約 10,650 件
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/260.html
【東方仗助】5 0015 幼女の奇妙な冒険~ファントムリーゼント~ ◆uStZkrHCmI アルルゥ、東方仗助、劉鳳 0036 正義-Justice- ◆YhwgnUsKHs アルルゥ、東方仗助、劉鳳 0065 プッツン共の祭典 ◆EHGCl/.tFA レヴィ、東方仗助、アルルゥ 0078 目覚めた朝に ◆WDKcDkBO8c 東方仗助、アルルゥ 0118 Survivorこの世のどんなことよりもやさしい力 ◆b8v2QbKrCM 東方仗助、アルルゥ、クリストファー・シャルドレード、北条沙都子、クレア・スタンフィールド、レヴィ、カズマ、ドラえもん 【広瀬康一】 5 0004 黄金の精神/誇り高き悪の牙 ◆SH/Mp7eP/Q 広瀬康一、サカキ 0030 一触即発 ◆SqzC8ZECfY ロベルタ、園崎詩音、広瀬康一、サカキ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード 0047 奈落の花 ◆YhwgnUsKHs ロベルタ、園崎詩音、広瀬康一、サカキ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード 0067 本気のココロを見せ付けるまで 僕は眠らない ◆Wott.eaRjU 広瀬康一、ヴァッシュ・ザ・スタンピード 0086 黄金の精神は男の信念を打ち砕く ◆EHGCl/.tFA 広瀬康一、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、ベナウィ 【吉良吉影】6 0020 小鳥遊無双? ◆FoU.wbC/ko ロロノア・ゾロ、吉良吉影、小鳥遊宗太 0059 吉良吉影は静かに過ごせない ◆TEF4Xfcvis 吉良吉影、ウソップ、ミュウツー 0083 吉良吉影は挫けない ◆EHGCl/.tFA 吉良吉影 0107 変態×変態×変態×人形 ◆SqzC8ZECfY 吉良吉影、佐山・御言、小鳥遊宗太、蒼星石 0112 殺人鬼Kの献身 ◆YhwgnUsKHs 吉良吉影、蒼星石、リヴィオ・ザ・ダブルファング、佐山・御言、小鳥遊宗太 0122 180秒 ◆SqzC8ZECfY 吉良吉影、蒼星石、リヴィオ・ザ・ダブルファング、佐山・御言、小鳥遊宗太 【ジョルノ・ジョバァーナ】1 0019 不倶暗雲 ◆vSsR.v0xII ジョルノ・ジョバァーナ、春日歩
https://w.atwiki.jp/jojobr3rd/pages/379.html
(さて………どこへ隠れたのかな………?) 薄ピンク色の亜人を傍に携え、吉良は礼拝堂内を見渡す。敵の姿は見えない。 この広い礼拝堂にはテーブルも椅子も多い。 柱や彫刻像のような遮蔽物も多ければ、カーテン付きの懺悔室まである。 隠れる場所は多い。 敵は吉良の『キラー・クイーン』とように特殊な能力を持ったスタンド能力を所持している。 吉良には初めての『スタンドバトル』だ。 現在のこの状況は吉良にとって非常に好ましくない状況だった。 1つめの問題は、講堂内にいたはずのストレイツォとリキエルの姿が見えない事だ。 死体を発見したわけではないが、吉良は2人が既に無事ではないであろうと推測し、その前提で考えを進めていた。 正義感の強いストレイツォがこの期に及んで姿を現さない理由がないし、それに現在の敵の手口は不意打ちの暗殺だった。 攻撃を受けた『キラー・クイーン』の―――吉良の両腕がまだビリビリ痺れている。 敵スタンドのパワーは非常に強い。波紋やロッズでは攻撃を防ぐことすらできないだろう。 奴を相手にするには、こちらも高い攻撃力を持つ『スタンド』でなければならない。 例えばそう、『キラー・クイーン』のような。 第2に、『キラー・クイーン』を敵に見られてしまった事だ。 先ほど攻撃を防ぐために、咄嗟に出現させてしまった。 もっとも防がなければ殺されてしまっていたので仕方がない事なのだが、目撃されたからには消す必要が出てきてしまう。 姿は見えないが殺気は感じるため、敵側も戦うつもりではあるようだった。 その点については幸いしているが、もう逃すわけにはいかなくなった。 この先も無力なサラリーマンを演じていくためにも、目撃者を生かしておくわけにはいかない。 「ストレイツォ! リキエルッ! どこだ助けてくれ!? 攻撃されている!!」 おそらく返事は帰ってこないであろう呼びかけを叫ぶ。 声を張り上げた理由は敵を呼び寄せるためだ。『私はここに居るぞ、さあ掛かって来い』といったところだ。 だが、それでも敵は姿を見せようとしない。 吉良のハッタリを見破って、挑発に乗らずチャンスを伺っているのか? だとしたらなかなか大した奴だ。 見た目は頭の悪そうな出で立ちであったが、戦闘においてという点ではバカでは無いということか。 (これでもまだ出てこない。やれやれ、面倒だな………) 問題その3。ホル・ホースと空条徐倫の存在だ。 散歩に出かけたあの2人。まだこの教会の付近……遠くへは行っていないだろう。 戻ってくるまで、あの1分?2分? 今すぐにでもここに現れるかもしれない。 ストレイツォたちが(おそらく)死んでしまった今となっては、もはやホル・ホースたちと組み続けることはできないだろう。 いろいろ聞かれて誤魔化し切ることは難しい。あの2人も、もう消すしかないだろう。 2人を殺すこと自体は別に問題無いのだが、まずいのは『今の敵との交戦中にこの場に戻って来られること』なのだ。 そのまま吉良と力を合わせて3人で戦ってくれるのならばまだいい。 だがあの空条徐倫という小娘は、『敵』と『私のスタンド』を確認して、そのまま何処かへ逃げ出してしまうかもしれない。 あの怯えていた様子では、無理もない。 さらにホル・ホースがそれに同調したならば、『吉良吉影がスタンド使いである事』、そして『その事実を隠していた事』を知る人間が、吉良の元より逃げてしまうということになる。 無力で無害な一般人を演じたい吉良としては、その展開は非常にまずい。 よしんばその場は共闘を選んだとしても、スタンド使いであることを隠していた事実は変わらない。 疑念を抱かれてしまえば、1対2では暗殺も難しくなる。 吉良にとってのベストは、ホル・ホース達の帰還前に敵を瞬殺し、後に戻って来た2人を不意討ちで仕留める事だ。 (敵は動きを見せない。時間は無い。ならば――――) 「『シアーハートアタック』―――!」 吉良自身から打って出るしかない。 『キラー・クイーン』の左手甲から分離し射出される、無慈悲なる爆弾戦車。 第二の爆弾『シアーハートアタック』。 本体である吉良の意思とは分離した自動操縦型の能力であり、『温度』を頼りに標的を見つけ出し爆殺する。 禍々しい髑髏の顔とキャタピラのみの小さな車体は異常なまでの強靭さを誇り、物理的な破壊をすることもほとんど不可能と言える。 「――――――『弱点』は、ない」 そう吉良が自負するに値する無敵の能力なのだ。 『コッチヲ見ロォォ―――』 ギュルギュルと音を立てながら爆弾戦車が礼拝堂内を駆け巡る。 長椅子やテーブルの間を縫うように走り回り、自動で探索する。 この能力の前では、隠れる場所も逃げる場所もない。 やがて『シアーハートアタック』は『何か』の温度に反応し、走り出す。 (やれやれまったく、この能力まで見せる羽目になるとは思っていなかったが…… だが、『シアーハートアタック』が『奴』を捕捉した以上、もう勝負は付いた。 結局あの男が何者で、どんな能力だったのかわからないままだったが、しかし一つだけ間違いなく言えることがある。『シアーハートアタック』に弱点はない。 狙われた標的は、必ず仕留められる…) 講堂の入口方向へと加速する『シアーハートアタック』。 ロケット噴射のように飛び上がり、ターゲット目掛けて飛翔する。 妙な動きだ、と吉良は思った。 吉良の推測では敵が姿を潜めているのはテーブルか椅子の陰か、もしくは柱の後ろか、せいぜい壁際の懺悔室の中あたりだろうと思っていた。 