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前へ 学校帰りの夕暮れ。 歩いていると、向こうから学園の生徒さんが一人歩いてくるのに気付いた。 なかさきちゃんだ!! その時、僕の心は浮き立った。なかさきちゃんに会えるとは! あれからずっと、彼女のことをもっと知りたいと思ってたんだ。 仲良くなりたいなと思って。彼女の笑顔も見てみたいし。これはその絶好の機会、だから心が浮き立ったんだ。 暗がりの中を向こうから一人で歩いてきた彼女。 夕闇のなかで見る彼女の整った顔立ちは、透き通るように白く見えた。 どこか北国の田舎町から出てきて学園の寮に入ったのだろうか、って感じのする純朴そうなその顔立ち。 まあ、僕は人のことをとやかくは全く言えないんだけど。田舎者っぽく見えるという意味で。 なかさきちゃんのその表情には、やっぱり引き付けられるものがある。 そして、彼女の何とも言えず幸の薄そうなその雰囲気。 なかさきちゃん、苦労人なんだろうなあ・・・ なーんて、勝手に彼女のキャラをそんな風に想像してしまい、つい可笑しくなって噴き出しそうになる。 勝手にこんなこと思ってるのが真面目な彼女にバレたら思いっきり睨み付けられそう。 僕がなかさきちゃんの姿を認めるとほぼ同時に、彼女も僕のことに気付いたようだ。 すると、彼女の表情はわかりやすく変化した。 すっごく嫌そうな顔・・・ そんな顔されるほど僕は何かしたのだろうか。 あの時のお嬢様とのことがあるからなんだろうけど、そこまでの顔をするほどのことだろうか。 何か僕のこと誤解してるんじゃないか、彼女? ひょっとして、チャラい男とでも思われてたりして。こんなに硬派な僕なのにそれはないと思う。 もし変な風に誤解されていたらと思うと、誤解されたままっていうのは嫌なので、そこははっきりさせたくて彼女に声を掛けた。 「なかさきちゃん!」 そう声を掛けると、彼女はビクッと体を震わせた。 なんか、なかさきちゃん怯えてる? ひとりでいるところを男に声を掛けられたのが、そんなにびっくりすることだったのだろうか。 でもやっぱり、この子の表情って、とっても魅力的でかわいいな。 この状況でこんなこと考えているのがバレたら決定的に嫌われそうだから、僕は彼女に対して意識的に善人アピールの笑顔を向けた。 もちろん、なかさきちゃんは僕に対して怯えてなんかはいなかった。 なんとなくそう見えるのは、彼女のその表情に対する先入観にすぎない。 でも、僕のことを決して好意的に思ってもらえていないのは確かのようだ。 僕に対して警戒心を解いていないのはその表情からも明らかだし、僕の呼び掛けに対してもなかさきちゃんの返事はとげとげしかった。 「・・・何か?」 露骨に僕を避けて通り過ぎようとする彼女の行く手を反射的に阻んでしまった。 「ちょっと待って。話しを聞いてよ!」 「こ、困ります。離して下さい!」 離して下さいって、別に僕は彼女のことを掴んだりとかはしてないんだけど。 そんな言い方されたら、まるで僕が女の子にからむ悪い男みたいじゃんか。 もしかして、これはまずい状況に陥っていないか? 客観的に見て、まるで女の子が悪い男に声を掛けられてるみたいに見えるんじゃないか、これ。 それはダメだろ、善意の第三者から最低な男と見られかねない。 現に、通行人のおばさんがまるで不審者でも見るような怖い目付きで僕のことを睨んでいる。 この僕のことが、怯える少女にニヤニヤとした顔でからむ変態男、に見えているのかも? とんでもない誤解だ。 この誤解された状況を早急に沈静化しなければと思っていると、そこにまた別のひんやりとした冷たい声が僕にかけられた。 「なにしてるんだかんな」 振り向くまでもない。この特徴的な声。 栞菜ちゃんだ。 「栞ちゃん!!」 彼女の登場でとりあえず場の空気が変わった。 周囲の人たちはとりあえずそれぞれの行動に戻って、それ以降周りの目を感じることは無くなったのだ。 僕は栞菜ちゃんに助けられたんだろうか。 それとも、彼女の登場でここから更にやっかいなことになる展開なのだろうか。 「あのな一つ言っておくけど、“栞ちゃん”とかオメーちょっと馴れ馴れしすぎるだろ。置かれてる立場ってものをわきまえろよ。分かった?」 「(何だよそれ・・)わ、わかったよ・・・ じゃあ、栞菜。←これでいい?」 「バカなの、お前? 気安く名前で呼ぶなって言ってるんだけど」 「ちぇっ。細かいんだな有原は」 「有原さん、だろ。上下関係を尊重できない人間は社会に出て苦労するかんな」 いつ彼女が僕より上の立場になったというんだろう。 なんなんだ偉そうに。同い年だろ!何だその上から目線は。 だんだん分かってきたけど、この人ちょっとおかしいでしょ。頭の中どうなってんだ。 ・・・って思ったら睨まれた。 また心中を読まれてしまった。サトリ相手っていうのは本当に面倒くさいことこの上ない。 彼女のその表情、完全に僕を上から見下ろしている。 あきれ返ったような口調で栞菜ちゃんが話し始めた。 「オメー、この前は愛理をつけまわしてたかと思えば、次から次へとよくもまあ」 「えっ!? 愛理なの? 私が聞いたのと違うんだけど」 「それも間違ってないよ。こいつ手当たり次第だから。とんでもない男だかんな」 「・・・・そういうデタラメをまるで真実であるかのように発言するのはやめてもらえるかな。栞、有原さん」 反論する僕の態度が気に入らなかったのか、睨んでくる栞菜ちゃん。 そして、彼女は僕の耳元にドスの利いた声で囁く。 「わかってると思うけど、命が惜しいなら俺の嫁には手を出すなよ。あー、でも萩原がいいんだっけ、このドエームが」 意味不明。 俺の嫁って・・・・ なんなんだこの人は。 なるほど。それは確かになかさきちゃんには聞かれたくないでしょうね。 でも、今のはちょっと聞き捨てならないところがあった。 「僕のことはどう言ってもらっても構わないけど、舞ちゃんのことを揶揄するのはやめてくれないかな」 「なんだぁ!? ずいぶんと生意気な口をたたくんだね。女好きのくせに」 女好きとはなんだ! こんな硬派な僕に向かって、そんなことを言われるのは心外だ。僕は舞ちゃん一筋なんだ。 そりゃ、確かにお嬢様も可愛くて心を惹かれるけど。それから愛理ちゃんも。あと最近は梨沙子ちゃんも気になっ(ry 僕らのやりとりにもうずっとドン引き顔のなかさきちゃんが栞菜ちゃんに尋ねる 「かんちゃん、この人のことよく知ってるの?」 「知りたくもないんだけどね。なりゆきで」 ツンツンとした表情のなかさきちゃん。やっぱりなんかいいなあ、この子の表情。 なんて、この状況なのにそんなことを思ってしまった。 怒ってる顔なんだけど、やっぱりどうしても怯えている感が見えるように感じられてしまうのは何故なんだろう。 彼女のそんな複雑な表情。こういう表情って男には結構たまらないものがある。 この子は女子校に進んで正解だと思うよ。 共学だったら男子が放っておかないだろう。こんなに可愛くて、こんなにイジりがいのありそうな女の子。 大人気になってしまうんじゃないか、いろいろな意味で。 nkskには(自主規制)を見せたくなる、とか言い出すやつも出てきそう。 なかさきちゃん、小学校は普通の公立校だったんだろうか? どういう感じだったのか、ちょっと興味があるな。 熊井ちゃんの幼馴染なんだっけ、なかさきちゃん。なんとも面白そうじゃあないですか、この子の歩んだ道は。 やっぱり彼女とは仲良くなりたい。僕に怖い顔でなく笑顔を向けてもらいたい。 そして、色々と話しをしてみたいな。 学園生の同学年の人の中で、何となく彼女が一番まともな話しが出来そうな気がするんだから。 次へ TOP
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企画内容 晒したラノベで競い合うスレ2にて企画進行中 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【第三回競作会要項 立会人「ふくろねこ ◆x/rjnJI8kY」】 ─────────────────────────────────── スケジュール ・参加者募集&執筆 …… 12/06(木)~12/21(金)24 00 ・作品投稿期間 …… 12/22(土)00 00~12/23(日)24 00 ・感想レス解禁 …… 12/24(月)00 00~ ・投票期間 …… 12/30(日)00 00~24 00 ・集計発表&投票バレ…… 12/31(月)00 00~ ─────────────────────────────────── 投稿要項 ・推奨枚数(縦20×横20換算) … 1~80枚 / ・作品テーマ … 自由 ・未完成作品の投稿可否 … 可能 / ・二次創作の可否 … 可能 ─────────────────────────────────── ・順位決定の方針 …… 自分以外の投票者からの平均点により求める ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ <立会人について> 第三回の競作会は立会人「ふくろねこ ◆x/rjnJI8kY」が務めます。 以降の「立会人」という表記は、上記のトリップを指すものとします。 <参加するには?> 12/21(金)23 59までにこのスレで「トリップとコテハン」をつけて参加宣言してください。 <投稿するには?> 12/22(土)00 00~12/23(日)24 00の間に、 作品を「ttp //wannabee.mine.nu/uploader/」にアップした後、 下のテンプレを使って↓に書き込んでください。 