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16 14 (GM_Kou) それでは、再開しましょう 16 14 (Daisy) はーい 16 14 (Clyde) はいはーい 16 15 (Chiko) はーい 16 15 (Wasser) ノシノシ 16 16 (GM_Kou) ■シーン14:襲撃(全員登場) 16 16 (GM_Kou) 16 16 (Clyde) 襲撃! 16 16 (GM_Kou) キミたちがネリアの部屋を捜索し終わった頃 16 16 (Wasser) 「何故着衣やらハブラシやらばかり……もっと有意義な資料は無いのか」 16 17 (GM_Kou) 階段を登ってくる足音(?)が 16 17 (GM_Kou) ズル… ズル… 16 17 (Wasser) 「……!」ドアを閉めて鍵をかけます、 16 17 (GM_Kou) 近づいてきた。 16 17 (Chiko) 「おやおや、なにか来たようだね」 16 18 (Wasser) 「……黒皮の本は死者を操る事さえあると聞く」 16 18 (GM_Kou) ズル… ズル… 16 18 (Chiko) 「だいたいキミは資料をしまうときにクローゼットにしまうかい?」 16 18 (Wasser) 白手袋をはめ直しながら 「来るぞ、準備をしておいた方がいい」 16 19 (Clyde) 「…………」自分で打ったばかりの剣を手にする 16 19 (Daisy) 「え、あ…なに…っ」 16 19 (Wasser) 「普通はクローゼットにしまわないからそこに隠しておくかもしれないだろっ」 16 19 (Chiko) 「なるほど、ハハハ死霊を操る資料というわけだ。後はキミたちに任せるよ」 16 19 (Chiko) ドアからそそそと離れようw 16 19 (GM_Kou) 【ゲナン】「…何故、大人しくしていなかった…」(扉の向こうから声がする/ 16 20 (Wasser) 「いいから構えろっ、部屋に僕達がいない事に気づけば相手も本気でこっちにかかってくるかもしれないッ」 16 20 (Daisy) 「その声…ゲナンさん?」 16 20 (Wasser) 「って、もう来てるしっ」 16 20 (Daisy) 「あっ、はいっ」 16 20 (Daisy) 震える手で剣を手に取ろう 16 20 (Chiko) 「構えるも何もボクは一般市民だ」 16 20 (Clyde) 「変なニオイがして、火事かも知れないと思ったんだ」答えてみる 16 20 (Wasser) 「一般市民が黒皮の本なんて探すかッ」小声 16 20 (Chiko) 「アハハハハ」 16 21 (GM_Kou) がちゃ 16 21 (GM_Kou) キィィィ… 16 21 (GM_Kou) がちゃ 16 21 (GM_Kou) キィィィ… 16 22 (Daisy) 探してる・・・・! 16 22 (Wasser) 「……おい、近づいてるぞ、おいっ」 16 22 (Clyde) (開けてチェックしているのか…! 16 22 (GM_Kou) 次々と左右の部屋の扉が開かれていく 16 22 (Daisy) 「ど、どうしよう…隠れたほうがいいかな…」 16 22 (Chiko) 「なら鍵でもかけておくかい?」 16 22 (Daisy) 「い、一時しのぎだよね…。」 16 23 (GM_Kou) そして… 16 23 (Daisy) とりあえずドアの横。開いたら影になるとこに 16 23 (Chiko) 「だろうね、相手は鍵を持っているだろうし」 16 23 (Daisy) いよう 16 23 (Clyde) 正面に立ってる 16 23 (GM_Kou) 『ネリア・ベル』の扉の前に立ち止まる。 16 23 (Wasser) ドアから離れた所で白手袋をはめ直している、何回もはめ直している、 16 24 (GM_Kou) ドアノブがゆっくりと回り 16 24 (Chiko) 懐に手を入れる 16 24 (Daisy) 抜いた剣の剣先を下げて、いきをとめて 16 24 (Daisy) みみをそばだてているよ 16 24 (GM_Kou) 力任せに開かれる 16 24 (GM_Kou) バンッ!!! 16 24 (Clyde) ひらいたー 16 24 (GM_Kou) <●> <●> 16 25 (GM_Kou) 16 25 (Wasser) あらかわいい 16 25 (Clyde) めつぶしてい 16 25 (Chiko) 「やぁやぁ御機嫌よう」 16 25 (Daisy) 「…つっ」 勢いよく開いたドアがぶつかりそうなので片手でおさえよう 16 25 (GM_Kou) 【ゲナン】「…やはり、…そこにいたのか…」 16 25 (Wasser) 「……な、何の用だッ」足がくがく 16 25 (Daisy) 「あ、あはは…。どーもー☆」 16 26 (Daisy) いいつつ下がる 16 26 (Daisy) あとずさり 16 26 (GM_Kou) 【ゲナン】「貴様らも来なければ巻き込まれることは無かったのだ」 16 26 (Chiko) 「あれあれ、ボクたちが通されたのはこの部屋じゃなかったっけ?」 16 26 (GM_Kou) 手には燭台が握られている 16 26 (Daisy) 「何が、何がおこってるの」>ゲナン 16 26 (GM_Kou) 【ゲナン】「…しかし母胎の聖なる夜に、これ以上の狼藉は…許さん…!」(手を振り上げて/ 16 27 (Clyde) 遮って「……ネリアはどこに?」 16 27 (GM_Kou) 戦闘突入です。 16 27 (Daisy) 「ちょっ、話を聞きなさいよっ」 16 27 (Clyde) 聞いてないっ 16 27 (Chiko) 「ハハッ、話す気はないみたいだ」 16 27 (Daisy) 腰をおとして防御姿勢かまえ! 16 27 (Wasser) 「く、来るぞっていうか来たぞっ」 16 27 (Chiko) 「ああ、見たら分かるよ!」 16 27 (Wasser) 本を取り出して数ページめくる 16 28 (Clyde) いにしー? 16 28 (GM_Kou) イニシアチブは1D20+機敏 16 28 (Clyde) 1d20+2 16 28 (dice_cre) Clyde 16(1D20 16)+2 = 18 16 28 (Daisy) そういえば隊列とかあるのかなぁ 16 28 (Daisy) 1d20+1 デイジーのいにし 16 28 (Clyde) そういえば 16 28 (dice_cre) Daisy 4(1D20 4)+1 = 5 デイジーのいにし 16 28 (Wasser) 1d20+1 きびんならまかせろー 16 28 (dice_cre) Wasser 13(1D20 13)+1 = 14 きびんならまかせろー 16 28 (GM_Kou) 隊列アリです。3列…かな? 16 28 (Chiko) 懐から抜いた手には指の間に一枚ずつカードが 16 28 (Daisy) 3列かー 16 28 (Chiko) 1d20+7 16 28 (dice_cre) Chiko 8(1D20 8)+7 = 15 16 28 (Clyde) ふむふむ、2列でもいいかもねっ 16 28 *nick Daisy → Dai_20_1 16 29 (Dai_20_1) とりあえず前列へ 16 29 *nick Clyde → Clyde_20_ 16 29 *nick Wasser → Wass-20-3 16 29 (Clyde_20_) たりん 16 29 (GM_Kou) 2列でもいいね 16 29 *nick Clyde_20_ → Clyd_20_1 16 29 *nick Chiko → Chiko20_1 16 29 (Wass-20-3) 中列がいないならば一歩前へ出るっ、 16 29 *nick Wass-20-3 → Wass-20-2 16 29 (Wass-20-2) いなかった、 16 29 (GM_Kou) アリアは後ろー 16 29 (GM_Kou) 1d20+1 ありあ 16 29 (dice_cre) GM_Kou 15(1D20 15)+1 = 16 ありあ 16 32 *GM_Kou topic クライド>アリア>チコ>ヴァッサァ>ゲナン>デイジー 16 32 (GM_Kou) この順番かな 16 32 (Clyd_20_1) おつさまおつさま 16 32 (Chiko20_1) おお 16 32 (Chiko20_1) おつかれさまー 16 33 (Dai_20_1) おつかれさまですー 16 33 (Clyd_20_1) ううむ一番手 16 33 (Chiko20_1) がんばがんば 16 33 (GM_Kou) 敵はゲナン1人。距離至近 16 33 (Wass-20-2) ああ、敵は固定値だっけ、 16 33 (Clyd_20_1) ……行動遅延はできますか! 16 33 (GM_Kou) 敵は固定値ですはい 16 33 (GM_Kou) 行動遅延了解です。 16 33 (Clyd_20_1) ありがとう! 16 33 (GM_Kou) アリアも遅延しますので。 16 33 (Chiko20_1) わー 16 34 (Chiko20_1) じゃ、じゃあわたしも遅延… 16 34 (GM_Kou) チコの番 16 34 (Chiko20_1) してたら終わらない 16 34 (Clyd_20_1) わあどみのたおし 16 34 (GM_Kou) ちょw 16 34 (Wass-20-2) えにぃせぶんー 16 34 (Chiko20_1) カードを投げるー 16 34 (GM_Kou) どうぞー 16 34 (Dai_20_1) ごーごー 16 35 (Chiko20_1) 2d6+7 「じゃあ、プレゼントだ」 16 35 (dice_cre) Chiko20_1 3(2D6 1 2)+7 = 10 「じゃあ、プレゼントだ」 16 35 (Chiko20_1) へろへろ 16 35 (GM_Kou) 機敏ですよね 16 35 (Chiko20_1) はいー 16 35 (Chiko20_1) 言い忘れた! 16 35 (GM_Kou) ちみっと通った。黒い雨合羽のようなコートが破れる。 16 35 (Chiko20_1) 「うーん、カード投げはいまいち上手くいかないなぁ」 16 36 (GM_Kou) ヴァッサァの番 16 36 (Wass-20-2) 「す、水妖術第三章五節!」 16 36 (Wass-20-2) 魔導書をぱらぱらめくって右手を前に出す、 16 37 (Wass-20-2) 2d6+7 「ウォーターバレット!」水の弾丸を飛ばす―、水属性精神投射、 16 37 (dice_cre) Wass-20-2 11(2D6 6 5)+7 = 18 「ウォーターバレット!」水の弾丸を飛ばす―、水属性精神投射、 16 37 (Dai_20_1) いいね! 16 37 (Chiko20_1) おおー 16 37 (Wass-20-2) ひゃあ 16 37 (GM_Kou) 優秀だった! 16 37 (Clyd_20_1) つええ! 16 37 (Wass-20-2) 「うわっ」反動でしりもち 16 38 (Clyd_20_1) 「魔法…!」 16 38 (GM_Kou) 【ゲナン】「む…」よろり 16 38 (Chiko20_1) 「おお、やるねエリイトくん。最後のそれがなければ格好よかったよ」 16 38 (GM_Kou) 水を弾いてはいるがそれでも結構効いているようだ 16 38 (Dai_20_1) おおー 16 39 (Wass-20-2) 「こ、このくらい造作もないさ」立ち上がって埃ぽむぽむ 16 39 (GM_Kou) 次はゲナンですね 16 39 (GM_Kou) 前列は3人… 16 39 (Dai_20_1) ヒイ 16 40 (Chiko20_1) きゃあ 16 40 (Clyd_20_1) もしや 16 40 (GM_Kou) ランダムで 1-2チコ、3-4クライド、5-6デイジー 16 40 (GM_Kou) 1d6 16 40 (dice_cre) GM_Kou 4(1D6 4) = 4 16 40 (Clyd_20_1) おおよかった 16 40 (GM_Kou) おめでとう市民 16 40 (Dai_20_1) なぎ払いかと・・・ 16 40 (Clyd_20_1) ありがとうコンピューター 16 40 (Dai_20_1) おめでとうおめでとう 16 40 (Chiko20_1) ZAPZAPZAP 16 41 (GM_Kou) 固定値16と言って武勇で攻撃してきます。 16 41 (Clyd_20_1) うひゃあ 16 41 (Dai_20_1) わあ 16 41 (Chiko20_1) 強い! 16 41 (Clyd_20_1) 2d6+4 「なっ」息をのんでぶんなぐられるー 16 41 (dice_cre) Clyd_20_1 8(2D6 2 6)+4 = 12 「なっ」息をのんでぶんなぐられるー 16 41 (Dai_20_1) 出目7+武勇9か! 16 42 (Clyd_20_1) 4食らった! 16 42 (GM_Kou) じゃあ、4点減らしてねー 16 42 *nick Clyd_20_1 → Clyd_16_1 16 42 (Dai_20_1) 「クライドっ」 16 42 (GM_Kou) ぶうんっ! バキッ! 16 42 (Chiko20_1) 「おっと、大丈夫かいキミ!」 16 42 (GM_Kou) では、次はデイジーの番。 16 42 (Clyd_16_1) じゃあ反撃して…って、そういえば何時行動できるんだろう 16 43 (Chiko20_1) 後ろかな 16 43 (Clyd_16_1) らじゃらじゃー 16 43 (Dai_20_1) 武勇防御もたかそうね・・・ 16 43 (GM_Kou) 遅らせた順の逆順から行動できます。アリア>クライド 16 43 (Dai_20_1) だがしかし様子見であえて武勇でいこう 16 43 (Dai_20_1) 「人を、斬ったことはないけど…」剣をすっと正眼にかまえて 16 44 (Dai_20_1) 2d6+5 「護る為の剣はためらうなって先生がいってたっ」低い姿勢から切り上げ(武勇) 16 44 (dice_cre) Dai_20_1 9(2D6 4 5)+5 = 14 「護る為の剣はためらうなって先生がいってたっ」低い姿勢から切り上げ(武勇) 16 44 (Chiko20_1) なるなる 16 44 (Clyd_16_1) すてきだ 16 44 (Chiko20_1) いいね! 16 44 (GM_Kou) 出目いいな!>みんな 16 45 (GM_Kou) 描写: 16 45 (GM_Kou) 攻撃命中: 16 45 (GM_Kou) 振り上げた武器は、ゲナンの鱗を貫き、その下にある肉を貫く感触が「デイジー」の掌に伝わる。 16 45 (GM_Kou) しかし、そうして傷口から噴き出して来たものは…鮮血ではなく、緑色の汚らわしい粘液! 16 45 (Clyd_16_1) わあ 16 45 (Dai_20_1) 「…?!」 16 45 (Dai_20_1) 「ど、どういうこと…っ」 16 45 (Dai_20_1) 剣を引き抜いてバックステップで下がりつつ 16 45 (Chiko20_1) 「うわぁ、汚らしいなぁ」 16 46 (GM_Kou) 演出だけど、武勇なのであまりダメージは入ってませんでした。 16 46 (Wass-20-2) 「……人間じゃないな、黒皮の本に関係しているのか」 16 47 (GM_Kou) では、次ありあ 16 47 (Dai_20_1) 「だって、喋ってるのに!」 16 47 (Clyd_16_1) (´・ω・`) 16 48 (Wass-20-2) 「喋ってるからどうした、人語を喋る人外なんか幾らでもいるだろっ」 16 48 (GM_Kou) 【アリア】「……不浄な」杖をかざし精神(聖属性)で魔法攻撃 16 48 (Dai_20_1) 「あんな…あんな…」 かたかたと手が震えつつ 16 48 (GM_Kou) 2d6+6 16 48 (dice_cre) GM_Kou 10(2D6 5 5)+6 = 16 16 48 (Dai_20_1) わお 16 48 (Clyd_16_1) あらまあ 16 48 (Chiko20_1) わぁ 16 48 (GM_Kou) GMうれしくない(´・ω・`) 16 49 (Chiko20_1) 倒したかな? 16 49 (Clyd_16_1) 効いてるのかな 16 49 (Dai_20_1) ハハハ… 16 49 (Dai_20_1) あるある 16 49 (GM_Kou) 聖属性はかなり効いたようだ 16 49 (Wass-20-2) 「護る為の剣なんだろうっ、良いから剣を構えろっ」と、口では言うが負けず劣らず足がくがく、 16 49 (GM_Kou) ゲナンはよろり、とよろめいたが 16 50 (GM_Kou) まだ、キミたちの眼前にその不吉な姿で立っている 16 50 (Clyd_16_1) じゃあクライド行きまーす 16 50 (GM_Kou) どうぞー 16 50 (Dai_20_1) 「う、い、言われなくてもっ」 剣を構えなおして 16 50 (Clyd_16_1) 「痛た…」飛び起きて、飛び込んでいく。「デイジー、下がってるんだ!」 16 50 (Dai_20_1) 「キューグ様…どうか、力を…」 16 50 (Clyd_16_1) 2d6+6 武勇で剣でぶんなぐりー 16 50 (dice_cre) Clyd_16_1 7(2D6 2 5)+6 = 13 武勇で剣でぶんなぐりー 16 50 (Dai_20_1) 「…っ」 16 51 (Clyd_16_1) これはきかんなあ 16 51 (Chiko20_1) 武勇は高そうですしねぇ 16 51 (GM_Kou) 武勇でその値はゲナンの鱗に弾かれてしまった 16 51 (Clyd_16_1) こうなったら市民譲りの謎ビームを撃つしかないな…! 16 51 (GM_Kou) 次のラウンドー 16 51 (GM_Kou) またクライドから 16 51 (Clyd_16_1) じゃあ続けて行動ー 16 51 (Chiko20_1) 謎ビーム…! 16 52 (Dai_20_1) 謎ビーム! 16 52 (Clyd_16_1) 2d6+6 「効いてない…くそっ、父さんにもっと習っておけば!」 武勇武勇 16 52 (dice_cre) Clyd_16_1 7(2D6 6 1)+6 = 13 「効いてない…くそっ、父さんにもっと習っておけば!」 武勇武勇 16 52 (GM_Kou) それもかきーん 16 52 (Clyd_16_1) これはそういうシーンと割り切った! 16 53 (GM_Kou) 次はアリア。また遅らせます。 16 53 (GM_Kou) なのでチコの番。 16 53 (Chiko20_1) 「まぁ、相手が人じゃないなら多少は気が楽…かな」 16 53 (Chiko20_1) 2d6+7 機敏攻撃ー 16 53 (dice_cre) Chiko20_1 2(2D6 1 1)+7 = 9 機敏攻撃ー 16 53 (Dai_20_1) ほろり 16 54 (Chiko20_1) わーい 16 54 (Wass-20-2) ほろり 16 54 (Chiko20_1) なんかダイスの悪さを一身に受けているw 16 54 (GM_Kou) 攻撃失敗 16 54 (Clyd_16_1) ちこにゃん… 16 54 (GM_Kou) まだ躊躇いがあるようだ。 16 54 (Wass-20-2) 「何をやってるんだっ」 16 54 (GM_Kou) というヴァッサァの出番。 16 54 (Dai_20_1) 期待上げ 16 54 (Chiko20_1) 「だから言ってるじゃないか、ボクは一般市民だって」 16 54 (Dai_20_1) エリートさまがんばって! 16 55 (Wass-20-2) 2d6+7 精神水投射ー「水妖伝第二節末章……ハンドオヴウンディーネー!」水の手が相手をにぎるー 16 55 (dice_cre) Wass-20-2 7(2D6 5 2)+7 = 14 精神水投射ー「水妖伝第二節末章……ハンドオヴウンディーネー!」水の手が相手をにぎるー 16 56 (Clyd_16_1) おおつよい 16 56 (Wass-20-2) アレ、私近いうち死ぬんじゃね? 何で7未満あまり出ないのっ、 16 56 (GM_Kou) うん、水は弾かれるものの、それでもダメージは通ったようだ。 16 56 (Clyd_16_1) 大丈夫ツケはGMの時にはらうことになってるから 16 56 (Dai_20_1) すごい! 16 57 (Dai_20_1) ってわあw 16 57 (Wass-20-2) なるほどね! 16 57 (Chiko20_1) なるほど、だからGMのときに高い目ばかり出るのかー 16 57 (GM_Kou) ゲナンの番。 16 57 (Clyd_16_1) がくがくぶるぶる 16 57 (GM_Kou) ランダムで 1-2チコ、3-4クライド、5-6デイジー 16 57 (GM_Kou) 1d6 16 58 (dice_cre) GM_Kou 4(1D6 4) = 4 16 58 (GM_Kou) ふw 16 58 (Clyd_16_1) いいね! 16 58 (Chiko20_1) また行った! 16 58 (Dai_20_1) クライド君大人気w 16 58 (Wass-20-2) これはラスボスでクライド君活躍フラグ、 16 58 (GM_Kou) 固定値16と言って武勇で攻撃。 16 58 (Clyd_16_1) 2d6+4 「くっ!」 16 58 (dice_cre) Clyd_16_1 7(2D6 2 5)+4 = 11 「くっ!」 16 59 (Clyd_16_1) 5ダメ! 16 59 (Dai_20_1) ごりごりけずれるね・・・! 16 59 (Clyd_16_1) じゃあ殴られながら 16 59 (GM_Kou) ガツンッ!! 16 59 (Clyd_16_1) 「デイジー、」 16 59 (Dai_20_1) 「クライドっ」 16 59 (Clyd_16_1) 「祓ってやれ!神官ならできるだろう!」 16 59 (Clyd_16_1) 攻撃を受け止めつつ叫ぶ 16 59 (Dai_20_1) 神官じゃないよ!w 16 59 (Clyd_16_1) まちがえた 16 59 (Clyd_16_1) 神官騎士じゃないでやんの! 17 00 (Chiko20_1) ははははは 17 00 (GM_Kou) あらあらw 17 00 (Dai_20_1) うっかり団めw 17 00 (Clyd_16_1) 穴】ミ 17 00 (Clyd_16_1) だって治癒魔法持ってるんだもんだもん 17 00 (Dai_20_1) でもあれだ、神殿の騎士見習いだから 17 00 (Dai_20_1) 剣を構えて祈ろう「キューグ様、私に力を…!」 17 00 (Dai_20_1) 2d6+3 精神聖属性をくらえー 17 00 (dice_cre) Dai_20_1 7(2D6 6 1)+3 = 10 精神聖属性をくらえー 17 00 (Dai_20_1) 期待値だー 17 01 (GM_Kou) 精神聖属性…だと 17 01 (Dai_20_1) 属性選択は自由でいい、のよね? 17 01 (GM_Kou) デイジーの聖なる光を浴びたゲナンは 17 02 (Dai_20_1) 装備ルールならば制限あるけれども 17 03 (GM_Kou) 青い炎のようなもので燃え上がりながら、よろよろと後ずさる 17 03 (GM_Kou) 廊下中央にある吹き抜けの手すりに寄りかかると 17 04 (Clyd_16_1) 「やったのか……?」 17 04 (GM_Kou) …その瞬間、手すりがバキバキバキバキ!と軋む様な音を立てて 17 04 (Dai_20_1) 「…っ」 17 04 (Dai_20_1) ぎゅっと目をとじよう 17 04 (GM_Kou) ゲナンは階下に吸い込まれるように消えて行き…グキリ、と嫌な音がした。/ 17 04 (GM_Kou) 戦闘終了です。 17 05 (Clyd_16_1) よかったよかった 17 05 (Dai_20_1) ひいい 17 05 (Chiko20_1) 「…なんとか終わったようだね」 17 05 *nick Clyd_16_1 → clyd_11_1 17 05 (Dai_20_1) 「えっと…うん…」 こわごわと目をあけて 17 05 (GM_Kou) 【アリア】「クライドさん、怪我が…」(大丈夫ですか?と/ 17 05 (clyd_11_1) 「魔物か……なんだったんだ……」息を吐いて座り込む 17 06 (Dai_20_1) 「クライド、大丈夫…?」 17 06 (Wass-20-2) 「……さっきの資料にも変な化け物がいたな」 17 06 (clyd_11_1) 「師匠にぶん殴られたときよりは痛い」 17 06 (Chiko20_1) 「相手は人間ではなかったようだし、気にすることじゃないさ」 17 06 (Dai_20_1) 「…もう、ばか」 17 06 (Chiko20_1) デイジーさんに言っておこう 17 06 (Dai_20_1) 「……うん。あの、ありがとうございます」>チコさん 17 07 (clyd_11_1) 「こんなことになるなら防具も作っておけばよかったな」デイジーの装備を見て 17 08 (Dai_20_1) 「そうだよっ 怪我して、クライドが倒れちゃったら意味ないんだからねっ」 17 08 (Dai_20_1) 「…姉さんと、幸せになるんでしょ」 17 08 (GM_Kou) 【アリア】「でも『母胎の聖なる夜』……って、どういうことなのかしら?」(ヴァッサァを見て/ 17 08 (clyd_11_1) 「倒れない。大丈夫だ」笑って立ち上がる。 17 09 (Chiko20_1) 「さてと、あんなのが平気でうろついていることだし、急いで修道院の人たちを探したほうが良さそうだね」 17 09 (Chiko20_1) 「そう、その夜っていうのも気になるしね」 17 09 (clyd_11_1) 「もっとも昼が短く、夜が長い日……か……」 17 09 (Dai_20_1) 「そう、です、ね…」 17 09 (Wass-20-2) 「……母胎……魔力の増幅、人が消えていく」 17 10 (GM_Kou) 17 10 (clyd_11_1) 「今日は何か特別な日ですか、おれには暦とか分からないですけど」>わしゃわしゃ 17 10 (GM_Kou) 17 10 (Wass-20-2) 「どうにも、何があるのかは分からないが良い予感がしないのだけは確かだ」 17 10 (Dai_20_1) 「うん…。」 17 10 (clyd_11_1) (正座待機 17 10 (Dai_20_1) 「姉さん…なにがあったの…」 17 11 (GM_Kou) 全員、精神で判定どぞ 17 11 (clyd_11_1) 2d6+3 せいしんならまかせろー 17 11 (dice_cre) clyd_11_1 8(2D6 2 6)+3 = 11 せいしんならまかせろー 17 11 (Chiko20_1) 「ここでじっとしていても仕方ないさ!まずは動こうじゃないか」 17 11 (Dai_20_1) 2d6+3 精神だとっ 17 11 (dice_cre) Dai_20_1 2(2D6 1 1)+3 = 5 精神だとっ 17 11 (Dai_20_1) ほろり 17 11 (Chiko20_1) ほろり 17 11 (clyd_11_1) なでなで 17 11 (Chiko20_1) 2d6+1 17 11 (dice_cre) Chiko20_1 8(2D6 4 4)+1 = 9 17 11 (GM_Kou) 8以上の人は成功。 17 11 (Dai_20_1) しくしく 17 12 (clyd_11_1) でいじーがじょがいされた 17 12 (Chiko20_1) せいこうしたー 17 12 (Wass-20-2) 2d6+7 まかせろー 17 12 (dice_cre) Wass-20-2 6(2D6 5 1)+7 = 13 まかせろー 17 12 (clyd_11_1) なにがわかったのかな! 17 12 (GM_Kou) 1年で昼が最も短く夜が最も長い夜。 17 12 (GM_Kou) それは 17 12 (GM_Kou) …今夜なのです。 17 12 (GM_Kou) 17 12 (GM_Kou) では、ここでシーンを閉じますね。 17 12 (Dai_20_1) わぁい 17 12 (Chiko20_1) はーい 17 13 (Dai_20_1) はーい 17 13 (GM_Kou) 17 13 (GM_Kou) 2階のMAPは全て探索済みとなりました。 17 13 (GM_Kou) 次はどこへ向かいますか? 17 14 (clyd_11_1) PL的には聖堂に行きたい 17 14 *nick clyd_11_1 → Clyd_11_1 17 14 (GM_Kou) 一階MAP:食堂、院長室、副院長室、各女生徒の部屋 17 15 (Dai_20_1) んー。異臭はどこからするのかな 17 15 (GM_Kou) 表へ出ると聖堂兼鐘撞き堂、高い灯台、井戸があります。 17 15 (Chiko20_1) ふむふむ 17 16 (GM_Kou) 1階の生徒の部屋は2階と同じなので省略してかまいません。 17 17 (Clyd_11_1) ふむん 17 17 (Clyd_11_1) 臭いに濃淡はなく、どこから来るかは変わらない感じ? 17 18 (GM_Kou) そうですね。表からのような気がします。>臭い 17 18 (Dai_20_1) 表かー 17 18 (GM_Kou) では、とりあえず、1階に降りたところから次のシーンへ進みましょう。 17 19 (Dai_20_1) はーい 17 19 (Chiko20_1) はーい 17 19 (Clyd_11_1) りょうかーい 17 20 (Wass-20-2) ういうい、 17 22 (Clyd_11_1) ではシーンが切れるんだろうか 17 22 (GM_Kou) シーン閉じます。 17 22 (GM_Kou) 17 22 (GM_Kou) 17 23 (GM_Kou) ■シーン15:院長室(全員登場) 17 23 (GM_Kou) 17 23 (GM_Kou) 一階に降りると、アリアフェルラがこう言います。 17 23 (GM_Kou) 【アリア】「院長室に行ってもいいかしら?」/ 17 24 (Dai_20_1) 「院長室、ですか…?」 17 24 (Clyd_11_1) 「どうしたんですか」 17 24 (Chiko20_1) 「なにか分かることがあるかもしれないね」 17 25 (Dai_20_1) 「そう、ですね。」 17 25 (Dai_20_1) 「じゃあ、院長室にいきましょう」 17 25 (Dai_20_1) 「…あ」 17 25 (Chiko20_1) 「キミたちはお姉さんのこともあるし気が急いているだろうけど、こう言うだろう?」 17 26 (Chiko20_1) 「………忘れた!アハハハ」 17 26 (Wass-20-2) 「アテが無い以上、片端から調べるしかないな、それなりの地位を持っていた人物の部屋なら何かあるだろう」 17 26 (Dai_20_1) 「え、ええええ^」 17 26 (Clyd_11_1) 「急がば回れでしたっけ」頭をかきながら 17 26 (Wass-20-2) 「……急がば回れ、じゃないか?」 17 26 (GM_Kou) 【アリア】「あ、そうだわ」 17 26 (Dai_20_1) 「チコさんってば…」 17 26 (Chiko20_1) 「急いてはことを仕損じる、だよ」 17 26 (Dai_20_1) 「あ。そういえば、さっきの…………手紙」 17 26 (Chiko20_1) 「手紙?」 17 27 (GM_Kou) 【アリア】「まず、クライドさんのお怪我を、治してさしあげないと、ね」(にこ 17 27 (Dai_20_1) 「あの、姉さんの手紙にかいてあったの」 17 27 (Dai_20_1) 「『灯台での実験が終われば』…『副院長様が』」 17 27 (Clyd_11_1) 「まあ、これくらい大丈夫ですよ」 17 27 (GM_Kou) 治癒魔法を使いましょうか?>クライド 17 27 (Dai_20_1) 「副院長の部屋も、あとで、みてみたい…かも」 17 27 (Chiko20_1) 「灯台の実験かぁ」 17 28 (Dai_20_1) おお、アリアさん治癒魔法もちか 17 28 (Clyd_11_1) 治癒魔法か… 17 28 (Clyd_11_1) まだもったいないね! 17 28 (Chiko20_1) 「そうだね、それは気になるねっ、根こそぎさらっていこうじゃないか」 17 28 (GM_Kou) 全快できますよ? 17 28 (Dai_20_1) 「うんっ」 17 29 (Dai_20_1) 「あと、キレイな水がでるとこないかな…」 17 29 (Dai_20_1) 「食堂になら、あるかなぁ…」 17 29 (Clyd_11_1) (PL的には他の人も殴られてからがいいかなーと… 17 29 (Dai_20_1) 「手当て、しないとね」<水 17 29 (Chiko20_1) 「食堂ならあるんじゃないかな、それか井戸だね」 17 29 (GM_Kou) (クライドさんはランダムのご加護で集中砲火受けるからなぁw 17 30 (Dai_20_1) 「綺麗な水だといいんだけど…」 17 30 (Dai_20_1) 不屈ががんばってくれると信じてる☆ 17 30 (Clyd_11_1) (ミーアクック南無 17 30 (GM_Kou) (わかりましたー 17 30 (Clyd_11_1) そういえば不屈持ちであった 17 30 (Chiko20_1) 「確かめてみないことには分からないよね、アハハ」 17 30 (Dai_20_1) 「そうですねー」 17 30 (GM_Kou) じゃあ、シーンタイトルどおりに進めますね。 17 31 (Clyd_11_1) はーい 17 31 (Chiko20_1) 「話していても仕方ない、院長室だね」 17 31 (GM_Kou) アリアは1人でも院長室へ向かいます。 17 31 (GM_Kou) その間に副院長室を見る、でもかまいません。 17 31 (Clyd_11_1) ついていくよー 17 31 (Dai_20_1) みんなで順番にまわればいいんじゃないかなー 17 31 (GM_Kou) 食堂は、院長室へ向かう廊下の片側から中を確認できます。 17 32 (Chiko20_1) まぁ、ばらけてもいい 17 32 (Chiko20_1) どっちでもいい 17 32 (GM_Kou) ちょうど、学校の廊下から教室内を見るような感じで壁一面に窓があります<食堂 17 32 (Clyd_11_1) 壁一面 17 32 (Dai_20_1) 確かにー<ばらけ 17 32 (GM_Kou) では、院長室へ行く人ー ノ 17 32 (Clyd_11_1) ノ 17 33 (Dai_20_1) んー。じゃあついていこうかな 17 33 (GM_Kou) 副院長室へ行く人ー ノ 17 33 (Chiko20_1) ノ 17 33 (Wass-20-2) 「……僕一人だけ別行動と言う訳にもいかないじゃないか」ぶつくさいいながらついてく、 17 34 (Chiko20_1) 別になった! 17 35 (Wass-20-2) うん? 17 35 (Wass-20-2) あれ、 17 35 (Dai_20_1) 怪我してるクライド君を放置はできないのだった 17 35 (Wass-20-2) 別行動になってる!! 17 35 (Wass-20-2) うっかりうっかり、 17 35 (Chiko20_1) ははははは 17 35 (Clyd_11_1) うっかりうっかり 17 35 (Chiko20_1) これはおいしい 17 35 (GM_Kou) おいしいw 17 35 (Dai_20_1) おいしいね 17 36 (Chiko20_1) いつの間にかはぐれよう 17 36 (Wass-20-2) 副院長室の方に行こう、別行動になるのならば、 17 36 (Chiko20_1) なんだと! 17 36 (GM_Kou) 了解です。 17 36 (Dai_20_1) 二人でふけた! 17 36 (Clyd_11_1) 二人でこっそりと 17 36 (GM_Kou) (ひそひそ 17 37 (GM_Kou) では、先に院長室をやりますね。 17 37 (Chiko20_1) はーい 17 37 (GM_Kou) ヴァッサァ&チコはシーンから退場で。 17 37 (GM_Kou) 17 38 (GM_Kou) 院長室の扉の前にキミたちは立っている。 17 38 (GM_Kou) 扉を開けますか?(y/n) 17 38 (Clyd_11_1) yyyyyyyy 17 38 (GM_Kou) 連打しすぎw 17 38 (Dai_20_1) おちついて! 17 38 (Dai_20_1) w 17 39 (Clyd_11_1) がちゃがちゃ 17 39 (GM_Kou) 扉に鍵はかかっていないようだ 17 39 (Dai_20_1) 一応剣をもって気配を警戒ー 17 39 (GM_Kou) ゆっくりと扉を開くと… 17 39 (GM_Kou) 17 39 (Clyd_11_1) 開くと… 17 39 (GM_Kou) 部屋の奥に位置する机と椅子。 17 39 (GM_Kou) その椅子に座ったまま死んでいる初老の女性が見える。 17 39 (GM_Kou) 【アリア】「………ッ!?」 17 39 (GM_Kou) アリアが両手を口元に当て絶句する。 17 39 (GM_Kou) 【アリア】「シスター…アンジェリカ……」/ 17 40 (Dai_20_1) 「…っ」 17 40 (Dai_20_1) 「死んで…る…?」 17 40 (Clyd_11_1) 「……」無言で近づいて、様子を見る 17 40 (GM_Kou) 調べますか?(y/n) 17 41 (Clyd_11_1) y 17 41 (GM_Kou) 死後およそ3週間。所々白骨化している。 17 41 (GM_Kou) 机などを調べると、日記とアリアへ宛てた手紙を見つける。/ 17 41 (Dai_20_1) 「これ…」 17 42 (GM_Kou) 日記を読みますか?(y/n) 17 42 (Dai_20_1) 近づいて一緒にみてみよう 17 42 (Clyd_11_1) とりあえず適当なところからカーテンでもシーツでもかっぱいで掛けておこう 17 42 (GM_Kou) 日記の内容はこの修道院で起きたことを日々綴っているだけだ。 17 42 (GM_Kou) ゲナンのことはよく働く傀儡人で、院長就任当初から信頼を寄せていること、 17 42 (GM_Kou) ただ、副院長フォーマルハウトが何やら隠し事をしていること、 17 42 (GM_Kou) 最近、女生徒の1人が最近部屋に籠もりきりでいること、 17 42 (GM_Kou) 等が心配だと書かれてある。 17 42 (GM_Kou) フォーマルハウトは男性機能が不全だから女生徒との間違いはないはずだが、 17 42 (GM_Kou) 籠もりきりの女生徒をしきりに気にしている様子だったとある。/ 17 43 (Dai_20_1) 傀儡人かー 17 43 (Clyd_11_1) なるほど 17 43 (Dai_20_1) 「これ、もしかして、姉さん…?」 17 43 (Dai_20_1) 「なにがあったんだろう…」 17 43 (Clyd_11_1) 「ネリアのことかもしれないな…」 17 43 (Dai_20_1) 日記をおいて、 17 43 (Dai_20_1) 「アリアさま、これ…」 手紙を渡そう 17 44 (GM_Kou) 【アリア】「ありがとう、デイジーさん」(手紙を受け取るほっそりとした指先がかすかに震えている 17 45 (Dai_20_1) 「お知り合い、だったんですね」 17 45 (GM_Kou) エルフの長い耳を垂らし、沈痛な面持ちのアリアは、いつもの『あらあら、うふふ』なアリアじゃなかった。 17 45 (Clyd_11_1) たれみみアリア…! 17 45 (GM_Kou) アリアへの手紙 17 46 (GM_Kou) 【アンジェリカ】「どう?元気にしているかしら? 17 46 (GM_Kou) 今、大神殿に滞在していると聞いてこの手紙を送ります。 17 46 (GM_Kou) 私は更にしわの数が増えたけれども、エルフである貴女は昔と変わらず美しいはずね? 17 46 (GM_Kou) 貴女はまだ放浪の旅を続けるのでしょうけれど、 17 46 (GM_Kou) こうして修道院の教え子たちを見ていると、落ち着いて神学を広めるのも素敵なことよ? 17 46 (GM_Kou) なんて、貴女の長い耳が痛くなるようなお話から楽しいお話まで、 17 46 (GM_Kou) 今度、シバの神殿でゆっくりお話ししましょうね。 17 46 (GM_Kou) 久しぶりに再会できること、とっても楽しみにしているわ。 17 46 (GM_Kou) 私の優秀な教え子であり私の親愛なる友へ アンジェリカ」/ 17 48 (GM_Kou) 【アリア】「10日前に休日を利用してシバで落ち合う約束をしていたのだけれど…」 17 48 (GM_Kou) 【アリア】「私に届いた話は修道院近くにある漁村の不吉な噂でした…」 17 48 (GM_Kou) 柔らかな膨らみの奥の痛みを抑えるように、ぎゅっとその手紙を胸に抱き、 17 48 (GM_Kou) 潤んだその菫色の瞳をしばらく伏せたまま、アリアは恩師の言葉を思い出す。 17 48 (GM_Kou) 17 48 (GM_Kou) 【アンジェリカ】「辛いときは微笑みの下に隠してないで、泣いていいのよ?」 17 48 (GM_Kou) 【アンジェリカ】「ね? アリア」(優しく抱擁し、アリアの銀髪を撫でる 17 48 (GM_Kou) 17 48 (GM_Kou) その菫色の瞳が再び見開かれた時、アリアは冒険者たちをまっすぐ見て言った。 17 48 (GM_Kou) 17 48 (GM_Kou) 【アリア】「悲しむのは後でもできます。行きましょう、皆さん」/ 17 49 (Dai_20_1) 「そう、ですね…」 17 49 (Clyd_11_1) 「…」うなずいて、ついていく 17 49 (Dai_20_1) そっと遺体にむきなおって 17 49 (Dai_20_1) 小さくお祈りをして 17 50 (Dai_20_1) 「事件が解決したら、ちゃんとしたお祈りを・・・」 17 50 (Dai_20_1) 「今は簡単なものでごめんなさい」 17 50 (Clyd_11_1) 「……このひとは」ふと思い出して 17 50 (Clyd_11_1) 「どうして亡くなっているんだろう……」呟く 17 50 (GM_Kou) それでは機敏で判定を。 17 50 (Dai_20_1) 死因気になるよね 17 51 (Clyd_11_1) きびんだとう 17 51 (Chiko20_1) ノシ 17 51 (Dai_20_1) 2d6+1 機敏ならまかせろー 17 51 (dice_cre) Dai_20_1 9(2D6 4 5)+1 = 10 機敏ならまかせろー 17 51 (Clyd_11_1) 2d6+2 機敏ならまかせろー(ノ* з *)ノ 17 51 (dice_cre) Clyd_11_1 10(2D6 6 4)+2 = 12 機敏ならまかせろー(ノ* з *)ノ 17 51 (Clyd_11_1) うおう 17 52 (Chiko20_1) いいね! 17 52 (GM_Kou) どうも、外傷はなく、精神による魔法が死因のようですね。 17 52 (GM_Kou) そして 17 52 (Dai_20_1) まほう! 17 52 (Clyd_11_1) まほう… 17 52 (GM_Kou) 上等な傷薬(即座にHPを1d6+2回復する)2つを見つけました。 17 52 (Dai_20_1) わぁい 17 52 (Clyd_11_1) わぁい 17 53 (Dai_20_1) クライドさんがみつけたのかな 17 53 (GM_Kou) 高い方だからクライドかな 17 53 (Clyd_11_1) じゃあ、ふと見つけて手に取ろう 17 53 (Clyd_11_1) 「この瓶は…」 17 53 (Dai_20_1) 「クライド?どうしたの?」 17 54 (Clyd_11_1) 「何か薬みたいだ」 17 54 (Dai_20_1) 「ああ、傷薬ね。丁度よかった。申し訳ないけれど、使わせてもらいましょう」 17 54 (GM_Kou) では、そろそろシーンを閉じますね。 17 55 (Dai_20_1) はーい 17 55 (Clyd_11_1) はいはーい 17 55 (GM_Kou) アリアの【秘密】 17 55 (GM_Kou) キミはユールフレール島の大神殿でお世話になった恩師であるアンジェリカと 17 55 (GM_Kou) 10日前にシバの神殿で会う約束をしていた。 17 55 (GM_Kou) しかし、いくら待ってもアンジェリカは現れず、かわりにやってきたのは、 17 55 (GM_Kou) アンジェリカが現在院長を務めている修道院近くの漁村の不吉な噂だった。 17 55 (GM_Kou) 17 55 (GM_Kou) シーン閉じます。 17 55 (GM_Kou) 17 55 (GM_Kou) 17 55 (GM_Kou) ■シーン16:副院長室(ヴァッサァ&チコのみ登場) 17 55 (GM_Kou) 17 56 (GM_Kou) キミたちは今、副院長室の前にいる。 17 56 (GM_Kou) 扉を開けますか?(y/n) 17 56 (Chiko20_1) 「…おや?どうしてキミと二人なんだ」 17 56 (Chiko20_1) 開けます 17 57 (Wass-20-2) 「君が抜け駆けしないか見張りに来たんだよ」 17 57 (Chiko20_1) 「抜け駆けとは人聞きが悪いな。ボクは名前の出ていた副院長が怪しいと思ってだね」 17 57 (Chiko20_1) がちゃり 17 57 (GM_Kou) 鍵がかかっています。 17 58 (Chiko20_1) 「ほら、怪しい場所には鍵がかかっている」 17 58 (Chiko20_1) 鍵開けー 17 58 (Chiko20_1) 2d6+7 17 58 (dice_cre) Chiko20_1 9(2D6 3 6)+7 = 16 17 58 (GM_Kou) 高いなぁw 17 58 (Wass-20-2) 「……副院長、灯台、その辺りに黒皮の本の手がかりは有りそうだな」 17 58 (Chiko20_1) 本職だしね! 17 59 (Chiko20_1) 「まぁ、そうだね…開いた開いた」 17 59 (GM_Kou) 扉を開くと、壁一面に本棚 17 59 (Chiko20_1) 「アハハ、ここはキミのほうが得意そうだ」 17 59 (GM_Kou) 中央奥に机、手前に応接セットがある。 18 00 (Chiko20_1) 机を調べてみますー 18 00 (GM_Kou) はーい 18 00 (Wass-20-2) 「……」 ほんだなをごそごそ 18 01 (GM_Kou) 機敏判定でどぞ。>2人とも 18 01 (Chiko20_1) 2d6+7 「日記とかメモとか資料とかないものかな」 18 01 (dice_cre) Chiko20_1 7(2D6 6 1)+7 = 14 「日記とかメモとか資料とかないものかな」 18 01 (GM_Kou) 出目安定してるなぁ 18 02 (Wass-20-2) 2d6+1 きびんならまかせr 18 02 (dice_cre) Wass-20-2 7(2D6 3 4)+1 = 8 きびんならまかせr 18 02 (GM_Kou) ではまず、本棚。 18 02 (GM_Kou) あらゆる神学書や魔術書がみっちりと並べられている。 18 03 (GM_Kou) 並び方からして、副院長は几帳面な性格のようだ。 18 03 (GM_Kou) だが、普通に入手できるような本ばかりで 18 03 (GM_Kou) 特に怪しいものは見つからなかった。 18 04 (Wass-20-2) 「……特別な物は何も無さそうだな……」 18 04 (GM_Kou) では次、机 18 05 (GM_Kou) これまた、引き出しの二重底の下にあった日記を見つける。 18 05 (Chiko20_1) 「あったあったと」 18 05 (GM_Kou) 長い副院長生活を送る彼の日記には 18 06 (GM_Kou) ゲナンの用意した日々三食の献立がしっかりと記録されている。 18 06 (Chiko20_1) 「なんだいこりゃ」 18 07 (Wass-20-2) 「……ろくな物がないな……」 18 07 (GM_Kou) それがネリアが入学し、その才女ぶりを表し始めたころから 18 07 (GM_Kou) ネリアの観察日記と変わっている。 18 07 (Chiko20_1) 「毎日の食事ぐらいしか楽しみがなかったのかね、この御仁は」 18 08 (GM_Kou) そして、3週間前。 18 08 (Chiko20_1) 「おやおや」 18 08 (GM_Kou) まるで、引きこもりのように部屋で勉強に勤しむネリアを見て 18 09 (Chiko20_1) 「これはこれでなにか病的だね、あの二人と一緒でなくて良かった」 18 09 (GM_Kou) 彼は、禁を破り、乙女の部屋へと踏み込むのであった。 18 09 (Chiko20_1) 「アハハハハ」 18 10 (Wass-20-2) 「何か面白いものでもあったか」 18 10 (Chiko20_1) 読みながら口に出している 18 10 (Chiko20_1) 「ああ、日記だよ日記」 18 10 (GM_Kou) 『これだ…この黒皮の本だ。私が長年求めていた…そして流石は才女ネリア』 18 11 (Wass-20-2) 「……フン、臭うな」 18 11 (Chiko20_1) 「核心に入ってきた、見てみるといい」 18 11 (GM_Kou) 『彼女は次々と謎を解明していく…これで、完成に…近づくことができる…!』 18 12 (GM_Kou) 『……すべては、母胎の聖なる夜に…』/ 18 13 (Wass-20-2) 「……少しずつだが、何が起きているのか分かりかけてきたな」 18 13 (Chiko20_1) 「ふむ…副院長が関わっているのは間違いないようだね、それに、ネリアというあの二人の関係者もだ」 18 14 (GM_Kou) 3週間ほど前で、この日記は終わっている。 18 14 (GM_Kou) おそらく、日記を書く暇もなく、研究に勤しみ。そして… 18 14 (GM_Kou) 実行に移していたのだろう。 18 14 (GM_Kou) 18 15 (Wass-20-2) 「そして黒皮の本だ、本自体に魂が宿り死者を操る事さえもあると言う奇書……ここでは何らかの魔術的儀式が行われているかもしれないな」 18 15 (GM_Kou) そして、日記のしまってあった場所に。鍵が見つかる(『魔法の鍵』相当品です。)/ 18 16 (Chiko20_1) 「彼女の部屋にも、ここにも黒皮の本はない。と、なると儀式を執り行っている場所に持ち込んでいると考えるのが…おっと鍵だ」 18 16 (Chiko20_1) 取ってしまう 18 16 (Wass-20-2) 「……灯台、か……? いずれにせよ、行ってみなければわからないな、向こうの三人と合流しよう」 18 17 (GM_Kou) それから、ヴァッサァ。精神で判定をどぞ。 18 17 (Wass-20-2) 2d6+7 ほいやっ 18 17 (dice_cre) Wass-20-2 6(2D6 1 5)+7 = 13 ほいやっ 18 18 (GM_Kou) ネリアの日記を思い出します。 18 18 (GM_Kou) キーワード『ヌルリーフ』 18 18 (Wass-20-2) ぬるぬるしてそうだ 18 18 (Wass-20-2) 「……ヌルリーフ……」 18 18 (Chiko20_1) 「なんだい?」 18 19 (Chiko20_1) 「そのぬるぬるしてそうな名前は」 18 19 (Wass-20-2) 「ネリアと言う人物の資料にこの名前があったな……黒皮の本に関する記述だったと思う、いや、ただ思い出しただけだ、気にしないでくれ」 18 20 (GM_Kou) では、シーンを閉じましょう。 18 20 (Chiko20_1) はーい 18 20 (Wass-20-2) ういうい、 18 20 (GM_Kou) 18 20 (GM_Kou) 18 21 (GM_Kou) ■シーン17:食堂(全員登場) 18 21 (GM_Kou) 18 21 (GM_Kou) ミドルも残り僅かです。 18 21 (Clyd_11_1) おおー 18 22 (Chiko20_1) がんばろう、おー! 18 22 (Dai_20_1) そうなのかー 18 22 (Dai_20_1) おー! 18 22 (Clyd_11_1) ふぁいとー いっぱぁーつ! 18 22 (GM_Kou) 全員食堂の前の廊下で合流しました。 18 22 (Clyd_11_1) そろそろクライド君はもえてきました 18 22 (Dai_20_1) バトンタッチだね! 18 23 (Dai_20_1) <もえて 18 23 (Clyd_11_1) デイジーも巻き込んで燃えよう メラメラ 18 23 (Chiko20_1) 「副院長、それに(デイジーさんを見て)キミの姉さんがこの異変に関わっているのは間違いないようだよ」 18 23 (GM_Kou) 食堂のテーブルには、整然と食器やフォーク、ナイフなどが並べられ 18 23 (Dai_20_1) 普通の子だもの。実感ないときは明るいけど段々暗くなるのさ…!<もえる 18 23 (Clyd_11_1) 「何かあったんですか」 18 24 (Dai_20_1) 「それは…どういうことですか…?」>チコさん 18 24 (Chiko20_1) 「ああ、この件に関わっている人たちはみんな几帳面で助かるよ、アハハハ」 18 24 (GM_Kou) すぐにも食事ができそうに、準備がなされていることがわかります。/ 18 25 (Chiko20_1) 「どういうこと。君も薄々気付いているんじゃないかい?」 18 25 (Clyd_11_1) ええ 18 25 (Dai_20_1) 「えっ」 18 25 (Clyd_11_1) ゲナンが準備していたとか…か…? 18 25 (Dai_20_1) 「わ、私は…」 うつむきます 18 26 (Clyd_11_1) デイジーの肩に手を乗せて、前に出る 18 26 (Clyd_11_1) 「とりあえず、聞かせてもらえないですか」 18 26 (Wass-20-2) 「……ネリアと言う人がどんな人物だったかは僕は知らないしそんなの興味もない、ただ―――」 18 26 (Wass-20-2) 「彼女が何か危険な物に手を出して、その挙句危険な目に会ってるかもしれない、それは確かだ」 18 27 (Dai_20_1) 「…院長室では、院長さんが死んでいました」 18 27 (GM_Kou) 【アリア】「………」(エルフ耳しょんぼり 18 27 (Dai_20_1) 「…ね、姉さんが、ひきおこしたことなんでしょうか…っ」 18 28 (Clyd_11_1) 「魔法で殺されてしまったみたいです」 18 29 (Dai_20_1) 「もし、姉さんがしてたっていう研究のせいで、この事態がおきたとしたら…姉さんは…」 18 29 (Chiko20_1) 「危険な品物を手に入れたのは間違いないね。そして、その品物を狙っていた副院長に目をつけられてしまった」 18 30 (Chiko20_1) 「ボクが言えるのはそのぐらいかな」 18 31 (Dai_20_1) 「姉さんは…もう…」 18 31 (Chiko20_1) 「それ以上のことは類推しかできないからね、アハハ」 18 31 (Chiko20_1) 「それはここで決めることじゃないさ」 18 31 (Clyd_11_1) 「分かりました。……デイジー。今は考えなくて良いと思う。探すだけだ。探しに行こう」 18 32 (Dai_20_1) 「…うん」 うつむいたまま小さくうなづく 18 32 (Wass-20-2) 「……僕が言う事じゃあないけどね、仮に姉が元凶だったとして」 18 32 (Dai_20_1) >チコ、クライド 18 32 (Wass-20-2) 「君は姉を斬れるのかい?」 18 32 (Dai_20_1) びくり、と体を震わせて 18 33 (Dai_20_1) 「わ、私は…」 18 33 (Chiko20_1) 「まぁまぁ、今はまだそこまで考えなくていいじゃないか」 18 33 (Clyd_11_1) 「斬る必要もない。あったとして、今分かることじゃないだろう」遮っておこう 18 33 (Dai_20_1) かたかたと震えて、聖印をぎゅっとにぎってうつむきます 18 34 (Clyd_11_1) 「おれはネリアを探す。止める必要があるなら、止めるだけです」 18 34 (Chiko20_1) 「ほらほら、キミはもっと明るく笑う子だったじゃないか!笑って笑って」指で口角を上げさせる 18 34 (Dai_20_1) 「あ…」 18 34 (Wass-20-2) 「……フン、護る為の剣と言い張るならそれなりのプライドと自信と信念を持つんだな、僕は役立たずと馬鹿は嫌いだ」 18 35 (GM_Kou) 【アリア】「…ふふ。元気出していきましょう、ねっ?」(GJよ、とチコにウインクして 18 35 (Dai_20_1) 「う、うん…」 ぎこちなくわらいます>チコ 18 35 (Chiko20_1) 「姉さんなんだろう?もしなにかあったとして、キミが信じなくてここで誰が姉さんを信じるのかな」 18 35 (Chiko20_1) まぁ、いるけどさ! 18 35 (Clyd_11_1) いるんだけどな! 18 35 (Chiko20_1) 他にも! 18 35 (Clyd_11_1) デイジーの髪をくしゃくしゃをかき混ぜる 18 35 (Dai_20_1) 「私は…私は…」<ヴァッサの言葉に瞳をゆらしつつ 18 35 (Wass-20-2) 罪な男め、 18 36 (Dai_20_1) はははw 18 36 (Dai_20_1) 「うん…うん…っ」 18 36 (Dai_20_1) 「私、姉さんを信じる、ね」 18 36 (Clyd_11_1) 「お前が元気ないと落ち着かないな。おれは難しいこと考えるのは向いてないんだ、とりあえず、行こう」 18 37 (GM_Kou) 【アリア】「魔力が……更に増しているわ…」 18 37 (Dai_20_1) 「…ありがと、う」 18 37 (Dai_20_1) そっと目尻をぬぐって 18 37 (Chiko20_1) 「よし、じゃあ急ごうか」 18 37 (Wass-20-2) 「……灯台に行ってみよう、そこに何かあるかもしれない」 18 37 (Dai_20_1) 「デイジーちゃん、笑顔がとりえだった」 18 37 (Chiko20_1) 「エトワール・クーは人死には出さないんだ」 18 37 (Dai_20_1) 「がんばろ、うんっ」 18 38 (Clyd_11_1) 「えとわーる・くー……」 18 38 (Clyd_11_1) 知ってていいのかな! 18 38 (Chiko20_1) 「だから誰も死なないさ!」 18 38 (Chiko20_1) いいんじゃないかな! 18 38 (Dai_20_1) 「エトワール・クー?」 18 38 (GM_Kou) 【アリア】「うふふ。期待していますよ。可愛い”エトワール・クー”さん」(にっこり 18 38 (Dai_20_1) ぱちくり 18 38 (Clyd_11_1) 「……」目をぱちぱちさせて、まじまじとチコを見る 18 39 (Clyd_11_1) やがて、にっと笑う。「そうですね、彼が関わって人が死んだことはない」 18 39 (GM_Kou) では、灯台へ向かう、でよろしいですか? 18 39 (Chiko20_1) はーい 18 39 (Clyd_11_1) はいはーい 18 39 (Wass-20-2) 「天才でエリートのこの僕がいるのに悪いことが起こる訳ないだろう、さっさと行くぞ」 18 39 (Dai_20_1) はーい 18 39 (Wass-20-2) ういういー 18 40 (GM_Kou) では、アリアが 18 40 (GM_Kou) 【アリア】「この魔力はただならぬものです」 18 40 (GM_Kou) 【アリア】「でも、きっと皆さんなら……」 18 40 (Chiko20_1) 「なにを人事みたいな」 18 41 (GM_Kou) 【アリア】「だから、頑張りましょう、ね」(ぎゅっと1人1人の手を繋いで 18 41 (Chiko20_1) 「キミも行くんだろう?」 18 41 (Wass-20-2) 「当たり前だ、僕ならできる、何故なら僕は天才だからだ」言い切ってしまう、 18 41 (GM_Kou) 【アリア】「……」(一度窓の外を見てから 18 42 (Chiko20_1) 「アハハ、この怪異の原因も盗み出してやるさ!」 18 42 (GM_Kou) 【アリア】「もちろんです」(にこ >チコに 18 42 (Clyd_11_1) 「(ネリアを探す……。そして、ネリアを助ける。ネリアがこれをやっているなら、……ネリアを止める。止める……)」みんなの後ろで天井を見つめ、拳を握る。脳裏には誰もいない村、ゲナンの異様な様子や、院長の遺体が浮かんでいる。やがて、みんなのあとをついて行く。 18 42 (Chiko20_1) 大仰に見栄を切ろう 18 42 (Dai_20_1) 「なにがあるか、わからないけれど…がんばります」 ぎゅうっと手を握って>アリア 18 42 (Wass-20-2) 「待て、黒皮の本は渡さないぞッ」 18 43 (GM_Kou) 18 43 (GM_Kou) ときに 18 43 (Clyd_11_1) ときに 18 43 (Chiko20_1) はい 18 43 (Dai_20_1) ときに 18 43 (Chiko20_1) 夕飯ですか? 18 43 (GM_Kou) もうすぐ夜が明けようかという時間。 18 44 (Chiko20_1) ちがった 18 44 (Dai_20_1) ハハハ 18 44 (Wass-20-2) 「……夜が明けるな、急ごう」 18 44 (GM_Kou) キミたちの耳に 18 44 (GM_Kou) 聖堂の方から、鐘の音が聞こえてくる。 18 45 (Dai_20_1) 「…鐘…?」 18 45 (GM_Kou) リン…ゴン… リン…ゴン… 18 45 (Clyd_11_1) 「聖堂かな…」 18 45 (GM_Kou) 18 45 (Chiko20_1) 「うん、なんだか」 18 45 (Chiko20_1) 「いい気分はいないね」 18 45 (Wass-20-2) 「……不思議だな、こんな空気で聞くと葬列の鐘にも聞こえる」 18 45 (GM_Kou) (そして、リアル夕食休憩にしたいと思いますが。 18 45 (Chiko20_1) しないね 18 45 (Chiko20_1) だ 18 45 (Chiko20_1) はーい 18 45 (GM_Kou) (みなさんまだ大丈夫かしら? 18 46 (Chiko20_1) どちらでもー 18 46 (Dai_20_1) どちらでもー 18 46 (Wass-20-2) だいじょうぶだいじょうぶ、 18 46 (Clyd_11_1) (まだ大ジョブだけ取るなら取るでいいよ 18 46 (Dai_20_1) 「葬列…」 18 46 (GM_Kou) (では、もう少し進みましょう。 18 46 (Chiko20_1) はーい 18 46 (Clyd_11_1) (ただそれはそれとして一瞬離席していいかな! 18 46 (Wass-20-2) だめ! 18 46 (GM_Kou) (いいですよー 18 46 (Wass-20-2) ジョークです、どうぞどうぞ、 18 47 (Chiko20_1) いてらいてらー 18 47 (Clyd_11_1) ってきまきまきま 18 47 (GM_Kou) 風雨の中で聖堂の鐘(ベル)が鳴る 18 47 (GM_Kou) それは、誰がために鳴る鐘か 18 48 (Dai_20_1) いてらら 18 48 (GM_Kou) 冒険者か、神か、それとも――― 18 48 (GM_Kou) 18 48 (GM_Kou) 18 48 (GM_Kou) シーン閉じます。 18 48 (GM_Kou) 18 48 (Chiko20_1) はーい 18 48 (Dai_20_1) はーい 18 49 (Clyd_11_1) ただいまー 18 49 (GM_Kou) おかえりー 18 49 (Chiko20_1) おかえりー 18 49 (GM_Kou) ではでは、いきますよー 18 50 (Dai_20_1) おかえりー 18 50 (Clyd_11_1) はーい 18 50 (GM_Kou) ■シーン18:灯台へ(全員登場) 18 50 (Wass-20-2) じーえむのナレーションで魔力付与の決めセリフが決定した! 18 50 (GM_Kou) ※次がクライマックスです。 18 51 (GM_Kou) 18 51 (Clyd_11_1) おおお 18 51 (Clyd_11_1) あ 18 51 (Clyd_11_1) じいえむじいえむ 18 51 (GM_Kou) あ? 18 51 (GM_Kou) はーい 18 51 (Wass-20-2) とうだいのつぎがくらいまっくす? 18 51 (Clyd_11_1) 傷薬を使いたい… 18 51 (Chiko20_1) ほろり 18 51 (GM_Kou) 灯台に入ったらクライマックス 18 51 (Dai_20_1) うん、使うタイミング逃したよねw 18 51 (Dai_20_1) <傷薬 18 51 (GM_Kou) クライマックスは1と2に分かれています。 18 52 (Clyd_11_1) タイミングを探してて見つからず 18 52 (Clyd_11_1) そのうちに忘れてた 18 52 (Chiko20_1) あはははは 18 52 (Dai_20_1) ははは 18 52 (Clyd_11_1) よくあるよくある 18 52 (GM_Kou) 使うなら今! 18 52 (Clyd_11_1) つかっていいかい!>みんな 18 53 (Dai_20_1) つかってしまえー 18 53 (Wass-20-2) しまえー 18 53 (Clyd_11_1) わーい 18 53 (Chiko20_1) いいよ! 18 53 (Clyd_11_1) 1d6+2 「薬なら、手当に使えるかな…」 18 53 (dice_cre) Clyd_11_1 4(1D6 4)+2 = 6 「薬なら、手当に使えるかな…」 18 53 (Clyd_11_1) わぁい 18 53 (GM_Kou) おおー 18 53 (Chiko20_1) いいねいいね 18 53 *nick Clyd_11_1 → Clid_17_1 18 54 (Dai_20_1) いいね 18 54 (Clid_17_1) よし/ 18 55 (Clid_17_1) じゃあ灯台に行こうか! 18 55 (Chiko20_1) 行こう! 18 55 (GM_Kou) 【アリア】「うふふ。よろしいですか? 開けますよ?」(居住区の扉の前で/ 18 55 (Dai_20_1) 「…はい」 ごくり 18 56 (Clid_17_1) 「行きましょう」 18 56 (Wass-20-2) 「さぁ、行くぞ」 後ろから 18 56 (Chiko20_1) 「よし、じゃあ」 18 56 (Chiko20_1) 「灯台だ!」 18 57 (Dai_20_1) だ! 18 57 (Clid_17_1) だー! 18 57 (Wass-20-2) DaDaDaッッ! 18 57 (GM_Kou) 【アリア】「チコさん。私が扉を開けたら、一気に灯台へ行って灯台の入り口から突入してください」(小声でチコに耳打ち/ 18 58 (Chiko20_1) 「…アハハ、なんでこのいっぱんぴーぽーにそんなことをさせるかな」 18 58 (GM_Kou) 【アリア】「貴女なら、どんな扉でもすぐに開けちゃいそうなんですもの、うふふ」(にこ 18 59 (Clid_17_1) 「(耳打ちが聞こえないので剣の様子とかを確かめて準備)」 18 59 (Chiko20_1) 「まったく、ボクは人に使われるのはあまり好きじゃないんだけどなぁ」でも笑顔だ 18 59 (GM_Kou) 【アリア】「…では、行きますよっ」(扉を開ける 18 59 (GM_Kou) 19 00 (GM_Kou) どっと吹き込む雨と風が冒険者たちを襲う 19 00 (Chiko20_1) 開くか開かないかの内に扉をすり抜けて疾風のように走る 19 00 (Dai_20_1) 「…っ」 19 00 (Dai_20_1) 風雨にひるむ 19 00 (Clid_17_1) 「……!」先頭に身じろぎしないで立っている 19 00 (GM_Kou) 渡り廊下の向こう、聖堂からは鐘の音が聞こえ 19 01 (GM_Kou) 脇から風に乗って、井戸の中からだろうか、猛烈な臭いがやってくる 19 01 (Wass-20-2) 「……井戸……?」 19 02 (Dai_20_1) 「……!」 19 02 (Dai_20_1) 「まさか…っ」 19 02 (GM_Kou) そして、ヴァッサァさんとデイジーかな 19 02 (Dai_20_1) 井戸が近いなら走りよりたいな 19 02 (Chiko20_1) 「…お義父さんならこんな雨風に負けたりしない…!」灯台に向かって走る 19 02 (Dai_20_1) んん? 19 02 (GM_Kou) 精神で判定してちょ。 19 02 (Dai_20_1) 2d6+3 精神だとー 19 02 (dice_cre) Dai_20_1 7(2D6 2 5)+3 = 10 精神だとー 19 02 (Wass-20-2) 2d6+7 ぺいっ 19 02 (dice_cre) Wass-20-2 10(2D6 4 6)+7 = 17 ぺいっ 19 02 (Clid_17_1) ちこさんがかわいい 19 02 (Clid_17_1) うお 19 03 (GM_Kou) 優秀だなぁ>ヴァッサァ 19 03 (Clid_17_1) 2d6+2 精神ならまかせr 19 03 (dice_cre) Clid_17_1 4(2D6 2 2)+2 = 6 精神ならまかせr 19 03 (Chiko20_1) いいね! 19 03 (Clid_17_1) 3だったがまあいいや 19 03 (GM_Kou) 灯台からは、強大な魔力と 19 04 (GM_Kou) 聖堂からは、不浄なものどもの存在を感じる。 19 04 (GM_Kou) そして、アリアは聖堂の扉をじっと直視したまま、杖を構えて動かない。/ 19 05 (Wass-20-2) 「フンッ……灯台で当たりのようだな……!」 19 06 (Dai_20_1) 「…すごく、嫌な気配…」 19 06 (GM_Kou) オオォォォオオォォォ…… 19 06 (Dai_20_1) 「チコさんを追いましょう」 19 07 (Clid_17_1) 灯台のチコに続いて走る 19 07 (Clid_17_1) 「行きましょう、みんな!」 19 07 (GM_Kou) そして開くのだ。 聖堂の扉が! 窓が! 19 07 (Dai_20_1) 「一人でいっては危険ですっ」<チコを追おう 19 07 (Dai_20_1) わぁ 19 07 (Dai_20_1) 「…っ!」 19 07 (Wass-20-2) 窓に! 窓に! 19 07 (Clid_17_1) 窓が!窓が! 19 07 (GM_Kou) 中からは、ぼろ布を纏った人が 19 08 (GM_Kou) いや、人だったものが 19 08 (Chiko20_1) わぁい 19 08 (Wass-20-2) 「案の定……アンデッドか!?」 19 08 (GM_Kou) ゆっくりとキミたちに、生命あるものに、近づいてくる! 19 08 (Dai_20_1) 「…これ、まさか、みんな…!」 19 08 (Clid_17_1) 服装とかは村人っぽいですか! 19 08 (GM_Kou) 村人っぽいですね 19 09 (Wass-20-2) 投射魔法でチコさんに近い奴を狙撃したい、 19 09 (GM_Kou) 網縄とか持ってる人も見えます。 