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2023年9月23日 出題者:スノーガール タイトル:「ウミガメのこうら」 【問題】 年の差が3年あると言われたので、男は仕事に失敗した。 一体どういうこと? うみたまfeat.かちわりの種さん 【解説】 + ... 男はマジシャンのタートル渡辺。 マジックショーで十円玉をビンの中に瞬間移動させるマジックを行った。 一見成功したかに思われたが、十円玉の年号が「平成元年」から「平成四年」に移動の前後で変わっていることを 観客から指摘され、別々の十円玉であることがバレてしまう。 必死に誤魔化そうと次のパフォーマンスに移った渡辺は、その後もミスを連発。 ショーは失敗に終わってしまった。 [かちわりの種さんからいただいたテーマ] 日本硬貨に関するウミガメのスープをお願いします! 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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※「ナカサキさん」「此と彼の狭間」の続きです 未読の方は先にそちらをご覧になることをお勧めします 唐突だけど、私は階段から落ちた。そして気付くとこのベッドに寝ていた。 長い夢の中で、ダイレクトに生死に繋がる出来事があったのだけど、それは前に語ったとおり。 今はまだ、病室のベッドの上。窓の外は夕焼けで、病室は紅で満ちている。 まつり姉さんは私に、どうやって帰ってきたのか、と訊いた。 なんだかその尋ね方は興味があるからではなく、ただの確認だと断ってから訊くようなさっぱりしたものだったから、私は少しむすっとして、「後ろから呼んでくれたから」と答えた。 それに対する返答でさえ「そう。」という簡潔極まりないもので、私が更に苛立ってしまったのも無理はないはずだ。 おいおい、妹が生きるか死ぬかという目に会ったんだからもう少し言い方ってもんがあるんじゃない? 姉さんは一度外を見やり、そのまま静かに言った。 「私はたぶん、誰がいつ死んでも悲しまないよ」 私に振り返った表情は逆光のおかげで判然としなかったが、それでも何かを憐れむような目をしていたのは忘れられない。 「…ごめん、姉さん。なんだって?」 少々オーバーリアクションのような気もするが、私は耳を疑った。この人をいい姉だと思ったことは少ない、だけどこんな非情人間宣言を聞いてしまうとは思いもしなかった。 「私は…大切なことを知ってるから」 姉さんはフルシカトを敢行するつもりでいるらしい。無言で先を促してやる。 「かがみ。人はね?…いつか必ず死ぬの」 …そりゃ、わかってるけど。 「いい機会だから話してあげる。私が高校生の頃の話よ」 数年前。姉さんが高校に入って、初めて迎える秋。 語り部 かがみ→まつり 私には、親友がいた。 高校に入って初めてできた、親友と呼べるその子は、なんの取り柄も無い、どこにでもいる女の子だった。 ただひとつ、他の友達と違ったところがある。オカルト好き、というその点に置いて、私とおもしろいように波長が合った。 他にも何人かそういう趣味の子はいたけど、自分は好きというより、実際に見えてしまう。大抵の人間が話す「オカルト」だとか「心霊現象」は、自分の見えているものと完全に矛盾しているものだった。 だから私は、そういう輩は鼻で笑っていた時期もあった。…のだけれど。 その子の話にはその矛盾を見出だすことができなかった。いつも的確に、私と同じものを見て、私と同じ意見を持った。 私は確信したものだ。ああ、この子も本物だ、と。 親友と一緒に様々なことに足を突っ込んだ。心霊スポット巡りはもちろん、怪しげながらも可能性のありそうな黒魔術や降霊術まで。 ほとんどの場合、それらに効果は無く、ただの骨折り損になることばかりだったのだけれど。 そんな彼女が、「『コックリさん』をしよう」と誘ってきたときも、私は迷うことなく快諾していた。 かがみです。 コックリさん…というものを知らない人はいるだろうか? 紙に鳥居、五十音、数字とはい・いいえ…等を書いて、十円玉などを置いて、 『狐狗狸さん』を呼んで、質問に答えてもらう。 地域や年代によってその方法や呼び方に違いは見られるけど、オーソドックスな方法としてはこんな感じ。 「…先に言っとくけど、『コックリさん』は一種の集団催眠なの」 ひとりでは信じられないものでも、数人集まると他の皆が信じてる、だから『なにか』がいるんだ…と思ってしまう。 十円玉を動かしているのは自分だけど、『なにか』を信じているから自分で動かしていることに気付けない。 誰かが十円玉を動かしていると、『なにか』が動かしているのだと、信じてしまう。 「だけどそのときの私はそれを知らなかった。だから私も参加した。」 姉さんは淡々と語る。まるで他人事のように。 「あのとき、もし私がそれを知っていて、バカバカしいからやめろ、と言っていたなら。あの子は─」 姉さんの話に戻ろう。 親友には、彼氏がいた。 私も親友も、オカルトというあまり健全ではない趣味を持ってはいたが、だからといって他人との交流が無かった訳ではなく、人並みに友人もいたし、恋人もいた。 ある日の放課後。私と親友、その彼氏、それからふたりのクラスメイトの五人で「コックリさん」をすることとなった。 徐々に紅に染まりつつある教室、そこで紙に五十音をつらつらと書いている間も、なにも感じることはなく、「これは何も起きないかもしれない」と思っていた。 やがて舞台は整い、紙の鳥居の部分に乗せた十円玉に五人が指を当てる。 『コックリさん、コックリさん…』と呼び掛けながら、私は親友の顔を盗み見た。 その顔は無表情そのもので、なにか不気味なものを感じたその時。 十円玉が、つー…っと紙の上を滑った。 きゃあ、と盛り上がる面々。その中で親友が一言、静かに 「コックリさんですか?」と尋ねた。 