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【名前】Dボゥイ(相羽タカヤ/テッカマンブレード) 【出展】宇宙の騎士テッカマンブレード 【種族】テッカマン(ラダムに寄生された人間・不完全体) 【性別】男性 【声優】森川智之(金田一少年の事件簿の明智健悟、サイボーグクロちゃんの鈴木一郎) 【年齢】18歳 【外見】短髪の黒髪の青年。 衣服は赤いジャンパー 【性格】無愛想で無口。 本来は優しく明るい青年だったが、ラダムの襲撃により心を閉ざしてしまう。 だがその実は優しく、周りを巻き込みたくないがためにそんな態度を取る。 後半になるにつれ、信頼できる仲間が増えることで本来の優しい青年の姿を取り戻していったが…… 【口調】無愛想。 一人称 俺 二人称はあんた、お前など。 家族や親しい間柄は呼び捨てにする。 【特異能力】 テッククリスタルをもち、「テックセッター」と叫ぶことで戦闘型テッカマン・テッカマンブレードへとテックセットが可能。 番組後半でブラスター化というパワーアップを計るが、その副作用でどんどん記憶を失っていく。 最終的には仲間のこと全てを忘れ、唯一残された“ラダムへの憎しみ”を糧にテッカマンオメガ=相羽ケンゴを撃破する。 それほどまでに家族を奪ったラダムに対する憎しみは深い。 【備考】 生年月日 連合地球歴174年(西暦2282年)5月15日 身長 177cm 体重 66kg 血液型 AB型 テッカマンブレード変身時 身長 2.32m 体重 81kg 装備 テックランサー,テックシールド,テックワイヤー,ボルテッカ,ハイコートボルテッカ(クラッシュイントルードモードに変形可能) 飛行速度 制限なし(ただし光速を越えることは不可能) 本名は相羽タカヤ。当初、記憶喪失を装っていた時期に、 仲間の一人であるノアルによって「危険な行動を取る」ことからD(デンジャラス)ボゥイと名づけられ、以後それが定着する。 【台詞】 「悪魔は貴様らだ……ボルテッカァァァァァァッ!!」 「Dボゥイも相羽タカヤも今ここで死んだ! 俺はテッカマンブレードだッ!」 「帰ろう……家へ……」 以下、アニメキャラ・バトルロワイヤル 2ndにおけるネタバレを含む + 開示する Dボゥイの本ロワにおける動向 初登場話 000 THE OPENING 死亡話 269 愛のままにわがままに僕は君達を傷付けたい(後編) 登場話数 19話 スタンス 対主催 現在状況 二日目の午前に死亡 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 相羽シンヤ 敵対 シンヤ 実弟。激突 00 THE OPENING 小早川ゆたか 仲間 ゆたか 保護対象。再会 002 この血塗られた指先で救えるのなら 素晴らしきヒィッツカラルド 敵対 襲撃を受けるが返り討ちに 064 ただ撃ち貫くのみ リザ・ホークアイ 友好 ホークアイ中尉 銃と情報を交換する 106 悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱 パズー 友好 ホークアイの同行者 106 悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱 ランサー 警戒 未接触。猟奇殺人犯と誤解 140 Beautiful Dreamer ~Smile Again 神行太保・戴宗 警戒 未接触。猟奇殺人犯と誤解 140 Beautiful Dreamer ~Smile Again 鴇羽舞衣 敵対→中立 舞衣 戦闘。自分と同じ境遇に対する同情 184 こころの迷宮 東方不敗 敵対 襲撃される。 184 こころの迷宮 ラッド・ルッソ 敵対 弟の仇 226 root(前編) スパイク・スピーゲル 友好 スパイク 人探しを頼む 240 天国の扉-Lucy in the Sky with Diamonds- 柊かがみ 遭遇→敵対 救おうとするも殺される 260 アンラッキー・スター 最終状態 2日目の午前、【D-6】の病院跡地にて、ラッド・ルッソに意識を乗っ取られた柊かがみに殺される。 遺体はその場に放置。 ※螺旋力覚醒 但し本人は螺旋力に目覚めた事実に気づいていません。 踏破地域 【E-7】自然公園→【D-7】住宅団地→【D-6】総合病院→【C-6】市街地跡→【B-6】学校→ 【D-6】河近く→【D-6】総合病院→【E-6】デパート跡近く→【D-6】北寄り→河原→総合病院跡地 1 2 3 4 5 6 7 8 A■■■■■■■■ B■■■■■□■■ C■■■■■□■■ D■■■■■□□■ E■■■■■□□■ F■■■■■■■■ G■■■■■■■■ H■■■■■■■■
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ゴリ押しティファミッション企画書(没)①② 10621.匿名@嫌い派 03-22 11 08 [通報] [非表示] [返信] ★設定資料集マテリアルアルティマニアに、ティファのみ「ティファミッション企画書(没)」の紹介がある。これが驚愕の内容 ティファの活躍劇を通じてヒロインとしての魅力を底上げ←元は魅力ない? 強いヒロイン、仲間想い、健気で内気↔「わがままぼでい」のキャップが魅力!←??意味がわからないがスタイルがいいということか?ただの身体的特徴でありギャップでもなんでもないが… 初めてクラウド以外を操作する新鮮さ、楽しさ←いや、普通にクラウド操作したいです。早く本筋進めたいです。 ジェシーがティファの行動力、覚悟を認め始める流れ←逆じゃないですか?ティファがジェシーの覚悟ある言動を認めるべきです。 ティファだから行ける場所がある。クラウド操作時と異なる反応←またクラウドsageですか。 バレット、マリン、ジェシー、マーレとのやり取りを通じて内面の魅力を描く←また周りのキャラはヨイショ要員? 