http //etc6.2ch.net/test/read.cgi/vote/1149689863/l50 その際、「参加表明とは違うトリップとコテハン」を使用してください。投稿者のトリップによる先入観をなくすためです。 ─────────────────────────────────── 【作品アドレス】:~ 【作品タイトル】:~ 【作品の完成か否か・二次創作か否か】:完成or未完成、二次創作であればそれを明記 【あらすじor推し文】: ─────────────────────────────────── <投票するには?> 12/30(日)00 00~24 00の間に↓に投票。一人一回まで。 http //etc6.2ch.net/test/read.cgi/vote/1149689863/l50 投票はポイント振り分け方式です。分けるポイントの合計と上限は事前に告知します。 ・全ポイントを使わなくてもかまいませんが、最低1Pを使ってください。 ・全ての作品を、それぞれ最後まで読まなくてもかまいませんが、ポイント提示と寸評は行ってください 。 投票時は下のテンプレを使ってください。わからなければ投票所過去スレ、このスレの過去ログを参考に 。 (投票日前に投票用テンプレートを発表します) ─────────────────────────────────── 【作者名】 【得点】 /5 【タイトル】 【寸評】 ─────────────────────────────────── ----キリトリ線------------------------------------------------------------------------ <執筆期間について> 参加者募集期間は長く取られていますが、これは執筆期間を兼ねています。 「間に合わないかも知れないけどとりあえず参加表明したい!」ってのもアリです。 (本当に間に合わなくなった場合は、作品投稿時に立会人に申し付けてください) <作品の投稿について> 投稿する作品は、投稿要項に沿った内容のものをお願いします。 投稿要項にある「推奨枚数」はあくまで推奨です。やむをえずオーバーしてもかまいません。 二次創作の場合、元ネタが分からない人も楽しめるものであるようにしてください。 <投稿~投票待ちの間について> 今回は試験として『自由に感想を書いて構いません! トリップを付けた感想は可』とします。 (※ただし、集計発表までは投稿時のトリップ&コテハンを使ってください。「バレ」は集計発表以降でお願いします。) (※他者の感想の影響が考えられるので、この規定は立会人毎に考えてください。) <投票について> 投票者に読んでもらう時間が必要なので投票日は一週間ほどの期間を設けています。 投票方法ですが、原則的にポイント配布方式です。 例:参加者が5名の場合、10Pを合計配布ポイントとして一人への配布ポイント上限は5P。 (作品Aに5P、作品BとCに2Pづつ、作品Dに1P、作品Eは0Pなど) :全部のポイントを使い切る必要はありません。(1人に1PだけとかでもOK) :投票者は最低でも1Pは使う事。(つまり誰にもポイントを投じていない投票は認めません) :投票ポイントオーバー、ポイント提示抜けがあった場合は無効票とし、カウントしません。 (ただしこれは発見しだい出来る限り投票スレ、本スレ両方で告知します) 投票に使用する総ポイント、上限ポイントは参加人数が決定次第、立会人が決定、告知します。 投票期間直前にも投票方法と併せて告知します。 なおポイント振り分けの基準、感想は投票者の自由です。己の感性にまかせて投票してください。 また投票には完全読破を条件としません。『つまらなくなって途中で読み捨てた』もOKです。 しかし、全作品へのポイント提示、寸評は忘れないでください。 投票は一人につき一回とし、投稿参加者にも投票は認められています。ただしその場合、必ずトリップ付きのコテハンを名乗って下さい。 同時に不正行為は『疑わない』スタンスなので、物書きの誇りにかけてやらないようにお願いします。 <勝者決定について> 投票が終了した時点で、各作品の総獲得ポイントを立会人が集計して発表します。 点数集計終了次第ランキング発表、授賞式となります もちろん総獲得ポイントの「平均点」が一番多かった作者が優勝です。 授賞式は最低でも立会人が精一杯賞賛しますが他の方もそうしてくださるとありがたいです。 なお結果に関する物言いは立会人のみ行ってください。 集計間違いや運営ミスも考えられますので十分に考慮します。集計は手作業なので、ヘルパーさんは大歓迎です。 作者、投票者を貶めると思われる行為はもちろん禁止です。 <その他マナーについて> このスレは作品の投稿場所、運営に使われますが雑談、感想、議論は進行の妨げにならない限り自由です。 投稿作品に対する感想は、どの期間においても書き込みOKです。 雑談、議論に対する規制の緩い自由に晒せない晒しスレの感覚で使ってください。 『荒らし煽りはスルー』『感想は自由』 『感想への批評はNG。他人の感想に違和感があれば、晒しへ直に自己流感想をつけるべし』 は変わりません。ただし投票方法の性質上、作者は感想へのレスは投票終了までしないでください。 逆に言えばここで投票前に感想を書いても作者からのレスは期待しないでください。 またどんな感想も投票結果には関係ありません(投票する人が感想読んで影響されるのは自由です) 他人の意見に影響されたくない方の為に、投票まで投票所のみへの立ち寄りですむように 投稿期間以降は投票所への作品一覧の貼り付けなどの配慮は行います。 その他マナー違反と思われる行為、および運営に著しく実害のある行為はご遠慮ください。
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2006.4.7- 飛行機がコルカタに到着したのは深夜12時過ぎ。初めての海外旅行、しかもインド、ということで、私はかなり不安を感じていた。飛行機の窓から見える深夜のコルカタ市街は無気味なオレンジ色の光がまばらに見えるだけで、とても4500万人もの人口を抱える大都会とは思えないたたずまいだ。出発前に聞かされていたいろいろな情報、空港を出ると大勢の人々が荷物を持ち去ろうとする、無数の物乞いがいる、そういったインドに対する先入観もあり、不安はいやが上にも高まっていた。 空港で荷物を受け取ったあと、私とSさんを迎えに来てくれていたアニルさんは、とても日本語が上手で、すこしほっとする。想像していたたくさんの物乞いは、深夜のせいもあるのか見かけない。空港前の通りにあるホテルに到着し、チェックインした後は、時差の関係もありすぐに寝入ってしまった。 翌朝、ホテルの屋上から外を見渡すと、そこは一面の「未知の世界」であった。通りを走るたくさんの車、オート三輪のタクシー(リクシャー)、自転車のリクシャー、そして猛烈な勢いで走るバスの数々。バスには信じられないくらいたくさん人が乗っているのが見える。通りはホテル街らしく、両隣にもホテルが続いている。ホテルとホテルの間には、木材とトタンを組み合わせて作った掘建て小屋があり、その中にも人が生活しているようだ。水浴びをしている人の姿も見える。そして、午前7時でも、暑い! 気温は30℃を超えており、さらに暑くなりそうだった。4月のコルカタは乾期のおわりくらいの時期で、気温は昼間で40℃を超えることもあるらしい。 (1) インドのfish market コルカタのfish marketでは、左手でサカナを触ると大変なことになる、と聞いていたので、左利きの私は左手の甲に「サカナ禁止」とか書き、注意していた。でも、でもアニルさんは左手でサカナを触っていだが.. 市は街の至る所でたっており、サカナ売りのほかに、野菜、果物、鶏肉(と卵)、羊肉などを売っている。人はどこでもものすごく多い。売っているサカナはおもにコイ科(major carpと呼ばれるハクレン、ソウギョ、その他大きいサカナ)と、ナマズ類、ティラピア、キノボリウオ、ナギナタナマズなどが多い。あと、ニシン類もいろんな種類が出回っている。コイ科の小魚は種類数が少なく、Sさんは苦労していたようだ。ぼくの印象に残っているのは、体側に赤いラインが入っている小型のサカナ(Puntiusの一種)。 コルカタ駅の付近、かなり治安が悪い場所のfish marketは特に印象的だった。marketの奥に進んでいくにしたがって人の数が増え、身動きが取れないほど。油断をすると荷物を持っていかれそうな危険な雰囲気。汗と唾液とカレーの匂いが混じったむき出しのインド感に、すっかりやられてしまった。 地方のfish marketでも種類はあまり変わらなかったが、都会のように「危険な」雰囲気はなく、非常に穏やかな雰囲気だった。日本の田舎町にも似ている。それも、おそらく20年くらい前の日本だ。ときどき声をかけてくる露天のおばさんは、笑顔でこたえると、たいていは笑顔を返してくる。彼等にとっては、私や佐土さんは珍しいガイジンさんなのだろう。ただ、場所によっては柄の悪い集落もあって、そういうところでは人々が妙に馴れ馴れしく話しかけてくる。英語も通じないので、言葉は分からないけど、友好的なのか、お金をとってやろうと思っているのかは、雰囲気で分かる。 (2) 郊外でのサンプリング コルカタ郊外の農村は、一面の水田地帯が続いている。水田は、乾期の4月には地面が見えているが、5月以降の雨期になると、水没してしまうようだ。これらの水田では、タイ米のような細長い米、いわゆる水稲を栽培している。コルカタでは、米を食べる習慣は強いようで、カレーライスもよく食べるが、ご飯はこの細い米であった。