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ゆれるみらい【登録タグ ゆ ミツバチP 初音ミク 曲】 作詞:ミツバチP 作曲:ミツバチP 編曲:ミツバチP 唄:初音ミク 曲紹介 揺れる未来に悩む様は正にへたくそなダンスを踊っているようだった。(作者コメ転載) 歌詞 夢幻・乾いた砂 色さえも忘れ ただ喚き散らかした 満たして・・・ 少女の枯れた声 不協和音が誘う 今もまだ在るか? 最終形はあるか? 犠牲的モラトリアム 機械のがまだマシなくらい あの色は何だっけ? モノクロにしか見えないよ 満たしてよ すでに依存症 未来は消えた 滑稽な無神論者 (満たしてよ・・・満たしてよ・・・) 踊り狂う彼女は 歌うことすら忘れ 泣いてることにも気づかず ただ、鳴き叫んだ 声にならない声 今はもう届かない 存在は消えたのだ 踊り狂う少女 (僕が描いた未来は・・・) こんなはずじゃないと・・・ (君が描いた未来は・・・) こんなはずじゃないと・・・ コメント 名前 コメント
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Craspedonotus tibialis Schaum, 1863 2017年5月 神奈川県小田原市産 体長24 mm 神奈川県某所の海岸砂浜で、夜間に多数の個体を確認。いずれの個体も砂の上でじっとしていることが多く、動きは鈍い。ヒョウタンゴミムシとは違い、汀線から離れて、植物が点在するような乾いた砂の上で多数見られた。スナゴミムシダマシと同所的に生息。 秋繁殖、成虫5--9月[李2009]。海浜や大きな河川の砂原に生息する。日中は砂の中に穴を掘って潜む。[森正人2017a] 2022年5月@小田原市 夜に見に行くと、このように砂の上でじっとしていることが多い。 が、、、砂浜の一角にチビサクラコガネがブンブンと飛び回っているところがあり、そこで、暴れるコガネ成虫を素早く捕らえて食らいついている個体を目撃した↓捕食するときは非常に素早く動くらしい。
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→イルカ プリニウス『博物誌』第九巻 →イルカと少年が親しみ、時にイルカが少年を助ける話がいくつか記録されている。 アウグストゥスの治世に、ルクリネ湖に連れて来られたイルカが少年と仲良くなった、 そして彼を背にのせて学校に連れて行ったとか。 そして少年が病死すると、イルカは少年と会っていた場所に通い続け、結局死んだという。 他にもイアスス市で少年に恋着したイルカが、少年たちが去ろうとしたのを負って砂の上にあがり息絶え、 アレクサンドロス大王がこれを神寵のしるしとしてその少年をバビロンにおけるポセイドンの神官長に 任命した話や、 同じイアスス市でイルカに乗って海を横切っている最中に嵐に襲われ落命した少年をイルカが連れ戻って来たが、 イルカは自らの責を負うかのように乾いた砂の上で死んだという話、 他にも多くの著者が類似した話を記録しているとしている。 参考文献 『プリニウスの博物誌 Ⅱ』 プリニウスの博物誌〈第7巻~第11巻〉
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参加者 くど 朧(済み2) おり(済) 石(済み2) アイゼン(済) セナ(済み2) たなとす 生産物 宝石35 紫82 黒17 垢17 金貨222 金塊7 薔薇水晶2 宝石の原石29 蛍光色の液体 25 乾いた砂 14 カロウダc(武器破壊)2 イグアナc1 モネムスc2 グレムリンc2 レッドドラゴンc1(200m予定) レッドアイ7 石盾2 スターダスト2 身内清算分 金貨(12850000) 金塊(↑に含まれる) 蛍光(11200000) 砂(700000) 26m 配布物 紫 11 鍵 各2 スクロール 4(後日配布 26m+露店販売分のzeny 露店販売物 単価 残り レッドアイ 700k x4 2800000 グレムリンc 560k x2 1120000 モネムスc 560k x2 1120000 ストーンバックラー 1.05M x1 1050000 スターダストブレイド 950k 蛍光色の液体 700k x9 6400000 合計/一人あたり 12490000/7282857 レッドドラゴンc 240M x1/40M 一人あたり40Mと300k
