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この世界に生まれて初日、武町ぽんちょからコンビニ強盗を教わった後、一人で出向いたカジノでパニックになってた所を助けてくれた白原ここみと知り合う。以降白原ここみとその彼氏、浜野こうすけと共に犯罪三昧。そして3日目でギャングになった浜野帝国のアイドル、歌姫。 浜野帝国のボス、浜野こうすけからの突然の無茶振りも華麗に、そして面白おかしくこなす。そのメンタルの強さとエンタメ能力はおちょくりクルーに向いている人材と言えるだろう。 本人曰く「どうしてこうなったんだ?でも楽しい(笑」
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#contents *単品 ***宿題忘れた! 朝。 「なっちゃーん! 宿題みして!」~ 「だめだこのばか」 ぱこーん、という音が響く。 丸めた大判の教科書を手で弄ぶ夏希は渋い表情をしていたが、~ 一方の遥は、叩かれ断られたにも関わらず、底抜けに明るく笑っていた。 「さっきリッチーにはみしてたじゃんか!」~ 「そりゃ10回中3回くらいまでは許すわ!」~ 「えー?」 教室内で雑談をしていたリッチーが二人へ苦笑いを向ける。~ 遥の宿題達成率が限りなくゼロに近いことは、周知の事実だった。 「他の人に見せてもらって答えだけ写すのも禁止な」~ 「お、おぉ……」~ 「途方に暮れた顔をするな!」 もう一度、丸めた地理で頭を叩く。 弾力性に富む教本のせいか、それとも叩かれた側の中身が空っぽだからか、~ 小気味のいい音がした。 「たまにはさー、自力でやってみたらどうよ?」~ 「そうは言うがなあ、大佐」 机に広げた自分のノートを見て、遥が呻いた。 「誰かに教えてもらうとかは? 須磨川さんとか数学得意だし、頼んでくるか?」~ 「やー、そんじゃ、なっちゃんおせーてくりよ」 今度は夏希が渋面になった。 「え、いやあたし教えるの苦手だし」~ 「そっかなー?」 遥は無理に頼むことはなかったが、~ 納得のいってなさそうな顔が、夏希の心に引っ掛かった。 「……じゃあ、今回はあたしが教えてやる」~ 「え、いいの?」~ 「外れてたら許せ」~ 「ぜんぜん!」 遥が夏希の席に座り、夏希はその隣に立って。~ 二人は数学の宿題に取り掛かった。 ~ ~ ***春隣 夏希が鍵を閉めたのに気付いて、遥は目蓋を上げた。~ 普段、二人は寝るときに部屋の鍵を閉めない。これは合図だった。 「……」 無言のまま、夏希は二段ベッドの下側に入り込む。~ 遥と目が合って、気まずげに顔を逸らした。 「しよっか」~ 「ん」 仰向けになった夏希の上に覆いかぶさり、遥は唇を重ねた。~ Tシャツの裾から手を差し入れ、夏希の胸をやんわりと揉みしだく。 「ん、ん」 口元、首すじ、耳元へ舌を這わせると、夏希は目を伏せた。~ 所在なげに投げ出された右手に左手を絡ませ、もう片方の手を夏希のショーツの中へ滑り込ませる。 それを待ち望んでいたかのように、すぐに夏希の左手も遥の内腿に伸ばされる。 「……、」 二人でこういったことをするとき、夏希は基本的に喋らない。~ また、どうしても必要な場合は小声で話す。 「ゆび入れるよー……?」 遥にはそれがいつも不思議だった。~ しかし特に問題もないので、夏希に合わせて小声でそう言った。 沈黙で肯定に代え、夏希は遥のショーツを後ろからずり下げた。~ 夏希が脱がしやすいように腰の位置を調整しながら、遥は指を動かし続ける。 「んひひ、今日も濡れ濡れだね」~ 「べつに……」 普段の振る舞いからはとても想像できないほど、遥の指は優しい。~ 膝立ちした遥のショーツを片手で脱がせながら、夏希は強いてゆっくり呼吸を繰り返した。 「いしょ」 遥は、ふくらはぎの辺りに残っていた自分の下着を完全に脱ぎ捨てた。~ そこで一旦手を止め、夏希のそれも自分と同じように取り払う。 夏希は自分のそれを隠すように片足を上げかけたが、再び遥の手が添えられるのを見て力を抜いた。くにくにと小さく蠢きながら、遥の指がやわらかな肉を割って沈んでいく。 遅れて、そっと夏希の指が遥の秘部に触れた。控えめに動く指に、遥の口から笑いが零れる。 「んっひはは、こそばいって。もっと強くしていいよぉ、この前みたいにさ」 無言のまま、夏希の指の動きが幾分か積極的なものに変わる。~ 遥の手と絡ませていたもう一方の手が離れ、遥のTシャツの中へ侵入していく。 「そそ、そんくらいで……ん、ちょうど」 体を小さく震わせながら遥は満足げに笑った。~ 夏希は仏頂面で、遥の薄い胸に押し付けた手に強く力を込めた。 ~ しばらくの間、そのままお互いの体を愛撫し続ける。~ 時折、思わずといった風に吐息が漏れると、片方は笑い、片方は眉間の皺を深くした。 遥の内股に愛液が垂れるようになる頃には、~ 二人ともすっかり息も荒くなり、顔を紅潮させていた。 「どうする? もういっちゃう?」~ 「……や、一旦ストップ。ちょい待ってて」~ 「???」 夏希はそう言い残して、半ば遥を押しのけてベッドから降りた。~ なすすべもなく、遥は疑問符だらけの顔で正座の足を両脇に崩した形で座り込んだ。 夏希は二段ベッドの梯子に足をかけ、自分の布団の枕元を漁っていた。~ 手を伸ばして、何かを探している様子と見て取れる。 「わり」~ 「え? え?」 小さく謝りながら、夏希は遥の元へ帰ってきた。~ 手に何かを持って。 「え、それなに? その、」 夏希はベッドに入り、遥と向かい合って座る。その手には小さな小瓶が握られていた。~ 瓶は茶色。蓋は白。ラベルが貼られておらず、市販品には見えない。 夏希はその小さな瓶の蓋を外すと、一気にそれを煽った。 「もしかして、それ――」~ 「く、ぁ……」 こみ上げる熱さに、夏希は思わず上半身を前に倒した。~ 体が熱い。腰が震える。そして、腹部には何か、何かおかしな感触がむくむくと―― 「触手が生える薬!」~ 「ちゃうわ!」 そんなものが生えてくるのは春咲遥ただ一人だ。今のところは。 嫌な予感に襲われ、夏希は自らの股間に手を伸ばした。~ 果たして、そこには無事に男性器と化した自らの突起があった。~ 自分の意思で動くような、あるいは自分の意思に寄らず動いてしまうようなものではない。 「うーん」~ 「なんだよ」 遥は無言で手を差し出した。~ 視線から意思を汲み取り、夏樹は中身を飲み干したばかりの小瓶を手渡す。 遥はその蓋を外し、上を向き、中身のないはずのそれを口の上で逆さにした。 「あーーーん」 小瓶をぶんぶんと上下に振ると、ぽたぽたと薬の残滓が零れ落ちてくる。~ 最後の一滴と思われるところまで振り尽くしてから、遥は小瓶の蓋を戻した。 そして、腰元に力を込めてふんふんと踏ん張り始める。 「んむ、んーーーむぐぐぐ」 顔を赤くしていた。必死だった。 「そんなに触手が恋しいか、オマエは……」~ 「一本くらい出てこないかな」~ 「包丁かなんか持ってきていいか?」 二人にとっては幸運なことに残念なことに、いくら遥が頑張って踏ん張ってみても、遥の股間から本来人間に存在してはいけない器官が発生する兆しは見られなかった。~ やはり数滴程度では効果が薄いのか、と夏希は適当に想像する。 「残念だね」~ 「同意を求めるな!」 雰囲気が台無しどころの話ではなかったが。~ そんな空気とは全く関係のないところで、夏希の男性器は先ほどから勃起しっ放しだった。 先ほど呷った怪しげな小瓶の中身には、当然のように媚薬効果も付属されている。~ 実のところ随分と興奮していた。そして、そろそろ我慢の限界でもあった。 「そろそろ諦めろ」~ 「ウワアー」 棒読みもいいとこの声をあげながら自らの布団に押し倒され、~ それから自らM字に脚を開きTシャツをまくりあげて、遥は恥ずかしげに笑った。 「にへへ」 腰の位置を調整しながら、夏希は内心で不可思議な感覚に首を傾げていた。 「……」 夏希が自分からこうして遥のことを押し倒していることに、~ 遥が今まさに夏希のものを受け入れようとしていることに、~ そして何より、そういった事実を自分がごく自然に受け入れていることに。 「いいよ」 あの人との行為ではあんなにも困惑し、躊躇し、右往左往していたというのに。 夏希は、ここでこうしていることが自分にとって最も自然なことであると、~ 確信めいた気持ちさえ抱いてしまっていた。 「入れるぞ」~ 「ういうい」 挿れやすいよう、両手を使って遥は自分の秘部を開いた。~ さすがに恥ずかしいのか、苦笑いを浮かべている。 くだらない掛け合いを挟んではいたが、遥の秘部はしっかりと濡れていた。~ その入り口に夏希が性器を押し付けると柔らかなピンク色がぴったりと吸い付く。 吸い込まれるように、夏希は腰を前に進めた。 「く、ぅ」~ 「んほー」 喜色満面の奇妙な喘ぎ声に突っ込む余力もあればこそ。~ 夏希は深呼吸をし、早々に訪れそうになった限界を意識の外へ追いやるので必死になっていた。 