約 13,953 件
https://w.atwiki.jp/radiocity/pages/133.html
専門書がズッシリ!「奥村書店」 古本屋なんですが、ここの古本屋は普通の書籍がおいてある訳でなく、映画関係や歴史に関する専門書(ちょっとマニアックかな・・・)がズッシリと置いてあるんですよ。しかも、廃盤の本が多いのでかなり貴重な本屋さんかもしれませんね。お客さんも、サラリーマンの方がふらっと立ち寄って廃盤の本を買っていく様子が見えました。 場所は、銀座3-9 JRAウィンズ銀座の前にあります。 いやぁ銀座にもこういった古本屋さんがあるんですね。 ☆☆☆
https://w.atwiki.jp/testest-umigamedb/pages/3512.html
2023年6月17日 出題者:従業員よっしー タイトル:「振り向いてほしかった白雪姫」 【問題】 新人小説家タカフミのデビュー小説『振り向いてほしかった白雪姫』がついに発売された。 発売から3日後、気になって書店へでかけたタカフミは自身のデビュー小説が何冊も陳列されているのを見て悲しんだ。 どういうことか。 【解説】 + ... タカフミのデビュー小説が陳列されていたのは古本屋だったのだ。 発売から3日後、たまたま古本屋の前を通りがかったタカフミ。 そういえば欲しかった本売っていないかなぁ?と気になって立ち寄ったが、地元の古本屋に何冊も並んでいる…。 タカフミ「え・・・発売してそんなに経ってないのに・・・。しかも全部めちゃくちゃきれい・・・。」 タカフミ「そういえば結構な数をプレゼントで友だちとか親戚とかに配ったけど・・・まさか・・・」 《瞬殺》 配信日に戻る 前の問題 次の問題
https://w.atwiki.jp/wikiwiki2/pages/652.html
2022.1 いまを生きる、すべての人に『東京の古本屋』 けし ドライブイン探訪 (単行本) けあだろ 市場界隈 那覇市第一牧志市場界隈の人々 那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々
https://w.atwiki.jp/gmap-bf/pages/24.html
ケース問題とはどういう問題なのでしょうか。以下にサンプルを掲載しましたので出題の感覚をつかみましょう。 ケース問題「ブックオフ」(経営戦略) ブックオフコーポレーション(以下、ブックオフ)は、1991年、創業社長の坂本氏によって神奈川県相模原市に第1号店を開店。創業14年目の2003年2月には、店舗数700を越える古本屋チェーンに成長した。 書店業界では、年間約4億冊の本が店頭に並び、その30%程度は出版社に返本されているといわれる。しかし、再販制度(*)の下、返本された書籍は新古本として価格を落として流通することはない。出版・書店業界は再販制度に守られた業界なのである。一方家庭の本棚からは読み終わった本があふれ、行き場を失っていた。従来の古書とは、「珍しい絶版本」「名著の初版本」といった価値基準によって“プレミアム”が付いたものを指し、家庭で生まれた多くの中古本は、古本屋に持ちこまれることはなかった。持ち込まれたとしても、本の値段付けは古書業界で「目利き十年」といわれるように、長い経験とカンが頼りの難しい仕事であり、本を売りにいく客にとっても敷居の高い業界だった。 1991年、坂本氏が足を踏み入れた古本屋で、古本が埃をかぶったまま積まれているのを見た。商品である古本が何の工夫もなく、無造作に並べられていた。坂本氏は「これなら勝てる」と確信したという。古本屋のイメージは『汚い、暗い、くさい』といわれている。坂本氏はこう言う。「お客さんの価値判断はきれいか、汚いかです。明るければお客さんだって入ってきますよ。何もしていない古本が多すぎるのです」(財界95年7月25日号) ブックオフの店舗はコンビニ感覚である。店内は明るく、きれいで、若い女性客も多い。広い店内にジャンル別に見やすく整理された本棚が並んでいる。陳列されている本はきれいである。「新しくてきれいなものに価値基準をおいている」というブックオフは、この基準が商品にも反映される。持ち込まれた本の断裁面はヤスリで削り白くする。カバーの汚れは洗剤で拭く。 本の買取りは、「新しくてきれいなもの」という価値基準に従ってシステム化し、バイトの学生でもパートの主婦でも値段付けができるように、マニュアルにしている。