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長谷川氏の行為は何が問題なのか? Q.アナログ作品なのにどうやってトレースするの? 言い掛かりじゃない? A.長谷川氏は下書きまでをフォトショップで行っていることが氏の投稿画像から判明しています。 詳しくは無断トレース疑惑の検証内の画像をご覧ください。 Q.重ね合わせたらたまたま線が重なることだってあるんじゃない? A.輪郭のみならず、目と目の間の間隔、口や鼻の位置、前髪のラインまでもが「偶然にも一致」する確率はきわめて低いです。 詳しくは下記のまとめなどをご参照ください。 「なぜ『線画が一致するとトレス疑惑を持たれるか』をかいつまんで説明」-togetterまとめ http //togetter.com/li/330991 「『他人が書いた線と重なることは珍しい』を検証してみた」-togetterまとめ http //togetter.com/li/331656 Q.写真のトレースがいけないことなの? A.写真をトレースする行為そのものが問題なのではなく、長谷川氏に著作権のない写真をトレースし、「オリジナル作品として」「有償で販売」していることが問題です。 Blue Fairy社が「商用利用の禁止」「無断使用の禁止」を宣言しているため、長谷川氏の行為はBlue Fairy社の著作権を侵害しているということになります。 参考:トレパクってなに?トレースの問題点【同人・二次創作】-NEVERまとめ http //matome.naver.jp/odai/2137318874481097901 Q.トレースをしていても手を加えてアナログイラストにしているのだからいいのでは? A.長谷川氏のように、大元の写真をトレースして独自の要素を付け加えイラストにする行為は「二次的著作物」にあたると考えられます。 クラシックの曲をジャズ化したり、小説を脚本にしたり、脚本を映画化したものなど、ある著作物を原作として新たな創作性を加えたものは、原作とは別に著作物として保護されます。著作物である写真にモンタージュしたり、コンピュータグラフィックスのように合成したものも同様です。これを二次的著作物といいますが、既存の著作物に用語の変更など、多少の修正を加えただけでは、二次的著作物とは認められません。 なお、このような二次的著作物を創作する場合には、原作者の許可が必要ですし、二次的著作物を利用する(使う)場合には、二次的著作物の作者の許可と原作者の許可とが必要です。 原作者の許可がない二次的著作物は、著作権のうち「複製権」や「翻案権」の侵害になります。 Q:写真をそっくりそのまま絵に描いて公表すると違法になりますか? A:写真家に無断で写真そっくりに絵を描いて公表すれば、著作権(複製権)の侵害になります。 (第2条1-15・第21条・第30条) ただし、私的複製の範囲で、描いた絵を自分の部屋に飾ったり、家庭内で楽しむことは違法ではありません。 公益社団法人日本写真家協会 ホームページより http //www.jps.gr.jp/rights-2/ 「翻案権」とは 翻案権は「二次的著作物を創出する権利」のことで、翻訳、編曲、変形、脚色、映画化、その他翻案する権利のことです。翻案権はもとの著作物を創出した著作権者に帰属する権利なので、著作権者の承諾なく二次的著作物を創出することはできません。 アマナイメージズ 写真を安全に使う10の方法 より https //amanaimages.com/topics/rights-service/9/ この「複製権」や「二次的著作物」の考え方についてはこちらにとてもわかりやすくまとめられています。 特許業務法人 中川国際特許事務所 なるほど著作権セミナー Season.3 「Vol.2:複製と翻案」 http //www.nakagawa.gr.jp/lecture/naruhodo1008.pdf 長谷川氏の作品はBlue Fairy社の公式写真に対して「類似性」と「依拠性」のどちらもが高いと思われます。 Q.もし無断トレースが本当でもファンアートなのでは? 目くじらを立てなくてもいいんじゃない? A.はじめにのページを見ていただければわかる通り長谷川氏は写真の無断トレースをベースにしたと思われるイラストをグッズ化し、国内外で広く有償販売しています。アートコンプレックスセンター(ACT)の通販ページでは原画一枚につき数万円単位の値が付けられていました。これはれっきとした「商業活動」です。 Q.著作権は親告罪なのだから第三者が口を出すべきではないのでは? A.第三者が著作権違反を訴えることはできませんが、現在も長谷川氏は無断トレースを行ったのか、行っていないのかの正式な説明もなくグッズ類の販売を続けています。氏の作品を「オリジナル」と思い購入してしまう人もいるかもしれません。 このまとめを見た上で、作品が素敵だから購入する。長谷川氏の潔白を信じるというのは個人の自由ですが、このような疑惑があると知らずに購入してしまい、後悔する人が出ないよう周知することもまた必要だと思います。 デジタル作画環境の発達やSNSの浸透などにより、誰もが著作権違反をする側にも、される側にもなり得る状況になっています。「無断トレース」の何がいけないのかを一緒に考えていただければ幸いです。
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527 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/29(水) 20 26 18.26 ID HNBFGTJ2P [4/8] ここ最近、俺に日課になりつつことがある。 プシュッ、ゴクッゴクッ、ぷはぁ~。 「けっ、相変わらずうまくねえな。こんなもんが好きなやつの気が知れねえぜ」 所謂、寝る前の一杯というやつだ。 どうしてこんなものが俺の日課になりつつあるかといえば、それなりの理由がある。 ここ最近俺はひじょ~に寝つきが悪かった。 あることが頭をグルグルと渦巻いて、それが解決できずに朝まで悶々と悩み続けていたのだ。 しかもそれが連日だからタチが悪い。毎回同じことを考えて、結論が出ずに悩み続け、そうして気がつけば朝になっている。そんなことの繰り返す日々。 そしてそんなときに思いついたのがこれだった。 アルコールが入れば少しぐらい寝つきがよくなるんじゃないか。そんな安直な考えだったが、それがぴたりと嵌ってくれた。 親父がアルコールに強いだけに心配ではあったが、俺にはその遺伝子は受け継がれていなかったようだ。缶1本空ければ無理矢理にでも寝ることが出来る。それぐらい俺は酒に弱かった。 正直、警察官の息子が未成年での飲酒をすることに抵抗がないわけじゃない。でも背に腹は変えられないというだろう? 俺はそこまで追い詰められてたってことだ。 今じゃこれがないと眠りにつくことすら出来やしない。それぐらいに今俺がかかえている悩みは深刻なのだ。 「はっ、情けねえ話だな」 思わずポツリとぼやいてしまう。 こんなもんに逃げなきゃならんほど弱い自分に腹が立つ。 とん、とベッドに沿うように立つ壁に背を預けた。そうして自然と意識の向かう先は壁の向こう。 「あいつはもう寝ちまったか」 壁越しに聞こえる音に耳を澄ませるがたいした音は拾えない。時間も時間だし寝てても何も不思議はない。 ゴクリ、と缶チューハイをあおる。ジュースのような味の中に混じるアルコールが酷く不味かった。 「はぁ、俺は一体どうすればいいんだろうな」 白状しよう。俺が悩んでることってのは、他ならぬ妹の桐乃のことだ。 俺はこの夏、めでたく彼女が出来た。そして紆余曲折の末、夏の終わりに別れることとなった。―――彼女よりも、妹を選んで。 ああ、わかってるさ。それがどれだけおかしいってことはさ。 でも俺には耐えられなかったんだよ。桐乃が我慢して、苦しんで、影で泣いてるあいつの姿を考えると、それに耐えられなかった。 桐乃が我慢できるって言っても、俺が我慢できなかった。 妹の健気な思いやりを踏みにじって妹を選んじまった俺は、あいつに彼氏が出来るまでは俺も彼女をつくらない。そんな馬鹿な約束もしちまった。それが間違いだって言われても今更訂正する気もないけどな。 「大嫌い、か」 桐乃が元彼女と俺を復縁させようとした際、桐乃が言った言葉。 ずっとわかっていたはずだった。頭では理解していたはずだった。 けど、実際に言葉にされて、漸く実感した。そしてそのことに俺は思った以上にダメージを受けていた。 それこそ、桐乃に対する態度に出てしまうぐらいに。 俺にとっての一番でありたい。けれど俺のことが桐乃は大嫌いだという。 なんとも矛盾した話だ。大嫌いな相手の一番であって、あいつは何が嬉しいと言うんだろうか。 ああ、ああ、そうとも。今の俺にとって桐乃は何を差し置いても一番大事なやつだといえるだろうさ。じゃなけりゃ彼女をふってまで妹のことを選ぶわけがない。だけど、だけどだ。桐乃は俺のことが大嫌いなんだよ。 確かに俺は桐乃が大事だ。心配だ。大切にしたいと思ってる。出来れば仲良くしたいとも。 けれど、大嫌いなやつに仲良くしようと歩み寄られて、あいつは嬉しいと思うだろうか? 鬱陶しいと思わないだろうか? 大事だと思ってる相手に拒絶される。それが怖くて俺は桐乃に一歩引いた態度をとってしまっている。 これまでなら踏み込めた場所に踏み込めない。 今までの俺なら、そんなことを考えてても今まで通りの態度をとっていただろう。だからこそ、今の俺の状態がわからない。俺は何故、ここまで桐乃に拒まれることを恐れているのか。 それが俺の悩み。どうやっても答えの出ない螺旋階段。 グイッと喉に酒を流し込む。中身は半分を過ぎたぐらいまで減っていて、いい感じにほろ酔いになってきた。これならじきに寝れるだろう。 そんな時だった。何の前触れもなく部屋の戸が開いたのは。 きぃ、と音を立てて開いた戸の向こうには、もう寝ていただろうと思っていた桐乃の姿。 一瞬その姿に動揺するが、今更取り繕ったところで手遅れだと気付いた。ならもう普通に振舞うほかないか。 「よう。どうした、こんな深夜に」 「あんたに、いいたいことがあってきたんだケド……なにあんた、酒飲んでるの?」 「ん? おお、1本だけだよ1本だけ。別にいーじゃねーか。自分の金使ってんだしよ」 「そういう問題じゃないじゃん。何考えてんのあんた」 「うっせえよ。俺の勝手だ。んで? 話したいこととやらはなんだよ?」 いつも通りいつも通りと自分に念じながら桐乃に接する。 既に酒が入ってる状態でいつも通りもくそもないんだろうがそれそれこれはこれだ。 「チッ……あんたさ、最近あたしのこと避けてない?」 「んなわけねーだろ。何言ってんだ。俺はふつーだよ。フツーフツー」 バリバリ全開で怪しかった。酒が入ってるにしてもこれはあんまりだろう。 これじゃ桐乃のことをバカにできん。 「ウソ。絶対に避けてるじゃん。目をあわせようとしないし、合ってもすぐにそらすし。あたしが傍によるとちょっと遠ざかったりするし」 ……バレバレじゃん俺。なんてわかりやすい。今更ながら自分の迂闊さに頭が痛いぜ。 その程度のことにすら頭が回ってなかったとは。本当に重症だな。 