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京太郎主役のSS メインは有珠山 非安価(メンバーの詳細が明らかになっていないのに安価すると確実に破綻する) Qじゃあ何故書いたし? A求められた気がした 基本的にポストはやりんである真屋由暉子とHする内容 性的表現が含まれますので、未成年はご遠慮ください 不定期、遅筆。好き勝手に書く 上記の注意点に賛同できない方は、閲覧をご遠慮することを勧めます それ以外の方は、理解した上でご拝読をお願い致します 最後に非常に大事なことを言っておきます この世界では、『下着』が存在します ◆序章 両親の仕事の都合で、京太郎は生まれ育った長野と、幼なじみの少女と別れを告げることになった。 この時点で安っぽいギャルゲーのような展開を感じざるを得ないかもしれないが、寛大な目で見守って欲しい。 だがそんなメタ的なことを考える余裕もないほど、京太郎は沈み込んでいた。 短い期間とは言え、麻雀部唯一の男子として、全国大会に臨む少女たちの力になっていた京太郎。 最後まで彼女たちの仲間として残れなかったことへの悲壮感が、彼をそこまで追い込んでいるのか。 京太郎「……なんてことだ」 新たな土地に向かう電車の中で、京太郎は嘆く。 ここまで抑え込んでいた後悔の念を、独り零す。 それは…… 京太郎「もう、和のおっぱいを拝めないなんて」 周りの女性から冷めた目を向けられる慟哭であった。 京太郎は生粋のおっぱい星人である。 麻雀部に入ったのも、もともとは巨乳美少女の原村和とお近づきになりたかったため。 『大会始まれば画面越しで見れるじゃん?』という慰めも、今の彼には通用しない。 京太郎が求めるのは、実物のおっぱいである。 息づくように存在感を放つおっぱい。 僅かな動作で揺れるおっぱい。 卓に乗ってしまいそうな重圧のおっぱい。 それを肉眼で、生で見なければ、京太郎は我慢ならないのだ。 京太郎は泣いた。 わりと本気で泣いた。 おっぱい星人である彼が見つけた、理想的な二つの膨らみ。 それを、もう画面越しでしか拝めることができないのだ。 うおおおおっ! と唸るように京太郎は頬を大粒の涙で濡らした。 彼を泣く泣く見送った部員たちの厚意が、一気に冷めるだろう、最低な嘆きであった。 確かにここまで不純な動機で麻雀部に所属していたというのは、責められるべき点かもしれない。 だが、彼はただ『純粋』だったのだ。 己の欲望を誤魔化すことができない人種。 常にオープン状態という、ある意味で清々しい男。ギャグで言っているわけではない。 ――そしてなにより、それほどのおっぱいへの拘りと、欲望の抑制ができない彼でなければ、この物語は始まらないのだ。 京太郎を乗せた電車は、やがて到着点へ近づく。 トンネルを抜けると、そこは雪国…… 夏なんだからあるわけねえだろボケ。 京太郎「というわけで、来ました北海道」 京太郎はとりあえず、「あーあーあああああーあー」と歌っておいた。 ホタルー…… 京太郎の転校先は、南北海道に位置する有珠山高校であった。 ミッション系の学校らしく、制服には十字の紋様が添えられている。 どこの高校でもそうだが、あくまで教育理念を目標として生活するように、と言っているだけで、 決して入信を強制しているわけではない。 朝礼兼ミサにしっかり参加さえすれば、基本的に個性は尊重される。 それでも以前の高校とは異なる校風に、京太郎は戸惑った。 だが、元来気さくな性格のおかげで、ひと月もすればすっかり友人たちもできていた。 新たな部活仲間も。 爽「京太郎ー。この衣装スケッチ、ファイリングしといてー」 京太郎「あいあいさー」 京太郎は転校先でも麻雀部に所属した。 最初の動機は和のおっぱいであったが、やはり経験のある部活に身を置くのがベストだろうと踏んだのだ。 以前の麻雀部で雑用をこなしていたと自己紹介したら、問答無用で雑用係を命じられた。 アンマリダー、と大袈裟に泣いた京太郎だったが、後輩の役目であると言い聞かせて、実直に勤めた。 それが結果的によかったようである。 京太郎の無駄のない仕事ぶりに感心した部員たちは、あっという間に彼を信頼した。 そうして今日も、信頼と好意を持たれた上で、雑用を任せられる日々である。 衣装のファイリングって麻雀と関係あるん? というツッコミには後に答えさせていただく。 新たに入部した麻雀部は、清澄と似たメンバーで構成されていた。 まず、少数精鋭という共通点。 そして男子は都合よく京太郎だけ。本当に都合のよい。 揺杏「京太郎~。お前もよかったら、こういうヒラヒラ着てみるか~?」 京太郎「ジョークでもやめてください岩館先輩」 少人数の部活ともなると、人間というのは決められたポジションに着くものなのかもしれない。 京太郎は部員の一人ひとりに、まるで清澄麻雀部メンバーの、面影のようなものを感じていた。 二年の岩館揺杏は、度々間延びした口調で京太郎をからかう。 まるで以前の部長である竹井久のように。 爽「ふむ。京太郎のルックスなら、女装もイケルかもね」 揺杏のからかいに同調する三年の獅子原爽は、久の相棒とも言える染谷まこと言ったところか。 誓子「京くんの女装かぁ。ちょっと見てみたいかも」 穏やかにクスクスと微笑みながらお茶を用意しれくれる桧森誓子は、少しトゲの少ない原村和のようであった。 成香「あ、あのあの。京たろーくんが嫌がることは……いつも、私たちのために雑用をしてくれているのに」 控えめに京太郎のフォローに回る本内成香は、長野でもよく擁護役となってくれた幼なじみの宮永咲だ。 完全にそっくり、というわけではないが、京太郎に与える影響力や立ち回りは、やはりどこか似ている部分があった。 となると、残るのはよく京太郎に絡み、懐いていた小柄な片岡優希だが……。 確かに、小柄という点は共通している。 京太郎を振り回し、悩ましているというところも同じ。 しかし、その『振り回し』は、優希とはまったくベクトルの異なるものだった。 なにより、性格も雰囲気も……そしてその肢体も、優希とは完全に真反対である。 『彼女』は、京太郎の女装の話題にも、無表情に反応しているだけだった。 由暉子「女装ですか。私は須賀さんがそういう格好をなさっても、別にいいかと思いますよ」 そう言って真屋由暉子は興味なさげに、クールに肩を揺らした。 その瞬間、彼女の動作の反動で、大きく揺れる二つの物体。 それは、決して優希が持っていなかったもの。 有珠山麻雀部の他の部員も持たない、究極の逸品。 そう、それは…… おっぱいである。 京太郎(やっぱり由暉子の胸デカァァァァァァァァァイっ!!) 京太郎は心の中で歓喜の咆哮を上げた。 京太郎と同じ一年生である由暉子は、身長だけ見れば、まるで小学生と錯覚してしまいそうなほど小柄である。 優希も小さかったが、由暉子はそれ以上に低身長かもしれない。 京太郎と並んだら、彼の胸に届くか届かないほどである。 だが、由暉子の驚くべき点はもっと別にある。 まるで身長の成長が、すべて他の部分に行ってしまったかのように、その肉体は『たわわ』なものなのだ。 京太郎(ゴクリ……) 何度見ても、思わず唾を飲み込んでしまう。 制服越しでも輪郭がわかるほどに膨らんだ、豊かな胸部。 同じ内臓が詰まっているのか心配になるほどに細い、蜂のようにくびれたウエスト。 そしてその下では、思わず舌舐めずりしたくなるような、丸い足腰が存在を主張している。 白いサイハイソックスに包まれた太ももは、細く引き締まりながらも、適度な肉厚を備え、むっちりとしている。 肌色と白色のコントラストが、実に扇情的だ。 そんな官能美を見せつける肉体に加え、その容姿も、飛び切りの美少女と来ている。 その手の性癖を持つ男からすれば、まさしく垂涎の的と言えた。 京太郎はいままで、小柄な女性には無関心だった。 よく自分に懐いていた優希や咲も、仲良しではあるが、決して異性として意識はしていなかった。 それは、煩悩まみれな彼なりに、未成熟な少女に欲望をいだいてはならないという、良識があったためだ。 同い年であっても、見た目が幼女のような異性には、どうしても欲情などいだけなかった。 由暉子に出会うまでは……。 京太郎(うっ。また、元気になりやがった。治まれ治まれ。こんなところ皆に見られたら……) 硬く起立し始めた股間に、京太郎は意識を向けて、それ以上の脈動を抑える。 しかし頭の中に浮かぶのは、由暉子の小柄ながらも艶かしい痴態ばかり。 有珠山高校に来てからというもの、もう何度も京太郎は、彼女を想像しては分身をいきり立たせている。 制服に包まれた大きな乳房を。 ミニのスカートからチラチラと覗く尻肉を。 ソックスのゴムから溢れるむちむちの太ももを。 想像すればするほど、禁断の欲望が鎌首をもたげる。 小柄な少女に欲情などするはずがない、という彼の価値観を壊してしまうほどの魅力を、由暉子は備えていた。 あるいは、男を堕落させる魔力と言うべきか。 京太郎(由暉子……はぁはぁ、由暉子……) 結局は、豊満な胸を持った相手ならば、誰でもよかったのか? そういうわけでもない。 京太郎は、同い年ながらも、毅然と振る舞い、落ち着きを持った由暉子に、どこか憧憬に似た感情をいだいた。 その佇まいは、どこか和に似ていると言えた。 恋した彼女を重ねて、見ている節もあったのだろう。 しかし、いつしか由暉子だけしか考えられないようになっていた。 彼女への思いは徐々に肥大化し、やがて彼女のすべてをモノにしたい衝動へと昇華された。 いま、このときも、京太郎は暴れ出しそうな衝動を、必死に抑えている。 由暉子「……須賀さん」 静かに葛藤する京太郎の苦労も露知らず、由暉子は彼の制服をきゅっと握る。 感情の波が感じられない上目遣いで、じっと彼を見据える。 由暉子「須賀さん。本日も、サポート、よろしくお願いします」 由暉子が小さく会釈すると、合わせるように乳房もたわんだ。 京太郎は溢れる情欲を塞き止めながら、にこやかに頷いた。 そう、今日も彼女のサポートをする。 その役割の、なんと幸福なことか。 京太郎が、有珠山高校で雑事に専念するのは、ひとつ理由がある。 それは…… 京太郎(俺は、俺は……) このやらしい肉づきをした小柄な少女の『マネージャー』ということだ。 アイドル雀士として、現役アイドルである『瑞原はやり』のポストとなるための逸材。 有珠山麻雀部が目指す、もうひとつの目的。 京太郎は、そんな彼女のマネージャーを任せられた。 それは最も近しい立場。 彼女の日常に密着できる存在。 京太郎(俺が必要と言えば、由暉子の生活にだって、干渉することができる……) マネージャーという役割を利用して、もっと彼女と近しくなる。 それは、望みさえすれば可能なのだ。 少し勇気を持てば……。 いや、さらなる邪念があれば、の間違いか。 それが実行すれば、自分たちの距離は、今よりももっと縮まるだろう。 果ては、もっと親密に、深く……。 京太郎(あぁ。由暉子……かわいい由暉子……) 理性と本能との葛藤の裏で、下卑た欲望の種は、静かに芽を息吹き出し始めていた。 序章・了 京太郎のマネージャーとしての仕事。 仕事とは言っても、専門的なことをするわけではない。 所詮は学生がやっていることだ。プロには及ばない。 単純なスケジュール管理や、衣装製作のための材料集め。そういったものばかりだ。 細かいチェックが必要なとき、男手が必要な場合、京太郎の仕事は回ってくる。 しかし最近では、衣装作りの裁縫も嗜み始めている。 揺杏「京太郎さ~お前吸収力早いよな~」 京太郎「岩館先輩の教えがいいからっすよ」 由暉子の衣装専門である揺杏は、あっという間に裁縫のノウハウを身につけてしまった京太郎に感心の目を向けていた。 もともと要領がいい京太郎だが、そこにはある熱意がこもっているからでもある。 京太郎(際どい衣装が作れるようになれれば、由暉子がそれを……グヘヘ……) 爽「京太郎から邪念を感じるぞ」 京太郎「なぜバレたし!?」 揺杏「そりゃそんなゲス顔されればね~」 京太郎「マジですか」 成香「京たろーくん。不潔です……」 誓子「なるかは繊細だねー。それとも嫉妬かな?」 成香「……ち、違いますよ」 京太郎(ヤバい。こんなところ由暉子に見られたら幻滅される」 爽「漏れてる漏れてる」 由暉子「別に平気ですよ?」 京太郎「べ?」 由暉子「男性ファンの中には、そういう色欲の目を向けてくる方もいるんでしょ?」 由暉子「なら、そういう目にも慣れなければいけませんし、私そこまでデリケートじゃありません」 爽「さすがユキ。ゲスい男の性欲に動じないその精神力。いいねいいね」 男の性欲の対象にされても気にしない由暉子の精神力は、寛容というよりは、あまりに抵抗感がない、と言えた。 それが証拠に、揺杏が作る大胆な衣装も、彼女毎回はまったく動じずに着こなす。 京太郎(由暉子のそういうところ、男にとっては理想的だけど……) 誰でも平気そうに身を差し出しかねない由暉子の態度に、京太郎はヤキモキする。 爽「しかし、言われるまで気がつかなかったけど、確かに男のスケベ心を掴むやり方は考えてなかったな」 京太郎「え?」 爽「今までの衣装は、はやりんを意識した似たようなのばかりだったし、ここはまた別方向で挑戦してみるか」 揺杏「いいね~。ちょうどスケベ心の化身である京太郎もいることだしね~」 京太郎「ひどい言いわれよう」 誓子「違うの?」 京太郎「違いません。ごめんなさい」 純真な目を向ける誓子の前では、何故か嘘を吐けない。 誓子「素直でよろしい」 誓子に頭を撫でられる。 思わずニヤける京太郎。 京太郎「ぐへへ」 成香「むっ。えい」 京太郎「イテッ! な、なんで脛蹴るんですか成香先輩」 成香「し、知りませんっ」 成香は、ぷいっと頬を膨らませた顔を逸らす。 誓子「アハハ。ごめんね、なるか。怒らないで?」 成香「お、怒ってません」 京太郎(成香先輩、いつもは俺に優しいけど、ときどき唐突に怒るんだよな) その頻度は、彼女以外の女性と仲良くしている時に多い。 京太郎「ハッ。さては、成香先輩、俺に対して特別な思いを……」 由暉子「都合のいい妄想して違っていたら、致命的に恥ずかしいですよ?」 京太郎「はい……」 由暉子に諭され、甘い妄想を打ち消す。 爽「さて、話は戻るが。京太郎、マネージャーであるお前にひとつ仕事を頼もう」 京太郎「あ、はい。何ですか?」 爽「覚えたての裁縫で、ユキの衣装を作ってみろ」 京太郎「え? 俺が? 衣装製作は岩館先輩の担当でしょ?」 爽「だから今までのとは違う衣装を作るんだよ。それには京太郎が適任だと思うんだ」 京太郎「え~っと、つまりそれは……」 爽「うん。男の煩悩を刺激するエロ衣装を、お前の趣味全開で作ってみろ」 京太郎(なに、そのある意味公開処刑……) というわけで、京太郎は由暉子の衣装を作ることになった。 由暉子「どうぞ」 京太郎「お、お邪魔します」 由暉子の自室に案内され、緊張気味の京太郎はおずおずと入る。 今回の衣装作りは、二人で打ち合わせをして決めて欲しい。 という指示を爽から受けたのだ。 それならばと、由暉子はどちらかの自宅で話し合おうと提案した。 その提案に真っ先に反応を見せたのは、打ち合わせとは関係ない成香だった。 成香『ダ、ダメです! そ、そんなことしたら……』 由暉子『何か不都合でも?』 成香『あ、い、いえ、そういうことではなくて、あの、その……うぅ……』 何か言いたいことがあったらしい成香だが、控えめな性格が災いして、結局押し黙ってしまった。 泣く彼女を誓子がよしよしと頭を撫でていたが、京太郎にはチンプンカンプンである。 そして学校から近い由暉子の家で打ち合わせすることになった。 由暉子「お茶でも入れてきます」 京太郎「お、おう」 由暉子がリビングに向かう。 彼女の自室に一人残された京太郎は、正座をしながら身体を硬直させていた。 なにせ、意識している異性の部屋にいるのだ。これで落ち着けというのが無理な話というものである。 京太郎(意外と女の子の部屋って感じだな。そういえば和も、堅いイメージに反してファンシー好きだったっけ) 由暉子の思わぬ少女の面を垣間見たような気がして、京太郎はますます緊張した。 しかし、沈黙が続くと、逆に湧いてくるのは卑しい感情だ。 ……今ならば、好き勝手に部屋を詮索できるのではないか。 そんな欲望が起きる。 いやいや、さすがにそれは……と頭を振る京太郎だが、身体は勝手に動いていた。 欲望に忠実な手は、タンスに伸びる。 あの中に、由暉子がいつも使っている下着が入ってるのだ。 小柄な肢体に似合わない、大きな乳房を包むブラジャー。 むちむちとした尻肉を覆うショーツ。 それが、いくつもいくつも……。 京太郎「……」 ダメだ。ヤレ。いけない。やるんだよ。 理性と本能が交錯する。 これまで溜めに溜めていた劣情が、由暉子の部屋に来たことで、一気に爆発しようとしている。 俺はここまで下劣だったのか、と自己嫌悪ではなく、自己憎悪に近い負の感情が沸き立つ。 それでも、手は意識から独立したように、タンスを開けようとして…… 由暉子「お待たせしました。紅茶でよろしかったですか?」 京太郎「あ、あぁ。あんがと」 部屋の主が戻ってくると、京太郎はすかさず元の位置に正座した。 由暉子「……何か気になることでもありました?」 京太郎「い、いや別に……」 そうですか、と由暉子はテーブルに紅茶とクッキーを並べた。 途中で正気に戻れて心底安堵した。 鋭い由暉子は、京太郎の不審な態度から何か思ったらしいが、特に指摘することはなかった。 再び安堵しながら、京太郎の目線は、紅茶を並べるために屈んでいる由暉子に向かう。 屈んだことによって、大きな乳房が重力に従った形を描いている 先ほどのことを懲りず、煩悩はまだ影をちらつかせている。 彼女の動きに合わせて揺れる豊乳は、テーブルにつきそうなほどだ。 唾を飲み込みたくなるのを必死に我慢した。 いけないのに、どうしても彼女を性的な目で見てしまう。 由暉子「それでは、衣装について打ち合わせをしましょうか」 彼女のほうから本題を提示する。 京太郎は熱した頭を振って冷まし、自分がすべきことに専念する。 今日ここに来たのは、新しい衣装の作成をするためだ。 与えられた役割をしっかりこなそうと意識を働かせることで、京太郎は劣情を掻き消そうとした。 しかし、内容が内容だけに、京太郎の煩悩は増すばかりだった。 由暉子「ですから、殿方はどういう時に劣情を催すのですか?」 京太郎「いや、だから、それは、胸元とか……」 男のスケベ心を狙う衣装ということで、先ほどから話題はそっち方面ばかりだ。 由暉子「つまり、胸の谷間が見えるような衣装にすればいいのですね?」 京太郎「まぁ、そうだけど。あ、でも嫌なら、別にいいんだぜ?」 由暉子「何故? そういう目的の衣装を作るんでしょ。なら、気にしませんよ」 彼女はどこまでも抵抗感を見せない。 それが必要なことならば、とあっさり納得してしまうのだ。 本当に何でも了承してしまいそうな勢いを感じる。 それを危なっかしいと思う一方で、卑しい願望が浮上してくる。 ダメだ、と黒い欲望を打ち消して、話し合いを続ける。 由暉子「スカートも、下着が見えるぐらいがいいですかね。あとスリットも」 京太郎「いや、それは、いくらなんでも露骨過ぎないか?」 由暉子「意図的過ぎるものは、逆に冷めると?」 京太郎「ま、まぁそうかな」 由暉子「では、スカート丈はいつも通りに」 それでも短いスカートに変わりないが。 由暉子と相談しつつ、新衣装のデザインが出来上がっていく。 由暉子「こんなところでしょうか。どうですか須賀さん? 男の人から見て、興奮しますか?」 京太郎「お、おう。するよ。というか、俺の好み聞いて描いたんだし……」 出来上がった衣装スケッチは、完全に京太郎の趣味が丸出しの、際どいものとなった。 己の卑しい部分を見せ付けられているようで、京太郎は羞恥に悶えそうになった。 由暉子「了解しました。ではこの衣装で作業を進行しましょう」 そう言って、由暉子は立ち上がる。 打ち合わせが終わり、京太郎はホッとして溜め息を吐いた。 由暉子との二人だけの時間という、甘美な状況だったが、正直心臓に悪い。 語っていた内容も手伝って、変な気持ちが絶えず顔をチラつかせる。 また暴走しかける前に、京太郎は荷物をまとめてお暇しようとした。 京太郎「っ!」 しかし、目の前の光景に、京太郎は我が目を疑った。 京太郎「お、お前! な、何してんだ!?」 男の前で、由暉子は制服のボタンをプチプチと外していたのだ。 由暉子「何って、次にやることは決まっているでしょ?」 京太郎「な、何をだよ!?」 由暉子「採寸です」 ブレザーのボタンをすべて外し終わり、するりと脱いでいく。 ブラウスに包まれた胸部が現れた。目を凝らせば、奥の下着の色もわかってしまいそうだ。 京太郎は思わず目を逸らした。 衣擦れの音が続く。 由暉子「今日の内にできることは、済ませてしまいましょう。時間は有効に使うべきです」 京太郎「だ、だからって、俺にやらせることないだろ!」 由暉子「衣装製作を任せられたのは須賀さんですよ? あなたが全部やらないでどうするんです」 スカートのホックを外した音がした。 見てはならないと京太郎は思う。 しかし視線は音に釣られるように、発生源の元へ向く。 桃色のショーツが目に入った。 かわいらしい色だが、デザインは中々に過激だ。 際どいラインを描くそのショーツは、ぷっくりと膨らんだ豊かなヒップを包んでいる。 パサッと脱ぎかけのスカートが床に落ちた。 白いサイハイソックスと、ショーツだけの下半身が丸出しになる。 京太郎の視線を浴びても、由暉子は躊躇せず、ネクタイを外し、ブラウスのボタンにも手をかけ始めた。 プチ、プチ、と、スローモーションのように、外されるボタンの動きが鮮明に見える。 胸の谷間が見えてくると、外される反動で、ぷるんと揺れ始める。 ブラはショーツと同じ色とデザイン。 やはり、小さな身体に不釣合いな、凶悪過ぎる膨らみがそこに実っていた。 アンバランスな大きさが、逆にエロスでもある。 すべてのボタンを外し、ブラウスも脱ぎ捨てる。 これで完全に半裸となった。 小柄で凹凸の激しい肉体には、桃色の下着と白のソックスだけが残された。 京太郎は見惚れた。 完成された肉体美が、目の前にあると思った。 艶かしいラインを描き、膨らむべきところがしっかりと膨らみ、引っ込むところが引っ込んだ奇跡の肉体。 それは、想像していたよりも、刺激的だった。 無表情なまま、由暉子は下着姿を京太郎に曝す。 由暉子「早く計ってください。夏とは言え、風邪を引きます」 京太郎は、まるで誘蛾灯に引き寄せられるように、コクリと頷いた。 もう、理性の均衡は崩れつつあった。 メジャー測定器を由暉子の身体に回していく。 まずはバスト。 桃色のブラに包まれた巨峰がたわむ。 由暉子「ん……」 メジャーの紐によって歪んだバストが目の前にある。 視覚的に興奮を煽られる光景だ。至近距離だと、彼女のいい香りも感じ取れる。 京太郎は過剰に分泌される唾液を飲み込みながら計測をする。 数字を読み込むのにそんなに時間はかからないのに、京太郎は長い時間、メジャーをバストに巻きつけていた。 由暉子も文句を言う様子はない。調子に乗って強く締めつけて、紐から乳肉が溢れ出しそうになっても黙っている。 広い胸の谷間が、白い光沢を放っている。触れていなくても、艶のいい質感を秘めているのがわかる。 紐から零れんばかりの乳肉も、その柔らかさを物語っている。 由暉子「まだですか?」 さすがに長い時間バストの計測をしているため、由暉子が声をかけてきた。 慌てて次はウエストを測る。 やはり細い。乳房が大きい分、余計に細さが際立つ。 バストのカップ数は、身長とウエストの数値によって大きく変わる。 ただでさえ数字の大きい由暉子のバストは、低身長とウエストの細さのせいで、とんでもないカップ数を誇っていた。 数値によって具体化された由暉子の肢体の豊満さに、京太郎は改めて圧巻する。 欲望の火が沸々と理性を蒸発させていく。 最後にヒップだ。 低身長の下半身に寄るため、京太郎は床に這いつかんばかりに、低姿勢となる。 下から由暉子の半裸を見上げる。 胸元の肉が大きな山を作り、由暉子のかわいらしい口元を隠している。 くびれたウエストと、健康的な生足も実にセクシーだ。 鼻の息が荒くなるのを自覚しながら、京太郎はヒップにメジャーを回していく。 尻肉も豊かだ。 きゅっと引き締まっているにも関わらず、丸いラインを描き、程よい肉づきをしている。 太ももの付け根が目に眩しい。サイハイソックスから上の肌色が、絶妙な存在感を放っている。 思わず、そのムチムチとした太ももに頬ずりしたくなる。 それを必死に堪えながら、京太郎はヒップを計測する。 ショーツと共にたわむ尻肉。 電車に乗っていれば間違いなく痴漢の対象になっているだろう、実に悩ましい形だった。 京太郎「……」 下着の桃色に感化されるように、京太郎の脳内も色欲に染まっていく。 もう頭の中には由暉子のことしかない。 京太郎(由暉子……) 恋愛感情と呼ぶには、あまりに露骨な性的衝動。 しかし、それに対する自己嫌悪も、忌避の感情も、やがて磨耗して消えていく。 寧ろ、これほどの肢体を前にして欲情しないというのが失礼じゃないか、という都合のいい思考に向かう。 計測が済むと、京太郎は結果数値を書き込んでいく。 その数値は、彼女のデリケートな部分に踏み込んだ証だ。 まるで由暉子が自分のものになったかのような錯覚を起こさせる。 衣装作りのためとは言え、同い年の少女のスリーサイズを測る。 とても経験できるようなことではない。 彼女の下着姿を拝め、淫靡な数値まで知ることができたのだ。 それだけでも少年にとっては、しばらくの間使える自慰のネタだ。 ……しかし、火の着いた性欲は、どこまで貪欲だった。 溶けきった理性は、とうに働いていない。ただ煩悩のままに、彼を衝き動かす。 もっと欲しい。触れて、その温もりを感じたいと。 由暉子「須賀さん。もう服を着てもよろしいですか?」 数値を書き込んだ京太郎を見て、計測は済んだと判断した由暉子は制服を拾い上げる。 京太郎「……いや」 そこで京太郎は待ったをかける。いやに冷静な声で。 自分の声と思えなかった。 京太郎「もっと、詳しく、細かく調べたい」 特殊な衣装だから、メジャーだけではなく、実際に身体に触れてみないと、ちゃんとしたものを作れない。 そんな下心が丸見えな提案に、由暉子は躊躇なく頷いた。 由暉子「マネージャーさんが必要と言うなら、その通りにしましょう」 彼女はあくまで合理的だった。 そして抵抗しない。心配の種だった由暉子の警戒心の薄さは、今の京太郎にとっては好都合でしかない。 下種なのはわかっている。それでも止められない。 由暉子と二人きりの空間で、彼女の下着姿を見て、スリーサイズを測った。 それだけでもう、彼は限界だった。由暉子も抵抗しない。 ならいいではないか。もうどうにでもなってしまえと、本能に従うだけの野獣と堕ちる。 京太郎「じゃぁ、そのままの格好で、じっとしてて」 由暉子「はい」 言われたとおり、由暉子は直立不動で京太郎の前に立つ。 まるで精巧に作られた人形のようだ。それも卑しい目的のために作られた愛玩人形。 感情の機微が感じられない態度が、余計にそう思わせる。 しかし彼女は確かに生きた少女なのだ。艶かしい肉体を息づかせる美少女だ。 その少女の柔肌に、卑しい男の手が伸びる。 由暉子「ん……」 最初は少し触れるだけ。それこそ、本当に素手で計測するような動きだ。 なめらかなウエストから、下へ滑らして、腰元に手をあてがっていく。 だがその動きはやがて撫でさするような露骨なものとなる。 腰元から後ろへ手を回し、豊かなヒップを撫で回した。 掌にたっぷりとした肉感が広がる。ショーツの生地が手に心地いい。 そのまま豊満なヒップを弄る。由暉子はそれでも抵抗しない。 解放された情欲が調子に乗り出す。 ショーツの中に手を差し込んだ。布のない柔肉が直に感じられる。 最早計測とは言い難い撫で方でも、彼女は動じない。あくまで手による計測だと思い込む。 京太郎「はぁ、はぁ……」 息が荒くなる。由暉子の素肌に触れているという事実が、より彼の興奮度を上昇させる。 存分に尻肉の感触を味わうと、そのままねっとりと舌で舐めるように、手を太ももへと滑らせ、上へと昇っていく。 彼の目的はただひとつである。 ブラに包まれた豊乳を鷲掴んだ。 由暉子「あ、ぅ……」 強く掴みすぎたせいか、さすがの由暉子も眉を歪ませた。だが文句は言わない。言われたとおりじっとしている。 由暉子の態度に満足した京太郎は、夢にまで見た彼女の豊乳を揉みしだく。 京太郎よりもひと回りもふた回りも小さな身体だと言うのに、二つの乳房は彼の手から溢れんばかりのボリュームだ。 ブラ越しでもその柔らかさがはっきりとわかる。生地からこぼれる乳肉が、男の劣情をさらに煽る。 