背中と、 ここは無限に広がる、かつて至ったシャルノスだということ。 冷たい手が全身を這う、闇、赤い目、それは千を超える数となってどのようにも形を変えて。 手は剣にもなって、槍にもなって、触手になって、別の何かにもなって。 肉食獣のように乱暴にメアリの中へと押し行ってこようとする。 彼女は気づいた時には服をなくしていて、そのことにはさして気を払わなかったが 闇が伝えてくる感情の奔流には意識を流されかけた。 それは得ることをやめた想い、諦め。 たしかに超えたはずの停滞。 茨となった闇はメアリを蝕んで、 でもメアリにはわかった。 「ジェイムズ?」 どこかに彼がいる。あの、彼が。 まだ、無限に増殖する悲しみと絶望の中でも彼はいる。 槍のように、墓碑の形状で打ちたてられていた玉座。 彼を貫き、押しつぶしたあれらの奥底に、眠る意思が残っている。 だから、メアリは指を動かした。 闇は少女、無垢な乙女よりずっと大きな存在であるはずなのに怯えを露わにして メアリの滑らかで穢れのない体を傷つけようとし。 仔猫の脳に痛みを直接伝えてくる。 鋭い激痛にメアリは一瞬息を飲んだけれど、 止まらずに今度は足指、そして足を動かして、 這いつくばりながらも彼女は進みだした。 彼、夜闇の倫敦で出会い、メアリに手を差し伸べ。 願いのような眼差しで右瞳の黄金瞳を見つめた彼の薄青色の瞳を求め。 メアリは動いた、目的もわからないけれどひたすらに。 痛みは不快感となって、彼女を撥ね退ける敵意となって襲いかかる。 「ジェイムズ」 でもメアリはやめない、得ることも望むことも。 脳も脳神経もが焼け付き、全身を震えさせても決して。 蜘蛛の糸より細い希望へと少女は走るように動く。 彼女は強く手を伸ばした。 彼に届くように、彼がこの手を握れるようにと。 漆黒の、詩篇のような言葉を紡ぎながら。 闇がメアリの裡へとやってくるのは拒まない。 暗闇には彼女が知る人達の想いもあったから。 涙の果てに、明日への呪いに直面し足掻いた彼らの想いを感じて。 しかし、少女は蠢き、収縮し、脈動する無数の触手にも挫けず。 「漆黒の下で出会った貴方」 右の黄金の瞳が膨大な解析と処理を始めた。 原形質状の不定形である檻に取り込まれかけても。 「クルーシュチャの名をもって。 方程式は導き出す、貴方とあたしの再会を」 夜の闇。人間が蒸気文明の発展にて追い出し、 空を覆った黒い雲、けれど夜よりも昏い彼はメアリと会った。 人への興味を失わず、凍てついた心に小さな小さな炎を灯して。 「貴方の姿と心、決して失われないもの」 メアリの黄金が描き出す、 彼女の内側に漆黒の彼の姿と在り方を。 仔猫は識っていた。 彼を愛する女達の心も。 彼女たちを失って、 漆黒のシャルノスの心に確かに大きなさざなみが立ったことも。 「伸ばされる手」 狂気のような混沌をメアリは受け入れる。 これは恐れるものではないから。 ただ、彼女は望む、彼のことを。 「諦めないすべてを繋ぐもの」 乙女の黄金の瞳が回転する。 時計の音が聞こえる。 視界の端で白の男が立つ。 こちらを指さし、嗤っているのがわかる。 ――こんにちは、メアリ ――無駄だよ 意味なきことをするものよ、とチクタクマンは興味深げに嘲笑う。 何故、そんなことをするのかと足掻くパペットを見物するのがわかる。 「きっと、あなたにもわかることよ。 決して忘れない想いだもの」 メアリの指先に感触が生まれる。 M。ジェイムズ・モリアーティの体温。 その感触が内からか外からかはわからなかったが。 メアリは痛み、膨大な処理に焼き切れる機関(エンジン)の熱を瞳と意思に感じても、 彼へと微笑みかけることをやめない。 「行きましょう、ジェイムズ。 あなたは、決してここに留まる人じゃないわ」 メアリの内側から闇が姿を表した。 彼の形をした闇、黒色、綺麗な漆黒。 どんな表情をしてるかだってわかる。 いつもの、冷血漢、または無愛想、鉄仮面染みたものではない。 感情の乗せた顔が見える。 「貴方は、ひとりじゃないもの。 だから、誰かが貴方や、あたしがここで終わると言っても。 歩みを止めないことを莫迦にすることがあっても。 胸を張って笑って一緒に言いましょう?」 彼が口を動かして何かを言った。 単語だったから、文章だったかはもう、今のメアリにはわからない。 彼女は闇にのまれようとしていたから。 今は、しばしの別れとなろうとしていたから。 けれど、メアリはジェイムズが確かに笑みを浮かべて 彼女の手を掴んだのを知った。 だからメアリは、全身に力をこめて、彼の手を引っ張りあげて、言う。 「――――残念だったな」 それが、彼女のおそらくは最後の言葉となるものだった。 闘争と騒乱と喧騒が過ぎ去った直後に訪れる絶対の静謐の時。 黒の城はそこを去って、少女がひとり立っていた。 プラチナブロンドの長い絹のような滑らかな髪を垂らして。 黒い色の瀟洒なドレスを着て。 彼女は大きく息を吸った。 彼女は今や黒の王であり、 黒のシャルノスには本質的に如何なる生存活動も必要としないが。 大きく、深く、息を吸った。 紫色の世界、ソナーニル。 朽ち果てた建造物に囲まれて、 少女は、深紅に変わった左瞳か、 それとも眼帯に覆われた右瞳からかはわからずとも。 頬を伝う暖かい感触に指先を這わせて。 掬い取った指先に一滴の水滴が乗っているのを眼にして、 少女は瞳を閉じて、感慨深げに言った。 まだ、瞳から流れる初めてのものを止めることなく。 「これが、涙か」 少女は顔を上げた。 そこには彼女の空にあったものではない別の月が浮かんでいたが。 彼女が見たのは、そこを超えた蒼天のセレニアンだった。 百億よりも長き永遠の輝きを刻んだ仔猫を思い出し。 黄金よりも、文明よりも、碧天よりも尊く美しいものを与えた乙女、 メアリ・クラリッサ・クリスティへと思いを馳せて。 彼女は震える唇で、囁くように言った。 「ならば――――流れよ、我が涙」 と、這い寄る混沌、ニャルラトテップは言った。 流れよ我が涙―side These― 墓の前で誓った。 もう泣くのは終わりにて、 その代わりに、墓に眠る彼女達を笑顔で想い出して、足を進める糧にしよう。 始まりは村外れの森だった。 その日のテーゼは友人たちと広大だが安全な森にて遊んでいたが 《闇の種族》が彼らを見逃しはしなかった。 子供だったテーゼは、未だ自身の力に気づいてなく。 仲間と一緒に逃げ惑うことしかできなかった。 切っ掛けはよくあるものだったとテーゼは記憶している。 薄れない罪悪感と直結した記憶はテーゼの胸に錨となって打ち付けられていた。 そう、テーゼが力と素性に気づいたのは、 彼が密かに想いを寄せていた少女を守りたいと心から願ったからだった。 異形の爪は少女の柔肌を引き裂く寸前でテーゼの不可視の攻撃に砕かれ。 そして、命を助けられたことを自覚する前に、 テーゼに守られた子供たちと、 遅れてやってきた大人は彼に単純な感情を込めた視線をぶつけた。 それは、恐怖と敵意。 それまで隣人だった追跡者を殺すことができず。 けれど、村人はテーゼを逃さず。 追跡劇の終わりは少女の死によってだった。 テーゼを狙った攻撃だったのに、 誤って少女にぶつけられた打撃で、彼女の頭はぱくりと割れ。 テーゼは迷わずに純粋な怒りと、復讐を果たした美酒に酔って。 たったひとり、テーゼに寄り添ってくれた少女だった。 未知の自分への恐怖に怯える彼を優しく抱きしめてくれた唯一の。 テーゼが人間とともに生きようと足掻き続けるのはきっとその記憶があったからだ。 悲しみに終わってはいても。あのぬくもりを隠遁することで嘘にしたくはないから。 彼は、どこまでも人間らしい《闇の種族》は異なる存在の繋がりに、青いほどの希望を抱いていた。 脆弱なダーク・ワンは心に、幼少期の人間の暖かさや笑顔に捨てられない郷愁と望みを見ていた。 だから、許せない。Mとメアリを躊躇いなく傷つけ、踏みにじることのできる彼らを。 銀髪の赫眼と蒼い眼の四つは余すところなく底知れぬ怒りに燃え盛り。 悲哀と狂気が混沌せし情火にテーゼの異能は際限なく研ぎ澄まされ。 唯一残った襲撃者であるジェイスと相対し。 敵意も殺意も隠すことなく、かつての友へとぶつけていた。 殺してやりたいと想う。 メアリの痛みの半分どころか一万倍の苦しみを味わわせてやりたい。 Mの絶望の十分の一とは言わず十万倍の絶望を与えて殺したい。 奪われるのは、苦しく、悲しい。 熱く滾る、第三、第四の瞳。 灼熱の睨みを物ともせずに、自棄な体でジェイスは《巨神》を展開する。 ピースの一つ、一つをはめるようにして構成されていく機械じかけの筋繊維。 指の末端を動かすだけでも脳神経を焼き尽くすだろう 精巧な神の模倣はジェイスの動きを細部まで再現し。 ダークブラウンの瞳を紅き眼光に隠されて。 ジェイスの背後に浮かぶのは黒い影に白い仮面をかぶった髑髏。 大ぶりの鎌を携え、死を撒き散らす安楽の《奇械》クセルクセス。 テーゼへと突進するジェイス。 技も知恵もない短絡的選択はテーゼの額に集約する 灼熱の解放によって押しとどめられる。 《巨神》が練った防護壁数百枚の半分を一瞬にして融解させた暴火。 車輪のように回転して襲い掛かる火は巨神の肩から撃たれる《赫炎穿つ命の声》によって霧散する。 分子間結合力を奪う超振動、テーゼの華奢な体躯ではかすっただけでも致命傷だろう。 しかし、テーゼの瞳は熱を失わない。 呪詛、憎悪は彼を何処までも突き動かし、 気が収まるまで止まることをしないだろう。 どうして、とはもはや想わない。 ジェイスがテーゼから奪うのはこれで二度目。 ラティファ、死の運命を知り、美貌を禍々しく 変質する呪いをかけられても気丈に生きた女性。 赤ん坊を庇い。必死に守ろうとした彼女を無感情に切り裂いたのはジェイスだった。 だから。殺す。 悪夢のように歪んで明滅する視界はテーゼの原動力となって。 ジェイスが誰だったのか、どういう存在だったのかという無用な思考を脳から締め出す。 超振動の光線はジェイスの周囲を流線の軌道で舞い踊る。 近寄れば胴体が両断されるだろう光線にテーゼは攻めあぐねることなく、 高濃度の水蒸気、そして光を吸い込む超小型ブラックホールを生み出して効果を軽減させた。 ブラックホールにそのまま光線と一緒に飲み込まれるかと思いきや、 ジェイスは迷わず《巨神》を駆って、地面を砕き、跳躍する。 速い。《巨神》の稼働に脳の大部分が処理に追いやられ、 脳細胞が今なお急速に擦り切れているとは思えない反応。 常のテーゼであるならば、たとえ敵であろうとも 脳の機能を刻々と削っていくジェイスに思うところがあるのだろうが。 今のテーゼにはただの事実としてしか映らない。 しかし、焦ることは確か。 テーゼの脳に木霊する感情からの命令式は 苦しめろ、もっと、もっと、生きるのを悔やむよりも強く、というもの。 ならば、自壊は許さない。 テーゼは手を前方へ翳すと無数の空気の流れを生み出して 風が刃の渦となれば、それはたちまちに刃の渦と化す。 蒼い額に浮き出た双眸が欄と輝き、ジェイスへと襲いかかる。 逃げ場はない、だがジェイスは、いや彼の背後に顕現した黒い鋼の人影が。 ジェイスの反応を増幅し、身体能力を底上げして風の刃を針の穴ほどの隙間を縫って掻い潜る。 背後の奇械によって、欠けた要素を補っていたのだとテーゼは解析した。 光がジェイスの拳を覆う。《蒼天覆う雷の腕》。 雷撃に似た光が超音速でテーゼの右胸へと進む。 前方僅か1フィート、《巨神》の蒼く発光する鱗粉がテーゼの深紅の瞳を照らす。 豪腕はテーゼの額に力が集中すると膨大な力の奔流が盾となって動きが鈍った。 同時、巨神の深く、ジェイス本体より苦痛に満ちた絶叫が響き渡った。 テーゼの千の能力の一つ、不可視の手。 一本のみならず無数に増やすことの出来る力。 不可視、物質透過の特性はレオナルド・ダ・ヴィンチの発明の前には効果は期待できないが。 無数の手、千の手は、どれもが必殺の威力を備えてジェイスへと襲いかかる。 防御壁は呆気なく突き破られ、 ジェイスの肉体からサイコロ程の大きさの肉片を千切っていく。 巨神の装甲はどんどんと壊されていき、まともに残るのは頭部、滴る血の色に輝く眼。 テーゼが不可視の手で行う攻撃行為は 多くが苦痛を与えぬ心臓への直接攻撃か、 動きを抑えるための関節部破壊。 このような残虐なやり方は普段ならば絶対に取らない。 簡単に殺しはしない。何処までも、傷つき、棺桶に押し込んで。 そうして罪を贖わせればいい。 Mとメアリを傷つけた報いに悔やませてやる。 悪夢のような腐乱していくかつての想い、信念。 けれども、もうどうでもいいとテーゼは思う。 守るために死ぬ、失わないために奪う、それが戦士の摂理。 守れもせずに生きながらえ、奪われ、失うだけしかできなかったテーゼには どんな希望も色褪せて、届かなかった生命に深く絶望するしかできない。 筋繊維、血管を丹念に握り、つまみ、友の全身を血に染めていく。 赤髪の女と青髪の女がテーゼの瞼の裏で悲しげに睫毛を伏せる。 幼少の頃に親しかったあの娘の声は聞こえない。 地面に膝を屈して、抜け殻のようにうなだれるジェイスにテーゼは淡々と声をかける。 「……どうしてMとメアリを殺した?」 「どうして?」 力なく顔を上げたジェイスの表情はわからない。 けれど、押し殺した笑みが零れ落ちるのは耳に届いた。 「なんだ、あのガキに横恋慕でもしてたか? おまえも救えない糞野郎だぜ」 星よりイグリスに降り注いだ光線。 自分の無力に打ちひしがれていても、信じてくれていた テーゼの母のような存在、レディ・メーヴェ。 どうして彼女のことをこの瞬間になって思い出すのかわからない。 テーゼを拾い、人間との共存を掲げた秘密組織アイントラートの副社長に推した 感謝も尊敬の念もあるが。テーゼにはもう赫怒しか残っていないはずなのに。 苦痛と吐き気が喉元までこみ上げてくる。 「最後に、聞いてやる」 テーゼは落ちていた瓦礫からガラス片を拾い上げてこれ見よがしに握りしめた。 ガラスの切っ先は皮膚を破って血を流し、テーゼの手首から袖を濡らす。 額に浮かび上がった蒼い瞳はこの瞬間だけ、怒りではなく深い理性の灯火を取り戻していた。 「おまえは、ラティやリロイのことを憎んでいたのか? …………何も感じずに、メアリやMのような絆で結ばれた光を眼にしても、何も想わないのか?」 ジェイスからの返答は無言による侮蔑、嘲り、虚無しかなく。 テーゼは迷わなかった。報復への喜びはどうしてか既に溶けて消えてはいたが。 紫色の雲間、歪んだ星々と月の更に奥から、神々しいほどに白い光が落ちてきた。 ジェイスの背後に顕現する鋼の”坊や”が鎌を振ってテーゼの首筋へと飛び込んできた。 死の吐息が《奇械》クセルクセスの権能。 皮膚にちくり針で刺した程度の傷を与えても、そこから瞬く間に死の現象が広がっていく。 ――忘れないで、あの光の貴方にも潜んでいることを。 仲間の声が聞こえてくる。 ――貴方は迷い、悲しみ、葛藤を捨て去ることができず、進んでいく。 そんな貴方だからこそ愛しいのです。 慈悲深い、愛しいレディ・メーヴェの声が聞こえる。 しかし、どれも無意味だ、とテーゼの深層の声が囁き、背を向けた。 光は垂直にジェイスへと落下し、 瞬光はたちまち膨大な風を放射状に産み出す。 ビルはなぎ倒されて、中心にいたテーゼだけが無傷のままに。 銀髪が靡いて、力の最大放出の余波、 テーゼは眼前にてジェイスが光に呑まれる最後の姿を見た。 《巨神》の頭部が砕け、ジェイスの素顔が露わになり、 彼の浮かべている表情がはっきりと目にできた。 ジェイスの瞳、安らかで、何処か遠くを見つめて。 絶望の空洞であったはずの彼にようやくテーゼは感情を見つけることができた。 これでようやく、とジェイスが口ずさんだのは気のせいだったのかもしれない。 消え去り、無音となった戦闘の終結を意味するひと時。 テーゼは復讐を果たし、失われた守りたかった者達を奪ったことへの贖いを果たした。 胸中に広がるのは達成感と充実感、そしてそれに負けないくらいに大きな虚しさ。 殺した後になってようやく、テーゼはジェイスがかつてどういう人間だったのか想い出せた。 皮肉屋だが面倒見の良い男だった。リロイの無二の相棒にすら思えた。 「は、はは」 テーゼは右手で顔を覆い、乾いた哄笑を漏らした。 Mとメアリと共にお茶を飲んだ、語らい、安らげて、希望すら見いだせた、光り輝く光景が、 静かにセピア色に染まって、端の方から徐々に風化していく。 風化、灰色になっていき。 黒ずんだ鉛色、メタルの色になっていく。 それは、テーゼの体内、大脳も同じ。 Mも言っていたここでの理。諦めは鉄(メタル)を呼び寄せる。 「殺したいから、殺したんだ」 イグリスでランディに問われたことを想い出した。 奪われた悲しみ、守れなかった悔恨、奪ったものへの憎悪と呪詛。 ありふれた感情で、否定は何者にも出来ない。 人間との共存が望みならば、死ぬことは出来ない。 だから、手を伸ばし、変えていく。 奪われるよりは、奪う側だ。 それが世界の成り立ちである以上、ただ一つの言葉(パスワード)を受け入れればそれで済む。 テーゼは背負う覚悟は出来ていた。 かつて、親愛なる隣人たちを憎しみのままに殺戮し。 その先にて、前へ進む道を選んだのだから。 だから、認めればいい。 少女を殺した村人――あれは確か彼女の父親だったか。 その瞳には取り返せない悲しみと喪失感が覆い尽くしていて。 ジェイスには、既に死に絶えたかに見えた心にはまだ情と呼べるものがあって。 それに目を向けず、テーゼは殺し続けてきた。 そう―― 「俺は――――」 ――こんにちは、テーゼ 視界の端で白い男、だが黒い肌ではない。 無造作に伸ばした老人のような白髪の男が、 絡み合う白と黒の翼を首飾りにした何者かが囁いた。 ――きみも、城戸真司と同じく受け入れるべきだ。 「――人殺しだ」 ――たとえ、その重みに耐える勇気がまだなくとも。 テーゼの大脳は既に鉄そのものとなって。 顔の右半分はメタルに覆われた。 鉄となった脳では現象数式を使うことも出来ず。 情緒が硬質化していくのをテーゼは自覚する。 結局は、受け入れるだけだ。 たくさんの人々がテーゼを信じても。 彼は、ついぞ己を信じることが、出来ずに―― 「お前たちは、知らんのだ」 力強く、肩をつかむ手の感触。 メタルの海に沈まんとしていたテーゼを繋ぎ止めた手。 目の前にいたのはメアリ・クラリッサの姿をした少女。 しかし、右瞳は眼帯に隠れ。左瞳はテーゼと似た赫色に変わっていた。 「ひとりが、諦めれば。その時、ひとつの世界が消える。 俺は百億の夜、シャルノスの玉座からそれを眺めてきた」 それは、慰めでもなく、事実を述べているような平坦な口調だった。 同情や哀れみの一切も感じられない声音。 だったのに、 「俺は、守りたかったんだ。お前たちを。 だって、お前たちには、俺が無くした美しいものが全部あるような気がしたから」 テーゼは崩れ落ちた。左半分の顔は未だ体温を保っていたが。 いつもの青ざめた病弱然とした色よりも遥かに憔悴して。 男は自分よりも遥かに若く見える少女に、子供のように縋った。 「お前たちを生かしきれば、俺は……変われると想った。 悪夢を終わらせられると想った。 なのに俺は、何も変わることも、変えることも出来ずに……!」 「――それでも、他の誰が見捨てても。 お前の世界だけは、お前が守ってみせろ、テーゼ」 その言葉が冷たく、くすんでいく鼠色のメタルの心に染み渡り。 テーゼは、こちらを見上げてくる少女の頬に、鉄仮面となった顔から雫を落とした。 そうしてイグリスの崩壊に涙を流した心優しき鉄の巨人と同じく テーゼにはまだ己の心に、涙が流れ。 少なくとも、悲しみをしばらく流した後には、立ち上がる気力が残っているのを知った。 80頁。そして失われた彼の―― 【K】 友の背中を追いすがる。 彼らは黒の王の崩壊を観測した後、その場を後にしたばかりだった。 Rは機械鎧から人間の姿へと戻っており、 それはKも同じだった。 ランディは彼らと別れ、 成果を上げられないRのお目付け役となったヒルドは 彼への軽蔑混じりの無関心の一瞥を残してユンナという科学者の元へ行った。 「K」 Rは前を早足で進むKの前に回り込んだ。 瞳には決意を湛え、腰部には機械帯を顕現している。 「お前に言う」 黒ずくめの衣服を好むRの身なりが鎧に蝕まれていく。 精緻な仕掛けと歯車に構成されたドラゴンの装甲に埋め尽くされた。 鉄色が溶け込んだ深海色の騎士は窺い知れぬ瞳で見やるKへと言い放つ。 「帰るぞ」 有無を言わせずRはKの腹へと拳を叩きこまんとする。 その打撃はKに接触する数インチ前にて赤黒の手のひらに遮られた。 「帰る……どうして?」 首を傾げてRとは違う闇に呑まれていく赫色を纏ったKはRを蹴り飛ばした。 轟音をたてて壁を突き破ったRを待ち受けるようにして Kは、城戸真司だった男は佇む。 「もう、いい。 お前だってそう思うだろう。 俺も、お前も、ジャンヌ達のような魔人としては生きられない!」 「ああ、前は俺もそう思っていたと思うよ」 Kは仮面の奥で彼には似合わないシニカルに口の端を吊り上げる。 戦士を中心に渦巻く機械仕掛けのドラゴンは歓喜とともに深淵の闇と同化していく只中だった。 「でも、さあ。俺はずっとお前たちにそう言ってたよ。 そういうのやめようぜってさ。なのに誰も聞いてくれなくてさあ。 まあ、いまさら、いいんだけど」 壁に空いた大穴より出てきたKはやむをえずに剣を振りかぶって斬りかかる。 Rの見立てではあくまで実力は互角のはずだった。 その通り、剣先はKの直前を通りすぎ。 持ち手を変えると剣の柄にてKの鳩尾を狙った。 「俺は、特に何かしたいってのが見つからなかった。 でも、時間は待ってくれなくてさ。 こっちの都合なんてお構いなしにチクタク進むんだ」 Kの手刀に振り払われた柄による打突。 続けざまに叩きこまれた膝頭はRの体をくの字に折り。 「おまえは、大切な女性を助けるために戦ってたんだよな。 俺にはそういうの無かった。 けど、街にはモンスターが蔓延してたし、チクタクマンの提案に乗るしかないんだと思った。 他にも提案を受けた理由はあったけど、とにかく……お前には関係ないってことで」 「K……」 マントの襟を掴んで、持ち上げ。 静かだった口調は徐々に語気が強くなって、 ついにはRの仮面へとKは激昂をぶつける。 「そして、俺はな蓮。 ソナーニルに来てこのザマだ。 おまえがうだうだやってる内に俺はもうこんなザマだ! それでおまえはのうのうと家に帰ろうって!? じゃあ、そうしろよ! 俺がお前らの世界もお前の大切な人も助けてやるからさぁ!!」 「何を、言って……」 「何を!? 俺はな、ここに来て。 俺が守りたかった、戦いに夢中なお前にも 取り戻してほしい情を失わない人達を殺したんだ。 ワータイガー!? ニャルラトテップ!? そんなん知るか! 俺は、俺が守りたかった人達をこの手でどうしようもなく傷つけたんだ!!」 悲しみも怒りも混ぜこぜになって。 ただ真っ黒になっていった感情のほんの一角に過ぎないだろうしこりを表に出す。 「……よかったな蓮。 帰ろうって思えるってことは。おまえはきっと、まだ戻れる」 Kの初めてのRへの怒りの発露。 自分の境遇を悲観することというのはKにはおよそ無いといって等しく。 Rは茫然自失となりかける自我を必死に鼓舞してKへと挑む。 剣と拳が無数に交差して 互角の戦いが繰り広げられる。 銃すら用いて手加減なしの攻防。 「こうやってお前と戦うのは何度目だろうな、蓮」 「十回はくだらないだろうな、K」 無数の剣筋は風を切ってKへと進むも有効な一撃とはならず。 KがRの名前を口にしてもRにはその名前が正確には脳に届かない。 もやのように霞んで、ただなんとなく自分のことを呼んでいるのだとわかるだけ。 「俺はさ、蓮。こんな殺人鬼の化け物じゃなくて、 呆気無くてもいいから、誰かのために死にたかったよ。 それが可愛い子だったらなおのこと良し、だけどさ。贅沢は言えないよな」 攻撃を剣の腹でいなしつつ。 自嘲気味に語りかけてくるKに何か反応しようと思い巡らすも、 近くにて底知れぬ闇は這いよる音と気配がRの背筋を粟立たせた。 Rは高々と跳躍すると硬化外套を体に巻きつけて一本の槍となって、 Kではなく背後に飛び回るドラグレッダーへと突き進む 激突、手応えは確かにあったのに機械龍はびくともせず。 しかし雀の涙ほどの効果はあったのか。 Kの背後にて逍遥する機械龍の頭部の装甲が卵の殻のように呆気なく割れていく。 「なっ……!?」 思わず息を呑んだRの目に映るのは 仮面の奥にて鎮座する赫き単眼と流れる燃え盛る血の涙。 その眼差しはRもよく知る男そのものであり。 未知なるものに黒く染まっていく機械龍にて唯一認められる人間性でもあった。 「なあ、蓮」 無音の至近距離への踏み込みから、KはRへと乱打を繰り出した。 一打、一打が圧倒的な威力。 ようやく悟る、KはRへ計り知れないほどの手加減を加えていたことを。 こと、ここに至っては背けることも許さない厳然なる事実。 Kはもはや、人ではなくなっている。 「たとえいつかは殺しあうとわかってても。 俺は、お前のこと……友達だと想ってたよ」 尽くRの体にぶつけられた炎拳の嵐から最後にKが大きく足を開いて右の拳に力をためる。 振り絞るようにして噛まれた歯の隙間より漏れる後悔の念は、 Rの胸に届くより速く打撃となって騎士を彼方へと吹き飛ばすほどの衝撃を与えた。 それは軽い裏拳に依るものだったが、 それでももはや黒の王の暗闇を喰らったドラグレッダーと一体化すれば《火の王》の烈火そのものとなる。 たたらを踏むどころか完全に足が地面より離れ、 彼方に飛ばされかけるのを近接するビルディングに刃を突き立てることによって堪え。 KはそんなRに一切拘泥せず、眼を閉じてドラグレッダーが闇に呑まれきるのを待つ。 「K……!」 ドラグレッダーが赫から黒へと変わっていく。 その様にRは圧倒されるばかりで何もすることが出来ない。 「お前にはあれこれひどいこと言っちゃったけどさ。 言うだけ言ってスッキリしたし。もう、良いんだ。 俺の耳元でドラゴンはガンガン叫んできてさ。 俺はこの道を歩くのを受け入れていいと想ってきてる。 結局は、お前たちのこと助けられる訳だし」 闇は胴体から頭部へと侵食を広げていき。 ついには頭部の先、眼部へと触手を伸ばした。 「城戸真司なんて奴は死んだ。 俺はもう、ただのドラゴンの端末だ。 ドラゴンの赴くままに動いて、殺す」 「K!!」 攻撃のダメージが残っているRは立ち上がろうとしても足腰に力が入らず、倒れこんでしまう。 もしも、二人のいる場所が青空の失っていない世界だったら、 あるいはRはKを呼び止める為の名前を口にできたかもしれない。 けれど、それはIFの話であり、赫色の龍戦士にはささやかな自己満足の終焉すらも赦されず。 「そう、城戸真司はもう、何処にもいない」 無様に這いつくばったRが悲痛な面もちでKを見上げる。 赫眼はついに漆黒に沈み。 機械龍は誕生の雄叫びを高らかに天へと放つ。 「――――俺は龍牙だ」 赫涙を流した瞳もろとも黒一色となった機械仕掛けのモンスター。その龍の息吹を吐き出して。 ドラゴン、ドラグブラッカーと同じくオニキスの色となった龍牙。 冷徹な瞳、感情をなくした声音で、かつてはKだった青年はそう言った。 【ジェイス】 黒の王と顔面の半分を鉄に変えた旧支配者より遠く離れた場所。 高く聳え立った超高層ビルディングの屋上に、一人の男と無数に散らばった肉片があった。 男は涼やかな風貌に、生気の感じ無い老人の白髪を垂れ下げて、 手よりはひとつの首飾りをぶら下げていた。 「本当にこれで満足なのか。ジェイス?」 眉をあげて男、阿志泰は問う。 彼は知性に通じた賢人然とし、 宿敵である旧友文秀と違い。 苛烈な正義をこそ否定的な性癖の持ち主だった。 「精神が死のように鈍磨したおまえのことだ。 どのような終わり方でも容易く死を受け入れるのだろう」 地べたに座り込んだ阿志泰は指を弄ぶと、それに連動して首飾りが踊り。 四散した肉片が蛞蝓のように這い出す。 粘液は血、まぶしてある白い粉は骨が粉砕したもの。 「死……それもまた人間が思い描き、夢見る理の一つにすぎない。 ゆえに私は認めないよ、ジェイス。 たとえ死といえども、この世にあるお前の葛藤から解き放ってはくれないのだから」 阿志泰はどこかウニヴェルサーレめいた寛容さをもって言の葉を紡ぐ。 紫影の中から聞こえる彼の声は肉片にも心地よく、 腐りゆく事象を妨げはせずとも、死という事実だけを巧妙に忘却させて。 「お前は決して、お前から逃れられない。 求めるものを手にする充足なくして、おまえの救いはありえない」 星辰の並びを知り、旋律の響きを知りて、 阿志泰のもたらす言霊に寄る現実歪曲。 それは、阿志泰の他者への深き許容の心と合わさって奇跡の体現者、 二千年前の聖人と重なる聖者に見せた。 「目覚めよ、ジェイス。 お前を救ってやれるのは私だけなのだから」 肉片は一箇所に集まり、次第に不恰好な皮膚がぐじゅぐじゅと蠢く肉塊を覆い。 つぶさにも体毛が生え始めていく。 そして、最後に眼球が形成され、ゴーレムの伝承を再現した土くれは起き上がる。 「ははは」 賢者は愉しげに笑って肉塊の肩を叩いた。 その拍子に口元より歯が零れ落ちて、 阿志泰は慌てて拾い上げると優しく元の位置に戻した。 肉の塊、醜い継ぎ接ぎは消えずして、 早くも腐臭を漂わせているジェイスは言葉を失って立ちすくむ。 「なんだ、元気が無いじゃないか、ジェイス。 でも私はお前とまた会えてこんなにも嬉しいよ。 シュプ・ニグラス程度にお前の旅路を終わらせてたまるか、なあ?」 喜色満面の、人好きのする笑みを浮かべた阿志泰につられるかのように ジェイスは引き攣った笑い声をあげ始めた。 「は、は、は」 「あはは、楽しいかジェイス?」 「ひ、ひゃ、ひゃはははは!」 「そうか、そんなに楽しいか。 上機嫌なようで私も嬉しいよ」 ヒステリックな笑いは嬌声めいた絶叫に変わり。 それでも阿志泰は気分を害さずに心を与える友へ歓待の言葉を告げる。 「お蘇(かえ)り、ジェイス」 赫い血液がぐにゃりと変形した眼球の裏より流れてもなお、 ジェイスは気が済むまで笑い続ける。 ――もう、悲しみも感じねえ 唇も瞼もない剥き出しの哄笑。 そうして彼等は、彼等であった理性のほぼ全てを捨てて。 【R】 周りに誰もいない、薄汚い路地裏。 廃墟であるから、都市が産み出す生ゴミの悪臭とは無縁だが、 それでも、気が滅入る鬱屈した場であることは確か。 「結局、ここに逆戻りか」 メアリ・クラリッサに連れだされた、人の営みの暗部の象徴。 彼女は彼女の恋人もろともKに灼かれて。 そしてKはRの目の前で完全なるモンスターへと堕ちた。 「……力が欲しい」 誰にとはなく呟いた言葉を耳聡く聞き入れたのは、 何時の間にかRの後ろに現れたユンナとヒルド。 ヒルド、元々は煮え切らないRの見張り役を兼ねていた 彼女は無関心そうにRに視線をやらず。 「あいつを止めるだけの力が……!」 「や、それならちょうどいいものがありますよ」 背後からかけられた声に虚ろな表情で振り向いた。 「魔女にドゥヴァーがやられましてね。 ですが体の一部はヒルドさんが回収してきてくれたようです」 「それを……どうするんだ?」 ユンナは張り付いた薄ら笑いを崩さずに説明する。 「ドラゴンを貴方に移植するのですよ。 や、起動する力はもはや残されていませんが竜の因子を体に取り込むのです」 にやにやとしながらもユンナは話を続ける。 「……それを、すれば。俺はあいつに立ち向かえる強さができるのか?」 Rは腑抜けた顔に徐々に活力を取り戻して言った。 「ええ、間違いなく」 彼にはユンナが藁ほどの細さの命綱にしか見えなかった。 それでも、Rにはそうするしかないのだと、思い込むしかなく。 たとえ、死への道、発狂の導であっても。弱々しい青年はユンナの手を取り。 「そしてあなたは改造人間となるのです」 二人を無言で眺めるヒルドは魔人の証である赫瞳に郷愁を揺らめかせ。 彼女の脳裏に宿るのは、神の言葉に命じられるままに戦場を駆け、 ついには奉仕するはずの国にも民にも見放され、火をつけられたかつての彼女自身。 愚かで、無我夢中で、だからこそ悲しみを捨てることも、情をなくすこともできず。 最後まで神の名を繰り返していたもう亡き乙女の姿をRと重ね。 R相手には沈黙を選ぶことが多く、対応もぞんざいだったのは 呪われた道を歩むと心に決めていながら、決して苦悩と躊躇いを捨てることの出来ない弱さに ある種、歪んだ鏡写しの自分を見ているようであったからだったが。 小さく、微かに、吐息とともにヒルドは自嘲気味に言った。 「……莫迦な子ね」 九 十一
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基本5種海統べる者(クトゥルフ) 名状し難き者(ハスター) 燃え盛る者(クトゥグア) 絶対王者(アザトース) 石眺める者(ガタノソア) 番外6種泥濘に眠る者(ショゴス) 闇に囁く者(イノミナンダム) 喰らいつくす者(ツァトグア) 這い寄る混沌(ナイアル) 讃えられぬ者(アウターゴッド) 門にして鍵(ヨグ=ソトース) 対や組になる口上 オリジナルLINK先 低純度 口上作成において基本ルール LINK先の特徴 根の人のタロットモチーフ ネタが切れたときの女神様ダイステンプレ みんなの妄想したダウンズの口上を紹介するページです。 ※行数制限に達したため2015/3/9以降の口上は2ページ目へ移動しました 2ページ目 基本5種 海統べる者(クトゥルフ) 全て平伏すこの力、焼き付けよ!ダウンズ、スサノオ、セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)!塵と化して消えろ!変身!言い残すことはあるか…?明鏡止水!スサノオ!救いの応えは、10を越えれば災禍と変わるダウンズ、オモイカネ、セットコアアクセス、LINK クトゥルフ。英雄よ。貴様の両の手は満たされた。その業を背負って堕ちろ。変身!これは摂理の答え。捻じ曲げられた刑罰。向天吐唾!オモイカネ!貴方が為に罪過を犯す。貴方を焦がす世界を侵す。ダウンズ、[ポトニアテローン]セット。コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)。我が胎に呑まれよ。変身。――――この月はただ満ちるのみ。月蝕穿孔、ポトニアテローン。―書にもなき、海の彼方へ、航(わた)る船― ―未知の陸地が、あると信じて―ダウンズ・エンデヴァー・セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)! お前はここに死の嵐を知る!変身!新界航行エンデヴァー!!金があるとか容姿が良いとか たぶんそういうことじゃないダウンズ、[セレブレイション]セット!コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)。誰もが祝福されている。私はそれを信じてる!変身ッ!――限界の斜め上で待つ!人間賛歌 セレブレイション!死ぬことなんて怖くない、女だからと舐めないことだ。コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)!私は貴方には負けない!変身!――――絶対に、屈しない!即堕姫騎!クッコロセ!我、盾となりすべてを守らんダウンズ、スクタム、セット!コアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)怖い奴は俺の後ろに隠れてろ!変身!――男なら背中で語れ!難攻不落 スクタム心に剣を、涙に罰を、その傷跡に微笑みを。ダウンズ、スクトゥム、セットコアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)。 痛みこそが我が誉れ。変身!何一つ通しはしない!金剛鉄壁!スクトゥム!波を掻き分け 大海原を泳げダウンズ、マレテストゥード、セット!コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)!破れぬ壁を、今此処に変身!――何人も通さぬ甲羅を掲げよう!大海鉄壁!マレテストゥード!我々は斯くの如くして先の命題をそうせよと初めの折に請われし侭に証明せりダウンズ「Q.E.D」セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)!答えは私の手の中に―変身証明完了 Q.E.D真なる支配者の前に頭を垂れよ!ダウンズ、[ジ・オクトパス]セット。コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)大いなる力の前に平伏せ!変身。美しき我が身を後光が照らす。味到海内、ジ・オクトパス!報われぬ魂を乗せた箱舟よ!暗黒の騎士となって、光を砕け!ダウンズ、「Dark Knight」セット!コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)!亡者の騎士は、何度でも蘇る!変身!―――光届かぬ深淵より浮上せよ!明星撃滅!Dark Knight!右手に攻盾、左手に守盾を。ダウンズ、「アレキサンダー」セット。コアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)。 守りこそ最大の攻撃と知れッ!変身。この背にあるもの全て守り通すッ!絶対防御 アレキサンダー!!守る物の前に立ち、全ての災厄から守ってみせようダウンズ、[アイギス]セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)我は盾、我は鎧変身…何人もこの身を破ることはできない絶対守護、アイギス我は荒野に佇む独り者。隣に立てない独り者。ダウンズ、孤児[オーファン]セット。コアアクセス、LINK、海統べる者!全て一人で成し遂げよう。変身!――寂しさを窓から投げ捨てろ。孤軍奮迅!孤児!さぁさ、道化の遊戯の始まりだダウンズ、クラウンフォビア、セット!コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)良い子悪い子よっといで!変身!――御代は見てのお帰りさ!狂賛化笑 クラウンフォビア!――大いなる姿の影に呑まれろダウンズ、[ヴァールハイ]セットコアアクセス、LINK:海統べる者(クトゥルフ)大海の主に畏れを示せ!変身!――覚悟はいいか雄姿豪壮ヴァールハイ!別れる辛さが、出会えた喜びの証明だよダウンズ、[ウェルトラウト]セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)花に嵐の例えもあるさ変身。さよならだけが、人生だ人生別離、ウェルトラウト時は金なり、そいつは俺らにゃ命ダウンズ、プランダー、セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)ここで見つかったのが運の尽き変身!!てめえの3分置いていけ一刻千金、プランダー守る!もう誰も手放さない!ダウンズ、[ガーディン]セット!コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)!俺は、―――無力じゃない!変身!失うのはもう嫌なんだ!守護救済!ガーディン!この両手は、盾を持つために。皆を、守るためにダウンズ、イージス セット!コアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)!この護り、崩させはしない!変身!堅牢なるこの盾を見よ絶対防御、イージス!そんなに急いでどこ行くのってなダウンズ、スロウスシンカ―、セットコアアクセスLINK海を統べる者(クトゥルフ)ゆっくり待ってりゃ機会なんかいつか来るもんだ変身今はまだ動く時じゃないのさ泰然自若 スロウスシンカ―母なる海の温もりの元、永劫に揺蕩えたまえ旅人よ。ダウンズ マザーウィル、セットコアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)。寵愛の眠りの元に全てを放棄せよ。変身。ただ身を任せ、目覚めの時を待つがよい。全界抱擁、マザーウィル。 名状し難き者(ハスター) 無力の罪を断ち、世の理を糺すためにダウンズ、アーキタイプ、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!何よりも疾く!変身!――――原罪は祓えぬままに。原罪流転! アーキタイプ!己の罪を知り、世の理に抗うためにダウンズ、アーキタイプ、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!疾風の如く!変身!――――原罪を抱いて走れ!原罪流転! アーキタイプ!突き詰めれば、そこに廻り帰りつく。ダウンズ、アーキタイプ セット―コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!逃れられない、それでも――変身――疾く、ただ一点を穿つために原罪流転! アーキタイプ!届かなかった過去をここに。まだ届く今はそこに。ダウンズ、アーキタイプ、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)。