価格体系は簡単にいえば、定価1000円の本なら100円で買い取り500円で売るという形だ。これで粗利は80%となる。 本の値段は黒、赤、緑、青の4色の値札を使って表示する。この値札の色は3ケ月ごとに変えられ、切り換え時に前の色で売れ残っている本はすべて100円コーナーに落とす。「これは別にブックオフが発明したやり方でも何でもない。八百屋や魚屋がいつもやっているやり方で、閉店前になると半値で売り切るのと同じことをやってるだけ。この方法で、単品ごとに棚卸する手間を省いている。出版されたすべての本をデータベースにして管理するのは不可能であるため、ブックオフは、商品の仕入れ、販売時点での伝票計上を、「コミック」「文庫」「新書」「写真集」などのジャンル別仕分けにとどめている。 ブックオフが売るのは、従来の古本と似ているが、その性格はまったく異なり、「中古本」という新しい市場を創造したといわれている。 (*)再販制度とは、生産者が小売業者の販売価格(再販売価格)を指示し、守らせる制度。このような行為は独占禁止法で違法としているが、文化振興の観点から書籍、雑誌、新聞等の著作物は「法定再販」として除外されている。 問題 設問1 以下は創業当初のブックオフコーポレーションの3C分析である。 市場(顧客、Customer)分析として適切でないと思われるものを一つ選びなさい。 a. 一般消費者には稀小本以外でも中古本に対するニーズがあった。 b. 一般消費者は「きれいで安い中古本」を求めていた。 c. 出版業界は毎年大量の書籍を発刊し、読者に供給していた。書店業界は書籍の値付けを自由にできたため、一般消費者が中古本を安く買う誘因は低かった。 d. 古本屋のイメージは、『汚い、暗い、くさい』であったが、一般消費者は、きれいな入りやすい店舗で買いたいと思っていた。 設問2 以下は創業当初のブックオフコーポレーションの3C分析である。 競合(Competitor)分析として適切でないと思われるものを一つ選びなさい。 a. 古本屋は一般的に希少性がありプレミアムのつく商品を販売することで付加価値をつけていた。 b. 古本屋は一般的に『汚い、暗い、くさい』というイメージを持たれているように、商売に対する意識が低かった。 c. 古本屋は一般的に書籍のフローにこだわり、次々と回転させる事でその売上を確保していたといえる。 d. 書店業界は、毎年刊行される膨大な新刊を、再販制度に守られ定価で販売していた。制度上、書店間の価格競争が起こる事はなかった。 設問3 以下は創業当初のブックオフコーポレーションの3C分析である。 前二問の分析に基づき、創業者である坂本氏は、自社の競争優位性をどこに作ったのか。以下の説明文から適切でないと考えられるものを一つ選びなさい。 a. 本をストックとしてではなくフローとしてとらえ、売り手と買い手のニーズを結び付け、次々に商品を回転させることで従来の古本屋と違うステージで競争した。 b. 取り扱う商品を「希少本」ではなく、「新しくきれい」な本に絞り、顧客に新品とは違うが同様の価値を備えた商品を提供した。 c. きれいで入りやすい「コンビニ」感覚の店舗で、顧客の入りやすさ・買いやすさを競争優位とした。 d. 希少本の販売価格を下げることで、従来の古本屋と価格面で優位性を出した。 設問4 従来の古本屋はチェーン展開が難しいといわれていた。以下は、ブックオフコーポレーションがこの常識を破り全国的なチェーン展開をすることができた要因について説明した説明文です。 以下の説明文のうち、適切でないと考えられるものを一つ選びなさい。 a. 顧客は希少性のある本や絶版本の安売りを求めており、このような潜在顧客は全国に存在した。 b. 「新しさ」「きれいさ」という価値基準の簡素化とマニュアル化により、学生やパートタイマーでも買い取りの値付けができるようになった。 c. 価格決定の簡素化とマニュアル化により、損益計算が見えやすくなった。 d. 商品管理の簡素化により、単品ごとに棚卸する手間を省きつつ、死に筋商品を排除できるようになった。 解答 以下解答と簡単な説明を付け加えておきます。 設問1(解答) 問題 解答 解説 設問1. c 「書店業界は書籍の値付けは自由にできない」との本文の記述と矛盾する。 