19 09 (Chiko20_1) 「…なるほど、キミは分かっていたというわけだね」(独り言でアリアに向けて 19 09 (Clid_17_1) 「っ……!」唇を噛む。 19 09 (GM_Kou) 【アリア】「私は目が良いですから」(ウインクしつつ 19 10 (Chiko20_1) なにこのテレパシー状態w 19 10 (Dai_20_1) 耳もよかった 19 10 (Clid_17_1) ねんわだーっ 19 10 (Dai_20_1) 風雨の中、震える手で剣をかまえて 19 10 (GM_Kou) 【アリア】「ここは、聖職者である私に任せてください。皆さんは早く灯台の中へ」/ 19 10 (GM_Kou) なんか、書いてたら念話してるようになったw 19 10 (Dai_20_1) 「そんな、アリア様っ」 19 11 (Wass-20-2) 「……数が多いな、元を断った方が早い」 19 11 (GM_Kou) 灯台へ向かったチコは一番遠いです。 19 11 (Wass-20-2) 「ここで全員あいつらの仲間になるのと僕たちで元を断つの、どっちがいいと思うっ」>でいじぃさん 19 11 (Dai_20_1) 「…でも…っ!この数にアリア様ひとりなんてっ」 19 12 (Wass-20-2) ああ、そうか、灯台と聖堂見間違えてた、うっかり、 19 12 (Clid_17_1) 「できるか! いい加減、悲しいのもなんだかよく分からないものはいらない!」アリアを引っ張りに行こう 19 12 (GM_Kou) 【アリア】「私には「神罰の書」がありますから」(注:本家ルールなので使えません 19 12 (Dai_20_1) 注釈w 19 13 (Chiko20_1) ははははは 19 13 (Clid_17_1) つかってくれw 19 13 (GM_Kou) じゃあ、演出で使った!w だが、漁村民はまだまだ聖堂から出てくる 19 13 (Wass-20-2) 「良いから行くぞッ、君達は一体誰を助けに来たんだ、アリアが残ると言い出したのはなぜかその貧相な頭でよく考えろっ」走っていく、 19 14 (Chiko20_1) 「ボクはボクのすべきことをするさ」灯台の扉に取り付いて鍵の有無を確かめるー 19 14 (Dai_20_1) 「……っ」 19 14 (GM_Kou) では、もちろん鍵があります。>チコ 19 14 (Dai_20_1) 逡巡してふりかえり 19 14 (Clid_17_1) 「くっ……」 19 14 (Dai_20_1) 「アリア様…ぜったい、ぜったい無事でいてくださいね」 19 15 (Dai_20_1) 指をぎゅっとにぎって 19 15 (Clid_17_1) 「行くぞ、デイジー!」腕をつかんで、走っていく 19 15 (Dai_20_1) 「必ず、必ずすぐもどりますから・・・!」 つかまれてつれていかれつつ! 19 15 (GM_Kou) 【アリア】「(にこっ)」(微笑みでかえす/ 19 15 (Chiko20_1) 「当然鍵が掛かっているよね。でもね、ボクは鍵開けだけはお義父さんより上手かったんだ」 19 15 (GM_Kou) おおっ 19 16 (Chiko20_1) 「ボクに開けられない鍵なんて…ないさ!」開錠スキルを使います 19 16 (Clid_17_1) つかったー! 19 16 (GM_Kou) ―――それは神業だった。 19 17 (GM_Kou) 一瞬で灯台の鍵が解かれていく。 19 17 (Wass-20-2) 「フンッ、やっぱりただの一般市民なんかじゃ無いな君はッ」チコさんの所に走って行きながら独り言、 19 18 (Chiko20_1) 「さあ、急ぎなよ!みんなこれ以上濡れ鼠になりたくはないだろう?アハハハハ」 19 18 (GM_Kou) そして、灯台の扉が開かれると同時に、居住区の扉が蹴破られる! 19 18 (GM_Kou) がしゃん、ばりんっ! 19 18 (GM_Kou) 中から現れたのは、背の高く、そして奇妙に猫背な雨合羽姿。 19 19 (Clid_17_1) 先頭に立って突っ込む 19 19 (GM_Kou) つ ゲナン【不屈】使用 19 19 (Dai_20_1) 「まさか…ゲナン・・・?!」 19 19 (Wass-20-2) 「……フン、何処かで見たことがあるな」>あまがっぱ 19 19 (Clid_17_1) なんと 19 19 (Dai_20_1) ってあってたw 19 19 (GM_Kou) ズルリ… ズルリ… 19 19 (Chiko20_1) 「ひゃあ!しぶといなぁ」 19 20 (GM_Kou) 19 20 (Dai_20_1) 「ちょ…こ、こっちこないでっ」 19 20 (Dai_20_1) 剣をかまえつつ 19 21 (Clid_17_1) 剣を抜く 19 21 (GM_Kou) 【ゲナン】「…ヌルリーフの復活を…、母胎の聖なる夜を…」 19 22 (GM_Kou) 19 22 (Wass-20-2) 「……こっちは急いでるんだよ、下等生物君、『僕達』の邪魔をしないでもらいたい」 19 22 (GM_Kou) 灯台の中へ入った人ー 19 23 (Clid_17_1) ノ 19 23 (Wass-20-2) ノ 19 23 (Dai_20_1) クライド君にひっぱられてたから、クライド君がはいったのならはいったな 19 23 (Dai_20_1) ノ 19 23 (Chiko20_1) なら入った! 19 23 (Wass-20-2) ぜんいんはいっていた 19 23 (Clid_17_1) うむ 19 24 (Wass-20-2) じゃああえて一人だけ外に…… 19 24 (Clid_17_1) がしっ 19 24 (Clid_17_1) ずるずる 19 24 (Wass-20-2) なかにはいった、 19 24 (GM_Kou) ではアリアが灯台の扉に駆けより背を向けたまま、後ろ手に閉めます。 19 25 (GM_Kou) 19 25 (Clid_17_1) むむ 19 25 (GM_Kou) そして、シーン閉じますね。 19 25 (Clid_17_1) はい 19 25 (GM_Kou) 19 25 (GM_Kou) 19 25 (Chiko20_1) はーい 19 25 (Wass-20-2) 扉のしまる音で閉じるシーン、 19 26 (Clid_17_1) ばたーん 19 26 (GM_Kou) 【アリア】「みんな、頑張って」 19 26 (GM_Kou) ギィィィ… バタン 19 26 (GM_Kou) 19 26 (GM_Kou) 19 26 (GM_Kou) 【クライマックス】 19 26 (GM_Kou) 19 27 (GM_Kou) ■クライマックス1(全員登場) 19 27 (GM_Kou) 19 27 (Clid_17_1) 1 19 27 (GM_Kou) 描写:1階 19 27 (GM_Kou) 灯台の扉を開けると、中は吹き抜けになっていて、 19 28 (GM_Kou) 内壁をらせん状に上がる階段が見える。 19 28 (GM_Kou) 19 28 (GM_Kou) 【BGM:パイプオルガンが奏でる荘厳な音色と賛美歌のハーモニーが流れる】 19 28 (GM_Kou) ([URL]) 19 28 (Wass-20-2) 1と2のどっちに魔力付与を持っていくべきか、 19 28 (GM_Kou) 19 28 (Dai_20_1) おおー 19 28 (GM_Kou) 聖堂の方から強風に乗って、そして灯台の中からも賛美歌が流れてくる。 19 29 (GM_Kou) 各PCは精神判定を。 19 29 (Wass-20-2) 2d6+7 ぺいっ 19 29 (dice_cre) Wass-20-2 7(2D6 5 2)+7 = 14 ぺいっ 19 29 (Dai_20_1) 2d6+3 精神ならまかせろー 19 29 (dice_cre) Dai_20_1 7(2D6 6 1)+3 = 10 精神ならまかせろー 19 29 (Clid_17_1) 2d6 19 29 (dice_cre) Clid_17_1 8(2D6 6 2) = 8 19 29 (Clid_17_1) +3 19 29 (Wass-20-2) 私明日死ぬんだと思う、 19 29 (Chiko20_1) 2d6+1 「ハハ、なんだかこうして聞くと気味の良いものではないね」 19 29 (dice_cre) Chiko20_1 11(2D6 5 6)+1 = 12 「ハハ、なんだかこうして聞くと気味の良いものではないね」 19 29 (GM_Kou) 出目良すぎですねw 19 29 (Clid_17_1) なんて宇宙的な賛美歌 19 29 (Wass-20-2) 探索で役に立つとか、 19 30 (GM_Kou) 達成値10以上で成功です。 19 30 (Chiko20_1) せいこうしたー 19 30 (GM_Kou) 成功した人は、これがよく知られた賛美歌ではあるが、歌詞が違うことに気づく。 19 31 (GM_Kou) 部屋の中央を円筒状にカプセルのようなものが何本も建っており、 19 31 (GM_Kou) その上方へ管のような物が伸びている。 19 31 (GM_Kou) そして、カプセル中には全裸の女生徒たちが閉じ込められていた。/ 19 31 (Clid_17_1) 「なんだ……これ……」 19 31 (Chiko20_1) 「「…っと、これはまた悪趣味だね」 19 31 (Wass-20-2) 「……生贄か? まだ生きているかもしれないな……」 19 31 (Dai_20_1) 「…な…」 口元をおさえて絶句 19 32 (Clid_17_1) 嫌悪感が急激に沸いてきて、女性との入ったカプセルに剣を叩き付ける 19 32 (Dai_20_1) なんて歌詞なんだろー 19 32 (GM_Kou) では、カプセルはいともたやすく破ける 19 33 (Clid_17_1) 割れたー 19 33 (Chiko20_1) さすがに笑顔も引きつっている 19 33 (GM_Kou) まるで、水棲生物、両生類かなにかの卵のような感触。 19 33 (Dai_20_1) 「…っ」 19 33 (Chiko20_1) 「ハハ…これはこれは…」言葉が続かない 19 33 (GM_Kou) ※歌詞…和訳が間に合わなくて…すみませぬ(ぐぐっ 19 34 (Dai_20_1) 我に返ってこわばった足で走り寄ろう 19 34 (Dai_20_1) 「だ、だいじょうぶですかっ」>カプセル内の女性 19 34 (GM_Kou) 中からはどろり、とした粘液が床に流れ落ち 19 34 (Dai_20_1) わー、いえいえありがとー<歌詞 19 34 (Wass-20-2) 「フン……鱗、緑色の血液……下等生物らしいな」 19 35 (GM_Kou) 女生徒は生きてはいる。 19 35 (Dai_20_1) ちかよって、顔をぬぐって、首筋に手をあてて脈をはかろう 19 35 (GM_Kou) 何日間も寝たきりだったように、身体を急には動かせないようで 19 35 (GM_Kou) 意識も混濁しているようだ。 19 36 (Dai_20_1) 「よかった…生きてる…」 19 36 (Chiko20_1) 「…うん、まぁ…とりあえずあまり見てあげるなよ」クライド君とヴァッサー君に 19 36 (Dai_20_1) 「よかった…」 服が汚れるのもかまわずにぎゅっと抱きしめて 19 36 (Clid_17_1) 「………っ」はっと気がついて赤くなる 19 36 (Clid_17_1) とりあえず片っ端から砕いてやる 19 37 (Chiko20_1) 「キミらが関心があるかどうかじゃないから、さ」 19 37 (Wass-20-2) 「む? ……あぁ、成程な」他の方向を向く、 19 37 (GM_Kou) ぬるり、としますが、それでもデイジーは被害者となった女生徒を抱きしめた。 19 37 (GM_Kou) ええ子や(ほろり 19 37 (Wass-20-2) ほろり、 19 37 (Clid_17_1) 良い子だろう良い子だろう 19 37 (Dai_20_1) クライド君がほこらしげだw 19 38 (GM_Kou) クライドが次々と卵(?)を破いて回ると 19 38 (GM_Kou) 床が粘液でまみれる。 19 38 (Clid_17_1) べちゃべちゃぬるぬる 19 38 (Dai_20_1) かけてあげられるような布とかないんだよねぇ 19 39 (Chiko20_1) 「おっと…(粘液から逃げつつ)…ここで戦うことにならないといいけどね」 19 39 (GM_Kou) 上に伸びた管(?)からも、どぼどぼと粘液が落ちてくる。 19 39 (GM_Kou) 布は、ここにはなさそうですね。 19 39 (Chiko20_1) 「とりあえず…上、なんだろうね」 19 39 (Chiko20_1) 見上げつつ 19 39 (Clid_17_1) 「(息を落ち着かせながら)奥に行ってみましょう」 19 39 (GM_Kou) では、上に向かいますか? 19 39 (Wass-20-2) 「……(別の方向を向いたまま)気が済んだら早く上に行くぞ、アリアがいつまで耐えられるか分からない、それに嫌な予感もする……急いだ方がいい」 19 39 (Dai_20_1) 「どうしよう…。ここに寝かせておいてあげるのは怖いけれど…」 19 40 (Dai_20_1) そっと壁にもたれさせてあげよう<女性たち 19 40 (Dai_20_1) 「すぐ、もどります、ね」 19 41 (Dai_20_1) >女性たち 19 41 (Wass-20-2) 上の方に歩き始めるー、 19 41 (GM_Kou) では、全裸の女生徒たちは意識が朦朧としながらも、大人しく壁に寄りかかる。 19 41 (Dai_20_1) うう、気がとがめるっ 19 41 (Clid_17_1) 「行こう、時間がない」 19 41 (Dai_20_1) しかし連れていくわけにもいかないっ 19 42 (Dai_20_1) 「…うんっ」 19 42 (Wass-20-2) 階段をこつ、こつと上る、 19 42 (Chiko20_1) 「そうだね、ここでモタモタしていたら助けられるものも助けられない」 19 42 (Dai_20_1) ヴァッサさんを追いかけるよ 19 42 (GM_Kou) キミたちは意を決して、灯台の階段を登る。 19 43 (Dai_20_1) コツ、コツ…コツ 19 43 (GM_Kou) どうやら灯台の中は3階層になっていて 19 43 (Clid_17_1) かっかっか(早足 19 43 (GM_Kou) 2階にはゲナンなどの灯台守の部屋になっているようだ。 19 44 (Chiko20_1) 気配なんかはないかな? 19 44 (Dai_20_1) ふむ 19 44 (GM_Kou) そして、そこに女生徒たちの衣服が、とても丁寧に畳まれて並べてあった。 19 44 (Clid_17_1) 丁寧に… 19 44 (GM_Kou) 誰もいない。 19 44 (Chiko20_1) ほほう 19 45 (GM_Kou) そして、上階からは、呪文の詠唱か? それとも神への祈りか? 19 45 (GM_Kou) 声が、響いてくる…。/ 19 45 (Dai_20_1) 服…! 19 45 (Dai_20_1) 声に聞き覚えはありますか? 19 45 (Wass-20-2) 「フン……上だな」 19 45 (Chiko20_1) 「の、ようだね」 19 45 (GM_Kou) 声に聞き覚えはありません。 19 46 (Dai_20_1) ないかー 19 46 (GM_Kou) そして 19 46 (Chiko20_1) そして 19 46 (Clid_17_1) そして 19 46 (Dai_20_1) 「…服…あとで着せてあげないと」 19 46 (GM_Kou) 次がクライマックス2です。 19 47 (Chiko20_1) 「…ぬるぬるのまま着せるのかい?それはどうかな」 19 47 (Wass-20-2) のぼるぞー、のぼるぞー、 19 47 (GM_Kou) 賛美歌のボリュームが上がり 19 47 (Clid_17_1) 「………」3階目指して早足 19 47 (Dai_20_1) ほほう 19 47 (Dai_20_1) 「うん、でも、井戸はきっと…」 19 47 (Dai_20_1) 「行きましょう。全ては、これが、終わってから」 19 47 (Chiko20_1) 「まずは解決することを考えるんだ。後のことは後で考えたらいい」 19 48 (Dai_20_1) 「うん…。」 19 48 (Chiko20_1) かぶってら! 19 48 (Dai_20_1) 「姉さん…」 19 48 (Dai_20_1) ハハハ 19 48 (Clid_17_1) あるあるハハハ 19 48 (GM_Kou) (よければシーンを閉じますよー 19 48 (Dai_20_1) 物思いを振り切るように、3階を目指す! 19 48 (Dai_20_1) はーい 19 48 (Wass-20-2) がしゃこん、 19 48 (Chiko20_1) はーい 19 49 (Clid_17_1) はいなー 19 49 (GM_Kou) では 19 49 (GM_Kou) 19 49 (GM_Kou) 階段を上がりきったキミたちが見たものは―――! 19 49 (GM_Kou) 19 49 (GM_Kou) シーン閉じます。 19 49 (GM_Kou)
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登録日:2021/08/14 Sat 06 00 20 更新日:2024/04/14 Sun 14 17 25NEW! 所要時間:約 31 分で読めます ▽タグ一覧 A級人妻 BHF BLEACH←元ネタ Banishing いじめるヤバイ奴 やべーやつら バニシング排斥婦人会 ピューリッツァー賞選考除外作品 マッチポンプ ミュージアム 人妻 伏魔殿 反社トンネル 変態の巣窟 変態人妻 幹部怪人 悪の組織 悪鬼 所要時間30分以上の項目 担当編集「ブリーチみたいに幹部全員顔出ししましょう!」 正義マン 淫獄団地 濃すぎるキャラクター性 狂人の見本市 百鬼夜行 自治会 限りなくアウトに近いアウト そして悪を裁くのは管理人じゃない! 団地を守るのは我々! 自治会! 『バニシング排斥婦人会』の役目だぁあ! バニシング排斥婦人会とは、漫画『淫獄団地』に登場する人妻グループ。クソみてェなセンスだな ●目次 【概要】 【メンバー】◆ショウダ ◆アイゼン ◆ハセガワ ◆アンドウ ◆シラカゲ ◆ツジサキ 自治会を牛耳るツートップ 【余談】 【概要】 危険度ランクA級人妻によって構成される団地の自治会。ロゴマークはフォークに突き刺さったソーセージを図案化したもので、略称は「BHF」。 カタギリDB(データベース)曰く「団地を支配する凶悪ママ友集団」「和と階級を尊び 違反者には苛烈なるイジメ 凌辱 そして追放(Banishing)を執行する暴力装置」とのこと。 カタギリ本人の口からは、「半端じゃない」イジメを行うらしく彼女達によって強制退去に追い込まれた家庭が何世帯もあるらしいと語られている。 劇中のイメージ図として町内会費の滞納者を磔刑に処している写真(ピューリッツァー賞選考除外作品)が登場しており、相当にメチャクチャなことをやっているのが察せられる。(*1) 各メンバーは特注の「プレミアムリビドークロス」を保有しており、B級人妻では束になっても敵わないほどの力を得ている……どころか、中には素の状態で複数人のB級を相手取って瞬殺できるようなバケモノまでいる。 団地内で好き勝手に暴れ回るB級人妻達には私的制裁を加える一方、彼女達にリビドークロスを与えて大規模な迷惑行為を誘発させるという不可解な活動を行なっている。 これは共振石の効果によって変態人妻達を支配下に置いて管理し、自治会の尖兵に仕立て上げるためであり、 結果として彼女達の野放図な蛮行を抑え込むことにはなっているものの、その過程で巻き込まれる団地の一般住民のことは一切気にも留めていない……どころかその様子をシラカゲに撮影させて「他人の不幸は最高のエンタメ」とほくそ笑んでいる。 また変態人妻達のデータをリビドークロスの製造元に提供することで反社トンネルを通じて多額の報酬を得ており、それによってメンバー達(主に会長と副会長)は私腹を肥やしている。 自治会とは言いつつ、実際のところ(少なくともトップの2人は)団地住民を食い物にして自分達が甘い汁を吸うことを目的としており、やっていることは完全に悪の組織のそれ。 主に被害に遭っているのが当人達も大概悪質な変態人妻達であるため、一見意外とまともに自治会として機能しているように見えるが、 変態人妻達は婦人会側が自分達の都合で生み出している存在であり、元々迷惑行為に手を染めていた者も少なからずいるとはいえ、抑え込んでいるというのもほぼマッチポンプに過ぎない。クロス着用による住民への被害もほぼ気にしていない 追放・可愛がりの対象は実質「会長・副会長の気に入らないことをした住民」であり客観的な妥当性は二の次。管理人さえも例外ではない 何らかの反社組織と物理的なパイプラインを持ち、彼らに利する行為を働いている。おまけに警察とも癒着して揉み消しを行なっている 団地の住民から徴収している町内会費は月2000円とやたら高額。一方でクリスマス会のお菓子として缶コーラとうまい棒1本しか用意しないなどまともに住民には還元されておらず、おそらくは幹部(というか会長と副会長)の懐にほとんどが入っている 正月に団地の近隣にある神社に露店を出し、効き目があるか疑わしいお札や中身がスッカスカのおせちを「ご近所トラブル回避とNHK退散のご利益がある」と言い張って半ば押し売りする と、管理人・一般住民・変態人妻達の誰にとってもその存在は害悪そのもの。だいたいツートップのせい。 方向性は違うものの、B級人妻達と同様に我欲を満たすことしか頭にない連中だという点には変わりなく、目下最大最悪の敵としてヨシダの前に立ち塞がる存在となっている。 一方でショウダのクロスを得る前後(及び共振石破壊後)の様子から、彼女たちもクロスから精神に少なからぬ影響を受けていることが示唆されている。 婦人会の過去 現在でこそ自治会とは名ばかりの悪の組織と化しているバニシング排斥婦人会だが、かつては健全な教育を啓蒙する温厚なママ友集会であり、管理人や住民とも関係良好だったという。 しかし次第に「教育に悪い」「不健全」と看做したものの排斥に傾倒しはじめ、内部での粛清まで頻発するようになってきたため前会長のアイゼンは人望を失い孤立。 そこにつけ込んだ現会長・副会長が彼女を「最高顧問」というお飾りのポジションに引きずり下ろし、実権を握った末に現在のような悪辣な組織に作り変えてしまったらしい。 しかしまともな自治会だった頃も団体名は今と同じだった様子。その名前で温厚は無理があるだろ。 ちなみに烏合の衆というほど酷いわけではないが、上述したような経緯もあってかメンバー同士の結束力は今ひとつ。 執行部隊の3人はお互い仲良くしているものの会長・副会長に対しては「高級ソーセージ」と偽って怪しげな安物のソーセージを食わせるなどしているし、 アイゼンと会長・副会長に関しては明確な対立関係にあるほか、シラカゲ・ハセガワも独自の思惑を垣間見せる場面が多い。 【メンバー】 ◆ショウダ 正義マン参上~♪ 作中初めて本格的に登場した婦人会のメンバー。 自治会においてはツジサキ・アンドウとともに執行部隊を組んでおり、その並外れた腕力で追放対象の家財道具を本人たちもろとも窓から投げ捨ててしまう。 ツジサキとは仲がいいらしく、彼女のことは「ツジちゃん」とあだ名で呼んでいる。 巨人症と疑うほどの異常な長身(2m30cm)を誇る人妻。肩書きは「正義魔」。夫からは「マサミ」と呼ばれている(*2)。 室内では頭が天井にぶつかってしまうため常に身体を傾けている。屋外でも直立すると枠線外に見切れてしまうので、集合シーンでもサナモリを片手で吊り下げつつやっぱり傾いている。 普段着として「巨女」「八尺」「SUPER BIG」などと胸元に書かれたクソTシャツを着ている。 笑い方はヒーローということでか「HAHAHA」とアメコミ風。後述する「性癖第二解放」時は「破破破」となる。口癖は「破邪ぁ〜!」。 正月には露店でジャンボフランクを一本700円で売っていた。 「正義マン」を自称し、「悪い奴に人権はない」「悪い奴はいくらでも叩いていい」と正義の名の下に悪と見做した相手をいたぶることを好む危険なサディスト。 同じA級のカンザキ同様、(身体能力強化の有無は別として)リビドークロスの能力抜きでB級人妻達を圧倒できる腕力を持ち、劇中ではワタナベ・イチノセ・ミズタニの3人を同時に相手取って片手一本で一回無造作に薙ぎ払うだけで一方的に叩きのめしてしまっており、あのゴウダにすら防がれこそしたが、服を破りダメージを与え警戒させている。 やられているイチノセ達3人が罪の意識も反省の色も一切ない正真正銘の犯罪者であるため、やっていることには若干正当性があるように見えなくもないが、 彼女達の被害者であるヨシダを「キミじゃ団地の平和は守れませ~ん」と嘲笑いながら、雑に窓から放り捨ててその後も気にも留めないなど、明らかに自分が気持ち良くなるためだけに正義を行使しており、 そもそもショウダ自身が団地にリビドークロスをばら撒いて人妻達が凶行を犯すように仕向けている側の人間なので、こっちはこっちで非常に悪質なのは間違いない。 そもそも「バニシング排斥婦人会」なんて名前の自治会に入っている時点でまずマトモではない。 本人も内心自覚はしているようで、ヨシダに本性を見抜かれた際には常に浮かべている薄笑いが消え、さらに人目のない自宅では鬼の形相で悶え狂いながら会長にヨシダを手ずから制裁させてほしいと訴えるなど一層恐ろしい姿を見せている。 その際のポーズと表情から、原作者が本作と同時並行で連載中の18禁同人CG集「搾精学級」に登場するブスジマを連想した読者多数。アポカリ~(終末の挨拶) 元々は身長を除けばごく普通の少し泣き虫な人妻だったのだが、子育てや素気ない夫の態度にストレスを溜め込んだ末に悪人を攻撃して憂さを晴らすようになってしまった。 最初の頃はゴミ出しのルールを守らない人を叱責する、ネットで攻撃的な書き込みをするなど過激ではあってもまだ常識の範疇に収まってはいたが、 最終的にはどういうわけだか性犯罪の類いに発展してしまった。なんでそっちの方向性なんだ…内心欲求不満なのか。 その様子を見た婦人会に上位クロス適合者としてスカウトされたようである。 近所の自転車泥棒を懲らしめる際の「黙れ!悪人は乳首舐められて当然!!」は読者を戦慄させた。蝙蝠ヒーローやセイバーのマスターの青年といった他作品にまた風評被害が 下記のリビドークロスを引っ提げ、婦人会の先鋒としてヨシダたちを強襲。リビドークロスの力もありゴウダに圧勝。恐怖から逃げるヨシダに「ジャスティスモービル」なる喧嘩売ってるようにしか思えないママチャリで追い付き、彼を犯す襲うもワタナベ・イチノセ・ミズタニの「人妻デルタアタック」で姿勢を崩され、その隙に顔面にゴウダの人妻堕としをくらいダウンした… …わけがなかった。しかし、さすがに追い詰められたのか、リビドークロスの更なる力「性癖第二解放」を使い機動力をアップ。団地を破壊し、ヨシダを空中に連れ込み、締め付けるも、タイミングよく発動したヨシダの「ボルタックアーム」ではねつけられる。空中で「ジャスティスブロウ」と「ボルタックフィスト」の打ちあいに敗れ、共振石を破壊された。 その後はヨシダ共々団地近くの公園の溜池に落ちたことで一命をとりとめ、夫と子供に救出される。元来の泣き虫ながらも穏やかな感じに戻り、涙ながらに和解した。 保有リビドークロス 来い! 悪人! この正義マンが成敗してやる!! 使用リビドークロス:ジャスティス(正義魔) 特色/力:異常な筋力、高い防御力 レアリティ A 属性 強化タイプ 攻撃力 ★★★★★ 防御力 ★★★★★ スピード ★ 射程 ★ 拘束力 ★ ショウダの身につけるリビドークロスは、マスクにマント、バックルに「正義曼(マン)」の文字が刻まれたベルトに全身タイツというアメコミヒーローを彷彿とさせるもの。 概ね「卑猥で異常」なデザインのものばかりな中では珍しく露出が少ないが、豊満なボディラインがくっきり浮き出ているためこれはこれでどことなくいかがわしい。 能力については曰く「強化タイプ最上位種」らしく、その性能は肩書きに違わずこれまでのリビドークロスとは一線を画するもの。 スーツの布地部分は非ニュートン流体の作用で攻撃を受けた瞬間に硬化するためゴウダの打撃さえ一切受け付けないほどの防御力を持ち、 さらに織り込まれた人工筋肉繊維により筋力を通常の倍まで強化することができる。 ここにショウダの素の状態でも異常な筋力が加わることで圧倒的なパワーを実現しており、 劇中では着地の勢いを乗せたチョップでアスファルトを割り砕き、飛び散った瓦礫で攻撃する「ジャスティスクエイク」なる技を披露しているほか、 ボディブロー一撃で軽々と電柱をへし折り、その後ろに隠れていたゴウダを一時戦闘不能に追い込むという尋常でない破壊力を発揮している。最早出る漫画間違えてない? しかし、あくまで人妻ヒトとしての能力の強化に過ぎず、搦め手にはどうしても弱い。また足が速くなるわけではなく、この点はジャスティスモービルで補っている。 また、クロスに保護されていない頭部にだけは攻撃が通用するものの、異常な高身長ゆえにそもそもそこまで攻撃を届かせるのが難しいという問題もあり、シンプルにしてスキも非常に少ない強力無比なクロスに仕上がっていると言える。 天空を舞い悪を破邪する団地ヒーロー!! 正義正義正義正義正義正義マ――――ン!! 使用リビドークロス:スーパー正義マン(性癖第二解放) 特色/力:超高速飛行 レアリティ A 属性 強化タイプ 攻撃力 ★★★★★ 防御力 ★ スピード ★★★★★ 射程 ★★★★★ 拘束力 ★ 性癖第二解放時は露出度が高くなり、マントが翼状に変形し、背中にジェットエンジンのようなブースターが付き機動力は大幅にアップ。簡単に空に飛べるくらい推力も高くなり、この推力を利用して突進する2m30cmの人妻ロケット「ジャスティスミサイル」が主要技。 人ならざる人妻が空を飛ぶ光景に団地住人は戦慄を隠せなかったが、息子のタダシだけは「ママがヒーローになってるよ!」と無邪気に喜んでいた。 ◆アイゼン まあ〜可哀想に 怖かったでちゅね〜♡ いい子♡ いい子♡ ママにいっぱい甘えんぼしてオッパイちゅうちゅうしまちょうね〜♡ 長髪をサイドにまとめた糸目の人妻。肩書きは「母性魔」。 職業は恐らく看護師(*3)で、勤務先は「ペシミズム厭世病院」。 フルネームは恐らく「アイゼン・ホノカ」。正月には露店でベビーカステラを売っていた。 一方的に他人に母性を押し付けるような人物らしく、制裁されるサナモリを唐突に上記のセリフを吐きながらあやそうとしてドン引きされている。 他の婦人会メンバーと異なり登場以来長らく目立った動きがなかったため、その人物像は謎に包まれていたが、 後に明かされた正体はなんとバニシング排斥婦人会の前会長。 とことん自己中心的なB級人妻達や悪辣さの目立つ他の婦人会メンバーとは異なり、一見すると温厚で善意的な人物。 そのため現会長とも対立寄りの関係にあるほか、前管理人であるヨシダの父からも「あの人だけは善人」と語られている。 といっても親父は母性で籠絡されているので後者に関しては眉唾。一応アイゼンが率いていた頃の婦人会とは関係良好だったようだが。 しかし問題はその善意や母性があまりにも独善的で極端なことで、患者をベタベタに甘やかしまくって社会復帰を拒否しだすほど依存させてしまったりしているほか、自身が「不健全」と見做すものを見つけると激昂し、相手の実情を考慮せず暴力も厭わず徹底的に排斥しようとする偏見の強さやヒステリックさも持つ。 多数の中高年の男性患者が寄ってたかって赤ん坊のように甘えてくるというこの世の終わりのような光景を前にしても笑顔で受け止めてしまえるあたり、母性の大きさは本物なのだろうが…… 会長の座を下ろされたのもそういった狭量さと過激さから人望を失ってしまったためであり、他の人妻達とはまた違う方向にタチの悪い人物だと言える。 排斥の対象が色々とあんまりな「ドジうさポロリ」だったり猛烈に好みが分かれ毀誉褒貶の激しいあの特殊性癖だったりするので案外マトモに見えてしまうのはご愛嬌。また、中高生ならまだしも小学生の子供に卑猥なものを遠ざけたい、と思うのは親として不自然な感情ではない 「ケンスケ」という名前の息子を溺愛しているが、彼はなんとイチノセのエロ自撮りを拾い集めていたあの少年である。 将来文部科学省事務次官にさせたいと思っており、息子の接し方も勉強を優先させており、これだけなら熱心な教育ママに思えるが、 勉強をさせるために「部屋の外」から南京錠と鎖をかけて閉じ込める。(「玄関」ではない。当然トイレとかの問題も発生し、下手すれば児童虐待に思われかねない行為である) 自由奔放でいいと言った夫は強制別居 テレビ・ネット・スマホは全面禁止 同年代の子とふれあいを制限。 ご飯もお風呂もお布団も一緒。 と歪みに歪んでいる。うん、普通に過干渉・教育虐待ですね。 息子も息子でエロ抜きで避難はしごから逃走しており、実質親子関係は冷えきっている。 保有リビドークロス さぁ… マモルちゃん… 躾の… 時間でちゅよ… 使用リビドークロス:グレート・マザー(母性魔) 特色/力:マタニティ柔術、「おりこうミルク」による洗脳 アイゼンの使用するリビドークロスは、天女や仏教の女神を思わせる羽衣のようなもの……に、搾乳機に接続された哺乳瓶と布団叩きを持ったサブアームが2対取り付けられた異形のもの。 その姿はまるで阿修羅か何かのようであり、とてつもない威圧感を放っている。絶対出る漫画を間違えている。 「いないいな~い…ばあ!」の掛け声で「躾」と「慈悲」の形相を切り替えることで異なる能力を使い分けることができ、 「躾」の形相では「マタニティ柔術」によって敵を捩じ伏せ、「慈悲」の形相では哺乳瓶に入った不気味な色合いの液体「おりこうミルク」を強引に飲ませることで相手を自分に甘えることしかできない状態にしてしまう。 さらに「おりこうミルク」は勢いよく噴射することで飛び道具としても使用可能。 アイゼン本人に生身の状態でも(同じく生身とはいえ)イチノセを軽々と血祭りに上げられるくらいの地力があることも手伝い、戦闘能力はA級人妻の例に漏れず非常に高い。 ちなみに6本の腕を持つことと名前からしてモチーフのひとつは恐らく愛染明王。 愛欲や煩悩を悟りの境地に高めた存在で、家庭円満を司り、愛欲を否定しないため遊女や水商売の女性からの信仰が深いとされているが、 アイゼンは行きすぎた母性や独善から他の変態人妻と同等の存在になり、愛する我が子とは心を通わせられず、自分が不健全とみなすものの存在すら許さないと、見事なまでに皮肉というか正反対の存在になってしまっている。 また、六本の腕や形相によって変化する能力など某悪魔超人の要素も含まれている様子。 ヨシダとの共倒れを狙うハセガワの策略により、ケンスケが彼の捨てたエロ本(*4)を拾ったと誤解してしまったアイゼンは偶然同じタイミングでケンスケを狙っていたイチノセを瞬殺しつつヨシダへの「躾」を決意。 リビドークロスを装着してヨシダの前に現れ、息子を守るために立ち塞がったヨシダ父をで軽く一蹴したのちヨシダに猛攻を仕掛ける。 圧倒的に優位な状況に持ち込み、ケンスケへの歪んだ母性愛を叫んで悦に入るアイゼンだったが、ヨシダの落としたポロリの人形を捻り切って壊した上、「虐待されてきた」「母の愛を知らずに育ってきた」と母親との思い出を全否定したことで彼の逆鱗に触れる。 そのままおりこうミルクでヨシダを籠絡しようとするものの、カタギリの持ち込んだコンドームを口に含むことでそれを防いだヨシダに全力の腹パンを決められ、さらにボルタックアームで全てのサブアームをへし折られ完膚なきまでに倒された。 ……かに思われたが、実は母親が共振石の開発者だったという事実に動揺するヨシダの背後で、彼女は密かに身を起こしており…… 「いない いな〜い…」 ば あ ♡ 使用リビドークロス:暗黒聖母(性癖第二解放) 特色/力:筋弛緩剤の散布 第二解放後のアイゼンはドス黒い笑みを浮かべた「修羅」の形相となり、黒い泥を思わせる質感の手袋とソックス、乳首を隠す黒いハスの花、冠以外には何も身につけていないほぼ全裸同然の姿となる。 さらに泥の中からはハスの花や実が先端についた触手のようなものが複数生え出しており、ここから筋弛緩剤を雨のように撒き散らす「マタニティポイズンレイン」で周囲の人間を無差別に行動不能に追い込む。 そして共振石の影響もあってか、筋弛緩剤で動けなくなった患者たちに「命のママ〜」なる解毒剤をチラつかせて奪い合わせたり、子供を「無知で愚かで弱くてすぐ悪道に堕ちる、言わば畜生」と断じるなど、独善的な母性もさらに悪化。その根底にあった支配欲のままに暴れ回る。 その姿はもはや、文字通りの「毒親」としか表現できない。 ちなみに仏教において蓮華は「汚れた泥の中から清らかな花を咲かせる、俗世の煩悩に染まることのない悟りの象徴」とされるが、 アイゼンのクロスは「自分自身が汚泥と害毒を撒き散らす、汚れに染まり切った黒い蓮華」という相変わらず皮肉全開のデザインになっている。 ちなみに作画の丈山氏がTwitterで公開したボツデザインは、概ね本編劇中のものと変わりないが被り物が黒いイバラの冠になっているというますますもって危ないものであった。 第二解放を遂げたアイゼンは「マタニティポイズンレイン」によって多くの患者と看護師ごとヨシダを無力化。 その本性を「自分より弱いと見下した者を周囲に侍らせて優越感と万能感を得たいだけの修羅」と断じる彼の肩の関節を躊躇なく外してしまう。 このままでは自分だけでなく病院全体が危機に陥ると感じたヨシダは自分が変態人妻になるリスク(*5)を背負ってでも共振石を使う覚悟を固めようとするが、その寸前に証拠隠滅も兼ねて事態の収拾にやってきたハイバラが乱入。 「ヒュプノス」のオメガ・リビドークロスを着用した彼女を前に、アイゼンは人妻の本能(子宮)から力量差を察して戦慄するものの、挑発を受けて激昂し、マタニティ柔術「とどめはお母さん」を喰らわせようとする。 だがそれを難なくいなされ、「ヒュプノス」の術中に嵌められた彼女は、フラッシュバックした自身のトラウマに直面させられることになる。 ホノカ… 宿題は終わりまちたか〜? アイゼンの母親もまた、支配的な毒親だった。 幼少期の彼女は母親から「医者になって勝ち組になれ」と虐待まがいの教育を受けさせられていたのだ(*6)。 そのまま容赦ない暴言と暴力に晒されるアイゼンの前に現れたのは、最愛の息子であるケンスケ。 泣いて彼に助けを求めるアイゼンだったが、ケンスケは彼女を冷たい目で見下ろして言い放つ。 ふんっ ママなんか… 大っ嫌い… 僕と同じ目にあえばいいんだ… そして現実世界では、アイゼンは白目を剥き泡を吹いて倒れていた。 絶望に心を折られたことを示すかのように共振石はひとりでに砕け、かつてのバニシング排斥婦人会・会長はあっけなく無力化されたのだった。 このとおりヨシダにすら本気の怒りを買うほど独善的極まりない危険人物ではあったものの、自治会の現ツートップのように単なる私利私欲から他人を食い物にするようなタイプではなく、彼女達の抑止力となっていたのも確か。 彼女が打倒されヨシダも不在のままという状況で、ツートップはさらに権力を強め好き放題に振る舞うようになってしまった。 恐らく原型となったのは原作者が過去に制作したCG集「無限射精拷問」に登場する教育用セクサロイド「T2000」。 極端な形で母性を押し付ける独善的な性格や「感情が昂ると滝のように涙を流す」という特徴的なリアクションが一致しているほか、原作者がTwitterで公開した初登場シーンのネームでは現在と異なりかなりT2000に寄せた外見で描かれている(*7)。 また、息子の名前もT2000の教え子と同じだったりする。 原典でのT2000はまさしく「モンスターペアレント」あるいは「毒親」としか表現のしようがない劇中トップクラスの超危険人物だったため、支配体制側のA級人妻のモデルとしては適役と言えるかもしれない。 ◆ハセガワ サナモリちゃんの身長 体重 年齢 スリーサイズ 教えてくれるかなぁ〜(ニチャア) ハンチング帽にメガネ姿の人妻。肩書きは「情報魔」。 ニチャニチャと笑みを浮かべながらいかがでしたかブログの記事タイトルみたいなノリで他人の個人情報を執拗に聞き出そうとする不気味な人物。単刀直入に言えばお前らの女体化 婦人会における諜報員的なポジションのようで、リビドークロスの製造元に送る変態人妻達の情報を密かに収集している(*8)。 彼女の自室は婦人会の拠点となっており、扉には「あけたら離婚!!!!」とでかでかと書かれた札が下げられている。旦那はさっさと開けた方がいいと思う。 反社トンネルからのリビドークロスと報酬金の受け渡しもここで行われている。 これらの要素から、実質的に会長・副会長に次ぐ組織の№3とも言える存在である。 のだが、ヨシダの使用する武器がBMI兵器であると知っている、それを会長・副会長の前で言いかけた際口を噤むなど、婦人会の立場から見ても不穏な言動を見せている。 ツジサキ・アンドウ編以降は2人の意に沿っていないであろう行動が増えつつあり、ヨシダの入院中に、精神的に不安定になりつつあるカタギリにトドメを刺してS級人妻「カオス」に仕立て上げた。 その後はニセのカオスのコントローラーをキリタニに献上。「団地王」と名乗ったキリタニをここぞと言うタイミングで離反。 カオスを従え、自らが「団地の神」になると宣言。全力で某漫画にケンカ売ってるよ。 自身はプレミアムリビドークロス「サウザンド・アイ」で高みの見物をしながらカオスをけしかける。 リビドークロスのランクからこいつは明確にA級人妻である。 キリタニによると大卒の模様。Fランだけど 正月には手相占いをやっていた。 ◆アンドウ あぁ〜♡ いいなぁ♡ 私も恥ずかしい格好晒して皆から笑われたいぃ…♡ 露出過多な格好で体のあちこちに「豚」「ドM」とボディペイントを入れたインパクト抜群なルックスの人妻。肩書きは「被虐魔」。 過激な制裁を受けるサナモリを羨ましがるなど筋金入りのドM。初登場時での自治会長の足乗せにされるその姿から、制裁を受けている側のB級人妻にしか見えず、実は自治会メンバーだったことに衝撃を受けた読者多数。 自宅では一応普通の格好で過ごしているらしく、ブタの顔が描かれたエプロン姿で料理に勤しむなど家庭的な面も見せているのだが、その直後テンションが上がった途端に全裸になって油ハネで快楽を感じながらオナニーを始めるという奇行を見せつけ、再び読者をドン引きさせた。 夫は前職(ライン工)での上司であり、彼に度を越したパワハラを繰り返された結果Mに目覚めてしまったものの、 結婚と妊娠を経て夫が改心し、SMプレイにも応じてくれなくなったために「ご主人様」になってくれる会長に心酔している。 ショウダ・ツジサキとともに自治会の執行部隊の一員として活動しており、その性癖から逆上した追放対象からの反撃を受け止めるタンクの役割を担っている。 ドMなので、柄が折れて流血する勢いで頭をホウキで殴られようがノーダメージ…というか むしろ回復する 。 これだけ見ると(というか実際)単なる変態でしかないのだが、攻撃を受ける際にさりげなく三戦の構えを取っており、微妙に戦い慣れしているところを垣間見せている。 他の2人からは「豚」と呼ばれており、一仕事終えた後はご褒美に ショウダの鉄拳 をもらっている。 一方他の会員同様ヨシダのことは見下しているか羨ましがっているようで、ツジサキに同調して「 イジメられてそう! 」と言っている。こいつにだけは言われたくない。 正月には殴られ屋を一発千円でやっていて、「流石にこれはまずいわよ」と至極真っ当なツッコミを受けた。 保有リビドークロス ぶひっ♡ぶひひ♡ ご主人様からの…命令…♡ ぶひぃいいいい♡♡♡ 豚は犯ります!豚骨砕身!プレミアムリビドークロス『スケープゴート』でぇ♡ 使用リビドークロス:スケープゴート(被虐魔) 特色/力:SMマーカーによる精神操作 アンドウの使用するリビドークロスは、イメージ通りというべきかボンレスハム菱縄縛りを連想させるような卑猥なデザインのもの。 普段の落書きのように身体にはリビドークロス名、腹部に「M」のような淫紋マークが記され、頭には羊の巻き角のような形状になったヘッドホンか耳当てのようなものを装着している。 両手首にマウントされた装置には多数の「S」「M」と書かれたシール状のマーカーがストックされており、「S」のマーカーを貼られた人間のドS中枢を刺激することで凶暴化させ、「M」のマーカーを貼られた相手を襲わせることができる。「M」側がM化するということは特にない。 他作品で例えるなら「凶暴化させる対象と攻撃の矛先を任意で指定できるサバイバー」と言ったところで、思い通りに敵を同士討ちに追い込めるというかなり凶悪な能力。 アンドウ自身が極度のドMであるため攻撃に巻き込まれても問題ないという点も地味に厄介。というか自分から積極的に巻き込まれにいく。 会長の命令を受け、バーベキュー大会を開いている「自助の会」を襲撃したアンドウは普段の姿からは想像もつかないような身のこなしでB級人妻達にマーカーを貼付。 「S」のマーカーを付けられたワタナベ・ミズタニ・イカヤマは凶暴化し、アンドウそっちのけでイチノセ達をなぶりものにしようと襲いかかってしまう。 普段の行いが行いなので当然だが誰の助けも期待できず陰惨な仲間割れが続く中、イチノセはアフィカスカタギリのWikiからアンドウの弱点を探すことを思いつく。 多数のアフィ広告に阻まれつつも望まないプレイを止めるための夫婦間の合言葉「セーフワード」の情報を見つけ、1人だけ酔い潰れていて無事だったサカクラにそれを読ませることに成功するが…… 「トンカツー」 ほう……あのワードを知っているとは しかし……所詮アフィカス…情報の正確性を欠いてますね…… 何故なら……「トンカツ」はセーフワードなんかではありません あれは…… SM逆転ワードです。 いい声で哭けよ生贄(スケープゴート)ども! 使用リビドークロス:弩S転換(サディスティックコンバート)(性癖第二解放) 特色/力:超スピード、瞬時のモード切り替え 性癖第二解放を行ったアンドウは自身のドS中枢を刺激することで、普段とは全く正反対のドSで暴力的な性格に変貌する。 弩S転換したことでリビドークロスは菱縄縛りから解き放たれ、腹部の紋様も「M」から「S」へと変化。 丸まっていた角は禍々しく尖り、瞳も山羊のような横長の形に変化。さながら生け贄を求める悪魔のような攻撃的な姿となる。 両腕の「S」「M」マーカー発射装置はメリケンサックのような武器へと変わり、ゴウダをして「人妻の動きではない」と評されたシキジョウの超スピードを「豚豚豚ぁ!!」の掛け声のラッシュで子猫のように簡単にあしらい腹パンを叩き込む技・「ポンポンクラッシュ」を発動する。 ハセガワによるとこの高速ラッシュは、かつて勤めていたブラック工場のラインで求められた殺人的超スピードによって培われたもので、その速さはプロボクサー並み。 防御力だけならトップクラスのサナモリのクロスですら防ぎきれない「ポンポンランス」なる防御貫通攻撃も持っている。 さらに瞬時にSとMを切り替えることができるため、攻撃を受けても即座にM化することで無効化し、さらにまたSに戻って反撃に転じるといった芸当も可能と、その戦闘能力は恐ろしく高い。 後述の通りカンザキには「テク無し」呼ばわりされ一蹴されてしまったが、それでも元「組織」の構成員でありほぼ間違いなくカタギではない上に実はS級人妻であることが示唆されている彼女を相手に、M化によってバールの一撃に耐えるなどそれなりに渡り合うことができているあたりA級でも上位に食い込む実力者だったと言える。 サカクラの発した反転ワードをスイッチにS化し第二解放を遂げたアンドウは、そのスピードでもってB級人妻達をたったの5秒で全滅に追い込んでしまう。 そのままツジサキと交戦中だったヨシダの前にも立ち塞がり、無防備なサナモリを必死で守ろうとする彼をボコボコにしながらキリタニに心酔するに至った心情を吐露する。 俺達みたいな豚はなぁあ! 存在価値のないゴミはなぁあ! 殴られることで愛されるんだ! 必要とされるんだ! 喜んでもらえるんだ! 可愛がってもらえるんだ! 愛情を感じるんだぁああああ!! アンドウの常軌を逸したドMぶりの根底にあったのは愛情と承認に飢える気持ちだった。 長らく過酷なブラック労働と苛烈なパワハラに晒された末に自己肯定感を失い、暴力を「愛」として受け入れるようになってしまった彼女は、 改心して一緒に普通の家庭を築きたいと願う夫の振る舞いを「愛してくれなくなった」と感じ、そこをキリタニに付け込まれリビドークロスに欲望を煽られた事で、 殴り殴られる以外の愛情表現を理解できない「暴力の悪魔」に成り果ててしまったのだ。 そんな自身の有り様を哀れむヨシダに彼女は逆上し、完膚なきまでに叩きのめそうとするが、そこで「俺の嫁を止めてくれ」と依頼を受けたカンザキが乱入。 激しい攻防を繰り広げ、さらにバールでの一撃をM化で受け止めて一瞬彼女を驚愕させるものの、最終的には首を締め上げられてM化でも対処不能な酸欠状態に追い込まれ敗北。 意識を失う寸前、カンザキに夫と身籠ったままの我が子が待っていると諭され、家族での幸せな光景を想像して穏やかな顔つきを取り戻しながら共振石を破壊された。 ◆シラカゲ 僕はヤダ… 常にハンディカムを回しているパーカー姿の人妻。肩書きは「覗き魔」。 口数の少ないボクっ子で、他の人妻達の変態発言には冷めた反応を見せる。一方で全員集合シーンでは会長のそばでソーセージの皿を捧げ持つなど、会長直属の従僕といえるポジションの人物でもある。 光学迷彩機能付きの合羽のようなリビドークロスを保有しており、隠密行動が得意。そして合羽の下は全裸。 シキジョウ編から登場していた「リビドークロスを配り回るフード姿の人物」の正体。会長の命令に従って密かに変態人妻達のもとに向かい、リビドークロスを渡している。 実験の一環か肩書き通りの性癖なのか、その後の彼女達の行動も全てハンディカムに収めている。 会長の命令に対しては忠実な一方、命令を受けてヨシダの様子を探りに行った際には憂国商事の商品であるヘキサゴンが干されているのを見つけても「変に勘繰られたらイヤだし僕がそこまでする義理もない」と報告せずに済ませるなど、何かしら独自の思惑を持っていることを伺わせる部分も。 ちなみに夫は優しそうな風貌の若い男性で、まだ新婚夫婦。 「シロちゃん」「パパちゃん」と呼び合うなど仲は良好だが、シラカゲがあまりにもウブすぎるせいで初夜のお勤めを果たすには至っていない様子。 後にハイバラと接点があることが判明。夫は両想いではあるが「夫役」、カンザキを「裏切り者」と「組織」と繋がりがあるような描写がある。 さらにカタギリがS級人妻についてヨシダに説明するシーンでは明らかにシラカゲにしか見えない、フードを被って逆さ吊りになった人物が描かれており、33話で組織の一員でS級人妻であることが明言された。 ◆ツジサキ アンタ… 恨みはないけどマン毛は燃やすよ… ゴスロリファッションに身を包んだ小柄で目つきの悪い人妻。肩書きは「復讐魔」。 口が悪くキレやすい性格の持ち主で、自治会長の指示にノリノリで応じて陰毛に火を点けるという残忍な行為も躊躇いなく実行に移す。 一方、陰毛着火をヨシダに止められた際はやすやすと突き飛ばされるなど、素のフィジカルは若干非力でもある様子。(*9) ショウダ・アンドウとともに自治会の執行部隊として活動しており、追放対象の住人には 扉に突き刺さるほどの勢いで包丁やハサミなどの刃物を投げつける など過激な攻撃を仕掛ける。 一応人妻らしく普段はコンビニで働いて家計を支えているようだが、性格が性格のため接客態度はあまりよろしくない。 その上肩書き通り嫌な思いをさせられた客(*10)に対しては 「全属性攻撃レインボーパニッシュ」 属性の内訳は光水火斬殴風闇 光 ライトの光で目を眩ませる。 水 頭から水をバケツごと被せる。 火 殺虫剤とチャッカマンによる簡易火炎放射器からの火を浴びせる。 斬 カッターナイフで服を斬る。 殴 ビニール傘で殴り付ける。 風 催涙スプレーを吹きかける。 闇 ラバーカップ(トイレそうじのスッポン)を股間に押し付ける。 以上の攻撃を受けて身動きの取れなくなった相手の姿を写真に撮っていた。 をはじめとした卑猥で過激な仕返しを行い、さらにその内容を逐一自作の「復讐帳」に書き溜めている。 その際頬を赤らめて乳首オナニーに耽るなど、A級人妻らしい変態性はきっちり持ち合わせている様子。 ショウダとは仲が良いようで、「ショーちゃん」とあだ名で呼んでいるほか、移動の際は腕に乗せて運んでもらったりしている。 ロリ体型だが意外に脚は太め。正月には露店でチョコバナナを売っていた。 保有リビドークロス あたしゃ 復讐の魔法少女ツージー さぁ! お礼参りの時間だよ! 使用リビドークロス:リベンジャー(復讐魔) 特色/力:マジカルステッキによる各種属性攻撃 ツジサキの使用するリビドークロスは、マイクロビキニ風のブラジャーとガーターベルトを組み合わせたようなかなり露出度の高いもの。 ツジサキ本人はこの姿を「復讐の魔法少女ツージー」と自称しているが、背中にはコウモリの翼を模したアクセサリーがあしらわれていたり、下腹部には何故か淫紋らしきものが刻まれていたりと、その装いはどちらかといえば悪堕ちした魔法少女のそれ。 ツジサキの過去を考えるとなかなかに悪趣味というか皮肉のこもったルックスと言える。 武器として身の丈ほどもある巨大なステッキ「ツージー・マジカルステッキ」を装備しており、上述した「レインボーパニッシュ」で使用した7属性に「淫」を加え、 火 「エンチャントファイヤ(*11)」(火炎放射) 水 「スプラッシュオヒヤ」(冷たい水を噴射する) 風 「コロリ・ハリケーン(*12)」(殺虫剤らしきものを撒き散らす) 殴 「メガ・ドンキ」(超大型ディスカウントストア鉄球を発射) 斬 「バリカンスピナー」(バリカンの刃を発射) 光 「アオリハイビーム」(閃光での目眩し) 闇 「ダークアブソリュート」(ラバーカップを顔面に被せる) 淫 「エクスタシー・テーザー」(汚いヒートロッド電気ショックによる快楽攻撃) の全8属性の攻撃を巧みに使いこなす。 必殺技はステッキを「アサルトモード」に変形させ、高速回転させながら全属性の攻撃を同時に放つ回避不能・迎撃不能の「神速レインボーパニッシュ」。汚い九頭竜閃。 キリタニからの「可愛がり」の命令を受け、親友であるショウダの仇討ちに燃えるツジサキは、コンビニ店員という立場を悪用し「ドジうさポロリ」のグッズをエサにカタギリを拘束。 彼女を助けにやってきたヨシダに不意打ちを仕掛け、運悪く武器を持ち歩いていなかった彼を一方的に追い詰めていく。 しかし陵辱行為に夢中になっていた隙にカタギリが機転を効かせて拘束から抜け出し、虎の子のDXボルタッククロー・アームをヨシダに託したことで形成が逆転。 懐に入り込まれ、激しい攻勢に晒されるツジサキだが…… ふふ…まぁ そう焦る事はないわ… ツジサキちゃん あの子は… 追い込まれる程凶暴性が増す性癖だから…♡ 「私を… イジめるなぁ…」 イジメる奴には 復讐の鉄槌を…! 『ボクは使い魔淫獣ヘッコ! よろしくヘコ〜』 使用リビドークロス:復讐の魔女ツージー(性癖第二解放) 特色/力:禁断の「爆」属性攻撃 第二解放を果たしたツジサキは髪が黒く変色し、リビドークロスはほとんど前貼りのようなさらに過激なものに変化。 巨大なとんがり帽子を被り、まさしく魔女のような姿となる。 さらに一つ目のマスコットキャラのような「ヘッコ」という使い魔を呼び出すが、コイツの正体は爆薬庫の機能を備えた自動操縦ドローン。 ツジサキの被害感情に応じて様々な爆発物を与え、攻撃するように仕向けてくる。 最大火力となる「レインボーC4」は駐屯地から盗み出した本物のC4爆弾に金属類や汚物を大量に混ぜ込んだものというシャレにならない危険物で、爆発させれば確実に多数の死傷者が出るとんでもない代物。 劇中での描写(*13)を見るにヘッコは元々ツジサキのイマジナリーフレンドのようなもので、リビドークロスに付随しているものはあくまで無意志なドローン……かと思われたが、 単行本掲載のリビドークロス図鑑によるとコイツの側からもツジサキの脳波を読み取って被害妄想を煽るように動いているとのこと。 過剰な破壊力と暴走のリスクから、危険性の点ではこれまでに登場したリビドークロスの中でもトップクラスと言える。 ツジサキは学生時代苛烈なイジメに晒されており、精神崩壊寸前まで追い詰められた末に工場で偶然見つけたダイナマイトを使ってイジメっ子達に復讐をしたという壮絶な過去があった。 ちなみに当時は「魔法少女スージー」というヒロインのファンだったようで、「ツージー」を自称したりことさらに魔法少女じみた振る舞いを見せるのはその影響である様子。 現在の彼女が過剰に攻撃的な態度を取り、BHF執行部隊に入って住民を迫害しているのも「やられる前にやる」という意識が根底にあってのこと。 臆病さから被害者意識を肥大化させてしまった人物、というのが彼女の本質であった。 ヨシダに追い詰められたことでそんな過去のトラウマがフラッシュバックしたツジサキは性癖第二解放を発動。 共振石の作用もあり「みんなが私をイジメる」という被害妄想に囚われ、団地住民に対して無差別爆撃を始める。 そしてヘッコに煽られるまま完全な暴走状態に陥り、「レインボーC4」にまで手を出そうとするも、 死傷者が多数出かねない状況とあって流石に傍観していられなくなったキリタニが苦渋の決断を下したことでヘッコが自爆、そのまま始末されそうになってしまう。 しかし爆発に巻き込まれる寸前、「ヘキサゴン」を持ってやってきたヨシダに庇われたことで無事生還。 「ここにはイジメっ子なんていない」「管理人として僕が貴方を守る」と彼に諭され、トラウマから心を救われつつ共振石を破壊された。 自治会を牛耳るツートップ ◇キリタニ 黙りなさい… 昨夜変態3匹が… 粗相をしたわ… 連帯責任よ… バニシング排斥婦人会・会長。肩書きは「調教魔」。 要所要所でミステリアスな振る舞いを見せていた彼女の正体は、まさかまさかの 前作「搾精病棟」に登場した超腹黒ナース・キリタニ であった(*14)。よく結婚できたな。 リビドークロスの製造元に変態人妻の情報を提供することで巨額の利益を得ており、団地住まいのくせにドレスを着込みどこへ行くにも玉座めいたデザインのソファを持ち込み、高級シャンパンとソーセージ(*15)での晩酌を楽しむなど成金じみた振る舞いをしている。 優雅に構える一方、意に沿わない者には苛烈な制裁を加える「ボス猿」っぷりは健在。 ヌマジリ共々当然のように会費を横領し、一般住民が変態人妻に襲われる姿を酒のあてにするなど俗悪さも相変わらず。 というかナース時代には一応表向き隠していた凶悪な一面をほぼ隠そうともしなくなっているあたりむしろ悪化している。 反面変態人妻達のぶっとんだ性癖を理解しきれず真顔になったり、ツジサキが暴走し死人を出しかねない状況になった際には団地住民の安全を優先した行動を取ったり(*16)、アンドウに対し「妊婦は体を大事にしろ」というなど、変なところで常人寄りな部分も窺わせる。 また、不機嫌になると露骨にムスッとした表情になってハムを丸齧りし始める(ヌマジリ曰く「犬食い」)というちょっと可愛い育ちの悪さを露呈してしまうところも。 ヨシダに対しては当初積極的な敵対姿勢を取らずにいたが、変態人妻化させたイカヤマを倒したことで「婦人会の活動を妨害し団地の和を乱した」として管理人なのに追放の対象とすることを宣言。以降は彼を明確なターゲットとし、「可愛がり」と称して配下のA級人妻たちを送り込むようになる。 その後はツジサキ・アンドウとの戦いで負傷したヨシダが入院している隙をつき、なんと団地オーナーの後ろ盾を得て自身が管理人に就任。 さらに目の上のたんこぶだったアイゼンも倒され、S級人妻と化したカタギリを「カオス・コントローラー」で制御下に置いたことで完全に増長し、 町内会費を月2000円から5000円に増額 週代わりで旦那を献上する「参勤交代」制の導入 逆らうと犬奴隷の刑 等、今まで以上に横暴に振る舞うようになる。 挙句の果てには「団地王」なる恥でしかない肩書きまで名乗り出す始末だったが、おおかたの予想通り実はニセのコントローラーだったために命令を受け付けなくなったカタギリに「カオス・グングニル」で後ろの穴を掘り倒されアヘ顔を晒させられるというとんでもない辱めを受けて見事撃沈。 自称団地王は即位数瞬即崩御とあいなった。 ◇ヌマジリ ネチネチ あんたもあいつらと同じ変態人妻でしょ? ダンゴムシみたいな格好で夜な夜なコロコロ転がって… 何あれ? おかしいでしょ? 変でしょ? どう見ても変態でしょ? 自覚ないの?(ネチネチ) ネチネチ バニシング排斥婦人会・副会長。肩書きは「粘着魔」。 その正体はやはり 前作に登場したキリタニの相方である超粘着ナース・ヌマジリ 。よく結婚できたな。 今作では白いドレスにつば広の帽子とかなり装いを変えている。ぶっちゃけこっちの服がショウダの普段着としてマッチしそう。 キリタニとの謎のコンビネーションと、超粘着質かつ微妙に正論で言い返しにくい言葉責めは今作でも健在。 キリタニ同様会費を横領して豪遊したりヨシダやカタギリが「可愛がり」を受ける姿を酒の肴にしたりと相変わらずろくでもないが、 爆発物を撒き散らして暴れ回るツジサキの凶行を見て不安そうにしたり、キリタニが彼女を始末すると決めた際には「そんな事したらツジサキちゃん死んじゃうわよ!」と動揺したりといくらか良識的な面も見せている。 ちなみにキリタニが団地王を名乗り出した際にはしれっと横で「副団地王」を名乗っていた。そしてキリタニ共々即失脚した。 ツートップの正体(ネタバレ注意) 長らく「A級人妻達のリーダー」として振る舞ってきた2人だったが、実は2人とも独身。やっぱりこの人たちに結婚は無理だった。 刑務所から出てきたばかりの前科持ちであった2人は元々団地を住まいに大人しく二人暮らしをしていたものの、慎ましい生活にフラストレーションを溜め続けたキリタニはある日突然「私の夫は年収2000万の海外務め」と言い張り人妻ティータイムに乱入。 それからというもの彼女は暴力と虚言で団地妻界隈をのし上がっていき、ついにはBHFのトップの座を奪って反社組織に作り変えてしまった。 つまり彼女達は変態でもなければ人妻でもない、クロスを使うこともできないただの性格悪い独身イキりおばさんだったのである。でも前作での言動を見る限り十分変態ではあると思う。ついでにヌマジリはワンシーン見る限りではキリタニの嫁にも見えるから人妻と見なしていい気もする。 ついでに前科持ちであることも明言されたため前作とは時系列的に地続きになっている可能性が高くなった(*17)。 【余談】 ショウダが初登場した7話後編の公開日の7月23日は東京オリンピックの開会式があった。 そのせいか、Twitter社が「変態人妻」「バニシング排斥婦人会」「正義マン」といった淫獄団地関連のトレンドをオリンピック関連のトレンドと誤認する珍事が発生してしまった。 とうとうオリンピックにまで風評被害を与えてしまったことに、ある者は困惑、ある者は腹筋崩壊したとか…。 とにかく、婦人会のトレンド入りは認めん…五輪のブランドに傷がつくからな… 原作者の話によると、婦人会のメンバーが集合する第8話(前編)執筆当初はメンバー全員のキャラ案が出来てなかったため、黒いローブ(日焼け対策)で正体を隠しておく予定であったとのこと。 しかし、担当編集の「ブリーチみたいに幹部全員顔出ししましょう!」という意見により、一気に全員分のキャラ案を作成することになったのだとか(*18)。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 連中の最終目的はガイアインパクトじゃないよな? -- 名無しさん (2021-08-14 06 53 24) たしかママ友集まりだから全員子持ちかぁ -- 名無しさん (2021-08-14 07 15 23) お前らのような人妻がいてたまるか -- 名無しさん (2021-08-14 07 32 59) 姓が変わってないのがスターシステムを示唆するんだけど、離婚済みでもこの作品じゃ人妻だしなぁ。というか「人妻」って「怪人」と同義だよね? -- 名無しさん (2021-08-14 07 59 11) 「ピュリッツァー賞選考除外作品」って次にくるマンガ大賞の選考から除外された件を根に持ってたって聞いて草生えたわ -- 名無しさん (2021-08-14 08 10 31) ↑4 コイツらの子供たちって親同様の異常者犯罪者なのか、反面教師にしてまともに育ったのか、親のせいで学校や社会でイジメにあっているのか・・・まぁ出てくることは無いんだろうけど -- 名無しさん (2021-08-14 12 21 50) 結華、事務所に帰ろう… -- 名無しさん (2021-08-14 12 24 26) 師匠への風評被害が半端ねぇw -- 名無しさん (2021-08-14 12 51 24) 人妻って何だっけ -- 名無しさん (2021-08-14 13 06 16) ↑この漫画じゃ怪人か犯罪者だよ -- 名無しさん (2021-08-14 13 24 00) 1話でオリンピックとブリーチに風評被害与えるとかパワーが強すぎる… -- 名無しさん (2021-08-14 13 30 12) 後半から登場の幹部怪人集団…デルザー軍団?それとも冥府十神?(風評被害) -- 名無しさん (2021-08-14 14 04 51) あの二人って搾精の本人なの?スターシステム的な並行世界のそっくりさんとかじゃなく? -- 名無しさん (2021-08-14 15 04 56) むしろこの団地から抜け出せるのならそのほうがいいのでは? -- 名無しさん (2021-08-14 16 20 01) ↑町内会費発言や憂国商事の存在を考えると、団地どころか町単位でヤバい可能性あるんだよねこの世界観 -- 名無しさん (2021-08-14 16 23 01) 本人だとしたらガチ恋勢説が無くなってしまう… -- 名無しさん (2021-08-14 16 45 33) ↑失恋したと考えればセーフかもしれんがそれはそれで切ないな -- 名無しさん (2021-08-14 17 16 18) ヤマダとクロカワの安否が心配される -- 名無しさん (2021-08-14 17 44 54) ヤマダが負けた世界線でヤマダが二人に飼われてるのでは?って考察もあるな -- 名無しさん (2021-08-14 18 01 23) シラカゲが透明マントで撮影してるなら、第一話でワタナベを撮影していた監視カメラはなんなんだろう? -- 名無しさん (2021-08-15 00 14 36) 町内会費の滞納者を磔刑に処している写真(ピュリッツァー賞選考除外作品) これさ、ピューリッツァ賞受賞したもっとやべー写真撮った変態人妻がアメリカに居るってフラグじゃないよね? -- 名無しさん (2021-08-15 00 20 34) 良くも悪くもインパクト第一みたいな漫画なのだから、幹部は小出しにするより一気に顔出ししたほうが盛り上がるのは自明の理。担当は有能(ブリーチへの風評被害から目を逸らしながら) -- 名無しさん (2021-08-15 01 39 56) ↑確かにあの皆がサナモリをいたぶるシーンは「いかに危険な人物か」印象付けるにはこれ以上ないほど正解だったと思う……正直者「幹部陣集合シーン」というより「詳細はわからないが絶対関わってはいけないことはわかるマジモンの危険人物」だけど…… -- 名無しさん (2021-08-15 11 26 36) 上でデルザー軍団に例えられてるけど、S級の存在を考えるとゲキレンジャーでいう五毒拳、もっと強くても三拳魔クラスかもしれないのが怖い…… -- 名無しさん (2021-08-15 12 44 07) >ガイアインパクト 優秀な変態人妻でも選別するのか…? -- 名無しさん (2021-08-16 08 27 28) タグに東京五輪ってあるのは何か意味があるのか…? -- 名無しさん (2021-08-17 00 46 46) サナモリをいたぶらないと、まあ、ゆうてもBクラスも犯罪者だしお互いに潰し合ってくれればって雰囲気がでてたからな -- 名無しさん (2021-08-19 09 34 11) やべーやつVSやべーやつだからなあ -- 名無しさん (2021-08-20 16 48 52) 人妻ってことはこの人外と結婚した旦那がいるんだよね… -- 名無しさん (2021-08-21 11 55 10) その旦那たちはちゃんと仲睦まじく暮らせてるのかって疑問があるな。この異形共に脅されて結婚せざるを得なかったなんて事は… -- 名無しさん (2021-08-21 12 15 18) 触手フェチにリビドークロス送りつけても、自分に触手巻き付けて満足するだけに終わるんじゃ? -- 名無しさん (2021-08-21 20 26 20) なんか実はヌマキリは担がれてるだけで配下の連中は別の思惑持ってるんじゃないかって気がしてきた シラカゲはリビドークロス製造元のスパイ説あるみたいだし反社トンネルもあるのはハセガワ宅だし -- 名無しさん (2021-08-27 09 20 20) バニシング排斥婦人会なんてものが出てる作品が淫獄団地以外にあるとは思えないので(淫獄団地)は要らないと思う -- 名無しさん (2021-08-28 03 50 46) ↑そういう項目は他にもあるけど、個人的には同時に作品タイトルの宣伝にもなるとして()内に作品名入れるのには賛成ですがね。 -- 名無しさん (2021-09-04 21 09 19) とにかく項目名に淫獄団地を入れるのは認めん……アニヲタWiki(仮)のブランドに傷がつくからな…… -- 名無しさん (2021-09-04 22 33 31) 人妻危険度ランクそのものの信頼性が失われたので、実はB級と比べて圧倒的戦力差があるわけではない(半分はショウダと同じく強い)かもしれない… -- 名無しさん (2021-09-04 22 47 01) ↑最初からあったか? というか基準は「戦闘能力」じゃなくて「犯罪してそう・関わりたくない」ランキングだろ -- 名無しさん (2021-09-04 23 42 15) ↑つまり戦闘力ではなく捕獲性能でランク付けされたマーズランキングみたいなもんだな!(広がる風評被害) -- 名無しさん (2021-09-05 01 36 31) 汚いミュージアム -- 名無しさん (2021-09-11 15 19 23) ロクでもない連中なんだけど2人でイチャついてるツジサキさんとショウダさんはなんか可愛い -- 名無しさん (2021-11-05 14 56 08) 「バニシング排斥婦人会」って口に出したときのテンポ良くて好き -- 名無しさん (2021-11-14 13 36 02) ゴールドクラスのガイアメモリもとい特注のリビドークロス全員所持でますますミュージアム感増してるの草生える -- 名無しさん (2021-11-18 17 39 42) 「こいつは悪だから何をしても許されるよ!」ってパワーワードを口にする正義なんざヨシダの言う通り単なるサディストだわな -- 名無しさん (2021-12-03 07 24 51) アポカリ空手奥義・アイアンメイデンに憎悪に歪んだあの表情───ショウダの過去の姿はやはり… -- 名無しさん (2021-12-03 10 19 46) アンドウ=サンはどう見てもイタミニンジャ=クランのニンジャ -- 名無しさん (2021-12-04 12 00 17) ショウダが姿勢 -- 名無しさん (2021-12-10 17 38 15) ↑途中送信失礼 ショウダが姿勢を傾けるのは今回の悲しき過去発覚でコマに収まろうとする=狭い団地で暮らす時の癖って考察はなるほどと思った -- 名無しさん (2021-12-10 17 43 08) 人妻の中でも1回逆レ未遂した以外は丸まって転がってるだけのサナモリをいたぶるのが、ちゃんと悪役感出て上手いなと思った。 -- 名無しさん (2021-12-19 19 35 05) ショウダのクロスは人妻ではなく別のとこに行った方が売れるんじゃね? -- 名無しさん (2022-02-06 05 17 56) ショウダはW的に考えるとコックローチかコマンダー、もっと広げるとキグナスゾディアーツとかジャッジロイミュード枠か -- 名無しさん (2022-02-09 05 40 24) ヨシダもB級人妻は制裁されるべきって考えてて、同じ私刑でもゴウダのそれについては特に否定的ではないので、こいつらの身勝手さが際立ってる -- 名無しさん (2022-02-14 00 55 16) 他の面々が好き勝手暴れ回ってる中で現状ほとんど本性も見せてないし婦人会の中でのポジションも不明なアイゼンさんがすごい不気味 あのモンペがベースって時点で相当ヤバいやつなのは間違いなさそうだけど -- 名無しさん (2022-03-05 04 18 28) ↑搾精研究所作品は同人含めつながってそうだし、学級のサンゼンインさんとともに作中設定的にはこっちの「方が」ベースの可能性もありそう。例えるなら勇者ロボのAIベースはGGG職員や関係者みたいな感じで -- 名無しさん (2022-03-06 19 53 40) 「黙れ!悪人は乳首舐められて当然!!」が他の作品のキャラに言わせている画像が多いな。 -- 名無しさん (2022-03-22 21 58 33) 幹部怪人が二人同時にやってきたと書くと何だか大変なことになっている現状。 -- 名無しさん (2022-06-27 15 53 13) 今回の反転したツジサキとアンドウが2人が同時にブッ殺す!って言った後の性癖二段階解放は漫画的に普通にいい演出とコマ割りだった -- 名無しさん (2022-07-23 11 27 40) アイゼンのASMR出てて草 -- 名無しさん (2022-08-05 06 23 52) W人妻、エクストリーム! -- 名無しさん (2022-08-05 14 57 04) やっぱりヌマキリはハセガワシラカゲアイゼンあたりに担がれてそうな気がする -- 名無しさん (2022-08-05 15 04 15) B級人妻たちはアンドウの足止めにしか使えなかったな。所詮は変態か -- 名無しさん (2022-08-20 07 14 28) 万一アニメ化したらツージーは酒に焼けたようなガラガラ声と可愛らしい萌え声使い分けられる人に演じてほしい -- 名無しさん (2022-09-17 22 19 08) I澤S織が真っ先に思い浮かぶな・・・ -- 名無しさん (2022-09-17 23 08 08) アンドウ夫の業は深いが、妊娠中ならそら暴力ふるいたくなくなるわ…… -- 名無しさん (2022-10-14 23 56 13) アイゼンは実はS級とか予想してたけどそう来たかァ… -- 名無しさん (2022-10-28 13 16 02) BHF前会長がアイゼンとは驚きだ。彼女の戦い方が気になるけど母性魔だけにミルクを武器にして戦うのか? -- 名無しさん (2022-10-28 21 33 27) ツジサキのレインボーパニッシャーの淫以外は実際に自分がやられたイジメを元にしてるのでは -- 名無しさん (2023-01-10 21 28 07) 実はそんな仲良いい訳でもない事が判明したのは草 -- 名無しさん (2023-01-14 15 10 27) ドSモードのアンドウが執拗に腹パンするのは妊娠への恐怖と赤ちゃんのせいで攻めてもらえなくなったっていう気持ちの現れって考察があってちょっと納得 -- 名無しさん (2023-01-16 06 30 33) 2話で登場した子供がアイゼンの子供だったのか。というか幼い子供に国家公務員一種取得を目指せとか…親のエゴが子を殺すってアイゼンみたいなのを言うんだろうな -- 名無しさん (2023-01-27 13 31 54) 皆見た目だけならめちゃくちゃ可愛いか美人なのがつらい -- 名無しさん (2023-01-29 07 59 26) 安いソーセージ食べているからあんな音が出るのか(安物は皮がパリッとしない) -- 名無しさん (2023-01-29 16 09 27) ハセガワが陰で本格的に暗躍し始めたけど最終的に何を狙ってるんだ? -- 名無しさん (2023-02-10 13 03 37) そりゃキリタニアイゼン共倒れからの自分が掌握するよくある腹にイチモツある雑魚幹部でしょハセガワ、組織や憂国商事の手先かもしれんが -- 名無しさん (2023-02-13 00 43 59) 淫獄団地を知らず見たら衝撃しかない(笑)脳内では劇画でイメージしてたけれど検索したらあんなに綺麗な絵柄とは思わず驚いた。てっきりこち亀の〇〇デカ達のような外見とも思ってた。 -- 名無しさん (2023-02-13 08 40 10) アイゼンのリビドークロスのヒトツ鬼的考察は見事だな。ショウダは言うまでもないけどツジサキとアンドウの場合はどういうヒトツ鬼的解釈になるんだ? -- 名無しさん (2023-02-17 13 02 43) ツジサキは「利己的なマスコットの言うがままに際限ない被害妄想のままに破壊と混沌わ振り撒く魔女」アンドウは「自分の嘘に飲み込まれて冒涜的な愛情を撒き散らす悪魔憑き」ショウダは「その肉体でみんなを守る事よりも自分を抑圧するものを破壊する事を選んだ悪堕ちヒーロー」かな -- 名無しさん (2023-02-17 13 39 38) キリタニもヌマジリもヨシダを追放しようとしてたのに、ツジサキの巻添えでヨシダが爆死しかけた時は大慌てしてたのが意外だったな。それこそ儲けものと大喜びしそうな人達なのに -- 名無しさん (2023-02-18 19 18 45) ↑病棟の時からそうだったけどヌマキリは根が小心者というか、悪党として一線を越えられないタイプ そういう意味ではツジサキを処刑する決断ができたあたりキリタニさんの方は悪党として成長してるとも -- 名無しさん (2023-02-19 05 12 05) アイゼンは話が進む度にそのモンペぶりでヘイトが溜まってたけど最新話で「子供を徹底支配してこそ自分に都合のいい子供に育つ(意訳)」とか暴言を言って、ヨシダの母との思い出の品であるポロリの人形を損壊してて凄く不愉快だったわ…もはや毒婦とも呼べない自己愛まみれの真性の絶対悪だろ -- 名無しさん (2023-03-11 08 20 16) アイゼン見てたら相対的にショウダ、ツジザキ、当たりがマシに見えてきた。人間性は問題しかないが、主婦としては真っ当だからな。実際家庭環境も良かったし -- 名無しさん (2023-03-14 13 07 43) ↑まるで今までの連中は良いやつだったみたいな… -- 名無しさん (2023-03-14 13 08 43) アイゼンはトランザみたいな末路を望む -- 名無しさん (2023-03-24 18 57 46) 変態人妻達は自分達の行動を誰一人反省しないしアイゼンはリビドークロスを入手する以前からクズだったし、このままヨシダが勝ってもアイゼンが一切反省しないままケンスケを虐待し続けるだろうしこれはどうするのか -- 名無しさん (2023-03-24 19 31 31) アイゼンを擁護する気もないけどそんな過剰にヘイト溜めてムキムキしなくても… -- 名無しさん (2023-03-24 21 31 43) 子供との関係は良好だったのに、ここに来て完璧な毒親が出てきたな -- 名無しさん (2023-04-21 22 12 25) アイゼン編って、グレートマザーが愛染明王、第二形態が釈迦如来と蓮、「帰依しなさい」「あなたは修羅だ」の台詞と、仏教系に関係したものが多いな -- 名無しさん (2023-04-24 08 23 23) アイゼンは最早人として完全に壊れてるし、ケンスケくんは父親の所に行く(=離婚)しかないな…。 -- 名無しさん (2023-04-24 10 23 50) ????「あの子には私が真の美を教えてあげるから安心して塀の中にいっていいんですよアイゼンさん…ふふふ」 -- 名無しさん (2023-04-29 14 16 18) アイゼンの元ネタのT2000は息子と思い込んだ相手をレイプするくらいの歪んだ母性の持ち主だったので、この漫画が18禁だったらアイゼン自身もそのくらいやらかしてもおかしくないと思う -- 名無しさん (2023-04-30 15 50 47) ある事典ではあの秋葉原通り魔事件を起こした加藤智大の母親がまさにアイゼンだったと出ていて言い得て妙だと思ったな -- 名無しさん (2023-05-01 22 08 15) アイゼンも被虐待児だったけど息子をはじめ他人にも、母親にされた仕打ちを行い悦に浸ってたし因果応報な倒され方だったと思う -- 名無しさん (2023-05-12 15 24 24) 結婚の暗黒面とか、闇堕ちして黒い甲冑服をみにまとうとか、ダースヴェイダーかよ・・・スターウォーズにまで風評被害が・・・ -- 名無しさん (2023-08-01 13 48 07) S級人妻が出てきたからもう婦人会はお役御免と言わんばかりにキリタニが倒されたな。次回はヌマジリか? -- 名無しさん (2023-08-16 07 57 05) 「団地王 即位数瞬即崩御」 五七調で異様に語呂が良い -- 名無しさん (2023-08-23 21 04 22) いよいよハセガワがヌマキリに反逆して団地の神を宣言したけどA級人妻なのか。シラカゲだけがS級か?ヌマキリが人妻でも変態でもないのでリビドークロスが使えないのは倒す手間が省けて良かった -- 名無しさん (2023-08-25 11 43 31) シラカゲがS級人妻確定か -- 名無しさん (2023-10-13 17 12 10) 危険度高いはずの「暗殺特化の人妻」に「それじゃ単に旦那のいる暗殺者だろ」ってコメントがついてたの笑う -- 名無しさん (2023-10-22 20 31 06) 名前 コメント あえてアイゼンを擁護する余地があるとすれば確かにあの番組を放送するのはそりゃ子供の教育に宜しくは無いな。そりゃああなるわ…それはそれとしてアイゼンの包容力に溺れてみたいのはある(笑)