「な、んじゃ、こりゃ」 遥の膣内はまるで生き物のように蠢いていた。吸い付くような押し出すような、きつい感触だ。~ うねうねと動く肉が、夏希は動いてもいないのに快感を与えてくる。 「なーんか今日は調子がいいのさ」~ 「そういうレベルじゃないだろこれは……」 驚くべきは、それの半ば以上が遥の意思によって行われているという点だ。~ 人間はここまで自分の意思でこんな部分を動かせるものなのか、夏希は本気で疑問だった。 しかし、前回はこんな風ではなかったことを考えれば、結論は簡単に出る。 「(さっきの、薬か……)」 先ほど、ほんの少量だけ遥の体内に摂取されたあの飲み薬が怪しかった。目に見える変化はなくとも、今の遥の言うような『調子がいい』状態になるくらいなら十分ありえる。 しかし問題はそんなことより、夏希が今もなお性器への刺激を受け続けていることだった。~ 部位的には全く別の場所ではあるが、遥の手でしごかれているような錯覚さえある。 「ハル」~ 「なんだい?」~ 「ええと」 この変な動きをやめてくれ。出ちゃいそうだから。~ とは、プライドの問題で言い出せなかった。 代わりに何か気の紛れるような話を夏希は考えた。思わず萎えてしまうような話題を。 「豚のどこが好きだ?」 夏希は後悔するのはわずか十秒後のことだった。 「んーーー、色々あって迷うね」~ 「色々あるのかよ……」~ 「土……じゃなくて、ドリルちんこ!」~ 「他にどんな好きな部分があるのか真剣に聞きたくねえ!」~ 「よだ」~ 「うるせえ黙れこのバカっ!」 話の内容は酷かったが、お陰で夏希は気を紛らわせることができた。 「わかった。あんがと」~ 「うん。それで、他にはし――あんっ」 唐突に動き始めた腰が、遥の言葉を遮る。 「話を続けようとすんなっつーの」~ 「けど、なっちゃはむ」 『ナッチャハム』などという異国のムエタイ戦士のような愛称で呼んだわけではなく、~ 夏希の口で口を塞がれ、強引に喋りを中断させられていた。 「ん、えあ、はぷ……っんしし」 口を離すと、遥はいつも通りの顔で笑った。 「……」~ 「んっ、、あ」 構わず、夏希は無言で腰を振った。~ 少なくともそうしている間だけは、何も考えずにいられる。 首すじに吸い付き肉を食むと、夏希の背中に両手が回った。~ 抱き寄せる腕はあくまでも優しい。 「どーしたさー……?」~ 「いや、」 夏希はほんの少し、そう気取られないくらい短い時間だけ逡巡して、 「…………や、もう出そうなんだわ」 笑みを作って、そう答えた。 「おっけー、いいよ」~ 「ん」 二人はいよいよ無言になり、唇と唇を、胸と胸を、性器と性器を擦り合わせる。 「はっ……はっ……」 夏希がそろそろ限界だというのもあながち嘘でもなく。~ 腰の奥が痺れるような感覚に、夏希は動きをより速めた。 「っぅ、んっ」~ 「も、出るかも……ッ」 思いっきり奥まで押し込まれたものの先端から、堰を切ったように白い液体が吐き出された。~ 断続的に叩き付けられるどろりとしたそれを、遥は恍惚とした表情で受け止める。~ 「っぁ、ふ――」 それが完全に収まってから、遥と夏希はほとんど同時に体から力を抜いた。~ 夏希は小さくなった男性器を引き抜くと、ほとんど倒れ込むように遥の脇に寝転んだ。 「はあー……」~ 「おつかれちゃん」~ 「ん」 遥はにこにことした笑顔で、夏希の肩を労わるようにぽんぽんと叩いた。~ 夏希は何度か深呼吸をして荒れた息を整えると、むっくりと起き上がって、 「それ拭くから。垂れるとまずい」 傍らに置いておいた箱ティッシュを手に取り、遥の足の間に割り込んだ。 「あーやー、そんくらい自分でやるよ」~ 「任せてたらやんないだろ。ちょっと指入れるからな」~ 「ほいさっさ」 ついさっき自分で放出したそれを、今度は指で掻き出してティッシュの上に載せる。~ あらかた取り除いたら、今度はべたべたになった周囲をそっと拭う。 「ありがとさん」~ 「おう。それじゃ、そろそろ寝るから」~ 「ほいほい、おやすみちゃん」 その夜は何も考えずに熟睡できたことを、翌朝に目が覚めたとき夏希は喜んだ。~ が、寝坊した。 ~ ~ *連作 **落とし物は持ち主に届けてあげましょう ***落し物 便座に座ったまま脱力していた夏希は、ふと我に返り立ち上がった。三階から一階まで移動するには時間が掛かる。そろそろ教室に戻らなくてはならない。~ 手早く身だしなみを整えてから個室を出て、夏希は洗面所出入り口の扉を押し開けた。 「っ」~ 「あっと、すんませ」 普段あまり人気のない場所だったから、勢いよく開けすぎてしまった。夏希は目の前で立ちすくんでいる人に頭を下げようとして、それが顔見知りであることに気が付いた。 「あれ」~ 「どうも」 三好ゆたかだった。彼女はさっと脇に退き、夏希に先に出るよう促した。夏希は小さく頭を下げ、そそくさと外へ出て教室へと向かった。 「……?」 その後、個室に入った三好ゆたかは、とあるものを発見した。 ~ ~ ***言えないっ! 『北校舎三階西側のトイレに忘れ物をしていきませんでしたか?』 五時限目の授業後の休み時間、夏希は受信したメールを見て硬直した。慌てて愛用の手提げを確認してみると、うん、ない。アレが見当たらない。それは夏希の忘れ物で間違いない。~ しかし、ブツのことを考えると素直に『はい、それは私のものです』などとは口に出せない。 『いえ、あたしは特に。ところで、落とし物って何なんです?』~ 『何に使うものなのかは判別しかねているんですが、小型のマッサージ器のように見えます。スイッチを入れると球体部分が細かく振動するようです。色はピンク』 そんな詳細に説明しなくていいですよ! と心の中でツッコんでから、夏希はあることに気が付いた。~ 文面からするにこの三好ゆたか、自分で拾ったものが何に使用するものなのか分かっていないらしい。もし知っていればこんな冷静にはしていられないだろう。~ かと言って、『それはあたしのだ』と言えるようになるわけではない。夏希が頭を抱えていると、ゆたかから再度メールが送られてきた。 『ともかく、職員室前のボックスに入れておくことにします。ありがとうございました』 「(まてまてまてまてまってえええ!)」 ここで言うボックスとは、校内で発見した落とし物を入れておくためのボックスだ。シャーペン、教科書、ジャージなどと一緒にとんでもない物が入ることになりかねない。~ そんな物が職員室の前に置かれでもしたら、学園中がその噂で持ちきりになるだろう。全校集会も開かれるかも知れない。理事長からの一家言だって出そうなものだ。~ そんなことになったら回収のしようがない。断固阻止するべきだ。 『あ、いま落とした本人を発見しました。放課後にでも受け取りに行きます』~ 『本当ですか? よろしくお願いします』 頭の中で様々な言い訳をシミュレートしながら、夏希は放課後を待った。 ~ ~ ***知らぬは 放課後。 「失礼しまーす」~ 「ゆたかー。帰ろー」 拾得物をその手に持って夏希のことを待つゆたかのところへ、いつものように英美と唯がやってきた。 「あ、すみません。今日は少し用事があるので、よければ、」 自らの名前を呼ぶ声にゆたかが振り向くと、二つの顔が不可思議な表情を浮かべた。見れば、二人の目線はゆたかの手元に向けられている。 「……どうしました? これが何か、」 油の切れたブリキ人形のような動きで、英美が首を横に振る。あっという間に泣きそうだ。~ じりじりと後退る英美を庇うように、やはりイヤそうな目をした唯がその前に立った。 「それはこっちの台詞です。なんでそんなもの持ってるんです?」 ゆたかは内心、二人の反応に首を傾げた。 「ああ、これは一年生の落とし物です。これから夏希さんが取りに来る予定なので、すみませんが少し待っていただけると助かります」~ 「なっちゃんのなの!?」~ 「いえ、別の生徒のだそうです。夏希さんが代わりに届けてくれるそうで」 ようやく二人は何かに納得したかのように肩の力を抜いた。 「はあ……にしても、もう少し隠すなり何なりしてくださいよ。そんなものを堂々と校内で手に持ってるなんて、信じられないです」~ 「確かに校則違反と言えば違反ですが、こんな玩具のようなマッサージ器をムキになって隠す必要はないでしょう。携帯電話のストラップでもこういった機能の付いたものはありますし。彩水さんも同じようなものを持っていた記憶がありますが」~ 「そ、そんな機能の付いたの私持ってないです!」~ 「私にも見せていたじゃないですか。ライトだとか、赤いペンだとか」 ピントのずれた答えに、唯は数秒ほど硬直してから、 「……ブふッんむ!」 何か噴き出しそうになって、慌てて口を両手で押さえ込んだ。 「大丈夫ですか?」~ 「あハ、あーいえいえ何でもありません。ところで、ちょっと写メいいです?」~ 「はい?」~ 「実はその……マッサージ器? って、かなりのレア物なんですよー。お願いしますっ」 いそいそと携帯電話を取り出す唯。~ 少しおかしいとは思いながらも、ゆたかは右手に持ったそれを差し出す。 