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二周目以降に出現するダンジョン 一番奥には破滅を望む者がいて 倒すと奇跡の守り(ダメージ20%カット 重複不可)をイベント後にもらえる 裏ボスなだけあってかなり体力がある 破滅の戒めを覚えたヘンスを連れて行くと少し楽になる 魔物ボス 破滅を望む者 ヘンスの破滅の戒めで気絶させる他、凍結や感電が通るので状態異常を狙うのも有効 パーティ編成は攻撃役、回復役、状態異常役という感じに役割を完全に決めてしまうといいだろう ただし、弱点属性がコロコロ変わって術は通りにくいから物理で殴ったほうがいい 倒すと奇跡の守りをドロップする
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作詞:涼風涼雨 作曲:涼風涼雨 編曲:涼風涼雨 歌:メグッポイド、 MEIKO 翻譯:rufus0616 那是,你真心期望的事嗎? (過去,我或許一直把自己的一切強加在你身上吧?) 孤立超然的天空 我,又成了 孤身一人 就像失去慣用手似的 為了躲雨 而來到的 大門另一端 某個人的聲音響起 那是宛若啜泣的孤寂樂音 理應喪失的羽翼 我只是,希望有人在 了無生氣的鐵鳥 (我只是,想和其他人說說話) 向我說他的慣用手好痛 (我不求任何回應) 我們互舔傷口, (希望這份情感有人明白) 對彼此而言不可或缺 夢想還有目的 一直以來我全將其拋在腦後 忘了去做只有我才能辦到 某些幫助人們的作為 讓我倆翱翔天際 為連希望都遺忘的人們 帶來安祥的歌曲 啊啊, 帶來宛若啜泣的輕柔樂音 (過去,我或許一直把自己的一切強加在你身上吧?) (那是你真心期望的事嗎?) (你是不是,還在想我呢?) (這是堅信到底的力量啊) 此為近未來都市系列第54首 辛西亞(Cynthia)系列第3首 第53首「マッドサイエンティスト」翻譯連結 第56首「プロトタイプ」翻譯連結 (第55首「mirage」為純音楽,「mirage」字幕翻譯可參考這個網頁) 作曲者blog上的故事說明摘要: ●關於故事 這是描寫辛西亞和鐵鳥相遇經過的樂曲 就像你踏上旅程那刻一樣,我又成了孤單一人, 失去了以往被我視為理所當然的事物, 簡直就像失去了慣用手一般。 那是為了躲避黑雨而來到的地方。 小巷深處,延伸至地底的階梯。 階梯盡頭,有座巨大的門扉。 豎耳聆聽後便能聽見某個人的聲音。 我完全不曾猜測對方的身份。 單純只是,想見到其他人 出現在門後的是各式各樣的電腦、燒杯以及燒瓶。 隔著巨大玻璃牆可以看見另一側有架破舊的飛機。 和這個時代的飛機不同。 它感覺起來,就像是達文西筆下的畫作。 他向靠近而來的我攀談。 說他較為慣用的羽翼折損了。 推開更深處的門扉。 出現在大門另一端的,是疲勞至死的女性遺體。 我們都失去重要的人。 彷彿舔拭彼此的傷口,我們聊了好多好多。 那個時候以來我完全忘了。 只留意失去的事物,卻忘了著手實現自己想達成的目標。 忘了要付出行動去做只有我才能辦到,某些可以幫助他人的作為。 我想翱翔天空。有想見上一面的人。 你想翱翔天空。夢想前往自由世界。 為了我們的夢想,我盡力盡力活了下來。 我一定要修好你。 這就是我當前的目標。 可是,就像我需要其他人一樣, 你或許也需要什麼人吧? 不是距離遙遠的我,而是除我以外的其他人。 你是不是還在想我呢? 註: 「命無い鉄の翼」這句的「翼」,根據goo字典的解釋,似乎有「飛機」的意思,為了慎重起見向涼風Pさん確認,他回覆說: 命無い鉄の翼は「鉄の鳥」を比喩した表現です。(「命無い鉄の翼」這句話是用來比喻「鐵鳥」的表現),考慮到日本和華文世界的差異,所以就直翻成「鐵鳥」了 1020104 覺得「拚命活著」之類好像有點語病^p^,故改成「我盡力盡力活了下來。」
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https //www.nicovideo.jp/watch/sm35315290 投稿者 ATOLS ボーカル 初音ミク 登場回 順位 マイリスト数 #31 15 316
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. 幼少の頃、彼女は病弱であった。 リュッセルでも名門と呼べる貴族の令嬢として生を受けたものの、病弱ゆえに 彼女は毎日を屋敷の奥で過ごした。 その日も彼女が見上げる切り取られた空は同じだった。 時折、遥か上空を翔る竜が横切るのみで変化はなく、読み飽きた本を少し読んではまた空を見る。 空は憧れ。だが、彼女には近くて遠いものである。空を見ていると楽しいことも思い浮かぶが、 同時に寂しくもなった。少女はうなだれ、眼を閉じる。今日もなにもしないで一日が終わる。そう思えた。 そんな彼女の耳に、聞き慣れない音が入ってきた。 大きなものが風を切る音、竜の鳴き声、それもだんだん近づいてくる。 ハッ、として窓から空を見上げると、 「とまれぇええええええーーー!!」 竜が降って来た。このままだと彼女に向かって。 しかし、降って来たものはギリギリで軌道を変えて、屋敷の庭に墜落した。 少女は寝間着のまま庭へ飛び出した。驚くほどに体が軽く、考えるよりさきに体が動いていた。 花壇に大穴をつくり、それは煙をあげていた。竜は目を回し、だらしなく舌を出している。 竜の翼を押しのけて、一人の少年が這い出てきた。 その少年は金髪碧眼のなんのことはない、普通の少年だった。だが、彼がほこりまみれになり、 動かない竜を必死に引っ張っている様はこっけいだった。 少女は幾分か警戒心を解き、少年の近くにゆっくり近寄っていく。 「あ、あの・・・。騎士・・・さま?」 「騎士じゃねーよ。俺はリジャースドだ」 これが二人の出会いだった。 少年・リジャースドは郷士の生まれだった。 彼の家は貧しく、農民とそう変わらぬ生活をしていた。 それゆえに、責任も小さく、騎士の子であるにも関わらず彼は自由に生きていた。 