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人間名:保田療花(やすだ りょうか) 妖怪名:保健室のベッド CP:346 (未使用cp:4 ) ■能力値 小計:70 ST 10 0 DX 9 -10 IQ 15 60 HT 12 20 基本致傷力 突き 振り 移動 基本移動力 5.25 移動力 5 荷重 無荷 軽荷 並荷 重荷 超重荷 防御 受動防御 1 計 能動防御 よけ 受け 止め 防護力 妖力 11 11 鋼の体 3 3 計 14 14(いずれも叩き半減の熱2倍) ■特徴と癖 小計:-40 特徴 消費CP 備考 美声 10 不幸 -10 乗り物酔い/船 -10 慈悲深い -15 酒に弱い -5 方向音痴 -3 性格傾向:おせっかい -2 仮病は許さない -1 癖 人間形態でも寝転がった姿勢が好き -1 癖 白衣でメガネをふく -1 癖 白い物がすき -1 癖 アルコールは飲み物ではなく消毒用 -1 癖 ■技能 小計:50 技能名 消費CP 技能Lv 医師 10 18 応急処置 2 16 ドイツ語 2 15 英語 2 15 診断 4 15 外交 4 15 演技 2 15 脅迫 4 16 礼儀作法 0.5 14 格闘 8 12 生理学 2 13 電子工学 0.5 12 神秘学 2 15 映画知識 1 14 催眠術 1 13 毒物 1 13 ■反応 恐怖判定 ■武器と装備 攻撃型 致傷力 技能 重量 備考 ■長距離射程武器 抜き打ち 正確さ 半致傷距離 最大射程 備考 ■妖力 小計:220 妖力名 レベルなど 増強/限定 CP 妖怪基本セット ー 我慢強さ/妖怪時のみ 97 美醜/びっくり 5 人間変身 衣服も 18 追加HP 30+20 15+PA 防護点(全て) 11 24+PA 鋼の体 3 欠点を隠せる 30 布の体 欠点を隠せる 19 追加疲労点 5 15 再生 1 眠っている間、3m内に人間がいると無効 PA ■妖術 小計:66 妖術名 型 威力Lv 増強 CP消費 技能Lv CP消費 合計CP 備考 治癒 5 病気も、-2の必要器官(ふとん)、接触のみ、1日4回(50%) 8 15 8 16 怪しい薬品(実体=化学) 6 妖怪時のみ、瞬間、神経毒、追加打撃、手加減無用、蒸留水でない液体が必要(60%) 22 14 28 50 ■弱点 小計:-55 弱点 影響 獲得CP 華奢な部位/両手足 20 ころぶと起き上がれない 15 行為衝動/ケガした人間は診察する 10 行動規制/人間は殴れない 10 動物に嫌われる 多分変な薬品臭 PA 核を封じると蘇生しない PA ■人間としての顔 小計:35 CP CP 身元 偽造 5cp 我が家 賃貸 0cp 職業 養護教諭(研究者扱いでいいよね) cp 月収 23万 - 財産 貧乏 15cp 地位レベル 0 cp 容貌 魅力的 5cp - - - ネットワーク 中規模 10cp たまり場 cp ■人間への態度 小計: 人間への態度 友好 態度パック B CP計算 能力値 cp 妖力 cp 有利な特徴 cp 妖術 cp 不利な特徴 cp 弱点 cp 癖 cp 人間としての顔 cp 技能 cp 態度 cp 小計 cp 小計 cp 合計 cp 設定 保健室のベッドの付喪神。 あと色々な「保健室のお姉さん」のイメージが中途半端に混ざっている。 妖怪的な語り 見た目は俺の手持ち女PCで多分一番年上だけど、実際はかなりのニオファイトだ!優しくしてやってね! 人間社会での生活的語り 保健室の先生をやってます。 明らかに本職の医者なみの医術力があるのは、小学生とか本当のお医者さんだと思ってるからです。 その他お好み 未使用CPで呼び出す用途:治療、英語とドイツ語、生理学、神秘学、診断、催眠術、毒物 言い訳 箒神と技能とか被ってる?うん、そうだね。 名前 コメント
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前作 菫「失礼します」ガラ 宥「失礼します……」 憩「弘世さんに松実さん。ってことは……あはは、今日もやってもうた感じか」 宥「ごめんなさい……」 菫「本人は大丈夫だと言い張るんですが、何分血が出てて……」 憩「傷口そのままにしとくんは危ないからなぁ。消毒するからこっち来てー」 宥「はい……」 菫「宥の運動音痴は筋金入りだな……」 憩「今日はどうしてもうた感じ? この前はバレーで転けて、その前はバスケで突き指してたけど」 宥「マラソンの最中に足がほつれて転んじゃって……」 憩「はは、マラソンで転んだか。松実さんはおもろいなぁ」 菫「笑いごとじゃありません……」 宥「私、いつもいつも菫ちゃんに迷惑かけて……先生にも……」 憩「うーん、別に気にせんでもええと思うで? ウチはこれが仕事やし」 憩「弘世さんもこうやって二人で授業抜け出せて、満更でも無さそうやし」 菫「なっ……」 宥「えっ……?」ドキッ 憩「こんなちょっとした怪我でおんぶしてくるなんて、なぁ?」ニヤニヤ 菫「わ、私は宥の大事を取っただけでそんな下心は……!」 憩「あはは、冗談冗談。ほい、終わりっと。二日もすれば綺麗に治ってると思うわ」 宥「あ、ありがとうございます」 憩「松実さんももうちょっと気を付けや? 体育するたびに怪我するのも嫌やろ」 宥「ごめんなさい……」 憩「こんなしょっちゅう来られるとワザと怪我してるんかな思ってまうわ」ケラケラ 宥「そそそ、そんなことは……!」 憩「保険委員でも無いのに毎回弘世さんが付き添ってきたり、ホンマ二人は仲良しやね」 宥菫「「……」」カァァ 憩「そんじゃま、いつもどおり見学届け渡しとくわ」 憩「……寄り道してもええけど、怪しまれん程度に戻りや?」ニッコリ 菫「寄り道なんてしません!!」 コンコン 憩「どうぞー」 玄「失礼します……」 憩「はいはい。あ、初めてやんな? この入室確認書ぱぱっと書いちゃって」 玄「は、はい」カキカキ 憩「ありがとー……ふむふむ、松実玄さん。3年生に松実宥さんっていうお姉さんおったりする?」 玄「え、どうしてお姉ちゃんの名前を……?」 憩「お姉さんはここの常連さんやからなー。二回も来てくれれば顔と名前は覚えるわ」 憩「うん、確かにお姉さんによく似てる……」ジーッ 玄「そ、そんなにまじまじ見られると恥ずかしいです……」 憩「今日の4限目もお姉さん来とったで。マラソンで転んだとかで」 玄「ほ、本当ですか!?」 憩「まあ大した怪我やないから」アハハ 玄「そうですか……」ホッ 憩「二人は仲良さそうやね、そんなにも心配して」 玄「お姉ちゃん昔から怪我とかよくしてたし、目が届くところにいない時は少し不安です……」 憩「そっか。でも大丈夫やと思うで? 松実宥さんには過保護なくらい親身に接してるクラスメイトがおるから」 玄「えっ……そ、それって、誰ですか……?」 憩「弘世菫さん、って子なんやけど、知らん? 濃い青髪でロングヘアーで、真面目そうな弓道部の子」 玄「もしかして、あの時の……!」 憩「あの時?」 玄「す、すみません、こっちの話です……」 憩「二人ともホンマに仲良くてなぁ。よく二人でここに来るんやわ」 玄「それは一体どういう理由で……?」 憩「体育の時間に怪我した松実さんを弘世さんが連れてくる、ってパターンがよくあるかな。週1くらい」 玄「そうですか……」 憩「お姉さん取られたみたいで寂しかったりする?」 玄「っ……い、いえ。そんなことは……」 憩「察するに、嫉妬半分安心半分って感じやね」 玄「……先生はすごいですね。ほんの少ししか話してないのに」 憩「まあスクールカウンセラー兼任やから、そっち方面の勉強もしとるんやわ」ニコ 玄「なるほど……」 憩「たぶんお姉さん昔からあんな感じで、自分がしっかりせえな、とか、お姉ちゃん守らな! とかっていう気持ちが強かったんやろうけど」 憩「お姉さんもええ年やし、ちゃんとお姉さんのこと見てあげてる子も今はおるから、妹ちゃんがそこまで気張らんでええと思うで?」 玄「……」 憩「まあお姉ちゃん好きで、お姉ちゃん離れでけへん、って言うんやったら話は別やけども」アハハ 玄「そ、そんなことないです! たぶん……」 憩「それやったらお姉ちゃんのことは任せて、自分のことももうちょっと考えな」 玄「自分のこと……」ドキッ 憩「用件に相談、って書いてあるけど。今日はどういった相談? お姉さん関係あったりする?」 玄「お姉ちゃんのことは……気になるけど、しばらく見守ろうと思ってて」 憩「なるほど」 憩(思ったより理性的な子やなー) 玄「今日は、その……別の相談が」 憩「ふむふむ。内容はどんなもん?」 玄「先生は、そのっ……初対面の相手に好き、って言われたら、どうしますか……?」 憩「……えっ?」 憩「えっと、恋の相談?」 玄「こ、恋、かどうかは、自分でも正直分からないです……ただ……」 憩「とりあえず、何があったか説明してくれる?」 玄「は、はい」 ――――――――― 憩(要約すると、初対面の先輩に告白されてキスを迫られたそうです) 憩(そして流されるがままに唇……とまではいかなくてもおでこにキスされたと) 玄「……どう思いますか、先生?」 憩「ど、どう思うって言われても……」 憩(すごい話やなぁ、っていうのが正直な感想なんやけども……) 玄「私、その人にいきなり告白されて、すごくドキドキして……」 玄「で、でも! これって普通じゃないですよね……? 