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前ページ次ページゼロのエルクゥ その身の丈は3メイルほどか。オーク鬼より一回り大きく、トロール鬼やオグル鬼よりは二周りほど小さい。 でっぷりと腹の出た鬼どもと違い、鍛え上げられた逆三角形を連想させるスラリとしたフォルム。その姿は狼が二足歩行に立ち上がったようであり、亜人というよりも獣人といった方がふさわしい。 確かに見たことがない種族だったが、大きさからいって、5メイルのトロール鬼兵士が振るう棍棒の一撃に耐えられるはずがない。 耐えられるはずがないのだ。なのに。 ―――ばしゅっ、と血風が舞い、上半身の右半分が丸々吹き飛んだトロール鬼兵士が、地響きを上げて崩れ落ちる。 なのに、なぜ。 ―――別のトロール鬼兵士が振り下ろした棍棒が、軽々とその掌に受け止められる。左手に握られている剣が一閃、トロール鬼の首を綺麗に斬り飛ばした。 なぜ、この『鬼』は事も無げに、それらを屠りながら前進してくるのだ。 そう、オークやトロールなど、『鬼』という言葉を使うにはあまりにも惰弱に過ぎる。そう、思わせられる。 目の前のこれこそ、まさに『鬼』。その表す意味に、最もふさわしい存在だ。 ―――ゴォゥッ、と風を巻き、背後にいた指揮官のメイジから『フレイム・ボール』の魔法が『鬼』に向かって放たれる。 普通の人間がまともに受ければ、炭の塊になる火の玉。 その光景も、何度も見た。 ―――『鬼』が左手の剣を振るう。火の玉と剣とがぶつかり合い……『フレイム・ボール』は、跡形もなく消え失せてしまうのだ。まるで、その刀身が炎を吸い込んでいるかのように。 「ひぎゃあああああああああああああっ!!!」 どんっ。軽い地響きがして、黒き『鬼』の姿が掻き消える。直後、響き渡る断末魔。 ものすごい速度でジャンプし、手前の槍ぶすまを飛び越え、先ほど『フレイム・ボール』を放った指揮官のメイジが叩き潰されたのだ。……文字通りの意味で。 「ば、化け物おおおっ!」 「なんだっ、なんなんだあああーっ!!?」 腕を振るい、脚を振るい、剣を振るい、その度に血飛沫が舞う。平民も、貴族も、亜人も……その前では、全て獲物に過ぎなかった。 自分は、手に持っていた愛銃を構える気も起こらなかった。これまで数多の戦場でメイジを十は撃ち抜いた自慢の相棒だったが……そんなもの、あれに効くはずもない。 「■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」 」 意識を黒く塗り潰すような咆哮。 自分はその甘美な誘いに抗う気も起きず……幸運な事に、そのまま気を失う事ができたのだった。 § 勝ち気に逸っていた『レコン・キスタ』軍は、急転直下、死地へと投げ出された。 突如現れた、謎の『鬼』が想像を絶する力で暴れまわり、前線の将兵をことごとく薙ぎ倒している、と。 命からがら後退に成功した兵、高地ややぐらからの物見、また風のメイジによる遠見の魔法、それら全てが伝えてくる出来事は、その荒唐無稽な報告が事実である事を示していた。 最前線を担っていた二個大隊のうち、果敢にも(あるいは所詮一匹だと侮って)それに立ち向かっていった者は、平民貴族亜人正規傭兵を問わず、ことごとく死んだ。 勝ち戦にある者は、死にたくないものだ。 死んではせっかくの勝利の美酒を味わう事が出来ない。略奪する宝、戦功への恩賞、武勇に与えられる名誉……それらが惜しくて、命を惜しむ。 利益を惜しみ、命を惜しむ者が、誰構わず死と恐怖を振りまく正体不明の化け物に立ち向かっていくわけがあろうか。 二個中隊、およそ数百の歩兵や指揮官のメイジがその爪にかかり、腕に押し潰され、脚に踏み潰され、剣に首を飛ばされたところで―――勝利を確信し、その先の略奪に思いを馳せてすらいた正面隊の士気は完全に崩壊した。 兵達は犬死にを恐れて散り散りに逃げ出すか、恐怖に気を失うか、やぶれかぶれにニューカッスル城に突撃し、城壁の守りに散らされていった。 そしてその化け物は、今も目に付く者全てに襲い掛かり、殺戮を繰り広げている―――。 § 殺す。 ―――爪を振るう。槍を構えていた兵士が六枚に下ろされて絶命した。 殺す。 ―――腕を振るう。折れた槍を捨てて脇差を振りかぶった兵士の上半身が、空き缶のようにひしゃげた。 殺す。 ―――跳び上がる。着地点にいた銃兵が、足の裏の下敷きになって落としたトマトのように潰れた。 殺す。 ―――剣を振るう。飛んできた魔法がその刀身に吸収され、ついでに近くにいた兵士数人が、山刀に刈られる背の高い草よろしく、それぞれ適当なところを斬り飛ばされてもんどりうった。 殺す。 殺す。殺す。殺す。 儚く消える間際に、命の炎が一際燃え上がる。だが、そんなものはどうでもよかった。エルクゥの悦びなど欠片も感じない。 あるのは、ただ炎。それは蝋燭の消えゆく炎ではなく、そのまま本人を包み込んでその身を荼毘に伏す業火。 「かははっ、なんてぇ心の震えだ! いいねぇいいねぇ、主人の仇討ちに震えるハート! 燃え尽きてヒート! ガンダールヴ最後の大仕事だぜえ!!」 漆黒の肌の中に、眩しいほど煌々と光を放つ左手のルーン。そこに握られた剣が景気よく声を出し、目前に差し迫った『ジャベリン』の魔法による巨大な氷の矢を、瞬時に蒸発させた。 「■■■■■■■■■■■■■■■■■■ーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 呼応するようにエルクゥが咆哮を上げる。 だんっ、と血染めのその場から、『ジャベリン』が放たれた方向へとまっすぐに跳躍し―――その風のトライアングル・メイジは、刹那の後に絶命した。 § 軍隊、というのは、人間社会での集落同士が戦う為の組織である。 それが戦う事を想定しているのは、同じ数、同じ種類の人間だ。どれほどの腕があろうと、それが『人間』という枠に収まる以上、一人の達人では十人の雑兵に勝てない。 数の力。そういう理屈だ。 しかし。人ではない、たった一体の超越者と戦うには、軍隊は向かない。千を集め、万を集めても、その『数』という力を発揮出来ないまま無駄に命を散らすだけだ。 ドラゴンの暴君を討つのは、軍隊ではなく、英雄なのだ。 まだドラゴンなら、巨大なドラゴンならば、千の兵士によって一斉に銃を撃つことにも意味があるかもしれない。その巨体には、千の銃弾を集める事が出来るのだから。(逆に言えば、ドラゴンの炎の息も、百や千の兵を一斉に焼く事だろう) しかし、3メートルしかない少し大きな人型程度には、百人の兵士を殺到させたところで百人が同時に斬りかかれるはずもない。千人でも万人でも、せいぜいそれを相手に発揮される『数』の力は十人分。 その十人分を蹴散らすぐらい、超越者にとっては呼吸をするにも等しい。呼吸の回数が百回だろうと千回だろうと、それは等しく『時間の問題』でしかないのだ。 さらに『数』を増やそうとその外から弓や銃、魔法を撃てば、その近くにいる味方に当たるかもしれない。百人が一斉に囲めるような距離があっても、その人型は跳躍一つで銃の射程など飛び越えてくる。 業を煮やし、使い捨ての傭兵など知った事かと広範囲に及ぶ魔法をぶっ放した貴族などは、化け物の持つ剣に魔法を無効化された挙句、周囲の傭兵達によって逆襲を受け、それを守る兵との同士討ちが始まっている。その隊は、もはや軍としての用を成さないだろう。 前線のそんな混乱ぶりを間近で見ていた後方の隊では、機を見るに敏な傭兵や、戦の経験のない徴募兵が、次々と逃亡を始めていた。 堅城を落とす為に集められた五万の軍。それは、たった一匹のエルクゥに、全くの無力であった。 「……なんという」 ニューカッスル城の天守からは、『レコン・キスタ』軍五万の呆れ返りたくなるように巨大な陣容が一望できた。横っ腹への奇襲など微塵も警戒していない、岬の突端に位置する城の城壁にただひたすら殺到する為だけの、縦に長く伸びた突錐陣。 そして、今まさにその只中で殺戮の神楽を踊り続ける、使い魔の姿。 それを眺めるウェールズには、それを戦いと呼ぶのは憚られた。殺戮か、虐殺か……それとも、狩猟か。見るものを圧倒させる五万の陣は、瞬く間に見るも無残な血の海へと変貌していく。 「今なら、我らごと逃げ延びる事も可能かもしれませんな」 「……かもしれないな」 傍らの侍従の呟きに、ウェールズは重く頷いた。 城壁に張り付いてくるはずだった無数の兵がことごとく血に沈んでいく。もはや前線に展開していた部隊は壊滅状態だった。