いつまで揉んでいても飽きがこない。まさしく世の男の願望が結集したような至高の逸品だった。 下から持ち上げて、たぷたぷと揺らす。波打つ谷間が目の保養となる。 京太郎はもう夢中で由暉子の乳房を揉みしだく。 情欲の火は止まらない。 京太郎「由暉子、後ろ向いて」 彼女の背後から、豊満な乳房を両手で揉む。 起立した男根を、彼女のヒップや太ももにすりつける。 柔らかすぎる肢体。そして女子特有の甘い香り。 彼の怒張はもう破裂せんばかりにいきり立っていた。 由暉子「須賀さん……」 これまで黙っていた由暉子が、とうとう口を開く。 由暉子「あの、後ろから硬いものが……」 それがどうしたと言わんばかりに、京太郎は片手で乳房を揉みこね、もう片手はムチムチの太ももを撫でさする。 由暉子「須賀さん」 明らかに計測でない行為に、由暉子も気づく。 由暉子「エッチなことを、したいんですね?」 京太郎「そうだよ」 彼はもう開き直った。 京太郎「由暉子が悪いんだぞ」 そのまま由暉子な小柄な身体を抱え、ベッドに放り投げる。 すぐにその上を取った。 京太郎「二人きりで、平気で下着姿になって、スリーサイズ測らせて、その上触れることにも抵抗しないんだから」 逃げ場を与えないよう、彼女の手首を拘束する。しかし拒む様子は感じられない。 京太郎「男なめてんのか? ここまでされて、普通にしていれる奴はいねえぞ」 股間は痛いほどに膨張している。早く目の前の少女を味わいたいと、熱く脈打っている。 ズボン越しでもわかる京太郎の怒張に、由暉子は目を向けつつも、表情を崩さない。 本当に感情がないのか、そう思わせるほどの鉄面皮だった。 由暉子「舐めてはいませんよ。というか……」 しかし、そんな彼女が口にした言葉で、すべての均衡が完全に崩れ去る。 由暉子「ここまで鎌をかけたのに、反応されないと私がヘコみます」 視界が熱く染まった。 己の心臓の鼓動が、うるさいくらいに響く。 由暉子「どうでもいい男の人を部屋に招くほど、私、警戒心が薄い女じゃありません」 プツリ、と確実に何かが切れた音がした。 京太郎「由暉子」 由暉子の身体にむしゃりぶりついた。 乳房に顔を埋め、豊かな谷間に舌を滑らせる。 舌先から乳肉の柔らかさと温もりが伝わってくる。 下から持ち上げた乳房に唾液をコーティングし、陶磁のように白い谷間に光沢を広げてく。 やがて舌先はブラ越しの乳首の部分を、ツンと刺激する。そこはすでに、硬く膨張しているように思えた。 ブラの裏に息づく、生の乳房を想像して、ゴクリと喉を鳴らす。 ブラの生地に手をかける。一度由暉子の顔をうかがう。 京太郎「いいか?」 それは最終的な確認だった。ここで待ったをかけられなければ、この先は絶対に止まれないだろう。 由暉子は、相変わらず毅然として、ベッドに身を預けている。しかし、若干頬が上気しているようにも見えた。 小さな口が、言葉を紡ぐ。 由暉子「どうぞ、お好きに」 オスの情欲が完全に露わとなった。 ブラを上側へずり上げると、ブルンと大きな乳房が揺れて、空気のもとに解放される。 どういう育ち方をすれば、これほどの大きさが実るのか。 目を疑いたくなるほどの豊満な膨らみが、京太郎の前で広がっている。 前に突き出るような形をした乳房は、横たわっていても丸い形をたもち、お椀方に広がっている。 細いウエストと相まって、物凄い存在感をずっしりと主張している。 乳首は膨らみに反して、かわいらしい大きさだった。 薄桃色の綺麗な先端が、ぷっくりと乳輪から突き出ている。 円錐の形を描く乳首は、幼さを象徴しているようで、愛らしくさえある。 だがその下ではオスを刺激して止まない雫のような豊乳がふるふると揺れている。 幼さと扇情的な肢体が合わさった見た目が、極上のエロスと化して少年を衝き動かす。 乳首に吸いついた。 下乳を揉み上げながら、ねっとりと舌で舐め、口に含み吸引していく。 由暉子「んぅ、あぁう」 小さく鳴く少女の声に耳を澄ませながら、頬を窄めて吸っていく。 赤ん坊が母乳を飲むように吸うのとは違う、情欲一色に染まった性的な吸引だ。 チュウチュウと吸引音を響かせて、乳房を引っ張ったり、押し潰したりする。 おいしい、と京太郎はうっとりと乳首を吸い続ける。 味覚的なおいしさではなく、感覚的な甘さが京太郎の舌を悦ばせる。 顔中に広がる柔らかい感触や、乳肉のムッとしたにおいに、脳が蕩けそうになる。 ちゅぽんと乳首から口を離すと、レロレロと舌を動かして先端を弄くり回す。 由暉子「は、ぅうん」 唾液に濡れる乳首を転がし絶えず刺激を与えると、由暉子はくすぐったそうに身をくねらせ始めた。 しかし火照った顔から、ただくすぐったいと感じているだけではないことがわかる。 普段ならば聞けない、由暉子の悩ましい嬌声。もっと聞きたくて、乳房への愛撫を激しくする。 乳首だけではなく、乳輪、白い乳肉も舌でなぞっていく。 わざとらしく唾液の音を響かせながら、巨乳全体にむしゃぶりつく。 乳肉は歪にたわみ、強欲な男の舌であちこちを舐め回される。 由暉子「ひぅ、んぅ、あぁ」 好き勝手に舐められ、吸われ、揉みしだかれ、由暉子は声だけではなく瞳も艶っぽく彩らせていく。 乳房の感触と味。そして由暉子の情欲に染まっていく様子を見て、怒張がさらに唸る。 京太郎(もう我慢できない!) 乳房から顔を離した京太郎は、忙しなくベルトに手をかける。 限界まで起立し下着に引っかかっている怒張に難儀しながらズボンを脱ぎ去り、ボロンと外へ解放させる。 由暉子「あ……」 乳房を唾液で濡らした由暉子は、現れた京太郎の分身をまじまじと見つめる。 グロテスクな男のモノは、目の前の少女を求めて生き物のようにひくついている。 怒張に向ける由暉子の視線は、だんだんと自分の胸元に続いていく。 怒張が彼女の豊かな乳房に迫ってきたのだ。 京太郎「はぁはぁ、は、挟むぞ」 上乗りの状態で、京太郎は怒張を由暉子の巨乳の間に挟んだ。 たまらない心地が、怒張に広がる。柔らかな温もりで、ヒクヒクと先端が脈打つ。 京太郎は手で巨乳を中央に寄せ上げながら、男根を前後させた。 さんざん舐め尽くしたおかげか、唾液が潤滑剤の役目を果たし、スムーズな挿入ができた。 ぬぷぬぷと、前後する度に谷間から亀頭が顔を出す。 しかし大きすぎる乳房のせいで、出てくるのは鈴口ぐらいだ。 肉樹と亀頭のほとんどが埋まってしまうほどの巨乳の間で、京太郎はだらしなく涎を垂らした。 その追い討ちをかけるように、鈴口に快感が奔った。 由暉子「ちゅぱ、ちゅる」 谷間に顔を寄せた由暉子が、亀頭の先端を舐め回していた。 股間にさらなる快感が広がる。 由暉子「じゅるじゅる、ちゅぱぁ」 もっと彼女の口淫を味わいたくて、巨乳を上側へと寄せる。 亀頭が口内に埋まってしまうほどに、怒張を前後させる。 由暉子「じゅっ、じゅっ、じゅちゅるるるるる」 鈴口を刺激する舌先と、亀頭全体を吸引する力。 そして淫猥にたわむ乳肉で怒張を扱き続け、限界だった情欲が臨界点を突破する。 京太郎「うっ、出る」 亀頭を由暉子の口内に押し込んだまま、滾った欲望を解放した。 由暉子「んぅ、んじゅうう」 容赦なく放出された淫液を、由暉子は抵抗なく飲み込んでいった。 普通ならば、いきなり少女に精液を飲ませるなど、できることではない。 しかし何事にも躊躇しない由暉子の態度を見ていたら、自然とそのまま放出してしまったのだ。 何よりこちらが指示したわけでもないのに、亀頭を口に含んでくれた由暉子を見て、好きにしても構わないと思ったのだ。 由暉子「んぐ、んっ、んっ……」 現に、由暉子は流れ込む精液を飲み干している。 京太郎が口から怒張を引き抜いても、彼女は追うように、白く染まった舌で先端を舐め回した。 そのせいで、射精したばかりの怒張はすぐに回復した。 口内で精液を転がす由暉子の姿を、改めて眺める。 大きな乳房がなければ、本当に幼女と間違えてしまいそうな身体。 本来ならば、忌避の感情が勝り、欲望の矛先など向けられない相手のはずであろう。 しかし、京太郎の怒張は彼女を強く求めている。 彼自身の本能も、少女が愛しくてしょうがないと訴えている。 すべてを、彼女のすべてをものにしたい。 そうして、自分なしでは生きられない身体に……。 京太郎は、由暉子のショーツに手をかけた。 由暉子「あ……」 スルスルと刺激的な下着を、むっちりとした美脚に滑らせ、足首のところで止める。 由暉子の秘所が丸見えとなった。 陰毛は少ない。 そこだけは見れば、あどけない少女の下半身としか例えようがない。 それでも怒張は萎えなかった。 京太郎「由暉子」 由暉子「はい」 小さな身体は、男の情欲を感じ取って、艶かしく昂揚していく。 由暉子の短い言葉は、もうすでに覚悟が決まった証のように思えた。 京太郎「いくぞ」 先端を淫裂にあてがった。 ぬぷぬぷと小さな膣口に、怒張が埋没していく。 京太郎「くぅ」 由暉子の膣内はきつかった。 まるでそこだけは身長と同じように未発達であるかのように。 果実の繊維を無理矢理引き剥がしていくような感触。 由暉子「ふ、ぅう、ぁん」 痛みがあるのは間違いない。しかし由暉子は苦痛の表情を浮かべず、黙って成り行きを見守っている。 決して受け身というわけではない。彼女も男を受け入れるために、努力しているのだ。 ならばいつまでも立ち止まって苦痛を与えるよりは、一気に押し進んでしまったほうがいい。 京太郎はそのまま腰を前進させた。 ズプズプと怒張の姿が消えていく。 由暉子「は、あぁ」 プツリ、と何かを破いた感触を突破し、最奥に辿り着いた。 由暉子「んんんんぅっ!」 初めて由暉子の甲高い声を聞いた気がした。 ベッドのシーツを強く握り、足を動かしている。 生暖かい感触が、怒張を通り抜けた。 膣口から漏れた赤い筋は、破瓜の証だ。 途方もない優越感が、彼を満たす。 この子の初めてになれたのは自分だ。 今自分と彼女はひとつになっているのだ。 傍から見れば、身長差がありすぎる二人の結合は、痛々しいものだろう。 無抵抗な幼女を、大の男が強姦しているようにしか見えない。 事実、それは強姦に近いものかもしれない。 挿入した瞬間、京太郎は相手の体調も考えず、腰を動かし始めていたのだから。 由暉子「ひぅ、あぁっ」 小さな肢体が、ベッドの上で跳ねる。 限界まで詰まった怒張に貫かれて、か弱い身体は抵抗もできず、好き勝手にされる。 京太郎「あぁ、あぁ、気持ちいい。気持ちいいよ由暉子」 どこか虚ろな光を瞳に灯して、本能のまま抽挿していく。 由暉子はただ小さく声を上げる。 しかし、その声もただの悲鳴ではなく、やがて蠱惑的なものを含んだ音色に変わる。 強姦されると、女性の肉体は通常の性交よりも興奮するという話がある。 無理矢理犯されるような形であっても、由暉子の身体は確かに喜悦し興奮を覚えているのだ。 なにより、少女にとっては力ずくでも構わなかった。 由暉子「あっあっ、あっ、ああぁっ」 パンパンと肌同士がぶつかる音が響く。 抽挿の勢いが増せば増すほど、豊かな乳房がゆっさゆさと波打つ。 揺れを抑えつけるように、腰の抽挿を続けながら乳房を鷲掴む。 結合部から瑞々しい音が響く。 由暉子自身も、京太郎の動きに合わせるように腰を揺すり始めた。 ムチムチの美脚を彼の腰に絡め、より深い抽挿を求める。 もう痛みは快感によって上書きされたようだった。 由暉子「ああああぁっ、あぁぁっ」 京太郎「うおおっ。最高だ、由暉子。気持ちよすぎて、止まらねえ」 細い腰を掴んで、大きく揺れる乳房を眺めながら、京太郎はフルスピードで腰を前後させた。 本能を昂ぶらせるのは何も肉体の快感だけではない。 この一瞬にしか聞けない由暉子の嬌声が、京太郎をより衝き動かしている。 膣肉は複雑に脈動し、前後する怒張をきつく締めつける。 初めての体験に、慣れない京太郎はもう限界だった。 京太郎「あぁ、ぁ、ダメだぁ、イク。出るっ出るっ!」 射精の宣言をしても、由暉子は絡めた足を解かない。 そのまま結合したまま、怒張は爆ぜ、ありったけの欲望を膣内に注ぎ込んだ。 ドクドクと注ぎ込まれる樹液は、膣奥を目指して流れ込んでいく。 京太郎「はぁはぁ……」 立て続けに二度の射精をした京太郎は、脱力して由暉子の身体にもたれかかった。 なるべく体重を預けないように力を入れようとするが、別に構わないとでも言うように由暉子は彼の背中に手を回した。 互いに息を荒くしながら、身を重ねる。 結合部からビュッビュッと、入りきらなかった精液が隙間から漏れ出た。 由暉子「須賀さん、気持ちよかったですか?」 京太郎は機械じかけのように何度も頷いた。 至高の快感によって、意識が朦朧としてしまっている。 そんな彼の頭を、由暉子は愛しそうに撫でた。 そして『かぷり』と吸血するように京太郎の肩に歯を立てる。 びくっと京太郎の身体が跳ねる。 痛みというよりは、快楽による電気信号だ。 由暉子はちろちろと、噛みあとに舌をあてがう。 京太郎の耳元で、くすりと笑う声が聞こえた気がした。 脱力した身体では、彼女の顔を見ることができないが、微笑んでいるような気がした。 由暉子「責任取ってくださいね。マネージャーさん」 そういう彼女の声には、今後の展開を楽しむような、妖艶的なものを含んでいた。 121 名前: ◆Mo0KvHoaic[saga] 投稿日:2013/07/07(日) 11 27 25.30 ID IySrJlbI0 [29/29] 以上。 始まりとか書いたけど、要はひたすらエッチするだけ。 ストーリーのカケラもなし。 ヘタなAV感覚で読んでくれるとありがたいです。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1864.html
http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361979886/ 京太郎「へぇ、旅行」 衣「うむ!衣は大きな温泉に入りたい!!」 ハギヨシ「旅行と入っても、長野県内の旅館ですがね」 透華「もう。どうせなら世界一周とかをドカーーン!といきたいものですわ」 一「でも、時間がないからねー」 京太郎「へぇー、温泉かぁ。実家を思い出すなぁ」 透華「え?温泉宿でもやってるんですの?」 京太郎「いえ。実は家でカピバラを飼ってまして、それでプールと風呂に温泉直結してるんです」 一「え」 ハギヨシ「それはまた」 透華「」ピシッ 衣「おー、すごい」 京太郎「だからかな?実家を出る前に風邪引いたことないんですよ」 透華「私よりブツブツ…」 京太郎「で、いつ行くんですか?」 衣「明日、衣とハギヨシと行くぞ」 京太郎「ずいぶんと急なって、あれ?龍門渕のみんなは?」 衣「少人数の旅も、たまにはオツなものだ!と、いうわけで、準備しておけよ?」 京太郎「へ?なにをですか?」 衣「温泉旅行の準備だ」 ハギヨシ「明日の朝、お迎えに上がります」 京太郎「は?」 某日ー無名の道 京太郎「」うっつらうっつら 衣「すぅ…すぅ…」 ハギヨシ「」ブロロロロロ ハギヨシ「なぜ、午前三時に出発なのでしょう」ブロロロロロ ハギヨシ「そういえば、このような夜道を走る車といえば、ホラーがつきものですね」 ハギヨシ「この新月の月のない夜など、特に」ブロロロロロ 京太郎「ぉれ…かぁつ…」 ハギヨシ「まぁ彼がいる限りよほどのことがない限り霊などこないでしょうね」 ハギヨシ「さて、着きました。長野別館の松実旅館ですね」 ハギヨシ「ええ、予約をしたものです」 ハギヨシ「弟切草の間と、鋸草の間ですね?わかりました」 ハギヨシ「はい、ありがとうございます。では」 ハギヨシ「さて、私も少し寝るとしましょう。さて,棺桶は……」 京太郎「グー…まけたく…なぃ…」 衣「ん、むにゃ……」 京太郎「いっしゅ…えい…」 衣「……」ギュッ 京太郎「どういう状況だ?」 衣「スー……スー……」 京太郎「旅行初日に旅館で朝飯食べるってみょーなきぶんだな」 衣「たまごやきおいしー♪」 京太郎「お、俺の入りますか?」 衣「たべるー」 京太郎「はい、あーん」 衣「あー……こどもあつかいするなー!」ペチン 京太郎「おぅ」 サ、サムイー、ナガノサムイー ガマンシテー? 京太郎「な、なんだ?入り口が騒がしいな」 バーン! 京衣「」ビクッ 「はーい!松実玄、ただいままいりました!」 「く、玄ちゃんお客さんに迷惑だよぅ」オロオロ 京太郎「……」 衣「……」 「あ、すいません騒がしくして。さ!お姉ちゃん!台所行くよー!」 「ま、まって、寒いー!」パタパタ 京太郎「……いまのは?」 京太郎「ふぅ……人がいなくて静かで、落ち着くなぁ」チャプン 京太郎「」ポケー 衣「はぅうー」のんびりー 衣「おんせんは、さいこーだなぁぁあぁ」はにゅーん 衣「……?壁が途中で途切れてる。あれは?」 京太郎「グゥ…おっといけない。寝ちゃダメだ」 京太郎「いまごろ衣さんも向うで船こいでるかもしれないな」クスッ ギュウッ 京太郎「!?(男湯で後ろから抱きしめられた!?ま、まさか、アッーーーーー!!!!)」 「きょ、きょうたろー……」 京太郎「!」 京太郎「その声、まさか、衣さん?」 衣「う、うぅ……///」 京太郎「どうしてここに!?」ヒソヒソ 衣「わからん!壁が途切れてるからきてみたが、湯気で見えなくて、近づいたらきょうたろーがいて慌ててしまって」ひそひそ 京太郎(まさか、混浴か!?ゴビットの時代に!?) 京太郎「い、いまは俺の他に誰もいません。こっち見てますから、すぐに女湯に戻ってください」 衣「ご、ごめんな、迷惑かけて……」パッ 京太郎(あ、離れた。しかし、柔らかかったな。全体が) 衣「うう、なんでこんなことに」チャプチャプ 衣「……よし、戻ってこれた、ん?」 「あったかーい」ポカポカ 「口まで浸かってるよ……」 衣「むむ」 衣「よく見たら阿知賀のあの二人じゃないか」 玄「へ?あ!えと、天江、さん?」 宥「あー、えへー」むぎゅっ 衣「のぁ!やめろー」ジタバタ 宥「あったかーい」ホカホカ 玄「ダメだよお姉ちゃん。風呂場で人に密着されたら普通の人はバタンでキューだよ」 衣「う、うにぃ…」クター 宥「え、あ」 玄「あ、天江さぁーーーん!!!」 京太郎「」ナデナデ 衣「スゥ、スゥ」 玄「申し訳ないのです」ドゲザー 宥「ほ、本当にごめんなさい」 京太郎「いや、俺よりも衣さんよりもハギヨシさんに誤謝った方がいい」 <オープンセサミィ ガタッガタガタッ 玄宥「」ブルブル 京太郎「いま扉を開けたらバラバラにされちゃいます。扉越しにでも、謝罪を」 ハギヨシ「まぁ、もういいですよ」 玄「も、もうしわけグスッございまひぇんグスッ」 宥「も、もう二度としません」ガクブル 京太郎「あぁ、ぶれて見えるほど震えてる」 衣「うぅーん……なにか、あったのか?」 京太郎「いーえ、なんにもありませんよー」なでなで 衣「みゅう……」コロコロ 衣「なるほど、実家が旅館で、頼まれて別館の手伝い、か」 玄「そ、そうなんですー、長野の温泉だからテンション上がっちゃったんだと思いますー」 宥「ほ、本当にごめんね……」 衣「別に怒ってないぞ。悪いと思ってるなら、ちょっと付き合ってもらおう。ハギヨシ」 ハギヨシ「こちらに」 玄「あわ!?い、何時の間に自動卓を」 衣「二人とも、麻雀しよう!須賀京太郎卓についてくれー」 京太郎「あ、はーい」 玄(う、うぅ、いきなりだと緊張するけど、この、京太郎だっけ?ってひとは名前は知らないし、一般人?ならまけない!) 京太郎「俺は、負けたくなぃぃぃぃいい!!」ゴッ!!!! 玄「」 宥「あ、なんか黒いのが……あったかーい」ホカホカ 京太郎「槓!」 衣(薄々気がついてはいたが、京太郎は暗槓暗刻を作り出す力も持っているのか!ならば!) 衣「ツモ!500.1000!」 衣(手が重くなりがちなそれにはや上がりを続ければ勝てる!!) 玄「う、うぅ、手が、手が、重いのですー」オロオロ 宥(牌が染み渡るみたいな、人肌みたいな温度で、安心する……)ほっこり 衣(む?下家がなんだか和んでいるな、なぜこの状況で?) 京太郎「槓!槓!槓!槓!」 衣(今の一瞬で暗刻四つ!?今日はひときわ強い!) 京太郎「自分の命を売り払ってでも、俺は!かぁつ!」 衣「そんな勝ちに価値などないわ!ツモ!600.1100!」 玄「うぐぅー…」 宥(あれ?いつもよりあったかいのがたくさんくるなぁ) 京太郎「1打!」タンッ 衣(ま、まずい!カウントだ!5打牌の後、6巡目のツモで京太郎はアガる!) 京太郎「2打ァ!」ダンッ! 衣(手が!手が!重い!間に合わない!) 京太郎「3打ァ!」 衣(止めないと!) 京太郎「4打ァ!」 玄(ド、ドラ周りがこないー!) 京太郎「5連打ァ!」 衣(ツモは!ダメか!くそっ……) 宥「あー、ツモ。ツモ一通清一」 衣「えっ」 京太郎「ガッ…」 玄「う、うわぁー、すごい」 宥「今日は牌があったかーいの♪」 衣(ばかな、京太郎と、衣の二重の支配を打ち破った?なぜ?) 京太郎「オレハ…オレハ…」サラサラサラ… 衣「あぁ!?きょうたろー溶けるなぁ!」 京太郎「」だらだら 衣「や、闇を垂れ流している」 宥「あったかーい」ぽかぽか 衣「や、闇と戯れている」 玄(あ、次以降のツモが全部ドラだ。このまま引き続けたら三槓子三暗刻ドラ12とかできたかな?) 衣「お、おーい、きょうたろーしっかりしろー」ペチペチ 京太郎「はっ」ガバッ 京太郎「お、俺は何を?」 衣「暴走してたぞ。そろそろ制御できるようになれ」 京太郎「ご、ごめんなさい……」 宥「ぁ、あったかいの消えちゃった」ショボーン 玄「さあ、我が胸の中でぽかぽかするがよい!」 宥「衣ちゃーん、あったかーい」ぎゅっ 衣「ぬぉ?や、やめろー」もぞもぞ 玄「」 京太郎(あー、宥さんでも衣さんでもいいから交代してくんねーかな) 京太郎(あれ?なんで宥さんと交代して欲しいんだろ) 衣「さて、かんこーするぞ!麻雀ばかりが能ではない!旅行は楽しむ事と始めたり!」 京太郎「あー、いいですね。ハギヨシさんはまだ寝てるし、書き置きして出かけましょうか。起こしたら刻まれる」 玄(ハ、ハギヨシさん何者なんでしょうか) 宥「あ、夕方まで暇だから、私たちも遊ぼう、玄ちゃん」 玄「お、そーだね!長野の観光楽しみだよ!」 衣「ではこの辺りをみて回るぞ!」 京太郎「ガイドブックなら一応ありますよー」ペラっ 宥「あ、この野沢温泉ってところ、行ってみたいなぁ」 宥「おんせんー♪あったかーい♪」ぽかぽか 玄「もう想像であったかくなってるよー」 衣「おー!」キラキラ 京太郎(あれ?俺たしか朝に温泉入ったよな?) 衣「そうと決まれば、出発!」 宥「おー♪」 玄(微笑ましいのです) 野沢温泉 京太郎「まぁ、当然今は秋半ばゆえ、スキーはできないなー」 宥「おんせんー」テテテー 玄「あぁ!待つのです!」 衣「きょいたろー!早くいくぞー!」 京太郎「温泉入りすぎると逆に体調ブツブツ」 京太郎(で、当然一人か)ポツーン 京太郎(いや、俺以外にも客はいるけど) 「ククク…!風呂で飲む酒はいい…!」ざわっ… 「御無礼、注ぎます」トクトク 京太郎(なーんか妙な雰囲気だしなー)ぷくぷく 女子サイド 衣「んー、過剰なほどに綺麗になるぞー」ぱちゃぱちゃ 玄(んー、おもちパワーは低いけど、みてて心が温まるのです) 宥(あったかーい) ガラガラっ 衣(お、他に客がきたか) 洋榎「うっひょー、広い!」 絹恵「お姉ちゃん少し声抑えやー」 雅枝「他のお客さんの迷惑にならんよーになー」 玄「」 宥「」ポカポカ 衣「む?」 絹恵「あ、やかましゅーてごめんなー、て」 絹恵「まさか、天江、衣?」 衣「いかにもだが」 絹恵「」 洋榎「絹ー、どうしたん……あれ?天江衣?あーそういえば長野県のやもんなー」 雅枝「なにしとるんあんたら」ヒョコッ 雅枝「っておやおや」 衣(急に騒がしくなってきたな) 京太郎「……」 「ククク…!」 「御無礼…!」 京太郎(も、もう耐えられない、出る)ザパァ 京太郎「あー、体の汚れという汚れが消えたな、ん?」 衣「だから今日は麻雀とは関係ない日なのだ」 洋榎「お願いしますー!どうかこのとーり!半荘だけ!」 絹恵「おねーちゃん、やめなーて」 京太郎「?」 京太郎「どうしたんですか?衣さん」 衣「お、きょうたろー聞いてくれ!こやつら強引なのだ!」 洋榎「ん?父兄の方?」 衣「」プッツーン 京太郎「いえ、衣さんの友人です」 絹恵「そうですかー、なんやさわがしゅーてごめんな?」 京太郎「いえ、それでどうしたのですか?」 衣「この桃色の方が麻雀麻雀やかましいのだ!今日はもう麻雀しないと衣は決めたのだ!」 洋榎「そこをどーかこのとーりー!」 雅枝「ほら、いい加減あきらめんさい」 洋榎「で、でもなー」 衣「京太郎からもなんか言ってやれ!」 京太郎「あー、えと、じゃあ」 京太郎「お、俺が最初におあいてしましょう!」 洋榎「へ?君が?」 京太郎「そ、そうです!俺より順位が下だったなら、きっぱり諦めてください!」 洋榎「……へー!おもしろそーやんか!」 絹恵「あーあ……」 玄「うー、もうゴタゴタは片付いてるはず」ひょっこり 京太郎「玄さん卓に入ってください!」 玄「ま、また君と打つのー?」 宥「か、がんばってね」ぶるぶる 玄「早く厚着しなよ」 京太郎(対面に洋榎さん、上家に絹恵さん、下家に玄さん、と) 衣(きょうたろー、がんばれよ!負けたら衣も打たなきゃいけないんだからなっ!) 雅枝「まーたやっかいなことに」 宥「あったかーい」ポカポカ 雅枝(なんでこの子は風呂上りにあったかいココアを) 京太郎「ん、ツモ。リータンツモドラ2」 洋榎(なるほど、天江衣と知り合いちゅうだけあって、なかなかの腕前やな、実力派?運もあるみたいやな)チャラッ 玄(さっきと違って普通に打ってる。よかった(こなみかん) 絹恵(んー、今日ばかりはお姉ちゃんにまけてほしいなー、せっかくの長野旅行なんに) 洋榎「次、うちが親やな」チャキッ 京太郎「リーチ」 洋榎「追っかけリーチや!」 京太郎「うげっ」タン 洋榎「お、ツキないなー、ロン!メンピン三色一発ドラ1!跳満」 京太郎(俺とはタイプの違う人だ。バリバリの実力派、デジタルな部分が強いけど、 ハイリスクハイリターンな勝負に迷わず飛び込める度胸、自信。流石に強い) 絹恵(ま、実力でお姉ちゃんに勝てる人は少ないわな。どうする?友達くん) 玄(今のうちにクセみぬいとこーっと) 衣「うぐぅ、きょうたろー!」 京太郎「いやなに、まだまだ先は長いですから(暫くは防御重視でいくか)」 洋榎(とか考えてそーやな。暫くはツモ重視でうっていかなー。あの手の雀士はオリるのが上手いんや) そして、オーラス 京太郎(二万点差の洋榎さん一人浮き、それを追いかける二位の俺、か。他の二人は遠慮してるのか上がらず振らず) 衣「むうぅーーー」 洋榎(亀みたいにかたいやっちゃ、ラス親がこの男っちゅーのはなーんか怖い。マナー悪いけど、どうしても天江衣と闘いたいし、堪忍なー) 洋榎「なぁ、自分京太郎やっけ?」 京太郎「え、あ、はい」 洋榎「冷静に打つのもええけどなー、そんなんじゃ負けなくても勝てへんでー」 京太郎「」 絹恵「ちょ!?お姉ちゃん!」 衣「あ、バカ!」 洋榎(まぁ、事実やし。これで熱くなってミスでもしてくれればもうけもの) 京太郎「……ま………」 洋榎「ん?」 玄「あ、さ、さっきと同じに!?」 京太郎「俺は」ブツブツ 洋榎「え、あ、こ、ごめんな?わ、悪気はなくて、そのな?」 京太郎「俺は、まけたくなぃいぃぃぃぃぃぃ!!!!」 洋榎「は、はい?」 京太郎「いくぞ!俺の親番(ターン)!!」 洋榎(な、なんや、急にバカみたいなテンションに!) 宥(あ、またあったかーい) 雅枝(なんなんやこれ) 洋榎「な、なんやよーわからんけど、まけへんで!」 京太郎「(#°Δ°)」 絹恵(あ、表情はちょっと可愛い) 玄(あ、あぁ、また重い闇が!手が重い!) 洋榎(な、なんやこの配牌!どうあがいても重い!軽く流したいっちゅーときに!) 京太郎「鬼にならねば見えぬ地平がある。俺のターン!槓!」 洋榎「ぐっ、東で」 京太郎「カァン!」 洋榎「南も!?」 京太郎「ターンエンドだ!」タンッ 玄「う、うぐぅ」チャキ 洋榎(この点差を覆すには親満貫の直撃か、親跳ねのツモあがり、今の二鳴きでかなり危うくなっとる) 衣「きょうたろー!がんばれ!」 京太郎「クハハハハハハ!!」 洋榎「や、やらせはせんで!」タンッ! 京太郎「む」 洋榎「この最後のツメでとちったら、牌に失礼やろ!」 雅枝(まーた熱くなりおって) 京太郎「うおおおぉぉ!!」 洋榎(引くな!引くな!引くなぁ!) 京太郎「」ゴッ 京太郎「ウェブォリューションリザルトツモォ!!」ダンッ!! 京太郎「東南混一ツモドラ1!」 洋榎「ぐあぁーーーっ!!」 絹恵「お、お姉ちゃんが、負けた」 京太郎「他人の懐にある点棒を奪い取ってでも!俺は!かぁつ!!!」 雅枝「ちょいやかましーわ」ゴスッ 京太郎「あふぅ」 宥「あ、あったかいのなくなっちゃった」 玄「ずっとあの闇であったまってたんだ……」 宥「うう、寒い、京太郎くんごめんねー」ギュッ 玄「!?」 