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登録日:2018/09/11 (火) 23 18 02 更新日:2024/01/24 Wed 20 10 13NEW! 所要時間:約 33 分で読めます ▽タグ一覧 PS RPG ×ミステリー 〇ホラーファンタジー アスク ゲーム チャイム ナイトメア・プロジェクト YAKATA ネタバレ項目 バッドエンド 中村青司 京極夏彦 京都市 京都府 佐嶋真実 冬馬由美 前田愛 南澤大介 喜国雅彦 大分県 大野まりな 女体化 小野坂昌也 屋良有作 岡山県 広井王子 悪夢のプロジェクト 新山志保 映像化したらこうなった 水谷優子 湯山邦彦 石田彰 神奈川県 竹本健治 綾辻行人 置鮎龍太郎 舞阪洸 鎌倉市 館シリーズ ※CAUTION 本項目ではゲームの内容だけでなく、 原作小説のネタバレにも抵触している箇所があります。 その点をご理解のうえ読み進めるようお願いします。 『ナイトメア・プロジェクト YAKATA』とは、1998年に発売されたPS用ゲームである。 発売はアスク、開発はチャイム。 やけに表記揺れが激しく、ナイトメア・プロジェクトが英語表記だったり、・が無かったり、ただのYAKATAだけだったり、ナイトメア・プロジェクトとYAKATAの順番が逆だったりするが、当項目は綾辻氏の著作リストに掲載されている表記に準じる。 なお、サン電子の同名のアプリゲーとは一切関係がない。 本作は日本ミステリ界の最重要人物である綾辻行人の館シリーズを下敷きとし、綾辻氏自らが脚本・監修を担当したことでファンの間で話題となった。ジャンルはRPG。 ……そう、RPGなんである。サウンドノベルではなく。 小説は叙述トリックだらけなのにRPGとか何考えてんだよと思われるかもしれないが、事実だからしょうがない。 だからこそ館シリーズは「原作」ではなく「下敷き」という扱いであり、ストーリー展開も使用されたトリックも原作とは大幅に変えられている箇所が多く見受けられる。と言うかダンジョンを探索して魔法を使ってモンスターと戦うガチのRPGである。 本作がRPGとなった理由はただ一つ。綾辻氏がRPG好きだったから。しかも『Wizardry』のようなレトロRPGの。 そんな綾辻氏が監修しているため、本作は非常に難易度の高いゲームと化してしまった。どれだけ難しいかと言うと、プロローグが終了して目的地へと向かう途中の最初のダンジョンでゲームオーバーになるプレイヤーが続出したほど。 ただし原作者本人が担当しているだけあってシナリオの質は高い。モブキャラ・敵・イベント・装備品・アイテムの全てにマニアがニヤリとするような小ネタが散りばめられているのもファンの間では高評価だし、南澤大介が手掛けた音楽のクオリティも高い。 一部のシステムがプレイヤーにとって不親切なだけで、時間さえかければ攻略は充分可能な難易度になっている。 豪華声優陣が起用されているが、フルボイスではなくパートボイス。ただし容量の関係も多分にあると思われる。 イベント中にアニメムービーが挿入されることもあり、そちらの演出を担当したのはアニポケの総監督としても知られる湯山邦彦。 あと、本作はとにかくバグが多い。 特に後述する迷路館は、進行不能になるバグが2つも潜んでいるというマジもんの呪いの館である。 ストーリー 世紀末、世界中の人々は眠りの際に「夢」を見なくなった。 199X年、そんな人々の中にあって今なお「夢」――厳密に言うなら「悪夢」を見る者たちの元に招待状が届けられる。 招待客の1人である古我ユキヤは渡海中に嵐に遭い、記憶を失った状態で漂着する。 彼が漂着した場所こそ、目的の地・角島だった。 そこに建つ青屋敷には、当主である中村千織に招かれ、ユキヤと同じ「悪夢」を見る素質を持つ者たちが集められていた。 4人の招待客に対し、世界中で起きている異変は全て父・中村青司の建てた館に原因があると説明し協力を要請した千織だったが、翌朝彼女は密室の中で死体となって発見されるのだった……。 パーティメンバー 古我ユキヤ CV:石田彰 主人公……なのだが中性的な顔立ち、おとなしい性格、石田ボイス、加えて後述するソウイチとマヤのお蔭でファンの間では本作のヒロインとの呼び声が高い。時計館に縁がある者として青屋敷に招かれた。 戦闘時にはパーティメンバーは、悪夢が現実を侵食している影響で戦闘に適した姿に変身できるようになっているのだが、ユキヤはアーマーを纏った騎士風の姿になり片手剣を武器に戦う。 元ネタは原作『時計館の殺人』に登場する古峨由季弥。綾辻氏の小説によく出てくる紅顔の美少年枠。 原作では敬愛する姉が亡くなったことが契機となり、精神に異常をきたしている模様。戦闘時の騎士の姿も原作を知る者からしてみれば涙を誘う。 ちなみに名字は固定だが名前はプレイヤーの任意で変更が可能。 北浜ミズキ CV:小野坂昌也 ユキヤと同い年の高校生。ノリの軽い関西人でツッコミもお手のもの。しかし好きな人に対しては一途。水車館に縁がある者として青屋敷に招かれた。 戦闘時には鉢金を巻いた忍者風の姿になり、日本刀と手裏剣を武器に戦う。 探索中、やけにメタな発言をすることがある。 また、ピアノ演奏という意外な特技を持ち、水車館攻略直後、青屋敷のピアノで、ユリエとの連弾を披露するオマケイベントがある。この時演奏されるのは、綾辻氏の作品である囁きシリーズの一つ、『暗闇の囁き』の舞台版で使用された楽曲。 川口ミルコ CV:水谷優子 出版社に勤める女性編集者。迷路館に縁がある者として青屋敷に招かれた。 設定画を見る限りかなりの巨乳。 戦闘時にはビキニアーマーの女戦士風の姿になり、片手剣と弓を武器に戦う。 これは本作にてキャラクター周りの設定を一手に引き受けた舞阪洸の趣味とのこと。ちなみに初期案だと決定稿よりもっと露出の多いデザインになる予定だったらしい。 実在する女性編集者の山口ミルコがモデル。本作発売当時は幻冬舎に勤めており、最終的には編集長にまで上り詰めた人物。 赤城ソウイチ CV:置鮎龍太郎 売れない俳優。人形館に縁がある者として青屋敷に招かれた。 作中ではリーダーシップを遺憾なく発揮し、パーティの中心人物として他のメンバーを引っ張っていく。ユキヤがヒロインと呼ばれるようになった元凶その1。 実は高名な人形作家・飛龍高洋の実子で、自身も人形作りに関して非凡な才能を持つ。 戦闘時には羽根飾りを付けた吟遊詩人風の姿になり、大剣と弓を武器に戦う。 元ネタは原作『人形館の殺人』に登場する飛龍想一。こちらでの職業は俳優ではなく画家。売れてないのはどっちも同じ。 なお、ソウイチは幼少期のトラウマが原因で、特定のワードに反応して別人格が現れる多重人格者である。これも悪夢が現実を侵食している影響なのか、人格が切り替わるとともに服も体格も性別までも変わってしまう。おまけに戦闘中もランダムでこれらの別人格が参加するようになる。 仕方のないこととは言え、原作のネタバレを隠すつもりは毛頭ない模様。 以下、ソウイチの別人格について 江戸川ランコ CV:冬馬由美 「事件」という単語をキーワードに現れる2番目の人格。 世紀の名探偵を自称する女性。作風の関係もあって出番は非常に多い。 戦闘時には2本の半月刀を手に飛び回り扇子を投げつけて戦うという、どこぞの英国紳士にも負けないぐらい武闘派な探偵。魔法はバフ/デバフによる補助が得意。 闘神サンダータイガー CV:置鮎龍太郎 「鍵のかかった扉」をキーワードに現れる3番目の人格。 筋骨隆々の覆面レスラー。脳筋。戦闘時も素手オンリー。魔法? なにそれ美味しいの? ちなみに登場時は元ネタとそっくりなBGMが流れる。 高山リカ CV:冬馬由美 「病人」や「怪我人」をキーワードに現れる4番目の人格。 スーパードクターを自称する白衣姿の理知的な女性。予想通り回復魔法が得意。 戦闘時にはトンファを武器に戦う。また、飛び道具としてメスを投げつける。 忍田テンクウ CV:置鮎龍太郎 「マジック」という単語をキーワードに現れる5番目の人格。 マントを羽織ったタキシード姿のマジシャン。タネも仕掛けもない状態でマジックを披露するチートキャラ。 戦闘時にはナイフとトランプを武器に戦う。 本作に登場するオリキャラの中で綾辻氏が最もお気に入りと公言するキャラで、本作発売の14年後に発表された『奇面館の殺人』に逆輸入されて登場する。その際の表記は忍田天空。 『奇面館の殺人』では登場人物たちがある事情から仮面を被ったまま行動するのだが、その際に天空が身分証明の手段として「象でも出現させてみせるしかないのかな」と冗談を飛ばす場面がある。が、本作を知る者からしてみれば本当にできそうなので冗談に聞こえない。 + 最終人格。ネタバレ注意 ハメツ 幼少期のソウイチが母を事故死させてしまった自責の念から生み出した人格。その名の通りソウイチ自身の破滅願望の化身。 ランコたち4つの人格は、全てこのハメツを封じ込めるために生み出された。 藤沼ユリエ CV:前田愛 水車館の現当主・藤沼紀一の養子となった美少女。紀一とともに行方不明になっている。 戦闘時にはローブを纏った魔法使い風の姿になり、杖を武器に戦う。ちなみに投擲武器として毒の入った瓶を投げつけて戦う。毒婦ということか。 元ネタは原作『水車館の殺人』に登場する藤沼由里絵。ミズキとの関係を考慮し、原作よりも年齢が若くなった。そういう事情もあってか本作での紀一との関係は、原作と違い義理の親子のままで止まっている。 マヤ CV:大野まりな ソウイチが少年時代に作成したフランス人形で、人形館に保管されている。悪夢が現実を侵食している影響で魂を宿し、動き出した。 人形館のアニメパートでは、毎度のようにユキヤに抱きかかえられている姿が映される。ユキヤがヒロインと呼ばれるようになった元凶その2。 戦闘時の姿はそのままで、短刀と弓を武器に戦う。ぶっちゃけ傍から見ればホラー以外の何物でもない。 