「いいじゃねーか。いつものことだろ?」 「よくない! あたしはそんなあんたの態度にムカついてるの! 急にちょっかいかけてくるようになったかと思ったらいきなりあたしのこと避けだして……意味わかんない。 あんたは一体あたしに何がしたいのよ!?」 あーあー、うるせえなぁこいつはよぅ。こちとらお前のことで頭かかえてるってのに。 ホントに自分勝手なお姫様だよ。そこまで言うなら全部ぶちまけてやるよ。もうどうなってもしらねえぞ? アルコールが回りつつある頭は正常な判断が出来なくなりつつあるせいか、しらふならまずありえない選択肢を実行した。 「俺さ、結構傷ついてるんだぜ? お前に大嫌いって言われてさ」 いつだって桐乃に対する感情はぐちゃぐちゃで、まるで蓋をしたかのように頑なな俺の本音は、追い詰められて漸くその顔を覗かせる。そうして顔を見せる本音は、いつも俺が気付いてないことを俺自身に気付かせてくれる。 そんな本音をしまいこんだ箪笥が、酒が入ってるせいか、今は少しだけ開いてるようだった。 そしてやはり、俺の気付かない、気付けない想いが俺の口をついてでた。 「俺はさ、お前が好きなんだ」 目の前まできていた桐乃の瞳が見開かれた。 自分でも思ってもみなかった吐き出された言葉は、驚く程自然に心に収まった。 まるでぽっかりと開いていた穴がうまったように、足りなかったパズルのピースがはまったように。 酒で朦朧としている頭では、それがどういった意味での好きかはよくわからない。でもそれは確かな答えだった。 ああ、そうか。と不思議な納得が俺の心に浮かんだ。 だからか。だから俺は、あんなに桐乃に嫌われるのが怖かったのか。 もう嫌われてるのがわかってても、更に嫌われるのが怖くて、嫌いだといわれるのが怖くて。 「でもお前はさ、俺が嫌いなんだろ? 俺はお前が大事だ。心配だ。何よりも大切にしたい。でもな、そんなお前に嫌われてるって、きついんだぜ? 大事なお前だから、もっと仲良くなりたい。俺を好きになってほしい」 溢れた言葉はとどまる事を知らず、次々と信じられない言葉を紡いでいく。 頬に冷たいものが流れた気がした。 「けどさ、嫌われてるやつに何されたって、嬉しくねーじゃんか。むしろ傷つけるだけかもしれねー。 それじゃ俺は、どうしたらいいかわかんねーよ。お前に嫌われてる俺は、お前に何をしたらいい?」 最後に残った酒を一気に飲み込んだ。朦朧としていた意識が襲い掛かる睡魔に一気にあやふやになる。 それでも、俺の溢れる気持ちはやむことなく漏れていく。そして 「なあ、桐乃。俺はお前が何をして欲しいのか、さっぱりわからねえんだよ。 お前はどうしたら喜んでくれるんだ? どうしたら嬉しいんだ? どうしたら笑ってくれるんだ? 俺は――」 ――どうしたらお前に好いてもらえるんだ? 俺の意識は眠りに落ちた。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 「京介?」 いきなりまくし立てるように言いたいことを言うだけ言った京介はかくんと頭を下げて押し黙ってしまった。 うなだれるように壁に背を預けて、俯いたたままの京介のそばに寄ってみると、その口からはスースーと寝息が聞こえていた。 もしかして寝ちゃったの? そんな京介の前に回り、足の間に身を収めるように座り込んだ。覗き込んだ顔には、一筋の涙の跡。 そのままトン、と頭をその胸に預けた。 「ばか」 トスン、と片手で京介の胸を打つ。 「バカ」 トスン、トスンと京介を起こさないように、繰り返し胸を叩く。 「ばかっ…!」 何が、『お前のことが好き』よ。何が、『好いてもらえるんだ?』よ。 あたしがどうしたら喜ぶ? 嬉しい ?笑える? そんなの――決まってるのに。 京介があたしにしてくれることが、そばにいてくれることが嬉しくないはずがない。喜ばないはずがない。 そんな簡単なことが、なんであんたはわかんないの? あたしの言葉ばっかりを真に受けて、どうしてその真意をわかろうとしてくれないの? 「嫌いよ」 言葉にしないとわかってくれないあんたが。 「嫌い」 言葉にしても伝わらないあんたが。 そして何より、こうやって全部京介のせいにして甘えてるあたしが―― 「大嫌いっ」 縋りつくように京介の服を掴んで、その胸に顔をうずめた。 本当に、あたしはバカだ。 兄貴の泣いてるのがイヤだと、あれほど強く言ったのに結局あたしが兄貴を泣かしてる。 あたしが素直じゃないせいで、京介を泣かせてしまっている。 バカで、ヘタレで、鈍感で、不器用で―――そして誰よりもあたしを大事に想ってくれてる京介。 「ごめんね」 いつも素直じゃなくて。無茶ばっかりを押し付けて。嘘ばっかりついて。 「ありがとう」 どんな時もあたしの味方でいてくれて。大切なものを守ってくれて。あたしを選んでくれて。 いつの間にか流れていた涙が、京介の服を濡らしていた。 それから十分ほどしてから、あたしは京介の部屋を後にした。 京介はあのままの体勢じゃ明日辛いだろうから、横にして布団をかぶせておいた。アレなら風邪を引くこともないはず。 それにしても、あたしはどうしたらいいんだろう。 まさかあの言葉が、あそこまで京介を傷つけると思ってなかった。わかりきっていると、そう思ってたから。 あの言葉に嘘はない。けれど、全てが本当だとも言えない。 これ以上京介を傷つけないためには、どうしたらいいんだろう。 『俺は、お前に何をしたらいい?』 ああ、そっか。簡単なことだった。 京介は、あたしがして欲しいことがわからないっていった。 わからないから、教えてほしいって、そう言ってた。 嫌いな自分が何をしてもあたしを傷つけるかもって、バカな心配をしてた。 だったら教えてあげればいいんだ。あたしが京介にして欲しいことを。 素直になるのはちょっと怖くて、くやしいけど、あたしも京介に傷ついてほしくないから。 少しだけ、素直になってみよう。きっと、意地を張って上手くいかないだろうケド、少しづつ。 そうと決まれば今日は早く寝てしまおう。 丁度明日はお休みだ。 京介を誘って二人で出かけて、うんと京介を引っ張りまわしてやろう。 そこでたっぷりと教えてやればいい。 あんたは何も気にせずあたしに接すればいいんだって。何も心配する必要はないんだって。 「あは。あいつ、どんな顔するかな?」 少しだけ、それが楽しみだ。もし気持ち悪そうな顔をしたらひっぱたいてやるから。 「おやすみ、京介」 壁越しにかけた声が、優しく闇に溶けていった。 END -------------
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『好きな人がいること』 出演者情報 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 櫻井 美咲 桐谷美玲 31 163.5 39 78 57 83 2010/06/08 奥田 実果子 佐野ひなこ 27 160 40 84 51 83 F 2019/10/23 二宮 風花 飯豊まりえ 23 167 43.2 75 56 88 D 2018/01/26 高月 楓 菜々緒 33 172 46 80 57 83 B 2015/09/01 石川若葉 阿部純子 28 161 74 57 82 2016/08/15 ゲスト 第6話(2016/8/15)ゲスト 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 大橋尚美 池端レイナ 34 165 83 60 84 2017/10/29 第7話(2016/8/29)ゲスト 役名 名前 年齢 身長 体重 B W H カップ 更新日 西島 渚 紺野まひる 44 160 82 58 84 2010/08/31
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ついさっき降りだした雨が、早くも道路を黒く染め尽くそうとしている。 朝の予報は50%。念のために傘を用意してきて正解だったようだ。 それにしても…… 「あのなぁ、この間も何の備えも無しに風邪引いてただろ。すこしは懲りろよ」 なかば濡れ鼠で駆け込んできたお馬鹿に呆れ果て、自然に溜め息も出る。 当の本人はというと、まだ乱れた息を整えつつ、さすがに決まりが悪そうな顔をのぞかせた。 「こんな急に強くなるなんて思わなくってさ。でもほら、あれ。水も滴る」 「ハイハイ、いい女いい女」 さしあたって俺が羽織ってきたウインドブレーカーを渡す。 洒落っけのない、機能一点張りの雨具だが、この際文句は言わせない。 「いいよ別に。アタシもう濡れてんじゃん。一緒に傘に入れてくれるだけでいいって」 「つべこべ言わずに着とけっつーの。解ってないなら教えてやる。加奈子、おまえ制服透けてんだよ…」 「うぇ?」 指摘を受けてやや間の抜けた声をあげ、悠長に視線を下へ―― 「!!!や、ちょ、わたっ」 途端、狼狽もあらわに差し出した雨具を引っ被る。 可哀想なくらい紅潮した加奈子は慌てて辺りを見回した。 「遅いっての。まぁ仕方ない、出るぞ。ウチ寄ってけよ」 席に沈みかけるのを見かね、手を取って店を後にする。 こりゃ今日の買い物は中止だな。 「大体だ。なんで桐乃やあやせ他の友達に頼んで傘に入れてもらうとか、俺を呼ぶとかしなかったし」 雨粒は重くこそないものの、まとわりつくように降りつける。 「だから何度も言わせるなってば。これだけ強くなる前に着けると思ったの」 「はぁ……わからねえな、まったく」 そうまでして傘をささずに雨ん中を走る理由でもあったのかと穿った見方をしたくもなる。 「仕事のときは全然躊躇いなく使い走りにしてたろうが。今となっちゃ俺はマネージャーじゃないけどな。こんな急な雨の日ぐらい、呼ばれれば迎えに行くさ。変な遠慮しやがって」 説教めいた言い方になるが、ちゃんと体を大事にしてほしい。 俺にかまけてて風邪を引くのが続いたりしたら、親御さんに申し訳が立たない。 とにかく早いところ濡れた服を替えさせなきゃな。 加奈子のうなじを伝う雨を拭い、後先考えろよと改めて言い含める。 「あんがと」と礼を言って笑いかける加奈子が、なんだか…妙に、色っぽく見えて。 いかんいかん、何を血迷ってるんだ俺! またエロゲーによくあるようなシチュだなとか、しょうもない思考に身を任せる。 そうやって、寄り添い歩く加奈子を変に意識しちまう自分を棚上げないとならなかった。 「ただいま」 「お邪魔しまーす」 誰も不在だったが習慣的に挨拶をして、転がり込むような勢いで玄関に上がる。 お袋も出払っていた。特に予定は聞いてねーけど俺たち同様この雨で足止めでもくってんのかね。 そんなのはいいとして……雨水を吸った靴を脱ぎ捨て、靴下を丸め、直ちにタオルを調達する。 「ホラ使えよ」 「あ、サンキュ。ちょい待ち」 戻るとちょうど貸していたウインドブレーカーを靴箱脇の雨具かけに掛けようとしていた。 せ、背が足りてねえでやんの…。 四苦八苦する加奈子からそれを奪い、無造作に雨具かけへ。 「無理に紐んところ引っ掛けなくてもいいんだって。こんなんで」 言いつつ、持ってきたタオルに務めを果たさせるべく差し出す。 ようやく濡れた髪や服を拭きはじめた加奈子の様子を眺めていると、何ちゅーか、こう…… 改めて思うわけ。