それが、『シアーハートアタック』は空中に飛び上がったのだ。 この建物にも2階はあるが、天井はかなり高い。 敵の戦闘スタイルから言って、吉良を奇襲するに適した隠れ場所とは思えない。 やがて『シアーハートアタック』は、目標とした『標的』へと接近――― (いや、違うッ! 『シアーハートアタック』の標的は『奴』ではないッ!!) 教会の入口扉から数メートル上方の壁にめり込まれた『何か』へ衝突し、大爆発を起こした。 「ああああァァァァアアアアア―――――!!!」 (何ッ!!) 突如、吉良の背後より聞こえる絶叫。 『シアーハートアタック』の標的が『敵』では無かったと気が付いた吉良が視線を切る間もなく、わずか背後1メートルに現れた敵の影。 スタンド『オアシス』に身を包んだセッコが、今にも吉良を殺すべく腕を振り上げていた。 そしてその手刀は振り下ろされることもなく宙を泳ぎ、視線と意識は爆心地付近を彷徨っていた。 (この男ッ! いつの間に私の背後にッッ!? 何故『シアーハートアタック』に探知される事なく私の傍に近寄ることができたのだッ!?) 何より吉良は『シアーハートアタック』発動中でも周囲への注意は怠っていない。 その警戒を掻い潜り、吉良は敵の射程距離内への接近を許してしまった。 「ああああっ!!! おっ おっ おれのアートがァァああ!!! まだDIOに見せてなかったのにィィィィィ!!!」 セッコは吉良の姿には目もくれず、爆散した肉片に駆け寄り、グロテスクなそれをかき集め始めた。 吉良にはようやく、爆破された『それ』がなんであったかを理解した。 あれはリキエルだ。この男は教会に忍び込み、リキエルを襲い殺害した。そして彼の体を切り刻み、オブジェを作り上げて教会の壁に飾っていたのだ。 そしてそれを『シアーハートアタック』が探知し、爆破した。 折角の傑作を破壊され、この男は攻撃を止め、絶叫して肉片を拾い集めているのだ。 この事は、吉良吉影のプライドを大きく傷つけた。 この男にとって、死体オブジェが爆破された事は吉良への攻撃よりも重要なことだった。 オブジェが爆発されたことで、吉良への攻撃を中断して、今、肉片を掻き漁っているのだ。 そしてもし、オブジェを爆破しなければ。この男が攻撃を途中で止めなければ。 (殺されていた――― この私は――― 『いともたやすく』――――――) 怒り。 屈辱。 (この私を殺す機会がありながら、それを安々と棒に振ったということか………) この上ない負の感情が、吉良の心を侵食する。 決して生かして帰すものか。 (この吉良吉影を侮辱した罪、その命で償って貰うッ!!) 一方のセッコも、四散して拾い集める事など到底できないであろう肉片たちを胸に抱え、吉良への怒りに燃えていた。 彼の『処女作』は3人の少年の肉をグニャグニャと練り合わせて作った、いわば肉塊の粘土だ。 それはそれで気に入ってはいたのだが、今度の作品は一人の人間(リキエル)から、原型をあまり損ねず、なおかつ独創性のある人形、剥製の様なオブジェを作り上げていた。 チョコラータの好む恐怖の表情までも取り入れた自信作だった。 DIOをここに連れてきて、これを見せたらなんと言ってくれるだろう。そんな事を想像していた矢先の出来事だったのだ。 「ゆっ 許さねェェ」 視線を切り、吉良を睨みつけるセッコ。 吉良は温度を感じさせない冷ややかな目つきでセッコの姿を眺めていた。 「てめえェェ! 絶対許さねえぞオオオオオ!! ぶっ殺――――」 『今ノ爆発ハ人間ジャネェ――――』 「ぬお?」 攻撃態勢に入ったセッコであったが、明後日の方向から聞こえる機械的な声に注意が逸れる。 吉良本体のいないセッコの側面より、活動を再開した爆弾戦車が忍び寄る。 自動追尾型スタンド『シアーハートアタック』は、本体である吉良吉影が能力を解除しない限り、いつまでも標的を狙い続ける。 攻撃はまだ終わってはいない。 『コッチヲ見ロォォ!!』 「なっ なんだコイツゥゥゥ!!?」 「私に屈辱を味合わせた分きっちりなぶり殺しにしてやりたいところだが、あいにくもう時間がないのでね。 悪いが一瞬で蹴りを付けさせてもらうよ」 即効で勝負を決めにかかる吉良。 『シアーハートアタック』はリキエルの死体オブジェを爆破したあとも、その勢いを衰えさせることもなく猛然とセッコの方へ向かっていく。 だが、『シアーハートアタック』はまたもや吉良の思惑とは異なる挙動を見せ始めた。 (何!?) 「なんだァ?」 軌道は僅かにそれ、『シアーハートアタック』はセッコが背中に回していたデイパックをめがけて突っ込んだ。 体当たりの直撃を受けたのは、中に入っていたポラロイドカメラ。 思い切り殴りつけたような鈍い音と共に、カメラはデイパックから投げ出され地面に転がる。 そして同時に、デイパックの中から写真と思われる紙切れが数枚、ヒラヒラと溢れ出てきた。 「あああああ!! おっ オレのカメラ!!」 そして爆発は怒らなかった。『シアーハートアタック』は―――――― 『アレ? アレ?』 標的を見失い、ウロウロと辺りを彷徨っているだけだ。 (なるほど、そういうことか) ようやく、吉良は理解した。 奴の身体には、『温度』がない。 正確には、土と一体化したようなスーツ状の『スタンド』に身を包んでいることで、外からは奴の体温を感知することはできない。 だから、『シアーハートアタック』は奴を探知できなかった。 既に冷たくなったリキエルの死体よりも更に低温。だからこそ、『シアーハートアタック』はリキエルの死体を攻撃したのだ。 そして次に、あのポラロイドカメラ。 宙に撒かれた写真を数枚拾って見てみる。被写体はリキエルとストレイツォの死体、それも大量にだ。 ほんの数分前にこれほどの枚数を撮影したというのならば、カメラには熱が残っていたのだろう。 『シアーハートアタック』はその温度に反応した。しかし今度は爆発まではない。低くとも人間の体温程度の温度に達しなければ、爆発は起きないからだ。 そしてカメラが破壊されたいま、『シアーハートアタック』の攻撃対象(温度)は存在しない。 スタンド『オアシス』の温度は、教会の地面の温度と大差がないからである。 (弱点はないと思っていた『シアーハートアタック』だが、『温度を感じさせない敵』…… これではとんだ役立たずだ。こんな落とし穴があったとは、『スタンド』とは奥が深い) だが、吉良は動じない。 『シアーハートアタック』が爆発しなくとも、まだ吉良には『第1の爆弾』という別の攻撃手段が残されている。 こちらは単純明快。『キラー・クイーン』の手で触れられやものは、なんでも爆弾に変えることができる。 例えそれが100円玉であろうと、なんであろうと。 今度は『シアーハートアタック』ではなく、『キラー・クイーン』の右手で敵に触れるだけでいい。 「てめえカメラまで壊すとはあああッ!! っ覚悟できてんだろうなあ!?」 役目を終え吉良の元へ戻る『シアーハートアタック』を追い、セッコの『オアシス』が手刀を振り下ろす。 だが、無駄だ。『シアーハートアタック』の頑丈さは筋金入りだ。 吉良自身も『オアシス』の攻撃力は最初の攻防で理解していたが、それでも『キラー・クイーン』の両腕で止められる程度。 『シアーハートアタック』の強靭さは、そんなレベルをはるかに超えている。 ドロリ そんな甘い考えが間違いであったことを、自らの溶け始めた左手首の痛みで思い知るのだった。 (何ィィィ!!?) 土や石と同じ温度で身を守る『オアシス』だが、能力の本質はそこじゃない。 鉱物のドロ化。それが『オアシス』の特殊能力。 爆発しない『シアーハートアタック』など、いくら硬くとも、『オアシス』の前ではただの硬い石でしかない。 (左手に痛みが……!! 『シアーハートアタック』を―――いや、物を溶かす能力―――――!! 誤算だ! 役立たずどころではない、これでは足手纏いだッ!!) 『シアーハートアタック』へのダメージが返り、左手首が泥のように溶ける。 激しく痛む左手を抑えうずくまる吉良と、その様子を見てゲラゲラと笑うセッコ。 攻撃が初めて通り、もう勝った気でいるセッコはこれから吉良をどう苦しめてやろうかを考え始めていた。 「吉良ッ!! これはいったいどういうことだァ―――!?」 