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24インチ 自転車の車輪のサイズの規格のうち、基準太さのタイヤを取り付けた際のタイヤの外径が24インチ(610mm)となる規格の総称。 関連項目 自転車用語 +... あ行▼ アーガイル アーネット アーレンキー Aaron Gwin Aaron Chase アイウェア ISIS iドライブ Iビーム アウターチューブ 東商会 Adam Craig Adam Hauck 安達靖 アトムラブ Anita Molcik Anneke Beerten アヘッドステム アメリカンバルブ アメリカンBB アルチュラ アルミニップル アレックス アンカー アンサー アンターンダウン Andrew Neethling Andreu Lacondeguy Andrew Shandro アイアンホース アイステクノロジー アイスペック アイドゥン アキコーポレーション アクソ アケボノ アゾニック アップスウィープ アディダス アブバカ アリソン・サイダー アリビオ アルパインスター アルピナ アルマイト アルミニウム アルミニウム合金 アンソン・ウェリントン アン・キャロリーヌ・ショソン E13 イーストン イーヴィル イエティ ITA規格ノーマルサイズ 井手川直樹 Irina Kalentieva インスタントリリース インターテック インチ インディアンエアー インテグラルヘッド インデックスシフト インナーチューブ インフレーター インターナショナルスタンダード インターマックス インダストリーナイン インテンス インテンスタイヤシステム インパルス インフィニ インヴァート ウィーザピープル ウィッパーマン ウィリー ウィンドストッパー ウェーブローター ウェス ウェルゴ Wade Bootes ウェイン・ゴス ウォールライド ウッズバルブ ウルトラツアー ウェイド・シモンズ エアサスペンション エアスプリング エアターン エアロスポーク エクスターナルBB SRサンツアー SDG SPD-R Emmeline Ragot エラストマー Eric Carter エレベーテッドチェーンステイ エンデューロワールドシリーズ/2013年 エンデューロワールドシリーズ エンド金具 エンド幅 エンヴェ エイアンドエフ エクスペド エッジ エリック・ポーター エリート エルスワース 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男子 2005年世界選手権大会 2006年NMBS クロスカントリー 2006年NMBS ダウンヒル 2006年アディダススロープスタイル 2006年クランクワークス 2006年ザ・ギャザリング 2006年ブラウン26トリックス 2006年リスボンダウンタウン 2006年レッドブルディストリクトライド 2006年ワールドカップ クロスカントリー 女子 2006年ワールドカップ クロスカントリー 男子 2006年ワールドカップ ダウンヒル 女子 2006年ワールドカップ ダウンヒル 男子 2006年ワールドカップ フォークロス 女子 2007年世界選手権大会 2008年ワールドカップ ダウンヒル 男子 2009年ワールドカップ ダウンヒル 男子 2011年レッドブルホーリーライド 2012年ワールドカップ ダウンヒル 男子 20mmアクスル 20インチ 24インチ 26インチ 27.5インチ 29+ 29er 29インチ 360 3Al-2.5Vチタン 4Xプロツアー 4X(マルゾッキ) 6000番系アルミニウム合金 650A 650B 650C 661 6Al-4Vチタン 700C 720 888 9速 アルファベット▼ Aaron Chase Aaron Gwin Adam Craig Adam Hauck Andreu Lacondeguy Andrew Neethling Andrew Shandro Anita Molcik Anneke Beerten ATA ATi AXライトネス BB30 BB386EVO BB90 BB95 BBハイト BBライト BB下がり Ben Travis Benny Phillips BL-M950 BR-M739 BR-M750 Brendan Fairclough Bryn Atkinson Cameron McCaul Cameron Zink Celine Gros CFRP Chris Akrigg Chris Kovarik Christoph Sauser Claire Buchar CS-M770 CS-M771-10 Dan Atherton Danny Hart DCシューズ dkg DMR DNF DNS Dominik Raab DOT DT E13 EBC Emmeline Ragot Eric Carter ET ETA ETRTO Fabien Barel FC-M601-2 Ferdi Fasel FH-M950 Filip Polc Fionn Griffiths Florian Vogel Floriane Pugin FSA Gee Atherton Geoff Kabush Goran Jurica Greg Minnaar GT GTファクトリーレーシング(2012) Guido Tschugg Helen Gaskell HG HGチェーン HS33 IG IRC Irina Kalentieva ISCG ISIS ITA規格ノーマルサイズ Iビーム James Patterson Jana Horakova Jared Graves JD Swanguen Jeremy Horgan-Kobelski Jill Kintner JIS規格BB JIS規格ノーマルサイズ Johannes Fischbach Joost Wichman Jose Antonio Hermida Julien Absalon Julien Muller Jurg Meijer Justin Havukainen Jシリーズ K2 Kamil Tatarkovic Kathy Pruitt Kelly McGarry KHS Kyle Strait Laurence Leboucher LED Liam Killeen Manuel Fumic Marc Beaumont Martin Soderstrom Mary McConneloug Matti Lehikoinen MBUKサンタクルズ(2006) Melissa Buhl Michal Marosi Mickael Deldycke Mickael Pascal Mike Hopkins MRP MSC MSイーヴィルレーシング(2011) Nathan Rennie Nick Beer OCLV ODI OGK OLD PCD Qファクター R7 Rachel Atherton Rafael Alvarez De Lara Lucas RBデザイン RD-M772SGS Roel Paulissen Roger Rinderknecht Romain Saladini Ryder Kasprick Sabrina Jonnier Sam Blenkinsop Sam Hill Sam Pilgrim SDG Sean Watson SID SIS SL-M800 SLR SLX SLX/M660系 SLX/M670系 SPD SPD-SL SPV SRサンツアー ST-M775 Steve Peat STI TAK21 the Todd Wells Tomas Slavik TPC Tracey Hannah Tracy Moseley Troy Brosnan TSG TST5 Tyler McCaul UCI UCIマウンテンバイクワールドカップ UCIマウンテンバイクワールドカップ/2013年/ダウンヒル男子 URT UST Uターン Uブレーキ VPP Vブレーキ Wade Bootes WTB X.O XC(マルゾッキ) XTR XTR/M950系 XTR/M960系 XTR/M970系 XTR/M980系 Xアップ Xバート Xフュージョン Yannick Granieri YTインダストリーズ Z1 Z2 ZR9000 タグ タイヤ ホイール リム 数字 自転車用語
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ウインチ操作(ういんちそうさ) ウインチ操作 イベントカード 使用代償:白白 自ターン中に使用する。 未行動状態の、アイテムを装備している味方キャラ1体を行動済み状態にする。行動済み状態にした場合、そのキャラと同じ作品のキャラ1体の能力値全てに+200し、未行動状態にする。(1ターンに1回まで宣言可能) 「あっっがれぇぇえええええええーーーーーーーっ!!!」 Version/カード番号 Ver.11.0/0988 レアリティ R コメント コメントの入力。必須ではない。
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■■24インチ液晶モニタ一覧■■ 240HDMI 61cm(24型) / 16 10ワイド / IPS / 1920x1200 / 5m / 400cd / 1000:1 / http //www.1pluslcd.com/shop/goods/goods_list.php?category=012 H-IPS(LM240WU2)(フォトはLM240WU4) 全てノングレア、強化ガラスは若干光沢あり。 XXXXXで頼むと100Vで使える電源が付属。 OR2407WC 60.96cm(24型) / 16 10ワイド / IPS / 1920x1200 / 5m / 400cd / 1000:1 / 3000 1/ http //www.topsync.com/product/wide_lcd/or2407wc.html H-IPS(LM240WU4) グレアかノングレアかはランダムで配送されるが事前に希望すれば大丈夫 モニタ外周に半透明な青枠のプラスチックデザイン、わずかに光る。 PCBANK XTRON X-240LED H-IPS(LM240WU5) HDCP無 http //blog.danawa.com/prod/696988/C/860/13735/14883/14891
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第112話 奮闘のアラスカ 1484年(1944年)1月17日 午後9時10分 トアレ岬西方20マイル地点 救出部隊旗艦である巡洋戦艦アラスカが、レーダーに移る敵艦隊を捉えたのは、午後9時を回ってからであった。 「本艦隊より北北西、方位340度方向より28ノットの速力で接近中!距離は約18マイル!」 CICのレーダー員の声が、艦内電話を伝ってアラスカ艦長、リューエンリ・アイツベルン大佐の耳に入る。 リューエンリは電話を置くなり、救出部隊・・・第57任務部隊第4任務群司令官であるフランクリン・ヴァルケンバーグ少将に報告した。 「司令、レーダー員が敵艦隊を発見致しました。」 リューエンリの報告に、ヴァルケンバーグ少将は頬をぴくりと動かした。 「どこからやって来る?」 「敵は北北西、方位340度方向、本艦隊の現針路と交錯する形で、約27ないし28ノットのスピードで迫りつつあります。 現在、我が部隊と敵艦隊との距離は、既に18マイルを割っています。」 「敵艦隊の編成は分からんか?」 「今確かめさせています。」 その時、艦内電話のベルが鳴った。 リューエンリは電話の側に素早く移動し、受話器を取った。 「こちら艦長!」 「艦長、こちらCICです。レーダー反応によりますと、敵艦隊は総勢で16隻です。うち、2隻の反応はかなり大きい。 恐らく、戦艦クラスかと思われます。残り14隻のうち、2隻は巡洋艦です。」 「分かった。」 リューエンリは受話器を置くと、ヴァルケンバーグ少将に今の情報を伝えた。 「司令、敵は戦艦2隻を含む強力な艦隊です。」 「戦艦2隻か・・・・」 リューエンリの報告に対し、ヴァルケンバーグ少将は冷静な表情で言葉を反芻する。 「こっちのほうが不利だな。」 ヴァルケンバーグ少将は呟いた。 敵の戦艦2隻に対して、TG57.4で対抗できそうなのは、アラスカのみだ。 「28ノットのスピードでこっちに向っているとなると、敵さんは新鋭戦艦を連れている場合がある。そうなると、 厳しい戦いを強いられるな。主任参謀、何か意見は無いかね?」 ヴァルケンバーグ少将は、後ろに立っている主任参謀のアーレイ・バーク大佐に言った。 「敵さんの狙いは、クリーブランドに乗り込んだ亡命者の捕縛、あるいは抹殺にあるでしょう。」 バーク大佐は明快な口調で説明を始めた。 「敵艦隊は、恐らく、我々の艦隊に亡命者が逃げ込んだ事を知らされている筈ですが、どの艦に乗り組んでいるかまでは分からないでしょう。 もし、敵艦隊が接近して来れば、敵将はこの中で一番強力で、頑丈な軍艦であるこのアラスカに的を絞って来ると思われます。そこで、 我々は一計を案じます。」 「ほう、どのようにだね?」 ヴァルケンバーグ少将は興味深そうな口調でバーク大佐に言った。 「敵艦隊が現れた後、距離14000メートルまで接近させた後、一旦北西に遁走するのです。