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刀剣乱舞グッズ価格まとめ・バッジ 価格は税込表示です。 売り切れ=灰 ストア特典あり=特) 同じシリーズでも発売日が違う場合、発売日が新しい→古いの順になってます。 BOX買いでも同じアイテムが被ってコンプリート出来ない商品もあります。仕様にコンプリート可の記載がない場合はご注意ください。 あみあみは中古品も取り扱っています。商品名の冒頭に【中古品】の記載がある商品は中古品、無い商品は新品となります。 ホビーサーチの代引前払特価は支払方法で「代金引換」または「ペイジー決済(前払い)」を選んだ場合に適用される割引価格です。 駿河屋は中古品も取り扱っています。予約・新品は価格、中古は『中古』(価格が変動すると思われる為)で登録していますが新品もいずれ中古に変わると思われます。商品名の冒頭の【中古品】【新品】【予約】の記載にご注意ください。 画像 商品名 仕様 キャラ名 メーカー カテゴリ 発売日 ニトロ グッド ホビース あみあ アニメ とらの 駿河屋 ホビーサ ピンズセット 第3弾 御手杵 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 御手杵 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 蜂須賀虎徹 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 蜂須賀虎徹 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 へし切長谷部 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス へし切長谷部 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 堀川国広 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 堀川国広 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 陸奥守吉行杵 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 陸奥守吉行 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 大和守安定 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 大和守安定 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 宗三左文字 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 宗三左文字 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 蜻蛉切 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 蜻蛉切 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 鶯丸 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 鶯丸 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 乱藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 乱藤四郎 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 厚藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 厚藤四郎 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 鯰尾藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 鯰尾藤四郎 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 にっかり青江 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス にっかり青江 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第3弾 石切丸 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 石切丸 ピンバッジ 2015/7/23 ピンズセット 第2弾 次郎太刀 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 次郎太刀 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 同田貫正国 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 同田貫正国 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 大倶利伽羅 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 大倶利伽羅 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 山伏国広 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 山伏国広 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 和泉守兼定 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 和泉守兼定 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 加州清光 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 加州清光 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 江雪左文字 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 江雪左文字 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 愛染国俊 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 愛染国俊 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 薬研藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 薬研藤四郎 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 秋田藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 秋田藤四郎 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 平野藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 平野藤四郎 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 一期一振 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 一期一振 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 今剣 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 今剣 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第2弾 小狐丸 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 小狐丸 ピンバッジ 2015/07/09 972 ピンズセット 第1弾 太郎太刀 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 太郎太刀 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 獅子王 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 獅子王 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 鶴丸国永 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 鶴丸国永 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 山姥切国広 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 山姥切国広 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 歌仙兼定 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 歌仙兼定 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 小夜左文字 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 小夜左文字 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 燭台切光忠 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 燭台切光忠 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 蛍丸 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 蛍丸 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 五虎退 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 五虎退 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 前田藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 前田藤四郎 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 骨喰藤四郎 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 骨喰藤四郎 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 鳴狐 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 鳴狐 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 岩融 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 岩融 ピンバッジ 2015/06/18 972 ピンズセット 第1弾 三日月宗近 サイズ 約25㎜・約30㎜/2個セット 仕様 亜鉛合金・ステンレス 三日月宗近 ピンバッジ 2015/06/18 972 和風缶バッジ 太郎太刀 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 太郎太刀 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ へし切長谷部 本体サイズ:直径75×厚さ4mm へし切長谷部 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 堀川国広 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 堀川国広 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 和泉守兼定 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 和泉守兼定 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 小夜左文字 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 小夜左文字 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 宗三左文字 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 宗三左文字 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 江雪左文字 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 江雪左文字 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 薬研藤四郎 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 薬研藤四郎 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 五虎退 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 五虎退 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 乱藤四郎 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 乱藤四郎 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 厚藤四郎 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 厚藤四郎 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 今剣 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 今剣 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 岩融 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 岩融 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 石切丸 