衣「きょうたろーよくやったぞ!」ギュッ 京太郎「」プスプス 玄「ぬ、ぬぅ!おもちと幼女に挟まれてなぜ反応しないでいられるのだ!」 雅枝(やっかましい連中やな) 洋榎「と、ゆーわけで今回はうちの負け、約束通り天江衣に挑むのは諦めるわ。だがな!うちは京太郎のことをロックオンしたで!」 京太郎「は、はい」 洋榎「今度戦った時はけちょんけちょんにしたるからな!覚悟しーや!」 絹恵「お姉ちゃん、もう行こうや」 洋榎「あーわかったー。ほな、またあおうや、テンション太郎!」 京太郎(オーラスの記憶がないとは言えない) 衣(多分覚えてないんだろーなー) 宥「あったかいー」ほかほか 京太郎「幸せそうにしてないで降りてくださいよ」 玄(なんで京太郎くんにおぶさってるんだろ) 衣「ぐぬぬ……きょうたろー!でれでれしてるな!」 京太郎「いや、してませんよ(大きな子供みたいな感じだし)」 衣「もういい!帰るぞ!」ぷんすか 京太郎「はいはい」クスッ 玄(むー、仲のいい兄妹) そして、夜 衣「なにかしよう!」 京太郎「麻雀以外で?」 衣「そのとーり!」 玄「まぁ、お仕事終わったからいいですけどね」 宥「あったかいー」ほかほか 衣(なんか京太郎から闇を吸い出しているような) 玄「で、なにをするつもりですか?」 衣「それはもちろん、デュエルだ!」 玄「デュエル?あー、遊戯王?」 衣「うむ!衣は遊戯王大好きだからな!」 宥「あー、私もやってるー」 京太郎「あー、俺も一応やってましたね。でもデッキは流石に持ってないなぁ」 衣「だめだぞ!デュエリストたるものデッキは体の一部が如く必ず持ち歩くことだ!」 玄「わ、わたしも知ってるけどやったことはなくて」 宥「じゃあ私がかしてあげるよー」 玄「あ、ありがとなのです!なになに?グリモの魔導書?」 衣「うむ!衣と勝負だ!」 京太郎「えーと、衣さんのはー、ヴェ、ヴェルズ?」 宥「炎星で全力でもいいよねー」にこにこ 衣「うむ、いくぞ!デュエル!」 京太郎「んー、じゃあ俺は近場のコンビニで探してきますー」 京太郎「とはいっても、ブースター8パック買ったんじゃロクなもんできねーよなー」 京太郎「んー、あれ?このコンビニプロ麻雀カードしか置いてないや、ちぇーっどうしようかな」 「そこのお前」 京太郎「はい?」 衣「まだまだぁ!ドロー!」 玄(毎回毎回ディスティニードローしてるのです) 宥「えへへー」にこにこ 玄(そしてお姉ちゃんたのしそーなのです。はっ!それより早くデッキに目を通さないと!なになに?魔導法師ジュノン) ガラッ 衣「む、きょうたろー戻ったか」 京太郎「……鬼にならねば、見えぬ地平がある」 玄(また、またあの状態に!?) 宥「その、デッキケースは」 京太郎「さあ、いくぞ、命を賭けたデュエルをぉ!」 玄「わ、私のターン、スタンバイ、メイン。グリモの魔導書を発動するのです。な、何かありますか?」 京太郎「ないですよー」 衣(口調はいつも通り、年上に接する口調、しかし何か違和感が) 玄「魔導戦士でアタック!」 京太郎「じゃあ、和睦の使者を発動します」 玄「うー、何もないです。そのままターンエンドなのです」 京太郎「じゃあ俺のターン、スタンバイ、DNA改造手術を発動。いいですか?」 玄「な、何もないのです」 京太郎「なら機械族に指定します。続けてメイン、サイバードラゴンを特殊召喚」 俺(裏サイバーじゃないんだな) 衣(こいつ、直接脳内に…!) 京太郎「じゃ、キメラティックフォートレスドラゴンを特殊召喚。」 玄「へ?なにそれ」 宥「フィールドの機械族モンスターを全部素材にしてエクストラデッキ(昔でいう融合デッキ)からでてくるんだよー」 玄「え、じゃあ」 京太郎「玄さんのフィールドの三体のモンスターとサイバードラゴンを素材に攻撃翌力4000のフォートレスがでてきます」 玄「えぇえええーー?!」 京太郎「何もなかったらリミッター解除発動。バトルフェイズ、ダイレクトアタック」 玄「やぁぁああああーーーー!!!」8000→0 衣「ちょ、超高火力デッキだったな」 宥「ファンデッキに負けちゃった……デッキ見直そうかな」 京太郎「お疲れ様でした玄さん」 玄「うう、京太郎くんこわい」ぶるぶる 翌日 宥「待たねー二人ともー」パタパタ 玄(き、京太郎くんの怖い状態にはもう会いたくないな) 衣「うむ、またあおうぞー!」 京太郎「ご縁があったら」ペコ ハギヨシ「お世話になりました」ペコリ 玄宥「」ビク 京太郎(怯えまくりでござる) ハギヨシ「では、お二人、まいりましょう」 衣「うむ!」 京太郎「はーい」 衣「それにしても京太郎。昨日のあのデッキはどうしたんだ?」 京太郎「あぁ、なんか変なオーラの人が、これはもういらないからとか俺にくれたんです」 衣「な、なんか変な話だな」 京太郎「そうですね。しかしあの人大丈夫だったのかな?みるからに危ない雰囲気だったけど」 旅行編カンッ! 松実姉妹と再開フラグが立った 愛宕一家と再開フラグが立った
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http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1370437248/ 憧「えぇ!?玄も狙ってたの!?」 灼「……」ピッ 憧「何手なんか挙げてんの?アンタまさか…」 灼「……」コクリ 憧「かぁ~…」 穏乃「うぅー」モジモジ 憧「まさかシズまで!?」 穏乃「う、うん」カァ 憧「はぁ~…」 穏乃「そういう憧だって!」カァ 憧「わ、私はぁ…そ、そのぉ…」ポッ 穏乃「あ!赤くなってる!やっぱりそうなんだ!」 憧「う、うるさい!馬鹿!」 玄「……」モジッ 灼「……」モジモジ 穏乃「……」モジッ 憧「……」モジ 玄「ど、どうしよっ、か…」ヘラァ 穏乃「わ、私は正々堂々勝負するべきだと思います!」 灼「さ、賛成」ポッ 憧「それしかなさそうだもんねー」ハァ 玄「わ、私もそれが一番良いと思う!」カァ 憧「じゃあまずは清澄高校に麻雀の特訓を申し込んでみよっか」 灼「…なるほど」 玄「う、うん」 穏乃「はぁ?なんで?直接清澄高校まで言って京太郎さんを見つければ、」 憧「それで下手すると私達変質者になっちゃうのよバカ」 穏乃「そ、そう、なの?」 ~数日後~ 玄「みんなー、残念だけど清澄高校との合同練習、断られちゃった」 灼「…くっ…」 憧「まぁそんなに上手くは行かないよね」ハァ 穏乃「……」 ~放課後~ シャー 穏乃「ヒョー!MTBってすっごー!」 穏乃「こんなに早いなら明日にはつけるかな!」 シャー ヒョー ~次の日~ 清澄高校 京太郎「ふぁぁ…」ムニャムニャ 咲「おはよ、京ちゃん」 京太郎「あ、おふぁよ」 咲「朝からだらしないなぁ京ちゃんは」クスッ 京太郎「ほっとけ…」 キョウタロウッサーン 咲「?」 京太郎「……」 キョウタロウッサーン 咲「…きょ、京ちゃん」 京太郎「……」 シャー ズリズリズリィ 穏乃「京太郎さん!」ドロドロ ベチャ 京太郎「うわっ汚ねっ」ベトッ 咲「……」 穏乃「京太郎さん!」ニコッ 京太郎「…誰?」 咲「……」 穏乃「阿知賀女子学院1年!高鴨穏乃です!」 京太郎「……」 咲「……」 穏乃「きょ、京太郎、さん」モジッ 京太郎「…?」 穏乃「わ、私とデートしてくれませんか?」カァァ 京太郎「え、やだよ。ていうかお前汗ふけよ」 穏乃「う~ん本物の京太郎さんだー」ベチャベチャ 京太郎「なんなの」 咲「は、離れてください!京ちゃんが嫌がってます!」 穏乃「む!あなたは!」 咲「私は宮永咲!京ちゃんの彼女!」 咲「…に限りなく近しい所にいる幼馴染です」ボソッ 穏乃「彼女ぉ?!」 京太郎「違うからな。ただの幼なじみだよ」 咲「もう、京ちゃん?!照れてないでよ!」 穏乃「なんか言ってますよ?」 京太郎「あいつ文学少女だからな。誇大妄想の気があるんだよ」 穏乃「なるほど~」 穏乃「でも一日中部屋にこもって本を読んでるなんて不健康だよ!山昇ろ山!」 咲「本は知識の泉です。宇内に遍く点在する蒙昧の闇を照らす光です」 咲「四六時中、今時流行りもしない山登りに興じているどこかのお猿さんには理解の及ばない高趣の一涯」 咲「それを不健康の一言でかたずけられるのは甚だ心外です」 咲「謝ってください」 穏乃「ぅ?」 京太郎「文学少女は自分の趣味について貶されるととことんまで饒舌に噛みついてくるからすこぶる面倒くさい」 京太郎「今のお前の一言があのチンチクリンのプライドを傷つけたんだろう。謝っておいた方がいい」 穏乃「文学少女って取り扱いが難しいんですね!」 穏乃「どうもすみませんでした!」 咲「分かればいいんだよ。今度から言動に気をつけてね」 咲「それと京ちゃん?さっきから高鴨さんばっかりに味方して……あまりにも彼女(断定未来)の扱いがなってないんじゃないの!?」 京太郎「そんなことはないぞ。俺はいつでもお前のことを(可哀想なやつだなぁと)思っている」 咲「ホント?」ウル 京太郎「あぁ」ニコ 咲「京ちゃん!」ダキッ 穏乃「それなら私も!」ペチャ 咲「私の京ちゃんに触らないで!」 穏乃「えへへ~京太郎さ~ん」 ワーワーキャッキャ 京太郎(そうだ。和にプレゼントでも買っていこう) 京太郎(そろそろ俺たちも付き合い始めて1ヶ月たつしな……) カン
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246 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/14(金) 23 40 23.16 ID M9QtRZWQo 【龍門渕テーマパーク:展望台】 京太郎「すみません……ご迷惑をおかけして」 透華「い、いえ仕方ありませんわ」 京太郎「それにしたって、透華さんを押し倒したとか殴られても文句言えませんよ」 透華「ま、まぁその事に関しては許します。わざとではありませんし///」 透華「それよりもどうです?この展望台。テーマパ-クが一望できますわよ!」 京太郎「うわ――」 .................................. .................................................................................................. ......... ............ ................ ....... ........ _ ロ _ ................. ロ\/|\/ロ _ __ ___ /\|/\ _ __ ___ ._|_」| |ロロロ|_| .|」」」| ,,, ,,,, ロ――〇――ロ ._|_」| |ロロロ|_| .|」」」|,,,、 ,,, |`lロロロ|| |ロロロ|_|_.|」」」|_,,";;;`,,";;;`,_\./\/__ |`lロロロ|| |ロロロ|_|_.|」」」|_";;;;;`, | lロロロ|| |ロロロ||[![![!|!」」|_|;;;;!!;;ミ;;!!;;;ミロ| ̄ ̄| ̄| ||ロロロロ|| lロロロ|| |ロロロ||[![![!|!」」|_|;;;;!!;;ミ | lロロロ|| |ロロロ||[![![!|!」」|ロロロ|||―.|||!ロロ| ̄||「「「「「..!ロロロロ|| lロロロ|| |ロロロ||[![![!|!」」|ロロロ|||,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,,,,,,,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,、,,,,,,,,,,,,、,,,,,、,,,,,、, 京太郎「――本当に凄いですね」 247 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 00 02 25.15 ID oQWBZVj8o 透華「そうでございましょう?その為にこの展望台を作りましたのもの!」 京太郎「これ全部透華さんのものなんですよね?」 透華「まぁ厳密には私ではなく龍門渕家のものですが、今回の計画には私も参加させて頂いてますわ」 京太郎「はぁ……何て言うかマジで桁違いのお金持ちなんすね」 透華「どうでしょう?世界には龍門渕よりも資産を持つ方はたくさんおられますもの」 透華「それにお金が全てでは有りませんわ。お金で買えないものはたくさん有ります」 透華「……私が言うと嫌味のように聞こえるかもしれませんが」 京太郎「いやそんな事無いですよ」 京太郎「だって透華さんは本当に良い人ですし……」 京太郎「そうじゃなきゃ衣や一さん達、それだけじゃなくて麻雀部の皆から慕われてないですよ」 透華「……京太郎さん」 透華「でもどちらかと言うと麻雀部からは変人扱いされてる気がしますけど」 京太郎「あはは……」 京太郎(それは否定できないかも……) 透華「まぁそれでも構いませんわ。目だってなんぼ!変人でも目立てば私の勝ちですもの!」 京太郎「流石透華さん……」 京太郎(……でも何に勝つんだろう?) 248 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 00 16 43.39 ID oQWBZVj8o 京太郎「でもいずれは透華さんが後を継ぐんですよね?」 透華「まぁ私は一人ですから自然にそうなるかと」 京太郎「そうなると本当に雲の上の人なっちゃうかもしれませんね」アハハ / / / ├-、 / / / ノ レi 〉 // / / N ' / /;' / // / /!|.| /// // r='/ , ナメ ハ!.| i/.// 《/ i,.cイナソノノ ! ト、// メ、 ! `′{ リ ノ !))/ //メ、! | __ ノ/ / ノ(. ///ノ,ハ |_ / ノ /_/ //-‐=<\ ゙、 |/ / /// ∧ \\\ハ i! 〈 (/ / \ \! i |. | 丶、ヽ 、 / \\ト-V ノ ヽノ \ \ 〉/ / ノ ヽ ヾ、( ゙、 \ Vイ ゙、 \ Y! i ` ! ゙、 透華「そう――ですわね」フッ 京太郎「透華さん?」 249 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 00 22 22.87 ID oQWBZVj8o 透華「別に跡を継ぐ事に不満は有りませんわ。それが私が“龍門渕透華”としてやるべき事ですもの」 透華「でも……時々思いますの。私がただの“透華”ならどんな人生が有ったのかしらと」 透華「どんな友人が居て、どんな学校生活をして、どんな恋をして――」 透華「――なんて想像するだけ無駄でしょうけど」 京太郎「あの……透華さん?何か有ったんですか?」 透華「……私、今は比較的自由にさせて頂いてますけれど自由にならない事も有りますのよ?」 京太郎「えっ?」 透華「――結婚ですわ」 京太郎「結婚……ですか?」 透華「ええ。相手はそれ相応の相手ではならない……」 透華「現にお母様とお父様もお見合いですもの」 京太郎「でもそれこそ今の時代、結婚相手は自分で決めるものでは?」 透華「確かに何のしがらみもなければそうでしょう」 透華「ですが龍門渕に生まれた以上は、その定めに従わなければなりませんわ」 透華「……それが持つもののしがらみとも言えますわね」 京太郎「…………」 250 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 00 35 19.33 ID oQWBZVj8o 透華「――実は私、卒業したら結婚しますの」 京太郎「は!?」 透華「相手はそれなりの地位がある方ですわ。年上ですけれども」 透華「俗に言う“政略結婚”ですわね。龍門渕が更に上を目指す為の」 京太郎「……」 透華「――ねぇ京太郎さん。私が今日、何故貴方をお誘いしたか分かりまして?」 京太郎「えっ?いやテストの為じゃ……」 透華「そんなの口実に決まってますわ」 透華「大体カップルのテストならもっと大勢を招待してやりますもの」 京太郎「い、言われてみれば……」 透華「はぁ……やっぱりと言うか全然気付いてらっしゃらなかったですのね」 透華「鈍い人ですわ」 京太郎「うぐっ……返す言葉も無いです」 透華「そんな鈍い貴方にはもう一つ言っておかねばなりませんわね」 京太郎「えっ!?まだ有るんですか!?」 透華「ええ。それも一番大切な事ですのよ?」 京太郎「一番大切な事?」 透華「ええ、そう――」 透華「――京太郎さん。好きですわ」 251 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 00 42 40.72 ID oQWBZVj8o 京太郎「………………はい?」 透華「ほんっっっっっとうに鈍い方ですわね!」キーッ 透華「好きだと申し上げましたのよ!!」 京太郎「誰が?」 透華「私が!」 京太郎「誰を?」 透華「京太郎さんを!」 京太郎「…………ええっ!?」 透華「……ようやく理解されましたのね」ハァ 京太郎「いやいやいや!だって俺ですよ!?」 京太郎「自分で言うものなんですが、普通の家に生まれた普通の男ですし!」 透華「生まれはともかく、麻雀の腕に関しては普通とは言い難いですけど?」 京太郎「……いやまぁそれに関しては自分でもよく分からないんですけど」 京太郎「でもそれ以外はやっぱり普通ですし」 透華「別に私は、京太郎さんが特別だから好きになった訳では有りませんわ」 京太郎「……そうなんですか?」 253 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 00 57 06.77 ID oQWBZVj8o 透華「ええ。好きになったのは飾らないありのままだからこそですわ」 透華「……それに二度も私の料理とは呼べないものを食べて下さいましたし///」 京太郎「あ、あはは……」 透華「本当に嬉しかったですのよ?私を傷つけない為とは言え、食べてくださった事」 透華「……残念なのは上手くなると言う約束を果たせずに終わる事でしょうか」 京太郎「えっ?」 透華「――今日でこの恋とはお別れですわ。このまま居ても苦しいだけですし、どうせ報われない恋ですもの」 透華「龍門渕透華、人生で最初で最後の敗北になるかもしれませんわね」クスッ 透華「でもそれが京太郎さんで良かったですわ。これで私は心置きなく――」 京太郎「透華さん!」 京太郎「 255」 告白の言葉をどうぞ ※ただし何か変なものは安価下。あと調理できそうに無い場合も申し訳ないですが安価下 259 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 01 16 28.79 ID oQWBZVj8o 婚約者になんか渡さない 京太郎「婚約者になんか渡さない」 透華「えっ?」 京太郎「――って言ったらどうします?」 透華「……冗談、ですわよね?」 京太郎「さっきまでの俺なら冗談だったかもしれません」 京太郎「だって、俺と透華さんじゃ全然住む世界が違うし……」 透華「そう……ですわよね」 京太郎「――って思ってたんですよ」 透華「?」 京太郎「でもそんなの関係無いんですよね」 京太郎「好きだって気持ちにそんな事は些細な事なんです」 京太郎「好きな人を好きで何が悪いって事ですよ!」 透華「きょ、京太郎さん?」 京太郎「……透華さん」 透華「は、はい!」 京太郎「俺も透華さんが好きです」 京太郎「透華さんの為なら何でも出来るし、龍門渕にだって喧嘩を売ってやりますよ!」 京太郎「ですから……俺と付き合ってくれませんか?」 260 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 01 36 43.40 ID oQWBZVj8o 透華「…………私、正直申しまして面倒くさい女ですわよ?」 透華「目立ちたがりで思い込みが激しくて……」 京太郎「よく存じてます」 透華「料理も下手ですし、スタイルもその……///」 京太郎「料理は前にも言いましたけど、ちょっとずつ上手になりましょう」 京太郎「スタイルは……お世辞でもなく良いと思いますよ?実際拝見させてもらいましたし///」 透華「~~~っ!///」ポカポカ 京太郎「いたっ!痛いですって!」 透華「はぁぁぁぁぁぁっ。ちょっと気が抜けましたわ」 透華「あともう一つ、これは京太郎さんに言ってなかった事ですが……」 透華「――龍門渕の女は嫉妬深いですのよ?」ニィッ 京太郎「ひっ!?」 透華「どうです?これでも私と付き合おうなんて――」 京太郎「もちろんです!」 京太郎「俺の気持ちはもう決まりましたから」ニコッ 透華「……はぁ。まったく貴方って方は本当に」 透華「分かりました。京太郎さんがそれほどの思いをぶつけて来て頂けるのであれば、もう一度言いますわ――」 透華「――好きですわ。京太郎さん、全て無くしたとしても」 京太郎「――俺もです。透華さん、全てを敵に回したとしても」 チュッ 266 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 01 43 43.76 ID oQWBZVj8o / ∧| /| \ \// i´ ト、i| //| ヽ | i.トヾ|///| | ゙、 ! |.|| /"´´|.i ! | !. __|.!|_,/ 、__| ! ゙、. |. / W | !ハ`ー- ゙、. | ノ `メ==ミ゙、 /;===、_ 丶| / . /`廴!` \ 廴_) ヘ´ ヾ. /,ィ' ∧! " ; ) "i 、 ゙、 |.ハ /. ! ノ ノィ i、.ト、 |!. ゙、 | / \ ー- -=彡 ノ. || .) ヽ ! // / i.ー -‐ ´ / / リ / __/ Y/ / /´\ __i ,イ 丶 ヽ、__,ノ.r'´ r/ ノ--イ 冫イ \ ゙、`ー--、 `ー-、'´. i |/ /./ | /.フK゙、 \ . i. \ `ー、 | ゙、 .N ゙、 / /,ハ i゙、 / i ノ' / ヽ ゙、 透華「お慕い申し上げております。河の流れのように時に激しく、時に穏やかに。そして永久にお側に……」 268 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 01 44 54.62 ID oQWBZVj8o 【龍門渕透華の好感度がMAXになりました】 【龍門渕透華が恋人になりました】 【龍門渕透華が覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 龍門渕透華(覚醒ver) 【聴牌速度】(51/∞) 【和了速度】(51/∞) 【放銃補正】(47/∞) 【打点補正】(45/∞) 【防御補正】(46/∞) 【結ばれし絆《アカイイト》】 【聴牌速度】【和了速度】【放銃補正】【打点補正】【防御補正】がカンストしなくなる それに加え全ての補正が恋人ランク÷2[現在値:0]上昇する また恋人ランク5以上なら京太郎のスキル(教えてもらった、または自力で取得したもののみ)をコピーできる 更に恋人ランクMAXならこのスキルはあらゆるスキルに無効化されない 【目立ってなんぼ】 聴牌コンマが最高の場合和了コンマ+50 和了コンマが最高の場合点数コンマ+40 【凍華】 対戦相手の【聴牌速度】が120以上の場合 全てのステータスが+25 点数コンマ+20 【龍王治水】 【冷やし透華】状態の場合、全てのオカルトスキルを無効化する(自己強化は半減) 以下は通常ルート以外で使用可能 【大罪武装"憤怒の閃撃"】 自分の点数が原点から1000点ずつ減る毎に点数+10。更にツモかロンを選択する事が出来る 【大罪武装"悲嘆の怠惰"】 使用する事により和了が必ずツモになり、点数:役満になる 【大罪武装"拒絶の強欲"】 常に【防御補正】と【放銃補正】に+20。更に直撃を受けると全てのステータスに+5 【大罪武装"虚栄の光臨"】※傲慢の光臨とセット効果 常に【目立ってなんぼ】の効果が2倍になる 【大罪武装"傲慢の光臨"】※虚栄の光臨とセット効果 常に【目立ってなんぼ】の効果が2倍になる 【大罪武装"焦がれの全域"】 他の大罪武装が使用可能になる 274 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 01 59 30.75 ID oQWBZVj8o 透華「……ところで本当に龍門渕に喧嘩を売るつもりですの?」 京太郎「無謀ですかね?」 透華「無謀も良い所ですわ。はっきり言って人知れずこの世から去るか、社会的に抹殺されて終わりですわね」 京太郎「うぐっ……だ、だとしても俺は戦いますよ!?透華さんを渡すつもりは有りませんから!」 透華「!!///」 透華「もう……本当に貴方って人は」 透華「まぁ勝算は無くも無いですわよ?」 京太郎「マジですか!?」 透華「そうですわね……まずはやはり外堀からと言う事でお父様に会って貰いましょう」 京太郎「え゛っ!?」 透華「お父様を説得したら、次はお母様。更にお母様の次は――」 京太郎「……何だか急に不安になったのですが」 透華「心配しないでくださいまし。私が居ますわ」 透華「二人ならば必ず――」 京太郎「――乗り越えられる。ですね?」 透華「ふふっ。その通りですわ!」 透華「こうなったら。お父様もお母様も一族全てをぶっ倒してやりましょう!二人のその……愛の力で!///」 京太郎「良いですね。俺も透華さんとなら何でも出来る気がしますよ!」 透華「私達ならきっと世界の全てだって手に入れられますわ!!」 透華&京太郎「「ふふふふふふっ」」 275 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/15(土) 02 01 16.48 ID oQWBZVj8o ハギヨシ「……良かったですね。お嬢様」 ハギヨシ「私の役目も終わり……と言いたい所ですが、まだまだのようです」 ハギヨシ「このハギヨシ。二人の為であれば、何処までもお供いたしましょう」 ハギヨシ「そう、それが――」 / / .. .. .. .. .. i // | .. .. |. . .; .. .. | // ,.ィ. . ./ .. ; / i!.. . ハ i i i i .|. / // !../ / / ハ ハ ..i | | |、 i } 、 | {! // !/ i ハ | !| | i { | | ! ヽ ! | | |. {! ./ ハ |`i二ト,_! | ! .| i |_,,ィ_、 V! | .i i |リ く h 、;斗、 i | K"h 、}_.メ、! ハ | / ;、 |゙|  ̄ ヾ、 リ /  ̄` イ ! i j ! ハ ヽ! ; 、( i / /リ { i ! ; i ´i! ` !イ / ! | i |i i 、 / /};/ ! i i i-! |'i ! \ ー--___--‐' ,イノヽー-..、_ _,...- ‐ {! 、{ ハ | V |i |\ ´ ` ,.イ i! . . . ヽ . . . .` ー -.、_,... ‐. .´. . . . . . . . . . . メ ゙、 ト! 、 \__ __/_/ノ! . . . . ゙、 ... . . . . . . .` .ー-..、_ . . . . . . . . . . . . . . /. . . . . . ハi\ヽ、  ̄ ,.イ/ ハ . . . . . .i .... . . . . . . . . . ` . . . . . . ... /. . . . . . i ト、 \|\ / _|// ! . . . . . .| .... ハギヨシ「――執事の仕事ですから」 <<前に戻る|7月へ|次に進む>>
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京太郎「へぇ、今度田舎の方に帰るんだ」 哩「そ、そいで…」 京太郎「どうかしたのか?」 哩「できたら、その…い、一緒に来て欲しいっちゃけど…////」 京太郎「えっ///」 京太郎「なな、なんで!?」 哩「どうせなら親とかに会うてもらいたいけん…」 哩「ダメと…?」 京太郎「やや、そんなことはないけどさっ!」 京太郎「でも、そんな御両親に会うとか気が早いとかなんというか…」 哩「こ、こっちはもうそういうつもりとよ?////」 京太郎「は、はい…////」 カン!