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一部のエサ、効果がわかる方いましたら追加お願いします ペット名 テイミングアイテム エサ ペット効果 スコーピオン まだ熟してないリンゴ ハチ蜜 ポリン まだ熟してないリンゴ リンゴジュース ホーネット まだ熟してないリンゴ ハチ蜜 ファミリアー まだ熟してないリンゴ バナナジュース ファブル まだ熟してないリンゴ ローヤルゼリー プパ まだ熟してないリンゴ ローヤルゼリー コンドル まだ熟してないリンゴ ブドウジュース ウィロー まだ熟してないリンゴ リンゴジュース チョンチョン オレンジジュース ペットフード ウルフ オレンジジュース ペットフード スポア オレンジジュース ペットフード ゾンビ オレンジジュース ペットフード アーチャースケルトン オレンジジュース クリーミー オレンジジュース ハチ蜜 ペコペコ オレンジジュース ペットフード HP+5% オークウォリアー とても苦い草 ペットフード ワームテール とても苦い草 リンゴジュース スネイク とても苦い草 ペットフード ムナック とても苦い草 ペットフード ソルジャースケルトン とても苦い草 ペットフード イシス とても苦い草 ペットフード アナコンダク とても苦い草 ブドウジュース ポポリン 虹色ニンジン 緑ハーブ ベリット 虹色ニンジン ペットフード エルダーウィロー 虹色ニンジン ニンジンジュース タラフロッグ 虹色ニンジン キャンディ ハンターフライ 虹色ニンジン レッドジェムストーン グール 虹色ニンジン ペットフード サイドワインダー 虹色ニンジン ブドウジュース オシリス 虹色ニンジン ペットフード マミー ハンサムな青年ミミズ ペットフード Dex+5 スチールチョンチョン ハンサムな青年ミミズ シーホース ハンサムな青年ミミズ キャンディ オボンヌ ハンサムな青年ミミズ キャンディ マルク ハンサムな青年ミミズ キャンディ ドッペルゲンガー ハンサムな青年ミミズ ハチ蜜 Str+5 ペコペコの卵 ハンサムな青年ミミズ ペットフード Luk+5 盗蟲の卵 ハンサムな青年ミミズ リンゴジュース ピッキ ハンサムな青年ミミズ 赤ハーブ すごいピッキ ハンサムな青年ミミズ 赤ハーブ 盗蟲 腐った魚 ペットフード ロッカー 腐った魚 ペットフード 雌盗蟲 腐った魚 リンゴジュース 雄盗蟲 腐った魚 リンゴジュース スモーキー 腐った魚 ペットフード ヨーヨー 腐った魚 バナナジュース メタルラ 腐った魚 ハチ蜜 ミストレス 腐った魚 ハチ蜜 Dex+5 ビッグフット 腐った魚 ペットフード サンタポリン 錆びた鉄 緑ハーブ ルナティック 錆びた鉄 ニンジンジュース メガロドン 錆びた鉄 ペットフード バドン 錆びた鉄 キャンディ カナトウス 錆びた鉄 キャンディ ヒドラ 錆びた鉄 リンゴジュース ククレ 錆びた鉄 キャンディ パイレーツスケル モンスタージュース ペットフード カホ モンスタージュース 化け物のエサ カニ モンスタージュース キャンディ お化け貝 モンスタージュース キャンディ スケルトン モンスタージュース ペットフード ポイズンスポア モンスタージュース ペットフード 黄金蟲 甘い牛乳 ハチ蜜 ボーカル 甘い牛乳 ローヤルゼリー