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 石切丸 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 和風缶バッジ 鶴丸国永 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 鶴丸国永 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 583 和風缶バッジ 同田貫正国 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 同田貫正国 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 獅子王 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 獅子王 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 大倶利伽羅 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 大倶利伽羅 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 499 583 和風缶バッジ 山姥切国広 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 山姥切国広 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 大和守安定 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 大和守安定 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 加州清光 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 加州清光 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 燭台切光忠 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 燭台切光忠 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 583 和風缶バッジ 蛍丸 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 蛍丸 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 骨喰藤四郎 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 骨喰藤四郎 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 鯰尾藤四郎 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 鯰尾藤四郎 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 鳴狐 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 鳴狐 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 499 583 和風缶バッジ 小狐丸 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 小狐丸 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 583 和風缶バッジ 三日月宗近 本体サイズ:直径75×厚さ4mm 三日月宗近 ブロッコリー バッジ 2015/7月発売予定 583 550 648 583 BIG缶バッジ 小狐丸 全長:76mm 小狐丸 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 615 BIG缶バッジ 三日月宗近 全長:76mm 三日月宗近 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 615 BIG缶バッジ 大和守安定 全長:76mm 大和守安定 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 551 615 BIG缶バッジ 加州清光 全長:76mm 加州清光 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 540 615 BIG缶バッジ 蛍丸 全長:76mm 蛍丸 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 648 540 615 BIG缶バッジ 山姥切国広 全長:76mm 山姥切国広 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 551 615 BIG缶バッジ 堀川国広 全長:76mm 堀川国広 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 551 615 BIG缶バッジ 和泉守兼定 全長:76mm 和泉守兼定 アクアマリン バッジ 2015/5月発売 551 550 648 551 530 615 BIG缶バッジ 御手杵 全長:76mm 御手杵 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 550 BIG缶バッジ 獅子王 全長:76mm 獅子王 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 BIG缶バッジ 歌仙兼定 全長:76mm 歌仙兼定 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 580(? 551 410 BIG缶バッジ 小夜左文字 全長:76mm 小夜左文字 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 600 BIG缶バッジ 骨喰藤四郎 全長:76mm 骨喰藤四郎 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 615 BIG缶バッジ 鯰尾藤四郎 全長:76mm 鯰尾藤四郎 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 615 BIG缶バッジ 鳴狐 全長:76mm 鳴狐 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 BIG缶バッジ 今剣 全長:76mm 今剣 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 中古 BIG缶バッジ 岩融 全長:76mm 岩融 アクアマリン バッジ 2015/4月発売 551 550 中古 BIG缶バッジ 蜂須賀虎徹 全長:76mm 蜂須賀虎徹 アクアマリン バッジ 2015/3月発売 500 551 410 BIG缶バッジ 鶯丸 全長:76mm 鶯丸 アクアマリン バッジ 2015/3月発売 551 580 BIG缶バッジ 陸奥守吉行 全長:76mm 陸奥守吉行 アクアマリン バッジ 2015/3月発売 551 580 551 トレーディングバッジコレクション Vol.2 30個入り1BOX 石切丸・岩融・今剣・鳴狐・鯰尾藤四郎・骨喰藤四郎・平野藤四郎・前田藤四郎・秋田藤四郎・蜻蛉切・加州清光・大和守安定・和泉守兼定・堀川国広・陸奥守吉行・蜂須賀虎徹・へし切長谷部・獅子王・鶴丸国永・太郎太刀・次郎太刀 スクエア型 サイズ4cm 全21種 複数 コトブキヤ バッジ 2015/7月発売予定 8,398 7,850 10,470 9,447 トレーディングバッジコレクション Vol.1 30個入り1BOX 三日月宗近・山姥切国広・山伏国広・燭台切光忠・蛍丸・五虎退・大倶利伽羅・愛染国俊・歌仙兼定・にっかり青江・御手杵・同田貫正国・江雪左文字・宗三左文字・小夜左文字・一期一振・鶯丸・厚藤四郎・薬研藤四郎・乱藤四郎 スクエア型 サイズ4cm 全20種 複数 コトブキヤ バッジ 2015/6月発売 8,398 7,850 10,470 9,447 缶バッジコレクション 第三弾 30個セット へし切長谷部・大倶利伽羅・江雪左文字・宗三左文字・小夜左文字・蛍丸・鶯丸・獅子王・御手杵・愛染国俊・同田貫正国・燭台切光忠・次郎太刀・太郎太刀・石切丸・蜻蛉切 サイズ:直径約54mm×厚さ約5mm 複数 ニトロプラス バッジ 2015/01/20 9,000 缶バッジコレクション 第二弾 30個セット 小狐丸・今剣・岩融・鳴狐・大和守安定・一期一振・厚藤四郎・平野藤四郎・前田藤四郎・薬研藤四郎・秋田藤四郎・乱藤四郎・五虎退・にっかり青江・鶴丸国永・山伏国広 サイズ:直径約54mm×厚さ約5mm 複数 ニトロプラス バッジ 2015/01/20 9,000 缶バッジコレクション 第一弾 30個セット 加州清光・歌仙兼定・山姥切国広・蜂須賀虎徹・陸奥守吉行・三日月宗近・和泉守兼定・堀川国広・鯰尾藤四郎・骨喰藤四郎 サイズ:直径約54mm×厚さ約5mm 複数 ニトロプラス バッジ 2014/12/23 9,000 画像 商品名 仕様 キャラ名 メーカー カテゴリ 発売日 ニトロ グッド ホビース あみあ アニメ とらの 駿河屋 ホビーサ ll?10319330a アクセス解析
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11/11【艦隊これくしょん-艦これ-】 ◯赤城/◯加賀/◯島風/◯金剛/◯比叡/◯榛名/◯霧島/◯暁/◯Верный/◯時雨/◯夕立 11/11【刀剣乱舞-ONLINE-】 ◯三日月宗近/◯岩融/◯今剣/◯明石国行/◯蛍丸/◯愛染国俊/◯燭台切光忠/◯加州清光/◯大和守安定/◯へし切長谷部/◯鶴丸国永 9/9【御城プロジェクト RE~CASTLE DEFENSE~】 ◯仙台城/◯小田喜城/◯鹿野城/◯一乗谷城/◯フランケンシュタイン城/◯与板城/◯柳川城/◯五稜郭/◯犬山城 9/9【FLOWER KNIGHT GIRL】 ◯アルストロメリア/◯オトメユリ/◯シクラメン/◯クロユリ/◯アネモネ/◯ネリネ/◯ヒガンバナ/◯アイビー/◯イカリソウ 10/10【書き手枠】 ◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯ 50/50
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BEFORE 【3日目の脱落者】 【4日目の脱落者】 時間 脱落者 加害者 退場作品 死因 未明 マスター:馳尾勇路 アヴェンジャー:宵闇色の青年 038 其れでも、お征きなさい仔等よ 刺殺 バーサーカー:ヴラド三世(狂) マスター死亡による消滅 マスター:カナエ=フォン・ロゼヴァルト ランサー:アクア 『ブラックブラックジャベリンズ』 ランサー:ヴラド三世(槍) 早朝 マスター:ジャック・ブライト バーサーカー:オウル 039 ヒトクイロマンチスト~隻眼の王の帰還~ 刺殺 ライダー:ジャイロ・ツェペリ 刺殺 マスター:ジーク 絞殺 キャスター:西行寺幽々子 マスター死亡による消滅 マスター:安藤潤也 バーサーカー:SCP-076-2 斬殺 マスター:松野トド松 ライダー:SCP-053 040 ショーは続けねばならぬ SCP-682 マスター:平坂黄泉 午前 アサシン:零崎曲識 ランサー:アクア 041 踊る聖杯戦争~不死身の爬虫類を打倒せよ!~041 踊る聖杯戦争~東京23区から脱出せよ!~ 刺殺 ライダー:SCP-053 - SCP-682の魔力供給を断って自害 夕方 マスター:ホット・パンツ セイバー:ミリオンズ・ナイブズ 048 ギルガメッシュとエルキドゥ(前編) 斬殺 ランサー:アクア マスター死亡による消滅 マスター:高槻泉 マスター:あやめ 神隠し アヴェンジャー:宵闇色の青年 マスター死亡による消滅 アサシン:SCP-073 自衛隊 魔力枯渇による消滅 夜間 マスター:神原駿河 アサシン:アイザック・フォスター 049 ギルガメッシュとエルキドゥ(後編) 刺殺 アーチャー:ロボひろし バーサーカー:オウル 刺殺 ルーラー:大典太光世 セイバー:ミリオンズ・ナイブズ 『天使』による負傷 マスター:安藤 - 魔力枯渇 アサシン:宮本明 セイバー:ミリオンズ・ナイブズ 斬殺 マスター:今剣 アサシン:アイザック・フォスター 刺殺 最期の言葉 脱落者 最期の言葉 馳尾勇路 「あ…………な………ん………」 ヴラド三世(狂) 「……ふん、当然だ。名誉と賛辞を欲して成ろうとする生半可な者は、根本から英雄の素質はない」 カナエ=フォン・ロゼヴァルト ―――最後に、私の名前を呼んで ヴラド三世(槍) 「愛を望みながらも、叶えようとしなかった『哀しい女』よ。これだから――貴女は美しい。そんな貴女を一体どうして救われないと言うのか」 ジャック・ブライト 「し……に、たくない」 ジャイロ・ツェペリ そういう事なら、 そういう事でいいんだ。 ジーク 「俺………は―――無関係な人々を、巻き込んだ……お前を許せない」 西行寺幽々子 生きる事は、決して誤りではないのだから。 安藤潤也 俺は、兄貴を助けられたんだ!昔と違って、兄貴を助けられなかった時とは違って……!! 平坂黄泉 「改めて――私は正義の味方をしている。彼女のマスターだ。共に正義のために戦うのだ!」 松野トド松 ―――何で……僕は………… 零崎曲識 「僕もそのつもりだ」 SCP-053 - ホット・パンツ 「あぁ――」 アクア 「また勝てなかった……」 高槻泉 「君もしつこいなぁ。ストーカーか」 メルヒェン 『さぁ、復讐劇の始まりだ!』 SCP-073/カイン 「本当に……すまなかった……アベル。今日まで私は何もしてやれなかったんだ。お前は確かに愛されていたが、お前に自由は一つもなかった……好きにして、死のうが生きようが、自由になるんだ」 神原駿河 「好きだと、まだ…………」 ロボひろし 「だよな。悪りぃ……お前に頼んじまって」 大典太光世 「アンタも、流石にそこまでの奴じゃないだろ」 安藤 「消灯ですよ」 宮本明 「よし!」 今剣 「なにがおかしいんですか!?」 殺害数ランキング 順位 名前 殺害人数 被害者 スタンス 生存状況 1位 桐敷沙子&バーサーカー(オウル/滝澤政道) 6人 來野巽、ブリュンヒルデ、ジャック・ブライト、ジャイロ・ツェペリ、ジーク、ロボひろし 聖杯狙い 生存中 2位 アイリス=トンプソン&セイバー(ミリオンズ・ナイブズ) 4人 那須与一、ホット・パンツ、アクア、大典太光世、宮本明 聖杯狙い 生存中 2位 ホット・パンツ&ランサー(アクア) 4人 ブルーベル、カナエ=フォン・ロゼヴァルト、ヴラド三世(槍)、零崎曲識 聖杯狙い 死亡 3位 ルーシー・スティール&バーサーカー(SCP-076-2/アベル) 3人 うちはマダラ、アダム、安藤潤也 中立 生存中 4位 平坂黄泉&ライダー(SCP-053/幼女) 2人 松野トド松、平坂黄泉 中立 死亡 4位 高槻泉&アヴェンジャー(メルヒェン) 2人 馳尾勇路、ヴラド三世(狂) 中立 死亡 4位 カナエ=フォン・ロゼヴァルト&ランサー(ヴラド三世) 2人 ヨマ、先導エミ 聖杯狙い 死亡 4位 安藤潤也&ライダー(ジャイロ・ツェペリ) 2人 遠野英治、ジェイソン・ボーヒーズ 聖杯狙い 死亡 4位 メアリー&アサシン(アイザック・フォスター) 2人 神原駿河、今剣 中立 生存中 4位 あやめ&キャスター(ヨマ) 2人 高槻泉、メルヒェン 聖杯狙い→中立 マスター生存中 10位 二宮飛鳥&アサシン(零崎曲識) 1人 フランドール・スカーレット 聖杯狙い マスター生存中 Next 【エンディングの脱落者】
