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【名前】青山 笑顔(あおやま えがお) 【サイド】魔術サイドに片足を突っ込んだ状態の科学サイド 【能力】予知能力(ファービジョン)? 【設定】表向きはレベル2の予知能力者。 何故か「コックリさん」を行わないと能力を発揮することができない。 確定した未来はないので予知した未来が絶対というわけではなく、レベルが低いためかほんのささやかな予知しかできない。 ちなみにコックリさんのやり方↓ 1、紙や地面(場所はどこでもいい)に「はい」「いいえ」と書き、その間に鳥居を書く。その下に五十音、数字を書く。 2、鳥居の部分に十円玉を置き、それを人差し指で押さえ、 「コックリさん、コックリさん、どうぞお出で下さい。お出でになりましたら、北の窓からお入りください」と唱える。 3、聞きたい事を質問すると、十円玉を押さえた指が勝手に動く。 4、「コックリさん、コックリさん、北の窓からお帰り下さい」と唱え、十円玉が鳥居に戻ったら「ありがとうございました」と礼を言って儀式を終える。 学園都市からは予知能力と判断されているが、実際は超能力ではなく知らず知らずのうちに『未来を予知する魔術』を行使している状態。 なので、実際の彼女は本当の意味での『無能力者』であるといえる。 彼女が使用している『コックリさん』という術式は降霊術の一種で、正式名称を『狐狗狸(ターニング・テーブル)』というらしい。 もうすぐ魔術サイドの人間から監視対象に指定されそう。 【特徴】 髪はカラスの濡れ羽色で、肩で切りそろえている。瞳も黒。 制服であるセーラー服を着用している。平凡で十人並みな容姿で、はっきり言うとぱっとしない。 【概要】 風輪学園中等部に在籍するどこにでもいそうな平凡女子中学生。 が、知らず知らずのうちに魔術サイドへ歩み寄っている事を本人は自覚していない様子。 【セリフ】 「なんでうちの学校って五学区にあるんだろうねえ。周りは大学ばっかだから、セーラー服だとなーんか場違いな感じする」 「コックリさん、コックリさん、明日の天気をお教え下さい……あ、す、は、い、ち、に、ち、じゅ、う、あ、め……」
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――コックリサンコックリサン、ドウゾオイデクダサイ。モシオイデニナラレマシタラ「ハイ」ヘオススミクダサイ。 やあやあやあ、こんにちはお坊ちゃんお嬢ちゃん。我輩に何かご用かね。 おや、お坊ちゃん、何故そんなに怯えているのかね。君達が喚んだのだろう? 嗚呼お嬢ちゃん、君の消しゴムはごみ箱の裏だよ。お嬢ちゃん、佐藤君も君のことが好きだよ。おっと、そこのお坊ちゃん、十円玉から手を離してはいけないよ。 嗚呼お坊ちゃん、タマゴロウは君の隣の家で寝ているよ。お嬢ちゃん、佐藤君の誕生日は十二月二日だよ。そこのお坊ちゃん、十円玉から手を離さないようにね。 嗚呼お坊ちゃん、残念だけれど、君の父親はオカマバーで働いているよ。お嬢ちゃん、佐藤君が好きな人は四人いるよ。そこのお坊ちゃん、何度も言うけれど、手を離してはいけないよ。 おや、もう帰れと言うのかい?我輩まだ君達とおしゃべりしたいのだがね。おや?どうしたのかね?そんなに怯えて。 嗚呼お嬢ちゃん、その神父さんは人外だから気をつけて。嗚呼お嬢ちゃん、残念、佐藤君は口裂け女に目をつけられたようだ。そこのお坊ちゃん、十円玉から手を離してはいけないよ。 どうしたのだい?そんな泣きそうな顔をして。