トード 甘い牛乳 キャンディ マスターリング 甘い牛乳 リンゴジュース ドラゴンフライ よく乾いてるホネ ハチ蜜 さすらい狼 よく乾いてるホネ ペットフード エクリプス よく乾いてるホネ ニンジンジュース アンドレ よく乾いてるホネ ローヤルゼリー エンジェリング よく乾いてるホネ 紅ポーション 蟻の卵 よく乾いてるホネ ペットフード アヌビス よく乾いてるホネ 紅ポーション アルギオペ よく乾いてるホネ ハチ蜜 アルゴス よく乾いてるホネ ハチ蜜 バフォメット.Jr 歌う花 ハチ蜜 バースリー 歌う花 ペットフード キャラメル 歌う花 ペットフード コーコー 歌う花 ペットフード デニーロ 歌う花 ローヤルゼリー デザートウルフ 歌う花 赤ハーブ 子デザートウルフ 歌う花 ペットフード デビアス 歌う花 キャンディ デビルチ 歌う花 若芽 ドケビ 歌う花 ペットフード ドレインリアー 朝の露が宿っている苔 バナナジュース ドレイク 朝の露が宿っている苔 ペットフード ドロップス 朝の露が宿っている苔 黄ハーブ ダスティネス 朝の露が宿っている苔 ハチ蜜 エドガ 朝の露が宿っている苔 赤ハーブ エギラ 朝の露が宿っている苔 ひとくちケーキ イビルドルイド 朝の露が宿っている苔 ペットフード Int+5 フリルドラ 朝の露が宿っている苔 赤ハーブ ゴーストリング 朝の露が宿っている苔 ハチ蜜 ガイアス 猛毒草 ペットフード ゴブリン(剣) 猛毒草 マステラの実 ゴブリン(鎖) 猛毒草 マステラの実 ゴブリン(斧) 猛毒草 マステラの実 ゴブリン(槌) 猛毒草 おさしみ ゴブリン(毬) 猛毒草 おさしみ ホード 猛毒草 ペットフード ホルン 猛毒草 ローヤルゼリー ホロン 猛毒草 赤ポーション ジャック 猛毒草 赤ポーション カーリッツバーグ 太っているミミズ ペットフード コボルド(斧) 太っているミミズ マステラの実 コボルド(槌) 太っているミミズ マステラの実 コボルド(毬) 太っているミミズ マステラの実 白蓮玉 太っているミミズ ペットフード マンティス 太っているミミズ ローヤルゼリー マリナ 焼き芋 リンゴジュース マリンスフィアー 焼き芋 リンゴジュース マリオネット 焼き芋 ハチ蜜 マルス 焼き芋 キャンディ マーティン 焼き芋 ペットフード マーター 焼き芋 バナナジュース メデューサ 焼き芋 ペットフード ミノタウロス 焼き芋 赤ハーブ STR+5 月夜花 焼き芋 化け物のエサ LUK+5 ミスト 熱帯のバナナ 赤ポーション DEX+5 オークスケルトン 熱帯のバナナ ペットフード オークゾンビ 熱帯のバナナ ペットフード パサナ 熱帯のバナナ マステラの実 プティット(地) 熱帯のバナナ ペットフード プティット(空) 熱帯のバナナ ペットフード フェン 熱帯のバナナ キャンディ ピエール 熱帯のバナナ ローヤルゼリー プランクトン 組織の掟 リンゴジュース ラフレシア 組織の掟 リンゴジュース レイドリック 組織の掟 ペットフード レクイエム 組織の掟 サンドマン 組織の掟 サベージ 組織の掟 ペットフード サベージベベ 組織の掟 ペットフード スケルワーカー 組織の掟 ペットフード ソヒー 組織の掟 ペットフード SP+5% 兵隊アンドレ 宛てがない手紙 ローヤルゼリー 兵隊デニーロ 宛てがない手紙 ローヤルゼリー 兵隊ピエール 宛てがない手紙 ローヤルゼリー スタイナー 宛てがない手紙 ハチ蜜 タロウ 宛てがない手紙 バナナジュース ビタタ 宛てがない手紙 ローヤルゼリー ゼノーク 宛てがない手紙 ペットフード ゼロム 宛てがない手紙 マステラの実 ウィスパー 宛てがない手紙 ハチ蜜 九尾狐 宛てがない手紙 赤ハーブ ウィスパー(固定) 古いホウキ ペットフード 巨大ウィスパー 古いホウキ ハチ蜜 ボンゴン 古いホウキ ペットフード オークアーチャー 古いホウキ おさしみ ミミック 純潔の小太刀 ペットフード アラーム 純潔の小太刀 ペットフード アクラウス 純潔の小太刀 ローヤルゼリー ライドワード 純潔の小太刀 ペットフード スケルプリズナー 純潔の小太刀 ペットフード ゾンビプリズナー 純潔の小太刀 ペットフード ダークプリースト 純潔の小太刀 ペットフード パンク 純潔の小太刀 ブドウジュース ジルタス 純潔の小太刀 止まらない心臓 オーガトゥース 服従の腕輪 ひとくちケーキ アノリアン 服従の腕輪 キャンディ スティング 服従の腕輪 ペットフード 彷徨う者 服従の腕輪 化け物のエサ クランプ 服従の腕輪 ブドウジュース フィラメント 服従の腕輪 ハチ蜜 ブリライト 光ってる石 ハチ蜜 アイアンフィスト 光ってる石 ローヤルゼリー ハイオーク 光ってる石 マステラの実 チョコ 光ってる石 赤ハーブ ステムワーム 光ってる石 ブドウジュース ペノメナ 光ってる石 黄ポーション アンドレ 悪魔召喚書 ローヤルゼリー マーリン 彼女の想い リンゴジュース サスカッチ 彼女の想い ニンジンジュース ジャッククリスマス 彼女の想い 赤ポーション クリスマスゴブリン 彼女の想い セルー クリスマスクッキー 彼女の想い ペットフード アンソニ 彼女の想い 緑ハーブ クルーザー 彼女の想い ペットフード ミストケース 彼女の想い ペットフード チェペット 彼女の想い マステラの実 ガーゴイル 赤いろうそく 化け物のエサ レグルロ 赤いろうそく ブドウジュース ネレイド 赤いろうそく ペットフード ペスト 赤いろうそく バナナジュース インジャスティス 赤いろうそく ペットフード ゴブリンアーチャー 赤いろうそく マステラの実 ダークフレーム 赤いろうそく ハチ蜜 ワイルドローズ 高級エプロン ブドウジュース Str+5 ウィンドゴースト 高級エプロン 化け物のエサ 半漁人 高級エプロン おさしみ クッキー(緑) 高級エプロン おさしみ ヒトデ 高級エプロン キャンディ ジェスター 高級エプロン 化け物のエサ クロック 高級エプロン ペットフード アリゲーター ヒナレ ニンジンジュース オークレディ ヒナレ おさしみ アリス ヒナレ 白ポーション レイドリックアーチャー ヒナレ ハチ蜜 天下大将軍 ヒナレ 赤ポーション 三葉蟲 ヒナレ ローヤルゼリー ゴブリンライダー ヒナレ マステラの実 セージワーム アロエ ニンジンジュース コボルドアーチャー アロエ マステラの実 ジェネラルスケルトン アロエ ペットフード ミニデモ クローバー ハチ蜜 クリーミーフィアー クローバー ハチ蜜 キラーマンティス クローバー ローヤルゼリー オウルバロン クローバー ペットフード コボルドリーダー クローバー マステラの実 エンシェントマミー クローバー ペットフード ゾンビマスター クローバー ペットフード ゴブリンリーダー クローバー マステラの実 キャタピラー クローバー ローヤルゼリー アムムト 幻想の花 ハチ蜜 ジャイアントホーネット 幻想の花 ハチ蜜 ジャイアントスパイダー 幻想の花 ハチ蜜 エンシェントワーム 幻想の花 ハチ蜜 レイブオルマイ 幻想の花 ペットフード キャットナインテイル 幻想の花 化け物のエサ パンツァーゴブリン 幻想の花 マステラの実 ガジョマート 幻想の花 赤ポーション ごっついミノタウロス 幻想の花 赤ハーブ グリンブルスティ 花 ペットフード チンピラ 花 おさしみ パーメットタートル 花 ニンジンジュース アサルトタートル 花 マステラの実 ソリッドタートル 花 ペットフード オットー 花 ニンジンジュース ヒートタートル 花 赤ハーブ フリーズタートル 花 ニンジンジュース オウルデューク 花 ペットフード ドラゴンテイル 呪われたルビー ハチ蜜 スプリングラビット 呪われたルビー ペットフード シーオッター 呪われたルビー