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スレ17まとめへ戻る 294 :本当にあった怖い名無し:2007/09/03(月) 11 19 27 ID bW728xbW0 心霊スポット探索オフでもしないか? ココで検証してるよりはよっぽど有意義かと 297 :本当にあった怖い名無し:2007/09/03(月) 11 51 54 ID Z28XL/IQ0 294 まず昼間の明るい時間に下見して、何がどこにあるのか 状況を把握しておく 床が抜けてたり、腐っていたり、野外でも古井戸があったり 崖があったりする可能性がある。幽霊以前に事故死する可能性 だってあるのだ。 ・事前に行動計画を立て、その場で思いついたような行動を しない。 昼だろうと夜だろうとだ。何であれ「危険」な場所といわれる 実態がある可能性がある。チキンレースやるなら一人でやろう。 いってらっしゃい。 298 :本当にあった怖い名無し:2007/09/03(月) 12 02 24 ID Gq884h4G0 294 地域ごとのスレでオフして 体験談だけこっちに持ってきたら? 299 :本当にあった怖い名無し:2007/09/03(月) 13 02 43 ID oXSAJ/aE0 298 なんでお前、そんな怖い提案する訳? とても人間とは思えない 300 :本当にあった怖い名無し:2007/09/03(月) 13 34 12 ID UUfRXQW50 いや、俺は面白いと思うが 超能力では山羊・羊効果というのがあるが、 心霊現象は否定派がごっそりいる前でも起こるものなのかどうか興味ある 301 :本当にあった怖い名無し:2007/09/03(月) 13 36 12 ID bW728xbW0 298 よし!やってみよう 助言アリガトさん
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204 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2008/05/10(土) 01 46 54 ID ??? DXウィアードでアトランティス・ムー・レムリアの豪華幻の土地巡り発案したA、 Aのマスタリングとシナリオ作りには定評があったから、PC3として参加する事にしたんだ。 なのに、困ったちゃんがアトランティスもムーも存在しないって海底探査で証明されてるとか、 レムリアは種の伝播を説明するために考えられた空想だとか、 得意気に部室で言いまくったせいで白けた雰囲気が蔓延して立ち消えしてしまった。 しかもその事について、自分の話しでAがいかに自分が無知なのか気付いて恥ずかしくて取り止めにしたと思ってる。 ………こいつを今追放するために根回ししてる。 スレ175
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川c ’∀’)<1回目 「こんにちは!」 道重さんに頼まれた買い出しを済ませてリゾナントへ向かう途中 小柄な女の子に声をかけられた 本当に、ウチと同じくらいの背丈 でも、髪は黒くてショート えーと、この子は……誰? 知り合いだっけ? 「こ、こんにちは……」 「もしかして、覚えてませんか? この前、助けてもらった……」 助けて……あ、あー! ──1ヶ月前 「うぅ寒っ! 」 いくら東北育ちでも、寒いものは寒い 早くリゾナントに行って暖まろう 今日はリゾナントの定休日 みんなでクリスマス・イヴと当日の下準備をする日 お客さん、楽しんでくれるかな 「あ、ヤバ」 今何時だろう? ケータイ忘れて来ちゃったんだよね もうすぐ集合時間かも 辺りを見回し、人が居ない事を確認 「……少しくらい良いよね?」 ホントはむやみに超能力を使っちゃ駄目なんだけど ──加速──アクセレレーション── 誰も居ない路地裏を選んで進む ウチの能力がこれで良かった 昔はあんなに嫌がってたのに──あれ? 視界の端に違和感 気になって立ち止まる 「今のは……?」 来た道を少し戻って、気になった廃ビルに近づく 割れた窓を覗くと、女の子と男の人が居た カップル……な訳ないよね? 子どもと大人って感じだし、親子? いや、違う 女の子は脚を押さえて床に座ってる きっと怪我をして立てないんだ 「ほら、怪我してるんだから無理しちゃいけない。おいで、僕が連れて行ってあげるから」 「嫌です!」 これって誘拐!? もう、行くしかないでしょ! ──加速──アクセレレーション── 猛スピードで男の背後に回り体当たりをする 「うおりゃー!」 「ぐあっ!」 男はバランスを崩し転倒する その隙に、女の子の所へ行く 「ちょっとゴメンね」 強引だけど手を引っ張って立たせる 素早く後ろに回って腰に腕を回す 「え! あのっ」 「よっこいしょ!」 力を入れて持ち上げる ウチも小さいけど、この子も同じくらい小さい だから、なんとか持ち上げられた 「しっかり掴まっててね」 「は、はい!」 ──加速──アクセレレーション── 女の子を抱えて走る でも、能力者ってバレない様に速さは抑え目で 「──ここまで来れば大丈夫でしょ」 着いたのは人通りの多い道のすぐ側 「あなた、立てる?」 「あ、はい……大丈夫です」 ゆっくりと女の子を降ろす 女の子は建物の壁に手をついて立つ 「お巡りさん呼びたいんだけど、ウチ今ケータイ持ってないんだ」 「あっ、だ、大丈夫です! 自分でなんとかします!」 「ゴメンね、役に立てなくて」 「いえ! 助けて、もらったのでもう大丈夫です! ホント大丈夫です!」 