設問2. c 本文の「従来の古書とは・・」や「古本が埃をかぶったまま・・」との記述から従来の古本屋は書籍のフローにこだわっていないことが読み取れる。 設問3. d 希少本の取り扱いについての記述は一切無く、かつ本文に「新しくてきれいなものに価値基準をおいている」と明記されている。 設問4. a 本文に一般顧客が希少本の安売りを求めている、などの記述は一切無い 問題とどう向き合うか いかがでしたか?経営戦略、人事戦略、マーケティングのケース問題については答えが本文に載っている、または本文に書かれているか、答えが容易に想定できることしか聞かれません。今回はほぼ誰でも知っている「ブックオフ」という会社の経営戦略が題材となりましたが、まったく知らない会社の経営戦略に関する問題が出題されたとしても必ず本文の中に答えが記載されているかヒントとなる言葉が載っています。設問に書かれている内容を表す一文を本文の中に見つけ、根拠を確認して回答することができればケース問題も恐くありませんね! ※企業会計やファイナンスはケース問題の傾向が異なるので、別ページで解説します。
https://w.atwiki.jp/genantou/pages/54.html
東「あのさ、美咲。冬歌が俺に何か用事があるみたいだから、ごめん」 美咲「え?」 美咲が固まる。何でそんな反応かな? 東「まあ、また友達と一緒に帰ってよ」 手を振り、俺は冬歌とともに今日も町を目指した。 冬歌に着いて行って、辿り着いた先はやはり黒魔術の古本屋だった。 冬歌は無表情だが、どこか楽しそうに店内に入っていく。 気のせいかもしれないが、どことなく冬歌の顔に艶がある気がする。 彼女にとってはそれほどまでに本というのは大切なものなのだろう。 俺も店内に入ると、冬歌はまるで初めてのものを見る子供のように店内をきょろきょろと見回していた。 冬歌「これがおすすめ」 一冊の本を俺に見せてくる。タイトルは『リストラ物語』。面白くてもこんなもの読みたくない。 冬歌「これと……これもおすすめ」 俺の手に本が積まれていく。 ……あれ?比喩とかそういうのじゃなくて本当に前が見えなくなってきたよ? しかも冬歌はどんどん奥へ向かっていく。一体何がしたいんだ……! 日梧「あれ?東。こんなとこで何してんの?」 唐突に後ろから声をかけられる。そしてこの声は俺を助けてくれる天使の声だ。 東「日梧か?日梧がそこにいるのか?助けてくれ!!このままだと俺は本に殺される!!」 何でこんな所に日梧がいるか。それは不思議ではあったがどうでもいい。無問題だ。 日梧「何でそんなに本持ってんだよ。それにどうやって持ったんだよ」 声が笑っている。今すぐ殴り倒してやりたいが我慢しよう。なぜなら今、俺の膝は呵々大笑しているからだ。 東「いいから助けろ!!」 日梧「しょうがないな」 本が取り払われていく。助かった。本当に助かった。 日梧の顔が現れる。こいつはいまだにやついていた。 いつもなら怒るところだが、今日は助けてくれたのだ。許してやろう。 日梧「何でこんなことになってたんだ」 東「探るな。俺もお前がここに来た理由は探らん」 こんな恥ずかしい理由、絶対に友達には知られたくない。 日梧は舌打ちしたが、何とか引き下がってくれた。 日梧「まあいいや、俺は用事があるから」 そう言うと日梧は店の外へと出て行った。 店内は薄暗く、入り組んでいて意外に広いおかげで、俺は冬歌を探すのに困っていた。 さすがに帰ったということは無いだろうが…… ふと、床に何かが落ちているのを発見する。 メモ帳の切れ端らしい。 よく見ると、点々とメモ帳の切れ端が続いているではないか。 どこに続いているんだろうか?誰が落としたのだろうか?そもそもこれは落し物なのか? 好奇心は9つの魂を持つ猫も殺す。 しかしこの好奇心は止まらないのだ。 ゆっくりとメモ帳を辿っていく。 その先にいたのはなんと、冬歌だった。 東「もしかして、冬歌がこれ落として行った?」 うなずく。何でだよ。 冬歌「迷わないように」 東「いや、ここの本やよく来るんじゃないのかよ?」 冬歌が俺に指を指す。 なるほど、俺が迷わないようにか。ヘンゼルとグレーテルじゃないんだから…… 冬歌「……本は?」 あのおすすめと言って積まれていった本たちのことだろう。 東「置いてきた」 冬歌「……買わないの?」 東「金無いし」 あと、ほしくないし。 冬歌「……そうなの?」 