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50 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 17 07.36 ID TA/FKC86O さて… 森アライさんの子供達を使って狩りの訓練を行い、肉を食った余所アライさん一家。 一家は巣である穴のあいた木の根元にいた。 木の穴の真下には、アライちゃん達が排泄した大便や糞尿、食った動物の骨などのゴミが山のように積み上がって悪臭を放っている。 鳥の巣の下よりずっと臭くて不潔である。 アライちゃん達が木から降りる時は、基本的に穴から真っ直ぐ下に降りたりはせず、横移動しながらキレイな地面に着地するようだ。 間違って穴から転落し、溜め糞に頭から突っ込むなんてことも稀にあるようだ。 余所アライさん「ふははー、チビ達!狩りの訓練はバッチリなのだ!あとは木登りが上手にできるようになれば、独り立ちできるのだ!」 余所アライちゃん1~5「「「なのりゃー」」」ヨジヨジ 余所アライちゃん達は、木登りの練習をしている。 余所アライちゃん1~4「「「わっちぇ!!わっちぇ!!」」」ヨジヨジ 余所アライちゃん5「わっちぇ…ぴぃ!?」ズルッ 木登りの最中に、余所アライちゃん5が手を滑らせた。 余所アライちゃん5「ぴいいぃいい!」ヒューン https //i.imgur.com/4TEHfZp.png 余所アライちゃん5「ぴぎっ!」ボテッ 余所アライちゃん5は、柔らかい草の上に落ちた。 余所アライちゃん5「びえええーん!おがーしゃああーんっ!いぢゃいのりゃあああーーーっ!」ビエエエエン 余所アライさん「しっかり練習するのだ!きちっと受け身も取るのだ!」フフン 51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 24 01.79 ID TA/FKC86O 余所アライさん「よし、練習はもうバッチリなのだ!みんな、お昼寝するのだ!」 余所アライちゃん1「おひゆねしゅゆのりゃー!」ヨジヨジ スポッ 余所アライちゃん2~5「「おやしゅみなのりゃあ~」」ヨジヨジスポッ 余所アライちゃん達は、木の穴に潜った。 余所アライさん「アライさんのチビ達…立派に育ったのだ。こんだけたくましければ、きっと冬も越せるのだ」ウンウン 余所アライさん「アライさんも寝るのだ」ヨジヨジヨジヨジ 余所アライさんは、木を登り、木の枝の上で眠った。 https //i.imgur.com/xVsAB4e.png 余所アライさん「のだぁ…のだぁ…」zzz しばらく眠っていると… 余所アライさん「んん!?」ビクゥ 突如、余所アライさんが目を覚ました。 どうしたのだろうか? 余所アライさん「…!」キョロキョロ 余所アライさんが、あたりを見回している。 すると… 蛇「シャー…」シュルシュル …アライちゃん達がいる木の穴に向かって、蛇が這い登っているのが見えた。 53 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 31 06.70 ID TA/FKC86O 余所アライさん「…」zzz 余所アライさんは、半目を開けて寝た振りをしている。 蛇「シャー…」シュルシュル 蛇が巣穴に入ろうとしたとき… 余所アライさん「今なのだ!たあー!」ドガァ 蛇「シャギャア!?」ボギィ 余所アライさんが、跳びながら蛇にキック放った。 蛇「ギシャア」ドサッ 地面に落ちる蛇。 余所アライさん「たあああ!」ヒューン ドカァ 蛇「ブギュ!」グシャア 蛇の首めがけて着地した余所アライさんの踵が、蛇の脛椎を破壊した。 蛇「」ビグビグジタバタ… 余所アライさん「お肉なのだ!後で食べるのだ!」ヨジヨジ 余所アライさんは、眠っている間にも、木からの振動を感じ取っている。 風のざわめき程度ならば起きたりはしないが、 『何かが這い登るような振動』に対しては、無意識に強く反応して目を覚ますようだ。 余所アライさん「チビ達は食べ物じゃないのだ、まったく…。ふわぁ…」 余所アライさんは、蛇が他に近付いていないことを確認し… https //i.imgur.com/xVsAB4e.png …再び昼寝した。 54 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 51 08.30 ID TA/FKC86O なんとたくましい野性であろうか。 もうすぐ冬がやってきそうだというのに、成長期の子供5匹を余裕綽々と育て… 寝ている間でも、枝に伝わった振動を感じ取り、外敵を排除する。 アライさんは全ての個体がこんな芸当ができるわけではない。 余所アライさんもまた、先天的に高い知能を持って産まれ、人里で自ら生きる知恵を学習し… そうしてインターンシップという戦場から帰還した… いわば、アライさんの中でも特別に優秀なエリートなのである。 余所アライさん「くかー…むにゃ…。ふふ、チビ…。いいこなのだあ…」zzz 余所アライさんは、木の枝の上で眠りながら、何やら寝言を言っている。 55 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 15 52 17.34 ID TA/FKC86O https //i.imgur.com/uZuM2Gl.png …アライさんは、木から落下した。 57 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 06 41.42 ID TA/FKC86O 余所アライさん「ごびゃあ!」ドシャア 地面に落ちた余所アライさんは身体中にいくつもの穴が空き、真っ赤な動脈血をどくどくと流している。 余所アライさん「ぎ…び…ぎゃああああああ!い…だいの…だああああっ…!げぼおぉっ!」ブシュウウゥドクドク …一体どうしたのであろうか? 熟練猟師「こんなとこに、もう一匹いおったな」シュウウゥウ 猟犬1 2「「ハッハッハッ…」」ザッザッ 何が起こったかなど一目瞭然。 ブラックハウンドの犬種の猟犬が、匂いをたどってこの巣を探り当て… 熟練猟師が、ショットガンで余所アライさんを撃ったのである。 余所アライさん「いだい…いだい…のだああ…!ぎびいぃ…!だず…げ…で!」ブシュウウゥ 余所アライさんは、木からの振動を最大限に軽快していた。 だが、銃などの飛び道具は全く警戒していなかった。 余所アライさん「おま…えが…やった…のがぁ…!なんなのだ…それぇ…!があぁっ…!いだい…の…だぁあっ…!」ドクドク それはそうだろう。 余所アライさんの母親は銃で撃たれたことなどないし、 余所アライさんもまた銃など見たことはない。 よって、余所アライさんは銃を知らないのである。 58 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 15 14.22 ID TA/FKC86O 『愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ』という言葉がある。 余所アライさんの知識など、せいぜい自らの経験と、母親からの言伝のみで蓄積されたものにすぎない。 文字のないアライさんには、祖先から代々伝わる知識の蓄積… いわば『歴史』など存在しない。 もしかしたら、全国のどこかのアライさんには、銃を見ても生き延びた個体がいたかもしれない。 その個体は、自分の子供に銃に気を付けるように教えるかもしれない。 だが、そこまでだ。 知識がそれ以上まわりに伝わるのは、せいぜいご近所さん程度。 基本的にあまり集団生活が得意でないアライさんに、知識の蓄積と共有などほぼ無縁である。 いかに個体としての才能が優れていようとも… 個体が自らの経験から学べる知見など、たかが知れたものでしかない。 59 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 20 58.46 ID TA/FKC86O 熟練猟師「クソ害獣が!農家のニイちゃんが大事に育てた秋トウモロコシの仇!」ジャキィ 熟練猟師は、余所アライさんの顔にショットガンの銃口を向ける。 余所アライさん「ちがう…のだ…!ごぼっ…!きーろい…つぶつぶ…は…べつの、やつが…!ぶはぁ!やった…!あらい…さん…わるぐない…のだ…!ごぽぉ!」ゴブゥ 余所アライさんは自分は畑からの盗みをやってないと嘘をつき、森アライさんのせいにした。 https //i.imgur.com/zRFMAjp.png 余所アライさん「だず…げ…!あら…い…さん…には…!かわいい…ちびが…いる…のだぁ…!ぐぶっ…!」 余所アライさんは、必死で命乞いをしている。 熟練猟師「そいつを育てなきゃいかんから殺しちゃならんとか言うんか?」