サンプリングは、地元の人たちの協力の下、この水田地帯の至る所にある池(沼)で行なった。投網に入るのは、ヤリタナゴによく似たPuntiusの一種と、インドメダカ、イトモロコかモツゴのようなサカナ(Esomus, Danioに近い)、グラミー、ドジョウの一種、小さいナマズなど。コイ科のサカナはどれもよく似ていることもあって、福岡の筑後平野でタナゴを採っているような錯覚を覚えた。地元のおじさんが実に楽しそうにサカナを採ってくれる。日本でも、投網を投げていると近付いて来て投げさせてくれというおじさんは必ずいるけど、インドでも同じだ。自分でも沼に入って投網を投げたいところだが、寄生虫が恐いのでとりあえず見学。小学生くらいの子供がたくさんいて、興味深そうにその様子を見ている。やっぱり、20-30年前の日本もこんな感じだったのかなあ、と思ってしまう。なんか、子供たちは目が輝いていて、みんな楽しそう。 バングラディッシュ国境近くの町では、近くを流れる川を船で渡してもらった。投網を投げると、アナゴとコチの仲間が採れた。だが、投網にウンコなども入り、さすがインドだなあと実に納得する。どの場所でもとにかく人はたくさんいて、採集をしているとどんどん集まってくる。特に子供は多く、好奇心も旺盛なので何かとちょっかいを出してくる。こちらがサカナを集めていることを知ると、小さいサカナとか、ゲンゴロウとかをくれることもある。 (3) コルカタの交通事情 コルカタは、とにかく人が多い! 町には無数の人、車、オート三輪、自転車が行き交い、それに犬、牛、カラスが入り交じっている。車はクラクションをバンバン鳴らすし、人々はベンガル語で怒鳴っていて、とにかくすごい活気だ。私たちは、街の移動手段はおもにオート三輪のリクシャーを使っていた。これは、タクシーのように見えるが実は行き先が決まっていて、車に書いてある(ベンガル語なので読めない)。それで、目的地まで行くものを捕まえて乗せてもらうのだが、このさい相乗りは普通のようだ。小さいので(オート三輪!)、3人(ぼくと佐土さん、アニルさん)乗るとすでにいっぱいなのだが、さらにあと2人くらいは普通に相乗りしていた。オート三輪なのだが、5人乗ってもかなりのスピード(60km/hくらい) で走る。値段は一人あたり5ルピー (Rs)くらい。 自転車のリクシャーは、荷台に幌付きの座席がついていて、そこに乗る。漕いでいるのはおじいさんみたいな人が多い。これも後ろに3人のって、4人乗りをする(物理的に無理だと思う..)。短い距離の移動用で、値段は3人で5Rsくらい。 バスは、車掌がいて、行き先を怒鳴っている(行き先はバスにも書いてある。読めないけど)。バス停から乗るが、乗っている途中に動き出すくらい慌ただしい。常に満員で、さらに猛スピードで走る。バスの中で車掌にお金を払うと、細い紙切れ(領収書?)をくれる。2-3Rs。 (4) 言葉 インドは、基本的に英語が公用語として使われているため、英語はよく通じていた。ホテルの人たちや、博物館の人は、たいてい英語が通じていた(ぼくが聞き取れていたかどうかは分からないけど)。でも、それ以外にもいろいろなことばが使われていて面白かった。たとえば、コルカタ周辺で普通に使われているのはベンガル語で、またヒンディー語も使われているし、もちろん英語も使う。アニルさんが、アニルさんの奥さんの先生(コルカタの大学の水産学の教授:家に招待してもらった)と話しているときは、英語とベンガル語が混ざっていたような感じだった。 インドの人の英語で印象に残っているのは、"I see"と言うときに、日本人とは逆に首を横に振ること。最初、これが"No"を表しているのかと思って違和感があったが「わかりました」という意味のしぐさのようだ。またベンガル語でこの「わかりました」は「アチェ」ということばらしく、"I see"と似ている。たぶん、英語とベンガル語で同じように使っている。首を横に振りながら「アチェ、アチェ」というと、コルカタでは「わかりましたよ」ということになる(たぶん)。
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その他のスキル修正案 G☆P フラッグ系 インティミデイト スティールコイン サプライズアタック 他もろもろ ■スレでの現状 ギャングスターパラダイス:エフェクトをつける 落書き関係:実装しろヽ(`Д´)ノ。日本語入力できるようにしろ インティミデイト:だれかまとめてくださいorz スティールコイン:つかいやすくしろ サプライズアタック:範囲拡大。発動条件のハイドを無くす ギャングスターパラダイス エフェクトに↓のを。 Gang☆Paradise!! (* ∀)(゚∀゚)ノ ノ( ヘヘ( ヘヘ 発動したとき、何かエフェクトください。個人的にはMVP取ったときのエフェクトをもじったくらいのがイイ。 ギャング:発動中は常に赤と黒のオーラのエフェクト。ボスモンスターには無効。 G☆Pにエフェクトつけるのはもちろんとして 隣接した人数でHPSPの回復倍率UPとか PT内のG☆P持ちローグ、チェイサーの人数分だけATKが上昇するとか…… 「GSPを全てのスキルの前提にする」案、いいとおもう フラッググラフティ→フェイスグラフティ 対象:プレイヤーキャラ 効果:対象を長時間、オーク顔にする。 射程3、全てのフィールドで使用できる。 フラッグクリーナー→フェイスクリーナー 対象:プレイヤーキャラ 効果:対象を本来の顔に戻す。射程3。 これなら簡単だろ。 フラックグラフィティをリバースオーキッシュにしてくれ… 溜まり場の姫プリが不快でならん( A`) 実装できないのならばスキルツリーから消してしまえ。 スキル所持ローグにはスキルポイント(6)還元。 落書き:ネタスキルぐらい前提軽くしてくれ(取りたいけど取れない_| ̄|○) クリーナーはコーティングのカウンタースキルになればいいと思うんだ。 相応の触媒使って成功すればランダムに一つコーティングを消し去るとかって感じ。 クリーナー→触媒使用のアンチコーティングスキル (触媒はケミのファーマシーで作成) フラッググラフティ→脱衣状態からの回復スキル わたしならこうがいいな。 フラッググラフィティの修正案 Gv時において、各人の頭上に表示されているギルドフラッグを 別の物に変えてしまう。ギルドフラッグを書き換えられたキャラクターは 一時的に(二分くらい?)まったく別のギルドに所属した状態となり 同ギルドのキャラクターの攻撃・魔法などでダメージを負うようになる。クリーナーによって解除可能。 こんなんどうだろう?復帰阻止でそれなりに嫌な存在になると思う。 これでもマスターLvは1でいいと思うなあ。なんでここでスキル5ポイントも遣わせるのか。 落書きで日本語入力 らくがきの文字パターンが画像なのがな~ クライアント改変しなくても自体なんかを変更できるツールでも配ってくれてさらに エンブレムのようにそのパターンが他のパソコンにも記録されるなら ホントの意味でラクガキが完成するのにな~ たとえばABCDの文字に4分割した絵をそれぞれ登録すると AB CD となるよう文字を配置しスキルを使えば1つの絵または記号が完成するということだしな まあ公序良俗に反するネタでうまりかねない諸刃の剣だが エンブレムでも同じこと言えるしいいんではないかなと グラフィティがもうちょっと光浴びるように考えてみた ■鎧属性付与 アクティブLv10 SP消費100 対象キャラの装備している鎧アイテムに特定の属性を付与する効果は30分持続で一度使うと30分間使用できない。 各種属性付与はクエストを行うことによって得ることが出来る。クエスト必要アイテムは各種属性付与c1枚 Lv1 毒属性付与 Lv2 土属性付与 Lv3 水属性付与 Lv4 風属性付与 Lv5 火属性付与 Lv6 不死属性付与 Lv7 闇属性付与 Lv8 聖属性付与 Lv9 念属性付与 Lv10 ボス属性付与 インティミは インティミでは相手のHPを1以下に出来ない(アイテム拾い対策) 消費SPは13固定でダメージ倍率だけUP(スキルLV無意味さ対策) ってのが理想だ。 インティミ 制限レベル5もいらねぇ、1でイイ。というか、クエストスキルに(´д`;) インティミはシーズだと 睡眠スタン暗闇出血混乱あたりどれかを高確率で付与くらいでいいんじゃないかいイメージ的に 今のスキル使用失敗表示はホントに萎えるしね ムダに5ポイントも使わせるスキルなんだからせめてダメージくらい与えさせろと インティミは画面内のみ自分の手元に対象を引き寄せるスキルに変更とかならいいかな~ イメージは、縄を投げて引っ張って引き寄せていくカンジ。うむ悪漢ぽい バックステップと併用すればどんどん相手をひきずって戦線から引き離せられたりしてなかなか面白そうだ スティコは 消費SPはLV1で15、順に下がっていってLV10で6(現状の燃費が悪すぎ) 詠唱0.5秒でディレイ無し(詠唱があると使ってるのが分かる利点とディレイ排除でストレス対策) 基本確率はスキルLV×5%(スキルLV無意味さ対策) このくらいなら使えそう。 ローグ・チェイサーのスティールコインにこれ追加してほしいな スティールコインのスキルLvが高くなると、青箱・紫箱・カード帖からよいものが出やすくなる ただし、青箱・紫箱や獲得Zeny・1ヵ月の接続時間が長いほど効果が薄くなる(BOT対策 スティコが砂と同じパッシブに! これが一番現実的な妥協の気がする。 動もローグを戦闘力は低いが盗みに秀でた職って感じにしたいなら スティコで盗める金額をmovLv * 10 * SkillLvくらいにしてくれないもんかな。 