その日、彼は不良仲間を誘って騎士団の厩から飛竜を盗み出し、空を飛んでいた。 飛び立って間もなく、彼の仲間は飛竜を御し切れず、高度を落としていき、 程なくして空にあるのはリジャースドのみとなっていた。 調子に乗って、リジャースドはいろんな機動を試してみたが、そのうちに無理な機動をして 減速できずに落下機動に陥ってしまったという。 幸い、竜も彼も命に別状はなく、ところどころ擦りむいた程度である。 「しっかしまいったなぁー。動きゃしねぇ」 やはり、少年一人の力で竜は動かせない。少年は困ったぞ、という表情をして考え込む。 「あの・・・もしよければ、中に入って・・・・・・くれませんか?」 「んー?」 少女にとって精一杯の勇気であった。少女は家族と主治医、使用人ぐらいとしか面識がなかった。 赤の他人、それもこんな突然の来訪者と話すことなど考えもしなかったことである。 だがどうしてだろう、この少年と話がしてみたい。彼女はそう強く思った。 「まぁ、いいけど。・・・おじゃましまーす」 「・・・よう・・・・・・こそ」 少女はあどけない所作で客人を客間へ案内し、慣れない手つきで紅茶を淹れた。 少年はその紅茶をまずいと思いながらも、 「改めて自己紹介。俺はリジャースド。ここから北東に山三つほど先のトコに住んでる」 「・・・あ、アーシャと・・・・・・申します」 他人の屋敷というのに、少年はこの上なくくつろいでいる。少女は自分の屋敷だというのに、 はじめての客人を前に萎縮している。 「まーまー、そう堅くなりなさんな。自分の家だと思ってくつろいでくれよ」 「いえ、ここ、私の家なんですが・・・・・・」 少年の冗談に対し、少女は到って真面目に応える。少しだけ緊張の糸がほぐれる。 リジャースドは聞かれもしないのに、自分の武勇伝を語りはじめた。 少女・アーシャにとって、それは驚きの連続であった。マンティコアと対決した話、 森の奥でハチミツを見つけた話、直参のお坊ちゃまを殴って泣かせた話、竜の卵を盗んだ話。 彼の話はどんな絵本よりも色鮮やかで躍動していた。 自由に生きる。 それが彼女にとっては喩えようもなく羨ましいことであった。 「じゃー、ま、そろそろ帰るわ。アーシャ。俺の顔をよーく覚えとけ。このリジャースド様はいずれ リュッセルの、いや、大陸の伝説になる男だ!」 「・・・あの、リジャースド様・・・?」 「ん?」 「また、来てくれますか?」 少女は懇願するような目で訴えかける。別れが辛い。彼といる時間はとてもとても幸せだった。 その幸せな時間が終わってしまう。 「ったりめーよ!もっと俺の伝説を聞かせてやるぜ!」 少年は格好つけて去っていった。 アーシャの母と屋敷の使用人たちは遠くから二人を見守っていた。彼らにとっても、この少年は好ましい客人であり、 二人の間に自分たちは邪魔だと思ったからだ。 リジャースド13歳、アーシャ8歳の頃のことである。 それから、リジャースド少年はアーシャのいる屋敷に何度も通った。 少年としては屋敷の使用人たちの目を盗んで忍び込んだつもりだろうが、使用人たちはそれを黙認していた。 アーシャはベッドの上で上体のみを起こし、つまらなそうにで本を読んでいた。 少女の体には大きすぎる豪奢なベッド。部屋の調度品はいずれも高級なものであったが、 それらが少女の憂いを忘れさせるはずもなし。 少女は今か今かと彼の来訪を心待ちにしていた。 「リジャースド様っ!」 アーシャは、リジャースドの姿を見留めると、その表情は晴れ渡り嬉しそうに高い声を上げる。 「おうよ、来たぜ」 あれから、リジャースドは操竜の腕を磨き、より遠くへと飛んだ。西の海峡を越えると、 そこは一面銀世界。クイニックの雪原であった。しばらく雪原を進むと、街道を見つけ、それを辿る。 その町はリュッセル、ハルト、グリーンをつなぐ交易都市であった。 人々は毛皮を纏い、白い息を吐きながらも活発に声を出して商売をする。 鯨油、蜜蝋、獣皮などはもとより、見たこともない品々が並んでいた。 海をひとつ跳び越せばそこは別世界。リジャースドは自分が井の中の蛙であることを改めて知ったという。 そんな話をする彼に対し、アーシャは、 「リジャースド様は私なんかよりよっぽど多くを知ってます。私なんか、 この屋敷から一歩も外に出られないんですから」 空気が重く沈む。少年は話題を変えようと思った。 「あのさ、そのリジャースド様ってのもうよしてくれよ。貴族サマたちの礼儀なんざ、 俺たちの間じゃナシにしようぜ」 「そう・・・ですか?じゃあ、・・・・・・兄さん」 可憐な小さき唇から出たその言葉は彼女として最上の親しみと敬愛を込めたものであった。 口にしてみると思った以上に恥ずかしい。少女は赤くなり、布団を目の下にまでたくし上げて隠れてしまう。 少年もまた、兄と慕われることにくすぐったい感じはしたものの、悪くないと思った。 二人の出会いから何年かの歳月が経過した。リジャースドは各地を飛び回り、多くの魔物を討伐し、 何人もの賞金首を捕らえた。既にその名を知らぬ者はリュッセルにはいないほどにまでなっていた。 小さかった少年の体は立派に成長し、面構えも精悍なものになる。 やがれ彼は騎士団に入団した、その実力は騎士団の若手の中でも屈指のものであるとされていた。 だがしかし、彼の出自が卑しいばかりに彼が出世することはなかった。 その日、リジャースドはアーシャの屋敷を訪ねた。 少女は少しだけ大人になったが、青年との身長差は頭一つ、いや二つほどのものになり、まだあどけないさが残っていた。 外見こそ、やや幼いものの、少女はそれから淑女となるべく教育を受け、物腰は穏やか、奥ゆかしく、 深窓の令嬢と呼ぶにふさわしいものとなっていた。。聡明で、家柄・容姿ともに優れる彼女には既に 多くの貴族たちが求婚を申し込んできていた。 しかし、アーシャはそれを一顧だにしなかったという。 二人は成長したが、リジャースドが彼女の屋敷を訪ねることに変わりはなかった。 アーシャにとってリジャースドは既に家族。もっとも頼れる存在、心を許せる数少ない人間であった。 そんな彼が、今日はいつになく暗い表情をしていた。 