ジャキィ 60 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 23 03.37 ID TA/FKC86O 余所アライさん「チビ…だぢを…!」ブルブル 余所アライさん「たべで…いいがら…!ごろざ…ないでぇ…!」ブルブル 熟練猟師「…」 https //i.imgur.com/NEBthFe.png 61 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 36 46.35 ID TA/FKC86O 熟練猟師は無慈悲に引き金を引き、ショットガンで余所アライさんの頭を粉々にフッ飛ばした。 余所アライさん「」ブシュウウゥドクドク… 完全に頭が吹き飛んだ余所アライさんの胴体は、もはやゴキガイジムーブすらしなかった。 熟練猟師「『別のアライさんがやった』?そもそもなんでトウモロコシ泥棒がいたことを知っとんじゃボゲ。もっとマシな嘘つかんかい」ジャキィ 熟練猟師「つうか、そもそも最初から畑を荒らすなや!」 猟犬1「ハッハッハッ」シッポフリフリ 猟犬2「クゥン」 世界一鋭い嗅覚をもつ犬種であるブラックハウンドの猟犬は、木の穴の真下にこんもりと積み上げられた溜め糞の悪臭によってこの巣を嗅ぎ当てたようだ。 つまり、余所アライさんを仕留めたのは、熟練猟師の独力ではない。 熟練猟師は、余所アライさんと違って天才などではなく凡人である。 だが、熟練猟師は勤勉な男であった。 それに加え、ブラックハウンドという品種を作り上げた犬ブリーダーの努力… さらび、ショットガンという武器を作り上げた武器職人達の努力… それらの生み出した歴史がもつ力が重なりあって、余所アライさんの優秀な頭を打ち砕いたのである(物理的に)。 いかに余所アライさんが、生存能力に長けた天才であっても… 先人が必死に試行錯誤して残した膨大な知識を、必死に苦学して身に付けた凡人には、敵わなかったのであった。 62 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 16 42 37.88 ID TA/FKC86O 熟練猟師「さて、ガキがおるって言うとったのう。そいつらも獲っておくか」カチャッ 熟練猟師は、木にハシゴを立て掛けた。 そしてトングを持ち、木の穴に向かって登った。 木の穴を覗くと… 余所アライちゃん1「さっきのおっきーおとなんだったのりゃ…?」 余所アライちゃん2「こあいのりゃ、おかーしゃにきーてみゆのりゃ!おかーしゃーん!」 余所アライちゃん3「おかーしゃん!さっきのおっきーおとは…うゆ!?なんかあらいしゃんたちのおうちのぞいてゆのりゃ!」 余所アライちゃん4「おかーしゃんじゃないのりゃ!だれなのりゃおまえ!ここありゃいしゃんのおうちだぞぉ!」フゥーッ 余所アライちゃん5「ごはんをとりにきたのか!?だめなのりゃ!このかえゆしゃんおにくはありゃいしゃんたちのなのりゃ!おまえのじゃなのりゃあ!」 https //i.imgur.com/YHH0lpi.png 余所アライちゃん1~5「「ふうぅ~~っ!きゅるるぅ!おかーしゃんはつよくておっかないんだぞぉ!」」フゥーッ 余所アライちゃん達は、熟練猟師を威嚇している。 66 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 23 59.27 ID TA/FKC86O 64訂正 熟練猟師「はーうぜぇうぜぇ…無視して回収するか。ひーふーみー…5匹もいらぁ、こいつぁ大猟だ」スッ 熟練猟師「生け捕りなら、ジビエモンのとこに持ってくかな?あーでも、ギョエモンも釣り餌に欲しがっとったか…。どっちにすっかなぁ~」カチンカチン 熟練猟師は、罵倒を無視してトングでアライちゃんを捕まえようとするが… 余所アライちゃん1「くゆなっていってゆのがわかんないのかぁ!このはげぇ!」フゥーッ 熟練猟師「」ピクッ 熟練猟師は、後退しつつある髪の生え際を指摘されて手が止まった。 余所アライちゃん2「うゆ!きーてゆのりゃ!やいやい!はげ!はげ!はーげぇ!!!」パチンパチン 余所アライちゃん2は、手を叩いてハゲ弄りをしている。 余所アライちゃん3「おーいはげ!いきててたのちーのか!?おまえなんかうんちいかなのりゃーはげー!」 余所アライちゃん4「はーげ!はーげぇ!かっこわゆいはーげ!はーげぇ!はーげ!ちゅゆぴかはーげぇ!」シッポフリフリ 余所アライちゃん5「でてけーはげ!ばーか!うんこ!かす!なめくじ!がいじ!はげ!はげ!はげえー!おかーしゃん!このはげどっかやってぇー!」ピギュルルルルル 余所アライちゃん1~5「「「はーげ!はーげ!はーげぇ!」」」 余所アライちゃん達は、執拗に熟練猟師のハゲを指摘し罵倒し続けた。 65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 18 22 38.16 ID 48tsT6Vzo また髪の話してる… 67 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 31 01.63 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん1「はーげ♪はーげ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん2「ちゅゆぴかはーげぇ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「はーげ♪はーげ♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん4「もてないおーしゅぅ~♪」シッポフリフリ 余所アライちゃん1~5「「「やーい!やーい!ちゅゆぴかはーげ!はーげ!はーげ!ちゅゆぴかはーげ♪」」」シッポフリフリ 熟練猟師「…ッ」ワナワナ 余所アライちゃん5「おかーしゃーん!みゆのりゃ!はげあたまなのりゃ!のひゃひゃひゃひゃ!」ゲラゲラ 余所アライちゃん1「おかーしゃーん!みにくゆのりゃー!ぶしゃいくなのりゃー!」シッポフリフリ 余所アライちゃん2「うゆぅ?どーしたのりゃおかーしゃん?みにくゆのりゃー!」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「やい!このはげ!おかーしゃんにわらわれたくなかったらかえれー!さっさとか・え・れー!」フゥーッ 余所アライちゃん1~5「「「かっえれ♪かっえれ♪はーげはかえれ♪かっえれ♪かっえれ♪ちゅゆぴかはーげ♪」」」パチン パチン パチン パチン パチン パチン 余所アライちゃん達は、手拍子して熟練猟師を煽る。 一体なぜ余所アライちゃん達は、これほど執拗に熟練猟師のハゲを罵るのだろうか? アライちゃん達の性格が悪いからであろうか? 68 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 18 56 07.41 ID TA/FKC86O まあ、アライちゃんの性格が悪いかどうかはここでは論じないとして… 性格云々は、直接的な動機ではない。 余所アライちゃん達は、体の大きさ…つまり力がでは熟練猟師に敵わない。 そのため、言葉で攻撃することで、熟練猟師の心を傷つけて、撤退させようとしているのである。 熟練猟師「…」カツンカツンカツン… 熟練猟師は、執拗なハゲコールが効いたのか、ハシゴを降りていった。 余所アライちゃん1「やったのりゃ!にげてったのりゃ!」 余所アライちゃん2「ありゃいしゃんのおそろしさにびびってにげてったのりゃー!≧∀≦」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「やーいやーい!はげー!すにかえっておかーしゃんになきつけー!」ノヒャヒャヒャヒャ 余所アライちゃん4「うゆぅ…?おかーしゃんはなんできてくれなかったのりゃ…?」クビカシゲ 余所アライちゃん5「なのりゃ!なのりゃ!なのなのりゃ!なのりゃ!なのりゃ!のりゃのりゃりゃ!≧∀≦」シッポフリフリ 余所アライちゃん達は、熟練猟師がハシゴを下りていったのを見て喜んだ。 執拗なハゲ弄りが、熟練猟師を退けたようだ。 69 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 07 49.25 ID TA/FKC86O だが。 その執拗なハゲ弄りが、逆に熟練猟師の逆鱗に触れた。 完全武装熟練猟師「…」カツンカツンカツン 熟練猟師は、ヘルメットと防具をつけて、再度ハシゴを登ってきた。 余所アライちゃん1「うゆ!?さっきのやちゅのにおいなのりゃ!」クンクン 余所アライちゃん2「やいはげ!そんなぴかぴかであたまかくちてもはげはなおんないぞぉ!」ゲラゲラ 余所アライちゃん3「はげっ!はげっ!やいやい!もっといわれたくなかったらさっさとかーえーれ!」