そんなとき、サン・ジョルジョ・マジョーレ教会に、新たな登場人物が現れた。 ホル・ホース、その後ろには空条徐倫。気晴らしにと散歩に出かけて難を逃れた2人が帰ってきた。 教会から発せられる不穏な空気を感じ取り、警戒しつつも講堂内に入った2人は、吉良たちの前にたどり着いたのだ。 (ホル・ホースッ!! しまった、遅かったかッ!!) まだ目の前の敵を仕留めていない、それどころか形勢は依然として不利なこの状況で、ついにホル・ホースたちが帰還してしまった。 ホル・ホースは訝しむ目で吉良と、その傍らの『キラー・クイーン』を見ていた。 無力な一般人を装っていた男が、目の前で敵とスタンドバトルをしていたのだから当然だ。 そして、その戦っている相手。 忘れるわけがない。忘れられるわけがない。 こいつは、あのDIOと共にいた、あの残酷で残忍な――――――――― 「いやあああああああああああ――――――ッ!!」 次の瞬間、空条徐倫が叫び声を上げながら脱兎のごとく逃げ出した。 ホル・ホースたちのケアもあってか幾分精神を持ち直した徐倫だったが、身体の乗っ取りからくる不安定さと、一度覚えた恐怖はそう簡単に忘れられるものではない。 DIOへの恐怖。セッコへの恐怖。 あるいは教会入口に散らばっていた、ストレイツォなのかリキエルなのかも判別できない肉片の山に、自分自身を重ねてしまったのか。 「ホル・ホースッ!」 「はッ!?」 動揺し徐倫の走り去った方向を見て立ち尽くしていたホル・ホースが、吉良の呼び声に反応し正気を取り戻す。 行くな!と、吉良は目で訴え掛ける。 苦虫を噛み潰したような顔を見せたホル・ホースは、やがて冷や汗まみれの顔を背け、カウボーイハットを深く被って目を隠し、そのまま徐倫の逃げた方角へ走り去った。 (ホル・ホースの奴―――ッ! 逃げやがった! あの糞カスどもがァァ!?) 吉良にとって最悪の展開となった。 『キラー・クイーン』を見られ、敵と戦闘している自分を見られ、そして逃げられてしまった。 嫌な予感はしていたのだ。 あの残酷で悪趣味な『アート』の姿を見た時から。 そしてリキエルの死体オブジェを爆破したとき、「まだDIOに見せてなかったのに」と、確かにそう言った。 情報交換にて得た、ディオの情報。 現在戦闘中のこの男は、空条徐倫を恐怖させた原因となった、食人鬼ではないか。 あの徐倫の反応を見るに、その想像は正解だったのだろう。 敵が他の誰かだとしたらともかく、これではまず間違いなく徐倫は逃げる。 目撃者は生かしておけない。 だが、この状況では彼らを追う事はとうてい不可能だ。 セッコは、吉良の想像をはるかに上回る強さを持った敵だった。 こいつを倒すのに、あと何分かかる? その間に、ホル・ホースと徐倫はどこまで逃げる? どこへ逃げる? どうやって後を追えばいい? セッコを倒したところで、もはや吉良吉影の秘密は守られない。 このゲームにおいて、無力なサラリーマンを演じる吉良吉影は、もう存在できない。 「何だったんだァ? あいつら?」 2人が走り去った教会入口の外を、セッコは呆然と見つめる。 吉良という獲物が目の前にいる以上、逃げた奴らまでは対して関心がないようだ。 「フフフフフ、フハハハハハハハハ………」 そして吉良吉影は、自分の存在をアピールするかのように、自嘲的な笑い声をあげ始める。 「あんたァ、何が可笑しィんだあ? 仲間に逃げられて、これからオレに殺されるってのによお?」 「君、名前は?」 質問に質問で返す吉良。 突然英語の授業に出てくるような日常会話を始めた吉良に対し、セッコは「ハァ!?」とごく当然の反応を示した。 「私の名前は『吉良吉影』年齢33歳。自宅は日本のM県S市杜王町北東部の別荘地帯に有り、結婚はしていない。 仕事は東日本最大のデパート企業『カメユーチェーン店』の会社員で、毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。」 「? 何言ってんだァ? おめえ……?」 「正直、こんな事態にまで陥るとは思わなかった。平穏な私の暮らしは台無しだよ。全て君のせいでね。もうどうやら安心して熟睡できないらしい。 ただし――――――」 そこで吉良は言葉を切り、そして語気を強めて叫んだ。 「ただし『このゲームが終わるまで』だけだッ! このゲームで優勝して勝ち残り、元の生活を取り戻すまでだッ!!」 消極的なスタンスでいるのはもう終わりだ。 無力な一般人を演じ、誰かが主催者を倒してゲームが崩壊するのを待つのはもうやめた。 もうゲームは半分を過ぎ、多くとも残り70人ほどだ。 殺し尽くせばいい。 吉良吉影が残りすべてを殺し尽くし、優勝者になればいい。 もちろん、平穏な人生を送るためには、そのあと更に主催者陣営も壊滅させ、ゲーム自体の秘密も暴かなければならない。 困難で、先の見えない長い試練ではあるが、しかし……… 「この吉良吉影が切り抜けられなかったトラブルなど、一度だって無いのだッ!!」 【D-2 サン・ジョルジョ・マジョーレ教会内講堂/1日目 昼】 【吉良吉影】 [スタンド] 『キラー・クイーン』 [時間軸] JC37巻、『吉良吉影は静かに暮らしたい』 その①、サンジェルマンでサンドイッチを買った直後 [状態] 左手首負傷(ドロ化)、『シアーハートアタック』現在使用不可 [装備] 波紋入りの薔薇、聖書、死体写真(ストレイツォ、リキエル) [道具] 基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針:優勝する。 0.まずは目の前の敵(セッコ)を始末する。 1.優勝を目指し、行動する。 2.どうにかして左手の治療がしたい。 3.ホル・ホース、空条徐倫(F・F)を始末する。どこへ逃げたかはわからないが、できるだけ早く片を付けたい。 4.サンジェルマンの袋に入れたままの『彼女の手首』の行方を確認し、或いは存在を知る者ごと始末する。 5.機会があれば吉良邸へ赴き、弓矢を回収したい。 【セッコ】 [スタンド] 『オアシス』 [時間軸] ローマでジョルノたちと戦う前 [状態] 健康、興奮状態、血まみれ [装備] カメラ(大破して使えない) [道具] 死体写真(シュガー、エンポリオ、重ちー、ポコ) [思考・状況] 基本行動方針 DIOと共に行動する 0.オブジェを壊された恨み。吉良を殺す。 1.人間をたくさん喰いたい。何かを創ってみたい。とにかく色々試したい。 2.DIO大好き。チョコラータとも合流する。角砂糖は……欲しいかな? よくわかんねえ。 [備考] ※『食人』、『死骸によるオプジェの制作』という行為を覚え、喜びを感じました。 [備考] ※リキエルの死体で作ったオブジェがありましたが、『シアーハートアタック』で爆破されました。ストレイツォの死体については詳細不明です。 ※それぞれの死体の脇にそれぞれの道具が放置されています。 ストレイツォ:基本支給品×2(水ボトル1本消費)、サバイバー入りペットボトル(中身残り1/3)ワンチェンの首輪 リキエル:基本支給品×2 【D-2 サン・ジョルジョ・マジョーレ教会周辺/1日目 昼】 【H&F】 【F・F】 [スタンド] 『フー・ファイターズ』 [時間軸] 農場で徐倫たちと対峙する以前 [状態] 髪の毛を下ろしている [装備] 空条徐倫の身体、体内にF・Fの首輪 [道具] 基本支給品×2(水ボトルなし)、ランダム支給品2~4(徐倫/F・F) [思考・状況] 基本行動方針 存在していたい(?) 0.またあいつ!!? もう嫌だああああああ!!! 1.『あたし』は、DIOを許してはならない……? 2.もっと『空条徐倫』を知りたい。 3.敵対する者は殺す? とりあえず今はホル・ホースについて行く。 [備考] ※第一回放送をきちんと聞いていません。 ※少しずつ記憶に整理ができてきました。 【ホル・ホース】 [スタンド] 『皇帝-エンペラー-』 [時間軸] 二度目のジョースター一行暗殺失敗後 [状態] 健康 [装備] タバコ、ライター [道具] 基本支給品 [思考・状況] 基本行動方針 死なないよう上手く立ち回る 0.とりあえず徐倫を追う。 1.とにかく、DIOにもDIOの手下にも関わりたくない。 2.吉良はスタンド使い? DIOの手下と戦っていた? 3.散らばっていた肉片はストレイツォ?それともリキエル?何が何だかわからねえ!? [備考] ※第一回放送をきちんと聞いていません。内容はストレイツォ、吉良のメモから書き写しました。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 129 AWAKEN ― 乱 ホル・ホース 148 大乱闘 129 AWAKEN ― 乱 吉良吉影 148 大乱闘 129 AWAKEN ― 乱 セッコ 148 大乱闘 129 AWAKEN ― 乱 F・F 148 大乱闘
