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ヴァイスサイド 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 カードリスト ブースター プロモーションカード 総評 ブースター 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 MM/W35-001 キャラ RR SR 黄 ほむらとの対峙 マミ 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-002 キャラ RR SP 黄 円環に導かれた者 なぎさ 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-003 キャラ R 黄 マミ&なぎさ 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-004 キャラ R 黄 絶好調 マミ 1/0 1000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-005 キャラ R SP 黄 望んだあり方 マミ 1/0 4000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-006 キャラ R SR 黄 真実を知る者 なぎさ 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-007 キャラ R SR 黄 “今が幸せ”マミ 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-008 キャラ U 黄 夢に見た毎日 マミ 0/0 500/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-009 キャラ U 黄 賑やかな夕べ マミ 0/0 500/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-010 キャラ U 黄 朝焼けの丘 マミ 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-011 キャラ U 黄 優雅なる一撃 マミ 1/1 7000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-012 キャラ U 黄 “魔法少女たちのお茶会”マミ 2/1 4000/1/1 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-013 キャラ U 黄 標的看破 なぎさ 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-014 キャラ C 黄 “Puella Magi Holy Quintet”マミ 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-015 キャラ C 黄 容姿端麗 マミ 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-016 キャラ C 黄 マミの友達ベベ 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-017 キャラ C 黄 現れたキュゥべえ 1/0 5500/1/0 《宇宙人》? 《魔法》? MM/W35-018 キャラ C 黄 無邪気な少女 なぎさ 1/1 2000/1/1 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-019 キャラ C 黄 姿幼き魔法少女 なぎさ 2/1 6500/1/1 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-020 キャラ C 黄 先輩と後輩 マミ&まどか 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-021 キャラ C 黄 ナイトメア退治 マミ 2/2 8000/2/1 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-022 イベント U 黄 新しい出会い 3/5 EV MM/W35-023 クライマックス CR RRR 黄 避けられぬ衝突 CX 2 MM/W35-024 クライマックス CC RRR 黄 記憶の運び手 CX 1・風 MM/W35-025 クライマックス CC 黄 ティロ・デュエット CX 2 MM/W35-026 キャラ RR SP 緑 “まどかのために”ほむら 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《時間》? MM/W35-027 キャラ RR SP 緑 “とても辛いこと”まどか 3/2 10000/2/1 《魔法》? MM/W35-028 キャラ R 緑 “孤独な戦い”ほむら 0/0 500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-029 キャラ R SR 緑 “真の記憶”ほむら 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-030 キャラ R 緑 新世界のまどか 0/0 2500/1/0 《魔法》? MM/W35-031 キャラ R SR 緑 “誰かが望んだ姿”まどか 1/0 5000/1/0 《魔法》? MM/W35-032 キャラ R SR 緑 ほむらを想うまどか 1/0 5000/1/0 《魔法》? MM/W35-033 キャラ R 緑 変わらない笑顔 まどか 2/1 8000/1/1 《魔法》? MM/W35-034 キャラ R 緑 悪魔となったほむら 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《悪魔》? MM/W35-035 キャラ U 緑 心配するまどか 0/0 500/1/0 《魔法》? MM/W35-036 キャラ U 緑 “Puella Magi Holy Quintet”ほむら 0/0 500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-037 キャラ U 緑 朝焼けの丘 ほむら 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-038 キャラ U 緑 “いつも”のほむら 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-039 キャラ U 緑 魔女となる覚悟 ほむら 1/1 2500/1/1 《魔法》? 《時間》? MM/W35-040 キャラ U 緑 “本当の力”まどか 1/1 6000/1/0 《魔法》? MM/W35-041 キャラ U 緑 たった一つの希望 ほむら 2/2 2000/2/1 《魔法》? 《時間》? MM/W35-042 キャラ U 緑 朝焼けの丘 まどか 2/2 9000/2/1 《魔法》? MM/W35-043 キャラ U 緑 アルティメットまどか 3/2 9500/2/1 《魔法》? MM/W35-044 キャラ C 緑 おっとり まどか 0/0 500/1/0 《魔法》? MM/W35-045 キャラ C 緑 ナイトメア退治 まどか 0/0 1000/1/0 《魔法》? MM/W35-046 キャラ C 緑 二人は親友 ほむら&まどか 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-047 キャラ C 緑 “叛逆者”ほむら 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《悪魔》? MM/W35-048 キャラ C 緑 戦う使命 ほむら&まどか 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-049 キャラ C 緑 マミとの対峙 ほむら 1/1 7000/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-050 キャラ C 緑 欺くほむら 1/0 1500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-051 キャラ C 緑 立場逆転 キュゥべえ 1/0 1500/1/0 《宇宙人》? 《魔法》? MM/W35-052 キャラ C 緑 “Puella Magi Holy Quintet”まどか 2/1 2500/1/1 《魔法》? MM/W35-053 キャラ C 緑 “何があっても”まどか&ほむら 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《時間》? MM/W35-054 キャラ C 緑 “決意”のほむら 2/1 8000/1/1 《魔法》? 《時間》? MM/W35-055 キャラ C 緑 恋しい気持ち 仁美 2/1 8500/1/1 《令嬢》? MM/W35-056 イベント U 緑 ほむらの絶望 2/2 EV MM/W35-057 クライマックス CR RRR 緑 結界の真実 CX 宝 MM/W35-058 クライマックス CC RRR 緑 救済の導き CX 2 MM/W35-059 クライマックス CC 緑 穏やかな毎日 CX 袋 MM/W35-060 クライマックス CC 緑 外の世界へ CX 2 MM/W35-061 キャラ RR SP 赤 世界への疑念 杏子 1/0 2500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-062 キャラ RR SR 赤 直感的なタイプ 杏子 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-063 キャラ R SR 赤 穏やかな秋の日 杏子 0/0 1500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-064 キャラ R 赤 “魔法少女たちのお茶会”杏子 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-065 キャラ R 赤 ナイトメア退治 杏子 2/1 2500/1/1 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-066 キャラ R 赤 勝気な少女 杏子 2/2 9500/2/1 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-067 キャラ U 赤 “Puella Magi Holy Quintet”杏子 1/1 2500/1/1 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-068 キャラ U 赤 マスコット?キュゥべえ 2/1 5000/1/1 《宇宙人》? 《魔法》? MM/W35-069 キャラ U 赤 朝の光景 杏子 2/1 8000/1/1 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-070 キャラ C 赤 “悪夢にさよなら”杏子 0/0 500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-071 キャラ C 赤 杏子&ほむら 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-072 キャラ C 赤 朝焼けの丘 杏子 0/0 3500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-073 キャラ C 赤 実験者 キュゥべえ 1/0 5000/1/0 《宇宙人》? 《魔法》? MM/W35-074 キャラ C 赤 素朴な感想 杏子 1/0 5500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-075 キャラ C 赤 新しい朝 杏子 1/1 6500/1/0 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-076 イベント U 赤 改竄される世界 1/0 EV MM/W35-077 イベント U 赤 出られない街 1/1 EV MM/W35-078 クライマックス CR RRR 赤 再会と共闘 CX 扉 MM/W35-079 クライマックス CC 赤 新しい日常 CX 2 MM/W35-080 クライマックス CC 赤 円環の観測者 CX 2 MM/W35-081 キャラ RR SR 青 “あたしの役目”さやか 2/1 4000/1/1 《魔法》? 《愛》? MM/W35-082 キャラ RR SP 青 円環に導かれた者 さやか 3/2 9500/2/1 《魔法》? 《愛》? MM/W35-083 キャラ R 青 魔女の記憶 さやか 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-084 キャラ R 青 穏やかな秋の日 さやか 1/0 4000/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-085 キャラ R 青 “魔法少女たちのお茶会”さやか 1/1 6000/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-086 キャラ R 青 ナイトメア退治 さやか 2/2 8000/2/1 《魔法》? 《愛》? MM/W35-087 キャラ U 青 “悪夢にさよなら”さやか 0/0 500/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-088 キャラ U 青 “Puella Magi Holy Quintet”さやか 0/0 2000/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-089 キャラ U 青 壮大な企み キュゥべえ 1/0 5000/1/0 《宇宙人》? 《魔法》? MM/W35-090 キャラ U 青 コンビネーション さやか 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《愛》? MM/W35-091 キャラ C 青 きゅうと鳴く キュゥべえ 0/0 2000/1/0 《宇宙人》? 《魔法》? MM/W35-092 キャラ C 青 冬の日のさやか&まどか 0/0 3000/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-093 キャラ C 青 “不思議ちゃん”さやか 0/0 4000/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-094 キャラ C 青 朝焼けの丘 さやか 1/0 2500/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-095 キャラ C 青 素直な疑問 さやか 1/0 1500/1/0 《魔法》? 《愛》? MM/W35-096 キャラ C 青 早乙女 和子 2/1 8500/1/1 《先生》? 《メガネ》? MM/W35-097 イベント U 青 仁美のナイトメア 2/1 EV MM/W35-098 イベント U 青 人魚の魔女現る 2/2 EV MM/W35-099 クライマックス CR RRR 青 さやかの正体 CX 1・門 MM/W35-100 クライマックス CC 青 真実の夢 CX 2 MM/W35-107 キャラ SR※ 緑 希望と諦念 ほむら 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《時間》? ※SR限定カード。 プロモーションカード 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック 特徴 MM/W35-101 キャラ PR 黄 SDマミ 1/0 4500/1/0 《魔法》? 《お茶》? MM/W35-102 キャラ PR 黄 SDなぎさ 2/2 1000/2/1 《魔法》? 《チーズ》? MM/W35-103 キャラ PR 緑 SDまどか 0/0 3500/1/0 《魔法》? MM/W35-104 キャラ PR 緑 SDほむら 0/0 2500/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-105 キャラ PR 赤 SD杏子 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《お菓子》? MM/W35-106 キャラ PR 青 SDさやか 2/1 7500/1/1 《魔法》? 《愛》? MM/W35-107 キャラ PR 緑 希望と諦念 ほむら 3/2 10000/2/1 《魔法》? 《時間》? MM/W35-P01 キャラ PR 緑 弓道衣のほむら 1/0 5000/1/0 《魔法》? 《時間》? MM/W35-P02 キャラ PR 緑 弓道衣のまどか 0/0 500/1/0 《魔法》? MM/W35-P03 キャラ PR 緑 一緒の時間 ほむら&まどか 2/1 9000/2/1 《魔法》? 《メガネ》?