普通だったら、付き合ってください、とか、お友達になりましょう、とか……」 憩「いくら惚れたから言うても、いきなりキス迫るようなアホはそうおらんとは思うわ……」 憩(それで迫られるがままにキスされたこの子も相当アレやと思うけど……) 玄「あの人はどういう気持ちで私にあんなことをしたんでしょう……」 玄「キスし終えると、お礼だけ言って帰っちゃったし……」 憩「うーん、どういう気持ちで……」 憩(ホンマに惚れとるんやったらいきなりそんなこと出来るわけないし) 憩(ってことは……罰ゲームとか? いや、そんなことでそこまで必死にはならんか) 憩「うーん……」 憩「ごめんなぁ、妹ちゃん。ちょっと相手側が考えてることはウチにも分からんわ」 玄「そう、ですか……」 憩「相手さんに訊いてみるのが一番早そうやな……名前とか分かる?」 玄「えっと……3年生の宮永照さん、です」 憩「!?」 憩「え、そ、それはホンマなん? 間違いとかじゃ……?」 玄「赤い髪の毛でおもちがあまり無くて、すごくカッコいい人、ですよね……?」 憩(初対面の相手にはあの子がカッコ良く見えるんか……てかなにやってんねん……) 憩(あー、でも。なんとなーくやけども事情が見えてきたような……) 玄「先生……?」 憩「とりあえず相手側のことは置いとこか。またウチから詳しく話聞いて、また妹ちゃんに知らせるわ」 憩「それで、妹ちゃんは好きって言われてどう思ったん?」 玄「え、えっと……ドキドキ、しました……」 憩「そっか。それでなし崩しでもキスされて、相手のことが気になって仕方が無いと」 玄「はい……」 憩(これは呼び出しやなぁ……場合によっては鉄拳制裁せんと) 玄「これって、その……恋、なんでしょうか……?」 憩「う、うーん、そうやなぁ……他人に好意向けられて嫌な気分する人なんておらんし」 憩「そういう嬉しいと思う気持ちと恋心をごっちゃにしとる可能性がある、と思うかな」 玄「なるほど……」 憩「まずは思い込みすぎず、冷静になることやな」 憩「ウチもめちゃくちゃタイプの人に好きって言われたり」 憩「でこチューさせてって本気で言われたら、冷静じゃなくなってええよ言うてまうかもやし」アハハ 玄「そうですよね……わ、私が別段おかしいってわけじゃないですよね……」 憩「う、うん。だからそんなに思い詰めんでも大丈夫やで。でこチューくらいスキンシップみたいなもんやよ」 玄「そうですよね! スキンシップですよね!」 憩「そうそう。なんならウチでも妹ちゃんにでこチュー出来るで」ニッコリ 憩(とりあえず、どんな事情があっても妹ちゃんが傷つかんようにだけ心持ちを上向きにせんと) 憩「とりあえず相手側の事情についてはウチから訊いとくから、また後日知らせるわ」 玄「ありがとうございます。私、直接訊けるような勇気なかったから……」 憩「まあそれが出来ればウチに相談なんてせえへんわな」アハハ 玄「荒川先生、今日はどうもありがとうございました。おかげで、胸がすっと楽になりました」 玄「私、ずっとそのことばかり考えてて、自分はおかしいんじゃないかと思っちゃって……」 憩「妹ちゃんは何にもおかしくないから心配せんで大丈夫やで」ニコ 玄「先生……」ウルウル 憩(この子も涙もろいんやなぁ) 玄「あっ、もうこんな時間……料理研でミーティングあるので、失礼します」 憩「はーい。思い詰めすぎず、気楽に構えなさいね」 玄「はい! 改めて、ありがとうございました」ペコリン 憩(とりあえずは相談解決……かな?) ――――――― 憩「今日はまあ、今のとこはいつもくらいの訪問者かな……」 胡桃「失礼します」ガラ 憩「あ、胡桃ちゃん。こんばんはー」 胡桃「こんばんは先生。今日も……いいですか?」 憩「ええよ。ほんじゃ、早速しようか」ニコ 胡桃「よろしくお願いします」ペッコリン 憩(鹿倉胡桃ちゃん。2年生。その小さい身体がコンプレックスなのか、月2回ほどこうやって身長を測りに来ます) 胡桃「今月こそ伸びてるはず……!」 憩(相変わらずちっちゃいなぁ……小学6年生でも十分通用するわ) 憩「えーっと……130cm。ぴったりやね」 胡桃「み、ミリも変わってないですか……?」 憩「残念ながら」ニコ 胡桃「そんな……」 憩「みんなまったく伸びへんなぁ。1年生の頃から測ってるつもりやけど、誰一人として成長してないような気がするわ」 憩「この前も天江さんと薄墨さん来とったけど、まったく変わり無しやったし」 胡桃「あの二人も……!」 憩「ウチとしては同じ学年クラスなんやし、三人まとめて来て欲しくはあるんやけども」アハハ 胡桃「身長を気にしてるなんて普通知られたくないです……」 憩「まあそうやわな。普段仲良くしてても、身長に関してはみんなライバルやもんな」 胡桃「衣に負けたくも無いし、初美にもいつか勝ちたいです。そのために毎日牛乳飲んで9時に寝てるのに……」 憩(優等生やなぁ……てか三人ともぱっと見まったく変わらんけども) 胡桃「先生……どうすれば身長って伸びますか?」 憩「難しい質問やなぁ。一般的には胡桃ちゃんがしてるみたいな方法って言われとるけど、結局は遺伝が大きいから」 胡桃「い、遺伝……」 憩「まあその遺伝もあやふややから、体質って言った方がええかな?」 憩「身長伸びる人はなーんもせんでも180cm超したりするし、逆に胡桃ちゃんらみたいな子たちもおるし」 憩(かなり珍しいけども) 憩「背高い人に話聞いたりしたら面白いかもな」 胡桃「背が高い人って言えば……」 憩「胡桃ちゃんらと同じクラスで2年の井上さんとか、あとは有名人で3年生の姉帯さんかな」 胡桃「純に姉帯さん……」 憩「まあ二人とも女の子にしてはかなり規格外やね。姉帯さんは井上さんもびっくりしてたくらい大きいけど」 胡桃「その二人に話を訊けば、何かヒントが……!」 憩「でもまあ正直、あんまし期待できんとは思うかなぁ」 憩「あの子らも胡桃ちゃんらがちっちゃいのと同じ理由でおっきい訳やし」アハハ 胡桃「ですよね……」はぁ 初美「失礼しまーす……げっ、胡桃」 胡桃「あ、初美!」 憩「あらら。なんとも奇遇やね」ニコ 初美「な、何してるですか胡桃? こんなところで」 胡桃「そ、そういう初美こそ保健室に何か用なのかな? 超健康優良児のクセに保健室なんて」 初美「うるさいですねー……私だって保健室に用の一つや二つくらい……」 憩「はっちゃんも身長測りにきたのー?」 初美「せ、先生それは言わない約束!」 憩「まあまあ。胡桃ちゃんもよう来とるから」 胡桃「ちょ」 憩「普段仲良いって聞くのに、身長のことになるといがみ合うんやね」アハハ 初美「同類はみんなライバルですよー……!」ゴゴゴ 胡桃「ただでさえ小さいのにその中でも小さいなんて屈辱以外の何物でもないからね……!」ゴゴゴ 憩「あはは、なるほどなー」 憩(二人ともかわええわぁ) 憩「それじゃあ早速はっちゃんも測ろうか。ちなみに胡桃ちゃんの身長は」 胡桃「せせせ、先生!!」 憩「トップシークレットらしいわ」 初美(気になる……) 憩「はっちゃんこっち来てー」 初美「はいですよー」 胡桃「てか胡桃、水泳部は? この時間帯なら絶賛部活中だと思うけど」 胡桃(だから鉢合わせにならないようにこの時間帯狙ったのに……) 初美「排水溝? が壊れたとかでプール使えないらしいんですよー。一日でも水に浸かっていないなんて落ち着かないです」 胡桃「なるほど。そんなことってあるんだ」 初美「胡桃も部活は……って、あんなお遊びサークルは基本自由参加ですか」 胡桃「まあね」 憩「んじゃそろそろ身長発表するね。ひゃく……」 初美「せ、先生!?」 憩「あはは、冗談冗談」 胡桃(気になる……!) 憩「そんじゃま、耳打ちで」ニコ 初美「当たり前ですよー……」ジトー 憩「……」ボソボソ 初美「うぅ……」 胡桃(よし、伸びてない) 憩「ま、はっちゃんも気にしないで。な?」 初美(胡桃より高いのか気になります……) 胡桃(たぶん負けてると思うけど、もしかしたら……) 憩(熾烈な戦いやなぁ) コンコン 憩「ん? 今日はえらい多いな。はーい、どうぞー」 衣「失礼する」ガラ 胡桃「あ」 初美「あ」 衣「あっ……お、お前らなんでここに……!?」 憩「今日は面白い日やわぁ。三人が同時に揃うなんて初めてやでー」ニコニコ 胡桃「そ、そういう衣こそ、放課後のこんなところに何の用かな?」 初美「ひ、引きこもりの衣には似合わない場所ですねー」 衣「ふ、二人も十分に似合わないと思うが?」 憩「衣ちゃんも身長測りに来たの?」 衣「衣『も』? ってことは……」ジロジロ 胡桃「な、なに?」 初美「なにか文句あるですかー……」 衣「ふっ」 初美「あー! 今鼻で笑いましたよコイツ!」 胡桃「私たちの中で一番ちっちゃいクセに生意気だね……!」 衣「何を言う! お前らなんかに遅れを取った覚えなどない! 寝言は寝て言え!」 憩(小学生の喧嘩にしか見えない……) 胡桃「遅れは取らないとか言っちゃって……見た目でも衣が一番『こども』なのは明白なのにね」 初美「その通りなのですよー。衣ほど乳臭い高校生なんてこの世に存在しないです」 衣「そんなことはない! 衣が一番お姉さんだ! てかこども言うな!!」 憩「まあまあ三人とも落ち着いて。身長のことで熱くなんのは分かるけども」タハハ 衣「憩! この中で誰が一番お姉さんに見える!?」 憩「へっ?」 胡桃「私だよね先生!? こんな小学生にしか見えない二人と比べたら一目瞭然だよね!?」 憩「え、っと……」 初美「何をふざけたことを言ってるですかー!」 初美「ちんちくりんで色気の欠片もない胡桃と衣に比べたら私が一番レディーに決まってます! そうですよね!?」 憩「」 衣「憩!」 胡桃「答えを!」 初美「聞かせてください!」 憩(きゅ、究極の選択や……先生としてウチはどういう答えを出せば……) 憩「えっと、そうやな……ここは分かりやすく、身長の高さで決めよか」 「「!」」 憩「ほら、ウチの主観が必ずしも正しい答えやとは限らんし」 憩「そういう不明瞭な尺度で順序を決めるのは良く無いから……」アセアセ 衣「確かに一理ある……」 胡桃「ちゃんとした基準がある方が言い訳もつかないしね」 初美「それじゃあそれでいいです。衣、身長ちゃっちゃと測ってください」 衣「ふっ、そんな強気でいいのか? 衣の身長を聞いたとき、泣く事になるのは貴様だぞ?」 初美「ほざくのも今のうちですよー……!」 胡桃「先生! やっちゃって!」 憩「了解でーす……」 憩(胡桃ちゃんと初美ちゃんの身長は同じやった) 憩(まあミリ単位の違いはあるけど、それは伝えてないから問題ないとして……) 憩(重要なのは衣ちゃんの身長やな) 衣「よ、よろしく頼んだ」ドキドキ 憩(もしこの子の身長が130cmより大きかったり小さかったりしたら……)ドキドキ 胡桃「……」ジーッ 初美「……」ジーッ 憩「うっ」 憩(128cm……) 衣「な、何センチだ?」 憩「……」 憩「……」ボソボソ 衣「本当に!?」 胡桃「!?」 初美「な、何センチですか衣!?」 衣「130cm! 2センチも大きくなった!!」 「「えええ!?」」 胡桃「ってことは……」 初美(まったく同じ……) 衣「ふっふーん、どうした二人ともー? 私の身長に高さにぐうの音も出ないかー?」 初美「な、何を言うですか! 私も130cmです!」 胡桃「ええ!? 初美も!?」 衣「ほ、本当なのか憩?」 憩「う、うん。全部本当だよ」 憩(衣ちゃんの身長以外は……) 胡桃「ってことは……」 初美「引き分けですねー……」 衣(二人とも意外と大きかった……成長してなければ負けていた……) 衣「ふ、ふっ、それでこそ我がライバルであり同胞だ」 胡桃「まさか衣と同じとはねー……なんかショックだなぁ……」 初美「私もですよー」 衣「失礼なー!」 憩(まあ、優しい嘘ってことで……) 憩「いやぁ、三人ともまったく同じ身長なんてびっくりやわー」 胡桃「ま、良い勝負だったね」 初美「次やるときは私が一番でしょうけどねー。運動してるし」 衣「成長期に入った衣に勝てるわけあるまい! 次来たときには3cmは伸びてるはず!」 胡桃「どうせ2年くらい測ってなくてその結果でしょ」 初美「なるほど。それなら納得です」 衣「そんなわけあるか!」 憩「まあまあその辺にしといて」 初美「しかし、なんか気が抜けちゃいましたよー……」 胡桃「まさかの展開だしね……」 衣「衣は身長が伸びて嬉しい!」 胡桃(素直に羨ましいなぁ……) 初美「そんじゃま、衣の130cm祝いに三人でどこか行きましょうか」 衣「おお! それは良いはみれす行こう!」 胡桃「なんでお嬢様なのにそこでファミレス?」 初美「お嬢様だからこそじゃないんですかー」 憩(ふふ、仲良しで微笑ましいわ……) 胡桃「っと、先生、今日はどうもありがとうございました。またよろしくお願いします」ペッコリン 憩「喜んで」ニコ 初美「次来る時はなんかお土産持ってくるですよー」 衣「ばいばい憩! また会おう!」 ―――――――――― 憩「昨日はなんだかんだで忙しかったなぁ」 憩「一日誰も来ないときもあるし……今日はどんなもんでしょう」 コンコンコン 憩「お、3限目にして遂に」 憩(しかもこのノックは……) 憩「どうぞ、園城寺さん」 怜「こんばんは。ノックで分かるとは、先生は流石やなぁ」 憩「アンタが一番保健室によう来るからな。んで、今日はどないしたの? はい入室確認書」 怜「今日は、まあ……こんなところで」カキカキ 憩「……持病て」 憩「せめて症状くらい書きなさいよ」ハァ 怜「別にええやん。ウチと先生の仲やし」 憩「サボりやったら帰って欲しいんやけどもなー」 怜「そんな殺生なこと言わんとってや。藤田先生の理科がウチには難解過ぎて、頭痛が酷くなったんや」 憩「藤田先生にそのまま言っときますわ」 怜「やめてー」 憩「ふふ。ま、いつもの場所空いてるから、寝ていき」 怜「おおきに」 ――――――――― 怜「……なぁ、憩」 憩「学校でその呼び方はやめて欲しいんやけど……」 怜「ええやん。どうせウチら二人きりやし」 憩「はぁ……」 怜「ところで、なんかナース服変わってない?」 憩「!」 怜「図星か」 憩「まさか気付かれるとは……」 怜「ウチで気付かんかったら誰も気付かんやろ」 憩「ふふ、まあそやろな」 怜「スカートの丈短くなってるよな?」 憩「うっ」 怜「寒くなってくる季節やのにまたなんでやろ、思って」 憩「……別になんでもええやろ。黙って寝とき」 怜「ええー、気になるやん。教えてや。誰かに色目使ってたり?」 憩「そんなことしてません」 怜「またまたー。でも憩と仲良い人なんてパッと思い浮かばんしなぁ……ウチくらいしか」 憩「と、友達少ないみたいな言い方やめてくれへん?」 怜「だって本当のことやん。年の差結構あって、先生らとも心の底から打ち解けてる雰囲気なさそうやし」 憩「それは怜が先生らと過ごしてるウチを知らんだけや」 怜「……へぇ」 98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/14(日) 10 42 33.78 ID IE4Q/Mkh0 憩「先生らの中でもここによう来る人はおるから、その人らとは仲ええつもりやでー」 怜「例えば?」 憩「恒子さん……じゃなくて福与先生とか、えり……じゃなくて、針生先生とか」 怜「ふーん」 憩「あと誰やろ。あー、理事長とか三尋木先生もたまに来るわ」 怜「あの二人が……想像できん……」 憩「スクールカウンセラーは生徒以外の相談にも乗るからなー」 怜「……どんな話すんの?」 憩「えらい突っ込んでくるんやね。らしくないやん、園城寺さん」 怜「その呼び方やめて」 怜「二人きりなんやから、いつも通り怜って呼んでや」 憩「ウチは公私混同はせえへんの。社会人の常識や」 怜「むかつくわぁ……年下のクセに……」 憩「……何度も言っとるけど、年齢について他の子に話したら怒るからな」 怜「ウチと憩だけの秘密やな」 憩「先生方は知っとるけどな」 怜「……ホンマ、おもろないこと言うんやなぁ」ハァ 憩「本当のことやからねー」 怜「……寝るわ」 憩「おやすみ」 ―――――――――― コンコン 憩「はーいどうぞー」 「すみません先生、ちょっと擦りむいちゃって……」 憩「あらら。とりあえず見せてくれる?」 怜(憩はいつも通りやなぁ) 怜(ウチと接するのも他の子と接するのも、大して変わらずに……) 怜(……特定の生徒に対してえこひいきすんのはアカンやろうし) 怜(公私混同せん、ってのも立派やとは思うけど) 怜(……やっぱりおもろないなぁ) 怜(ウチと憩、二人だけの空間に誰かが入ってくるのも気に食わんわ……) 憩「はい、出来上がり♪」 「ありがとうございました、先生」 憩「お大事にねー」 憩「ふぅ……」 怜「お疲れさん」 憩「こんなもんで疲れてたら身体もたんわ。てか起きたてたんや」 怜「さっきからずっと起きてるで」 憩「頭痛いんとちゃうかったっけ?」 怜「うーん、この枕固いからなぁ。あんまり良くはならんなぁ」 憩「そんなことばっか言って……」ハァ 怜「……今って何時?」 憩「うーんと……11時ちょうどくらいやから、授業終わるまであと20分ほどかな」 怜「そっか……」 憩「授業参加する気になった?」 怜「うぅー、元素記号がウチの前頭葉を襲うぅ……」 憩「なんやそれ」アハハ 怜「……なあ憩」 怜「膝枕してくれへん?」 憩「嫌です」 怜「辛辣やなぁ……」 憩「どこの学校に生徒に膝枕する先生がおるの」 怜「憩が第一人者やな」 憩「アホ言いなさんな」 怜「……そんなこと言わんとやってや」 憩「言ってるやろ。公私混同はせえへんて」 怜「……ええやん。ちょっとくらい。他の生徒と同列なんて、嫌や」 憩「あのなぁ……」 怜「なー。やってーやー。ひーざーまーくーらぁー」 憩「駄々こねない。それでも年上か……」 怜「……膝枕してくれへんかったら憩の年齢言うからな」 憩「なっ」 怜「本当はきゃぴきゃぴのセブンティーンや言いふらしたる」 憩「……そ、そんなこと言ってもやらんからな」 怜「うぅ……憩のアホ……」 憩「アホはと……園城寺さんでしょ。そんなに元気やったら教室戻りなさい」 怜「あぁ、貴重な時間が……次の時間も休もかな」 憩「こら」 怜「膝枕してくれるまで絶対に動かへん……無理やり連れてこうもんなら教育委員会訴えたる……」 憩「……今日はどうしたん、我がままばっか言って。お利口さんな園城寺さんらしくないで」 怜「憩がそんな呼び方でウチのこと呼ぶからや」 憩「保健室ではいつもこうやろ」アキレ 怜「……アホ」 憩(学校外では頼りになるお姉ちゃんやのに、どうしてここまで変わるのか……) キーンコーンカーンコーン 憩「あ、チャイム」 怜「……」 憩「動く気なして」 怜「……学校終わるまで動かんもん」 憩「……はぁ。ホンマ、しょうがないんやから……」 怜「!」 憩「……4限目のチャイム鳴ったらすぐに帰るんやで」 怜「うん……」 憩「はぁ。短い時間でも居留守使うなんて、養護教師(保健室の先生)失格や……」カラン 出張中 怜「鍵も締めて」 憩「当たり前や……」 怜「憩、早く」 憩「はいはい」トサッ 怜「……やっぱり、丈短い。太ももの面積広なってる」 憩「別にええやろ。……ウチかってたまにはそういう気分になるの」 怜「セブンティーンやもんな」 憩「うるさい」 怜「それじゃあ、失礼するな……」 憩「っ……」 憩(やっぱこのくすぐったい感じ馴れへんわ……) 怜(憩の膝枕……久しぶりや……) 怜「はぁ……気持ちいい……」 憩「チャイム鳴ったら終わりやで」 怜「そんな寂しい事言わんとってや……あったかいんやから……」 憩(うぅ、いくらプライベートで親交が深いとは言え、一人の生徒と先生がこんなことしてるなんて……) 怜(この背徳感というか、学校でみんなに内緒で憩とこういうことしてる、ってのがたまらんわ……) 怜(校内屈指の人気者、荒川先生。