約 2,360 件
https://w.atwiki.jp/newmariowii/pages/15.html
敵キャラクターの紹介 雑魚キャラクター クリボー キノコ族だったが、キノコ王国を裏切った裏切り者。 ジャンプして踏む、ヒップドロップ、ファイア、ヨッシーで食べるなどと、ほとんどの攻撃で倒せます。穴があると落ちていきます。 こでかクリボー 大きなクリボー。踏むとクリボー2匹になる。 ファイアボールを2回あてればすぐに倒せる。 でかクリボー。 とても大きなクリボー。踏むとこでかクリボー2匹になる。 ファイアボールを4回あてればすぐに倒せる。 マメクリボー とても小さなクリボー。 触れてもダメージを受けませんが、くっつかれるとジャンプ力が大きく低下します。 パタクリボー 羽が生えたクリボー。飛びながら近づいてきます。 踏むとクリボーになります。 ノコノコ カメ族の兵士。行動パターンが異なる、緑と赤の2色がいます。 緑色のノコノコは穴があると落ち、赤色のノコノコは方向転換をします。 踏むと甲羅になり、持ったりできます。一定時間後復活します。 パタパタ ノコノコに羽が生えたもの。行動パターンが異なる、緑と赤の2色がいます。 踏むとノコノコになります。 メット 行動パターンはノコノコに似ていますが、ファイアボールで倒せません。 また、天井にいるものは近づくと落ちて滑ってきます。 トゲメット 甲羅にトゲが生えたメット。 踏むこともファイアボールで倒すこともできません。 パタメット 空中を飛んでいる羽がついたメット。倒すことはできません。 乗っていると左上に上昇します。 この性質を利用し、主に足場として利用します。 メガパタメット パタメット同様に足場として利用できますが、体がとても大きいです。 パタメットと異なり乗ると左下に降下する。 トゲゾー 甲羅にトゲが生えたカメ。 踏むことができないが、トゲメットと異なりファイアボールで倒せる。 カロン 骨だけのカメ。踏むと崩すことができますが、復活します。スター以外では、氷で固め、攻撃を加えると倒せます。 でかカロン 大きなカロン。ジャンプは効果がなく、ヒップドロップすれば崩すことが出来ますが、一定時間後復活します。 ハンマーブロス ハンマーを投げてくるカメ。2匹で登場することが多いです。 アイスブロス アイスボールを投げてくるカメ。基本的にハンマーブロスと同じ特徴を持っています。 ファイアブロス ファイアボールを投げてくるカメ。基本的にハンマーブロスと同じ特徴を持っています。 メガブロス ハンマーを投げてくるカメで基本的にハンマーブロスと同じ特徴を持っていますが、体がとても大きいです。 ジャンプの着地時に衝撃波を出し、そのとき地面についていると一定時間振動で行動できなくなってしまいます。 パックンフラワー 凶暴な人食植物。主に、土管から登場します。 ファイアパックン 基本的にパックンフラワーに似ていますが、ファイアを口から出して攻撃してきます。 バサバサ 主に洞窟などのステージに登場する、コウモリのようなキャラクター。 近づくとバサバサと飛んで襲ってきます。 ゲッソー 水中のステージに登場するイカの敵で、行動パターンが豊富です。 子連れゲッソー 小さいゲッソーを連れているゲッソー。親のゲッソーを倒すと、子のゲッソーも一緒に倒せます。 ハナチャン 踏むと赤くなり、マリオを追うように動くようになります。甲羅をぶつけるなどすると倒せます。 ワンワン 鉄球の凶暴な犬。通常は登場する場合はクイに繋がれており、クイを3回ヒップドロップすると逃げます。 また、ボスとともに登場することもあります。 キラー 地形を無視し空中を一直線に飛びます。また、マグナムキラーや、ホーミング(追跡)するキラー、マグナムキラーより更に大きいキラーなどがいます。 テレサ お化け屋敷の敵で、マリオが背中を向けると徐々に接近し、正面を向くと照れて止まります。 でかテレサ 大きなテレサ。 基本的な行動パターンはテレサと同じですが、2〜4人プレイ時には、税員で向かい合わないと動きを止めることができません。 ボスキャラクター カメック 今回は「ヨッシーアイランド」のように単身で出現し、魔法でコクッパ達を援護する。ボスとして戦う事もあります。 コクッパ7人衆 『マリオ ルイージRPG』以来久々の登場。クッパJr.との共演は本作が初となります。 今作では、マリオ3等と異なり、「クッパの手下」という設定になっています。今作では、はラリー、ロイ、レミー、ウェンディ、イギー、モートン、ルドウィッグの順で戦います。 クッパ Jr. クッパの息子で、ピーチをさらった張本人。たまに出てくる船艦と飛行船のボスとなります。 クッパ クッパ城のボス。 今作では、前作、New スーパーマリオブラザーズであったアイテム、巨大キノコがないため、絶対にその他の手段で倒すこととなります。
https://w.atwiki.jp/nintendo_vc/pages/247.html
スーパーマリオブラザーズ3 スーパーマリオブラザーズ3データ 概要 ゲーム内容 VCでは初となるダウンロードカード登場 CM 他作品との関連 データ 任天堂 2007年12月11日配信(Wii)/2013年1月1日配信(3DS) 任天堂 1988年10月23日発売 ジャンル ACT プレイ人数 1 コントローラ(Wii) リモコン・GC・クラコン 販売ポイント 500当時の販売価格:6,500円(税別) 使用ブロック数Wii -(24) 3DS -(-) 紹介ページWiiVC公式 3DSVC公式 このソフトが遊ばれた時間・回数(ニンテンドーチャンネル2011年4月27日更新分)全国の合計:1,640,475時間 2,390,559回 1人あたりの平均:10時間27分 15.24回 概要 スーパーマリオブラザーズの続編として製作され、・グラフィックがコミカルになった・新しい敵や仕掛けやアイテムなどの追加・コース数が大幅に増加・マップ画面の導入などの新しい要素が大量に追加され、ファミコンソフトの最高傑作とも呼ぶ完成度であった。容量は格段に上がって3Mbitになった。 ゲーム内容 全8ワールドの構成、全90コース登場。 マップ画面が導入され、好きな所へ行くことが出来るようになり、コースは全部クリアする必要は無くなった。数字が書かれたパネルはアクションコース、クリアしたパネルはM(L)、アイテムがもらえるキノピオの家、ルーレットゲームができるスペードパネル、ブンブンがいる砦、マップの最後にある城などがマップ上に配置されている。その他にも、ハンマーブロスなどのマップ上に動くものは重なると強制的の入ってしまう。 ゲームオーバーになると、最後まで進んだワールドのマップのスタート地点に戻されて、アクションコースなどのマップにあった配置がリセットされ、再度コースをクリアしなければならない。ただし、砦と閉ざされた扉と砦とクリアした時の道の開放とハンマーブロスなどのマップ上に動くものはリセットされないため、近道して途中から再開することが可能。 アクションコースはゴール地点にあるパネルに当たるとクリアし、3枚のパネルを入手するごとに残機が1機増え、同じ絵のパネルを3枚揃えることでさらに増える。 砦コースに奥で待ちかまえるブンブンを3回踏むか、ファイアボール5発か、ハンマー1発で倒すとクリアとなり、マップ画面にあった閉ざされた扉がきえたり、新しい道が開く。ゲームオーバーになっても、クリアしていれば再度挑戦する必要はない。 城コースに入ると、コクッパの魔法によって王様が動物にされたことをキノピオの話を聞いて、コクッパのいる飛行船コースに潜入。飛行船コースは強制スクロールでコクッパのいる土管まで目指す。ミスすると飛行船はマップ画面からどこかに逃げて、再度挑戦する際は再び飛行船の所まで行かないといけないが、アイテムのイカリがあれば、逃げた時に使用すると動かなくなり、再びミスしても逃げることはない。コクッパはブンブンと同様に3回踏むか、ファイアボール5発か、ハンマー1発で倒すとクリアとなり、次のワールドへ進んでアイテムがもらえる。 2Pプレイに限り、マップ画面でプレイヤーのいるマークに重ねて、どちらかのプレイヤーがAボタンを押すと、マリオブラザーズをベースにした対戦プレイが可能。5匹いる時を3匹以上ひっくり返して蹴るか、相手が敵に当たってミスすると勝ちになり、勝ったプレイヤーは引き続きプレイが出来る。負けたプレイヤーは前にクリアした所へ戻されてしまう。なお、対戦は何回かするごとに別の対戦コースやルールが変更されることがある。 VCでは初となるダウンロードカード登場 TSUTAYAおよび任天堂が本年30周年を迎えることを記念して、2013年9月19日からTSUTAYA店舗において本ソフトのダウンロードカードが限定発売された。VCとしては初のケースとなる。ニュースリリースはこちら CM 「ぼくらはマリオと強くなる。 テクニカルファンタジーゲーム、スーパーマリオブラザーズ3」 http //www.nicovideo.jp/watch/sm407352 他作品との関連 GBA:スーパーマリオアドバンス4:スーパーマリオブラザーズ3同ソフトのGBAのリメイク版(『スーパーマリオコレクション』からの移植) マリオシリーズは、どの作品からプレイしても楽しめるようになっている VCで配信されているソフトマリオブラザーズ(FC) スーパーマリオブラザーズ(FC) スーパーマリオブラザーズ2(FC) スーパーマリオUSA(FC) スーパーマリオワールド(SFC) スーパーマリオ64(N64) スーパーマリオランド(GB) スーパーマリオランド2 6つの金貨(GB) VC配信が期待されるソフトスーパーマリオコレクション(SFC) スーパーマリオ ヨッシーアイランド(SFC) 現在入手できる中でお勧めソフトスーパーマリオサンシャイン(GC) New スーパーマリオブラザーズ(DS) New スーパーマリオブラザーズWii(wii) スーパーマリオコレクション スペシャルパック(wii) スーパーマリオギャラクシー(wii) スーパーマリオギャラクシー2(wii) スーパーマリオ3Dランド(3DS) 大乱闘スマッシュブラザーズX(wii) 関連するアーケード作品マリオブラザーズ(AC) vs.スーパーマリオブラザーズ(AC)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1412.html
あっつい夏の盛り、もう何度目になるんだろう、SOS団恒例の 市内不思議探索 本日午後の組み分けは、久しぶりに俺とハルヒのペア あいかわらず、ハルヒは正面をまっすぐ見据えて、ずんずん進んでゆく 「おい ハルヒ、そんなに急いで歩いちゃ、見つかるものの見つからないぞ」 「なに 悠長なこといってんのよ キョン! 探す場所は山のようにあるんだから ゆっくりまわってたら、時間たんないじゃないの」 ハルヒ、それは、何を探すのか判っている場合の話だと思うぞ チリンチリンチリン チリンチリン 涼げな音 「今時 風鈴屋か?」 「いってみましょう、さあ」 風鈴の音色を頼りに、細い路地に分け入ってゆく、もちろん、先頭はハルヒ 何度か、小さい角を折れてゆく 見知らぬ場所にでる ふいに 風を感じる 「こんな場所がまだ、残っていたんだ なんか なつかしい風景ね」 有刺鉄線で囲まれた、雑草の生えた空き地 ご丁寧に土管が3本積まれたままになっている そして 木製の電柱 いくらなんでも、普通の空間とは思えない 「駄菓子屋さん めっけ!」 「あー なっつかしい これ買い食いしたなぁ 小さい時」 ハルヒは、眼を輝かして、あたりをうろついている 本当 おまえらしいぜ (こんにちは) 背後から声をかけられ、あわてて振り返ると、小さい女の子 ちょうど数年前の妹ぐらいの感じ (あんまり おどろいてくれないんですね ちょっとがっかり) いや 十分 おどろいているさ 顔にでない性分なんだ、きっと (あの方の力を少しお借りしました 最近では、私たちのこと思い出してくれる 方も少なくなってしまって) 「でも 無用心ね、だれもいないのかしら」 幸い、ハルヒは、さっき見つけた駄菓子屋の店先探索が忙しいようで こっちの気配には気づいていない (すみません 自己紹介まだですね ご察しのとおり 狐です) (この風景は、あの方の一番古い街角の記憶) (わたしたちは 人の記憶の中にすむものです) (だから ときどきでいいんです、こうして偶に心の隅において、思い出してもらえれば 存在しつづけることができるんです こんなに強い力をもった方は 本当 久しぶり) とりあえず、邪悪な存在ではないようだ いや 人として失くしてはいけない そんなものが かのじょたちなんだろう (街も人も変わってゆきます、たぶん、わたしたちが 存在できないような形に だから、今日は久しぶりのお仕事です) ハルヒ いや あいつとも話をしたのか (いいえ、でも あの方は 賢いお方 すべて判っていっらしゃいます) (お邪魔しました、もう少しで、終わります まだいずれ どこかの街角で) 「ねえ、キョン、なに、ボーっとしてるのよ!」 ハルヒがこっちへ近づいてくる 「みてみて あの店、こんな場所が、こんな近くにあったなんて 今度はみんなで こないといけないわね」 ハルヒ おまえって奴は こうゆう時には 本当 綺麗な眼をするんだな パラパラパラパラ 晴天の青空の下、雨? 「あ にわか雨、ここじゃ 雨宿りでもできない あの店まで 走るわよ」 ハルヒは俺の左手をとって駆け出す 角を曲がる チリンチリンチリン また風鈴の音 角をまがりきったところで突然、ハルヒが立ち止まる そこは、いつもの街の喧騒の中、バス通りの車の音 いつもの風景 夏の陽射し 文字通り 狐につままれたような顔をした ハルヒがいた しばらく、2人で黙ったまま並んで歩く 「ねぇ キョン 不思議って一体なんだと思う キョンにとって不思議ってなに?」 「さあ なんだろうな、でも 不思議って奴は、自分の中にある不思議を感じる なにか によって出来ているんじゃないか 不思議を感じる力によって、自分の中 に作られる大事なもの、それが、不思議だろ きっと」 「ふーん まあ 合格点ってことかな、わたしも今、ちょっとそんな感じがしてる わたしにとって、不思議は、見つけて、解明するものだった、んん 今でも わたしの不思議は、そうゆうもの、でも、キョンがいったような不思議ってのも あってもいいかな そんな風に思った」 確かに、ハルヒは今の出来事をしっかり理解しているようだ 「でも俺にとって、一番の不思議は ハルヒ お前だな」 「なによ それ」 「いったろ、俺の不思議は俺の中にある大事なものだって」 「なら、わたしの不思議は キョン あなたってことになるのかな」 その時 ようやく俺はまだ左手をハルヒと繋いだままだったのに気がついた 「みつけちゃったね 不思議」 「そうだな」 「でも この不思議はみんなには 内緒よ」 ある夏の昼下がり どこかの軒先の風鈴の音が チリン