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東京都江東区。 早朝から動き出した信長とそのサーヴァント、アーチャーことセラス。 彼らは車である場所に移動していたのだが、その最中でも情報屋『ミスターフラッグ』から渡された資料を整理していた。 車の運転手は、セラスの存在をどのような目で見ているのだろうか? 少々、気にしているが聖杯戦争の状況下で緊張感は持つべきである。 「ようし、大体まとまったな」 「結構短時間で終わった気がしますが」 「何。刺青のバカを除外してあるから当然だ」 刺青のバーサーカー以外の情報を一つ一つ整理し、大体の目星をつけることから始まった。 ①刺青のバーサーカーと行動している人喰いのサーヴァントとそのマスター(桐敷沙子) ②美術館で暴れたらしきサーヴァント(容姿がいかにもそうだったので)とそのマスターらしき少女 ③『神隠し』の主犯者と思しき少女のサーヴァント ④聖杯戦争の主催者である先導アイチの関係者と思しき『先導エミ』 以上は、容姿が監視カメラや画像などで捕捉することが可能だった。 能力や宝具はさておき「これらが聖杯戦争に参加している主従」と判明しているか否かで大分違う。 一般人を装って不意打ち、なんて展開を回避できるだろう。 ……尤も、確認できた主従のマスターはどれも少女。 大人であり戦国武将でもある織田信長にとっては、警戒する必要すらないほどか弱い存在だ。 セラスがサーヴァントとしての意見を述べる。 「刺青のバーサーカーと行動している方は、恐らくですが二騎目の『バーサーカー』。 美術館にいた包帯男のクラスは正直何とも言えませんが……神隠しのサーヴァントは 概ね『アサシン』が適正クラスかと思います」 不動高校などで発生した行方不明事件。 人々は都市伝説の『神隠し』だと称して噂していた。 その『神隠しの物語』に重要なある画像。 セラスと信長は、その画像に居る少女の姿を認識したが、SNSの書き込みでは「何も映っていない」との声が多い。 むしろ、少女を見た者こそが『神隠し』に合うのだから……仕方ない事だろう。 残念なことに、二人は『神隠しの少女』をサーヴァントと疑っている。 普通、都市伝説――怪異そのものがマスターと想像しえない為、これも仕方なかった。 信長は低く唸る。 「持っとる『すきる』とやらは、気配が消えるだっけか。そんなもんで隙つかれたら、一瞬で終わるぞ。どうやって回避する」 「私が全力で対処する他ないですね。戦闘態勢に入れば、わずかに気配は感じられます」 「刺青バカとバカ①とバカ②はいいとして、問題はコイツだな」 別には良くはないが、と信長は付け加えフードのバーサーカーとアサシンの写真は一旦隅にやった。 『神隠しの少女』。 彼女の行動愚か、目的すら定かではない。 生贄(人間)を好き勝手に神隠しするのは問題ではないが、全く捕捉できないのは困りものだ。 行方不明で注目したのは、神隠しに遭遇したか、あるいは家出でもしたのか。 一人の少女――『先導エミ』が行方不明だという情報である。 まさかこれで聖杯戦争の主催者・先導アイチと無関係な訳がないだろう。 信長がコレを知った瞬間。嫌気が刺したのだ。 「あーやだやだ、出来レースとやらか。溜まったもんじゃない。わざとコイツに勝たせようとしている気がしてならん」 「しかし……彼女は行方不明ですし『神隠しの少女』にやられた可能性があるのでは」 「『神隠し』に合った証拠もないだろ。一応、住所と在籍している中学校も調べた。用心に越したことはない」 他にも、刑務所の不審死。 恐らくサーヴァントによる魂食いではないかと考察できるが、監視カメラなどにサーヴァントの姿は確認できなかった。 最後に、世田谷区での乱闘。 誰も彼もが『皆殺し合った』ことによる死者数十人に及ぶ怪事件。 こちらもサーヴァントを捕捉できる監視カメラの類がなかった為、これだけであった。 現段階(聖杯戦争開始から三日目の早朝)では以上が限界である。 「あのー……ところでマスター。私たちはどこへ向かってるんです?」 ふと、セラスが今更ながら尋ねる。 どうやら車は適当にフラフラと『東京』の街を移動しているのでなく、明確な目的地を目指しているようだった。 信長はジリジリと苛立ったオーラを醸しだす。 「おい、ぷるるん弓兵。人の話、聞いてなかったのか」 「ネーミングが最早何が何だか……え、ええと。そういえば取り込める輩……同盟相手を探しに、でしたっけ?」 「そーだ。仲間以下敵未満の関係になれる奴、そいつを探す」 「えぇ……仲間じゃないんですか。信頼できる相手じゃ」 「聖杯戦争だぞ。聖杯を手にいれる奴は一組の主従しかおらん。聖杯をくれてやるお人よしなんざ、おらん! 最終的に敵になるなら、最初から『味方』になれる奴とは交渉せん。断然怪しすぎる」 その通り。否、それが真理だった。 聖杯戦争の勝者は一組の主従のみ。だからこそ、味方なんていない。 しかし……セラスは疑問が生じる。 「マスター、でしたら私たちは一体誰を探そうと?」 「ぼよよん弓兵よ。俺の話、思い出して御覧。ほら、家で話した事だよ。ホラホラ」 「あの、吸血鬼のセイバーとかですかッ」 「違う! すぐ居場所が分かりそうで、会えそうな馬鹿がいるだろーが」 まさか。 セラスがギョッとする一方、信長は不敵な笑みを浮かべていた。 そんな――あの『質問』の意味は、そういう意味だったのか?! 彼女は度肝を抜かれている。 正直イカレているとしか評価しようがないのに。 信長は全てを楽しんでいる。 「刺青のバーサーカー。それとバカ①。こいつらを利用して『神隠し』の奴も、他の主従も炙り出す」 「無茶苦茶です!」 セラスを吸血鬼にした『不死王』と交渉するようなレベルだ。 同盟どころか対話すら成立するか定かではない。 えー、と信長の方は文句垂れる。 「だって、おっぱい星人が相手出来るっていうからー。頼むよぉー、ぱいぱい星人だったら勝てるよぉー 刺青のおバカとおバカ①と同盟組んでー、神隠しの奴も引きずり出してー 他の連中も全部ぶっ倒してー、最後は刺青のおバカとタイマン勝負してー」 「あーもー! やりますよ! やるだけやってみますよ! どーなっても知りませんからねッ」 ヤケクソ気味にセラスが返答するが、やはり無謀だ。 相手はただの殺戮者。喜ぶ要求なんてものは、闘争以外ない。 何より、刺青のバーサーカーは聖杯すら求めていないような――― 「着いたか」 車が停車したのに信長が反応する。 セラスにも有りがたい地下の駐車場に到着したが、ここに刺青のバーサーカーがいるとは思えない。 オドオドしくセラスは、信長と共に車を降りた。 関係者以外立ち入り禁止の札が張り付けられた扉から、その建物内部に侵入する。 最低限の照明だけが点けられているだけで、早朝だというのに薄暗い。 そして、ここは『博物館』だとセラスは察した。 「マスター、ここって」 「刺青のバカが『最初に』暴れた場所だ。殺人事件があったからにゃー、閉鎖されておったが。 そこんところは俺の権力バンザイだ。よゆーで許可下りた」 「さいデスカ……」 場所には意味がある。 『何故』ここが最初の犯行現場だったのか。 『何故』刺青のバーサーカーはここに現れたのか。 『何故』始まりがここでなければならなかったのか…… 全ての解答は、展示されてある一つの『棺』に収束されていた。 3m立法の黒い変成岩。 一つだけある扉は堂々と開け放たれており、内部には『棺』が存在していた。 圧倒的な神秘性を与えるコレは、紛れもなく宝具の一種だと分かる。 冷や汗を一つ流すセラスの横で、信長は『ミスターフラッグ』の資料を改めて確認している。 「監視カメラの映像によれば、こん中から刺青のバーサーカーは現れたらしい。 それから警備員二人を惨殺……む、女が一人逃げ切ったとあるが……」 「現れたって、警察も監視カメラの映像とか見たんですよね? その辺り無反応じゃないですか」 「一般人が魔法だなんだって騒ぎ立てるのは邪魔だろうよ。 ただの一般人。マスターでもない連中が出しゃばるのは、主催者も都合が悪い筈だ。 俺の記憶を封じたように、こういう類も無視するよう操作しているんだろうよ」 確かに。セラスは納得したが。 この『棺』からバーサーカー本体が出現したというのは、どうにも不思議だ。 博物館の展示品として紛れこむにしても、目立ち過ぎる。 信長が資料に目を通して「後で映像とやらを見るか」と呟いた矢先。セラスに言う。 「セラス、撃て」 「……………はい?」 「おっぱい砲だよ、おっぱい砲! ついに使う時が来たぞ、バァーンとぶっぱなせい!!」 「『ハルコンネン』です! てか。アレですよね、あの『棺』狙うんですよね」 刺青のバーサーカーにとっては重要そうな宝具であるのに、破壊しようものなど。 むしろ、破壊してしまえば同盟どころではなくなりそうだ。 「一発くらい痛めつけても問題ないだろ。俺達は他に何も出来ん。 俺たちは『アイツ』の事は何も知らん。少しでも情報が欲しい。とにかく撃てい!」 「は、はいッ」 セラスが手元に出現させたのは『30mm対化物用「砲」ハルコンネン』。 全長はおよそ2m。弾は劣化ウラン弾及び爆裂徹鋼焼夷弾を用いる代物。 人間には到底扱えない武器を、化物であるセラスは普通の重火器の如く手に取れる。 目標が眼前にあり、障害が一切ない状況下。 はずす訳がなかった。 が。 二人は目を見開いた。 棺は一つも傷を負う事はなく、逆に弾が粉砕されてしまう。 攻撃されていないかの如く『棺』は健在していた。 信長が溜息を漏らし、それでいて笑みを作り上げながらセラスに言った。 「もういい。こいつは破壊不可能か。この『棺』は刺青のバーサーカーに作用しているだろうが 無力化は厳しいときた。どうしたもんかね」 「………神秘性の問題かもしれません。私の宝具は近代の兵器ですから、通用しない場合もあるかと」 「うーむ。となれば、奴のマスターを人質にしてみるか……」 □ 東京都葛飾区不動高校。 昼食の時間となり、生徒たちがそれぞれの食事を取り始めた頃。 聖杯戦争のマスターの一人である少女・アイリスは『写真』を確認する。 彼女自身の能力により、監視カメラのようなリアルタイム映像と変貌するソレで異常がないと判断し。 セイバーとの念話を行った。 (やっぱりセイバーには『神隠しの女の子』を探して欲しいわ。きっとマスターだから) 『コレがマスターだと』 セイバーも、意外そうな声色で聞き返す。 都市伝説として情報を感染させていく物語は、偽りであれ歴史ある物語だった。 役割を持つマスターとしての権威。 ただの少女のマスターならば、サーヴァントが強者だろうが殺せばお終い。 しかし、怪異そのものがマスターという規格外の存在は、誰も想像しえない話であろう。 出会えば神隠しからは、逃れられない。 神隠しがいかなるものか、詳しい条件や制約、能力の影響。何も散策のしようがない。 唯一、サーヴァントには影響がない点だけは明らかだ。 (この子は……そうね。『保護』してあげて。サーヴァントに利用されているだけだと思うわ。 それに噂通りの『能力』を持っているなら私は直接出会ってはいけないし、放っておくのも危険よ) 『保護、か。随分と甘い対応だな。敵意がないとは言い切れないぞ』 セイバーに指摘されても、アイリスは姿勢を崩さなかった。 彼女自身『神隠しの少女』に通じるものがあるのかもしれない。 同情的になるのは冷静ではない証拠だが、彼女の場合は物事を考察した末に導いた決断だ。 (貴方の方はどう思っているの?) アイリスは逆に問い詰める。 感情論で物言えと命じているのではない。セイバー自身の答えを知りたかった。 刺青の彼とは違い、セイバーの感情はまだ理解できる。アイリスにだって、そのくらいは分かる。 悲しげに詠う少女の画像を脳裏に過らせたセイバーだが。 『……捜索範囲はどうするつもりだ。虱潰ししろと?』 彼の言葉にアイリスは一息ついて、携帯電話でSNSを確認する。 注目していた書き込みに様々な返答がある中、動きが見られた。 例の噂話の主が『キャスター』のクラス名を明確に付け加え、槍兵と暗殺者に返信をしている。 『キャスター』も槍兵と暗殺者が、聖杯戦争の関係者と踏んで露骨に名を使ってきたのだろう。 渋谷区の代々木公園。 真偽はどうであれ、槍兵と暗殺者もここに向かう可能性はある。 『本物のキャスターならば、陣地におびき寄せる為の餌をバラ撒いているだけだ』 (でも、本当に『キャスター』? 陣地の位置を明かすなんて、勿体無いと思うわ) アイリスの意見は一理あった。 キャスターは真っ向勝負は不向きなクラスだ。陣地を明かすのは、馬鹿の一つ覚え。 相手を油断させようとする作戦かも分からない。 『……いいだろう。一先ずそこへ向かう』 (うん、お願い。搬送された人については、ちゃんと調べておくから) アイリスは決して過信をしているのではなく、僅かな緊張感を常に抱きながらセイバーと会話をしていた。 聖杯戦争とは、文字通りだ。 ある意味、不可思議な現象を取り込んだ静かな戦争。 こうしている最中にも、戦闘を繰り広げる主従が居てもおかしくはない。 それにしたってアイリスは冷静過ぎた。 内心、恐怖などの感情が渦巻いてたとしても、明らかに『普通』からは逸脱している。 聖杯が欲しい一心で努力を重ねていようが、その意志の強さは常識外のもの。 そんな少女が、両親と再会したい。普通の女の子として生活したい。 ………なんてイカレた話だった。 □ 東京都千代田区。 ここで合流を果たしたルーシーと今剣、アーチャー。しばし、ルーシーと関わったアダム達が現れるか。 他の主従が現れるか、様子見の警戒を続けていた。 ついでに昼食(アーチャーが盗ってきたおにぎり)を食べれば、多少ルーシーの体調も良くなったように思えた。 ルーシーは携帯電話の電源を一度オフにする。 アダムたちに電話番号を把握されてしまった以上、必要な時を除いて使えないようにするべきだ。 彼女はそう判断した。 とはいえ、携帯電話の機能で『織田信長』の住所は把握できたのである。 上手く活用するべき代物だと、ルーシーは実感した。 さて。 ここから移動をしなければならないが……アーチャーが今剣とルーシー、二人を抱えて移動する。 ――のは無理があった。 ルーシーは『東京』の移動でタクシーを活用するが、今剣と行動するのは大丈夫だろうか? 今剣が話を合わせてくれれば、問題ないと願いたい。 タクシーの値段は乗車人数で変化はしないが………ルーシーは所持金を確認する。 確実に減っている。少々頼りないほど。 金は有限であった。 だが、ルーシーが戸籍も持たない土地で職に就いて稼ぐ所も、時間もない。 「だいじょうぶですか? るーしー」 心配そうに今剣が尋ねる。 ルーシーは険しい表情をしていたのだろうか。 彼女は、少年の姿を形取る付喪神に「大丈夫よ」と返事をした。 酷い話だが……国会議員の信長には金の余裕があるはず。やはり彼を頼るべきだろう。 「アーチャー。わたしと今剣はタクシーで移動するわ。心配だったら、今剣はあなたが抱えて移動してもいいけど……」 「いえ、それで構いません。私の方はサーヴァントを警戒し、周辺から様子見しますので」 「よろしくおねがいします、あーちゃー」 深く頭を下げる今剣に対し、アーチャーは笑顔で答えた。 色々と不安を抱いていたルーシーだったが。 その後、今剣とタクシーに乗車して、信長の住所――から少しばかり離れた場所を目的地として伝えるまで。 運転手の方は、これといってルーシーと今剣を怪しむ事はなかった。 幾つか話題を振られたが「姉弟で観光しています」と先に告げたお陰で、何の支障も生じない。 サーヴァントの脚力と比較すればノロマな移動だが、徒歩の移動よりかはマシな手段だ。 「………っ!」 しかし。 アーチャーが反応する。ルーシーも、今剣も、事態には気づいていない。 