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久「温泉?」 京太郎「一泊二日で家族で行こうってことになったんだけどさ、久ちゃんもどう?」 久「いや、思いっきり家族旅行でしょ」 京太郎「母さんはオッケーだって。むしろ一発かませって言ってたし」 久「かませって……」 京太郎「まぁ、そこはあんまり真に受けないでくれ」 久「あんたのお母さんも相変わらずね」 京太郎「最近の変化といえば、年齢の話題に敏感になったってところかな」 久「そうなの?」 京太郎「アラフォーって言ったら大騒ぎする」 久「……それで一回痛い目見てるんだから気をつけなさいよ」 京太郎「だな……で、どうする?」 久「うーん……今回はパス」 京太郎「なんだよ、久ちゃん来ないのか」 久「そっちが良くても、こっちが気にするの」 京太郎「まぁ、なら仕方ないか」 久「誘ってくれたのに悪いけどね」 京太郎「気にすんな。たしかに気まずい思いされたら元も子もないしな」 久「そういえば、カピバラはどうするの?」 京太郎「あー、それな」 久「もし良ければだけど、一日ぐらいだったら面倒見れないこともないけど」 京太郎「知り合いにたのもうと思ってたところだけど……うん、そうだな」 京太郎「じゃ、鍵渡しとくわ。はい」 久「え?」 京太郎「なに不思議そうな顔してんだよ。あいつの世話の仕方、覚えてるよな」 久「そ、そりゃあね」 京太郎「なら大丈夫だな。なんかあったら近所の獣医さんに相談してくれ」 久「ん、わかった」 京太郎「それじゃ、そろそろ帰るな」 久「どうしよ……鍵、もらっちゃった」 京太郎「今更だけどさ、温泉ってどこに向かってるわけ?」 「奈良よ奈良。今なら桜も見れるだろうし」 「きっと温泉に入りながら桜が見れるぞぉ」 京太郎「もう予約が取れてるならいいけどさ」 京太郎「……ん? 奈良?」 「なあに? 奈良は気に入らない?」 京太郎「いや、それはいいけどさ……」 「ならいいじゃないか。あ、ついでに鹿も見ていこうか!」 「ナイスアイディアじゃない!」 京太郎「……うちにはもっと珍しいカピバラがいるだろうが」 京太郎(ま、奈良の温泉っていっても色々あるし……まさかな) 玄「あれ?」 京太郎「……ども」 玄「え、うそっ、なんでっ?」 京太郎「まぁ、普通に泊まりに」 玄「ど、どうしよ……」 京太郎「俺もまさかここだとは思わなかったよ」 玄「ふぇ……ま、まだ心の準備がっ」カァァ 京太郎「どうかした?」 玄「お、お姉ちゃーん!」ダッ 京太郎「……はい?」 「ダメよ? ちゃんと合意を得なきゃ」 京太郎「いや、なんもないから」 「夏休みに色々行ってたみたいだけど、あの子にもちょっかいかけたんでしょ?」 京太郎「違う!」 「おいおいダメだぞ? ちゃんと一人に決めないと」 京太郎「だから一人に決めるとかそういう話じゃないんだって!」 「父さんと母さんはそりゃドラマチックな出会いをだな」 「ねー」 京太郎「だぁーもう!」 宥「クロちゃん、どうしたの?」 玄「お、お姉ちゃんっ、私どうしよう!?」 宥「えと……とりあえず落ち着いて、ね? 深呼吸深呼吸」 玄「すー、はー、すー、はー」 宥「落ち着いた?」 玄「う、うん」 宥「それで、なにがあったの?」 玄「あのね……京太郎くん、来ちゃった」 宥「え?」 玄「どうしよう、この前灼ちゃんがあんなこと言うから……」 宥「うーん、それじゃあね――」 玄「えぇ!? そんなの無理だよ!」 宥「でも、せっかく来てくれたんだからおもてなししなきゃ」 玄「は、恥ずかしいよぉ」カァァ 宥「大丈夫だよ、私もお手伝いするから」 玄「本当に?」 宥「うん、みんなであったかくなろ?」 京太郎「じゃ、風呂入ってくるわ」 「部屋風呂もあるんだぞ?」 「一緒にどう?」 京太郎「この年になって親と一緒に入れるか!」 京太郎「ったく、あの二人は……」 京太郎「アラフォーなんだからもう少し落ち着いてほしいよな」 玄「た、たのもう!」 京太郎「なんだ、道場破りか?」 玄「そうなのです……じゃなくて!」 京太郎「その様子だと大丈夫そうだな。さっきはいきなり走りだしてどうしたんだ?」 玄「それは……そ、それより、これから温泉に行くんですか?」 京太郎「部屋風呂じゃゆっくりできそうにないしな」 玄「そういうことならいいとこあるんですけど、どうですかっ」 京太郎「マジで? なら頼むよ」 玄「は、はいっ」 京太郎「……大丈夫か?」 玄「大丈夫なのです、おまかせあれなのです!」ガシッ 京太郎「うおっ」 玄「お姉ちゃん、私やるよっ」 京太郎「……なんか言われるままに入ったけど、これって部屋風呂だよな?」 京太郎「空き部屋みたいだし、確かに落ち着けるけどさ」 京太郎「まぁ、眺めも悪くないし、別にいいか」 玄「し、失礼しまーす」カラカラ 京太郎「……は?」 玄「お、お背中お流しします」 京太郎「待て、ちょっと待て!」 玄「え、嫌でした?」 京太郎「そうじゃない! なんか前にも似たようなことあったような気がするんだけど!?」 玄「や、やっぱりおもてなししなきゃって……」 京太郎「いやいやいや、前に言っとくべきだったけどさ、年頃の女の子がほいほい男と一緒に風呂に入るのはまずいだろ」 玄「そ、そんなぁ……」ジワッ 京太郎「うっ……」 京太郎(待て、どうしてこうなった?) 京太郎(そもそも俺は何もしてない、そうだろ?) 京太郎(俺はおかしなことは一つも言ってない、そうだろ?) 京太郎(だってのに……) 玄「うぅ……やっぱ私のじゃダメなんだよ。ダメおもちなんだよ……」イジイジ 京太郎(どうしてこんなに罪悪感が湧いてくるのか) 京太郎(なんだろう、素直にテンション上がってたあの頃が懐かしい……) 京太郎「……わかった、じゃあ背中流すだけな。それ以上は色々まずい」 玄「はいっ、私におまかせあれ!」 京太郎「……やっぱチェンジで」 玄「ひどいよっ」 京太郎「そういやさ、宥は元気? 今日は会えてないけど」 玄「お姉ちゃんも後で背中流しに来るって言ってたけど」 京太郎「ふーん……ってマジか!」ガタッ 玄「わっ」 京太郎「あのおもちがっ、バスタオル越しかよ!」 玄「……」 京太郎「悪い悪い、ちょっと騒いじまったよ」 玄「えっと、背中流してもいいですか?」 京太郎「ああ、頼むな」 玄「じゃあ、動かないで……」 玄「……えいっ」フニョン 京太郎「……ん?」 玄「んっ……き、気持ちいい、ですか?」 京太郎「スポンジ変えた? なんかすごく柔らかくて気持ちいいな、これ」 玄「そ、そうですか? じゃあ……んぁ、もっと頑張りますっ」 京太郎「うんうん、そんな感じで……なんか硬い感触が――」 京太郎「――って、なにやってんの!?」 玄「み、見られると恥ずかしいのです……」 京太郎「いやいやいや! もっと恥ずかしいことやらかしちゃってるだろ!」 玄「だ、だって、おもちが好きなら喜ぶかなって……」 京太郎「嬉しいか嬉しくないかで言えば嬉しいけど、それ以上に混乱してるんだけどなっ」 玄「あぅ……」 京太郎「わかった……とりあえず前を隠そうか。話はそれからってことで」 玄「は、はい――」ツルッ 玄「――あ」 京太郎「ちょっ――」 宥「クロちゃーん、遅くなってごめ――」 玄「お、おっきい……」マジマジ 宥「わぁ、クロちゃん大胆……」 京太郎「……おぅ」 京太郎「……ふぅ」 「どうした? すごい疲れた顔してるな」 「あ、もしかしてぇ……ハッスルしちゃったとか?」 「若いっていいなぁ」 「何言ってるのよ。私たちだって十分じゃない」 「もう一人作っちゃうか?」 「やだもう……あ、京太郎はちゃんと避妊しないとダメよ?」 「俺もまだおじいちゃんなんて呼ばれたくないからな」 京太郎「……もう、なんでもいいや」 玄「うぅ、私またやっちゃった……」 宥「でもあったかそうだったね」 玄「どうしてあんなことしちゃったのかな?」 玄(私のはお姉ちゃんほどじゃないけど、おもちって言ってくれたのに……) 玄「お姉ちゃんが羨ましかったのかな……」ポツリ 宥「クロちゃん?」 玄「ううん、なんでもないのです」 久「……あったかい」ギュッ カピ「キュッ」 久「この家、だれもいないとこんなに広いのね」 カピ「キュッ?」 久「みんな、早く帰ってくるといいわね」 カピ「キュッ!」クゥ 久「お腹空いた? ちょっと待っててね……」
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6月■日 今日から団体戦が始まった 団体戦のメンバーは六女仙で固めるということで、1年生の春まで入っていた 試合前、1年で大会とか大丈夫か聞いたが「……いつもみたいに頑張る」と言っていた いつも通りはいいんだが、いつも通りすぎて黒糖まで持ってくな そう言うとしばし俺を見た後、いきなり口に黒糖突っ込んできた 慌てる俺を見て、春は微笑みながら試合会場へと行った 試合は主に小蒔さんと初美さんの活躍で明日の試合へと勝ちぬいた 練習でも何度か見てるが、やっぱりすげぇ でも、今更だが思う 流石に巫女服は目立つ 探しやすいからいいけど、アレが正装なのか? まぁいいや、明日も応援しよう 春「黒糖の美味しさを知るといい」 巴「いや、もう充分に知ってると思うけど」 初美「大会ですかー。この時は姫様も大暴れでしたよねー」 小蒔「そんな……ただ、全力で当たってくる方々に、礼儀として全力以上で当たっただけです」 霞「おかげで県予選では楽だけど出番がないようだったわ」 巴(巫女服に関してはいいのかな……いや私も普段から着てるしあんまり言えないけど) 小蒔「?」キョトン 6月◎日 団体戦、優勝おめでとう!! 凄かったな、特に最後に初美さんが相手飛ばした辺りとか うん、ちょっと対戦校が可哀想な気もした。主に副将と出番無く終わった大将 これで永水は全国出場決定らしい とりあえずおめでとうと言いに行ったら初美先輩に会った 初美先輩はドヤ顔しながら「どうですかー?勝ちましたよー?」と言ってきた なんか微笑ましかったので頭を撫でるとしばらくそのまま撫でられていた でも、後から来た霞さんの「褒められてるの?」という言葉から子供扱いされてるように感じたらしく、怒られた ぶっちゃけ年下撫でてるような感覚だったけど、すごかったとは思う 来週は個人戦、俺もやってやるぜ!! 霞「あら、やっぱり年下感覚だったのね」 初美「京太郎め……私の方が年上ですよー」 春「……じゃあ撫でられたくない?」 初美「え!?そ……それは……」 巴「ハッちゃん、素直にうれしいって言えばいいのに」 小蒔「ですね。なんでしたら私が撫でましょうか?」 初美「い、いいですよー!」 6月☆日 授業が終わって部活までの時間、咲から電話があった 話を聞くと、咲の清澄高校も全国出場を決めたらしい 長野は名門の風越とか、去年相当暴れたらしい龍門渕とかいると聞いていたから、正直無理だと思っていた こっちも全国出場を決めて、来週の個人戦のことについて話した 前電話した時から少し時間が空いたのもあって、歩きながら長電話をしていると、足元を見ていなかったせいか、盛大に転んだ 俺1人転んだならまだいいが、たまたま前にいた春まで巻き込んでしまった 電話しながらだったので体勢を立て直すこともできず、春の胸に顔を突っ込んで押し倒すような形になってしまった 春も結構あるから柔らかかった……いやそうじゃなくて 倒れた後、電話中だったのもあり「悪い、咲」と言ってしまった 春はそれが気に入らなかったのか、相当怒った 黒糖を散らばらせたこと、転んで人を巻き込んで置いて謝ったのが他人だったこと、いつものような無表情だったがかなり怖かった 今度黒糖で何かお菓子を作ることで許してもらった 咲には後で掛け直し、事情を説明したが、なんか不機嫌になっていた 俺が悪いんだろうが……春も咲もやけに怒ったりしてたな なんか他に余計なことやったか? 春「胸に突っ込んだのに、他の女の名前とかは流石に無い」 初美「それは流石に無いですねー」 霞「確か、清澄の宮永さんはそこまで胸無かったしね」 巴「2人とも嫉妬ですね」 小蒔「わ、悪気は無いと思いますよ?」 春「……でも、駄目」 6月★日 個人戦初日、予選突破だぁぁぁ!! いやー、すっげービビった 相手明らかに俺より上手い人も居たけど、なんか今日は運が良かった アレかな、試合前に小蒔さんが来てくれたからかな わざわざ自分の試合もあるのに1人でこっちまで来てくれて、嬉しかった 周りの野郎共から嫉妬の視線を感じたが、小蒔さんの応援には変えられん 今思えば勝利の女神だったのかね 明日はそうとう厳しくなるだろうけど、やるだけやってやるぜ!! 霞「途中でどこかに行ったと思ったら……」 小蒔「き、気になってしまって……」 巴「気持ちは分かりますけど、ぜめて誰かと行ってくださいよ?」 初美「それにしても、勝利の女神ですかー」 春「……似合ってるし、それっぽい」 小蒔「そ、そんなことないですよー」 巴「本当に拝んだらご利益ありそうですよね?」ヒソヒソ 霞「むしろ本当に何かもらったんじゃないかしら?神通力とかを無意識に渡したとか」ヒソヒソ 巴「か、考えすぎですよー」ヒソヒソ 6月▲日 大会2日目、いいとこまで行ったんだが、負けた 試合前にフラッときた春から黒糖を貰って、結構リラックスはできていた いきなり人気のないとこに引っ張られて黒糖1袋を渡された時は何かと思ったが、春なりの応援だったんだろうな 「頑張って」しか言わなかったけど、充分伝わった そのおかげか、午前中はなんとか勝ち抜けた けど、ある程度勝ち上がると周りのレベルも上がってくる 俺はそのレベルまでいってなかったのだろう、当然のように負けた 俺に勝った奴は、その後決勝まで進んでいたし、いいとこまで行ったと自分でも思う けど、悔しい 1年で最初の大会だとか、相手が強かったとか色々あるが、負けは負けだ 悔しいなぁ、畜生 次だ、次の大会でやってやる まだまだ先の話だけど、今からでも練習して、もっともっと上手くなってやる!! 春「京太郎……」 巴「何も言わなかったけど、やっぱり悔しかったんですね」 霞「男の子だし、あんまりみんなの前で言いたくなかったんでしょうね」 小蒔「京太郎くん……今は、この時よりずっと上手くなってますよ」 初美「ですね。この時の経験は充分活かされてますよー」 7月×日 今日から麻雀部は合宿だ 俺は留守番、まぁ女子の中に野郎1人、当然だろう 春が大量の黒糖を持っていこうとしたのは一応止めておいた。どうせまだ隠し持ってるだろうし 留守番だが1人でネト麻くらいはできる。何より少しでも上達しておきたい ネト麻で、しばらく暇があるらしいハギヨシさんも付き合ってくれるということで、今日はずっとネト麻していた ネト麻だが、長くやっていると自然と仲良くなれるもんだ 今日だけで2人と仲良くなり、連絡先を交換した 1人目はハンドルネーム、膝枕さん かなり上手い人だった。なぜこんなハンドルネームなのかと聞くと、一緒に始めた友達が勝手に決めたとか どんな友達だ 2人目はハンドルネーム、王者さん この人も相当上手かった。なんでももっとうまくなってリベンジしたい相手がいるらしい たまに変則的な状況になっても、わりとすぐに対応していたのが印象に残った この日記を書き終わったら2人にメールしてみよう みんなどうしてるだろうか。とりあえず春の黒糖が1日で尽きないことを祈る 春「もっと持っていけばよかった……」 霞「流石に大きいバック一杯の黒糖は駄目」 巴「予備っぽい小さいバックに着替え諸々でしたからね」 小蒔「でも京太郎くんが合宿に来れなかったのは残念でしたね」 初美「私達だけならともかく、麻雀部全員でしたからねー。顧問の先生もいましたしー」 巴「みんな連れていっていいんじゃない?って話だったよね。雑用とか全部やってくれそうって」 霞「さすがに悪いと思うけど……全員分の周りのこと全部やりそうではあるわね」 春「結局顧問とかが駄目ってことだった……でも反対する人はいなかった」 小蒔「すごいですよね。京太郎くんの人望」 初美「ですねー」 竜華「うーん……やっぱこの名前変やな……変えよかなぁ……」 怜「アカンでー。それがベストや」 竜華「えー……もっと別のがええよー」 怜「せっかくウチのソムリエとセットやからええやん」 やえ「むー……こののどっちって奴強いわね……」 初瀬「小走先輩お疲れ様です……ってのどっち!?ネト麻の伝説みたいなのと対戦してるんですか!?」 やえ「んー?そんなすごい相手?まぁいいわ。もっともっとうまくなって、どこかで阿知賀にリベンジしてやるんだから!!」 初瀬「……やっぱりこの人すごい」 7月○日 今日もネト麻 また2人と仲良くなれた 1人目はハンドルネーム打倒はやりんさん 名前のインパクトも結構あるが、アバターもかなり可愛らしくて目立っていた 麻雀も結構上手かった。何より楽しそうにやっている感じがしていて良かった 2人目はハンドルネーム風さん 相当上手い人だった。1回も勝てなかった チャットの途中で日本語じゃない言葉を間違えて打っていたが、何語だったんだ? 多分だが英語じゃなかった 連絡先も交換したし、後でメールしよう それと、今日は合宿中の初美さんからメールが来た みんなの写メ付きだった 黒糖が切れて落ち込んでいる春と、うとうとしている小蒔さん、眼鏡を外して髪も降ろしている巴さん、 そして不意打ちで撮ったであろう、着物が肌蹴て色々な部分がギリギリ見えそうで見えない霞さん 最高でした、ありがとう初美さん お礼と言って俺の写メを半分冗談で送った 風呂上りで少しだらしない恰好をしてたが、まぁすぐに消すだろう 霞「全く、急に撮るんだからびっくりしたわ」 小蒔「恥ずかしいです……言ってくれればもっとちゃんとした写真にしたんですが」 春「あの時は黒糖が無くて大変だった」 巴「あの量を食べちゃうのがどうかと思うけど……というかハッちゃん、この京太郎くんの写メはなに?」 初美「え!?あ、ああー……もう消しましたねー……」 春「携帯確保」 初美「ちょっ!?はるる!?」 霞「どれどれ……よし、これみんなに送って初美ちゃんのは消しましょう」 巴「黙ってた罰ですね」 小蒔「わ、私にも見せてください!」 初美「うわーん!送ります!送りますから消すのだけはー!!」 由暉子「またアバター変えました?」 爽「分かるー?いやー、ちょっとこう、衣装の方向性をね」 由暉子「別にまかせましたしいいですけど、これも可愛いですね」 揺杏「よっしゃ、じゃあこのアバターと同じ衣装作るかー!」 明華「ネト麻だと風が吹きませんねー」 智葉「この寒いのに風なんか起こすな」 ハオ「それでも充分勝ってるじゃないですか。私の次に」 明華「面白い冗談ですね。ちょうどいいです、打ちましょうか。私が勝ったらイクラで」 ハオ「日本のお正月らしく数の子じゃなくていいんですか?」 明華「両方で」 智葉「おい部活で高いものの賭けはやめろ」 7月△日 今日みんなが帰ってきた とりあえず黒糖が切れている春に黒糖を差し出すと喜びのあまり抱き着いてきたのは驚いた おもちがグッド。でも霞さんに怒られた。至近距離で揺れるおもちもまたすばら それからお土産をもらった。留守番だったかららしい まず、まるぼうろ。普通に美味いよな そして……執事服?と浴衣か?どうも合宿先近くの商店街で福引したら当たったらしい サイズも入りそうだし……期待した目でこっち見てる人が多かったけど着ないぞ 小蒔さんから渡されたからつい受け取ったけど。ああいう時小蒔さんを使うのは卑怯だろ みんなが帰ってくるのが遅かったのもあり、今日もネト麻で2人と仲良くなれた 1人目はハンドルネーム、お菓子大好きさん ここ最近で一番上手い人だった。なんでもネト麻は最近始めたらしく、所々で慣れてないからかミスがあった お菓子が無くなったとか言ってログアウトしていったが、春の黒糖と近いものを感じた 2人目はハンドルネーム、リザベさん この人も相当上手かった。ネト麻じゃなくリアルはもっと上手いと言っていた リアルでどれくらいなのか少し気になった まるぼうろ食ったら、メールしてみよう 春「京太郎が衣装受け取ってくれてよかった」 巴「福引の『2等、衣装詰め合わせ』当てた時は驚いたけどね」 小蒔「似合そうでしたけど、京太郎くんは不満だったんでしょうか?」 初美「そんなことないですよー。実際似合ってたじゃないですかー」 霞「そうね。あそこまで似合うとは思わなかったわ」 照「……お菓子が足りない」 菫「お前あんだけ持ってきておいてもう食ったのか」 照「私にとってあれくらい朝飯前」ドヤァ 菫「ドヤ顔するとこじゃないからな?」 姫子「んっ……リアルでリザベやってネト麻で……無理ですねー」 哩「さすがにネト麻はなー」 姫子「さすがに部長との絆もネットの壁は無理ですか……」 哩「姫子、絆は嬉しかけどネット超える必要なかぞ?」 7月□日 この前春の胸に顔を突っ込んだ件で、黒糖のお菓子を作ることになってた 実際やってみると結構楽しくてつい色々作りたくなってしまった 黒糖ケーキ、黒糖アイス、黒糖プリン、黒糖ドーナツ、色々レシピもあったので春も呼んで作った 途中でつまみ食いしようとする春を牽制しつつ作るのは少し手間だったが 完成すると、春は喜んで食べてくれた どれも黒糖好きの春が認めるほどだったらしい とりあえず明日プリンでも持ってってみるか 今度は黒蜜にも挑戦してみよう 春「どれも絶品だった」 巴「つまみ食いはよくないからね」 霞「学校に持ってきて、みんな喜んだり落ち込んだりだったわね」 初美「私の知り合い、趣味特技、料理お菓子作りって書くのやめたのが1人いましたよー」 小蒔「確かに私より美味しいのは少し複雑ですけど、もっと美味しいものを作りたいです!」 7月●日 みんなで海に行った こっちは長野より暑いから結構早くから行けるらしい 海、そう海だ。つまり……水着だ ええ……最高でした。俺は、今日という日を忘れない 豊満なおもちを持ちながら、普段ガードが堅い小蒔さん、霞さん、春 その3人の水着姿……惜しげもなく見せつけられるおもち……素晴らしい 元々相当な大きさだと思っていたが、予想を遥かに超えて大きかった 他に人が少ないこともあり、無防備に揺れるおもちでうっかり鼻血を出すところだった 巴さんは、意外と結構露出が多いタイプだった 太ももと首筋の良さも再認識できたね 初美さん……スク水じゃないのか。悪くないけど一番似合うのはスク水だろうに 一緒に中学生の2人も来ていたけど、明星ちゃんは将来性抜群だった 湧ちゃんもなかなか可愛らしくて良かった いやぁいい一日だった 途中で他の人がいないことにリラックスしすぎた小蒔さんがポロリしたり、 霞さんに頼まれてオイルを塗ったり、初美さんと競争してたり おもちとか以外でも、かなり楽しくていい一日だった また来たいもんだ 小蒔「も、もう!忘れて下さいって言ったのに!!」 霞「小蒔ちゃん、それは無理よ」 初美「京太郎、がっつり見てましたしね」 小蒔「うぅ……恥ずかしいです」 春「大丈夫、京太郎は悪く思ってない」 巴「書き方はアレだけど、基本褒められてるしね……胸は仕方ないけど」 初美「ですねー……ちくしょー……」 7月◇日 最近、春はよく俺の家に来るようになった お袋とも仲良くやっているようだ それはいい。ウチに来ることも。ただ、そのせいでトラブルが起きた こっちは長野に比べて暑い なので最近は学校から帰って部屋に入るとすぐパンツ一丁だ。しばらくしたら着替えはするけど 今日もすぐに服を脱いで一息ついて、お茶でも取りに行こうと部屋のドアを開けると、廊下に春が立っていた 今まさにノックするといった感じだった春。至近距離で思いっきりパンツ一丁の俺 一瞬固まった後、すぐにドアを閉めた。うん、さすがに野郎のパンツ一丁なんて同級生の女の子に見せるもんじゃない その後春は何も言わずに帰ってしまった やらかしたと思い、すぐに着替えて春の家まで行った 春は呼んだら一応出てくれたが、すぐに顔を真っ赤にして引っ込んでしまった やっぱみっともないもの見せたせいか…… なんとか俺の家に来た用事、授業についてのことだったが、それを済ませた 春は結局引っ込んでから顔を出してくれなかった 明日、大丈夫だろうか 春「…………」 初美「はるる?顔真っ赤ですよー?」 霞「あら、何か見ちゃったの?」 春「……身体」 巴「身体?」 春「……海に行った時も思ったけど、京太郎結構いい身体してる」 霞「まぁ……そうね」 小蒔「それなりに鍛えてる、って言ってましたね」 春「……汗をかいて、無防備な感じの身体を至近距離で見たら……すっごく、ドキッとした」 初美「あー、だから顔を合わせられなかったんですねー?」 春「……正直、今も不意打ちで見たら、ドキドキする」 巴「こ、こっちまでドキドキする言い方しないでよ」 7月▽日 昨日のこともあってか、春がしばらく顔を合わせてくれなかった 学校でも、部活が終わっても駄目だった 帰り道も返事はするけどこっちを向こうとしない どうしたもんかと考えていると、塀の上に猫がいた こっちに気付いているのか、やけに可愛らしい仕草だった ちょっと近づくと、人懐っこいのか俺に向かってダイブしてきた 反射的に受け取ると、猫は俺の腕の中で寛ぐ始めた いきなりなんでそんな寛げるんだ 呆れたように猫を見ていると、春がこっちを見ていた どうやら猫に触りたいようなので、そっと猫を渡してやった おっかなびっくり春は猫を抱いて、撫ででいた 猫は気持ちいいのかニャー、と呑気に鳴いていた それが何かおかしくて、春と顔を合わせて笑った それからしばらくは猫を撫でたりしてまったりした 春は自然と俺の方を向いてくれるようになっていた 良かった 小蒔「猫ちゃん可愛いですよね。