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あいきよう(愛嬌)(本)しお。 【愛嬌あるさま】 (本)うらやか・(補)えがおよし・えこえこ。 【愛嬌の無い】 (本)ぎごつけない・きずい劇・きぞっぱいない・しょっぱいない・ぶそっこい・(補)うやのない。 【愛嬌の無い者】 (本)ぶっと。 あいそう(愛想)のよいこと *もてなし(二八二ぺ)(本)いさい。 【愛想のよい人】 (補)いえーすーじん。 【愛想の無い】(本)きぞっぱいない・きぶい・けそい・げほーない・けんそ」がない・しぶい・しょっぱいない・しょむない・すげない・すっちょーない・すぼっこない・そっぱい」がない・そっぺー」がない・そっぽないへそっ ぽ)。にべがない・ほいない・むぎしない・もげない・(補)あんじらーとなか・きすげない・そんげがない。 【無愛想】 (本)そっぽ・そんぶり・ぶいき・ぶす・もげさく・(補)ぼっこ。むてつきゆー。 【無愛想な】(本)すっこえた・すっちょーな・すぼっこな(すぼっこない)・むけっしょな・騨すとーな。 【無愛想な事】 (補)どんなこと。 【無愛想の入】(本)きぶ・(補)かまじしゃ−。 【無愛想な表情をする】 *かおいろ(補)つけんと」する。 【容貌のよくもない者が無愛想にするさま】 (本)けんけん。 【つっけんどんな言葉】(補)そんぶり。 【ぶっきらぼうな】(補)ε・っきょーげな。 【何の御愛想もない】 (本)おなにこともない。 アイロン (火熨斗) ↓ひのし あげ (肩上・腰上) (本)からあげ・せきね・ぬいあげ・みあげ・みやげ。 【肩上げ】 (本)かたぜきね・かたぬやげ・かたみやげ・(補)かたねーちり。 あさおりもの (麻織物) ↓いと・うわぎ・しごとぎ・ぬの・あさ(〇六六ぺ) あさくさがみ (浅草紙) ↓すきがえし あしだ(足駄) *げた(本)おーだか・げた・さしげた・さしば・さしはま・さしぼくり・たかば・はげた・はまげた・ぶくり・ぼくり・(補)たかげた。 あしなか (足半草履) ↓ぞうり あせふき (汗拭) ↓てぬぐい あたま(頭) ↓あたま(〇九五ぺ)・かみ・リはり あとにもさきにも(唯一)↓いちまいかんばん あぶら (油) ↓あぶら(一五一ぺ)・すをあぶら・つばをあぶら・びんりけあぶら あまぐ (雨具) *かさ・かぶる (本)かんぶり・みのかさ。 【雨合羽】 (本)あまばおり・じゅーりがっぱ・とい・みのぼし・もめんがっぱ。 【雨具なしで頭から濡れること】 *ぬれる (本)つぼっこ・ひらべたり・(補)からっつぼ。 あみがさ・(編笠)↓かさ(笠) あむ (編) (本)くむ。 【編み目を増す】 (補)しこ」いれる。 あわせ (袷) 契しごと謇・じゅばん(本)こずば・ふてーしぬ。 【袷のさしこ】 (補)ずぶ。 いがぐりあたま (毬栗頭) ↓りはり いき (粋) (補)すい。 【物のみやびやかなこと】 (本)きょーいき。 【粋な】 (本)いさどい懶b 【不粋】 *やぼ (補)ぶすい。 いしきあて (居敷当・尻当) (本)けちあて・しさし・しりうち・しりすけ。 いしつぶつ(遺失物) (本)してもん。 【落し物】(補)うだりもの。 【紛失物】(補)うせもん。 【遺失者】(本)とが。 【無くす・失う・遺矢する】*おとす(三七五ぺ)(本)あやす。いなす・うすつる・うだる・うっせる・おっぼろく・してる・すたる・すてる・ほーろく・ほろく・(補)すてる・みたす。 【無くなる・紛失する】 *なくなる(三一五ぺ)(本)うさる・うしたろ・うしなける・うせる・したる・ひたる・まじゃける・(補)まじれる。 【落し物を拾う】 (補)かめーゆん。 【拾得。発見】 (本)めっけ。 いちまいかんばん (一枚看板・唯一衣裳)*よそゆき (補)いちめーひっぱい・ちぢゃるかきた。 【一枚の着物を着たきりの人】 (本)きたいち。 【あとにも先にも唯一つ】 (本)けーもはれも・けにもはれにも・てーもはれも・てにもはれにも。 いちょうがえし (銀杏返) (本)あぐらがみ・かくるがえし・かっくりがえし・しんちょー・ちょいちょいまげ・ちょーこわげ・ちょーちょーまげ・もといかけ・わっこ・(補)しんちょーちょー。 いっちょうら (一丁羅) ↓いちまいかんばん いと (糸) *むすぶ・もりれる・たこ(二二一ぺ)(本)いーちゅ・いとそ。 【もめん糸・縫糸】 (本)かな・かないと・かんな・かんないと・きかい・ぬいそ・ぼーせきいと・(補)とーいと・ばーばいと(児)。 【もめんの取糸の合せないもの】 (本)かな。かんな。 【絹糸】(本)ほんいと・まん。 【絹のより糸】 (本)すがいと。 【生糸】 *かいこ(〇三五ぺ) (本)さーが・さびいと・しらが・すが・すがいと・まん。(補)しらが。 【生糸のさらさないままのもの】 (本)きなり。 【生糸を買ってあるく人】(本)しがかい。 【麻糸】 *あさ(〇六六ぺ) (本)あさう・お・おいと・かーちょ・さびちょいと・ずの・まそ・(補)ののいと。 【麻糸の良質の物】 (本)いりそ。 【白糸】 (補)しろそ。 【黒糸】 (補)くろそ。 【しつけ糸】 (本)とべいと。 【畳の糸】(本)けーそ。 【糸くず】 (本)いとそ。 【より合わせた糸の伸び縮みしてそろわないこと】 (本)びり。 【糸一筋】 (本)かたし。 【糸の太さ】 (本)そ。 【太い糸】 *ひも (補)ぐ。 【糸などの切れやすいさま】 (本)どかどか。 【糸などの弱い】 *よわい(一二三ぺ)(本)しゃらい。 【糸などのほつれる】(本)ほっつける。 【糸などをよった時に生ずるこぶ】 (本)ちりこ・ちん。 【糸などの弛む】(本)たくなる・だる。 【一巻の糸】 (本)かな。 【糸巻】 (本)かなまき。 【つむぐ】(本)つぐ。 【糸籠】 (補)みよけ。 【つむぎ糸】 (本)じんき。 【製糸の時に出る屑糸】 (本)つまみ。 【綿の実を除く道具】(本)さねくり・しんころくろ。 【紡車】 (補)わたのべぐるま。 【糸繰台】 (本)うきよだい。 【糸取車の棒を廻す小さな棒】 (本)てんぎ。 【綿繰の心木の両端のろくろ】(本)しんこ。 【紡車の綿を引出すための具・綿あめ】(本)あめ・けいまき・しの・しのまき・じんき・つんぐり・ねじこ・へちま・まるわた・よりこ。 【製糸工場】 (本)きかい。 【製糸工女】 (補)いとひき。 【製糸工場の男工】 (本)けんばん。 いなかもの (田舎者) 鋳やぼ(本)いもにー・うんねき・ごーちゅー・ごっつ・こばとーじん・ごんぜ・さとっちゅ・つち・やぼだし・(補)いもねー(卑)・ざいごっさー・ざいしょもの・やもーと。 いふく (衣服) ↓きもの いれずみ (入墨・刺青) (本)がまん・ぐん・ぱどうち・ほりあじゃ・(補)はちぢ。 いろめ (色目・秋波)(本)ひきずりまなご・(補)しおのめ。 【色目をつかう】 (本)ぎんかり」をさずける。 いんき(陰気)な人 (補)いんじゃもん・うつしよやみ。 うちかけ (打掛) (補)ほーりき。 うつくしい (美) ↓▼・き山仙い うぶぎ (産衣)(本)うぶきん・がにとり・てだまぎもの・てとーし。(本)てだまり。 【他人に贈る産衣】 (本)そぶつ。 うら (裏・裏面) *うら(一八六ぺ)(本)かげ・さら。 【裏地にする紅色の絹】 (本)ほんこー。 【もめんの厚い裏地】 (補)むんぱ。 【裏に当てがう】 (本)すける。 うらがえし(裏返) (本)うらむかい・かーちま・かいさま・かいちゃ・かえさ・かえさま・かえしま・かさまい・かしま・かしまい・かっちゃ・きやーっちゃ・けしんめ・(補)けーっちゃ。 【裏返しになる】(本)うてかえる・べらぐりがやる・(補)うっちえーゆん。 【裏返す】 (本)うてかえす・むくる。 うわぎ (上着) *きもの (本)ずぶり・ひっぱり・ハ(補)まかない。 【上っばり】 (本)ばおり・わんばり。 【外出などに上っばりをひっかけて行くこと】 (補)びんぼーかくし。 【麻製の上っばり】 (本)ものし。 うわぱき (上履) ↓くつ・ぞうり えくぼ(笑窪・壓膕)↓わらう(三六三ペ) えもんかけ(衣架)(本)かけざお・かけざわ・きもんざお・そそ・ならし・みせざお・みそかけ・みそそ・(補)みそそ。 えり (襟・衿) ↓きる・むなぐら・くび(一〇二ぺ)(本)りん・(補)ふすむん・ほそ。 【掛衿】 (本)えりかけ。 えりまき(襟巻)に使う風呂,敷のような物 鱒かたかけ (補)しかんまき。 えんじ (臙脂) (本)うつしべに。 おかっぱ (童女髪形)(本)おっかぶろ・おぼこ・かーらけ・かむろっこ・(補)おかぶろ・おしょぼ・かんたー。 おかめ (阿龜) ↓おたふく おきやん ↓すがた・おてんば(一〇七ぺ) おくみ(衽) (本)おーくび・なかり・のぼり・ふんねい・ほぞ・ほそもん・(補)ぬぶり。 おさがリ (使用古品) (補)うさんでー。 おしめ (襁褓) (本)きよめ・こーずき・こしきまき・したし・しめし・しりめし・ひたし・ふんどし・まき・(補)またげ・むつき・もずき。 【子供の股が襁褓でたずれる】 (本)かめる。 おしゃれ (洒落) ↓しゃれる おしろい (白粉) (本)けしょ・(補)おしろこ。 【白粉を濃くぬること】(補)どぞーぬり。 おそろい(揃)の着物 *そろい(二六七ぺ)(本)つい」の衣裳。 おたふく (御多福) 勢をりょう (本)おたやん・ぐわんざ・ぐわんだれ・どたふく・ふっぱりどじょー・べたふく。 【おたふく面】(本)ぐわっちゃらめん。 おとす (落・遺失)↓おとすへ三七五ぺ)・いしつぶつ おび (帯) *こしひも(本)きび・さじ・しくび・(補)たずな。 【角帯】 (本)ひるび。 【女帯】 (本)ひろおび。 【細帯】 (補)ひもおび。 【しごき帯】(本)かかえぼーし・てぼそ・ほそぐり。 【女のしごき帯】 (本)ひしごき。 【男のしごき帯・へこ帯】 (本)たくり・ながてのこい・ひすごき・ひっこき・ひろて・ぼーし・(補)すぐいうーび・ぶーし。 【三尺帯】 (本)さげおび・ぶし。 【一幅物を二つに折り合わせた帯】 (本)かいわれおび。 【幅五寸ぐらいの巻帯】(補)たもとおび。 【絹布などのきれを帯にすること】 (本)さいで。 【帯を幾重にもぜいたくに巻く】 (本)まきとらかす。 【おたいこ結び】 禰おはこ。 【帯を下の方でゆるく結ぶこと】 *きる・ひをずる (本)しりげたおび。 おぶいひも(子負帯) *おんぶ(一二九ぺ) (本)いつけおび・おびたな・かげ・こーずき・こびたな・しった・すき・すけ。たな・たんな・(補)ぼしおび・もろおび・ゆっつけおび。 おりもの (織物) ↓ぬの・はた(四三九ぺ) おろしたて (使初) (補)しなうるし。 【調度類の新品を初めて使うこと】 (補)おわたませ。 【仕立おろし】 (本)きりたて・はばおろし・(補)だえおろし。 【新衣】 *あたらしい(三六九ぺ) (本)そぶつ。 おんじゃく (温石) (本)もちこ。 【冬季身体を温めるに用いる火入れ】(本)こーろ。 かいかつ (快活) *げんき(一〇三ぺ)(本)うっぱさっぱ・かっさい。 【気軽で活濃な者】 (本)きばせもん。 がいしゅつぎ (外出着) ↓うわぎ・よそゆき がいとう(外套)の頭巾 ↓ずきん かいろ (懐炉) ↓おんじゃく かう (支) ↓こはぜ かお(顔)に墨などがついてよごれたこと (本)へすび。 【朝起きて顔を洗わない者】 (本)しりおけ・みそおけ。 かおいろ (顔色) *かお(〇九八ぺ)・わらう(三六三ぺ)(本)いうね・いうめ・そーもく・(補)けしき。 【顔色・血色】 (本)えろさし・かおもと・きっそー・けーき・(補)いるきさ・いうずけ。 【顔つき】 *きりょう・めりを・おやこ(二一九ペ) ・しっ¶たかぶり(二六三ペ) ・しらんか亀お(二六五ペ)(本)つらくせ・(補)いげむか。 【顔色のよいこと】 (補)あかふーふー。 【顔の青い人】 (補)あおだふくべ(卑)。 【顔が赤くなったり青くなったりすること】 (補)いるみがーい。 【顔の赤くなる】 (本)てれる。 【顔を真赤にすること】 (本)ひずら」はる。 【顔色の青くなるさま】 (補)いるそーもーそー。 【驚いたり恐れたりして顔色を変える】(補)いろ」をまく。 【大きな顔をする】 (本)おーずら」する。 【すましてうそぶいている顔つき】 (補)てんじょっつら。 【寒そうな顔つき】 (補)すーけっつら。 【うかぬ顔をしている】 (補)なさぬ」顔をしている。 【真剣な顔つき】 (本)まずら。 【めんくらった顔つき】*あわてる(三二八ぺ)(本)とっぱいがお・もけずら。 【あきれ顔】 (本)あっぱがお・もっけがお。 【泣き出しそうな顔つき・べそ】 *なく(〇四九ぺ)(本)しっぺーぐち・びりぐち・(補)めめりがお。 【べそきかく】 (本)ひろむ・べすむ・べっくすむ・(補)あごみっかける・あっぺかお」する・うんつける・えびすくう・べそ」をかける。 【家の外での機嫌顔つき】 *きげん(一三〇ぺ) (補)そとつら。 【顔色に出す】 (補)かおぶれ」する。 【不平不満を顔に表わす】 *ふへい(二七七ぺ) (本)かおくせ」する・つらぶり」する・ふけつる・(補)とがぐち」する。 【不平顔】 (補)とがつら。 【いやな顔をする】 (補)つらつき」する。 【腹立ち顔】 *おこる(三三三ぺ) (本)けしき・けんまけしき・つらそんぶり・(補)ひずら。 【あてつけにするいやな顔】 (補)あてっつら。 【しかめつら・渋面】 (本)きぶつら・にがみつら・べっくすむ[動]。 【気むずかしい顔】 (補)しかんだかお。 【無愛想な顔・仏頂面】 *あいそう(本)ぶす」を食ったような顔・ぶすずら・(補)ついらふつくわー。 【笑顔を見せない】 (本)いぶいぶしい。 かがみ (鏡・) (本)めいけい。 【鏡台】 (本)かみばこ。 【懐中鏡入】 (本)かがみぶくろ。 かぎざき (鉤裂) (本)ゆくざぎ。 かげ (影) *かげ(二五三ペ)・すがた(本)かーがー。ぼぼ・(補)かがー。 【影法師】 (本)かいぶつ・かげどう。 【ひとみにうつった人影】 (本)ほとけさ・ま。 かさ (傘) *あまぐ (本)さしがさ・ささ。な・(補)こんこ(児)。 【こうもり傘】 (本)はぶりさな・らんがさ。 【傘一本】 (補)いっかい。 【傘をさす】 (補)かぶる。 【傘にいれる】 (本)傘に「のせる・{(補)傘を「かっぺる。 【傘にはいる】 (本)かさ」にのる。 かさ (笠) *かぶる (本)くばーさ・ちんぶがさ・ばっちょーがさ。 【すげ笠】 (本)さんどがさ・そーとめがさ・ゆきずりがさ。 【竹子笠】 (本)さんばち・さんばちがさ・じゃこがさ・じんばちがさ・たかっぱり・たかなばんちょー・たからばち・たかんぱち・たこーな・たっころばち・だんべら・でんばち・とんきゆーがさ・とんころがさ・ばちがさ・ぱっちがさ・びーびがさ・(補)たかっぱりがさ・たっぽりがさ・ばちかー-かさ・ぱちぱちがさ・ばっちがさ。 【檜皮碑立】 (本)こっぱがさ。 【彩色した経木を周囲にさげた菅笠】(本)ざんざがさ。 【あみ笠】 (本)とくまんぽ・とこまんぽー・ばおり。 【深笠】 (本)どぶかさ・どんぶがさ・どんぶりがさ。 【浅い菅笠】 (本)さんぜんがら。 【傾斜のゆるやかな菅笠】 (本)ゆきながし。 【菅笠の一種】 醗えちこがさ・たいころばち。 【笠の台】 (本)きぐち。 かすり(絣) (本)すみき・(補)とうっちり。 【矢絣】 (補)いやびーま。 かたあげ (肩上) ↓あげ かたかけ (肩掛) *えりまを・もうふ(二〇九ぺ) (本)ざら。 かたちんぱ (片跛・不揃) *そろい(二六七ぺ)(本)かたかた・かたしがたし・かたつらがえ・かたびっこ・はっち・(補)かたぐーまんちゃー。びっこひょつこ・びんちょ。 【下駄と草履とを片方ずつはいて歩くこと】 (補)びっこしゃつこ。 かたはば (肩幅)(本)かたまえ。 かたびら (帷子) ↓ひとえもの かっこう (恰好) ↓すがた かっぱ (合羽) ↓あまぐ かなきん (金巾)(本)ごろふく。 かなだらい (金盗) ↓たらい かばん (鞄)(本)かっぷ・ぶんこ。 かび (黴) ↓ごかび(C七一ぺ)・ぬの かぶる (被) (本)かずく・かつぐ・がぶく・きる・(補)はめる。 【頭から全部かぶる】 (本)かねろ・(補)すつこかぶり。 【被せる】 (本)かずける。 【何も被らないこと】 (本)すっつら・つぶあたま。 【何も被らないで日光にさらされること】 *たいよう(〇一七ぺ) (本)てんかぼし・てんとぼし。 【冬に顔をおおう物】 *ずきん (本)かずき。 【雪帽子】 (本)かぶと・かんぜんぼし・がんど・ごめんほーし・(補)ござぼーし。 【菅などであんだ子供のかぶりもの】(本)みのぼし。 【礼冠】 (本)はちまち。 【頭にまく長い布】 (補)まんさーじ。 がまぐち (纂口) ↓さいふ かみ (紙) ↓かみ(二九五ぺ)・ちりがみ かみ (髪) *ちぢれげ・みだしがみ・りはり (本)かーじり(一七〇ぺ)・かいらげ・かしら・かまけ・かまち・かみすべ・かみひげ・からじ・かんげ・がんずか・がんた・せげ・せんが・つぶり・はっさ・ひげ・びんこ・(補)うんちょーび(敬)・おごー(公家詞)・めんめ(児)。 【髪の量】 (本)しこ。 【少しばかりの毛】 (本)けげ。 【日本髪】 *いちょうがえし (本)こまいがみ。 【既婚婦人の髪形】 勢まげ (補)いんぼんじり。 【未婚婦人の髪形】 (補)さいそくまげ。 【蝶々まげ】 (本)しんちょーちょ。 【ひっつめ髪】 (補)まきっぷし。 【むすび髪】 (補)すきがみ。 【櫛巻き髪】 (本)うんぐりまげ。 【髪さしでとめた簡単な結い方】 (本)うしー。 【三つ編み】 (補)くで。 【髪をゆう】 (本)からがく。 【髪を固くゆうこと】 (本)かんつけ。 【髪をゆう紐】 (本)ちかい。 【髪をくしけずる】 (本)かっつあぐ・さばく。 【髪の梳き難く紛雑する】(本)しぎれる。 【髪をなでつける】 (本)しなずける。 【おくれ毛】 (本)はぐれけ。 【髪などについた本人の気づかないごみ】 (本)かんからぼーし。 【髪などの焼け焦げる】 (本)しじれる・(補)じじぼけ[名]。 【髪などを焼く】 (本)やじくる。 【髪の毛を引張る】 (本)こーずかとる・(補)せんがしら」をとる。 【子使の頭に残しておく髪の毛】 *ぼんのくぼ (本)けし・けしぼーず・けしんぼ・けんけん・げんちょ。 かみあぶら (髪油) ↓すきあぶら・りばきあぶら・びんりけあぶら かみいれ (紙入) ↓さいふ かみかざり (髪飾) (本)おとばせ・ちりちり。 【ねがけ】 (本)かんばし。 【てがら】 (本)いたこ・かせまき・さきまき・(補)まえくり。 【髪飾りの一種】 (本)かけもの・かせ・かんばし・べっとー・(補)かせ・ざんざ。 【花嫁が髪にまとう桃色の絹布】 (本)さんや。 かみしも(裃)の一種・つぎかみしも(本)つぎかたぎぬ。 かみそり (剃刀) (本)そり。 【婦人用の小剃刀】 (本)けたれ。 【剃刀のきれる】 (補)たつ。 かみどこ (髪床) ↓リはつ かもじ (髢) (本)きり・けたぼ・ねごま・むしん。 がら (柄)↓かすり・じみ・はで・もよう かんざし (簪) (本)かんかん・ぎーぱ・ぎずーば・ぎは・ぎふあー・じーばー・とうんぐし。 【耳かきのついている簪】(本)うすだす。 【男用の簪】 (本)うしざし・(補)かみさし。 【女用の簪】 (本)とうどうみ・よじ・(補)よーず。 かんじき (樏) ↓はきもの かんじんより (観世縒)(本)よりかえし。 かんたんふく (簡単服) (本)しめ・ふわ・ふわじば(ふわ)。 かんれいしゃ (寒冷紗) (本)かーさ。 きいと (生糸) ↓いと きかざる (着飾) ↓しゃれる・よそおいたてる きげん (機嫌) ↓かおいろ きござ (着蓙) ↓四二〇ぺ きたない (汚) *ちらかす(一九八ぺ)(本)いっきい(児)・いびせい・いらめしい・うとうとしい・うらめしい・うるさい・えずらしか・きーやぜくろしか・きさない・きたんぼらっか・きちゃむさい・きっさね・ごむさい・ざざかしい・さたなさ・ざっせがない・にちゃな[連]・はこーさん・べべか・べべしい(べべか)・ほーとくない・まずい・むさい・やぐさい・やげろーしい・やじろーし・やなぎさん・よそわしい・(補)いだきい・おそい・きさんぼらっか・きしゃない・きたなくろしい・きったんだしい・きっとーだしい・ごむせえ・ざまくい・ぜぜえ・ねたい・むせい・めっくない・やばしい。 【汚ないさま】 *きもの (本)あっぺ(児)・にんじゃく・ぶたこ・(補)たたんがたんがらす・たんがらす。 【汚ならしい】(本)うざこい・うっとしい・ざまく劇・やぜこない・やにこい。 【汚ない物】 (本)けんけんのくそかき。 【不潔なことに平気な者】(本)ぶしょー。 【濡れたり汚れたりした感じ】 (補)いやしい[形]。 きちょうひん (貴重品) *たいせつ(三一〇ぺ)(本)おーか。 きどる (気取) *しゃれる (本)かたやる・きためる・しこる・そきばる・ひこる。 【澄ます】 *かおいろ (本)うかめる・きためる。 【気取った事をする】 (補)けする。 【気取って遠慮する】 (補)じまん」こく。 【歩きつきの気取ったさま】 (本)ぎしぎし。 【気取る者】 (補)うんぶやー。 【異様の風をする】 (本)かた」をやる。 きぬ (絹・絹布) *いと・うら (本)きぬけんぷ。 【練らない絹布】 (補)なましらが。 【絹の着物】 *ひとえもの (本)きぬぎら・こそで・たんご。 きぬた (砧) (本)いたぶ・いたぶやま・うちばん・ぎんだし・じょーば・つち・てずち・てんころうち・ならしばん・よーじぱん。 【砧で布をうつ】 (本)ならす・よーじる。 【砧をうつこと】 (本)じょばうち。 【固く糊づけした衣類をつやの出るまでうつこと】 (本)じいれ。 きもの (着物・衣類) *おろしたて・をる・ぬれる・よそゆを・ちらかす(一九八ぺ) (本)あっぱ(児)・あっぱい(児)・あば・おいしょ(児)・おもの(敬)・おんぞ(敬)・かか(児)・かがり・かっか(児)・きかがり・きくわもん・・きずく・きぬ・きん・しはだ・なが・ねね(児)・ねんね(児)・のの(児)・のんの(児)・はね・びら・べこ(児)・へびら・ぼっぼ(児)・ぽぽ(児)。(補)あぼ・いしょー・えしょ・きりもの・ちんちふわだ・ぶら・やーやー(児)。 【夏衣の総称】 *ひとえもの (本)むちやなし。 【冬衣】 (本)おそぶつ・そぶつ。 【衣服のあさぎ色】 (本)おりいろ。 【色彩のさまざまな布を縫い合せた着物】 (補)つんこ。 【着物などの丈夫な物】 *もめん (本)まんこもん。 【糊でごわごわした着物】 (本)がおがお(児)。 【辰民の綿着】 (本)わんぼ…。 【薄っぺらな衣類のたとえ】 (補)かしゃっぱ。 【衣服の寒そうなさま】 (本)うそうそ。 【着物の肩当て】*うら(本)かたすけ。 【子供の着物の背中に付ける布片】 (本)かき・がんがん。 【背縫の部分】 (本)せなじ。 【着物の尻の部分】 (補)着物の「しびた。 【尻の部分などのすりきれる】 (補)もえる。 【婦人の外被衣】(本)かつぎ。 【一つ身の着物】(本)ひーなだち・ひなだち。 【四つ身の着物】(本)かきまわし。 【着物の総尺】 (本)つんだき。 【着物のたけが上げきとらないでちょうどよいこと】 (補)つったけ。 【短衣】 (本)ちゅーど・ちんちら。 【着物のつんつるてん】(本)てんてこさー・とんちきちん・(補)すってんてん・てんずるばき。 【着物などのだぶだぶ】 *くり・きゆうくつ (一〇一ペ) (本)、おー、お・・おぶれる[動]・おほおほとした囿・ばんぶくろ。 【着物などの垢じみてよごれているさま】 *ぼろ (本)けとけと・どかどか・どくどくe 【衣服の粗末なこと】 (補)やつれわんぼー。 【着物の甚だしく汚れている物】 (本)きわだれ。 【着物などを汚す】 (本)しまる。 【着物などの古くなって痛む】 *ぬの(本)よめる。 【着物の膝のところの破れたこと】 (本)ひざまなこ。 【借着】 (本)かりむく。 【着物などをつぶす】 (本)たおす。 【衣類をいれる箱】 *ながもち (本)きつ・きんびつ。 きゃはん (脚絆) (本)けはなし・ぼーまき・(補)きびすあて・はばき。 きゆうくつ (窮屈) ↓一〇一ぺ きようだい (鏡台) ↓かがみ・くし きりょう (器量・容貌) *かおいろ・すがた(本)めめ。 【不器量】 *みにくい (本)ぶみかけ。 【体格と容貌】 (本)せーぎりょー。 【中高の顔】 (補)もりがお。 【中広の顔】 (本)ぐわんたん・ぐわんにし。 【鼻すじの通った】 穏はな(一一四ぺ)(補)はなみね」はしった。 【垢抜けした】 (本)かお」がはげとる。(補)しびれかわ」のむけた。 【醜い顔】 (本)けーもちずら・(補)べたっつら。 【ひょっとこ顔】 (補)すぐいち。 【美人・美女】 (本)あっばりむぬ・きゃらむん・きりょーじん・まらーばん・(補)げびつ・たぼ・ちゆらかーぎー・めめこよし・よけこ。 【盛装した美女】 (本)どんしょめ。 【みめよき男】 (本)ごけたおし。 【醜女】 *おたふく (本)おたま・おっぺ・かぼちゃ・きんぴら・くやし・くやしかおなご・しかぶつ・そっびん・とぶす・ぶっそーずら・へちゃ。まりうさー・みたくなし・やさむん・わっく・(補)さいずち・つくめ・つゆまなご・にくさ・ふーたんがえる・めんどーなし・めんのめ。 きる (着) *じゅばん・はおり (本)ほっかがる(卑)。 【着物の前を合わす】 (補)うちゃーしゆん。 【重ね着する時に一枚ずっ前を合わせること】 (本)てんでんまえ。 【左まえ】 (本)ひだりむね。 【抜き衣紋】 (本)つきえり・(補)つきえり。 【襟をぬく】 (補)えりを「こかす。 【襟をつめて着ること】(本)ぜにっくび。 【婦人が着物を着る時に帯のところで畳んで短くすること】 (本)からげ。 【着ぶくれていること】 (補)ふーたまんじゆー。 【服装の乱れる】 *だらしない (本)えたれる・おげる。 【着物の前のそろっていないこと】 (本)かたずりまえ・かたまえさがり・かたみだれ・ちょーちんまえ・つまだれ・ほーたらまえ・ほーつぼまえ・ほーとろまえ・ほっちゃげまえ・(補)かたむなじ・ほつぼまえ。 【帯がゆるんで着物の前のはだけているさま】 *おび(本)がんがら・ぐわんけつ・ぐわんたれ・ぱんばら。 【帯とけ姿】 (補)おびとくり。 【着物を着て帯をしめないこと】 (本)おーとりはだか・おびとりはだか・おびひろはだか。 【着どおし】 (補)着「ながし。 きれ (布・布片) *つぎ・ぬの (本)こー・つずり。 【小切れ】 (本)つんきれ。 きれい(綺麗)・美しい (本)あじこい・あっぱい・あばん・うんなし・かいさーん・きゆらさ・きらさん・くらはいん・しゃこい・しゆらさい・すらさん・ちゆらさん・ちんち(児)・つんつか・でーちけ・べべい・みごとい・(補)けっこい・だいじい・べんか・めんぎい。 【美しく】 (本)えとしげに。 【よごれていない・きれい】 (本)うつくしい。 【かわいい・美しい】 (本)けもーな[連]。 【りっぱな・美しい】 (本)きんまい[形]・めーしょな[連]。 【うっとりする・美しい】(本)こもろい。 【美々しい】 (本)じゃーちけ。 【美しくする・装いたてる】 (本)うばなかす。 きんちゃく (巾着) *ふくろ (本)こぶくろ・こんぶくろ・だら・だらこ・つつみ・ふーづー・ふーぞー・ふぞ・ほーぞー。 【下げ物の根つけ】 (本)おびつけ。 くける (絎) ↓ぬう くし (櫛) *かみ(本)さばき・さばち。 【すき櫛】 (本)くし・すいたて・たかぐし・とーぐし・(補)とぐし。 【櫛の背】 (本)くしのむね。 【髪結道具を入れる箱】 (本)びんぐり。 くつ (沓・靴) (本)きじゃ・けり・ふや。 【西洋式の靴】 (本)いすくつ・けりぐつ。 【ごむ靴】 (本)けり。 【靴などの大きすぎるさま】 *きもの(補)ぼそぼそ。 【上ばき用のわら沓】 (本)こんごー。 【わら沓】 (本)ごべ・さんよーでいす・しょぼけ・そーでーす・(補)ふかぐつ。 【わらじの上にはく物】 (本)うそぐつ・せちべん・はなもじ・(補)おそふき・しゃなくめ・てのうら。 【雪沓】 (本)うそ・うそかけ・うばぐつ・えんぼ・おそふき・がんぐち・くさぐつ・げんべ・こもぐつ・こんごーぐつ。ごんぞ・ごんべー・さーぐち・さんぺー・しべ・しんべー・じんべー・ずわり・つまご・つまみ・ねじかけ・ふかぐつ・ふんきゃげ・ふんごみ・もた・もつり・ゆずけ・よもたろー。 くるまる (包) (本)かぐまる。 けしょう (化粧) *おしろい (本)おしまい・おつくらい。 【化粧する】 *しゃれる (本)えどる・けばる・けわる・みごむ・(補)しだしゆん・もよる。 【下品になまめかしく化粧する】 (補)ざりーん。 【肌ぬぎになって顔くび肩などを拭うこと】 (本)せんそく。 けじらみ (毛虱) *しらみ(四四ぺ)(本)きかじ・きかぜ・とびじらめ・どんど・とんびじらみ・ひゃーん・ゆむざん。 げた (下駄) *かたちんば・はをもの(本)あっさ・かんかん(児)・げんげ(児)・こんば・じた・びっか・ひらか・ぶくり・ぼくり・(補)あしじゃ。 【平常用の下駄】 (本)じかばき・じきばき。 【手製の下駄】 (補)ひきぼくり。 【表つきの下駄】 (本)おもてうち・さずき。 【草履下駄】 (本)ごめん。 【庭下駄】 (本)えんげた・(補)こまげた。 【勝手ばきの下駄】 (補)にわばき。 【下駄の台】 *はなお (本)がむし。かんむし・こーら。 【下駄の歯】 (本)げたのはま・はま。 【下駄の歯をいれる】 (本)すげる。 【下駄の歯入れ屋】 (補)でーでー・なおし。 【下駄などをはく】 (本)ふむ。 【下駄のへる】 (本)びらーゆい。 【下駄などの傾いて減ること】 (本)かたそべり。 【はき減らして薄くなった下駄】 *こまげた・ひらたい(四〇〇ぺ)(本)ひらっか。 【下駄などをはきちがえる】 (本)はんがいる・(補)ふんぐるがえす。 【小石などをふみそこなって下駄をかく】 (本)くちける。 【下駄の歯にたまる泥や雪】 (本)がっか・ぼっこ。 【下駄の歯についた泥】 (本)はくそ。 【下駄の歯にたまった雪】 (本)こつとー・こっぱ・たんぼぽ・どんごろ・ばく・ばこ・ばっこ・(補)わく。 げひん (下品) (本)げさく。 【下品な・卑しい】 *いやしい(三三〇ぺ)(本)かちゃぺない・げすい・(補)げさっか・すひんか。 こうがい (笄)(本)ほせ・よーがい。 こうまん (高慢) ↓二六〇ペ ごうまん (傲慢) ↓三四三ぺ こがたな (小刀) ↓三〇〇ぺ こしひも (腰紐・腰帯)(本)おびし・かかえおび・からげ・くりあげ・しき・すしょー・たんな・はしょりおび。 【腰帯をしめること】 (本)くくり。 こしまき(腰巻・湯巻)(本)えとり・おやっぽ・かーむ・かいまき・かかん・きゃく・きゃふ・けだし・こしまえ・したへぼ・しためだれ・したもの・すそいき・すそよけ・ちりまーし・なかね・はだそえ・ひごめ・ひためだれ・ふごめ・ふたの・ふんどし・へこ・まき・みみぬい・めーちゃ・めだれ・ゆぐ・ゆのもの・よまき・(補)おきゃふ・とーさぎ・はもじ・はらそ。 こはぜ (鞐)(本)はぜ・へち・ぺっちり・(補)つめ。 【鞐などをかう】 (本)はせる。 こぶ (結瘤) ↓むすぶ ごふく (呉服) ↓たんもの こまげた (駒下駄) (本)あつはま・かっぽげた・からんこ・かんからげた・かんころげた・きりばんげた・じかばき・どーじま・ひきげた・ひきずり・ひきつけ・ひごずり・ひっきり・ひよりげた・ひらっか・ぶっかけ・まないたげた・(補)きょーこま・こーべげた・こんぱ・ひくげた。 【駒下駄の一種】 (本)ごめん・しかん。 【すりへった駒下駄】 *げた (本)ひっきり。 こまむすび (固結)↓むすぶ こまもの (小間物)↓みのまわり ころもがえ (衣更)(本)うつりがえ。 こんがらかる (縺)↓もつれる さいくもの (細工物) ↓さいほう・てしごと(三一三ぺ) さいふ (財布) *ふくろ (本)さんとこ・ぜんふぞ・どんぶり・よいちべー。 【布の財布の一種】 (本)じんきち。 【財布・かみいれ】 (本)さんとく。 【紙幣入れ】 (本)かみさし。 【がまぐち】 (本)かわずぐち・どーらん・どらん・びっき・わにぐち・(補)ぽっくり。 【財布をはたく】 (本)さなげる。 さいほう (裁縫) *ぬう・てしごと(三一三ぺ)(本)いそーさ・おはしん・せんたく・つぎ・てもの・ぬいはしん・はしん。 【裁縫の手伝女】 *じょちゅう(二二七ぺ)(本)おものし。 【裁縫の腕前】 (本)ちゅーほ・てど。 【裁縫の上手な者】 (本)てきき。 【裁縫の下手な者】 (本)てっこー・てっつぬけ・(補)おてんば・てぼかい・てんぼ。 【裁縫の稽古】 (本)てどならい。 【裁縫用具をいれておく箱】 *みのまわり (本)ざもばこ。 さく (裂)↓さく(三八三ぺ)・かぎざき さげもの(下物)の根つけ (本)おびつけ。 さしこ (刺子) ↓あわせ・しごとぎ・ぼろ さす (差) ↓かさ(傘) ざま (醜態) ↓しゅうたい さらし (晒) ↓もめん さるまた (猿股)(本)あっぷ・きんかくし・げーうまた・こまた・ずた・(補)さろももひき。 【農家の女がはく猿股のような物】 (本)ふしぬげ。 しきせ (仕着) (本)そぶつ。 【盆年末の仕着】 (補)おせつ。 しごき (扱帯) ↓おび しごとぎ (仕事着・労働着) *ももひを・みじたく (本)こしぎり・こしぎん・こすびり・こでなし・しかまきぬ・たなし・つずり・でたちべ・どんざ・はざぎ・はるぎん・ひっぱり・ふしんぎもの・やまいき・やまぼど・(補)ぞんざ。 【仕事着の一種】 (本)とーろく。 【麻布製の仕事着】 (本)こいの・こぎの・てんでら・(補)なつぎ。 【ひとえの仕事着】 *ひとえもの (本)すぎん。 【さしこの仕事着】 (本)つずれ・つぶ。 【あわぜ又は綿入れの仕事着】 *あわせ (本)しとね。 【わたいれの仕事着】 *わたいれ (補)どんざ・やんだ。 【筒袖の仕事着】 *りつそで (本)こいぐち。こだなし・まきそで・むじり・めちか・もじり。 【腰までの仕事着】 (本)きっかかり。 【婦人用の仕事着】 (本)むいちゃー。 【農夫の仕事着・野良着】 (本)かちきじばん・こぎのこ・さっくり・でたち・ともいき・ぼたんどーろく・やまぎ。 【山着物】 (本)やまがせ・やませ。 【ふじつる製の山行衣】 (本)ふじ。 【漁夫の仕事着】 (本)しおはらい・しとね・ぼたんどーろく。(補)どんだ。 【沖着物】 (本)いそ・おきあわせ・おきぞんざ・おわんだきもん。 【小布を集めて作った沖着物】(本)つずれ。したぎ(下着)↓じゅばん したておろし (仕立下) ↓おろしたて したてや (仕立屋) (本)きんぬいやー・くせーく。 しつけ (仕附糸) ↓いと しとやか (閑雅) ↓すがた しな(科)をつくる ↓たいど しぼりだし (絞出) (本)ちびりだし。 しまう (納) ↓しまつ(一九四ぺ) しまだ (島田髷)(補)たかわげ・まげ。 【高島田】 (本)たかわげ。 しまり(締)のない ↓だらしない しみ (衣魚・紙魚) (本)きら・きらきらむし・きらむし・ぎんむし・けら・ちょろちょろむし・つむし・のーじ・のじ・はくぎょ・はくむし・(補)きぬむし・すむし。 しみ (染・汚点) (本)かたかた・きわだれ。 【しみがつく】 (本)きはつく・ぶちる・(補)きわずく。 じみ (地味)(本)こーと・こーとい[形]・ごつい[形]・じんとー・(補)もっさり。 【じみな・くすんだ】 (本)しめった。 【じみな人】 (本)こーとまい。 しめっぽい (湿) ↓しめる(三八五ぺ) しゃつ (襯衣)↓じゅばん しゃれる 洒落・着飾) *きどる・よそおいたてる(本)いばる・きおう・ぎらやる・こばす・しだす・じょなめく・たんぜいする・へうける・やつす・(補)おてこやす・こーべる・はやらす。 【容姿を飾ること】 *けしょう (本)おさいすく・おつくり・やつし・(補)うわーち・くわーにん・じんぴ。 【身分に過ぎて容姿を飾ること】 *ぶん(二七七ぺ) (本)くわい・ぎす。 【お洒落】 *うわべ(二四九ぺ)(本)きーのー・ぎら・くぐつもの・てらそ・(補)つくやー。 【厭味をおびて洒落る】 (本)こせる。 【身の程知らぬお洒落などするさま】(本)きょーこつない[形]。 【着飾っても着飾りがいの無い】 (本)けしょっぺない。 しゅうじょ (醜女) ↓きりょう しゅうたい (醜態) *すがた・ぶかっこう (本)ざまたれ・そくせ・(補)ざまくた・しだら・すこてん。 【ざまを見ろ】(補)ざまくた」みろ・すてー」見ろ。 しゅうは (秋波) ↓いろめ じゅばん(襦袢) *りつそで (本)ててら・どんざ・はだこ・はだつけ・むんずり。 【つつ袖の襦袢】 (本)こいぐち・てんこ・(補)かもや。 【麻布製の襦袢】 (本)こんなし・(補)あかとり。 【めんねるの下着】(本)もんぱ。 【夏季の肌着】 (本)さるこ。 【胸にあてる肌着】 (本)くぶすい。 【子供用の襦袢】 (本)ちんこ。 【しゃつと股引のつづいた子供の下着】(本)さる。 【下着なしで着物などを着るさま】 (本)ごろっと。 【下着なしで着物などを着ること】 (本)すっこ・つぶ・つぼっこ・(補)すっぼろけん。 【素あわせ】 (本)ころりあわせ。 【下着などの畳み重なる】(本)たくなる。 じょうひん(上品)(本)おんか・こーと。 【上品な・品のある】 *けだかい(三四二ぺ)(本)おごらい・もったいいい・(補)うむぶらーさん・じょーだいな。 【上品ぶる】 (本)すする。 【上品ぶった人】 (本)へりとり・(補)くんびん。 しょうふ (生麩) (本)じんのり・ふのり。 しらみ (虱) ↓しらみ(〇四四ぺ)・けじらみ しらんかお (不知碩) ↓二六五ぺ しりはしょり (尻端折) (本)おいどかけ・おちょぼからげ・おとこじり・おとこばしょり・げすつまげ・さんしょつばさみ・さんのずみからげ・じーさんからげ・しくらげ・しったくり・しつばさげ・しりからげ・しりたくり・せんどからげ・つぶり・ひったくらげ・やまとうまいー・わいじり。 【後裾を帯にはさむ尻端折り】 (補)しりつまげ。 【前後の裾を帯にはさむ切りそろえたような尻端折り】 (本)おけごはしょり・ぼーずまくり・(補)おなごからげ。 【尻端折りをする】 *すそ (本)かくらげる・からげる・しりつぼる・すくらげとる・つばさみとる・つぶる・尻を「つぼる・つまげる・(補)こっしゃげる・すばさみとる。 【着物をかかげないで歩くこと】 (本)そろまき。 しるしばんてん (印半纏) ↓・はんてん しろいこ (白粉) ↓おしろい しんじゅ (真珠) (本)たま。 【形の正円なる真珠】 (本)ころび。 すあし (素足) ↓はだし すい (粋) ↓いき すがた へ姿・容姿) *たいど・からだ(〇九九ぺ)・ねる(二〇二ぺ)(本)かぎ・せきたい・つき・ぶっぱい。 【姿・影】 *かげ (本)けびら・(補)すかげ 【時々姿を見せる】 (本)ひろめく。 【生きている姿】 (本)いちみ。 【若々しい姿】 (本)わかだち。 【姿・風采】 *みなり (本)かたぎ・こすてー・しこ・しこー・しっこー・しなつき・しょんなり・つかさや・ふーぞく・むしゃ・(補)おつ・しこてき・ひんこー。 【醜い姿】 *しゅうたい(本)しこつき。 【しとやかな姿をした者】(本)しなもの。 【おきゃんな風】 (本)しねねこ。 【なまめかしい】 (本)ねばい。 【変な風をする】 (本)ひょんげる。 【形・かっこう】(本)こーばい。 【かっこうが良い】 *ぶかっこう (本)かた」よい。 すきあぶら (梳油) (補)ぎんだし。 すきがえし (漉返紙) *ちりがみ (補)くろすき。 【白い漉返し】 (本)しらほ。 すきぐし (硫櫛) ↓かみ・くし ずきん(頭巾)*かぶる(本)てっぺんぶくろ・(補)てっぺんぶくろ。 【外套の頭巾】 (本)あまひこ・ぼっち。 【子供の頭巾】 (本)ちょっぺー。 【お高祖頭巾】 (本)くるめん・ちょっペー・ぼーし。 【上に平たく開いた頭巾】 (本)さいろく・ほーらく。 【風呂敷のような婦人用頭巾】 (本)ふるしきぼっち。 【厚い布で作った防寒用の頭巾】 *ぜなかあて (補)いそない。 【雪の道中に用いる大形の頭巾】 (本)ともこう。 すげがさ (菅笠) ↓かさ すそ (裾)(本)そーすそ。 【着物の前裾】 *きる (本)かたまえ。 【衣服の裾の破れて垂れ下がる】 *ぼろ (本)ひろれ」さがる。 【着物の裾などをまくりあげる】 *しりはしょり (本)たくる・ひったくる。 すそまわし (裾廻布) (本)はっかけ・(補)はっかけ。 すたる (廃) ↓りゅうこう ずぶぬれ (全濡) ↓ぬれる すべた (醜女) ↓嚢リよやつ ずぼん (洋袴) (本)きゆーくつぶくろ・だんぶくろ。 すます (澄)↓きどる すりきれる (摩切) (補)もえる。 せいそう (正装) ↓みなり・よそゆき ぜいたく (贅沢) ↓ぜいたく(三〇九ペ)・しやれρる せなかあて (背当) (本)せなこ・さるっこ・(補)ふなぼーし。 【真綿の防寒衣】 (本)ぼーし。 せんたく (洗濯) *あらいば(一八二ぺ)(本)あらいすすぎ・せんたくあらい・ばあらい。(補)あれ ちくし。 【丸洗い】 (本)がくあらい。 【洗濯物】 *ひたす(四〇〇ぺ) (本)すましもの。 【洗濯の音】 (本)こちこち。 【洗濯して乾かした衣類のしわを押しのばす】 (補)つばねる。 【洗濯して糊をつけずにおく】 (補)ふくさめておく(ふくさ)。 【洗濯して糊をつけない物】 (補)ふくさめもの(ふくさ)。 せんめんき (洗面器) ↓たらい そうはり (総髪)(本)いっぺいがみ・がっそー。 ぞうり (草履) (本)あっぽ(児)。こんごー・さば・わらじ・わらばきもの。 【上草履】 (本)おかぞーり・ざぞーり。 【麻裏草履】(本)うらつけ・えっちゆー・がず・ふじくら・(補)ふじくら。 【板裏草履】 (本)やつおれ・やつわれ。 【雪駄】 (本)かーさば。 【竹皮草履】 (本)うらなし・がーぞ。かさがじょーり・がず・がずぞーり・がぞー・ずんこ。 【藁草履】 (本)ちりぞーり・ぼたぞーり・ぼったらぞーり・わらみこぞーり・(補)とんぼぞーり・なんぱじょーり。 【はなおに白紙を巻きつけた藁草履】(本)がぞー・(補)かみつけじょーり。 【はなおに紙を巻きつけない藁草履】(本)ごんぞ。 【藁製のつっかけ草履】 (本)くつ。 【あしなか草履】 (本)うそ・こんごー・さしはな・はなむすび。 【草履の一種】 (本)げんげ。 【子供の草履】 (本)こんごー・ごんぞ。 【粗末な草履】 (本)げげ。 【自家製の草履】 (本)むいめしじょり。 【葬式の時の草履】 (本)ふしぬきぞーり・(補)かわばらじよーり。 【わら草履をつくる道旦ハ】(補)ものぐさ。 そっけない (素気無) ↓あいそう そで(袖)の肩に近い縦半分に別の布をいれたもの(補)・そでくるま・そではき。 そでぐち(袖口)などの端につけるふちの布 (本)りん。 【袖口につける防寒用の布の筒】 (本)てぼそ。 そでなし(袖無衣)*どうぎ (本)あぐび・かっちょ・かんき・かんきち・かんちょ・さる・さるこ・しょっこ・せなご・ちんこ・てんこ・どーまり・はんこ・ぽいしん・ほーちん・ぽんしん・ぼんちん・(補)かんこ・しょいこ・じんてこ・ててらじゆばん・でんち・どーまる・どんだ・どんまる・ひっちょい。 【袖無羽織】 (本)うちかき・おさる・かたぎぬ・かんかつ・かんかん・さんかた・せんかた・せんぴ・そーた・つんのき・でんち・でんち絶ー・とんちん・(補)じんこ・でいんくわー・でんちこ・はんこ。 【夏季用の袖無】 (補)じんべー・てんてこ。 【子供の袖無】 (補)じんべー。 そめもの(染物)の染めつきが悪い (本)くいつかぬ。 【無地染め】 (補)ずくじゃ。 【染物屋・こうや】(本)しっかいや・すみゃ。 【染物屋の藍瓶】 {(本)やがめ。 【藍瓶の底の沈澱物】 (補)あいくそ。 そや (粗野) (本)のふー・ごつくさい廨。 そる (剃) ↓りはつ そろい(揃)↓そろい(二六七ぺ)。おそろい たいど (態度) *ていさい (本)かんまえ・ぎょーさい。 【娘などのしなをつくるさま】 (補)じょなくな。 【しゃなりしゃなり】(補)じょなじょな。 【態度などの急に変るさま】 (本)げんざらしい尠。 【能心度が見えない】 (補)さっぽーねえ。 だいなし (台無) ↓三一〇ぺ たけ (丈) ↓きもの たけなが (丈長) ↓もとゆ」い ただひとつ(唯一)↓いちまいかんばん だて (伊達・任侠) (本)げんかい。 たび (足袋) (補)つまかけ。 【わらじ下にはく足袋】 (本)うちょーけ・こーかけ・みずかけたび・わらじかけ・(補)つまがい。 【はだし足袋・地下足袋】 (本)たかじょー・つまがえ・(補)つまがい・、 【ごむ裏の足袋】 (本)くつたび。ふみこみ。 【指の無い足袋】 (補)ぼっこ。 【足袋の十二文以上のもの】(補)ずなし。 たぶさ (髻)↓もとどり だぶだぶ (過大) ↓・・き、もの・くつ たぼ(髢)(本)つと・(補)たお。 【髢挿】 (本)たぼさし・つとこーがい・つとはね・つとばり(つとはね)。 たもと (袂)(本)たんぽ・つめこ・(補)たもこ。 【袂くそ】 (本)ふつけ。 【繊維がすれて生じた綿のような物】(本)ぼくそ。 たらい (盥) *おけ(一五四ぺ)(本)えーぱ。げーしん・じょーずばち・せんそくばち・せんたくたんご・たいへ・はぎり・はんぎり・はんじり・はんぞー・(補)ちょーずばち・はんぎり。 【金だらい】 (本)かなびんだれ・かんかん・めんぼー。 【洗濯盥】 (本)げし。 【洗面器・手水盥】 *ちょうずばち(一九八ぺ) (本)こがい・ちょーずだらい・ちょーだらい・びんだらい・(補)ちょんだらい・てだらい。 【つの盥】 (補)はんぞー・みみだらい。 だらしない (締無) *ぶしょう・ちらかす(一九八ぺ) (本)あど」がない・くくり」がない・しびつけない・ぞっさらし・だっしもない・だらくさい・(補)しょーと」がない・やくたいもない。 【だらしない恰好をしている】 醗しみたれとる。 【服装のだらしないさま】,*きる (本)きすきす。 【だらしないさま】 (本)ぐわんたれ・ぐざぐざ・ざまく・ぞべそべ。 【だらしないこと】 (本)いきなり・しょーどなし・そろっぺー・どーらく・とじゃらく・どだいなし・へーだらく。へだらく・(補)すんだら・だだくさ・だらく。 【だらしない者】 (本)かわびたり・ぐざ・しつくわらくわ・ずくなし・つまふみ・ゆーきゃーなし・(補)しょーどなし・そこっぽり・だだらだいはち・だれさ・ついびふぎばーき・ひきずり。 【だらしない女】 (本)びったれ・びんだれ。 【だらしない・しっかりしない】 (本)ずるい・ずんだれる塑。 【ずるずるべったり】 (本)そるべくそーろー・どじぐじべったり。 たんす (簟笥) (本)きんびつ。 【箪笥や長持に掛ける布】 (補)ゆたん。 【箪笥や長持を数える単位】 (本)さし。 たんぜん (丹前) ↓どてら たんもの (反物) (本)しま。 【呉服屋】 (本)もめんたな(もめんや)・もめんや。 ち (乳) ↓はおリ・あらじ ちぢみ (一縮木綿) (本)かんこちりめん。 ちぢれげ(縮毛)(補)ちゆんじゆ・ちりげ・ちんじゆー・(補)りりゆー。 【毛の縮れる】 (本)ぼじれる。 ちょうず (手水) *たら」い・ちょうずぱち(一九八ぺ) (本)おてのゆ。 ちょんまげ(丁髷)(本)いち・ちょんぼけ。ひし・(補)かんぷー。 ちらかす ↓一九八ぺ ちリがみ (塵紙) *すきがえし (本)かすがみ・かわがみ・きずき・げなか・ざしがみ・しょしがみ・しろほー・なかほー。 ちんば (不揃) ↓かたちんぱ・そろい(三八九ぺ) つえ (杖) (本)がさん・ぐさねい・ぐさみ・ぐさん。ぐしゃむ。ごーしゃん・せんぼー・てぼ・ぼくとー。 【息杖・力杖】 (本)よちょー。 つかいぞめ (使用初) ↓おろしたて つかいふるし (使用古) ↓おさがり つぎ (補綴) *きれ (本)しきし・はりっか・ふぜ・(補)くー。 【つぎに当てる布】 (本)ふせぎれ。 【衣類の表から大きなつぎき当てること】 (補)こじきつぎ。 【つぎはぎ】 (補)ついじゃーはじゃー。 【つぎはぎした着物】 *ぼろ (本)つぎごー・(補)くーしーかーしー。 【着物や敷布などの幾重にもつぎき当てた物】 (補)しとね。 つくろう (繕∵補綴) *ぬう (本)しとねる・そくろう・つずしる・とっぺる・ふする。 【繕い】 *しゅうぜん(一九五ぺ)(本)ふせ・(補)つぎし。 つけひも (附紐) (本)しこび・ひきまひぼ・ひこおび・ひごひぼ。 つりそで (筒袖) (本)えんこーそで・かもや・こてっぽ・つめそで・てっこ・てぽそ・とっぱそで・ぶだ・ぽっぽ・むじりつっぽ・むんずり・(補)かもや・すっぽん・そぎ・てっぽこ・ててこ・とろく・どもこも・ねじっこ。 【袖口のつぼんだ筒袖】 (本)まきそで・きつねそで・ぶたくち・ぶたのくち。 【筒袖の着物】 *しごとぎ・じゅぱん・どうぎ・はんてん (本)かんかん・でんちゆー・とーじんでくり・とっぽ。 【筒袖の着物の一種】 (本)てくり。 つと (髢) ↓たぼ つのかくし (角隠) (本)うわぼーし・(補)せがわ。 つのだらい (角盥) ↓たらい つのまえがみ (角前髪)(本)あまじお・こびたい・すんま・りは。 つばきあぶら (椿油) (本)かたいしあぶら・かたしあぶら・きのみあぶら・つけあぶら。 つまかわ (爪革) *くつ (本)さきがけ・さきかわ・つまがけ・つまご・はながけ・はなかわ・むごがけ・(補)むごーがけ。 つむぐ (紡) ↓いと つんりるてん ↓きもの ていさい (体裁) 鱒みなり (本)けーき・めんぱい。 【体裁の悪い】 *みっともない (本)ほーらしない。 【ぶざま】 *ぶかっこう(補)ぶさいく。 【体裁がよい】 (補)うまげな。 【体裁よく】 (本)てーねーよく。 【体裁をっくる】 (本)かつ」をする・とば」を飾る。 ていたらく (為体) ↓しゅうたい てがら (手絡) ↓かみかざり てこう (手甲) (本)いがけ・こーかけ・てーなー・ておい・てこぼし・てさし・てだぬき・てっか・てっこ・(補)てっかいし。 【仕事をする時に腕につける物】 (本)うでぬき。 てさげぶくろ (手提袋) ↓ふくろ てぬぐい (手拭) *ふろ(二〇六ぺ)(本)さじ・ちゃげん・てーさじ・てさず・ゆずい・(補)たな。ゆて。 【四角形の麻製の手拭】 (補)ゆて。 【汗手拭】 (本)はながみてぬぐい。 【手拭を四つに畳んで頭にのぜること】(本)かじかぶり。 【頭で物を運ぶ時にする輪にした手拭】(補)わてぬぐい。 【手拭を数える単位】(本)ひず。 【手拭掛】 (本)そそ。 てぶくろ (手袋・手套)(本)いびぬき。うでぬき・てぐつ・てず つ・てっこ・てつつ・てぬき・てぼーし。 【手袋などをはめる】 (本)かける。 どうぎ(胴着)(本)さいわい・どぎん。 【綿入れの胴着】 (本)ぼっこ。 【筒袖の胴着】 (本)うでぬき・(補)うでぬき。 【袖無の胴着】 (本)かんこ。どんぎり・どんこ・どんど・(補)し仇しち。 とうちりめん (唐縮緬)↓めりんす どうまき (胴巻) (本)おちがい。 【財布用の胴巻】 (本)うちがい。 とくいがお(得意顔) *いばる(二四六ぺ) (本)ほぎほぎ。 【得意になる】 (本)おかめる・おっこのる・きよう・(補)きおう。 【得々としている】 (本)お てんぶり」だ・ちょーすく。 とけい (時計) ↓二〇〇ペ とける (解) ↓むすぶ どてら (饂袍・丹前)(本)きたんぜん・こひろ・どぶく・どんざ・どんぶく・ねまき・ぼと・も・めんいしょー。 どようぼし (土用干) (本)こーぼし。 とりうちぼうし (鳥打帽子) ↓ぼうし どろだらけ (泥塗) (本)泥「くるま・こった・でろごたはい・でうまぶた・どろくさん・どうぐつま・どうこっぱい・どうだんご・どうべたこ・どうへちぼ(どうべたこ)・どうぼー・どうめんぼー。泥「もぐれ・どうぐつも・(補)泥「ぼっけー。 【まみれる】 (本)まめる。 ながもち (長持) *きもの・たん・ず(本)いっけんびつ・かい・ひつ。 【車・長持】 (本)からと。 なくす (遺失) ↓いしつぶり なべずみ (鍋墨) ↓一七一ぺ なまめかしい (艷) ↓すだた なり (風姿) ↓すが海・みなり にあう(似合)(本)4、あう・につく・につくらしい留。ふさう・ほーる。(補)にせろ。 【似合っていること】 (補)じんじく。 にこにこがお (笑顔) ↓あい蜜よう・わらう(三六三ペ) ぬう (縫) *さいほう・つくろう (本)くじぬう・とじくろ・とじろ・とずる。 【くけ縫いする】 (本)ふ・くる。 【縫目の粗いこと】(本)さんげんとばし。 【縫い直し】 (本)せんたく。 【綿入を袷にしたり袷を単衣にしたりした物】 (補)ときわけ。 ぬかぶくろ (糠袋)(本)のし・もみじぶくろ。 ぬきえもん (抜衣紋) ↓きる ぬの (布) *きれ・たんも・の (本)かこー・つぎ。 【自家用の織物】 *はた(四三九ぺ)(本)きょーおり。 【麻布】 *屮っあ・審。あ 電(〇六六ペ)(本)きびら・たなし・ぬの・のの。 【麻織物のねらないもの】 (補)きびら。 【ふじつろ製の布】 (本)こいの。 【古布をさいて緯として識った布】 (本)さつくり・さっこり。 【布などの長持ちする物】 *もつ(三二三ペ) (本)ごーぶつ。 【織物の目がよる】 *き黔の (本)めはる・(補)へばる。四織物の地質のカが無くなる】 (本)やえる。 【白布の黒かび】 ↓かび(〇七一ぺ)(補)あまぐら・あまご・くるべー。 ぬれる(濡)(本)うでる・くさる・よごれる。 【濡れること】(本)しょーたれ。 【濡れているさま】(本)しおしお・ぼとぼと。 【ずぶ濡れ・びしょ濡れ】 *あまぐ(本)しずくだれ・しだら・じ・小ぼくさり・ずくたんぼ・どっぷくされ・どろくされ・びしょくわん・ひとくさり・ぶたこん。ぼしょ・ぼと・(補)おしゃかはん・ずくぬれ・びったくれ・ぼとぬれ。 【ずぶ濡れになる】 (本)しらきょーとー」をひく 【びしょ濡れのさま】 (本)ぐさぐさ・ぐっつり・じっくり・ぞっぷい・どくどく・(補)どっぷら。 【びしょ濡れの着物】 (本)しったいちぬー。 【着物などの雨に濡れた感じ】 (本)いびしない・うるさい・しるしい・よーそけない・(補)いやしい。 ねがけ (根掛) ↓かみかざり ねぞう (寝相) ↓ねる(補)(二〇二ぺ) ねまき (寝衣) (本)ねもくい・ねんねば・・よかぶり『(補)かいまき・ねいしょ。 ねんねこ (子負半纏) (本)あわい・おいがけ・おいぎ・おいこ・おいね。おいのこ・かっこい・かっぽい・からいばんてん・こもりどぶく・こんご・せんだぶつ・だんぶくろ・ひたこ・ぶく・(補)おいこばんてん・せわ・ひたて。 のらぎ (野良着) ↓しごとぎ のり (糊) ↓のり(三一七ぺ)・しょうふ・ふのり(○八八ぺ) は (下駄歯) ↓げた はいから ↓しゃれる はえぎわ (生際)↓くび(一〇二ぺ) はおり (羽織) *そでなし (本)うわぶり・えりおり・ぱばら・(補)はこり。 【夏羽織】 (補)せみのはね。 【男物のひとえ羽織】 *ひとえもの(本)かんろく。 【綿入れ羽織】 (本)どーぶく・どんぶく。 【羽織の紐】 (本)むなひぼ。 【羽織のち】 (本)ちぼ。 【羽識を着る】 (本)ひっぱろ。 はかま (袴)(本)いんぎんぶくろ・しも・じんぎぶくろ・まちだか・(補)いんぎぶくろ・すそ。 【女の袴】 (本)も。 【袴をはく】 (本)しも」をつける。 【ももだちきとる】 (本)くくり」をとる。 はきもの (履物) *あるく(三二八ぺ)(本)あしもと・あっぽ(児)・あぼ・ふみもの。(補)おめしもん。 【履物の片一方】 *かたちんば (本)かたいし。 【履物のうしろの部分】 (補)すっぱ。 【冬季川で野菜を洗う時にはく足桶】(本)あしだ。 【雪の上をあろく履物・輪かんじき】*くつ (本)かんじき・なんば・まげ・(補)がんじき。 【輪かんじきの革の緒】 (本)となり。 【凍った道をあるく履物】(本)がっち・かねかんじき・くぎぶくり・(補)かなかんじき。 【氷滑りの履物】 *ゆきすべリ(三二四ぺ) (本)がっぱ・げうり。 はく (履) ↓げた はげあたま (禿頭) ↓はげ(一一四ぺ) はさみ(鋏)で切る *きる(三七八ぺ)(本)つむ・はぎる。 はしょる (端折) ↓しりはしょり はだか (裸・全裸)(本)つぶらこ・つぼろこ。つるはだか・でんと・ぺっぺ(児)・(補)すっとこ・まるつぼ。 【裸の子供】 (補)はだかべっと。 はだぎ (肌着) ↓じゅばん はたく(叩) *うり(二四七ぺ)(本)ふぐう。 はだける (開) ↓きる(着) はだし (跣。素足) *あるく(三二八ペ)(本)かちかいはだし・つぶあし・どーあし・はだしばき・(補)つぼあし。 はだしたび (地下足袋) ↓たび はだぬぎ (肌脱) (本)はだかぬぎ・(補)くしはじー。 【両肌脱】 (本)うこしぬぎ・こしはだぬぎ。 【肌ぬぎをする】 (本)かた」をぬぐ・こしぬく。 はちまを (鉢巻) *かぶる (本)さじ。さず・(補)さじ。 はっぴ (法被) ↓はんてん はで (派手) *くらし(二九八ぺ) (本)げんき・じゃけら・だいさな團・だいつー・ばし・(補)げんばれ。 【華美に見える】 (本)はえる。 【派手好きな人】 (本)おきおいさん。 【派手な風をすること】(本)ぎんながし。 【殊に派手を好む】 (本)ませる。 はな (鼻) ↓一一四ぺ はな海らし (鼻汁垂)(本)ごんべー。 はなお (鼻緒) (本)ねり・よこ・よこお。 【前ばなお】 (本)はなお。 【横ばなお】 (本)よこお。 【鼻緒をすげる】 (補)つげる。 【鼻緒をきる】 (本)ふんだぎる。 【鼻緒をよくきる人の足】(補)かまあし。 はね (跳・跳泥) (本)あとうち。うて・さばうち・しったh・・しっぱね・しょっばね・しりうち・(補)しこっぱね・ちゃぶちー・ぴっしゃね。 【水などのとばしり】 *しぶ蓉(〇一五ぺ)(本)しっぱねいー・ととばし。 はめる (使用) ↓てぶくろ・ゆびわ はもの (刃物) ↓はもの(二〇四ぺ)・はさみ はやる (流行)↓リゆうとう はらがけ (腹掛) (本)じたつ・ずたつ・ちがけ・(補)はらて。 【子供の腹がけ】(本)あてこ・(補)くぶし−。 【婦人の腹がけ】 (本)よだつ。 【大工などの腹がけ】 (本)ずんたつ。 【胸に当てるはだ着】 (本)くぶすい。 はらまき (腹巻) ↓どうま髫 はりしごと (針仕事) ↓さいぼう はりのめど (鉢孔) *あな(○〇一ぺ)(本)みみくじ・みみそ・(補)はりのみぞ・みずぼ。 はりばこ (針箱) *さいぼう (補)あまむろ。 【針山と物指立てのついている針箱】(本)あまだい。 はれぎ (晴着) ↓よそゆを はんえり (半襟) (本)えりかけ。 ハンケチ (半巾) ↓てぬぐい はんてん (半纒) *そでなし (本)こしふり・さんば・(補)よしち。 【短かい半纏】 (補)はんちゃ。 【単衣の夏半纏】 *ひとえもの (補)じんべー。 【綿入れ半纒】 *わたいれ(補)どんざ。 【筒袖半纏の一種】 *つつそで (補)むきみや。 【女子用半纏の一種】 (補)かっちがい。 【印ばんてん】 (本)かんばん・きりだい。 ハンドバツク (手提)↓ふくろ ひきずる (曳) *ひく(一二九九ペ) (本)すりくりまわす・そびく・そろびく・どばえる・どびく・ひごずる・(補)そっぶう・するびく。 ひげ (髭・髯) (本)ぴしーにー・(補)ふいじ。 【頰ひげ】 (本)おもずらひげ・かまひげ・つりひげ。 【僅かな口髭】 (補)ぼぼひげ。 【ひげの多い人】 (補)ひげもっこ。 【ひげの無い男】 (補)ふいじもー。 【髭などをはやす】 *みだしがみ (本)おがす・おやす。 びしょぬtr (甚濡)↓ぬれる びじん (美人) ↓きりょう ひだ (襞) (本)きだ・ぴな。 ひだりまえ (左前・左衽)↓きる ひとえもの (単衣) *しごとぎあはおリ・はんてん (本)こぎ・こたなし・たなし・たんご・はだつけ。ぴていーきぬ・ふてものはだ・ものし・⑩ちーびら・ちーむん。 【女の単衣】 (本)どそでー。 【絹の単衣】 *きぬ (本)たんご。 【木綿の単衣】 *もめん (本)ものし。 【かたびら】 (本)すでちらー・はんこ・ぶーぎん・(補)こんなし。 【盆の遊びに男の着る短かい単衣】 (補)えびら。 ひとかげ (人影) 4・ひと(二七五ぺ) ひのし (火熨斗) (補)うっとー。 びびしい (美)↓きれい ひも (紐) *むすぶ・もりれる・なわ(四三八ペ) (本)おー。 【組紐】 (本)うちいと・くで。 【組紐の細いもの】 (本)まいと。 【幅広の組紐】 (本)しっちゃー。 【真田紐】 (本)たくぼく。 【麻の細紐】 *なわ(四三八ぺ) (本)やま。 【木綿の細紐】 (補)じゃばらいと。 【細紐】*いと(本)ほそっこ・よま。 【くくり紐】 (本)ねまくり。 ひもぼたん (紐釦) ↓・ぼたん ひよりげた (日和下駄) (補)りきゆーげた。 ひろう (拾得) ↓いしつぶり ひろそで (広袖) (本)ひらそで・ひろくち。 ひん (晶) ↓げひん・じょうひん びん (鬢) (本)こびんちゃく・じっかん・つんけ・びんた。 【鬢のさがり毛】 (本)ひゃっかん。 【子供の耳の前に毛をのばすこと】 (補)びんた。 ひんそう (貧相) ↓みすぼらしい びんつけあぶら (鬢附油)(本)かたすけ。 ぶあいきょう (無愛嬌) ↓あいきよう ぶいき (不粋) ↓いき ふうさい (風采) ↓ナがた・みなり ぶかっこう (不恰好) *みっともない・ようす(本)かっこべ・けっこない圏・さごつけない[形]・ずた。ぶきゆー・ぶたこ・ぶふー・ぼくしょ・(補)ぶたこい[形]。 ふくさ (袱紗) ↓ふろしき ふくそう (服装) ↓きる・すがた・みなり ふくれっつら↓かおいろ ふくろ(袋)の大形の物 (本)ゆたん。 【紙袋】 (本)かんぶすま。 【鼻紙袋】*きんちゃく・さいふ(本)えもんぶくろ・さでこみ。 【二つ折の袋】 (本)ざぐ。 【金銭物品をいれて背負う革袋】 (本)じょーず。 【布製の手さげ袋】 (本)つまぶくろ。 【信玄袋】 (本)げすぶくろ。 【頭陀袋】 (本)さんやぶくろ。 【小布で作った袋】 (本)つつみ。 【小布で作った穀物袋】 (補)つぎこ」の袋・つつみ。 【わら製の穀物袋】 (本)ひーはー。 【米などを入れる袋】 (本)こんつみ。 【黄麻袋】 (本)どんごろす。 【野良仕事などに用いる網袋】 (本)すかり・(補)すかり・すずかり・たす・だつ。 【腰につけろ雑嚢】(本)ごーけつぶくろ。 【口をしぼろようにしてある袋】 (本)こんつみ。 【袋物の口をしめる緒】 (本)しめお。 【袋物の口をしめる】 (本)とちぼめる。 ふけつ(不潔) ↓きたない ふける(老) ↓二三五ぺ ぶこつ(無骨) ↓やぼ ぶざま(不様) ↓ていさい ぶしょう (不精) *だらしない (本)きたない[形]・みじく。 【不精者】 (本)いちからなき・おじこ・しょーたれ・しょったれ・しょびたれ・ずくなし・ぬたか・ひじきり・びしょ・びったー・びったれ・ぶしょー・みとなしごろ・ゆーきゃーなし・(補)いびたれこき・すくどー・だきもん・びっしょーなし・ふゆしごろ・ものぐさもの。 【不精女】 (本)しょーたれ・ひきたれ・びってー。 【朝起きて顔を洗わない者】 (本)しりおけ・みそおけ。 ふぞろい (不揃) ↓かたちんば・そろい(三八九ぺ) ふだんぎ (日常衣) (本)おそいきもの・けぎ。けない」着・さしで・さまぎん・じょーぎり・じょーじゆーぎ・つねぎ・びたききぬ・やーからきらー?につあーま・(補)あいまぎ・いっそーちやー。 【常用する】 *どうぐ(二〇〇ぺ) (本)ざっぱ」に着る。 ぶっちょうづら(仏頂面) ↓かおいろ ふところ(懐)(本)つくら・ほっぽ(児)・ほと。 【ふところ手】(本)いれぶところ・てずくみ・てぬくみ・てぶくろ・ぬきりそで・ぬくいれ・むくろで。 【ふところ手・何もしないこと】 *うで(〇九七ぺ)(本)ぬきて。 【手をこまぬくこと・傍観すること】(補)ていーとーだーちー。 ふるう (振) *ふる (四〇二ペ) (本)ほろく。 ふるぎ (古着) (本)ふるて・やんざ。 