GvやPvで対人スティコが出来るようになりました。 取得金額は相手のレベルと所持金によります。 だけでもいいや。そしたらスティコ10にしよう。 パッシブ化もしくは最大レベルを5に。 SAのスタンとか暗闇とかじゃなくて 出血の状態異常技が欲しいな 出血の方がなんか悪党っぽいじゃん? サプライズアタックが、ハイド前提でなく即時発動してもらたいトコだ 単にマグナムブレイクみたくなんてのは芸がないから ハイド→サプライズアタックがボタン1つで流れて出るカンジでだな もちろん今まで通りハイド状態からも使えるで個人的にはバッチシだ SAは虫・悪魔・Boss以外には必中に。それに予備動作無しでも打てる ようにして欲しいね(この場合は必中効果なし、威力減で)。 囲まれてる時にこそ使いたいのにその予備動作を潰されて発動できない、 また近くに人がいるとそちらにタゲ移りするなんていう現在の仕様ではな… サプライズアタックはターゲットのまわり3×5マスに変える ただし、ハイドして10秒経過しないと効果がでない ハイドなし:ダメージが通常の半分 ハイドあり・即座:普通のSA ハイドあり・10秒:ダメージ1.5倍・範囲5×5 SA使用後すぐのタイミングでバックスタブすると後向き以外でも2マス吹っ飛ばす+クリ率2倍の効果を追加 弓装備時には効果はでない SSP効率悪いが強さとしては結構良いと思う、だが!!ROの腐った風潮の タゲ移りというノーマナ狩りが置きやすく狩場で使えるスキルとは言えない VIT弓BSDの俺には時計地下4でSA狩りくらいしか美味い狩場が無いのだがタゲが 移りすぎて晒されそうな気がして精神的によろしくない(つДT)モウヤメタヨ まあ晒されるよりタゲが移るたびに感じるストレスのが精神的にキツイのだがね AGIや足の遅いモブには十分使えるけどな SA 対象指定で、クリックすると自動でトンドルで近づき隣接後今までと同様のSA発動。 このときのハイディングはダメージでキャンセルされない。遠距離からも使用可能。 SAはハイドなしでも使用可能で、 ハイド→SAした時に威力UPというのはどうだろうか? ハイド無しSA(Lv.5時):威力250%、スタン・暗闇確率20% ハイド→SA(Lv.5時):威力350%、スタン・暗闇確率30% こんな感じで。 サプライズアタックをハイド無しで使えるようにするとか。 強力な範囲スキルになるし、消費SPも下がるし、何よりGvで楽しそう。 ハイド→サプライズアタックでなくて サプライズアタックを使った時に一瞬潜るアクションがあればいいじゃないか? ハイド前提が無くなってもバランス崩す事はまず無いと思う。 あと俺の考えだが 名前的に一旦隠れてないとおかしいしなどの固定観念? (意味合ってるかわからん)先入観など拘りすぎると、そのスキルその物を殺しかねない。 Bsbで例えると後ろから攻撃されたら振り向く以前に一発で死ぬだろとw
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評価 作戦 【装備】 ≪全般≫ 観測機器は双眼鏡、熱源探知装置、動体探知装置、カモフラージュとして三色迷彩服、偽装ネットを装備を支給。 紫外線センサーや赤外線センサー、熱探知カメラなどのセンサーを利用する。夜間であれば低温のため熱感知装置が有効と思われる。 レーダーによる探知を行う。 音響探知などから三角法で音源の位置を特定する。 装備しているものが反射しないように光るものは取り外したり色を塗りつぶす。 音を立てそうな装備品ははずしたりテープで止めて固定したりする。 大きい武器は何かで包んでおくか、迷彩を施しておく。 無線に指向性アンテナをつけることでより確実に情報を送る。 ≪歩兵≫ 双眼鏡やスコープ、ナイトビジョンを使う。 【陣形】 縦列隊形で周囲360度をカバーするように偵察隊の一人一人が視界を分担する。 先頭の兵がポイントマンとして隊を誘導し、後続が側面や後方を警戒する。 【体術】 ≪全般≫ 退路を複数確保、また隠蔽潜伏後は極力身動きしない。また視界を重複させ見落としを極力なくすこと。 目標を確認し次第、随時後方隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを知らせる。 味方部隊と情報を常にリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。 敵発見の場合、瞑想通信等速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行い戦闘部隊の準備が整うのを待ってから敵の誘導を開始する。 逆に敵に発見された場合、即座に本部へ連絡し、誘導と足止めを行ないつつ後退し、戦闘部隊のいる場所まで敵を誘導する。 敵がいない場合、引き続き監視を行い、本隊到着まで待機する。 遮蔽から遮蔽へと縫うように移動。 偵察視界は広域警戒 おおまかな位置を予知夢などで把握する 展開箇所も既に敵勢力下となっている為、周辺の敵には極力警戒。偵察に必要な以外の挙動は一切取らない。 得られた情報は森国人の瞑想通信等で、各部隊が共有。 目立たないように匍匐移動やカモフラージュで身を隠して、詳細な位置を確認する。 移動は匍匐と忍び足。枯れ木に注意 地形地理を最大限生かして、身を隠しながら移動する。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林に身を隠して偵察する。 偵察する際は、「いつ、どこで、どの程度の規模の部隊が、なにを装備し、なにをしていたか」を確実に把握し、仲間に伝える。 地形は、可能なら、作戦前にあらかじめ調べておき、変化がある場合のみ報告することで、連絡にかかる時間を短縮する。 斥候中は、遭遇戦が発生したり、敵に待ち伏せされたりすることがあるので注意する。 敵の攻撃が脅威でない場合は、威力偵察も視野に入れる。 威力偵察を行う際は、本格的な戦闘に発展してもいいように準備しておく。 威力偵察の目的はあくまで偵察であり、戦闘よりも部隊の帰還を優先することを認識しておく。 ≪情報収集≫ 敵の規模を数字や種類など具体的に調べて本隊に伝える。 敵の行動、位置、見つけた時間、装備などを具体的かつ詳細に調べる。 五感を使い、特に視覚と聴覚を駆使して探索を行う。 偵察地域全体を広く見渡した後、目だったものや気になるものを探す。 先入観を排除し、五感で感じたものをすべて拾い上げるよう意識する。 足音や声、移動の際の騒音など不自然な音も聞き逃さないようにする。 必要に応じて地形スケッチしたり、カメラの映像を送る。 足跡や目印などの不自然な痕跡がないかを調べる。 反射光やものの影、色、敵部隊の移動の様子を的確に捉える。 視界を重複させ見落としを極力なくすこと。 ≪通信≫ 敵情報を通信で送るときはデータを暗号化して送る。 通信は極力短時間で必要なときのみ行う。 本部と情報をリンクさせ、現在地点と偵察ポイントを分析し、探索範囲の絞込みを行なう。 敵発見の場合、速やかに本部へ連絡したのち、継続して監視を行う。 目標を確認し次第、随時仲間部隊へ連絡。敵目標の種類にしたがって交戦か撤退かを確認。 偵察は出来る限り高所から、身をひそめて偵察のみに専念し、敵の行動を攻撃班、狙撃班に伝える。 偵察ポイントは、其々の死角をカバーするように配置すること。 ≪移動≫ 急に移動したり、姿を現さない。 建物や森、谷、くぼ地や土手など遮蔽物のあるルートをとおり、目立たないように移動する。 低い遮蔽物の背後で移動するときは匍匐前進で進む。 遮蔽物から遮蔽物の間はダッシュで一気に移動する。 物音を立てずに移動したいときは静粛歩行で移動する。 敵に発見された場合に備えて退路を確保しておく。 いきと帰りでルートを変更し敵の追跡をかわす。 退路を複数確保する ≪夜間、暗視≫ 暗いところや夜間の偵察には暗順応を利用したり、周辺視野を生かして観察する。 夜間であることを利用し、闇にまぎれる。 ≪隠密行動≫ 敵に見つからないよう体の線を背景に溶け込ませて目立たないようにする。 物陰に潜み、影から体が出ないようにする。 目立つ色は排除し、周囲の色に自然に溶け込むようにする。 物音をださないように無線は簡略な通信にとどめ、部隊内では手信号などで連絡をとりあう。 空き地や斜面、足場の悪い場所は避ける。 ゴミを出したり、足跡を極力残さないようにする。 隠蔽潜伏後は極力身動きしない。 敵にこちらの存在を発見されないよう、なるべく森や林などの障害物に身を隠して偵察する。 迷彩や地形を使用して姿を隠蔽する。 SS、イラスト 「何か見えるか?」 「流石に3秒では確認はちょっと難しいなあ」 むーん、と高原鋼一郎とはるは唸った。 感覚の高さを買われて何度もいろいろな場面で偵察を行ってきたキノウツンの面々であったが、流石に生身での偵察は数えるほどしかなかった。 「はるは前にレムーリアで偵察やったじゃないか。何か上手い方法は無いのかい」 「それを言うならお前だって、空中要塞を追って偵察に行ったじゃないか。何かコツは無いのか」 そう言った二人、しばし顔を見合わせて 『いや室内への偵察はやったことが無いし』 と、言い合った。 何だお前いやお前こそ何だと醜い喧嘩を始める。 ごろごろとその場で取っ組み合いをしながら転がる二人。 それを見ている青森恭兵と小宇宙はやれやれと顔を見合わせた。 「とりあえずどうしましょうか」 「喧嘩が収まるまでにカップ麺が食えそうだな。作るか」 『いや流石にそれは無理だろ』 青森の言葉に全員が突っ込む。青森はおやそうか、と肩をすくめた。 結局偵察は青森を先頭にして4人が並んで行くことになった。 