恐慌状態のままその横を走り抜けて城壁に取り付く兵士も散見されるが、見張りの兵だけで追い散らせる程度だ。 「まあ、逃げ延びる先がない我らには、ここを守るしかないのだがね。我らの名誉ある敗北は、彼に譲ってしまったのだから」 「いや、そうとは限りませんぞ」 「……パリー?」 かつて『鉄壁』の二つ名を欲しいままにした初老の侍従。その衰えぬ鋭い視線が、眼下に広がる五万の軍容の、そのさらに向こうを睨みつけている。そんな気がした。 「殿下、およそ全ての戦いと呼べるものには、一つの鉄則がございましてな」 「ほう。その心は?」 「『攻撃は最大の防御』と言うものです」 § 「もう一度報告を繰り返せッ!」 「は、はっ! 本日一〇一七、ニューカッスル攻略部隊が敵の襲撃を受け、先陣を担っていたハイランダーズ連隊は全滅。連隊長サザーランド侯以下、第一大隊長ランカスター伯、第二大隊長アーガイル伯、全てご殉死なされました」 全滅した隊のは言うに及ばず、後方の隊の傭兵や徴募兵までも逃亡を始めており、被害は今なお増大中、というその報告は、怒鳴り返した幕僚長には全く理解の出来ないものだった。 「敵の戦力は!? あやつら、玉砕覚悟で打って出たか!?」 「は。そ、それが……」 「何だ! わからんのか!?」 「て、敵は、一騎の亜人であるとの事です!」 搾り出すように叫んだ若き伝令の仕官の言葉に、簡素な野陣テントにしつらえられた軍議の場がざわついた。 「貴様、冗談を聞いているのでは―――!」 「詳しく説明しなさい。騎士ノーマン」 「ク、クロムウェル閣下……」 激昂しかかった幕僚長を遮ったのは、中心に座っていた司教服の男であった。いかつい勲章ときらびやかなマントばかりのその中心には、この場にそれ以上ないほど不似合いな、緑色の法衣姿がある。 『レコン・キスタ』総司令官、オリヴァー・クロムウェルが、顔の前で手を組み合わせ、テーブルに肘を付いていた。 その傍らには、真っ黒いローブに身を包み、フードで顔を隠したその秘書が侍っている。わずかに垣間見える口元や体つきから見るに、中肉中背の、青年と少年の境目にある男性、という風情だが、クロムウェル以外の誰も、その顔を見た者はなかった。 「ヘイバーン統幕僚長。怒りは我らの鉄の結束を崩す。冷静に報告に耳を傾けたまえ。疑問があれば、理でもって問いたまえ。彼は年若くして竜に認められた、誠実で誇りある騎士だ。余が保障する。偽報であるかどうかは、彼の責にはない」 「は、はっ」 「さあ、詳細を、我らが同志ノーマン」 にっこり、と笑いかけた司教に、伝令仕官は平伏して答えた。 「手に持った剣で魔法を弾き、風のメイジ以上の俊敏さを持ち、トロール鬼以上の力を振るう見た事もない『鬼』と報告が上がっております。突如としてニューカッスル城門前に現れ、襲い掛かってきたと」 「それが数千の我が軍を殺し尽くしたと? 信じられぬ話だが、間違いはないのだね?」 「はっ。全ての物見が、同じ事実を報告致しました。自分も伝令に飛び立つ際に報告どおりの姿を見ましたが……その勢いは全く衰えず、我が軍を、蹂躙しておりました」 場が静まり返る。その場にいるのは全て軍部の高官だったが、皆、『信じられない』といった表情を浮かべている。 目を閉じて黙り込むクロムウェルの耳元に、傍らの黒いローブの人物が口を寄せた。 丈の長い漆黒のローブが重力に引かれ、二人の顔を隠す。 その裏で、威厳と不気味さを保っていた二人の相好が―――盛大に崩れた。 「どどどどどどーしようサイトくん! そんな化け物の事、知ってたかい!?」 「お、俺だって知りませんよ! ジョゼフの野郎もそんな奴がいるなんて一言も……!」 「さ、サイトくんのマジックアイテムで何とかできないのかい!?」 「一匹でメイジ込みの数千人ブチ殺すような化け物倒せるアイテムなんて貰ってませんて!」 「どーしよ!?」 「どーしろと!?」 「バス降りて歩いてたら」 「後ろからイキナリ!?」 「ところでサイトくん、『ばす』ってなんなのかね?」 「えっと、俺の世界での乗り合い馬車っていうか……って現実逃避してる場合じゃないですってクロさん!」 「だ、だって、どうしろっていうんだい?」 「と、とりあえずあの騎士さんを下がらせて、ここの人達にアイディアを出してもらいましょう。もう間が持ちません」 「う、うん。わかった。―――落ち着きたまえ、同志諸君。指揮官が取り乱しては、兵が不安がりますぞ」 二人が体勢を戻し、ごほん、とクロムウェルが咳払いすると、騒然となっていた軍議の場はさあっと静かになった。 「忠実なる我等が騎士ノーマン、貴重な報告ご苦労であった。貴君のもたらした情報は、必ずや我が同志達を勝利へと導くであろう。下がってゆっくりと休み、次の任務に備えたまえ」 「はっ!」 クロムウェルが何度も頷き、笑顔を浮かべると、伝令の竜騎士は深く頭を下げて退室していった。 「さて、諸君、親愛なる我が『レコン・キスタ』の同志諸君。今の報告を真実だとして、どのような対処をするべきだと思うかね?」 その言葉に、軍議は再び紛糾を始めた。 どのような化け物でも五万の軍勢には勝てまい。いや被害を無闇に広げるだけだ一度全軍を下がらせて正体を見極め選りすぐりの竜騎士で討伐すべきだ。いやいやそれでは王党派に時間を与える事になる宣戦布告破りが他国にばれようものなら我等の正当性が問われ―――。 「……なんとかなりそうっすかね」 「……その化け物って、何者なんだろうね」 「さあ……敵の秘密兵器かなんかでしょうか?」 「報告します!」 「「っ!」」 息を切らせた伝令兵が陣幕に飛び込んできたのは、議論の熱が高まり、ひそひそ話をする総司令官と秘書の顔に落ち着きが戻ってきた時だった。 「何事だ!」 「お、王立空軍の旗を掲げた艦が、この陣に向かい最大戦速にて突撃してまいります!」 その報告に、高官達は先ほどまでの舌の熱も忘れ、文字通り跳び上がって驚いた。 § 「弾薬は全て下に向けて撃ち尽くせよ! 敵の艦など相手にするな! イーグル号、及びその乗員はこれよりその全てを以って『レコン・キスタ』本陣への弾丸となる!」 『鉄壁』の号令に、おぉぉー! と艦中から鬨の声が上がる。 「『鉄壁』の名にふさわしくない荒っぽさだね、パリー!」 「言ったでありましょう、『攻撃は最大の防御』ですとな! それとも殿下には、座して死を待つ趣味がおありでしたかな!」 「まさか!」 機動力を重視した設計の、その最大戦速にて五万の兵を飛び越えていくイーグル号の甲板で、主人と侍従は抑えきれぬ笑みを漏らしていた。 「狙うは総司令官、オリヴァー・クロムウェルの首級のみ! おのおのがた、気張りなされよ!」 どんっ! と腹に響くような重音とともに、敵艦の砲撃が船体を掠めていき、イーグル号が大きく揺れた。 甲板にて杖を構え、楽しくて仕方ないという風に顔を歪めるメイジ達に、取り乱す気配は全くない。 「総員、突撃ぃっ!!!」 怒号と共に、二百余名のメイジ達はマントを翻し、こぞって甲板から飛び降り始める。 その眼下には、開けた地に張られた野陣がある。『レコン・キスタ』軍、ニューカッスル攻略拠点の陣であった。 前ページ次ページゼロのエルクゥ
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SIZE(20){登場人物}~ ラバンディル 種族:エルフ~ キャリア:見習い魔術師→中堅魔術師~ 星座:リアの大釜~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 35 42 36 42 41 46 57 45 1 11 3 4 5 2 2 1 技能:察知、捜索、魅惑、常識(エルフ、エンパイア)、学術知識(魔術)、魔風交信、魔力感知、読み書き、秘術言語(魔法語)、言語(エルサリン語、ライクシュピール語、古語)~ 異能:エーテル順応、長視野、冷静沈着、夜目、呪文動作迅速、分別、初歩魔術(秘術)、強靭、秘術魔法体系(光)、火球類威力増大~ 所持品:ダガー(最高品質)、筆記キット、グリモア~ 備考:~ カロン 種族:人間~ キャリア:従者~ 星座:大十字~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 34 31 23 31 30 35 36 40 2 12 2 3 移 0 0 運 技能:騎乗 世間話 動物の世話 魅惑、言語 ライクシュピール・ブレトン 常識 エンパイア・ブレトニア、学術知識 系統学・紋章学 打撃回避 調教~ 