物語はまだ終わってない!変身!――――――落下傘奴のノスタルヂア!原罪流転! アーキタイプ!刻、分、秒、絲、忽、豪、雲燿刹那の今を無限に別ち、別たれた時を駆け抜けるダウンズ、フェンリスヴォルフ、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!変身!届け、雲燿の速さまで!天狼疾駆 フェンリスヴォルフ!助けてください 見逃してください暴力、権力、マジやめて……ダウンズ、ランナウェイ、セットコアアクセス、LINK、ハスター話し合いません?穏便に。変身……!宣言します。最初に逃げます。逃走劇場、ランナウェイ風より疾く、死者の如く静かなるものそは我が歩みなり!ダウンズ、[ストライダー]セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!変身! 私は神話を終わらせる!王者還御! ストライダー!知識の翼 空へと飛び立てダウンズ、ウルラアーラ、セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!愛する者に叡智の加護を変身!風の加護と共に大空飛翔!ウルラアーラ!我が君よ!草木をなぎ伏せ、花々散し、天翔ける風となれ!ダウンズ、アリエッタ、セットコアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)片翼の契りを胸に!変身――共に飛ぼう!比翼連理!アリエッタ!たゆまぬ循環に一滴の不純を。ダウンズ「イグ」セット。コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)。人は誰しも、己という殻より出られはしない。変身!己が肉に締め付けられて果てるがいい。常瘴腐敗。イグ。上がって下がって、行って戻って、一回りざ ま あ み ろ !ダウンズ「デフレクション」セットコアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)その行き先は私が決める―変身偏向歪曲 デフレクション手を差し出せ、永遠の時の漂流者よ。ダウンズ、[エクサランス]、セット!コアアクセス、LINK、 名状し難き者(ハスター)!絶望を、後悔させてやるよ!変身!切り取れ、閃光!無限の中の刹那を!時流転回!エクサランス!liv eo ne esダウンズ、スリーワイズ、セットコアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)li veon raeh, live on kaeps変身括目して己を顧みよ修己治人 スリーワイズ!我影に潜み命刈り取るものダウンズ、[暗殺者]、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)刈り取ってやろう―変身―後ろに気を付けろ暗中飛躍。暗殺者。夜空に煌く光を束ね、今こそここに舞い降りろ!ダウンズ、パラディオスセット!コアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)一筋でも光が差す限り、俺は絶対に諦めない!―――変、身!あの時に見た、輝き続ける星のように―――光輝一閃!パラディオス!願い、歪めろ望む力で理を捻じ曲げろ!人から外れた身でも、共に在ることはできるはずだダウンズ・アノニマス・セット!コアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)(変身!)因果介入!全ての者が幸せな世界を!虚々実々!まろうど!真実はなく、許されぬことなどないダウンズ、[フォビドゥン・フルーツ] セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)私は私自身の意志で、楽園を後にしよう変身――眠れ、安らかに闇夜疾走! フォビドゥン・フルーツ!もちろんさぁ!ダウンズ、[ドナルド]、セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!嬉しくなるとついやっちゃうんだ!変身!らんらんるー!食卓制圧![ドナルド]!悪を見過ごすことはできぬ!ダウンズ、[ダッシュ]セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!我が友のためなら立ち上がろう…………。変身!!愛と誠の力を今、示そう!全力疾走!ダッシュ!我が身は森に同じもの。我が矢は黄泉へと通じ、我が弓は汝の不浄を満たす。ダウンズ、[祈りの弓(イー・バウ)]セット。コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)。森の恵みよ。変身。――――圧制者への毒となれ。己毒溜爆、祈りの弓(イー・バウ)届けよう君の為のこの唄を。ダウンズ、「グロング・ロアー」セット!コアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)。捧げよう。天が哭き、地が割れたとしても。変身!さぁ聞き惚れ畏れよ。そして共に唱和せよッ!天崩絶唱 グロング・ロアー!お前のすべてが愛おしいダウンズ、「イヤン・クック」セット!コアアクセス、LINK 名状し難き者(ハスター)。憎しみを受け止めよう苦しみを分ち合おう変身!──俺が全てを包んでやる!心愛飛翔!イヤンクック!その最果てに辿り着く。ダウンズ、スカイブルー、セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)。 私は何にも縛られない。変身! あの鳥のようにどこまでも――蒼空飛翔! スカイブルー!見せてやる!この俺の早業!ダウンズ、[ノーカー]セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!害虫駆除だろうが田植えだろうが!変身!農作業で世界を救う!農業天下!ノーカー!恐れ、呻け。我が毒で死を与えよう。ダウンズ、[ヨルムンガンド]セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)。声を上げて叫べ!変身!心地よい死か、一瞬の苦しい死か選ばせてやろう。海潜大蛇!ヨルムンガンド!わたしは足枷、わたしは呪いさあ、謳おう、呪いの唄を…ダウンズ、セイレーン、セットコアアクセス、LINK、名伏し難い者(ハスター)変身―――もう逃げられない怨念呪歌 セイレーン我が弾丸は悪を貫くダウンズ、シルバーブレッド、セットコアアクセスLINK名状し難き者(ハスター)貫かれる者は悪である、避けんとする者もまた悪である変身我こそ正義―正義執行 シルバーブレッドどうせ征くならば滾り、昂ぶる道がいいダウンズ、「テンペスト」セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)共に征く者に祝福を、道塞ぐ者に呪詛を……!変身迷いは不要、ただ道を征くのみ進路不動、「テンペスト」道なき空を駆け抜け、暗き夜に希望の足音を響かせん!我が足元に、光あれ!ダウンズ、『ホワイトブーツ』、セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!正しき声のため、悪しき心を踏み砕かん!変身!―――輝く靴は正義の証!公正舞踏!ホワイトブーツ! 燃え盛る者(クトゥグア) 我が運命は、闇と共にダウンズ、セイクリッド・ダークネス、セットコアアクセス、LINK、クトゥグア!この身、この焔、我が王にささげましょう変身――さあ、熱く、心躍る戦いを闇焔災禍セイクリッド・ダークネス(イメージ:シュテル)その身、刹那に咲く花の如く。その身、刹那に移ろう風のごとく。ダウンズ、[ソードダンサー]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!蝶のように舞い、蜂のように刺す!変身!さあ、一緒に踊りましょう剣陣舞踏! ソードダンサー!この名前唱えなきゃ駄目?ダウンズ、真紅の死神、セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)この名前に出会ってしまったことが俺の不幸だろ……変身!この時代になんでドイツ語何だよ!滅尽滅相!真紅の死神(プルプルゼンゼンマン)!盤石の礎を築きし、偉大なる先人に捧げよう。ダウンズ、「マンコ・カパック」セット。コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)!1つ言っておこう、この名は決して下ネタではないっ!変身!今世の勇者たちよ、今こそ我が背を目指せ!陽光権威 マンコ・カパック!空虚なる星より無からから時代を進めようダウンズ、アンノウンライフ、セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)我は全てを護る者であり全てを壊す者超変身!真の英雄はただ一人―― 頂上疾走! アンノウンライフ!ダウンズ、「クルンテープマハーナコーン アモーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤーマハーディロック ポップノッパラット ラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェート マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティット サッカタッティヤウィッサヌカムプラシット」セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!言えた!ならあとはあなたをぶん殴るだけだ!変身!燃え盛れ、不滅の宝石!光れ、天使の都!冗長都市!クルンテープマハーナコーン アモーンラッタナコーシン マヒンタラーユッタヤーマハーディロック ポップノッパラット ラーチャターニーブリーロム ウドムラーチャニウェート マハーサターン アモーンピマーン アワターンサティット サッカタッチェちゃ いってええええええ!!!!!!俺の物は俺の物。お前の物も俺の物。ダウンズ、[ジャイアント]セット!コアアクセス、LINK燃え盛る者(クトゥグア)!面白えもんもってんな!変身!ちょっと俺に貸せよ!獅子奮迅!ジャイアント!赤色の鬣 大地を駆けろダウンズ、ルベルルプス、セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!牙と爪を打ち鳴らす!変身!――獲物は目の前、狩り尽くせ!狩人疾走!ルベルルプス!!怨念よ、我が身を喰らい、焦がせ。ダウンズ、ベネトナシュ セット!コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)。お前を焼きつくしても、まだ俺の炎は消え去りはしない。変身!――巡れ、巡れ、憎悪の車輪。罪業顕現!悲嘆の子(ベネトナシュ)!誰が殺したクックロビンダウンズ、スパロウ、セットコアアクセスLINK燃え盛る者(クトゥグア)それは私と雀が言った変身私の弓で、私の矢羽で、私が駒鳥殺したの我弓的中、スパロウ飢える者に与えるは至宝の器。満遍なく分けられる幸福をここに。コアアクセス、LINK燃え盛る者(クトゥグア)―――― 至福のひと時を、今。変身!牛丼一筋! 吉野屋!我伝説に騎乗せしもの!さあ、その咆哮を目に焼き付けよ!ダウンズ、『ブルードラグーン』セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!戦場に勝利の炎を!変身!―――蒼き炎に畏怖するがいい!蒼竜降臨!ブルードラグーン!見せてやろう、天空神の力を。――ダウンズ、[ヴリトラハン]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)。一条の光にて裁きを下さん!変身!――我が力に平伏すがいい!紫電一閃!ヴリトラハン!他者などいらぬ、我がいればそれでよい!ダウンズ「ジ・アブソリュート」セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!我こそが究極の存在なのだ変身!我が道を遮ったその罪、万死に値する!傍若無人!ジ・アブソリュート!神々の王の慈悲を知れ。インドラよ、刮目しろ。ダウンズ、[日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)]セット。コアアクセス、LINK、燃え盛るもの(クトゥグア)。絶滅とは是、この一刺。変身。――――灼き尽くせ。灼光一殲。日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)!剣を執る者はみな、剣によって滅ぼされるダウンズ、[クイック・ドロー]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)いつか惨めに死ぬなれど、機を見て抜かずば剣士の名折れ!変 身――ああ、相棒。この場に居合う私を許せ。血河滑走 クイック・ドロー!弾けて、飛べ!砕けて、散らばれ!ダウンズ、『オールブレイカー』セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!バラバラになって消え失せろ!変身!―――塵一つ残さねえ。完全粉砕!オールブレイカー!てめぇ、誰に喧嘩売ってると思ってんだ?ダウンズ、[サング]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!ただじゃおかねぇぞ………!変身!ここがてめぇの墓場だぁーーー!暴力解決!サング!俺はノンケだってくっちまう男だぜ………?ダウンズ、[ガッチ・ホモー]セット。コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)。アッ―――!!変身!や ら な い か ?同性愛者!ガッチ・ホモー!我が道行きに阻むもの無く我が道行きに残るもの無しダウンズ、アグニ、セットコアアクセス、LINK燃え盛る者(クトゥグア)全て喰らう我が輝きを見よ変身触れるもの全て焼き尽くす業火焼尽、アグニ金は天下の回り物小は子供の小遣いから、大は国家の運営まで、世界のすべてを駆け巡る故にこそ――ダウンズ、『ダーキニー』セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)――金の力を見せてやろう変身!跳ねろ、上前!八方来財 ダーキニー!軽い命だ、抗う意味もなかろうよ。ダウンズ、[夜摩判決]セット。コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)。無間に落ちろ。変身。――――六根六境、ことごとく排斥する。閻浮炎上、夜摩判決。家を出て/戦場さすらい/幾星霜ダウンズ[コンドッティエーレ]セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)故郷に錦を/飾りて帰るはいつの日か―変身―俺はまだ死ねない!死ぬのはお前だ!無情尖兵 コンドッティエーレ!今ココに、黄泉の国を顕現せん。ダウンズ、イザナミ、セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)。大いなる神の力、解放………!変身!――腐り死ね。難行苦行!イザナミ!瞬撃、重撃、突撃、襲撃、迎撃、撃退!!ダウンズ、[ケンロクエン]、セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)誰よりも先に、誰よりも強く、誰よりも鋭く誰よりも多く、誰よりも広く、誰よりも撃ち滅ぼす!!変身!俺の六道に間違いはねぇ!! 何もかもブチ抜く!!突き穿て!! 六道天撃 ケンロクエン!!輝く銀翼羽ばたかせ、凍える風よ吹きすさべダウンズ、ドラグーン、セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)さぁ聞け!凍竜の咆哮を!変身!煌き纏いて舞い降りろ――氷牙粉砕、ドラグーン!刻は満ちた! 門を開け! 独唱の幕を開けよ!ダウンズ、[黄金劇場(ドムスアウレア)]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)。 築かれよ、我が摩天! ここに至高の光を示せ!変身!――――我が才を見よ!万雷喝采、黄金劇場(ドムスアウレア)!貴様は分かるか、この私の怒りが………!!ダウンズ、[フューリー]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!絶望と悲しみの味を知れ!!変身!果てない怒りが私を包む。憤怒体現!フューリー!戦うだけがダウンズじゃない!ダウンズ、[シンガー]セット!コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!きっと出来る!変身!この思い、歌にのせて………!熱唱歌姫!シンガー!…ッ!フッ…!フッ…!フッ…!キュ…ジュ…ュ!ヒャ…ク!ハァ…ハァ…ダ、ウン、ズ、バーンマシーン、セット!スクワットワンモアセッ!フッ…!フッ…!コアアクセスLINK、燃え盛る者(クトゥグア))!アームカール3セッ!…シッ!…シッ!…シッ!…シッ!ヘンシンッ!デッドリフト3セッ!サァコイ!、サーァコイ!筋肉燃焼!バーンマシーン!何事も、暴力で解決するのが一番だダウンズ、ストレングス、セットコアアクセスLINK燃え盛る者(クトゥグア)壁があるなら殴って壊せ!道が無いなら自分で作れ!変身知恵がダメなら力で叩け!剛力無双 ストレングス!俺が手に入れた力………。ダウンズ、[クリムゾンドッグ]セット。コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!ヒトの知恵は凄いな!変身!………………ワンッッ!!狂犬注意!クリムゾンドッグ!揺るぎなき天秤を我が手の内に。ダウンズ カウス・アウストラリス セット!コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)。正義の為に、我は剣を天に掲げる!変身!――天上にて燃え盛れ、、正義の星!流星招来! カウス・アウストラリス!怒りは秘め、黙してただこの身を焦がす。ダウンズ 断片者(アルフェッカ) セット!コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)。数多の嘆きの声が、私の炎を静かに燃やす!変身!――黄昏を舞え、奇跡の翼!炎舞飛翔! 断片者(アルフェッカ)!物わかりの悪い豚には、御仕置が必要よね?ダウンズ、クレッセント セットコアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)!跪いて足を御舐め!変身!私好みに調教してあげるわ!運命変転、クレッセント! 絶対王者(アザトース) 鬼に逢うては鬼を斬り、仏に逢うては仏を斬る。ダウンズ、装甲悪鬼・村正、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)。ツルギの理、此処に有り。変身!英雄を志す者は無用である。善悪相殺。装甲悪鬼・村正。(パロディ)我、分別持たざる貧狼なりされど愛しき者の盾とならんダウンズ、クレストオブマム、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)! ほいほい着いてきたのが運の尽き!菊華繚乱! クレストオブマム!この手に呪いを、オロカモノに死をあがくさまを我にささげよ!ダウンズ、クレイジーボーンセットコアアクセス、LINK 絶対王者(アザトース)変身! くか、かかかか、か!塵芥、蹂躙。クレイジーボーン力いっぱい殴れば敵は死ぬ!ダウンズ、ツァーリ・ボンバー、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!粉砕玉砕大喝采!――変身!力こそパワーだ!全力全壊 ツァーリ・ボンバー!誇るべきは己が力。突き動かすは己が意志。我が前に言葉は要らず、己が全てで語って見せよ。ダウンズ、「ビートダウン」セット!コアアクセス、LINK:絶対王者(アザトース)!変身! 曲げねえ意志が奇跡を生み出す!豪腕爆砕! ビートダウン!忘れるな、心の内の狂気を。その獣に鎖を噛ませよ。ダウンズ、孤独の王、セットコアアクセス、LINK 絶対王者(アザトース)――いざ、人の届かぬ頂に。天下掌握――孤独の王(アルファルド)我が怨敵よ、焼け落ちろ!ダウンズ、レーヴァテイン、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)。 死に絶えるまで踊ろうか!変身! 此処が貴様の終焉だ。神魔蹂躙!レーヴァテイン!素晴らしいぞ、この力!ダウンズ、「ツァラトゥストラ」セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)泣き喚け、己が無力さに絶望したまま蹂躙されろ!変身!全ては我が前に跪け!超人!ツァラトゥストラ!見せてあげるね、私の秘密!ダウンズ、「グラーニア」セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)こ、怖くなんてないんだから!変身!皆のために頑張ります!黄道吉日! グラーニア!殴り飛ばせ、蹴り飛ばせ、押し倒せ、ぶっ殺せダウンズ、クルセイダーズ、セットコアアクセス、LINK、アザトース我が道程を歩むがために。変身 ――どけ、邪魔だ敢為邁往、クルセイダーズ!好きに生き、理不尽に死ぬそれが私だ、肉体の有無ではないダウンズ 「N-WGⅨ/Ⅴ[かつて世界を破滅させた力]」セットコアアクセス LINK 絶対王者(アザトース)言葉などすでに意味をなさない変身 見せてみろ、貴様の力汚染存在 N-WGⅨ/Ⅴ滲み出す混濁の紋章!不遜なる狂気の器!ダウンズ、ブラックコフィン、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!湧きあがり・否定し 痺れ・瞬き、眠りを妨げる!変身!爬行する鉄の王女!絶えず自壊する泥の人形 !結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ!天命覇道!ブラックコフィン!畏れるな、私が貴方の側にいる。躊躇うな、私があなたの神だからダウンズ、クライスト、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)私の義の右手が貴方を守る変身剣を取るものは剣で滅びる三位一体。クライスト映える鬣 響く咆哮ダウンズ、レクスレオ、セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!お前達は王の御前に居るのだぞ!変身!――さぁ、平伏せ愚民共!獅子王者!レクスレオ!俺の速さは世界一誰も俺に追いつけないダウンズ、[ファスターザンライト]、セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!時間さえも超えてみせる変身その目に焼き付けろ!光速突破、ファスターザンライト!――貴様の敗北を謳え。ダウンズ、[デスパレード]、セット。コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)。有象無象が。私の詩(ウタ)にひれ伏せ。変身!足掻いてみろ。唯我独尊、デスパレード――!踊れ愚か者共 愚者は踊り賢者は歌うダウンズ、クラウン、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!愚者と賢者 ―――――嗤っている子は誰だ?変身!頂に抱かれしもの、クラウン! 消えろ ぶっ飛ばされんうちにな!ダウンズ、ヴォルフシュトースツァーンヴィント、セット!コアアクセス、LINK、絶対王者!お前ら全員このオレひとりでかたづけてやるぜ…変身!狼牙風風!ヴォルフシュトースツァーンヴィント!大いなる天より来たりし我をたたえよダウンズ、スターダスト、セットコアアクセスLINK絶対王者(アザトース)天より落ちる物が汝らを貫く変身地を這う蟲を駆逐せよ異星強襲、スターダスト冒涜を、そして狂気をここに。ダウンズ、[ラブクラフト]、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)語りつくそう―変身―禁忌に触れよ万象冒涜。ラブクラフト。福音告げるは幸せの時。花束舞うは絶頂の調べ。ダウンズ、ハッピーブライド、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)さぁ、白無垢を紅く染めておくれ!変身!――華はただ咲き誇る絢爛華麗!ハッピーブライド!俺は食って寝れればそれでいい。俺の欲を邪魔する野郎は誰であろうとぶっ潰す!ダウンズ ワイルドヘビータンク セット!コアアクセス LINK 絶対王者(アザトース)俺はバカだから加減は出来ないぜ?変身!―― 野生爆発! ワイルドヘビータンク!邪悪なる竜は失墜する。全てが果つる光と影に。ダウンズ、[バルムンク]セット。コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)。世界は今、落陽に至る。変身。――――撃ち落とす。天魔失墜、バルムンク!我より優れる者はなく、我より尊き者はないダウンズ、レフィシュル、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)敵はすべて下郎!変身―天上天下唯我独尊至高聖帝 レフィシュル!キサマはゴリラを嘗めたッッッ!ダウンズ、ゴリラ、セット !コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース) !霊長類最強の力を思い知れ!変身―ウホウホウホウホ!野生帝王 ゴリラ!てめえ、身ぐるみ全部置いてきな!ダウンズ、[フレイム]セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!ヒャッハァァァァ!!!変身!汚物は消毒だぁぁぁぁ!!弱肉強食、フレイム!たとえ台風が吹こうと…………!ダウンズ、[サラ・リマーン]セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!俺の出社は止められない!変身!俺の道を阻むなっ!社畜之鏡!サラ・リマーン!力こそパワー!つまり、僕、最強!ダウンズ、「スプライト・スラッシャー」セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!さぁ、楽しく遊ぼうか!変身ッ!この力で、僕は飛ぶッ!雷刃滅光!スプライト・スラッシャー!この引き金は大多数の絶対的正義のためにダウンズ、ドミネーター セットコアアクセス、LINK絶対王者(アザトース)犯罪係数オーバー300、リーサル、エネミネーター変身―目標を排除します秩序安定 ドミネーター!空間を壊すもの、それが自分だダウンズ、エリアコンクエスター セット!コアアクセス、LINK 絶対王者(アザトース)この空間に入ってきた時点で勝敗は決している!変身!空に羽ばたけ、無限の銃口!空間占拠! エリアコンクエスター!この力はかつて禁じられてきた力ダウンズ、デイビークロケットセット!コアアクセス、LINK 絶対王者(アザトース)戦略核弾頭、装填完了変身!全てを焼き尽くす力!対国兵器 デイビークロケット!届かぬ思い、閉じた言葉 伝える術は、唯一つ!握りしめて放て、それが答えだ!ダウンズ、『ヒート・フィスト』セット!コアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!何よりも雄弁なひと時を!変身!―――さあ、殴り合おう(カタリアオウ)全身全霊!ヒート・フィスト!跳べ飛べ高く、空高く!ダウンズ、レインボーアロー、セットコアアクセス、LINK、絶対王者!地に這いつくばる者共よ 泣いて許しを乞うがいい変身!七色の輝きを拝め!変幻斉射! レインボーアロー!我、運命に選ばれし者に非ず力はあれど、非力なりダウンズ、ギブミー・ジャッジメント、セットコアアクセス、LINK、絶対王者(アザトース)!どうしてこうなった!どうしてこうなった!変身!――望みなき我は、与えられた力を振るうのみ因果絶望 ギブミー・ジャッジメント 石眺める者(ガタノソア) 我は青き光を宿し、影と共に至る者勝利の塔を上る者よ心せよダウンズ、ア・バオ・ア・クゥー、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)!お前の踵はもう捕らえた!変身!――――涅槃を見せて貰おうか至天塔達!ア・バオ・ア・クゥー!遥かな星に思いを馳せ、遠き残響を目指し進むダウンズ、トレーサー、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。この手に小さな輝きを!変身!――――造りだすは真物の影。偽影造作。トレーサー(パロディ:士郎)汝が性、装うなかれ。許しには報復を、信頼には裏切りを、希望には絶望を、光あるものには闇を、生あるものには暗い死を。ダウンズ、キューショナー、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。その罪過、味わわせてもらおう。変身!――――休息は私の手に、貴方の罪に油を注ぎ印を記そう。魂魄切開、キューショナー。かつての星はこの胸に。この後悔は我が腕に。いつかの導は遠き彼方へ。ダウンズ、トレーサー、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。貴様を倒してしまっても構わんのだろう?変身!――――ついて来れるか。偽典創造、トレーサー。忘却、心を穿つ、掴みとるは悪心。邪悪、形を成し、踊る舞台は狂気の劇。ダウンズ、シリウス、セットコアアクセス、LINK 石眺める者(ガタノソア)私は、ここに居る。変身――我が手を取らぬものに破滅の力を。天狼咆哮――シリウス隘路を進め、我が友よダウンズ、アーミラリ、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)その道を私が照らし出そう変身!輝ける羅針盤を打ち捨てろ天理人欲アーミラリ銀の色、黄の色混じり合う。赤きティンクトゥラよ出でよダウンズ、イブン=ハイヤーンセット!コアアクセス、LINK 石眺める者(ガタノソア)完全なる比率こそ黄金の輝きへと至る道なのだ変身!――見よ、これぞ我が魔技の神髄!至高真理!イブン=ハイヤーン!降臨せよ、星雲の王者ダウンズ、『ダイソンスフィア』セット!コアアクセス、LINK・石眺める者(ガタノソア)今こそ私が動く時!変身――皮肉なる運命よ、命じるがいい!天蓋掌握!『ダイソンスフィア』!やがてきたる静寂に、人はその名をつけたダウンズ『グリム・リーパー』セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)悔みたまえ、吐きだしたまえ最期の時に、二度は無い終焉宣告、グリム・リーパー見つめる瞳 裁くはは己の罪ダウンズ、ポエナセルペンス、セット!コアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)!刮目せよ、審判の時を!変身!――咎の重圧に潰れるが良い!厳罰処分!ポエナセルペンス!過去を嘆き、今を笑い、明日を謳えダウンズ、クロック・ワークス、セットコアアクセスLINK、石を眺める者(ガタノソア)代わり、変わらず、世界は廻る変身現在時刻を記録しろ螺旋回転―クロック・ワークス命短し恋せよ乙女 気高く果敢に支えよ乙女!ダウンズ、牡丹花、セット!コアアクセス、LINK、ガタノソア!貴方は私が許しません!変身!――こんな私でも、出来ることを。唇歯輔車!牡丹花!真実こそが我が望み、解明こそが我が願いダウンズ、パパラッチ、セットコアアクセスLINK石眺める者(ガタノソア)大衆を共の欺瞞を晴らせ変身化けたところで暴きつくすだけの事成果探求、パパラッチ嘆きの声こそ至上の歌ダウンズ、ピュルゴス、セットコアアクセス、LINK 石眺める者(ガタノソア)他人の不幸は蜜の味変身高みから引きずり降ろしてやろう幸災楽禍、ピュルゴス!その味は禁忌、その葉は羞恥深き悪と知恵より来たれ!ダウンズ、フィークス・カリカ、セット!コアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)!悪徳の甘味、味合わせてやろう!変身!――我等は追放者悪人賢生! フィークス・カリカ!病めるものは病める 死するものは死するダウンズ、[アンクシェン]セット!コアアクセス、LINK、石眺める者(ガノタゾア)。これより生まれるキミの死へ、心にもない笑顔を返そう 変 身――悲劇の引き金は、どうしようもなく軽いのさ!絶望直視 アンクシェン!歴史に名を刻む事は無く、誰かの記憶に残る事も無いだろうダウンズ 蜉蝣 セットコアアクセス LINK 石眺める者ただ今を生き抜くのみ変身たとえ無意味だとしても夢幻泡影 蜉蝣我は水底にたゆたうものただ伏してその時を待つものダウンズ、アーギルシャイア、セット!コアアクセス、LINK 石眺める者(ガタノソア)彼の瞳に何をか写さん変身――そして私は沈んでいく忘念怠惰、アーギルシャイア話し合うことはできないのか!ダウンズ、ツクヨミ、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。人は同じ過ちを繰り返す…!変身!我は月、太陽と対になる者。月下氷人!ツクヨミ!其は終焉を産む子宮、全てを埋葬する棺……ダウンズ、[カーテンコール]セット。コアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)廻(まわ)る悪意と憎悪の狂気の果てを、今こそ開放す!!変身!狂想(きょうそう)の記憶に果てよ! 災厄史書 カーテンコール!!隠れて、探してまた隠れるダウンズ ハイド&シーク セットコアアクセス LINK 石眺める者(ガタノソア)隠れるのと探すのどっちが好きかい?変身俺はどっちも嫌いだね潜伏探究ハイド&シーク脳髄に満ちる悪意を以って、我、盤上を支配せん。ダウンズ『ボードゲイム』セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。チェスに将棋、オセロ。なんでも良い、好きなモノを選ぶがいい。変身。……何?人生ゲームだと?良いだろう、貴様に人生を教えてやる。悪略無道、ボードゲイム。燃ゆる海を焦がし、果つる空に永劫を結べ。ダウンズ、[天楼]セット。コアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。闇に灯を、星に矢を。変身。――――大地に落ちよ。宙塔打破、天楼。戦いはもはや意味を持たない。ダウンズ、[コルド・ヘクサ]セット。コアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。それでも戦うのか………。変身!意味を持たず戦うというならば、相応の報いを受けよ!戦争終結!コルド・ヘクサ!邪智を禊ぎ、魔を祓い、潅ぎ清めるは神の石也。ダウンズ、[鎮石]セット。コアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)。貴方は良い子でいましたか?変身。――――在らぬ地の底へ墜ちなさい。軒轅陵墓、鎮石。ほんばでぃぼー君らはしょーもないなダウンズ、バンデージ、セットコアアクセス、LINK、石眺める者(ガタノソア)ぼくはほんばでぃゆで卵がすきでね変身今日もね、ここにくるまでね、ゆで卵3つ食べて来ましたよ茹卵暴食!バンデージ!さて、実験の時間だダウンズ、マッドドクター、セットコアアクセスLINK意思を眺める者(ガタノソア)被験者は君にお願いするとしよう変身技術発展の尊い犠牲になってくれ真理究明 マッドドクター 番外6種 泥濘に眠る者(ショゴス) 獣を呪え草木を呪え風を呪え雲を呪え地を呪え空を呪え人を呪え神を呪え歓喜を呪え悲哀を呪え悦楽を呪え憤怒を呪え親愛を呪え憎悪を呪え世界の罪を呪え世界の泥を呪え世界の醜さを呪え世界の闇を呪え世界の悪を呪え。ダウンズ、アンリマユ、セットコアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)。■こそこの世全ての悪也。変身――――なればこそ、■は汝の悪を許そう。絶対悪性、アンリマユ忘れるな、何一つ忘れるな。その罪を、その悪を、その運命を思い出せ。ダウンズ、ヒュプノス、セットコアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)。我が全ては過去にある。変身――その瞳に真実を写せ。悔恨忘却。ヒュプノス我が求めし無数の物よ。集え、集まれ、我がもとに。ダウンズ、ベヒモス、セットコアアクセス、LINK、ショゴス嗚呼、欲しい。全てが欲しい。変身! ――ありとあらゆるものを、我が手に。暴飲暴食……ベヒモス星が満ちては墜ちていく……流れ輝く、あなたの星よ。ダウンズ、ファム・ファタール、セット。コアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)。儚くて綺麗な幻、もっともっと私に見せて………!変身………!あなたのその光が欲しいの………天魔零落、ファム・ファタール。天よ… この私に力を与えたまえI will pray for answerダウンズ 「Confused Answer」セットコアアクセス LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)私は答えを追い求める者変身!愚者のごとくただひたすらに解を求める!真理探究! 迷える子羊(Confused Answer)!えーなんだっけ、ああ!体はなんかで出来ている?血潮はアレで、心は…えー心は…んまあいい塩梅なんじゃないたぶんコアサクセス?いやアクセス、LINK、ええと、あれあいつ…泥濘に眠る者(ショゴス)?幾たびの戦場で大体引き分けて、あれ?負け越し?んであれだ、つまり…なんだっけ?…変身!全部適当!ガバガバマン!聖なる華よ、智慧の華よ、慈悲の華よ、我に苦難を与えたまえ!ダウンズ、ホワイトブルーム、セット!コアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)今咲き誇れ!変身!泥中より出でて、汚泥に染まらないもの、清廉潔白!ホワイトブルーム!あの時、救われたから、次は私が守るんだ!ダウンズ[エクストラダーク]セットコアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)!神様、今度は鎧をお借りします!―変身―闇に包まれ眠りなさい暗黒天使、エクストラダーク!蛇のように潜み、蜂のように刺す!ダウンズ、シノビ、セット!コアアクセス、LINK、ショゴス!勝てば官軍。 変身!――例えどんな汚い手でも。隠忍確殺、シノビ!我が名は混沌、我が体は獣。暗黒の内に呑まれて消えよ。ダウンズ、[創生の土]セット。コアアクセス、LINK、泥濘に眠るもの(ショゴス)。さあ……生を謳歌しろ!変身。――――出口などない。此処が貴様の終焉だ。獣王无塵、創生の土。人有る中にも君は無し二人静もとうに朽ち満つるは五悪の 欲界か夜潰え、忌潰え、務潰え、名無くせども僕(やつがれ)の霊招く者無しダウンズ「ディスタンス」セットコアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)此所の終をぞ墓標とす変身。――遠き御身の夢を見よう片宿双飛 ディスタンスおっぱいを求めおしりを求め太股を求める。それがエロの伝道師!ダウンズ ジョーカー セット!コアアクセスLINK!泥濘に眠る者(ショゴス)乳尻太股! ジョーカー!一つ詰んでは父の為、二つ詰んでは母の為三つ詰んでは、誰の為?ダウンズ、サエノカミ、セット!コアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)徒労の果てに何をか得ん変身!――鬼さんあちら、視て見ぬ方へ贖罪崩塔、サエノカミ放たれた矢のように、眼前の敵を貫こうダウンズ、アローヘッド、セットコアアクセスLINK泥濘に眠る者(ショゴス)帰り道など、既に無い変身この身と共に地に堕ちろ一発必中、アローヘッド私は護る力を求めた。なのにどこで踏みはずしてしまったのか…。