東「そうなんだ」 …………………………………… それから、冬歌は一冊本を買って、古本屋を出た。 それから俺は冬歌に別れを告げ帰宅した。 … …… ……… …………待て。 ちょっと待て、おかしい。おかしいぞ? 気のせいかもしれない。と言うか気のせいだと思いたい。信じさせてくれ。 だが、足音が一つ余計に聞こえていないか? まさか……な。 急に冷や汗が出てくる。熱くもないのにのどが渇く。 おまけに頭痛までしてきた気がする。 心臓の鼓動も早い。人間は恐怖だけでここまで不調になるのかともはや感心してしまう。 だが、その感動している間も、恐怖心は確実に俺を支配していった。 ……おし。 意を決した瞬間、体の震えが止まる。 要するに、気持ちは大事ってことだな。 よし、振り返ってみるぞ。 ゆっくりと、何があってもいいように心を強く保ちながら、俺は振り返った。 ……………… 振り返った時、俺は驚いた。 しかし、叫ばなかった。 いや、叫べなかったと言うべきだろうな。 そこには冬歌がいた。 あれ?前にこんなことが無かったか?いや、無かったか?いや、あったよ絶対。こんなことあったよ。 東「何でついてきてるの?」 冬歌「家に帰るから」 答えになっていない。まったくなっていないよ。 冬歌「私の家」 …………あ!わかった。 つまり俺と冬歌は帰る方向が一緒だったんだ。 全然知らなかった。 なんだか最近寿命が縮まったままな気がする。 まあ、特には気にしないけどな。 続き
https://w.atwiki.jp/kusakido-deika/pages/16.html
草木堂書店 WEB版「泥花-でいか」へ、ようこそ この頁に、過去に「泥花」を始め、各誌に掲載したコラムを集めてみました。 【泥花コラム】バックナンバー ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 趣味の古本屋 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 開店当初、先輩の古本屋さんに、どんな店にしたいのか聞かれ、「いつも花を絶やさない店にしたい」と答え、笑われた事があった。 「そういう時は、社会科学中心にとか、文芸書ですとか、美術を、とか答えるものだよ」 しかし今思えば、この先輩の次の一言で、当店の方向は運命づけられたようなものだ。 「この店は造りが粋だから、(私の入る前はブティックだった)趣味本を集めたら、きっとお客が付くよ」 『趣味の古本屋』何と心地良い響きであろうか。ああ、しかし、店主の思いは空回り、草木堂は今だに冴えない「街の雑本屋」。企業努力の欠如!分かっているんです。 満員電車と混んだ銭湯が嫌いで古本屋になった、という不純な動機を持つ私だから、市場から展覧会へ、そして郊外を回っての セドリと、身を粉にして働く訳もない。朝は陽が高くなってから起き出し、FM放送を聞きながら[ブランチ]をとる。要するに一食浮かす。店に出たら出たで、本や雑誌を整理と称して読み耽って、一人悦に入っている。こんな自由で快適な事をしていて、お金が入る訳ないね。 先日、岩波書店の「図書」の1月号を「整理の為」めくっていて、芳雅堂、出久根達郎さんがエッセイを書いておられるのを見つけた。 いつもながらの薀蓄は「饅頭本」についてであった。和菓子の「塩瀬」の先祖が奈良時代に出版したという「饅頭屋本」ではなく、亡くなった方を追悼して出版される本の由。小部数自費出版のこの種の本を、古本屋の符丁で何故かマンジュウという。まあ通常身内以外には意味ない本だ。 ところが、この饅頭本に、意外な作家が序文を書いていたり、故人の日記に著名人が登場したり、案外資料的価値が有るものがあるという。出久根さんの書物の細微にこだわる姿勢にプロの凄みを見た。 よし、いい事を聞いた、これからは注意を払っていくぞ、と意気込んでいたら、何と同じ日に、馴染みのチリ紙交換の人が車一杯本を持ち込んできた。ほとんどが、参考書やマンガ、文庫の値にならないクズ本だったが、その中に何冊も件の饅頭本が入っていたのである。何という偶然、何たる奇縁。普段なら見過ごしているのだが、「図書」の記事にすっかり影響されて、勇んで買ってみた。 捌きながら本の背を見ていて唖然とした。事もあろうに「小野教授饅頭」という饅頭本があるではないか!粋と言おうか、不遜な弟子共と言うべきか。