異能:病気耐性 精神安定 強打 特殊武器 騎兵用 礼儀作法~ 所持品:剣、スピア、軽ランス、盾、弓、メイル・シャツ、メイル・フード、レザー・ジャック、レザー・フード~ 備考:~ アルフレッド 種族:ハーフリング~ キャリア:漂泊者→托鉢僧(シグマー)~ 星座:壊れた馬車~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 27 59 13 20 43 51 31 45 1 10 1 2 5 0 0 4 技能:察知、忍び歩き、世間話、値切り、野外生存術、学術知識(系統紋章学)、常識(ハーフリング、キスレヴ)、言語(ハーフリング、ライクシュピール)、職能(料理人)、負傷治療、大道芸(歌唱)、方角案内、学術知識(神学)~ 異能:混沌耐性、特殊武器(スリング類)、夜目、鋭敏聴覚、射撃術、野育ち、駿足、旅なれ~ 所持品:スリング、バックラー、ナイフ~ 備考:~ ハルギン 種族:ドワーフ~ キャリア:ルーン伝令→下水道調査員~ 星座:雛鳥カッケルファックス~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 47 28 41 61 36 39 40 29 1 16 4 5 5 0 0 2 技能:察知、水泳、野外生存術、言語(ガザリット語、ライクシュピール)、常識(ドワーフ)、職能(鍛冶屋)、打撃回避、符丁術(偵察兵)、方向案内、足跡追跡~ 異能:怨恨、肝っ玉、壮健、ドワーフの技、魔法耐性、夜目、強靭、強力、逃走!、早つがえ、方向感知、駿足、第六感~ 所持品:剣、クロスボウ、盾、フル・メイル・アーマー~ 備考:~ グスタフ=フェルプス 種族:人間~ キャリア:伝書→兵士→下水道調査員~ 星座:魔女の星~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 43 27 35 33 36 37 37 29 2 11 3 3 4 0 5 2 技能:威圧、騎乗、察知、水泳、世間話、動物の世話、野外生存術、言語(ライクシュピール)+10%、常識(エンパイア)、常識(荒ヶ原)、符丁(偵察兵)、方角案内、打撃回避、負傷治療、捜索、足跡追跡~ 異能:精神安定、剛力、旅慣れ、方向感知、強打、早抜き~ 所持品:盾、レザー・ジャック、レザー・フード、レザー・レギング、メイル・シャツ、最高級の片手斧~ 備考:混沌の諸相:伸縮自在な四肢~ ドルギン 種族:ドワーフ~ キャリア:盾砕き→ルーン伝令~ 星座:魔女の星~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 52 31 42 50 22 29 47 21 2 16 4 5 5 0 狂 運 技能:言語(ガザリット語、ライクシュピール語)、常識(ドワーフ)、職能(鉱夫)、打撃回避、尾行、方角案内、崖上り、察知~ 異能:怨恨、肝っ玉、頑健、ドワーフの技、魔法耐性、鋭敏聴覚、気絶打撃、強打、重傷打撃、方向感知、冷静沈着、駿足、第六感、剛力~ 所持品:フル・レザー・アーマー、盾、ダガー、アックス~ 備考:~ エドゥアルト・ロベルト・フォン・フレーゲル 種族:人間~ キャリア:貴族→従者→騎士→内陣騎士~ 星座:~ 武技 射技 筋 頑 敏 知 志 協 攻 耐 筋+ 頑+ 移 魔 狂 運 73 24 51 41 36 34 31 22 3 11 5 4 4 0 1 5 技能:大酒飲み、騎乗、指揮、世間話、賭博、魅惑、言語(ライクシュピール)+10%、常識(エンパイア)+10%、読み書き、学術知識(系統学紋章学)、打撃回避、調教、動物の世話、察知、学術知識(戦略戦術)、言語(ブレトン語)、秘密言語(戦闘語)~ 異能:反射神経、生来の戦士、強運、特殊武器(受け流し、フェンシング類、騎兵用、両手用、フレイル類)、礼儀作法、強打、肝っ玉~ 所持品:「最高」の斧、「最高」フルプレートアーマー、「最高」のバックラー、聖印、軍馬(鞍とハーネスつき)、ダガー、レイピア、「最高」のマンゴーシュ、「最高」の服、「最高」の服(キズ付き)~ 備考:~
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概要 エリス・ラゴンの戦いとは、17329年8月、六界連合軍とシャクティアナ帝国の間で行われたルーイガルド侵攻作戦最後の戦いである。ここでは、その直後に行われたラスブロス強襲作戦まであわせて表記する。 戦闘に至るまでの背景 シャクティアナ領遠征は、一見すると六界連合軍の快進撃に見えたが、シャクティアナ帝国軍は、自分達にとって戦いやすいエリス・ラゴン平原に巧みに連合軍を誘いこんでいた。 六界連合軍もその意図に気付きながら、決戦を覚悟していた為あえてその誘いに乗り、両軍はエリス・ラゴン平原にて対陣。 シャクティアナ帝国は、帝王ラスブロス自らが出陣し、両陣営は最後の決戦へと赴こうとしていた。 両軍の戦力 攻撃側 守備側 六界連合軍 軍勢 シャクティアナ帝国軍 参戦国 総兵力83600 兵力 総兵力87700 サルファー 総指揮 ラスブロス エリシア 軍師 ヘドゥラ 主要参戦者 【六界連合軍本陣部隊】兵力9600 本隊【シャクティアナ帝国第1部隊】 兵力9500 サルファー ジャル ガル ロディ ラスブロス ヘドゥラ ライプリッヒ 【ヴァン・フレイ国部隊】兵力7100 【シャクティアナ帝国第1部隊】 兵力8800 アゼル ティアナ ザグリード 【アーズ国部隊】兵力8000 【シャクティアナ帝国第3部隊】 兵力8000 アリン トウマ サウラ グラスシード 【サルディーシャ国部隊】兵力4900 【シャクティアナ帝国第4部隊】 兵力8500 カルス ガディア クルス バーナ イルザ 本隊【サザン・アイ部隊】兵力6000 本隊【シャクティアナ帝国第5部隊】 兵力8800 ルティエ レイス サンド エリシア ルーイン 【フレイミスト・モルコア部隊】兵力5600 【シャクティアナ帝国第6部隊】 兵力7000 レンゲ スレイマン ローラル 【クロスロード部隊】兵力5500 【シャクティアナ帝国第7部隊】 兵力5500 グラーバル ミッドガルツ マルラ シュバイン 【シルティア部隊】兵力4500 【シャクティアナ帝国第9部隊】 兵力4800 ジュディス クリスアーノ 【竜騎兵団】兵力7300 【シャクティアナ帝国第10部隊】 兵力6200 ロリスザード シーナ バルザック 【獣王部隊】兵力7300 【シャクティアナ帝国第11部隊】 兵力5500 霊虎 ガイラス 黒狼 龍牙 【ブルーインパルス部隊】兵力7000 マルキィ ヴィル サヌア リーザス レイア 【ヴァルキリア部隊】兵力6500 ベチカ ストライア 【アルビオス部隊】兵力4300 戦闘経緯 「余は随分と寛大な男だった様だ……わざわざ敵の決戦の希望に応えてやるとはな……だが、余と刃を交えるということが、奴らが想像していた絵空事とまったく異なる結末になる事を、思い知らせるのだ……奴らには、我が領土を騒がした報いとして、自らの血で敗北の戦記を綴らせよ」 長きに渡りシャクティアナ帝国皇帝の地位に君臨したラスブロスが、自ら兵を率いて出陣し、将兵の士気は最高潮に達し、両軍は真正面からの決戦へと突入した。 最前線のサヌア傭兵団は、早くもルーインと衝突、南西戦線においては、包囲網を作ろうとするローラルを、ミッドガルツ、グラーバルが食い止める。北東戦線はサウラを中心とした軍勢がバーナ、イルザと対陣。 シャクティアナ国時間 10時40分 六界連合軍の善戦に、帝王親衛隊であるザグリードが自ら前線へ向かう。これにより、サヌア傭兵団の援護に向かう筈だったロリスザード、バルザック、シーナは、親衛隊の精鋭との戦いに集中せざるを得なくなる。 北東戦線においては、ジュディス、クリスアーノの伏兵により、一度はイルザを罠にかけたかと思われたが、それを先読みしていたイルザが、二段階の布陣で攻め込み、伏兵を一瞬にして打ち破る。 シャクティアナ国時間 11時30分 先に綻びを生じ始めたのは六界連合軍であり、レンゲ、スレイマンが南西戦線に、サウラ、アリンも援軍として軍勢を押し上げた。 被害は将兵だけではなく、戦場を走り回る伝令や、本来混戦においても驚異的な生還率を誇る隠密にまで至り、クルスが戦死する。 シャクティアナ国時間 13時10分 シュバインが前線に入り、サヌア傭兵団と混戦状態となる。 