中の人は本作発売当時にリカちゃんの声を担当していたことで有名。 へろへろ う〜ん とっても ユキヤが時計館で飼っている犬。人形に続き犬がパーティに加入して、先行きが不安になったプレイヤーも多かったのではなかろうか。 戦闘時にはなんとドラゴンに変身して戦う。 実は青屋敷で初めてミルコと出会った際に受けることができる心理テストで、パラメーターの補正とデフォルトネームの変更が可能。 なお、このへろへろという名前は綾辻氏がRPGをプレイする際に主人公によく付ける名前とのこと。 + 最後のパーティメンバー。ネタバレ注意 中村青司 CV:屋良有作 まさかの生存、まさかのパーティ加入。 原作シリーズにおいて各地に風変わりな館を建てた建築家であり、『十角館の殺人』にて既に死亡したと語られている人物。 戦闘時にはターバンを被ったアサシン風の姿になり、カタールを武器に戦う。 屋良ボイスがぴったりのヒゲ面でダンディなオッサンだが、『暗黒館の殺人』を読んだ後だと凄まじい違和感を抱いてしまう。まあ射手座の聖闘士もこんな声だしそこは百歩譲るとしても、ねぇ……。 パーティメンバーは8人中半分が原作準拠のキャラ、半分がオリキャラというバランスの取れた構成になっている。 そして原作シリーズを読んだ人ならお分かりだろうが、原作準拠のキャラは真犯人、真犯人の共犯者、真犯人に罪を被せられて殺された者、全ての元凶という非常に濃い面子になっている。 また、お気付きの方も多いと思われるがパーティメンバーに勇者はいない。なんとも意味深である。 なお原作シリーズにおける探偵役の島田潔はパーティには加わらない。と言うかそもそも本作には出てこない。 館一覧 本作では人々から悪夢を吸収するための装置として、『十角館の殺人』から『時計館の殺人』までに登場した全ての館が登場する。 もう一度言う。『十角館の殺人』から『時計館の殺人』までに登場した全ての館は、本作では中村青司の手によって建てられた悪夢を吸収するための装置として漏れなく登場する。 何故しつこく2回も言ったかは、原作シリーズを読んだことがある人なら分かるはず。 青屋敷 九州は大分県の沖にある孤島・角島に建つ、中村青司の自宅。 綾辻氏の著書『霧越邸殺人事件』に登場する洋館を彷彿とさせる大規模な二階建て西洋建築で、外壁は海の底を思わせる濃い青で塗られている。館内の壁紙も青一色。 現当主である千織が密室で殺害されていたのを皮切りに、次々と館内で怪事件が発生するようになる。本作は章構成になっているが、奇数章は青屋敷での事件の捜査がメインとなって進行する。 館内には多数の客室が用意されており、大人数を収容できる食堂や談話室などが用意されている。音楽室もあり、章が進む度にそこにあるピアノを調べると……。 また、第9章にて選択肢次第で発生するとあるイベントは、プレイヤーの間ではトラウマ製造機として名高い。 原作『十角館の殺人』では物語開始前に火災によって焼け落ちており、跡地のみとなっている。本作でも一度火災に遭ったのち、建て直されたと説明されている。ただし綾辻氏曰く、本作に登場するのはあくまでもゲーム用の青屋敷で、原作とは別物とのこと。 館内で流れる曲は心臓の鼓動がサンプリングして使われているのだが、章が進むにつれて鼓動がどんどん早くなり、非常に不穏な感じになっていく。 中村千織 CV:新山志保 中村青司の娘で、青屋敷の現当主。 ユキヤ達を青屋敷へと集め、その「悪夢を見る力」を使って青司が建てた4つの館を巡り異変を解決するよう依頼する。 原作『十角館の殺人』にも登場するが、既に故人で名前が出てくるのみ。原作では女子大生だったが、本作ではどう見ても女子大生ではない妖艶なデザインになっている。 ゲーム中のグラフィックでは髪をアップにしているのにアニメパートになると急に髪を下ろすという、なんとも忙しい人。 鬼怒川 青屋敷の執事。 千織の死後も彼女の言いつけを守り、青屋敷内で次々と発生する怪事件の捜査を行うユキヤたちの手助けを行う。 中の人は本作の発売前にも執事キャラを演じている。 有馬 青屋敷のコック。 基本的にキッチンに常駐している。腕は確かだが、口を開いて出る話題は料理のことばかり。 中の人は本作発売前に翔陽高校バスケ部のエースを演じていた。 別府 青屋敷の雑用係。 無口で不愛想。しかしながら青屋敷はイベントが多いため、他の使用人ともどもCVがついている。 中の人がディアナ・ソレル親衛隊隊長に抜擢されるのは翌年のこと。 なお、お察しの通り本作のオリキャラの多くは温泉地の名前が付けられている。 おろち 青屋敷のメイドその1。童顔の方。担当は2階。 名前の由来は綾辻氏の大好きな楳図かずおの漫画『おろち』の同名の登場人物。 CVは当時新人だった高橋千晶が担当。 たまみ 青屋敷のメイドその2。童顔じゃない方。担当は1階。 名前の由来はやっぱり楳図かずおの漫画『赤んぼ少女』の同名の登場人物。 中の人は本作発売の少し前に、某暗黒太極拳でヒロインの一人を演じている。 パイロット プロローグのアニメパートにて、炎上する青屋敷にヘリに乗って駆けつけた救助隊員。 突如として吹き上げた炎に呑み込まれ、そのまま消息不明となる。 いわゆる名もないモブキャラなのだが、まさか中の人がこの12年後にアジアNo.1声優と呼ばれる日が来るとは誰も夢にも思わなかったに違いない。 十角館 青屋敷の傍に建つ正十角形の形をした建物。 原作『十角館の殺人』では青屋敷を訪れた来客用の離れとして建てられていたが、本作では当の青屋敷内に客室が大量に用意されていることもあり、あくまでも青屋敷の別館という位置付けにある。 そして本作では、日本各地に建つ青司の館へ移動するためのワープゲートとしての役割を課せられている。 館内で流れる曲のリズムは基本的に10拍子なのだが、1ヶ所だけ11拍子になっている。 ちなみに、この館には「水車館」への扉を鍵で開けたあと、そのまま中に入らずに「迷路館」への扉を調べると、何故か「中に入りますか?」という質問が返ってきて「はい」を選ぶと、そのまま「迷路館」へワープしてしまうという「呪い」もとい「バグ」が存在する。 水車館 岡山県の山中に建つ、中世ヨーロッパの古城を彷彿とさせるデザインの館。当主は資産家の藤沼紀一。 水力発電のために設置された巨大な三連水車が特徴。ただし来館時は水が引かれておらず水車は動いていない。 紀一の父親である幻想画家・藤沼一成の絵画が館のあちこちに展示されており、その絵を目当てに様々な人物が来訪している。 原作『水車館の殺人』と比べて関係者の数は減らされているが、倉本、三田村、森と原作のキャラも何人か登場する。 また、原作のキーアイテムだった「幻影群像」も登場するが、原作と異なり特に誰も行方を気にしてはいない模様。 館内で流れる曲のコンセプトは「永遠に触れることのできない美への執着」とのこと。 藤沼紀一 水車館の当主。事故が原因でゴムマスクを被り車椅子に乗って生活している。養女のユリエとともに館内で行方不明になっている。 原作『水車館の殺人』にも同名の人物が登場。どうやら本作では紀一本人の様子。結局死ぬけど。 水車館のトラウマ要因。 三田村 紀一の友人の外科医。紀一に招待されて水車館を訪れていた者の一人。 元ネタは原作『水車館の殺人』に登場する三田村則之。状況が状況なので、本作では邪な考えは抱いていない模様。 イベントシーンにも登場。CVが野島健児なので非常に良い声。 ゆい 水車館のメイド。 原作『水車館の殺人』における根岸文江のポジション。 名前からしておそらく、綾辻氏の著書『眼球綺譚』に収録された一連の短編に登場する咲谷由伊が元ネタ。 この名前のせいで綾辻ファンのプレイヤーからは作中で殺害されたり、水車館の異変の黒幕なのではないかと疑われていたようだが、そんなことはなかった。 迷路館 京都は丹後半島の突端に建つ館。当主はミステリ作家の宮垣葉太郎。 地上に建っているのはあくまでも入り口部分であり、館本体は地下に存在する。各部屋を繋ぐ廊下は迷路のように入り組んでおり、さながらクレタ島のラビュリントスを彷彿とさせる。 過去に館内にて4人の推理作家が惨殺されるという事件……つまり原作『迷路館の殺人』と同じような事件が実際に起きており、当主の宮垣が亡くなった今も、彼が館内に残した遺稿「華麗なる没落のために」を求めて各出版社の編集者たちが大挙して訪れている。 原作では各部屋を楽に回る手段があったのだが本作では割愛されており(*1)、いちいち迷路を抜けなければならない。 また、条件を満たすことでとあるアイテムが無限に入手可能になるというバグが存在し、2つ以上入手するとフラグ管理がおかしくなって進行不能に陥ってしまう。当時は販売元に電話することでデータ復旧サービスを受けることができたようなのだが、当然今は対応していないので注意。 それ以外にも壁に嵌まって進行不能になるバグが存在する。 館内で流れる曲は「彫像」「妄執」をイメージしてあるとのこと。 宇多山 奇談社の編集者で、かつて宮垣の担当だった。 イベントシーンにも登場するため声が付いており、出番は非常に多いのだが、酔い潰れて前後不覚の状態で出てくることが多い。 元ネタは原作『迷路館の殺人』に登場する宇多山英幸。更に言うなら実在した編集者の宇山日出臣がモデル。綾辻氏を発掘し、新本格ミステリというジャンルを確立させた立役者。 以降も綾辻氏の妻である小野不由美を始め、京極夏彦、森博嗣、 西尾維新といった面々のデビューにも関わり、文字通り現在の文壇に多大な影響を与えた人物。 タケモト ミステリ作家。宮垣の遺稿を求めて館を訪れていた。 モデルとなったのはミステリ作家の竹本健治。綾辻氏がデビュー直後から世話になっている恩人の一人。 竹本氏は著書『ウロボロスの純正音律』にて本作の制作裏話を少しだけ書いているので、そちらも併せてどうぞ。 キグニ 笹書房にて麻雀漫画を連載中の漫画家。ミステリ好きが高じて館を訪れていた。 