十円玉がまっすぐ移動し、『はい』の上で停止する。 ざわつく面子の中で、私は周囲の気配を探っていた。 何も感じない。「これ」がなにかの仕業なら、その「なにか」はどこかにいるのに。 私は「なにか」に尋ねてみる。 「お尋ねします。○原×子の好きな人は誰ですか?」 それはこのコックリさんに参加しているクラスメイトの名前だった。左から、もうやめてよ、と恥ずかしがるような声が飛んでくる。 十円玉は五十音の上を、ある人物の名前を示すように移動する。左からきゃあ、などと聞こえてくる。 恥ずかしがることはないのに。動かしているのは本人なんだから。 それを皮切りに、「コックリさん」は儀式ではなく遊びとなった。想い人から試験範囲まで、様々な質問が飛び交ったが、依然として「何か」の気配を察知することはできなかった。 だが、唐突に。 「それ」は姿を現した。 先刻まで何も感じることはできなかったのに、今は「何か」が確かな存在感を持って、この紙を見下ろしている。 どこだ、と辺りを見渡すと、すぐに見つけることができた。 「それ」は親友の背中に手を添えて、じっと十円玉を見下ろしていた。 親友は気付いていないのだろうか、何か物思いに耽るような表情で、同じように、十円玉を見下ろしている。 「もうやめよう!」 自覚は無かったけど、かなり張り詰めた声になってしまっていたようだ。騒がしかった教室が、水を打ったように静まり反る。 「ねえ、気付かないの?ヤバいよ、そいつ」 親友は私の言葉に顔を上げる。その顔は…まだおもしろくなってないのに、とでも言いたそうな… 「そいつ」が動いた。のそのそと、まるで巨大な影が重い体を引き摺るように、歩く。 「コックリさん、ありがとうございました。もうお帰りください」 十円玉はさっきまでの動きとは違い、ジャッ、と音を立てて動いた。『いいえ』の上まで、一気に。 悲鳴が上がる。 …紙との摩擦で、指が熱い。だが五人とも、十円玉から指を放すことができない。 それがコックリさんのルール。しかし、今は「放してはいけない」ではなく、「放すことができない」。 皆が一斉に、口々にコックリさんに帰るよう呼び掛ける。が、十円玉は『いいえ』の上から動こうとしない。 「そいつ」はまだ歩いている。五人の周りを、ゆっくりと。 …「そいつ」が後ろを通り過ぎたとき、悍ましい寒気が背中から脳髄へ突き上げた。 やばい、こいつは相当ヤバい! 黙っていた親友が、囁くように、呼び掛ける。 「どうすれば、帰っていただけますか」 十円玉は、五十音の上を走り始めた。ジャッ、ジャッと音を立てながら。 『だ』『れ』『か』『ひ』『と』『り』『い』『け』『に』『え』『に』 …誰かひとり、生贄に。 …一瞬の静寂。そして、耳をつんざくような悲鳴。 ダメだ、皆パニックになってしまってる。私ももう、どうしたらいいのかわからない。 …そいつが五人の周りを歩きながら、十円玉を移動させる。 『だ』『れ』『に』 …私は、こいつを知っている。 ただし、もっと小さいヤツだ。 『し』『よ』『う』 「思念」の中で、最もタチの悪いヤツ。…「殺意」。 『か』『な』 ただし、こんなでかくて強いのは、今まで見たことがない。 死に逝く人間が、ここまで強い「殺意」を残して行くなんて話、聞いたこともない。 『き』『め』『た』 ここまでの「殺意」をカタチにできるのは、そう… 生きている人間。 「…!!!」 十円玉が『決めた』と示したとき、…親友の彼氏の首を掴もうとしている「そいつ」を、視界の端で捉えた。 「逃げてっ!!」 と叫び、その彼氏に向き直った瞬間、 「殺意」は、跡形も無く消えていた。 そして、皆が十円玉から開放され、床にバタバタ、と尻餅をつく。 皆が一様に言葉を失っている中、私はそいつの姿を探したが、…見つけることはできなかった。 姉さんはそこまで一気に語り、一息ついた後、 「その後、なんとか皆を落ち着かせてね。もういない、大丈夫だ…って、帰らせたんだけど」 はあ、と溜め息をひとつ吐き、心底気分が悪い、とでもいうように、 「親友の彼氏が、踏切事故で死んだ」と言った。 …。 「親友も、ショックで寝込んで、塞ぎ込んじゃってね。…ちなみにその子、コックリさんの一件、ほとんどなにも覚えて無かったんだけど」 …まさか。 「もしかして、かがみにもわかるんじゃないかな。親友の彼氏を殺した犯人」 さっきの、子供故の純粋な殺意、というフレーズが脳内を駆け巡る。 「姉さんの…『親友』」 「…ご名答」 でも、…そんな…。 「あの子に明確な殺意があった訳じゃないの。あの子は彼氏の死を望んだんじゃない。…あの子が望んだのは…」 おもしろさ。 半ば遊びと化してしまったコックリさんに嫌気がさした。でも、『もしも』誰か死ねばおもしろい。『もしも』自分の彼氏が死んだなら、自分は悲劇のヒロインだ。 なんて、そんなことを思っていたら…。 「トビキリのヤツを、自分で生み出してしまった」 …。 「それが、私が一生で一度だけ目にした、殺人劇」 ……。 「ね、かがみ。わかる?」 …姉さんの顔は、逆光で─ 「人間なんてね、他人の思考ひとつで、死ぬの」 …幽霊なんかより、生きている人間のほうがよっぽど恐ろしい。 …そんな考えが、私の身を震わせる。 「…どうしてかな?かがみ」 …? 「人間はいつか死ぬんだって、みんなわかってるはずなのに、 自分が、親が、兄弟が─」 一旦、息を吐く。 「─自分の大好きな人が、自分の大切な人が、 数時間後、数秒後に死ぬ訳がない─なんて…」 「どうして無条件に信じられるんだろう?」 …それは、…何故だろう。 姉さんの言ったことは、たぶん正しい。 人間なんて、いつ死ぬかわからない。 …それなら、正解は… 「もし明日死んでもいいように、今日を楽しく生きてりゃそれでいーの」 姉さんがいつか言っていた。そのときはただ、なにかと怠け癖のついている姉さんの言い訳くらいにしか思ってなかったけど。 姉さんが窓の外を見て、呟く。 「ほら、今もどこかで…誰かが死んでる」 おしまい