ニンジンジュース ブレイザー 黒い杓子 化け物のエサ ジオグラファー 黒い杓子 リンゴジュース グランペコ 黒い杓子 赤ハーブ サキュバス 黒い杓子 ハチ蜜 フェイクエンジェル しおれないバラ 紅ポーション ゴート しおれないバラ 赤ハーブ インキュバス しおれないバラ ハチ蜜 一反木綿 しおれないバラ ペットフード ハーピー しおれないバラ 化け物のエサ エルダー しおれないバラ おさしみ デーモンパンク しおれないバラ 化け物のエサ ドリラー しおれないバラ ペットフード グリズリー 爬虫類の舌 赤ハーブ ディアボリック 爬虫類の舌 ハチ蜜 エクスプロージョン 爬虫類の舌 赤ハーブ デリーター(空) 爬虫類の舌 ペットフード デリーター(地) 爬虫類の舌 ペットフード スリーパー 爬虫類の舌 ペットフード ギグ 爬虫類の舌 ニンジンジュース アークエンジェリング 爬虫類の舌 紅ポーション ヴァイオリー 爬虫類の舌 おさしみ ガラパゴ かえるの卵 ペットフード ロータージャイロ かえるの卵 赤ポーション カラ傘 かえるの卵 ペットフード カブキ忍者 ジャルゴン ペットフード Str+5 大口蛙 ジャルゴン ブドウジュース 銃奇兵 ジャルゴン ペットフード Dex+5 雅人形 ジャルゴン ハチ蜜 酒天狗 ジャルゴン ペットフード 河童 ジャルゴン キャンディ パピヨン ジャルゴン ハチ蜜 団子童子 ジャルゴン おさしみ 人面桃樹 ジャルゴン リンゴジュース 老人参 さなぎの皮 ニンジンジュース コウ さなぎの皮 バナナジュース 天仙娘々 さなぎの皮 ハチ蜜 チャッキー さなぎの皮 バナナジュース ビートル 古い魔法書 ローヤルゼリー ウータンシューター 古い魔法書 おさしみ XXXXXX 長く細い舌 緑ハーブ デュラハン 長く細い舌 ペットフード ロリルリ 長く細い舌 ハチ蜜 ディスガイズ 長く細い舌 ペットフード ルード 長く細い舌 ペットフード ハイローゾイスト 長く細い舌 ハチ蜜 ヒェグン ねずみの尻尾 ペットフード ミョグェ ねずみの尻尾 ブドウジュース 小龍舞 ねずみの尻尾 ペットフード ハティーベベ ねずみの尻尾 ニンジンジュース デビルリング 硬い木屑 ハチ蜜 タムラン 硬い木屑 ハチ蜜 リーフキャット 硬い木屑 ペットフード クラベン 硬い木屑 ひとくちケーキ サンタオーク 硬い木屑 おさしみ メタリン ブリガン ペットフード ミネラル ブリガン ペットフード オブシディアン ブリガン ペットフード ピットマン ブリガン ペットフード ポルセリオ ブリガン ローヤルゼリー ノクシャス ブリガン ひとくちケーキ ベノマス 乾いた砂 赤ポーション ベアドール 乾いた砂 ペットフード ヘリオン 乾いた砂 ハチ蜜 ウィレス 乾いた砂 ハチ蜜 モルデン 乾いた砂 ペットフード ヒルウィンド(槍) 乾いた砂 ブドウジュース チュンイー 氷片 マステラの実 グレムリン 氷片 ハチ蜜 ビホルダー 氷片 赤ポーション セイレン=ウィンザー 氷片 マステラの実 エレメス=ガイル 氷片 マステラの実 ハワード=アルトアイゼン 氷片 おさしみ マーガレッタ=ソリン 氷片 ペットフード セシル=ディモン 氷片 マステラの実 ハワード=アルトアイゼン(BOSS) 石片 おさしみ マーガレッタ=ソリン(BOSS) 石片 ペットフード セシル=ディモン(BOSS) 石片 マステラの実 カトリーヌ=ケイロン(BOSS) 石片 ペットフード イグニゼム=セニア 単細胞 マステラの実 ヒュッケバイン=トリス 単細胞 マステラの実 アルマイア=デュンゼ 単細胞 おさしみ イレンド=エベシ 単細胞 ペットフード カヴァク=イカルス 単細胞 マステラの実 ラウレル=ヴィンダー 単細胞 ペットフード イグニゼム=セニア(MVP) 単細胞 マステラの実 アークダム 鋭い葉っぱ おさしみ ディミック(無) 鋭い葉っぱ ペットフード ディミック(風) 鋭い葉っぱ 赤ポーション ディミック(水) 山羊の角 ペットフード ディミック(地) 山羊の角 ペットフード ディミック(火) 山羊の角 赤ポーション ヴェナート(火) 山羊の角 赤ポーション ヴェナート(無) 山羊の角 ペットフード ヴェナート(風) 山羊の角 赤ポーション ヴェナート(地) 山羊の角 ペットフード ヴェナート(水) 山羊の角 ペットフード ヒルウィンド 山羊の角 ブドウジュース ジェミニ-S58 なめらかな紙 ペットフード リムーバ なめらかな紙 ペットフード オークベイビー なめらかな紙 おさしみ グリーンイグアナ なめらかな紙 ペットフード ブリーズ 不気味な紙片 赤ポーション プラズマ(黄) 不気味な紙片 ひとくちケーキ プラズマ(赤) 不気味な紙片 赤ポーション プラズマ(緑) 不気味な紙片 ペットフード プラズマ(紫) 不気味な紙片 ひとくちケーキ プラズマ(青) 不気味な紙片 ペットフード デスワード 不気味な紙片 ペットフード エンシェントミミック 不気味な紙片 ペットフード 監視する者 不気味な紙片 アイスクリーム 保護する者 燃えている馬の蹄 紅ポーション 執行する者 燃えている馬の蹄 紅ポーション 慰める者 燃えている馬の蹄 紅ポーション タナトスの悲しみ 燃えている馬の蹄 ペットフード タナトスの苦悩 燃えている馬の蹄 ペットフード オシドス(黄) 蜜の瓶 ヒナレの葉 ペロス(赤) 蜜の瓶 ペットフード ノーバス(赤) 蜜の瓶 赤ハーブ オシドス(青) 蜜の瓶 ペットフード ペロス(緑) 蜜の瓶 ペットフード ノーバス(黄) 蜜の瓶 赤ハーブ ドラゴンの卵 ドラゴンの皮 赤ハーブ ハロウィンジャック ドラゴンの皮 赤ポーション キエル 砂の塊 ひとくちケーキ キエル-D-01 砂の塊 ハチ蜜 Int+5 エリセル 砂の塊 ペットフード エリオット 砂の塊 ペットフード エリザ 砂の塊 おさしみ コンスタント 砂の塊 ひとくちケーキ クッキー(クリスマス) さそりニッパ ペットフード スコグル でっかいゼロピー ハチ蜜 プルス でっかいゼロピー ハチ蜜 スケッギョルド(黒) でっかいゼロピー 紅ポーション スケッギョルド(青) でっかいゼロピー 紅ポーション アガヴ 黄色い皿 おさしみ エキオ 黄色い皿 おさしみ ヴァンベルク 油紙 おさしみ アイシラ 油紙 おさしみ ホドレムリン 油紙 ハチ蜜 シーカー 油紙 赤ポーション スノウアー 油紙 ペットフード シロマ 油紙 ペットフード ゲイズティ 油紙 ペットフード ムスキプラー 油紙 リンゴジュース ドロセラ 羅盤 リンゴジュース ロウィーン 羅盤 ブドウジュース ガリオン 羅盤 ブドウジュース スタポ 羅盤 ペットフード アイシクル 羅盤 ペットフード カーサ 歯車 赤ポーション マグマリン 歯車 赤ポーション インプ 歯車 化け物のエサ ノッカー 歯車
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乾いた小さな種 小さなトウモロコシのような、黄色いしわしわの種。 畑使用可能 んー、ちょっとピンとこない種だね。 でも、それほど奇抜な形でもないので、 レイチェルなら知ってるんじゃないかな?
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乾いた唇 徳田秋声 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)矢野《やの》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)四|月《ぐわつ》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (例)※[#「門<貝」、第4水準2-91-57] /\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号) (例)なか/\ 濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」 矢野《やの》の姪《めい》の厚子《あつこ》が初《はじ》めて砂村《すなむら》を尋《たづ》ねて来《き》たのは、学校《がくこう》の新学年《しんがくねん》が初《はじ》まらうとする四|月《ぐわつ》の或日《あるひ》であつた。