すっごいいっぱい手を振る女の子 冷静になって見ると可愛いらしい顔をしてる 綺麗な黒眼 リゾナントのみんなも可愛いけど、別の可愛さが……って 「あっ!」 「え! ど、どうしましたっ!?」 「今何時!?」 女の子のケータイを見せてもらう 「ヤバっ! 遅刻だ!」 ──加速──アクセレレーション 控え目に、でも急いでリゾナントに向かう リゾナントに着いて、色々と叱られた事は言うまでもない ウチ、人助けしたんだけどなぁ ── 「あの時の子かぁ」 「助けていただき、ありがとうございました! 大人を1人でやっつけちゃうなんて、強いんですね!」 「いやいやいや! あれは、まあ……たまたま? アハハハ……」 戦い慣れてるなんてバレたら、都合が悪いんだよね フツーのか弱い女の子で通さなきゃ 「そうだ! 脚の具合はどう?」 「この通りすっかり良くなりました! お礼がしたかったのにいつの間にか居なく なってて……」 「あーゴメンね。あの時ちょっと急いでてさ」 「でも、また会えて良かったです! 良かったらお礼にお食事でもどうですか?」 「いやいやいや、気持ちだけで充分だよ」 「でも、それじゃ私の気が済まないですよ」 どうしよう、えー、どうしよう? これからリゾナントに戻らないと……そうだ! 「私、これから喫茶店に行くんだけど、一緒に来る?」 「喫茶店ですか?」 「そう。メニューはちょっと? 結構? 変わってるんだけど……でも、大体はおいしいから!」 「じゃあご馳走します! 行きましょう!」 ウチ、従業員だからお代はいらないんだけど…… ま、いっか 投稿日:2015/01/08(木) 23 20 38.49 0 & 2015/01/16(金) 11 41 53.18 0 ノハ*゚ ゥ ゚)<2回目 ▼ カランコロン 「ただいま戻りましたー! お客さん連れて来ましたー!」 「あゆみん、遅いよ」 はるなんがテーブルを拭いていた手を止めてウチを、睨む ウチ、なんかした? 「え、どうしたの?」 「どうしたじゃないよ。今、何時だと思ってるの」 店内の時計を見ると、開店の10分前を指していた ヤバ 30分前には戻って来なきゃいけなかったんだ 「ゴメンゴメン。実はさ 「飯窪? 準備は終わったの?」 店の奥から道重さんが出て来た 「道重さん、ゴメンなさい! 遅くなりま 「石田、いい加減にしなさい」 え? 「また遅刻じゃない。去年の遅刻で懲りたと思ってたけど、リゾナントの従業員だって自覚がないでしょ」 「そ、そんな事ありません! あの時は事情が 「出て行きなさい。この店にあんたは要らない」 ウチが、要らない? 「飯窪、準備急いで。1人少なくなるのよ」 「はい」 ウソ…… 道重さんがそんな事を言うなんて…… 今日だって理由なく遅れた訳じゃないのに 話も聞いてもらえないなんて それに、はるなんまで…… 2人の姿を見ていられなくて、顔を俯けた 「一度お店を出ましょう。ね?」 「……うん」 助けた女の子に言われるまま、リゾナントを出る カランコロン 女の子は歩きながらウチの背中に手を添えてくれた その優しさが、今は辛い 「大丈夫ですか?」 「……道重さんも、はるなんも、ウチの事は要らないんだ……」 ヤバ 泣いちゃう ウチだってリゾナントで働いてるんだし、自覚あるよ でも、困ってる人が居たら助けなきゃって思って ウチらが助けるのは能力者だけじゃない 普通の人にも手を伸ばす それに、悪い人はダークネスじゃなくても止める 普通の人が出来ない事も、ウチらで出来る事はする いつもそうやってたはずなのに どうして今回は違うの? ウチは、仲間じゃなかったの? 「くっ……」 我慢出来ずに溢れる涙 コートの袖を強く押し付けて拭う 「石田さんは、要らない人じゃありません」 「……え?」 「石田さんは、私を助けてくれた優しい人です。それに強いです、能力者として」 ……能力、者? 「実は、私も能力者です」 あなたが、能力者? 「石田さんと出会ったのはホントに偶然です。でもあの時の石田さんを見て、すぐに普通の人間ではないとわかりました」 「……バレてたんだ」 「もう一度会って話がしたかった」 ウチに話? 「私達の仲間になってください」 「仲間?」 「今は5人の能力者が居ます。そこに石田さんも入って欲しいんです」 話が急過ぎてついて行けない ウチは能力者で、この子も能力者 ウチが能力者だってバレてて、この子は能力者だって教えてくれてて 「あなたは一体……」 「自己紹介まだでしたね。佳林です、宮本佳林です」 投稿日:2015/01/17(土) 10 17 00.32 0 ノリ・ 。・リ<3回目 宮本、佳林さん 「私達には石田さんの力が必要なんです。お願いします! 私達の仲間になって下さい!」 思いっ切り頭を下げる、宮本さん お願いされても困るよ…… それに 「ウチを仲間にして、どうするの?」 頭を上げる宮本さん すごい真剣な顔してる 「私達はまだ、小さな集団です。強い能力者集団を相手にしたら簡単に負けちゃうくらい……だから、どこにも負けない強さ欲しいんです!」 「でも、ウチじゃなくたって……」 宮本さんが近づいて、両手でウチの手を掴んだ 「石田さんは強いですよ。私を助けてくれた時、ちゃんと見てたんですから!」 「でも……」 「お願いします!」 必要って言ってくれて嬉しいよ 嬉しいんだけど…… ウチはやっぱり 「……リゾナントが良い」 だって 楽しくて 優しくて 暖かくて 大好きな人が居る 「あの場所が、ウチの帰る場所だから」 宮本さんの顔が、険しくなった 「で、でも! 意地を張っても、あの人達の所へは戻れないんですよ!?」 