いやはや愉快だ、珍本発見だと、一人ほくそ笑みながら、函から本を出して見返しをめくったら、達筆な題字は「小野教授餘韻(よいん)」。 本の背に金文字の書名は、崩し字で印刷されていて、思い込みの激しい私は[餘韻]が[饅頭]に読めてしまったのだった。 今年になって、やっとワープロや編集に慣れて自家目録も軌道に乗りかかってきた。どうせなら店の在庫も「泥花」に載せられるもの、という事になってきて、マンガや月遅れの雑誌などは扱わない事にした。その代わり、古い旅行案内や絵葉書、千代紙などを置き始めた。初心に帰り「趣味の古本屋」に向けてスタートを切ったのである。 そんな意気込みのせいか、業界内でも、当店は「趣味の古本屋」と言われ始めているらしい。すっかり嬉しくなって、親しい本屋さんに話したら、 「馬鹿!遊び半分でやっている古本屋だって、言われてるんだよ。趣味の本を扱う本屋じゃなくて、趣味でやっている本屋って意味だよ。」 冗談じゃない!真剣にやっているんだ、という証拠に最新の「泥花」を見せた。 「頑張ってるじゃないか」という感想を期待していたが、ざっと目を通して彼は言った。 「趣味の目録だね」 餘韻・・・・・ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 孤狼(古老)の市場綺譚(序) 雪隠聞書 [ゆきがくれ ききがき] ■序章=夜飲の歓談(やいんのかんだん) 私が古書組合に入りました折には、翁はすでに雪深い地方都市に隠遁されておりました。駆け出しの私が、「市場の孤狼」と異名とる、伝説の「経営員」の翁の元に度々訪れ、後世に残すべき翁の遺訓をこうして記録するに至ったのは、もう四年前にもなりましょうか、ある市会の大市の打ち上げ慰労会に袖がテカテカに光ったジャカパーを身に纏った、痩躯の老人が紛れ込んできた事に端を発しているのであります。 「現在の市会の会長の同期」という紹介があり、壇に立たれたのが、その御老体で、尾羽打ち枯らした姿に、誰も憐憫の情を持ちこそすれ、尊敬の念を抱くといった雰囲気には到底なれませんでした。翁は「会長の召喚により、いささか市場の経営員(市場を運営する係)の心構えや、古本屋としてのあるべき姿などの指針を話しに参った」と前置きし、30分程話された。 私にとっては幾つかの膝を打つ箴言を伺う事ができたと感激したのだが、回りの同僚若手からは、「時代が違うんだよな」とか「年寄りの自慢話かよ」、挙句は「あいつ、まだ生きてたのかよ」 などというひそひそ話が聞こえてきた。確かに翁の全盛の時代は高度成長期からバブル期の頃で、その頃の市場の規律や問題点、そのなすべき行動規範を現在にそのまま敷衍されたのですから、古本屋の存在の危機とまで囁かれている昨今、、日々どん詰まりのような売上の中でもがいている若手には(何せ本が売れた時代を知らないのですから)反発しか起こってこないのも、当然であったかも知れません。 宴が終わり、翁が席を立たれる際、私はお側に近づき、貴重な訓話に対して感謝の意をお伝えし、心ない同僚の陰口をも詫びました。翁は歯のない口を開けて、快活に笑われ、「もう二度と皆さんの前には現れないだろうよ」とおっしゃられ、 「今は古書の氷河期、人類の開闢以来の知的財産、先人の熱い思いも白く冷たい雪に覆われ隠されている。しかし、書物、「知」が無くなった訳ではない。わしの拙い経験から導き出された規範も純白の真実である。その白さの故、皆には見えないのであろうが、いつか雪が溶ける日もあろう。その時、きっと白い真理が知の平原に光輝くであろうよ」 といった意味の事(勿論訥々と語られたのではありますが)を語られました。 私は会長が翁を遠路東京まで呼び寄せ、我々に理解させたかった中身をもう少し知りたくなり、実家が丁度、翁の移住された町、という奇縁もあり、菓子折など持参して翁を訪ねる事にしたのである。 翁は実は、出家され、廃寺のような崩落寸前の山寺に住んでおられた。さすがに元古本屋で、庫裏には背丈を越す書物が積まれ、その山脈のむこうから、私の訪問を大変喜んでくだすった。 歯の不自由な翁にはいいだろうと持参した、生シュークリームをお渡しすると、「女子供の食する西洋菓子か。まあ寺に近所の子供らも来るから、あれらに食べさせようか。みやげなど気を使うな、まあ今度は酒の一本でも下げて参れ、一献酌み交わそう」とおっしゃられ、私は赤面の至りだった。 