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放課後の誰もいない教室。私は誰かを待っていた。 自分の机に座り、頬杖をついてぼんやりと校庭をながめていた。 運動部の練習するかけ声。ブラスバンドの練習の音。 ごくありきたりな放課後の光景だった。 教室の後ろの扉が開いた。 「夏目!」 私の名前を呼ぶ声がした。 振り返るとそこには沙英が立っていた。 沙英は隣のクラス。滅多にこっちの教室には入って来ないはず。 沙英はつかつかと私の元へやってきた。 私は動揺した。 「あら、どうしたの?奥さんと一緒じゃないの?珍しいわね。」 反射的に憎まれ口をたたいてしまっていた。 しかし、沙英はそれに反応しなかった。 「夏目、話があるんだ。」 真剣な顔をして私の目を見た。 「な、何よいったい…」 思ってもいない沙英の態度に私はたじろいでしまった。 「夏目、好きだ」 そういって沙英はいきなり私のことを抱きしめた。 「な、何?」 いったい何が起こっているか私には理解できなかった。 沙英の温かな体が私を抱きしめているという現実がそこにあるだけだった。 その現実を理解するのに数秒かかった。 「な、何、冗談言ってるの?そんな下手な芝居に私がだまされると思って?」 「嘘じゃない。本気だ。」 「ば、馬鹿なこといわないで、あんたにはヒロがいるじゃない。」 「ようやく気づいたんだ、私の好きなのは夏目、あなただってことに…」 「ちょっとそんな急にいわれても私…どうしたら…」 「夏目…」 「わ、私、あんたのことなんかちっとも好きじゃ…」 そう言いかけた私の唇は沙英の唇でふさがれた。 柔らかく温かい唇。私はこれをどれだけ望んだだろうか? その唇は私の唇としっかりと合わさっていた。 沙英の唇が開く。沙英の舌が私の唇に触れる。 ―ダメ…! 沙英の体を引き離そうとするが、思ったより沙英の力は強い。 代わりにいっそう強く私を抱きしめてきた。 ―あっ… 私は声を漏らした。 その瞬間沙英の舌は私の口の中に忍び込んでいった。 私の舌に沙英の舌が絡まる。 温かな舌と舌の触れあいに私の体から抵抗する意志と力が抜けていく。 膝に力が入らなくなる。崩れ落ちそうになる私を沙英がぎゅっと抱き寄せた。 そして、机の上に私を座らせる。二人の唇が離れる。 「沙英…」 「私、もう我慢しない」 「ちょっと、私の気持ちはどうなるの?」 「そんなの知らない。私は私の気持ちに正直になることに決めたの。 夏目の髪、夏目の瞳、夏目の唇全部全部自分のものにする。」 「勝手なこといわないでよ。」 「私、いつも夏目のことばかり考えていた。ヒロを抱いているときでも。」 「沙英…私も沙英のこと…」 言いかけた私を沙英はゆっくりと机の上に押し倒した。 「夏目…愛している」 「私も!沙英!愛している!」 差し出された沙英の唇を私は無我夢中で吸った。 二人の唾液が絡み合う。口中が唾液まみれになるのもかまわずお互いの唾液をすすった。 舌と舌が絡み合う快感に私は酔いしれた。このまま溶けてしまいそうだった。 「夏目さーん!夏目さーん!」 遠くで自分の名前を呼ぶ声がする。 ―何?いったい? 聞き覚えのある声だった。 「夏目さーん!夏目さーん!」 呼ぶ声はますます大きくなる。 ―今、良いときなのにぃ! ふと、私は自分が眠っていることに気づいた。 ―夢?! 私は目を開いた。 そこは誰もいない教室だった。 私は、放課後の教室で頬杖をついて眠ってしまっていたのだった。 ―私を起こした声は誰? 横を向くと吉野屋先生が手をメガホンのようにして耳元で呼んでいた。 「よ、吉野屋先生!」 「よっぽど楽しい夢だったみたいですね。にこにこしながら寝ていましたよ。」 「そ、そんなことないです!」 「あらあら、よだれまで垂らしちゃって」 「えっ!」 私がハンカチを取り出すよりも早く先生は舌で私の流したよだれをぺろりとなめ取っていた。 「せ、先生…」 そう言いかけた私の唇を、先生は自分の唇でふさいだ。 先生の舌が私の唇を割って入ってくる。 慣れ親しんだ柔らかく暖かい唇。 私は唇を開き、先生の舌を受け入れる。 先生と私の舌が絡まり合う。お互いの唾液を交換しあう。 「続きは、準備室でね」 私は先生に手を引かれながら教室を出る。 そして準備室に向かう。 ― * ― * ― * ― 私と先生はもう何ヶ月も許されない関係を続けている。 きっかけは5月のある日の体育の時間のことだった。 私の制服のスカートのジッパーが壊れてしまったのがきっかけだった。 制服の下はジャージというさえない格好で授業を受けていた私に気づいた先生は、 休み時間に美術準備室に来るように言った。 そこで先生は休み時間の5分の間にジッパーをきれいに付け替えてくれた。 スカートを履いてジッパーが問題ないことを確かめた時にはもう休み時間の終わりのチャイムが鳴り始めていた。 「夏目さん、授業が始まりますよ。」 「吉野屋先生も次授業ですよね。」 ―先生は次の時間は沙英のクラスで授業なのだ。何でこんなこと私、知っているんだろう… お礼も早々に私は自分のクラスに戻った。