そんな人の素性を知ってて、下の名前で呼んでるのはウチだけか……) 怜「ふふ……」 憩「はぁ……」 怜「……なぁ。憩」 憩「なんですか」 怜「下の名前で呼んでや」 憩「これ以上は何も出来ません」 怜「ケチ」 憩「十分大盤振る舞いしてるつもりですけどもー」 怜「呼んでくれるまで離さへんから」ギュッ 憩「なっ」 キーンコーンカーンコーン 憩「ほ、ほら、チャイム鳴ったで! 約束守って!」 怜「嫌や」 憩「と、怜!?」 怜「別にええやん。昼休みまで……」 憩「あ、あのなぁ」 怜「ええやん、憩も一緒に寝よ」グイッ 憩「きゃっ……ちょ、ちょっと……!?」 怜「おやすみー」 憩(結局昼休みまで付き合う事になりましたとさ) ―――――――――― 憩「はぁ……酷い目に遭った……」 憩「おかげで午前中に終わらそうと思ってた仕事残してまうし……」 憩「今日は残業かもなぁ……」 洋榎「失礼しまーす……」ガラッ 憩「はいはい……って愛宕さん。珍しいね、愛宕さんが授業中に保健室やなんて」 洋榎「体育の授業中にちょっとぼーっとしてもうて……」 憩「ぼーっと? ……とりあえず、どこ怪我したの?」 洋榎「この辺にデカいたんこぶが……」 憩「あっちゃー。また派手にやったなぁ……軽い打撲かもやでこれ」 洋榎「とりあえず冷やしといたら治る感じのアレやないの?」 憩「まあマシにはなるけど……でも病院行くほどじゃないかな」 洋榎「そらよかったわー」 憩「はい、氷。とりあえずこれ当て続けて」 洋榎「ほーい。って冷めたっ……こういうのって氷持ってる手が痛くなってくるよなー」 憩「あるあるやねー。タオルあげるわ、これ使って持ったらマシちゃう?」 洋榎「さすが憩ちゃん。至れり尽くせりやで」 洋榎「ところで。授業戻ったらアカン?」 憩「うーん、出来ればここで安静にして欲しいかなぁ」 洋榎「そっか……んじゃあそうするわ」 憩(なんか、聞き分けが良い愛宕さんって不気味やわ……) 憩「で、何やっててこんなんなったの?」 洋榎「ソフトボールやな。フライ取り損ねて」 憩「愛宕さんが?」 洋榎「情けない話やけどもなー」 洋榎「まあウチも人間やから。フライの一つくらい取り損ねるで」タハハ 憩(信じられない……体育の授業で初心者が打ち上げるようなフライをあの愛宕さんが……) 洋榎「ふいー。冷たい冷たい」 憩(妙に大人しいというか、しおらしい雰囲気も気になるし……ちょっとお話してみようかな) 憩「最近ソフトボール部はどんな感じ?」 洋榎「まあ基本的には普段と変わらず……やけども」 憩「?」 洋榎「副部長がここ最近めちゃくちゃ不機嫌やなー……」 憩「ソフトボール部の副部長といえば……末原さん?」 洋榎「そうそう。ちょっと前に面倒なことがあって、それ以来なぁ」 憩「それは部外者が訊いてもいい感じの話?」 洋榎「もちろん。普通やったら笑い話にもならんくらいくだらん話やで」 洋榎「ただ、どうしてかそれが恭子の逆鱗というか、なんか気に入らんことに触れたらしくて」 憩「何があったんか訊かせてや。面白そう」 洋榎「えっとな……」 ――――――――――― 憩(簡潔にまとめると、生徒会長……もとい竹井さんの悪ふざけで愛宕さんがキスされて、その現場を見られたそうです) 洋榎「まあ確かにウチが目撃した立ち場としても、練習が始まってるにも関わらずそんなふざけたことしとる部員がおったら蹴っ飛ばすと思うわ」 洋榎「ただ、それにしては尾を引きすぎてるというか……ウチとしてはいつまでそんなくだらんこと引きずんねん、って感じで……」 憩(うーん、これは末原さんが憤慨するのも無理はないかなぁ……) 憩(てか竹井さん……あの子も本当に厄介というか、面倒ごとを起こすというか……) 洋榎「なぁ、どう思う憩ちゃん? いくらなんでも怒りすぎやと思えへん?」 洋榎「一週間前くらいから今までずっとやで。口聞いてくれへんし……」 憩「ウチは末原ちゃんの気持ちわかるかなぁ」 洋榎「えっ……ほ、ホンマに? なんで恭子はそんなに怒っとんの?」 憩(洋榎ちゃんは鈍感なんかなぁ……結構賢そうに見えるけども、恋愛は別なんかな?) 憩「自分が何とも思ってない人がそんなことしてたら、何やってんねんコイツ、くらいで済むんやろうけど……」 憩「末原ちゃんにとって愛宕さんはそうじゃなかったってことやなー」 洋榎「ウチの部長という立場がまずかったんか……」 憩(うーん、そうじゃないねんなぁ)アハハ 憩「まあでも、それも半分くらいは理由になってそうやねー」 洋榎「半分くらい?」 憩「末原ちゃんはソフトボール部一筋やから、めちゃくちゃ部を愛してると思うねん」 憩「で、その愛する部の象徴とも言える愛宕さんは、生徒会の役員でもあるわけやん」 洋榎「うんうん」 憩「自分が末原ちゃんの立場としたら、なんかそれだけでも嫌じゃない?」 洋榎「む……」 憩「例えば、自分が本気で好きな人が自分のとこだけやなく、別の人らのところでも仲良さげ楽しげにしてるというか……」 洋榎「それは確かに気に食わんな。どっちかハッキリせえ! ってなる」 憩(うん、いやまあ、まさにその通りなんやけど……) 洋榎「つまり恭子は、ウチがソフトボール部と生徒会を掛け持っとるのが嫌なんか……?」 洋榎「でもウチは両方本気でやっとるし、疎かにしたことなんて無いって断言出来……!」 憩「うん、まさにその通り。だから愛宕さんが部と生徒会を両方やってることについては、末原ちゃんも認めてるし納得いってるねん」 憩(心の奥底ではこっち一本にして欲しいとか、そういう気持ちはあるやろうけど) 洋榎「じゃあなんで……?」 憩「今度はこれが部と生徒会じゃなくて、末原ちゃんと竹井さんに置き換えて考えてみ?」 洋榎「!」 憩(愛宕さんは恋愛ごとに鈍感なだけで、頭も良いし勘も鋭いから……) 洋榎「ひ、久に嫉妬した、ってこと……?」 憩「そういうこと」ニコ 憩「まあそれに加えて、もっとドロりとした感情もあるやろうなー」 洋榎「つまり、恭子はウチのこと……」 洋榎「……!!」 憩(やっと分かったか) 憩「まあ、そんな生徒会のボスでもあり恋敵でもある竹井さんと」 憩「ソフトボール部の部長で主将で、自分の好きな人でもある愛宕さんがキスなんてしてるとこ見た日には……ね?」 洋榎「……」 憩(愛宕さん可愛い顔しとるなぁ……相当動揺してるみたいやけど……) 憩「しかも愛宕さん、竹井さんに無理やりキスされたわけじゃないんやろ?」 憩「それってつまり竹井さんを受け入れたってことで、愛宕さんは軽い気持ちでやったことかもしれんけど……」 憩「生徒会とソフトボール部とか、末原ちゃんの気持ちとかもろもろ考えたら……相当まずいことしたと思うで?」 洋榎「……!!」 憩「まずはちゃんと謝って、自分がどう思ってるのかを話さんとな」 憩(しかし、竹井さんはホンマにトラブルメイカーやなぁ……何の目的でそんなことを……) 洋榎「……すまん、憩ちゃん。いや、ありがとう。頭思いっきりぶん殴られた気分やわ」 洋榎「恭子のとこ行ってくる」ダッ 憩「ちょ、まだ授業中……」 憩「行ってもうた……」 憩「思い立ったらすぐに行動で、愛宕さんらしいなー。安心したわ」 憩「これも青春、なんやろうなぁ……」 憩(……ウチまだ17やのに、なんでこんな年寄りみたいなこと……) 憩(後日談。愛宕さん3ーC乱入事件は後の伝説になりましたとさ) ――――――――― 憩「言うてる間に放課後かぁ」 憩(愛宕さんどうなったんやろ……) 憩(まあ、あの子も有名人やし、そのうち風の噂として耳に入ってきそうやな) コン… 憩(……ん? 今のは……ノック?) 憩「はーい、どうぞー」 尭深「失礼します……」ガチャ 憩「初めて……だよね? これぱぱっと書いちゃってくれる」ニコ 尭深「……」コク… 尭深「……」カキカキカキ 憩(これまた保健室には似合わないくらいに奥ゆかしい子が来たなぁ……) 憩(どういう用件だろう?) 尭深「どうぞ……」 憩「ありがとー」ニコ 憩(渋谷尭深さん。2ーB、茶道部……部長、か) 憩「茶道部の部長なんだね。二年生なのにすごいわぁ」 尭深「部員が少ないから、必然的に……」 憩「それでも何かの集団の長になるってことはすごいことやで。もっと誇ろう!」 尭深「……」 憩(顔赤いけど……シャイな性格なのかな?) 憩(保健室に来る子は黙ってれば勝手に喋りだすような子ばっかりだから、こういうこの相手は大変かも……) 憩(さて、用件はっと……その他……) 憩「えっと渋谷さん、今日はどういったご用件で保健室に?」 尭深「……猫」 憩「え?」 尭深「……付いて来て、欲しいです……」 憩「う、うん……?」 尭深「……」ギュ 憩「あっ、ちょ……し、渋谷さ……」 ――――――――― 憩(手を掴まれ連れ出されてしもた) 憩(見た目よりずっと積極的なんかなぁ……) 尭深「……」テクテクテク 憩「なぁ渋谷さん。一体どこに向かっとるの?」 尭深「……茶道部室」 憩「茶道部室……そういえば茶道部って部員何人くらいおるの?」 尭深「……私を入れて、5人くらい?」 憩「ぎ、疑問系で訊かれても困るかな……」 憩「そういえば、茶道部って普段なにしてるの?」 尭深「……お茶を淹れて、飲む」 憩「そっか……お茶飲むのかー……また用事は済んだらでいいから、私にも淹れてもらえるかな?」 尭深「……どうして?」 憩「うーん、どうして、か……渋谷さんが淹れたお茶を飲んでみたいから、かな?」 尭深「……」 尭深「……分かった。