しかし、翁の古書市場や経営員の心得などの聞書をしてみたいと、お伝えすると、「講演などで、分かって貰おうというのがどだい無理じゃな。文字に書き残しておくのは、あながち無意味な事ではないかも知れないな」受け入れて下さったのでした。 その第一回は、古本屋必携四請願と後に呼ばれる、次の4つの心得だったのであります。 一、古本道に於いて、おくれ取り申すまじき事。 一、読書子、研究者の御用に立つべき事 一、諸先輩、親に孝行仕るべき事 一、大慈悲を起こし、周圍の人、後の人の為になるべき事 明日は無き身と覚悟し、日々この四請願を心に念じ、一歩一歩尺取虫のように、先ににじり進むべきものが、古本屋である。と申されました。 この度不肖わたくし、翁の「遺訓」に 【雪隠】という名を冠し、長く後世に伝えんとするものであります。 次回から、具体的な生き方についての道話を記して参る積りです。拙い文章にて、正確に翁のご意思を伝える事ができますか、不安もありますが、翁の人柄も併せて記して、人間味溢れる聞書になればと念じております。是非ご一読くださいますよう、伏してお願い申し上げます。 追記。最初の訪問日、今にも振りそうな空模様で、折り畳み傘を持参していたのを翁の居間に忘れ、山門から引き返して、玄関でその旨声をかけましたら、翁は親切にも傘を持って出て来られました。その時、翁の口の回りには、白いクリームがべったりと付いておりました。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 画像 解説付新入荷品はヤフオクにUP↓↓ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 〒800-0063 福岡県北九州市門司区大里本町2-10-18-202 ●電話:093-541-5077 mail:kusakido@cb.mbn.or.jp ◆支払方法等: どちら様にも[前金]にてお願い申し上げます。以下の口座を御用意致しております。 ■ゆうちょ銀行 ■みずほ銀行 ■ジャパンネット・バンク ◆商品引渡し方法: 郵送(ゆうパック・ゆうメール)・クロネコメール便とさせて頂きます。手渡し不可。御入金確認の当日か翌日までの発送を心掛けておりますが、土日・祝日の発送はお休みさせて頂いております。 ◆返品について: 商品説明になき、痛み・落丁等こざいましたら、御返送下さいませ。美醜に関しましては、個人差もあり、出来うるかぎり詳細に記載いたしますので、どうか御容赦下さいますように。 ◆コンディションは(3000円以上の古書に関しましては) ●極美-美[上-中-下]-並[上-中-下]-[やや難あり]-[難あり]の9段階に設定しております。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/79.html
ノートン卿の栄光・幕間SS 都内には、私の写真が無数に貼られていた。 千駄木、谷中、神保町といった古書の聖地では、賞金稼ぎどもが跋扈していることだろう。 これも偉大なる宿命を背負った主人公のさだめか。 ユキオの阿呆ヅラさえ私の写真の横に添付されていなければ、完璧だったが。 「俺は反省してますよ、ノートン卿」 珍しく、ユキオは殊勝なことを口にした。 ただしその目つきは陰惨かつ兇猛であり、内心では少しも反省などしていないことは、 賢明なる私にはたやすく看破できた。 「なんでノートン卿の口車にのって、わざわざ都内にまで出てきちまったのか」 『人聞きの悪いことを言うな』 口の悪いやつだ。学歴の低いやつはこれだから困る。 『私はきみに道を示したのだ。「導いた」という表現を使え、きみも編集者の端くれならば』 「表現の仕方にこだわるのは、ノートン卿のような大作家にお任せしますよ。 ……千駄木の古本協会本部の噂を仕入れてみたんですけど、みんな血眼じゃないですか。 古本屋を千人単位で雇ったって話です」 『よし。ちょうどいい』 一騎当千、という私の力を証明するのに、実に都合のいい単位といえた。 民は群れる。 真の英雄はひとり立ち、それらを断固粉砕するのだ。 「いまさらノートン卿に文句言っても仕方ないんですけどね。 ――見てください、これ」 ユキオは手元のトラックボールを操作し、私を画面へと注目させた。 そこには我々が打ち破ることになった、哀れな対戦相手の情報がディスプレイされる。 