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特別編 side臨海 京太郎と明華が付き合ってます ◎月☆日 朝、目が覚めたら目の前に明華がいた いや、何してるんだよ 合鍵はもらったってドヤ顔してたけど、いいのかうちの両親 今日から両親が泊まりの出張だかでいないから来たらしい まぁ、俺も嬉しいからいいか 朝食を二人分作ったが、自分が作るより美味いのが気に入らないのか少し明華が拗ねていたので、食べさせてやったら素直になった 口移しは少しやりすぎたか? それからはしばらくネト麻しながら過ごしたが、途中から2人で脱衣麻雀になった 明華も明らかにわざと、誘うように脱いでいくからその期待に応えてやった 動けなくなるまでは失敗だったかもしれない でも明華が幸せそうだからいいか 明華が起きてからは家まで送っていった まだ動けなかったからおぶっていったが、背中の感触がすばら それを察したのか、直に触ってるのに、と呆れたように明華が言ってきた 直でも背中越しでも好きなんだ。明華のだから、と言ったら静かになった ほとんど明華と過ごしただけだったが、いい一日だった 明華「…………」ダラダラ 智葉「ほう、これはどういうことかな?」 ハオ「2人の爛れた日常ですね」 ネリー「大人だねー」 ダヴァン「普段敬語でさん付けの京太郎が呼び捨てデスネー」 智葉「とりあえず、京太郎も説教だな」 明華「……言い訳はしません、というかできませんけど、ひとついいですか?」 智葉「なんだ?」 明華「避妊はしてます」キリッ 智葉「当然だこの阿呆!!」 怒られたりからかわれたりつつ、祝福されました カンッ!!
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未春「うーん……これじゃないな」 京太郎「決まりませんか?」 未春「なんというか、しっくりこないんだよね……ごめんね、付き合わせちゃって」 京太郎「いえいえ。でも未春さんはコンタクトにはしないんですか?」 未春「や、目に入れるって怖くて」 京太郎「なるほど……お、伊達眼鏡?」 未春「へぇ、かけてみたら?」 京太郎「……どうですか?」眼鏡装備 未春「…………」 未春(思ったよりかっこいい……) 京太郎「未春さん?」 未春「あ、う、うん!いいんじゃない!」 京太郎「そうですか?買ってみようかな……」 未春「うん、そうしなよ!」 京太郎「俺はいいですけど、未春さんはどうするんですか?」 未春「あ……えーっと」 京太郎「お。これ、さっきかけた伊達眼鏡に度が入ったやつですよ?」 未春「それにする!!」 京太郎「……へ?」 華菜「あ、みはるん眼鏡代えた?」 未春「分かる!?これ、すっごくいいんだよ!」 華菜「そんなに?……普通の眼鏡に見えるけどなー」 未春「♪」 カンッ!!
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632 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 21 28 49.26 ID O9CJx1ufo 京太郎「いてててて……おかしい。何故殴られたんだ?こっちは慰めてやったと言うのに」 京太郎「……ま、元気になったみたいだし良いけど」 京太郎「ただなーんか、こっちをちらちら見る視線が気になるんだよなぁ……」 京太郎「やっぱりばれてたんだろうか、おもちの感触を感じていた事を」 京太郎「……と言うかGWになって俺の煩悩が爆発してる気がする」 京太郎「いかんいかん、いくら健全な男子高校生といえど発情しっぱなしなんて犬と変わらんぞ」 京太郎「……犬……タコス、雑用……うっ、あたまが」 京太郎「と、とりあえずお昼終わったら透華さんに呼ばれてたし、行くか」 634 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 21 42 27.75 ID O9CJx1ufo 【透華の部屋】 京太郎「須賀京太郎ですけど、来ましたよ」コンコン 透華「須賀さんですか、お待ちしておりましたわ。どうぞお入りくださいませ」 京太郎「んじゃ、遠慮なく……」ガチャッ 京太郎「うっ」 京太郎(流石金持ち。高価そうな調度品だの、絵画だの普通に置いてあるぜ……) 京太郎(と言うかあのベッド。えっと……天蓋?だっけ。テレビの中でしか見た事ねーぞ) 透華「そ、そのレディの部屋をあまりジロジロ見ないでくださいまし」モジモジ 京太郎「す、すみません。その俺みたいな庶民じゃ絶対見ないようなものがチラホラ有るのでつい……」 透華「ま、まぁ物珍しいのは分かりますけどデリカシーが有りませんわよ?」 京太郎「反省します」ペコリ 透華「……ただでさえ男の方を部屋に招くのは、身内を除けば初めてですのに」ボソリ 京太郎「……?何か言いました?」 透華「な、なんでもありませんわ!」アセアセ 636 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 21 55 05.92 ID O9CJx1ufo 京太郎「それで用事というのは一体……」 透華「そ、そうですわ。事前に言いましたとおり、お昼は控えて頂けまして?」 京太郎「え?ええまぁ……」 京太郎(あのコックの料理めっちゃ美味そうだったんだけど、ぐっとこらえたんだよなぁ……) 透華「……それは何よりですわ」ホッ 透華「それではそちらのテーブルにお掛けになって、少々お待ちになられまし」 透華「今、ご用意致しますので」ガチャッ 京太郎「は、はぁ……」 京太郎(ん?あれ?この流れってもしかして……) 【数分後】 透華「お、お待たせして申し訳御座いません」 透華「えっと……その……私の手料理ですわ」 京太郎「こ、これは――」 とーかが作ったもの(同時に出来判定【コンマ反転】) 640 01~60 (アカン) 61~90 見た目は普通 91~99 味も普通 ぞろ目44以外 う、美味い! ぞろ目44 失神する 649 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 22 04 18.28 ID O9CJx1ufo (アカン) 京太郎(これは……アカン) 京太郎(な、何と言うか見た目からもうヤバイ。食材の原型が留められてないし) 京太郎(匂いは――何もしねぇ) 京太郎(一体どうすればこうなるんだ?)ピクッ 京太郎(…………ん?) 京太郎(今 、 料 理 が 動 か な か っ た か ?) 京太郎(さ、流石に目の錯覚だよな、うん) 京太郎(もしくは演出だよ演出!) 657 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 22 14 28.12 ID O9CJx1ufo 透華「ど、どうかしら?……少々見た目は失敗してしまったのですけど」オズオズ 京太郎「え?少々……?」 ハギヨシ「……」ニコニコ 京太郎(ハギヨシさんの目が語っている。 全 力 で ほ め ろ で な け れ ば コ ロ ス と)※語っていません 京太郎「えっと、そ、そうですね」 京太郎「 662」 1.とっても個性的な見た目だと思います 2.流石透華さん、芸術的ですね! 3.宇宙の始まりを予感させる混然一体と化した何とも言えないシロモノだと思います 4.りょ、料理は見た目より味ですよ! 5.その他(内容併記) 665 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 22 31 19.41 ID O9CJx1ufo 宇宙の始まりを予感させる混然一体と化した何とも言えないシロモノだと思います 京太郎「宇宙の始まりを予感させる混然一体と化した何とも言えないシロモノだと思います」 透華「え?」 京太郎「あ、いや、つまり透華さんにしか作れない凄いモノだと」アセアセ 透華「そ、そうでございましょうか?///」モジモジ ハギヨシ「……」ニコニコ 京太郎( 命 拾 い し た な ってか)※妄想です 透華「で、でも味は自信ありますのよ!?」 京太郎「そ、そうですか。それは楽しみだなー(棒)」 京太郎(いやいや駄目ですって透華さん!99.99%無理ですって!) 京太郎(でも――)チラッ 透華「?」ボロッ 京太郎(……どう考えても俺の言った事の為に初めて料理したんだろうなぁ) 京太郎(慣れない手つきで指とか切りながら、ハギヨシさんに教えて貰いながら悪戦苦闘する姿が目に浮かぶぜ……) 京太郎(透華さんが俺の為にやってくれたんだ。食わなきゃ男が廃るぜ!) 京太郎(ええい!南無三!!)パクッ マズさ判定 670 コンマ判定(精神力28 ÷2 =14 ボーナス+14) 01~40 ばたんきゅ~ 41~70 ギリギリ耐えれるマズさ 71~99 なんとか耐えれるマズさ(好感度+1) ぞろ目44以外 余裕で耐えれるマズさ(好感度+2) ぞろ目44 破魔矢発動 673 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 22 35 05.89 ID O9CJx1ufo コンマ89 【大仏のお守り】 妖怪イチタリナイ イチオオイ を チョウド にする (残り3回) を使用しますか? 674-676 679 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 22 49 17.30 ID O9CJx1ufo 余裕で耐えれるまずさ 【大仏のお守り】使用(残り2回) 京太郎(お、思ったよりはいけるな。……不味いけど)モグモグ 京太郎(あの見た目だから、死ぬ覚悟すらしてたんだけど) 透華「……」ジーッ 京太郎(しかしアレだ。普段絶対に料理しないであろうお金持ちのお嬢様が、俺の為に料理作ってくれたってのも貴重だが) 京太郎(女の子の手料理って良いもんだよな。……不味いけど) 京太郎「ごちそうさまでした!」 透華「あの……どうでしたでしょうか?」オズオズ 京太郎「そうですね――」 京太郎「すみません、はっきり言えば不味いです」 透華「!?……や、やっぱりそうでしたか」ショボン 透華「……なんとかなると思ったのですけれど、無理なものは無理だったのですね」 透華「本当に申し訳御座いませんわ」ペコリ 透華「こんな料理にも値しないものをお出しして、なお且つ食べさせるなんて……」 透華「なんとお詫びをすれば――」 680 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 23 01 33.18 ID O9CJx1ufo 京太郎「待ってください。お願いしたのは俺ですから、透華さんが謝る必要はありませんよ」 京太郎「むしろ謝るのは、透華さんが料理を作った事が無い事を知らなかったとは言えお願いした俺の方です」 京太郎「そのせいで怪我までして……。本当にごめんなさい」ペコリ 透華「お、お顔をお上げになってくださいまし!」 透華「……ご期待に添えなかった私が悪いのですわ」ウツムキ 京太郎「いいえ、そんな事は無いです」キッパリ 透華「え?」 京太郎「透華さんが俺の為に料理を作ってくれた。それだけで十分俺は満足しました」 京太郎「それに不味いと言っても、この通り食べられない事は有りません」 京太郎「下手なら、上手くなればいいんですよ」 京太郎「透華さんなら、すぐ上手くなれますよ」ニコッ 透華「……そうでございましょうか?」 京太郎「勿論。ですよね?ハギヨシさん」 ハギヨシ「はい、その通りでございますお嬢様」 ハギヨシ「お嬢様が望まれるならこのハギヨシ、微弱ながらお力になります」 京太郎「俺もそれなりには出来ますから、基本的なことなら教えられますよ」 透華「須賀さん、ハギヨシ……」ウルッ 681 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 23 09 38.87 ID O9CJx1ufo 透華「そ、そうですわね。私に出来無い事はありませんわ!」 ハギヨシ「その調子です、お嬢様」ニコニコ 京太郎「それでこそ透華さんです」 透華「……須賀さん、いえ京太郎さん」 京太郎「はい?」 透華「その時はもう一度食べて頂けますかしら?」オズオズ 京太郎「……喜んで」 透華「そう。それではその時は必ず美味しいと言わせて見せますので覚悟してくださいまし!」ビシッ 京太郎「ええ。胃薬常備で待ってますよ」ニコッ 透華「って何でですの!?」 京太郎「……だってそんなすぐに改善されそうにないと言うか」 透華「ムキーッ!!絶対上手くなりますわ!!」 【龍門渕透華の好感度が大きく上がりました】 【ハギヨシの信頼度が上がりました】 685 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 23 25 40.99 ID O9CJx1ufo 透華「っとそう言えば一の方は準備出来たのかしら?」 透華「ハギヨシ」 ハギヨシ「確認して参ります」シュタッ 京太郎「えっともしかして……」 透華「ええ。例の物は用意したのですが――」 ハギヨシ「お嬢様」シュタッ 透華「どうでしたの?」 ハギヨシ「その、準備は出来てお連れしたのですが……」 透華「どうかしましたの?」 ハギヨシ「国広さんが――」 一「ちょ、無理無理ー!なんかすっごく恥ずかしいよこれ!///」 純「おいおい」アキレ 智紀「……普段の方が恥ずかしい」 ハギヨシ「――という訳でして」 透華「はぁ。露出はこちらの方が少ないのにどうして恥ずかしがるのでしょうか?」 京太郎(まったく。羞恥心が何処にあるのか謎だ) 686 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 23 34 10.89 ID O9CJx1ufo 透華「とにかく、一!」 一「あうっ!」ビクッ 透華「扉に隠れてないで出て来なさいまし。京太郎さんが確認しなければ意味が有りませんわよ?」 一「わ、分かってるよ」 一「そ、その似合って無くても笑わない?」オズオズ 透華「当たり前ですわ。と言うより、一に似合うように用意致しましたのに似合わない筈がありませんわ!」 京太郎「お願いしたのは俺の方ですし、絶対笑いません」 一「……分かったよ」 一「ええい!」ガチャッ 687 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 23 45 26.56 ID O9CJx1ufo 一「……ど、どう?おかしくない?///」 透華「……」 京太郎「……」 一「な、何で二人とも黙ってるのさ!?」 一「……似合ってないならそう言ってよね」 透華「え、その……」 京太郎「あ、いや……」 京太郎(か、かわいい) 京太郎(至ってふつうの白いワンピースなんだけど、それが清楚さと清潔感を醸し出している) 京太郎(国広さんは正直年齢より幼く見えるんだけど、逆にそれによりワンピースが丁度マッチしてるな) 京太郎(そして何より大き目の麦わら帽子が健康的と言うか、涼やかさと元気さを強調してる) 京太郎(つまり俺が言いたいのは――) 京太郎(かわええええええええええええ!!!!) 690 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/21(月) 23 52 06.98 ID O9CJx1ufo 一「あの、その言われたとおり着てみたんだけど、どうかな?」オソルオソル 一「……ワンピースとか殆ど初めて着たよ」 一「に、似合ってないよね?自分でもそう思うし」 一「ふ、普段の格好の方がやっぱり良いなーって……」 一「ちょ、ちょっともう何か言ってよ!」 京太郎「え?いや、あのその……」 京太郎「 695」 698 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 00 03 41.49 ID 11nZB5vso 実は天使だったとかじゃないですよね? 京太郎「実は天使だったとかじゃないですよね?」 一「……は、はぁ!?///」カーッ 一「な、何恥ずかしい事言ってるのさ!///」ポカポカ 一「天使とか馬鹿じゃないの!?///」ゲシゲシ 京太郎「痛い!痛い!だから夢じゃない!」 透華「はっ!?」 透華「ちょ、ちょっと一!やめなさい!」 智紀「……照れ隠し」 純「分かりやすいねー国広君は」 ハギヨシ「青春ですね」ニコニコ 純「……ハギヨシさん、それはおっさんくせーよ」 ハギヨシ「確かに。失礼しました」 701 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 00 19 15.14 ID 11nZB5vso 一「とりあえず着たし、見せたし、もう良いよね!」 透華「そ、そうですわね。目的は達成した訳ですし……」 純「えー?ワンピース着て見せて、はい終わりじゃ軽すぎねーか?」 一「ちょ、ちょっと純君!?」 智紀「面白――ゴホゴホッ、もといつまらない」 一「言い直してもっと酷くなったよね!?」 透華「確かにそれも最もですわ」 一「えっ透華!?」 透華「一。貴方、京太郎さんと一緒にこの別荘の周りを歩きなさい」 透華「それが出来て終了としますわ」 一「ええっ!?」 透華「京太郎さんもそれで構いませんかしら?」 京太郎「そりゃ俺としては願ったり叶ったりですけど……」 705 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 00 28 51.16 ID 11nZB5vso 一「わ、分かったよ!歩けばいいんでしょ!歩けば!」 一「こうなったら、さっさと歩いて早く終わらせるもん!」 一「行くよ須賀君!!」ガシッ 京太郎「えっ?」 京太郎「あっ、ちょっ、国広さん!?」ズサーッ 透華「いってらっしゃいましー!」フリフリ 純「大丈夫かねぇ?」 智紀「……多分」 713 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 00 38 57.96 ID 11nZB5vso 一「まったく純君も意地悪だよ。わざわざ長引かせようとするなんて!」プンプン 京太郎「あの……」 一「ともきーは面白ければ良いみたいだし!」 京太郎「ちょっと……」 一「透華は……まぁ仕方ないけど」ブツブツ 京太郎「国広さん!」 一「うわっ!?もう、いきなり大きな声出さないでよ。ビックリするじゃないか!」 京太郎「す、すみません」 一「あ、いやボクも怒鳴ってごめん」 一「それで何かな?」 京太郎「いや、あのいつまで手を握ってらっしゃるのかなーって……」ギュッ 一「……」 一「…………」 一「もしかしてずっと?」オズオズ 京太郎「ええ。怒って俺を連れ出した時から」 一「……///」カァーッ 一「ご、ごめん!無我夢中でつい!///」 京太郎「あ、いえ、別に構いませんよ」ニコッ 一「///」モジモジ 718 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 00 48 09.19 ID 11nZB5vso 一「えっと、ごめんね。嫌だったよね?今すぐ離すから」 京太郎「あ、その 722」 1.嫌じゃなかったですよ 2.意外と力あるんですね 3.どうせならこのまま手を繋いで歩きません? 4.その他(内容併記) 725 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 00 55 20.51 ID 11nZB5vso どうせならこのまま手を繋いで歩きません? 京太郎「どうせならこのまま手を繋いで歩きません?」 一「え?///」 京太郎「なんか勿体無いなーと思って。駄目ですかね?」 一「えっと、その…… 728」 コンマ判定(コンマ反転) 01~30 な、何馬鹿言ってるんだよ!? 31~80 い、良いよ/// 81~99 よ、よろしくお願いします///(好感度+1) ぞろ目44以外 成功 + 好感度+2 ぞろ目44 破魔矢 731 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 01 04 44.55 ID 11nZB5vso い、良いよ/// 一「……い、良いよ///」 京太郎「本当ですか?じゃあ改めて――」 京太郎「お手をよろしいですか、お姫様?」 一「え?あ、うん///」 一「よ、よろしくお願いしましゅ!」 一「……///」 京太郎「ぷっ。あはははは」 一「ちょ、ちょっと!笑わないでよ!///」 京太郎「あはは、いやそのかわいいなって」 一「か、かわ///」 一「もう!からかわないでってば!!///」ポカポカ 京太郎「あはは、いたっ、ちょっ痛いですって」 769 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 22 14 29.16 ID 11nZB5vso 京太郎「……」 一「……///」 一「ちょ、ちょっと何か言ってよ。無言とか気まずいじゃないか///」 京太郎「あ、いやこれ実は意外と恥ずかしいんじゃないかと思って……」 一「今頃気付いたの!?」 京太郎「いやー、咲とかにはよくやってたんですけど、そん時には特に何も思わなかったんで」 一「……へーこんな事よくやってたんだ」ジトッ 京太郎「いやいや、他の人にはやった事ないですよ?」 京太郎「だから国広さんが初めてと言うか何と言うか……」 一「ボ、ボクが初めてか///」 京太郎「ええ初体験ですね」ニッコリ 一「しょ、しょたい……///」 一「――ってからかってるでしょ!?」 京太郎「少し?」 京太郎「だって国広さんがかわいいから、つい」 一「か、かわ……ってもう!!///」 京太郎「ははは。ごめんなさい」 775 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 22 29 06.43 ID 11nZB5vso 一「はぁ……意外と意地悪だね須賀君も」 京太郎「そうですかね?自分では紳士にしてるつもりなんですけど」 一「君が紳士なら、世の中の男の人は大体紳士だよ!」 京太郎「……それもそうですね」 一「……認めちゃうんだそこ」 京太郎「だって国広さんが普通なら世の中の女の人が皆異常になりますし」 一「なんでさ?」キョトン 京太郎(……やっぱり分かってないんだ) 一「と言うか、そろそろその国広さんと言うのやめない?」 京太郎「はぁ。では、どうお呼びすれば?」 一「ん~普通に一でいいよ」 京太郎「分かりました、一さん」 一「うん。よろしい京太郎くん!」 776 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 22 48 21.86 ID 11nZB5vso 京太郎「ん?」 一「どうしたの?」 京太郎「あ、いえ。ちょっと一さんの靴紐が解けかかってるんじゃないかと」 一「えっ?」 一「……あ、本当だ。普段こんな靴履かないから緩かったんだね」 一「直さないと」 京太郎「だったら俺が直しますよ。その方が楽でしょうし」 一「……じゃあお願いできるかな?」 京太郎「おまかせあれ」ドヤァ 一「な~んか信用できないなぁ……」ジトッ 京太郎「ま、まぁ靴紐結ぶくらいちょちょいのちょいですから」 777 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 22 56 13.18 ID 11nZB5vso 一(こうやって人に靴紐結んでもらうなんて何年ぶりだろう?) 一(……何か新鮮だな) 一(それにしても京太郎君って割と親切だし、細かいところにも気付くよね) 一(ちょっと見た目は軽そうだけど……) 一(まぁ男らしさで言ったら、うちには男の子より男らしい純君がいるからなぁ……) 一(――ってあれ?京太郎君の頭何か付いてる?) 一(良く分からないや、もっと近くじゃないと――)ズイッ 京太郎「よし、一さんこれでどうですか――」ヒョイッ チュッ 784 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 23 07 57.00 ID 11nZB5vso 京太郎&一「「!?///」」バッ 一「ご、ご、ごめん!!///」 京太郎「こ、こ、こちらこそ!?///」 一「な、なんか頭に付いてたみたいだから、な、なんだろうと思って覗き込んだだけど!」アセアセ 京太郎「そ、そうでしたか!」アセアセ 京太郎「えっと……」ワシャワシャ 京太郎「ど、どうやらごみだったみたいですね!」 一「そ、そうだったんだ!?」 一「そ、それは良かった(?)ね!あはは」 京太郎「そ、そうですね!あはは」 一「……///」 京太郎「……///」 785 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 23 17 22.54 ID 11nZB5vso 一「……///」 京太郎「……///」 京太郎(……アカン。もうかれこれ数分もこのままだし) 京太郎(俺に取っちゃその、ラッキーだなぐらいだけど、一さんはそうじゃないだろうなぁ) 京太郎(キスとか特別な事だろうし) 京太郎(いや、そもそも唇同士じゃないからノーカンだし!) 京太郎(……ノーカンだよな?) 京太郎(とにかく何か言わないと) 京太郎「えっと、あの、 790」 1.事故ですからお互い忘れましょう、ええ 2.その、ごめんなさい(土下座) 3.帰りましょうか 4.ごちそうさまでした 5.その他(内容併記) 798 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 23 32 49.07 ID 11nZB5vso ごちそうさまでした 京太郎「ごちそうさまでした」 一「は?」 京太郎「あ、いや、その何と言うかえっとですね」アセアセ 京太郎(し、しまったー!?テンパリすぎて思ってもいない事を言ってしまった!!) 一「……サイテー」ジロッ 京太郎「……ごめんなさい」ドゲザ 一「……」 一「……ぷっ」 京太郎「え?」 