用事が終わったら、淹れる」 憩「ふふ、楽しみにしとくわ」 憩(相変わらず用事が何なのか分からないままやけど……ま、なんとかなるか) 憩(茶道部室に行けば他の子から事情を訊ける、はず……) ―――――――――― 尭深「着いた」 憩「ほえー。茶道部室ってこんな場所にあるんやね……」 友香「あ、尭深先輩帰って来た!」 美幸「やっと帰って来たよもー……」 尭深「二人ともただいま」 憩「えっと、お二人は……?」 尭深「茶道部の部員。この子が1年で」 友香「ども!」 尭深「この人が3年」 美幸「あ、よろしくお願いします……」 憩「あ、三年生いるんや……」 美幸「茶道部は代の移り変わりが早くて、この時期にはもー部長は変わるんです」 友香「まだ他にも部員はいるっすけど、今日は私ら三人以外休みです!」 尭深「……休みです」 憩「な、なるほど……」 憩(まあ、こういう部活は基本自由やからなぁ……) 憩「っと、で、用事って何かな? ウチ、渋谷さんに何も告げられずにここまで連れて来られてんやけど……」 友香「せ、先輩……」 美幸「尭深ちゃん、ちゃんと訳は話さないとー……」 尭深「……ちゃんと言った。猫って」 憩「猫? あ、そういえば……」 美幸「猫、だけじゃ普通分からないってもー……」 友香「えっと、説明させてもらうと、茶道部室の窓から見えるところに猫がいて、そいつが怪我してるんです……」 憩「猫が怪我……」 尭深「……足のところから血が出てて、動けないみたい。助けて欲しい」 憩「あー、なるほど。そういうことなんやなー」 美幸「説明不足でごめんなさい……」 友香「自分からも謝るんでー……」 尭深「……ごめんなさい」 憩「あはは、まあようあることやから気にせんとって」アハハ 憩(しかし、なるほどなー……猫、か……) 尭深「来て。案内する」 憩「おー、かなり本格的な和室やねー……」 友香「私らいつもここでお茶淹れたりしながらくっちゃべってます!」 美幸「茶道部ではお茶は立てる! 何度も言わせないでよもー……」 憩(なかなか雰囲気良さそうな部やな……全然どんな部か知らんかったけど……) 尭深「……あそこ」 憩「あー……本当だ。素人目で見ても酷そうだね……」 尭深「……助かる?」 憩「助ける、やで」ニッコリ 尭深「……!」 友香「カッコいい……」 美幸(保険の先生って、動物治せるのかな……?) 憩(さて、大口叩いたは良いものの、まったくどうすればいいんか分からへん……) 憩(保険の先生言っても、人と動物なんて処置の仕方絶対違うやろし……) 憩「……とりあえず、なんでも出来そうな人呼ぼか」 「「?」」 ――――――――― 戒能「ハロー、みなさんこんばんは」 憩「どうも、お忙しいところすみません」 美幸「か、戒能先生……」 友香「ど、どういうことでー……?」 尭深「荒川先生……?」 憩「いや、ごめんな渋谷さん。ちょっと専門外やわ。素人が下手なことするより、ある程度知ってそうな人のがええかな、と思って」アハハ 戒能「で、荒川先生。私は何をすればいいんでしょう? 猫の悲しげな鳴き声が聞こえますが……」 憩「いや、戒能先生、アフリカで獣医の助手してたらしいとかっていう噂聞いたから……」アハハ 友香「噂!?」 美幸「どういうことなのよもー……」 戒能「なるほど。あの猫は怪我をしているんですね。了解です。応急処置だけならなんとかしてみます。とりあえず、保健室からこれだけの道具を……」 憩「ふむふむ……」 友香「マジでー!?」 美幸「この人めちゃくちゃだよー……」 尭深「治りますか……?」 戒能「あの状態なら、早い段階で処置してちゃんとした獣医に見せればノープロブレムです」 尭深「……!」パァァ 憩(いやぁ、戒能先生は頼りになるなぁ……大抵のことは出来るって聞いたけど、まさか本当やとは……) ――――――――――― 憩(戒能先生の応急処置の後、猫は動物病院に連れて行かれました) 憩(怪我の具合は見かけだけで、戒能先生が大雑把な作業はやっていたので消毒とかしかすることはなかったそうです) 憩「……以上が猫ちゃんの経緯でした」 尭深「良かった……」ホッ 美幸「心配して損したよもー……」 友香「遅くまで学校に残ってる意味なかったですね」アハハ 憩「応急処置をした上に、動物病院にまで連れて行ってくれた戒能先生にあとで土下座せえなな」ニコ 尭深「……先生。本当に、ありがとうがとうございました」ペッコリン 美幸「ございましたー……」ペコ 友香「感謝です!」 憩「いえいえ。ウチ、なんもしてないし」 憩(割とホンマに) 尭深「……きっと先生を呼んでいなければ、私たちだけで無理に獣医に連れて行こうとして……」 尭深「猫の様態が酷くなっていました」 尭深「本当に、ありがとうございました」ペッコリン 憩「……自分の力じゃどうにもならんときに人のこと頼れるって結構すごいことなんやで?」 憩「ま、三人ともよく出来ました、ってことで」ニコ 尭深「先生……」 憩「さて、三人とももう帰り。日落ちとるわ」 美幸「本当だ……もーこんな時間……」 友香「ずっと猫の心配してましたからね」アハハ 憩「渋谷さん。今日は遅いから無理やけど、また遊びに行くからお茶お願いな?」 尭深「……はい」ニコ 荒川(……さて、ウチは残業やなー……こういう仕事と承知でやってますけども……) ―――――――――― 憩(昨日はホンマに忙しかったなぁ……) 憩(午前は怜に振り回され、午後は愛宕さん、立て続けに渋谷さんで……) 憩「それに関係あるかは知らんけど、今日は放課後まで特に何もなかったなー……」 憩(ウチが働かんでええのが一番幸せな状態なんやと思うけど……) コン コン 憩(そういう訳にもいかんよなぁ) 憩「はーい。いますよー」 咲「失礼します……」ガチャ 憩(1年生かな? 何にせよ初めてやなー……) 憩「どうもこんばんわ。早速やけど、この紙ぱぱっと書いちゃってくれるかな?」 咲「は、はい」 咲「……」カキカキカキ 憩(物静かな雰囲気の女の子やなー……いかにも文学少女って感じの……) 咲「あ、書けました」 憩「ありがとうね」ニッコリ 憩(……宮永咲。1ーB、文芸部) 憩(うーん。なんか、所々既視感のあるプロフィールやなぁ……) 咲「……」モジモジ 憩(しかし綺麗な字やなぁ……まあそれは置いといて、宮永……宮永……) 憩「あ」 咲「へっ?」 憩「もしかして、3年にお姉ちゃんおる? 宮永照っていう赤髪の」 咲「えっ……あ、は、はい。宮永照は私の姉です……」 憩「なるほどなぁ、通りで……」ジロジロ 咲「あ、あの……」 憩「いやぁ、ごめんな。しかし、お姉さんに似てるね」 咲「えっ……ほ、本当ですか?……」 憩「うん。顔立ちも面影あるし、髪型の特徴もそっくりやし、同じ文芸部やしな」ニコ 咲「そ、そうですか……えへへ……」 憩(この子もお姉ちゃん子なんやろうなぁ……そんなオーラが滲み出てるわ……) 憩(まあ、この学校の妹ちゃんはみんなお姉ちゃん大好きな子ばっかやけど……) 憩「で、今日の用事に相談って書いてあるけど……どんなお悩みで?」 咲「その……お姉ちゃんのことなんですけど……」 憩「宮永さんのこと?」 咲「じ、実は……私……!」 咲「お姉ちゃんのことが好きなんです!!」 憩「……」 憩「そ、そっか。えっと……それはどういう……?」 咲「……」カァァァ 憩(な、なんか。今までで一番ヤバげな雰囲気が……) 憩「う、うん、そうやな。ほな質問変えるわ」 憩「その好きは……その、ライク? ラブ?」 咲「……ライクです。たぶん」 憩「そっか……ライクか……」 憩(限りなく黒に近そうなグレーって感じやな……) 憩「まあ、お姉ちゃん離れでけへん子はいっぱいおるし、そこまでマイノリティでもないと思うで?」 咲「出来れば、お姉ちゃん離れはしたくないです……」ウルウル 憩(何か惹かれるモノがあるんやろうなぁ。松実玄さんにしろ、この子にしろ……) 憩「そっか……お姉ちゃん大好きなんやね」 咲「……はい」 憩「出来ればこの先も末永く今の姉妹関係でいたいと」 咲「……もうちょっと、距離が近くなっても大丈夫、です」モジモジ 憩「な、なるほど……咲ちゃんがお姉さんのこと大好きなんは分かったわ。それを前提にどういったお悩みで?」 咲「実は……最近、お姉ちゃんの周りにたくさん女の人が増えてきていて……」 憩「つまり、お姉さんがどこぞの馬の骨かも分からん誰かに取られるのが怖い、ってことかな」 咲「! ……すごいです先生、その通りです……」 憩「まあ、この会話の流れやったら大体分かるわ」アハハ 憩(ただ単に大好きなお姉ちゃんが取られるのが怖い、ってだけやったらええんや けども) 憩(この子の場合、何かそれ以外の、ただならぬ理由がありそうなオーラが……) 咲「先生、私どうしたらいいんでしょう……?」ウルウル 咲「お姉ちゃんがいなくなったら、私……!」 憩「うーん、正直に言うと、そない心配せんでも大丈夫やと思うで? あの宮永さんが誰かとお付き合いしてる姿なんて想像でけへんし」 憩「そもそも誰かと付き合ったからと言って咲ちゃんを蔑ろにするとも思えんし」 咲「……蔑ろにされなくても、お姉ちゃんが誰かと付き合ったりキスしたりするなんて……嫌です」 憩「神聖なお姉ちゃんに気軽に触れられたくない、ってこと?」 咲「はい……」 憩(ちょっぴり病的な何かを感じるわぁ……)アハハ 咲「昔からの馴染みの人とか、私がよく知ってる人とかならまだいいんですけど……」 憩「ウチが知る限りじゃ、宮永さんの昔からの馴染みって弘世さんくらいかなぁ」 咲「菫さんは、はい。大丈夫です。お姉ちゃんとは幼稚園児のときからのお友達なんで」 憩「ほえー。あの二人そんな長かったんや」 咲「まあ、だからと言って私とかと特別仲が良いってわけでもないんですけど」アハハ 憩「他に宮永さんと付き合い長い人っておるの?」 