強いヒロイン像強化!大勢のチンピラにも立ち向かう逞しさ←強化?チンピラよりも神羅にテロというもっと凄いこと既に成し遂げてます。でも内気で控えめで迷いがあって…という矛盾。 クラウド想い←具体的にどのへんが? クラウドへの疑念、不安にも触れる←どのへんがクラウド想い? ドレスの素材集め←原作クラウドの要素パクリ? マーレに仕立ててもらう「ピンと来た!〇〇なやつを作ってみせるよ!」←孫みたいな娘に風俗衣装が閃くとは? 「マリンのお守り」から紫ドレスが作られる←子供のもので風俗衣装? チャイナドレスはザンガン流←あ、あれが? 和風ドレスはウータイ風←あ、あれが? サブクエ共通テーマ「ティファが仲間と街を大切にしていることを再認識する」←でも結局この後、エアリスは助けに行かなくていいとか言ったり、決意イベントで「家なくなっちゃったピエン」はしますよね。本気で街の住民や仲間を大切にしてるなら、こっちのセリフを変えた方がいいと思います。 10625.匿名@嫌い派 03-22 13 01 [通報] [非表示] [返信] つづき ★マテリアルアルティマニアに載っているティファゴリ推し痕跡 「ティファの制作においてはN村氏と何度もやり取りして、トライ&エラー繰り返したことを思い出します」とモデリングディレクターから証言あり 「(ドレスの)ネタ出しの時は踊り子、メイド、ポリス風、チョコボビキニなど様々な案が出てプランナーたちの嗜好が激しくぶつかり合いました。」 和ドレスは「特に苦労した1着です。何度も何度もぼつを出されて…デザイン画を10点以上描きました。どうにか形になったのは奇跡だと思います」 …噂に聞く千本ノック? 「ウエスタン風衣装は当時ディレクターを務めたK瀬のお気に入りだった」byT山 …本来はミッドガルではまだ作る必要ないモデル。カーム回想初登場のはずだし「全部大嫌い!」とか言う回想は今ここで特に見せる必要のないシーン。 ティファは幼少期からブラジャーを用意し、実際子役に着させると「露出が高い印象を受けた」のでゲーム内はフリルなどで調整し少女らしさを残すように工夫したと証言あり。 …単純に最初から露出少ない服にすればいいだけでは。子役に着させるなら尚更。 ※なお子役着用時の写真も載っているが、露出が高すぎるためか下に黒いセーターを着てもらった模様。ロリコン&セクハラなのは分かってるんですね。幼ティファにも着させてあげなさい。 ジェシーに「ほら、ティファが泣いてる。次泣かせたら承知しないんだからー…ね…」と言わせながら力尽き息を引き取る予定だったはずの絵コンテが紹介されている。 …死に際のジェシーまでティファageに利用するオタッフの異常さ。
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川中島凍土戦 【慶次と戦闘】 慶次「ちょいと視界をひろげてみりゃ、 いつのまにやら毛利が北上、か」 それを理解しても 風来坊の貴様にはどうする事もできまい 慶次「俺はね、毛利さん… どういうわけか、あんたのことが大嫌いでね 何を考えているかは知らないが、 ろくでもないってことだけは分かるさ」 責を負ったことの無い貴様が 我をそう抜かすとは、驚きだな 【謙信と戦闘】 謙信「ほう…にしは、ほろびのぬしが きたはさいはいのしょうがすすみますか…」 中立を決め込む貴様には関係のないことよ 謙信「そなたがおうは、さんびきのさかな… しかけたあみへとおいやるさまがみえますよ」 フン、軍神を名乗るだけではないということか 上田城水攻戦 【佐助と戦闘】 あんた、こんな所に来ている暇なんてあるの? 西なら石田が制している 余計な心配はせずに滅びるがよい 佐助「西の状況だってキツイよ? いくら凶王でも、一筋縄じゃいかないだろ?」 それはお互い様だ、我もこうして苦労している 佐助「その言い分はもっともだけどね ま、あんたはここで止めさせてもらうさ」 【幸村と戦闘】 幸村「武田の揺らぎを察して参られたか いかにも智将…とは褒め申さぬ」 抵抗するならそれもよし 東に留まる面目も立とう 幸村「貴殿の目は何を見る? 少なくともその心、甲斐にはない!」 小田原城再建戦 【北条と戦闘】 北条「人が懸命に建て直しをしとるという時に… なぜにお主らはわしをいぢめるのじゃ!」 我が道ゆきにいる貴様が悪いと知るがよい 北条「何たる言い草ぢゃ!この年寄り不幸もん!」 あとは手腕か… 力に力でぶつかる貴様は、ただのまぬけよ 北条「ぬぬぬ…まあ、確かに豊臣に逆らったのは ちーっとばかし後悔しとるがのぉ」 奥州走竜戦 【小十郎と戦闘】 小十郎「何の考えもなしに動き回る男じゃねえ… そうだろう、毛利?」 さあな…語った所で貴様には理解できぬ 小十郎「西の二傑は凶王に任せ、 テメェ自身は物見遊山か 最後に余力を残しているのはテメェ… そういうことだな?」 凡庸な竜の目にしてはよく見ているようだな 長谷堂城の戦い 【最上と戦闘】 最上「おや、采配の将が我輩に何用かね?」 取り立てた話もない、貴様など知らぬわ 最上「貴公と我輩はよく似ているよ 郷土を愛する所がそっくりだ、ハハハ…」 最上「時にどうかね?西軍が勝った暁には 北を我輩に一任してみないかね?」 大坂・冬の陣 【開戦】 大谷、我に言いたいことがあるといったな 大谷「あろうとも…だからこうして待っている」 【大谷と戦闘】 大谷「許さぬぞ、毛利! われの怒りを受け止めよ!」 言いたいことは、それで終わりか? 思ったよりも短かいようだな 大谷「どの時点から、三成を裏切っていた…!」 貴様が我に目をつけた、その時からよ 大谷「長曾我部を泳がせたのも、 余計な戦を避けるためか…!」 貴様らと戦うまで、戦力は温存するべきだ うるさい敵には、別の敵を与えればよい それだけのことよ 【大谷撃破後】 言ったであろう、口の軽い者は早死にすると 【三成と戦闘】 三成「貴様を刻む前に、一つ聞きたい事がある…」 ………………………… 三成「長曾我部を泳がせたとは…どういうことだ?」 