フゥーッ 完全武装熟練猟師「おいお前…いまオレのこの頭のことなんつったッ!」 余所アライちゃん4「はげ!」 余所アライちゃん5「はげ!」 完全武装熟練猟師「オレの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ何もんだろうーとゆるさねえッ!!」ジャキィ https //i.imgur.com/zryiWQi.png 熟練猟師は、余所アライちゃん達に向かってショットガンの銃口を向けた。 70 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 14 52.79 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん1「うゆぅ?そんなぼーきれ、おうちにいればぜんぜんあたらないのりゃー!≧∀≦」ゲラゲラ 余所アライちゃん2「はやくかえんないと!おーきくなってからぶっこよしゅぞぉー!≧皿≦#」フゥーッ 余所アライちゃん3「そーなのりゃ!ありゃいしゃんたち、おっきくなったらつよいんだぞぉ!」 余所アライちゃん4「ありゃいしゃんたち、いんたーちっぷいくのりゃ!いっぱいごはんたべておーきくなゆのりゃ!」 余所アライちゃん5「おまえもたべられたくなかったらかえれー!いまかえればおなさけかけてやゆぞぉー!」ピカピカガイジガオ 完全武装熟練猟師「ッ…!」ワナワナ 完全武装熟練猟師「…もう生け捕りなんて止めだァーーーッ!!」プッツン 完全武装熟練猟師「くたばりゃあァアアーーーーッ!!!!クソコバエウジムシ共ォァアアーーーッ!!!」ガチッ 熟練猟師は余所アライちゃん達へショットガンの銃口を向け、怒りを込めて引き金を引いた。 https //i.imgur.com/9XvPKtL.png 72 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 28 33.87 ID TA/FKC86O 余所アライちゃん達は、ショットガンの弾を浴びて蜂の巣となったが、さらに巣穴の壁で跳弾した弾によって四方八方からブチ抜かれ粉微塵に粉砕された。 熟練猟師がショットガンの銃口から余所アライちゃんの巣へ一斉に大量射出した銀玉は、 巣穴の壁で跳ね返って音速を超える異様にピンボールを繰り広げ、幾度となく跳弾を繰り返し… 余所アライちゃんの血肉と残骸「」グッチャアアアドシャブチャアバシャアアアアアッ 巣穴から大量の残骸を排出し、見事なジャックポットを記録した。 完全武装熟練猟師「おっとっと」バシャッ グラッ… 大量の血肉やショットガンの跳弾をヘルメットやレインコート、防具に浴びた熟練猟師。 彼が乗るハシゴは、ショットガンを撃ち放った反動で後ろにぐらりと倒れた。 完全武装熟練猟師「ほっ!」クルクル シュタッ 熟練猟師は、ハシゴから跳んで宙返りをし、衝撃を殺しながら無事に着地した。 完全武装熟練猟師「慣れっこだもんネ」パシッ そして、倒れてきたハシゴを手で受け止めた。 完全武装熟練猟師「イチチ…防具ありとはいえ、さすがにイテェな。痣つかねえかな」ヒリヒリ 巣穴の壁で跳ね返った跳弾が防具に当たったが、傷は負わなかったようだ。 73 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 37 47.93 ID TA/FKC86O 熟練猟師「はぁー…。やっちまった、森の新鮮なアライちゃんを生け捕りできるチャンスだったのに」 熟練猟師「まあいいや…死骸を片付けるか。はーげんなりする」スッ 仕留めた獲物の死骸を森に残すのは猟師のルール違反である。 熟練猟師は、巣穴の中や地面から、散らばった余所アライちゃん達の残骸を拾い集め、ビニール袋へ回収した。 熟練猟師「さーて帰るか…」スタスタ 猟犬1 猟犬2「「ワン!」」ノソリノソリ 知能を駆使して自然の中でたくましく生きる余所アライさん一家であったが、 ショットガンには敵わなかった。 強いぞ、ショットガン! 凄いぜ、ショットガン! 負けるな、ショットガン! 害獣を打ち砕け!!!ショットガン!!! 74 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/26(土) 19 38 45.78 ID TA/FKC86O 続く 76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19 46 34.07 ID bBWB9y1D0 乙 生け捕りかと思いきや、まさかの展開。 猟師、(メンタル的な意味で)可哀そう... 77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 19 49 57.21 ID yXn8E83g0 乙 フルアーマ猟師怒りのショットガン 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/26(土) 23 08 50.10 ID 5kwMd2cL0 乙でしゅ コンプレックスを指摘されちゃ激昂するのも無理はありません しかし、もし生け捕りしていたとしたら行く末がどうなっていたのかは気になりますね 83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/27(日) 23 59 44.25 ID Hugl2utF0 まさか余所アライさんがこんなあっさりやられるとは思わなかった 85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/28(月) 13 14 41.54 ID UIqgYb7C0 乙です。やっぱアライがくたばる時は銃で撃たられるのが一番スカッとしますね、特に原型を留めないくらいの一撃は絶頂もんですよ… 87 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/31(木) 00 31 47.56 ID ir3E2ndOo 熟練猟師が帰ろうとした…その時。 ?「」ガサッ 熟練猟師「!?」ビクゥ 猟犬1「ワゥ!?」ビクゥ …木の下あたりから、何かが落下した音… いや、何者かが着地した音が聞こえた。 熟練猟師「…!?」キョロキョロ 今の音は、おそらくアライさんくらいの重さの二足歩行の生き物が着地した音だ。 猿でないならば、アライさんの可能性が最も大きいだろう。 熟練猟師「…」ジーッ 音がしたあたりの草むらを猟師は注意深く観察したが… 何も動く気配はない。 そして、何者の姿も見えない。 熟練猟師「今の音は…いったい…!?」ゾクッ 熟練猟師は、最も恐ろしい想像をした。 89 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/31(木) 00 36 08.55 ID ir3E2ndOo アライさんは、自分から人を襲うことは滅多にないが… 自分の命を防衛しようとしたとき、襲いかかってくることがある。 接近戦であれば、猟師の銃の前に沈むであろうが… 最悪のケースでは、民間人から奪ったアライボウを放ってきたという事例があるらしい。 熟練猟師「逃げろ!」タタッ 猟犬1 2「「ワンワン!」」ザザザッ 熟練猟師は、仕留めた余所アライさん一家の死骸が詰まった袋を、『頭だけ』持って投げ捨て、その場から一目散に逃げ出した。 … 熟練猟師は、無事に自分の車へ逃げ込むことができた。 熟練猟師「さっきの音は…何だったんじゃ…?」ゼェハァ 熟練猟師「…ともかく、依頼主には頭だけ見せるとするかの…」ブロロー 熟練猟師「さて、バラエモンのとこで和食でも食いにいくかのう」ブロロー そうして、熟練猟師は街へ去っていった…。 アラ二尾 パート4へ戻る