いや――それは相手も同じだろう。 相手も、ルーシーと今剣、二人のマスターの存在に気付きはしてない筈……… 少なくともアーチャーは捉えていた。彼方から現れる、人の姿をした人ならざるもの。 男の姿をしたソレは、サーヴァント。 高層建築物の屋上にて、アーチャーは即座に弓矢を構える。 その位置からでも感じ取れる。奴は戦いに現れた。 邂逅したのが偶然だとしても――あの刺青のバーサーカーのように、苛立って見逃すような相手ではない。 逆立った金色の短髪、コートを纏った男性。 アーチャーの視力で相手が刃を手にしていると分かる。 セイバーか? 武器だけで判断するのは軽率だが、アーチャーは確信していた。 奴は、戦闘態勢であると。 ――――来る! 意識などしていない。本能に従いアーチャーは射た。 圧倒的な距離があったにも関わらず、矢は不気味なほど例の男・セイバーに吸い込まれるよう飛ぶ。 見切られていたかの如く、セイバーの刃によって矢は切り伏せられた。 何十、何百メートルの距離があろうが、セイバーもまた英霊だ。 人ならざるスピードでビルというビルを渡って接近している。 一方のセイバーも、アーチャーが的確に放つ矢をあしらいながら思う。 (この状況で退かないか) 典型的な弓兵であるはずのアーチャーは、どうしてか応戦を続けた。 違和感を覚える。罠かもしれない。 接近戦に持ち込まれれば『不利』なのは明白だからだ。しかし、どうしてかアーチャーは退かない。 戦線離脱は愚か、後退する事も無い。 残り十数メートル。 アーチャーが構えを微弱に変化させた。 理由は、手にしたのが二本の矢であったから。即ち、二本撃ち! セイバーは放たれた一本を避け、もう一本は刀によって切り壊した――つもりだった。 何故か、セイバーの左肩に矢がかすめた。わずかに傷が生じる。 今、奇怪な現象が起きたのでは……? 油断してはいない。 猿も木から落ちるように、回避に失敗しただけ。ならば良い。 だとしても不自然な何かをセイバーは感じ取る。 この感覚は嘘ではないだろう。セイバーの『直感』が訴えかけていた。 アーチャーとの距離が残り数メートルになった頃、セイバーは鮮明に感じ取った。 ―――これは回避が不可能だ、と。 ほぼ眼前に近い距離感ながらアーチャーは、セイバーの一閃を鮮やかに避け、正確に射る。 やはり、そのようだ。 セイバーは理解する。 回避不可能なのは決してアーチャーの腕前の問題ではなく、アーチャーの能力もしくは宝具による影響だ。 アーチャーが後退しないのは、接近戦をやり合える為であり、むしろ得意のように振舞っている。 何よりも。 弓兵は笑っていた。―――戦いを楽しんでいる。 死の業を思う存分に振るい、セイバーと応戦を続けていたのだ。 (あ……あーちゃー……?) すると、覚えたての念話で今剣がアーチャーに呼びかける。 セイバーとの戦いにより、魔力の消費を感じ取ったからだろう。 今剣とルーシーが乗るタクシーは、まだ遠くにはいない。もう少し時間を稼がねばならなかった。 『道具作成』による矢の生成を行いながら、アーチャーは答えた。 『セイバーと思しきサーヴァントと交戦中です。 時間を稼ぎます。私が頃合いを図って令呪による戦線離脱を主(マスター)に求めるまでは――』 悠長に会話させて貰える相手ではなかった。 アーチャーの宝具の影響から、僅かに逃れたセイバーが矢の回避に成功する。 今の攻撃をかわせると判断したのは、流石と言わざる負えない。 振り下ろされた刃を、アーチャーは飛んで回避に成功させ、同時とまではいかないが連続でセイバーに射た。 それをセイバーは察していたのだろう。 ピリッと肌に触る威圧感が一瞬だけあった中、全ての矢は切り刻まれた。 明らかに刃で行った所業ではない――何をした? アーチャーが警戒するが、セイバーは静かに言う。 「――少々、見くびったようだ」 対してアーチャーはニッと笑みで返事をした。同時に空気が変化する。 このままでは埒が明かないと、セイバーの方が判断したのだ。これより本気で来る。 自然とアーチャーの手に力が籠った。 セイバーは以前交戦したロボットのアーチャーを思い出す。 完全に切り刻めはしえなかった。サーヴァントとただの人間は、耐久に差が生じる。 いつも通りの感覚では、眼前のアーチャーも仕留め切れないのだと。 もう、片手の指先だけ変貌を開始させている。見る見るうちに、セイバーの片腕は変わり果てた。 それはまるで―――天使の片翼。 次の瞬間、終わりが告げられた。 決してアーチャーは油断していたのではない。反応すら許されず、積み木のように体はバラバラとなる。 それほどの速度と鋭利さによって、抵抗をするまでもなく。 アーチャーは下半身と上半身が裂かれる感覚を記憶したのだった。 ついでの如く。彼らが立つビルの屋上から崩壊が起きる。 一体何事だろう。 ふと頭上を見上げた幾人かが「あそこには『天使』がいた」と証言するが。 後に現れる警察は、それを真に受ける事はないのであった。 □ 「お前のマスターは、それほど生かす価値があったのか」 消滅が始まっているが。 ビルの残骸に混じって伏しているアーチャーに対し、天使のセイバーが問う。 アーチャーの猛攻は手を抜いた訳ではなかったが、急所を狙った攻撃でもなかった。 彼ほどの腕前であれば、至近距離であろうが遠距離だろうが、急所を的確に狙い仕留めるのは容易だ。 それをしなかった。 戦闘を延長させる……つまりは時間稼ぎ。 マスターを逃がす為か? セイバーはカマをかけただけだが、強ち間違いではない。 アーチャーは答える。 「彼はマスターではありません。『戦友』です。かつて戦場を共に駆け巡った『戦友』です」 どんな形であれ。 たとえ人でなくとも。 そして――『真実』がどうであれ。 あの少年は、マスターではなく仲間だったのだと。 アーチャーは割り切っていた。少なくとも彼はそう受け入れていた。 後悔はなかった。 セイバーは目を見開いたが、やがて相変わらずの無表情となる。 「成程。それはまた奇妙な縁があったものだ」 「ええ、まったく」 この運命に嫌気をさしていたのか、それでいて満更でもない様子で。 アーチャーは笑みを浮かべ、退場を遂げた。 【アーチャー(那須与一)@ドリフターズ 死亡】 □ 不動高校では昼食時間が終わり、午後の授業の時刻となった。 満腹感からの眠気に襲われる生徒がいる中、アイリスは黒板に書き記されたものをノートにとるように見せかけ。 実際の内容は、聖杯戦争に関係あるキーワードを書き込む。 これから放課後。どう行動するべきか。 それもまたセイバーの代々木公園の調査次第で変化するだろうが……他にもマスターの情報はある。 安藤潤也。 神原駿河。 アダムという教授。 そして――遠野英治。 『遠野英治』とは、先ほど救急車で搬送された生徒。 英治に関しては無理して踏みこまなくても、学校内で噂になっていた。 理由は、彼が元生徒会長だったから。 彼は現在三年生。所謂大学受験を忙しなく感じる時期。生徒会長を引退したのも頷ける。 とはいえ前任の生徒会長として記憶は新しい為か、嫌がおうにも話題となる。 アイリスが「以前お世話になった事があるからお見舞いに行きたい」とクラスの何人かに住所を尋ねれば。 生徒会に関わりある生徒が、情報を提供してくれるほど。 住所と言えば、アイリスも『東京』では住まいを持っている。 それは不動高校の学生寮。 留学生ならば当然の場所である。 高校の敷地にあるのではなく、徒歩10分くらいの位置。 歴史を感じさせる高校校舎とは違い、最近建てられたものの為、バス・トイレ、家具家電付き、インターネットも常時接続。 食堂がある他、オートロックと防犯カメラも備えられている。 そして――学生寮だけに門限が設けられていた。 部活動を行った場合を想定し、門限は夜の10時まで。 聖杯戦争の最中、門限など考慮してられないが目をつけられるのは想像できる。 マスターと思しき人間が複数いる中、アイリスもなるべく目立たぬよう行動したかった。 (場所が一番近いのは『遠野英治』……もしマスターなら、今は警戒しているかしら……?) 遠野英治の自宅はここ――葛飾区。 神原駿河の自宅は板橋区。 安藤潤也の自宅は江戸川区。 もう一人、アダムの住所だがセイバーに確認して貰ったところ江戸川区であった。 が。セイバーは彼(アダム)の『免許書』でそれを把握していたのだ。 最悪アダム本人が『免許書』を失ったと気付いた時、素直に自宅へ戻るかは定かではない。 気付いていない可能性などを配慮し、自宅周辺の『写真』を取る程度にしておこうとアイリスは考える。 無論、それはアダムだけではなく安藤潤也と遠野英治に関しても同様だ。 自宅及び自宅周辺を撮影している程度ならば、怪しまれる事は無い。 アイリスが外国人であるなら尚更。観光で日本の風景を撮影しているのだろうと周囲は思う。 しかし、この中でも神原駿河の自宅は比較的遠くにある。 『写真』をとるだけとはいえ、何が起きるかは分からない。 今日のところは余裕を持って近場からの情報収集をアイリスは決定した。 (あと問題は……) セイバーが、何故、刺青のバーサーカーの捜索を優先させないのか と、改めて問いただした際にした念話を思い出すアイリス。 刺青男――アベルがサーヴァントとして所持する宝具は、あの『棺』しかない。 ――セイバー。彼は普通に倒すだけでは終わらない。私は彼の宝具が何か、心当たりがあるわ…… その宝具を破壊しなければ、彼を完全に殺すのは不可能よ。 ――……まさか、蘇るのか。 ――ええ。直ぐに……という速さではないけれども。絶対に蘇る。 持ち運べる類ではないし、現れる際にも必要だから、どこかに置かなくちゃいけない。 まずはそれを探し出さないと…… ただでさえ危険な戦闘力を保持する存在が、事実上の不死なのだ。 まずは、不死の部分を処理しなくてはならない。 面積上、他県に比べれば狭い東京だが建築物や入り組んだ土地を考慮すれば『棺』を隠せる場所はいくらでもある。 もう少し決定的な情報がなければ…… 悠長にしていられないが、恐らくアベルが本格的に殺戮を開始するのは――夜。 昼間で魔力を蓄えているのだろう。 夜はセイバーと行動すれば安全……とはいかないが。マシな筈。 (?) ふとアイリスは手を止める。 セイバーが戦闘を行えば体が少し重く、疲労感が蓄積される感覚があった。 魔力を消費するとは『こういう』感覚なのだと理解していたアイリスは、今、魔力が使われたのだと反応した。 もしや代々木公園で何かが? 恐る恐る念話を試みるアイリス。 (セイバー?) 『あぁ。今、終わったところだが――目的地には到着していない』 終わった。 アイリスがオウム返しをしたのに、セイバーが答えた。 『先ほどと異なるアーチャーと交戦し―――倒した』 (………) アイリスは何も言えなかった。驚くほど実感が湧かない。 サーヴァントを一騎倒したならば、聖杯へ一歩前進したのと同義なのに。 セイバーと交戦したアーチャーはどのような存在だったのか、それすら無意味で、最初から居なかったかのようだ。 困惑するアイリスだが、何とか言葉を紡ぐ。 (そう……ありがとう) 自分は何もしていない。せめて言葉だけしか与えてやれない。 こんな言葉セイバーは、呆けているのか? なんて鼻先で笑いそうだったが。 何も言わないよりも断然良いに決まっている。 (向こうで危なくなったら、深追いとかはしなくていいわ。そういう時は戻ってきて) セイバーからの返事は無い。 アイリスの心使いなんてどうでもいいと聞かぬフリをしているかもしれない。 だけどそれは、以前は出来なかった。 財団は感情的になることすら許されない場所だった。 今は――なにを言ったって大丈夫。 アイリスの心は、少しだけ晴れていた。 【三日目/午後/葛飾区 不動高校】 【アイリス=トンプソン@SCP-Foundation】 [状態]魔力消費(小)、神隠しの物語に感染 [令呪]残り3画 [装備]SCP105-B [道具]携帯電話、勉強道具 [所持金]そこそこ余裕がある [思考、状況] 基本行動方針 聖杯を獲る。 1:神隠しの噂に関する書き込みに注目しておく。 2:安藤潤也、遠野英治、アダムの自宅周辺を撮影する。 3:『棺』の捜索のため情報を集める。 [備考] ロールは不動高校一年に留学してきた学生です。 神隠しの物語に感染しました、あやめを視認することができます。 あやめを視認すると同時に神隠しのカウントダウンが始まります。 →神隠しの少女(あやめ)がマスターではないかと推測しております。 また現実世界で神隠しの少女(あやめ)を視認する事が危険だと推測しています。 聖杯戦争について歪曲された情報しか持っていません。 安藤潤也と神原駿河の住所・電話番号を入手しました。 新宿区の事件とフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子の存在を把握しました。 また、桐敷沙子が『人ではない』と確信しております。 葛飾区にある不動高校の学生寮に住まいを持っております。門限は夜10時(22時)までです。 遠野英治の住所を把握しました。 【三日目/午後/千代田区】 【セイバー(ミリオンズ・ナイブズ)@TRIGUN MAXIMUM】 [状態]魔力消費(小)、肉体ダメージ(小)、黒髪化進行 [装備] [道具]アダムの免許証 [所持金] [思考、状況] 基本行動方針 人類を見極める。 1:代々木公園へ向かう。 2:あのアーチャー(ひろし)は…… [備考] アーチャー(ひろし)のマスターについての情報を得ました。 アーチャー(ひろし)のステータスはアーチャー(ひろし)のスキルにより把握していません。 神隠しの物語に感染しました。あやめを視認することができます。 アーチャー(与一)のマスターは健在であると把握しておりますが、深追いする予定はありません。 アーチャー(与一)での戦闘でビルの一部を破壊しました。事件として取り扱われているかもしれません。 バーサーカー(アベル)の宝具について把握しました。 □ 東京都足立区。 信長とセラスは午後までどう行動していたかと言うと……残念な事に、空回りな行為をしていた。 真っ先に刺青のバーサーカーと思しきマスター候補して挙がったのは、 例の江東区の博物館――そこの館長である。 館長ならば、手を回せば宝具と展示物として違和感なく設置できるし、 あそこの建物自体監視すれば、探りを入れたマスターやサーヴァントを捕捉するのも容易だ。 情報を頼りに、彼らは事件による一時閉鎖を理由に寛いでいる館長の自宅に押し掛け。 脅迫やらなんやら吹っ掛けた挙句、最終的に館長の身に令呪がないと分かり。 無駄足を踏んだと気付いたのだった。 あの『棺』に関しても、最初から設置されていたと証言しており。 館長が何かに操られた様子も見られない。 ……しかし、信長はそれで終わりはしない。 金を持たせたり、色んな理由を強引につけてあの博物館の権限を『特別に』もらったのである。 重要な宝具が設置されている以上。手中に収めておくべきだった。 それからは博物館の警備と連絡をし、監視を強化するのと同時に。 博物館周辺にいる人間も見逃さず、怪しければ尋問をしたり、写真を信長に送るなりするよう命じた。 向こうが納得いかぬようで、信長は仕方なく金を手渡しておいた。 一仕事終えた彼らは、一旦自宅へ車で移動している。 ノートパソコンで調べていた信長は、博物館のホームページを開いていた。 これも『特別な』権限を得て、信長のパソコンから編集する事が可能であった。 「オッパイニウス。これ(パソコン)の操作は慣れている奴か?」 「まぁ、そこそこは……」 「ホームページに入った奴の位置とか把握できる的な罠みたいなもんとか――」 「無理です、無理」 「しゃーない。じゃあ、コイツを消すのはどうだ」 展示物一覧にあるバーサーカーの宝具のページ。 その記述だけで、信長はバーサーカーの真名を把握できてはいないものの。 情報になりうるなら、消しておく。 「そのくらいなら何とか……あっ。『ミスターフラッグ』さんからお返事(メール)来てます」 それは、先ほど信長が追加で要求した依頼の件。 あのバーサーカーの宝具がどういう手段で設置されていたかはともかく。 マスターは、宝具の近くに存在していたはずなのだ。 