ダウンズ 『クロス・ザ・ルビコン』セットコアアクセス LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)今の私は全てを壊す力を手に入れた。変身人はルビコンの川の先で一体何を見るのか…運命交差 クロス・ザ・ルビコン良きには宝を、悪しきに罰をダウンズ、クネヒト・ループレヒト、セットコアアクセスLINK泥濘に眠る者(ショゴス)君は神に祈るかね?変身罰を振るうは今ここに信賞必罰 クネヒト・ループレヒト一歩踏み出せる。君の笑顔を見るためならばダウンズ「セルフライチェス」セットコアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)誰かの手のひらのピエロでいい。変 身君の笑顔が守れるならば一方通行 セルフライチェス蝕め侵されろ 深き深き泥の中へダウンズ、デフェクトゥスヒルド、セット!コアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)!啜られ抉られ咀嚼されてしまえ!変身!――お前の血肉は、俺の血肉となるのだ!能力吸収!デフェクトゥスヒルド!男の道に反れようとも、人の道は決して反らぬ。ダウンズ、[ピュアリーマウンテン]コアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)それじゃあ、とことん悦ばせてやるからな。変身。俺と一緒に闘らないか。衆道探求、ピュアリーマウンテン。みーんなー!おちゅうしゃのじかんだよーぅ?ならんでならんでー!いっぱいさしてあげるからねーっ!おいしいおくすりもいーっぱいたべさせてあげるからねーっ!だうんず、『めあり・ふろぅら・べる』せっと!こああくせす、りんく でぇねぃにねむるもの(ショゴス)!あはは、たのしいね。ね、まーてぃん。ぶらいあん。へんしーん!おまぬけなポリこうどもにはしらんぷりー!じゅんしんかれん『めあり・ふろぅら・べる』!我は滅び逝くもの。我は時の定めと共に去り逝くもの。ダウンズ、崩れゆく尖塔 クランブリング・スパイア セット。コアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)。―――どうか、良き終末(おわり)を。変身。盛者必衰、万物必滅。万計一至―――崩れゆく尖塔 クランブリング・スパイア 。運命を悲観せよ。蠢け、力なき者達よ。ダウンズ 抹消者(イレイザー) セット!コアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)。これより先、貴様らの進む道に光はない。変身!――愚者の嘆きよ、輝きを覆え!文明昇華! 抹消者(イレイザー)! 闇に囁く者(イノミナンダム) 星なき夜の終わりを目指す進め、愚かなる旅人よダウンズ、トゥルーオブライト、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!俺の答えは此処にある!変身!さあ、目覚めの時だ。千夜超越! トゥルーオブライト!我は真理の探求者にして伝達者!衆愚よ!真理は汝が隣にあると知れ!ダウンズ、インザスカート!セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)! 万象、真理の前に頭を垂れよ!変身!真の夜明けを見よ!絶対真理!インザスカート!其の祖は粗にして素沮に耐え、阻を越え、訴を告げ、祚を得て疎を嫌い、組を好み、いつかを愬う長きの中、我らは逸れ、反れ、沿い、添い遂げる礎を築く我らは誰でもあって誰でもないダウンズ、アバター、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!時を刻みし我らは、然う―――今を生きている!!変身!楚々葬送!アバター!目覚めより眠りまで、私は貴方と共にある健やかなる時も病める時も、愛し抱きしめ慈しむダウンズ、マザーズレオ、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)名も無き日々よ、永遠なれ――変身――慈愛抱擁 マザーズレオ人よその傲慢を知れ。我が叫びは世界を焦がす。ダウンズ、バーサークフューラー、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!纏いしは竜の力!変身!平伏し、崇め、畏れよ!圧殺蹂躙!バーサークフューラー!命剥がされ肉削がれ、産道迷いて死出の道。五臓六腑失わば、その身死地へと赴かんダウンズ、セブンカウンツ、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)。その魂、極彩と散るがいい。変身!――――弔毘八仙無情に服す。七刑宣告、セブンカウンツ過去に過ぎ、未来が来たりて今が現る――――さぁ、貴様の目には何が映っている?ダウンズ、[シュタインズ・ゲート]セット。コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)。我が選択の冒涜を赦し給え!変身。――――これが、神に挑む12番目の理論。不定門扉、シュタインズ・ゲート万物原理、真理解明。森羅万象、深層解体!ダウンズ、アイン・ソフ、セット!コアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)天地命理、因果解読!光輝英知! アイン・ソフ!運命なんて見えねえもんは、俺の流星でブチ壊す!ダウンズ、アラストル、セットコアアクセス、LINK,イノミナンダム!ここでお前を、打ち倒す!変身!――失ったあの時を、取り戻すために。歴史清算!アラストル!重ねた選択が道を創る。全ては在るべき結末へと還る。ダウンズ、ステイゴールド セット!コアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)汝は敵に値せず、真の敵は己なり!変身!己が鎖を解き放て!乾坤一擲! 黄金旅程(ステイゴールド)!我を見よ、我を認めよ闇に沈みし、我が手を掴めダウンズ、「ヒルコ」セットコアアクセス、LINK:闇に囁く者(イノミナンダム)!―――俺を絶対忘れるな!変身!―――例え行く手が崖であろうと全てを連れて行こう厄祟疾走!ヒルコ!からからから、くるくるくる。ダウンズ、「スパイラル」セット。コアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)。廻れ、廻せ、螺旋の如く。変身。惑い、迷い、抗え。その瞬間こそが美しい。善悪循環 スパイラル__!始まりは母の腕ではなく、試験管の中だった。ダウンズ『ザルヴァトール』セット。コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)。神に、悪魔に、運命に逆らう。僕は人であって、人でありたいんだ!変身!恩を返す人が、護りたい人達が居る、だから!神魔両斬! 『ザルヴァトール』!森の支配者 蹄を打ち鳴らすダウンズ、フォルティスケルウス、セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!猛々しい角に貫かれるが良い!変身!――俺に力を、勇気を下さい森羅創造!フォルティスケルウス!運命に導かれし聖なる力よ、我が手に宿りて光を灯せダウンズ、ヴィクトリアケルサス、セットコアアクセス、LINK、イノミナンダム!民と仲間を守るため、変身!――勝利を我が手に因果連結! ヴィクトリアケルサス!虎穴に入らずんば虎児を得ず、活路を得るなら手を伸ばせダウンズ、チャンスメーカー、セットコアアクセスLINK、闇に囁く者(イノミナンダム)機会の前髪を掴み取れ変身千載一遇今ここに!好機到来!チャンスメーカー!叫べよ叫べ!全て叶えて見せようぞ!ダウンズ アンデルセン セットコアアクセス、LINK イノミナンダム変身!多勢の前の無勢と知れ!願声成就!アンデルセン!憎い、悔しい、妬ましい持つ者、富む者、満ちる者!ダウンズ「ナハイベル」セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)そいつを全部、私に寄こせ!――変身――リア充死すべし慈悲はない!妬心顕現 ナハイベル!右手に剣を 左手に盾を心に刻むは 英雄の魂アモルヘロス、セット!アクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!さぁ、雄叫びをあげようじゃないか!変身!――俺が守るは、愛する者達!英雄伝説!アモルへロス!彼が我が物にならぬのならば、こんな世界など必要ない!ダウンズ、メンタルヘルス、セット!コアアクセス、LINK、イノミナンダム!かつての仲間[トモ]でも、迷わず討とう。変身! ――私は、悪くない。常則叛逆! メンタルヘルス!聴け、罪なき人々の嘆き。正義よ、今こそ吼えよ!ダウンズ、マゼラン セット!コアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)!問いかけよ、己が心の正義と悪の天秤に。変身――揺るがぬ天秤こそ正義の証。正義完成――マゼラン!運命よ俺を導け! 快楽の彼方へといざなえ!ダウンズ、エゴイスト、セット!コアアクセス、LINK、イノミナンダム!狂ってる? ああ、知ってるさ。変身! ――それでも、それでも面白ければ。笑劇探求! エゴイスト!輝きを持つ者よ。尊さを失わぬ者よ、お前の声を聞いた、ならば、呼べダウンズ、電気騎士、セットコアアクセスLINK闇に囁くもの(イノミナンダム)絶望の空に、わが名を呼ぶがいい、雷鳴と共に私は来よう変身―待て、しかして、希望せよ―雷電魔人、電気騎士―その耳は音にて世を知り、声なき声を聴き届け――眼光は闇を照らして、大地に叡智を伝え飛ぶ―ダウンズ[コタンクルカムイ]セット―その羽ばたきは音も無く、鋭き爪で敵を狩る―コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!星夜に羽ばたけ!命の守護者!変身!恐れるな!ここは私が守りきる!守護賢者、コタンクルカムイ!やりたいこととやるべきことが一致する時、世界の声が聞こえる!ダウンズ、タウバーンセット!コアアクセス、LINK:闇に囁く者(イノミナンダム)!さあ、ともに青春を謳歌しようぜ!変身!銀河を満たせ、タウの輝き!颯爽登場! タウバーン!俺は友を守りぬく王の剣。ダウンズ、スペキュレーション・ジョーカー、セットコアアクセス LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)俺は運命と戦う。そして勝ってみせる!ヘシンッ! ――戦えない、大勢の人たちの代わりに…!王剣英雄! スペキュレーション・ジョーカー!我らはかの白き英雄を称えるものなりコアアクセス LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)並み居る女性に目もくれず、我らが追うのはただ一人!変身…!我らこそFCの頂点!白長追跡! 教頭ホモォFC!祈りは届く、願いは叶う。今こそ声を上げろ!ダウンズ、ゼラニウム、セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)! その両手で何を掴む?変身! 私の夢は終わらない!前進不断! ゼラニウム!働いたら負けかな、と思っている。ダウンズ、[ノージョブ]セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!金が無ければ人望もなし!変身!親の財布は俺の財布!無職万歳、ノージョブ!確定した運命を受け入れろ……ダウンズ、運命〔Monday〕、セットコアアクセス、LINK、闇に囁くもの(イノミナンダム)どうせ俺からは逃げられない…変身! お休みは終わりだ……命運収束 運命〔Monday〕焔の如く、毒の如く…ダウンズ、ヴェノム・オブ・アンタレス、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)灼かれ、爛れ、破滅しろ変身―――赫く輝け、英雄殺しの『凶星』…!一撃滅殺、ヴェノム・オブ・アンタレス!畏れず進め 驕らず進めダウンズ、月光の影[ムーンライトシャドウ]、セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!灯[アカリ]がなくとも道はある!変身!――明日の朝日は拝ませねえ!夜闇邁進! 月光の影[ムーンライトシャドウ]!我が標は天に在り!ダウンズ、カウス・アウストラリス、セット…!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!賢神の放てし鏃よ 欺瞞を射抜け!変身ッ!真実よ、その輝きで世界を照らせ…!真理明察、カウス・アウストラリス!あの日の誓いよ天に轟け!想いと願いよ地を鳴らせ!ダウンズ、ライトニング・ソルジャー、セットコアアクセス、LINK,闇に囁く者(イノミナンダム)!仲間と、友と、俺の知ってる奴らのために!変身!――明日に輝け勝利の雷槌!雷牙貫通! ライトニング・ソルジャー!運命の輪廻りて我を苛む…まずは地に膝つきて機を待たん!ダウンズ、アブドミナルローラー、セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!次は壁に向かいて磨くべし!変身!!最期は地に立ち挑むなり!腹筋分割!アブドミナルローラー!竜の咆哮背にしてその血を浴びる。私は、英雄だ。ダウンズ[ジークフリート]セット。コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)。この名剣バルムンクの錆としてくれよう。変身!如何なる武器を受け付けぬこの体、倒せるか?不死英雄!ジークフリート!日常に変化がない。それはつまらないと思うよね。ダウンズ、デイズガード、セットでもね、全てが同じじゃないんだコアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム) 1年前、2年前、そうやって過去を振り返ったあと今と比べてみなよ。変 身結構変わってるな、そう思ったでしょ。十日十色 デイズガード魑魅魍魎よ、知るが良いダウンズ、ゴッドイーター、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)人の想いと繋がりのその価値を変身!生きることから逃げるな!乾坤一擲、ゴッドイーター!私は力の意義を知らずされど力の意味を知るダウンズ、ストレングス、セットコアアクセス LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)獣に在らず、鎖に在らず、従える乙女(わたし)こそ力(われ)!変身!舞えよ踊れよ欲望(おもい)の儘に!美姫諦観―――ストレングス!私の心は凪いでいる。天秤が揺れる事のないように。ダウンズ、マアト セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!誰が何と言おうとも。ただ、真実を見つめるのみ。変身!お前の罪を測ってやろう。明鏡止水、マアト! 喰らいつくす者(ツァトグア) 兎を追って鏡の国へ、時計のように回り続けて、疲れることない永久の森。ダウンズ、[ナーサリーライム]セット。コアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)。さぁ、遊びましょう?変身。――――物語は延々と。始終周円、ナーサリーライム。地下室の闇から、官能の音を捧げよう。ダウンズ「オペラ座の怪人」セットコアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)仮面に隠された孤独の魂。変身、プリマドンナに愛と狂気を。不倶戴天、オペラ座の怪人!平伏せ、跪け――我こそが、闇統べる王!ダウンズ、「デアボリカ」セット!コアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)我が闇に呑まれるがよい!変身!絶望に足掻け、塵芥紫天咆哮!デアボリカ!奪い犯し殺す! どんな奴でも関係ねえ!ダウンズ、[アシッドレイン]セットコアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)そのツラ、焼け爛れさせてやる!変身!泣きわめけ!楽しんでから殺してやるよ!蹂躙外道! アシッドレイン!壊して、殺して、奪い取れ!ダウンズ、マローダー、セットコアアクセスLINK喰らいつくす者(ツァトグア)死んで奪われるか、殺して奪うか、2つに1つだ変身さぁ足掻いてみせろ!生命略奪、マローダー!私の中にいらっしゃい貴方ももう疲れたでしょう?ダウンズ、ロリドゥラ、セット!コアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)想いも願いも溶かしてあげる!変身!――酸いも甘いも、腹に入れば皆同じ想蝕吸魂! ロリドゥラ!喰らえ、暴王星。この世の理を砕く星よ。ダウンズ、[アンドロメダ・コア] セットコアアクセス LINK 喰らいつくす者(ツァトグア)空虚なる瞳、天上の煌めきすら食い尽くす漆黒。変身。――無限の飢えを満たしてみせろ。魔獣飢餓。 アンドロメダ・コア私は彼方に手を伸ばすダウンズ、『ノマム』セットコアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)今でない時、ここでない場所、まだ見ぬ何かが欲しいから!変身――彼方にこそ栄えあり!万里鵬程 ノマム!もう二度と、人間には戻れない………。全て破壊し蹂躙せん。ダウンズ、[テューポーン]セット!コアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)!さらば人類。さらば世界。今日が世界最後の日!!変身!―――グググ、グギャアアアアア!我、厄也、三頭三口六目より悪を為し、須らく世に悪を敷く者也ダウンズ、アジ・ダハーカ、セットコアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)我、何れの時か淘汰される定め也変身然して我、死なず。深淵に潜む也原初之悪 アジ・ダハーカその輝きが羨ましい、その熱こそが妬ましいダウンズ、グリーンアイドモンスター、セットコアアクセスLINK喰らいつくす者(ツァトグア)お前さえいなければ、こんなことには成らなかった!変身お前の全てを奪ってやる羨望嫉妬、グリーンアイドモンスター!地位も、名誉も、友も、愛も全てを無くして、ただ泥の中へと沈み行けダウンズ、『ドッペルゲンガー』セットコアアクセス、LINK 喰らいつくす者(ツァトグア)お 前 の 光 は オ レ の 物 だ―――変身闇よりも尚暗き闇より這いいでよ!偽身混沌、『ドッペルゲンガー』嗚呼、君の声を聞かせてくれ。ダウンズ、『クライフォア』、セット。コアアクセスLINK喰らいつくす者(ツァトグア)。もっと。もっと、もっとだ。変身。その声だけが僕の心を震わせてくれるから。共心絶叫『クライフォア』私は演者、仮面を被る。私は何者にもなれる。ダウンズ、グラスマスク セットコアアクセス、LINK 喰らいつくす者(ツァトグア)さあ、貴方の魂の輝きを頂戴?変身月明かりの下で、踊りましょう採長補短、グラスマスク愛をくれ、愛をくれ、愛をくれ君を愛して、あげるからダウンズ、『パラブサイト』セットコアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)僕にはそれしかないんだ変身―――共に堕ちよう狂愛怠堕、パラブサイト僕は英雄を殺すダウンズ、『ブラックソル』セットコアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)赦さない。あの白貌を赦さない。変身。あの白を黒で灼き尽くす。英威滅却、『ブラックソル』戦い 憎み 蔑む それすなわち人の心の真なる物なりダウンズ 『ザ・ヒューマンマインド』セットコアアクセス LINK 喰らいつくす者(ツァトグア)全てを喰らいつくし他人を破滅に導かせる。変身神と人間、どちらがおぞましい存在なのだろう?悪意真心 『ザ・ヒューマンマインド』無限のパーツ、無限の耐久…ダウンズ、アンリミテッド・パーツ セットコアアクセス、LINK 喰らいつくす者(ツァトグア)さあ、無限の耐久と無限の弾を誇るこいつに勝てるかな?変身!コアシステムの真髄、見るがいい無限交換、アンリミテッド・パーツ!その身よ 我と共にあれ ダウンズ、『コンセスター』セットコアアクセス、LINK、喰らい尽くすもの(ツァトグァ)命よ 栄えよ 満ちよ 我は共にあり変身我よ 栄えよ 満ちよ侵蝕同化――― コンセスター ―――奪う?………違うな!永遠に借りるだけだ!ダウンズ、[ゴウダー・タッケシー]セット!コアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)!お前の物は俺の物。俺の物は俺の物っ!変身!―――ちょっと、かしてくれよ。強欲暴力!ゴウダー・タッケシー!この力、このダウンズ、そしてこの速さ――これが負けるはず無いんだ…!ダウンズ、フールスピード セットコアアクセス、LINK 喰らいつくす者(ツァトグア)力に溺れる自惚れ者では無いことを証明してやる…変身!愚者疾走、フールスピード! 這い寄る混沌(ナイアル) 蒼き灯火をその身に宿し、ただ只管に前へと進もう。ダウンズ、「命を無視された兵士(ゲシュペンスト・イェーガー)」セット。コアアクセス、LINK:這い寄る混沌(ナイアル)。眼を灼かれ腕をもがれようと、ただ前へ。変身!__Toten sie 蒼炎誘引 命を無視された兵士(ゲシュペンスト・イェーガー)!世界を染める、血と破壊と堕落の緋赫(あか)ダウンズ、[グランドフィナーレ]セット。コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)鏖殺(あい)してやる、殲滅(あい)してやる、万屍(あい)してやる変身。さあサア、愛(いと)しイ、憎(いと)シい、宿敵(アイジン)よこの出会いに終止符を ── 偽装終焉 グランドフィナーレダウンズ「あ」コアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)変身あなたの心を完全変態!ダウンズ、「ハニークッキー」セットコアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)変身!新しい事、教えてあげる!完全掌握、「ハニークッキー」お前には聞こえるか。闇の中振るわれる、あの音が。ダウンズ、ヨナルデパズトーリ セット!コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)我が振るうは夜の斧!変身!――さあ、死の音に怯えな!終焉之音!ヨナルデパズトーリ!私は親愛なる隣人、偽りと真の混ざり者ダウンズ、シーザリオ セット!コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)何も望まない、全てが欲しい!変身!真昼に夜の円環を見よ!二律背反! シーザリオ!右や左の御方様へ、三千世界の彼方より。ダウンズ、チャ=カ=ポコ、セット。コアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)その苦患何にたとへ、何にたくらべむ変身。――――エヘヘヘヘ……イヒヒヒヒ……オホホホホ……狂宴輪唱、チャ=カ=ポコ!時計の針よ逆さに回れ。喜劇の幕は今上がる。ダウンズ、メフィストフェレス、セット!コアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)!全ては私の手の上に。変身――さあ、喝采よ鳴り響け!天魔嘲弄!メフィストフェレス!人の心に潜み、世界を笑い捻じ曲げる我は歴史とともにありダウンズ、「ミスプリント」セット。コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル) 葡萄を酢に、神を犬に、禁忌を勧め、名を生み出す―変身確かみて見ろ!校正可畏 ミスプリント!!原初の神、ここに降りん!ダウンズ、[カオス]セット。コアアクセス、LINK、這いよる混沌(ナイアル)。相手が悪かったな………!!変身!有限を超越し無限とならん!世界誕生!カオス!さぁお前の番だ、賽をふれ!その結果こそが未来を決める!ダウンズ、ジュマンジ、セットコアアクセスLINK這いよる混沌(ナイアル)いかさま無用の運勝負変身我が賽は既に投げられた!万物流転 ジュマンジ嘘も真実も我の言葉にあり!ダウンズ、[ロキ]セット。コアアクセス、LINK、這いよる混沌(ナイアル)さぁ!悪戯ショーの始まりだ!変身!我はすべてを終わらせる者!傍若無人 ロキ!お前の願いはかなわない、お前の思いは届かないダウンズ、ワン・ショート、セットコアアクセス、LINK、這いよる混沌(ナイアル)足りないものは一つだけ、届かないのも1つだけ、それでも欠片は揃わない変身己が不運を嘆くがいい運命閉鎖 ワン・ショート地に満ち満ちたる怨念よ、我が身覆いて装と成れ!この日この時この一瞬、ただ一匹の悪鬼と成ろう!ダウンズ、「Fu○ki'n Valentine」セット!コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)!その総てが妬ましい!変身!妬み恨み憎しみ壊す怨憎解放!Fu○ki'nValentine!名無しの権兵衛とは俺のことよダウンズ、「ジャック・ザ・リッパー」セットコアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)真相が知りたいのか?…だが変身全ては魔都の霧の中よ雲散霧消、「ジャック・ザ・リッパー」笑う、嗤い、嘲笑われ、哂え!ダウンズ、クレイジークラウン、セットコアアクセスLINK這いよる混沌(ナイアル)皆一緒にwaラおuヨ―変身―ハッ、ハッhaハ、AHahaはHAハhA―狂喜狂乱 クレイジークラウンわたしたちをさがして、わたしたちをみつけないでダウンズ、「ジャック・ザ・リッパー」セットコアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)かえりたいの、かえりたいの、かえりたいの、かえりたいの……ごめんね変身この霧の向こうには、まぶしい太陽があるのかな解体聖母、「ジャック・ザ・リッパー」語れ、狂気の詩。無貌なる者、形なき殺意。ダウンズ ジャック・ザ・リッパー、セット。コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)千を超える自分が居て、たった一つの己が居ない。変身――さあ、「わたし」を捕まえられるかな?千変無貌 ジャック・ザ・リッパー!私は彼だ、私は彼女だ、私はソレであって誰でもないダウンズ、ジャック・ザ・リッパー、セットコアアクセスLINK這いよる混沌(ナイアル)誰かが私をそう呼んだ、誰もが私を知っている変身誰も知らない私の名前、あなたはそれがわかるかね?幻想想起 ジャック・ザ・リッパー宿願成就せり!今宵こそついにあの娘を貰い受ける!ダウンズ、『アムピトリュオン』セット!コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)……?えっ、あんた誰?ちょ、ま――。変身さあさ、三夜一夜の物語を枕に愛し合おうぞ。美姫籠絡『アムピトリュオン』。僕は○○(キャラ名)。黄昏流星国特殊部隊出身でこれまで国からの任務や原典戦争といった過酷な状況下での生存に挑んできました。ダウンズ、「ベア・グリルス」セット今回は、この××(場所)でのダウンズ戦に挑戦します。装備は最低限の物にとどめてあります。コアアクセス、LINK 這い寄る混沌(ナイアル)ダウンズ戦で生き延びるための基本は自身のものより高純度のダウンズとの交戦は避けることです。変身――では、どうなるか実際にやってみましょう。冒険野郎!ベア・グリルス!混ざり合って溶けて、一つになる!………何て素晴らしい事だろうね!ダウンズ、[ブレンドワールド]セット!コアアクセス、LINK、這いよる混沌(ナイアル)!全ての人とわかりあえるたった一つの方法………。変身!世界平和を望むボクの邪魔をするのならっ!平和渇望!ブレンドワールド!其の者の力、正義のために其の者の正義、無貌の民衆のためにダウンズ、ユースティア、セットコアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)さあ、私の正義に身を任せなさい変身、渾身大道、ユースティア 讃えられぬ者(アウターゴッド) 五芒の奇跡を胸に抱き、描け六芒の軌跡。ダウンズ、「セーマン・クロウリー」セット。コアアクセス、LINK:讃えられぬ者(アウターゴッド)。隠匿されし秘儀を見せてやろう。変身。畏れ敬え、禍福の星!人智超越 セーマン・クロウリー!俺の周りには誰もいない、ただ俺一人、誰にだって従うものか。ダウンズ、ロキ=ザ=トリックスター、セットコアアクセス、LINK 、讃えられぬもの(アウターゴッド)俺は俺の道を征く。変身!退け、それは俺のものだ。幻惑我道。 ロキ=ザ=トリックスター――万能の力は死んだ。ダウンズ、「ディストピア」セットコアアクセス、LINK 讃えられぬ者(アウターゴット)では、我々は何者であるか?変身!その力の行使を認めない。奇跡の無い世界で生きろ。廃神毀釈、「ディストピア」嗚呼認めぬ、認めぬぞ。ダウンズ『ヒュドラルギュルム』セットコアアクセス、LINK・讃えられぬ者(アウターゴット)その結末は認めない。女神無きこの世界に意味は無いのだよ。変身――全てを巻き戻す。故に全ては私の脚本の上にあればいい。永劫回帰『ヒュドラルギュルム』不滅なる大罪の紋章、輝く星を地に堕とせ!ダウンズ、「ネームレス」セット。コアアクセス、LINK 讃えられぬ者(アウターゴット)!知るがいい、名を刻めなかった者たちの嘆きを!―――変身―――ホシボシ主役共を根こそぎ引き摺り落とせ。星天失墜!"名前のない皇(ネームレス)"!何処より来、何処へ行くのか。ダウンズ 太陽(ザ・サン)セット、コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)。その流星は余りにも大き過ぎた。変身。――ただ今は、この願いを胸に。原罪収斂 、太陽さあ!本日もこの時間がやってまいりました!ダウンズ、クエスチョン、セット!コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!勝利の栄冠を手にするのはどちらになるのでしょうか!変身!それでは参りましょう最終問題!クエスチョン!我ら声無き英雄。名も、顔も持たぬ英雄ダウンズ、イン・ザ・ヒーロー、セットコアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)ただ、夢追い駆ける故に変身我ら英雄。何も持たぬ英雄陰者英雄。イン・ザ・ヒーロー知識の紙片をかき集め、君臨者よ今ここに。ダウンズ、「ビブリオン」セット。コアアクセス、LINK 讃えられぬ者(アウターゴッド)!ゆりかごから墓場まで知識を求めよ。変身!禁断の果実は我の手にこそふさわしい。万象唯識、ビブリオン!惑え移ろう お前は誰だ?ダウンズ、パンタシアウルペス、セット!コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!その身体(からだ)は誰のもの?その思考は誰のもの?変身 ――化かされて己を失え幻想妖狐、パンタシアウルペス!姿は不定、名は不変。我らは暗き闇に生きる者。ダウンズ、U.N.オーエン、セットコアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)。死にゆく者に語る言葉は無い変身さあ、名もなき死者の列に並べ紫電一閃、U.N.オーエン仲間と馬鹿話で駄弁ったり、うまいんもん食ったりして寝る。ダウンズ、ハッピーデイズ、セットコアアクセス、LINK 讃えられぬ者(アウターゴッド)明日も僕は面白みがない一日を過ごすんだと思う。変身でも僕はこのくだらない一日一日が好きなんだ。日常肯定、ハッピーデイズ我は青天を廻る太陽。闇夜を廻る月永劫続く輪廻の果てに明日を掴む者ダウンズ、ロスト・ワン・デイ セットコアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)廻(メグ)り、廻(マワ)れ変身空廻る不変の星円環輪廻、ロスト・ワン・デイ我は世界を癒やす者 ただただ安寧をもたらす者ダウンズ、光[ザ・ライト]セットコアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!我が機体(ダウンズ)に酔いしれるがいい変身!――太陽よ、燦然と輝け!全癒全霊 光!ふみゃえずきえしおんしょいぞ、たうらいとつといしおんがめい。(踏まえず消えし御唱えぞ、未来と伝えし己が命。)きたうささごてまがことはらひ、おんかみでうすへのりとぞささげん。 (祈捧ごて禍事祓ひ、親神でうすへ祝詞ぞ捧げん。)だうんず、あんめい、せっと。(ダウンズ、AMEN セット)こああくせす、りんく、いえぞす。(コアアクセス、LINK 『讃えられぬ者』)ありゑゐや、おらしや、おりゑゐや、おらしよ。(Hallelujah, Oratio. Hallelujah, Oratio.)おもがはりて、ほうもちとあぐ。(面変はりて、捧物と上ぐ。)へんしん。きりやれんず、きりすてれんず、きりやれんず。(Kyrie, eleison. Christe, eleison. Kyrie, eleison.)さんたいきりじゃ、さんたす。いえぞすまりや、(Snata Ecclesia Santas.Jeus Maria)あんめい。(「AMEN」) 門にして鍵(ヨグ=ソトース) 原初を語る。元素は混ざり、固まり、万象織り成す星を生むダウンズ、始まりの記、セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)!死して拝せよ!変身!――――創世の地獄を今再び。天地開闢。始まりの記(エヌマ・エリシュ)(イメージ:ギルガメッシュ)風強く、流れる雲は千切れ消え。我は一人、大樹となりて友を待つ。ダウンズ、ヴィクトル セット!コアアクセス、LINK ヨグ=ソトースもう二度と――とは、思わぬために。変身!――揺るがぬ力は我が内にこそ。戦刃無双――ヴィクトル!(イメージ:ルドガー)大きすぎる力、秩序を破壊する力プログラムには不要だ。ダウンズ 「ナインボール」セットコアアクセス LINK ヨグ=ソトース人には管理する存在が必要だ変身我は世界を管理する者完全無欠ナインボール!壊れた心を掻き集める。燃え落ちた情念を焦がし尽くすダウンズ、ゲルニカ、セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)君を狂わせたのは僕で、僕を壊したのは君変身。嘆きを癒す言葉を誰か教えてください心致命傷。ゲルニカ覇を征く益荒男達よ、私と共に歩んでくれ。ダウンズ、天照坐皇大御神、セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)皆で生きよう、皆で歩もう。変身! 闇を払え、曙光の輝き!天魔覆滅! 天照坐皇大御神(アマテラス)!ページをめくれ。結末は決まった。ダウンズ、パラグラフ・フォーティーンセット!コアアクセス、LINK 門にして鍵(ヨグ=ソトース)さぁ、14へ行け!変身!――死神の鎌はお前の首にかかっている!死亡宣告!パラグラフ・フォーティーン!我が天は堕ち、地は砕けた。もはや貴様の運命すら、我が手中にあり。ダウンズ、「アグニファージ」セット。コアアクセス、LINK 門にして鍵(ヨグ=ソトース)!貴様の信じる神すら、壊してみせよう。―――変身―――天地神明の威光の前に跪け。六合掌握。"狂壊、消えゆく者(アグニファージ)"。私はアルファでありオメガである。始まりであり終わりである。ダウンズ、「YHVH」セット。コアアクセス、LINK 門にして鍵(ヨグ=ソトース)。セレクト、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。見よ、わたしは万物を新しくする。変身。渇いている者には、命の水の泉から価なしに飲ませよう。神聖四字 YHVH。―石園の、門を開きて、外へ出ず――まだ見ぬ世界と、人を求めて―ダウンズ「スカイウォーカー」セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグソトース)!見つけてやる! 探検してやる!果てしない"外の世界" を―!!―変身―例え神様でも世界でも、ヒトの歩みは止められやしない!未界探検!スカイウォーカー!我らを繋ぐ糸よ!!この世全ての知識庫よ!!ダウンズ、[全てを繋ぐ糸(インターネット)]、セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)我に知識を―変身―全てを繋げ全知全能。全てを繋ぐ糸(インターネット)。喝采せよ!喝采せよ!今第一の階段を盲目の生贄が昇るのだダウンズ、グランドデューク、セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)現在時刻を記録せよ!変身さぁ震えるがいい無限螺旋、グランドデューク善を以って、悪を滅する。ダウンズ『アヴァターラ=ダシャ』セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。十の我が悪を砕く時、広がる天に夜明けを見よ!変身。我、ここに正義を成す。悪滅創世、アヴァターラ=ダシャ。降れ、我は金星の煌きなるぞ。ダウンズ、アマツミカボシ、セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。汝ら、明けの星を見ること叶わぬと思え。変身。――我が輝きの前に、逆光共よ、諸共消え失せろ。夕星光輝、アマツミカボシ。俺は真鍮と鉄により統べ、使役するダウンズ、「指環の王」セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)可及的速やかに……集結せよ、七十二柱!変身一番上はこの俺よ支配円環、『指環の王』お前の道はここで終りだ、今ここに未来への扉は閉ざされたダウンズ、デッドエンド、セットコアアクセスLINK門にして鍵(ヨグ・ソトース)俺に出会った不幸を呪え変身定めに従い散るがいい因果断絶 デッドエンド千里の道も一歩から。全ての道行に意味がある。ダウンズ、ミストルティン セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)!ただの一手と侮るならば、万感の念に討たれるがいい変身!喉元貫け、我が牙よ千射万箭、ミストルティン!我ニ何者ト問ウタカ、愚カ者メ!無知蒙昧ノ対価、ソノ身命デ贖ウガイイ!だうんず、 レギオン 、せっと!こああくせす、LINK 門ニシテ鍵(よぐ=そとーす)!!我ハ一ニシテ多、個ニシテ全!変ッッッ身ンンン…!!知ルガイイ―――我ノ、俺ノ、僕ノ、私ノ、儂ノ、■○▼×◇ノ総テヲッ!総集一己、 レェェェェギィィオォォォンッッッッッ !!流れ行く天の星。私は輝きを手にする者。ダウンズ、フォーリングダウン、セットコアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)堕ちて砕けて、醜き残骸を晒せ。変身。――私を見下す者達に、輝きの鉄槌を。幸災楽禍、フォーリングダウン 対や組になる口上 名勇をここに連ね、神の住まう始原へと降る。ダウンズ、[天の杯(ヘブンズフィール)]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。満たせ、満たせ、満たせ、満たせ、満たせ。変身。――――杯が満ちれば、零れ出すのみ。願望実現、天の杯(ヘブンズフィール)。名勇をここに揃え、魔の住まう頂へと昇る。ダウンズ、[天の逆月(ヘブンズフォール)]セット。コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴット)。並べ、並べ、並べ、並べ、嵌める。変身。――――欠片が満ちれば、毀れ終える。願望再現、天の逆月(ヘブンズフォール)夜の始まり昼の終わり薄暮の中に踊る影ダウンズ、誰彼時、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)影は見えども姿は見えず、宵の光に紛れて消える―変身―――貴方は、だあれ?