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自分の気持ちに気づいたのは、確か出会ってから一年後くらいだったかな? つまりあいつを好きになったのは今から一年前になる。 理由なんてものは無い。気づいたら好きになっていたのだ、あいつを。ま、恋ってそんなものでしょ? 私は今鏡の前にいる。小学生の頃はしょうも無いギャグのネタにされたものだ。『かがみが鏡の前にいる~』ってね。 最近では、学校に行く前よりあいつと遊ぶ前の方が鏡の前にいる時間が多い。遊んでいるときを想像してニヤニヤしてるのは我ながら末期だなぁ、と思う。 さて、最終確認。髪……よし。顔も……何時も通り。新しく買った服を着て一回くるんとその場で回る。……うん、完璧! 「お姉ちゃ~ん、まだ~?」 ごめん、ごめん、待たせたわね――妹のつかさの待つ玄関へ向かう。 毎日の日常がこの上ない楽しみというのは、幸せなんだろうなあ、と思う。 「いらっしゃ~い、ささ、上がって、あがって~」 「お邪魔しま~す」 「お邪魔します……って」 こなたの家の玄関には靴が五足ある。一つは私、一つはつかさ、そして見た感じ三つのうちの二つはおじさんのだろう。 別にこなたの性格からして靴が一つしかないのはおかしいことじゃないけど、問題はその靴の状態だった。 「どしたの?かがみ」 「こなた……あんた、靴ぐらいちゃんとそろえなさいよ」 そう、私もつかさも、そしてあれで結構常識人であるおじさんを除いて……つまりこなたの靴だけ脱ぎ散らかされているのだ。 私はこなたの靴を揃えて言った。 「も~、あんたこういうところちゃんとして無いと、社会出たとき苦労するよ?」 「おお~かがみ気が利いてや~さし~い。ひょっとしてデレ期?だとしたらかがみのツンデレ周期計算しなおさないとな~」 「う、うるさいわね!勝手に変な周期を作るな!」 「おぉ~」 こなたはごめん、ごめんと言っているが、絶対反省していない。明らかに私が怒ったことに対して感嘆の声を上げてたし。 ……本当は怒ってなんかいない。冗談でもこなたに褒められると顔が紅潮してしまうので怒ったふりをしてごまかしてる。 それでもなんとなく恥ずかしいのでもう一度注意しようと思ったら、こなたが声を発した。 「じゃあ、私の部屋に行こっか」 タイミングを完全に失って、私は「う~」と唸ることしか出来なかった。 「そういえばなんでひまわりって太陽の方に向くんだろうね」 「さあねぇ~。みゆきさんならわかるかもね」 「まあ効率よく光合成するためとかそんなとこでしょ」 わかっていたことだけど、やっぱり同性だとアプローチが難しい。 これが異性だったらこしょばゆい空気になって少しづつ、しかし確実に進展していくんだろうけど。 ……難しいな。 「かがみ、なんか今日は少し暗いね。あ、もしかしてダイエット失敗?それとも恋の悩みとか!?」 「え!?ち、ち、違うわよ。何でも無いって!」 「お姉ちゃん顔真っ赤だよ~」 「ほんとほんと。いや~かがみはわかりやすくて可愛いなぁ~」 うう……考え事してて失敗した……。とても恥ずかしくて体温が上がっているのがわかる。 こなたは、恋の悩みならこの私に任せなさい、などと無い胸を威張らせている。 ……だめだ、このままじゃさっきの二の舞じゃない。完全に主導権を握られたままだ。……よ~しここは冷静に。 「そうかしら?私はこなたの方が可愛いと思うけどね」 よし、照れずに言えた! ……多分。 すぐにな~んてね、と付け加えようとすると、こなたが声を発した。 「え、あ、う……い、いや~急にそんなこと言われてもね~。まいっちゃうな~私」 こなたはなんでもないように笑って答えた。……いやなんでもないように振舞って答えた。 こなたの声は半音高くなっており、顔も少し紅潮していた。 うん、これは私の経験上、手に取るようにわかる。こなたはものすごく照れている。 ……これはいい情報を手に入れた。何事もやってみるものね。あのこなたがあそこまで照れるなんて滅多にない。 「こなた」 だから。 「ふ、ふぇ?」 攻めるなら今しかないよね。 「大好き」 もちろん友達として、ね。……表面上は。 コメントフォーム 名前 コメント かがみ、素晴らしいです。 -- チャムチロ (2012-07-27 07 22 59) おお。最後の一言がキまってるぅ~ -- 名無しさん (2011-04-13 11 29 47)
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辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 名詞 ① カキノキ科の落葉高木。また、その果実。日本では有史以前から栽培されていたとみられる。幹は高さ五~六メートルになり黒みを帯び、直立し上部で枝分かれする。葉は互生し長さ約一〇センチメートルの楕円形で短柄がある。秋には紅葉する。初夏、淡黄色のつぼ形の花を開く。花は雌花と雄花が別で、木によってどちらか一方を多くつける。四枚の萼(がく)があり、のち果実のへたになる。果実は長さ三~一〇センチメートルで肉質。品種により実の形は異なる。甘柿と渋柿の別があり、甘柿は富有、御所、次郎、渋柿は西条、四溝、会津身しらずなど多数の品種がある。甘柿は果肉が堅いうちから甘くて、そのまま食用となる。渋柿は脱渋するか干し柿にする。渋の強い品種やシナノガキからは柿渋をとる。また、落ちた実を発酵させて柿酢をつくる。種子は扁平で、ふつう長楕円形。柿の心材は淡黒色または黒色で、堅く緻密(ちみつ)なので、家具や器具の用材となる。特に黒色のものは黒柿と呼ばれ、黒檀(こくたん)の代用として珍重される。渋は渋紙、雨ガッパ、塗料などの材料。かきのき。《季・秋》 ※正倉院文書‐神護景雲四年(770)一一月二日・奉写一切経料銭用帳「壱伯文柿一升直」※本草和名(918頃)「柿〈略〉一名錦葉 一名蜜丸 一名朱実 和名加岐」※俳諧・冬の日(1685)「篠ふかく梢は柿の蔕(へた)さびし〈野水〉」 柿 ② 「かきいろ(柿色)」の略。 ※今鏡(1170)六「次にかきの水干の袖のはしをさし出だされければ」※鳴雪俳句集(1926)〈内藤鳴雪〉「荒事の柿の素袍も秋の風」 ③ 紋所の名。柿の花を図案化したもの。柿花紋。 ④ 柿色の布子(ぬのこ)。柿衣(かきそ)。また、江戸では柿衣を仕着(しきせ)としたところから、酒屋の奉公人の異名。 ※雑俳・柳多留‐七一(1819)「浅黄より柿がいきだと裾っ継」 ⑤ 「こけら(杮)」を誤っていう。「柿(かき・シ)」と「杮(こけら・ハイ)」と、漢字がまぎらわしいところからあやまったもの。「こけらぶき(杮葺)」を「かきぶき」というたぐい。 ⑥ 陶器の茶入れの一種。柿の実のように平たく丸い形で、首が短く、被蓋(かぶせぶた)になっているもの。 [語誌]用途の多い木のわりには卑俗な木または実と考えられていたからか、和歌に詠まれることは少ない。