「はあ。では、どうぞ」~ 「あーいえいえ、そのままでお願いします。自分で持つと撮りにくいですし、ちゃちゃっと済ませちゃいますですから」~ 「そうですか?」 右手を出したままの姿勢で動きを止めたゆたかへ、携帯電話のレンズが向けられる。撮影結果を表示する画面には、右手に乗った例のブツとゆたかの顔の両方がしっかり収められていた。 「撮りますよー」 ~ ~ ***嘘は自然に 「あっ」 突然に横から携帯電話を取り上げられて唯が振り返ると、苦笑い顔の夏希がいた。いいところで邪魔をされた唯は、ぷくぷくと頬を膨らませて夏希を見上げる。 「むー」~ 「ごめんごめん、急いでるから」 取り上げた携帯電話を唯に返し、ゆたかから拾得物を引き取り手早くポケットに仕舞い込むと、夏希はさっさと二人に背を向けて教室から出て行ってしまった。 「……」 ゆたかは、この一連の流れに何か違和感を覚えていた。~ 急につまらなそうな顔になって黙る唯も、もうずっと前から廊下に避難していた英美が今になっておずおずと戻ってきたのも。現在進行形で何かがおかしい。 「彩水さん、ひとつお聞きしたいことが――」~ 「あ、用事を思い出しました。すみません、私お先に失礼しますね。それじゃ!」 文字通り、逃げるように唯も姿を消した。残ったのはゆたかと英美の二人だけ。 「先輩。ひとつお尋ねしたいのですが」~ 「あ、えっとね、うん、実は私も用事が」 英美は逃げ出した。 「すぐ済みます」 しかし腕を掴まれてしまった。 「先輩。先ほどの小型の玩具についてですが」~ 「う、うん」 英美は逃げ出そうとした名残でゆたかに背を向けたまま、ゆたかへ顔を向けようとしない。 「私は体の一部に押し当てて使うマッサージ器の類だと思っていたのですが、もしやあれはまた別の用途のある品物なのでしょうか」~ 「いや、それで合ってると思うよ、うん」 掴まれた手に力が籠もるのを感じ、英美の首が後ろを振り向きかけ、止まる。 「……」~ 「……」 双方動かず。数秒の沈黙。 「…………本当ですか?」 トーン低めの問い掛けに、英美の肩がびくりと震える。~ 英美は振り向かない。 「ほんとだよ?」~ 「そうですか?」 腕を掴んだまま、ゆたかは英美の前に回り込む。一歩、二歩、三歩。 「そうですとも」 腕を掴まれたまま、英美はゆたかに合わせて顔を逸らす。正面、左、後ろ。 「……」~ 「……」 ~ その膠着状態は、通り掛かった古河みちるが仲裁に入る十分後まで延々と続いた。 ~ ~ **ゆいちゃんがぎゅーっとなるおはなし 書いてたらいつの間にか流れ変わっちゃったヨ ***ボクの先輩 現代社会の科目を受け持つ教師は、しばし迷った末、やはり声を掛けないことにした。~ 目の前に、見るからに上の空で授業を聞いていない生徒がいても、それが普段から真面目な優等生であれば、まあ一度や二度であれば見逃してやろうという気にもなる。 それでも彼が声を掛けようかと迷ったのは、その『見るからに上の空で授業を聞いていない』状態が、たまにとは言え、かれこれもう一週間も続いているからだった。 ~ 三十路手前の男性教諭の心中も知らず、三好ゆたかは、今日も彼女へ想いを馳せていた。~ 三好ゆたかにとって唯一の、本当の気持ちを話せる特別な友達。 「(……友達)」 『友達』という言葉を使ったが、それなら同級生の古河のほうが余程その響きがしっくり来る。~ それに、ゆたかと英美は既に、三好ゆたかの判断基準では、普通の友達ならまずしないようなことをしてしまっている。ゆたかはもう、古河と英美を同列に扱うことなど不可能だ。 しかし、あちらがどう思っているかというのは、また別の話になる。ゆたかにとっての英美が特別でも、英美にとってのゆたかが同じだとは限らない。~ 例えば、英美が普段から周囲の友人にあんなことをしている、としたら? 「(まさか)」 努めて冷静に、吐き捨てるようにその可能性を棄却しようとして、否定できる要素に心当たりがないと気付いた。むしろ彼女の人気はそういった行為の積み重ねで出来上がった可能性すらある。~ しかし、もしそうだとしても、かといってどうしろと言うのか。 (『私は貴方にとってただの友達ですか?』)」 ない。ありえない。口に出して言えたものではないし、他意があってもなくても大問題だ。それくらいはわかる。 しかし、そうなると何でも話せるというのも正しくないのではないか。~ ならば自分はただの友達で、英美先輩は普通の友達にあんな―― 「(あ、)」 何故こんなことを考えているのか、何が嫌でどんな答えが出れば自分は満足なのかということに気付いて、ゆたかはそこで考えるのをやめた。~ あの人は自分のことをどう思っているのだろう。そればかりが頭を占め、今日も教師の声はゆたかの耳に入らなかった。 ~ ~ ***私のセンパイ 最近、二人の仲が怪しい。~ 唯がそう考え始めたのは、つい最近のことだ。 例えば昼休み、英美にメールを出してみると、こんな返事が返ってくることが多くなった。 『せーんぱい。お昼ご一緒しませんか?』~ 『ごめんねー、今日は先約があるの。また今度』 ~ あるいは放課後、教室まで出向いて誘ってみれば、 『せーんぱい。帰りご一緒しませんか?』~ 『今日は、えっと、』~ そこで英美はちらりと、隣に立つ三好ゆたかの顔色を窺って、彼女がムッとした顔で押し黙っているのを確認してから、やはりこの言葉を口にする。 『ごめんね、また今度』 ~ 英美の付き合いが悪くなった。~ それも単純に忙しいのではなく、唯より三好ゆたかを優先するようになったのが原因で。 おかげで唯は現在、折角の昼休みに独り屋上で菓子パンをパクつく羽目になっていた。放課後の予定がないせいで、午後の授業もすこぶる憂鬱だ。~ 昨日の特番のこととか、新しく買った可愛い服のこととか、話したいことがいくつもあるのに。満足いくまでゆっくり話をする機会すら、今の唯には与えられない。 転機はおそらく、先日の学園祭だろう。~ あの祭を終えてから、英美とゆたかの間に流れる雰囲気は、それまでとは明らかに違うものになっていた。何があったのかは唯には分からないが、何かがあったことだけは間違いない。 だからどうというわけでも、何かアクションを起こすわけでもない。ただ、今まで通りに英美と付き合えないということだけが、唯には残念だった。 唯は想像する。~ あの二人はこれから先、二人だけで昼食を食べたり、お互いの用事が終わるのを待ってから一緒に帰ったり、休日は映画を見に出掛けたりするんだろう。~ 彼女たちがどれだけ本気かによっては、もっと進んだことをするのかも知れない。笑い合って、手を繋いで、キスをして、抱き合って―― 「(んー?)」 英美とそういうことをするのが自分ではないことに、唯は自分でも驚くほどの不満を感じた。 屋上のフェンス越しに、遠く見下ろす中庭のベンチに見える、長い黒髪の後姿。~ それに寄り添うように座るあの先輩と同じような気持ちを、唯は少しずつ自覚し始めていた。 ~ ~ ***涙の訳 「うお、そろそろ肌寒くなってきましたねえ」 夏希は両の腕で自らの体を抱えた。ウォームパンツやオーバーニーを装着していても、ガードしようのない小さな隙間から、秋の冷気は入り込んでくる。~ 今日は特にいやな風が吹いている。乾いた秋風が巻き上げた埃が、夏希の頬をちりちりと擦った。 「え、まだ全然寒くないよ?」 かたや英美は、あろうことか木々もいよいよ裸になろうというこの時節に、膝上十五センチのミニスカで自慢の美脚を風前に晒していた。屋上を吹き抜ける寒風くらいでは、この高温動物に『寒い』という単語を言わせることもできはしない。 「普通は寒いんです、普通は」 右手で左腕を擦りながら、夏希はゆっくりと屋上を見渡した。~ 屋上へと上がる出入り口は、重い両開きの鉄扉だ。その上には、巨大な貯水槽。転落防止の背の高いフェンスがぐるりと取り囲む中には、長方形をした六つの花壇と、それを区切るように走るレンガの歩道がある。~白いベンチと、ゴミ箱と、からからと転がる空き缶と、誰かが投げ捨てたプリント。~ 立入禁止の北校舎屋上と違い、暖かな時期になるとここには沢山の生徒が集まる。春になれば花壇には様々な花が咲き、明るい笑い声で賑わうようになる。~ が、今はざっと見る限り、ここ南校舎屋上には、二人以外には誰の姿もなかった。それも当然、こんな寒い風の吹く日の放課後に、わざわざ体を冷やしに来る理由もない。 「ふーん。それじゃ、早く済ませて帰ろっか?」~ 「ですね、はい」 では二人は何故こんなところにいるのかと言うと、夏希は風紀委員として、英美はその付き合いで、放課後の巡回中であった。より正確には、英美はゆたかの付き合いで、と言うのが正しい。~ 南校舎屋上に、人の隠れられるような場所はほとんどない。屋上の一通りを見回って、念のため貯水槽の上を見上げてみたりして、それでおしまい。 「誰もいないね。行こ、なっちゃん」~ 「あ、ちょい。待ってください」 校舎内へ戻るろうとする英美を、夏希が呼び止めた。