モデルとなったのは漫画家の喜国雅彦。綾辻氏と交流が深く、『暗黒館の殺人』以降の氏の文庫本装丁も手掛けている。 また、業界随一のミステリマニアとしても知られており、好きが高じて執筆したエッセイ『本棚探偵シリーズ』は日本推理作家協会賞を受賞している。その授賞式に、Tシャツにジーンズというラフな格好で出席したロックな人物。(*2) キョーゴク 妖怪研究家を名乗る怪しい風体の男。 館に集まった者たちの中で唯一、異変の原因が悪夢に起因すること、それを解決できるのがユキヤたちであることを看破した。 妖怪相手なら何とかなったらしいのだが、悪夢に対抗する手段は持ち合わせていないためユキヤたちに事態の収拾を託す。 モデルとなったのは小説家・意匠家の京極夏彦。綾辻氏と交流が深く、氏の著書の装丁も多く手掛けている。 正直、この人をパーティに加えたかったという声多数。 肩書が妖怪研究家なのは、デビュー作がアメリカで紹介された際に作者の肩書が妖怪研究家になっていたのが由来だろうか……? なお、本作には京極氏の著書『鉄鼠の檻』が敵として出てくる。いや、確かにレンガ本と呼ばれるぐらい分厚くて凶器にはピッタリだけどさ……と思いきや、攻撃方法は本の中から鉄鼠の幻影を召還するというものだった。う~む……。 しずか S英社の編集者。館内からの脱出が不可能と分かるや否や、遊戯室を占拠し、持参したカラオケセットで一人カラオケ大会を始めた女傑。 モデルとなったのは編集者の遅塚久美子。京極氏の小説『どすこい。』や『南極。』に登場する椎塚有美子のモデルでもあり、竹本氏の小説『ウロボロスの純正音律』にも登場する名物編集者。 れいか 角山書店の編集者。館内からの脱出が不可能と分かるや否や、こちらは食堂でマージャン大会を始めてしまった。 彼女に話しかけた際マージャンに誘われるが、実は開発当初は本当にマージャンのミニゲームが始まる予定だったらしい。 綾辻氏は双葉社主催の「麻雀名人戦」第30期優勝者としても知られる雀士である。そんな氏が監修をする以上クオリティは保証されていたと思われるだけに、ボツになったのがつくづく悔やまれる。 モデルとなったのは編集者の三浦玲香。綾辻氏の担当として、本作発売以降も『Another』などの作品に関わっている。 のぞみ 文芸評論家の女性。宮垣のファンとして遺稿の行方が気になり館を訪れていた。 モデルとなったのは翻訳家・評論家の大森望。ちなみにこちらは男性である。公式女体化その1。 京極氏の小説『南極。』にも、やはり氏をモデルにした女子高生が登場する。 人形館 京都市内に建つ日本家屋。改築の際に西洋建築部分が追加され、そちらはアパートとして貸し出されている。元々の当主は人形作家の飛龍高洋だったが、彼の死後は息子のソウイチに家督が譲られている。 内庭に大きな桜の木が植えられており、館内には一部が欠損したマネキン人形が8体飾られている。早い話が『占星術殺人事件』のオマージュ。 原作『人形館の殺人』と比べてアパートの住人が大幅に増えているのが特徴。 館内で流れる曲は、他の館と比べて和風に仕上がっている。また、とあるボス戦では専用のBGMが流れる。 沙和子 ソウイチの母の妹で、幼いソウイチを養子として引き取っていた。 元ネタは原作『人形館の殺人』に登場する池尾沙和子。原作では実年齢より遥かに若く見える美魔女として描写されており、酔って着物をはだけ髪を下した姿は非常に官能的。本作では不幸な最期を迎えることはないのでファンの皆様はご安心を。 本作には、原作準拠のキャラは彼女以外だと倉谷ぐらいしか出てこない。管理人夫婦も何故かオリキャラに置き換えられている。 登和子 ソウイチの実母。ソウイチが幼い時分に亡くなっている。 原作『人形館の殺人』における飛龍実和子のポジションに当たる人物だが、息子の行為が原因で事故死したという点以外に共通項はなく、本作では城崎あやめという芸名で活動していた伝説の女優となっている。 リンタロー 2-Eの住人。悩める小説家。悪夢の影響で館からの出入りが不可能になったのを、編集者が自分をカンヅメにするために封鎖したのだと本気で勘違いしている。 元ネタは綾辻氏の著書『どんどん橋、落ちた』に登場する同名のキャラクター。こちらでの肩書は悩める自由業者という名の無職。名前のモデルはミステリ作家の法月綸太郎。綾辻氏の大学の後輩である。 原作『人形館の殺人』における辻井雪人のポジションに当たるのだが、同じセリフでもキャラが違うだけでここまで受け取り方が違ってくるのかと思わせてくれる。辻井は出てこないが、たぶん夜見山市にでも引っ越したんじゃなかろうか。 ありす 2-Bの住人。ロックバンド「カメレオン」の女性ベーシスト。 モデルとなったのはミステリ作家の有栖川有栖。公式女体化その2。「カメレオン」とは、有栖川氏が大学時代に所属していた推理研の会誌の名前である。 彼女の部屋にあるコンポを調べると、A面ではカメレオンの曲という体で作られたロック調の曲が聴く事ができる。聞き終わった後に、ありすから求められる感想に好意的に答えると、室内の宝箱のアイテムをもらえるようになる(それ以外の場合、宝箱を調べようとするとありすに咎められるが、人形館クリア後は彼女がいなくなるので回収できる)。 この曲の歌詞は有栖川氏の作品を連想させるものとなっており、ボーカルは本作の作曲を担当した南澤大介氏(つまり、実際は作詞作曲歌唱の全てを担当している)。 B面を再生すると、ゲームのメインテーマを元にした、カメレオンの物とは思えない、静かな楽曲が流れるが、コチラのボーカルを担当しているのはなんと綾辻氏本人。 みゆき 2-Fの住人。城崎あやめが住んでいたという噂を聞きつけてアパートに越してきた女優の卵。 モデルとなったのは女流作家の宮部みゆき。綾辻氏の影響でゲーム女となったことで知られる。 湯布院 1-Cの住人。マッサージ師。 原作『人形館の殺人』における木津川伸造のポジション。 日本家屋部分への進入が可能になった後に彼の部屋を訪ねて話しかけると、施術を受けてHPを回復することができるようになる。 タケマル またお前か。 こちらも『どんどん橋、落ちた』に登場する犬。収録されている5つの短編のうち3つに出てくる。ただしそのうちの1つでの扱いは猫だが。もう1つに至っては四足獣ですらないし。 悪夢の影響で人の言葉が話せるようになっており、話しかけるとヒントをくれる。 名前のモデルはミステリ作家の我孫子武丸。彼もまた綾辻氏の大学の後輩である。 本作には我孫子氏のペットの猫であるポテも登場し、やっぱり喋ってヒントをくれる。 時計館 鎌倉市の外れに建つ洋館。元々の当主は古我精計社会長の古我倫典。 巨大な時計塔を擁し、上空からは館それ自体が巨大な振子時計に見えるようにデザインされている。 その振子部分に当たる部屋が、原作『時計館の殺人』と異なり塔に変更されているのが特徴。また、時計塔も館と繋がっておらず、振子の塔の傍に独立して建てられているうえ針が存在するという違いがある。 原作終盤におけるカタストロフもアニメパートにて再現されているが、色々と状況が違うこともあってか過度の期待は禁物。 館内で流れる曲は、古峨倫典の名前のモデルとなったギタリストの岡崎倫典にちなみ、アコギの旋律を中心に組み立てられている。 古我倫典 会長職を辞したのち、時計館を建てて隠遁するようになった。 野々宮から告げられたある残酷な予言に心を痛め、時を支配する方法に執着するようになる。 原作『時計館の殺人』にも同名の人物が登場。 古我永遠 倫典の一人娘。名前の読みは「トワ」。いわゆる薄幸の美少女。 若くして結婚した母に倣い、自分も16歳の誕生日にウェディングドレスを着たいと願っていたが……。 原作『時計館の殺人』にも同名の人物が登場。 なお、彼女の暮らしていた振子の部屋が塔に変更された結果、病弱であるにもかかわらず長い階段を恒常的に上り下りしていたというツッコミどころが発生してしまった。最終チェック用に通しプレイをする時まで、スタッフも綾辻氏も誰一人としてこの違和感に気付いていなかったそうな。 紗世 時計館の管理責任者を務める女性。 元ネタは原作『時計館の殺人』に登場する伊波紗世子。 本作ではユキヤがまともなため、発端となった例の悲劇は起こっていない可能性が高い。 野之宮 時計館で暮らす占い師。 倫典の古くからの親友で、彼の相談役だった。占いの結果はどんな悪いことでも包み隠さず報告するという約束から、結果的に悲劇を生みだしてしまう。 徐々に記憶を取り戻しつつあったユキヤに、全てを思い出すために必要な最後のピースを預ける。 元ネタは原作『時計館の殺人』に登場する野之宮泰斉。 原作準拠のキャラは他には田所が登場するのだが、何故か設定が屋敷の執事に変更されている。 ゆうか 時計館の敷地内にて、唐突に時計塔の説明をしてくれる=原作小説の地の文にて語られていた内容を原作未読者に教えてくれる通りすがりの時計マニア。 モデルとなったのは編集者の平野優佳。宇山氏とともに『十角館の殺人』出版に尽力した立役者の一人。 最後の館 この世界の何処かにあるとされる館。 水車館から時計館までの4つの館から悪夢を吸い上げ、増幅して現実世界へと解き放つ装置としての役割を持つ。 4つの館にそれぞれ隠された「悪夢の石板の破片」を集めることで、この館の完成を阻止することができるようになるらしいのだが……。 黒猫館 本作発売当時には既に発表されていた『黒猫館の殺人』に登場する館。大人の事情で収録できなかったことが綾辻氏の口から説明されている。 その詳細は不明だが、考えられる可能性として 容量の都合 原作の黒猫館はごく普通の一般家屋であり、探索するには物足りない 黒猫館を出すと対となる館にも触れねばならなくなり、原作のネタバレに思い切り抵触する といった点が挙げられる。 が、流石に黒猫館だけハブるのは忍びなかったらしく、ゲーム中で本をめくる時に使われるSEは新書版『黒猫館の殺人』をめくる時の音を録音して使っているとのこと。 