約 168,200 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1149.html
『れいむとま りさ』 第二話 異邦人来たれり 結局、「『まりさ』じゃない」と教えるのに小一時間かかってしまった。 「今度こそゆっくりわかったよ!おねーさん!」 「ゆっくりでもわかってくれて嬉しいよ。あと、おねーさんはなんかくすぐったいからやめてくれ」 「ゆーん…じゃあ、まりさにそっくりなおねーさんだから… 『まりねさん』」 美味そうだな、おい。 「…もういいや、好きに呼んでくれ」 「じゃあまりさ!」 グッバイ今までの小一時間。 呼び方なんぞにこだわるんじゃあなかったと思いながらさて何を聞こうかと考え始めたとき 『ピンポーン』 インターフォンが鳴った。 「ゆ?なになに?ゆっく…」 「しっ!黙ってろ」 『ピンポーン』 れいむはとりあえず「ゆっくりしていってね!!!」と叫ぼうとしたが、口をふさがれた。 里紗はめんどくさいので…もとい、れいむを見られては厄介だと考えてこの来客をやり過ごす事に決めた。 『ピンポーン』 (しつこいな…) インターフォンはしばらく鳴り続けた。時計を見たらもう11時に近くなっている。 そういえば起きてから何も食べていない。腹減ったな、とか思っていると音に変化が起こった。 『里紗ー、いるんでしょー?』 (あいつか…) 聞き覚えのありまくる声、来訪者が誰なのかはわかった。「あいつ」である以上出なければ後がうるさそうだ。 だが…視線を落としてれいむを見る。こいつが何ものかわからん以上、 下手に見つかって騒がれでもしたら面倒…おい何頬染めてんだ気色悪ぃ。 「ちょっとこの中入ってろ。んで大人しくしてろ。冬のナマズみたいに」 「ゆっ?なんで?」 どうしたものかと考えた挙句、とりあえずクローゼットにでも隠しておくことにした。 「いいから。出てこないのはもちろん、物音ひとつ立てず冬のナマズみたいにじっとしてろよ」 念を押してクローゼットを閉め、玄関に向かう。 ドアを開けると、思った通りの人物…里紗の幼馴染のピアニスト・スミレがいた。 「あら、やっぱりいたのね。ゆうべしこたま飲んで帰って、起きて小一時間くらいたったところで ピンポンピンポン鳴ったけどめんどくさくなって冬のナマズみたいに大人しくしてやり過ごそうとしてたとかそんな所かしら」 「お前はエスパーか。こんな朝っぱらから何の用だ?」 「もう昼前って言ってもいい時間帯よ。とりあえずあがっていいかしら?」 「いやー…アポなしでいきなり来てそれであげろっていうのは人としてどうかと思」 「ケーキあるわよ」 「どうぞおあがり下さいませ」 女の子である。 空腹も手伝って、烏丸防衛線はあえなく崩壊した。 「お茶淹れるから台所借りるわよ。ちょっと待ってて」 待ってろと言われたら手伝うなんてせずに素直に待つのが里紗さん。 ちらりと視線をクローゼットにやる…ガタガタ揺れてる、なんてことは無い。 耳を澄ます…寝息一つ聞こえない。 どうやら言われたとおり、冬のナマズみたいに大人しくしているようだ。 よしよしそのまま出てくるなよ…と思いながらケーキを待つ。が、待つ時間というのは長く感じられるものだ。 まして空腹時にケーキを待つなどという状況下では尚更である。 「おーいまだか…」 ひょいと台所を覗き込んだ里紗がそこで見たものは… 「じゃあ、おねーさんはありすじゃないの?」 「そうよ。私の名前は有坂(ありさか)スミレ。まぁ別にありすでもいいわ」 れいむと和気藹々と話しながらお茶を淹れているスミレだった。 「…で、あれはなに?」 紅茶を一口飲んで、ようやくスミレはその質問に至った。 「あー…最新のぬいぐるみだぜ」 「動いてるわよ」 「最新だからな」 「喋ってるわよ」 「最新だからな」 「本当は?」 「…実は、私もそこんとこがよく分からんのだ」 「むーしゃ、むーしゃ………………しっ、しあわせええーーー!」 もうこうなったらケーキを食べながられいむに色々聞こうと思ったが、当のれいむは ケーキに夢中で話を聞けそうに無い。仕方ないのでスミレに知っている限りの事情を話した。 「そう…要するによく分かってないのね」 「そうだ。要するによく分かってないんだ」 「うっめ!これめっちゃうっめ!」 かなり勢いよく食べているように見えるが、何故かケーキの減るペースがゆっくりなので なかなか食い終わらない。 「ところで…よく驚かなかったな、お前」 「え?そりゃあ… 自分の身の丈以上の大きさで、いかにもバケモノ然としたのが奇声上げながら飛び掛ってきたっていうならともかく 自分の身の丈の半分も無い、間抜け面した一頭身が「ゆっくりしていってね!」って言いながら跳ねてきたのよ? 少しは驚いたけどそれ以上に気が抜けたわ」 「それもそうだな」 自分のときもそうだった、と思い返しつつれいむを見やると乗っかっていたイチゴを食べ終わり 「ヘヴン状態!」などと叫びながらなんとも言えない恍惚の表情を浮かべていた。 「あー、おい。れいむとか言ったか」 「ゆ?なーにまりさ?」 「とりあえず…お前、何もんだ?」 「れいむはれいむだよ!」 「そうじゃなくて…」 れいむは、れいむ以外の何ものでもない れいむは他の誰でもなく、他の誰もれいむにはなれない れいむの前にれいむは無く、れいむの後にれいむは無い それが それこそが Soul Of Yukkuri――――れいむ 「なんだよ↑これは」 「解りやすくしてみたよ!」 「余計解りにくいわよ…もうそっちはいいわ。れいむ、あなたどこからどうやってここに来たの?」 「ゆ?話すと長くなるけど…かくかくしかじかだよ!」 「それで分かるワケねーだろ」 「そうだったの…」 「分かったのかよ!?」 「もちろんよ。いい?つまり…」 スミレ曰く。 れいむとその仲間達は嵐のおかげで洞窟の中での生活を余儀なくされていた。 数日間に及び猛威を振るい続ける嵐…れいむ達は、洞窟でじっと耐えながらもどうしても気になることがあった。 田んぼ。 みんなでゆっくり作った田んぼ。秋になったらみんなのお米でしあわせーになれるはずの田んぼ。 それが今どうなっているのか…れいむはそれを確かめるべく嵐の中にひとり飛び出した。 しかし嵐は思いのほか激しく、田んぼに行くどころか一寸先すら見えない。いつのまにかよく分からない暗い道に迷い込んでいた。 そこをひたすら進んでいくとここに出た。昨夜は疲れてたから一休みして、朝起きたらまりさがいたので起こしてみたら それはまりさ(ゆっくりまりさ)ではなく、まりさ(里紗)だった。 映姫さま大好き。 「大体こんな感じね」 「なんか最後ノイズが混じってなかったか?」 