敵戦艦2隻は、このアラスカを狙って来るはずです。 この2戦艦をクリーブランドから充分離した上で、我々は本格的な砲撃戦を行うのです。もし、敵艦が新鋭戦艦であっても、接近砲戦を挑めば、 このアラスカでも勝算はあります。」 アラスカ級巡洋戦艦は、55口径14インチ3連装砲を3基、計9門装備している。 この主砲の特徴は、長い射程距離と砲弾の初速が速い事だ。 射程距離は37100メートルもあり、新鋭戦艦であるノースカロライナ級、サウスダコタ級の装備する45口径16インチ砲よりも一際長い。 また、高初速で撃ち出される砲弾は、680キロのSHSを距離17000メートルで厚さ390ミリの垂直装甲を貫通させる事ができ、 近距離砲戦ならば、敵新鋭戦艦に対しても大きなダメージを与えられる物と見込まれている。 ただし、敵が新鋭艦であった場合、遠距離から砲弾(捕虜からの情報で、敵新鋭戦艦が16インチ相当の主砲を装備していると言う事が判明している) を命中させられれば、14インチ砲防御に留まっているアラスカ級の装甲では耐えられないかも知れない。 効果的に考えられた装甲配置や、機関のシフト配置などで、アラスカは打たれ強い艦になっている。 それでも、16インチ相当の砲弾を受けてしまえば、大損害は免れない。 「敵戦艦が2隻とも新鋭艦ならば、近付く前に砲弾を食らってしまう可能性があるな。だが、この艦に敵戦艦の注意を引き付けられるのならば、 クリーブランドに向う敵は圧倒的に少なくなるな。ミスター・バーク。君の方針で行く事しよう。」 ヴァルケンバーグ少将は、バーク大佐の提案通りに戦闘を始める事にした。 言うなれば、アラスカは引き付ける囮になるというのだ。 敵戦艦2隻がアラスカに食いつけば、巡洋艦部隊に対する圧力は弱くなる。 巡洋艦同士の打ち合いならば、アメリカ側が優勢だ。 敵の巡洋艦は2隻。この2隻は、オーメイ級かルオグレイ級、もしくは、ここ最近配備されたばかりの新型巡洋艦である可能性もある。 もし、敵巡洋艦が2隻とも新型巡洋艦であったとしても巡洋艦部隊には勝算がある。 まず、巡洋艦部隊を編成する軽巡は3隻と、敵の2隻に対して数で勝っている。 おまけに、軽巡3隻のうち、2隻はブルックリン級に次ぐ砲戦力を有したクリーブランド級軽巡であり、残り1隻のオークランドは 対空軽巡であるが、オークランドもまた5インチ連装両用砲8基16門に、21インチ4連装魚雷発射管を搭載しており、 (本来ならば、アトランタ級は連装両用砲を2門を減らし、魚雷兵装を撤廃させるという動きが海軍上層部で存在していたが、 シホールアンル側航空部隊の脅威が増した事や、水上砲戦においてシホールアンル海軍が徐々に手強くなりつつある事を考慮して、 基本兵装は以降のアトランタ級でもそのまま受け継がれている)砲の門数、魚雷数においてシホールアンル艦に勝っている。 ヴァルケンバーグ少将は、砲戦力や魚雷数で勝る巡洋艦部隊なら、自力で敵を撥ね退けられるであろうと確信していた。 「巡洋艦群が無事に現場海域から逃れるためにも、俺達が頑張らないといけないな。」 ヴァルケンバーグ少将は、艦橋にいるTG57.4の幕僚達や艦橋職員に向ってそう言い放った。 一見、悲壮さが漂いそうな言葉ではあるが、ヴァルケンバーグ少将の口調に悲壮さは無い。 むしろ、自信さえ伺えると、リューエンリは思っていた。 「CICより報告!敵艦隊が分離を開始しました!駆逐艦と思しき艦列2が増速しています!更に、敵巡洋艦2隻が増速しています!」 突如、艦橋のスピーカーにCICに詰めているレーダー員から報告が入る。 その報告を聞いたヴァルケンバーグ少将はすぐさま命令を発した。 「駆逐艦部隊は、敵駆逐艦を迎撃せよ!巡洋艦部隊は敵巡洋艦を迎撃しつつ、南方海域へ離脱せよ!」 ヴァルケンバーグ少将の命令を受け取った駆逐艦部隊、巡洋艦部隊がアラスカから次々と離れていく。 最初に砲火を交えたのは、駆逐艦部隊であった。駆逐艦部隊が分離してから10分後に、右舷側の海上で閃光が明滅する。 「敵巡洋艦2隻、我が部隊の巡洋艦群と間も無く接触します!」 CICのレーダー員が、刻々と敵味方の動きを知らせて来る。5分後、今度はアラスカの左舷側で閃光が明滅し始めた。 巡洋艦部隊も交戦を始めたのであろう。残るはアラスカと、北西より迫りつつある2隻の敵戦艦のみだ。 「艦長、敵を引き付けるために、何発か敵に撃ち込もう。」 ヴァルケンバーグ少将は、人の悪い笑みを浮かべながらリューエンリに言った。 「こっちが慌てて主砲を撃ってきたように見せるんだ。」 リューエンリはゆっくり頷いた。 「分かりました。それでは、第1射から斉射を行いましょう。司令」 彼は自信に満ちた口調でヴァルケンバーグに言った。 「我々は慌てて逃げるように装う訳ですが、相手は敵です。弾を命中させても構わんでしょう?」 リューエンリの言葉に、ヴァルケンバーグは一瞬、きょとんとした表情になるが、その次の瞬間には、面白いと言いたげに頷いた。 「うむ。構わんぞ。どうせなら、初弾命中を狙う気概で行くと良い。」 「わかりました。」 リューエンリは返事をすると、まずはCICに敵戦艦との距離を聞きだす。 「CIC。敵1番艦との距離はどのぐらいだ?」 「は。現在、距離15マイルを切りました。」 リューエンリはすかさず、航海科と砲術科に向けて指示を下した。 「28ノットまで増速する!主砲、右砲戦!目標、敵1番艦!」 アラスカの前部に設置されている55口径14インチ3連装砲2基が駆動音を鳴らしながら、北西方面より向いつつある敵戦艦に向けられる。 敵艦は右舷前方の位置にいるため、後部の射界がとれず、今のところは前部6門の砲しか使えない。 28ノットの高速で驀進しているためか、時折艦首が派手に海水を被る。艦は高速航行の影響で揺ているが、艦の動揺は意外と酷くない。 揺れはするのだが、巡洋艦や駆逐艦と違ってゆったりとしている。 アラスカの艦体は、長大な全長に比して艦幅にゆとりを持たせているため、高速航行時の動揺はある程度抑えられている。 敵戦艦から発砲炎が見えた。それから少し間を置いて、上空に光が灯った。敵戦艦の打ち上げた照明弾だ。 「測的よし!射撃準備良し!」 砲術科から弾んだ声音が聞こえて来る。 リューエンリはすぅっと息を吸い込んだ後、いつも通り、冷静な口調で命令を下した。 「撃ち方始め!」 命令が発せられて2秒後に、アラスカの前部甲板が閃光に覆われた。 ドゴォーン!という雷もかくやと思われる射撃音が、トアレ岬沖に響きわたる。 30秒ほどの時間が経って、CICから報告が入った。 「第1射、敵1番艦を夾叉!」 その報告に、艦橋がどよめいた。 第2斉射が6門の14インチ砲から放たれる。その砲弾は、勢いを付けて敵1番艦に落下した。 敵1番艦の周囲に砲弾が落下する。1発が、敵1番艦の中央部に突き刺さった。 その瞬間、敵艦の艦体から命中の閃光がほとばしった。 「敵1番艦に命中弾!」 この報告が流れた直後、艦内では歓声が爆発した。 「僅か2斉射で命中をたたき出すとは・・・・艦長、今の射撃は見事だ。」 ヴァルケンバーグ少将は、僅か2斉射で命中弾を出した砲術科員に対し、惜しみない賛辞を送った。 「は、ありがとうございます。この言葉は、後で砲術科に伝えておきましょう。」 この時になって、敵戦艦も射撃を開始した。水平線の向こう側に発砲炎と思しき閃光が闇夜を吹き飛ばす。 敵弾が飛来して来た、砲弾はアラスカを飛び越え、左舷1000メートルの位置に落下した。 「敵弾!本艦の左舷に落下!」 アラスカが第3斉射を放つ。その直後、敵戦艦2隻も第2斉射を撃った。 「敵1番艦、変針します!」 唐突に、CICから報告が入る。 「チッ、変針したか。」 リューエンリは思わず舌打ちをした。第3斉射弾は、敵1番艦の右舷に落下した。 敵1番艦がいきなり取舵を切ったため、第3斉射弾は全てかわされてしまった。 「敵2番艦も変針します!」 敵戦艦2隻は、第2斉射弾を放ちながら、左に回頭した。アラスカと敵戦艦は、自然に反航戦の形で撃ち合う事になった。 敵1番艦が回頭したお陰で、第3砲塔も敵艦を射界に捉える事が出来た。 第4斉射弾が、右舷14マイル向こうを反航する敵1番艦に向けて放たれる。 この斉射は、全て近弾となり、敵戦艦の右舷側に9本の水柱が吹き上がった。 第5斉射、第6斉射と、アラスカは9門の14インチ砲弾を放つが、なかなか敵1番艦を捉えられない。 第7斉射を放った所で、ようやく敵1番艦を夾叉した。 しかし、第8斉射を放った所で敵戦艦はまたもや変針した。 「敵艦、再度変針!」 「第8斉射弾、命中弾なし!」 その時、ヴァルケンバーグ少将はやや苦味の混じった表情を浮かべた。 「いかん、敵戦艦は本艦の後方に回り込もうとしている。奴ら、逆T字を描くつもりだぞ。」 敵戦艦2隻は、今度は南に向けて変針している。 このままだと、アラスカは前部の1番、2番主砲塔が敵艦を射界に捉えられない。 敵艦が後部に回り込めば、アラスカは後部第3砲塔の3門のみで、敵戦艦2隻の保有する10門以上の主砲と渡り合わねばならない。 敵戦艦2隻は、28ノットから27ノットのスピードで急速に南下しつつある。敵戦艦が第3斉射を撃ってきた。 アラスカの左舷側海面に、高々と水柱が吹き上がった。そのうちの1発は、アラスカの左舷200メートルの位置に着弾している。 「・・・・水柱からして、オールクレイ級戦艦か。」 ヴァルケンバーグ少将は、敵戦艦の正体を見抜いた。 オールクレイ級戦艦は14インチより若干小さめの主砲を1隻だけで8門搭載している。 今、アラスカに砲撃を加えている敵戦艦は2隻であるから、計16門の主砲に狙われている事になる。 (敵は新鋭艦ではない) ヴァルケンバーグは、敵が旧式のオールクレイ級であると知って、少しだけ安堵した。 しかし、オールクレイ級も侮れない砲戦力を有している。アメリカ海軍の戦艦は、このオールクレイ級と2度の砲戦を戦い、 2度とも勝利しているが、米側も戦った戦艦が必ず大破か、中破の損害を受けている程の難敵だ。 このまま後部に回り込まれれば、余計に不利な戦いを強いられる。 「針路180度に変針!」 ヴァルケンバーグはリューエンリに命じた。リューエンリは頷いた後、アラスカを左舷に回頭させた。 アラスカの艦体が左に回った時に、上空に照明弾が炸裂する。 闇夜から曝け出されたアラスカ目掛けて、敵戦艦の主砲弾が落下してきた。この斉射弾は、意外にもアラスカのすぐ右舷側に着弾した。 1発は、アラスカの右舷後部側100メートルの海面に落下し、32900トンの艦体を僅かに振動させた。 敵戦艦との距離は13マイル(20800メートル)まで縮まっている。 アラスカの主砲が全て左舷に向けられる。 その1分後、アラスカは第9斉射を放った。 左舷側のやや斜め上に相対する形となった敵戦艦に、9発の14インチ砲弾が殺到する。 変針後の修正射撃と言う事もあって、第9斉射弾は全て敵戦艦を飛び越える。 28秒後に第10斉射が放たれる。この斉射弾は、またもや敵戦艦を夾叉した。 リューエンリは、内心で喜んだ。しかし、その喜びも長くは続かなかった。 「て、敵戦艦更に変針!」 敵戦艦2隻は、またもや針路を変更した。そのせいで、第10斉射弾は敵戦艦の左舷に落下し、9本の水柱を吹き上げた。 「くそ、また後部に回り込むつもりか!」 リューエンリは、珍しく苛立ったような口調で言う。 敵艦は、アラスカの後部を狙う形で右舷に回頭している。 「変針!針路270度!」 ヴァルケンバーグはすかさず命じた。 「変針!針路270度!」 「針路270度、アイアイサー!」 命令を受け取った操舵手が、艦を右に回頭させるために、ハンドルを思い切りぶん回す。 アラスカの巨体が、右に振られ始めた時に、再び敵戦艦の斉射弾が降り注ぐ。 敵艦の斉射は、アラスカの後方300メートルに落下しただけであったが、アラスカの乗員達は、思うような射撃が出来ぬ 自分達に対して、シホールアンル艦が挑発しているかのように思えた。 アラスカが針路270度に乗った時、敵戦艦2隻もちょうど回頭を終えていた。 敵戦艦がアラスカの上空に照明弾を打ち上げた後、第5斉射を放ってきた。 16発もの砲弾が、アラスカの右舷側海面に落下する。 多量の水柱が、敵戦艦の姿を一瞬だけ掻き消した。 アラスカが第11斉射を放つ。第11斉射は、変針後の射撃にもかかわらず、見事に敵戦艦を夾叉した。 (これで夾叉は3度目だ・・・・また貴様は逃げ回るのか?) リューエンリは、夜闇の向こうの敵船に向けて、心中で問いただす。 敵戦艦は、こちらが夾叉や、命中弾を得るたびに変針を繰り返している。 今度もまた、敵は変針するかもしれない。 第11斉射からきっかり28秒後に、第12斉射が放たれた。 9発の14インチ砲弾は・・・・またもや敵戦艦を外れた。 「第12斉射弾、全て遠弾です!」 「くそ・・・・また外したか!」 リューエンリは拳を強く握り締めた。 遠弾とは、主砲弾が敵艦の向こう側に飛び越して弾着した事を言う。 先ほども、敵戦艦は変針を行い、アラスカの主砲弾を全てかわしている。 「また針路を変更するつもりか。」 ヴァルケンバーグが言う。その口調には、ややうんざりしたような響きが含まれていた。 だが、敵戦艦は変針しなかった。 「CICより艦橋!敵戦艦、距離を詰めてきます!現在、距離は19000!」 その報告に、ヴァルケンバーグはほうと唸った。 「どうやら、敵の指揮官は勝負に出たようだな。艦長、いよいよ殴り合いが始まるぞ!」 ヴァルケンバーグは、ドスの効いた声でリューエンリに言った。 「はっ!この勝負、受けて立ちます!」 