「兄さん、どうしたのですか?」 「ん?・・・ああ、すまない。いや、騎士団にリューネ家のお嬢様のアルティナっていう赤毛の女がいるんだが」 他の女の話。アーシャは少しふくれる。彼が他所から土産話を持ってくる際に女の話をするのはこれが初めて ではないが、いざその場に立ち会ってみると、言い知れぬ感情が芽生えはじめる。 「い、いや待て。そういう意味じゃない!誤解すんな。俺が言いたいのは出世の話だ」 「・・・・・・出世、ですか?」 思わぬ言葉を聞いてアーシャの胸の奥から火が消える音がする。それにしても妙だ。この男は出世など 興味ないといつも言っているのに。自由に生き、空を翔るのに地位なんてものは余計だというのがリジャースドの 持論であったのだが。 「自分で言うのもなンだが、俺は騎士団に入ってから多分ここんところで一番活躍してる。 なのに、出世できない。俺よかちょっと劣るがそれなりに活躍してる赤毛は出世しまくってる。なぜだと思う?」 「出自・・・・・・ですね」 言うまでもなく、リューネ家公女アルティナはリュッセルでも名門中の名門の出自である。 さらに、彼女自身、騎士団開闢依頼の天才と謳われ花実兼備と羨まれる存在であった。 彼女に付き従うスヴェステェン、オーティら幕僚たちも有能である。 彼女とその配下はその才覚を遺憾なく発揮し、多くの功績を上げた。 既にこの頃からアルティナの人気はリュッセルの将兵と民全ての間で絶大なものであり、 彼女がゆくゆくはリュッセルの支配者となるのは誰の疑いもなかったという。 一方、貧乏騎士の息子に過ぎぬリジャースドはというと、彼の上司に功績を奪われ、 逆に上司の失敗の責任を押し付けられる毎日であった。 「生まれが卑しい俺はいくら活躍しようが出世できないって、そういう話らしい」 やはりリュッセルの郷士・直参の対立は根が深い。直参の中にも有能な者がはいるが、 郷士の中にも才覚のある者は数多い。なのに、生まれに拘る騎士団の首脳部は郷士たちを正統に評価することはまずない。 これはリュッセルの先人たちが解決できずに今に至る問題である。この二人が悩んだところで解決できるもの でないのは明らかであった。リジャースドは意を決したように膝を叩いて立ち上がると、やや強引に アーシャを抱き上げた。 「きゃっ! ・・・・・・兄さん?」 「空へ!」 ――その日のことを私は昨日のことのように思い出せます はじめ 高き空の風は冷たく 目を開けるのも大変でしたが どうにか目を開いてみると そこは見渡す限り青空 雲のじゅうたん 光の階段 境界などなく どこまでも空は広がる 自由 私はその日 自由を知りました 「じゃあな。次に会う時は、リュッセルは俺とおまえのモンだ!」 「お待ちしております」 少女の体から病魔は失せていた。少女は修道院に入り、神官として修行をはじめる。 青年は騎士団の任務で黒竜の討伐に赴き、そこで行方不明となる。 騎士団がリューネ家のものとなり、少女は神官として軍に用いられた。 リューネ騎士団は無価値な戦いを続けるうちに自滅した。 帰ってきた青年はならず者たちを率い、リュッセルを占領した。 「騎士たちよ、今我が故郷は流賊によって占領され我が家族は苦しめられている。 これを許してなるものか。心ある者は我に従え!」 「はい、ミシディシ殿。私もリュッセルの神殿が心配ですので、貴方に賛同いたします。 後方の備えはお任せください」 本拠奪還のために愚か者たちが鼻息を荒くする。冷めた目で少女はそれを見ていた。 結果、愚か者たちとならず者たちは死に、そこには王とその神官のみが残った。 「アーシャ、貴様謀ったな! ぐふっ・・・」 「価値のない生。終わってよかったですわね。おやすみなさい」 リジャースドはリュッセルの王となった。彼の政治は実力主義。実力のない血筋だけの者は 生き場を失った。反発も多くあったが、それらは粛清され、あるいは懐柔された挙句に 追い落とされた。 悪魔を雪原から放逐した後、リュッセル王はクイニック経由での貿易を奨励した。 やや不平等な交易にまたも反感があったが、雪原の救い主である彼に対し、雪原の民は 朝貢に近い形で従うこととなる。 ――大陸では誰かと誰かが覇権争いをしている でもリュッセルに手を出さなければ構いはしない ここは私と兄さんの庭 見て 兄さん 今年も綺麗な花が咲きましたよ 私たちは ずっと一緒 それから時が過ぎ、大陸を覆う戦火は消え果てた。欲深き愚か者たちは死に絶え、残ったのは 荒れ果てた大地、飢えた民草のみである。 それに対し、偉大な王と聡明な神官が治めるリュッセルの地はどこよりも豊かであった。 end- リジャースドはできる子 -- 名無しさん (2012-08-04 11 38 02) いいね きれいなリジャーザド -- 名無しさん (2023-11-01 23 24 30) 名前 コメント
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263 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 12 48.83 ID XdHsMWa0o [1/8] 当たり前のことだが、冬の廊下は寒い。 吐く息は白く、暖かさを持たないフローリングの床は容赦なく俺から体温を奪っていく。目は半分涙目で、足の痺れもそろそろ限界だ。 俺はかれこれ30分ほど廊下で正座していた。それが俺に与えられた量刑である。 この判決を下した人物は、決して俺のことが憎くてやったわけじゃない。 そして、俺が涙目なのもその人物が怖かったからじゃない。決して。 俺のことが嫌いでやってるわけじゃないのはわかる。それはわかるが、いくらなんでもこれはひどい。 沙織がブラコンなのは今に始まったことではないが最近のあいつは少しおかしい。 なんというか、少し常軌を逸している。 年下の異性の友人が増えたくらいで、なぜ俺は罰せられなくてはいけないのか。 「……エロゲだと定番の嫉妬イベントなんだけどな」 そう言葉を漏らし、思わず苦笑する。