あんまりな格好だなと。 メルルのコスプレだって露出の点では十分にアレだが、濡れ透けってやつは一味も二味も違う。 なにせ発育途上の加奈子がエロく見えるぐらいだ。 一刻も早く家へ連れ帰ろうってあの場の判断は、我ながら的確だった。 「うん?いま何か言った?」 やべ。独り言になってたか 「いや、お前でもそんなあられもない格好してると思ったより目の毒だなぁ、とか」 結構はずかしいセリフ言ってるのが自覚されて、つい苦笑混じりになる。 しかし加奈子からは想定外のリアクションが。 「……何言ってんのか意味がよくわかんない」 嗚呼! なんておばかなこ!! 普段は気にならないんで忘れがちだが、俺の好いた子、来栖加奈子はちょっと頭が弱い。 や、単に語彙が貧弱なだけか? だと思いたいもんだ。 「つまり、そんな微妙にエロい格好で待ち合わせの店に来たのに呆れてたんだよ。今更だが無頓着すぎだろ」 「エロいかな……そっかぁ」 「いや、なんでそこでテレテレすんの。恥じ入るとか悔やむとかないんかいっ」 ニヘラ~っと笑う加奈子。駄目だコイツはやく何とかしないと…。 「だってさ。京介って何かにつけて加奈子のこと色気なしだのチンチクリンだの、こき下ろしてきたじゃん」 「そうだっけか」 なるべく本音がストレートに出ないよう自制してたつもりだが。 「言ってたって。それが今日、ついに。くぅ……ざまぁ見ろって感じ?」 さいですか。 「まぁ俺としちゃ、むやみに今みたいな格好にならないよう気をつけてくれさえすればいいが」 「わかったよ。エロい格好するのは二人きりの時だけな」 何がわかったんだオマエはー!!? どこからそんな超解釈につながった! 全力でツッコミたい衝動と、それに伴う頭痛に襲われる俺。 対して加奈子は上機嫌で、水を吸った制服を絞りながらニヤニヤしていた。 理解に苦しむんだぜ。 こんな短いやり取りでやけに疲れてしまった。 とはいえ当初の課題を放り出すわけにはいかない。 まずは風呂に湯を張る準備だな。あとは―― 「そのままじゃ冷えるだろ。何か着るもん用意するから、タオル巻いて待っとけ」 「はーい」 ぴらぴらと手を振る加奈子を尻目に、さてどうしたもんかと悩みながら階段を上がる。 桐乃の服を貸すのが妥当だろうに、本人もお袋も居ないんじゃな… 俺が手ずから妹の部屋の衣装箪笥を開けて、ってのは正直後が恐ろしい。 となると、この場は俺の部屋着を貸すしかない。サイズが合わないのは我慢してもらおう。 適当に見繕って、急ぎリビングへ入る。 「待たせた、持ってきたぞ。ってなんで既に脱いでるかなお前は……」 「ん~?」 加奈子のやつ、さっき俺の言ったとおり「タオルを巻いて」服を脱いでいる。 正確にはもう靴下まで脱ぐとこか。 普通靴下が先じゃね?とか、あー水着に着替えるときの要領かとか、そんなちゃちな(ry 「はぁ……着替え持ってきてからにしろよ…」 「濡れた服着たまま拭いても気持ち悪ぃの。いいじゃん」 「お前んちなら、それで何の問題もないんだろうがな」 「ここだと問題アリ?」 聞いてくる加奈子が天然なのか調子こいてんのかイマイチ判然としない。 「家の住人が目のやり場に困ってるだろ」 「そんな気にすんなって。大丈夫。下は脱いでないから」 「そりゃ、見ればわかる」 フリル付きかー… 回れ右をして、入って来たときより迅速にリビングを離脱した。 「まったく。そんなに俺に道を踏み外させたいのか、あいつは」 本人の耳に届かないのをいいことに、つい本心を洩らしてしまう。 ブツクサとこぼしつつ浴槽にスポンジを走らせ続ける。 風呂掃除を頼まれるより早くやるのは初めてじゃねーか? 出来るなら、この泡もろともに自分の煩悩もさっぱりと流してしまいたい。切実な願いだ。 多分、加奈子の言動に含むところは無いだろう。俺への挑発だとかは。 自尊心の固まりな我が妹様じゃあるまいし、悪戯心で性的なからかいをするタイプにゃ見えない。 年こそ同じでも子供の無邪気さなんだろう。 そう結論づけて、ようやく落ち着きを取り戻そうとしていた。 「何なら京介も一緒に入る?」 「」 ぉぃ、こいつガチかよ。 風呂が炊けたから入って来るよう奨めると、返ってきたのがこの言葉。 参ったね、どうにも。 「ンなわけいくか。サッサと行けっつの」 「え~、なんで~」 もうヤダこの子…… ここでしょーもない冗談に付き合ってちゃ急いだ意味がない。 「問答無用」 「へ?」 咄嗟に反応できなかった加奈子をひょいと持ち上げ、有無を言わさず脱衣所へ運んでやった。 この間約十秒。 加奈子は状況の変化についてこれてないらしく、二の句が継げないでいる。 「いいか、大分冷えちまってんだろうからシッカリ浸かって温まれよ。湯船で100数えろ。200でもいい。濡らした制服は乾かしとく。上がるときはちゃんと替えの服着て来い。着ないで出てきたらもっかい風呂に放り込むぞ。じゃぁ、ゆっくりしていってね!」 「う、うん…いただきます」 なかなか乾かないな。 洗濯機に入れて脱水までしてやるべきだったか。 でも、ああ言った手前、風呂上がりの加奈子と御対面なんてしたら俺的にアウトだし…… あーでもないこーでもないと散漫になりつつ、時折制服の向きを変えドライヤーで送風する。 と、そこへ、ペタペタと足音が聞こえてきた。加奈子が戻ってきたようだ。 スリッパも用意しとけばよかったな。気付かなかった。うーむ… 「ただいまー」 「おう、おかえり。って言うのかこういう場合」 「ヘン?なら、いいお湯でした。」 「どういたしまして」 ふぃ~と息を吐き、胸元をパタパタとやる加奈子。 おこちゃまめ…… ドライヤーをそこらに置いて冷蔵庫の扉に手をかける。 「何か飲むか。つっても今は牛乳と麦茶しかないけどよ」 「牛乳のがいい」 「ほいきた」 適当なコップに注いで渡すと、加奈子、らっぱ飲み。 豪快なやつ。 いっそ清々しささえ覚えるが、風呂上がりにしては色気を感じさせないな。 さっきのあれは、やはり気の迷いだったんだろう。 ついでなので俺も麦茶を飲むことにした。 「ところでさ」 「んー?」 「京介は風呂入んないの。せっかく沸かしたのに」 「後でいいや。こっちは別に濡れてもないし。それに覗かれても困るしな」 「の、のぞかねーよっ」 ははっ、赤くなってやがる。 俺だってやられっ放しでいるほどお人好しじゃないってこった。 雨は一向に止む気配がうかがえない。 天気予報によると、今日はこのまま夜まで降り続くっぽかった。どこ行ったんだ50%は。 晴れ間がみえたら速攻自転車で送ってってやる心積もりだったが、どうやら望み薄か。 こちらの心配をよそに加奈子は寝転がってくつろいでいる。 まぁ、へたにじゃれられるよりかは全然いいわ。 石鹸のいい匂いが間近でするとかヤバいもん。 「……なー」 いつの間にかこちらを向いていた加奈子がぞんざいに呼びかけてくる。 「ん、どした? 腹でも減ったか?」 「違うし。しかめっ面して、なに考え込んでんだろって」 「そ、そんなにだったか」 「皺よせてたじゃん。こーんな」 言って、むすっとした顔を作って見せた。 コイツのこんな表情はちょっとウケる。 「いや、雨やまねーなって、そんだけさ。おまえ帰るタイミング無くしたら困るだろ」 「特に用事ないし困んないけど」 「って割には、手持ち無沙汰そうにしてんじゃねーの」 何をするでもなく、取りあえずつけてみたテレビを見たり、携帯をいじったり。 これぞ暇スタイルという感ありあり。 「遊べるもんも大して無くて悪ぃとは思ってるが」 かといって、ここでシスカリを出すのは如何なものか。 暇つぶしに適当ではあるかもしれないが……何か違う、不適当な気がする。その選択肢はナシだ。 それから俺たちは。 有り体に言って、ダラダラ時を過ごした。 俺はともかく加奈子はいい加減に退屈になってきたんじゃなかろうか。ばか正直に聞いてみる。 「そうでもねーよ? 気にしすぎ気にしすぎ」 答えてのそのそとこちらへ来ると、何とも自然な動作で寄りかかってきた。 「ん~……」 犬か。お前は。 さすがにド直球で突っ込むのは迷い、でもって、こんな緩いのも悪かないと思えてしまう俺である。 「加奈子、お前さぁ」 「なーにー」 「こう言っちゃなんだが、結構、キャラ違ってきてね?」 「ふぇ……キャラとかいきなり言われても」 それもそうか。 「ホラ、知り合った当初のとんがった印象からすると、こんなベタベタなのとか想像つかねぇし」 「要するに、らしくないってワケ?」 「や、そこまでは……言ってない」 いまも加奈子は俺の腕に体を預けていて、その表情は窺い知れないが。 特に機嫌を損ねた様子でもなく続ける。 「らしいとか、らしくないとか、言えるほど京介が加奈子のこと詳しくもないでしょ。ってね」 もっともだ。 加奈子と個人的に親しくなったのはここ2ヶ月ばかりだし、 それ以前は桐乃やあやせを介してほんの何回か会ったに過ぎない。 あれだけ生意気で小憎たらしく思っていたコイツを、憎からず思えるようにもなった。 こういうケースこそ奇遇ってやつなんだろうな。 「それに、言う通り加奈子のキャラが変わったんならさ。それってアンタのせいじゃん」 「俺のか」 「うん。京介のお陰で、アタシってば、こんなになっちゃった」 俺の正面に回って抱き着いてくる。 ヤバイ、加奈子ヤバイ。マジでヤバイ。 「はふ……幸せ……」 そんな呟きが耳をくすぐり、急激に膨れ上がった照れ臭さに衝き動かされて、つい思ってもない言葉を口にした。 「引っ付いてるだけで幸せとか、安上がりでいいな」 うわ、なに言っちゃってんの俺。台無しだろ色々と。 台詞と裏腹に内心動揺の荒波にぐらついているところ、加奈子がクスリと微笑って言う。 「わかんないよ? そのうち高くつくかもだかんね。今から覚悟しといたら?」 ―――――――――――― ―――――――― ―――― ようやく雨足が弱まり、加奈子を送って帰すことにする。 「結局やまないでやんの。あーあ、買いもの楽しみにしてたのに」 「仕方ないだろ。買いものは明日でも明後日でも付き合ってやるよ」 「ん、あんがと」 「そういやぁ昨夜から随分気にかけてたみたいだが、何がお目当てだったんだ」 「うわ…それ本気で言ってる?」 さっきとは打って変わったジト目で睨めつけられる。 な、なんだよ。具体的に何買いに行くとか聞いてないのにわかるかっての。 俺の心を読み取ったようにわざとらしく嘆息して加奈子が言う。 「ハイハイ、考えてみ? 今日は何の日」 「何の日て、普通の月曜日じゃないのか。なんかあったっけ…」 「曜日はいいから」 「2月の13日――ああ」 「そ、そゆこと」 なるほど。今更ながら納得がいった。これは鈍いと呆れられて当然だ。 「でも明日は仕事の関係で時間食っちゃう予定でさ、今日は降ってほしくなかったなぁ……」 まあまあと、ややブルー入った加奈子を宥めつつ。俺の脳裏にある閃きが走る。 男子たるもの、バレンタインの存在そのものを忘れたりはしないものだ。 乾かしていた制服をバッグに詰めて持ち出せるようにする。 「あれ、ソレまだ乾ききってなかったんだ」 「いや。乾いてるけどな。外は冷えるかもだし、いま着てるパーカーのままで帰った方がいいんじゃないか」 とかなんとか、あくまでさりげなく誘導してみる。 気付いてくれるなよ。悪意はないからな… 「いいの? じゃぁ借りてくわ」 「おー。俺の私服だから好みにあうかはわからんが、着て外歩けないほどダサくはねーだろ」 「ま、ね。ダボついてるのがちょっとみっともないけど、表歩けなくはない」 言って加奈子、袖口から指だけちょいと覗かせた状態で、くるりと綺麗に一回転して見せる。 「へへっ。何かこういうの、恋人っぽい感じじゃね?」 やたら様になっていて、不覚にも一瞬目を奪われた。 そうだな、認めてやれないじゃないが 「こだわりますね」 「そりゃ、こだわってんよ」 軽口を交わしながら玄関へ。 直後、忘れ物を口実に屋内に戻る。ブツを回収、懐に忍ばせて…… 「よし!いっちょう出掛けるとするか」 「なんでそんな気合い入ってるかな」 傘立てに手を伸ばし、親父が持っていかなかったビッグサイズのそれを広げる。 「相合い傘」 「アンタだって十分ベタじゃない」 「喜べ、公然とくっついてられるぞ」 「……うへぇ」 扉をくぐり、加奈子の肩を引き寄せざま、そのフードにサッとブツを潜ませた。 ご存じの通り日本におけるその風習はまだ新しく、製菓会社の陰謀などと揶揄されることもしばしばである。 それはそうと俺は本家のならいに従いたい。 つまり、親愛の情を込めて贈るのに男女の別はなくてもいいだろうと。 こいつが帰宅してどの時点で気付くか、最悪潰したり溶かしたりしてから発覚するかもしれないが。 その時の反応を密かな楽しみに、加奈子と並び歩き出す。