信長が一つ引っ掛かりを覚えたのは、バーサーカーから逃れたと云う女性。 バーサーカーが近くにいたであろう女性を手にかけなかったのは、どうにも不自然だった。 女性がマスターなのでは? 『ミスターフラッグ』に女性の捜索を依頼したが、その返事は「無理がある」といった内容だった。 監視カメラの映像でも彼女は鮮明には撮られておらず。 ぼんやりとした絵だけで捜索は、やはり無謀。 覚束ない操作でセラスがホームページの編集を終えると。 運転手の方が「あの……」と声をかけてきた。 「家の前に誰かいるようですが……お知り合いでしょうか?」 「ん?」 信長が後部座席の窓ガラスを解放し、外の様子を伺った。 それを目にした信長は、一体何だと困惑するしかない。 一人の外国人の少女と銀髪の少年。 どちらも信長の記憶にはない、見知らぬ人物であったが――何を隠そう、二人ともぐずぐずと泣いていた。 他人の家前で屯する若者なら空気の読めない奴だと追い返すが。 理由も分からずボロボロ泣かれては、さすがの信長も反応に困った。 セラスが彼らを視認し、信長に告げる。 「マスター。あの子供の方は間違いなくマスターです。魔力が十分感じられます」 「マスターねぇ、どうして俺に目をつけたのか分からんが」 渋々と信長が車から降り、彼らの眼前に立つと。 少年の方が、涙を拭って必死に言う。 「の……信長さまっ。あーちゃーが……『さいご』に、きえるまえにおしえてくれました……… あーちゃーが信長さまにつたえれば、わかってくださると……でんごん、を」 「……伝言?」 「げんじ、ばんざい」 一瞬だけ間を置いたが、信長はもしやと理解する。 「よ、与一かッ!?」 異世界へ飛んだ『織田信長』に対し察せられる合い言葉を挙げられ、『弓兵』であるなら。 そうであるなら、紛れもなくそのアーチャーは『那須与一』。 ……那須与一しか―――ありえなかったのだ。 その名を聞いて少年は泣き崩れる。 しばしの間。この世界は悲しみに包まれたのだった。 【三日目/午後/足立区】 【ルーシー・スティール@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]魔力消費(小)、体調良好 [令呪]残り3画 [装備] [道具]携帯電話(電源オフの状態)、バーサーカー(アベル)についての報告書と添付資料 [所持金]少し頼りないくらい [思考・状況] 基本行動方針:生きてスティーブンと再会する。 0:アーチャー…… 1:脱出する方法を探す。 2:令呪はむやみに使わない、いざという時まで取っておく。 [備考] 役割は「東京観光をしに来た外国人」です。 聖杯戦争を把握しました。通達については知りません。 バーサーカー(アベル)に関する情報、またそれらに関連するSCP(アイリス、カイン、SCP-682)の 情報をある程度、入手しました。『財団』がどういう組織かも把握しております。 アーチャー(ひろし)のステータスは把握しておりません。 アダムが財団職員であり、聖杯の収容を目的としていると判断しております。 最悪、自分たちが財団によって処理されると思いこんでいます。 今剣がマスターである事、アーチャー(与一)のステータスを把握しました。 【今剣@刀剣乱舞】 [状態]魔力消費(小)、深い悲しみ [令呪]残り3画 [装備]短刀「今剣」 [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:元の世界に戻る 0:与一…… [備考] 聖杯戦争については概ね把握しております。 アーチャー(与一)の真名を把握しました。 通達について把握しております。 役割は「孤児院の子供」でした。行方不明となった為、警察に捜索届けが出されているかもしれません。 ルーシーがバーサーカー(アベル)のマスターであると把握しました。 バーサーカー(アベル)の真名と情報をある程度把握しました。 【織田信長@ドリフターズ】 [状態]健康 [令呪]残り3画 [装備] [道具]資料 [所持金]議員の給料。結構ある。 [思考・状況] 基本行動方針:聖杯を頂くつもりだが……? 0:与一が……? 1:ルーシー達と話をする。 2:刺青男(アベル)を利用する。 3:出来れば武器を入手したい。 [備考] 役割は「国会議員」です。 パソコンスキルを身につけました。しかし、複雑な操作(ハッキング等)は出来ません。 通達を把握しております。また、聖杯戦争の主催者の行動に不信感を抱いております。 ミスターフラッグから、東京でここ二、三日の内に起きている不審死、ガス爆発、 不動高校、神隠し、失踪事件の分布、確認されているサーヴァントなどの写真を得ました。 セラスからセイバー(フラン)とバーサーカー(ヴラド)の容姿の情報を得ました。 神隠しの物語に感染しました。 江東区の博物館にあるバーサーカー(アベル)の宝具を捕捉しました。 江東区の博物館の館長を脅迫もとい交渉した結果、博物館の警備の強化などの権限を得ました。 【アーチャー(セラス・ヴィクトリア)@HELLSING】 [状態]魔力消費(小) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:マスター(信長)に従う。セクハラは勘弁して欲しいケド。 0:マスター…… 1:ルーシー達と話をする。 2:バーサーカー(ヴラド三世)に通じる存在……? [備考] セイバー(フランドール)とバーサーカー(ヴラド三世)の存在を把握しました。 刺青のバーサーカー(アベル)を危険視していますが…… 神隠しの物語に感染しました。 江東区の博物館にあるバーサーカー(アベル)の宝具を捕捉しました。 時系列順 Back 松野カラ松の弥縫策 Next 赤い、赤い空 投下順 Back 松野カラ松の弥縫策 Next 赤い、赤い空 ←Back Character name Next→ 014 ハイリスクハイスクールの交錯 アイリス=トンプソン 026 考えろ、マクガイバー セイバー(ミリオンズ・ナイブズ) 016 間違った世界と正しい世界 今剣 027 虚物語-ウソモノガタリ- アーチャー(那須与一) 死亡 013 はたらく魔王さま!(仮) 織田信長 027 虚物語-ウソモノガタリ- アーチャー(セラス・ヴィクトリア) 016 間違った世界と正しい世界 ルーシー・スティール
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短刀モデル № キャラ名 作者 通常 内番 その他 備考 11 今剣 じゆるん 様 配布先 配布先 31 平野藤四郎 2pc 様 配布先 33 厚藤四郎 hasaka 様 配布先 39 前田藤四郎 2pc 様 配布先 41 秋田藤四郎 なかむら 様 配布先 45 乱藤四郎 なかむら 様 配布先 2pc 様 配布先 47 五虎退 とももん 様 配布先 カクタス 様 配布先 イッセキ王子 様 ドットVer 49 薬研藤四郎 ぱぴこ 様 配布先 Lanol 様 配布先 配布先 斧槍 様 配布先 春依 様 配布先 配布先 61 愛染国俊 83 小夜左文字 うずらぎ 様 配布先 ざっきぃ(バランP) 様 配布先
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應龍来来 今剣(片手刀 D35 隔227 敵対心+2 Lv67~ 忍) チュトラリー(片手剣 D35 隔226 HP+30 攻-10 防+14 Lv68~ 戦黒赤シナ暗獣吟狩忍竜コ) アダマンインゴット / 黒甲虫の体液 / 御神木 / 昆吾石 / 真龍角 / セイレーンの髪 / ダマスクインゴット / ダマスク織物 / 帝龍の玉 / ベヒーモスの毛皮 / モルボル粘糸 / 龍の心臓 / 龍の血 / 龍の爪 / 龍の肉 (帝龍の玉、真龍角、昆吾石×3は固定ドロップ) 帝龍降臨 バハムートマスク(頭 防32 ドラゴンキラー効果アップ 敵対心+8 Lv75~ ナ暗侍竜) バハムートスタッフ(両手棍 D55 隔366 MP+30 召喚魔法スキル+5 召喚獣維持費-3 Lv75~ 召) バハムートザグナル(両手鎌 D24 隔480 時々2-3回攻撃 Lv75~ 戦暗獣) バハムートホーズ(両脚 防31 蹴撃+6 被ブレスダメージ-5% Lv75~ モ白赤シナ獣吟竜召青コか踊) ドラゴンスタッフ(両手棍 D18 隔366 MP+20 召喚獣維持費-1 Lv40~ 召)
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11/11【艦隊これくしょん-艦これ-】 ◯赤城/◯加賀/◯島風/◯金剛/◯比叡/◯榛名/◯霧島/◯暁/◯Верный/◯時雨/◯夕立 11/11【刀剣乱舞-ONLINE-】 ◯三日月宗近/◯岩融/◯今剣/◯明石国行/◯蛍丸/◯愛染国俊/◯燭台切光忠/◯加州清光/◯大和守安定/◯へし切長谷部/◯鶴丸国永 9/9【御城プロジェクト RE~CASTLE DEFENSE~】 ◯仙台城/◯小田喜城/◯鹿野城/◯一乗谷城/◯フランケンシュタイン城/◯与板城/◯柳川城/◯五稜郭/◯犬山城 9/9【FLOWER KNIGHT GIRL】 ◯アルストロメリア/◯オトメユリ/◯シクラメン/◯クロユリ/◯アネモネ/◯ネリネ/◯ヒガンバナ/◯アイビー/◯イカリソウ 10/10【書き手枠】 ◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯/◯ 50/50 見せしめ ●電@艦隊これくしょん-艦これ- 主催者 ◯『歴史修正主義者』@刀剣乱舞-ONLINE-
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. ―――どういうこと? 必死に駆け降り続けていたルーシーは、幾度か背後を振り返るのを繰り返していた。 エトが折って来ないとは? ルーシーたちは、エレベーターが直ぐに来ない様子だったので、即座に階段へ移動を切り替えたのである。 ひょっとして先回りされているの可能性も…… 不安を覚えるルーシーの矢先、鞄が大きく揺れた気がした。 まさか、ルーシーは察したがエトの追跡を警戒し、鞄の中にいる彼女・沙子へ呼びかける。 「ごめんなさい。まだじっとしていて」 地響き。 ルーシー達も居るマンション全体を大きく揺らすほど、強大な力が衝突したであろう事は理解できた。 だからこそ、ルーシーは警戒する。 間違いなくサーヴァントの宝具、あるいは彼らの戦闘で生じた衝撃。 サーヴァントの居ないルーシー達は無力過ぎた。 直接対面しただけで――死。 これだけでも危機的状況にもかかわらず、ルーシーに更なる追い打ちが襲いかかる。 気配をなるべく潜めつつマンションからの脱出を図ろうとした矢先。 急激な魔力消費がルーシーに起きた。 アベルが無駄に戦闘や実体化をしたのか? ある意味、その通り。 メアリーはルーシーの気付かぬ内、ザックに命じられた通り令呪を使用した。 何とも乱暴な念話で要求してきた――アベルを殺すよう強制するもの。 深く考察するメアリーだが、ザックからの頼み事であれば躊躇なく令呪を消費をする。 つまり、ザックがアベルを殺害したことで『アベルの宝具が発動した』のである。 ザックもアベルの宝具。即ち、何故復活したのかの意味は解明していない 元より馬鹿なので、忘れている可能性も否めない。 だったら、あのようにアベルがザックに『殺され』ては無意味ではないかと思われるだろう。 無論。 アベルとて考慮している。 『棺』は東京23区内に存在していた。 主催者が実行しようとする大規模な23区消失は、アベルの宝具すらかき消すものか怪しいが。 もし、このままアベルの棺ごと消失すれば、アベル自体も消失してしまう。 アベルの脱落だ。 しかし、アベルはルーシーなどおかまいなしだった。 あるいは……ルーシーを魔力枯渇で死なせる魂胆もなくはない。 倒れ込むルーシーは悟る。 このままでは、本当に死が待ち受ける。だけど、彼女は最後の最後まで令呪を一画残していたのだ。 思えば最初に宝具が発動した際、あそこで魔力消費に耐えきれず令呪を使用すれば。 間違いなく、自分はここを乗り越えられなかったと思うほどに。 ルーシーは即座に令呪を一画消費した。 魔力はどうにか耐えきれた。だが……ルーシーは倒れ伏す。 動けない、意識も遠のく。 呆然とするメアリーがルーシーの落とした鞄に視線を向けた。 鞄を開ければ、死人じみた肌色を持つ少女・沙子がひょっこりと姿を現わにする。 「ルーシーは?」 沙子が眉を潜める。 メアリーは魔力消費の問題にあまり関心がない愚か、自覚も無いほどだった。 ルーシーが何故、倒れ込んだのか。原因すら理解していない。 だから「分からない」と正直に答えるのだった。沙子は顎に手を添え、状況をどうにか把握する。 「バーサーカーとアベルは? 貴方のサーヴァントも」 「ここには居ない。……アベルは……ザックが殺したから、いない」 沙子は一瞬言葉を失ったが、即座に迷いを振り払った。 「アベルは簡単には死なないわ。そうでしょう?」 彼女だけが確信している。 ある意味、アベルを不死身だと思い。そうであって欲しいと願望を抱いているに近い。実際、間違っちゃいなかった。 メアリーと沙子だけで、ルーシーを運べない。 どう考えたって、助けを呼ぶか。否――この状況、他人を信用するに値しない。 沙子は自身の令呪を眺めた。 己のバーサーカーに頼るしかない。彼ならばアベルが登場した博物館へ移動するような駆け抜けが可能だ。 サーヴァントも居ない以上。 他の主従に対応するには、それ以外術が無かった。 沙子は、話で聞いた通りのやり方で念話を試みるしかない。 (バーサーカー……?) 恐る恐るの沙子の返事に、バーサーカーこと滝澤の返答は遅れる。それどころではなかった。 東京都千代田区。 滝澤は、相変わらず混戦模様を描く警察署内を、単独で蹂躙していた。 粗方片づけた現状。しかし、油断すれば再び兵士たちが建物内を満たそうと溢れかえる。 恐らく彼らはアベルや滝澤が、もしくわ聖杯戦争が終了する瞬間まで止めようとはしないだろう。 カインによって守られたマスター二人の行方を滝澤は知らない。 文字通り。 滝澤が適当に生贄らを葬る最中。彼らは退避する以外、手段がないのが事実。 二人のいた場所に、最早誰の姿もない。今剣や駿河、カインも。 アベルとザックは屋上へ向かったのは、滝澤もおぼろげに記憶にあった。 だが、今剣と駿河は? 『……スナコちゃん』 (ルーシーが倒れたの。アベルは?) 『ああ、そう』 滝澤の念話は酷く苛立ったものだった。全てを察したから。 会議室を見回せば、不自然な血痕が残されている。跡を辿れば点々と廊下へ続いており。 そして―― 離れた場所から銃声が鳴り響いた。それから人間の悲鳴。破壊音。使命を全うする為だけに、聖杯戦争に歯向かう生贄。 されど、彼らも努力すれば同じ人間であるマスターを殺害は可能だ。 『ちゃんメアと少し待ってろ』 (……ええ、わかったわ。でも悠長にはしていられない、外で誰かが戦っているの) 思考する以前に滝澤は駆けだしていた。悲鳴を上げたのは今剣や駿河ではなかった。 違う。 居るのは誰でもない。 彼が到着した時―――神原駿河は殺されていたのである。 ◇ ◆ ◇ ◆ 少し時は遡る。 絶え絶えな呼吸をしながら駿河は今剣を引きつれて、戦闘する滝澤から離れていた。 今剣が流れ弾に当たり、負傷をしてしまった。 しかも、腹部。 とはいえ、今剣は刀剣男士。並の人間よりも丈夫であり、この程度の負傷は大事には至らない。 だが、今剣はいつものように飛んだり跳ねたり。それほど元気に身動きが叶わないのが現実だった。 彼を運ぶ駿河も理解している。 ザックは現れたが、結局エトと呼ばれた彼女は現れず。 カインも、アベルと対決をしない愚か、人間の攻撃を庇う為だけに、今剣と駿河の犠牲となって消失してしまう。 「案外……素敵にならないものだな………」 理想と現実。憶測と結果。 沙子もアベルとカインがどのように末路を迎えるか期待していたものの。 これは、彼女の望んだ結論か定かじゃない。 ひょっとすれば、エトもザックが現れた以上。