シャクティアナ国時間 14時20分 サルファーの決断により、全軍に総攻撃の合図が下される。いまだにシャクティアナ帝国前線を突破できず、むしろ押し返されつつあったこともあり、サルファーは賭けにでた。 シャクティアナ国時間 14時50分 ローラルは、目の前の陣を突破すれば連合軍を包囲できる為、突撃を何度も仕掛けたが、グラーバルの勇戦により阻まれていた。そして、イルザが、サヌアとの戦いの末に戦死、ここにきてようやく連合軍が戦局を持ち直しはじめていた。 シャクティアナ国時間 15時20分 膠着した戦局に、ラスブロスは、自ら本陣を前進させる。シャクティアナ帝国将兵の士気は一気に上がり、あえて有利な守りを捨てて攻めに転じたこの前進に、主導権を握りかけた連合軍は、再び後手に回ることとなる。 シャクティアナ国時間 15時40分 エリシアは、部隊を動かさず、両軍の動きをひたすら見つめ続け、決定的な働きができるチャンスを待ち続けた。 そして、ついにそのときが来たと、部隊を一気に北上させ、北東戦線へ移動中の敵を襲撃、北東部隊を孤立させることに成功した。 中央決戦においては、連合側から寝返ったシュバインが戦死、強敵を求め続けたバルザックも、かつての同胞だったザグリードに討ち取られる。 南西戦線では、グラスシード、ローラルの攻撃によりマルラ、ミッドガルツが戦死、陣が突破されつつあったが、グラーバルの奮戦、ティアナ、アゼルの支援により、かろうじて持ちこたえていた。 シャクティアナ国時間 16時20分 シュバインの穴を埋めるべく、ライプリッヒが前線に向かい、ラスブロスはさらに本陣を前進させる。 北東戦線では、孤立しながらも奮戦したバーナもついに力尽きて戦死。 そして、サウラは騎馬を奪うと、ただ一騎で戦場を駆け抜け、ラスブロス本陣へと突入、ラスブロスに剣を振り下ろす。 混戦の中、単騎だからこそ見逃された奇跡の突撃であったが、二人の一騎打ちは、ラスブロスの静止を聞かず横槍を入れた部下たちによって遮断され、サウラは脱出、生還を果たす。 ザグリード、ルーインといった、指揮官としてより、一人の戦士として名を馳せた将達が、一気に攻勢を仕掛け、ルーインによってヴィルが討ち取られるが、そのルーインもラスブロスとの戦いから舞い戻ってきたサヌアによって討ち取られた。 しかし、南西戦線がほぼ壊滅し、そこから殺到する軍勢に連合軍が包囲されるのはもはや時間の問題となっていた。 そのとき、エリシアより各部隊に伝令が到着する。その伝令を聞いた各部隊は、一斉に四散して撤退をはじめた。 それは、後退とはとても呼べない蜘蛛の子を散らすかの様な無秩序な壊走であったが、それらは全て計算の上のことであり、逆に四散されることで、追撃も散開してしまい、連合軍は比較的損害を出さずにそれぞれの潜伏場所へと向かった。 ラスブロス強襲作戦 一見無秩序に撤退したかに思われた六界連合軍だが、エリシアの徹底した下調べにより、それぞれの部隊は指定された土地に潜伏していた。そして、撤退したと見せかけて、凱旋する部隊に紛れていたサヌア傭兵団が、帝都に潜入、ラスブロスに勝利の祝い酒を持ってきた町民を買収してその酒樽に潜り込み、ラスブロスへの強襲を仕掛けた。 これはもはや、戦術というより、おとぎ話か伝説の範疇であったが、もはやそれに賭けるしかエリシアには選択肢が残されていなかった。 サヌア、ロリスザード、レイア、リーザス、シーナ、そして僅かな傭兵がラスブロスただ一人を狙って一気に襲撃を仕掛ける。 そして、それに呼応して、帝都を取り囲む様に、四方から同時に潜伏していた全部隊が殺到、それぞれが同時に「自分達こそ六界連合軍本陣部隊」と宣言しながら攻撃を仕掛けた。これもエリシアの指示通りだが、既に兵力の差は歴然としていた為、サヌア達の強襲を成功させる為の陽動と時間稼ぎであり、サヌア達が失敗すれば自分達もここで全滅するという運命を共有した最後の賭けであり、実際この無謀な突撃により、ガディア、レイスが戦死している。 サヌアをラスブロスの元へ向かわせる為、ロリスザード、レイア、リーザスが次々と落命、しかしグラスシード、ザグリードも討たれ、ついにラスブロスの元にサヌア一人がたどり着き、激しい戦いの末、帝王を討ち取る。 戦いの結末 ラスブロスは討ち取られ、内政面に発言力のあったヘドゥラは後を追って自害した為、シャクティアナ帝国は大きく揺らいだ。後継者なき帝国に内乱は必定であり、そこに南方六界連合軍も到着、シャクティアナ帝国は一気に没落していこととなる。 なお、ラスブロスを討ち取ったサヌアだが、彼も戻ってはこなかった。 伝承によると、兄を討たれたときから、復讐の機会を伺い、精神が崩壊した芝居を続けていたアイリによって刺されたとあるが、確たる目撃情報は存在しない。
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【種別】 天使 【元ネタ】 Wikipedia-ガブリエル 【初出】 四巻 【解説】 『後方の青色』とも表記。 水の象徴にして青を司り、月の守護者にして後方を加護する者。 常に神の左手に侍る双翼の大天使。 旧約聖書においては堕落都市ゴモラを火の矢の雨で焼き払い、 新約聖書においては聖母に神の子の受胎を告知した者。 『神の右席』後方のアックアの宿す属性でもある。 『御使堕し』で降りてきた天使であり、 その際はロシア成教所属の殲滅白書のメンバー・サーシャ=クロイツェフに宿り、 ミーシャ=クロイツェフを名乗っていた。 その後、二十巻にてフィアンマからガブリエルが『ミーシャ(ミハイル=ミカエルのロシア名愛称)』を名乗ったのは、四大元素の歪みが原因らしいことが明かされた。 神の右席のヴェントですら驚愕するあたり、かなり根の深い問題のようである。 なお『神の力』が本性を現した時、 土御門は『神の力』に『水』を持っていかれてしまったため得意の黒ノ式が使えなかったことから、 『神の力』が力を行使している間は水の魔術が使えなくなると思われる。 天使の中でも「神の伝令」という役割を持つことから特に情報の送受信に長けており、 『勘や予兆』といった第六感の情報を好きなように加工して、好きな方向・距離・タイミングで受信させることが可能であるため、 『神の力』には『前兆の感知』が通用しないらしい。 キャーリサ・傾国の女と戦闘した際には、『翼から得られる予兆の取得速度』を狂わせ、彼女達を大いに苦戦させていた。 【余談】 漫画版『禁書目録』では四巻部分が全てカットされたため、何もなければ二十〜二十二巻部分での登場に矛盾が生じる。 しかし、大覇星祭編で姫神が襲われた理由が変更されたようにこの件も調整される可能性が十分あり、今後の動向が注目される。 【関連】 ミーシャ=クロイツェフ
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■信仰ごとの追加・変更 ルールブック記載のデータから、信仰ごとの「戒律」「技能」「特殊技能」「呪文」などについての修正を記載します。 エルファは「氏族レベル1」「氏族レベル2」であっても、森の外に冒険に出ていて構いません。ただし、「特殊な背景」が5CP必要です。 ▼レスティリ ▼プファイト ▼ジャング ▼カアンルーバ ▼シグルリード ■信仰ごとの追加・変更【レスティリ】 ▼特殊技能の修正 〈高級処置〉(精神/並) 技能なし値:なし 習得難度を「並」に変更します。 ▼特殊武器の修正 ▼ファスト・ボウのデータを以下のように変更します 攻撃型 致傷力 正確さ 半致傷 最大射程 価格 重量 必要体力 その他 ファスト・ボウ 刺し 突き+2 体力×15 体力×20 2 500ムーナ 1.5kg 7 最大致傷1d+3 ■信仰ごとの追加・変更【プファイト】 ▼特殊技能の修正 〈プファイト・スロウアー〉(肉体/難) 技能を廃止します。「プファイト・スロウアー」の使用には、〈投石器〉技能を使用してください。 加工されたプファイトの実は、一つ10ムーナ(重さなし)で購入できるものとします。 〈準備/プファイト〉(肉体/易) プファイトを取り出す時に成功すれば取り出す効果の他、-2のペナルティを受けてもう一度判定に成功すれば同じターンで即座にプファイトを込めることができます。失敗すると普通に1ターンかけてプファイトをこめることになります。 ■信仰ごとの追加・変更【ジャング】 ▼特殊技能の修正 〈ポイズン・ブレード〉(肉体/難) 技能を廃止します。「ポイズン・ブレード」は〈ナイフ〉技能で使用してください。 ■信仰ごとの追加・変更【カアンルーバ】 ▼特殊技能の修正 〈幻覚察知〉(精神/難) 技能の習得難度を「難」に変更します。 〈フェイント・ソード〉(肉体/難) 技能を廃止します。「フェイト・ソード」は〈剣〉技能で扱って下さい。 〈扇動〉(精神/至難) 技能を廃止します。〈吟遊詩人〉技能で代用してください。 ただし、この技能の効果を目的として〈吟遊詩人〉技能を扱えるのはシャストア信者かカアンルーバ氏族の者だけでしょう。 ▼ボーナス技能の修正 ボーナス技能に以下を追加 ・〈手品〉 ■信仰ごとの追加・変更【シグルリード】 ▼特殊技能の修正 〈ムーヴ・ウィップ〉〈ブランコ〉(肉体/易) 習得難度を「易」に変更します。 ▼ボーナス技能の修正 ボーナス技能に以下を追加 〈オリエンテーリング〉〈行軍〉〈飛行〉〈ランニング〉 ▼呪文の追加 ▼氏族レベル1の呪文に以下を追加 ・《生命感知》《水浄化》《水中呼吸》《水変化》《空気作成》《騒霊》《飛ぶ剣》《作音》《発声》《拡声》 ▼神官の呪文に以下を追加 ・《浮揚》《水作成》《水破壊》《水泳》《水中呼吸》《遅発伝言》《雷》《音噴射》 ▼高司祭の呪文に以下を追加 ・《飛行》《高速飛行》《高速飛行》《遺言》《瞬間伝令》 ▼特殊呪文の追加 特殊呪文に以下を追加します。 《遺言》/特殊 この呪文で作り出した遺言は、術者が死亡するまで発するのを控えられています。遺言を受け取る者は雑音もなくはっきりと聞き取ることができますが、受け取り人以外の耳には聞こえません。術者に《魔法感知》をかけると、何らかの遺言があらかじめ仕込まれていることまではわかりますが、クリティカルでないとその内容まではわかりません。クリティカルの時は次の中からいずれかが明らかになります(ランダムで決めてください)。伝言の受け取り人、伝言の言葉(それがなんの合図であるかは不明)。 受け取り人は呪文を唱える際に決めますが、顔を知っている相手であれば誰でも構いません。顔を知らず、所在地や名前だけを知っているだけの相手であれば、―3のペナルティです。 この呪文は「かかっている」とは考えません。魔術師はいったん唱えると、その存在を忘れてしまっていいからです(呪文維持にかかるペナルティが追加されません)。 この呪文はシグルリードの「導き手」だけが習得できます。 持続時間:術者が死亡するか、この呪文をかけ直すまで。 エネルギー消費:単純な1文ごとに2。1文にはいる考えは一つだけ。維持は不可。 準備時間:1秒 前提条件:《遅発伝言》 《瞬間伝令》/通常 《瞬間移動》によく似ていますが、0.5kg以下の物体、それも術者が読解できる何らかの文字が記された物体のみを対象とします。この呪文によって物体を届ける対象は、人を指定します。ガープス・マジックP10の「長距離の修正値」を適用してください。普通は、馴染みのある相手を指定します。ファンブルしたらでたらめな相手に届いてしまいます! 誰に届くかはGMが面白いと思った相手を選んでください。冒険者が受け取ったら冒険のきっかけになるかもしれません。 この呪文はシグルリードの「導き手」だけが習得できます。 修正:馴染みのある相手なら修正なし。顔と名前を知っているだけの相手なら-2、顔を知っているだけなら-3、名前しか知らないなら-5。 エネルギー消費:4 準備時間:1秒 前提条件:《瞬間移動》
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プロフィール 年齢 16歳(享年) 身長 162cm 体重 0kg 来歴等 パラドックス侵攻初期に本編と同じく最奥部まで向かえたものの、タイムマシンを止めることは出来ずやむなく撤退。 その後、自警団兼前線組織として野生ポケモンとトレーナーで構成されるエレムルスを結成し、セルクルを中心に活躍。1月にはテーブルを奪還し拠点を移した。 しかし、脚本家から実力の高さと勘の鋭さを危険視されたことにより一緒にいたエレムルス構成員ごと大きな襲撃を受ける(激戦)。なんとかパラドックスポケモンの掃討・パルデアの防衛には成功したが重傷を負い帰還することは出来ずそのまま死亡した。 ヤドリギ 死亡したが素質により実体化ができる幽霊として存在。流石にレイナとして活動はできなかったため、自身の誕生花であるヤドリギを偽名として使っていた。 最前線でパラドックスを狩り尽くしていたところ黒幕という噂がたち、それがきっかけで戦友であるミズヒキと再会することになる。 現在はピケの要塞で過ごしつつ戦線で戦う日々を過ごしている 性格 思い悩むことの多い本編世界やB世界よりメンタルが強く、大体寝るか( ᐛ )してればすぐに明るさを取り戻す。 根っこは変わらないが本編より厳しい世界で生き抜いてきたためか、若干気が強めで悪態をついたり威圧を放つこともしばしば。また思考回路はシビア寄りで、心が痛まないわけではないが時に非情ともとれる判断を下すこともある。シビアすぎて本編に自爆用想定の小型爆弾を渡した 本編より人間不信は薄いが人間関係は狭い。 手持ち 本編と変わらず。激戦で主人と共に命を散らした。しかしラウドボーンは戦死後もずっと着いていってるため強さに磨きが掛かっている その他代表的なポケモン シャンデラ…戦死後の副将。火力がとても高い。ジバコイルを越えられない先輩だと尊敬している ファイアロー…ピケの要塞で伝令役をしている幽霊ポケモン。いつもピョアピョア鳴いている。 フワンテ・フワライド…手持ちではないがレイナの部下的存在。 関連人物 演出家(サワラ)…自身の部下。
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ネファル王国とワリャーグ王国の艦隊が激突した海戦。 この戦いにより、ネファル王国は大きく飛躍し、ロジアン艦隊を率いたドルバッキー提督は英雄と呼ばれた。 ◆エスタリア北西海域における海戦◆ 818年。 周囲の海域に勢力を拡大しようと画策するネファル王国と、 周辺海域を根城に海賊行為を行うワリャーグ王国との間に起こった戦い。 ネファル王国のロジアン艦隊は旧型船で編成されているものの、その数は他国を遥かに凌いでいた。 一方の、ワリャーグ王国のワリャーグ艦隊は、数こそ少ないものの造船で有名なバーランの新造戦艦を有していた。 ロジアン艦隊指揮官は、艦隊戦の鬼才ドルバッキー、 対するワリャーグ艦隊は、国王ワトキン自ら率いた。 ロジアン艦隊提督ドルバッキー ワリャーグ国王ワトキン 両艦隊は、エスタリア北西海域で対峙した。 量で勝るロジアン艦隊と、質で勝るワリャーグ艦隊の対決だった。 ■エスタリア海戦-戦況1■ 戦いを前に、ワリャーグ国王ワトキンは、高らかに語った。 「旧型戦艦など、我が精鋭艦隊にとっては、取るに足らないものだ!! しらみつぶしに叩いてくれよう!!」 しかし、ロジアン艦隊の提督ドルバッキーは、すぐさま伝令を伝えた。 内容は、即時の包囲殲滅。 数が多いうちに敵艦隊を包み込むものだった。 ドルバッキーの指示に従い、ロジアン艦隊は展開した。 ■エスタリア海戦-戦況2■ ロジアン艦隊は、正面と両翼に展開し、ワリャーグ艦隊を包み込んだ。 圧倒的な物量の前に、ワリャーグ艦隊は艦隊運用がスムーズにいかず、本来の威力を発揮できないまま、国王ワトキンが討死する大敗北を喫した。 この海戦は、後世の戦史においても模範的とされるほど見事な勝利だった。 その後、壊走するワリャーグ艦隊を追撃し、ロジアン艦隊はワリャーグ王国の王都バーランを包囲、ワルド離宮を灰燼に帰した。 王族は全員連行され、ワリャーグ王国はネファル王国に編入された。 この後、提督ドルバッキーが率いたロジアン艦隊は『ドルバッキー艦隊』と呼ばれる事となる。