どこの猫ちゃんだったんでしょうね」 春「分からないけど、多分野良だった」 初美「サラッと京太郎の顔も見れるようになってるじゃないですかー」 巴「猫の力かな?」 霞「猫なら仕方ないわね」 7月■日 部活終了後、巴さんがやけに疲れた様子だったので声を掛けると、最近お祭りの準備もやっているらしい 詳しくは分からないけど、やっぱり神職の家ということで色々忙しいらしい 疲れて肩が凝ると言っていたので、肩もみをするか聞くと、喜んでくれた 長野に居た頃、ハギヨシさんに教わってテクニックを久しぶりに駆使してみた 肩もみ終了後、巴さんは机に突っ伏していた 途中何度か声を上げていたが、それくらい凝っていたんだろう 教わった通り、途中で止めずに一気にやった 巴さんは、肩は軽くなったけど次は他の人が居ないところがいい、と言っていた 声を上げるのは恥ずかしかったかな。なんか色っぽい声だったし 全身マッサージもできると言ったら今は止めておくと言われた とりあえず疲れた時いつでもやると言っておいた 初美「あー、肩もみですかー。京太郎に止めてって言っても止めてもらえなかったやつですねー」 巴「アレ、確かに効くけど……恥ずかしいし、止めてくれないしで……」 春「すごい声出てた」 巴「だからよ!」 霞「私も肩凝るし……またやってもらおうかしら」 小蒔「良いですね……私も……」 春「分かる分かる」 初美「なんですか、嫌味ですかー?」 巴「……やめとこうハッちゃん。悲しくなるだけよ」 7月16日 今日は霞さんの誕生日だった 少し前に小蒔さんが教えてくれたので、今回はプレゼントを用意する時間があった プレゼントは出かけた時に見つけた、髪を結ぶためのリボンにした 部活が終わってから、小蒔さん、初美さん、巴さん、春も残って、簡単なお祝いをしていたので、その時に渡した 霞さんは俺がプレゼントを渡したことに驚いてくれたが、すぐに笑顔でありがとうと言ってくれた プレゼントのリボンも気に入ってくれたようで良かった その場で付けて見せてくれて、似合っていると言うと嬉しそうにしていた 喜んでもらえて良かった 霞「不意打ちで京太郎くんもくれるんだから、驚いたわ」 春「京太郎のことはサプライズ」 小蒔「霞ちゃんが喜ぶと思ったんですけど、大成功でしたね」 初美「ですねー。実際に全国でそのリボンつけてましたよねー?」 巴「最近もたまに見ますけど、よく付けてるんですか?」 霞「そうね……大事な時とかに付けてるわ」 7月◎日 ちょっとした用事で小蒔さんの家の神社まで行った 小蒔さん、霞さん、初美さん、巴さん、春の5人で儀式?いや、神事というべきか?まぁなんかやってた しばらく時間がかかるらしく、横の方で待ってた そのまま眺めていたら、不意に意識が飛んだ そこからはなんかぼんやりとしか覚えてない なんか女の人に誘われたりとか、色々作ったりとか、 すげー切れてる女の人に追っかけられて全力で逃げたりとか、そういう夢を見た気がする 気が付くと、心配そうな顔のみんながいた 俺が目を覚ますとホッとしたような顔をして、今日は早く休むようにと言ってくれた なんだったんだろう? 初美「姫様に降りてくる神様の調整してただけですけどねー」 霞「まさか京太郎くんが当てられて神様降ろしちゃうなんてね」 春「しかも伊邪那岐……」 巴「うっかりで降りてくるものじゃないですよね」 小蒔「伊邪那岐様は間違えたとか言ってましたけど……京太郎くん、降ろしやすかったりするんでしょうか?」 霞「ちょっと分からないわねぇ……こっちの血だってほとんど入ってないようなものだし」 春「……才能?」 巴「神様降ろすのが?」 初美「こういうことでも起きない限り分からないような才能ですかー?」 小蒔「……とにかく、京太郎くんが無事なら私はいいです」 霞「そうね、姫様の言う通りだわ」 7月☆日 今日1学期が終わった。明日から夏休みだ しばらくは部活で、8月は応援かな 男友達と予定を話したりしたが、大体が部活だったりバイトだったりだ 麻雀部のインハイの話をすると、みんなから写真を頼まれた 小蒔さんの写真とか、霞さんの水着写真とか、巴さんの首筋写真とか、春の笑顔の写真とか、初美さんのきわどい写真とか 最後の奴は無理だろ。色々な意味で しかしほぼ全員が頼んできた。俺がインハイ会場に行けるとも言ってないのに、何を考えてるんだか 女子の大会に野郎1人で行けというのかね それと、今度夏祭りがあるらしい なんでも小蒔さん達も色々やるとか どういう繋がりか、親父の知り合いが出店をやっているらしい 手伝いが欲しいということで、当日バイトが決まった まぁ、祭りを回る時間はくれるらしいし、いいとしよう それにしても、もう夏か こっちに来て、あっという間だったな 今までと違う夏になるか、少し楽しみだ 小蒔「写真……そういえば、カメラ持ってましたね」 巴「やけに撮ってると思ったけど……こういうことだったのね」 初美「また私が……」 春「……そういえば、結局京太郎は部で連れて行った」 霞「当然よね。言い方は悪いけど、東京での雑用やらお世話やら、部員みんな満場一致で京太郎くん1人に任せられるって結論だったし」 初美「男子1人、ってどうだってのもありましたけど、結局京太郎が居たおかげですっごく大会中楽でしたしねー」 巴「細かい手続きとかも、全部だもんね。本当にすごいよね」 春「……執事みたいだった」 小蒔「そ、それは言い過ぎじゃないんですか?」 初美「……あの時の京太郎に執事服着せればよかったですねー」 7月★日 今日は夏祭りだった 昼間から出店は並んでいたり、浴衣の女の子は歩いていたりと結構盛り上がっていた 俺は昼から親父の知り合いというおっちゃんの下、焼きそばとお好み焼き、両方やる出店で手伝いだった 夏の暑さもあって、滅茶苦茶暑かったが、出店で作る側というのは少し新鮮だった 料理自体はそこそこできるので、最初にある程度教わった後は結構スムーズにやれた 結構知り合いも冷やかしに来て、それなりに忙しかった おっちゃんはかなり助かったと言ってくれて、早めに、そして予定より長い時間休憩をくれた 休憩中、少し辺りを回った後、小蒔さん達がいるという神社に行った 丁度小蒔さんとこの親父さんが何かやっていたところだった しばらくすると、巫女服の小蒔さんが出てきた 後ろに続くように霞さん達、知らない顔もいたが、出てきた 全員が出そろったと思った時、小蒔さんが舞を舞った 何か伝統的なものだろう。舞う小蒔さんは凛とした表情で、神秘的な感じだった 詳しくは分からないが、小蒔さんが中心なんだろう、それに続くように霞さん達もまた舞を舞った それは、小蒔さんが姫様と呼ばれているのが、なんとなく分かるような感じだった 今なら分かる。あの時の俺は、見惚れていたんだ 小蒔さん達、あの時舞っていたみんなに 舞が終わると、小蒔さんはいつものような笑顔を見せていた それから俺に気付いたのか、手を振ってくれたのでこっちも降り返した その辺りで時間になったので出店に戻ったが、しばらくしてすぐにみんなが来た おっちゃんの許可をもらい、全員に焼きそばとお好み焼きをサービスした みんな遠慮していたが、舞を見せてもらったし、今から一緒に祭りを回れないので強引に受け取ってもらった 一緒に祭りを回れないのは残念だったが、8月にもまた祭りがあるらしいので、その時は一緒に回ろうと約束した それからは出店でひたすら焼きそばとお好み焼きを作り続けた おっちゃんは普段より儲かったと、予定より多めにバイト代をくれた いい臨時収入だった。今度何か思い切って使ってみるか 小蒔「み、見惚れていたなんて……そんな、それほどのものではないのに……」 春「でも姫様すごかった」 初美「ですねー。例年よりも舞が良かったって言う人が多かったらしいですよー」 霞「そういえば……京太郎君が見てるかもしれない、って言ったら普段よりやる気だったわね」 巴「いつもと見てる人が違うと、変わるんですねー」 小蒔「うぅ……だって、みっともないところ見せられませんし……」 7月▲日 部活の帰り道、今日はみんなで帰っていた 途中、近所のでかい犬を飼っている人に会った 犬はきちんと躾されていて、飼い主が指示したお座りの体勢で待っていた ちょっと犬に触りたくなったので、飼い主の許可を取って撫でた が、初美さんが後ろから撫でようとしたとき、うっかり転んで犬の背中に乗るような形になってしまった 驚いた犬はそのまま初美さんを乗せて走り出してしまった 飼い主も驚いた時にリードを放してしまい、慌てて俺は初美さんと犬を追った 初美さんも振り落とされないようにしがみつき、犬もそのせいかさらに加速した しばし、犬に乗った初美さんを追う俺、という状態が続いた 数分後、商店街の人がなんとか押さえてくれて、初美さんは解放された。ちょっと泣いてた 犬も落ち着き、飼い主の下へ返した 帰ってから調べたが、子供でも犬に乗ってはいけないらしい 犬は人を乗せるような骨格じゃないとか マジで気を付けよう。あのまま初美さんどっかいきそうだったし 春「アレは驚いた」 小蒔「犬って乗っちゃ駄目なんですね」 巴「ハッちゃん軽いから乗れたんだね」 初美「好きで乗ったわけじゃないですよ!結構怖かったんですから!!」 霞「それからしばらく犬に近付かなくなったわよね?」 初美「あんなのもうお断りですよー」 7月◆日 夏休みも始まったばかりだが、今日は8月に東京に行く春に付き合って、宿題を進めた インハイに宿題は持っていきたくないらしい 2人でやっているのでそれなりに進むが、俺も春も特別頭が良い方でもないので、ひっかかるところはひっかかる ちょうど英語で悩んでいた時、「ハロー、元気ですかー?」と、良子さんが来た プロって暇なのかと思ったが、どうやらインハイの解説やらなんやらで休みだったりするらしい そーいや予選の時大沼プロいたっけ 宿題をしていることを良子さんに伝えると、分かる範囲なら教えてくれるらしい 丁度英語の宿題をやっていて、海外遠征生活が長い良子さん、ベストタイミングだった 「これくらいノーウェイノーウェイ……でも、ここでこの言い方じゃ伝わりませんよー……ちょっとツッコミでも書いとこ」と、言いながら最後まで付き合ってくれた こうして、俺と春の英語の宿題は片付いた ありがとう良子さん でも、春が国語の宿題持ってきた瞬間逃げたのはどうかと思う 巴「そういえば良子さん、よく来ますね」 初美「京太郎がいるからじゃないですかー?」 春「でも助かった」 小蒔「うぅ、英語は私も苦手です……私も教わればよかったです」 霞「小蒔ちゃんはそれでも頑張って終わらせるでしょ。でも、良子さん国語大丈夫かしら……」 良子「……やっべー」 はやり「どしたの?」 良子「海外遠征が長すぎて……ぶっちゃけ漢字がいくつか読めないです」 はやり「あー……一時期本当に長かったし、仕方ないんじゃないかな?」 良子「……高校生の宿題レベルが、ちょっと分からなかったんです」 はやり「……頑張って」 7月▼日 今日商店街に買い物に行くと、初美さんが見知らぬ男の人と話していた というか、一方的に付きまとわれている感じだった ……ロリコンか?確かに初美さんは合法ロリだけど 初美さんはこっちに気付いたのか、助けを求めるような視線を向けてきた 人が多いとこだったが、仕方ない 俺はそのまま男の人と初美さんの間に割って入った 「悪いけど、この娘俺のなんだ」……もうちょっと言い方なかったかな、あの時の俺 とにかくそう言って、ジッと睨んでやった 男の人は怯み、何か言おうとしたが、これ見よがしに初美さんと手を俗にいう恋人繋ぎにした 男の人はそれを見て諦めたようで、「……負けた」と呟いてどこかへ行った 初美さんは安心したのか、そのまま抱き着いてきた うん、それ自体は嬉しいんだけど、ここ商店街で、主婦の方々がヒソヒソ話すのがちょっときつかった そのまま初美さんを家まで送って帰った 帰ったら、親父から「お前、巨乳も貧乳もいけるのか?やるな」とか言われたんで蹴った 俺は巨乳派だ!! 巴「ハッちゃんにやたら付きまとってた人が居なくなったのはこういうことだったんだね」 小蒔「京太郎くん、かっこいいですね!!」 春「そこは同意……でも、やり方が……」 霞「そういえば夏頃に金髪の変な人がいるって話があったけど……」 初美「助かりましたし、嬉しかったんですけど、合法ロリってなんですかー!!京太郎の馬鹿ー!!かっこよかったのにー!!」 8月×日 今日はみんなでプールに行った 海に行った時も思ったが、水着が最高でした ふと、思わぬ人に声を掛けられた 「アレ?京太郎くん?」「やほー、久しぶり☆」小鍛治プロと瑞原プロだった インハイの解説の仕事前に、別の仕事でこっちに来ていたらしい 2人とも当然水着だった。うん、良かった。特に瑞原プロはおもちがすばらしい。28歳だけど 一緒に来ていたみんなもプロがいることにとても驚いていた 小鍛治プロも瑞原プロも、去年の永水の活躍からこっちのみんなを知っているようだった あんまり騒いだりするのもアレなので、ということで普通に遊ぶことになったが、やけに瑞原プロに呼ばれた 一緒に遊ぼうとか、この後暇かとか、やけに聞かれたが小鍛治プロが止めたり俺が断ったりで特に何かあるって訳じゃなかったが そしてやっぱりきつい 帰り際にまたこっそり呼ばれ、たまには連絡してネト麻でもやろうと2人に言われた 忙しいと思ったからあんまり連絡とかしなかったけど、たまにはネト麻で指導してもらったり頼もうかな 初美「いましたねー。小鍛治プロと瑞原プロ」 巴「なんで京太郎くんのこと知ってるかあの時は疑問だったけど、すでに連絡先交換してたんだよね」 小蒔「京太郎くんも普通に話してましたし、そういうところは尊敬します」 春「京太郎は誰とでも仲良くなれる」 霞「でも、プロとっていうのは普通じゃないと思うけどね」 はやり「うーん……ねぇ、今度番組に素人を呼ぶって名目で京太郎くん呼ぼうか考えてるんだけど、どう思う?」 健夜「む、無理矢理すぎない?というか京太郎くんのこと気に入ってるよね」 はやり「そりゃあね……年下も、いいし?」 健夜「高校生相手は犯罪じゃないの!?」 8月○日 明日からインハイで東京に行くらしい。俺も なんでだよと色々言いたかったが、レギュラー5人に男手も欲しかったとかなんとか色々言われて、結局行くことになった その用意をしていたが、親父からの用事で小蒔さんの家に行くことになった 届け物とかなんとか、とにかく小蒔さんの家に行くと、小蒔さんの親父さん、おっちゃんが待っていてくれた 頼まれたものを渡すと、暑かっただろうから茶でも飲んでいけということで、上がらせてもらった 冷たい麦茶を出してもらい、飲みながら一息ついていると、おっちゃんが神様を降ろしたのか、と聞いてきた 俺は身に覚えがないが、小蒔さんに聞いたらしく、俺はそういうことをやったらしい といっても俺自身は何も分からないんだ、降ろしたも何もないだろう、と返した するとおっちゃんは少し考えていきなりこういった 「……小蒔の婿にならないか?」茶吹いた いきなりなにを言うのかと思うと、なんでも神様を降ろすということはめったにできることじゃなく、 小蒔さんや霞さん、初美さんもその血筋からオカルトなことができるらしい つまり、そういう血筋を絶やさないためだとか いやいやいや、俺みたいなの駄目だろう。血筋も何も、春と遠縁ってくらいだぞ おっちゃんは少しマジな顔で、血や才能以外も、割となんでもできるしな、とか言ってた 今なら婚約だけでいいぞ?とか言うおっちゃんにとりあえず何か言おうとしたとき、小蒔さんが部屋に入ってきた 話を聞いていたらしく、顔を真っ赤にして 勘違いしてるっぽかったので誤解を解こうと思ったが 「そ、その……不束者ですが……」とか聞いちゃいねぇ しばらく真っ赤になる小蒔さんとそれを宥める俺、という状態だった なんとか誤解を解いた後、おっちゃんは「お前なら、小蒔を任せられる。なんなら六女仙側室にするか?」とか言い出した 流石にインハイ前にこれ以上面倒は増やせなかったので、一発腹殴って帰った 婚約とか側室とか、俺はまだ彼女すらいねーっての でもまぁ、小蒔さんとか……アリだな 小蒔「そ、その……私は今でもお慕いしておりまして……」 春「姫様落ち着いて」 初美「たまにとんでもないこと言いだしますよねー。アリですけど」 霞「そうよね。六女仙みんなを側室なんて。アリだけど」 巴「いや、魅力的ですけど、京太郎くん1人に7人って……」 春「1週間で1周できる」 巴「何が!?」 8月△日 今日、東京に着いた 移動して宿泊施設に行くだけだったが、長時間の移動だとさすがに疲れた 今日は特に何もなく、明日日程が決まり次第色々予定を立てることになるらしい みんな今日は出歩かないらしいので、少し1人でふらついてみた やっぱり東京は人が多い。長野や鹿児島なんか目じゃないくらいだ その時少し目についた人達がいた 俺よりはるかに背が高く、帽子をかぶった全体的に黒い人、それと対照的に小さい人、 それと海外の人だろうか?金髪に、首からイラストのボードを掛けている人に、白髪の人と、その人を引っ張っている髪をおだんごにまとめた人 5人全員同じ制服だったので、同じ学校の人達なんだろう。そんな人達だった インハイ出場高か?いずれにせよ、明日の開会式で分かるか そういえば、ネト麻仲間にメールで東京にいると伝えたら、なんとみんな東京にいるらしい すごい偶然だ。そのうち会おうみんなと約束した インハイの楽しみがひとつ増えたな そういや、咲はどうしてんだろ 明日にでも聞いてみるか 小蒔「この人達は……宮守の人達ですね!」 春「あぁ、初戦であたった」 初美「確かに個性的な人達が多かったですねー」 霞「そうね。結構印象に残ってるわ」 巴「……言いたくないんですけど、私達が言えることですか、それ?」 8月□日 今日は開会式と抽選会だった 選手の人達を見ていると、新道寺の人や、昨日の5人を見つけた それと、咲も見つけた。あいつも全国に出場か……そんなに麻雀上手かったんだなー しかし、全国の高校が勢ぞろい……すばらなおもちの持ち主はいたが、それでも霞さんを超えるおもちの持ち主はいなかった あのおもちは全国トップだったのか……後で改めて拝んでおこう そのまま抽選会も見に行った 抽選会、ウチってシードだったのか。そういや聞いてなかったな 新道寺は決勝まで完全に別ブロック、お互い決勝までいけば当たるらしい 昨日の5人、宮守高校は同じブロックで勝てれば2回戦で当たるところだった さらに、咲の清澄高校も2回戦で当たる 咲、1回戦だけは応援してやる。2回戦からは2位になるようにだが応援してやろう それと、今日ネト麻仲間と会う日も決まった 変更になるかもしれないし、時間はそんなに取れないかもしれないが、楽しみだ 霞「全く、こんな時まで胸ばっかり見て……」 初美「そういう割には嬉しそうですよねー?それとなんですかやけに胸を強調するポーズ取って」 巴「でも霞さん以上の人は確かにいなかったね」 春「これから大きくなりそうな人はいた」 小蒔「私もまだ大きくなってて……」 春「……京太郎が聞いたらなんて言うかな」 8月●日 遂に始まったインターハイ だがウチはシードでしばらく間が空いている おまけに対戦高の試合もまだなので今日は自由行動だ 昼に、約束していた通り、ネト麻仲間の打倒はやりんさんと会った 相手はなんとインターハイ出場校の同じ1年生だった 有珠山高校の真屋由暉子、ちっこいけど、かなりのおもちの持ち主だった 改めて自己紹介して、適当な店に入って話した 有珠山高校、聞かない名前だと思ったら、北海道の初出場の高校らしい それからゆっくり話した。地元の話、部の先輩の話、色々話した 由暉子は部に同級生がいないから、少し新鮮だと言っていた 俺でよければいつでも話相手になるというと、嬉しそうに笑ってくれた 会話がひと段落ついた頃、由暉子が時間らしいのでそこで別れた また連絡すると約束した いい奴だったな。それに、初美さんと変わらないくらいなのに、春に負けないあの胸か……すげーなー 同じブロックだから準決勝で当たるかもしれないんだよな……準決勝前までは応援しよう 巴「有珠山高校……確か、臨海相手でも2位だったところですよね」 霞「えぇ、初美ちゃんと同じ身長で……」 春「私と同じかそれ以上……」 初美「……なんで胸ばっかりですかー!!」 小蒔「京太郎くんも、悪気はないと思いますよ?」 初美「なお悪いですよー!!」 8月◇日 今日はみんなで東京観光に行った 小蒔さんが「去年も来たのでまかせて下さい!」と言っていた が、ぼんやりとしか覚えていなかったらしく、結局はみんなでガイドブック見ながら回った でも、昼に食べた、小蒔さんが進めてくれた店の料理は美味しかった 昼食後、店を出て次にどこに行くか話していると、見覚えのある執事服と、初美さんより小さい金髪の娘が目についた 執事服に気付いた瞬間、その人は俺達の目の前に来ていた 「おや、お久しぶりですね」その人は、この暑い中、汗ひとつかかずそう言った まさか東京で、久しぶりにハギヨシさんに会うとは思わなかった だが、みんなが驚いているのはそこじゃなかったらしい 「ん?あー、お前がハギヨシの言っていた友達か」小さい金髪の娘、天江衣さんはそう言った 去年のインターハイ最多獲得点数記録者、だったか。俺も名前だけは知っていたが……正直初美さんより小さいとは…… どんな人かと思ったが、小さい以外はフツーだった。なんか小蒔さんや霞さんはすごく驚いていたけど 立ち話もなんだから、ということで近くにあるハギヨシさん達が取っているホテルに行くことになった うん、予想してたけどすげー豪華だったね 後一瞬でお茶と茶菓子が用意された辺りはさすがハギヨシさん。いや師匠 俺やハギヨシさんは普通に近況を話したり、みんなは永水で全国に出ているというと天江衣さんが思い出したように去年の話をしだした 去年の小蒔さんの話から始まって、気付くと天江衣さんと小蒔さんは打ち解けていた。同学年だし、話しやすくもあるのかな 天江衣さんと小蒔さんを中心に、みんなも楽しそうにしていた しばらく話していると、何度か会ったことがある、龍門渕透華さんが来た 俺やみんながいることに驚いてはいたが、歓迎してくれたようだった が、透華さんが来た時はすでに夕方で、そろそろ帰らないといけない頃だった インターハイ中、また会う約束を俺はハギヨシさんと、小蒔さんは天江衣さんとして、俺達は帰った 小蒔さんは、今は無理だけどインターハイが終わったら、鹿児島に帰る前に天江衣さんと打つ約束をしたらしい 小蒔さんやみんなも楽しそうにしていたし、普通に東京観光するより良かったかもしれない 小蒔「衣さん、すごかったですね!!去年直接対戦できなかったから、すごく楽しかったです!!」 霞「そうね……でもそれに同卓した京太郎くんの惨状も忘れないであげてね?」 初美「尊い犠牲でしたねー……」 春「あのハギヨシさんもすごかった……京太郎の技術の根源を見た」 巴「なにもかもが予想はるか上の人達だったね」 8月▽日 今日は1日試合を見ていた 今日の試合で対戦校が決まるからだ 勝ったのは、姫松、宮守、そして清澄だった。録画して3試合とも見た まず姫松高校の試合を見た 先鋒と次鋒で差を付けられていたが、中堅で役満出した愛宕(貧)がすごかった。インターハイで役満なんて、すごい人だ 春、この愛宕(貧)相手で大丈夫だろうか? 副将の愛宕(巨)は、中堅の愛宕(貧)と違ってなかなかのおもちの持ち主だった 後で知ったが姉妹らしい。(貧)の方が姉で(巨)の方が妹か……知らなきゃ逆だと思うな 大将の末原さんも結構な強敵だろうな 次に宮守だ 霞さんが先鋒の小瀬川さんを「マヨヒガ」とか呼んでいたが、俺にはなんか悩んだら手が高くなったようにしか見えなかった 後、この高校の一番のおもちは小瀬川さんだな。他にも和了率がすごく高い、エイスリンさん、 腰がすばらな臼沢さんや、初美さんより小さい鹿倉さん、そして俺よりも背が高い姉帯さん、特徴的な人が多かった ただ、霞さんがやけにこの高校を気にしていたのが気になる。おもちでは圧勝してるのに 最後に、咲のいる清澄高校 ひょっとしたら、俺も通っていたかもしれないと思うと、少し不思議な気分になった 先鋒の片岡、ちっこいけどやけに東場で強い。1年生で先鋒とは、すごい奴なんだろうか 次鋒の染谷さん、眼鏡を途中で外したからやたら和了っていたような感じだ 中堅の竹井さん、この人がやばかった。まさかよく分からん和了をしまくって中堅で相手を飛ばして終わらせるなんて…… ぶっちゃけ対戦校が可哀想だ。特になにもできなかった副将とか大将とか インターミドルチャンプがいるから、とか雑誌やネットでは見たが、それだけじゃあないんだろうな でも副将の原村、そして大将の咲が見れなかったのは残念だ。特に副将 是非あのおもちを見たかった……霞さんほどの大きさじゃなくても、すばらなものだと思うのに…… 後、あの咲が大将なんてえらいとこにいて、ちゃんとできるのかも気になった 結局咲と連絡は取れてないし、どこかで会えないもんかな さて、これからは永水を応援だ 知り合いが居たり、元地元だったとしてもこれからは今いるところを応援しないとな 麻雀に関してはできることはあんまりないが、できることでサポートしていこう 巴「3試合1日で見ましたねー」 霞「そうね。宮守は驚いたわ。オカルトな打ち方をする人が多くて」 初美「おかげで全然北家で和了なかったのは忘れませんよー……」 小蒔「……でも、この(貧)って、どういう意味でしょう?愛宕選手のことなのは分かるんですが……」 春「……姫様は知らなくていい」チラッ 初美「だからなんで私の方を見るんですかー?