吉野屋先生の手際の良さにクラスのみんなが驚いた。 放課後、ちゃんとお礼を言えなかったのでお礼を言いに準備室に向かった。 ドアをノックして「失礼します」と言ってドアを開けたが中には誰もいないようだった。 なにやら甘い香りの漂う部屋だった。たくさんの洋服というよりは衣装がハンガーにつるされていた。 するといきなりハンガーの間から吉野屋先生が飛び出してきた。 その格好は、秋葉原のあたりで流行っているようなフリフリの黒を主体としたメイド服だった。 「せ、先生!」 「あら、いらっしゃい。夏目さん。」 「先ほどはありがとうございました。」 「いいのよ、お礼なんて。」 そういうと、先生は私の方をじっと見た。品定めをしているような雰囲気だった。 「じゃあ、お礼にモデルになって」 「モ、モデルですか?」 「新しく作ったこの衣装、着てみてもらいたいの。よく見たら夏目さん、私と背格好似ているし。」 そういって先生は今着ているメイド服と色違いの赤を主体としたメイド服をハンガーから取り出した。 「な、なんで、私が…」 「お願いします。」 そうにっこり微笑まれては断ることができなかった。 私は制服を脱ぐとレースとフリルだらけのメイド服に袖を通していった。 その間、先生は期待と興奮に満ちた目で私の着替えを見つめていた。 背中のジッパーを上げ、着替え終わると先生に聞いた。 「ど、どうでしょう?」 「すてきですよ、夏目さん!」 そういって全身の映る鏡を持ってきて私の前に置いた。 「どうかしら?」 私は鏡に映るレースとフリルだらけの衣装を身にまとった自分自身の姿を見た。 意外にかわいいと思った。 「かわいいでしょ。夏目さんに似合うと思ったの。髪、ほどいてみましょ。」 そういって私の髪に触れた。 「い、いいです…」 「そんなこと言わずにぃ」 そういわれると断れなくなってしまった。 先生の指が私の髪をほどいていく。 すぐそばに先生の顔があることに私はなぜかどきどきしてしまっていた。 髪をほどき終わると、ブラシで髪をといてくれた。 そして、私の隣にたった。 「これでおそろいね。うふふ。」 先生はうれしそうに笑った。 鏡に映る私と吉野屋先生は服装と髪型のせいもあって姉妹ぐらいには見えた。 「かわいいわ、夏目さん」 先生は両手の手のひらでで私の頬を包んだ。 そして、ゆっくりと唇を私の唇へ寄せていった。 抵抗しようとすればできたはずだった。 でも、できなかった。 先生にされるがままに唇を奪われた。 私の初めてのキスだった。 「夏目さんのこともっと知りたいです。」 そういって先生は私を抱きしめて、耳元でささやいた。 私の頭は混乱しきっていて何をどうすればいいのかわからなかった。 ただ、先生のなすがままになっていた。 それが私の初めての経験だった。 私は、先生の腕の中で生まれて初めての初めての絶頂を体験した。 それから機会があれば、美術準備室で二人きりになり、先生の手作りの衣装を身にまとい 秘密の関係を持っている。 ― * ― * ― * ― 美術準備室に入るとドアの鍵を閉めた。 益子先生は帰っているので心配はないが念のための用心だ。 吉野屋先生はニコニコしながらハンガーから服を選んでいる。 私はその間に、自分の髪をほどく。 私が髪をほどくのはお風呂に入るときと先生の前だけだ。 ブラシで髪をとかしていると今日の衣装が決まったらしく、一着の衣装を持ってやってきた。 いわゆるゴスロリと呼ばれるようなワンピースだった。 私は先生の見ている前で着替え始めた。 先生はソファに座りほおづえをついてニコニコしながら私が着替えるのを見ている。 制服のブレザーを脱ぎ、ワンピースを脱ぐ。 そしてリボンをほどき、ブラウスのボタンを外していく。 下着だけの姿になると、先生は言った。 「夏目さん、少し胸が大きくなったんじゃないかしら?」 「そ、そうですか?」 最近、ブラジャーがきつく感じると思っていたが、太ったのだと思っていた。 「ちゃんとサイズの合ったブラジャーをしないとダメですよ」 そう、吉野屋先生は先生らしい口調で言った。 ブラのサイズまで一緒になってしまったらどうしよう? 「はい、どうぞ」 先生はドレスを私に渡した。 いろいろな飾りがごてごてとついているが、基本はワンピースだった。 背中のジッパーを先生が上げてくれる。 「かわいいですよ、夏目さん。」 全身の映る鏡を持ってきて私の前に置いた。 私は鏡に映る自分の姿を見た。 自分では絶対選ばないような服装の私。 すこし、体を回してアングルを変えて見てみる。 意外と似合うものだ。 「かわいいですよ、夏目さん!」 感極まったように先生は言う。 「写真撮りましょう」 先生はデジタル一眼レフカメラを持って言う。 先生は自分で作った衣装をチェックするために私をモデルにして写真を撮るのだ。 もちろん、それだけが目的じゃないと思うけど。 美術準備室に作られた特設スタジオでライトを浴びながら何枚も写真を取る。 先生の指示に従ってポーズを取る。 シャッターを押すたび「すてきですよ」と言う。 写真撮影が終わるといつもの時間がやってくる。 「とってもすてきでしたよ。」 