『この店にあんたは要らない』 さっきの道重さんの言葉が、心に刺さる 「そうかも、しれないけど……だけどウチは、あの場所が良い! リゾナントがウチの場所なんだもん! 嫌われたって何されたって、ウチはリゾナントが良いの!」 「石田さん……」 ウチの手を離した宮本さん そのまま俯いた わかって、くれたのかな 「仕方ない……〝あの人〟に頼んで強引にでも……」 「亜佑美ちゃんは渡さないよ」 投稿日:2015/02/22(日) 11 02 31.37 0 ノノ∮‘ _l‘)<4回目 声がした方へ振り返る 「譜久村さん!」 そこには息を切らした譜久村さんが居た 「道重さん達の様子から、もしかしたら能力者にって思ったけど……まさか、佳林だったなんて」 え? 「聖、ちゃん……」 ウソ 譜久村さんと宮本さん、知り合い? 「私達の邪魔をしないでください」 「佳林達の事情は聖にはわからない。けど、亜佑美ちゃんの心を傷付けて引き込もうとするのは許さないから」 一触即発 睨み合う譜久村さんと宮本さん だけど どうして2人共が辛そうな顔してるの? 「聖ちゃんには分かりっこないですよ、佳林達の気持ちは」 「……佳林は、今の仲間と居れて良かったって思う?」 「え?」 「聖は思ってるよ。どんな辛い事があっても、仲間と一緒なら乗り越えられるって信じてる」 ハッとした表情になった宮本さん 目線が一度ウチに向く しばらくして、再び譜久村さんに戻った 「大切なんですね、今の場所が」 「……ごめん」 〝ごめん〟? それって、どういう事ですか? 「……わかりました」 溜息をつく宮本さん 「さよなら……」 宮本さんは振り返って歩き始めた 行っちゃう!? このままじゃダメだ! 「あの!」 宮本さんは振り返ってはくれなかったけど、立ち止まってはくれた 「えっと……」 「あぁ……店に居た人達なら大丈夫ですよ。もう元に戻ってる頃ですから」 道重さん達の事? そっちも気になったけど 「そうじゃなくて」 「……なんですか?」 「あなた達の仲間になれなくても、能力者同士みんなで助け合う事は出来ると思う! だから、また会えないかな?」 宮本さんが振り返る 「優しいんですね。でも、助け合いは無理ですよ」 「どうして!?」 「私達は、皆さんと一緒には居られない」 ねえ どうしてそんなに辛そうな顔してるの? 助けて欲しいんじゃないの? そもそも 「あなた達は一体何者なの?」 「こうなった以上、詳しくは言えません。ただ今は〝J〟とだけ伝えておきます」 そう言って振り返り、宮本さんは去って行った その背中は、とても淋しそうに見えた 「あの、譜久村さん」 訊かなきゃ 宮本さんとの事 「宮本さんと知り合いみたいでしたけど、どういう関係なんですか?」 目が合った譜久村さんは、気まずそうに逸らした 「……ごめん。言えない」 「え、どうしてですか!?」 私を引き込もうとしたのは宮本さん その為に道重さん達をおかしくしたのも、きっと宮本さんのはず その宮本さんと知り合いかどうかが言えないって どうして? 「私はリゾナントを追い出されたんですよ!? それなのに 「今は駄目なの! 聖のワガママだって、勝手な事を言ってるってわかってるけど……いつか言う。だから、待ってて欲しい」 真っ直ぐ私を見る譜久村さん その瞳から、後ろめたさは感じない 今の言葉が嘘だって思えない だけど、 簡単に納得なんてできない ウチはどうしたらいいの? この瞳、信じていいの? 投稿日:2015/03/05(木) 18 37 34.71 0 jjj ´_`jj ∬ б」б) 川´‘ c‘ リ ノリ・ 。・リ リ| ・_ゝ・)<side J ▼ 「ハァ……失敗、しちゃったな」 1人での帰り道 出てくるのは溜息とネガティブな言葉ばかり 「待ち伏せしたり能力を使ったり、色々考えて行ったのに……上手くいかないな」 私達は弱い まだまだ強くならなきゃいない その為にも石田さんに仲間になって欲しかったのに 歩きながら段々と視線が下がり、顔も俯いていく バシッ 「痛っ!?」 何!? おでこ痛っ! 突然の額への痛みに、思わず手で押さえ顔を上げる 「暗いよ、佳林ちゃん」 「と、朋!?」 いつの間にか目の前には仲間の金澤朋子 その右手は佳林の額の高さまで挙げられていた 「で、デコピン?」 多分この痛みは間違いない 痛みの原因に納得した所で 「なんかムカついてきたー!」 「えーっ!?」 ゴスッ なぜか突然、朋に打たれた もう訳がわからない 「やっぱり朋は暴君だわ」 「りんか、大丈夫かー?」 笑いながら現れた同じく仲間の高木紗友希と植村あかり あーりー、全く心配してないよね? 「佳林ちゃん」 「ハ、ハイッ!」 普段はおっとりしているリーダー=宮崎由加の真剣な声に、思わず背筋が伸びた 「1人で勝手に動かないで。これでもみんな心配したんだよ」 「ごめん……でも、佳林の怪我のせいでみんなに迷惑かけちゃったから……」 「そう思うなら、ちゃんと言って。私達も頼りにしてもらえるようにするから。頑張ろうよ、みんなで」 由加ちゃんの寂しそうな、でも強い眼が佳林を捉えてる 「ま、宮本さんに比べたら私は新人ですしねー」 「うわ、急に後輩感を出してきたよこの暴君」 「朋はウチよりも後輩なんやから、ウチのお願いはなんでも聞かなあかんでー。って事で抱っこしてー!」 「「外でかよ!!」」 楽しそうにはしゃぐ3人 それを優しく見る由加ちゃん 頼りにしていない訳じゃない みんなの事、信じてる ただ、足を引っ張った分を取り戻そうとしたかった 「……ごめんなさい。佳林が1人で焦ってた。もう1人で抱えない。みんなで、この5人で頑張ろう!」 「うん、良い笑顔! じゃあ帰ろっか、みんなで」 「「「おー!!!」」」 