いつから俺の脳はこんな思考を辿るようになってしまったのか。 これはきっと……いや、絶対にあいつのせいに違いなかった。 だがこれは現実で、妹ルートは存在しないし、妹にフラグは立たないし立ててはいけない。沙織だってそれはわかっているだろう。 桐乃が妹に云々の時は、てっきり自分が除け物にされたみたいで拗ねているのだと思った。 だから、あいつは単純に俺に構って欲しいんだと思ってたんだ。 俺はあれ以来、沙織との時間を意識的に多くとるようにしてきた。シスコンだと言われれば反論のしようもない。 だが、それでもあいつの嫉妬ともとれる異様さは、消え失せてはいなかった。 現にこうして刑に服している最中である。もはやヤンデレと言っても差支えないレベルだ。 もし俺の認識が間違っているとしたら、あるいは…………あるいは不安なのだろうか。 沙織は黒猫のように二次元と三次元の境界が曖昧なやつではない。 いくら沙織がブラコンで俺がシスコンであったとしても、いつかは独り立ちしなければならない。そんなことはわかっているはずだ。 でも……だからこそ、今、甘えることが許される間だけは、貪欲に兄を――俺を必要としてくれるのかもしれない。 264 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 14 34.75 ID XdHsMWa0o [2/8] 「どうしたもんかな」 片手で頭をぼりぼりとかきむしりながら、途方に暮れる。 俺は以前沙織に向かって、『俺は何があってもお前の兄貴だよ』と言った。 その言葉に嘘はないし、これからも相談に乗ったり、一緒に遊んだりしたいと思っている。 でも兄だからこそフラグは立たないし、俺があれこれと世話をやいてやれる時間は限られている。 だから、あいつは兄貴離れをしなくてはならない。今すぐにする必要はないが、心の準備は必要だ。 沙織はきっとこれから恋をして、結婚をして、俺とすごした時間よりも長い時間を旦那と歩んでいくことだろう。 そう考えると胸が少しちくりと痛んだ。しかし、そこから目をそむけることはできない。 「俺がなんとかしないとな」 沙織が本格的にヤンデレ化する前に。 妹が道を外れようとしたとき、叱って道を正すのが親の役目ならば、そんなことしちゃダメだろ? と親には内緒でこっそり諭してやるのが兄の役目だと思っている。 もちろん怒られるときは道連れにされてしまうわけだけど。俺はそれでもかまわない。 俺はあいつの兄貴なんだよ。 『…………自業自得ね』 「いやいや、どこをどう考えたらそんな結論が出て来るんだよ」 刑期を満了し、晩飯を食べた後、沙織の脱ブラコンについてさっそく黒猫に相談をもちかけた。 ちなみに今の黒猫の言葉は、俺が犯した罪とそれに対する罰に対する感想である。 『ブラコンの妹がいるというのに、どこの馬の骨とも知らない女を自室に連れ込むなんて……あなた、死にたいの?』 「馬の骨って……あのなぁ、別に俺はそういうつもりじゃ――」 『関係ないわ』 一応の言い訳を試みるが、それを黒猫の言葉が遮った。 『あなたがどういうつもりかなんて関係ない。知らない女があなたの傍にいた。それだけで不快になるには十分よ』 「…………」 黒猫は強い口調で俺を攻め立てる。まるで沙織の気持ちを代弁するかのように。 ……俺よりよっぽど沙織のことをわかってやれているみたいだ。 でも、どうしてそこまで沙織の気持ちがわかるんだ? 同じ性別だから? 親友だから? 色々考えてみるが、どれもピンとこない。 265 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 16 03.05 ID XdHsMWa0o [3/8] 『聞けば、その女にお兄さんと呼ばせていたそうじゃない』 「なぜおまえがそれを知っている!?」 『沙織から聞いたのよ。チャットで怒りをぶちまけていたわ』 そういうことか。恐らく俺が正座している間にしていたのだろう。 黒猫が沙織の心情を理解できていたのは、きっとチャットでぶちまけていたのが怒りだけでなく自分の想いをもぶちまけていたからだ。 『知り合う女みんなに兄さんと呼ばせるなんてどんな変態なのかしら。シスコンもここまで来ると笑えないわ』 「ちょっと待て、俺は呼び方を強制したことなんて一度もないよ! 全員向こうが勝手に呼んでくるんだよ! そういうお前だってそうだろうが!」 降りかかる変態疑惑を全力で否定。 桐乃にしろ黒猫にしろあやせにしろ、勝手にそう呼びだしたんだから仕方ねえだろ!? 『………………………』 急に黒猫の返事が途絶えた。 あ……しまった。ちょっと強く言い過ぎたか? 今のはいくらなんでもひどかったかもしれん。 「く……黒猫? 俺は別におまえらに兄さんと呼ばれるのが嫌なわけじゃなくて……なんというか、言葉のあやというか」 しどろもどろになりながらも黒猫の機嫌を窺う。 『あ……気にしなくていいわ。ちょっと考え事をしていただけだから』 「そ、そうなのか?」 話し方から察するに、黒猫はどうやら本当に気にしていないみたいだった。 となると、どうしても気になってしまうのが人間の性というもの。 「考え事って?」 『あなたに言うとでも思っているの?』 ばっさり。 あまりにも綺麗に切られた場合、切られたことに気付かないことがあるという。今の俺はまさにそんな感じだった。 「え? あ……そ、そうか。…………すまん」 ここまであっさりと拒絶されるとは思わなかったぜ。なんだか、ちょっと寂しくなってしまう。 266 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 17 39.44 ID XdHsMWa0o [4/8] 『あ……別にあなたが頼りにならないとかそういうわけではなくて』 すると、俺の気持ちを察したのか黒猫がフォローをしてくれた。普段つんけんしてはいても根は優しいやつだからな。 だから、俺は気にしていないよ、というニュアンスも込めてわざと意地悪に言ってやったんだ。 