悪夢の森 角島の中央部に位置する森。 モンスターが登場するダンジョンとなっており、第1章開始直後にユキヤのみで挑戦することになる。 基本的に道を辿っていけば迷わず外へ出られるのだが、カメラの視点移動に慣れない序盤は見落としやすく、アイテム目当てで少しでも道を外れようものなら確実に遭難してしまう。 前述の通り多くのプレイヤーをさ迷わせた挙句ゲームオーバーへと追い込んだ魔所。 殺人鬼 CV:綾辻行人 第3章以降に森を探索すると1/65という低確率で出現する隠しボス。綾辻氏の著書『殺人鬼』に登場するキャラクター。 専用のBGMが用意されており、曲の開始から153秒経過すると原作の文庫版153ページに出てくるとあるセリフを喋りだす。しかも立体音響で。ステレオ推奨。 森は二つのエリアに別れているが、森1には殺人鬼Ⅰ、森2には殺人鬼Ⅱがそれぞれ登場し、「あるアイテム」を装備していない限り倒すことができない(後述の「秘宝館」での戦闘で勝利するには、クリア前に当該アイテムを装備させておく必要がある)。無事に殺人鬼を倒すと……? 殺人鬼Ⅲを出そうという話もあったらしい。エンカウントして戦闘テーマが流れるものの、何も現れず、「殺人鬼Ⅲ……はまだ書かれていない」というメッセージが出てくる、というジョークだった模様。 悪夢界 各館が吸収した悪夢により生まれた異空間。いわゆるダンジョン。それぞれの館に4~5ヶ所の入り口が存在し、謎解きによって進入が可能となる。内部も謎解きという名のお使いによって進んでいく。 悪夢と言うだけあって内部はいずれも非常に気色悪いうえ、異常なまでに入り組んでいる。また、各館によって登場するモンスターやギミックのコンセプトが異なる。 内部で流れる曲は5分程度の長さのものを4つのパート(ABCD)に分割し、毎回ランダムで開始パートが異なって再生されるように設定されている(ABCD、BCDA、CDAB、DABCの4パターン)。 地図は、下記のバクの子供からもらったもので、全ての悪夢界に対応しているものの、プレイヤーの現在位置は表示されない。 悪夢界の各地には触れる度に色が変わるクリスタルが点在しており、地図にはクリスタルの場所と色が表示されるので、これを便りに現在位置を探る必要がある。 なお、製作初期段階ではマップ表示すらなかったが、それは流石に難しすぎるだろうという事で、このような仕様になったとのこと。 バク 悪夢を食べるとされる存在。でもデザインは幻獣のバクではなくマレーバク。 各悪夢界にてショップを経営している。本作は章が進むごとに敵が目に見えて強くなっていくため、ここで装備を整えるのは必須となる。 メルカトル 水車館の悪夢界に登場し、子バクをフルボッコにして楽しんでいた。 元ネタは麻耶雄嵩の一連の小説に探偵役として登場する「銘」探偵メルカトル鮎。性格に難あり……と言うか外道としか言いようがない素敵な性格で、助手役の美袋三条に対する可愛がりも日常茶飯事。 本作では真っ白いタキシードにシルクハットという出で立ちで登場し、手にしたステッキで可愛がりを仕掛けてくる。 中ボスかと思いきや、そのあと普通にザコとして一度に5人ぐらいまとめて出てくる。美袋のストレスと殺意が天元突破不可避。 メリヴェール氏 時計館の悪夢界に登場。自分もまた悪夢界の出口を探しているとして、ユキヤたちに協力してくれる。 元ネタはカーター・ディクスンの一連の小説に探偵役として登場するヘンリー・メリヴェール卿。流れるように暴言を吐くことに定評のあるオッサン。 彼が手を貸してくれる悪夢界には、かの妖魔の森の家がギミックとして登場する。 秘宝館 ゲームクリア後に遊べるおまけモードの名前。 本作の最初の打ち合わせが熱海で行われたのが名前の由来。オリキャラの名前が温泉地なのは伏線であったか。 モンスターが出現しない状態で、最後の館を除く全ての館を自由に探検できる。もちろんそれだけではなく、各館に隠されたお宝を探しだす宝探し的な遊びも楽しめる。隠されているのは以下の7点。 サウンドテスト 殺人鬼と任意のパーティ編成で戦える戦闘シミュレーター バクなどのNPCを動かしての館内探索 竹本氏による書き下ろしイラスト 喜国氏による書き下ろし4コママンガ(*3) 京極氏による書き下ろし書画 当時執筆中だった『暗黒館の殺人』冒頭部分の原稿(*4) 余談 本作で語られる「悪夢」という要素は、その後原作小説においても重要な要素として取り上げられるようになっている。 例えば『時計館の殺人』の新装改訂版では、数ページにわたって古峨倫典の悪夢について言及するシーンが追加されているほか、『奇面館の殺人』では真犯人の独白シーンにて悪夢について触れている箇所が存在する。 本作は『YAKATA』というタイトルでコミカライズも行われているが、こちらはホラー要素に比重を置いた完全な別物。主人公の名前も古賀由季弥と、原作ともゲームとも微妙に変えてきている。 綾辻ファンの間ではアーカイブ配信を熱望する声が多い。しかし様々な作家や出版関係者が関与していることもあり、権利的な問題で配信は難しいと思われる。 ならば現時点での最新作である奇面館までを収録した完全版を作ってほしい(*5)という声も一定数あるようなのだが、綾辻氏がマジでゲーム制作はもうこりごりらしいので実現の可能性は極めて低いだろう。 どれくらいこりごりだったかについては、短編集「どんどん橋、落ちた」において、ゲーム制作に追い込まれた綾辻の悪夢として、狂気的な作品が一本書かれているほどである。 今こそ、我らの手に<現実(リアル)>を。 今こそ、我らが<リアル>になる時…… 今こそ、<リアル>を…… 今こそ…… 今こそ…… △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 悪夢は滅び、世界は救われた……かに見えた 明るい音楽とともにエンドロールが流れた後、突如ユキヤたちが戦闘時の姿に変わったことが音声のみでプレイヤーに知らされる。 ……そう、悪夢はまだ滅んでいなかったのだ。 直後、プロローグで流れたアニメパートが、実は1回目の青屋敷炎上を描いたものではなく、エンディングに続いていたことが判明する。 一転して不穏な音楽が流れる中、画面が暗転したままゲームは終わりを迎え、その後世界がどうなったのかは語られていない。 これに関して、プレイヤーの間では下記のような説が飛び交っている。 青司が角島に残ったことで、今度は彼の館に対する執着が核となり、新たな悪夢が誕生した説 ラスボスの名前は<リアル>。実はユキヤたちが倒したのは悪夢の核ではなく、悪夢と入れ替わりつつあった現実世界そのもので、図らずもナイトメア・プロジェクト成就に手を貸してしまった説 逆に、既に悪夢と現実の入れ替わりは完了しており、<現実と化した悪夢>を倒したことで今度は<悪夢と化した現実>が顕現したという説 いずれも公式の見解ではないため、真相は不明のままである。 追記・修正は連日のように悪夢にうなされつつお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 100円で買って意外に遊べたゲーム。二周目には行かなかったが。後、ここから原作小説にハマり、再現度にも感動した。ゲームとしてはバランスが悪いのが否めないので、暗黒館をテーマにリメイクとかしないかな。身内ネタで出版会絡みが多いのもマニアなんてを擽るのかな? -- 名無しさん (2018-09-11 23 25 19) ゲームはやった事ないが、コミカライズは全部読んだなぁ。ショッキングなわけじゃないけど、ラストシーンは個人的に結構なトラウマ -- 名無しさん (2018-09-12 08 14 41) 曲がなかなか良い -- 名無しさん (2018-09-12 18 13 14) ピアノの音が変わるのは真相知れば納得出来るが(もしかしたら、消えた「あれ」ってピアノの下の床に隠されてたんだろうか・・・)、悪夢の石板はどんな意味があったんだろうか・・・(囮、設計図?)? -- 名無しさん (2018-09-13 23 41 24) 喜国雅彦って有名人だったんか!? 攻略動画の4コマ漫画を見るまで同一人物だと信じられなかったわ。京極夏彦が喜国雅彦の爆発オチを羨ましがってたってのも、こういうとこで繋がりがあったからか -- 名無しさん (2023-02-12 02 52 46) 名前 コメント
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おすすめの本を挙げて下さい。ジャンルが適当かも。 Fantasy 「十二国記」シリーズ(小野不由美) 「東亰異聞」(小野不由美) 「アルスラーン戦記」(田中芳樹) 「光の帝国」(恩田陸) 「ロードス島伝説」(水野良) 「キノの旅」 (時雨沢恵一) 「後宮小説」(酒見 賢一) Horror 「クリムゾンの迷宮」(貴志祐介) 「天使の囀り」(貴志祐介) 「夏と花火と私の死体」(乙一) 「暗黒童話」 (乙一) 「死にぞこないの青」 (乙一) 「バトルロワイアル」(高見広春) SF 「銀河英雄伝説」(田中芳樹) 「星界の紋章」(森岡浩之) 「星界の戦旗」(森岡浩之) Mystery、Suspense 「青の炎」(貴志祐介) 「ロートレック荘事件」(筒井康隆) 「魔球」(東野圭吾) 「放課後」(東野圭吾) 「天空の蜂」(東野圭吾) 「探偵ガリレオ」(東野圭吾) 「仮面山荘殺人事件」 (東野圭吾) 「パラレルワールド・ラブストーリー」(東野圭吾) 「白夜行」(東野圭吾) 「ナイルに死す」(アガサ・クリスティー) 「フリッカー式」 (佐藤友哉) 「起承転結殺人事件」 (赤川次郎) 「名探偵に薔薇を」 (城平京) 「クロスファイア」(宮部みゆき) 「火車」(宮部みゆき) 「レベル7」(宮部みゆき) 「すべてがFになる」(森博嗣) S&Mシリーズ (森博嗣) 「まどろみ消去」(森博嗣) 「虚空の逆マトリクス」(森博嗣) 「犬神家の一族」(横溝正史) 「ネバーランド」(恩田陸) 「希望の国のエクソダス」(村上龍) 「斜め屋敷の犯罪」(島田荘司) 「十角館の殺人」(綾辻行人) 「姑獲鳥の夏」(京極夏彦) 「魍魎の匣」(京極夏彦) Document 「もの食う人びと」(辺見庸) Essay 「眼の探索」(辺見庸) 「ダーリンは外国人」(小栗左多里) 「村田エフェンディ滞土録」(梨木香歩) Romance 「空の境界」(奈須きのこ) History 「太公望」 (宮城谷昌光) 「重耳」 (宮城谷昌光) 「三国志」(吉川英治) 「双頭の鷲」(佐藤賢一) Classic 「トロッコ」 (芥川龍之介) 「人間失格」 (太宰治) 「友情」 (武者小路実篤) 「変身」 (カフカ) Comic 「寄生獣」 (岩明 均) 「藤子・F・不二雄異色短編集」 (藤子・F・不二雄) How-to 「経済のニュースが面白いほどわかる本」(細野真宏) 「心理分析ができる本」(斉藤勇) 「会議革命」(齋藤孝) Others 「マイ国家」など星新一のショートショートシリーズ 「爆笑問題の日本原論2」(爆笑問題) 「イリヤの空、UFOの夏」 (秋山瑞人) 「名探偵の掟」(東野圭吾) 「さまぁ~ずの悲しい俳句」(さまぁ~ず) 「何………」シリーズ(ナンシー関)