先生は私の元にやってきて言う。 そして両手で私の頬を包むとキスをする。 私の唇を割って舌が入ってくる。 私は口を開いて受け入れる。 舌と舌が絡まり合い、唾液が混ざる。 先生のキスで私はとろけそうになる。 全身から力が抜ける。 スタジオの床に崩れ落ちる。 先生はそのまま私を押し倒す。 「夏目さん、すてきですよ。」 耳元でささやく。 先生が片手でワンピースのジッパーを下ろしていく。 そして片手で私のブラジャーのホックを外す。 そしてブラジャーのカップの下へ手を忍び込ませていく。 先生の手が優しく私の乳房を包み込む。 「やっぱり少し大きくなっていますよ。」 先生はそういいながら私の胸をもむ。 私の乳首はすでに固くなっていた。 乳首を指の間に挟み、こねるように乳房をもてあそぶ。 私は思わず声を上げてしまった。 「良い声ですよ、夏目さん。もっと聞かせてください。」 そういってスカートの裾から手を忍び込ませていく。 パンツのゴムの部分に指をかけ引き下ろす。 私も腰を浮かせ協力する。 パンツが足下まで脱がされてしまう。 そして先生の指が私の恥ずかしい部分に伸びていく。 先生の指が私の草むらに忍び込む。 そこはもう恥ずかしいくらい熱くぬれていた。 いや、写真を撮られているときからすでに熱くなっていた。 先生の指が私の敏感な部分に触れる。 私はのけぞり声を上げる。 三脚にセットされているカメラが目に映る。 何台ものライトが私を照らしている。 こんな恥ずかしい格好で恥ずかしいことをされている。 そう考えるだけで体中が熱くなっていく。 「夏目さん…」 「吉野屋先生…」 再び唇を重ねる。舌を絡め合い、唾液をすすりあう。 先生の指は休まず私の敏感な部分を刺激し続ける。 先生の指が私の敏感なつぼみを刺激する。 そのたび大きな声を上げそうになるが先生の口でふさがれくぐもった声になる。 私は絶頂が近づいてきたのを感じていた。 「いいですよ、夏目さん。いってください。」 先生が耳元でささやく。吐息が耳に熱い。 先生の片手は乳首を、もう片方の手は私の敏感なつぼみを刺激している。 「先生、もうダメです。先生…」 「いいですよ、いいですよ」 私は先生の腕の中で絶頂を迎えた。 何度も体をけいれんさせた。 そして糸の切れた操り人形のようにぐったりと先生の腕の中で横たわっていた。 先生に膝枕されて私はさっきまでの快感の余韻を味わっていた。 先生は優しく私の髪をなでている。 もう、運動部のかけ声もブラスバンドの練習の音も聞こえなかった。 生徒はみんな帰った時間になっていた。 後片付けをして帰る頃にはもう日が落ちていた。 学校を出たのはもう夕暮れ時だった。 これから電車に乗って家に帰る頃にはもう真っ暗になっているだろう。 ふと私は考えた。 先生は私のことをどう思っているのだろうか? 何度か自分のことを好きかたずねたことがある。もちろん否定はされなかった。 二人っきりの時は名字じゃなくて名前で呼んでほしいと言ったことがある。 「親しき仲にも礼儀あり」そう先生は言ってはぐらかした。 少し口論もしたことがある。 でも、やっぱり私は「夏目さん」だった。 校門を出る。 ひだまり荘の前で足を止めた。 にぎやかな声がしている。 このアパートの102号室に行けば、沙英に会える。 一歩踏み出せば… そう考えてみたものの行動に移すつもりはない。 ふと人影が玄関から現れた。 沙英、その人だった。 「さ、沙英」 「ああ、夏目?」 「私は今、部活が終わって、それでたまたま。そうよ、たまたま、たまたま何だからね。 「そんなにたまたま言わなくてもわかってるよぅ」 「わかればいいのよ、それじゃあごきげんよう。」 そう言い捨てて、私は走って駅へ向かった。 私は走り出した。 涙があふれてきた。 それがなぜだかわからなかった。
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《メロンちゃん》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト2/緑 《使用条件》 自分の「吉野屋先生」が2枚以上いる。 [メイン/自分] デッキの上のカード7枚を見て、その中にある「吉野屋先生」2枚を抜き出し、表にしてから手札に加える。その後、残りのカードを任意の順番でデッキの下に移す。 (おムネがメロンちゃんなんて言わないでください!) ひだまりスケッチ×ハニカムスペシャルパックで登場した緑色のイベントカード。 自分の吉野屋先生が2枚以上いる時に発動でき、デッキの上のカード7枚を見て、その中の吉野屋先生2枚を手札に加え、残りのカードを任意の順番でデッキの下に移す効果を持つ。 吉野屋先生専用のサーチカード。条件はあるが、コスト0で発動できる。 一度に2枚サーチできるため強力。だたし、必ず2枚でなければならず、1枚だけだと失敗するので注意。 カードイラストは第2話「5月18日~19日 上からゆのさま」のワンシーン。フレーバーはその時の吉野屋先生のセリフ。 関連項目 吉野屋先生 収録 ひだまりスケッチ×ハニカムスペシャルパック 04-035 パラレル 編集