「じゃあ、是非教えてもらいたいもんだな。頼りにならないわけじゃないんだろう?」 数瞬の間が空く。うつむきがちになり視線をさまよわせて、言うかどうかを迷っている姿が容易に想像できる。 どうにもいたたまれなくなった俺が、言いづらいなら別にいいんだぜ? そう言おうと思った時のことだった。 『…………あなたにあんなことを言っておいて自分はどうなのか、と思ったの』 あんなこと? 「自業自得ってことか?」 『もっと前よ』 もっと前? 俺ってこいつに何か言われたっけ? 『私が言えるのはここまでよ。ところで――』 これ以上追及するなと言うように、黒猫は話題を変えた。 『さっきから鳴っているこの騒音はなんなのかしら』 「ああ、これな。沙織がプラモの塗装してるんだよ」 実はさきほどから、沙織の部屋からドルルルルという音が響いている。 学校でボールに空気入れる機械があったろ? ちょうどあれみたいな音だ。 『塗装って、要は色を塗るのでしょう? なのになんでこんな騒音が出るのよ。なにか妖しいことでもしているのではないの?』 「なんでもコンプレッサーとかいうやつの音らしいぞ。エアブラシってのを使うにはそれが必要なんだと」 俺も、以前沙織に教わって塗装に挑戦したことはあったが、その時は筆を使った塗装だった。 エアブラシについても多少教えてもらったが、如何せんめんどくさそうで、俺の性に合わなさそうだった。 エアブラシの方が綺麗に塗れるらしいが、俺は地道に筆で塗り塗りしている方が性に合っている。 ちなみに沙織が塗装している間は、俺の部屋の窓は全開にする必要がある。あいつが使う塗装ブースの排気口が俺の部屋に通じているせいだ。 一時期は消臭力を買い込んでみたりしてみたが、シンナー系の匂いの前には無力だった。 気付けば、コンプレッサーの音がするのと同時に窓を開けるのが習慣となっていた。 だが、最近はこの匂いもまんざらでもないような気がするから不思議だ。 これが親父が言っていた“本物のシンナーなど比べものにならん中毒性”というやつだろうか。 だとしたら、親父が塗装に反対していた理由もちょっとわかるよ。 267 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 18 50.69 ID XdHsMWa0o [5/8] 『あなたも意外と苦労してるのね』 「慣れればそうでもないよ。あと、意外とは余計だ」 俺ってそんなにのんびり生きているように見えるんだろうか。 『まあ、いいわ。私の話はこれで終わり。おやすみなさい』 ピッ、と無機質な機械音をたて電話が切れた。 「私の話……ねえ」 あいつが“俺に言ったこと”は気になったが、どうにも思い出せないし、心当たりがない。 毒舌こそ日常茶飯事だが、何か悪口を言われた記憶もないし……あいつが悩むようなことあったっけ? 「だめだ、さっぱりわからねえ」 ぼやきながらベッドに仰向けで寝転がる。 ま、覚えてないってことはそんな大事なことじゃなかったってことだな、きっと。 「…………あいつにも相談してみようかな」 俺が思い浮かべたのは高坂桐乃。俺を兄貴と呼んで慕ってくれる女の子だ。黒 こう書けば聞こえはいいが、実際の所はわがまま放題の困ったやつ。 正直、まともな人生相談ができるとは思えない。だが、溺れる者は藁をも掴むというやつだ。 俺は意を決して、電話をかけた。他に聞きたいこともあったからな。 『……もしもし? 何か用?』 第一声から不機嫌な声。 「よ、よう。実はおまえに相談したいことがあってな」 『はあ? あたしがなんであんたの相談に乗らなくちゃいけないわけ? あたしは今からみやびちゃん攻略しないといけないんですけど』 イラッ。 お、抑えろ、抑えるんだ。 268 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 19 59.92 ID XdHsMWa0o [6/8] 「ま、まあそう言うなって。沙織のことでちょっと相談があるんだ」 『沙織の?』 桐乃の機嫌が一変したのがわかった。こいつはこいつで友達思いであることは間違いないんだよな。 沙織がこいつらと知り合えて本当によかったと思う。 「おう。だが、それに関してまず確かめておきたいことがあってな」 『え? なに?』 「おまえ、あやせって子知ってるか?」 『はあ!? あんたあやせに何かしたんじゃないでしょうね! あやせになんかしたらぶっ殺すから!』 「お、俺は何もしてねえよ! お、落ち着けって!」 あやせの名前を出しただけですごいキレようである。どうやらあやせが桐乃の友人であることは間違いないようだ。 自分のストーカーを「なんかしたらぶっ殺す」とか言って擁護するやつはいないだろう。 『ちっ……セツメイ。早く』 「いや、実はな――」 そこから俺は、あやせに桐乃との関係を問いただされたこと、そのうち人生相談に乗ってくれと頼まれたことを説明した。 ちなみに、お兄さんと呼ばれていることは伏せておいた。 『まさか……あやせが…………』 桐乃はどうやらショックを受けているようだ。電話越しなので顔は見えないが、驚いている様がありありと伝わってくる。 『だから最近やたらと詮索を…………あやせってば一体どういうつもりで』 何やら一人で納得し、そのまま考え出す桐乃。 「おーい、俺にもわかるように説明してくれ」 『あんたはちょっと黙ってて』 ここでもばっさりと切られ、言葉を失う俺。 『…………まさかオタク趣味がバレた? でもそんな感じはしないし……じゃあなんでこいつに』 どうやら桐乃はあやせの目的がわからないようだった。 『あ~っ、もう! わけわかんない! あんた何か知らないの?』 「そうだな……おまえのオタク趣味を探ると言うよりは、俺のことを調べに来たって感じだったな」 『は?』 これは決して自意識過剰なわけではない。なにせあやせ本人が言ったことだ。 「おまえ、俺たちと遊ぶようになってから学校の友達と付き合い悪くなったらしいじゃねえか。それを不審に思ったあやせが色々調べた結果俺に辿り着いたらしんだよ」 あえてあやせのストーキング行為については伝えることはしなかった。