あーりーが由加ちゃんと朋に飛びついて、2人が仕方ないなんて顔しながら歩いて行く 聖ちゃんが大切にしている今の場所 佳林にとっては、ここが大切な場所 「……なんだ」 意地を張ってたのは、佳林の方だったのかも 期待されても、思う様に結果が出せなくて でも今の佳林の近くには、助け合える仲間が居る 「みんな、ありがとう」 恥ずかしいから、誰にも聴こえない位の声で呟く 「それ、ちゃんと言って欲しんだけど」 「紗友、え、聴こえっ」 「ま、フツー照れるか」 あっけらかんとした顔で由加ちゃん達に付いて行く紗友希 「うえむー、わがままばかり言ってると、お昼にメロン食べさせるよー」 「由加ー! 朋ー! きーがあかりの事いじめてくるー!」 「「はいはい」」 この5人で頑張るって決めたんだ 何があっても、ずっと きっと聖ちゃんも決心したんだから、佳林は佳林の場所で生きていく 大好きなこの4人と 「みんなー! 佳林も仲間に入れてよー!」 投稿日:2015/04/17(金) 12 03 32.55 0 川c ’∀’)<1回目 ノハ*゚ ゥ ゚)<2回目 ノリ・ 。・リ<3回目 ノノ∮‘ _l‘)<4回目 jjj ´_`jj ∬ б」б) 川´‘ c‘ リ ノリ・ 。・リ リ| ・_ゝ・)<side J
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唯「私が、ニートだから。いけないんだよ……ごろごろしてる私が、全部わるいんだよぉ…」 フローリングの床がすっかり暖まるほど長い間、涙を流す私たちは抱きしめあっていました。 曇り空が晴れて差し込んでいたはずの光はまた厚い雲に遮られ、部屋の照明が作り物の光を私たちに浴びせています。 お姉ちゃんの腕の向こうには今も割れたティーカップが散らばっていました。 一瞬――たーくんの金魚鉢がそんな風に割れる光景が頭をよぎって、思わずお姉ちゃんの胸に顔を押し付けてしまいます。 唯「……だいじょうぶだよ、憂、だいじょうぶだからね、お姉ちゃんがダメなだけだから」 半年前から引きこもりになってしまったお姉ちゃんは、昔と変わらず私の頭をなでていてくれたのです。 そんな感触に身も心もゆだねながら……けれども、純ちゃんのさっきの言葉がずっと離れませんでした。 ガラスが割れる音のように、ずっと頭に鳴り続けていたのです。 ―――――― (Christinaさんがオンラインになりました) あいす: こんばんはっ Christina: おう、元気だったか? あいす: 家でずっとごろごろしてました・・・・。 Christina: あいすちゃんらしいなw あいす: えへへ・・・・めんぼくないです( _ ) Christina: まあ私も今日はgdgdだったけどさ・・・・。 あいす: バンドの練習、でしたよね? Christina: あー・・・・それさあ、キャサリンのやつが男ともめたらしくて(笑) あいす: キャサリン・・・・って、どんな人でしたっけ?? Christina: ほら、うちのバンドのボーカル あいす: あっなんか変身しそうな格好した人ですよね! Christina: 変身て・・・・笑 Christina: まっ私もバンドだけやってるわけにはいかないしね あいす: お勉強ですか? Christina: うん。臨床心理士やるには大学院行かなきゃなんないし あいす: 大変ですね・・・・ Christina: バンドやってきたいけどさ、就職とかも考えないとだし あいす: しゅうしょく・・・・なんかぜんぜん遠い先の話っぽくて、よく分かんないです Christina: あいすちゃんはまだ中学生でしょ? あいす: はい、学校いってないけど Christina: 学校はいけよー あいす: 行きたいんですけど、やっぱり外出るのこわくて あいす: ドア開けて外出るだけだってわかってるけど Christina: うん あいす: なんていうか・・・・広い海にでるぐらい怖いんです Christina: 井の中の蛙、大海を知らず あいす: なんですかそれ Christina: 水槽の中の熱帯魚は幸せだけど不幸だってこと あいす: むずかしいですね・・・・ Christina: とにかくさ、現状どんな感じなの あいす: たぶん、心の病気なんだと思います Christina: パニック障害っぽいよね、聞く限りじゃ あいす: 病院いってないからわかんないですけど Christina: 病院はいけよー あいす: はい・・・・。 Christina: 私だってシロウトなんだし、学校行けないなら病院にはせめて行くべきだよ Christina: 妹さんのためにもさ あいす: でも、病院いくには外出なきゃなんないです Christina: 甘えすぎだろ あいす: ごめんなさい・・・・ Christina: つか、あいすちゃんの話が本当なら児童相談所とか動いてもおかしくないレベルなんですけど あいす: はい Christina: 確かにキャサリンから聞いて法律上の話とかしたの私だけどさ Christina: さすがにもう9月だよ あいす: はい Christina: 姉妹そろって留年とかヤバいって あいす: そう思います Christina: 親はまだ海外? あいす: はい、年内に戻れるかどうかって Christina: なんという機能不全家族 Christina: てか受験生抱えた家族がそれとか・・・・ あいす: 受験の前からずっとそんな感じです Christina: マジないわ・・・・ Christina: で、あいすちゃん的にはどうしてこうと思ってるの Christina: やっぱり、まだ出たくない? あいす: 外にでたいです Christina: えっと、なんかあったの? あいす: どうしてですか? Christina: いきなり変わったから Christina: 言いすぎたかなって あいす: 違うんです あいす: 今日、妹の友達が家に来てて Christina: うん あいす: それで、ちょっとケンカみたくなっちゃって あいす: 私たちはラブじゃないって言われました Christina: どうみても共依存だもんね・・・・ あいす: でも、私はういのことが好きなんです あいす: それだけは本当です あいす: 妹としてっていうより、一人の人間として愛してます Christina: うーん・・・・ Christina: 正直、今のあなたの気持ちは信用できないかも あいす: なんでですか?