咲「私と菫さんくらいに長いのは、この学校の1年生で私と同じクラス大星淡ちゃんですね」 憩「あのダンス部の元気な子?」 咲「はい。知ってるんですね」アハハ 咲「幼馴染みで家も隣で」 咲「昔からずーっと一緒に三人で遊んでたように思えます」 憩「そっかぁ。大星さんと宮永さんらがそんな関係やとは……」 咲「この高校に入ってから、お姉ちゃんにも同年代の仲の良い友達が増えてることを知って……」 咲「良い事だとは思うんですけど……やっぱり、私たちが知らないお姉ちゃんがいることは……すごく寂しいです」 憩「なるほどなぁ」 憩(なんか咲ちゃんの気持ちが分かってきたように思えるなぁ……) 咲「あ、そうだ。聞いてください先生、この前、お姉ちゃん知らない女の人にキスしてたんです……!」 憩(松実さんか……)アハハ 咲「私でもキスとかされたこと無いのに……酷いと思いませんか!?」 咲「あんなにも簡単に好きとか言って、キスして……羨ましい……」ブツブツ 憩(なんか羨ましい聞こえたような気が) 憩「そやなぁ……もしかしたらキスされてたその人、宮永さんにとってすごく付き合いが長くて」 咲「あり得ないです。お姉ちゃんにあんな知り合いいませんでした。断言できます」 憩(なんで断言出来るんでしょー……) 憩「えっと、それじゃあ、宮永さんが一目惚れしちゃった」 咲「そんなことあり得ません!!」 咲「……たぶん」 憩「はは、そこは自信ないんや」 咲「お姉ちゃんの気持ちはお姉ちゃんにしか分からないから……」 憩(所々理性的なのが救いやなー) 咲「お姉ちゃんがその人に一目惚れって、あり得ますかね……?」 咲「2年生の松実玄さん、って人らしいんですけど……」 憩(ある程度のことは調べてそうな雰囲気……)アハハ 憩「うーん、あり得へん話ではないんちゃうかな? 宮永さんも人間やし、松実玄さん可愛いし」 咲「そ、そんな……」 咲「……胸、ですか?」 憩「……え?」 咲「私が胸小さいからお姉ちゃんは……」ジワァ 憩「なんでそうなるの!?」 咲「淡ちゃんも小さいです……いや、私に比べればアレですけど、松実玄さんに比べれば……」 咲「それに引き換え私は……」 憩「さ、咲ちゃん落ち着いて。胸の大きさは関係ないと思うから……」 咲「じゃあどうして……?」 憩(まあ、そう言われるとこれと言った答えも浮かばへんのよねぇ) 憩「うーん、考えてもしゃあないし、お姉さんに直接訊いてみたら?」 憩「なんかきっと重大な事情があるんやって」 咲「キスしないと死んじゃう病気とか……?」 憩「いや、そこまで重大でもアホらしくも無いと思うけど……」 咲「でも、お姉ちゃんそういうこと訊くのは……」 憩「ちょっと勇気ない感じ?」 咲「はい……」 憩(宮永さんに関してかなりアグレッシブに動いてそうやのに) 憩(なんで直接ってなったら臆病になるんや……) 憩「……よし。ほんならウチが手伝ったるわ」ニッコリ 咲「えっ……? でもどうやって……」 憩「まあまあ。ちょっと待っといて」 憩「……」 キーンコーンカーンコーン 憩『3年A組宮永さん。宮永照さん。校内にいましたら、至急保健室まで来てください』 憩『繰り返します。3年A組宮永さん……』 ――――――――― 憩「さ、これであとは来るの待つだけやな」ニコ 憩(松実さんの相談に対してもケリ付けなアカンかったし、ちょうどよかったわ) 咲「お、お姉ちゃんがここに……!」アワワ 憩(急にそわそわし出すあたり咲ちゃんも分かりやすいなぁ……) 憩「ま、この際やし、思ってること全部ぶつけたらええで」 憩「もっと構えとか、あんまし知らん子とイチャイチャするなとか」 咲「そう、ですよね……ちゃんと気持ち伝えないと、ダメですよね……」 憩「うんうん♪」 憩(宮永さん、早く来てくれたらええけど……) ―――――――――― 咲「……来ない、ですね」 憩「う、うん……おかしいなぁ、帰ったんやろか」 咲「今日は文芸部あるので、学校にいるとは思うんですが……麻雀部の方に行ってるかもですけど……」 憩「……もしかして、迷ってるとか?」 咲「えっ」 憩「いや、あの子保健室に来るときいつも誰か側におったから……」 菫「失礼します」ガラ 照「失礼します……」 憩「あ、来た」 照「うぅぅぅ……」 憩(弘世さんに首根っこ掴まれとる……) 菫「申し訳ないです先生。遅れました」 憩「いや、全然大丈夫やで?」 菫「コイツ、呼び出された瞬間帰ろうとして」 憩「あらら」 菫「行けと言っても逃げそうな雰囲気だったので……無理やり連れてきました」 照「うぅぅぅ……」 咲「お、お姉ちゃん……」 憩「なるほどなー。ってことは、呼び出されることに対して心あたりがあるわけか」 照「こ、心あたりなんて無いです。私なにもしてないです」 菫「おまえなぁ……」 憩「まあ訊けば分かるでしょ。色々知ってそうな弘世さんもおるし」 憩「じんも……じゃなくて、質問にはちょうどええわ」ニコ 照「」 菫「しっかりと報いを受けろ。あんな連中集めてあんなことしておいて、何も音沙汰が無いわけがないだろ……」 照「うぅぅ……賢者はいつも愚者の犠牲になる……」 菫「殴るぞお前」 憩「まあ、質問するのは私やなくて咲ちゃんなんやけどね」 照「咲……?」 咲「うぅぅ……」モジモジ 憩「ウチらは気にならんように遠く行っとくから、お二人だけでお話して」 憩「さ、弘世さん。こっちこっち」 菫「は、はい……」 照(菫と先生がいなくなった………) 照(これは……チャンス……)ソローリ 咲「あ、あの……」 照「!」ビクッ 照「な、なに……?」 咲「お姉ちゃん一体何をして……?」 照「い、いや、ちょっと花を摘みに……」 菫「アイツ……」 憩「なんかもう見てて気持ち良くなってくるな」アハハ 咲「あの、お姉ちゃん。話があるんだけど……いいかな?」 照「は、はい……」 咲「と、とりあえず座ろうよ。ね?」 照「いや、花を……」アセアセ 咲「お姉ちゃん……?」 照「あ、後で行きます」 咲「……」 照「……」 咲「なんか、こうやって向かい合って話すって珍しいね」アハハ 照「そうだね……なんか悪い事したみたいな気分……」 菫(いやいやいや) 咲「その、ね。今日お姉ちゃんをここに呼び出してもらったのは、私なんだ」 照「咲が……?」 咲「色々と訊きたいことがあって……」 照「それは家では話せないことなの?」 咲「う、うん。淡ちゃんとかもよくいるし、ちょっと話しにくいと言えば話しにくいかも」 照「そっか……」 咲「えっとね……お姉ちゃんは、その、好きな人とか……いる?」 照「す、好きな人……?」 咲「うん……」 照「えっと、それはどういう意味の好き?」 咲「……キスするとかの好き」 照(キスするとかの好き……) 照「……うん。そういう意味なら、好きな人はいるよ」 咲「えっ……!?」 憩「そ、そうなんや……なんか意外やわ……」 菫「いや、アイツのことです。また何か意味をはき違えてそうな……」 咲「そ、それって……私の知ってる人?」 照「咲が知ってる人もいるよ?」 咲(えっ……どど、どういうこと!?) 咲「お、お姉ちゃん? 好きな人だよ?」 照「うん、好きな人」 照「咲のことも大好きだよ」ニコ 咲「!?」ドッキーン 菫「またあんなこと言って……」 憩「松実玄ちゃんが勘違いするのも分かる気がするわ……いや勘違いかはまだ分からんけども…‥」 菫(何の悪気もなく純粋な気持ちで言ってるんだから厄介なんだアイツは……) 咲(お姉ちゃん、私のこと大好きって……) 咲「あぅ……ぁ……」カァァ 照「どうしたの咲? 顔が赤い」スッ 咲「ふぁ!?」 咲(お姉ちゃんの手……ほっぺに……!) 照「熱でもある? 先生呼ぼうか?」 咲「だ、だだ、だいじょぶ……」 照(また赤くなってる……) 憩「なんか宮永さんってすごいんやね……」 菫「アイツが人見知りのおかげで被害は最小限で済んでますがね……」 菫(私も昔、本気で……) 咲「あ、あの……お姉ちゃん……」 照「なに?」 咲「お姉ちゃんは……私のこと、大好きなんだよね……?」 照「うん」 咲「それなら、その……」 咲「キス、して欲しいです……」ウルウル 菫(完全にネジを飛ばされてるな……) 憩(あっちゃー……これはまずい気が……) 照「うん、いいよ」ニコ 咲「……!」 咲(私、遂に……お姉ちゃんと……) 照(キスくらい言ってくれればいつでもしてあげるのに) 照「それじゃ、するね」スッ 咲「ま、待って! ここ、心の準備が……!」 照「ふふ、咲は可愛いね」チュッ 咲「ぁ……」 咲(おでこ……)プシュー 照「咲?」 憩「はいストップストップー……」 菫「尋問されて責められるはずがどうしてこうなるんだ……」 照「せ、先生に菫……いたんだ……」 憩「松実玄さんがあんな風になった理由がよう分かりましたわ……」 菫「自制出来ない分、竹井や園城寺よりタチが悪いぞお前……」 照「ふ、二人とも一体何を……」 咲「ふにゃぁ……」 憩(咲ちゃんの相談何一つ解決出来てないと思うけど、本人幸せそうやからこれでいいんかな……ってよくないか) 憩「宮永さん!!」 照「は、はい!」 憩「さっき弘世さんから訊いたで……? 宮永さんずいぶん面白い事やってたみたいやなぁ……」ゴゴゴゴ 照「ひっ!?」 憩「恋する乙女の純情な心を弄ぶような行為は教師として見過ごせません」 憩「反省文、400時詰め原稿用紙20枚分と明日から1週間校内清掃をすること」 照「そ、そんな……何も悪い事してないのに……」 菫「悪い事してる自覚がないのが一番悪いんだよ……」ハァ 憩「分かりましたか?」ニコ 照「あ、あれは高尚な研究であって……」 憩「分かりましたか?」 照「分かりました……」 憩「それとちゃんと松実さんに事情説明して謝る! 他の子も連れて来なさい!」 照「はい……」シュン 菫(あぁ、なんという常識人……)ジーン ――――――――――― 菫(その後、続いて呼び出しを食らった竹井と園城寺も仲良くお説教を食らった) 怜「委員長がチクるから……」セイザ 久「私は反省してたつもりなんだけどなー……」セイザ 照「賢者はいつの時代も愚者の犠牲に……」セイザ 菫(その後、各々謝罪に出向いたりしたのだが……それはまた別の話) ――――――――――― 憩「はぁ……宮永さん、気軽に人に好きって言ったりキスしたらアカンで?」 照「そんなことしてな……」 憩「してなかったら咲ちゃんはこんな風にはなりません」 咲「……ふふっ」ポケー 憩「……そういうことは本当に好きな人が出来たとき、その子だけにしてあげ」 照「私はみんなが本当に好きです」キリッ 憩(いっぺん襲われるかなんかせな分からなさそうやなこの子……)ハァ 憩「まあええわ。いつか身を以て学ぶときが来るから……」 憩「宮永さん、咲ちゃんと一緒にもう帰り。これからはアホなことしたアカンで?」 照「はい。……咲、咲」ペチペチ 咲「ふぇ……? あ、お姉ちゃん……」ポケー 照「帰ろうか」ニコ 咲「うん……」ニヘラ 憩(これで解決……なんかな? いや、ウチではこれ以上何も出来そうにないし、被害出るとしても宮永さんやから別にええか……) 憩(もうこんな時間……明日も明日で大変そうやなー) 憩「ま、楽しいからええけどな♪」 続き