砂村《すなむら》の妻《つま》がその名《な》を彼《かれ》に通《つう》じて来《き》たとき、砂村《すなむら》は直《ず》ぐ五六|年前《ねんぜん》に死《し》んだ、郷里《けうり》で時々《とき/″\》逢《あ》つたこともある矢野《やの》の兄《あに》のことゝ、その家族《かぞく》を引受《ひきう》けることになつた矢野《やの》の立場《たちば》とを想出《おもひだ》した。矢野《やの》と砂村《すなむら》とは、学校時代《がくこうじだい》から最《もつと》も共鳴《けうめい》の多《おほ》かつた、殆《ほと》んど同《おな》じ青年期《せいねんき》の軌道《きどう》を歩《ある》いて来《き》た親友関係《しんゆうくわんけい》であつた。で、厚子《あつこ》が妻《つま》に案内《あんない》されて、狭《せま》い書斎《しよさい》の入口《いりくち》へ来《き》てお辞儀《じぎ》をしたとき、砂村《すなむら》は懐《なつ》かしげな目《め》をして、彼女《かのぢよ》を迎《むか》へたと同時《どうじ》に、もうこんなになるのかと軽《かる》い驚《おどろ》きを感《かん》じずにはゐられなかつた。彼《かれ》は微《かす》かに記憶《きおく》に残《のこ》つてゐるその父《ちゝ》の面影《おもかげ》を彼女《かのぢよ》に見出《みいだ》した。彼女《かのぢよ》は父《ちゝ》の死後《しご》、父《ちゝ》が奉職《ほうしよく》してゐたK市《し》を引揚《ひきあ》げて、母《はゝ》や幼弟《えうてい》と一|緒《しよ》に、父《ちゝ》の奉職《ほうしよく》してゐた同《おな》じK市《し》にゐる伯父《をじ》の矢野《やの》の補助《ほじよ》を受《う》けて、この五六|年《ねん》を郷里《けうり》のY市《し》に過《すご》して来《き》たのであつた。そして其《そ》の五六|年《ねん》の月日《つきひ》が、彼女《かのぢよ》を彼《かれ》が目《め》の前《まへ》に見《み》るやうな青春期《せいしゆんき》の女《をんな》に育《そだ》てたのであつた。厚子《あつこ》は父《ちゝ》に似《に》て、細《ほつ》そりした、しかし健康《けんこう》さうな体格《たいかく》と、お上品《ぜうひん》に整《とゝの》つた美人型《びじんけい》の顔立《かほだち》と、豊《ゆた》かな髪《かみ》の持主《もちぬし》であつた。 「へえ、こんなにお身大《みおほ》きくなんなすつて。御母《あかあ》さんも御安心《ごあんしん》ですね。」砂村《すなむら》の妻《つま》はさう言《い》つて羨《うらや》ましげに若《わか》いその姿《すがた》を眺《なが》めてゐた。七|年前《ねんぜん》に死《し》んだ娘《むすめ》がゐれば、ちやうど此《こ》の位《ぐらゐ》だと、彼女《かのぢよ》には直《す》ぐそれが憶出《おもひだ》せるのであつた。 「学校《がくかう》へでも入《はい》るんですか。」砂村《すなむら》がきくと、厚子《あつこ》は彼《かれ》と伯父《をぢ》との関係《くわんけい》を知《し》つてゐるだけに、親《した》しげな調子《てうし》で、今度《こんど》高等師範《こうとうしはん》へ択《えら》ばれて来《く》ることになつたことを、口数少《くちかずすく》なに述《の》べて、 「それについて、小父《をぢ》さんに保証人《ほせうにん》になつて頂《いたゞ》きたいと思《おも》ひまして……」と要件《えうけん》を話《はな》しだした。 「それはいゝですが、あすごは公費《こうひ》ですか。」 「は、さうなんでございます。」 「寄宿《きしゆく》へでも入《はい》るんですか。」 