引きこもりだからですか? Christina: ってかまずあいすちゃんが引きこもってるのってあれじゃん あいす: それは分かってますけど・・・・ Christina: 自立してないやつが言う愛は大体ただの依存だよ あいす: 別れろっていうんですか あいす: 女同士だからですか あいす: 姉妹だからですか Christina: そうじゃないって Christina: 落ち着いて聞いて あいす: はい Christina: あいすちゃんが妹のことすごい思いやってるのはわかる あいす: はい Christina: だけどそれって妹さんのこと閉じ込めてるわけでしょ あいす: 分かってます Christina: いいの? あいす: 私はういに元気になってほしいです Christina: だったら、妹さんと向き合わなきゃ あいす: はい Christina: しかるべき医療機関にかからなきゃダメ あいす: 前行った時は睡眠薬くれただけでした Christina: じゃあ他探しなよ Christina: なるべく話聞いてくれるとこ あいす: はい Christina: ところでベタ飼ってるんだっけ あいす: はい、そうですけど Christina: ベタって闘魚っていうの知ってる? あいす: しらないです Christina: 狭い水槽の中に二匹入れとくと共食いしちゃうんだって Christina: だから二匹以上が育つためには広い飼育場所が必要みたい あいす: なにがいいたいんですか? Christina: あいすちゃんも自分たちの水槽壊さなきゃだめだよ Christina: 共食いはしないにしても、共倒れにはなっちゃうから あいす: でも、お魚って外出たら息できなくなりますよ Christina: それは水槽の中の水に慣れすぎたからでしょ Christina: ちょっとずつでも、外の世界に慣れてかなきゃダメ Christina: そのまま水入れ替えないと酸素足りなくなって二人とも死んじゃうよ あいす: はい あいす: 分かりました Christina: それに、助けてくれる人だっているでしょ Christina: あいすちゃんの言ってた隣人さんとか、幼馴染の子とか あいす: あとさっきのういの友達も、たぶんすごく心配してくれてます Christina: だったら、あとは勇気出すかどうかじゃん あいす: がんばってみます Christina: がんばれ Christina: 二人のこと応援してるから あいす: はい! ―――――― あふれる涙がようやくおさまったのは、陽がすっかり沈んだころになってでした。 私の部屋の窓からは電灯や隣の家の灯りがもれ、夕暮れ時を過ぎたせいか自動車の走る音も多くなったようです。 どうもずっとお姉ちゃんの腕の中にいたので、しばらく夢を見ていたみたいに感じました。 リビングを出たお姉ちゃんは晩ごはんを作ろうとする私をおさえて、一眠りした方がいいと言います。 心配ないよ、大丈夫だよと言ったのですが、どうやらお姉ちゃんにもやることがあるみたいです。 根負けした私は久しぶりに自分の部屋のベッドに入り、泣き濡れたときから残る夢うつつのまま、ぼんやりと窓の外を眺めていました。 部屋の窓に反射する豆電球の灯りをぼんやり眺めながら、純ちゃんの言葉を思い返していました。 妙にさみしくなってその場の布団を抱きしめてみるのですが、いつもと違ってお姉ちゃんの匂いはしません。 憂「お姉ちゃん……好きだよ」 綿の入った布袋を抱きしめてわざと声に出してみる私は、傍から見たらこっけいなのかもしれません。 お姉ちゃんのいない布団を抱きしめていたら、いつの間にか眠ってしまったみたいです。 その時見た夢はどこか遠い昔のような、けれどもすぐ先の未来のような、そんな不思議なものです。 私たちはお姉ちゃんの部屋の隅に高さ二十センチぐらいの小さなドアがあるのを見つけました。 お姉ちゃんは私の手を引っ張って、そのドアへといざないます。 すると私たちはそのドアへと吸い込まれて、一瞬息ができなくなります。 吸い込まれていった先は海底のようです。 いきなり水の中に来てしまって息が出来なくなりそうでしたが……しばらくするとだいぶ楽になりました。 変な話ですけど、これも慣れなのかもしれないですね。 私ははしゃぐお姉ちゃんに手を引かれながら、階段の形をしたさんご礁やブランコのように揺れる海草を見て回ります。 その世界は初めて見るようで、けれども大昔に見たことがあるような不思議なものでした。 小さな魚が三匹、私の後ろから泳ぎ抜けていきます。 そのあどけない姿がどこか懐かしく思えると、手を繋いだお姉ちゃんも私と同じように微笑んでいました。 唯「うい、覚えてる? ここ……ずっと前に一緒に遊んだとこだよ」 憂「そうだね……お姉ちゃん」 私たちは目の前のさんご礁を眺めながら、その場に隠れて遊ぶ小魚たちを見守っていました。 