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/1295.html
寒空の下。 男が公園のベンチに座って、もそもそとあんまんを食べていると、一匹のゆっくりれいむがやってきた。 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 れいむは元気よく男に挨拶した。 「はあ」 男のただ吐息に声を乗せただけの挨拶は、れいむのお気に召さなかったようだ。 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!! れいみゅはれいみゅだよ!」 さっきより元気な声で挨拶してきた。自己紹介付きだが、それは見れば分かる。 れいむは男の顔をじっと見つめ、リアクションを待っている。実に自信満々といった顔つきだ。 「ゆっくりしていってね~」 今度は男も挨拶を返す。語尾を間抜けに伸ばしたその挨拶にも、しかしれいむは満足してくれた。 「ゆっ! おにいしゃん! れいみゅ、ゆっくちおねがいしゅるよ!」 「なんだ?」 暗に「予想はつくけどな」という含みを持たせた問いかけだったが、れいむはそれに気づかない。 果たして、れいむは男の予想通りの答えを返した。 「れいみゅにあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 この手の野良ゆっくりの欲しがるものといえば、おおむね食べ物か住む所だ。 金品を要求する小生意気な奴も、いるにはいる。ただそういう連中は、芸を人間に見せたり、人間の手伝いをするなどして、その対価として代金を受け取っている。いわば殊勝なゆっくりと言えた。 このれいむは単純に甘いものが欲しいらしい。具体的には男が食べている、いまだホカホカのあんまんだ。 男はあんまんを見つめ、しばらく思索にふけった。 「どうちたの、おにいしゃん! れいみゅのおねがいきいちぇにぇ!」 れいむが催促してきた。 ややあって、男も口を開く。 「――そうだな。えーと、おまえ、何か得意なことはあるか?」 「ゆっ? とくいなこと?」 「そう。たとえば――おまえらの仲間にまりさってのがいるよな」 「まりしゃはれいみゅのおとうしゃんだよ!」 小さく頷き、公園内の池を指差して男が続ける。 「そのお父さんと同じまりさが、たまにあの池で遊んでるんだよ。この寒い中でも、わざわざ帽子に乗って水に浮かんで」 「ゆっ! おとうしゃんはぷーかぷーかできりゅよ!」 父親が褒められたようで嬉しいのか、れいむが自分の手柄のように胸を張った。 「あれ、すごいよな。自分や家族の、生活とか行動の幅が広がるっていうかさ――で、れいむはそういうことできないのか?」 「できにゃいよっ!」 即答だ。しかも胸を張っているのはどういうわけか。 「ぱちゅりーは頭がいいんだろ? ありすってのは、たしか都会派なコーディネートが得意なんだっけか」 「おにいしゃんはくわちいにぇ! ゆっくちしちぇるよ!」 「ありがとう――で、れいむには何か得意なことはないのかと、そう聞いてるんだよ」 「ゆ? ゆゆっ?」 れいむは困惑している。男が何を言いたいのかわからないのだろう。 「れいむの得意なこと。まりさたちのように、特に他者の役に立つようなヤツな。それを今から見せてくれ。それに俺が納得できたら、このあまあまを少しだけわけてあげてもいいぞ」 「ゆゆう~っ?」 「その代わり、納得できなかったらコレね」 男は右手の中指を親指で弾いて見せた。いわゆるデコピンだ。 デコピンといえど、子ゆっくりにとっては結構なダメージになる。それでも、 「わかっちゃよおにいしゃん! れいみゅ、とくいなことをみしぇるよ! ゆわーい、あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 あまあまの魅力に眩んだ目には、デコピンの恐怖は見えていないらしい。れいむは了承した。 それでも、本当はすぐにでもあんまんが食べたいらしい。れいむの口から思わず本音がこぼれる。 「……でも、しゅこしめんどくちゃいにぇ」 それを聞いた男は、 「確かにな。でも、うまいものを食べる下拵えだと思えば……」 と呟いた。 それはただの独り言だったが、れいむは励ましの言葉だと受け取ったようだ。 「ゆっ! れいみゅ、ゆっくちしたごしらえしゅるよ! えい、えい、ゆー!」 元気に声を上げた。 「じゃあ、さっそく見せてもらおうかな」 「ゆっ! じゃあいきゅよ! れいみゅ、ぴょんぴょんしゅるよ!」 おもむろに飛び跳ねるれいむ。得意げに男の顔を見ている。 その額に狙いを付け、男はデコピンした。宙にいたれいむは、着地を失敗して顔面から地面に落ちた。 「ゆべべっ! なにしゅるの、おにいしゃん!?」 「ふざけてんのかバカ。それはおまえ――れいむ種だけじゃなくて、ゆっくりみんながよくやる動きだろ?」 男の意図がよく伝わってなかったのだ。 「でもぱちゅりーはできないよ! れいみゅのほうがじょうずだよ!」 「駄目。そもそもぴょんぴょん跳ねるだけなら、ノミの方がよほどすごいぜ。お前の得意なことってのは、ノミ以下のチンケなものなのか?」 「ゆがーん! のみしゃんいかああああああ!?」 ちっぽけなノミより格下と見なされて、れいむはショックを受けたようだ。そのショックは自ら発した効果音だけでなく、大きく開かれた目や口からも伝わってくる。 「おまえを含めてれいむならでは、ってのを見せてくれよ。それとも得意なことなんてないのか?」 「ゆ、ゆっくちりきゃいしちゃよ! こんどはうみゃくやりゅよ!」 そう言って、今度は体を伸び縮みさせはじめるれいむ。 「のーびのーび―……いぢゃいいっ!? やめちぇにぇ! やめちぇにぇ!」 男はあんまんを食べながら、二度三度とデコピンを食らわせた。 「だからそういうのは駄目なの」 「とくいなことをみせたけっかがこれだよ! おにいしゃんはわがみゃみゃだにぇ!」 「まだわかってないのかこのバカ。だいたい、それが何の役に立つんだよ。伸びるだけならパンツのゴムの方がよほど便利だぜ」 「ゆ? ぱんちゅ、しゃん?」 れいむはパンツの意味を理解していないようだ。この挑発は無駄だったか。 男は溜息をついてから、優しく言う。 「いいか? お父さんがまりさってことは、お母さんはれいむだよな? たとえば、お母さんは何が得意だ?」 れいむ種にも特技はいくつかある。中でも定番なのは―― 「ゆっ! おかあしゃんはおうちゃがじょうじゅだよ! れいみゅもおしえてもらっちゃよ!」 そう、歌だ。道端で歌を歌って金を稼いでいるゆっくりも、圧倒的にれいむ種が多い。 「それそれ、そういうのをやってくれって言ってるんだよ」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ! れいみゅ、ゆっくちうちゃうよ!!」 「おお、やれやれ」 男が拍手をすると、れいむは歌い始めた。 「ゆっくちのひ~、まっちゃりのひ~」 「……」 「しゅっきりのひ~、ゆゆゆのゆ~」 「……」 目を閉じて気持ちよさそうに歌っている。 男は中指を引き絞り、より強めにデコピンをした。 「ゆゆゆ~――ゆぎゃおっ! ……ゆわーん! いぢゃいよおおお!! れいみゅちゃんとうちゃっちゃのにいい!」 「駄目。聞くにたえない。ヘタクソだなあ、おまえ」 男も予想していたことだったが、れいむの歌は雑音にしか聴こえなかった。これではとても金を稼げないだろう。通行人に踏み潰されるか、加工所や保健所に通報されるのがオチだ。 役に立つどころか、むしろ死期を早める行為と言える。 だが、れいむは納得いかないらしい。 「ゆっ!? おにいしゃんはしちゅれいだにぇ! れいみゅのおうちゃは、おかあしゃんだって『てんしさんのようなうたごえだにぇ』ってほめちぇくれたんだよ!」 「へえ」 それは子どもに気持ちよく歌ってもらうための、人間の親も使う方便だったとしか思えない。もっとも、このれいむの歌がゆっくり的に上手いのかどうかなど、男に、人間にわかりようもないのだが。 人間でも素直に美しいと感じる歌を歌うゆっくりもいるが、それは極少数だ。 そうとわかっている上で、男は言った。 「はっ、おまえンちはお母さんもバカなのか? それは歌じゃなくて雑音って言うんだって、だいちゅきなおかあしゃんに教えてやれよ」 その言葉に、 「ゆゆうううっ! ぷんぷん! おんこうなれいみゅもおこっちゃよ!」 れいむが怒りだした。 自慢の歌と、それを認めてくれた母親を貶されては、さすがに我慢できなかったようだ。 「おにいしゃんはゆっくちあやまっちぇにぇ! ぷきゅうううう!」 れいむは頬に空気を溜めて男を威嚇する。 キリっとした眉毛に、男を射抜かんとする鋭い視線。普段のニヤけ具合が嘘のようにきつく結ばれた口元。それぞれのパーツだけを切り取ってみれば、りりしいと言えないこともない。 それを見た男は、右手の人さし指と親指を使って、パンパンに張ったれいむの頬を挟んだ。 男がその二本の指に少し力を入れると、れいむの口から、 「ぷしゅるるるるるる!」 というれいむ自身による効果音とともに、頬に溜まった空気が吐き出される。 「るるるううううう――ゆ? ゆ?」 空気と一緒に怒気も抜けたのか。きょとんとするれいむの眉間に、男はデコピンを見舞った。 「いぢゃいっ!」 ころんと、れいむは仰向けに転がった。空を見上げて目をぱちくりさせている。 「そういうのは駄目だってば。『ぷくー』はれいむだけが得意なことじゃないだろ」 男は空とぼけて言った。 「ちゃんとれいむ種だけが得意なことを見せてくれないと。しかもその、『ぷくー』だっけ? 恐くもなんともないな。その辺のアリンコの方がよほど恐いぜ」 男の言葉に、れいむは体を起こして抗議する。 「れ、れいむのぷきゅーは」 「知ってる。アリンコよりも弱っちいんだよな。さ、はやく得意なことをみせてくれないと、あまあまがなくなっちゃうぞ?」 れいむの言葉を遮り、男はあんまんの端をチビリとかじった。 「さあ、お次は何かな? ぱちゅりーの超天才的頭脳や、ありすの都会的なハイセンスに匹敵する特技を、俺に見せてくれ」 男は口から出任せを言いながら、れいむの目の前にあんまんをちらつかせる。 「ゆゆ~ん! よだれがじゅーるじゅーる!」 その香りに鼻腔をくすぐられたのか――鼻などないが――れいむの開きっぱなしの口からは、だらだらと涎がたれている。 このあんまんは、甘さはもとより、風味や旨味も申し分無い。他のメーカーには出せない味が好評を博している。男もお気に入りの一品だ。 「……ゆっ! れいみゅはこそだてがとくいにゃんだよ!」 確かにれいむ種の子育てには定評がある。れいむ種から産まれ、育てられた子どもたちは、とてもゆっくりと健やかに成長するというのだ――もちろん例外もいるが。 そして昨今ではその例外が多くなってきている。 それでは、目の前のれいむはどうなのか。 「はあ。でもれいむ、お前、子どもいるのか?」 赤ゆっくり言葉も抜けていないれいむだが、子育てをしたことはあるのだろうか。 男が当然の疑問を口にすると、 「ゆっ? れいみゅにおちびちゃんがいるわけにゃいでちょ? みてわからにゃいの? ばきゃにゃの? ちぬの?」 れいむは蔑んだような表情と口調で言った。ニヤニヤという擬音が聴こえてきそうだ。 男はおもむろにれいむを持ち上げ、山なりに放り投げた。 「ゆわーい! おしょらをとんで――ゆべべっ!」 またもれいむは顔面から地面に落ちた。先ほど以上の強い衝撃に、顔が内側にへこみ、しかしすぐに元に戻った。 「ゆぐっ……ゆわああああああん! おかおがいちゃいよおおおお!! ゆんやあああああああ!!」 男は息を吐いて気持ちを落ちつけた。別にれいむに暴力を振るうことが目的ではないし、何よりルール違反だ。 「おまえ、それは『れいむのバカさ加減はもはや特技だよ!』って言ってるのか?」 「だっで、だっでえ! おかあしゃんは、ゆっぐ、こそだてがとくいだっていっで、いっでだがら! ゆっぐ、ゆっぐ!」 しゃくりあげるれいむ。 男は溜息をついて、 「お母さんは子育てが得意なのかも知れないけど、おまえ自身ができなきゃ俺は見せてもらえないだろ? 見せてもらえないとあまあまもあげられないんだよ。俺の言ってる意味、いい加減わかったか?」 ゆっくりとした口調で言った。 「ゆっぐ! れ、れいみゅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ! ゆふふ!」 愛想笑いを浮かべているれいむ。 それを見て、男は口元を歪めた。 「理解しているのかも怪しければ、おまえの母親が『子育てが得意』だってのも怪しいもんだな。ええ、おい」 努めて意地の悪い口調で言うと、 「しょ、しょんなこちょにゃいっ!!」 れいむはムキになって反論した。 「けっきゃいっ! だよ!」 土管型の遊具の前で、れいむは得意げに言った。 土管の中に出入りして楽しむための単純な遊具。れいむの背後とその反対側に開いた口には、それぞれ短い木の枝が一本立てかけてある。れいむの手によるものだ。 「ゆふん! これでどかんしゃんのなかにははいれにゃいよ! れいみゅのけっきゃいっ! にかんしんしたならあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 主に巣穴を守るために使われるれいむ種の『結界』。そのもっとも極端かつ単純な形が、巣穴の入口を塞ぐように木の枝を、あるいは草や石ころを置くというものだ。 巣穴に見立てた土管にれいむが張った『結界』が、まさにそれだった。 こうすることで、他のゆっくりに襲われることはおろか、そこに巣穴があることにすら気づかれないらしい。たとえ木の枝の隙間から『結界』の中が丸見えだったとしてもだ――今、土管の中が男から丸見えなのと同じように。 「ふん」 男は鼻を鳴らし、れいむの後ろにポツンと立てかけられている――土管の天井まで届いてもいない――木の枝を取り払い、へし折る。針金のような枝は、乾いた音を立てて二つになった。 そして、これ見よがしに土管の中に手を出し入れさせる。 「ゆわあああああっ!? おかあしゃんじきでんのれいみゅのけっきゃいっ! がどうちてやぶられるのおおおおお!? どうちてえええええ!? ――ゆびぇえっ」 男が律儀に木の枝をどけるまでもなく出入り可能だった『結界』。