――暗明境界 誰彼時明けの始まり暮れの終わり東雲の空に歌う影ダウンズ、彼誰時、セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)影は見えども姿は見えず、暁の闇に紛れて消える―変身―――貴方は、だあれ?――明暗境界 彼誰時暗き道を照らす灯火は我が手に。ダウンズ、ジャッコランタンセット!コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)お前には道案内が必要のようだな!変身!――照らしてやるよ!導照灯火!ジャッコランタン!ゆらゆら揺れる。かすかに燃える。ダウンズ、ウィルオウィスプセット!コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)導いてやるよ…破滅へなァ!変身!――さあ、惑え!罪灯惑乱!ウィルオウィスプ!破片を拾え 未来への道しるべ!壊れようとも 心は共に!ダウンズ、欠片集め(ピースキーパー)、セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!零れるならば、拾い集めよう!変身! ―-やがて欠片は、一つとなる!因果集結!ピースキーパー!完全な兵器 平穏への奇跡壊して刻め 心は剣にダウンズ、平和維持(ピースキーパー)、セットコアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!放たれた先に、砕かれた未来変身 ――やがて来る、平和の為に最終武装!ピースキーパー!我が怨嗟は世界を焦がすダウンズ、[ランダ]セットコアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)望まなかった死の痛みを知れ変身滴り落ちる腐汁の汚さよ禍福得喪。ランダ!我が祝福は世界を癒すダウンズ、[バロン]セットコアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)望まれた生の重みを知れ変身溢れ出す聖水の美しさよ善悪輪廻。バロン!無意味で無価値。嗚呼、この生命すら無駄。ダウンズ『無価値なる世界(フィクションデイズ)』セット。コアアクセス、LINK、燃え盛る者(クトゥグア)。面倒だ。抗うなよ。変身。――――終わりにしよう、こんな下らない事。海底撈月、無価値なる世界(フィクションデイズ)。生きていける事に感謝しよう。ダウンズ『素晴らしきこの世界(ビューティフルデイズ)』セット。コアアクセス、LINK、海統べる者(クトゥルフ)。花に水をやり、穏やかな風に吹かれて、降り注ぐ陽の光に目を細める。そんな普通が堪らなく嬉しくて。変身。――――今日も良い事がありますように。千福万来、素晴らしきこの世界(ビューティフルワールド)。巡れ、天に輝く十二の座よ。我は獅子、全てを噛み砕く黄金の獣。ダウンズ、レオ セット!コアアクセス、LINK 絶対王者(アザトース)!さあ、王の前に跪け。変身――吼えよ、獣王の力!獅子轟顕! レオ!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は巨蟹、全てを切り裂く絶望の刃。ダウンズ、キャンサー セット!コアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)!その運命、断ち切ってやろう。変身――切り裂け、双の刃!縦横烈刃! キャンサー!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は宝瓶、全てを飲み込む無限の器。ダウンズ、アクアリウス セット!コアアクセス、LINK 海統べる者(クトゥルフ)!沈め、光届かぬ無限の底へ。変身――集え、蒼穹の大海!無限泡擁! アクアリウス!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は人馬、全てを貫き穿つ致命の射手!ダウンズ、サジタリウス セット!コアアクセス、LINK 燃え盛る者(クトゥグア)!逃げ場、もはやこの世に無し。変身――穿け、鮮烈の一矢!一点穿孔! サジタリウス!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は天蠍、全てを殺し葬る無音の毒。ダウンズ、スコルピオ セット。コアアクセス、LINK 石眺める者(ガタノソア)。侵せ侵せ侵せ侵せ、その魂を。変身――侵せ、憎悪の猛毒。魂魄腐敗。スコルピオ。巡れ、天に輝く十二の座よ。我は白羊、全てを覆い尽す永久の眠り。ダウンズ、アリエス セット!コアアクセス、LINK 石眺める者(ガタノソア)!眠れ、覚めることのない夢の彼方へ。変身――開け、極楽の舞台!精神睡没! アリエス!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は金牛、全てを踏み躙る憤怒の群。ダウンズ、タウルス セット!コアアクセス、LINK 絶対王者(アザトース)!さあ、蹂躙してやろう。変身――現われろ、終わり無き獣群!混生跋扈! タウルス!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は双児、全てを映し出す無垢の鏡。ダウンズ、ジェミニ セット。コアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)。貴方は見ている、貴方の姿を。その醜さに押し潰されないように。変身――見よ、我こそは――。共鳴鏡界――ジェミニ。巡れ、天に輝く十二の座よ。我は処女、全てを退け拒む純白の乙女。ダウンズ、ヴィルゴ セット!コアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)!私に触れることが出来るのは、貴方の瞳と私だけ。変身――纏え、汚されぬ色!純白花装! ヴィルゴ!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は天秤、全てを測り示す正負の標。ダウンズ、リーブラ セット!コアアクセス、LINK 門にして鍵(ヨグ=ソトース)!意思よ、在れ。変身――捧げよ、純粋なる力!神力調律! リーブラ!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は磨羯、全てを歪み壊す獣頭の怪魚。ダウンズ、カプリコーン セット!コアアクセス、LINK 泥濘に眠る者(ショゴス)!――俺を、見るな。変身――捻れろ、魂!存在歪曲! カプリコーン!巡れ、天に輝く十二の座よ。我は双魚、全てを洗い流す救済の舟。ダウンズ、ピスケス セット!コアアクセス、LINK 闇に囁く者(イノミナンダム)!恐れることはない、救いの手は伸びているのだから。変身――掴め、形なき強さ。悪逆根絶! ビスケス!我が罪は傲慢。光もたらす堕天使なり。ダウンズ、[ルシファー]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。私が最も美しい………。変身!ーーー明けの明星よ、輝け。傲慢大罪!ルシファー!我が罪は強欲。富与える悪魔なり。ダウンズ、[マモン]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。人がつくる愚かが我………。変身!ーーー汝ら、宝を天に積め。強欲大罪!マモン!我が罪は嫉妬。ねじれた怪物なり。ダウンズ、[レヴィアタン]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。炎吐き煙噴く最強の怪物………。変身!ーーー我が行く道に、敵なし。嫉妬大罪!レヴィアタン!我が罪は憤怒。神の敵対者なり。ダウンズ、[サタン]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。我が6対の羽がうなる………。変身!ーーーきたれ、我が軍勢。憤怒大罪!サタン!我が罪は暴食。蠅の王なり。ダウンズ、[ベルゼブブ]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。神か悪魔か、果たしてどちら………。変身!ーーー侮辱されようと、我は消えぬ。暴食大罪!ベルゼブブ!我が罪は色欲。かつては智天使なり。ダウンズ、[アスモデウス]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。今は悪霊、取り憑き絞め殺してやろう………。変身!ーーー滅ぼし、破壊せん。色欲大罪!アスモデウス!我が罪は怠惰。金星の悪魔なり。ダウンズ、[ベルフェゴール]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。議論し、探求せん………。変身!ーーー探求し、答えをださん。怠惰大罪!ベルフェゴール!東の方位を護る者。青き龍なり。ダウンズ、[青龍]セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。春が我が季節。さあ、こい―――!変身!伝説、いまここに!四神蒼帝!青龍!西の方位を護る者。白き虎なり。ダウンズ、[白虎]セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。秋こそ我が季節。さあ、こい―――!変身!伝説、いまここに!四神白帝!白虎!南の方位を護る者。赤き鳥なり。ダウンズ、[朱雀]セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。夏が我の季節。さあ、こい―――!変身!伝説、いまここに!四神炎帝!朱雀!東の方位を護る者。黒き亀と蛇なり。ダウンズ、[玄武]セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。冬こそ我が季節。さあ、こい―――!変身!伝説、いまここに!四神玄帝!玄武!中央の方位を護る者。黄金に輝く龍なり。ダウンズ、[黄龍]セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。皇帝の権威を象徴せん。さあ、こい―――!変身!伝説、いまここに!四神集結!黄龍!私を敵に回して、ただで済むと思っているの?ダウンズ、[メルティブラッド]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。星の息吹よ。変身。――――肉片も、残さないから!完星権能、メルティブラッド!可愛らしい命、粉々にしてあげる…!ダウンズ、[ブルート・ディ・シュヴェスタァ]セット。コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)。讃えなさい、あの禍々しい朱い月を!変身。――――力の差を教えてあげるわ!絶対顕現、ブルート・ディ・シュヴェスタァ!未来を見つめて前を向け。ダウンズ、[スクルド]セット。コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!希望を持て!明日は目の前に―――!変身!生きて見るは明日の太陽!運命女神!スクルド!今を見つめて理解しろ。ダウンズ、[ヴェルダンディ]セット。コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!ルーンを刻み運命決めん!変身!今、この時を生きろ!運命女神!ヴェルダンディ!過去を見つめて決意しろ。ダウンズ、[ウルド]セット。コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!これが宿命というならば………。変身!過去に嘆け!運命女神!ウルド!祈りをその身に受け、舞台へと降り立つダウンズ、『ロール・ワン』セット!コアアクセス、LINK、門にして鍵(ヨグ=ソトース)!我はひとつ、完全なるもの!変身!―――無を敷く赤き目を見よ!運命掌握!ロール・ワン!祈りをその身に受け、舞台へと降り立つダウンズ、『ロール・セカンド』セットコアアクセス、LINK、泥濘に眠る者(ショゴス)!我らはふたつ、共にあるもの!変身!―――誤らない、共にある限り運命同調!ロール・セカンド!祈りをその身に受け、舞台へと降り立つダウンズ、『ロール・サード』セット!コアアクセス、LINK、讃えられぬ者(アウターゴッド)!我らはみっつ、集いしもの!変身!―――死線を越えて尚、我らの道は違わない!運命結束!ロール・サード!祈りをその身に受け、舞台へと降り立つダウンズ、『ロール・フォース』セット!コアアクセス、LINK、這い寄る混沌(ナイアル)!我らはよっつ、災いとなる者!変身!―――惨劇を砕き、惨禍と化せ!運命増悪!ロール・フォース!祈りをその身に受け、舞台へと降り立つダウンズ、『ロール・フィフス』セット!コアアクセス、LINK、喰らいつくす者(ツァトグア)!我らはいつつ、満たされぬもの!変身!―――贄を遣せ、我らを満たせ!運命咀嚼!ロール・フィフス!祈りをその身に受け、舞台へと降り立つダウンズ、『ロール・シックス』セット!コアアクセス、LINK、名状し難き者(ハスター)!我らはむっつ、最なる者!変身!―――一つ残らず、我が身なり運命総体!ロール・シックス!この手で運命を紡ごう。命を燃やして、戦い抜け!ダウンズ、[クロト]セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!これが宿命(さだめ)だと知れ―――!変身!全ては女神らの手の中に!女神紡手!クロト!この手で運命を与えよう。命を燃やして、運命に従え!ダウンズ、[ラケシス]セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!限りある運命に祈れ―――!変身!己が運命に抗うもよし!女神測手!ラケシス!この手で運命を裁ち切ろう。命を燃やして、死に急げ!ダウンズ、[アトロポス]セット!コアアクセス、LINK、闇に囁く者(イノミナンダム)!未来を掴めるは勝者のみ―――!変身!裁ち切ったその先に未来は無い!女神裁手!アトロポス! オリジナルLINK先 開け根の国 地獄の匣よ、その底に在る罪禍を晒せ!ダウンズ、レッドピラミッドシング、セットコアアクセス、LINK、残滓の魔女(ベルンカステル)。俺はその理不尽を認めない!変身!――悪意を嗤う仮面をここに。二律背反レッドピラミッドシング開演の刻は来たれり!抗え凡夫!戦え勇者!惑え生贄!コアアクセス、LINK、根菜魔人(ヴァルトゥーム)!全ては賽の目のままに!変身!世界は物語で出来ている…愉悦氾濫ゴッデスオヴダイス!現在ココに、呪いと一つにならん。ダウンズ トワ クラヤミ セット降魔、[永遠ナル闇ノ呪イ]装着。コアアクセス リンク核接続、同調、呪いし者(カースメーカー)。この世界の歪みはどこだ?ーーー辮讖[ヘンシン]!誰も知らない、恐怖。教えてあげマショウ。 トワ クラヤミ地獄顕現!永遠ナル闇ノ呪イ!ニンジャ殺すべし。慈悲はないダウンズ、[ニンジャスレイヤー]セットコアアクセス、LINK、闇に囁くもの(ナラク)理不尽が道理を殺すのだ変身ドーモ、はじめまして見敵必殺、ニンジャスレイヤー!我らは旅人。行くあても知らぬ旅の空ダウンズ、[まろうど]、セットコアアクセス、LINK、根を張る者(アクレラルート)理不尽な救いと理由なき願いをここに変身!それはそれとして可愛いは正義!欲望重点![まろうど]!すり替えておいたのさ!コアアクセス、LINK、復讐に燃え盛る男(クトゥグア)!俺は情け無用の男!変身!地獄からの使者!鉄十字殺!スパイダーマッ!性に溺れず支配しろ!ダウンズ、[イモーラルパーソン]セット。コアアクセス、LINK、性魔術の女神(ウトゥルス=フルエフル)!欲に溺れる者に未来などないのだから!変身!さぁ始めようこの背徳的な戦いを!酒池肉林! イモーラルパーソン正義は私の背にある。私の歩んだそこにこそ正義がある。ダウンズ『アンドロマリウス』セットコアアクセス、LINK、『指環の王(ソロモン)』罪に罰を。変身。我、七十二柱が一柱、三六の悪霊を従えし者。悪滅善性、アンドロマリウスYesロリータ!Noタッチ!ダウンズ、アスモデウス、セット!コアアクセス、LINK、『指環の王(ソロモン)』変身色欲是正! アスモデウス!願わくば、我に艱難辛苦を与え給え!コアアクセス、LINK、此岸の大君(ノーデンス)!縁結びし全てを護る為、僕は無謬の盾となる!変………身ッ!魂に刻め、しろがねの輝き…!銀光一閃―――アガートラーム。我らを造りし偉大なる神(ヒト)よ!ダウンズ、『未来ガジェット』セットコアアクセス、LINK、世界を造りし者(エダルーゴッド)!今ここにその御業の片鱗を示したまえ!変身――願わくばあなたに報いがあらんことを――神造装置 !未来ガジェット! 低純度 一念鬼神に通じる――――侮ってくれるなよ。――ここを通るには10C必要だぁ……!ウホウホウホウホ!――30秒持てば上出来か万歳!!万歳!!万歳!!せ ん そ う万歳!!ワハハハハハ!!俺は道端の石、道端の石、お前が転ぶ石なんだ……――ここは持ちこたえるぞ!敵を打ち砕くぞ!敵の潜水艦を発見!私はくり返すことができる 他者の死を私はくり返すことはできない 自分の死を開幕を告げよう武器とる手を、駆ける足を、胸打つ鼓動を切り落とそう――――かかってこい始まらぬ害意、続かぬ敵意、終わらぬ悪意、曇りなき殺意――――全て汝に捧げよう神に祈るな、己が命に願え 口上作成において 基本ルール 「運命の、声なき声を聞け」+「巡れ、流星の道しるべ」(基本5種以外限定二つ、基本5種の場合はここ一つ) 「ダウンズ、○○セット!」(決めた名前) コアアクセス、LINK ○○。(LINK先) 「俺と出会ったことが、お前にとっての最大の不運だろ!」(プレイヤーが選出) 「変身!」(固定) 「――銀河に煌めけ、幸運の星!」(タロット系から選出?) 「因果介入!」(能力値の高いものから選出) 「○○!」(機体名) LINK先の特徴 基本5種・クトゥルフ : 防御・変態型・ハスター : バフ・デバフ・変則型・クトゥグア: 高判定力型・アザトース: 高火力型・ガタノソア: デバフ・知略番外型。番外6種・ショゴス: 一点突破・耐久値吸収型・イノミナンダム: 英雄型・ツァトグア: ステ吸収・武装コピー型・ナイアル・アウターゴット : 異次元法則型(通常スキルではありえない効能) ダウンズよりもパイロットに奇怪なスキルを付与する。・ヨグ・ソトース : 神権型 基本5種とそれらに該当する最強系武装を所持する。 支配者たる権能をパイロットに付与する。 根の人のタロットモチーフ 00 愚者:真理の光を追い、足を崖にかける者。01 魔術師:知恵と奇跡を学ぶもの。ツインドリル。02 女教皇:奇跡をもたらすもの、静かに語らぬもの。03 女帝:叱咤を飛ばす女性。女性の強さ。04 皇帝:男は黙して語らず背中で語る。05 教皇:荘厳なる者。指し示すもの。06 恋人:木の元で愛を誓う者。爆発しろ。07 戦車:戦車を繰るもの。このゲームの時代だったらまだ需要たくさん。08 正義:天秤と剣を持つ神父。エィメン!09 隠者:手にはランプ。暗い道を歩く。10 運命:歯車は回る。回すのは白い影。或いは組み込まれた白い影。11 剛力:強きもの。取り扱いを間違いやすいもの。ガチムチ。12 刑死者:逆さづり。忍耐強きもの。13 死神:死を振るう者。また、同時に再生をつかさどる慈しみ。14 節制:中心を取り、バランスを担う者。人と魔の折り合い。15 悪魔:神の象徴を足蹴にする者。しかし付き従う者がいる。16 塔:災害の象徴。打ち砕くは神の稲妻。そして見つめる赤い瞳。17 星:小さな星。焼き付いた小さな幻。18 月:天に輝く満月。隠された思い出。兄と妹。19 太陽:世界に恵みを与えるもの。或いは焼き尽くすもの。20 審判:闇か光か、黒か白か。見下ろすのは青い瞳。21 世界:九つの柱。見つめる赤と青の瞳。 ネタが切れたときの女神様ダイステンプレ 1.クトゥルフ 2.ハスター 3.クトゥグア 4.アザトース 5.ガタノソア 6.ショゴス 7.イノミナンダム 8.ツァトグア!1d8タロット !1d22 1正2逆 !1d2 得意属性 1.接近 2.知略 3.敏捷 4.射撃 5.技巧 6.幸運 !1d61男2女 !1d2※タロットの22番目を0.愚者として扱う 男女ダイスはお好みで 戻る
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……エリー「んで、ここが私が見つけた別ルートなわけ。いや~山脈も使えるなんて、手の込んでることで♪」ザミ「山とは、考えていなかったな;」ベイ「お前、俺らがバトってる間に探ってたのか;」エリー「褒めなさい、もっと」ベイ「へいへい;」 -- 案山子さん (2013-02-22 10 20 26) 黄金の魔城では、エリーがハイドリヒたちに独自に探っていた数々を披露し始めた。先の泉はまだ不明ではあるものの、山に古びた城があったり、山脈に氷の橋などをエリーが探し出しているのだ。しかも、どれもがどのチームへの最短ルートになっており、所謂隠しルートなのだ。 -- 名無しさん (2013-02-22 10 22 13) 黄金「大義であるぞ、エリー。まさしくカールが用意したものであろう。これに気づいているのは、恐らくエリー、卿だけであろう。これはかなり巧妙に隠されたルートだ」エリー「ブイー(^_☆)」ピースするエリー。 -- 案山子さん (2013-02-22 10 31 20) ベイ(視野が広いってのがうらやましいと想うが…メルクリクスの仕掛けやられやしねーだろーな…) 神妙な顔つきでそんなことを考えるベイ -- 名無しさん (2013-02-22 10 42 28) エリー「どったのベイ?」 ベイ「いやなぁ……単独行動してもらっちゃ居るが……メルクリウスの方がなんかやな感じがすんだよ……ぼちぼち仕掛けてきそうでな……スライム意外の仕掛け的な意味で」 -- 名無しさん (2013-02-22 10 45 36) ベイ「んで聞くが、なんか見かけたりしてないよな?動物とか……怪獣とか」 ベイは抜け道以外のモノは見てないかと聞いてみる。 -- 名無しさん (2013-02-22 10 49 02) エリー「ん~~~……な~んか、一角獣のようなのがいた気がするけど、あとはまだ見てないわね~」 -- 案山子さん (2013-02-22 10 53 00) ベイ「よく動かれなかったな…」 エリー「スライムみたいに動くのは夜とか?」 -- 名無しさん (2013-02-22 10 54 20) 黄金「大群かね?」 黄金も気になったのか聞いてみる -- 名無しさん (2013-02-22 10 57 01) エリー「ん~~~……思い出すね。確か……二頭だったと思う」 -- 案山子さん (2013-02-22 10 58 04) ベイ「…………不味いかもな…単独行動は…誰か護衛付けな…出ないと巻き込まれるわ…たぶん他にも別のが居るわ」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 01 25) エリー「水銀だもんね…了解」 もはや暗黙の了解となっていた… -- 名無しさん (2013-02-22 11 09 10) セイバー「他はどうなのです?」エリー「なんか、不自然に木や雪がない広場があってね?丸い広場の中心に、なんか一本の剣が石かなんかに突き刺さっているのは目撃したよ?」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 12 29) 式「よし、取りに行こう(☆▽☆ )」 目を輝かせてそんなことを言った -- 名無しさん (2013-02-22 11 22 24) 翡翠「それはもしや、ハイ――」志貴「翡翠さん!ストーップ!!それ以上口にしちゃダメ!!」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 25 28) フェイト「……ねえ、エリーさん。もしかして、あのメルクリウスって人は、神話とかを模しているのかしら?」エリー「……鋭い洞察力だね」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 27 38) 黄金「なるほど。この雪合戦式バトルロワイヤル……皆が楽しめる要素を盛り込みながらも、我ら超越者にはそれ相応の相手や場面を用意させ、ヨハンなどは別のことを織り交ぜている。そして、先の一角獣にスライム。なるほど、確かにその線が強いな」 -- 案山子さん (2013-02-22 11 28 52) シュピーネ「ということは、その剣を抜けばイベント発生。そしてそのイベント発生条件もまた、何かしらの要素があると。そういうわけですね?ハイドリヒ卿」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 35 02) 黄金「然り。ただ、騎士王たる卿が向かえば邪魔が入る。誰かが共に征き、それを阻止しながら剣を奪う。さすれば、敵陣を斬り裂く刃を手に入れることとなる。ザミエル、卿が入手したその大鎌と同等にな」 -- 案山子さん (2013-02-22 11 36 13) ザミエル「しかし…これの能力は石化…恐らく他のチームは大嶽や宿難と闘ったのでしょうな…サタナイルのところは青い炎を灯せる剣でした…」 黄金「なるほど…」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 39 12) ベイ「青い炎はしらねーが、大嶽とやったのは蓮のところの和哉だろ?」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 40 32) ザミエル「ということは宿難とやったのは副首領か…コレが無効化されかねんな…」 -- 名無しさん (2013-02-22 11 48 49) 黄金「いずれにせよ、そろそろ激突は免れないだろう。我らも動くぞ。もう躊躇は不要なり。我らは修羅の軍勢。故に」ベイ「敵陣突破」ザミ「華々しく」シュピーネ「雄々しく、ですな」 -- 案山子さん (2013-02-22 12 12 22) フェイト「……ハイドリヒさん。一つ言っておくわ」黄金「何かね?」フェイト「……なのはと戦う際は、遠距離はマズイわ」 -- 案山子さん (2013-02-22 12 13 25) ヴィータ「あ~……それ凄く同感。あんたらが如何に超人でも、なのはと長距離でやり合うのはマズイ;」 -- 案山子さん (2013-02-22 12 16 37) ザミ「ふん。如何に長距離に長けていようが、私から逃れることなど」ヴィータ「いや、そうじゃないんだわ。単純に威力が桁違いなんだよ;」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 21 17) 黄金「一度貰ったからな・・・それは解っている」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 22 12) ベイ「どんぐらい強かったですか?ハイドリヒ卿」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 22 38) 黄金「単純な多寡では測ってはならん。あれは私だから無傷で済んだものの、あれがもし『本気』で撃てば、山が軽く消し飛ぶであろうな」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 25 36) ベイ「俺に足りねーモンだわ・・・その火力」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 27 41) ザミエル「お前のはどれも戦闘経験に頼ったスタイルだろう?下手な火力は必要ない、速さと感性それがお前の武器だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 28 57) ベイ「それは解っちゃいるが・・・俺もシュライバーも似たようなもんだしな」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 30 21) 黄金「似た者同士、であるからな。否定はできまい?ベイよ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 30 45) ベイ「仰る通りで。ま、いけすかねえ野郎ではありますが、認める他ありませんわな」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 31 14) ベイ「それじゃあ、なのはとか言うのは接近戦で仕留めるべきかね?それか中短距離で」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 32 46) ヴィータ「い、いや~;」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 33 46) ベイ「接近戦も得意なのか?」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 34 13) フェイト「ハッキリ言っておくわ。戦闘経験豊富でも、なのはは言うなれば万能型なのよ。私もそうだけど、主に長けているのが遠距離ってだけで、苦手な場所は私もなのはも克服しているわ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 34 43) ヴィータ「俺はまあ近距離で、フェイトは近距離と中距離、シグナムは近距離と中距離が主に長けているんだ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 35 24) 志貴「みんな、強いんだな;」翡翠「恐らく、一番の火力がなのはさん。もっとも多く対処できるのがフェイトさんなのでしょうね」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 36 15) 式「はやてっていう、あの人はどうなんだ?」エリー「ありゃ~詠唱タイプだと思うから、多分長距離でしょ?」フェイト「正解よ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 36 55) ベイ「早い話、なのはがあっちのザミエルか・・・;」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 39 48) ヴィータ「うん;」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 40 18) エリー「嫌な例えだね~話聞く限り事実っぽいし・・・」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 43 00) ベイ「んじゃま、その辺は知ってる方々に任せてだ・・こっちはいい加減本腰入れて誰か取りに行くか・・・じゃねーと手が足りねーし・・・」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 47 45) エリー「んじゃまず、無理かどうかは後で言うとして、みんなが欲しいコマ言ってミソ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 49 57) ベイ「凜」 エリー「真っ先に和哉か司狼って言うと思ってたんだけど?」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 53 26) ベイ「そこまでアホじゃねーよ・・・実際はアホだが、あのお嬢ちゃんなら頭も切れて度胸もあんだろ?それにある意味火力だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 55 01) エリー「なるほど……他は?」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 56 54) ザミ「キルヒアイゼンだ。あれのことをよく知る者として、あれは欲しい」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 57 17) ヴィータ「俺はそうだな……荒耶って奴が欲しいんだよなぁ~」翡翠「秋葉様です」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 57 52) シュピーネ「私は、あのイリヤというお嬢さんがよろしいかと。一緒にオマケが付いてきます故」黄金「大英雄か……なるほど、それもありだな」 -- 名無しさん (2013-02-22 12 58 31) 姫アルク「妾ははやてという小娘を所望する。あれは強いだろうしな」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 05 26) エリー「遠距離なら奇襲に持って来いだね・・・私はバゼットとか言う人かな・・・あの人ランサーの天敵みたいだし」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 07 11) ベイ「別の意味で天敵がいるぞ・・・二人ほど・・・・;」 エリー「あーなるほど;」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 09 54) カレン「バゼット……ですか。私はあの封印指定されている姉妹のどちらかを奪いたいです。元々は犬猿の仲のはずですから」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 12 30) エリー「登場一番殺しあってたしね・・・」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 13 27) 志貴「う~ん……俺はそうだなぁ。アンナって人はどうだ?」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 16 26) ベイ「シュピーネ・・・なんで振るえてんだ?」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 17 29) シュピーネはその名前が出た瞬間めちゃくちゃ震えて涙を流し始めた・・・ -- 名無しさん (2013-02-22 13 17 58) それをみられないように部屋の隅に移動して体育座りをした -- 名無しさん (2013-02-22 13 18 37) ベイ「マレウスの拷問なんぞ今に・・・ってそうか・・・受けたんだったな・・・しばらくそうしてろ・・・」 シュピーネ「痛み入ります(T_T)] -- 名無しさん (2013-02-22 13 24 07) 式「けど、強くはないだろ?逆に問題があるような気がするんだが」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 25 22) 黄金「……いいや、遠野志貴よ。確かにマレウスは穴だな。あれもそろそろ本領発揮をするはずだ」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 26 04) ベイ「マレウスの渇望がどっち向きか、考えてみ?アイツは穴だが・・・そこが一番面倒なんだ・・・アイツの能力・・・創造がなくてマジで御の字だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 32 18) ザミ「確かに……己を地星と認めたあれは強いぞ」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 33 57) シュピーネ「ベイ中尉もマレウスも、どちらも覇道の渇望。マレウスの渇望が足を引く、という点では今回創造が使えないことに御の字というのは、私も同意見です」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 34 44) ベイ「それに」 エリー「アレを」 シュピーネ「使わないのが一番」 ザミエル「御の字だな」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 39 55) 知ってる面子はそれを言うとため息をついた・・・アレを使われたら別の意味で大問題だ・・・ -- 名無しさん (2013-02-22 13 41 31) カレン「?アレとはなんでしょう」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 44 07) 知ってる面子「天魔化」 -- 名無しさん (2013-02-22 13 44 37) ベイ「強さ事態は弱い方だが、歪みが面倒なんだよな 」 -- 名無しさん (2013-02-22 14 01 23) シュピーネ「多芸ですからね・・・アレは;」 -- 名無しさん (2013-02-22 14 22 24) エリー「考えてもしゃーない、どんどん上げていこう」 -- 名無しさん (2013-02-22 14 47 22) セイバー「凛は当然ですが、彼女がいいかと。確か、スバルでしたか」 -- 名無しさん (2013-02-22 16 17 16) フェイト「スバルも人気ね」 -- 名無しさん (2013-02-22 16 52 45) ベイ「・・・・・・・・・・・・・・・だろうな(言い出しそうな気はしてたが)」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 17 25) ザミ「ハイドリヒ卿……あなた様は誰を指名しますか?」黄金「そうであるな……我が軍に迎えたい存在は、やはりシュライバーか荒耶であるな。アーチャーも捨てがたいが、あれが蓮たちを裏切るとは思えん」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 25 41) ベイ「まあ、ですわな」姫アルク「あの漢は面白いのだがなぁ……」シュピーネ「まあ、捕縛となればハイドリヒ卿やベイ中尉が創造を使わぬ限り難しいでしょうな」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 32 41) ザミ「ハイドリヒ卿は創造を使わずいけるだろうが、ベイの場合創造を使えば逆に捕縛される確率が増えるな」エリー「あ~……吸血鬼の弱点ね;」シュピーネ「アーチャー殿は吸血鬼の弱点を熟知しておられるし、対処方法もあるでしょうしねぇ。万が一にも使えたとしても、ベイ中尉が負けますな;」ベイ「てめぇら……言いたい放題だな、おい」握り拳を作るベイ。 -- 名無しさん (2013-02-22 17 34 15) ベイ「……!?ハイドリヒ卿…」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 38 46) 黄金「どうした?」 ベイ「ちっと出てきます…思うところがあるもんで」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 39 25) 黄金「…………大事なことか?」 ベイ「俺にとっては…特に」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 44 20) 黄金「ならば独りで行け…やられるなよ?」 ベイ「了解…」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 46 53) ベイは神妙な顔して部屋を出て行った… -- 名無しさん (2013-02-22 17 47 21) 全員(黄金以外)「????」 黄金「ベイなら無事に戻るだろう(我が爪牙としての誇りと己の魂を貫き通してな)…それより会議続行だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 49 14) ………水銀(ベイが気付いたか…そしてこれはベイにとっては大事なイベントでもある…さて…ここからは邪魔だぞ息子の軍勢よ…此処からはベイが試されると知るがいい…) 水銀は静かに笑った… -- 名無しさん (2013-02-22 17 51 29) ……和哉「ほう?面白い、蓮たちに告ぐ。偵察並びに邪魔立てはしてはならん。伝える、いいな?」 -- 名無しさん (2013-02-22 17 58 57) 蓮『どうした?親父が動いてベイでもくるか?』 和哉『その通りだ』 -- 名無しさん (2013-02-22 18 36 28) アンナ「え~~ベイが動くの~?」