はるるー?」 洋榎「へっくしょい!!……絹がウチの服着るから、サイズが合わんくなるわー」 絹恵「えー?お姉ちゃんとそこまで違ったかなー?」 洋榎「背とか肩幅とか、そこやないねん。ホンマ、姉妹やのになー……」 8月■日 対戦校も分かって、試合の日も近くなってきたので今日は1日練習だった といっても俺じゃ練習相手にもならず、むしろ教わる立場になりそうだったので雑用に徹した ちょっと買い出しに行った時、珍しい2人がいた 「……ここ、どこだろ?」「……ワカンナイ」背が高い人と、イラストボードを掛けた人、どうみても昨日試合してた宮守の2人です なんかほっとけなくて、声を掛けた 当然警戒されたが、持っていた地図で今いる場所を教えると感謝された 宮守の2人が携帯で連絡している間に宿泊施設に戻ろうとすると、呼び止められた 背が高い方、姉帯豊音さんにお礼をしたいと言われ、イラストボードの方、エイスリンさんは何か描き始めた しばらくそのままで居て欲しいと言われたので、急いでる訳でもなかったのでそうした 途中、お互いの自己紹介をした 俺が永水だと知って2人は驚いていたが、対戦校だからどうということはなく、姉帯さんは小蒔さんのサインが欲しいと言っていた 対戦校だからと気にしていた俺が気にしすぎだったみたいだ しばらく、エイスリンさんが何か描いている間色々話した さすがに麻雀に関しては話さなかったが、姉帯さんもエイスリンさんも、話すと以外とイメージと違う 姉帯さんは、見た目の割りにミーハーな性格だった とりあえず明日原村和のサインも欲しいらしい。対戦校相手に書いてくれるんだろうか エイスリンさんは、片言だがコミュニケーション自体はとれる ただ、途中、今描いてるものを中断して絵で描いて答えていた。結構いい性格してるっぽい そうこうしている内に、エイスリンさんの絵が完成した 見せてもらうと、俺の似顔絵だった。結構上手い 「オレイ!」と言ってくれた。ありがたく受け取った 他の宮守の人達が来る前に帰ることにした。帰る時、小蒔さんにサインを頼んでみると言うと、姉帯さんはすげー喜んでいた あそこまで喜んでくれるんなら、頼む甲斐もあるな 帰ったらサイン書けるか聞いてみよう 小蒔「だからあの時、『サインって書けます?』なんて聞いてきたんですね」 春「姫様有名だし、そういうことあってもおかしくない」 巴「実際書いたけどね」 初美「でも、対戦校と試合前に仲良くなるってどうなんですかねー」 霞「いいんじゃないかしら?この人達もいい人達だったし、京太郎くんなら問題ないでしょう」 エイスリン「♪」 豊音「何描いてるの?」 エイスリン「キョウタロ!」 豊音「うわー、エイスリンさん、ちょーうまいよー!」 8月◎日 明日は永水インターハイでの初戦 対戦高はどこも油断できないと、今日は1日練習だった 俺は雑用、みんなが明日のために集中できるよう、やれることはやった そんな感じで1日を過ごし、明日へ備えて早めに休むことになっていた 夜、明日のためにやり残したことはないか確認した後、部屋に戻ろうとすると、春に会った 少し話したい、と言うので俺の部屋へ上げた どうかしたのか聞くと、珍しく不安そうな表情の春は言った 明日の試合が不安らしい。中堅に愛宕(貧)に清澄の部長と、自分より格上の2人がいて、ちゃんと次に繋げられるか 確かに相手が1回戦に役満に連荘で飛ばしたりと怖い相手だろうな そう思い、俺は俯いてる春の頭を撫でた 春は驚いて顔を上げたが、構わず続けた 別に、1人じゃなくて団体戦なんだ。春が失点しても後にいる初美さんや霞さんが取り返してくれるし、みんな春を責めたりしないだろう 気にしないで、いつものように黒糖片手に打てばいい、そう言った しばらく春は茫然としたようだったが、いつものように、と呟くと俺の手を払った そして、いつもの表情の春がそこにいた 「ありがとう。明日、頑張るね」そう言うと春は部屋から出て行った 自分の部屋に帰ったんだろう 少しでも不安を取り除けたなら充分だ 俺もそろそろ寝よう 明日、永水が勝てますように 春「…………」 霞「へぇ、試合前日の夜に、京太郎くんの部屋にねぇ?」 初美「抜け駆けですねー」 小蒔「春ちゃん……そんな不安だったなんて……」 巴「姫様、多分もうその辺りは大丈夫ですよ?」 春「不安だから京太郎のとこに行った。不安は取り除けた。問題ない」 初美「京太郎のところに行ったのが問題なんですよー!しかも夜に!!」 8月☆日 インターハイ初戦、勝ったぁぁああああああ!! いきなり小蒔さんが大暴れしてリードを作ったのが大きかった 中堅の愛宕(貧)がかなり点差を縮めてきたが、それでもなんとかトップは守り、そのまま初美さんと霞さんがリードを守ってくれた 1位は永水、1位は宮守という結果になった 初美さんは宮守が残ったことがかなり不満だったみたいだが、勝てたからいいだろう 大将の姉帯さんの追い上げがすごかったし 姫松、そして清澄はここで敗退という結果になった 咲も頑張っていたとは思うが、それでも3位で終わった 後で連絡……できるか?少し考えよう とにかく勝って良かった この調子で次も勝てるといい 初美「すごかったですよねー、姫様大活躍ですよー」 小蒔「そ、そんな……ただ、京太郎くんが見てる前でみっともないことはできないと思っただけで……」 春「大丈夫、私もそうだったから」 巴「その分ハッちゃんが苦戦してたよね」 初美「うー……北家で和了れれば……」 霞「京太郎くんも言ってたけど、勝てたからいいじゃない」 巴「ですね」 8月★日 今日も練習、というか試合前なので午前中のみの軽い調整とかそういうものらしい 午後は自由だったので少し気晴らしにふらついていたら、今や懐かしく感じる迷子を見つけた 涙目でなにやってんだよ咲 声を掛けた時、一瞬驚いていたが、俺だと分かると安心したような顔になった つーか東京で迷子ってシャレになんねーぞ 話を聞くと、昨日の負けで清澄のみんなは結構落ち込んでいるらしい なのでしばらくは個人戦まで好きにしていい、だとか 咲もいつまでも負けをひきづってられないと、出かけたはいいが迷ったという……こいつ、成長してねぇ…… 仕方ないので一緒に適当な店に入ることになった 久しぶりなのでそれなりに積もる話もある 長野から鹿児島に行ってからの話、長野の友達がどうしているか、そして、お互いの麻雀部の話 少し言葉に困ったが、咲は別にいいと言ってくれた 負けちゃったけど、それで相手を恨んだりはしない、と言っていた むしろあの永水のメンバーの中、なんで男の俺がいるのか聞かれた それからもしばらく話していると、ふと店に置いてあるテレビに目がいった 最初は電源が付いていなかったが、今は付いていて、インターハイ準決勝が映っていた 大将戦の途中だったようだが、なんと白糸台が4位だった 咲も「お姉ちゃんのところが!?」と声を上げて驚いていた そういえば、姉の照さんが東京行ったとか聞いてたけど、白糸台だったと雑誌見て知ってたっけ 俺はなんでこうなったか携帯で調べたが、どうも阿知賀の先鋒、中堅がかなりの番狂わせを起こしたらしい 先鋒は照さんが序盤は圧倒的だったらしいが、それからどうも3校で協力したとか 中堅戦では阿知賀が千里山に負けない活躍で追い上げ、今みたいな順位になったらしい そのまま咲と試合を見ていたが、結果は1位阿知賀、2位新道寺という順位になった 白糸台は確実と言われていただけあって、テレビでもそうとう驚かれていた 咲も「お姉ちゃん……」と呟いて驚いていた インターハイ、何が起こるか分からないな。マジで それから咲を清澄が泊まっている宿泊施設に送って帰った 念のために、咲が最近借りたという携帯の番号も交換した 番狂わせか……うちもそうならないよう頑張ろう 霞「驚いたわよね。あの白糸台が負けるなんて」 巴「私は千里山が負けたのも驚きましたね。あそこ全国2位ですし」 小蒔「どこも油断してはいけないということですね」 初美「ですねー。何気に私達の試合で宮守が勝ったのもそうですし」 春「新道寺も強敵……」 8月▲日 インターハイ準決勝、勝ったああああああ!! 決勝進出だよ!すげーよ!! 今回も小蒔さん大活躍だったけど、個人3位の辻垣内さんがすげーやばかったけど、なんとかトップだった 途中で2位になったりしたが、初美さんと霞さんがなんとか巻き返したり、宮守の姉帯さんが2回戦以上の活躍を見せたりで、 結果は永水が1位、宮守が2位だった もっとも、点差自体はほとんどなく、かなりギリギリだった いや、でも勝ててよかったよ 夜、明日のためにみんなはミーティング中だったので、何かお菓子でも買いにコンビニに出かけた すると、コンビニで雑誌のグラビア写真を見ている女子高生がいた 珍しいと思っていると、「……おもちが足りない」そうその女子高生は呟いた チラッとそのグラビアを見るが、確かになりない 「確かに」そうつい言ってしまった 女子高生は慌ててこっちを振り返った 「……あなた、今……」そう聞かれた この人を見て、俺は何故かすぐに分かった 自分と同じだと 俺は迷うことなく、携帯の中の霞さんの写メ(水着)を見せた その人は、それを見て、涙を流しながら握手を求めてきた 「同志っ……まさか、こんなところで同志に出会えるなんて……っ」 それから数十分、俺はおもち好きの同志、松実玄さんとおもちについて熱く、熱く語り合った お互いの連絡先を交換し、またおもちについて語らうと約束して別れた お互いが明日の決勝の対戦校だと知っていたが、それを言うのは無粋というものだろう おもちと試合は、また別のものなのだ 初美「決勝前夜に何してんですかっ!!」 巴「しかも松実玄って、阿知賀の先鋒の……」 霞「……ほんとうに、もう……」 小蒔「あ、あはは……」 春「……まぁ、おもち好きも、誰かと仲良くなるのも、京太郎らしいこと」 8月◆日 優勝したああああああああ!!! すげーよ!!全国制覇だよ!! 小蒔さんは今までで一番すごかったし、最後霞さんが和了って優勝決まった時なんか泣いちまったよ 終わってから、一度合宿したからか、新道寺が控室まで来てくれた 優勝したことのお祝いと、早速来年は勝つと宣戦布告を受けた 小蒔さんと春が負けないとか言ってたけど、小蒔さんが言う瞬間噛んで、締まらなかった また合宿のため、ということで連絡先の交換をしていた 何故か俺も新道寺の大将、鶴田姫子さんと副将で部長の白水哩さんと連絡先を交換することになって、連絡先を交換しようとした そしたら、既にお互いの連絡先を知っている状態だった まさかと思ったら、ネト麻仲間のリザベさんが鶴田姫子さんだった どんな偶然だよ みんな驚いていたが、まぁ、改めてこれからもよろしく、ということになった ふと、霞さんが色紙を取り出して小蒔さんにサインを書くように言った 宮守の姉帯さんに頼まれていたらしい そういえばこっちも頼まれていた、と姫子さん(そう呼ぶように言われた)も色紙を出していた どうせだから一緒に持っていこう、ということになり、永水と新道寺の2校一緒の宮守の控室に行くことになった 控室に行くと、宮守のみんなは泣いていた タイミング悪かったかなー、と思ったが普通に部屋に入れてくれた 小蒔さん、そして姫子さんと哩さんのサインを持ってきた、というと姉帯さんは嬉しさからか更に泣き始めた まぁ、喜んでくれてたからいいのかな それからはなんだかんだで3校みんな仲良く話していた 俺は唯一の男子でアウェイな感じと、宮守の人に誰だコイツ?みたいな目で見られたが、この前知り合った姉帯さんとエイスリンさんが説明してくれた 宮守のみんなもそれで納得してくれ、迷っていた2人のことでお礼を言ってくれた そこで、宮守の監督の人が「どうせなら全員で写真撮ったらどうだい?」という提案をしてくれた その言葉に全員乗り、阿知賀も一緒に撮ろう、ということになり、今度は3校で阿知賀の控室まで行くことになった それからが大変だった 阿知賀の控室まで行き、写真を撮ることはOKだったが、マスコミが決勝の4校が仲良くしていることで驚いて、 インタビューやらなんやらで結局写真が撮れたのはそれから大分経ってからだった 何人かは連絡先を交換し、俺が写真を撮ったので、後日送ることになった とにかく疲れた でも、明日からは個人戦、まだまだ応援頑張ろう そういえば、個人戦になって少し時間が空いたからプロの人達もゆっくり試合を見るとか言ってたな どっかでひょっこり良子さんと会えたりするかもな 初美「優勝、できましたよねー」 霞「大変だったわよねー。初美ちゃんはいつもより北家で和了れなくて」 春「姫様は一番強い神様降ろした」 巴「どこの高校も強くて、気が抜けませんでしたねー」 小蒔「えぇ。でも、去年できなかった、全国優勝ができたことは、本当にうれしかったです」 霞「そう……ねぇ、小蒔ちゃん。来年の目標は?」 小蒔「勿論、また優勝することです!!」 春「ん、私も頑張る」 初美「応援してますよー」 巴「だね」 8月▼日 今日から個人戦が始まった 予選だが、全国から勝ち抜いてきた人達の予選、かなりすごい試合もあった 初戦が初美さん、愛宕(貧)さん、豊音さん、荒川憩さん、というすごい組み合わせだった 去年の全国2位はさすがに強かった、初美さんも団体戦の時以上に頑張ってはいたが、2位だった トップは荒川憩さん、後は僅差だった 昼に、ネト麻仲間の風さんと会った お互い都合が合わなくなったりしてでかなり遅くなったが、大会中に会えてよかった 俺が九州にいると言うと、やけに明太子のことを聞いてきたのでどんな人かと思ったら、臨海の雀明華さんだった 何が風だ。風神じゃねぇか。そしておもちもそこそこある。すばら 個人戦には出てないけど、普通に有名な選手だから目立ってたし、俺もビビった しかし話してみると割と話しやすかった。そして明太子のことを聞かれたけど、それはせめて福岡代表の新道寺に聞いて欲しい 何故か魚卵の美味しさの話で盛り上がった。北海道がやばいという話をすると分かりやすいぐらい目を輝かせていたのが可愛かった 明華さんは辻垣内さんの、俺は小蒔さんと初美さんの応援のため、昼を食べてから分かれた 小蒔さんは絶好調のようで、ほとんどの試合をトップで終わらせていた 少し暇があったので話しかけると、流石に少し疲れていたようだった 寝ているだけのように見えるが、やはり消耗するんだろうか 少しの時間だが、休憩に普通に眠らせてあげた。1人では危ないので、隣で俺が見張り代わりに座ったままでだが よっぽど疲れていたのか、俺の肩に寄りかかって熟睡していた。少しでも疲れが取れているといいんだがな その後も小蒔さんは調子が良く、初日を勝ち残った。初美さんも残れたらしい 明日は今日よりきつくなるらしいが、2人とも勝ち残れるといい 初日終了後、少し時間ができたので、ネト麻仲間の膝枕さんと会うことになった なんでも個人戦に出場しているらしく、勝ち残って、今やっと会える時間ができたらしい 待ち合わせ場所にはなんと千里山の大将、清水谷竜華さんがいた どうやら俺はまたとんでもない人と知り合えたらしい。麻雀の実力的にも、おもち的にも 竜華さんも俺が永水の生徒だとは思わなかったらしく、驚いた様子だったが、すぐに打ち解けて話すことができた そのまま近くの屋台でたこ焼きを買って、ベンチで座ってつまみながら話した お互いに応援か観光かと思っていたら、選手、出場校の選手だったこと、自分の高校の有名選手のこと、色々だ 特に俺は小蒔さんを、竜華さんは先鋒の園城寺怜さんのことを話した なんか放っておけない、というと竜華さんもそれに同意してくれた。園城寺さんは試合で倒れたりしていたし、その心配も当然だろう そんな話で盛り上がっていると、竜華さんの名前を呼ぶ、儚げな娘が来た。園城寺怜さんらしい 竜華さんを呼びに来たのかと思うと、そのまま竜華さんの膝枕で横になった。なるほど、これがハンドルネームの由来かと納得できた 何故かそのままの体勢でお互い自己紹介をした。傍から見たらシュールな絵だっただろう こちらに見せつけるように竜華さんのふとももを撫でてドヤ顔していたのが少しイラッときた。そして羨ましかった。代わってください しばらく話し、俺も竜華さん達も時間になったので、怜さんとも連絡先を交換して別れた 個人戦で当たっても恨むんやないでー、と怜さんが言い残して行ったが、そっちこそ小蒔さんや初美さんに当たっても知らねーぞ 春「臨海の……」 巴「そういえば対戦したものね」 霞「あの人の『風』もなかなかやっかいだったわね」 初美「そして清水谷さんに園城寺さんですかー。清水谷さんは強敵でしたね」 小蒔「園城寺さんも、試合で倒れたと聞いていましたけど、元気なようで良かったです」 明華「むむむ……明太子は冷凍してないといけないのですか……本場博多のものを……いや、しかし冷凍では……」 智葉「なぁ、一体いつまで悩んでいる気だ?それに、今日コンビニの明太子おにぎり食べてただろ」 明華「それとはまた別腹です」 智葉「どこでそんな日本語覚えたんだ……」 怜「あーしんどいわー膝枕が必要やわー」 竜華「やらんで。はよ片付けんといかんやろ」 怜「しゃーないなー。じゃあ胸で」 竜華「ひゃあっ!?ど、どこ触っとるんよ!!」 怜「おー、こらすごいわー……京太郎に竜華の胸揉んだってメールしたろ」 竜華「京太郎くんに!?ちょ、それはアカンって!!」
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由暉子「……うんしょ、うんしょ」 夕日に照らされて、スーパーのレジ袋を両手に抱えた小さな影が、俺の影の隣りをぴょこぴょこと歩いていた。 京太郎「夏とはいっても、やっぱり北海道は日が落ちるのが早いよなー」 由暉子「このままだと完全に日が暮れる前に部室に戻るのは難しいでしょうね」 相変わらずぴょこぴょこと俺の隣りを歩きながら、ユキは腕時計で時間を確認する。 京太郎「おいおい、ちゃんと前を向いて歩かないと危ないぞ」 由暉子「もうっ、京太郎くんは心配性すぎます。これくらい問題ありません。私だって子供じゃないんですから大丈夫――きゃっ」 って、言ったそばから石に蹴躓いて転びそうになるなよ。 京太郎「あぶねえっ」 とっさにその腕を掴んで、どうにかその華奢な体を支えた。 京太郎「……ったく、何やってんだよ。ユキ、大丈夫か?」 由暉子「は、はい、問題ありません」 元気よく答える同級生を横目に見ながら、俺は掴んでいた手を離し小さく溜息を吐いた。 140センチもない小柄なユキの体は一部分を除いて、非常に軽い。 それこそ風が吹けば飛んでしまいそうな軽さだ。 っていうか、小柄な体格に不釣り合いな大きい胸のせいで、今みたいな感じで転びやすいんだろうけど。 小柄なユキの歩幅に合わせて、俺もかなり歩くスピードを抑えているんだが、それでもユキは少し遅れがちだった。 由暉子「ふふっ、私、また京太郎くんに助けられちゃいましたね」 京太郎「荷物が重いならこっちに回せよ。俺はまだ大丈夫だから」 由暉子「いえ、大丈夫です。大体、先輩たちとの買い出しじゃんけんに負けたのは私ですし、これ以上、付き合ってくれている京太郎くんの手を煩わせるわけにはいきません」 京太郎「いや、別に煩しいとか別にそんなこと思ってないんだけど」 由暉子「ふふっ、京太郎くんは相変わらず優しいですね」 両手いっぱいにレジ袋を抱えたまま、ユキは何故か楽しそうに言う。 京太郎「別にそんなんじゃねえよ。あんまり遅くなって爽先輩たちに変に勘繰られると面倒なだけだ」 俺は部室で待っているであろう先輩たちの顔を思い浮かべながら呟く。 そういうのに疎い成香先輩はともかくとして、爽先輩と揺杏先輩は何かにつけて俺たちのことをからかってくるから困る。 それと普段はそうでもないんだけど、たまに思い出したようにからんでくるチカ先輩も。 由暉子「変に勘繰られる? 先輩たちに何か隠し事でもあるんですか?」 京太郎「……はぁ」 溜息しか出ない。 隣を歩く小動物を見下ろしながら、俺は頭痛を堪えるように額に手を当てた。 由暉子「京太郎くん? 頭痛がするならカバンの中に頭痛薬がありますが?」 京太郎「だから、そんなんじゃねえって。大体、カバンは部室だろうが」 由暉子「あ、そういえば、そうでした。すみません」 ぺこんと頭を下げるユキ。 その拍子に頭の両サイドで束ねた髪が垂れ下がる。 うん、この髪形、前々から子犬みたいだと思ってたけど、やっぱり子犬みたいだよなぁ。 いや、まあ、そりゃ似合ってるかと言われれば、すげー似合ってるし可愛いのは否定しないけど――って、なに言ってんだか俺は…… 由暉子「何か面白いことでもあったんですか?」 どうやら俺は知らないうちに、にやけていたらしい。 京太郎「いや、何でもない。ほら、とっとと行こうぜ」 未だに疑問符を浮かべているユキからレジ袋をちゃちゃっと奪って俺は学校へと急ぐことにした。 由暉子「あっ、全部持たれると私の分がなくなってしまいます」 小走りで俺を追い抜くと、通せんぼするみたいに俺の前に立ちはだかるユキ。 ちょっとだけ頬を膨らませて、上目使いに俺を見つめてくる。 京太郎「はぁ……お前って変なところで律儀だよな」 いや、律儀というか馬鹿正直というか義理堅いというか不器用というかクソ真面目というか……こんな生き方をしていて―― 京太郎「お前、疲れないのか?」 なんて俺は無意識のうちに訊ねていた。 由暉子「いえ、疲れてなどいませんが?」 どうしてそんなことを問うのか、と不思議そうな表情を浮かべユキは俺を見つめる。 由暉子「大体、京太郎くんに荷物を押し付けたままでは不公平だと思います」 不公平、不公平ねえ…… あまりにも当然のようにユキは言い切る。 それに対し、俺は反論もできなければ、溜め息も吐けなかった。 京太郎「……わかった、わかったよ。それじゃあ、一番重たいこの袋を二人で持とう」 由暉子「二人で、ですか? ふふっ」 京太郎「俺、なんか変なことでも言ったか?」 由暉子「いえ、旧約聖書伝道の書における『二人は一人にまさる。其はその労苦のために善報を得ればなり』を知っていますか?」 ものすごく良い笑顔でユキが目をキラッキラに輝かせて俺を見つめてくる。 どうやら聖書の一節にそういうのがあったみたいだ。 あいにく俺はまったく知らないけど。 京太郎「……まあ、お前が楽しいなら何よりだよ」 由暉子「私、そんなに楽しそうですか?」 キョトンとした顔で首を傾げるユキ。 こいつ、自覚なかったのか? 京太郎「先輩たちに出会ってから、お前は毎日楽しそうだよ」 由暉子「どんな風に楽しそうなんでしょうか?」 京太郎「そうだな……よく笑うようになったかな」 由暉子「そうですか? 中学の時とあまり変わらない気がしますが」 ますます不思議そうにユキは首を傾げる。 京太郎「変わらないねえ……」 よく考えれば、自分がどんな風に笑ってるかなんて普通は気にしないか。 むしろ気にしてる方がおかしいんだし。 でも―― 京太郎「先輩たちと会えて、ユキは変わったよ」 中学の頃、ユキはメガネをかけた地味な少女だった。 おまけにクラスの奴らから面倒事を押し付けられても二つ返事で引き受けたあげく、それを本人は頼りにされてると感じてしまうような残念な思考の持ち主で…… 今思えば、あれは一歩間違えれば、いじめの域に入る危険な状態だった。 だから俺は―― 真屋由暉子は都合のいい奴。 そんな風にユキが扱われるのが気に入らなくて、色々と何とかしようと駆け回って、 けれど結局のところ、それはユキの意識が変わらない限り、焼け石に水に過ぎなかったわけで。 由暉子「私、そんなに変わりましたか?」 京太郎「ああ。すげー変わったよ。本当に……」 だが、あの人たちに会ってユキは変わった。 爽先輩に引っ張られて、有珠山高校麻雀部に通うようになってから、明らかにユキは変わった。 メガネをコンタクトにして髪型も変えて、容姿が垢抜けたってだけじゃない。 もっと根本的な部分、真屋由暉子という少女に欠けていたもの――言葉にできない何かが、あの人たちによって満たされ、変わっていった。 そして俺は、ただそれを見ていることしかできなくて、ただただ無力で無能で、それに嫉妬しているだけのガキで。 京太郎「あの人たちは本当にすげえよ……」 何年も一緒にいたのに、俺は結局なにもできなかった。 ただ近くにいることしかできなくて、ユキの意識のせいにして自分では何も変えられなかった。 京太郎「いや――違うか」 最後の輝きを放ちながら、夕日が山の稜線の向こう側へと消えていく。 真っ暗になった空を見上げれば、夜空に輝く丸い月とそれを見守るように浮かぶ一番星。 由暉子「京太郎くん、どうしました?」 京太郎「いや、今日は月がきれいだな……って思ってさ」 由暉子「……ああ、確かに。日が暮れる前に部室に帰れるって約束したのに、きっと先輩たち、心配してますよね」 京太郎「そのあたりは大丈夫じゃないか。ユキ一人だけだったら心配だけど、今は俺が付いてるからな」 由暉子「むぅ、その言い方だと私が一人ではお遣いもできないみたいです!」 京太郎「怒るなって、冗談だよ」 表では苦笑を浮かべながら、俺は心の中で溜息を一つ。 こうしてユキと同じ有珠山高校に入ったのだって、ユキが危なっかしくて心配だから……なんて誤魔化してるけど、結局のところ、ただ優越感に浸りたかっただけなのかもしれない。 この不器用な少女を守ることで、俺のくだらない自尊心を満たしたくて。 『ユキは俺がいないと本当にダメだなぁ』 そんなバカみたいな台詞を吐きながら、俺は真屋由暉子の隣りにいたかっただけなのかも。 京太郎「……そういえば今日は満月か。もうすぐ夏休みで、そうすりゃインターハイもあっという間に始まる。