リューエンリがそう言った直後、アラスカが第13斉射を放つ。同時に、敵戦艦2隻も斉射弾を放った。 アラスカの第13斉射弾は、敵戦艦の手前で落下する。 それと入れ替わりに、敵戦艦から放たれた16発の砲弾が、アラスカに降り注いだ。 左舷側に16本の水柱が吹き上がる。 うち3発は、アラスカの左舷60メートルという近距離に落下し、アラスカの巨体が水中爆発の衝撃波に揺さぶられた。 アラスカが第14斉射を放つ。この斉射弾は、敵1番艦の周囲に落下し、1発が後部甲板に命中した。 命中の戦艦、砲弾炸裂の閃光によって、敵1番艦の艦影がおぼろげながらも、闇夜から浮かび上がる。 「敵1番艦に命中弾!敵艦は火災発生の模様!」 「よし!」 リューエンリは、その報告に満足そうな表情を表した。 アラスカが第15斉射を放つ前に、敵戦艦2隻が斉射を撃って来た。 第15斉射が行われた6秒後に、アラスカの左舷側に水柱が吹き上がる。一呼吸置いて、更なる敵弾落下が起こった。 この時、アラスカの右舷側に3本の水柱が立ち上がった。リューエンリは、その水柱を見るなり、顔を強張らせた。 「夾叉された・・・・!」 16発中、13発は左舷側に、3発は右舷側に立ち上がっている。 敵1番艦か2番艦のいずれかがこのアラスカを夾叉したのだ。 水柱が崩れ落ちていく。この時、水平線の向こうで発砲炎とは違う閃光が煌いた。 「敵1番艦に2弾命中!」 アラスカの14インチ砲弾は、9発中2発が敵1番艦に打撃を与えていた。 「艦長。いいぞ、その調子だ。」 ヴァルケンバーグが余裕の笑みを浮かべて、リューエンリに言って来る。 「敵1番艦に対して、アラスカは有利に立っている。このまま行けば、敵1番艦を早く仕留められるぞ。」 「は、ありがとうございます。」 ヴァルケンバーグに対して、リューエンリはそう返事した。アラスカの第16斉射が放たれる。 この斉射弾は、惜しくも全てが外れてしまった。 それに対して、敵戦艦のうち、2番艦が撃ち返してきた。 「ん?敵1番艦はどうして一緒に撃たない?」 ヴァルケンバーグは、一瞬だけ敵1番艦が気になった。敵1番艦は、必ず2番艦と一緒に主砲を放って来た。 しかし、先の斉射で、敵1番艦は主砲を発射しなかった。 ヴァルケンバーグの疑問は、瞬時にして氷解した。 敵2番艦が発砲して20秒後に、敵1番艦が主砲を発射した。いきなり、アラスカの周囲にドカドカと砲弾が落下する。 ガァーン!という衝撃音が鳴り響き、アラスカの艦体が激しく揺れた。 「右舷中央部に敵弾命中!右舷2番両用砲損傷、火災発生!」 被害報告がすぐさま艦橋に届けられた。リューエンリは、すぐにダメコン班を艦内電話で呼びつけ、消火を命じた。 アラスカの第16斉射弾が弾着すると同時に、敵1番艦の斉射弾が降り注ぐ。 周囲に8本の水柱が吹き上がる。アラスカの艦首が、水柱を強引に踏み潰して突き進んでいく。 CICが、2発命中したと艦橋に伝えた瞬間、新たな斉射弾がアラスカに降り注ぐ。 新たな1発が、アラスカの後部甲板に突き刺さる。 この13ネルリ砲弾は、アラスカの後部甲板に命中するや、最上甲板を突き破り、そのすぐ下の甲板で炸裂して火災を発生させた。 敵2番艦が放った斉射弾の水柱が崩れ落ちる前に、アラスカが第17斉射を放つ。 その10秒後に、敵1番艦からの斉射弾が落下して来た。 「奴ら、交互に射撃して、こちらの弾着観測を妨害しようとしている。」 ヴァルケンバーグは、怜悧な口調でそう言った。 敵戦艦は、先ほどまで40秒おきに主砲弾を放っていた。 それが、今では2隻が20秒おきに、交互に射撃を繰り返している。 一方、アラスカは9発の14インチ砲弾を28秒おきに9発発射しているが、次の斉射に入るまで、艦の周囲には敵弾の 吹き上げた水柱で覆われ、視界を塞がれている。 普通の光学照準射撃を使用していたなら、この林立する水柱によって、射撃はやりにくくなっていただろう。 敵戦艦は、アラスカの射撃精度を悪化させるために、交互射撃を行っているのだ。 しかし、 「敵1番艦に3弾命中!」 アラスカの射撃精度は、全く劣らなかった。 「こちらにはレーダーがある。そのような小細工は通用せんぞ。」 ヴァルケンバーグは、2隻の敵戦艦に対して、自信に満ちた口調で言い放った。 第18斉射が放たれた直後、敵1番艦の射弾が落下して来た。 先の弾着で吹き上がった水柱は崩れ落ち、視界は開けていたが、またもや水柱が吹き上がって視界が悪くなった。 「右舷中央部に命中弾!40ミリ機銃座損傷!」 被害報告が入って来る。リューエンリはすぐに対処を命じたが、 (ん?敵1番艦の射撃は、さっきもこんな物だったか?) 彼はふと疑問に思った。 13ネルリ弾8発が周囲に落下すれば、いくら堅牢に作られているアラスカといえども地震にあったかのように揺さぶられる。 その振動が、今回は幾らか小さいように思えた。 「敵1番艦に2弾命中!」 CICから弾着の結果報告が入る。リューエンリは、水柱の間に移る艦影から爆炎のような物が吹き上がるのを見た。 水柱が崩れ落ち、アラスカの視界が再び良くなる。彼我の距離は18000メートルまで縮まっている。 このため、艦橋からも遠くの敵艦を辛うじて識別出来た。 敵1番艦は、後部から大火災を起こしていた。アラスカの14インチ砲弾を受けた影響であろう。 敵2番艦の射弾が落下する。新たな衝撃音が、後部から聞こえて来た。 「第3砲塔に命中弾!」 報告は、そこで区切られる。 「砲塔か・・・・」 もし、砲塔が使用不能になれば、アラスカは6門の砲で、倍以上の砲を有する敵戦艦と戦わねばならない。 そうなれば、アラスカは一層不利になるであろう。 リューエンリは砲塔が無事であるか心配になったが、 「砲塔に損傷なし!」 やや遅れて来たその一言で、リューエンリはひとまず安堵した。 (流石は新鋭巡戦だ。防御が厚い) 彼は、自分の艦の頑丈さに感謝した。 アラスカが新たな斉射を放った。敵1番艦も同時に斉射を放つ。 よく見ると、敵1番艦は前部甲板のみで発砲を行っている。後部に発砲炎が灯る事は無く、代わりに火災炎が見えるだけだ。 「先の命中弾は、後部の砲塔を潰していたか。」 ヴァルケンバーグがそう呟いた時、敵1番艦の主砲弾が降り注いで来た。左舷側の海面に、水柱が高々と吹き上がる。 艦首最前部より7メートル後方に敵弾が突き刺さる。 その次の瞬間、閃光と共に40ミリ4連装機銃座が吹き飛ばされ、海面や第1主砲塔等に夥しい破片が撒き散らされた。 「前部甲板に被弾!火災発生!」 「ダメコン班!急いで前部甲板の消火にあたれ!!」 リューエンリが、待機しているダメコン班に指示を飛ばす。その時、アラスカの射弾が敵1番艦を捉えた。 9発中、3発が命中した。 1発は、敵戦艦の中央部に命中した。命中した14インチ砲弾は敵艦の水平装甲を叩き割って第2甲板で炸裂。 爆発の影響で魔道銃2丁と両用砲座1基が吹き飛ばされた。 2発は後部甲板に命中して、火災を拡大させた。 未だに無傷の敵2番艦が、僚艦の危機を救おうと、8門の13ネルリ砲をアラスカ目掛けて撃つ。 アラスカは、第20斉射を放った直後に、敵2番艦の斉射弾を受けた。 2発が右舷中央部に命中した。命中弾は、火災を消し止めようと奮闘するダメコン班を吹き飛ばし、健在な機銃や両用砲をずたずたに引き裂いた。 「右舷中央部に新たな被弾!火災が拡大します!」 やや間を置いて、アラスカの第20斉射弾が、敵1番艦を捉えた。 一気に4発の14インチ砲弾が、前、中、後部と、満遍なく命中した。 前部部分から、やや規模の大きい爆発が起こり、爆炎の中に細長い物が舞い上がるのをリューエンリは確認した。 敵2番艦は、第2砲塔と見られる部分と、中央部から新たな火災を吹き出した。 「新たに砲塔を1基潰したか。」 ヴァルケンバーグが小声で呟く。そろそろ、艇1番艦が撃ち返すか、と思われたが、いつまで経っても敵1番艦は主砲を撃たない。 2番艦だけは、規則正しく、40秒おきに主砲弾を放っている。 何故か、この斉射弾は全て空振りに終わった。 40秒が経って、敵2番艦は再び斉射を行うが、これもまた外れる。その間、敵1番艦はずっと沈黙したままだ。 (敵1番艦もだが、2番艦は一体どうしたんだ?) ヴァルケンバーグには、何故か敵2番艦が動揺しているように感じられた。 「敵1番艦、変針します!」 いきなり、CICから思いがけぬ報告が飛び込んで来た。 「変針だと?確かか?」 「はい、確かです。しかし、2番艦は相変わらず現針路を維持しています。」 「巡洋艦部隊より報告、我敵巡洋艦との交戦終了、敵巡洋艦1隻撃沈、1隻撃破せり。損害はオークランド被弾7発で砲塔3基使用不能。 機関損傷無し。クリーブランド5発被弾するも損害軽微。」 「ふむ、巡洋艦群はなんとか打ち勝ったようだな。」 ヴァルケンバーグは、巡洋艦部隊が敵に快勝をした事に満足した。 1分後には駆逐艦部隊からの報告も入る。駆逐艦部隊は、相手側に1隻を撃沈され、3隻大破、2隻を中破させられたが、 逆に敵艦3隻撃沈、5隻を撃破して相手を追い払った。 「司令、どうやら敵1番艦は主砲が全て使えなくなったため、後退を決意したようです。残るは、敵2番艦のみです。」 リューエンリの言葉を聞いたヴァルケンバーグは、頷いてから次の指示を下した。 「目標変更!次なる目標は敵2番艦、測的始め!」 リューエンリは、新たな目標にアラスカの主砲を合わせた。 無傷の敵2番艦が更なる斉射弾を加える。新たに1発が、アラスカの第1砲塔に命中する。 天蓋に着弾した敵弾は、あらぬ方向に跳ね飛ばされていった。 「射撃準備良し!」 「砲術長、斉射で決めるぞ!」 「わかりました!」 リューエンリは、艦内電話で砲術長に確認を取った後、敵2番艦に対する射撃を開始した。 「撃ち方始め!」 敵2番艦に対して、55口径14インチ砲9門が斉射弾を放った。敵2番艦も13ネルリ砲8門を咆哮させる。 敵2番艦の左舷側海面に9本の水柱が立ち上がる。その水柱によって、敵2番艦は視界を妨げられた。 一方、敵2番艦の射弾は、またもやアラスカを捉えていた。 「右舷中央部に命中弾!右舷射撃レーダー全壊!」 敵の放った13ネルリ弾8発のうち、1発が煙突のやや右斜め上に配置されていたMk37射撃指揮装置を根元から粉砕した。 破片は、アラスカの特徴である変わった1本煙突右側の下半分の表面を、破片の突き刺さった醜いあばた面に変えてしまった。 この時点で、彼我の距離は17000メートル台にまで縮まっていた。 28秒後にアラスカが斉射弾を放つ。 今度は1発が、敵戦艦の中央部に命中した。 命中の瞬間、敵の艦影がオレンジ色に染まり、中央部から爆炎と共に、夥しい破片が吹き上がった。 「夾叉弾を得ないですぐに命中弾か。やるな。」 ヴァルケンバーグ少将が、小声でアラスカの射撃を評価する。 リューエンリはそれが聞こえていたが礼を言うのは後にしようと思い、何も言わなかった。 敵戦艦が斉射を放つ。その8秒後にアラスカが第3斉射を撃つ。 互いの砲弾が上空で交錯し、それぞれの目標に向けて落下していく。 アラスカには2発、敵2番艦には1発が命中した。 2発のうち、1発は艦尾に命中し、艦尾側にあった2基の40ミリ4連装機銃がばらばらに打ち砕かれた。 もう1発は第2砲塔のすぐ目の前で命中し、炸裂したが、表面をささくれ立たせただけで被害は軽微であった。 一方、敵戦艦には、1発が命中している。この命中弾は、敵戦艦の第3砲塔の天蓋に命中した。 14インチ砲弾は天蓋を貫通し、砲塔内部で爆発した。 爆発の直後、天蓋は左右にめくれ上がり、砲塔自体が旋回板から外れてしまった。 敵2番艦が応戦するが、アラスカの艦橋からは、敵2番艦が明らかに砲力を減少している事が分かった。 アラスカの左舷側海面に、6本の水柱が立ち上がる。敵2番艦の斉射弾は、アラスカを捉える事が出来なかった。 「よし、まずは砲塔1基」 その時、CICから切迫した声が艦橋に響いて来た。 「司令!巡洋艦部隊から緊急信です!我、敵戦艦の攻撃を受ける!」 その報告に、今まで冷静に務めていたヴァルケンバーグは、初めて戸惑いを見せた。 「敵戦艦・・・・だと?」 「その報告は確かか!?」 「はい。間違いありません!巡洋艦部隊は敵戦艦と交戦しています!」 「なんてこった・・・・・!」 リューエンリはやられたと思った。 「司令、早くこの2番艦を討ち取って、巡洋艦部隊の救援に向わねば。」 「駆逐艦部隊が残っているだろう。通信参謀、各駆逐隊に緊急信!各駆逐隊は速やかに巡洋艦部隊の援護に当たれ!」 ヴァルケンバーグがそう命じた直後、後部から強い衝撃が伝わって来た。 「ぐ・・・・!」 リューエンリとヴァルケンバーグは、その衝撃になんとか耐えた。 少しばかりの間を置いて、被害報告が入ってきた。 「第3砲塔に敵弾命中!第3砲塔は使用不能の模様!」 「なっ・・・・!」 彼は、ヴァルケンバーグと顔を見合わせていた。砲塔がやられた。そうなると、まず思い浮かぶのが弾薬の誘爆である。 いくら頑丈な戦艦とはいえ、砲塔内部を叩き割られ、更に、下部の弾薬庫を誘爆させられれば、たちまち轟沈だ。 「砲塔はどうなっている?破壊されたのか!?」 リューエンリはすかさずダメコン班に聞き返した。 「敵弾は砲塔の真正面と、砲塔と甲板の繋ぎ目に命中したようです!砲塔自体は無事ですが、砲身と装填機構、旋回盤に 異常が出て、目下使用不能です!」 敵2番艦の放った13ネルリ弾は、2発が第3砲塔に命中していた。 命中した弾のうち1発は、砲塔の正面、1番砲と2番砲の間に命中して炸裂した。 砲塔の正面装甲は貫通できなかったが、3本の砲身が強烈な爆風と破片に歪められ、真っ直ぐに弾を撃ち出せなくなっていた。 2発目は第3砲塔右側の砲塔と甲板の繋ぎ目に命中して炸裂した。 この瞬間、砲塔の旋回盤が衝撃で歪み、砲の旋回自体が出来なくなっていた。 更に、この立て続けの被弾によって、砲塔内部の装填機構が故障してしまった。このため、第3砲塔は1発の砲弾も撃てなくなっていた。 残り6門となった主砲が咆哮する。 6発中、1発が敵2番艦の後部に命中した。敵艦の後部に高々と爆炎と破片が吹き上がる。 アラスカが第5斉射を撃った。 この時、互いの距離は17000メートルを切ろうとしていた。 6発放たれた砲弾のうち、2発が敵2番艦に命中する。 敵2番艦も命中弾を浴びる前に斉射弾を叩き出す。 砲弾の飛翔音が近付いてきた、と思った直後、アラスカの周囲に水柱が立ち上がり、新たな衝撃が32900トンの艦体を揺さぶる。 「右舷中央部及び後部艦橋に命中弾!火災発生!」 被害報告が艦橋に伝えられた直後、巡洋艦部隊から新たな報告が入った。 「軽巡クリーブランドより入電!敵戦艦の砲撃でオークランド被弾炎上!我、敵戦艦より砲撃を受ける!」 リューエンリは、一瞬悔しげな表情を浮かべる。 (巡洋艦部隊が第3の戦艦と撃ち合っているのに、俺達は敵2番艦に梃子摺っている。早く、奴を仕留めなければ!) リューエンリの心に、焦燥の念が生まれ始めた。 アラスカが咆哮する。リューエンリの焦燥が砲撃に現れたかのように、アラスカの射弾は敵戦艦を捉えられなかった。 「砲術!何をやっとるか!しっかり狙え!!」 リューエンリは思わず、砲術科を叱咤する。敵2番艦が斉射弾を放って来る。 やや間を置いて、アラスカの左右両側に水柱が立ち上がり、ついで艦体に衝撃が伝わる。 リューエンリには、まるで、敵2番艦がこのアラスカを味方の救援に行かせないとしきりに訴えているかのように思えた。 「前部甲板に被弾!火災発生!」 「くそ、敵もなかなかだな。」 ヴァルケンバーグが忌々しそうな口調で呟く。 それを払拭してやるといわんばかりに、アラスカが新たな斉射を撃った。 敵2番艦に向けて、6発の砲弾が降り注ぐ。そして、6発のうち、1発が敵2番艦に命中した。 命中箇所は、敵2番艦の前部部分、詳しく説明すると、第2砲塔のすぐ左側であった。 アラスカ級巡洋戦艦は55口径14インチ砲という長砲身砲を搭載している。 680キロの14インチ砲弾は、この主砲によって、秒速870メートルという高初速で撃ち出される。 敵2番艦の主要防御区画は、この14インチSHSによってあっさりと撃ち抜かれ、最上甲板より下層の弾薬庫まで達し、そのエネルギーを解放した。 唐突に、敵2番艦が艦橋の前から閃光を発した。 そのまばゆい光に、アラスカ艦橋にいたリューエンリとヴァルケンバーグ、その他の艦橋要員、そして見張り員は、一瞬にして視力を奪われた。 「うわ・・・!」 リューエンリの耳に、誰かがうめく声が聞こえた、と思った瞬間、雷もかくやと思えるような大音響が耳に飛び込んできた。 視力はすぐに回復した。 リューエンリは、自分の目に移った光景を見て、最初は茫然としていた。 今さっきまで、激しく殴り合っていた敵2番艦が、前部部分から大火災を起こして這うような速度で航行している。 その巨大な火災炎は、すぐ後ろの艦橋をも飲み込もうとしている。 敵2番艦の前部にあった2基の主砲塔は、1基が完全に消し飛び、もう1基はあらぬ方向砲身を向けていた。 それに加えて、敵2番艦は艦首を大きく沈み込ませている。ダメージが艦の深部にも行ったのであろう。 敵2番艦が戦闘力、いや、船としての力すら無くしかけている事は誰の目から見ても明らかだ。 「敵2番艦沈黙!」 その報告を聞いたリューエンリは、ようやく我を取り戻した。 「艦長、このアラスカも大分やられたな。」 ヴァルケンバーグ少将がリューエンリに言って来る。 「そうですな。この様子じゃ、少なめに見積もっても中破確定です。」 「確かにな。だが、今はここでのんびりしておれんぞ。」 ヴァルケンバーグはそう言うなり、次の命令を下した。 「巡洋艦部隊の救援に全速で向う!針路180度に変針!」 「取舵一杯、針路180度!全速前進!」 命令を受け取った航海科は、アラスカを左に回頭させる。 回頭後、アラスカは機関を全力発揮させた。 バブコック&ウィルコックス缶8基のボイラーが180000馬力の最大出力を叩き出し、32900トンの巨体を、 時速32・5ノットという高速で航行させる。 白波を派手に蹴立てながら、アラスカはひたすら南、目の前で明滅する閃光に向けて疾走して行った。
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911 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 12 18 28 ID /DMyvxhn0 どろわ投稿数いつのまにか91かよw フレンドオンリーでかなり描き散らしてるな。 オリジだと最近はインチキアイヌ漫画がお気に入りのようだが、虎のキモさに愕然とした… 獣には定評のある零タンだったのに、もう良いとこないじゃん。 巨乳をウシチチとかウシとか言うネタもワンパターンだし 胸を小さいか大きいかに設定しないとキャラ立てもできんのかい 914 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 13 50 55 ID zbsXarbRO インチキアイヌ漫画懐かしいなw ぴ串部入った頃これの自己慢設定絵描き散らしてたよなあ。 女キャラはどれもずーっと自己投影しっぱなしでキメェw キャラの差別化が胸がでかいか小さいかぐらいって ほんと漫画学校でなに学んできたのww 915 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 18 02 32 ID llUKDHBk0 インチキアイヌ漫画も大ネ申からのインスポだと思ってたけど実際はどうなんだろ? 白くてでっかい狼が神様→白くてでっかい虎が神様ってお前wって当時思ってたんだ まあ良くあるテンプレ設定みたいなもんだから被っただけかもしれないけど ぽー神描きながらアイヌ漫画も描いてたし・・・零たんの事だから何でも疑ってかかってしまうww 930 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 23 03 47 ID NUQ+BSG9O 915 パクリだなんて言ったらお笑い種なありがちな設定かぶりだが (白くてでかい獣の神様なら例えばもののけ姫でも狼や亥が出てたし) どうせお得意のインスポイヤだろうな 零タンはモトネタがないと何も描けないのもう確定してるから。 928 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 22 45 02 ID yKYHwI7Z0 どろわで(*身内)さんが、プール云々言うから描きたくなって描いたもの。反省も後悔もしてないんだぜ!!!ナナにしては脚が細くなりすぎた。そこは反省してる(←)前にも言いましたが、ナナは胸以外はムチムチしてたらよろしいです(黙れよ) 水着ナナタソの絵にそえてあったキャプ 934 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 23 34 58 ID opJMGkQq0 むちむちってつまり布が食い込んだり物に当たった部分の肉がたわんだりするのをイメージしてんだろ? でも布の質感とか、食い込んだ部分のディテールとかに凝らないからぜんぜんそういう風に見えない。 ていうかみおたん体型の描き分けとかできないよね。 いつも自分で言ってるだけで。脳内変換しろってか。 915 沖尼子供妄想するのにアイヌ語調べて、それでアイヌわかった気になって知ったか発動してたから、 覚えたばっかりの知識を使いたかったんだと思う。 アイヌといえば動物神だし、ケモナーwのアテクシにぴったり!とでも思ったんだろう。 話としてはありがちすぎてあくびが出るほどだったから、何か特定の作品のインスポイヤというよりは みおたんの中のお約束知識を詰め込んだだけな感じだったよ。 932 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 23 23 40 ID +i9eWZmK0 ナナ全然むちむちしてないじゃん。 滅茶苦茶スレンダーじゃん。 933 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/08(土) 23 32 29 ID TajU6x/m0 あれはスレンダーともむちむちとも言わん。骨折と言う。 983 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/10(月) 01 32 42 ID JwpzpePY0 うあああああ 981さん乙でございます!本当に号泣してます!!!11! 自分970だったんだけど立てられないし立たないしでヒヤヒヤしたぜw ところで零たんの「異種族カップル萌」には意義を申し立てたい お前どうせ擬人化するんだから異種族カップルとは言わねーだろそれw 984 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/10(月) 19 55 59 ID fUZxfIbkO 異種族カップルっていうと例えば人間+ケモノとか? 確認したいけどどのキャプションも長文過ぎて読む気になれねえ… 985 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/10(月) 22 28 03 ID JwpzpePY0 984 そうそう、人間と人間以外の何かがお互いを異種族と認めた上で 双方生まれたままの姿で精神的な結び付きを得るのが異種族カップルだと自分は思う 零たんはドロワで女の子が虎にキスしてる落書きに「異種族カップル萌」って書いてるんだけど その虎が実は神様って設定でしかも大抵の場合は人の姿で生活してるっぽい描き方だから それを異種族カップルと呼ぶには何か根本的なものが違うんじゃないかと思ったんだ まあそんな事より「虎と獅子で双子」っていう設定のが理解できないんだけどねwwwww 986 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/10(月) 22 55 58 ID Q/bMPNna0 異種族間愛とか言うなら、某□の狂気ゲー主人公カプみたいなのじゃなきゃ駄目だよな。 大抵擬人化されるのに、異種族間萌えとかわけわからん。 マイノリティなアテクシを気取りたいだけなんだな。 987 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/10(月) 23 13 17 ID f5Yvi+Ak0 986 そして擬人化しないケモナーというのは男が多いから 人とは違うアタシ☆の他に男っぽいアタシ☆ てのもあるかとおもう 元々男勝りの女設定大好きだしな。零たん。 990 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 02 13 16 ID dQhynbMdO 異種族カップル萌えってのは、大神の有名小説サイトが言ってて、人気だったから インスポイヤしただけじゃね? 991 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 02 52 42 ID co8Xg4rn0 ガチ異種族カプ萌えというよりは、自キャラが種族の違いを乗り越えて愛されるっていう「特別感」が好きなんだろうさ。 零タンって自分のキャラは「特別」じゃないと駄目みたいだから。 αはドラゴンと人間のハーフだかなんかの設定で、スレイヤーズのリナなんかより強いんだぞみたいな事言ってたし ぽーかみの鼠は原作で強い設定?のキャラより凄いって設定にして母親まで創作&母親はモテモテでした漫画披露 ナナも伝説持ちじゃなきゃイヤイヤ!フレイドラだって他のリザードンよりでかいんだもん!人間不信でダーク化して最強だもん! それであのエセアイヌは神様に愛されてる特別な女の子でしょ。テラ中二w 992 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 08 03 09 ID wIt7BSyg0 これぞメアリー・スーって感じだな・・ まあ本人はそんな言葉も、アテクシ特別症候群にも気付いてないんだろうけど 993 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 08 38 20 ID bioPfAf7O エセアイヌ気になったからWikiでちょいと見てみたけど…。 そいや虎も獅子もいるわけないよなーあんなとこに。一体何の神様なのかな? 山の神でも海の神でもない。 まさしくみおたんの神なんですかね 994 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 10 37 00 ID edWNdV+E0 スレイヤーズのリナなんかより強いんだぞみたいな事言ってたし 正に「僕が考えた●●!」なノリだよなw ゲームなりアニメの設定を根本から覆しかねない厨二感炸裂なハイスペックぶりだから 本編には絡められないけど実は●●最強!みたいな そんなの小学生のがきんちょくらいしかやらんと思ってたよ… 995 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 10 45 08 ID HVirdRQq0 リア時代に作ったアルファでその厨二妄想を止めたならまだしも 最近作ったナナでさえサイキョー設定(しかも暗黒面あり)だからどうしようもない 997 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 14 20 43 ID 8gj2f7iU0 しかしナナが人間不信になる理由がさっぱりわからん 998 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2008/11/11(火) 14 54 55 ID qXGbXibn0 ナナ=零 人間不信=逆恨み