「それにしても妙よね。嵐どころかここ数日晴れっぱなしよ?」 (無視された…) 「ゆ?そんなはずないよ!すごい嵐で、みんなずっと洞窟の中でゆっくりしてたんだよ!」 「ンな事言ったってなぁ」 そう。スミレの言うとおりここ一週間は嵐どころか曇りにすらなっていない。 どうにも話がかみ合わないなと思っていると、スミレの方は口にこぶしを当てて何か考えているようだった。 「…」 「どうした?手からいいにおいでもするのか?」 「…あくまで仮説だけど、この子どこか別の世界から迷い込んだんじゃないかしら?」 「はぁ?」 里紗は呆れた。 言うに事欠いて『別の世界』?いくらなんでもそれは… 「そりゃメルヘンすぎだろ、お前。『ありす』って呼ばれてなんか変なもんでも乗り移ったのか?」 「この子を目の前にしてもまだそんな口を聞くの?」 『この子』。即ちれいむ。 人語を解し 人間そっくりの顔を持ち しかし顔だけの妙ちきりんな生き物。 「…うーん」 そう言われると変な説得力があるから困る。こいつを目の前にするともう何でもアリな気になってくる。 だが当のれいむはひどく戸惑っている様子だった。 「ゆ?ゆ?まりさもありすも帰る方法知らないの?」 「というか、お前さんがどこから来たのかすら分からんぜ」 帰れない。即ちそれは仲間との永遠の離別を意味する。 その事実にれいむは強い衝撃を受けた。 (帰れないの?みんなのところに?) (もうみんなと会えないの?) (一緒にゆっくりできないの?) みるみるうちにれいむの目に涙が溜まり、零れ落ち、溢れ出す。 「ゆ"え"え"え"え"え"え"え"え"!」 「おいこら、泣くな!」 「ゆ"あ"あ"あ"あ"あ"ん"!み"ん"な"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!」 「ちょっと、落ち着いて!」 ゆわんゆわんと大きな声でむせび泣く。大切な仲間たちともう二度と会えないかもしれないことを考えると無理からぬ事だった。 スミレがれいむを抱きかかえて頭を撫でながらあやすが、一向に泣き止む気配は無い。 「あー!もう!」 見かねた里紗が、大声で泣き続けるれいむの眼前にびしっと指を突き出した。 「いつまでも情けなくゆーゆー泣いてんじゃねえ!こいつも何かの縁だ、この私がなんとかして元いた所に帰してやる! それまでここにいていいからいい加減とっとと泣き止みやがれ!」 泣き声の中でもはっきり聞こえる声で啖呵を切った。 それでも泣き止む事は無かったが、次第に落ち着いてきたれいむはぐすぐす泣きながら尋ねる。 「…ほんと?」 「おう、女に二言は無いぜ」 きっぱりと言い切るその瞳には一点の曇りも無い。 一度やると言った事は何が何でもやり遂げる。たいていの場合やり過ぎる。 彼女はそういう女性だった。 「うん…わかった。ゆっくり待つよ…」 「おう。任せとけ」 とりあえず落ち着いたれいむは、泣きつかれたのかゆっくりと寝入った。 「ちょっと、大丈夫?」 「何がだ?」 スミレはれいむを起こさないようにそっとベッドの上に乗せ、小声で話しかけてきた。 「あんな事約束しちゃって。アテなんて何も無いじゃない」 「来たんだから戻れるだろ。私が大丈夫と言ったら大丈夫なんだ」 「単純ね、まったく…」 そして楽観的。だが悲観的になるよりはいい。少なくとも、今のれいむにはこの根拠の無い自信が励みになる。 「まぁいいわ。私も何かわかったら連絡する」 「一応言っとくがこの事は…」 「他言無用でしょ?大丈夫よ。第一こんなこと話したところで心の病を疑われるのがオチよ。 とりあえず今日のところは用事を済ませて退散するわ」 そう言ってスミレは棚からCDを数枚抜き取り、鞄の中にしまった。 「…おいおいおい、何やってんだよ」 「あなたが勝手に持っていったCDを返してもらってるんだけど。 知り合いだからいいものの、やってる事は窃盗よ。手癖の悪さ、直しなさい」 「ちょっと借りただけだぜ」 「他人の所有物を無断で持って行くのを『盗む』って言うのよ」 悪びれもせずへへへと笑う里紗に、スミレは呆れて告げた。 盗みダメ、ゼッタイ。 「それにしてもワーグナーにドヴォルザーク…あなたこんなのも聞いたのね」 「ああ。何か新曲のヒントになるかもと思って研究でな… そいつらのはなかなか良かった。やっぱ音楽はパワーだぜ!」 「音楽はメロディー、常識よ。とにかくこれは返してもらうから」 スミレはそう告げるとさっさと帰っていった。 残された里紗は、未だに眠っているれいむの頭を撫でて囁いた。 「ま、これからよろしくな」 空に薄闇、街には灯り。晩御飯の時間帯。 エレベーターのドアが開いて、中から一人の少女がひょいっと出てくる。 「んー、ちょっと買いすぎたかな…」 彼女が持つ買い物袋は大きく膨らんでいた。中にあるのは食べ物ばかり、一人分にしては多すぎる。 「まぁいいや、あいつの胃袋は…あるのかどうかもよくわからんが、なんとかなるだろ」 たたっと自分の部屋の前まで小走りしてドアを開ける。 「ただいまーっと」 返事は無い。一人暮らしなのだから当然だ。 …しかしそれは少し前までの話。 「おかえりまりさ!ゆっくりしていってね!」 奥からぽぃんぽぃんと跳ねてくるのは数日前に現れて、いついている頭だけのへんな生き物…ゆっくりれいむ。 (…うんうん。やっぱいいな、これ) 里紗はにまーっと笑って応えた。 「おう、ただいま。ゆっくりするぜ」 ただいまと言ったらおかえりと帰ってくる。 この状況を彼女はとても気に入っていた。男勝りな態度と言葉遣いをしている彼女だが、 独りで過ごす時間は人並み以上に寂しかったのだ。 彼女はれいむを気に入って…いや、家族として愛していた。 「今日はちょいと買いすぎちまったからな。イヤって言うほど食わしてやるから覚悟しやがれ」 「ゆふふ…望むところだよ!」 パンパンに膨らんだ袋を置きながらにひひと笑う里紗。その横でゆふふと不敵に笑うれいむ。 この後彼女は、大量の食料をぺろりとたいあげるれいむを見て先の心配が杞憂だったと知る事になる。 食事を終えた後は、二人で一緒にお風呂に入る。 「あー…いい湯だな」 「そうだねー…いい湯っくりだよー…」 「…まぁ、いいや。それで」 食事も入浴も本来ゆっくりには必要ない。しかし、里紗はれいむが食事をして「しあわせー」というのが好きだったし 風呂に関しては好き嫌い以前に洗っとかないとなんか気持ち悪いというのがあったのでこうして一緒に入っている。 特に何を話すわけでもなく、里紗は天井を眺めながら、れいむはぷかぷか浮かびながら命の洗濯を堪能していた。 少しすると、湯船にふよふよ漂っていたれいむが里紗の胸にぽょんとぶつかった。 「…なあ、れいむ」 「ゆ?」 