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【りみ】 綾辻さん原作で佐々木倫子さんが漫画化した作品です! 北海道が舞台ですよ!しかし吹雪以外に北海道色がでていないのが少し残念(*_*) あらすじは母を亡くした主人公(空海)が唯一の肉親である祖父に会いにいくため 夜行列車幻夜に乗り込むわけですが、その乗客がほとんど鉄道オタク(笑) そんで殺人事件がおこるわけです。 上巻のラストでは「ほんとあと1冊で終わるのか?!」って感じでしたが、 下巻で見事に収まってました! 以下 ネタバレです!!! 上巻のラストで列車と屋敷がくっついていた(笑)のにはびっくりした! 列車うごいてないのかい?! 鉄道ミステリーかと思ったら、ちゃんと「館」も絡んでいたので安心しました(^^) 下巻はさくさく人が死んでいきます。 私の安直な予想は犯人は日置さんで実は生きていた♪だと思っていました( _ ) びみょ~にはずしてましたな…。日置さん、別人だったしなあ~。 そして彼は犯人ではあったがまさか主人公に殺されていたとは( o ") 上巻は正直少しだるかったですが下巻は怒涛の展開でおもしろかったです! ちなみに青春18切符ですが、私も18歳以下の人が使える切符だと思ってました(^^;; 年齢関係ないのね…。 2006.8.30
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【りょう】(多少ネタバレ風味) この本は、2002年の京都旅行のお供本でした。 「神か!悪魔か!綾辻行人か!!」 というのが、この本の誘い文句なのですが、もうこの文句だけで、期待値の高さにひっくり返りそうですよね~。o(^-^)o この本の評価の高さは、いろいろなところから聞いて知っていたので、はじめのページに書いてある時計館の構造も完璧にして臨みました! そしてまさに期待を裏切らない本でした!犯人はなんとなく最後の方になってきたら分かるんですが(だってCLAMP並みの大虐殺で、ほとんど全滅状態なんだもん)、細かい伏線がとっても気持ちいい!まさにエレガント!! 「そうか・・・これが安楽椅子でいうところのエレガントな回答なのかっ!!Σ(゜д゜) 」 と納得させられました。 最後の謎解きの章は、新千歳―札幌間の汽車の中でした。しかもとても混んでいて、汽車の連結部分で、隣のお客さんと距離30㎝という近さでしたが、この本がおもしろくて、びっくりしてて、周りの記憶が一切ありません。気がついたら札幌でした。もしかしたら私、途中で声が出ててたかもしれない、と後からびくついていました。(笑) とにかくおもしろいので、ミステリ好きでまだ未読の方は絶対に読むべし!!
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図書館に寄贈された本の目録である。 寄贈したい方は図書館ページ下部の寄贈受付窓口まで! なお、名前・階級は寄贈時点でのものです。 一般書 「軍人のたしなみ」 「狙撃方法の教え」 「爆破のスヽメ」 「サバイバルの基本」 以上シヴァイヌスキー前司令官からの寄贈 「星新一ショートショート 悪魔のいる天国」 「〃 ようこそ地球さん」 「〃 午後の恐竜」 「〃 おみそれ社会」 「〃 おかしな先祖」 以上スピリトスキー少将の寄贈 「深夜特急1~6」 以上ロシャーナ中佐の寄贈 小笠原流弓と礼のこころ 小笠原清忠 弓道 虎の巻 ドイツ流 掃除の賢人 いま、会いにゆきます 市川拓司 ずっと、ずっと、あなたのそばに 若月かおり 陰陽師 夢枕獏 源氏物語 紫式部 陰陽ノ京 1~5 渡瀬草一郎 ディズニープリンセスシリーズ 白雪姫 シンデレラ 眠れる森の美女 リトル・マーメイド 美女と野獣 アラジン ディズニークラシックシリーズ ピーター・パン ピノキオ ふしぎの国のアリス ダンボ わんわん物語 くまのプーさん バンビ ミッキーマウス からくりサーカス 1~43 藤田和日郎 うしおととら 1~33 藤田和日郎 聖☆おにいさん 1~4 中村光 花冠の竜の国 1~7 中山星香 以上軍医ピロシキの寄贈 思考の整理学 精神分析入門(上・下) 存在と時間(上・下) 以上Beasley二等兵の寄贈 ラピュタ建造の全て ムスカ大佐の所業 魔剣十選1巻 魔剣十選2巻 魔剣十選DVD.Edition よくわからない魔剣の使い方(上・下) 絵本・ムカシムカシ「あ!ぽこたんインしたお!」1-2巻 以上Teck5大尉の寄贈 「地底獣国の殺人」芦辺 拓 「殉教カテリナ車輪」飛鳥部 勝則 「キョウカンカク」天祢 涼 「十角館の殺人」綾辻 行人 「時計館の殺人」綾辻 行人 「Another」綾辻 行人 「りら荘事件」鮎川 哲也 「孤島パズル」有栖川 有栖 「双頭の悪魔」有栖川 有栖 「46番目の密室」有栖川 有栖 「11枚のとらんぷ」泡坂 妻夫 「イニシエーション・ラブ」乾 くるみ 「卍の殺人」今邑 彩 「葉桜の季節に君を想うということ」歌野 晶午 「とむらい機関車」大阪 圭吉 「倒錯のロンド」折原 一 「バイバイ、エンジェル」笠井 潔 「ななつのこ」加納 朋子 「空飛ぶ馬」北村 薫 「姑獲鳥の夏」京極 夏彦 「過ぎ行く風はみどり色」倉知 淳 「猫丸先輩の推測」倉知 淳 「アンノウン」古処 誠二 「占星術殺人事件」島田 荘司 「斜め屋敷の犯罪」島田 荘司 「ハサミ男」殊能 将之 「鏡の中は日曜日」殊能 将之 「名探偵に薔薇を」城平 京 「六枚のとんかつ」蘇部 健一 「匣の中の失楽」竹本 健治 「黒百合」多島 斗志之 「OZの迷宮」柄刀 一 「完全恋愛」牧 薩次 「遠きに目ありて」天藤 真 「頼子のために」法月 綸太郎 「煙か土か食い物」舞城 王太郎 「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」麻耶 雄嵩 「骸の爪」道尾 秀介 「首無の如き祟るもの」三津田 信三 「動機」横山 秀夫 「戻り川心中」連城 三紀彦 以上、ダイン二等兵の寄贈 専門書 「戦闘機年鑑 2008-2009」 「現代軍用機入門」 「軍用機ウェポンハンドブック」 「世界の傑作戦闘機 50~70 s」 以上ナインス大尉の寄贈 「鉄道ダイヤ情報 2005.1~2009.12」 「JR時刻表 1975年6月~2009年11月」 以上クリムガノフ少将の寄贈 「世界の艦船(10冊ほど)」 以上シノハラビッチ少佐の寄贈 漫画・ライトノベル類 「Rosen Maiden1~8」 「みなみけ 1~6」 「東方儚月抄上・中・底巻」 「涼宮ハルヒの憂鬱~分裂」 「コミックマーケット77カタログ」 「らき☆すた1~6」 「ながされて藍蘭島1~15」 「咲 Saki 1~2」 「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱1~3」 ほか同人誌数十冊… 以上ロシャーナ中佐の寄贈 「東方求聞史紀 ~ Perfect Memento in Strict Sense.」 「東方文花帖 ~ Bohemian Archive in Japanese Red.」 「東方儚月抄 ~ 月のイナバと地上の因幡 上」 以上ナインス大尉の寄贈 「ゼロの使い魔1」 以上アルバトロスキー少将の寄贈 マブラブ(小説版)1~7 マブラブオルタネィティブTE1~4 .hack//G.U. 1~4 BLACK LAGOON 1~9 戦国自衛隊1549 1〜2 (角川コミックス版) 以上ソラトモ少佐の寄贈 ベルセルク1~34巻 砂漠のキツネロンメル将軍 急降下爆撃 侵略!イカ娘 1~5巻 よつばと! 1~9巻 るろうに剣心 完全版 1~22巻 皇国の守護者(漫画版) 1~5巻 亡国のイージス (上下) 以上の本は寄贈者不詳 CD・DVD 「東方M-1ぐらんぷり 第一回~第四回」 以上ロシャーナ中佐の寄贈 鹵獲書類など ウリナラサイバーテロ団機密書類