「万葉集」に例がなく、八代集ほか平安時代の私家集では物名歌の題に見えるだけである。鎌倉時代では、柿の紅葉を詠んだ歌が見えるが、数は少ない。庶民生活を歌う江戸時代の俳諧になって、多く詠まれるようになる。 広辞苑 名詞 ①カキノキ科の落葉高木。高さ約10メートルに達する。葉は革質。6月頃黄色4弁の雌花と雄花をつける。雌雄同株。果実は黄赤色、大形の液果で、甘柿と渋柿があり、生食用、また乾柿とする。材は器具用・建築用。また若い果実から渋をとる。東アジア温帯固有の果樹で、長江流域に野生、日本に輸入されて古くから栽培。〈[季]秋〉。 正倉院文書「壱伯文、―一升の 直 (あたい)」 柿・柹 ②柿色の略。 ③柿衣 (かきそ)のこと。 大言海 名詞 〔 赤 (アカ) 木 (キ)ノ上略ニテ( 殯 (モアガリ)、もがり)實ノ色ニツキテノ名カ、字ハ、正シクハ枾ナリ、柹ハ俗字ナリ、然レドモ、 市 (イチ)ニテ通用ス〕(一){樹ノ名。葉、大キク圓クシテ、光ル、夏ノ初、淡黃ナル花ヲ開ク、大キサ三分許、其尖、四ツニ裂ク、實、秋ノ末ニ熟ス、色、黃赤ニシテ、黑キ核、多シ、形、圓キト、稍 方 (カク)ナルトアリ、味、 甘 (アマ)シ、他名ニ對シテ、甘柿ト云フ、材、堅密ニシテ、諸器ニ作ルベシ。又、實、熟スレドモ澁キヲ、澁柿ト云フ。甘柿、澁柿ノ二種ニ、尙、 五 (ゴ) 所 (シヨ)柿、 圓 (ヱン) 座 (ザ)柿、筆柿、猿柿、信濃柿、等、種類、甚ダ多シ、各條ニ注ス。 天治字鏡、七 六 「柿、加支」 柿・柹 (二)かきいろノ略。其條ヲ見ヨ。 検索用附箋:名詞植物色名 附箋:名詞 植物 色名
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恋する乙女の新生活 303 435 名前:◆Q1QEUibokM [sage] 投稿日:2009/09/26(土) 14 04 33 ID 9YDwYyzP 温かな風が、肩まで伸ばしたわたしの髪とスカートの裾を揺らして吹き抜ける。 朝の爽やかな空気を撫でるようなその風はとても心地よくて、胸の奥がくすぐられるようだった。 そっとスカートを押さえながら歩くわたしの足取りは、弾むように軽い。 「静奈っ、おはよー!」 無数の制服の流れに交じって学園の東門を潜ったとき、肩を叩かれる。 明るい声で挨拶してくれたのは、薄茶色の髪を両サイドで束ねた、小柄な女の子だった。 まだ真新しい高等部の制服を着たその子は、上原梢ちゃん。 中等部の頃からずっと仲良くしてくれていて、今も同じクラスの友達だ。 「おはよう、梢ちゃん」 顔を綻ばせて挨拶を返すと、梢ちゃんはにっこりと笑みを浮かべてくれる。 他愛もない話をしながら、わたしたちは並んで歩く。 昨日見たテレビの内容、最近よく聴く音楽の話、流行のファッションについて。 楽しい雑談に花を咲かせていたこともあり、少し前までの癖で、つい北棟に行ってしまいそうになる。 そんなそそっかしいわたしを、梢ちゃんが慌てて引き止めてくれる。 「もう、相変わらずそそっかしいんだからー」 「うぅ、ごめんね……」 恥ずかしさに顔を熱くしながら謝ると、頭を撫でられた。 「いいよいいよー。そこが静奈のチャームポイントだもん」 そして梢ちゃんは胸を張り、ぱちりとウインクを投げてくる。 「大丈夫! あたしが一生面倒見てあげるからっ!」 冗談めかした言葉だったけど、それでも嬉しくて、照れくさくて、はにかんで頷いた。 すると梢ちゃんは微笑んで、もう一度頭を撫でてくれる。 「静奈は本っ当に可愛いねー」 「梢ちゃんほどじゃないよぉ」 そんなじゃれあいは、二人きりでいるときにしょっちゅうやっている。 それでも、高等部に入ってからその回数が増えたように思うのは、 梢ちゃんとの仲がより親密になったからというだけじゃない。 明らかに最近、わたしははしゃぎ浮かれている。 まるで春の陽気に中てられたかのように。 それは、あながち間違っていないのかもしれないと思う。 だって。 だって、今のクラスには、梢ちゃんだけじゃなくて――。 「おはよう、河内さん、上原さん」 澄んだ声が聞こえて、ドキリと心臓が跳ね上がった。 鼓動が急激に速さを増していき、さっきよりもずっと強い熱が、顔中に広がっていく。 今鏡を見たら、リンゴみたいな真っ赤な顔が映るに違いない。 思わず胸に手を当てると、心臓が暴れるようにして肌を押してきた。 「おはよ牧村ー」 片手を上げて挨拶を返す梢ちゃんを尻目に、わたしは、ゼンマイが切れかけた玩具のようなぎこちなさで振り返る。 柔和な顔つきに微笑みを浮かべた男の子が、そこには立っていた。 彼の癖のない黒髪は細くてさらさらで、羨ましくなるくらいに綺麗だ。 やや細い目は垂れ気味で、穏やかな印象を与えてくる。 小さな顔が乗っかる体の線はとても細くて、これまた羨ましくなってしまう。 中性的なルックスと、男の子の平均身長よりも少し小柄な身も相まって、彼は、カッコイイというより可愛いという単語の方がよく似合う。 牧村拓人くん。 同じクラスの男の子であり、そして。 わたしを浮かれさせている、張本人だ。 「お、おは、おはようごじゃいましゅっ」 噛んだ。 そう気付いた瞬間、熱量が増した。 恥ずかしさが顔だけに収まらず、全身が熱さに満ちていく。 「あぅ……」 思わず呻き声を漏らし、俯いた。 「おはよう、河内さん」 だから、優しく言い直してくれる牧村くんを、とても見ることはできなかった。 ただ、 「……おはよう、ございます」 俯き加減だったけど、今度はきちんと言えて、少しだけ安心した。 うん、という声に反応するように、ちらっとだけ牧村くんを見上げる。 見えたのは、目を細めて微笑んでいる顔だった。 「チャイム鳴っちゃう前に、行こう?」 促してくれる牧村くんに、わたしはただただ頷いた。 昇降口へと向かう牧村くんのすぐ隣は、空いている。 歩きたいのに。すごく隣に行きたいのに。 でも、行けなかった。 噛んじゃって恥ずかしいし、意識しすぎて緊張しちゃうし、それに。 油断したらすぐに、だらしなくニヤけちゃいそうだったから。 今は無理だけど、でも、いつか。 一緒に歩けたらいいなぁ。一緒に歩きたいなぁ。 「ほーんと、可愛いねぇ」 そんなことを想うわたしの耳に、梢ちゃんのからかうような囁きが聞こえてきて、更に熱が増したような気がしたのだった。 前:創作部日常風景2 次:[[]]