里紗は天井を見たまま、胸先にいるれいむにぽつりと語りかける。 「お前さえ良かったらさ、ずーっとここにいてもいいんだぜ?」 「ゆーん…」 れいむは少し考えた。 「…でも、やっぱりみんなの事も心配だよ」 親友のまりさをはじめ、離れ離れになった仲間たち… 心配というのももちろんあったが、それ以上に会いたいという気持ちがある。 「…そっか。そうだよな、うん」 相変わらず里紗は上を見ている。その表情はれいむからは窺えない。 「変な事言って悪かったな。別に戻る方法探すのサボってるわけじゃあないぜ?」 10数秒程度経って、里紗はいつもの「にかっ」とした笑顔を向けてそう答えた。 「怪しいもんだね!」 「言ったなこの野郎!」 里紗は手で水鉄砲を作り、お湯をぴゅっとれいむにかけた。れいむの方は何かよくわからない動きで応戦する。 「てめっ、このっ…どーなってんだそれ!?」 「まりさがれいむに勝とうなんて100年ゆっくりしてるよ!」 結局その日は、長湯してしまいのぼせて床についた。 「…随分仲良くなったのね」 「ん、まあな」 後日、ハンバーガーショップで昼食を摂りながらスミレにその事を話した。 スミレの方は別段和むでも、馬鹿にするでもなく何かを考えるような表情で聞いている。 「?どうした?」 「…いや、なんでもないわ」 テーブルの上に置いてある紅茶を一口すすり、今度は「むっ」とした表情になる。 「…紅茶持ち込みって出来ないのかしら」 「何言ってんだ馬鹿。それよりお前、なんか情報ないか?あいつについての」 「あるわけないじゃない。探しようがないわ」 「なんだよ使えないな」 「貴女もでしょうに」 確かにそうだった。 人語を解する頭だけのなんかよくわからない生き物に関する情報など調べてわかるものでもない。 どうしたもんかなあと何気なく視線を泳がせると、里紗の目に一人の…女…がいた。 一瞬遅れてスミレもその…女…を見つける。 彼女は、どうやらずっとこちらを伺っていたらしく、スミレが視認するのと同時にゆっくりとした足取りで近づいてきた。 「ごきげんよう。初対面で不躾なお願いだとは思うのですが、そのお話に私も混ぜていただけないでしょうか?」 彼女はにこりと笑ってそう言ってきた。 「…混じってもワケわからんと思うぜ?」 「あら?そうでしょうか?」 彼女は小首を傾げ…とんでもない事を言い出した。 「ゆっくりれいむの事でしたら、私少しは知っているつもりなのですが」 里紗とスミレの二人は驚き、顔を見合わせる。手がかりが向こうからやってきてくれたのだ。しかも、こんな突然に。 不思議な…女…だった。 女同士でも思わず見とれるほどの、腰まで伸びた輝く黄金色の髪。 その顔と、醸し出す雰囲気はまだあどけなさの残るかわいらしい10台半ばの少女のようでもあり、 大人の魅力と若さを兼ね備えた美しい20台後半の女性のようでもあり、 完成された色気を見せる成熟した30台の淑女のようでもあり… まるで、『少女』と『女性』と『淑女』の境界が曖昧になったかのような錯覚を覚える。 「…あんた、何者だ?」 日傘を携えた彼女は、ハンバーガーショップに不釣合いな美しい緑色のドレスの裾を持ち上げ一礼し、にこりと笑って答えた。 「申し遅れました。私、八雲 縁(やくも ゆかり)と申します」 -つづく- この物語はフィクションです。 実在する人物、団体、地名その他あれやこれやとは一切関係がありません。 書いた人:えーきさまはヤマカワイイ 一緒に過ごしてるトコがカワユイからよし! ほのぼのしてますわ〜 -- 名無しさん (2009-05-05 19 25 58) ゆかりの字が紫じゃなくて縁になってんのは伏線か? -- 名無しさん (2009-05-06 22 27 04) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/48202.html
【検索用 くやむとかいてみらい 登録タグ 2020年 VOCALOID く まふまふ アートトラック プロジェクトセカイ カラフルステージ! 初音ミク 曲】 + 目次 目次 曲紹介 音楽配信(セカイver.)曲目 歌詞 コメント セカイver.(3DMV) セカイver.(アートトラック) 作詞:まふまふ 作曲:まふまふ 編曲:まふまふ 唄:初音ミク・宵崎奏(CV.楠木ともり)・朝比奈まふゆ(CV.田辺留依)・東雲絵名(CV.鈴木みのり)・暁山瑞希(CV.佐藤日向) 曲紹介 曲名:『悔やむと書いてミライ』(くやむとかいてみらい) スマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』に登場するユニット『25時、ナイトコードで。』への書き下ろし楽曲。 2020年12月21日にゲームサイズのMVが公開された。フルサイズは2021年8月4日発売のシングル『悔やむと書いてミライ/携帯恋話/ジャックポットサッドガール』に収録されている。 ゲームのリリースに先駆け、まふまふ氏本人によるセルフカバーも公開されている。 音楽配信(セカイver.) 前作 本作 次作 --- 悔やむと書いてミライ/携帯恋話/ジャックポットサッドガール 限りなく灰色へ/アイディスマイル 発売:2021年7月7日 価格:¥764(税込) 流通:配信 レーベル:KARENT ジャケット:Colorful Palette iTunes Storeで購入する KARENTから各配信サービスへ 曲目 悔やむと書いてミライ (feat. 宵崎奏 朝比奈まふゆ 東雲絵名 暁山瑞希 初音ミク) 携帯恋話 (feat. 東雲絵名 暁山瑞希 初音ミク) ジャックポットサッドガール (feat. 宵崎奏 朝比奈まふゆ 東雲絵名 暁山瑞希 初音ミク) 歌詞 ※piaproより引用 一思いにボクを刺してくれたら いいのにな いいのにな 不条理な御託で刺してくれたら いいのにな いいのにな いつかゴミに出したのに 袖口に隠していた生涯 燃やせぬまま灰になれずにいたんだ 死にたい 消えたい以上ない こんな命に期待はしないさ 故に夢に魘され 塞いだ過去に咲いた世界 癒えない 見えない傷ほど きっと瘡蓋だって出来やしないと ボクは知っていた 悔やむと書いてミライ 生きるふりをして死んでいくのが 人生か 人生だ それじゃボクらはどうしてこの世に こんな未完成な身体に 未だ 心を持っているんだ きっと拉げた如雨露で 花を咲かせようとした そうさ 種一つない土に撒いちゃいないか だから一抜けした 捨てた この世の流行り病のような愛も 爪の先よりも細い 底浅い友の情愛も 知らない 知りたいこともない どうせ言葉以上の意味などないと ボクは知っていた 悔やむと書いてミライ 片道分の蝋を持って 消さないように必死になって わずか照らした一寸先の 穴ぼこは誰が落ちた跡? それが人生です ボクら手にした人生なんです 生まれたこと自体が 間違いだったの? 