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こちらは謎・疑問点についての考察です。 第1話 冒頭シーンの謎父子は誰なのか? 4人の鉄道マニアは誰なのか? 「幻夜」は走っていたのか? 乗客の謎招待された条件は? 第1の殺人の謎首都圏連続殺人とこの殺人は同一犯か? なぜ窓は開いていたのか? 日置の時計について 第1話 冒頭シーンの謎 父子は誰なのか? この冒頭シーンは今回の出来事のきっかけとなった過去の事件と考えられます。 それでは残された子供がいったいどの登場人物なのか? 空海説 ○ 母の鉄道嫌いが説明できる × 父の葬式の回想と季節がずれている? 日置説 空海の母説 ○ 鉄道嫌いの説明がつく × 空海の祖父を名乗る人物との係り 父親の持っているカメラがオートフォーカスコンパクトカメラであれば時代が合わない 4人の鉄道マニアは誰なのか? 最初に出てくる3人の内、真ん中は空海の祖父に似ている? 後で出てくるひげの一人は弁護士の中在家に似ている? 「幻夜」は走っていたのか? 上巻最後のシーンを見る限り、「幻夜」は実際には走っておらず、 運行している振りだけをしていたと思われる。 それについての伏線と思われるシーンをピックアップ。 乗客の謎 招待された条件は? 第1の殺人の謎 首都圏連続殺人とこの殺人は同一犯か? なぜ窓は開いていたのか? 日置の時計について
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登録日:2012/03/12(月) 15 41 27 更新日:2024/02/05 Mon 15 25 29NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 シリーズ項目 ミステリー 中村青司 屋敷 推理小説 新本格 映像化不可能 洋館 綾辻行人 長門有希の100冊 雪だるま式に増えていく館 館 館もの 館シリーズ 館シリーズとは、ミステリー作家・綾辻行人の著作である、作品名が『○○館の殺人』となっているシリーズの通称である。 綾辻の代表作であり、「新本格」と呼ばれる近年の推理作品をも代表するシリーズである。 概要 中村青司という変人建築家が手掛けたキテレツな館で発生する殺人事件を、探偵役の島田潔が解決するというのが基本的な流れである。 但し、この作品の主役はあくまでも「館」そのものであり、探偵役の島田潔ではない。 そのため、探偵役なのに数ページで島田の出番が終わることもザラである。 余談だが、「島田潔」という某先輩作家と彼の代表作主人公を足して二で割ったネーミングを、後で作者は後悔したとかしないとか。 また、シリーズを通して「中村青司の手掛けた館には必ずなんらかの隠し部屋・隠し通路が設置されている」という設定を前提として話が進むので、 密室殺人が起こっても多くの場合「はいはい、ワロスワロス」で流せることもシリーズの大きな特徴である。 新書版の表紙は中央に配置されたスライドフィルム、文庫版の表紙は油絵風に描かれた館の遠景が特徴。 長らくデザインを担当していた辰巳四郎氏が『暗黒館』の発売前に亡くなったこともあり、 『暗黒館』以前の6作品の文庫版は一部加筆修正した上で表紙デザインをリニューアルした新装改訂版が発売されている。 (表紙は旧デザインを踏襲しつつ、暗黒館以降の表紙と同様に髑髏のモチーフがどこかに隠された隠し絵的なギミックが盛り込まれている) 現状、『奇面館の殺人』まで9作が刊行されている。 作者によれば、エラリー・クイーンの「国名シリーズ」に従って、本作も全10作となる予定。 即ち、今後刊行される次作が最終作となる。 ただし現在の調査で、一作品は邦題を付ける際に国名シリーズと扱われただけであり、実は国名シリーズは9作品だったとされている(よりによってその作品は日本を題した『ニッポン樫鳥の謎』)。 綾辻氏もこれには面食らったらしく、「ならばもう9作で良いのかも」とTwitterでボヤいたりしていた。 …が、2023年に遂に10作目の連載を開始した。 本シリーズの作品は、「文章から想像しててっきり○○だと思っていたら実は××だった」といういわゆる「叙述トリック」が使われた作品が大半であるため、基本的に映像化不可能。 『十角館』については、企画は何度かあったそうだが、「どうやってトリックを映像で実現させるのか?」と作者が質問しても、ちゃんとした答えが返ってきたことが無かったという。 読んだ人なら確かに「そりゃそうだ」と思う。 …が、2024年3月よりHuluにおいて実写ドラマが配信予定。 だが「十角館」から「時計館」まではゲーム、それも「剣と魔法のRPG」になっている。詳しくは項目参照。 作品 十角館の殺人 記念すべき最初の館。綾辻行人のデビュー作。 大分県の孤島・角島に建つ十角形の屋敷、「十角館」を舞台に連続殺人が行われる。家具や食器までもが十角形。相当な偏執ぶりである。 登場人物が【エラリィ】【アガサ】など、海外の著名ミステリー作家の名前で呼ばれていることが大きな特徴である。 新装改訂版だと真相の種明かしが、ちょうどページをめくったすぐ後に来るようになっているので、未読の人はそちらを買うとより一層楽しめるだろう。 この作品がミステリー界に与えた影響については綾辻行人の項目を読んでもらいたい。 新書版のスライドフィルムは紙束入りの小瓶、文庫版の隠された髑髏は館の背後に浮かぶ月。 『長門有希の100冊』に選ばれている。 「YA! ENTERTAINMENT」版では表紙絵を「天才柳沢教授の生活」等で知られる山下和美氏が担当。孤島に集まったミステリ研究会員の面々が描かれているが、ある意味「公式での映像化」という非常に珍しい事態とも言える。 前述の通り、映像化不可能と思われてきた作品であるが、2019年より「Another」のコミカライズを手掛けた清原紘氏によって漫画版が連載(全5巻)。コチラは時代設定が現代に変更され、一部登場人物の性別等にも変更が見られる。原作の倒叙トリックをコミックで成立させるための細かな工夫や終盤に挟まれるオリジナルの展開など、原作既読者も大いに楽しめる作品に仕上がっている。 また、前述のとおり2024年3月よりHuluにて実写ドラマが配信予定。 水車館の殺人 岡山県北部の山中に建築された、三連水車とエレベーター付きの屋敷・「水車館」。 仮面の主人と幼妻が住んでいる。現在と過去、二つの視点が交差して物語が語られる。 反則スレスレの心理トリックが多く使われる館シリーズには珍しく、物理トリックがメインとなる。 「嘘の記述をしてはならない」というミステリーのルールに基づいた、割と大胆な叙述トリックも仕掛けられているが、謎自体はシリーズ全体からしても難易度は高くない。 ただ、その分「全ての真相を正確に」解明することを求める、本格ミステリーらしい作品とも言える。 新書版のスライドフィルムは水車館が描かれた絵画と彫像、文庫版の隠された髑髏は川の水面。 こちらも「YA! ENTERTAINMENT」にて山下和美氏の手による探偵役の島田潔や館の主人とその幼妻が描かれている。残念ながら「迷路館の殺人」以降はこのレーベルでの刊行はされていない。 迷路館の殺人 京都府・丹後半島に存在する、隠居したミステリー作家が住む屋敷・「迷路館」。 その名の通り廊下が迷路になっている不便極まりないおうち。 本作は作中人物、鹿谷門実【ししやかどみ】のデビュー作として作中作の形で収録されている。 この作中作は、講談社ノベルスのフォーマットを意識した奥付とかも作られていて、凝ったものとなっている。 綾辻氏も、この部分は作っていて結構楽しかったのだとか。 (熱心な綾辻ファンには、「発行者」の名前の正体に気付いて吹いた人もいるのでは) 但し、作中で鹿谷門実は「鹿谷門実」というペンネームで呼ばれることはないので、犯人当ての他に「誰が鹿谷門実なのか」を探る楽しみも含まれている。 ちなみに『時計館の殺人』以降の作品では「鹿谷門実の本名」がオープンになっているため、読む順番によってはネタバレになるかも知れない。 屋敷に集められた推理作家たちが自らの作品のように殺されていく様は読者の現実と虚構を強く揺さぶる。 ちなみに、登場人物の一人がかつて所属していたという劇団は、綾辻氏の作品である「霧越邸殺人事件」に登場している。 ぶっちゃけ館シリーズ史上、一番映像化しづらい作品。 実写でやろうものならそれこそハリウッド映画で仕事してるCGクリエイター呼ばないと無理なレベル。 アニメ化の方が難易度が低いと断言できる。それか宝塚でやるとか ちなみに、ネットが発展した現在、館シリーズで特にネタバレに注意が必要な作品でもあり、Googleの検索ワードでも「あるもの」が平気で引っかかったりするので、未読の方には事前調査を積極的に行うことはお薦めできない。 前述のRPGでも構造こそ原作小説と異なるものの、「迷路の廊下」という悪夢のような再現がなされている。しかも、一階層追加されている。 新書版のスライドフィルムは鹿谷門実著による『迷路館の殺人』の表紙(この「迷路館の殺人」の表紙も、スライドフィルムを中央に配したデザインで、フィルムは「牛(ミノタウロス)の頭部」。また、作者の名前が鹿谷門"美"となってしまっている)、 文庫版の隠された髑髏は茂みの右下部分……なのだがミスで講談社文庫のロゴに隠れてしまっている(その後増刷時に訂正)。 人形館の殺人 京都府京都市左京区の貸しアパート、緑影荘。通称「人形館」が舞台となる。 館の立地場所やトリックなどあらゆる意味で異質な巻であり、評価は賛否両論。 館シリーズって何?と思わずにはいられない一作。 ちなみに綾辻本人はこの作品を特に気に入っている。 新書版のスライドフィルムは腕が欠損したマネキン人形、文庫版の隠された髑髏は中央の大木の中。 本作品の原型となったのは「遠すぎる風景」という、綾辻氏がデビュー前の京都大学推理研究室在籍中に執筆した作品であるが、なんとコチラも「0番目の事件簿」という作品集(*1)で読むことができる。やっぱり「館シリーズ」じゃないんじゃ…… 後日談として「赤いマント」という短編がある。 同作の登場人物が「人形館の殺人」の事件後に遭遇した、「都市伝説」が本当に発生したかのような「ある事件」が描かれている。 タイトルにもなっている「赤いマント」とは、ホラー漫画の題材にもなった有名な「都市伝説」である。 