夏希は背の高いフェンスに張り付くように、中庭のほうを見下ろしている。 「あれって唯ちゃんじゃないですか?」~ 「え、どれ? どこ?」 南校舎の屋上からは、中庭と北校舎の教室がよく見える。言われて見下ろした視線の先、中庭に面する1-Cのベランダに、一人の少女が座り込んでいた。 「ほんとだ。どうしたんだろ」~ 「部活の帰りとかですかね」 部活の帰りに、わざわざ教室に戻ってきてベランダで体育座り? なんで?~ 納得できず頭を悩ませていた英美は、一つおかしなことに気が付いた。 「ね、唯ちゃん上履き履いてなくない?」~ 「……んん? 遠くてよく見えないけど、言われてみれば、」 だからなんなんだ? という二人の考えは、わずか数秒で打ち砕かれることになる。 「ね、ねえあれ」~ 「いや、ちょい、待て、」 唯の手が自身の両目を覆った。~ 手の甲を押し当て、目尻に向けて何かを払う仕草。それを何度も何度も繰り返す。目の中の何かを取り除こうとするかのように。何度拭っても拭いきれないとでも言うように。 それはまるで、泣いているように見えた。 「(唯ちゃんが泣いてる)」 そう思った瞬間、英美の胸中は荒れに荒れた。~ 動揺、怒り、悲しみ、恐怖……様々な感情がない交ぜになり、英美はただ絶句した。 「……美さん。英美さん?」 しかし、それはほんの数秒のこと。~ 夏希の声で我に返った英美は、弾かれたように駆け出した。 「っておおい!? どこ行くんですか!」~ 「唯ちゃんのとこ!」 追ってきた声に返事を返しながら、英美は屋上を駆け抜ける。夏希が慌てて足を動かし出した頃には、英美はもう扉に手を掛けていた。 「でも、あたしらに言ってないのにいきなり聞くのってどうよ!?」~ 「……っ」 扉を開け放したところで、英美の体が急停止する。~ ゆっくりと振り向いた英美の顔は、何かを堪えているかのようにひどく歪んでいた。 「いえあの、英美さ――」~ 「わかってる」 思い出すのは、ほんの数週間前、文化祭の準備期間に起きた事件のことだ。心無い生徒たちによる陰湿なイジメ。その標的にされた唯の、あの泣きそうな笑顔を、英美は一生忘れないだろう。~ 二度とあんな顔はさせない。そのためなら英美は、自分にできる全てのことをしようと思っているし、夏希もゆたかも、同じように思っていた。~ 『これからは、何かあったら私たちに頼ればいい』という言葉に、唯は嬉しそうな顔で頷いた。はずだった。 「わかってる、けど……っ」 ところが現状はどうだ。~ 唯はこうして放課後にただ独りで涙を流していて、英美たちは偶然それを目にするまで、彼女の身に何が起こっているか全く気付けなかった。いや、今だってまだ、自分たちは唯がどうして泣いているのかさえ分からずにいる。それが英美には、泣きたいほど悔しかった。~ だから、叫んだ。 「そんなの知らないっ!」~ 「おいいい!?」 目尻に浮かぶ涙を振り切るように、英美は再度駆け出した。~ 鉄扉をくぐり、階段の最上段で足を踏み切り、跳ぶ。一息に折り返しの踊り場へ着地し、壁に手を突き身を翻し、また跳躍。~ わずか数歩で一階分の距離を疾駆し、長い黒髪は三秒で夏希の視界から消えた。 「あ、え」 追いかけるのも忘れて、夏希はぽかんと口を開けた。まさか、自分が走り出す前に振り切られるとは思わなかった。~ が、いつまでも呆けているわけにもいかない。とにかくまずは事情を把握しないと。今のままでは、自分が介入できる問題か、そうでないかも判断できない。 「……あーもう!」 悪態を吐きながら、夏希も段を飛ばして階段を駆け下りた。 ~ ~ ***差 夏希のことを置き去りにして、英美は走った。十秒もかけずに一階まで駆け下り、南校舎を過ぎ、渡り廊下を抜けて、北校舎へと。~ そうして、あとは最後の角を曲がれば目当ての教室までほんの数十メートルというところで、 「英美さん?」~ 「み……ッ!?」 曲がり角の向こう側から、北校舎の巡回をしていた三好ゆたかが現れた。~ 彼我の距離は三メートルもなく、減速するには短すぎる。衝突を避けるため、英美は右足に力を込め、左側へ大きく踏み込んだ、が―― 「廊下を走らないでください!」 あろうことかゆたかは、両手を広げて英美の進路を塞ぎにかかった。それどころか英美の進行方向に半歩移動して、真正面から英美を受け止める姿勢を見せる。 「ったぁあわわごめーん!」 減速する暇もなく、英美は進行上に立ちはだかるゆたかに全身で突っ込んだ。~ 万全の体勢でそれを受けたゆたかだったが、英美を受け止めるにはいかんせん体格差と速度がありすぎた。英美の胸に顔を埋め、ゆたかはあっさりと足を浮かせた。 「ゎぶっ」~ 「ん……ッ」 強い衝撃で、ゆたかの体がくるくると横に回る。ゆたかは思わず身を竦め目を瞑ったが、予測していた痛みが体を打つことはなかった。~ 代わりに、なにかとてもいい匂いと、体を柔らかく締め付ける感触がある。 「……?」 不思議に思い、目を開けてみると、 「あぶ、あ、あぶなかったぁ……っ」 何かの間違いがあれば触れ合ってしまいそうな至近距離に英美の顔があって、ゆたかは、ものすごく動揺した。 「っっっ!?」 慌てて距離を取ろうとすると、足が空しく宙を蹴った。自分は英美に抱きかかえられているのだと、ゆたかはようやく理解した。~ 先ほどの事故の瞬間、衝突した勢いでゆたかを廊下に打ち倒してしまわないように、英美はゆたかの体に両腕を回し、しっかりと抱きしめていたのだ。 「……、」 今がどういう状況なのか分かれば、慌てるようなことは何もない。都合良く胸元で畳まれた手を使って英美を押し退けることもできそうだったが、ゆたかは黙って全身から力を抜いた。 「は、はは、あはは」 ゆたかの手に伝わるくらい激しく鼓動を打ち鳴らしながら、英美は乾いた笑いを漏らした。笑えない勢いで衝突したと思っていたし、実際あのままゆたかを突き飛ばしていたら、壁なり床なりにどこかしらを強くぶつけてしまっていただろう。~ こんなときに限って、英美の体は思うように動いてくれない。本当は今すぐゆたかの安否を確認したいのに、体はガチガチに固まっていて、両腕から力を緩めるのもうまくいかない。 「み、三好さん、だいじょうぶ、かな?」 代わりに訊ねたその声も震え、視線を下ろすこともできず、明後日の方向を向いている。~ 過剰な心配に反して、言葉はすぐに返ってきた。ただし、それは英美の望んでいた答えでなく、 「……“三好さん”?」~ 「ゆ、ゆたかさん、ああっじゃなくて、ゆたか!」 呼び方に対するただの文句だったが。 「ええ、大丈夫です。どこも痛めてはいません。ですから、そろそろ離していただけますか?」~ 「ご、ごめん、ごめんなさい!」 英美は両の腕から力を抜いて、ゆたかの体をゆっくりと下ろした。ようやく血が巡ってきて、体が思い通りに動くようになってきていた。~ 英美は、ああよかった、などと安心して肩から力を抜いて、 「――って、そんな場合じゃないんだよ!」~ 「ひゃぇっ」 ようやく自分が何をしていたのか思い出した。~ 勢いよくがっしりと掴まれた両肩に、ゆたかが小さく悲鳴をあげる。 「なななんですか」~ 「それが、さっき屋上で――!」 がらり、という戸が開く音がした。英美とゆたかのいる位置から、ちょうど教室二つ分くらい離れた位置にある引き戸だ。~ 二人がそちらを向く。教室から出てきた生徒と目が合った。 開いたのは一年Cクラスの戸で。出てきた生徒は一年、彩水唯だった。 「あ、」 初めに、それに気付いた英美が声を漏らした。 「え?」 視線につられて、ゆたかが後ろを向く。 「……」 二人の視線の先、英美が考えていたよりずっとまともな顔をしていた唯は、無言で背を向け、駆け出した。 「ちょっ、なん……っつ!?」 慌てて追いかけようとした英美の体が、一歩を踏み出したところで停止する。~ 振り向くと、英美の腕をゆたかが掴んでいた。 「な、なに?」~ 「いいえ、あの、なんでもないですからっ」 当惑した英美が問いかけると、ゆたかはパッと手を離した。自分でも何故そんなことをしたのか分からない、というような顔をして。~ 英美が前に向き直ったときには、もう唯の姿は消えていた。 ~ ~ ***安定しない前提 昨日の唯の様子を見ても安穏としていられるほど、英美は楽天家ではない。唯の身にまた何かあったに違いないと、英美はそう確信していた。~ が、ともあれ本人に逃げられてしまったのでは、何がどうなっているのか確認のしようもない。前回のこともあり、とりあえず翌日に夏希が唯の様子を窺うという方向で意見が一致し、三人はそのまま帰路についた。 しかし。 「普通?」~ 「んです」 翌日の昼休み。~ 英美、ゆたか、夏希の3人は生徒会室に集まっていた。唯のことを話し合うためだ。 「もう少し詳しく説明して頂けますか?」 二つ並べた長テーブルに、英美とゆたかが片一方に、向かいに夏希が一人座っている。昼食後に始まったこの会議は、まず午前中に唯を監視していた夏希の報告から始まった。~ 「はい。午前いっぱい観察しましたけど、おかしいところは全然なかった感じでですね」~ 「え? ええっと、ほんとに?」 