それが破られたことが、よほどショックだったようだ。れいむは錯乱しかけたが、デコピン一発で黙った。 「こんなもんに騙されるマヌケは、そうだな、せいぜいお前の家族くらいだよ。せめてもっと長い木の枝を持ってこいよ」 「ゆうう……。でも、でもおおお……」 「おまえの小さい口じゃ、それも無理か。まったく使えねえな――はい、次は?」 「ぴ、ぴこぴこしゅるよ!」 れいむは左右の揉み上げを激しく上下させた。 通称『ぴこぴこ』。右と左、二本の揉み上げを持つれいむ種独特の動作だ。 「おにいしゃん、みちぇみちぇ! ぴこぴこしちぇるよ!」 「……」 「れいみゅのもみあげしゃんがぴこぴこしちぇるよ! ……しゅ、しゅごいでちょ? しゅごいよにぇ?」 「……で?」 「……ゆ?」 「その『ぴこぴこ』ってのは、どういう役に立つんだ? あれだけ言ったんだから俺の言いたいことは理解してるよな?」 「……ぴ、ぴこ……」 れいむは下を向いてしまった。考え込んでいるようだが、それでも揉み上げを上下させることはやめない。 「ぴこ、ぴこ……ゆっ!」 ほどなくして顔を上げたれいむは、 「ぴこぴこはみんなをゆっくちしゃせられりゅよ! だからあみゃあみゃちょうだいにぇ! ゆっくちしたぶん、たくしゃんおまけちてにぇ!」 満面の笑みで言い放った。 その「言ってやった!」と言わんばかりの晴れやかな表情に、男はデコピンを数発見舞った。 「いぢゃいっ! いぢゃいいいっ! やめちぇええええっ! ゆびいいいいっ!」 「ゆっくりどころか、むしろイライラさせられたよ。ムカついた」 れいむは、ただでさえ大きく丸い瞳をさらに大きく丸くさせて男を見た。その顔を言葉にするなら「信じられない」といったところか。 「お、おにいしゃん! やしぇがまんちないで、ゆっくちしちぇいいんぢゃよ! みんなに『くーるなびーとをきざんでるにぇ』っていわれたれいみゅの」 「……」 「ご、ごめんなしゃいっ!! でこぴんしゃんはやめちぇにぇっ!?」 「みんなみんなって、おまえの周りはバカ揃いなのか?」 男の言葉に、 「しょ、しょんなこちょない、よう……」 れいむは弱々しく反論する。 ――いい傾向だ。 男は思った。 「さて、そろそろ時間がないんだけど」 男は時計を見ながら言った。 「他に何かあるかな? 他者の役に立つ、れいむの得意なこと」 「ゆ、ゆう……」 かろうじて声を出すれいむに、男と出会った時のような元気はない。心身ともに参っているのが見て取れた。 男はそんなれいむに見せびらかすように、いい加減冷めてきたあんまんをかじった。 「うーん。あまあまだ」 「ゆああ……」 あまあまという語句に反応して顔を上げたれいむの口から、砂糖水の涎がたれる。 「もうあまあまも少なくなっちゃったけど、そろそろ諦める?」 「……ゆうううう! まだだよ!」 挑発的な男の口調にれいむは発憤したようだ。 「れいみゅ、ぴょんぴょんしゅるよ! ――ぴょんべっ!」 男が先ほどと同じように額にデコピンすると、れいむは器用に空中で体を半回転させ、やはり先ほどと同じように顔面から地面に落ちた。 「それは最初にやって、しかも駄目出ししただろう。おまえは、ほんっとにバカだな。特技だけでなく脳味噌までノミ以下か?」 「……ゆ」 「ん?」 「……」 れいむは地面に突っ伏さんばかりに俯いてしまった。 ――頃合かな? 男は思った。 れいむは俯いて黙ったままだ。 出会ってから十分足らず、あれだけ騒がしかったれいむが、今はゆんともすんとも言わない。 男は一度もれいむにあんまんを食べさせていない。 『ぴょんぴょん』から始まって『お歌』に『結界』、くだらない所では『ずーりずーり』や『こーろこーろ』等々いろいろ見せてもらったが、男が満足する「得意なこと」は無かったからだ。 約束通りの話だ。 もっとも、このれいむにそれほど気の利いたことができるなどとは、男も最初から思っていない。何と言ってもまだ子ゆっくりなのだ。 ただ、 「れいみゅはあみゃあみゃをたべるのがとくいだよ! だからあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 などとやらかした時には、男は思わず吹き出しそうになった。意外と頭が回るものだと思った。 それをごまかすためにデコピンの連射をくらわせたが、力みすぎてほとんどゲンコツを押しあてているだけになってしまった。 今のれいむのヘコみよう――主に身体面――はアレが原因だ。 れいむはまだ黙っている。 ――頃合かな。 時計を見ながら、男は思った。 「はい。では時間切れでーす!」 男は大げさに宣言した。 「……ゆ、ゆう。ゆっくち……あきらめりゅよ……」 俯きながら蚊の鳴くような声でブツブツ言うれいむを尻目に、男はあんまんの最後のひと欠片を口に入れた。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー! ……ごちそうさまでした」 聞こえよがしに呟いてから飲み込む。 するとれいむは、 「ゆわあああああ!! れいみゅのあみゃあみゃがあああああ!!」 突然大声を上げた。どうやら諦めきれていなかったらしい。 「おまえのあまあまじゃないだろ」 「どぼちてれいみゅのあみゃあみゃたべちゃうにょおおおおおお!? かえちて! あみゃあみゃかえちてええええ!」 なおも喚きながら足に取り縋るれいむを、男は軽く蹴飛ばした。 「いぢゃいっ!」 「役立たずのれいみゅちゃんにあげるあまあまなんかねえってえの。俺を満足させる『得意なこと』を見せなかったおまえが悪いんだぜ。最初に約束した通りだよなあ? あ?」 男のその言葉に、れいむは力無く抗議する。 「ゆっくちしちゃ、おうたを……きかしぇてあげたでちょ?」 「雑音だっつったろ? あの人の神経を逆撫でするような雑音が、いったい何の役に立つんだ?」 「で、でも、けっかいっ! は、じょうじゅにできた……でちょ?」 「余裕で破られたじゃねーかよ。あんな『ご自由にお入り下さい』って言ってるような結界があるかバカ」 「ぴょんぴょ」 「何回言ったら理解できるの? 馬鹿なの? 死ぬの? やっぱりノミさん以下の脳味噌なの? 虫さん以下の存在なの?」 「……」 「おまえ、もう死んだ方がいいわ。全っ然、なんの役にも立たねーもの。両親も友達もそう思ってるに違いないぜ」 「……どぼちてしょういうこちょいうにょ……? れいみゅだって、ひっしにいきちぇりゅんだよ……?」 れいむは顔を伏せて小刻みに震え始めた。涙だけでなく、なぜかしーしーまで流している。 それを見た男は満足して、 「バーカバーカ! れいむの役立たずー! 役立たずは生きてる価値なんかねーんだよーだっ!!」 嘲り笑う。 「れ、れいみゅは……やきゅたたじゅ、なんかじゃ、にゃい……よね? ……やくたたじゅ、にゃの……?」 「ホントにれいむ種のガキってのは使えないよなあ。まあそんなグズだからこそ、俺は楽しい思いをさせてもらえるんだけどな」 そんな何気ない男の一言に、ゆっくり特有の、超ポジティブシンキングとも言える餡子脳が反応したらしい。 れいむの涙としーしーはぴたりと止まり、代わりに目が輝き始めた。 「ゆゆっ? れいみゅ、おにいしゃんをたのちましぇてあげちぇるにょ? れいみゅがれいみゅだからいいんだよにぇ? にぇ? にぇ?」 「あ」 しまった、と思ったがもう遅い。 「ゆわーい! ゆわーい! れいみゅ、おにいしゃんのやくにたちぇたよおおおおっ! やくたたじゅじゃにゃいよおおおおおっ!」 「いや、これはそういう意味じゃなくて」 「ゆっくち! ゆっくち! ゆっくち!」 れいむは聞いていない。『ぴょんぴょん』、『のーびのーび』、『ぴこぴこ』――持てる身体能力を駆使して、まさに全身で喜びを表現していた。 これではもう、男が何を言っても無駄に思えた。 「お、おい、れいむ……」 「ゆっくちゆっくちいっ! ゆ! しょうだ、おにいしゃん! やくしょくにょあみゃあみゃをちょうだいにぇ! たくしゃんでいいよ!」 れいむのその要求に、 「せっ!」 男は人さし指と中指で応えた。 「とっくに時間切れだからさ。ご褒美は目潰しで勘弁してくれ」 「ゆびいいいいっ! れいみゅのきゃわいいおめめぎゃあああああっ!!」 目を潰した感触こそ男の指に伝わってこなかったが、だからと言って痛くないわけではないようだ。れいむはもんどりうって苦しんでいる。 「おめめいぢゃいよおおおおおおおっ! おきゃあしゃあああああん!」 ひたすら騒がしいれいむとは反対に、男は静かに溜息をついた。 「しまったなあ……」 そう一言呟いて、男は目の前で転がっているれいむをつまみ上げる。 「れいみゅ、おしょらをとんでいるみちゃい!」 れいむはそう呟いたあと、再び火がついたように「痛い痛い」と喚き散らしはじめたが、男には気にならなかった。 気がかりは他にあった。 「最後の最後で喜ばせちゃったよ。やっぱり、こういうのも味に影響するのかなあ」 暴行を加えられて苦しんでいる時のゆっくりの中身、すなわち餡子やクリームは通常時よりも甘い。今や大人から子どもまで知っている常識だ。 わざわざペットショップまで出向き、食用としてゆっくりを購入する甘党も少なくはない。家で虐待の限りを尽くし、それから食べるのだ。 その場合、殺してしまってはいけない。「苦しんでいる」というのが重要なので、瀕死のギリギリを見極めるのが大切だ。 ゆっくりを虐待して食した経験は、男にもある。しかし、加工所が販売している「原材料・ゆっくり」の各種甘味の美味しさとは、とても比べ物にならなかった。 加工所製の食品は、とにかく美味しいことで有名だ。とりわけ餡子を使った製品は、老舗和菓子店のそれをも凌駕するという声すらある。 素人が殴るなり蹴るなりしても、確かに甘さを増すことはできる。しかしあくまで甘くなるだけだ。風味や旨味に欠ける。 加工所での製造過程で加えられる調味料や添加物なども、確かに多少は影響しているのだろう。だが、加工所製品の味は、もっと根本的な何かが違うのだ。 それは、特に美食家でもない男でもわかるくらいの、大きな違いだった。 加工所でのゆっくり加工方法は、もちろん極秘だ。すべて外部に漏れないよう、職員にも徹底されている。 加工所の味を自分でも再現できればいいのにな――多くの人間がそう思うことに無理はなかったし、男もそう思っていた。なにせ、材料と言うにはあまりにも完成されている餡子がその辺に転がっているのだ。 それはインスタント食品などのうたい文句である「有名店の味をご家庭で」程度の、漠然とした思いではあったが。 再現できたらラッキー。できなくても別にいいや。その程度だ。 そんな中、男は噂を聞いた。 曰く、「加工過程にあるゆっくりは、肉体的だけでなく精神的にもとても苦しめられている。風味や旨味は、とりわけ後者の影響が大きい」。 そりゃ殺されるほどの痛みを感じれば心も平穏じゃいられないだろうよ。男はそう思いながら聞いたが、どうもそういう事ではないらしい、 ゆっくりの存在意義や自尊心を、根こそぎ崩してやるというのだ。 なるほど、と男は膝を打った。至る所で勝手に生きて勝手に死んでいるような、いや、「生きる」だの「死ぬ」だのと言っていいのかすらわからない饅頭に、そんな高尚なものが備わっているとは思いもしなかったからだ。 いいことを聞いたかもしれない。暇な時でも試してみようか。 そう思っていたところに、今日、れいむが現れた。 男は噂を検証してみることにした。 ――でも、しゅこしめんどくちゃいにぇ。 れいむの言うとおりだ。たかだかゆっくりを食べるのにそんな回りくどいことをするなんて、面倒なことこの上ない。 しかし噂の真偽も気になる。 たまには少しくらい、材料の下拵えに時間をかけてみるのもいいだろう。 男はそう考えた。 「うわ。さすがに冷てえな」 公園にある水道で、男はれいむを洗っていた。 冬、しかも外で真水に触れるのは嫌だったが、薄汚れたゆっくりを口に入れるのはさすがに抵抗がある。 「やめちぇええええええ!! ぎょぼぎょぼ! ちゅめたいいいいいいいい! くるちいいいいいい!!」 弱点である水にさらされ、なおかつ男の手でもみ洗いされているれいむは苦しそうだ。 「うるさいよ役立たず。俺だって冷たいんだ」 「おみじゅしゃんももーみもーみもやめちぇえええええ! れいみゅをゆっくちさせぎぇぼぼぼぼぼ!!」 「……この状況も、甘みを増すのに役立ってるんだろうな」 そう思えば水の冷たさにも少しは耐えられた。すべては好奇心を満たすためだ。 水で柔らかくなったれいむの体も、手に心地いい。 「おみじゅしゃんぎょぼぎょぼ! おみじゅしゃんはいやぢゃああああああ! からだがとけちゃうううううう!!」 とは言え、あまり洗っているわけにもいかない。うっかり殺してしまっては元も子もないのだ。 「まあ、こんなもんか」 蛇口をひねって水の流れを止める。 「ぶーるぶーる! がーちがーち! ぶーるぶーる! がーちがーち!」 ずぶ濡れのれいむは男の手の中で震え、歯を鳴らしている。 男は自分の手を拭くついでに、ハンカチで軽くれいむの水気も拭き取ったが、 「ゆゆゆゆゆゆゆうううっぐっぐうううううちちちちちち! がーちがーち!」 それでもかなり寒いらしい。歯がまったくかみ合わず、満足に「ゆっくち」とさえ言えないでいる。そのくせ、「がーちがーち」は普段と変わらない発音だ。 濡れた体にこの季節の寒風は確かに厳しいだろう。これなら水に浸かっていた方が、かえって温かいのかも知れない。 「しゃしゃしゃしゃしゃぶいいいいいい! しゃぶしゃぶしゃぶしゃぶっ」 「しゃぶしゃぶ?」 男はかがみ込むと、地面にハンカチを敷き、その上にれいむを置いた。 おもむろに、れいむの小さく赤いリボンを奪い取る。 「れれれれいみゅのしゅてきなおりりぼぼぼっ!! しゃしゃんっ! んんんがががっ!」 さらに揉み上げも引きちぎる。 「もっもみっ! もみあげじゃんんんっ! もうびっごびごごごごできにゃっ!」 そして、先ほどれいむが『結界』に使ったような木の枝で、れいむの足に穴を開け、 「あんよぼっ! もうぴょぴょぴょぴょぴょもずずずずずううううりずりもできにゃいいいっ!」 同じく木の枝で両目を貫いた。 「ゆんぎゃああああああ!! れいびゅのおおべべべべべえええええっ! ぎゃばいいいんおべべべっ!」 「本当なら足焼きなんかもしたい所だけどな。ま、それなりに甘くなればいいや」 今日は甘さ、つまり、肉体的な暴力を振るうことが目的ではない。 男は両方の手のひらで包み込むようにれいむを持ち上げた。そして手の中で逆さまにする。 「れれれいみゅのああああにゃあにゃあるううう、みみみみないでにぇええ! はじゅっ、はじゅかちいいいい!」 れいむの声を無視して、男はさらされた底部に右手の親指の爪を突き刺した。 