「すみませんねえ、青森の旦那にこんなことまでさせて」 「まあ客分の身だ。気にしないでくれ」 にや、と青森が笑った。だがサングラスの奥の目は笑っていない。 すでにそんな事を気にするような状態ではないからだ。 視線は既に見える位置から何らかの情報を探り出そうとしている。いや、目だけではない。耳に聞こえる音も、鼻で吸った匂いも、肌で感じる風すらからも何か異常がないか感じ取ろうとしている。 流石に死線を潜り抜けて今まで生きてきた男である。五感の張り詰め方が違った。 後ろの3人も背筋をぞくり、とさせると何か助けにならないかと周りをきょろきょろ見始める。 その様は外から見るとカルガモの如く、青森の後ろを3人がひょこひょこ着いて行くという姿であった。 これがカルガモだったならば普通の親子の如くほほえましい図である。 しかし今後ろをついていく面々は明らかに二十代を超えたいい年の男達だった。マヌケ以外の何者でもない。 「気をつけろよ。何か見つける前に身内が自爆してこっちが見つかるケースが一番多い」 「へい、それはもう重々承知の上で。旦那も気をつけてくださいよ」 「ああ、余生を暮らすにはまだ稼ぎが足りないんでな。うちの大将に首にされないためにも死ぬわけにはいかんさ」 そう漏らしながら青森が苦笑する。 堂々と歩いていく青森に対して後ろの3人はおっかなびっくりの上にへっぴり腰で後ろから着いていく。 果たしてこの偵察、上手く行くのであろうか。 (文・高原鋼一郎) RP 応援RP
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ゆっくりが泣きます。鳴き声ではなく泣き叫ぶ声です。 聴きたくない人は見ないほうがいいです。 ペットを飼う場合、当然果たさなければならない義務がある。 それが例えそのペットにとって嫌なことであったとしても、飼い主としてやらねばならん事なのだ。 俺は読んでいた『予防接種のお知らせ』と書かれたチラシを読みながら溜息を吐いた。 なんでもゆっくりを経由して感染するウイルスが発見されたとのことで、飼っているゆっくりにワクチンを打たせねばいけないらしい。 幸せそうにご飯を食べているれいむを見て、俺はもう一度溜息を吐いた。 人から聞いた話なので本当かどうかはわからないのだが、野生のゆっくりと違って飼われているゆっくりというのは痛みに対しての耐性が全くないらしい。 なので注射やら治療の為に病院へいくと… 当然暴れるわけだ。ここら辺は猫や犬等とあまり変わらない。 だが、ゆっくりは喋るのだ。 大切にしている家族同然のれいむの泣き叫ぶ声など俺はできれば聞きたくない。だが、ワクチンは絶対に打たねばならない。 「おにいさんどうしたの?」 ご飯を食べていたれいむが不安そうな顔をして俺の方にやってきた。 どうやら心配してくれたようだ… とりあえず俺はれいむに正直に話す事にした。 どっちにしろ注射はしなくてはいけないし、何も知らないで行くよりは事情を知っておいた方がいいだろうと思ったからだ。 「あのな、れいむはこれから病院へいって注射しなくちゃいけないんだ。注射は何かわかるよな?」 「れいむはちゃんとわかるよ!! ほそいあれだよね!!」 「そうなんだ。それをなれいむは体に刺さなくちゃいけなんだが、我慢してくれるか?」 嫌がるかなって思ったが、れいむの返事は違った。 「れいむがまんするよ!! ちゅうしゃしなきゃいけないならちゃんとちゅうしゃするよ!!」 「いいのか? 少し痛いかもしれないぞ?」 「うん、おにいさんといっしょなられいむだいじょうぶだよ!!」 「そっか、じゃあ行こうか」 れいむの言葉に涙が零れそうになったが、ここで泣いてしまうのはみっともない。 「おにいさんはやくいこうね!!」 「はいはい、すぐ行こうな」 れいむをお出かけ用の籠の中へ入れて車の助手席へ置いて俺も乗る。 懇意にしているゆっくり専門の病院ゆっクリニックは家からだと結構遠いのだ。 「終わったらお菓子買ってやるからな」 「ほんと? おにいさんありがとう!!」 れいむと約束をして、俺は車を走らせた。 「いやだああああああああああああああああああああああああはなじでえええええええええええええええええええええええええええ!!!!」 ゆっクリニックの入口を開けて俺の耳に飛び込んで来た叫び声に、俺は思わず立ち止まってしまった。 ここは個人で運営している病院の為、入り口からすぐに治療室にいくことができる。 だから、治療室からの音も良く聴こえてしまう。 今の悲鳴は間違いなくゆっくりの声で、俺と同じようにワクチン注射に来た飼い主がいるのだろう。 治療室からは今もまだ「おにいざんだずげでよおおおおおおおお!!!!」だの「いだいよおおおおおおおおおおおおおお!!!!」と聴こえてくる。 どうやらかなり怯えているようだ。注射をするのも初めてなんだろう。 籠に入っているれいむの様子を伺うと、顔を青くし体を震わしていた。 家ではああ言っていたものの、やはり怖いのだろう… 「れいむ大丈夫か?」 とりあえず受付を済まし終えた俺はれいむに声を掛けてやる。 「れ、れいむはだいじょうぶだよ!! ぜんぜんこわくなんてないよ!!」 狭い籠の中でブルブル震えても、心配かけまいと笑顔を俺に見せてくる。 本当に健気な奴だ… 俺とれいむは治療室のゆっくりの悲鳴をBGMに待合室で順番がくるのを待っていた。 まだゆっくりを飼う人間はこの街では少ないからか、待合室に他のゆっくりはいない。 待っている間にずっと怯えているれいむの気を紛らわせようとしたのだが、聴こえてくる声に集中してしまいやはり無意味であった。 それでも、俺が「今度にしようか?」と聞いても、れいむは頑なに拒んだ。 れいむとしては遠いここへ何度も連れてきてもらうのが悪いと思ったのだろう。 それから10分ほど経っただろうか? やっと治療室から飼い主と飼い主の腕に抱えられたゆっくりまりさが出てきた。 どうやら散々抵抗したらしく、抱えられているまりさは所々皮が破け涙の後で少しふやけていた。 それと、「どうしてたすけてくれなかったの…」とボソボソ呟いていた。れいむもあんな風になってしまうのだろうか… 「次の方入ってきてくださ~い」 「あ、はい!!」 先生に呼ばれた俺はれいむの入っている籠を持って治療室へ入った。 「今日はお注射ですよね?」 「はい、そうです」 籠から出したれいむを台の上に載せながら答える。 先生の声は穏やかだが、注射を持っているのでれいむは益々怯えてしまっている。 「れいむ、ちゃんすぐ終わるからね~」 注射の尻を押して中の薬品を少し押し出す先生。れいむはもう余裕がないのか、ただ体を縦に振るだけだ。 「飼い主さんはれいむちゃん押さえてあげて下さいね」 「あ、勿論です」 れいむを後ろから左右の頬を手で掴む。すぐ終わるから頑張れよ、れいむ… 「少しチクッとしますから我慢してね~」 注射の先端からまた薬品が飛び出す。そのまま先生は注射をれいむに近づけていく。 徐々に近づいてくる針を見て、れいむはとうとう目を瞑った。 とうとう針はれいむの眉間に迫り、俺はこの後響くであろうれいむの絶叫を覚悟して目を瞑る。 1秒、2秒、3秒… どれ程経ったのか分からないが、まだれいむの絶叫は響かない。 恐る恐る目を開けると、先生は注射を置いて綿でれいむの眉間を拭いていた。 「せ、先生? 注射は?」 「もう終わりましたよ~ れいむちゃんはおとなしい子ですね~」 「へ?」「ゆゅ?」 本当に終わったのか? さっき響いていたまりさの悲鳴はなんだったんだ? 「じゃ、お疲れ様でした。れいむちゃん元気でね~」 「あ… どうもありがとうございました」「せんせいありがとうございました!!」 先生の言葉で、俺達は部屋から出た。 結局、れいむが泣く事はなかった。 車の中でれいむに注射がどうだったのかを聞いても、「ちょっとチクってしたけどぜんぜんいたくなかったよ!!」と、元気一杯だ。 まあ、あのまりさが泣き虫なだけだったのかもしれない。 「じゃ、お菓子買ってやるからな~」 「おにいさんありがとね!!」 とりあえず今は、行くときにした約束を果たそう。今日はケーキでも買ってやるかな… 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます!! イヌとかを飼っているならば絶対に打たねばならない注射があります。 聖者の途に登場したゆっくり黒ウイルスがあるのならば、ゆっくりも打たねばいけないでしょう。 そんな風に考えて書かせていただきました。 単純な理由でごめんなさいorz 最後にもう一度、こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました!!本当にお目汚し失礼!! SS作者は皆神様。着眼点もいいし、愛が感じられる小説・・・良かったです! -- ine (2008-09-23 18 43 34) まりさがなんであんなに喚いてたのかがよく分からないんですが・・・ -- 名無しさん (2008-10-03 22 42 01) 歯医者に行けば同じような光景見れるよ、先入観で異様に痛がって泣き叫ぶ子供。 -- 名無しさん (2008-10-03 22 45 16) 俺もガキの頃には歯医者を怖がって逃げようとしたっけな -- 名無しさん (2008-10-03 22 59 49) イメージできる痛みはすごい痛いのにな、車にはねられたときは全然痛くなかった -- 名無しさん (2009-01-03 21 10 26) なにサラッと凄い事言ってんだwww -- 名無しさん (2009-05-25 03 36 06) 乙 -- 名無しさん (2010-06-06 03 55 23) 私も車にはねられました。 -- 名無しさん (2010-06-07 23 40 51) さらっとすごい事をいいまくっているような・・・ 痛いと思うから痛いんじゃないの? -- ちぇんとぱちゅりーとれみりゃ飼いたい (2012-03-21 19 20 59) 名前 コメント