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Chapter1 (イントロ) ――希望を願い、呪いを受け止め戦い続ける者たちがいる。それが魔法少女。 奇跡を掴んだ代償として戦いの運命を課された魂。その末路は、消滅による救済。 この世界から消え去ることで、絶望の因果から解脱する。 いつか訪れる終末の日、“円環の理”の導きを待ちながら、私たちは戦い続ける 悲しみと憎しみばかりを繰り返す、この救いようのない世界で あの、懐かしい笑顔と、再びめぐり合うことを夢見て――。 (むかしむかし みらいのむこう おんなのこたちは ほしからきたどうぶつととりひきしました なんでもひとつねがいごとをかなえてもらうかわりに まほうのちからをあたえられ おそろしいかいぶつたちとたたかうのです あらゆるせかいのおんなのこが ねがいごとをかなえてもらい かぞえきれないおんなのこが かいぶつたちとたたかい やがてだれもがちからつきていきました まほうをもったおんなのこたちには ひみつのうわさばなしがながれています このよからきえてしまうそのときには まほうのかみさまがおこしになられて すべてのまほうのおんなのこたちは すてきなおくにへみちびかれるのです かなしみとにくしみのない すてきなおくにへみちびかれるのです) (戦闘シーン) まどか「ウェヒ!」 まどか「はあっ!(弓を天井に向かって放つと矢が雨のように降り注ぐ)」 まどか「うわあっ」 さやか「ビンゴだよ、まどか」 杏子「首尾は上々っと!」 (お菓子の部屋) 私は朝の夢を見る まだダメよ (No! Night) まだダメよ (No! Night) 何色の朝が来る? (No? Yes!) まだダメよ (No? No!) まだダメよ (No? No! Night) まだ夜は食べかけよ (No? Yes, no!) (眠るベルが鳴る どこにいる?) さぁ おはよう Nightmare (まだダメよ まだダメよ 何色の) 悪いお夢は これっきり (悪いお夢は まだダメよ まだ) Chapter2 (朝) まどか「はあー、もう朝ー?」 まどか「おはよう、キュゥべえ」 QB「きゅう?……きゅう」 (庭) まどか「おはよう、パパ!」 和久「おはよう、まどか!」 まどか「ママは?」 和久「タツヤが行ってる。手伝ってやって」 まどか「はーい」 (ママの寝室) タツヤ「マーマ、マーマ。あーさ、あ-さー! マーマ、ママー」 まどか「起っきろー」 詢子「うええぇぇ、うぉぉおぉっ……ん?」 (洗面所) 詢子「最近どんなよ?」 まどか「仁美ちゃんがちょっと大変。なかなか上条君と予定が合わないんだって」 詢子「うんうん。ま、本当に難儀なのは、付き合うようになってからなのさ。めげず、焦らず、諦めずだよー」 まどか「先生はもう急に世界の終りが、とか言いだすし、やっぱり相当落ち込んじゃてるのかも」 詢子「あっちゃー、そろそろこっちでなにかセッティングしてやるかなぁ?」 まどか「和子先生どうしてモテないのかなー? 結構かわいいとこあるのに……」 詢子「あいつは昔から高望みが過ぎるんだよ」 まどか「ん」 詢子「ま、良くも悪くも妥協しないってのがね……」 まどか「ふうん……」 詢子「よっし!」 まどか「あ、それからね、今日から転校生が来るんだって」 詢子「へえ、こんな時期に珍しくない?」 まどか「どんな子かな。お友達になれると良いなぁ」 QB「きゅうぅ、きゅっきゅう」 (台所) タツヤ「あーぅっ」 詢子「おぉ! ……っと、セーフ。はい、残さないで食べてね」 タツヤ「あぁぃ」 和久「コーヒー、お替りは?」 詢子「うん、いいや」 詢子「よっし、じゃあ行ってくる」 和久「いってらっしゃい」 まどか「いってらっしゃい」 タツヤ「いたぁしゃー」 和久「さあ。まどかも急がないと」 まどか「え? あっ」 まどか「いってきまーす!」 和久「行ってらっしゃい」 タツヤ「いたぁしゃーぃ」 Chapter3 (Opening-カラフル) Chapter4 (通学路) まどか「おっはよー」 杏子「遅せぇぞ、まどか」 さやか「ゆうべもお疲れ」 まどか「ウェヘッ」 さやか「あれから、ちゃんと眠れた?」 まどか「一応ね。でも今日の予習やる暇なかったから、もし当てられたらまずいかも」 杏子「まだマシじゃねえかよ。私なんか宿題すっぽかししまってさあ、やべえわマジで。あははっ」 杏子「なあ、まどか。あとで写させてよ。ね?」 さやか「コラァ、そういうズルにまどかを巻き込むんじゃないの!」 杏子「おめえが見せてくれないからだろ? だいたい一人で抜け駆けして宿題やっちまうなんて、酷いのはさやかのほうじゃねえか」 さやか「帰ってすぐ一緒にやろうって言ったのに、テレビなんか見てるあんたが悪いんでしょ!」 まどか「ねえ、ちょっと……二人とも……」 杏子「あーあ、やっぱり魔法少女と学校の両立なんて無理なんだよ。遊んでる暇なんかありゃしねえ」 さやか「まず遊ぼうって発想がおかしいんだって」 杏子「だって、遊びたいんだよー」 さやか「あーもー、待ちなさいってー」 (学校) 和子「皆さん、マヤ暦で予言された世界の終わりをやり過ごしたからって、いい気になってませんか?」 和子「いやいやまだまだこれからですよぉ~とある宗教の祭礼の日に合わせて、日食と月食が六回起こっちゃうという話です」 和子「怖いですねぇ!まずいですねぇ……」 和子「それに…2050年までに何が起こるかと言えば……」 和子「ハイ、中沢くん!」 中沢「うっ…えぇっと…いやぁちょっと何のことだか……」 和子「いけませんねぇ…あちらの国では、41%の人々が後40年もしないで神の子が再臨すると信じているそうです」 和子「黙示録のラッパが、鳴っちゃうかもなんです…!」 和子「でもね、先生、世界が滅んじゃうのもいいかな~って思うんです」 和子「男女関係とか恋愛とかもう沢山ですし、このまま四捨五入して40歳だと言われる位なら、もういっそ何もかもおしまいになっちゃった方が…」 中沢「あの…ちょっと…先生?」 和子「へっ…?はいはいそういえば…今日は皆さんに転校生を紹介しないと」 (杏子「忘れてたのかよ」) 和子「じゃ暁美さん、いらっしゃーい」 ほむら「暁美ほむらです。どうかよろしくお願いします」 和子「暁美さんは、心臓の病気でずっと入院していたの。久しぶりの学校だから、いろいろと戸惑うことも多いでしょう。みんな助けてあげてね」 クラス「はーい」 (ほむら、ソウルジェムの指輪をさりげなく?見せる) さやか「えーっ!?」 杏子「ソウルジェム…!?」 まどか「じゃああの子も…まさか!」 和子「それじゃ席は…えっと中沢くんの隣が空いてるわね」 (屋上) さやか「えーっ、じゃあマミさんは知ってたんですか?」 マミ「ごめんなさいね、でもついつい皆をびっくりさせてみたくなっちゃって」 ほむら「本当はゆうべのうちご挨拶しなきゃいけなかったのに…」 杏子「あ、もしかしてゆうべのナイトメア退治、あたし達が追い詰めた先で待ち構えてたのって、マミだけじゃなくて」 マミ「ええ、暁美さんにも手伝ってもらったの。凄いのよ彼女の魔法。コンビネーションで攻撃力を何倍にも圧縮できるんだから」 ほむら「わ、私に出来るのはサポートだけで、攻撃そのものはからきしですけど」 さやか「へぇー、でも頼もしいじゃん。ここんとこナイトメアも大物ばっかり出て来て、手こずらされてたし」 杏子「まぁ実力は昨日で証明済みってことならね。あたしも別に文句はないよ」 ほむら「改めて、暁美ほむらです。これから皆さんと一緒に、この街のナイトメアと戦います。どうかよろしく…」 まどか「一緒に頑張ろうね、ほむらちゃん」 Chapter5 (公園) まどか「綺麗だね」 ほむら「ええ」 まどか「ほむらちゃんが転校してもう1ヶ月かぁ」 ほむら「変だよね。ずっと一緒にいるみたいな気もするし、あっというだったような気もするし」 まどか「いっひひひ、今夜はナイトメアも出ないまま、皆幸せに眠れるといいな」 QB「きゅうぅ…きゅうぅ…」 まどか「なんだか不思議。こんな風にね、ほむらちゃんとゆっくりお話がしたいなぁってずっと思ってた気がするの」 まどか「変だよね、なんでもない事なのに…また明日になれば学校で会えるんだから」 ほむら「そうね。でも、私も一緒。こうしてまどかと話せる時間を、ずっとずっと…待ってた気がする」 (仁美の家) 上条「はい、もしもし」 仁美「もしもし、上条君?今、お時間よろしいですか?」 上条「いやぁ、志筑さん。どうしたの?」 仁美「こんな夜遅くにごめんなさい。あの…今週の日曜日って、何か予定はありますかしら?」 上条「うん、ごめんね。その日もレッスンに使わなきゃならないんだ。次の発表会までもう間がないからね」 仁美「うぅ…そうでしたか」 上条「いつもいつもタイミングが合わなくてごめんね」 仁美「そんな事お気になさらずに。私、頑張ってる上条君の事が、大好きですから」 上条「ははは。うん、じゃあまた明日学校で」 仁美「はい、おやすみなさいませ」 (仁美家のベッド) 仁美「そうですわ。いつも頑張ってる上条君は、とっても素敵で凛々しくて、私…大好きです」 仁美「けれど、たまには私の為に頑張って下さってもいいのではなくて?ふぁあっ!」 仁美「う、うぅ…うあぁぁんもう! 仁美「もう日曜なんていりませんわ!発表会も無くなってしまえばいいのですわ!」 仁美「こうなったら…私…私…」 Chapter6 (マミの家) マミ「♪~」 ベベ「ムブブベ モジュモベ(チーズ?コレチーズ?)」 マミ「ベベ、そのヘアピンをちょうだい」 ベベ「ジューベー(カタイ)」 ベベ「ムベ! ジュベ!」 ベベ「マチュペチャベチャ マチュベチャベッチャカ(ナイトメアオル!ナイトメアイル!)」 マミ「えー?またなの?」 ベベ「マジョマンボカマンベール!マジョマンボカマンベール!マジョマンボカマンベール!マジョマンボカマンベール!(チーズニナッチャウ!)」 マミ「まったくもう…夜更かしは美容の天敵なんだけどなぁ」 (外) 杏子「なぁ…アレって志筑仁美のナイトメアなのか?」 さやか「仁美も大変だよねぇ あんな無神経な奴を彼氏にしたりするからさ」 杏子「うわ、アンタが言うと重みが違うわ!」 さやか「えっへへ。まぁなに、人生経験って奴ですか?」 (杏子とさやか、ナイトメアから攻撃される) 杏子 さやか「うわわぁ」 マミ「二人とも。ふざけてないで真面目にやらないと危ないのよ」 さやか「はーい」 杏子「まどかと、ほむらは?」 ほむら「遅れてしまってごめんなさい!」 さやか「二人ともおっそーい」 まどか「えっへへ。ごめんね、さやかちゃん」 QB「キュ、キュウ!」 ベベ「クワッカッ!」 ベベ「モジュジュ ベベジャボ!(ミンナイルイル)」 マミ「さぁ、行くわよ!みんな!」 (五人の変身) 一同「ピュエラマギ・ホーリークインテット!」 Chapter7 (ナイトメア、攻撃を開始する) ほむら「まどか、巴さん!」 マミ「オッケー!」 まどか「お願い!ほむらちゃん」 まどか マミ「ティロ!デュエット!」 ほむら「リリース!」 さやか「気持ちは分かるけど、落ち着きなよ!仁美!」 さやか「5名様!リ、リ、ア、ン!杏子!」 杏子「ヘッ、編み込み結界!」 まどか「動きが止まった!」 マミ「お見事!さ、みんな仕上げよ!」 一同「ケーキ、ケーキ、まぁるいケーキ」 一同「まぁるいケーキはだーあーれ?」 ベベ「モジュモジュジュベベ?(ケーキハサヤカ?)」 さやか「ちーがーう」 さやか「私はラズベリー」 さやか「まぁるいケーキはあ・か・い」 さやか「ケーキは杏子?」 杏子「ちーがーう」 杏子「あーたーしーはーリーンーゴ」 杏子「まぁるいケーキはベベが好き」 杏子「ケーキはマミ!」 マミ「ちーがーう」 マミ「私はチーズ」 マミ「まぁるいケーキはこーろがる」 マミ「ケーキは暁美さん?」 ほむら「ちがっ……います」 ほむら「私はかぼちゃ」 ほむら「まぁるいケーキは甘いです」 ほむら「ケーキはまどか?」 まどか「ちーがーう」 まどか「わたしはメロン」 まどか「メロンが割れたら甘い夢」 一同「今夜のお夢は苦い夢」 一同「お皿の上には猫の夢」 一同「丸々太って召し上がれー!」 ベベ「モォジョォモォベェェ!」 まどか ほむら「やったね!」 QB「キュウ!」 さやか「まぁ、あたし達が力を合わせりゃ、ちょろいもんよね」 マミ「こらこら、油断は禁物よ」 マミ「今日だってちょっとヒヤっとさせられたわ」 杏子「そういうお説教はゴメンだね、まぁケーキと紅茶があったら別だけど?」 さやか「おいこら杏子、良い事言ってんじゃないわよ」 マミ「仕方ないわね。みんなうちに寄っていく~?」 まどか ほむら さやか 杏子「はーい!」 Chapter8 (帰路) 杏子「やーいやーいさやかー」 (笑い合いながらつるむさやかと杏子) マミ「そうそう、この前のカモミールティー、後一回分位は残ってるわよ」 まどか「わぁ、アレすっごくおいしかったです!」 マミ「後、新しく封を切ったエキセアもあるけど」 杏子「えーっ、酸っぱいのはいやだなぁあたし」 さやか「あっはは、杏子の味覚はおこちゃまだなー」 杏子「なんだとぉこらぁ!」 ベベ「ペッチャコーペッチャコーティーッ!(チーズクレクレ!クレクレチーズ!)」 マミ「はいはい、ベべにもご褒美がいるものね」 ベベ「マスカルポーネ!マスカルッポーネッ!」 (ほむら、下を向いたまま歩く) まどか「ほむらちゃん、どうかしたの?」 ほむら「ううん、なんでもないの」 まどか「えへへ」 <ほむら「私達の戦いって、これで良かったんだっけ…」> (顔が変になっている学校や街なかの人) (学校の屋上で昼食をとる皆 外を眺めるほむら) まどか「ねぇ、ほむらちゃんもから揚げどう?」 ほむら「うん、ありがとう」 まどか「えへへ」 Chapter9 (喫茶店) 杏子「で?話って何さ?」 ほむら「えっと、その…。佐倉さん、最近、何かがおかしいって思いませんか?」 杏子「はあ?何かって何が?」 ほむら「それは…その、何となく。でも、何もかも」 杏子「何言ってんのさ、あんた。大丈夫?」 ほむら「誰よりも先にまず佐倉さんに相談したのは、だって、あなたが一番変っていうか…」 杏子「はあ?」 ほむら「私の中にあるあなたの印象と、その…あまりに食い違ってるんです。佐倉さんって、こんなじゃなかったような…」 杏子「ちょっと、ちょっと。何、あんた?それ、ひょっとして、ケンカでも売ってるわけ?」 ほむら「佐倉さん、今はどこにお住まいですか?」 杏子「さやかんちに居候してるんだよ。そのくらい知ってんだろ?」 ほむら「いつから見滝原中学に?」 杏子「あんたより先に転入してきたのさ」 ほむら「それっていつ?」 杏子「うん?えっと、去年の…う~ん…」 (天井に突き当たる様々な色の風船 鈴の音) 杏子「いつだったっけな…。でも、何でそんなこと気にしてるんだ?」 ほむら「見滝原に来る前は、どこに?」 杏子「隣の風見野だよ。あっちの街が平和になったから、いろいろ難儀してるっていう、マミの縄張りを手伝ってんじゃね~か」 ほむら「最近、風見野市に戻ったことはありますか?」 杏子「ね~よ。べつだん用事もないしねぇ」 (ポテトをかきこむ杏子 カップを持つほむら) (空中を進む数隻の飛行船 鈴の音) (ほむら、持っていたカップをテーブルに置く) ほむら「佐倉さん、今から私と一緒に、風見野市に行ってみませんか?」 杏子「はあ?何しに?」 ほむら「ただ行ってみるだけでいいんです。そこが、もし本当にあなたの知っているとおりの街だったら、謝ります。その時は、何もかも私の勘違いです」 杏子「何か、訳分かんね~んだけどさ。あたしをからかってるって様子でもね~よな。あんた、マジなんだな」 ほむら「ええ」 杏子「はぁ…。地元であたしが通ってた、うまいラーメン屋があるんだ。そこで晩飯おごってよ。それが条件」 ほむら「分かりました」 Chapter10 (バス) 杏子「この次の停留所から、風見野市だよ」 バス「次は、見滝原三丁目。安心と信頼の東雲歯科医院は…」 杏子「えっ…違う、ここ…。左に曲がるはずなのに!」 ほむら「乗るバスを、間違えた?」 