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・1回目 ―ガラッ ドアを開け、保健室の中に入る。 羽「よ、お疲れー!」 主「はあ…」 保健室の中で笑顔で俺を迎える羽生治。 主「ほら、荷物。」 羽「お、サンキュー!」 俺は教室から持ってきて羽生治の鞄を軽く投げる。 それを上手い具合に羽生治はキャッチする。 主「まったく…5、6時間目いないからどうしたのかと思えば…まあどうせサボリだろうとは思ってたけどさ。」 羽「はは、ご名答。」 そう、俺はついさっきこの5、6時間目サボっていた羽生治から、いきなり『保健室まで荷物持ってきてくれ』とメールで呼び出されたわけだ。 羽「いやー、保健室、先生不在なことも多いし空調きいてるし寝るのには最適だわ。」 主「また夜更かしでもしてたのか?」 羽「そんなとこだ。」 主「お前らしいな…まあサボりもほどほどにしとけよ?」 羽「まあまあお前まで先生みたいなこと言うなって!」 主「いや、先生ならほどほど以前に怒るだろ。」 羽「はは、それもそうだな。」 羽生治は悪びれる様子もなく笑顔で答える。 主「じゃあ俺はそろそろ帰るから。」 羽「おう!またよろしくな!」 主「またっておい!」 羽「冗談だ、冗談!…多分。そんじゃまたなー。」 主「はあ…まったくお前って奴は…。」 そうして俺は保健室を後にした。 ・2回目 主「はあ…」 俺は2人分の荷物を持って保健室のドアを開く。 ―ガラッ 羽「お、待ってたぜー」 主「お前、この前『またよろしく』ってのは冗談だって言ってたくせに…」 羽「その後『多分』って付け加えただろ?」 主「はあ…お前っていい性格してるよな…」 俺は持ってきた荷物を渡す。 羽「サンキュ。まあお前も飲んでけよ。」 主「へ?」 そう言いながら差し出された羽生治の手にはマグカップに注がれたコーヒーがあった。 さっきからコーヒーのいい匂いがすると思ったらこれか…。 主「ありがと…って、これどうした!?」 羽「ん?あったから炒れた。」 羽生治の指差す方向を見れば、確かにインスタントだがコーヒー一式が揃っている。 ご丁寧にポットまで備え付けられている。 主「あったからって…先生には怒られないか?」 羽「まあちゃんと洗って元に戻しとけばバレんだろ。」 主「…確かに。」 羽「だろ?」 主「ははは、お前には敵わないな。」 そう談笑しつつコーヒーに口をつける。 コーヒー独特の味が口の中に広がる。 主「なんか得した気分だな。」 羽「まあ実際ただでコーヒー飲めてんだから得してるだろ。」 主「はは、それもそうだな。」 それからしばらくの間、保健室の中でくつろいだ。
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872 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/07(月) 14 49 40 ID f+Dh4eZH 871 彼らを待ち受けているのは絵本園樹かフィアグールかドクターメフィストか、 はたまた病院坂黒猫か魔女のカヴンかS黄尾探偵団なのか。 874 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/07(月) 16 59 44 ID ZOXE1mmv 871 唯一まともな青い果実(本名・蜂谷)がいたとしてもどうしようもないな 874 青い果実「失礼ねー、こちとられっきとした保健の先生よ?」 田村「ツッコミを入れたいのに入れられない自分にツッコミを入れたい次第であります軍曹」 青い果実「うみゅ、言葉の意味はよくわかんないけどとにかくすごい説得力よ田村二等兵」 田村(何がうみゅなんだ。歳を考えろ歳を……いや待てよ? こいつはウチのおかん(43)とダブるけど二十代に見えなくも無いわけで……) 青い果実「たみゅらきゅーん? 急に黙り込んでにゃ~に考えてるのかにゃ~?」 田村「やかましい! 考えてみたら二十代だとしてもその言葉遣いは充分イタイじゃないか!」 ぐは……ぁ……、と苦しげな吐息を漏らして右半身から崩れ落ちる青い果実。実は三十路を迎えていたのか? 田村「で、偉そうに胸を張ったなら解決法はあるんだろうな? あの鉄卸納戸良子(どこまでが名字でどこからが名前なんだ?)とか言う奴が作るまで待つとかいうのはナシだぞ?」 青い果実「ふぉっふぉっふぉっ、舐めてもらっちゃ~あ困るわね。そんなベタなオチつけないわ。ちゃんとこっちから手を施すのよ」 田村「ほう?」 青い果実「というわけで田村くん。上条くん呼んできてくんない?」 田村「却下だ」 青い果実「えー、なんで?」 田村「それこそ(このスレとしては)ベタなオチだろうが! ていうかお前は何もやってないし! もっと医学的な方法はないのか!?」 青い果実「ふ……そうまで言われちゃあ仕方ないわね。でも田村くん、少しくらいは手伝ってもらうわよ?」 田村「ほほう? よし、どんとこい」 青い果実「ルイズちゃん爆発させてきて! その後リウイくんのツテでジェニ最高司祭さんに蘇生してもらうから!」 田村「馬鹿者オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」 876 :イラストに騙された名無しさん :2006/08/07(月) 20 56 50 ID ZOXE1mmv 875 いや、上条呼んでも無理だろ。あれは科学の産物だから。 しかしなんていうか青い果実自重しろw CAST ・わたしたちの田村くん 青い果実 田村 ・魔法戦士リウイ リウイ ジェニ
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mizu0205|保健室 @bg file="gra.jpg" time=700 [cm] @bgm file="aruhiA.ogg" @texton 一日くらい乗り切れるだろうと思っていた。朝の時点では少々怠いといったレベルだったのだ。[lr] だが、症状はあっという間に進んでしまったらしい。白と黒の斑模様、サッカーボールを見ていると吐き気がする。[r] 元よりふらつく足取りに加え、火照った頭が上手く働かないのだ。[lr] 繋ぎのパスが、足元をすり抜ける。[lr] ;;毒男(心配げ) 「どうした?」[lr] 「いや、なんでもない。冬でも運動すると暑いな、とか思ってただけだ」[lr] 話題を切り替えつつ、それとなく袖口で顎まで伝った脂汗を拭った。[pcm] 「おい、だいじょうぶか? 顔、真っ青だぞ」[lr] 誤魔化せなかった。長年の付き合いのせいか、毒男は見抜いていた。[lr] 「悪いことは言わないから、保健室行って来いって。先生には俺が話しておくからさ」[lr] 「……頼んだ」[lr] あまり事々しくしたくはないが、背に腹は代えられない。素直に忠告を聞き入れることにした。[pcm] @fadeoutbgm time=1000 @bg2 file="hokennsitu.jpg" rule="縦ブラインド(左から右へ)" @bgm file="theH.ogg" ;;すぐ切り替えず一度黒背景をフェードで経由した方が良いかも。 しばらく様子を見ましょう。保健室の先生はそう言って冷却シートを額に貼りつけると、さっさとどこかへ行ってしまった。[r] 職務怠慢にもほどがあるが、今は文句を言えるほど頭が回らない。[lr] 「うー、じぬー」[lr] 熱で前言語野辺りがイカれたのかもしれない。俺は内側から湧き起こる熱に獣みたいな声で呻くだけだった。ついでにやたらめったら寝返りを打つが、だんだんと眩暈がしてきた。[lr] ――これは本格的にヤバいかもな。[lr] 薬は効果を示さない上、人を呼びに行くこともできない。そして保健室に用があるヤツといえば、病人か怪我人。[r] 万が一、来てくれたところでちょっと看病してくれなどとは口が裂けても頼めない。[pcm] @playse storage="d05.ogg" @ws 「遅すぎますよ、先せ……?」[lr] @playse storage="gun2.ogg" 「みのるだいじょうぶっ!?」[lr] [mizu f="驚き" pose=3 pos=c b=5] ばんっと扉をスライドさせて飛びこんできたのは、小柄なツインテール。