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「なにこれ」 夕暮れの学校は不気味だ。生徒が全員帰っていればなおさらだ。が、教師という職業上、そんな事を気にしてはいられないし、すぐに慣れるだろう。 そんな事を考えながら廊下を歩いていると、ソレを見つけてしまった。 これは何だ?なんでこんな物がココに?いや、まあ、小学校にある事はおかしくないのだけど。二ノ宮金次郎の像だし。 問題は、なんで二ノ宮金次郎が校門じゃなくて廊下にいて、目の前で薪を持った手を振りかぶっているのかだ。 「うおわっ!」 突然振り下ろされたソレをすんでの所で避ける。 …………よし、逃げるか。 今のは絶対に殺す気だったからな。なんで銅像が動いてるのかを考えるのは後でいい。 今手元にあるのは熱々の缶コーヒーぐらい。ただの強盗ならこれを浴びせるが、あれに効果があるとは思えないしな。 「さらばだ、二ノ宮さnって足速っ!」 なんだよそれ!普通こういうホラー系の敵ってゆっくり動くもんだろ!最近のゾンビ映画のゾンビが全力疾走するからって真似しなくていいんだよ! しかし、走る銅像ってなんかシュールだな。シュールの意味は知らないけど。そんな事調べるのは後でいい。 ん?あそこの空いてる教室に逃げるか。 扉閉めた。鍵かけた。よしオッケー………………? いや駄目じゃん! 俺はこのまま玄関まで走るべきだった。 鍵かかる扉って教室の後ろだkガンッ!! 「あ、こいつ馬鹿だ」 わざわざ扉壊そうとしてやがる。急がば回れも知らないのかよ。 しかし、どうしようか。教室から出たらまた追いかけっこだし、このままここにいるわけにもいかないし。 「助けてあげよっかー?」 「え?」 なんだ?誰もいないと思ったけど、と見回してみても教室には俺しかいない。なにこれ幽霊?こわーい。 とか、ふざけてないで声の主を捜してみる。ああもう!うるさいよ二ノ宮さん!扉が壊れるだろが!あ、てか本当に壊れそう。やばいな。 「おーい?無視しないでよー。契約したら助けてあげるよー。」 声のする方を見れば、いろいろ書かれた紙と十円玉。どう見てもこっくりさんです。こっくりさん禁止って校則に違反した生徒がいやがるな。 「聴いてるー?契約するなら十円玉に触ってー」 俺は迷うことなく十円玉に触る。契約ってのが何なのか考えるのは後でいい。助けてくれるってんなら従うまでだ。 「契約かーんりょー」 そうして現れたのは、まだ十歳にも満たないであろう容姿の女の子だった。ただ本来、人の耳のある場所には 「犬耳?」 「狐じゃー!!」 子供に怒られた。 「さーて、それじゃこの『こっくりさん』が助けてあげよー」 「どうやったら助かるかでも教えてくれるのか?」 だったら早くしてくれ。もう二ノ宮さんが入ってきてる。 「教える?んー、わたしそんな能力持ってないなー。わたしにできるのはこんなだしー」 ズガンッ!! 突然の轟音に耳を塞ぐ。 「むー、さすがに硬いなー」 見れば二ノ宮金次郎像に十円玉が突き刺さっていた。 「ねー、小銭もってないー?」 「え?あぁ、三十円くらいならあるけd「借りるねー」え?」 俺の三枚の十円玉がふわりと浮いたかと思うと、ガガガンッッ!!! 十円玉が弾丸の速度で二ノ宮金次郎にぶつかった。ぶつかった十円玉はすぐさま離れ再び弾丸となる。 「わたし狐とかじゃなくて浮遊霊を呼び出してるタイプのこっくりさんなんだー。 霊って元人間だからさー、人間が死んだらいきなり物知りになったりするわけないからー。どんな事でもわかる能力とかじゃないんだー。 できるのは小銭を動かす事だけー。しょぼい能力だー」 だが、その能力で二ノ宮金次郎像には亀裂がはいり、欠けていく。 そして、もはや勝ち目は無いと感じたのか、二ノ宮さんは踵を返し、逃げだした。 「ばいばーい」 「逃がして大丈夫なのか?また襲ってくるんじゃ」 「あなたは死なないわー。わたしが守るものー。」 パクった!? 「まー、わざわざ契約者を襲う都市伝説なんてそーいないしー。大丈夫だよー。 他の人間がどうなってもいいしー」 いいのか!?てか俺の気分が悪いわ!! 「これからよろしくねー、契約者ー」 「よ、よろしく?」 契約について、もっと考えた方がよかっただろうか 終 「そういえば他の人間はどうでもいいって、なんで俺は助けてくれたの?」 「え?えと、一目惚れ、して……///」 「ごめん、俺ロリコンじゃなちょっ、まっ、泣かないで!!」 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
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悪の秘密結社 11 ぴん、と 金属を弾く澄んだ音が響く 空中踊る十円玉をぱしりと掴み取り、くいと引き絞る 「こっくりさんこっくりさん、ヴィクトリアとかいう女の隠れ家はこの先か」 その言葉に応じて、三Z-No.592の肩に群れていた人の獣耳尻尾の少女達がぱっと散開し、頑丈そうな鉄扉に群がっていく 少女達が嬉しそうにぺしぺしと扉を叩くと、扉に『こ』『の』『と』『び』『ら』『の』『さ』『き』という文字が浮かび上がっていく 「ひのふの……八文字か、充分だな」 「がんばったよー」 「ほめてほめてー」 「あとでなでてー」 腕に群がる少女達から、爆発的に膨れ上がった霊力が十円玉に注がれる 「いちげきひっさーつ!」 狐少女の号令と共に放たれた十円玉は、轟音と共に冷凍用の倉庫ほどもある鋼鉄製の扉を易々とひしゃげさせ、建物そものを揺るがせた 「お、吹っ飛ばなかったか。