一「あはは。ごめんごめん、ちょっと怒ったふりしてみたんだ」 京太郎「ちょ、ちょっと勘弁してくださいよ」 京太郎「……マジで怒ってるのかと思いましたよ」 800 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 23 42 39.86 ID 11nZB5vso 一「今回の事はボクにも非が有るし」 一「その……ごめんね」 京太郎「俺の方こそすみませんでした」 京太郎「でも大丈夫ですか、その俺みたいなのと……」 一「あはは。大丈夫大丈夫気にしてないから」 一「あれくらい普通でしょ普通」 京太郎「そ、そうですよね普通ですよ普通」 一「だよねー。さ、さぁ帰ろうか」ギクシャク 京太郎「え、ええ」ギクシャク 801 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/22(火) 23 56 54.84 ID 11nZB5vso 【side 一】 一(ど、ど、ど、どうしよう!キ、キ、キ、キスしちゃった!?) 一(一瞬でよく分からなかったけど、確実にやっちゃったよね!?) 一(お、お、お、落ち着けボク。マジシャンはポーカーフェイスが基本なんだから!) 京太郎「えっと、あの、ごちそうさまでした」 一「は?」 京太郎「あ、いや、その何と言うかえっとですね」アセアセ 一(ごちそうさまってあれだよね!?そう言う意味だよね!?) 一(あうあう///) 一(で、でもここは――) 一「……サイテー」ジロッ 京太郎「……ごめんなさい」ドゲザ 一(あ、ちょっとやり過ぎたかな?) 一「……」 一「……ぷっ」 京太郎「え?」 一「あはは。ごめんごめん、ちょっと怒ったふりしてみたんだ」 京太郎「ちょ、ちょっと勘弁してくださいよ」 京太郎「……マジで怒ってるのかと思いましたよ」 804 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/23(水) 00 01 13.29 ID 0AW1TT+ao 一(お、怒ってるように見えたなら成功かな?) 一「今回の事はボクにも非が有るし」 一「その……ごめんね」 京太郎「俺の方こそすみませんでした」 京太郎「でも大丈夫ですか、その俺みたいなのと……」 一(大丈夫じゃない!大丈夫じゃないよ!?) 一(でも気にしてる風に見せたら京太郎君も気にするだろうし――) 一「あはは。大丈夫大丈夫気にしてないから」 一「あれくらい普通でしょ普通」 京太郎「そ、そうですよね普通ですよ普通」 一「だよねー。さ、さぁ帰ろうか」ギクシャク 京太郎「え、ええ」ギクシャク 806 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/23(水) 00 15 37.81 ID 0AW1TT+ao 一(と、とりあえずごまかせたけど……) 一(うう……駄目だ。気にしないように考えるほど、鮮明に思い出しちゃうし///) 一(な、なんであんな事になっちゃったんだろ) 一(あーもう、ボクのバカバカバカ!) 一(……京太郎君もまだ気にしてるのかな?)ソッ 京太郎「……」ギクシャク 一(……むぅ。もう気にしてないっぽい?) 一(何、ボクだけ空回りしてるって事?) 一(な~んか癪だな……) 一(大体そもそも、こんな格好してこうなったのも君のせいだって言うのにさ!) 一(それなのにて、天使だとか、かわいいとかからかってばっかりで……///) 一(……) 一(……よし!決めた!) 一(こうなったら京太郎君の強さの秘密を探る事にしよう) 一(そして今度はボクや透華が勝つんだ!) 一(……その為にもまず私生活から調べないとね) 一(そう、これも麻雀や透華の為) 一(――それ以外に他意なんかないからね?)チラッ 京太郎「?」 【国広一の好感度が大きく上がりました】 【国広一がストーカー気味になったようです】 <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
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8月24日 今日は宥さんの誕生日 なので部室でパーティーをやった 宥さんの好きそうな物ということで真夏に鍋を用意した 真夏の我慢大会みたいな状況になったが宥さんがすごく喜んでくれたので良しとしよう その後はみんなでプレゼントを渡した 穏乃はニット帽、憧は耳当て、灼さんは手袋、玄さんは手編みのセーター、赤土先生は着る毛布を渡していた 宥さんは喜んでその場で全て見に付けていた。すごく……モコモコだった…… 俺は新しい眼鏡ケースをプレゼントした 宥さんのプレゼント=あったかいものらしいので、みんな驚いていた 宥さんも少しびっくりしていたが、その場で笑顔で受け取ってくれた 夜に宥さんからメールがあり、早速眼鏡ケースを使っていると眼鏡をしまった写メを送ってくれた 同時に玄さんから宥さんが着る毛布から離れないとメールがあったのは、まぁ予想の範囲内だった そして着る毛布の中で眼鏡掛けている宥さんの写メありがとうございました 晴絵「やったなぁ、我慢大会……じゃなくて宥の誕生会」 憧「真夏に鍋って時点で我慢大会みたいなもんでしょ」 穏乃「でも美味しかったからいいじゃん」 灼「『せめて美味しい鍋を』って京太郎頑張ってたし」 玄「でも良かったねお姉ちゃん。あったかいもの以外のプレゼントがもらえて」 宥「うん……人からもらうものはあったかいものばっかりだから……嬉しかったなぁ」 玄「でも部屋でずっと着る毛布にくるまってるのはそろそろ減らさない?」 晴絵「宥へのプレゼントはアレしかないと思ったけど、ベストチョイスすぎたか」 8月●☆日 今日……というか昨日の話だ ちょっとした賭けに負けて穏乃に1日付き合うことになった 穏乃は迷わず『一緒に山に行こう!』というので一緒に山を駆けずり回った 俺も体を動かすのは嫌いじゃないし、穏乃も楽しそうだったのでそのまま夢中だった が、気付いたらかなり遠くまで来ていた 辛うじて電波が届いた携帯で確認すると和歌山の南の方の熊野とかいうところまで来ていたようだった 慌てて戻ったが流石に無理がある 山を下り、家に連絡を入れ、適当なところで1泊することになった 穏乃も流石に落ち込んでいたが、俺も同罪だし、何より楽しかったというと少し明るくなった 翌朝、ショートカットということで山を突っ切って行こうとすると、途中で穏乃が足をくじいてしまった 仕方ないので俺が穏乃を背負い、穏乃の案内で山を突っ切ることになった 初めは穏乃は背中で暴れていたが、『女の子なんだから無理するな』と言うと諦めたのか大人しくなった 結局朝帰りになってしまい、穏乃の家の人にはやたら笑顔で迎えられた 疲れたし、今日は早めに寝よう 晴絵「朝帰りとはやるねぇー」 憧「どっちかってーと山帰りって言う方が合うと思うわよ」 穏乃「うぅ……だって京太郎と一緒だと思ってついはしゃいじゃって……それに帰りも……」 玄「おや?顔が真っ赤で……シズちゃんまさか」 灼「女の子扱いとおんぶで堕ちた……と」 穏乃「そ、そんなじゃなくて!……その、京太郎の背中、おっきいなぁって……」 宥「自覚しちゃったんだね」 8月◇◎日 夏休み最終日……だと思っていたんだ だが気付いたら1週間ほど前に戻っている 俺は疑問を感じながらもその1週間を全力で遊んだ そして最終日……だと思ったらまた戻っている また遊び、また戻る。遊び戻る遊び戻るの繰り返し……終わらない夏休み…… そう、俺達の夏休みは終わらないんだ!! そして明日から始まる何度目かの1週間で、この鞄のそこに眠っていた問題集も終わらせるんだ…… 憧「あぁ……何事かと思ったらそういうこと……」 灼「一部の宿題の存在自体を忘れていたって……」 晴絵「『宿題の存在を忘れてました』とかふざけたこと言ってたのはこういうことか」 玄「京太郎くん……」 穏乃「気持ちはすっごく分かるけど……」 宥「分かっちゃだめだよ?これは」 9月×日 今日から2学期 なんとか宿題を片付けて登校すると、色々な人に話しかけられた やはりみんながインハイで頑張った影響は大きかったんだろう 穏乃に憧、玄さんや灼さんも色んな人に囲まれていた そして宥さんは揉みくちゃにされていた。混ざりたかった それからは体育館での始業式やら表彰やら、テンプレと言っていいような行事だった 何故か俺はすれ違う男子から『爆発しろ!』『もげろ!』と言われて叩かれたり蹴られたりした 解せぬ。そう言われるほどいい目に合ってないはずだ そして放課後、部室で今後のことを話した と言っても大きな変化は宥さんくらいだ 宥さんは引退という形にはなるが、受験勉強の息抜き程度で顔を出してくれるらしい 何より宥さん自身も来たがっていたし 赤土先生はプロになるために本格的に動いているらしく、来年にはどこかのチームに所属できるらしい とりあえず今年いっぱいは教師として勤めるとか あまり変わりそうには無い。でも、確実に変わっていくんだろうな そう思ったら少ししんみりしてしまったので、みんなで楽しく打って、ラーメンを食べに行った まぁ、変わっていってもこうやって楽しくやれそうだし、なんとかなるだろう 宥「……ちょっと寂しいな」 玄「お姉ちゃん……」 憧「そっか、宥姉は京太郎と会ったのも今年からみたいなもんだから……」 宥「うん……でも、京太郎くんの言う通り、これからも楽しくやれそうだから、大丈夫」 穏乃「ですね、それは変わりません」 灼「ん、変えるつもりもない」 晴絵「その気持ちがあるなら大丈夫よ、みんな」 穏乃「はい!赤土先生もプロで頑張ってください!」 晴絵「まかしとけ!あ、小鍛治プロと対戦する時以外ね」 憧「ハルエ……それはないわー」 9月○日 今日はずっと眠かった 昨日日記書いてから、ついつい和とのネト麻に熱中してしまった のどっちやべぇ、ありゃ運営の用意したCPUとか言われるわ ネト麻もだが、チャットでも結構長時間話してしまった 麻雀のこと、長野のこと、阿知賀のこと、話題は尽きない 和は色々あったらしいが、これからも長野の清澄にいるから、今度また会おうと約束した しかし話してても麻雀してても楽しいから時間を忘れてしまう おかげで赤土先生には授業中に叱られるわ、部活でもみんなに叱られた 今日は早く寝よう 晴絵「あぁ、いきなり堂々と寝てた日があったわね」 憧「全く、部活中も居眠りしようとするんだから」 穏乃「和と遊んでるから、っていうからなんか複雑」 玄「ネット越しのおもち……流石に……いやでも……」 灼「玄、ちょっと無理があるから」 宥「和ちゃんが独占してるみたいだしね」 晴絵(結局は和への嫉妬なのよねー) 9月△日 今日はちょっとしたドッキリを仕掛けられた ちょっと用事で部活に行くと、かなり険悪な雰囲気だった 赤土先生に聞くと、冗談で今日のトップに景品を出すと言ったかららしい その景品が俺とか言うと、こんなことになってたとか なんというか、えらいことだった 憧は舌打ちするわ穏乃はいつぞや山で熊に遭遇した時みたいな表情だわ 玄さんは目からハイライト消えてるわ灼さんは完全に見下すような視線だわ 何が起きてるんだと困惑してると、まさかの全員+-0という結果で終わった 最初は席順でとか言い出していたが、もう1局打って決める、と決まりかけた時、宥さんが来た 宥さんならこの状況をなんとかしてくれる!そう思っていたが 「じゃ、私がもらうね?」と普段のぽわぽわした雰囲気がどこかへ言ったようにさらっと言い切って俺の腕に抱き着いてきた 普段ならおもちの感触を全力で楽しむところだがその一言で憧が切れたからそんな余裕が無かった 「はぁ!?何言ってんの!?」という憧の言葉を皮切りに仲良いみんなでの修羅場 一体なんなんだ、どうなってるんだと困惑していたが、このままではヤバいと思い、思い切って大声で『やめろ!!』と叫んだ 一瞬、静かになったと思うと、『ドッキリ大成功!!』のプラカードを持った赤土先生がそこに居た 曰く、修羅場でこそ本性が出るとか、そういう番組を見てやってみたらしい 言いだしっぺは憧と憧の姉だとか 修羅場とか笑えんからマジで勘弁 なんか男らしかったとか褒められたけど、こんな状況じゃ嬉しくない とりあえず昼飯奢りで手を打った しかし俺を取り合っての修羅場とか、ありえない状況だったのになんで気付けなかった俺 晴絵「ありえなことじゃないからでしょうね」 憧「本人が無自覚だからよ」 灼「でも、この時に京太郎の好きな人が分かるかも、って期待もしてたけど」 玄「結局は京太郎くんがかっこよかっただけだったね」 宥「あの状況でああ言えるのはすごいよね」 穏乃「少し悪い気もしましたけど、京太郎はああいう奴ですし」 9月□日 休日、適当にふらついていたら憧に会った ちょうど姉と買い物に来ていたらしい 少し話していると憧の姉、望さんも来た 望さんが来ると、憧がすぐに戻るからと離れた 望さんとあんまりゆっくり話したことなかったとか思っていると、望さんが悪戯を思いついたような表情で笑いながら 「ちょっと、憧にドッキリやらない?」そう言ってきた ちょうどこの前のドッキリの話を聞いたらしく、仕返しをしようと言うことらしい 内容はただ憧を置いてどこかへ行くというシンプルなもの、ある程度したらネタバラシをするということで、俺はその話に乗った 俺と望さんは携帯の電源を切って、そのまま適当に移動した 移動しながらも、適当な店に入ったり、少し休憩したりとそのまま楽しんだ それなりに時間が経ち、もうそろそろ憧に連絡を、と言うと、望さんは最後に行きたい場所があると言った それで最後なら、と望さんに付いていったが、気のせいかだんだん人通りが減っていくような気がした と言っても全く人が居なかった訳じゃない なんというか、やけにカップルが多いような気がした どこへ向かってるのかと思っていると、後ろから憧の声が聞こえた 望さんが「あーあ、惜しかったな」と言いながらも憧の方に歩いていき、ドッキリは終了した 結局どこへ行こうとしたのか望さんは教えてくれなかった 後で憧に聞いても、ドッキリに腹を立てたのか顔を赤くして知らないと言うだけだった ドッキリは良かったが、どこへ行くつもりだったんだろう? 晴絵「望が残念そうにしてたのはこれかぁ」 玄「2人でデートできなかったからかな?」 灼「その気になればできると思うけど……」 宥「どこへ行こうとしてたんだろうね?」 穏乃「ねー憧ー。どこだったのー?」 憧「……さぁ、あたしも分かんないわ」 憧(ラブホに行こうとしてたとか、言えるわけないでしょ!!なんてとこへ連れ込もうとしてんのよ!!) 晴絵(ガチで狙おうとしたって言ってたしなぁ……) 9月●日 今日、晩成の岡崎初瀬さんと小走さんが部室に来た なんでも小走さんが玄さんにリベンジのため練習を重ねて、そのために来たとか 曰く、「私は、再び王者になるべく変わったのさ」ドヤ顔でそういう小走さん、いや変わったのだからネオ小走さんとでも呼ぼう そんな小走さんを前に、穏乃が悪意無く言った「え?あんまり変わってないように見えますよ?」 そりゃお前数ヶ月で見た目まで変わる訳ない、と言う前に玄さんが言った 「確かに……胸が2センチ成長してますね?」その言葉に驚く小走さん、てか数センチ単位まで見切れるの? 俺だってまだできないぞ?しかし玄さんは更に続ける 「それに以前はおもちがもっと自然な形だったのにその増量……寄せてあげるブラと見た!!」 「だが、しかし、まるで全然!この私を満足させるおもちには程遠いんですのだ!」 胸を張りドヤ顔で言い切る玄さん、そのまま色々暴露されたショックか落ち込む小走さん。ちょっと不憫だった 結局そのまま落ち込む小走さんを抱えて岡崎初瀬さんは帰って行った おい、麻雀しろよ 玄「ふっ」ドヤァ 憧「なんでドヤ顔してんのよ」 穏乃「そんな変わってなかったと思っただけなのに」 晴絵「悪意無しでも人は傷つくから、気を付けなさいね」 宥「でも、本当に練習してたみたいなのにね」 灼「うん……にしても高3でも成長するのか……まだ希望はある……」 9月◇日 部室に行くと、机の上に古い麻雀雑誌が置いてあった 赤土先生以外来ていたが、誰のものかよく分からなかったので中身を見てみた グラビア等も載っていたが、色々書き込みがあったり、古くなってて見れなくなったページもあった 途中、赤土先生そっくりのグラビアがあってみんな驚いていた 名前等のところが塗り潰されていて、本当に赤土先生か分からなかったが、赤土先生本人がすぐに来て、本人だと分かった グラビアを見せた瞬間、赤土先生は黒歴史を正面から見てしまったような、そんなリアクションだった どうも、昔撮ったもので、恥ずかしくて名前も塗りつぶしていたらしい どうやら憧のお姉さん、望さんから送られてきていたらしい 「望あいつめええええええええ!!!」と叫んで赤土先生はどこかに行ってしまったので、俺達はじっくりと雑誌を読ませてもらった 10年前の雑誌だが、今も活躍している人の若い頃など、それなりに面白い情報も多かった 結局そのまま赤土先生が戻ってこなかったので、机の上に赤土先生のグラビアのページを開いたまま帰った 晴絵「ああああああああ……できれば抹消したい……」 灼「ハルちゃん、かっこよかったよ?」 穏乃「そうですよ!良かったと思いますよ?」 憧「出来はともかく、そんな後悔するなら撮らなきゃよかったじゃない」 晴絵「若さ故の過ちってやつよ……」 玄「本気で凹んでるねー」 宥「そういえば、あの雑誌って処分したっけ?」 晴絵「…………え?」 9月▽日 今日、今度の連休に合宿に行くことになった なんでもインハイ以来、練習試合や合宿の申し込みが多かったらしい それで、赤土先生でいくつか候補を絞って、俺達で決めることになった 穏乃は清澄と合宿したいと言っていたが、向こうも似たような状況で日が合わないとか 適当に候補の高校を見ていると、永水の名前が目に入った そういえば、霞さん達は引退してるのか、と考えていると、玄さんが勢いよく手を挙げて 「永水!永水との合宿を希望するのです!!あのおもち強豪校との合宿は必ずや今後のためになると思うので是永水をお願いします!!」 ほぼ息継ぎ無しで言い切った玄さん。うん、みんなが玄さんの下心に気付いていた まぁ、実際強豪だし、面識がない訳でもないので、永水に決定した 今回は俺は留守番ではなく、ちゃんと参加できるらしい 帰って永水との合宿が決まったと春に電話すると、みんなに伝えておく、と言っていた みんな?永水のみんなだろうか? どちらにしろ、楽しみだ 玄「くっ……連絡先をゲットできなかったのをこれほど後悔したのは初めてでした」 憧「テンション上げすぎ」 穏乃「鹿児島は2回目だったけど、永水の人達もすごかったですねー」 灼「うん……ホント……私の方が年上なのに……」 宥「気、気にしない方がいいよ?」 晴絵「アレはまぁ、色々と規格外よ」 9月■日 今日から永水との2泊3日の合宿だ 奈良から鹿児島まで移動し、更に移動して永水高校へ 女子校に入っていいものか多少躊躇ったりしたが、共学の話も出ているらしいので問題なかった 永水の顧問と、新部長らしい2年生の人に案内され、部室へ 部室には、レベル高めの女子達がいた。阿知賀もレベル高いと思ってたが、永水もレベルたけー そう思っていると、いきなり誰かがぶつかってきた 慌てて踏ん張って転倒は避けたが、思いっきり誰かを抱き止めるような状態になった 誰だと思って腕の中を見ると、春だった 「京太郎、久しぶり」そう言う春。だけどいきなり抱き着いてくるのは何故だ、と思っていると 「私が教えました。海外の挨拶はこうだと」そう聞こえたと思ったら後ろからまた抱き着かれた 前後に柔らかい感触がすばら!!……まぁ、あまりみんなの前で長時間抱き着かれたままではいられないので、とりあえず2人に離れてもらった 抱き着いていたのは、春だけじゃなかった 「ふふっ、久しぶりですね、京太郎」そう言うのはプロであり有名人であり、様々な逸話を持つ、俺の親戚、戒能良子さんだった 「いい機会なので来ちゃった、をやってみました。ロマンでしょう」春も良子さんも無表情、ながらほんのりドヤ顔だった ロマンだけどやめて、みんなビックリしてるから。でもありがとうございました 結構な時間を取ってしまったが、それから互いの自己紹介をして、特別コーチとして良子さんが来ている、ということを聞き、練習が始まった 何故か阿知賀のみんなからの当たりがきつかった気がしたが……何かしたかな? 玄「ううう羨ましいのです……永水の1年生だけでなく戒能プロのおもちまで堪能して……!!」 灼「そういう問題じゃない……それに、羨ましいのは京太郎?それとも、あの2人?」 玄「な!?」 穏乃「滝見さん、親戚だからってずっとくっついてそうな感じだったよね」 憧「戒能プロもよ。親戚だって、絶対わざとよね」 宥「良い人達だったけど、みんな京太郎くんのこと気にしてたよね」 晴絵「ま、あの中でただ1人の男子だったしね。仕方ないわよ」 良子「春?その荷物はなんですか?」 春「黒糖と着替えと黒糖と京太郎との昔のアルバムと黒糖」 良子「バイクに乗せませんし乗りませんよ?後、アルバムは見せてくださいね?」 春「断固拒否、一緒に阿知賀まで行くなら話は別」 良子「HAHAHA、ナンノコトヤラ。ちょっと年末にツーリングで奈良方面に行くかもしれないだけですよ?」 春「…………」 良子「…………」 春「譲らない……」 良子「ノーウェイノーウェイ……」 小蒔「2人とも、何をしているんでしょう?」 霞「さあねぇ……」 初美「諦めて年末大掃除した方がいいですよー」 巴「2人ともー、京太郎くんから送ってもらったお菓子でお茶にしませんかー?」 9月◎日 合宿2日目、今日は1日みっちり練習した 周りのレベルは高く、普段と違う相手ということでかなりいい練習になった 練習終了後、永水の現部長に近くにいい温泉があると聞き、阿知賀のみんなと永水の一部の人達、 と言っても春や小蒔さん達とだが、一緒に行くことになった そこは知る人ぞ知る、という感じの温泉で、俺達の他に客はいないようだった 貸し切りかと思い、体を手早く洗って温泉に浸かっていると、誰か入って来た 何気なく振り返ると、憧が居た 一瞬、お互いに完全停止した というか状況が理解できなかった。男湯だろ!?間違えてないよな!?とか、色々なことが頭をよぎった が、すぐに憧に続いて春や穏乃達まで入ってきた 完全に訳が分からなかった。が、そこで憧が我に返ったのか、「なんで京太郎がいるの!?」と言ってきた 穏乃達は俺がいるということに驚いていたが、春が平然とした様子で「ここ、混浴」と言っていた 先に言えよそういう大事なこと!!そう言いたかったが、俺は憧が声を出した時点で後ろを向いていたので何も言えなかった 後で聞いたが、普段はほとんど女性しか来ない温泉らしい 無論すぐに上がろうとしたが、「ヘイヘイヘイステイステイ。オーケーオーケー、ノープロブレム」と良子さんに後ろから両肩を押さえられた 今思えば、当たってたな……柔らかいものが、布の感触も無く 「ほら、百数えるまでと言いますよね?」と言う良子さん。それ小学生とかそういうのだから 「ね、みなさんもすぐ出るのはちょっと駄目だと思いますよね?」そう良子さんが聞く 当然憧や灼さん辺りがすぐに駄目だと言うと思ったが、こんな時に限って誰も何も言わなかった 味方もツッコミもいない!?そう思っていると、春が隣に座って、腕を絡めてきた 「昔は一緒に入った……」そう言うけどそれほんと何年前だよ!?そう言いかけたが、春と逆側に憧が座ってきて、驚きで何も言えなかった 「……文句あんの?」と言われたけど、むしろ文句言われる側じゃねぇの俺 そんな状況に色々な意味で耐えきれず、両腕を振り払って立ち上がり、すぐに出ようと出入口の方を向いた が、そこにはとんでもない光景が広がっていた 何故か俺の後ろだった場所で待機していたであろう阿知賀のみんな それと、面白そうにそれを見守る永水のみんな……全員タオル1枚とか……今思い出しても最高でした が、本格的にやばかったのですぐに走って出て、そのまま宿泊施設の自室まで1人で逃げた 今冷静になって考えても、なんだったあの状況は 俺死ぬんじゃね?ってくらい良い状況だったし しかしおかげで今も顔合わせられねぇ 特に憧は……最初しっかり目合ってたし、タオル1枚あったとはいえ…… 今夜、寝れるかな…… 晴絵「アンタらあたしが色々打ち合わせとかやってる間に……」 穏乃「だ、大丈夫ですよ!?ほら、こう、アウトなことはやってないです!」 灼「やってたら京太郎が合うとだから」 憧「あぁぁ……思い出した……私、あの時半裸の京太郎に見惚れてたんだ……」 宥「うん……ちょっとドキッとしちゃったよね」 玄「流石に私でもそう思ったよ……私も憧ちゃんみたいに近くに行きたかったな……おもちも狙ってて、結局どっちも駄目だったし……」 灼「……二兎を追うものは一兎も得ず」 9月☆日 合宿最終日 最後は練習試合をした 俺や良子さん、赤土先生まで参加し、かなり盛り上がった 最後に宿泊施設で荷物をまとめ、みんなで集まって後は赤土先生が戻ってくるのを待ち、挨拶して帰るだけという状況だった が、玄さんが「まだ帰れないですのだ」と言った 一体なんなのか聞くと「まだ!あのおもちに触れてない!!このまま帰るなんてできないのですのだ!!」そう言う玄さん、冷たい周りの視線 誰のおもちかは分かるし、気持ちは分からなくもないけど、流石に他校の人達だ。無理だ みんなでそう言って玄さんを止めたが、逆効果だった「嫌だ……私は……おもちに触れたいぃぃぃ!!」そう言っていきなり宥さんの胸を揉みだした その宥さんの反応とか、柔らかな胸が揉まれるとことか個人的にはじっくり眺めたかったけど、流石にそうはいかないので脳内にしっかり保存して、止めに入った が、玄さんは素早く離れ、「おもち……狩りですのだぁぁぁ!!」そう言って憧の胸を揉みだした 普段強気な憧がいきなり胸を揉まれてちょっと恥ずかしがってたり、弱弱しく抵抗してたりかなりグッときたが、またそうはいかない、以下略 しかし暴走したような玄さんは止まらなかった そのまま外に出ようとしたが、穏乃がそこをブロックした。そのまま玄さんの両手は穏乃の胸に伸びたが 「おもち狩り……おもち……おもち?」