死にたい 消えたい以上ない こんな命に期待はしないさ 故に夢に魘され 塞いだ過去に咲いた世界 癒えない 見えない傷ほど きっと瘡蓋だって出来やしないと ボクは知っていた 悔やむと書いてミライ 悔やむと書いて ミライ 消えたいの 消えたいの 何回だって言い聞かせた 夢も見れぬような 後悔を頂戴 + ゲームサイズ歌詞 一思いにボクを刺してくれたら いいのにな いいのにな 不条理な御託で刺してくれたら いいのにな いいのにな いつかゴミに出したのに 袖口に隠していた生涯 燃やせぬまま灰になれずにいたんだ 死にたい 消えたい以上ない こんな命に期待はしないさ 故に夢に魘され 塞いだ過去に咲いた世界 癒えない 見えない傷ほど きっと瘡蓋だって出来やしないと ボクは知っていた 悔やむと書いてミライ コメント いいんですか?かつてこの曲、フルバージョンがまふまふのセルフカバーしかないから掲載対象外扱いされていた曲だったはずですよね? -- 名無しさん (2022-06-05 01 08 00) トップページの「掲載可能な曲の条件緩和のお知らせ」の項を見て頂ければ分かる通り、現在のルールでは掲載に問題ありません。 -- 名無しさん (2022-06-05 01 14 19) あれ...じゃあ、Chinozoさんのエリートは... -- 蟹缶 (2022-06-05 07 37 15) それはCeVIO・Synthesizer V +etc 楽曲データベースの管轄→https //w.atwiki.jp/cevio_synthv/pages/501.html -- 名無しさん (2022-06-05 11 41 30) セルフカバーっていうか、まふまふが本家じゃないの? -- 名無しさん (2022-07-02 13 57 28) ↑ 本人が動画概要欄にセルフカバーと書いてあるので間違いはありません。 -- 名無しさん (2022-07-02 22 02 32) 何回も聞くほど好き -- 名無しさん (2024-02-16 00 23 36) この曲はとんでもなく凄い!!!!!!この曲を嫌いと言う人は人間ではない(断言)! -- 名無しさん (2024-02-16 20 59 49) ↑ ソレナ⭐︎ -- 豆腐 (2024-02-18 01 04 44) 第一声から奏は…‥………………………運営様、耳と頭壊れちゃいます………………………。 -- 名無しさん (2024-02-18 12 29 19) 神曲をありがとう -- 名無しさん (2024-02-18 23 39 35) 神曲をありがとう -- 名無しさん (2024-02-29 20 46 23) 神曲をありがとう -- 名無しさん (2024-02-29 20 46 39) 神曲をありがとう -- 名無しさん (2024-02-29 20 46 57) 神曲をありがとう -- 名無しさん (2024-02-29 20 47 12) かっこいいしみんなの意思が詰まってる -- アニオタ (2024-03-02 22 29 37) 辛い時とかに寄り添ってくれる歌ランキング1位(個人の感想です) -- 暦 (2024-03-22 17 06 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yakiniku218/pages/18.html
おもしろいものを見つけました! アメトークで紹介されたらしいんですが、 (ってか、見た見た!笑) 無煙コンロけむとうなかぁ~ 魔法の炭を使うことによって煙を出さず調理が可能なんですって。 からくりについては省略しますが、 強力な遠赤外線を発生させるので、 肉、魚等の焼き上がり状態がジューシーになるそうです。 電気ではなくガスボンベを使うみたい。 ボンベは専用のものじゃないとダメみたいですよ。 ちなみに、ボンベ5本ほかすべてがついた基本セットのお値段は、19,800円。 実際に使っている映像を見ましたが、 確かに煙は全然出ていないみたい! でも、この魔法の炭(αカーボン)は消耗品なので、10~15回で交換しなくてはいけないとのこと。 となると、そのお値段が気になりますよね。 どれどれ・・・ カーボン1枚とガスボンベ10本のセットがありました。 リピートセットという名前でして、 お値段は3,200円。 送料は無料だそうです。 まあ、15回まで使ってから交換することにすると、 例えば、月に2回焼肉をした場合、 まあ、7か月はもつわけですよね。 1年に1回3,200円を追加する程度なら、 そんなに高いわけじゃないかも。 とにかくおいしさという面では、 今まで見てきた中で一番って感じです。 これにしようかな~( ̄▽ ̄) ニヤ 全然情報は入りませんが(笑) 一応引き続きお待ちしております。
https://w.atwiki.jp/golfplay34/pages/17.html
驚くかもしれませんが、少し前に少し雨が降っていましたが、いつも行く近所にある雑誌で紹介されていたゴルフの練習場に一人でプレーしに行ってみたのです。 日本はゴルフブームです。石川遼プロや宮里藍プロのせいでしょうか。趣味で関心が高いのはゴルフです。暇さえあればゴルフの練習です。どうしてこんなに楽しいのか不思議なくらいです。暇さえあればスイングの練習です。自分でもよく続くものだと感心します。最近はゴルファーのモラルの低下が気になります。 しかし、当日はなかなか思うようなプレーが出来ない現状です。 実際、スイングのトレーニングは毎日庭で素振りを繰り返しているのにわかりません。 よくあるパターンは、不思議とスライスが多くなってしまいます。集中力が途切れてしまいます。メンタル面の影響でしょうか。 グリップが間違っているというアドバイスも受けます。ですが、正直のところよくわかりません。 実際の姿はゴルフ理論に悩んでいるゴルファーですが、時間が取れたら今度はドライブがてら真剣にゴルフスイングのセオリー的な部分からまじめに勉強したほうが長期的には正解だと思います。グズグズせずに試してみます。でも、フォームの改良は大変です。チャレンジ精神でやってみます。 願望としては、余裕があれば徳島 四国カントリークラブに飛行機でレベルが上の友達と一緒に出かけてみようかな。