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3 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 06 58 19.92 ID yStiiQugo 森アライちゃん1~3「「ぴいいぃぃ~~っ!」」ヨチヨチヘトヘトヨチヨチヘトヘト 疲労困憊で空腹な上に体の小さい森アライちゃん達。 余所アライちゃん1~5「「「「「のりゃ!のりゃ!なのりゃ~~!」」」」」ヨチヨチヨチヨチ 森アライちゃん達よりも二回り大きい余所アライちゃん達は、あっという間に追い付いた。 余所アライちゃん1~3「「「つかまえゆのりゃ!たあ~!」」」ガバッ 森アライちゃん1~3「「「ぴぎぃ!」」」ドサァ 余所アライちゃん4 5「「とったのりゃあ~!≧∀≦」」シッポフリフリ 森アライちゃん1~3は捕まった。 余所アライちゃん1「おかあしゃ!これからこいちゅらどーしゅゆのりゃ?」シッポフリフリ 4 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 03 07.64 ID yStiiQugo 余所アライちゃん2「まえのでっかいこどもみたいにあむあむしゅゆのりゃ?」シッポフリフリ 余所アライさん「そうなのだ!狩りの訓練なのだ!チビ達、そいつをお前達で仕留めて食べるのだ!」 森アライちゃん1~3「「「ぴいぃぃ~~っ!ぴいぃぃ~~っ!」」」ジタバタ 必死に暴れる森アライちゃん達だが…。 余所アライちゃん1「た!」 余所アライちゃん2「べ!」 余所アライちゃん3「ゆ!」 余所アライちゃん1~3「 「「のりゃ~っ!はぐがぶぅ!」」」ガブゥ 森アライちゃん1~3「「ぴぎいいぃぃ!?」」ジタバタ 余所アライさん「いいかチビ達!共食いするときは、確実にキズを負わずに殺せるうんと弱い奴だけを狙うのだ!『戦いが成立しないくらい強さに差がある奴』だけ襲うのだ」 余所アライさん「自分より大きかったり、少し小さいくらいの奴を襲うと、反撃で重傷を負って死ぬからなのだ!」 余所アライさん「そして!どんな奴も、姉妹の群れで襲うのだ!困難は群れで分け合うのだ!」 余所アライちゃん1~3「「「あぐ!あぐ!」」」ガブゥ 森アライちゃん1~3「「ぴいいぃぃ~っ!」」ジタバタ https //i.imgur.com/oShGM06.jpg 森アライちゃん達は、食べられまいと必死の抵抗を試みる。 しかし対格差は歴然としていた。 5 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 12 44.76 ID yStiiQugo 余所アライちゃん達は、それから長時間森アライちゃん達をなぶり続けた。 残酷にいたぶって遊んでいるというのもあるが… 単純に、まだ爪と牙の鋭さ、顎の強さが未発達であるため、なかなか殺すのに手間取っているのである。 引っ掻き、噛みつき。 殴り、目をつぶし。 手足を引きちぎり、首を絞め…。 余所アライちゃん達は、森アライちゃん達で狩りと戦闘の訓練を楽しんでいた。 森アライちゃん達は、次第に血塗れになり、体がボロボロになっていく。 必死に母親を呼び、助けを求めて泣き叫ぶ森アライちゃん達。 だが…助けはこなかった。 これがインターンシップのルール。 人里から森へ戻ってきたり、森で育っている間に親を亡くしたアライちゃん達は… 成体アライさんとその一家の食糧となるのである。 これは、成体アライさんが貴重な食糧を確保し… 尚且つ、子供のアライちゃん達に狩りの訓練の経験を積ませ… そして、劣等生のアライちゃんが森の限られた資源を食い荒らすのを妨げ、間引きするための… 個体数抑制のためのルールなのである。 6 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 19 06.31 ID yStiiQugo … 余所アライちゃん1~5「「「「「ぜぇ、はぁ…」」」」」ハァハァ 森アライちゃん1「」グッタリ 森アライちゃん2「」グッタリ 森アライちゃん3「」グッタリ 森アライちゃん達は血塗れで倒れていた。 手足が取れている個体もいる。 余所アライさん「よくやったのだ、チビ達!立派に狩りできたのだ!」 余所アライちゃん1~5「「「おっにく!おっにく!おいちーおっにく♪」」」シッポフリフリ 余所アライちゃん達は、勝利のダンスを踊っている。 余所アライちゃん3「ぜーはー…。もーたべていいのりゃ?」シッポフリフリ 余所アライさん「まだなのだ!こいつらの毛皮を剥ぐのだ!」 余所アライちゃん4「なんでなのりゃ?」 余所アライさん「アライさんの毛皮は、巣材にしたらあったかいのだ!他にもいろいろ使い途があって、冬を越すにはもってこいなのだ!」 余所アライさん一家は、ぐったりしている森アライちゃん達から毛皮(服)を剥ぎ取った。 7 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 27 45.71 ID yStiiQugo 丸裸になった森アライちゃん1~3。 余所アライさん「う~ん、肉付きがいいのだ!母親に栄養あるものいっぱい食べさせて貰ってた証拠なのだぁ」 余所アライさん「まずはアライさんが腹を食い破ってやるのだ!アライさんも見ててお腹が空いてきたのだ!」ドタドタ 余所アライさん「はぐがぶぅっ!」ガブゥ 森アライちゃん1「」ブヂイィィ 余所アライさんは、森アライちゃん1の腹を食い破って、内臓を食べる。 余所アライさん「美味しいのだあ!さあチビ達!お肉パーティーなのだ!カーニバルなのだ!」 余所アライちゃん1~5「「「おにくぱーちーしゅゆの~りゃ~!」」」 余所アライちゃん3~5「「「はぐがぶぅ!」」」ガブゥ 余所アライちゃん達も、森アライちゃんに噛み付いた。 余所アライちゃん3~5「「「おいちいのりゃ~!(≧ u(≦ )」」」グチャグチャ https //i.imgur.com/MYoCwrU.jpg 森アライさんが、雨の日も風の日も必死に餌をかき集め… 越冬の食糧を切り詰めてまで、手塩にかけて大切に愛情をこめて育てた森アライちゃん1~3。 だが、母親の元を離れた後の命は一瞬で終わった。 森アライさんが懸命に育んできたその小さな命は、 余所アライさん一家の食糧となって消えたのであった。 8 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 35 49.79 ID yStiiQugo 森アライちゃん1~3の骨「「」」カラン 余所アライさん「ふー食べたのだ」オナカサスリサスリ 余所アライちゃん1~5「「「おにくおいちかったのりゃ~♪」」」オナカパンパン 余所アライさん「毛皮のついでに、この骨もいくつか持って帰るのだ!おうちでおやつにするのだ!」ガシィ 余所アライさんは、森アライちゃん1~3の骨をいくつか運んでいった。 アライちゃんの骨は、加熱しなければ固いままだが… それでも食べやすい部類だ。 きっとカルシウムを豊富に摂取し、顎を鍛えることができるであろう。 余所アライさん「帰るのだ!勝利の凱旋なのだ!」ドタドタ 余所アライちゃん1~5「「「なのりゃー!」」」ヨチヨチヨチヨチ 行進しながら家に帰って来た余所アライさん一家。 …ところで…。 この余所アライさん一家は、前に森アライさんから、落第アライちゃんを引き取ったはずである。 あの後、落第アライちゃんはどうなったのであろうか。 9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2018/05/15(火) 07 41 28.09 ID r2eOYpQqO カーニバルというよりカニバルなんだが 10 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 41 29.61 ID yStiiQugo 余所アライさんの家(木の穴)には… 既に巣材として、アライちゃんの毛皮が敷き詰められていた。 さらに、木の根元には、アライちゃんのものと思われる骸骨が落ちている。 そう。 落第アライちゃんもまた、食われたのである。 余所アライさんは、『お世話してやる』と言って落第アライちゃんを引き取ったが… あれはつまるところ、森アライさんが自らの子供に手を下せなかったため、 余所アライさんが代わりに殺して子供達と一緒に食ったということである。 それ故に、取引の対価として余所アライさんはトウモロコシの餌場を森アライさんへ教えたのであった。 そして、対価(餌場を教わること)を受け取ったということは… 結局、森アライさんも、余所アライさんが自分の子供を預かってからどうする気なのか、とうに知っていたのである。 11 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 49 04.58 ID yStiiQugo … ~森アライさんの巣穴~ 森アライさん「ふぅ…。アライさんは、チビ達を立派に育て上げたのだ。優しくてたくましい、子供思いなお母さんなのだ」ピカピカガイジガオ 森アライさん「さーて…もうすぐ越冬のための巣穴が掘り終わるのだ」ザクザク 森アライさんは、斜面となっている地面に冬籠もり用の横穴を掘っている。 森アライさん「うーん疲れたのだ。少し木の上に登ってお昼寝するのだ…」ノソリノソリ アライさんは夜行性というが、昼でも普通に起きてることはよくある。 睡眠の時間帯は気分次第であり、特に冬が近付き夜の気温が低下する時期になると、昼行性に近い活動サイクルにすらなる。 森アライさん「ちび…。むにゃむにゃ…くかー…」スヤスヤ 立派に(?)子供達を育て上げ、人里へ送り出した森アライさん。 立派に(?)親の務めを果たしたことに安堵すると、すやすやと寝息をたてて木の上で眠った。 12 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 07 56 59.46 ID yStiiQugo 突然、ばん、と大きな破裂音が鳴った。 