それは我が策、貴様を潰すための手の一つよ 奴から我の目を背けさせるため、 架空の敵をでっち上げたまで 三成「貴様…! 長曾我部をも騙したのか…! 私と刑部、そして長曾我部を裏切った罪! 今ここで償わせてやる!」 中富川海砦戦 【ステージ開始時】 元親「てめえ…ッ! しゃあしゃあと停戦などと…! すべては石田を倒すためだったのか!」 考えてもみよ 我が貴様に頭を下げるなど、あるはずも無かろう 【未完成暁丸登場】 元親「言葉が…まるで出てこねえ…ッ! これ程の怒りを抱いたのは…初めてだ…ッ!」 【未完成暁丸撃破】 元親「いつからあいつを騙していやがった!」 貴様の留守に四国が壊滅した…その時からよ 元親「あの時から、だと…? どういうことだ!」 全てはあれが始まり… 貴様を操る糸は、その瞬間に繋がっておる 【元親と戦闘】 元親「毛利…! てめえを……殺してやるッ!!」 殺すだと? 貴様がその言葉を言おうとはな 馴れ合いをよしとする貴様が、 殺意に塗れる日がついに来たか 元親「てめえを殺して地獄に連れて行く…ッ! でなけりゃ…家康に詫びもできねえ…ッ!」 それは逆恨みであろう 家康を手に掛けたのは、貴様よ 元親「これは…あの日死んだ仲間の仇だッ!」 ぬかせ、漫遊していた貴様の責は棚上げか 元親「わからねえ…! 何もかも見失っちまった…! 畜生―――ッ! 俺は俺を心から憎む…ッ!!」
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突然、大地を割って、森の中から怪獣「森の掟」が姿を現した。 東京へ向けて進撃を開始する森の掟。 1970年代のある日、世界をべらぼうなものが襲い始めた。突如現れた、アバンギャルドな怪生物。大東京に迫るのは、山を削り、ビルを建てる人類への大自然の怒りであろうか。 逃げ惑う人々「なんだ、これは!」「なんだ、これは!」「なんだ、これは!」 女性アナウンサー「各地は大混乱、『なんだこれは』の大合唱。まさに、地球危うしといった状況でございます」 ニュースの司会者「あんなでたらめでべらぼうな怪物、どうすればいいんですかねぇ?」 解説者・高津博士「私にはわかります。でたらめなものにはでたらめなもの、べらぼうなものにはべらぼうなもので対抗するしかありません」 ニュースの司会者「しかし、あれ以上にでたらめなものなんて……」 その時、宇宙のかなたから何かでたらめっぽそうなものが地表に落下した。 若い太陽のような顔をして、胸に巨大な単眼を持つ銀色の巨人である。 なんだ、これは!そう、それは芸術の巨人「タローマン」である! 岡本太郎式特撮活劇TAROMAN第一回でたらめをやってごらん にらみ合うタローマンと森の掟。 ふいに、タローマンが体をくねらせ始める。 一般市民「なんだ、これは!」「怪獣の仲間よ!」「いや、味方だ。人間には見えない光線を出して、戦っているんだ」「あれは、怪獣をふしぎなおどりでなだめているんじゃ」 地球防衛軍CBGの戦闘機が、タローマンとニアミス。 CBG隊長「あの巨人は、敵ではなさそうだが……」 タローマンは団地の給水塔をもぎ取って中の水を一気飲みしたり、ビルの上に乗ったりしている。 女性隊員「もう! でたらめなことばっかりしてるじゃない」 高津博士「私にはわかります。あれはでたらめなことをやっているんです」 そんなタローマンの行動を見て、宙に浮いていた森の掟が苦しみだし、地面に墜落。 女性隊員「まあ、苦しそうよ!」 隊長「あの『でたらめ』が、効いているのか!」 場面は再びニュース番組のスタジオへ。 ニュースの司会者「なんだ、でたらめなことぐらい私にも……」 高津博士「では、今ここででたらめなことをやってみてください」 ニュースの司会者「……いや、私は人前では……」 高津博士「ほら、どうぞ。どうぞ」 ニュースの司会者「……おしりぺんぺん…… ガチョーン……」 一瞬の静寂── 高津博士「……このように、人は『でたらめなんて簡単』と言いながら、自分の知っている何かを持ち出してしまうものなのです」 一方、タローマンも決め手を欠いて立ち尽くし、戦いは膠着状態に陥っていた。 なぜ、彼らは動かないのか?いざ、でたらめなことをやろうとしても、どこかで見たことのあるものになってしまう……それは、タローマンでも同じだからだ。 頭を抱えて悩むタローマン。 うっかり足元の車を踏んで転び、ビルに倒れ込んで壊してしまう。 ビルの持ち主「わしのビルが~!!」 秘書「社長~!!」 タローマンは行き詰まった。行き詰まってしまった!しかし、行き詰まりからこそ芸術は開けるのだ。そう、岡本太郎も言っていた!! タローマンが立ち上がり、必殺技「芸術は爆発だ!」を放つ。 粉々に吹き飛ぶ森の掟。 生き急ぐ現代人に合わせた、唐突な勝利と君は思うだろうか。しかし、深く考え込むより、衝動こそが大事なのだ。そう、岡本太郎も言っていた……。 角を1本外し、中に入っている「太郎汁」を飲み干すタローマン。 その姿を、怪しい風来坊が見つめる。 謎の男「随分と、イカした野郎が来たもんだ……」 でたらめをやってごらん。口先では簡単にでたらめなら、と言うけれども、いざでたらめをやろうとすると、それができない。-TARO-