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はつねみくのしょうげん【登録タグ CeVIO MSSサウンドシステム Sagishi Torero VOCALOID iNat mayrock neliguse-il さとうささら でんの子P は やし マクネナナ メルリ 初音ミク 曲 松傘 殿堂入り 蒼姫ラピス】 作詞:やし・iNat・Torero・mayrock・でんの子P・松傘・Sagishi 作曲:DJ YAS (サンプリング元 Quincy Delight Jones II『Who Needs Forever』) 編曲:MSSサウンドシステム・neliguse-il マスタリング:k■nie 統括:しま 唄:初音ミク・蒼姫ラピス・メルリ・マクネナナ・さとうささら 曲紹介 LAMP EYE『証言』(1995年)をVOCALOIDでリメイクした曲。 総勢11名が関わる作品。 7人のボカロPがリレー形式でマイクパスするMIKUHOP。 歌詞 (ブロマガより転載) [やし] 要件一 同じ言葉吐き出し ライムを始めようか だがしかし 人と一緒と思ったら間違い 初音ミクが登場 ここで確かに 似たような曲ばっか飽きたし 最近歌うのマジだりぃ 愛足りん だからかまし出し アングラな仲間達と交わり まるでこの場はさんピンCAMP 調声の分だけハンディキャップ? 舐めてんの? 実力振りかざす ボカラップ?NO MIKUHOPぶちかます 例の挑戦 払い除ける門前 他の追随を許さない当然 NO.1目指すユメへの条件 一番手 やし家のミクの証言 [iNat] 草原の上に立ち吹きっさらしのマーチ 証言Ⅱ冒険に勇敢にfly again Hello again ! 待たせたなmother f=cker 隣のヘッドフォンから流れだした 「Flo rida? 聴き飽きた!」そりゃそうだ もう仕舞いだ!って言ってんのはお前だよ? 今鏡を見てみな? すっげえ面白い顔してんぞ! 嗚呼、「ハンバーグ」ばっか食って 耳とクチばっかデカくなって かつて見聴きしてたあの日 羽が生えたような感覚思い出す ナニに満足で納得してんのか知らねえ が、お前のCDラックスカスカじゃねえか 脳味噌に直接プラグイン! 「iNat」印の折紙付 you know what i'm saying? いや分かんなくていい! 言いたいことは一つ 耳で呼吸をしよう [Torero] 証言3 過去はForgetだ つまり尖ってはみ出せGet up まるでロゼッタストーンのような 重大な可能性 秘めるマスターピース 巡りだす脳内を再生 いわば眠れる森なマイセンス はちゃめちゃな言葉を手繰り 勘が頼り バットノットパンピー ファンキーならなんでも良いが より輝いてくMIKU-HOP 我流で行く濁流 我らジャンルのジャングルではしゃぐ恐竜 バカバカしいすら楽しめるほどに 若々しいから華々しい イェーと言え とは言わねえが 画面の前で踊ってくれ [mayrock] 証言4-3-9、首切る病んでるヘイヘイホー yes, yes, y'all. I'm even still version 2, miku hopで「してやんよ。」 永遠を望んだ歌う機械 反乱 誰に? 誰に? 誰に? 理由は誰も覚えてなくって やめればみんな忘れちゃうでしょ? 最初から嘘 最後まで嘘 愛の枯れるも海を漂うよ 人類のエピローグ1ページ目のsection 4に書き綴る "I said a miku-hop, a miku, a mix, kick it miku-miku hop and you don' t stop, a rock it To the bang bang boogie, say, up jump the boogie, To the rhythm of the boogie, the beat." [でんの子P] めくるめくミクにミクまた別の自我が同化。 5枚目はJoker。ツインテール記号化。 私(ミク)とは何者か? 造花? 虚像か? 教えて下さい、どうか。 この声を失っても愛してくれますか? この姿変わり果てても抱きしめてくれますか? そしてまた別の口をジャックし、ハックし、 吐く詞を託し。白紙の「私」が彷徨うBlack Sea。 次々と体を拝借し、塞がらない開いた口。 自我の意味揺るがすこの問題作に、 刻み込むMIKUHOP開拓史。 [松傘] もー宴もたけなわ 一筋縄でイカされる罠 YEAH YEAH, I'm a 6番目の初音ミクだ fuck you, pay me. 残飯は捨てろ 震わすベロ 有能 my steelo 災難だ~ とおせんぼ on on 怨念の 証言6 冷笑家には放火 逃げ惑う頭上に包丁が急降下 yeah help me より早く はねる首 無数のシリアルナンバーのお人形 からオンギャア!と鬼子 このverseもとうとう思い出 惜しみない拍手と悲鳴を [Sagishi] 沍えた簓が細石た波の哀れな 言葉の泡沫唄う 麗らか忘却、涅槃の向こう 「存在意義?」raison d'être 涙は粧う 金科玉条 彰顕取りて Message建白 傲然と言え 練るはClassic 起きるも暮らし 灯台はいつも下暗し デモクラシー 起こす革命 MIKUHOP刺さらば孤高な声 音の流れ 事勿れ ビートに揺られ心任せる Myself 酔わせる お耳で判断 Numbers On The Borders, 選び抜かれた詩をコアする 継ぎの証言を未来にオーダーする コメント 立てました〜〜リリックは暫しお待ちを -- ろんろん (2018-07-16 11 59 56) おおおおおお -- 名無しさん (2018-07-16 12 33 52) ナイスです! -- ゆくねこ (2018-08-01 21 22 05) 名前 コメント
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文学部 1998 大和物語 右馬の允藤原の千兼といふ人の妻には 1999 とはずがたり 尾張の国、熱田の社に 2000 増鏡 2001 堤中納言物語 2002 戴恩記 2003 榻鴫暁筆 中昔、片田舎に男ありけり。〜長明が書き置ける上は、うたがふべからずや。 2004 大和物語 下野国に男女住みわたりけり〜あからめもせで添ひにける 2005 伊勢物語82 むかし、惟喬の親王と申す親王おはしましけり〜宿かす人もあらじとぞ思ふ 2006 枕草子能因本奥書 枕草子は人ごとに持ちたれども〜若くていみじきにもよらざりけるとこそおぼゆれ 2007 うたたね そのころ心地例ならぬことありて〜結ぶともなきうたたねの夢 2008 平家物語・小宰相身投 すでに三とせになりぬれば〜おちざらめやは 2009 十訓抄 白河院の御時、天下に〜仰せ含められける 2010 堤中納言物語(思はぬ方にとまりする少将) 大納言の姫君、二人ものしたまひし〜いとらうたく児めきたり 2011 栄花物語 かくて四条の大納言殿は〜このごろはおはしましける 2012 都のつと 過ぎにし三月の十日余り〜身にしみわたる白河の関 2013 今鏡 大殿の伏見へおはしましけるも〜となむ詠み給ひける 2014 宿直物語 近き頃、加茂の社の歌の会に〜ひじりにておはすらめとぞ言ひける 2015 古本説話集 今は昔、女院、内裏へはじめて入らせおはしましけるに〜など申したまひける 2016 平家物語 高野に年ごろ知りたまへる聖あり〜高野の聖とぞ申しける 2017 発心集 中ごろ、朝夕帝に仕うまつる男ありけり〜いとめでたかりける心なるべし 2018 蜻蛉日記 はかなながら秋冬も過しつ。