森アライさん「のだっ!」ドサァ 森アライさんは、強い衝撃を腹部に感じ、木から落下した。 森アライさん「な…んなの…だ…!お腹が…いたくて…あづい…のだあぁ…!」ジワァ 森アライさんの腹は、ぽっかりと穴が空き、夥しい血が吹き出ていた。 森アライさん「ぎ…びっ…びぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーっ!!!」ブシャアアア 森アライさん「いだいのだいだいのだいだいのだいだいいだいいぃいいーーーーっ!」ドグドグブシュウウゥウ 熟練猟師「フゥン、こいつがトウモロコシ畑を食い荒らした害獣やなぁ」ザッザッ …銃を持った猟師が、猟犬を2匹連れて近づいてきた。 銃からは、煙が上がっている。 13 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 08 01 02.92 ID yStiiQugo 熟練猟師「農家のおっちゃんの恨み、はらさでおくべきかぁ!クソ害獣!」ジャキィ 熟練猟師は、ライフル銃を森アライさんの股間に押し当てる。 森アライさん「げぼっごぼっ…!ち、ちが、ちがう!アライしゃんじゃ、アライしゃんじゃないのだあ!盗みなんてやってないのだぁ!ごぶぅぅっ!」ブハァ 森アライさんは、血を吐きながら命乞いをする。 森アライさん「アライさんは悪くないのだああ!別の…ぐびいぃぃ!いだいぃ!だずげでぐだざいなのだあああ!」ブシャアアア 森アライさん「こっ…交尾!交尾してやるからあああ!だずげ…」 熟練猟師「死ねや!」バァン 森アライさん「ぼびゅっ!」ブシャアアア ライフルの銃弾が、森アライさんの体内を股間から脳天まで貫いていった。 森アライさん「」ビグッビググッビククッジタバタビググッビクンビクン 熟練猟師「フゥー、回収回収」ガサガサ 森アライさんは、袋に詰められて運ばれていった。 15 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 08 03 39.14 ID yStiiQugo 確かに森アライさんは、トウモロコシ等の農作物を直接盗んではいない。 それどころか、余所アライさんに畑からトウモロコシを盗まないように諭したことさえあった。 『必ず駆除しなくてはならない存在』ではなかったかもしれない。 だが… 害獣アライちゃんを、人里へ放流する以上。 『駆除できるなら、駆除しておくに越したことはない』のである。 16 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 08 05 12.70 ID yStiiQugo 熟練猟師「さあて帰るか」 猟犬1「クンクン…」 猟犬2「ワンワン!」 熟練猟師「うん?どうした…?」 17 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 08 05 41.28 ID yStiiQugo つづく 22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 10 00 24.62 ID UyY8LdaiO 優秀な猟犬がいますねー 30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 18 49 36.98 ID sQlyajxq0 乙です 作者さん、色々とやらかしたことは確かだけど、次から感想とか、 その他色々自重するから、ここの読者たちを嫌いにならないで 32 : ◆19vndrf8Aw [sage saga]:2018/05/15(火) 19 10 11.36 ID JklPUeGFO 30 元から嫌ってませんよ Twitterとかピクシブ限定のアラ虐絵とかも上げてますので、興味があったらそっちも見てみてください 感想はどんなのでも嬉しいですよ アラスコ終盤では「ショクエモン死ね!」なんて感想でも面白がって作中でネタにしましたからね 素直な感想をダイレクトにぶつけてもらって全然OKです ただ、本作は他作品と比べてヘイトパートと呼ばれる部分がクソ長いですし、 そこを描くことを肝とさえしています この路線は、今後も変える気はないです また、アラスコと違って作中世界では「アライちゃんといえど、残酷にいたぶるのは悪趣味だ」という価値観を持った人が一般的です なので、「早くヘイトパート終わらせて、残酷に虐ってほしい」という期待には 今後も応えるのが難しいかも、というだけです 33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2018/05/15(火) 20 38 29.16 ID D2yaXDJ40 了解いたしました。 34 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/15(火) 22 21 51.11 ID 8hAHBr380 確かに、作中でもそう語られてるから、 そう言うのはアラスコでやってるし 36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/16(水) 00 00 46.09 ID 6IFljUGS0 絵がカラーになってるのも衝撃でした。 作者さんがヘイトパートと呼ばれる部分のアライさんたちの生き生きとした姿には魅力すら感じます。 その分ヘイトパートを終えた時のカタルシス。 最高です。 インターンシップの説明会 パート4へ戻る
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962 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 20 11 09.48 ID vptDo8kno …2週間後… アライさん「わっせ、わっせ」ザックザック アライさんは子育ての合間に、斜面となっている地面へやや上向きの横穴を掘っていた。 これは、成体アライさんが越冬するためにこもる巣穴である。 春~秋と違って、地面に掘った巣穴にはダニなどの虫が湧き辛いため、地面に越冬用の一時的な仮住まいの巣穴を掘る。 成体アライさんは、気温がマイナス4℃以下の日が続くと半冬眠状態となる。 半冬眠状態のアライさんは、体温、脈拍、呼吸数が大きく下がり、代謝が著しく低下する。 月に1~2回程度目を覚まし、貯蔵した食べ物を少し食べて栄養を補給し、また眠る。 その繰り返しで冬を越すのである。 アライさん「はぁはぁ…土を掘るのはしんどいのだ~…わっせ、わっせ」ザックザック もっとも、アライさんは土を掘るのがあまり得意ではない。 だから、古い熊の冬眠穴や廃屋など、『既にあるもの』を使いたがる。 中には、独身男性の家に入って『交尾させてやるから宿を貸すのだ!』等と要求する個体もいるらしい…。 アライさん「うぅ…あれから全然、あの男が来ないのだ…。越冬の危機なのだぁ…」ザックザック 子育ての中でどんどん減っていく備蓄食糧に、アライさんは危機を感じていた。 963 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 21 06 03.11 ID vptDo8kno アライさん「ふぃ~、随分掘ったのだ。さて、チビにおっぱいあげなきゃいけないのだ…」ヨジヨジ アライさんは木を登り、子供達を木の穴から出した。 アライちゃん1「のりゃ~」ヨジヨジ アライちゃん2「なのりゃ~」スリスリ アライちゃん3「ぴぃぴぃ」シッポフリフリ そして、アライちゃん達へ授乳をする。 すると… アライちゃん1「あぐあぐ」ハムハム アライさん「ん?…おお、歯が生えてるのだぁ!」 どうやら、アライちゃん達には乳歯が生えたようだ。 通常の子育てなら、ここからさらに言葉を話せるようになるまで育て、狩りの訓練をさせて… 鋭い牙がか生えてから、インターンシップへ送るのである。 そしてインターンシップでは、少しの間だけ母親がアライちゃんのガイドをして…親離れとなる。 しかし、そこまで育つ頃にはもう、冬になっている頃であろう。 そして、そこまで育てるには、明らかに食糧が足りない…。 アライさん「…チビ達」ガシィ ヨジヨジ アライちゃん1「のりゃ?」ブラン アライさんは、アライちゃん達を一匹ずつ木から下ろしていく。 アライさん「…こっちへ来るのだ」ノソリノソリ アライさんは、どこかへ行くようだ。 アライちゃん1「なのりゃ~」ヨチヨチ アライちゃん2「なのりゃ~」ヨチヨチ アライちゃん3「のりゃ~」ヨチヨチ アライちゃん達は、母親へついていく。 964 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 21 15 34.84 ID vptDo8kno アライさん「いいのだ?