すげぇ頑丈」 曲がった極太のビス数本で、辛うじて壁にぶら下がっていた扉を、豪快に蹴り飛ばすZ-No.592 暗い下り階段を、壁に引っ掛かり表面を削りながら転げ落ちていく扉だったもの 「さーって、お邪魔しますよーっと」 ポケットに手を突っ込んで、じゃらりと十円玉の量を確認し Z-No.592はきゃいきゃいとはしゃく少女達を率いて、階段を軽い足取りで降りていく あちこちが落ちた扉に削られへこまされたコンクリートの階段を、こつこつと どこか色合いのおかしい照明に照らされて、深く深くへと 「あー、なんつーかこれ、アレかな」 表向きは古臭いビルでしかなかった建物の地下に、洞窟でもくり抜いて最新の軍事基地でも差し込んだかのような、ちぐはぐな通路が伸びている光景 無意味に無駄に無闇に、あちこちでちかちかと明滅するランプ Z-No.592はぽんと手を打つ 「悪の秘密結社、ってやつか」 通路の先に、じわりと浮かび上がるように現れる、黒い全身タイツのような姿の戦闘員達 「正義の味方ってガラじゃないんだけどね、俺」 質量を感じさせない、奇妙なステップで向かってくる戦闘員達に、くいと腕を突き出して 「まあ、アレだよ。乗ってやる」 十枚ほどの十円玉を握り込み、Z-No.592は叫ぶ 「こっくりさんこっくりさん! どうせこいつら、一発でぶっ倒せんだろ!」 「はったおせー!」 「ぶったおせー!」 「ですとろーい!」 飛び交う狐、狗、狸の少女達が、戦闘員の額に、左胸に、次々と触れて『はい』の文字を浮かび上がらせ 「それじゃあまとめて! さようならっと!」 その手から放たれた十円玉は絡み合うような軌道で通路を縦横無尽に駆け、戦闘員達の頭部を、胸を、容赦無く貫いていく 「個も持たねぇがらんどうの雑魚は引っ込んでな!」 「じゃあ、雑魚でなければいいのね?」 ぱきん、と 乾いた音を立てて、十円玉の一枚が真っ二つに割れる 「ようこそ、我ら『悪の秘密結社』の秘密基地へ」 満面の笑顔で両手を広げ、心の底から歓迎の意を表した、似た面影を持つ数人の女 「あんたがヴィクトリア? ああ、あんた『達』かな?」 「ええ、近しい方々からはヴィッキー、もしくは教授と呼ばれています。以後お見知り置きを」 「んで、後ろの毛色の違う連中は?」 Z-No.592が放った十円玉を叩き割った何者か その姿は、人間の造形に昆虫の外殻を貼り付けたような、不気味な姿 戦闘に立つ一人は、すらりとした赤い鞘翅を背負った女性のような姿をしており 大きな複眼に覆われた頭部と、人の面影を残した頬から顎のラインを隠すように覆う甲殻が、僅かに震える 「ネエ」 感情の篭らない声が、二の句を告げる 「ワタシ、キレイ?」 「『口裂け女』みたいな文言だな。まーフォルムは綺麗だと思うぜ、嫌いじゃない」 「キレイナノ? コレデモカ!」 口元を覆っていた甲殻がばくんと開き、昆虫らしい大きな顎がぎちりと開く 床を蹴り滑るように迫り来る赤い昆虫人間 その腕を覆う甲殻が変形し、蟷螂のような鎌が、蟹のような鋏が現れる 「オマエモオナジカオニシテヤロウカ!」 「まるっきり『口裂け女』じゃないかこいつ。お前、何しやがった」 視線はヴィッキーに向けたまま、赤い昆虫人間の刃を掻い潜り懐に潜り込み 普段は腕を支点に弓のように開くこっくりさんの台紙型の力場を、親指と人差し指の間に展開して、パチンコのように十円玉を番える 「こっくりさんこっくりさん、虫っぽいこいつの装甲薄いのはどこだ?」 ぽつぽつと、赤い昆虫人間の腹部に浮かび上がるいくつかの『お』『な』『か』の文字 「悪いが、手加減できそうなほど余裕のある力量差じゃなさそうなんでな」 ずどん、と 鋭い衝撃音と共に赤い昆虫人間の身体が浮いて、突っ込んできた勢いそのままに空中に放り投げられ、通路に叩きつけられ転がったまま動かなくなった 「もう一回聞くが……こいつらは何なんだ?」 「我々の悲願ですよ」 ヴィッキーは笑顔のまま、苦労して作り上げたものを見せびらかすように、興奮を隠さず語る 「『悪の秘密結社』には、やはり怪人が必要でしょう?」 「今まで作れてなかったのかよ」 「殺して、死体から自分を模した『フランケンシュタインの怪物』を作ってはいたんですが……それはただの死体人形ですからね」 ねー、と顔を見合わせて肩を竦め合うヴィッキー達 「やっと私の趣味に合う方法で怪人を作るための技術を手に入れて、もう嬉しくてたまらないんですよ」 「随分と趣味が悪いこったな」 「そりゃあもう、『悪の秘密結社』のプロフェッサーたる者が、趣味が悪くないとダメでしょう?」 そう言うとヴィッキーは、きらきらと淡く輝く結晶体をポケットから取り出す 「これ、何だと思います?」 「俺に質問をするかね」 するりと十円玉を取り出し、腕に展開した台紙の上に置く 「こっくりさんこっくりさん、あれ何だ?」 その言葉に反応して、十円玉の上に手を置いた少女達が、やや戸惑いを浮かばせながら十円玉を動かしていく 十円玉が指し示した文字は『と』『し』『で』『ん』『せ』『つ』 「都市伝説?」 続けて少女達が指し示したのは『は』『な』『こ』『さ』『ん』という文字 「花子……さん」 その言葉に反応して、結晶体を持ったヴィッキーの後ろで、他のヴィッキーがぱちぱちと手を叩く 「優秀な都市伝説と契約しているのですね。素晴らしい」 「あんたに誉められても嬉しかないけどな……それが『花子さん』ってのはどういう意味だ」 「文字通りの意味ですけどね?」 手のひらの上で結晶体を転がし、弄びながらくすくすと笑い声を上げる 「都市伝説の人間化の研究、ご存知ですか?」 「それをかっぱらった馬鹿を叩きのめすために来たんだけどな、俺は」 「まあ研究内容を知っている前提でお話させてもらいますよ? 都市伝説の人間化というのは、手っ取り早い話……都市伝説の意志と記憶、つまり『魂』を取り出して保存、残る都市伝説要素のエネルギーを材料に人間の身体を構築するという錬金術です」 「らしいな。それが怪人を作る事にどう繋がるんだよ」 「簡単ですよ。『魂』を取り出した後のエネルギー、都市伝説としての存在そのものを結晶化したものが、これです」 ヴィッキーがぱちんと指を鳴らすと、背後に控えていた怪人がすいと道を開け 戦闘員が、一人の若い女を引き摺ってくる 「この結晶を、人間と合成するとどうなると思います?」 