司狼「のようだな。どする?」和哉「撤収だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 18 44 16) だが、と呟き、和哉「――譲る以上、明日はどうなっても知らねえぞ。親父……その笑み、後悔させてやる」かつてないほどの静かな笑みで虚空を睨み、凄む。神格だから平気であろうが、もし和哉の今の視線を直視したら――廃人コースだ。 -- 名無しさん (2013-02-22 18 46 02) …………水銀(受けてやろう・・・いつでも来るがいい) 正面から受け止めた。 -- 名無しさん (2013-02-22 18 47 27) …………和哉「上等だ・・・・」 そういうと全員が撤収を始めた。 -- 名無しさん (2013-02-22 18 48 27) スバル「どうして迎え撃たないんですか?」 和哉「ベイが一人で来るだろうからだ・・・これは特有のイベントなんだろうな・・・何か知らんが、これには意味があるんだろう」 -- 名無しさん (2013-02-22 18 49 50) 司狼「来ても俺らのことは眼中にないだろうぜ」 苦笑いの司狼 -- 名無しさん (2013-02-22 18 50 45) 和哉「何か知ってるな?」 司狼「まーな・・・少なくともこれはベイに当てられたイベントだ、どうなるかは空けてビックリ玉手箱」 -- 名無しさん (2013-02-22 18 52 35) 司狼「それにこれは、レリウスやテルミお前にも関係のあったことだ・・・これで正解なんだよ」-- 名無しさん (2013-02-22 18 55 22) 和哉「・・・・そうか、知らん間のことだが耳が痛いな」 司狼「そういうこった、せっせと戻るぜ・・・」 -- 名無しさん (2013-02-22 18 58 50) そういうと全員モービルに乗り込んだ -- 名無しさん (2013-02-22 19 03 57) ……式「独りで行かせて良かったのか?」 黄金「構わん…」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 09 17) エリー「どこ行ったか知ってるでしょ?」 黄金「然りだが…行けばカールが出張るであろうな…」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 11 20) 黄金「これはカールがベイに宛てたイベントだろう…故に我らが行くのは無粋だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 17 43) エリー「ふーん…でどう思うのよ?」 黄金「無事に戻るであろう…少し酷であろうがな(精神的に…)」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 24 48) ヴィータ「訳わかんねーぞ?」 黄金「話すような事でもないよ…ベイは自分に宛てられたらイベントに向かった…その認識で充分であろうよ?」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 41 45) 全員「……………」 黄金「納得がいかんなら別に構わん…別に戻りを待ってみようではないか…」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 53 41) ………サタナイル「ん?…ベイが単独行動しているな…だが…妙に雰囲気が違う…何か見つけたか?」 -- 名無しさん (2013-02-22 19 56 11) サタナイルはベイが動いているのを掴んだ…しかし普段のベイと何か違う事に気付いた… -- 名無しさん (2013-02-22 19 57 22) ジューダス「撃ちますか?」 サタナイル「これは洞窟の方だな…だが辞めておけ…これはベイに宛てたイベントであろうよ…」 ジューダスの言葉にそう応える -- 名無しさん (2013-02-22 20 01 51) ラグナ「んなもん潰してやるぜ」 七夜「だな…つき合ってやる道理は無い」 サタナイル「水銀本体とやり合う羽目になるぞ?」 二人「(゚Д゚;)!?」 -- 名無しさん (2013-02-22 20 09 03) 凜「よく分かんないけど……まあ、観戦してましょ?」サタナイル「そういうことだ。理解が速い者は助かるよ」 -- 名無しさん (2013-02-22 20 29 22) ……ベイはその頃、黄金の魔城から離れ、洞窟の入り口まで来ていた。 -- 名無しさん (2013-02-22 20 30 24) ベイ「……………………」 -- 名無しさん (2013-02-22 20 34 16) ベイ「行くか・・・」 そう言って洞窟の中に入っていった -- 名無しさん (2013-02-22 20 49 20) 今のベイは誰が来ようがマジでどうでも良いという心境だった…邪魔なら潰す…例え誰であろうが関係無い…自軍のチームだろうが、パンピーだろうがどうでもいいという感じだった -- 名無しさん (2013-02-22 20 54 23) ベイ「まさか…んな形で再び出逢う形になるとは…なぁ…セレーナ…」 呟いた… すると目の前に邪魔してやると言いたげに仕留めそこなったスライムランサーが現れた… -- 名無しさん (2013-02-22 21 02 24) ランサー「よう、一人かい?」 ベイ「邪魔だ退け…今の俺は忙しい…」 ランサー「んなわけ行くかよ…楽しくやろうぜ?」 ベイ「そうだな…」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 05 47) ベイ「だが…終わりだよもう」 言うとランサーの腹に杭が刺さっていた… ランサー「いつの間に!!!!??」 ベイ「今の俺は気が立ってんだ…来るなら問答無用でやるべきだったな…」 そして一気に吸い殺した… -- 名無しさん (2013-02-22 21 08 00) ベイ「落とさねーか…やっぱり夜刀のあれが本命だったか…」 そう言うと奥に進んで行った… -- 名無しさん (2013-02-22 21 09 57) 次々に出てくるスライムを片っ端から吸い殺して、奥に辿り着いた。 -- 名無しさん (2013-02-22 21 10 57) ベイ「……仕掛けがどうたら、だったな」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 11 17) ベイ「………あれか…」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 11 53) …………和哉「なんでアイツあんなに殺気だってんだ…?」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 13 00) 和哉は洞窟の方から漏れてくるベイの殺気の意味を計りかねていた… -- 名無しさん (2013-02-22 21 13 48) 司狼「……和哉が蘇生する前の話だ。俺らがまだ最初の夢の世界から次の世界、人魚の世界に落とされたんだ」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 14 55) アンナ「私たちは、メルクリウスの作った世界で最初は溺れそうだったんだけど、誰かに誘導させられて人魚たちがいる都に行ったのよ」ベア「懐かしいですねぇ……色んな意味で」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 15 58) 司狼「邪魔されまくったって意味でな…(^_^;)」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 17 16) ソロモン「返す言葉もないわ…(^_^;)」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 17 42) 和哉「んで?」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 19 21) 司狼「そん時に、シロ助は出逢ったんだよ――ある意味、アイツの心を溶かす香純並の太陽にして、永久の姫とな」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 20 01) 和哉「(゚Д゚;)!!!!??」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 21 42) 司狼「何固まってんだよ?」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 22 45) 和哉「だって…なぁ…」 ソロモン「まぁ…事実だ、私もある意味邪魔した側だ…ここから先は黙っていよう」 寡黙を決め込んだ -- 名無しさん (2013-02-22 21 24 08) 司狼「その姫様はベイに恋したわけだ…ベイの方も満更じゃねーわけよ…」 更に言葉を続ける -- 名無しさん (2013-02-22 21 25 37) 司狼「あ、思い出し笑い無しな?面白コンビ…やったら眉間にほくろが出来るぜ…と言うか顔が半分消し飛ぶぜ(^_-)?」 笑っちゃいるが司狼はマジだアンナとベアトリスに向けて言い放つ -- 名無しさん (2013-02-22 21 33 23) 和哉「マジなのか…(゚Д゚;)?」 司狼「マジなのよ、女運の無さ過ぎるアイツが出逢った初めてのまともな女性ってわけだ…」 和哉「なるほど…(゚Д゚;)」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 46 55) ……ベイ「…………」別の仕掛けが発生するも、総ての騎士たちを黄金諸共吸い殺してから三分後、ついに湖が現れた。そこで鍵を引っこ抜いて仕掛けを止めた。 -- 名無しさん (2013-02-22 21 50 38) ベイ「……いるんだろ?姿を見せてくれ……セレーナ」湖に声を投げるベイ。 -- 名無しさん (2013-02-22 21 51 22) ベイ「でてこれねーのか…なら…行くか…」 そう言うと飛び込んだ -- 名無しさん (2013-02-22 21 52 32) ベイ「……(見つけた)」 見つけるとベイはそこまて泳いでいった -- 名無しさん (2013-02-22 21 54 20) ……………司狼「話はんなもんでいいか?和哉、秋葉の嬢ちゃんもスバルも聞くな…こいつは悲恋以外の何でもねーよ」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 57 26) 和哉「そのようだな。なるほど、さらに他の海の神もいたのか。すまなかった」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 58 39) 司狼「パリアカカ神のことか?仕方ねえって言っちゃああれだが、お前が謝るなよ」和哉「……そうだな。だが言っておかないとな」 -- 名無しさん (2013-02-22 21 59 30) 司狼「気にするな過ぎたこと悔やんでも仕方ねーよ」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 00 28) 和哉「そうだな…」 司狼「そうだ……」 二人「それにしてもベイ、報われねーな(/_;)」 二人して涙ぐんだ -- 名無しさん (2013-02-22 22 01 38) ベア&アンナ「どういう意味(゚Д゚;)!!!!??」 二人「事実だろ…どう考えても…」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 04 04) スバル「悲恋…報われないんですね…」 なんか意味を取り違えているスバル… -- 名無しさん (2013-02-22 22 08 34) ソロモン「そう言う意味では無いのだがな…あの二人の涙の意味は…」 スバル「?」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 11 02) 司狼(だからなのな…なぁ…ベイ、メルクリウス…そう言うこったろ…)内心呟いた… -- 名無しさん (2013-02-22 22 13 59) ………ベイ「ようセレーナ…」 後ろから声をかけた -- 名無しさん (2013-02-22 22 17 11) セレーナ「ヴィルヘルム様」 振り返った… ベイ「久方ぶりだな…」 優しく微笑んだ…それは今までのベイからは考えられないほど優しいものだった… -- 名無しさん (2013-02-22 22 19 50) セレーナ「お久しゅうございます」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 29 36) ベイ「そのよ……なんて言ったら良いか分からねえけど、元気だったか?」セレーナ「はい♪」この明るい太陽な笑みに、ベイは微笑んだ。そう、これはマリィや香純と同等の、明るい明るい、底なしの明るい笑みなのだ。 -- 名無しさん (2013-02-22 22 30 40) この笑顔に誓った…自分は負けないと…だが負けた… ベイ(自分が情けねーよ…) そう思いながら頭を撫でた -- 名無しさん (2013-02-22 22 33 02) ……アンナ「ベイの殺気が消えたわね~さっきまで恐いくらい出してたのに…」 ベア「本当ですね~意中の女にあえたんでしょうね~」 アンナ「あ、バカ…」 ベア「(゚Д゚;)!!!!??」 和哉&司狼「…………………」 二人が目線で威圧した… -- 名無しさん (2013-02-22 22 40 46) ベア 「ゴメンナサイごめんなさいm(__)m 悪意はないんです口を滑らせただけですどうかお許しを」 全力土下座をするベア。 -- 名無しさん (2013-02-22 22 42 46) 司狼「人の恋路にどうたらってのは…柄じゃねーや…」 和哉「そうだな…俺らの口出ししていい領分じゃない…」 ベア「ドコゾの少佐に聴かせてあげたいですよ(/_;)(/_;)(/_;)(T_T)」 ベアトリスは泣き崩れた… -- 名無しさん (2013-02-22 22 43 41) ダダッダッダダ ター○ネー○ーのBGMがベアトリスのみ聞こえてきた。 -- 名無しさん (2013-02-22 22 44 47) ベア「ヒイイイイイイイイイ(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 46 29) 雪の中に自ら埋まった。 -- 名無しさん (2013-02-22 22 47 08) スバル「どうしたんですか(゚Д゚;)!!!!!!??????」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 48 08) 慌ててスバルが声をかける -- 名無しさん (2013-02-22 22 49 14) ベア「少佐の大軍がああああ(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)」 そして《本当に大軍で出向いてやろうか(☆▽☆ )?》とベアトリスのみに聞こえた… -- 名無しさん (2013-02-22 22 51 54) …………ザミエル「ん?キルヒアイゼンが喧嘩を売っているな…買ってやるか」 しっかりキャッチしていた… -- 名無しさん (2013-02-22 22 53 31) 黄金「待て、ザミエル。戦闘は止めよ」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 55 14) 至高天の声がザミエルの脳髄に木霊した。 -- 名無しさん (2013-02-22 22 55 36) ザミエル「申し訳ありません…しかし、ベイの殺気が消えましたな…」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 56 13) 黄金「邂逅したようだな……彼女に」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 57 34) エリー「……あ~、なるほど。ようやく合点がいったわ。そういうことね、OKOK」ようやく理解し、頷くエリー。 -- 名無しさん (2013-02-22 22 58 16) ザミエル「そう言うことか…」 シュピーネ「だからですか…あの空気も納得しました」 -- 名無しさん (2013-02-22 22 59 32) 黄金「カール……我が友のしたこと、私は褒めよう。これはかつてないほどに、称賛されるべきだな」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 01 10) ザミ「……そうでございますな。故に、邪魔立て致しませぬ」エリー「そうね~……これは邪魔なんて馬鹿したら」シュピーネ「もはや外道以下ですねぇ」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 01 55) エリー「まあ、逢いたいって気持ちはあるわね」シュピーネ「ええ……ですが、今はベイ中尉との邂逅が先決です」ザミ「そういうことだな」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 02 45) 黄金「そうだな…そればかりは手は出せん…いいや出してはいけない」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 04 08) ハイドリヒはかつて邂逅した女神に人魚たち、あの神々との出会いに浸っていたのだ。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 05 19) 式「……口出しはしねぇよ」志貴「何かベイに料理でも作っておこうかな?」翡翠「手伝います、志貴様」フェイト「じゃあ私も」気を利かせてベイのために料理を作りに行く三人。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 06 24) 志貴「翡翠…やめてくれ、人殺しになる気か(T_T)」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 07 55) 涙流して翡翠を止める -- 名無しさん (2013-02-22 23 08 29) 翡翠「じゃあ、止めます(`・ω・´)」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 09 04) ヴィータ「待ってようぜ?」セイバー「……そうですね」彼女たちも頷いた。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 09 33) ……ベイ「変わらずのようで何よりだ……セレーナ」頭を撫でるベイは、心底優しく微笑んでいた。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 10 07) セレーナ「ヴィルヘルム様は少し変わられましたね」 ベイ「変わっちゃいねーよ、俺は俺だ」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 12 01) 苦笑しながらも、ベイは言った。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 19 09) セレーナ「お逢いできるとは、夢にも思っていませんでした……逢いたかったです」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 19 44) ベイ「俺もだ…まさか逢えるとはな…あの時はすまんかったな…」 -- 名無しさん (2013-02-22 23 21 20) セレーナ「いいえ、あなたと共にあれたこと…それで十分です……」 目尻に涙を浮かべながらそう言った -- 名無しさん (2013-02-22 23 24 27) 『喰らえ』だが、ベイの心の中の深層には、彼の吸血鬼としての本能が疼いていた。本能『何をしている。喰らえ、その女を。俺は何だ?何者だ?目を覚ませ、白貌、カズィクル・ベイ。お前は串刺し公だ。日和るのはそれまでにしろ。さあ喰らえ、我が血肉とせよ。いい加減このふざけた茶番を終わらせろ』鳴動し、脈動する。これがベイの変革されながらも必死で抑えている衝動そのもの。吸血鬼としての性(サガ)が咆哮しているのだ。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 30 05) ベイ(黙れ……俺の本能ごときが騒ぐんじゃねえ!)本能『俺はお前。お前は俺だ。何を隠す?今までお前が喰らってきた有象無象を考えてみろ、大したことではないだろう?』尚本能が彼に促す。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 31 29) ベイにしか聞こえない本能が、悪魔の囁きをする。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 32 13) 本能『てめえの言葉だ――恋人よ、枯れ落ちろ 死骸を晒せ、だ。なあ――愛しい恋人を、もう一度枯れさせろ。枯渇させて闇の賜物を復活させろ、てめえはハイドリヒ卿の爪牙だろ?なら喰らえ!思い出せ!』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 33 15) 本能そのものがベイに再びあの殺戮の日々に浸かっていた狂気を蘇らせようとする。ベイはセレーナを撫でながらも、内側で本能に抗っていた。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 34 23) ベイ(喪うことすらどうとも思ってなかった俺を変えてくれたコイツを喰えと?寝ぼけろボケが) -- 名無しさん (2013-02-22 23 35 50) 本能(同じだろ?変わらねーだろ?) -- 名無しさん (2013-02-22 23 36 22) 本能『俺を否定するのか?なあ――吸血鬼。てめえが今まで吸ってきた命をお前は覚えているのか?いねえだろ?今更変わらねえよ』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 37 37) 闇の賜物と連動して、ベイの中の封印していた狂気を本能が蘇らさせようとしている。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 38 26) 本能『あの人の爪牙として、俺たちはシュライバーをぶっ殺したんだぜ?誇れや、てめえの勲章だろうがァ!さあ喰え!喰っちまえ!黒円卓第四位よ!』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 39 31) ベイ(黙れよ…確かに俺は業を抜けた…だがな…だからコレが俺なんだよ…シュライバーには勝った…だがな…自分で勝ったか?思い返せよ) -- 名無しさん (2013-02-22 23 42 19) あの時は腹の中に司狼がいた…例え勝っていようともそれは自分の勝利かと問い掛ける -- 名無しさん (2013-02-22 23 43 31) 本能『は!くだらねえな!』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 44 29) 吼える本能。 本能『んなこと気にしてたら、てめえ……いつまで経っても負け犬だぜ?おい、犬に負けたままでいいのか?あん?蝙蝠ちゃんよォ』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 45 18) ベイ(本当に哀れだったわけだ…俺は…) -- 名無しさん (2013-02-22 23 46 36) ベイ(業を抜けるってことは得るってことなんだよ…答えをよ、俺は獲たぜ?) -- 名無しさん (2013-02-22 23 47 46) 本能(答えだ?なら吸い殺せよ) -- 名無しさん (2013-02-22 23 48 32) 狂気が己の内側から溢れてくる。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 49 15) ヘルガ『……ああ、この感じ。久方ぶりだわ』朱き噴水が降り注ぎ、闇の賜物――ヘルガが復活した。ヘルガ『ねえベイ――私を犯してぇ(愛してぇ)』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 50 08) 本能『ほらほら、てめえの聖遺物が蘇ったぜぇ?なあ、今から一緒に喰らおうぜぇ?一緒に踊ろうやァ、ハイドリヒ卿の白騎士は、この俺たちなんだぜぇ?雄々しく舞おうじゃねぇの、なァ!ベイさんよォ!』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 51 18) ベイ(アホが…そいつは俺をベイとは呼ばねーよ) -- 名無しさん (2013-02-22 23 52 48) 本能『あん?』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 53 29) この時、ベイの本能に何か得体の知れない亀裂が生じた。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 53 59) ベイ(忘れたか?俺は何か…人であった頃の呼び名を) -- 名無しさん (2013-02-22 23 55 13) ベイは問い掛ける…本能に決定的な部分を -- 名無しさん (2013-02-22 23 56 31) 本能『……そ、それはお前の名前だよ!そうだそうだ危ねぇ危ねぇ……ああそうだったな、エーレンブルグだ!』 -- 名無しさん (2013-02-22 23 58 02) 刹那――それが本能に最大の亀裂を生じさせた。これが――答えだと言わんばかりに亀裂が走った。 -- 名無しさん (2013-02-22 23 58 34) ベイ(ちげーよ…アホが…問いたいのはそこじゃねーよ) -- 名無しさん (2013-02-22 23 59 22) ベイ(もう一度聴くぜ?俺はなんだよ?) -- 名無しさん (2013-02-23 00 00 09) 己の至った答えを…自分自身が何であるか…決定的な違いを…魂を、己の覚悟を…総てを込めて問い掛ける -- 名無しさん (2013-02-23 00 01 31) 本能『…………ッ』 -- 名無しさん (2013-02-23 00 03 44) そう、ベイは真実に至った。だが――本能は殺戮を追い求めてばかりの衝動そのもの。つまり――本能は気付いていなかったのだ。その決定的な違いを。 -- 名無しさん (2013-02-23 00 04 43) 本能『は、ハッ!阿保らしい……いいから喰っちまえよ!メンドくせぇ!俺が代わって――』本能が話を折り、ベイになり変わろうと本能が意識に浮上してくるが、それをベイは吼えて吹き飛ばした。 -- 名無しさん (2013-02-23 00 05 38) ベイ(ふざけんなボケが!!!!!!!!!!お呼びじゃねんだよ!!!!!!!!!!) -- 名無しさん (2013-02-23 00 07 56) 内心の怒号何処までも響き渡る己と本能の違い… -- 名無しさん (2013-02-23 00 08 53) ベイ(俺とお前は同じだが…それじゃ至れねーんだよ…何処にもな) -- 名無しさん (2013-02-23 00 11 23) 本能(……っ) ベイ(コレが今の俺の形なんだよ…お前には届かねーよ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 14 37) 本能(――ざけるな) -- 名無しさん (2013-02-23 00 20 37) ベイ(あん?) -- 名無しさん (2013-02-23 00 22 07) ベイ(何だよ?総てなくして、それで満足か?) -- 名無しさん (2013-02-23 00 23 40) ベイは更に言い募る -- 名無しさん (2013-02-23 00 24 18) 本能(……ッ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 24 52) ベイ(諦めな……お前はもう、お呼びじゃねぇんだよ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 25 18) これが今の己の定めた道なのだ。吸血鬼を望むが、もう負けないと再度誓い、もう己は貪るだけの夜のバケモノにはならないと誓った。 -- 名無しさん (2013-02-23 00 25 55) 闇の賜物が静まり、本能が徐々に鎮火されていく。本能(お前はハイドリヒ卿の愛を知ってるだろ!?何故だ!!) -- 名無しさん (2013-02-23 00 26 44) ベイ(知ってるからだよ・・・だから決めたことだ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 27 28) ベイ(これが俺の在り方だ・・何も変わっちゃいねーだろ?) -- 名無しさん (2013-02-23 00 28 28) 本能(矛盾だな) ベイ(それが俺たちだろ?それが俺らの太極だ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 29 25) 本能(――――――――)もう何も言わなくなった。ただただ、本能はまるで捨てられた仔犬のように、彼の深層意識の深い階層まで沈んでいった。 -- 名無しさん (2013-02-23 00 29 52) 本能(――最後になら、善意で告げてやる。もう、取り零すなよ?俺よ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 30 31) ベイ(へっ抜かしやがる・・もう零さねーよ・・・安心しな) -- 名無しさん (2013-02-23 00 32 03) 本能(しゃーねえな・・・力を貸してやるよ・・・俺とお前であの人の爪牙なんだからよ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 33 07) ベイ(届いたじゃねーか・・・俺もお前も・・・やっとよ) 本能(だな・・・皮肉なもんだが) ベイ(ちげーねえ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 34 12) 互いに苦笑し、本能がそのまま消えていった。 -- 名無しさん (2013-02-23 00 35 04) ベイ「……ふ、やれやれだぜ」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 35 34) セレーナ「?どうかなさいました、ヴィルヘルム様?」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 35 49) ベイ「いいや・・・何でもねーよ・・・心配すんな」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 36 25) ベイ(メルクリウスめ・・・憎いことしやがって・・・だが、サンキューな) -- 名無しさん (2013-02-23 00 37 34) ……水銀(真に超えてきたか・・・なるほど、いい成長をしているようだ・・・これは楽しみだ) -- 名無しさん (2013-02-23 00 38 28) ……黄金(ベイ・・・やはり変わったか・・・それでこそ我が爪牙だ) 黄金もそれを感じ取り笑った -- 名無しさん (2013-02-23 00 43 17) ……和哉&司狼&蓮『ベイが・・・なるほど・・・コイツはマジで俺らは無粋だったな・・・』 -- 名無しさん (2013-02-23 00 45 23) ……サタナイル(面白いな……あの白貌がこのような成長を遂げるとはな) -- 名無しさん (2013-02-23 00 49 45) 神格どもはそれを見届けた・・・和哉も水銀に邪魔扱いされたことを多少改めた -- 名無しさん (2013-02-23 00 51 27) ・・・・和哉「まあ、手心は加えんが、これに関しては謝っておくか・・・すまんな親父」 水銀『気にするな・・・』 -- 名無しさん (2013-02-23 00 52 21) 和哉「だが――イベントが起きるのが先か、俺が攻め込んでそっちが落城するのが先か、見物だな」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 53 25) 水銀『抜かせよ・・・私を超える?笑止な、返り討ちにしてやろう」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 55 16) 和哉『言ったな、親父』 水銀『楽しもうではないか?』 -- 名無しさん (2013-02-23 00 56 06) 二人は笑う・・・すると洞窟のほうから明らかに先度までとは比較にならない力の本流が伝わってきた。 -- 名無しさん (2013-02-23 00 58 12) 和哉「ほう?」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 58 53) 水銀『ここまで上がるとはな・・・」 -- 名無しさん (2013-02-23 00 59 51) 黄金『ベイ、見事だ』 蓮『超えてきたか・・・』 サタナイル『これは・・・なるほどな』 -- 名無しさん (2013-02-23 01 00 35) 司狼「へえ・・・」 マキナ「ベイだな・・・」 -- 名無しさん (2013-02-23 01 01 28) ・・・テルミ「ほう・・・ここまで変わるかね、アイツが」 ・・・・ジューダス「なるほどな・・・面白い」 神格とそれに近い存在はこの変化を笑って受け止めた -- 名無しさん (2013-02-23 01 06 12) 和哉「完全に撤退だ……城に戻る。今日は退くぞ」スノーモービルに跨っていた和哉が再度促す。 -- 名無しさん (2013-02-23 01 09 34) スバル「了解です」和哉「司狼、お前の影分身は解け。すぐに戻るわ」 -- 名無しさん (2013-02-23 01 16 05) 司狼「やれやれ・・・こりゃ・・・もう一度俺がシロスケとやるべきかね・・・」 -- 名無しさん (2013-02-23 01 19 52) 和哉「その方がいいかもな・・・ありゃーお前やミハエルやザミエル、戒、シュライバーぐらいじゃねーと手に負えん」 -- 名無しさん (2013-02-23 01 23 10) 司狼「テルミとジューダスも加えとけ・・・アレはもうそういう次元に足を踏み入れた・・・」 そういうと司狼は消えた -- 名無しさん (2013-02-23 01 23 55) 和哉「言われるまでもねーよ・・・この心配性が」 -- 名無しさん (2013-02-23 01 27 59) そういうとモービルを走らせた -- 名無しさん (2013-02-23 01 28 19) ・・・・・・ベイ「ありがとな・・・俺はもう・・・取り零さねーよ・・・」 そこにはベイしかいなかった・・・そしてベイは微笑んでいたが泣いていた・・・ -- 名無しさん (2013-02-23 01 59 36) ベイ「セレーナ…今の俺はお前の信じてくれたヴィルヘルムエーレンブルグ・カズィクルベイで在れているか…そう言ってくれるのならば…今一度誓うぜ…夜の不死鳥は負けないと…そして《血染華は枯れ堕とさない》と…」 奥歯を噛み締めながらそう呟いた… -- 名無しさん (2013-02-23 04 24 53) ベイ「Auf Wiederseh n……お前に逢えてよかったぜ」踵を返して黄金の方向へ戻っていくベイ。その足取りは重く、だがまさしく男ではない漢の姿がそこにあったのだ。 -- 名無しさん (2013-02-23 09 12 22) ……城に戻った彼を、黄金が真っ先に抱擁した。黄金「よくぞ戻った……我が爪牙よ。ベイ……卿を寿ごう。その決めた心……忘れるでないぞ」優しく抱擁する黄金に抱かれ、ベイはまるで涙を流すかのようにハイドリヒの胸元で静かに泣いた。ザミ「――我らは寝る。ベイ……お前こそハイドリヒ卿の爪牙として相応しい」踵を返して、エレオノーレたちが退散していく。志貴「部屋に料理を置いておいた……喰ってくれ」そう言って、志貴も帰って行った。 -- 名無しさん (2013-02-23 09 15 58) ベイ「……俺は決めました。今度こそ、俺はあいつと決めた思いを無にさせません……!」黄金「それでよい。彼女とは出会いたかったのだが……ベイ、卿の勇姿は見事であった」ベイ「はい……」そして、彼らは十数分間、ハイドリヒは優しい親の表情でベイを抱きしめていた。 -- 名無しさん (2013-02-23 09 22 19) その日の深夜三時、ベイもハイドリヒも就寝していた時、不意に黄金の枕元に気配を感じ、目を覚ました。悪意や殺気がない。 黄金「……この感じ、よもや」真横を見ると、静かに人魚姿で半透明なセレーナがお辞儀をした。セレーナ「ハイドリヒ様、お久しゅうございます。先に申します。今は一時の猶予を得てメルクリウス様に皆さまにお別れを言いに来た所存であります」黄金「……久しいな。そうか、カールか……なるほど」 -- 名無しさん (2013-02-23 09 24 46) 姫は半透明で浮いていて、彼女が既に幽霊であるのは明白。 -- 名無しさん (2013-02-23 09 37 05) 黄金「卿とこのような形で再会しようとはな……卿のあの麗しい姿を、もう一度拝見したかったものだ」 -- 名無しさん (2013-02-23 10 00 25) セレーナは首を優しく横に振り、セレーナ「このように出会えただけで、私はうれしゅうございます」 -- 名無しさん (2013-02-23 10 10 46) 黄金「わざわざ我が前に来たのは……ベイのこともかね?」セレーナ「はい……ヴィルヘルム様に出逢えて、私は嬉しかったです。そして、あなた方にも会いたいと思っておりました。蓮様に逢えましたので、ハイドリヒ様にもせめてお逢いしたいと思い参りました」 -- 名無しさん (2013-02-23 11 16 34) 黄金「それは、嬉しい限りだ…」 -- 名無しさん (2013-02-23 12 59 04) セレーナ「私も逢えて嬉しく思います…」 黄金「そうか…そして…ベイの最後の言葉…何を言ったかは聞かん…だが…あれは曲げんよ…」 -- 名無しさん (2013-02-23 13 08 59) セレーナ「……ありがとうございます。どうか、ヴィルヘルム様を、どうか……――」 -- 名無しさん (2013-02-23 13 10 17) そして、彼女は最後に一礼して――消えていった。 -- 名無しさん (2013-02-23 13 10 39) 黄金「その言葉…我が愛に賭けて応えよう、ベイ…その涙曲げることは許さん…」 ベイ《ヤヴォール…》 -- 名無しさん (2013-02-23 13 19 58) 寝ているはずのベイの声がした 黄金「気付いていたか…」 ベイ《解りますよ…アイツに出逢え‥変われた…涙も言葉も曲げる訳にはいかねんだ…俺は誓った…夜の不死鳥は負けないと、血染華は枯れ堕とさないと…それが今の俺で、これが今のアナタの爪牙たるヴィルヘルムエーレンブルグ・カズィクルベイです》 黄金「よく言った…卿の力、覚悟…魅せて貰うぞ》 -- 名無しさん (2013-02-23 13 31 00) ベイ《了解です…》 そう言うと会話を打ち切り眠りに着いた -- 名無しさん (2013-02-23 19 40 31) ……水銀「よいぞベイ…よくぞ見つけた…よくぞ至った…これはお前の覚悟を試すもの…示し解を見つけ、越えて魅せた…その気概…賞賛に価する…」 -- 名無しさん (2013-02-23 19 42 56) 水銀は静かに笑う… -- 名無しさん (2013-02-23 19 46 32) 水銀「故に――それが本当の凱旋の号砲だと知るがいい」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 19 06) ……朝の六時。あれから三時間が経過した直後――悪寒を感じた荒耶と言峰が迎撃をしようとした刹那――二人が城壁に吹き飛ばされ黒衣を羽織る男に顔面を鷲掴みにされながら失神、気絶していた。 -- 名無しさん (2013-02-23 20 20 37) 水銀「……よもや、いきなり本気で来るとはな、和哉よ」そう、音もなく、気配もなく二人を一撃で気絶させ、城の城壁をぶっ壊したその人物こそ、黒井和哉その人物であった。 -- 名無しさん (2013-02-23 20 21 35) 和哉「――言ったろ?その笑みを後悔させると。ベイが成長したのであれば、今度は俺が示す番だと思ってな。そして、申し渡す――五対五の大将同士の戦いを宣言する」水銀「なに?」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 22 48) 和哉「ルールは簡単。これを宣言された場合、互いの手持ちの大将を神格が座り、残りの四名を選んで同時に五対五の決闘を行うっていうことだ。無論、言われた側に拒否権はない。エリーからこの手紙が来ているはずだ」そう言って突き出す紙は、確かに水銀の所にも来ていた。 -- 名無しさん (2013-02-23 20 24 34) 水銀「………」 しかも続きはこう書かれていた… -- 名無しさん (2013-02-23 20 28 35) 《負けた場合は一人相手から問答無用で人員を奪える、しかしそれはこのバトルに参加した者のみ》と… -- 名無しさん (2013-02-23 20 30 53) 水銀「覇道神は本気でやってはいけないか…やはりそうなるか…」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 32 36) 和哉「そいうこった(-_☆)」 水銀「良かろう…受けた…人員を選ぶ時間は有るだろうな?」 和哉「良いぜ…うちもぶっちゃけこれから選ぶとこだし」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 34 42) 水銀と蓮と和哉と司狼とマキナ以外全員こけた… -- 名無しさん (2013-02-23 20 35 35) 全員『はァ!?』 -- 名無しさん (2013-02-23 20 37 43) 蓮「やっぱりか…いきなりコレ貰ったからカチコミだとか言ってたが…」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 40 06) 司狼「嬉々としてんなこといってたが…やっぱりかよ…」 マキナ「こんな事だろうと思った…」 水銀「そこが面白くも在るがな…」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 41 56) テルミ「納得してんじゃねーよ(゚Д゚;)!!!!??」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 43 08) テルミが声を上げた…予想の斜め上を行かれたのだ…無理もない -- 名無しさん (2013-02-23 20 44 36) 水銀「ならば和哉よ。今は本陣に戻れ」和哉「おう……気絶させたこの二人を再起させられるのなら、再起させな。ま、無理だろうがな――俺の一割だろうと本気の一撃受けたんだ。起きれないぜ」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 48 42) 水銀「私の永劫回帰を忘れたか?」和哉「しぶとさがあろうと、仮にも一応俺は神格だ。その一撃、ハイドリヒと同等クラスだと言っておく」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 49 38) 水銀「良かろう…だが…譲るつもりはない…」 和哉「そうこねーとな…」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 51 58) 水銀「息子よ…影分身だな?」 蓮「やっぱりバレるか(^_^;)流石だ」 -- 名無しさん (2013-02-23 20 54 06) 水銀「見事なものだ…この短期間にこれほどとはな…」 蓮「そうでもないさ…問いたいことはベイの感想だな?」 水銀「然り」 蓮「良い変化をしたと思うぜ…あいつ自身が見つけて変わったんだ…今の血染華は強い、後は合って確かめるさ」 水銀「そうか…ならば良い」 -- 名無しさん (2013-02-23 21 01 45) 和哉「そうだな…それと、親父、ベイはマジで強くなった…至ったな?」 水銀「恐らくな…」 -- 名無しさん (2013-02-23 21 07 44) 和哉「なら――ハイドリヒたち。他の観客たちも見ていろ。ベイが魅せたのなら、俺もそろそろお前たちに見せようと思う――お前たち以外の、神格同士の、強者の戦いというのをな!」天に向かって和哉が告げた。 -- 名無しさん (2013-02-23 21 30 05) 和哉「我が異なる世界においての生みの親たるカール・クラフトよ……蓮と俺との、至高の未知を味わせてやる」 -- 名無しさん (2013-02-23 21 31 15) ドクンッ!! ……黄金「面白い」 ……サタナイル「見せてもらおうではないか」 ……水銀「ならば、私も答えようではないか。本気を出してはならないのが悔やむがな」 -- 名無しさん (2013-02-23 21 34 37) テルミ「俺は当然出る……あの野郎が魅せたんだ。俺がでねえでどうするよ」 -- 名無しさん (2013-02-23 21 43 11) コトミー&荒耶「復活!!!!!!!!!!」 和哉「もうかよ(゚Д゚;)!!!!??」 -- 名無しさん (2013-02-23 21 58 39) 二人「我らも進化しいるのだよ(-_☆)」 首を鳴らしながらそう言う -- 名無しさん (2013-02-23 22 04 46) 和哉「なるほど…甘くみたてぜ…」 素直に目算誤ったと告げた -- 名無しさん (2013-02-23 22 10 43) 踵を返して、和哉「んじゃま……一旦城に戻るわ。親父いやカール・クラフト……頼むから、人選ミスだけはしないでくれよ?」 -- 名無しさん (2013-02-23 22 18 22) 水銀「無論だ、そちらもするな?どうやらお客さんが来ているようだしな」 -- 名無しさん (2013-02-23 22 23 46) 和哉「客だと?」 -- 名無しさん (2013-02-23 22 24 16) 水銀「ああ、と言っても、アナウンスがもう少ししたらアルという話だ」 和哉「確かにお客さんだ…」 -- 名無しさん (2013-02-23 22 27 19) エリー《ピンポンパンポン(-_☆)朝一番のエリーちゃんニュース(☆▽☆ )》 アナウンスが流れてきた… 水銀「ほら?」 和哉「確かに…(^_^;)」 -- 名無しさん (2013-02-23 23 12 56) エリー《お手紙届いたね?これから説明するよ…大まかな事は書いてるけど、細かい部分含めてだから良くきいてねー(☆▽☆ )》 -- 名無しさん (2013-02-23 23 13 15) 神格たち含め、皆が朝からエリーの生アナウンスを聞いた。 -- 案山子さん (2013-02-23 23 35 35) エリー《さっき和哉が言ってた通り、本来の大将対大将との決闘ではなく、宣言によって発生する戦いは、五対五の戦いになってるの。んで、勝てば負けた側の戦いに参加した者を一名引っこ抜けるのよ。んで、神格である蓮君たちの場合、本気はダメでも出力の五十パーセントはOKだから。ただし、流出は勘弁ね?台無しになるから》 -- 名無しさん (2013-02-23 23 37 32) エリー《んで、制限時間は三十分。その間に倒れた人は負けたことと見なす。んで、最終的に決めるのはその制限時間内に立っていた人数で決まるよん♪あ、そうそう。特定の人物を除いて、指定されたエリア内での創造を解禁していいことにしたから。ただし、制限時間は設けるからヨロ。ちなみに、誰だか分かるね?創造の危険度が中より上の人だからねぇ》 -- 名無しさん (2013-02-23 23 40 03) 蓮「俺のチームだと、ミハエルか」アンナ「私の場合は足を止めるだけだしね」ベア「私は特に」司狼「俺は無力化があるから、無問題だ(^_☆)」マキナ「……まあ、仕方あるまい」 -- 名無しさん (2013-02-23 23 41 11) 黄金「こちらの場合、ベイにザミエルだな。両者共に覇道の創造だ」シュピーネ「まあ、致し方ないことでしょうねぇ」 -- 名無しさん (2013-02-23 23 41 49) ベイ「おはようさん…」 ベイが出てきた -- 名無しさん (2013-02-23 23 43 56) 黄金「聴いていたな?ベイ」 ベイ「ええ…聴いていました」 -- 名無しさん (2013-02-23 23 44 46) ザミ「こちらもです」ザミエルも来た。 -- 名無しさん (2013-02-23 23 46 04) 黄金「エリーの創造解禁はあるものの、卿たちの創造……どの程度か、理解はしているな?」ベイ「無論です……ま、メルクリウスの所はシュライバーでしょうなァ。創造禁止は」 -- 名無しさん (2013-02-23 23 46 55) ザミエル「あれは普通に危険すぎるからな」 -- 名無しさん (2013-02-23 23 47 51) ザミエルは苦笑いしたがベイはしなかった…どころか決戦前だというのに何時ものヒャッハーは息を潜めていた… -- 名無しさん (2013-02-23 23 48 50) ザミエル「やはり変わったな…ベイよ」 ベイ「対して変わってねーよ…お前ら曰わく「脳筋バトル馬鹿》これで充分だろ?」 苦笑いしてそう応えた -- 名無しさん (2013-02-23 23 50 36) ベイ「オイ、志貴…サンキューな…飯旨かったわ…」 そう言うと外を見に行くといって部屋を出た… -- 名無しさん (2013-02-23 23 52 24) 黄金&ザミエル「(-_☆)」 静かに笑った… -- 名無しさん (2013-02-23 23 55 21) 志貴「なんかあったのか(゚Д゚;)??」 昨日とは明らかに違うベイに動揺していた… -- 名無しさん (2013-02-24 00 00 26) 黄金「なに、《解》を獲てきただけだ…頼もしい事よ」 黄金はその言葉にそう呟いた -- 名無しさん (2013-02-24 00 04 39) ザミ「……奴の成長こそ、我らの光となっている。頼もしいさ……シュライバーめ、これではベイが白騎士になるかもな」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 05 39) 全の頭に?が浮かんだのは言うまでもない -- 名無しさん (2013-02-24 00 06 48) ……水銀「ということだ。シュライバー、お前を選んだとしても創造は封印だ。よいな?」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 08 25) シュライバー「僕やマッキーだけが封印って贔屓じゃないのかい?クラフトォ~」水銀「トバルカインも禁止なのだ。危険性を考えお前たち三名が皆に与える危険性が高すぎるのだ。諦めろ」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 09 29) テルミ「だろうなァ。凶獣を抑えられるのは黄金だけだ。それ以外じゃあ手綱を制御はできんだろうよ……蓮の野郎はまだ知らねえがな」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 10 25) 琥珀「これって、つまり何でもアリってことですよねぇ?なら、私出ましょうかぁ?」水銀「和哉の瞬撃を喰らいたいのなら、構わんがな」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 11 33) アルク「瞬撃って何?」水銀「我々神格でも一撃は必ず喰らう、アレの瞬間的に発する攻撃、まあ拳だよ」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 12 41) テルミ「加減されても下手すりゃ死ぬな…威力によるが」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 13 55) 水銀「と言うか…一撃で戦闘不能だろうな…相手が相手でない限り…」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 14 52) シュライバー「僕でも避けられるか解んない…それよりさ…昨日のアレ、ベイだよね?」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 16 05) 声はお気楽であったが目がマジになっていた… -- 名無しさん (2013-02-24 00 16 44) テルミ「やっぱり気が付いてたか…」 水銀「そうだ…」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 20 41) シュライバー「へぇ……そうなんだ」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 28 32) ニコニコしているが、内心ベイに対して好戦的な思考を巡らせていた。 -- 名無しさん (2013-02-24 00 33 55) テルミ「嬉しそうだな?」シュライバー「そうだね…あの時より乗れそうだよ…」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 37 22) 凶獣が嬉々として笑う。 -- 名無しさん (2013-02-24 00 39 45) ……サタナイル「これは見物だな。トバルカイン、お前の」戒「言われずとも。誰よりも僕の渇望による創造が危険なのは熟知しているよ」 -- 名無しさん (2013-02-24 00 40 24) これにて、宣戦闘争が開始する。和哉の宣言によって、久方ぶりの神格たちも戦うことになる。生半可なことをすれば、恐らく一瞬で敗者に鞍替えとなる。遊びが一時的に闘争に変わるこれをもって、本当の激化が始まるのだ。 -- 名無しさん (2013-02-24 12 05 20) ……蓮「ってことで、和哉が戻ってきたところで出る面子を決めるぜ?」司狼「おうよ。つっても、明らかに俺らの中で出る面子は決まってるがな」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 06 18) ランサー「俺が出たいが、まずは大将である坊主が筆頭だろ」アーチャー「そして、和哉に司狼も当然だな」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 10 17) 神父「となれば、火力に加えて速度に経験が豊富であり実力がある存在――ソロモン王も強いでしょうが」アンナ「私は断然アーチャーを押すわ」スバル「はい!あとなのはさんは当然いたほうが良いと思います!」和哉「当たり前だ。というより、俺は最初からなのはを組み込んでいたところだ」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 11 42) マキナ「俺が出たいのは山々だが、カール・クラフトは術に長けている。本気が出せずとも、あれは神格だ。兄弟、司狼、和哉……抜かるなよ」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 21 32) 三人「いわれるまでねーよ…」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 31 28) ……水銀「では、決めるぞ。私を筆頭として残り四名。その内、テルミが出ねばならん。皆、異論はないな?」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 36 36) シュライバー「異議な~し!というより、実力的に出なきゃいけないっしょ」はやて「ウチもOKや」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 39 49) 荒耶「他はどうなさる気だ?」水銀「残りは三名。総てにバランスが取れており、実力が一定を超えている存在が好ましい。シュライバー……創造はいかんが、形成までは許そう。絶速を使えば我が息子か和哉が仕留めに掛かる。それと絶速は使わぬように。ハイドリヒからも言伝があるぞ」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 41 54) シュライバー「まあいいけどねぇ~……ハイドリヒ卿の命あれば、僕は従うよ。それに、僕もこの遊戯の主旨を外れるわけにはいかないしねぇ~」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 48 32) 水銀「助かる。他二名……ゲオルギウスは間違いなく出てくるはずだ。そして――アーチャーもな。正直、マキナが出てくるのかどうかで今悩んでいる」 -- 名無しさん (2013-02-24 12 49 24) 桜「あのぉ……その……ランサーさんは出ないのでしょうか?ライダーも強いですよ?」恐る恐る挙手をして言う桜。 -- 名無しさん (2013-02-24 13 00 26) シュライバー「火力だよ。彼は強いけど、ベイと同じで火力が低いんだ。一撃決殺を持つから強いし城壁を壊す鉄槌のようなものだよ?けどね、この五対五の戦いにおいて、彼は多数を同時に重い一撃を撃てるのかと言われれば、否だよ。それは僕も同じだけど、僕の場合は誰にも真似できない速度がある。まあ、そういう威力の点ではベイと似てるんだよね~」 -- 名無しさん (2013-02-24 13 12 39) 桜「なるほど~……」水銀「遠距離でもあるはやては加えたい。残り一名……人選ミスをするわけにはいかん。さて、どうするか……」悩む水銀。 -- 名無しさん (2013-02-24 13 54 04) シグナム「結界を駆使する荒耶宗蓮か、もしくはアルクェイドか、そこの白い少女のずっと隠し続けている存在を出すか、と言った所だな」 -- 名無しさん (2013-02-24 14 01 08) イリヤ「あら?あなた、見えてるの?」シグナム「察することはできる」水銀「いいや、まだ大英雄を出すわけにはいかん。強いが、相手が相手だ。故に、このカードは切れん」 -- 名無しさん (2013-02-24 14 36 03) テルミ「相手の五人は読めた、蓮、司狼、和哉、なのは、アーチャー…大体んなところか…シュピーネがいれば出して逃げまくらせるんだが…こればかりはな…」 水銀「確かに…」 -- 名無しさん (2013-02-24 15 44 09) テルミ「無い物ねだりしてもしゃーねぇが…」 考える -- 名無しさん (2013-02-24 15 54 50) シュシュライバー「そのメンツならさ、シグナムかアルクさんだっけ?をアーチャーにぶつけるべきかもね~」 おちゃらけ抜きでシュライバーはそう口にした -- 名無しさん (2013-02-24 16 02 34) テルミ「それかコトミーな…」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 04 07) シュライバー「ぶっちゃけその三人だよね~どう考えても」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 24 05) 水銀「……ならば、私が息子を。テルミは和哉を。荒耶が因縁深いアーチャーを。はやてがなのはを。そしてゲオルギウス……あれを止めるないし打倒できる存在でなくてはならない」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 32 35) シュライバー「うちのチームの売り、解ってるよね?」 水銀「然り、故にこうする…シュライバー、ゲオルギウスを抑えろ…」 シュライバー「…了解」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 41 19) テルミ「つ~ことわだ。これで面子は決まったな」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 42 47) コトミー「荒耶、抜かるなよ…此処で勝って勢いに乗る… 荒耶「解っている」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 44 29) エリー《はいは~い♪双方、面子は決まったかにゃ~(*^▽^*)》エリー様アナウンスが流れた。 -- 名無しさん (2013-02-24 16 45 25) 両チーム「(-_☆)決まった(-_☆)」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 47 37) 両チームの代表が同時にそう答えた -- 名無しさん (2013-02-24 16 48 11) エリー《んじゃ~特別ステージにみんな~向かうよ~♪はいスノーモービルに乗って、マップ見ながら移動開始~♪》 -- 名無しさん (2013-02-24 16 50 05) 和哉「……なるほどな。此の類の真剣勝負の場合、あの時の一対一ではなく、多数同時の場合は広く四つのチームに影響を及ぼさない場所で戦闘させると」司狼「エリーの野郎、考えてるな;」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 51 08) ヨハン「……また、戦いですか?」和哉「ヨハン。お前たちの出番はある。その出番にお前を出すつもりだ。だから、それまでは俺たちの事、見ていてくれ」ヨハンの頭を撫でながら言う和哉。 -- 名無しさん (2013-02-24 16 52 06) 司狼「勝ってくるわ…俺に来るのはあの狼だろうが」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 54 45) ニヒルに笑ってそう答えた -- 名無しさん (2013-02-24 16 55 27) マキナ「シュライバーは変わらず。だが、お前は変わりつつある。故に――シュライバーに教えてやれ。変わるということの真実をな」 -- 名無しさん (2013-02-24 16 58 02) 蓮「俺は親父を止める。あの親父を完全に超えてやる!」香純「蓮……頑張って」蓮は香純の頭を撫で、頷く。 -- 名無しさん (2013-02-24 16 59 04) 蓮「安心しろ、俺は負けん」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 00 32) 司狼「まぁ…心配するだけ無駄だ…こればかりはな…だがマキナ、アイツも多少は変わりつつあるぜ…気が抜けねーよ」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 02 48) マキナ「だが、今のお前なら勝てる……俺が断言してやる」アンナ「レン君……」神父「私たちも見に行きます……見届ける必要があります。まだ戦いは残るものの、藤井君に副首領たちのこの一戦、直に見ずにはいられないでしょう」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 03 31) ベア「恐らく、少佐も見に来るはずです。私たちも向かいましょう。見学をするのでしたら、やはり近くがいいでしょう。ただし、巻き添えを喰らわない範囲の距離で」ランサー「それがいいわな」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 04 34) 司狼「アーチャー、コトミーか荒耶か知らんが負けるなよ?」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 08 08) アーチャー「私はお前たちにも誓ったはずだ。私はもう――負けるわけにはいかぬのだよ。この身は既に、剣で出来ているのだからな」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 08 47) 藤姉「それでこそ士郎よ!」アーチャーの背中を思いっきり叩いた。 バシィィィィィィ! -- 名無しさん (2013-02-24 17 09 28) アーチャーが飛んだ 全員「(゚Д゚;)!!!!!!!!!」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 13 35) 藤姉「あ、加減間違えた(`・ω・´)」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 19 03) ドンガラガッシャン! アーチャー「……やれやれ、手加減はしてくれ、藤姉」ランサー「おいアーチャー。頭から血が滝のように流れてるぞ?」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 23 23) 和哉「メンバーチェンジ効くかな…(゚Д゚;)」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 25 33) 血みどろのアーチャーを見て呟いた -- 名無しさん (2013-02-24 17 26 00) アーチャー「問題無い…行くぞ(-_☆)」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 28 00) 一歩歩くと、ビチャ、と血を踏むアーチャー。己の流した血だ。 -- 名無しさん (2013-02-24 17 31 21) 蓮「アンナ悪い!アーチャー治療、三秒で済ませてくれ!」アンナ「了解~(☆▽☆ )」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 31 54) 速攻でアンナが治療に掛かり、三秒で治療が済んだ。アーチャー「うむ……すまんな」アンナ「あんたも大変ねぇ~」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 42 05) 藤姉「ごめんね~(^^)/」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 44 30) アーチャー「……………」 その軽い言葉に軽く頭を抱えた -- 名無しさん (2013-02-24 17 46 38) 鮮花「あははははは;」幹也「本当に、苦労人だね(^^;)」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 47 30) スバル「なのはさん……」なのは「大丈夫だよ……相手がはやてだからでも、容赦はしないよ。ね?レイジングハート」レイジングハート『You are right(その通りです)』 -- 名無しさん (2013-02-24 17 48 56) シエル「まどかさんたちもここから見ていて下さい。私たちは見に行きますが、ここに止まっていてくださいね」橙子「私が残っておいてやるから、安心しろ。子供のお守(も)りは慣れている」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 50 07) 蓮「親父が相手でか…ちとキツいが…勝つぞ!」 全員「応!!!!」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 51 43) 戦闘員たちがスノーモービルに跨り、そして地図に表示された場所まで向かった。 -- 名無しさん (2013-02-24 17 54 21) ……黄金「では観戦に参るか。私に付いて参れ、我が爪牙たちよ。エリーも付いて参れ。翡翠に志貴たちはこの城に残れ。よいな?」 -- 名無しさん (2013-02-24 17 55 10) 全員「了解」 -- 名無しさん (2013-02-24 18 17 19) ベイ「…………」 エリー「落ち着いてるね~」 ベイ「そうでもねーよ…」 ぶっきらぼうにそう返した… -- 名無しさん (2013-02-24 18 34 45) シュピーネ「普段ならもっとテンションが高いはずですが?」 ベイ「そうだな…だが、本質なんざ早々変わるもんじゃねーよ…だから俺は俺だ」 -- 名無しさん (2013-02-24 18 40 26) シュピーネ「なるほど……己の業を超えましたか。良い事ですよ、ベイ中尉」 -- 名無しさん (2013-02-24 18 52 01) ベイ「まぁ…それだけでもねーがな…」 -- 名無しさん (2013-02-24 18 55 42) シュピーネ「………そうですか、獲ましたか」 ベイ「ああ…しっかりとな…」 -- 名無しさん (2013-02-24 18 56 51) その後に《随分と遠回りしたがな》と苦笑いした -- 名無しさん (2013-02-24 18 58 38) セイバー「あの単独行動で何を獲たのですか?」 ベイ「誰が聴いて得するようなもんじゃねーよ…コレは…ちょいと向き合ってきただけだ…気にするな」 セイバーの問にそう返した -- 名無しさん (2013-02-24 19 08 21) 姫アルク「まあ、そういうことであろうな……だが、妾は蔑みはせん。逆だ、誇れ。今のお前は誰よりも輝いておるぞ」姫アルクが褒め、称賛した。誰がなんと言おうとお前は素晴らしいと言っているのだ。 -- 名無しさん (2013-02-24 19 11 09) ベイ「サンキューな…あんたから称賛受けるとは、思ってなかったわ(^^;)」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 12 42) 姫アルク「妾だって誰かを誉めることぐらいはある」 ベイ「そうかよ…ありがとな」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 14 07) 黄金「では――出陣!」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 14 50) そして黄金チームもモービルに乗り目的地へと向かい動き出した…… -- 名無しさん (2013-02-24 19 16 39) ……サタナイル「我らも向かうぞ……この戦い、直接見ずしてどうする。ストライフ、行くぞ」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 17 32) ジューダス「了解しました、マスター」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 19 54) ラグナ「俺も往かせて貰うぜ?これは見ておきたい」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 20 56) 士郎「俺らも行こう……アーチャーの野郎が戦うんだ。俺は見に行くぜ」戒「……彼らの戦いは、まさしくこれが『初戦』という形になるね。五対五……彼らの戦いは見る価値はあるしね」マリィ「レンが、カリオストロと闘う……私も、見に行く」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 21 44) 七夜「というより、うちの場合は全員が視ておく必要があるな。この時に城攻めなんてするヤツはいねえよ……」リザ「私もそう思うわ……行きましょ。藤井君に遊佐君も戦うんだったら、見なくちゃいけないわ」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 22 55) サタナイル「では――我らも行くぞ」そして、彼らもスノーモービルに乗って指定されたポイントに向かった。 -- 名無しさん (2013-02-24 19 23 31) ……皆が動いて二十分後。かなり離れた場所にて、四つのチームが集合し、城に残ったメンバーはその映像を見ていた。 -- 名無しさん (2013-02-24 19 24 23) 蓮「着いたか……」司狼「そのようだな……って、奴(やっこ)さんたちも来たようだな」アーチャー「他のチームも来たようだな」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 25 47) テルミ「よう、潰しに来たぜ?」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 27 10) シュライバー「ヤッホー、これからだね~負けないよ?」 はやて「勝ちをさらうで(-_☆)」 荒耶「その通りだ」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 28 58) 司狼「やっぱりこのメンツか…面白い…」 テルミ「お前との決着は後だ…和哉、ケリつけようぜ?」 和哉「いいぜ?」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 32 36) 水銀「息子よ……本気が出せずとも、全力で来るがいい」蓮「そうさせてもらうさ」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 33 21) シュライバー「ユサシロー、手は抜かないよ?」 司狼「上等だ(-_☆)」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 36 04) 司狼「ツーかいちいちフルネーム止めろ…」 シュライバー「OK(-_☆)」 荒耶「アーチャーやはり出て来たか」 アーチャー「荒耶…勝たせて貰うぞ」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 37 44) エリー「はいはい、いきなり殺伐としないこのアホ共」上空からどっから持ち出したのか、パラシュートで降りてくるエリー。そして、パラシュットを切り離して、地面に着地し手を叩くエリー。 -- 名無しさん (2013-02-24 19 42 08) エリー「一応限定的にだけど、この強力なメンバーや場所に限ってあんたらの創造は解禁できる。んで、危険な連中のは封殺するけど、限界まで発生させて巻き込まないように。あたしらも観戦しに来てるからね。そこんとこヨロ。特にシュライバーっちは理解してるね?主旨は理解してるよね?」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 44 13) シュライバー「解ってるよ…僕が出せば神格以外全員瞬殺出来る位にはなるし…そういうことでしょ?」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 48 17) シュライバー「テルミとラグナとかは除外ね」 エリー「そういうこと」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 49 55) エリー「んじゃま、この戦いに関しては唯一殺傷はあり。ただし、腕を切り落とすとかは絶対抜き。主旨は楽しむ、だけど怪我はする。遊びに怪我は付き物。いい――行き過ぎはルール違反だからね」皆に強く言い聞かすエリー。 -- 名無しさん (2013-02-24 19 51 52) シュライバー「了解(-_☆)」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 53 49) テルミ「上等だ!」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 55 05) 司狼「分かってるぜ、エリー」アーチャー「本気でやれるな(-_☆)」 -- 名無しさん (2013-02-24 19 55 30) チーム蓮:蓮、ミハエル、司狼、香純、ソロモン、神父、アンナ、ベアトリス、ヨハン、和哉、藤姉、アーチャー、ライダー、ランサー、シエル、青子、秋葉、幹也、鮮花、橙子、まどか・ほむら・マミ、なのは・スバル。 -- 名無しさん (2013-01-25 22 03 15) チーム黄金:ハイドリヒ、ザミエル、ベイ、エリー、シュピーネ、姫アルク、カレン、セイバー、フェイト、ヴィータ、式、翡翠、志貴。 -- 名無しさん (2013-01-25 22 06 23) チーム水銀:水銀、言峰、荒耶、イリヤ、桜、はやて、シグナム、シュライバー、アルク、琥珀、テルミ。 -- 名無しさん (2013-01-25 22 12 52) チーム悲想天:サタナイル、ジューダス、士郎、リザ、戒、マリィ、バゼット、ティアナ、ラグナ、凛、七夜。 -- 名無しさん (2013-01-25 22 10 10) 強制退場:氷室玲愛=毒電波。櫻井螢=アホ。 -- 名無しさん (2013-02-14 18 15 50) 洞窟探索チーム(蓮)司郎、和哉、ソロモン、ベアトリス、アンナ、スバル、秋葉、幹也です -- 名無しさん (2013-02-22 00 56 26) 編集しました。どうぞ。 -- 案山子さん (2013-02-22 10 19 04) 話を読んでくれというかメンバー表、下にあるだろう?イリヤは水銀のところだ -- 名無しさん (2013-02-22 20 48 06) ↑訂正はしたけど -- 名無しさん (2013-02-22 20 48 27) ちょっとバグったんで復元しました -- 名無しさん (2013-02-23 23 13 48) 和哉の宣言した大将同士は、刹那チームと水銀チームとの五対五の戦いなので、他のチームは傍観するしかありません。悲想天チームは混ざれませんので、ご注意を。 -- 案山子さん (2013-02-24 12 14 43) 修正しました。 -- 名無しさん (2013-02-24 12 20 18) そろそろパンクしそうなので、編集させてください。あと、一時的に投稿を止めてください。 -- 名無しさん (2013-02-24 19 56 04) 合計: - 今日: - 昨日: - トップページの合計: -