杏子「そんなはずないよ。確かに風見野駅行きに乗っただろ?」 ほむら「次のバスで引き返しましょう。今度こそ、間違えないように」 (バス到着) 杏子「これで…間違いないよな」 バス「次は、見滝原二丁目。市立見滝原小学校へは、こちらからお越し下さい。次、止まります」 杏子「あっ」 ほむら「えっ」 杏子「ちょっと待て。おい、こら!」 杏子「チッ…」 Chapter11 (バス停) 杏子「こんなのってありか…?」 ほむら「今度は歩いて確かめてみましょう。途中で通りすぎた三叉路を左…それで、風見野に着くはずでしたね」 杏子「ああ」 (歩く二人) 杏子「なあ、あの三叉路までこんなに距離あったっけ?」 ほむら「いいえ、もうとっくに着いてなきゃおかしいです」 杏子「ウ…ウソだろ」 ほむら「あなたも私も、あんな大きな三叉路を気づかずに素通りするほど、バカじゃないはずですよね」 杏子「こいつは、幻覚か何かか?あたし達を見滝原の外に出さないための…」 ほむら「そんな、生易しいものじゃないかもしれない。もしかしたら、この見滝原には外なんてないのかも」 杏子「ちょっ…おい」 ほむら「佐倉さん、このこと、みんなにはしばらく秘密にしておいて。私だけで、まだちょっと調べたいことがあるの」 杏子「バカ、こんな妙なこと放っとけるかよ!」 ほむら「大丈夫。ここは気づかなかったフリをしてた方が安全だと思う」 杏子「えっ…あっ」 (ほむらと杏子のような顔をした人達がほむらと杏子に近づいていく) ほむら「むしろ下手に動けば動くほど、追い詰められていく。これは、そういうたぐいのワナでしょうね」 杏子「心当たりがあるのか?」 ほむら「ええ。だからこれ以上動いて目立つより、ここからは私1人に任せて」 (ほむらと杏子のような顔をした人達が離れていく) ほむら「私たちをだましていたヤツは、今日までそれ以上、何の手出しもしてこなかったんだもの。おとなしくだまされているかぎり、危険はないはずよ」 杏子「はぁ…。分かったよ」 ほむら「うん?」 杏子「あたしの記憶、確かにいろいろと食い違ってるのかもしれない」 ほむら「佐倉さん?」 杏子「妙なんだよ。こんな強気な暁美ほむらは初めて見るはずなのに…。全然、意外って気がしねぇ。むしろ、しっくりくるぐらいだ。へっ」 ほむら「わっえっ…あっ…」 <ほむら「覚えているのは、私だけなの?そう、私はこの手口を知っている。閉ざされた幻の空間。獲物を誘い込んで惑わすための出口のない迷路。間違いない、ここは…魔女の結界だ」> Chapter12 (魔女との戦いの記憶が映し出されている空間の中を歩くほむら) ――魔女…。それは絶望をまき散らす災厄の使い。そして、絶望に沈んだ魔法少女たちが最後に成り果てる、呪われた姿…。 かつて私は、幾度となく同じ時間を繰り返し、その残酷な運命にあらがおうと戦った。 そして、最後は1人の少女の犠牲によって、希望と絶望を巡る残酷な連鎖は断ち切られ、 世界は、新しい理へと導かれたはず…。なのに… 私たちは忘れている。いや、忘れさせられていたのだ。 誰かが、私たちの記憶を欺き、陥れようとしている。この偽りの見滝原の街で…――。 Chapter13 (マミの家) ベベ「モブ モブ モブ モブ モブ モブ モブジェジェッ!(アチィ)」 マミ「ふふ…。もうベベったら。あんまりお行儀が悪いと、チーズになっちゃうわよ」 ベベ「マジョマンボカマンベール!マジョマンボカマンベール!モギ!(チーズニナッチャウ!)」 (笑う一同) まどか「ほんとに仲いいですよね、マミさんとベベ。そういえば、初めてマミさんと会った時も、ベベと一緒でしたよね」 マミ「ええ、ベベは昔からの友達だもの」 ベベ「ムベッ!」 マミ「出会ったのは、もうずいぶん前。鹿目さんや美樹さんよりも、つきあいは長いのよ」 ほむら「どうしてベベが巴さんのところに来たか、覚えてますか?」 マミ「うん?」 まどか「ん?」 (QBの顔) ベベ「ン?モジュモジュ,ベベジャボ?(ホムラ、ナゼキク?)」 ほむら「ちょっとだけ気になって」 マミ「何だか、もう、ずいぶん昔のことみたいに思えるわ」 マミ「あの頃はね、この見滝原には、私1人しか魔法少女がいなかったの」 マミ「独りぼっちの私を支えて、励ましてくれたのはベベだけだった」 マミ「この子がいなかったら、私はとっくにダメになってたと思うわ」 まどか「そんな、マミさん…」 ほむら「巴さんは、もっと強くてたくましい人です」 マミ「ありがとう。確かに、そうやって頼りがいのある先輩ぶってた時期もあったわね」 マミ「でもね。鹿目さんや美樹さんが一人前になって、佐倉さんや暁美さんも、味方についてくれて…」 マミ「今は、こんなに頼れる仲間に囲まれてるんですもの」 マミ「もう昔みたいに、背伸びして頑張る必要もなくなったの」 ベベ「マジュ、マジュチュベチュ、モジュモジュモジュチュプ!(マミ、ホントハナキムシ)」 マミ「ふふ、こぉら」 まどか「ナイトメアも強くなってきたけど、その分魔法少女も増えて、前より安心して戦えるようになりましたよね。」 まどか「こういうのなんだかにぎやかで、楽しいかも」 マミ「もう、ナイトメア退治は遊びじゃないのよ。鹿目さん」 まどか「えへへ…」 マミ「でも、そうね…。今にして思えば、これって昔の私が夢に見ていた毎日なのかもね」 マミ「魔法少女としての運命を受け入れた生き方が、こんなに幸せで充実したものになるなんて、あの頃は思ってもみなかったわ」 ほむら「巴さん、お茶のおかわりいただけますか?」 マミ「あら、ちょっと待ってね。今、お湯を沸かしてくるから」 (ほむら、変身する) まどか「ほむらちゃん、どうかしたの?」 ほむら「ごめんなさい、まどか」 (時間停止) ベベ「モギュ、モベ、マミチャ、マミチャ…マミチャ!」 ほむら「茶番はこのくらいで終わらせましょう」 ベベ「ムベベ…(ナンダ?)」 ほむら「私はあなたの正体を覚えてる。思い出したの、あなたがかつて何者だったのか」 ベベ「モジュゥー!?」 ほむら「みんなの記憶をねつ造し、偽りの見滝原の結界に閉じ込める。こんな芸当ができるのは…べべ、あなたしかいない」 ベベ「モジュベク…(ワカラヌ)」 ベベ「モギャ!」 ベベ「キュベベェ…キューベー!」 ほむら「どういうつもり?こんなふうに私たちをもてあそんで、いったい何が楽しいの?」 ベベ「キューベー…」 Chapter14 (ほむら「記憶ってやっかいなものね…1つ取り戻すと、次から次へとよけいな思い出がついてくる。ええ、思い出したわ、巴マミ。私はあの人が苦手だった。強がって、無理しすぎて、そのくせ誰よりも繊細な心の持ち主で。あの人の前で真実を暴くのは、いつだって残酷すぎて、辛かった」) ほむら「忘れたままでいたかったわ。今まで自分が、いったいどれだけの人の心を踏みにじってきたかなんて…」 ベベ「モジュモジュペチャプー…ペチャプー…(ソレ知ラヌ。恨マレタコマル)」 ほむら「白状なさい!こんな回りくどい手口を使って、一体何が目的なの?」 ベベ「モジュチュペチュ(ホムラクルシイ)」 ベベ「マジョマンボカマンベール…(チーズニナッチャウ)」 ほむら「っ!!」 (ほむら落下) マミ「事情が分かるまで話を聞いていたかったけれど、これ以上ベベがいじめられるのを黙って見ているわけにもいかないわ」 ほむら「まさか、最初から…!?」 マミ「どういうことか説明してくれる?その子が何をしたっていうの?」 ほむら「あなたはベベに騙されている」 ほむら「ここは本当の見滝原じゃないわ、みんな偽物の記憶を植え付けられているの」 マミ「ちょっ暁美さん?一体どうしちゃったの?」 (ほむら、ベベに発砲。マミが阻止) マミ「ベベ、逃げて!」 ほむら「どうあってもそいつを守るつもり?」 マミ「追いかけようなんて思わないで。さもないと私と、戦う羽目になるわよ」 (銃撃戦) マミ「お互いに動きの読み合いね。でも、同じ条件で私に勝てる?」 ほむら「根比べなら、負けないわ」 Chapter15 マミ「ほら、埒が明かないわよ」 (ほむらが時間停止し、銃を出す) マミ「んっ」 (ほむら、自分の頭に銃を向ける) マミ「ん!」 マミ「あ!だめよ!暁美さん!」 (マミ停止) (マミの足に銃弾を放ち、時間停止解除) ほむら「っ!」 (ほむら、束縛される) マミ「あなたの魔法は確かに凄いけど、いつだって相手より優位な立場にいると思い込むのは禁物よ」 ほむら「巴さん、あなたは何も気づかないの?今の自分に何の違和感も感じないの?」 マミ「急所を撃とうとしなかったあたり、まだ私の身を案じてくれるだけの気持ちはあるようね。でも、どうしてベベを襲ったりしたの?」 ほむら「あいつは魔女よ!私たち魔法少女の敵なのよ!思い出して!」 マミ「魔女なんて知らないわ。私たちの敵は、魔獣でしょ。」 ほむら「っ!?」 マミ「っ!そう、私はずっと魔獣たちと戦ってきた。じゃあ、ナイトメアって一体?」 (消火器とさやかの剣) マミ「っ!」 ほむら「ん!?」 (マミ、リボンで煙を払う。すると、ほむらの姿は消えている) マミ「どういうこと、一体?」 なぎさ「それは私の口から説明するのです」 マミ「えっ…?あなたは.....ベベ!?」 なぎさ「今まで黙っていてごめんなさい。でも、落ち着いて、話を聞いてほしいのです」 Chapter16 (ほむらを連れ出すさやか) (さやか、ほむらの錠前を破壊) ほむら「あなた…一体…?」 さやか「ったく、絶好調のマミさん相手に、真っ向から喧嘩売るなんて、自信過剰なんだかバカなんだか」 ほむら「巴マミとの衝突は仕方なかった。私が狙ったのは、彼女じゃなくて…」 さやか「ベベ、でしょ?」 さやか「あの子が昔魔女だったってだけで標的にするなんて、先走るにも程があるよ」 ほむら「あなた…覚えてるの?」 さやか「それがあたしの役目だからね」 さやか「だいたいさー、変だと思わなかったの?」 さやか「見滝原市まるごと再現するほどデカい結界を張った魔女が、他の人間襲って殺したりもせず、ただあたしたちを閉じ込めただけで、あとは何もしないなんて」 さやか「あんたが覚えてるお菓子の魔女は、そんな奇妙なことやる奴じゃなかったでしょ?」 さやか「ちょっと考えれば分かったはずだよ、この魔女の結界は、エサ集めのための罠じゃない」 さやか「結界をコントロールしている魔女の目的は、現状を維持すること」 さやか「つまり、今起こっている出来事が誰にとって好都合なのか、そこから推理していけば…」 (ほむら、盾に手をかけ時間停止しようとする) (さやか抜刀、時間停止を阻止) さやか「また自分だけの時間に逃げ込むつもり?あんたの悪いクセよね、その魔法に頼りすぎるところ」 ほむら「この状況を望んだ誰かが私たちの中にいる…と」 さやか「不思議がるほどの話じゃないでしょ?現にマミさんだってさっきそう言ってたじゃない、今が一番幸せだって」 さやか「どう?マミさんが魔女だと思う?」 ほむら「魔女は、魔法少女が行き着く果ての姿。そうね、その可能性はありえるわ」 さやか「あんたらしい答えよね。それならそれで、もう1つ聞かせて」 さやか「この結界を作った魔女を突き止めて、それであんたはどうするつもり?」 ほむら「そんなのは、当然…」 さやか「始末するの?ただ魔女だからって理由で?」 ほむら「何が言いたいの?」 Chapter17 (さやか、剣を盾から放す) さやか「ねぇ、これってそんなに悪いことなの?誰とも争わず、みんなで力を合わせて生きていく。それを祈った心は、裁かれなきゃならないほど、罪深いものなの?」 ほむら「あなた、魔女の肩を持つつもり?」 さやか「あたしたちが行き着く果ての姿だもの。同情だってしたくなるわよ」 ほむら「私もついさっき、一番肝心なことを思い出したわ」 ほむら「巴マミが思い出した記憶は、魔女ではなく魔獣との戦い」 ほむら「佐倉杏子が魔女の結界という可能性を推理しなかったのも、魔女のことを忘れてたからじゃない」 ほむら「2人は、魔女なんて存在は知らないんだわ。当然よ、もうこの宇宙には、魔女なんて存在しない」 ほむら「すべての魔法少女の魂は、魔女になる前に“円環の理”に回収される」 ほむら「そうなるように、あの子が世界を作り替えた。彼女自身を犠牲にしてね」 さやか「そっか、あんたは覚えてるんだっけね」 ほむら「そうよ。覚えているのは、ただ1人。私だけだったはず」 ほむら「ここにはそもそもありえないはずの存在が3ついる。1つは、この結界を作った魔女。もう1つは、魔女の姿のままのべべ。そして最後は…魔女のことを知っている、あなた。あなたは何者?本当に、美樹さやかなの?」 さやか「ご挨拶だね。あたしはあんたが知ってるとおりのあたしだよ。転校生?」 (さやかから人魚の魔女の影が浮かび上がる。さやか、ほむらの盾に攻撃。ほむらはさやかを蹴って受け流し、時間停止) (さやか、マントに包まり身を隠す) ほむら「はぁ…はぁ…」 ほむら「逃げ足が速すぎるわね。もっと不器用な子だったはずよ、あなた」 さやか「あんただって、あたしの質問に答えてないよ」 さやか「この見滝原を壊して、本当に構わないのか。じっくりと考えてから決めるんだね。悔いを、残さないように」 (空を舞うマント) Chapter18 (ほむら「ここは偽物の街、誰かが夢に見た願望の世界」) (船に乗っているほむら) (回想するほむら) 杏子「マミの縄張りを手伝ってんじゃねーか」 マミ「昔の私が夢に見ていた毎日なのかもね」 さやか「ねぇ、これってそんなに悪いことなの?」 (ほむら「みんなを巻き添えにして、こんなありえない世界に逃げ込んだ者がいる。魔獣と戦う使命に背を向けて。そんな弱さ、許されていいわけがない。魔法少女は、戦い続けなければならない。それが、奇跡を願った対価。そんな私たちだからこそ、あの子は身を挺して救おうとしてくれた。こんな茶番劇、まどかの犠牲を、ムダにしているだけよ。許せない…」) (ほむら、アルティメットまどかの壁に縋り付く) 偽街の子供達「Gott ist tot!」 (架け橋) まどか「あぁ!ほむらちゃん!」 ほむら「あっ…んっ…はっ…!?」 (ほむら、顔の血を拭う。まどか、橋から船に飛び降りる) まどか ほむら「うわぁ!」 QB「キュ!」 まどか「ふわぁ~良かった~」 まどか「探してたんだよ~」 まどか「マミさんがすごく心配してたよ。一体何があったの?」 ほむら「私は…」 Chapter19 (噴水) まどか「ほむらちゃん、ひとりぼっちになったらだめだよ」 まどか「わたしなんかでも、話を聞くことぐらいなら……」 まどか「何の役にも立てないかもしれないけれど、それでも一人で悩んでるよりは、ずっといいと思う」 まどか「ほむらちゃんが苦しんでるときに何もできないなんて、わたしだって辛いよ」 (花畑) ほむら「……私ね、とても怖い夢を見たの」 まどか「夢?」 ほむら「あなたが、もう二度と会えない程、遠いところへ行っちゃって」 ほむら「なのに世界中のだれもかもがそのことを忘れちゃって、私だけがまどかのことを覚えているたった一人の人間として取り残されて…」 ほむら「寂しいのに、悲しいのに、その気持ちを誰にもわかってもらえない…」 ほむら「そのうちまどかの思い出は、私が勝手に作り出した絵空事じゃないかって、自分自身さえ信じられなくなって…」 (まどか、ほむらの肩に手をのせる) まどか「うん。それはとっても嫌な夢だね」 まどか「でも大丈夫だよ。私だけが誰にも会えなくなるほど遠くへ一人で行っちゃうなんて、そんなことありっこないよ」 ほむら「どうして? 何故そう言い切れるの?」 (まどか、ほむらを抱き寄せる。髪を三つ編みに戻す) まどか「だってわたしだよ? ほむらちゃんでさえ泣いちゃう辛い事、わたしが我慢できるわけないじゃない」 ほむら「あなたにとってもそれは我慢できないほど辛い事?」 まどか「そうだよ。ほむらちゃん、さやかちゃん、マミさんに杏子ちゃん。パパやママやタツヤ。それに仁美ちゃんやクラスのみんな」 まどか「誰とだってお別れなんかしたくない。もし他にどうしようもない時だったとしても、そんな勇気わたしにはないよ」 ほむら「……そう、そうだったのね…」 ほむら「それがあなたの、本当の気持ちなら、私、なんて馬鹿な間違いを…」 ほむら「やっぱり、認めちゃいけなかったんだ。あのとき私は、どんな手を使ってでも、あなたを止めなきゃいけなかった……」 まどか「ん…」 ほむら「あなたにはね、どれほどつらい事だとわかっていても、それを選択できてしまう勇気があるの」 ほむら「あなたが、あなたにしかできないことがあると知った時、あなたは、自分でも気づいていないほど優しすぎて強すぎる……」 ほむら「……私ね。知っているんだよ」 まどか「ほむらちゃん?」 (髪がほどける) ほむら「そっか。やっぱりまどかも、なにも覚えていないんだね」 ほむら「もしかしたら、あなたは幻かもしれないって。誰かが用意した偽物かもしれないって思ってた。でなければ、こうしてまた会えるなんて、どう考えてもおかしいもの」 ほむら「でもわかる。あなたは本当のまどかだわ。こんな風に一緒に話が出来て、もう一度また優しくしてくれて、本当にうれしい」 ほむら「ありがとう。それだけで十分に……、私は幸せだった……」 ほむら「もう行くわ。私。まだやり残したことがあるから」 まどか「ほむらちゃん?」 