行けそうか?」 由暉子「わかりません。ですが、先輩たちのためにも一つでも多く勝ちたいと思います」 夜空を見上げるユキの目にはもちろん俺の姿なんて映っていない。 視線の先にあるのは満月。 そして先輩たちとともに挑むインターハイという未来。 必死に努力を重ねた者たちだけが辿り着ける聖域。 眩しすぎる世界。 そこに俺なんかが入り込む余地はなかった。 京太郎「そっか……頑張れよ」 応援というにはあまりに情けない自分の声。 もちろん、ユキたちを応援する気持ちがないわけじゃない。 むしろ勝ち上がってほしいし、負けてほしいなんて微塵も思ってなかった。 なのに、あの満月のように輝くユキを見ていると、自分のことが情けなく思えてくる。 はっきり言えば、俺は先輩たちだけでなく、ユキにさえ嫉妬していた。 ずっと自分の隣にいると思っていた少女はいつの間にか、手の届かない存在になっていて、どんなに必死になって手を伸ばしても決して届かず―― 京太郎「……そういえばさ、夜空全体の星の輝きをかき集めても、満月の明かりには届かないんだってな」 何を感傷的になっているのか、俺は無意識のうちにそんな意味のわからないことを呟いていた。 由暉子「私もどこかで読んだことがあります。満月の明るさは一等星を四十万個集めた明るさだそうです」 京太郎「四十万個か。それは知らなかったな。そう考えると星の明るさなんてちっぽけなもんだよな。新月の時なんて、どんなに空が晴れてて星が見えても明かりがなけりゃ夜道を歩けねえし」 俺は空を見上げながら呟く。 月の隣りで輝いているあの星は一体なんという名前だったか。 地上を照らす月の輝きに比べて、星の輝きはあまりに淡すぎる。 由暉子「……京太郎くん、何かあったんですか?」 京太郎「いや、何でもないよ……」 益体もない思考を切り上げ、俺はいつの間にか止まっていた足をまた進めることにした。 それに合わせてユキも歩き始める。 由暉子「……私では頼りないかもしれませんが、何か困ったことがあったら遠慮せずに言ってくださいね」 隣を歩きながらユキはそんなことを言った。 まあ、こんだけ挙動不審じゃ気付かれるよな。 もはや苦笑すら浮かばない。 ユキは不器用でお人好しで要領も悪いが、馬鹿じゃない。 これだけ俺が馬鹿をやってれば、感付かれるのも当然か。 京太郎「なんか、いつの間にか立場が逆転しちまったなって思ってさ」 由暉子「どういうことでしょうか?」 京太郎「いや、ユキは本当に変わったって話だよ。ほら、そんなことより、急がないと先輩たちにどやされるぞ」 由暉子「あっ、京太郎くんっ、待ってくださいっ」 誤魔化すように俺が駆け出すとユキもまた慌てたように走り出す。 京太郎「ははっ、遅れてると荷物全部、俺が持ってっちまうからな!」 由暉子「もうっ、京太郎くんっ、いじわるですっ」 俺は笑いながら、怒ったような表情を浮かべるユキに振り返る。 これからもこんな風に一緒にいられるだろうか? そんな情けない考えが浮かぶ。 今はまだこうして何とか隣を歩けているけど、きっと遠くないうちにユキは俺のずっとずっと先を歩き始める。 そのとき、俺はまだこんな風に笑えるだろうか? 由暉子「あれ? 誰もいませんね?」 真っ暗な部室に入ると中には誰もいなかった。 いや、真っ暗になってるんだから誰も中にいないのが普通なんだけど。 京太郎「先輩たち、どこに行ったんだ?」 俺たちを置いて帰ったわけではないだろう。 あの人たちはそんな無責任じゃないし。 だとしたら、 京太郎「俺たちを驚かせようとどこかに隠れてやがるのか?」 高校生にもなってそんな小学生みたいなことをするとは思えなかったけど、あの人たちなら有り得ないこともないから恐ろしい。 なんて考えていると俺の携帯のメール受信音が鳴った 由暉子「もしかして先輩たちでしょうか?」 京太郎「だろうな……」 このタイミング、間違いなく先輩たちと見ていいだろう。 ったく、一体どういうつもりなんだか。 えっと、なになに…… 爽『なかなか一歩を踏み出せない京太郎のために私たちは先に帰る。ユキと二人きりにしてやるなんて気の利く優しい先輩たちを持てて幸せだろう?』 京太郎「…………嫌な気遣いだよっ!」 思わずスマホを床に叩き付けそうになったが、寸前で堪える。 本当に何を考えてるんだあの人たちは!? 由暉子「あの、何かあったんですか?」 俺の反応がよほど気になったのか、ずいっと身を乗り出してユキはスマホを覗いてきた。 って、こんなのユキに見せられるわけがない。 京太郎「な、何でもないって!」 由暉子「だったら見せてください」 京太郎「ほ、ほんとに何でもないから!」 ユキの手が届かないように俺はスマホを頭上高くに掲げる。 が、ユキはよほどメールの内容が気になるらしく、スマホに向けて必死に手を伸ばしてくる始末。 ちょっ、ユ、ユキさん、そんなに近付かれると体が密着して、そのっ、柔らかい部分が押し付けられてくるんですけど! 由暉子「どうしてそんな意地悪するんですか?」 京太郎「意地悪じゃなくて、ほんとに大したメールじゃないんだって」 由暉子「だったら、どうして先輩たちは部室にいないんですか?」 ぐいぐいと俺に体を押し付けながら、執拗にユキはスマホに手を伸ばしてくる。 もちろん、メールの内容を馬鹿正直に教えるわけにもいかない。 京太郎「先輩たち、用事があって先に帰ったんだって」 由暉子「用事……?」 京太郎「そう、用事。だから俺たちも早く帰ろうぜ」 ようやくユキの追及の手が収まり、ほっと一息ついた俺だったんだが、 由暉子「どうして先輩たちは私たちを置いて帰ったんですか?」 どこか弱々しげな声でユキが呟くのが聞こえて、ハッとした。 京太郎「よ、用事だったんだから仕方ないだろ」 由暉子「だとしても、どうして京太郎くんにだけメールをしたんですか?」 京太郎「それは……」 上手く言い訳が思い付いてくれない。 俺だってわかってる。 あの人たちが、たかが用事程度でユキ一人を置いて帰るわけがないってことくらい。 でも、だとしても、たかがそれだけのことだ。 用事があってユキを残して先に帰っただけ。 なのに、ユキはどうしてこんな辛そうな表情を浮かべているんだ? 京太郎「ユ、ユキ、なぁ、俺たちも早く帰ろうぜ」 由暉子「京太郎くん……」 京太郎「だから、そんな顔するなって。文句なら明日、俺が先輩たちに言ってやるから」 由暉子「本当はメールになんて書いてあったんですか?」 京太郎「だから、本当に用事があるから先に帰るって――」 由暉子「だったら、どうしてそのメールを私に見せてくれないんですか?」 京太郎「それは……」 由暉子「やっぱり……」 京太郎「何がやっぱりなんだよ?」 由暉子「本当は先輩たちは私のことなんて――」 京太郎「そんなわけねえ!」 思わず俺は叫んでいた。 誰もいない校舎に俺の声がこだまする。 でも、それだけはユキの口から言わせるわけにはいかなかった。 京太郎「確かにあの人たちはたまに何考えてるかわかんねえところもあるよ。爽先輩はウンコウンコうるせえし、揺杏先輩も口が汚いし、チカ先輩はああ見えて腹黒いとこあるし、成香先輩に至っては天然小動物だし、でもな、あの人たちが仲間をどうでもいいなんて思うわけねえだろ」 由暉子「でも先輩たちは最近、私を避けてます。今日の買い物じゃんけんだけじゃなくて、部室の掃除当番も私に付き合ってくるのは京太郎くんだけで――」 京太郎「だから、それが勘違いだって言ってんだよ!」 俺は思わず叫ぶ。 由暉子「勘違い?」 京太郎「ああ、そうだよ! いいか、お前は勘違いしてるみたいだが、今までのは全部あの人たちなりのお節介なんだよ」 こうなってしまった以上、俺の口はもう止まらない。 本当にもうあの先輩たちが慣れないお節介をするから、こんな面倒なことになっちまったんだ。 くそっくそっ、こうなったら言うしかねえじゃねえか。 京太郎「いいか、よく聞けよ。あの人たちがお前を避けてたように見えたのは、俺とお前を二人にするためだったんだよ」 由暉子「私と京太郎くんを? 何故でしょうか?」 こいつはこいつで特大の疑問符を頭の上に浮かべてやがるし。 ああっ、もうっ、鈍いにも程があるだろ。 いいさ、だったら行けるとこまで行ってやる。 京太郎「そんなの決まってるだろう! 俺がお前に告白するタイミングを作るためだよ!」 由暉子「告白……? それは教会で行う懺悔のこと――」 京太郎「――じゃないことくらい、わかってて誤魔化してるだろ」 由暉子「……すみません」 京太郎「いいか、一回しか言わないから、ちゃんと聞いとけよ」 由暉子「ま、待ってください。突然すぎます。少し心の準備を――」 京太郎「知らん、勝手に聞け。いいか、ユキ、お前が好きだ。俺と付き合ってくれ」 ムードもへったくれもない。 怒りと勢いに任せて俺は自爆じみた告白をした。 正直、こんな告白は黒歴史以外の何物にもならないってくらい、無様な告白。 ユキに至っては驚いたみたいに口をパクパクさせてるし。 京太郎「いや、まあ、返事はすぐじゃなくていいし、ユキの好きな時でいいから、その、ちょっとくらいは俺のことも考えててほしいなぁとか、なんというか」 女々しい言い訳じみた言葉で、無意味と知りながらも俺は自爆を誤魔化そうともがく。 本当にもう何やってんだ俺の馬鹿。 ああ、マジで最悪だ。 こんな乱暴な告白されてOKするような奇特な奴なんているわけが―― 由暉子「は、はい……えっと、不束者ですがよろしくお願いします」 って、ここにいたよ! 顔を真っ赤にしながら、ユキは礼儀正しく頭を下げる。 京太郎「お、おい……あんなメチャクチャな告白に普通OKするか?」 由暉子「えっと、やっぱり私が恋人では嫌ですか?」 京太郎「いやいや、そんなわけないから!」 むしろ願ったり叶ったりというか、俺の方こそよろしくお願いしますというか。 京太郎「でも、本当に俺でいいのか?」 由暉子「はいっ、京太郎くんがいいですっ」 先ほどまでの辛そうな表情はどこに行ったのか、ユキは満面の笑みで答える。 ヤバい。 何だこれ、ユキが可愛いのは当たり前だし、当然すぎることだけど、こんなに可愛かったっけ? 知らず俺はユキへと手を伸ばしていた。 小さくて細い肩を掴む。 由暉子「あの、京太郎くん……?」 わずかに戸惑うような表情を浮かべるユキ。 京太郎「何もしないから、目を閉じて上を向いててくれないか?」 由暉子「は、はい。こうですか?」 小さく震えながらユキは俺の言葉通り、その端正な顔を上向ける。 ユキの顔を見下ろしながら俺は息をのんだ。 本当にユキは綺麗になったと思う。 元々の顔立ちはよかったけど、今のユキはそれだけじゃない。 ユキを見ているだけで、俺の頭はくらくらするような感覚に襲われる。 純粋な性格と小さめの身長に対して、背徳的なまでに豊満なユキの体。 これを見て何も感じない男がいるわけがない。 膝を付き、欲望のままに俺は上向かせたユキの震える唇に自分の唇を重ね合わせた。 由暉子「……んっ、んんっ、あっ、京太郎くん……これは――」 京太郎「まだ目を開けていいとは言ってないぞ……んっ」 自分勝手極まりない台詞を吐きながら、ユキが抵抗しないのをいいことに俺は柔らかな唇を啄んでいく。 由暉子「んっ、ちゅっ、京太郎くんっ、あっ、ちゅむっ……やっ、口の中に京太郎くんの――あっ、ちゅむっ、れるっ」 最初は唇が触れるだけの、そして徐々に大胆に、ユキの柔らかな唇に吸い付き、それに飽きれば、さらにその奥の口の中へと舌を差し入れる。 由暉子「はむっ、じゅっ、れろっ、あっ、んっ、んんっ、ちゅっ、ちゅっ、ぷはっ、京太郎くんの舌が、私の口の中にっ、んっ、ちゅぷっ」 苦しそうに息を荒げながらもユキは絶対に抵抗しない。 抱き上げるようにユキを腕の中に抱き締めながら、誰も侵入したことのない口内を犯していく。 舌を絡ませ、時に吸い上げ、唾液ごとユキを舐め取る。 ユキは抵抗しない。 苦しげな吐息を漏らしながら、俺の蹂躙をひたすらに受け続けるだけ。 京太郎「ユキっ、ユキっ、ちゅっ、んっちゅっ、ちゅむっ、ちゅっ、ちゅるっ」 由暉子「はぁっ、はぁっ、ちゅっ、あんっ、きょうたろ……くんっ、ちゅっ、れるっ、ぷはっ、んんっ、私、なんだか頭がぼーっとして……」 口からどちらのモノともわからない大量の唾液を零しながら、ユキは蕩けた表情で俺を見上げる。 京太郎「はぁっ、はぁっ、目を開けるなって約束を破ったな、ユキ」 由暉子「す、すみません……でも、よくわからないけど、頭の奥がジンジンして――」 京太郎「そうか。だったら、約束を破ったお仕置きが必要だよな?」 雀卓の上にユキの小柄な体を横たえながら、俺はその上へと覆い被さる。 こうなってしまった以上、ユキに逃げ場はないし俺も逃がすつもりはない。 由暉子「お仕置き……お願いします」 上気した顔のまま、どこか期待したような表情を浮かべユキは言う。 京太郎「それじゃあ、制服を脱がせるからな」 震える声で言い、俺はユキの制服へと手を伸ばした。 背徳感で背筋に寒気と同時に熱い劣情が走っていく。 神聖な学び舎、それも皆が使う部室のそれも雀卓の上で俺は今、ユキを穢そうとしていた。 こんなところを先輩たちに見られれば、絶対に軽蔑されるだろう。 一生、無視されても仕方がないことを俺はやろうとしている。 本当なら、絶対に我慢しなければならない場面のはずだ。 なのに、俺はどうしようもなく興奮していた。 京太郎「ユキ、綺麗だ……」 俺は思わず呟く。 女子の制服を脱がせるという慣れない作業に手間取りながら、ようやく目の前に現れたユキの裸身はこの上なく神々しかった。 まだブラジャーに隠れてはいるが、たわわに実ったユキの双丘は芸術的に美しく、染み一つない肌の触り心地はまるで夢を見ているかのよう。 由暉子「その……私の体、変じゃないですか?」 京太郎「どこが?」 由暉子「えっと、こんなに背が小さいのに胸だけ不釣り合いに大きくて……」 京太郎「そんなことねえよ! ユキのおもち、最高だ」 それ以外の言葉が思い付かない。 これのどこがおかしいっていうんだ。 もしもユキの体を馬鹿にするやつがいるんなら、俺は全力でそいつをブッ飛ばす。 京太郎「ユキ、ブラジャー……いいか?」 由暉子「はい……でも、がっかりしないでくださいね」 京太郎「がっかり……?」 ユキの言葉に引っ掛かりを覚えながらも、割れ物を扱うように優しくブラのホックを外す。 そうして押さえ切れなくなったように俺の前に現れたのは―― 京太郎「陥没乳首……」 ユキの乳首は完全に乳輪の中に埋まっていた。 由暉子「や、やっぱり変ですよね。せっかく褒めてもらえたのに……私――」 京太郎「何言ってんだ! 陥没乳首……最高じゃないか!」 恥ずかしそうに両手で顔を隠すユキの手をどけて俺はまっすぐに告げた。 由暉子「がっかりしないんですか?」 京太郎「むしろ興奮する! これでがっかりするような奴はホモだ!」 あまりに興奮しすぎたらしい。 俺の口から垂れたよだれがユキのピンク色の乳首に雫になって落ちる。 由暉子「んっ、京太郎くん、そんなに興奮してるんですか?」 京太郎「ユキ、好きにしていいんだよな?」 由暉子「えっと、京太郎くんのお好きなように、でも、優しくしてください……」 俺から目を逸らしつつ、ユキは恥ずかしそうに頷いた。 京太郎「ああ、できるかぎり優しくする――はむっ、ちゅっ、ちゅるっ」 由暉子「んっ、んんっ、京太郎くんっ、そんなっ、優しくするって……んっ、あぁっ、いきなり吸い付くなんてダメですぅっ」 びっくりしたユキが俺の頭を抱えて、胸から引き離そうとしてきたが、その程度のことで離れるわけにはいかない。 柔らかな胸を揉みしだきながら、ピンク色の乳輪の中心にある陥没へと下を侵入させていった。 由暉子「ひぁっ、きょ、京太郎くんの舌がっ、私の乳首っ、ほじくってますっ」 京太郎「ちゅっ、れるっ、なんだ? ユキは陥没乳首ほじくられると気持ちいいのか?」 由暉子「そ、そんなことは――あひっ、やっ、そんなに強く吸われたらっ、あぁっ」 陥没乳首に吸い付きながら、舌で隠れた乳首の先端を刺激していく。 由暉子「やっ、だめぇっ、そこっ、んんっ、声っ、出ちゃうっ、んん、あんっ」 段々とユキの上げる声に艶が混じり始めた。 とともに、舌先にも明らかな硬い感触が現れる。 京太郎「へぇっ、ユキは陥没乳首いじられながら、乳首勃起しちまう変態なんだな」 由暉子「勃起……?」 京太郎「ほら、見えるだろ? 陥没してた乳首が完全に顔を出してる」 乳輪の中心にぷっくりと姿を現した突起を優しく摘まみ、ユキの顔の前まで引っ張り上げた。 由暉子「これが勃起、なんですか?」 京太郎「俺にいじられて唾液まみれになって、気持ち良くなって顔を出したんだよ」 由暉子「んっ、そんなっ、撮まないでくださいっ、ひぅっ、やっ、んっ」 刺激され熱を帯びた乳首の先端を指先でコリコリといじめるとユキは艶の混じった声を上げた。 京太郎「ユキは見た目によらず、随分とエッチみたいだな」 由暉子「ち、違いますっ。私はそんなエッチな子じゃ―ひゃんっ」 京太郎「油断大敵だぜ。今度は反対側の乳首も勃起させてやるよ。ほら、その間にユキも勃起乳首、一緒に舐めるだろ?」 規格外のでかさを誇るおもちは引っ張り上げると、余裕で乳首がユキの口元へと届いていた。 由暉子「京太郎くんと一緒に乳首をですか?」 京太郎「さっきキスしたけど、今度は乳首も一緒だ。反対の方は指でほじくってやるよ」 由暉子「ひぅっ、んっ、きょ、京太郎くんの指がっ、私の陥没乳首っ、ほじくってますっ。やっ、も、もっと優しくっ、ひっ」 京太郎「そんな気持ちよさそうな声あげといて、優しくするわけないだろっ。ほらっ、自分で乳首を舐めるんだっ」 由暉子「んっ、わ、わかりましたっ、はむっ、れるっ、あむっ、ちゅっ、あっ、舐めてるっ、私、自分の乳首、自分で舐めてますっ、京太郎くんとキスしながらっ、自分の乳首、自分の唾液まみれにしてますっ」 ユキの言葉どおり、俺たちは舌を絡ませ合いながら乳首を舐めていた。 普通ならば、絶対にありえないであろう光景。 どちらのモノとも知れない唾液でユキの乳首はぬらぬらとテカっていく。 京太郎「ほらっ、今度は逆の乳首を自分で勃起させるんだ」 由暉子「んっ、あむっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅるっ、京太郎くんもっ、一緒にっ」 京太郎「ユキッ、ユキっ、ちゅっ、れるっ、はむっ」 由暉子「ちゅっ、ちゅむっ、ああっ、私っ、自分で陥没乳首に舌を突っ込んでますっ、京太郎くんっ、私、こんなエッチな女の子だったんですねっ」 京太郎「ああっ、本当にユキはエッチな女の子だっ。自分で乳首ほじくりながら勃起させて、ほら見てみろ。こんなにビンビンに乳首勃起させてるっ」 上気した表情で、ユキは唾液まみれの勃起乳首さらに舐め回す痴態を俺の前に晒していた。 京太郎「ユキ……」 俺の理性はもう破裂寸前だった。 さっきから自己主張を激しくしていた逸物は今にもズボンをぶち破ってユキに白濁をぶっかけてしまいそうな勢いでそそり立っている。 決して、この少女をこんな目で見まいと誓っていたのに、俺の情欲はそんな誓いさえ、理性ともども簡単に崩壊させていった。 京太郎「ユキ、今度はその胸で俺を気持ち良くしてくれるか?」 由暉子「ふふっ……私たち恋人同士なんですから、遠慮しないでください……」 蕩けた表情のまま、ユキは俺の股間の膨らみを見つめている。 もう我慢の必要なんてない。 ズボンのジッパーを下げおろし、俺は欲望に漲った逸物をユキの前へと晒した。 由暉子「これが……京太郎くんの性器……想像していたより、大きいです」 京太郎「なんだ、ユキでもエッチな想像なんてするのか?」 由暉子「え? あっ、そ、そのっ、違うんですっ。その、ちょっとだけですからっ」 京太郎「でも、したんだよな? その時のユキはどんなふうに俺のコレを気持ち良くしてくれたんだ?」 ユキの目の前に逸物を押し付けながら、俺は意地の悪い質問をした。 由暉子「えっと、京太郎くんはどんな風にされるのがお好みですか?」 京太郎「俺はユキの好きなように気持ち良くしてもらえれば、それが最高なんだけどな」 由暉子「私の好きなように、ですか? え、えっと、では……」 何かを決意したように俺の前でユキは跪くと、いきり立った逸物をその豊満なおもちで挟み込んだ。 京太郎「くっ、いきなりパイズリとはやってくれるじゃないか」 由暉子「……パイズリ? あの、部活中や登下校中、ちらちらとこちらを見て京太郎くんは私の胸がお好きなようでしたので」 ちらちら見てた覚えはないんだけど、俺って、そんなにわかりやすかったのか…… 由暉子「ですが、痛いようでしたら、やめますけど……」 京太郎「いや、続けてくれ。でもこのままじゃ滑りが悪いから口の中に唾液を溜めた後、谷間の間に流し込むんだ」 由暉子「唾液をですか? むぐっ、もぐっ、こ、こうれふか?」 ユキの口の中に溜まっていた唾液が胸の谷間を伝って俺の逸物をも濡らしていく。 京太郎「ああ、いいぞ。ユキの生温い唾液が俺のち○ぽに絡まって、良い潤滑剤になる。それじゃあ、両手で胸を挟み込みながら、俺のち○ぽをしごくんだ」 由暉子「はっ、はいっ、んっ、あっ、んんっ、ど、どうですか? ちゃんと私で気持ち良くなってますか?」 京太郎。「くっ、すっげえ気持ち良いよ。自分でやるより何倍も気持ち良いっ。ユキの柔らかいおもちと乳圧で今にも射精しそうだっ」 ぬちゅぬちゅと卑猥な音を立てながら、ユキは慣れないなりに一生懸命おもちを上下させていた。 そのたびに犬耳のようなユキの髪の房が揺れるのが見え、同時にパイズリによる感触で俺の逸物に電流のような快感が走っていく。 くっ、腰が砕けそうになる。 このままユキの中に白濁をぶちまけてしまえば、どんなに気持ち良いだろうか? 由暉子「京太郎くんの性器、ビクビクしてますっ。あっ、熱いっ、京太郎くんっ、我慢せずに射精していいんですよっ」 京太郎「ユキッ、性器じゃなくてもっとエッチな呼び方があるだろう?」 由暉子「え、エッチな呼び方?」 京太郎「ほら、俺をもっと気持ち良くさせたいんだろ?」 由暉子「お、おち○ちん、京太郎くんのおち○ちん、私の中でびくびくしてっ、射精しそうなんですよねっ?」 京太郎「ああっ、もう射精しちまうっ。くっ、ユキっ、ユキの胸の中にぶちまけるぞっ」 由暉子「はいっ、京太郎くんの精液っ、私の胸の中に好きなだけ出してくださいっ」 スパートをかけるようにユキの逸物を扱き上げるスピードが上がる。 ユキのおもちが揺れるたびにその振動が乳圧とは別の快感として俺の逸物を刺激していった。 完全に俺の逸物を咥えこんだユキの胸の中は唾液と汗と先走り汁で何とも言えない匂いを放ちながら、俺の精液を受け入れようとしている。 京太郎「くっ、あっ、ユっ、ユキっ、出るっ」 脳髄から電流のような快楽が背骨を伝い、逸物へと流れていった。 と同時に溜めこんでいた白濁が一気に放出されていく。 由暉子「あ、熱いっ、京太郎くんの精液っ、熱くて、胸の中にこんなに出されたら私、火傷しちゃいます……あっ、きゃっ」 胸の中だけでは収まり切れず、俺の吐き出した白濁がユキの顎を、頬を、額を、髪の毛を白く穢していく。 由暉子「はぁっ、はぁっ、こんなに出るなんて、すごい……ふふっ、京太郎くん、気持ち良かったですか?」 未だに射精を続ける逸物を胸の中に挟み込んだまま、ユキは愛おしそうに尋ねてくる。 その表情はとても無垢で、しかし、どこか艶々しくて、 由暉子「きゃっ、きょ、京太郎くんのおち○ちん……また大きく――」 京太郎「駄目だ、ユキ。これくらいじゃ全然満足できない」 由暉子「では、もう一回胸の中で気持ち良く――」 京太郎「いや、今度はちゃんとユキの中で気持ち良くなりたい」 ユキの胸の中から逸物を引き抜くとその隙間から白濁が噴出した。 由暉子「きょ、京太郎くん、それって……」 京太郎「ユキは嫌か?」 由暉子「い、嫌じゃありませんけど。でも、赤ちゃんが……」 京太郎「大丈夫、ちゃんと外に出すから」 ユキの頭を撫でながら俺は言った。 こんなことになるなんて夢にも思ってなかったから、避妊具なんて持っていない。 もちろん、それはユキも同じだろう。 由暉子「その……今日はちょっと危ない日なので、ちゃんと外に出すって約束してくださいね」 京太郎「わかった。約束する。もしも何かあっても、俺が責任取るから」 ユキの顔や髪にかかった白濁をふき取りながら、俺はその可愛らしい唇にキスをする。 由暉子「んっ、ちゅっ、京太郎くん……」 京太郎「後ろ向いてくれるか? そっちの方が女の子の負担が少ないそうだし」 由暉子「あの……初めては、ちゃんと京太郎くんの顔を見ながらしたいです……」 これまで散々エッチなことをしたというのに、ユキは目を逸らして恥じらうように呟いた。 京太郎「わかった。じゃあ、下も脱がせるからな」 スカートを外し、可愛らしいピンク色の下着へと手を伸ばす。 ユキのショーツはお漏らしをしたのかと思うほどに、びちゃびちゃになっていた。 京太郎「ユキ、俺のち○ぽを胸でしごきながら、興奮してたんだな?」 由暉子「うぅ……京太郎くんのおち○ちんが熱くて、それが胸の中にあると思ったら、お腹の奥がジンジンしてきて、我慢できなくて……」 京太郎「それで、こんなに濡らしちゃったのか。こんなに濡れてたら前戯はいらないかな……」 耳元で囁くように呟きながら、俺はユキのショーツを脱がし、ぴっちりと閉じた割れ目へと指を滑り込ませた。 由暉子「んっ、ひぁっ、京太郎くんの手が……私のっ、んっ」 京太郎「まだちょっと触っただけなんだけど、ユキは本当に感じやすいんだな。クリトリスがもうこんなに大きくなってる」 由暉子「クリトリス……? ひっ、あっ、やっ、なっ、なんですかっ、これ!?」 