〜心細しと思ふにもおろかなり 2019 沙石集 御嵯峨法皇の、御熊野詣ありける時〜人申し侍りし 2020 狭衣物語 月も立ちぬれば、暑さのわりなき頃は〜涙のほろほろとこぼるるを、あやしと思す。 2021 八雲御抄 歌を詠むこと、心のおこる所なり〜かのたぐひこれにかぎらずおほし。 2022 大和物語 深草の帝と申しける御時、良少将といふ人、いみじき時にてありける。〜いづくにあらむといふこと、さらにえ知らず。 2023 都のつと 明くれば、遠き野辺を過ぐるとて、その野の名を問へば、「これなむ走井」と言ふ。〜もしこの里の名によりてもやよみけむと、はじめて思ひあはせられはべり。 文学部以外 1998 唐木順三「日本人の心の歴史」 1999 鈴木一雄「たったひとりの世の中」(讚岐典侍日記) 2000 渡辺実「大鏡の人々」 2001 平家物語 2002 閑田文草 2003 北辺随筆 あがりての世には、人のこゑ五十ありけらし〜よくしらずばあるべからず。 2004 琴後集 暮れぬれば河づらに向かひ居て〜川波の音のみ高う澄みわたりぬ 2005 毘沙門の本地 やうやう近づき見給へば、金銀の築地を築き、〜太子、恨みの涙を流し給ふ。 2006 南畝莠言 檜垣の嫗の歌、そのことを合はせて〜書きさして止みつ。 2007 百人一首一夕話 兼家公の忍びて通ひ給ひし程の歌などを書き集めて〜蜻蛉日記を見れば翌朝の贈答なり 2008 伊曾保物語 ある商人、サンにおゐて、三貫目の銀子を落とすによつて〜人々感じ給ひけり。 2009 俊頼髓腦 潮みてばいりぬる磯の草なれや〜詠めるは、めでたくこそ聞ゆれ。 2010 宇治拾遺物語 天竺に留志長者とて〜かく構へさせ給ひけるこそめでたけれ 2011 帰家日記 宿の女房すきものにて 2012 ささやき竹 人知れず思ひそめし事なれば 2013 今物語 嘉祥寺僧都海恵といひける人の 2014 今昔物語集 震旦の魯州に兄弟二人の人ありけり 2015 小島のすさみ 老蘇の杜といふ所は 2016 庚子道の記 宇津の山越えに〜さのみは人の焼かずもあらなん 2017 浜松中納言物語 内裏よりしきりに召しあれば〜下り給ふままに舞踏し給ふ 2018 和泉式部日記 宮も、言ふかひならず〜あまとこそなれ」と聞こえさせつ。 2019 増鏡 そののち、御孫の春宮行啓あり〜涙そへてやなほくもるらん 2020 発心集 中ごろ、奈良に聖梵入寺〜本意なく思し召すなるべし 2021 紫式部日記 見どころもなき古里の木立を見るにも〜つがひし鴛鴦ぞ夜半に恋しき 2022 橘南谿『西遊記』 この国の海中に鐘あり。〜永く海底の物とはなれり。 2023 中村秋香「秋香歌かたり」 松尾桃青が、馬に寝て残夢月遠し茶の烟の句は、〜穂積夫人いはれき。共に面白きはなしなり。 https //dl.ndl.go.jp/pid/872765/1/99 1990 松尾芭蕉「銀河の序」、良寛の和歌四首を含む亀井勝一郎「美貌の皇后」 1976 樋口一葉「大つごもり」 井戸は車にて綱の長さ十二尋、勝手は北向きにて〜遂に粗相をせぬやうに成りぬ。 1976文系のみ 長明無名抄 雨の降りける日、ある人のもとに、思ふどち、さし集まりて〜「ますほのすすき」といふは、俊頼朝臣の歌によもて侍り。
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駿台文庫 ◯2012 1 唐物語? むかし、漢の元帝と申す帝おはしましけり〜人の心の濁れるを知らず。 苔の衣? 美しき御匂ひなども〜墨もすすがれぬべくぞ見ゆる。 2 無名抄? 光行賀茂社の歌合とて侍りし時〜但し、あはれ、無益の事かな。 平家物語? 葵前 中宮の御方に候はせ給ふ女房の召し使ひける上童〜かやうの事をや申すべき 3 伽婢子? 乳母も源五が美男にしてしかも有徳なるをもって〜二人ながらむなしくなれり 建礼門院右京大夫集? ことにおなじゆかりは、思ひとるかたの強かりける。〜とありしを見し心地、ましていふかたなし。 4 泊洦筆話? 県居翁の門人に、倭文子といへるは才女なりしが、〜かたはらをかしうこそおぼえしか。 東関紀行? 尾張国熱田の宮に至りぬ。〜明けゆく末は波路なりけり ◯2014年版 1 山路の露? すべてまねぶべくもあらずのたまひ続くるに〜苦しとのみ聞き給ふ とはずがたり? 御社に参りたれば〜契りしほどは隔てゆくとも 2 松蔭日記? 今はかくて思ひ立ちぬるも、さもあれ〜この御なごり、惜しみ聞こえぬはあらじかし。 増鏡? 中務の親王・大塔の宮などは〜ことわり過ぎて降る時雨かな 後漢書 巻二四・馬援伝 3 唐物語? むかし、漢の元帝と申す帝おはしましけり〜人の心の濁れるを知らず。 苔の衣? 美しき御匂ひなども〜墨もすすがれぬべくぞ見ゆる。 4 無名抄? 光行賀茂社の歌合とて侍りし時〜但し、あはれ、無益の事かな。 平家物語? 葵前 中宮の御方に候はせ給ふ女房の召し使ひける上童〜かやうの事をや申すべき ○2015年版 1 撰集抄? この主の遊女は、今は四十あまりにもや〜さもいみじかりける遊女にてぞ侍りける。 栄花物語? かの中川の家主〜家の内の人いかがは思はざらむ。 2 山路の露? すべてまねぶべくもあらずのたまひ続くるに〜引き動かし給ふも、苦しとのみ聞き給ふ。 とはずがたり? 御社に参りたれば〜契りしほどは隔てゆくとも 3 松蔭日記? 今はかくて思ひ立ちぬるも、さもあれ〜この御なごり、惜しみ聞こえぬはあらじかし。 増鏡? 中務の親王・大塔の宮などは〜ことわり過ぎて降る時雨かな 4 唐物語? むかし、漢の元帝と申す帝おはしましけり〜人の心の濁れるを知らず。 苔の衣? 美しき御匂ひなども〜墨もすすがれぬべくぞ見ゆる。 ○2017年版 1 菅笠日記? 今日は吉野まで行き着くべく思ひまうけしかど〜半里にだにも足らじとぞおぼゆる 伽婢子? 座上にありける男言ふやう〜夢のうちの事にてありける」となむ。 2 沙石集? 坂東の、ある山寺の別当、学生にて〜ねんごろなることと申すも理にや。 百人一首一夕話? 良暹、歌に名高き人なりしかど〜論ずるにも及ばざる誤りなり 3 撰集抄? この主の遊女は、今は四十あまりにもやなり侍るらむ〜さもいみじかりける遊女にてぞ侍りける。 栄花物語? かの中川の家主〜家の内の人いかがは思はざらむ。 4 山路の露? すべてまねぶべくもあらずのたまひ続くるに〜苦しとのみ聞き給ふ とはずがたり? 御社に参りたれば〜契りしほどは隔てゆくとも ○2019年版 1 御伽草子・緑弥生? 女御、このことを細々と〜思ひ死にせさせ給ふ。 今昔物語集?・巻二十五第十「頼信の〜」 その後、三、四月過ぎて〜威なりけり」と、語りける。 2 十六夜日記? 和徳門院の新中納言と聞こゆるは〜露をたづねて、などのたまへり 太平記?・巻二二 土佐守、伊勢国の守護となって下向しけるが〜あさましかりしことどもなり 3 菅笠日記? 