玄さんの気持ちは分かる。が、それは駄目だ 後ろから勢いよく灼さんに叩かれ、穏乃と憧に両手両足を掴まれ、玄さんは止まった 「玄……そんなにおもちが好きなら……あんたのおもち揉んであげるわよ!!」その憧の声で、灼さんが勢いよく玄さんの胸を揉みだした 玄さんも抵抗していたが、その抵抗も虚しく、玄さんはされるがままの状態に。宥さんも助け船を出す気はないようだった ある意味珍しい状況だと思ってゆっくりと見ていると、赤土先生が部屋に戻ってきた 「準備終わってる?お、面白いことしてんじゃん。よし、京太郎も行ってみよー!なんてね」そう言って俺の背中を叩く赤土先生 それは、完全な不意打ちだった 背中を叩かれて驚いた俺はバランスを崩し、玄さんの方へと倒れた それに気づいたのか穏乃と憧、灼さんはすぐにどいたが玄さんは間に合わなかった 俺は玄さん慌てて手を出したが、それはどういうことか、がっつり玄さんのおもちを掴むような形になってしまった おもち狩り返し……そんな言葉が頭に浮かんだが、まさにその通りだった 慌ててどいたが、玄さんは真っ赤になり、すっかり大人しくなってしまった そのまま永水の人達とあいさつをして阿知賀へ帰ったが、玄さんはその日おもちおもち言うことは無かった まぁ、ある意味自業自得か?俺も憧と灼さんから叩かれたけど でも、柔らかかったな…… 玄「うああああああ……こ、これはそのあのえっと……」 憧「自業自得よ……ってか何私が揉まれてるとこまで書いてんのよ!」 宥「わ、私のも……うぅ……」 灼「同情の余地無し」 穏乃「です。無い訳じゃ、ない!」 晴絵「若いねー、ってか合宿最後に何やってんだか」 9月★日 部室に行くと、玄さんが1人で居た どこかぼーっとしているようなので、どうしたのか聞くと、おもちについて考えていたらしい 曰く、永水の人達のおもちは素晴らしいし、触れることすら叶わなかったのをマジで後悔しているらしい それに比べて、自分のおもちが全然だめだと考えていたらしい それは違う!! それだけは声を大にして言った 玄さんの胸は全然だめじゃないどころか素晴らしいものだ 確かに大きさでは永水の人達に劣るかもしれないが、それに負けない形の良さ、柔らかそうな感じがある 決して卑下するようなものじゃない それからしばらく、玄さんのおもちに対する熱い想いを玄さんにぶつけた あなたの胸は素晴らしい それを伝えたい一心だった 気付くと玄さんは真っ赤になっていて、「えと、あ、ありがとう」そう言って走って行ってしまった それと入れ違いに、憧と宥さんが入ってきた 「アンタ、玄を口説いてたの?」入って来るや否や、いきなり憧にそう言われた 玄さんのおもちがいかに素晴らしいかを語っていただけだと言うと、呆れたように溜息をつかれた 玄さん、自分のおもちにの素晴らしさを分かってくれただろうか また、おもちについて話したいものだ 宥「なんか、『あなたは素晴らしい』とか聞こえたから待ってた日だよね」 憧「そーね。情熱的に口説いてる以外に聞こえなかったわ」 玄「そそそんな……や、でも嬉しかったし……」 穏乃「京太郎、わざとやってるのかな?」 灼「アレはまた別の天然だとおも……」 晴絵「タチ悪いわねー。アレで高校生だし、将来どうなるやら」 10月×日 今日は文化祭、うちのクラスはメイド喫茶だった が、何故か俺を含む何人かの男子は執事の恰好をさせられた 裏方で良かったんが、女子の妙な結束には逆らえなかった 試しにハギヨシさんの真似をして憧に執事っぽく振る舞ってみたら、すごく周りに驚かれた 憧は恥ずかしいのか真っ赤だった。ま、いきなりお嬢様呼びはないか 思ったより様になってたのか、そのまま接客することになった 俺なんかハギヨシさんの足元にも及ばないのになー 開始してしばらく、別のクラスの知り合いが冗談半分で俺を指名してきた が、何故かそこから俺への指名が途切れなかった 途中、灼さんや玄さんに宥さん、晩成の小走さんや初瀬さんまで来たのは驚いた 休憩時間、宣伝のために執事服のままで、という訳で執事服のままふらついたが、 何と勘違いされたのか、色々な人に一緒に写真を撮ってくれ、と頼まれた 執事服、結構良くできてたからかな、写真を撮った人は後でクラスの方にも来てくれた 色々な人に呼び止められたりが多くて、結局はあんまり回れなかった まぁ、それなりに楽しめたし、みんな喜んでくれたからいいか ただ、終わり間際にどこから聞いたのか、良子さんと瑞原プロが来たのはマジで驚いた 驚きつつも、ちゃんと接客したが、2人ともオフで回りにばれないようにしているのか、普段とちょっと違う感じだった 違和感はあったが、周りに騒がれるよりはいいか そんな感じで、1日執事服のまま、俺の文化祭は終わった そういえば終わってから着替えの時、男友達に面白いからと着崩した執事服の写真を撮ったりしたな 適当に眼鏡借りたり、どっかの黒い執事っぽくしてみたりした写真も撮ったが、ちゃんと持ってくるかな? 晴絵「文化祭かー、京太郎の執事はすごかったよなー」 穏乃「いきなり憧をお嬢様って呼んだのはびっくりでしたけど、そこからもうまさに執事!って感じで」 憧「あーアレはやばかったわ。ちょっとああいうとこに通う人の気持ちが分かりかけたわ」 玄「最後は京太郎君だけ指名時間短かったよね」 灼「すっごく並んでたし、当然だと思う……」 宥「淹れてくれた紅茶、あったかかったなぁ……」 晴絵「でもさー、戒能プロや瑞原プロが来たのも驚きだけど、文化祭後に出回った写真もびっくりじゃない?」 玄「アレはこうやって撮ってたんですねー。誰がどうやって撮ったんだ、ってちょっとクラスで話題になってましたよ」 憧「てか晴絵も写真持ってんの?」 晴絵「いやいや流石に。生徒が授業中見てたからさ」 穏乃「すごいのありましたよね。なんか、着替え中のとか」 憧「え、眼鏡のとかは知ってるけどそれ知らないわよ?」 宥「私が見たのは口で手袋外してるとこだけど」 灼「私の壁ドンっぽいの」 玄「何種類あるんだろうねー」 穏乃憧玄灼宥(どれも欲しいけど!!) 10月○日 今日はみんな用があったらしく、部室に来たのは俺と宥さんだけだった なので、ネト麻で俺が宥さんに教わる形になった 受験勉強もあるのに、わざわざ来てくれるのは本当にありがたい ちょうど2人なので、勉強の邪魔にならないかと聞くと「ちゃんと勉強はしてるし、いい息抜きだよ」と宥さんは言ってくれた 帰り道、思ったより遅くなってしまったので、宥さんを送っていった が、途中、宥さんが足を滑らせ、捻ってしまった そのまま歩かせる訳にもいかないので、おぶって行くことに 背中におもちが!!厚着の下からでも主張を隠せないおもちが!! しかし状況が状況だったのでクールに。クールに背中の感触に集中した 宥さんは恥ずかしいからか、黙ってしまった そのままなんとなくお互い黙ったままでいると、宥さんがポツリと話し出した 本当は、もっとみんなと居たかった、 昔から一緒に麻雀をやりたかったが、1人年上だから参加できなくて、 阿知賀で麻雀部に参加したのは本当にうれしかった、らしい でも、引退して、今みたいに一緒に居られるのが減っていくのが、本当はすごく嫌、そう宥さんは言った 気持ちは、分からなくはない。別れは寂しいし、宥さんの場合自分1人だけ離れるような形だ でも、大丈夫。そう言って俺は片方の手で宥さんの手を握った 宥さんは卒業して、今まで以上に一緒にいる時間は減るかもしれないけど、一緒に居られなくなる訳じゃない むしろ、俺達の方が寂しくて宥さんの方に行くかもしれない 何より、俺達みんな宥さんのことが好きだから、一緒に居たい。そう思っているから、大丈夫 なんか自分で言っててイマイチな感じだったけど、宥さんにそう言った 宥さんは、小さく笑ってくれて、「ありがとう、京太郎くん……あったかいよ」そう言ってくれた そのまま宥さんを送り、俺も帰った 宥さん、結構寂しがり屋なんだな 今度から、ちょいちょいメールでもしよう 玄「お姉ちゃんが携帯弄るの増えたと思ったらこういうことだったんだ」 灼「言ってることは良いことだけど、なんか弱いというか……」 憧「ま、宥姉を安心させようと必死って感じで、京太郎らしいわ」 宥「うん……京太郎くんといると安心する……ずっと居たいって、思ったのもこの時からかな」 穏乃「それって宥さん……」 宥「ふふ、好きって言ってくれたのは、ドキッとしたけど、みんな、っていうのが少し残念……なんてね」クスッ 晴絵「宥が本気になったってことね。こりゃ一番の強敵じゃない?」 10月4日 今日は和の誕生日、とメールでこの前聞いていたので、みんなでこの日に着くように合わせてプレゼントを送った 俺は和が持っていたエトペンってぬいぐるみをモチーフにした手編みのマフラーにした ちょうど家に帰り着いた時、和もその時にプレゼントが届いたのか、わざわざ電話でお礼を言ってくれた 嬉しそうで何よりだ 電話越しだったが、誕生日を祝えてよかった そーいえば、みんなは何を送ったんだろう? 憧や穏乃はいいもの、としか言わなかったけど まぁ、あの2人に限って変なものは送ってないだろう 穏乃「その通り!良いものを送っただけだよね!」 憧「そうね。和も大喜びだったわよ」 玄「何を送ったの?」 穏乃「文化祭の時の京太郎の執事服の写真!!」 憧「焼き増しした甲斐があったわ」 宥「い、いいのかなぁ?」 灼「まぁ、本人が喜んだならいいと思うけど」 晴絵「あの写真、とんでもないとこまで広まってたりしないわよね?」 10月△日 今日は灼さんのところでボウリング大会があった 常連さんから飛び入り参加まで、最近お客さんが増えているのもあって、参加者は結構いた 俺達阿知賀麻雀部も参加することになっていた 残念ながら灼さんは大会運営で参加できなかった 大会は特にトラブルもなく、スムーズに終わった せめて片付けくらい手伝おう、ということでみんなで手分けして手伝った 俺は主に灼さんの指示での力仕事がメインに。まぁ当然だろうけど 片付けながら、ふと思ったことを灼さんに言ってみた 灼さん、今日も大会をしっかり仕切ったり人をまとめたり、何気にすごい 灼さんは驚いて、すぐにそんな大したことじゃない、と言っていたが、充分大したことだ インハイの時だって、部長としてしっかりみんなをまとめていたし、灼さんは灼さんが思っている以上にすごい人だ そう言うと、「……それを京太郎が言うの?」と何故か少し怒ったように言われた 訳が分からない。そう思っているのが伝わったのか、灼さんは俺の服の首元を掴み、俺の顔を自分に寄せて言った 自己評価が低いのは俺の方で、みんな俺に助けてもらっている。自分だってそう思っているし、もっとその辺りを自覚しろ そんな感じのことを言われた 後、無自覚で色々やらかすのはやめろだの、不意打ちみたいなスキンシップがどうのと色々言われた 後半は見に覚えがないので聞き流したが、今のこの体勢はどうなんだろうか そう言うと慌てて灼さんは離れた 「とにかく!私も、みんなも京太郎が好きだってこと!!」そう言った後、灼さんはハッとしたような顔をして、どこかへ走っていってしまった まぁ、言い方はアレだが、嫌われてないのはありがたいな これからも仲良くしていきたいし しかし、後半言われたことがマジで分からん なんかやったっけ? 灼「あー……これ京太郎につい言っちゃった時の……」 晴絵「ま、分からなくもないわ。妙なとこで自己評価低いし」 憧「それで大したことない、だもんねー」 玄「にしても顔を寄せる、なんて無理矢理キスするみたいな体制?」 灼「……あぁぁぁぁぁ……やけに顔近くてドキドキしたと思ったらそういう……」 宥「無自覚だったんだ……」 穏乃「京太郎も無自覚だし?平等ってことじゃないですか?」 灼「言い終わってから自覚した……あんな言い方で自覚するとか……」 憧「あー、落ち込んじゃって。まぁ言ってることは正しいと思うわよ?」 10月□日 今日、遂に阿知賀生徒用非公式掲示板『おもち同盟』のメンバーが100人を突破した 長かったぜ……ここまでくるのは…… 玄さんとこっそり企画し、玄さんと共におもちのすばらしさを語り続けた…… 男子はおそらく全員参加してくれただろうが、阿知賀は元女子校、つまり残りのメンバーは全て女子 こんなたくさんの女子達もおもちの素晴らしさを知ってくれるなんて…… おもち好きに男女関係ないな!! そう、必要なのはおもちへの愛だ!! 今夜はこれから徹夜でおもちへの愛を語り明かすぜ!! 玄「私も思い出すよ……あの苦労の日々……あの時の達成感……まさに、おもちへの愛だね!!」 憧「何やってんのよアンタら」 晴絵「てか100人って何気にすごいわね」 穏乃「えっと、阿知賀にあと90人近く玄さんみたいな人がいるってことですか?」 灼「や、流石にそれは無いとおも……」 宥「ど、どうだろうねー……そういえば揉みくちゃにされたとき、胸触られた気が……」 憧「宥姉、もっと警戒して。割とマジで」 10月●日 今日は休日、部活も休みだが玄さんと灼さんは修学旅行へ、他のみんなも用事とのこと なので、奈良に引っ越したけど行ってなかった場所、奈良公園に行ってみた うん、マジで鹿が公園内を闊歩してるのな 時期が時期なせいもあり、見知らぬ制服を着た学生たちが多かった 鹿せんべいでも買おうかと考えていると、目の前に涙目で鹿に囲まれている女の子と、それを爆笑しながら見ている女の子がいた ちょっと放置しておくのもアレだったので、近くで鹿せんべいを買って、鹿の注意を引きつけて鹿から女の子を助けた 「あ、ありがとうございます……怖かったです……」という囲まれていた小さめの子と 「あっはっはっはっは!!いやマジ面白かったわ。動画撮りたいからもっかいやってくんね?」まだ笑ってるもう1人の子 2人の制服に見覚えがあった。インハイに出ていた有珠山高校だった。由暉子のおもちは忘れない 「へ?ユキの知り合い?マジ?」「そんなご縁が……素敵です」まさかと思って由暉子のことを話すと、 2人とも由暉子の知り合い……というか同じ麻雀部らしい。世間って狭いなオイ もう少し話がしたかったが、残念ながら時間が無いとのことで、明日また会うことになった そのために2人と連絡先を交換してから分かれた しかし初対面と思ったら共通の知り合いがいるとはびっくりだ 憧「また女の子と知り合ったわよ……」 玄「有珠山……確かに1人だけずば抜けたおもちの持ち主はいましたが、それ以外は……」 灼「ブレないね」 有「玄ちゃんだし……でも奈良公園か。行ってないなぁ」 穏乃「また行きたくなりますね。鹿と競争したり」 晴絵「いや、やっちゃダメよ?」 10月◇日 今日は昨日の約束通り、有珠山の2人に会いに行った 2人は自由行動だったらしいが、1日くらい適当でいいという揺杏さん。それに引っ張られたらしき成香さんが少し可哀想な気もした まぁ、とりあえず適当な店でゆっくり話すことになったが、由暉子の服について予想以上に盛り上がった あの服は揺杏さんが作っているらしく、服について褒めると大いに喜んでくれた そりゃあんなおもちが強調されたすばらな服、褒めるしかない 男目線の意見も欲しい、ということで最近の由暉子の写真を見せてもらいながら、いかにして魅力を引き出すか熱く語り合った あの胸は活かすべき、この1点にお互い同意できたことが何より嬉しかった 揺杏さんは俺の意見がすごく新しい服のアイディアになりそうだと喜んでくれていた 成香さんともちょいちょい話し、楽しそうにしていたようだった そうやってすぐに時間は過ぎてしまった 由暉子の写真を必ず送るという約束の下、俺達は別れた 改めて思う。いい出会いだった、おもちってすばらしい 玄「おもちって…ムガモゴ」 憧「はいそこまで」 灼「何度も言わなくていいから」 晴絵「見事な連携プレーね」 憧「全然嬉しくないわ」 穏乃「でも写真かぁ……どんな写真だろ」 宥「北海道だし、あったかい恰好とか?」 爽「いいよいいよー、かわいいよー」パシャパシャ 揺杏「もっとギリギリまで攻めようか!こう、きわどいポーズとって!!」 由暉子「きわどいの……こうですか?」 成香「わ、わぁ……」 誓子「それアウトだよね?ねぇ、爽その写真どうする気?あ、コラ逃げるな!!」 10月▽日 今日は男子個人戦だった 今回も他のみんなは個人戦に出なかった 今回は全力で俺のサポートに回る、と言ってくれ、試合前もわざわざ全員で応援に来てくれた 嬉しかったし、負けたくなかった…… 午前中は勝ち抜き、午後の初戦の卓に座ったところは覚えているが 「狂気の沙汰ほど面白い……」 「さて……打(ぶ)つか」 「……御無礼」 この3人の一言を聞いて、気が付けば俺は横になっていたいて、心配そうな顔をしたみんなが見ていた どうやら俺は負けたようだったが記憶が全くない みんなが言うには、かなりギリギリの接戦だったらしいが、最後の最後にギリギリで負け、その直後に倒れたらしい 相手がとんでもない実力の持ち主だったんだろうけど、負けたか…… 悔しいな……今回はみんなが居てくれたのに、前よりも勝てなかったなんて…… 次は、次こそは勝ってやる!! 穏乃「試合、残念だったね」 憧「対戦相手の3人、その後もめちゃくちゃ勝ってたじゃない」 灼「むしろ1番苦戦してたのが京太郎の時っぽい…… 宥「京太郎くんも頑張ってたのにね」 玄「勝って欲しかったね……こんな時こそおもちで抱きしめてあげれば元気が」 晴絵「玄はそこまでね。ま、アレは相手が悪かったって私でも思うわ。でも、あいつはそれで諦めるような奴じゃないでしょ?」 穏乃「はい。京太郎、次はみんなで全国に行こうね!!」 10月■日 今日はちょっと大変な目にあった 体育の授業後、憧と体育倉庫に道具を片付けていると閉じ込められた 結構奥に居たせいでか、気付かれなかったようだった 内側から開ける手段も無く、そのうち運動部や異変に気付いた誰かが開けに来るだろう、と憧と話し、慌てずそのまま待つことに しかし季節は秋。動いて汗をかいた後、冷える それは憧も同じだったようで、寒そうにしていた。なので着ていたジャージの上を脱ぎ、憧に掛けてやった 女の子が体冷やすもんじゃないしな 憧は俺が脱ぐ時何か慌てていたが、上着を掛けた時、なんか安心したようなそうじゃないような、複雑そうな表情だった それからしばらく経ったが、誰も来なかった 少し俺も冷えてきたと思っていた時、「ねぇ、寒いんでしょ?……こっち、来なさいよ」と憧が言った 体を寄せ合えば少しはマシになる、ということでの提案らしかった 憧相手とはいえ、流石にどうかと思ったが、結局は押し切られて憧の隣に寄りそうように座ることに 憧、いい匂いしたな…… しかしそれからもただ時間が過ぎるだけだった このままどうするか、そう考えていた時、憧がいきなり俺に抱き着いてきた 当然驚いたが、憧はそのまま「……もし、誰も来なかったらどうしよっか」と上目づかいで言ってきた ちょっとやばかった。腕に当たる胸とか、いい匂いとか、潤んだ目とか、とにかく色々やばかった 自然と俺の手が憧の肩に触れようとした、その瞬間だった 「憧ー!!京太郎ー!!いるー!?」外から穏乃の声が聞こえてきた 俺と憧は慌てて離れ、穏乃に返事をして、無事外に出られた 戻ってくるのが遅い俺達をみんなで探していたらしい それにしても憧、どういうつもりだったんだ? あのまま穏乃が来なかったら……あぁもう寝よう 穏乃「あの時こんなことしてたの!?」 憧「ち、違うわよ!?寒かっただけよ!?」 晴絵「あっためあうとか、まさにそのまま……」 灼「ハルちゃん、教師の発言じゃないとおも……」 宥「で、でも2人とも大丈夫だったの?寒いとこにずっと居たなんて…」 玄「大丈夫だよ。2人ともしっかりしてるし」 憧「そ、そーよ」 憧(ちょっと脱ぎだした時とか超びっくりしたし、あのまま誰も来ないで初めてが……とか考えたりはしたけど……) 10月27日 今日は咲の誕生日だった なので今年はプレゼントにブックカバーを誕生日当日に着くよう送り、夜に電話した 咲は少し驚きながらも出た 俺が電話する前まで、照さんと電話で話していたらしい このポンコツ姉妹はちゃんと仲直りして、仲良くやってるみたいで何よりだ 楽しそうに照さんとのことを話す咲。良かったな咲 それからは俺のことになった こっちでも元気でやっていること、最近あったこと、大会で負けたこと、色々なことを話した 不意に咲が「……やっぱり、まだ慣れないな。京ちゃんがいないの」と呟いた まぁ、長い付き合いだしな 俺もやっぱ少し寂しいし、今度長野に帰るかな そう言うと咲は嬉しそうに、あそこに行こうここに行こうと言っていた お前迷子にならずにたどりつけるのかよ ま、その時は長野にいるだろうし、探してやるかな 玄「むむむ、遠く離れてもちゃんとお祝いを送るとは」 晴絵「青春だねぇ。遠距離恋愛みたいだねー」 憧「え、遠距離とかそんなんじゃないでしょ!?」 穏乃「そうですよ!ただの幼馴染って言ってましたよ!?」 灼「……よくよく考えたら穏乃と憧と玄もそういうものじゃないの?」 宥「一緒にいた時間の長さじゃないかな?」 咲「うーん……ここ、いや……」 まこ「珍しいな。雑誌なんぞ持ち込んで……ん?デートスポット特集?」 咲「はい。今度、京ちゃんが長野に来た時のために……いやでも麻雀は……」 まこ「青春しとるな。ま、無粋なことは言わん。他の奴らが来るまでは見とっていいぞ」 咲「は、はい」 まこ「しっかし咲に和に他の奴らもか……どんな奴なんじゃろうな、その須賀京太郎ってのは」 11月×日 今日は穏乃と玄さんと宥さんに今の時期美味しい山菜とキノコを聞き、山へ 比較的低く、人もいそうな山で穏乃と山菜&キノコ狩りに 慣れているのか穏乃はすごい速さで集めていった 俺も負けてられないと思い頑張ったが、中々上手く集まらない ふと気付くと、穏乃と離れ、見知らぬ場所に来ていた やべぇはぐれた。そう思いながらも冷静になり、穏乃を探した しばらく歩いていると、不意に目の前の草むらがガサガサと不自然に揺れだした まさか熊?と思い後ろにゆっくり下がりながら様子を見ていた そして、草むらから出てきたのは……おばあさんだった 「おや?珍しいとこで人に会うねぇ」山菜片手にのんびりというおばあさん。こっちは必至だったのに おばあさんに事情を話し、人が居そうなところまで送ってもらった そこで穏乃とも会えたし、何かの縁だとおばあさんに山菜まで分けてもらえた ありがとうおばあさん 別れ際に名前を聞いたが、熊倉トシというらしい 熊に出会ったといえば出会ったのか? 憧「アンタらは何危ないことしてんのよ」 穏乃「いいおばあさんだったよ!」 灼「そういう問題じゃないとおも……」 晴絵「熊倉さん、何やってんだか……」 宥「知り合いですか?」 晴絵「ま、ちょっとね。色々と動く人だしなぁ」 玄「?」 11月○日 今日、外を掃き掃除していて落ち葉がかなり多かったので、たき火をやることに いざ火をつけようという時、赤土先生の焼き芋やりたくない?の一言で焼き芋に しかし落ち葉で焼き芋は結構時間がかかる なので、まずは普通にサツマイモを入れた後、それぞれで短時間で火が通って、おいしそうな食材を調達して一緒に焼いた 主にこの前のきのこだったが、ジャガイモやソーセージ、そして何故かチーズまであって、 チーズは別で溶かしてジャガイモやキノコと食べた 外でみんなで食うとなんであんなに美味いんだろうな 最後は先生たちも集まってきて、かなり大事になったが楽しかった もちろん食べる前に写メを撮り、愛宕(貧)にしっかりと夜に送っておいた たき火で焼いて、取り出すところから芋を割るところまでしっかりと順番に たき火で焼き芋、やっぱ風情があっていいね 晴絵「アレは良かったわー。校長もノリノリだったしね」 憧「なんで先生たちまでノリ良かったのよ。一応お嬢様高校だったのに」 玄「まぁたき火で焼き芋って楽しいし?」 穏乃「テンション上がるじゃん!」 宥「あったかかったな……」 灼「今度またやる?」 洋榎「……たき火したい」 絹恵「いや無理やろ」 洋榎「いややー!ウチはたき火で焼き芋とかバーベキューがしたいんやー!!」 洋榎「それもこれも!たき火始めるとこから火消して芋取り出して中身割るとこまで丁寧に写メ送る京太郎が悪い!!」 絹恵「無駄にしっかりした写メやしなぁ……ちゅーか写メ見返してそういうやめへん?」 洋榎「わざわざ送ってくれたんやで?ちゃんと取っといてたまに見返さんと悪いやん」 絹恵「そういうとこあるから写メ送られるんやない?」 11月△日 今日は穏乃の家で栗きんとん作りを手伝った 最近お客さんが多いから人手が欲しかったらしい しかし栗きんとんは作ったことが無かったので、作り方を教わりながら作った とりあえず作って、ひとつ試食してもらった が、食べた直後「……婿に来ない?ホラ、これも磨けば光ると思うし」との言葉を穏乃母からいただいた 穏乃が隣にいる前で。穏乃は慌てて栗を落とそうとしてた いきなりすぎるし、隣に娘いるのに磨けば光るとかいいのか とりあえず今日は手伝いということで冗談として流したが、目がマジだったよやべぇ 最初は少し手間取ったが、徐々に慣れていき、最後の方では迷惑かけることなく作れていた 終わった後、穏乃母からお礼として好きな方をどうぞ、とお金が入ったであろう封筒と穏乃を差し出された 娘の扱い雑だな。丁寧に封筒の方を頂いた 玄「あぁ、京太郎くんが作ってたからこの頃栗きんとんの味が違ったんだ」 宥「だね。少し違うけど、そっちも美味しかったよね」 憧「へー、違いとか出るんだ。で、何気に穏乃んとこは親までプッシュしてるのね」 晴絵「まぁ好条件だし、親としても安心なんでしょうねー」 灼「それでもいきなり婿入りって……」 穏乃「もう、余計なこと言わなくていいのに……」 11月□日 今日はとんでもないニュースがあった ネットニュースだが、なんとすこやん熱愛報道が流れていた しかも相手まで映った写真付きだったが……相手というのが、ハギヨシさんだった…… なにかの間違いだな 部室に行ってもその話で持ち切りで、相手のハギヨシさんが俺の知り合いだと言うと赤土先生が確認してくれた 結果、たまたまそういう写真を撮られただけで誤解らしい ただ、赤土先生曰く、すごく、この上なく、心底残念そうにそう小鍛治プロは言ったらしい 帰ってから俺もハギヨシさんに連絡を取ると、既に対策済みらしい まぁ、龍門渕が本気で動けば大体なんとかなるし、あのハギヨシさんだ。