本来は固いはずの野良ゆっくりの底部だが、水に濡れてほどなく柔らかくなっている。抵抗なく男の指を飲み込んだ。 「いいいいぢゃいいいいいっ! れいみゅのびきゃくぎゃあああああっ!」 痛みで寒さが吹き飛んだのか、いい加減、歯もかみ合ってきたらしい。何となく叫び声が明瞭になってきた。 男はそんな事を考えながら、れいむの中で親指を曲げ、ミカンの皮をむくように手首ごと横にひねった。 「ゆびいいいいいいっ! いぢゃいいいいいいいっ! れいみゅのもちもちなおはだがあああああっ!!」 男の目の前に、れいむの中身――目当ての餡子が露出した。 「さーて、お味は……」 餡子を人さし指ですくい、口に運んだ。 「……」 もう一度すくってなめる。 「やめぢぇえええ! れいみゅのあんござん、もっちぇいがないでええええ!」 れいむが叫んだ。 男は眉間に皺を寄せて、 「……全然駄目」 と呟いた。 確かに甘い。でも、ただそれだけ。単に肉体的な虐待のみを加えた時と同じく、甘いだけで、風味も旨味もなかった。 加工所の食品――たとえば先ほどまで食べていたあんまん――にはほど遠い味だ。 「うーん、やっぱり単純にバカにするくらいじゃヌルいのかな」 最後に少し喜ばせてしまったことも気になった。 「いぢゃいいいいい!! いぢゃいよおおおおお!! おきゃあしゃああああん!! ぺーろぺーろちてえええええっ!!」 「ただの悪口ってのも、さすがに安直すぎたのかもしれないし」 男は「罵倒」でなく「悪口」のイメージを心掛けた。ゆっくり、とりわけ子ゆっくりの単純すぎる餡子脳には、小細工などむしろ逆効果だからだ。理解すらされないだろう。 「ゆわあああああああん!! おちょうしゃあああああん!! たしゅけちぇにぇええええええ!!!!」 ひとりブツブツと呟く男の耳に、れいむの悲鳴は聞こえていない。 「たとえば食べる一週間前から他のゆっくりの悲鳴をエンドレスで流すとか……。そう、味を熟成させるみたいなイメージで」 少し考えただけでも、虐待の方法は山ほどあった。 もっとも、専用の特殊な機械でも使われていたらお手上げだし、それ以前に、精神的な虐待と味の因果関係さえ本当かどうかわからないのだが……。 ――とにかく、加工所の味は一朝一夕に解明できるものではない。当然だ。玄人の技術がそうそうわかってたまるか。 そう結論づけた男は、思い出したように餡子をごっそりと指ですくった。 「ゆぎいいいいいいいいいっ!!」 聞いている方まで苦しくなりそうな、まさに断末魔と呼ぶにふさわしい悲鳴を聞きながら、男はすくい取った餡子を口に入れた。 しばらく口の中に広がる甘さを堪能する。 そしてれいむをひっくり返し、目を失ったその顔を見た。 「やめちぇ……。もうやめちぇね……。れいみゅ、まだちにたくにゃいよ……」 体の半分以上の餡子を失いながら、それでもまだれいむは生きていた。 「かっちぇにおしょとにでたけっきゃがこれだよ……」 男はその頑丈さに半ば呆れながら、 「ま、餡子を提供してくれるゆっくりは、れいむ種だけだからな。その点は他のゆっくりにない『得意なこと』だと誇ってもいいぜ」 そう言って、水道の隣に設置されているゆっくり専用のゴミ箱にれいむを放り込んだ。 「おしょらを――」 お馴染みのセリフとともに、ゴミ箱に消えるれいむ。 ゴミ箱はちょっとした防音仕様が施されていて、中には水が張られている。すぐに溶けて死ぬはずだ。 男は時計を見た。 「さて、そろそろ帰らないと」 指に残った餡子をなめながら呟く。 「甘さだけはすごいんだよなあ」 そのうち、暇で暇でどうしようもない時にでも、またチャレンジしてみようか。 その時は材料も吟味して。そうだ。今度はれいむ種じゃなくて―― 「あ」 自分の勘違いに気づいた男は、ゴミ箱の口に顔を近づけた。 そして中――暗くてよく見えないが――に向かって声をかける。 「悪い、れいむ。さっき『餡子を食べさせてくれることを誇っていい』って言ったけどさ、あれ訂正するよ」 ゴミ箱は返答しない。 「まりさの中身だって餡子だもんな。れいむだけじゃなくてさ。いやあ、やっぱりれいむは能なしの役立たずだったよ」 男がそう言うと、 「やくたたじゅじゃにゃいよおおおおおおおおっ!」 防音仕様のゴミ箱の中から叫び声が聞こえた。 ゆっくりの声を聞き分けることなど男にはできない。それでも、さすがにその叫び声の主だけはわかる。 自分の声に応じられるものが、まだその中に存在しているとは思わなかった。 急に可笑しくなった男は、 「はははっ! 今のは今日一番おもしろかったぜ!」 ゴミ箱に笑いかけ、そして公園から出ていった。 「まりさとれいむのおちびちゃあああああん!! どこにいったのかぜええええええ!?」 「かってにおそとにでたらだめだっていったでしょおおおおおおお!? ゆっくりかえってきてねええええ!?」 男が立ち去ってからしばらく経った公園。 そこには、子ゆっくりを探すまりさとれいむの姿があった。 しかしその必死な呼びかけに応える者はいない。 もう、ゴミ箱も沈黙するだけだ。 (了) 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1504.html
下拵え 27KB 虐待-いじめ 野良ゆ 赤子・子供 作中の各種設定はテキトーです。 寒空の下。 男が公園のベンチに座って、もそもそとあんまんを食べていると、一匹のゆっくりれいむがやってきた。 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 れいむは元気よく男に挨拶した。 「はあ」 男のただ吐息に声を乗せただけの挨拶は、れいむのお気に召さなかったようだ。 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!! れいみゅはれいみゅだよ!」 さっきより元気な声で挨拶してきた。自己紹介付きだが、それは見れば分かる。 れいむは男の顔をじっと見つめ、リアクションを待っている。実に自信満々といった顔つきだ。 「ゆっくりしていってね~」 今度は男も挨拶を返す。語尾を間抜けに伸ばしたその挨拶にも、しかしれいむは満足してくれた。 「ゆっ! おにいしゃん! れいみゅ、ゆっくちおねがいしゅるよ!」 「なんだ?」 暗に「予想はつくけどな」という含みを持たせた問いかけだったが、れいむはそれに気づかない。 果たして、れいむは男の予想通りの答えを返した。 「れいみゅにあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 この手の野良ゆっくりの欲しがるものといえば、おおむね食べ物か住む所だ。 金品を要求する小生意気な奴も、いるにはいる。ただそういう連中は、芸を人間に見せたり、人間の手伝いをするなどして、その対価として代金を受け取っている。いわば殊勝なゆっくりと言えた。 このれいむは単純に甘いものが欲しいらしい。具体的には男が食べている、いまだホカホカのあんまんだ。 男はあんまんを見つめ、しばらく思索にふけった。 「どうちたの、おにいしゃん! れいみゅのおねがいきいちぇにぇ!」 れいむが催促してきた。 ややあって、男も口を開く。 「――そうだな。えーと、おまえ、何か得意なことはあるか?」 「ゆっ? とくいなこと?」 「そう。たとえば――おまえらの仲間にまりさってのがいるよな」 「まりしゃはれいみゅのおとうしゃんだよ!」 小さく頷き、公園内の池を指差して男が続ける。 「そのお父さんと同じまりさが、たまにあの池で遊んでるんだよ。この寒い中でも、わざわざ帽子に乗って水に浮かんで」 「ゆっ! おとうしゃんはぷーかぷーかできりゅよ!」 父親が褒められたようで嬉しいのか、れいむが自分の手柄のように胸を張った。 「あれ、すごいよな。自分や家族の、生活とか行動の幅が広がるっていうかさ――で、れいむはそういうことできないのか?」 「できにゃいよっ!」 即答だ。しかも胸を張っているのはどういうわけか。 「ぱちゅりーは頭がいいんだろ? ありすってのは、たしか都会派なコーディネートが得意なんだっけか」 「おにいしゃんはくわちいにぇ! ゆっくちしちぇるよ!」 「ありがとう――で、れいむには何か得意なことはないのかと、そう聞いてるんだよ」 「ゆ? ゆゆっ?」 れいむは困惑している。男が何を言いたいのかわからないのだろう。 「れいむの得意なこと。まりさたちのように、特に他者の役に立つようなヤツな。それを今から見せてくれ。それに俺が納得できたら、このあまあまを少しだけわけてあげてもいいぞ」 「ゆゆう~っ?」 「その代わり、納得できなかったらコレね」 男は右手の中指を親指で弾いて見せた。いわゆるデコピンだ。 デコピンといえど、子ゆっくりにとっては結構なダメージになる。それでも、 「わかっちゃよおにいしゃん! れいみゅ、とくいなことをみしぇるよ! ゆわーい、あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 あまあまの魅力に眩んだ目には、デコピンの恐怖は見えていないらしい。れいむは了承した。 それでも、本当はすぐにでもあんまんが食べたいらしい。れいむの口から思わず本音がこぼれる。 「……でも、しゅこしめんどくちゃいにぇ」 それを聞いた男は、 「確かにな。でも、うまいものを食べる下拵えだと思えば……」 と呟いた。 それはただの独り言だったが、れいむは励ましの言葉だと受け取ったようだ。 「ゆっ! れいみゅ、ゆっくちしたごしらえしゅるよ! えい、えい、ゆー!」 元気に声を上げた。 「じゃあ、さっそく見せてもらおうかな」 「ゆっ! じゃあいきゅよ! れいみゅ、ぴょんぴょんしゅるよ!」 おもむろに飛び跳ねるれいむ。得意げに男の顔を見ている。 その額に狙いを付け、男はデコピンした。宙にいたれいむは、着地を失敗して顔面から地面に落ちた。 「ゆべべっ! なにしゅるの、おにいしゃん!?」 「ふざけてんのかバカ。それはおまえ――れいむ種だけじゃなくて、ゆっくりみんながよくやる動きだろ?」 男の意図がよく伝わってなかったのだ。 「でもぱちゅりーはできないよ! れいみゅのほうがじょうずだよ!」 「駄目。そもそもぴょんぴょん跳ねるだけなら、ノミの方がよほどすごいぜ。お前の得意なことってのは、ノミ以下のチンケなものなのか?」 「ゆがーん! のみしゃんいかああああああ!?」 ちっぽけなノミより格下と見なされて、れいむはショックを受けたようだ。そのショックは自ら発した効果音だけでなく、大きく開かれた目や口からも伝わってくる。 「おまえを含めてれいむならでは、ってのを見せてくれよ。それとも得意なことなんてないのか?」 「ゆ、ゆっくちりきゃいしちゃよ! こんどはうみゃくやりゅよ!」 そう言って、今度は体を伸び縮みさせはじめるれいむ。 「のーびのーび―……いぢゃいいっ!? やめちぇにぇ! やめちぇにぇ!」 男はあんまんを食べながら、二度三度とデコピンを食らわせた。 「だからそういうのは駄目なの」 「とくいなことをみせたけっかがこれだよ! おにいしゃんはわがみゃみゃだにぇ!」 「まだわかってないのかこのバカ。だいたい、それが何の役に立つんだよ。伸びるだけならパンツのゴムの方がよほど便利だぜ」 「ゆ? ぱんちゅ、しゃん?」 れいむはパンツの意味を理解していないようだ。この挑発は無駄だったか。 男は溜息をついてから、優しく言う。 「いいか? お父さんがまりさってことは、お母さんはれいむだよな? たとえば、お母さんは何が得意だ?」 れいむ種にも特技はいくつかある。中でも定番なのは―― 「ゆっ! おかあしゃんはおうちゃがじょうじゅだよ! れいみゅもおしえてもらっちゃよ!」 そう、歌だ。道端で歌を歌って金を稼いでいるゆっくりも、圧倒的にれいむ種が多い。 「それそれ、そういうのをやってくれって言ってるんだよ」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ! れいみゅ、ゆっくちうちゃうよ!!」 「おお、やれやれ」 男が拍手をすると、れいむは歌い始めた。 「ゆっくちのひ~、まっちゃりのひ~」 「……」 「しゅっきりのひ~、ゆゆゆのゆ~」 「……」 目を閉じて気持ちよさそうに歌っている。 男は中指を引き絞り、より強めにデコピンをした。 「ゆゆゆ~――ゆぎゃおっ! ……ゆわーん! いぢゃいよおおお!! れいみゅちゃんとうちゃっちゃのにいい!」 「駄目。聞くにたえない。ヘタクソだなあ、おまえ」 男も予想していたことだったが、れいむの歌は雑音にしか聴こえなかった。これではとても金を稼げないだろう。通行人に踏み潰されるか、加工所や保健所に通報されるのがオチだ。 役に立つどころか、むしろ死期を早める行為と言える。 だが、れいむは納得いかないらしい。 「ゆっ!? おにいしゃんはしちゅれいだにぇ! れいみゅのおうちゃは、おかあしゃんだって『てんしさんのようなうたごえだにぇ』ってほめちぇくれたんだよ!」 「へえ」 それは子どもに気持ちよく歌ってもらうための、人間の親も使う方便だったとしか思えない。もっとも、このれいむの歌がゆっくり的に上手いのかどうかなど、男に、人間にわかりようもないのだが。 人間でも素直に美しいと感じる歌を歌うゆっくりもいるが、それは極少数だ。 そうとわかっている上で、男は言った。 「はっ、おまえンちはお母さんもバカなのか? それは歌じゃなくて雑音って言うんだって、だいちゅきなおかあしゃんに教えてやれよ」 その言葉に、 「ゆゆうううっ! ぷんぷん! おんこうなれいみゅもおこっちゃよ!」 れいむが怒りだした。 自慢の歌と、それを認めてくれた母親を貶されては、さすがに我慢できなかったようだ。 「おにいしゃんはゆっくちあやまっちぇにぇ! ぷきゅうううう!」 れいむは頬に空気を溜めて男を威嚇する。 キリっとした眉毛に、男を射抜かんとする鋭い視線。普段のニヤけ具合が嘘のようにきつく結ばれた口元。それぞれのパーツだけを切り取ってみれば、りりしいと言えないこともない。 それを見た男は、右手の人さし指と親指を使って、パンパンに張ったれいむの頬を挟んだ。 男がその二本の指に少し力を入れると、れいむの口から、 「ぷしゅるるるるるる!」 というれいむ自身による効果音とともに、頬に溜まった空気が吐き出される。 「るるるううううう――ゆ? ゆ?」 空気と一緒に怒気も抜けたのか。きょとんとするれいむの眉間に、男はデコピンを見舞った。 「いぢゃいっ!」 ころんと、れいむは仰向けに転がった。空を見上げて目をぱちくりさせている。 「そういうのは駄目だってば。『ぷくー』はれいむだけが得意なことじゃないだろ」 男は空とぼけて言った。 「ちゃんとれいむ種だけが得意なことを見せてくれないと。