チビ達。お前達は、これからインターンシップへ行くのだ」スタスタ アライちゃん達「「のりゃ~」」ヨチヨチヨチヨチ アライさん「ごはんを手に入れるのも、お母さんに頼っちゃダメなのだ。姉妹で協力したり、自力で手に入れるのだ」スタスタ アライちゃん達「「「のりゃ?」」」ヨチヨチヨチヨチ アライさん「インターンシップへ行ったら、もうお母さんとはお別れなのだ。森に戻ってきちゃだめなのだ」スタスタ アライちゃん達「「「なのりゃ~」」」ヨチヨチヨチヨチ アライさん「もし戻ってきたら…」スタスタ アライさんは歩きながら、アライちゃん達へインターンシップで生き抜くための様々なコツを教えていった。 やがて一向は、人里に着いた。 アライさん「…」 アライちゃん1「ぜーはーぜーはー」ハァハァ アライちゃん2「ぴぃ、ぴぃ…」ゼーゼー アライちゃん3「のりゃああ、のりゃあああ」ゼーゼー アライちゃん達は、森から人里までヨチってきたので、大変疲れているようだ。 965 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 21 19 46.31 ID vptDo8kno アライさんは、ここに着くまでに、アライちゃん達へ自分が知る限り全ての『生き抜くための知恵』や、『インターンシップのルール』を説明してきた。 我が子へ知恵を継承するのは、母親の務めである。 アライさん「…よし!可愛いチビ達、アライさんは教えられることを全てお前達に教えたのだ!」 アライちゃん1~3「「「のりゃ!のりゃ!」」」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん達は、アライさんの足元へ這いヨチり、アライさんの足へ頬擦りして甘えた。 アライちゃん1~3「「「な~のりゃ~♪」」」スリスリ アライちゃん達は、甘えん坊で母親のことが大好きなようだ。 アライさん「うぅ、チビ達は可愛いのだ…」ナデナデ アライちゃん1~3「「「のりゃ~♪」」」スリスリ 966 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 21 24 19.63 ID vptDo8kno アライさん「…だけど、甘やかしちゃいけないのだ!強いチビだけが生き抜くのだ!」 アライさん「アライさんも、そのお母さんも…ずっとずっとそうしてきたのだ!だからお前たちもそうするのだ!わかったのだ?」 アライちゃん1~3「「「なのりゃ~」」」シッポフリフリ アライさん「よし、じゃあ…」 アライさん「…辛いけど、お別れなのだ」スタスタ アライさんは、子供達へ背を向けて森へ歩いていった。 アライちゃん1「のりゃ?」 アライちゃん2「のりゃ!のりゃ!」 アライちゃん3「なのりゃ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん達は、母親についていこうとしている。 アライさん「お前達!さっき教えたのだ!お母さんについてきちゃダメだって!」 アライさん「アライさんは、お前達がおっぱい飲まなくても自分でご飯食べれるようになるまで育てたのだ!」 アライさん「そこから先はお前達の人生なのだ!お母さんに頼っちゃダメなのだ!」 アライちゃん1~3「「「なのりゃあ~」」」ヨチヨチ しかしアライちゃん達は、母親の言うことを聞かず、アライさんに這いヨチる。 967 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 21 28 23.15 ID vptDo8kno アライさん「うぅ…可愛いチビ達との別れは辛いのだ…!でも、アライさんも子離れしなきゃいけないのだ…!」タタタッ アライさんは全力疾走する。 アライちゃん1~3「「「ぴいぃぃ!?」」」 当然ながら、ヨチラーとしてすらまだ未熟なアライちゃん達では、アライさんに追い付くことなどできはしない。 アライちゃん1「ぴぃ!ぴいいぃぃ!」ヨチヨチ アライちゃん2「きゅるる!きゅるるるるるぅ!」ヨチヨチ アライちゃん3「のあああーーっ!のあああーっ!」ヨチヨチ アライちゃん達は、必死に母親へ追い付こうとするが… アライさん「達者で生きるのだ~!」タタタッ …アライさんは、森の中へ消えていった。 アライちゃん1~3「「「…ぴいいぃぃ~~~!」」」ビエエエエン 母親と離れ離れになったアライちゃん達は、大声で泣いた。 別れを悲しんでいるのであろうか? 968 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/09(水) 21 34 51.54 ID vptDo8kno アライちゃん1「くんくん…ふんふん…」クンクン アライちゃん1は、地面のにおいを嗅いでいる。 アライちゃん2「くんくん…のりゃ!のりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃん2は、アライさんが去った道をたどり、母親の跡を追っている。 アライちゃん1~3「「「なのりゃ~!なのりゃ~!なのりゃあああああーーーーーっ!ぴゅきゅるるるぅーーっ!」」」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ アライちゃん姉妹は、大声を出しながら、母親の匂いを辿って今まで住んでいた森へ向かった。 …インターンシップはどうしたのであろうか? 母親の説明を聞いていなかったのであろうか…。 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 21 39 38.85 ID 0I/ONFFm0 乙 まだ知能が発達していなかったか... そりゃそうか。 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/05/09(水) 21 42 49.69 ID HJRhsMIY0 乙でしゅ せめて言葉を話せるようにならんと厳しい気もするね。次回も楽しみです 995 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 06 18 01.51 ID ZqXxDTogO … ヨチラーとして未熟なアライちゃん達を送り出したアライさんは、森を駆けていた。 以後、区別のためにこの一家を『森アライさん』、『森アライちゃん1~3』と呼ぶことにする。 森アライさん「うぅ…。チビ達は、どう考えても世に送り出すにはまだチビすぎたのだ…」ザザザ 森アライさん「でも、でも…。これ以上は、アライさんの越冬のための食べ物を切り詰められないのだ…」ザザザ 森アライさん「だ、だけど!アライさんは立派なのだ!一人で歩けてご飯を食べれるようになるまで育てたのだ!」ザザザ 森アライさん「それに…、体は小さくても、アライさんが生きるための知恵を全部教えてやったのだ」ザザザ 森アライさん「きちんと学ぶかどうかはチビ達次第なのだ…!」ザザザ 森アライさん「うぅ、可愛いチビ達…。アライさんが献身的に死に物狂いで育てた可愛い可愛いチビ達…。どうか達者で暮らすのだ…」ホロリ 森アライさんは、親子の別れを描いた映画の感動的なシーンでも観たかのような涙を流した。 996 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 06 25 27.54 ID yStiiQugo … 森アライちゃん1「のりゃあああああああんっ!のぉぉぉぁあああああーーんっ!」ヨチヨチ 森アライちゃん2「ピイイィィーーーー っ!ピィィーーーッ!」ヨチヨチ 森アライちゃん3「ぴーぎゅるる!きゅるるぅ~~~んっ!」ヨチヨチ 母親を追って森に戻ってきた森アライちゃん達は、くたくたに疲れていた。 未発達な筋力で、こんなアンバランスな体型の体を支えて人里まで往復ヨチヨチしてきたのだ。そりゃ疲れるだろう。 森アライちゃん1「うゆぅぅ…」グーギュルルー お腹もぺこぺこなようだ。 森アライちゃん2「のぁあああーーんっ!のぁあああーーんっ!」ビエエエーン 必死に母親を呼びながら、一列に並んで山道をヨチヨチ行進する森アライちゃん姉妹。 すると、何かが見えてきた。 余所アライさん「毛繕いするのだ、チビ達!体をピカピカにするのだ!」 余所アライちゃん1~5「「あぐあぐあぐ、あむあむあむ、ぺろぺろぺろ…」」ハムハム https //i.imgur.com/Xtf24JD.jpg それは母親に毛繕いの仕方を教わる、余所アライちゃん1~5であった。 前にトウモロコシ畑を襲撃した時よりも、少し大きく成長している。 997 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 06 31 32.25 ID yStiiQugo 森アライちゃん1「ぴいぃぃ!」