さあさあさあ、我輩にもっと面白い話を聞かせておくれ。さあさあさあ、楽しいおしゃべりをしようじゃないか。 嗚呼お嬢ちゃん、君の父親が女になったよ。嗚呼お嬢ちゃん、佐藤君の口が裂けたよ。そこのお坊ちゃん、我輩、いなり寿司は食べないよ。 次の話は何だい?それともこのまま我輩が話し続ければいいのかい?さあさあさあさあさあさあさあさあさあさあ、 お坊ちゃん、君の母親は不倫しているよ、お嬢ちゃん、今家に帰るとコーラでラリってる兄に襲われるよ、お坊ちゃん、君の父親今日無職になったよ、お坊ちゃん、君のマンション幽霊がいるね、お嬢ちゃん、佐藤君はもう助からないよ、 嗚呼…………お坊ちゃん、手を、離してしまったね。 それじゃあ、残念だけれど。こっくりさんを途中でやめたらどうなるか、知らない訳じゃあないだろう? それでは、お坊ちゃんお嬢ちゃん…………………………………………………………………さようなら。 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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【2ch】 460 名前: 本当にあった怖い名無し Mail: sage 投稿日: 05/11/15(火) 01 16 45 ID: dcYaZqLZ0 私は小学校低学年のころ、道端で遊んでいて十円玉を落とした。 道の周りは学校を包むように林になっていて、道にまで草が枝垂れかかっている様な場所だった。 で物語が好きだったので、とっさに 「妖精さん、妖精さん、お金のある場所を教えて下さい」って祈っていた。 そしたら四、五メートル離れた先の、道脇に枝垂れかかっていた草の葉一枚だけが上下に揺れているのを見つけた。 何も考えずそこへ行き、その葉の下を葉を持ち上げて覗き込んだら そこに私の十円玉が鎮座していた。 その道はかなり先まで同じような草が道に枝垂れかかっている。 しかし見渡した限り、動いているのは、それも上下に揺れているのは、そこだけだった。 今だに理由はわからない。 とりあえずでも言っておいた。 妖精さん、ありがとう。 言っておくが100%実話だ。
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「おーっす!」 名前 春田 一哉 (ハルタ カズヤ) 性別 男 年齢 17 能力分類 【特殊系】? 能力属性 【爆】 誕生日 5/12 身長 178cm 体重 爆破! 趣味 UFOキャッチャー 好きな食べ物 勝浦坦々麺 嫌いな食べ物 コーヒー 得意スポーツ 水泳 大切 十円玉 トラウマ なんて無い ○概要 JOJO読みながら普通に高校通ってたら突然能力が発現!ちなみに好きなスタンドはキラークイーン、だからこんな能力かもしれない。 ○容姿と性格 肩よりちょっと下くらいのロン毛に学ランのボタン全開けか茶色い私服。簡単に言うとチャラい。あだ名は「アホロン毛」。ノリが良く人なつっこい、性格は楽天的。あだ名の通り賢くはないぞ! ○能力 【小物爆弾】 属性-爆 分類-【特殊系】? 破壊力-A スピード-C 射程距離D 持続力-C 精密操作性-D 成長性-C 小石、雑草、硬貨等の小さな物を触れることで爆弾にすることが出来る爆弾の種類は時限爆弾、スイッチ爆弾、設置爆弾の三つスイッチ爆弾は指パッチンで起爆可能設置爆弾は誰かが踏むと起爆初期装備:十円玉が一掴み分(ロール後補充) 威力はどうだろうね? 範囲小さめの高威力でJOJOの吉良の空気爆弾的な感じだよ! ● 最近の活躍 無い!