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登録日:2015/05/13 (水) 11 33 23 更新日:2022/07/26 Tue 07 05 40NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 アメリカ アメリカ海軍 ノースカロライナ 戦艦 条約型戦艦 軍事 軍艦 高速戦艦 ノースカロライナ級戦艦(North Carolina class battleship)とは、アメリカ合衆国が建造、保持している戦艦である。 名称の由来はアメリカ12番目の州「ノースカロライナ州」から。 ▽目次 基本性能諸元 建造までの経緯 設計と特徴攻撃力 スーパーヘビーシェル 防御力 機関と機動力 その他 総合 活躍 同型艦 アメリ艦小話 ~ワシントンとサウスダコタの確執~ 基本性能諸元 設計排水量:35,000t 基準排水量:37,487t 満載排水量:42,330~45,500t 全長:222.11m(ノースカロライナ) 222.19m(ワシントン) 全幅: 33.02m 吃水: 10.82m(ノースカロライナ) 10.59m(ワシントン) 機関:バブコック&ウィルコックス式重油専焼水管缶 8基 ゼネラル・エレクトリック式ギヤード・タービン 4基4軸推進 最大出力:121,000hp 最大速力:27kt 28.5kt(ワシントン) 26.8kt(1945年時) 航続距離:15kt/17,450海里 15kt/16,320海里(1945年時) 乗員:1,880~2,134名 兵装:Mk.6 40.6cm(45口径)3連装砲 3基 Mk.12 12.7cm(38口径)連装砲 10基 Mk.2 28mm(75口径)4連装機関砲 4基 M2 12.7mm機銃 12丁 40mm(56口径)4連装機関砲 15基 20mm(70口径)機関砲 36門 カタパルト 2基 クレーン 1基 水上機 3機 各種レーダー 装甲: 舷側:305mm+STS 19mm 168mm+STS 19mm(下端部) 甲板中央線:主甲板STS37mm 二段91mm+STS36mm 舷側甲板:主甲板STS37mm 二段104mm+STS36mm 水中防御:10mm+10mm+16mm+19mm+11mm 弾薬庫:側面 95mm~56mm 主砲塔:前面 406mm 側面 249mm 肯面 300mm 天蓋 178mm 副砲:STS 59mm 司令塔:前後面 373mm 側面 406mm 天蓋 178mm 前級:コロラド級戦艦 サウスダコタ級戦艦(初代・未完成) 次級:サウスダコタ級戦艦 建造までの経緯 1934年。ワシントン海軍軍縮条約の失効を控え、1936年に開催予定の第二次ロンドン海軍軍縮会議で締結予定の第二次ロンドン海軍軍縮条約によって拡張および修正されようとしていた。 だがそれは、海軍比率1位の座を維持せんとするイギリス本位のものに過ぎなかった。 元々保有数の比率に不満を抱いていた大日本帝国は各国との関係悪化に伴い、とうとう脱退を決意する。 日「…」 日「……」 日「ば~~~~~~っかじゃねぇの!?」 英「ひえっ…」 米「知ってた」 日本が条約を破棄し、新造艦に関する質問に対する返答がなかった為に条約を批准していた国々は条約のエスカレーター条項に基づいて規制緩和が行われた。 結果として 主砲の規制を16インチに引き上げ 排水量制限を10,000t増加 という2点の規制が緩められることになった。 各国は既に条約明けを見越して既に新造戦艦の設計を進めていたが、俺ルールを押し付ける気満々だったイギリスは14インチ砲、排水量35,000tの条件で設計を進め過ぎて盛大に自爆した。 現状維持で概ね同意していたアメリカが建造していた「ノースカロライナ級戦艦」も14インチ砲搭載艦だったが、こちらはイギリス程進んでいなかったので主砲を16インチ砲に変更する運びとなった。 かくして、世界は再び世界大戦への道へと突入していくのだった… 設計と特徴 コロラド級以来約15年のブランクを経て建造された本級だが、海軍休日中に発展した技術を惜しげもなく投入し、それまでの籠型マストから円柱マストへの転換、スマートな艦体など従来の戦艦の要素を残しつつも新機軸となる姿と性能が与えられた。 また、これまでのアメリカ型戦艦は伝統的に火力・装甲を重視して速力は二の次にする傾向にあったが、本級は28ktもの速力を与えられている。 これはこの時期の各国の新戦艦のトレンドであったが、特にアメリカでは初の高速戦艦であった。 攻撃力 ノースカロライナ級最大の特徴は、やはり主砲にMk.6 45口径40.6cm3連装砲を3基9門搭載している点であろう。 元々搭載が予定されていたのはテネシー級戦艦の「Mark 11 50口径35.6cm3連装砲」を改造した「Mark B 50口径35.6cm4連装砲」という4連装の14インチ砲であり、これは第二次ロンドン軍縮会議で規制の維持が確定すると見込んでいた為、排水量制限を守りつつ攻撃力を増加するアメリカのアイディアであった。 4連装砲塔という物に関してはダンケルク級戦艦を参照して頂くとして、フランスのノルマンディー級戦艦で設計(*1)、で実現して各国の主砲設計に影響を与え、アメリカもその影響を受けたのである。 実の所、アメリカは既に前弩級戦艦のキアサージ級戦艦と準弩級戦艦のバージニア級戦艦という4連装砲に近いレイアウトの戦艦を既に保有していた。 ……してはいたのだが、こいつらは主砲の上に副砲が載っているというアレな代物で、各国海軍が「んなもん上手くいく訳ねーだろ。ダメリカ乙」と指摘したように使い勝手の悪い微妙な物だった。 もっとも、この失敗が世界に先駆けて「統一口径の主砲を中心線上に背負い式で持つ」サウスカロライナ級戦艦に繋がるのだが。 だが、日本が軍縮条約を抜けたことで事情が変わり、日本が建造しているのは16インチ砲搭載艦と読んだアメリカは対抗策として急遽主砲を16インチ3連装砲へと変更した。 もっとも、実際に建造された新造戦艦の主砲は46cm(約18インチ)だったのだが。 肝心なMark.6砲の性能だが、この砲は最大射程33,741m、距離22,860mで舷側装甲382mm、甲板装甲146mmの貫通が可能。 近代化改修された前級コロラドのMark.5 8砲よりも強力な主砲であった。 配置もこれまでの前後2基ずつから前部に2基、後部に1基に変更されていて、本級以後アイオワ級戦艦までのトレンドとなった。 副砲として採用されたのはこれまでの弩級戦艦から超弩級戦艦で採用してきたMk.7~9 51口径12.7cm速射砲ではなく新規設計のMk.12 38口径12.7cm連装砲。 これは副砲と対空砲を兼用した両用砲であり、やはりダンケルクから影響を受けた物。 性能も仰角85度・俯角15度の広範囲に25kgの砲弾を最大仰角で高度11,887mと中々優れた砲に仕上がった。 他の対空兵装としてMk.2 28mm4連装機関砲とM2 12.7mm機銃を装備していたが、これらは既に旧式化していたので後に今なお現役である艦載機銃の決定版、ボフォース社製40mm4連装機関砲とエリコン社製20mm機関砲に換装された。 スーパーヘビーシェル そして、本級から採用されたアメリカ新戦艦の主砲のもう一つの特徴に、スーパーヘビーシェル(Super Heavy Shell、以下SHS)を主砲弾として採用している点がある。 このSHSというのは名前が示す通り、従来の1,016kgから2割増しした1,225kgの超重量砲弾である。 質量が大きい砲弾は落下時のエネルギー損失が少なく、遠距離砲戦でも高い打撃力を維持することが出来た。ただし重量が増したことで弾道安定性や射程の低下などの欠点もあった。 まあ、射程に関してはMk.6砲はMk.5よりも仰角が15度広いので旧来の戦艦よりも射程が長く、特に問題らしい問題はなかった。 ぶっちゃけた話をすれば砲弾を重くしたり砲身を伸ばすよりも大口径にした方が早いのだが(*2)、地理的要因と第二次ロンドン海軍軍縮条約の為に諦めている。 まあ兎も角、SHSはノースカロライナ以降の戦艦(*3)の標準装備として重宝された訳である。 防御力 前述した通り、ノースカロライナ級は規制緩和前から設計されていた14インチ砲対応の戦艦に16インチ砲を後から載せた艦だったので防御力は14インチ砲に対応した不十分な物でしかなかった。 その傾斜装甲は14インチ砲弾ならば17,400~27,400mの範囲で耐えられるが、16インチ砲弾だと20,000~25,000mにまで縮んでしまうのである。 水中防御には多層式防御構造を採用しているが、1942年エスピリトゥサント島沖にて日本の潜水艦伊19の発射した酸素魚雷が空母ワスプに致命傷を与えた際、その流れ弾が10km先のノースカロライナの船首にも命中して予想外の被害(*4)が発生、艦首の防御構造が薄いという構造の欠陥が露呈している。 この欠陥は竣工時には判明していなかった為、ノースカロライナ以降のアメリカ新戦艦はこれ以上に水中防御が弱いであろうことが指摘されている。 幸い魚雷をどてっ腹に叩き込まれることは二度無かったが。 機関と機動力 コロラド級の4倍もの出力を与えられた為、速度27kというそれまでの殆どの戦艦の20~21kt、建造中止になった初代サウスダコタ級戦艦でようやく23kt(予定)を遥かに上回るアメリカ初の高速戦艦となった。 ただし大戦終盤には対空兵装をマシマシし過ぎて26.8ktまで低下してしまっている。 機関配置にはボイラー艦2基とタービン1基を1セットにして並列に4セット並べ、1セットごとにボイラー缶とタービンの順番が前後に入れ替わる『シフト配置方式』を採用、日独で採用されていた『全缶全機配置方式』に比べて構造が複雑だが生存性に優れた造りであった。 その他 本級の艦尾は後続のサウスダコタ級、アイオワ級に先駆けた「ツインスケグ」という形状になっている。これは船体抵抗の減少を意図した構造だったのだが、この構造は高速航行時に異常な振動が発生を招いてしまった。 特に初採用となったノースカロライナ級は振動に悩まされ、改善策が練られたものの、根本的な解決はアイオワまで持ち越さねばならなかった。 総合 アメリカにとって海軍休日明け初の新戦艦となったノースカロライナ級は、それまでに建造した戦艦群の要素を残しつつも以降の新戦艦に繋がる要素を併せ持つ新戦艦の雛形、叩き台と言うべき戦艦であった。 確かに防御力に不安を抱えてはいたが、そこは運(*5)と時代(*6)が味方した。 後続のサウスダコタやアイオワに比べれば確かに劣る部分も多いが、この艦は建造されたことそのものに意味があった戦艦だったと言えよう。 活躍 主に太平洋での対日戦で運用されたが、本級は当初の目的の艦隊主力としてより高速性を活かした機動艦隊の一員として戦線へ投入された。 だが、艦隊決戦にこそ臨めなかったものの、2番艦ワシントンは第3次ソロモン海戦にて僚艦サウスダコタを攻撃していた金剛型戦艦霧島をレーダー射撃で撃沈せしめる大戦果を挙げた。 やがて第二次世界大戦は終わり、ースカロライナ達は戦艦としての役目を終えて退役した。 ワシントンは解体されたが、ノースカロライナは今もノースカロライナ州ウィルミントンにて水上の博物館として市民達の平和を見守っている。 同型艦 ◆BB-55 ノースカロライナ USS North Carolona 起工:1937年10月27日 進水:1940年6月13日 就役:1941年4月9日 退役:1947年6月27日 除籍:1960年6月1日 1番艦。 名称の由来は上記。 就役は1941年だが、本格的な活動は1942年から。 輸送船団や機動部隊の直衛に従事、硫黄島や沖縄など多くの上陸作戦に参加した。 退役後は市民によって記念艦として管理され、港湾都市ウィルミントンの「ノースカロライナ博物館」として運営されている。 現在は改修工事を検討中らしい。 ◆BB-56 ワシントン USS Washington 起工:1938年6月14日 進水:1940年6月1日 就役:1941年5月15日 退役:1947年6月27日 除籍:1960年6月1日 「マイティ・W」の異名を持つ2番艦。 名称の由来は42番目の州「ワシントン州」。 「ワシントン」の名を関する艦としては9隻目である。 大西洋、太平洋の両面で活動し、ノルウェー沖から西太平洋まで駆け回った米軍きっての武勲艦。 特に第3次ソロモン海戦では戦艦霧島を撃沈する大殊勲を挙げた。 陸上部隊を本国に送り届けたマジック・カーペット作戦を最後に予備役となり、退役後は保存されることなく解体された。 アメリ艦小話 ~ワシントンとサウスダコタの確執~ 上記のように、ワシントンは第3次ソロモン海戦の折、サウスダコタの窮地を救った。 だが、話はまだ終わっていなかった。 帰国したワシントンの乗員を待っていたのは称賛の声ではなく、侮蔑の目だったのだ。 何故なら、「ワシントンはサウスダコタを見捨てて逃げたのでは?」という噂が広まっていたから。 更にそれを煽るかのようにサウスダコタの艦長は雑誌の取材でこう証言した。 「サウスダコタは勇敢に戦ったが、臆病者のワシントンめは逃げた!」 この出来事をきっかけに歓楽街で両艦の乗員が乱闘を起こし、留置場が満員になる程の騒ぎに発展した。 この禍根は戦後まで続いたという。 この様な事になった原因として 戦闘は第3次ソロモン海戦二日目の夜戦だった サウスダコタは駆逐艦綾波&浦波との戦いと人的ミスでレーダーや通信機器を含む電気系統がダウンしていた 連絡が取れないのでワシントンとサウスダコタは互いの位置を把握出来なかった ワシントンのレーダーは既に霧島を補足していたが、所在不明のサウスダコタである可能性を考えて攻撃をしなかった ワシントンが攻撃可能になったのは霧島が探照灯を照射しているのを確認してからで、その時既にサウスダコタは撤退を開始していた サウスダコタのギャッチ艦長が雑誌でサウスダコタの活躍を誇張した という点が挙げられる。 いずれにせよ、ワシントンにはとんだとばっちりである。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 順当に日米の艦隊決戦が生起していたら大和と対決していたであろう戦艦。この頃は日米ともに数々の欠陥が露呈する前だったから結果がどう転んだかは運次第だろうな -- 名無しさん (2015-10-13 02 01 03) 名前 コメント