しかもその、『ぷくー』だっけ? 恐くもなんともないな。その辺のアリンコの方がよほど恐いぜ」 男の言葉に、れいむは体を起こして抗議する。 「れ、れいむのぷきゅーは」 「知ってる。アリンコよりも弱っちいんだよな。さ、はやく得意なことをみせてくれないと、あまあまがなくなっちゃうぞ?」 れいむの言葉を遮り、男はあんまんの端をチビリとかじった。 「さあ、お次は何かな? ぱちゅりーの超天才的頭脳や、ありすの都会的なハイセンスに匹敵する特技を、俺に見せてくれ」 男は口から出任せを言いながら、れいむの目の前にあんまんをちらつかせる。 「ゆゆ~ん! よだれがじゅーるじゅーる!」 その香りに鼻腔をくすぐられたのか――鼻などないが――れいむの開きっぱなしの口からは、だらだらと涎がたれている。 このあんまんは、甘さはもとより、風味や旨味も申し分無い。他のメーカーには出せない味が好評を博している。男もお気に入りの一品だ。 「……ゆっ! れいみゅはこそだてがとくいにゃんだよ!」 確かにれいむ種の子育てには定評がある。れいむ種から産まれ、育てられた子どもたちは、とてもゆっくりと健やかに成長するというのだ――もちろん例外もいるが。 そして昨今ではその例外が多くなってきている。 それでは、目の前のれいむはどうなのか。 「はあ。でもれいむ、お前、子どもいるのか?」 赤ゆっくり言葉も抜けていないれいむだが、子育てをしたことはあるのだろうか。 男が当然の疑問を口にすると、 「ゆっ? れいみゅにおちびちゃんがいるわけにゃいでちょ? みてわからにゃいの? ばきゃにゃの? ちぬの?」 れいむは蔑んだような表情と口調で言った。ニヤニヤという擬音が聴こえてきそうだ。 男はおもむろにれいむを持ち上げ、山なりに放り投げた。 「ゆわーい! おしょらをとんで――ゆべべっ!」 またもれいむは顔面から地面に落ちた。先ほど以上の強い衝撃に、顔が内側にへこみ、しかしすぐに元に戻った。 「ゆぐっ……ゆわああああああん! おかおがいちゃいよおおおお!! ゆんやあああああああ!!」 男は息を吐いて気持ちを落ちつけた。別にれいむに暴力を振るうことが目的ではないし、何よりルール違反だ。 「おまえ、それは『れいむのバカさ加減はもはや特技だよ!』って言ってるのか?」 「だっで、だっでえ! おかあしゃんは、ゆっぐ、こそだてがとくいだっていっで、いっでだがら! ゆっぐ、ゆっぐ!」 しゃくりあげるれいむ。 男は溜息をついて、 「お母さんは子育てが得意なのかも知れないけど、おまえ自身ができなきゃ俺は見せてもらえないだろ? 見せてもらえないとあまあまもあげられないんだよ。俺の言ってる意味、いい加減わかったか?」 ゆっくりとした口調で言った。 「ゆっぐ! れ、れいみゅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ! ゆふふ!」 愛想笑いを浮かべているれいむ。 それを見て、男は口元を歪めた。 「理解しているのかも怪しければ、おまえの母親が『子育てが得意』だってのも怪しいもんだな。ええ、おい」 努めて意地の悪い口調で言うと、 「しょ、しょんなこちょにゃいっ!!」 れいむはムキになって反論した。 「けっきゃいっ! だよ!」 土管型の遊具の前で、れいむは得意げに言った。 土管の中に出入りして楽しむための単純な遊具。れいむの背後とその反対側に開いた口には、それぞれ短い木の枝が一本立てかけてある。れいむの手によるものだ。 「ゆふん! これでどかんしゃんのなかにははいれにゃいよ! れいみゅのけっきゃいっ! にかんしんしたならあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 主に巣穴を守るために使われるれいむ種の『結界』。そのもっとも極端かつ単純な形が、巣穴の入口を塞ぐように木の枝を、あるいは草や石ころを置くというものだ。 巣穴に見立てた土管にれいむが張った『結界』が、まさにそれだった。 こうすることで、他のゆっくりに襲われることはおろか、そこに巣穴があることにすら気づかれないらしい。たとえ木の枝の隙間から『結界』の中が丸見えだったとしてもだ――今、土管の中が男から丸見えなのと同じように。 「ふん」 男は鼻を鳴らし、れいむの後ろにポツンと立てかけられている――土管の天井まで届いてもいない――木の枝を取り払い、へし折る。針金のような枝は、乾いた音を立てて二つになった。 そして、これ見よがしに土管の中に手を出し入れさせる。 「ゆわあああああっ!? おかあしゃんじきでんのれいみゅのけっきゃいっ! がどうちてやぶられるのおおおおお!? どうちてえええええ!? ――ゆびぇえっ」 男が律儀に木の枝をどけるまでもなく出入り可能だった『結界』。それが破られたことが、よほどショックだったようだ。れいむは錯乱しかけたが、デコピン一発で黙った。 「こんなもんに騙されるマヌケは、そうだな、せいぜいお前の家族くらいだよ。せめてもっと長い木の枝を持ってこいよ」 「ゆうう……。でも、でもおおお……」 「おまえの小さい口じゃ、それも無理か。まったく使えねえな――はい、次は?」 「ぴ、ぴこぴこしゅるよ!」 れいむは左右の揉み上げを激しく上下させた。 通称『ぴこぴこ』。右と左、二本の揉み上げを持つれいむ種独特の動作だ。 「おにいしゃん、みちぇみちぇ! ぴこぴこしちぇるよ!」 「……」 「れいみゅのもみあげしゃんがぴこぴこしちぇるよ! ……しゅ、しゅごいでちょ? しゅごいよにぇ?」 「……で?」 「……ゆ?」 「その『ぴこぴこ』ってのは、どういう役に立つんだ? あれだけ言ったんだから俺の言いたいことは理解してるよな?」 「……ぴ、ぴこ……」 れいむは下を向いてしまった。考え込んでいるようだが、それでも揉み上げを上下させることはやめない。 「ぴこ、ぴこ……ゆっ!」 ほどなくして顔を上げたれいむは、 「ぴこぴこはみんなをゆっくちしゃせられりゅよ! だからあみゃあみゃちょうだいにぇ! ゆっくちしたぶん、たくしゃんおまけちてにぇ!」 満面の笑みで言い放った。 その「言ってやった!」と言わんばかりの晴れやかな表情に、男はデコピンを数発見舞った。 「いぢゃいっ! いぢゃいいいっ! やめちぇええええっ! ゆびいいいいっ!」 「ゆっくりどころか、むしろイライラさせられたよ。ムカついた」 れいむは、ただでさえ大きく丸い瞳をさらに大きく丸くさせて男を見た。その顔を言葉にするなら「信じられない」といったところか。 「お、おにいしゃん! やしぇがまんちないで、ゆっくちしちぇいいんぢゃよ! みんなに『くーるなびーとをきざんでるにぇ』っていわれたれいみゅの」 「……」 「ご、ごめんなしゃいっ!! でこぴんしゃんはやめちぇにぇっ!?」 「みんなみんなって、おまえの周りはバカ揃いなのか?」 男の言葉に、 「しょ、しょんなこちょない、よう……」 れいむは弱々しく反論する。 ――いい傾向だ。 男は思った。 「さて、そろそろ時間がないんだけど」 男は時計を見ながら言った。 「他に何かあるかな? 他者の役に立つ、れいむの得意なこと」 「ゆ、ゆう……」 かろうじて声を出すれいむに、男と出会った時のような元気はない。心身ともに参っているのが見て取れた。 男はそんなれいむに見せびらかすように、いい加減冷めてきたあんまんをかじった。 「うーん。あまあまだ」 「ゆああ……」 あまあまという語句に反応して顔を上げたれいむの口から、砂糖水の涎がたれる。 「もうあまあまも少なくなっちゃったけど、そろそろ諦める?」 「……ゆうううう! まだだよ!」 挑発的な男の口調にれいむは発憤したようだ。 「れいみゅ、ぴょんぴょんしゅるよ! ――ぴょんべっ!」 男が先ほどと同じように額にデコピンすると、れいむは器用に空中で体を半回転させ、やはり先ほどと同じように顔面から地面に落ちた。 「それは最初にやって、しかも駄目出ししただろう。おまえは、ほんっとにバカだな。特技だけでなく脳味噌までノミ以下か?」 「……ゆ」 「ん?」 「……」 れいむは地面に突っ伏さんばかりに俯いてしまった。 ――頃合かな? 男は思った。 れいむは俯いて黙ったままだ。 出会ってから十分足らず、あれだけ騒がしかったれいむが、今はゆんともすんとも言わない。 男は一度もれいむにあんまんを食べさせていない。 『ぴょんぴょん』から始まって『お歌』に『結界』、くだらない所では『ずーりずーり』や『こーろこーろ』等々いろいろ見せてもらったが、男が満足する「得意なこと」は無かったからだ。 約束通りの話だ。 もっとも、このれいむにそれほど気の利いたことができるなどとは、男も最初から思っていない。何と言ってもまだ子ゆっくりなのだ。 ただ、 「れいみゅはあみゃあみゃをたべるのがとくいだよ! だからあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 などとやらかした時には、男は思わず吹き出しそうになった。意外と頭が回るものだと思った。 それをごまかすためにデコピンの連射をくらわせたが、力みすぎてほとんどゲンコツを押しあてているだけになってしまった。 今のれいむのヘコみよう――主に身体面――はアレが原因だ。 れいむはまだ黙っている。 ――頃合かな。 時計を見ながら、男は思った。 「はい。では時間切れでーす!」 男は大げさに宣言した。 「……ゆ、ゆう。ゆっくち……あきらめりゅよ……」 俯きながら蚊の鳴くような声でブツブツ言うれいむを尻目に、男はあんまんの最後のひと欠片を口に入れた。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー! ……ごちそうさまでした」 聞こえよがしに呟いてから飲み込む。 するとれいむは、 「ゆわあああああ!! れいみゅのあみゃあみゃがあああああ!!」 突然大声を上げた。どうやら諦めきれていなかったらしい。 「おまえのあまあまじゃないだろ」 「どぼちてれいみゅのあみゃあみゃたべちゃうにょおおおおおお!? かえちて! あみゃあみゃかえちてええええ!」 なおも喚きながら足に取り縋るれいむを、男は軽く蹴飛ばした。 「いぢゃいっ!」 「役立たずのれいみゅちゃんにあげるあまあまなんかねえってえの。俺を満足させる『得意なこと』を見せなかったおまえが悪いんだぜ。最初に約束した通りだよなあ? あ?」 男のその言葉に、れいむは力無く抗議する。 「ゆっくちしちゃ、おうたを……きかしぇてあげたでちょ?」 「雑音だっつったろ? あの人の神経を逆撫でするような雑音が、いったい何の役に立つんだ?」 「で、でも、けっかいっ! は、じょうじゅにできた……でちょ?」 「余裕で破られたじゃねーかよ。あんな『ご自由にお入り下さい』って言ってるような結界があるかバカ」 「ぴょんぴょ」 「何回言ったら理解できるの? 馬鹿なの? 死ぬの? やっぱりノミさん以下の脳味噌なの? 虫さん以下の存在なの?」 「……」 「おまえ、もう死んだ方がいいわ。全っ然、なんの役にも立たねーもの。両親も友達もそう思ってるに違いないぜ」 「……どぼちてしょういうこちょいうにょ……? れいみゅだって、ひっしにいきちぇりゅんだよ……?」 れいむは顔を伏せて小刻みに震え始めた。涙だけでなく、なぜかしーしーまで流している。 それを見た男は満足して、 「バーカバーカ! れいむの役立たずー! 役立たずは生きてる価値なんかねーんだよーだっ!!」 嘲り笑う。 「れ、れいみゅは……やきゅたたじゅ、なんかじゃ、にゃい……よね? ……やくたたじゅ、にゃの……?」 「ホントにれいむ種のガキってのは使えないよなあ。まあそんなグズだからこそ、俺は楽しい思いをさせてもらえるんだけどな」 そんな何気ない男の一言に、ゆっくり特有の、超ポジティブシンキングとも言える餡子脳が反応したらしい。 れいむの涙としーしーはぴたりと止まり、代わりに目が輝き始めた。 「ゆゆっ? れいみゅ、おにいしゃんをたのちましぇてあげちぇるにょ? れいみゅがれいみゅだからいいんだよにぇ? にぇ? にぇ?」 「あ」 しまった、と思ったがもう遅い。 「ゆわーい! ゆわーい! れいみゅ、おにいしゃんのやくにたちぇたよおおおおっ! やくたたじゅじゃにゃいよおおおおおっ!」 「いや、これはそういう意味じゃなくて」 「ゆっくち! ゆっくち! ゆっくち!」 れいむは聞いていない。『ぴょんぴょん』、『のーびのーび』、『ぴこぴこ』――持てる身体能力を駆使して、まさに全身で喜びを表現していた。 これではもう、男が何を言っても無駄に思えた。 「お、おい、れいむ……」 「ゆっくちゆっくちいっ! ゆ! しょうだ、おにいしゃん! やくしょくにょあみゃあみゃをちょうだいにぇ! たくしゃんでいいよ!」 れいむのその要求に、 「せっ!」 男は人さし指と中指で応えた。 「とっくに時間切れだからさ。ご褒美は目潰しで勘弁してくれ」 「ゆびいいいいっ! れいみゅのきゃわいいおめめぎゃあああああっ!!」 目を潰した感触こそ男の指に伝わってこなかったが、だからと言って痛くないわけではないようだ。れいむはもんどりうって苦しんでいる。 「おめめいぢゃいよおおおおおおおっ! おきゃあしゃあああああん!」 ひたすら騒がしいれいむとは反対に、男は静かに溜息をついた。 「しまったなあ……」 そう一言呟いて、男は目の前で転がっているれいむをつまみ上げる。 「れいみゅ、おしょらをとんでいるみちゃい!」 れいむはそう呟いたあと、再び火がついたように「痛い痛い」と喚き散らしはじめたが、男には気にならなかった。 気がかりは他にあった。 「最後の最後で喜ばせちゃったよ。やっぱり、こういうのも味に影響するのかなあ」 暴行を加えられて苦しんでいる時のゆっくりの中身、すなわち餡子やクリームは通常時よりも甘い。今や大人から子どもまで知っている常識だ。 わざわざペットショップまで出向き、食用としてゆっくりを購入する甘党も少なくはない。家で虐待の限りを尽くし、それから食べるのだ。 その場合、殺してしまってはいけない。「苦しんでいる」というのが重要なので、瀕死のギリギリを見極めるのが大切だ。 ゆっくりを虐待して食した経験は、男にもある。しかし、加工所が販売している「原材料・ゆっくり」の各種甘味の美味しさとは、とても比べ物にならなかった。 加工所製の食品は、とにかく美味しいことで有名だ。とりわけ餡子を使った製品は、老舗和菓子店のそれをも凌駕するという声すらある。 素人が殴るなり蹴るなりしても、確かに甘さを増すことはできる。しかしあくまで甘くなるだけだ。風味や旨味に欠ける。 加工所での製造過程で加えられる調味料や添加物なども、確かに多少は影響しているのだろう。だが、加工所製品の味は、もっと根本的な何かが違うのだ。 