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_.. -―‐`=ー`ーヽ-、__ _.. -‐`=ー- ` `ト、 >-‐'' Vl / . L_ _ノ‐'´. . . < ‐、_-‐''´ / / i i i. . ヽ フ / / / イ∥ i |ト、 l l i | ノイ / / ./.∠.l | | l ||__ヽ. ト、 | .| ヽ.| | / ./| /レ┯q| |/| l┯q、`「ヽ. | | l . |/| イ | /l |-┴' ′| /.┴- ゝ | ヽトvヘ. } |/||/ | レ′ | /〉 / 、| l. ヽ ノイ/_/ ( ‐'フ \ ‐ - .イ .ヽヽ / ` 、 . イ | . ト、l j; イ ; ヘ; ィ;;;;;;;;;;;|`' -‐ '"____|;;;;;;;;;;;yヘト| . ´ レ´__j ̄ ̄ ̄{{ ̄ ̄フ | /  ̄ ̄フj';´ 、l, || / _,.-┴ッククへ. -―--、 / // ヽ `'ー- ;;;;;||___;,,.. -―'''" _,. - ;ム//_/ . ヽ [説 明] 高位の木の精霊の一種。見た目は歳若い女性の姿。深い森の中の水辺を住処としている。 自然の木や花を「ザク」、「ビオランテ」等のモンスターに転生させる能力を持つ。 生み出されたモンスターは彼女の住処の周辺に住まい、伝令や見張りの役割を果たす。 極力、人間との関わりを持とうとせず、争いを好まない気性だが、 住処の森を破壊するものには、人間だろうとモンスターだろうと関係なく襲い掛かる。 「ザク」、「ビオランテ」を統率し、さらには地、水属性の魔法のエキスパートである為、強敵である。 弱点は氷、風、闇属性、および体力がさほど高くないこと。 が、友好的に接していれば果実や種等の特殊なアイテムを分けてくれることもあるので、 可能であれば話し合いによる解決を推奨する [出現場所] 不明 [拾得品] 不明 [備考]
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翌朝。 憲長隊は夜が開けきらぬ内に合戦場予定地に向け出発した。 柴田隊も同様である。 本隊に先立って伏兵を敷き、浅野の軍勢を待ち受けるためだ。 特に自衛隊車両は移動に大きな音を立てるので、なおさら浅野勢が来る前に配置を済ませておく必要があった。 移動は事前に道順を確認し、偵察警戒車が先導を行っている。 自衛隊の車列は90式戦車3両と74式戦車、偵察警戒車が各2両、そして輸送の中型トラックと、馬に荷物を載せた小荷駄隊である。 移動中、上半身をハッチから出して周囲監視を行っていた佐野は大事なことを一つ忘れていたことに気が付き、 車内の砲手席に座っている憲長に尋ねた。 戦車乗員と偵察隊員に既に死亡したもの3名と戦闘に参加できない重傷者1名がいるので、定数割れを 起こしているため戦車1両分の人員が足りず、また憲長が戦車に乗りたいというか佐野と直接話して指示を 行うことを希望し、佐野の乗る小隊長車の砲手を他の車両に回して憲長を乗せたのだ。 90式戦車は車長席からも砲を操作できるので、特に問題にはなっていない。 「確認するのを忘れていましたが、浅野に我々の伏兵が気づかれる恐れは?」 「問題ない。 敵の斥候は事前に我らの配下、滝川葛益の忍び衆が始末することになっておる。 葛益はお主らを見つけ柴田が捕まえる助力をした功の者ぞ。 お主ら、我らが監視していたことに ついぞ気づかなんだであろう? 安心して葛益に任せよ」 と言っても敵の斥候の全部を潰してしまっては、今度は斥候が戻ってこない事に浅野が不審がる。 こちらを見つけたり遭遇してしまいそうな斥候は排除するが、そうで無い物は素通りさせる。 今回の作戦の肝に浅野を上手く布陣の中に誘導するというものもあるので、ある程度はこちらの陣容を教えてやる必要もあった。 砲手席で腕組みしながら答える憲長は戦車の乗り心地に満足したのか上機嫌だった。 いったいどうやったのか、器用にも甲冑を身に着けたまま車内に上手く入っている。 (しかしその代わり、後で戦車から降りるときには今度はなぜか甲冑がハッチを上手く通らず、酷く 苦労することになってしまっていたが、この時はそんな事は知る由も無かった) 日は昇り、時刻が正午にも達する頃、黒田・浅野の両陣営はほぼ布陣を完了した。 浅野の布陣は事前の予測どおり魚鱗陣形、そしてちょうどこちらの鶴翼陣形の中に入った状態となる。 ただし、浅野の魚鱗陣形は先頭中央の備えが予想よりやや厚く、こちらが浅野の本陣を襲撃するより先に黒田側の本陣が破られる恐れがあった。 「その代わり、左右の備えはやや薄うござろう。 若殿はご安心して戦われなされ」 浅野の斥候の排除と敵配置の情報収集を終えた滝川葛益が自身の配下の数名とともに憲長の元へ直接出向き、報告した。 彼と憲長の周囲には佐野、鹿嶋と伊庭他偵察班数人が車両を降りて立っている。 まだ戦が始まるには少し時間があった。 自衛隊は草木に隠れる偽装にはかなりの自信があり、また何者かが接近してもすぐに対応するつもりでいたが、 滝川と忍び衆はいとも簡単に自衛隊を発見し、接触して見せた。 予定された布陣図があり大体の居場所はわかっていたとはいえ、滝川に言わせれば自衛隊の偽装はまだ荒く不自然な所が多すぎるとの事だった。 「空挺や特殊作戦群だったら陸自も忍者に負けてねえよ」 とは、偵察班の一部の者の対抗心からでた言葉だ。 言ったのは小川曹長だが、伊庭は曖昧な返事をしておいた。 まあ、いくら草を貼り付けて蓑虫みたいにしたとしても、自然に見せかけるのは無理があるのだが。 それに元々戦車の偽装は遠目に見たとき解りにくいするようにするためだ。 彼が忍者と聞いていたので佐野の他、数名は黒装束を纏った一般的な忍者のイメージを想像していたのだが、 葛益たちは普通に鎧(と言っても、西洋風チェインメイルに所々日本風の意匠を施したプレートを付けた、 妙な違和感を覚えるもの)を着ていてどちらかというと一般的兵士の姿だったので、その期待は裏切られた。 ただし、鎧や衣服のあちこちには返り血らしき染みがある。 彼らが平然と報告をしつつも、既に敵と死闘を演じてきたことを窺わせた。 鎧を脱いでいた憲長はうむ、と頷いた。(ハッチを通れずに結局脱いだ。 また、二度と鎧を着たまま乗るまいぞ、と呟いていたのを何人かが聞いた) 「それで、父上への報告は?」 「は、既に配下のマギにより済ませております。 我らは若殿の護衛に。 それと、若殿はマギを供にするのを お忘れになりましたでしょう。 伝令もおりませんし、若殿と本隊との連絡が…」 ああ、失念しておったわ…と憲長はため息をついたが、佐野たちには話が通じない。 「どうしたのですか?」 「俺としたことがマギを連れて来るのが頭から抜け落ちておった。 不覚」 「マギとは?」 「修行により異能の力を身に付けた者たちだ。 例えば、言葉を発さずとも頭で考えるだけで仲間同士で会話ができる。 黒田では斥候に同行させて、いち早く敵の動向を本陣に伝えるように使っておる」 憲長はそう説明し、現代語に言い換えればこの情報収集能力と伝達能力の速さが黒田の強みだ、という意味の解説を行った。 それに対し、伊庭がボソリと呟いた。 「それ、偵察だけでなく本陣と他の部隊との連絡にも使えば、伝令を走らせる必要は無いんじゃ…?」 それを耳にした憲長が腕組みをして眉根をひそめ、滝川は頭をかきつつ天を仰いだ。 今まで思いつかなかった、という訳では無さそうだが、何か不味いことを言ったのでは?という空気が蔓延して 伊庭に視線が突き刺さった。 余計な事を言ってしまったのか?と伊庭が少し青くなる。 「それ、むずかし、もんだいです。 くろだのひとたち、みんながマギのちから、みとめたわけでは、ありません」 片言のややおかしな発音で話し始めたのは、滝川の配下の中にいた一人でフードを被った長身の男だ。 周囲の人間より頭一つ分は飛びぬけていた背丈のその人物がフードを取ると、その下からは金色の髪と青い瞳、 そして明らかに日本人離れした顔が現れる。 「外人!?」 「外人だ」 思わず伊庭を含む何人かが声に漏らす。 その人物はどうみても、憲長や滝川といった日本人に近い顔立ちというより、白人系の顔のつくりをしている。 どことなくその顔は東側某国元大統領に似ている気がする、と伊庭は思った。 ただちょっと違うのは無精ひげを生やし、やや若々しい辺りだ。 「官兵衛だ。 これが今言った、マギよ。 マギを伝令に使うのも、官兵衛が発案した」 憲長が紹介すると、官兵衛はやや不機嫌な表情になった。 どうも憲長の呼んだ名前が気に入らないらしい。 片言のフソウ語(日本語)で懸命に抗議する。 「にぇっと。 かんべ、ちがいます。 わたしのなまえ、じょぉすいぃ、いいます」 「じょすいでは言いにくい。 今はお主は改名して官兵衛だ」 「じょすい、ちがいます、じょ・ぉ・すいぃ。 わたし、かんべ、いいにくいです。 