問題ないだろう 憧「アレは驚いたわよねー」 宥「うん、いろんなところがその話で持ち切りだったね」 晴絵「お前ら、あの後小鍛治プロを慰めよう、ってどんだけ大変だったか……」 灼「ハルちゃんお疲れ様」 穏乃「でも、あれから誤解だったってニュースで言ったっきり、すぐに無かったことになっちゃったよね」 玄「だねー。あんなに早く話が消えるなんて、不思議だよねー」 11月●日 今日は穏乃と憧が先生に呼ばれたので俺だけ先に部室に行った 部室に行くと玄さんしかいなかった 玄さんの方も色々あって先に来たらしい しばらくは俺と玄さんだけみたいだったので、改めて阿知賀のおもち事情について話した 今あるおもちのことは当然で、憧の小学生の頃と今の成長率、宥さんのおもちの完成度と今後、 穏乃と灼さんの将来のおもち、時速何キロでおもちの感触を掴めるか、話題は尽きなかった 話している最中、ふと気になり玄さんのおもちを改めて見た 普段おもちおもちと言っているが、本人も相当のおもち さらに顔だって可愛いし、性格も悪くない、旅館の娘で家事等も完璧にこなせる、 おもちに対して真剣、他人のおもちを見ても怒らないどころかむしろ聞いてくる アレ?ある意味理想のタイプ? でも理想のタイプが目の前なのにいつもの対応?理想が目の前にいたらもっと違う反応じゃね? 理想もっと違う?俺の誤解?いやいや、そういうもんなのか? そんなことを色々考えていると、どうやら無言で玄さんを見つめていたみたいだった そのせいで玄さんも急に黙ってしまった俺に対して驚いているようだった。心なしか顔も赤かった どうしたのかと聞いてくる玄さん、それにほとんど無意識に「いや、理想のタイプが目の前にいるのになって」そう返してしまっていた 途端に玄さんは真っ赤になって、どこかへ走って行ってしまった 驚かせすぎたか、その日玄さんは戻ってこなかった 後でメールで色々誤解かもしれないと言っておこう 宥「玄ちゃんが真っ赤で走って帰って来た日はこんなだったんだ」 憧「色々途中にツッコミたい部分はあるけど…」 穏乃「成長率……将来……」ペタペタ 灼「……まだ成長する」ペタペタ 憧「で?理想のタイプ?」 玄「いやいやいや、あとでなんか誤解と勘違いとかメールきたし……うん、別にがっかりとかもしてないですのだ……」 晴絵「それ、めちゃくちゃ気にしてるって言ってるようなもんだから」 11月◇日 昼休み、なんとなく穏乃と憧と駄弁っていた時だった ふと穏乃に、制服以外の私服でもスカートを穿かないのかと聞いてみた 穏乃は即、動きにくいと却下した 憧は呆れ顔でずっとこれだとぼやいていた もったいない、スカート似合わない訳じゃないのに 穏乃はそれを聞いて照れたのか少し顔を赤くし、立ってわざわざ俺の前まで来て、「……そんなに、私に似合う?」と聞いてきた その時だった 誰かが窓を開けたんだろう、教室内に突風が吹いた ほとんどの生徒は座っていたり、そんなに風に当たらない位置に居たからか、特に影響はなかった が、ちょうど風がダイレクトに当る位置に居て、立っていた穏乃はその突風の影響をもろに受けた つまり、俺の目の前で盛大に穏乃のスカートが捲れ上がった 清潔感のある白で、ワンポイントに可愛らしいリボンがあり、はっきりくっきりと俺の目に焼き付いた 風はすぐに止み、スカートも元通りになった そして俺は、右手の親指を立てながら「超似合うぜ」そう、爽やかな笑顔で穏乃に言った 次の瞬間、腰が入って捻りの効いたビンタを貰ったが、後悔はない 晴絵「いやー、見事な手形と思ったら穏乃だったか」 宥「放課後に会った時もはっきり残ってましたよね」 灼「まぁ、不可抗力だろうけど、気持ちは分からなくもない」 玄「でも、実際のところ穏乃ちゃんにスカート似合うと思うけどなぁ」 憧「ねー、もったいないわよねー。ということで、今度買いに行かない?」 穏乃「絶対やだ!!」 11月▽日 部室に行くと、机に突っ伏して灼さんが眠っていた 部長としての仕事の途中で寝落ちしたみたいだった 少し寒そうだったので、俺の上着を掛けて、仕事の続きを俺がやった 結構面倒なものもあり、これを普段からやってると思うと少し申し訳なく思う なので、そのまま寝かせておいて、灼さん好みのお茶とお菓子を用意しておいた その後、目を覚ました灼さんは驚いていたが、そのままできる範囲でハギヨシさんから教わった奉仕をした みんな用事があったのか、誰も来なくて灼さん1人に奉仕した日になった 普段色々知らないところでやってもらってたんだろうし、たまにはこうしてもいいだろう 次は執事服でも用意するか? 灼「目を覚ましたら京太郎の服が掛けてあって、好きなお茶とお菓子が用意してて驚いた……」 晴絵「で、奉仕って何されたの?」 憧「そ、そそそんなご奉仕なんて……」 穏乃「どしたの憧。顔真っ赤にして」 灼「……別に、ふつーにお茶とお菓子のおかわりとか……後マッサージとか、執事っぽいこと……」 灼「……結構、良かった」 玄「な、なんか満足気だね灼ちゃん」 宥「いいな~」 11月■日 ふと、疑問ができて松実館に行った 目的は宥さん、具体的には宥さんの好みだが もはや顔パス状態で通され、宥さんの部屋に行くと予想通りこたつむりな宥さんがいた 布団から顔だけ出した宥さん、正直可愛い が、そのままではやりにくいので無理を言って上半身を炬燵から出してもらい、まともに話せる状態に で、俺は疑問を解消するため、途中で買ってきたブツを宥さんの前に出した それは……アイス そう、疑問とは実にシンプル、宥さんは炬燵にアイスはアリなのか、ということだ 夏場に冷たい飲み物は一応口にしていたが、アイスは見ていない ということで冬の贅沢、炬燵でアイスを宥さんがやってくれるかどうか きっと、実証に時間がかかるだろう、そう思っていた 俺がアイスを渡すと、宥さんは普通に食べていた 「あったかくないけど……あったかいよ?」アイス片手に笑顔で言う宥さん……疑問はあっさり解消できた この後2人でめちゃくちゃのんびり炬燵でアイス食った 今後、炬燵でアイスする時は宥さんとこ行くかな 憧「しょーもなっ」 灼「……どうでもい」 宥「ひ、酷くないかな?」 晴絵「まぁ普段のイメージもあるんだろうけど、男ってくだらないこと気にするもんよ」 穏乃「なんかアイス食べたくなってきた」 玄「アレ?でもお姉ちゃんがアイス食べるのなんて年に1回あるかないかで……」 宥「ん……京太郎くんがいたから……」 11月◎日 憧に土下座した 理由は試験前、偏差値70の力を借りるためだ 憧は中々首を縦にふらず、口説き落とすのもかなり手ごわかった 褒め倒しても土下座しても多少顔を赤くしたりするだけで効果がなかった なんでも……できる範囲でなんでもするから、とまで言ってやっと教えてくれることになった しかしその代償として、1日憧にくれてやることに 一体どんな高いものを奢らされるのか今から恐ろしくもあるが、背に腹は代えられぬ とりあえずありがとうアコチャー これで赤点は避けられる 愛してるぜ!! 憧「ふきゅっ!?」 晴絵「おぉー、大胆ねぇ」 玄「あ、あああ愛って!?」 灼「こんなの気にするほどじゃないとおも……」 宥「でも、ちょっと嫉妬しちゃうよね」 穏乃「土下座から愛してるって、すごいことやってるなぁ……だから憧、今回私に教えてくれなかったのか」 12月×日 今日は驚いた この前、いつものように愛宕(貧)に美味しそうなものの画像を送ると 『もう許さへん。ちょいそっち行ったるからな!!』とメールが来た お待ちしています、と柿の葉寿司の画像を送ってその日は終わったが 「京太郎!!来てやったでー!!」マジで来やがった(貧)。わざわざ奈良駅バックの写メ付きのメールで しかし絹恵さんも来ていたらしいので仕方なく迎えに行った 今までの飯テロの仕返しの殴り込み、という建前で遊びに来ただけだと絹恵さんが教えてくれた まぁせっかくだから、と公園に移動し、奈良の有名なせんべいを(貧)にだけご馳走した (貧)は勢いよく食べたが、味がイマイチだと言っていた そりゃそうだろう。鹿せんべいだし、そう言うと漫画みたいに噴出した 流石大阪人、いいリアクションだった その後も怒られたりしつつもいじり倒して、ちゃんと美味しいもののところ連れて行ったり、 お土産で穏乃のとこの和菓子を教えたりした しかし鹿せんべいをマジで食べたのは面白かった 別れた後で、面白かった、と鹿肉料理の写メ付きで送っておいた その後またメールが何通か来ていたようだがあえて無視した 憧「他校の人に鹿せんべい食わせるなっての」 穏乃「だねー。アレ、あんまり味ないんだよねー」 灼「なんで知って……あ、言わなくてい」 晴絵「落ちに鹿肉料理ってのがまたなぁ……」 宥「京太郎くん、愛宕さんのこと嫌いなのかな?」 玄「んー、そういうのじゃないと思うよ?」 洋榎「おのれ京太郎ー!!」 絹恵「今度はなんなん?」 洋榎「やっと鹿肉フルコースが終わったと思ったらジンギスカンの写メ送ってきよったんや!!」 絹恵「あ、おいしそーやなー」 洋榎「せやなー……やなくて!!いい加減こういうのやめろっちゅうんや!!また殴り込みいかなアカンか!?」 絹恵(お姉ちゃんフツーに京太郎くんの奈良案内楽しんどっただけやしなー。ほっとこ) 12月○日 学校からの帰り道、今日は玄さん宥さんの2人と帰っていた ちょうど本屋に行こうということになり、3人で行くことに しかし道中、寒い。流石に12月、もう少し厚着してくればよかったと後悔した 寒いな、と呟いた時、いきなり右腕に宥さんが抱き着いてきいた 「ん……あったかい?」そう上目づかいで聞いてくる宥さん、なにこの可愛い生き物 すると左腕には玄さんが抱き着いてきた 「こうすればもっとあったかいのですだ!」ニコッっと笑って言ってくる玄さん。可愛い 両手に美人姉妹、さらに腕におもちが!おもちが!! まさに両手に華状態で本屋に行き、その後も少し寄り道して帰ることに 思い返すとなんて幸せな状態だったんだろう 俺死ぬの?一生分の幸運使い切って死ぬんじゃねーの? まぁ死にたくないが、そう思えるほど素晴らしい状態だった 穏乃「ずるい!!」 灼「抜け駆け……」 晴絵「また大胆な……しかも2人一緒にって……」 玄「ふふふ、大胆に攻めることも必要なのですだ!」 宥「あったかかったなぁ……」 憧「わ、私もあれくらいやるべき?……いやでも……」 12月△日 今日、というか昨日のことになる 穏乃と山に行った。まぁ最近よく行くので慣れたもんだと思っていた が、山の天気は変わりやすいというからか、土砂降りの雨が降って来た 冬の雨は流石にシャレにならん、ということで近くの山小屋で止むまで待つことになった しかし雨が止む気配も無かったので、そこで一夜を明かすことになった 山小屋もよく出てくるボロ小屋じゃなく、少し古いがちゃんとしたものだったのでなんとかなった まずはお互いに雨に濡れた服を脱いで乾かすことにした ここで風邪でも引いたら本当に動けなくなる 流石の穏乃も恥ずかしそうにしていた。俺だって同級生の前で脱ぐのは少し抵抗ある 濡れた服を脱ぎ、山小屋にあった大き目のタオルをお互いに巻いて、小屋にあった囲炉裏に火をつけた しかし寒かった。火をつけたとはいえ、ほとんど脱いだ状態、冷えるだろう どうするかと思っていると、穏乃が隣に来た 「さ、寒いし……風邪引いたら大変じゃん!!」そういって寄り添うように隣に座る穏乃 相手が穏乃とはいえ、普段以上の薄着でくっついているんだ。そりゃドキドキする お互いなんとなく無言になった。ちょっと気まずくもなる 「……私が無理に誘ったからかな」ポツリといつになくしおらしく穏乃が呟いた 少し、気にしてるのかと思った だから俺は、穏乃の頭を思いっきり撫でて、そんなことはない、と言った それで穏乃は楽になったのか、そのまま体を俺の方に預けるように寄りかかった、眠ってしまった まぁ、俺は寝れなかった。いや、穏乃相手だけど、アレで寝るのは無理 翌朝、綺麗に晴れたので俺達は無事下山した 憧「また山で!?もうあんたはいい加減少しは控えなさいよ!!」 穏乃「山いいじゃん!!まぁ……この時は京太郎がいて良かったけど……」 晴絵「お、穏乃。乙女って感じの顔してるぞ」 灼「顔、赤いよ」 穏乃「あ、あぅ……」 玄「私もこんな感じなのかなぁ」 宥「みんなじゃないかな」 12月□日 今日はこの前のテストのお礼ということで、憧に付き合って買い物に行った しかし、どうしてこう女子の買い物ってのは長いんだ? アレコレ見て、どっちが似合う?とかどっちも似合うって言うと怒るのは理不尽だと思う 憧なら元がいいんだから両方似合うんだよ ただ、途中憧が寒そうにしてたから俺のマフラーを貸してやった 貸した後は妙に静かで、俺のマフラーを見てたけどそんな気に入ったのか? 結局そのまま返してもらえず別れたし、クリスマスにでも編んできてやるかな 晴絵「何気に私物テイクアウトとはやるわね」 憧「そ、そんなじゃないわよ!寒かっただけ!!」 穏乃「でも、この静かになったっていうのは?」 玄「京太郎くんのマフラーだから?」 宥「あったかかったから?」 憧「あー……京太郎の温もりとか、臭いが……」 灼「アウトだね、気持ちは分からなくもないけど」 12月●日 今日、宥さんのマフラーがいつもより長かった そんなグルグル巻くほど寒いのかと聞くと、違うと言われ、長めのマフラーを俺に巻いてきた よくある、2人でひとつのマフラーを、って状況だ 驚いていると、手慣れているのかあっという間にマフラーが巻かれた そして、いつもより近い宥さんが「ふふふっ……あったかいね」そう笑顔で言った なにあの天使。可愛すぎる 要は2人用マフラーだったらしい いつものが洗濯中で、本来は玄さんとやるとか まぁ色々と当たったり、役得だったぜ 玄「おねえちゃーん?」 宥「な、なにかな玄ちゃん?」 灼「なかなか強引な……」 憧「宥姉もやるわねー」 穏乃「今度私もやろっかな」 玄「じゃあ私がお姉ちゃんのマフラー借りるね!」 灼「次は私で」 憧「あ、私もやるわよ!」 宥「だ、駄目!こればっかりは貸さないよ!」 晴絵「青春してるわねー」 12月◇日 今日は珍しく雪が降った なのでか朝から穏乃が元気に「山に行こう!!」と誘ってきた だけどもうちょい着ようか 山は珍しく雪が少しだけ積もっていた 高校生にもなるが、やっぱり雪見るとテンション上がる そのまま2人で山を駆けずり回った 昼過ぎくらい、雪も溶けてきて、そろそろ戻るかという時、穏乃が足を滑らせた そのまま転びそうになったが、ギリギリで抱き留めた 思いっきり抱きしめるような形になってしまったが、まぁ仕方ないだろう それに驚いたのか、穏乃は真っ赤になって大人しくなってしまった まぁ怪我は無いみたいだったからいいか そのまま2人で転んだりしないように山を下りた たまには雪降った山も面白いかもしれないな 晴絵「穏乃は結構抱き締められてるわよね?」 穏乃「えぇっ!?そ、そんなことは……」 宥「抱き締めやすい、とか?」 玄「身長的に、かな?」 灼「それは関係ないとおも…」 憧「京太郎から見りゃ、私達全員低いわよ」 12月24日 今日はクリスマスなので、阿知賀のみんなと子供麻雀クラブの子供達も一緒にクリスマスパーティーをした 意外と俺のことを覚えてくれている子も多かった 子供たちには作ってきたお菓子をプレゼントとして渡すとえらく喜ばれた それからは子供達も交えての麻雀大会だった ちなみに俺は初戦で子供達から狙われまくって終わった。子供って容赦ない だが優勝は大人げなく赤土先生だった なので、優勝賞品として今話題の料理、ゲソのピーナッツバター和えを振る舞った 食べた瞬間の赤土先生の顔は忘れられない 大会が終わってからは、普通にプレゼント交換をしたり、ケーキを食べたりと楽しく過ごした でも俺に回ってきたプレゼント、透明な牌ってなんだ? おもちゃのプラスチックっぽいけど、誰だこんなの回したの? ま、楽しかったしいいか 晴絵「アレは不味かった……ゲソの風味が良くない方向に変貌を遂げて……」 憧「小学生相手でも大人げなかったのが悪いわよ」 灼「優勝賞品は最初からああいうのって決まってたし……」 穏乃「ちょっとだけ、食べてみたかったな……」 玄「だ、駄目だよ?にしてもプレゼント交換は楽しかったよね」 宥「うん。回って来たの、カイロだったけどあったかかったよ」 灼「そーいえば、京太郎の手編みのマフラーは誰が持ってったんだっけ?」 憧「……誰でしょうねー。ちょっと私も欲しかったなー」 穏乃「?そういえば憧は何もらったの?結局見せてくれなかったけど」 憧「え?べ、別に大したものじゃないわよ!?」 宥(分かりやすいなぁ……) 12月▽日 今日は少し早いが家の大掃除をした 最近は親父もお袋も俺にまかせっぱなしになってる気がするが……ま、いいか 今更だが、4月に引っ越してもう12月とは月日の流れが速く感じる 長いんだか短いんだか分からんが、色々あったな…… 少し早いけど、来年も楽しくやっていきたいもんだ 明日の部室の大掃除、気合い入れていくか! 穏乃「これは、昨日の日付……ってことは」 玄「全部読んじゃったね」 宥「京太郎くんの色んな一面が分かったね」 灼「大体は予想できるけど……」 憧「そーね……そーいえば、その京太郎本人ももうすぐ帰ってくるんじゃない?」 晴絵「あぁ、でも連絡が……あっ」 灼「ハルちゃん?」 晴絵「連絡来てたわ……しかも携帯マナーモードで気づいてなかっただけで」 穏乃「ちょっ!?」 玄「そ、それじゃあ京太郎くんは!?」 晴絵「待って、メールが……もうすぐ着くって」 宥「も、もう!?」 憧「早く日記戻さなきゃ」 穏乃「あっ、足音聞こえてきた!!」 晴絵「やばっ、京太郎の鞄鞄……私が戻すからみんなで足止めして!!」 灼「あ、足止めって何を…」 ガチャ 京太郎「ただいま戻りまし…」 玄「ま、まだダメー!!」ダッ 宥「え、玄ちゃん押して…」ツルッ 穏乃「わ、わー!?」ツルッ 憧「ちょ、待ちなさ…」ツルッ 灼「へ!?」ツルッ バターン!! 京太郎「むぐぐ……むぐ!?」 京太郎(なんだこれ体中に柔らかい感触が……って息できねぇ!?) 玄「い、いたた……あっ……そ、そんなとこに手入れないで……」 宥「あうう……ひっ!?だ、誰?胸触ってるの?」 穏乃「ひゃっ!?そ、それは私のお尻……」 憧「ふきゅっ!?……ど、どどどこ触ってるの!?」 灼「わ、私のなんか触っても……」 晴絵(日記をこっそり直して証拠隠滅が終わったら、教え子がToLoveるな状況になっていた) 晴絵(ここは教師として言わなきゃいけないこともあるだろうけど) 晴絵「……ねぇ、ちょっと写メっていい?」 憧「ハルエー!!そんなことより助け……ふきゃっ!?」 玄「も、もう!そんな動かさないで…んっ」 穏乃「さ、さっきからずっと触ってて……」 灼「んっ……そんな……動かな…」 宥「そ、そんな強くは……んんっ……」 京太郎(息が!!息が!!……あっ、でもこんな死に方なら……ほん……も……う…) 晴絵「あ、ちょっ京太郎?京太郎ーー!!しっかりしなさい!!こんな美味しい状況で死んだらもったいないわよー!!」 憧「もうちょっとまともな言い方あるでしょうが!!」 12月Я日 今日は部室の大掃除だった あらかた終わらせてから途中買い出しに行ったが…… 戻ってきたら、なんか滑って転んだからか、みんなが俺の上に倒れてきた そしたら……全身に柔らかな感触が!! 息できなくて、あの世半歩手前までは行ったが、あの死に方なら本望だ!! まぁ、なんとか蘇生した後はやたら謝られて、みんなで飯食った 来年もまた、楽しく過ごしたい そして来年は!来年こそは!! おもちがある彼女を作ってやるぜ!! カンッ!!
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哩さんはどこかへ出かけています 姫子「花田、それロン」 煌「う……すばらくない……」 美子「調子よかね」 姫子「はい。ここんとこずっといいんです」 仁美「そうか……で、須賀はどう?」 京太郎「……そろそろ勘弁してほしいです」姫子の椅子状態 姫子「駄目よ。あん時負けたらなんでも言うこと聞くっちゅう約束やったけんね」 京太郎「それが当面椅子になれって……いい加減疲れたんですけど」 姫子「最初は役得ーって喜んでたやん」 京太郎「そりゃ役得ですけど、ずっと座ってるだけじゃないですか」 姫子「そりゃ椅子やし?座り心地がよくて気にいっとるとよ?」 美子「部長も最初は微妙な顔しよったけど、調子がどんどんよくなっていくから何も言わなくなったし」 京太郎「俺の意思はどこへ……」 煌「まぁまぁ。姫子の調子がよくなっているのはすばらですし」 姫子「そーよ?という訳でもう一局やね」 京太郎「くっ……」 京太郎(おのれ……さすがの俺も黙っていられないぞ) 京太郎(といってもこの状況でできることは限られてるし……ちょっと手の位置変えるか) 姫子「ひゃっ!?」ポロッ 京太郎(え?) 煌「あ、ロン!」 美子「どがんしたと?」 姫子「きょ、京太郎!変なとこ触らんといて!」 京太郎「ち、違いますよ!手の位置変えただけですよ!」 仁美「んー……さすがに京太郎ば椅子にしとるんやけん、仕方なかろ」 美子「そやね。須賀くんがそんなことするわけなかし」 煌「いっそこれを機に椅子をやめては?」 姫子「うー……よか。こんまま続ける」 京太郎(……これはひょっとしてチャンスじゃないか?) 京太郎(今なら触っても姫子さんの勘違いで済ませられるし……) 姫子「っ……」 京太郎(……よし!ばれない範囲でこれまでの分、たっぷりお返しさせてもらおう!) 姫子「っひぅ」ビビクン 姫子「京太郎?なんばしよっと?」小声 京太郎「さて?気のせいでは?」小声 姫子「こ、この…」 仁美「ツモ」 姫子「あっ」 仁美「ふっふっふ。そう簡単には負けんよ?」 姫子「くぅ……」 京太郎「さあ、対局に集中してください?」小声 姫子(この……今までん仕返しか?ここでバシッと言えばよかかもしれんけど、さっきの感じからトボケられる) 姫子(おまけに先輩達と花田も京太郎ば信用しとるし……何されても我慢するしかなかと……!?) 京太郎(くっくっく……胸はばれるけど腹の下の方なら見えない……痩せてるな、それですべすべ) 姫子「んっ」 姫子(ふ、服ん中!?胸は、ばれるから触ってこんけど……お、おなか?くすぐったか……) 京太郎(さて次は……) 姫子(スカートん中に!?ち、痴漢みたいなことを……) 京太郎(細いけど、柔らかくていい太ももだな。あー、これで膝枕とかしてみてー) 姫子(足?いや、太もも!?そ、そんなとこ触ると!?) 京太郎(さて……いくか) 姫子(うん?手が止まって離れて……もしかしてやめてくれた?やったらこんくらい許して、椅子も…) 京太郎(油断させておいて!) 姫子「ひっ!?」ビビクン 煌「ど、どうかしたんですか?」 美子「またいきなり部長が大きい縛りしたと?」 仁美「あー、誘われて打って熱くなった時とかあるしな」 姫子「そ、そうです……部長ったら……」 姫子「な、なんばすっと!?」小声 京太郎「さぁ?それより、あんまり声出すとばれますよ?」小声 姫子「こ、この……」 京太郎(さて……下着、布面積狭くね?) 姫子(うぅ……今日に限って……) 京太郎(うーん……このまま下着の感触を楽しむのもいいけど……やっぱりねぇ?) 姫子「っ」ビクッ 姫子(下着ん中に……) 京太郎(ふむ……見えないからこそいいっていうのが分かる気がするな……) 京太郎(目の前の耳真っ赤にした先輩も可愛いし、二重にいいな) 姫子(こ、こんか形で触られるなんて……) 京太郎(んー、見えないからやりずらいな……しかし柔らかくてあったかい) 京太郎(……ん?) 京太郎「……少し濡れてます?」小声 姫子「っ!?」顔真っ赤 仁美「ん?顔赤くして、須賀になんかセクハラでもされた?」 煌「それはすばらくないですよ」 京太郎「あー、ちょっとギリギリの発言を」 美子「いかんよ?椅子状態とはいえ、そういうことはやめとかんと」 京太郎「だ、大丈夫ですって」 姫子(どの口が…) 京太郎「……で、こんな状況で濡れるっていうのはどういうことですか?」小声 姫子「……知らん」小声 京太郎「ばれたらみんなに知られますよ?麻雀やりながら後輩に触られて感じてるって」小声 姫子「……気のせいよ」小声 京太郎「じゃあ……こんなことされても気にせいですか?」小声 姫子(あっ……駄目!) 京太郎(狭いな……指1本もきつい) 姫子「っ!」ビクッ 姫子(ゆ、指動かして……くぅ……) 京太郎(お?スムーズにいくようになったな……あんま深く入れるのは止めとこう。入口付近だけで) 京太郎(少し震えてる……やべ、なんかいじめたくなってきた) 京太郎(2本、は止めとこう。敏感なのか?隠してるけどよく反応してる) 姫子(うぁ……これ、自分でやるより……) 京太郎(この辺りを……ん?この小さいのは……) 姫子「ひゃっ」ビクッ 京太郎(……なるほど、つまりはここを攻めながら指も動かせば) 姫子(だ、駄目……そこは、それ以上は……) 京太郎(ここを軽くつまみながら……こう動かして……こう!) 姫子(くぅ……あ……あぁ、駄目、駄目……!!) 姫子「……っ!!」ビビクンビビクン 姫子「……はぁ」ぐったり 京太郎(あ……やり過ぎたかも) 美子「……ツモ」 仁美「あー、最後に3位か」 煌「安河内先輩、すばらです!結局私は4位ですけど」 美子「いやいや、うちは2位やし、トップの…どがんしたん?」 姫子「あ……いえ、大丈夫です」 仁美「顔真っ赤。そうとう部長は縛ったな」 煌「大丈夫ですか?なんか辛そうですけど」 京太郎「じゃあ、俺が送っていきますよ」 美子「そうやね。今日は早退した方がよかよ」 仁美「ん、部長には私から言っとくけん」 京太郎「はい。それじゃ、いきましょう」 姫子「ん……」 煌「お大事に」 姫子「……やりすぎ」 京太郎「……ちょっとやりすぎました。すいません」 姫子「あんなことするなんて……おまけに……」 京太郎「感じやすかったんですね」 姫子「……最低。人に触られたん初めてやったとよ」 京太郎「あー……すいません」 姫子「……許さん」 京太郎「え、ちょっ」 姫子「許さんけん……続きして」 京太郎「……はい?」 姫子「……最後までやってくれんと、許さんけんね」 翌日、2人は一緒に遅刻したとか カンッ!!