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「ちょっと違った未来11」 ※原作IF 京介×桐乃 ~~☆ 「あ!京介さん、あれ…!」 「ん?おっ、あれは…。」 帰りの車中、後部座席に座っている桐乃が声をかける。 「あれは…結婚式、かしら。」 教会での結婚式。 車の中からでもわかるくらい結構派手だな。 バックミラーで後ろを見ると桐乃がうずうずしていた。…よし。 「ちょっと寄ってみるか。何かの縁だ、盛大に祝ってやろーぜ。」 「この辺りだと…あそこの駐車場に車を寄せれば…。」 「そうだな…。」 教会の後ろに駐車場らしき場所がある。完全に部外者だけど、ちょっとぐらいかまわねーよな? 駐車場の空いたスペースに車を停車させ、ロックする。 車の中から外に出ると新郎新婦の登場を待ちわびているのか、たくさんの人たちが扉の前で待ちわびている。 どうやら聖書に倣った夫婦の誓いの儀式はすでに終わっているようだ。 「あ、花嫁さんだ!」 桐乃が嬉しそうにぴょんぴょん小さく飛び跳ねる。 俺達はいいタイミングに来れたらしい。ちょうど新郎新婦が出てくるところで、 「綺麗…。」 隣にいる瑠璃がうっとりと呟く。 純白のウエディングドレス。ドレスの種類なんて俺にはわからねーけど、よくCMとかで見かけるタイプのものだ。それでも…。 「実物を見るとやっぱ違うな。」 確かに綺麗だった。日の光に照らされてドレスが白銀に輝いている。教会の屋根にいる鳥達も祝福してくれているのか、静かに見下ろしている。 桐乃といい瑠璃といい、女の子は皆こういう綺麗なものが好きなんだよな…。 名前もしらない人だけど、これからの幸多いであろう未来をめいっぱい感じているのだろう。 夫をつかむ腕は全幅の信頼と愛情を寄せていた。 見れば花嫁さんが白いブーケを投げようとしていた。 「桐乃桐乃、あのブーケ!」 瑠璃が少し慌てたように言う、 「え?」 「花嫁さんが投げるあのブーケ、あれを取ってらっしゃい。あれが取れた人が次に花嫁衣裳が着れるって言われているのよ。」 「え、そ、そうなんですか!?じゃ、じゃああたしも…!」 桐乃は前に並ぶ人達に入っていく。周りの人たちも同じ考えらしく、そろってブーケを受け取ろうとしていた。 きゃいきゃいとはしゃぐ桐乃。あの姿を見れただけでもこの教会に立ち寄ってよかった。やっぱあいつは笑ってる姿が一番だよ。 瑠璃の横顔を見ると同じ事を考えているのか、桐乃の後姿を見ながら微笑んでいた。 「ふふ…。」 「今日はありがとな、瑠璃。」 「え?」 「やっぱさ、アイツも内にばっかしいると気が滅入っちまうだろ?あれからほとんど自分ひとりで外出にも出かけないし…。」 「そう…大学にも?」 「行ってはいるんだけど、ほとんど大学の友達と話してないみたいだ。あくまで桐乃の反応からの推測だけどな…。昔みたいにあやせや加奈子が一緒ならあいつらに話聞けばわかるんだけどな…。」 残念ながら三人とも大学が違うし…。 あの事故前は大学でもファッションリーダーみたいに自然となっていて、サークルとかからの勧誘も凄まじかった。メールや電話が来るたびに丁寧に断っていた。 『ま、あんたにはこんな経験ないだろうからわかるわけないけどね~。』 ぐぬぬ。腹立つあのアマ。そんな女にぞっこんで尻にひかれる俺は一体なんなのか。そんな俺にも腹立つ。過去の俺に言ってやりたい。もっと亭主関白になれ、と。 そんなことを考えていると、 「…痛ぅ…。」 え? 瑠璃が眉間を指で押さえていた。真っ白い肌に脂汗が滲み出ている。 「おい瑠璃、大丈夫か!?」 「…ご、ごめんなさい先輩…はあはあ…、す、少しどこかで休ま、せて…。」 「わかった。ここじゃなんだから、あの木陰に…。」 教会の裏に木陰があった筈。あそこだったら人もそういない。 「…ごめんなさい。こんな日に。」 瑠璃の肩を抱えてゆっくりと結婚式の場を離れる。教会裏は綺麗に整理されていて、近くにちょうどいい大きさのベンチがあった。 「あそこで休もう。大丈夫か?」 「だい、じょうぶよ…。はあはあ…。」 顔を見ると蒼白だった。普段色白な分、もはや病的ともいえるその顔色。整った顔立ちは頭痛の痛みで歪んでいた。 「水とか要るか?…いや、いっそのこと病院に…。」 「大丈夫…すこしだけ…すこしだけ休ませて頂戴…。そうすればこんなくらい…。」 本当に具合が悪そうだ。 俺の胸にしな垂れかかってくる瑠璃。彼女の甘い体臭と髪の匂いが鼻に入ってくる。 「先輩…ごめんなさい…。」 「何をだよ。いいから今はゆっくりと…。」 「違うの、そうじゃないの…。」 「え?」 「私…ずっと…心のどこかで貴方達が…桐乃のことを羨んでた…。」 なにを…? 「貴方があの時、私じゃなくてあの子を選んで…。それでもそれはまだ『妹』としてだった…。だから私にもまだチャンスが…大好きな先輩の心に私を映すチャンスがまだあるかもって、あの時はそう、思ってた…。」 …。 「だけど貴方は桐乃を選んで…私は何も出来なくて…。ううん、それでもいいって思ってた…。それが本当の気持ち。本当よ。だってあの子は私にとっても大事な…。でもあの子が記憶を失って…、痛ぅ…!」 「瑠璃!?」 ~~~ やったやった♪花嫁さんのブーケが取れた♪ 周りの人たちがおめでとうって言ってくれる。部外者だけどいいのかな? 「あ、ありがとうございます。ありがとうございます。」 ぺこぺこと頭を下げる。 「あら、とっても可愛らしい子。私にも娘がいたらこんな可愛い子にしたいわ~。」 「あなた将来いいお嫁さんになれるわよ~。そのブーケ、大事に取っときなさい。」 はしばしにそう声がかかる。えへへ…嬉しいなぁ…。 あたしはブーケが取れたことを報告したくて後ろを向いた。 「京介さん、黒猫さん!…あれ?」 きょろきょろと周りを見てもどこにもいない。あれ?どこに行ったんだろう…。 あたしが二人を探しているのをみて、参列してたお爺さんが、 「お嬢ちゃんの連れのとっぽい兄ちゃんと綺麗な姉ちゃんなら裏手に行ったよ。」 あれ? 「肩寄せ合ってたが…なんかあったのかい?」 …。 「…ありがとう、ございます…。」 嫌な予感がする…。 なんだろうこの胸騒ぎ…。 ~~~ 心に曇る暗雲を否定出来ないままあたしは教会の裏手に向かった。そこのベンチに二人は寄り添って座っていた。そこから話し声が聞こえてくる…。 ーーー『…桐乃のことを羨んでた…』 え? ーーー『…だから私にも…大好きな…思って…』 え?大、好き?誰が誰を? ーーー『…それで…いいっ…思ってた…』 ここからじゃ二人の声がよく聞き取れない。京介さんの顔が見れない。黒猫さんが京介さんの胸元に顔を埋めている。その二人はどうみても…。 パキッ あたしは小さな木の枝を踏んだみたいだ。全く見えていなかった。だって…。 「桐乃!?」 「…。」 京介さんが慌てて振り返る。 黒猫さんは顔を埋めたままだ。こちらを見ようともしない。 「はは…。」 馬鹿みたいだ…あたし…。 京介さんの妹だ彼女だと言われて…。彼の好意に甘えて、その気になって…。一人で舞い上がって…。 そうだよね…。京介さんもこんなめんどくさい女なんかより黒猫さんみたいな綺麗な人のほうが…。 もう、わけわかんないよ…。 「…ッ!」 たまらなくなり、あたしはその場を駆け出した。 ~~~ この光景を見て何を思ったのか、桐乃が駆け出していく。 ばか、あいつ何を勘違いしてんだ!?それどころじゃねえってのに!? 「はあはあ…先輩…。」 「瑠璃…とりあえず病院に…。」 「はあはあ…あの子を追いかけなさい…。」 「で、でもよ…。それじゃおまえが…。」 「いいから行きなさい!呪い殺されたいの!?」 物凄い剣幕だった。それだけ彼女も必死なのか。かつての厨二フレーズも全く違う性質を帯びていた。 「わかった!すぐに戻るからな…!」 ベンチに瑠璃を横たわらせ、俺は桐乃の後を追いかけた。 ~~~ 桐乃はどこだ…あいつに本気で走られたら俺じゃ追いつけない…。なんとか見失わないようにしないと…っていた! 「おい、桐乃!」 後ろから桐乃の背中に向かって叫ぶ。 ビクッ、と桐乃は身体を一瞬硬直させる。 「…っ!」 俺のほうに一回振り返るとそのまま全力で走って駆けていく。 ここで逃したらもう…。って…。 (お、遅っ!?) あいつ走り方まで忘れてんのか!?そう思わせるほど桐乃の走るスピードは遅かった。 これじゃそこらの女の子とそう変わらない。のたのたした女の子走り。 「っ!待てよ、桐乃!」 以前なら比較にもならないであろうスピードの差が今は逆転している。 一般的な成人男性の俺が今のこの桐乃の走る速度に追いつけない筈もなく…。 「桐乃、待てって!」 ものの数秒で彼女は捕らえられた。 「桐乃、待てって!話を聞…。」 彼女の左手首を捕まえ振り向かせたら、俺は言葉を一瞬失ってしまった。 「…。」 彼女は、桐乃は泣いていた。大きな瞳に大粒の涙をためて。 「おい桐乃、落ち着けよ。いいか、さっきのは…。」 「…して…。」 「え?」 「離して!!」 桐乃は掴まれていた手首を振りほどく。 一歩二歩後方に距離を置く。 肩を震わせ、いからせて、野生動物みたいに腰を落として俺を睨みつける。 「あなたも…。」 「え…?」 「あなたもあたしの前から消えちゃうんでしょ!?めんどくさい女だ、何をしてもとろくさい女だ、って…!」 「何、を…。」 桐乃は泣きながら大声で、 「あたし知らない!あたし全然綺麗じゃない!モデルなんか、服のことなんか何にも知らない!あたし知らない!あんなに勉強なんか出来ない!出来っこない!!」 「…。」 「陸上だってそう…!小説だって…!なんなの…!?そんなのあたしに出来るわけないじゃない…!そんなのあたし知らない…!知らないのに皆して…皆して…!」 ーーー『相当負担がある筈よ。特に心に…。皆が言うことが全く記憶にない。しかも相手は自分のことを知っている。…葛藤がそこにあることは容易にわかるわ。』 大学のカフェテリアで瑠璃と会った時に言われたことを思い出す。 