きちほうしさま、くににいられなくなて、 フソウにきた、わたし、たすけてくれた、かんしゃしてる、でも、かんべ、なまえきにいりません」 「慣れよ」 「にぇっと…」 官兵衛は元々は大陸のルシアンという国の東部沿海州に住んでいたというが、そこで紅旗教という新興の 宗教集団が布教を始め、当時官兵衛が使えていた主君は紅旗教への布施を拒否したために、いつの間にか 民衆の敵ということにされてしまい、領民に殺されたのだという。 ルシアンではこの宗教が次々と勢力を広めてゆき、紅旗教を認めない者はいかに正しいことをしていようとも 粛清と称したリンチや暗殺の対象になるため官兵衛は外国に亡命しようとした。 最初は大陸の国家であるシンに行こうとしたのだが、海路を選んだため運悪く船が難破してしまい、フソウに流れ着いた。 放浪の後、元服前の吉法師という幼名だった時代の憲長に出会い、仕えるようになったのだという。 「今は葛益の配下につけて忍び衆の中から素質あるものを選び、マギの技能を仕込んでおる。 大陸ではマギはこうした事に使われるのが一般的だそうだ。 …が、フソウでは馴染みが無い故に受け入れられにくい。 官兵衛が紅毛人というのもある」 「拙者ら忍びの者は元々常人からみれば十分異能の者と思われておりますれば、我ら自身はさほど マギの力や官兵衛殿に抵抗は感じませぬ。 されど、お屋形様や柴田殿などは…」 要するに、理解不足と運用実績の少なさ、それに多少は人種や異文化偏見というのもあるらしい。 なんとなく、佐野らは自衛隊という組織や官僚にも似たような保守的過ぎて硬質な点で思い当たるところがあると思った。 それにしても、滝川は自分で言ったのでともかく憲長がそうした偏見が無いのは何故だろうか。 佐野は思い切って尋ねた。 「俺も最初は官兵衛を紅毛人ということでただ珍しがっておった。 が、官兵衛もしだいにフソウの言葉を憶えるにつれ、 会話が出来るようになってな。 大陸の色々な話、知らぬことを教えてくれた。 そして解った。 大陸人もフソウ人も同じだとな。 そして、フソウがどれだけ狭いかも知った。 なのにフソウの外の国々のことを多くの者が知らぬ。 戦に追われて周りを見る余裕がないのだ。 俺はこの国のそのような時代を終わらせたい。 大陸にはフソウより進んだ国も多くある。 今は一部の貿易商人のみが大陸とフソウを繋いでおるが、商人どもに独占させておくにはあまりにも勿体無い。 この国は外国から良い物を取り入れねばならぬ。 新しい風を吹き込み、澱んだ空気を取り払わねば、この乱世は終わらぬ。 それには、俺自身がまず変わらねば、成せぬ」 佐野たちは納得した。 なぜ憲長が自衛隊の装備を見て、その力の程を読み取ったのか。 なぜ自衛隊を自勢力に積極的に取り込もうとしたのか。 未知のものを抵抗なく受け入れることができるのか。 憲長は既に官兵衛という「未知な存在」と触れ、学習したことにより旧来の狭い世界の常識に囚われない 柔軟な視点の考え方が出来るようになったのだ。 官兵衛と出会ったのが少年期であったことも精神形成に大きな影響を与えたに違いない。 佐野が戦車の能力や運用方法を憲長に説明したときもそうだ。 そこでふと、佐野は自分たちは憲長という この少年にどれだけの影響を与えたのだろう、と思った。 もしかしたら、彼という人物を大きく変えさせる、とてつもない「きっかけ」となってしまったのではないだろうか? なんとなく空恐ろしいものを感じていると、今まで話に参加せず虚空を見つめていた官兵衛が突然憲長の前に移動し、口を開いた。 「きちほうしさま、まえだどの、まいられる、よです」 「…何? 此処にか? あ奴は父上直下の黒母衣衆であろうが。 伝令か? よもや布陣に何か変更でも」 「いえ、まえだどの、おひとりで。 でんれいならば、ふたり、くるはずです」 質問される前にすかさず葛益が佐野にマギの能力の一つに、一定範囲内に接近してくる人間を敵味方 区別付きで把握することが出来る、と説明する。 そして鹿嶋が黒母衣衆とは、?と尋ねると、憲長は黒田家の家中より選りすぐりの若武者を集めた、 騎馬武者のみの部隊で、伝令や攻勢に出るときの予備戦力として使われる。 伝令は敵味方入り乱れる戦場をペアとなる2騎のみで駆け巡るため、特に肝の据わった勇敢な者が選ばれ、 それゆえに死ぬものも多いが生き残ったものは必ず将来黒田の中核を担う家臣になる、と説明した。 要するに将来を期待されたエリートによる少数精鋭部隊なのである。 「で、なぜ本陣におるはずの犬千代が此処に来る。 勝手に戦列を離れては咎めを受けるであろう」 「はい、しかし、もうきた、よです」 官兵衛が言い終わると同時に、高らかな馬の駆ける音とともに「わーーーーかーーーーとーーーーのーーーー!!!!」と叫ぶ声が近づいてくる。 伏兵として偽装してまで居場所を隠しているというのを知らないのか、大声で、おそらく憲長をだろう、呼んでいる。 憲長は渋面を作って、片手で頭を抑えた。 浅野側に声が届いたらなんとする… 「いーーーずーーーこーーーにーーーおーーーらーーーれーーーまーーーすーーーっ!! 利信が参りましたーーー!!」 「何者ですか。 お味方のようではありますが」 「前田又佐衛門利信…俺は犬千代と呼んでおる。 俺の乳兄弟で、若干齢16にして黒田随一の槍の使い手だ」 「はあ…で、叫びながら通り過ぎて行きましたね」 鹿嶋と憲長がそのようなやり取りをする間に、騎馬武者は四方八方によく通る大声を撒き散らしながら憲長たちの 伏せている陣地の前を通過し、速度を落とさず疾走して行った。 「葛益…呼び戻して来い。 浅野の方へ行かれて討ち死にしても困る」 「御意にて」 1分後、馬にどうやって追いついたのか不明だが、前田犬千代は葛益によって呼び止められ引き返して来た。 犬千代は朱塗りの槍を手に、背に大太刀を背負ったなかなかの丈夫である。 顔はやや幼いが、体格からはとても16歳に見えない。 着ている漆黒の甲冑は和式甲冑でいう南蛮胴具足にも似ていたが、肩当てや篭手、脛当てなども 西洋式フルプレートメイルに似たデザインになっている。 彼が背中の大太刀を下ろすと甲冑の背中部分に白い字で「大ふへんもの」と書かれていた。 にこやかな笑みを浮かべながら馬から下りてきた犬千代を、憲長は睨み付けた。 「若殿! この利信を若殿の初陣たるこの戦に、若殿の隊にて「先駆け」を任じくださいますよう、参上してございます!!」 先駆けとは突撃の際の最先頭に立って誰よりも先に敵陣へ突っ込む役を担う、言わば切り込み隊長である。 危険な任務であると同時に名誉も大きい。 が、憲長は冷たい口調で犬千代の要望を却下する。 「ならぬ。 咎めを受けぬうちにはよう父上の本陣へ戻れ。 咎めを受けても父上には後で俺から取り成してやる」 その声は厳しく彼の要望を受け入れる余地などどこにもないといった風であった。 犬千代の表情が硬くなり、うっと言葉に詰まる。 自分の行動は軍律違反だからである。 既に戦の直前であり、事前の計画通りに全軍が動いている。 個人の勝手なわがままなど通るものではない。 しかし、犬千代は頑として引き下がらない。 がば、と両手を地面に付き、頭をこすり付けるようにして懇願してくる。 「なにとぞ、なにとぞどうか! 利信を若殿の側で働かせてください! 此度の出陣、若殿は家中のものではなく、 この者らのみを手勢として戦われるよし、あまりにも無情にございまする! 若殿は家臣よりもこの得体の知れぬ者どもを 信用なさるおつもりですか!? この利長さえも、信用できぬ、お役に立てぬとお考えでございましょうか! 後生でございます、利長が今この戦で若殿のために槍働きができぬと申されるならば、いったいこの先、 いや、若殿が黒田の大将となられた後も、どうして若殿のためにお仕えできましょうか! 若殿が黒田家中のものをお使いになさらないならば、どうして我らが若殿に付いていきますでしょうや!」 ふむ、と憲長は頷いた。 佐野たちは憲長と家来の間での事らしいので様子は見ているものの黙っている。 「連れてってやればいいんじゃないか?」という呟きがどこかから聞こえた。 「まあ、お主の言うこともっともである」 憲長のその言葉に犬千代が顔を上げる。 その表情は明るく喜びに満ちていた、が憲長の表情は変わらない。 犬千代の表情が再度硬直した。 そして宣長は彼に厳しく冷たい口調のままで続けた。 「そういう事であれば戦の始まる前に申し出て置くものだ、うつけめ。 全く…ええい、もうすぐ浅野の前衛とわれらの本隊が戦端を開くであろう。 今から戻ってもどうせ間に合わぬし、お主を処罰しておる時間も無いわ」 「は…!」 「好きにせい。 付いてくるのは勝手だ。 功を上げれば罪と相殺にしてやる」 そう言うと憲長は犬千代に背を向け、90式戦車の方へ歩き出した。 