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10月6日 午前9時50分 ギルアルグ北西80マイル沖 「撃ち方やめ。」 エセックスの艦長である、オフスティー大佐の声が掛かると、それまで撃ちまくっていた対空火器が、一斉に静まった。 そのエセックスの艦橋より少しはなれた右舷側から黒煙が噴き出している。 飛行甲板には被害は及んでいないようだが、格納甲板では火災が発生しているようだ。 艦橋のスリットガラスから、右舷側をみつめていたハリル少将がおもむろに口を開いた。 「ワイバーンロードも、なかなかやるな。」 オフスティー大佐もええ、と言って答えた。 「これで、正規空母は全て傷物にされてしまいましたね。」 「エセックスは、最後まで無傷だろうかと思っていたが。思い通りには行かないものだな。」 そう言って、彼は長官席に腰を下ろした。 「どうも後味が悪いな。せめて、襲って来る敵が飛空挺なら、あんな光景も見ずに済んだのだが。」 「しかし、敵の指揮官も考えましたね。こっちの攻撃隊が発進してから襲ってくるとは。」 オフスティー大佐は人差し指を上げてから言う。 「敵も分かってきたのだろう。攻撃隊には少なからぬ戦闘機が付いている。 その分、艦隊を守る戦闘機は少なくなる事をな。」 そう言って、ハリル少将はため息を吐いた。 「いずれにしろ、爆弾1発をぶち込まれたのは気に入らないが、 エセックスの母艦機能に支障をきたさないのなら大丈夫だ。」 「サンディエゴの損傷も軽微のようですからね。」 「結果として、敵はこっち側のF6F2機を落として、エセックスとサンディエゴを小破させた のに対して、敵のワイバーン部隊は全滅したからな。こっち側の勝利と言っていい」 ハリルは満足するようにそう呟く。 しかし、内心とは裏腹に、彼の表情はどことなく哀れみが混じっていた。 ワイバーンロード部隊、継戦側の最後の航空打撃力である第68空中騎士旅団のワイバーンロード38騎が、 第58任務部隊第4任務群に迫ったのは午前9時の事である。 第68空中騎士旅団のパルンク司令官は、夜明け後にワイバーンを発進させようとはしなかった。 位置は既に分かっている。 だが、いつまで待っても、出撃命令が出ない事に、竜騎士達は苛立ちを募らせた。 クランベリン少佐などは、部下3人を引き連れて、すぐに出撃させてくださいと詰め寄ってきたが、 パルンク中将は彼の進言を一蹴した。 「今行っても、確かに敵艦隊に攻撃を仕掛けられると思うだろう。 だが、貴様らは気付いていない。今、わが旅団のワイバーンロードは何騎だ?たったの38騎だ。 これで正々堂々と、200機の飛空挺もつ敵機動部隊に立ち向かえると思うのかね?」 パルンク中将には考えがあった。 偵察機を繰り出してきたからには、必ず敵は攻撃隊を差し向け来るはず。 攻撃隊には必ず、戦闘飛空挺が護衛についている。 攻撃隊を発進させる前に襲い掛かったら、敵機動部隊は攻撃隊の発進を中止して、 護衛用の戦闘飛空挺までも引っ張り出して、全力でわずか38騎のワイバーンロードを潰しに来るだろう。 そうなれば、逃げる事も出来ずにすべて叩き落されてしまう。 そうなるよりかは、攻撃隊を発進させ、敵の護衛の数を減らしてから、憎きアメリカ機動部隊とぶつかるしかない。 「艦隊の護衛機も残っているだろうが、それでも数は少ないはずだ。 そうであれば、必ず敵の対空砲火を突破して、敵空母を傷つけることが出来る。 それに、君達も帰る事が出来る。」 パルンク司令官はそう言って、クランベリンら竜騎士達を宥めた。 そして午前7時50分、ギルアルグから、敵戦爆連合100機、ギルアルグ上空を通過中との魔法通信が入った。 パルンク中将はすぐに全騎出撃を命令した。 ワイバーンロード部隊は、敵攻撃隊との接触を避ける為、一旦北東に回り込むようにしてから海上に出て、 海竜の情報通りにギルアルグ北西沖130キロ地点を目指した。 基地を出発してから1時間以上が経った。 高度は1000メートルほどで飛行しており、雲はやや多かったものの、海上は見晴らしがよかった。 もうすぐ、敵機動部隊が見えるだろうと、竜騎士達は誰もが思った。 その時、雲の向こうから飛空挺独特の、そして友軍のものより力強いエンジン音が聞こえてきた。 誰もが殺気を感じた瞬間、断雲を突き破って12機のF6Fが急降下で迫ってきた。 「よけろ!」 攻撃隊指揮官に任じられていたクランベリン少佐は、咄嗟に命令を下し、 編隊飛行を行っていたワイバーンロードが、2~3騎ずつに散らばった。 600キロのスピードで急降下してきたF6Fは、2機ずつに別れてからそれぞれが決めた目標に向かった。 ワイバーンのうち、5騎が爆弾を捨ててF6Fに挑んできた。 その時、別の方角からも10機以上のF6Fが向かってきた。 ハリル部隊は、艦隊より南南東70マイル付近で向かって来るワイバーンをレーダーで発見した。 ハリル少将は、稼動可能なF6Fを全て上空に上げる事を決意した。 エセックスから24機、カウペンス、ラングレーから12機のヘルキャットが出撃した。 合計で36機のF6Fにたかられたワイバーンは、意外に健闘した。 ワイバーンは12騎が爆弾を捨ててF6Fに立ち向かった。 特にヴァルス大尉の率いた4機のワイバーンロードは、巧みにF6Fの射弾をかわし、隙あらばブレスを吐き、光弾を浴びせた。 部隊全体で1機のF6Fを叩き落し、5機に傷を負わせた。 しかし、総合性能では大きく水を開けられているヘルキャットには、ワイバーンの健闘も長続きはしない。 次第にヘルキャットはワイバーンロードを食い始めた。 ワイバーン部隊も優秀であったが、ヘルキャットもこれまでの戦いで鍛えられた精鋭揃いである。 12騎のワイバーンは全機が撃ち落され、挙句の果てには機動部隊に向かったワイバーンまでも襲われてしまった。 残りがアメリカ機動部隊の輪形陣に取り付いた頃には、既に16機のワイバーンしかいなかった。 その16騎にも、VT信管つきの高角砲弾、40ミリ、20ミリ機銃弾が遠慮介錯なく注ぎ込まれた。 軽巡洋艦サンディエゴの40ミリ機銃手であったトニー・コンプス兵曹は、こう語っている。 「前の夜は、ほとんど真っ暗だったから、敵さんがどのようにして落ちていくかは分からなかった。 でも、この日は夜明けで、とても明るかった。俺としては、ワイバーンには前日と同じように夜に来てもらいたかった。 ここで、みんな同じ質問をするんだ。なぜかって?答えは簡単だよ。あんた、生き物が内臓や血を撒き散らして、 吹っ飛ぶとこを見た事があるか?はっきり言って、気分が悪くなる。あの時の対空戦闘ほど、居心地の悪い戦闘はなかった。 敵はナマモノのドラゴンとそれに跨る竜騎士だ。それが、爆弾を持ってやってくる。こっちは敵が狙っている空母を 守らないといけないから、それを落とさなきゃならん。艦隊の全艦が高角砲や機銃を撃ちまくったよ。 で、その次の光景が、あっという間に肉片になって飛び散るドラゴンと竜騎士だ。ばたばたと落ちて行ったよ。 俺は落ちると言ってるけど、正確には砕け散ったと言った方がいいな。形を留めて墜落するのも何騎かあったけど、 ほとんどはパァーンと、弾け飛んだよ。でも、それにめげずに突っ込んでくる敵には、さすがに恐怖を通り越して 尊敬すら覚えたね。あの16騎のワイバーンのうち、1騎ワイバーンは、爆弾を俺の乗っていたサンディエゴ に爆弾をぶち込んできた。その後に犯人はぶち落とされたけど、あれだけの損害で、サンディエゴとエセックスに 引導を渡したのは、大したもんだよ。」 次々と撃ち落されたワイバーンロードだが、それでも、1騎は軽巡洋艦のサンディエゴの舷側に爆弾を叩きつけ、 最後の1騎がエセックスの艦橋やや後ろよりの舷側に爆弾を命中させた。 米側は知らなかったが、これはクランベリン少佐のワイバーンが放った爆弾であった。 クランベリン騎は、エセックスの飛行甲板を飛びぬけたところで右の翼を機銃弾でもがれ、 左舷側に墜落して血交じりの水柱を上げた。 この時の様子は、記録映像でしっかりと取られていた。 サンディエゴに当たった爆弾は、右舷側の救命ボートと魚雷発射管の間に命中し、ボートと 空の発射管を吹き飛ばした。この被弾で3名が戦死、28名が重軽傷を負った。 エセックスでは、舷側に命中した爆弾が壁を突き破って格納甲板で爆発した。 この時は、被弾対策のために舷側の開放部は全てシャッターが開かれていた。 このため、爆弾のエネルギーは大部分が外に吹き散らされた。 被害は格納甲板にあった工具箱と、ヘルダイバー2機が破損し、火災が発生したのみで、 人員の損害は負傷者5名に抑えられた。 これが、第68空中騎士旅団があげた全戦果であった。 「しばらくは、ステーキが食えなくなるな。」 ハリル少将は、やや浮かない表情でそう呟いた。いや、彼のみならず、第4任務群の大多数の将兵がそう思っている。 「普通の対空戦闘のほうが幾分かマシだな。前の対空戦闘では、飛行機が敵だったからな。」 「私としては、しばらくは食事を取る気になりませんね。」 「同感だ。こんなグロテスクな対空戦闘は初めてだよ。」 そう言って、ハリルはげんなりとした表情を浮かべた。 「しかし、仕事はまだ終わってはないない。攻撃隊の着艦作業があるぞ。」 ハリル少将は、別の話題に切り替える。しかし、脳裏には、砕け散り、散華するワイバーンと竜騎士の姿がくっきりと残っている。 (嫌なものをみてしまった) そう思うハリルだが、思いを振り払うように、彼は指示を下した。 「艦隊を少し陸地に近付けよう。進路を南にとれ。」 全滅を前提にした戦い。 部隊全員が、敵に討ち取られる予定であった戦い。 全てが、それぞれの意地をかけた戦いに、勇躍して望んでいった。 「その結果が、これだというのか。」 ヴァルス大尉は、浮き具に顔を横たえながら、力なく言う。 彼は、ぼんやりと北の方角を見つめる。北の方角から、2つの黒煙が噴き上がっている。 クランベリンの攻撃隊は、敵艦隊に対して被害を与えたようだ。 しかし、その黒煙の量は、悲しくなるほど小さい。 被害は与えたが、それはかすり傷程度なのだろう。小さく見える敵艦隊が、スピード緩めていないのがその証拠だ。 仲間は、ほとんどが敵に立ち向かい、死んでいった。 だが、ここでこうしている自分は、何なのだろうか?なぜ、自分だけが生きているのか? 「「敵に戦闘員も市民も関係あるか」」 いつだったか、クランベリンと喧嘩した事が思い出される。 あの時は、司令に止められたが、彼は近いうちにクランベリンとまた議論をしようと思っていた。 「あいつのやっている事を、気付かせてやる」 そう思っていた。だが、クランベリンは米艦艇の対空砲火の前に命を散らしてしまった。 彼だけではない、馴染みの仲間も、嫌いな奴も・・・・・・ 「遠くに・・・・・逝ってしまった。」 なぜか、泣きたくなってきた。 本当に、この作戦はやる意味があったのだろうか?もはや、継戦派は不利になりつつある。 降伏すれば、自由はなくなるだろうが、それでも生は保証されるかもしれない。 希望がない訳ではないのだ。 だが、旅団の皆は、戦闘飛空挺と、米機動部隊の猛烈な対空砲火の前に散っていった。 「あんな命令さえなければ・・・・・・」 継戦軍司令部から出された命令、それを忠実に実行したばかりに、彼らは無為に戦力を喪失する事もなかった。 「これじゃ、自殺と変わらないじゃないか」 自然と、拳に力が入った。内心、言いようの無い怒りが湧き起こってくる。 唐突に、エンジン音が聞こえてきた。それは、自然に大きくなってきた。 ヴァルスはそれが何なのか分かっている。 「戦闘飛空挺が殺しにやってきたか。」 彼はそう確信していた。それならば、悔いは無い。 敵の動きはとても良かった。 そんな敵部隊に少ないながらも、損害を与えた事にヴァルスは満足している。 さあ、撃て。