まどか「どうしたんだろう……ほむらちゃん……」 (まどかの元に来るQB) QB「きゅう?」 Chapter20 (ゲームセンターにいる杏子) 杏子「もしもし、ほむらか?」 ほむら「ねえ、佐倉さん。あなた、魔女のことは覚えてる?」 杏子「そいつも何か?本当なら覚えてなきゃおかしい事柄なのか?」 ほむら「いいえ、知らなくて正解よ」 杏子「おい、こら!からかってるんじゃね~ぞ!」 ほむら「じゃあ、鹿目まどかは?」 杏子「はあ?」 ほむら「彼女のこと、覚えてる?」 杏子「当ったり前だろ、何を…」 杏子「んっ…おい、まさか?」 ほむら「ええ、あなたが彼女のことを知ってるはずがない。その記憶は偽物よ」 杏子「悪い冗談としか思えねぇ。本当に…」 ほむら「こんな簡単なこと…少し考えれば分かったはずなのに。まどかがいる世界をねつ造できるとしたら、それは、まどかのことを知ってる者だけ…。これで分かったわ。私たち全員の記憶を書き換え、偽りの見滝原に閉じ込めた張本人が誰なのか…」 杏子「おい、ほむら!大丈夫か?今、どこにいるんだ?」 杏子「え…?」 (墜落する飛行船を見る杏子) ほむら「最後に1つだけ、確認したいことがあるの。それですべてに決着をつけるわ。あなたの手は煩わせない」 杏子「おい!」 ほむら「巻き込んでしまってごめんなさい」 (ほむら、バスに乗り、携帯を手放す。羽のように落ちる携帯) ほむら「ソウルジェムを手放しても、私のからだが動くとしたら、せいぜい、100メートルが限度のはず」 (バスが発車する) (ほむら、自分の手にナイトメアを操作していた手と同じ模様が現れるのを見る。12時の鐘が鳴り、バス・街が燃え始める) (バス「(次は見滝原2丁目、市立見滝原小学校へはこちらからお越しください、次、止まります」) (バスが落下し、爆発する) ほむら「つまりはもう、魔法少女でさえないって訳…?」 (ほむら、自分のソウルジェムを撃つ) ほむら「どうしてよ……ねぇ、どうして、私が、こんな…」 (ほむらの周囲に彼岸花が生える) ほむら「一体いつの間に…私は、魔女になってたの!」 (繭の塔が建ち空中に持ち上がる) (アルティメットまどかの壁にあったほむらの手形が黒くずり落ちる) Chapter21 (繭の中) (偽街の子供達が落ちてきたピンク糸巻きを蹴る。) 偽街の子供達「Fort, fort, fort, fort, fort!」 QB「真実なんて知りたくもないはずなのに、それでも追い求めずにはいられないなんて、つくづく人間の好奇心というものは、理不尽だね」 QB「まあ、君ならいずれはきっと、答えにたどり着くだろうとは思っていたよ、暁美ほむら」 ほむら「インキュベーター、やっぱり、何もかも、あなたの仕業だったのね…」 QB「残る疑問は、君の命と魂が、今どこにあるのかだよね?」 QB[その答えは、僕が教えてあげる」 (QBの目を通して外の街を見せられるほむら) QB「これがこの偽物の見滝原市の外側、現実世界の君の姿だよ」 ほむら「そんな…」 QB「僕たちの作り出した干渉遮断フィールドが、君のソウルジェムを包んでる。すでに限界まで濁りきっていたソウルジェムを、外からの影響力が一切及ばない環境に閉じ込めた時、何が起こるのか」 ほむら「実験…」 QB「魔法少女を浄化し、消滅させる力。君たちが“円環の理”と呼んでいる現象から隔離された時、ソウルジェムはどうなるのか?確かに興味深い結果を観察させてもらったよ。独自の法則に支配された閉鎖空間の形成と、外部の犠牲者の誘導、捕獲。」 QB「これこそまさしく、いつか君が説明してくれた、魔女とやらの能力、そのものだよね」 QB「「遮断フィールドに保護されたソウルジェムが、まだ砕けていない以上、君は完全な形で、魔女に変化できたわけでもない。卵を割ることができなかったヒナが、殻の中で成長してしまったようなものだね。だから君は、自らの内側に結界を作り出すことになった。まさか、街1つを丸ごと模倣して再現できるとは、驚きだ。」 QB「ここはね、君のソウルジェムの中にある世界なんだよ」 ほむら「その理屈は変よ。外部と遮断されているなら、この結界に誰かが迷い込むことだって、なかったはすでしょ?」 QB「そこは僕たちが(キュゥべえたち)調整してるのさ」 QB「フィールドの遮断力は、あくまで一方通行だ、外からの干渉ははじくけれど、内側からの誘導で、犠牲者を連れ込むことはできる。魔女としての君が、無意識のうちに求めた標的だけが、この世界に入り込めるんだ。ここまで条件を限定したうえで、なおも“円環の理”なる存在が、あくまで暁美ほむらに接触しようとするならば、その時は、君の結界に招き入れられた、犠牲者という形で、この世界に具現化するしかない。そうなれば、僕たちインキュベーターは、これまで謎だった、魔法少女消滅の原因を、ようやく特定し、観測することができる。実際、君が作った結界には、現実世界にはすでに存在しないキャラクターが、奇妙な形で参加している。とりわけ興味深いのは、過去の記憶にも、未来の可能性にも存在しない、1人の少女だ。この宇宙と一切の因果関系がない存在なのに、彼女は何の違和感もなく君の世界に紛れ込んできた。まあ、そもそも最初から捜す必要さえなかったんだ。手間を省いてくれたのは、君自身なんだよ、暁美ほむら。君は以前から“円環の理”のことを“鹿目まどか”という名前で呼んでいたからね」 ほむら「じゃあ、あの子はやっぱり…」 QB「唯一やっかいだったのは…鹿目まどかが、未知の力を発揮するそぶりをまったく見せなかったことだ。結界の主である君の記憶操作は、まどかに対しても作用してしまったみたいだね。彼女は君を救済するという目的だけでなく、自分自身の力と正体さえ見失っていたようだ。これでは手の出しようがない」 (繭の穴から現れる使い魔達) QB「鹿目まどかは、神であることを忘れ、暁美ほむらは、魔女であることを忘れ、おかげで僕らは、こんな無意味な堂々巡りにつきあわされることになった。まあ、気長に待つつもりでいたけれど、君が真相にたどり着いたことで、ようやく均衡も崩れるだろう。さあ、暁美ほむら。まどかに助けを求めるといい。それで彼女も思い出す。自分が何者なのか、何のためにここに来たのかを」 ほむら「インキュベーター、あなたたちのねらいは何?」 (使い魔達が武器で地面を穿ち始める) QB「もちろん、今まで仮説にすぎなかった“円環の理”を、この目で見届けることだよ」 ほむら「何のために?好奇心なんて理不尽だって言ってたくせに、まどかの存在を、ただ確認するために、こんな大げさな段取りまで用意するわけがない」 Chapter22 (後ろを向くQB) ほむら「まどかを、支配するつもりね!」 (ほむら、QBに向けて攻撃) QB「最終的な目標については否定しないよ。まあ道のりは困難だろう。この現象は、僕たちにとってまったくの謎だった。存在すら確認できないものは、手の出しようがないからね」 ほむら「それで諦めるあなたたちじゃないわ」 QB「そうだね。観測さえできれば干渉できる。干渉できるなら、制御もできる。いずれ僕たちの研究は“円環の理”を完全に克服するだろう。そうなれば、魔法少女は魔女となり、さらなるエネルギーの回収が期待できるようになる。希望と絶望の相転移、その感情から変換されるエネルギーの総量は、予想以上のものだったよ。やっぱり魔法少女は、無限の可能性を秘めている。君たちは、魔女へと変化することで、その存在を全うするべきだ」 ほむら「っ!」 QB「なぜ怒るんだい?君にはもう関わりのない話だ。暁美ほむらの存在は完結した。君は過酷だった運命の果てに、待ち望んでいた存在と、再会の約束を果たす。これは、幸福なことなんだろう?」 ほむら「いいえ。そんな幸福は、求めてない」 (繭の中に黒い泥が溢れかえる) QB「そんな…自ら呪いを募らせるなんて、何を考えているんだ?浄化が間に合わなくなるよ!」 ほむら「今のあなたが知るはずもないけれど、私はね、まどかを救う…ただそれだけの祈りで魔法少女になったのよ。だから今度も同じことを…。まどかの秘密が暴かれるくらいなら、私は、このまま、魔女になってやる。もう二度と、インキュベーターにあの子は触らせない!」 QB「君はそんな理由で救済を拒むのかい?このまま、永遠の時を、呪いと共に過ごすつもりなのか?」 ほむら「大丈夫、きっとこの結界が、私の死に場所になるでしょう。ここには、巴マミも、佐倉杏子もいる。彼女たちを信じるわ」 QB「バカな…この遮断フィールドの内側で死ぬことが何を意味するのか分かっているのかい?殻を破ることすら拒んで、卵の中で魔女として完成してしまったら…。君は“円環の理”に感知されることすらなく破滅する。もう誰も、君の魂を絶望から救えない。君は再び、鹿目まどかと巡り会うチャンスを永久に失うんだよ?」 ほむら「黙りなさい!」 (ほむらの顔が髑髏に変化し、使い魔達がQBを大量に倒す) QB「君にとっても最悪の結末だろうに。まったく、どうして人間の思考は、こうも理不尽なんだい?」 (泥の中から台座が浮かび上がる) (ルミナスの草原) 椅子に腰掛けているほむら(眼鏡)とまどか。まどかは立ち上がり、十字架のように手を広げる。 ほむら「っあ!!まどか…っは!!」 まどかを見上げるほむら。まどかはその姿勢のまま、左から倒れてしまう。ほむらは急いで止めようとするが、まどかは崩れピンク色の染みとなる。 ほむら「くっ!くっ!うっ!っ!」 (繭) (台座の上にくるみ割りの魔女となったほむらが現れる) ほむら「これが…魔女……。私の感情が、追いかけてくる…。」 (頂点から糸を振りまき、泥を街に降らす繭。泥から大量の使い魔が飛んで行く) ほむら「輝きと、後悔だけしか…もう、思い出せない。ああ、これが、私の…絶望…」 (くるみ割りの魔女の顎から上が切断され、地面に落ちる。それを自ら踏み潰すくるみ割りの魔女) ほむら「まどか……こんなところまで、迎えに来て、くれて、ありがとう。最後に、お別れを言えなくて、ごめんね…」 Chapter23 (カウント) 5・4・3・2・1 (くるみ割りの魔女とその使い魔達の行進) Chapter24 マミ「あれが…魔女?」 さやか「怖がらないでやって。ああ見えて、一番辛いのはあいつ自身なんだ」 杏子「…笑えねぇな」 QB「待ってくれ」 QB「あれは暁美ほむらなんだ。君たちは仲間と戦う気かい?」 まどか「キュゥべえ…」 杏子「へぇ、あんたふつうに喋れたんだ」 マミ「残念だわキュゥべえ。これでもうベベの話を信じるしかないみたいね」 QB「まどか、君ならほむらを救えるはずだ。君が持っている本当の力に気付きさえすれば」 まどか「あっ…」 さやか「そいつはほっときなまどか。大丈夫、さっき私が教えた通りにやればいい」 まどか「う…うん」 ベベ「パッパパパパパパパパパパッ!パルミジャーノ・レッジャーノ!!!」 (ラッパの音) (ベベ、なぎさに変身する) さやか「慌てなさんな。あんたを外に出そうってわけじゃあない」 (さやか、オクタヴィアを召喚する) QB「き、君たちは一体…」 なぎさ「私たちは、かつて希望を運び、いつか呪いを振り撒いた者たち」 さやか「そして今は、円環に導かれ、この世の因果を外れた者たち」 (ラッパの音 ラッパからアントニーが大量に現れる) さやか「こうすればあんたの目を盗んで立ち回れるとおもったのさ、インキュベーター」 さやか「まどかだけに狙いを絞って、まんまと引っかかってくれたわね」 QB「そんな…」 QB「じゃあ君たちもまた、円環の理…」 さやか「まあ要するに、鞄持ちみたいなもんですわ」 さやか「まどかが置いていった記憶と力を、誰かが運んであげなきゃならなかったからね」 なぎさ「いざとなったら、私かさやかか、どっちか無事な方が、預かっていた本当の記憶を、まどかに返す手はずだったのです。」 さやか「ほむら一人を迎えに行くのに、3人がかりなんてね」 さやか「随分と手間かけさせてくれたもんだけど、まあ、あいつのためなら、仕方ないか」 さやか「ここまで頑張ってきてくれたやつには、それなりのご褒美があってもいいもんね」 まどか「さやかちゃん…」 マミ「鹿目さん、私たちもいくわよ!」 (♪misterioso) まどか「はぁっ!」(弓) ほむら「やめて、もうやめて!」 ほむら「私は、この世界で死ななきゃならないの!」 (ホムリリィとオクタヴィアがせめぎ合う) (使い魔同士で合戦中) まどか「ぁあ!」(ピョートルとなぎさをだっこ) さやか「だーかーら、一人で背負いこもうと、するなってーの!」 (さやか、使い魔に食べられそうになり杏子が助ける) 杏子「チッ 訳分かんね~ことに巻き込みやがって」 さやか「よっと…サンキュ!」 杏子「胸糞悪くなる夢を見たんだ、あんたが死んじまう夢を…」 杏子「でも本当はそっちが現実で、今こうして二人で戦っているのが夢だって…そういうことなのか、さやか…」 さやか「夢っていうほど、悲しいものじゃないよ、これ」 さやか「なんの未練もないつもりでいたけれど、それでも結局、こんな役目を引き受けて戻ってきちゃったなんて、やっぱりあたし、心残りだったんだろうね」 さやか「あんたを…置き去りにしちゃったことが」 なぎさ「なぎさは、もう一度チーズが食べたかっただけなのです」 さやか「って、おいこら!空気読めっての」 (涙が杏子の槍に落ちる) 杏子「…フッ」 杏子「バッカ野郎!」 (ティロ列車砲) マミ「ティロ・フィナーレ!!!」 (オクタヴィア、天井を杏子の大槍で突く) まどか「ほむらちゃん!」 ほむら「やめて、まどか…!」 (まどか、矢で天井を破壊する) なぎさ「見えた!インキュベーターの封印なのです!」 さやか「あれを壊せば、あんたは自由になれるんだ、ほむら」 さやか「インキュベーターの干渉を受けないまま、外の世界で、本当のまどかに会える!」 Chapter25 ほむら「…はっ!」 (10話三周目、まどかのソウルジェムを撃った眼鏡ほむらに向かってほむらが銃を向ける) まどか「だめだよ、ほむらちゃん…」 まどか「独りぼっちにならないでって、言ったじゃない」 ほむら「まどか…」 まどか「何があっても、ほむらちゃんはほむらちゃんだよ。私は絶対に見捨てたりしない。だから、諦めないで!」 ほむら「ごめんなさい…私が、意気地無しだった…」 ほむら「もう一度あなたと会いたいって、その気持ちを裏切るくらいなら…そうだ、私はどんな罪だって背負える」 ほむら「どんな姿に成り果てたとしても、きっと平気だわ。あなたが側にいてくれさえすれば」 まどか「さあ、ほむらちゃん、一緒に」 ほむら「ええ」 まどか「ほむらちゃん、怖くない?」 ほむら「うん、大丈夫。もう私は、ためらったりしない」 (まどかとほむらで放った矢が一斉に放たれる) QB「「「「わけが分からないよ!」」」」 Chapter26 (現実世界 荒野) (マミ、ほむらに濁ったソウルジェムを乗せる) 杏子「行っちまったのか…?さやかも…あんたのベベも」 マミ「いいえ」 マミ「今ようやく、彼女を連れて行くところよ」 杏子「あれが、鹿目まどか…?」 マミ「ええ」 マミ「いつか私たちを導く、円環の理…」 まどか「そうだった」 まどか「私は、ほむらちゃんのために…」 まどか「こんな大事なこと忘れてたなんて」 さやか「まあ、余計な邪魔が入ったからね。ちょっとした、回り道になっちゃったかな」 なぎさ「やれやれなのです」 まどか「待たせちゃって、ごめんね」 まどか「今日までずっと頑張ってきたんだよね」 ほむら「まどか…」 まどか「さあ、いこう」 まどか「これからはずっといっしょだよ」 ほむら「ええ、そうね…」 ほむら「この時を、待ってた」 (ほむら、まどかの手を掴む) まどか「あっ!ほむらちゃん!?」 ほむら「やっと、捕まえた」 杏子「お、おい!」 マミ「なによこれ!?」 マミ「あ、暁美さん!?」 なぎさ「ソウルジェムが呪いよりもおぞましい色に!」 さやか「なんなのあれ!?」 さやか「欲望?執念?いや違う…暁美ほむら、あんた一体!?」 ほむら「理解できないのも当然よ、ええ、誰に分かるはずもない」 ほむら「この思いは私だけのもの、まどかのためだけのもの」 まどか「ほむらちゃん、だめ…私が裂けちゃう!」 ほむら「言ったはずよ、まどか」 ほむら「もう二度と、あなたを放さない」 (おぞましい色が世界を包む) (ピンクの糸巻きが落ちていく) (ほむらがソウルジェムを噛み砕き、糸巻きがダークオーブになる) QB「世界が書き換えられていく…この宇宙に、新しい概念が誕生したというのか?」 ほむら「そういえば、あなたは覚えていなかったわね。私にとっては 2 度目の光景だけれど」 QB「何が起きているんだ!」 QB「暁美ほむら、君は何に干渉しているんだ、何を改竄してしまったんだ!?」 ほむら「フッ」 QB「信じられない…」 QB「呪いに染まったソウルジェムが、消え去るはずの君の魂が…なぜ?」 ほむら「思い出したのよ」 ほむら「今日まで何度も繰り返して、傷つき苦しんできた全てが、まどかを思ってのことだった」 ほむら「だからこそ、今はもう痛みさえ愛おしい。私のソウルジェムを濁らせたのは、もはや呪いでさえなかった」 QB「それじゃあ、一体!?」 