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1121.html
『れいむとま りさ』 第一話 冷雨の切れ間 風は暴れて草木を揺らし、雨の群れは大地を容赦なく叩きつける。 「嵐まだやまないね…」 数日前から起こった嵐は未だやまず、この集落のゆっくり達は洞窟の中から出れないでいた。 「うー…」 「れみぃ、大丈夫?」 特に雨が苦手なれみりゃをぱちゅりーが気遣う。 妖精や魔法使いと同じく、ゆっくりにとって食料は嗜好品なのでひもじい思いはしていないが、 何日も洞窟にこもりっきりというのはなかなかストレスの溜まることだ。 ゆっくりするのが取り得のゆっくり達もいい加減洞窟でゆっくりするのに飽き始めている。 「…田んぼ、大丈夫かしら…」 ありすが、ぼそっと心配事を口にした。 近くに住む人間から稲の育て方を教わったゆっくり達は、自分達の田んぼを作った。 上手くいけば自分達で育てたお米でむーしゃ、むーしゃ、しあわせーとなるはずなのだが、 この嵐では田んぼがどうなっているか分かったものではない。 「…よし、じゃあれいむがちょっと田んぼの様子を見てくるよ! れいむ、この嵐がやんだらゆっくりするんだ!」 言うのが早いか、れいむは洞窟を飛び出していった。 他の一同は一瞬呆気に取られたが、すぐ我に返って外に、れいむに呼びかける。 「れいむ待つのぜ!ゆっくりしていってね!」 「その台詞は死亡フラグよ!しかもダブルで!」 「うー!危ないぞぉー!」 「おとなしく待ってないとだめなんだよー!冬のナマズみたいに!」 だがその必死で引き止める声も、吹きすさぶ風と降り注ぐ雨の音にかき消される。 れいむの姿は、もう見えなくなっていた。 (田んぼ!田んぼ!) 嵐の中、れいむは必死に田んぼに向かって飛び跳ねる。 (みんなゆっくり待っててね、れいむが見てくるからね!) だがぶ厚い雲と降り注ぐ雨のせいで視界は無いに等しく、どこに向かっているかわかったものではない。 (田んぼ!田んぼ! …田んぼとたんぽぽって似てるね!) どんな時でも余裕を失わないのがゆっくりのひけつ。 そんなどーでもいい事を考えながらひたすらぴょんぴょん進んでいく。 いつの間にか嵐は止んでいた。 (ゆゆ?ここはどこ?) だが、同時に周囲の様子も変化していた。 あたり一面、物陰とも、夜の暗がりとも違う怪しい闇。 (まあいいや、ゆっくり進むよ!) しかしれいむはそんな事はおかまいなしに、てきとうにぴょんこぴょんこ進んでいく。いい度胸してやがる。 (ゆー…疲れたよ) 洞窟を飛び出してからもうだいぶ経つ。れいむはすっかり疲れきっていた。 辺りを見るとさっきまでの闇はどこにも無く、ただ夜の暗がりが世界を包み込んでいた。 ここは、どこだろう? 暗くてよくわからないが、 何か硬そうなものがいっぱい並んだ棚、 つやつやした板がはめこまれている四角い箱、 台の上に載った布団などがぼんやり見える。 れいむのいる場所は卓の上のようだ。下を見ると服や、何かよくわからないものがいっぱい散らかってる。 いつのまにか、誰か人間の家にあがってしまっていたらしい。 (…まぁ、いいか。ゆっくりさせてね…) すっかり疲れていたれいむは「家の人が来たらその時ごめんなさいすればいいや」と思い、そのままそこで寝入った。 寝て少し経つと、ぽんと頭を叩かれたので家の人が帰ってきたと思い 「ゆっくりしていってね!」 と反射的に返したが、襲い来る睡魔は強力ですぐさま二度寝に突入し、朝まで起きることは無かった。 翌朝、目が覚めたれいむは布団の中に誰かいるのに気が付いた。 よく見るとなんとなく見覚えがある。 あの金髪、あの髪型は… (…まりさ?) よく知る友人のそれと酷似していた。いや、見知らぬ家に住んでいる以上あのまりさとはまた違うまりさなのだろうが、 とにかくまりさだ。 渡りに船。 このまりさに道を聞いてみんなのところに戻ろう。 そう考えたれいむは布団の上に飛び乗り、『それ』に向かって声を上げた。 「まりさおはよう!ゆっくり起きてね!」 しかし… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 空に闇、街には光。まさに日付が変わろうとする時間帯。 エレベーターのドアが開いて、中から一人の少女がふらふらと出てくる。 おぼつかない足元、落ち着かない視線、紅潮した顔… 「うー…ちょっと飲みすぎたかな…」 彼女は泥酔していた。所属するバンドのメンバーと練習したあと、なんとなく飲むことになって、なんとなく飲みすぎた。 「まぁいいや、明日はバイトも…なくはないけどなんとかなるだろ…」 ふらふらと、自分の部屋の前までたどり着いてドアを開ける。 「ただいまーっと」 返事は無い。一人暮らしなのだから当然だ。返事があったら逆に怖い。 それでも言ってしまうのは身体に染み付いた習慣だからか。 「うーん、何もかもが面倒くさいぜ…」 風呂にも入らず、歯も磨かず、彼女はとにかく寝ることにした。女の子としてそれはどうなんだ。 寝室に入り、テーブルの上をちらりと見ると何か変なものがあった。 (…なんだこりゃ?) それは、でっかい人の頭だった。こんなぬいぐるみあったっけ?と思って近づくと、ゆーゆー言いながら寝ている。 つまりこれは生き物。 つまりこれは未知との遭遇。 とりあえず頭をぽんと叩いてみる。 「ゆっくりしていってね!」 一瞬起きたそれはそう返し、再び眠りについた。 (…まぁ、いいか) こんな間抜け面だ、害はあるまいと思った彼女は布団に潜り込む。 今の彼女にはテーブルの上に鎮座している変な生き物よりも何よりも睡眠が優先された。 「言われなくてもゆっくりするぜ。私の家だからな…おやすみ」 それだけ言って、彼女は眠りについた。 そして翌朝… 「まりさおはよう!ゆっくり起きてね!」 こんな目覚ましあったっけ?と思いながら彼女は眼を覚ました。 (…なんだこいつ?) 目を覚ますと、でっかい顔があった。 「まりさおはよう!ゆっくりしていってね!」 「うん、そうする…」 彼女は再び布団をかぶった。 「まりさ寝ないでね!ゆっくり起きてね!」 外で「それ」がなにやら喚いているが放置し、彼女は昨夜の事を思い出していた。 (確かみんなで飲んで…) (家に帰って…) (で、こいつがいたんだ) (…うん、思い出したところでなんにもならなかったな) 彼女は布団を開け、「それ」を見る。 「ゆ!まりさ起きたんだね!」 頭だけだ。一頭身だ。 そしてなんとも間抜けな面だ。 さっぱり何の恐怖も感じない。未知の生物としてそれはどうなんだ。 (…まぁ、とりあえず言葉は通じるみたいだから聞いてみるのが手っ取り早いな。色々と) だがその前に…彼女は一つだけ言っておきたい事があった。 