そう言って、彼は背後を振り向いた。轟音と共に、F6Fが彼の右上空を飛び抜けていった。 F6Fが通過していく際、乗員がこっちに姿勢を向け、右腕を折り、手の先を頭にくっつけていた。 真剣な表情で見つめている事も分かった。 「・・・・・・」 しばらく、ヴァルスは無言だったが、彼は、その乗員の動作が、なにかしらの敬意を表しているのだと思った。 そのF6Fは、優雅な機動で機動部隊の上空に向かっていった。 午後8時30分 ガレンスアロ軍港7マイル沖 「こちらエンゼルキャット。予定位置に到着した。」 「エンゼルキャットよりセイバー。了解、これより掃除を開始する。」 そう言って、戦艦サウスダコタ艦長のブルース・ウッドワード大佐は電話を切った。 サウスダコタの左舷には、ガレンスアロ軍港の倉庫群がある。 サウスダコタの後方3マイルには、軽巡洋艦のマイアミ、ビンセンズが別の港湾施設に照準を向けている。 この日、第4任務群は4次の攻撃隊を発艦させ、敵継戦軍の要地を爆撃したが、 このガレンスアロ軍港のみは艦砲射撃でたたく事にした。 なぜ、艦砲射撃で叩くのか?それは、敵の心理的動揺を狙っての事である。 砲撃部隊は、戦艦サウスダコタと軽巡2隻、駆逐艦3隻で編成されており、A地区を2巡洋艦と駆逐艦が、 B地区をサウスダコタが叩く事になっている。 砲撃部隊はそれぞれコードネームで呼ばれており、サウスダコタはエンゼルキャット、 マイアミはセイバー、ビンセンズはパンサーと呼ばれる事になっている。 弾着観測機が、照明弾を落とした。 ぱあっと青白い光が広がり、陸地と多数の港湾施設が見えてきた。 「これより掃除を始める。撃ち方用意。」 ウッドワード大佐は、淡々とした口調で命じた。 サウスダコタの主砲が、ゆっくりと動き、9門の16インチ砲が軍港に向けられる。 軍港には倉庫群のみならず、木造の大型船も何隻か見える。 (これで、継戦派の連中は必要な物資をまた失う事になるな) ウッドワード艦長は内心でそう確信した。 この軍港から、列車で内陸に向けて、物資が搬送されるのを攻撃機が発見している。 軍港の物資は半数近くが内陸に運ばれたと思われているが、継戦軍は、米艦隊がやってくるまで、すべてを内陸に運ぶ事は出来なかった。 軍港には、まだ50%以上の物資が残されており、あの手この手を尽くして、大事な軍事物資を搬送しようとしている。 しかし、それは終わろうとしていた。 「照準よし!」 ウッドワード大佐は頷いた。一瞬間を置き、彼は答えた。 「撃ち方始め」 抑揚の無い声音が聞こえた。その次の瞬間、サウスダコタの各砲塔の1番砲が吼えた。 それをきっかけに、最後の大掃除が始まった。 米艦隊の作戦目的は、ガレンスアロ軍港の第1軍港、第2軍港一体に艦砲射撃を加える事である。 第1第2軍港とも、東西に2キロほどの長さがある。そこを、艦砲射撃で倉庫内の物資 を粉砕し、継戦派の継戦能力を削ぐのだ。 サウスダコタの第1射が内陸に着弾する。 軍港から3つの閃光が走り、それが収まると、オレンジ色のゆらめきが起こる。 火災が起こったのだろう。 続いて第2射が放たれ、3発の16インチ砲弾が港に殺到し、倉庫群に落下した。 倉庫群には、銃器、刃物、弾薬、衣類などの物資が入っており、このガレンスアロ軍港だけで 2個師団は満足に補給できるほど、物資は備蓄されていた。 今は半数近くが内陸に運ばれているため、倉庫内は空のものが多数あった。 しかし、それでも50%以上の物資はまだ搬送されていない。 その倉庫群に、16インチ砲弾が落下してきた。 台形上の倉庫の至近に砲弾が落下した。たちまち、爆風が倉庫の側壁を叩き壊し、倉庫であった粗大ゴミに変換する。 別の1発は、搬送途中で、野ざらしにされていた物資の山にぶち当たり、何もかも木っ端微塵に打ち砕いた。 7回交互撃ち方をやった。ガレンスアロ軍港の所々で火災が起きている。 ロウソクのような小さなものもあれば、巨大な篝火のような大火災もある。 「セイバー、パンサー、一斉撃ち方始めました。」 後方のA地区を砲撃しているマイアミ、ビンセンズが一斉撃ち方を開始した。 マイアミ、ビンセンズが砲撃しているA地区は、巨大なテントが5つに大きめの倉庫群があり、 岸壁には5隻の輸送船が係留されている。 ここには、ストーンゴーレムと、魔道師が大掛かりな魔法発動に使う魔法石や薬品、それに今では不要となった、 飛空挺の整備器具などが置かれていた。 6インチ砲弾は、交互撃ち方で、ストーンゴーレムが保管されている倉庫に何発か命中し、 床に寝かされていたゴーレムを14体破壊していた。 交互撃ち方を10回やったところで、マイアミ、ビンセンズは一斉撃ち方に切り替えた。 2艦合計、24門の6インチ砲は急斉射で放たれ、6~7秒に1斉射、24発の6インチ砲弾が容赦なく、 テント、倉庫群に突き刺さる。 現世界にいたときの海戦、サイフェルバン沖海戦、マリアナを巡る海戦で遺憾なく発揮されてきた クリーブランド級軽巡の速射性能は、ここでも威力を発揮した。 縦20メートル、幅50メートルのテントが、次々と迫り来る6インチ砲弾に一方的に叩かれ、 内部の魔法石や薬品が勢いよくはね跳び、燃え上がった。 急な異常反応を来たした薬品が、唐突に爆発したり、閃光を発する。 それがテントを覆う布に燃え移ったり、他のテントを照らし出して、上空の弾着観測機にその姿を晒しだした。 姿を現した新たなテントや、野ざらしの木箱に、別の砲弾がぶち込まれて破片を辺りに撒き散らした。 6インチ砲の他に、5インチ両用砲も射撃に加わってからは、周囲は修羅場と化した。 薬品の異常反応で照らし出された無傷のテントに、別の砲弾が落下し、中の物資を吹き飛ばして役立たずの残骸に変えてしまう。 駆逐艦部隊も、5マイルの距離に接近して砲撃を開始する。 サウススダコタの16インチ砲のド派手さから見れば、軽巡、駆逐艦の砲撃はかなり物足りないと思うが、砲弾の投射量はこちらの方が多い。 戦艦の砲弾は、大威力で敵の息の根を一気に止める、というイメージがある反面、軽巡、駆逐艦の砲弾は威力が低い分、 敵を一寸刻みに嬲って殺すイメージがある。 今がそうである。サウスダコタの斉射は、B地区の倉庫群をひとまとめに吹き飛ばしているが、 マイアミ、ビンセンズ、駆逐艦部隊の砲撃は、徐々に倉庫群、テント群を叩いて、火を付けている。 砲撃開始から30分が経つと、ガレンスアロ軍港は、A地区、B地区とも火の海に変わっていた。 A地区はほとんどの建物に無数の穴が開き、その穴から火炎を噴き出している。 時折、建物自体が大きく欠損しているものがあるが、それは中の物資が、誘爆を起こしたものである。 テント群、倉庫群の大多数が、6インチ砲弾、5インチ砲弾の洗礼を受けて全壊、良くて半壊状態にあった。 B地区は、A地区とは対照的に、砲撃を受けた箇所の建物はほとんどが原形を留めぬままに吹き飛んでいた。 着弾地点には必ず10~20メートル近いクレーターが開き、その周囲には訳の分からないゴミしかなかった。 この時点で、既に壊滅状態にあったガレンスアロ軍港の補給物資群だが、米艦隊はそれでも砲撃を止める気配が無い。 サウスダコタが吼え、9発の16インチ砲弾が軍港に殺到する。 2発が海面に落下して高々と水柱を吹き上げ、1発が停泊中の木造船叩き割る。 3発が岸壁をそっくり抉り取り、残りが健在であった倉庫や、地面に命中して破片を吹き上げた。 マイアミ、ビンセンズらは多数の砲弾をぶち込んで、まだ無傷の施設群を瓦礫の山に変えていく。 まとまった6インチ砲弾が、ストーンゴーレムの体をあっという間に砕く。 5インチ砲弾が、勇敢にも反撃を加えてきた沿岸砲に向けられ、沿岸砲が撃った以上の砲弾をぶち込んで、これを沈黙させた。 米艦隊は、ガレンスアロの砲撃をその後も続行し、補給物資群のみならず、軍港機能そのものを破壊するようであった。 「撃ち方やめ!」 ウッドワード大佐は、鋭い声音でそう命じた。 左舷側に向けられていたサウスダコタの16インチ砲が、唸りを止めた。 ガレンスアロ軍港は、赤く燃えていた。砲撃前に見えた、整然と並んでいた倉庫郡は、 今や炎と瓦礫の山になっており、所どころ、何も無かったかのように綺麗さっぱり無くなっている。 「セイバー、パンサー。砲撃を終了しました。」 「よし。」 頷いたウッドード大佐は、次の命令を下した。 「直ちに引き上げる。艦隊針路変更。」 ウッドワード艦長は、砲撃部隊の針路を、機動部隊がいる方角に向けさせた。 12ノットのスピードで航行していたサウスダコタが、ゆっくりと右に回頭し始める。 ウッドワード艦長は、ガレンスアロ軍港を、じっと見つめていた。 「これで、継戦派の連中も懲りるといいんだが。いや、懲りないほうがおかしいか。 今日一日だけで、第4任務群はかなり暴れ回ったからな。」 やがて、ガレンスアロ軍港は、艦の陰に隠れて見えなくなった。 「あれだけお灸を据えてやれば、後は大人しくなるだろう」 10月7日 午前2時 クレールスレンス 「・・・・・そうか。わかった。なるべく、革命軍の侵攻を遅らせるように伝えろ。」 ヴァルケリン公爵は、紙を持ってきた魔道将校にそう伝えた。 その声は、力が無く、顔はげっそりと細くなっている。目だけがやたらにぎらついていた。 ここは、継戦軍司令部より西に1キロ離れた質素な小屋である。 この小屋は、森の中にあるため、上空からは視認出来ないようになっている。 彼は、気を落ち着かせようと、コップの水を飲もうとした。手が小刻みに震え、まともにコップが持てない。 急に苛立ちが爆発し、彼はコップを思い切り、床に叩き付けた。 バリィン!!という鋭い音が鳴り、狭い部屋で寝ずに仕事していた幕僚達が、ぎょっとなってヴァルケリンのほうを振り向いた。 「・・・・・・いや、なんでもない。落としてしまっただけだ。仕事を続けてくれ。」 彼が言うと、幕僚達は再び仕事に取り掛かる。 彼らの表情も、1週間前と比べると、明らかに違っていた。 誰もが覇気を失っている。米機動部隊が現れるまでは、誰もが継戦派の勝利を確信していた。 幕僚達も、休憩の時には全てが終わった後の話ばかりして、司令部の空気はとても明るかった。 それが、今ではどうか? 空中騎士団、艦隊はアメリカ艦隊にたたきのめされ、目玉の大魔道院は、史上最高とまで言われた 貴重な魔法石使いながら、エンシェントドラゴンを召喚する前に米艦載機の物量に押し潰された。 リーダーであるエリラは、戦闘飛空挺によって射殺された。 それだけでも、情勢は圧倒的に不利になったのに、アメリカ艦隊は以降も継戦派を苦しめ続けた。 連日の空襲で、補給物資は4割が空襲で焼き討ちにされ、反撃に出たワイバーンは全滅。 精油所とキメラの研究を行ってきた中央研究所もやられ、彼の自宅兼司令部は米軍機の空襲によって吹き飛ばされた。 挙句の果てに、ガレンスアロ軍港が、接近してきたアメリカ艦の砲撃で完全に吹き飛ばされ、止めは革命軍の本格侵攻開始、である。 1つ悪い事が起きると、別の悪い事が次々と、それも雪達磨式に増えていったのだ。 「全ては・・・・・・・ヴァルレキュアが奴らを呼び出した事が原因だ・・・・・・・ あの艦隊さえ・・・・・あの機動部隊さえいなければ・・・・!」 内心で、彼は悲鳴を上げていた。 彼の脳裏には、昼間の空襲以来、ずっと米艦載機の姿が浮かび上っている。 ずんぐりとした機体に、太く白い棒線が付いた白い星のマーク。白星の悪魔と呼ばれた由縁である、あのマークが、彼の頭からこびりついて離れない。 「もはや・・・・・これまでなのだろうか・・・・・・」 彼の表情は、もはや死人と比較しても変わらぬほど、生気に欠けるものであった。 「戦いはやめるべきか・・・・・・それとも、最後まで武人らしく、華々しく散るべきか。」 ヴァルケリンは考えた。降伏は・・・・・できない。 (なぜか?いや、分かりきっている事だ。反旗を翻したものには、良くて日の目が 見れない監獄に放り込まれるか、処刑されるかだ。それも本人のみならず、関係の ない家族全て。今まで、バーマントはそうしてきた。反旗を翻したものは、家族、 一族郎党皆殺か、監獄に放り込まれるからしかないからな。私はそうなった者達を何度も見て来ている) ヴァルケリンは、度重なるショックで衰えかけた脳を、再び活性化させた。 (そうなるよりは、革命派の連中を、1人でも多く道連れにして、我らの意地を見せる。それしかない!!!) 彼は、そう決意した。そのほうが、この後の生き地獄を味合わなくてすむ。 「それにしても、少々疲れた。諸君、少しすまないが、私は仮眠を取らせてもらう。 諸君らも、適度に休みを取ってくれ。」 そう言うと、ヴァルケリンは立ち上がり、自分の部屋へ向かっていった。 1098年 10月7日 午前8時 第5艦隊旗艦 戦艦ノースカロライナ ノースカロライナの艦橋に、スプルーアンス大将はいつもの通り、8時に上がって来た。 「おはよう諸君。」 艦橋職員や、その場にいた第5艦隊の幕僚が彼に挨拶を返してきた。 「長官、コーヒーであります。」 水兵が、スプルーアンスにコーヒーを持って来た。 「ありがとう。」 彼は頷くと、コーヒーを一口すすった。 程よい苦味が、口の中を満たし、微かに残っていた眠気が吹き飛ぶ。 「何か変わった事はないかね?」 彼は、先ほどから側にいた、参謀長のデイビス少将に声をかけた。 スプルーアンスは、昨日の9時には、眠りについていた。 午前2時頃に、同乗の魔道師であるレイムから、革命軍がグランスボルグ地方に侵攻を 開始したという報告を受け取ったが、彼はそれを聞いただけで、詳しい事は明日聞くといい、 レイムを寝室から追い出した。 