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ローストビーフとフルーツソース▲upSat, 12 Aug 2006 07 29 43 GMT 昨晩は夜中まで飲んでしまい、今日は朝8時過ぎまで眠ってしまいました。 母からクール宅急便で食材が届き、牛肉のブロックも入っていたので、 ローストビーフを作りました。 これは、私は母から習い、母は自分の母(私のおばあちゃま)から習った、 代々受け継いでいる味。 ソースにはレフォール(西洋わさび・ホースラディッシュ) とアサツキを入れています。 グリーンオリーブは、母がピクルスにしたもの。 小鉢は、守口大根とキュウリと瓜の粕漬け三年もの。 ハード系のパンは、昨日パン教室で焼いたもの。 チーズは、白カビでクリーミーなものばかり。 シャウルスaocと熟成ブリー、 ゴルマス(ゴルゴンゾーラとマスカルポーネのサンド)。 桃とパパイヤとメロンは、パルマ産プロシュート(生ハム)にアサツキ入りの シークワーサードレッシングをかけました。 (オリーブオイルにシークワーサー100%果汁に塩胡椒のみ) カラトリーは、昨日合羽橋で買った 「柳宗理」 デザインのもの。 ボールや鍋など、柳宗理のものは以前から愛用しています。 桃は、昨日届いたのですが、「長沢白鳳」という品種。 この時期は毎週違う品種の旬の桃が届くので、とても楽しみ。 長沢白鳳は、熟度が浅いのに熟しているように見えて、さらに日持ちが良いため、 早く収穫しても取っておけることから、早取りの傾向が進み、 早く取ると全然美味しくありませんから、それで評判を落とした品種でもあります。 今回届いた長沢白鳳は、完熟を見計らってもぎとったばかりのものを 送ってもらったようで、 本当の長沢のお味が楽しめました。 母が、フルーツマニアというほど、毎食後必ずフルーツを食卓に出すのですが、 スーパーに 売られているフルーツでは飽き足らず、 美味しく安全なフルーツを作っている果物農家を探して、 毎年旬の時期に届けてもらう契約をしているので、 母のおかげで、いつも旬の美味しい フルーツが届くのです。 フレッシュなものばかりではなく、母はよく手作りのお菓子や料理などにも フルーツをよく取り入れていました。 私は子供の頃、それがとても苦手でした。 ポークソテーには桃をキャラメリゼしたものを添えたり、 チキンソテーや鴨ステーキにはオレンジソースだったり、 ビーフステーキには、グレービーソースにイチジクとか、 シャリアピンソースにパインとか。 ハムステーキのマンゴーソースとか、 ローストビーフにフランボワーズソースなど。 そういうフルーツの取り入れ方は、子供の頃はあまり喜ばしくありませんでした。 でも、大人になって、特に最近、お料理にフルーツの組み合わせが、 やけに美味しく感じるのです。 先日購入したdean deluca(ディーンアンドデルーカ)のお惣菜の 「和牛ステーキの桃ソテー添え」 が美味しいなぁと感じたり、昨日のフレンチの、 「フレッシュフォアグラのポアレイチジクのソース」に感動したり。 妹(三女)が作ってくれた、ホタテのカルパッチョに グレープフルーツソースがかかっていたことが 驚きの美味しさだったり。 妹(次女)が作ってくれたチキンソテーに 柑橘系のソースがかかっていたことに、驚愕したり。 妹は、母のオレンジソースを思い出して、作ってみたようですが、 フレッシュオレンジを使わず、 マーマレードに白ワインとバター、 焼き汁を煮立ててソースにしたようで、 これが案外美味しかったのです。 料理下手な妹が作ったとは思えない出来に感動しました。 やはり美味しい手料理で育ったことは、 きちんと生かされているのだな~と感じましたね。 小さな頃から、本格的なフレンチやイタリアンなど本人はよくわからないけれど、 本物の味を口にしてきた人は、大人になってから、 抵抗なくそれを受け入れることが できるように思います。 子供の頃、全く異文化の食事を食べる経験がなかった人は、大人になっても、 なかなか素直に受け入れることができないように感じます。 日常の食卓にのぼるお料理だけでなく、外食でも、 本格的なフレンチやイタリアンに抵抗がある人は、 子供の頃にそのような料理を口にする機会が少ないか、 なかった人が多いようです。 自分に子供ができたら、先入観なく、 色々な世界の料理を食べさせてあげたいなぁ、と思います。 (終わり) 前の日記 次の日記 桜の欲求不満日記 ★柳宗理 ボールとストレーナー新品箱入り9点セット贈答OK 05/3/4
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純「将来、か」 高校二年生の夏、十七歳の夏、青春最盛期の夏が緩やかに終わろうとしていた。 頬を撫でる風は涼しくて、少し寒い。橙赤色の夕日は、宵の静寂を一層強調していた。 カラスの鳴き声が、やけに大きく、閑静な住宅街に響き渡った。 かあ、かあ、かあ、夕焼けの空から、落ちるように声が聞こえる。 自分達の夕飯を示すかのように、あたりからは今夜の夕飯であろうカレーや秋刀魚の匂いがした。 腹の音がぐう、と鳴り、私の顔はあの空みたいに赤くなる。 今日は8月31日。夏休み最後の日。その日の夕刻、私―――純と、私の親友、憂は一緒に帰路 についていた。 今日は一日中、市民プールで遊んでいたのだ。それを主張するように、私達の手には水着の入った袋が握られていた。 「楽しかったね、憂」私は何か会話しようと口を開いた。 「うん………でも、明日から学校かあ」 「ああ、学校か。やだよね」 「うん。私もそう思う。学校なんて、無くなればいいのにね」 そうだ。学校なんて、無ければいい。宿題も、読書感想文も、先輩とのいざこざも、大学受験も、将来も、何も考えないで済むのだ。 天国じゃないか。極楽じゃないか。少なくとも、地獄ではないだろう。 でも、学校はあるから。私達がなくなれと願っても、平然とした顔で、明日になったら校舎という名の口を開いて、私達を食べようとしているのだろうから。私達は、学校に通うことを余儀なくされる。 将来のためか、いい大学に入るためか、自分のためか、ノートを無駄に消費して、資源を無駄遣いするためなのか判らないけど、私達は学校に行く羽目になってしまうのだ。 「ねえ」私はふと気になって、憂に聞いてみた。「憂は、どこの大学に行くつもりなの?」 憂はやや躊躇いがちに、でもどこか決意してるような口調で、言った。 「●●大学ってとこにしようかなって、思ってるの」 私は驚愕した。そう言ってしまっては失礼かもしれないが、憂はまだ行きたい大学すら決めてないと思っていたからだ。 お姉ちゃんと一緒の大学がいいとか、そんなことを言ってそうだな、と言う先入観が、そうさせたのかもしれない。 「卒業後は?なりたい職業は?」焦り気味の口調が、自分でもわかる。 「あたしね、医者になりたいの」 確かに●●大学は、有名な医大だ。 「へえ」私は感嘆の息を漏らすことしか出来なかった。 「純ちゃんは、何になりたいの?」 「私、私は……」 何故私は躊躇しているのだろうか。 確かに私の志望している大学の偏差値は、憂の●●大学より劣るが、何も低いわけじゃない。む しろ、高いほうだ。 だが、私のちっぽけで意地汚いプライドが、志望校名を言わせなかった。 何だか、負けた気持ちになっていたのと相成って、私は嘘をついてしまった。 良心の呵責が、憂と目を合わせることを許さなかったけど。 「まだ、決めてないや」 私は伏し目がちに言った。嘘だとばれませんように、と今はまだ見えない星に願いながら。 憂はそっか、と呟いた。それっきり、私達の間には沈黙が訪れた。 星はまだ見えず、月も姿を現さないが、空は淡い藍色に支配されつつあった。あと少しで夜になる。 その後朝が来て、学校が始まる。帰ってきたら、今と同じ色の空を見るだろう。 その繰り返しが何度も何度も続いて、やがて私達は大人になっていくに違いない。 「なんか、むなしいね」憂の呟きに、私はそうだね、と答えた。何かとっても、やるせない。 私の家は、もう近くだった。少し歩いて、十秒と経たずに家の門の前についてしまった。 ピンポーンとインターホンを押し、「お母さん、開けてー」と言うと、すぐに玄関のドアが開いた。母親が出てきた。 「もう!遅かったじゃない」と言うのをごめーん、と私は棒読み気味に言った。 いいじゃん、門限なんて無いんだし、夜遊びするような相手なんていないしね、と心の奥底で毒づいた。 玄関で靴を脱ぎながら、私は思った。多分十年後には、私はこの家を出て行ってしまっているだろう。 いや、二、三年後にも居なくなってるかもしれない。だって嫌でも、大人になるのだから。 行きたい大学は、そう自慢できるほどではないし、将来も憂みたいにはっきりしていなくて、曖昧模糊としていて、漠然とし過ぎていて、常時、暗中模索状態だけど。 だけどそれでもいつかは大人になって、親離れ……巣立ちをしなくちゃいけない時が来るのだろう。 でも今は、高校二年生の今は、まだ、子供でいられるこの時分だけは、友達と遊んでいたいから。 下らないことでわいわいして、テストどうだったーって見せあいっこして、お祭りに行ったり、現実的なところで、プリクラとったり。 ――――――せめて今、この瞬間は、憂と………親友といられる幸せを、かみしめたいから。 