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http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1361979886/ 京太郎「へぇ、旅行」 衣「うむ!衣は大きな温泉に入りたい!!」 ハギヨシ「旅行と入っても、長野県内の旅館ですがね」 透華「もう。どうせなら世界一周とかをドカーーン!といきたいものですわ」 一「でも、時間がないからねー」 京太郎「へぇー、温泉かぁ。実家を思い出すなぁ」 透華「え?温泉宿でもやってるんですの?」 京太郎「いえ。実は家でカピバラを飼ってまして、それでプールと風呂に温泉直結してるんです」 一「え」 ハギヨシ「それはまた」 透華「」ピシッ 衣「おー、すごい」 京太郎「だからかな?実家を出る前に風邪引いたことないんですよ」 透華「私よりブツブツ…」 京太郎「で、いつ行くんですか?」 衣「明日、衣とハギヨシと行くぞ」 京太郎「ずいぶんと急なって、あれ?龍門渕のみんなは?」 衣「少人数の旅も、たまにはオツなものだ!と、いうわけで、準備しておけよ?」 京太郎「へ?なにをですか?」 衣「温泉旅行の準備だ」 ハギヨシ「明日の朝、お迎えに上がります」 京太郎「は?」 某日ー無名の道 京太郎「」うっつらうっつら 衣「すぅ…すぅ…」 ハギヨシ「」ブロロロロロ ハギヨシ「なぜ、午前三時に出発なのでしょう」ブロロロロロ ハギヨシ「そういえば、このような夜道を走る車といえば、ホラーがつきものですね」 ハギヨシ「この新月の月のない夜など、特に」ブロロロロロ 京太郎「ぉれ…かぁつ…」 ハギヨシ「まぁ彼がいる限りよほどのことがない限り霊などこないでしょうね」 ハギヨシ「さて、着きました。長野別館の松実旅館ですね」 ハギヨシ「ええ、予約をしたものです」 ハギヨシ「弟切草の間と、鋸草の間ですね?わかりました」 ハギヨシ「はい、ありがとうございます。では」 ハギヨシ「さて、私も少し寝るとしましょう。さて,棺桶は……」 京太郎「グー…まけたく…なぃ…」 衣「ん、むにゃ……」 京太郎「いっしゅ…えい…」 衣「……」ギュッ 京太郎「どういう状況だ?」 衣「スー……スー……」 京太郎「旅行初日に旅館で朝飯食べるってみょーなきぶんだな」 衣「たまごやきおいしー♪」 京太郎「お、俺の入りますか?」 衣「たべるー」 京太郎「はい、あーん」 衣「あー……こどもあつかいするなー!」ペチン 京太郎「おぅ」 サ、サムイー、ナガノサムイー ガマンシテー? 京太郎「な、なんだ?入り口が騒がしいな」 バーン! 京衣「」ビクッ 「はーい!松実玄、ただいままいりました!」 「く、玄ちゃんお客さんに迷惑だよぅ」オロオロ 京太郎「……」 衣「……」 「あ、すいません騒がしくして。さ!お姉ちゃん!台所行くよー!」 「ま、まって、寒いー!」パタパタ 京太郎「……いまのは?」 京太郎「ふぅ……人がいなくて静かで、落ち着くなぁ」チャプン 京太郎「」ポケー 衣「はぅうー」のんびりー 衣「おんせんは、さいこーだなぁぁあぁ」はにゅーん 衣「……?壁が途中で途切れてる。あれは?」 京太郎「グゥ…おっといけない。寝ちゃダメだ」 京太郎「いまごろ衣さんも向うで船こいでるかもしれないな」クスッ ギュウッ 京太郎「!?(男湯で後ろから抱きしめられた!?ま、まさか、アッーーーーー!!!!)」 「きょ、きょうたろー……」 京太郎「!」 京太郎「その声、まさか、衣さん?」 衣「う、うぅ……///」 京太郎「どうしてここに!?」ヒソヒソ 衣「わからん!壁が途切れてるからきてみたが、湯気で見えなくて、近づいたらきょうたろーがいて慌ててしまって」ひそひそ 京太郎(まさか、混浴か!?ゴビットの時代に!?) 京太郎「い、いまは俺の他に誰もいません。こっち見てますから、すぐに女湯に戻ってください」 衣「ご、ごめんな、迷惑かけて……」パッ 京太郎(あ、離れた。しかし、柔らかかったな。全体が) 衣「うう、なんでこんなことに」チャプチャプ 衣「……よし、戻ってこれた、ん?」 「あったかーい」ポカポカ 「口まで浸かってるよ……」 衣「むむ」 衣「よく見たら阿知賀のあの二人じゃないか」 玄「へ?あ!えと、天江、さん?」 宥「あー、えへー」むぎゅっ 衣「のぁ!やめろー」ジタバタ 宥「あったかーい」ホカホカ 玄「ダメだよお姉ちゃん。風呂場で人に密着されたら普通の人はバタンでキューだよ」 衣「う、うにぃ…」クター 宥「え、あ」 玄「あ、天江さぁーーーん!!!」 京太郎「」ナデナデ 衣「スゥ、スゥ」 玄「申し訳ないのです」ドゲザー 宥「ほ、本当にごめんなさい」 京太郎「いや、俺よりも衣さんよりもハギヨシさんに誤謝った方がいい」 <オープンセサミィ ガタッガタガタッ 玄宥「」ブルブル 京太郎「いま扉を開けたらバラバラにされちゃいます。扉越しにでも、謝罪を」 ハギヨシ「まぁ、もういいですよ」 玄「も、もうしわけグスッございまひぇんグスッ」 宥「も、もう二度としません」ガクブル 京太郎「あぁ、ぶれて見えるほど震えてる」 衣「うぅーん……なにか、あったのか?」 京太郎「いーえ、なんにもありませんよー」なでなで 衣「みゅう……」コロコロ 衣「なるほど、実家が旅館で、頼まれて別館の手伝い、か」 玄「そ、そうなんですー、長野の温泉だからテンション上がっちゃったんだと思いますー」 宥「ほ、本当にごめんね……」 衣「別に怒ってないぞ。悪いと思ってるなら、ちょっと付き合ってもらおう。ハギヨシ」 ハギヨシ「こちらに」 玄「あわ!?い、何時の間に自動卓を」 衣「二人とも、麻雀しよう!須賀京太郎卓についてくれー」 京太郎「あ、はーい」 玄(う、うぅ、いきなりだと緊張するけど、この、京太郎だっけ?ってひとは名前は知らないし、一般人?ならまけない!) 京太郎「俺は、負けたくなぃぃぃぃいい!!」ゴッ!!!! 玄「」 宥「あ、なんか黒いのが……あったかーい」ホカホカ 京太郎「槓!」 衣(薄々気がついてはいたが、京太郎は暗槓暗刻を作り出す力も持っているのか!ならば!) 衣「ツモ!500.1000!」 衣(手が重くなりがちなそれにはや上がりを続ければ勝てる!!) 玄「う、うぅ、手が、手が、重いのですー」オロオロ 宥(牌が染み渡るみたいな、人肌みたいな温度で、安心する……)ほっこり 衣(む?下家がなんだか和んでいるな、なぜこの状況で?) 京太郎「槓!槓!槓!槓!」 衣(今の一瞬で暗刻四つ!?今日はひときわ強い!) 京太郎「自分の命を売り払ってでも、俺は!かぁつ!」 衣「そんな勝ちに価値などないわ!ツモ!600.1100!」 玄「うぐぅー…」 宥(あれ?いつもよりあったかいのがたくさんくるなぁ) 京太郎「1打!」タンッ 衣(ま、まずい!カウントだ!5打牌の後、6巡目のツモで京太郎はアガる!) 京太郎「2打ァ!」ダンッ! 衣(手が!手が!重い!間に合わない!) 京太郎「3打ァ!」 衣(止めないと!) 京太郎「4打ァ!」 玄(ド、ドラ周りがこないー!) 京太郎「5連打ァ!」 衣(ツモは!ダメか!くそっ……) 宥「あー、ツモ。ツモ一通清一」 衣「えっ」 京太郎「ガッ…」 玄「う、うわぁー、すごい」 宥「今日は牌があったかーいの♪」 衣(ばかな、京太郎と、衣の二重の支配を打ち破った?なぜ?) 京太郎「オレハ…オレハ…」サラサラサラ… 衣「あぁ!?きょうたろー溶けるなぁ!」 京太郎「」だらだら 衣「や、闇を垂れ流している」 宥「あったかーい」ぽかぽか 衣「や、闇と戯れている」 玄(あ、次以降のツモが全部ドラだ。このまま引き続けたら三槓子三暗刻ドラ12とかできたかな?) 衣「お、おーい、きょうたろーしっかりしろー」ペチペチ 京太郎「はっ」ガバッ 京太郎「お、俺は何を?」 衣「暴走してたぞ。そろそろ制御できるようになれ」 京太郎「ご、ごめんなさい……」 宥「ぁ、あったかいの消えちゃった」ショボーン 玄「さあ、我が胸の中でぽかぽかするがよい!」 宥「衣ちゃーん、あったかーい」ぎゅっ 衣「ぬぉ?や、やめろー」もぞもぞ 玄「」 京太郎(あー、宥さんでも衣さんでもいいから交代してくんねーかな) 京太郎(あれ?なんで宥さんと交代して欲しいんだろ) 衣「さて、かんこーするぞ!麻雀ばかりが能ではない!旅行は楽しむ事と始めたり!」 京太郎「あー、いいですね。ハギヨシさんはまだ寝てるし、書き置きして出かけましょうか。起こしたら刻まれる」 玄(ハ、ハギヨシさん何者なんでしょうか) 宥「あ、夕方まで暇だから、私たちも遊ぼう、玄ちゃん」 玄「お、そーだね!長野の観光楽しみだよ!」 衣「ではこの辺りをみて回るぞ!」 京太郎「ガイドブックなら一応ありますよー」ペラっ 宥「あ、この野沢温泉ってところ、行ってみたいなぁ」 宥「おんせんー♪あったかーい♪」ぽかぽか 玄「もう想像であったかくなってるよー」 衣「おー!」キラキラ 京太郎(あれ?俺たしか朝に温泉入ったよな?) 衣「そうと決まれば、出発!」 宥「おー♪」 玄(微笑ましいのです) 野沢温泉 京太郎「まぁ、当然今は秋半ばゆえ、スキーはできないなー」 宥「おんせんー」テテテー 玄「あぁ!待つのです!」 衣「きょいたろー!早くいくぞー!」 京太郎「温泉入りすぎると逆に体調ブツブツ」 京太郎(で、当然一人か)ポツーン 京太郎(いや、俺以外にも客はいるけど) 「ククク…!風呂で飲む酒はいい…!」ざわっ… 「御無礼、注ぎます」トクトク 京太郎(なーんか妙な雰囲気だしなー)ぷくぷく 女子サイド 衣「んー、過剰なほどに綺麗になるぞー」ぱちゃぱちゃ 玄(んー、おもちパワーは低いけど、みてて心が温まるのです) 宥(あったかーい) ガラガラっ 衣(お、他に客がきたか) 洋榎「うっひょー、広い!」 絹恵「お姉ちゃん少し声抑えやー」 雅枝「他のお客さんの迷惑にならんよーになー」 玄「」 宥「」ポカポカ 衣「む?」 絹恵「あ、やかましゅーてごめんなー、て」 絹恵「まさか、天江、衣?」 衣「いかにもだが」 絹恵「」 洋榎「絹ー、どうしたん……あれ?天江衣?あーそういえば長野県のやもんなー」 雅枝「なにしとるんあんたら」ヒョコッ 雅枝「っておやおや」 衣(急に騒がしくなってきたな) 京太郎「……」 「ククク…!」 「御無礼…!」 京太郎(も、もう耐えられない、出る)ザパァ 京太郎「あー、体の汚れという汚れが消えたな、ん?」 衣「だから今日は麻雀とは関係ない日なのだ」 洋榎「お願いしますー!どうかこのとーり!半荘だけ!」 絹恵「おねーちゃん、やめなーて」 京太郎「?」 京太郎「どうしたんですか?衣さん」 衣「お、きょうたろー聞いてくれ!こやつら強引なのだ!」 洋榎「ん?父兄の方?」 衣「」プッツーン 京太郎「いえ、衣さんの友人です」 絹恵「そうですかー、なんやさわがしゅーてごめんな?」 京太郎「いえ、それでどうしたのですか?」 衣「この桃色の方が麻雀麻雀やかましいのだ!今日はもう麻雀しないと衣は決めたのだ!」 洋榎「そこをどーかこのとーりー!」 雅枝「ほら、いい加減あきらめんさい」 洋榎「で、でもなー」 衣「京太郎からもなんか言ってやれ!」 京太郎「あー、えと、じゃあ」 京太郎「お、俺が最初におあいてしましょう!」 洋榎「へ?君が?」 京太郎「そ、そうです!俺より順位が下だったなら、きっぱり諦めてください!」 洋榎「……へー!おもしろそーやんか!」 絹恵「あーあ……」 玄「うー、もうゴタゴタは片付いてるはず」ひょっこり 京太郎「玄さん卓に入ってください!」 玄「ま、また君と打つのー?」 宥「か、がんばってね」ぶるぶる 玄「早く厚着しなよ」 京太郎(対面に洋榎さん、上家に絹恵さん、下家に玄さん、と) 衣(きょうたろー、がんばれよ!負けたら衣も打たなきゃいけないんだからなっ!) 雅枝「まーたやっかいなことに」 宥「あったかーい」ポカポカ 雅枝(なんでこの子は風呂上りにあったかいココアを) 京太郎「ん、ツモ。リータンツモドラ2」 洋榎(なるほど、天江衣と知り合いちゅうだけあって、なかなかの腕前やな、実力派?運もあるみたいやな)チャラッ 玄(さっきと違って普通に打ってる。よかった(こなみかん) 絹恵(んー、今日ばかりはお姉ちゃんにまけてほしいなー、せっかくの長野旅行なんに) 洋榎「次、うちが親やな」チャキッ 京太郎「リーチ」 洋榎「追っかけリーチや!」 京太郎「うげっ」タン 洋榎「お、ツキないなー、ロン!メンピン三色一発ドラ1!跳満」 京太郎(俺とはタイプの違う人だ。バリバリの実力派、デジタルな部分が強いけど、 ハイリスクハイリターンな勝負に迷わず飛び込める度胸、自信。流石に強い) 絹恵(ま、実力でお姉ちゃんに勝てる人は少ないわな。どうする?友達くん) 玄(今のうちにクセみぬいとこーっと) 衣「うぐぅ、きょうたろー!」 京太郎「いやなに、まだまだ先は長いですから(暫くは防御重視でいくか)」 洋榎(とか考えてそーやな。暫くはツモ重視でうっていかなー。あの手の雀士はオリるのが上手いんや) そして、オーラス 京太郎(二万点差の洋榎さん一人浮き、それを追いかける二位の俺、か。他の二人は遠慮してるのか上がらず振らず) 衣「むうぅーーー」 洋榎(亀みたいにかたいやっちゃ、ラス親がこの男っちゅーのはなーんか怖い。マナー悪いけど、どうしても天江衣と闘いたいし、堪忍なー) 洋榎「なぁ、自分京太郎やっけ?」 京太郎「え、あ、はい」 洋榎「冷静に打つのもええけどなー、そんなんじゃ負けなくても勝てへんでー」 京太郎「」 絹恵「ちょ!?お姉ちゃん!」 衣「あ、バカ!」 洋榎(まぁ、事実やし。これで熱くなってミスでもしてくれればもうけもの) 京太郎「……ま………」 洋榎「ん?」 玄「あ、さ、さっきと同じに!?」 京太郎「俺は」ブツブツ 洋榎「え、あ、こ、ごめんな?わ、悪気はなくて、そのな?」 京太郎「俺は、まけたくなぃいぃぃぃぃぃぃ!!!!」 洋榎「は、はい?」 京太郎「いくぞ!俺の親番(ターン)!!」 洋榎(な、なんや、急にバカみたいなテンションに!) 宥(あ、またあったかーい) 雅枝(なんなんやこれ) 洋榎「な、なんやよーわからんけど、まけへんで!」 京太郎「(#°Δ°)」 絹恵(あ、表情はちょっと可愛い) 玄(あ、あぁ、また重い闇が!手が重い!) 洋榎(な、なんやこの配牌!どうあがいても重い!軽く流したいっちゅーときに!) 京太郎「鬼にならねば見えぬ地平がある。俺のターン!槓!」 洋榎「ぐっ、東で」 京太郎「カァン!」 洋榎「南も!?」 京太郎「ターンエンドだ!」タンッ 玄「う、うぐぅ」チャキ 洋榎(この点差を覆すには親満貫の直撃か、親跳ねのツモあがり、今の二鳴きでかなり危うくなっとる) 衣「きょうたろー!がんばれ!」 京太郎「クハハハハハハ!!」 洋榎「や、やらせはせんで!」タンッ! 京太郎「む」 洋榎「この最後のツメでとちったら、牌に失礼やろ!」 雅枝(まーた熱くなりおって) 京太郎「うおおおぉぉ!!」 洋榎(引くな!引くな!引くなぁ!) 京太郎「」ゴッ 京太郎「ウェブォリューションリザルトツモォ!!」ダンッ!! 京太郎「東南混一ツモドラ1!」 洋榎「ぐあぁーーーっ!!」 絹恵「お、お姉ちゃんが、負けた」 京太郎「他人の懐にある点棒を奪い取ってでも!俺は!かぁつ!!!」 雅枝「ちょいやかましーわ」ゴスッ 京太郎「あふぅ」 宥「あ、あったかいのなくなっちゃった」 玄「ずっとあの闇であったまってたんだ……」 宥「うう、寒い、京太郎くんごめんねー」ギュッ 玄「!?」 衣「きょうたろーよくやったぞ!」ギュッ 京太郎「」プスプス 玄「ぬ、ぬぅ!おもちと幼女に挟まれてなぜ反応しないでいられるのだ!」 雅枝(やっかましい連中やな) 洋榎「と、ゆーわけで今回はうちの負け、約束通り天江衣に挑むのは諦めるわ。だがな!うちは京太郎のことをロックオンしたで!」 京太郎「は、はい」 洋榎「今度戦った時はけちょんけちょんにしたるからな!覚悟しーや!」 絹恵「お姉ちゃん、もう行こうや」 洋榎「あーわかったー。ほな、またあおうや、テンション太郎!」 京太郎(オーラスの記憶がないとは言えない) 衣(多分覚えてないんだろーなー) 宥「あったかいー」ほかほか 京太郎「幸せそうにしてないで降りてくださいよ」 玄(なんで京太郎くんにおぶさってるんだろ) 衣「ぐぬぬ……きょうたろー!でれでれしてるな!」 京太郎「いや、してませんよ(大きな子供みたいな感じだし)」 衣「もういい!帰るぞ!」ぷんすか 京太郎「はいはい」クスッ 玄(むー、仲のいい兄妹) そして、夜 衣「なにかしよう!」 京太郎「麻雀以外で?」 衣「そのとーり!」 玄「まぁ、お仕事終わったからいいですけどね」 宥「あったかいー」ほかほか 衣(なんか京太郎から闇を吸い出しているような) 玄「で、なにをするつもりですか?」 衣「それはもちろん、デュエルだ!」 玄「デュエル?あー、遊戯王?」 衣「うむ!衣は遊戯王大好きだからな!」 宥「あー、私もやってるー」 京太郎「あー、俺も一応やってましたね。でもデッキは流石に持ってないなぁ」 衣「だめだぞ!デュエリストたるものデッキは体の一部が如く必ず持ち歩くことだ!」 玄「わ、わたしも知ってるけどやったことはなくて」 宥「じゃあ私がかしてあげるよー」 玄「あ、ありがとなのです!なになに?グリモの魔導書?」 衣「うむ!衣と勝負だ!」 京太郎「えーと、衣さんのはー、ヴェ、ヴェルズ?」 宥「炎星で全力でもいいよねー」にこにこ 衣「うむ、いくぞ!デュエル!」 京太郎「んー、じゃあ俺は近場のコンビニで探してきますー」 京太郎「とはいっても、ブースター8パック買ったんじゃロクなもんできねーよなー」 京太郎「んー、あれ?このコンビニプロ麻雀カードしか置いてないや、ちぇーっどうしようかな」 「そこのお前」 京太郎「はい?」 衣「まだまだぁ!ドロー!」 玄(毎回毎回ディスティニードローしてるのです) 宥「えへへー」にこにこ 玄(そしてお姉ちゃんたのしそーなのです。はっ!それより早くデッキに目を通さないと!なになに?魔導法師ジュノン) ガラッ 衣「む、きょうたろー戻ったか」 京太郎「……鬼にならねば、見えぬ地平がある」 玄(また、またあの状態に!?) 宥「その、デッキケースは」 京太郎「さあ、いくぞ、命を賭けたデュエルをぉ!」 玄「わ、私のターン、スタンバイ、メイン。グリモの魔導書を発動するのです。な、何かありますか?」 京太郎「ないですよー」 衣(口調はいつも通り、年上に接する口調、しかし何か違和感が) 玄「魔導戦士でアタック!」 京太郎「じゃあ、和睦の使者を発動します」 玄「うー、何もないです。そのままターンエンドなのです」 京太郎「じゃあ俺のターン、スタンバイ、DNA改造手術を発動。いいですか?」 玄「な、何もないのです」 京太郎「なら機械族に指定します。続けてメイン、サイバードラゴンを特殊召喚」 俺(裏サイバーじゃないんだな) 衣(こいつ、直接脳内に…!) 京太郎「じゃ、キメラティックフォートレスドラゴンを特殊召喚。」 玄「へ?なにそれ」 宥「フィールドの機械族モンスターを全部素材にしてエクストラデッキ(昔でいう融合デッキ)からでてくるんだよー」 玄「え、じゃあ」 京太郎「玄さんのフィールドの三体のモンスターとサイバードラゴンを素材に攻撃翌力4000のフォートレスがでてきます」 玄「えぇえええーー?!」 京太郎「何もなかったらリミッター解除発動。バトルフェイズ、ダイレクトアタック」 玄「やぁぁああああーーーー!!!」8000→0 衣「ちょ、超高火力デッキだったな」 宥「ファンデッキに負けちゃった……デッキ見直そうかな」 京太郎「お疲れ様でした玄さん」 玄「うう、京太郎くんこわい」ぶるぶる 翌日 宥「待たねー二人ともー」パタパタ 玄(き、京太郎くんの怖い状態にはもう会いたくないな) 衣「うむ、またあおうぞー!」 京太郎「ご縁があったら」ペコ ハギヨシ「お世話になりました」ペコリ 玄宥「」ビク 京太郎(怯えまくりでござる) ハギヨシ「では、お二人、まいりましょう」 衣「うむ!」 京太郎「はーい」 衣「それにしても京太郎。昨日のあのデッキはどうしたんだ?」 京太郎「あぁ、なんか変なオーラの人が、これはもういらないからとか俺にくれたんです」 衣「な、なんか変な話だな」 京太郎「そうですね。しかしあの人大丈夫だったのかな?みるからに危ない雰囲気だったけど」 旅行編カンッ! 松実姉妹と再開フラグが立った 愛宕一家と再開フラグが立った
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309 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 00 48 14.68 ID NZgvQVDpo 5月7日(火) 【早朝】 京太郎「……う、う~ん」 京太郎「なーんかまた変な夢を見たような……」 京太郎「でも何か懐かしい気がしたんだよな」 京太郎「っといつまでもGW気分じゃ駄目だ。そろそろ起きて行動するか!」 314 1.咲を迎えに行く 2.弁当を作る(コンマ判定あり、成功すればステータス上昇。所持金を使い豪華にする事も可能) 3.早朝ランニングをする(【体力】+1、誰かと会うかはコンマ判定有り) 4.南浦さん家に行く 5.ちゃちゃねぇとランニング(【体力】+1 【知力】+1 好感度上昇小) 6.愛宕洋榎とランニング(【体力】+1 【精神力】+1 好感度上昇小) 7.ニュースを見る(【知力】+1) 8.その他(内容併記) 327 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 00 58 00.46 ID NZgvQVDpo 南浦さん家に行く 京太郎「おはようございまーす」 南浦プロ「ああ?あーお前か」 南浦プロ「お前も物好きだな。GW明けから俺んちに来るとか」 京太郎「そうですかね?」 南浦プロ「よし、そんなお前に良い事をしてやろう」 京太郎「……やーな予感がする」 南浦プロ「何とジジイと俺のダブル特訓だ」 京太郎「やっぱり当たりー!?」 328 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 05 17.90 ID NZgvQVDpo 秋一郎「ん?なんだこやつもやるのか?」 南浦プロ「おう、丁度良い所に来やがったからな」 京太郎「……遠慮――」 南浦プロ&秋一郎「「ん?」」ギロッ 京太郎「――できませんよねー」 南浦プロ「まぁそう言う訳だ。メニューくらいは選ばせてやろう」 京太郎「じゃあ…… 333で」 1.日常ステータス強化(W特訓に付き効果2倍 難易度高め) 2.麻雀ステータス強化(W特訓に付き効果2倍 難易度かなり高め) 3.麻雀スキル取得(難易度極めて高め) 341 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 11 11.82 ID NZgvQVDpo 麻雀ステータス強化 京太郎「麻雀の方の強化を……」 南浦プロ「よしよし、麻雀だな」 南浦プロ「それで伸ばしたいのはどの部分だ?」 京太郎「そうですね 346を伸ばしたいです」 1.基礎雀力 2.デジタル 3.オカルト 348 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 16 32.20 ID NZgvQVDpo オカルト 353 コンマ判定※ただし【大仏のお守りは使えません】 00~50 失敗 51~80 成功小 オカルト経験値中獲得 80~99 成功 オカルト経験値極大獲得 ぞろ目44以外 成功+オカルト1LVアップ ぞろ目44 破魔矢発動 363 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 25 12.94 ID NZgvQVDpo 失敗 京太郎「……すいません。もう無理っす」バタンキュー 南浦プロ「ああん?情けねーな」 南浦プロ「GWで遊びすぎて、体が鈍ったんじゃねえのか?」 秋一郎「まったくだな。若いくせにこれだけのメニューで根を上げるとは」 京太郎「1kgもある牌をしかも目隠しして打つとか、正気の沙汰とは思えないんですけど……」 南浦プロ「おいおい、“たかが”1kgじゃねーか」 秋一郎「わしらの若い頃はこれの2倍をさらに手積みでしたもんだ……」 南浦プロ「その状態でもサマしたりな」 秋一郎「まぁ少々手が疲れたがな」 南浦プロ&秋一郎「「ははははは」」 京太郎「化け物だ……化け物がいる……」 【何も上がりませんでした】 ※次回麻雀ステータス強化を選んだとき若干難易度が減少します 364 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 30 59.28 ID NZgvQVDpo 【午前パート】 京太郎「あの二人には何年経っても追いつける気がしねぇ……」 京太郎「本当にあれでもう孫が居るほどの年齢なのだろうか?」 京太郎「実は老けて見えるだけだったりして……」 京太郎「……無いよな?」 京太郎「さてGW明け一発目の授業は 369か」 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 372 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 35 45.30 ID NZgvQVDpo 数学 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 が使用できます。使う場合は使うと書いてください 376 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【デジタル】経験値極小 71~98 成功中【知力】+1 【デジタル】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【知力】+3 【デジタル】経験値小 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 385 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 46 15.10 ID NZgvQVDpo 眠ってしまい失敗 京太郎「ん……変な夢を見たせいか、ねみい」 桃子「だめっすよ。休み明けでいきなり寝ちゃ……」 京太郎「そうは言っても眠いものは眠いのさー」トローン 京太郎「ふわぁ……おやすみ」zzz 桃子「あ、駄目!ってもう寝てるっす……」 桃子「……はふぅ」 桃子「あ、須賀君のあくびが移ったせいか、私も眠くなってきたっす……」ゴシゴシ 桃子「……」 桃子「そうっすね。