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突然だが、我が家は現在停電状態だ。 いや、我が家というのはおかしいか。この地域一帯が、台風の影響で停電中だ。おかげで懐中電灯やらろうそくやら用意するので大忙しだった。 「まったく、これぐらいもっと早くできませんの?」 ちなみに、こんなときでも優雅に紅茶を飲む相方は手伝う気ゼロなので、全て俺がやった。 「いや、そうは言うけどな……できれば鶏冠石も手伝って」 「乙女に仕事をさせるような殿方に育てた覚えはありませんわ」 ……そうっすか。まぁ、今さらどうこう言うつもりもない。鶏冠石らしいじゃないか、実に。 「だいたい、これだけ大きな家なら自家発電ぐらい用意したらどうですの?」 「ちょ、病院じゃないんだからさ」 「お黙りなさい。貴方は宝石乙女のマスターという自覚があるのですか? 常に万全の配備を整え、私の身の安全を保護する義務が――」 と、ろうそくの明かりの下で小言が始まろうとしたそのとき……。 「あっ」 窓から差し込む閃光。わずかに遅れて響く轟音。……雷か。けっこう大きかったな。 「そりゃあ停電もするってモンだよなぁ……鶏冠石?」 気づけば、鶏冠石がテーブルの下に隠れていた。震えながら。 「……なぁ、それは地震のときの対応じゃないのか?」 と、俺の言葉を聞いて鶏冠石の顔色が変わる。 「べ、別にっ、ちょっと床に物を落としただけですわっ」 「ふーん……まぁ、頭ぶつけないようにな。俺ちょっと戸締まり確認してくる」 こんな台風の日に泥棒が来るとは思えないけど。 「……なぁ、何なんだその、お前は常識を逸脱した行動を取っていると言いたげな目は」 いや、自分で言っててどういう目かいまいち分からんけれど。とにかく、こっちを鶏冠石が目を丸くして凝視してきているのだ。ついでにちょっと青ざめているような。 「と、戸締まり……そんなもの、必要ありませんわ。こんな日に泥棒なんて」 「いや、だってお前が言っただろ。身の安全をどーのこーのと」 「それとこれとは話が別ですわ。とにかく今はここで私の……」 あ、また雷。 「ひっ」 そして、鶏冠石のうわずった悲鳴。さっきまでの気丈な態度が嘘みたいだ。 「そっかぁ、雷苦手なんだ」 「なっ、そ、いや、そんなことはっ!」 「ドカーンっ!」 「ひぃっ!!」 ……うーむ、これはさすがに後で殴られるかもなぁ。いや、決して普段からひどい目に遭わされてるから仕返しをとか、そんなことは思ってない。 「……ひっくっ、うっ、えぅ……」 「って、泣くほど……あー、悪い悪い。もう驚かさないからさぁ」 途中から行く気はなくなっていたが、これでは戸締まりどころではない、か。 ソファに座り、鶏冠石の肩を抱く。決していやらしい意味合いはない。ただ怯える鶏冠石に体を貸しているだけだ。 「……うぅ」 雷が落ちるたび、俺にしっかりとしがみついてくる。まぁ、これも身の安全がどーのこーのってやつだ。さすがに雷が目の前に落ちたらどうしようもないけど。 「後で……絶対、お仕置きですわ…………鞭で、百叩き」 「いや、さすがにそういう生々しいのは許してくれ」 「嫌、ですわ……」 すっかりひ弱になったくせに、口ばかりいつも通りとは。まぁ、鶏冠石らしいといえば鶏冠石らしい……お、また落ちた。 「っ!」 先ほどより強くしがみついてくる。 「んー……今夜中はこんな感じなのかなぁ」 何となくつぶやいた一言にも、過剰に反応する鶏冠石。すっかり絶望しきっているような、そんな顔だ。 「そ、そんな……そんなの認めません!」 「自然現象にまで命令するなって」 「う、うぅっ! もういいですわっ、今ここで百叩きっ!」 とか言いながら、俺から離れる気配はまったくない。それどころか、虚勢もすぐに抜けきってしまい……。 「……百叩き……されたくないなら、一晩……」 つまり、朝になるまでこうしていろということか。 「お前もお姉さんなんだから、一人で寝ろよなぁ」 「っ、これはれっきとした身の安全――」 鶏冠石の言葉を遮るように、雷が落ちる。 「……つ、つべこべ言わずに、私を守りなさい」 俺の体に、潜り込むような感じで寄り添ってくる鶏冠石。普段のお嬢様らしさを残しつつ、すっかり小動物になってしまったようだ。 ……よし、今日は寝不足覚悟でつき合ってやろう。あとあと何かいいことがあるかもしれないし。 「昨日はずいぶんとからかってくれましたわね」 「え? いや、その鞭はいったい……一晩つき合ったらなしにしてくれるんじゃ……」 「問答無用、ですわ♪」
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717 :名無しさん:2013/11/28(木) 02 59 11 【ネタ】 たぶん知らない人のほうが多いであろうマイナー漫画ネタ ――北米陥落。 そして、電磁波の障壁でやっとの思いで封じ込める。 そこまでは――原作通りであったといえよう。 「で、どうするんです? あいにく私はこれの原作とやらを知らないのですが……」 「アニメ化もされてない漫画ですからねぇ~知ってる人のほうがどうしても少人数なのは仕方ありませんよ。実際、私も知りませんでしたし」 某元魔王にその唯一無二の相棒とまで呼ばれる元宰相の2人の老人は 夢幻会の長老たち――と言う名の老人会――とカレーを食べながら今日も元気に会合をしていた。 最も、夢幻会の意思決定の『会合』は既に自分たちの子供世代に移っている。 だが、それでもなお、彼らは長老会を色々と充てにしているようで、あれこれと助言を求めてきたりとそのことに対する不安の様な物を感じざる得ないのは仕方ないだろう。 だが、まさか、この世界が漫画の世界であったのはびっくりだ。 「――『シャヘル』でしたか?」 「はい! 超遺伝子生命体などと出版社に煽られましたが、正式名称は『シャヘル・スウォーム』。 私が覚えている限り、設定上では、カンブリア遺伝子の発見によりつくられた試作生命です!」 『カンブリア大爆発』と呼ばれている歴史的出来事がある。 簡単に言うと、ある年になると突然、生物の種類が増えた、それもものすごい数。と言うのがカンブリア大爆発である。 そのカンブリア大爆発が起きたとされる、カンブリア紀の地層に眠る微生物からある遺伝子がサンプリングされたことで世界は騒然となった。 人類の夢であった『不老不死』が手に入るかもしれない。 718 :名無しさん:2013/11/28(木) 02 59 55 そんな、遺伝子。カンブリア大爆発の発生はその遺伝子によるものであったと発見された当時は大騒ぎされた。 だが、そのニュースを青い顔で聞いていたもの達がいる。そう――転生者たちだ。 