そんな報告が上がってくるとは全く想定していなかった英美は、少し慌てた。 「ホントです。ヤなことがあった風もないし、すこぶるいつも通りでした。体育の時間なんかハルと一緒にものっそいハシャいでて、いつもより騒がしいくらいでしたよ」~ 「えええ……?」 仮説が揺らぐ。今回の報告を聞いて、唯の様子が変だと確信を持って事に当たろうと思っていたところが、初っ端から躓いてしまった。~ そんなはずはない、何か見落としがあるはずだと、英美は思う。 「く、靴は!?」~ 「クツ?」 藁にも縋るような顔で、英美が語気荒く訊ねる。 「靴! っていうか上履き!」~ 「んん? ……あ、ああー、はいはい」 その様子から、夏希はその質問の意図を正しく把握した。~ 唯が上履きを履いていなかったのは誰かに盗まれたからからじゃないかと、英美はそう言いたいに違いなかった。 「普通に履いてたと思います」~ 「じゃあ、新品とか借り物だったりとか」~ 「や、そこまではちょっと……」 しつこく食い下がる英美を見かねて、それまで黙っていたゆたかが口を開く。 「さすがにそれは難しいでしょう。買うのも借りるのも、一晩では」~ 「でも、それじゃあ」 英美は一旦そこで言葉を止めたが、 「……唯ちゃん、なんで泣いてたのかわかんないじゃん」 抑え切れなかったように、ぽつりと呟いた。 「……」~ 「…………」~ 「………………(ん?)」 沈黙が下りる室内で、ふと夏希の頭の中に閃いたものがあった。 「(唯ちゃん、なんで逃げたんだろ)」 例えば唯が本当に嫌がらせを受けていたとしても、あのタイミングで逃げる必要はないように思える。むしろ最も誤解を受けやすく、後々のことを考えると最悪の対応ではないだろうか。~ それこそ、目にゴミが入ったとでも言って誤魔化してしまえばいいはずだ。あの唯がそんなところで下手をするとは、夏希には思えない。英美の言うようなことが原因ではなく、自分たちはどこか勘違いをしているのではないか……? 「(たとえば、アレだ、ええと)」 仮説、逃げ出した理由がその場にいた誰かにあるとすれば。唯はなぜ逃げたのか。いや、誰から逃げたのか。~ 当時について、英美は『唯は意外なくらいまともな顔をしていた』と供述しているため、英美に顔を見られたくなかったという線もない。とすれば、他に考えられるのはひとつだけだ。 「(三好先輩)」 彼女が原因だとすれば全てに説明が通る。 そう、実は唯はゆたかと喧嘩していて―― 「へは」 夏希の口の端から漏れ出た奇声に、じっと床を向いていたゆたかの目が夏希の顔を写す。 「どうかしましたか?」~ 「や、さっぱりわけわかんねえなーと思って」~ 「? そうですか」 夏希は大きく背を反らし、両腕をぐぐっと伸ばす。その顔には、自分の突拍子のない推理にうんざりな表情を浮かべていた。~ なぜゆたかと唯が反目するのか。現時点では、夏希にはそんな理由に全く心当たりがなかった。なにせ唯は、勉強も運動も素行も人間関係も全てにおいて良好な状態を維持しているのだから。風紀委員三好ゆたかとして反目する理由は、一つもないはずだ。~ それでも敢えて、強引に理由をでっち上げるなら…… 「(ないない、ありえない)」 夏希にとっては、それこそ一番ありえない話だった。夏希の中の三好ゆたかという人物は『鉄の風紀委員』であり『無法者の天敵』であり、ただそれだけでしかないのだから。~ 夏希は自分の推理をあっさりと放棄し、また別の方向から今回の問題を考え始めた。 そして、三人目。~ 今日のほとんどの時間を黙りこくったままでいる三好ゆたかは、今回の問題についてどのように考えていたかと言うと。 「(………………あの、)」 誰にもそれを伝えないままに、三好ゆたかは限りなく確信に近いものを胸に秘めていた。~ その考えは驚くほどすんなりとゆたかの頭に思い浮かんできた。 「(あの目は、よく知っている)」 結局、現状を打破できるような解決策の出ないまま、昼休みは終了した。 ~ ~ ***久しぶりのいつもの 放課後。唯は三年教室のエリアにやってきていた。~ 昨日わけもわからず逃げ出してしまったことを、気にしていないわけではもちろんなかったが、やましいことがあるわけでもなし、早めに有耶無耶にしてしまうのがいいと考えたからだ。~ 英美のクラスは、どうやらまだHR中のようだった。 他の学年はどうなのか気になって、唯は窓の向こうに目をやった。~ 二年のクラスは、既にふたつほどHRが終わっているようだ。 「んん?」 向こうから誰かに見られているような気がして、唯は目を細めた。~ しかしこの距離では、唯の目では向こうの生徒の顔までは判別することができない。 「あ、と」 ガタガタと椅子の動く音が聞こえて、唯は目を前に戻した。BクラスのHRが終わったらしい。~ 確認のしようもないので、先ほどの視線はもう気にしないことにした。 「うおー! 終わったー!」 勢いよく戸が開き、背の低いツインテールの女子が飛び出してきた。 「って、おお、唯っちではないか!」 唯に気付いて親しげに笑いかけてきたその生徒は、唯とも顔見知りだった。~ すぐさま教室に取って返し、英美のことを呼んでくれる。 「松! 唯っちが待ってるよ!」~ 「え……!? ありがと鏡ちゃん!」 そんな短いやり取りのあと、英美はすぐ姿を現した。 「おつかれさまですっ」~ 「お疲れさまー」 昨日の一件のせいか、少しだけ表情が硬く見える。 「ごめんね、待った?」~ 「いえ、全然です。それより、」~ 「ね、唯ちゃん。もしよかったらさ、今日は一緒に帰らない?」 唯の言葉を慌てて遮るように、英美が言った。 「え……?」 心底から驚いた顔をして、唯は呆然と立ち尽くした。~ 英美のほうから誘われるのは、どれくらい久々のことだろうか。 「ほんとですかっ!?」~ 「う、うん」 自分から誘いに来たこともすっかり忘れて、唯は瞳を輝かせた。~ そして、英美の左腕にがばっと抱きつく。 「それじゃ、早く行きましょうっ。あ、持ち合わせは?」~ 「うん、大丈夫」 笑顔の裏に真意を隠し、英美は歩き出した。~ 彼女は、この機会に唯の様子を探る気でいた。 ~ ~ ***ほんとのこと 街を適当に回ったあと、二人はオープンカフェで一休みしていくことにした。 「先輩、寒くないですか?」~ 「むしろ暑いような。冷たいのでよかったかなー」 確かに昨日に比べればいくらか温かいが、暑いと言っていいほどではない。~ 風もそれなりに吹き回っているし、むしろ肌寒い日だと言えるだろう。 唯は温もったカップを両手で包むように持ち、チョコラテを一口飲み込んだ。 「……あの、さ」~ 「はい?」 どう言おうか迷っているのがあからさまに分かるような様子で、~ 英美は口ごもり、人差し指で頬を掻いた。 「えーと……最近、調子どう?」~ 「はあ」 どうと言われても。~ 唯は困った。困った末に。 「ぼちぼちです」~ 「じゃなくてほら、悩みがあるとか、嫌なことがあったとか、そういうその」 あっという間に言い方が直球になったが、唯にはさっぱり心当たりがなかった。~ 強いて言えば、英美の付き合いが悪いとかそれくらいで。 「んー……んぇっ」 空を仰いで悩んでいたら、巻き上がった埃が目に入った。~ 唯が目をこしこしと両手で擦る。 「ぅー」 一昨日切れたっきり、新しい目薬を買うのをすっかり忘れていたのだった。~ 今から買いに行けばいいよね、などと思っていた唯を、 「泣かないで」 そんな言葉とともに、英美が優しく抱きしめた。 「(んなにがどうして?)」 いつの間にか席を立った英美は、周囲の目も気にせず、お腹のあたりにある唯の顔を両腕で包み込んでいた。 勘違いしていた。~ 今日だけでなく、昨日も。 「なんでも話してくれていいんだよ。絶対助けになるから」~ 「???」 勘違いしていた。~ 涙だと思っていたのは目にゴミが入ったから擦ってただけで、~ 靴下なのは上履きを出すのが面倒だったからなんていう真相を、英美はすっかり勘違いしていた。 詳細はともかく、英美が何かを勘違いしていることだけは唯にも理解できた。できたが、~ 「せ、せんぱーい……あのですね……」~ 「ん?」 抱きしめる腕が温かい。聞き返す声が優しい。~ 久しぶりの、安心できる腕の中だった。 「その………………もごもご」 それから五分経ってから、唯はようやく英美の腕の中から離れた。 ~ ~ ***ということだったんだよ! その後、唯から涙と靴下についての勘違いを正された英美は、~ 翌日の昼休み、夏希とゆたかにも同じ説明を行った。 「というわけで、全部私の勘違いでした。ごめんなさい」 座ったままでぺこりと頭を下げた英美を、二人が宥める。 「何もなかったんだし、よかったってことで」~ 「そうですね」~ 「ごめんねー、二人とも」 夏希はすっかり解決気分で完全に忘れ去っていたが。 唯はなぜ逃げたのか。~ その理由が説明されていないことを、ゆたかだけが覚えていた。 ~ ~ **プールのあとって眠くなるよね ***日の当たらない部屋 「あずいーうおー」 ヘッドスライディングの要領で、遥は畳の上に飛び込んだ。 「なにを、負けるかっ!」 白衣を脱ぎ捨てた五十鈴がそれに続き、いそいそと畳に寝転がる。~ 擦り傷が嫌なのか、飛び込まないあたりが一般人である。 「うおー暑い!」 ごろごろと転がる二人。茶道室はそれほど広くもないため、すぐに衝突する。 「はうっ」~ 「んぶっ」 五十鈴の腹に遥の頭がめり込み、二人の動きが止まる。~ 片方は悶絶し、もう片方はまた転がり始めた。 「元気がいいのね~」~ 「暑苦しい」 続いて茶道室に入ってきたのは、いつにも増してダル顔の夏希と、 この四人の中で唯一の正式な茶道部員である小夜だった。 「なっちゃん、畳が冷たい!」~ 「おーうやばいな、新発見だぞハル。学会に発表だ」~ 「んんー、ピューマ賞はいただきか!?」~ 「おまえはサバンナで狩りでもしてきたのか……?」 ちなみにピューリッツァー賞でも間違っている。 脱ぎ捨てられた白衣を回収してから、夏希も壁際に座り込む。~ 小夜もすぐ傍に腰を落ち着けた。 「んー、涼しい」~ 「日が当たらないからね~」 エアコンのある職員室には敵わないまでも、 学園内でこの茶道室より涼しい場所はほとんどない。 夏希は鞄からスポーツ飲料のペットボトルを取り出した。 それをぐいと呷ると、そのまま壁を擦るようにずりずりと横に倒れていく。 「どうしたの?」~ 「今日の水泳が長距離でさあ」 水着の入ったサブバッグを枕代わりに、夏希は完全に横になった。~ すぐ傍に落ちた夏希の髪に、小夜が軽く指を通す。夏希はくすぐったそうに目を細めた。 「それなら、少し寝ていてもいいんじゃないかしら」~ 「んー」 元気に転げ回る二人を眺めながら、夏希はゆっくりと目を閉じた。 ~ ~ ***まくあい 「……ん!? 私の足が! 取られた!?」 遥と体をぶつけ合う遊びに飽きて振り向いた五十鈴は、~ 夏希が小夜の膝枕で寝ているのを見て、叫んだ。 「しずかにね~」~ 「ぬぐぐ……」 五十鈴は心底悔しそうだ。 「私だってあんまりやってもらったことないのにっ」~ 「だって五十鈴ちゃん、くすぐるんだもの」~ 「だって柔らかいんだもの」~ 「ほーん」 夏希の顔を覗き込みながら、遥は携帯電話をいじくっている。 「鈴やん、サッカーしに行かない?」~ 「なに? 私よりサッカーの好きなやつはそんなにいないよ?」~ 「よーし、これでメンツ集まったや。グラウンドいこっ」~ 「バッチコイ!」 サブバッグをリュックのように背負い、遥は茶道室を飛び出した。~ 五十鈴もそれに続く。 「ソッケルソッケル!」 と思ったらすぐに引き返してきた。 「はいこれ」~ 「ソッケリング!」 小夜に差し出された白衣を受け取り、謎の言葉と共に五十鈴は走り去った。 「……そっけりんぐ~」 夏希の髪を弄りながら、小夜はくすくすと笑った。 ~ ~ ***やわらたたかい 「ん?」 夏希が目を開けると、遥と五十鈴の姿が消えていた。~ やけに体がだるく感じる。 「起きた~?」~ 「寝てた?」 そう訊ねた自分の声がいかにも眠そうで、 夏希はどうやら自分が昼寝していたらしいことを自覚した。 「ぐっすり」~ 「二人は?」~ 「サッカー」~ 「今何時?」~ 「四時ね」~ 「これは?」~ 「ひざまくら~!」 夏希の位置からでは顔は見えないが、とても嬉しそうな声だった。~ 今にも『夢だったの』とでも言い出しそうな具合だ。 「んー」 意識を失う前と比べて格段に柔らかくなった枕に、夏希の起きる気がどんどん削がれていく。~ 首の位置を微調整して、夏希はまだ少し強張っていた体から完全に力を抜いた。 「まだ寝る~?」~ 「もうちっとしたら起きる……かも……?」~ 「は~い」
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2020年9月20日 出題者:mi タイトル:約束は反故するもの 【問題】 約束を破った男は満足したが、 破られた女は「嘘つき!」と怒った。 しかしその後、女は約束を破られたことで幸せになった。 何があったのだろう? 【解説】 + ... 男「先っちょだけだから!」 そう言ったがつい最後まで挿れてしまった男。 女「いたーい!嘘つき!氏ね!!!!」 女は約束と膜を破られ男を怒った。 しかし、かつて乙女だった女は、その後クセになり、男とズッコンバッ婚したのだった。 《エロ》 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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クロックス 【くろっくす】 ジャンル 落ち物パズル 対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム 発売元 徳間書店 書換開始日 1991年4月19日(書換専用) プレイ人数 1~2人 定価 500円(片面) 判定 良作 ポイント 地味ながらオリジナリティの高い落ち物パズルもしイメージキャラがいたらシリーズとして大化けしたかも? ファミマガディスクシリーズ 概要 内容 評価点 問題点 総評 その後の展開 概要 当時発行部数トップを誇ったファミコンゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』(ファミマガ)創刊100号を記念して発売された『香港』に始まる『ファミマガディスクシリーズ』第4弾。 コンセプトは「簡単だけどハマるゲーム」という形で一般公募された「ファミマガディスク大賞」で採用されたもので、『オール1』と同じく第1回大賞受賞作品である。 本作は『テトリス』のような落ち物パズルゲームとなっている。 内容 システム システム自体は非常にシンプルなもの。 フィールドは7列x11段で、中央の列の上部から丸いブロック(本作ではクロックピースと呼ぶ)が1個ずつ落ちてくる。 クロックピースの中には、アナログ時計の盤面のように中央から放射状に2本の線が描かれている。2本の線が成す角度は「45°(∠)」「90°(└)」「135°( 〉)」「180°(|)」の4パターンあり、落下中に45°刻みで回転可能。 この線を繋げていき、1本の輪が出来上がるとその輪を構成するクロックピースと、それに囲まれた内側のクロックピースが全て消える。 その上に積まれていたピースはそのまま下に落ちるので連鎖も可能。 消されたピースの数、連鎖などにより獲得点数がアップする。特に連鎖は1連鎖増えるごとに獲得点数が倍化(例・4連鎖では4倍)するので大きい。 ブレイク機能があり、ドロップ時に不要なクロックピースを上から潰すことができる。 回数限定で、初期状態では3回。レベルが上がると同時に3ずつ追加され最大30回分までストックできる。 ゲームモード モードA 何もない状態からスタートして、ゲームオーバーまでハイスコアを目指すエンドレスモード。 モードB 初期配置されている、青い線が入った「ブルークロックピース」を全て消すことができればクリア。 全50面構成で、全てクリアするとエンディングとなる。 VERSUS 2Pによる対戦モード。 このモードでは連鎖や大量消しすると、相手側の床を上げたりする攻撃ができる。また自分の床が上がっていると、それを下げたりする効果がある。 また大量消しでなくとも、何かしら消すと相手の今操作しているクロックピースが消せるので、あと1つで消せる状態をいくつも作っておくのも手。 評価点 コンセプトの通り「シンプルだけどハマるゲーム性」 落ち物パズルの代表格「テトリス」同様、ルール自体は単純でも、スピードや技術介入によるハイスコアなど、落ち物パズルの醍醐味を網羅している。 また上まで詰まったらゲームオーバー(負け)というスタイルも、既存のパズルで築かれたスタイルの1つであるため分かりやすい。 分かりやすくて、且つ独自性もバッチリ。 1列埋めて消す『テトリス』、縦横斜めに3つ繋げて消す『コラムス』、形を問わず4つ以上繋げる『ぷよぷよ』、消すべき対象が空中に初期配置された『ドクターマリオ』などそれぞれ特色があるが、そのいずれとも被らない線を繋げて囲むというゲーム性。 シンプルながらスピーディーに盛り上がれる対戦モード。 連鎖もよし、単調な形(真四角等)でも、とことんスピードで大量に中を埋めて、一気消しもありといった具合に多彩な攻め方ができる。 多彩なゲームモード。 この頃にしては珍しく、ハイスコアをとことん突き詰めるエンドレス、ステージクリア、対戦といった具合に3パターンものモードを持っている。 そのため、幅広い楽しみ方を生み出している。 BGMが全体的に良い出来。 時計やパズルの雰囲気によく合っている。 また、ある程度まで高く積みあがると緊迫感のあるBGMになるのも、プレイヤー心理との巧みなシンクロになっている。 問題点 意図せずブレイクを使ってしまいがちになる。 