https://w.atwiki.jp/sinraf/pages/512.html
実に獣牙らしいステータス。もちろん使い物にならない。 --- (2012/02/03 06 39 54)吹いたw --- (2012/02/15 05 03 04) 貧乳、へそ出し、短パン、獣耳とあらゆる要素を兼ねそろえた良イラストカード ただ速さが足りなかった - 名無しさん 2012-04-07 01 43 45 速さは疾風迅雷で補えるので、多少は実用できるのではないかと。 - 名無しさん 2012-04-28 23 32 34
https://w.atwiki.jp/iduna-kouryaku/pages/3.html
更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/des_kotodaman/pages/288.html
あ か さ た な は ま や ら わ 編 被についてはこちらの一番下参照 通 削 被 ことば 表記 テーマ 備考 1 2 3 4 5 6 7 ○ まあや マーヤ ウルトラマン ま あ や ○ まあや 真綾 プロレス ま あ や ○ まいまい 舞々 なし ま い ま い ○ まいまい maimai セガ ま い ま い ○ まいまい maimai ゲームタイトル ま い ま い ○ まいまい maimai 芸能人 ま い ま い ○ まかべ マカベ ウルトラマン ま か べ ○ まかべ 真壁刀義 プロレス ま か べ ○ まき 薪 なし ま き まき マキ 植物・キノコ ま き ます 枡 四角いもの ま す ○ ます 枡 魚介 ま す ○ ます 鱒 魚介 ま す ます 鱒 いきもの ま す ○ まつだい 末代 なし ま つ だ い まつだい マツダイ 魚介 ま つ だ い まつだい マツダイ いきもの ま つ だ い ○ まなづる 真鶴 地名 ま な づ る ○ まなづる 真鶴 いきもの ま な づ る ○ まなづる 真鶴 鳥 ま な づ る ○ まなづる マナヅル けものフレンズ ま な づ る ○ まなづる マナヅル ビデオゲーム ま な づ る ○ まり 鞠 なし ま り まり マリ 丸いもの ま り ○ まり マリ ウルトラマン ま り ○ まり マリ 国名 ま り まり マリ共和国 国・地域 ま り ○ まり 茉莉 プロレス ま り ○ まるば 丸刃 なし ま る ば ○ まるば 丸葉 植物・キノコ ま る ば ○ まん 万 単位・通貨 ま ん まん マン ウルトラマン ま ん ○ まんぷく 満腹 なし ま ん ぷ く ○ まんぷく 満福 お祝い ま ん ぷ く ○ まんゆう 漫遊 なし ま ん ゆ う まんゆう マンU 赤いもの ま ん ゆ う ○ みう miu 飲み物 み う ○ みう ミウ プロレス み う ○ みかん 蜜柑 なし み か ん みかん みかん 植物・キノコ み か ん みかん みかん 野菜・果物 み か ん ○ みこ 巫女 職業 み こ ○ みこ ミコ ウルトラマン み こ みさと 三郷 地名 み さ と ○ みさと ミサト ウルトラマン み さ と ○ みずき 水木 植物・キノコ み ず き ○ みずき 瑞希 プロレス み ず き ○ みすと ミスト なし み す と みすと MYST ゲームタイトル み す と ○ みずべ 水辺 なし み ず べ ○ みずべ みずべ けものフレンズ み ず べ ○ みずべ みずべ アニメ み ず べ ○ みずほ 瑞穂 地名 み ず ほ ○ みずほ 瑞穂 植物・キノコ み ず ほ ○ みずほ 瑞穂 野菜・果物 み ず ほ ○ みずほ MIZUHO プロレス み ず ほ ○ みつや 三ツ屋 地名 み つ や ○ みつや ミツヤ ウルトラマン み つ や ○ みどり 緑 地名 み ど り ○ みどり 緑 色 み ど り ○ みどり 緑 緑のもの み ど り みどり みどり 乗り物 み ど り ○ みどり みどり ゴールデンウィーク み ど り ○ ○ みみずく 木菟 鳥 み み ず く ○ ○ みみずく 木菟 いきもの み み ず く みみずく ミミズク 虫 み み ず く ○ みみずく ミミズク 鳥 み み ず く ○ みみずく ミミズク いきもの み み ず く ○ みゆき 御幸 なし み ゆ き みゆき みゆき アニメ み ゆ き みゆき みゆき マンガ み ゆ き ○ むさし 武蔵 旧国 む さ し ○ むさし 武蔵 スポーツ選手 む さ し ○ むさし 武蔵 乗り物 む さ し ○ むさし 武蔵 格闘 む さ し ○ むさし 武蔵 地名 む さ し ○ むさし 武蔵 戦艦 む さ し ○ むさし ムサシ ウルトラマン む さ し ○ めじ 目地 なし め じ めじ メジ 魚介 め じ めじ メジ いきもの め じ ○ もも 桃 植物・キノコ も も ○ もも 桃 野菜・果物 も も もも 腿 身体 闇神社タイムボム も も
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/163.html
ありったけの憎しみを胸に ◆ga/ayzh9y. 「キラークイーン!!」 吉良は斗貴子めがけて、真っ直ぐにスタンドの拳を突き出した。 爆弾に変える必要もない、キラークイーンの一撃を叩き込めばそれで殺せる。 広瀬康一の腹に、風穴を空けた時のように。 しかし斗貴子もそう簡単には終わらせてはくれない。 彼女はすぐに地を蹴って後方へと下がり、その一撃を回避。 キラークイーンの拳は、空を切った。 (生身で、キラークイーンの攻撃に反応した……岸部露伴並の早さはあるということか。 身体能力の方もそれなり、そしてあの槍のスタンド……!!) 吉良は武装錬金についての知識を持たないが故に、サンライトハートを斗貴子のスタンドと認識していた。 あの様に光を出しながら、猛スピードで突貫できる槍なんて、スタンド能力としか思えなかったからだ。 もしも銀時からソードサムライXについての話を聞いていれば、そうはならなかっただろう。 話を聞かなかったのは、聞く必要がないと判断していたから。 彼のソードサムライXは、単に紙から出した武器だと判断していたからだ。 「うああぁぁぁっ!!」 雄たけびを上げ、斗貴子はバッグから取り出したAK74を乱射する。 突撃銃の乱射となると、バズーカの様に弾を一発一発弾くというのは流石に無理。 吉良はすぐに右へと飛び、彼女が先程まで乗り込んでいた消防車の陰に隠れた。 金属音を断続的に立てながら、銃弾は地面に落ちていく。 (あいつ、銃を……それもあんなのを持っていたのか!! まずいな……槍相手だからと思っていたが、距離を開けるのは逆効果だ。 だが距離を詰めようにも、下手にこっちが姿を見せようとしたなら、その瞬間確実に撃ってくる……なら。) 敵の注意を逸らし、その隙に間合いを詰める。 それにうってつけの力が、自分にはある。 ジグマール戦では、マリア達を誤爆しかねない為に使えなかったが…… 今は自分と、そしてあの忌々しい女以外に誰もいない。 遠慮なんてする必要はない……確実に、殺すのみ。 「キラークイーン第二の爆弾……シアーハートアタック。」 発砲を止め、斗貴子は消防車を睨みつける。 吉良が銃撃を警戒して出てこないのは、最早明白である。 恐らく、こちらがこうして接近してくるのを待ち、仕掛けてくるに違いない。 (そうはいくものか……!!) 