あいつはあいつで親友が心配で仕方なかっただけだろうからな。 俺たちのために時間を割いてくれるのは嬉しい事なんだけど、旧来の友達からすれば心配になるのもしょうがない。 269 名前: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga] 投稿日:2011/02/11(金) 22 20 46.41 ID XdHsMWa0o [7/8] 『……あ』 それを聞いて桐乃はなにやら思うところがあったらしい。 「ったく……沙織や黒猫と遊んでくれるのは嬉しいけど、あんまり友達心配させないようにな」 『ちっ……大きなお世話だっての』 桐乃が今ここにいるならば、むくれてそっぽを向いていたことだろう。あるいは電話の向こうでもそうしているかもしれない。 『でも…………ありがと』 「あいよ」 顔が見えない分、今日の桐乃は少し素直なようだった。 素直な桐乃が微笑ましくて、にやけてしまうのが止められない。 『じゃあ、あたしもう寝るから』 「おう。またな、おやすみ」 『…………おやすみ』 ピッ。 あいつも、いつもこうだとかわいいんだけどなあ……。 「あ、沙織のこと相談するの忘れた」 第九話おわり
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749 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/30(木) 21 25 25 ID ??? 五飛は既婚だろう・・・ 自分のガンダムにまで妻の愛称を付けるような奴に付け入るのは無理だ 758 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/30(木) 22 01 29 ID ??? 749 刹那「お前はガンダムが妻なのか?」 五飛「ナタクは俺の嫁だ」 刹那「お前こそ俺の理想だ!」 759 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/30(木) 22 04 30 ID ??? 758 アムロ「いかん!あのデコッパチを摘まみだせ!」 ロラン「このままでは刹那がまたダメな方へ行ってしまいます!」 764 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/30(木) 22 21 53 ID ??? 五飛「何故だ!俺は本当のコトを言っただけなのに!この世界に正義はないのか!!」 妹蘭「恥ずかしいコトを言うからだ!馬鹿!唐変木!デコ!」 五飛「――ということがあった」 ヒイロ「そうか」 シーブック「いや凄いよ。中々言えないよ、俺の嫁って」 五飛「だが殴られたぞ」 ガロード「ははーん、俺わかっちゃったぜ」 五飛「何?」 五飛「訂正がある。ナタクは俺の嫁ではない」 刹那「何!?お前の妻はガンダムではないのか!」 五飛「俺の嫁は妹蘭だ!」 刹那「妹蘭?それはガンダムではないのか!?」 五飛「ガンダムではない!だが奴はナタクだ!」 刹那「ナタクはアルトロンガンダムではないのか?」 五飛「アルトロンガンダムはナタクでもある」 刹那「では妹蘭はガンダムなのか?」 五飛「やつもある意味ガンダムではある!」 刹那「ではやはりお前はガンダムの夫なのか!」 五飛「俺は妹蘭の夫だ!」 妹蘭「だから恥ずかしいコトを人前で叫ぶなーー!!」 五飛「なぜ怒るのだ!ガロードが言っていたコトは間違いだったのか!?」 ガロード(回想)「名前だよ、名前。やっぱり渾名じゃなくて名前で呼んであげないと」 五飛「もしや……お前は俺の嫁ではないのか!?」 妹蘭「ばっ……馬鹿!……あ、アタシはアンタの嫁に決まっているじゃないか……」 五飛「妹蘭……」 妹蘭「五飛……」 アスラン「(正義を探しているってきいたから)ジャスティス持ってきたぞ、チャン・ウーフェイ」 五飛「!」 妹蘭「!」 アスラン「ん?何だ?」 キラ「アスラン、君って空気読めないよね」 刹那(そうか。妹蘭とはジャスティスガンダムだったのか) 767 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/04/30(木) 23 31 05 ID ??? 764 ヒイロ「・・・(俺の嫁はリリーナだ!・・・・・・なんてな・・)」 ガロード「俺の嫁はティファだぁ!!イェーイ!」 ヒイロ「・・・・・・」 ガロード「・・何だよヒイロ。何?その視線?」 セレーネ「この子達が双子なんて信じられないわ~」
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水銀燈は俺の嫁!?ー1st stageー 水銀燈は俺の嫁!?ー2nd stageー 水銀燈は俺の嫁!?ー3rd stageー 水銀燈は俺の嫁!?ー4th stageー 水銀燈は俺の嫁!?ーLast stageー
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アイドレス活動、そんなに活発にやっていませんが…。 仙台で行われるオフ会に参加している間に弟がたくさんできました。 その弟一人、00-00172-01:黒葉九印さん(PL Clover)が 秘宝館デビューするのにSSを書く練習をしたいので何かいいログはないですか? というので私の俺の尻を見ろ!は、どうだろう?と言ったところ快諾してもらい 書いて貰ったSSです。 黒葉さんからは、mixiとここへのSS転載に関して、了承を得ています。 くろさんマジ、天才!もっとSS書いて欲しいし、読みたい! そして、ありがとう! この広い宇宙のどこかにあるらしいうさんくさい国語辞典で「純粋」という言葉を引けば、そこには「さるきのこと」とかかれているというのが彼のもっぱらの評判である。 強い漢になるために体力だ、と言われれば犬のごとくダッシュ。 