スプルーアンスは別に追い出したつもりは無く、レイムもそう思っていなかったが、 後から寝室でのやりとりを聞いていたフォレステル大佐が、 「長官は眠いから、明日話を聞くと言って君を追い出したのさ」 と言っていた。それにはレイムも苦笑して、 「あらら・・・・・提督らしい追い出し方ですね」 と言っていた。 「艦隊に変わった事は特にありません。それから、エリオンドルフまではあと1日で着きます。」 「1日か」 スプルーアンスは頷く。 「バーマント側の対応に感謝すべきだな。また1週間以上、休みなしで航海する事を覚悟していたが、 とりあえず移動サービス部隊の分遣隊とのランデブーは、エリオンドルフでできるな。」 本来、第5艦隊は、海上でウルシーからやってくるはずの移動サービス部隊の分遣隊と落ち合う予定であったが、 マリアナ近海から引き上げる直前になって、バーマント側がエリオンドルフの港を使用しても良いと伝えてきた。 再び、1週間前後の航海を覚悟していた艦隊の将兵は、思ったより早く、休息が取れる事を喜んでいた。 「革命軍の状況はどうなっている?」 スプルーアンスは、一番聞きたかった話題に話を移した。 「第1、第4群とTF52、タフィ2が、継戦軍を痛めつけたようだが、肝心の革命軍の侵攻状況はどうだろうか。」 「あまり、良好とはいえないようです。」 デイビス少将は、やや表情を固くして言う。 「ベルーク大佐によると、継戦派の軍は思ったよりも激しく抵抗しているようです。革命側が包囲して、 降伏を求めても、それを拒んで全滅するまで戦う部隊も出ているようです。」 その言葉を聞いて、スプルーアンスは珍しく表情を歪めた。 「まだ戦うつもりなのか。我が機動部隊の艦載機で、物資や重要施設を大分やられているし、 昨日の夜には第4群が艦砲射撃でガレンスアロ軍港を吹き飛ばしたじゃないか。それなのに、革命軍が手こずるとは。」 スプルーアンスは、機動部隊の一部を現場海域に置いて継戦派を攻撃し、継戦意欲を失わせようと思った。 しかし、ベルーク大佐からの報告では、どうも上手くいっていないようだ。 (ひょっとして・・・・・・・) スプルーアンスはしばらく思考した。腕を組んで、彼はじっと前を見据える。 眼前には、駆逐艦が2隻航行しているが、彼の眼には駆逐艦は映っていない。 20分ほど考えると、スプルーアンスは口を開いた。 「そうとしか、考えられないな」 「えっ?何がでしょうか?」 デイビス少将は、ぽかんとした表情でそう言った。 「バーマントは、確か反逆者に厳しい国だそうだな。いや、この異世界のみならず、 現世界の過去、中世では、反逆者に酷い仕打ちを下していたな。例えば、家族、一族郎党、全て皆殺しとか。」 「まあ、それも少なくなかったと思われますが。」 途端に、デイビスも分かってきた。継戦派の連中が、なぜ、あれほどまでに戦いを続けるのか。 「バーマントの場合はもっと厳しいようだぞ。2年前の反対派の粛清では、反対派側についていた 貴族や将軍が、軒並み粛清されている。そのうち半数近くは見せしめとして、一族郎党皆殺し、 という方法がとられていた。ベルーク大佐の口ぶりからして、革命派も同じようなやり方をするかもしれないぞ。」 「長官は、どうするべきだと思うのですか?」 「どうするべきか。答えは簡単だ。そんな方法は取らぬほうがいい。」 スプルーアンスは淀みなく言い放った。 「継戦派の連中は、投降しても屈辱的な扱いをされたり、すぐに殺されるかもしれないと思うはずだ。 革命派がそのような方法をとるのならば、確かに脅威は残らなくなるが、その分、多くの命を無駄にする」 「なるほど。それならば、敵を1人でも道連れにして死ぬ、という覚悟を決める兵も多数出かねないですからね。」 事実、革命派の幹部には、継戦軍を皆殺しにしてしまえ、と息巻くものが多い。 それは最前線部隊の将兵も思っている事であった。 昔から続いてきた、一族郎党皆殺し、運が良くても監獄に放り込む。 その方法が、かえって継戦派を焚き付け、革命派に出血を強いる危険が高い。 自暴自棄なった軍隊は、死に物狂いで攻撃してくるのがほとんどだ。 それが、数が少ないうちはまだいいが、継戦側は減ったと言えど、万単位のれっきとした軍だ。 はっきり言って、非常に危ない。 「そんな方法をとる者は、私が教官ならば合格点は与えんよ。」 「合格点は与えない、ですか。では、何点ぐらい与えるのです?」 「0点だ。」 スプルーアンスは即答した。 「そんな馬鹿な方法をとれば、多くの若者や、前途あるものまで命を散らす。絶滅戦なぞ、私から言わせれば無駄な戦法だよ。 それよりかは、敵も引き込み、力にするのがよっぽどいい。人の能力は、戦いにのみ生かされるわけではないのだからね。」 そう言うと、スプルーアンスはニヤリと笑みを浮かべた。 「私は、エリオンドルフに到着した時に、このノースカロライナに乗ってくる革命派の将軍に言うつもりだ。 一族郎党、反逆者皆殺しなど、実行する本人の首を絞めるようなものだ。それよりかは、首脳部のみを裁判で裁くんだ。 末端の兵士達は、彼らを信じてやってきたのだ。末端の将兵には罪はない。」 スプルーアンスはそう言い切った。 「国の宝となる者達を、無為に捨てる必要はないからな。とは言っても、一軍の将である私が言っては、説得力に欠けるか。」 彼は苦笑しながらも、コーヒーをまたすする。 「そういえば、墜落機のパイロットはどうなっている?」 「今のところ、マリアナ周辺で4人、ギルアルグ周辺で3人、カウェルサントで1人の発見が確認されています。」 「そうか。」 スプルーアンスは満足そうに頷いた。 彼としては、1人も生存者いないのでは、と思っていた。 いるとしても、2、3人ぐらいだろうと。 だが、生存者は生きていたのだ。それも、8人も。 「生存者は、革命派の部隊に匿われているようです。既に、マリアナ周辺で発見した墜落機のパイロットは、 最寄の海岸で収容する予定です。それから、残り4人に関しては、艦載機から小型無線機を投下しているので、 後に無線機で収容場所の打ち合わせを行う予定です。」 「よし。彼らはなんとしても救ってやれ。彼らを、無事、母艦に帰してやるのが、我々の義務だ。」 スプルーアンスは語調を強くし、そう言った。
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カインチュア ≪成績≫ 総対戦数 54戦 勝利数 9勝 勝率 17% 累計BP 463pt 最大連勝数 2 最大RP 1719 総合 戦績 227戦 108勝 119敗 勝率 48% ナポ 戦績 58戦 23勝 35敗 勝率 40% 副官 戦績 26戦 14勝 12敗 勝率 54% 連合 戦績 143戦 71勝 72敗 勝率 50% ≪ギルド≫ ≪コメント欄≫ ≪受賞歴≫ ≪所有アカウント≫ 名前 ギルド 備考 ≪活動期間≫ ?~現在 ≪ログイン曜日/時間帯≫ ≪イクサーネーム由来≫ ≪サイト≫ ≪記事≫
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619: 加賀 :2019/09/21(土) 19 16 40 HOST softbank126224190006.bbtec.net 「駄目です。これ以上の維持は……」 「……やむを得んか、総員退艦せよ!」 『沖縄沖海戦 第二夜戦』の最中、空母『加賀』は遂に力尽きて伊江島沖にその巨体を波間に没する事になる。『加賀』は日中に米二個機動部隊からの攻撃を『大和』以下主力戦艦から守るために『瑞鶴』と共に自ら囮となり一身に受け大破していた。曳航しようにも傾斜が酷くなる一方であり艦長は雷撃処分とする事にしたのだ。 「そうだ、『瑞鶴』に発光信号だ」 転生者の艦長は『瑞鶴』に発光信号を送る。 『後ハ任セタゾ、一航戦』 その発光信号に答えるが如く、『瑞鶴』は汽笛を鳴らし、2030に『加賀』は『瑞鶴』に看取られながら波間に没するのである。なお、『瑞鶴』も飛行甲板と舵をやられており囮となるのは不能なため『谷風』『浦風』に護衛されて帰還する事になる。 「クソ、機動部隊のパイロットはどれもヒヨコばかりだ。そこを狙ってきたか」 空母『加賀』の撃沈をもたらした攻撃隊だが、『加賀』沈没『瑞鶴』大破後退を引きずり出すのに五波の攻撃を送る事となりしかも最目標たる『大和』『武蔵』『陸奥』の撃沈すら至ってない。だが戦艦部隊を率いるディヨー中将は日本の戦艦に命中弾を与えてない事にパイロットの錬度低下を嘆きつつも戦艦同士の艦隊決戦を行う事に燃えていた。 「『ヤマト』がいようが我々は最強なのだ」 ニヤリと笑うディヨー中将だが海戦後にディヨー中将を目撃した人物は誰一人いないのであった。 2245、『大和』の22号水上電探は接近してくる米戦艦部隊を探知した。 「団体さんの御付きだ。盛大に出迎えてやるぞ」 第二艦隊は直ちに戦闘配置についた。そして2326、第二艦隊と第58任務部隊第5任務群は激突する。 最初に激突したのは両軍の前衛隊である。米軍は乙巡二隻に駆逐艦六隻、対して第二艦隊は第四戦隊の『鈴谷』、第2駆逐隊の『五月雨』『霞』に第17駆逐隊の『雪風』『磯風』だった。 先手を取ったのは米前衛隊だった。前衛隊の乙巡が放った15.2サンチ砲弾が『五月雨』の魚雷発射管を貫き爆発、『五月雨』は船体が真っ二つになるも沈没するまでに一番砲が砲撃を続ける程だった。『五月雨』の轟沈に『鈴谷』は20.3サンチ砲を大鉈を振るかの如く二隻の乙巡に乱打して一隻は炎上、もう一隻を中破させた。更に『愛宕』『不知火』『黒潮』『秋雲』の増援が到着して戦力が反対となり米前衛隊は乙巡二隻、駆逐艦二隻を撃沈されて後退した。 勢いに乗りだそうとしたがそこで米主力が到着したのである。ディヨー中将の方針はシンプルであった。 敵の巡洋艦及び水雷戦隊をこちらの巡洋艦及び水雷戦隊で抑える間に、アイオワ級4隻を以て『大和』『武蔵』『陸奥』を叩きのめすというものであった。 ディヨー中将は彼我の経験差から、複雑な艦隊運動を行った場合、日本海軍に付けいれられると考えており、 それならばそれぞれの役割を固定することで、夜戦で必ず生じる混乱を防ごうとしたのである。 「クソ、厄介だな」 米艦隊の動きを見た宇垣中将は心底嫌そうな表情をするがその動きに乗る事にした。彼は彼らの思惑に乗ることによって、彼らの油断を誘い、一瞬の隙をついてこれを倒す。レイテ沖海戦のサンベルナルジノ海峡で見せた日本海軍の夜戦の練度に彼は賭けたのである。 宇垣中将の考えに呼応する形で突撃したのは『比叡』『霧島』だった。二隻は初めから殴り合いを諦めており水雷戦隊の突破口となる敵巡洋艦部隊の撃滅に乗り出したのである。この動きに米艦隊は動いた。高速の金剛型に戦場を引っ掻き回されては敵わないとみたのか『ウィスコンシン』『マサチューセッツ』『アラバマ』が『比叡』『霧島』に砲撃を集中したのである。 「探照灯照射!! ルンガ沖の借りを返そうか」 二隻を率いる阿部中将は約二年半前の再来に苦笑しつつ探照灯照射を命令。探照灯に浮かび上がった『ウィスコンシン』に『比叡』『霧島』が砲撃を集中し二隻から滅多撃ちされた『ウィスコンシン』は炎上するもバイタルタートを破壊する事が叶わなかった。それを支援する形で『武蔵』が二発を叩き込んで漸く『ウィスコンシン』は行動を停止した。しかし、探照灯を照射していた『比叡』も『アイオワ』以下の戦艦から滅多撃ちにされ40サンチ砲弾が11発命中して行動を停止したのである。 620: 加賀 :2019/09/21(土) 19 17 33 HOST softbank126224190006.bbtec.net 「後は頼んだぞ……」 下半身を吹き飛ばされた阿部中将はニヤリと笑いつつ息を引き取るのである。『霧島』は乙巡3隻を撃沈しつつも『マサチューセッツ』『アラバマ』を相手に35.6サンチ砲という大鉈を振り回して二隻を炎上させるのが限界だった。『霧島』も16発の40サンチ砲弾が命中するも炎上しながら行動を停止した。しかし、『霧島』に砲撃が集中した事で『大和』『武蔵』が二隻に砲弾を叩き込んで二隻も『霧島』の後を追うが如く行動を停止して波間に没するのである。あっという間に二隻を沈められた米艦隊だが焦る事なく『陸奥』に砲撃を集中、『陸奥』は26発の40サンチ砲弾を受けながらも『ニュージャージー』に意地とも言える三発の命中弾を叩き込み、第三砲塔から誘爆しつつ波間に没する。二対三になった第二艦隊だが更なる悪夢が襲う、『高雄』以下の巡洋艦部隊との交戦を切り抜けた『フレッチャー』以下の駆逐艦八隻が『武蔵』に突撃したのだ。 それでも『武蔵』は落ち着いて『フレッチャー』以下二隻を撃沈するも至近距離で魚雷を発射され八発が命中し大量浸水をする事となり『武蔵』はガクッと速度を急激に落としてしまう。 「『ムサシ』を仕留める機会だ!!」 アイオワ級三隻は『武蔵』に砲撃を集中、実に33発の命中をさせられた『武蔵』はそれでもなお『ニュージャージー』に三発を叩き込んで『ニュージャージー』を撃沈するも第二派の突撃した駆逐艦八隻の魚雷発射で止めとも言える14発が命中。『武蔵』はそれでも浮いていたが海戦が終わる前に伊江島沖に没したのである。 621: 加賀 :2019/09/21(土) 19 20 15 HOST softbank126224190006.bbtec.net 受け継がれた一航戦 『比叡』『霧島』、怒りの逆襲 五藤中将の役割を阿部中将が補ってしまう 武蔵「戦艦が簡単に沈むか!」
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インチキTST 大量の天元。 早すぎてもはやインチキ