斗貴子はサンライトハートを構え、その槍先を吉良が隠れている場所へと向けた。 遠距離への攻撃方法は、何も銃に限ったことではない。 このサンライトハートでも、これぐらいの距離ならば十分に狙うことはできる。 そう……かつて、カズキがそうしたように。 「刺し貫けぇぇっ!!」 サンライトハートを突き出すと同時に、槍先が伸びた。 憎しみを乗せたエネルギーに押し出され、凶槍は消防車を貫く。 そしてその切っ先は、吉良の肩を掠め切った。 「何!?」 「そこか……!!」 (槍が……伸びた……!?) 吉良は、サンライトハートがまさか伸縮自在だとは思ってもみなかったようである。 上手く不意をつけたことに、斗貴子がほくそ笑む。 そして、そのままサンライトハートを強く握り締め……横薙ぎを仕掛けにかかった。 このまま、吉良を横一文字に両断する。 これで殺せる……そう思った、その時だった。 『―――ヲ見ロォォォォ……!!」 「えっ……?」 不意に足元付近から聞こえてきた、不気味な声。 明らかに、吉良の声ではない。 それ以前に、人間のものであるかですら怪しかった。 戦士としての勘が、その声が危険であることを斗貴子に告げる。 とっさに斗貴子は、足元に視線を下ろすと…… 『コッチヲ見ロォォォォォ……!!』 「な……何だこいつ!?」 不気味な髑髏顔をした、ラジコン程度の大きさの戦車がいた。 キラークイーン第二の爆弾、シアーハートアタック。 斗貴子がサンライトハートを伸ばしたのよりも若干早く、吉良はこれを射出していた。 サンライトハートの方に注意がいってしまっていた為に、斗貴子はその接近に気がつかなかったのだ。 (なんだか分からないが……やばい!!) 彼女はとっさにサンライトハートから片手を離し、AK74を握る。 これが吉良の攻撃なのか、それとも第三者によるものなのかは分からない。 しかし……どちらにせよ、このままではまずいのは確かである。 距離を考えれば、吉良を両断するよりも、こちらを迎撃するのが先。 シアーハートアタックを仕留めるべく、斗貴子はその引き金を引いた。 だが、その次の瞬間だった。 ズガン。 「ガハァッ!?」 シアーハートアタックから、強烈な爆炎が噴出した。 これが、第二の爆弾の能力。 熱源を探知し、自動的に迫り……そして爆発する。 シアーハートアタックは、敵を倒すまでどこまでも追尾し続ける『動く爆弾』なのだ。 その防御力の高さは半端ではなく、銃弾のダメージは皆無。 斗貴子は炎に全身を包まれ、直後に爆風の衝撃を受けて背中から消防車へと叩きつけられた。 その手のサンライトハートは、元の大きさへと戻ってしまっている。 もう片方の手にあるAK74に至っては、銃身が砕け散って使い物にならなくなっていた。 だがそれ以上に酷い有様だったのは、彼女自身だった。 純白のセーラー服は黒く焦げ付き、所々に穴が開いてしまっている。 そしてそこから覗かせている彼女の肌は、酷く焼け爛れていた。 流れ出た血は足を伝い、地面を濡らす。 『今ノ爆発ハ人間ジャネェェェェェッ!!』 「あっ……うぁっ……!!」 熱い。 体中が、熱い。 斗貴子は全身を駆け巡る火傷の痛みに、声を荒げた。 受けたダメージが、あまりにでかすぎる。 このままではまずいと感じ、斗貴子はサンライトハートを消防車のタンクに突き立てた。 タンクから勢いよく水が噴出し、彼女の全身を濡らす。 全身の痛みが引いていく……応急処置にも満たないが、それでもなにもしないよりかはマシである。 戦闘を再開すべく、斗貴子がタンクからサンライトハートを引き抜いた、その瞬間だった。 吉良はシアーハートアタックを解除し、消防車の影から飛び出した。 「うおぉぉ!!」 「っ!?」 キラークイーンが、斗貴子目掛けて何かを投げつける。 それは、地面に落ちていた小さな小石だった。 まさか投石で戦おうとするなんて、馬鹿げてる。 斗貴子は右の拳で、その小石を払おうとした。 武器で弾いては、隙が生じてしまうからだ。 だが……拳が小石に触れた、その瞬間だった。 バァン。 「っ……!?」 鈍い音が響き、火の粉が散った。 小石が爆ぜ……斗貴子の右拳が、消し飛ばされてしまった。 吉良が投げつけたのは、爆弾へと変換した小石だったのだ。 投石という陳腐な攻撃手段ならば、少なからず油断が生じる。 命中しても痛くない、大した事は無いと考えてしまうだろう。 その心理を狙い、吉良はこの攻撃を仕掛けた……結果は見ての通りである。 全身火傷に続いて、右手消失。 状況は、圧倒的に吉良の有利である。 「手を失った気分はどうだ……? マリアさんの様に、その手をズタズタにされた気分は……!!」 「……れ。」 「何?」 「黙れ……!! 手の一つや二つがどうした……!! この程度……カズキは……!!」 斗貴子は、強い憎しみを込めて吉良を睨みつけた。 手が一つなくなるなど、カズキの痛みに比べれば大した事は無い。 臓物をぶち撒けられ、四肢と首を破壊された彼に比べれば……自分の痛みなど、物の数ではない。 例えこの四肢をもがれようとも、全身の骨を砕かれようとも、カズキを生き返らせる為に戦い抜いてみせる。 降りかかった火の粉が、濡れたセーラー服に触れて音を立てて消えていく。 その音が耳に入ったと同時に、斗貴子は全身の力を振り絞り、吉良へと突っ込んでいった。 「確かに、貴様の手なんか一つや二つ消えた所で問題は無い。 だが……マリアさんは、貴様なんぞとは比べ物にならない手をしていた!! それを、貴様はあんな無残な姿にしたっ!! その罪の重さ……死んでも償いきれるものではない!!」 吉良の怒りを乗せたキラークイーンの拳が、斗貴子の顔面目掛けて繰り出された。 しかし、リーチは斗貴子の方が圧倒的に上。 拳が斗貴子の顔面をぶち抜くよりも先に、槍がキラークイーンを貫くのが先なのは明白だった。 怒りに任せ、冷静さを欠いたのだろう。 そう思い、斗貴子は吉良を嘲笑ったが……答えは否。 サンライトハートが、キラークイーンを貫こうとしたその瞬間……キラークイーンの拳が開かれた。 拳から放たれたのは、砂の飛礫だった。 目暗ましで動きを封じるつもりなのだろうが、あまりに安っぽすぎる。 この程度、気にせずに槍を突き出せばいいだけの話である。 並の者ならば、そう思うだろうが……斗貴子は、そうは思わなかった。 もしも彼女がここでそう思ったのならば、それは愚の骨頂でしかない。 つい先程、過ちを犯して手を失ったばかりなのだから。 「同じ手を、二度も喰うかぁっ!!」 斗貴子はサンライトハートを地面に突き立て、エネルギーを開放した。 槍が伸び、彼女を上空へと持ち上げる。 その直後に、砂の飛礫が一斉に弾けとんだ。 彼女の予想通り、やはり飛礫は爆弾だった。 吉良は、流石に引っかからなかったかと舌打ちする。 彼は先程、小石を一つではなく二つ拾っておいた。 万が一に備えて、念を入れて用意しておいたのだ。 その内の一つが斗貴子の腕を消し飛ばし、そしてもう一つが今放った飛礫である。 キラークイーンで爆弾に変えられるのは一つだけ、同時に二つのものを爆弾に変えることは出来ない。 しかし……爆弾に変えた一つのものが、複数になった場合は別である。 吉良はキラークイーンで小石を爆弾に変えた後、その小石を破砕したのだ。 目暗ましと誤認してくれればと思って取った行動だったが、これは先程と違って回避されるのは見えていた。 ただ単に、斗貴子が攻撃を中断してくれればそれで十分だったのだ。 そして、その為に彼女が上空へと逃れるのも……この後にどんな攻撃が来るのかも、概ね見当がついていた。 「脳漿を……ぶち撒けろぉっ!!」 斗貴子は空中で一回転し、そのまま落下の勢いに乗せてサンライトハートを振り下ろした。 しかし、それは既に読まれていた。 吉良は横へと跳んでその一撃を回避し、キラークイーンの拳を斗貴子へと向ける。 「ぶち撒けるのは、貴様の方だ!!」 キラークイーンの拳が、斗貴子の側頭部を狙う。 しかし斗貴子は、その拳を蹴り弾き軌道を反らした。 吉良へと振り向く事もせず、拳を全く見ずにである。 斗貴子がまさかこれ程とは、吉良は思ってもみなかった。 この一撃が、たまたま当たったのならばいい。 