クンクン 森アライちゃん2「きゅるるるる!」クンクン 森アライちゃん3「なのりゃ!なのりゃ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 森アライちゃん1~3「「なのりゃ~!」」ヨチヨチヨチヨチ 森アライちゃん達は、余所アライさん一家へ近付く。 余所アライさん「ん?こいつら…。くんくん…。森アライさんのチビ達のにおいなのだ」クンクン 余所アライちゃん1「うゆ?なんなのりゃ?」クンクン 余所アライちゃん2「おともだちなのりゃ?」 余所アライちゃん3「いっしょあそぶのりゃ」シッポフリフリ 余所アライちゃん4「ありゃいしゃんよりちーっちゃいのりゃ」 余所アライちゃん5「のりゃ~」 余所アライさん「お前ら、母親はどうしたのだ?」 森アライちゃん1~3「「「ぴいいぃぃ~~っ!きゅるるるぅ~っ!」」」スリスリ 森アライちゃん達は、余所アライさんの足へ頬を擦り寄せて媚びる。 森アライちゃん1「のりゃ!」 森アライちゃん2「きゅぅ~きゅるるぅ~」ペロペロ 森アライちゃん3「ふみゅぅん、ふみゅぅん」スリスリ 余所アライさん「…」 どうやら森アライちゃん達は、余所アライさんに餌をねだっているようだ。 998 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 06 37 46.62 ID yStiiQugo 余所アライさん「そうか、お前らあいつに捨てられたのか!バカなのだ、こうなるのはとっくの昔に分かってたことなのだ。あいつはどこまでも甘ちゃんでお人好しなのだ…」 森アライちゃん「「きゅるぅぅ~っ!」」スリスリ 余所アライさん「チビ達!」 余所アライちゃん1~5「「のりゃ?」」 余所アライさん「チビ達はいずれ、インターンシップへ行くのだ。だからインターンシップのルールを教えてやるのだ!」 余所アライちゃん1「いんたーちっぷ!」 余所アライちゃん2「はやくいきたいのりゃ!」シッポフリフリ 余所アライちゃん3「ひとりだちしていだいになゆのりゃ!」コスリコスリ 森アライちゃん1~3「「「のりゃ!のりゃ!きゅるるるるぅ!ふみゅぅ!ふみゅぅ!」」」スリスリ 森アライちゃん達は、餌を貰おうとして必死に余所アライさんの足に頬擦りして媚びへつらっている。 本能的に可愛がられようとして、可愛さをアピールしているのである。 999 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/05/15(火) 06 46 40.34 ID yStiiQugo 余所アライさん「インターンシップのルール。それは…」 余所アライさん「『人里から森に戻ってきた落第のチビ』と!『母親を亡くしたチビ』は!大人のアライさんのゴハンになるのだ!!!」ゲシイィ 森アライちゃん1「ぴぎいぃぃっ!?」ドガァ 森アライちゃん2 3「「のりゃ!?」」ビクゥ 余所アライさんは、森アライちゃん1の顔面を蹴った。 森アライちゃん1「びえええええーーーーんっ!のおおおぉぉーーーーーーーーーーーぁああああああああああああああーーーんっ!!のぉぁあああああああああーーーんっ!ぴぇえええーーんっ!」ビエエエエン 森アライちゃん1は大声で泣き叫んだ。 森アライちゃん2 3「「のりゃっ!のりゃっ!」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 森アライちゃん2 3は、余所アライさんを怖がって足から離れ、回れ右して必死のヨチヨチ歩きで逃げ出す。 余所アライさん「チビ達!そいつらを捕まえるのだ!狩りの練習なのだ!」 余所アライちゃん1~5「「「なのりゃlーーー!!ふぅうーーーっ!きゅるるるぅ~っ!」」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 余所アライちゃん達5匹は、森アライちゃん3匹を追いかける。 それにしても、冬が近付いているこの時期に、食べ盛りのアライちゃん5匹を余裕綽々に育てる余所アライさんは何者なのであろうか。 パート3へ戻る
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このページはこちらに移転しました 唐紅 作詞/ものぐさ大臣 ガラスのように透き通る 心は真っ黒だけど 瞳の色は美しい その内側は見えない 唐紅 余所者扱い 慣れたのに 心は痛む 唐紅 海原渡り 孤独にも 慣れたはずが 所詮 あなたと私 何も変わらない 余所者が優れていて 何が悪いの 不当な扱い もう慣れた 唐紅 余所者扱い 慣れたのに 心は痛む 唐紅 海原渡り 孤独にも 慣れたはずが
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突然の大雨。 傘もなく、抗うことも敵わないままびしょ濡れになってしまった和は、陰鬱な気持ちに拍車がかかって嘆息を一つ。 部室で、廊下で、昼休みにも放課後にも部活中にも余所余所しく振る舞う男に怒って。 友達だから、部活仲間だから───傲慢な物言いなのは自覚している。 それでも彼に強く当たるのは、或いは彼をフッたことを受け入れたくないからだ。 余所余所しく振る舞うのも、仕方ない。 そう思っていても、余所余所しくされると嫌なものを感じずにはいられない。 (何より) (何より───) 優希と咲は二人の関係の異変を感じても、なんら手出しはしなかったのに。 京太郎が和にフラれたことを早々に察知し、京太郎への距離を縮めた女──竹井久。 部活中、からかっていた姿はフェイクで。 部活後、一旦は帰路に着いた和が忘れ物に気付き、部室に戻ったときに見てしまったもの。 声は噛み締めていたものの泣いている京太郎と 、彼を真正面から抱き締めて受け止めている部長の姿。 (須賀くんが、そんなに本気だったなんて) (部長が、あんなに優しく受け止めるなんて) (───こんなに、距離が開くなんて) 嘆息が止まらない。 ただの部活仲間でさえいられない予感。 否、自分が竹井久なら、間違いなく部活を休ませるだろう。 接点を極力減らし、彼の中での比重を徐々に増やし、甘やかして受け入れて依存させ、自分がいなくてはいけなくなるまで絡め取る。 それを容易に思いつき、実行せしめる悪辣さと頭脳があるのが、部長だ。 (でも───何が正解なんて分からない) (だから、良い友達でいたいと思った) (良い友達でさえいられれば、前にも後ろにも進めるから) 雨に濡れた桃髪が、妙に重い。 カバンも、制服も、何もかもが重く。 顔をも濡らす雨のせいで、頬を伝うそれの正体すら理解出来ずに。
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■1stスレ ・啓太とうまのりっ!(885-890) 余所者|06/09/05|非エロ、啓太×せんだん ■2ndスレ ・二人の決断っ!(153-167) 余所者|06/09/13|啓太×せんだん ・日常の一コマっ!(192-193) 余所者|06/09/14|非エロ、啓太×せんだん ■3rdスレ ・せんだんの力(162-164) 名無し|07/01/16 |非エロ
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インセクトネストの真の使用法!? -- 余所者 (2006-05-10 16 33 28) お湯につかって、サ、サンダー! -- 名無しさん (2006-05-10 16 51 07) 一瞬ほのぼのしたけど、なんかいろいろ変なのが浮かんでるうううううううううううううううううううう -- 名無しさん (2006-05-11 08 29 40) これ浮かんでるじゃなくて、温泉とか地面の岩(or石)です。決してなんかの破片じゃ御座いませんよw -- 余所者 (2006-05-11 15 53 40) そうか、てっきり巣から出た老廃物が浮かんでいるものだとばかりw -- 名無しさん (2006-05-11 16 17 38) まぁ作者の設定ですからぁ、勝手に解釈してもらって構いませんがね(マテ -- 余所者 (2006-05-11 16 36 02) ここに、ジェノサイド打ってサヨナラ -- (σ゜∀゜)σ (2006-05-11 16 57 08) オデンの具かと思った俺って・・・ -- 名無しさん (2006-05-11 17 41 21) 名前 コメント