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校長先生 校長先生がデザインされたカード群。種類は1種類のみ。 ひだまりスケッチの教師陣の一人。やまぶき高校の校長。 頭が非常に縦長でハゲている。常に全身が細かく震えている。よくトラブルを起こす吉野屋先生に対して苦労が絶えない。 運動センスは抜群。本名は不明で、誰にも覚えられていない。 声優はチョー。 カード一覧 《校長先生(021)》 支援カード 発動キー 《お説教(351)》 関連項目 吉野屋先生 桑原先生 うめ先生 編集
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桑原先生 桑原(くわはら)先生がデザインされたカード群。ひだまりスケッチPart2時点で3種類が存在する。 ひだまりスケッチの教師陣の一人。やまぶき高校の養護教諭。 吉野屋先生の面倒を見る事が多く、保護者のような立場である。その反面、酒癖が悪い。 また、シリーズごとに担当声優が変更されている。 声優はそれぞれ鈴木菜穂子(無印第5話)、木川絵里子(無印特別編第2話、×365)、桑谷夏子(×☆☆☆)。 カード一覧 《桑原先生(042)》 《桑原先生(220)》 《桑原先生(347)》 関連項目 吉野屋先生 校長先生 うめ先生 編集
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宮ちゃんと宝くじの話をしてたら、あっという間に休み時間も終わっちゃった。 次はええと……吉野屋先生の美術の時間かあ。 私、絵を描くのへたっぴだから頑張らないと。 せっかくやまぶき高校に入れたんだから、しっかり勉強しないとね。 「はーいはい~。皆さん席についてください~」 あ、吉野屋先生、今日は来るの早いな。 うう……いつ見てもうらやましい。私もあれぐらいまで早く育たないかな。 「どうぞ入って~」 あれ、吉野屋先生の後から入ってきたあの人は誰だろう? 先生よりもちょっと若いみたいだけど。 ……あ、もしかして産休代理の先生かな。 えっ、てことは。 吉野屋先生、赤ちゃん出来ちゃったの!? えっと、赤ちゃんって男の人と女の人がいろいろすると出来るんだよね。 つまり……。 「ああん、そんなに焦っちゃちゃダメですよお」 一糸纏わぬ吉野屋先生の、その、あそこに。男の人が……。 激しく擦れ合ったりして……。 「はぁはぁ、そこがいいです~」 吉野屋先生、気持ち良さそう。 火照った裸体に汗が流れるのが色っぽい……。 「ああっ、中に――出して下さい」 そんな先生、中はダメですよう。 自分から求めるなんて、そんな、はしたないこと。 「いく、いっちゃいます――!」 ああ、吉野屋先生うれしそう。 そんなにいいのかな。あれ、私も何だか興奮してきちゃった……。 「ああっ――」 「あ、もしや今……! 今、皆さん『この人誰? あっつ産休代理の先生かな』とか思いました!?」 はっ。いけない、私、何てこと考えてたんだろう。 吉野屋先生が、男の人としてる所なんて――。 「ってことは私が殿方と子供が出来ちゃうような行為に励んでいる所なんかまでっ。 想像したんですね、したんですねっ! セクハラですっ!!」 ああ。私、吉野屋先生と同レベルなんだ……。 ううー、自己嫌悪。 「あれー。ゆのっち、顔が赤いよ。どうしたの?」 宮ちゃんごめん、今はそっとしておいて……。 あんなことを想像してしまった自分が恥ずかしいよ……。
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ひだまりスケッチ×365 TVアニメ「ひだまりスケッチ×365」キャラクターソング Vol.5 吉野屋先生(松木未祐) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ひだまりスケッチ×365 キャラクターソング Vol.5 吉野屋先生(Amazon) 発売元・販売元 発売元:株式会社ランティス 販売元:キングレコード株式会社 発売日 2008.11.05 価格 1143円(税抜き) 内容 プリンセス・ティーチャー! 歌:吉野屋先生(松木未祐) 美人美術教師の憂鬱 歌:吉野屋先生(松木未祐) プリンセス・ティーチャー!(off vocal) 美人美術教師の憂鬱(offvocal) 備考
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エロの雰囲気がないものは「非エロ」、 雰囲気はあるけどシーン自体が描かれていないものは「本番なし」、 と区分けさせて頂いてます。 特に表記のないものはエロありです。 仕事疲れに、甘いおやつを(13氏) 沙英×ヒロ 吉野屋先生×沙英(13氏) かわいいひと ヒロ×沙英 ほくろ ゆの 非エロ BitterSweet 吉野屋先生×ゆの/宮子×ゆの 沙英×ヒロ1(236氏) お熱はいかが? 沙英×ヒロ バッカス様が見てる 酔っぱらいゆの×宮子 お題:めがっさ 沙英×ヒロ 本番なし 吉野屋先生×ゆの ヒロ×宮子 ↑の「吉野屋先生×ゆの」と同じ時間軸の話 ありがとうにキスを 宮子×ゆの 非エロ マジカル☆ヒロりん ヒロ×沙英 本番なし GOOD MORNING KISS 沙英×ヒロ 非エロ