だが、もしもこれが意図的に、狙ってやったのだとしたら…… (こいつ……人間技のレベルじゃないぞ……!? いや、そもそも……これだけの重傷を負っているのに、どうしてこんなに動ける!?) 本当にこれが、人間に出来る芸当なのだろうか。 このゲームにはそれが可能な超人的な身体能力の持ち主は大勢いるが、吉良はそれを知らない。 それ故に、そう思ってしまったが……この推測は、間違いではなかった。 今の斗貴子は、常人を越えた力を持つ存在……しろがねなのだから。 尤も、彼女自身はその事実には気付いていない……己の事に、気が全く回ってなどいないのだろう。 斗貴子はそのまま、軸足を強く回し一回転。 サンライトハートで、キラークイーンへと薙ぎ払いを仕掛けた。 「ぐぅっ!?」 一閃。 サンライトハートの切っ先が、キラークイーンの胴体に真一文字の傷をつけた。 それに合わせて、吉良の胸元にも同じ傷がつき、そこから血が噴出した。 スタンドが受けたダメージは、スタンド使いにフィードバックされる。 斗貴子はその光景を見て、この事実を直感的に理解した。 (こいつを壊せば、この男も殺せる……!!) (しまった……勝ちを、急ぎすぎたか……!!) いつぞや、仗助に嵌められた時の事を思い出す。 考えてみれば、あの時も焦り過ぎたが故に手痛いダメージを受けてしまった。 頭に血が上りすぎて、思わず直情的に動いてしまった。 吉良は胸元を押さえ、その場に膝を着いてしまった。 その隙を、斗貴子は見逃さない。 ありったけの力を、ありったけの憎しみを、ありったけの殺意を。 己の持てる全てをサンライトハートに込めて、吉良へと真っ直ぐに突き出した。 「臓物を……ぶち撒けろおおぉぉぉぉ!!」 「っ!? き、キラークイーン!!」 とっさに吉良は、キラークイーンを前方へと出した。 そして、両腕を交差させて防御体制を取らせた……次の瞬間。 サンライトハートが、キラークイーンの左手に深々と突き刺さった。 その瞬間、膨大な量のエネルギーがサンライトハートからあふれ出た。 爆発的な勢いで槍は伸び……そのまま吉良を、キラークイーンごと消防車へと叩きつける。 「ゲフゥッ!!??」 後一押しで、サンライトハートは男の腕を貫き胴体に届く。 斗貴子は力を込めて、サンライトハートを捻った。 キラークイーンの左手首に、サンライトハートが深く食い込む。 鮮血が噴出し、吉良の全身を赤く染める。 「このまま、臓物を抉り出してやる……!!」 「ふざけるな……こんな所で……死ぬのは……死ぬなんか……!!」 こんな所で死んでたまるか。 必ず殺す。 マリアを殺しマリアの手を無残な姿へと変えたこの女を、確実に殺す。 そう、誓ったではないか。 吉良は歯を食いしばり、痛みを堪えながら斗貴子を睨みつけた。 その瞳に宿るは、彼女と同じ深い憎悪。 「シアーハート……アタック!!」 「何っ!?」 キラークイーンは、シアーハートアタックをもがれかけの左手から射出した。 その僅かコンマ一秒後に、その左手が完全にもがれ、地面に落ちた。 サンライトハートの切っ先は、続けて右手首に突き刺さる。 この右手さえ抜ければ、臓物まで後僅かである。 だが……シアーハートアタックが、斗貴子に向かい一直線に向かってきていいる。 恐らくこのままでは、胴体をぶち抜くよりも早く、爆撃されてしまう。 『コッチヲ見ロォォォォォォォォッ!!』 「くそぉぉぉぉっ!!」 後一歩まで追い詰めたというのに、何という様だ。 斗貴子はサンライトハートを元の長さに戻し、すぐさまシアーハートアタックとの距離を離した。 一方開放された吉良は、前のめりに地面へと倒れこんだ。 左腕から流れ出る鮮血が、その顔を赤色に染める。 (シアーハートアタックは……もう、誰にも止められない……!!) 先程は、シアーハートアタックの爆撃に巻き込まれるのを避けるため、攻撃に出る際に能力を解除した。 自分自身が傷を負ったのでは、意味が無いからだ。 だが……最早、そんなことは関係ない。 シアーハートアタックは、吉良の左腕と連動している。 その左腕がもぎ取られた今、吉良が死ぬまで永遠にシアーハートアタックは止まらない。 (これで、私も彼女に接近するのは危険になったが……関係ない……!! 一気にケリをつける……!!) 距離はギリギリ届く。 接近せず、先程の投石の様に少し間を離して攻撃すればいい。 吉良は、斗貴子に悟られないよう、気絶したフリをして彼女の様子を観察する。 投石は勿論、下手なものを投げても彼女には確実に避けられるだろう。 ならば……彼女が避けられない、避けることのできないものを使えばいい。 チャンスは一瞬……相手よりも早く動ければ、勝てる。 「うおおおおぉぉぉぉっ!!」 「っ!?」 吉良は起き上がり、全速力で目標地点へと走った。 彼女もそれに気付き、とっさに吉良の方へと足を向ける。 サンライトハートの切っ先を、吉良の頭部に向ける。 その直後……キラークイーンが、運転席から何かを取り出して投げつけてきた。 これで三度目。 斗貴子も流石に、吉良の能力―――物を爆弾に変える力に、気がついていた。 二度目はないといったのに、まさか三度目を仕掛けてくるとは。 斗貴子は、学習能力が無いのだろうかと吉良を馬鹿にしたが……直後、その表情が凍りついた。 自分目掛けて飛んできたのは、小石なんてレベルのものではない。 自分にとって、何よりも大切な……愛する者なのだから。 「か……カズキッ!?」 吉良の切り札。 それは、助手席に座らされていたカズキの死体だった。 彼の死が原因で斗貴子がゲームに乗った。 吉良はそれが分かっていたから、この行動をとったのだった。 大切な者を前にすれば、どんな者であろうと確実に動きは止まる。 例えそれが……爆弾と分かっていてもである。 そんな吉良の思惑通りに、斗貴子は動いてくれた。 迫り来るカズキを前に、硬直して身動きが取れないでいる。 そして、カズキはそのまま、斗貴子の持つサンライトハートに突っ込み……串刺しとなった。 「あっ……あああぁぁぁぁぁっ!!??」 「消し飛べ……!!」 直後。 吉良は、爆弾のスイッチを押した。 斗貴子の見ている目の前で、カズキは爆発し木っ端微塵となる。 顔面蒼白になり、斗貴子が絶叫を上げた。 それとほぼ同時に、爆炎と爆風が彼女に襲い掛かる。 強烈な勢いで、その身が空に舞い上がる。 勝った。 このダメージでは、もう助からないだろう。 そう確信し、吉良は笑みを浮かべた……が。 この直後、彼女が予想外の方向へと飛んでいってしまったのを見て、その笑みは消えた。 ドボン。 「なっ……しまった!!」 何と斗貴子は、近くにあった河川に落ちてしまったのだ。 この事態はまずい。 あれだけの傷に加えて川に落ちたのならば、まず助からない。 殺すという目的は、まず達成できるだろうが……このままでは、死体を消す事が出来ない。 すぐに彼女を引き上げ出そうと、吉良は河川へと向かうが……既に、彼女の姿はそこにはなかった。 遠くまで、流されてしまっていた。 「……なんて事だ。」 予想外の事態に、吉良は愕然とした。 もしも彼女の死体が、他の誰か―――それこそコナン達にでも見つかれば、まずい事になる。 最悪の場合、ここまで力無き一般人を演じてきたのが、全て台無しになる。 平穏が……奪われてしまう。 (消さなくてはならない……!! 私が殺したという証拠である、彼女の死体を……!!) 【F-4 西部市街地 1日目 午後】 【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]:左手消失、右手首裂傷、胸全体に真一文字の切り傷、出血多量、疲労大。 [装備]:千切れた自分の左手 [道具]:支給品一式 [思考] 基本:普段どおり平穏に過ごす。 1:女(斗貴子)の死体を、始末しなくてはならない。 2:傷の治療はしたいが、病院は危険なので戻るに戻れない 3:マーティン・ジグマールを殺す。 4:自身を追うもの、狙うもの、探るものなど自身の『平穏な生活』の妨げになると判断した者は容赦なく『始末』する。 5:できる限り力無き一般人を演じる。 6:もし脱出できるのであればしたい。 [備考] ※『バイツァ・ダスト』拾得直後からの参戦です。 ※『バイツァ・ダスト』が使用不可能であることに気づいていません。 ※覚悟、ルイズ、ジグマール、劉鳳、斗貴子をスタンド使いと認識しています。(吉良はスタンド以外に超人的破壊力を出す方法を知りません) ※川田、ヒナギク、つかさの情報を手にいれました ※左手を失い、シアーハートアタックの解除が不可能になりました。 吉良が死ぬまで永遠に、熱源を求めて周囲を動き回っています。 ただし、制限の影響で破壊できる可能性はあります。 ※消防車の中には消防服が一着あります ※消防車の水量は(0/100)です 「……カズキ……カズキ……」 河川を流れながら、斗貴子は涙を流し続けた。 自分の見ている目の前で、彼は消滅してしまった。 どうしようもない悲しみが、そして怒りがこみ上げてくる。 絶対に許さない。 「あの男も……勇次郎も……軍服も……カズキを殺した者も……!! 皆……皆……殺してやる……殺してやる……殺してやる……!! うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」 全てを殺す、殺し尽くしてみせる。 斗貴子は空を仰ぎ、咆哮した。 このゲームに参加している、ありとあらゆる者達への憎しみを、殺意を込めて。 最後に、彼女は愛する者の名を呼び……そして意識を途絶えさせた。 「だから……カズ……キ……待って……いろ……」 【? 河川 1日目 午後】 【津村斗貴子@武装錬金】 [状態]:気絶 しろがね化 精神崩壊、判断力低下(本人は極めて正常だと思っている)、右手消失、全身大火傷 非常に危険な状態であり、早急に処置しなければ死ぬ可能性がある。 [装備]:核鉄(サンライト・ハート) 水のルビー@ゼロの使い魔 支給品一式×2(食料と水無し) USSR AK74の予備マガジン×6(水に濡れて使い物になりません) 始祖の祈祷書@ゼロの使い魔(水に濡れふやけてます) キック力増強シューズ@名探偵コナン 工具一式 医療具一式 [思考・状況] 基本:最後の一人になり、優勝者の褒美としてカズキを蘇らせる。 1:気絶中 2:強者との戦闘は極力避け、弱者、自動人形を積極的に殺す 3:吉良、勇次郎、カズキを殺した者、軍服の男(暗闇大使)は最終的に必ず殺す。 ※本編終了後、武装錬金ピリオド辺りから登場 ※気を失い、河川を流れています。 F-3方面に流れるかG-5方面に流れるかは、お任せします。 ※全身に酷い火傷を負っており、右手も消失と、かなりの重傷です。 早急に処置をしなければ、命の危険があります。 ※セーラー服はボロボロに焼け焦げており、所々に穴が空いています。 ※軍服の男(暗闇大使)は参加者の一人だと勘違いしています ※斗貴子が飲んだ液体は生命の水(アクア・ウィタエ)です また斗貴子は生命の水の事は知らず、只の治療薬の一種かと思っています ※カズキの死体は暗闇大使に掘り起こされましたが、吉良に爆破され消失しました。 また暗闇大使は大首領の力を借り、ワープ能力を使いました 今後暗闇大使が介入するかは不明です ※しろがねとなったため、身体能力、治癒力が向上しています また斗貴子はまだその事に気付いていません ※核鉄の異変に気づきました 134 スタートライン 投下順 136 ――――降臨 131 戦闘潮流 時系列順 136 ――――降臨 130 絡み合う思惑、散る命 吉良吉影 141 サイアクだあなたは、沈黙したその目にヤラれそう 130 絡み合う思惑、散る命 津村斗貴子 145 銀の意志
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/840.html
ねねねね【登録タグ 音ね 音源ライブラリ】 読み:ねねねね 音声提供:knee(娘細胞P) 髪型:ニセおかっぱ 服装:セーラー服 好き:幼女 嫌い:虫 オプション:植木鉢 キャッチコピー:地を這う歌声。 女の子の姿をした歌う植物。 足がないので根で這って移動する。 リンク 公式サイト 使用ライブラリに「根音ネネ」を含む楽曲 BAREFOOT DANCER Garden Work HELLO X MAS!-Page 0- Larmes morning dew Muddy Creeper Planet Plant Poolside Girl. ○□△ あおいくらげ 青になれない あめふり アンブレイカブル いつか蝶になる。 いまはまだ踊らない。 いまはまだ眠るこどもに。 おばけホテルとディナーショー おへや かりそめネビュラ 涵養 君たちが面接官 きみときみのワルツ キンモクセイとしっぽ クロマグロがとんでくる ケロイドガール ケーキ 光合成 鉸釘徒論 ココロノネ 桜色の日々 昔己討論 星霜復古 そらに歩く樹 例えば喪失出来ないこと 種たち。 旅する森、流星の名前 月のステップ TSUKIYO 月を待つ花 包む テヅルモヅル 電影回遊 夏に咲く青い花 ニークラシック 「ねぇ、せんせい。」 合歓の星祭 花になる 凡宵思案 反黙示録 ふたり ブルーボックス・ドリームパーティー 扁桃腺が痛いよ 僕の世界Ⅱ ぼくは音楽を聴きながら死ぬ。 ましろい残響。 水底 やさしいにおい わたしと十人のやさしい隣人たち。
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/181.html
※更新した際は、更新報告ページまで連絡お願いします。 目次 ⇔ 【四部~vocal off~の目次】 ⇔ 【部別分類】 ●4部総合● ●The Book● ●東方仗助● ●東方仗助、虹村億泰● ●東方仗助、岸辺露伴● ●東方仗助、岸辺露伴、噴上裕也● ●広瀬康一● ●小林玉美● ●虹村億泰● ●岸辺露伴● ●岸辺露伴、杉本鈴美● ●間田敏和● ●山岸由花子● ●トニオ● ●辻彩● ●噴上裕也● ●杉本鈴美● ●川尻親子● ●虹村形兆● ●音石明● ●鋼田一豊大● ●宮本輝之輔● ●吉良吉影● ●シアーハートアタック● ●吉良吉廣、吉良吉影● ●吉良吉影、杉本鈴美● ●吉良吉影【デッドマンズQ】● ●追加用テンプレ● 追加用テンプレ 目次に新しいキャラクターの項目を追加したい場合は、 編集ページを開いて以下の『』内をコピペして使ってください。 『●キャラクター名●』 ◎→追加するページの番号 ○→ページ内でのキャラクターの順
https://w.atwiki.jp/arahabaki/pages/102.html
プロローグ OP。 マントを羽織った男が魔王の墓地を訪れ封印石を破壊する。 魔王の魂のようなものが現れ、飛び去る。 場面は変わり、最初の村プラムにて主人公目覚める。 いつもと違う目覚め(魔王の憑依の夢)に戸惑うイベント (千鶴も同じ夢を見ているがここでは何も描写されない) ここから主人公は行動可能 学校の卒業式に出て卒業、他の友人の殆どは既に進路を決めているがユーマだけは何も考えていない。 育て親に叱られて家に引きこもることも出来ずに森へ 事情を聞いたチヅルがユーマの元へ 魔物が現れてハンターに関するイベント ユーマはハンターになるのを決心し、チヅルと共に村を出る。 ´-ω-)っフラグ立て 主人公行動可能に 学校_担任に話しかける 自宅_自分の部屋に入る 自宅_窓から出て森へ 森_短いダンジョンなので道なりに進めばOK ⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン ネタが足りないお あと町の名前とか無いと書きづらいお コメント欄↓ 魔王の封印が解かれたのは、主人公が生まれるちょっと前で、憑依は生まれつきのハズだから…魔王の力が目覚め始めていて、それがいつもと違った目覚めとなって主人公を戸惑わせた…でどうだろうか? -- 梅村 (2006-04-13 22 30 44) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/niko2/pages/387.html