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まさおは泣いていた。 どうしてこんなことになったのだろう? 自販機に残ってた五十円玉をネコババしようか十分近く悩み、ポケットに入れた瞬間に首に首輪が巻かれていた。 五十円をくすねたバチにしては酷すぎるんじゃないだろうか。 貨幣の価値がなくなったせいでこの五十円玉は使えなくなったし、そのうえどうやら自分の支給品はこの五十円玉らしい。 せめて五円玉なら催眠にでも使えそうなものだが、五十円玉だ。 なんかもうどうにもならない。 「誰か助けてぇ~」 ひたすら泣き続けるまさおの前に、ヒーローが現れた。 「やぁ、僕が来たからにはもう大丈夫だよ~」 現れたのは、緑色の化け物。 死んだ魚のような目は子供を泣かせるのには十分だった。 「うぇ~~ん」 「泣かないで、僕がこんなゲームは終わらせてあげるから」 緑色の化け物は両手を広げわざとらしく滑稽な動きをしてみせる。 「うぇ~~ん」 こうかはいまひとつのようだ。 「僕はスキューバから何から完璧にこなせるんだ、こんな首輪くらいちょちょいのちょいさ」 「うぇ~~ん」 まだ泣きやまない。 いくらガチャピンチャレンジで鍛えたせいで筋肉隆隆だからって、そこまで脅えるのはいささか無礼じゃなかろうか。 「うぇ~ん!怖いよぉ~」 「…………」 緑色の生物が動きを止める。 虚ろな瞳でまさおを見つめ、やれやれというように肩をすくめた。 「うぇ~……え?」 驚き見開かれたまさおの目。 その目に、地面を蹴る緑色の足が映った。 緑色の手が迫り来るのが見えた。 コキャッとコミカルな音を立て、まさおの世界は逆さまになった── 「やれやれ……これだから近頃の子供(ガキ)は嫌いなんだ」 ガチャピンは動かなくなったまさおの頭を踏みつけた。 ガチャピンが重たかったのか、はたまたまさおの頭がデリケートだったのか、まさおの頭は潰れたトマトのようにクシャッとなった。 「最近は色々とうるさいから我慢してるけど、僕が好きなのは“良い子”のみんなだけなんだよ」 足の裏にこびりついた脳髄が気持ち悪かったので、まさおの洋服に足の裏を擦り付けた。 力加減を間違えたのかミゾオチの辺りがクシャッとなった。あんびりーばぼー。 「君みたいに泣き虫な“悪い子”は食べちゃうのさ」 足にこびりついた肉辺は自販機に擦り付け、まさおの死体を拾いあげる。 通のガチャピンに言わせれば、“悪い子”はまず香りを楽しむ。 「ん~、不味そうだなぁ」 臭いは最悪。 無理矢理例えるならスルメイカを腐らせたような臭いだ。 腐らせたことないからよくわからんけど、なんかそんな感じに不快なの。 「……いただきます」 でも、今は食糧難。贅沢は言ってられない。 仕方なしにまさおの足をくわえ、はむはむとする。 やっぱり美味しくなかった。 (──ムックは、どうしてるかな) 長年共に働いて来た相棒のことが頭をよぎる。 あいつはいい奴だ。 食事は毎回おごってくれるし、お願いすれば肩だって揉んでくれた。 あいつは、仲間に入れてやろう。 (僕は、なんでもできるのさ) 自意識過剰なガチャピンは、まさおの(検閲)をもぎゅもぎゅと噛みながら考えた。 何だってそつなくこなす自分なら、首輪を外してこの法律をぶち壊すことも難しくない。 そしたら僕、ヒーローじゃないか。 それこそ、今までみたいな並の人気じゃなくなる。 受信料泥棒や著作権ヤクザよりも人気が出る。 「僕が、みんなを救うんだ」 ガチャピンの戦いが静かに幕を開けた。 【埼玉・80円コーラの買える自販機前/7時】 【ガチャピン@ひらけ!ポンキッキ】 [状態] 俺SUGEEEEE!! [装備] なし [道具] 不明 [行動方針] 仲間を集め、“自分の指揮の元で(ここ重要)”バトルロワイアルを終わらせる。 [思考1] “良い子”は守る。“悪い子”は食べる。 [思考2] 千葉にガチャピーランドを建設する。 [思考3] わくわくさんだけはリスペクト 【まさお@クレヨンしんちゃん 死亡】 【残り いっぱい】 前 17話 次 ― ガチャピン 43話 ― まさお ―