特に――それの熱心な読者であった転生者だ。 その遺伝子には一つ大きな欠陥があり、それ故に次代に引き継がれることなく消えていった。 と、されているが――ほどなく高度な遺伝子操作技術はそのエラーを修正。 『試作生命』……「シャヘル」が誕生した。 そして、それを聞いた転生者は確信した。 間違いない。 ここは――漫画『イ○ブンソウル』の世界だと。 何故か、日本が大陸化して夢幻会とかがいたりするが、間違いないと。 だが、ここでその転生者たちは大きなジレンマに陥る。 と言うのもその転生者は――作品のファンであったが故に、今ここで干渉すれば原作に登場するキャラクターやら架空兵器を見ることが出来ないではないかと言う……しょーもないジレンマに悩んだのである。 と言うのも、原作第1部は人間の遺伝子を与えられ、それを取り込んだことで『知性』を獲得したシャヘルがバイオハザードを起こした結果、2年で南北アメリカ大陸がシャヘルによって完全に支配されてから十数年程度たってから始まるからである。 今、ここで! シャヘルのバイオハザードを防いだら、あのロマン兵器! 人型二足歩行ロボット!(と言ってもパワードスーツ)が開発されないではないか! ……ある意味、ジオンが戦争に踏み切らなければモビルスーツが戦場で活躍するはずない! とでも言いたげな理由のせいで 悩んだ結果―― バイオハザードを止められるときは過ぎてしまった。 そして、夢幻会のお偉いさんは愚か、雲上人たる長老たちにまで睨まれ、事の始末をつけるために監視付きで、陣頭指揮を執る羽目に陥ったのである。 「で、原作通りになぞるだけなら放っておけばそうなると思うが、そんな事が許されるの思っていますか?」 「い、いえっ! と、とんでもありません!! げ、げ、原作の日本は日本軍を結成、南北アメリカ大陸を支配する怪獣じみたシャヘルの群れと、太平洋で長きにわたって戦う事になりますが! お、遅くても10年でしゅ、収束させてみせます!!」 しかも監視とは雲上人達。 「原作の日本はあくまで普通の日本だったのでしょ? 大陸ですから、もっと色々出来ますね。さて……お手並みを拝見しましょうか?」 実は、東条さんと近衛は原作を読んでいる事を知らない転生者に明日はあるのか! 「と、とりあえず、げ、原作に出てきた、ぼ、ボイドフィールド技術をじ、実用化します!」 「へぇ? で、それって何?」 「げ、原子を強制的に分解させる、り、力場、ボイドフィールドと言うのが、ありまして、原作では、原子分解時に放出されるエネルギーを動力に用いたり、ボイドフィールドそのものを兵器として使用してました! おまけに、原作日本政府は、戦後の復興需要のさい、大量のエネルギーが必要になるとしてボイドフィールド関連技術でエネルギー関係を独占する気でした! あ、あれをじ、実用化すれば!」 「まぁ……がんばってくださいよ? ああ、そうそう……で、大陸だから2年もあれば出来ますよね? ところで、そのなんとかフィールド関係技術で世界を云々のところ、詳しくお願いできますか?」 「」 て、転生者に明日はあるのか! よりにもよって、マイナー漫画だったが故に 小心者の転生者に降りかかる様々なあれこれをクリアできるのか! ________________________________ 上で大陸日本ならBETAも楽勝的な物をみて唐突に思いついた。 知名度の低い作品だから、自己満足なのは反省している(キリッ
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「終焉の部屋(最終回ホテル)」by80さん 投稿日2010/03/22 永倉が出て行ったあと、凍りついたようになっている遼子のもとへ洸至がゆったりとした足取りで向う。 遼子は、洸至のもうひとつの顔を目の当たりにして、魂が抜けたような顔をしていた。 もう二人に残された時間はあまりない。 俯いてしゃがむ遼子の顔を覗き込む。 いたわる様に頬に指を滑らせ、顎に手をかけると、上を向かせる。 「お兄ちゃん…」 半開きになった唇に、そのまま自分の唇を重ねた。 遼子が驚いて、身をくねらせる。 洸至は片手を遼子の腰に回すと、そのまま抱えてベッドに押し倒した。 遼子は両腕で洸至の胸を押し、なんとか逃れようとするが、男の力に敵うはずもなくそれも徒労にしか過ぎない。 両腕を抑えつけられ、ベッドに洸至の手の平で縫いつけられる。 声を出そうにも唇はふさがれたままだ。 遼子が抗議の声を上げようと、唇を開いた瞬間、待ちかねたように洸至の舌がそこに滑り込んできた。 それはまるで暴君のように蹂躙し、遼子の口内をわがもの顔でうごめき回る。 そして、舌先に乗った錠剤を遼子の喉の奥の方へと押し込んだ。 突然、喉に何かを送りこまれて、遼子がむせこむ。 「お兄ちゃん、いま、なにを」 「毒じゃないから安心しろ。ちょっとした薬だ。気分が楽になる」 「何でこんなことを」 「これからすることで、お前がどうなっても、それはお前のせいじゃない」 「何する気。お兄ちゃん、お願いだからやめ」 抗議の声を聞いている時間はない。また遼子の唇をおのが唇で塞いだ。 全てを遼子に知られた今、この部屋を出た瞬間、いままで通りの兄妹ではもういられない。 いままで守り続けたことも、自分を抑えつづけていたものも全て終わるのだ。 だから、望んでいたこと全てをここでぶつけよう。 死ぬほど渇望しながら手にしなかったものを今ここで手にする。 舌で遼子の口内をなぶりながら、片手でブラウスを引き出し、その下に手を這わせようとする。 その動きを察知したのか、遼子は必死にその腕を止めようと、洸至の腕を叩き、掴み、 なんとかひきはがそうと暴れた。 遼子の必死の抗議もむなしく、洸至の腕は下から上へと昇っていく。ブラジャーに到達すると、そのままそれを上へとずらした。 服の上からでは見えないが、指で形をたどるだけできれいな形をしていることはわかる。 頂の方へ指を滑らし、目的の場所に指先で触れる。 