「さっきからまりさまりさと言ってるが、私はそんな名前じゃないぞ…惜しいけど」 「ゆ!?だって…」 今更ながら、れいむははっと気づいた。 髪の色、髪型はまりさにそっくりだが、顔のつくりがなんか違う。それにれみりゃみたいに胴と手足がある。何より帽子がない。 まるで人間みたいだ。 っていうか人間だ。 「『まりさ』じゃなくて『りさ』。 超人気(になる予定の)バンド『SPARK』の『烏丸 里紗(からすま りさ)』だ。覚えとけ」 「ゆー…………?」 言われてれいむは少し考えてから、パッと顔を輝かせる。 「わかったよ!」 「わかってくれたか」 わかったと言われて一安心したが、里紗の胸中にはひとつの不安があった。 そして、その不安は的中することとなる。 「ま りさ!」 「そこだけ取るんじゃねえよ!」 -つづく- この物語はフィクションです。 実在する人物、団体、地名その他あれやこれやとは一切関係がありません。 書いた人:えーきさまはヤマカワイイ 生首相手に適応力高いなりささんw -- 名無しさん (2009-04-27 21 58 31) 寝ても覚めてもゆっくりの居る生活が、スタート…ですか? -- ゆっけのひと (2009-04-28 00 25 59) 霧雨から少し字をずらせば烏丸になるか…続きが楽しみです -- 名無しさん (2009-04-28 21 18 04) やっぱ貴方のゆっくりっていいわw -- 名無しさん (2009-04-28 22 17 40) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/virako/pages/49.html
今日こそあのませた厨房をアヘアヘのメロメロにしてやるんだからな! とサスーンはヒミツメモ片手にお惣菜を皿に移す作業に熱中していた そのメモには 最初は食事や身だしなみの面倒を見てあげる と記載されていたが、皿に盛られているのは明らかに近所のスーパーで買った1パック298円の唐揚げと、100円のポテトサラダ… どうやら手作りは諦めたようだ しかしながら、本人は大まじめにテーブルセッティングにまで拘ってみたりしている 「よし!」 何て会心の笑みを浮かべて、今度は寝室(と言っても畳四畳半の志門の部屋)に布団を二枚並べてメモを確認する 「いっしょにあそぶ!おやつたべる!おふろはいる!夜は布団を二枚並べてシッポリが定石!」 と復唱してニンマリと笑う… 彼女にしてみればこれはハズレ無しバッチリ完璧な作戦なのだ 「ありがとう私!」 これで今夜は… と少々アレな想像を膨らませていると、玄関扉が開く音が微かに聞こえた 終に決戦の火蓋は切って落とされたのだ! 「ただいま。遅くなっちゃいましたすみません」 愁傷に謝って見せる少年にサスーンは大人の威厳を見せつけん!とやや勢い込んで 「大丈夫だ!夕飯ならもう用意してある!」 と宣言したが、目の前の少年は心底怪訝そうな顔をしただけで、ちっとも嬉しそうでは無かった… おかしいな?と小首を傾げると、堀田少年は頭を掻きつつ玄関から上がった 「出来てるなら冷めないうちに食べなきゃですね」 「そうだそうだ!食事にしようw」 ニコニコしながら鞄を受け取ったサスーンは、特に志門を待つでも無く先に玄関先から消える 「先生ってどっか抜けてるよなぁ…あっち側もそんなかんじなのかな?」 と堀田少年は解る人にしか解らない呟きを残して、金髪ダイナマイトな居候の後を追った 出て来た皿の上を見て志門は少しホッとした 《これなら大丈夫そうだ》 と完全にお惣菜だとバレバレなのだが、当人はウキウキと茶碗にご飯(これは自ら炊いた)をよそっている 「先生…今日って何かの記念日でしたっけ?」 鎌をかけるつもりでした質問に相手はポカンとするばかりで、明確な答えは無い様だった 「料理苦手な先生がわざわざ夕飯作ってくれるんだから、何かあるのかと思いましたよ」 と今度は遠回しでなくストレートに聞いてみると、サスーンは真っ赤になって「私だってやれば出来る」とか「テレビでたまたまレシピを見て」とかゴニョゴニョ呟いている そんな所が可愛いからついつい、からかいたくなるんだよなぁ…と考えつつ志門は茶碗を受け取った 「じゃあ、先生の好意いただきます」 まず口を付けた味噌汁はインスタントの匂いがした…だが 「薄い…」 お湯の注ぎ過ぎなのだろう、味噌の風味が消し飛ぶぐらい薄い 「ち、違う!減塩!そう、減塩なんだ!健康的なんだぞ!」 と早口で説明をした先生は、慌てて自分の味噌汁を口に運ぶが、瞬間…眉間にシワが寄った 「…にほんしょくは、うすあじでけんこうてきだな」 棒読みで言われても説得力皆無だが、建て前上納得しておく 「そうですね、こっちの唐揚げと合せて丁度良い感じですよ」 もしゃもしゃと咀嚼したオカズは濃いめの味付けだが、完全に冷めていた 「う、うん」 だんだん自信が無くなって来たのか、尻すぼみになる言葉に少し言い過ぎたかな?と反省する 「でも、先生の愛情感じるんで全然平気です」 とフォローすると、不安げに俯いていた顔が急に明るくなる 外人は感情が面に出やすいと言うが、彼女は正しくその見本だと思う そんなかんじでモジモジしているサスーンを拝みつつ食事を進める堀田少年は、ふと気付いて箸を止める 「先生…食べないんですか?」 ぼんやりといった体で食事をとる少年の顔を見つめるばかりで、彼女の皿は一向に片付く気配が無かった 「あ、あぁ…ご飯粒…」と言われれば顔の何処かにお弁当がくっついているのかと確認してしまうのが人間の性と言うものだが、発言した当人はゆっくり頭を振ると小首を傾げた 「お前、なんでご飯粒くっつかないんだ?」 「は?」 全くもって不可解な発言だが、サスーン先生はしごく真面目な顔つきで食卓のしたを除き込んで、また首を傾げるばかりだった その後も志門が食べる様子を見つめるばかりで、全く箸が進まなかった そして、堀田少年が日課の今日のニュースダイジェストを観ていると、やっと食べ終えたサスーン先生がアイスの箱を抱えて隣りに座った これからテレビを観つつ食後のデザートタイムだな…と志門は腰を上げた 「じゃあ先にお風呂入りますね」 と宣言すれば、いつもであれば「あぁ」とか「うん」なんて生返事が返ってくるのだが、やっぱり今日は違った 「え!風呂なら一緒に…」 「は?何言ってるんですか!?」 「あ、いや、だから…背中を流してやる!」 「え!?いや、大丈夫ですよ」 「だ、大丈夫とか関係ない!他人の好意ぐらい快く受取れ!」 キッパリと言い切られて断るのも如何なものか…と考えるに至ったので、志門君はその申し出を受ける事にした 「解りました。