フナムシを捕まえて来い、と言われればそれが強くなるためだと信じて全長2mのどう考えても危ない系の化け物に竹刀で挑みかかろうかと思案する。 泳ぐとなれば漢らしく褌一丁、煌く笑顔。 素敵な筋肉はいろんな男と磨くと言われれば、真剣に方法を聞き始め、女を覚えろと言われればウィスと返事。あわや良い子の時間をぶっちぎって、パライソ突入3秒前、である。 もう一度言おう。国語辞典で「純粋」という言葉を引けば、そこには「さるきのこと」とかかれているのである。「純粋」と書いて「さるき」と読んでももちろん是である。 /*/ 輝く空は無邪気に微笑み、白い波は軽やかなメロディーを奏でている。8ヶ月前のリベンジを胸に秘め、純粋漢さるきが挑むは大海に咲く一大輪の薔薇、海賊船はてみ丸。 彼女の心臓たる4本マストはその身体を大きく広げ、風を受ける。布の胸は大きく膨らみ、船首は波を掻き分ける。彼等を乗せてザァザァと。だが、この航海がまさかあのような事になろうとは誰一人想像することはできなかった。そう、できなかったのだ。 「船の上の風は気持ちいいもんですねー」 鼻腔を通して体に染み広がる海風の匂いを楽しみながら、さるきは小さな身長で精一杯背伸びした。彼の身体は船の力を借りて風を切る。戦場での風と違って、ここの風には血の匂いが混じっていないから無意識のうちに彼はそれを感じとり、気持ちいい、と、そう思ったのだろう。決して、その風に漢達の匂いが混じっているから気持ちいいと思ったわけではないと、筆者は信じたい。ここは海上はてみ丸。戦場には血の匂いしか漂わないが、船上には漢達の汗と涙とその他諸々の匂いが漂うのだ。 「ははは」 あらゆる危機の瀬にあっても、その笑顔は豪華絢爛。彼が笑うだけであらゆる絶望は自ら道を開ける。その道を人は王の道と呼び、皆はその道を敬い、憧れ、そして希望を込めた眼差しで見つめるのである。 笑顔の主の名はキャプテン・レッドサーモン・北海道。無敵の海賊である。半裸で、片目には眼帯、赤いレザーパンツ、同じく赤いレザーの船長上着をはおり、赤い薔薇を挿した帽子を被っているその姿はまさに良い漢である。その戦闘能力は絶大の一言につき、どこかの時間軸では瞬間移動して0.1秒刻みに自分を16分割して攻撃をするという絶技さえ披露している。強さを求めるさるきが先生と仰ぐのもこれでは無理が無い。カリスマ性においては荒くれ海賊達を一纏めにし、七つの世界には彼を慕うものは多いことからいわずもがな、である。 戦闘においては絶大無比。 そのリーダーシップは荒くれ海賊達を纏め上げる。 彼こそは全ての漢が理想に描く、真の良い漢なのである。 ―interlude― 「ははは」 あらゆる危機の瀬にあっても、その笑顔は(大・絶・賛・特定の方向に向けて)豪華絢爛。彼が笑うだけであらゆる絶望(ノンケ)は自ら道を開ける。その道を人は王の道(別名、薔薇園への道)と呼び、皆はその道を敬い、憧れ、そして希望を込めた眼差しで見つめるのである。 その眼差しの大部分が「ウホ、いい兄貴」的眼差しであることは、語る必要は最早あるまい。 笑顔の主の名はキャプテン・レッドサーモン・北海道。赤鮭、赤様とも呼ばれている無敵のセクハラ大魔王(男限定)である。半裸で、時には褌一丁(ちなみに、赤褌だぜ喜べ兄弟!)片目には眼帯、赤いレザーパンツ(脱ぐと凄い)、同じく赤いレザーの船長上着(脱ぐともの凄い)をはおり、「象徴的」な赤い薔薇を挿した帽子を身につけ女嫌いで男が大好き。その姿はまさにいい男(誤字にあらず)である。そのセクハラ能力は絶大の一言につき、どこかの時間軸では白兵戦を行っている真っ只中で、その相手(もちろん男)の服のボタンを外して服を脱がしてしまうという絶技さえ披露している。世界中のあっちでそっち系のガチムチな野郎共が兄貴と仰ぐのもこれでは無理が無い。カリスマ性においては荒くれガチムチ兄弟を一纏めにし、七つの世界には彼を慕う男は多いことからいわずもがな、である。ちなみに婚約者(男)を寝取られた女に命を狙われてたりした過去もあるおちゃめな一面もある。…おちゃめ? 戦闘(と書いてセクハラと読む)においては絶大無比。 そのリーダーシップは世界中のガチムチ兄弟達を纏め上げる。 この変態こそは全ての男(ガチムチ、とルビが振ってある)が理想に描く、真の(ウホ)いい男なのである。 あぁ、もう駄目だ。この台詞ばかりは書いてはいけないと思っていたのに指が止まらない。恐ろしいこれが赤鮭の力なのか。 では、皆さんご一緒に。 や ら な―― ―interlude out― さて、そんなガチムチ界のスターダム、赤鮭兄貴と一緒にいるとは露知らず、さるきは「うわぁぁ!船に乗るの初めてだったんで感動者です!赤鮭先生!」と暢気に感想なぞ言っている。そのうち彼の中で赤鮭が「先生」から「兄貴」にジョブチェンジするのは太陽が西から昇って東に沈む程度に誰の目に見ても明らかである。なぜなら、宇宙のどこかにあるうさんくさい百科事典人名項で「さるき」と引けば「国語辞典・純粋の項を参照」と書かれているのだから「強くなるためにはまず俺と肌と肌でスキンシップだ、考えるな、感じるんだ」なぞと言われてしまえばあっというまに可愛い小熊ちゃんが一匹、鮭の胃袋に納まってしまうという弱肉強食のピラミッドを上下反転させたようなシュールな世界が展開されることまず間違いない。(ちなみに、前述したとおり国語辞典で「純粋」と引けば「さるきのこと」と書かれているので、螺旋状態になっているのだが、誰も気にしない) 修羅場(と書いて、薔薇園と読む。お好みでパライソと読み替えても可)の匂いが船上の戦場に微かに混じり始めたその瞬間である。赤鮭がついにその魔口を開き、小熊に食指を伸ばすため、彼の空前絶後の絶技を披露したのだった…! 「ははは。そうかそうか。」 「よし。よく俺の尻を見ろ」 よく俺の尻を見ろ。 俺の尻を見ろ(日本語) Look at my hips(英語) 看我的屁股(中国語) Regardez mes fesses(フランス語) Sehen Sie mein Gesas an(ドイツ語) Mire mis nalgas(スペイン語) 非常に大事な事なので5ヶ国語で訳しました。 