最初は軽い挨拶程度に。なでるように。 しかし遼子が邪魔をするせいで、逆に荒々しい刺激を加えることになってしまった。 「ん!」 予期せぬ感覚に遼子の身が固まる。洸至は口づけの深さをますます増していきながら、指で、先端を撫でさすり、つまむようにして もてあそぶと、そこは遼子の意に反して固さを増していった。 「んん!」 不意に唇をはずすと、二人の唾液がしずくとなって遼子の唇の横を流れて行く。 「お兄ちゃん、お願い、もうやめて。どうして。兄妹じゃない。駄目だよこんなこと」 怒りじゃない、欲望だけじゃない、絶望からだ。誰かにすがりつきたいほどの絶望、それが解らないのか。遼子。 遼子の瞳は涙なのか、それとも別の理由からなのか、すっかりうるみきっている。 「理由なんてそんなものどうでもいいだろ…。俺たちは半分だけ血のつながった兄妹なんだ。罪の重さも半分になるさ。」 そんなことは詭弁にすぎないことくらいわかっている。 全ての出発点は、洸至たちが異父兄弟というところにある。 そのせいで洸至は苦しめられ続けてきたのだ。 ここに及んで、そんなことにもう縛られたくはない。 それに、遼子、お前もその縛りから解放されかかっているじゃないか。 硬度を増して、服の上からでも形が解るほどになった乳房の頂き。抗議の声の合間に吐く息はどんどん荒くなっている。 洸至の胸を押し返す、腕の力はどんどん弱まっていく。 左手で遼子の身体が動かないように抱きかかえながら、自由になった右手を太ももへと向けた。 「やめて、お兄ちゃん、そこはだめ!もうだめだよ!」 舌を、耳へ頬へ首へと這わせながら、悲鳴に近い懇願を無視する。 遼子は侵入を防ごうと太ももに力を入れ、膝と膝をきっちりと合わせている。 その最後の砦も、洸至が膝を割りいれることであっさりと陥落し、指の侵入を許してしまった。 「お願い…」 絶望の入り混じった声。その震えた声が洸至には蟲惑的に響いた。 「大丈夫だよ…」 テレビでは、新党世界設立パーティのイベントで、子供たちが整列しはじめた様子が映し出されている。 名無しの権兵衛としての計画が成就する瞬間を眼にしながら、遼子を束の間俺のものにしよう。 続き
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小さな灯り消して、真っ暗にしてみる。 すると、解るよ。「僕は、今、ここにいる」。 小さな灯り消すと、みんな、何見える? 遠い先の自分が、ほら、今日に手を振る。振る? まだ、大きな無限大が、みんなを待ってる。 闇を抜けると、そこは、優雅な今日だ。 ただの平々凡々な日々に埋まる、 宝を探す僕が、今、ここにいる。 どうだっていいや。カッコとか、そんなのは。 僕は、ただ、変わるここで暮らすんだ。 小さな自慢消して、みんな、何見える? 巨大な四本の矢を背に、僕は真実を知る。知る? まだ、大きな無限大が、みんなを知ってる。 トンネルを抜けると、今日は、解放記念日だ。 ただの平々坦々な生活に潜む、 敵を越え行くみんなが、今、そこにいる。 見えないし、行けない。 けど、僕等、今、ここにいる。 ほら、ここにいる。
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二人の 2 「その、アンタがさ・・・、マフラーとかしてないし、さ」と言うと、美琴は包みを開け始めた。上条はなんだ?、と思っていたがその中に入っていたものが分かった。マフラーだ、しかもとても綺麗な。毛がほつれている所はなく、軽く値段でいうと一万円は越すのではないか?と上条は思う。どこのブランド品だ、と不思議に思っているところ、「これ、アンタにあげる・・・」「ふむふむ・・・ってなんだってぇ!?」まさかのプレゼントに上条は心臓が止まりそうになるかと思った。つい先ほど女の子から編み物がもらえたらなー、なんて叶うはずなかろう幻想が今ここで実現したのだ。「い、いいのかお前?こんな高そうなの・・・」「ア、アンタにあげるって言ってるの!・・・あとそれ手編み、だから・・・」耳まで顔を赤くする少女。しかし愕然としている上条にそんな彼女の異変に気づけるはずもなかった。手編み、しかも『オンナノコ』からの『テアミ』なのだ。それを空白の時間を用いてカタカナを変換したところ、「ぶぅっ!!ってお前いいのか!?こんな、その、なんだ。こんな俺に」自分の意識とは関係なく吹いてしまった。それほどこの純情少年には大きな出来事であった。「アンタだからあげたの!その、アンタの為を思って、さ」と、美琴は顔を真っ赤にしながらも話し続ける。これからが本番、と美琴は自分に言い聞かせ、「別にお礼とか、気遣いとか、そんなのじゃないの。ただ純粋に喜んでもらいたくて、アンタが、その・・・、首に巻いてくれてる所を想ったら嬉しくなって・・・」「御坂・・・」愕然としている上条は、『大好評驚き中です』とでも言うような表情で美琴を見ていた。「別にそんな驚かなくても!、・・・い、いいじゃなぃ・・・」途中まで大声だった美琴も、後半から聞き取れないような声へと変わってしまった。その理由はつまり、自分を見ていた上条と目があってしまった為。あまりの心の居心地良さ、恥ずかしさにどうしようもなくなってしまったのだ。(そ、そんなに見ないでよ!!)と、美琴は上条を目覚めさせるかのように叫ぼうとしたが、今の自分はパーソナルリアリティでさえ危ない状態なので、「そ、そんなに見つめないで・・・」小声で、こんな事を言ってしまった。そんな声を聞いた上条は、ちょっといつもとは違う御坂に戸惑っている。(な、なんであんな事言っちゃったの私!?普通に大声だすつもりだったのに!けど、なんで、こんなに心が居心地よくなっちゃってるの・・・)そんなふわふわしている美琴を調子が悪いと思ったのか、上条が美琴の額に手を当てた。突然の不意打ちに、美琴は跳ね上がる。「にょわっ!?」「熱はないみたいだけど・・・、お前大丈夫か?」「だ、大丈夫よーッ!」