クソッ。俺は馬鹿だ。どこまで鈍いんだ!? 桐乃の心がこんだけ追い詰められていたってのに…。 当たり前じゃねえか!?周りが知らない人だらけで…。 それでもこいつは俺に嫌われたくなくて、あれだけ健気に振舞って…。 俺は一度でも本気でこいつの立場になって考えたことがあったか!?こいつの悩みを感じようとしたか!? こんなんで、何が、兄貴、だよ。 過去の俺をぶん殴りたくなる。 「知らない人たちが皆近づいてきて離れてく…!あたしには何にもないのに…何にもない事に勝手に落胆して失望して…!皆誰の事を言ってるの!?知らない!あたし『そんな人』知らない!」 もう桐乃の顔は涙と鼻水でぐしゃぐしゃだ。 「…皆誰の事を見てるの…?…あたしのことを見てよぉ…。あたしを無視しないで…。無視、しないでよぉ…。」 桐乃は膝から崩れ、そのまま肩を震わせ嗚咽する。 「無視しないで…無視しないでぇ…。」 「…桐乃。」 もう見てられなくて、俺は…。 「ぇ?」 幼子のように泣きじゃくる桐乃を、そっと抱きしめた。 「桐乃…おまえの気持ちに気づいてやれなくて、ごめん…。」 「…ぁ…。」 「俺、今までおまえを守る、おまえを離さないって思ってたけど…全然おまえのことわかってなかった…。」 「…。」 「俺は大馬鹿だよ。大馬鹿兄貴だ。妹がこんなに苦しんでるのに…。気づきもしないで…。」 「…。」 「桐乃。」 俺は腕にすっぽり収まった華奢な桐乃の身体を抱きしめながら、 「おまえのことを、もっと知りたい。知りたいんだ。昔の桐乃じゃない。今のおまえの事が…今の桐乃の事が、俺は知りたい。」 「京介…さん…。」 「なんたっておまえは俺の大事な大事な世界にたった一人の妹だからな…。ダメか…?」 「で、でも…。でも…!く、黒猫さんは…!?」 「…今、黒猫は体調を壊してるんだ…。」 「…え?」 「おまえの考えてることは勘違いだよ。さっきはあいつの介抱をしていたんだ。あいつとは恋人でも何でもない…。だって…。」 …いずれ瑠璃との、黒猫との想い出を俺は桐乃に話さなくちゃいけないだろう。 確かに俺はあいつの事が大好きだった。 愛してた。恋してた。 いつも痛くて尊大な芝居がかった口調で、だけど誰よりも優しいお人よしの、ありし日のあいつ。 でも俺が女性として黒猫を愛したのは、恋したのは過去の話だ。 今の俺のこの気持ちは、想いは、たった一人に向けられている。 …この想いはきっとこの先も変わらない。二人でその愛を育んでいけるって信じてる。 「京介さん…。」 「…これからお互いのことを知っていこう。それに…。」 俺はニッと笑顔で、 「おまえには瑠璃だって沙織だってあやせだっている。おまえを支えてくれるやつはいっぱいいるんだぜ?」 「京介さん…。」 「も、もちろん、俺を第一に頼ってくれて…いいんだからな。」 ごほん、と咳払いをする。…ちょっと語りすぎたかな? 「…ちゃ、ん…。」 「え?」 「こ、これからは、きょ、京介さんのこと、…お、お兄ちゃんって、よ、呼びますから…。」 「うぇ!?」 「だ、だって、その…。あ、あたし達、きょ、兄妹ですし…その…。」 桐乃が顔を赤らめながら上目づかいで、 「…だ、ダメ、ですか…?」 「い、いいに…。」 「はい…。」 「いいに決まってんだろ…。」 俺の返答を聞いた桐乃はパアッ顔を明らめた。 「んふふ…お兄ちゃん…お兄ちゃん…。」 おい、連呼はやめろ。…くすぐったいじゃねーか…。 …。 おいちょっと待て。 周りからひそひそ声が聞こえる。 周りを見ると俺達を取り囲むように人が巻いていた。 皆してニヤニヤしている。 ヤベ!すっかり忘れてたけど、ここ往来のド真ん中だ。 …今までよく車にクラクション鳴らされなかったな…。 「ごほん。き、桐乃、行くぞ?」 「あ、お兄ちゃん…。」 「ここは危険なのだ、妹よ。ここは危険。」 「…ぁ…。」 桐乃も俺から顔を上げ、周りの状況をようやく把握したみたいだ。 カアア… 急速湯沸かし器みたいに顔を赤らめる桐乃。 「いくぞ、桐乃。…瑠璃が待ってる。行こう。」 今はすこしでも離れたくない…。俺は桐乃に手を差し出した。 「…はい、お兄ちゃん♪」 ぎゅっと俺の手を握り締める。 男なら思わず見惚れてしまう笑顔で、俺の最愛の妹はうなずいた。 ~~~ んふふ♪んふふ♪ あたしの心の暗雲は京介さんの言葉で一掃された。 まだ戻らない記憶。モヤがかかる記憶。それでも…。 『今のおまえの事が…今の桐乃の事が、俺は知りたい。』 えへへ…。 お兄ちゃんは今のあたしを見てくれている。今のあたしを大事にしてくれている。 そのことは彼の体温から、言葉から、痛いほど伝わってきた。 (あたし、ここにいていいんだ…。) 一時期どうしようかと思っていた。外に出るのが怖くて怖くてたまらなくて…。でもここ以外に居場所なんかなくって…。 そんなあたしをお兄ちゃんは…。 『おまえは俺の大事な大事な世界にたった一人の妹だからな。』 (…ありがとう。ありがとう、お兄ちゃん。) あたしはお兄ちゃんに手を引かれ、教会の裏手を目指す。 もう結婚式は終わっていて、人もまばらだった。 つないだ手をぎゅっと握り返す。 男の人の手っておっきいな…。おっきくて、あったかい…。 ーーー『桐乃、帰ろう。』 一瞬、何かの光景がフラッシュバックする。 …あれ?いつか誰かにもこうやって誰かについて行って…。 一瞬頭の中で見えたその光景が何なのか、考えようとすると…。 「瑠璃!?」 裏手につくと、黒猫さんが…。 「瑠璃!?おい、瑠璃!?」 お兄ちゃんが声を張り上げる。 黒猫さんの顔は蒼白だった。浅く呼吸をし、ぐったりしていた。 ーーー瞬間、何かの光景があたしの頭の中に蘇る。 ーーー誰かの顔をそっと撫でる。 ーーーもう、還らない、誰か。 身体の震えが止まらない。嫌…嫌…。 「お、おにいちゃん…。」 お兄ちゃんは救急車を手配している。 その声が、音が聞こえないのにカチカチという自分の歯を鳴らす音だけが嫌に鮮明に響く。 寒い…。寒いよ…。あたしは自分の両腕を強く抱きしめる。 「桐乃!!」 肩を両手でつかまれる。 ビクッ あたしの身体は反応し、心はすぐさま元の世界に戻る。 「今からすぐに救急車が来てくれるそうだ。俺は瑠璃の家族に連絡を入れる。」 「ぁ…。」 「もしかしたら救急車には身内は一人しか乗れないかもしれない。ここに二万ある。後でタクシーを拾って来るんだ。」 「ぁ…。」 「桐乃、大変だけどしっかりするんだ…。俺達が頑張らないと瑠璃は…。」 黒猫さん、黒猫さん…。 「桐乃、大丈夫だ。大丈夫だから…。今俺達に出来ることをしよう。」 …遠くのサイレンの音が聞こえる。 その音は彼女を一体どこに連れて行こうとする音なのか…。 あたしはただ、祈るしかなかった。
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登録日:2021/06/20 Sun 00 00 16 更新日:2024/05/22 Wed 15 54 05NEW! 所要時間:約 12 分で読めます ▽タグ一覧 1/100じゃない×100の愛を持ってる世界一でスペシャルな人 100カノ 100カノのやべー奴 100人に聞いた理想の人殿堂入り 100人分の花婿 お人好し お前がナンバーワンだ お前人間じゃねぇ! お訂殺 かつて恋太郎だった生き物 この世全ての善 もう俺の彼女お前のものでいいよ アシメ結婚男 アトムみたいなパンツを穿いた男 カノジョアーマー シン・ゴジラ タバコは二十歳になってからDJ ドクター・ストレンタロウ ネタが多すぎてタグに困る項目 ハジケリスト ハーレムの主 パーフェクトカノジョアーマー フリーザ モンスター彼氏 ラブコメ界の常識を塗り替えた男 レンタロミオ 一人16役 主人公 人間破格賞 伊藤誠の対義語 作中最もやべー奴 元歴戦の敗残兵 加藤渉 君のことが大大大大大好きな100人の彼女 君は完璧で究極の彼氏 地球が滅んでも彼女とイチャイチャする男 天海由梨奈 奇人オブ奇人 女装すると喜ばれる主人公 宿儺に愛を教えた男 宿儺ホイホイ 常識を殺した男 彼女のことが大大大大大好きな愛の戦士 彼女のためなら世界征服も多分可能な男 彼女のためなら数字になる男 彼女のためなら法律を変える男 彼女のためなら神にすら抗う男 彼女のためなら神社を燃やす男 彼女のためなら素手で隕石を受け止める男 彼女のためなら膝を伸ばす男 彼女ファースト界の最高傑作 彼女達がゾンビになったら進んで噛まれに行く男 彼女達好き好き大好きモンスター 彼氏オブ彼氏 恋をするために産まれてきた男 恋太郎ファミリー 恋愛勇者 意外と怖がり 愛しか知らない化け物 愛で反転術式とフィジカルギフテッドを得た男 愛の狂戦士 愛ほど歪んだ呪いはないという言葉を斜め上に体現する男 愛を愛し愛に生きる漢 愛城恋太郎 敏感系彼氏 方針転換した世界の八神隆之 東京のグール 梳杉町が産んだ化け物 殺生院キアラの対義語 濃すぎるキャラクター性 狂人 狂紳士 男の中の男 男子高校生 病みかけのミッフィーちゃん 眉毛ボーイ 真の漢 神滅の愛刃 結構暗い過去持ち 聖人 良主人公 蠱毒回優勝者 誠実 誠実さのお化けみたいな百股男 鋼の健全術師 高校一年生 高校生 誰からも愛してもらえず 必要としてもらえず 「お前はいらない」「お前じゃない」と それはまるで自分という存在そのものが否定されているようで ああ こんなことなら 人を好きになる気持ちなんて 愛されたいと願う心なんて 俺にはなければよかったのに……って…… 愛城(あいじょう) 恋太郎(れんたろう)とは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の主人公であり、100股の定めを受けた漢である。 CV:加藤渉(アニメ版)/ 天海由梨奈(0歳時) ◆概要 お花の蜜大学附属高等学校に通う高校一年の男子生徒。誕生日は5月1日 (*1) 。 中学卒業まで一向に恋が実らず途方に暮れていたところ、恋愛成就の神様から「高校では100人の運命の人と出会う」というバラ色の未来を告げられる。 しかし、それと同時にこのお告げは「恋が実らなかった方の『運命の人』は色々な不幸の末に死んでしまうため、その100人の命を自分が握っているも同然な事を意味する」という途方も常識もへったくれもない破茶滅茶な恋愛生活の始まりを告げるものでもあった…… 端的に言えば、作中唯一の良心(主に性的な意味で)にして、個性豊かすぎる彼女達への愛を貫くためにはマジでなんでもやる作中最大の危険人物。 文章の繋がりが色々おかしいかもしれないが、「100カノ」はラブコメディなので深くは触れるな。 因みにクラスは1年4組 (*2) 。 ◆容姿 長くも短くもない黒髪で中肉中背の少年。制服のブレザーは校則通り正しく着こなしている。 中肉とは言ったが着痩せするタイプで体格自体は割といい方。地味に腹筋はシックスパックである。 バーコードの様な太い眉毛が特徴的で、ナディー先生からは初対面時に「眉毛ボーイ」と呼ばれた。 この眉毛は彼女達の間でも恋太郎のトレードマークと見なされている模様で、後述の「美しさ探し」対決でも真っ先に挙がった。 中学校の制服は学ランだった。 ◆性格 あの二人はあんなに一生懸命俺に気持ちを伝えてくれたんだぞ…!! お前が一番分かってんだろ…!! 