【古着屋】(本)ふるてや。 ふろしき (風呂敷) (本)うちゅき・うっぱい・おちゆくいー・かけの・てーたん・てぶろしき・ひらいたん・ゆーたん・ゆたん。 【小夙呂敷】 (本)てぱんかけ・ばんかけ。 【ふくさ】 (本)あぶらしき。 【小さい風呂敷包】 (本)ちょこもり。 【風呂敷包を斜に背負うこと】 (本)いたこしょい・(補)れんじゃく。 ふんしつ (紛失)↓いしり ふんどし (褌) (本)うちおび・きんかくし。こしまき・こばかま・さない・さなぎ・さなじ・さねー。さるももひき・したゆで・たふさぎ・たんな・てこ・ててら・とーさぎ・ねじまわし・はだのひ・ふごめ・ふたの・ふんこめ・へこ・へこし。まわし・もっこ・(補)たふさぎ・はだおび・はだよび。はどーび・ひごめ・まわし。 【女葎】 (本)まいたー・(補)とーさぎ・なかね。 【越中ふんどし】 (本)いーさない・えどべこ・おりべふんどし・おろっぺふんどし・さなぎ・ちりさなぎ・つっべっこ・ひっこみふんどし・むそ・もっこ・もっこふんどし・(補)やっちゃらべこ。 【前後を縫って紐をとおした褌】 (本)もっこふんどし。 【褌の前の垂れている部分】 (本)まえご・まわしんすばー。 【褌をしめる】 (本)かく。 へこおび (兵児帯)↓おび べそ (泣顔) ↓かおいろ べに (紅) ↓・えんじ ぼうし (帽子) *かぶる・たいよう(〇一七ぺ) (本)すそ。 【麦わら帽子】(本)かんからぼーし・どーもっこ・むぎかぶさ。 【鳥打帽子】 (本)いんぐらぼーし・うちかけしゃっぽ・けすいぼし・こべーぼーし・ごめんぼーし・じれこしゃっぷ・ち・よいとぼーし・ちょっかいぼー・ちょんこ・つっかけぼーし・どんたくぼー・ひっかけ・へってんぼー・(補)ごめんじゃつぼん・ちょっけしゃっぽん・ち,小んがけしゃっぽ・ちょんころしゃっぽ。 【帽子のつば】 (本)れんぴ。 ほおかぶり (顛被) *かぶる (本)しめふく・すっこかぶり・すっぽつつみ・ふーずつみ・ぶっこーかぶり・ほーこーかぶり・ほーっぼ・ほっこ・ほっこかぶり・(補)こーがーきー・すっとこかぶり・とーなすっかぶり・ふーっこ。 ほぐす (解) (本)ほじく・むざく・もざく。 ボケツト (pocket)(本)おとし・さんとこ・どんぶくろ・(補)どんぶり。 ほころびる (綻)(本)ほこるる・ほちける・むざける・もざける・(補)もざばける。 ほしもの (干物) ↓せんたく・かわく(三七七ぺ) ぼたん (釦) *こはぜ (本)けっちり・こはぜ・せみ・はぜ・ひご・へち・ぺっちり・ぽち。 【紐ぼたん】 (本)せめ・ぽっち。 ぽっくり (木履) (本)がっぱ・(補)こっぱり・ぱっか。 ほどける (解) ↓むすぶ ぼろ (襤縷) *つぎ・しごとぎ・ふるぎ (本)こんざ・しとね・じぶ・つずり・つずれ・つれっけ・つんずり・とざま・どぼー・どや・ぶだ・ぼーた・ぼーたく・ぼっぜ・ぼっと・むくそ・もさ・やれつぎ・(補)どんざ・ふくたー・ぼろくそ。 【ぼろ布】 (本)かこー・かっこ・つぎぼつこ・びろー・ふせぎれ・ふるつぎ。 【ぼろ着物】 *すそ。みなり (本)おべんべら・おんぼろさんぼろ・しとね・つずれ・どんごろす・どんざ。ぶーとー・ぼた・ぼたら・ほだれ・ぼっこ。ぼった・ぼと・もっこ・もっぱ・もんぱ・やりかこー・わんばり・(補)かっこ・ぼっこ。 【ぼろぼろになる】 (本)どーれる・(補)わわける。 ぼんのくぼ(頸窩)に残す毛 (本)きーき ーもず・ととくい・びんす・(補)けんつ ・ちんげ・ちんちのけ・ととげ。 まえがみ (前髪) ↓つのまえがみ まえだれ(前乗・前掛)(本)まいき・まえあて・まえぶり・めだれ。 【二幅の前掛】 (補)こしまえだれ。 【よだれかけ】 (本)えーかけ・ずたつ・ちたれがけ。つあて・つかけ・(補)むねかけ。 まげ (髷) (本)えび・おり・おりい・ゆいふし・わげ・(補)めんめ(児)。 【既婚婦人の日常の髷】 *かみ 龠ねじかいぼー。 【喪髷】 (本)わかれしまだ。 まち (襠) (本)さしわ。 【着物の襤】 (本)ひご。 【羽織の襠】 (本)ささ。 まみれる (塗) ↓どうだらけ まるまげ (丸髷) (本)からわ・はま・ほかけ・ほんだ・ほんだまげ・わがた。 まわた(真綿)↓わた マント(mantle)(本)つる・ひきまわし・(補) ひきまき。 みぐるしい (見苦) ↓みにくい みじたく (身支度・装) (本)でだち。 【身支度する】 (本)まかなう・もよう・やわう・(補)すがゆん。 【外出の身支度】 *よそゆを (本)しもよえ。 【外出の身支度をする】 (補)しやえろ。 【仕事の身支度】 *しごとぎ (本)もえし。 【仕事の身支度をする】 (本)かったつ・はまつ。 【雪装束】 (本)ゆきもよー。 みすぼらしい (貧相) *みにくい (本)おろい・かんぶねえ。こすぼらしい・ざまくそ」の悪い・しゆーしゆーげ鬪・すばらしい・すばうしい・(補)さむしい・しょーたるげた團・びんじょけな[連]。 【みすぼらしい姿】 *げんき(一〇三ぺ)(本)さんぽうりん・そぼろすがた。 みだしがみ (乱髪) *みなり (本)おっさばき・おっさわら・がしゃん・がっそー・かぶっちろ・かぶろ・ざんがぶら・さんばいがみ・さんばらがみ。もーい・やぼ・醗かぶちろ・じゃんぎり・やんぽ。 【女の髪の乱れていること】 (本)うちさばき・おっぼろ・ばっさら。 【髪の伸びていること】 (本)ががも・かぶどー・すぶた・ほがそー・しゃごま。 【髪の伸びていろ感じ】(補)あけぶたい。 【髪を伸ばす】 *ひげ (補)ほかす鬼。 みだしなみ(身嗜)のよいこと (本)きじょー。 みだれる (乱) ↓いと・きる・もつれる みっともない (不体裁) *ていさい・みにくい (本)みとくさい・(補)おつ」が悪い・なんのわりい・めんどーない。 みなリ (服装) *きる・すがた・ようす (本)きそーだれ・けつき・けなだら・しこー・しっこー・しょんなり・とぱ・びら・ふよそ(卑)。 【婦人の正装】 *よそゆを (補)たてぼ・つけおび。 【宴席に臨む時など服装を改めること】(本)ひらまい。 【乱髪弊衣のさま】 *みすぼらしい(本)おろーそー。 みにくい(醜)*きりょう・しゅうたい (本)うるさい・えげたい。えしこい・きらいらしい・きんどい・こっともない・こんともない・ざまざましい・さんよない・ざんない・すがたい・ぞーつけない・へっとくさい・みぐさい・めぐさい・めたくさい・めっとくさい・めんどい・もたくない・やたい・やぶい・(補)いかつな團・おそい・にくずらい・みくさい・みぐりしゃん・めんどくさい。 みの (蓑) (本)がさ・けだい・けでー・つら・どーみの・どみの・どもんこ・のーさ・ばんどり・ぼーりょー・みだら・めぬさ。 【腰から上をおおう蓑】 (本)けって。 【ぶどうつるや科の木の皮などで作った蓑】 (本)かちみの。 みのまおり(身廻)の細かい品 (本)ごたふ。 【婦人の私物箱】 *さいほう (本)ちょくもり・(補)しんがいばこ。 【身の廻りなどの整理してあること】*しまり(一九四ぺ)(補)みまつべ。 みはば (身幅) (本)のぼり。 みみかき (耳掻具) *かんざし (補)みみくじり。 みやびやか (雅) ↓いき むしぼし (虫干・土用干) (本)こーぼし。 むすぶ(結)(本)かながく・(補)ゆすける。 【結わえる】 *しばる(三八四ぺ)(本)かしがく。 【締まらずにゆるんでいる】*ゆるい(四〇七ぺ) (補)たぐなる。 【結びこぶ】 (補)だま。 【結んだときの残り端】(本)すで。 【たて結び】 (本)きのぼり。 【こま結び】(本)いぼこむすび・かどこむすび・かどむすび・からきびり・からむすび・がりまた・くそぬすび・くそゆすび・とちむすび・ひっこけ・ままこむすび・まむすび・(補)くそむすび・しりむすび。 【草刈から帰る馬の荷繩の結び方】 (本)さるむすび。 【結び方の一種】 (本)くわんこ・わさ・(補)いぼ・いぼむすび。 【結び方の固いさま】 (本)きんきん・ぎんと・こーじく。 【結び方の緩い】 (本) じゅるい・じるい・ずるい。 【ほどける】 (本)ほこれる・ほちける。(補)だらける・わらう。 【結び目の自然にほどけろこと】 (本)さらほどけ。 【ほどく】 (本)さばく・(補)しっとぐ・ほのく・もどく。 むなぐら (胸座) (本)こむね・むなずくし。 めいせん (銘仙) (本)きずず。 めかす (飾) ↓しゃれる めがね (眼鏡)(本)みーかんかん(七八一ぺ) (補)みかがん。 めつき (目付) *いうめ・め(一二一ぺ) (補)めこつき。 【妙な目つき】 *やぶにらみ(一二二ぺ)(本)ぎしねらみ。 【眠むそうな目つき】 (本)おかぐらまなこ。 【目の大きい者】 (本)めだぐり。 【どんぐりまなご】 (本)とちまなご。 【大きくて窪んでいる目】 (本)えどまなぐ。 【目の窪んでいること】 (本)みっこー。(補)みーこーがー。 【目の窪んでいる者】 (補)みーくぶー。 【驚いた時の目】 (本)とげつきまなご。 【きょろきょろ目】(本)とんつくまなご。 【目のつりあがっている顔】 (補)きつねずら。 メリヤス (莫大小) (本)ちんねる。 メリンス (唐縮緬)(本)ごろふく・さあい・さわい・さわり・ふくりん・(補)ふく。 めんねる (綿ネル) (本)もんぱ。 もつれる (縺) (本)くすながる・くで」になる・くまる・ぐんぐらける・こごる・とぐらさる・とざくれる・まさくれる・みじゃかる・むさぶれる・むすばける・もじくなろ・もじゃくれる・もだける・もちゃかる・もどかる・(補)たまがる・とじくる・むじらかる。 【糸などの縺れる】 (本)うんだける・くまらけろ・こごなる・とちこ」になる・むしこばる・むだかる・もろくる・(補)んじゃりーん。 【縺れさせる】 (本)むじらかす。 【縺れあう】 (補)もんじりかう。 【縺れ】 (本)もじゃぐれ。 【縺れるさま】 (補)もだくだ。 もとどり (髻) (本)かぶさ・こつか。 もとゆい (元結) (本)ちょーま・てこがみ・ねお・ねくり・ねんぐり・よーり・より・。 【平もとゆい】 (本)ほーしょ。 【たけなが】 (本)きよかわ。 ものさし (物差・尺度) (本)さくかね・さしがね・しゃくがね・しゃくご・しゃくだけ・ものしゃく。 【くじら尺】 (本)ごふく。 【かね尺】 (本)ばんじょーがね・まがりがね。 ものほしぎお (物干竿) ↓さお(一九二ぺ) もふく (喪服) *まげ (本)うれいぎもの・ともぎもの。 【白色の喪服】 (本)いろ。 【葬式などに頭からかぶる婦人の衣裳】(本)かずき・(補)かつぎ。 【晴衣の上に着る羽織のような喪服】(補)くだり。 もみあげ (揉上) ↓一二二ペ もあん (木綿布) *いと・うら (補)せーやんぷー。 【紺もめん】 (本)あおじ・こんつ。 【さらし木綿】 (本)ゆーぎれ。 【ちぢみ木綿】 (本)かんこちりめん。 【木綿の着物】 *きもの・ひとえもの(本)おいえ・お門、)え・わんぼー。 【木綿の綿入れ】 (補)おひえ。 【古もめん】 (本)ふるて。 ももだち (股立)↓はかま ももひき (股引) (本)あっぷ・いんぐりまた・ふみご・(補)じんたら・ふんごみ。 【短かい股引】 *さるまた (本)すててこ・(補)さるももひき。 【鹿革製の腹まで来ろ股引】 (本)かわばかま。 【野良仕事などにはく股引の一種】 (本)さるばかま・さるももひき。 【雪袴】 (本)いっこんぎ・おまちゃれ・さるぺ・さるまた・しっべそ。 【山袴】 (本)えったくた・おんぐり・かかとさん・かるさん・こばかま。こみこみ・さんばく・たっつけ・だんぶくろ・ふんごみ・へが・ほんばかま・またしゃれ・もくたれ・(補)うんぐり。 【股引などのだんだん下がってくる】(補)たくまる。 もよう (模様) *かすリ・よそゆ髫・え(二九一ぺ)(本)かた・ちらし・(補)まだら。 やつれる(窶)↓すいじゃく(一〇七ぺ) やぼ (野暮・無骨)(本)きじょーす・ぶとー・もっちり。 【やぼな者】 *いなかもの(本)やから。 【場慣れぬ者】 (本)こけ・もさ。 【やぼったい】 (本)ごつい・ごつくさい・(補)もっちゃり画。 やまばかま (山袴) ↓ももひを ゆかた (浴衣)(本)じゆばん・もーか・ゆとり。 ゆきぐり (雪沓) ↓くつ ゆきしょうそく (雪装束) ↓みじたく ゆきばかま (雪袴) ↓ももひ音 ゆびぬき (指貫) (本)しごとゆびわ・てっか。 ゆびわ (指輪) (本)いびがね・せんちょ・(補)ゆびがね。 【指輪などをはめる】 (本)かける。 ゆまき (湯巻) ↓としま壷 ゆわえる (結) ↓むすぶ ようし (容姿) ↓すがた ようす (様子) *きりょう・すが驚(本)うつき・けっつあま・けんにょー・さなり・しこ・そー・まく・やいき・よーざい・(補)かんくれ・しこー。 【状態・姿勢】 (本)しかけ。 【様子をさぐる】 (本)けーずみ[名]・こそぐる。 【様子を見る】 (本)けーりょー」見る・けんじょー」を見る。 【其時の状況】 (本)その時の「そーばく。 【其・後の状態に注意する】 (補)よいろ」みる。 【何の変った様子も無い】 (本)けっけらくがない。 【形の整ってしまっているさま】 (本)きりきり。 【心ありげに見るさま】 (本)ほぎりほぎり。 よごれる(汚)こと *きたない (本)こった・(補)あやがちこーがち。 【汚す】 *きもの・しみ (本)おえる。 【まみれる】 (本)まめる。 よそおいたてる (装立)(本)つばなかす。 よそおう (装) ↓みじたく よそゆき(外出着)・ちょいちょ」い着*きぬ・みじたく(本)さしで・さんでき・つらいそー・(補)うむじりめーりー。 【晴着】 (本)いちわら・おしぶとき・おせつ・おたばい・かこい・きゆらぎん・きらぎん・せっちょーぎもん・せんだく・そぶつ・そぼつ・とば・とりおき・とんとこいき・もめん・(補)うわーじ・ぼんはだぎ・まだら。 【最上の晴着】 (本)きびちのそこ・ひつまぶり 。 【唯一の晴着】 *いちまいかんぱん(本)いっちょきちょらい・いっちょーらい・いっちょーろーそく。 【女の晴着】 *みなり (本)とうびばねい。 【春秋に着る女の晴着】 (補)ちーちん。 【子供の晴着】 (補)てーてーぎもん。 【正月の晴着】 (本)しょーがつご・(補)せちぎもん。 【盆の遊びに着る男のひとえ物】 ハ(補)えびら。 【祭の時の晴着】 (本)まつりご。 【描いて染めろ晴着の模様】 (本)かきじら。 【美しい御衣】 (補)あけずばにんす。 よだれかけ (涎掛) ↓まえだれ よる (縒) ↓いと りはつ (理髪)(本)つみこ。 【髪をかる】 (本)つむ・つもる・はぎる。 【理髪屋】 (本)いっせん・かみつみや・びすい・やかしら・やっとこ・(補)かいしょ・ざんばつや・とこぼ。 【いがくり頭】 (本)がんにんぼー・がんぼじ・ぐりぐりどーしん・てっかん・(補)じめ、んぽc 【髪のまだらがり】 (本)きじねこ・まきねこ・(本)じゃんか。 【子供の頭の頂上に剃り飛した毛】 (本)さらげ・さらげし。 【子供の髪の頂上と下半分とを剃ったもの】 (本)がぜ。 【子供の中剃り】 (本)さらこ。 【剃りたての頭】 (本)こてす。(補)あおたんぼーず。 【自ら髪や鬚などを剃ること】 (本)てぞり。 【顔を剃ること】 (本)さかやち。 【子供が理髪や入浴をする】(補)めめこ」にする。 リゆうこう(流行)する (本)はえる。 【流行がすたる】 (本)うさる・うしたる・さずむ・ほたる。 ろうどうぎ (労働着) ↓しごとぎ わかんじき (輪樏) ↓はきもの わた (綿) *いと (本)うらばな。はな・わたばなー。 【棉の実の熟する】 (本)ふーける。 【着物にいれろ綿】 (本)ござわた。 【真綿・絹綿】(本)うえ;・つる・つるわた。ねば・ねばし・ひきわた・むしわた・(補)ねばり。 【綿入れを袷にする時に抜いた綿】 (補)ぬきでわた。 【綿を打直したりしてのぱす】 (本)つぽねろ・ほかす・(補)うぱえる。 わたいれ (綿入衣) *しごとぎ・どうぎ・はおり・はんてん (本)ぬのこ・ののこ。(本)うのど・おひえ・どてら・ののこ。 わたぼうし (綿帽子)(本)おけわた・てぼそ。 【婚礼の時に花嫁がかぶろ頭巾】 (補)そでずきん。 わらいがお (笑顔) ↓あかんぼ(二一二ペ)・わらう(三六三ペ) わらぐつ (藁沓) ↓くつ わらじ (草鞋) *くつ・たび (本)じわらじ・ふち・わらばきもの。 【踵にあたろ部分の二つの乳】 (本)うさぎのみみ。 【乳の無いわらじ】 (本)ごんずわらじ・ごんぞ。 【ごんずわらじ】 (本)あとつけぞーり。 【草鞋ずれがする】 (本)わらじ」に食われる。
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第254話 潜入する者達(前篇) 1485年(1945年)10月12日 午後12時 ミスリアル王国エスピリットゥ・サント この日の天候は、西から接近して来た低気圧の影響で朝からずっと雨であった。 かつては、太平洋艦隊の主力部隊が駐留し、北大陸へ向かう輸送艦艇で埋まっていたエスピリットゥ・サントの広い入り江は、今では入港する船が 少なくなった事もあり、すっかり閑散としていた。 そんな中、潜水艦フラックスナークは、2日前からこの港で、僚艦と一緒に待機を命じられていた。 フラックスナークの艦長であるクロック・ノヴォトニー中佐は、雨合羽を着た状態で自艦を係留している桟橋から降りた後、既に桟橋でタバコを 加えながら待っている僚艦シーダンプティの艦長、ヴェリンク・ブラトリスク中佐に話しかけた。 「おう。調子はどうだ?」 ブラトリスク艦長はノヴォトニー艦長に顔を振り向け、タバコをくわえたまま答えた。 「悪くは無いぜ。そっちはどんな感じだ?」 「君んトコと一緒さ。悪くも無く、良くも無く……かな。」 ノヴォトニー艦長の言葉を聞いたブラトリスク艦長は、紫煙を吐いた後、夜空に顔を向けた。 「雨が止まんな。」 「西から来た低気圧のせいでこうなっちまっているらしい。今の所は小雨だが、沖は荒れてそうだな。」 「確実に荒れているよ。」 ブラトリスクが断言する。 「雨は弱いが、北風が強い。波高は大体、4、5メートルと言った所だろうね。」 「4、5メートルか。しばらくは浮上航行で行くが……この波なら相当揺れるぞ。お客さん達は耐えられるかねぇ。」 ノヴォトニーは苦笑しながらブラトリスクに聞く。 「100%耐えられんだろうさ。あそこに付くまで、奴さん達は使い物にならんじゃないのかと心配だよ。」 「全くだぜ。」 ブラトリスクにそう答えたノヴォトニーは、懐からタバコとジッポライターを取り出す。 箱からタバコを1本取ると、それを口にくわえ、ライターで火を付ける。 「ブラトリー、今何時だ?」 ノヴォトニーはタバコを一息吸い、同僚の艦長をニックネームで呼びつつ、時間を聞いた。 「12時5分だ。早寝早起きを良しとする奴は、今頃、とっくに夢の中だな。」 「お客さんの到着まではあと10分程はあるか。さて、どんな奴が来るのかね。」 「ロックウッド長官の話では、スパイをシホット共の本国まで連れて行って欲しい、としか聞いていない。恐らくは、歴戦のガチガチとした軍人が来るんじゃねえかな?」 「おいおい。野郎はお断りだぜ。」 ノヴォトニーはしかめっ面を浮かべてそう言う。 「ただでさえ、野郎ばかりでむさ苦しいと言うのに……これ以上、男が来るのはご勘弁願いたい物だ。」 「クリックの所には、ミスリアルから来た綺麗所がいるだろうが。」 ブラトリスクが整えられた口髭をニヤリと歪めながら言う。 「馬鹿!ありゃ男だぞ!しかも、年が89歳と78歳のご老体だぜ!?」 「外見は普通の若者じゃないか。」 「年齢は俺の2倍以上だぞ……」 ノヴォトニーはげんなりとしながら、ブラトリスクに答える。 「そっちはいいよなぁ。魔法石の様子を見る魔法使いが美人の女で。やはり、ダークエルフはいつ見ても綺麗だぜ。」 「羨ましそうだな。」 「当然だろうが……あれを見て羨ましがらない奴が居たら、そいつはどこかがおかしくなっとるのさ。」 ノヴォトニーはため息を吐きながら、早口でそうまくしたてる。 その一方で、ノヴォトニーに羨ましがられているブラトリスクはと言うと、表面上では笑っていたが、心の底では全く笑って居なかった。 (……こっちも69歳というお年頃の方だがね) ブラトリスクは心中でぼやきつつ、吸っていたタバコを地面に捨てる。 「……なあ。この作戦、本当に成功すると思うか?」 ノヴォトニーは、語調を変えてブラトリスクに問うた。 「いくらミスリアルから貸し与えられた、魔法石の加護があるとはいえ、俺達が向かうのは敵国本土西海岸だ。当然、警戒も厳重になっている筈だ。」 「怖いのか?」 ブラトリスクは冷気のこもった口調で親友に聞き返す。 「怖いに決まっているだろうが。派手に陽動を行って、現場海域の敵を散らすと、ロックウッドの親父さんは言っていたが、ある程度の敵が残っているだろう。 当然、敵も最新の装備を有して、こそこそと嗅ぎ回る下手人はいないかと、鵜の目鷹の目で見張っている筈だ。そこを突破しろと言われている……この最新鋭の アイレックス級でも、これは難しい任務だと思う。」 「……俺も、お前と同じように、怖いと思っているさ。」 ブラトリスクは、どこか暢気さを感じさせる語調でノヴォトニーに返す。 「でも、任務前にあれこれ考えるのは性分じゃないね。俺達は任務を受けた。後は、その任務をこなすだけさ。」 「相変わらず、あっさりとしている奴だ。その味気なさは何年立っても、健在だな。」 ブラトリスクの短い返事に、ノヴォトニーは半ば呆れた。 まるで、何も感じていないのだろうと言わんばかりの口調であるが、ブラトリスクとは兵学校時代からの腐れ縁であるノヴォトニーは、その何気無い口調が、 心中では彼が自分なりに任務をどう成功させるか考えている証しである事を知っていた。 彼は、それも知った上で、親友にそう言ったのである。 「普段は味気なくていい。だが、本番の時は味のある行動を見せろ。元Uボート乗りだったウチの親父の言葉さ。」 「知ってるよ。まぁ、余計な事を言わせて貰うと、俺の親父も元Uボート艦長だけどね。」 ブラトリスクの言葉に、ノヴォトニーは半ば誇らしげな顔つきで答える。 その時、桟橋の入り口の方から、1台の車がヘッドライトを点けたまま現れた。 小雨に打たれながら登場したダッジWCトラックは、潜水艦が係留されている場所まで10キロ程のスピードで近付いた後、2人の前方20メートル手前で停止した。 「お客さんが来たようだな。」 ブラトリスクの言葉に、ノヴォトニーは無言で頷いた。 ノヴォトニーは、半分ほど間に縮んだタバコを地面に捨て、それを踏み潰した。 それと同時に、トラックから4人の人影が降りて来るのが見えた。 ミスリアル王国王立魔道研究所より派遣されたレイリー・グリンゲルは、トラックのライトに照らし出された2隻の潜水艦をちらりと見た後、その間に佇んでいる 2人の将校に視線を向けた。 小雨が降っているため、傘をさしていないレイリーは、着ている濃緑色のコートが水で濡れて行くのに心中で舌打ちをしつつ、表面上は平静さを装いながら歩いて行った。 「グリンゲルさん。あれが、私達の乗る船でしょうかね?」 レイリーの左隣を歩く、グレンキア軍のサミリャ・クサンドゥス中尉が聞いて来る。 「だろうね。大方予想は付いていたが……しかし、航空機を搭載している潜水艦とはね。」 レイリーは隣の女性将校に鮮やかな口調で答える。 やがて、2人の士官の前で立ち止まったレイリー達は、それぞれ自己紹介を始めた。 「ミスリアル王立魔道研究所より派遣された、レイリー・グリンゲルと申します。」 「私はサミリャ・クサンドゥス中尉と申します。グレンキア軍中央情報局より任を受けて参りました。」 2人の紹介が終わった後、今度は2人の潜水艦艦長が自らの名前と、指揮する艦を紹介した。 「クサンドゥス中尉は、シーダンプティに乗って貰います。」 「では、私は……」 ブラトリスクの言葉を聞いたレイリーは、隣のフラックスナークに視線を向ける。 「はい。グリンゲル導師には、私のフラックスナークに乗艦して貰います。出港まであまり猶予はありません。すぐに中へ行きましょう。」 ノヴォトニーはレイリーにそう言うと、艦上で待機していた水兵に指示を飛ばした。 潜水艦から桟橋に降りて来た水兵が、程良い声音で挨拶しながら、レイリーと、往路一緒であった陸軍の軍曹が持っていた荷物を手に取り、 ささっと艦内に入って行く。 右舷前部側から艦上に上がったレイリーは、艦中央部の艦橋前にある格納庫から艦首に向けて伸びるカタパルトに目を向けつつ、 ノヴォトニーの後を追って行く。 艦橋に上がると、先にノヴォトニーから司令塔に入って行った。 程無くして、降りたノヴォトニーから手招きされたレイリーは、初めて乗る潜水艦はどんな物なのかと呟きながら、ゆっくりと、梯子を降りて行った。 最後の一段を降りたレイリーは、ぐるりと室内を見回した。 「これが潜水艦ですか……」 彼は、初めて見る潜水艦の内部に、興味津津と言った表情を現した。 「後ほど、艦内をご案内します。その前に、まずは部屋にご案内しましょう。」 ノヴォトニーがやんわりとした口調でレイリーに言う。 「あ、ああ。わかりました。」 普段冷静なレイリーにしては珍しく、半ばぼうっとしていた。 彼はやや慌てたようにノヴォトニーの後を付いていき、司令塔から発令所に降りて行く階段に足を運ぼうとした時、不意に、壁に見覚えのある紋様が描かれていた。 「む……これは結界?どこかで見た覚えが……!!」 レイリーは急に、恥ずかしさの余り顔を赤くしてしまった。 (い、いや……とにかく、今は俺の住処となる部屋に行かなければ!) レイリーは気持ちを素早く落ち着けつつ、発令所に降り立った。 そこで作業に当たっていた乗員達が気を付けの態勢を取り、艦長と新たな来訪者の通過を待つ。 ノヴォトニーに続いて艦内を行くレイリーは、次に兵員食堂に入ったが、そこで彼は、通路にびっしりと積まれた食料品や消耗品の木箱の群れに度肝を抜かれた。 「な……道が……」 半ば唖然となるレイリーなぞ露知らずとばかりに、ノヴォトニーは手狭となった通路を軽い足取りで乗り越えて行く。 その後ろ姿が、妙に頼もしく見えてしまった。 木箱を踏み砕かぬように用心して進むレイリーだが、兵員食堂を抜け、兵員区画に付いてからも、通路には依然として木箱が置かれており、通行状態は、 レイリーにとって最悪の一語に尽きた。 「こちらが寝台となっています。」 彼は用意された寝台を見るや、その場で固まってしまった。 寝台は、上、中、下と3つ並んでおり、うち中段と下段に人が入っていた。 レイリーは、中段と下段に入っている人物に対して、目を大きく見開いていた。 「よお、久しぶりじゃないか。我が一番弟子よ。」 中段の金髪エルフが、レイリーを見るなり、人懐こい笑みを浮かべながら挨拶して来た。 「あれ……先輩の弟子って、若手ではかなり有名なレイリー君ですか?」 下段に入っている銀髪のダークエルフが意外だとばかりに中段のエルフに聞いた。 「そうだ。何だ、さっき言わなかったか?」 「言ってませんよ。」 「おかしいな……俺はさっき言った筈なんだが。」 「トシの取り過ぎでボケてるんじゃないですかね?」 「失礼な奴だな、お前は。」 中段と下段のベッドを陣取っている、外見は若い“老齢”のエルフ達は、掛け合い漫才の様な会話をひとしきり交わした後、ベッドから降りた。 「る、る、ルヴィシレス老師にヴェストレンネ族長じゃないですか!?ミスリアル魔道界の重鎮ともあろう方が、なぜこの艦に!?」 レイリーは声を裏返しながら聞いた。 金髪のエルフ……ベドヴィル・ルヴィシレスがその質問に答える。 「暇だったから。」 ニカッと笑いながら出てきたその答えに、レイリーは固まってしまった。 「だから先輩。適当に答えるのは止めた方が良いと。」 もう1人のダークエルフ、フォリック・ヴェストレンネがルヴィシレスの腕をつつきながら注意する。 「何言ってるんだ。本当の事じゃないか。」 「過程を言わんと駄目でしょうが……」 ヴェストレンネが困った顔つきで言うが、その彼に対し、レイリーは更に困った表情を貼りつかせつつ、新たな質問をぶつけた。 「僕としては、ヴェストレンネ族長がここにいらっしゃる事もかなり驚きだと思っているですが………エスパレイヴァーン族の長でもあるあなたが、何故ここへ?」 「最近暇だったんでな。氏族の幹部を説得して、気合を入れ直しがてらの旅に出る事にしたのさ。」 自らの師匠が言った事と、大差ないと思わんばかりの言葉を吐く族長に、レイリーは思わず頭を抱えたくなった。 「そんな時にね、女王陛下から連絡が来たのさ。」 「ヒューリック陛下からですと?」 レイリーが頓狂な声を上げる。 「近い内に、アメリカと共同作戦を行うため、首都の魔道研究所で派遣要員に訓練をお願いしたいとね。」 「訓練ですか……何の訓練でしょうか?」 「生命反応探知妨害魔法の新式魔法石の動作方法と、精度向上のやり方だ。最初は、魔道研究所の試験部副主任だったスレンティがこの艦に派遣される 予定だったんだが……どうせ教えるだけじゃつまらんから俺がその座を奪ってやった。」 「はぁ!?何でそうなるんですか!?」 レイリーは、自分勝手な判断で任務に参加した目の前の族長殿に大声を上げてしまった。 「スレンティは俺の教え子だからな。あれこれ言ってやったら最終的に折れてくれたよ。」 「何馬鹿な事やってるんですか!陛下があなたに下した命令は、派遣要員の訓練ですよ!?」 「そんな事は、こいつは百も承知だよ。」 唐突に、ルヴィシレスが口を挟んだ。 「何を言っているんですか、老師!そもそも、あなたがここに居る事も、自分としては信じられない……本来ならば、老師は首都で魔道の研究に専念して おられた筈。このような任務は、若い自分達の仕事です。それなのに、ミスリアル魔道界の至宝とも言うべきあなた方がここに居ると言うのが……」 レイリーは、途中から声を震わせる。 「……なぁ、レイリー。俺達エルフ族は不老長寿だ。」 「何を……そんな事、自分も知っていますよ。」 唐突に今の話とは関係の無い言葉を吐くルヴィシレスを、レイリーは睨みつけつつ、荒い口調でそう答えた。 「話をはぐらかさないでください。」 「まぁ最後まで聞け。」 苛立つレイリーを抑えつけるかのように、ヴェストレンネが右肩に手を添えた。 「俺達は確かに、80年以上の時を生きた。だが、死ぬまでは、最低でも、あと80年以上の月日を過ごさなければいけない。本来なら、このまま のんびりと仕事をして過ごすか、家に帰って自分の趣味に耽るまま過ごすのが常だが……今は非常時だ。この戦争で、ミスリアルは若い血を流し過ぎた。」 ルヴィシレスはレイリーの目を真っ直ぐ見据えたまま、自分の胸の内を明かして行く。 「3年前のミスリアル本土戦でも、多くの命が失われた。その大半は、お前のように、国の為に殉じようとしていた若者だ。なのに、“年寄り”だった俺達は、 比較的安全な西部や首都にこもっていただけだ。そして、戦場が北大陸に移った今も、前線で命を散らして行くのは、10代後半から40代の働き盛りの奴らばかりだ。」 「そして、年ばかりを重ねまくった俺達は、相も変わらず、後ろにいるだけ。だが……俺達はもう、若い連中ばかりに苦労はさせたくない。」 「族長……」 ルヴィシレスとヴェストレンネの覚悟は本物だ…… レイリーは、2人の言葉を聞いて行くうちに、心中でそう思っていた。 「一応、リクレア……じゃなくて、女王陛下には話は通してある。」 ヴェストレンネは、途中でヒューリック女王の名を呼び捨てにしかけたが、慌てて訂正した。 (……昔は女王陛下の教師を務めていたようだから、今のは仕方ないかな) レイリーは内心そう思いつつ、ヴェストレンネの言葉を聞き続けた。 「無論、最初は猛反対されたがね。」 「だけど、俺達は懸命に粘ったよ。その甲斐あって、俺らはこの作戦の参加を許された。」 「そうですか……1週間前、ルィールが妙に落ち込んでいたのは、あなた達のせいだったのですね。」 「彼女には悪い事をしてしまったかな。」 「む……ちょっと待って下さい。」 レイリーはふと、疑問に思った。 「自分が出撃前に聞かされた話では、魔法石調整役には4名ほどの人員を先に派遣している、と言われていますが、もう1隻の潜水艦には今、 誰が乗っているんですか?」 「ああ。もう1隻には事前に決められていた魔道士を乗せてある。予定外なのはここだけだな。」 ルヴィシレスの言葉に、レイリーはひとまず、安堵の溜息を吐いた。 「そうですか……てっきり、師匠達が何か根回しをして、メンバーを変えたのかと思いましたよ。」 「メンバーは、計画が立案された瞬間から決まっていたよ。」 ヴェストレンネが答える。 「もう1隻に乗るメンバーは誰です?」 「ヴェリカ・ミランダス導師とレミシャ・ドヴェンクィル導師だ。」 ヴェストレンネの出した答えを聞いたレイリーは、再び目を丸くした。 「え……そのお二方って、押しも押されぬ大物じゃないですか!?なんであの人達までがこの作戦に!?」 「理由は、俺達と似たようなものだ。」 「若い娘達ばかりに任せてはいられないってさ。」 2人はそう言った後、互いに顔を見合わせ、高笑いするが、レイリーは今度こそ、両手で頭を抱えてしまった。 「と言う事は……この2隻の潜水艦がやられてしまったら、ミスリアル王国の魔道界はとんでもない損失を食らうと言う事ですかな?」 それまで黙って聞いていたノヴォトニー艦長がレイリーに質問する。 それにレイリーが答えようとするが、先にルヴィシレスが口を開いた。 「いや、そうはなりませんよ。本国には、私達の後釜なぞ幾らでも居ます。例え、私達が死んだとしても、後は彼らが上手くやってくれるでしょう。」 「し、師匠!そんな事はありませんよ!あなた達に先立たれたら、我が国の魔道技術はどうなるんです?」 レイリーが慌てて否定しようとするが、ルヴィシレスは予想通りとばかに口元を歪めた。 「フフ、大丈夫だよ。」 「……何を根拠に、そう言われるのですか、老師。」 「お前達を見ていると、自然とそう思ってしまうのさ。それとも、お前達は自分達が何もできない小心者だと思っているのか?機械技術と、魔法技術を 融合したモノ……今までに全く類の無い代物を、“たった数年で”作ったお前達が?」 「う………」 レイリーは押し黙ってしまった。それを見たルヴィシレスは、思わず苦笑しながら、彼の肩をポンと叩いた。 「それじゃ、元の気の小さいガキのままだぞ。もっとしっかりせんか!」 「……老師。」 「お前は、ミスリアルの中で5本の指に入るぐらい優秀な魔道士だ。そして、魔法技術以外にも才能がある事を、俺は知っている。だからこそ、今回の 任務にお前が選ばれたんだ。いいか、これは、お前と、クサンドゥス中尉にしかできない仕事だ。もう、元の小心者になる暇は無い。アメリカ本土で 成し遂げたような感じでやれば、この任務もきっと成功する。」 「……はい。」 レイリーは、ゆっくりと頷いた。 「自信を持て。いいな?」 「はい。わかりました、老師。」 レイリーは、覇気のある声音でそう答えた。 「よし。流石は自慢の弟子だ。これなら、この任務も成功したも同然だな。」 「いや、それはちょいとばかり、気が早いと思うんですけどね。」 早くも自信満々に言うルヴィシレスに対して、ノヴォトニーはやや控えめな口調で突っ込みを入れた。 「まぁまぁ、艦長さん。そう思っておけば、きっと成功するって。特に、あの新型の魔法石を自在に操る俺達が居る限りは大丈夫だ。大船に乗った つもりでいてくれ!」 ヴェストレンネは満面の笑みを顔に浮かべながらノヴォトニーに言った。 「いや、そのようなセリフは自分が言うような気がするんですが……」 ノヴォトニーは、ダークエルフの“老魔道師”が発する迷言に首を傾げたが、付き合い続けるのは体力の無駄と判断し、その場から撤退する事にした。 「話が長くなったようですが、ひとまず、グリンゲル魔道士は今日からここで寝泊まりしてもらいます。目的地までは2週間近くかかりますが、それまでは 我慢して下さい。」 「わかりました。艦長、今後ともよろしくお願いします。」 レイリーは右手を差し出した。ノヴォトニー艦長はそれに答え、彼と固い握手を交わした。 ノヴォトニーはでは、と呟いてから発令所に戻って行った。 「……レイリー、俺達は見ていたぞ?」 「へ?何をです?」 いきなり、怪しげな笑いを浮かべながら不可解な事を言い始めた老師と族長に、レイリーは怪訝な表情を現した。 「潜水艦に入った瞬間のあの間抜け面だ!いやぁ、面白かったぞ!」 「……ああ!思い出した!!」 彼は、司令塔で見た呪文を思い出した。あの呪文は、師匠であったルヴィシレスが使っていた、監視魔法の物であり。 レイリーはそこで、初めて目にする潜水艦の内部を目を輝かせながら見回していた。 普段目にする事の無い恥ずかしい場面を、目の前の師匠達はクスクス笑いながら見ていたのである。 どちらかというと、イタズラ好きで人の悪い事でも有名なルヴィシレスであるから、ヴェストレンネにも色々と、恥ずかしい過去を 暴露しまくっていたのであろう。 「先輩から聞かせて貰ったぞ。お前もなかなか、派手な事をしまくっていたようじゃないか。いやはや、有名人は色事も付き物だな。」 「ヴェストレンネ、これで奴の正体も分かっただろう?いやはや、今回の旅はなかなか、楽しませてくれそうだぞ。」 更に怪しさを増す2人のおっかないエルフ。 「……こりゃ、苦労するぜ……」 レイリーは、今回の航海はストレスを溜めるだけのろくでもない物になるであろうと、心中でそう確信したのであった。 潜水艦フラックスナークは、午前0時丁度に、僚艦シーダンプティと共にエルピリットゥ・サント港を出港した。 2隻のアイレックス級潜水艦は、港外に出た後はひたすら北上を続けた。 出港から2日後にはマルヒナス運河に向かい、10月18日には運河の東側に抜けた。 その後は、丸1日ほど東進した後、進路を北北東に変えた。 10月20日には、シホールアンル帝国本土東岸の国境付近の港、デヴォルスクムより400キロ沖合に到達し、そこから昼間は潜水し、 夜間は浮上航行という方法で進み続けた。 2隻の潜水艦は、10月25日にはシホールアンル本土北東側の沿岸部より200キロの位置にまで進出する予定であり、行動は順調に推移しつつあった。 1945年(1485年)10月23日 午前9時 シホールアンル帝国バーシトリス沖280マイル地点 潜水艦フラックスナークは、深度90メートルを時速3ノット(約5キロ)のスピードで航行を続けていた。 ノヴォトニー艦長は、発令所でソナー員の報告聞きながら、海図台に敷かれている海図を見つめ続けていた。 「艦長。左舷方向より接近中の敵艦、間も無く、我が艦の真上を通過します。」 ソナー員がノヴォトニーに知らせて来た。 彼は頷くと、天井に顔を向けた。 艦の真上から、ピーン、ピーンという甲高い音が伝わって来る。 この音は、警戒中のシホールアンル艦から発せられている物だ。 「いつ聞いても、連中の発する音は不快に感じますな。」 「ああ。しかも、こっちの駆逐艦の発するソナー音に嫌な程似ているのが、これまた腹が立つ。嫌がらせとはいえ、これはかなり利くな。」 ノヴォトニー艦長は、副長のヴェルキン・ティルクロット大尉にそう返した。 「連中が、マジックソナーに音を付け始めたのは、今年の2月からか。最初は、敵もアクティブソナーを導入したかと慌てたが。」 「生命反応を探知するから、実質的にはアクティブソナーと似たような物だがね。」 海図台に向かい合う様な形で立っているルヴィシレスが、ノヴォトニーにそう言った。 「確かにそうでしたね。」 「アクティブソナーは音を出して、目標に当たった反応を捉える物だ。君達がマジックソナーと言っている生命反応探知魔法も、原理はそれと似ている。 最も、私とヴェストレンネが操作している魔法石は、魔法の探知波を完全にごまかしているから、その原理は全く通用していない。」 ノヴォトニーは相槌を打った。 「艦長、敵の哨戒艦が通り過ぎて行きます。速度は24ノット。針路は190度です。」 ソナー手の報告を耳にしたノヴォトニーは、海図台に記した現在位置から南方向にペン先をなぞらせた。 「南に向かっているか……と言う事は、ヴェンプレクロ周辺に向かう増援かもしれんな。」 「これで6隻目です。陽動は上手くっているようですな。」 ティルクロット副長が事務的な口調でノヴォトニーに言う。 「だな。このまま、現場海域の周辺が空になればこっちの物だが、さて、どうなる事かな。」 ノヴォトニーは、ペンを片手でくるくると回しながら副長に言葉を返した。 アメリカ軍は、敵陣後方の潜入要員を護送する潜水艦を援護するため、10月21日から23日にかけて、シホールアンル帝国国境から東にある港、 デヴォルスクムと、その北100キロにあるルバンテリクロに航空攻撃を行った。 攻撃は、占領したバイスエ東部に進出した第8航空軍指揮下の4個航空団と、第2海兵航空団を動員して行われた。 最初の第1日目はB-17、B-24を主力とした戦爆連合編隊が、後方基地と化していたデヴォルスクム港とその周辺の物資集積所を爆撃した。 2日目にはB-24爆撃機が前日に引き続き、デヴォルスクムに爆撃と、港湾に機雷を投下した他、夕方前にはB-17がルバンテリクロ港に爆弾と機雷の雨を降らせた。 3日目には、機雷の除去のために掃海に出たシホールアンル海軍艦艇を攻撃するため、B-25爆撃機と海兵隊のSB2C、TBFが多数の戦闘機を伴って同港を攻撃した。 この攻撃で、機雷を除去していた23隻の掃海艦のうち、11隻が撃沈され、6隻が損傷を負って最寄りの港に避難した。 この攻撃でシホールアンル海軍は掃海戦力に少なからぬ打撃を被り、特に、最新型のB-25Hの攻撃は凄まじく、機首に集中された50口径機銃を受けて無残にも引き裂かれ、 沈没する艦が相次いだ。 B-25Hの攻撃から運良く生き延びた掃海艦も、海兵隊航空隊のコルセア、ヘルダイバーやアベンジャーに追い回され、次々と撃沈されていった。 この3日間の攻撃で、米軍は総計1800機を動員し、シホールアンル側に少なからぬ損害を与えた。 その一方で、シホールアンル側の迎撃も熾烈を極め、第8航空軍は帰還後に廃棄と判断された物も含めて、B-17、B-24を26機、B-25を23機、戦闘機21機を失い、 第2海兵航空団はF4U9機、F7F4機、SB2C12機、TBF5機を失っている。 この一連の大空襲で東南部沿岸の掃海戦力に大きな穴が開いたシホールアンル軍は、急遽、首都近郊にあるシギアル港より掃海艦艇と駆逐艦の増派を決定し、多数の艦艇が南に向かっていた。 ノヴォトニーの指揮するフラックスナークの上を行くのは、いずれも東南部沿岸の増援として送られつつある掃海艦か、駆逐艦ばかりであった。 ノヴォトニーらが発令所で、敵艦の通過音に聞き耳を立てている頃、そのすぐ後ろ側……やや艦尾寄りに位置している兵員食堂では、レイリーが1人の士官と共に座って会話を交わしていた。 「また、シホット共の軍艦が上を通過しているようですね。」 フラックスナークの水上機を操縦するアーヴィン・グラハム中尉が上に顔を向けながらレイリーに話しかける。 「昨日からちょくちょくと、上を通っているね。これで6隻目だ。」 「国境に近い東部沿岸に陸軍さんが陽動で空襲を仕掛けたようですが、北から敵艦が続々と南下していると言う事は、陽動は上手く行ったようですな。」 「多分な。」 レイリーが一言答えた後、側から偵察員のテリー・ヴィッキーニ兵曹長が両手にカップを持ちながら2人に声をかけた。 「お待たせしました。これ、機長の分です。これはエルフの旦那の分です。」 ヴィッキーニ兵曹長は、2人の手元にアイスクリームの入ったカップを置いた。 「おう、ご苦労さん。」 グラハム中尉は、伸びた顎髭をさすりながらヴィッキーニ兵曹長に礼を言った。 ヴィッキーニはレイリーの隣に腰を下ろした。 「それにしても、シホット共の本拠地に潜入するとは、グリンゲルさんもどえらい任務を仰せつかりましたな。」 ヴィッキーニは、畏怖と尊敬の混じった口調でレイリーに言う。 「そうかな?ただ侵入して、待つだけの任務だけど。」 「簡単に言いますがね、潜入する場所は飛んでも無い場所ですよ。いくら、あっち側に居るスパイの手助けが借りれるとは言え………下手すりゃシホット共に やられちまいますよ。」 「おいおい。これから任務に当たろうとしている人になんつー事言うんだ、馬鹿!」 グラハム中尉は厳しい口調で注意しながら、ヴィッキーニの頭をはたいた。 「すんませんね、グリンゲルさん。こいつ、昔から頭が足りんやつでしてね。」 「いや、別に気にしてないぜ。彼の言う事は本当の事だからね。」 レイリーは微笑みながら、部下の非礼を詫びるグラハムにそう言った。 彼は、カップのアイスクリームをスプーンですくい、それを口に入れた。 「うん、やっぱりアイスクリームは美味いね。潜水艦の中は独特な感じがして、俺は一生慣れねぇ環境だなと思ったが……このような艦に居ても、 アイスクリームを食べられるとは、流石はアメリカだと思ってしまうな。」 「何言ってるんですか、グリンゲルさん。アイスクリームは必需品ですよ。それがない艦は軍艦じゃないですよ。」 「おい!また変な事口走ってんじゃねえぞ!」 ヴィッキーニの軽やかな言葉に反応したグラハムが、握りこぶしを振り上げながら叱責した。 この2人の搭乗員は、最初にレイリーと出会ってからずっとこんな感じである。 「いやぁ、あんたらって良い兄妹だよな。」 「違いますよ、グリンゲルさん。こいつが頻繁にアホなことばっかり抜かすから自分が叱っているだけです。まぁ、偵察員としての腕前は確かなんですがね。」 グラハムがそう言いつつ、半目になりながらヴィッキーニを見つめた。 「自分、イタリア系な物ですから、普段は陽気じゃないとやってられないんですよ。」 「お前は陽気過ぎだ。もうちょっとピシッとせんか。」 グラハムは苦笑しながら、アイスクリームを頬張った。 (一見、デコボココンビに見える2人だが、飛行機乗りとしては本当にベテランだからな。グラハム機長はともかく、ヴィッキーニ兵曹長があんなにヘラヘラしているのは、 任務中に真剣にやっている反動なのかもしれないな) レイリーは互いに話し合う2人を見つめながらそう思った。 グラハムとヴィッキーニは、1941年に重巡洋艦ポートランドの水偵乗りとしてペアを組んで以来、ずっと一緒に飛び続けていたと言う。 1942年5月には軽巡洋艦ヘレナに乗り組み、第2次バゼット海海戦の前後には、夜間の偵察任務に従事している。 1943年7月からは重巡洋艦ボルチモアに搭乗し、翌年2月には空母レキシントンとサラトガ搭載機を主軸として行われた夜間空襲に先導機として参加し、敵地に照明弾を 落として空襲を支援した。 1944年9月にはボルチモアから降り、本国で新鋭機であるSO3Aシーラビットの機種転換訓練を行った。 訓練終了後は、竣工したばかりの最新鋭潜水艦フラックスナークに乗り組みとなり、同艦で哨戒海域の航空偵察に従事していた。 2人の飛行時間は、共に2000時間を超えており、経験も豊富である。 帝国本土潜入の際には、2隻のアイレックス級潜水艦から夜間の内に水上機を発進させ、現地の協力者が待つ沿岸部にスパイを運ぶ事になっているが、この危険かつ、困難な任務を 行う上では、2人はまさにうってつけのベテラン搭乗員と言えた。 「そう言えば、俺が乗る事になっている飛行機の事だが……2人の話を聞く限りでは、元々は2人乗り用だと聞いている。そこに俺が入るスペースはあるのかな?」 「準備はしてありますよ。出港前に、後部座席の後ろに座席を追加した奴が格納庫に容易されています。手狭ですが、多少の荷物と、人が1人入れる分のスペースはありますよ。」 「どれぐらいのスペースだい?」 レイリーが聞くと、唐突にヴィッキーニが立ち上がり、テーブルの側にあぐらをかいた。 彼はそこで体育座りをし、続けて、頭を股間と膝の間にうずめた。 「入る時は大体こんな感じになりますよ。まぁ、後部の機銃座は取っ払ってあるんで、少しは広いですよ。」 「………そう、ですか。」 レイリーは引き攣った笑みを浮かべながら、ヴィッキーニにありがとうと告げた。 「きつい姿勢ですが、まっ、最低でも1時間。長くても2時間こっきり我慢すれば大丈夫ですよ。」 グラハムは他人事のように言うと、軽やかな笑い声を上げた。 レイリーは、暗澹たる気持ちになりながらも、手元のアイスクリームを口に入れた。 バニアラアイスの甘い味わいのお陰で、不安が多少和らいだのが救いとなり、レイリーは前向きに考える事で往路の心配を打ち消したのであった。
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前編へ 親友以上恋人未満? 後編 そのまま数分ほど歩き、ずっと黙ってるのも難だしと俺が何か言い出そうとした矢先。 急に立ち止まった朱美が、ある場所を指差し 「あ、あそこよ! あの赤い三角屋根の店、あれが私の言ってたスイーツショップよ」 「へぇ、随分とこじんまりとした店じゃないか……」 指差されたその先には、『菓子店 連峰』と書かれた看板の喫茶店と言っても通用する位の小さなお店があった。 スイーツショップと言うんだからもう少し派手な物かと思ったが、少し拍子抜け。 まあ、スイーツショップは派手な物だとか決め付ける方もおかしいと言えばおかしいのだが……。 「あの連峰って店の目玉はスイーツマウンテンDXだって。なんだかその名前に心惹かれるものがあるよね~」 と、背負っていたバックから取り出した女性誌に書かれている目的の店に関する記事を見つつ、朱美が漏らす。 元来から甘い物好きなオオコウモリ族の例に漏れず、こいつも甘い物好きである。 しかもそれは半端ではなく、彼女が一旦、ある店を気に入れば、その店の店主が泣き出す位に食いまくるのだ。 その凄まじさは、真偽の程は定かではないが三丁目の菓子店が潰れたのは朱美の所為だとか言う噂もある位なのだ。 万が一、件のスイーツマウンテンDXとやらを彼女が気に入ってしまったら、 多分、あの連峰と言う名の店も三丁目の店と同じ運命を辿る事だろう。 この際、店の人に先に謝っておくべきだろうか? そんな俺の懸念なんぞつゆ知らず、朱美は明るい調子で 「さあ、卓君、これから食って食って食いまくっちゃうわよー!」 と、俺の手を引っ張り、目的のスイーツショップへ突入するのだった。 「店の中はそれなりに広いな……」 店の中の飲食スペースの適当なテーブルの席に朱美と向かい合わせで座り、俺は改めて店の中を観察する。 五台ほど並べられた洒落たデザインのテーブルの周りに、テーブルに合わせたデザインの椅子が数脚ずつ。 テーブルの上には何処の飲食店でもありそうなメニューの書かれた用紙に、昔懐かしの占いマシーン。 会計用のカウンターを兼ねたケーキの陳列台を見なければ、ここはどう見ても喫茶店にしか思えない。 ひょっとするとこの店は元々喫茶店か何かだったのだろうか? 「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか?」 俺がぼんやりと考えている内に、お冷二つを乗せたトレイ片手のメイド服の似合う猫のウェイトレスが現れ、 テーブルにお冷を置きつつ俺達へ注文を伺って来る。 「んじゃあ、早速スイーツマウンテンDXね?」 「……!」 俺がメニューを見ようとする間も無く、朱美が注文すると、 接客スマイルだったウェイトレスの顔が一瞬だけ真剣な物に変わる。 その表情の変わりぶりに俺は怪訝な物を感じつつ、適当に朱美と同じ物を頼む事にした。 「じゃあ、俺も彼女と同じ物で……」 「……っ!! りょ、了解しました。 で、ではご注文繰り返します、スイーツマウンテンDX二つで”本当に”宜しいですね?」 何だその明らかな動揺は? 全身の毛が逆立ってるぞ? しかも表情が強張ってるし、”本当に”って如何言う事だ!? その対応に嫌な予感を感じた俺は思わずメニューに書かれたスイーツマウンテンDXの欄を見たが、 代金が千円である事が記されていただけで、特に変わった事は書かれてはいなかった。 「うん、それでOKよ」 「で、ではご注文の品が出来あがるまで二十分少々お待ちください。で、では、失礼します!」 そうやっている間に朱美が勝手に決めてしまい、 俺が止める間も無く、それを承ったウェイトレスがそそくさと席から離れ、厨房へと去って行く。 本気で動揺しているのか、厨房へ向かう最中、ウェイトレスは思いっきり転んでいた。 …………。 さて、注文してしまった以上、今更注文を取り下げる事ははっきり言って出来ないだろう。 ならば、俺に出来る事とすれば、スイーツマウンテンDXに関する様々な情報から、 それが如何言った物かを考察し、それに対しての心の準備をするしかないだろう。 で、今の時点でスイーツマウンテンDXに関する情報は三つ。 一つ、この店での目玉である事。 二つ、代金が一つ千円である事。 三つ、注文した際にウェイトレスが見せた動揺についての事。 まず、一つ目のこの店で目玉である、と言う情報源はずばり、朱美の持っている女性誌に書かれている事である。 ならば其処から簡単に情報を知る事が出来るのではないか、と俺は思ったのだが、 朱美に見せてもらった女性誌のこの店のスイーツマウンテンDXに関する解説には、ただ一言 『名は体を表す!』 と、書かれていただけだった。 その余りにもアバウト過ぎる解説に、俺は思わず朱美へ説明を求めたりしたのだが、 「この雑誌は大体そうだよ?」と、彼女にあっさりときり返され、俺の混迷の度合いは深まるだけでしかなかった。 で、次にスイーツマウンテンDXが千円だと言う話だが、この千円と言う値段がはっきり言って曲者である。 ケーキ1カットだけにしては千円と言うのは少々高すぎるし、逆に1ホールにしては安すぎる、 と言う事は大きめな1カットのケーキ、若しくは高級な素材を使ったケーキと言った所なのだろうか……? いや、それであったのなら、三つ目の注文した際にウェイトレスが見せた動揺についての説明が出来なくなる。 たかだか大きめor高級なケーキを二つ頼んだ程度なのにも関わらず、ウェイトレスは全身の毛を逆立て、 更に表情を強張らせ、挙句の果てに厨房に向かう最中にすっ転んでしまう位動揺していたのだ。 これは明らかに何かあると見て間違い無いだろう。そう、俺には想像できない何かが……。 そうやって俺が色々考えている最中、朱美はと言うと……。 「まっだかな? まっだかな?~♪」 MyスプーンとMyフォークを手に、万全の態勢で件のスイーツマウンテンDXを心待ちにしていた。 ……そのお前の気楽さを俺は見習いたい。 朱美の気楽さに俺が呆れを感じていた所で、 どうやら注文の品が完成したらしく、ウェイトレスの声が俺の背に掛かる。 「スイーツマウンテンDXをお二つご注文のお客様、お待たせしました」 「どうやら来た……っ!?」 その声に振り向き――――それを見た俺は絶句した。 ホットケーキか何かを何枚か積み重ねて高さ一メートル程の土台にし、 その上にバニラ、チョコ、抹茶のバニラアイスを隙間無くみっちりと山の形になるように盛り合わせ、 その山々に生える木々を表したのか、バニラアイスの山肌にチョコプェッツェルやウェハースを何十本も突き立て、 更に念の込み入った事に木々に生えるキノコや竹の子を表してか、同じ形をしたチョコを所々に配しており、 もう一押しとばかりに、彩りの為の多種多様なフルーツが、これでもかと山の麓あたりに盛り付けてあり。 挙句にその山の山頂には槍ヶ岳の大槍小槍を表した2対のソフトクリームがどっかりと盛り付けてあった。 ……それは一言で表すとすれば、山だった。 それも小学生が遠足などに行くような程度の低い山などではなく、 アルプスなどの山脈にあるような、自然の脅威で登山者を拒み続ける険しい高山だ。 しかもそれが、それぞれ台車一台ずつに分けられ二つも運ばれてきたのだ。 これで絶句しない方がおかしいだろう。 そこで俺はようやく、ウェイトレスの動揺の理由等の様々な謎が解けてしまった。 とにかく、これは色々な意味で凄まじすぎるのだ。しかも、それを二つ頼んだのだ。彼女らが動揺するのも当然だ。 そして雑誌に書かれていた『名は体を表す』と言う記述も、現物を前にすると確かにその通りと思えてしまう。 スイーツ”マウンテン”DX……まさにスイーツの山(マウンテン)だ。しかもDXだ。 それ以外にこれを表す言葉なんぞ他に無いだろう。 しかし、これが千円だとは到底信じられない。 「では、ごゆっくりと」 「…………」 ウェイトレスは俺と朱美の前に二つの巨山を置くと、ぺこりとお辞儀をしてそそくさと離れて行く。 俺はその去り行くその背を眺め、ただただ絶句するしか他は無い。どうやってこの菓子の山を攻略しろと言うのだ。 それ以前に、この菓子の山を見ただけで軽く絶望感を覚えるのは気の所為だろうか? いや、これは気の所為ではない。 恐らく、この山を前に朱美も俺と同じ気分だろうと、俺は身を乗り出し、山の向こうの朱美の方を見てみると、 「ん~っ、おぃすぃ~っ♪」 既に彼女の前に置いてある山の四分の一が幸せそうな表情の彼女の胃の中へ消え去っていた。 えっと、何この超ハイペース、彼女の胃の中にはマイクロブラックホールでもあるのだろうか? 朱美によって削られる菓子の山は、まるで宅地造成の際に重機によって抉られ、形を変えてゆく山の様に見える。 いや、重機どころか核爆弾でもこんなに早く山を抉る事は出来ないだろう。 つか、俺は彼女は甘い物好きと言う事は知っていたのだが、それに加えて凄まじい早食いだったとは……。 「美味しい上に食べ甲斐があってサイッコー♪」 とかそう考えている間にも、既に山の半分辺りまで彼女の胃の中へ収まろうとしている。 その凄まじい速度にウェイトレス達は何時しか仕事を忘れ、彼女の食いっぷりを見入ってしまっている。 それどころか、この『連峰』の店主らしきパティシエ姿の狐の女性が、厨房から彼女の様子を覗き込んでいた。 と、朱美の食いっぷりを眺めてばかりもいられない、俺も食べなくてはならないのだ。 そう、俺の目の前に置かれたこの山を……。 「頂き…ます」 そして、スプーンとフォークを手にした俺は、緊張混じりに目の前の巨山へ挑むのだった。 「うぷ……もう入らない……」 十分後、俺は情けない事に早くも胃の容量が限界に達し、菓子の山の宅地造成を断念せざる得ない状況となっていた。 それは何故かと言うと、アイスの水分を吸ったホットケーキがとにかく胃にもたれるのだ。 これでは胃薬が幾らあっても足りない。 「くっそ、まだ半分どころか八分の一も食えていないとは……」 対する菓子の山はと言うと、俺の苦労にも関わらず僅かにホットケーキの地肌を見せている程度。 山登りに例えれば、まだ一合目にすら達していない有様である。 つい流れに任せて注文してしまった己の愚かさを呪いつつ、俺はふと朱美の方を見やると、 「ごっちそうさま~。あ~、美味しかった」 彼女の前の山が綺麗に消え去ってました。 あれ? ついさっき俺が見た時は半分近くは残ってんだけど……? 見てない間に何処へ消えた? いや、まあ、消えた先は大体想像できるんだけどさ……幾らなんでも食うのが早すぎるだろ!? 「あれ? 卓君、もう食わないの?」 「あ、いや……もう限界です、ごめんなさい」 まだ8割以上も残っている山を指差して言う朱美に思わず謝ってしまう俺。 昔流行った『お残しはいけません』的な親の教育方針が骨の髄に染み渡ってしまった人間の悲しいサガである。 そういや、俺が三つか四つの頃、嫌いだったピーマンを食わずに流し台に捨てたら、 それを知った母さんが怒って、ピーマンを全部食うまで押入れに閉じ込められた思い出があるなぁ……。 とか、俺がしみじみと思い出を降り返っていると、朱美は何処か嬉しそうに言い出す 「んもぅ、仕方ないわねぇ……私が食べてあげるわ♪」 ……え? まだ食うのですか貴女は? ついさっき山一つを完食したばかりですよね? その小柄な身体の何処にそんなスペースがあるのですか? 本当に胃の中にブラックホールが入ってるじゃないのですか? と、いかんいかん……余りにも動揺しすぎて心の中で敬語ツッコミをしてしまったぜ……。 女性にとってケーキ菓子の類は別腹とは良く言うが、 流石に山二つ(内一つは宅地造成中止)を食い切れる訳ないだろう。 もしこれで、朱美が残してしまうような事になってしまったら、 この後、店の人に如何顔合わせすれば良いのやら……。 「ごっちそうさまー」 ……えっと、マジで食い切りましたよ、この人。 あれから三十分足らずでホットケーキの一欠けクリームの一さじすら残さず胃の中に収めちゃいましたよ。 その凄さに、今まで食いっぷりを眺めていた猫と羊のウェイトレス達が思わず拍手送ってます。 更に厨房からこちらの様子を見ていた店主兼パティシエの狐の女性が 『負けた!』とばかりに膝を付いて項垂れてます。 どうやら、俺は一つの伝説が築き上げられる瞬間を目の当たりにしてしまった様です。 コングラッチネ―ション、おめでとう、おめでとう…… 「卓君、如何したの? 何か色々な意味でやり遂げた時の顔しているけど……」 「あ、いや、何でもない」 いかんいかん、どうやら俺の意識が違う世界に旅立っていた様だ。それも『ざわざわ』とかの効果音が似合う世界に。 とりあえず、俺は気を取り直す為にかぶりを振ると 「それより、そろそろお愛想にしようか」と朱美に言って、席を立つ。 ケーキの陳列台を兼ねたレジカウンターの前に立つと、先程まで項垂れていた狐の店主さんがレジに立ち 「お客様、先程のあの食いっぷりは本当に見事でした。 あのスイーツマウンテンDXは元来、私の父がある大食いを打ち負かす為に作った物で、 その大食いを打ち負かして以来、今まで誰も完食を成し遂げた事のない品だったのです。 ですが、それをお客様は一つどころか二つも完食されるとは私は思ってもいませんでした しかも、只早く食うのではなく、お客様は飽くまで食材を味わい、心行くまで堪能して召上がられた。 ……私の完敗です」 言って、頭を下げる店主。 それに対し、朱美は片方の翼手をパタパタ振ってあっけらかんと言ってのける。 「いやいや―、あたしなんてまだまだだよ? お母さんなんてあたしの倍は食うんだから、これくらいで驚くのはまだ早いって~」 朱美の言ったトンでもな事実を前に、俺も店主さんもそしてウェイトレス達も只々( ゚д゚ )顔で絶句。 ……あれの、倍は食うって? マジでか? 凄いよ、流石は朱美のお母さん!……って違う。 俺は思わず店主さんと顔を見合わせ、お互いに酸欠の金魚の様に口をぱくつかせる。 恐らくは、ウェイトレス達も俺と店主さんと同じ考えをしている事だろう。 この瞬間、俺は見ず知らずの他人同士でも、心が通じ合える物だと言う事を初めて知ったのだった。 「いやー食った食った―、美味しいしボリュームもあったし、もう大満足、機会があったらまた食べに行きたいわね」 「だからと言って、毎日の様に通い詰めたりするなよ? 一応、店の人だって生活があるんだし……」 「大丈夫大丈夫、卓君が心配しなくても程々にするわよ。お気に入りの店を無くしたくないし」 「……程々に、ねぇ……まあ、そう言うんだったら良いんだが」 会計を済ませた後、俺は店主さんとウェイトレス達に見送られながら店を後にし、 市電の停留所の駅前ゆきホームのベンチで、俺は満足げな朱美を横に電車がくるのを待っていた。 「……おかしいな……もうそろそろ電車が来ても良い時間なのに……?」 だが、待てど暮らせど電車は一向に来ず、 妙な物を感じた俺は、停留所に掲げられている時刻表と腕時計を見比べながら呟きを漏らす。 「ひょっとして……あの電光掲示板、見てみて」 朱美に言われて、停留所の待合所に設置されている普段はニュースなどを流す電光掲示板へ目を向けると、 『午後3時頃、本町通付近の軌道上にて発生したトラックと乗用車による衝突事故の為、 現在、古浜線は上下線とも運転を見合わせております』 と、電光掲示板に表示されていた。 「おいおい、こんな時にそんな所で事故を起こさなくても……」 「こう言うのばかりは流石に予測できないわねー……」 呆れる俺に、『やれやれ』とばかりに外国人がする様なジェスチャーを取りつつ、朱美は言う。 そう言えば路線バスもあった筈、と俺がバスの時刻表を見てみたのだが、 バスが来るのが今から3時間後だと言う事を知り、余計にげんなりとするだけでしかなかった。 つー事は何か? このまま家まで歩いて帰るしかないって訳か? 「良し、こうなったらアレをするわよ? 卓君、パットは持ってるわよね?」 「アレって……アレの事か? 持ってる事は持ってるけど、今やって大丈夫なのか……?」 「心配ご無用だって、あたしはちょうど腹ごなししたい所だったし。さあ、早く早く」 「ったく、しょうがないな……」 明美に促されるがまま、俺は仕方なしにカバンからある物を取り出す。 それはアニメやマンガに出てくるキャラが付けているようなショルダーアーマーに良く似た形状をした、 身体に固定する為のベルトが何条か付いた丈夫な皮製の肩パット。 俺はそれを肩に装着し、身体にしっかりと固定した事を確認した後、 その場にしゃがみ込み、朱美へこちらの準備が終わった事を伝える。 「こっちは終わったぞ? ああ、それと何時も言ってる事だが……落とさないでくれよ?」 「OKOK、分かってますって」 言いながら、朱美は軽く翼を羽ばたかせ、組体操の様にひょいと俺の両肩に飛び乗る。 そして足の爪を肩パットに食い込ませる様に、肩パットを足の指で掴み、確認する様に俺へ言う。 「それじゃ、そろそろ行くわよ。タイミングは分かってるわね?」 「大丈夫だ、タイミングは大体分かる」 「OK、なら行くわよ!」 お互いにタイミングを確認した後、掛け声と共に朱美が強く羽ばたき始める。 羽ばたきによって発生した風が強まるのを感じると共に、肩に掛かっている朱美の体重が次第に軽くなって行く。 そして、風が一際強く、そして肩に掛かってる重量が皆無に近い所になった辺りで 俺はしゃがんでいた体勢から身体を跳ね上げさせる様に一気にジャンプ。 同時にふわり、と重力から身体が解き放たれる独特な浮遊感を感じると、 俺は朱美の足に吊り下げられた状態で空に舞い上がった。 「あいっかわらず凄い事するよな……お前は」 「あたしは鍛えてるからねー。そこら辺の猛禽系の獣人にも負けないわよー」 徐々に離れてゆく地上を眺めながら言う俺に、朱美は何処か自慢気に言ってのける。 この、人をぶら下げて空を飛ぶってのは本来、蝙蝠系のケモノに出来る技では無い。 小さい頃に鷲のレスキュー隊員が要救助者をぶら下げ、空を飛んで救助するシーンをテレビで見て感動した明美が 特訓につぐ特訓を重ね、一年の歳月を経て遂に習得してしまったトンデモ技なのである。 この技を見た人は大体が驚き、時には携帯で写真を取る人も居る位だ。 まあ、一番驚いたのは俺よりも体重のある利里をぶら下げて飛んで見せた時なのだが。 ……ちなみに、彼女がこの技を手に入れた代償として、 腕周りの筋肉が他の蝙蝠系のケモノに比べかなり屈強になってしまった事と 更に最近は運動系のクラブからしつこいくらいに勧誘を受け、辟易する様になったとか。 「やっぱり空は良いわねー、卓君もそう思わない?」 やがて上昇気流にうまく乗ったのか、羽ばたきを少なくした彼女が足の下の俺へ言う。 「良い事は良いんだが……足がこう、ぶらぶらする感覚ってのは如何も慣れないな……」 「あはは、ちょっとの間だから我慢してね」 高所恐怖症の人間にとってはショック死ものな光景を眼下に、 俺が足を軽く揺らしながら言うと、彼女は軽く笑って返し、翼を大きく羽ばたかせた。 これを小学生の頃からやっている俺や利里ならばともかく、慣れない人間にとってこれは絶叫マシン以上であろう。 ……何せ、今、俺の身体を支えているのは俺の肩を掴んでいる朱美の足の指の爪だけなのだ。 これでうっかり朱美が足の指の力を緩めたが最後、 俺はパラシュート無しスカイダイビングを体験する事になるだろう。 まあ、今の今まで、そう言う事になった事はないから良いんだが……。 それでも、俺は迂闊に動いて落ちたくないので、今、出来るのは空中散歩を静かに楽しむ事くらいである。 「お、あそこに居るのは中等部の三人組か……あ、こっち見て驚いてら。おーいおーい」 ふと、眼下の光景を眺めていると、こちらを見上げて驚く見知った顔が三つ。 彼らに向けて軽く手を振ってやると、その内の一人がこちらを追おうとしたのか走り始め――壁に思いっきり衝突した。 うん、なんだか悪い事した気分だ。後で一言くらい謝っておくとしよう……お互いに記憶が残ってるのなら、だが。 「卓君、そろそろあたしも疲れてきたし、日も落ちてきたから下の公園に降りるわよ」 「ん、分かった。降りるのは北公園だな?」 そのまま十分ほど空中散歩を楽しんだ所で、朱美が言ってゆっくりと降下を始める。 そして地面まで後数mほどの所まで降下した所で、朱美が足の爪で掴んでいた俺の肩を離す。 あらかじめ心の準備をしていた俺は着地する瞬間に足を上手く曲げてクッションにし、地面に降り立つ。 「――っと、無事に着陸完了っと」 通りかかりの狼の少女が驚いた目でこちらを見ていたのに気付き、 俺が肩パットを外しつつ軽く手を振ってやっていると、その横に朱美も翼を翻して地面へ降り立つ。 それを見て遂には( ゚д゚ )な表情になる狼の少女に、俺はちょっぴし優越感を感じる。 ……とかやっていると、なんだか不機嫌に頬を膨れさせた朱美が俺の手をぐいと引っ張る。 「もう、何やってるのよ。さっさと行くわよ」 「いや、すまんすまん、ちょっと面白かった物で」 どうやら朱美にもいっちょまえに嫉妬をする所があるようで……って、恋人でもあるまいに嫉妬ってのはおかしいか? まあ、深くは気にしないで置こう。……それでも期待してしまうけどな。 「今日は楽しかったわ。卓君。利里君にはちょっと悪いけどね?」 「そうだな。家で留守番になった利里には悪いが、俺も楽しめたし、こう言うのも悪くないな」 そして、日が落ちはじめ、街灯の明かりが灯り始めた公園を二人並んで歩き、互いに感想を漏らす。 「ふふ、こう並んで歩いているとまるで恋人同士みたいね」 「おいおい、つまらない冗談は止めてくれって、青少年に変な期待させるなよ?」 「冗談かどうかは分からないわよー? まあ、どちらかと言えば冗談の方が8割くらいだけどね?」 「つー事は、やっぱり冗談じゃないか」 「あはは、そうとも言うわね」 人気の少ない公園の醸し出すロマンチックな空気に、俺と朱美の会話は弾む。 まあ、兎にも角にも、これでこの突発的なデートごっこやらも、そろそろお仕舞いだろう、 ……と、俺が思い始めた矢先。 「ようよう、人間の兄ちゃん、見せ付けてくれるじゃないか」 「彼女の居ない俺達にとって目に毒だぜー。だからその蝙蝠のカワイコちゃんを俺達に寄越しな」 「そうそう、怪我をしたくなかったら大人しく従った方が身の為ってモンだ」 「俺達にボコられるか? それとも素直に従うか? 考えなくても分かるよな、兄ちゃん」 茂みの中から豚やら鼬やら蛇やら狐やら犬やらの空気の読めない人達がぞろぞろとご登場。 悪趣味な改造がされた学生服から見て、恐らくこいつらは隣町の山手町にある悪名高い不良高校の連中だろう。 ……よりによって面倒な奴らに目を付けられてしまったものである。 「……朱美、俺はアレを使う。だからお前は空に逃げてくれ……後は、俺が何とかする」 「分かった、卓君も気をつけて」 朱美へ軽く目配せをしつつ、俺は連中に聞こえない様に小声で話すと 不良達に気付かれぬ様に気を配りながら後ろ手でカバンの中を探り、その中に『アレ』があることを確認する。 そして、朱美がそっと俺の後ろに引くのを確認すると、 俺は如何にもカバンの中から財布を取り出す様に見せながら、不良たちへ気弱そうな態度を見せて言う。 「え、えっと……その、そう言うのは勘弁して欲しいので、これでどうにかご内密に……」 「へぇ、兄ちゃん、話がわかるじゃないか……」 何の疑いも無く、不良たち全員の視線がカバンを探る俺の手に注がれる――――今だ! 「――お前らにやるのは、これだっ!」 不良達の眼前めがけ、起爆用のピンを引き抜いた『アレ」を完璧なタイミングで放り投げ、目を瞑る。 見た目はボールのような形状をした『アレ』は、不良達のちょうど視線が交差する辺りで「ポム」と乾いた音を立て―― パシュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!! 凄まじい閃光を迸らせ、夜の闇を完全に白一色へ染め上げる。 ……そう、俺が使った『アレ』こそ、 小学生の頃は親や先生から逃げる為、高校生の今ではこいつらの様な不良に対する目暗ましに使う為、 あるマンガから製作法を知り、口では言えない調合を行って作った自作の閃光玉である。 使えばご覧の通り強烈な光を発し、うっかり直視すればしばらくは目が見えなくなる。 同時に俺の背後の方で何かが羽ばたく音が聞こえる、どうやら朱美が俺の指示に従って飛び立った様である。 これで朱美が人質に取られる危険は無くなった……後は、こいつらをぶちのめすのみ! 「うあっ、目がっ、目がぁっ!」 急に視覚を奪われ、悲鳴を上げて身体を仰け反らせている不良豚へ、 俺は一気に詰め寄ると、その開いた股間めがけて一気に蹴り上げる。 めき、ともぶきゅ、ともつかぬなんとも言えぬ手応えを足に感じ、 「~~~~~~~~~!!!!」 不良豚は言葉にならぬ悲鳴を上げて悶絶し、白目をむいてその場に崩れ落ちる。 どうやら俺の一撃はクリティカルヒットだったらしく、哀れな不良豚は泡を吹いて気を失っていた。 よし、これでひときわ身体のでかい厄介そうな奴は片付いた。 「くそ、てめぇ! いったい何をしやがった!」 不良豚の沈黙を確認した矢先、俺に向って鼬が悲鳴の様な声でわめき散らしながら突っかかってくる。 だが、どうやらこの鼬はまだ視覚は回復していないらしく、腕をめちゃくちゃに振り回していた。 俺は軽く身を屈め、腕を振りまわす鼬の懐へ飛び込むと、その鳩尾へ当て身を食らわせる! この一撃に鼬が身体をくの字に折り曲げた所で、俺は少し身を引いて、 がっ! 下がりきった鼬の顎目掛け、伸び上がるようなアッパーを叩き込む! この痛打によって、鼬は脳味噌はあっさりと揺さぶられ、脳震盪を引き起こす。 その結果、鼬は仰け反るように後へ倒れ、そのまま気を失った。 ――――これで二人目。 「このやろうっ! ふざけた真似をっ!」 「……しまっ!」 鼬を倒した事に油断した俺の一瞬の隙を突かれ、一足早く視覚が回復した蛇が後から襲いかかってくる! ―――拙い! 対応が間に合わない! 「ひっさーつ、ワールドツアーアターック!!」 「んなっ――ヘバッ!?」 ずがしゃがしゃ が、蛇が俺へ一撃を加えるより早く、空から急襲してきた朱美の蹴りが蛇の顔面に炸裂! 蛇はまともに吹っ飛び、勢い良く茂みに頭を突っ込ませるとそのまま気を失ったらしく、それきり動かなくなる。 ちなみに、ワールドツアーと言うのはモンハンに出てくる飛竜が良く使う攻撃の通称である。 ……これを利里が使ったのなら良く似合って……いや、何でも無い。 「……朱美、逃げたんじゃないのか?」 「言っとくけど、親友を置いて逃げるなんてあたしには出来ないのよ。加勢するわ」 逃げた筈の朱美が戻ってきた事に思わず問い掛ける俺へ、 俺の横へ降り立った朱美は当然の様に言ってのける。 「ちっ。……親友か……言われちまったな」 この時、俺はやはり、朱美との関係は結局は親友でしかない事を悟った。 薄々そういうもんだろうなーとは思ってたけどな……それでも期待するのが男の悲しいサガって奴か……。 ま、分かってしまった方が却って清々しいかもな? 「……? 何? あたし、何か悪い事言っちゃった?」 「いや、別に気にしないでくれ。それより……」 俺の漏らした言葉に不思議そうに首を傾げる朱美を適当に誤魔化した後、俺は前に向き直る。 「テメェ……よくもなめた真似をしてくれやがったな……!」 「幾らテメェが強くとも、こいつには敵わなね―だろうな!」 其処には、すっかり視覚を取り戻し、怒りに心を燃やす残る犬と狐の不良二人。 その手にはそれぞれサバイバルナイフとスタンガンが握られている。 をいをい、このごに及んで凶器使用ですか……? 「こうなったらもう手段なんか選んでられねーぜ! テメェは絶対にぶっ殺す!」 「ついでに女はたっぷりかわいがった後で川に捨ててやるよ!」 ……こうやって形振り構わなくなった不良ほど手におえない存在は無い。 ここで迂闊に攻撃しよう物なら、はっきり言って怪我では済まないだろう。下手すれば明日の三面記事確定だ。 俺はこうなってしまう前にとっとと勝負を決めたかったのだが……いまさら後悔しても遅いか。 「ねえ、さっきの閃光玉は?」 「残念だけど……さっきので品切れだ」 「あちゃー……かなり拙いわね……」 打つ手が無くなり、じりじりと後退する俺と朱美。それに合わせじりじりと迫る不良二人。 このまま、ずっと不良達のターン! になってしまうかと思われたその時! ドドドドドドドドドド……… 「何、この音……?」 「……な、なんだ? 何がくるってんだ?」 凄まじい勢いでこちらへ迫る地響きが俺と朱美の耳に届き始めた。 不良達もそれに気付いたらしく、何事かと不安げに辺りを警戒している。 そしてその音が、不良達の後ろから来る物だと全員が気付いた―――その刹那 「うおーっ! 見つけたぞーっ!」 「なっ――アベシッ!」 「えっ――ヒデブッ!」 何処かで聞いた声と共に猛スピードで猛進してきた大きな影に、不良二人は避ける間もなくまともに跳ね飛ばされ、 不良二人共々綺麗な放物線を描いて五mほど吹っ飛ぶと、その先にあった公園の池へ落下、大きな水飛沫が上がる。 そして水飛沫が収まった後には、死んだお魚の様に腹を上にぷっかりと浮かぶ、気を失った不良二人の姿があった。 「二人ともこんな所にいたんだ、匂いを追ってずっと探してたんだぞー……って、如何したんだー?」 不良を二人同時に撃破した大きな影が、呆然とする俺と朱美へ不思議そうに話しかける。 その影は、脱皮の為、今日1日は動けないはずの利里であった。……不良をはねた事気付いてないし。 (ちなみに、大型の肉食系の蜥蜴は嗅覚が鋭く、一度匂いを憶えた獲物を延々と追い続ける事もあるそうだ) 「い、いや……なんでお前がこんな所に?」 「そ、そうよ、利里君……今日は脱皮で動けないんじゃ……?」 「おう、その脱皮の事何だけどな。これを見てくれー!」 友人の思わぬ突然の登場に、驚き戸惑い思わず問い掛ける俺と朱美に、 利里は何処か嬉しそうに言いながら、背負っていたリュックから何かを取り出す。 見た所、がさがさに丸めた雨合羽の様に見えるが……? 「どうだ! すっごく綺麗に脱皮が出来たんだぞー!」 言って、利里が広げて見せたのは自分の脱皮した皮、 通常、利里のようなリザードマンの脱皮の時、その脱皮した皮は大体がボロボロに破けてしまう物なのだが 利里が広げて見せたそれは、一部が破けてる物のほぼ全体が繋がっており、綺麗に一そろいになっていた。 多分、ここまで綺麗に脱皮するまで相当な苦労が……って、ちょっとまった、 俺は恐る恐る、利里へある疑問を投げかける。 「つー事は、お前が今まで来れなかったのは……それをする為だった、とか……?」 「うん、そうだぞー! すっごく苦労したんだぜー!」 と、利里はあっけらかんと言ってのけた。 や、やっぱりか……わざわざ約束をすっぽかしてまでやった事が、綺麗に脱皮する事だったとは……。 だが、それに対して不思議と怒りは沸いてこなかった。それ所か、俺は口から笑いを漏らし始めていた。 それは朱美も同じ事だったらしく、見れば彼女も身体を震わせて笑いをこらえていた。 「プッ、クックックッ……」 「あれ? 如何したんだー? ひょっとして約束破った事怒ってるのかー? それは本当に謝る、ゴメン!」 「クッ、フッフッフッフッ……」 「え? ひょっとして朱美も怒ってるのか? うわー、二人とも本当の事黙ってて悪かったー。だから怒らないでくれー!」 俺と朱美が身体を震わせているのを見て、利里は二人とも怒っていると勘違いしたらしく、 無表情な筈のリザードマンでも分かるくらいに激しく戸惑い、涙目になって俺達へ必死に謝る。 「ぷぁっ、はっはっははっはっはあはっはっはっ、くーっ、はっはっはっはは」 「くっ、ふふっ、あっはっはっはっはっ、ひーっひっひっひっ」 その滑稽過ぎる姿に、遂には笑いのツボに達し、俺も朱美も笑いが止まらなくなる。 そしてそれが如何してなのかも分からず、利里は更に戸惑う。 「え? あれ? 何で今度は笑うんだ? 俺、何かおかしい事したのか? なあ、教えてくれよー!」 「そっ、それは、くくっ、自分の心に聞けって、くひーっひっひっ」 「自分の心って何だよー!? なあ、だったら朱美ー、何で笑うのか教えてくれよー!」 「それはっ、ふふっ、自分で考えなさいっ、あっはっはっはっはっ」 「そ、そんなー!」 だが、幾ら俺や朱美に聞こうとも理由を教えてくれず、利里は困惑の余り頭を抱える。 そして、結局、俺と朱美の笑いが収まったのは、遂に拗ねた利里が地面に『の』の字を書き始めた頃であった。 「まったく、二人ともあんなに笑うなんて酷過ぎるぞー」 「いや、悪かったな……けど、本当の事を黙ってたお前も悪いんだぜ?」 「そうよ? 本当は行けるのに行けないなんて嘘ついた利里君も悪いのよ?」 「うー、それは本当に済まなかったー」 そして、全員がそろった悪ガキトリオは楽しげに話し合いながら道を行く。 俺は思う。多分、この先の人生にどんなにつらい事があったとしても、 こいつらと一緒なら頑張って乗り越えていける。 だからこその親友なのだ。そう、親友とは、人生の宝であり、そして同時に掛け替えの無い物なのだ。 俺は、それを二つも持っている。こんなに幸せな事は他にあるのだろうか? 「ねえ、良かったらこれからこの先にあるカラオケの店に行かない? ちょうどタダ券持ってるのよ」 「おおー、カラオケかー! よーし、俺の自慢の歌声を聞かせてやるぞー! んじゃ、俺は先に行ってまってるぞー」 「おいおい、利里――って、行っちまった……ったく、アイツ、妙な所で先走る奴だな……」 朱美の提案を受け、さっさと先に行ってしまった利里の背を眺めた後 俺がやれやれと言った感じに朱美の方へ振り返ろうとした矢先―――頬に柔らかい毛皮を押し当てられる感触。 慌てて見れば、翼手を後ろに回した朱美が少しだけはにかむ様にこちらを見て言う。 「……さっきの、『俺が何とかする』って言った時の卓君の顔、カッコ良かったよ」 「…………」 突然の事で俺が呆然としていると、 さっと俺の前に出た朱美が顔だけをこちらへ向け、 先ほどの事が夢か幻だったかと思える位のけろっとした調子で言う。 「ほら、何をぼけっとしてるの? 利里君を待たせるつもり?」 「……あ、ああ……分かった。今行くよ」 しばらくの間、俺は感触を確かめる様にキスをされた頬を撫でた後、 ポニーテールを揺らしながらさっさと先に行き始めた朱美の背を追って、俺は歩き出す。 ……やっぱり、期待しても良いのかな? なんて思いつつ。 ――――――――――――――――――――――了―――――――――――――――――――――― 関連:御堂 卓+竜崎 利里 飛澤 朱美 牛沢 花子 ケモノ学校シリーズ SSへ戻る ケモノ学校シリーズ TOPへ戻る