水の中だというのにお姉ちゃんの手はずっとあったかいままで、それがずいぶん私を安心させてくれました。 しばらく海底を散歩する夢を見て、私は目を覚ましました。 窓の外から静かに鳴る虫の音は寄せては返す波の音のようにも聞こえて、布団の中に帰ってきたのにまだ海底にいるような錯覚もあります。 うなされない夢を見られたのはずいぶん久しぶりのことでした。 たぶん、夢の中で手をつないでいてくれたお姉ちゃんのおかげです。 豆電球のやわらかい灯りの下で、私は夢でつないでいた方の手を出して眺めてみます。 夢のことを思い出すとお姉ちゃんがいとおしくなって、眠い目をこすってベッドから起き上がろうとしました。 会いたい。 夢みたいに、手をつないで……外に、出てみたい。 自然とそう思えた矢先、ノックの音がしました。 唯「ういー、起きてる? ご飯つくったよ」 憂「あ……お姉ちゃん!」 部屋のドアが開いた瞬間、思わず私は飛び出してお姉ちゃんに抱きついてしまいました。 唯「ひゃ……う、ういどうしたのさっ」 あっけに取られてるのも気にしないで、まるでお姉ちゃんみたいにいきおいよく抱きしめます。 あんな夢を見たせいなのか、本当のお姉ちゃんに触れたくてしょうがなかったんです。 唯「もう、ういはあまえんぼさんだなぁ…」 お姉ちゃんはくすっとほほえんで、飛びついた私をそっと受け止めてくれました。 あったかい腕が肩甲骨から腰の方へ回されると、身体の奥まで安らぎがしみわたっていくようです。 部屋を一歩出た薄暗い廊下で、私はしばらくお姉ちゃんのやわらかい身体に包まれていました。 離れたくない。ずっと一緒にいたい。 そしてそれは、いつまでも叶うような気もしていました。 たぶん全部、あんな夢を見てしまったからなんです。 冷たい廊下で身体が冷えそうになった頃、私たちはリビングに向かいました。 その前に、私は気の済むまで私に抱きしめられてくれたお姉ちゃんにもう一つおねだりをしてしまいます。 唯「え、手つなぎたいの? うん、いいよ。はい!」 お姉ちゃんは私の前に手を広げて差し出します。 その時お姉ちゃんが出した手は……偶然でしょうか、夢と同じ右手でした。 私は指を絡ませて恋人同士の握り方で手と手をつなぎ合わせて、階段を下ります。 電気のついてない廊下は薄暗く、ちょっとだけ本当に海底を散歩しているような気分になりました。 唯「うい、なんかうれしそうだね……いいことあった?」 憂「うん。お姉ちゃんのおかげだよ」 唯「私はなんにもできてないよぉ」 そんな風に私に向けてくれる笑顔と、こうして握っている手の感触だけでも十分なんだけどな。 ……なんて、恥ずかしくて言えないので代わりにつないだ手を握り締めます。 するとすぐに握り返してくれた手の感触が、また私の心をおどらせるのです。 手をつなぐ幸せをもう一度教えてくれたのは、やっぱりお姉ちゃんでした。 それから私はお姉ちゃんの作った晩ごはんを一緒にいただきました。 唯「ハチミツあったけどリンゴなかったから代わりにジュース入れてみたんだけど……やっぱ失敗だよね、あはは」 憂「もう、ハチミツとリンゴなんてどこで聞いたの?」 唯「え、CMでやってるじゃん! リンゴとハチミツって」 お姉ちゃんが作ってくれたカレーライスは、おせじにも上手いとは言えないものでしょう。 けれども「お姉ちゃんが私のために作ってくれた」ことだけで、どんな調味料よりもおいしく感じました。 6
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『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!~』 出演者情報 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 小出 未亜 前田敦子 30 161 76 60 83 B 2010/06/10 莉子 今田美桜 24 157 86 58 83 2017/10/21 ゲスト 第1話(2017/10/23)ゲスト 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 クレームを入れる顧客 ちすん 39 169 78 60 80 2012/07/17 恭子 MEGUMI 40 158 94 60 86 H 2010/08/11 和泉 いずみ 松岡璃奈子 37 160 78 60 87 2017/01/21 オペレーター 桐谷美玲 31 163.5 39 78 57 83 2010/06/08 第2話(2017/10/30)ゲスト 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 山下 圭子 水川あさみ 38 163 82 58 84 2009/09/14 第4話(2017/11/13)ゲスト 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 ウェイトレス 宇野実彩子 35 160 86 59 86 2012/07/24