睡眠欲には勝てるわけないっす」ステルスモード 桃子「という訳で私もおやすみなさい……」zzz 数学教師「……何故でしょう。この光景を見てGW終わったのねって思える私が居ます……」 【何も上がりませんでした】 386 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 01 59 22.66 ID NZgvQVDpo 【お昼休み】 京太郎「……睡魔には勝てなかったよ」 京太郎「でも何かこう日常に戻った!って感じするよな!」 京太郎「……駄目じゃん」 京太郎「き、気を取り直して今日はどうするか」 391 1.購買部に行って買う 2.食堂に行って食べる(誰かと出会うかはコンマ判定有り) 3.誰かを誘ってみる ※誘う場合は名前も併記(複数人可能) 4.食べない 5.その他(内容併記) 誘える人 宮永咲 原村和 片岡優希 南浦数絵 東横桃子 加治木ゆみ 佐々野いちご 蒲原智美 天江衣 荒川憩 三尋木咏 染谷まこ 対木もこ 津山睦月 霜崎絃 妹尾佳織 井上純 沢村智紀 国広一 龍門渕透華 百鬼藍子 藤原利仙 426 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 21 30 55.39 ID NZgvQVDpo なんぽさん 京太郎「よ、数絵。飯食いに行こうぜ!」 数絵「良いわよ。行きましょう」 京太郎「よし、そうと決まれば早く早く」グイグイ 数絵「ちょ、ちょっと!」 【食堂】 数絵「はぁ……強引ね、まったく」 京太郎「だって腹減ってたし」 京太郎「さぁて何にしようかなっと」 428 【所持金:¥28,000】 1.日替わり定食 2.レディースランチ(好感度7以上のヒロインが居る場合選択可能。午後からの判定に+2) 3.ちょっと奮発、ゴージャスランチ(+500円。午後からの判定に+5) 4.ヒャッハーこれで満足するしかねぇ。サティスファクション定食(+1000。午後からの判定に+10) 431 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 21 44 53.96 ID NZgvQVDpo ヒャッハーこれで満足するしかねぇ。サティスファクション定食 京太郎「やっぱりこれを食べないと帰った気がしないな」 京太郎「おばちゃん!サティスファクション一つ!」 ???「ふん、これで満足しな!」サッ 京太郎「ん?あれ?いつものおばちゃんは?」 ???「知らん。俺は助っ人で呼ばれただけだからな」 京太郎「そうっすか……」 数絵「どうしたの?」 京太郎「いや何でも無い。さて食べるか」 ???「おい!俺のブルーアイズマウンテンはまだか!」 ???「そんなもんは無い!」 435 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 22 02 51.16 ID NZgvQVDpo 京太郎「……」ニヤニヤ 数絵「……」パクパク 京太郎「……」ニヤニヤ 数絵「……」モグモグ 京太郎「……」ニヤニヤ 数絵「……ねぇ」 京太郎「ん?なんだ?」 数絵「どうしてこっちを見ながらニヤニヤしてるのかしら?」 京太郎「あ、俺そんな顔してた?」 数絵「してたわよ、思いっきり」 京太郎「そうか、それは悪かった」 数絵「それは別に構わないけど、何故?」 京太郎「いやさぁ、思い返せば最初は数絵には昼は断られ続けたなぁと思って」 数絵「……そうだったかしら?」 京太郎「おう。それはもうつれないものだったぜ?」 数絵「……それはその、まぁ私にも色々有ったし」 京太郎「分かってるって」 京太郎「まぁ俺が言いたいのはそう言う事も有ったけど、こうやって一緒に食べてるのは感慨深いなって思ってな」 数絵「あまり過去を振り返るのはおじさん臭いわよ?」 京太郎「うっ、良いじゃんか」 京太郎「だって、こうやって昼ご飯を食べるかわいい数絵を見れるのとは思わなかったしな」 数絵「か、かわっ///」カーッ 数絵「ちょっとご飯時に変な事言わないで///」 京太郎「あはは。でも別に嘘は言って無いけど」 数絵「……もう。からかうなら別の席に行くわ」 京太郎「待った待った!悪かったから一緒に食べよう、な?」 438 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 22 12 25.25 ID NZgvQVDpo 【午後パート】 京太郎「誰かと一緒に食べる飯は良いよな」 京太郎「しかしあの人なんだったんだろうか……」 京太郎「さて午後の授業は 442か」 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 444 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 22 16 39.92 ID NZgvQVDpo サボる コンマ判定(サティスファクションボーナスにより+10) 01~30 見つかってしまい失敗 31~70 成功小【オカルト】経験値極小 71~98 成功中【オカルト】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【オカルト】経験値中 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 448 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 22 18 27.55 ID NZgvQVDpo ゴメン安価忘れた このレスより↓3で 457 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/01/30(水) 22 24 19.93 ID NZgvQVDpo 成功中 京太郎「青い空、流れる雲」 京太郎「そして心地よい風」 京太郎「あー飯食って寝るって最高だな」 京太郎「……」zzz 【オカルト経験値が小上がりました】 <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
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747 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/01(金) 22 56 14.88 ID bNtZCVXUo 【放課後】 京太郎「つ、ついに放課後になってしまった」ゴクリ 京太郎「……」 京太郎「今更ながらこれ、ただの悪戯とかそう言うことは無いよな?」 京太郎「もしそうだったら俺、立ち直れないかも……」 京太郎「で、でもなぁ。図書室指定だし、字は綺麗だし、悪戯には思えないし……」 京太郎「……」 京太郎「い、行ってみるか。行けば分かるし」 京太郎「男、須賀京太郎。勇気を振り絞って行きます!」 756 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/01(金) 23 13 46.29 ID bNtZCVXUo 【図書室】 京太郎「……」コソッ 京太郎「……」キョロキョロ 京太郎「まだ来てないのか?」 京太郎「……まさか、やっぱり悪戯だったのかよ」ガックリ 憩「京ちん」 京太郎「うわっ!?」 京太郎「って憩さんですか……驚かさないでくださいよ」 憩「ごめんなー。京ちんがあまりに不審な行動してたからつい」 京太郎「……そんなに不審でしたか?」 憩「……うん」 京太郎「……」ガックリ 760 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/01(金) 23 22 42.94 ID bNtZCVXUo 憩「それで京ちんはどうしてここにおるん?」 京太郎「え?いや、あの、その!」アセアセ 憩「……ぷっ。あはは」 京太郎「笑うなんて酷いですよ……」 憩「ごめんなー。京ちんが慌てるから面白くって、つい」 京太郎「……すっげー凹みました」 憩「本当にごめんなー。お詫びに教えてあげますーぅ」 京太郎「へ、何をです?」 憩「京ちん、今日ラブレター貰ったやろ?」 京太郎「な、な、な、何故それを!?」 京太郎「だ、誰にも話してないのに……」 憩「そら分かりますよーぅ」 憩「だって―― 出したんウチやもん」ニコッ 762 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/01(金) 23 35 48.48 ID bNtZCVXUo 京太郎「…………は?」 憩「そんな反応されると傷付くわー」 京太郎「えっと……マジですか?」 憩「マジやでー」ニコニコ 京太郎「……」ギューッ 京太郎「痛い……」 京太郎「夢じゃない。つまり現実」 憩「そうですよーぅ」 京太郎「えっと整理しましょう」 京太郎「俺の下駄箱にラブレターが有り、放課後図書室に来てくれと言う内容」 京太郎「約束どおり行くと、そこには憩さん」 京太郎「そしてあのラブレターは憩さんが出したと」 憩「その通りですよーぅ」ニコニコ 京太郎「……俺の下駄箱と誰かの下駄箱を間違えたという事は?」 憩「あらへんよー。ちゃんと確認したもん、1年1組須賀京太郎って」 京太郎「罰ゲームとかで書かされたと言う事も」 憩「あらへんよー」 京太郎「つまりあのラブレターは」 憩「本物ですーぅ」ニコッ 763 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/01(金) 23 45 21.42 ID bNtZCVXUo 憩「もう、疑り深いんやね」 京太郎「あ、いやすいません」 京太郎「こう言うのって人生初なもんで……」 憩「ふーん、初めてやったんかー」 憩「……ウチもなんやけどね」 京太郎「へ?」 憩「でもこれで分かるんとちゃう?」 京太郎「え?」 憩「すーっ……」 憩「はー……」 憩「……よし」 764 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/01(金) 23 48 26.21 ID bNtZCVXUo / / / / \ \ / / / // / ./ | | ゚ . / / / . / / ./ ./ . Ⅳ . . .| ゚ . . ′/ // _/__,/ _ / ./ . | ゚ . .| ゚ .. | /.| . /7´/ _」 / . /┼ ┼ ゚ .l | |. |// l /| | ./ ∧ ,」 . . | ゚ .\ .リ | |. |/ | ./ . | l/ l/ ‘ .| 八 | | / l | | / | / | | ___--、 ‘ .| ‘ | | /} / リリ . .| / 从{ |ァ´ ̄ ̄`ヾ \{ __-‘__, |// / / / | | / | ´ ̄ ̄`ヾ/イ / / | | __彡 / | 〃〃 ′ | /Χ | | `ー------=彡ク | _ 〃〃 |/´ ̄`∨ ∨ / .人 |  ̄`ヽ. / l \ / / / \ / 、__彡イ ト、 .\ /_ _ _ _ 彡 //l \ `ー‐ _. . ≦ | .从 八 --- ` l/ ./`ト . _ _ -‐ | _ _ _ /| / \ \ 八 ./ | .∧ Τ {_ノ∧ l/ ` \ ∨ j/ /´ | __ -‐ \  ̄ ̄ __/ /lノr‐ \ --‐ / /~⌒l / \ / { / ∧ \ / \ 「――ウチは京ちんの事が大好きです」 778 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 00 00 52.24 ID M4q31By9o 京太郎「……………………え」 京太郎「えっと憩さんが、俺の事好き?」 憩「……うん///」 京太郎「本当に?」 憩「……うん///」 京太郎「……ちょ、ちょっと待って下さいね」 京太郎(考えろ。考えろ京太郎) 京太郎(憩さんが俺の事を好きだって!?) 京太郎(今までそんなそぶり――――) 京太郎(…………)※回想中 京太郎(……有った。有ったよ、おい) 京太郎(今考えるとかなり有ったし!) 京太郎(つーかそう考えると昼の事も納得いくし!) 京太郎(と言うか結構分かりやすかったし!) 京太郎(お、俺って一体……) 786 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 00 27 44.53 ID M4q31By9o 憩「京ちん?」 京太郎「あ、すみません」 京太郎「それで、えっと……どうして俺なんでしょうか?」 京太郎「自分で言うのもなんですけど、俺は麻雀だってそんなに強くないし、勉強も出来るわけじゃない、スポーツは……少々自信ありますけど」 京太郎「結構スケベでおもち好きでだし」 京太郎「それにまだ出会って1ヶ月ほどだし……」 憩「そうやねー……」 憩「1ヶ月前初めてここで出会った事覚えてる?」 京太郎「……そう言えばそうでしたね」 京太郎「あの時は本当、ビックリしましたよ。だってナース服の人が居るんですから」 憩「あはは。そう言えば驚いてたなー」 憩「ウチもあの時はなんや騒がしい人達やわーくらいにしか思てへんかったし」 憩「でもその後、一緒に遊んだり、その……デートしてみたりして思ったんよ」 憩「あーウチ、京ちんの事好きかも――って」 憩「そうやって意識しだしたら、どんどん気になってな」 憩「……気付いたらずっと京ちんの事考えてたんよ」 京太郎「……」 憩「それで居ても経ってもいられへんようになって、今日手紙出してみたって言うわけなんやけど……」 憩「確かに京ちんは、京ちん自身がさっき言ったところも有ると思う」 京太郎「うっ」ダラダラ 憩「でもそれ以上に優しい所もあるし、頼りになるところも有るんよ?」 京太郎「憩さん……」 789 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 00 34 58.76 ID M4q31By9o 憩「えっと……それで返事なんやけど……///」 京太郎「あっ、そ、そうですね」 京太郎「……コホン」 京太郎「 794」 ※承諾以外の台詞は安価下。なんか酷そうなのも安価下 告白ぐらいビシッとね 798 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 00 59 37.04 ID M4q31By9o 俺も憩さんのことを愛しています! 京太郎「俺も憩さんのことを愛しています!」 憩「……本当に?」 京太郎「はい」 京太郎「その……ぶっちゃけると告白されるまで、憩さんの気持ちには気付いてなかったんですけど」 憩「……やっぱり」 京太郎「うっ、すみません」 京太郎「でも!何と言うかずっと憩さんの事は気になっていたというか、良いなと思ってたというか……」 憩「そ、そうなん?///」 京太郎「ええ。でも好きとかそう言うのは考えた事あんまり無くて」 京太郎「かわいいなとか、優しい人だなとかはずっと思ってたんですけど」 京太郎「さっき告白されて自分の気持ちを考えた時、こういう気持ちが好きだとか愛なのかなと思いまして」 京太郎「だから、俺の方からもお願いします」ペコリ 憩「……ウチ割と嫉妬深いかもしれへんよ?」 京太郎「嫉妬とか可愛いじゃないですか」 憩「京ちんが好きなおもちもそんなにあらへんよ?」 京太郎「いや、あのそれは趣味と言うか性癖と言うか好きな人とは関係ないと言うか……」アセアセ 憩「ふふふ。冗談ですよーぅ」 京太郎(でも割と目は笑ってないような……) 憩「ホンマにウチでええんやね?」 京太郎「はい。憩さんじゃないと駄目です」 憩「……」ボロボロ 京太郎「ちょっ!?憩さん!?」 憩「あ、うん、ごめんなー。ぐすっ、嬉しくて涙ちょっと止まらへんかも……」グスッ 京太郎「憩さん……」ギュッ 憩「あっ、えっと……京ちん?」 京太郎「大切にします。きっと、ううん必ず」 憩「…………お願いします」 チュッ 800 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 02 24.47 ID M4q31By9o 【荒川憩の好感度がMAXになりました】 【荒川憩が恋人になりました】 【荒川憩が覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 荒川憩(覚醒ver) 【基礎雀力】LV10 【オカルト】LV10 【結ばれし絆《アカイイト》】 オカルトがカンストせず10以降もカウントされる 【NurseK】 自分の点数が初期点数以下の場合、初期点数近くになるまで聴牌判定-10 【オカルト】Lv+2 更に点数コンマ+30 【K2】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+30 点数コンマ+50 【緊急手術《E・R》】 相手のロンによって放銃した場合、相手の点数コンマを-50する 【微笑みの天使】 場を支配するスキルの効果を自分のみ無効化する 【玉依姫】※通常ルート以外でのみ開放 自分及びチームに対するオカルトスキルの効果を半減する 808 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 14 08.49 ID M4q31By9o では京太郎のコピー取得安価を取るよー 注意点として スキルコピーは一人1つのみ可能 別のスキルを覚えたい場合は相手と麻雀をする等して覚えたいスキルと忘れたいスキルを交換する 京太郎の所持スキル限度は4つ。ただし【ザ・ゼロ】は固定なので実質3つ 使わないスキルはストックできる 所持スキル枠はルート開放、もしくは恋人の人数で段階的に限度が上がる 具体的には ~5 +1 ~15 +2 ~30 +3 ~50 +4 ~70 +5 ~100 限度なし 809 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 18 13.45 ID M4q31By9o 取得できるのがこちら A 【スーパードクターK】 自分の点数が25000点以下の場合、25000点近くになるまで基礎雀力+LV1 和了コンマ+10 更に点数コンマ+30 B 【ゴッドハンドK】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+20 点数コンマ+40 C 【緊急手術】 相手のロンによって放銃した場合、相手の点数コンマを-30する D 【不屈の精神力】 場を支配するスキルの効果を自分のみ半減する 811-820 823 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 24 33.95 ID M4q31By9o めでたく京太郎もKの一族の仲間入りを果たしたね(ニッコリ) 【ゴッドハンドKを取得しました】 【所持スキルが4つを超えたので、ストック枠に回すスキルを選んでください】 A 【思考と反射の融合】 【デジタル】と【オカルト】を同時に使用する事が出来る またその対局のみ能力の1つをコピーし使う事が出来る(好感度MAXボーナスとは別) ただし局を重ねる毎に【デジタル】と【オカルト】のLVが1ずつ減っていく 対局中に使用を止めた場合はその時のレベルで対局を続行する 対局後は元に戻る B 【ダイハード2】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする。更に和了した相手の点数コンマ-20 C 【コマンドー】 和了時ロンだった場合点数+20 824-833 833 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 31 35.55 ID M4q31By9o では過半数を超えたため【コマンドー】をストック枠に回します 【現在ステータス】 須賀京太郎 【基礎雀力】LV7 【デジタル】LV6 【オカルト】LV6(+【カエルの消しゴム】の効果により+LV3) スキル: 【ザ・ゼロ】和了時00と01 02 10 20の場合自動的に1位ツモ上がりとなり、更に打点は跳満固定となる 【思考と反射の融合】 【デジタル】と【オカルト】を同時に使用する事が出来る またその対局のみ能力の1つをコピーし使う事が出来る(好感度MAXボーナスとは別) ただし局を重ねる毎に【デジタル】と【オカルト】のLVが1ずつ減っていく 対局中に使用を止めた場合はその時のレベルで対局を続行する 対局後は元に戻る 【ダイハード2】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする。更に和了した相手の点数コンマ-20 【ゴッドハンドK】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+20 点数コンマ+40 ストックスキル: 【コマンドー】 和了時ロンだった場合点数+20 所持品スキル: 【白山名君の名において命ず 蛙よ破砕せよ】 対局中、以下の効果を一回ずつ使える(任意発動) 相手の和了を無効にし、流局にする(ただし、満貫~役満は無効に出来ない) 自分が和了した時、点数コンマ+50 タッグ麻雀時、パートナーの和了コンマ+20 点数コンマ+20 また以下の能力が常時発動する 自分以外のチームメンバーの聴牌コンマ-5 和了コンマ+5 点数コンマ+5 【鉄輪(レプリカ)】 対局中に以下の効果が常時発動する 自分以外の相手の聴牌+10 和了コンマ-10 点数コンマ-10(支配系スキル) 直撃を受けた場合、その相手の聴牌コンマ+10 和了コンマ-10 点数コンマ-10(重複有り) 聴牌コンマがぞろ目かつ和了コンマが最高で偶数の場合、地和確定 うん。強いんじゃないかな(確信) 837 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 41 07.13 ID M4q31By9o あと京太郎が【思考と反射の融合】によって対局時コピーして使用できるスキル これは所持枠に関係なく使用できます。好感度が9以上で麻雀をして使用した相手のスキルは随時追加されます 【スーパードクターK】 【不屈の精神力】 【南場の風】 【お爺様の教え】 【エターナルフォースブリザード】 【アルティメットアイドルオーラ】 【麻雀への情熱】 【スピードデジタル】 【照魔鏡】 【連続和了】 【コークスクリューツモ】 【王者の打ち筋】 【王者は退かぬ、媚びぬ、省みぬ】 845 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 01 52 39.66 ID M4q31By9o 小鍛冶健夜 【基礎雀力】LVEX(必ず聴牌) 【オカルト】LV10 【Grandmaster】 オカルトがカンストせず10以降も加算される。オカルトLV+10 点数コンマ+60 【豪運】を持つ相手以外の場の支配を受けない 【麻雀に愛されし女王】 聴牌、和了時最高コンマの場合満貫~役満になる 850 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/02(土) 02 09 34.63 ID M4q31By9o なお人外組 小泉ジュンイチロー 【基礎雀力】LVEX(必ず聴牌) 【オカルト】LV10 【豪運】 オカルトがカンストせず10以降も加算される。更に自分よりオカルトLVが高い相手がいる場合その相手のLV+1になる また同じ【豪運】を持つ相手以外の場の支配を受けない 【轟盲牌(ジュンイチロー)】 【体力】判定に成功した場合、国士無双十三面(ライジングサン)か天地創世(ビギニングオブザコスモス)判定になる 【国士無双十三面(ライジングサン)】 点数が国士無双(ダブル役満)になる 【天地創世(ビギニングオブザコスモス)】 点数が140符105翻=908溝6519穣5024?3594垓8349京9283兆6857億6135万1700点になる(青天井ルールのみ) 傀 【基礎雀力】LVEX(必ず聴牌) 【オカルト】LV10 【むこうぶち】 オカルトがカンストせず10以降も加算される。更に自分よりオカルトLVが高い相手がいる場合その相手のLV+1になる また【豪運】を持つ相手以外の場の支配を受けない 【人鬼】 圧倒的な場を支配する能力。聴牌判定+20 和了コンマ-30 点数コンマ-50 【御無礼】 和了判定で純粋なコンマで最高の場合、無条件であがる。点数コンマ+30 アカギ 【基礎雀力】LVEX(必ず聴牌) 【オカルト】LV10 【神域の男】 オカルトがカンストせず10以降も加算される。更に自分よりオカルトLVが高い相手がいる場合その相手のLV+1になる また【豪運】を持つ相手以外の場の支配を受けない 【闇に舞い降りた天才】 正式な大会以外での麻雀で和了コンマ+30 点数コンマ+50 更に窮地に追い詰められるほど和了コンマが上がり、点数が満貫~役満パターンになる 竜 【基礎雀力】LVEX(必ず聴牌) 【オカルト】LV10 【哭きの竜】 オカルトがカンストせず10以降も加算される。更に自分よりオカルトLVが高い相手がいる場合その相手のLV+1になる また【豪運】を持つ相手以外の場の支配を受けない 【あンた、背中が煤けてるぜ…】 聴牌した場合和了コンマ+30 点数コンマ+30 更に聴牌時最高コンマなら満貫~役満パターンになる 900 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 15 48 21.92 ID bbNrc4q1o 【アパート:自室】 憩「お邪魔しますーぅ」 京太郎「ど、どうぞ……」 京太郎(一応部屋は綺麗にしてたはずだし、エロ本は隠したし、大丈夫だよな!?) 憩「意外と綺麗にしてるんやねー」 京太郎「ま、まぁ男の一人暮らしだと汚いイメージ有るみたいですけど」 憩「台所も綺麗やし……と言うよりもしかしてあんまり使ってへん?」 京太郎「そうですね。朝も外(主に南浦家)で食べますし、昼は食堂ですし、夜は時々作るくらいで……」 憩「う~ん、やっぱり栄養の偏りが心配やね……」 京太郎「やっぱりそうですかね?」 憩「三食きちんと取ってるのはええけど、育ち盛りやからね」 憩「栄養はバランスよくキチンととらなアカンよ?」 