ほむら「あなたには理解できるはずもないわね、インキュベーター」 ほむら「これこそが人間の感情の極み。希望よりも熱く、絶望よりも深いモノ、 『愛』よ。 」 QB「君は一体何者なんだ?魔法少女でも魔女でもなく、一体どこにたどり着こうとしているんだ!?」 ほむら「そうね、確かに今の私は、魔女ですらない。あの神にも等しく聖なるものをおとしめて、蝕んでしまったんだもの」 ほむら「そんな真似が出来る存在は、もう、悪魔とでも呼ぶしかないんじゃないかしら?」 QB「これではっきりした。君たち人類の感情は、利用するには危険すぎる。こんな途方もない結末は、僕たちでは制御しきれない」 ほむら「あら、そう」 QB「わっ!」 ほむら「でも、私たちの世界に沸いた呪いを処理するには、これからも、あなたたちの存在が必要なの」 ほむら「協力してもらうわよ、インキュベーター」 Chapter27 (改変後登校シーン) (ティーカップがわれる音がして、マミが振り返る。手には黒い羽が) (ほむらカラスにリンゴを食べさせ、自分も食べている杏子。クララドールズが欲しがる仕草を見て杏子はリンゴを投げる。しかし、クララドールズは取らずに消え、リンゴは川に流れてしまう) さやか「あんた、何をしたかわかってるの?」 ほむら「その様子だと、何があったのか理解しているみたいね、美樹さやか」 さやか「あんたは、円環の理の一部をもぎ取っていったんだ。魔法少女の希望だった、救済の力を」 ほむら「私が奪ったのは、ほんの断片でしかないわ。まどかがまどかでなくなる前の、人としての彼女の記録だけ」 ほむら「どうやらあなたたちまで巻き添えになって、もとの居場所に帰れなくなってしまったようだけれど」 さやか「一体なんの権利があってこんな真似を…」 ほむら「今の私は魔なるもの。摂理を乱し、この世界を蹂躙する存在」 ほむら「神の理に抗うのも当然のことでしょう?」 さやか「あんたは、この宇宙を、壊すつもりなの?」(さやかの背後にオクタヴィア) ほむら「すべての魔獣が滅んだあとは、それもいいかもね。その時はあらためて、あなたたちの敵になってあげる」 ほむら「でも美樹さやか、あなたは私に立ち向かえるの?」 (ほむらが手を合わせると、オクタヴィアは消えてしまう) さやか「っ!」 ほむら「今でも徐々に記憶が変わりつつあるでしょう?」 (なぎさが外で遊んでいる) なぎさ「ふふふっはははっ」 さやか「あたしは、確かに、もっと大きな存在の一部だった」 さやか「この世界の外側の力と繋がっていたのに、今はもう、あの感覚を取り戻せない」 なぎさ「ははっ」 さやか「ここじゃない何処かに、いたはずなのに…」 ほむら「もっと素直に、再び人間としての人生を取り戻せたことを喜べばいいんじゃないかしら?」 ほむら「いずれは、何が起こったのかも忘れて、違和感すら感じなくなるわ」 さやか「だとしても、これだけは忘れない。暁美ほむら、あんたが…悪魔だってことは!」 ほむら「せめて普段は仲良くしましょうね。あまり喧嘩腰でいると、あの子にまで嫌われるわよ」 (上条と仁美が登校して来る) 上条「やあ、さやか、おはよう」 仁美「おはようございます、さやかさん」 (さやかの目に涙が浮かぶ) さやか「あぁ、うん。えっと~おはよ、うんおはよう、二人とも」 上条「どうかしたのかい、さやか」 さやか「っふふ、いやー、なんだかね」 さやか「恭介や仁美に、またおはようって言えるなんて、それだけで、どんなに幸せか」 さやか「あたし、想像もしてなかったんだーってね」 仁美「相変わらず、さやかさんは不思議なことをおっしゃいますわ」 さやか「そーだよーいつだってあたしは、不思議ちゃんさ~ ふふっははっ」 Chapter28 (教室) 和子「女子の皆さんはくれぐれも、半熟じゃなきゃ食べられなーいとか抜かす男とは交際しないように」 和子「そして男子の皆さんは絶対に、卵の焼き加減にけちをつけるような大人にならないこと」 和子「はいっあとそれから、今日は皆さんに転校生を紹介します」 和子「鹿目さん、いらっしゃ~い」 皆「おー」 まどか「えっと、初めまして、鹿目まどかです」 まどか「ママ…母の海外出張で、家族みんなで3年間、アメリカにいたんですけど、先週ようやく見滝原に帰ってきたので、今日からは、この学校で皆さんと一緒にお世話になります、その、よ、よろしくお願いします」 和子「久しぶりの日本の学校で、戸惑うこともいろいろあるかもしれません。皆さん、仲良くしてあげてくださいね」 上田「ねぇねぇ鹿目さん、アメリカの学校ってどうだった?」 五十嵐「英語ペラペラなの?すっごーい!羨ましいな~」 赤崎「ちっちゃくて可愛いよね~なんだか小学生みた~い」 まどか「あはは、ええっとね、ぁ、その…なんて言うか…」 ほむら「みんな、一度に質問されすぎて、鹿目さんが困っているわよ。少しは遠慮しないと…」 上田「あっ、うん」 ほむら「私は暁美ほむら。初めまして、鹿目まどかさん」 ほむら「まどか、って呼んでもいいかしら?」 まどか「えっ、ぅ、うん」 ほむら「早速だけど、校内を案内してあげるわ、ついてきて」 まどか「あ、暁美、さん…」 ほむら「ほむらでいいわ」 まどか「ほむら.....ちゃん。あの、その、どうして私を…」 ほむら「久しぶりの故郷はどう?」 まどか「えと、うん、なんだか懐かしいような、でも、何かが違うなっていうか、ちょっと、変な気分」 ほむら「無理もないわ。3年振りだものね」 まどか「いや、結構何も変わってないような気もするの。むしろ、変わっちゃったのはどっちかっていうと、私のような.....」 ほむら「っ!」 まどか「そう、私には、もっと違う姿、違う役目があったはず。それが、どうして.....」 (まどか、覚醒しかける。ほむら、抱きついて阻止。) まどか「っあ!ほむらちゃん!?ねぇ、ちょっと!」 ほむら「大丈夫、あなたは間違いなく、本当のあなたのままよ」 まどか「え…」 ほむら「鹿目まどか、あなたは、この世界が尊いと思う?欲望よりも秩序を大切にしてる?」 まどか「え、それは、えっと、その…、私は、尊いと思うよ。やっぱり、自分勝手にルールを破るのって、悪いことじゃないかな」 ほむら「そう、なら、いずれあなたは、私の敵になるかもね」 ほむら「でも、構わない」 ほむら「それでも、私はあなたが幸せになれる世界を望むから.....」 (ほむら、自分が付けていた赤いリボンをまどかに付ける) まどか「ほむらちゃん、あの.....」 ほむら「やっぱり、あなたの方が似合うわね」 (ED) ほむら「あっ」 ほむら「ふっ」
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「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 突如、少女の絶叫が二人の耳に届く。 あらん限りに絞り出されたその声は、注意を引きつけるには十分であった。 「この、声は……!?」 「っ!!?」 そしてシャドウは既にその翼で空へと退避行動を取っていた。 災害の、理の化身が再びその身に危機を感じる異常な事態。 それは間違っておらず、絶叫を掻き消す光の波動がシャドウの直前まで立っていた場所を呑みこんだ。 「ぬぅ、この威力は……!?」 「レストさん、大丈夫っ!?」 「標的確認……あれが、かつてのテラカオス・ゼロも打ち倒したという黒き獣!」 「まどか、それに榛名……どうしてここにっ!?」 「グンマ―、それにミヤザキの巫女だとっ……!?」 海上から破壊光線を放ったのは、榛名に担がれた状態で弓を構えるまどか。 榛名は艤装を外した身軽な状態で、海を駆け抜けている。 まさしく高速。二人が姿を確認した次の瞬間には既にレストの元まで辿りついていた。 「っ、その腕は……!」 「こんなの、掠り傷さ……それより、どうして……」 「――どうしてお前達まで、この場所に来れるっ!?」 死にかけた獲物に対する救援。 リリカルとダークザギに近い状態だが、大きく異なる点がある。 獲物はテラカオスではなく、救援はダークザギ程圧倒的な存在ではない。 ちっぽけな災害に呑まれて潰える筈の存在が、こうして三人もまだ目の前に立っている。 不覚にも片腕を一度飛ばされた怒りもあり、シャドウは獣のごとく吠えた。 「この男は、元来の膨大な体力で耐え真竜の力で奇襲したのだと、まだ理解できる。 だが何故だ! お前達がこのタイミングでここを訪れ、耐えきれるわけがない!」 レストにとってもシャドウにとっても、それは最大の謎だった。 九州ロボに乗る主催者以外は、沖縄というある種の安全地帯に接近するだけでも相当な時間を要する。 その謎に対する回答をしたのは、まどかを担いだ榛名だ。 「たとえどれだけの年月が流れ、街並みが変わり、そしてミヤザキの大地が器となろうとも。 この海だけは、無くなることはありません。この星からも、榛名達の記憶からも…… サーフが一部狂信者に持たせていた帰還用の道具を、榛名が使わせていただきました」 キッとシャドウを強く見据える榛名。 彼女は本来であればビッグサイトに帰還する道具を、かつての故郷近海を対象に使用していた。 本来の砲を外し、代わりに背負ったまどかの重さなど微々たるもの。 深海棲艦時からして都庁前線部隊の誰も寄せ付けず、ダオスと神樹の攻撃すら軽々かわしていた彼女の本来の速度が本領発揮。 瞬く間に沖縄に到着し、砕かれる寸前であったグンマ―の盾を救って見せたのだ。 「旧時代のミヤザキの巫女が、今になってグンマ―と手を取り合うだと? 愚かな。お前達人間のエゴ、手を取り合わなかったからこそ私は生まれたのだ。今更間に合うものか!」 「いいえ。今度こそ、必ず。その為に、榛名とまどかさんはここにいるのです」 シャドウの言葉に臆することなく、榛名も凛とした声でシャドウを否定する。 小さく舌打つシャドウだが、それは榛名の言葉に対しての苛立ちからだけではなかった。 海上に転移し持ち前の高速移動で駆けつけた、これだけではまだシャドウの疑問に対する完全な答えにはなっていないのだから。 「どうして僕が、黒き獣を攻撃しに行ったってわかったんだい……?」 「レストさん、私が世界樹と繋がっている時は誰がどこにいるか把握できるの忘れてた? お風呂から急にいなくなったら慌てるよ?」 「その後は、提督が推察なさいました。急に飛び出しながら、浴場前に突き立てられた剣。それを使えない理由。 考えられたのは、真竜の力の行使。千葉方面に向かうなら、神樹の投擲で事足りた筈。残された向かう可能性のある場所は、ここしかないと。 提督はかなりご立腹でしたよ? どんな手段でもいいから、あの馬鹿者を連れ戻せと叫ばれていました」 「勿論、私達も怒っているからね?」 「勝手は榛名が許しません!」 「はは、流石ダオスさんだ。まいったね……おかげで、君達にまでこんな……」 「ううん、いいんだよ……」 慈愛の表情で、レストの癒えぬ傷痕を撫でるまどか。 蒼による傷は癒えないが、その他の部位は世界樹の癒しが包み込む。 (この力……やっぱりまどかと、それに榛名も……) 腕の喪失感は残るものの、随分と楽になると同時にレストは全てを察した。 まどかの使ったこの力こそ、まさに彼女と榛名がこの場にいる理由なのだから。 「それだけでは、まだ説明がつかぬ! 何故お前達は……!」 唯一、未だに理由がわからないシャドウ。 それはどこかで認めたくないという思いもあったのかもしれない。 古代のグンマ―とミヤザキの対立。人のエゴ。 それが巡りに巡って生まれたのが自分であり、この世界は一度滅んで然るべきだと確信しているからこそ。 「……私は、弱い。巫女としても、人としても。沢山の人に支えられて守られて、ようやく今この場所にいるの。 いつも人と人がわかりあうことは難しいかもしれないけど、それでも話し合って、一緒にいてくれる人達もいるんだよ?」 「戯言を。一個人の友人程度ならば、そうであろう。しかし、人と言う種で見た場合は、そうはいかないのだ」 「人だけじゃない。動物、魔物、機械……この世界には色々な人がいて、わかりあえないことも多くて、でもみんな必死に生きている。 この予言の聖別は……辛いけど、その垣根も超えて、手を取り合うこともできた」 「己の利、生き延びたいという欲からであろう。滅びを逃れれば、同じことを繰り返す」 「クラウザーさんの歌は、殺し合いの前から色々な人を惹きつけていたよ。それに、生きたいって思うことの何がいけないの?」 「滅びを是としたグンマ―の末裔とは思えぬ言葉だな。思想がミヤザキに偏ったか?」 「私は私。それに、グンマ―の人が本当に全員揃って滅びたいって思っていたと思うの? ミヤザキの人もそうだよ。本当に全員がグンマ―の人を滅ぼしてまで、テラカオスの制御だけを考えていたと思うの?」 「何?」 「……ノーデンスさんは言ってた。グンマ―は、テラカオスの研究を途中で放棄したって。 途中まで研究を続けていた人もちゃんとグンマ―にいたの。そしてそれの集大成になる筈だったのがセルちゃん――フォレスト・セル。 世界を浄化する世界樹を生み出す核にして、テラカオスを強化する器の役割も持った子……」 「そしてエゴの果てに、機能を歪められ偽りの救済神と成り下がった。テラカオスを封殺する奴は、お前達には破滅をもたらす魔神だろう」 「――私ね、ずっとそれが腑に落ちなかったんだ」 「……は?」 「セルちゃんは可愛い子で魔神なんかじゃないし、器としての能力もなんかおかしいなって。 確かにセルちゃんの口の中で舐められると、身体に蒼の抗体を滲みこませてくれる。 そのおかげで私達はここにいられる、大きな恩恵を受けているっていうのはわかるんだけど……」 「グンマ―が器の中に隠していた抗体……なるほど、手を取り合っていた頃に生み出された産物というわけか。 だが所詮は抗体。たとえ私が周囲に放つ蒼には耐えられたとして、私に直接触れればその男と同じ末路を辿る。 そして私を相手に耐えられぬ程度では、来るべき時には微塵も耐えきれないぞ?」 巫女とのやりとりの中で、ようやくシャドウは彼女達が何故この場所で生きていられるかを理解する。 グンマ―がまだ自然死派に傾く前に生み出された蒼への対抗策。 元々蒼による災害は自然現象。自然に対する知識と理解のあるグンマ―の民に、際限の無い進化を続けるセルが組み合わされば、不可能ではない。 もし研究が続いていれば、全人類を舐めまわして抗体を得るつもりだったのか。 だがそれも一時しのぎ、肝心の災害に耐えきれないのであれば、まるで無意味な研究成果だろう。 「グンマ―の人も、ミヤザキの人も、最初は同じ想いだった筈なんだ。今度こそ、もっと犠牲を減らして大災害を乗り切ろうって。 その為の予言、頼らざるを得ないテラカオスを殺し合い以外の方法で強化する計画。 でもセルちゃんの抗体は、守りを固めるだけ。それも完成したテラカオスは全部吸収できるんだから、最後には必要無くなっちゃうよね?」 「む……?」 まどかの言葉に、シャドウは眉を顰める。 気にも留めていなかったが、確かにミヤザキの器・九州ロボと比較すればグンマ―の器による強化は見劣る。 フォレスト・セル自身の戦闘力に力を割いているのかもしれないが、セルも抗体を持つがテラカオスではない以上蒼の直撃は耐えきれない。 こうしてテラカオス以外の存在に攻撃される対黒き獣用の能力なのかもしれないが、それはテラカオス以外の強化。 元々なりかけのテラカオスすら蒼には強い耐性を持つ。念の為なのかもしれないが、他の予言の強化に比べれば恩恵は薄い。 「――その理由は、舐めまわし抗体は器のセルちゃんの本当の力じゃないから」 「なんだと……!?」 「きっと、研究を続けていたグンマ―の人は気付いちゃったんだと思う。 研究を中断させられる。自分達の命も危なくなるくらい、自然死派の勢いが強くなることに…… だから、副産物の舐めまわし抗体を研究成果として表に出した。神様達にも、それが本当なんだって思いこませるくらいに」 「この抗体が、副産物だって……?」 流石のシャドウも混乱する。そればかりかグンマ―陣営のレストすらも。 蒼の空間で耐えきれる抗体。たとえ大災害は耐えられないにしろこうしてシャドウと対峙する余裕は出てくる代物だ。 ノーデンスすら蒼に耐えきれなかった以上、神々から見てもこれはとてつもない研究成果なのではないだろうか? それが、表向きのもの。それでは神々にさえ知られることの無かった、最初期のグンマ―が遺した研究成果とは一体何なのか。 「もし本当の能力も教えちゃってたら、いずれ自然死派に対策を取られるか消されちゃう。 だから舐めまわしだけを公表して、自然死派の人はその流れで自然にお尻からテラカオス因子を吸い取るように後からセルちゃんを改造した。 本当の力は神様も知らない。予言に書かれることもない。だけどいつか、本当のセルちゃんを察せられる人が現れる。 研究を続けてきた人は、それを祈り願って最期の時まで頑張っていたんだと思う。そして今……その祈りは、届いたんだよ」 「ヒントも無しに本当のセルの能力を察しろだなんて、なんて無謀なんだ。でもまどか、もしかして君が……?」 「違うよ。私はまだまだセルちゃんを知れていなかった。でも、レストさんももう聞いている筈だよ?」 「え?」 「――サウザーさんに、祈りは届いていた」 「セ、セルちゃんと前の穴で繋がって、世界樹の力を注がれると凄く気持ちよくて、力が満ち溢れるの……! 