我々がこの街について、まず転がり込んだのは、世田谷のインターネット喫茶だった。 他に拠点らしい拠点はなく、特に、ユキオがかつての古本屋に捕捉されることは避けねばならなかった。 このクズはほかの古本屋への営業妨害行為、ならびに傷害・暴行などで起訴されているため、 そうした古本屋の勢力の強い土地は避ける必要があったためだ。 英雄というのは、道化の従者によって足を引っ張られるようにできているのだから仕方がない。 「まず一人目。弓島由一。どう思いますかね」 『無理だな。ユキオが編集者ではまず勝てん』 私は冷酷に告げた。 『まさに攻城兵器級の能力を持った魔人だ。 この大会に参加しており、なおかつ一回戦で当たることになろうとは』 「ですよね。やっぱりこれって」 『私の主人公力が強すぎるためだろうな』 「違いますよ」 ユキオは無礼にもうんざりした顔をした。 「いいっすか、二人目。こっちの、こいつ――ほら。倉敷 椋鳥。 ヤバイ顔してるでしょう」 『無理だな。こちらもユキオが編集者ではまず勝てん』 私は再び冷酷に告げた。 『城塞の天敵となる、例の戦術を使う可能性が極めて高い』 「それだけじゃなくて、似てませんかね。 こいつのこのプロフィール、能力――」 『あんなやつの名前を口に出させるな』 私は、私の宿敵であるオレイン卿について思いを馳せた。 やつの編集コンセプトは『携帯する神殿』。 人間の精神を操り、《天使》と呼ばれる存在を扱う殺戮文書。 あのいけすかないクズ以下の冒涜的かつ邪悪―― 『確かに似ていないこともない。 この相手が、オレイン卿の精神汚染を受けていると言いたいのか?』 「もしかしたら、ですよ。いや、一人目の弓島だって。 都合が悪すぎるぜ。千駄木古本協会が雇った、古本屋かもしれねえ」 『だとしたら、なんだ』 私はまったく、断固として、軟弱なユキオの精神を糾弾する。 正義は私にあり、私はこの物語の主人公だからだ。 『逃げ出すというのか? 追放者のように? こそこそと? 恥を知れ! 私がきみに同行を許したのは、逃げ回るためではないぞ!』 「――わかってますよ。でも、小細工はします」 『策と言え。表現がよくない』 「どっちでもいいですけど。まずは、金かな。あと、コネも必要だ。 忙しくなってきたぞ……おっと」 ユキオは手早く画面を閉じ、シャットダウンの操作をした。 その兇猛な目が、こちらのリクライニングシート付き個人席に近づいてくる、 複数人の人影を認識していた。 「行きましょう。あいつらを相手にしてる暇はないし」 『よろしい。転身だ!』 「便利な表現があるよなあ」 ユキオは感銘を受けたように呟いて、立ち上がり、私を開いた。 乱暴な編集。 スペルをかき集め、強引に固めるような力ずくの。 そして、ユキオは周囲の客にも、向かってくる数名の人影―― 恐らく古本屋だろう、片手に魔導書と思しき本を持っている――にも聞こえるような、大声で怒鳴った。 「いいか! あんたらに今すぐ死なずに済む方法を教えてやる!」 ユキオの影はうごめき、床を這い、壁を伝う。 古本屋らしき男たちのひとりが、魔導書を開いて何かしようとしたが、遅すぎた。 「いますぐ武器を捨てて金を出せ! そして俺たちの言うとおりにしろ!」 影が立体化し、私の攻撃が開始される。 それにしてもユキオの言い方は人聞きが悪すぎる。 まるで強盗か何かではないか? これはあくまでも徴発行為であり、我々に何もやましいことはない! (以上) このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/acguzenosekai/pages/64.html
紹介作品 紹介文 紹介者 橋本紡「リバーズエンド」 ラグが初めて読んだラノベ 無駄に涙しましたよ。お求めは近所の古本屋で ラグ ハイスクールD×D はかなりエロエロですが主人公かっこよくて泣けます。本屋だと結構売れてると思います 瑠奈 紹介される団員さんはリンクなど貼らないように工夫して紹介して下さい^^ 橋本紡「リバーズエンド」ラグが初めて読んだラノベ 無駄に涙しましたよ。お求めは近所の古本屋で -- ラグ (2011-05-29 18 11 18) ハイスクールD×Dはかなりエロエロですが主人公かっこよくて泣けます。本屋だと結構売れてると思います -- 瑠奈 (2011-06-16 18 31 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/myao/pages/18.html