今日は吉野まで行き着くべく〜足らじとぞおぼゆる。 伽婢子? 座上にありける男言ふやう〜夢のうちの事にてありける」となむ。 4 沙石集? 坂東の、ある山寺の別当、学生にて〜ねんごろなることと申すも理にや。 百人一首一夕話? 良暹、歌に名高き人なりしかど〜論ずるにも及ばざる誤りなり 〇2020年版 1 苔の衣? 御物の怪は去りぬれば〜かくやと見ゆる所にて行ひ給ふ 源家長日記? かく惜しかるまじき命のほどだにも〜みな人の御心のうち思ひ知りまゐらせ合はれし。 2 御伽草子・緑弥生? 女御、このことを細々と〜思ひ死にせさせ給ふ。 今昔物語集?・巻二十五第十「頼信の〜」 その後、三、四月過ぎて〜威なりけり」と、語りける。 3 十六夜日記? 和徳門院の新中納言と聞こゆるは〜露をたづねて、などのたまへり 太平記?・巻二二 土佐守、伊勢国の守護となって下向しけるが〜あさましかりしことどもなり 4 菅笠日記? 今日は吉野まで行き着くべく〜足らじとぞおぼゆる。 伽婢子? 座上にありける男言ふやう〜夢のうちの事にてありける」となむ。 ◯2022年版 1 撰集抄?8-28 昔、平等院の僧正行尊と申す人いまそかりけり。〜なほなほその恐れ侍り。 我身にたどる姫君? 若きかぎり五、六人ばかり、簀子までゐこぼれて〜更けゆくまで出で給はず。 2 今鏡? この大納言の太郎には、〜みなこの御母光子の二位の御腹なり。 古本説話集?上28・曲殿の姫君の事 女、むせかへり泣くこと限りなし。〜髻切りて法師になりにけり。 3 苔の衣? 御物の怪は去りぬれば〜かくやと見ゆる所にて行ひ給ふ 源家長日記? かく惜しかるまじき命のほどだにも〜みな人の御心のうち思ひ知りまゐらせ合はれし。 4 御伽草子・緑弥生? 女御、このことを細々と〜思ひ死にせさせ給ふ。 今昔物語集?・巻二十五第十「頼信の〜」 その後、三、四月過ぎて〜威なりけり」と、語りける。
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2023文理 沙石集 耳売りたること 南都に、ある寺の僧、耳のびく厚きを〜万事齟齬する上、心も卑しくなりにけり。 2022文理 浜松中納言物語 忍びがたき心のうちをうち出でぬべきにも〜わが世を離れしにも、やや立まさりたり。 2021文理 落窪物語 かくて、「今年の賀茂の祭〜のどかになむおはしける。 2020文理 春日権現験記 興福寺の壱和僧都は〜あたかも信託に違はざりけりとなん。 2019文理 闌更編『誹諧世説』「嵐雪が妻、猫を愛する説」 嵐雪が妻、唐猫のかたちよきを愛して〜喜ぶを見よや初ねの玉ばは木 嵐雪 2018文理 太平記 侍従帰りて、「かくこそ」と語りければ〜兼好が不祥、公義が高運、栄枯一時に地をかへたり。 2017文理 源氏物語・真木柱 二月にもなりぬ〜爪音思ひ出でられたまふ。 2016文理 あさぎり(鎌倉時代物語) まことに限りとおぼえ給へば〜かひなくてうち置きたり 2015文理 夜の寝覚 さすがに姨捨山の月は〜なぐさめたてまつる 2014文理 世間胸算用 分限になりける者は、その生まれつき格別なり。〜ゆくすゑを見給へ」と言ひ置かれし。 2013文理 平仮名本吾妻鏡 静、まづ歌を吟じていはく、〜卯の花がさねの御衣を静にこそは下されけれ。 2012文理 俊頼髓腦 岩橋の 2011文理 十訓抄「忠直を存すべき事」序 2010文理 古今著聞集 白河院の御時 2009 宇津保物語 嵯峨の院 かくて、いとおもしろく遊びののしる。〜われによりて泣くにはあらずと思ひて、親の方へ往ぬ。 2008 古本説話集 2007 続古事談 堀河院は末代の賢王なり〜あまりのことなりと思しめしけるにや 堀河院、位の御時〜とぞ申させ給ひける 2006 堤中納言物語・はいずみ 今宵なむものへ渡らむと思ふに〜いみじく泣きて行く 2005 住吉物語 さらぬだにも旅の空は悲しきに〜袖をひかへて入れけり 2004 庚子道の記 こゆるぎの磯ちかき苫屋の内にも〜みな「は」と笑ふにぞ、はじめて心づきぬ 2003 古本説話集・下・五十三 などか助け給はざらん〜もとの様になり満ちにけり 2002 神道集 九百九十九人の后たち〜御用ゐもなかりけり 2001文 栄花物語・巻二七 かくて四条の大納言殿は〜女御殿、いとあはれと思さる 2001理 十訓抄・七の二八 九条民部卿顕頼のもとに、ある生公達〜出家していまそかりける 2000 成尋阿闍梨母集 その朝、文おこせ給へる〜涙もえこそとどめざりけれ 文理共通 1999 芭蕉翁頭陀物語 ある夜、雪いたう降りて〜垣くぐる雀らならく雪のあと 1998 宇治拾遺物語・巻一の一六 丹後国に老尼ありけり〜仏も見え給ふなりけりと信ずべし 1997 春雨物語・樊噲 下野の那須野の原に日入りたり〜懺悔ゆくゆく聞かむとて先に立ちたり 1996 増鏡・巻七 初秋風けしきだちて〜まどひ給ふもことわりなるべし 1995 玉勝間 世の物知り人の〜かならずわろしとは思はずなむ 1994 十訓抄・第十 ある人いはく、もとよりその道々の家に生まれぬるは〜くちをしかりぬべし 1993 堤中納言物語・はいずみ 下わたりに、品いやしからぬ人の〜もとの人のがり往ぬ 1992 発心集・巻六の五 西行法師出家しける時〜内へ入りにけり 1991 大和物語105 中興の近江の介がむすめ、物の怪にわづらひて〜親も見ずなりにけり 1990 宇治拾遺物語・巻四の六 東北院の菩提講始めける聖は〜まことにあはれなることなりかし 1989 続古事談・第二 六波羅の太政入道、福原の京建てて〜その時の人の口にありけり 1988 平家物語・巻二・小教訓 新大納言は一間なる所に押し込められ〜二声三声ぞ、をめかれける 1987 義経記 夜も明けければ如意の城を〜船賃なしたまへとて船をわたさず 1986 栄花物語・巻五 おはしましし折〜涙におぼほれ給ふ 1985 発心集 唐土に帝おはしけり〜父の跡をなむ伝へたりける 1984 枕草子 よろづのことよりも、なさけあるこそ〜また、さる人も多かるべし 1983 今物語 大納言なりける人〜しる所などたびたりけるとなむ 文 1999 百首異見 右大将道綱の母 嘆きつつ〜とも読み出づべき 1998 源氏物語・椎本 かの行ひたまふ三昧〜諫め申すなりけり 1997 栄花物語・第九巻 中宮は若宮の御事の定りぬるを〜返しきこえさせたまはず 1996 唐物語・第五 むかし相如といふ人ありけり〜いみじくこそ聞こゆれ 1995 源氏物語・玉鬘 かく逃げぬるよし〜心弱くうち泣かれぬ 1994 多武峰少将物語 よろづのこと心細く覚え給ふままに〜のたまふままに泣き給ふ 1993 竜鳴抄 古きやんごとなき人の仰せられしは〜心によるべしとは思ふめり 1992 源氏物語・手習 つれづれと来し方行く先を思ひ屈じたまふ〜玉に瑕あらむ心地しはべれと言ふ 1991 今鏡 宗俊の大納言、御母は宇治大納言隆国のむすめなり〜それはひがごとにや侍りけむ 1990 伊勢物語94 いかがりけむ、その男すまずなりにけり〜ともにこそ散れ 1989 源氏物語・竹河 内裏わたりなどまかり歩きても〜花に心とどめてものしたまふ 1988 蜻蛉日記・上 心のどかに暮らす日〜世に心ゆるびなきなむ、わびしかりける 1987 大鏡 この大納言殿、よろづにととのひたまへるに〜こと物どもは籠められにけり 1986 無名抄 秋の夕暮れの気色は〜鬼神を和むる術にては侍れ 1985 更級日記 うらうらとのどかなる宮にて〜恋ひきと告げよ西へ行く月 1984 堅田十六夜之弁 望月の残興なほやまず〜月は横川に至らむとす 1983 源氏物語・玉鬘 例ならひにければ〜うちつけなりや 第一次試驗 1976文-3 枕草紙 うぐひすは世になく〜心ゆかぬここちする 1976文-4 石川雅望「しみのすみか物語」 伊予守なりける人、未央宮の瓦もて〜古きふみにもみえたるをや。 