ゲームボーイの「対戦型テトリス」の感覚でプレイしていると、ついドロップする要領で下を押し続けてしまうことが多い。 使う必要もないのにムダに使ってしまったり、必要なはずのピースを消してしまったりというミスが出やすい。 ブレイクが1つでもある時は、設置時敢えて下ボタンを離す必要がある。 対戦時の攻撃が相手側の底の高さ上げのみというのは、少々単調すぎる感も否めない。 総評 落ち物パズルの始祖『テトリス』に対して「時計の針のように角度のついた線を繋いで囲む」というゲーム性、連鎖の概念、大量消しによる高得点など大きく差別化することに成功。 同時にハイスコア追求、ステージクリア、対戦といった幅広いプレイスタイルを網羅し「シンプルだけどハマるゲーム性」を構築できており、『テトリス』に対しても決して劣らない完成度の高さ。 ロムカセットよりも容量の少ないディスクで、しかも片面というハンデを微塵も感じさせない。 残念なのは、ただでさえ衰退著しかったディスクソフトでの発売で、更にスーパーファミコンも発売後ということでファミコンの方も衰退期だったので、あまり知名度がなかったことに尽きる。 更にキャラ要素が全くないのも見た目の地味さに拍車をかけた。これに『ぷよぷよ』のアルルのようなキャラクターが伴っていれば一大シリーズに大化けしたことも十分に考えられただろう。 その後の展開 半年後に第5弾『ぷよぷよ』が発売。 これはコンパイルとのタイアップ企画として発売された(1993年にロムカセット版も発売)。 コンパイルからの声掛け以外に、第2回大賞受賞作品が不在だったことも理由とされる。 本作発売とほぼ同時期に第3回コンテストが募集開始となったが、名称が『ディスくんゲーム大賞』と改名された。 同時に、これまでと異なり「ディスくんを主役にしたゲーム」という応募テーマが設定され、受賞作品が1992年に第6弾『じゃんけんディスク城』として発売された。
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このページはこちらに移転しました 包丁を落としたらつま先から1㎝のところに落ちた 作詞/288スレ191 あと1㎝ あなたに触れる距離 あと1㎝ あと1㎝ 怖くて触れることが出来ない…… ふと 感じる気配 指先が震えた コトン 音を立てて何かが ゆっくりと崩れはじめた 時が止まる 感覚に身をゆだねるしかなかった あと1㎝ あなたの残した傷まで あと1㎝ あと1㎝ 忘れることが出来ない傷…… 近づいてくる気配 足先が光った キラリ あなたが何なのかを 頭は理解していた 息を止めて ただ見つめてることしか出来なかった あと1㎝ あなたに触れる距離 あと1㎝ あと1㎝ 怖くて触れることが出来ない……
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ディア・ノーマラブ(女) 病愛 作者 おやっさん氏 特徴 マイナス思考で、よく泣く。 人を愛しやすい。 自分が病愛であると認めたくない。 一人称は「アタシ」で、二人称は「あなた」や、名前にさんを付けて呼ぶ。 能力 「ディアタチメント」 自分の純愛を病愛に変えてしまう能力。 この能力の為、自分が愛した人を手に入れるまでとことん追いつめる。 しかし、ディア・ノーマラブ自身はそんな行動は取りたくないと思っている。 この能力の実態は、ディア・ノーマラブの中にある病愛の暴走が原因で、首から上の左目を除いた体全体を病愛に乗っ取られて、制御が出来なってしまうことにある。 その為、意識のある中で、自分が人を残虐的に傷つけるのを見てしまうハメになる。 狙った相手を殺すか、その相手が視界からいなくなると普通の状態に戻る。 技一覧 ディア自身に技はなく、ディアタチメント発動中しか技を使えない。 「アナタガ愛オシイ故ニ」 腕をディアの任意による武器に変える。 「他ノ人ニハ触レサセナイ」 青いドーム状の物を作り出し、自分自身と相手を閉じ込める。 ディア・ノーマラブに攻撃を加えることにより、ドームは消滅させられる。 「逃ガサナイ」 翼についている三つの霊体を飛ばし、攻撃する。 威力はそこそこあるが、連続して飛ばせるのは六つまでで、再生するのに時間がかかる。 「命モ身体モ私ノ中ヘ」 開いている胸元から黒い手を複数出し、相手を自分の体の中へと引きずり込む。 逃げるか、手を破壊することによりこの技の回避が可能。 手は脆く、少しの攻撃でもすぐに消滅する。ただし、手に一本だけでも掴まれたら、身体の中に引きずり込まれることが確定する。 この技の使用は反動が大きく、ディアタチメントモードが強制解除され、気を失う。 「タトエ魂ダケニナロウトモ」 ディアタチメントが発動している状態でディア・ノーマラブを怒らせると発動する。 病愛の思念が暴走し、ディア・ノーマラブ自身の意識が無くなる。 翼の思念がとても硬くなり、その翼を使って暴れまくる。だが、短時間で収まる。 裏設定 +... 元は純粋な病愛の思念であったが、何者かによってラヴ・アフェクションの愛の思念を体の中に注入され、今のような二つの愛が生じる思念体と化してしまった。これが病愛の思念という自分そのものを毛嫌いする理由。 しかし、残念ながら注入された記憶はない。 現在は昔の純粋な病愛から二つの愛を持つ思念体になってしまった理由を探すためにひっそりと追及中。
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このページはこちらに移転しました ひとりぼっち 作詞/436スレ181 くっつかないでよ暑苦しい 猫撫で声は腹が立つ やめてよそんなに見つめないで 冷静になれよ愚か者 だからよく考えてよ 君一人でも大丈夫 愛してるかって聞かれても 愛しいけれど 恋しくない いつも一緒はイヤだって 単独行動させてくれ 今夜はカレーがいいってさ それならCoCo壱行ってこい ちょっとよく考えてよ 僕ら一人でも生きてける 淋しくないのって聞かれても 淋しいけれど悲しくない
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優しいハンケツ王子には名言はありません。 毎回の放送が格言です。
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ビットくんは色々なところにいます 例えばドコモのスマートフォンのレグザフォンのページをドコモのスマートフォンのレグザフォンのページ を見てみると って書いてあるところがあります まずFOMAハイスピードエリアというデータの通信速度は受信するときが7.2Mbps(メガビーピーエス)で送信が5.7Mbpsだってのが分かりまする ( *`ω´) ビットくん居ましたね あとはその少し下の方にメモリ ROM 4GB RAM 1GBって書いてありますね データを覚えておくところはROMって言うみたいです 大きさは4GBだってのが分かります こっちはBが大文字なのでバイトくんです ( ̄(工) ̄) ぬーん SDカード2GBとかUSBメモリ512MBってのもこれが書いてあるわけですわ こんな感じで ( *`ω´) ビットくんをベースにして色々と書いてある ってのが分かると思います
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23 44 (yozakura) この変態魔人 23 44 (ShinosK) 至上最悪最低謙虚魔人 23 44 (ShinosK) ここに参上 23 44 (yozakura) 死んでこいw 23 44 (citrus) ( ゜д゜ ) 23 44 (syarutoru) 謙虚なのか~(゚∀゚) 23 44 (ShinosK) 謙虚だから死にます 23 44 (ShinosK) ノシ 23 44 (Frozen_) そんなわけない 23 44 (yozakura) 有頂天になってください 23 44 (syarutoru) 柑橘さnそれしかやってないwww 23 44 (ShinosK) あまいな 23 44 (yozakura) 何 23 45 (ShinosK) 俺の白濁は 23 45 (ShinosK) すでに有頂天 23 45 (syarutoru) もういいい 23 45 (yozakura) しーのんのアホーアホーアホーアホー(こだま 23 45 (syarutoru) もういい 23 45 (yozakura) もういいいい 23 45 (yozakura) くたばれ 23 45 (ShinosK) ぶるぁぁぁぁぁ 23 45 (ShinosK) やめろおおおおおおおおおおおおおお 23 45 (citrus) テンプレート大好きですよ 23 45 (ShinosK) やめてくれ 23 45 (ShinosK) もうやだ 23 45 (ShinosK) みんな最低だ 23 45 (citrus) うわああああああああ 23 46 (ShinosK) くらえ 23 46 (ShinosK) 我が 23 46 (ShinosK) スペル 23 46 (syarutoru) 柑橘さん 23 46 (yozakura) やめろおおおおおおおおおおおおおおおお 23 46 (citrus) ぬ 23 46 (syarutoru) ついに 23 46 (syarutoru) 壊れたwww 23 46 (citrus) www 23 46 (ShinosK) かんきつさん 23 46 (ShinosK) 俺と 23 46 (ShinosK) スペカバトルしようぜ 23 46 (citrus) ぬ 23 46 (ShinosK) 淫符「高速ピストン」 23 47 (syarutoru) 本物ktkr 23 47 (ShinosK) 上下上下上下上下上下上下!!!!!!! 