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校長先生 こうちょうせんせい 学校で一番偉い人のこと 主人公であるゆの達が通う高校であるやまぶき高校の校長。 本名は明かされておらず作中でも校長、としか呼ばれない。 顔(頭)が非常に縦長であり宮子などに突っ込まれる事もある。 いつも小刻みに震えている。 アニメ版ではやたら高い運動神経で他を圧倒していた。 一例としては校門の柵を跳び越えた上で道路すら飛び越したり 瞬間移動とも言える程の速度で移動したり……。 元気なおじいさんである。 吉野屋先生に対しては手を焼いているようだが良い先生である、との発言もしている等 教育者としても立派なものだと思われる。 アニメでの声優はチョー。 そのため、「校チョー」と言われることがある。 主人公であるゆの達が通う高校であるやまぶき高校の校長。 本名は明かされておらず作中でも校長、としか呼ばれない。 顔(頭)が非常に縦長であり宮子などに突っ込まれる事もある。 いつも小刻みに震えている。 アニメ版ではやたら高い運動神経で他を圧倒していた。 一例としては校門の柵を跳び越えた上で道路すら飛び越したり 瞬間移動とも言える程の速度で移動したり……。 元気なおじいさんである。 吉野屋先生に対しては手を焼いているようだが良い先生である、との発言もしている等 教育者としても立派なものだと思われる。 アニメでの声優はチョー。 そのため、「校チョー」と言われることがある。 主人公であるゆの達が通う高校であるやまぶき高校の校長。 本名は明かされておらず作中でも校長、としか呼ばれない。 顔(頭)が非常に縦長であり宮子などに突っ込まれる事もある。 いつも小刻みに震えている。 アニメ版ではやたら高い運動神経で他を圧倒していた。 一例としては校門の柵を跳び越えた上で道路すら飛び越したり 瞬間移動とも言える程の速度で移動したり……。 元気なおじいさんである。 吉野屋先生に対しては手を焼いているようだが良い先生である、との発言もしている等 教育者としても立派なものだと思われる。 アニメでの声優はチョー。 そのため、「校チョー」と言われることがある。 主人公であるゆの達が通う高校であるやまぶき高校の校長。 本名は明かされておらず作中でも校長、としか呼ばれない。 顔(頭)が非常に縦長であり宮子などに突っ込まれる事もある。 いつも小刻みに震えている。 アニメ版ではやたら高い運動神経で他を圧倒していた。 一例としては校門の柵を跳び越えた上で道路すら飛び越したり 瞬間移動とも言える程の速度で移動したり……。 元気なおじいさんである。 吉野屋先生に対しては手を焼いているようだが良い先生である、との発言もしている等 教育者としても立派なものだと思われる。 アニメでの声優はチョー。 そのため、「校チョー」と言われることがある。 であるゆの達が通う高校であるやまぶき高校の校長。 本名は明かされておらず作中でも校長、としか呼ばれない。 顔(頭)が非常に縦長であり宮子などに突っ込まれる事もある。 いつも小刻みに震えている。 アニメ版ではやたら高い運動神経で他を圧倒していた。 一例としては校門の柵を跳び越えた上で道路すら飛び越したり 瞬間移動とも言える程の速度で移動したり……。 元気なおじいさんである。 吉野屋先生に対しては手を焼いているようだが良い先生である、との発言もしている等 教育者としても立派なものだと思われる。 アニメでの声優はチョー。 そのため、「校チョー」と言われることがある。 生徒には校長先生と呼ばれているが名前を憶えられておらず、テスト中校長の本名を答えさせる問題では、クラス全員が「モアイ」と回答している。 住所は不明で、活動範囲は学校近辺が主。アニメ第1期第8話では、学校の敷地内を通って買い物先(ベリマート)から帰っている描写があり、その様子を見たゆのと宮子が”校長は学校に住んでいる”と思い込んだ。また、その直後に、買い忘れた醤油を買いに行っているが、再び同じ方向からやってくる描写しかない。このため、行きと帰りで違う道を通っているものと思われる。また、2回目の通過時には吉野屋先生もゆの達と居り、宮子の「校長、学校に住んでるよ」と言う発言に驚いていた。 水泳、短距離走、サッカーなどの運動はそつなくこなす。また独唱や美術科のある学校の校長らしく絵画も上手で、秋には様々なことをしている。 ちなみに作中に登場する老人は皆彼と同じ顔である。