「……っ! こっくりさんこっくりさん、あいつの――」 Z-No.592が言葉に紡ぐよりも早く ヴィッキーの手の結晶は、焼けたナイフがチーズに刺さるかのように、するりと女性の後頭部に差し込まれる 「あ、ああああああ、ああああああああああああああ」 がくがくと震えながら、頭を押さえ身体を丸める女性 「契約という共生をするにせよ、呑み込むという支配をするにせよ……そこには互いの意志が存在しますが。それを介在しない場合、都市伝説というエネルギーに都市伝説という個が存在しない場合」 ぷちり、ぷちりと ぎちり、ぎちりと 音を立てて、女性の身体が変貌していく 「人体は、都市伝説というエネルギーを排除しようとします。強固な意志があれば充分可能なのかもしれませんが……例えば、脳改造などで命令を聞くだけの木偶人形などの場合」 髪の毛が抜け落ちて、頭部を覆う黒いおかっぱにも見えなくもない外骨格 肌が変質して盛り上がる甲殻の胸部を走る赤いラインは、吊りスカートの名残か 「本能と肉体が都市伝説エネルギーを拒否し排除しようとするものの、それは体表に留まりながら内部に浸透し……やがて変質したまま一体となるわけです」 腰周りに鎧のようなスカートのような甲殻が広がり 出来上がった『もの』は、『トイレの花子さん』をモチーフにした『怪人』としか言えない代物だった 「まだ一人につき一つの都市伝説しか埋め込めませんが。この結晶を複数埋め込めたり、取り外し可能にしたりするアタッチメントも製作中ですからご期待下さいね」 「なるほどね……こりゃまあ確かに、放っておくとやばそうだ」 「あなたの後ろのそれも、放っておくとまずいんですが。修理してはダメですか?」 「悪の秘密結社の怪人なんて、倒されてナンボなんじゃないのか?」 「それはそうですが。ではそのままで」 ヴィッキーがポケットから取り出したスイッチをぽちりと押し込むと、Z-No.592とヴィッキーの間に強固なアクリル板のような障壁がシャッターのように下りてくる 「最近はただ消滅するだけの怪人が多いですが……古式ゆかしい特撮の怪人って」 にたりとヴィッキーの笑顔が歪む 「死ぬと、爆発するんですよね」 「なっ――」 直後に、背後に感じた熱波と衝撃が Z-No.592の全てを飲み込んだ ――― 辛うじて、意識だけはまだあった だがその身体が原型を留めているのが不思議なぐらいの有様は、見ずともに判る 「こっくりさん、こっくりさん……俺、あとどんだけ、持つ?」 あわあわと泣きそうな顔をしている狐、狗、狸の少女 だが問われた事は問われたままに返すしかできない彼女達は、ただ十円玉を動かすだけしかできない 綴られた文字は『あ』『と』『ご』『ふ』『ん』 「……うっし、んじゃその五分で……こいつら全部、ブッ潰す」 Z-No.592の脳裏に浮かぶのは、目を覚ました途端に親友の心配をし そして、友人の無事を知らされると、今度は悪の存在を必死で伝えようとしていたメイの姿 都市伝説に呑まれかけ、その力と存在を否定されかけてなお、何処かの誰かに向けられる悪を止めて欲しいと懇願するその姿 「あの子に……心配かけらんねぇからな……きっちり……片付けてやんねぇと」 赤くぬめる指先で、焦げて歪んだ十円玉を掴み 突き出した腕に、弓状の力場を展開する 「こっくりさん、こっくりさん! あのクソ女は、間違いなく悪い奴だな! そして……怪人どもは、止めてやるべきだな!」 涙目の少女達が目にも留まらぬ速さでヴィッキー達に迫り その場に居る『悪の秘密結社』側の者、その全ての全身に余す事なく『はい』の文字を刻み付ける 「くたばれ、地獄で懺悔しろ」 放たれた数十枚の十円玉は、ドリルのように渦を巻き 先程の爆発に耐えた障壁をあっさりと打ち砕き、通路そのものを抉り取り、そこにある全てを粉微塵に粉砕していった ――― 重い地響きが伝わってくる様子に、さほど動じた様子も無くスピーカーの向こうで大首領がふむと唸る 《大丈夫かね、この基地は?》 「大丈夫でしょう。大首領の間はおろか、この研究室にすら届きませんよ」 笑いながら、ヴィッキーは一抱えほどもある大きなガラス容器を引っ張り出す それは大小様々なケーブルが容器の内部まで続いており、それに詰められたものに接続されていた 「あの黒服の少年は少々勿体無いですが、実験段階の怪人を相手に遊んでもらって、データを収集する事にします」 ガラス容器の中には、大量のケーブルやチューブが接続された、ミイラのような老婆の首が溶液に漬されていた それは、『ヴィクター・フランケンシュタイン』と契約したオリジナルのヴィクトリア 「さて、魂を移し変える技術が手に入った事ですし、実験も充分にしたので活用させてもらう事にしますよ。『フランケンシュタインの怪物』に任せ切りでは、『私』も面白く無いでしょうから」 そう語りながら、やや表情に残念そうな色を隠せない様子もある 「できれば、エルフリーデ女史か……メイちゃん、沙々耶ちゃん、いずれかの肉体が欲しかったですね。かつて善良な人間だった肉体を乗っ取るとか、悪の華でしたし」 溜息を一つ吐いて気を取り直し、ヴィッキーはいつもの調子に戻り 紋章の刻まれたレリーフの、大首領の声を伝えるスピーカーに向かってヴィッキーは深々と頭を下げる 「『私』のより一層の忠誠と悪意にご期待下さい、大首領閣下」 前ページ / 表紙へ戻る / 次ページ
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■新畑科乃(あらはた しなの)■ 16歳 女 図書室に魁!男塾が全巻揃ってる事で有名な私立言霊学園に通う女子高生。 右目を隠す様に伸びた前髪とツインテール、悲しいまでの幼女体型が特徴。 催眠術同好会に所属していて根が単純な相手になら催眠をかけられる。 催眠に用いる道具は糸で吊るした五十円玉。 五円玉じゃないのは五十円玉の方が効きそうだから。 催眠をかける時左目に何かどっかで見た様な赤いマークが浮かんでるのはたぶん気のせい。