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+ 史実の織田信長 織田 信長(おだ のぶなが 1534年6月23日 - 1582年6月21日) 織田 信長(おだ のぶなが)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・戦国大名。三英傑の一人。 尾張国(現在の愛知県)の古渡城主・織田信秀の嫡男。尾張守護代の織田氏の中でも庶流・弾正忠家の生まれであったが、 父の代から主家の清洲織田氏(織田大和守家)や尾張守護の斯波氏をも凌ぐ力を付け、家督争いの混乱を収めて尾張を統一し、 桶狭間の戦いで今川義元を討ち取ると、婚姻による同盟策などを駆使しながら領土を拡大した。 足利義昭を奉じて上洛すると、将軍、次いでは天皇の権威を利用して天下に号令。後には義昭を追放して室町幕府を事実上滅ぼし、 畿内を中心に強力な中央集権的政権(織田政権)を確立して天下人となった。 これによって他の有力な大名を抑え、戦国乱世の終焉に道筋を付けた。 しかし天正10年6月2日(1582年6月21日)、重臣・明智光秀に謀反を起こされ、本能寺で自害した。 すでに家督を譲っていた嫡男・織田信忠も同日に二条城で自害し、信長の政権は、豊臣秀吉による豊臣政権、 徳川家康が開いた江戸幕府へと引き継がれていくことになる。 (Wikipediaより引用・転載) + キャラクタライズに関して 簡単に言うと、新しいもの好きの斬新な発想を持った人物。 商業・社会に関する新たなシステムや、新たな兵器・戦法等を用いて戦国の世でのし上がった。 舶来の品を好んで身に付けていたことから、多くの創作物の中で西洋風のマントを羽織った姿(使用していた舶来品の合羽が現存している)、 西洋風の甲冑を身に付けた姿や西洋風の帽子を被った姿で描かれることが多い。 後述の「延暦寺を焼き打ちにし、僧達を皆殺しにした」という逸話だけが広がったことから残虐・冷酷無比の男のイメージが広まっており、 「歯向かう者は皆殺しの魔王」と描写される場合も多い(というか、多くのフィクションにおいて、こちらで登場している)が、 実際の所、この比叡山延暦寺の焼き打ちは延暦寺が「仏」という存在を利用して多くの財を集め、 武装した私兵をかなりの数で抱えていたことから生じた事件である。 (当時の宗教団体は、大抵の場合小数の自衛用兵員を持っていた。寺の場合は僧兵、神社の場合は神人と呼ばれる) 延暦寺の場合は、その規模が大名や朝廷へ圧力をかけることが可能な程のものとなっていたことに加えて、 信長と敵対することになる浅井・朝倉との結び付きが強く、信長にとって無視できない勢力となっていたことが最大の原因となる。 信長は延暦寺側に比叡山を朝倉・浅井に提供しないことを再三要求、中立になれば失われた延暦寺の土地を返還するとまで譲歩したが、 延暦寺はこれをガン無視して浅井・朝倉との織田包囲網を継続。信長は足利義昭の協力もあり、危機を脱したのち延暦寺を包囲。 使者を送り、降伏と「浅井・朝倉に手を貸さない」「俗世に干渉するな」という要求を伝えることを試みたが、 延暦寺側がこの使者を門前払いした上に再三の警告を無視したため、日時を予告しての焼き打ちという手段に至ったのである。 (当時の延暦寺は寺とは名ばかりで、女人禁制のはずの比叡山に女を連れ込んだり、金品の要求、肉を食べる、酒は飲むなど堕落しきっていたという) 予告の日時、織田軍は延暦寺が実質支配する近江坂本に火を放ち、そのまま延暦寺を目指し比叡山を登る。 「まさか本当に攻撃してくるはずが無い」とタカをくくって逃げなかった僧俗達はあっという間に斬られ、 寺には火が放たれ、慌てて逃げようとする僧俗達も予告の通り一人残らず斬られたという。 「仏」という当時これ以上ないほど強力な後ろ盾があった延暦寺を焼き払った上に、 延暦寺に加担する人間を女子供まで皆殺しにするという行為は正に「仏をも恐れぬ」ことであり、 後にこれをベースとした「魔王信長」のキャラクターが生まれ、ビームを出したりオーラで群がる兵を弾き飛ばしたり、 巨大化したり、転生したりするようになったのである。 ちなみに信長が第六天魔王と名乗った背景には、武田晴信が出家後に武田徳栄軒(法性院とも)信玄と名乗ったのに対し 「そっちが仏ならこっちは魔王じゃあっ!」と対抗してノリで名乗ったのが大元である。 今における厨二病の先駆けみたいなものか。 言うまでもなく日本戦国時代史上屈指の人気と知名度を誇る武将であり、様々な作品に登場している。 本キャラや『鬼武者』シリーズのように魔王扱いはまだ序の口で、 『異界戦記カオスフレア』や『織田信奈の野望』『女信長』『Fateシリーズ』では美少女化、 『戦国自衛隊』や『信長協奏曲』では実は未来人であったことにされ、 『内閣総理大臣 織田信長』や『ドリフターズ』では異世界に召喚されて暴れ回り、 『ノブナガン』では転生し、『ノブナガ・ザ・フール』ではロボットを乗り回し、 おまけに子孫はプロのスケートダンス選手で踊りまくる……と枚挙に暇がない。 下手に歴史に名前を残すと良くも悪くもロクなことにならない筆頭の人物である。 「百鬼眷属、我が背名にあり… 我が開くは地獄の蓋よ!」 『戦国BASARA』シリーズに登場するキャラクター。二つ名は「征天魔王」。 声優はニコニコMUGENでもお馴染み、 若本規夫 氏。 「第六天魔王」を自称する、織田軍の総大将。一人称は「余」または「我」。 傲岸不遜、傍若無人、残虐非道と正に「魔王」と言える性格で、人々から恐れられている。 「天下布武」を合い言葉に各地を侵略し蹂躙しており、たとえ敵対関係に無くとも、 気に入らないという理由で無関係な農村を焼き払い壊滅させたりと冷酷そのもの。 実の妹であるお市や義弟の長政であろうとも、歯向かうのであれば決して容赦はしない。 アニメでは自分に反逆した松永久秀を「面白き故」という理由で見逃したりと、気紛れな所もある。 口癖は「是非も無し」。本来は「仕方ない・止むを得ない」といった意味の言葉なのだが、 『BASARA』では「そんなことはどうでもいい!!」といった感じの意味合いで使われたり、 「わたしは一向にかまわんッッ」とばかりに高笑いしながら言い放ったりと、 何故か本来の使い方以外にも様々な意味で使われているようだが、SmallなことはNo Thank you!! まだ子供である森蘭丸に対してもその尊大な態度は変わらず、「調子に乗るな」と一喝することも多いが、 その戦功をよく認めており、蘭丸が敵に討たれた時には少し取り乱した様子を見せたりと意外と可愛がっている。 妻の濃姫に対しては、「女が過ぎた口をきくな」「あてになどしておらぬ」と厳しい態度で接するが、 濃姫が瀕死の時には「ここまでか…?」と残念な様子を見せたり、討死した際には「余について来いといった筈よ…」と悼むような発言をする。 『BATTLE HEROES』の前田慶次のストーリーにおいては濃姫とかすかにいい雰囲気を見せており、 『BASARA X』のイントロでは慶次に「覇道を進むのは濃姫のためではないか?(意訳)」と言われているが、真相は不明。 『1』やアニメでは『2』以降と異なり、濃姫が討死しても「あれも所詮その程度の女だったということよ」と我関せずといった態度を取っている (その分『1』では蘭丸が討たれた際には『2』以上に取り乱していた)。 『2』では大分丸くなったのか、ストーリーモードでは、敵対したにもかかわらずお市を倒した際には悼むかのように呟いたこともった。 また、持て囃されると口では否定しつつも満更でもない場合が多い。ある意味ツンデレと言える存在なのかもしれない。 『4』では京極マリアの「いなくなった蝶(濃姫)など忘れて遊びましょうよ」という発言に、 「この五月蠅い毒蛾めが!」と声を荒げて怒りを露わにしていた。テンプレ乙。 総じて、案外身内に甘い所が有る。 もっとも、明智光秀や毛利元就ほどではないにしろ部下である将兵達から恐れられており、 『2』の公式サイトのおまけコンテンツで日々戦々恐々する織田軍兵士の会話が描かれた。 『BATTLE HEROES』のストーリーでは明智光秀の謀反により、精神が崩壊した信長が見られる。 その壊れぶりだが… どう見ても酔っ払いです。本当にありがとうございました。 しかし『英雄外伝』での妹の壊れぶりを見ると血は争えないと納得できなくもない。 前田軍は織田軍の配下であり、徳川軍、浅井軍とは同盟関係にあるが、他勢力からは悉く敵視されている。 その為ストーリーモードやアニメなどでラスボスを勤めることが多い。 逆に多くの漫画版では、史実通り本能寺の変で既に死亡している設定が多く取られている。 ドラマCD、アニメ等では本多忠勝のライバルの島津義弘を眉一つ動かさず倒し、損傷負傷していたとはいえ忠勝をも一方的に倒したり、 伊達政宗・真田幸村のタッグがまるで歯が立たない、などと圧倒的な実力者として扱われている。 + アニメ版での活躍 アニメでは天下統一への道を着々と進めており、武田信玄や上杉謙信等の名高い武将が、 対織田包囲網を築いてでさえ食い止めきれないほどの強大な勢力となっていた。 その後BASARA特有の史実ガン無視の方針で駒を進め、九州を制圧して島津義弘とザビーを有無も言わさず殺害。 軍はもちろん、個人としての戦闘力も強大な武田信玄や上杉謙信も、部下の明智光秀や濃姫の暗躍により瀕死の重傷を負わせる。 非道の限りを尽くしていたが、なんとその後同盟破棄に来た徳川家康を殺害(一応光秀の独断だったようだが)、 終いには本能寺の変を起こそうとした明智光秀を逆に本能寺で謀殺、 という歴史の教科書を逆さまにして読んだかのような超展開に次ぐ超展開を巻き起こした。 さすがBASARAのラスボス!史実でできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ! 最終決戦では政宗と幸村のタッグもまるで相手にせず、家康の遺志を実行せんと駆け付けた忠勝も一蹴するが、 マントとショットガンは破壊されてしまう。 それでも尚再びかかってきた政宗と幸村を刀一本で圧倒し、大気圏外まで弾き飛ばすが、 その場に集っていた全ての将兵の「信長討つべし」の想いを受けた、二人の大気圏外から落下しながらの一撃でようやく息の根を止められた。 なお、対面した政宗が「人間ではなく全ての悪意が形になった魔王にしか見えない」といった意味のことを口にしており、 後述の3に先駆けて本当に人外の存在と化してしまっていたように描かれている。 もっとも二期では信長が殺したはずなのに実は生きてました、なキャラが複数現れてキルスコアが減少しているが、その辺は是非もなし。 そして、『劇バサ』では、大谷と天海様の策略により『3』仕様で復活。『3』本編よりもかなり荒ぶっている。 ショットガンによる爆撃や巨大なスタンドによる攻撃で主人公勢を追い詰めたが、最後はお市と共に地獄へと戻っていった。 「心地良き腕……是非も無し…」 西洋鎧と赤いマントを身に纏い、大剣とショットガンを使って戦う。 背中のマントは生き物のように自在に変形し武器となる。 遠距離からショットガンを連射し、近付かれたら「障壁深紅」(通称ヒラリマント)で遠くに弾き飛ばすとお手軽に強い。 ……戦国時代にショットガンとかおかしいって? BASARA故是非も無し。 近距離攻撃、遠距離攻撃、能力アップ、スーパーアーマー持ち、と固有技は大体のものがそろっている。 弱点は通常技の出が遅い位で、マントで乱舞を仕掛けるBASARA技も高性能と全面的に高い能力を誇る。 「死ニ至ル病」では体から立ち上る瘴気に触れた者の生命力を奪うこともできる。 敵からも味方からも恐れられている男だが、明智光秀や毛利元就と違って味方を攻撃はできない。 まぁ信長はこの二人と違って、自分の機嫌を損ねた部下を左遷程度で済ませてくれるらしいが。 お楽しみ武器はハリセン(武器名は「浪速必携」)。装備すると攻撃時に「なんでやねん!」とツッコミを入れることがある。 あと、史実では「魔王」の他に「天魔」とも呼ばれていた(どちらも第六天魔王の略称)ことから、防具の一つに「天魔」という黒い翼を模したマントがある。 『1』のOPムービーでは城の中から巨大化して城を破裂させながら登場し、 『BATTLE HEROES』のOPでも豊臣秀吉と共に巨大化して城を踏み潰しながら登場し、目から怪光線を放つ。 『2』のエンディングでも刀を地面に刺して大坂城を爆破しており、城を壊すのが趣味のようにもなってしまっているが、 上記の大阪城を爆破した技は『X』にて一撃BASARA技として採用されているあたり演出ではなく普通にできるらしい。 + 『3』では 『3』では、本能寺で光秀によって討ち取られて既にこの世を去っている。 が、プレイアブルキャラとしてお市が、NPCに光ひd…天海が登場したため、参戦(復活)する可能性が非情に濃厚であった。 そして7/22。ついに日本の公式サイトにおいて、BASARAファンの予想通り織田信長参戦の情報が入った。 が、キャラの紹介文にはどういうことか、この様に記載されていた。 「冥底から呼び戻された真の魔王。どのようにして現世に帰参したのか、詳細不明」 + 事の真相 「ふむ…現、デアルカ」 死んだはずの信長を復活させたのは、なんと殺害した張本人である光秀(作中ではあくまで天海)だった。 信長の死後、彼を失ったことへの虚しさや怒り・苦しみ等を強く味わった天海は、 再び信長に出会う為(本人曰く「もう一度貴方を殺す為」)、その復活方法を探していた。 そして、同じく魔王の血が流れる市の存在に目を付け、彼女の力を利用することで信長を再び現世へと呼び戻そうと画策。 その結果日の本が真っ赤に染まる中、信長は焼け落ちた本能寺と共に、多数の亡霊を引き連れて復活を果たしたのであった。 しかし、残念ながら濃姫と蘭丸は生き返っていない。一般兵でも生き返ってるのに 本能寺が変 何というか、迷惑にも程がある復活の理由である……てか、もう戦国時代とかそういう次元の話じゃねぇからこれ!! ちなみに、お楽しみ武器は卒塔婆(自分の墓標のだろうか?)になっている。 お市との会話以外では最早別キャラと言える変貌振りを果たしてしまい、『2』までの信長は消えてしまったと言える。 分かりやすく言うと、『2』まではまだ感じられた人間味が消え失せ、非常に難解な話し方になった。 例として「喉が渇いた」を「林檎の裏に渇きを覚えり」という言い回しにするほど。 英語で喉仏を「Adam's apple」と呼ぶことが由来だが戦国時代の人間がそんなの分かるワケがない 総じて、「信長という器を得て現出した欲界のナニカ」という表現の方がしっくりくる。 戦法も、味方の魂を喰らって自分を強化するという毛利・明智もびっくりのトンデモ戦法。兵に苛烈とか捨て駒とかそういうレベルではなくなっている。 一方、虎に向かって「猫か、近う寄れ」と言うなど、いささか天然になってしまった感もある。 なお、信長のストーリーモードは他武将に比べ、明らかにボリューム不足。 信長のみ敵武将ごとの対峙セリフも無く、いささか蚊帳の外状態である。是非に及ばず。 赤ルートの最後だと信長と会えて大ハッスルするみt……天海が見られるが、 そのステージにおけるもう片方のボスに行くと天海は特に来ないまま終わってしまう。 ちなみに海外版の戦国BASARA『Devil Kings』では外国人は日本の武将を知らないだろうという配慮から、 舞台が戦国ではなく架空の世界になっていたり武将の名前が通り名風に改名されてはいるが、 悪魔を想起させる風貌から主人公に抜擢され、「Devil King」の名で異世界に君臨している。 『戦国BASARA2』以降は『X』や『BATTLE HEROES』含め海外販売が無かったが、 『戦国BASARA3』が英題『Sengoku BASARA Samurai Heroes』として海外で発売。 今度は世界観やキャラ設定を変えないまま英翻訳された。 + 『4』では(ネタバレ注意) 新たな部下の柴田勝家に対しては、かつて謀反を返り討ちにしてから興味を失い、一兵卒扱いをしている。 偶に西へと姿を消す明智光秀も部下として登場。 蘭丸と濃姫は参戦こそしないが生存しており、ストーリー中の要所で話題に出る。 光秀を「姫橘」と呼んだりするなど、『3』ほどではないが難解な台詞回しも残っているものの、 欲界から復活した『3』と違って普通の人間…と思いきや、その背には当たり前のように六魔ノ王を引き連れている。 果てはそのまま欲界に出掛けたり別の次元に渡ったりとやりたい放題。 一応六魔ノ王を引き連れているのにはしっかりとして理由があり、 「行方不明になった濃姫と蘭丸を探して欲界にまで足を伸ばし、そこで六魔ノ王を従えた」のだとか。 …もはや突っ込むまい。普通の人間とは何だったのか + 『3』以降の性能 バトルコンセプト:『形態を切り替え殲滅せよ!』 正に魔王と呼ぶべき狂キャラ。「六魔ノ王」というスタンドのような攻撃手段を新たに手に入れて他のキャラクターを殲滅する。 具体的に言うと、まず防御力以外本多忠勝を上回る初期基礎能力。特に攻撃力に関しては他の追随を許さない。 六魔モードとショットガンモードを切り替えるキャラへと変貌したが、元々強力だったショットガンに加え、六魔モードの性能がおかしすぎるのである。 ぶっちゃけると広範囲・高速・超威力の三拍子そろった攻撃がほとんど隙無しで連発可能。なんじゃそら。 専用装具の効果も解放の持続時間を大幅延長する(ついでに画面を真っ赤に染める)というトンデモ性能。 『宴』で解放する時だけタッグチェンジで信長を起用する、なんて使い方も。バイトお疲れ様です 敵として登場する際も、ステージ中で陣から部下の魂を吸収した回数だけ復活し、その度にパワーアップするという恐るべき性能を持つ。 特に最後の復活時に使うようになる固有奥義「破滅ノ焦土」が強力で、頭上に六魔ノ王を顕現させ、追尾弾や火柱などの高威力の攻撃を放ってくる。 『4』では流石に調整が加えられ、『宴』まで使えた攻撃のモーションが変わって隙が生じるようになったりしたが相変わらずの強キャラ。 3種の固有奥義の切り替えも可能となり、まさに戦場を思うままに蹂躙できる。 + 余談 中の人繋がりで、公式設定本に掲載されたスタッフイラストの一つに信長のコスプレをしたアナゴさんの絵が存在している。 ちなみにCV若本でもサイコクラッシャーは使わない。それは 別のシリーズ に登場する信長なので注意。 強いて言うなら「疾走スル狂気(回転しながら突進する固有技)」がそれっぽいか。 そして「CV若本」というオイシイ要素を持ち、公式でもネタにされているが、ニコニコ動画では中の人ネタで弄られることは意外に少ない。 寧ろ蒼紅の方が異常に多い。 「是非も無し! フハハハハハ!!」 『戦国BASARA X』での性能 通常技と必殺技のバランスがとれたスタンダードキャラ。ある種伊達政宗の上位互換とも言える性能。 ただし特殊なシステムを多数持つことから、ゲーム中では本多忠勝と1、2を争うテクニカルキャラとなっている。 + 必殺技・BASARA技解説 遠雷遥 「発生・弾速が速い」「判定が大きい」「硬直が短い」と三拍子揃った火縄銃。通称「ショットガン」。 空中でも使用可、銃身にも攻撃判定がある等、見た目こそ某汚物のものに似ているが性能は別次元。 田舎farmarの見てからジャンプで避けられる飛び道具と比較しても圧倒的な性能。 全キャラのしゃがみに当たり、なおかつハイジャンプでなければ避けられないキャラもいるほど当てやすく、かつ援軍との相性も非常に良い。 キャラによってはこれをばらまかれるだけでも苦しい立ち回りを強いられることすらある。 厄災ノ棘 前方の地面から上方向に向かって無数の日本刀が飛び出す。溜めることでヒット数が増加する。 攻撃範囲は広いが硬直が長く、当てた後のリターンも少ないため、使われることはかなり少ない。 使われるのは主に秀吉などの機動力が無いキャラが相手の場合。 前述の遠雷遥と組み合わせることで地上を遠雷遥で制圧でき、飛ぼうとする相手には厄災ノ棘が刺さる…と、強烈な遠距離戦を展開できる。 なお、使われる機会は少ないが見た目は非常にカッコいい。 穿タレル深紅 マントからトゲを出して反撃する、信長専用のガードキャンセル。通称「シピピ」。 仕様が複雑で、発動時に体力を消費するものの、一切ゲージを消費せず使える上に、 特定条件下では拾ってコンボに行くことも狙える等、欠点を差し引いても非常に有用。 慟哭スル魂 一定時間、自身を大幅に強化する。通称「赤ワキガ」。 発動時に赤いゲージが出現し、信長の周囲を魂が周回するようになる。ゲージは約十七秒で消滅。 相手にダメージを与えると魂が増え、最大三つまで纏うことができる。 この魂を纏った状態では、以下の強化が施される。 + 強化点 B・C攻撃 地上・空中問わずB・C攻撃が全てジャンプ・ダッシュキャンセルできるようになり、 硬直中にAを追加入力することで魂を飛び道具として飛ばせるようになる。 加えて地上B・C技は前方に踏み込みながら繰り出すようになるためリーチが増加する。 遠雷遥 攻撃モーション中に追加入力することで魂を飛び道具として飛ばせるようになる。 穿タレル深紅 成立すると自動で魂が飛び、さらにジャンプ・ダッシュキャンセルが可能となる。 専用技の追加 慟哭スル魂発動中は、専用の「慟哭スル魂・波動」及び「慟哭スル魂・散華」という技が追加される。 「波動」は魂を専用のモーションで撃ち出す技。通称「タンキャノン」。 魂が3つ周回している状態ではヒット時に壁張り付け効果が追加され、ヒット後に前入力すると自動ブースト状態となる。 魂3つ状態でのこの技を使用することで、非常に強烈なコンボが可能となる。 特に後述の「死ニ至ル病」及び援軍攻撃と組み合わせられることが多い。 「散華」は周回している魂全てを一瞬留まらせた後相手に放出する。ユケーイ 全ての魂を失うものの、かなり早い段階から発生保障が付き、さらに硬直差で大幅有利と中々強力。 ダウンさせて散華を行うことで起き上がりに魂を重ねての起き攻めを可能とする。 後述する反乱対策としても有用。 回復可能体力の回復 信長は他キャラと異なり通常時は回復可能体力が回復しないようになっているが、魂が周回している状態でのみ回復可能体力が回復する。 特に最大の利点と言えるのが各種B・C技をダッシュやジャンプでキャンセルできるようになること。 効果時間中はコンボダメージが飛躍的に増加し、相手に強烈なラッシュを仕掛けられる。 また、飛び道具として魂を撃ち出せる上に魂は飛び道具を貫通するため、立ち回りも大幅強化される。 ただしゲージが尽きる、攻撃を食らう、魂が13秒以上周回し続けるの3つの条件のいずれかを満たすと、魂が反乱し信長に攻撃を加える。 最悪ここから相手に拾われて永久させられてしまうこともあるなど、非常に危険。 この魂の管理が信長というキャラの難しさであり、また面白さでもある。 上反斬り 覆いかぶさるような動きで相手を切り付ける。モーションが非常に地味。 威力が高くリーチも長いため牽制に使えないこともないが、リターンが少ないため使われることは少ない。 死ニ至ル病 付近の相手から体力を吸収するBASARA技。通称「黒ワキガ」。 発動時にも攻撃判定が存在し、相手にヒットした場合魂を三個纏うことができる。 効果時間は約六秒で、吸収速度が非常に速い。フルに効果が発動するとこの技だけで3~4割減るとも言われている。 「慟哭スル魂」に次ぐ信長の強みである。 使用中のコンボダメージが凄まじい上、これ自体をコンボに組み込むこともできる。 「死ニ至ル病」使用中の信長は、魔の手モード中のお市と並ぶ高火力キャラとなる。 さらに体力を吸収するということで自身の体力も大幅に回復するため、凄まじい逆転力を発揮する。 苦ヲ喰ム紅 前方の空中をマントで包み込む対空専用のBASARA技。地上の相手にはヒットしない。 対空技としては優秀だが、威力が低すぎるため、最後の追い込み以外に使用されることは少ない。 全体的に優秀な通常技の中でも、 発生・判定ともに優秀で、低姿勢の相手にも当てやすい立ちC 硬直は大きいがリーチがかなり長い低姿勢技のしゃがみC 非常に性能が高く、登り中段としても機能するジャンプC(通称「ピザマヨ」) など特にC技が強力。さらに、これらは全て「慟哭スル魂」で強化・キャンセルできる。 通常時は飛び道具で牽制しつつ技を差し込む、というスタンダードな戦い方をするのが基本。 しかし相手が隙を見せたらすぐさま「慟哭スル魂」を発動。ここからが信長の真骨頂となる。 キャンセルを駆使して中段・下段を大量に織り交ぜラッシュを形成し、相手のガードを崩していく。 崩れた相手を壁まで追い詰めつつ高度を稼ぎ、相手が上手く浮いたらエリアル攻撃へ繋いで宇宙旅行へ。 この時点で相手が援軍カウンターを使用しなかった場合、ほぼ勝利が確定する。 コンボ中に「死ニ至ル病」を組み込んだ場合、宇宙へ飛ぶ前に勝負がついてしまうことも。 信長の最大の強みは、「慟哭スル魂」を使用した宇宙旅行のバリエーションが非常に豊富なこと。 現在では援軍を使用しない宇宙旅行(通称「単身赴任」)も開発されており、様々な状況から勝ち確へ持ち込める。 研究が進んだことで魂ゲージを節約しながら飛ぶ「エコ宇宙」なども開発されている、 + 信長の援軍について 「上総介様、濃はどこまでも従いますゆえ」 「信長様ー、今活躍したのは蘭丸ですよー!」 援軍は「繚乱無比」濃姫(CV.日野由利加)と「破邪清真」森蘭丸(CV.下和田裕貴) 濃姫 大きなスリットの入った和服を身に纏った妖艶な美女で、信長の妻。 信長を「上総介様」、または「上様」と呼ぶ。信長からは「濃」と呼ばれている。 「美濃のマムシ」と恐れられた斉藤道三の娘で、同じく美濃出身の幼馴染である明智光秀には本名の「帰蝶」と呼ばれる。 普段は二挺拳銃を使って戦い、ライフルやガトリングといった重火器も使いこなす。*1 接近戦では華麗な蹴り技も使う。 信長のことを恐れながらも深く愛しており、彼を天下人にすべく戦うが、キングメーカーとしての野心も抱いている。 魔王の妻でありマムシの娘であるという自覚から戦場では冷酷に振舞っているが、本来は心優しい性格の持ち主。 蘭丸を「蘭丸君」と呼び、誉めて励ましたりと実の息子のように可愛がっている。 『2』~『英雄外伝』での第八武器は『デビルメイクライ』に登場する双銃、恵戌新(エボニー)と逢戌璃(アイボリー)。 森蘭丸 戦場で信長に出会って以来、信長のカリスマ性に惹かれ、彼を慕って織田軍の将として戦っている弓使いの少年。 敬愛する信長と濃姫の前では素直で明るい少年だが、それ以外の人物に対してはたとえお市でもかなり生意気。 『英雄外伝』のお市編のみ彼女を慕っているが、後に豹変したお市によって殺されてしまうことになる。 明智光秀とは犬猿の仲であり、戦中に仲間割れして本気で殺しあったり、光秀が先に死ぬと「バーカ!」と罵ったりする。 妄信的に信長に従うあまり善悪に対しての認識が薄く、戦場で人を殺すことに抵抗がない。 織田軍以外の人間を見下しており、農民に対しても無邪気さ故の残虐さが垣間見える。 そのため、「魔王の子」や「鬼子」などと呼ばれ、敵からも味方からも恐れられている。 無邪気に信長の真似をしているので、毛利元就からはオウム呼ばわりされていたりする。 好物は信長から敵兵を1000人倒す度に褒美に一粒貰えるコンペイ島金平糖*2。お楽しみ武器はチョコバナナ。 援軍要請時は普段は濃姫が戦う。地上では回し蹴りで攻撃。援軍Lv50~99では炎を纏った蹴りになり、 ダウン復帰不能が時間増加し、地上ヒット時にダウンを奪えるようになる。Lv100になると蹴りが1回から2回に増える。 対空攻撃では銃を乱射しながら上昇して攻撃。援軍Lvが上がると攻撃力が増加する。 Lv100での援軍アシストでは蘭丸も参加し、濃姫の大筒に潜り込んで砲弾代わりに発射して攻撃する。 援軍Lv上昇速度は特殊な奴らを除けば真ん中に位置する。 Lv100になると地上援軍の性能が変化してダウン引き起こし性能が消えてしまい、コンボを伸ばしづらくなるので、大抵の場合はLv51で呼ばれる。 ただし1R目から単体で宇宙に行けた場合は別で、一度援軍カウンターしてもコンボしやすくなるLv80前後に「タイムアップ時になるように」呼ぶことが多い。 この援軍を呼ぶタイミングの難しさも、信長の難易度を上げている遠因である。 信長の弱点は、「慟哭スル魂」を使用したコンボが非常に難しいこと。 宇宙旅行に限らず、信長のコンボは「キャンセルしながら同じ通常技を叩き込み続ける」というもの。 ボタンや・レバーなど、総じて操作が忙しく、一朝一夕に真似できるような難易度ではない。 特にしゃがみCを繰り返してヒット数を稼ぐレシピは人外の難易度を誇り、完走できる人間は極めて少ない。 しかも「慟哭スル魂」を使用したコンボは、失敗時の硬直時間が全体的に長く、フォローが全く利かない。 「失敗したけど受身狩りになった。補正切りおいしいです」なんてことは無く、受身から反撃され魂を失う羽目になる。 手軽に永久を狙えるわけではなく、安定させるには凄まじいやりコミが必要である。 信長使いは必ず一度腱鞘炎になるとも言われ、『X』でも屈指の難関キャラとされる。 また、纏った魂について常に気を配らなければいけないのも難点。 魂が反乱した場合、自分がどんなに攻めていても行動が中断される。 信長に対する攻撃判定が存在するため、ダメージを食らうかガードして後退するしかない。 「反乱でコンボ中断→相手に拾われて永パ」なんてことが多々あるため、魂に対して常に気を抜けない。 防御面でも、「食らい判定が大きい」「機動力が低い」「対空技が少ない」という悩みを抱えている。 地対空として機能する強力な技も持たないため、バッタ戦法を仕掛けてくる相手はことさら厳しい。 本来対空技であるはずの「苦ヲ喰ム紅」だが、目を疑うほどの安さから、下手をすれば「死ニ至ル病」の方が機能する始末。 攻めと守りを高いレベルで両立させ、逆転力でもトップクラスであるため、理論値さえ発揮できれば最強クラスのキャラと言える。 キャラランク二位の真田の下に付けるだけの強さを持つだけあってか、天敵と言える相性の悪さなのは元親くらいで、 真田に対しても極端な不利は付けられておらず、現実的に挽回できる範囲内。 ただし元親に対しては相手の強みが上手くかみ合ってしまうため、非常に厳しい戦いを強いられることになる。 また、毛利には例の如く大幅不利。 一応真田などと同様に「基本的にいけないが他のキャラと比べればまだいける方」、所謂7 3で収まっているキャラではあるが…。 MUGENにおける織田信長 + rei氏作製作 rei氏製作 本多忠勝や豊臣秀吉を製作したrei氏によるもの。 原作再現仕様で各種システムおよび全ての技と援軍も実装されている。現在の完成度は88%。 もちろん信長の名物であるピザマヨッこと援軍なしでの宇宙旅行も可能。 AIも搭載されており、容赦無く宇宙旅行を決めてくる。 1ラウンド目だろうが1回触られて赤ワキ付加、2回触られたらピザマヨッで試合終了+援軍到着という凄まじいゲームになる。 一方、援軍や赤ワキが着くまでの立ち回りが若干苦しいのも原作通りであり、開幕からガン攻めされると中々きついことになる。 今後は宇宙旅行無しの立ち回りも用意する予定であるとのこと。 ※開幕宇宙旅行 10 44から。詳細な解説付き + 五右衛門氏製作 五右衛門氏製作 完成度はβ版であり、当初は通常技とエリアル攻撃のみ搭載されていたが、更新で一部の必殺技も使えるようになった。 …が、トレーニングモードで背後に回っても振り向かないバグや、原因不明のエラー等が出るらしく、修正のため公開を停止している。 また、アナザーワン・バイツァダスト若本氏も製作、公開していた。 こちらも試作段階の為、援軍や一部の技が未実装であり、サイト移転と共に公開停止となっている。 かつてはMUGENでの信長と言えば、あの人やこの人(ネタバレ注意)、果てはこんな娘が活躍していたが、今後はこちらの信長も出番を増やしていくであろう。 「余の前に人は無く、余の後にも人は無し!」 「我は!織田信長ぞ!!」 出場大会 + 一覧 シングル 髭トーナメント2【漢祭り】 EPO成長トーナメント【えぽ】 MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント おまたせ!永久しかなかったけどいいかな! AILv最大禁止アークオンリーシングルトーナメント 友情の属性タッグトーナメント2 神キャラDMBE杯2 3分22秒トーナメント タッグ ティンと来たので男女タッグミニトーナメント 想いが…テーレッテーする大会【北斗の拳×戦国BASARA X】 たぶん気のせいトーナメント ゲージ増々タッグトーナメント mugenオールスター?タッグファイト 真剣 【視死如帰】 第4回遊撃祭 ナイアと桜がタッグを結成! 剣士(らしきもの)を集めて ランセレタッグ大会 パルスィ杯2 橋姫の復讐 友情の属性タッグサバイバル 強ランクタッグ 1R先取リーグトナメ 集大成!強ランク1R先取即席タッグサバイバル 第3回 カオス山盛りタッグBATTLE チーム 作品別トーナメント2011 バイオハザード サバイバル バトル【もぐもぐ。杯】 六大連合総力対抗チームバトル 作品別トーナメントRe 七人の闘士 友情の属性タッグトーナメント2 新春テーマ別チームバトル2013 作品別10人組お祭りトーナメント 種族別3VS3チームバトル【ポンコツ杯】(おまけ) ベル主催!栄光のぽっこーん3VS3チームバトル【ポンコツ杯2】(おまけ) その他 第二次四大勢力大陸争覇戦 主人公連合vsボス連合ランセレ勝ち抜き戦 またまたデップー主催☆親衛隊結成大会 タッグ軍VSボス軍 交代式BOSS FIGHT コスモス軍VSカオス軍 ~無限なる戦い~ DISIDIA杯 ランセレパーティバトル デビルサマナー決定戦 友情の属性タッグトーナメント2 M.G.T. 戦国ランス 東西対抗戦 新章 第三回 希望vs絶望 無理ゲー大会【狂・神下位】 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 たぶん永久vs即死トーナメント MUGEN凶悪 神以上論外以下 矛vs盾チームリスペクト大会 自爆しても狂・神大会 ROUND3 MUGEN凶悪 男神キャラ VS 女神キャラランセレ大会 自爆ウイルスの恐怖!ワクチン投与で世界を救え大会 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 クソゲーVS核ゲー 無理ゲー大戦 テストしようぜ!お前科目な!大会 name四大勢力対抗狂上位~最上位大会 六大勢力大陸争覇戦 更新停止中 侍魂×月華×BASARA~古き良き日本の死合~ 大乱戦!!強以上極限0トーナメント【強~神クラス】 友情の属性タッグトーナメント2 上位神達でタイムアタック MUGEN WARRIOR 2016 KOFごっこ2nd 叩き壊せ!!台パン壊杯 狂下位上限前後 凍結 陣取り合戦TAG 友情の属性タッグトーナメント2 マイナー強~並時々メジャーたまに凶大会 タッグ作って駆け上れ!ドルアーガ杯 削除済み 正義VS悪【ランセレ】勝ち抜き戦 真冬のランセレサバイバルトーナメント 中の人が同じキャラタッグバトル 友情の属性タッグトーナメント2 神以上論外未満 矛VS盾チーム大会【リスペクト】 悪役4人 VS 正義1人 勝ち抜き大会 旧世代vs新世代 チーム対抗 神キャラ ランセレバトル 非表示 準作品別 神の法則サバイバル 主人公 ボス 無限 OF FIGHTERS 友情の属性タッグトーナメント2 出演ストーリー A・B・C(一本屋) - A Midsummer Box Dream -(回想) SOS団と3人の姫君 Tea Party of Witches 混沌世界 宝石少女とツギハギのカミサマ 夢幻暁光奇譚 女神異聞録アルカナ *1 どこからそんなでかい重火器出すんだと突っ込みたくなるが、公式サイトのあるコーナーには「股から取り出している」と書かれている。 更に、出演者の1人から「股から出してますよね?」と聞かれたプロデューサーは「女性の神秘じゃないですかね」と答えていた。 突っ込み所満載だが、BASARAだからなに、気にすることはない。 *2 「1粒だけってケチくさい」と思うかもしれないが、この時代の金平糖は信長ですら滅多に口にすることができないような超高級品だった。 金平糖は作るのに手間暇と技量、何よりも週単位の時間を要する上に、 この時代の金平糖作りは完全な個人作業である(現代の金平糖作りはまだ楽な方である)ため大変な重労働だったのである。 しかもメイン材料である砂糖自体が貴重品であることに加え、作り方の都合でどうしても湯水の如く使わざるを得なかったのだ。 これらの事情が重なった結果、この時代の金平糖は文句無しの超高級品と化したのである。 そんなどうでもいい所だけ時代考証に忠実にされても…
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バショウカジキ のような素早さだ。 無惨がモチノキデパートに飛び込んでいくスピードを見て、ネモは素直に感心しながらそう思った。 横で、フランは虫のようだ。あの黒い奴みたい。たまに屋内で見掛けるわと毒づく。 あの鎧とその上から合羽を着込んだのを見るに、やはり太陽を苦手とするようだ。 鬼とネモは予測したが、厳密には伝承にある吸血鬼に近いのだろう。 フランにテキオー灯を渡しているとはいえ、ピンピンして日の光を浴びているのに比べれば大分伝承に忠実すぎる気がするが。 何であれ、命に関わるのであればあの俊敏さも納得がいく。 「僕らも行こう。マリーン達にカルデアを見張って貰うよ」 流石に疲れた。 しおもぐっすりと戦車の中で眠っていた。 あの無惨を横にして意識を手放すなんて、戦士でないとしても尋常ではない位に疲れていたのだろう。 ネモも出来れば、甘い物…プリントかパフェを食べたいところだった。 デパートなら、探せばありそうだ。こっそり食べるとしよう。 これくらい食べても罰は当たらない筈だ。 「……ネモ、貴方もうあの仮面使うのやめなさい」 外見は怪我を回復させ、ネモを復活させていたが。 仮面(アクルカ)の力は、その内部から徐々にネモを冒している。 フランもそれに気づかない程、馬鹿じゃない。 自分との戦闘から、相当な無茶をして戦いに臨んでいる。 魔神王相手に使った時点で、ネモの霊核の損傷は取り返しが付かないかもしれない。 この殺し合いを破綻させ、もし生還出来たとしても。 きっともう、永くない。 「僕は……幽霊のようなものだ」 「関係ないわ。貴方が消えたら、……私…分からないの。どうやって、人間と関われば良いの?」 かつて、異変を解決しに来た博麗の巫女達と遊んだようにはもういかない。 そういう遊び方をしたら、野原しんのすけも悲しむから。 じゃあ、今度はどうしたらいい。 何でもかんでも壊してしまうフランにとって、壊しても壊れなかったネモ以外に隣に居てくれる人間はいない。 きっと、蘇らせてもしんのすけの傍にも居ない方が良いくらいだ。 江戸川コナンや風見雄二のように、頭が切れてもフランならすぐに壊してしまう。 しんのすけの友達の佐藤マサオだって、同じように死なせてしまうかもしれない。 だから突き放した。 マサオには、友達のしんのすけを自分が死なせた負い目もあって会いたくなかったのもある。 きっとマサオには恨まれるだろう。恨まれたまま、憎しみが込められた目で背中を預けて、マサオを守る自信なんてなかった。 自分よりは、コナン達の方が適任の筈だ。 友達になれそうだったニケと鬼ごっこもした。 フランはとても楽しかったけど、ニケは死ぬほどビビっていた。 『な…なんか…俺の出会った女、みんな俺の事殺しに来てない?』 顔面をぶん殴って、加減したつもりだったけど、ニケにかなり本気で怖がられて。 少し不味いと気付いたくらいだ。 その後も、ドラゴンボール絡みで結論だけ話してしまって関係を拗らせたのは、自分が悪いと思う。 ちゃんと話していたら、もしかしたら今頃味方になってくれたのかもしれない。 「普通の子じゃ駄目なの。みんな、居なくなってしまうわ。 ネモ……貴方言ったでしょ。いつか、船に乗せてくれるって」 「……僕はね。本当なら、もうこの世界には居ないんだ。 こうして、君と話しているのも。反則をしているからなんだよ」 「じゃあずっと、反則すれば良いじゃない」 少し困ったように、ネモは笑った。 「君とは、同じ時間を歩めない。 でも、君は少しづつでも前に進めているだろ。 最初、ジャックの復讐に拘っていたけど。今はそうじゃない。 僕達と一緒に来てくれている。 そして、僕の安否まで気遣う程だ。君は変わってきているんだ」 失敗を重ねても、フランは変わってきている。それは今を生きる時の流れに沿う者の特権だ。 きっと、495年間時が止まり続けていたフランにとっては激動の半日だったのだろう。 だから彼女自身も戸惑っている。 「安心してくれ。殺し合いを終わらせて、君と悟空と…そうだなニケや、しんのすけ……そして、しお…他にも多くの子達を乗せて、航海に出よう。 少し形は変わるけど、君との約束は守る。それだけの時間は残す。絶対にだ」 だから、お願いがあるんだ。そうネモは続ける。 「どうせ航海をするなら、大勢いた方が楽しいだろう? だから、フランには友達を多く作って欲しいんだ。僕も賑やかな方が良いからね。 お願いできるかい? 当然、君が話していたコナンという子達や、ニケとも仲直りするんだ。僕は彼らも船に乗せたい」 「………………ズルいわよ。本当に」 そんなの、断れないじゃない。 哀哭の混じった声でフランは呟いた。 ─── 「ネモって神様なの? すげえ!! ナンマンダブナンマンダブ……」 「そりゃ、仏様にするやつだろ」 「アンタ、恥ずかしいから止めなさいほんとに」 デパート内に居たのは、対主催側の善良な参加者だった。 ネモに手を合わせて念仏を唱えるのは龍亞といった。 明るくて、少し抜けた普通の子だった。 今まで、悟空やしおのような年齢離れした強さや精神を有している者達ばかりで麻痺していたが。 本当にこんなただの子供達が大勢集められていることに、胸が痛んだ。 「……トリトンの在り方は封じている。そんな拝まれるようなものじゃないよ」 奈良シカマルと的場梨沙、特にシカマルの頭はずば抜けてキレる。 特段隠していないとはいえ、一瞬でネモが普通の子供でない事まで見抜いてきた。 「陸に上がった人魚ってのは口が聞けないって話だったがな」 だが、ネモの中のトリトンに気付いたのはもう一人の男だった。 シカマル達の後ろで、不敵に笑うコートを着た少年。 ブラックと名乗っていたが、名簿にその名はない。 人の身に降りているが、正体は神格に連なる上位存在だろう。 シカマルの話では、マーダーだが一時的な共闘に近い関係であり、首輪を外す算段があれば味方につくという。 (……それまでに何人殺しても、味方に引き入れるのが条件、か) とても、信頼できるような相手じゃないが。 シカマル達も綱渡りで、ブラックと駆け引きを応じてきたのだろう。 「シカマル…君と……無惨、そしてブラック…君達と話したいことがあるんだ」 『首輪の解析データを入手した』 予め書いてあるメモを見せて、ネモは話す。 本当なら無惨とブラックにも話したくはないが、そこで反発されて争うことになるのは避けたい。 「俺は構わねーが」 『龍亞と梨沙は同席できるか。 こいつらの命にも関わることだ。話を聞く権利がある』 『詳細だけは、シカマルと無惨とブラックだけに伝えたい。 方法は分からないが、人の記憶を奪う奴がいる。そいつはマーダーだ。 下手に情報を共有するのは危険だ』 先ず、首輪の解除というアドバンテージを殺し合い乗る輩に握られること。 そして首輪の情報を握っていることで、戦う術を持たない子供が優先して狙われてしまう。 その二つの危険性を瞬時に理解し、シカマルは二人を一瞥した。 「お…俺、向こう行ってるよ」 「アタシも」 龍亞と梨沙は、この話をあまり聞かれたくない。 そうネモが考えているのを察して、自分達から離れようとした。 『代わりに、これらをデパート内で探して貰えないか』 首輪の火薬液、その解除液作成に必要な材料一式をメモに記し。 マリーンとフランへ目配せする。 材料集めのサポートと、万が一の護衛。 その意図を察して、フランは小さく頷いた。 「早く行きましょ」 つんと言って、すたすたと進む。 「俺に構わず内緒話ぐらい、好きにやってな」 ブラックは興味がないと言いたげに手を振る。 シカマル曰く、マーダーではあるが、首輪を外す事が出来たのなら対主催に味方するという。 それが本当であれば、ネモにとってこれ以上ない話だ。 この男、悟空にも匹敵する実力者。正体までは看過できないが、高位の神格だ。 もし、こんな奴がマーダーになってしまえば、更に対主催に勝ち目がなくなる。 「早くしろ。奴が構わぬと言っている。放っておけ」 無惨は焦っていた。 無惨の姿を模したあの愚物は今も何処かで愚行を犯して、その汚名を全て無惨へと注いでいるのだ。 名簿に竈門炭治郎を始め鬼狩りの名は無かったが、無惨も知らぬ無名の鬼狩りがいるかもしれない。 無惨が知りえない、それは出会った鬼全てを葬り去るが為に語る者のいない、恐るべき強者という事もありうるではないか。 そうでなくとも、ネモの話を聞けば孫悟空なる強者もいるらしい。 そんな者が魔神王のせいで、無惨と敵対行動を取るとなれば考える事すら忌避したい。 「分かった」 ネモはマリーンの内の一人が抱き上げているしおを一瞥して。 彼女はすっかり寝ていた。 先の戦いで、疲労しきって眠りに付いているのだろう。 丁度いい。彼女に悟られず、話をすることができる。 ───筆談で、プロフェッサーが悟空に伝えた内容をほぼそのままシカマル達に提示し。 それぞれの質問にも答え、全員首輪に関する解析データを共有した。 (なるほど、こいつの目的はカルデアで首輪の解除を進める事。 それまでの護衛って訳か) ネモが協力を要請した理由も分かる。 どう見ても人手も戦力も乏しい。無惨という男も信用に値するかと言われれば、怪しいのはその焦りようから明らかだ。 常に殺気と怒気を滲みだし、機会があればこちらを殺しに来ることを、何とも思わない冷徹さと癇癪を持ち合わせている。 こんなのを抱えて、首輪の解除なんてやりたくないだろう。 (悟空ってのがカルデアの安全を確認して、それから乗り込むって話だが) いつ、その悟空とやらが帰還するのか。 強い事に間違いはないようだが、やり方次第では肩に怪我を負わせるような連中もいる。 乃亜も公平な殺し合いを行うと話し、ハンデを強いると明言した上で。 悟空の帰還を頼りにするのは、不確実性を伴う。 『近くの阿笠博士の研究所や、海馬コーポレーションを第二候補にするのもありじゃないか?』 筆談で意見を記す。 先ずはここに待機し、そして悟空の帰還を待つのには賛成だ。 だが、状況に合わせ悟空との合流も断念すべきだろう。 (……それも検討すべきか) 最も見知った施設であり、ネモの知る限りではカルデアの信頼度が高い。 島の端にあり集まる参加者も多くない。そう考えていたが、藤木の介入や魔神王の存在からそれも怪しくなってくる。 (偽無惨のホンソメワケベラのような聡明さなら、カルデアの重要さに気付き占拠される恐れもある。 悟空でも、落とすには手間だ) あの強さも悪辣さも。まさしく、邪悪そのものだ。 仮に魔神王を倒し、カルデアを奪取してもカルデア自体が破壊され尽くされれば意味がない。 『カルデアを監視するなら、立地的には温泉まで近づくのもありかもしれないな……同エリアで近すぎるのは否定出来ないが。 平行して行える作業、それからあんたが絶対にやれる工程と誰かに頼る必要のあるもの。 それらをある程度ピックアップしてくれ』 『爆弾の解除液は、すぐでに材料を集めれば作れる。これは僕だけでも問題ない。 方法さえ知れば、他の誰かでもやれるだろう。 電子プログラムは、エーテライトを使う予定だけど、僕はこの扱いに長けていない。 時間が掛かる。 首輪の爆発火力増幅術式について、あるのは分かるが僕だけでは解除は無理だ。必要なアイテムの見当と人材に心当たりはあるが、その内後者は殺し合いに肯定的だ』 ニケの話から、クロエ・フォン・アインツベルンは殺し合いに乗っていると聞かされた。 信じ難い。カルデアの彼女は善良なサーヴァントであった。 やはり、乃亜によってネモの知るサーヴァントでも、その認識と別な人物も多いのだろう。 (一番信じられないのは、メリュジーヌが殺し合いに乗っていることだけど……) ───イエーイ!マスター、見てるー?メリュ子、また可愛くなっちゃいましたー!ブイブイ! ネモの知る、カルデアのメリュジーヌとは同じ人物とは絶対に思えない。 (同姓同名……じゃないか) 彼女の宝具の発艦シークエンスをし、彼女の依頼でストームボーダーに蒸気式回転カタパルトも設置した。 ───見た、マスター!?あの蒸気式カタパルト!電磁式じゃないあたり、わかってるよねー!回転して出てくる所もぶち上がるー!『まあ、戦艦に戦闘機があるのはおかしくないからね』だって。ネモ船長、ああ見えてかなり男の子だよね! ネモがこの殺し合いで最も驚嘆したといってもいい。シカマルが詳細を語り、その容姿が鮮明になっていなければ、絶対に信じていない。 (……………僕の知人、殺し合いに乗り過ぎだよ) 悟空に次ぐ戦力としてメリュジーヌに期待していた一面もあった。 首輪の術式破壊も乃亜がルールブレイカー等の宝具を支給するのに賭けるより、クロエに投影して貰った方が信用もある。 気付けば、全部が御破算になっていた。流石に眩暈がしてくる。 それでも、こうして方針を話し合える相手が出来た事は少しありがたかった。 ─── 「なんか科学の実験みたいだわ」 ネモに頼まれた通り、梨沙はメモに書かれた材料を見付けては、買い物かごに放り込む。 独特な、普段の梨沙ならばあまり手を付けないような物品の数々。 学校の自由研究や授業で使うようなものも多くて、男の子はこういうの好きそうだなと何処となく思った。 梨沙も、少しだけワクワクしている。 「…そういえば、別のデュエルアカデミアだと、錬金術の授業もしてたりするって聞いたことあるな。 錬金術って、昔の科学なんでしょ?」 龍亞の通うネオドミノシティは別として。 とある島に立っているデュエルアカデミアには、何故か錬金術の授業も用意されている。 代理とはいえ一時的に教鞭をとった教師ですら、授業内容が分からず適当にやっていたが。 「僕達も錬金術で分割してるんだよー」 「マジで!? 多重人格者じゃん!! いいなあ。俺なら分身に学校行って貰って、ズル休みするのに」 (錬金術……? 錬金術?) 錬金術の授業って何だ? 梨沙も、錬金術というワードは知っている。魔法の親戚位の認識だが。 龍亞の世界だと、カードが野球とかサッカー以上の競技になっているらしいので、それを習う学校があるのは分かる。 錬金術は一体何処から生えてきた? そんなもの、社会の何で使うのだろう。 梨沙の困惑は深まっていく。 仲間として信頼はしているが。たまに話す龍亞の世界は、精神に異常をきたした、妄想の世界の話を聞いているみたいだった。 マリーンの話もチンプンカンプンだった。 多重人格者って、そもそも病気じゃない。この子平気なの? 梨沙が心配しても何変わらないし大丈夫だろうが。 「……フランは、こういう話は詳しいの?」 恐る恐る、フランにも話を振ってみる。 ネモが言うには吸血鬼らしい。きっと、自分よりはこう言う話は分かるかもしれないと梨沙は思っていた。 「魔理沙のが詳しいかもね」 (魔理沙って誰よ……) 話した事に答えてくれるが、フランにしか分からない内容で会話が続かない。 多分、魔理沙というのは知り合いなのだろうが、それはそうと直接名前で言われても困る。 (……めんどくさ) フランも何処となく、苦手意識のようなものを感じていた。 ネモ以外とは、口を利くのが難しい。 取り合えずかくれんぼでもしましょうか、そんな提案でもしようと思ったが。 無駄に大人びた、正確には背伸びした梨沙はそういうのに乗らなそうだった。 フランの方が遥かに年齢は大人なのだが。 力のない人間相手だから、力任せに遊ぶのもよくない。 「見てよ、こいつカマキリジョーだって」 「まんまの名前だー」 男子は男子で盛り上がってる。 龍亞が掴んだ、体はカマキリで顔は白人男性のフィギュアを見て、マリーンが引いている。 なんか、入れそうな雰囲気じゃない。 (弾幕ごっこが出来たら楽なのに) 幻想郷の外の人間との触れ合い方は、多岐に渡って難しい。 だから、人はよく喋るのかもしれない。 取り合えず困ったら、弾幕ごっこをすればいい幻想郷とは違うのだろう。 (なんか、なかったけ) ランドセルをゴソゴソと漁る。確かスタンガン以外にも、何か玩具があったはずだ。 ハーピィ・ガール 通常モンスター 星2/風属性/鳥獣族/攻 500/守 500 美しく華麗に舞い、鋭く攻撃する事ができるようになりたいと願っているハーピィの女の子。 (これ、あの龍亞って子の方が喜びそうじゃない) 手に取ったカード。 不思議な力があって、イラストのモンスターが召喚されて、召喚者の力になると龍亞とシカマルから話は聞いていた。 「何よそれ、へえ…可愛いカードね。こんなのもあるんだ」 梨沙はフランの横からカードを覗き込んでくる。 手足は鳥の様に鋭利で、腕からは翼が生えた亜人だが。 長い金髪にクリっとした愛らしい目は、同性の梨沙から見ても魅力的だった。 「厳ついドラゴンばかりだと思ったけど、色んなのがあるのね」 「……欲しいなら、あげるわ」 「いいの?」 フランには必要がない。 このモンスターが召喚されても、とても強さに期待はできない。 魔力は感じるが、とても微弱だった。 フラン本人が戦った方がずっと強い。 「じゃあ…貰うわね」 「そんなに強くないと思うけど、いいの?」 「アタシよりは、多分…戦えるし……。 この娘、ちょっとだけ他人の気がしないの」 「全然似てないけどねぇ」 「見た目じゃないわよ。 この娘には願ってる夢があるでしょ? 私にも夢があるのよ」 カードのフレーバーテキストから、この少女はハーピィという種族の中でも未熟な子供である事は分かった。 未熟でも、いつかは立派で奇麗なハーピィにななりたいと願っているとでも。 きっと、願っているだけじゃない。その為の努力だってしているはず。そんな風に思えた。 「いつかアタシはきっとトップアイドルになって、総理大臣になるわ!! この娘も、立派で奇麗なハーピィになりたいみたいだし、同じじゃない」 「変なの」 「何よ! 変って!!」 「総理大臣になりたいなら、政治家にならないと駄目じゃない」 フランでもそれくらいは知っている。 政治家が、そういう役職に就くという知識はあった。 「なるのよ! そして、法律を変えてパパと結婚するわ!」 「近親相姦を堂々と宣言するなんて、大胆ね。血は繋がってるの?」 「愛があれば問題なしよ!」 「大問題だ」 気付けば、普通に話せている。 意識していない内に、会話が続いていた。 そういえば、しんのすけの時も何気なく話しかけてから、かくれんぼをしていた気がする。 「……ねえ、怖くないの?」 「何が? アタシはどんな障害があっても、パパと結ばれることに確信と覚悟を持ってるわ!」 「うーん、やめた方が良いんじゃない? ひどい目に合うわよ。お父さんの方がね。 そうじゃなくて、どうして将来の事を明るく語れるの?」 フランにとって将来とは。 いずれくる。ネモとの永劫の別れのカウントダウンに過ぎなかった。 ドラゴンボールを使っての現界の維持だって、きっと彼は断るだろう。 ネモの意志を無視して、この世に縛り付ける訳にもいかない。 しんのすけの傍にも、ずっと居られない。 自信がない。 復活したしんのすけを、また傷付けてしまうかもしれない。 「…………怖いわよ。 ここで、一人の女の子が目の前で死んだわ」 有馬かなの太陽みたいな輝きは、今も頭に焼き付いて離れない。 そんな太陽を、撃ち落とし嘲笑したあの悪魔みたいな女の姿も。 ───アイドルなんて腐る程居るんですもの、売れるのは一握り 「女優として凄い演技をした娘がいたの。天才ってああいうのを言うんだと思う。 そんな娘でも、目の前で殺された……」 まだ、血だまりの中で倒れる有馬かなの事はトラウマのようになっている。 同時にあれだけの天才でも、呆気なく死んでしまう。 それが、いつ自分になるか。 不安がないと言えば嘘になる。 「本当に怖いわよ…でも、あの太陽みたいな演技だけはずっと覚え続けていると思う。 だから…あの娘に、絶対に負けないぐらいに。輝きたいの。 アタシはアイドルであることを、諦めたくない」 速いんだなと、フランは思った。 この子は、進んでいく時間が速いのだ。 フランにとって悠久であっても、梨沙にとっては瞬間である。 時の流れから止まり続けているフランからすると、とても遠い所に居るようだった。 吸血鬼と人が相容れない壁のようで。 でも、その壁を超えて知ってみたいとも思う。フランもいた。 それが好奇心なのか、単なる気紛れなのか分からないけれど。 ネモも、そうして欲しいと望んでいてくれている。 ───ぉ……ぐぉ……フ、ランちゃん……… 手に残る心臓の感触。 気味が悪い程柔らかくて、それでいて感触が良かった。 あの時、あの一瞬だけフランは勝利の余韻に浸っていた。常に破壊して、何も残さないフランにとっては原形を留めた殺害は珍しかったから。 気付かなかった。ジャックと誤認していたとはいえ。 壁を超えたいけど、自信が持てない。 本気の自分と戦って、壊れなかったネモでないと。 その子を壊さない自信がない。 「梨沙、大体の物は集め終わったし、シカマルのとこ戻ろうよ」 たたたと龍亞が笑顔で駆け寄ってくる。 梨沙とフランが話している間に、探し物を終えてきたようだ。 「アンタ、お菓子とか玩具まで入ってるじゃない!」 「べ、別にいいじゃんか…」 「必要ないものまで持ってきて、本当にガキなんだから!」 カマキリジョーの着ぐるみ、パルコ・フォルゴレなるハリウッドスターが写るジャケットのCDと同じく星野アイというアイドルが写るジャケットのCD。 ジャック・アトラスという男のフィギュアと、その男が従えるドラゴンのフィギュア。 ロキシーという女性のフィギュア、カンタムロボの玩具。 練乳サイダー、ピリ辛レッドデーモンズヌードル、ガラナ青汁、チョコビ。 魔法少女マジカル☆ブシドームサシのフィギュア。くんくん探偵のぬいぐるみ。 Vジャンプ、少年ジャンプ、少年サンデー。 ベイブレード、プリン、ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンパフェ。 「いくら、沢山ランドセルに入るからって、持ってきすぎよ!」 「マリーンが一杯持って行けっていうから……」 「プリンとかパフェなんて、どうすんのよこれ! パフェなんて零れちゃうじゃない。 どんだけガキなのよ! 甘いの食べたいからって、こんな運び辛いの選んで状況分かってんの!!? ちょっとは考えなさいよ」 「それはマリーンが入れ「ここまで入れろとは、言ってないよ」ええ!?」 一緒になって玩具とお菓子を沢山放り込んだくせに。 抗議するが、マリーンは知らぬ存ぜぬを繰り返す。 首輪の解析データと同じくらい、重要なトップシークレットに関わることだ。 この中に最重要である代物があることは。 拷問されたって、口を割る訳にはいかない。 ─── 船に乗せてくれる。 ネモさんは、私の事もそう言ってくれた。 温かい背中におぶさって、フランさんとの会話も聞こえてきた。 ネモさんは本当に優しい人で、きっと約束も絶対に守ってくれるんだと思う。 『君は、“普通の子供”としてこのバトル・ロワイアルを終えるんだ』 ネモさんならやる。 私を普通の子として、本当に殺し合いから帰してくれるんだ。 だから、ずっとここに居れば。 私は助かるんだと思う。 悟空お爺ちゃんも、ネモさんも強い人達だから。 『君は、僕達が責任を持って“さとちゃん”の元へと帰す』 でも。 私は普通の子供のままじゃ、さとちゃんの元に帰れないんだよ。 帰っても、意味がないの。 さとちゃんは、きっとそこにはいない。さとちゃんと一緒に居る事はできないの。 私は子供だから、法律とか分からないけど。 さとちゃんは許されない事を一杯してる。あの炎に囲まれた中で、もし助かってもさとちゃんは遠くに行ってしまう。 そして、私もお兄ちゃんの元へ行かなきゃいけない。 知ってるよ。 ネモさんが、何か死んだ人もどうにかするような奥の手を隠してる事も。 だって、おかしいもん。 フランさんが急に優勝を目指すのをやめたの。 だから、何かしんのすけという男の子を助ける方法があるんだ。 悟空お爺ちゃんとコソコソ話してるのもそう。 乃亜君をやっつける方法も見付けて来てるんだと思う。 私は、乃亜君が倒されて欲しくない。 ネモさんはこの殺し合いで死んだ人たちを皆を助けるために、きっとその奥の手を使うんだよね。 でも、それはさとちゃんを助ける為には使われない。 皆の内にさとちゃんは含まれていないから。 だから、私はそんな奇跡は要らないの。 皆を助ける奇跡じゃなくて、さとちゃんだけを助けてくれる奇跡が欲しい。 世界が敵になっても、私はさとちゃんだけが居てくれればいい。 皆のハッピーエンドを台無しにしても。 私はさとちゃんとの世界を守る。 あと…ごめんね。ネモさん。 どんな結末になっても。 ネモさんが乗せてくれると言った船に私は絶対に乗れないから。 それだけは本当にごめんなさい。 ─── 「よし、上手く着けられた……やっぱこれがあると違うよな」 ネモに頼まれた物を調達した後、龍亞は腕にデュエルディスクを装着していた。 シカマルのランドセルの奥底に眠っていたものだ。 カードは単体でも実体化する為、デュエルディスクの有無はあまり関係ないのだが。 それでも、やはり龍亞はデュエリストだ。 これがあるとないとでは、違ってくる。 (あの時、俺はスターダスト・ドラゴンにずっと戦わせていた) メリュジーヌの死闘で、スターダスト・ドラゴンは間違いなくカードの限界を超えて龍亞に力を貸してくれていた。 (……でも、それだけじゃ駄目なんだ。 俺はデュエリストなんだ。カードだけに戦わせちゃ駄目だ。俺も戦わなきゃいけないんだよ) 今あるカードを手に広げる。 既に使用したパワー・ツールドラゴン、スターダスト・ドラゴンとフォーミュラ・シンクロン。 そして、未使用の数枚のカード。 「絶望的だな。そんな紙切れで何すんだお前?」 不意に肩に肘を乗せて、ブラックが囁いた。 声を掛けられるまで、何の気配も感じない。 「意味があると思うか? お前がどんだけ覚悟決めようが、呆気なく散らされる。 ここは、お前が思ってるよりずっと、ヤバい奴等ばかりだよ。俺も一時間後にはくたばってるかもな。 なあ、考えた事はないか? 今、自分がしていることに意味があるのか、ないのか。 …そもそも、自分の存在は世界にどの程度影響を及ぼしているのか……いないのか」 ラフな声で、一見表面上は友好的だが、灰原の約束がなかったら何時殺されるか分かったものではなかった。 「ま、肩の力抜けよ。ただのゲームなんだ。こんなもんはさ」 いや、灰原の約束だって、何処まで守るか。 「この世に…不要なものなんてない。遊星の…受け売り…だけど……」 声が震えていた。言い返さない方が、良いと心の中でアラートが鳴り響く。 こいつと会話することは、絶対に危険だ。 「そうか? 代わりなんて、ゴロゴロいるだろ。 勝次もアイも、ここでくたばった奴等もな」 「……どんなものにだって、存在してるなら必要とされる力があるんだ」 黙っていた方が良い。 何か間違えれば、きっと即座に殺される。 こんな奴と、シカマルと灰原はずっと交渉を続けてきたのか。 改めて、とんでもない二人だったんだと思う。 そして勝次も、正面から戦ったんだ。 「…意味がないのかって、考えてる癖に……死んだ人の事、…覚えてるんだな。へへんっ……!」 なら、俺だって…ここで俺だけ逃げたらカッコ悪いもんな。 足が震えていた。 小馬鹿にしたような笑い声も、震えて上手く発声できていない。 「本当に意味がないなら、名前なんて覚えないもんね……。 それって、あんたの中で記憶に残る意味があったって事だろ!」 だけど、ブラックの言うように。 死んだ人達に意味がないなんて、認めたくなかった。 死ぬ程怖いけど。 命懸けで、希望を繋ごうとした二人の意志に命を吹き込むのは、生きている人間だ。 「……………お前の受け売り、遊星とかいう奴にも会ってみたいもんだよ」 来ないで。 龍亞は心底そう願う。 地縛神を倒して、イリアステルとの戦いも終わってようやく平和になったんだから。 (ちょ…超怖い……) カツカツと足音を立てて、また何処かへふら付いていくブラックを見て。 龍亞は腰が抜けて、尻もちを付いた。 【E-3 モチノキデパート/一日目/昼】 【キャプテン・ネモ@Fate/Grand Order】 [状態]:疲労(大、回復中)、ダメージ(小)、仮面の者 [装備]:.454カスール カスタムオート(弾:7/7)@HELLSING、 オシュトルの仮面@うたわれる者 二人の白皇、神威の車輪Fate/Grand Order [道具]:基本支給品、13mm爆裂鉄鋼弾(40発)@HELLSING、 ソード・カトラス@BLACK LAGOON×2、エーテライト×3@Fate/Grand Order、 110mm個人形態対戦車(予備弾×5)@現実 [思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。 0:シカマル、一応無惨と今後の方針を相談。 1:カルデアに向かい設備の確認と、得たデータをもとに首輪の信号を解析する。 2:魔術術式を解除できる魔術師か、支給品も必要だな…… 3:首輪のサンプルも欲しい。 4:カオスは止めたい。 5:しおとは共に歩めなくても、殺しあう結末は避けたい。 6:エーテライトは、今の僕じゃ人には使えないな…… 7:藤木は次に会ったら殺す。 8: リーゼロッテを警戒。 9:悟空と一刻も早く合流したい。 10:ドラゴンボールのエラーを考慮した方が良いかもしれない。悟空と再会したら確認する。 [備考] ※現地召喚された野良サーヴァントという扱いで現界しています。 ※宝具である『我は征く、鸚鵡貝の大衝角』は現在使用不能です。 ※ドラゴンボールについての会話が制限されています。一律で禁止されているか、 優勝狙いの参加者相手の限定的なものかは後続の書き手にお任せします。 ※フランとの仮契約は現在解除されています。 ※エーテライトによる接続により、神戸しおの記憶を把握しました。 ※仮面装着時に限り、不撓不屈のスキルが使用可能となります。 ※現在装着中の仮面が外れるかどうかは、後続の書き手にお任せします。 【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】 [状態]ダメージ(小)、全身羽と血だらけ(処置済み)、精神的疲労(中) [装備]ネモの軍服。 [道具]なし [思考・状況]基本方針:優勝する。 0 ネモさんが乃亜君を倒すのを邪魔する。そうしないと、さとちゃんを助けられない。 1 ネモさん、悟空お爺ちゃんに従い、同行する。参加者の数が減るまで待つ。 2 また、失敗しちゃった……上手く行かないなぁ。 3 マーダーが集まってくるかもしれないので、自分も警戒もする。武器も何もないけど……。 [備考] 松坂さとうとマンションの屋上で心中する寸前からの参戦です。 【フランドール・スカーレット@東方project】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(中)、 [装備]:無毀なる湖光@Fate/Grand Order [道具]:傘@現実、基本支給品、テキオー灯@ドラえもん、 改造スタンガン@ひぐらしのなく頃に業 [思考・状況]基本方針:一先ずはまぁ…対主催。 0:一旦ネモ達と同行して、ジャックが来るか暫く待つ。 1:ネモを信じてみる。嘘だったらぶっ壊す。 2:もしネモが死んじゃったら、また優勝を目指す。 3:しんちゃんを殺した奴は…ゼッタイユルサナイ 4:一緒にいてもいいと思える相手…か 5:藤木と偽無惨は殺す。 6: マサオもついでに探す 7:ニケの言ったことは、あまり深く考えないようにする。 8:ネモ、やっぱり消えるのね [備考] ※弾幕は制限されて使用できなくなっています ※飛行能力も低下しています ※一部スペルカードは使用できます。 ※ジャックのスキル『情報抹消』により、ジャックについての情報を覚えていません。 ※能力が一部使用可能になりましたが、依然として制限は継続しています。 ※「ありとあらゆるものを破壊する程度の力」は一度使用すると12時間使用不能です。 ※テキオー灯で日光に適応できるかは後続の書き手にお任せします。 ※ネモ達の行動予定を把握しています。 【鬼舞辻無惨(俊國)@鬼滅の刃】 [状態]:ダメージ(大) 、回復中、俊國の姿、乃亜に対する激しい怒り。警戒(大)。 魔神王(中島)、シュライバーに対する強烈な殺意(極大) [装備]:捩花@BLEACH、シルバースキン@武装錬金 [道具]:基本支給品、夜ランプ@ドラえもん(使用可能時間、残り6時間) [思考・状況]基本方針:手段を問わず生還する。 0:中島(魔神王)、シュライバーにブチ切れ。次会ったら絶対殺す。今は回復に努める。 1:禰豆子が呼ばれていないのは不幸中の幸い……か?そんな訳無いだろ殺すぞ。 2:脱出するにせよ、優勝するにせよ、乃亜は確実に息の根を止めてやる。 3:首輪の解除を試す為にも回収出来るならしておきたい所だ。 4:ネモ達は出来る限り潔白の証明者として生かしておくつもりだが、キレたらその限りではない。 5:一先ず俊國として振る舞う。 6:モクバと合流は後回し、モクバの方から出向いてこい。 7:ネモ達の方針を聞く。下らぬ方針なら殺す。 [備考] 参戦時期は原作127話で「よくやった半天狗!!」と言った直後、給仕を殺害する前です。 日光を浴びるとどうなるかは後続にお任せします。無惨当人は浴びると変わらず死ぬと考えています。 また鬼化等に制限があるかどうかも後続にお任せします。 容姿は俊國のまま固定です。 心臓と脳を動かす事は、制限により出来なくなっています、 心臓と脳の再生は、他の部位よりも時間が掛かります。 ネモが入手した首輪の解析データを共有しています 【奈良シカマル@NARUTO-少年編-】 [状態]健康、疲労(大) [装備]シャベル@現地調達 [道具]基本支給品、アスマの煙草、ランダム支給品1、勝次の基本支給品とランダム支給品1~3 首輪×6(割戦隊、勝次、かな) [思考・状況]基本方針:殺し合いから脱出する。 0:ネモと話し合う。 1:殺し合いから脱出するための策を練る。そのために対主催と協力する。 2:梨沙については…面倒臭ぇが、見捨てるわけにもいかねーよな。 3:沙都子とメリュジーヌを警戒 4:……夢がテキトーに忍者やること。だけど中忍になっちまった…なんて、下らな過ぎて言えねえ。 5:我愛羅は警戒。ナルトは探して合流する。せめて、頼むから影分身は覚えててくれ……。 6:モクバを探し、話を聞き出したい。 7:ブラックは人柱力みてえなもんか? もし別人格があれば、そっちも警戒する。 [備考] 原作26巻、任務失敗報告直後より参戦です。 ネモが入手した首輪の解析データを共有しています 【的場梨沙@アイドルマスター シンデレラガールズ U149(アニメ版)】 [状態]健康、不安(小)、有馬かなが死んだショック(極大)、将来への不安(極大) [装備]シャベル@現地調達、ハーピィ・ガール@遊戯王5D's [道具]基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況] 基本方針:ゲームから脱出する。 1:シカマルについていく 2:この場所でも、アイドルの的場梨沙として。 3:でも……有馬かなみたいに、アタシも最期までアイドルでいられるのかな。 4:桃華を探す。 [備考] ※参戦時期は少なくとも六話以降。 【龍亞@遊戯王5D's】 [状態]疲労(大)、右肩に切り傷と銃傷(シカマルの処置済み)、殺人へのショック(極大) [装備]パワー・ツール・ドラゴン スターダスト・ドラゴン フォーミュラ・シンクロン(日中まで使用不可) シューティング・スター・ドラゴン シンクロ・ヘイロー(2日目黎明まで使用不可)@遊戯王5D's 龍亞のデュエルディスク@遊戯王5D's [道具]基本支給品、DMカード3枚@遊戯王、ランダム支給品0~1、割戦隊の首輪×2 モチノキデパートで回収した大量のガラクタ(プリンとパフェあり)とネモに指示された物品 [思考・状況]基本方針:殺し合いはしない。 0 ブラック、こわっ……。 1 首輪を外せる参加者も探す。 2 沙都子とメリュジーヌを警戒 3 モクバを探す。羽蛾は信用できなさそう。 4 龍可がいなくて良かった……。 5 ブラックの事は許せないが、自分の勝手でこれ以上引っ掻き回さない。 [備考] 少なくともアーククレイドルでアポリアを撃破して以降からの参戦です。 彼岸島、当時のかな目線の【推しの子】世界について、大まかに把握しました。 【絶望王(ブラック)@血界戦線(アニメ版)】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、空腹 [装備]:なし [道具]:なし [思考・状況]基本行動方針:殺し合いに乗る。 0:腹減ったな……。もう昼じゃねえか。 1:気ままに殺す。 2:気ままに生かす。つまりは好きにやる。 3:シカマル達が、結果を出せば───、 4:江戸川コナンは出会うまで生き伸びてたら、な。 5:暫くはシカマルに付き合ってやるかね。アイの約束もあるしな。 [備考] ※ゲームが破綻しない程度に制限がかけられています。 ※参戦時期はアニメ四話。 ※エリアの境界線に認識阻害の結界が展開されているのに気づきました。 【ハーピィ・ガール@遊戯王5D's】 星2/風属性/鳥獣族/攻 500/守 500 フランドール・スカーレットに支給。 初代のカードで言うと、ランドスターの剣士と相打ちする程度の強さ。 決して強いカードではないが、使用インターバルは2時間と短め。 直接戦闘には向かないが、小回りが効く。 【龍亞のデュエルディスク@遊戯王5D's】 カードを実体化させる事が出来る。 基本はカード単体でも使用出来る為、なくても問題はない。 乗り物があれば、ライディング・デュエルも可能。 108 恋に堕ちて謎の中 投下順に読む 110 ルサルカ・シュヴェーゲリンの受難 時系列順に読む 000 [[]] 101 神を継ぐ男 キャプテン・ネモ 000 [[]] フランドール・スカーレット 000 [[]] 神戸しお 000 [[]] 鬼舞辻無惨 000 [[]] 095 君がまるで別人のように 奈良シカマル 000 [[]] 的場梨沙 000 [[]] 龍亞 000 [[]] 絶望王 000 [[]]