念の為にお尻も弄ってもらって、本当にもう……♪」 「は、榛名はかつての提督に身を捧げていますので、お尻だけ……」 顔を真っ赤に染め上げ、もじもじとするグンマ―とミヤザキの巫女二人。 しかし羞恥の感情こそ見えるがそこに嫌悪の感情は見えず、まどかの方に至っては少し艶めいているようにすら見える。 「ま……まどか……その、何と言えばいいのかわからないんだけど……」 「あ、安心してレストさん。ちゃんと小鳥さんが一からちゃんと教えてくれたから、これが大事なことだっていうのはわかっているよ?」 「しかし、本当に恐ろしい器でした。提督のことを考え続けなければ、榛名は違った意味でまた堕ちていたかも それに前も後ろも捧げて身を捩るまどかさんと一緒にいたら、なんだかいけない扉も開いてしまいそうで……」 「榛名さんもぬちゃぬちゃだったけど、とっても綺麗だったよ?」 (ぼ、僕が一人で飛び出したせいで、あちこちにとんでもない飛び火が……) まさかの事実とまどか達の行動に、全身から汗を噴き出させながらレストは眩暈を覚えて全身を震わせる。 この場を生き延びたとして、自分は小鳥かほむらに殺されるのではなかろうか? そして神々さえ気がつかなかったフォレスト・セルの本来予定されていた使い方に感づいたサウザーの洞察力にも震えていた。 「ふ、ふざけるな! そんな下らない、人間の色欲から生まれたような力で――」 シャドウも明かされた真なるグンマ―の器の使い方に吠える。 これは公に出来る筈もないし、したところでテラカオスや巫女も流石に渋るに決まっている。 誰が好き好んで、得体の知れない醜悪な化物に開発されることを望むだろうか。 まどかは最初期のグンマ―の計画をあえて隠したと言っていたが、実際のところは黒歴史過ぎて無かったことにしたかったのではないか。 シャドウはそう考えるが…… 「ふっ!」 まどかの弓から放たれる光を目にし、その考えは吹き飛ばされた。 あまりの内容、そして抗体を得た連中程度の攻撃ならば余程過剰な倍率をかけられない限り耐えられると、油断していた。 「がっ!? な、なんだ、その力は……!?」 堪らず呻くシャドウ。 放たれた光の矢は、歪に蘇ったシャドウの右腕に、小さな風穴を開けていた。 先程受けたダメージよりは弱いが、それでも再び蒼を貫かれたのだ。 何より問題なのは、今度は直接攻撃ではない。光を用いた遠距離攻撃――何発も攻撃可能だということだ。 「蒼の抗体。抗う力は世界樹の核が生み出す。 セルちゃんの本当の能力は、この世界樹の核……セルちゃんの遺伝子を直接体内で受け取ることで、勇者に蒼に抗う力を宿すこと。 舐めただけじゃ、足りない。もっと深く世界樹の力を受け入れ、人の力と交わった時……」 引き絞られる光の弓矢。 淡い翠緑の光は自然の柔らかさを感じさせる。 しかしそこに宿る力は、明らかに従来の巫女のそれを上回っていた。 「――蒼を貫く力になるっ!」 解き放たれる光を前に、シャドウは緊急回避。 転がりかわす無様なものだが、直弾するわけにはいかない。 光が通りすぎた後は、一瞬とはいえ周囲の蒼が霧散していたのだから。 「くっ……! 勇者に対しての蒼を破る矛に守りを固める盾……本当のグンマ―の矛と盾だとでも言うのか!?」 シャドウは歯噛みする。 最初期のグンマ―とミヤザキは、確かに手を取り合っていた。 自然死を考える前に、制御を考える前。やがて対立した両陣営が協力していた時は、何を考えていたのか。 おそらく、行動的で何事にも挑んでいく気質のミヤザキの者はこう言ったのだろう。 『テラカオスをずっと強化できる、そしていつかテラカオスにすら頼らずに済むような、蒼を破れるような力を作ろう! 蒼だって結局はエネルギーの一つ。少量なら問題ないんだし、打ち破ることもできる筈だ!』 無謀だ。自然の摂理に人が敵うわけもない。しかしその後のミヤザキの者も制御を考える以上、結局は大多数が無謀な挑戦者という意味では同じだ。 そしてそれを受けて、自然や災害の力に詳しいグンマ―の民は同調した。 世界を浄化しつつ、役目から滅びるわけにはいかないと進化を続ける世界樹の核に目をつけ、世界樹に蒼を記憶させその抗体を構築させ始めた。 どれだけの年月がかかるかわからないが、大災害も当分先。猶予はあるのだと、これからも研究を続ければいいと考えていたのだろう。 結局は、その者達の数が少なすぎたのだろう。少数は異端とされ、やがて埋もれて消える。 人間のエゴには勝てなかった、日の目を見ることのなかった、確かに存在していた両陣営の協力の証。 それが今、蒼の化身であるシャドウを追い詰めていた。 「――だがっ! それは研究段階で秘匿された、未完成のもの! それだけで自然の摂理を破れるなどと思いあがるなっ!」 「うっ!?」 しかしシャドウもただ黙っているわけではない。 蒼に抗い貫く力。それは信じがたい脅威ではあるが、完成したわけではない。 単純な威力だけでみれば、先程の拳の方が遥かに上。とても大災害をテラカオスに頼らず貫くには力不足。 「それにいくらお前の力が増そうと、お前は巫女でありテラカオスではない。テラカオス程の脅威はない!」 「あ、当たらない……!?」 そしてその力を現在行使しているのは、争いの淀みから生まれた化身ではなく巫女。 それもほやほや、新米巫女。レベルが上がり莫大な魔力を宿そうと、戦闘技術はあまりに未熟。 蒼を貫く力を光に変え放つにしても、それは直線的な攻撃ばかり。命中精度に問題があった。 「そんなプロトタイプ、まさしく古代の遺物などに大災害は勿論私を破ることもできはしない!」 「!!」 「貫けぬ程の、濃密な蒼を受けて消え去るがいいっ!」 そして光の矢をかわしたシャドウは、その手に蒼の力を集中させて放出する。 撒き散らされる蒼程度は耐えられても、これだけの濃度の蒼を直弾すれば魂諸共に砕け散るしか道は無い。 惜しい力の持ち主だが、この姿の原型……基準としたディーヴァの気質がシャドウにも影響を出しているのだろう。 油断はせず、危険な相手は全力で叩き潰さねばならないと。 「っ、させません!」 「な、貴様ぁ!?」 しかしシャドウが放った蒼の塊は空振りする。 まどかを担いでいた榛名が、急旋回しかわしてみせたのだ。 目標を失った蒼は海へと命中し、海水を歪めてこの世から抹消するに留まった。 「馬鹿な、艦むすがその力を発揮できるのは水上だけの筈……はっ!?」 遅れてシャドウは気がついた。 先程の戦闘、レストは水幻竜の能力で沖縄全体に対して濁流を放っている。 未だ残るその水が、榛名の高速移動を可能としていた。 陸地に残る水を全て吹き飛ばそうにも、そうすれば今度は海が残るだけだ。結果は変わらない。 「おのれ、小賢しいっ!」 「海はどこまでも広く、大きい。いかに蒼といえど、化身のあなたの力では海を全て消し去ることはできません! そして榛名達、金剛型高速戦艦は実戦を重視して造られた巫女! 海上であれば、そう易々と捉えさせはしませんよ!」 続け様に蒼を放つシャドウだが、発射速度に対して榛名の反応速度は明らかに上。 そして榛名自身は攻撃を行わない、敵の動きを読み切り回避に専念しているために余計に手強い。 元々戦艦の砲撃程度では傷も負わないだろうが、今の榛名の装備品は担いだまどか。 そしてそのまどかは蒼を貫く矢を放つ。 海上を高速で動き回り、細かく削ろうとしてくる巫女の連携の前に、シャドウは防御に回るしか手が無かった。 「私には再生能力もある! かわしつつ合間で射る命中精度の悪い矢の傷など、すぐに癒える!」 身体を翻し、矢をかわしてみせるシャドウ。 お互いが強力な一撃を持つが、当たらなければ意味が無い。 しかしシャドウの蒼は無限に湧き出るものであり、数時間も経てば大気中の蒼でも抗体は摩耗し無くなるだろう。 少し面倒だが、持久戦に持ち込むべきか。 「なら、威力があればいいのかなっ!?」 「ぬおっ!?」 そう思ったシャドウの背後から、かわした筈の矢が威力を跳ね上げて投げつけられた。 完全にはかわし切れず左腕を掠めるが、そこは大きく抉れることとなった。 「おのれ、貴様まで……っ!」 「まどかが時間を稼いでくれたおかげで、僕も動けるようになったよ」 そこには、片腕を落としても尚戦う気のレストが立っていた。 彼は彼で榛名やサウザー程では無いが、常人離れした移動速度を持つ。 榛名達の動きから外れた矢の数本をすぐに回収し、それをシャドウ目がけて投げることで挟撃の態勢に持ち込んだのだ。 「確かにまどかは戦闘技術に関してはまだまだ未熟だ。だけどそれは君にも言えることじゃないかな?」 「どういう意味だ……!」 「蒼という絶対的な存在に守られて、攻撃もできる。だからそれに頼り切り、動きにも時々無駄が見える。 僕がここに来た時から傷を負っていたし、蒼をなんらかの手段で対処できれば君はそこまでの強さじゃない」 「貴様ぁ!」 先にこの男を消すべきか。こちらも惜しい能力ではあるがあまりに危険。 しかしそう考えれば、巫女達の攻撃が背後から飛んできて回避を余儀なくされてしまう。 「鬱陶しい、何故抗う巫女共……!?」 「おっと、背中を見せてくれてありがとう。僕にはまだ右腕と両脚があるからね。 あと三回くらいは、君のどこかを吹き飛ばすことができるんじゃないかなぁ!」 「おのれぇ……!」 かといって巫女の方ばかりを警戒すれば、こちらの男は再び拳に力を込めてくる。 まさか、ありえないとは思うが先程と同じ攻撃を今度は腕以外に受けたら? その威力は身を持って知っている。 「まどか! 榛名! こいつは軽い攻撃じゃ倒せない! 君達はそこでゆっくりとしていてくれ! 今度こそ、僕がこいつを止めて見せるから!」 「貴様など、力を溜めさせなければ取るに足らん相手! 巫女にも劣る者が大層な口を!」 そして本気なのか、レストは移動しつつ、残された部位のいずれかに力を込めるような動きを見せ始める。 巫女達も彼を信頼しているのか、射撃の雨が止んだ。 これは好機と、シャドウは今度こそ自惚れた盾を完膚なきまでに砕かんと襲い掛かる。 やはりどう取り繕っても片腕を失い、攻撃能力は激減している。 力を溜めきる前に回避行動を取らざるを得ず、シャドウに一切の有効打は与えられない。 「やはり口だけのようだな!」 「……聡い彼女なら、きっとわかってくれる筈さ」 紙一重でシャドウの攻撃をかわしていくレスト。 殴りつけた腕は砕けたが、シャドウからの直接攻撃を受けても砕け散る。 力を溜め切る前の拳や武器ではシャドウの纏うだけの蒼も貫通できないため、ひたすらに回避するしかないのだ。 「ふん、そちらの浅知恵など通じぬよ。お前に他の手があるのかと思ったが、その様子も無い。 ならば無駄と分かっていながら私に挑む理由は一つ……時間稼ぎであろう?」 「!!」 突如、シャドウが反転し蒼の右腕を構える。 レストに別の打つ手は無く、唯一の手段も溜めが必要。 それならば問題ないと、背中を向けたのだ。 屈辱の行動だが、シャドウの読み通りレストにはもう打つ手は残されていない。さっきのような真似も一発限りだ。 「ならば、巫女に攻撃させるしかない。――命中精度など関係ない、溜めた広範囲攻撃をな!」 振り向いたシャドウの視線の先には、魔力を溜めて身構えているまどかと榛名の姿があった。 気付くのが遅れ、レストを葬ることを優先していれば自分にあの攻撃が飛んできていたことだろう。 しかし敵の策をシャドウも読み切り、攻撃の最中で同じく蒼の力を凝縮し解き放てるようにしてあった。 同じ力を溜めた攻撃。しかし戦闘技術の差から、まどかはまだ高速移動しながら力を溜めることはできない。 また急に動けば、溜めた魔力が暴発する可能性もあるため、榛名の機動力も若干低下する。 「今度は回避などさせん! グンマ―とミヤザキがわかりあえるなどと抜かすならば、望み通り二人仲良く消えるがいい!」 シャドウの右腕から、特大の蒼が放たれんとする。 対するまどかはまだ溜めの段階。構えを解くにしても僅かな時間を要する。 その時間で、蒼は巫女二人を容赦なく呑み込めてしまうだろう。 「――今だっ!!!」 その時、レストの絶叫が響く。 巫女への攻撃指示。しかし彼なら間に合う攻撃も未熟な巫女では間に合わない。 読み違えたことが、彼の稚拙な策の敗因。 背後からあの大きな力も感じられない。やはり彼の方はは既に万策尽きていた。 ニヤリと笑い、シャドウは巫女に蒼の洗礼を浴びせさせる。 「っ――――――!?」 その瞬間であった。 溜めていた蒼が霧散した……いや、それ以上の大事が起きた。 叫び声をあげることもできない程の、予期せぬ激痛。 また殴られた? いや違う。さらに強烈な痛みにして不可視の攻撃。 巫女の攻撃? これも違う。のんきにまだ溜めている。 では一体、誰が……? ……外傷ではない。内側から受けた痛み? 「まさ、か……」 ようやく絞り出した声と共に、シャドウは膝をつく。 シャドウの敵は、目の前の三人だけではなかった。 攻撃の正体、それは…… 「レスト様……私などの為に腕を犠牲にされたあなたの想い、無駄にはいたしません!」 慌ただしい戦場のど真ん中で、角を生やした金髪の少女が涙を零しながらも舞っていた。 彼女はかつて、シャドウにその魂を取り込まれていた存在。 その能力は四源の力。『味方全体の攻撃力を5倍にする』というもの。 有用故に破壊されることなく取り込まれ、その力はシャドウに振るわれていた。 しかしあの時、レストはシャドウにその力をあえて使わせることで、その力の発生源を見極めていた。 そして人間以外なら、その魂をあるべき場所に帰せる自身の魔法タミタヤの力を込めてシャドウを殴り抜いていたのだ。 元からシャドウを倒す気など皆無。全ては、その魂を取り戻すと誓いを立てていた少女の為。 そしてそれは、単なる自己満足だけではない。 シャドウから解放された魂が帰る場所は死者スレ。シャドウの影から吹き飛ぶように吐き出された彼女は、主人のこの行動の本当の意味を察した。 彼が何を想い、無謀極まりない行動をしたのか。それは属性さえ揃えば彼女は『誰であっても攻撃力を5倍にできる』からだ。 それが何を意味するかといえば、この光景が全て。 「ええい、時間がないのだ! 罪人共はそこに横一列に並んで尻を向けろ!」 贖罪の女騎士は、声を張り上げながら罪人達を綺麗に並べていく。 「これが決まれば、もうこれ以上罪人を捕える必要もない。ここで我々全ての力を解き放つのだ!」 「総員、構えよ!」 覆面の戦士は冷静で的確な判断で戦況を把握する。 類稀な統率力を持つ悪魔の将は死者の戦士達を従えて指示を出す。 彼らは全て死者。戦いで敗れ散った者達。 死者には安らかな眠りを……そうはいかないのが、大災害を前にした聖別の定め。 生前も、そして死後も彼らは戦い続けた。 この世界に、休める場所などはない。 迫りくる蒼の脅威のため、魂だけとなっても尚も戦わなければならない。 「……君の力、闇の力以外が必要らしいけど、別に闇の力を強化することもできるんだろう?」 「あ、あなたは……?」 「ふん、我以外がもたらす破滅など認めない。この世界を破滅させるかどうかは、我が決める。 ほら、お前達も悔しくは無いのか? 英霊に頼り切り、世界を滅ぼせる力を持つ我らがただ指を咥えて眺めるだけでいいのか?」 軍師の姿をした邪竜の言葉に、大罪人にまでは選ばれずとも邪悪とされた存在達も奮い立つ。 このまま何もせず蒼の好きにさせるのは、悪の名折れ。 邪竜の敷く布陣に従い、彼らも力を溜めつつ眼前の敵を睨んだ。 死者達は、様々な理由で命を落としてきた。 不運な者。止むをえなかった者。どう考えても自業自得な者。 聖も邪もいる。そしてそんな死者達は、今この時確かに一人の男の後ろに勢揃いしていた。 彼らの想いは、垣根を越えて一致した。 ――死者を、舐めるな―― 「さぁ、カルナ! 思いっきりこの罪人の尻に槍を!」 「……わかった」 罪人の尻が穿たれる。吸収されるエネルギー還元された魂。 続け様に何人もの尻に槍がささり、魔力は限界を超えて満ちていく。 そしてその場に、多くの死者が思い思いに解き放った力を吸い寄せ生み出された四源の力も。 「――梵天よ、我を呪え(ブラフマーストラ・クンダーラ)」 やがて、使用者自身も経験したことが無い程の超熱の劫火が放たれる。 続けと言う悪魔の将の号令に、集まった死者達の蒼への叛逆がやがて影の全てを呑みこんだ。 「か……!」 「小町さんは言っていた。この戦いは死者もひっくるめた総力戦だってね。 だから、君の力を削ぐと同時に死者の力になれる彼女を早く救うべきだと思ったのさ。僕個人の肩入れもあったけどね」 死者からの威力を跳ね上げた一斉攻撃の前に、影を伸ばしていたシャドウの力はついに押し戻され、そのダメージは本体にまで及んだ。 再生は十分可能と言いたいが、いわば体内を思いっきり掻き乱されたのだ。動くことはできない。 「愚か、な……たとえお前達が、私を消そうと……私は、お前達がいる限り……っ!?」 そして立ち上がろうとしたシャドウは、そのまま崩れ落ちて力が入らなくなる。 完全に予期していない、威力の限界を超えたカルナ達からの一斉砲撃。 それだけでなく、巫女が集める光の質が変わったのも大きな原因だった。 「りゅ、竜殺剣……っ」 矢の代わりに、蒼を貫く力を纏った竜殺剣・天羽々斬が弓につがえられている。 