23 47 (ShinosK) ほああああああああああああ 23 47 (citrus) 変態さんがここにいるよ~~ 23 47 (yozakura) しののんですね。わかります 23 47 (yozakura) 魔符「ホワイトブラスト」 23 47 (ShinosK) ちがう 23 47 (syarutoru) ないすまくろ(≧ω≦)b 23 47 (ShinosK) おれは 23 47 (ShinosK) しのすけの 23 47 (ShinosK) 双子の兄 23 47 (ShinosK) ちん かすおだ 23 47 (yozakura) 珍符「白い波動」>しーのんのスペカ 23 48 (ShinosK) やめろおおおおおおおおおお 23 48 (ShinosK) はるなあああああああああああああ 23 48 (yozakura) 最低な兄だなw 23 48 (yozakura) はれw 23 48 (syarutoru) はるしかねええ 23 48 (ShinosK) 弟が世話になっているな 23 48 (ShinosK) 彼は 23 48 (ShinosK) 正真正銘 23 48 (ShinosK) 紳士だ 23 48 (yozakura) 変態のまちがい 23 49 (ShinosK) おい 23 50 (ShinosK) かんきつさん愛してる 23 50 (citrus) おれもあいしてる 23 50 (yozakura) だめだこいつら・・・ 23 50 (ShinosK) さあケツ出すんだ 23 50 (syarutoru) おい 23 50 (syarutoru) おれも 23 50 (syarutoru) 混ぜろ 23 50 (ShinosK) しゃる 23 50 (ShinosK) お前は 23 50 (citrus) アッー 23 50 (ShinosK) オナッテロ 23 50 (yozakura) 俺今日は唯一の良識人になるわw 23 50 (citrus) ふぅ 23 50 (syarutoru) シキ「賢者乙」 23 51 (syarutoru) おまえだろjk 23 51 (ShinosK) 淫符「ぶっかけ」 23 51 (ShinosK) かんきつさん 23 51 (ShinosK) べっとべと 23 51 (syarutoru) wwww 23 51 (ShinosK) あひゃひゃひゃ 23 51 (ShinosK) やべえ 23 51 (ShinosK) 今日は 23 51 (ShinosK) 何してもいいきがする 23 52 (citrus) そして明日後悔するんですね わかります 23 52 (ShinosK) ちんこ写すぞ 23 52 (yozakura) wwwwwwww 23 52 (syarutoru) かんきつさんどんびき中 23 52 (yozakura) 晒してみろw 23 52 (citrus) 俺の友達に 23 52 (yozakura) そのドス黒いちんこをよおおおおw 23 52 (citrus) ち○こうつしたひとがいて 23 52 (ShinosK) よっち 23 52 (ShinosK) 送るから 23 52 (syarutoru) www 23 52 (ShinosK) 待て 23 52 (citrus) 携帯でねwww 23 52 (yozakura) よっしゃこーい!!w 23 52 (syarutoru) かんきつさんkwskww 23 53 (citrus) ズボンの中に携帯突っ込んで 23 53 (citrus) とったんだけど 23 53 (ShinosK) はっ 23 53 (ShinosK) 親が 23 53 (citrus) 色々黒くて 23 53 (ShinosK) 部屋の前通った 23 53 (syarutoru) www 23 53 (citrus) 何かわからなかったwww 23 53 (yozakura) wwww 23 53 (yozakura) おやwwww 23 53 (ShinosK) チンコ撮ってんの 23 53 (syarutoru) www 23 53 (ShinosK) 見られた 23 53 (yozakura) 扉しめろよwwwww 23 53 (syarutoru) ほんとかやお 23 53 (ShinosK) オワタ 23 53 (syarutoru) www 23 53 (yozakura) wwwwwwwwww 23 54 (yozakura) 前も見られたんとちゃうの? 23 54 (syarutoru) ただの露出狂ww 23 54 (ShinosK) 前は 23 54 (yozakura) ウッ!!ってなるとき見られたんじゃないの? 23 54 (ShinosK) おなってんの 23 54 (ShinosK) みられた 23 54 (syarutoru) おな中にみられたんだろww 23 54 (ShinosK) もう失うものはなにもない 23 54 (syarutoru) www 23 54 (ShinosK) よっち 23 54 (ShinosK) みよ 23 54 (ShinosK) そして 23 54 (ShinosK) 食べろ 23 54 (ShinosK) しゃぶれ 23 54 (syarutoru) ばっちい 23 55 (yozakura) しゃぶしゃぶにしてやる 23 55 (ShinosK) きれいだし 23 55 (citrus) 体をやわらかくして 23 55 (yozakura) しゃぶしゃぶにして、燃やす 23 55 (ShinosK) いやあああああ 23 55 (citrus) 自給自足すれば大丈夫 23 55 (syarutoru) wwww 23 55 (ShinosK) バーニングティンコォォォォー!!!!!! 23 55 (syarutoru) wwwもやすなww 23 55 (ShinosK) やべえ 23 55 (ShinosK) いまなら 23 55 (ShinosK) 火炎斬りつかえる 23 56 (yozakura) どうやって斬るのw 23 56 (ShinosK) ちがった 23 56 (yozakura) お前のちんこに火炎瓶投げてやるよw 23 56 (ShinosK) フレイムランス 23 56 (syarutoru) ギガスラッシュつかえるぉ^^ 23 56 (ShinosK) なにその中二 23 56 (yozakura) 中華キャノンじゃないのかー? 23 56 (ShinosK) なんて? 23 56 (ShinosK) ちんこカノン? 23 56 (syarutoru) マジんギリするぞ 23 56 (ShinosK) きってみな 23 57 (ShinosK) おれのてぃんこ 23 57 (yozakura) で、送ってみろよ 23 57 (yozakura) お前のちんこ 23 57 (ShinosK) ふろさん 23 57 (yozakura) 黒い線編集してかけてやるからw 23 57 (citrus) ひでぇwww 23 57 (ShinosK) これ背景Airww 23 57 (Frozen_) なぜばれたし 23 57 (ShinosK) wwww 23 57 (syarutoru) wwww 23 58 (ShinosK) やべえ賢者きた 23 58 (ShinosK) おれなにやってたんだろ 23 58 (ShinosK) どうしよう 23 58 (ShinosK) なかったことになれ 23 58 (yozakura) 無理だ 23 58 (ShinosK) けーねぇぇぇぇぇ 23 59 (ShinosK) さて 23 59 (ShinosK) いいかげん 23 59 (ShinosK) 現実みるわ 23 59 (ShinosK) お騒がせしました 23 59 (ShinosK) ノシ 23 59 *ShinosK quit ("Leaving...") 平和・・だな・・・