それは、特に美食家でもない男でもわかるくらいの、大きな違いだった。 加工所でのゆっくり加工方法は、もちろん極秘だ。すべて外部に漏れないよう、職員にも徹底されている。 加工所の味を自分でも再現できればいいのにな――多くの人間がそう思うことに無理はなかったし、男もそう思っていた。なにせ、材料と言うにはあまりにも完成されている餡子がその辺に転がっているのだ。 それはインスタント食品などのうたい文句である「有名店の味をご家庭で」程度の、漠然とした思いではあったが。 再現できたらラッキー。できなくても別にいいや。その程度だ。 そんな中、男は噂を聞いた。 曰く、「加工過程にあるゆっくりは、肉体的だけでなく精神的にもとても苦しめられている。風味や旨味は、とりわけ後者の影響が大きい」。 そりゃ殺されるほどの痛みを感じれば心も平穏じゃいられないだろうよ。男はそう思いながら聞いたが、どうもそういう事ではないらしい、 ゆっくりの存在意義や自尊心を、根こそぎ崩してやるというのだ。 なるほど、と男は膝を打った。至る所で勝手に生きて勝手に死んでいるような、いや、「生きる」だの「死ぬ」だのと言っていいのかすらわからない饅頭に、そんな高尚なものが備わっているとは思いもしなかったからだ。 いいことを聞いたかもしれない。暇な時でも試してみようか。 そう思っていたところに、今日、れいむが現れた。 男は噂を検証してみることにした。 ――でも、しゅこしめんどくちゃいにぇ。 れいむの言うとおりだ。たかだかゆっくりを食べるのにそんな回りくどいことをするなんて、面倒なことこの上ない。 しかし噂の真偽も気になる。 たまには少しくらい、材料の下拵えに時間をかけてみるのもいいだろう。 男はそう考えた。 「うわ。さすがに冷てえな」 公園にある水道で、男はれいむを洗っていた。 冬、しかも外で真水に触れるのは嫌だったが、薄汚れたゆっくりを口に入れるのはさすがに抵抗がある。 「やめちぇええええええ!! ぎょぼぎょぼ! ちゅめたいいいいいいいい! くるちいいいいいい!!」 弱点である水にさらされ、なおかつ男の手でもみ洗いされているれいむは苦しそうだ。 「うるさいよ役立たず。俺だって冷たいんだ」 「おみじゅしゃんももーみもーみもやめちぇえええええ! れいみゅをゆっくちさせぎぇぼぼぼぼぼ!!」 「……この状況も、甘みを増すのに役立ってるんだろうな」 そう思えば水の冷たさにも少しは耐えられた。すべては好奇心を満たすためだ。 水で柔らかくなったれいむの体も、手に心地いい。 「おみじゅしゃんぎょぼぎょぼ! おみじゅしゃんはいやぢゃああああああ! からだがとけちゃうううううう!!」 とは言え、あまり洗っているわけにもいかない。うっかり殺してしまっては元も子もないのだ。 「まあ、こんなもんか」 蛇口をひねって水の流れを止める。 「ぶーるぶーる! がーちがーち! ぶーるぶーる! がーちがーち!」 ずぶ濡れのれいむは男の手の中で震え、歯を鳴らしている。 男は自分の手を拭くついでに、ハンカチで軽くれいむの水気も拭き取ったが、 「ゆゆゆゆゆゆゆうううっぐっぐうううううちちちちちち! がーちがーち!」 それでもかなり寒いらしい。歯がまったくかみ合わず、満足に「ゆっくち」とさえ言えないでいる。そのくせ、「がーちがーち」は普段と変わらない発音だ。 濡れた体にこの季節の寒風は確かに厳しいだろう。これなら水に浸かっていた方が、かえって温かいのかも知れない。 「しゃしゃしゃしゃしゃぶいいいいいい! しゃぶしゃぶしゃぶしゃぶっ」 「しゃぶしゃぶ?」 男はかがみ込むと、地面にハンカチを敷き、その上にれいむを置いた。 おもむろに、れいむの小さく赤いリボンを奪い取る。 「れれれれいみゅのしゅてきなおりりぼぼぼっ!! しゃしゃんっ! んんんがががっ!」 さらに揉み上げも引きちぎる。 「もっもみっ! もみあげじゃんんんっ! もうびっごびごごごごできにゃっ!」 そして、先ほどれいむが『結界』に使ったような木の枝で、れいむの足に穴を開け、 「あんよぼっ! もうぴょぴょぴょぴょぴょもずずずずずううううりずりもできにゃいいいっ!」 同じく木の枝で両目を貫いた。 「ゆんぎゃああああああ!! れいびゅのおおべべべべべえええええっ! ぎゃばいいいんおべべべっ!」 「本当なら足焼きなんかもしたい所だけどな。ま、それなりに甘くなればいいや」 今日は甘さ、つまり、肉体的な暴力を振るうことが目的ではない。 男は両方の手のひらで包み込むようにれいむを持ち上げた。そして手の中で逆さまにする。 「れれれいみゅのああああにゃあにゃあるううう、みみみみないでにぇええ! はじゅっ、はじゅかちいいいい!」 れいむの声を無視して、男はさらされた底部に右手の親指の爪を突き刺した。 本来は固いはずの野良ゆっくりの底部だが、水に濡れてほどなく柔らかくなっている。抵抗なく男の指を飲み込んだ。 「いいいいぢゃいいいいいっ! れいみゅのびきゃくぎゃあああああっ!」 痛みで寒さが吹き飛んだのか、いい加減、歯もかみ合ってきたらしい。何となく叫び声が明瞭になってきた。 男はそんな事を考えながら、れいむの中で親指を曲げ、ミカンの皮をむくように手首ごと横にひねった。 「ゆびいいいいいいっ! いぢゃいいいいいいいっ! れいみゅのもちもちなおはだがあああああっ!!」 男の目の前に、れいむの中身――目当ての餡子が露出した。 「さーて、お味は……」 餡子を人さし指ですくい、口に運んだ。 「……」 もう一度すくってなめる。 「やめぢぇえええ! れいみゅのあんござん、もっちぇいがないでええええ!」 れいむが叫んだ。 男は眉間に皺を寄せて、 「……全然駄目」 と呟いた。 確かに甘い。でも、ただそれだけ。単に肉体的な虐待のみを加えた時と同じく、甘いだけで、風味も旨味もなかった。 加工所の食品――たとえば先ほどまで食べていたあんまん――にはほど遠い味だ。 「うーん、やっぱり単純にバカにするくらいじゃヌルいのかな」 最後に少し喜ばせてしまったことも気になった。 「いぢゃいいいいい!! いぢゃいよおおおおお!! おきゃあしゃああああん!! ぺーろぺーろちてえええええっ!!」 「ただの悪口ってのも、さすがに安直すぎたのかもしれないし」 男は「罵倒」でなく「悪口」のイメージを心掛けた。ゆっくり、とりわけ子ゆっくりの単純すぎる餡子脳には、小細工などむしろ逆効果だからだ。理解すらされないだろう。 「ゆわあああああああん!! おちょうしゃあああああん!! たしゅけちぇにぇええええええ!!!!」 ひとりブツブツと呟く男の耳に、れいむの悲鳴は聞こえていない。 「たとえば食べる一週間前から他のゆっくりの悲鳴をエンドレスで流すとか……。そう、味を熟成させるみたいなイメージで」 少し考えただけでも、虐待の方法は山ほどあった。 もっとも、専用の特殊な機械でも使われていたらお手上げだし、それ以前に、精神的な虐待と味の因果関係さえ本当かどうかわからないのだが……。 ――とにかく、加工所の味は一朝一夕に解明できるものではない。当然だ。玄人の技術がそうそうわかってたまるか。 そう結論づけた男は、思い出したように餡子をごっそりと指ですくった。 「ゆぎいいいいいいいいいっ!!」 聞いている方まで苦しくなりそうな、まさに断末魔と呼ぶにふさわしい悲鳴を聞きながら、男はすくい取った餡子を口に入れた。 しばらく口の中に広がる甘さを堪能する。 そしてれいむをひっくり返し、目を失ったその顔を見た。 「やめちぇ……。もうやめちぇね……。れいみゅ、まだちにたくにゃいよ……」 体の半分以上の餡子を失いながら、それでもまだれいむは生きていた。 「かっちぇにおしょとにでたけっきゃがこれだよ……」 男はその頑丈さに半ば呆れながら、 「ま、餡子を提供してくれるゆっくりは、れいむ種だけだからな。その点は他のゆっくりにない『得意なこと』だと誇ってもいいぜ」 そう言って、水道の隣に設置されているゆっくり専用のゴミ箱にれいむを放り込んだ。 「おしょらを――」 お馴染みのセリフとともに、ゴミ箱に消えるれいむ。 ゴミ箱はちょっとした防音仕様が施されていて、中には水が張られている。すぐに溶けて死ぬはずだ。 男は時計を見た。 「さて、そろそろ帰らないと」 指に残った餡子をなめながら呟く。 「甘さだけはすごいんだよなあ」 そのうち、暇で暇でどうしようもない時にでも、またチャレンジしてみようか。 その時は材料も吟味して。そうだ。今度はれいむ種じゃなくて―― 「あ」 自分の勘違いに気づいた男は、ゴミ箱の口に顔を近づけた。 そして中――暗くてよく見えないが――に向かって声をかける。 「悪い、れいむ。さっき『餡子を食べさせてくれることを誇っていい』って言ったけどさ、あれ訂正するよ」 ゴミ箱は返答しない。 「まりさの中身だって餡子だもんな。れいむだけじゃなくてさ。いやあ、やっぱりれいむは能なしの役立たずだったよ」 男がそう言うと、 「やくたたじゅじゃにゃいよおおおおおおおおっ!」 防音仕様のゴミ箱の中から叫び声が聞こえた。 ゆっくりの声を聞き分けることなど男にはできない。それでも、さすがにその叫び声の主だけはわかる。 自分の声に応じられるものが、まだその中に存在しているとは思わなかった。 急に可笑しくなった男は、 「はははっ! 今のは今日一番おもしろかったぜ!」 ゴミ箱に笑いかけ、そして公園から出ていった。 「まりさとれいむのおちびちゃあああああん!! どこにいったのかぜええええええ!?」 「かってにおそとにでたらだめだっていったでしょおおおおおおお!? ゆっくりかえってきてねええええ!?」 男が立ち去ってからしばらく経った公園。 そこには、子ゆっくりを探すまりさとれいむの姿があった。 しかしその必死な呼びかけに応える者はいない。 もう、ゴミ箱も沈黙するだけだ。 (了) 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 子ゆを捜してる親ゆの姿にとてもゆっくり出来た -- 2011-07-03 17 10 24 おもしかったです! でもゴミ食ってる野良の子ゆなんか食べたくないよw -- 2011-06-29 06 42 13 街中のゆっくりなんか何食ってるかわかんないし食いたくないな。 加工所では、食用に品種改良とかしてるのかなー? -- 2010-10-28 16 32 42 ゆ虐は何気に腹が減るSSが多くて困るぜw 食べてみたいなー -- 2010-10-01 06 47 46 子ゆうぜぇ~! でも、食べてみたいな -- 2010-07-30 00 48 02 ゲスじゃなくても超ウザい これぞ赤ゆクオリティ -- 2010-07-29 22 21 55 子ゆの悲鳴はゆっくりできます。 -- 2010-07-25 11 19 36 ありす喰いたい -- 2010-07-03 18 56 41 わーい ゴミがゴミになったよ -- 2010-06-28 02 34 48
https://w.atwiki.jp/scratch-kasoukokka/pages/263.html
国際次元の会話所(英 International dimension chat room、消しゴム語名 Impermapiomas fizemdiom shap tooz)は、国際領土管理センターが運営している会話所である。管理者は@T5N氏(@TOUFU210氏)。尚、ここでは国際領土管理センターについても触れる。 概要 ↑ITAC旗。 センター歌 無し 本部(推定) 国際領ハワイ 暫定的な後継 シベリア臨時政府
https://w.atwiki.jp/vermili/pages/852.html
発言者:桐原 零示 勝利への道筋を見つけ出すその才能に開花して以降、親の暴力を始めとした様々な困難から脱出できたものの、同時に露呈した自分の人生の理不尽なゲームバランスに零示は辟易している。 しかし自分の人生(ソフト)は他人の人生(ジャンル)とは替えがきかない唯一無二のものとも考えており、本編の彼は自分の人生の攻略法を探している真っ最中。 人生をゲームに例えているのはおそらくゲーマーとしての癖。 零示以外の登場人物にも度々同じような例えの台詞があり、どれも各々の価値観に則した使い方がされている。 ゲーム開始時のモノローグで零示が漏らした台詞であるが、作中でもレオナとの二度目の邂逅時にほぼ同様の台詞を言っている。 零示のこれまでの人生は常人なら命を落としてもおかしくない体験を何度もしている程の非常に危ういバランスで成り立っており、本人が軽くこなしているように見えても、実はどれも綱渡りな技術、または運が要求されるものばかり。 作中では過剰にスリルを求め、レオナと同じく試練に対して期待と高揚があるのも確かだが、それは修羅場を乗り越え過ぎた反動のようなもので、反面「またか」という感じにうんざりする心情もあるようだ。 これはなまじ困難を潜り抜ける実力を身につけてしまったからこその悲劇と言えるかもしれない。 そんな中で偶然か必然か、Igelが開発中の最先端の体感型ゲーム『Electro Arms』に出会い、そこから3つのエンディングへ向かうことになる。 以下本編より抜粋 「オレは、この人生(クソゲー)を面白くしたい」 「コンティニュー無しの一発死に。セーブは不可で、選択肢をミスりゃ最悪バッドエンドへ直行だ」 「途中でミスに気付いても、リセット無しで続けることしか許されねえ」 「おまけに才能(スペック)と試練(ボスキャラ)とのバランスなんぞ、欠片も考えられてねえと来る。これがクソゲーでなくてなんだってんだ?」 「けど、他人の人生(ソフト)と取り換えもきかねぇ。オレっていうジャンルはこれ一本きりだ」 「だったら、すこしでもマシな展開にしていくしかねえだろ」 「───オレ自身に押し付けられた、この一本しかねえ人生(クソゲー)をよ」 そんな君に、ゾンビクロニクル! -- 名無しさん (2018-02-19 21 34 49) ↑ヤメロ。どっかの中庸の怪物は何て言うか。 -- 名無しさん (2018-02-19 21 41 06) こいつならどこのlight作の世界にも何かしら適応して生きそう。 -- 名無しさん (2018-02-19 22 09 23) 融合知性群体「お待たせ☆」 -- 名無しさん (2018-02-19 22 20 30) ゼファーさんにほんの少し光属性加えるとこうなるって気がする -- 名無しさん (2018-02-19 23 05 03) ↑ほんの少しじゃ足りなくね? -- 名無しさん (2018-02-19 23 12 00) 3↑そいつはやめて差し上げろ -- 名無しさん (2018-02-19 23 24 02) もっと刺激が欲しい!とかじゃなくて、理不尽な人生ってクソだよな...という割と真っ当な意見よね、これ -- 名無しさん (2018-02-19 23 46 09) このラインの主人公勢は殆どが人生ハードモードだからね…自分の人生を自力で改善しようと頑張ってる人の意見なのか -- 名無しさん (2018-02-19 23 56 42) 持論としてはお隣と合わせてもトップクラスにまとも…他がおかしいだけ?知ってる -- 名無しさん (2018-02-20 09 28 22) おっと桐原 零示ィ!仮面ライダークロニクルの悪口はそこまでだ -- 名無しさん (2018-02-20 10 11 26) 綾鷹「君は最高のモルモットだぁ!」 -- 名無しさん (2018-02-20 10 41 48) 皆をゲームで楽しませたい土管社長と相性バッチリやね -- 名無しさん (2018-02-20 13 07 00) ↑4 他の主人公も持論まともな奴も多いだろその信念に対する狂気じみた執着がやばいだけで -- 名無しさん (2018-03-16 16 29 57) 人生がポイント制な極楽浄土は君を待っているぞ -- 名無しさん (2018-12-22 21 13 45) ↑これにはスフィア覚醒の相方となるレオナさんだけでなく、理不尽に反逆するさつきと安寧を守る忍も「この瞬間、アンファングは自由だ!!」案件でアルカディア不可避。 -- 名無しさん (2018-12-22 21 39 11) 似た台詞ってとヒロイン三人と後は誰かいたかな -- 名無しさん (2020-12-07 13 18 24) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nitendo/pages/2805.html