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ここは学園近くの喫茶店。 「1230円」 机に並べられた千円札一枚、百円玉一枚、五十円玉一枚、十円玉八枚を前に、菊名隆生はうなっていた。 これが彼の全財産である。 退魔師を辞めて、まともな職に就こうとしたが、学歴や資格がないので上手くいっていないのである。 そんな彼に、 「まったく、駄目なやつだねぇ」や「自衛隊に入って国のために戦ったらどうだ若人よ」 などと言ってくるのは、理由あって彼に憑いてる幽霊たちである。 「だぁー、うるせいぞ、お前ら」と怒鳴って隆生は後悔した。 彼以外には幽霊は見えていないにのだ。 見えるようにも出来るのだが、突然大勢の人間が姿を現しても騒ぎになるのでやめておく。 と、その時、掲示板に張ってある一枚のチラシが隆生の目にとまった。 【ラノベ学園公務員募集。経験不問、霊能力者優遇、再生能力等の保有者には 追加給金あり】 この条件は、隆生にとってぴったりと当てはまるものだった。 彼は、現に幽霊憑きの霊能力者であり、更には創造神と同等の力を持っているので、 再生も出来ないことはない。 はっきりいって、おいしすぎて胡散臭い話ではあるが、この際贅沢は言ってられない。 彼は、チラシの内容をメモすると履歴書片手にラノベ学園に向かっていった。 CAST 月と闇の戦記 菊名隆生
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窓も閉じられ、カーテンで光も遮断され、机の上の蝋燭のみが明かりとなるとある教室にて、男女三人が集まりとある儀式を行おうとしていた──。 「それじゃあお前ら……やるぞ?」 「うす!」 「いいぜ」 「せーの……」 『こっくりさんこっくりさん、お出でください』 シン……と部屋は静寂に包まれ、何も起きず。 なんだ、やっぱりオカルトはオカルトか、三人がそう思った時だった。 「コラァ! オカ研! 書類出さんか!」 「げぇっ! 生徒会長!」 「なぁにが『げぇっ』だ。オカルト研究会部長の墨木隆平!」 生徒会長がビシィッと指差す相手は我がオカルト研究会部長の墨木隆平先輩。 元はバスケ部らしく身長も体格もデカいのが特徴。 なんでも三度の飯よりオカルトが好きということでオカルト研究会に入ったらしい。 生徒会長はズカズカと部室の中に入りながら今度はオカルト研究会唯一の女子生徒へと言葉を掛ける。 「そもそも君は陸上部だろう! 何故ここにいる!」 「ウチっすか? いやぁ、陸上部大変すから! 大会にも出たし……オカ研面白そうっすし!」 「な、なんだってぇ!?」 彼女は宮野朱美。 オカ研唯一の女子で元陸上部の活発女子。 赤味がかった茶髪と体育会系な喋り方が特徴的。 「い、移籍したならまあいい……聞いてないぞ僕は……ゴホン! それよりも、雨之晴矢!」 「はいはい、なんですか?」 「オカ研に所属しながらも他の部活動の助っ人をしまくるな! ここは便利屋か!」 「まあ、オカ研わりとそういうところあるんで」 そして、生徒会長が最後に目を付けたのは勿論この俺。 特出すべき点は特に無いけれど、強いて言うなら生徒会長の言う通り色んな部活の助っ人をしたりしながらオカ研に通うのがこの俺。 雨之晴矢である。 「全く君達は……で、今日も活動報告書を出さずに何をしていたのだ!」 「あ、部長、十円玉動き出した」 「おっ! 本当だ!」 「やったっすね!」 「話を聞けぃ!?」 さて、それではこっくりさんはどう動いているのか見てみよう。 「えっと……か、え、り、ま、す……だそうっすよ」 「……生徒会長……お前が騒ぐから……」 「なっ……わ、私のせいか!?」 時にこっくりさんというのは人間の心理的に指が自然と動く現象を利用してると言われているらしい。 