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2023年11月18日 出題者:かちわりの種 タイトル:「WE R LIARS」 【問題】 万や億とは比べ物にならないほど桁違いの金がある。 結託し、数人がかりでその金に手をつけた人達は、仲間の中に嘘つきがいると思った。 なぜだろう? 【解説】 + ... とある中学校のオカルト部。 メンバーはコウジ、サトル、カイ、シオリ、そして部長のタツヤの五人。 彼らは「こっくりさん」をやることにした。 五十音が書かれた紙に、タツヤが持参した十円玉が置かれている。 五人とも人差し指を十円玉に置き、こっくりさんに語りかける。 すると十円玉がなんと動き出し、次々と文字を示しはじめた。 『お ま え ら を い き て か え さ な い』 張り詰めた空気の中、恐怖や動揺の素振りをする部員達。 だが内心、誰もこっくりさんの仕業だと思っていなかった。 タツヤ(おいおい…誰や動かしてんのは、きっとコウジやな) コウジ(サトルのヤツ、こんなんで皆がビビると思ってんのかよ) サトル(またカイ君の悪戯ですね。まぁ付き合ってあげますか…) カイ(シオリちゃん!皆を楽しませようとしてくれてるんだね!) シオリ(ぜっったい部長がやってるわコレ。ほんとシラケるわぁ) 《非現実》《瞬殺》 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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澪「♪」 律「なんかご機嫌だなー」 澪「ん?ああ朝コンビニで買い物しておつりもらったらさ…」 澪「これ」ジャーン! 唯「十円玉??」 律「これがどうかしたのか?」 紬「?」 梓「あ、ギザじゅうですね」 澪「えへへ、そうなんだー」 律「おー、確かによく見たらギザじゅうだな」 唯「ギザじゅう?」 澪「ほら、ここのとこ。ギザギザだろ?」 唯「へー…あ、ホントだ」 紬「私も見たい見たい!」フンス! 澪「はい」つ十円玉 紬「これがギザじゅう…」 律「たまーにもらうことあるよな」 梓「ですね」 澪「うん。コツコツ集めてこれでちょうど20枚目なんだ!」キラキラ 梓「あ、集めてるんですか…」 澪「ああ!」キラキラ 唯「ギザじゅうって…」 唯「そんなに価値があるものなの??」 梓「いえ…希少ですが普通の十円玉と変わりありませんよ」 唯「なぁーんだ」 澪「なんだとはなんだ!珍しいんだぞ!」 唯「でも十円でしょー」 律「まあそうだな」 梓「そうですね、所詮」 澪「じゅ、十円を笑うやつは十円に泣くんだからなっ」 梓「にゃあ」 唯「あ、鳴いた」 律「ぷっ」 澪「くそッ…」ワナワナ 律「もらったときに気づいたらおおー、って思うけど…」 律「…いつの間にか忘れてて、知らない間に使っちゃってたりするなー」 梓「所詮十円ですしね」 澪「大事にしろよ!」 唯「ただギザギザなだけじゃん」 澪「それは…そうだけど…でも…だって…ギ、ギザギザしてるんだぞっ」 唯「だから?」 澪「いや…そのぅ…」ゴニョゴニョ 梓「しっかし集めてる人なんてホントにいるんですね。私初めて見ました」 澪「うるさいな。人の勝手だろ」 律「私は百円玉の方が好きだな」 唯「私も」 梓「私もです」 澪「なんて夢のない連中なんだ…」 紬「私は百円玉よりもギザじゅうの方が好きよ!澪ちゃん!」キラキラ 澪「えっ、ムギ…本当?」 紬「本当!」 澪「あ、ありがとう……!」 律「百円玉があれば、100均でどんなものでも買えるぞ。それよりもギザじゅうの方がいいのか?」 紬「うん!」キラキラ 梓「律先輩無理ですよ買えません。消費税の計算、忘れてます」ププッ 律「だまれ」 紬「私初めて見たの!こんなお金が本当に存在するのね!」 梓「ムギ先輩、ギザじゅう見るの初めてですか」 紬「うん。そういうお金があるって聞いたことはあったんだけどね」 唯「私も初めて見たけど感動しなかったよ」 澪「唯は黙ってろ」 紬「ありがとう澪ちゃん。こんな素晴らしいものを見せてくれて…」 澪「いやぁそれほどでも…///」テレテレ 律「大袈裟だなぁムギは」 紬「そんなことないわ!だって私、初めてだもの」 紬「十円玉見るの初めて!!本当に実在したのね!!」 唯「え?」 澪「え?」 律「え?」 梓「え?」 紬「え?」 律「かねもちすげーな」 おわり 戻る
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都市伝説 こっくりさん 「こっくりさん」とは 狐と狗と狸の霊魂を指して「狐狗狸さん」と書かれることもあるが、これは当て字である。 また、地方や時代によって「キューピッドさん」「エンジェルさま」など多くの別名がある。 一言で言ってしまえば、「こっくりさん」は占いの一種であり「プランセット」や「ウィジャ盤」の仲間である。 複数人で「こっくりさん」を呼び出し、疑問に答えてもらったりするのである。 「こっくりさん」の手順 オーソドックスな形式は、以下の通りである。 まず、鳥居と50音の文字、さらに「はい」「いいえ」などが書き込まれた紙を用意する。バリエーションによってはアルファベットなども書く。また、鳥居がハート型などになるバリエーションもある。 文字盤の上に十円玉を乗せ、この十円玉の上に数人が指を軽く乗せることで行う。(普通は複数人で行うが、1人でも出来る) 道具の準備が終わり参加者が十円玉に指を乗せたら、次は「こっくりさん、こっくりさん、いらっしゃいましたら、こちらへお越し下さい」と唱える。 そしてしばらく待っていると、誰も動かそうとしていないはずなのに勝手に十円玉が動き出す。 この時に質問を行うと、十円玉が文字盤上を動き回答してくれる。 以上のように簡単な道具で気軽に行うことが出来る。 ただし、途中でやめたり道具をぞんざいに扱ったりすると祟られるとも言われている。 