リリカルを殺す役に立った真竜の力が、ここにきて大きな枷となった。 真竜の力を切り離そうにも、取り込みすぎた上に死者からの攻撃のせいでそれもできない。 「私達は、滅びの未来をみんなと一緒に変えてみせる。 あなたが、生まれる必要のない世界をきっと……だから、今はどうか眠って……!」 「……憶えておくがいい……私は所詮、摂理の意思の一つに過ぎない。まだ、お前達の勝ちでは――」 撃ちだされた『青』く輝く剣は滅びることがない筈の『蒼』を貫き、消滅させた。 【黒き獣シャドウ@テラカオスバトルロワイアル十周目】 消滅確認 ※囚われていた死者の魂の行方がどうなるかはわかりません 「やった……の……?」 極限まで魔力を高めた一射を放ったまどかは、不安げにその言葉を口にする。 「はい、大丈夫です。まどかさん達の……みんなの勝利です!」 それを聞いた榛名は、頷くと同時に彼女に勝利を告げる。 大地は崩壊していくが、異常気象は収まった沖縄。 そして砕け散っていくフロワロの花が、何よりの証拠であった。 「や、やった! やったんだね!」 「あぁ……まさか、力を削ぐどころかあれを倒してしまうなんて、本当に驚きだよ……」 シャドウが完全に脱力したのを見計らってから飛び退いたレストは、爆風に焙られこそすれ、無事であった。 右腕で、蒼に打ち勝ったという確かな証拠の傷一つない天羽々斬を拾い上げて、まどか達の功績を讃える。 「レストさん、その腕は……」 「魂全部砕かれるのに比べたら軽傷だよ。まどか達のおかげで、まだみんなの手伝いはできそうだ。本当にありがとう」 「信じられません、いくら当時のグンマ―の盾以上に頑丈だからと、黒き獣の本拠地に単身で乗り込むなど……」 「いや、僕も少しは考えたんだよ? ただ、全てを呑みこみ消滅させる蒼とはいえ…… 蒼は絶対的で、シャドウの破滅を望む禍々しさは時間と共に増していたけど、荒れ果てた大地とフロワロは健在で全てを壊してはいない。 それはあいつが意図的に弱めているか元からなのかはわからないけど、とにかく沖縄の蒼の嵐は抗体があれば耐えきれるんじゃないかって踏んだんだ。 戦闘空間でしばらく耐えられるなら、あとは賭けさ。サクヤを救いだして、彼女がすぐに死者の力を底上げして反撃してくれればってね」 詰め寄られたレストは、正直に自分の計画を口にする。 死者が抵抗力を上げることで予言完成までの時間稼ぎができればと思っていたが、まさか二人の巫女が救援に駆けつけるとは夢にも思っていなかった。 予定外、しかし予想以上の成果を得ることができた。……ある意味での、彼女達の犠牲の上に。 「そうだったんだ……よし! 無事、じゃないけど、レストさんを連れ戻すダオスさんとの目的も達成できたし急いで戻ろう?」 「……まどかさん、流石にこのまま担いで帰ると榛名でも時間がかかりますよ?」 「というよりまどか、君が榛名に担がれているのってもしかして、まだ甘い機動力を榛名に助けてもらうだけじゃなくて……」 「う、うん。セルちゃんが凄すぎて、まだ足腰に力が入らないの。お尻も前も気持ち「それじゃあ帰りは僕の魔法を使おうか!」あ、そうだね!」 聞きたくない言葉を言わせないようにしながら、レストはまどかと榛名に触れてエスケープを使って世界樹に帰還する。 正直戻るのはダオスに何を言われるかわからなかったし、殺されるかもしれないという恐怖もあったのだが。 巫女の力により、黒き獣は討たれた。 しかし獣の言う通りそれは大災害の脅威の一片に過ぎないし、他の問題はまだ残っている。 予言を完成させ、大災害を防いで初めて勝利したと言えるのだ。 三人はこの後世界樹に戻り、仲間達と残りの問題について再び話し合うことになる。 戦いは、まだ終わらない。 「……」 転移魔法で三人が帰還したところまでを、多くの兵士達がモニター越しに凝視していた。 誰もいなくなった沖縄。 これまでの蒼の嵐に加えて戦闘の余波で、とても普通の人間が住める場所ではなくなってしまったものの…… そこは、ようやく静寂を取り戻していた。 「――黒き獣の、消滅を確認。同時に異常気象とフロワロも消滅……」 「――黒き獣が、シャドウが討伐されました!!!」 一人の兵士の震える声を皮切りに、全ての兵士が歓声をあげた。 もはや見守ることしかできなかった彼らではあるが、黒き獣の討伐は悲願の一つであったのだから無理もない。 誰もが口々に喜びの言葉を口にし、巫女の奮戦にそしてシャドウの動きを大きく鈍らせたリリカルの功績を讃える。 これまでの多くの犠牲は、決して無駄では無かった。 一部では戦意を喪失した兵士もいたが、今回の一連の映像はそんな彼らも勇気づけるものとなった。 しかし、同時に彼らは冷や汗も流すこととなる。 「さっきの様子を見てれば明らかだ。都庁の面々は予言を解き、かつフォレスト・セルの能力も完璧に把握していた!」 「それに、ミヤザキの巫女まで一緒ってどういうことだ!?」 「わからんが、これだけは言える! 彼らも、世界の滅びを回避しようという一点においては我々と同じ気持ちだ!」 狼狽える兵士達。本来であればありがたい情報も、少しばかり遅かった。 「おい、急げ! はやく九州ロボに! ココさんとメフィラスさんにも連絡を取るんだ!」 「くそ、目が離せなくて連絡が……!?」 「間に合ってくれ……!」 ASO3の兵士達はひたすらに慌てふためく。 まさか自分達のような存在が、こんな大事件の目撃者になろうとは。 連絡も、放送も、何もかもが遅れても誰も咎めることはできないだろう。 彼らは祈る。勘違いして飛び出してしまった上司にあたる二人が無事であることを…… 【三日目・0時15分】 【東京都・新宿都庁世界樹入口】 【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】 【状態】健康、魔力消費(中・回復中)真・世界樹の巫女、首輪解除、蒼への叛逆(中)、テラカオス化耐性(完全)、性知識入手 【装備】世界樹の衣、竜殺剣『天羽々斬』、榛名(蒼小耐性+テラカオス化完全耐性) 【道具】支給品一式 その他不明、サクヤのスマホ、セルのモンスターボール 【思考】基本:自分も戦い、みんなで生き残る 0:他の問題も、ダオスさん達と話し合わないと! 1:クラウザーさんのためにも、DMC狂信者の暴走を止める 2:ほむらちゃん、前もお尻も甲乙つけがたいんだね! ※巫女の祈りにより、魔法少女に近い存在へとなりました ※ソウルジェムなどはないので、肉体が致命傷を負えば普通に死亡します ※衣装はアルティメットまどかのものを2Pカラーにした感じです。戦闘力もそれの劣化版 ※世界樹の王@世界樹の迷宮に加えてフォレスト・セルと同じスキルが使用可能です ※ダオス直伝のハイパーまどかビームを習得しました ※竜殺剣は所持しているだけでも竜やそれに近い種族に特効性能を持ち、結界や再生などの特殊能力も無効化することができます テラカオス・ディーヴァや真竜などには特に高い効果を発揮します また巨大な外見に反してとても軽いため、小柄な少女でも振り回したり投擲することができます ※器のセルの能力を手に入れ、蒼への叛逆能力を手に入れ能力値が上昇しました 蒼に対する通常よりも高い耐性及び蒼に有効な貫通攻撃が可能ですが、本来はテラカオス用のため完璧な力ではありません 【レスト@ルーンファクトリー4】 【状態】ダメージ(大)、魔力消費(大)各種超耐性、ソウルアーマー・サクヤ、首輪解除 ドラゴンハートによる超強化、蒼耐性(小)、テラカオス化耐性(完全)蒼による左腕喪失 【装備】最大錬成世界樹ノ剣、最大錬成防具、草原のペンダント 【道具】支給品一式、封じられた闇核、三竜の逆鱗、ファガンの卵 、小鳥印の青汁×沢山、減った材料 【思考】 基本:サクヤのためにも、人間としてこの殺し合いを終わらせる 0:正直帰るのは怖い…… 1:同盟軍の味方と共に大災害回避のために動く 2:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい 3:DMC狂信者、拳王連合軍は絶対に許さない 4:ありがとう、サクヤ…… ※ブリーフ博士の技を覚え、首輪解除が可能となりました ※現時点で、フォレスト・セルとの長時間のリンクは不可能です ※ゲートリジェクト(異空間移動)使用不可 ※ネット上に『変態オーバーロード』の一人として動画を晒されました ※所持していた道具の内、切り札クラスの素材を全て使用しました ※左腕は蒼による消滅のため、どのような手段でも再生は不可能です 【静岡県・富士樹海・死者スレ内部】 【カルナ@Fate/Apocrypha】 【状態】宝具ぶっぱしていないけど、存在するだけで魔力消費 【装備】自身の槍、黄金の鎧、多くの死者達 【道具】不明 【思考】 基本:使命に従い、死者スレを守る 1:シャドウは消えたが、死者スレの警戒は怠らない 2:……いつから、尻に槍を刺すことになったんだろう? ※死者スレからは相変わらず動けません ※シャドウの脅威が去った死者スレがこの後どうなるかはわかりません 【日本海のどこか・ASO-3内部】 【主催モブ兵士(ストームトルーパー)@テラカオスロワ10期】 【思考】 基本:ココとメフィラスに代わり、放送や脅威の監視を行う 0:九州ロボ及びココ達に事の顛末を報告する
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スキンの基本情報 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 コラボ限定スキン cv 斎藤千和 まどかが魔法少女になることを阻止すべく、時間を操り、いくつもの並行世界を巡る少女。まどか無き世界では唯一まどかのことを覚えている。 まどかへの愛ゆえに、ほむらは悪魔のような存在となり世界は再び改変されてしまう。 装着可能キャラ 雷電芽衣 無量塔姫子 ガーナ キアナ&芽衣 親ページ 暁美ほむら スキン演出 勝利時 敗北時 芽衣の聖痕「雷撃新生」 芽衣の聖痕「弐式・奔電光」 姫子の聖痕「陽炎の裁き」 姫子の聖痕「燃焼弾」 ガーナの聖痕「深淵のタッチ」 ガーナの聖痕「衝撃をはじく」 キアナ 芽衣の聖痕「連携攻撃・雷引」 キアナ 芽衣の聖痕「連携攻撃・空震」 従魔奥義使用時 動画提供求 ボイス 場面 ボイス ゲームスタート 久しぶりね。 衣装変更 なるほどね。 ショップから離れる 理性より、欲望の方が大事だと思わない? チャージ完了 あなたの愛も熱いわね。 水晶の残高不足 残念ね。 ショップに入る 手札が足りないわ。 祈りでアイテム1を獲得 悪くない結果ね。 祈りでアイテム2を獲得 おめでとう ステージに入る1 少しぐらい散歩しましょう。 ステージに入る2 今日は素敵な1日になりそうね。 ステージに入る3 この湧いてきた呪いを処理しましょう。 敵に遭遇1 さあ、はじめましょう。 敵に遭遇2 君たちは、私の相手なの? 敵に遭遇3 もう会うことはないわね。 大量の敵に遭遇1 それだけ? 大量の敵に遭遇2 熱いわね。 敵に襲撃される1 あなたたちは、何者でもない。 敵に襲撃される2 痛みにもならない。 敵に襲撃される3 「魔なるもの」、それが私よ。 敵に襲撃される4 無駄よ。 敵を連続撃破1 諦めなさい。 敵を連続撃破2 これは…… 敵を連続撃破3 もう終わりにしましょう。 弾薬が空になる 残念ね…… 弾薬回復 希望…… HP回復・緊急 ふぅ…… HP回復 うふふ コインを獲得 いいんじゃない。 武器を変更 ふん。 戦闘勝利1 素敵な世界ね。 戦闘勝利2 そんな真似ができる存在は、もう、悪魔とでも呼ぶしかないんじゃないかしら。 戦闘勝利3 どんな深い罪でも背負う覚悟があるの。 戦闘敗北 これでいい……
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《永遠の物語》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト2/緑 [メイン/自分] デッキの中を全て見て、その中にあるカード1枚を抜き出し、デッキをシャッフルする。その後、抜き出したカードをデッキの上に戻す。 (今の私にはね、過去と未来の全てが見えるの……かつてあったかもしれない宇宙も、いつかありえるかもしれない宇宙も……みんな……。) 劇場版魔法少女まどか☆マギカで登場した緑色のイベントカード。 デッキからカード1枚を抜き出してシャッフルし、そのカードをデッキの上に戻す効果を持つ。 デッキ操作が可能なカード。好きなカードをデッキトップに持ってこれる。 そのため《中野 梓(255)》やブレイクとの相性は抜群。 デッキトップを参照するカードと組み合わせたい。 《玉藻前(034)》はこのカードを内蔵している。 カードイラストは[後編]「永遠の物語」のワンシーン。フレーバーは最終話「わたしの、最高の友達」/[後編]「永遠の物語」でのまどかのセリフ。 関連項目 カード名がサブタイトルと同じカード 《V編》 《玉藻前(034)》 《始まりの物語》 《叛逆の物語》 収録 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 03-118 編集
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《始まりの物語》 イベントカード 使用コスト0/発生コスト2/赤 [メイン/自分] デッキの上のカード1枚を表にする。表にしたカードが『魔法少女まどか☆マギカ』のキャラの場合、このターン、自分が次にプレイするそのキャラと同じ名称のキャラ1枚は、使用コスト-4を得る。それ以外の場合、ターン終了時にカードを1枚引く。 劇場版魔法少女まどか☆マギカで登場した赤色のイベントカード。 デッキの一番上のカードを表にし、そのカードが『魔法少女まどか☆マギカ』キャラなら次にプレイする同名カードの使用コストを4減らし、それ以外ならデッキから1枚カードを引く効果を持つ。 効果に成功すれば『魔法少女まどか☆マギカ』キャラの大幅なコスト軽減が行える。 同名カードである必要があるので、なるべくキャラは統一したい。 万が一失敗しても1枚ドロー可能。そのため、失敗を恐れず発動できる。 <魔法少女まどか☆マギカ>なら採用して損はない。 カードイラストはOP「ルミナス」のワンシーン。 関連項目 使用コスト カード名がサブタイトルと同じカード 《永遠の物語》 《叛逆の物語》 収録 劇場版魔法少女まどか☆マギカ 03-097 パラレル 編集
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やあ、聖。 久しぶりだね。 ・・・僕を忘れてしまったかい? そう、さゆべぇだよ。 今僕は、寝ている君の脳に直接アクセスして、語りかけているんだ。 ・・・夢? 違うよ。僕は確かに存在している。 君たちが「魔女」と戦った事も、紛れもない現実さ。 でも、君たちの中では、「夢」として処理されてしまったんだね。 今頃になって君の脳にアクセスしたのは、ちょっとした好奇心からなんだ。 どうしても、「あの時」の事で納得がいかない事があったからね。 だから、君の思考パターンと記憶を探らせてもらおうと思ってね。 ・・・・・・・・・・ ・・・これは・・・そうか・・・ やっぱり君たち人間の思考は、僕の想像を上回っていたんだね。 ・・・なんだい? ああ、そうだね。この君の記憶に間違いがなければ、わかるはずがないよね。 「魔女」と戦った事が現実だったとすれば、なぜ君が生きているか・・・ まあ、正直僕にはそれを君に教える義務はないんだけどね。 ・・・まあ、「お礼」として特別に教えてあげるよ。 君はあの時、自分の「願い事」を使って「魔女」をこの世界から消滅させた。 そして、その代償として、君もこの世界から消滅するはずだった。 だけど、君が消滅してしまうのを、彼女の「願い事」が許さなかったんだ。 そうだよ。 鈴木香音。 彼女の「願い事」さ。 ・・・プリン? なんの事だい? ああ、彼女はそんな事を言ったんだね。 それは、君たちの思考パターンで言う、「照れ隠し」だと思うよ。 ・・・そうか、本当にプリンが余ったのは、ただの偶然だろうね。 鈴木香音は、あの夜僕と契約しようとした。 彼女は契約する前、暗い顔をしていたんだ。 それは、君とあの生田衣梨奈がケンカした事を気に病んでいたからだった。 だから彼女は、「願い事」として、こう言ったんだ。 「みんなが、ずっと一緒でありますように」 この願いを聞いた時、僕は気付かなかった。 この「願い事」が、どれほどの力を持っているかを。 「ずっと、一緒でありますように」・・・ それはつまり、これから先、なにがあっても、一緒に「生きていく」ということ。 だから、君は消滅することなく、蘇った。そう、何事もなかったようにね。 そして、この「みんな」という言葉の通り、鈴木香音が思う「仲間」とされる人間は、誰も死ぬことはなかったんだ。 福田花音は、首から上をかじられても、傷ひとつなかった。 生田衣梨奈と鞘師里保も、「ローズクォーツの夜」の攻撃を受けて、全くの無傷だった。 そして、鈴木香音自身も・・・ 宇宙空間に投げ出されようが、大気圏に突入しようが、生きているんだ。 