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【コスプレ】 特徴のひとつ。コスプレをしているキャラで構成されている。ハナヤマタで129種類が存在している。 比較的に同特徴間のシナジーがあり、専用サーチカードも存在する。 コスプレというひとくくりだが、他にも【バニー】【チャイナ服】【サンタ服】【メイド】など、コスプレ系だが【コスプレ】ではないカードもある。 《コスプレバンド》はコスプレをしているが、直接関係があるわけではない。 俺の妹がこんなに可愛いわけがないで一気に種類が倍増し、支援カードも増え使いやすくなった。 【コスプレ】に関係する効果を持つカード AP・DP強化 《吉野屋先生(063)》 《新垣 あやせ&来栖 加奈子(049)》 《歳納 京子(033)》 《カエサル(058)》 ※【コスプレ】+『ガールズ&パンツァー』 《エルヴィン(059)》 ※【コスプレ】+『ガールズ&パンツァー』 《左衛門佐(060)》 ※【コスプレ】+『ガールズ&パンツァー』 《おりょう(061)》 ※【コスプレ】+『ガールズ&パンツァー』 AP・DPを変更 《高坂 桐乃(003)》 《新垣 あやせ(219)》 サーチ 《琴吹 紬(023)》 《星野 くらら(070)》 《吉野屋先生(332)》 コスト軽減 《椎名 深夏(044)》 《吉野(027)》 発生コストを増やす 《イカ娘(084)》 場に出す 《吉野屋先生(333)》 《新垣 あやせ(219)》 【コスプレ】を与える 《前川さん(073)》 【コスプレ】としても扱う 《ファンタズムーン&カレイドルビー(008)》 《桜野 くりむ(042)》 【コスプレ】が条件 《琴吹 紬(090)》 《吉野屋先生(058)》 《山中 さわ子(258)》 《琴吹 紬(388)》 《イカ娘(044)》 《長月 早苗(076)》 ※【コスプレ】+イカ娘 《高坂 桐乃(003)》 《高坂 桐乃(005)》 《新垣 あやせ(027)》 《めてお☆いんぱくと》 ※【コスプレ】+来栖 加奈子 《前川さん(073)》 《水越 紗季(041)》 《吉野屋先生(333)》 《桜野 くりむ(017)》 《紅葉 知弦(043)》 《紅葉 知弦(048)》 《椎名 深夏(069)》 《椎名 真冬(093)》 メタカード 《トオル(069)》 関連項目 特徴 琴吹 紬 吉野屋先生 来栖 加奈子 【オタク】 【バニー】 【チャイナ服】 【サンタ服】 【メイド】 【ナース】 《コスプレバンド》 編集
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「ついに学校始まっちゃったねー」 「そうだね。担任の先生は、誰になるのかなぁ?」 「とりあえず、同じクラスだといいね」 「うんっ」 ゆのの部屋、202号室から制服姿で出てきたゆのと宮子がそう口にする。 ちなみになぜ201号室の住人である宮子がゆのの部屋から出てきたかと言うと、例によって例のごとく朝ごはんをいただいていたから。 一年生の頃――数日前までは素通りしていた203号室の扉をゆのがノックする。 「由花ちゃん、起きてる?」 「は、はい! い、今行きます!!」 その返事から数秒後、新品の制服に身を包んだ小さな女の子が中から出てきた。 この春から新しくやまぶき高校の二年生として登校することとなった『由花(ゆか)』だ。 身長はなんと135cmという超小柄。美術科のある学校が近くにないため、わざわざ北海道の片田舎からここやまぶき高校までやってきたのだ。 顔は童顔……というよりも幼顔。どこからどう見ても小学生である。 「おはよう、由花ちゃん」 「おはよー、ゆっきゅん」「お、おはようございます……ゆのさん……宮子さん……」 宮子からゆっきゅんと呼ばれている彼女は顔を真っ赤にして二人に挨拶するが、目を合わせようとはせず。その視線は二人の胸元に行っている。 頭をポリポリと掻いて、宮子が困ったような顔をした。 「うーん、相変わらずの敬語だねぇ」 「す、すみません……」 「仕方ないよ、宮ちゃん。まだ慣れてないんだから」 実は彼女、人見知りが激しく、出会ってからもう二週間ほどになる二人にさえも心を開けないでいた。 それでも、初めに比べれば幾分か良くなったのだ。 業者のトラックが帰り、荷物も全て部屋に運んだところで101号室でひだまり荘の四人と自己紹介をしたのだが…… 最初、由花は自分の名前を言ったっきりテーブルを見つめたままだった。 問い掛けられた質問にも一言答えてまた沈黙。そんな状態だったのだ。 「ゆっくりと慣れていこうよ。ね?」 「は、はい……」 「あ、沙英さんにヒロさん」 階段を降りたところで、三人は一階に住む沙英、ヒロと鉢合わせ。 「おはよ、宮子、ゆの。それに由花ちゃん」 「お、おはようございます、沙英先輩、ヒロ先輩……」 「うふふ、おはよう」 相変わらず俯いたまま、由花が二人にお辞儀をする。 「どう? こっちの暮らしには慣れ……てないか」 ここへ来てから、彼女の視線は常に斜め下となっている。今回も例外ではない。 その様子を見て、沙英は途中で質問をやめた。 「仕方ないわよ。時間をかけて、ゆっくりと慣れていきましょう」 「あ、それゆのっちも言ったのにー。ヒロさんパクったー」 「ええ!?」 「……どーしてあんたはそういう発想しかできないかな……」 宮子とヒロ、それに沙英を加えた三人の掛け合いにクスクスと笑う由花を見て、ゆのは少しだけうれしくなった。 (由花ちゃん、最初の頃は全然笑わなかったのに……よかった……) Scene.2 『4月9日 スケッチブックの中身』 「由花さんは初めて私の授業を受けますね。今年最初の授業ということもあるので、簡単に絵を書いてみましょう」 授業の初め、美術担当でゆの達のクラス担任、吉野屋先生が言った。 ひだまり荘の一年生は晴れて全員同じクラスとなった。 「絵の内容は、みんなが書きたいものならなんでもいいです。授業が終わる前に、先生に見せに来てくださいね」 (好きなもの……かぁ……) ゆのは鉛筆を自分の頬にあてて、何を描くかあれこれ思案した。 テーマが決められていない場合の方が、描く素材から探さないといけないため、かなり難しいのだ。 昨年のやまぶき祭の時も『制約がない』ことで悩みっぱなしだったことを考えると、ゆのはそういうのが苦手なようだ。 「ね、宮ちゃんは何を……」 顔を右隣に向けた時、ゆのの言葉はそこで止まった。 宮子は物凄く真剣な顔で鉛筆を動かしている。しかも、相当なスピードで。 (……宮ちゃんの邪魔、しない方がいいよね……) 後ろの席の由花にも聞きたいのだが、授業中に後ろを向くわけにもいかないし、何より会話が成立しないだろう。 自分のスケッチブックに目をやり、いろいろと完成品を頭の中で想像する。 籠にいっぱいの果物、お花畑、ひだまり荘の外観など…… だが、やはり実物を見ながらでなければ上手に描ける気がしない。 記憶と想像だけで描けるようなものが、自分の頭にあっただろうか? 「できたー!」 「わっ!」 今までずっとスケッチブックと格闘していた宮子が急に声をあげた。 ゆのがあわてて時計を見ると、授業が始まって5分ほどしか経っていない。なんという早業。 「速いですね。何を描いたのですか?」 「はいっ」 スケッチブックをひっくり返した瞬間、吉野屋先生が口元を押さえて小さく笑った。 それが気になって、横からゆのがスケッチブックを覗くと、そこには美味しそうなカツ丼が描かれていた。 「なんというか……宮子さんらしいですね」 「えへへ、私の好きなものー」 『好きな』の意味を勘違いしているような気がするが、これが宮子のアイデンティティーなのだ。 ヨダレが垂れそうな宮子を見ながらゆのは小さく笑い、そしてスケッチブックにアタリをつけた。 授業が終わりに近づくと、黒板は吉野屋先生が描いた花畑でいっぱいになっていた。 消すのがもったいないなとゆのは苦笑する。後で写真でも撮っておこうかなと考えてみるが、そういえば自分の携帯にはカメラがないことを思い出し、肩を落とす。 「ゆのっち、できた?」 「あ、うん……」 「できました? では、見せてください」 いつのまにか後ろに来ていた吉野屋先生に驚きつつも、おずおずと自分のスケッチブックを差し出す。 「あら……」 宮子も横から覗き込んでみるとそこには、今まさにご飯を食べようとしている宮子の姿があった。 左手にはご飯が大盛のお茶碗。右手のご飯を乗せたお箸は口元へと向かい、その顔はとても幸せそうだった。 ほぼ毎日のように見る彼女のこの顔。それだけに描きやすさは抜群だった。 「おおー、私だ!」 「宮子さんの特徴をとてもよく捉えていますね。素敵ですよ」 恥ずかしそうに俯いて、ゆのは先生からスケッチブックを返してもらった。 「ゴメンね、宮ちゃん。いやじゃなかった?」 「全然ー。逆に私を描いてくれてありがとね」 宮子の屈託のない笑顔に、ゆのはホッと胸を撫で下ろした。 これを宮子が見たら怒るかもと少しビクビクしながら描いていたのだが、その必要はなかったようだ。 「さて、描けていないのは由花さんだけですよ?」 「あ、あと少しで終わります!」 ゆのの後ろに座る由花と吉野屋先生を見ながら、宮子がそっと耳打ちしてきた。 「ねぇゆのっち。ゆっきゅん、吉野屋先生とはけっこう普通に話せてるよね」 「うん、私も思ってた。なんでだろ?」 「できました!」 ひそひそ話す二人の後ろで、由花がスケッチブックを手渡す。 それを見た瞬間、先生は歓喜の声をあげた。 「由花さん! 私を描いてくれたんですね!!」 「はい。お世話になっていたお礼にと思いまして」 なぜだか頭を下げる由花。誇らしげというか、達成感のようなものが見て取れる。 教室内で跳ね回る吉野屋先生から宮子がスケッチブックを拝借。 「え……」 「うわ……」 その絵を見た瞬間、二人は小さく声をあげた。 描かれていたのは、ナース服に身を包んだ吉野屋先生の姿だったからだ。 いろいろとツッコむ間もなくチャイムが鳴り響き、今年最初の美術の授業は終了した。 「ゆっきゅーん!」 「あ、ゆのさん、宮子さん……」 放課後、由花が校門を出たところで振り向くと、ゆのと宮子が走って追い掛けてきた。 「あ、三人も今帰り?」 「沙英先輩、ヒロ先輩……」 そこにちょうど二年生組が現れ、ひだまり荘の住人が集まった。 「今日、美術の授業があったんだよね。どうだった?」 カバンを肩越しに担ぎながら沙英が何気なく三人に聞いてみる。 すると宮子が腹の虫を鳴らして立ち止まった。 