ファイアパックン とは、マリオシリーズのキャラクター。 プロフィール 作品別 アクションのマリオシリーズ マリオRPG系 ペーパーマリオ その他のマリオシリーズ その他の作品 使用技 説明文 BGM 元ネタ推測 関連キャラクター 余談 コメント プロフィール ファイアパックン 他言語 『スーパーマリオブラザーズ3』 Venus Fire Trap (英語)『スーパーマリオ 3Dランド』 Fire Piranha Plant (英語)『マリオストーリー』 Lava Piranha (英語) 種族 【パックンフラワー】 初登場 【スーパーマリオブラザーズ3】 【パックンフラワー】の亜種の中でも代表的な存在。口からファイアボールを吐き出して攻撃する。 作品別 アクションのマリオシリーズ 【スーパーマリオブラザーズ3】 W1-1から登場。パックンフラワーよりも先に遭遇する。1発だけ吐くタイプと2連発するタイプが存在する。 ファイアボールを出し終えたら引っ込むのでその隙に進もう。 もちろん踏みつけは効かないが、名前に反してファイアボールは普通に有効。 逆さ土管から出るタイプもいるが、さかさファイアパックンと呼ばれる事は無い。 パックンフラワー同様、茎の短い緑の個体と、茎の長い赤い個体の2種存在する。 また、ファミコン版のみ土管の国の【王様】もこの姿に変えられている。リメイク版では【ヨッシー】になった。 【スーパーマリオコレクション】 『3』では一部のステージで茎の長さと緑・赤の対応が一致しなくなり、単純に色だけでは長さを判別できなくなった。 【スーパーマリオアドバンス4】 コースカードに横から出るタイプのファイアパックンも登場する。 一方、難易度調整のためか1-1最初のファイアパックンは普通のパックンフラワーに変更された。 おたすけカードのスイッチ「敵パワーアップ 得点2倍」をONにすると、横以外のパックンフラワーが全てコイツになる。 【スーパーマリオランド2 6つの金貨】 頭がトゲトゲっぽくなっている。踏めない事を分かりやすくする為だろうか。ファイアボールは1発しか吐かない。 公式ガイドブックによるとパックンフラワーの兄貴分らしい。 【New スーパーマリオブラザーズ】 W2-6から登場。足場に生えている個体もいる。 【New スーパーマリオブラザーズ Wii】 W1-3から登場。本作以降はファイアが【マリオ】を狙うようになっている。W9-7ではファイアボールを3連射する個体が1体だけいる。 ファイアボールに氷を溶かしたり、【ボムへい】に火をつけたり、暗闇を照らしたりする性質が加わっている。ヨッシーが食べるとファイアボールを吐き出せる。 アイスボールが当たると凍る。 【New スーパーマリオブラザーズ 2】 W5-6、6-2に登場。ゴールドリングをくぐると一定時間【ゴールデンファイアパックン】に変化する。 【New スーパーマリオブラザーズ U】/【New スーパーマリオブラザーズ U デラックス】? ドングリへいげん-3から登場。ファイアボールを吐く時以外は上を向いている。 【New スーパールイージ U】? デザートさばく-ファイアパックンから登場。 【スーパーマリオメーカー】? 全スキン対応。パックンフラワーまたは【ピーパックン】を振ると変化する。 【スーパーマリオブラザーズ】や【スーパーマリオワールド】には出ていなかったので、それらのスキンでは専用のスプライトが与えられている。 【スーパーマリオメーカー 2】? 『3Dワールド』スキンでは踏める。 【スーパーマリオブラザーズ ワンダー】 『3Dランド』や『3Dワールド』と同じく黒い。モックモック高山-アップ ダウン もこもこリフトから登場。 【スーパーマリオ64】 ちびでかアイランドに炎を吐くパックンフラワーがいるが、ファイアパックンではなく普通のパックンフラワーの扱いをされている。 しばらくして名称が改められたのか、『マリオポータル』では下記の『スーパーマリオ64DS』の名前で紹介されている。 【スーパーマリオ64DS】 リメイク前と違い、【でかファイアパックン】と【ちびファイアパックン】の名前で登場。普通のはいない。 【スーパーマリオ 3Dランド】 W1-3から登場。色が黒い。本作のファイアボールは敵にも当たり判定がある。 踏める。倒すとファイアフラワーを落とす事がある。 【スーパーマリオ 3Dワールド】/【スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド】 W2-3から登場。『3Dランド』とデザインは同様。仕様なども『3Dランド』とほぼ同じ。 【スーパーマリオ オデッセイ】? 失われた国、都市の国、料理の国に登場。 『スーパーマリオブラザーズ3』風のファイアボールを吐く。キャプチャーするにはまず石を食わせる必要がある。ファイアボールで燭台に火を灯す事も出来る。 マリオRPG系 ペーパーマリオ 【マリオストーリー】 HP 攻撃 弱点 補足 40 5 無し 第1段階 40 7 炎有り 氷(+2)/水(+2) 第2段階 グツグツ火山のボス。星のせいのネールを閉じ込めていた。 他作品のものと違って【ビッグパックン】に似たデザインであり、一度倒すとその名の通り炎を纏って復活する。一度倒しスターポイントが出て、バトル終了というところで蘇る初見殺し。炎を吐いて攻撃する(第1段階と第2段階で見た目や攻撃力が異なる)。第2段階では舌を出している。 コイツに地上を攻撃するワザは使用できず、第2段階で炎を纏っている時はジャンプなどで攻撃すると返り討ちにされてしまう。マリオはバッジのアイスノチカーラかホノオヲガードを装備していれば、炎を纏っていても踏める。 第2段階では氷系や水系の攻撃が弱点で、当てると1ターン動けなくなる。また、炎を再度纏うのにも1ターンを使う(2ターンは攻撃してこない)。 【おプク】が特効キャラなので、みずのまもりやジェットふんしゃを駆使してガンガン攻めよう。FPが減ってきたらアイテムやすっきりそうかいで回復しよう。 第2段階が始まるとチャールズがやって来てコイツに攻撃しようとするが、足元にある溶岩に踏み込んで跳び上がり、マリオに一言喋った後去っていく。 第2段階にて炎を消さずに戦った場合は強敵に変貌する。 英語版では「Lava Piranha」という名称で完全に別種として扱われている。 ファイアパックンのしょくしゅ HP 攻撃 弱点 補足 8 4 無し 第1段階 8 0 炎有り 氷(+2)/水(+2) 第2段階 部位。2本ある。第1段階ではタネ吐き、第2段階では【プチパックン】を吐いて攻撃する。 第1段階では2本とも倒しておくと、本体からの炎攻撃だけになり戦いやすくなる。第2段階時は炎を纏い、氷系や水系の攻撃を当てると2ターンは攻撃してこなくなり、倒しても復活する。 英語名は「Lava Bud」。 【ペーパーマリオ スーパーシール】 HP 攻撃 25 10 W5-5、5-6、6-3に登場。 『マリオストーリー』のものと違い、通常のファイアパックンをペーパースタイルにしたものが登場する。これは以降の『ペーパーマリオシリーズ』でも同様。 フィールド上では吐くファイアボールに当たると5ダメージを受ける。 【ペーパーマリオ カラースプラッシュ】 パ・プールていえん(1体だけ)やマッカッ火口に登場。見た目はパックンフラワーと同じ。バトルではパックンフラワーと一緒にいる事もある。 フィールド上では吐くファイアボールに当たると8ダメージを受ける。最大HPは「64」。 パックンフラワーの敵カードは無いが、コイツの敵カードはある。 【マリオ ルイージRPG ペーパーマリオMIX】 HP 攻撃 防御 素早さ 経験値 コイン 104 90 108 58 60 40 弱点 炎 アイテム 通常 スーパーキノコ(5%)レア フラワーハンマー(3%) 引用元 Fire Piranha Plant - Super Mario Wiki 通常版とペーパー版が登場。ファイアボール攻撃を受けるとやけど状態になる事がある。炎系の攻撃が弱点。 ペーパーファイアパックン HP 攻撃 防御 素早さ 経験値 コイン 46 125 138 105 96 55 弱点 炎 アイテム 通常 ウルトラキノコ(5%)レア バトルカード(3%) 引用元 Fire Piranha Plant - Super Mario Wiki ニテルデ諸島にいる。炎系の攻撃が弱点。 その他のマリオシリーズ 【マリオカートDS】 マリオサーキットに2匹登場。やっぱりファイアボールを吐く。ファイアボールは跳ねながら直進する。ファイアボールに当たるとスピンする。 【マリオカート8 デラックス】 DLCコースのDS マリオサーキットに登場。跳ねるファイアボールを吐く。 【マリオカート ツアー】 DS マリオサーキット(RX以外)に登場。 【マリオカート アーケードグランプリDX】? ピーチキャッスルやキングダムウェイのコントロールライン付近で空中にファイアボールを吐く。レースに影響は無い。 【マリオテニス エース】? 2019年6月に追加キャラとして実装。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のパックンフラワー同様、【鉢植えパックン】のような鉢植えに入って動く。 その他の作品 【大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL】 パックンフラワーの攻撃ワザには意外にもこのキャラクターの要素は薄く、空中攻撃に炎を纏った攻撃が1つあるのみ。 もちろん【自然王ナチュレ】も知っており、名前を上げている。 使用技 ファイアボール 殆どの作品で使うファイアパックンの代名詞と言える技。口から火の玉を吐く。 火の玉 『マリオストーリー』の第1段階の本体が使用。爆発する火の玉を吐く。 火炎放射 『マリオストーリー』の第2段階の本体が使用。炎を吐く。 噛み付き 『ペーパーマリオMIX』で使用。身を引いてから相手に勢いよく噛み付く。 説明文 ファイアパックンだよ しょくぶつなのに ようがんの中でも へっちゃらなんだ さいだいHPは『40』で こうげき力は『5』 ぼうぎょ力は『0』だ 火のたまを はきだす こうげきを してくるんだ それにしても でっかい 花だなぁ 『マリオストーリー』でのクリオの「ものしり」より。こちらは第1段階の本体。 ファイアパックンだよ しょくぶつなのに ようがんの中でも へっちゃらなんだ さいだいHPは『40』で こうげき力は『7』 ぼうぎょ力は『0』だ 全体が もえているから ふんづけると ダメージをうけるよ ほのおでも だいじょうぶならいいけどね 火のいきで マリオを 黒こげにしようと するんだ ほのおを まとった てきだから 水の こうげきが よくきくよ 同上。こちらは第2段階の本体。 ファイアパックンのしょくしゅだよ えだわかれした 小さな花で ようがんの中でも へっちゃらだよ さいだいHPは『8』で ぼうぎょ力は『0』だ ちっちゃい タネみたいなのを ふきとばして こうげきしてくるんだ ちっちゃいのの こうげき力は『4』だよ 同上。こちらは第1段階の触手。 ファイアパックンのしょくしゅだよ えだわかれした 小さな花で ようがんの中でも へっちゃらだよ さいだいHPは『8』で ぼうぎょ力は『0』だ プチパックンを はきだすんだ しょくしゅじたいは こうげきしてこないんだよ 同上。こちらは第2段階の触手。 BGM モエテマス!マリオ、カクゴ! 『マリオストーリー』でのボス戦BGM。 元ネタ推測 Fire+パックンフラワー 関連キャラクター 【パックンフラワー】 【ファイアプチパックン】 【ビッグパックン】 【ちびファイアパックン】 【でかファイアパックン】 【アイスパックン】 【ファイババ】 余談 『スーパーマリオ64』や【マリオパーティDS】のように一部の作品では、普通のパックンフラワーもファイアボールを吐く。 コメント ちなみに「64」では炎を吐く普通のパックンフラワー扱いで、ファイアパックンとして扱われていなかった。ついでに言うとちびファイアパックン、でかファイアパックンという名前も「64DS」からのもので、特に後者は当初は巨大パックンフラワーという名前だった。 - 7C (2020-11-13 22 43 29) 名前 全てのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/588.html