ぴっちりと閉じた膣からわずかに顔を出したクリトリスに舌を這わせると、ユキは驚いたように声を上げた。 京太郎「さっき、俺を気持ち良くしてくれたお礼だよ。ちゅっ、れるっ、ここ、舐められると気持ち良いだろ?」 ぴっちりと閉じていることからわかっていたが、ユキの膣から薫ってくる匂いはかなりのモノだった。 膣内をちゃんと洗ったことがないせいで、独特の臭いが鼻をつく。 唯一パイパンであることが救いといえば救いか。 正直、ずっと嗅いでいれば、数分としないうちに気分が悪くなるだろう。 由暉子「ひぁっ、やめっ、だめですぅっ、ぴちゃぴちゃっ、音がっ、やっ、んんっ、あんっ、きょうたろっ、くぅんっ、そこっ、気持ち良いですぅっ」 けれど俺はやめられなかった。 知らないうちに遠く感じるようになっていたユキに、自分なんかが嬌声を上げさせている。 それがどうしようもなく嬉しくて、何よりも興奮した。 クンニしているだけで先ほど射精したばかりだというのに、先走りが床へと垂れ始めているのが自分でもわかる。 こんな状態で挿入すれば、一秒も持たずに暴発するだろう。 京太郎「はぁっ、はぁっ、ユキ……」 由暉子「京太郎くぅん……」 とろんとした目でユキはすがるように俺を見上げていた。 その視線は先ほどよりもさらに膨張していた逸物に向けられている。 京太郎「ユキ、本当にいいんだな?」 由暉子「はい、京太郎くんの……私にください」 そう言ってユキは俺の首へと腕を回した。 瞬間、俺の中にあった箍が音を立てて外れる。 京太郎「ユキっ、ユキっ」 獣のような声を上げ、逸物を膣口に宛がい―― 由暉子「京太郎く――ひっ、あっ、あぁぁぁっ」 ユキの上げる苦鳴すら快楽に変換しながら一気に貫いた。 京太郎「くっ、あっ、きつっ……」 初めての感覚に思わず声が漏れる。 ただでさえユキの体は小さいというのに、その膣内はさらに狭く小さかった。 無理やりにぶち込まれた俺の逸物を必死に押し返そうと膣全体が収縮を繰り返しているのがわかる。 由暉子「あっ、うっ、うぅっ……」 どれほどの苦痛なのだろう。 ユキは声にもならない声を上げて、必死に痛みを堪えていた。 俺が与えた痛み。 欲望に駆られて、俺が無遠慮にユキに与えた痛みだ。 本当ならもっと上手いやり方があったはずなのに、俺はそれをしなかった。 だとすれば、俺の逸物を拒もうとする膣内の運動はユキなりの必死の抵抗なのかもしれない。 だが、 京太郎「くっ、ユキっ、出る……」 膣から抜く余裕さえなかった。 俺はユキにのしかかるように抱き付きながら、その体の奥へと白濁液をぶちまけていた。 由暉子「んっ、あっ、こっ、これっ、京太郎くんの赤ちゃんの素……私の中に、出てますぅ……」 俺にのしかかられたまま、ユキは力のない声を上げた。 破瓜の痛みに耐えていたところに追い打ちで、膣内に射精までしてしまった。 由暉子「お腹の中……あったかいのが広がって、んっ、んんっ……」 その声すら、どこか遠くに聞こえた。 罪悪感とユキに対する申し訳なさで俺は死にたくなる。 だというのに、俺の逸物はびゅくびゅくと痙攣を繰り返しながら、未だにユキの膣内へと射精を繰り返していた。 どれほど、そうしてユキに抱き付きながら、逸物の暴走に身を任せていただろうか。 ようやく射精が収まり体を起こすと、ユキが頬を膨らませて、こちらを見ていた。 京太郎「あの、ユキさん……?」 由暉子「京太郎くんは嘘吐きですっ」 京太郎「うっ、すみません」 由暉子「優しくしてくれるって言いましたよね?」 京太郎「うぅ……」 由暉子「外に出すって言いましたよね?」 京太郎「あぅ……」 俺は返す言葉もない。 いかに興奮していたとはいえ、これじゃあレイプも同然だった。 しかも、あれだけ射精したというのに俺の逸物は未だに硬度を保ったまま、ユキの膣内で鎮座ましましているという始末。 由暉子「んっ、京太郎くん、またおち○ちんがびくんってなりましたよ? 反省してるんですか?」 京太郎「し、してるって! で、でも生理現象なんだから仕方ねえだろ!」 由暉子「そんなにまた私の膣内に出したいんですか?」 京太郎「こ、今度はちゃんと外に出すって!」 由暉子「こんなに膣内に出しておいて今さらですか?」 ユキは相当怒っているらしい。 いや、まあ、初めてなのにほとんどレイプみたいに犯されたあげく膣内射精されて怒らない女の子なんていないわけがないけど。 由暉子「こんなに膣内に出されたら、今さら外に出されても無意味です」 京太郎「うぅ、おっしゃる通りです」 由暉子「私、本当に怒ってるんですよ?」 京太郎「もしかして、ユキおこプンプン丸?」 由暉子「そうっ、それです! ちゃんと反省してますか?」 京太郎「してます。もうこんなことはしません」 名残惜しさを感じながらも、これ以上ユキを傷つけるわけにもいかない。 俺が膣内から逸物を引き抜こうとした瞬間、 由暉子「どうしてやめるんですか?」 ガシッとユキの足に腰をホールドされてしまった。 京太郎「あの、ユキさん……? この足は何でしょうか?」 由暉子「京太郎くんだけ気持ち良くなって終わりなんて不公平です」 京太郎「不公平って俺はどうすれば……」 由暉子「ですから、今度はちゃんと私も気持ち良くしてください」 そう言ってユキはグイッと俺の腰を引き寄せた。 京太郎「って、待て待て。無理すんなって。さっきまで処女だったんだから、そんな急に気持ち良くなるわけないだろ。今日はもうこのくらいに……くっ」 由暉子「んっ、そんなことを言う割には京太郎くんのおちんちんは元気ですよ。ふふっ、本当に正直者なんですね」 微笑むユキの顔のは先ほどまでの無垢な表情だけでなく、どこか小悪魔めいた艶のようなものが見えた。 もしかして俺とエッチしたことで眠っていたサキュバスの血が目覚めたのか? ……なんて現実逃避してる場合じゃねえ! こうなった以上は逃げるわけにもいかないし、責任を取るか。 京太郎「わかったよ、ユキ。じゃあ、動くけど、その前に一つ」 由暉子「なんでしょうか?」 京太郎「痛くならないおまじない。今から俺が持つ異能『ギアス』を掛けるから、俺の目を見るんだ」 由暉子「ギアス?」 京太郎「ああ。絶対遵守の王の力だ」 由暉子「絶対遵守の王の力……」 興味深そうに呟くユキ。 高校生にもなってこんな中二病くさいことを言われても、普通は鼻で笑われるだけなんだが、 由暉子「よくわかりませんが、格好いいです! ぜひともお願いします!」 京太郎「あ……ンう、うん」 あまりの食いつきの良さに自分で振っておいて、俺の方が少しばかり戸惑ってしまった。 正直、女の子の中にち○ぽを突っ込みながらやることじゃないし、大体、俺に絶対遵守の王の力だの、そんな大層なものが宿っているわけもない。 これからやろうとしていることは、いわゆる暗示。 それも気休め程度の暗示である。 どれほどの効果があるかはわからないが、これが俺なりのユキに対する誠意だった。 京太郎「いくぞ、キョータロー・ヴィ・ブリタニアが命じる。痛みを忘れ貪欲に精を求める淫乱肉奴隷になれ!」 正直、自分でも何言ってるんだって台詞だが、まあ気休め程度にはなるかな。 なんて思ってたんだが―― 由暉子「……私が……淫乱肉奴隷……」 虚ろな目、虚ろな表情でそう呟くとユキはそれきり動かなくなった。 京太郎「あの、ユキさん……?」 背筋に冷たい汗が流れる。 何かとんでもないミスを犯したような、そんな…… 何ともいえない予感にユキの膣内から逸物を引き抜こうとした瞬間、 京太郎「くぁっ……」 俺はユキに押し倒されていた。 京太郎「ユキ……?」 一瞬、何が起こったのか理解できず、俺は呆けたような声を上げる。 由暉子「ふふっ、京太郎くん、いえ、ご主人様……ちゅっ、んっ、ちゅっ」 淫靡な表情を浮かべると、ユキは俺の唇へと自分の唇を重ねてきた。 混乱したままの俺をよそにユキは口内へと舌を侵入させてくると、そのまま俺の舌を絡め取ってくる。 由暉子「ちゅっ、あむっ、ご主人様、私のキス……気持ち良いですか? ちゅっ、れるっ、ちゅむっ」 少なくともその舌使いはたどたどしくて上手いとはいえない。 けれど俺を気持ち良くさせようとユキの舌が口内を這い回るたびに、俺の脳みそは甘い刺激に悲鳴を上げていた。 京太郎「くっ、ぷはっ、ユ、ユキっ、少し落ち着け――くっ、はっ、うぅっ」 由暉子「ふふっ、ご主人様のおちんちん、私がキスするたびにびくんっびくんって、膣内で気持ち良さそうに……あぁっ、まだ痛いのに、ご主人様のおちんちんのせいで、なんだか気持ち良く……んっ、んっ、あぁっ」 股の間から破瓜の血と愛液、そして俺の精液を垂らしながら、ユキは嬌声を上げて腰を振り始めた。 京太郎「ユキ、ばかっ、無理するんじゃ、くっ、うぅっ」 由暉子「気持ち良いんですね、ふふっ、ご主人様が気持ちいいと、私も気持ち良くっ、ひぁっ、またおちんちんびくんって震えてっ、あっ、あぁっ」 ユキが腰を振るたびに膣内が俺の射精を促すように収縮を繰り返す。 じゅぷっじゅぷっと精液と愛液の混じった独特の臭いを漂わせながら、結合部が卑猥な音を上げた。 由暉子「ご主人様っ、見てくださいっ、ご主人様の精液と私の愛液が混ざって、泡立ってますっ、ああっ、こんなに溢れ出してもったいない、あむっ」 膣内から漏れだした液体を愛おしそうにユキは舐め上げ、自分の胸へと塗りたくっていく。 由暉子「あぁっ、ご主人様に勃起させていただいた乳首が、もっとご主人様にいじめてほしいって泣いてます、ほら、ご主人様……」 俺の手を掴むとユキは自分の胸へと導いた。 柔らかな感触が俺の両手を包み込む。 温かくて柔らかくて触っているだけで、精液をぶちまけてしまいそうだ。 由暉子「ご主人様は本当におっぱいが好きなんですね。いいですよ、ご主人様のお好きなようにしてください。おまんこだけじゃなく、おっぱいも好きなように犯していいんですよ」 絶対に普段のユキからは聞けないような淫猥な台詞が次々と飛び出してくる。 そのたびに俺の下半身は射精したそうに大きく震えた。 由暉子「ふふっ、私の中に精液ぶちまけたいんですよね? いいですよ、ご主人様の精液、私の中にいっぱい出してください。ほら、ご主人様の大好きなおっぱいにむしゃぶりつきながら出してくださいっ」 ユキはそう言うと俺に抱き付き、一層激しく腰を振った。 噎せ返るような汗の臭いに思考がだんだんぼやけていく。 目の前ではたゆんたゆんとユキの胸が揺れていた。 京太郎「ユキ……ユキのおもち、あむっ、じゅるっ、じゅるるるっ」 我慢できずにユキの胸にしゃぶりつく。 柔らかくて、汗のにおいがして、少ししょっぱくて、でも、どこかほんのりと甘い。 ユキの胸を手と舌で堪能しながら、その間も俺の逸物はユキの膣にしごかれていた。 間断なく締め上げてくる膣内と擦れる肉襞の感触。 そして何より、ユキの中に自分がいるという安心感。 もうそれだけで俺は射精しそうだ。 由暉子「ふふっ、射精しそうなんですね? んっ、あっ、ご主人様の精液っ、私の膣内にいっぱいいっぱいくださいっ、ひっ、いぃっ、ご主人様の赤ちゃんの素で私のこと孕ませてくださいっ」 京太郎「ユキっ、出るっ、出ちまうっ、いいんだなっ、本当に出すからなっ、妊娠してもいいんだなっ?」 由暉子「はいっ、ご主人様の赤ちゃん、生みたいですっ。出してっ、私の子宮にっ、私の卵子を受精させてくださいっ」 京太郎「くっ、あっ、うっ、イクっ、ユキっ、出すぞっ、くぁっ」 理性のダムが決壊したと同時、俺の逸物が大きく跳ねた。 由暉子「んっ、あぁっ、出てるっ、ご主人様の精液……私の中に……こんなに出されたら絶対に受精しちゃう……」 びゅくっびゅくっとポンプ運動を繰り返しながら、ユキの膣内で俺の逸物は搾り取られていく。 なんだ、これ? 精液が止まらない。 京太郎「うっ、ダメだっ、出るっ、全然止まらない……」 由暉子「出してください……ご主人様の精液、もっともっと……」 ユキの膣の収縮は止まらない。 むしろ射精初めよりもさらに激しさを増していた。 京太郎「くっ、あっ、ダメだっ、そんなに締め付けられたら、また……うぁぁぁぁぁっ」 呻き声を上げながら俺はまた精を放っていた。 三度射精したというのに、まるで射精の勢いは収まってくれない。 まるでそこだけ熱を持ったかのように、ユキの子宮へと精液を注ぎ込み続けていく。 由暉子「ご主人様ぁ……私、さっきまで処女だったのに、ご主人様のおちんちんが気持ち良くて、精液が自分の中にぶちこまれるたびに頭の奥がチカチカして、うぅっ、あっ、だめっ、きちゃうっ、来ちゃいますっ、い、イクゥゥゥゥっ」 ひときわ高いユキの嬌声とともに膣内が大きく収縮し、俺も最後の精をぶちまけていた。 由暉子「ご主人様……ちゅっ、んっ、ちゅむっ、好きっ、大好きですっ、ちゅっ、ちゅぅっ」 甘えるようにユキはキスをねだってくる。 まるで子供のような戯れのキス。 ようやく射精の余韻が収まり、一息ついたと思ったら、ユキは俺の唇を求めてきた。 けれど、それは決して卑猥な意味ではなく、ただ好きな人と交わりたいというものであって、 京太郎「ユキ、ちゅっ、あむっ、ちゅっ」 俺もユキに求められるまま、唇を重ね合わせる。 先ほどまでの痴態がまるで夢のようですらあった。 けれど、ユキの膣から流れ落ちる大量の精液と破瓜の血が、それが現実であったことを証明している。 由暉子「んっ、んんっ、ぷはっ、ご主人様、満足していただけましたか?」 とろんと潤んだ瞳で艶っぽい笑みを浮かべながらユキは訊ねてくる。 京太郎「ああ、気持ち良かったよ、ユキ。でも、そろそろそのご主人様っていうのは……」 由暉子「……えっ!? あ、あぁっ――」 恍惚とした表情から一変、大声を上げるとユキは飛び上がるように俺から離れた。 京太郎「ユキ……?」 由暉子「わ。私ったら、なんてことを……うぅ……」 京太郎「あの、ユキ……どうしたんだ?」 由暉子「いくら絶対遵守の王の力に操られていたとはいえ、あんな淫乱な真似をしてしまうなんて……こんな私のことなんて軽蔑しましたよね?」 京太郎「ま、待てよ、なに言ってるんだ? むしろ俺の方が申し訳ないというか、ユキの思い込みが強いのを利用して、あんなことをさせてすまなかった」 俺は深々と頭を下げる。 由暉子「きょ、京太郎くんが謝らないでください。悪いのは私ですっ」 京太郎「違うっ、俺だ!」 由暉子「私です!」 京太郎「わかんない奴だな、俺だって言って――」 そう言いかけた俺だったが―― 誓子「なんだか嫌な風向きになってきたわね」 爽「おぉ~、痴話喧嘩か?」 成香「わ、私にも見せてください」 誓子「だめだめ、成香にはまだ早いわよ」 爽「そうだぞー、成香にはあと十年早いな」 成香「そんなっ、私も見たいですっ」 揺杏「お、おい、押すなって……う、うわっ」 ガッシャーンと大きな音がして、俺が思わずそちらを見る。 そこには―― 爽「あ、あはは、買い出しお疲れさん」 誓子「こ、こんな時間までお疲れ様」 揺杏「の、覗いてたわけじゃないんだ、偶然通りかかったら声が聞こえて……」 成香「うきゅぅ……」 ひきつった顔の先輩たちがいた。 頭から血の気が引ていく。 どうやっても言い訳できない状況だった。 ちんぽ丸出しの俺だけならともかく、ユキは真っ裸だし、おまけに股の間からは俺が馬鹿みたいにぶちまけた精液を垂らしている始末。 っていうか、この先輩たちの慌てた様子から見て、 京太郎「いつから覗いてたんですか?」 揺杏「いや、だから、偶然通りかかっただけで」 京太郎「いつからなんですか?」 爽「ま、待ってくれ。私たちはただ可愛い後輩たちの恋の行方を見守ろうとしただけで、決して出歯亀するつもりはなかったんだ。ただ予想外の展開に動揺して出て行くタイミングを逃したというか、いや、だってまさか二人が部室内でおっぱじめるなんて思わないじゃんか!」 うわ、この人、覗いてたことを正当化したあげく、逆切れしてきやがった。 誓子「と、とにかく、二人とも落ち着いて。京太郎くんは早く、ソレを仕舞ってくれる?」 京太郎「うわっ、す、すみませんっ」 出しっぱなしにしていた逸物を大慌てで仕舞う。 京太郎「ほら、ユキも早く服を――ユキ、おい、ユキ!?」 揺杏「やべぇ、気を失ってやがる! しっかりしろ、ユキ、ユキィィッ!!!」 あまりの恥ずかしさに気絶してしまったユキだったが、先輩たちの介抱により、ほどなくして意識を取り戻した。 その後、なんとか落ち着きを取り戻した俺とユキは部室を私的に利用したことを謝り、先輩たちも出歯亀について謝罪した。 まあ、俺たちの不純異性交遊については、先輩たちも楽しんでいたフシがあるのでとやかく言われなかったが、部室でのエッチは禁止にされた。 そうしてユキと二人の帰り道。 由暉子「なんというか、色々とすみませんでした」 京太郎「いや、謝るのはこっちの方だ」 互いに頭を下げ合う俺たち。 しかし元はといえば、ユキと恋人になれたことが嬉しくて、浮かれた俺が押し倒してしまったのが原因なんだから圧倒的に俺が悪いはずなんだが。 由暉子「それは違いますよ。そんな京太郎くんを受け入れてしまったのは私なんですから。私が拒んでいたら、京太郎くんはあんな無茶は絶対にしなかったはずです」 そうなのだろうか? 最初に約束を破って膣内射精をしてしまった手前、そんな風に信頼されるとなんというか居心地が悪い。 京太郎「その、ユキは大丈夫なのか? 俺が言うのもおかしいけど、結構乱暴にやっちまったから、どこか痛むところとかないか?」 由暉子「まだ股の間に違和感はありますが、痛いというほどでもありません。むしろ――」 ユキはどこか期待したような目つきで上目遣いに俺を見上げてくる。 その視線に俺はごくりと生唾を飲みながら訊ねた。 京太郎「俺にどうしてほしいんだ?」 由暉子「ふふっ、そういえば今日、両親の帰りが遅い日なんです。ですから――ん、んんっ」 そこから先の言葉は必要なかった。 ユキの言葉を遮るように、唇で唇を塞ぎ、ぴったりと寄り添いながらユキの家へと向かう。 俺はもうユキから離れられないし、離れる気もなかった。 まるで誘蛾灯に惹かれた羽虫のように、ユキという光にこの身は焦がされるだけだ。 けれど、それでいい。 俺はそれを望んだんだから。 この日から一週間も経たないうちに俺は腎虚で倒れることになるんだが、それはまた別の話である。 終わり。
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第十二章【新ジャンル!? メンヘラロリの名はマホっち】 アフターのアフター マホ「えぇぇっ!? アレはダメなんですかぁ!?」 久「当たり前じゃない」 マホ「そ、そんな」ブルブル 優希「オカルト……」ブルブル 和「ありえません……」ブルブル 久「二人の処分は後でするとして、マホには特別講師の用意をしたわ」 マホ「特別講師?」 美穂子「久の頼みなら……それに、須賀君の為だもの! 頑張るわ」ギュッ 透華「この私に声を掛けるとは! ふふっ、京太郎の全てを教えて差し上げますわよ!」ババーン 淡「いいじゃんいいじゃん! このスーパーウルトラパーフェクトガールあわいちゃんに続けー!!」ニヒヒ 衣「泰然自若! キョウタローの為なら、衣は何があろうと力になろう!」ゴゴゴ 佳織「わ、私……ですか? 須賀君の……こと、好きですから、頑張りますっ!」ググッ 貴子「なんで私がこんな……くっ、勘違いするなよ。私はただ、須賀の奴が……気になる、だけで」プイッ 由子「ちゃんと想いを込めたら、それはきっと伝わるのよー」ニコニコ 仁美「影の薄い私にも、彼は光をくれたから……出来ることなら、彼の力になりたい」ニコ 葉子「あの須賀がねぇ。ま、私は……好きだよ、アイツのこと」フン えり「まぁ、こんな私でもよければ。彼には、その……アッチでもお世話になったこともありますし」ポッ 誓子「わわっ! なんだか素敵な感じ! 京太郎君、やっぱりモテるんだね……ふふっ」クスクス エイスリン「……ラブアンドピース! アイトヘイワ!! シュチニクリン!!」カキカキ 京太郎を囲んで逆レイプする数十人の女達とハートの絵「」デーン キラキラキラキラキラ マホ「き、金髪っ!!!」 優希「勝ったじぇ」 和「ええ」 久「さぁ、後は学ぶのみ!!」 マホ「は、はいっ!!」デーン マホ(金髪)「で、出来ました!!!」デーン 京太郎「ま、マホ!? グレたのか!? 俺のせいなのか!?」オロオロオロ マホ「ふぇ?」 京太郎「デートか!? それとも何かしてやろうか?」オロオロ マホ「なんだかよく分からないけど、先輩がマホに優しくなったぁー!!!」ワーイ 京太郎「マホ、マホぉ……!」 久「Orz」 和「……なんかもう、色々とすみません」 優希「なんか目が覚めたじぇ」 金髪 IS GOD
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ここまでのあらすじ! 健夜(10)とはやり(10)と晴絵(10)、雅枝(10)と愛宕姉妹、そして理沙(10)を養うことになった須賀京太郎 彼は今、とんでもない状況に直面していた! . ヒュンヒュンヒュン! グガガガガガ! ズガガガガガガ! ヒュウッ ドドンッ! 「な、なんだこいつぁ!」 「とても人間とは思えねえ!」 「くそっ、俺の武器が!?」 「やべえ!当たるぞ!」 ドヒュヒュヒュヒュ! アガアアアアア! 善野「ふぅ……こんなところやろか」 「お、お前は何者なんや!」 善野「大人の女には秘密が多いんやで」 ガシュ ドンッ 善野「郁乃ちゃんの解毒剤を探しに来たんやけど、ここには無いみたいやな」 善野「ん、何やこれ?」 『絶対に飲むな!いいか?絶対にだ!』 善野「…………」 『絶対に飲むな!』 善野「…………」プルプル 『絶対に』 善野「…………」コキュッ 善野「んっ……」ゴクゴクッ 善野「なんや、ただの栄養ドリンクやないか」 善野「ふぁーあ、そろそろ帰ろかー」 ドクン 善野「はぁっ!なんや、これぇっ」 ドクンドクンドクン 善野「ぁっ!発作ぁあ……っ……ッ!」 ドクンドクンドクンドクンドクンドクン! 善野「あぁあぁぁぁああぁぁ!」 『残高 1608円』 京太郎「…………」 京太郎「やばい」 京太郎「やばいやばいやばい」 京太郎「もう生活費底ついちゃったよ!」 京太郎「ほんとにどうしよ……」 京太郎「とりあえず絹恵さんに相談しないと……ん?」 「悪いなぁ、嬢ちゃん、嬢ちゃんみたいな子は家族の方がおらんと入れないんや」 善野「こんなんやけど、ぜんちゃん強いんやから、こほっ」 善野「入れさせてーな、けほっ」 「せやかて嬢ちゃん、お母さんかお父さんは?」 善野「知らん……」ズーン 「知らんて……お兄ちゃんかお姉ちゃんは?」 善野「知らん……」ボソッ 「なら諦めるんやな」 善野「そんな……」キョロキョロ 善野「あっ!」 京太郎「目があった!?」 善野「お兄!」 「……あんた、その子の兄ちゃんなんか?」 京太郎「え、えーっと」 善野(話し、合わせて)パクパク 京太郎「ええ、義理の兄妹なんですよ、似てないですよね」 「そうなんか、あんまり離れんようにな」 善野「やった!麻雀や!」 善野「麻雀!麻雀!まーげほっ、げほっ、がはっ!」 善野「はぁ、はぁ、げほっ、けほっ」フラッ 京太郎「おい、大丈夫か?」 善野「だい、じょうぶげはっ!」フラッ 京太郎(血まで吐いてるぞ!) 京太郎(……どうしよ) 「この子、家で看た方がええんとちゃう?」 京太郎「……ですよねー」 京太郎「それじゃ、さようなら!」カツギッ 「お大事になー」 霞「今度は病弱な子を拾っちゃったわけね」 京太郎「……はい」 霞「郁乃ちゃんが看病しなれてるからよかったものの」 霞「あの子も養うの?」 京太郎「親がいないみたいですし」 霞「はぁ……大変ね」 ヨッシャアアアアアア! オネエチャンアブナイデー! ウワワワ! ガララ 洋榎「霞!霞!」 霞「はいはい、なにかしら?」 京太郎「どうしたんですか?」 絹恵「あれ、京太郎くん帰って来てたん?」 京太郎「はい、さきほど」 洋榎「そんなことはええ!あんな、ウチ!六億円当たったんやで!」 京太郎「…………」 霞「…………」 京太郎「洋榎さん洋榎さん」トントン 洋榎「な、なんや」 京太郎「エイプリルフール、まだ半年くらいありますよ」 洋榎「ホンモンや!ホンモン!」 京太郎「あ、本当に当たってる」 洋榎「ウチもただヒモってるだけやない、言うことやな」ドヤッ 絹恵「さすがはお姉ちゃん!」 洋榎「せやろー流石やろー」 というわけで…… 洋榎「増築したで!」 はやり「台所が新しいです!綺麗です!これで絹恵お姉さんにも負けませんよ!」 絹恵「あははっ、楽しみやなー」 理沙「ベッド!ベッド!」プンスカ!プンスカ! 京太郎「理沙、ぜんちゃんが寝てるんだから静かにな」 理沙「むむっ」プンスカ! 善野「すぅ……すぅ……」 雅枝「かわええ寝顔やなー」ツンツン 善野「むふぅ……」プニプニ 晴絵「なーなー風呂はー」 京太郎「ああ、なんでも外に大浴場を作ったとか」 健夜「なにそれ」 洋榎「よーしこれから風呂に入るでー」 咏「いえーい!」 憩「楽しみやなー」 照「うん」 郁乃「気持ちええんやろな~」 霞「大浴場はこっちよ」 京太郎「あれ?男湯は?」 健夜「何言ってるの?」 晴絵「聞いてなかったのかよ、ここ混浴だってさ」 はやり「水着の着用は認められませんっ☆」 京太郎「え゙」 雅枝「ええやん、絹恵姉ちゃんのとか霞姉ちゃんのとかが見れるんやから」 理沙「おまつり!」プンスカ! 絹恵「京太郎くん、今夜は寝かさないで」ボソッ 洋榎「ウ、ウチもやで」ボソッ 京太郎「そ、それはどういう意味なんでしょうか?」 善野「まあまあ、入って入ってー」 その夜、俺がどんな目に遭ったかはまた、別の話である