[lr] 「みずき? お前、怪我でもしたのか?」[lr] @ld pos=c name="mizu" wear=u pose=3 b=5 e=3a m=10 「人の心配より自分の心配するっ!」[lr] 起き上がろうとした俺を、みずきが胸を押して突き倒した。[lr] [mizu f="真顔" pose=3 pos=c] 「おっけーおっけー、このあたしが来たからには、全部任せときなさい。風邪なんだっけ? まずはアレから、と」[lr] 手慣れた所作で救急箱を漁ると、みずきは体温計を取り出した。[pcm] [mizu f="笑顔" pose=2 pos=c c=1] 「脱ぐっ!」[lr] にっこり微笑みながらも超弩級ストレート。もう少し女の子らしくというか、貞淑な言い方はなかったのだろうか。[lr] 「脱ぎ脱ぎしましょーねー」[lr] 「わ、こら、自分で脱ぐからっ!」[lr] なけなしの力で抵抗する。フリをして、俺はみずきが脱がしやすいように身をよじった。[lr] みずきは物真似鼻歌を歌いながら二の腕に手を添えて体温計を脇に挟みこませると、[lr] [mizu f="真顔" pose=2 pos=c] 「じゃ、このままね」[lr] 再び救急箱を漁り始めた。[pcm] 「みのるのとこの風邪薬って、確か成分の半分が激しさなヤツだよね」[lr] 「ああ、それだ」[lr] 奇抜なCMで話題になった強烈な総合感冒薬だ。とりあえず飲んでおけば大抵の病気に効く。[r] キャッチフレーズそのままの強烈な効き目だが、凄く眠くなるのがネックだ。あまり服用したくないが、この際仕方あるまい。[lr] 「じゃ、これで。大人は一回三カプセル、と」[lr] ぱちぱちとカプセルを弾き出すと、[lr] 「お水汲んでくるねー」[pcm] @cl @fadeoutbgm time=5000 俺に手を振るとみずきは廊下へ飛び出していった。扉が閉まる音に続き、足音が遠ざかってゆく。[lr] 後には静寂だけが残された。振り返していた手が対象を失って落ちる。その、ぱたり、というかすかな音さえもが聞こえた。[lr] やがて火照った息づかいを聞いているうちに、ふと頬に浮かんでいた笑みに気づいた。[lr] 幸せ、なのだろう。間違いなく。病気のときに心配してくれる人は大勢いる。[r] けれど自分の時間を投げ打ってまで看病してくれる、そんな人は数少ない。いや、いない人もいるだろう。それを考えれば、俺は幸せだ。[lr] これからも支えてやろう。素直にそう思った。[pcm] ――支えられてるのは、俺の方かもしれないけど。[lr] 他ならぬ自身のモノローグに水を差されて苦笑する一方、首をかしげずにはいられなかった。みずきはどうやって俺の風邪を知ったのだろうか。 [pcm] @bg file="black.jpg" time=1000 [jump storage="main.ks" target="*night" cond="sf.releaseMode==1"] ;[jump storage="cmmn.ks" target="*0202n"] [jump storage="scenemenu.ks"] [s]
https://w.atwiki.jp/sunday-landg/pages/98.html
904 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 02 56 21.92 ID UF5i2dpIO突然ごめんあさって卒業のjcだけど、保健室の一番奥のベッドでヤられたい両手は拘束、目隠しありで、窓とか開けっ放し「そんな声出してたら外に聞こえちゃうよ?」とか言われたいあと、ノーブラにティーシャツ、ノーパンにミニスカで外を歩かされたいww 関連レス 907 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/16(月) 03 00 33.64 ID 6nQj45AM0 904春休みとかがいいな保健室もいいけど校庭の隅の木陰とかで青姦したいニーソ履いてくれ 909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/03/16(月) 03 03 51.16 ID 1JOmzRj80 904それいいなぁ相手が先生とかだとなおよし 910 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/03/16(月) 03 06 43.95 ID UF5i2dpIO 907青姦もいいなぁ個人的に、声を我慢するという状況が好きw 909ありがとうw先生なら白衣がいいなぁあと命令とかされたい 参考
https://w.atwiki.jp/byoukoimemo/pages/28.html
保健室 保健室と言いながら… 途中の道で落ちてる増毛先生発見。 とりあえず保健室へ運ぼう!…的なイベント。 選択次第で息子登場。具体的には保険室の方。 ちなみにクラスが5-Bだと保健室には来ない。 本当はもう少し分岐させたいけどネタがないので保留。 案1→保健室に行こうとして血かぶったセリカ先生から逃げてきたフアン先生と曲がり角でぶつかる
https://w.atwiki.jp/mangaka/pages/6707.html
名探偵保健室のオバさんをお気に入りに追加 名探偵保健室のオバさんのリンク #blogsearch2 Amazon.co.jp ウィジェット 名探偵保健室のオバさんのキャッシュ 使い方 サイト名 URL 名探偵保健室のオバさんの報道 三宅健、松雪泰子との甘酸っぱい思い出「『膝枕したの覚えてる?』って…」 - マイナビニュース 名探偵保健室のオバさんとは 名探偵保健室のオバさんの46%は保存料で出来ています。名探偵保健室のオバさんの37%は大人の都合で出来ています。名探偵保健室のオバさんの7%は宇宙の意思で出来ています。名探偵保健室のオバさんの5%は黒インクで出来ています。名探偵保健室のオバさんの3%はカルシウムで出来ています。名探偵保健室のオバさんの1%は覚悟で出来ています。名探偵保健室のオバさんの1%は回路で出来ています。 名探偵保健室のオバさん@ウィキペディア 名探偵保健室のオバさん 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ 名探偵保健室のオバさん このページについて このページは名探偵保健室のオバさんのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される名探偵保健室のオバさんに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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名探偵保健室のオバさんをお気に入りに追加 情報1課 <名探偵保健室のオバさん> #bf 外部リンク課 <名探偵保健室のオバさん> ウィキペディア(Wikipedia) - 名探偵保健室のオバさん Amazon.co.jp ウィジェット 保存課 <名探偵保健室のオバさん> 使い方 サイト名 URL 情報2課 <名探偵保健室のオバさん> #blogsearch2 成分解析課 <名探偵保健室のオバさん> 名探偵保健室のオバさんの46%は保存料で出来ています。名探偵保健室のオバさんの37%は大人の都合で出来ています。名探偵保健室のオバさんの7%は宇宙の意思で出来ています。名探偵保健室のオバさんの5%は黒インクで出来ています。名探偵保健室のオバさんの3%はカルシウムで出来ています。名探偵保健室のオバさんの1%は覚悟で出来ています。名探偵保健室のオバさんの1%は回路で出来ています。 報道課 <名探偵保健室のオバさん> 三宅健、松雪泰子との甘酸っぱい思い出「『膝枕したの覚えてる?』って…」 - マイナビニュース 情報3課 <名探偵保健室のオバさん> #technorati マンガとは マンガの33%は厳しさで出来ています。マンガの30%はカルシウムで出来ています。マンガの25%は元気玉で出来ています。マンガの9%は毒物で出来ています。マンガの1%は月の光で出来ています。マンガの1%は毒電波で出来ています。マンガの1%は魂の炎で出来ています。 28589.jpg?_ex=300x300 s=2 r=1 ヨスガノソラ 春日野 穹 -すくみず 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ 名探偵保健室のオバさん このサイトについて 当サイトは漫画のタイトル毎にインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ページをブックマークしておけば、ほぼ毎日その漫画のタイトルに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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シリーズ概要 シリーズ作品 【騒がしい保健室の事件記録 『真贋考察』 前編】 【騒がしい保健室の事件記録 『真贋考察』 後編】 【騒がしい保健室の事件記録2 『質量考察』前編】 【騒がしい保健室の事件記録2 『質量考察』後編】 タグ 保健室 です 主な登場人物 作者コメント 戻る //**↓このページのタグにはシリーズページと入れてください**//