一瞬伊庭がちらりと見たその横顔は、わが意を得たり、というような満足そうな笑みを浮かべている。 犬千代は「ありがたき幸せに存知まする! 若殿のために存分にこの力を奮いますゆえに!」等と感涙にむせび泣きながら叫んでいた。 美しい主君と家臣のやりとりの場面だなあ?、などと小川は冗談めかして呟くが、矢野はうかない顔をしている。 伊庭はどうした?と声をかけた。 「いえ…柴田権六朗、て俺たちの歴史の柴田権六つまり勝家と名前が似ているし、前田又佐衛門にしたって、犬千代とくれば前田利家だなって」 「はあ? 柴田とか前田とかってのがどうしたよ」 小川は何をよくわからない事を、という表情をしている。 矢野は、いえね、と慌ててわかりやすく説明を始めた。 「柴田勝家と前田利家って言うのは、織田信長の家臣なんですよ」 「織田信長…ホトトギスは殺せっていった武将がどうしたよ」 小川の歴史知識はその程度であるらしい。 伊庭も似たり寄ったりで、織田信長といえば鉄砲を集中運用したり本能寺の変で死んだという歴史教科書に乗っている程度でしかない。 が、矢野は多少詳しいようで、歴史上の人物を共通する色々と奇妙な点を見つけたことを言い出していた。 「この地域は緒張…織田信長がいたのは尾張、現在の愛知県です。 で、ここの領主が黒田。 黒田上総介憲長と 織田上総介信長ってなんか名前が似てると思いませんか? 加えて幼名がお互い吉法師、です」 伊庭、小川がそれぞれ「あっ!」「うん?」と呟く。 「それじゃあ何か、俺たちの目の前にいるのは織田信長ってことか?」 「それも違う気が…名前や地名だけでなく暦とかも俺たちの歴史と全然違うみたいですし、鎧の形とか食い物とか微妙に日本のものじゃないでしょう? 言葉もなんか俺たちの現代日本語がそこそこ通じてますし、昔の日本語って時代劇で聞くようなのじゃなくもっと違ったはずなんですよ」 伊庭もだんだんと考え始める。 確かにここは日本に似ている世界で、日本で言う戦国時代に近い状態であるようだ。 全く日本と同じでないからタイムスリップで昔の日本に来ている訳では無さそうだし、違うところも多い。 人物に関してもそうだ…さっき犬千代の背中に書かれていた「大ふへん者」という文字だが、伊庭は漫画でしか しらないが本来それは利家ではなく前田慶次(利益)の方ではなかったろうか? だがもしここが日本に近い姿をした別の世界で、黒田憲長が織田信長に相当する人間なのなら、いま黒田と 一緒に戦っている自分たちは、織田の鉄砲隊ということになるのだろうか? いや、鉄砲隊というより戦車隊になっている気がするが。 「あと、滝川葛益も滝川一益なら、彼は忍者の出身っていう説があるし、官兵衛の元の名前もジョスイ… 如水=官兵衛ならそれは竹中半兵衛とならんで織田軍の軍師と呼ばれる黒田官兵衛だ。 でもこの時期黒田官兵衛は織田に仕えてないし如水と名乗るのはずっと後だし…」 「知るかよ、そんなことまで。 どっちにしろここは俺たちの世界と違うんだ、全部が同じってわけはねえよ」 なおも腕組みして考え続ける矢野に対して小川は不得意な分野なので既に気にするのを放棄しているようだ。 確かにそうだ、似ているとはいえ違う部分も多いこの世界では、仮に憲長が織田信長だったとしても、 これからの彼の行動や人生がそのまま織田信長になるわけではない。 ただ、この世界の奇妙さが増しただけだ。 それでも伊庭は、気になる点がまだ残っているような気がした。 黒田の旗指物に描かれている家紋もだ。 織田信長の家紋を伊庭はよく覚えていないが、戦車に付けよと 言われて渡された旗指物に描かれているのは、桔梗の花をモチーフにした5枚弁の家紋である。 この家紋は、どことなく自衛隊の桜マークにも似ている気がしてくるのである。 「そういえば、マギは決定的に違う点だな…離れた人間と会話したり人が近づくのを察知したりというのは超能力か? いや、俺たちの世界にも科学的に証明されて無いだけで実在するかもしれないが」 他にも、伊庭はまだ見たことは無いが業隷武という自動で動く機械のような存在がある事についても考えた。 少なくとも戦国時代、中世期の日本に自動機械の類は無かったような気がする。 からくり人形などはあった様だが…機械が作れるということは、案外この世界は自分たちの日本の戦国時代よりも科学が発展しているのだろうか? ならば、燃料や弾薬の精製、製造は可能にならないのだろうか? 今の状況は物資がとても足りているとはいえない。 遅かれ早かれ戦車も小銃も使えなくなる時が来るだろう。 現地で作れる、再現できるものがあるなら、手段を探してみることも必要ではないのだろうか。 伊庭がそのような思案を始めていたとき、遠くのほうからほら貝を吹くような音が聞こえてきた。 「始まったようだ。 本隊と浅野がまずは様子見にひと合戦といったところか。 さて、黒田の一番槍は誰になったか」 憲長が戦車の砲塔の上に立ち、本陣の方向を見る。 此処からでは旗が動くのみで戦場の詳細な様子はわからない。 佐野と鹿嶋はそれぞれ戦車隊と偵察隊に全員乗車、戦闘準備を命じた。 急いで車体を上り、ハッチに飛び込もうとする佐野に憲長が声をかける。 「まだ焦らずとも良いぞ、突撃の時期は本隊よりマギか伝令で指示が来る」 「は、全車、エンジンはまだかけるな」 伊庭達も自分らの班の偵察警戒車に戻る。 乗り込む前、ふと伊庭はポーチからマガジンを取り出して89式小銃に装てんした。 上から、小川の声が降ってくる。 「まだ早いからな、安全装置はかけとけよ」 伊庭は、無言で頷いてから車内に入りハッチを閉めた。
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黒緑の多色デッキ 土地 24枚 08 《沼/Swamp》 16 《森/Forest》 クリーチャー 22枚 02 《ツキノテブクロの選別者/Moonglove Winnower》 03 《エルフの賛美者/Elvish Eulogist》 02 《エルフの幻想家/Elvish Visionary》 02 《ガイアの伝令/Gaea's Herald》 04 《エルフの戦士/Elvish Warrior》 02 《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》 04 《彼方地のエルフ/Farhaven Elf》 01 《リス・アラナの狩りの達人/Lys Alana Huntmaster》 02 《エルフの騎手/Elven Riders》 その他の呪文 14枚 03 《眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending》 03 《本質の吸収/Essence Drain》 04 《巨大化/Giant Growth》 02 《帰化/Naturalize》 01 《踏み荒らし/Overrun》 01 《旗印/Coat of Arms》 追加カード 24枚 《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》 《ワームの歯/Wurm's Tooth》 《清廉潔白な判事/Immaculate Magistrate》 《放浪者ライズ/Rhys the Exiled》 《エルフのチャンピオン/Elvish Champion》 《ワームの歯/Wurm's Tooth》 《鋸歯傷の射手/Jagged-Scar Archers》 《傲慢な完全者/Imperious Perfect》 《ワームの歯/Wurm's Tooth》 《リス・アラナの傷刃/Lys Alana Scarblade》 《旗印/Coat of Arms》 《眼腐りの終焉/Eyeblight's Ending》 《光り葉のナース/Nath of the Gilt-Leaf》 《タララの大隊/Talara's Battalion》 《エルフの笛吹き/Elvish Piper》 《猛牛の目/Eyes of the Wisent》 《タララの大隊/Talara's Battalion》 《ニッサに選ばれし者/Nissa's Chosen》 《エルフの賛美者/Elvish Eulogist》 《清廉潔白な判事/Immaculate Magistrate》 《野心の発動者/Wildheart Invoker》 《血の復讐/Vendetta》 《エルフの集団/Drove of Elves》