京太郎「……善処します」 憩「とりあえず今日はウチが栄養のつくものを作ってあげますーぅ」ニコッ 憩ちゃんが作ったもの 903 907 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 16 11 23.97 ID bbNrc4q1o サムゲタン 京太郎「これは……?」 憩「サムゲタンですーぅ」 京太郎「ああ聞いた事は有ります。確か韓国料理の一つでしたね」 憩「うん、中国から発祥して韓国、北朝鮮に広まった料理やね」 京太郎「比較的歴史の浅い料理で割とバリエーションも豊富なんですよね」 憩「そうやね。韓国でも薬膳料理なのか家庭料理なのかいまいちはっきりしてへんみたいやし」 京太郎「最近は日本でも食べられるようになりましたが、日本のものと韓国のものは違うとか」 憩「韓国のものは薄味で本当に鳥の味って感じらしいんやけど、日本のものは味付けがやや濃いらしいですよーぅ」 京太郎「そう言えば高麗人参も人参と名が付いてるけどニンジンじゃなくて、寧ろこっちが本来の人参らしいですね」 憩「江戸時代にニンジンが入ってきたとき、セリニンジンって呼ばれてたんがいつしかニンジンと言われるようになって、今はこっちがイメージとしての人参になったみたいやね」 京太郎「いやぁタメになりますねー」 憩「そうやねー」 912 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 16 30 05.38 ID bbNrc4q1o 憩「それじゃ冷めないうちに食べよっかー」 京太郎「そうですね」 憩&京太郎「「いただきまーす」」 京太郎「……」パクッ 憩「ど、どうやろか?」ドキドキ 京太郎「 915」 コンマ判定 01~30 お、美味しいです(引きつり) 31~70 うん、美味しいですよ 71~98 うめー!(ラブラブ度+1) ぞろ目44以外 ラブラブ度+2 ぞろ目44 破魔矢発動 ※ラブラブ度とは? 恋人になった後追加されるパラメータで文字通りラブラブ具合を表す数値 高ければ高いほど親密で有り、ちょっとエッチな事も許してくれる……かも? 更に度合いにより【結ばれし絆《アカイイト》】の効果が高まる 919 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 16 40 45.21 ID bbNrc4q1o お、美味しいです(ひきつり) 京太郎「お、美味しいです」ヒキツリ 京太郎(人参は生だし、もち米ジャリジャリだけど) 憩「良かったわー。初めて作ったから大丈夫か思たんやけど」 憩「まだまだたくさんあるから、いっぱい食べてなー」ニコニコ 京太郎「わー嬉しいなー」 京太郎(……胃薬何処にあったっけ?) 【特に何も起こりませんでした】 926 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 17 01 09.88 ID bbNrc4q1o 【食事後】 ジャーカシャカシャ 憩「ふんふ~ん♪」 京太郎「うっぷ……」 京太郎(な、なんとか大丈夫みたいだな) 憩「京ちんお風呂は先に入る?」 京太郎「後で良いですよー」 憩「じゃあウチ先に入らせてもらおうかなー」 京太郎「どうぞー」 京太郎「――ってえ!?」 憩「ど、どないしたん!?」 京太郎「いや、あの、……憩さんまさかお泊りになられるつもりで?」 憩「そうやけどー?」 京太郎「マジで?」」 憩「マジやけど」 憩「……アカンかった?」ウルッ 京太郎「えっと、その、構いませんけど」 憩「ありがとー。もう用意してたから万が一断られたらどうしようかと思てたんよーぅ」ニコッ 京太郎「は、はぁ……」 京太郎(ど、ど、どないしょー!?) 京太郎(今夜は普通に終わりそうにないぞこれは……) 932 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 17 30 13.51 ID bbNrc4q1o 京太郎「……」モンモン 京太郎(うー、この薄い壁一枚隔てて憩さんが裸だと思うと) 京太郎(……気になる)モンモン 京太郎(いやいやアカンやろ?) 京太郎(でもなぁ……) 京太郎(ちょっと、ちょっとだけなら……) 935 コンマ判定(精神力÷2=15.5 +16) 00~20 見ちゃう 21~80 漢京太郎我慢する 81~99 ……先っちょ、さきっちょだけなら ※大仏のお守りは使えません 100を超えると失敗です 941 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 17 41 30.45 ID bbNrc4q1o 98+16 = 114 失敗 京太郎「……」ブンブン 京太郎「「駄目だ駄目だ。幾ら恋人になったからって、そんないきなり」 京太郎「……」モンモン 京太郎「でもなぁ……」 憩「でもどないしたん?」 京太郎「いやそれは――」 京太郎「って憩さん!?もう上がってきたんですね……」 憩「うん。ええお湯やったわ、ありがとー」 京太郎「……いえいえ」ガックリ 【誘惑に耐えたので精神力が1上がりました】 945 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 18 03 46.43 ID bbNrc4q1o 京太郎「ふぃー良い湯だった」 京太郎(……憩さんが入った後、って言うだけでなんかこう興奮しちゃったりしたけど) 憩「きょ、京ちんもう上がってきたんやね」アセアセ 京太郎「ええ。どうしました?」 憩「な、なんでもあらへんよー」 京太郎「?」 京太郎(………………ん?おかしいな、俺の秘蔵本が隠してある場所の辺りが微妙に違うような) 京太郎(目の錯覚だろうか?) 憩「……///」 京太郎「じゃあ寝ましょうか」 京太郎「俺リビングで寝ますんで、憩さんベッドどうぞ」 憩「え?あ、いや、その……一緒に寝ーへん?」 京太郎「……は?」 憩「だって、その、折角恋人同士になって初めてのお泊りやし///」モジモジ 京太郎「あーいやー、でもあのーそのーですね……」 憩「……あかんかな?」ウルッ 京太郎「大丈夫です」キッパリ 憩「ホント!?良かったわー」ニコッ 京太郎(………………長い夜になりそうだ) 957 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 22 11 51.52 ID bbNrc4q1o 【アパート:寝室】 京太郎「……」 京太郎「…………」 京太郎「………………」 京太郎「眠れん」 憩「すーすー」zzz 京太郎「なんで俺が横に居るのにこんなに幸せそうに寝れるんだろうか?」 京太郎「……もしかして男として見られてない?」 憩「……京ちん」 京太郎「!?」ビクッ 憩「……大好きやでー」zzz 京太郎「……」 京太郎「俺も好きですよ憩さん」 京太郎「……俺も寝るか」 京太郎(羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹――) 仁美「なんもかんも政治が悪い」 京太郎「!?」 961 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 22 26 17.03 ID bbNrc4q1o 【深夜】 京太郎「う、う~ん……」 京太郎「羊がー羊がちゅーちゅーしてくるー」 京太郎「やめてーやめてー口ばしでつつかないでー」 京太郎「はさみギロチンはいやー!」 京太郎「縛らないでー……でも少し良いかも……」 京太郎「……」 京太郎「はっ!?」 京太郎「な、なんか変な夢を見た……」 京太郎「羊に襲われながら、鳥につつかれ、クワガタに挟まれ、最後に縛られるとかカオス過ぎるだろ……」 京太郎「寝よ寝よ……」フニョッ 京太郎「…………ん?」フニョフニョ 京太郎「すげー柔らかな感触と言うか嫌な予感と言うか」フニョフニョ 京太郎「……」チラッ 憩「……っ」 京太郎「やっぱりー!?」フニョフニョ 968 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 22 44 49.42 ID bbNrc4q1o 京太郎「しかも何故か知らんが、パジャマの中に入ってる……」フニョフニョ 京太郎「と言うことはまさかこれは……」フニョフニョ 憩「……あ、んっ」 京太郎「な、ナマチチと言うヤツですかー!?」フニョフニョ 京太郎「ふ、服の上からは分からないがこの柔らかさ、吸い付くような手触り……」フニョフニョ 京太郎「や、やばい。鼻血でそう……」フニョフニョ 憩「っ……ふっ」 京太郎「……」フニョフニョ 京太郎「……ってイカンイカン」ブンブン 京太郎「いくら恋人になったからって、初日にこれは流石にまずいだろ……」フニョフニョ 京太郎「……うぅだけど止められない」フニョフニョ 京太郎「何て意志薄弱な俺……」フニョフニョ 975 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 23 04 31.77 ID bbNrc4q1o 京太郎「……アカン」 京太郎「いくら何でも煩悩に支配されすぎだ俺」 京太郎「名残惜しいが手を抜いて――」ソーッ 京太郎「……」 京太郎「ふーっ……」 京太郎「……超えちゃいけない一線って有るんだよ、うん」 京太郎「ま、これで――」ギュッ 京太郎「ふがっ!?」 憩「う、う~ん」 京太郎(ね、寝ぼけて抱きついてきた、だと!?) 978 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 23 16 04.29 ID bbNrc4q1o 京太郎「ふが、ふがっ!?」 京太郎(寝ぼけているせいか、がっちりはまって抜けない!) 京太郎(ど、どうしよう?) 1.ハンサムの京太郎は突如抜け出すアイデアをひらめく 2.ワカメ(まこではない)が来てキンクリしてくれる 3.抜け出せない。現実は非情である → 4.エロペロする 987 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 23 30 23.74 ID bbNrc4q1o 京太郎「……良い匂いだ」 京太郎「石鹸の匂いと甘い女の子の匂い……」 京太郎「なんで女の子って良い匂いがするんだろうな」 京太郎「……」スーッ 京太郎「あー頭がクラクラするなぁもう」 京太郎「…………」 京太郎「さっき手を抜いたところがはだけて肌が見えてる……」 京太郎「……ちょっと舐めてみようか」ペロッ 憩「……ひゃうっ」 京太郎「……!?お、起きた!?」 憩「……」 憩「すーすー」zzz 京太郎「……ほっ」 京太郎「ちょっとしょっぱいのは汗か?でもそれ以外にもなんかこう味がする気がする」 990 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/03(日) 23 48 12.98 ID bbNrc4q1o 京太郎「……もうちょっとだけ」ペロッ 憩「う、う~ん……」 京太郎「なんか癖になるな……」 京太郎「それに憩さんがエロく感じる……」ムラムラ 京太郎「あんまりやるのはマズいがもうちょっとだけ舐めても良いよね?」 何処を舐める? 993 1.谷間 2.ほっぺた 3.鎖骨 4.首筋 44 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 01 11 09.50 ID hbK+Wiobo 谷間 京太郎「そうだな、やっぱり今の体勢から一番舐めやすい谷間から……」 京太郎「……」ペロペロ 憩「ひゃっ……ん」 京太郎(うむ。汗が貯まる場所だからか結構しょっぱい……かも)ペロペロ 京太郎(でも肌のきめ細かさとか、舌に触れる感触とか、たまらん)ペロペロ 京太郎(……ちょっと胸の方も――)ペロ 憩「っ……ううん」 京太郎(さっき揉んだ時とはまた別の感触……)ペロペロ 京太郎(柔らかくてすっげ甘い気がする……)ペロペロ 京太郎(ほ、他にも舐めてみるか?) ※ただしコンマが30以下なら強制終了です 49 1.ほっぺた 2.鎖骨 3.首筋 4.やめる 53 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 01 27 58.31 ID hbK+Wiobo 鎖骨 京太郎「……次はこの鎖骨かな」 京太郎「鎖骨と言えば妙な色っぽさがあるというか、鎖骨が出てる服着てる人はそれだけで魅力的と言うか……」 京太郎「と言っても、もちろんそれだけで良いと言う訳じゃなくて」 京太郎「やや微妙な曲線を描きつつ、大きくも無く小さくも無く」 京太郎「クッキリ出すぎでもなく、かと言って分からない程でもなく」 京太郎「そう言う鎖骨は良い鎖骨だと思う!」 京太郎「……」 京太郎「つ、つい熱くなってしまった」 京太郎「と、とりあえず頂きます」ペロッ 憩「ひゃっ……!?」ビクン 京太郎「げっ!?」 憩「……」 憩「……スースー」zzz 京太郎「だ、大丈夫みたいだな……」 56 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 01 49 35.32 ID hbK+Wiobo 京太郎「……」ペロペロ 京太郎(うむ、やっぱりこちらも多少のしょっぱさを感じるな)ペロペロ 京太郎(でもこの皮膚の薄さと骨を感じるこの感触……未体験の触感だ)ペロペロ 京太郎(それに憩さんの鎖骨綺麗だし……)ペロペロ 京太郎(う~んいつまでも舐めていたい怪しげな魔力があるぜ……)ペロペロ 京太郎(……)ペロペロ 京太郎(しかしこれって変態だよな?)ペロペロ 京太郎(そ、そろそろやめた方が良いか?)ペロペロ ※ただしコンマが50以下なら強制終了です 60 1.ほっぺた 2.首筋 3.やめる 65 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 03 50.39 ID hbK+Wiobo 首筋(失敗) 京太郎(次は首筋を……)ゴソッ 憩「……」ジーッ 京太郎「……」 京太郎「…………」ダラダラ 憩「京ちん、何しとるんかなー?」ニコニコ 京太郎「え、えっとですね……」 京太郎「……そのいつから?」 憩「少し前からやけど?」ニコニコ 京太郎「そ、そうでしたか」 憩「……まぁこの体勢については多分ウチのせいやとは思うけど///」 憩「でも何で舐める必要があったんかなー?」ニコニコ 京太郎「えっと、その……」 京太郎「そこに舐めるものがあったから?」 憩「……京ちんの―― 変態――!!」 京太郎「ですよねー!!」 67 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 10 14.61 ID hbK+Wiobo 5月8日(水)終了 【体力】68 → 70 【知力】52 → 56 【精神力】28 → 31 【基礎雀力】LV7 【デジタル】LV6 【オカルト】LV6(+【カエルの消しゴム】の効果により+LV3) スキル: 【ザ・ゼロ】和了時00と01 02 10 20の場合自動的に1位ツモ上がりとなり、更に打点は跳満固定となる 【思考と反射の融合】 【デジタル】と【オカルト】を同時に使用する事が出来る またその対局のみ能力の1つをコピーし使う事が出来る(好感度MAXボーナスとは別) ただし局を重ねる毎に【デジタル】と【オカルト】のLVが1ずつ減っていく 対局中に使用を止めた場合はその時のレベルで対局を続行する 対局後は元に戻る 【ダイハード2】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする。更に和了した相手の点数コンマ-20 【ゴッドハンドK】 自分が親の場合に発動。和了コンマ+20 点数コンマ+40 ストックスキル: 【コマンドー】 和了時ロンだった場合点数+20 京太郎が【思考と反射の融合】によって対局時コピーして使用できるスキル これは所持枠に関係なく使用できます。好感度が9以上で麻雀をして使用した相手のスキルは随時追加されます 【スーパードクターK】 【不屈の精神力】 【南場の風】 【お爺様の教え】 【エターナルフォースブリザード】 【アルティメットアイドルオーラ】 【麻雀への情熱】 【スピードデジタル】 【照魔鏡】 【連続和了】 【コークスクリューツモ】 【王者の打ち筋】 【王者は退かぬ、媚びぬ、省みぬ】 所持品スキル: 【白山名君の名において命ず 蛙よ破砕せよ】 対局中、以下の効果を一回ずつ使える(任意発動) 相手の和了を無効にし、流局にする(ただし、満貫~役満は無効に出来ない) 自分が和了した時、点数コンマ+50 タッグ麻雀時、パートナーの和了コンマ+20 点数コンマ+20 また以下の能力が常時発動する 自分以外のチームメンバーの聴牌コンマ-5 和了コンマ+5 点数コンマ+5 【鉄輪(レプリカ)】 対局中に以下の効果が常時発動する 自分以外の相手の聴牌+10 和了コンマ-10 点数コンマ-10(支配系スキル) 直撃を受けた場合、その相手の聴牌コンマ+10 和了コンマ-10 点数コンマ-10(重複有り) 聴牌コンマがぞろ目かつ和了コンマが最高で偶数の場合、地和確定 68 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 10 48.46 ID hbK+Wiobo 【所持金】¥26,000 → ¥25,500 【カエルの消しゴム】 詳細は所持品スキルにて 【鉄輪(レプリカ)】 詳細は所持品スキルにて 【学業のお守り】 授業パートを1度だけぞろ目大成功の効果 【恋愛成就のお守り】×2 一度だけ誘いを断られない 【勝負事のお守り】 一度だけ麻雀の対局中の判定に+10 【大仏のお守り】 妖怪イチタリナイ イチオオイ を チョウド にする (残り2回) 【破魔矢】 4回だけぞろ目44を自動的に取り消し、再安価させる 【大仏のフィギュア】 持っているだけで良いことが起こるかも? 【ペアのシルバーネックレス】 新子憧の好感度が上がりやすくなる 【ライオンのキーホルダー】 やえから貰ったもの。実はペア。小走やえの好感度が上がりやすくなる 【プリクラ】菫と撮った物。弘世菫の好感度が上がりやすくなる 69 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2013/02/04(月) 02 14 51.23 ID hbK+Wiobo 現在恋人: 荒川憩 恋人ランクLv1 ※恋人ランクについてランクに応じて色々イベントが変わります またランクが上がる事により【結ばれし絆《アカイイト》】 の効果が上昇します <<前に戻る|5月へ|次に進む>>
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京太郎「あー、明日って節分だっけ?」 一太「なんだよ、藪から棒に」 京太郎「ちょっと前まで二月二日だったような気がすんだけどな」 一太「たしかにゾロ目だったほうが特別感は出ると思うけどね」 京太郎「だろ? ところでさ、今日俺の誕生日なんだよね」 一太「本当に藪から棒だね!?」 京太郎「誕生日なんだけどなー」チラッチラッ 一太「はぁ……そんなチラ見してもなんも出ないよ」 京太郎「なんだよ……幼女との楽しい豆まき(意味深)の準備で金がないってか?」 一太「違う! 大体意味深な豆まきってなんだよ!」 京太郎「そんなの俺が聞きたいくらいだ」 一太「君が言ったんだよね!?」 京太郎「ところで、ひよこと鶏だったらどっちがいい?」 一太「え……ひよこ、かなぁ?」 京太郎「やはり……ロリコンか」 一太「いくらなんでもその理屈はおかしい!」 京太郎「部長ー、久ちゃんどこ行ったんですかね?」 部長「今日は家の用事だって言ってたけど」 京太郎「ですよね……俺もそう聞きました」 部長「……なにかあったのかな?」 京太郎「いや、今日俺の誕生日なんですよ」 部長「本当かい? 参ったな、何も用意してないんだ」 京太郎「その気持ちだけで十分ですよ」 部長「そうかい? けど、せっかくだし帰りにどこか寄ってこうか」 京太郎「お、いいっすねぇ」 部長「もちろんぼくの奢りで」 京太郎「部長最高!」 京太郎「あー楽しかったー」 京太郎「家に帰ったらカピに構ってやんないとな」 京太郎「……ったく、メールの一つもなしかよ」 京太郎「あーあ、久ちゃんの薄情者――」 「きゃっ」 京太郎「あ、すいません」 「いえ、こちらこそ」 京太郎「あ……」 「あ……」 京太郎「みほっちゃん?」 美穂子「誕生日、ですか?」 京太郎「そうそう……あー、だれか祝ってくれないかなー」チラッチラッ 美穂子「え、えぇっと……」 京太郎「ま、冗談だよ。みほっちゃんに会えただけでも十分かな」 美穂子「私なんかでいいんですか?」 京太郎「いいんだよ。ってか俺は会えてハッピーなんだけどな」 美穂子「あの、またからかってます?」 京太郎「いやいや、大真面目だよ」 美穂子「信じられません」 京太郎「……どんだけ信用ないんですかね?」 美穂子「自分の胸に手を当てて考えてみてください」 京太郎「うっ……心当たりがちらほらと」 美穂子「もっと真面目な言動を心がけてください。そうしたら……」 京太郎「わかった! じゃあやり直させてくれ……んんっ!」 京太郎「美穂子、今日は一緒にいてくれ」 京太郎「お前がいればそれでいい」 京太郎「それだけで俺は幸せだから……」 京太郎「……みたいな感じ?」 美穂子「……」ポー 京太郎「みほっちゃん、大丈夫?」ポン 美穂子「ひゃっ」 京太郎「そんな飛び上がるほど驚かなくても」 美穂子「大丈夫、大丈夫ですからっ」 京太郎「そう?」 美穂子「はい……あの、少しだけなら」 京太郎「え、マジで!?」 美穂子「誕生日、なんですよね? 祝ってくれる人は一人でも多いほうがいいと思いますから」 京太郎「いやっほう! みほっちゃんマジ天使!」 美穂子「だ、だからそういうのが――」 京太郎「いやいや、今日は楽しかったよ」 美穂子「ただ歩いてただけですけど、あれで良かったんですか?」 京太郎「誰かも言ってたろ。恋人といる時間はそれだけで特別だって」 美穂子「そうですか……って、恋人じゃありませんっ」 京太郎「はは、冗談だって。でも、ああやって色んな店を冷やかして俺は楽しかったよ」 美穂子「……あ、あの、これ……どうぞ」 京太郎「これ、カピバラのキーホルダー?」 美穂子「カピバラを飼っていると聞いたので」 京太郎「いつの間に……これってもしかして、誕生日プレゼント?」 美穂子「あの、気に入らなければ別に無理に受け取らなくても……」 京太郎「んなわけないだろ。返せって言われても返さないからな」 美穂子「返せとは言いませんけど……受け取ってもらえるなら嬉しいです」 京太郎「……抱きしめていい?」 美穂子「ダメです。もう、またふざけて」 京太郎「ただいまー」 カピ「キュッ」 京太郎「なんだ、お前だけか?」 カピ「キュ~」スリスリ 京太郎「わかってるって、ちゃんと遊んでやるよ。にしても母さんもいないのか」 京太郎「ん? 置き手紙……」 『急用でちょっと出かけます。料理は冷蔵庫に放り込んでおいたから温めて食べてね♪』 京太郎「なんだよこのマーク……年を考えてくれよ。もうアラフォーだろ」 京太郎「てか、それ以前にメール送ってくれよな……」 カピ「キュッ、キュッ」 京太郎「なんだ、誰か来たのか?」 ピンポーン 京太郎「はいはーい、今出ますよー」ガチャ 久「……こんばんは」 京太郎「久ちゃん? 珍しいな、うち来るなんて」 久「誕生日でしょ。はい、これ」 京太郎「ケーキ買ってきてくれたのか?」 久「おばさんからメールあったから」 京太郎「……あんにゃろう、サプライズのつもりかよ」 久「じゃあ、もう帰るから」 京太郎「ストップ」ガシッ 久「なに、もうケーキは渡したわよ?」 京太郎「まだプレゼントもらってない」 久「はぁ? ケーキあげたでしょ」 京太郎「あー悲しいなぁ。部長はちゃんと祝ってくれたのになぁ」 久「はいはい……じゃあ上がるわよ」 京太郎「え、プレゼントあるの?」 久「一応ね。あとでポストに入れとこうかと思ったんだけど」 京太郎「なるほど……素直じゃないなぁ」 久「だってあんた、すぐ調子に乗るじゃない」 京太郎「まぁまぁ……あ、せっかくだからアーンして食べさせてくんない?」 久「だから調子乗んな!」 美穂子「あ、雪……」 京太郎『ま、冗談だよ。みほっちゃんに会えただけでも十分かな』 京太郎『はは、冗談だって。でも、ああやって色んな店を冷やかして俺は楽しかったよ』 美穂子「……どうしよう、顔が熱いわ」 美穂子「あんなにふざけた人なのに……」 美穂子「私、もしかして……」ギュッ 美穂子「……京太郎、さん」