何か予期せぬ事態が発生し、こちらへ到着出来ないのかも。 「するが、ごめんなさい」 「大丈夫だ。私に怪我はないぞ」 駿河が窓を恐る恐る開ければ、ヘリコプターはここにまで距離をつめないらしい、ソレの姿は無く。 陥没した地面、奈落と化した大地が広がっている。 ここから華麗な跳躍で渡るのは……流石に無謀だろう。 自らの足に自身はあれど、失敗すれば死へ繋がる重要な場面。 強く今剣の体を握りしめた駿河は、自分の腕に違和感を覚えた。 猿の手。 かつて駿河が願った白物。呪いの産物。彼女も願いを軽率に扱った訳じゃない。 むしろ何も願わないようにと必死に抑え続けていた。 承知していた。だが、それでも。何を犠牲にしたって願いたいモノがあるように、駿河の片腕が獣と化している。 彼女は知らない。 その正体が下級悪魔だと。噂、怪異よりも、ただ単純に人間の魂を狙う類。 知らずとも、駿河は覚悟を決めた。 自分は……確かに願った。そうであると―――生きたい。ただただ、生き残りたい。 元の世界へ帰りたい。 神原駿河の願いは、きっとルーシー・スティールと比較し、勝るとも劣らない程度だ。 そして、それが叶わぬものだと理解したからこそ。 彼女は願ったのだった。 最期にして最後。 今剣を更衣室に置いて、扉から現れた時。駿河は少女ではない、レインコートを被った悪魔に変わり果てていた。 「■■■■■■■■■■■■―――――!!!!」 彼女の姿に恐れ慄いた侵入者たちが、息を飲んで銃口を向け放つ。 幾度か、彼女の肉体に銃弾が命中しても怪物は止まらない。 戦闘続行を発動させたサーヴァントの如く、死に絶える瞬間まで彼女は敵を葬り続けようとするだろう。 正確には、神原駿河の肉体を乗っ取った悪魔が。 生き残る為、全てを敵に回してしまった以上。 自分を滅ぼそうとする彼ら全てを、絶滅させなくてはならなかった。 それが本能として。不可能でも成し遂げる。 ひたすら蹂躙と虐殺を尽くす『悪魔』の前に登場した殺人鬼が一人。 虚無感に溢れた殺人鬼は、レインコートの悪魔と対面し不気味なほどに無反応である。 何も。存在に気づいていない訳ではないが、彼の反応は恐ろしい位、欠落していた。 殺人鬼。 ザックとして、アベルの死は謎が多すぎた。 恐らく名のある名探偵でも解明不可能な、複雑怪奇な出来事。 元よりアベルの思考は人類には理解不能なのだから、あまり深く追求する必要性はないのだ。 むしろ、ザックは殺戮者を前に即刻殺害されなかった奇跡や幸運を噛みしめるべきだが。 彼は無知だった。 純粋にザックはレインコートの悪魔の正体を分かる。 「は? スルガ??」 悪趣味な格好をしやがって。ザックの反応は非常に淡白であったが、正常的な切り返しで鎌を手にする。 彼女――あるいは彼女の格好をした悪魔は、ザックを殺害する無謀な強行へ走った。 何故ならば、ザックは神原駿河を殺害する宣告をした。 だから殺さなければ。 駿河は元の世界へ戻ることすら叶わない。 されどザックには意味を為さない。 彼は最早、嘘をつかない。約束通りザックはアベルを殺した。再度復活を遂げても、嘘ではない。 そして、駿河も殺害するのだ。 例え、ザックにとって彼女がどのような存在であれ。 アベルだって殺した。嘘じゃない。 嘘をつかないのが重要なのではない。これが自分の存在意義であるとザックは理解している。 刹那の一閃。 ザックに躊躇はない。アベルの死こそが枷を失くしたかのように。 悪魔からの突進に対して、鎌は真っ直ぐに胸を裂く。悪魔きっと駿河だからザックは殺せないだろうと慢心していた。 そんな気もあったのではないだろうか。 違った。 悪魔が勝手に想像し、慢心したに過ぎなかった。悪魔の腕もついでに大きく刈り取られる。 「ざ……っく、さん」 血まみれで倒れ転がった神原駿河は、言葉を発する。 約束を、宣言を成し遂げただけのザックは、これから死に耐える駿河に関心はない。 どうとでもいい表情。 満たされてはいなかった。優越感も高揚感も、ザックにはない。 不思議な事だ。 かつては、こうではなかった。殺人はザックにとっては唯一の快楽なのだから。なのに―― 「ザックさんなら……わたしを止めてくれると、そう思ったのだ。ありがとう……本当に申し訳ない」 「………」 「わたしは……死にたくなかった」 駿河から情けない言葉が溢れた。 死に際だからだろうか。ザックの望んだ恐れを露わにするが、決して愉悦を覚えるものじゃない。 ただただ、悲痛な、地獄の奥底から響く後悔だ。 「死にたくない」 「こんなところで死にたくない」 「生きて、戦場ヶ原先輩のところに―――」 「……戦場ヶ原先輩」 「好きだと、まだ…………」 涙を零しながら神原駿河は、何の表情でもない。虚ろのソレを浮かべて動かなくなる。 嗚呼、死んだか。 ザックの感想は意外にも淡白だった。多分、少ししたら彼女の事も忘れそうに感じられた。 彼は、絶望を浮かべた駿河の表情をしばし眺めてから、無言で立ち去る。 死体には興味無い。踵を返した先に、フードを被った人喰い・滝澤が存在した。 「オメェ――本気かよ、クソザコ野郎が!」 滝澤は不敵な笑みも狂気の態度でもない、憤慨を露わにし赫子のブレードを展開した瞬間。 全力で殺人鬼へ駆けだした。 ある意味、予想外の行動にザックも目を見開く。 「ちゃんスルも、アベルくんも、何で殺しやがった!!」 「殺したかったから」 「んなもん理由じゃねぇよ!!」 【神原駿河@化物語 死亡】 ● ○ ● ○ 強大な宝具の衝突から静寂が広がった。 アイリスが恐る恐る顔を上げれば、煌びやかな粒子が舞い上がっている幻想的な情景がある。 我に帰れば、切り裂かれたのはナイブズ――と対峙していた光世。 無論、ナイブズも手負いの状態ではあったが。勝利は、間違いなくアイリス達が掴んだ。 漠然な心情を抱き、アイリスは問う。 「勝ったの……?」 半信半疑にアイリスが光景を眺めれば、光世がどうにか体を起こし、アイチを確認する。 恐らく、光世は悟った。ナイブズの攻撃を受けきれないと。だからこそマスター(アイチ)を庇った。 アイチも死を理解し、気絶しているようだ。外傷など、身体に問題は無い。 光世は再度、ナイブズと向き合う。 「悪いが、マスターは……殺すな……生憎、さっきの話はハッタリなんかじゃなく事実だ」 「尚更生かす理由はない」 「……そうか」 「諦めは潔いのか」 「どうせ俺はその程度の英霊ってことだ。アンタが気にする事、必要はない。ただ――」 チラリと光世が何かを察知し、振り向いた。 先導アイチの肉体。 彼から黒赤に輝く物体――アイチを操作した要因でもある リンクジョーカー の『シード』が出現する。 本来『ヴァンガード』と云うカードゲームのファイトを介し、その勝者を乗っ取ろうとする『シード』だ。 しかし、聖杯戦争での勝負も、そうした敗北として受け入れられたのだろう。 「あの物体だけは破壊しろ。アンタのマスターを乗っ取ろうとする」 「……どうでもいいと言ったら?」 「アンタも、流石にそこまでの奴じゃないだろ」 ルーラーである以上、光世もナイブズがどのような英霊か事前に理解していたのだろう。 癪に障るが、既に彼は消滅してしまい。 気絶した先導アイチとアイリスに取りつこうと宙を浮遊する『シード』だけが残る。 ナイブズは接近する虚無の脅威を眼前に『天使』の能力で、ソレを無情に握りつぶすだけである。 絶望するべき虚無の種子は打ち砕かれた。 あらゆる次元で警戒されるべき虚無も、圧倒されるべき力の前では単純なほど無力だ。 呆然とするアイリスに対し、驚くほど冷静にナイブズは告げた。 「一度退け。魔力の底が尽きる」 「!」 随分と戦闘が続いたものだ。 むしろ、あれほど大胆にナイブズが『天使』の能力を発動させたこともない。 アイリスも、漸く自身が感じる魔力消費を体験しているほどだ。 だが、彼女だって聞くべき事実が残されている。 「何故……ルーラーに攻撃を……?」 彼女は命令していない。 確かに、彼女からすれば先導アイチが障害であったのは事実。しかし、ナイブズには何も――― ナイブズは、淡白に返答した。 「冷静になれ。先導アイチが聖杯戦争を否定し反意を翻した状況……奴はもう主催者陣営に属していない。 言うならば――主催者の敵だ。攻撃しても問題はない。むしろ好都合と捉えられる」 成程。 説明されれば一理あるとアイリスも頷けるが。 結局は解決に繋がらない。 今は……やはり撤退が必要だろう。アイリスは現場から駆けだす。 彼女の行動を見届けたナイブズも霊体化し、消耗した魔力の回復に専念した。 一連を観察していたサーヴァントが存在する。 アサシン・宮本明とアーチャー・ひろし。 恐らく、間違いようが無いがナイブズも彼らの視線を直感で把握していた。 だが、彼らに戦意はあるか? 主催者の指示を律儀に従い、様子見程度に抑えるだろうか。 アイリスのように令呪を犠牲に戦闘を仕掛けるならまだしも。 現状、先導アイチが完全に主催・リンクジョーカーへ反意を示したのを知るのは、アイリスとナイブズだけ。 ほぼほぼ戦闘を仕掛ける可能性はない。 「あの子がマスター……」 ひろしが呟く。 魔力から以前交戦したセイバーだと、ひろしも承知していたが。 マスターの彼女・アイリスを、どうにか殺さずにしておくにはどうすれば。 勝機が無い。 と断言しては情けが無いが、戦士であり幾千の化物を相手にした人間である明に、常軌を越えた英霊との真っ向勝負は困難だ。 が……カインとひろしと共闘したところで、ナイブズに太刀打ち出来るか、否か…… ひろしが提案する。 「俺はあの子の追跡する!」 「いや、それは俺に任せて欲しい。あのマスターが魔力を消耗しているなら、俺の方が安全に戦える。アサシン」 明は虚空を呼びかけた風に見えるが、実際は霊体化しているであろうカインに呼びかけている。 成程。ひろしも理解した。 カインの能力なら、あのセイバーの反撃を受けても対処可能。 もしかすれば、アイリスを殺害しなくて済むだろう。 しかし、実体化をしないカイン。いや、能力でバレてしまうのだからギリギリまで引き寄せる魂胆か。 何であれ、明はひろしに言う。 「あそこで倒れている奴を頼む」 「おう。あいつは……マスターか? ま、起きて事情を聞けばいっか」 明が去り際に指示したのは、先導アイチの事。 魔力のある少年だとしかひろしは分からない。彼が主催者であり、元凶に近しい存在だとは想像しえないだろう。 ソレをマンション出入り口から様子見しているのがメアリー。 彼女は考える。令呪は二画まで消費出来ない。令呪を失えば、自分は死ぬ。 メアリー自身が死ぬのに何ら躊躇は無いが、ザックに関しては…… だから、メアリーはザックを呼び出せず。 沙子はもう一画だけ令呪を使用出来る。だったら――メアリーはルーシーと沙子の所へ駆けもどる。 そして、先導アイチを運ぼうとしたひろしも馬鹿に強いメアリーの魔力を感知した。 「ん? 今の子……まだここに他の主従がいんのか?」 全力で戻ったメアリーは、沙子に問う。 「どうだった?」 「バーサーカーは少し待って欲しいみたい。きっと……向こうが大変なのよ」 沙子は不安そうだった。 滝澤やアベルが居ないから、サーヴァントに手出し出来ない状況。 そして、サーヴァントの彼らの安否を。 メアリーは思う。 アベルを殺してしまった以上、ルーシーを庇う意味はあるのか? ザックから念話はない。ザックは……死ぬ訳はないだろうが、だけど、一体どうすれば。 「避けろ!」 「!?」 不幸にも、前ぶれも無くルーシー達に攻撃が放たれる。 正しくはルーシー・スティールに向けて。 メアリーを追跡したひろしは、階段の踊り場で休む彼女らを発見してしまい。 そして、ひろしのマスター・アダムが残した令呪。ルーシー・スティールの殺害が強制的に発動してしまう。 対魔力のランクが低いひろしは、令呪に抗う術が無かった。むしろ、ひろしが現界に必要とする魔力に令呪も作用していたのだ。 抗える訳が無い。 彼女らにとってサーヴァントが襲撃してきたに近い。 対応は追いつかず。ルーシーの前に居た沙子とメアリーは、ひろしの金属性の腕で薙ぎ払われる。 壁に叩きつけられた少女二人に「大丈夫か!!」と声を上げるひろし。 彼もまた警戒を疎かにしていた訳じゃない。 メアリーが、自分をルーシーの元へ導く事を想像しえなかっただけ。 ルーシーの首をへし折ろうとするひろし。 彼女らのサーヴァントは居ないのか。 ひろしが周囲を見回すが、何とか立ち上がる沙子に注目した。 「き、傷が治ってんのか!?」 「っ!」 沙子の頬に生じたかすり傷が再生されていくのを、ひろしが驚いたのに。 小さな化物は、ギョッとした。 駄目だ! このままでは、ルーシーは愚か。自分も化物として殺されるのだ!! 恐怖心と覚悟を胸に、沙子は躊躇がなかった。 「来て!! バーサーカー!!!」 ■ □ ■ □ 滝澤は衝動のまま凶行を及ぼうとする人格性が、やはりバーサーカーとしての性質そのままだった。 感情的になり、本気でザックを殺そうとブレードを振りかざしており。 だけど。 我に返って見れば、実際にブレードを刺した相手はザックではなく、ロボットのアーチャー。 核を貫かれた訳でもないが。滝澤が負わせたのが致命傷で(ロボットだから正しくは故障か)となり。 粒子となって消滅する最中だった。 安堵したかのように「バーサーカー!」と叫んで飛びついて来た沙子を、ぼんやりと滝澤は見降ろしていた。 彼は複雑だった。 自分が沙子を守れたのか実感がなく。 ザックを殺さなくて良かったとすら思えて。 だけど、ザックはあのままどうなってしまったのかと不安にも感じ。 立ちつくしていた。 ここは警察署じゃなく、階段の踊り場。何故か病院で匂った独特な錆臭が鼻についた。 あの時の事を思い出す。 「俺は……もう一度だけ、一緒に居たかっただけなのに………」 「……?」 滝澤の独り言に首を傾げる沙子。メアリーも無言で居た。 彼らに対し、消滅しようとするひろしは、アベルと共に虐殺を尽くした人喰いに対し。 だけど、彼はそうせざる負えなかったからこそ言う。 「バーサーカー! あの、腕を変形させるセイバー……あいつを、あいつだけに聖杯を渡すな!」 「―――」 「あいつは、人間を滅ぼすつもりだ! 聖杯で、んなこと叶わせちゃいけねぇ。分かるだろ!! 頼む!」 「……なんで……俺に言うんだよ」 正義感溢れるひろしの頼みを、嘲笑で返す事もできただろう。 しかし、滝澤の声色はどこか震えて、情けないもので。 それを聞いたロボひろしも、気絶したままのルーシーを一瞥してから「へへ」と笑う。 「だよな。悪りぃ……お前に頼んじまって」 ひろしはロボットらしくもなく笑顔で消滅していった。 滝澤だからこそ分かる。ひろしが忠告したセイバーとは、滝澤が叶わなかったあのセイバーだ。 どちらにせよ。 どうあがいても。 戦いは避けられなかった。聖杯を獲得するには、あのセイバーも、アベルも、アイザックですら。 倒さなければ、いけないのに……… 漸くメアリーが重い口を動かした。 「ザックは……」 「しらねぇよ」 怒鳴る様に滝澤が即答する。信じられないほど早口で滝澤は語る。 「あんな野郎、しらねぇよ。くたばって勝手に死んじまってんだろ。もう知らねぇ」 「でも、ザックは」 「うるせぇ! あのクソザコボケナスゴミ野郎なんざ、どうでもいいんだよ!!」 横暴な滝澤に、流石のメアリーも怯む。 多分、ザックは生きているのだろう。その程度の察しは、沙子にも出来たのだ。 しかし、周囲も警察が一時的に撤退したとはいえザワザワと遠くより、人々の動揺する声が聞こえて来るほど。 誰も自分達を阻害する存在は皆無だと分かった。 「バーサーカー……今は逃げましょう。ルーシーは私達じゃ運べないわ。お願い」 「………」 少しの間、滝澤は指をガリガリと咥えてから、乱雑にルーシーを担ぐ。 チャンスなのだ。少女二人の足並みに合わせるとは言え、全員がなるべく急ぎ足で駆ける。 マンションから彼らが外へ脱出した際、既に夜空が広まっていた。 あと幾許か。 東京都23区より脱出しなければならない。 「おい」 急ぐべき場面にも関わらず滝澤が呼びかけた相手は、気絶して倒れたままの先導アイチ。 沙子とメアリーは、彼と面識があったからこそ。 一体どうして彼がここで倒れているのか疑問だった。 滝澤が足でどついた為、嫌でもアイチは意識を覚醒させる。 