でも、食後すぐに湯船に浸かると気持ち悪くなるから、少し時間置いてくださいね。待ってますから」 と釘をさして、志門はリビングを後にした 堀田少年がいなくなった後、サスーンは大慌てでヒミツメモを開くと、達成したであろう項目にチェックを付けてため息を吐いた 次にやることが一番肝心なのだ… だが、今までの戦果を見る限り効果的なのかはイマイチ不明な感じだ だが!それもこれも“私”が実践して得た結果だ!間違いがある筈無いではないか 「ふ、ふふふふっ」 怪しく笑いながらノートを握り締めると、ノートがメリメリっと嫌な音を立てるが、トリップしてしまっている彼女の耳には届かなかった様だ ガラピシャッと派手な音を立てて開け放たれた浴室に、冷たい外気が入り込み白い湯気で目の前が真っ白になる 「堀田!覚悟はできているだろうな!」 バーンと大胆にタオルも巻かずに現われたはずなのだが、肝心の志門は頭に折り畳んだ手拭いを乗せて湯船でマッタリムード 「あぁ先生遅かったですね」 なんてサラッと流してみせる始末だ き、切り換えよう!これから行なう事が大事なのだ!初見の反応はあまり重要じゃない! と半ば言い聞かせる様にして、蛇口を捻る 「っ!冷たっ!!」 直接シャワーヘッドから水が噴出した… 慌てて止めようとしたためか、石鹸ケースをたたき落とし、終いにはそれを踏んづけて浴槽にダイブした 「ゴバゴバ…っ!熱い!!」 ジタバタともがいて湯船から脱出したら、何かがプッツリ切れてしまって、涙が出てきた 「ぅ…ふぇええん!堀田のバカー!給湯温度いくつにしてるんだアホー!うわ~ん!」 その後も「あついー」とか「いたいー」なんて訳の解らない理由でわんわん泣いた すると、濡れた髪を梳く様にして撫でられる感触に顔を上げる 「先生…何処が痛いんですか?」 いつの間にか風呂から上がった志門が優しく尋ねるので、ぐしぐし洟をすすって、膝頭を押さえた 「あーぁ…痣になってますね。上がったら湿布張りましょう」 などと慰めつつ「ハイハイ座って」と差し出されたお風呂場イスに腰を下ろした 「先生は頑張り過ぎです」 言われた言葉にキョトンとするが、相手はそれ以上続けずにサスーンの髪にシャンプーを延ばした 「堀田…おまえの目には私はそんな風に映っているのか?」 志門は答えないが、ワシャワシャと髪を洗う手付きが優しくなった様に感じる 「やっぱり私は空回っていたか…」 「先生」 再び目尻に涙が堪り始めた頃合に呼び掛けられ、上を向いて無理矢理視線をあわせると、堀田少年は苦笑していた 「俺勘違いだと思って無視してたんですけど、もしかして誘ってます?」 「……ち!違っ!!」 「違うんですか?」 「ち……違わない」 まさかバレているとは露ほども考えていなかった…何だか今思えばものすごく恥ずかしい だが、堀田はすごく嬉しそうに顔を綻ばせて笑った 「じゃあ今しますか?」 「ふぇ?」 くちゅくちゅとわざと卑猥な音をたてると、柔らかい肉壁が指を逃すまいとキュウキュウ締め付けてくる 「先生、やらしい」 耳元でそう囁くと、喘ぎとも悲鳴ともつかない声をあげて必死に首を振って否定する そんな姿も愛しいく、もっと見ていたい衝動に駆られて、ふくよかな胸に手を這わせて聞く 「次はどうしてほしい?」 我ながら意地の悪い質問だな…と感じつつも、焦らす様に緩やかに胸を撫で、下の口を犯していた指の動きも緩める が、プライドの塊みたいなサスーンと言う人間は、自分が続きを求めている事を伝えたいが伝えたくないという矛盾と葛藤していた まぁそんな葛藤も堀田志門にとってしてみれば丸バレなのだが… 彼もただ聞きたいと言う意味不明な欲求につき動かされ、敢えて譲歩はしなかった 「言ってよ先生…俺、先生の気持ちが知りたいんだよ」 そう促すと、イヤイヤをしていた頭が急に動きを止めて、金色の瞳が志門の瞳を除き込む 「し…も もっと…ぉく!」 切れ切れに言われた言葉に答える様に、指を深く埋めると頭がのけ反り白い首が荒い呼吸に合せて激しくうねる 「はぁあん…く、ふぅ」 《あぁ、ヤバいなぁ…自制心試されてる》 しかしこの作業を止める気は毛頭無かった 「先生…可愛い」 吐息をかけつつ囁くと、腰が焦れったそうに揺れる 「あ、ぃゃ…もっだ」 これが、好きかもしれないが好きになる瞬間か…とやけに冷静に自己分析しつつ、志門は真っ白な首筋に口付けなぞる様にそれを辿る「っは!そこは、だ…めっ!」 たどり着いたのは柔らかい耳たぶ…獣は迷わずそれに噛み付く 「ぃ、ゃあああああああっ!」 先生は僕の手の中で果てた 「先生…素朴な疑問なんですが」 二つ並べられた布団に寝転がりながら、拗ねて背中を向けている愛しい人に尋ねる 「何だ」 「どうして今日はシたい気分になっちゃったんですか?」 あからさまな質問に顔を真っ赤にして振り返るサスーン先生に、堀田君は頬を掻く 「だ!だって、おまえが何時まで経っても私に…め、メロメロになってくれないから…だから……その…」 途端に言葉に窮する同居人を見つめて、志門はやれやれと苦笑する 「誰の入れ知恵かは何となく分かりますが、それじゃ自爆しますよ。それに…」 と二の句のあまりの恥ずかしさに本人赤面しつつ、無理矢理吐き出した 「僕は、先生にちゃんと惚れてますよ。惚れてるから手が出せないんです!」 せっかく絞り出した答えだと言うのに、先生はポカンとするばかりで全く理解していないようだ 「えっとですね…僕はまだ中学生なんですよ。その上親無しなんです。そんな僕が先生に手を出しちゃって、もし万が一子供でもできちゃったら責任取れないんです!」 それは先生を傷つけることになりますよね!と最後に念を押すと、納得したのかコクンと軽くうなづかれた 「僕は先生のこと好きだから、そういうのは避けたいんです」 “好き”という単語に反応したのか、嬉しそうに破顔したサスーン先生が抱き付いて来た 「ぅわふ!先生話聞いてました!?」 「ああ!バッチリ聞いていた!要は中出ししなければ良いんだろ!」 「何するんですか!ちょ、先生!」 思いっきり俺の上に跨がった彼女は自信満々に 「フフッ!実は髪コキなるテクニックを教わってな!今から実践してやる!」 と宣言した 「もう!経験値少ないくせに気張らないでくださいっ!」 半ば虚勢で押し返すと、真っ青になって後ろに倒れ込まれて焦る 「何で知ってるんだ…」 あ、図星だったんだ… 今宵もそんなかんじで更けていった
https://w.atwiki.jp/gumdamblackcat/pages/374.html