第四回定時放送 ◆jVERyrq1dU (登録タグ) パロロワ ニコニコ動画バトルロワイアル 定時放送SS 第169話 ピ、 ピ、 ピ、 ポーン。 『午前0時をお知らせします』 闇に包まれた会場に突如、チャイムが鳴り響く。 次の瞬間、空全体が発光し、巨大な立体映像が現れた。 『久しぶりだなみんな。マルクよりも私の方がいいだろう?』 天空に現れたピエモンが一言、挨拶する。 ――さて、手短に済まそうか。まずは禁止エリアからだ。 例の如く一度しか言わないから注意して聞くんだよ。 禁止エリアは二時からB-2、四時からB-5だ。 こちら側としては禁止エリアに侵入して死亡なんてのはやめて欲しいな。 面白くないからね。 ――さて、皆こっちの方が気になっているんじゃないかな? 残念な事に今回の死亡者は若干少なめだ。放送後はもっと頑張って殺しあってくれないと困るよ? じゃあ、哀れな脱落者を発表しようか。 YOKODUNA ティアナ=ランスター ロックマン ストーム1 ゴマモン ――五人死んで、ついに残り人数は半数を切った。 弱者が淘汰され、日付も変わり、ここからがいよいよ終盤戦と言ったところかな。 これからのみんなの殺しっぷりに期待しているよ。 っと、言い忘れるところだった。実はこちら側、君達とは関係のないところでいざこざがあってね。 唐突なんだが、殺し合いの参加者が一人増える事になった。飛び入り参加者、という奴だね。 名前はチューモン。今、君達が持っている名簿にチューモンという名前が浮き出てきているはずだ。 ま、せいぜい仲良くしてやってくれ。 ――残念だけどそろそろお別れだ。次の放送はマルクだよ。 それじゃあまた十二時間後に―― ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 放送が終わり、ピエモンは放送室を出る。放送室の扉の前にはマルクと一匹のデジモンが立っていた。 「まさか」 「放送お疲れ様。また緊急事態なのサ」 「……またか」 マルクが吐いた言葉にピエモンは顔をしかめた。 全く、トラブルが多いことだ。デジモンがトラブルについて語りだす。 「KASとニート、それにレナ達が駅に侵入してしまいまして。すぐに引き返したのですが……」 「……色々と情報を与えてしまったというわけか」 「現在はアイスデビモン様が駅を死守しております」 「レナ達はあえて放っておいたんだけどやっぱりまずいかったのかな」 マルクがのんびりした様子で言う。全く、こいつは少々危機感が足らないのではないか? 「ここまで何度も進入されるようではやはりまずいだろう。駅を禁止エリアにすべきだな」 「それを伝えに来たのサ。それなのにピエモンは放送を終えてるし……。これじゃあ塔を禁止エリアに出来ないのサ」 「駅だけを禁止エリアにするとか、出来ないのか?」 マルクが曖昧な表情を見せる。 「……出来る事は出来るのサ。コイヅカ君に相談してみたんだけど、私が廃人覚悟でやればなんとかなるだってサ。 相当しんどい作業みたいなのサ」 「まあ……やってもらうしかないな。コイヅカ氏にはまたも迷惑をかけてしまうが」 「あの、マルク様。もう一つ、駅関連の話なんですが……」 アイスデビモン配下のデジモンがおずおずとした様子で発言する。 まだ何かあるのか……。ピエモンは不満を露にし、耳を傾けた。 「電車で補充人員を輸送していた時、裏切り者が出まして……電車が横転し、大惨事が起こってしまったんです。 現在は横転した電車の撤去工事を迅速に進めております」 「…………」 「…………」 やれやれ。ピエモンは呟いた。話は続く。 「通信が使えなかった事もあり、デジモン達の間に混乱が生じているのではないかと……」 「あ~通信の件は大丈夫だ。あらかた回復した。そんな混乱はおそらくすぐに収まるだろう」 「流石はピエモン君。やる事はしっかりやってるみたいで安心したのサ」 マルクが明るい口調で言う。 「世辞などいらんよ。ま、アイスデビモンにはこのまま撤去工事を続けてもらい……」 「駅の死守もこのまま彼に任せたいのサ。またトラブルが起きたら困るよ」 珍しくマルクが不測の事態を心配している。 「珍しく慎重だな。……確かに緊急事態に備えて、彼には撤去を終えた後、駅の番人になってもらうのもいいな。 本部と会場。その中継地点として……私が後で連絡しておこうか」 「アイスデビモン君への連絡は僕がするから、ピエモン君も撤去工事を指揮するために駅にいって欲しいのサ」 「なんだって?」 ピエモンはまさか自分が行く事になるとは思っていなかったのだろう。声が裏返っていた。 「撤去工事を進めているのはデジモン達なんでしょ。だったらピエモン君が指揮すれば早く終わるに決まっているのサ。 それに工事のための追加人員を輸送する頼れる人物も必要なわけだし。ピエモン君が適任なのサ」 「……しかし。最近ずっと休んでないような……」 「休むなんてのん気な事を言っている暇はないのサ。 僕もこれからコイヅカ君と協力して、駅を禁止エリアにしないといけないから忙しいのサ」 マルクはここぞとばかりにまくしたてた。 「分かった分かった。……行けばいいんだろ行けば。電車が使えない状況は中々まずいからな。 今から工事に参加させるデジモン達を集めに行くよ。……お前も来るんだ」 ピエモンはアイスデビモン配下のデジモンに声をかけた。素直に従う。 「あ、言い忘れていたけど、首輪のエコノミーモードは解除されたのサ。これで盗聴も出来る」 「ああ。分かったお疲れ様。お互い頑張ろう」 ピエモンはそう言い残し、歩いていった。 一人残されたマルクは早足で司令室に向かった。忙しいなぁ全く。 司令室でアイスデビモンと通信を図る。 「あ~あ~アイスデビモン君?聞こえる?」 少しの間ざらざらしたノイズが響いていたが、それは急に消え、若本こと、アイスデビモンの声が聞こえてきた。 「マルク様ですか。通信は回復したのですねってヴぁアアアア! ……実はかくかくしかじかありまして、電車撤去するための追加人員を派遣して欲しいのですが」 「あ~それならもう送ってるのサ。じきにピエモン君が別の電車に大量のデジモンを乗せて、そっちに着くと思うよ」 「ピエモン様が来るのですか!?」 アイスデビモンは驚いた様子だ。 「彼が一番適任だからね。それより君には一つ頼み事があるんだ」 「何でしょう?」 「駅の番人。駅はどのみち禁止エリアにするつもりだけど工事が終わった後も見張っていて欲しいんだ。 何かとトラブルが起こるからねぇ。ま、本部と会場の中継という形になるかな」 「分かりましたるぁああ!では、撤去に移らせていただきます!」 「頑張ってね~」 マルクは通信を切った。すぐに席を立ち、コイヅカの所へ向かう。一息つく暇など一瞬たりともない。 やれやれ。疲れるなぁ。もっと優雅に殺し合いを眺める予定だったのに。 「やぁコイヅカ君いる?」 部屋の前に立っているデジモンに声をかける。 「それが……また気絶してしまいました。今度は吐血もしています」 「……コイヅカ君にはほんとに悪いけど、水ぶっ掛けて起こしてみるよ。 あっそれとコイヅカ君の体力回復のためにハイポーションを持ってくるのサ」 「ハッ!了解しました(ハイポーションって回復効果あったっけ?)」 部屋に入る。コイヅカ君は血を吐き、白目をむき、死んでいるかのように眠っていた。 申し訳ないけどまだまだすることがあるんだよね~~。僕もさすがに疲れてきたのサ。 ※本部との通信が回復しました。デジモン達の混乱は収まりつつあります。 ※ピエモンが大量のデジモンを引き連れ、電車撤去工事に向かいました。別の電車に乗って向かっているのですぐに着くでしょう。 ※マルクとコイヅカ氏が現在駅を禁止エリアにしようと奮闘しています。駅はじきに禁止エリアになるでしょう。 ※アイスデビモンはこのまま駅を守り、本部と会場の中継役を務める事になりました。 ※首輪のエコノミーモードが解除されました。 sm168:月は見えているか 時系列順 sm170:青い炎vs月の頭脳(前編) sm168:月は見えているか 投下順 sm170:青い炎vs月の頭脳(前編) sm146:生き残るんだどんな手段を使っても ピエモン sm188:隠し城の三悪人 sm146:生き残るんだどんな手段を使っても マルク sm188:隠し城の三悪人 sm155:二人合わせばレッドベジーモンの知恵(後編) アイスデビモン sm188:隠し城の三悪人