長らく単行本には未収録状態だったが、2017年に「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集」にて、めでたく単行本収録となった。 時計館の殺人 神奈川県鎌倉市に建つ、108個の時計が飾られている屋敷・「時計館」で起こる連続殺人を描いた作品。 屋敷の外と中、二つの視点で話が繰り広げられる。館シリーズの中でも特に人気が高い一作。 安楽椅子探偵の原作者として綾辻の相棒も務めている盟友・有栖川有栖もお気に入りとのこと。 日本推理作家協会賞受賞作品。 新書版のスライドフィルムは針の存在しない時計塔、文庫版の隠された髑髏は背後の雲(上巻)と手前の木箱(下巻)。 また、シンガー・ソング・ライターの谷山浩子作曲、綾辻行人作詞による同名の楽曲が存在。この歌が収録されたアルバム「歪んだ王国」には他にも綾辻作詞・谷山作曲の歌が一曲、綾辻がサイドボーカルを担当した歌が一曲収録されている。 黒猫館の殺人 記憶を失ったという老人の手記には、中村青司が設計した屋敷の1つ・「黒猫館」で起こった殺人事件が記されていた。 『迷路館の殺人』で一躍ミステリー作家として名を挙げた鹿谷門実が、「自分の正体を知りたい」という老人の記憶解明と手記の謎に挑む。 別に猫が108匹出るとか、そういうわけではない。 「くりいむれもん」も関係ない。 黒猫館はおそらく中村青司の経歴史上、最も事前準備に時間がかかった館であろう。 綾辻曰く「消える魔球を試みた」とのことだが、シリーズ最強かつ卑怯スレスレなトリックのせいで、読者的にはジャコビニ流星打法と言った方がしっくりくる。 新書版のスライドフィルムは黒猫の顔、文庫版の隠された髑髏は中央の植え込み。 暗黒館の殺人 熊本の山奥に建つ屋敷、「暗黒館」。その外装は漆黒で塗り潰されていた。 光よりも闇を好む浦登一族が住む屋敷で起こる連続殺人に「私」こと中原中也(によく似た青年)が挑む。 BL臭いし、やたら長い(原稿用紙換算の枚数は約2500枚。新書版は凄まじく分厚い上下巻であり、文庫版は全四巻に分割された)のだが、 過去の作品に登場した人名が登場したりとシリーズ愛読者には堪らない描写も多く、 壮大なラストとそれに伴うカタルシスは一言で言い表せないものがある。 綾辻の『オカルトとミステリーを混ぜたがる病』が館シリーズ中で最も色濃く発病している作品であり、その点でも賛否が分かれる。 新書版のスライドフィルムは湖に浮かぶ館のシルエット(上巻)と炎(下巻)、 文庫版の隠された髑髏は湖面(一巻)、十角塔脇の木立(二巻)、「惑いの檻」の左脇(三巻)、赤い空に浮かぶ黒い雲(四巻)。 びっくり館の殺人 神戸近郊にある、壁に設置されているびっくり箱を特定の順番で開くことにより隠し通路が出現する屋敷・「びっくり館」で起こった殺人を描く。 元々は、子供向けを目指したレーベル「講談社ミステリーランド」向けの執筆依頼が綾辻氏にも来たことで制作された作品。 つまり他のシリーズ作品とは違い、講談社ノベルスが初出ではないのだが、 結局「自分が持ってるシリーズの一作として書いてしまおう」となったのだとか。 そのため、導入が本編の事件の数年後に鹿谷門実の『迷路舘の殺人』を見つけた事から始まる等、大人になっても楽しめる子供向け作品を目指して作られている。 半ばギャグのようにも見えるカオスなトリックに目を奪われがちだが、 実は一読しただけでは分からない悪意に満ちた仕掛けがされているところがポイント。 新書版のスライドフィルムは金髪の少女、文庫版の隠された髑髏は館の背後の枯れ木の枝。 奇面館の殺人 東京の田舎にある仮面の収集家が建てた「奇面館」が舞台。 年に一回誕生日や背格好などが似た人物が招待されるのだが、 招待主である館の主人は奇妙な仮面を被り、客人に対しても仮面を被ることを強いるのだった。 鹿谷門実はその催しに後輩作家の替え玉として参加する。 『黒猫館』以来実に20年ぶりにオカルト要素のない館シリーズの作品となった。 20年ぶりって言っても間に2作だけしかないけどさ 新書版のスライドフィルムは黄金の仮面、文庫版の隠された髑髏は積もった雪の右下(上巻)と左下(下巻)。 双子館の殺人 講談社の雑誌「メフィスト」にて2023年夏より連載開始。 シリーズ物なので基本的には順番に読むことをオススメするが、 「そんなにたくさん読んでられないよ!」 という人は、『十角館』、『迷路館』、『時計館』のどれかを手にとってみるといいだろう。 「ほほう。あなたの仕事は項目を読むことだけですか」 警部は調子に乗って尋ねた。 wiki籠りはひくりと眉を動かしながら、いいえ、と呟いた。 それから、口許にふっと寂しげな微笑を浮かべたかと思うと、やや目を伏せ気味にして声を落とした。 「追記・修正です」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] PSのYAKATAは原作未読だったから 攻略本ないと進み難かった -- 名無しさん (2014-02-26 19 43 13) コミカライズされていたのは気味悪いホラーだったな。電車がねじれていたりして。 -- 名無しさん (2014-06-07 21 30 14) 時計館はちょっぴりズルい。そんな犯人予想出来んわ。でもトリックは凄い。 -- 名無しさん (2014-06-07 23 11 53) 時計館は読み返すとちゃんと旧館での時間描写は文字盤を「読み上げてる」だけなんだよな -- 名無しさん (2014-06-19 22 39 50) 人形館、私は好きだ。 -- 名無しさん (2014-06-19 23 44 03) 暗黒館は不評みだいだけど雰囲気はとても好きだ。 -- 名無しさん (2014-12-22 18 45 23) 時計館の勘違いで殺された人は可哀想だなと思った。残りは幼少時代の犯行とはいえなんとも……。 -- 名無しさん (2014-12-22 18 48 23) 暗黒館はトリックはわかったが、雰囲気やキャラクター。館自体は好き。 -- 名無しさん (2014-12-22 19 59 38) 暗黒館好きだ 過去の6作のネタとか散りばめられてて館シリーズのファンならニヤリと出来る場面も多いし まあ少し同性愛っぽい雰囲気あったけどね・・双子可愛い 迷路館にはまんまと騙されたなあ・・水車館読んでドビュッシーの亜麻色の髪の乙女を練習しようと思ったんだったなあ・・・懐かしい -- 名無しさん (2015-04-12 22 21 19) 中村青司は未だに生きてるんだろうか? -- 名無しさん (2015-08-16 00 09 59) もうこれほんと好き、何度読んでも面白いド名作。館シリーズと 新世界より は元祖の方のアニヲタwikiで記事読んで知ったから、建て主と追記者達にはとても感謝している -- 名無しさん (2020-05-24 01 13 37) 地味に傑作の奇面館の殺人。最終盤にスッスッスッと謎が解けていく感覚がたまらない。 -- 名無しさん (2020-12-01 09 02 59) 『探偵AI』シリーズは館シリーズの影響を受けてるよね -- 名無しさん (2022-09-22 23 28 51) 十角館のコミカライズ出来も良く、あのトリックも画面化を頑張っていたけど、動機変えられて紛らわしい言動しまくってるのを犯人勘違いが真相、それ知って自殺未遂から自白の改変は残念だった -- 名無しさん (2022-10-27 17 27 17) 名前 コメント
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1~101「隣の家の少女」ジャック ケッチャム 2「黒死館殺人事件」小栗虫太郎 3「異邦人」カミュ 4「果心居士の幻術」司馬遼太郎 5「突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年」宮崎学 6「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ 7「ドグラマグラ」夢野久作 8「檸檬」梶井基次郎 9「大製鉄所―橋本雄介小説集」橋本雄介 10「ローダン・シリーズ<1>.大宇宙を継ぐ者」K・H・シェール,クラーク・ダールトン 11~2011「十角館の殺人」綾辻行人 12「豹頭の仮面」栗本薫 13「魔が堕ちる夜―デーモニックプリンセス 二次元ドリームノベルズ」謡堂笹弘 14「車輪の下」ヘッセ 15「玩具修理者」小林泰三 16「罪と罰」ドストエフスキー 17「封神演義」安能務訳 18「江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼」江戸川乱歩 19「赤い影法師」柴田錬三郎 20「ファウスト」ゲーテ 21~3021「老人と海」ヘミングウェイ 22「ディアスポラ」グレッグ・イーガン 23「EGコンバット」秋山瑞人 24「蝿の王」ウィリアム・ゴールディング 25「ドゥイノの悲歌」R・M・リルケ 26「夏への扉」ロバート・A・ハインライン 27「コズミック」清涼院流水 28「化物語」西尾維新 29「姑獲鳥の夏」京極夏彦 30「少女コレクション序説」澁澤龍彦 31~4031「人間失格」太宰治 32「左巻キ式ラストリゾート」海猫沢めろん 33「帝都物語1」荒俣宏 34「道程」高村光太郎 35「鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活」ハラルト・シュテュンプケ 36「プログラミング言語C ANSI規格準拠」B・W・カーニハン,D・M・リッチー 37「ムーンチャイルド」 アレイスター・クロウリー 38「外科室・海城発電 他5篇」泉鏡花 39「ラヴクラフト全集(1)」H・P・ラヴクラフト 40 プラトン「饗宴」 