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じわりじわりと力を込めて。締めるというより押し潰すように。 少しずつ少しずつ友奈ちゃんの指が私の首に食い込んで行く。 息ができない。声も出せない。抵抗する力も湧いてこない。 友奈ちゃんは穏やかな笑顔で見詰めている。愛しんでいるようにすら見える。 『東郷さん苦しい?怖い?』 苦しい、苦しいよ友奈ちゃん。このままじゃ死んじゃう。怖い、怖いよ。 『大丈夫だよ、だってね―――』 首を絞める手は動かさないまま、友奈ちゃんの唇が私の耳元に寄せられる。 『悪いのは東郷さんの方なんだから』 ボキリッという鈍い音。視界が勝手に何もない空へ移る。 これは夢なんだと冷静に思いながら、曲がった首から呻きとも喘ぎともつかぬ声を漏らした。 ※ 「東郷さん、どうしたの?何だか顔色よくないけど」 「大丈夫よ友奈ちゃん。今朝いつもより早く目が覚めてしまっただけだから」 友奈ちゃんに話したのは嘘ではない。悪夢にうなされて目を覚ましたのは深夜2時のことだった。 友奈ちゃんはただでさえ鋭い上に今は距離感が距離感だ、悟られないようにするのは至難の業だから。 私が夢の中で友奈ちゃんに殺されるようになって今日で3日目になる。 かつて友奈ちゃんが私にしてくれていたように、友奈ちゃんの車椅子を私が押すようになってからだ。 「そっか。よく眠れる音楽とか貸そうか?お医者さんが紹介してくれたんだよ」 「そんなことを言って、友奈ちゃんはお堅い音楽なら大体聞きながら眠ってしまうんじゃない?」 「東郷さん意地悪だ!その通りなのが辛い所だけど!」 そうやって冗談を交わしながら登校する間、私は心の隅で夢の原因について考え続けている。 罪悪感―――これが原因なのは間違いないだろう。 私は友奈ちゃんにとても後ろめたい気持ちを抱えている。それも幾つも。 例えば友奈ちゃんに友情を超えた感情を抱いているのを隠していることとか。 それでいて彼女の方から気付いてほしいとこれ見よがしに小出しでアピールすることとか。 友奈ちゃんが大変なのに車椅子を挟んだ距離に少しだけ優越感を覚えていることとか。 ―――友奈ちゃんと一緒に世界を巻き込んだ心中を図ろうとしたこととか。 「(私は、結局裁かれなかった)」 神樹様は反乱を企てた私にも皆と同じ様に供物として捧げた物をお返しくださった。 風先輩以下勇者部のみんなは「おかえり」とだけ告げて誰も私を否定しなかった。 そのっちは言葉の通りに私の決断を知った後も「大変だったね」と優しく受け止めてくれた。 友奈ちゃんは―――1人だけ犠牲になってしまうかも知れなかったのに、私の為に戻って来てくれた。 誰も私を責めない。責任を追及しない。して、くれない。 「(それだけじゃない。私には裁かれていない罪が多過ぎる)」 そのっちと銀のことを忘れていた。あの時、他人の顔をした私にどれだけそのっちは傷ついただろう。 風先輩と樹ちゃんの両親が亡くなったことにも責任がある、2人の悲しみは計り知れない。 結果的に勇者部のみんなは救われたけれど、バーテックスとの戦いを次の勇者たちに押し付けた。 いっぱい考えてしまう。幾らでも罪の意識が沸いて来る。止まることのない自責の連鎖―――。 「(きっと、私は友奈ちゃんに助けを求めているんだわ)」 あの時、バーテックスとの最終決戦の時。 もしも友奈ちゃんが本気だったなら精霊がその一撃を防いでいたはずなのだ。 けれど友奈ちゃんの拳は私の頬を捉えた。止める為の拳で、倒す為の拳では無かったからだ。。 ずっと一緒にいる、私のことを忘れないという言葉は涙が出るほど嬉しかった。 けれど同時にこうも思っていた―――殴り潰して、消し去ってくれても良かったのに、と。 ※ 『東郷さん熱い?苦しい?生きながら焼かれるってどんな感じ?』 私は勇者の姿をした友奈ちゃんが放つ炎に焼かれている。 撲殺、斬殺、絞殺、焼殺。多分次は薬殺されるのだろう。 それは全て、私が友奈ちゃんに黙って自決の実験を試みた方法だ。罪悪の記憶だ。 炎に焼かれると肺の中に炎をが入り込んで悲鳴が上げられないと聞いたことがある。 私が無抵抗だからか、それともそこまでリアリティを求めていないからか、そうはならない。 「とっても苦しいよ、友奈ちゃん」 『そう。良かったねえ、東郷さん』 友奈ちゃんの穏やかな笑顔。ぶすぶすと焼ける痛みと炎の匂い。 こんな風に夢の中で、優しい友奈ちゃんに処刑役をやらせて、罪を購った気分になっている。 私は本当に救い難い卑怯者だ。もっと罰を。裁きを。徹底的な断罪を。 もうこのまま心が壊れて目覚めないのなら少しは何処かの誰かの気も晴れるのだろうに。 明日も明後日も友奈ちゃんに会いたい心は消えなくて、私は夢の中ですら死に切れない。 『東郷さん、また明日ね?』 友奈ちゃんが私の頭を踏み砕く為に足を振り上げる。 私の意識は粉々に飛散して、また自責を繰り返す現実に戻る。 ああ、これはこういう刑罰なのかも知れない。無限地獄は心の中に作れるのだ。 そう気付いたらおかしくなって、私は口の中が焦げるのも気にせず笑いだした。 ―――次の瞬間、友奈ちゃんが吹っ飛んだ。 ※ 「え」 その後ろ姿はあまりにも見慣れたもので。ここ数日も高さが少し異なるそれをずっと見て来て。 「友奈ちゃん」 讃州中学の制服姿の友奈ちゃんが、勇者姿の友奈ちゃんを殴り飛ばした。 こんな展開は初めてで、私は“焼かれるのも忘れて”ポカンとその背中を見詰めることしかできない。 吹き飛ばされた方の友奈ちゃんの顔が、ぽろぽろと割れた様に崩れる。 その下から何処かで見た事のある顔が覗いている。忘れもしない。あれは、私自身の顔だ。 制服の友奈ちゃんはツカツカと友奈ちゃん―――だった私に近付くと、その体を抱きしめる。 「もう、いいんだよ」 私が消える。私を責め続けていた私が。友奈ちゃんに助けを求め続けていた私が溶けて散る。 ああ、また赦されてしまった―――そうぼんやりと思う私の方へ、今度は友奈ちゃんがやって来る。 「来ないで。来ないで、友奈ちゃん!来ないで!」 私が友奈ちゃんを拒絶する日が来るなんて想像もしなかった。