「こっくりさん」の歴史 井上円了氏の研究のでは、「こっくりさん」の発祥は明治17年(1884年)の伊豆周辺であるとされている。 西洋で19世紀ごろに流行したテーブルターニングを嵐で漂着したアメリカの水夫が伝え、日本でマイナーチェンジをし「こっくりさん」になったらしい。 「こっくりさん」の変遷 上で述べたように、「こっくりさん」は「テーブルターニング」から生まれたものであり、当初は現在のように文字盤を使うのではなくもっと「テーブルターニング」に近い形態をとっていた。 3本の竹を上の方だけで束ねたものを広げ三脚状にしたものの上に飯櫃の蓋を被せ、その上をさらに布で覆ったものを「テーブルターニング」と同じように使用していた。それからマイナーチェンジを繰り返し、和風「ウィジャ盤」とも言えるスタイルになったと判明している。 「こっくりさん」の正体 一時期は集団ヒステリー事件の原因となることも在った「こっくりさん」だが、さまざまな実験・調査の結果現在では「不随意運動」という科学的に解明できる現象の1つとなっている。 ‘被験者の知らない事柄に答えられない’点や‘被験者に目隠しを施し、さらに(記憶を頼りに動かされるのを防ぐため)文字盤を回転させると答えが出なくなる’点からコインは「こっくりさん」の実践者が動かしていることが判明し、‘コインを重ねて行うと上のコインが動く’という実験結果からコインは指が動かしていることが証明された(コインがひとりでに動くのなら下のコインから動くはず)。 かくして、「こっくりさん」は「テーブルターニング」と同じく人の無意識下における動きによるものと結論付けられたのだった。 (なお、「テーブルターニング」のほうは19世紀に既にファラデーによって原理が解明されている) 参考文献 朝里樹/氷厘亭氷泉『日本怪異妖怪事典 関東』363頁
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花瓶十円奥 460 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 17 10 30 ID l9MnFhLt ちょっと投下します 先週かな?ママ友に 「花瓶に十円玉入れると長持ちするよ」って言われた 家にも花瓶はあるが、その時は実践しようとは思わず、 「へえ」とだけ返事した しかしママ友の家に花瓶あったっけ?と聞くと、雑誌か何かで 読んだらしい 今は気が進まないが、機会があったら試してみるかと思いながら 週末を過ごした そして月曜日、ママ友が 「どうして十円玉入れないの!」と怒っていた 今はこのままにしたいから、と返事したが、よくよく考えると 何故それを知っているのか疑問になった 他のママ友に聞いてみると、例のママ友は玄関に花を飾ってある家の ママに十円玉布教活動をしているらしい まさか?と思って花瓶を確認してもらうと、次の日の回答では皆さん、 十円玉が消えていたみたい それで例のママ友が怪しいという話になって今日が二日目 どうしてくれようか 461 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 17 13 56 ID ouZ0S3CK 460 花瓶に「浅ましい人がいるものですあなたの事ですが」の 紙を皆で仕込んでおく 464 :[―{}@{}@{}-]名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 17 26 49 ID fQk5XoRz 460 花瓶をビニール袋に包んで保存w しかしいつの間に花瓶をチェックしたんだろ?あと何故10円? 465 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 17 28 59 ID cdQjrW/O 464 銅イオンの効果?で水が腐りにくくなり切花が長持ちすると聞いたことある 人んち訪問して、使用中=水と花の入った花瓶から 10円盗んで回ったんならすごすぎる 532 :460:2010/06/30(水) 23 01 52 ID l9MnFhLt 今大丈夫ですか? 私の家は、平日は私一人なので鍵をかけますが、休日は家族がそろっていて 出入りが多いので、朝の最初に外に出た人が鍵を開け、夜まで 開けっぱなしにしています 他のママ友もだいたいそんな感じで、この習慣は地域性だと思います 例のママは、おそらく週末は鍵が開いていることを利用して、堂々と玄関から 侵入したものだと考えられます。皆さん、花瓶は玄関にありますし 今日の迎えの時の話し合いで、明日例のママを問い詰めることになりました 黙ってCOでも良かったんですが、侵入手口とどうやって十円玉を取ったのかが 分からないので、今後の為に聞き出すことにしました ママ友達も、花瓶からどうやって痕跡を残さずに取りだしたのか不思議がっています 533 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 23 21 12 ID LDieZbs5 玄関から堂々と入れるなら、 花瓶を持ち出して外の溝あたりで水捨てて中身の10円玉取り出して、 玄関脇あたりにある外水道で水入れなおして花を元通りにしておく、ってことくらい できそうな気がするが。 535 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 23 35 49 ID Gk4q+oI0 被害は花瓶の10円? もっとあるんでないかい? 536 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 23 38 35 ID YM8Sg8RI 美川べるのの漫画からとってきたネタじゃなかったの? 本当に実在するとして 気づかれずに花瓶から10円玉盗むスキルあるなら もっと高価なものを簡単に盗めそうだな……。 