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◇ ◆ ◇ ……いつかは、戻って来てくれると信じましょう。どんな形でも。どこかで。 ――麻雀プロ 花田煌、「月曜嫌でしょうもういいでしょう」収録にて ◇ ◆ ◇ いつも通りの公園。季節は冬に移り変わった。 俵型のおにぎりを黙々と口に運ぶ少女を見ながら、京太郎は考えた。頭を巡るのは以前彼が少女から投げ掛けられた質問。 ――麻雀をやるのか。 その質問を、一度は否定した。しかしそれが少女が求めていた答えなのか。果たして。 ひょっとしたら、彼女なりのコミュニケーションの手段ではないのだろうか、麻雀とは。 得てして麻雀が得意な人間は、コミュニケーションが乏しかったりする。一部であるが、他の競技に比べれば多い気がするものだ。 彼の知り合いだけでも、顔面表情筋が機能してない文学少女に、やたら方向オンチで内弁慶な文学少女、中二病を拗らせたような傲岸不遜な文学少女――。 ……。 ……ひょっとしたらコミュ障を生むのは文学なのではないだろうか。服毒、割腹、入水と作者もアレ揃いであるし。 ……ひとまず置いておこう。 兎に角この少女も、実は麻雀を使ったコミュニケーションが得意な輩に位置するのではないか。彼はそう当たりを付けた。 ならば、あの「いや俺麻雀とかツイてないから無理っすわ。あとアイツら暗いよね。犬の匂いしそうハハハ」――とも聞こえない返答はよろしくないのではないか。 寡黙なりに、勇気を振り絞ったとも言えなくもない。 であれば、もしそういう意図ならば打つと言うのも悪くないのではないか。 視力の関係から以前がごとき闘牌は不可能であるが、手慰みとあればそんな気負いは必要ないだろう。 ならば、どういうつもりだったのか訊いてみるのも悪くないかな――と、京太郎は一人頷く。 「なあ、聞きたいんだけど――」 そこで、彼の言葉は区切られた。 少女の目。恐慌と絶望が混じった目線に、京太郎もその先を負う。 「返せ……俺の……返せ…………!」 公園への闖入者。 見開かれたまま、止まる少女の眼差しに――或いはそれを認識しながら、京太郎は立ち上がった。 「あんた、それ……」 京太郎も同じく、驚愕を隠せなかった。 オールバックの男のその手には、刃渡りが十センチを軽く超えるナイフが握られていたのである。 彼としても、臍を噛む思いだった。 自分一人ならば、迷わず走って逃げた。フィクションの――撮影の中ならいざ知らず、ナイフなど相手にした事がない。 正直逃げ出したい気持ちでいっぱいになりながらも――後ろに誰かが控えている状況で、京太郎は退ける男ではなかった。 故に、こう笑う。 「大丈夫だ、いい子で待ってろよな」 少女の頭に手を乗せて、京太郎は鷹揚に零して前を見据えた。 「一応言っとくけど……それ本物なのか? ……だったら、ここらで止めといた方がお互いいいんじゃねーのかな、うん」 「俺の“特性”……返せよ……! クソガキが……バラバラにしてやる……!」 聞く耳持たず。 武器は捨てず、歩み寄る男。 京太郎は舌打ち一つ。奥歯を噛み締める。 その瞬間に、彼の全てが加速した――。 視界が広がり、遠ざかり、視界そのものが京太郎と化す。 意は必要なし。意より先に肉体が反応する。潜り、浸り、酔いながらも俯瞰を行う超然的な感覚。 武道に於いて“心・技・体”がその肝要として語られるのは理由がある。 大事なのはこの順番。とりわけ、心が重要視される。 一つの意味としては、得てして武を修めた人間というのは乱暴になるから。己の研いた拳を、足を、肉体を――その技を試し何かを破壊したいという欲求を懐くようになるから。 故に戒める。故に歯止めかける。 武という牙を持った獣を野に解き放たぬ為に、その心に鎖を付けるのである。 しかし、真は異なる。そんな、聞こえ良く利他的な道徳ではない。 武が道に変わる以前の術でも心が重視されたのは、とりわけ戦闘の為。勝利の為。生存の為である。 軍隊に於いての徒手格闘の主とは、素手で相手を破壊し無力化し制圧する事などではなく――“全ての武器を失ってもまだ自分には戦う手段がある”と安心させ、それを冷静さに繋げる為。 武の言う心は、技と体を支配する。 恐怖を感じ腰が引けば、反応は遅れ、威力の乗らない一撃となる。 気持ちが急いて前のめりになれば、術理は無視され、攻撃の隙が大きくなる。間合いを測り間違える。 近代での武道が、武器を相手にしないのはこれが所以。 鍛え上げた肉体なら殺傷に至らずとも相手の無力化は十分に可能。痛みを味わわず一切の鍛練を経ない素人の肉体など、どの攻撃でも制圧できる。 相手はその手に握った刃物だけが必殺の武器であるが、武芸者はその全身が必倒の兵器である。手数からもコンビネーションからも、有利なのは武芸者。 だが、練習と実戦は違う。 それに加えて刃物という、明確なる害意と傷害の化身である。 これを目の前に“心”が崩れぬ事はなく、その僅かな隙さえも致命に変えるのが武器であるから――まず徒手で得物相手はしない。 だが――“心”が満ちたなら? (――) 没頭する。あらゆる事に没頭しない状態へと没頭する。 瞬時に認識し、瞬時に理解し、瞬時に分析し、瞬時に思考する――そして意識を超えて繰り出される攻撃とそれを可能にする修練。 呼気を一つ。相手が一歩。須賀京太郎の思考が沈む。 沈黙を一つ。踏み出された左の足。距離が詰まる。京太郎の両手がアップサイドに動き始める。 吸気を一つ。いよいよ相互は一歩と同時に攻撃の場所へ入る距離=間合い。京太郎の両肩が持ち上がる。 ――瞬間。 「――」 腰だめに構えられたナイフ。血走らせた目。白くなった指先。直進する肉体。乱れたオールバック。 京太郎の右足が外を向いた。軸足、膝が伸びる。全く同時に回転する腰。放たれた左回し蹴り。 直撃の瞬間、膝が曲がる。落ちる重心に従い、鞭の如くしなる左足に体重が乗る。相手の右大腿で弾けた。 しかし止まらない。 膝を曲げたのは次撃の為。この蹴りはムエタイの蹴りではない。ムエタイの蹴りは膝を伸ばして軸として撃ち抜く蹴り。 大腿の筋繊維を破断させる感触と、人体でも有数の筋組織集中箇所を蹴り付けた反動が合わさりつつも、既に応力で京太郎の足は準備を整える。 痛みに――衝撃に、無意識の内に丸まる相手の身体を認識しつつ――京太郎の考える視界は判断を下した。 これで、ナイフが隠れた。 無防備に開かれた体と、均衡を失った肩口――――目掛けて左の一撃。直撃。引き戻して更にステップ=軸足をそのまま、突き入れるかのごとき左の横蹴り。 縮まった胸骨目掛けて叩き込まれる左の踵。足首が引き絞られ、さながら三日月を描く左足が無慈悲に男の肉体を弾き飛ばした。 骨に直接響く破砕音。 初めからそうなる事が運命づけられていたかの如く響く、乾きつつも湿り気と質量を感じさせる異音に――視界が脳と化した京太郎は片隅で男の骨を砕いた事を知った。 胸を開いて、天を仰ぐ男。受け身も取れず、後頭部を強打した。 (――って! やべっ、これッ) 途端に、京太郎の頭が冷えた。雑念が脳を支配し、集中が途切れる。 打撃そのものによって、例えば重機や弾丸めいて人体を破断させる事は極めて難しい。衝撃力が拳銃弾に並ぶほどの殴打だとしても、直接人体が千切れ飛ぶ事はない。 だが、人は素手で死ぬ。素手で殺せる。 そんな凄まじい威力の超一級のプロの拳を持たずとも、ただの素人の揉み合いですら人は死ぬ。 これは外傷が積み重なる事による内出血過多での出血性ショック死もその内に含まれるが――一番の理由は頭部。 頭部打撲による骨折や、頸椎損傷によるものが素手の大きな死因である。 他の動物に比べて卓越した頭脳を持つが故に、そしてそれを外から守る為に発達した脳と頭蓋骨の重量は凄まじく――。 倒れた際はこれらに遠心力が加えられ、更には梃子の原理宜しく加重される頭部は、そのものの防壁や頸椎へと多大な衝撃を与える。 或いは外は無事でも、内部だけに響く。急ブレーキを掛けた電車とその乗客がごとく。 つまりは戦闘に於いては無防備な転倒こそ避けるべきもの。攻撃する側もされる側もそうだ。 だからこそ、まず受け身が重点される。 京太郎の背筋に冷や汗が満ちた。 打ち所が悪ければ、死亡しても不思議ではない。それ位、人体は脆い。 相手は刃物を持っていたから急迫した不正な侵害であるが――――そんな理屈ではない。 彼は恐怖した。冷血漢でもなければ異常者でもない。罰の如何に関わらず、人間は元より同族殺しに向いた生物ではない。本能的な警告が、脳の大半を占拠する。 しかし、 「ブッ……殺してやる……クソガキ……!」 痛みもない。正気もない。京太郎も眼中にない。 どこまでも狂気に染まった膝立ちの男が、ゆらりと身体を起こす。 血走った目は黄に染まり、無精髭には雲脂が散り、口角には泡が満ちる。尋常ではない。 薄ら寒いなどと言うものではない。これほどまでの異常な執念を前にするのは、京太郎も初めてであった。 「マジ……?」 それはプロの舞台での、ある種清涼感ある決闘に掛ける覚悟ではない。ただの妄執。自分の破滅を考えない、まるで動物的ではない――人間のみが持ちうる漆黒の狂気。 たじろいだ。 その石火の間、男の体が視界一杯に広がる。横薙ぎにされたナイフ――京太郎の顔面目掛けて襲いかかる。 ――だかしかし。 どんなに狂った相手を前にしても、変わらない。何が男の背後にあったとしても、止める。人に刃を向けるような危険人物は無力化する他ない。 一瞬で切り替わる意識。 いや、一瞬であったから良かった。余計を考える余地なく、京太郎の肉体は応戦した。 京太郎の目玉に向けて閃く白刃。視界の右から左に奔る剣閃。重傷を避け得ぬ斬撃。 だが、京太郎の肉体は冷静だった。 常人ならば言うまでも閉じてしまう瞼を閉じず、僅かに口から吐息。それに先んじてか並んでか――行われる左前方へのステップ。 刃が振るわれるより先に、逃げた京太郎目掛けて照準を修正しようと開いた男の体へ、痛烈な右ミドルが叩き込まれた。 男の背筋が、不自然に伸びた。 それを尻目に足を引き戻し、バックステップ。両手をハイアップにした構えへと戻る京太郎。 京太郎は止まった。だが、男は止まらない。 男の右手のナイフが、再度、力を込められて襲いかかる。京太郎の心臓を目指す直突――だが貫けず。 勝ったのは頭部への左の肘打ち。腰を勢い良く回転させて力を伝えた肘――ティー・ソーク・トロンが男の後頭部で炸裂した。 行ったのは単純。 ナイフが突き出されると同時に左前方へステップ。左足が前に位置する半身の、彼の右腕の甲側がナイフを持つ腕を側面から弾いた。 そのまま開けた後頭部に左肘が打ち込まれる。だが命中の感覚を得ても京太郎は止まらない。 手の甲を晒していた右腕が翻る。即座に男の右手首をホールドし、上方へと引き上げる。 まるで同時、右回転。 腰と連動して足が一歩外へ開き下がる。 攻撃から構えに戻ろうとした左腕が再度加速。彼の頭を跨がせた男の右腕の付け根、脇を潜り通り、右と同じく男の腕を担ぎ上げる一員に。 そこで――勢いよく、男の腕を己の右肩に叩き付けた。 掌を空に向けた形に腕を取られていた男の、肘が極められた。 逆関節。靭帯と筋繊維が不自然に伸び、肘関節が反らされる。繋がる男の右肩も苦痛に前のめりとなり、腰が釣られた。 開いた指に、ナイフが零れ落ちた。それを認識した京太郎は――咄嗟、男の腕を手放し、前方へと潜るように跳んだ。 視界が迫る。近寄る地面に、両手のハンドスプリング。空中で身体を捻り付け、両足を前後反転。そのまま着地。 飛び込み前転からの空中半捻りで着地した彼の――その背中のシャツが破れて、肌が露出した。 「……バトル漫画かよ、これ」 冗談じゃねーぞと、小さく呟く彼の顔色は渋い。 右腕を極めて制圧を試みるそのときに、相手は痛みに構わず隠し持っていたダガーナイフを突き出したのだ。 間一髪、薄皮に触れたそれに気付いた京太郎は回避した。そうして、このような運びとなる。 尋常な肉体ならば、更に関節への攻めを強ればナイフなど使う余裕などなくなる。でなければ技として――特に成立からして戦場から生まれたそれなら――片手落ち。 だが、男は――恐らくは薬物などの影響だろう――痛覚が鈍い。彼は、それよりも確実な回避を重視したのである。 「やりにくすぎだって……!」 ナイフ、それ自体も面倒である。面倒であるが、腹さえ据えてしまえば問題はない。 しかし、ここで相手が碌に鍛えていない素人というのが災いした。京太郎の本気の攻撃を与えれば、間違いなく致死するのである。 だが本来なら、殺すつもりの攻撃でなくとも制圧には十分。彼の前蹴り一つで、大方は痛みに踞り沈黙する。 そこで主となるのが――このタフさだ。 薬によって痛覚が鈍化した相手では、その安全な一撃が通用しないのだ。 「……お気に入りだったんだけどな、これ」 吐息を一つ。 力を込めてコートを抜いてシャツを引き裂き上半身を肌蹴る。 露になる、ギリシア彫刻のごとき肉体美。いや、それには劣るが搾られ引き締まった闘士の肉体。数多の古傷が目立つ、戦士の身体。(……なおスタントを用いない撮影による) 呼吸。 左に握ったダガーナイフを右肩近くに掲げあげて直進する男目掛けて、放るように投げ付けられた上衣。冬の寒空に、オフホワイトの花が咲く。 視界が遮られ俄に動きの鈍った男の人中を――コート越しに打ち抜く京太郎の左拳。 稼働部の多い首が、頭部への打撃に釣られた。 顎が首に触れ、頸椎の後部が伸びる。さながら助走を付けて固定された棒に激突したのに同じ。 頸椎の駆動に脊椎が流され、腕が前に投げ出され指先が力を失う。ナイフを持つ左手が游いだ。 京太郎は待たない。 反動も加味されて引き戻された左拳が開き、男の首を掌握。 同時に繰り出された右手が、ナイフを持つ男の左腕を跨いで左肩から首裏へ。 そして―― 「噴――ッ」 ――ゴッ・コー・ティーカウ! 所謂膝蹴り。首を掴んで行うそれだ。 最早、ここに来て――痛覚が鈍いというのは何のアドバンテージにもならなかった。 爆裂する膝。男からしたら、腹部で鉛の爆弾が弾けるに等しい衝撃であった。 引き寄せ、寄りかかり、掴み寄りながら打ち込まれる京太郎の右膝。男の筋肉を打ち抜き、内臓を貫き、脊椎まで直進する衝撃の杭。 痛みがなくとも、男は生きていた。生きる以上、酸素は必要であった。 ――だが、それを奪われる。 曲がる上体、縮まる腹筋。突き出された顎と顔に位置した血走った両目が飛び出さんばかりに漲った。 歪んだ上半身に圧迫される肺腑は空気を搾りだし、挙げ句骨髄を粉砕し筋肉を断裂し内臓を圧殺せんばかりの圧力が加わったなら――痛みの遺憾に関わらず、酸素を失い動きが止まるのは必然。 そのまま、ナイフが力を取り戻すよりも早く。 「寝てろよ。な」 身体を反転させられた男の首に、須賀京太郎の腕が巻き付いた。 外せない。外せる筈がない。一切を間に挟まぬ、文字通りの裸絞めであった。 「……ふう」 二秒後、男の視界は暗転する。 「寒っ、これ寒過ぎだろ!」 確かに寒いが、それよりも気掛かりな事態がある。 色々と刺激が強すぎる映像を、少女に見せてしまった。その他にも幾つか――と、少女が座る筈のベンチに顔を向けた彼は、 「……あれ?」 そんな視線の行き場を失い、顔に乾いた笑みを張り付けた。虚しい空笑い。 そのまま京太郎は、引き裂かれた上着を手に警察が来るまで呆然と立ち尽くした。 駆けつけた警官に不審者と間違えられ拘束されそうになり、更には女刑事に「この男に押し倒されたら生むことになる」とか思われたとか思われていないとか。 結局老刑事に「オカルトスレイヤー、うちの娘がファンだったんだよ!」とサインを求められて解放された頃には、夜半となっていた。 夜風は冷たかった。 「……なんだったんだ、あれ」 流石に上半身裸で返すのは不味いという事で受け取った白いコートを羽織ながら、京太郎は眉を顰めた。 思い返すのは、先ほどの襲撃者。ナイフを振り回したあの男。 薬物反応が出た為、それが落ち着いてからの取り調べとなるが――おそらくそれより先に医療刑務所に送られるだろうと、刑事は苦く漏らした。 熊にでも襲われたのかと向けられる冷たい目に、ただただ彼としても申し訳なさそうにするしかなかった。 ただし、相手が重度の薬物中毒であり、さらには凶器も所持していたと言う事でそれ以上の咎めだてはなし。 取り調べに時間は掛かったものの、彼も無罪放免でお役御免だ。 殺しや破壊が前提の古式ムエタイの技こそ使用には至らなかったが、刃物相手で痛覚がないという事で京太郎としてもギリギリの戦いになった。 手加減の余裕はなかったので――死ななかっただけ、御の字である。心底、肝が冷える思いだった。 ……それにしても、と。 「……」 あの尋常ではない男の様子。明らかに狂っていた。 何よりも、あの男は京太郎を眼中に入れずに襲い掛かってきた。 しかし、ただの通り魔というには――戦闘の高揚と緊張に拙い記憶を思い返せば、言動にいくつか引っかかりがある。 重度の薬物中毒、襲撃者の言動、いつの間にか居なくなった少女――。 「よ、京ちゃん」 突然物陰から掛けられた声に、戦闘態勢を取った京太郎は――やれやれと胸を撫で下ろしつつ、構えを解いた。 シゲと呼ばれる老人が、口角を吊り上げた不敵な笑みで佇んでいたのである。口には咥え煙草。 もう幾度目になろうかと、路上喫煙禁止を伝えつつ京太郎は疲れを零した。 「珍しいところから出てくるなんて思わなかったぜ」 「……それ、俺の台詞です。幽霊みたいに出てこないでくれよ」 その気配からして死線にほど近いシゲの雰囲気は、彼としてもどうにも慣れない。 日中ならば然程でもないが、夜間に……ましてやこんな風にいきなり姿を現されて、嬉しいという事はない。 「随分楽しそうな事をしてたみたいじゃないか」 「……裸コートが楽しい訳ないですからね」 脱げばすぐ下には、数多の傷が刻まれた精悍な肉体。 流石に、冬の気温には向いていない。レイヤーなんて概念はない裸レイヤー。オカルトスレイヤーがオカルト裸レイヤーとか洒落にならない。 ……どこかで「ふきゅ」という声が聞こえた気がしたが、まあおそらくは空耳であろう。 また別に日本の南の方の暴力と暴力団とロケット弾とアサルトライフルが渦巻く修羅の国から、「裸コート!?」と睫毛が長い小悪魔系レズ痴女の声が聞こえた気がした。 ……きっと空耳だ。 脳で残響する骨に直接伝わるような相手の骨髄の破砕音を、彼が聞き間違えたのであろう。 「……」 しばしの沈黙。思案顔。 やがて、京太郎は正面からシゲを見据える。 彼はシゲについて詳しい事を知らない。ただ、麻雀を打つであろうという事とそちらの業界――とりわけ裏――に精通しているだろうという事。 そして、この亡霊じみた気配。然るに命のやり取りが一つや二つではきかない位の経歴の持ち主であろうと言う事。 それぐらいだ。 「なあ、シゲさん。……オカルト喰いについて、なんか知らないか?」 深刻さを孕む京太郎の口調に、シゲは笑いを零した。 嘲笑めいてもあり、喜色ばんでも居る――そんな吐息であった。 「京ちゃんから麻雀の話か。……明日は雨か?」 ああいや、この寒さなら雪かも知れない――なんて囁きを零すシゲに向けられた京太郎の双眸は厳しい。 「茶化さないでくれよ。……何か知ってたら、教えて下さい」 外見とか、経歴とか――そんな重要な事でなくとも構わない。 兎に角、彼の内で高まりつつある疑念を殺せる材料ならば、それでよかった。 「情報か……そうだな、その魔法喰いってのは――まあ大方のオカルト関連と同じで、女だ」 すっ、と――彼の顔面から血の気が引いた。 寒いのは、この夜空の所為だけではあるまい。 「次に……ああ、そいつは餓鬼だってな。成人もしていないような」 徐々に、胸が早鐘を打つ。 こうも冷えると言うのに、何故背中に汗が滲むのだろうか。 「それで……まあ、人様の心の底に根付いた魔法を喰ってるんだ。恨まれてはいるだろうな」 京太郎の掌が湿り始めた。 それを認識すると並んで、首筋と胸元を覆う焦燥感。肩に力が入った。 やはりという思いと、同じだけ湧き上がるまさかという願い。 彼の視界が徐々に閉じ始めているのはきっと、その身に抱えた爆弾が理由ではないだろう。 「それで……そいつの両目に魅入られた奴は、魔法を喰われるって話だ。――こんなところだ、京ちゃん」 「……両、目?」 「どうかしたのか?」 「いや……両目なんだな!? なんだよな!?」 思わず襟首を掴まん勢いで詰め寄る京太郎に、シゲは両手を泳がせる事で抵抗した。 健全な成人男子であり、しかも格闘技を十二分に修める京太郎の膂力で締め上げられたら、このか細い首など折れかねない――。 そんな風にアピールをするシゲの様子に冷静さを取り戻した京太郎は、両手を膝に当てて息を吐いた。 「……いや、悪い、シゲさん。ちょっと慌てちゃっててさ」 「それならいいが……聞きたかったのはこれで全部か?」 「ああ……。……、いや、もう少し詳しく訊けたらもっとよかったんだけど」 未だ解には至らず、歯切れの悪いものを残す京太郎。シゲは、やれやれと肩を竦めた。 ややあって、口が開かれた。 「被害に遭った賭場の場所だけなら、教えられるけどな……」 無論、彼がそんな言葉に飛びついたのは言うまでもないだろう。 少しでも、情報が欲しかった。どんな形でも――どんな形だとしても。 この時の京太郎は、焦燥に平常心を失ってしまっていた。 ――故に。 「おら、何モンなんだてめえ!」 「……だから、ただ、噂を……耳に、した……だ、け……だって」 「まだ言うってのか?」 おい、と男が顎を向けた。 その途端に、京太郎の脇に立つ男が――彼の金髪を乱暴に掴んで、押し下げた。 広がる気泡。揺れるドラム缶の起こす不協和音。必死にもがこうとする両手を、それぞれ二人係で抑え込む黒服の男達。 幾度目になろうか。京太郎の顔は、再び張られた水へと潜った。既に前髪は濡れてへばり付く。 尋問――というよりこれは拷問であろうか。 古来から伝わる、所謂水責めであった。 リーダー格の、頭部の片側だけを借り上げた黒服の男。その隣に並んだ角刈りの男が、己の左手の銀時計を見やる。 どちらも――いや、この場の誰もかも――京太郎以外は、サングラスを着用している。 物置場か、或いは地下の倉庫。 数々の包などが置かれた、心もとない鉄製の棚。柵で囲まれた、羽虫の影を映す黄ばんだ蛍光灯。 コンクリートが打たれたそのままの、隅には埃と蜘蛛の巣のある部屋。そう広くはないそこに、男たちは肩を並べていた。 バカ正直に問いかけに行ったのが悪かったのか。それとも、それほど急いて気が回らずに居たのか。 シゲから聞いた賭場に足を運んだ京太郎は今、このように拘束されていた。 賭場らしく、地下にあるのかと――そう階段を下りた京太郎に襲い掛かったのはスタンバトンとスタンガン。 咄嗟の回避でやり過ごした京太郎もしかし、暗がりから飛び出たテーザーガンを回避できずに捕えられた。 それから――こうして、男たちから尋問を受けている。 乱暴に掴み上げられた金髪が、男の手の内で雫を垂らした。 京太郎の顔は歪んでいる。 当然ながら、このような経験はない。たとえ撮影で、たとえそれがノースタントだとしても、全力で誰かに頭を押さえられ沈められる事がある筈もない。 どれが涙なのか、水なのか、涎なのか――。判別が付かぬほど、その顔は水に浸されていた。 縮まった瞼と赤褐色の瞳が、力なく前方に向けられる。 「もう一度聞くぞ? てめえ、どこの組のモンだ? 何のつもりで来やがった?」 「だか、ら……俺は……ただ、話……聞きに……」 「……。やれ」 クソ、と歯噛みする間もなく潜行を開始する京太郎の頭部。潜行と言うよりは轟沈だろうか。 口から酸素が吐き出される度に、京太郎の意識が灰色に抜け落ちる。 十から先は、覚えていない。僅かな呼吸と受け答えを残して、ほとんどが水中である。いつしか音も遠ざかり、視界も震え出していた。 ドラム缶の反響音が、京太郎の脳裏に鈍く木霊する。それが自分の手足が立てる音なのか、それとも男たちの怒声なのかの区別もつかない。 沈む。上がる。沈む。上がる。沈む――。 呼吸の仕方を忘れたようで居て、それでもまだ肉体は貪欲だった。咽るたびに口腔と鼻腔から迸る飛沫に、また咽た。 いつからか辺りの感覚は消えて、ぼんやりとした男の影と眩暈の度に流れ動く蛍光灯の灯りだけが彼と現世を繋ぐ頼りになっていた。 その中で――。 (……憧、悪い) 京太郎の思考に蘇ったのは、新子憧の笑顔である。 一度だけ、一度だけ彼女が心の底から恐怖し驚愕した顔を見た事がある。 それを見てしまった時に――それから頭が冷えた後に、彼の脳を埋め尽くしたのは猛烈な後悔であった。 もう二度と、そんな顔はさせたくないと思ったのに――。 それが今では、このざまだった。 ――やがて、それすらもなくなる。 京太郎の思考はただ、雑音に埋め尽くされた。数多のノイズ。生命維持に関わる本能がアラートを。思考の余地はない。 不断の、連続した反射の連なり。ただ喘ぎ、たた咽び、たた吐き、ただ吸う。そこに思惟は介在しない。どこまでも正直な欲求しかない。 鳴り止まぬ、肉体から発せられる警報音。警鐘が響き、意味ある、長い文などなくなる。 苦、溺――。髪、音、水――。鼻。空気。酸素。酸素。呼吸。死。溺れ。死。呼吸。水――。飛沫。男。 死、憧、助、憧、会――麻雀、呼吸、辞、目、酸素。少女、目、死、水――死、息、空気、息、息、息、酸素、空気、息、水、溺、沈、息、水、明、息。 音、息、空気、欲、死、このまま、水、死、潜、頭、息、助、死――。空気、息、息、息、息、酸素、空気、息、呼吸、水、吸、飲、息、水、息、溺――。 そこが地上なのか水中なのか、最早彼には判別できなかった。 ドラム缶に顔を浸けられながら呼吸を試みようとし、地上で息を止めようとする。或いは顔が持ち上げられ吸おうとした瞬間に、再び水へ。 咳き込むのか、吸うのか、喘ぐのか、咽るのか、京太郎自身にも把握が付かなかった。 「おい、もう一度聞くぞ。てめえは、どこの組からのモンで、何しに来やがった?」 銅鑼を打ち鳴らしたかの如く撓んで唸る男の声に、京太郎は瞼を起こす。 それから自分が、地面に投げ出されていたのだと知った。終わってしまえば――思い返す事もできない、濃密で一瞬の苦痛の時間。 脳が醒めない。茫洋とした意識のまま、首だけ動かした。 仰向けに倒れた彼の髪が、床に黒い溜まりを作る。 「おい、いいか? 答えろよ」 視界が動いた事で、ようやくそこで彼は蹴られたのだと知った。 無様に幾度も転がりつつ、再び仰向けになる。全身の感覚はない。指先すら、動かせないのか――それとも動かしたつもりなのか動かそうともしていないのか解らない。 首を横に傾けると、口腔から躍り出た液体が床に沁み痕を残す。 「こいつ、気でも違ってんじゃないっすか?」 「なら、気付けでもしてやるか」 葉巻を口にそう呟くリーダー格の、その傍に佇む男が火を取り出した。 紫煙が漂う。全員が、うんざりするようでいて――それでありながらも昏い嗜虐を湛える笑みを浮かべる。 「おい、聞こえるか? 言わなきゃ、てめえをあのガキみたいに眼帯なしじゃいられないようにしてやる」 「俺は……ぁ……俺、は……」 「そうだ。てめーだ。てめーの話をしてるんだ。聞こえるか?」 「四百二十六……よんひゃく、じゅう、きゅう」 「あ?」 打ち込まれる、蹴り。京太郎の躰が勢いよく横転し、戸棚にぶつかる。 グレーのスチール製のラックが軋み、埃が舞い落ちる。そうされてもやはり京太郎は力なく横たわるだけ。 舌打ちをした男たちが、手近にあった角材を握る。リーダー格の男は葉巻を吹かしながら、京太郎へと歩み寄る。響く靴音。 電撃に、酸欠の影響。京太郎の精神も肉体も、既に正常の体を為してはいない。 「おめーの探してる糞ガキの所為で、俺たちのとこは大損だよ。舐めやがって」 「ガ、キ……?」 「そうだ。見せしめが必要なんだ、判るか? なあ、おにーちゃん」 実際この理論は、まるで見当違いも甚だしい。 男としてもそれを理解しつつあるし、目の前で倒れる金髪の青年を見せしめとしたところでそれを晒す場がない事は十二分に承知。 ただ、この意識の大半を奪われた男に噛み含んで伝えて、話を出来る状態に戻そうとしていただけである。 ――――ところで。 「判るか? 答えなきゃ、おにぃちゃんも目ン玉潰されて……あのガキみてーに眼帯なしじゃ暮らせなくなるぜ?」 凄む男が、灰を地面に零した。靴裏で踏みにじり、京太郎を顎でしゃくる。 角材や鉄パイプを持った男たちが素早く応じる。京太郎を、脇から抱え上げようと言う算段である。 対する京太郎は―― 「は、ハハハ、ハハハ、はははははははははは」 笑った。 大声で、心底おかしそうに。地面に倒れ伏したまま、背中を反らして。 男たちの動きが止まった。瞳に、忌避感が強まる。異物に向けるそれと同じ目線であった。 舌打ちを堪えるような顔のまま、気だるげに男は首を振る。 ――――意識というならば、スポーツ選手やある種の競技者には、意識の切り替えのスイッチというのがある。 「お前は次に……『イカレやがったか、コイツ』――――」 「――イカレやがったか、コイツ」 「――――――と言う」 「…………はっ!?」 ――――痛みに関する、ある研究があった。 「ハハハハ、マジかよ、ハハハハハハハハハハハハハハハ、マジなのかよ!」 「な、なんだ……コイツ、なんだ……ッ!?」 「はは、ははは、クソッ、ははははは、マジかよ……アハハハハハ!」 「な、なんなんだテメエッ!」 突如として腹を抱えて笑いまわる須賀京太郎に、男たちは気色ばんだ。 さっきのさっきまでの、あの呆然とした態度はどこへ行ったと言うのか。 自分自身をあれほどまでに痛めつけられて、何故こうも笑顔になれるのだ。笑い続けるのだ。 まったく理解できないそれに、不気味に思った一人は駆け寄りつつも鉄パイプを大きく頭上に掲げて――、 「……っし、治ったッ!」 上体の重心が後方へと移動したそこに回転する足払いを受け、大きく転倒した。 対する京太郎は、単純。両手を跳び箱に付くように――しかしそうしながらも絶えず両手が位置を変える。カポエイラと言おうか。 そんな動きのまま、回転の勢いに乗せて上体を捻り起した。ブリッジが如く、その場で跳んで立ち上がる。 目を見開く男たちに浮かぶ感情は――目の前の男が、人間であるか疑うようなそれ。 ――――オックスフォード大学社会文化人類学研究所によれば。 ――――腹式呼吸を伴う、息を吸わずに連続して息を吐く笑いを行う人間の疼痛閾値は、行わない人間のそれよりも大きくなると証明されている。 息を吐かせぬ間で、京太郎の右前蹴りが角材を持った男の膝を跳ねて押し込む。咄嗟に彼目掛けて右の蹴りを放とうとしたその脚を、更に蹴り込んだのである。 倒れかかった男の、その顔面の軌道に設置された――設置されたように繰り出された肘が、前歯を叩き折る。 これは――奇しくも、微笑みの国として称されるタイに伝わる武術の技。 ――――心の底からの笑いによって、人間の脳内にはモルヒネの実に六倍もの鎮痛作用があるエンドルフィンが放出されるのである。 ――――笑いというのは人間がこれまで高度な発展を遂げる上でも、必要不可欠な存在であったのだ。 ――「笑いと疼痛閾値の上昇の関連性(原題:Social laughter is correlated with an elevated pain threshold.)」より。 「な……お、おま――」 呟こうとした男の喉へ、踏込と共にショートアッパー。同じく古式ムエタイ。 糸を巻くように回転する京太郎の両手が、再び構えを取る。 「ふ――――ぅぅぅ」 そして京太郎は、急激に脱力した。 一時的に痛みの閾値を引き揚げ、さらにはある種の精神的スイッチともなるルーチンワークで平常を取り戻したとしても。 肉体そのものに蓄積された疲労が、一切合財消えてなくなる訳ではない。 そんな中彼は、目を閉じた。 ――ところで、こんな経験はないだろうか。 ――残業が続く、或いはついつい楽しみな記事を見かけて徹夜が過ぎてしまって。 ――翌日の通勤や通学で、当然座席が埋まり尽くしてしまった電車の吊革に揺られながら、微睡んでしまった事は。 脱力の幅が大きいほど、後に力を生み出す時の行動の緩急というのは凄まじいものとなる。 ならば、究極の緩急とは――究極の脱力から生まれる。 どんな姿勢で居ても基本的に二本の足で立つ事を止めない人間が、唯一その機能すらも捨てるというのは――。 すなわち――。 「――――ッッッ」 睡眠、或いは気絶。 与え続けられた苦痛と疲労に一度意識を手放した京太郎の躰が、重力に従い崩れ落ちる――その瞬間に点火。 かつてないほどの虚脱と共に、両足に漲る力は、一瞬でその速度をゼロから最大まで引き上げた。 敏捷性というのは、この緩急。加速力に関わっている。走り続けるスポーツカーを目で追うのが容易くとも、飛び立つ蠅を見失ってしまうのはこれが所以。 それは側転に似ていた。側転をしながら、斜め前方に飛び込むのと同じであった。 空中で天地が回転する京太郎のその左足が、男の首を刈った――マーディットカローク。訳するなら、ヤシの実を蹴る馬。 余りの加速に、反応が遅れた男――巻き込まれるように、後頭部から転倒。胸を開いて、仰向けに手折れる。力なく上下する胸。 奇策である。本来なら相手の攻めを捌くか受けるか殺し、更に距離を作り、衝撃に硬直する相手目掛けて叩き込まれる技。 着弾の直後に両手を付いた京太郎は体勢を立て直し、残る二人へと拳を向ける。 流石の彼も、必死であった。 その顔に浮かぶ鬼気迫る表情と獰猛な笑みに――リーダー格の男と、その付き人らしき男は硬直する。 ――――これは、一体、なんだ。 自分たちは一体、夢でも見ているのだろうか。こんな銀幕の中のような動きを行う人間と戦う事になるなど、何かが間違っているのではないか。 ボタンを千切ったコートを脱ぎ捨てる京太郎。そのまま、丸めたそれを頭上目掛けて蹴り上げた。 破裂音。蛍光灯が覆い隠されるその瞬間に、リーダー格の男は咄嗟に横に跳んだ。付き人は同じく、逆側へ。 途中、ドラム缶を弾き飛ばした。暗闇で見えぬが、ラックに激突したドラム缶は盛大な音を立てて横倒しとなった。溢れる水。 無様な着地となるが、構わない。暗闇となってしまったのならサングラスである自分たちは不利である――そう考えたから。 だからこそ、 「いぎぃ」 逆側からそんな呻き声が聞こえたときは、背筋が凍った。 男には理解が出来なかった。蛍光灯を叩き割ったのはコートの、金属製のそのボタンである事はいいとしよう。 だが、何故暗闇で追撃を行えるのだ。移動していると言うのに。 サングラスを外しつつ、そこで男は耳にする――京太郎が、彼が発する舌打ちの音を。 「俺には分かるんだよ。……撮影だの息抜きだの、色々回りくどい事をしたおかげって奴だけど」 「お前……」 「質問にだけ答えてくれ。……オカルト喰いは、眼帯をしてたんだな」 「あ、ああ……」 頷きつつ、男は懐に手を伸ばす。テーザーガン。 大体の声の位置から、金髪の青年目掛けて打ち込んでしまえばいいし――何よりも、床に撒かれた水がある。 それが果たして伝導体の役割を果たすかは不明であるが、もしその範囲に青年が居たのならば外してしまってもまだやりようがあるというもの。 そして、暗闇でも状況が把握できるというのなら――、そうだとしても攻めてこないのは、疲労の回復を待っているかテーザーガンを警戒していると言う事。 すなわちいくらかは、その水に濡れてしまっているという可能性があるという訳だ。 限界の緊張を味わいながらも、内心ほくそ笑むそこに――、 「見つけたぞ、須賀」 「……辻垣内、せんぱい?」 地下室への扉が開かれ、外の世界の灯りが射し込まれた。 満月を逆光に背負って立つその女については――男としても、よく知る人物の者であった。 「先輩……?」 どうしてここに、と伺おうとした京太郎の肩に羽織が投げ掛けられる。裏地には脚高蜘蛛の刺繍。 辻垣内智葉――背中ほどの黒髪を垂らした、怜悧な瞳の美貌。触れれば斬られる刃の風情。 実際のところ彼女は白鞘を手に、冬だと言うのに雪駄。右肩を肌蹴た着物と、僅かに覗くサラシの横胸。 当惑気味の京太郎に構わず踵を返すと、付いて来いとばかりに鼻先を路上に向けた。 状況が飲めぬまま、京太郎は構えを解いた。ストンプで打ち抜いた男の水月から足を外す。 京太郎と入れ替わりに、白いスーツと赤いジャンパーの男が地下室へと降り立つ。扉の閉じられた地下は、きっと暗い。 「……」 「えっと……」 路上。智葉から受け取った羽織のままでは、流石に冷える。だがそれは智葉も同じ。 片肌を抜いた着物のまま、無言で京太郎に背を向ける。その顎の先には、月。 なんと声を掛けたらいいものか、智葉に釣られて京太郎も空を仰ぐ。大きな満月。都会の中でも珍しく、冬の大気に青く冴える。 雲が疎らな空。電線が檻となり、景観を切り分けている。 「――無事だった、みたいだな」 月を眺める京太郎は、それが自分に向けられた言葉だと認識するのに時間を要した。 変わらず智葉は、彼の方を見ない。月だけを睨んでいるのだろう。 肩ひとつほども低いこの先輩であるが――果たして、ここまで小さな背中だっただろうか。 「……おかげさまで、何とか無事です」 「そう、か……どちらかと言えば私が助けたのは相手の方だったのかもな」 小さく溜め息。智葉としても、京太郎の実力は知っていた。 並みの極道など相手にもならず、その道の人間であろうとも――素手で相対したのならば、限りなく勝率は低い。尋常な身体能力だけなら軍人も蹴散らすほど。 成長期にハンドボールで培った空中センスとバネに、何の因果か上乗せされた古式ムエタイと、冗談めいたノースタントノーワイヤーアクションが生んだ人間凶器。 撮影やそれに伴う鍛錬から抜けて一年以上ともなるが、未だにバネとセンスと経験は錆びついていないのだ。 ……これが麻雀プロの普通だと思われたら困る。人間の普通だと思われても困る。ちょっと特殊だ。 「あのー、辻垣内先輩……それは……?」 「ん、ああ……見るか?」 白鞘を掲げて笑う智葉に、京太郎は猛烈に首を振った。お察しという奴である。 藪を突いて蛇を出すという諺があるが、ヤクザを突いてヤッパを出すのは洒落にならない。ちなみに刃物と書いてヤッパと読む。業界用語だ。 流石に彼としても、明らかな犯罪の片棒を担ぐのは御免蒙った。知らなければ、それが模造刀とも思える。というか思い込みたい。 明らかに人を殺すつもりの武器とか本当に勘弁願いたかった。 そして――、 (俺の事……助けに来てくれたんだよな、辻垣内先輩) 京太郎は再び、口を噤んだ。智葉の格好を見れば、それは一目瞭然であったのだ。 ただ、言うには憚られた。 智葉は一度たりとも直接的に、須賀京太郎を助けに来たとは言っていない。おそらくはそれが彼女の美学。 何故、この場所が判ったのか。どうして自分にそこまでしてくれるのか。何ゆえに、須賀京太郎が捕えられたと知ったのか。 聞きたい事は山ほどあったが、彼女の美学を重んじて結局は踏み込む事ができない。 彼女とて、名が知られた麻雀プロだ。M.A.R.S.ランキング9位――実家こそ極道ではあるものの、彼女は表の世界に並び立つ住人。 それが、こうして京太郎の為に刃物を片手に討ち入りに馳せ参じた。その事だけで、随分と救われる思いだ。 大学時代の麻雀の師というだけで、己に怪物と戦うための武器を授けてくれたというだけで大恩があると言うのに――本当に自分は恵まれている。良い先輩だ。 そんな風に、彼は目の前の背中を見やる。 ふと、 「――オカルト喰い、か?」 「……なんでそれを?」 智葉が、肩を揺らした。 「ここの賭場は――まあ、直参じゃないと言ってもうちの縁故だ。下の奴、そいつと少し関わりがあった」 「ああ……」 合点が言ったと、首を動かす京太郎。 なるほど確かにそれなら、智葉が場所を知っているのも道理だ。 おそらくはあの錯乱した男も、そちら絡みなのであろう。 「……先輩」 「なんだ、須賀」 「謝るのとか、ケジメとか……なしにしてくださいよ。俺は何ともないですから」 結果論だが、それで十分だった。というかむしろ、彼と相対した連中の方が被害が凄まじいだろう。 京太郎としても決死であった為、容赦なく古式ムエタイの技を使用した。 気を付けたが……それでも脳震盪は言うに及ばず、骨折や鞭打ち程度の怪我は生まれていても不思議ではない。 なのでまあ、殺されかけたのはお相子という話にしたい。というか彼としても、これ以上はその事について触れたくなかった。 やはり智葉は京太郎を振り返らず、「……そうか」とだけ漏らした。 ……なお、京太郎のこの言葉で見知らぬ誰かのケジメ案件が避けられたというのは余談であろう。ミラーシェードさんは実際ブッダスマイルを得た。 「……一年ぶりに見たと思えば、こうなってるなんてな」 「俺もっす。一年以上ぶりで、会った先輩の生肩見るなんて思ってないですよ」 「……、その下も見たいか?」 「いや……ごめんなさい、調子に乗りました」 やはり大げさに首を振る京太郎に、智葉は小さく肩を竦める。 軽口めいたやりとり。相応に落ち着きを取り戻し、場も温まってきたらしい。……未だ夜風は寒いが。 というか、一日に二度も上半身裸になるとは何事か。ここはムエタイのリングや番組の撮影や火星ではないのである。あとアンデス上空ぐらいの酸素なら火星もきっと寒い。 「それで、その賭場の代打ちが……余所から薬を大量に買い込んだという報告を受けてな。シケ張りさせてたら――」 「……俺と揉め事になった、と」 「“金髪の滅法強い奴に警察送りに”――ああ、いや、病院送りにだったか忘れたが……そんな風に訊いて」 「あー、……、……両方です」 「金髪の男が、この賭場に来るのを見た……と」 「……なるほど。だから俺、あそこまで尋問されたんですね。……“だから”なのかちょっと納得いかないっすけど」 フン、と肩鼻を押さえて息を漏らす。勢いよく、水が出てきそうである。 あの水どこから調達したのだろう。まさか風呂桶の水とかそういうのじゃないよな。……というかあのドラム缶ってなんのために在ったんだ。 ……なんて、恐ろしい思考を打ち切る。とりあえず無事に返れた、それだけでいい。 などと上の空に思索に耽る彼へと、唐突に浴びせられる声。 「須賀、手を引け」 辻垣内智葉が、正面から京太郎を見据えていた。左手に納まった白鞘は腰元へ。 まさか抜刀、ましてや斬撃などは行われるはずないだろうが――それでも自然と身が固くなる。 彼の返答を待たずして、智葉は二の句を紡いだ。 「オカルト喰いについての大まかは聞いてる。どこかの三下に囲われているのも、そいつの指示で賭場を荒しているのも」 「……」 「ただな、これは極道の案件だ。筋が通らないなら通すのは私たち筋者だ」 静かに、噛み砕くように告げられる言葉。その声は、どこまでも優しい。 辻垣内智葉は、須賀京太郎が存在すると厄介だと言うよりは――純粋に京太郎の身を案じているのだと、彼にも十分察しはついた。 故に真摯に、京太郎と目線を交わす。反らす事なく、真っ直ぐに視線をやっている。 「どうしてお前がこの件に一枚噛む事になったのかは知らないが……」 「……」 「……手は出すな。堅気だからじゃない。お前が須賀京太郎で、元麻雀プロになってしまったからだ」 理由は分かるなと、智葉が瞼を閉じた。 それは京太郎とて十二分に承知している。そして智葉の思いやりも分かっている。 だとしても――はいそうですかと頷けるほど、京太郎も容易い気持ちでこの場に足を運んだ訳ではなかった。 でなければ温厚な彼が、その拳を誰かに振るう筈がない。 「……相手は、オカルトを喰うって言います。もし先輩がやるとしても――いや、辻垣内先輩は“麻雀プロ”だ。猶更、こんな事に――」 「……他の人間に任せられない。それが理由で十分じゃないのか」 「俺にはそうは思えません」 そして、京太郎自身にもこの件に踏み込むに足る理由は十分にあった。 いや、智葉の話を聞いて尚更にそれが強まったと言ってもいい。