殺されることすら受け入れたのに。 お願いだから、私を抱きしめないで。赦さないで。優しくしないで。 私の罪を、裁かれなかった日々を、生きた軌跡を無にしてしまわないで―――!! ぺちん。 友奈ちゃんは、私の頬を本当に弱々しく叩いた。 「ずっと一緒に居るって言ったよ。一緒に背負うから。だから、私を追いださないで」 友奈ちゃんが泣き笑いの表情でそう告げる。私もぼろぼろと涙腺が決壊する。 「ごめんなさい、ごめんなさい、友奈ちゃん!ごめんなさい!ごめんなさい!」 ああ、謝ることもしないで裁きばかり求めていたんだ。漸く私は気付いた。 ※ 目を覚ますと、勇者部の部室だった。 眠れなかったせいで書類の整理の途中で限界が来て、風先輩が仮眠するように言ってくれたのだった。 もう外は大分暗くなっていて、ホワイトボードに「鍵はいつもの所。ちゃんと施錠して帰る様に」と書かれている。 結局部活の時間中ずっと眠っていたらしい。また罪に1つ追加だ―――その思考に、痛みはほとんど無かった。 「むにゃ…東郷さん…」 私の左手をしっかりと握って、友奈ちゃんが寝息を立てている。 車椅子でこの眠り方は中々器用だと思う。待たせてしまったのだろうか。 「ありがとう、友奈ちゃん」 罪は消えない。罰は下されない。報いも裁きも訪れない。世の中にはそんなこともある。 けれど購い続けることはできる。何かの形で区切りをつけることより、ずっと辛い道だけど。 「本当に、一緒に背負ってくれる?」 押し潰されそうな数多の罪と、並んで向き合っていってくれるだろうか。 私が一番罪を感じているのは友奈ちゃんなのに、そんなことができるのか。 「勿論だよ、東郷さん」 それは、夢でのやり取りを知らないと絶対に出て来ない言葉のはずなのだけれど。 私はまた泣きだしそうになりながら、友奈ちゃんの手を強く、強く握る。 私の中に彼女を刻み込むように。もう2度と都合が良いだけの友奈ちゃんを心の中に生まないように。 ―――その夜、夢はもう見なかった。
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BPM EASY BASIC ADVANCED EXPERT MASTER 83 2 3 6 8 9 EASY BASIC ADVANCED EXPERT MASTER (83){8} 7h[2 1],6,5h[2 1],,,1,8^3[4 1],7h[8 7], ,,,,3h[4 1],,,, 6^3[8 1],,,{16},1,{8}1,,2,, 3^6[8 1],,,{16},8,{8}8,,7,, 7-2[2 1],,6,,,5,5,, 8-5[2 1],,1,,,2,2,, 3h[4 1],,2h[4 1],1,1h[4 1],,8h[4 1],, 6h[4 1],,7h[4 1],8,8h[4 1],1,5-8[4 1],3, 4,,7,{16}1,2,{8}1,,7-4[4 1],5, 6,,5,{16},35,4,,2,,7-3[4 1],,8,8, 7,,,,1-5[4 1],,8,8,1,,,,6^1[8 1],,5,5, 6-2[8 1],,,,3^8[8 1],,3,,6^3[8 1],,6,,6b,,8b,, 7h[4 3],,,,5,,,,6,,,,1,,3,4, 7,,1,2,,3h[16 7],4h[8 3],,,,,,,,,, 1,,1,3,2,,3,,45,,56,,67,,78,, {4}8-5[8 1],1-4[8 1],,8-3[2 1]/3-6[2 1], ,,,{8}7,7, 7^2[4 1]/6,,,3,4-8[4 1],,4,5, 2^7[4 1],,,6,5-1[4 1],,5,4, 6^3[4 1],,,,1-4[4 1],,,, 3^6[8 1],,7-4[8 1],,6-1[8 1],,6,5, {16} 7^2[4 1]/4,,7,7,,6,,5,,,,,1,,2,, 2^7[4 1]/3,,2,2,,3,,4,,,7,,18,,7,6, 7,,,,8b,,2,1,2,,,,4-1[4 1]/5b,,,, {1} 5-8[2 1], {8} 6^3[8 1],6,1-5[8 1],,4-8[8 1],,,{16}2,3,{8} 3^6[8 1],3,8-4[8 1],,5-1[8 1],,,, 3-8[8 1],3,2h[2 1],,3,1,8,, 6b/1,,8b/3,,5b/2,,7b/4,, 7^2[4 1],7,7b,,3^6[4 1],3,3b,, 2^7[4 1],2,2b,,6^3[4 1],6,6b,, 5,,1,7,68,,4-1[4 1]/5,, {1} 5-8[2 1], {4} 7-2[4 1],,,4-1[4 1], {1} 5-8[2 1], ,, E 名前 コメント
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己のトロイところ。。。弱点。。。至らないところ。。。 あったとしても。。。 卑下することなかれ。。。卑屈になる必要はない。。。 だめだ。。。だめだと。。。立ち止まる。。。 できるわけないと。。。 失敗が怖くてチャレンジしない。。。 うだうだしている暇があれば。。。 練習・努力しなさい。。。 その日々の努力が成功者と駄目な人の差。。。 スタートはそんなに違わない。。。 相手はどこまで行ってしまった。。。 才能があるとしたら努力を苦に思わない。。。 努力が楽しいということか。。。 自分は障害者、病気。。。 でもそんなの関係無い! でもそんなの関係無い! オパピー!