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饒舌り過ぎる 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)奉行職《ぶぎょうしょく》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)野|十太夫《じゅうだゆう》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12] ------------------------------------------------------- [#6字下げ]一[#「一」は中見出し] 奉行職《ぶぎょうしょく》記録所《きろくじょ》の役部屋へ、小野|十太夫《じゅうだゆう》がはいって来る。彼は汗になった稽古着《けいこぎ》のままで、ときには竹刀《しない》を持ったままのこともある。 「おい土田」と十太夫はどなる、「今日は帰りに一杯やろう、枡平《ますへい》へいこう、いいな」 それから四半|刻《とき》もするとまたやって来る。やっぱり稽古着のままで、額に汗が光っている。 「枡平はよそう、土田」と十太夫はどなる、「あそこは気取ってて面白くない、袖《そで》町のよし[#「よし」に傍点]野で一杯やろう、いいな」 また或る日は、やはり汗になった稽古着のままとび込んで来る。汗止めもそのまま、片手で袴《はかま》を掴《つか》んで、湯気の立っているような顔で、せいせいと荒い息をしている。 「おい土田」と十太夫はどなる、「まだ終らないのか、まだ仕事があるのか」 土田正三郎は黙ったまま、机の上をゆっくりと手で示す。まだ仕事の残っているときは、机の上には書類や帳簿がひろげてあり、硯箱《すずりばこ》の蓋《ふた》があいてい、彼の手には筆が握られている。仕事がもう終っていれば、そこには書類も帳簿もないし、硯箱には蓋がしてあるし、机の上はきれいに片づいている。 「よし、道場へ来てくれ」と十太夫は片づいている机の上を見てせきたてる、「ちょっと道場へ来て相手になってくれ、癇《かん》が立ってしようがないんだ、一本でいいから相手になってくれ、さあいこう、おい、手っ取り早くしてくれよ」 そこで土田正三郎は立ってゆく。道場は三の丸の武庫の脇にあり、刻限のまえなら門人たちがいるし、刻限過ぎでも次席の安川大蔵がいて、土田が稽古着になるのを助ける。早く来いよ、と十太夫がせきたてる。いつまでかかるんだ、手っ取り早くしろよ、じれったいな、などと云って足踏みをし、少しのまもじっとしていない。土田はすっかり道具をつけるが、十太夫は素面《すめん》素籠手《すこて》である。というのは、打ち込むのは十太夫で、土田は受けるだけだからだ。 「さあ」十太夫は竹刀でびゅっと空を切って叫ぶ、「ゆくぞ」 土田正三郎は竹刀を青眼にとる。まだ門人たちがいる場合は、羽目板際に並んで見ているし、安川ひとりのときは、彼だけが祭壇の下に坐ってこの稽古を見る。十太夫はするどく絶叫し、大きく踏み込んだり、脇へとびのいたり、また土田の周囲を敏速に廻ったりする。絶叫の声は道場ぜんたいの空気をつんざくように聞えるし、床板はいまにも踏み破られそうに悲鳴をあげる。このばかげてやかましい物音と、眼まぐるしいほどの十太夫の動作に応じて、土田は竹刀を青眼につけたまま、ゆっくりと躯《からだ》の向きを変え、つねに十太夫と正対するようにした。このあいだに幾たびか、十太夫は「引き太刀《だち》」という秘手をこころみる。十太夫自身のあみだした技《わざ》で、この手にかなう者はないと定評がある。だが土田正三郎だけはその手にのらず、一度も打ちを取られたことがない。やがて十太夫は汗まみれになり、肩で息をしながら竹刀をおろす。 「これまでだ」と十太夫はどなる、「汗をながして来るから待っていてくれ」 十太夫が出てゆくと、安川大蔵が立って来て、土田が稽古着をぬぐのを助ける。面《めん》をとると、土田の顔にも汗の滲《にじ》んでいるのがわかる。 「三度めの引き太刀は凄かったですね」と安川が云う、「てっきり一本と思いましたよ」 土田はなにも云わない。 「私にはどうしてもあの手が避けられません」と安川は云う、「ずいぶんくふうしてみるんですが、どうしてもだめですね」 「そう思いこんでるだけさ」と土田が静かに云う、「腕は五分と五分だよ」 「私がですか」 土田は黙って微笑し、安川の肩をそっと叩く、そこへ十太夫が、着替えた袴の紐をしめながら出て来て、さあ帰ろう、なんだまだ汗も拭かないのか、早くしろよとせきたてる、といったようなことが、月に二度か三度は必ずあった。 おかしなことだが、小野十太夫がそんなふうにおちつかなくなるのは、土田といっしょのときに限っていた。ふだんでもどちらかというと気の早いほうだが、土田といっしょにいるときほどせっかちで、こらえ性のないような例はなかった。また土田正三郎も平生はもっと話をするし、動作や挙措《きょそ》もまわりの人たちと変ったところはなかった。それが十太夫といっしょにいるときだけは、まるで人が違ったように無口になり、することが鈍重になるのであった。しかも二人は「寝るとき以外ははなれたことがない」と云われるほど仲がよく、十太夫が念流修業のため江戸へいっていた三年間をのぞいて、およそ五歳のときから二十六歳になるまで、一日として顔を合わさない日はなかったのである。 土田の父は正兵衛といって、四百石あまりの中老。正三郎はまだ家督を取っていないが、奉行職記録所の頭取心得《とうどりこころえ》を命ぜられ、役料十人|扶持《ぶち》を貰っている。長島藩は三万八千石、城代家老の忍田外記《しのだげき》でさえ五百石とちょっとだから、土田の四百石は高禄の内にはいる。正三郎は一人息子で、妹が一人あったが、これは十二歳の年に死んだ。母親のなほ[#「なほ」に傍点]は忍田氏の出であるが、との忍田は城代家老の分家であり、跡継ぎがないため絶家になっていた。――小野十太夫は近習頭《きんじゅうがしら》で百三十石、二十二歳で剣術道場を預かり、二十五歳で師範になった。まえの師範は柳川又左衛門といって、やはり念流を教えていたが、家職は書院番であったし、四十歳を越すころから国学に凝《こ》りだして、剣術の面倒をみるのがおっくうになったのだろう、師範の役を十太夫に譲ったうえ、自分は隠居してしまった。 小野と土田の家は、まえには隣りあっていた。土田は敷地も広く建物も広く大きく、小野は小屋敷であったが、ごく幼いころから二人は仲がよかった。としは同じで、隣り同志だから絶えず往き来をしていたが、一度も口論をしたことがないし、十太夫のほうがおとなびて、なにごとによらずあにきぶっていた。それは彼が早く父親に死なれ、十六歳で家を相続するという、困難な境遇にもめげなかった性格のあらわれであったかもしれない。――十太夫にはせい[#「せい」に傍点]という母親と、亀二郎《かめじろう》という弟がいた。彼は少年ながら家職を勤め、母親に仕え、剣術に励みながら、自分で弟を浅間家へ養子にやる奔走までした。このあいだも土田との往来はずっと続いていたのだ。――十太夫が家督をするまえ、米町の民家から出た火が武家町まで延焼し、御蔵の辻の小屋敷三十数棟を灰にしたのち、小野の家で焼止った。幸い土田は無事だったが、小屋敷はところ替えになり、小野は的場下へ移された。そこは武家町の殆んど端に近いので、そのため土田へゆくにはお城の大手をまわって、煙硝蔵《えんしょうぐら》のある二の丸下まであるかなければならなかったが、それでも一日に一度は必ず、どちらかが訪ねあうのであった。 かれらが二十六になった年の十一月、雪の降る日のことだったが、下城の刻のちょっとまえ、例のように、記録所へ十太夫が走りこんで来た。もちろん、例によって汗まみれの稽古着である。 「おい、土田」と十太夫がどなった、「まだ終らないのか」 土田正三郎は机の上へ手を振ってみせた。そこはきれいに片づいており、硯箱にも蓋がしてあった。 「よし、帰りに袖町のよし[#「よし」に傍点]野へゆこう」と十太夫がどなった、「雪見酒をやろう、よし[#「よし」に傍点]野で雪見酒をやろう、いいな」 まわりにいた下役たちは、それぞれの机の前で、にやにやしながら眺めていた。十太夫はとびだしてゆき、すぐに戻って来た。 「おい、土田」と十太夫はどなった、「よし[#「よし」に傍点]野はだめだ、あそこでは雪なんか見えやしない、今日は枡平にしよう、気にいらないが枡平なら雪が見られる、いいな、枡平だぞ」 半刻のち、二人は枡平の座敷にいた。そこは天神山の丘を背にし、前に芝野川の流れる広い眺めがあった。そのあたりには富裕な商人の隠居所や、藩の重臣の別宅があり、枡平はただ一軒の料理茶屋で、三人きょうだいの評判娘と、代銀《だいぎん》の高価なことで知られていた。客はおもに中以上の侍たちで、金まわりのいい商人たちも来るには来るが、侍客のあるときには遠慮して、小さくなって飲み食いするというふうであった。――正三郎と十太夫がいったときには、まだ時刻が早いのでひっそりしていた。大きな手焙《てあぶ》り二つに、炭火をいっぱい盛って、障子はあけ放しのまま、雪を眺めながら飲みだした。肴《さかな》は鶉椀《うずらわん》に鴨が主で、甘煮《うまに》にはきのこ[#「きのこ」に傍点]が三種はいっていた。初めに案内したおわか[#「わか」に傍点]という女中が、二本めまで給仕に坐った。 「どうなすったんです」とおわか[#「わか」に傍点]は土田に訊《き》いた、「ずいぶんお久しぶりじゃありませんか、ほかにいいおうちができたんですか」 土田は黙っていた。 「いいうちができたのさ」と十太夫が答えた、「もっと安くって美味《うま》い物を食わせて、あいそのいいきれいな女のいるうちがね」 「へえ」とおわか[#「わか」に傍点]はとぼけた顔で云った、「袖町あたりにそんなうちがありましたかしら」 「袖町とはなんだ」 「このごろずっとよし[#「よし」に傍点]野がごひいきなんでしょ、あのうちはとしより夫婦に小女《こおんな》がいるだけの筈ですけれどね」 十太夫は咳をして云った、「袖町ではよし[#「よし」に傍点]野だけが呑み屋じゃあないぜ」 「とするとどこでしょう」おわか[#「わか」に傍点]は首をかしげた、「小花かしら、千石かしら」 [#6字下げ]二[#「二」は中見出し] なにを数えてるの、と云いながら、この家の娘おみの[#「みの」に傍点]がはいって来た。三人きょうだいのいちばん姉で、としは二十二。背もいちばん高いし、ぜんたいがおっとりしていて、いつか十太夫が土田に、女でも総領の甚六《じんろく》というのかな、と訊いたことがあるし、妹の二人はかげで「ぐず」と云っているそうであった。二女はおきぬ[#「きぬ」に傍点]、三女はおしん[#「しん」に傍点]。十八と十七であるが、十太夫たちの座敷にはめったにあらわれない。土田正三郎と小野十太夫は姉のもの、ときめているためだという。 「だめだ、だめだ」十太夫は無礼にもおみの[#「みの」に傍点]に手を振った、「おれたちは二人で雪見酒をやってるんだ、おわか[#「わか」に傍点]もいってくれ、おれたちの邪魔をするな」 「いいわよ」とおみの[#「みの」に傍点]は二人のあいだに坐り、徳利を取って土田に酌をした、「――あたしだって雪見酒をするんですもの、わか[#「わか」に傍点]ちゃん、こっちへお酒とお燗《かん》の支度を持って来てちょうだい」 「おれたちは」と十太夫がまじめに云った、「人に聞かれたくない相談があるんだ」 「ようござんすよ、百日以上も待ってたんですもの、はいお一つ」 「勘のにぶいやつだな」十太夫は酌を受けながら、露悪的な口ぶりで云った、「おれはおまえが嫌いだ、土田もおまえが嫌いなんだ、二人ともおまえが嫌いなんだぞ」 「そんなにひとをおだてないで」 「よく聞け、いいか」 「お酌して下さらないの」おみの[#「みの」に傍点]は盃を取って云った、「きれいな雪だこと」 土田正三郎がおみの[#「みの」に傍点]に酌をしてやった。十太夫は土田を睨《にら》み、おみの[#「みの」に傍点]を睨んだ。 彼女は二人の恋人だったのだ。十太夫が念流の修業から帰ったのは二十一歳のときで、その帰国祝いに、二人は初めてこの枡平へ来、おみの[#「みの」に傍点]の給仕で小酒宴をたのしんだ。そして十太夫は一遍でおみの[#「みの」に傍点]が好きになり、せっせと枡平へかよいだした。枡平は勘定の高いので有名だから、三日にあげずというわけにはいかなかったが、少なくとも七日に一度ぐらいは、休まずにかよいつめた。さそうのも十太夫であり、勘定も十太夫が払った。土田が心配すると、十太夫は笑って「じつは内職をしているのだ」とうちあけた。富裕な商家の息子とか、家中《かちゅう》の裕福な家の伜《せがれ》などに、内密で稽古にかよい、毎月それから謝礼を取るのだそうである。土田はそうかなと首をかしげたが、おそらく事実だろうと思った。それから二年のち、――十太夫はおみの[#「みの」に傍点]が土田のほうに好意をよせている、ということを感づいた。土田もまたおみの[#「みの」に傍点]が好きらしく、そう気づいてから注意してみると、二人がひそかに意中をしめしあうようなそぶりをする。紛《まぎ》れなしと認めたから、或るとき土田に本心を訊いた。土田はびっくりし、口をあけて十太夫の顔を見まもり、ついで微笑しながらそれは逆だと答えた。慥《たし》かに自分はおみの[#「みの」に傍点]が好きだが、おみの[#「みの」に傍点]は十太夫にのぼせている。だから自分はなるべく二人の邪魔をしないようにしているのだ、と云った。嘘ではないらしい、それならおみの[#「みの」に傍点]の気持を訊いみようということになった。おみの[#「みの」に傍点]の答えは、「お二人とも同じくらいに好き」だというのであった。土田さまも好きだし小野さまも好き、どちらがどちらよりも好きだと比べることはできないし、お二人をべつべつに考えることもできない、と困ったように告白した。面倒くさいことになった、男二人に女一人ではどう片づけようもない、暫くこのままでようすをみよう、と十太夫が提案した。三人の気持が変るのを待とう、というわけであろう。そのときおみの[#「みの」に傍点]は十九で、そろそろ縁談が断われなくなっていたが、「ぐず」と云われるにしては芯が強く、やんわりと躰《たい》を躱《かわ》してきた。心の中ではひそかに、十太夫か土田の嫁になるつもりだったらしい。二人のほうでも三者の気持のおちつきようで、おみの[#「みの」に傍点]を妻にしてもいいと思っていたのだが、この三|竦《すく》みの関係はまる三年、つまり今年の春まで続き、十太夫がはらを立ててしまった。 ――こんな子供じみた、通俗な、ばかばかしい話があるか、と彼は云った。おれも土田もおみの[#「みの」に傍点]も呆《あき》れ返ったやつだ、もう打切りにしよう。 こうして十太夫たちは枡平を避けるようになったのだ。酒が飲みたくなれば、袖町とか米町などの気楽な店で、町人たちにまじって飲み、家中の祝儀不祝儀でやむなく枡平へあがらなければならないときでも、おみの[#「みの」に傍点]とはできるだけ接近することを避けたし、おみの[#「みの」に傍点]もまたしいて二人に近づこうとはしなかったのである。 「さあ、相談があるならなさいな」おみの[#「みの」に傍点]は五つめの杯を啜《すす》りながら云った、「まさか謀反《むほん》の計略でもないでしょ、あたしは雪を見ていますから」 「強情なやつだな」と云って、十太夫は土田を見た、「――まえから話そうと思っていたんだが、どうだろう土田、机の上の仕事なんか誰にだってやれる、この辺でおれといっしょにやる気はないか」 土田正三郎は十太夫を見て、静かに眼を細めた。 「そうさ、剣術だよ」十太夫は一と口飲んで頷《うなず》いた、「専門にやらなくたっていい、一日に一刻か一刻半、道場へ来て稽古をつけてくれればいいんだ」 土田は細めた眼で十太夫を見まもり、それから首を左右に振った。 「道場に席のあるやつは三十七人」と十太夫は続けた、「みんな凡くらばかりで、おれのあとを任せられるような人間は一人もいない、いやわかってる、安川大蔵のことは云うな、土田には安川の能力がみぬけないんだ」 土田正三郎はおみの[#「みの」に傍点]を見た。おみの[#「みの」に傍点]は彼の盃に酌をした。 「そんなことはない」と土田が低い声で云った、「安川はいいよ」 十太夫がやり返そうとすると、おわか[#「わか」に傍点]が小女たちと共に、角樽《つのだる》や片口《かたくち》や、燗鍋《かんなべ》をかけた火鉢などを運んで来、賑やかに燗の支度を始めた。十太夫が「やかましい」とどなり、おみの[#「みの」に傍点]が燗番をひき受け、おわか[#「わか」に傍点]たちは去っていったが、出てゆくときにおわか[#「わか」に傍点]は振返って、十太夫にぺろっと舌を見せた。 「枡平は女中の躾《しつけ》がいいな」と十太夫は云った、「そこを閉めろ」土田は焙った鴨を、両手で※[#「てへん+毟」、第4水準2-78-12]《むし》りながら喰べた。 「お客さまも躾がいいじゃありませんか」とおみの[#「みの」に傍点]が云った、「はいお酌」 「よく考えてみてくれ、土田」十太夫は飲みながら云った、「べつにいそぐわけじゃない、おれはどうしても土田が欲しいんだ」 「あたしを欲しくはないの」おみの[#「みの」に傍点]は手酌で酒を啜った、「あたしもう二十二にもなってしまったのよ」 「飲みすぎたな」と十太夫が遮《さえぎ》った。 「今日は飲むの」おみの[#「みの」に傍点]は嬌《なまめ》かしい表情で微笑し、手でまた酒を啜った、「これまでずっと胸にしまっておいたことを、今日はすっかり云うつもりよ、枡平の娘とお客さまではなく、土田さま小野さまとおみの[#「みの」に傍点]、男と女の対でいきましょう、いいわね」 「おれの失敗だったな、土田」と十太夫が云った、「よし[#「よし」に傍点]野にすればよかった」 「初めてお二人がみえたのはあたしが十七のとしだったわ」とおみの[#「みの」に傍点]は続けた、「それから十九のとしにあの話が出たのよ、いったい二人のうちどっちが好きだ、土田かおれかって、小野さまが膝詰めで仰《おっ》しゃった」 「とんだ雪見酒になったぞ」と十太夫が云った、「まあお酌をしよう」 「あたし途方にくれちゃいました」十太夫の酌を受けながらおみの[#「みの」に傍点]は続けた、「あなた方はいつもお二人ごいっしょだし、土田さまも小野さまもいいお方だし、一人ずつべつにお会いしたことはないでしょ」 「その話ならむし返すことはない」と十太夫が云った、「三年まえに相談しあって、ちゃんときまりがついている」 「あたしはまだ娘のままよ、なんのきまりがついたんですか」 「三人の気持が変るのを待とう、ということだったろう、だが肝心な点は一つ、おみ[#「み」に傍点]公が誰を選ぶ気持になるかということだ」 「卑怯だわ」とおみの[#「みの」に傍点]は云い返した、「あたしは二人とも好きだし、この気持は変りようがないんですもの、こういうことは男の方のほうできめるのが本当じゃありませんか」 「おれはみの[#「みの」に傍点]公が欲しい」と十太夫がまじめに云った、「けれども土田を押しのけてまで、自分のものにしようとは思わない」 「あなたは」とおみの[#「みの」に傍点]は土田を見た。 土田はからの盃をじっとみつめていた。十太夫とおみの[#「みの」に傍点]はそのようすを眺めながら、やや暫く待っていた。 「おい――」と十太夫が云った、「おまえ饒舌《しゃべ》り過ぎるぞ、土田」 土田正三郎は十太夫を見て、てれ[#「てれ」に傍点]たように頭を下げ「うん」と口の中で声を出した。それまで饒舌り続けていたが、注意をされて口をつぐんだ、というふうにみえた。 「つづめて云えば」と十太夫が云った、「おれが代りにつづめて云えば、土田の考えもおれと同じだということなんだ、つまり彼もまたおれを押しのけてまでおみ[#「み」に傍点]公を女房にする気はないんだ」 「じゃあどうすればいいの」おみの[#「みの」に傍点]は盃の酒を呷《あお》るように飲んで云った、「あたしもう二十二よ、縁談は片っぱしからはねつけて来ちゃったし、こんなとしになってはもう嫁に貰ってくれるとこなんかありゃあしないわ、いったいあたしはどうしたらいいのよ」 「それはだな」十太夫は少なからず押されぎみになり、唸《うな》声をもらしてから云った、「つまるところ、みの[#「みの」に傍点]公はこの枡平の長女で、だとすれば跡取りだから、いずれ自然と婿を貰うことになるんじゃないか、そうだ」と彼は自分の着想に勇み立って続けた、「嫁にゆくことなんか考えるな、枡平の身代《しんだい》とみの[#「みの」に傍点]公の縹緻《きりょう》なら、婿に来てはそれこそ芝野川の砂利だぞ」 「あたしがお二人のほかの人といっしょになれると思うんですか」おみの[#「みの」に傍点]は手酌で一と口啜ってから、訝《いぶか》しげに十太夫の顔を見た、「――なによ、芝野川の砂利って」 「なんでもない、忘れてくれ」と十太夫は手を振って云った、「だいたいこういう話は世間にありふれていて、ちっとも珍しくないし洒落《しゃれ》にもならない、今日は雪見酒だ、そんな話はよそうじゃないか」 [#6字下げ]三[#「三」は中見出し] 柳平を出たとき戸外は昏《く》れていた。風はないので、合羽《かっぱ》と笠《かさ》をつけた二人は、雪の中を暢《のん》びりあるきだした。危なかったなあ、と十太夫が云って、可笑《おか》しそうに笑った。みの[#「みの」に傍点]公のやつ居直ったぜ、あたしをどうしてくれるんだって、冗談じゃない、結婚の約束をしたわけじゃあるまいし、三人の気持が変るまで待とうと云っただけじゃないか。今でもそれが変らないとなれば、責任はおれたちだけにあるんじゃない、おみ[#「み」に傍点]公にだってあるんだ。みの[#「みの」に傍点]公は自分をも責めなければならない筈だぞ、そうだろう、と云って土田を見た。 「そうかもしれないが」と土田が答えた、「笑いごとじゃあないな」 「そこでよせ」と十太夫が遮った、「おまえは饒舌り過ぎる」 土田正三郎は黙った。笑いごとじゃないさ、おれたちはこれが三度めだぜ、と十太夫が云った。初めは北園の娘、二番めは安川の妹、覚えているか。土田正三郎は黙って頷いた。初めは十五のとしだったろう、火事のあるまえ、小野の家が御蔵の辻にあったころ、同じ小屋敷の中に北園勝兵衛という納戸役《なんどやく》がおり、そこに菊乃《きくの》という娘がいた。三男四女という子福者であり、菊乃は二女で十六歳だった。十太夫は北園の長男の勝之丞《かつのじょう》と剣術なかまで、家も近いことだし、菊乃が好きになった。以前から知ってはいたが、好きだと思いはじめるとすぐに、土田正三郎を伴《つ》れていって、菊乃にひきあわせた。男の十五と女の十六歳は一つ違いとは云えない、女のほうが躯も感情もずっとおとな[#「おとな」に傍点]である。十太夫は自分が子供扱いにされているように誤解し、対抗しようとして土田を伴れていったのだが、すると、土田も菊乃を好きになったことがわかった。菊乃は左の眼が少し斜視で、人をみつめるとそれが先かしく、媚《こび》をふくんだようにみえる。菊乃について語りあったとき、二人はどちらもその眼つきに魅せられたことを知ったし、お互いの気持がどんなに熱しているかも理解した。まもなく、土田正三郎は北園へゆかなくなった。十太夫のほうが古くからの知り合だから、自分は身をひくべきだと思ったのだが、十太夫もすぐにそれを察して、菊乃のことは諦めてしまった。 ――おれは小野家を背負っているんだからな、と十太夫は分別ありげに云った。いまから女のことなんか考えていらりゃしないよ。 安川の妹はしづ[#「しづ」に傍点]といった。これは二人が十八歳のときで、小野が修業のため江戸へゆくまで、一年ちかく続いたものだ。しづ[#「しづ」に傍点]は縹緻も十人並だし、どこといって特徴のない、ふっくらとした感じの、おとなしい娘で、としは十五歳だった。安川の母と土田の母とが娘時代の友達だったため、安川の母が娘のしづ[#「しづ」に傍点]を伴れて、しばしば訪ねて来た。しづ[#「しづ」に傍点]が十歳くらいのときから土田正三郎は知りあっていたが、好きだという感情がめざめると、これまた十太夫を同席させずにはいられなくなった。半分はしづ[#「しづ」に傍点]を見せる気だったろう、いくらかは自慢したかったとも云えるが、十太夫は一と眼でしづ[#「しづ」に傍点]にのぼせあがってしまい、十太夫がのぼせあがったことを土田正三郎も感じ取ったのであった。また鉢合せだ、と二人はお互いに思ったが、こんどは譲らないぞ、とはらをきめたことも一致していた。 ――二十歳になったら嫁に貰おう、おれは小野の当主だから、早く身をかためなければならないんだ、と十太夫は思った。 ――妹が死んでおれは一人息子だ、と土田は土田で思った。早く嫁を貰って親たちを安心させなければならないからな。 二人ともまず彼女の心を掴もうとした。しづ[#「しづ」に傍点]の気持をしっかり掴むほうが勝ちだ、縁談はそれからのことだと思い、かれらなりにいろいろ努力をした。もちろん十太夫は勤めのほかに道場での稽古があったし、土田正三郎は奉行職記録所へ勤務の命が出たから、努力をした、というのはおもに主観的な意味で、実際にこれこれのことをした、という実績はあまりなかったようだ。このあいだに、二人の感情には幾たびかの波があった。すなわち、十太夫は土田が早くしづ[#「しづ」に傍点]の心をとらえればいいと思い、土田正三郎も同じことを十太夫に期待し、それが逆になって、こんどこそおれがしづ[#「しづ」に傍点]を嫁に貰うぞと、互いに心の中でいきり立つ、というぐあいだったのだ。そうして、十太夫が江戸へ修業にゆくことになり、それといっしょに土田もしづ[#「しづ」に傍点]から遠ざかった。 ――親友の留守に親友をだしぬくのはいやだ、と土田正三郎は言明した。 そのとき十太夫と土田と喧嘩になった。そんな例はあとにも先にもない、たった一度のことなのだが、問題はしづ[#「しづ」に傍点]で、自分が留守のあいだ安川へ近よらないというのは侮辱だ、と十太夫が怒りだしたのである。それは恩きせがましいうえに高慢だと云い、土田も珍しく、安川から遠ざかるのはおれの自由だとやり返した。兄弟よりも仲のいい二人、いつも形と影のようにはなれない二人が口論をはじめたので、周囲の者たちは半ば吃驚《びっくり》し、半ば好奇心を唆《そそ》られて、そのなりゆきを見まもっていた。十太夫は赤くなってどなりたて、土田も肩をいからせて叫び返し、やがて下城の刻《とき》が来て、大手門を出るまで続いた。そのころには大勢の者が二人のあとからついて来、二人はついに取っ組みあいに。なった。十太夫のほうが先にとびかかり、土田を押し倒したが、土田はすぐにはね返して、反対に十太夫を押えこんだ。 ――さあどうだ、と土田が云った。 ――ちょっと待て、と十太夫が云った。 ――待てとはなんだ。 ――まわりを見ろ、と十太夫が云った。こいつらはおれと土田が無二の親友だということを知っている、にもかかわらず、二人の喧嘩を止めようともせず、面白そうに見物しているとは不人情じゃないか。 ――それはそうだ、と土田は手を放した。 ――こんな不人情なやつらに見物させることはない、と云って十太夫は立ちあがった。こいつらから先にやっつけてやろう。 見物していた者たちが逃げだしたのは云うまでもないし、二人の喧嘩もそれで終った。十太夫は江戸へゆき、土田正三郎はしづ[#「しづ」に傍点]から遠ざかった。 「おい、ちょっと待て」十太夫が急に雪の中で立停《たちどま》った、「その話で思いだしたが、安川の妹はどうした」 「知らないな、もう嫁にいって子供の二、三人もいるんじゃないか」 「うん」十太夫は指を折ってみて頷いた、「そうだろうな、もう二十三ぐらいだからな」 「北園の娘はどうしている」 「あれは嫁にいって死んだよ」と十太夫はまたあるきだしながら云った、「いったさきの名は忘れたが、初めてのお産がひどい難産、そのために死んだということだ」 土田正三郎は黙ってゆっくりと頷いた。十太夫は笠のふちを指ではじいて雪をとばし、合羽をばたばたと、鳥の羽ばたきのように振って雪を払いながら、口の中でぶつぶつ独り言を呟《つぶや》いていたが、急になにどとか決心したように、「じゃこれで」と云いさま辻になっている道を、せかせかと右のほうへ曲っていった。 その翌日から五日のあいだ、十太夫は土田の役所へあらわれなかった。役部屋の者たちはふしぎそうな、そして、なにか始まるぞという刺戟的《しげきてき》な期待のために仕事も手につかないような眼つきで、ひそかに土田正三郎のようすを見まもっていた。頭取の加地宗兵衛《かぢそうべえ》は三日めに気がついたらしい。頭取部屋は役所の中で一人だけ別になっているが、三日めの下城の刻が近くなってから、仕切の襖をあけて、土田の机の側へやって来た。 「どうしたんです、あの豪傑は」と頭取は温厚な笑顔で問いかけた、「二、三日みえないようだが、なにかあったのですか」 「私はなにも知りません」と土田は答えた、「たぶんいそがしいのでしょう」 「あのくらいそうぞうしい人間もないが、来ないとなると気になるから妙なものだ」と頭取は云った、「病気でなければいいがな」 五日目にも姿をみせないので、役所が終ったあと、土田は三の丸の道場へ寄ってみた。十太夫は素面素籠手で、上位の者に稽古をつけていた。汗止めはもとより、稽古着も汗びっしょりであるが、これまでに見たことのないくらい力のこもった、精悍《せいかん》な稽古ぶりであった。道場の臆病口《おくびょうぐち》で見ていると、安川大蔵が側へ来て目礼した。 「元気なようだね」と土田が去った。 「あのとおりです」安川は苦笑した、「もう二刻以上も休まないんですよ」 「なにかわけでもあるのか」 「そのようですが」安川はちょっと口どもった、「口止めされていましてね」 「この四、五日とんと姿をみせないんだ、病気でもしているんじゃないかと思ってね」 「あのとおり元気いっぱいです、いずれ小野さん自身から話されるでしょう、決して心配することはありませんよ」と云って安川は向うへ頷いてみせた、「――気がついたようですね」 十太夫が走って来て、荒い息をしながらどなった、「どうした土田、ちっともあらわれないじゃないか、風邪でもひいたのか」 [#6字下げ]四[#「四」は中見出し] 「当時、長島藩では治水工事に関して面倒な事件が起こり、普請《ふしん》、材木、勘定の三|奉行《ぶぎょう》と重職とのあいだに、三年越しの吟味が行われていた。――工事は芝野川と久呂川との合流点に、水量を調節するための二重水門を造る計画で、もう七年もまえから着手されたのだが、出水のために二度失敗したうえ、計上費や用材の不正が発見され、その責任問題がやかましくなっていた。 だからといって、家中ぜんぶがその紛争に関係しているわけではない。工事の担当者とか、吟味に当る役人や重職のほかは、平常と変りのない生活をしていた。土田の属する記録所は、役目の性質から多少は事務が煩雑《はんざつ》になり、ときには下城が一刻もおくれることなどもあったが、吟味事件そのものにはむろんかかわりはなかった。 十太夫の無沙汰《ぶさた》はさらに十日ちかくも続き、それから或る日、例のように突然、稽古着のままとびこんで来た。 「今日はいっしょに帰ろう」と十太夫は片手で額の汗を拭きながらどなった、「久しぶりで一杯やろう、いいな」 下役の者たちは忍び笑いをし、仕切の襖をあけて加地頭取が覗いた。十太夫はそんなことは眼にも入れず、とぶようにして出ていったが、またすぐに戻って来た。 「帰るまえに道場へ来てくれ」と十太夫はどなった、「ちょっと相手をしてもらいたいんだ、いいな」 土田は眼で返辞をし、十太夫は走り去ろうとしたが、その役部屋にいる若侍の一人を認めると、部屋じゅうに鳴り響くような声で咎めた。このごろ稽古を怠《なま》けている、そんなことでは上達しないぞ、どうして道場へ来ないんだ、とたたみかけるように云った。その若侍は赤くなった顔を机の上へ貼りつくほど伏せ、口の中でなにやら答えながら、さもいそがしそうに筆を動かしていた。 「またそうぞうしくなるようだな」加地頭取が襖を大きくあけ、土田の側へ来て、机の上を眺めながら云った、「道場へゆくんならもう片づけるがいいでしょう、済んだ分だけ受け取りますから」 「いまお届け致します」と土田は答えた。 道場には十太夫と安川だけで、ほかには誰もいなかった。十太夫の脇に道具が置いてあり、土田正三郎を見るなり、待ちかねたように面《めん》籠手《こて》をつけ始めた。 「今日はおれが受ける」と十太夫は云った、「土田が打ちをやってくれ」 土田は十太夫を見た。 「文句を云うな」と十太夫は面の中からどなった、「そっちで打ちを入れるんだ、遠慮はいらない、おれを粉砕するつもりでやってくれ」 土田正三郎はもの問いたげな眼をした。 「文句を云うな」と十太夫は竹刀《しない》を取って素振《すぶ》りをくれた、「さあ、支度をしてくれ」 土田は稽古着に着替えながら、なにがあったのかと、安川大蔵に訊いた。安川はただ肩をゆりあげただけであった。道場へはいっていった土田は、自分の竹刀を取って立ち向うと、十太夫の面と胴へ、みごとな打ちを二本入れた。 「弱い、弱い」と十太夫が叫んだ、「もっと力いっぱいやれ」そしてさらにどなった、「おれをかたきと思って打ち込むんだ、さあ」 土田正三郎はするどい打ちを面へ入れ、十太夫が受けると、竹刀を返して躰当りをくれた。十太夫は転倒し、転倒したまま十二、三尺も滑《すべ》ってゆき、「これまで」と叫んで面をぬいだ。ばか力だ、よけいなことを、と云いながら十太夫は足を投げだした恰好で、籠手を外し、胴をぬいだ。安川がそれを助け、十太夫は額の汗を手で押しぬぐった。 半刻のち、十太夫と土田は芝野川に沿った畷道《なわてみち》をあるいていた。 「おれは安川のしづ[#「しづ」に傍点]を嫁に貰う」と十太夫が云った、「異存があるか」 土田は眼をそばめて十太夫を見た。 「安川大蔵の妹だ、忘れたのか」と十太夫が云った、「――このまえ二人で話してから、気になったので安川に訊いてみたんだ、するとまだ未婚のままうちにいるという、母親に亡くなられて女手がないため、主婦の代りになったので婚期を逸したということだ」 十太夫の口ぶりにはなまなましい感動がこもっていた。彼は安川家へ訪ねてゆき、しづ[#「しづ」に傍点]と会って話した。彼女が嫁にゆかなかったのは、主婦代りをしなければならなかったからではなく、土田と十太夫の二人を忘れることができず、そのどちらかでなければ、一生をともにする気になれなかったためである、と告白した。十太夫は続けて安川家へゆき、そのたびにしづ[#「しづ」に傍点]と話しあった。安川大蔵はすでに結婚して、二歳になる子供もある。しづ[#「しづ」に傍点]は父親や弟の世話をするだけだから、その機会さえあれば、いつ嫁にいってもいい立場であった。これらの事情を話しあっているうちに、しづ[#「しづ」に傍点]の気持は十太夫にかたむいてき、十太夫もしだいに心がきまってきた。 「おれは抜け駆けをしたかたちだが、卑怯ではなかったつもりだ」と十太夫は肩を怒らせるような調子で云った、「――会って話すたびに、必ず土田のことを話題にし、むしろ土田を推薦するようにつとめた、けれども、しづ[#「しづ」に傍点]の気持は少しも迷うようすがなく、おれとの結婚なら承知すると云った」 十太夫が立停ったので、土田正三郎も足を停めた。昏《く》れかかる空は青ずんで高く、斑《まだら》に雪の残った河原の向うで、芝野川の流れが静かに瀬音をたてていた。 「仔細《しさい》はこのとおりだ」と云って十太夫は土田を見た、「そっちに異存があれば聞こう」 土田正三郎は高い空を見あげ、唇を舐めながら、暫くのあいだ黙っていた。 「よし、もうそのくらいにしろ」と十太夫が云った、「土田はいつも饒舌り過ぎる」 土田正三郎はてれ[#「てれ」に傍点]たような苦笑をもらし、十太夫はおうと吼《ほ》えながら、力をこめて、右手の拳《こぶし》を空へ突きあげた。若い精力が躰内に満ち溢れていて、どうにもじっとしていられない、というふうな声であり動作だった。 「少し寒くなったようだな」土田が去った。 「待て、まだ話が残ってる」と十太夫が遮《さえぎ》った、「土田はこれから枡平へゆくんだ、今日はもとより、これから先も暇があったら、自分ひとりで飲みにゆくんだ、わかるか」 土田正三郎は眼を細めた。 「おい、先ばしったことを思うな」十太夫は土田がなにか云ったことを制止するように続けた、「まず聞け、いいか――安川のしづ[#「しづ」に傍点]がなぜおれを良人《おっと》に選んだか、その理由がわかるか」 土田は黙っていた。十太夫はすぐに続けた。 「それはな、おれが一人で安川へいったからだ、初めからの計画じゃない、しづ[#「しづ」に傍点]が未婚のままにうちにいると聞いて、どんなふうに変ったかを見たうえ、まだあのころのように美しかったら土田もさそってゆくつもりだった、嘘じゃないぞ、本当にそう思って訪ね、しづ[#「しづ」に傍点]と二人だけで話した、その初めて訪ねていった帰りに、おれはしづ[#「しづ」に傍点]のようすに昔とは変ったところがあったことに気づいた、――よく聞いてくれ、いいか、ここが肝心なところなんだ」 まえにはどこかに隔てがあった。こっちをみつめるまなざしにも、話しぶりにも、しな[#「しな」に傍点]を作った羞《はにか》みようにも、薄い紙一重を隔てて見るような、もどかしさが感じられた。それがとんどはまるで違う、すべてがしっくりと、割った木を合わせるように、お互いの感情が隙間なしに通じあうのだ、と十太夫は云った。 「お互いがそれだけとし[#「とし」に傍点]をとった、つまりおとなになったためだろうか、と考えてみた、婚期におくれたしづ[#「しづ」に傍点]の気持が、男を求めてあせっているからではないか、いろいろ考えたが、そうじゃない、問題はしづ[#「しづ」に傍点]のほうにだけあるんじゃなく、おれのほうにもある、おれの気持もあのころとはまったく違っているんだ」と云って十太夫は、土田を咎めるような眼でみつめた、「これはどういうわけだ、二人のこの変りようはなんだ、――おれはそれがどんな原因によるものか知りたかった、それで土田をさそうまえに、その理由をつきとめようと思い、二度、三度と一人で訪ねた」 「寒いよ」と土田が云った、「すっかり昏れてしまった」 「そうして二人だけで会っているうちに」と十太夫は構わずに云った、「おれはだんだんにわかってきた、なんだと思う、しづ[#「しづ」に傍点]とおれの気持がぴったりよりあい、結婚にまで踏み切れた理由はなんだと思う」 土田正三郎は黙って空をにらんでいた。 「それはこうだ」と十太夫は云った、「その理由はただ一つ、おれが土田といっしょにではなく、一人で訪ねてゆき、しづ[#「しづ」に傍点]と差向いで話しあったからだ、つきつめたことを云えば、男女の仲は一対一ということなんだ、また、そこで思い当ったんだが、いつの場合でもおれと土田は一躰同様だった、おれが好きになれば土田も好きになる、そしてお互いの友情を裏切らないためだと思って、二人いっしょでなければどの娘ともつきあわなかった、ばかばかしい、娘のほうではこれをどう感じるか――こっちが二人で一躰同様なら、娘のほうでもそのとおりに感じただろう、だから枡平のみの[#「みの」に傍点]公のように、おれたちのほかの男とは結婚できないが、おれたちのどっちを選んでいいかもわからないと云うことになる、これでわかったろう、おれたちは極めて子供くさい、ばかげた廻り道をしていたんだ」 土田正三郎はくしゃみをし、懐紙を出して洟《はな》をかんだ。 「土田はこれから一人で枡平へゆけ」と十太夫は云った、「一対一でやればみの[#「みの」に傍点]公の気持ち片づくだろう、そうしたら二た組でいっしょに式をあげよう、いいな」 [#6字下げ]五[#「五」は中見出し] その翌年の二月、小野十太夫は安川しづ[#「しづ」に傍点]と祝言《しゅうげん》した。土田正三郎にも婚約者ができたが、例の治水工事にからまる吟味が終りかかっていて、役所の事務が多忙なため式が延び、九月になってようやく祝言をすることができた。相手は枡平のおみの[#「みの」に傍点]ではなく、城代家老の姪《めい》に当る篠原《しのはら》しのぶ[#「しのぶ」に傍点]であった。 ――どうしたんだ、あんなに仲のよかった小野と土田が、このどろすっかり疎遠になったじゃないか。 ――生活が変れば感情も変るさ、両方とも結婚したからだろう。 ――そうだ、二人ともおとなになったのさ、あの友情はおとなのものではなかった、幼年時代からずっと続いていて、つまり遊び友達という気持が抜けなかったまでだ、それが二人とも妻帯したので、ようやくおとなになったというところだろう。 ――はかなきものだね。 家中の人たちはそんなふうに評しあった。慥《たし》かに、二人はほぼ一年くらい疎遠にみえた。そのあいだにも、土田は三日か五日に一度は道場へゆき、半刻くらい十太夫と立合いをした。躯《からだ》をやわらかくしたいというのが目的で、べつに剣術修業という意味ではなく、一と汗かくとやめてしまう。以前ならそこで「一杯やりにいこう」という段取になるのだが、そうはせず、まっすぐにお互いが帰宅する、という状態が続いたのである、――大多数の例では、これがそのまま自然のなりゆきというかたちになるであろう、生活が変れば人間の感情も変るものだ。はかないと云えばはかないだろうが、十太夫と土田の場合はそうはならなかった。かれらが結婚した年の冬にかかるころから、いつとはなしにまた接近しはじめたのである。いつそれが始まったかはわからない、或る日、十太夫が「今日は一杯やろう」と云いだし、それから五日おき、三日おきに飲み、いっしょに稽古をしたあと、道場で話しこむというぐあいだった。そうして、周囲の人たちがそれと気づいたときには、二人はまったく以前の二人になっていたのであった。 「土田は酒が弱くなったな」と十太夫が云った、「もう酔ったようじゃないか」 十月下旬のかなり強い風の吹いている夕刻、袖町という横丁にある「よし[#「よし」に傍点]野」の店で、二人はつけ[#「つけ」に傍点]板に向って腰を掛けていた。台を隔てて主人の留吉《とめきち》と女房のおいせ[#「いせ」に傍点]がいる。おいせ[#「いせ」に傍点]は燗番《かんばん》であり、留吉は肴《さかな》を作る。まだ早いので、客は二人だけだし、留吉夫婦は二人の気性を知っていたから、なるたけ話の邪魔にならないようにとつとめていた。 「酔ったのでなければ、なにか心配ごとでもあるのか」と十太夫が云った、「そうだろう、うちでなにか気にいらないことでもあったんだろう、どうだ」 土田正三郎は盃の中をじっとみつめた。 「むだなお饒舌りはよせ」と十太夫はまた云った、「土田はみの[#「みの」に傍点]公を貰えばよかった、みの[#「みの」に傍点]公を女房にしていればうまくいったんだ、――いったいどうしてみの[#「みの」に傍点]公を貰わなかったんだ、え、どういうわけだ」 土田正三郎は静かに手をあげて、右の耳のうしろを撫《な》でた。どう答えたらいいか考えているようすで、しかしやがて、僅かに首を左へかしげた。 「わけなんかないさ」と土田は云った、「――つまり、小野が結婚してしまったんで、あの娘も拍子ぬけがしたらしいよ」 「拍子ぬけだって」十太夫は軽蔑したように唇を片方へ歪《ゆが》めた、「こんな場合に拍子ぬけなんて言葉を使うやつがあるか、枡平には金が預けてあったんだ、土田が一人で飲みにゆくようにって、ところが預けた金はそっくり枡平から返してよこした、つまりおまえは枡平へゆかなかったんだろう」 「いったさ」と云って土田は十太夫を見た、「――どうしてゆかなかったなんて思うんだ」 「金がそっくり返って来たと云ったろう」 「おれは役料を十人|扶持《ぶち》取っている」と土田は穏やかに云った、「父からきまって貰う小遣《こづかい》もある、それに、枡平では勘定をろくさま取らないんだ」 「どうして勘定を取らないんだ」 土田は考えてみてから、云った、「――たぶん拍子ぬけがしたんだろう」 「おまえはお饒舌りのくせに言葉を知らないやつだ、それも拍子ぬけなんていう問題じゃないじゃないか」 そして十歳か十一歳のころ、土田が同じように当てずっぽうなことばかり云った例を幾つかあげ、それでよく記録所などに勤めていられるものだ、ときめつけた。やがて十太夫も酔ってきて、話を元へ戻し、家庭でどんな不愉快なことがあったか、と訊き直した。土田正三郎は考えこんだ。なにが不愉快だったろう、今日うちでなにか気にいらないようなことがあったろうか、とふり返ってみるようすだったが、そんなような記憶はないもようであった。 「じゃあ訊くが」十太夫はもどかしそうに土田を見ながら云った、「土田は女房とうまくいっているのか」 土田正三郎は平手打ちでもくらったように、眼をみはって十太夫を見返した。十太夫はまた土田のその眼をじっと見まもっていて、それから唇で微笑した。 「よし、それ以上饒舌るな」十太夫はいかにも先輩らしく云った、「土田は結婚してまだ三十日ちょっとしか経《た》たない、おれはもうその十倍も経験しているんだ、いいか、ほぼ三百日も結婚生活をしているが、まだ女房とのあいだに一度だって不愉快なことが起こったためしはないんだぞ」 土田正三郎は手酌でゆっくりと飲んだ。おいせ[#「いせ」に傍点]が新しい燗徳利を二本持って来、二人の前にあいている徳利と替えていった。十太夫は新しい徳利から酒を注《つ》ぎ、横眼で土田を観察しながら、独りでしきりになにか合点していた。 「そうだ、そのとおりだ」と十太夫は頷《うなず》いて云った、「結婚生活をうまくやってゆくにはその点が大事だ、その点さえ故障がなければ、たいていの不平不満は解決されるものだ、土田はそこに気がつかないんだろう」 土田正三郎は唇をまるくしながら、やむを得ない、とでも云うふうに首をかしげた。 「心配するな、おれがうまく指南してやる」と酒を啜《すす》って十太夫が云った、「おれも二月に祝言して、しづ[#「しづ」に傍点]と寝所をともにするようになってから気がついたんだ、おれたちは、と云うのはつまりおれと土田のことなんだぞ、――おれたちは二人ともおんなを知らなかった、酒は早くから飲みだしたし、娘に惚《ほ》れることは惚れた、しかしおんなに触れる機会はなかったから、まるでお先まっ暗だった、あんなにまごついたことはないぜ、まったく、まったくまごついたよ、ああ」十太夫は喉で笑った、「ばかばかしい話さ、なんだっておれたちは遊ばなかったんだ」 土田正三郎は当惑したように、片方の肩をむずっと動かした。 「饒舌るな」と十太夫が云った、「なにも理由なんかありやしない、潔癖だとか、志操《しそう》堅固なんていうものでもない、要するに、その方面にかけては育ちそくないであり怠け者っだったんだ、そうだろう」 土田正三郎は考えてみて、そうかな、というふうに首をかしげた。 「そうさ、それだけのことさ、きまってるじゃないか」と十太夫は云った、「土田だって結婚したときにはまごついたろう、おまえは融通がきかないからな、どんなにヘどもどしたかおれには見えるようだぜ」 土田は静かに「知ってたよ」と云った。 「知ってたって」十太夫は不審そうに問い返した、「――なにを知ってたんだ」 「小間使から教えられたんだ」と土田はゆっくりと云った、「十二のとしにさ」 十太夫の眼が大きくなり、土田を睨んだまま眼球がとびだしそうになった。 「こま」と十太夫は吃《ども》った、「――小間使に教えられたって」 「十二のとしだったそうだ」 「おい、少しはなれろ」十太夫は顔をしかめながら身を反《そ》らした、「きさま、――不潔なやつだな、冗談じゃない、十二やそこいらで、ちえっ、いやなやつだな、どの小間使だ、こその[#「こその」に傍点]とかいったあのちびか」 土田正三郎は首を振って否定した。 「でないとすると太っちょのほうか」 「おれは知らないんだ」 「そんなことを教えられたのにか」 「少しおれに話させてくれ」 「土田は饒舌り過ぎる」 「おれではないんだ」と土田が云った、「おれはおまえと同様、なにも知らなかった、知っていたのはしのぶ[#「しのぶ」に傍点]のほうで、聞いてみると十二のとしに、小間使から教えられた、と云うんだ」 十太夫は反らせた躯を元へ戻し、土田を眼の隅で睨みつけながら酒を啜った。土田正三郎は済まなそうな顔で、だがなにも云わずに手酌で飲んだ。 「それなら、なにをそんなに気に病んでいるんだ」と十太夫が問いかけた、「女房と喧嘩でもしたのか」 土田正三郎は「なんにも」と云って、片方の肩をまたむずっと動かした。 土田正三郎には不愉快なことも、気に病むこともなかった。実際は小野十太夫こそ、そのとき大きな心配があり、気分がおちつかず、いらいらしていたのである。そうして、その日から十四五日のち、十太夫は目付役へ呼びだされ、数回にわたって吟味役から取調べを受けた。理由は、治水工事で不正のあった商人と、材木奉行、郡奉行《こおりぶぎょう》らと関係があり、不当の金品を受取った、ということであった。 [#6字下げ]六[#「六」は中見出し] 十太夫に続いて土田が呼び出された。土田が証言をし、枡平の主人が呼び出され、それで十太夫に対する嫌疑はきれいにぬぐい去られた。――疑われたもとは、治水工事で不正をはたらいた主謀者たちの中から、十太夫に金が渡っていたことがわかったからであるが、これは十太夫がこれらの子供たちに剣術を教えた謝礼であり、その金は別途収入として土田と飲食に使ったものだし、枡平もその裏付けをしたので、結局なにごともなく済んだのであった。 「おまえ道場を引受けてくれ」事が片づいたあとで十太夫が土田に云った、「――目付役に呼び出され、吟味を受けたようなからだで人に剣術の指南はできない、土田の腕なら申し分なしだ、頼むからおれのあとを引継いでくれ」 土田正三郎は答えなかった。十太夫は暫く土田のようすを見まもっていて、ごうをにやしたように向き直ったとき、昔どこかの藩にたれそれ[#「たれそれ」に傍点]とかいう侍があった、と土田がゆっくり云いだした。 「どこの藩だか、なんという名の侍か忘れたがね」と土田は語った、「役目が勘定方《かんじょうがた》だったことは慥かだ、或るときその役所で五十両という現金がなくなった、どうしたのかわからない、役部屋の者に嫌疑がかかり、厳重な吟味が行われたが、それでも金は出てこないし、盗まれたのか紛失したのかもわからなかった、そんなことはよくあるものさね」 「肝心な話になると」十太夫はいらいらして云った、「土田のお饒舌りはちっとも進まなくなる、それからどうしたんだ」 「その事は解決のつかないまま、結局うやむやに終ってしまった、ところが」と土田は一と口酒を啜ってから云った、「――ところが無解決のまま吟味が終ったあとで、たれ[#「たれ」に傍点]某という一人の侍が辞任を願い出た、こんな疑いを受け、吟味取調べをされた以上、この役にとどまるわけにはまいらない、それでは自分の良心がゆるさない、そう主張してゆずらず、やむなく役替えになった、つまり当人の主張がいれられたわけなんだな、まことに出処進退のいさぎよい男だといわれたそうだが、暫く経つと妙な噂が弘《ひろ》まった、――彼はなぜ辞任したのか、ということだね、吟味取調べを受けた者は、ほかにも大勢いる、彼だけが疑われたわけではない、それであるのに、彼一人だけがその役所を去ったのはなぜだ、かえりみてやましいことがあったんじゃないか、その役所にとどまっていると、気が咎めて耐えられないようなことが、――こういう疑惑は、五十両という金に対して現実的な責任が明らかにされたよりも、却《かえ》って彼のために不利であり、ぬぐうことのできない汚点となるものだ」 「それでどうした」 「噂は弘まるばかりだし、無実を証拠立てる方法もない、たれそれ[#「たれそれ」に傍点]とかいうその侍は、たまりかねてその藩を退身した、たぶんこらえ性のない男だったんだろうな」と土田は巧みにま[#「ま」に傍点]をおいて云った、「――彼が退身したあとで、問題の金が発見された、どういういきさつだったか忘れたが、ともかく五十両はちゃんと出て来たんだ、けれども、退身したたれ[#「たれ」に傍点]某に同情する者はなく、彼に対する疑惑が誤りだったと云う者もなかった、つづめて云うと、彼は出処進退を明らかにしたことによって、却って自分を不当な」 「その話はいつか聞いた」と十太夫が遮った、「おまえはおれに師範を続けさせようとして、そんな話をもちだしたんだろう、だがそいつはでたらめだ、作り話だ」 「それなら云ってしまうが、これはこの長島藩であった事なんだ」 「ばかなことを」 「古い人は知っている筈だ」と土田は云った、「おれは父に聞いたんだがね、御先代の治世にあった事で、その侍の名は矢野五郎兵衛というんだよ」 十太夫の口がだんだんに大きく開いた。錠《じょう》の外《はず》れた木戸がしぜんと開くように、少しずつ大きくなり、下顎が垂れさがるようにみえた。 「矢野五郎兵衛だって」と十太夫は唾をのみこんで反問した、「――それは土田の」 「そう」と土田は頷いた、「おれの母の外祖父だ、母は忍田の養女になっていたが、じつは矢野家の出なんだ」 十太夫は唇をひき結んだ。矢野五郎兵衛という名を聞いて、彼もまたその話を思いだしたのであろう。ふきげんに手酌で二杯飲んだ。 「おまえは饒舌り過ぎる」と十太夫は顔をしかめて云った、「いちごんで云えば、師範のあとを引受けるのがいやなんだろう」 土田正三郎は黙って微笑した。 「それならそう云えばいいんだ」と十太夫は云った、「なにも譬《たと》え話なんかもちだすことはありやしない、いやだと云えばわかることだ、まったく土田は面倒くさいやつだよ」 土田正三郎はなにも云わなかった。そのとき二人は、袖町の「千石」という店で飲んでいたのだが、そこを出てから「よし[#「よし」に傍点]野」へゆき、腰を掛けたかと思うとすぐに、十太夫が「枡平へゆこう」と立ちあがった。土田正三郎は反対しようとしたが、十太夫は「饒舌るな」ときめつけ、土田の手を掴《つか》んで外へ出た。枡平ではおみの[#「みの」に傍点]が給仕にあらわれ、十太夫としきりにやりあったが、土田は聞くだけで話には加わらず、しまいには肘枕《ひじまくら》で横になってしまった。 二人の生活は完全にもとどおりになった。十太夫に子供が生れ、土田正三郎は父の隠居で中老職を継いだ。そして記録所頭取を兼任することになったが、相変らず十太夫は「おい、飲みにいこう」とか、「道場で一本つきあってくれ」とか、云ってとび込んで来るし、そうでなければ土田のほうからでかけてゆき、どちらにせよ下城のときは必ず二人いっしょだった。一般にはこういう関係は嫌われるか、笑い話にされるものだが、この場合はごく自然に受けいれられ、家中《かちゅう》の人たちはむしろ好感をもって二人を見ていたばかりでなく、長島藩の「名物」というふうに考えていたようである。一例をあげると、或るとき十太夫に江戸詰の沙汰《さた》が出た。小姓頭という役目だから、もうとっくに江戸詰に当っていなければならなかったのだが、精武館道場の師範であるため延びていた。それがいよいよ延ばせなくなったわけで、その沙汰を申し渡すことになったのだが、老職たちの中から誰が云いだすともなく、十太夫を江戸へやるなら土田も江戸へやらなければなるまい、という説が出た。しかし国許《くにもと》の中老職は動かせないため、協議をかさねた結果、ついに十太夫の江戸詰は延期することになった。それほど二人の友情が大事にされた、というのではなく、かれらをはなればなれにすることがなんとなく「不自然」であるように思えた、というほうが事実に近いようだ。 土田は三十歳のとしに女子を儲《もう》け、それと前後して枡平のおみの[#「みの」に傍点]が婿を取った。――土田は女児にすず[#「すず」に傍点]と名付けたが、十太夫はすず[#「すず」に傍点]を自分の子の小十郎の嫁にすると主張した。かくべつな意味はない、世間の親たちがよく考えることだし、それが実現することもあり、年月の経つうちに忘れられることもある。だが二人の場合にはほんの少しだが変ったところがあった。というのは、結婚以来はじめて、お互いの家族のことが話題になった、という点である。かれらは少年時代まで、――つまり十太夫の家が御蔵の辻の土田家と隣りあっていたころは、お互いにその家を訪ねあっていたが、火事のあと十太夫が的場下へ移ってからは稀《まれ》になり、ことに結婚してからは一度も訪ねあったことがない。城中や戸外では絶えずいっしょになるけれども、お互いの家族とはまったく交渉がなかったのだ。――したがって、十太夫がよく、そのすず[#「すず」に傍点]を伜の嫁にきめた、と主張したのは珍しいことであり、云われた土田はけげんそうな顔をしたし、主張した十太夫も、主張したすぐあとでばつ[#「ばつ」に傍点]悪そうな顔をした。 二人が三十二歳になった年の十一月、十太夫が吐血して倒れた。道場で稽古をしているとき、突然よろめいて膝を突き、吐血したのであった。知らせを受けた土田正三郎は、すぐに医者を呼べと命じたが、自分はそのまま事務をとり続けていた。道場から二度も迎えがあり、三度めに医者が来たと告げられてから、ようやく机の上を片づけて立った。 「どうしたんだ」下役の者たちは、土田のうしろ姿を見送りながら囁《ささや》きあった、「小野さんが吐血して倒れたというのに、なにをぐずぐずしていたんだろう」 「御用はそれほどいそぐものではなかったのにな」 「動顛《どうてん》したんだろう」と一人が云った、「吐血といえば尋常なことではないからな」 土田正三郎がいったとき、十太夫は道場のまん中に夜具を敷いて寝ていた。若い門人が三人ばかりで、床板を拭いており、枕の脇には医者の桂慈石《かつらじせき》と安川大蔵が坐っていた。話をしてはいけません、と医者が注意するのを聞きながして、十太夫は「おそいじゃないか」と口を尖《とが》らし、安川と三人で話すことがあるから、みんなちょっと遠慮してくれ、と云った。 「話はあとだ」と土田はやわらかに拒絶した、「雨が降ったら傘をさす、病気になったら医師の指示にしたがわなければならない、たまには人の意見も聞くものだ」 「雨が降ったらだって、ふん、饒舌り過ぎるぞ」十太夫は救いがたいと云わんばかりに首を振り、眼をつむった、「――土田の悪い癖だ、おまえはいつも饒舌り過ぎるぞ」 土田正三郎は医者の顔を見た。桂慈石は無表情のまま、十太夫の胸に当てた濡れ手拭を取り替えた。軽い症状ではないという意味か、いまは見当がつかないという意味か、どちらにせよ土田の眼に答えるようすはなかった。 「病気のときぐらいおとなしくするものだ」と土田は十太夫に云った、「――どこか痛むのか」 「話しかけないで下さい」と医者が云った。 十太夫は口の中で「それみろ」と呟《つぶや》き、白っぽい唇に微笑をうかべた。 [#6字下げ]七[#「七」は中見出し] 十太夫はそのまま道場で一夜をすごし、明くる日の午後に自宅へ帰った。土田正三郎も朝まで側にいたが、医者も付きっきりだし安川大蔵もいたので、十太夫と二人になる機会はなかった。医者も二人のことは知っているから、話をする隙を与えないように、絶えず気を配っていたし、土田もそれを察したように、なるべく十太夫を見ないようにしてい、夜が明けて十太夫が眠ったのを慥《たし》かめると、安川にあとのことを頼んで、城をさがり、家へ帰った。 土田正三郎は一睡もしなかったが、帰宅すると風呂《ふろ》を焚《た》かせて躯《からだ》を洗い、平生どおり髪を直し髭《ひげ》を剃《そ》って、父と朝食をともにした。事情を訊かれたので、あらましのようすを話すと、父の正兵衛は登城を休めと云った。母も側から休むようにとすすめたが、彼は欠かせない御用があるからと断わり、時刻になると登城して、自分の役部屋へはいった。 「小野さまはいかがですか」と下役の者がすぐに訊いた、「もうよろしいのですか」 土田正三郎は単符と呼ぶ紙片へなにか書き、自分の印を捺《お》してその下役に渡した。 「お蔵へいって、この記録を出して貰ってくれ」と土田は云った、「それから中林、昨日の書類はまだか」 「もうすぐです」とその中林が答えた。 「いそいでくれ」と土田は云った、「このごろ事務がはかどらないようだな、郡奉行からの期届《きとど》けはまだか」 「まだまいりません」と他の下役が答えた、「催促いたしましょうか」 「まあよかろう」土田は机の上へ書類をひろげ、硯箱《すずりばこ》をあけて朱墨を磨《す》りだした、「――郡奉行か」 下城の刻が近くなったとき、安川大蔵が役部屋へ来て、半刻ほどまえに十太夫を家まで送ったと告げた。 「病気はなんだった」 「胃だろうと云うことです」安川が答えた、「吐血したのは初めてだが、知らないうちに胃が爛《ただ》れていて、下血《げけつ》していたに相違ない、躯がすっかり弱っていると、医者は申しました。私どもは毎日会っているせいか、そんなふうには思えませんでしたが」 「酒も弱くなっていたようだ」と云って土田は安川を見た、「道場のほうは頼むよ」 「帰りにお寄りなさいますか」 「いや」と土田は顔をそむけた、「当分そっとしておくことにしよう」 安川大蔵はじっと土田の横顔をみつめていたが、やがて挨拶をして去った。 三日のちの朝、土田正三郎が登城の支度をしていると、十太夫の家から使いがあり、ぜひ来てもらいたいという口上を伝えた。十太夫がまた吐血をし、土田に会いたがっている、妻女もこころぼそそうだということであった。土田は当惑したように、いそぎの御用があるので、登城の刻限におくれるわけにはいかない、いとまができたらゆこう、と答えて使いの者を帰らせた。――土田は十太夫をみまいにゆかなかった。それほどいそぐ事務があろうとは思えないのに、毎日たれよりも早く役部屋へはいり、下城の刻が来てもあとに残って仕事をした。小野家からはその後なにも云っては来なかったが、安川大蔵がたびたびあらわれて、十太夫の容態を伝え、みまいにゆくようにとすすめた。 「そのつもりだ」と土田はいつも答える、「からだがあきさえしたら訪ねよう、もう四五日したら時間ができると思う」 「なにかおことづけはありませんか」 「ないようだな」と土田は首を振る、「あれば会ったときに話すよ」 けれども土田は小野家を訪ねなかった。 十太夫の容態は少しずつ快方に向っているという。土田正三郎に対する家中の評は、しだいに悪くなるばかりだった。あれほど仲がよかったのにどうしたことだ、肉親のきょうだいより親密で、いつもはなれたことがなかったではないか。それなのにどうしてみまいにゆかないんだ、会いたいという使いさえ受けたそうだが、それでも訪ねてゆかず、みまいの伝言もしないという。それでも親友だろうか、平穏無事なときはつきあうが、病人には用がないというわけか。そういうような非難が弘まり、しばしば土田の側で、聞えよがしに云う者さえあった。 「なにか仔細《しさい》があるのですか」と或る夜、妻のしのぶ[#「しのぶ」に傍点]が訊いた、「いろいろ噂があるそうで、実家《さと》の篠原でも案じておりましたが」 土田は黙っていた。 「あれほどお親しくしていらしったのですから、さぞ待ちかねていらっしゃることでしょう、どうぞ一度みまってあげて下さいまし」 土田正三郎は頷いただけで、なにも云おうとはしなかった。十二月になってまもなく、夜の十時すぎに安川大蔵が訪ねて来、十太夫の病状が急変したこと。その日の夕食のあとで激しい吐血がおこり、一刻ちかく失神していたこと。医者は桂慈石のほかに阿部|甫悠《ほゆう》が立会い、夜半が峠だろうと云っていることなど、走って来たために肩で息をしながら、おろおろと告げた。 