537 :460:2010/06/30(水) 23 47 42 ID l9MnFhLt 536 ネタではないです。ネタならこんな気味の悪い思いしなくてすみます その漫画って何ですか? 538 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 23 48 44 ID F08Mppfe 細いマジックハンドみたいなの持ち歩いてるのかもね 角砂糖をつまめるようなのとかもあったりするよ 540 :名無しの心子知らず:2010/06/30(水) 23 55 58 ID fX8bk+0k 普通に 箸 じゃない? 721 :460:2010/07/01(木) 16 22 20 ID +/aytObh 今いいですか? それとも纏めてからの方がいいですか? 纏めるなら、今夜か、もしかしたら明日になるかもしれません 結論だけ先に言いますと、例のママは食い逃げで逮捕されました 722 :名無しの心子知らず:2010/07/01(木) 16 25 07 ID XWr8HIOB 10円ドロボウが食い逃げにバージョンアップwww 728 :460:2010/07/01(木) 16 49 07 ID +/aytObh ありがとうございます 例のママをファミレスに連行して聞き出した事 ・もっと高価な物ではなく十円玉にした理由は、記事にあったから (嘘だとやらない可能性が高いから) ・侵入手口はやはり週末の鍵の開いた玄関から ・花瓶の中から十円玉を取り出した方法は、割り箸 ・以前お祭りの時に、他人のポケットから素手で財布を取ろうとしたら 見つかったけど、割り箸で再挑戦したら気付かれなかった。 それ以来割り箸は必需品 ・別に数十円で騒ぐことじゃない。 むしろ私(例のママ)の物になるなら十円玉も嬉しいだろう ・もしよかったら私(例のママ)の将来に投資させてあげてもいい ・見返り?私(例のママ)が有名になったら、私(例のママ)と知り合いと いうだけでもお釣りが来る と、後半は泥ドリームを聞かされた。泥の夢は悪夢だ。 寝言は寝てる時に言うから許されるというのに その時に注文していた食事は、皆デザートみたいな物。ケーキやフルーツ 上の悪夢を聞いた辺りで皆もう関わりたくなくなり、それぞれ自分が 注文した分の料金を財布から出す 例のママはしれっと「私はまだ食べるから」と言うので、 テーブルの上に料金を置いて退散 続きます 729 :名無しの心子知らず:2010/07/01(木) 16 51 27 ID BsruBPnA ちょwww 纏めるのに今夜か明日になるって それって今投下しても今夜か明日までかかるような長文って事? 731 :460:2010/07/01(木) 17 01 31 ID +/aytObh 続きです 警察から 「○○さん(例のママ)がこんな事を言っている。事実関係を確認したい(うろ覚え)」 みたいな事を言われる 聞くと、例のママはあの後、軽く見積もっても3人前はする量の食事を 注文したらしい 食べ尽くしたと思ったら、まだ追加注文する 店が不審に思って確認すると 「料金はさっき帰った友人が持って来る」と言う 次の料理を持って来ると、食べながら半分位をタッパー (最初から持ち帰る算段だったらしく、用意していたらしい) に入れているのを目撃 しれっと次の注文をするもんだから、怪しいと思って友人の連絡先を聞く プライバシー云々言って教えない 「このままでは警察を呼ぶことになりますよ」と言っても 「呼びたきゃ呼べば?」 で、警察を呼んでお持ち帰り 当然、料金を持って来るなんて事は無い、と言いました でも事情聴取?みたいな事はされました 732 :460:2010/07/01(木) 17 03 34 ID +/aytObh 729 夕食を作ったり、その後も色々とあるので、今書かなかったら今日やる事を 全て消化してから纏める、という意味です 733 : [―{}@{}@{}-]名無しの心子知らず:2010/07/01(木) 17 07 42 ID srcoMzh/ それ払うって最初に聞いたとか言って逆襲してくるパターンじゃね? 734 :名無しの心子知らず:2010/07/01(木) 17 07 43 ID Wzi+KjUj 732 みんながテーブルの上に置いて帰ったお金は泥が自分のものにしてたの? 735 :名無しの心子知らず:2010/07/01(木) 17 19 38 ID 2Vr6DuBU 731 すげえwここまでくると脳細胞が全部腫瘍なんじゃねえのwww まだ続くみたいだしこの時間が忙しいのは分かってるからゆっくりでいいよー 次のお話→キャンドル奥(476)
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このページはこちらに移転しました 糞ったれ 作詞/281スレ226 真夜中の街 線路脇の道 缶ジュース買う金もねぇけれど 少し猫背になり ポッケに手を入れ タバコ加えながら家路に急ぐ いつもの居酒屋の おばちゃんが笑顔で 「今日もオツカレ」と焼酎くれた 俺口下手だから なかなか言えなくて 「今日もアリガト」とギターで叫ぶ 一円玉も十円玉も 大切だけど そんなんもんじゃねぇ! ただここにいる 馬鹿どもたちに 馬鹿やろうと俺は叫ぶんだ 千円札も諭吉野郎も 大切だけど そんなもんじゃねぇ! ただここにいる くそったれどもに うんこ野郎と俺は叫ぶんだ いつもの居酒屋の おばちゃんが笑顔で 「今日もオツカレ」と焼酎くれた 俺口下手だから なかなか言えなくて 「今日もアリガト」とギターで叫ぶ 一円玉も十円玉も 大切だけど そんなんもんじゃねぇ! ただ隣にいる くされまんこに ちんこぶっさし俺は叫ぶんだ 千円札も諭吉野郎も 大切だけど そんなもんじゃねぇ! ただここにいる くそったれどもに おまえら馬鹿だなとギターかきならす あいしてるよとギターかきならす