好きな人に気持ちを伝えるのがどんなに勇気のいることか…っ!! 命を救うためだからってやっていい事と悪い事があんだろ!!!! 一人称は「俺(おれ)」。 基本的に「誠実」という言葉を体現したかのような真面目で実直な好青年。 心優しく、彼女達の事を第一に考え努力を惜しまず、危険を顧みずに助けに行ける、裏切ったり不誠実に扱う事を嫌う男の中の漢である。 その対象は彼女達に限らず、見ず知らずの先生のコンタクトレンズ探しに4時間かけて付き合ったり、お爺ちゃん先生を見かねてダンボール1万個運搬を手伝ったり、男子生徒の落とし物を漁って自販機の下に挟まった教頭を救出するぐらいには根っからのお人好し。 学業の成績は中ぐらいといったところ。運動も第1話時点では出来る方程度とされているが、しばしばフィジカル超人と化す(後述)。 男子高校生として相応の欲求はあるものの、健全な性格と鋼の理性の持ち主であるので彼女達とそういった展開にはなっていない。 むしろ風呂を覗く等、その手の欲求を持つドスケベ彼女達を諌める役回りになっている。 自分の彼女達の事はとにかく大事に考えており、全員を平等に愛し、時にあらゆる労力も命を懸ける事も厭わない。 具体的には、 言葉を口に出せない静が「目を見て会話できる」ように、徹夜を厭わず小説一冊分の文章を音声アプリに打ち込む 複数の彼女を同時に幸せに出来なかったら死ぬという覚悟で、Amazenで切腹用のドスを購入する (*3) まだ彼女が5人しかいなかった段階ですら羽香里を宇宙一愛している事を嘘発見器で証明してみせる。その直前には唐音への愛情も証明した 凪乃と美々美の「美しさ探し」対決に遺恨を残さないため、2人に美しいと指摘された要素を自ら廃していき「かつて恋太郎だった生き物」(*4) と化す アイドルとして歌って踊る彼女達の応援のために、叔父(知与の父親)と共に自分達を模した宴会芸めいた人形を作る ピクニックを楽しむ彼女達の視界を汚さないために、森の中に跋扈していた不審者達 (*5) を人知れず撃破する ……など。 カッコいい事を何の衒いもなく平気で口にするものだから、恋太郎ファミリーをキュンキュンさせる事も多い。 また結構頭が回る方だが妙なところでピュアな部分もあり、それも彼女達の胸を打ってやまない。 それだけ彼女達を愛しているが故に、彼女達に危害を加えたり貶める輩に対しては普段の温厚さが嘘のように激昂し過激な発言や行動も厭わなくなる。 おい 訂正しろ 殺すぞ!!!! 誰だ今バカって言ったやつ名乗り出ろ!!!! そっちの方から聞こえたぞ!!!! おい どこに目ぇついてんだ 育は全人類の一兆倍かわいいだろうが(金属バットを振り回しながら) ぶっ殺してやる!!!!(ショッピングカートを二刀流で振り回しながら) モンスターってなんだ 人のヒト科一かわいい彼女のこと おいカメラ止めろ 俺の彼女を泣かせた奴は誰だあぁあぁあぁあぁ!!!! このときの彼は大抵悪鬼のようなオーラを纏っており、彼女達に止められるのがお約束となっている。 「相手を想って幸せを願う」「純粋に好きだから付き合う」という恋愛観と信念が根底にあるためか、社会から理解されづらい性癖やコンプレックスを抱えた相手にも決して無理はさせない上で、周りと上手くやっていくだけの次善案を出す等、新規の彼女達が付き合うきっかけは(一目惚れの影響もあるものの)最終的には彼の性格によるところが大きい (*6) 。 特に羽々里等に対しては運命の人ビビーンがまるで事態解決に寄与しないため、恋太郎の誠意や尽力がなければそのままどうにもならなかったと言って差し支えない。 そんな一貫した真摯な態度は、当然の事ながら彼女達からの絶大な信頼につながっており、新しくできた彼女も最初こそ恋太郎に既に多数の彼女がいるという事にショックを受けるものの、最終的には恋太郎ファミリーの一人に加わる事を受け入れ、彼女達同士でもお互いに助け合うようになる。 というか最近は複数の彼女を問題視する彼女の方がレアなまである。 騎士華などは「複数股交際など正気の沙汰ではない」とはっきり告げているが、「もはや恋太郎以外との恋など考えられないんだ」とも言っており、 分かりみしかない×16 ……と賛同されている、つまりそういう好きを通して道理を蹴っ飛ばすノリ。 よってハーレムとしては珍しく、人数が増えれば増える程ファミリーの絆と結束力と狂気性はさらに高まり続ける一方となっている。 ともすれば手厳しい評価やヘイトを読者から受けがちなハーレム主人公だが、恋太郎の場合はハーレムの事情が事情であり、尚且つその事情を告白の担保にしない精神性(元凶の神からも背景を明かした方が説得も楽だったろうにと指摘されている)、そして普段の誠実さと狂気のコントラストも相まって「ハーレムになるだけの説得力がある」と、読者から良い評価を得ている。中には「自分も恋太郎ファミリーに入りたい」「恋太郎の101人目の彼女になりたい」という声も見られる。???「読者よ?」 余談だが、彼女達に過酷な運命を強いる元凶となったからか『天空の城ラピュタ』を始めとしたジブリ関連のネタには厳しい傾向がある。 ◆恋愛遍歴 気配りも頼りがいもあるナイスガイだが、実は中学を卒業する時点で女子100人に告白し、その全てを断られている。桜木花道もびっくりである。 なぜこのような事が起きたかと言うと、運命の人が100人に設定された都合で全ての恋愛運がそこにつぎ込まれてしまっていたため。 因みに、最初の告白は生後八か月 (*7) 。化け物である。 だが決して運命の人以外の女子にも嫌われているという訳ではなく、100回目の告白相手だった浅川さん(CV:天野聡美)にも「私も愛城君のことが好き」と面と向かって返されたくらい、他の女子からも好感は持たれている事が読み取れる。 何故か恋愛対象としてだと反吐が出る程に嫌なだけ (*8) 。 「確かな手応えからの反吐!」 しかも告白玉砕を繰り返してたのに女子からの評判は変わらず良かったらしく、(恋愛対象として以外は)その誠実モンスターぶりも相当認められていた事が覗える。 記念すべき100回目の告白を上記のような振り方をされたため、評価の乱高下に生まれて初めて失恋で死にそうになった挙句、病みかけのミッフィーちゃんみたいな顔になった。 15年もの間断られ続けた事により、冒頭の独白にあるような劣等感と自己肯定感の低さが彼女ができた今でも根深く残っている。 その様子は、恋太郎ファミリー結成後の現在でも「俺なんか」というネガティブな言葉が言動の節々から出ている事からも見受けられる。 それだけに彼女達から感謝や愛情表現を受けた時は、感激のあまり号泣して彼女の好きな部分を1京2858兆519億6763万3865個列挙する程である。 なお原因は前述の通り恋愛運の高校生活への局所的集中によるものだが、恋の神様は事情説明の際にその事は口に出さなかったので恋太郎自身は知らない。 ……100回に及ぶ真剣な恋愛と告白まで神に踏み躙られていたと知ったら本気で神社を燃やされかねないので保身としては正解と言わざるをえない。 この点を考えると、先述した狂気的な言動や奇行の数々の意味合いも変わってくるだろう。 気遣いやデートスポット、プレゼント等の気回しも「恋人として受け入れてもらうため」に学び、素でそれなりに筋肉質な肉体も自分磨きの過程で得たもの。 “いくらどう努力しても恋愛対象としてだけはダメ”な現実が、誠実の塊のような彼にどれだけ傷を与えていたのかは察するに忍びない。 なお現在は「こんな自分を受け入れて幸せにしてくれる皆に顔向けが出来るように」と前向きな理由で継続中。加速中。 ◆能力 今の彼女達に囲まれている生活が幸せで幸せでたまらないためか、日常的に愛の狂戦士っぷりを発揮している。 まず特筆すべきは身体能力。 例として、 彼女達の危機を知ったら心肺停止状態からでも生き返る 彼女といれば「癒される」ので骨折程度ならばすぐに治ってしまう。全身複雑骨折でも治るのにそんなに時間はかからない様子 彼女達への愛の力で肉体のリミッターを外す 羽香里共々高所から落下した際に、羽香里を守りながら壁を蹴って落下地点をずらしプールに着水 胡桃にラーメンをあーん♡してもらえるという嬉しさで吐き気を我慢する 人の首をポッキーのようにへし折る唐音からの攻撃をノーガードで無効化する 自分磨きの軽いジョギングと称してフルマラソンを走破する デートスポットリサーチのため日本全国を徒歩で往復 (*9) 静の可愛さで建物外へと吹き飛ばされた彼女達8人を空中で全員キャッチし自分の体をクッションにして受け止める 羽々里を救うために上空数百mの高所を飛ぶヘリからダイブする 静、楠莉、知与に殴りかかろうとした不良に対し怒りの力でショッピングカートを二刀流で振り回して威圧する とある神の振るった神通力により洗脳されているにも関わらず祭李の涙に反応し、発狂レベルの激痛に耐えながら無理矢理体を動かして助けに来た上、10倍の神通力で洗脳されても一瞬で制御を取り戻して、首を180°後ろに捻じ曲げながら悍ましい笑顔で神を脅迫し、敗北を認めさせる 校庭に隕石が落下した際に彼女達を守るため愛の力で隕石を受け止めきる(小説版) ……など基本何でも出来るフィジカルを持っている。 ただし育や山女などを見れば分かる通り、100カノ世界では鍛えれば鍛えるほど性別に関わらず順当に強くなっていくため、彼女ブースト無しの素の状態では一心に鍛えているプロのアスリートや武道家、肉体労働の従事者といったフィジカルガチ勢には及ばない事も多い。 また恋愛事に限定するならば知能も高く、恋愛漫画の主人公にしては珍しく彼女達の感情や悩みを素早く察し、的確な行動を行っている (*10) 。 例えば、 どちらが初キスをするかで揉める羽香里と唐音の為に、事前に解決案を考案しておく 静がファミリーに馴染めるようにと瞬時にババ抜きくすぐり大会を決行→静に対する唐音の苛立ちを察するが彼女と羽香里の善性を信じ、トイレを装って見守る 静の可愛さによるバーストを回避するために、咄嗟に静とデュエットする 実の両親ですらも対応できない愛々のミスディレクションの性質を完全に見切る 当時23人の彼女達の誕生日は当然記憶済みで一息に言える 工事による通行止めで彼女達が待ち合わせに間に合わない事を察して自ら工事を手伝い、夜中までかかるはずだった工事を待ち合わせ前に終わらせる ……などフィジカルと比べてあまり目立たないが相当な記憶力、集中力、観察力を持ち合わせている事が分かる。それでなんで成績は中くらいなんだ。 おまけに、 よそってもらった彼女ごとにご飯(当然炊かれた米オンリー)の味が違うと言いながら延々と食べ続ける 100カノグッズ販促回で、缶バッジ(当然形はキャラのシルエットなどではなく円)に描かれている彼女が誰かを触った時のドキドキ感で当てる ファミリー14人がぎゅうぎゅう詰めの密室でズボンを脱がそうとしてきた彼女を掴んだ手だけで判別する 犯人は羽香里 唐音の好きなところを挙げた辞典を作成、かつ続刊中。芽衣の好きなところを1兆数千個上げられる(おそらく彼女全員に同じ事が可能) ……など感覚も化け物レベル。 