「万一のことがないとは云えません、どうかいっしょにいらしって下さい」 「おちつけ」と土田は静かに云った、「これからいったところで、医者が面会をゆるす筈はない、朝になったら訪ねよう」 「しかし万一のことがあったら」 「なにができる」と土田は安川の言葉を遮って反問した、「二人の医者が付いていて、それでもだめなものなら、私がいったところでどうしようもないではないか、うろたえるな」 「うろたえる」と云って安川は土田の眼をするどく睨んだ、「――土田さんは平気でそんなことが仰しゃれるんですか」 「云っておくが」と土田は声を低くした、「私は十太夫の友人であるだけではない、中老という重任があり、奉行職記録所の頭取という役目も兼ねている、いまは十二月で、どちらにも欠かせない御用がたまっているのだ、わからないことを云うな、安川」 「わかりました、それがあなたの友情だったのですね」と安川は云った、「――失礼します」 安川は踵《きびす》を返して去った。 この問答を父の正兵衛は聞いていたらしいが、そのことについてはなにも云わず、寝所へ立つときに、正三郎の居間の外から、「雪になったぞ」と声をかけていった。その夜半すぎに十太夫は死んだ。正三郎は父に弔問《ちょうもん》を頼んで登城し、葬儀も父に代ってもらった。年があけて三月はじめ、宗光寺で十太夫の七十五日忌がいとなまれたとき、初めて土田は焼香しにいったが、ほんの形式だけの焼香ですぐに帰ろうとした。 安川はもちろん、知った顔ばかりだったが、誰も土田には挨拶をしなかったし、眼を合わせることさえ避けていた。 土田もそんなことには無関心なようすで、接待で刀を受取り、そのまま出ようとすると、十太夫の妻のしづ[#「しづ」に傍点]が、幼児を抱いて小走りに来、声をかけた。 「こんにちは有難《ありがと》うございました」としづ[#「しづ」に傍点]は低頭して、抱いている子を見せた、「これが小十郎でございます」 「そうですか、丈夫そうなよい子だ」土田は幼児に笑いかけた、「坊や、幾つだ」 小十郎は母の顔を見、それから片手を出して、慎重に三本を伸ばして差出した。 「ああ三つか、おりこうだな」土田は手で幼児の肩をそっと叩《たた》いた、「お父さまに負けない立派な侍になるんだよ」 「あの」としづ[#「しづ」に傍点]が云った、「わたくしうかがいたいことがございますのですけれど」 「失礼ですが御用がありますから」と土田は遮って云った、「――どうぞお大事に」 そして顔をそむけてそこを去った。 土田正三郎は十太夫の危篤《きとく》が伝えられたとき、仏間にともって夜を明かした。そういう噂が弘まった。十太夫の死後も、七日|毎《ごと》の供養をひそかに行なった。家人の誰にも知れないように、仏間で夜明けまで誦経《ずきょう》してすごした。――こういう噂も伝えられた。土田の妻しのぶ[#「しのぶ」に傍点]の実兄である篠原|頼母《たのも》から出た話で、妻のしのぶ[#「しのぶ」に傍点]だけが知っていたのだという。だが、そんな噂も土田正三郎に対する反感をたかめる役にしか立たず、その評判は少しもよくならなかった。そして六年という月日が経ち、土田正三郎は三十九歳になった。 その年の十二月はじめ、少し早めに下城した土田正三郎は、まわり道をして宗光寺へ寄り、小野十太夫の墓参をした。香華《こうげ》をあげるでもなく、手ぶらでいって、墓に合掌したのち、暫くそこで、あたりを眺めまわしていた。 ――ぼんやりしていたので気づかなかったが落葉を踏む足音が近づいて来、囁《ささや》くような声で呼びかけられ、振返って見ると、小野しづ[#「しづ」に傍点]がそこに立っていた。黒の紋付に濃紺の頭巾をしていたが、頭巾を取りながら挨拶をし、墓参の礼を述べた。 土田はその後のようすを問い、しづ[#「しづ」に傍点]は小十郎が健康に育っていること。実兄の安川が後見になり、二人きりでは淋しいので、安川の末弟の伊四郎が寄宿していること、などを答えた。 ――それで話は途切れた。土田も父母は健在だし、娘のすず[#「すず」に傍点]の下に男の子が生れ、鶴之助《つるのすけ》と名付けて今年三歳になっていた。しかし問われないのに話すきっかけもなく、土田は別れを告げて去ろうとした。するとしづ[#「しづ」に傍点]が微笑しながら、一つだけ聞かせてもらいたいことがある、と呼び止めた。 「あれからまる六年になります」としづ[#「しづ」に傍点]が云った、「世間の噂も、すっかり消えてしまったようですから、もう本当のことを仰しゃって下さってもよろしゅうございましょう、――小野が倒れましてから亡くなるまで、土田さまは一度もみまいに来ては下さいませんでした、どういうわけでいらっしゃらなかったのか、わけを話していただけませんでしょうか」 土田正三郎はしづ[#「しづ」に傍点]の顔を見た。 [#6字下げ]八[#「八」は中見出し] しづ[#「しづ」に傍点]は微笑しているのではなかった。かすかに赤らんだその顔には、おそれと期待と、好奇心とがいりまじって、しかもそれをあらわすまいとする努力が、微笑しているような印象を与えたのであった。 「過ぎたことですが、人には知られたくないのです」と土田は空へ眼をやりながら静かに云った、「あなたは秘密を守ってくれますか」 「はい」しづ[#「しづ」に傍点]は力づよく頷いた。 土田正三郎は履物《はきもの》の爪先で、地面に散っている落葉を掻きわけた。ひっそりとした墓地の中で、落葉の触れあう乾いた音が、おどろくほど高く聞えた。 「十太夫は私に、道場の師範役を継がせるつもりでした」と土田は話しだした、「――かなりまえからのことで、私は相手にしなかったが、彼は幾たびも繰り返し、飽きることなく私をくどいたものです、師範の次席には安川大蔵がいるし、安川は師範として充分の腕をもっていました、十太夫はどういうわけかそれを認めようとしません、そのうちに、――彼はあなたを娶《めと》りました、安川の妹であるあなたをです」 しづ[#「しづ」に傍点]の顔がひき緊まり、その眼はなにかをさぐるように、土田の云う言葉の裏にあるものをさぐり当てようとでもするように、熱心に土田の表情を見まもった。 「十太夫には口実がふえたわけです、妻の兄に自分の役目を継がせることはできない、とね」土田は非情ともいえる口ぶりで続けた、「私がみまいにゆけば、必ずその話が出たでしょう、道場で倒れたときも、私はその話に触れないようにつとめました、もし危篤の病床で頼まれれば、いやとは云えませんし、約束してしまえば反故《ほご》にはできない、それでは済まない、私の中老という職からいっても、安川大蔵に対してもそれでは済まないことになる、それでみまいにはゆけなかったのです」 しづ[#「しづ」に傍点]の顔にさみしそうな、失望のいろがあらわれた。土田正三郎はすばやくそれを認めたが、声の調子は変えなかった。 「無情なやつだというような噂はずいぶん聞きました」と云って土田は片手をゆっくりと振った、「噂などはなんとも思わなかった、云うだけ云えば飽きるものですからね、けれども、みまいにゆけないという辛《つら》さは、耐えがたいものでしたよ、あなたならわかって下さるでしょう、私は辛かった」 しづ[#「しづ」に傍点]は頷いたが、それは力もないし、意志も感じられない頷きかたで、心はもうそこにないようであった。 「それだけでございますか」としづ[#「しづ」に傍点]は細い声で問い返した、「ほかに仔細はなかったのでしょうか」 土田正三郎は黙っていた。 「よくわかりました」しづ[#「しづ」に傍点]はそっとじぎをして云った、「これでわたくしの気持ちおちつきます、決して他言はいたしません、――有難うございました」 土田は会釈《えしゃく》をしてそこを去った。 彼の顔には、しづ[#「しづ」に傍点]とは反対に、明るく挑戦的な微笑がうかんでいた。眼に見えない誰かを空《くう》に描いて、そのものに得意なめまぜでもするような、満足げな微笑であった。 「どうだ十太夫、みごとなものだろう」――寺の山門を出ると、土田はそう云いだした、「おれがみまいにゆかなかったのは、あの人のためさ、いつかおまえは云ったな、おれたちは二人いっしょにいると一人になってしまう、おれたちはいつも同じ娘に恋してしまうし、娘のほうでもどっちが好きか判別がつかなくなる、奇妙な、有り得ないことのようだが、事実がそのとおりだったことは、おれとおまえがよく知っていた」 「死んでしまったいまは、おまえにも見とおしだろう」と土田は続けた、「おれが枡平のおみの[#「みの」に傍点]と結婚しなかったのは、おみの[#「みの」に傍点]が拍子ぬけしたのではなく、おれのほうで興味がなくなったからだ、十太夫といっしょでなければ、これっぽっちも興味がわかないんだ、これが本当のことなんだ」 ――おまえは饒舌り過ぎるぞ。 「その小言はもうきかないな、十太夫はこの世の人間じゃないんだから」 ――土田は饒舌り過ぎる。 「おれがみまいにゆかなかったのは、危篤の病床にいる十太夫に、あの人とおれの並んだ姿を見せたくないと思ったためだ」と土田は云った、「――そしてまたあの人にも、おれと十太夫の二人がいっしょにいるところを見せたくなかった、いまになればつまらないことのようだ、子供っぽい心配のようだが、あの当時のおれたちのあいだでは大切なことだった、十太夫にもしづ[#「しづ」に傍点]さんにもおれにも、そうだろう、その証拠はいま、あの人の顔にあらわれていた、おまえもあの表情は見ただろう、おれが師範のあと継ぎの話をしたときの、あのがっかりしたような顔つきをさ」 ――もうそのくらいでよせ。 「そうしよう」と云って土田はまた微笑した、「だが断わっておく、安川を師範に据《す》えようと思ったのも事実なんだぜ、いいよ、おれは饒舌り過ぎた、これでやめるよ」 土田正三郎はゆったりとした大股《おおまた》で、御蔵の辻のほうへ曲っていった。 底本:「山本周五郎全集第二十九巻 おさん・あすなろう」新潮社 1982(昭和57)年6月25日 発行 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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つかこなスレらしい『ゆるーく、ゆっくり、そしてほんわか感』をお楽しみいただけたらと思い、スレのレスの内、1レスSSや、複数レスである程度の話の流れになった名無しさんのミニ・ネタと思えるレスをピックアップしました。(一部のレスは、流れに無関係な内容等の部分を割愛しています) これ以外のレスで、『これもミニ・ネタでしょ?』と思われるリクエストがありましたら、レス番号をこのページ最後のコメント・フォームに御記入ください(レス内容はこちらも保管していますので不要です) 3 :ナハト:2012/06/02(土) 06 45 43.83 ID Cdam48xxO スレ立て乙です!! 4 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/02(土) 09 15 02.25 ID 13ToQ2iZ0 スレ立て保管乙です! ゆるーくゆっくりほんわかにー! 6 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 09 08 54.95 ID vp3SPJVS0 こなた「Zzz…モラシム隊デルゾォ…」 つかさ「おはようこなちゃん、朝だよー!」 こなた「ぬぁぁぁぁぁぁ!?ガバッ つかさが早起き!?え!?」 つかさ「おはようこなちゃん、朝だよー!」 こなた「…なんだ、声入り時計じゃん。朝から槍が降るかと思ったよ」 7 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 14 05 47.86 ID bJIlr7K3O 現在のつかさ 『つかさー!朝だよー!!』 つか「むにゅむにゅ……」 『つかさー!朝だよー!! つか「すぴー」 『つかさー!朝だよー!! つか「むにゃ……こなちゃぁぁん……くー」 『つかさー!朝だよー!! つか「くー……くー……」 かが「嫁のアンタが起こすべきじゃないのか?」 こな「イヤー、あの寝顔をみていたら、つい……」 8 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/03(日) 23 58 56.35 ID FohZtZC40 いやこなたが起こしに行ったら 抱きつかれて朝からそのままおいしく… 10 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/04(月) 19 13 06.74 ID jNtJbXqG0 こなた「つかさ、もうそろそろお昼になるし起きようよ。ほら」ユッサユッサ つかさ「うぅーん…わたあめ雲さんだぁ…」ガバッ こなた「のわー!ちょ、つかさそんなガッチリ抱っ…息が、息がかかってのうゃぁ!」 つかさ「あむあむ」 こなた「んむっ…っぷぇ、つかさ起kむぐっ…ぬぷぁっかがみーん!助kはむっ…」 こんな感じですねわかります 12 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/05(火) 12 44 23.12 ID 2QLt6hQNO こな「ベッドの中で色々やってみるげぇーむ!」 つか「色々?」 こな「そ。ご飯食べたり本読んだりネトゲしたり」 つか「トイレとかは?」 こな「流石にそれは無理だかr」 つか「あ!じゃぁ私が全部やってあげるよ!!」 こな「全部!?」 つか「確か布おむつがあったはずだから取ってくるね~♪」 こな「どうしてこうなった」\(~o~)/を 13 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/05(火) 19 44 03.23 ID 52bhWpXI0 何 故 あ る 14 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/06(水) 00 54 49.89 ID FKzbpdIp0 実はみきさんの5人目の用意 15 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/06(水) 05 28 07.88 ID 8RCZG6Aq0 つかさ「ほらこなちゃん、ガラガラだよ~」 こなた「あばばー…ってあのさつかさ、赤ちゃんプレイとかマニアックすぎだから」 みき「ダメよつかさ、赤ちゃんは繊細なんだから…こうやって」 ~30分後~ こなた「んむんむ…きゃっきゃ」 みき「~♪」 つかさ「こなちゃんが完全に赤ちゃんになってる…」 こなた「ちゅっぱちゅっぱ…まー…まー」 みき「あら、おっぱいがほしいの?ふふ、まだ出るかしら」 つかさ「こなちゃん」 こなた「ヒッ」 17 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/06(水) 22 51 47.51 ID FKzbpdIp0 部屋の明かりを消したらつかさの裸身が 巫女の力でほんのり光っているのか神々しくて驚くこなた 18 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/07(木) 02 10 14.42 ID g1UEVhX50 その光に引き寄せられたこなたをつかさがパクッと・・・ ちょうちんつかさか! 19 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/07(木) 12 54 16.22 ID csXkFBIfO 実は光って見えるように部屋の外からかがみゆが操作してるとか そこにゆたみながいてもおもしろいな 20 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/07(木) 20 47 15.27 ID g1UEVhX50 ☆かがみゆ操作☆ かがみ「ぜ、全裸…ハァハァ…刺激が強すぎるわ…」ガチャガチャ みゆき「かがみさん、鼻血が」スッ ☆ゆたみな操作☆ ゆたか「お姉ちゃんには幸せになってほしいから…えーいっ!」ガチャガチャ みなみ「ゆたか…もう少し慎重に…」アワアワ ☆ひよパティ操作☆ ひより「ああっも、もうちょっと光源下らへんでよろしくッス!うッほぉ丸見えだぁ…描写描写ァッ!」 パティ「うーん…ひよりん目的忘れてマセンカ?」ガチャガチャ 割とゆたみながまともだった・・・ 21 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/07(木) 21 29 35.32 ID BM4dOTWOP なんでかがみがここでも変態かがみさんなんだよ!wと小一時間(ry 23 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/08(金) 12 08 58.71 ID RvR259NP0 「あんたたち、くっつくのはいいけれど、また熱中症になるんじゃないわよ」 27 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/09(土) 18 53 04.32 ID oVlyUVUw0 つかさかさかさかさかさ・・・さかさか 28 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/10(日) 00 39 25.87 ID SqF4zCan0 こなたなたなたなたなたなた・・・なたなた ・・・ひぐらし? 29 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/10(日) 10 53 35.79 ID vM/M3Uhn0 こなたがかがみの部屋に聞こえないように 声をシーツをかんで押し殺す仕草を見るのが大好きなつかさ (こなちゃんのビクンビクン可愛い) 30 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/10(日) 18 40 06.91 ID ZQDH563OO なにそのエロいシチュ 撮影班!!撮影班を呼べぃ!!!! 33 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/11(月) 18 17 31.01 ID IkhWLPEf0 そうじろう「撮影なら俺に任せろ!」 34 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/11(月) 21 17 17.65 ID Oy7mm7kg0 その後そうじろうの姿を見たものはいない 35 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/12(火) 00 08 12.94 ID sN6MDcH80 「お母さん誕生日おめでとう」 「お義母誕生日おめでとう」 「うふふ誕生日だから今日はこなたちゃんに一日娘やってもらうわ」 36 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/12(火) 15 07 39.34 ID /UTI60pPO 何をするにしても嬉々としてやっていそうな希ガス あ、みきさんお誕生日おめでとうございます 38 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/13(水) 03 11 17.57 ID SzBEAY8P0 みきさん今年で何歳だっけ?って聞こうとしたらいつの間にか地べたで寝ていた… 39 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/13(水) 09 07 28.72 ID 6APLUpMwO 38 無茶しやがって・・・ 40 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/13(水) 09 22 46.20 ID a7om0nfF0 ワロタ みきさんは乙女じゃないけれど 四姉妹の巫女力を転送利用する能力が 41 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/13(水) 14 01 16.72 ID A1HnZtg+0 いのり「私たちの!!」 まつり「全能力を!!」 かがみ「今ここに!!」 つかさ「集わせる!!」 みき&四姉妹「connect!!!!!」 こなた「・・・ハッ!!・・・ゆ、夢かぁ・・・」 45 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/14(木) 21 43 13.08 ID B9PPpQ980 こなた「ねーねーつかさ、また一緒に対人エリアいこうよー」ゴロニャン つかさ「えぇ…でも怖いし私そんなうまくないからすぐ死んじゃうし…」 こなた「つかさは理想のヒーラーなのだよ、最初は酷かったけど今じゃ回復は完璧だしさー」 つかさ「そ、そうかなぁ…?でもいっぱい囲まれた時私真っ先に死んじゃうよ」 こなた「いやいや、私達二人で敵が5人とかじゃん。つまり私達二人で4人力くらいはある!」 つかさ「こなちゃんが凄く強いからだよぉ」 こなた「私一人だと二人相手でも負けちゃうよ…やっぱヒーラーあっての前衛だし、つかさの力が必要なんだよ」 つかさ「私が必要なの…?え、えぇ…えへへ、えへ、しょしょうがないなぁ…」デレデレ こなた(貴重な専属ヒーラーGET!)グッ ななこ(見事や泉!)グッ かがみ「人の妹洗脳するのやめてもらえないか」 46 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/15(金) 02 20 58.09 ID YNGITdLs0 つかさはネトゲとかにはまるとすごそうだな 48 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/15(金) 18 57 22.22 ID xhW8AKyb0 つかさネトゲにはまる→安全なところでちまちま必死に狩り→寝落ちしてしまい必死に狩った経験値をデッドロスト 以降ループまで読めた 49 :1-724:2012/06/15(金) 21 11 30.78 ID yVFPs/JN0 1週間位検査入院します おちないよう☆ミよろしくおねがいします 51 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/16(土) 06 49 02.40 ID uqarxKDOO おだいじにしてくだあい~ こな「その間ずっとつかさを攻め続k」 52 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/16(土) 18 05 25.38 ID 57hgBERb0 つかさナースとこなたナース健診されるならどちらがいいか… お大事にですよー 54 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/17(日) 16 35 07.66 ID QvCXfBwn0 つかさ「はいこなちゃん、チュー○ット買って来たよ~」パキッ こなた「おーありがとーつかさ」 つかさ「あわわ、溶けたのが垂れちゃう…ぺろぺろ」 こなた「・・・・・・・・・エロス」 つかさ「?」チューチュー こなた「んや、なんでも」チュー 55 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/18(月) 03 54 53.15 ID 5nNdNtoY0 こなちゃんは大切なものを奪っていきました…私の心です 59 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/19(火) 05 17 28.27 ID 15O4mLMO0 こなた「今日はスカートか…つかさ、ダンレボやってかない?」 かがみ「下心丸見えじゃねぇか」 こなた「いやむしろパンツ丸見え」グッ かがみ「なお悪いわ!」 61 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/19(火) 23 43 09.10 ID kvOCLANM0 つかさ「わ!っと!あぁっ!」 こなた「」 かがみ「ほほぅ、つかさがスパッツを穿いてくると言うプランは毛頭無かったって訳か」 つかさ「よっ!とっ!えいっ!!」 63 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/20(水) 13 57 54.05 ID T+ZVzgOlO こな「スカートがはためく度にわずかに見えるスパッツ……萌えぇ~」 64 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/20(水) 20 17 03.62 ID vzcT2zm40 つかさ「こなちゃんパンツじゃないんだよ?でもスパッツでもそんなに見られると恥ずかしいよ」 こなた「フェチニズムは抑えられれば抑えられるほど研ぎ澄まされる!パンツからブルマ!ブルマからスパッツ!」 つかさ「えぇぇ…じゃ、じゃあジャージとか…」 こなた「ジャージも光沢感あってエロイよね!」 つかさ「どんだけ~」 かがみ「つまりあんたの目にかかれば何でもエロくなるってわけね…」 こなた「ーって、お父さんが言ってたんだヨ」 ななこ「次の体育祭はお前のオトン強制退出な」 こなた「先生何故ここに…」 つかさ「えーっとGOOD 0 NOMAL 8 BAD 292 …あ、あれ…?」 65 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/21(木) 12 40 29.69 ID 8pF+bJ15O こなたの目の前に ・わかめちゃんスタイルのつかさ ・フレアミニの裾から白レース下着をチラ見せさせちゃってるつかさの写真 ・脱ぎたてで触れるとまだ暖かい、つかさが一日穿いていた木綿の下着 この中から一つだけ選べるとしたら、どれを選ぶ 67 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/21(木) 22 40 19.74 ID VUO7vHJ20 俺なら間違いなく一番下だけどこなたが選ぶならきっと… 一番下に違いない 68 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/22(金) 00 53 00.89 ID LmTo9BHB0 小一時間どころか半日以上悩みそうだな 76 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/24(日) 10 48 15.96 ID 5H1anRdO0 ピョーンピョーンピョーン こなた「私寝不足なのかな、ずっとつかさが飛び跳ねてるように見えるんだけど」 かがみ「テレビの影響よ…マサイの戦士?とかがずっと跳ねててツボにはまったみたい」 こなた「つかさってほんと影響されやすいねぇ…ヤレヤレ」 つかさ「あ、こなちゃん!一緒にマサイの戦士しない?」ピョーン こなた「するするー!」ピョーン ピョピョーンピョピョーンピョピョーン かがみ「こなたってほんとつかさに依存するわね…ヤレヤレ」 ~翌日~ つかさ「あれ、1kg痩せてる」 こなた「ぬぉ、右に同じく」 かがみ「 」 ピョピョピョーンピョピョピョーンピョピョピョーン 79 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/25(月) 14 40 30.51 ID wgD62PqLO 跳ねるつかさ 跳ねるこなた 乳の揺れ具合に大きな違いg 80 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/25(月) 16 20 54.72 ID tQyyQh540 「じゃあ私も平気かな?」 82 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/26(火) 08 24 05.13 ID OOpAPH900 ピョピョピョーンピョピョボルンッ ボルンッボルンッボルンッ こなた「あ、あのさ、みゆきさん…頑張らなくていいから…」 みゆき「わ、私も飛ぶことは出来ます!ですから仲間外れは」ボルンッ かがみ「むしろ私達が仲間外れになってる気分よね…あの破壊力」 83 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/26(火) 17 47 46.06 ID R390TgEKO つかさとこなたの胸に万歩計を直接着けてジャンプした場合 やはり差がでるのだろうかと妄想したが こなたには揺れるほどのちc 84 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/26(火) 20 52 43.09 ID OOpAPH900 その後、彼の行方を知るものは誰もいなかった・・・ 88 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/27(水) 21 14 38.84 ID 2cGdxbiM0 ピトッ こなた「ぬひょわぁぁぁぁぁぁ!!!?」 つかさ「あ、ご、ごめんこなちゃん…冷たいメロンソーダ買ってきたよっ」 こなた「あんがとつかさ…いやぁー油断した油断した」 こなた「(こなた曰く、仕返しをしたい)えーとキンキンに冷えたコーラっと…」 ピトッ つかさ「ヒゥッ!!!!! 」コテン こなた「う、うわー!?つかさー!?」 つかさ「ブクブクブク…」 その後姉にこっぴどく叱られましたとさ こなた「不公平だぁ~~…」 89 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/27(水) 23 51 17.07 ID 0ZNuoK1P0 こなたは気を失ったつかさを美味しくいただくとは思えないからなあ つかさは気を失ったこなたをぺろぺろしそうだけれど 99 :板分割議論中@自治スレ:2012/06/30(土) 20 30 46.91 ID KBLKJgmF0 こなた「つかさー!メロン買ってきたよー!半分こしよー」 つかさ「わーいありがとうこなちゃん!私メロンいっぱい食べるの夢だったんだぁー」 こなた「ムグムグ…おろ、半分をさらに4分の1カットとは…」 つかさ「うん、これは今食べる用、お風呂からあがった時用、寝る前用でしょ、で~etcetc」 つかさ「一日中メロンでいっぱいなんだよー」ホワワワ ~お風呂後~ つかさ「お風呂あがりのメロン~」ガチャッ つかさ「 」 まつり「いやーなんかメロン入ってたからつい皆で、あはは」 こなた「この事態を避けるために家族用にもう一玉買ってたはずなんだケド…」 かがみ「…ピュ、~ピュー♪」 100 :板分割議論中@自治スレ:2012/07/01(日) 00 45 31.13 ID XXswiIVa0 99 メロンと言えばメロンパン 103 :板分割議論中@自治スレ:2012/07/01(日) 16 31 01.64 ID pj2CGbxY0 例の表紙、何故メロンパンって思ってたけどそういうことか… 108 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/03(火) 03 50 56.62 ID ltGnQRd90 ツカサティコン コナットロン カガトロン レーザーウェーブさん 109 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/03(火) 08 43 45.33 ID EXG5e8No0 108 ミサオスクリーム「これでアヤノバードも永遠にGOOD☆NIGHT HAHAHAHAVA☆」 こうですか!わかりません>< なるほど天然、チビ、ツンデレ、巨乳か… 110 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/03(火) 14 54 26.10 ID 6NBBiOir0 元ネタって、もしかしてトランスフォーマー? 111 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/03(火) 19 57 53.61 ID slnSPVAa0 トランスフォーマーwwww 112 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/04(水) 08 04 52.05 ID I4u4GMRT0 つかさ「ソワソワ」 113 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/04(水) 11 46 22.72 ID 5l4RkUZuO こなたんがアップを始めていました 114 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/04(水) 23 09 26.33 ID 2mYiteth0 こなたのアップをつかさに売りつけるとな? 115 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/05(木) 08 28 05.79 ID WhS+ZXAG0 こなたのアップって言うともはやCMのアレしか思いつかないw 116 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/05(木) 17 50 54.16 ID GFVhr7FD0 つかさ「こ、こなちゃんの写真だ…えっと…お小遣いで足りるかな…」 ???「へっへっへ、良心的な金額でそりゃぁもう…これでどうッスか?」 つかさ「一枚アイスクリーム一個分かぁ…買うよ!」 ???「まいどありっす~♪(よっしゃぁ!これで新しいペン軸が買えるッス!)」 かがみ「でもその写真どうやって撮ったのかしらね…ずいぶん顔が近いけど」 つかさ「 」ガタッ ???「ヒッ」 117 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/05(木) 20 54 49.62 ID sBrDXzAp0 こなちゃんのあっぷっぷぇとな? 118 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/06(金) 10 58 38.69 ID X9kruWUJ0 ついにあのにらめっこ顔が晒される日がきたか! 119 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/06(金) 17 47 32.61 ID 2CNgMjWJ0 あの顔は最終兵器だから気をつけないと・・・ 120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/07(土) 01 46 17.41 ID jNnK7kyy0 こなた「つかさ!誕生日おめでとう!!」 つかさ「こなちゃん一番乗り~ありがとね~」 こなた「ぃよっしゃぁ!!……では、プレゼントの贈呈をば……」 つかさ「何かな~。……ってなんで服脱いでるのぉ!?」 こなた「だって、プレゼントは……ワ・タ・シ……だから」 つかさ「……ほ、ホントに?」 こなた「う、うん……」 つかさ「じ、じゃぁ……」 こなた「や、やさしく……してね……」 つかさ「い、いただき、ま、ましゅ!!!」 つかさ「……ふみゅ……こなちゃんのくちびr……あれ?だれもいない……とうことは……夢!?もぉぉぉぉぉーーーー!!!!いいとこだったのにぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 かがみ「と言うわけだから、さっさと支度して食べられてきなさい」 こなた「ちょっ!た、たべられてってのは……」 つかさ「はぁ……お水飲んでもう一眠りs……こ、こなちゃぁぁぁぁぁぁぁぁん!?」 こなた「や、やふー。あ、お誕生日オメ~」 つかさ「あ、ありがと……」 こなた「んで、プレゼントなんだけど……こ、これでいい……かな?」 つかさ「大きなくまさんだぁ!!こなちゃんありがとー!!」 こなた「どういたしまして~」 つかさ「……えと、これだけ……かな?」 こなた「つかさの言いたいことは何となくわかるけど、これだけだよん」 つかさ「……でも、ここにリボンあるよ?」 こなた「……そ、そだねー」 つかさ「こなちゃん……あのね、もう待てない、限界、出来ればここでも構わない」 こなた「こ、ここはやめようよ、ねっ」 つかさ「トイレでもお風呂でも構わない……けど今は取り敢えず……こなちゃん、行こっ♪」 こなた「ど、どこに?」 つかさ「私の部屋だよぉ~。じゃ、おねえちゃんお休み~。あ、誕生日おめでとう♪」 かがみ「つかさもおめでとう。……あまり大声を出さないでね」 つかさ「はーい。じゃ、こーなーちゃんっ♪」 こなた「どうしてこうなった」 つかさあんどかがみ Happy Birthday♪c(*゜ー^)ノ*・ ゜☆。. * ・ ☆ ・ * .。. * ・ ゜ * ・ ゜☆キラキラ 121 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/07(土) 09 58 43.90 ID OOXF6hod0 止まらぬ欲望の末にこなたんは大人に… つかさ&かがみん誕生日おめでとう! 122 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/07(土) 14 28 24.38 ID 2A51pMyvO おめ~☆☆☆☆☆☆☆ 123 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/08(日) 00 01 20.30 ID O7xriE5R0 色々打とうと考えてる間に一日過ぎてしまった・・・ シンプルオブベスト!誕生日おめでとうつかがみん! 124 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/08(日) 10 27 01.23 ID 66AZKeUPO アッサー!! つか「んーっ!!よく寝たぁ~。こなちゃん、あさだよぉ~」 こな「ね……ねむい……」 つか「眠くても起きなきゃダメだよぉ」 こな「こ、こしが……」 つか「こしが?」 こな「こしが……たちません……バタッ……」 つか「こ、こなちゃぁん!?」 126 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/09(月) 11 25 29.38 ID 5IxwsOLU0 かがみ「どうせ寝すぎで腰が痛いんでしょ、ほら起きた起きた」グイッ こなた「ノォゥ…確かに寝すぎたんだけどさ…性的な意味dいやホント痛いヤメテヤメテ」 つかさ「こなちゃん私よりもお寝坊さんになっちゃったね」 こなた「誰のせいだと…」 130 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/10(火) 12 48 08.09 ID kxnZD0r20 こなた「よくぞ緊急集会に集まってくれた!早速だが今宵私こと泉こなたは総受けの汚名を返上する!」 かがみ「無理。はい解散」 こなた「まってよかがみん!私だってつかさをえろぬちょあへ顔にしたいんだよ!私だけされるのはご免だぁ!」 かがみ「そういうことを姉に言われても困るんだが…ってかされてたのか」 こなた「てことでさ、皆に意見を聞きたいんだけど何かないカナと」 みゆき「そうですね、まずはこの液体を布に染み込ませて」 こなた「あれあれーいきなり犯罪臭がするよー却下だよみゆきさん」 ひより「弱みを握って"誰にもばらされたくなければ言うことを聞け"そして怯えるつかさ先輩の○○をいきなり」 こなた「ひよりん…ツッコマナイヨ」 パティ「イズミ・コナタが命ずる。ヒイラギツカサは私のマグロにナレ!これでパーフェクツですネ♪」 こなた「うん効けばね。通用する相手ならね」 こなた「どれもバッドエンドチョッコーな気もするけどどれにしようかな…」 かがみ「一応試すのね…」 133 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/11(水) 09 23 19.63 ID BgtRYP4c0 つかさ「熱いよー…」 こなた「あづ…死ぬ…あづ…」 かがみ「…ほら、うちわあげるから」 つかさ「わーい涼しいよー」パタパタ こなた「服のしたから扇いだらなんという爽快感!」パタパタ つかさ「疲れたよぉー…」 こなた「疲労感…謀られた…あづ…死ぬ…」 かがみ「…ほら、風鈴」 こなた「おー風流だねぇ」 つかさ「音色が綺麗だからかな、風が涼しく感じるよね~」 こなた「…音色も何も風がございませぬ」 つかさ「あづいよー…」 かがみ「ええい、ほら!扇風機あげるから!」 つかこな「あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁぁ」ブブブブブ かがみ「停電時生きていけるのかこいつら・・・」 134 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/11(水) 22 48 55.05 ID SmRYdVMT0 そういいつつ与えちゃうあたり妹に弱いかがみんなのであった 136 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/12(木) 16 46 43.23 ID bKa1NAn80 こなた「ウィムッシュ」 137 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/12(木) 18 46 20.43 ID H1w3luGxO 130 みゆきさんルートを選択 つか「おじゃましま~す」 こな「いらっさーい。あ、先に部屋行ってて~」 つか「はーい」 こな(クックック……計画通り……) こな「おまたへ~。外暑かったでしょ?麦茶持ってきたよ~」 つか「ありがと~。ノドからからだし汗で顔もベタベタ~」 こな「そう思ってタオルも用意しておきました、では姫、お顔をこちらに」 つか「えへへ~、こなちゃんありg……」 こな「……つかさ?……つかささーん!……おぉう……本当に起きない……ク○○ホルムってほんとに効くんだ……」 つか「クー……クー……」 こな「では、ベッドに移動させて……んしょっと」 つか「スー……スー……」 こな「では、とりあえずこの……この……あれ?どこに入れたっけぇ?」 つか「スピー……スプー……」 こな「えっと~、これ……はアイマスクだから必要ないし……鞭……今はまだいらない……蝋燭……も同じ……これはみゆきさんからの例の液体だし……あっれ~?……あ!あった!!」 つか「クカー……クコー……」 こな「ぬっふっふ……じゃじゃーん!痛くなりにくい手錠!!……ふぅ、汗かいちゃったよ。とりあえずタオルで顔拭いて……はにゃん?」 こな「……ん……あぇ……」 つか「あ、こなちゃん起きた?」 こな「ちゅぁしゃ?あぅ……?」 つか「あー、ごめんね~。ちょっと濃いのを嗅がせちゃった~」 こな「こぃ……らにぉ?」 つか「もぉ~、こんなの使っちゃダメでしょぉ?」 こな(あれって……ぬはぁっ!!何故つかさがそれを持っている?てゆーか動けないし!!) つか「ん?あぁ、動けないことに気づいたの?」 こな(いえすいえす!!) つか「……こなちゃん、これを使って一体何をしようとたくらんでたの?」 こな「そ、そぇあ……ぇと……」 つか「色んな物が置いてあったから……全部使っちゃいました~!!ついでにこの媚薬ってのも使っちゃいまーす!!」 こな「そっ!!そぇらけぁ!!!」 つか「ごく……ごく……あ、おいひぃ……こなちゃんにもあげるねぇ……く・ち・う・つ・し・で♪」 こな「ぷぇっ!?……あっ!……んむっ……プハァ……」 つか「こなちゃん……いっぱい……かわいがってア・ゲ・ル♪」 こな「ふぁぁっ!!ちゅかしゃ!!ら、らめぇぇぇ!!」 こな「……こんな結果になりました……」 かが「……予想通りだな……」 139 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/13(金) 10 32 22.06 ID jDRWlZi80 寝起きのこなたんがマジ可愛いです でもよがってるこなちゃんはもーっと可愛いです byつかさ <この間保守連続> 143 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/14(土) 23 33 23.26 ID zcWjSpoq0 こなた「の・・・のどが・・・」 つかさ「こ、こなちゃん!?えと、はい!」 こなた「あ、ありがと・・・プハァー!!いきかえったぁ-!!」 つかさ「よかったー!!・・・でもどうして急に!?」 こなた「いやー、周りでいっぱい干してたからさぁ」 つかさ「ふーん・・・」 145 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/15(日) 15 32 26.74 ID 8z3gI0YsO つかさにお呼ばれして遊びにきたこなた 他の家族は誰もいない 部屋に行くと程良く干されたお布団 そこでお昼寝中のつかさ どうする? 147 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/15(日) 21 00 28.31 ID t/Tf9WVL0 145 ×泉こなたvs柊つかさ○ (8分9秒 回転エビ固め) こなた「ヒィッタップタップ!つかさ!襲ったの謝るから!もう3秒以上たったから!うぁぁぁぁん!」 つかさ「Zzz…んー…ぺろぺろ」 148 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/16(月) 05 59 46.38 ID dQ9DF2g2O 熱帯夜だからクーラーをつけて寝ていたはずなのに 朝起こしに行ったら汗だくの二人が布団の中にいたのよ 151 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/17(火) 09 38 23.29 ID 18XR+GxO0 ☆クーラー始動中☆ つかさ「…ブルブルッ こなちゃん、ちょっと寒くなってきたね」 こなた「うーい、じゃあちょっと切ろっかー」ピッ こなた「ふぃー白熱した!……気付いたら汗だくだった。つかさ、つけていい?」 つかさ「うん、暑くて起きちゃった…」 ピッ ☆クーラー始動中☆ こなた「…ゾクゾクッ 下着濡れたまま放置しとくんじゃなかった、脱ご…」ヌギッビシャッ つかさ「Zzz…」 こなた「つかさ、替えの下着頂いてもよろし…って寝てる…」 こなた「とまぁつけたり消したりで結局色々あって二人びしょ濡れにネ」 かがみ「だからあんた全裸なのか…いやてっきり」 152 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/17(火) 18 26 00.48 ID UhhaZ6jjO いやそこでなっとくしちゃだめだろかがみん 154 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/18(水) 08 21 36.67 ID 5BJtsov+0 かがみ「い、いや!やっぱり全裸でいるのはおかしい!風邪ひいたらどうするのよ!」 こなた「いやーでも裸じゃないと出来ないこともあるし…」 かがみ「裸じゃないと出来ない…って………??」 こなた「え、かがみんもしかして素で…」 つかさ「お姉ちゃん…」 かがみ「う、うるさいなわかってるわよそれぐらい!でもつかさが真似して風邪ひいたらって…」 かがみ(裸ですること…?何…?何…?え…?でも女同士だし…) こなた「かがみん…ゴニョゴニョとかしてるんだよ・・・」 かがみ「ええ!?男同士ならわかるけど女同士でも出来るの!?」 こなた「!?」 155 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/18(水) 18 06 00.01 ID VfK4AGsKO それから数日後 いつものようにかがつかしかいない柊家でお泊まりデェーーーーッッットォォォォォォ!!!!!! こな「つかさ……」 つか「こなc!!コ、コナチャン、キョウハヤメヨ?」 こな「ナ、ナニユエ!?」 つか「……ミエチャッタノ……」 こな「ナニガ?」 つか「……トビラノスキマカラ……」 こな「ダカラナニガ!?」 つか「……コッチヲウカガウオネエチャンガ……」 こな「マジッスカ!?」 つか「ウン。イマモノゾイテル……バショカエレバコナチャンニモミエルトオモウ。チューシナガラナラオカシクナイカナ?」 こな「デハソノホウコウデオネガイシマス」 つか「こなちゃぁん……ンッ……」 こな「チュッ……ンンッ……」 つか「ンム……プァ……ハァ……」 こな「ホントダ、ノゾイテルネェ……ジャァシカタナイ、スナオニネマスkンムゥッ!!」 つか「チュパ……ンチュ……アム……ンァ……ハァ……ハァ……」 こな「ハァ……ハァ……ツ、ツカサァ……」 つか「コナチャンゴメンネ……スイッチ、入っちゃった……」 以下自粛 157 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/19(木) 10 34 55.41 ID O5b4ffYJ0 155 強い視線を感じながらも抗えない快感にこなちゃんはつい声を漏… げふん メロンソーダにメロンバーにメロンアイス、つかさには幸せな時期ですな 158 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/19(木) 19 30 29.42 ID W9IrTlWV0 スポブラの中にメロンパンを入れて遊ぶこなたが 「食べ物で遊んじゃダメでしょ!!」 ってつかさに怒られている絵がドコからか飛んできたwwwww 160 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/20(金) 15 05 10.08 ID OZZQ6GBR0 つかさ「こなちゃん食べ物で遊んじゃダメだよ!もー」モグモグ こなた「謝るから!謝るからつかさ!せめて胸から外してから食べて欲しいなってぇぇ!」 みなみ(メロンパンは…危ない…と…) 後日 こなた「前回はカリカリモフモフなおっ○いはないわーってことで改めてみま☆すた。その名ももっちりクリームパン」 つかさ「モグッ…!!あ、クリームこぼれちゃう…チュウチュウ」 こなた「おおこれはまるで授乳してる気分…だんだん萎んでいって心中複雑だけど」 ななこ「自分ら、遊んでるつもりでさりげなく早弁しとるやろ」 161 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/21(土) 00 33 55.23 ID Rm7FFh+y0 なんという策士な二人wwwwwwwwwww 164 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/22(日) 20 34 49.44 ID b02OQEj20 いやななこ先生突っ込みどころそこですか? 165 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/22(日) 23 07 35.30 ID j9OBP6B0 散々見せつけられて先生も相当感覚麻痺してきたんだな。。。 166 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/23(月) 07 03 32.71 ID COCSx8yU0 つかさ「ひぇぇぇぇご、ごきぶりだぁー!」 こなた「マグナムブレイク!バァン!win!こなたは12の経験値を手に入れた!」 つかさ「ひぐっ…ひぐっ…こ、こなちゃん凄いね…ありがと~」 こなた「んっふっふ、ゲーム内でよく倒してるからねー。これくらい容易い容易い」 つかさ「…でもこなちゃん、あ、あの飛び散ったゴキちゃん…どうしよう…」 こなた「正直力みすぎた、今は後悔している。ゲーム内では倒したら死体消えるのにネ…」 167 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/23(月) 18 48 38.02 ID L1sl8yRW0 Gを叩くときは気をつけないと・・・ 168 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/24(火) 05 32 53.68 ID cXRN0YAW0 そうじろう(最近こなたのヤツ随分と蚊に喰われているなぁ) 169 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/24(火) 06 48 26.25 ID CyTW1oWU0 夏は蚊のせいに出来るからって遠慮なさすぎだよつ蚊さ… 173 :LR変更議論中@自治スレ:2012/07/25(水) 16 50 30.17 ID oJKO4Kc50 こなた「夏だ!海だ!なまこ投げ祭りだぁ!」ポーイ つかさ「ひぃやぁあぁぁぁぁぅ!」 かがみ「泣かしたらゲンコ一発ねー」 こなた「おー怖。つかさゴメンネ、お詫びと言ってはなんだけど…ほら私のここ、触ってみて」 つかさ「ヒック…ヒック…ぇ、股がぽっこりでぐにぐに…こ、こなちゃんこここれ…おちんt」カァァ こなた「ううん、な・ま・こ(はぁと)」ズルリ つかさ「ひぅぅぅぅぅ!!」 つかさ「もーこなちゃんなんて大っきらいー!」 こなた「はははういやつめ …あ、や、ほんとごめんね?つかさリアクション可愛いからつい」 つかさ「うぅぅ… ! ………」ズイッ こなた(! 目を閉じて顔をこっちに向けている…これは間違いなく仲直りのキス要請!) チュッ こなた「んんっ…ぷぁ、んん~♪つかさの唇ってぷにぷにでやわらか…く………て……ぇ」 つかさ「…………え、えーっと、な、な・め・こ(はぁと)」 こなた「 」 ◇旅館◇ かがみ「わぁぁぁやっぱり旅館の楽しみといったら食事よね!あれも…これも…んん~っ♪」 みゆき「幸せそうで何よりです♪」 女将(cv くじら)「こちらは当館自慢のなまこのお造りでございます」 つかさ「なまこ…なまこ…あはははなまこー」 こなた「食べるのもキスするのも変わらないよね…うん…」モグモグ 174 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/25(水) 23 39 57.02 ID FGfgUOPt0 何故股間にあるものがおちんtだと思ったのかお兄さんに語ってごらんハァハァ 175 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/26(木) 08 12 28.59 ID pncZfOMm0 「お寝坊のあんたらふたりがラジオ体操に参加するなんてめずらしいね」 「だってこの時間に来ないと落ちちゃうんだもん」 176 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/26(木) 13 52 25.09 ID gHLfjJIz0 まだあったのかよここ! 圧縮でポコポコスレが潰れてる中で 177 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/26(木) 14 53 20.64 ID aAOB455B0 皆に支えられてるからこそまったりと過ごせる二人(フラグ カップル歴が長くなってきたせいか最近はマッタリトイウヨリドエロスナキモスル 178 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/27(金) 04 00 39.90 ID p4T1RqwT0 こなちゃーん 179 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/27(金) 05 22 30.00 ID ZR3aPb/10 かがみ「ちょっとつかさ!寝言大きすぎよ!!」 つかさ「ふぇ・・・?ふぁぁ~・・・あ、お姉ちゃんゴメンね・・・」 一方その頃 こなた「むにゃ・・・ちゅ・・・ちゅかしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 182 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/28(土) 12 41 54.42 ID hRr4U5xCO つかこなの熱中症対策はつかさが作るスペシャルドリンク 183 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/29(日) 02 03 42.82 ID xkxIovhG0 こなちゃんにもずくドリンクを用意するとピーマンドリンクが出てきました 仲直りの印にメロンジュースを作って貰ったので私は・・・ 186 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/30(月) 12 26 19.31 ID +C/HhCCx0 かがみ「二人ともーお茶持ってきたから入るわよー」ガチャッ かがみ「そ、それじゃあね…い、色々節度保ちなさいよ」バタン ボタボタ まつり「かがみ、チョコの食べ過ぎ?鼻血酷いよ」 かがみ「いや…あいつら平然装ってるけど部屋に充満してる匂いが…ね」 まつり「?」 ガチャッスーハースーハーバタン 「んー??」 かがみ「双子だから匂いが同じなのかしら…」ブツブツ 187 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/30(月) 19 35 30.70 ID 7Xho/txl0 一体どんな、そして何の匂いだったのか気になりますね 188 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/30(月) 23 24 56.40 ID ExtZ2hCl0 まつりさんノックなしかw かがみもう自分の部屋につかさやこなた入れれなくなるな 190 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/31(火) 14 08 14.83 ID +/st8Xss0 つかさ「わーいやったやった!3ピン倒れたよ~!」 こなた「つかさうまいじゃーん!ハイターッチ!」 つかさ「えへへーターッチ!」ターン! かがみ「つかさだけガーターなしなのに未だに5ピン以上倒れないなんて…」 みゆき「楽しんでいるようですのでいいのではないでしょうか」 191 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/01(水) 02 20 40.54 ID t58dk6Iz0 それはそれでかなりの高技能じゃのぉ 192 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/01(水) 08 49 41.77 ID WWSrjUZA0 かがみんやみゆきさんはマイグローブ(リスタイ?)とかもってそう こなたはきっと痛玉を 194 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/01(水) 19 22 14.23 ID 7zprKlX/O 192 つかさ「こなちゃん……これ使って!!」 そんな台詞を言われながら差し出されたのは、つかさの顔がプリントしてある痛ボールだった どうするこなたん!! 195 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/02(木) 12 09 39.18 ID 8QX44nhN0 こなた「・・・」ゴトーンゴロゴロゴロパココーン つかさ(ふ、普通になげられたぁー!)ガーン こなた「い、いや…勢いでつい…」 みゆき「…つかささんが恨めしそうな表情でボールリターンに戻ってきました」 つかさ「ゆきちゃんそれ私じゃなくてボールだから」 196 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/02(木) 18 28 15.65 ID tLVnpTtkO 戻ってくる度に表情が変わる痛ボール・・・ ((((゜д゜;))))ヒィィィィィィィーーーー 197 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/03(金) 00 53 17.15 ID 7q9/JcaF0 つかさの痛ボールかぁ 重さ的にも申し分ないし抱き枕代わりにしてしまいそうだ 206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/05(日) 19 31 00.16 ID 4QBTSzvk0 〔つかさ愛してる!つかさは私のプリンセスだ!好き好き大好き!だから起きて!〕 つかさ「あっわわわ…!マナーモードにするの忘れてたよぉぉ」 ななこ「はーい没収ー。放課後職員室まで取りにきぃー。」 こなた「い…いい加減あれ消して欲しいナー…なんてさ…」プルプルプル みゆき「お熱いですね~」ニコニコ ~放課後・職員室~ ななこ「さぁーて柊の携帯かぁ、メールはおもろなさそうやし来るまで画像でも見たろ」 桜庭「黒井先生、無闇に生徒のプライベートを覗くのはあまり関心しませんな」 ななこ「生徒の心を知るのも先生の仕事っちゅーもんですよセンセ。てことでぽちっとな」 ななこ「ふーん寝顔か…まぁここらへんは想定n…!……っ!う、お、ぅおい…」 桜庭「…………おおっとこれは…」 こなた「せんせーつかさの携帯とりにきましたー」 ななこ「ぶぇぁ!!?な、ななななんでお前がとりにくんねんなっ!!」 こなた「いやつかさ掃除当番で待ってるのも暇なんで」 ななこ(うっわーあんな画像見た後やから直視できへん!きっつー!) 前スレから着信音だけ引っ張ってきますた 207 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/06(月) 05 21 26.62 ID e8AWHNWH0 ななこせんせい! そのうらやまけしからん画像が見てみたいッス!! 208 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/06(月) 12 04 06.14 ID C/E9CMsG0 俺なら余裕で自分の携帯に画像全部送信してるわ… 209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/06(月) 19 51 39.99 ID yFqFAPHr0 こなた「せんせー!プライバシーの侵害で訴えますよ!!」 214 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/08(水) 14 19 33.07 ID ohZ940AY0 こなた「ド鬼畜センセーめ!ならこっちだって考えがありますよ!」スチャッ 黒井「なっはっは! っんな!?それウチの携帯やないか!返せ泉ぃ!」ガタッ こなた「こうなったら先生のアドレス帳を全削して… …あ…れ…」 黒井「や、やめろ泉!そんなことしたら遅刻した時に学校に連絡とれへんなるやないか!」 こなた「あの…センセ?もしかして私の前にこういう悪戯受けました?」 黒井「んなアホなことしようとするのは泉くらいや、ええから返せ」パシッ こなた「……………ブワッ」 こなた「ヒグッ…ヒグッ…セ、センセ…私とアドレス交換しませんか…ズビッ…」 黒井「ど、同情なんかいらんわ!ほっとけ!ほっと…くっ…ウッ…た頼むっ…グスッ」 黒こな「オーイオイオイオイオーイオイオイオイ」 つかさ「こなちゃーん掃除終わったよー携帯…」 つかさ「なにこれ」 215 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/08(水) 20 29 41.75 ID qud5XVmU0 いくらなんでもゆい姉さんと実家くらいは登録されてるだろjk あれ、なんか目から目薬が 217 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/09(木) 10 37 34.93 ID Il7GoG65O 214 つかさ「せんせー」 みゆき「先生」 かがみ「先生」 ゆたか「せんせい」 みなみ「先生」 ひより「せんせー」 パティ「センセイ」 一同「私たちもアドレス交換します!!!!!!!」 218 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/09(木) 13 14 52.37 ID RbzsbbUt0 217 優しさに感動した! 黒井「お、お前らぁっ…ありがとうなぁ…ちゃんとメール…するからなっ…」ズビ 桜庭「良い生徒達をもちましたな、黒井先生(一部私の生徒もいるが)」 ~後日~ 黒井「~♪ポチポチ ふんふふ~ふ~ん♪」 つかさ「あ、黒井せんせー。今日は誰にメールですか?」ワクワク 黒井「おー柊かー、そろそろ夏休み近いやろ?皆忘れへんようにメールで宿題内容送っとこーとな」ピロリーン つかさ「えっ」ツカサスキスキアイシテル! 黒井「あ、柊にはロッテの良さをわかってもらわんとあかんな。秘蔵の画像も送っとくわ惚れるで」ピロリーン つかさ「あわわわわわ…」ツカサスキスキアイシテル! つかさ「わ、私の携帯こなちゃんの写真しかないのにっ…男の人の写真がぁ~っ…」ヒグヒグ こなた「黒井センセのことだから悪意はないんだろうけどネ…よしよし」 黒井「~♪」 皆どんなメール送るんだろう 219 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/10(金) 02 01 04.49 ID o8uZQKXBP 新スレ 【漫画サロン】 ななこ先生がぼっち携帯持ちになっているようです 220 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/10(金) 09 44 04.68 ID SfvHJeZa0 219 優しくしてあげてね… 222 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/10(金) 20 26 55.08 ID ekJtclQ80 こなた:アド帳一杯。でも全然触らないし返信もしないため今や鳴ることは稀。返信有無関わらずつかさからはくる つかさ:ほぼ身内。玩具感覚で頻繁に送信するが絶対返信してくれるのはかがみ・ただお・みゆきさんくらい かがみ:短文。ほぼ用件しか伝えない。みさおには3文字だけとか当たり前。でもつかさのメールには付き合う みゆき:自分からはあまり送らず、返信は欠かさず丁寧。寝落ち有。たまに母にメールチェック(娯楽)されてたりする それぞれの携帯電話に対するイメージ。いやなんとなく そう君はかなたの電話料金今でも払ってて充電して置いてそう 223 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/11(土) 07 19 09.81 ID 3KK/5xppO こなた・・・せめてつかさちゃんからのメールには返信したほうが良いんじゃ・・・ 224 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/11(土) 10 32 21.28 ID nR3Ws0lM0 こなた「えーだってつかさのメールって内容がどーでもいいんだもん」 つかさ「ナニー!?うわぁぁんこなちゃんのくせにー!」 こなた「…でもまぁ、不思議なことに直接や電話で話聞いてたら心地良いんだよね」 つかさ「! …う、うぅ~馬鹿にした後に誉めるのは卑怯だよ…///」 こなた「いや誉めてないけどネ?」 つかさ「!」 こなた「でもつかさ大好き」ニヨニヨ つかさ「う、ぁ、おねぇちゃぁぁぁん!こなちゃんが!こなちゃんがぁ!」 かがみ「つかさの顔がにやつき涙目トマト顔になってるからやめてやれ」 229 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/13(月) 17 37 09.71 ID brGl1u5xO そういやペルセウス座流星群って見られたのかなぁ って早寝とネトゲじゃ無理だなwwwwwwww 231 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/14(火) 10 07 38.29 ID /0irFe1u0 つかさ「ペルセウス座流星群見たいのに…眠いよぉ…」クシクシ こなた「私ネトゲしてるし時間になったら起こしたげるよー」ヘケッ つかさ「うん…お願いこなちゃん…ボフン」Zzz ~12時間後~ こなた「いや~白熱白熱!同じエリア30週連続で条件クリアとかマジキチだよね!」 つかさ「Zzz…」 こなた「あ、そうだつかさ起こすんだったっけ?つかさースペシウム星なんたら…って…外明…る…?」 こなた「あ…あー、えーっと…ぐぐる先生画像おなしゃっす!スペルm…あれ!?名前なんだっけ!?」 つかさ「…ん、ふぁぁ…あ、こなちゃんおはよ…」 こなた「のあー!のあー!助けてみゆきさーん!」 その後こなたがどうなったかはわからない 234 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/15(水) 22 52 49.33 ID XMEk+XaJ0 《ふふ、今日はそう君にずっとべったりしちゃった♪でももう暗くなってきたし帰らなくっちゃ…》 《またね、皆。また来る時も忘れないでいて欲しいな…。じゃあナスさん、またお願いします。 …あら、ナスさーん?》 つかさ「こなちゃーん、お義父さーん、ゆたかちゃーん、ご飯できたよ~」 そうじろう「いや~良い匂いしてたから楽しみにしてたんだ~。おっ!麻婆茄子かぁ!うまそ~!」 つかさ「はい、お供えしてた野菜ですけど…まだ使えそうだから使っちゃった」ペロッ 《えっ な、茄子さん!?大丈夫ですか!?》 〔す、すまねぇ姐さん…見ての通り全身美味しくされちまいました…〕 こなた「え、茄子も使ったの?今日乗って帰るんじゃなかったっけ?」 つかさ「うん、今日なんだけど暗くなると帰り道がわからなくなるから明るいうちに帰るんだって~」 こなかな「《えっそうなの?》」 〔失礼な小娘でやんすね!アッシは夜目も利くし足にだって自信ありんす!〕 つかさ「うん、だからお義母さんももう乗って帰ってると思うよ~、はい、ご飯」 そうじろう「てことは、かなたが二度乗った茄子かぁ…クンカクンカ、何だか興奮しちゃうなぁっ」 全員「「《〔うわぁ…〕》」」 235 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/16(木) 10 29 58.20 ID ziy0n5mrO そうじろうさん・・・ 238 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/17(金) 12 21 05.61 ID MBjMAq6mO つかこながプランター栽培を始めるようです つか「簡単にできるから、小松菜が良いんじゃないかなぁ」 こな「いや、ここは意外性を狙ってジャガイモでヨロ」 つか「小松菜にしよぉよー」 こな「ジャガイモがいぃー」 つか「小松菜!!」 こな「ジャガイモ!!」 みゆ「あの……今は時期が……」 かが「みゆき……そっとしておこう」 239 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/17(金) 16 36 14.69 ID awQRcdkD0 こなちゃん三日坊主はダメだよ! 242 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/18(土) 22 20 35.60 ID HEBZSZ5G0 つかさ「えーっと…適性温度…湿度…お、温度計と…えーっと肥料…は…?」 こなた「つかさ、そこまで説明書見なくても…」 つかさ「だ、だってもし間違った育て方しちゃったら可哀想だもん…」 こなた「どうせ食べちゃうんだしさ、そこまで気負いしなくっていいってー」 つかさ「ちゃんと育てて、こなちゃんに美味しいって言ってもらいたいから…」 こなた「ちょっとお義姉様!つかさが天使すぎて心臓飛び出しそうなんですケド!?」 かがみ『おー飛び出せ飛び出せ』 245 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/20(月) 11 04 12.98 ID ffw14R6x0 つかさ「あ、これ新しいの出てたんだ~。こなちゃんこの本読んでもいい?」 こなた「イイヨー。