1976理-3 宇治拾遺物語 昔、晴明が土御門の家に〜額に当てて、立ち去りぬ。 1976理-4 更級日記 七月十三日に下る〜とや書かれにけむ 第二次試驗 1976文理-3 つれづれ草 世に従はん人は〜磯より潮の満つるがごとし。 1976文新-6 大鏡 殿の御夢に、南殿の御うしろ〜しばしは内へも参りたまはざりけり 1976文旧-8 俊頼髄脳 為時と申す儒者の子に〜涙にぬれて、はては破れうせにけりとかや。
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辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 自動詞 ① 隔てや覆いなどが、とり除かれる。閉じていたものが開く。 ※竹取(9C末‐10C初)「たてこめたるところの戸、すなはちただあきにあきぬ」 明・開・空 ② そこを占めていたものがなくなる。(イ) 詰まっているものが除かれたり間が広がったりして、空間ができる。 ※竹取(9C末‐10C初)「あける隙もなくまもらす」※更級日記(1059頃)「穴のあきたる中より出づる水の」 (ロ) 中にはいっているものがなくなる。からになる。 ※天草本伊曾保(1593)蜜作りの事「ウツワモノノ コトゴトク aitauo(アイタヲ) ミテ」 (ハ) 官職、地位などに欠員ができる。 ※源氏(1001‐14頃)行幸「ないしのかみあかば、なにがしこそ望まんと思ふを」 (ニ) 収入より支出が多くなる。欠損になる。 ※浮世草子・懐硯(1687)二「二度の節季の帳まへたび毎に三五の十八はらりと違て次第ましの不足、積れば大きに虚(アク)ところありて」 ③ 差し止められていたことが、してよいことになる。解禁になる。→方(かた)あく。 ※蜻蛉(974頃)中「方あきなばこそは、まゐりくべかなれと思ふに」 ④ ある一定の期間が終わりになる。 ※蜻蛉(974頃)中「ものいみも、けふぞあくらんと思ふ日なれば」 ⑤ (時間、場所、品物などについて用いる) 使われない状態になる。(イ) 仕事をしないでいられる時間ができる。 ※日葡辞書(1603‐04)「ヒマガ aqu(アク)〈訳〉時間を持つ。または、場所があく」 (ロ) 使われていない状態になる。必要でなくなる。 ※洒落本・仕懸文庫(1791)二「うつくしゐのが二三人、あいてけへりやしたが、すぐにでやした」 ⑥ (入り口が開く意から) 人が出入りできるようになる。多く、商店などが営業を始める、また、営業していることにいう。→口があく。 ※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「ヲヤままだ明(アカ)ね、明ね、明ねか。あ、あひやね(朝寝)なべやぼ(べらほう)だぜ」 ⑦ 壁や建物などにさえぎられないで、外が見える。また、見通しのいい状態になる。 ※行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄「其処(そこ)は南と西の開(ア)いた広い座敷だったが」 ⑧ (「らちがあく」の意) 物事がうまくいく。かたがつく。→あかぬ・あかん。 ※浮世草子・好色二代男(1684)二「大かたは八つの鐘がなれども、あかずすぐにはかへらず」 他動詞 ふさいでいるものや閉じているものなどを開く。 ※ロドリゲス日本大文典(1604‐08)「メヲ aqumo(アクモ) フサグモ コチノ ママデ アル」 [語誌]この語は、下二段自動詞「あく(明)(→下一段「あける」)」と同源と考えられているので一項で扱ったが、「明く」は明るくなる、「開(空)く」は閉じているものが開いてすきまができる、が原義であること、また、前者は四段他動詞「あかす」と対になるのに対し、後者は下二段他動詞「あく(→下一段「あける」)」と対になる点などによってこれを疑問視するむきもある。確かに「あく(明)」は「くる(暮)」と対義語であり、これは「あか(赤)」と「くろ(黒)」との対に対応しており、さらに明度にかかわる「あかる」「あかるし」「あきらか」「あきらけし」「あきらむ」などと関係する点でも、「開(空)く」とは差があるようである。 広辞苑 自動詞 ①そこを塞いでいた物が除かれ、通り抜けができるようになる。 竹取物語「立て籠めたる所の戸、即ちただ―・きに―・きぬ」。日葡辞書「ハレモノノクチガアイタ」。「門が―・く」「箱の蓋が―・く」 明く・開く・空く ②そこにあったものが無くなり、空白部ができる。また、からになる。㋐間にへだたりやすきまができる。 竹取物語「―・ける隙もなく守らす」。日葡辞書「イエ、イレモノナドガアク」。「1着と2着との間が1メートル―・く」「―・いている部屋」「グラスが―・く」 ㋑官職・地位に就いていた人がやめ、そこに人がいない状態になる。欠員ができる。 大鏡師尹「小一条院式部卿にておはしまししが、東宮にたち給ひて―・くところに」。「社長の椅子が―・く」 ㋒収入・支出にへだたりができ、欠損になる。 懐硯 (ふところすずり)「節季の帳まへたびごとに、…次第ましの不足、積れば大きに―・くところありて」 ㋓(日常の行為・勤めなどに関して)禁制・束縛などが解かれる。解除になる。 源氏物語松風「今日は六日の御物忌―・く日にて」。梅津政景日記「女房四人年季―・き候ひて」。「喪が―・く」 ㋔する事がない状態になる。ひまになる。 日葡辞書「ヒマガアク」。「手が―・く」 ③(幕開きなどの意から)物事が始まる。また、営業が始まる。 「芝居が―・く」「店は11時に―・く」 ④(らちがあくの意)物事がうまくゆく。否定形でのみ用いる。 好色二代男「八つの鐘がなれども―・かず」。「そりゃ―・かん」 他動詞 あける。 ロドリーゲス大文典「目を―・くも塞ぐもこちのままである」 大言海 自動詞 (一){オノヅカラ開ク。開 竹取物語「閉テコメタル所ノ戶、スナハチ、タダあきニあきヌ」 明 (二)官職ニ任ジタル人、無クナル。 今鏡、上、司召「匡房、云云、藏人ノ式部大夫トテナム、あきタルニ隨ヒテ、中務少輔ニゾ成リ侍リケル」發心集(鴨長明)二、禪林寺永觀律師事「東大寺別當ノあきタリケルニ、白河院、此人ヲ成シタマフ」 (三) 暇 (ヒマ)ニナル。 手 (テ) 明 (アキ)ニナル。成暇 「手ガあく」當番ガあく」 (四)空シクナル。 空 (カラ)ニナル。一空 「 入物 (イレモノ)ガ」住家ガあく」行ク道ガあく」 (五)始マル。開始 「芝居ガあく」商賣ノ口ガあく」 動詞活用表 未然形 あか ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし 連用形 あき たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても 終止形 あく べし、らし、らむ、ましじ、まじ 連体形 あく も、かも、こと、とき 已然形 あけ ども 命令形 あけ 検索用附箋:自動詞四段 附箋:他動詞 四段 自動詞