もうご飯出来てるわよ、という呆れ気味の母の声を背にしながら。 満面の笑顔を浮かべられるよう最善の努力を尽くして、私は語を継いだ。 「また明日ね。憂」 と、私は憂に顔を向け、言った。 「―――うん。また、明日」 と憂も、五月晴れのような笑顔を顔を私に向けて、言った。 * * * * * * * * * * 時計の針は、ちょうど0時を指していた。 とうとう、終わってしまった。高2の夏休み。 何となく寝付けなくて、私は自室の窓辺に立って、夜空を見上げていた。 満点までとは行かないが、90点ぐらいの星空が、漆黒を彩っていた。 「きれい……」無意識のうちに、口に出ていた。誰かに聞かれてたら恥ずかしい。 私は頬が赤くなっていくのを感じた。 静寂を切り裂くように、携帯がぶぅー、ぶぅーと振動した。 メールが来たらしい。 差出人は、中野梓。 本文は簡潔に一言、『起きてる?』。 私はすぐに『うん』と返信した。 そしたらまたすぐに、メールが来た。『今日、何してたのー?』。どうやら梓も眠れないらしい。 私はプールで憂と遊んでいたことを、本文にして、憂の水着姿を添付し、送信した。 ついでに、梓は何してたの?付け加えるように、数秒後、送信した。 2,3分経って、また返信。 どうやら梓は、けいおん部の先輩達と買い物に行ってたらしい。真ん中に『友&愛』とかかれたTシャツを買ったみたいだった。 それから、私達は眠るまでメールし合った。 休み明けテストのことや、ジャズ研の先輩のこと。クラスメートの彼氏の噂話。話題の種は尽きなかった。 私は軽く聞いてみる感じで、送信した。『どこの大学志望してるの?』純粋に聞いてみたかった。 返信はやや遅めに、『●大』と書かれてあった。 そこはいわずと知れた国立大学だった。私の志望校よりも、格段に偏差値が高い。 それを知って、私は少し悲しくなる。 なんだか、溝を感じたような気がして。 それから何通かのやり取りをした後、『じゃあ、あたし寝るね』と送られたので、そこでメールするのをやめた。 きりぎりすが、鳴いていた。 時計の針は、1時半を示している。 そろそろ寝ようかな。 私はそう思い、用を足しにいった。 自室に戻り、ベッドの中に入り込む。心地のいい暖かさが、私を包んだ。 意識が深淵に飲み込まれていくのを感じながら、私は思った。 もっと、頑張ろう―――――――――。 それはどこまでも、あやふやな決意だったけど。 それは確かに、私をやる気にさせた。 「将来、か」 小さな小さな呟きは、私の意識が睡魔にやられると同時に、消えてしまった。 * * * * * * * * * * 9月1日、朝。 小鳥の調べを耳に残しながら、私は昨日、バカみたいに黄昏ていたことを後悔した。 そして、焦燥に身を駆られていた。 「あーっ!!宿題やり忘れたー!」 バッグのなかから出てきたそれは、私の苦手な教科のテキスト。一ページも埋まってない。空白だらけ。 夏休みまで終わらせろって言われたことを、すっかり忘れていた。 ため息を大きく吐きながら、頭を抱えた。あーあ。 そして、決意を撤回するように、私は憂に答えをみせてもらおう、と思うのだった。 まあ、明日から頑張ろう。絶対、明日から……。 了 これで終わりです。スレ汚しすいませんでした 戻る
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* * * 紬「ただいま~」 律「お疲れさん」 唯「お疲れ~」 早い。しかも、汗一つかいてません。 ムギちゃんは何事もなかったかのように、いつもの位置に座りました。 澪「ありがとうな、ムギ。それでこのギターは?」 紬「これ、さわ子先生が昔に貰ったものなんだって」 へえ、さわちゃんのだったんだ。 紬「それでね、このギターはお店に売って部費の足しにしてもいいし、 梓ちゃんのギターを買ってもいいって言ってたわ」 律「おー、さわちゃんにしちゃ太っ腹だな」 これは思わぬ方向に進んできました。 実質無一文だった梓ちゃんが、僅か一日でギターを手にすることが出来るかもしれません。 梓「ふむ」 梓「つまり、このギターを煮ようが焼こうが」 唯「売ってね」 危うく、折角のチャンスが消し炭になるところでした。 -10GIA- ムギちゃんの家の系列店に来ました。私達には定番のお店です。 澪「あの、このギターの査定お願いできますか?」 店員「かしこまりました。少々お待ちください」 店員にギターを渡し、ギターが陳列されているエリアに移動しました。 梓ちゃんの買うギターをこれから決めるのです。 唯「ギー太との出会いも、ここだったんだよね~」 梓「ギターだからギー太ですか」 澪「よくわかったな……」 澪ちゃんが呆れた様子です。 まさか、ギー太という名前にも呆れているのでしょうか。可愛いのに。 梓「しかしそれでは、私のギターもギー太になれますよ?」 唯「本当だ!」 それは盲点でした!今までギターが一人だったので、考えが甘かったようです。 律「それはどうでもいいけど、梓はどれがいいんだ?」 どうでもよくないよ、由々しき問題だよ。 澪「まあ、あんまり高いのは選んじゃダメだぞ? あのギターがそんな高額で売れるとは思えないし」 梓「そうですね……」 梓「あ、これなんかどうでしょう」 梓ちゃんが指差したのは、赤いギター。値段は七万円。 私は自分のギター以外には詳しくないので、そのギターが良いものなのか実際にはわかりませんが、 直感的に良いものだと感じました。 唯「名前は……ムスタング?じゃあ名前は“むったん”だね」 梓「いえ、ギー太二号です」 えっ。 唯「ムスタングだから、むった……」 梓「ギー太二号」 …………。これは、私が折れなくてはいけません。 直感的にそうした方が良いと感じました。 唯「……じゃあ、ギー太二号を買おっか」 梓「はい!」 梓ちゃん、満面の笑み。思ってた以上に可愛いです、ちくしょう。 澪「こらこら、まだ買えるわけじゃないぞ」 紬「大丈夫よ澪ちゃん。いざとなれば、値切ればいいのよ!」 澪「ムギ、あまりそれは多用しないほうがいい」 * * * 店員さんが私たちを呼ぶ声が聞こえました。 どうやら査定が終わったようです。 店員「お待たせしました」 澪「いくらだったんですか?」 店員「こちらのギター、五十万円で買い取らせていただきます」 …………。 澪「はい?」 店員「こちらのギター、五十万円で買い取らせていただきます」 ……えっ? 律「……あの、ムギがいるからそういうお値段に……」 店員「いえ、そういうわけではありません。このギターはですね」 そこから、店員さんの説明が長々と続きました。 なんだかとても貴重で、今では入手困難で、ちょっと値段は下がるけど、 それほど悪いわけでもなくて、だからこの値段になって……。 私には、その内容の一割も理解できませんでした。 ただ一つ。このギターは五十万円で売れるということだけは、わかっていました。 店員「というわけで、五十万円で買い取らせていただきます」 澪「ご、ご、ご、ごひゃくまん……!?」 落ち着いて澪ちゃん!一桁多い! 律「落ち着け、落ち着くんだ、私……」 紬「はい、確かに受け取りました」 律「お前は落ち着き過ぎだーーー!」 紬「ええ!?」 私たちは五十万円という、思いもよらぬ大金を手に入れてしまいました。 おかげで、梓ちゃんのギターを“値切ることなく”購入することが出来ました。 -MAXバーガー- 梓「ギター!ギー太二号ですよ、唯先輩!」 梓ちゃんのテンションが高いです。 私も初めてギターを手にしたときは、こんな感じだったのでしょう。 しかし、今の私にはその喜びに素直に共感できるほど、心の余裕がありませんでした。 律「澪。四十三万、ワル、五は何だ?」 澪「八万六千円」 律「ありがとう」 律「ところで、八万六千円って、どれぐらいだ?」 澪「大金」 律「そうだ。一人当たり八万六千円、これは大金だ」 二人は声をやっとのことで絞り出しているようでした。 因みに私は喋らない代わりに、食がよく進みました。デラックスバーガー旨いです。 紬「さわ子先生に報告しよっか?」 律「いや。……少しぐらい使っても、ばれないよな?」 澪「お前、まさか……」 唯「澪ちゃん」 澪ちゃんの肩に手を乗せて、 唯「私たちが五人揃ってデラックスなバーガーを買った時点で、共犯確定だったんだよ」 そう私が言うと、澪ちゃんは大きな溜め息をつき、項垂れてしまいました。 澪「でも、これだけだぞ?残りはさわ子先生に報告して、部費に足してもらうからな?」 律「はいはい、わかってるって」 言葉に重みがありません、りっちゃん。 どうせまだ何か企んでいるに決まっていました。 -部室- と思っていたら、澪ちゃんにお金を没収され、全てさわ子先生の手に渡されてしまいました。 もう少し使いたかったような気がしますが、部のお金になるなら同じことでしょう。 りっちゃんは悔しがっているようでしたが。 梓「ふんふっふふ~ふ~ん~!」 梓ちゃんはとても歯切れの悪いテンポの鼻歌を歌いながら、ギターを眺めていました。 あの鼻歌は天使の世界で流行っているものなのでしょうか。 唯「梓ちゃん、やっぱり嬉しいよね?」 梓「はい!これで軽音部の仲間入りしたって感じです!」 果たして楽器を持つことが、それを意味しているのか。 去年、軽音部の観察を続けた梓ちゃんには、それがわかっているはずですが。 律「なあ梓、適当に音を鳴らしながら歌ってみてくれよ!」 澪「また無茶な注文を……。でも歌は気になるよ」 紬「澪ちゃん、まさか文化祭で自分が歌わなくてもいいと思ってない?」 澪「えっ、そんなことは、無いぞ?」 まだ春だというのに、澪ちゃんの額から汗が沢山垂れてきました。 嘘が下手な人というのも、ここまでの者は他にいないと思いました。 梓「歌、ですか?」 