遂にはメタ次元にまで干渉し始め、 ミスディレクションした愛々を見つけ出せないまま終わるというバッドエンドを知らせる次回予告ページを無理矢理引き裂いて物語を延長、結末を変更する 数十話後にまた同じ事をした(3000ページかけてようやく見つけ出したらしい) 山女をラピュタのロボット兵呼ばわりしたナレーションの吹き出しを物理的に掴み、四つ折りにして破壊する 体を鉄腕アトムの如くガチガチに凝らせるために作画担当の野澤先生の自宅まで赴いてアシスタントをする アニメ化が決定した際にどんちゃん騒ぎのファミリーに対して「声優のギャラも作画コストも高すぎるし、公共の電波に乗せていい内容じゃないのでムリでーす」と至極当然の苦言を呈してきた常識の擬人化を諸共身投げして物理的に撃破する→当然自分は生還 ……という第四の壁を無視する暴挙にまで出ている (*11) 。まあ第一話からメタ発言をしてその片鱗を見せていたが。 このようにギャグ補正の範囲に収まりきらない(愛の)Xメンっぷりから彼女達好き好き大好きモンスターだの愛しか知らない化け物だのと漫画内で呼ばれている。 とはいえ彼も人の子……本当か?本当にそうか? 仮にもまだ15歳であり、人生経験が少ないため老人相手には翻弄されてしまいがち。 また、常に最適解を出せる完璧マンではなく、単純に力不足だったり思い至らなかったり等の壁にぶつかる事もあれば彼女のためと思えばこそ迷い、思い切った行動が出来なくなる事も。これは単に優柔不断な訳ではなく、複数の彼女達にとって一番いい道を考えたとき誰かを取れば誰かが引っ込んでしまう齟齬がどうしても生じてしまうため。 そうした時には彼女達を始め関わってきた人々が助けてくれるのだ。それもまた、恋太郎が気持ちを尽くして動いてきた結果と言えるだろう。 意外かもわからないがオバケの類が苦手。お化け屋敷などでは目に見えてガタガタ震えるものの、彼女の手前ビビってはいられないと進むあたりが彼らしい。 彼女達のいない場所では素が出るのか、年甲斐もなく絶叫してパニックになったり気絶したりしていたが。 ◆余談 名前の由来は言うまでもなく「愛情」と「恋」から。実に彼らしい名前である。 健全さの塊のような恋太郎だが、彼の脳内の図解が登場した際に、思考が「愛」という文字で埋め尽くされている中で1つだけ「欲」という文字がポツンと混じっていた。これに対し読者からは「ちゃんと人間だった」「安心した」などのコメントが寄せられた(ナレーションには「怖いね」と言われたが)。今まで何だと思ってたんだ。 彼女達が作った食べ物なら何でも好きな彼だが、個人的な好物は卵料理。羽香里が作った卵焼きを食べた際には「銀河一うまい…!!♡」と称していた。その後唐音が作ったクッキーも「銀河一うまい…!!♡」と言ったけどな! 静も和解後の母親から卵料理を学んでいる模様。 現状、先述した15年間フラれ続けた事を除いて家族描写や過去描写が一切不明になっており、自宅も彼自身の部屋しか写っていない(120話にて両親共に普通の教師である事が明かされた)(*12) 。そのため読者からはいかにしてこんな化け物が誕生したのかと不思議がられている。 アニメ第1期OP曲『大大大大大好きな君へ♡』は初期加入した彼女5人での恋太郎へのラブコールを歌った曲となっているのだが、フル音源では何をとち狂ったか5人のソロバージョンと一緒に恋太郎のソロバージョンも収録された。誰得?そんなん彼女得に決まってんだろ。 CVを務めた加藤渉氏は100カノの読者であり、恋太郎にかなり入れ込んだ役作りを見せている。アニメ最終回特番では、原作のグッズ販促回で登場した「カノジョアーマー」を纏って登場した。何故ベストを尽くしたのか。 因みにアニメ化決定を知らされた際の感想は「正気か?」との事。残当。 「…だから俺がこれを渡しながら追記修正をしたら……二人に喜んでもらえるかなって……」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] とりあえずCVは某ロリコン揉め事処理屋さんのイメージで沢城みゆきさん全力希望 -- 名無しさん (2021-06-20 00 54 53) 他の作品なら余裕でイロモノ枠を張れる男 -- 名無しさん (2021-06-20 01 07 45) まるでイロモノ枠じゃないみたいな言い方だな? -- 名無しさん (2021-06-20 01 14 59) 羽香里とか羽々里とか育とかイロモノとして更にやべー奴らが居るんで・・・ 恋太郎は相対的にマシに見える -- 名無しさん (2021-06-20 01 32 50) モテモテと見せかけて現時点での勝率は10%強、総合戦績も勝率50%になる予定の男。 -- 名無しさん (2021-06-20 02 20 35) 愛城華恋の親戚か何かで? -- 名無しさん (2021-06-20 09 09 15) ハーレムものにありがちな「何もしてない平凡な男子がモテモテ~」ではなく、誠実で行動力があるとなるとでここまで好感度上がるもんなんだなあ。 -- 名無しさん (2021-06-20 10 01 37) 彼女以外にも親戚や教師、喧嘩を売ってきた他人まで救おうとする辺りとんでもないやつ -- 名無しさん (2021-06-20 17 39 06) 鈍感じゃないのがポイント高い。この手の主人公にしてはかなり気配り出来てるからハーレムでも恋太郎なら仕方ないってなる -- 名無しさん (2021-06-21 09 03 32) 紛う事なき凶人なのに、作中だけでなく読者からの好感度も高いという訳の分からない存在 -- 名無しさん (2021-06-21 17 10 28) 読者から共感を得ることを完全に切り捨てて畏怖と尊敬を集める恋愛モンスター -- 名無しさん (2021-07-01 19 07 09) 廉太郎 -- 名無しさん (2021-07-29 21 30 50) ミス)恋太郎の貞操を賭けた死闘が、幕を開ける -- 名無しさん (2021-07-29 21 31 26) ラッコ鍋には勝てなかったよ・・・ -- 名無しさん (2021-08-20 08 59 37) アトムのくだりジャンププラスだと更新されたの今日なんだけど、ヤンジャンだともうちょい先進んでるの?それともこのぐらいの内容なら大丈夫の範囲ってやつ? -- 名無しさん (2021-09-09 16 23 48) ↑ジャンプラは一週間遅れ -- 名無しさん (2021-09-10 09 43 34) 男でも彼氏にしたいハーレム主人公。でも作中ヒロインほど自分は魅力的じゃないという悲しみ… -- 名無しさん (2021-09-16 23 16 59) ↑目と目合わせてビビーン来なかったら諦めよう -- 名無しさん (2021-12-09 16 10 56) あの、とある回にて事情を担保にしない理由が描写されたので追記してほしいのですが… -- 名無しさん (2022-03-05 18 26 48) ↑85話という比較的最近な回なのでもう少し待て -- 名無しさん (2022-03-05 21 10 38) プール回のチャラ男とか、低身長組回の不良とか、割と深刻に不快なキャラが登場しても、読者の想定を超える激怒と狂気でギャグに引き戻してくれるのは本当に強い -- 名無しさん (2022-03-11 16 59 36) こいつだけ地球の人間と違う時間軸で生活してる -- 名無しさん (2022-03-31 20 31 33) 作中屈指どころかもはやトップの狂人でありながら読者人気も高いヤベーやつ いやマジでなんだコイツ好きだわ -- 名無しさん (2022-04-24 14 28 00) ↑「何が起きてもあいつならどうにかしてくれる」って安心感が重要なんだろうね。まさに主人公の鑑だよ、狂人だけど。 -- 名無しさん (2022-04-29 15 41 05) 名前の由来は舞城王太郎もあるかもしれない……(好き好き大好き超愛してるって小説を書いた作家) -- 名無しさん (2022-06-25 10 52 23) 梳杉町民を除外した普通の人気投票やったとして、多分1位を狙えるハーレム主人公 -- 名無しさん (2022-07-01 03 23 52) ↑ヒト科一可愛い彼女たちが同率1位に決まってんだろ、燃やすぞ。 -- 名無しさん (2022-07-01 13 38 33) ↑落ち着け恋太郎 -- 名無しさん (2022-07-01 13 55 49) とうとう、16人に分身しやがったぞ、こやつ。100人も夢じゃない(戦慄) -- 名無しさん (2022-10-17 20 19 32) 俺もファミリーになって恋太郎に愛されたい、おっさんじゃダメですか -- 名無しさん (2022-10-18 23 16 33) ↑楠莉父や羽香里父への反応を見るにファミリーに直接入らなくても家族がファミリー入りすれば多分同じくらい大事にしてもらえる、つまり血縁関係のある女性が恋太郎の運命の人であれば良い -- 名無しさん (2022-10-19 00 08 53) 恋太郎は彼女への幸せのためだけに動いてるから、彼女が喜ぶなら道端のおっさんだろうが真剣に優しくしてもらえるし、逆に彼女が嫌がるなら父親だろうが兄弟だろうが殺意マシマシの目で見られる。 -- 名無しさん (2022-10-23 17 48 45) 彼女に害のない相手なら誰にでも優しい男。4時間コンタクト探したり飲み物ぶっかけてきた相手を助けちゃうくらいには。 -- 名無しさん (2022-10-23 18 34 09) ハーレム系主人公はある意味これぐらい度量が無いとダメってことを逆説的に証明している…のかもしれない -- 名無しさん (2022-11-04 08 48 14) 今週号で初めて両親への言及があったな(両親ともに教師?) -- 名無しさん (2022-12-17 22 14 36) 彼女が増えるたびに加速度的に増していく狂人感。 -- 名無しさん (2022-12-26 20 05 14) 一巻のおまけ読むと神様マジでファッキンすぎる… -- 名無しさん (2023-03-05 20 23 24) ヤンジャンが誇る狂気 -- 名無しさん (2023-03-14 10 32 54) 作中最大の良心にして最大のやべーやつ -- 名無しさん (2023-03-14 10 42 08) 声優さん……大変だなぁ……(戦慄) -- 名無しさん (2023-03-14 22 22 35) ↑37話がもしアニメ化されたら最後のセリフどうなるのか…。 -- 名無しさん (2023-10-01 16 34 27) お訂殺はアニメでどう変更されるんだろうな。「殺す」は使えないはずだし -- 名無しさん (2023-10-16 23 03 12) ↑「おい 訂正しろ ぶっとばすぞ!!!!」でしょうか。 -- 名無しさん (2023-11-02 19 25 25) 言いやがったwwwどストレートにはっきりと「おい 訂正しろ 殺すぞ!!!!」とwwwwww -- 名無しさん (2023-11-18 23 38 00) 恋太郎(66)「わしが恋愛塾塾長愛城恋太郎である!!」 -- 名無しさん (2023-12-02 18 16 34) 100カノのやベー奴なら何人か挙がるが、「一番」やベー奴なら文句無しに恋太郎なんだ -- 名無しさん (2023-12-17 00 31 00) タグとんでもないことなってて草 -- 名無しさん (2023-12-28 02 13 35) 100カノラジオで加藤氏が「オーディションを機に100カノを読んだ」と発言していたので元々読者というわけではなかったようです。それなのにカノジョアーマー再現発案したのか(白目) -- 名無しさん (2024-01-14 10 56 21) 名前 コメント