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296 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 15 41.05 ID qr/rUSN70 [3/10] 国家プロジェクトとして作られたトラップ、それがこのアライさんスナイパー、通称アライパーである。 このトラップはスイカような形をしており、アライさんが好む匂いを放出することによってアライさんを誘引する。 そして、顔や歩き方、声紋、口調、そしてサンドスターなによりアライさんかどうかを総合的に判別し麻痺針を射出、アライさんを動けなくする。 アライさんは顔、声、喋り方から歩き姿まで皆ほとんど同じなので、個人の特定に使われる技術を流用することで、98%以上の確率で判別できるのだ。 では高性能ドローンで撮影した実際の映像を見て貰おう。 297 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 16 41.04 ID qr/rUSN70 [4/10] ~森の中~ アライちゃん1「しゃむいのりゃ~…。」ヘクチッ アライちゃん2「うぅ~、まだおうちつかないのりゃ?」 ブルブル アライさん「頑張るのだチビ、もう少しでアライさんが見つけた新しいお家なのだ。」 ドローンは、アライパーの設置箇所から100メートルほどの位置に害獣の親子を発見した。どうやら引越しの途中らしい。 アライちゃん1「うゆ?なんかいーにおいするのりゃ!」シッポフリフリ アライちゃん2「ごはんなのりゃ~。」シッポフリフリ アライさん「くんくん…ほんとなのだ!」 匂いに引き寄せられ、発生源であるトラップを発見した害獣一家。 アライちゃん1「みつけたのりゃ!」シッポフリフリ アライちゃん2「あまあまのにおいするのりゃ~。」ヨチヨチシッポフリフリ アライさん「美味しそうなのだぁ。」コスコス アライパー「これはアライさん専用餌です、アライさん以外はここから離れるようにお願いします。」 センサーでアライさんを認識したアライパーが警告の音声を流す。麻痺針がほかの人やフレンズに命中するのを防ぐためだ。 299 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 18 36.02 ID qr/rUSN70 [6/10] アライさん「当たり前なのだ!これはアライさんが見つけたのだからアライさんのなのだ!」 アライちゃん1「たべゆのりゃ~!」ヨチヨチヨチヨチ アライパーの側面が開き、近づく害獣たちへ向けて麻痺針が発射され、突き刺さる。 アライさん「うっ!なんか刺さったのだぁ!」 アライちゃん1「ぴぃ~!いちゃいのりゃ~!」ノリャァァァァン! アライちゃん2「おか~しゃ~!これとってぇぇ!」ビェェェェェェェン! アライさん「待ってるのだチビ!今アライさんが…のだ!?体が動かないのだ!」 アライちゃん1「おかーしゃん~!はやくとってぇ~!アライしゃんのききなのりゃぁ~!」ビクビクバタバタ アライちゃん2「からだうごかないのらぁ!アライしゃんが可哀想なのやぁ~!」ビクビクバタバタ アライさん「うるさいのだ!アライさんだって動かないのだ!アライさんの方が可哀想なのだ~!」ビクビクバタバタ 300 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 19 50.06 ID qr/rUSN70 [7/10] ろくに動けない体で醜い争いを繰り広げる醜い害獣一家、その声を聞きつけてか、あるいは単に餌の匂いに引き寄せられたのか、余所のアライさん一家がやってきた。 余所アライさん「どうしたのだ?」 アライさん「いいところに来たのだ!動けないアライさんを助けるのだ!」 余所アライちゃん「ぴぃっ!?がいじなのぁ!おかーしゃ、こんながいじたすけるひつようないのらぁ。」ケラケラ アライちゃん1「がいじじゃないのりゃ~!」キュルル アライちゃん2「そこのいいのいのやつあげゆかやたちゅけてぇ~!」 余所アライさん「確かにいい匂いがするのだぁ。」コスコス 余所アライちゃん「たべうのらぁ~」ヨチヨチ ふらふらとトラップの方に向かう余所アライさん達。当然、アライパーの餌食となる。 余所アライさん「いたいのだぁ!体が動かないのだぁ!」ビクビクバタバタ 余所アライちゃん「おまえ~、アライしゃんをだましたなぁ!」キュルル アライちゃん2「おまえがかってにひっかかったのりゃ!このがいじ!」 アライちゃん1「アライしゃんにがいじって言ったばつなのりゃ!ばかがいじ!」 余所アライちゃん「アライしゃんにがいじってゆーなぁ!がいじっていったほうががいじなのあ!」 アライちゃん1「がいじがいじがいじがいじがいじ!」 アライちゃん2「がいじがいじがいじがいじがいじ!」 余所アライちゃん「がいじがいじがいじがいじがいじ!」 こんな調子でアライさんの家族があと3~4組ほどアライパーに近づき、麻痺針の餌食となった。 301 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 21 41.31 ID qr/rUSN70 [8/10] ~6時間後~ 作業員「ふふふふふ~ん♪」 トラックに乗った作業着の男が山の中を走っていた。 作業員「お、ここだな。」 アライさん「そもそもお前がいーにおいするとか言わなければこんな可哀想な目にあってなかったのだ!」フウゥーッ! アライちゃん1「うゆしゃいのりゃ!おかーしゃんはかわいいアライしゃんをまもるぎむがあるのりゃ!それができないおかーしゃんはがいじなのりゃ!」フウゥーッ! アライちゃん4「だれか~!ちっぽのダンスみせてあげゆかやアライちゃんをはやくたすけうのあぁ~!」ビクビクバタバタ アライちゃん5「うぅぅ~!もうがまんできないのりゃ、うんちしゃんでゆのりゃ~。」プリプリ アライちゃん8「のぁぁぁぁん!のぁ~~~ん!」ビクビクバタバタ 作業着の男がトラックから降りると、そこには夥しい数の害獣達が地面に転がっていた。 302 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 22 42.92 ID qr/rUSN70 [9/10] アライちゃん2「あっ!ひとしゃんなのりゃ!ひとしゃーん!たしゅけて~!」 どこぞのアライさん「ニンゲン!こいつら好きにしていいからアライさんを助けるのだ!」 アライちゃん6「向こうのはたけのおやしゃいあげゆからたしゅけて~!」 アライちゃん7「ふしゅぅ~!いだいなアライしゃんをたすけゆのだ!でないとぶっこよすぞ~!」キュルル 動けない体にもかかわらず不遜な頼みごとをするハエ共。そんなハエの言葉には耳も貸さずに、作業着の男はアライさん達を雑に鉄籠の中に放り込む。 そこらのアライさん「のぎゃっ!」 アライちゃん3「のびゃっ!」 余所アライちゃん「じびぃ!」 アライちゃん9「ぴぃっ!いちゃいのりゃぁ~。」ノリャァァァァン! 303 名前:アライさん根絶プラン (ワッチョイW 97fb-/Gcx)[sage] 投稿日:2018/02/07(水) 10 24 45.87 ID qr/rUSN70 [10/10] そうして全てのハエガイジを放り込むと、作業着の男はアライパーに麻痺針を補充し、籠をトラックに載せて帰って行った。 アライパーの針の効果時間はおよそ12時間ほど、そのためこうして6時間おきに作業員が回収に来ているのだ。 こうして回収されたアライさんやアライちゃんは加工され、食用や工業製品として店頭に並ぶのである。 このように、アライパーはアライさん自体にもアライさんを引き寄せる餌としての役割を持たせ、 さらに近づいたアライさんを逃さないことで、従来の籠罠のように『これは危ない』という情報を持たせずに 効率良く捕獲し続ける事を可能にした。 アライパーの登場によって、森のアライさんは大きく数を減らしている、 さらに森でのアライさんの競争率が下がり、街のアライさんが森へと戻っていく現象も確認されている。 アライパーと人の手による駆除、これを続けていけば我々が野生のアライさんを目にすることもなくなるだろう。 アライさんのssへ戻る
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スラもり3において、にじのオーブを求めて辿り着く町。 住民は町の北にある大事な遺跡をしっぽ団に襲撃され、とても警戒しており、余所者である【シドもじゃ】を敵と判断して攻撃を仕掛けてこようとする。 なお、この町の住民は長とその娘を除いて(学者は余所からの研究者なので除外)野生的で、カタコトな言葉を話す。
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地球防衛軍2・インベーダーサイド~ディロイの反乱編:第一章「決裂」~ -- 余所者 (2006-04-22 11 06 48) 追伸:その内序章を書く予定。人は書けないからこう言うので路線で(w -- 余所者 (2006-04-22 11 12 07) 人は書けないから・・・?あー、書けてるつもりなのね。 -- 名無しさん (2006-04-23 10 50 15) 名前 コメント