「う……僕、は………ルーラーさんは!?」 「何言ってんだ。ルーラーはいねぇだろ」 しかも、先導アイチ本人が通達で告げたではないかと、馬鹿馬鹿しい態度で滝澤が返答した。 アイチは、彼らの存在に目を丸くさせる。 同時に自身の中にあった『シード』の感覚が消え去ったのに、戸惑う。 鳴り響くサイレンを聞いたアイチは、しばしの沈黙を経てから、彼らに告げた。 「僕は―――今回の、聖杯戦争の件で話を聞いて貰いたいんです。一旦、ここから離れましょう」 以前とは明らか様に変化した彼・先導アイチの態度。 対話した経緯のある沙子達は、虚ろではない真剣かつ光のある眼差しに一種の困惑を抱くほどである。 聖杯戦争。 一体、何が――アイチがどうしようとするのか。 そんな彼らを神隠しの少女が見守る―― 【アーチャー(ロボひろし)@クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 死亡】 【ルーラー(大典太光世)@刀剣乱舞 死亡】 【四日目/夜間/杉並区 マンション前】 【ルーシー・スティール@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]気絶、魔力消費(極大)、肉体疲労(大) [令呪]残り1画 [装備] [道具]拳銃、バーサーカー(アベル)についての報告書と添付資料 [所持金]少し頼りないくらい [思考・状況] 基本行動方針:生きてスティーブンと再会する。 1:脱出する方法を探す。 [備考] 役割は「東京観光をしに来た外国人」です。 聖杯戦争を把握しました。通達については知りません。 バーサーカー(アベル)に関する情報、またそれらに関連するSCP(アイリス、カイン、SCP-682)の 情報をある程度、入手しました。『財団』がどういう組織かも把握しております。 信長には聖杯を手にする為、方針を変えたように宣言しましたが、本人はそのつもりはありません。 →やはり、信長の方針について行けず。脱出手段を探す方針を本格的に試みます。 信長たちと情報を共有しましたが『神隠し』については把握しておりません。 アーチャー(セラス)のステータスを把握しました。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 聖杯の詳細を知りました。 【メアリー@ib】 [状態]魔力消費(小)、肉体的疲労(中) [令呪]残り1画 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:死にたい? 殺されたい? 0:ザック…… 1:わたしが死んで、ザックが死ぬのは間違ってる。だったら……? 2:今は死なないように頑張る。 [備考] 役割は不明です。 参戦時期はエンディング『ある絵画の末路』後です。 バーサーカー(オウル)とバーサーカー(アベル)のステータスは把握しております。 SNSでバーサーカー(アベル)の人質として情報が拡散されております。 信長とアーチャー(セラス)の主従を確認しました。 アサシン(明)のステータスを把握しました。 バーサーカー(アベル)がザックに殺されたと思いこんでいます。 【桐敷沙子@屍鬼(藤崎竜版)】 [状態]魔力消費(中) [令呪]残り1画 [装備] [道具]『王のビレイグ』、拳銃の弾(幾つか)、携帯電話 [所持金]神原駿河の自宅にあった全額 [思考・状況] 基本行動方針:生きたい。聖杯が欲しい。 0:先導アイチの話を聞く。 1:ルーシーを守る。 2:カインとアベルの行く末を見守る。 3:元居る場所に帰れるか、少々不安。 [備考] 参戦時期は原作開始前、村に向かう直前。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(アベル)のステータスは把握しております。 役割は「入院生活を送る身寄りの無い子供」でした。現在はバーサーカー(アベル)らの人質として報道されています。 バーサーカー(アベル)の真名を把握しました。 屍鬼としての特性で日中は強制的な睡眠に襲われますが、強い外的要因があれば目覚めるかもしれません。 信長とアーチャー(セラス)の主従を確認しました。 【バーサーカー(オウル)@東京喰種 re】 [状態]魔力消費(小)、??? [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:??? 1:沙子と共に行動する。 2:ザックなんかもう知らねぇよ。 [備考] 沙子の屍鬼としての特性は理解しており、彼女の身はある程度考慮しております。 NPCに関して異常な一面を認知しましたが、本人は関心がありません。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しました。 【先導アイチ@カードファイト!!ヴァンガード】 [状態]魔力消費(大) [令呪]1画 [装備] [道具] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯戦争の打破 0:一旦、現場から離れ、沙子達に説得する。 2:聖杯戦争の知識を得たリンクジョーカーを第一に止めたいが…… 3:エミ…… 4:『シード』はどこへ? [備考] 参戦時期はアニメ三期終了後。 リンクジョーカーの目論みを大凡は把握しております。 『シード』が消失したことで、令呪を奪う能力と念話が使用できなくなりました。 【あやめ@Missing-神隠しの物語-】 [状態]健康、サーヴァント消失 [令呪]残り1画 [装備]神隠し [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:??? 1:自分に出来る事を…… [備考] SNSで画像がばら撒かれています。そこから物語に感染する人が出るかもしれません。 カラ松とアサシン(明)の主従を把握しました。 役割は『東京で噂される都市伝説』です。 セイバー(ナイブズ)とライダー(幼女)のステータスを把握しました。 飛鳥とアサシン(曲識)の主従を把握しました。 バーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 バーサーカー(アベル)のステータスを把握しました。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しました。 ☆ ☆ ☆ ☆ あれ……俺、どうなったんだろう。さっき、急に眠くなって……それで、また気を失ったのか。 アサシンは――カインは。 ぼんやりと思うと、遠くから誰かの声が聞こえた。 カインの声。 だんだんと鮮明になって俺の耳に届く。 「マスター……申し訳ありません。正直、うまくいきませんでした。私の想いが、アベルに届いたのかも定かではありません」 「……そうか」 「不本意ながら、私の望みを叶えていただいたのに……結果を出せなかったのは――」 「いい。別に俺はこれで解決できるとは思っていないさ」 どんな事でも同じだ。 例えば、俺が犬養の裏を暴いたとして。それとも、犬養の奴に腹話術で……そうだな。 「巨乳大好き」とか言わせたとして、それで犬養に失望する人間も居れば。 それでも犬養を信用し、奴に心酔し続ける人間だって居るには違いない。 だったらどうすればいいのか。 俺は『考える』しかないと思う。 人間は、自分で『考え』続けるしかない。 いや、それが人間なんじゃないか? 人は考えられる生き物だ。理性に流されず、自らの生き方を変えられる。 何で休んでいるときにも、こんな事……… 潤也だったら何故「ごきげんよう、おひさしぶり」(ゴキブリの別名だ)が生理的嫌悪感を与える存在か。 みたいな、下らない事を考えれば良いとか言いそうだけど。 そういうのもあるんだろうな。 俺みたいな人は考えなきゃいけないし。 潤也みたいな人は、考えなくてもあるべき自分を保てる。 俺は…… 「自由に生きる、か。自由ってなんだろうな」 「少なくとも柵も無く、あるがままを貫き通せる事でしょうか」 カインが答えた。 姿は見えないけど、不思議だ。気配を感じる。 「アベルは……私という存在で自由を奪われてしまった。あのようになったのも。英霊として記憶された彼も。 それが無ければ、魂は解放され。自由を望めたでしょう。私が彼の全てを奪ってしまった」 だったら。 何の柵がないアベルは一体何なのだろうか。 それこそ価値は見出せないんじゃないか? 嗚呼、でも。自由。 アイツの望みが、自由か。 何でもない。 ただの殺人者になればいい。恨まれば復讐が叶う、害悪な犯罪者に成下がるのが? 全然、理解できない。そんなもの。 それだったら、兄に復讐を望む弟でいいだろうに――違うのか。 恨みなんて無いのか。自らの在り方を求める為、あいつが『考えた』結果。 「俺は」 良かったのか。この聖杯戦争。 俺は抗った。俺なりの手段だけで、俺が可能な事だけで、ちっぽけな力で―― 心残りが無い訳じゃない。でも生きていると、俺は誰かのために生きたんだって。 自己満足だとしても。 俺は俺が生きていると実感した。 「俺の方こそ、ごめん」 カインが笑いかけてくれた気がする。 「消灯ですよ」 ★ ★ ★ ★ 「なんだと?」 俄かに信じがたい話に明も聞き返してしまう。 念話でポツリポツリとマスターのカラ松が、虚ろな声色で再度繰り返した。 (安藤が……死んだ…………容体が急変したとか……死因はよく分からない……心不全だと診断されて………) 『……分かった。少し待っていろ』 カラ松から返事はない。 それでも明は、アイリスへの追跡を止めずにいた。 呆気なさすぎる。実感すら明は感じ取れない。 安藤が、持病をかかえていたから、それが悪化したと想像はつく。しかし……カインは音も、声も無く消滅してしまった。 動揺はある。 同時に今こそがチャンスだ。アイリスのサーヴァントを倒す。 明は、マスターが念話を耳にしている事を願い。話を続けたのだ。 『アーチャーがそっちに戻って来る。先導アイチを連れてな。奴と合流してくれ』 明は丸太を構えた。同じくしてナイブズも察している。 このまま接近戦に持ち込む魂胆はなかった。それこそ、ナイブズ達の思う壺。 明は、丸太を投擲した。 サーヴァントの筋力で速度がある丸太の速度を、アイリスが回避するのは困難を極める。 ナイブズも、実体化を強いられる状況。 丸太を適当にあしらおうと、直接丸太を弾こうとするが、これがなかなかどうして頑丈だ。 最低、ただの棒切れではなく神秘性のある産物だと分かる。 しかし、丸太のままという見た目負けした武器が宝具になってしまったのか、少々理解が出来ない。 アイリスは周辺を確かめながら、問う。 「セイバー……戦える……!?」 「……お前の魔力が残っているならな」 「もう少しだけ頑張って!」 アイリスは全力で駆けだしていき、ナイブズは明による丸太の猛攻を回避する。 少しでも接近すれば、明はナイブズに警戒をしなければならない。 だが、陽動だ。 彼女の行く先には――先ほどの騒動で撤退を余儀なくされた野次馬、警察等が群れを成していた。 「そこの君! 大丈夫かっ!?」 アイリスが保護され、人混みに紛れこんだのに明も躊躇してしまう。 卑劣な策だったが、アイリスを殺害すれば事足りた。 よりにもよって聖杯戦争とは無関係だが、無辜の人々を利用されたことで明はアイリスを見逃さざるおえない状況に。 真っ向勝負。 アサシンというクラスなら、本来あり得ない構図ではあるが。 どちらかなら、明は真っ向勝負ながら、状況に応じた起点で切り抜ける者。 しかし、今回ばかりは異なる。 勝算が残された化物なんかじゃあない。正真正銘、真祖の意味での超人的な能力を持つ強者だ。 「く―――!」 ナイブズが一撃だけ『天使』の能力を発動させた。 本能の危機察知を生かして、明が後退すれば周辺にあった建造物らが軒並み切り刻まれる。 丸太は愚か、頑丈な宝具ですら両断されてしまいそうな。 ナイブズとしては、想像以上に明が俊敏であったのが問題だった。 『天使』の能力を乱用してはならない。 出来る限り一撃で仕留めるのが定石。無駄に力を振るっては、アイリスの魔力ではなく自らの消失に関わる。 明は、一旦影に身を隠す。攻撃を警戒したが、不用意にナイブズが仕掛けなかったので安堵した。 「やはり、マスターの方を狙うにしても……いや……無理にでも行くしかねェか」 強大な敵だからこそ、今しかなかった。 明は、ナイブズが能力を乱用不可能であるのに気付いていない。 彼が狙うのは、魔力消費だ。魔力の限界に至れば、向こうも霊体化せざる負えない。 「よし!」 再び丸太の投擲。 明の魔力が許す限り、ナイブズを消耗させる。 ナイブズは、明の戦法が愚かだとは思わず、ある意味では的確だと判断した。 しかし――念話が聞こえた。 『セイバー、私が逃げた方向に!』 明もナイブズとは一定の距離を保とうとしているだろう。それを利用する。 まだ現場へ足を踏み込もうとする警察や消防。混沌を極める状況を面白おかしく撮影し続けるマスコミ。 アイリスが居る人混みへ、ナイブズが向かって行った。 人々に動揺が走る中。明も、あえて渦中へ飛び込む。 瞬間。 ―――― !!!――――― 緊迫した雰囲気に似合わぬ大音量のメロディーが響き渡った。 何事か。と、皆が注目した方向。明も音につられて振り返れば……空中にポツンと人間の手が浮かびあがっている。 手に携帯電話が握られ、今もなお音楽を垂れ流している。 「なんだ。あれは!?」と超常現象に反応した人々が驚愕の声を上げた矢先。 宮本明の体が真っ二つに切られる。 アイリス=トンプソンの能力。 彼女は、カメラで撮影した光景へ腕一本なら写真を通して物理的な接触が可能だ。 あのようにサーヴァント相手でも隙をつくった。 明がアイリスの能力を把握せず……そうじゃなくとも。あの結末になっていたかもしれない。 理解していても、僅かな隙を生み出せた。 アイリスはナイブズが無言で霊体化したのを見届けて、ありえない光景に脱帽する人混みをかき分けて行く。 聖杯戦争。聖杯を手にする為の戦争。誰もが聖杯を望んでいる。 そうじゃない人ですら、そうせざる負えない。アイリスの場合、自ら望んでそうした。 願いに対する餓えが、宮本明。そして、松野カラ松を上回っただけに過ぎない。 【安藤(兄)@魔王 JUVENILE REMIX 死亡】 【アサシン(宮本明)@彼岸島 死亡】 【四日目/夜間/杉並区 移動中】 【アイリス=トンプソン@SCP-Foundation】 [状態]魔力消費(大)、神隠しの物語に感染 [令呪]残り3画 [装備]SCP105-B [道具]携帯電話 [所持金]そこそこ余裕がある [思考、状況] 基本行動方針 聖杯を獲る。 1:安全な場所に退避する。 2:念の為、令呪を消費しないようするべき? [備考] ロールは不動高校一年に留学してきた学生です。 あやめを視認すると同時に神隠しのカウントダウンが始まります。 →神隠しの少女(あやめ)がマスターではないかと推測しております。 また現実世界で神隠しの少女(あやめ)を視認する事が危険だと推測しています。 聖杯戦争について歪曲された情報しか持っていません。 →改めて聖杯戦争の知識を得ました。しかし、セイバー(ナイブズ)に追求するつもりはありません。 新宿区の事件とフードを被ったのサーヴァント(オウル)と桐敷沙子の存在を把握しました。 また、桐敷沙子が『人ではない』と確信しております。 板橋区でアベルが出現した噂を知りました。 安藤家を撮影した写真を通して、バーサーカー(アベル)のステータスを把握しました。 SCP-076-1が江東区の博物館の設置されている事と、その情報を入手しました。 【セイバー(ミリオンズ・ナイブズ)@TRIGUN MAXIMUM】 [状態]霊体化、魔力消費(大)、黒髪化進行、神隠しの物語に感染 [装備] [道具]アダムの免許証 [所持金] [思考・状況] 基本行動方針 人類を見極める。 1:まずは退避をする。 [備考] バーサーカー(アベル)の宝具について把握しました。 SCP-076-1が江東区の博物館の設置されている事と、その情報を入手しました。 