考えて欲しい。今だかつてこのような台詞を聞いたことがあるだろうか?俺の歌を聴け、という国民的名台詞ならまだしも、俺の尻を見ろ、である。俺の尻。これぞまさしく世界中の兄弟達があこがれる兄貴の技なのである。さすが、兄貴。俺たちのやれないことをさらっとやってのける。そこにシビレル憧れる、俺はノンケを止めるぞジ○ジ○状態である。今ここに絶技、ガチムチパライソが展開されたのだった。この絶技にかかったのならば、もうノンケではいられないのである。ありとあらゆるノンケを虜にしてしまい瀬戸口とか、ドランジとか、谷口とかヤガミとかも逃げられなかったという筆者の友達の従兄弟のお兄さんの隣に住んでいるおじいさんが聞いたらしい風の噂の魔性の技。ゴッドスピード、さるきの貞操。ノーマルだったころの君は忘れない。 もう駄目だ。 直視できない! ここからは18歳以下の同志戦友は見てはいけない世界が展開され― さるき 「はい!(赤鮭先生の尻とじーと真剣にみます)」 ―なかった。あれ?絶技不発?いやいや、諸兄はもう一度1頁に戻って冒頭を読み返して欲しい。 ―この広い宇宙のどこかにあるらしいうさんくさい国語辞典で「純粋」という言葉を引けば、そこには「さるきのこと」とかかれているというのが彼のもっぱらの評判である― さるきは「俺の尻を見ろ」と言われ、ただ、尻を見たのだ。変な意味は砂漠の砂に混じるマリアナ海溝の砂の一粒並みに、無い。皆無で絶無だ。 彼にしてみれば、赤鮭の鍛えられ引き締まった尻には強くなるための深遠で遠謀で意味不明な真理の一片がきっと隠されていて、先生は僕にそれをご教授くださっているのだ、とでも思ったのだろう。尻を見て強くなれるのなら、世界中のガチムチ兄弟はいまや無敵の軍団と化し、この世の春を謳歌しているのだろうけれども、赤鮭兄貴の尻にはそっち系に強くなれる要素はあっても、普通の意味で強くなれる要素は残念ながら含まれていなかった。 ガチムチ界に冠たる兄貴の絶技を打ち破ったのはただの、純粋な眼差し。それだけなのである。 /*/ こうして赤鮭兄貴の野望は潰えた。 嵐は刹那のうちに過ぎ去り、凪の後にはいつもと変わらぬ無限の大海原。 はてみ丸はこのままテスト航海を終え港へ戻り、次の出航へ思いを馳せるのだろう。 さるきはただの小熊ではなかった。 彼こそは、七つの世界に冠たるガチムチキラー。 良い漢とは成ろうとする目標ではなく そうあろうとする心。 そうあろうとする純真さ。 そう、世界はこんなにも青く、さるきに向かって微笑みを向け― /*/ 副官「いや、見るなら自分の(尻)を。さあ」 ガチムチ界とさるきの戦いはまだまだ終焉を見ないようであった。 /*/ ―epilogue 赤鮭はさるきに向けって手を差し出した。それは兄貴系絶技でもなんでもなく、船の急加速に驚いて情けない格好をさらしたと恥じているさるきに対する、彼のただの思いやりだった。 ありがとうございます、とその手を取ったさるきに赤鮭は言った。 人に交渉するより知識をつけて覚えろ。 足元を見られるな、顔を見られるようになれ。 言葉には表さなかったが、そうすればお前はもっと良い漢になる、と、そう兄貴は言いたかったのだと思う。 ハイ!というさるきの元気の良い返事に満足した彼は帆を部下で操りながら舵を切る。アイアイサー兄貴!という返事と共に華麗なチームワークを披露する船員達に感激し、今日は色々勉強になる、そう呟いたさるきに赤鮭は笑顔を向けた。 あらゆる危機の瀬にあっても、その笑顔は豪華絢爛。彼が笑うだけであらゆる絶望は自ら道を開ける。 笑顔の主の名はキャプテン・レッドサーモン・北海道。 さるきの頭をこれでもかとなでまわす、我らの兄貴である。 ―epilogue close TOTAL: - TODAY: - YESTERDAY: -
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- ショーシャンクの空に オススメ度★★★★★ 無実の罪で刑務所に入れられた男が 希望を捨てず最後には自由を勝ち取る物語 …と聞くと重たい感じですが 途中くすくす笑える場面もあったり 時間を感じさせずじっくり楽しめる映画だと思います ティム・ロビンスもいいけどモーガン・フリーマンも 彼らしい味が出てて(・∀・)イイ! ナニも聞かずまぁ観て~q(*⌒▽⌒*)p まつり★ 戻る ショーシャンクの空に [DVD] コメント 名前 コメント カテゴリ [ヒューマン]
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砂漠の空旅行 乃木若葉 CV 大橋 彩香 ステータス ※ステータスの数値は初期値になります。 型 属性 レア度 HP ATK 踏ん張り 速度 CRT コスト SP 近接型 青 BR 1890 4050 B- C D- 31 33 リーダースキル 夢の絨毯 青属性の勇者のダメージカット+5000 必殺技 千夜一閃 種別 効果 ゲージ 技再使用時間 ノックバック 踏ん張り減 8倍ダメージを円範囲の敵に与え、3マスノックバック、20秒間自ペアの踏ん張り50%減少 2 20秒 アビリティ そうだな、何を願おうか…… 発動条件 効果 必殺連動 必殺技発動時、必殺技ゲージ+1個、自ペアのMAXHP+10%、ATK+10%(発動上限 5回) 神花・覚醒 神花/覚醒時 獲得精霊 初回神花 二回目回神花 三回目神花 四回目神花 SR義経(青) 一定覚醒値報酬 必要覚醒値 4 SSR義経(青) 全開突破報酬 SR義経(青) 最高級技うどん玉x15 神花解放 段階 必要コイン 必要属性結晶 上限Lv30 - - 上限Lv50 - - 上限Lv70 - - 上限Lv99 - - 上限Lv150 2,048,000 勇気の結び目・魂x1 勇気の結び目・絆x1 勇気の結び目・花x1 ボイス 1 - 2 - 入手方法 2022年乃木若葉生誕記念ガチャ 名前