ただ巻き込まれただけだとしても、だからこそ尚の事ここで降りるつもりはなくなっていた。 とは言っても、 「具体的に、お前にどう出来るのか……あるのか、解決策が?」 「……」 「……なら、決まりだな」 牙を抜かれたかのごとく黙り込む彼の、しかし未だに火は消えきらぬという口元を眺めつつ――智葉は溜め息を漏らした。 そして、努めて冷静に振舞う。そんな風な、京太郎の素振りに気付かぬ風に。 本音でいうなら、彼女としても具体的な解決策がある訳ではない。 ただ、速やかにその男の身柄を拘束して――裏で手ぐすねを引くものがいるなら炙り出し、この件に決着を付ける。 オカルト喰いそれ自体は直接見た事がない為、どんな終わりにするかという話であるが……少なくとも話だけ聞くなら、咎めるほどでもない。 ただし、遺恨は残るだろう。幾人もの代打ちはその“特性”を奪われている。 智葉たちに罰する気がなくとも、今後もまた襲撃がされないと言う話でもない。いや、むしろそれが起きるのも自然と見るべきか。 そして、京太郎のような相手が武器を持っていようが容易く制圧できる手駒は多くはない。 そんな一部の利もない少女に、護衛を付けてやれるほどに義理がある話でもない。 とはいっても――寝覚めが悪い。 智葉が確保に乗り出しているのも、そこだ。智葉たちの組はそんな悪辣な方法で他の賭場を潰し、縄張りを奪い取る事はしない。 だが、他は別だ。 ともすれば少女はその飼い主を変えただけで、末永く奴隷として扱われる可能性もあった。 スポーツで言うなら野球に相当するほど麻雀がこうも人気競技であり、そして野球に比べて場所も設備も必要としない競技である弊害。 プロとなり表を歩くなら兎も角、裏には裏で人材が迎え入れられるのである。 「……久しぶりに、お前の顔を見れてよかったよ」 「先輩……」 「身体に気を付けろ。……いつか先輩として、お前が居た場所も獲る」 ――だからお前は、元の生活に戻れ。 智葉そう告げて、背中を見せる。遅れて地下室から、二人の男が彼女の影に付き従う。 智葉の背に声がかかる事はなかった。 ◇ ◆ ◇ ……衣、悪い事しちゃったのかな。 ――麻雀プロ 天江衣、インタビューにて。(なおこれが初インタビューとなる) ◇ ◆ ◇ 「……どうかしたのかい、須賀君?」 カップを拭う京太郎の手元が止まる。ゆっくりと顔を向ければ、人のよさそうな笑みを浮かべる老人。 西洋骨董家具を冠した店名。その店長。 仕事中、今日は人の入りが少ない。だから彼も、集中力を欠いてしまっていたのかもしれない。 それにしても、他人からそれを見咎められるなどと――。 不意に京太郎は、店長の老人に問いかける。 「……そんな風に、見えましたか?」 「最初にこの店に来た時に、そっくりだったよ」 「ああ……、もう一年以上前ですよね」 あれはたしか雨の日であった――と、京太郎は振り返る。 大学時代から聞いてはいたこの店に足を運んだその時、彼は決してこの店で働くつもりなどなかった。 ただ、一杯のコーヒーを求めた。それだけであった。 「……ちょっと、悩んでるんです。なんていうか最近の事と、これからの事と」 笑う京太郎には力がない。 一晩考えて――その内に、熱も冷めた。戦闘の興奮も、己を突き動かす衝動も。 あの公園に足を運んでみても、少女の影はなかった。書き置き一つない。それっきり、彼と彼女を繋ぐ糸は断ち切られた。 同じく、彼としても途切れた糸に再び手を伸ばすだけの覚悟が、生まれなかった。 「時間があるなら、ゆっくり考えて答えを出すといいけど……」 「……」 「……そうだね。私からは……恥ずかしいけどこれまで生きていて、君の為になるようなアドバイスは思い浮かばないけど」 老人の顎が、僅かに沈んだ。 その後、目の細い店長は恥ずかしそうに後頭部へと手をやった。 「恥ずかしながらこの歳になってから麻雀を始めてみようと思ってね」 「……麻雀、ですか」 「不均等だからこそ公平で……そう思うと、少し気になってね。調べてみたけど、ルールが少し複雑で――」 「ああ、そうですよね。俺も初めは――役の数とか、点数計算とか、待ちとかに苦労しましたし」 思えばそんな時期もあったと、京太郎は追憶に浸る。 部の全員が経験者。 インターミドル優勝者に、実家が雀荘の副部長に、とにかく人を喰ったように心理戦が美味い部長に、集中力の続かない高打点の逃げ馬。 おまけに、部長から頼まれた人数合わせの一貫として――ただ出来るというだけで何気なく誘った幼馴染は、トンデモナイ実力者。 それでいて彼は役も碌に覚えきっていない素人。苦労と言うより、ただ場違いと言った方が正しいかもしれない。 夏のインターハイが終わって、――京太郎は初戦敗退――、引退する事となった元部長から手ほどきを受けた。 漸くそうして、雀士の道に一歩を踏み出したのだ。 「だから……君が良かったらだけれども、麻雀を教えてくれないかな」 「……今からですか?」 流石に道具もないのにそれは難しいと、京太郎はあたりを見回した。 それにしたってまだ開店時間だ。まさか大体的に麻雀卓をセットして、牌を並べて説明に――なんて運ぶ事は出来まい。 そんな風に考えていると、ふと笑う声。 「須賀君は、麻雀の事となると良い顔になるね」 「……そうですか?」 「だから――今じゃなくていいよ。君の悩みが片付いたら、教えて欲しい」 「……判りました」 ああそうだと、店長が窓の外へと目を向けた。 天気は曇り。気温の上下は少なくなるが、さりとて朝から温度も上がらずにどことなく暗澹となる空。 何事かと伺う京太郎に、再び顔を合わせて一言。 「今日は客足もこのままだろうから、上がっていいよ」 ただし――と、付け加えられた。 「前に持ってきたアレ……そのまま、持って帰ってくれるかな」 「ああ……。アレ、ここに置きっぱなしにしてましたっけ」 やれやれと、京太郎は頭を掻いた。 以前もそう言ったように、須賀京太郎は華が少ない。プロとしての活動をしていたと言っても、それを疑われるほど。 であるからこそ、彼はしばしばその証明にプロ時代の小物を持ち出していた。 ……この店に置いてあるのは、そんな一品。 今思えば、どうしてそれを選んで持ってきたのか彼自身としても不思議がるような小道具だった。 「あの時は……ああ、通り魔騒動とかあったねぇ」 「ああ、あのやたらめったら常人離れした凄い動きの……懐かしいですね、本当に」 あれは何だったんだろうと、かつて拳を合わせた京太郎は首を捻った。 「それじゃあ店長、上がらせて貰いますね」 「気を付けなさい、須賀君」 「……はい」 袋を背負って、自室への階段を上る京太郎の頭にはある言葉がリフレインしていた。 昼休み公園へと向かったその帰り道、またしてもシゲと出会ったのだ。 『よ、京ちゃん』 『……シゲさん』 『“魔法喰い”はいよいよ駄目だな。そいつは兎も角、連れてる方がやり過ぎた』 『……』 『ククク……ここからやるとしたら一発逆転、大博打しかないだろうな。今のままじゃ、あいつは角を立てすぎるだけだ』 『……どうして、それを俺に』 『訊きたくなかったのかい?』 『……。俺は、麻雀が出来ないんだって』 『そうかい? ……ああ、そうだったな』 『……』 『じゃあな。フグはまた、今度にしようや』 飄々と笑い去るその背中を、彼はただ見つめる事しかできなかった。 頭の中では、さまざまな事が渦巻いていた。そしてそれに結論を出すよりも先に、京太郎は歩き出していた。 いや、結論なんて決まっていた。そんなものは一つしかなかった。それこそが最も『納得』が行く道であった――。 智葉の言葉を受けて、自分なりに考えたその果て。その為の道筋も想定した。襲い掛かる困難も、これからの苦難も想像した。 ただ一つ、それでもただ一つ――。 彼には、未だに足りないものがあった。 それが定まらぬまま歩き出し、歩み進め、歩み続けて自宅までこうして辿り着こうとしていても――。 その大切な一つだけが、手の内にない。 歩を進める足が鈍った。 速度を失っていくそれが、緩やかに階段を上る。自宅へ続くフロアーへと、最後の一歩を踏み出した。 そこで―― 「――なんて顔してんのよ、京太郎!」 聞こえると思っていなかった声を、聞いた。 「憧……お前、どうしてここに……」 「いやー、代休付けて貰っちゃって……一日前だけどね」 「それにしたって連絡ぐらい……」 「したけど?」 口を尖らせる憧に促されて、京太郎は携帯電話を見た。 電源が切れていた。そう言えば昨晩のあの騒動を受けて、充電する事がすっかり頭の外に行っていた。 どうやら余程に衝撃的な展開で、混乱も冷めていなかったらしい――と彼は天を仰いだ。 だが、食材の用意は済んでいるし、片づけると言っても元々私物が碌にない部屋だ。急な来訪になってしまっていても然程問題はない。 ポケットから、日本刀のキーホルダーが付いた部屋鍵を取り出し、やれやれと残る足を階段から引き上げる。 そのまま鍵を手で弄びながら、ドアを開けようとしたが、 「……憧?」 新子憧が、そんな風に扉へと手を伸ばした京太郎を遮った。 京太郎よりも頭一つ分以上に小さな新子憧。彼女の顔は殆ど、京太郎の胸に埋まるだろう。 そんな憧が、下から京太郎を睨め上げる。勝気そうな赤い瞳が、どこまでも引き絞られた。思わずたじろぐ京太郎に、更に憧が一歩。 腰ほどまでの赤味を帯びた茶髪が揺れる。明確に怒っている――そうとしか京太郎には思えなかった。 「な、なんだよ……」 「あんた、なんでそんなに情けない顔してんのよ」 「……元々?」 なんて恍けた風におどける京太郎に向けられる目から険は消えない。 判っているぞ――などと言いたげなほどの力強い目。どこまでも問いただす迫力がある。 「……仕事でちょっとミスしたんだよ」 「へー、その仕事って麻雀?」 「いや、喫茶店」 自然な返し。そう、京太郎は思った。 だからこそ、 「――オカルト喰い」 新子憧からそんな言葉が飛び出したとき、彼の息は止まった。 最早、ここからの誤魔化しなど利く筈もない。誰に対してもそうであるし、それが憧が相手ともなれば猶更だ。 背筋が自然と伸びた。同時に浮かぶ数々の疑念。 手のひらを見せての、憧の溜息。 「宥姉からね。ひょっとしたらひょっとするかもしれないから注意して、って」 「……そっちか」 「で……その分だと図星も図星、しかもあんたガチで首突っ込んでるってとこ?」 そこまで言われたら、目を伏せるしかない。いや、伏せようとしたらどうしても新子憧と視線が克ち合う。 仕方なく天井を見た。視界いっぱいに移される、棘のような突起の目立つ天井。所々、塗にムラがある。 どうしたものかと、深い息を零すしかない。 「その分だとさ……うん、やっぱ」 「……?」 「どうしても戦おう――なんて考えてるんなら文句の一つでも言ってやろうかと思ってたんだけどさ」 ――あんた、戦おうとかって思ってないでしょ。 「――」 「それも図星? ……まー、当然よね。あんた目が悪いし」 「……なにが言いたいんだよ、憧」 新子憧の意図が、彼には読めなかった。 京太郎の事を叱りに来たのか、呆れに来たのか、怒りに来たのか、止めに来たのか判らない。 ただ、京太郎の事情を――失明の危険を知っているのならば、当然ながら彼が麻雀をしようというのならそれを断念させにかかるだろう。 だけれども、何だこの態度は。 「ぶっちゃけ、今のあんたダサい。見てらんない。興ざめよ、興ざめ」 心底うんざりだと告げる新子憧。下手をすればこのまま、奈良まで引き返そうというものがある。 ――だが、何故。 京太郎が麻雀を行わないと言うのなら、事情を知る者からしたらそれは願ったりの筈だ。 むしろきっと、実際彼女自身がそう言うように……彼がそんな決意でもしたのならば、間違いなく喧騒は避けられないものとなる。 「しかもそれ……麻雀なしで解決するって話じゃないんでしょ?」 「……」 正直のところ、京太郎は脱帽する思いであった。 何も答えていないというのに、どうしてそこまで言い切れるというのだろう。これが教師の力か。 正直なところ名探偵の方が向いているのではないかとすら思える。 「そりゃあ……何年の付き合いだと思ってるのよ、あんたと」 そんな風に言われたら、さもありなんというところか。 しかし、京太郎には憧の僅かな返答の仕草から何かを見抜く事など出来ない。女性は嘘に敏感だという話があるが、それが所以なのか。 そんな風に頭を押さえる京太郎に、憧は半眼で返す。 「本当にそれ、打たなきゃいけないのよね」 「……ああ」 「ま、あんたがそこらへん考えない訳ないか……うん」 そう、京太郎はあれから――辻垣内智葉に言われてから、彼なりの答えを探した。 まず、その少女は借金を負っている。そしてどこかのヤクザの手駒として扱われている――そこが新たな情報。 この解決策は正しく、辻垣内智葉に任せる他ない。京太郎が下手に介入するよりも、その道の智葉が余程上手く解決するだろう。 下手に京太郎が踏み込むべきではない。お節介と不必要な助力というのは、時に妨害に匹敵する――座して待つべきである。 そう、ここだけならば。ここだけならば京太郎は必要ないのだ。 だが――あの少女。智葉に保護をされてから、それからどうなる? きっと、そんな人権をないもののように扱われたりはしない。平和に日常に戻れるだろう。智葉は、その辺りの線引きを考えている人間だ。 しかし、戻っても……ある問題が付き纏う。少女の人生に、いつまでも暗い影を落とし続ける。絶望の闇を齎す。 実際に京太郎も遭遇した――――あの、オカルトを奪われた人間からの報復である。 智葉は解放するだろう。 また、その借金についても――彼女の組の管理下となり、他の組が手を出す事は困難となる。 だが、少女のその後まではどうだ? ヤクザ同士の抗争でも、刃物を使ったそれが行われたら――被害は恐ろしい事となるだろう。その備えと言うのも、常に万全に供給はできない限りあるものとなる。 それを果たして、一般人の少女に貸すか? 少女が組にとって有用なら、行う筈。それは同時に、またしても少女は“オカルト喰い”として使われる事に他ならない。飼い主を変えただけだ。 智葉はきっと許さない。代打ちとして、強力な切り札として少女を使用する事は絶対にありえない。 そう、その意味で少女は平穏だが――そちらを立てたら、逆側が立たない。少女を守るものは居なくなるのだ。 誰も好き好んで一銭の得にもならぬ少女の為に体を晒さないし、また、智葉もそんな感傷めいた我儘を組員には申し付けないだろう。 その辺りの線引きも、同時に厳しいのが智葉。 ならば――誰が少女を守る? 誰が彼女をその報復から防ぐ? 「最初は……俺が護ろうかって思ったけどな、無理だ。誰か一人の命を背負いきれるほど、安くはないんだ」 「いや……いきなり命とか言われても話が全然見えないけど……うん、それで?」 「だから――俺はその元を絶とうと思った」 ならば答えは一つ。その喰ったオカルトを全て、持ち主に返すしかない。 そうすれば遺恨は残るが、己の手に再び拠り所となる武器が戻ってくるのだ――あのような無茶をするものも早々はおるまい。 故に、少女が他人から奪い取った“異能”を返還する。それしか方法はないのだ。 だが一体どうやってという話だが――京太郎はそれにも、解を得た。 「……で、あんたが打つの?」 「ああ……、そうなるんだけどな――――ウッ!?」 歯切れの悪い京太郎の、その腹に拳が打ち込まれた。 新子憧からの正拳突きである。右の拳が、綺麗に鳩尾にめり込んだ。 思わず踏鞴を踏んで目尻に涙を浮かべる京太郎を――毅然と、いや、どこか平然と見る新子憧。 「なら、ちゃっちゃとやっちゃいなさい。あんたなら、勝つに決まってるから」 「お前……なんでそんな風に言い切れるんだよ……」 「判るに決まってるでしょ。これまであんたの戦いをずっと見てたのはあたしなんだから……ファン一号はあ・た・し」 言いながら、顔を顰めて掌を動かす新子憧。 大学時代、散々ばら京太郎に拳を叩き込んだ憧であったが、プロを経て強靭に鍛錬された京太郎の肉体は予想以上のものであったらしい。 何度か拳を開いて閉じる憧を見やりつつ、やはり京太郎の顔色は優れない。 実際のところ――勝敗の判断で言うのならば、彼は勝つ事を不安がっている訳でもなければ、負ける事を恐れている訳でもなかった。 彼が二の足を踏んでいる理由は、別にある。 勝敗ではない。少女を無事に救い出せるかという算段でもなければ、己の立てた方程式が正しいのか――という話でもなかった。 「あー、もー、まどろっこしいなぁ!」 未だに煮え切らぬ須賀京太郎に、とうとう新子憧は叫びを上げた。 何かと目で窺う京太郎に、憧は視線を逸らしながら口を尖らせる。 「本当はもっと時間と場所弁えたりとか、ムードとタイミングとかそーゆーのあるっていうのに本当にこの男は……!」 「……憧?」 「京太郎、目ぇ閉じなさい」 「憧?」 「いいから! 早くする!」 「アッハイ」 言われるがままに瞼を落とす京太郎に、近づく憧の靴音。 何が行われるのかと、身を固くする。これは古式ムエタイをやっていようがノースタントノーワイヤーだろうが変わらない。 ただ、動転するほかない。 「京太郎がさ、あんたが……誰かの希望になりたいって言うなら……」 ゆっくりと、声が迫ってくる。 「それなのにその勇気が出ないっていうなら……踏み出せないっていうなら……」 足音が止まった。 手の平に触れた冷たい感触に思わず振り払いそうに肩を動かすが、やがて彼はそれが新子憧のものだと気付いた。 そのまま、手が腹のあたりまで引き上げられる。新子憧なら、胸元に相当しようか。 京太郎の手を撫でつける憧の指は滑らかで、涼しい。 手の甲が、天井に向けて晒される。 「だったらあたしの希望を分けてあげる。あたしがあんたの、希望って奴になってあげる」 そんな言葉と共に―― 「目、開けていいわよ」 新子憧に促されるがまま目を向けると、京太郎の左手。 その薬指に――指輪。 「憧、これ……」 「見れば判るでしょ? っていうか流石にこのムードもタイミングもへったくれもないのに加えてボケたらマジぶっとばすわよ?」 「あ、ああ……」 これは所謂、結婚指輪という奴であった。 「……というかさ、これいきなり過ぎない?」 「茶化すな!」 「理不尽!?」 足の甲目掛けて落とされるヒールを、すんでで回避する。 流石にいくら須賀京太郎と言ってもそれは洒落にならない。ひょっとしたら折れたりするかもしれない。流石に憧がそこまで力は入れないだろうが。 距離を取る京太郎に、「うー」と唸りを上げる憧。心なしか顔が紅潮しているのは、まさか今の運動の所為ではないだろう。 そんな彼女がまた歩み寄ろうとしたとき、京太郎は思わず身を固くしてしまった。 彼自身も動転していて何を言い出すのか、彼女から何をされるのか解らないのだ。 「こっから先は……独り言なんだけど」 憧が、足を止めた。ヒールがかつりと音を立てる。 「やっぱりあんた、絶対に麻雀を怖がってる……。当然だよね、だって……あれだけ奪われたら……そうならない方が変だし」 「……」 「だから……だからさ」 言葉を区切る憧に、無言の京太郎。 「だから……もしも麻雀なんかがあんたから奪うっていうんなら、あたしがあんたにあげればいい。十奪うんだったら、百あげればいい」 「……スケールでかいな」 十に対して十一や二十で返さないところが――流石というかなんというか。 なんて、京太郎は息を飲んだ。 「だから……あんたが家族取られちゃったんだったら……あたしがそれをあげればいいって思っただけ! 家族になろうと思ったの! なんか悪い!?」 「なんか文句あるか!」と、後半が殆ど早口になって殆どやけっぱちに等しい勢いで喰いかかる憧に、開いた口が塞がらない。 そして、嘆息。 自然と彼からも、吐息が零れて笑いが落ちた。 「えっと……今のは、独り言でいいんだよな?」 「う……、ま、まあ……」 「ならいいんだけどな。うん」 何が、と眉を寄せる憧に向けて彼は指を立てた。 まずは一本。右手の指が、天井を向く。 「いきなり答えも聞かないで結婚指輪ハメるなよ」 「うっ」 「あと今のが独り言じゃなくてプロポーズとかだとしたらビックリすぎるだろ」 「ううっ」 「というかキスもまだなのに、結婚申し込むか普通」 「うううっ」 三本指を立てた時点で、新子憧の顔は真っ赤だった。 若干目が潤んで、涙が滲みそうですらある。かなり追い詰められていた。彼女自身、冷静になってみれば自分が相当先走っていると理解したのだろう。 普段はちゃっかりと要領が良いくせに不器用で、計算高い癖に肝心なところで勢いで走って、冷静そうでいながら情に厚い新子憧らしい。 そんな彼女の様子を眺めながら――彼は静かに、目尻を下げた。 「それに……こういうの、男の方から言わせろよな」 若干バツが悪そうに顔を背けて後頭部を掻く彼を、見やる憧の目が大きくなる。 そのまま瞬き。二度三度、三度四度繰り返される。 「え……」 「あれから考えてたんだよ。流石にどう考えたって……まー、その、男の部屋に泊まりにくるなんて……なぁ」 昔はよくやったけど、あれは部屋が多かったし、何よりも隣同士で……それもそのまま寝てしまうみたいな形が多かった。 世話を焼かれているときだって――おそらくはその延長線上だなんて思って、そのままの優しさだと深く考えぬようにした。 だけど、この歳になって。それに、一間の家にわざわざ新子憧が泊まりに来るなんて。いくらなんでも、世話を焼くにしては長すぎるし面倒見がよすぎるなんて。 それだって、ひょっとしたらの域を出ないものであったけど―― 「俺でよければ――――結婚してくれ。家族になってくれ、憧」 きっぱりと言い切った京太郎に向けられた目線は驚愕。 頬が熱いのを認識しつつも、それを誤魔化すように京太郎は笑う。 「い、いいの……?」 「指輪用意してないけどな」 あまりにも急すぎた話で面食らったと言うのは事実。 ひょっとしたら交際とか、そういう真摯な対応が必要になるかもしれない――なんて考えてはいたが。 それにしたって、普通は一足飛びで結婚話が出るなんて思わない。 いつの間にレベルが99になっているというのだ。まだその為の任務消化をしたつもりもない――なんて提督めいた戯言はさておき、やはりプロポーズは突飛だ。 実際京太郎だって、「いや、それでこっちの勘違いだったら最高にダサくないか?」という気持ちも強かった。 だから、努めてそういう方面から意識を外して、新子憧に他意はないと思い込もうとしている一面すらあったのだ。 だけど――尋問にあって、分かった。 呼吸を奪われ、絶体絶命の危機に――そんなときに浮かんだ顔が自分の中で何を意味するのかなんて、いくら彼でも判った。 「あのさ」 「おう」 「あ、あんたがその……今まで麻雀の方にばっかり向いてたっていうのも分かるし……これからまた麻雀しなきゃいけないってのも分かるけどさ」 彼自身の矜持の為に。誰かと交わした約束の為に。それが生活に掛かってるから。勝負事だから。生き方だから。 だから――京太郎は、麻雀ばかりを見据えてきた。その目が限界になるその瞬間まで、見続けた。 ここから先は、限界の更に先。そんな状況だとしても深淵の縁に立ち、暗黒に目を凝らさねばならない時間。 それでも――と、憧は言う。 「今度は麻雀なんかじゃなくてあたしに夢中にさせてあげるから……目を離したら、ダメなんだから」 それでも還ってこいと、憧は言った。 「……お前さぁ」 「うううううううううるさいってば! 判ってるって! 判ってるわよ! ええ判りますぅー! 判ってるからなによもう別にいいでしょ笑うなコラ!」 きしゃーと牙を剥く新子憧に、京太郎は破顔するしかない。 これはひょっとしたら判断を早まってしまったのかも知れないが――いや、むしろこれが良い。 何とも、本当に可愛らしいというか微笑ましいというか。 今となってはというものだが……これまでの悪態の裏返しに全てこんな照れ隠しがあったなんてすると、もう本当に彼としてもどんな顔をしていいのか解らない。 ……とりあえず、痴女という評価は改めておこう。あれは酒の勢いでまかり間違ったアプローチだったのだろう。 流石に新妻が酔ったら誰彼構わずアピールする人間だとは京太郎も思いたくない。そんな動物みたいな事して欲しくない。 「ううー、最悪……なんでこんな風にプロポーズする事になっちゃうのよぉ……」 「したの俺だけどなー」 「うるさい! だから茶化すなって言ってるでしょ、京太郎!」 時間と場所もだけど、ムードとタイミングも――という憧の言葉が反芻される。 つまり本当は彼女としても、こんな形というのは不本意だったと言う事。 だけど不本意でも決めたのは――偏に、須賀京太郎の背中を押すため。 須賀京太郎が須賀京太郎として、オカルトスレイヤーとして、誰かの涙を拭う為の一歩を踏み出す切っ掛けを与える為。 全ては、道筋も彼自身が作り上げたというのに、それを実行する最後の一欠片を嵌め込む事が出来なかった彼の為。 「京太郎」 「ん、どうした?」 「あたしにここまでさせたんだから……判ってるでしょ?」 須賀京太郎の、須賀京太郎の麻雀のファン一号と新子憧は言った。 ならば彼が須賀京太郎に求めている事はただ一つだ。たった一つのシンプルな事だ。 須賀京太郎は考える。 例えば運命という名の物語があったとするのならば、自分の役目は終わっているものだと。 大会の参加規定人数には一人だけが足りない、個性豊かな麻雀部。京太郎以外は経験者。 そして、京太郎の幼馴染み。飛びきり麻雀が強くて、そして、インターハイに参加するに足る願いを抱える少女。 彼女を麻雀部に導いた時に、須賀京太郎に与えられた役割というのは終わっていた。宮永咲を主役にした物語はそこから始まって、京太郎はお役御免。 だから、華がない。咲とその周りの因縁と戦うには、あまりにも天運が足りない。 何故ならば、主役はきっと彼女たちで――京太郎は端役だから。 だけれども、許せなかった。 ある麻雀大会で、幼馴染みの少女に向けられた心無い一言が。彼女を含めた周囲の持てる人間を、恰かもヒトとは異なる存在と切り捨てるその言葉が。 京太郎も、彼自身も麻雀が好きだった。であればこそ、確かにそんな“異能”との隔たりは感じる。不公平を覚える。不平不満を抱いた。 それまで宮永咲という幼馴染みの、麻雀という一面に依らないものを知っているのに――――そんな一言で切り捨てられ、あまつさえ言い返せなかった自分が許せなかった。 何処かでその言葉に同意してしまった自分が許せなかった。 始まりはそこ。運命からはまるで計算の外で始まった、些細な一コマ。 だけれども――だ。それが全てではない。そんな一言の為に戦い続けられるほど、彼は強くない。 後は――習慣であったり約束であったり願望であったり適性であったり、京太郎自身も判らない様々な土台で麻雀の道を歩き出した。歩き続けようとした。 でも、終わった。もう、そんな割り込み行為は終わった筈なのに。 それでも――こうしてまた、関わってしまうあたりには何か因縁がある気がしてならない。 「……」 ……いや、一つ訂正がある。 正しく言おう。須賀京太郎と麻雀――そこにはきっと、因縁なんてものは無い。 因縁だのなんだのと理屈を付けて、ただ自分が特別だと想いたかった。思いたいだけの凡人だった。 (だけど――) 因縁なんて無くても。宿命なんて無くても。運命なんて無くても――。 理由なんて無くても。原因なんて無くても。前提なんて無くても――。 能力なんて無くても。才能なんて無くても。豪運なんて無くても――。 誰かが泣いてるのを見て悲しさを覚え、そしてそれを和らげて遣りたいと思うのは―― 「……ああ、そうだよな」 ――きっとただ、当然の事だ。人間なら誰でも持ってる、普通の優しさだ。 ヒーローに為りたいと思ったなら、為ればいい。為せばいい。 愛と勇気は誰しもの標準装備で、夢と希望は一見様お断りの限定品じゃない。 誰かの涙を拭うのに、特別な事情や才能なんて必要ない。 一歩を踏み出す勇気と、理不尽を許せないという覚悟だけが在ればいい。 「俺は――オカルトスレイヤーだ」 不条理を齎すオカルトがあるなら、ただそれを殺すだけだ。 それこそが須賀京太郎が持つ唯一の力であり、唯一の理念だ。 力に意思はない。生まれ持った者に咎はない。高々麻雀なんてちっぽけなものの所為で、その人の人格が悪し様に扱われて、人としての平凡を取り上げられて良い筈がない。 それが許されるのならば――。それの口実となるならば――。それを行う奴がいるというならば――。 ――――オカルト殺すべし。慈悲はない。 「……カレー、煮込むのに時間かかっちゃうから」 「だったよなぁ」 「冷めたりなんかしないから、ちゃんと帰って来なさいよね」 「……猫舌だけどな」 「それも込みで言ってるんだってば」 そう呟く憧を、京太郎は静かに見た。 彼女は断片しか知らない。京太郎がこれから真に何をしようとしているのか、どこに行こうとしているのか知らない。 でもこうして――何も聞かない。ただ、京太郎の背中を押した。 いい女だ。いい女だと思う。これまでも随分と苦労を掛けたと思うし、ひょっとしたらこれからだってそうだろう。 彼は至らぬ身だけど――――それでも、それでもせめて。 全てを取り戻し、少女を救い、涙を拭い――この日常へ。この日常へ。この日常へと、還ろう。 そうしたらきっと――きっとそうしたら――――。 「……それじゃ、行ってくるぜ」 余計な言葉など、もう必要ない。 ここから先の事は、彼の仕事である。彼が為さねばならない、仕事である。 包みを担いで、元来た道へと引き返そうとする。階段へと、一歩を踏み出す。そのまま段を降りる。 ――と、気付いた。 格好よく踏み出したつもりで、一つ忘れていた。部屋の鍵を渡さなければ、新子憧はこの寒空、廊下でひたすら待つ事になるではないか。 いけないいけないと、振り向いたその時―― 「……幸運の女神さまには、足りないかもしれないけど」 「いや、充分だろ」 受ける、口づけ。 階段のおかげで、二人の身長差は失われて――正面からお互いを見つめる形となっていた。 階段を駆け下りて、街並みを直走る京太郎。 彼の内を駆けるのは――昨夜の記憶。 昨晩、彼は切り出した。 須賀京太郎のウィークポイントであり、暗部。暴かれるべきではない過去の汚点。迂闊に触れ得ぬ禁忌。 それは終わった。ひとまずの鎮静を見せた。 ならば――触れるべきでないと思った。互いに苦い経験であるというのもあるし、忌み数のように……言霊が宿って、再び噴出する事を恐れたのだ。 だけれども、踏み込む。踏破する。 前に進むためには、そうするしかないのだ。いつまでも心を過去に囚われる訳にはいかない。 『なあ、マホ』 『どうしたんですか、京太郎先輩』 『マホが昔暴走したときに――結局、どうやって治ったんだ?』 彼の知らぬ真相。 己が関わり、そして解決できなかったその命題はどのような結末に――どのようにして結末に帰結したのか。 今まで、敢えて触れなかった解法。触れる事を恐れていた解法。 ついにそれが、明かされた。 『……宮永プロです』 『咲が!?』 彼は驚愕した。 彼の知る幼馴染とはあれから幾度か顔を合わせているというのに、まるでそんな素振りを見せてはいなかったから。 だけれども、それは真に非ず。彼は余計に唖然とする事となった。 『……違います。マホの事を直してくれたのは、咲先輩じゃないです』 『じゃあ、誰が……!』 『宮永照さんが、マホの事を倒して……止めてくれたんです』 『……!』 そんな言葉と同時に思い返される事――それはあの一戦。 『嘘……』 『協力してあげた……ダメージ1ってとこか』 小鍛冶健夜への止めの一撃。その為に練り上げた攻撃。 その最後の一押しとなったのは――以前の対局で宮永照が与えた攻撃であった。 宮永照は、彼女独自の理論で運を操る。決して万能ではなく、そこには照自身にも如何ともし難い制約が付きまとうが――それでも強力無比。 他人の運の偏りから、さながら電磁定位が如くその“特性”や“異能”を探知する。 コイルで発電するように運を徐々に練り上げる。 或いは電磁加速装置が如く神速の一撃を叩き込み、また或いは強烈な落雷を誘発する。 そして、独自の理論で他人の運を揺るがせて――後々までの不調を誘発する。一撃それ自体による表面的な損害よりも、内に響き内部から苛む攻撃。 そんな照の一撃が、噴出したのだ。最後の場面で。 小鍛冶健夜の“特性”は“神明が如く冴え渡る閃き”と“神憑り的な強運”。 その閃きに従い、他人の特性や異能を看破し――――豪運がその打破を可能とする。 雀士が衝撃を受ける事態としては、“己の判断が悉く裏目に出る”事がある。 実際のところ京太郎も「引くべきと手を崩した結果直撃する」「その次順でツモだった」「二択での押しで危険を感じた逆側で放銃」「逃げたと思ったら他家に振り込んだ」など、 その恐怖を十全に味わった。 宮永咲には目の前で嶺上牌を奪い取り嶺上開花、大星淡には暗槓槍槓国士無双など――正に“解決法として思い付いても実行できない攻撃”を浴びせかける。 言わば小鍛冶健夜は、豪運を備えた“完全版”オカルトスレイヤーであったのだ。異能の僅かな綻びを、思い通りの理論と強運で蹂躙出来る。 しかし、宮永照が独自の理論で与えた運への雷撃が――小鍛冶健夜の完全を崩した。表で気付けぬ内部への致命傷を与えていたのだ。 “闇を裂く雷神”の名はまさに、彼女にこそ相応しい。 京太郎に襲いかかる絶望の雲と諦観の闇も晴らしてくれたのだから。 これまでも――そして、これからの事も――。 少女のオカルト喰いがどの域まで及ぶのか、京太郎は知らない。 だが仮に夢乃マホと同等の規模で行われるならば――それは“異能”だけでなく“特性”にも及ぶと考えるのが自然。 明確な“理論的や確率的に有り得ない事を必然として恣意的に行使する”のが“異能(オカルト)”ならば、“特性(のうりょく)”は違う。 “特性”はその人の運や技術、経験や嗜好から導き出された最も自然であるスタイル。そんな打ち筋。それを“異能”に匹敵するまで昇華した戦闘理論。 宮永咲・天江衣・大星淡・松実宥は前者、辻垣内智葉・小走やえ・小鍛冶健夜は後者に属する。宮永照は両方である。 そこで――。 「待ってろ……! 必ず……必ず、助ける……!」 奪われる“特性(のうりょく)”を持たず、それでいて複数操られる“異能(オカルト)”に対抗できる人間は――――ただ一人しかいない。 そう、彼――須賀京太郎。 曰く――人類の到達点。 曰く――地上最強の男。 曰く――M.A.R.S.ランキング第一位。 ――――オカルトスレイヤーを於いて、他ならない。 「あ、そうだ。今のうちに――っと」 包みを担いで疾風が如く駆ける京太郎の手が、スマートフォンを取り出した。 靡く風に誘われて、金糸が曇天に翻る。 それは宛ら、陽光に似ていた。 ◇ ◆ ◇ ……私、京ちゃんの分も負けないから。絶対に、負けないから。 ――麻雀プロ 宮永咲、須賀プロ引退について ◇ ◆ ◇ 表通りから一本と奥まった場所に位置する、裏路地。 そこを医療用眼帯の少女と――、そしてその飼い主である浅黒い肌のスキンヘッドの男。 目指す先はある一点。 やり過ぎたのだと、少女は男から暴力を受けた。派手に目立ちすぎて、損ねてはならぬ者の機嫌を損ねたと。 それを命じたのは男であるはずなのに、何ともおかしな話である。 だから――と男は言う。 “だからこそ、有用性を証明しなければならない”と。 “そうでなければ、俺もお前も地獄行きだ”と。 生きる事にはもう、興味はなかった。たった一つ、彼女を人間にしてくれる場というのも自分自身の因果が原因で失われてしまっていた。 だから地獄行きでも、少女は既に彼女の中では地獄に居るのも等しかった。 ただ一つ――。 ただ一つ――それでも気がかりがあった。 あの青年は、無事なのだろうか。 もうきっと顔を合わせる事はないだろうし、彼も関わりたくはないだろう。少女としてもどんな顔をしていいのか判らない。 でもせめて、せめて最後に――彼の無事を確かめたかった。 あの後、彼はどうなってしまったのだろう。 ただ怖くて、ただ恐ろしくて、ただあの平穏に普段の地獄が舞い込んだ事に戸惑って――。 自分さえいなくなれば彼は助かると逃げ出してしまったあの場に居た、あの青年はどうなったのだろう。 その生死を、無事を確かめる事すら今の少女にはままならない。 こうして、敢えて騒ぎになっても人目に付きそうな場所を進む以外は――それだって目的の為以外には――出歩く事が、許されないのだから。 男と共に、ある場所に匿われていた。匿われるというよりは、殆ど軟禁に近い。 そんな状態では、彼の無事を確かめる事もできない。だから男の言う“地獄行き”に興味なんかなくても――少女は動き出した。 ある麻雀雑誌に載っていた、その記事を頼りに。 男と少女の有用性を示す事となる、切り札に向かって――――そして。 そう、そこで、 「こっから先は通行止めだぜ。ドレスコードは夢と希望、ってな」 少女は、太陽に出会った。 弾む息を整えながら、須賀京太郎は鷹揚に笑う。 彼の立てた推論は単純。シゲという男の言葉に従うのなら――少女とその債権者である男は唯一絶対の価値を求めている。 麻雀に於ける唯一絶対。彼らが処分させず、そして何物にも替えがたい地位を手に入れるものはただ一つ。 麻雀プロの――M.A.R.S.ランカーの特性を奪い取る事。 言うまでもなく、M.A.R.S.ランキングは麻雀に於ける最高峰である。 運の要素が強いルールでの勝率などを競ったそのランカーは、麻雀に於ける制圧力ランキングと揶揄されるほど絶対的。 その幹を為す幹部クラスとあっては――凡百の打ち手が叶う筈がない。イカサマを使用しても、問題なくそれを叩き潰す火星における超上の戦闘者。 だが、まさかM.A.R.S.ランキングに素人が殴り込む訳にはいかない。そんな事をしたら、それこそ門前払いだ。 となれば対戦の機会というのは限られる。 プロとアマチュア合同で行う大会。もしくは――そう、麻雀教室。 或いはそのプロと打てるという触れ込みの、彼女たちが属する団体の所持する雀荘か。 京太郎はそれらを、以前戯れに購入した麻雀雑誌を片手に調べていた。居たが、それにしたって特定はできないのだが……ある程度は絞り込めた。 それは彼らが逃亡者であると言う事。 無論、あまり大体的に人目に付く場所の移動はできない。しかし、人通りが疎らな場所も選択できない。どちらにしても補足からの拉致があり得るからだ。 そうして地図と日程を頼りに数を絞った京太郎であったが、それでも完全とは言い切れない。 そして、最後の欠片は――宮永咲。 あの日、少女が向けていた目線。街頭のヴィジョンに映った咲へと向けられていた感情に、全てを賭けた。 分の悪い賭けとなってしまったのは師匠である竹井久譲りだが、どうやら勝利する事が出来たらしい。 そう、奪わせない。 宮永咲の進む道を――、彼女が手に入れた経歴を――、彼女が磨き上げた特性と異能を――奪わせない。 京太郎は固く決意した。最後のピースは受け入れられた。ホープという名の、彼の指輪が。 故に、笑う。どこまでも鷹揚に――どこまでも大胆不敵に。 麻雀プロ、宮永咲という希望を守る希望になっていい。 少女の希望を守る、希望になっていい。 「なんだテメーは……!」 肩を怒らせる、浅黒い肌のスキンヘッド。黒目がちなその様は、顔立ちも相俟ってどことなく原人に似ている。 それを尻目に京太郎は、包装を解いた。 露わになる――身の丈ほどの大剣。無論、これは精巧に作られただけの小道具であり、刃など持たないが――その切っ先を男に向けて、京太郎は眦を吊り上げた。 その剣の銘は――“聖ジョージの剣”。 イギリスに於ける守護聖人の名を冠した、オカルトスレイヤー最後の武器。物語の途中から使用された“ウスランガの仮面”という忍者刀と並んだ、必殺の剣。 無論それはお話の中で、こんなのものを振り回す意思は須賀京太郎にはないが。 それでも縁起担ぎだと、彼は持ち出した。 オカルトスレイヤーが最後の戦いに使用した最強の剣であり、そうして彼は戦いに勝利したのだから。 「受けて貰うぜ、勝負をな」 「勝負……?」 「俺とその子が戦って、俺が勝ったならその子を解放してもらう。そっちが勝ったなら好きにしたらいい……単純だよな?」 無論断られるのもあり得るが――。 そうなったなら腕づくでそれを許さないだけの力が京太郎にはあった。男もそれを十二分に理解したのだろう。僅かにその立ち振る舞いに、格闘技経験者のそれがある。 どちらにしても彼は選択せざるを得ない。 彼らとしても時間がないのだ。京太郎にこのまま阻まれ続けたのなら――或いは大事となったのならば、本懐を遂げる事ができないと。 だが、男に変わって少女が応えた。 「……夢とか希望とか」 ――そんなものは自分にはない。必要ない。 そう告げる、少女の瞳。どこまでも乾ききって、擦り切れて歪んだ目。 虚無の瞳だ。何もかもを奪われて、痛みに打ち据えられて、ついには一歩を踏み出す事さえも考え付かなくなった澱んだ瞳。 余りにも痛々しい少女の表情に京太郎も沈痛な面持ちと変わりそうであったが、努めて不敵に笑う。 「じゃあ……そうだな」 こういう時に言える事なんて、彼には一つしかないのだ。出来る事なんて、ひとつしかない。 「俺が君の――最後の希望だ」 次があるのかないのかは知らない。 ただ、今を全力で生きるしかない。 プロになったはいいけれど……結局碌に手元には残らなかった。 記録にも記憶にも残らずに、いつしか流されて埋もれていくとしても――。 「――さあ、ショータイムだ」 ――今日ここで涙を止めたいと思うこの気持ちは、きっと嘘ではないだろう。