早く手を放させないと意識が飛んでしまう為腕をぶんぶんと振り回し上条をあるい程度離させた。「まぁ、なんだ御坂、ありがとな」「ふぇっ!?・・う、ウン」突然お礼を言われた事に胸の高まりが抑えられない。ドキ、ドキ、と高まる鼓動を抑えようと胸に手をギューッ、とあてるがそれは効果がなかった。そんな格闘中の御坂に、上条は話すのを続ける。「今ここで巻いていいか?」「ど、どうぞ・・・」そう言うと上条は嬉しそうに首にまき、とまではいいのだがどうも巻いたことがないのか少し雑だ。そんな上条を見ると美琴は何か思いつくと、「私が巻いてあげるわよ」「お、おお。さんきゅ」そう言うと美琴は彼へと接近し、首元へ手をかけた。上条にとってはマフラーをかけてもらう、というだけなのだが彼女にとっては、彼にやりたい憧れランキングトップ10に入ることだったので現在大絶賛幸せ状態だ。彼女にマフラーを整えてもらいお礼を言うと、そのマフラーに目を移し、「このマフラーなんだけどさ、御坂」そう言って今もらったマフラーを手で指さす。「な、なに?」「俺こんなものと相当の物は返せないし、だからといって何もしない訳にはいかないからさ。今日お前と一日付き合う、って事でいいか?何でも言うこと聞くって追加で。悪い、こんなことしかできなくて」別にお礼をもとめた訳ではなかったのだが、素直に嬉しい。おまけに、何でも言うことを聞くと言うのは自分のわがままを聞いてもらえるということだ。(何でも・・・何でもよね・・・)彼にしてもらいたいことなら夢にまでみている。洋服を選んでもらうこと。ゲコ太のグッズをおそろいで買うこと。行きたかった映画を一緒に見ること。(やば・・・止まんない・・・っ)自分の行きつけのケーキ屋に連れて行きいわゆるあーんをすること。自分の手が冷たいと言えば手を握ってくれること。自分がいいと言うまで背中から抱きしめてもらうこと。自分が求めたらその唇に──(─って待て待て!途中からなんて事考えてんのよ!)ブンブン!、と首を思いっきり横に振りその思考を飛ばす。そしてまた髪が乱れたことに気付き慌ててセットをした。寮内でもこんなことがあった気がするのは気のせいか。そんな美琴をよそに、上条は答えが返ってこない事に困っていた。「なぁ御坂、なんか俺に出来ることが──」「なっ、別に手を握ってほしいとか思ってないわよー!!」はっ!!、と美琴は自分で何を叫んでいたと振り返る。自分は何かまずいことを言ってしまったか、と色々思考を張り巡らせる。「お前そんな手冷たかったのかよ、ほれ」「ふにゃっ!?」パシッ、と左手が彼の右手によって覆われた。今までたくさんの人を助けてきた、右手。それは暖かく、たくましく、優しく、そんな右手だった。しかし彼と手を握る、それだけで美琴はパニック状態になる。「にゃ、なんで手を握ってんのよ!」「ん?駄目だったか?」「だ、駄目じゃないわよ・・・むしろ、その・・・」「ほれいくぞ」グイッ、と手を引っ張られ彼女は彼へとついていった。手を握っている。この時間が永遠に続けばいいのに、そう思っている自分がいた。(手、手を握ってるんだからこれくらいいいわよね・・・、何でも言うこと聞くんだし)そう思うと美琴はすぐさま彼への腕へと抱きついた。少し控え目なせいか離れるかくっつくかのラインであるため彼は気付いていない。この彼との感触を脳内に1秒でしっかり保管すると、さらにその状況を自分の体全体に刻む。自然にギュッ、と力を強めていた、そんな美琴に上条は気付くと、「な、なんだ御坂?そんなお前寒かったのかよ?」「そうよ!わ、悪い!?」「いや悪くはないというか幸・・何でもない」それにしても、彼女の柔らかな二つの感触が当たっていることは意識しないでおこう、と上条は格闘していた。「それにしてもアンタ、これからどこいくつもりなのよ」「えっ!?あぁ、そ、そうだな~」「・・・手をひっぱっておきながら・・・」ボソ、と美琴はいったのだが上条には大きく心に響いた。グサァッ!!とアックアもビックリする程の槍が心に刺さっている。このままでは何かあれだ。──いいぜ、俺が女の子の前でかっこつけられないっていうのなら・・・「御坂、ちょっとここで待っててくれ」「え?どこいくのよ?」「トイレ」「デリカシーがないわね・・・」じゃ!、と上条は言うとそこにあったトイレまで走って行った。そして彼女の見えないところまで行くと、電話に手を駆ける。その連絡先は、天草式の五和だ。彼女ならいいスポットや、お洒落な店を知っているはずだ。上条は何かを強く思うと、発信、というボタンに力強く指を押した。──まずは、誰でもいいから頼らせてもらうぜ!女の子の事で女の子に頼る、変な所で決まらない上条であった。そんなこんなで、今上条は五和と通話中である。「あー・・・もしもし五和か?」『はははは、はっはいぃ!!天草式十字正教所属の五和です!』なんだ、彼女はなんでこんな張り切っているのかが不思議だ。それよりも、電話の向こう側から『いけーっ!!五和!!言うのよ!!』『いくんだ五和!!』『はっ・・・、電話越しだと彼女の武器が関係ないのでは・・・』『ハッ!?しまったーッ!!ノーッ!!』『仕事しなさいよアンタら・・・』と言う声が聞こえてくる。一体何だろうか、ちょっと気になるが分からない。「えっとさ五和、学園都市のいいレストランとか知っているか?(今御坂と)一緒に行きたいんだけど」『え、えぇぇっ!?!?レ、レストランですか!?』ぎゃあっ!?、と電話越しに五和が叫ぶのが聞こえる。一方こちらの音声がスピーカー仕様になっており、周りの天草式の連中に全部聞こえているのは上条本人は知る由もない。『五和!これはいくしかないのよ!!』『確かアルコールの強いお酒がある店が!』『これは千載一遇のチャンス、いくしかありませんな』『我ら天草十字正教、全力を持って五和を応援します!』『アンタら仕事そっちのけってどうなの・・』と言う声が聞こえてきた。彼らはさっきから一体なんなんだろうか、不思議に思う上条だった。「あー、それで五和、レストランとかなんだけどさ・・・」五和から聞く限り、どうやら『Saizerua』というお店がいいらしい。