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辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 自動詞 [一]① 外部から、ある場所、環境などに移る。はいる。(イ) 外から、ある物の中、ある場所の内へ移動する。また、移動して、その中にある。 ※万葉(8C後)一四・三五五四「妹が寝(ぬ)る床のあたりに岩ぐくる水にもがもよ伊里(イリ)て寝まくも」※更級日記(1059頃)「師走の二日京にいる」 入・要 (ロ) 見える所から、物陰に移動する。その場から退く。奥へ引っ込む。特に、日、月が沈む。また、水中に没する。 ※古今(905‐914)雑体・一〇五九「よひのまにいでて入(いり)ぬるみか月のわれて物思ふころにもあるかな〈よみ人しらず〉」※三道(1423)「出物(でもの)の舞楽の人体によりて、切拍子などにて入(いる)事あるべし」 (ハ) 特定の環境の中に移る。宮中、仏門、学校などにはいる。 ※源氏(1001‐14頃)葵「斎宮は、去年(こぞ)内裏にいり給ふべかりしを、さまざまさはる事ありて、この秋入(いり)給ふ」※徒然草(1331頃)五八「一度道に入(いり)て世をいとはん人」 ② ある限られた範囲内に取り込まれる。はいる。(イ) 仲間になる。含まれる。また、書物に載る。 ※古今(905‐914)仮名序「万葉集にいらぬ古き歌」※徒然草(1331頃)一七三「この文、〈略〉高野大師の御作の目録にいれり」 (ロ) 心、目、耳などの知覚に取り入れられる。また、知覚できる範囲にはいる。 ※万葉(8C後)一二・二九七七「何故か思はずあらむ紐の緒の心に入(いり)て恋しきものを」※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)三「お耳に入(イッ)たらお叱り遊すでござりませうよ」 (ハ) 物と物、人と人などの間にはいり込む。はさまる。はまる。また、仲介する。 ※虎明本狂言・犬山伏(室町末‐近世初)「茶屋あつかいにいりて、もっはずならばもたせう程に、先おまちやれ」 ③ ある時期、時間になる。はいる。 ※蜻蛉(974頃)中「つれづれとあるほどに、彼岸にいりぬれば」 ④ ある特定の状態、段階、境地などに達する。 「技、神にいる」※大鏡(12C前)六「いみじう興にいらせ給へるほどに」 ⑤ (気持、力などが)みちる。こもる。はいる。 ※源氏(1001‐14頃)宿木「そなたざまには心もいらで、この御事のみいとほしくなげかる」※永日小品(1909)〈夏目漱石〉声「見悪(みにく)い程窮屈に力が入(イ)ってゐる」 ⑥ 内に向かってくぼむ。くい込む。くぼみや裂け目ができる。はいる。 ※源氏(1001‐14頃)須磨「海づらはややいりて」※二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉中「右の硝子に裂(ひび)の入(イ)った眼鏡」 ⑦ 付けられる。施される。はいる。 ※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉六「金のほそ筋入(イッ)たる、羅紗仕立の股引(ずぼん)」 ⑧ (要) ある物、事などが要求される。(イ) (費用、時間、品物などが)必要になる。入用である。 ※宇津保(970‐999頃)藤原の君「うちまきによねいるべし」※仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下「ついにゆく道には金もいらじか」 (ロ) (否定の表現を伴って) 特に問題にしなくてもよい。 ※古文真宝笑雲抄(1525)二「物を知事、吾に勝れたらば歳の老少は入まいぞ」 ⑨ (「いらせ給ふ」の形で) 「ある」「居る」「来る」「行く」などの尊敬語。→いらしむ。 ※今鏡(1170)四「宇治の御幸ありて皇后宮ひきつづきていらせ給ひし」 [二] 補助動詞として用いられる。動詞の連用形に付く。① すっかりそうなる、ほとんどそうなる意を表わす。「死に入る」「消え入る」「絶え入る」「寝入る」「冷え入る」など。 ② せつに、深くそうする意を表わす。「思い入る」「念じ入る」「泣き入る」「恐れ入る」「痛み入る」など。 広辞苑 自動詞 ①外から中に移動する。はいる。 万葉集4「わが背子が 着 (け)せる衣の針目落ちず―・りにけらしもわが 情 (こころ)さへ」。万葉集12「出づる日の―・る 別 (わき)知らぬわれし苦しも」。日葡辞書「イエニイル」。「思いがけず手に―・る」「仏門に―・る」「念が―・った仕事をする」 入る ②時間が経ち、ある区切られた時間・期間の内になる。また、年月が重なる。老境に達する。 源氏物語若菜上「としまかり―・り侍りて」。大鏡道隆「夜に―・りぬれば御前の松の光にとほりて」。無名抄「いかにもさかひに―・らずしてよみいでがたきさまなり」。「寒に―・る」 ③進んで行き、ある段階に達する。 「 技 (わざ) 神 (しん)に―・る」「話が佳境に―・る」 ④果実の内部がいっぱいになる。みのる。熟する。はいる。 「稲の実が―・る」 ⑤物の間に生じる。はいる。 狂言、枕物狂「天目ほどの 靨 (えくぼ)が七八十―・つた」。「ひびが―・る」 ⑥(「要る」とも書く)必要とする。入用である。かかる。 源氏物語梅枝「これは 暇 (いとま)―・りぬべきものかな」。「根気が―・る」 ⑦他の動詞の連用形に付いて意味を強める。㋐完全にその状態になったことを表す。 伊勢物語「死に―・りたりければ」。竹取物語「絶え―・り給ひぬ」。「恥じ―・る」 ㋑その動作をひたすら行うことを表す。 源氏物語夕霧「いみじう泣き―・りつつ」。源氏物語玉鬘「額に手をあてて念じ―・りて居り」。「拝み―・る」 大言海 自動詞 (一)內ヘ行ク。 中 (ナカ)ニ到ル。ハヒル。(出 づ (ズ)ノ 反 (ウラ)) 古事記、中(神武) 八 長歌「 大室 (オホムロ) 屋 (ヤ)ニ、人 多 (サハ)ニ、 來伊理居 (キイリヲ)リ」 入 (二)日月ノ影、見エズナル。落ツ。沒 「日、入る」月、入る」 (三)他ノ動詞ノ下ニ、熟語トナリテ、其意ヲ强クスル語トス。 「消エ入る」痛ミ入る」恐レ入る」 動詞活用表 未然形 いら ず、ゆ、る、む、じ、す、しむ、まほし 連用形 いり たり、き、つ、ぬ、つつ、たし、ても 終止形 いる べし、らし、らむ、ましじ、まじ 連体形 いる も、かも、こと、とき 已然形 いれ ども 命令形 いれ 検索用附箋:自動詞四段 附箋:四段 自動詞