41~5041「書を捨てよ、町へ出よう」寺山修司 42 竹河聖「妖聖記」 43「新訂孫子」金谷治訳 44「寺山修司少女詩集」寺山修司 45「スローターハウス5」カート・ヴォネガット・ジュニア 46「アーカム計画」ロバート・ブロック 47「地下室の手記」ドストエフスキー 48「黄昏の百合の骨」恩田陸 49「娘に語る祖国」つかこうへい 50「黄金の羅針盤 ライラの冒険」フィリップ プルマン 51~6051「フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人」佐藤友哉 52「未来のイヴ」ヴィリエ・ド・リラダン 53「桜の森の満開の下」坂口安吾 54「野火」大岡昇平 55「マッチ棒遊びの本―ひまつぶし決定版」大島正二 56「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹 57「マルコヴァルドさんの四季」イタロ・カルヴィーノ 58「さようなら、ギャングたち」高橋源一郎 59「すべてがFになる」森博嗣 60「発作的座談会」椎名誠、木村晋介、沢野ひとし、目黒考二 61~7061「知性について 他四篇 」ショーペンハウエル 62「夏と花火と私の死体」乙一 63「バガージマヌパナス―わが島のはなし」池上永一 64「純粋理性批判」カント 65「高丘親王航海記」渋澤 龍彦 66「黒猫」エドガー・アラン・ポー 67「わが闘争―完訳」アドルフ・ヒトラー 68「夫婦茶碗」 町田康 69「しゃばけ」畠中恵 70「猫の地球儀」秋山瑞人 71~8071「グミ・チョコレート・パイン」大槻ケンヂ 72「遠野物語」柳田国男 73「武士道」新渡戸稲造 74「絶望系 閉じられた世界」谷川流 75「函の中の失楽」竹本健治 76「オレンジが歯にしみたから」狗飼恭子 77「中島らもの明るい悩み相談室」中島らも 78「戦闘妖精・雪風(改)」神林長平 79「町工場 世界を超える技術報告」小関智弘 80「今夜、すべてのバーで 」中島らも 81~9081「剣客商売」池波正太郎 82「妖精作戦」笹本祐一 83「悪魔のミカタ―魔法カメラ」うえお久光 84「赤毛のアン」ルーシー・モード・モンゴメリ 85「百億の昼と千億の夜」光瀬龍 86「二重螺旋の悪魔」梅原克文 87「アラビアの夜の種族」古川日出男 88「失われた時を求めて〈第一篇 スワン家の方へ」マルセル・プルースト 89「星を継ぐ者」ジェイムズ・P・ホーガン 90「嵐が丘」エミリー・ブロンテ 91~10091「MOTHER2」久美沙織 92「若きウェルテルの悩み」ゲーテ 93「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」宇月原晴明 94「稲川淳二の死ぬほど怖い話」稲川淳二 95「星の墓標」谷甲州 96「鴉」麻耶雄嵩 97「東亰異聞」小野不由美 98「グラン・ヴァカンス―廃園の天使」飛浩隆 99「フィーヴァー・ドリーム」ジョージ・R・R・マーティン 100「しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術」泡坂妻夫 1~10 1「隣の家の少女」ジャック ケッチャム 2「黒死館殺人事件」小栗虫太郎 3「異邦人」カミュ 4「果心居士の幻術」司馬遼太郎 5「突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年」宮崎学 6「存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ 7「ドグラマグラ」夢野久作 8「檸檬」梶井基次郎 9「大製鉄所―橋本雄介小説集」橋本雄介 10「ローダン・シリーズ<1>.大宇宙を継ぐ者」K・H・シェール,クラーク・ダールトン 11~20 11「十角館の殺人」綾辻行人 12「豹頭の仮面」栗本薫 13「魔が堕ちる夜―デーモニックプリンセス 二次元ドリームノベルズ」謡堂笹弘 14「車輪の下」ヘッセ 15「玩具修理者」小林泰三 16「罪と罰」ドストエフスキー 17「封神演義」安能務訳 18「江戸川乱歩全集 第4巻 孤島の鬼」江戸川乱歩 19「赤い影法師」柴田錬三郎 20「ファウスト」ゲーテ 21~30 21「老人と海」ヘミングウェイ 22「ディアスポラ」グレッグ・イーガン 23「EGコンバット」秋山瑞人 24「蝿の王」ウィリアム・ゴールディング 25「ドゥイノの悲歌」R・M・リルケ 26「夏への扉」ロバート・A・ハインライン 27「コズミック」清涼院流水 28「化物語」西尾維新 29「姑獲鳥の夏」京極夏彦 30「少女コレクション序説」澁澤龍彦 31~40 31「人間失格」太宰治 32「左巻キ式ラストリゾート」海猫沢めろん 33「帝都物語1」荒俣宏 34「道程」高村光太郎 35「鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活」ハラルト・シュテュンプケ 36「プログラミング言語C ANSI規格準拠」B・W・カーニハン,D・M・リッチー 37「ムーンチャイルド」 アレイスター・クロウリー 38「外科室・海城発電 他5篇」泉鏡花 39「ラヴクラフト全集(1)」H・P・ラヴクラフト 40 プラトン「饗宴」 41~50 41「書を捨てよ、町へ出よう」寺山修司 42 竹河聖「妖聖記」 43「新訂孫子」金谷治訳 44「寺山修司少女詩集」寺山修司 45「スローターハウス5」カート・ヴォネガット・ジュニア 46「アーカム計画」ロバート・ブロック 47「地下室の手記」ドストエフスキー 48「黄昏の百合の骨」恩田陸 49「娘に語る祖国」つかこうへい 50「黄金の羅針盤 ライラの冒険」フィリップ プルマン 51~60 51「フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人」佐藤友哉 52「未来のイヴ」ヴィリエ・ド・リラダン 53「桜の森の満開の下」坂口安吾 54「野火」大岡昇平 55「マッチ棒遊びの本―ひまつぶし決定版」大島正二 56「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹 57「マルコヴァルドさんの四季」イタロ・カルヴィーノ 58「さようなら、ギャングたち」高橋源一郎 59「すべてがFになる」森博嗣 60「発作的座談会」椎名誠、木村晋介、沢野ひとし、目黒考二 61~70 61「知性について 他四篇 」ショーペンハウエル 62「夏と花火と私の死体」乙一 63「バガージマヌパナス―わが島のはなし」池上永一 64「純粋理性批判」カント 65「高丘親王航海記」渋澤 龍彦 66「黒猫」エドガー・アラン・ポー 67「わが闘争―完訳」アドルフ・ヒトラー 68「夫婦茶碗」 町田康 69「しゃばけ」畠中恵 70「猫の地球儀」秋山瑞人 71~80 71「グミ・チョコレート・パイン」大槻ケンヂ 72「遠野物語」柳田国男 73「武士道」新渡戸稲造 74「絶望系 閉じられた世界」谷川流 75「函の中の失楽」竹本健治 76「オレンジが歯にしみたから」狗飼恭子 77「中島らもの明るい悩み相談室」中島らも 78「戦闘妖精・雪風(改)」神林長平 79「町工場 世界を超える技術報告」小関智弘 80「今夜、すべてのバーで 」中島らも 81~90 81「剣客商売」池波正太郎 82「妖精作戦」笹本祐一 83「悪魔のミカタ―魔法カメラ」うえお久光 84「赤毛のアン」ルーシー・モード・モンゴメリ 85「百億の昼と千億の夜」光瀬龍 86「二重螺旋の悪魔」梅原克文 87「アラビアの夜の種族」古川日出男 88「失われた時を求めて〈第一篇 スワン家の方へ」マルセル・プルースト 89「星を継ぐ者」ジェイムズ・P・ホーガン 90「嵐が丘」エミリー・ブロンテ 91~100 91「MOTHER2」久美沙織 92「若きウェルテルの悩み」ゲーテ 93「信長―あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」宇月原晴明 94「稲川淳二の死ぬほど怖い話」稲川淳二 95「星の墓標」谷甲州 96「鴉」麻耶雄嵩 97「東亰異聞」小野不由美 98「グラン・ヴァカンス―廃園の天使」飛浩隆 99「フィーヴァー・ドリーム」ジョージ・R・R・マーティン 100「しあわせの書―迷探偵ヨギガンジーの心霊術」泡坂妻夫
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時間 通過駅 場所 登場人物 状況 04:31 04:34 曲呂 寝台車 乗客 乗員 ・悲鳴で目覚めた空海が外に出ると うっかり眠ってしまった杉津が騒いでいる(悲鳴はこの声) ・その声で日置、竜ヶ森を除く乗客が集まってくる ・寒くて眠れない今福の訴えで車掌が日置の部屋を開ける **第1の殺人** 日置が血まみれで寝台の上に倒れている 窓が開いており、雪が吹き込んで積もりかけている 凶器は落ちているナイフ? 部屋の鍵が床に落ちている 車掌と今福が死亡を確認 傷が多数あるらしい (ドアを開ける時点で竜ヶ森の姿はなし 死体を確認した次のシーンで竜ヶ森が確認できる) ・現場保存のため、鍵をかけピアノバー車へ移動 ピアノバー車 ・ガイドブック(乗下車の旅 月館本線)が話題に 空海 回想 ・稚瀬布までの車の中での日置との会話の回想 (日置の母は去年亡くなっている) ・母が死んだ日の回想 05:06 志振戸井 ピアノバー車 乗客 乗員 ・空海、乗客たちを疑いだす ・空海、カップを下げるピアノマンに見覚えがあるような気がする ・杉津、もう一度日置の部屋を開けるように車掌に頼む ・日置がガイドブックを無造作に扱っていたと指摘 日置の部屋 ・落ちている日置の上着の下から、 杉津が逆S字の図形が書かれたカードを引っ張り出す 第1話 第2話 第3話 第4話 ・ 第6話