律「そうだな、仮に梓が歌えるとすれば、それだけ軽音部の音色が増えるってことだ」 おお、りっちゃんが軽音部の部長らしい言葉を言った。初めて見たかもしれない。 ……流石にそれは言い過ぎかな。 梓「ふむ」 梓「では、あまり上手くないですが、やってみます」 紬「どんな歌を歌うの?」 梓「私の好きな歌です。誰でも知っていると思いますよ」 天使界で有名な歌という意味なのか、人間界で有名な歌という意味なのか、 私にはわかりませんでした。 ただ、私がわかったのは、 梓「では、いきます!」 梓「◎Δ×▽Σ□Π~~~!」 その歌は、あまりに酷かったということ。 そしてそんな音楽、きっと天使界にも、まして人間界にも無いということ。 澪「……うわあ」 律「あー……」 紬「うん。……うん」 唯(梓ちゃん、それは“あまり上手くない”とかいうレベルじゃないよ) ―――軽音部。それは、楽器を奏で、歌を歌う場所。 人はそれぞれ自分の好きな楽器を取る。 そして、思い思いに好きな歌を歌う、そんな権利を持っている。 でも、これだけは言わせてください。 聞かせる歌を歌う人は、選ばれる義務を持つのだと。 一体どこから沸いてきたイメージでしょう。 天使の歌声は美しく、透き通るようで、人を感動させてくれるような気がして。 だから余計にそう感じざるを得なかったのかもしれません。 梓「……どうでした!?」 澪(ああ、今年も私は歌うのかな……) 梓ちゃん。……あなたのソレは人に感動ではなく、衝撃を与えるモノでしたよ。 第三話「その時、先入観は動いた」-完- ―――第四話に続く 5
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シャワーを浴び終わってリビングに戻る あのレイプの痕跡を消しておかなきゃ・・・ 床を拭く、ヌルヌルとした手ごたえが一層僕の気分を暗くしていく 『大丈夫?』 ふとそんな声が聞こえた 僕「誰!?」 まわりを見回しても誰もいない 『ねぇ、大丈夫?』 僕「誰だよ!?どこにいるのさ!?」 『大丈夫?』 僕「どこだって言ってるだろおおぉぉぉぉおおぉぉぉお!!」 なんだよ!なんなんだよこれ!?怖い!怖い!怖い!どこにいるんだよ!? 『目の前にいるじゃない』 僕「え?」 目の前に女の子がいた (誰だよ!?こんな子見たことないぞ!?) 『ねぇ、悔しい?』 僕「な、なにが・・・?」 『レイプされたこと』 僕「!!!!!」 『悔しい?恨めしい?憎い?・・・それとも・・・気持ちよかった?』 僕「なんで知って・・・」 『見てたもの、無理矢理咥えさせられる所も、サンドイッチになってたところも全部』 僕「なっ!?」 『最初からいたんだよずっとずっと見てたよ』 僕「なんで助けてくれn」 『「やめて」って言ってたけど「助けて」とは言われなかったから助けなかっただけだよ』 そういうと女の子はゆっくりと僕に近づいてきた 僕「で、出て行け!来るな!!」 『ねぇ、それでどうなの?レイプされて悔しいかったの?気持ちよかったの?』 僕「うるさい!!出て行けよぉ!」 『そう邪険にしないでよ、一応味方なんだよ?』 信じられるわけなかった、いつの間にか家に勝手に上がりこんで、人がレイプされたことを笑いながら聞いてくるような奴を ほとんどアイツ等と変わらないじゃないか!! 『私をアイツ等と一緒にしないでよね、私はやさいしよ?アイツ等なんかとは違う』 僕「!!!」 なんで・・・なんでこっちの考えてる事がそんなにわかるんだよ!! 『あなたが快楽が欲しいならあげるよ?』 そう言うと勝手に僕の手が動き出した 僕「え?な、なんで!?」 『まだ痛いだろうからやさしくやさしくしてあげるね・・・』 女の子がうっすらと笑うと僕の両手はアソコをやさしくなぞり始めた 僕「!!!???ひゃあぁ!?な、なにぃ?こ・・・れえぇ??」 軽くなぞってるだけなのに、頭が蕩ける様な感覚、足がガクガクして立ってられなかった 『ねぇ?とてもとてもとても気持ちいいでしょ?』 僕「ひぅっ!!?や・・・あぁぁ・・・ひゃめれぇえぇぇぇ!」 怖いくらいの快感、すでに床は失禁したように水溜りができていた 脳がドロドロする、止めたいのに手がまったく無視して動いている、呂律もおかしい 『可愛らしい顔・・・気持ちよすぎて涎が止まらないのね』 僕「とみぇれぇぇぇ!くるふぅ!きゅりゅっひゃうぅうう!!」 『敏感ね、もう何回イッたかわからないでしょ?』 その通りだった、実際床は愛液と失禁でびしょびしょで自分自身なにを考えてるかわからない 『そろそろいいかしら?』 女の子がそういうと手がピタッと止まった 『どう?気持ちよかった?って・・・返事できないか・・・』 両手から解放された僕はがくりと膝を折りその場にへたり込んでいた 『ま、返事はいいわ、ねぇ、アイツ等は憎い?考えるだけでいいよ・・・憎い?』 憎い・・・憎いに決まってる、憎くないわけがない、でもアイツ等に勝てるわけがない 睨まれただけで足が震えてくる・・・怖い・・・怖いんだ・・・ 『じゃあ、このままでいいんだ?』 嫌だよ!けど君は知らないだけさ!アイツ等の怖さを!!僕が勝てるわけないじゃないか!! 『・・・そう?まぁいいか・・・今日はもう休みなさい・・・ゆっくり・・・ね・・・』 そこで僕の意識は途切れてしまった・・・ 翌朝起きると僕はベットで眠っていた リビングを見ると昨日の後はまるでなかったようにきれいになっていた 僕「夢・・・だったのかな・・・」 しかし僕自身女のままだし、少し股が痛かったことから全てが夢ではなかったことが理解できてしまう 僕「ねぇ、いないの?」 昨日の名前も知らない女の子は一体なんだったんだろう?現実だったのか?幻?もしかして幽霊とか? ・・・返事はない 僕「夢・・・だったのかな・・・」 そうつぶやくとふと嫌な事を思い出した 今日も学校休むのか?・・・またアイツ等が来るんじゃないのか? 怖い、またレイプされるのか?まだ暴力だけのがマシだ!!そんなことを思っているとあることを思いついた 来ても出なければいいんじゃないか!そして万一の為に隠れていよう!飽きたら帰るハズだ! 急いで玄関や窓の鍵を見に行く、よし、全部閉まってる! 丁度学校も始まる時間だ、今から隠れていればやり過ごせる! そう思って隠れようと立った瞬間だった 男2「よう、おはようさん」 えっ・・・!?なんでいるんだ??? 男1「昨日さんざんやったからてっきり鍵締め切って居留守でもするかと思ったけどまさか玄関開けっ放しとはな」 男1がにやつきながら言った 男1「まさか欲しくてたまんねぇとか?」 後ろで男2が笑ってる 男1「おーい?ったく・・・返事くらいしろよな・・・」 昨日と同じようにまたレイプされるのか?・・・嫌だ!嫌だ!嫌だ!!嫌だ!!! 僕「嫌だ!!」 殴られてもいいから抵抗しようと思った 男1「あ?何言ってんのコイツ?」 男2「知らね、まぁ嫌だろうがなんだろうが犯るんだろ?」 男1「まあな、殴るよりおもしろいしな」 僕「イヤだって・・・ぐぅっ!!」 殴られた、痛い、痛い、痛いよ~~~!! 男2「調子に乗んなってんだよ」 男1「まぁいいじゃん、そのうち自分で股開くようになるだろ?w」 僕「うっ・・・うぅぅっ・・・」 結局今日もレイプされた、抵抗しても無駄だった、アイツ等にはやっぱり勝てるわけなかったんだ・・・ けど助けを求めるにも逃げ出すにしても頼る人なんて1人もいない もうこのままアイツ等の言いなりになったほうが楽なんじゃないかな・・・ そうすればきっと今より痛いこともしなくなるだろうし、そう思い始めた時 『あれ?諦めるの?』 まただ、またあの女の子がいた うるさい・・・もういいんだよ・・・ 『アイツ等のいいなりになってそのまま楽になると思うんだ?』 はいはい、そうですよ、そう思ってますよ 『ねぇ・・・もう一度聞くよ・・・アイツ等・・・憎い?』 憎いけど勝てないよ・・・頼れる人もいないし 『いるじゃん、目の前に』 今日も助けてくれなかったじゃないか 『だって今日も「助けて」って言わなかったじゃない』 ああそうだったね、言ってないよ 『助けを求められてないのに助けるのもなんでしょ?』 じゃあ助けを求めたら助けてくれるのかよ・・・ 『うん、助けてあげるよ』 ・・・嘘だね・・・君みたいな子が出てきたところでアイツ等に勝てるもんか・・・ 『勝てるよ、簡単に・・・』 無理無理、出来もしないこと言わないでよ 『うーん・・・ハッパ掛けすぎたかな?かなり落ち込んでるね』 ??なんのことだよ 『昨日あんまり煮え切らなかったからさ』 一瞬嫌なことが脳裏をよぎる、そうだ・・・今日あった不自然なこと・・・『コイツ』が関与してそうな事はただ1つ・・・ 『そう、当たりだよ、玄関の鍵を開けておいたのは私・・・』 ・・・・・・コイツのせいで・・・僕は今日もレイプされたのか!?コイツが鍵を開けたせいで・・・!!! 『私のせい?それは半分違うよ、半分は君のせいだよ』 僕のせい?僕のどこに悪い所があるんだよ!!!悪いのは全部お前とアイツ等じゃないか!!! 『君がいままでちゃんとアイツ等と戦わなかったから今があるんだよ』 ―――!!! 『君はいままでアイツ等が怖いとかそんな先入観があるから怖がって「戦う」までいってないんだよ』 しかたないじゃないか!怖いんだよ!!どう考えても怖いんだ!!! 『だから私が助けてあげようかって言ってるんじゃない、無視し続けたのは君のほうだよ』 無視し続けた?? 『ずっと君を見てるんだよ?私・・・虐められはじめた頃からずっとさ・・・』 !!?? 『さて、じゃあもう一回だけ聞くよ?助けなくていいの?』 ・・・助けて・・・もういやなんだ・・・助けてよ・・・ それを聞くと女の子は満足そうに笑った 『うふふふ・・・いいよ・・・うふふふふふ・・・』