というかそれつかさが読むと思って…ああいや、どぞどぞ」 かなた《つかさちゃんはゆっくり読んでくれるから嬉しいな、こなたは速いんだもん》 つかさ「あははは~この顔変だよー」 かなた《ふふふっ》 こなた「いやしかしスーパーマリオくんとは…」 246 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/20(月) 17 49 33.20 ID IJoBkXG6O なんか懐かしい名前を聞いたwwwwwwwwww 247 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/21(火) 02 55 33.93 ID oxnZ5l7V0 つかさは顔芸とかわかりやすいギャグが好きそうだなw 248 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/21(火) 07 16 54.33 ID xw+y9MGK0 つかさ「そんなのかんけぇねぇ!!」 249 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/21(火) 15 25 32.87 ID SdP8pdfJ0 つかさ「はい!おっぱっ「い」」 つかさ「は、はい!おっ「ぱい」」 つかさ「ちょっとこなちゃん」 こなた「あ、はい」 251 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/22(水) 12 07 01.60 ID L72c9vhQ0 アニメ店長「伝説の少女A…彼女に認めて(購入して)もらうにはあらゆる手段が必要だ…」 店員Z「店長ォ!ターゲットが来店しました!ラッシャァァセェェェィ!」 アニメ「今日の俺は一味違う!よぉぉぉしいくぞ!見よ、俺の最終兵器!!」 つかさ「い、いらっしゃいませ~」 こなた「えっ、つ、つかさ?ここでバイトしてたんだ」 つかさ「えへへ~昨日からなんだけどね、すかうとされたんだ~」 こなた「(バイトをスカウトってどゆこと)へー、じゃあ何か買ってこかな」 アニメ店長(完璧だ!さぁ、そのままあらゆるものを手に取るがいい!) つかさ「でね、えーっとお勧めは確かこれとこれとね~」 こなた「全部つかさの好きなヤツじゃん…そういやバイトって何時まで?」 つかさ「6時だよ~。全員集g…あ、もう過ぎちゃってた」 こなた「そかそか、じゃあ一緒にかえろっか」 つかさ「うん!わーいお疲れ様でした~」 アニメ店長「最終兵器だけ御持ち帰りしやがったぁぁぁぁぁぁ!!」ドカァァァン 252 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/22(水) 23 41 16.07 ID U8ei9xsm0 つかさがバイトとか過保護な姉がどう動くか 253 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/23(木) 09 50 41.13 ID 2/mQfSH50 かがみ「つかさがバイトだなんて…変な輩が近づいたらタダじゃおかねぇ」ギンギン みゆき「かがみさん心配なのはわかりますが…殺気が…凄いです」 254 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/23(木) 18 16 06.69 ID YM83rJO1O つかさがバイトしたらシフトの時間中ずっと店に入り浸ってそうな気ががが 255 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/23(木) 23 06 59.45 ID JUC19yVS0 スイーツカフェとかでバイトしたら詰むなw 256 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/24(金) 07 44 35.22 ID 9foVi3qW0 手料理の美味しい妹がいるだけで既に詰んでます 263 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/26(日) 18 06 39.53 ID XPOi15Vd0 夏休み最後の日曜か・・・ と思ったら今年は九月一日が土曜日だから最後は二日だったでござる 264 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/26(日) 21 52 21.23 ID kuOMGRZ70 まだ夏休みだったのか! いいなぁいいなぁ… こなた「かがみさまぁぁっ!!お願い!宿題全然終わってない!写させて!むしろコピーして製本して提出させて!」 かがみ「あんたは相変わらずだな…今回つかさ頑張ってたみたいだし見せてもらったら?」 つかさ「! えっへへぇ~、も~こなちゃんしょうがないなぁ~私のノート見せてあげるy」 こなた「間違いだらけなのより正解多いほうが印象いいじゃん!お慈悲をかがみ様ー!」 つかさ「 」 こなた「結局貸してくれなかた…つかさはアテにならないし… あ」 まつり「はぁ!?むっ無理無理!そういうのはかがみの担当だよ!」 こなた「いやいや、まつりお姉様は大学生であられますし…何より知的で美人!可愛い!いよっ姉御!」 まつり「ち、知的?私が?…も、もーしょうがないなぁ~可愛い妹分の頼みとあっちゃぁね~ほら、見せてみなよ」デレデレ こなた「いよっ社長!!(乗せられやすいとことかつかさに似てるな~)」 こなた「…………………つかさ、ごめん、宿題写させて」 つかさ「私の間違いだらけなんだよね?まつりお姉ちゃんは?」ムスー こなた「つかさより酷かった。いや酷いなんてレベルじゃなかた。一問目で腹痛訴えて逃げられたよ」 つかさ「そうなんだ」 こなた「うっ…つかさ、さっきのは謝るって、本心じゃない、ホント、ホント、ごめんダヨ」ペコペコ つかさ「………」スッ こなた「うぇっ?つかさ、いいの?」 つかさ「こなちゃんだけ補習で一緒に帰れなくなったら…やだもん…」 こなた「天使すぎて罪悪感で絞め殺されそう」 こなた(でも正解率は私から見ても見るに耐えない(=ω=.;)) 266 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/27(月) 17 18 28.54 ID YmoFcuu30 他力本願黙示録コナタ 268 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/28(火) 15 20 35.34 ID dwLRwrzk0 プピピポピッポッピロポ つかさ「すーぷらぴーすーぷらぱー 体が勝手に踊りだす~♪」プピー こなた「つかさ、笛でラッパの音色は流石に」 271 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/29(水) 22 08 38.02 ID xKkVSL980 つかさとこなたのfigmaを絡ませてみようとしたらこなたの髪の毛がネックだった 髪の毛にも関節欲しいな 273 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/30(木) 15 50 39.02 ID tInX/Rze0 つかさ「あめあめふれふれこなちゃんが~」 こなた「じゃのめでお迎え嬉しいな?」 つかさ「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷらんらんらァッ!?」バシャーン こなた「ヤッチャッタネー…よっこいしょういちっと」 つかさ「うぅこなちゃんありがと~・・・そういえば"じゃのめ"ってなぁに?」 こなた「じゃのめ…にゃろめならわかるんだけどネ、なんだろ」 みゆき「蛇の目傘とは雨傘の一種で竹の骨に紙を張り、上端を中心に同心円状の(蛇の目)模様を施した 日本独特の傘のことですよ。1688年から作られはじめ、中央と周囲は青土佐紙、中間は…」 つかさ「えーっとじゃあ…ビニール傘でお迎え嬉しいな~♪かな…」 こなた「生々しい歌になったネ…」 274 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/30(木) 22 32 54.72 ID qaLM42fC0 つかさは雨の日は傘に長靴に雨合羽フード付という完全防備に違いない 275 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/31(金) 07 22 52.46 ID +be/jqt4O 長靴に雨合羽でフードコートに見えた俺ワロタ 276 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/31(金) 12 30 56.68 ID FDuCVcjr0 フードコートだけ被害出るなww みきさんに怒られた後つかさは濡れなくてよかったと最後にぎゅっとしてもらう 279 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/02(日) 12 10 03.05 ID QTvpmCc+0 つかさ「なーつーやーすーみーがー」 こなた「おーわーるーしーぬーうー」 黒井「休み明けテスト楽しみやなぁ」 282 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/03(月) 17 48 28.18 ID 689CCbpQ0 こなた「・・・・・・・・・・・・」カタカタカタカタカタ ひより「えーっとここがこうなってて…と、えーとこう…」 つかさ「あ、そこはこうなっててこうだよひよりちゃん」 ひより「なるほど…いや勉強になりまス、ここってこうッスかね?」 つかさ「うんうん」 ひより「ここがこう…ってことはやっぱ…生えてないんスかね…」 つかさ「そうなんだよね…」 こなた(・・・・・・何の話してんだろ)カタカタカタカタカタカタタンッ 283 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/04(火) 04 23 18.72 ID R6/ojcLj0 そりゃあナニの話でしょう 284 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/04(火) 12 58 14.18 ID zLNfVKM70 後輩にお願いされたら断れないつかさが顔真っ赤にしながら赤裸々に語るシチュ 285 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/05(水) 06 07 09.15 ID ZSbTa+GFO そして気づくとゆたみなパティも正座して聞き入っていると 286 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/05(水) 14 34 09.96 ID Tro04h0z0 ゆーちゃんは顔真っ赤にしながら、でも雰囲気的に動けず聞き入ってしまい みなみちゃんも真っ赤でうつむきながら黙々と聞き パティはすんごいにこにこしながら楽しそうに聞き入る そして一番の被害者はこなたさんw 287 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/06(木) 01 44 55.65 ID 7RKjlrvg0 後日、その時描いたラフをこなたがハケーン ひよりんはすでにほかくずみだ!! 289 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/06(木) 16 07 04.21 ID P/SSkKDS0 どうあがいてもエロ展開になってしまった/(^o^)\ 隠れひよりんスキーには恐ろしすぎる展開やで 290 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/06(木) 18 13 28.43 ID C6CeV6LCO 実は背中越しに振り向く裸婦こなたんを描いていて 背中のほくろの位置と数を教えてもらっていたと言う罠 291 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/06(木) 20 58 46.01 ID wTaii6Ao0 こなた「解せぬ」 292 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/07(金) 12 18 52.31 ID QTn5ZpOPO つかさ「えー?だってココとココは絶対間違いないよぉ。だって先週の土曜日に見てるし」 293 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/07(金) 14 23 41.06 ID rBc/wGNw0 こなた「…まぁやらしい話じゃないってのはわかったけどサ、こんなとこにもあったっけ」 ひより「そりゃぁもうつかさ先輩の情報ッスから!一応ラフッスけど数ページお渡ししますんで」 ~脱衣所~ こなた「えぇーこんなとこにホクロあったっけー?…むぉっ、あった」 こなた「場所とか忠実すぎじゃん…なんか見られてもないのに全部見られてる感覚が」 こなた「………え、これ人に見られない…よね?」ゾクゾクゾクッ こなた「ちょっとひよりん!!これイベとかに出さないよね!?」 ひより「え? …あー…ええ、出さないッス、出さないッスよー?」 こなた「何その間!?やめてよ!恥ずかしさで死ぬよ!?」 つかさ「(イベ?)大丈夫だよぉ、絵なんだからこなちゃん見られるわけじゃないし」 こなた「つかさ以外に身体のこと知られるのなんて絶対ヤだから!!」 つかひよ「「OH……」」 こなた「ハァハァ………?……ハッ!!」 ひより「どうやらアッシはお邪魔だったようで…へっへっへ、ごゆっくり~」ササッ つかさ「えへへ~こなちゃんからそういうこと言ってくれるのってあんまりないから嬉しいなぁ」ダキッ こなた「違っー!あーっ!!ひよりんの馬鹿ー!!!」ジタバタ とかなんとか 294 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/08(土) 04 02 30.32 ID Dqo7x/C20 一冊おいくらでしょう(迫真 295 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/08(土) 18 22 26.18 ID ciTrZLcWO ひ、非売品ッスよ~ 298 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/10(月) 07 31 19.31 ID 3rO/Cf3zO 午前の授業終了のチャイムが鳴った さて、お昼を買いに行かないと・・・ つかさ「あ、こなちゃんちょっとまって。あのね、こなちゃんのお弁当作ってきたんだ~」 こなた「ホント!?」 つかさ「うん。二つあるから好きなほう食べていいよ」 こなた「二つ?中身が違うの?」 つかさ「ちょっとだけね~。んしょ、おーぷーん♪」 正直言って驚いた その中身はいわゆるキャラ弁 ただ、中身が・・・ つかさ「い、一応こっちが私で、こっちがこなちゃんなんだけど。・・・ど、どうかな?」 こなた「あ、う、うん。けっこううまくできてるんじゃないかな」 結構どころじゃない まるで写真をそのまま貼り付けたかのように細かい部分まで再現されていた つかさ「よかったぁ~。じゃぁ、改めて・・・おすきなほうをどーぞ」 どちらを食べる? → つかさ こなた 299 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/10(月) 16 22 49.18 ID fSU0lXQw0 お互いの弁当を食べるにしても可愛すぎてつかさに箸を入れるのにためらうこなたん そして遠慮なくこなちゃんを頂くつかさ 攻受関係が確定しておる 303 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/12(水) 02 35 05.13 ID zCNic+Fk0 こなた「ここでもない…ここでもない…あーもーイライラするなぁ」 つかさ「どしたのこなちゃん」 こなた「PCが故障しちゃったみたいでさー、確か5年保障だったはずだから証書をね」 つかさ「5年間も置いとくのって難しいよね~」 こなた「だよねぇ、普段使わないからって奥にしまい込んでいざって時に見つからなくて」 つかさ「で、ふとした時に出てくるんだよね」 こなた「そうそう、でもその頃には既に新しいPCを買っていたのであった」 つかこな「HAHAHAHAHA」 かがみ「いやしっかり保管しとけよ」 304 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/12(水) 11 57 11.56 ID XJtJ+dw00 HDDのバックアップするのにえらい時間がかかりそうだなwwwww 305 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/12(水) 21 33 58.65 ID zCNic+Fk0 こなた「バックアップに8時間かかっちゃって結局寝ちゃったよ~」 かがみ「そんな長時間かかるとか一体中に何入ってんのよ?」 こなた「………………………アハ☆」 かがみ「みゆき、ちょっとこいつ抑えててくれる?つかさの変な画像入ってたら削除していくから」 みゆき「えっ あ、す、すいません泉さんっ」 こなた「のあー!みゆきさん胸で息が!やめてかがみん中はラメェーー!」 かがみ「勘違いされるような言い方やめい!どれどれ…プロパティで1GB以上あるフォルダが妖しいわコレネ」カチッ こなた「ピンポイント!?」 かがみ「……………な、何よ…割と私達の画像や動画も多いじゃない」 こなた「そりゃ皆大事な友達だしさ…loveとlikeの違いはあるけど皆との思い出も以下略なわけで」 みゆき「い、いずみさっ…いずみざん…ありがとうございます…」 こなた「ああもう恥ずかしいなぁ!こうなるのわかってるから見せなかったんだヨ!」 つかさ「ゆきちゃんもお姉ちゃんもこなちゃんのこと大好きなんだね~」 かがみ「ま、まぁライクだけどね。あんたらとは違うわよ」 みゆき「つかささんも大好きです、皆さん大好きですよ…グスッ」 こなた(ッブネー!2TBに及ぶつかさのフォルダ全部隠しファイルにしておいてヨカッター!ッブネー!) 306 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/13(木) 09 08 06.49 ID a5uRt1hf0 どんだけだよw HDDの中身とか見られたら俺なら自決するしかない、ですはい 307 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/13(木) 12 54 23.28 ID cn5q9KtBO 2TBてwwwwwwwwww 3層のBDXLを使ったとしても20枚かよwwwwwwww 309 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/14(金) 11 40 14.54 ID xjBfhFJ/0 307 軽く2TBって言っちゃったけどそう聞くととんでもなかったww つかさ「にてらばいと…?ギガバイトのほうが名前強そうだけどどっちが凄いの?」 こなた「まあはしょって言えばギガバイトの1024倍強いのが1TBだからその二倍」 つかさ「そ、そんなに…」 こなた「"ククク…KBがやられたか…""だが奴は我ら四天王の中で最も最弱""四天王の面汚しよ…"」 かがみ「というか心の声が漏れたことについてはノータッチなんだな」カチカチカチ こなた「ごめんかがみ様!!そのフォルダだけは許してぇぇ!!」 310 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/14(金) 20 17 16.65 ID GQ5s4Jr8O EOSkiss x5(1800万画素)の無圧縮で一枚あたり約25MB 約40枚でようやく1GB ・・・ムービーがあれば2TBいける・・・か? 311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/15(土) 11 25 31.76 ID 11zqC4FpO ほし 312 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/15(土) 13 13 26.71 ID exfYFegp0 かがみ「で、何この動画」 こなた「はい…つかさの寝顔をカメラ固定でおやすみからおはようまで」 かがみ「後でダビングしてよこしなさいよ。で、こっちの画像フォルダは?」 こなた「つかさの何気ない自然な仕草を自然なアングルからバレズに激写全編!」バッ そうじろう「お父さん直伝の技術だぞ!」ババッ かがみ「この親子もうだめだ、全部没収」 こなた「私の一年がー!!」 みゆき「愛深きゆえに堕つ、でしょうか」 つかさ「別に撮らなくてもいつでも一緒にいるのにね…」 てことで一年間つかさの寝顔を動画で撮れば2TB(鬼畜 316 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/16(日) 22 15 35.84 ID UnJSJBqe0 連休でだらけてる二人を注意するべきか観察するべきか悩むかがみん 317 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/17(月) 10 03 11.65 ID nMFAC4Ia0 観察・・・覗き見? 318 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/17(月) 10 47 16.06 ID 4uIfJ6JD0 もう覗き見がデフォになりつつあるかがみんw つかさ「今日は敬老の日だよ~。お父さんお母さん、いつもありがとう。はいこれ!」 ただお「おや夫婦茶碗か。早速今日から使わせてもらおうかな」 みゆき「ちなみに敬老の日とは、多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日とされています」 みき「あら?じゃあ悪いけど私は受け取れないわね♪」 こなた「お義母様それは社会的な意味で?年齢t…ヒィィィ何でもないですナイデスヨ!」 みき「恋をしていれば、歳なんてとらないのよ!」エッヘン ただお「こらこら娘達の前で大人気ないぞ。もうちょっと母親らしくだな…」 こなた「うちのお父さんといい、つかさの両親といい、こっちが恥ずかしくなるくらいのバカップルだよね」 つかさ「私達もあれくらいになりたいよね~」 こなた「そだねー」 こなた(えっ) つかさ(い、言っちゃった…!) 321 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/18(火) 16 42 52.66 ID PJFvWO8f0 つかさ「え~もこみちだよ~」 こなた「えー川越シェフだよー」 322 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/19(水) 03 13 51.25 ID CTV9mi720 つかさ「うとうと……Zz…はっ…寝ちゃダメ寝ちゃダメ…」 つかさ「…こっくり……Zz…!!ね、眠くない眠くないよ…」 つかさ「ぐらぐら…ぐらぐら…うぅぅ…寝てないです…寝てないです」 黒井「いやもう授業終わってるで…目だけ開けてても意識飛んでるやろ自分」 こなた「ぐがー ぐごー ぐげー んにゃむにゃ」 黒井「さーて」ゴンッ みゆき「日常風景です」 かがみ「日常風景ね」 323 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/19(水) 12 42 09.93 ID rhtEDqMX0 この二人だとわりかしインドアなのか? 324 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/20(木) 00 49 26.24 ID u2QDCZat0 ほ 325 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/20(木) 11 22 41.39 ID 8HZOLJ7b0 も 326 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/20(木) 18 30 06.79 ID swUOUPv+0 牛 乳 327 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/20(木) 19 15 55.83 ID I1UAKnd50 かがみ(ホ、ホモ牛乳って…遠まわしで言ってるけどやっぱアレ…よね…) つかさ「ゆきちゃんホモ牛乳ってなぁに?」 みゆき「ホモ牛乳とは、牛乳の脂肪分を細かくし、静置しても分離しないよう処理を施した牛乳のことですよ」 かがみ「………そ、そうそう。それよソレ流石みゆきね」 こなた「はい不健全なこと考えた人挙手~」 俺「 ノ 」 すまんかった…すまんかった… 328 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/21(金) 07 19 16.54 ID O/4nkobCO (イ、イエナイッス・・・)|・)ι 329 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/21(金) 10 29 13.07 ID ZuLVRDK70 ジャパニーズボーイは100%がホモだと聞いたことアリマスネ♪ 331 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/22(土) 11 02 08.59 ID /2GkXhmN0 こなた「む、牛乳の賞味期限が切れてる…」 つかさ「消費期限は切れちゃったらダメだけど、賞味期限って難しいよね」 こなた「どうせだったらどっちも書いてくれてもいいのにねー、味変ッテルケドイケルヨ!モウクサッテルヨ!みたいな!」 つかさ「そうだよね~そうしてくれると嬉しいよね~」 そんな何気ない土曜日の昼前 333 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/23(日) 15 06 30.28 ID SqKfLMh50 ~電車内~ こなた「つかさーここ席空いてるよー …ってあれ、座らないんだ」 つかさ「うん、座ると眠っちゃうから最近は立ってるのー」 こなた「私もけっこーよく寝ちゃうほうだけどネーアハハ」 ~5分後~ つかさ「Zzz…」 こなた(寝てる時は器用だねぇ…) 339 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/25(火) 23 12 53.53 ID C3ulP/ZP0 こなた「朝起きたら初めに何する?って質問に"PCの電源入れる"って答えたらかがみんがさー」 つかさ「あはは、こなちゃんいつもパソコン触ってるもんね」 こなた「んでさ、つかさは朝起きたら初めに何するの?寝坊?」 つかさ「もー寝坊はすることじゃないよ~…うーん私が起きたら初めにかぁ…」 つかさ「あ、あと5分だけ~って少しだけ横になっちゃうかも~…」 こなた「それ起きれてないから、あと寝坊と変わらないから。アーモーカワイイナッ」 341 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/26(水) 18 51 02.39 ID VVJiiQC9O ここ数日寒暖の差がはげしすぐるサイタマー 小柄なぼでーのこなたんは大丈夫か!? 342 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/26(水) 22 57 10.94 ID TygtQ7K+0 こなた「ブルブル…日が沈むと一気に寒くなるね…」 つかさ「袖の中に手をひっこめるとあったかいよー」 こなた「グッドアイデア!」ズボッ つかさ「冷ーーーーーー!!!わ、私のじゃなくて自分のにだよぉ!」 みたいな! 343 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/27(木) 09 52 14.91 ID c7GLrdvSO こな「いやー、つかさの(服の)中は暖かいねぇ~」 344 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/27(木) 11 36 35.05 ID IgzDY0TA0 つかさ「こなちゃん何度も挿れないで…(冷たくて)おかしくなっちゃうよ」 345 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/27(木) 22 33 15.23 ID GSs2vNGE0 ●REC 346 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/28(金) 10 01 28.39 ID 0u4TQ3GG0 345 ゆたか「叔父さん…?何やってるんですか?」 347 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/28(金) 18 18 53.45 ID i4tzvugjO あーあ 348 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/28(金) 20 43 41.25 ID psuvHeQR0 こなた「実家暮らしはプライベートが厳しいねぇ…頑張って一人暮らししようかな」 そうじろう「お父さんが悪かった!!!」 349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/29(土) 12 37 57.31 ID pfH9sdKVO かなた「そうくん!メッ!!」 352 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/30(日) 11 42 33.15 ID dUGLy6UN0 そうじろう「かなたごめんな…なんかお前に叱られた気がして、自粛するよ」 かなた《もう…ほんとにそう君ったら》 354 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/01(月) 15 16 17.12 ID INqoRrBl0 こなた「んー シャコシャコペッ はいネトゲー ってうぉわっ」 つかさ「もうこなちゃん、そんな簡単に歯磨き終わらせちゃダメだよ!」グイッ こなた「エーでもこれで今まで虫歯になったことないですしおすし」 つかさ「でもダメだよぉ。こうやってしっかり細かく磨いてー」コシュコシュ こなた「モゴモゴ…モンドコオボウモンミドイボエ」(なんだかお母さんみたいダネ) こなた「ってかれこれ5分くらい磨いてくれてさー、最近はそれが日常化しつつあるのデスヨ」 みゆき「毎食後10分程磨いているのですが…磨き方がマズイのでしょうか」ズゥゥゥン つかさ「あ、じゃあゆきちゃんも今度磨いてあげよっか?」 みゆき「ありがとうございます!!」 こなた「むぅ」 みゆきさんのためとはいえ少しムッとしてしまた、これが嫉妬というやつかね 356 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/02(火) 12 20 32.53 ID TsqMbJte0 つかさ「えーと...こ、な、ち、ゃ、んっと...あ、あれ?」 ぶあ’y こなた「つかさ、かな入力派だったんだ...」 つかさ「英語より打つ量が少ないから楽になるかなぁーって」エヘヘ こなた「(ローマ字ダケドネ)つかさらしいねー」ホノボノ 359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/03(水) 21 23 08.03 ID fFF6XHxt0 「この味がいいね」とこなちゃんが言ったから 七月六日はバルサミコ酢記念日 361 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/04(木) 12 42 22.11 ID GO9hYHoM0 つかさ「えへへ~だーれだっ」スッ こなた(わからいでか…とはいえそのままもつまらないよね)ニヤニヤ こなた「雰囲気でわかるって。みゆきさんにしてはこんな悪戯珍しいね」 つかさ「えっ…」 こなた「あーでもこの体勢で胸があたらないってことはつかさカナァー」 つかさ「 」 ~後日~ こなた「だーれだっ」スッ つかさ「! え、こなちゃん…あっ」 つかさ「も~ゆきちゃんでしょ~? あ、でも胸」 こなた「流石ですつかささん、正解ですよ」(裏声) つかさ「え!?」クルッ こなた「こなちゃんでしたー」ドヤァ つかさ「もー嘘ついちゃダメだよこなちゃん…」 かがみ「人の妹で遊ぶなっ」ゴンッ こなた「あいてっ」 362 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/05(金) 02 49 08.95 ID lwFLrPqY0 健全なイタズラでは負けちゃうつかさ萌え 364 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/05(金) 16 10 46.40 ID pqJPZkMK0 つかさの幸運のお守りを抜いたこなたは責任をもってつかさを幸せにしないとな 366 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/06(土) 18 56 37.81 ID iu8KnDNR0 こなた「いやー楽しかったーい ただいまー」 つかさ「こなちゃん今日はありがとー」 かがみ「あらつかさ、そんな服持ってたっけ?けっこういいじゃない」 つかさ「えへへ~こなちゃんが選んでくれたんだ~」 かがみ「こなたアンタ意外とセンスあるのね、前にコスプレの衣装着せてきた時は引いたけど普通の服m」 こなた「最近は現代もののアニメが多いから私服そのまま着せれていいよね!」 かがみ「結局コスプレかよ」 371 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/08(月) 13 52 04.95 ID nmZITa4M0 つかさ「ほしつ…保湿?」 こなた「乾燥の季節が近づいてきたからねぇ、肘とか肌の乾燥に気をつけないと後々痛い痛い」 つかさ「肌の保湿かぁ…あっ」 こなた「えっ」 こなた「…………ほんとこういうことには頭回るんだからネェ…」ハァハァ つかさ「えへへ、でも汗いっぱいかいて保湿になるよね」ハァハァ こなた「なるだろうけどさ、毎回これってのも相当クルよね」ハァハァ かがみ「あんたら毛布にくるまるにはまだ早いわよ」ハァハァ 373 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/09(火) 16 39 30.28 ID N+0V2B+J0 メロンパン画像が見れなくなっとる… 374 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/10(水) 03 56 47.30 ID qsMSXEOJ0 raki-suta.com自体がもうないみたいね 375 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/10(水) 13 08 16.32 ID RYVMXxh9O メロンパンをwikiに載っけてそのアドレスをここに貼るってのはどうだろうか 376 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/10(水) 15 58 31.23 ID MzuhVauc0 なるほどその手が! と思ったけど管理人さん元気かしら 377 :1-724:2012/10/11(木) 00 21 46.66 ID jT7pkiMl0 プロバイダが永久規制ですのでシベリアから 一応スレに貼られた転載絵も可能な限り保管庫管理ページ内に保管してあります メロンパン絵も保管してあります ただ保管庫の方針として、保管庫にて保管公開するのは <スレに投稿された>二次創作作品(SS、イラスト)に限らせていただいています 1スレ後半以降放置状態だった保管庫を、その当時既にアップローダーから流れていたスレ投稿作品絵も含め スレ住民の皆さんの協力で古い絵もサルベージして、私と913氏で管理放棄のwikiの管理者移譲申請を出しました 申請が通って@wikiから管理権を受け取った時、最初の管理人さんのやり方に倣っていますので「版権画像」と「転載画像」は公開していません 他スレの保管庫の姿勢も参考にさせていただきました リンクを紹介するのと、作品のものを保管するのは意味合いが違うと考えていますので保管庫で公開して、リンクは行わない方針でお願いいたします 378 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/11(木) 16 47 42.70 ID /eZNpFjdO ☆ゅ 379 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/11(木) 17 35 39.57 ID +KtSWczS0 そういえば永久規制でしたね 承知しました、管理人さんが生きてるだけで嬉しい (379レスでdat落ち) 9スレのHTML、datデータがなく、ネットから過去スレ保管サービスで探してデータを得ました ページのHTMLタグの違いで、wikiの構文(文頭の半角はページデザインの指定色になる)にかかりレス文が色付き表示されていますがご容赦下さい ■トップページに戻る コメントフォーム 名前 コメント
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兼太郎《かねたらう》は点滴の音に目をさました。そして油じみた坊主枕から半白の頭を擡げて不思議さうに鳥渡《ちよつと》耳を澄した。 枕元に一問の出窓がある。その雨戸の割目から日の光が磨硝子の障子に幾筋も細く糸のやうにさし込んで居る。兼太郎は雨だれの響は雨が降つてゐるのではない。昨日|午後《ひるすぎ》から、夜も深けるに従つてます/\烈しくなつた吹雪が夜明と共にいつかガラリと晴れたのだといふ事を知つた。それと共にもう彼れこれ午近くだらうと思つた。正月も末、大寒の盛にこの貸二階の半分西を向いた窓に日がさせば、そろ/\近所の家から鮭か干物を焼く匂のして来る時分だといふ事は、r度去年の今時分初めてこ」の二階を借りた当時、何もせずにぼんやりと短い冬の日脚を見てくらしたので、時計を見るまでもなく察しる事が出来るのであつた。それにつけても月日のたつのは早い。又一年過ぎたのかなと思ふと、兼太郎は例の如く数へて見ればもう五年前株式の大崩落に家倉をなくなし妻には別れ妾の家からは追出されて、今年丁度五十歳の暁とう/\人の家の二階を借りるまでになつた失敗の歴史を回想するより外はない。以前は浅草瓦町の電車通に商店を構へた玩具雑貨輸出問屋の主人であつた身が、現在は事もあらうに電話と家屋の売買を周旋する所謂|千三屋《せんみつや》の手先とまで成りさがつてしまつたのだ。昨日も一日吹雪の中をあつちこつちと駈け廻つて歩く中一足しかない足駄の歯を折つてしまつた事やら、。スブ濡にした足袋のまだ乾いてゐやう筈もない事なぞを考へ出して、兼太郎はエゝまゝよ今日はいつそ寝坊ついでに寝て暮らせと自暴な気にもなるのであつた。もとく家屋電話の周旋屋といふのは以前瓦町の店で使つてゐた男がやつてゐるので、一日や二日怠けた処で昔の主人に対して小言の云へやう筈もなく解雇される虞もない……。 窓の下を豆腐屋が笛を吹いて通つて行つた。草鞋の足音がぴちやくと聞えるので雪解のひどい事が想像せられる。兼太郎は寝過して却てい玉事をしたとも思つた。突然ドシーンとすさまじい響に家屋を震動させて、隣の屋根の雪が兼太郎の借りてゐる二階の庇へ滑り落ちた。つゞいて裏屋根の方で物干竿の落ちる音。どうやら寝ても居られないやうな気がして兼太郎は水洟《みつばな》を啜りながら起上つた。すぐに窓の雨戸を明けかけたが、建込んだ路地の家の屋根一面降積つた雪の上に日影と青空とがきらく照輝くので暫く目をつぶつて立ちすくむと、下の方から女の声で、 「田島さん。家《うち》の物干竿ぢやありませんか。」 兼太郎のあけた窓の明りで二階中は勿論の事、梯子段の下までばつと明くなつた処から此の家の女房は兼太郎の起きた事を知つたのである。 「どうだか家ぢやあるまいよ。」と兼太郎はそんな事よりもまつ自分の座敷の火鉢に火種が残つて居るか否かを調べた。 「田島さんもうちきお午《ひる》ですよ。」 襖の外で言ひながら、おかみは梯子段を上り切つて突当りに一間ばかり廊下のやうになつた板の間から、すぐと裏屋根の物干へ出る硝子戸をばビリく音させながら無理に明けやうとしてゐる。いつも建付けの悪いのが今朝は殊更雪にしめつて動かなくなつたのであらう。 此の硝子戸から物干台へ出る問の軒下には兼太郎の使料になつてゐる炭と炭団を入れた箱にバケツが一個と洗面器が置いてある。 「あら、まア田島さん。炭も炭団もびしよぬれだよ。昨夜《ゆうべ》の中にどうにかしてお置きなされアいいのにさ。」 物干竿を掛直したかみさんは有合ふ雑巾で赤ぎれのした足の裏を拭きく此度は遠慮なくがらりと襖を明けて顔を出した。眉毛の薄い目尻の下つた平顔の年は三十二三。肩のいかつた身体付のがつしりした女であるが、長年新富町の何とやらいふ待合の女中をしてゐたとかいふので襟付の紡績縞に双子の鯉口半纏を重ねた襟元に新しい沢瀉屋の手拭を掛け、藤色の手柄をかけた丸髷も綺麗に撫付けてゐる様子。まんざら路地裏の嚊《かエあ》とも見えない。以前奉公先なる待合の亭主の世話で新富座の長吉と贔屓の客には知られてゐる出方の女房になつて、この築地二丁目本願寺横手の路地に世帯を持つてからもう五年ほどになるがまだ子供はない。 「おかみさん。湯に行つて暖たまつて来やう。今日は一日楽休みだ。」と兼太郎は夜具を踏んで柱の釘に引掛けた手拭を取り、「大将はもう芝居かへ。一幕のぞいて来やうかな。」 「播磨屋さんの大蔵卿、大変にいゝんですとさ。」 「おかみさんまだ見ないのか。」 「お正月は御年始廻りや何かで家の人がいそがしいもんだから。」と女房は襟にかけた手拭を姉さまかぶりにして兼太郎の夜具を上げ、 「ゆつくり行ってお出なさい。綺麗に掃除して置きますよ。田島さん、さう/\持つて来るのを忘れてしまつた。牛乳が火鉢の処に置いてありますよ。」 「今朝はもう牛乳はぬきだ。日が当つてゐてもやつばり寒い。」と兼太郎は楊枝をくはへて寝衣のまゝ格子戸を明けて出た。 路地の雪はもう大抵両側の溝板のLに掻き寄せられてゐたが人力車のやっと一台通れる程の狭さに、雪解の雫は両側に並んだ同じやうな二階家の軒からその下を通行する人の襟頸へ余沫《しぶき》を飛してゐる。それを避けやうと思つて何方かの軒下へ立寄ればいきなり屋根の上から積つた雪が滑り落ちて来ないともわからぬので、兼太郎は手拭を頭の上に載せ、昨日歯を割つた足駄を曳摺りながら表通へ出た。向側は一町ほども引続いた練塀に、目かくしの椎の老木が繁茂した富豪の空屋敷。此方《こなた》はいろ/\な小売店のつゞいた中に兼太郎が知つてから後自動車屋が二軒も出来た。銭湯も此問にある。蕎麦屋もある。仕出屋もある。待合もある。ごみくした其等の町家《まちや》の尽る処、備前橋の方へ出る通との四辻に遠く本願寺の高い土塀と消防の火見櫓が見えるが、然し本堂の屋根は建込んだ町家の屋根に遮られて却つて目に這入らない。区役所の人夫が掻き寄せた雪を川へ捨てにと車に積んでゐるのを、近処の犬が見て遠くから吠えて居る。太い電燈の柱の立つて居るあたりにはいつの問に誰がこしらへたのか大きな雪達磨が二つも出来てゐた。自動車の運転手と鍛冶屋の職入が野球の身構で雪投げをしてゐる。 兼太郎は狭い路地口から一足外へ踏み出すと、別にこれと見処もない此の通をばいつもながらいかにも明く広々した処のやうに感じるのであつた。そして折々自分はどうしても路地に生れて路地に育つた人間ではない、死ぬまでにいつか一度元のやうに表通に住んで見たいものだと思ふ事もあるのであつた。兼太郎がこの感慨は湯屋の硝子戸を明けて番台のものに湯銭を払ふ時殊更深くなる事がある。 築地の此の界隈にはお妾新道といふ処もある位で妾が大勢住んでゐる。堅気の女房も赤い手柄をかける位の年頃のものはお妾に見まがふやうな身なりをして居る。兼太郎は番台越しに女湯で着物をぬぎかける女の中に、小作りのぼつちやりした年増盛のお妾らしいものを見ると、以前代地河岸に囲つて置いた自分のお妾の事を思ひ出すのである。名はお沢といつた。大正三年の夏欧洲戦争が始まつてから玩具雑貨の輸出を業とした兼太郎の店は大打撃を受けたので、其の取返しをする目算で株に手を出した。とん/丶拍子に儲かつたのが却つて破滅の本であつた。四五年成金熱に浮かされて居る中、講和条約が締結され一時下つた相場は又暫く途拍子《とつぴやうし》もなく絶頂に達したかと思ふと忽にして又崩落した。兼太郎は親から譲られた不動産までも人手に渡して本妻の実家へ子供をつれて同居するといふ始末、代地河岸に囲つてあつたお妾のお沢は元の芸者の沢次になつた。幸ひ妾宅の家屋はお沢の名儀にしてあつたので、両人話合の末それを売つて新に芸者家|沢《さは》の家《や》の看板を買ふ資本にした訳である。兼太郎は本妻との間に其の時八つになる男と十三になる娘があつたにも係らず、いつか沢の家に入りびたりとなつた。本妻の実家は資産のある金物問屋の事とて兼太郎の身持に呆れ果て子供を引取つて養育する代り本妻お静の籍を抜きやがて他へ再縁させたといふ話である。 丁度そんな話のあつた頃から兼太郎は沢次の家にもどうやら居辛いやうになって来た。初めの中は旦那の落目に寝返りをした抔と言はれては以前の朋輩にも合す顔がない。今までお世話になつた御恩返しをするのはこれからだと沢次は立派な口をきいてゐたが、一年二年とたつ中いつか公然と待合にも泊る。箱根へ遠出にも行く。兼太郎は我慢をしてゐたが、遂には抱への女供にまで厄介者扱にされ出したのでとうど丶一昨年の秋しよんぼりと沢の家を出た。流石に気の毒と思つたのか沢次は其の時三千円といふ妾宅を売つた折の金を兼太郎に渡した。以後兼太郎はあつちこつちと貸間を借り歩いた末、今の築地二丁目の出方の二階へ引つ越して来た時には、女から貰つた手切の三千円はとうに米屋町で大半《あらかた》なくしてしまひ、残りの金は一年近くの居食《ゐぐひ》にもう数へるほどしかなかつた。 雪は止んだ。裸虫《はだかむし》の甲羅を干すといふ冂和も凵曜ではないので、男湯には唯一人生花の師匠とでもいふやうな白髭の隠居が帯を解いて居るばかり。番台の⊥にはいつも見る婆も小娘もゐない。流しの木札の積んである側に銅貨がばらくに投出した儘になつて居るのは大方隠居の払つた湯銭であらう。兼太郎も湯銭を投出して下駄をぬがうとした時、ガラくと女湯の戸をあけて入つて来た一人の女がある。 色糸の入つた荒い絣の銘仙に同じやうな羽織を重ねた身なりと云ひ、頤の出た中低な顔立と云ひ、別に人の目を引くほどの女ではないが、十七八と覚しいその年頃とこの辺では余り見かけない七三に割つた女優髷とに、兼太郎は何の気もなく其の顔を見た.娘の方でも番台を問に兼太郎の顔を見るといかにも不審さうに、手にした湯銭をそのま」暫く土間の上に突立つてゐたが、やがて肩で呼吸をするやうに、 「まあお父《とつ》さんしばらくねえ。」と云つたなり後は言葉が出ぬらしい。 「お照。すつかり見ちがへてしまつたよ。」 兼太郎は人の居ないのを幸ひ番台へ寄りかゝつて顔を差伸した、 「お父さんいつお引越しになつたの。」 「去年の今時分だ。」 「ぢや、もう柳橋ぢやないのね。」 「お照、お前は今どこにゐるのだ。御徒町《おかちまち》のお爺さんの処に居るんぢやないのか。」 お照は俄に当惑したらしい様子で、「今日はアノ何なの 鳥渡そこのお友達の内へ遊びに来てゐるんですよ。」 「何しろこ猿でお前に逢はうとは思はなかつた。お照、すぐそこだから帰りに鳥渡寄つておくれ。お父さんはすぐそこの炭屋と自転車屋の角を曲ると三軒目だ。木村ッていふ家にゐるんだよ。曲つて右側の三軒目だよ。いゝか。」 その時戸を明けて貸自動車屋の運転手らしい洋服に下駄をはいた男が二人、口笛でオペラの流行唄をやりながら入つて来たので兼太郎はたゴ「い」かね/\。」と念を押しながら本意なくも下駄をぬいで上つた。お照は気まりわる気に軽く首肯いて見せるや否や男湯の方からは見えないズツト奥の方へ行つてしまつた。 茶の間の長火鉢で惣菜を煮てゐた貸間のかみさんは湯から帰つて来た兼太郎の様子に襖の中から、一田島さん。御飯をあがるんなら蒸して上げますよ。煮くたれてゝよければお汁《つけ》もあります。どうします。」 「お汁は沢山だ。」と兼太郎は境の襖を明けて立ちながら、「おかみさん、不思議な事もあるもんだ。まるで人情ばなしにでも有りさうな話さ。女房の実家《さと》へ置き去りにして来た娘に逢つたんだ。女湯もたまにやア覗いて見るものさ。」 「へえ。まア 。」 「その時分女房は三十越していゝ年をしてゐやがつたが、よく/\おれに愛想をつかしやアがつたと見えて他へ片付いてしまやアがつたんで、つい娘や・士供の事もそれきり放捨《うつちや》って置いたんだがね、数へて見るともう十八だ。」 「この辺においでなさるんですか。まアこつちへお入んなさい。」 「湯ざめがしさうだから着物を着て来やう。おかみさん娘が尋ねて来る筈なんだ。あんまりぢゝむさい風も見せたくないよ。. 兼太郎は二階へ上り着物を着換へてお照の来るのを待つた。午飯を食べてしまつたが一向格子戸の明く音もしない。兼太郎は窓を明けて腰をかけ口に啣へた敷島に火をつける事も忘れて、路地から表通の方ばかり見つめてゐたが娘の姿は見えなかつた。お照は矢張おれの事をよく思つてゐないと見える。人情のない親だと思ふのも無理はない。尋ねて来ないのも尤もだ。手の甲で水洟をふきながら首をすつ込めて窓をしめると、何処かの家の時計が二時を打ち、斜に傾きかけた日脚はもう路地の中には届かず二階中は急に薄暗くなつた。長い間窓に腰をかけてゐたので湯冷もする、火鉢の火を掻立てゝ裏の物干へ炭団を取りに行くとプン/\鳥鍋の匂がしてゐる。隣家億木挽町の花柳病院の助手だとかいふ事で、つい去年の暮看護婦を女房に貰つたのである。二階から此方の家の勝手口へ遠慮なく塵を掃き落すといふので出方のかみさんは田舎者は仕様がないとわるく言切つてゐる。兼太郎は雪に濡れた炭団をつまんで独り火を起す其身に引くらべると、貰つて間もない女房と定めし休暇と覚しい今日の半日を楽しく暮す助手の身の上が訳もなく羨ましく思はれたので、聞くともなく物干一つ隔てた隣の話声に耳をすました.、すると物干6下なる内の勝手口で、 「おかみさん、留守かい。おかみさん。」と言ふ男の声。物干の問から覗いて見ると紺の股引に唐桟縞の双子の尻を端折り、上に鉄無地の半合羽を着て帽子も冠らぬ四十年輩の薄い痘痕のある男である。 「伊三《いさ》どん、大変な道だらう。さアお上り。」水口の障子を明けたかみさんは男の肩へ手をやつて、 「今日は二階にゐるんだからね。」と小声に言つた。 「さうか。貸間の爺かい。ぢや又来やうや。」 「何、い㌧んだよ。さア伊三どん.、お」寒い。」 男を内へ上げた後、かみさんは男の足駄を手早く隠してぴつたり水口の障子をしめた。男は伊三郎といふ新富町見番の箱屋で、何でもこ墨の家のおかみさんが待合の女中をしてゐた時分から好い仲であつたらしい。兼太郎は去年の今頃は毎日二階にごろくしてゐたので様子は委しく知つてゐるのであつた。その時分には二人は折々二階へ気を兼ねて別々に外へ出て行つた事もあつた。 兼太郎は炬燵に火を入れて寝てしまはうかと思つたが今朝は正午近くまで寝飽きた瞼の閉ぢられやう筈もないので、古ぼけた.一重廻を引掛けてぷいと外へ出てしまつた。本より行くべき処もない。以前ぶらくしてゐた時分行き馴れた八丁堀の講釈場の事を思付いて、其処で時間をつぶした後地蔵橋の天麩羅屋で一杯やり、新富町の裏河岸つたひに帰つて来ると、冬の日は全く暮果て雪解の泥濘《ぬかるみ》は寒風に吹かれてもう凍つてゐる。 格子戸をあけると、わざとらしく境の襖が明け放しになつてゐて、長火鉢や箪笥や縁起棚などのある八畳から手水場の開戸まで見通される台処で、おかみさんはたつた一人後向になつて米を磨いでゐた。 「おかみさん。とう/\来なかつたか。」 「えゝ。お出になりませんよ。」とかみさんは何故か見返りもしない。 兼太郎はわけもなく再びがつかりして二階へ上るや否や二重廻を炬燵の上へぬぎすて其の贐ごろりと横になつた。向う側の吉川といふ待合で芸者がお客と一所に三千歳を語つてゐる。聞くともなしに聞いてゐる中、兼太郎はいつかうと/\としたかと思ふと、「田島さん、田島さん。」と呼ぶ声。 階下《した》のかみさんは梯子段の下の上框へ出て取次をしてゐる様子で「お⊥んなさいましよ。きつと転寝《うたゝね》でもしておいでなさるんだよ。まだ聞えないのか知ら。田島さん。田島さん。」 兼太郎は刎起きて、「お照か。まアお上り。お上り。」と云ひながら梯子段を駈下りた。 お照は毛織の襟巻を長々とコートの.肩先から膝まで下げ手には買物の紙包を抱へて土間に立つていた。兼太郎は手を取らぬばかり。 「お照。よく来てくれたな。実はもう来やしまいと思つてゐたんだ。おれも今方帰つて来た処だ。さアニ階へお上り。」 「ぢや御免なさいまし。[とかみさんの方へ何とつかず挨拶をしてお照は兼太郎につゞいて梯子段を上つた。 「お照、こゝがお父《とつ》さんのゐる処だ。お父さんも随分変つたらう。」と兼太郎は火鉢の火を掻き立てながら、噛ぬがなくてもい丶よ。寒いから着ておいで。」 けれどもお照は後向になつてコートと肩掛とを取乱された六畳の問の出入口に近い襖の方に片寄せながら、 「さつき昼問の中来やうと思つたんですよ。だけれどお友達と浅草へ行く約束をしたもんだから..」 「さうか、活動か。」と兼太郎は小形の長火鉢をお照の方へと押出した。 「お父さん、これはつまらないものですけれど、お土産なの。」 「何、お土産だ。それは有難い。」と兼太郎は真実嬉しくてならなかつたので、お照が火鉢の傍へ置いた上産物をば膝の上に取つて包紙を開きかける。土産物は何かの罐詰であつた。 「お父さん、やつばり御酒《おさけ》を」るんでせう。浅草にや何も無いのよ。L 「ナニ此アお父さんの大好きなものだ。… 兼太郎は嬉涙に目をぱち/\させてゐたがお照は始終頓着なくあたりを見廻す床の問に二合罎が置いてあるのを見ると自分の言つた事が当つてゐるので急に笑ひ乍ら、 「お父さん、やつばり寝る時に上るんですか。」 「何だ。はゝゝゝ。とんだものを目付かつたな。何、これア昨夜雪が降つたから途中で一杯やつたら、もういゝと云ふのに間違へて又一本持つて来やがつたから其儘懐中へ入れて来たんだ。」 「お父さん、今夜はまだなの。お上んなさいよ。わたしがつけて上げませう。」 丁度手の届くところに二合罎があつたのでお照はそれをば長火鉢の銅壼の中に入れやうとして、 「この中へ入れてもいゝんでせう。」 兼太郎は唯首肯くばかり、いよ/\嬉しくて返事も出来ず涙ぐんだ目にぢつとお照の様子を見詰るばかりである。お照が二合罎を銅壺の中に入れる手付きにはどうやら扱ひ馴れた処が見えた。 兼太郎は昼問湯屋の番台で出逢つたその時から娘の身のLが聞きたくてならなかつた。然し以前瓦町に店があつた時分から子供の事は.切母親のお静にまかしたなり、ろく-ー\顔を見た事もなかつた位。朝起きる時分には娘はもう学校に行つてゐる。娘が帰つて来る時分には兼太郎は外へ出て晩飯は妾宅で食べ長二時過ぎでなければ帰つては来なかつたので、今日突然こんなに成長した娘の様子を見ると、父親としてはいかにも済まないやうな心持もするし又何となく恨んで居はせまいかと恐ろしいやうな気もして、兼太郎はきゝたい事も遠慮して聞きかねるのであつた。 実際その時分には兼太郎は女房の顔を見るのがいやで/\ならなかつたのだ。気がきかなくてデブ/\肥つてゐる位ならまだしもの事生れ付きひどい腋臭《わきが》があつたので嫌ひ抜いたあまり自然その間に出来た子供にまでよそ/\しくする様になつた訳である。兼太郎がその頃目をつける芸者は岡目には貧相だと言はれる位な痩立な小作りの女ばかり。旅籠町へ遂に妾宅まで買つてやつた沢次の外に、日本橋にも浅草にも月々きまつて世話をした女があったが、いつれも着痩のする小作な女であつた。大柄な女はいかほど容貌がよく押し出しが立派でも兼太郎はさして見返りもせず、あゝいふ女は昔なら大籬の華魁にするといゝ、当世なら女優向きだ、大柄な女は大きなメジ鮪をぶつころがしたやうで大味だと冗談をいつてゐたのも其の筈、兼太郎は骨格はしつかりしてはゐたが見だての無い小男なので、自分よりも丈の高い女房のお静が大一番の丸髷姿を見ると、何となく圧服されるやうな気がしてならないのであつた.. それこれと当時の事を思ひ出すにつけて兼太郎は娘のお照が顔立は母に似てゐるが身体付は自分に似たものかそれ程デクくもしてゐないのを見ると共に、あの母親の腋臭はどうなつただらうと妙な処へ気を廻した。然しそれは折から階下のかみさんが焼き初めた寒餅の匂にまぎらされて確かめる事が出来なかつた。 お照は火鉢へ差かざす手先に始終お墹を注意してゐたが寒餠の匂に気がついたものと見え、 「お父さん御飯はどうしてゐるの。下でおまかなひするの。」 「家《うち》にゐる時はさうするがね。毎日桶町まで勤めに行くからね、昼は弁当だし帰りにや花村かど こかで一杯やらアな。」 「お父さん。それぢや今は勤め人なの。」 「碌なものちやないよ。お前は子供だつたから知るまいが、瓦町の店へ来た桑崎といふ色の黒い太つた男だ。それが今成功して立派な店を張つてゐるんだ。そこへ働きに行くのさ。」 「桑崎さん、覚えてゐるわ。どこだかお国の人でせう。此の頃はどこへ行つてもお国の人ばかりねえ。お国の人が皆成功するのねえ。」 「お父さん見たやうになつちや駄目だ。御徒町のおちいさんも江戸ツ児ぢやないよ。」 兼太郎は話が自然にご㌧へ巡つて来たのを機会に其後の様子を聞かうと、「お照。お前|母《おつか》さんがお嫁に行く時なぜ一所について行かなかつたんだ。連れ児はいけないと云ふはなしでもあつたのか。」 「さうでもないけれど……。」とお照は兼太郎の見詰める視線を避けやうとでもするらしく始終伏目になつてゐたが、「お父さん、もうお燗がよさゝうよ。どうしませう。」 指先で二合壜を摘み出して灰の中へそつと雫を落してゐる。 「お照、お前どこでお燗のつけ方なんぞ覚えたんだ。」 「もう子供ぢやないんですもの。誰だつて知つてるわ,」と猫板の上に載せながら、「お父さんお盃はどこにあるの。」 兼太郎は肝腎な話をよそにして夜店で買つた茶棚の盃を出し、 「どうだお前も一杯やるさ。お燗の具合がわかる処を見ると一杯位はいけるだらう.、」 「わたしは沢山。」とお照は壜を取上げて父の盃へついだ。 「お照、お前にめぐり遇つた縁起のいゝ日だからな。」とぐつと一杯干して、「お父さんがお酌をしやう。飲めなければ飲むまねでもいゝよ。」 「さう。ぢやついで頂戴。」 お照は兼太郎が遠慮してヒ分目ほどついだ盃をすぐに干したばかりか火鉢の縁で盃の雫を拭つて返す手つき、いよく馴れたものだと兼太郎は茫然とその顔を見詰めた。 「お父さん。いやねえ。先刻《さつき》から人の顔ばかり見て。わたしだつていつまでも子供ぢやないわ。」 「お照、お前、お母さんがお嫁に行つてから会つたか。」 「い、え、東京にや居ないんですつて、大阪にお店があるんですとさ。」 「角太郎はどうしてゐる。お前が十八だと角太郎は十三だな。」 「角ちやんは今だつてちやんと御徒町にゐるでせう。男ですもの.」 「女だと居られないのか。」 「居られないつて云ふわけもないけれど、わたしが悪かつたのよ。おちいさんの言ふ事をきかなかつたから。」 「そんなら謝罪ればい」ぢやないか。謝罪つてもいけないのか。」 「外の事と違ふから、今更帰れやしませんよ。かうしてゐる方が呑気だわ。} 「外の事とちがふ。どんな事なんだ。」 「どんな事ッて、その中に言はなくつても分りますよ。お父さんも道楽した人に似合はないのね。」 「わかつたよ。だが、どうも未だよくわからない処があるな。お照、何も気まりをわるがる事はねえや。そんな事をいつた日にやお父さんこそ、お前に合す顔がありやしない。お前がちやんとおとなしく御徒町の家にゐた日にやア途中で逢つたつて話も出来ない訳なんだ。さうだらう。乃公《おいら》は女房や子供をすてた罰で芸者家からもとうくお履物にされちまつた。それだから、斯うしてお前と話もしてゐられるんだ。」 「それアさうねえ。わたしが御徒町の家を出たからつてお父さんが先のやうに柳橋にゐたら、やつぱり何だか行きにくいわね。お父さん、何故柳橋と別れたの。」 「別れたんぢやない。追出されたんだ。もうそんな過ぎ去つた話はどうでもいゝや。それよりか、お照、お前の話を聞かう。表のお湯屋で逢つたんだからこの近所にや違ひなからうが、何処にゐるんだえ。お嫁にでも行つたのか。」 「ほゝゝほ。お父さん。わたしまだやつと十八になつたばかりよ。」 「十八なら一人前の女ぢやないか。お嫁にだつて何だつて行けるぜ。自分でもさつきもう子供ぢや無いつて言つてたちやないか。」 「それアいろんな心配もしたし苫労もしたんですもの。」 「お燗はつけるしお酌はできるし、隅にや置けなさうだな。お父さんに似ていろんな事を覚えたんだらう。は墨ゝゝは。当《あて》て見やうか。お茶屋の姐さんにしちや髪や風俗《なり》がハイカラだ。まつカツフエーかバーといふ処だが、どうだ。お照、笑つてばかりゐないで教へたつてい」ぢやないか。」 「てつきりお手の筋ですよ。」 「やつばりカツフエーか。どうもさうだらうと思つた。この近処にや然し気のきいたカツフエーはねえやうだが、何処だい。」 「この間まで人形町の都バーにゐたんですよ。だけれどももうよしたの。先に日比谷にゐた時お友達になつた姐さんがこの先の一丁目に世帯を持つてゐるから二一二日泊りながら遊びに来てゐるのよ。もう随分遊んだからそろくまた働かなくちやならないわ。」 「カツフエーは随分貰ひがあるといふ話だがほんとかい。月にいくら位になるもんだね。」 「さうねえ、一番初めまだ馴れない時分でも三四十円にはなつてよ。銀座にゐた時には矢ッ張場所だわね。百円はか」さなかつたわ。だけれども急がしい処は着物にか」るからつまり同じなのよ。」 「ふーむ偉いもんだな。どうしても女でなくちや駄目だ。お父さんなんか毎日足を棒にして歩いたつていくらになると思ふ。やつと八十円だぜ。その中で二十円は貸間の代に、それから毎日食べて行かなくちやならないからな。そこへ行くと三十円でもくらしが出なけれア楽だ。」 「だから残さうと思へば随分残るわけなのよ。中には五百円も六百円も貯金してゐる人もあるけれど、何の彼のつて蓄つたかと思ふとやつぼり駄目になるんですとさ。だからわたしなんぞ貯金なんかした事はないわ。有る時勝負で芝居へ行つたり活動へ行つたりして使つちまふのよ。」 「お客様に連れて行つて貰ふやうな事はないのかい。カツフエーだつて同じだらう。お茶屋や待合の姐さんと同じやうに好いお客や旦那があるんだらう。」 「ある人はあるし無い人はないわ。お父さんもう此でおつもりよ。」 お照は二合壜を倒にして盃につぎ、「何時でせう。わたしもうそろ/\お暇しなくちや成らないわ。二三日中に行くところがきまつたら知らせるわ。」 「まだいゝやな。あの夜廻は九時打つと廻るんだ。」 「今夜これから襦袢の襟をかけたりいろく仕度しなくちやならないのよ。明日《あした》の晩にでもまた来ますよ。お酒と何かおいしさうなものを持つて来ますよ。」とお照は立ちかけて、「お父さん、ここのお家、厠《はゞかり》はどこなの。」 お照は約束たがへず翌日の晩、表通の酒屋の小僧に四合壜の銀釜正宗を持たせ、自身は銀座の甘栗一包を白木屋《しろきや》の記号《しるし》のついた風呂敷に包んで、再び兼太郎をたつねて来た。甘栗は下のおかみさんへの進物にしたのである。この進物でかみさんはすつかり懇意になり、お照が鉄瓶の水を汲みにと、下へ降りて行つた時袖を引かぬばかりに、 「お照さん、あなた、お燗をなさるんならこの火鉢をお使なさいましよ。銅壺に一杯沸いてゐますよ。何いゝんですよ。家ぢや十一時でなくつちや帰つて来ませんからね。いつその事今夜はこ㌧でお話しなさいましま。田島さん、ねえ、田島さん。」と後からつゞいて手水場へと降りて来た兼太郎にも勧めたので、二人はそのまゝ長火鉢の側へ坐つた。 かみさんとお照はかき餅と甘栗をぼりくやりながら酌をする。兼太郎はいつになく酔払つて、 「お照、お前がおいらの娘でなくつて、もしかこれが色女だつたら生命も何もいらないな。昔だつたら丹さんといふ役廻りだぜ。は丶ゝは。」 「丹さんて何のこと。」 「丹さんは唐琴屋の丹次郎さ。わからねえのか。今時の娘はだから野暮で仕様がねえ。おかみさんに聞いて御覧。おかみさんは知らなくつてどうするものか。」 「あら、わたしも知りませんよ。御酒の好きな人の事を丹次郎ッていふんですか。アゝわかりましたよ。赤くなるからそれで丹印《たんじるし》だつていふ洒落なんですね。」 「こいつは恐れ入つた。は玉ゝ㌧は。恐入谷の鬼子母神か、はゝ丶ゝは。」 「のん気ねえ。ほんとにお父さんは。」 「酒は飲んでも飲まいでもさ。いざ鎌倉といふ時はだらう、はゝ猿ゝは。然し大分今夜は酔つたやうだな。」 「お酒のむ人は徳ねえ。苦労も何も忘れてしまふんだから。」 「だから昔から酒は憂の玉箒といふちやないか。酒なくて何のおのれが桜かなだらう。お酒さへ飲んで居れアお父さんはもう何もいらない、お金もいらない。おかみさんもいらない。」 「そんな事いつたつて、お父さん、一人ぢや不自由よ。いつまで斯うして居られるもんぢやない事よ。」 「居ても居られなくつても最う仕様がないやな。まアお照そんな話はよしにしやうよ。折角今夜はお正月らしくなつて来たところだ。お照、お父さんのお箱を聞かせてやらうか。蓄音機で稽占したんぢやねえよ。」 やがて亭主が帰つて来た。役者の紋をつけた双子縞の羽織は着てゐるが、どこか近在の者で」もあるらしい身体付から顔立まで芝居者らしい所は少しもない。どうやら植木屋か何かのやうにも見れば見られる男で、年は女房とさして違つてもゐないらしいが、しよぼ/\した左の目尻に大きな黒了があり、狭い額には二筋深い皺が寄つてゐる。かみさんは弟にでも物言ふやうな調子で、 「お前さん。田島さんのお嬢さんだよ。頂戴物をしてさ。」 「そうかい。それアどうも。」と言つたきり亭主は隅の方へ坐つて耳朶《みゝたぶ》へはさんだヱヤシツプの吸残りを手に取つたが、火鉢へは手がとゴかないのか、そのま」指先で火を消した煙草の先を摘んでゐる。 「どうです。芝居は毎日大入りのやうですね。」と兼太郎は酔つた揚句の相手ほしさに、二杯献じませう。今年の寒は又別だね。」 「ありがたう御在ます。お酒はどうも……。」と出方は再びヱアシツプを耳にはさんでもち/\してゐる。 「田島さん。駄目なんですよ。奈良漬もいけない位なんですよ。」 「さうかい。ちつとも知らなかつた。酒なんざ呑まないに越した事アないよ。呑みやアつい間違ひのもとだからね。おかみさん、いゝ御亭主を持ちなすつてどんなに仕合せだか知れないよ。」 かみさんは何とも言はずに台所へと立つて膳拵へをしはじめた。 路地の内は寂《しん》としてゐるので、向側の待合吉川で掛ける電話の鈴の音のみならず、仕出しを注文する声までがよく聞える。 「お父さん、それぢやわたし明日から又先にゐた日比谷のヵツフエーへ行きますからね。通りかかつたらお寄んなさいよ。御馳走しますよ。」とお照は髪のピンをさし直してハンケチを袂に入れた。 兼太郎は酔つてゐながら俄に淋しいやうな気がして、「寒いから気をつけて行くがいゝぜ。今夜はやつばり一丁目の友達のところか。」 「どうしやうかと思つてゐるのよ。今夜はこれからすぐ日比谷へ行かうかと思ってゐるのよ。今日お午過ぎ鳥渡行つて話はして来たんだし、それに様子はもうわかつて居るんだから。」 「今夜はもう晩いぢやないか。」 「まだ十二時ですもの。電車もあるし、日比谷のバーは随分おそくまでやつてるわ。夏の中はどうかすると夜があけてよ。」 お照は出方の夫婦と兼太郎に送り出されて格子戸を明けながら、 「まアいゝお月夜。」 建込んだ家の屋根には一昨日の雪がその儘残つてゐるので路地へさし込む寒月の光は眩しいほどに明るく思はれたのである。 「成程いゝお月夜だ。風もないやうだな。」と上り框から外をのぞいた兼太郎は何といふ事もなくつゞいて外へ出た。兼太郎は台処の側にある手水場へ行くよりも格了戸を明けて路地で用を足す方が便利だと思つてゐるので寝しなにはよく外へ出る。 お照は二一二歩先に佇んで兼太郎を待つてゐたが、やがて思出したやうに、一お父さんあの人が芝居の出方なの。どうしてもさうは見えないわね。L 「むッつりした妙な男だ。もう一年越し同じ家にゐるんだが、ろくそつぼ話をしたこともないよ。」 「何だか御亭主さん見たやうちやないわね。わたし気の毒になつちまつたわ。」 路地を出ると支那蕎麦屋が向側の塀の外に荷をおろしてゐる。芸者の乗つてゐるらしい車が往来《ゆきき》するばかりで人通は全く絶え、表の戸を明けてゐるのは自動車屋に待合ぐらゐのものである。銭湯は今方湯を抜いたと見えて、雨のやうな水音と共に溝から湧く湯気が寒月の光に真白く人家の軒下まで漂つてゐる。 「今夜は馬鹿に酔つたぜ。そこまで送つて行かう。」 「お父さんソラあぶない事よ。」 「大丈夫、自分で酔つたと思つてれア大丈夫だ。」 「ねえ、お父さん。あのおかみさんは、わたし御亭主さんに惚れてゐないんだと思ふのよ。」 「何だ。また家のはなしか。」 「惚れてゐない人と一緒になると皆あ㌧なんでせうか。いやなものなら思切つて別れちまつた方がよさゝうなものにねえ。」. 「色と夫婦とは別なものだよ。惚れた同士は我儘になるからいけないさうだ。お前なんぞはこれからが修行だ。気をつけるがいゝぜ。」 「お父さん。わたしが銀座にゐた時分から今だに毎日々々きつと手紙を寄越す人があるのよ。わたしの頼むことなら何でもしてくれるわ。随分いろんなものを買つて貰つたわ。」 「さうか。若い人かね。」 「二十五よ慶応の方なのよ。この間一緒に占ひを見てもらひに行つたのよ。さうしたらね。一度は別れるやうな事があるッて言ふのよ。だけれど末へ行けばきつと望通りになれるんですツて。」 「いゝ家の坊ちやんかね。」 「えゝお父さんは銀行の頭取よ。」 「それぢや大したものだ。あんまり好すぎるから親御さんが承知しまいぜ。」 「だから占を見て貰ひに行つたのよ。だけれどね、お父さん。もしどうしても向のお家でいけないツて言つたら、その時は→所に逃げやうッていふのよ。お父さん、もしさうなつたら、お父さんどうかしてくれて。二階へかくまつて下さいな。」 兼太郎は返事に困つて出もせぬ咳嗽にまぎらした。いつか酒屋の四つ角をまがつて電車通へ出やうとする真直な広い往来を歩いてゐる。 「大丈夫よ。お父さん、わたしだつて其様《そんな》向見ずな事はしやしないから大丈夫よ。カツフエーに働いて居さへすれば誰の世話にならなくつても、毎日会つて居られるんだから。いつそ一生涯さうしてゐる方がいゝかも知れないのよ。 「お照、お前怒つたのか。」と兼太郎は心配してお照の顔色を窺はうとした時電車通の方から急いで来かゝつた洋服の男が摺れちがひにお照の顔を見て、 「照ちやんか。日比谷だつていふから行つたんだよ。」 「これから行く処なの。」とお照は男の方へ駈寄つて歩きながら此方《こなた》を見返り、「お父さんそれぢや左様なら、もうい」わ。左様なら、おかみさんによろしく。… 取残された兼太郎は呆気に取られて、寒月の光に若い男女が互に手を取り肩を摺れ合して行く其の後姿と地に曳く其の影とを見送つた。 見送つてゐる中に兼太郎はふと何の連絡もなく、柳橋の沢次を他の男に取られた時の事を思出した。沢次と他の男とが寄添ひながら柳橋を渡つて行く後姿を月の夜に見送つてもういけないと諦をつけた時の事を思出した。思出してから兼太郎はどうして今時分そんな事を思出したのだらうと其理由を考へやうとした。 お照と沢次とは同じものではない。同じものであるべき筈がない。お照は不届至極な親爺の量見違ひから置去りにされて唯.人世の中へはふり出された娘である。沢次は家倉はおろか女房児までも振捨て㌧打込んだ自分をば無造作に突き出してしまつた女である.、事情も人間も全然ちがつてゐる。然し夜もふけ渡つた町の角に自分は唯一人取残されて月の光に二人連を見送る淋しい心持だけはどうやら似てゐるといへば言はれない事もない。 お照はそれにしても不人情なこの親爺にどういふわけで酒を飲ませてくれたのであらう。不思議なこともあればあるものだ。それが不思議なら、あれほど恩になつた沢次が自分を路頭に迷はすやうな事をしたのも矢張.不思議だといはなければならない。 帽子もかぶらずに出て来たので娘が飲ませてくれた酒も忽醒めかゝつて来た。赤電車が表通を走り過ぎた。兼太郎は路地へ戻つて格子戸を明けると内ではもう亭主がいびきの声に女房が明ける箪笥の音。表の戸をしめて兼太郎は二階へ上り冷切つた鉄瓶の水を飲みながら夜具を引卸した。 路地の外で自動車が発動機の響を立て始めたのは、大方向側の待合からお客が帰る処なのであらう。