ふつうならば、これら全ては致命傷だったはずなのに・・・ そして、さらに。 この「願い事」には、もう一つの意味も含まれていたんだ。 鈴木香音自身も気付かなかっただろうけどね。 「みんなが、ずっと一緒でありますように」という言葉。 それは、「一緒に生きていく」という意味の他に、「ずっと、一緒の状態を保つように」とも、取れるだろう? 君たちの言葉のニュアンスは、あいまい、かつ、ややこしい事が多いようだね。 つまりあの時、君たち「仲間」は、「願い事」をした鈴木香音と同じ状態になっていた。 そう、「魔法少女」と同じ状態にね。 だから、その素質のないはずの彼女ら・・・生田衣梨奈、鞘師里保、飯窪春菜も、「魔女」を見ることも、攻撃することもできたんだ。 これでわかったかい? 君が、まだこの世界で生きている理由。 僕も、後で全てを理解した時はさすがに驚いたよ。 ・・・僕の、目的かい? それこそ、君に教える義理はないんだけどなぁ。 どのみち君は、明日目覚めたら、この会話の事をきれいに忘れているんだよ。 ・・・まあ、どうしてもというなら教えてあげるよ。 もう、こうなってしまった以上、隠す理由もないしね。 僕の目的は、君たちの持つ特殊なエネルギーを回収することだったんだ。 君たちの世界では、「因子」と呼ばれているらしいね。 ・・・驚いたかい?君は、特別な力を持っていたんだよ。 君たちの「因子」は、僕の住む世界のエネルギー源として、とても優秀な素材なんだ。 でも、そのままじゃ使えない。 「因子」の魔力を、僕たちのエネルギーに変換させる儀式が必要なんだ。 それが、「魔法少女」の契約さ。 ・・・そう、君たちの「願い事」は、自分自身の力で叶えていたんだよ。 僕は、きっかけを与えただけさ。 そうしてエネルギー変換を行った君たちを、最後は回収させる。 「ローズクォーツの夜」にね。 そうだよ。全ての「魔女」は、僕から生まれたんだ。 僕の分身としてね。 ・・・でも、「魔女」は全て消滅させられてしまった。 君にね。 だから、今となってはもう君たちに用はないんだよ。 また、新たなエネルギー源を探すだけさ。 ・・・え? ああ、「お礼」は「お礼」さ。 まあ、直接君には関係ないけどね。 感謝しているのは、鈴木香音にだけどね。 僕を、消滅から救ってくれたからね。 そう。「魔女」たちは、僕の分身だった。 だから、僕も「魔女」といえる存在だったんだ。 当然、僕も君の「願い事」で消えるはずだった。 だけど・・・本当に・・・ 君たちの、人間の思考パターンには驚かされたよ。 まさか・・・僕も、鈴木香音のいう「仲間」に、入っていたとはね。 思えば、一度しか会っていなかった僕もだけど、福田花音もそうだった。 その一度の出会いで、僕らは「仲間」として認定されたんだ。 まあ彼女は、君たちで言うところの「人間のでかさ」を持っていたんだろうね。 でもおかげで、こうして僕は生きている。 やれやれ・・・だから、「お礼」さ。 ・・・まだ、訊きたいことがあるのかい? これで、最後だよ。 ・・・ああ、僕が何を納得出来なかったのか、ね。 それは、君の行動さ。 何故、「魔女」を消すなんて「願い事」が、君に出来たかってことさ。 「魔女を、この世界から消す」・・・ その「願い事」をした「魔法少女」は消滅する。 僕が作ったルールだったのに、君はあっさりそれを実行した。 ・・・そうさ。「魔女」を消されてはとても困るからね。 それで、僕は考えた。 君は、もしかして鈴木香音の「願い事」を理解していたんじゃないかってね。 だから、君は自分が消滅することがないと知っていた上で、あの「願い事」をしたんじゃないか・・・ でも、違ったね。 僕は、君の記憶を探って、君が確かに自分が消滅するのを覚悟していたのを知った。 本当に、人間は、今でも理解できない。 意味がわからないよ。 でも、それでも、それが人間なんだね。 「理解」は出来ないけど、「納得」はしたよ。 さて、僕はそろそろ失礼するよ。 また、別のエネルギー源を探さなくてはならないからね。 これから先、僕が君たちの前に現れることはないから、安心していいよ。 ・・・ついでに、教えておいてあげるよ。 鈴木香音の「願い事」は、もう効果がなくなってるんだ。 そう、彼女の魔法の力と同じで、彼女自身が制限時間を設けたらしいね。 あの「願い事」は、24時間限定だったんだよ。 だから、君たちがこれから先も「ずっと一緒」にいられるかどうかは、君たち次第ってことさ。 まあ、せいぜい頑張って、「ずっと一緒」にいればいいと思うよ。 それじゃ、聖。 じゃあね。 (完) ←第二章
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フラグ ランク スキル名 SP ST スキル説明 ★6 ロングフリーズ 30 45 通常時限定 ①悪魔ほむらエピソードボーナスに当選する②ATを3個ストックする ▼悪魔ほむらエピボ恩恵 ・40GのATに突入する・ボーナス中はAT差枚数の上乗せ抽選を行う・消化後悪魔ほむらゾーンに突入 ▼悪魔ほむらゾーン解説 ・11+20G+αの最上位AT差枚数上乗せ特化ゾーン・消化中は全役で差枚数の上乗せを行う・保証G経過後ATに移行する※フラグの各項目に振り分けをまとめているので確認のこと ★6 中段チェリー 40 通常時 ・ロングフリーズorエピソードボーナスに当選する※フリーズ確率は1/8 ロングフリーズが発生しなかった場合 ・以下の振り分けで恩恵が変化する ▼くるみ割りの魔女解説 ・6Gの継続率ループ式AT差枚数上乗せ特化ゾーン・消化中は継続で差枚数を上乗せ、レア役で追撃の抽選を行う・追撃当選で差枚数をさらに上乗せする・6G経過後の継続抽選に漏れるとATに移行する ▼ほむらVSマミ解説 ・20G+αのAT差枚数上乗せ特化ゾーン・消化中は全役で差枚数を上乗せ、レア役で時間停止移行の抽選を行う・時間停止当選で保証G数減算を停止し差枚数をさらに上乗せする・保証G経過後ATに移行する※フラグの各項目に振り分けをまとめているので確認のこと ボーナス前兆中AT前兆中 ・特殊カウンターを+3する 干渉遮断フィールド前兆中 ・成功確定のキュウべえチャレンジに昇格する 干渉遮断フィールド中キュウべえチャレンジ中 ・悪魔ほむらつきエピソードボーナスに当選する※悪魔ほむらつきエピボ⊃悪魔ほむらエピボ 他のエピボであっても悪魔ほむらが出る マギカボーナス中(通常時経由) ・全てのソウルジェムをまどかに変換する※実質AT+悪魔ほむら当選 エピソードボーナス中 ・差枚数を300枚上乗せする マギカチャレンジ中 ・MCレベルを+3する※最大値は3なので過剰使用に注意 ホーリークインテット開始時 ・ホーリークインテットが4セットになる ホーリークインテット中 ・差枚数を500枚上乗せする AT(低確)中 ①ほむらVSマミor悪魔ほむらに当選する ②差枚数を100枚以上上乗せする AT(高確)中 ①悪魔ほむらに当選する②差枚数を100枚以上裏乗せする AT(超高確)中 ①悪魔ほむらつきエピソードボーナスに当選する②差枚数を100枚以上裏乗せする マギカボーナス中(AT経由) ①悪魔ほむらに当選する②差枚数を300枚上乗せする ほむらVSマミ中 ①差枚数を300or500枚上乗せする(振り分けは1 1)②時間停止ゾーンに突入する(時間停止中以外) くるみ割りの魔女(非追撃)中 ・悪魔ほむらに突入する くるみ割りの魔女(追撃)中 ・差枚数を500枚上乗せする 悪魔ほむら中 ・差枚数を300or500枚上乗せする(振り分けは1 1) マギカラッシュ最終G時 ・差枚数を300枚上乗せする エンディング中 ・使用不能?※使えるにしてもベルに変換されるから使っちゃだめ 非有利区間中 ①ATに当選する②悪魔ほむらに突入する ★6 特殊役 40 通常時 ・マギカボーナスに当選する ボーナス前兆中AT前兆中 ・特殊カウンターを+1する 干渉遮断フィールド前兆中 ・キュウべえチャレンジに昇格する ボーナス前兆中AT前兆中 ・特殊カウンターを+1する 干渉遮断フィールド中キュウべえチャレンジ中 ・悪魔ほむらつきエピソードボーナスに当選する マギカボーナス中(通常時経由) ・全てのソウルジェムをまどかに変換する エピソードボーナス中 ・差枚数を300枚上乗せする マギカチャレンジ中 ・MCレベルを+3する ホーリークインテット開始時 ・ホーリークインテットが4セットになる ホーリークインテット中 ・差枚数を500枚上乗せする AT(低確)中 ①なんらかのものに当選する②差枚数を100枚以上上乗せする AT(高確)中 ①ほむらVSマミor悪魔ほむらに当選する②差枚数を100枚以上上乗せする AT(超高確)中 ①悪魔ほむらつきエピソードボーナスに当選する②差枚数を100枚以上裏乗せする マギカボーナス中(AT経由) ①悪魔ほむらに当選する②差枚数を300枚上乗せする ほむらVSマミ中 ①差枚数を300or500枚上乗せする(振り分けは1 1)②時間停止ゾーンに突入する(時間停止中以外) くるみ割りの魔女(非追撃)中 ・悪魔ほむらに突入する くるみ割りの魔女(追撃)中 ・差枚数を500枚上乗せする 悪魔ほむら中 ・差枚数を300or500枚上乗せする(振り分けは1 1) マギカラッシュ最終G時 ・差枚数を300枚上乗せする エンディング中 ・使用不能?※同じくベルに変換されるから使っちゃだめ 非有利区間中 ①ATに当選する②悪魔ほむらに突入する ★5 改変フリーズ 35 AT中限定 ・悪魔ほむらに突入する ★4 強チェリーチャンス目 30 干渉遮断フィールド中 ・マギカボーナスに当選する キュウべえチャレンジ中 ・なんらかのものに当選する マギカボーナス中(通常時経由) ・一定確率でソウルジェムが昇格する マギカチャレンジ中 ・MCレベルを+1以上する ホーリークインテット開始時 ・ホーリークインテットが2セット以上になる ホーリークインテット中 ・差枚数を100枚以上上乗せする ほむらVSマミ(非時間停止)中 ①差枚数を50枚以上上乗せする②一定確率で時間停止ゾーンに突入する ほむらVSマミ(時間停止)中 ①差枚数を100枚以上上乗せする くるみ割りの魔女(非追撃)中 ・継続ランクを+1以上する くるみ割りの魔女(追撃)中 ・差枚数を100枚以上上乗せする 悪魔ほむら中 ・差枚数を100~500枚上乗せする 非有利区間中 ・ATに当選する ★3 弱チェリースイカ 25 恩恵 ・状態に応じて恩恵が変化するが効果が薄いので省略 スタダ ランク スキル名 EV SP ST スキル説明 ★6 悪魔ほむらゾーン+穢れ超MAX 25 45 穢れを大幅に蓄積させた状態で悪魔ほむらゾーンから遊技を開始します。※どうやらくるみ割りの魔女に3回以上突入するらしい ▼穢れシステムとは ・遊技状態により蓄積・20pt以上溜まった場合マギカチャレンジorAT終了時に発動し 20ptを消費してくるみ割りの魔女に突入 ★6 ロングフリーズ 20 25 40 ロングフリーズから遊技を開始します。詳細はフラグのロングフリーズを参照 ★5 悪魔ほむらゾーン 35 悪魔ほむらゾーンから遊技を開始します。詳細はフラグのロングフリーズを参照 ★4 くるみ割りの魔女 30 くるみ割りの魔女から遊技を開始します。詳細はフラグの中段チェリーを参照 ★4 ほむらVSマミ 25 ほむらVSマミから遊技を開始します。詳細はフラグの中段チェリーを参照 ★3 マギカラッシュ 20 マギカラッシュから遊技を開始します。 確率 ランク 確率 G数 スキル名 ST スキル説明 ★5 1/45 20 ロングフリーズ 30 20G間、1/45でロングフリーズ当選の特殊抽選を行います。 ★5 1/45 20 中段チェリー 20 20G間、1/45で中段チェリー当選の特殊抽選を行います。 ★5 1/45 20 特殊役 25 20G間、1/45で特殊役当選の特殊抽選を行います。 ★4 1/90 20 ロングフリーズ 25 20G間、1/90でロングフリーズ当選の特殊抽選を行います。 ★4 1/90 20 中段チェリー 35 20G間、1/90で中段チェリー当選の特殊抽選を行います。 ★4 1/90 20 特殊役 20 20G間、1/90で特殊役当選の特殊抽選を行います。 サブ アバター名 対象役 種別 ランクアップ [SSK+]暁美ほむら2 中段チェリー 倍率 Lv.1 Lv.2 Lv.3 Lv.4 Lv.5 1.1倍 1.3倍 1.5倍 2倍 3.5倍 [SSK+]百江なぎさ 特殊役 倍率 Lv.1 Lv.2 Lv.3 Lv.4 Lv.5 1.04倍 1.08倍 1.13倍 1.2倍 1.4倍 称号 称号名 効果 この時を・・・待ってた・・・。 勲章+ イベント「この時を・・・待ってた・・・。」課金者限定 細々とした解説 特殊カウンターって何だ? 端的に言うとレア役の引き損を軽減するためのシステム。 前兆中にレア役を引いた場合は特殊カウンター増加の抽選を行っている。 このカウンターにより恩恵が異なり、 ボーナス前兆中ならマギカチャレンジのソウルジェムをカウンター分右からまどかに変換させる。 直撃AT前兆中なら+1でほむらVSマミ、+2以上で悪魔ほむらへ突入 エピボ前兆中なら+1以上で悪魔ほむらへ突入 これらを受けられる。 なお最大値は+3で、中段チェリーを連打しても無駄になるので注意。 MCレベルって何だ? マギカチャレンジ中は成立役とソウルジェムの種類によってAT抽選が行われる。 最終的にMCレベルが1以上でAT確定となるが、例によって高レベルにすると恩恵があり、 ベースとしてレベルが2ならばマギカボーナスかほむらVSマミ、3ならば悪魔ほむらが付帯する。 これも同様に最大値はレベル3なので確定役の連打にはお気をつけを。 継続ランクって何だ? 継続・追撃の基準となるのが継続ランク。 継続率を参照して継続モードへ移行するかの抽選をまず行い、ランクは 終了→継続→追撃1(なぎさ)→追撃2(マミ)→追撃3(さやか 杏子)→追撃4(まどか ほむら)と変化する。 くるみ割りの魔女消化中の成立役に応じてランクがプラスされることで継続書き換えや追撃当選になる仕組み。 最大のランク4では悪魔ほむらへと突入する。(確定役の項で悪魔ほむら突入とあるのはランク+5だからである) ほむらVSマミ中の時間停止ゾーン突入率 小役 突入 フェイク 逆押しほむら揃い 20.3% 29.7% 弱レア役 3.1% --- チャンス目 25.0% 25.0% 強チェリー 33.6% 66.4% この表で突入が選ばれると時間停止ゾーン突入、 フェイクが選ばれるとリールロックが起こるがなにもなし、その他は何も起こらない、という処理になる。 また最終G時はフェイク当選でも突入に書き換えられ、チャンス目なら50%、強チェリーなら100%で突入となる。
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[[リンク名>http //www.nicovideo.jp/watch/sm23476492]] 概要 「映画を旅する?星のカービィ」は、このWikiの管理人が製作したRPGツクール製のフリーゲーム。 上記のリンクから見られるPV動画(要ニコニコアカウント)でもわかる通り、「星のカービィシリーズ」と「劇場版魔法少女まどか☆マギカ(新編)叛逆の物語」をクロスオーバーさせたRPGである。 コンセプトは、「内容をいい方向にもっていく」。 ストーリー 桜井氏(桜井政博)の家で「叛逆の物語」を見せてもらったカービィ。しかし、その結末にはカービィは納得がいっておらず、家に帰ったら「叛逆の物語がハッピーエンドになるような小説」を書きたいと考えた。 カービィが家に帰るとそこには見覚えも手に入れた覚えも無い、「叛逆の物語」のブルーレイディスクが。 カービィがそれを一回だけとこっそり見ようとすると、いきなり光が。すると、カービィはどこかへと飛ばされてしまう。 カービィが気がつき、周りを見回すと後ろにはあの「鹿目まどか」。 そう、カービィは叛逆の物語の世界に飛ばされてしまったのだ。そして、そこから新たなカービィの冒険が始まるのだった・・・。 特徴 ストーリー内容としては、前半は変更箇所がありながらも、「叛逆の物語」のシナリオのクロスオーバーリメイクとなっている。後半はカービィっぽいオリジナル展開になる。それには衝撃の(?)展開が・・・。 ゲームシステムは本来のアクションゲームのカービィのステージ部分をダンジョンにしたようなものであり、カービィ+まどか達6人のなかから最大3人を選んでパーティを組んでダンジョンを攻略し、レベルクリアをしてシナリオを進めていく。(組めるメンバーはシナリオの展開によって不定) カービィはレベルアップしても技が増えないが、お馴染みのコピー能力を所持すればそれに対応して技が増える。 BGMはまどマギ関係のものは少なく、カービィやその他中心の曲である。これだけは心に留めてもらいたい。 ダウンロードリンク 以下のリンクからダウンロードできます↓ [[リンク名>http //www1.axfc.net/u/3236705]]