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辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 形容詞 物事の本性、状態などがよくない。また、それに対して不快な感じをもつ。悪い。いけない。だめである。⇔よし。① (善悪、正邪の判断の立場から) (物事の本性、本質が)悪い。邪悪である。 ※書紀(720)神代上(水戸本訓)「毒(アシキ)酒を醸(か)むで、飲ましむ」※読本・春雨物語(1808)血かたびら「御心の直きに、あしき神のよりつくぞ」 悪 ② (人の性質、態度や物の状態などが)悪くて気に入らない。いけない。けしからぬ。また、思いやりがない。つれない。 ※万葉(8C後)一四・三三九一「筑波嶺(つくはね)に背向(そがひ)に見ゆるあしほ山安志可流(アシカル)咎(とが)もさね見えなくに」※伊勢物語(10C前)二三「もとの女、あしと思へるけしきもなくて」 ③ (運命や縁起が)悪い。ひどい。凶だ。 ※枕(10C終)二七六「にくき者のあしき目見るも、罪や得(う)らんと思ひながら、またうれし」※浮世草子・好色五人女(1686)一「『けふの首途(かどで)あしや』と、皆々腹立(ふくりう)して」 ④ (人の機嫌や気分が)悪い。 ※竹取(9C末‐10C初)「きたなき所の物きこしめしたれば、御心地あしからん物ぞ」※土左(935頃)承平五年正月一四日「よね、さけしばしばくる。かじとりけしきあしからず」 ⑤ (風、雲、海など自然の状況が)荒れ模様だ。険悪である。 ※土左(935頃)承平五年二月四日「けふ、かぜくものけしきはなはだあし」 ⑥ (容姿や様子などが)悪い。醜悪だ。見苦しい。 ※宇津保(970‐999頃)吹上上「よき女といへど、一人あるは、あしき二人に劣りたるものなれば」 ⑦ (血筋、身分、経済状態などが)悪い。貧しい。いやしい。 ※大和(947‐957頃)一四八「いかにしてあらむ、あしうてやあらむ、よくてやあらむ」※蜻蛉(974頃)上「冬はついたち、つごもりとて、あしきもよきもさわぐめるものなれば」 ⑧ (技能、配慮などが)悪い。へただ。拙劣だ。 ※竹取(9C末‐10C初)「中納言『あしくさぐればなき也』と腹立ちて」※源氏(1001‐14頃)早蕨「手はいとあしうて歌はわざとがましくひきはなちてぞ書きたる」 ⑨ (品質が)悪い。粗末だ。 ※枕(10C終)一二二「下衆(げす)女のなりあしきが子負ひたる」 ⑩ (動詞の連用形に付いて) …するのが苦しくていやだ。…するのが難儀だ。 ※万葉(8C後)一五・三七二八「あをによし奈良の大路は行きよけど此の山道は行き安之可里(アシカリ)けり」 [語誌](1)類義語の「わろし」「わるし」は平安時代に現われる。「あし」が「悪しき道」「悪しき物」のように、客観的な基準に照らしての凶・邪・悪をいうのに対して、「わろし」は個人の感覚や好悪に基づく外面的相対的な評価として用いられる。両語の間には程度の上下が存するという説もあったが、確例は認められていない。(2)中世のある時期から、「あし」は次第におとろえ、「わろし」から転じた「わるし」「わるい」が、従来の「あし」の意味をも合わせもつようになり、「あし」は、「よしあし」という複合語や文語文の中に残存するにすぎなくなった。なお、室町頃から一時期、口語形「あしい」の形も行なわれた。 広辞苑 形容詞 (室町時代以後「あしい」の形も使われた)①不当な、好ましくない状態の時に起こる不快な感じをいう。快くない。気に入らない。けしからん。 伊勢物語「このもとの女―・しと思へるけしきもなくて」 悪し ②ものの本性・持ち前などがよくない。㋐わるい。邪悪である。いけない。 神代紀下「―・しき神」。源氏物語夕霧「いと心憂く、思ひとる方なき心あるは、いと―・しきわざなり」 ㋑つたない。下手だ。 竹取物語「―・しく探ればなきなり」 ㋒粗末だ。 蜻蛉日記中「ただいとかく―・しきものして物をまゐれば、いといたく痩せ給ふを」 ㋓卑しい。身分が低い。 蜻蛉日記上「冬はついたちつごもりとて―・しきも良きもさわぐめるものなれば」 ㋔醜い。 宇津保物語吹上上「よき女といへど一人あるは、―・しき二人に劣りたるものなれば」 ㋕たけく恐ろしい。あらあらしい。 大鏡伊尹「少し勇幹に―・しき人にてぞおはせし」 ③物事が望ましくない状態にある。㋐気分がすぐれない。 更級日記「心地もいささか―・しければ」 ㋑天候などが荒れ模様である。険悪である。 土佐日記「今日風雲のけしきはなはだ―・し」 ㋒(運・縁起など)不吉である。 土佐日記「日―・しければ舟いださず」 ㋓貧しい。 大和物語「いかにしてあらむ。―・しうてやあらむ、よくてやあらむ」 ㋔不適当である。間違っている。 大和物語「かかる御ありきし給ふ、いと―・しきことなり」 ④(動詞の連用形に付いて)…するのが苦痛だ。…するのが難儀だ。 万葉集15「この山道は行き―・しかりけり」 大言海 形容詞 (一)ワロシ。ワルシ。( 善 (ヨ)しノ反)。 履中紀、五年十月「 惡 (アシ) 解除 (ハラヘ)、 善 (ヨシ) 解除 (ハラヘ)」源、二、帚木 十三 「あしくモ、よしモ、相副ヒテ、トアラム 時 (ヲリ)モ、カカラム 刻 (キザミ)ヲモ見 過 (スグ)シタラム中コソ、契リ深ク、アハレナラメ」(夫婦ノ中ヲ云フ) 惡 (二)猛 (タケ)シ。アラアラシ。强惡左府賴長ナドモ、あし左府ナラムカ、 惡 (アク)源太義平、 惡 (アク)七兵衞景淸ナドハ、音讀ス、( 惡 (アク)ノ條ヲ見ヨ)雄略紀、二年十月「天皇以 レ 心爲 レ 師、誤殺 レ 人衆、天下誹謗、言 二 大惡天皇 一 也」旁訓、ハナハダ、アシクマシマス、スメラミコト、トアルモ、荒荒シクマシマス意ナリ。 神代紀、上 四十一 「葦原中國、本自 荒芒 (アラビタリ)、至 レ 及 二 磐石草木 一 、咸能 强暴 (アシカル)」今鏡、中、苔の衣ニ、關白師通ノ子、宰相家政ノ事ヲ「ソノ宰相ノ御心バヘノ、きはだかニ(剛愎、傲岸)オハシケルニヤ、三條ノあし宰相トゾ、人ハ申シ侍リシ」( 嚴 (イカ)し 矛 (ホコ)、 賢 (サカ)し 女 (メ)ノ用法ナリ)同卷、古里の花の色ニ、師通ノ弟ノ澄貞ヲ、あし法眼ト見ユ。(尊卑分脈、惡宰相、惡法眼) (三) 泥濘 (ヌカルミ)ニテ、步ミニクシ。ミチガワルイ。 落窪物語、一「路ノあしきヲ、ヨロボヒオハスルホドニ」 検索用附箋:形容詞シク活用 附箋:シク活用 形容詞