【れいむと蟷螂】 「ゆゆっ! かまきりさんがいるよ!」 茂る草の上に、一匹の蟷螂がいた。 れいむは今日、親元を離れて独り立ちしたばかりのゆっくりだ。 これは記念すべき初めて一人で行う 「狩り」で、れいむは祝福の晩餐に蟷螂を供することに決めた。 なんの用心もなく、不用意に蟷螂に近づいていく。 薄く白い双刃は、獲物を捉え切り裂くそのときを待っていた。 標的が自分の攻撃範囲内に入ってくるのをひたすらに待ち、微動だにしない。 「ゆん! かまきりさんはかわいいれいむにたべられてね!」 れいむは跳躍して大きく口を開け、一息に蟷螂を飲み込もうとする。 瞬間、口の端に鋭い痛みが走った。 凹凸のある二本の鎌が食らいついて、引っ掻いたのだ。 「いぢゃいぃぃい! がまぎりざんやめぢぇぇぇえ! 」 れいむは体をのけ反らせたり転がったりして必死に蟷螂を振り払おうとするが、尖った刃は余計に食い込むばかりだ。 過ぎ去る時間と共に、れいむの体力は奪われていく。 「ゆぅぅ……ごめんね、かまきりさん。れいむがわるかったからはなしてね……」 懇願が届いたのか、蟷螂はれいむの肌から双刃を引き抜いた。 「ゆんっ! かまきりさんありがとう!」 感謝の言葉を告げた刹那、れいむの後背にいくつかの衝撃が刺さる。 「ゆ……?」 そこにいたのは、十を超える小さな蟷螂たち。 それぞれが持つ鎌が、無慈悲に振り下ろされる。 断続的に与えられる痛みにれいむは泣き叫ぶが、もはや逃げる体力など残されていなかった。 ―――――― きょうのばんごはんはおまんじゅう! ママがおばかなおまんじゅうをつかまえたんだ! うごけなくなったおまんじゅうに、がんばってとどめをさしたよ! ぐさぐさぐさぐさ、たのしかった! おにいちゃんもいもうとも、うれしそうだったよ! あしたはなにがたべられるかなぁ? 「カマ美、なにしてるの? 子供はもう寝る時間よ」 はーい! ねえママ、きょうはママのとなりでねてもいい? 「くす……カマ美は甘えん坊さんね。ほら、こっちにおいで」 わあ、ママのとなりあったかい。 うふふ。 あしたもまた、たのしくなるといいなぁ! 完
https://w.atwiki.jp/zsphere/pages/2077.html
•『グリム童話』「兄と妹」〈KHM11〉 →家でひもじい思いをさせられていた兄と妹が家を抜け出すが、その継母は魔法使いで、 兄妹が迷い込んだ森の泉に魔法をかけてしまい、飲むとトラになる泉、飲むとオオカミになる泉は我慢して超えるが、 飲むとシカになる泉で我慢がきかなくなり兄がこれを飲んでしまい、シカになってしまう。 プリニウス『博物誌』第二巻 →ファリスカ地区には、それを飲んだ雄牛を白くする水があるという。 またボイオティアの黒水河はヒツジを黒くし、同じ湖水から流れ出るケピスス河はヒツジを白くするという。 イリウムのクサントゥス河はヒツジを赤くするとか。 参考文献 『完訳グリム童話集(1)』 『プリニウスの博物誌 Ⅰ』 完訳 グリム童話集〈1〉 (岩波文庫) プリニウスの博物誌〈第1巻~第6巻〉
https://w.atwiki.jp/leads2010/pages/156.html
「Leads」 執行部 役員 営業部 トップ 社会貢献を理解し、営業スキルの面から貢献 Leadsの執行部 幹部 社会貢献活動の事業部を法人化した際の役員 スタッフ スキルアップに意識が向いている 企画部 トップ 社会貢献を理解し、企画スキルの面から貢献 Leadsの執行部 幹部 社会貢献活動の事業部を法人化した際の役員 スタッフ スキルアップに意識が向いている 経理部 トップ 社会貢献を理解し、経理スキルの面から貢献 Leadsの執行部 幹部 社会貢献活動の事業部を法人化した際の役員 スタッフ スキルアップに意識が向いている 事務部 トップ 社会貢献を理解し、事務スキルの面から貢献 Leadsの執行部 幹部 社会貢献活動の事業部を法人化した際の役員 スタッフ スキルアップに意識が向いている 「社会貢献活動の事業部」独立採算性を取り、法人化を目指す。 雇用事業部 トップ 雇用改革の面から一生をかけて社会貢献 法人化の代表 幹部 法人化の役員または社員 スタッフ 一時的に社会貢献 ボランティア・インターンなど メンバー 就職支援などの恩恵を受ける側 起業事業部 トップ 社会起業支援の面から一生をかけて社会貢献 法人化の代表 幹部 法人化の役員または社員 スタッフ 一時的に社会貢献 ボランティア・インターンなど メンバー 起業支援などの恩恵を受ける側 学校事業部 トップ 学校改革の面から一生をかけて社会貢献 法人化の代表 幹部 法人化の役員または社員 スタッフ 一時的に社会貢献 ボランティア・インターンなど メンバー 無料塾などの恩恵を受ける側 スポーツ事業部 トップ スポーツの面から一生をかけて社会貢献 法人化の代表 幹部 法人化の役員または社員 スタッフ 一時的に社会貢献 ボランティア・インターンなど メンバー スポーツ事業部の活動の恩恵を受ける側 芸術事業部 Dinah トップ 芸術の面から一生をかけて社会貢献 法人化の代表 幹部 法人化の役員または社員 スタッフ 一時的に社会貢献 ボランティア・インターンなど メンバー 事業部の活動の恩恵を受ける側 「社会貢献の基盤となる資金を生み出す活動の事業部」法人化しない エンタメ事業部 Unimo トップ Leadsの部長など 幹部 Leadsの社員 スタッフ 一時的にイベントを行う ボランティア・インターンなど メンバー 事業部の活動の恩恵を受ける側
https://w.atwiki.jp/bogard/pages/46.html
本を読む、ということは有益なことだ。たとえそれが娯楽小説のようなものでも。 友人とのメールのやり取りの中で、改めてそんなことを考える機会があったので、書いておく。 読んだ覚える必要はない。本を読んで、あるいは物語に触れて、またあるいは知らない知識に触れる。 そのことによって、例え内容は読み終えた瞬間に忘れてしまったとしても、何かがかわるはず。 本によってはちょっぴりかも知れないし、大きく影響のあることもあるかも知れない。 本を読むと言うのはそういうことだと思う。 ストーリーやらなんやらを覚えていなくても、 本の中で喜んだり悲しんだり感動したりすることって、 絶対読み終わったあとも何らかの形で心の中に残ると思う。 本は、賢くなるために読むんじゃなくて豊かになるために読むんだと思う。 生きてく上で役に立つことっていうのは動物で言えば本能みたいなものだ。 人間を人間たらしめているのは、生きていく上で一見無駄なもの、 それでいて生きていくということを豊かにするものだと思う。 私は死なないために生きていくなんていうのは嫌なので、 生きていくってことはそういった豊かな無駄を味わっていくことだと思っている。