つまり、生徒会長が来た途端に『帰ります』となったということは、三人満場一致でこの場から去りたくなってるという事だろう。 そう考えていると帰りを知らせるチャイムが鳴る。 今日は学校が早く終わるとの事で早い時間だがもう帰らないといけない。 「くっ……君達に構ってたらこんな時間に……また今度活動報告書取りに来るからな! 墨木隆平はしっかり用意しとくように!」 「あ、うん……覚えてたらな?」 そう言って生徒会長は去っていった。 「……そういや、生徒会長の名前ってなんすっけ?」 「ああ、確か……えっと……なんだったかな?」 「こっくりさんに聞いてみたらどうよ?」 「それっす! こっくりさんこっくりさん! 生徒会長のお名前は?」 十円玉がゆっくりと動き始める。 漢字はわからない物の、動くならば一応名前はわかるだろう、きっと。 「つ、か、さ、れ、い、し、濁点……つかされいじって名前らしいぜ」 「ああ、確かそんな名前だったな!」 「ほうほう……あ、早く校舎から出ないといけないっすね……こっくりさんこっくりさんお帰りください……っす」 こうして俺達は十円玉から手を離して荷物を纏めて帰りの準備を始める。 急ぎでもあるしこっくりさんの後処理はまた今度とする事に決まった。 「あ、部長。帰りにラーメン屋行こうぜ」 「おっ、いいな。朱美も来るか?」 「行くっす! ウチチャーシュー麺チャーシュー大盛り!」 「じゃあオレは豚骨ラーメン大盛りにするか……晴矢はどうする?」 「鍵閉めて……っと……俺特製味噌ラーメンの気分かな」 ガヤガヤとどのラーメンを食べるか話しながら帰る。 しかし、俺達の目が届かない部室内では、十円玉が人知れずゆっくりと動きだす。 『いいえ』
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十円玉 集団行動 主催者 紳士協定 戦闘
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【種別】 人名 【初出】 新約十四巻 【解説】 『上里勢力』に所属する魔術師の少女。 ロングヘアの茶髪をザクザクと適当に切った結果、狐を連想させる髪型になってしまっている。 白いセーターと極端に長い真っ赤なプリーツスカートのせいで一昔前の不良か巫女さんっぽい印象。 赤ん坊をあやすように抱いた2Lペットボトルには古く錆びついた10円玉が詰まっており、 背中のベビーキャリーにも同じボトルを背負っている。 料理は得意だが、それを人から指摘されると本気で照れる。 意外にもロマンチストな思考を持っており、 それを指摘すると持ち歩いているペットボトルで殴りながら照れる。 ベビーキャリーのベルトで下から持ち上げるように一層強調された胸はかなり大きいが、下手に指摘すると怒る。 勢力内では暮亞と同じく上里翔流の直衛を担当。 ペットボトル内の十円玉を使って、 こっくりさん『のようなもの』を作って自由自在に憑依させるという魔術を用いる。 憑依の対象は硬貨でも人間でも、自分自身でも良いらしい。 上里曰く「将棋のように敵の戦力を取り込めるからなかなか重宝する」との事。 他にも憑依させた十円玉を操り、高速で放ったり、大量に降り注がせて面制圧したりすることも可能。 十四巻では使用する前にインデックスの強制詠唱で制御を奪われた。 元々は暮亞と同じ『外』の出身。 上里の隣の家に住んでいる幼馴染だが、最近は不良気味で話をすることも無かったらしい。 【口調】 いかにも不良少女めいた口調。上里を「大将」と呼んで慕う。 「つか、こんなのが大将の『対』ってマジか?」