青銅のギーシュことギーシュ・ド・グラモンは地平線が見えるような平原に 一人でつっ立っていた。近くには何故かイスが置いてありそこには太り気味の少年が座っている。 僕はこんな所にはいなかったのだがどうしてこんな所に。それに太った少年は 何故か顔を恥ずかしそうに赤らめている。うげえ、キモい。 「やあギーシュ。こんな所で会うなんて奇遇だね。」 「あ、ああ…奇遇だね。」 「いやになっちゃうよ。律儀に死亡フラグ踏んじゃったのがいけなかったのかな。」 「あ~…んんっ!えっと、キミは、誰?」 「ひどいよギーシュ!僕だよ!マリコルヌだよ!忘れたのかい!?」 よく思い出せない。 「キミまで僕の事を忘れるなんて。僕は、僕はずっと君の事を思っていたんだ…」 マリコルヌは立ち上がりいきなり自分が着ていた服を脱ぎ捨て全裸になった。目が腐るゥゥ! 「な!キミは一体何を考えてるんだ!!そういう趣味は僕にはないぞぉ!すぐにやめたまえ!」 「さあギーシュ。本当のキミの姿が僕は見たい。これでやっとキミと素直に愛し合える…」 「やめろ…近寄るなぁ!僕のほうに近寄るなああ!あ、駄目ぇ!誰か助けてーーーーーー!!」 「レッツ!ジョインツッ!!」 アッー! 「うわあああーーーーーーーーーーーーーー!!!」 ガバッ!!とギーシュは布団から起き上がる。近くにはいきなり大声を出して起き上がったギーシュに びっくりしていたモンモランシーがいた。ここは僕の部屋? 「夢………夢か…ハハハ…よ、よかったぁ~貞操は守ったぞぉ~。」 「ギーシュ!あなた自分の名前ちゃんと呼べる?私は誰だか覚えてる!?」 「何をおかしな事言ってるんだい。僕はギーシュ。ギーシュ・ド・グラモン。そしてキミは僕の 愛しの花。モンモランシーじゃないか。変なことを言うんだねキミは。」 「ギーシュ!やっと、元に戻ったのね。ギーシュ!…ギ~~~シュゥゥゥ!!」 強烈なハグを受けてベットに倒れこんだ。一体何があったというのか。 「それで、アナタは3日近く変になっちゃってたのよ。でもホントによかった。元に戻ってくれて。」 モンモランシーに説明を受けて僕は何が起きていたのかやっと思い出せた。僕は二股している事を メイドが香水を拾った事で判明してしまいその責任をメイドに取らせて部屋に連れ込みグヘヘな事をしようとしたけど 変なバケモノに追いかけられて。ルイズと決闘するはずだったのになぜかあのバケモノと決闘して僕は… 一連の事は思い出せたけどどうやって敗北したか思い出せない。というより思い出そうとすると頭のトラウマ安全装置が 発動して思い出せない。思い出さないほうが吉である。 「それでモンモランシー。僕がおかしくなっていた三日間に何か変わった事はなかったかい?」 「特にないけど。ああ、生徒の一人が行方不明になっちゃって、確かなんていったかしら。あの小太りの。」 「……まさかマリコルヌとか言う奴じゃ…」 「ああそうそう。そのマリコルヌって奴の行方がわからなくなっているのよ。まあどうでもいい事だけどね。」 草原でのマリコルヌの笑顔を思い出したギーシュは。マリコルヌがいなくなった事に心の底から歓喜した。 ギーシュの事はこれ位にしておいて次に行こう。こちらは主人公ことコンバット越前。 今はドラゴンの背中に乗って街に向かって気持ちよく飛んでいる最中である。さて何でこんな事になっているのか。 昨日の夜。越前は「もっとこの世界の事が知りたいんだぜ!どこか連れて行ってほしいんだぜ」 とルイズに腕を高速回転させて駄々をこねたのだが「いやよアンタ一人で行きなさい!」って返されたので 移動手段のない越前はそれで会話終了。しょぼくれた越前は部屋を窓から飛び出して学園の広場の隅っこに一人体育座りしていた。 そんな越前を木に隠れながらコソコソと覗く青髪が一つ。じ~っとこちらを見ている。 青い髪の少女はしょぼくれて座っている越前をなぜか顔を赤らめてじっと見つめていた。 「こらこらぁ。こんな夜遅くに歩き回ってぇ。子供はもう寝る時間だぜぇ?そんな目されても今の俺にはぁ何もできないぜ。」 「かわいい……その喋り方……おもしろい…」 「へ?」 少女のつぶやきにさすがの越前もビックリしたのかすっとんきょんな声を上げた。 「私は、あなたの力になりたい。」 越前は先ほどの話を少女に話すと少女は喜んで「私の竜で連れて行ってあげる」といってくれた。 捨てる神もいれば拾う神もいるものだ。 「キミはなぁんてイイ子なんだぁ!俺は越前康介。コンバット越前って呼んでくれ!いつでも力になるぅぜぇ!」 「私は…タバサ。」 タバサ的には越前はかわいい(ペット的に)部類に入るらしい。よかったね越前! とまあこんなハートフルゥ?ストーリーがあったのだ。せっかくだから、越前は街に連れて行ってもらっている。 青髪の少女ことタバサの使い魔シルフィードの背中に乗っているのは越前、タバサ、キュルケ。ルイズの4人。 タバサと越前はなんだか楽しそうだが残りの二人のレディはどうやらあまり楽しそうに見えない。 むしろ機嫌があまりよろしくないらしく顔に血管が浮き出てピクピクしていた。 「このバカポリゴンったら。いつの間にタバサと仲良くなってんのよ。それに キュルケ!なんでアンタまでついて来てるのよっ!」 「そんな事アンタが言えたギリじゃないでしょうに。アンタこそなんでついて来てるのよ。」 「このポリゴンは私の使い魔なのよ!ご主人様がついていなくてどうするの!アンタは何? まさか今度は越前に惚れたとかじゃないでしょうね!人外でもお構いなしなのね!」 「私だって少なくとも人間を選ぶわよ!べ、別にルイズが心配でついてきたからじゃないんだからねっ! 私はタバサが心配で着いてきたんだから勘違いしないでよねっ!」 このキュルケ。実にツンデレである。 「あの二人はぁいっつもああなのかい?」 「いつもそう。気にしなくていい。」 やっと着いたぜトリステイン城下街。 今日この街に来た目的は一つ。越前に新しい武器を買ってあげることである。 ちなみに先ほどの飛行中にタバサによって決定した。 「別に俺は銃があるからいらないんだぜ?」 「銃だけでは対処しきれない事もきっとある。私が買ってあげる。」 「ちょっと!人の使い魔に何勝手に物あげてんのよ。ご主人様である私が買ってあげるわよ!」 「…お金は?」 「……忘れたわ。いいわよ好きにしなさい!フーンだ!」 ドジっ子なルイズはお金を忘れていたために買ってあげることができなかった。ドンマイ。 (なんか使い魔の主導権を持っていかれている気がしてならないわ。あ~~~イライラするうう!) 汚い路地を抜けて緑の土管をくぐりヨッ○ーに出会い人食い花に噛み付かれそうになりながらもやっと武器屋にたどり着く事ができた。 「ハア、ハア。なんでこんな場所に武器屋移動してるのよぉ!!」 そこに現れたのは武器屋と呼ぶにはあまりにも場違いな、某クッ○城にくりそつな建物がそびえていた。 「さあ行くわよ!これが最終決戦よ!!!」 ノリノリなルイズは勢いよく扉を開いた。。 「へい、らっしゃい。」 店の中はいたって普通の武器屋。 「へ?何で中は普通なの!?外見の城は一体なんだったのよ!それに来るまでのあの土管とか人食い花とか。」 「?何を言ってるんだぜ?路地から普通に入っていったじゃぁないか。変な子だなぁ」 「何おバカなこと言ってるのよ。アンタ頭大丈夫?」 みんなかわいそうな人を見る目でルイズを見ている。 「………知障」 「ぬわんですってぇぇ!このチビッ子ぉぉぉ!!」 「……アナタも大して変わらない。チビッ子知障。」 「ちょ、ちょっとアンタ達!いい加減にしなさい!」 タバサの毒舌にルイズもキレたのか杖を抜いて臨戦態勢である。 困った店主とキュルケを尻目にルイズVSタバサの戦いが始まろうとしていた。 ちなみにさっきルイズが体験した事はすべて本人の気のせいである。気のせいったら気のせい。 「やめてくだせぇぇ!!!店内で暴れないで~~~~!!!やめちぇ~~!!」 「喰らいなさい!」 「ぐほお!」 「狙いが甘い。エアハンマー!」 「ふぐぁぁぁ!!」 ちゅど~ん!ぼか~ん!いやん!あふん! タバサとルイズの残虐非道な攻撃によって店と越前は見るも無残な姿にコーディネートされていく。 あまりにも無残な店の内部を見て店主は気を失って倒れている。 「アンタ達!!やめなさーーーーい!一体何やってるのよ!キャ!」 ヒョイ ドグシャ! 「ぐほあああ!!な、なんで俺を盾に……」 「ご、ごめんなさい。せっかくだから、私はあなたを盾に使うわ。」 「もう…既に使ってる……ぜ。オゥノゥ…」 店を全壊させてやっと落ち着いた二人は周りを見回した。破壊の限りを尽くしてしまっている。 ( ( ヤッベーー!さすがにこれはやりすぎた。逃げるしかないようね! ) ) 二人ともすばやくその場からバビューン!とブースト全開で逃げ出した。 「あ、ちょっと二人とも待ちなさーい!」 ここはシルフィードの背中。上空である。ボコボコに店と越前を破壊してしまって せっかくだから、みんな逃げてきたのだ。タバサは越前を巻き込んでしまったためかキュルケにしか 分からない範囲でシュンとしている。 「ごめんなさい。痛くない?」 「平気だぜ。時間がたてば治るぜ。」 ほぼ全弾ルイズとタバサの両者の放った魔法を喰らったからだろう。血塗れで大丈夫といわれても説得力はない。 心配そうなタバサを気遣って元気さをアピールするために越前はグルグル腕を回す。あ、ちょっと痛い。 「ん?アンタその手に何もってるのよ。アーー!アンタさっきの武器屋から剣パクってきたわね!」 ルイズも店を破壊してしまったのだから人のことはまったく言えない。 越前の手には結構大型の剣が鞘に収められる形で握られている。越前も完全に開き直っているのか 手に持った剣を嬉しそうにまわして剣を鞘から抜いた。 「せっかくだから、俺はこの剣を抜くぜ。」 「おめえら暴れすぎだ!!さっきは俺まで壊れる所だったじゃねえか!」 「「「「誰?」」」」 「俺だよ俺!俺俺!こいつの手にある剣!」 「インテリジェンスソード?」 「そうだよおじょーちゃん。俺は歴史あるインテリジェンスソード。デルフリンガー様だ。」 「しゃべる剣かぁ。ホントにファンタジーでクレイジーだぜ!」 越前がよく分からない事を言っているが気にしない。剣を持つと手のルーンはカラータイマーの如く光り輝く。 「ほほう。おでれーた。お前『使い手』か。にしても今度の使い手は変な奴だぜ。まあよろしくな相棒」 「こちらこそよろしくだぜ。俺は越前康介。コンバット越前って呼んでくれ。」 こうして越前はインテリジェンスソード・デルフリンガーを手に入れた。
https://w.atwiki.jp/yukkuri/pages/2834.html
各キャラ紹介文 茨華仙 ここは じこしゅちょうの はげしい せんにんいばらかせん(いばらきかせん)の AAを ほかんする ぺーじ したの りんくから とんでね _人人人人人人人人人人人人_ > ゆっくりしていってね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ __ ,___ / ヽ,--- 、.-- ヽ ( i ) . . . . . . . . . . . .\ ) ヽ _ _ ノノ . . . 人. . . i. . . . . .ヽノ ノ>,.- ' . . / ヽ . ヽ . . . . . く / ノ. . ./ . . /.( __,. \ ゞ、__ゝ ゝ ノ . . (. . . .( (ヒ_] ヒ_ン レスヽ /. . 人 . .ヽ ゝ" ,___, " b. ヽ. \ ( /ヽ ( ヽ. . . ヽ _ン 人ヽ .)ヽ ) 片腕有角の仙人 )レ人>,、 _____, .イ )ノ 茨華仙(茨木華扇) +片.茨華仙 1 片.茨華仙 1 ■ベーシック○右向き ○正面 ○左向き ■ぼよよーん ■しまむら ■春麗 ■こまけぇこたぁいいんだよ!! ■萃化 ■そんなことより ■やまびこ ■仙人の食卓 ■たこ ■八頭身 ■ふとましい ■物陰から ■マッチョ ■メンズナックル ■得意げ ■仏像 ■マンドラゴラ ■スライム ■パソコン ■板 ■全身 ■でっていう ■涙目 ■両腕あるけど! +腕.茨華仙 2 腕.茨華仙 2 ■整形華仙○フィーバー ○サンドバック ○セール ○牛角 ○体育座り ○一切関係ありません ○ひとりでも仙人 ○うなぎ塗料 ○マスター ○橙 ○地獄からの使者 ○入浴中 +有.茨華仙 3 有.茨華仙 3 ■就寝 ■睡眠 ■整形華仙その2○追っかけ ○投票工作 ○パソコン ○そ、その動きはトキ!? ○正座 ○逮捕 ○ガチャ ○入院 ○トータルリコール ○炬燵 ○片腕有角の仙人 茨華仙(茨木華扇)の真実 ○こっち見んな ■今月だっけ? ■クリーチャー ■HARD化 ■ゲラゲラゲラ ■片腕有角の仙人 茨華仙(茨木華扇)の真実の真実 +角.茨華仙 4 角.茨華仙 4 ■巨大茨華仙 ■茨華仙(茨木華扇)+HARD= ■Do you like watching me? ■? ■人気投票はじまるよ~ ■ダークホース ■水面に映る正体 ■左向き ■突然変異 ■お餅 ■ネオクリチャー ■ときめき ■元ネタの茨木童子 ■せんせいといっしょ ■片腕有角の微笑 ■裏表 ■弾丸 ■東北新幹線:2回停電 復旧初日21本運休 ■錯覚 ■ナズミーマウス収録後 ■鬼女 ■盗品PC ■うー! ■丸干し泣き +の.茨華仙 5 の.茨華仙 5 ■宣伝 ■宣伝2 ■マニアック ■阪急電車 ■戦艦 ■お姉さま ■食事 ■Q A ■スーツ ■いいガタイ ■寿司屋 ■氾濫 ■反乱 ■ターン ■地デジ華 ■カセンフ ■獲物を狙う ■紅葉を手に入れた仙人 ■警察官 ■ウイルス帽子 ■そこまでよ! ■茨ゲンドウ +仙.茨華仙 6 仙.茨華仙 6 ■片腕の遠隔操作 ■やさしくして ■正面凝視の仙人・茨華仙(茨木華扇) ■三月精のイヌ ■ヤマイヌ ■カセンサン ■女子お泊まり会 ■ボーカロイド ■ゆでたまご ■茨華仙と友達になるスレ ■片腕有角の花嫁 ■ラスボス ■ダダン ■紐水着 ■かーちゃん ■ケーキ ■職人 ■万能な仙人 +人.茨華仙 7 人.茨華仙 7 ■受け継がれていく遺志 時代のうねり 人の夢 ■差し入れ ■空き地の土管に住んでいる ■うっかりなくしても大丈夫 ■脱いだら凄いんです ■増殖 ■真理 ■お餅屋 ■新ジャンル ■シベリア超特急 ■ゼーレ歩行 ■世界をあるべき姿に戻す仙人 1 ■世界をあるべき姿に戻す仙人 2 ■出版社は同じ +茨.茨華仙 8 茨.茨華仙 8 ■救世主ようかんとはレベルが違う ■チョコ職人 ■一流の職人は素材からこだわる ■星ちゃんってやつの霊圧が…消えた… ■人体改造 ■鳥から龍まで幅広く使役 ■相方へのツッコミ ■暗殺 ■2巻の発売日まであと10日 +華.茨華仙 9 華.茨華仙 9 ■霊夢すらも調教可能な修行 ■どんな質問にも答えるスレ ■黒歴史 ■自慢 ■甘やかして育てた結果がこれだよ ■マンザラでもない ■引越し蕎麦 ■とてもかわいいかたつむり ■片腕直角の仙人 各キャラ紹介文 茨華仙