もっとも、五和は上条といく前提でプランを練っていた為に、デート向けで彼女彼氏と来るのに相応しい店であるのだが。それを上条は知るはずもないので、今は五和サンクス状態だ。「じゃあな、ありがとう五和!」『あ!あの!その、来週の日曜でいいでしょうか?』何を言われたか分からないが、日曜は補習の確立が少なく大体暇なので、「へ?まぁ日曜なら」『ありがとうございます、では、ま、また日曜に!!』という五和の元気な声と共に通話が切れた。切る途中『えんだああああああ!!』と聞こえたのはなんだ。もちろん自分自身の発言から、五和とデートを約束しているなんて気付くはずがない。そして上条は携帯をポッケにいれると、今待っているであろう美琴の下へと向かおう。あまり女の子を待たせるのも駄目だ。(・・・っとそうだ)途中自販機を見つけると、彼は小銭を漁り120程を取りだす。そしてカフェオレを二つ買うと、それを両手に持ち走り出した。
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フィーブル藩国に対する藩国姿勢表明 藩国民の皆様にお知らせです。 先日、私たちキノウツン藩国の藩国民数名が、 隣国であるフィーブル藩国に破壊活動を行う目的で侵入しようと企てる事件がありました。 これにつきまして、キノウ=ツン藩王より声明発表が行われます。 藩王声明 キノウ=ツン: 「藩国民の皆様、ならびにフィーブル藩国の皆様。 この度の事件につき、各所に大変なご迷惑をお掛けしましたことを、 ここにお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。 今回の事件は、私たちキノウツン藩国が度々災禍に見舞われる原因が、 隣国であるフィーブル藩国の政情不安に端を発すると解釈した人々によるものでした。 理由はどうあれ、他国に侵入し破壊活動を行う行為は、 キノウツン藩国法でも共和国聯合憲章においても、固く禁じられています。 事件を起こした人物たちは、フィーブル藩国より送還される予定になっております。 そのため送還後、改めて事情聴取の後藩国裁判を行い、事実関係を調査して参ります。 しかし本日はそれとは別に、藩国民の皆様に今一度お伝えしたいことがあります。 今回の事件を起こした方々も、キノウツンを愛しているからこそ犯行に及んだ。 その点は、私も重々承知しております。 そしてその点についてだけは、彼らを責めることはできません。 もしも藩国民の皆様の中に、彼らと同じことを考えている方々がいらっしゃいましたら、 お伝えしたいことがございます。 それは、『武力を用いた争いだけでは現状の根本的改善はない』ということです。 以前のクーリンガン事件の際も、 私は皆様に対し『対話』と『相互尊重』の重要性を申し上げて参りました。 治安を向上させ、国内から犯罪組織を排除しようとした際も、 『近しい人々同士話し合い助け合い、不穏分子が入り込まない、入り込めない国を目指す』 ことを目標に掲げて参りました。 そして、藩国民の皆様はそうした私たち藩国政府からの度重なるお願いに、 実によく応え、強さを身に付けてくださったと今でも感謝し、誇りに思っております。 この場合の強さ、それは『心の強さ』に他なりません。 それだけに、今回の事件は、非常に残念であると言わざるを得ません。 破壊活動を行おうとフィーブル藩国に侵入した方々は、 そのフィーブル藩国民の方々に捕らえられ、送還されることになりました。 この点、つまり捕虜をそのまま送り返すという法に則った作法だけを見ても、 フィーブル藩国には以前とは違うものがあります。 また、第2次クーリンガン騒動においては、 多数のキノウツン藩国民が孔明氏率いるフィーブル藩国民の方々に命を救われていることも、 忘れてはならない事実です。 最近では、フィーブル藩国摂政に復帰された戯言屋氏のご尽力により、 緑オーマの企てを阻止する糸口が発見されたことも、皆様すでにご存じかと思います。 このようにフィーブル藩国は、 失礼な言い方を心苦しく思いますが、かつての無法地帯から脱却しようとしています。 もちろん、だからと言って 『さあ、今すぐフィーブル藩国の人たちと手と手を取り合って共に歩んでいこう!』 と藩国民の皆様に申し上げるつもりはございません。 しかしながら、ここで私たちキノウツンとフィーブル藩国が争うことは、 お互いにとって何も生まないばかりか、 関係改善の芽を根こそぎ摘み取り、負の螺旋を後々まで残すことになりかねません。 今ここでお互いが争っている様子を見て、 かつて味方同士の不和を誘い、疑心暗鬼の嵐を巻き起こすことにより 多くの人々の命を奪っていったクーリンガンは一体何を思うでしょうか。 おそらく、『なんだ、策にかけるまでもなく自滅したか』、そう思うに違いありません。 クーリンガンに苦しめられた私たちキノウツンの、 そしてそこから強くなっていった皆様であれば、 隣人を疑い、争うことがどれほどの悲劇を生むか、必ずご理解いただけると私は信じております。 以上で声明を終わります。長時間のご清聴、誠にありがとうございました。」 事件後対応 今回の事件を受け、キノウツン藩国政府は、 国境付近の警備強化による、不法脱国の防止 国内治安維持義勇軍の募集及び藩国主導の指導による、力の適切な捌け口の構築 を行い、国を愛する心とサムライとしての剣技を活かす手法を採るとともに、 フィーブル藩国との定期交流イベントの実施 フィーブル新聞社と今北の協力による、情報の相互流通体制の構築 により、まずは「相手藩国、相手藩国民の今」を伝え、 互いを知り、対話する機会を増やすことにより、 関係の向上を行っていくことを決定いたしました。 本件の続報等につきましては、今北でもお伝えさせていただきますので、 そちらも合わせてご確認いただけますよう、よろしくお願いいたします。 (認可:藩王・キノウ=ツン 摂政・アシタスナオ 摂政・浅田)