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273 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/31(木) 18 19 33.41 ID r5QPj1QS0 270 大介「桐乃がくれたネクタイと、京介が初めてくれたネクタイ、 どちらを付けていくべきか…… やはり桐乃の……いや、しかしこちらは京介が初めて俺にくれたネクタイだぞ? …………よし」 大介「すまん、出なければ行けなくなった」 佳乃「せっかくの父の日なのに残念ね」 大介「遅くなる。 夕食は食べていてくれ」 佳乃「せっかくあなたが好きなカレーを予定してたのに…… あら?そのネクタイ…… うふふ、さっそく付けてるのね」 大介「む……べ、別に他意はない」ムス 佳乃「はいはい。 よく似合ってるわよ」 大介「そうか」 桐乃「あれ、お父さんでかけるの?」 大介「ああ。今日中には帰れんかも知れん」 桐乃「父の日なのに大変だね。 あれ? そのネクタイ……京介がお父さんにプレゼントしたヤツ?」 大介「そ、そうだ」 桐乃「ふ~ん…… あたしのより京介のを選ぶんだ」ジトー 大介「そ、それはだな……!」 桐乃「でも、これでお揃いになったね」ツマミ 大介「む。桐乃、そのネクタイは……」 桐乃「ついでにって京介に貰ったの。 ペアルックだね、お父さん」 大介(娘とペアルック! そういうのもあるのか!) 京介「あれ、親父? 出かけるのか?」 大介「ああ。 ん?おまえ、そのネクタイは」 京介「これか? 親父に買ったヤツが気に入ったから、自分の分も買ったんだ。 んで、ためしに付けてみたところ」 桐乃「ためしに付けてみたって…… もう、ネクタイ曲がってるし」キュッ 京介「おお、すまん。 っておまえもそのネクタイをつけてるのな」 桐乃「これは―! その、あんたにしてはセンスが良かったから、つい、付けてみちゃっただけ、ていうか……」 佳乃「あなた、子供二人とペアルックになった気分はどう?」ニヤニヤ 大介「む……」 佳乃「ところで京介。 お母さんにはないのかしら?」 京介「あ。 ……今度買ってくるよ」 佳乃「そう? 催促したわけじゃないけど、お願いね」ニコ 京介「はいよ」ハァ 大介「む、もうこんな時間か。 それじゃあ俺は行ってくる」 佳京桐「「「いってらっしゃい」」」 大介(せっかくの休日がパーになったが……これはこれでいい一日だ) 282 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/05/31(木) 23 57 20.13 ID VeTrQZR0P 277 将来的にはこうなるんだろうかね 桐乃「ちょっと、京介ネクタイ曲がってるよ」キュッ 京介「悪い。ありがとな桐乃」 桐乃「どういたしまして――っていうかよく考えてみたら毎朝じゃん。 もしかしてアンタわざとやってたりしない?」 京介「(目を逸らしつつ)そ、そろそろ時間だな。 準備は出来てるし、俺も出るわ」 桐乃「ったくもう。――京介」 京介「な、なんだ?」 桐乃「忘れ物」 京介「ん? 鞄は持ったし、財布、携帯もちゃんと――」 桐乃「――ん」 京介「――――」 桐乃「あたしのじゅうでん、忘れてる」 京介「――へいへい。それじゃあ……」チュッ 京介「んじゃ、いってきます」 桐乃「ん。いってらっしゃい」 涼介「(相変わらず親父達はなかいいなあ)」モグモグ 優乃「(お母さん達、絶対あたし達がいること忘れてるわよね。お父さんのばーか!)」カチャカチャ ----------
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 発売日:4月26日 ◆SDキャラによるショートムービー(脚本 伏見つかさ) ◆ギャルゲー風特典映像 ◆かんざきひろ描き下ろし4面デジパック仕様 ◆特製PETスリーブケース ◆スーパーピクチャーレーベル 2013年4月放送開始。俺の妹がこんなに可愛いわけがないの続編。2017年4月26日、Blu-rayBOXが発売。 http //www.oreimo-anime.com/index.html 監督 神戸洋行 原作 伏見つかさ キャラクター原案 かんざきひろ シリーズ構成 倉田英之 キャラクターデザイン 織田広之 総作画監督 石田可奈、川上哲也、渡邊敬介 プロップデザイン・美術設定 石本剛啓 美術監督 岡本好司 色彩設計 末永康子 撮影監督 設楽希 CG監督 秋元央 2Dデザイン 加藤千恵 特殊効果 安部貴俊 編集 肥田文 音響監督 本山哲 録音・調整 立花康夫 録音助手 松田悟 効果 山谷尚人 音楽 神前暁 アニメーション制作 A-1 pictures 脚本 倉田英之 伏見つかさ 絵コンテ 神戸洋行 山田弘和 斉藤哲人 ふかざわまなぶ 吉田隆彦 林博基 田口智久 及川啓 小野学 喜多幡徹 演出 神戸洋行 西片康人 山田弘和 千葉大輔 大泉武蔵 吉田隆彦 宇都宮正記 町谷俊輔 高島大輔 作画監督 織田広之 石田可奈 川上哲也 渡邊敬介 ジミー・ストーン 藤本さとる サトウミチオ 徳田賢朗 洪錫杓 飯飼一幸 堀井伸雄 後藤望 森川侑紀 戸谷賢都 米澤優 容洪 中原久文 近藤優次 松本朋之 徳田大貴 野田康行 谷川亮介 鎌田均 保村成 松田剛吏 横井将史 ■関連タイトル 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 1【完全生産限定版】 アニメ『俺の妹。』がこんなに丸裸なわけがない。 キューポッシュ 黒猫 グリフォン 高坂桐乃~ネコミミver.~ 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』高坂桐乃 TRUE END ver. PS3 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 ハッピーエンド HDコンプ! BOX クレイズ 高坂桐乃 寝姿Ver. 1/8スケール レジカラット塗装済みキット OPテーマ ClariS/reunion 期間生産限定アニメ盤 EDテーマ集 ~俺の妹がこんなに可愛いわけがないComplete Collection+~俺妹コンプ+! 俺の妹がこんなに可愛いわけがない。 カレンダー2013年 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』とやり直す中学英語 ぺたん娘 黒猫 夏コミver. コトブキヤ 黒猫 -memories夏コミ- 1/8スケール PVC塗装済み完成品 ねんどろいど 星くず★うぃっち メルル コトブキヤ 黒猫 ・・なわけがないver. 1/7スケール PVC塗装済み完成品 コトブキヤ 高坂桐乃 ・・なわけがないver. 1/7スケールPVC塗装済み完成品 キューポッシュ 高坂桐乃 PSP 俺の妹がこんなに可愛いわけがない ポータブルが続くわけがない 初回特装版 アニメムック「俺の妹」がこんなに丸裸なわけがない 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」ドラマCD figma 高坂桐乃 コトブキヤ 黒猫 1/8スケール PVC塗装済み完成品 フィギュア・ホビー:俺の妹がこんなに可愛いわけがない 原作小説 伏見つかさ/俺の妹がこんなに可愛いわけがない
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世界のこと まぁKOCとか現実世界にかぶってんじゃんってのはともかくとして。 舞台となる大陸をアークティカ大陸とする。他の大陸があることは判明しているが、交流はない。 大まかに分けて、東部をアーモリカ地方、西部をアヴァロン地方、南部をパルティア地方、北部をロディニア地方と呼ぶ。 大陸内の一部の国家を紹介。 セザンヌ帝国 アヴァロン地方でもっとも大きな版図を持つ帝政国家。 アルカディア アヴァロン地方に存在した国。現在はセザンヌの属領となっている。 遼帝国 アーモリカ地方の大半を占める帝政国家。 ナジア・スー パルティア地方の国家。熱帯地方で、古くから亜人種が多く住まう。 倭国 アーモリカ地方に位置する島国。 ロベールランド アヴァロン地方に位置する島国。理人の出身地。
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愛知県名古屋市のホテルの一室。 その部屋に巫女装束を着用し角が二本生えた少女羽入は昨日知り合った少年キョン起こそうと ドアを開ける。 「あうあうwww何を恥ずかしがっているのですwwwwさっさと起きるのです馬鹿キョンがwwwww」 キョンはなぜか布団を頭まで被って寝ている。 その布団を無理やり引き剥がす 「ふあ~せっかく朝比奈さんの@&%が見れる所だったのに。えーと自称神…じゃなかった、羽入さんおはよう」 いい夢心地を邪魔されたのは何とも腹立たしいが状況が状況であるため甘いことを言ってられない。 今の時間は朝の9時、我ながらだいぶ寝たものだと思って羽入さんの顔を見ると この世のものとは思えないほど驚いた顔をしていた。 「どうしたんです羽入さん…?」 「ば…」 「ば…?」 「化け物なのです~!!!!!!!!!!」 羽入はそう叫ぶやいなやなぜか全速力で部屋を飛び出した。 あんたも ば け も の だろうがとツッコム間もなく。 俺の顔に何かついているのか?と鏡を見る 「!…これが…俺の姿!?これなんて厨ポケ?じゃない!WHY!?なぜこんな姿に!?」 鏡に映っているのはどう見ても人間ではなかった 「そうね、敵を殺しつつ仲間を探すわ、超能力者とかがいいわね、あーもうキョンとかが超能力者だったらよかったのに」 その理由は涼宮ハルヒの軽い発言であろうことは思いもよらないだろう あるあさのこと。 ごくふつうの しょうねんが ベッドから めざめると ユンゲラーに へんしん していた。 【一日目・午前九時 愛知県名古屋市】 【キョンゲラー@涼宮ハルヒシリーズ】 状態:Lv.16 激しく動揺 装備:支給品一式 武器:不明 思考: 1:WHY!? なぜ!? 2:厨ポケキター―――(゚∀゚)―――!!! 3:羽入うぜぇていうか氏ね 備考:ユンゲラーに進化しました。以下の技が使えます。 テレポート ねんりき 【羽入@ひぐらしのなく頃に】 状態:健康 装備:支給品一式 武器:不明 思考: 1:とりあえずキョンから逃げる。 2:キョンがじじいにwwwwテラワロスwwwwwwww 備考: ※主催者側からの妨害工作か何かが原因で、持っている能力をほとんど使えません。 ※当然、不可視状態になったり、物理的な障害物をすりぬけることもできません