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悪の秘密結社 10 エレベーターの他に階段もあったのだろう どこからともなく踏み込んできた黒服の一人が、沙々耶を抱きすくめていたメイに駆け寄ってくる 助けに来たのか、そう沙々耶が思った瞬間 手にした警棒のようなものでメイが殴り倒される 沙々耶から引き剥がされ、床を跳ねるように転げてぴくりとも動かなくなるメイ 「『ウィンチェスター・ミステリー・ハウス』の契約者、沈黙。確保します」 手際良く拘束衣に捻じ込まれていく小さな身体 その素材は奇妙な紋様が描かれており、都市伝説能力を阻害するものである事は容易に想像ができた そして頭部には、申し訳程度に呼吸ができそうな穴だけが開いた、頭部全体を覆う鉛の仮面が被せられてがちりと施錠までされる 「待ちなさいよ、あんたら……メイに……何するのよ……」 掠れた声でそう囁くも、それはばたばたと作業を続ける黒服達には届かない 「被害者らしき一般人少女、確保します。治療の後に記憶処理を実行予定、本部の処置室の準備を要請」 「了解」 「待てって……言ってるでしょ……」 止める事も何もできない 担ぎ上げられ運ばれていくメイを目に焼き付けながら、沙々耶の意識はそこで途絶えた ――― 「あーもー、何であんたら過激派の連中は、いちいち癪に障るやり口なのかなぁ」 二人の少女を荷物のように運ぶ黒服達の前に立ち塞がる、息を切らせた少年の姿 その服装は彼らと同じ、黒いスーツと黒いサングラスの黒服スタイルである 「悪いけど、その子らの保護は俺らが『第三帝国』から正式な要請を受けてるんでな。手加減してやるから、大人しく後始末だけして帰るんだな」 ぐいと突き出した左の拳 その甲に鳥居の形をした紋様が浮かび上がる 続けて腕を包むように浮かび上がる五十音の平仮名、0から9の数字と、はい、いいえ、男、女といった文字 それらが腕を離れ広がり、鳥の翼のように大きく広がり 「こっくりさんこっくりさん、おいでましたらまず一発!」 「はいなー!」 「ほいさー!」 「ちょいやさー!」 少年の肩に浮かび上がる、狐、狗、狸の耳と尻尾を生やした三人の幼い少女の姿 少年が右手に握り込んでいた十円玉を指で弾き上げると、空中でぱしりと掴んで弓に矢を番えるように後ろへと引き絞る 手の甲から垂直に浮かび上がった鳥居の紋様をターゲットサイトのように覗き込み、正面に立っていた黒服の額に狙いをつけると 「射撃系か!」 即座に散開し、壁や瓦礫の陰に身を隠す黒服達 だが 「おい、お前の頭」 「なに……いっ!?」 先程、ターゲットサイトに捉えられた黒服の額に浮かび上がる『はい』の文字 それが何かを確認する間も無く、その文字の場所へと寸分違わず十円玉が直撃した 弾丸のような速度で飛来した十円玉は、何事も無かったかのようにちゃりんと床の上に落ち、その一撃を食らった黒服はそのままどさりと倒れ伏した 「一度ターゲットすれば自動追尾か」 「ターゲットされるな、遮蔽物を利用して仕留めるぞ」 その言葉に、少年はにやりと笑う 「こっくりさんこっくりさん、物陰に隠れてる過激派野郎は全部で何人だ!」 その声と同時に、壁の陰にいた黒服の目の前に獣耳の少女達がいきなり現れる 「ぜんぶでー!」 「しちにんー!」 「だよー!」 現れては消える獣耳少女が、黒服達の額をぺちぺちと叩いていき その額には先程の黒服のように文字が浮かび上がる それらの文字はそれぞれ一文字ずつ、『ぜ』『ん』『ぶ』『で』『7』『に』『ん』 「たーげっとー!」 「ろっくおーん!」 「れっつしゅーと!」 一瞬で少年の元に戻った少女達 少年は先程と同じように十円玉を引き絞り、放つ 十円玉は空中で軌道を変え、正確に『ぜ』の文字が浮かび上がった黒服の額を強打し昏倒させる 跳ね返った十円玉は勢いを落とす事なく、続けて『ん』の文字が浮かび上がった黒服に牙を剥く そして、二枚目の十円玉がちゃりんと床に落ちた時 少年以外の黒服は全員撃ち倒されていたのだった ――― 「待てって言ってんでしょうが!?」 沙々耶は意識を取り戻すと同時に、勢い良く立ち上がりそう叫んでいた の、だが 「ここ、何処よ」 温かく、湿度の高い空気 狭いようで広い空間は妙に音が響く 立ち上がった身体はやや熱い程度のお湯で濡れそぼっており そして何より、沙々耶は全裸だった 「……お風呂?」 