【四日目/夜間/練馬区 病院】 【二宮飛鳥@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]精神的疲労(大)、魔力消費(中)、肉体的疲労(小)、サーヴァント消失 [令呪]残り2画 [装備]私服 [道具]携帯電話 [所持金]十四歳の少女のポケットマネーとして常識範囲内の金額 (サンダルを購入した分、減っている) [思考・状況] 基本行動方針:生きて帰りたい。そして、聖杯戦争を伝える。 0:……… [備考] アサシンが自分の殺人においてルールを課してることは知っていますが、それの内容までは知りません。 葛飾区にある不動中学校に通っています。 『東京』ではアイドルをやっておりません。 神隠しの物語に感染していません。 NPC『一ノ瀬志希』の存在、及び彼女が今後所属する学校を知りました。 松野カラ松&アサシンと同盟を結びました。 板橋区で発生した火災及びバーサーカー(アベル)に関する情報を入手しました。 アサシン(曲識)の死を知りました。 先導アイチからの通達内容や地下の存在を把握しました。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しました。 【松野カラ松@おそ松さん】 [状態]魔力消費(中)、精神疲労(大)、サーヴァント消失 [令呪]残り2画 [装備]警察が容易してくれた簡易的な服 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:元の世界に戻る。 0:安藤…… [備考] 聖杯戦争の事を正確に把握しています。 バーサーカー(アベル)の存在を確認していますが、絶対に関わりたくないと思っています。 神隠しの物語に感染していません。 デカパン博士から『カラ松 A GO GO !』と共に外に走って行った姿を目撃されています。 Twitterで裸姿が晒されています。 二宮飛鳥&アサシンと同盟を結びました。 二宮飛鳥の連絡先を把握しました。 自宅はアヴェンジャーによる火災で全焼したと思われます。 おそ松一行がカラ松と容姿が似ている為、葛飾区にて誤認確保されました。 飛鳥からの伝言とトド松がマスターであることを把握しました。 アサシン(明)から先導アイチからの通達内容や地下の存在を把握しました。 聖杯戦争終了後の帰還手段について把握しました。 × × × × 眼前で滝澤がいなくなった現状に、ザックはポカンと呆けていたものの。 まだ周辺からヘリコプターの騒音が鳴り響き、突入してきた自衛隊の装備音が響き渡るのを耳にした。 軽く舌打つザック。 駿河の死体を一瞥してから、どうにか脱出しようと溜息を漏らす。 小さな物音が静寂で響く。 ザックが渋々顔を上げた先に、駿河が身を隠してやった今剣が手傷を負いながらも震える体で立ち上がっている。 少年は、血の水たまりが広がる光景を目にし、何ら感情がない訳がなかった。 どうして? あのようにザックと駿河は親しみを感じ合っていた筈。 彼らは仲間だった。 理解が出来ない。駿河を殺害する理由もない。 しかし、それは今剣の主観の話であって。彼女は悪魔に体を乗っ取られてしまい、最早救いがなかった。 詳細の方はザックにも把握していない。 事情を説明しても良かっただろうが、ザックの場合。どれでもない。 今剣が涙ぐみながら叫ぶ。 「どうして……スルガを………!」 「俺は殺したかったんだよ。殺すって約束もスルガにしたし」 「だって! スルガはあなたを、しんようしていたのに! どうして!? スルガをころして、なにもかんじないんですか!」 純粋な子供の悲痛な叫びを聞いて、殺人鬼はポカンと表情を浮かべ。 やがては、不敵な笑みを漏らす。 今剣の方はザックが何故、笑うのか理解できず。困惑を通りこして憤りを覚えた。 「なにがおかしいんですか!?」 「あーいや? 散々、そーいう説教、バカみてぇに聞かされたなぁってさ。 死んじまった奴の事なんか忘れちまうし、罪の意識とか分かんねぇし。むしろ、ここで殺せてスッキリしたくらいだぜ?」 何ら悪意もなかった。 良くも何でも、純粋に述べる殺人鬼に今剣は自らの短刀を構えた。 許せる訳がない。 何よりも自分が駿河を守り切れなかった後悔と、恥とが今剣を凶行に駆り立てた。 ザックからすれば、それが愚かに思える。 理解も出来ない。 彼は消失の哀しみを抱いた事はない。否、あったが、それを自覚せずに生涯を終えた。 人間であることを自覚できなかった人間だった。 当然の結果。 今剣が実力不足という問題などではなく。単純にサーヴァントの能力が規格外なだけであった。 ザックが、ただの人間で、ただの悪人で、そして罰を受けるべき殺人鬼であればこそ、今剣に勝機はあったかもしれない。 かつての主を彷彿させるかのような跳躍を魅せ、振りかざした一撃ですら。 アサシンのサーヴァントには、ノロマな無駄のある動きだった。 漆黒の鎌が少年の体を裂く。 【今剣@刀剣乱舞 死亡】 「ったく……あーあ。どうやって出るか」 少年の死に関心もなくザックは先の事を考えた。 瞬間。 彼の前に、また新たな来客が現れる。 以前、同盟を組もうと持ちかけたマスター・信長のサーヴァント。セラス・ヴィクトリア。 もう、月夜の状況下で日よけのレインコートも不要だ。 アベルの棺のあった博物館で待ち伏せていた、あの気配を纏った彼女を前にし。ザックは睨む。 双方共に沈黙が続く中。先に口を開いたのはセラスである。 「ここから出ます。早く」 「……」 困惑気味なザックを引っ張り、彼女は漆黒の一閃を描きながら、ヘリコプターの隙間を縫って飛行し。 どんどんと彼らから距離をつけていく。 取り残された生贄は、鳥か何かが横切ったと思うだろう。 そして。彼らが神原駿河の死体と今剣の死体を発見した数十分後。 警察署も闇へ吸い込まれるように、崩落する。 訳も分からないザックは、適当な郊外へセラスに下ろされる。 セラスの中にある男性の魂が呼びかけた。 『おいおい……どーすんだよ。セラス。こいつを生かしたってなぁ』 「わかってますよ。意味ないかと思うかもしれないけど……一応、もしもの場合に」 『そりゃ、ホントの本当に最悪の保険じゃねぇの』 状況から取り残されるザックは、セラスが独り言をぼやくイカれた野郎に見える。 改めてセラスは、しかめた顔をする殺人鬼に告げた。 「アベルは、生きています」 「……は!?」 少し話がズレてしまうようで、根本的に関わるものなのだが。 織田信長からセラスに命じたとんでもない無茶振りというのは『アベルの棺』を博物館から移動させろ。 というのだ。 逆に言えば、ルーシーさえ確かに生存し続ければ。 『アベルの棺』……即ち、宝具でアベルは復活をし続ける。 だが、恐らくアベルの魂胆は リンクジョーカー が行う23区の削除を利用した自滅だ。 分かっていても、アベルを死なせては駄目な状況だ。戦力が欲しい。理由は簡単。 一つは リンクジョーカー への有効打。 もう一つは――現在生存しているサーヴァントの中で危険かつ、聖杯獲得を狙う主従の一つ。 滝澤と対峙したセイバー。 あれを倒すのに、アベルが必要不可欠だと理解したから。 ザックは事情を聞いて苛立った。 「ふざけんじゃねぇよ!」 「ええ、分かっています。私のマスターはリンクジョーカーを倒す前提で聖杯獲得を目指しています。ですから――」 「アベルの野郎! 俺を嘘吐きしやがって!! 殺せてねぇってことだろうが!!! あークソ! 殺す殺す、絶対殺す!!」 「………」 相変わらず見当違いな発言をするザックに、やれやれと溜息つくセラス。 しかし、重要な話。 セラスは厳しめの口調で続けた。 「戦力としては現状把握しているランサー(アクア)とアサシン(明)、そしてアベルと人喰いのバーサーカー(滝澤)…… ハッキリ言わせて貰うと『これだけで十分』です。マスターからは貴方を始末するよう私は命令されました」 「……」 「ですが、殺しません。貴方は急いでマスター(メアリー)と合流して下さい」 「なんでだよ」 「もしもの為です。もしも………」 セラスは吸血鬼としてではなく、ただの一個人として言葉を紡ぐ。 「私はアベルと似たような方を主に持った事があります。だから……分かるんです。多分、貴方が居た方が良い」 「いや……意味わかんねぇよ」 「いいです。意味が分からなくて。その代わり、私を信じて下さい」 教えるべき事を伝えたアーチャーは、再び夜空色へ溶け込むように漆黒の線となって飛行した。 あまりの展開に、ザックも言葉が出ない。 もみくちゃに頭を掻いて、苛立つ殺人鬼。 彼は考えるのは苦手だ。あれでアベルが死んでいないなら、どうやって殺せばいいのだ。 もう自分は嘘つきだ。 これからどうすればいい。何も、どんな些細な事ですら思考が回らない。 アベルも今は、どこへ居るのか。ザックは呻きつつ、とにかく足を動かす。 「なんだっけ……あー……メアリーだ。あいつ、探しに行くか」 確か、そーしろと言われた気がする。 一方でセラスの方は、念話で信長に一連の出来事を告げた。 『神原駿河と今剣の死亡を確認。人喰いのバーサーカーも確認出来ず、例のアサシンは始末しました』 信長が避難したのは東京都三鷹市にある某ホテル。その屋上で彼はセラスの帰還を待ち構えていた。 信長の情報はいつもの『ミスターフラッグ』頼りなのだが。 如何せん、セイバーに関する情報が皆無だ。 沙子と人喰いのバーサーカー・滝澤の居場所。そして、アベル。 現状、生存し続けている戦力の把握に勤しんでいるが、混沌した状況下で成果はまるでない。 信長が視線にやったのは、アベルの宝具・例の棺。 棺の扉は先ほど閉まったのを確認した。最低でも再び扉が開かれるのは六時間後になる。 それまでに沙子たちを捕捉し、彼らを利用しなくてはならない。 云うならまだ制限時間は残されいる。 (アーチャー、今は連中を探せ。詰め将棋を指していくだけよ) 『はい』 聖杯戦争はもう終盤を迎えようとしていた。 様々な思惑の中。自身の在り方を貫き通す織田信長とは異なり、自らの在り方を変えられてしまった殺人鬼は。 彼らの行く末は――誰も分からない。 【四日目/夜間/三鷹市】 【織田信長@ドリフターズ】 [状態]魔力消費(小) [令呪]残り3画 [装備] [道具]資料、購入した銃火器 [所持金]議員の給料。結構ある。 [思考・状況] 基本行動方針:リンクジョーカーの始末と聖杯の獲得 1:敵対する主従の排除。 [備考] 役割は「国会議員」です。 パソコンスキルを身につけました。しかし、複雑な操作(ハッキング等)は出来ません。 通達を把握しております。また、聖杯戦争の主催者の行動に不信感を抱いております。 ミスターフラッグから、東京でここ二、三日の内に起きている不審死、ガス爆発、 不動高校、神隠し、失踪事件の分布、確認されているサーヴァントなどの写真を得ました。 神隠しの物語に感染しました。 正午から夕方過ぎ頃までの情報を『ミスターフラッグ』から入手しました。 バーサーカー(アベル)の真名と情報をある程度把握しました。 アサシン(アイザック)とバーサーカー(アベル)、バーサーカー(オウル)のステータスを把握しました。 【アーチャー(セラス・ヴィクトリア)@HELLSING】 [状態]魔力消費(小) [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:マスター(信長)に従う。セクハラは勘弁して欲しいケド。 1:天使のサーヴァント(ナイブズ)を倒す。 [備考] 刺青のバーサーカー(アベル)を危険視していますが、かつてのマスターと酷似していると理解しております。 神隠しの物語に感染しました。 江東区の博物館にあるバーサーカー(アベル)の宝具を捕捉しました。 →博物館にあったアベルの宝具を三鷹市まで移送しました。 正午から夕方過ぎ頃までの情報を『ミスターフラッグ』から入手しました。 バーサーカー(アベル)の真名と情報をある程度把握しました。 【アサシン(アイザック・フォスター)@殺戮の天使】 [状態]魔力消費(中)、肉体ダメージ(中) [装備]鎌 [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯はいらねぇし、どうなろうが興味ない。俺は―― 0:まずメアリーと合流する。 1:アベルが生きている、なら…… 2:メアリーとレイは同じ? 3:あいつ(ナイブズ)の方こそ何なんだよ。 [備考] バーサーカー(アベル)の真名を把握しました。 バーサーカー(アベル)が何らかの手段で蘇ると把握しました。 SNSでバーサーカー(アベル)の共犯者として情報が拡散されております。 沙子を変わった少女として認識しております。 謎の声による命令を『反骨の相』で抗っています。暗示は現在進行形で続けられています。 →謎の声による暗示は、なくなりました。 【バーサーカー(アベル)@SCP Foundation】 [状態]???、宝具発動 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:???。 0:??? [備考] NPCに関して異常な一面を認知しましたが、本人は関心がありません。 アイリスがマスターであることを把握しました。 あやめの存在を『直感』で感じ取っています。 地下空間で見たものには、まるで関心がありません。 時系列順 Back ギルガメッシュとエルキドゥ(前編) Next Welcome To The Black Parade! 投下順 Back ギルガメッシュとエルキドゥ(前編) Next Welcome To The Black Parade! ←Back Character name Next→ 048 ギルガメッシュとエルキドゥ(前編) アイリス=トンプソン 50 Welcome To The Black Parade! セイバー(ミリオンズ・ナイブズ) 今剣 死亡 アーチャー(ロボひろし) 死亡 織田信長 50 Welcome To The Black Parade! アーチャー(セラス・ヴィクトリア) あやめ 安藤 死亡 松野カラ松 50 Welcome To The Black Parade! アサシン(宮本明) 死亡 二宮飛鳥 50 Welcome To The Black Parade! メアリー アサシン(アイザック・フォスター) ルーシー・スティール バーサーカー(アベル) 桐敷沙子 バーサーカー(滝澤政道) 神原駿河 死亡 先導アイチ 50 Welcome To The Black Parade! ルーラー(大典太光世) 死亡
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にっかり妖かし数え唄/暁の星 にっかり妖かし数え唄/暁の星 アーティスト にっかり青江(間島淳司)と幽霊退治戦隊/今剣(山下大輝),岩融(宮下栄治) 発売日 2016年12月7日 レーベル 東宝 デイリー最高順位 2位(2016年12月7日) 週間最高順位 2位(2016年12月13日) 月間最高順位 5位(2016年12月) 年間最高順位 106位(2016年) 初動売上 17234 累計売上 26904 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 お気楽珍道中 刀剣乱舞-花丸- ED 2 恋と浄土の八重桜 ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 12/13 2 新 17234 17234 2 12/20 7 ↓ 3116 20350 3 12/27 7 → 3902 24252 4 17/1/3 10 ↓ 936 25188 2016年12月 5 新 25188 25188 5 1/10 9 ↑ 746 25934 6 1/17 10 ↓ 449 26383 7 1/24 ↓ 291 26674 8 1/31 230 26904 2017年1月 26 ↓ 1716 26904 刀剣乱舞 ED 前作 花丸 次作 恋と浄土の八重桜AWT48 にっかり妖かし数え唄暁の星 心馳せから縁あり大和守安定(市来光弘)&加州清光(増田俊樹)