Tea breakならぬ、Book breakです。 晴れすぎ、暑すぎだったロンドン。 疲れたらどこへ行く~? 答-- 公園の木陰でミネラルウォーター飲みながらごろんごろんするか、 もっと涼みたければ本屋が一番。 イスの置いてある本屋もあったしね。 もっとも、私らには別の目的もあったが。 友人のリクエストでショーン・ビーン氏関連の本を探しに来たのです。 まず最初はトラファルガー広場前、チャリングクロス駅から、シャーロック・ホームズパブに向かう途中で、たまたま見つけたWATERSTONESの支店。 バイオグラフティのコーナーは階段降りて地下にありました。。。 ららら、、なんだかみんな並んでる。誰かのサイン会があるらしい。 そんな列も無視して、探す探す。ひたすら探す。 いやー、おもしろかったです。 「STAR WARS」はもちろん、お国柄「銀河ヒッチハイクガイド」のメイキングムックとかあって。やたらとジョニデの本も多いのが妙に笑えたけど。 時期的に「ダヴィンチ・コード」の本もあったっけ。 そんな中で、買っちゃった買っちゃった。 19.99ポンドもしたけど、 「Christopher Lee The Authorised Screen History」 重いよ、ハードカバーだよ。 でも「愛」だと思ってその日の午後の観光にも持って歩いた。。。 友人につられて買った、 「Sharpe cut」(ショーン・ビーン氏のTVドラマ炎の英雄シャープの本だ)も重かった。。。 こっちはWATERSTONESだと5ポンド引(約¥1000引)だったのでラッキー。帰ったら気長に訳そう。。。 サイン会に並んでたイギリスの方々は、 「何者だよ、この小さい奴らは?」と思っていたことでしょう。 まだまだ続くよ、本屋巡り。 友人が欲しかったのは5年ほど前に出たショーン・ビーン氏の本なので。 次に行ったのはWATERSTONESのピカデリー支店(本店なのか?) この日はW杯、イングランド×パラグアイ戦。 TVの置いてあるパブをちらっと覗いて、夕方3時半くらいに、 ピカデリーサーカスからグリーンパークに向かう途中にあるWATERSTONESへ。近所に怪しい(笑)ジャパンセンターがあるのが目印。 友人がバイオグラフティのコーナーへ特攻かける間、 ここではずっと絵本を見てました。 ハリー・ポッターシリーズや、世にも不幸せな物語シリーズ、 ダレン・シャンシリーズなどもあった。 CD付きの絵本があって、魔女の本がちょっと欲しかったな。 ピカデリーにもなかったので、 今度はトテナム・コート・ロードの老舗FOYLESへ。 ココは昔、マーサ・グライムズのミステリーのシリーズを買いに行ったところだけど、見事にリフォームチェンジしてた。 きれいで明るく過ごしやすい。 ここでは、思わず日本の漫画(英訳版)を見っけ。 紙質は良くないわな。ん~、たとえるなら昔、駅の売店で売っていた、ゴルゴ13シリーズ総集編みたい。 どうしてこのマンガが英訳されるんだ?って思うのがいくつかあった。 FOYLESの横にも小さな本屋があって(専門書店か?) そこも覗いてみた。 レスタースクエア駅から、チャリングクロスロード沿いに北に行くと、 小さな本屋(古本屋?)の並びがあって、ショウウィンドウ覗きつつ歩く。 更に、オプショナルツアーで行ったカンタベリーでも、 本屋を見つけると入っていったりして。 更に更に。 電車ぶらり旅でオックスフォードへ行ったときも、WATERSTONESオックスフォード支店を見つけて入りました。 それでも友人が欲しいと行っていた本は無くて。。。。 その後の展開はオックスフォードの章で述べることにいたします。 結局、大小合わせて10軒以上の本屋にいったよな。。帰りのヒースローの本屋にも寄ったし。。。
https://w.atwiki.jp/kusakido-deika/pages/2.html
メニュー トップページ 染織関係書-染織と生活他 泥花-コラムバックナンバー 日本の古本屋掲載品-参照画像 松本清張 草木堂書店ホームページ 新入荷 在庫の頁=樂天 ヤフーオークション 北九州古書組合@WIKI 古書検索-全古書連公式サイト「日本の古本屋」 ここを編集 合計: - 今日: - 昨日: - * * * *