そこは石造りの露天風呂 ただ湯船と洗い場より遠くが湯煙で隠されて、何も見えないという点が異様に不自然ではあるのだが 「……お風呂では……静かにするべき」 ぼそり、と そう呟いたのは、沙々耶の傍らで湯にとっぷりと使った女 「お風呂は……清潔さのためもあるけど……心身の癒しのためのもの」 そう言われて、沙々耶は気付く 骨の髄まで染みていたような疲労感が無くなっている そして、ざっくりと切られていたはずの太股にも痛みは無く、その傷跡すら無くなっている事に 「治って、る?」 「疲労回復……打ち身……切り傷……何でも効く……それが……お風呂の……温泉の癒しの力」 勿論、実際の温泉にそんな出鱈目な治療効果は望めない これは彼女、Z-No.4126の契約都市伝説『癒しの秘湯』の効果である 「私がもう治ってるなら、メイは……私と一緒にいた子は!?」 「そっちも……私の同僚が保護してる……過激派の連中は……未だにこそこそ活動してるから……困る」 はふうと息を吐き、ずぶずぶと湯に沈んでいくZ-No.4126 鼻先まで湯に沈み、吐く息でぷくぷくと泡を立てながら、仁王立ちしている沙々耶にちらりと視線を向ける 「……何?」 「……胸……おっきい」 ぷくぷくと泡が弾ける音に混じって漏れる、羨望の声 「世の中……温泉の効能に豊胸なんてのは……都市伝説でも無い……美肌とか若返りはあるのに」 「牛乳飲むとか揉んでもらうとか、そういう都市伝説ならゴロゴロあると思うけど」 「……他の人にしてもらうのは……恥ずかしい」 そう言うとZ-No.4126は、ぶくぶくと頭まで湯に沈んでしまう 「それはともかくとして、保護してくれてる子はどこ? 心配掛けたくないから、顔合わせておきたいんだけど」 「Z-No.592が……色々事情を聞いてる……騒動の原因……放っておくとまずいらしいから」 ざぷりと頭を上げて語るZ-No.4126の言葉に、沙々耶の顔が苦渋に歪む 安全が確保されたせいか、それとも風呂の効能のせいか やや気が抜けていて忘れかけていた、ヴィッキーの顔が脳裏に再び浮かび上がる 「あの女か……『組織』の方でどうにかしてくれるのはありがたいけど、とんでもなく厄介よ?」 「でも……誰かがどうにかしなきゃ……いけないでしょ……それも……できるだけ早く」 ドクターの研究成果は、元々『組織』のHナンバーとの協力体制で完成させたものだ それが奪われて悪用されようとしているのならば、奪還に協力するのも当然といった話らしい 「敵の正体や……居場所が不明瞭らしいけど……丁度……そういうの探すの……得意なのがいるから」 そう呟いたその時 湯煙の向こう側で、がらりと引き戸を開く音がした 「おーい、話ついたぜー! 俺、これからその悪党探してシメてくるから、『第三帝国』の子達は宜しく頼むわー!」 ずかずかと浴場に踏み込んできた少年、Z-No.592の姿に、沙々耶とZ-No.4126の表情がびしりと固まる 「あ、まだ済んでなかった? 悪い悪い」 わたわたと目隠しをしようとする獣耳少女達だが、そんな事を気にした様子もなくにかりと笑う その笑顔に、頑丈そうな檜の手桶が飛来し豪快にめり込んだ 「……お風呂に……服着て入ってくるな」 「あ、突っ込むところはそこなのね」 ぶっ倒れて目を回すZ-No.592を、ざぷりと湯船から上がったZ-No.4126が、襟首を掴んでずるずると引き摺っていく 「あなたは……もう少しゆっくり……お湯に浸かっていって……私は……こいつを仕事に戻らせるから」 ぺたぺたと濡れた足音を立てて、湯煙の向こうへと消えていく二人の影 それを見送った沙々耶は、ふと気が付く 「そういえば、どうやって出るんだろうここ」 Z-No.4126の特殊空間である浴場は、Zナンバーの詰め所に繋がっており 浴場の出入りを知らせる呼び鈴の存在を知らずに全裸で出て行った沙々耶のせいで、Zナンバー男性陣が大慌てをする事になったのであった 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