「うー……思い出したらお腹減った……」 「お腹が減った……? 美術の授業なのに?」 その言葉を聞いたヒロが驚きの声をあげる。 体育ならまだしも、美術でお腹が減る理由がまったくもって浮かばない。 「由花ちゃんが初めての授業ということもあって、テーマは決められてなかったんです。そしたら宮ちゃん、食べ物ばかり描いて……」 「ははっ、宮子らしいね」 あの後、宮子は他にも食べ物の絵を描いていた。 カレーにそばにうどんにモンブラン……。だが、どれだけ描いても『絵に描いた餅』なのだ。 「今晩カルボナーラ作るつもりだったんだけど、来る?」 「行く!!」 目を輝かせ右手を挙げながらながらヒロの誘いに即答する宮子。 ルンルンとスキップしながらひだまり荘へと走っていく。 「え、あ、あの……」 「驚いた? あれが宮子の性格なの」 宮子が一瞬でハイテンションになったことに圧倒されてしまった由花に、沙英が優しく声をかける。 ひだまり荘で彼女と一年間過ごしてきた三人は、宮子の行動にすっかり慣れっこになっているのだ。 と言っても、まだ宮子の思考回路までは完全に把握できているわけではなく、言動や行動に振り回されることもしばしばである。 「沙英も来るわよね。ゆのさんと由花さんも来る?」 「はいっ」 「えと……その……」 由花はどうするべきかわからないといった様子でもじもじしている。 先輩からのお誘いを断るわけにいかないけれども、会話が続かなくなって気まずい雰囲気になるに違いない。 「由花ちゃんも行こうよ。慣れるためにも、ね?」 ゆのに右手を掴まれ、躊躇いながらも由花は頭を縦に振った。 「そういえば、ゆのさんは何を描いたの?」 101号室、ヒロが割烹着姿で台所からゆのに尋ねる。 その割烹着姿がさまになっていると感じたのは由花だけではなかった。 「えと……ご飯を食べてる時の宮ちゃんです」 「そりゃまたなんで?」 「先に宮ちゃんが絵を描いたんですけど、吉野屋先生に見せてる時の笑顔と被って……」 沙英の質問に顔を少し赤くして答える。 そんなゆのの肩を掴み、笑顔で宮子が言った。 「えへへ、ゆのっちに描いてもらって嬉しかったよ」 「ありがとう、宮ちゃん」 「仲がいいんですね、お二人とも」 思わず声を出してしまった由花。 視線が一気に自分に集まったことに気付き、慌てて目を逸らす。 「由花ちゃんは何を描いたの?」 「あ、あの、その……」 しどろもどろになりながら話そうとするが、どうしても続きが出てこない。 結局、その質問に答えたのは宮子だった。 「ゆっきゅんねー、吉野屋先生を描いてたんだよ」 「よっしーを……?」 「はい。しかもナース服の吉野屋先生でした」 かつてのコスプレを思い起こす沙英とヒロだが、ナース服を着た吉野屋先生は写真でしか見たことがない。 加えて、由花が吉野屋先生の存在を知ったのはごく最近のはず。 なぜ自分たちが知らないコスプレをこの子が知ってるんだろうか? 「それに由花ちゃん、吉野屋先生とは普通に話せてたんです」 「吉野屋先生と私達では付き合いが長いのは私達だよね。なんで吉野屋先生に懐いてるのかなー?」 宮子に肩を叩かれてビクッと反応する由花。 人差し指をツンツンさせながら、おずおずと答えた。 「あ、あの、私、この近くに入院してたんです。事故に逢ったのがここでしたから……」 「ふむふむ」 「そ、それで、毎週一回は、吉野屋先生が来てくださって、いろいろと勉強を教えてくれたんです。……毎回、ナース服でしたけど……」 「そうだったんだ」 かつて、吉野屋先生は風邪などで休んだ子の家にお見舞いに行っていたと、ゆのは聞いたことがあった。 基本的に、吉野屋先生はとても優しい人なのだということを思い出した。 ……趣味や性格がアレなので忘れがちなことなのだが。 「よっしー、今でもそんなことしてたんだ」 「ケガなら、風邪を移されて学校を休む心配はないものね」 「一年留年になることも覚悟してたんですけど……吉野屋先生のおかげで、特例で二年生から始めることができたんです」 「吉野屋先生、素敵……」 「意外だなー。そんなことしてたなんて」 みんなが口々に感想を述べる中、由花はうっとりして空中を見つめていた。 「都会は怖いところだって言われて来たんですけど……吉野屋先生のおかげで、そんなの吹き飛んじゃいました……」 「うわ、よっしーのファンが出来た……」 沙英がそう声をあげた時、部屋中に良い匂いが漂ってきた。 宮子が興奮しながら立ち上がると、ヒロが特製カルボナーラを持ってやってきた。 「はい、カルボナーラよ。たくさん食べてね」 「言われなくてもそのつもりでーす!!」 「もう、宮ちゃんてば……」 おそらく自分の部屋から持ってきたのであろうフォークを掲げながら、宮子が高らかに宣言。 その光景を見ながらクスリと笑う由花に、ヒロは優しく話し掛けた。 「食べながらでいいから、由花さんのこと、もっと教えてくれないかしら? 私達みんな、由花さんと仲良くしたいと思ってるの」 「相手のことを知るっていうのが、仲良くなる一番の方法だからね」 「早く慣れて、私にご飯をご馳走してねー」 「だから宮ちゃんてば!!」 「ふふ……はいっ」