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久「ねぇ~ 須賀君?」 京太郎「? なんですか?」タンッ 優希「それロンだじぇ~」 京太郎「何ぃ!?」 優希「16000!」 咲「もう~ また京ちゃん飛びで終わりだよ…」 和「好きですね 飛ばされるの」 京太郎「いやいや好きじゃないからね」 優希「嘘つけ! 阿知賀まで行って一人麻雀していた奴が何を言ってるじぇ」 京太郎「それこの間、説明したよね!?」 優希「京太郎の妄想たれながしはウンザリだじぇ」 咲「えっ!? 妄想だったの!?」 京太郎「咲… 絶対にわざとだろ…」 咲「エヘヘッ」 久「はいはい 須賀君はこっちに耳を傾けてね」 京太郎「それでどうかしたんですか? 遠征には行きませんよ?」 久「いやそれがね? 須賀君にお客様のようよ」 京太郎「俺に?」 久「ほら」チラ ?「」ペコッ ?「須賀京太郎とは君の事でいいんだな? 」 京太郎「は、はい」 ?「私は鶴賀学院3年の加治木ゆみと言う者だ」 京太郎「どうも…」 加治木「君の部長には話てあると思うので、早速行く準備をしよう」ガシッ 京太郎「えっ? ちょ ちょっと 何の事ですか!?」 加治木「ん? なんだ君の部長からは何も聞いてないのか?」 京太郎「これっぽっちも知らないんですけども…」 加治木「伝えてないのか?」 久「ちょっと遠征に行かせてたから、伝えるの忘れてたわ ごめんなさい」 加治木「いや 私の方も無茶な要求をしてしまった 気にしないでくれお互い様だ」 久「優しいのね」 加治木「優しくはないさ 事実だからな」 久「フフッ」 ?「先輩に色目使うのやめてもらえないッスかねぇ~ 清澄の部長さん?」 久「!?」 加治木「うわっ! 着いて来てたのかモモ!?」 ?「当たり前っスよ!」 加治木「はぁ…」 加治木「仕方がない… モモ、挨拶だ」 ?「東横桃子ッス! よろしくお願いしますッス」 一同「「「「「(どっからでてきた!?)」」」」」 久「えぇ 竹井久よ よろしくねモモちゃん」 桃子「はいっス♪」 咲「私は宮永咲、よろしくね」 優希「片岡優希だじぇ」 和「原村和です よろしくお願いします」 桃子(原村和… インターミドルチャンピオンで私と同じ一年生)ガルルッ 和「?」 京太郎「部長~」 桃子「ああっ! あそこにいるのが噂の能無しで唐変木だけど」 桃子「パシリに使わせたら右に出る者はいないとまで言われている須賀京太郎さんッスね!」 加治木「お、おいモモ!?」 京太郎「………」チラ 久「た、頼りにしてるのよ?」 京太郎「いいんだ ど~うせ俺は清澄のパシリだから…」 優希「元気だせ京太郎! お前は阿知賀まで行って何を学んできだんだじぇ!」 咲「そ、そうだよ~ 京ちゃんは清澄には必要だよ」 桃子「主に荷物運びにって事ッスね」 加治木「モモ!」 桃子「わ、わかってるッスよ…」 加治木「京太郎君… すまない… モモにはちゃんと言い聞かせておく」 京太郎「ど~~~でも言いですけどね…」 加治木「清澄の部長… 何とかならないか?」 久「ちょっと待ってて…」 久「ねぇねぇ須賀君?」ボソッ 京太郎「何ですか部長…」 久「鶴賀の人達にね? 京太郎を今日と明日、貸してほしいって言われたの」 京太郎「それで…?」 久「最初は断ったのよ? 須賀君はうちの部員だもの だけど鶴賀の加治木さんにどうしてもって頼まれちゃったの…」 京太郎「そうですか… それは大変ですね」 久「まぁまぁ で! 加治木さんがもし須賀君を貸してくれたら、どんな事でも清澄の要求をうけるって言ってきたの」 京太郎「だから何が…」 久「わからない? 清澄の要求を『何でも』うけるのよ?」 京太郎「何でも…」 久「そう… 何でも…」 ―――― ――― ―― 桃子「京太郎さんくすぐったいッスよ」 京太郎「エヘヘッ そうかそうかくすぐったいか~」 加治木「京太郎君… モモのばかりではなく私にも構ってくれないか?」 京太郎「ほれほれ~」 加治木「きゃっ!? もう京太郎君は…」 京太郎「ハハハッ ちょっと手が滑っちゃって~」 桃子「先輩ばかりずるいッスよ~ 私も~」 京太郎「ガハハハハッ」 ―――― ――― ―― 京太郎「グヘヘッ 部長! 俺、鶴賀のお二方に着いて行ってきます!」 久「えぇ よろしくね?」 京太郎「任せて下さいよ~ ハハハッ」 加治木・桃子(悪魔だ…) 久「♪」 久「これで言いかしら?」 加治木「私達の用が済んだら地獄行きなんだろうか?」 久「そんな訳ないわよ♪ 大丈夫、こっちで何とかするから」 加治木「とは言っても…」 京太郎「スイカパワ~」 久「ハハッ…(大丈夫よね…) 京太郎「清澄の救世主須g「うっさいじぇ! 馬鹿いぬがぁ~!」ガブッ 京太郎「ギャーーー!!」 ―――― ――― ―― 京太郎「それで俺は何をすればいいんでしょうか?」 加治木「あぁ… 実は「お掃除のボランティアッスよ!」 加治木「モモ…」 京太郎「まぁまぁ 掃除のボランティアって、ゴミ拾いって事でいいんですか?」 加治木「ゴミ拾いはゴミ拾いなんだが…」 桃子「ちょ~っとばかしヤバいんッスよ」 京太郎「ヤバいゴミ拾いって… まさか!?」 加治木「マグロ拾いじゃないから安心してくれ」 京太郎「そ、そうですか…」 桃子「まぁ行ってみればわかるッス」 京太郎「はぁ~(嫌な予感しかしない…)」 ~~~ゴミの山~~~ 京太郎「」 加治木「相変わらず凄いな…」 桃子「ほら京太郎さんもマスクつけないと新世界が見えるッスよ」 京太郎(えっ? 何ここ? 日本………だよな?) 加治木「驚くのも無理もない… ここには、いらなくなった物を無差別に捨てて行く者が多くないからな」 桃子「このゴミの数だけルールを守れない人がいるって事ッス」 加治木「言っておくが、ここは公園だぞ?」 京太郎「公園!? ここが!? 夢の島じゃなくて!?」 加治木「一応な… 私が子供の頃は良くここで遅くまで遊んでいたんだが… 今じゃこの有様だ」 京太郎「な、なんでこんな状態になるまで放置してたんですか」 加治木「知らなかったんだよ…」 京太郎「えっ?」 加治木「子供の頃に遊んでいた場所がこんなになってるなんて」 桃子「私達が気付いたのもつい最近なんでスよ」 京太郎「そうなんですか?」 加治木「鶴賀で定期的に行われるボランティアの地域別で見つけて、ボランティアを募ってはみたんだが…」 桃子「先輩と私しか来てくれなかったんッス」 加治木「部員達にも頼んではみたんだが、生憎予定やら何やらで駄目だったんだ…」 桃子「私は暇だから先輩とボランティアの手伝いッスよ」 加治木「ありがとうモモ」 桃子「いいッスよ」テレテレ 加治木「それで現状を見て、さすがに私達二人では無理と判断し、以前から噂になっていた君に助けをたのんだんだ」 京太郎「噂になるほど有名人になった覚えはないんですけど…」 桃子「いいじゃないッスか 噂になるだけ…」 京太郎「? どして?」 桃子「………」 桃子「少し昔話をするッス」 加治木「モモ…」 桃子「大丈夫ッスよ 先輩も聞いて下さい」 加治木「そうか…」 桃子「………私は子供の頃から存在感がないと言われていた」 桃子「歌って踊ったりしない限りは誰にも気付かれない、影の薄い子だった…」 桃子「多くの人は自分以外の誰かと意志疎通するために情報を集めたり、色々行動して時間やお金を消費する事がある…」 桃子「その面倒さとコミュニケーションと得られるものと秤にかけて切り捨てたりもする」 桃子「そうして私も完全にコミュニケーションを放棄していたし 子供の頃からこんなだと存在感のなさにも拍車がかかるばかりだった」 京太郎「………」 加治木「モモ…」 桃子「だけど…」 桃子「そんな私を… 先輩は必要だと言ってくれた。 誰からも見つからない… そこにいないはずの私を… 先輩は…」プルプル 加治木「モモ?」 桃子「キャーーー!! もう我慢できないッス! 先輩大好きッス~」ガバッ 加治木「なっ!? こら! やめろモモ! ちょ」 桃子「先輩のおっぱい大きくて最高ッス~」モミモミ 加治木「!? そこは駄目だモモ!」 京太郎「部長… 桃源郷はここにあったんですね」 加治木「何を訳のわからない事を言ってるんだ! 助けてくれ!」 京太郎「しまった!? カメラを忘れてた!? くっそ~!」 桃子「私のバックの外側に入ってるッスよ」 京太郎「桃さん最高~!」 桃子「ふっ これぐらい当たり前ッス」 加治木「なっ!? それはやめてくれ!」 京太郎「桃さん、これですか?」 桃子「それそれそれッスよ」 京太郎「それじゃあ写真撮るんでポーズお願いしま~す」 京太郎「はい チ~z」バキッ 京太郎・桃子「「………」」 加治木「さて… 言い残す言葉はあるか?」 京太郎(桃さん、何離しちゃってんですかー!)ダラダラ 桃子(京太郎さんがポーズなんて言うから!)ダラダラ 加治木「反省していないようだな… まぁ今から地獄より恐ろしい作業に取り掛かってもらうが… 歩いて帰れると思うな」 京太郎・桃子「「サ、サー イエッサー!!」」 ~~~6時間後~~~ 桃子「あ~っ もう駄目ッス…」 京太郎「こ、腰がぁ…」 加治木「休んでいる所、申し訳ないがまだ半分も片付いてないんだぞ?」 京太郎「そ、そんな~」 桃子「も、もう無理ッスよ~」 加治木「今日はこれくらいにして、続きはまた明日にやろう」 京太郎「明日も……だと……」 桃子「京太郎さん、あれが人間を越えた者の最終形態ッスよ…」 京太郎「か、怪物…」 加治木「残念ながら私はあと三回変身を残している」 京太郎・桃子「「………」」 加治木「………」 加治木「わ、忘れてくれ」テレッ 桃子「先輩! ちょ~う可愛いッス!」 京太郎(加治木さんって以外とノリがいいな…) 桃子「京太郎さんもそう思うッスよね?」 京太郎「確かに今のは可愛いかったですね」 加治木「んなっ!? なななななななな何を言いだすんだ! い、いきなり!」 京太郎「? 何か変な事言いましたか?」 桃子「先輩はピュアなんッスよ」 京太郎「ピュア?」 桃子「先輩は今までo「な、何でもないぞ~」 桃子(あぁ~ 先輩の可愛い手が私の口に…)モゴモゴ 加治木「」ゾクッ 加治木「と、とりあえず明日の朝、7時00分に此処に集合だ!」 京太郎「朝の7時00分って 何時間掃除やるんですか!?」 加治木「元通りになるまでだ…それじゃあモモ! 帰るから離れてくれ!」 桃子「あぁ~ 待って下さいよ~ 先輩~ 」 京太郎「朝7時00分から終わるまでって…(清澄に帰れるかな…)」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 優希「そういえば京太郎は何処に連れて行かれたんだじぇ?」 咲「荷物運びじゃないのかな?」 和「そうですね… 荷物運びが妥当かと」 久(うわっ 散々な言われようね…) 優希「京太郎が居ないからタコスを買って来てくれる奴がいないじぇ」 咲「そうだね~ 私もクレープ買って来てもらうつもりだったのに」 和「宮永さんはクレープが好きですね」 咲「原村さんは京ちゃんに何を頼むつもりだったの?」 和「そうですね… コーヒー牛乳を買って来てもらおうかと」 久(和! お前もか!) 咲「コーヒー牛乳美味しいもんねぇ~ 私もコーヒー牛乳飲んだら原村さんみたいになれるかな?」 優希「残念ながらそれは無理だじぇ」 咲「それはどうして?」 優希「私も経験者だからだじぇ!」 咲「そっかぁ~ それじゃあ無理だね…」 優希「今さらっと酷い事を言われた気がするじぇ」 和「豆乳には胸を大きくするイソフラボンが多く含まれているので、須賀君が帰ってきましたら買って来てもらいましょう」 咲・優希「「賛成~」」 久(胸が大きく… 私も頼んでおこっと…) ~次の日 朝~ 京太郎「うぅ~ 寒っ」ブルブル 京太郎「もうすぐ夏なのに朝は一段と寒いな… 」 京太郎「」チラ ~6時45分~ 京太郎「少し早めに来ちゃったな… 」 加治木「何を一人でぶつぶつと独り言を呟いているんだ?」 京太郎「うわっ! って加治木さん!?」 加治木「私以外に誰がいるんだ?」 京太郎「ハハハッ… あれ? でも約束の時間にはまだ早いですよ?」 加治木「私は常に30分行動できるように心掛けているからな」 京太郎「30分って… 6時30分から来ていたんですか!?」 加治木「まぁな ここまで冷え込むとは思ってもみなかったが…」 京太郎「最近は天気が悪かったり良かったりしますからね 桃さんとは一緒じゃないんですか?」 加治木「モモは… まぁ私の予想だが、間違いなく遅れて来るだろう」 京太郎「そういえば昨日頑張りすぎて足腰が悲鳴をあげてましたから」 加治木「まぁそれだけじゃないんだが…」 京太郎「? 違うんですか? 俺は足腰痛過ぎて湿布だらけですけど」 加治木「それもらしいんだが 女の子特有の現象と言うか… 何と言うか…」ゴニョゴニョ 京太郎「? 良くわからりませんが、とりあえず二人であのゴミを片付けなくてはいけない事は分かりました」 加治木「理解が早くて助かるが…」 京太郎「どうかしました?」 加治木「いや… 何でもない、二人でもやれるだけはやっておこう」 京太郎「了解~」 ~~~3時間経過~~~ 京太郎「ふん よいしょっと…」 加治木「ほう 昨日より手際がいいじゃないか」 京太郎「燃えるゴミ、燃えないゴミの分別は誰でもできますよ」 加治木「誰にでもできる事を君はできなかったんだぞ?」 京太郎「うっ 俺は常に進化し続けるので心配ご無用ですよ」 京太郎「それよりも加治木さんこそ残りの変身をしなくても大丈夫なんですかね?」ニヤニヤ 加治木「ああああ、あれは忘れてくれ」 京太郎「バッチリ脳内保存したんで忘れられないですね~」ニヤニヤ 加治木「君の性格が昨日の今日でモモに似てきたな…」 京太郎「そういえば桃さんって存在感がない~ 誰にも気付かれない~ って言ってましたよね」 京太郎「加治木さんはどうやって桃さんを見つけたんですか?」 加治木「どうやってモモの奴を見つけたかか…」 加治木「近く、全国高校生麻雀大会がある事は知っているか?」 京太郎「俺達の部も参加するんで知ってますよ」 加治木「そうか… その大会の団体戦にエントリーしようと思ってたんだが、メンバーがあと一人、中々揃わなくってな」 京太郎「桃さんに頼んだって事ですか?」 加治木「頼むまでの道のりは長かった…」 京太郎「存在感が薄い……からですか?」 加治木「それだけだとはいえないな…」 加治木「私達は最初、麻雀部のサーバーを校内ランに繋いでプレーヤーを募っていたんだ」 加治木「モモとはそのときに初めて会った まぁネットの中でだが」 京太郎「へぇ~」 加治木「モモは強くてな 是非とも麻雀部に欲しかったんだが断られてしまったんだ」 京太郎「あの桃さんが加治木さんの頼みを断った!?」 加治木「その時はまだ、ネットの中でしか会った事ないから、断られるのは当然だろう」 京太郎「そういえばそうですね」 加治木「それでも諦めきれなかった私はローカルIPを用いて、モモが使用しているPCのIPを強制表示モードに変更」 加治木「クラスを割り出して、直接会いに行く事にしたんだ」 京太郎「鬼のような人ですね」 加治木「こっちも団体戦のエントリーまで時間がなかったから、結構切羽詰まってたんだ」 京太郎「それでクラスには桃さんは居たんですか?」 加治木「行ったはいいが、どこにモモの奴が居るのがわからなくってな とりあえずクラスの中心で叫んでみた」 京太郎「ええっ!? 一年生の教室でですか!?」 加治木「今にしてみれば 他の方法もあったと少し後悔している 周りの一年生が『何言ってんだこいつ』って目で見ていたからな…」 京太郎(そりゃ 一年生の教室で上級者が叫んでたら 誰でもそう思うわ!)な、何て叫んだか聞いても?) 加治木「確かあの時は…」 加治木「『私は君が欲しい!』 だった気がする」 京太郎(うっわ~ 恥ずかしいなんてレベルじゃねぇ~ 穴があったら入りたいレベル…) 加治木「まぁ それでモモが見つけられたからいいんだけれど」 京太郎「でも桃さんって そんなに影薄いですかね?」 加治木「影の薄さなら金メダル級だよ」 京太郎「そうですか?」 加治木「君だって 部室で桃に話かけられるまで気付かなかっただろ?」 京太郎「えっ? 気付いてましたよ?」 加治木「!? それは本当か!?」 京太郎「え、ええっ 加治木さんの付き添いか 何かと思っていましたが…」 加治木(モモが見えていただと!? 私でさえ 声をかけられるまで気付く事が出来ないのに 初めて会って見えていたのか!?) 加治木「………」 加治木「……フフフッ」 京太郎「あの 加治木さん?」 加治木「あっははははは」 加治木「面白い! 須賀京太郎!」 京太郎「か、加治木さん?」 加治木「君に興味がわいたよ」 京太郎「へ、へっ?」 加治木「何を敷けた面をしているんだ京太郎は」 京太郎「きょ、京太郎?」 加治木「君 以外のどこに京太郎がいるんだ それから… 私の名前も加治木さんではなく、下の名前で呼んでくれ」 京太郎「下の名前って…」 加治木「ゆみだ」 京太郎「えっ ええっ~!?」 加治木「そんなに驚く程の事ではないだろう? 私は全然構わない 何なら呼び捨てでも結構だ」 京太郎「呼び捨てなんてとんでもない ゆみさんでお願いします」 加治木「そうか… それは残念だ」 京太郎(呼び捨てなんてしてたら桃さんに殺される…)ヒヤッ 加治木「それじゃあ ちゃっちゃっと 片付けてしまおうか」 京太郎「は、はい!」 ~さらに 3時間経過~ 加治木「京太郎 このあたりで昼食にしよう」 京太郎「分かりました~」 ―――― ――― ―― 加治木「この調子だとモモの奴は来れそうにはないな」 京太郎「女の人にはキツイ作業ですからね」モグモグ 加治木「それは私が女じゃないと言う解釈で受け取っていいんだな?」 京太郎「はい? あぁ! ち、違いますよ! 言葉のあやですよ!」アセアセ 加治木「そうか フフッ」 京太郎「からかわないで下さいよ~」 加治木「清澄の部長が京太郎の事をえらく気に入ってる理由がなんとなくわかったよ」 京太郎「部長がですか? パシリに遣わせられてばかりなんですけど…」 加治木「良く言うだろ?」 京太郎「?」 加治木「馬鹿と鋏は使いようって」 京太郎「俺が馬鹿って事ですか!? そうなんですね!?」 加治木「まぁ 京太郎の場合は馬鹿ではないかな どちらかと言えば唐変木……かな?」 京太郎「もう桃さんに言われましたよ!?」 加治木「冗談だよ 冗談」 京太郎「はぁ~…」 ピロリン ピロリン 京太郎「? ゆみさん 携帯鳴ってますよ?」 加治木「モモからだな…」 ピッ 加治木「加治木だが… モモか?」 桃子『はいッス 先輩 ごめんなさいッス 今日はお腹の調子が悪くて外にでられそうにないッス』 加治木「あぁ 気にするなモモ こっちにはとても頼りになる助っ人がいるからな ゆっくり休むといい」 桃子『助っ人って京太郎さんの事ッスかぁ~?』 加治木「そうだ ほぼ 休みなしで作業を続けて 今 ちょうど昼食を食べてるとこだ」 桃子『二人とも凄いスタミナッスね』 加治木「モモはもう少し体力をつけた方がいいな」 桃子『考えておくッスよ』 加治木「こっちは私と京太郎にまかせて モモはキッチリと身体を休ませるんだぞ?」 桃子『はいッス』 加治木「それじゃあ身体に気をつけてな」 ピッ 桃子「ふぅ…」 桃子(京太郎さんと先輩が二人きりで心配したッスけど… 相手が京太郎さんなら大丈夫ッスよね) 桃子「………あれ?」 桃子(先輩、京太郎さんの事呼び捨てにしてた気がするんッスけど?…) 桃子(気のせいッスよね…) ―――― ――― ―― 京太郎「」ゾワッ 京太郎「(なんかゾワッってきたような…)桃さんはなんて言ってました?」 加治木「調子が悪いから来れそうにないそうだ」 京太郎「oh… 今日中に終るんですかね…」 加治木「無理でも終らせるしかないだろう」 京太郎「ですよね~」 加治木「食べ終わり次第再開だ」 京太郎「はい…」 ―――― ――― ―― 京太郎「燃える… 燃えない… 燃える… 燃えない… 燃えない… っと これはプラスチックだから燃えないゴミだな…」 加治木「京太郎 凄いゴミが出てきたぞ…」 京太郎「炊飯器?」 加治木「あぁ… 中を確認してごらん」 京太郎「既に嫌な予感しかしないんですけど…」 パカッ 京太郎「うげっ!? めっちゃ臭!? ギャーーー!!! 何じゃこりゃー!?」 加治木「流石の私でも中身の処理は無理だ」 京太郎「まさかとは思いますが… 俺にやれと?」 加治木「凄く頼りにしている」 京太郎(触りたくねぇ~ ヤベッ ゲロでそう…) 加治木「開けっ放しにしてると気分が悪くなるぞ?」 京太郎「今から俺はその作業をやらなくてはいけないんッスよ」シクシク 加治木「あ、あぁ すまない」 京太郎「うぅ…」ベチャッ 京太郎「うわっ!? 服についた!? 」 加治木「うぐっ 京太郎 すまないが少し離れてくれ 違う世界に迷い込みそうだ」 京太郎「」テクテク 加治木「お おい 何でこっちに近づいてくるんだ!? 」 京太郎「ゆみさんも道連れだー!!!」 加治木「キャーーーーー!!!」 ―――― ――― ―― 警察官「うんうん それで何か言いたい事はあるかな?」 京・加「「す、すいませんでした」」 警察官「私達も遊びでやってる訳じゃないんだからね?」 京・加「「はい…」」 警察官「ゴミ拾いのボランティアをする事はとてもいい事だけど、今度は不審者に間違われないようにね」 京太郎「本当にすいませんでした」 ―――― ――― ―― 京太郎「………」 加治木「………」 加治木「あ~ 何と言うか… すまない…」 京太郎「続き… 始めましょうか」 加治木「あ、あぁ…」 ~さらに6時間 経過~ 京太郎「お、終わった~!」 加治木「ふぅ~…」 京太郎「後はこのゴミ袋を持って行けば終了ですね」 加治木「ゴミ袋はこのままで大丈夫だ ゴミ回収車に連絡を入れておいたから、明日にでも回収に来るそうだ」 京太郎「じゃあ持って行かなくても」 加治木「大丈夫だ」 京太郎「流石ゆみさん 行動力が早いですね」 加治木「そうでもないさ」 加治木「さてと… 京太郎 無理なお願いを聞いてもらって、本当に感謝している」 京太郎「困ったときはお互い様ですよ それよりも 『何でもうける』って件なんですけど」 加治木「清澄の部長が要求してきた件なら大丈夫そうだ」 京太郎「えっ? 何の話ですか?」 加治木「また伝え忘れたのか 清澄の部長は…」 京太郎「ど、どうゆう事なんですか?」 加治木「清澄の要求は鶴賀の部員との練習試合だ」 京太郎「なん……だと……!?」 加治木「練習試合は余りしたくはないんだが… 清澄の要求を何でも聞くと言った手前、断れなくってな」 京太郎「と言う事は 部長は最初から知ってたんですか!?」 加治木「まぁ そうなるかな」 京太郎(俺の… 俺のダブルスイカ計画が…) 加治木「その… なんだ 今日は助かった」ポン 京太郎「あんの悪魔がぁ~!!!」 ―――― ――― ―― 加治木「せっかくだから私と打ってみないか?」 京太郎「麻雀ですか? 別に構いませんけど… 俺まだ初心者ですよ?」 加治木「初心者でも構わない 京太郎の実力が見てみたいんだ」 京太郎「あんまり期待しない方が…」 加治木「とにかく! さっさと行くぞ」 ~~~加治木家~~~ 京太郎「ここゆみさんの家ですよね…」 加治木「如何にもそうだが?」 京太郎「(信用されてるのは嬉しいけど 無警戒すぎる…)ハハッ」 加治木「? まぁとりあえず打ってみるか」 ―――― ――― ―― 加治木「ロン 7700 …終了だ」 京太郎「!?」 京太郎(玄さんみたいにドラが集まるわけでも 宥さんみたく 特定の牌が集まるわけでもないのに…) 加治木「安牌だと思って油断したのが敗因に繋がったな」 京太郎「ゆみさん強いですね」 加治木「麻雀は運が作用するゲームだ 弱い 強いなんて関係ないさ」 京太郎「(和みたいだな…)そうですか」 加治木「京太郎 君は中々 面白い打ち方をするな」 京太郎「両面待ちを捨てて地獄単騎とか? ですか?」 加治木「なぜ わざわざ悪い待ちにする必要がある? 両面待ちの方が和了る確率はグッと上がるぞ?」 京太郎「俺は運が悪いですから 両面待ちより単騎の方が和了る気がするんですよ」 加治木「和了る気がするだけだろ? 私には考えられないな」 京太郎「まぁ 普通はそうだと思います」 加治木「そうか… 」 京太郎「ええ それじゃあそろそろ帰りますね」 加治木「なんだもう帰るのか?」 京太郎「実は部長から課題をだされていて 明日提出なんですよ…」 加治木「課題?」 京太郎「遠征に行った時のレポートみたいなものですね」 加治木「それは悪い事をした…」 京太郎「悪い事だなんて思ってないですから」 加治木「優しいんだな」 京太郎「事実ですから」 京・加「「………」」キョロキョロ 京・加「「((桃さん)モモはいないようだな…)」」ホッ 加治木「それじゃあ気をつけて帰るんだぞ」 京太郎「わかってますよ~ それでは…」 加治木「京太郎! また一緒に麻雀をしよう!」 京太郎「今度は負けませんよ?」 加治木「望むところだ」 ~次の日の清澄部室~ 京太郎「ぶ~ちょ~」 久「あら須賀君 お疲れ様♪」 京太郎「お疲れ様♪ じゃないですよ!? 丸一日中 ゴミ拾いをしてたんですよ!?」 久「大変だったのねぇ~」 ガチャ 優希「おぉ 噂をすればなんとかだじぇ」 咲「………」 和「………」 染谷「われぇ… とんでもない事をしでかしてもうたのぉ」 京太郎「えっ? えっ? 俺? 俺 何かしましたか?」 久「須賀君 校内新聞読んでないの?」 京太郎「校内新聞? 読んでませんね」 久「そう……まこ 須賀君に見せてあげて」 染谷「了解じゃ ほれここの記事みてみい」 京太郎「? ええ~っと……」 京太郎「『 鶴賀学院の生徒によるボランティア活動により、ゴミ山公園が本来の姿を取り戻した』って これ俺達の事ですよね!? 」 京太郎「新聞作るの早っ!?」 久「その事は置いといて その下のページを見て見なさい」 京太郎「下のページ? ん!? んん!?」 久「鶴賀学院のボランティアに対し、本校の生徒と思われる人物がハレンチな行為を働き、警察の出動する事態に陥った」 久「以下の写真はその時に撮られた写真である」 京太郎「」 咲「京ちゃん 最低…」 和「見損ないました…」 京太郎(クラスの皆が俺を見てヒソヒソしてたのはこれが原因かよ!) 京太郎「違う! これは誤解だ!」 優希「ま~た 京太郎の妄想が始まったじぇ」 京太郎「妄想じゃないから! ほんと妄想じゃないから!」 染谷「この写真はどう説明するんじゃ」 京太郎「うっ… ぶちょ~う」 久「流石の私でもフォロー出来ないわね…」 京太郎「」 優希「安心しろ 例え京太郎が変態でも私は受け入れてやるじぇ」 京太郎「変態じゃねぇよ なぁ咲~ 和~ 誤解なんだよ~」 和「宮永さん 私の後ろに下がっていて下さい」 咲「そんなの駄目だよ! 原村さんが汚されちゃうよ!」 和「宮永さんが無事なら 私は大丈夫です」ニコッ 咲「原村さん… 私も… 私も原村さんの役に立ちたい! 一緒に京ちゃんから逃げよう!」 和「一緒に逃げていたら捕まってしまいます! 宮永さんだけでも」 咲「原村さんと一緒じゃないなら私は逃げないからね」 和「屁理屈を言わないで逃げて下さい! ここは私が食い止めます」 咲「原村さんと一緒じゃなきゃ嫌だ」 和「宮永さん… 分かりました… 」 咲「原村さん…」 和「私と一緒に死んでくれますか?」 咲「ううん 原村さんは死なないよ? だって私がいるから… それに原村さんも…」 和「宮永さん…」 咲「原村さん…」 京太郎「部長… 出直してきます」 ―――― ――― ―― 蒲原「ワハハ また随分と面白い新聞が清澄の部長から送られてきたよ 皆も見てみるといいよ」 妹尾「? ? ボランティアの事が書かれてますね」 桃子(この間のゴミ拾いについてッスね…) 津山「ええ~っと ……ブッ!」 桃子「!?」 妹尾「きゃっ!」 津山「何なんですか? これ?」 蒲原「見たところ、清澄の校内新聞だろうけど…」 蒲原「こんなにも楽しそうなゆみちんを見たのは初めてだよ」 津山・妹尾「「(楽しそう?…)」」 桃子(殺す… 須賀京太郎をぶっ殺してやるッス)ガタッ ガチャ 津山「………先輩 今 もの凄く嫌な予感がしたんですけど…」 妹尾「わ、私も…」 蒲原「ワハハ… 私もだよ…」 ガチャ 加治木「モモはいるか?」 ―――― ――― ―― 桃子「す~が~きぃ~ょ~う~た~ろ~」ギギギッ 京太郎「桃さん? 何ですかそのバット? えっ? ちょ!?」 桃子「死にさらせぇ~!!!」ブンッ 京太郎「ギャーーー!!!」 ~ゆみ&桃子編・完~