「それも入《い》れていたゞく筈《はず》になつてゐるんですけれど、何《ど》うなりますか未《ま》だ分明《はつきり》したことが判《わか》りませんので、もう一|度《ど》K――の伯父《をち》から、校長《こうてう》さんにお願《ねが》ひしていたゞかうと思《おも》ひます。」 砂村《すなむら》は最近《さいきん》の矢野《やの》の生活《せいくわつ》をよくは知《し》らなかつたけれど、他《た》に一人《ひとり》毎月資給《まいつきしきう》をしてゐる係累《けいるい》が東京《とうけう》にあつたし、彼自身《かれじしん》発育《はついく》ざかりの多勢《おほぜい》の子供達《こどもたち》をもつてゐることも知《し》つてゐたので、その上《うへ》厚子《あつこ》をこれまでにするのは、なか/\だと思《おも》つた。それに彼自身《かれじしん》も、是《これ》まで何《なに》かと面倒《めんだう》を見《み》て来《き》た多《おほ》くの甥《おひ》や姪《めい》に好《い》い加減《かげん》失望《しつばう》してゐるので、矢野《やの》も好《い》い加減《かげん》にしておけば可《い》いと云《い》ふ気《き》がしなくもなかつた。 「それでは、貴女《あなた》が学校《がくこう》を出《で》さへすれば、御母《おかあ》さんや弟《おとうと》さんの面倒《めんだう》を見《み》られる訳《わけ》ですね。早《はや》くさういふ風《ふう》にしないと、伯父《をぢ》さんも大変《たいへん》だらう。」砂村《すなむら》は言《い》つた。 厚子《あつこ》は「は」と言《い》つてうつむいてゐたが、余《あま》り好《い》い感《かん》じを受《う》けないらしかつた。そして間《ま》もなく暇《いとま》を告《つ》げた。 「ではまた入《いら》つしやいましよ。」妻《つま》が言《い》ふと、 「また伺《うかゞ》ひます。」と言《い》つて、厚子《あつこ》は帰《かへ》つて行《い》つた。 「身装《みなり》なぞも、田舎《ゐなか》から出《で》て来《き》た女学生《ちよがくせい》とは思《おも》へないくらゐ、ちやんとして、矢野《やの》さんもなか/\大変《たいへん》ですね。」 後《あと》で妻《つま》は砂村《すなむら》に話《はな》した。 厚子《あつこ》はそれから三四|度《ど》もやつて来《き》た。寄宿舎《きしゆくしや》へ入《はい》れたことを知《し》らせ旁《かた/″\》保証《ほせう》の判《はん》を取《と》りに来《き》たこともあつたし、少《すこ》し遊《あそ》ぶつもりで、ゆつくりしてゐることもあつたけれど、格別《かくべつ》砂村《すなむら》の家族《かぞく》と、打解《うちと》けるといふほどのことはなかつた。砂村《すなむら》とも大《たい》して親《した》しみが加《くは》はらなかつた。どこか自分《じぶん》を開放《かいほう》し切《き》らないやうな、臆病《チミッド》な態度《たいど》があるやうでもあつたが、さう羞《はに》かむやうなところもなかつた。砂村《すなむら》は即《つ》かず離《はな》れずに遇《あし》らつてゐたが、どうかするとわざと彼女《かのぢよ》をはつして、別《べつ》の部屋《へや》へ行《い》つたりした。彼女《かのぢよ》を窮屈《きうくつ》がらせる代《かは》りに、妻《つま》、子供達《こどもたち》と親《した》しませようと思《おも》つたからであつた。そして其《それ》はいくらか有効《ゆうこう》であつたらしく、厚子《あつこ》は妻《つま》と長《なが》いあひだ話《はな》して帰《かへ》ることもあつたし、蓄音器《ちくおんき》を聴《き》いて行《ゆ》くこともあつたが、しかし矢張《やは》りどこかに落着《おちつ》かないところがあつた。 ある時《とき》も彼女《かのぢよ》はめかして遣《や》つて来《き》た。東京《とうけう》なれたせいもあつたが、最初《さいしよ》の印象《いんせう》よりか、彼女《かのぢよ》の若々《わか/\》しい美《うつく》しさが、新《あた》らしく見出《みいだ》されるやうに、砂村《すなむら》にも思《おも》はれたが、妻《つま》にもさう感《かん》じられた。 「厚子《あつこ》さんなか/\お酒落《しやれ》ね。」妻《つま》は帰《かへ》つたあとで砂村《すなむら》に話《はな》した。 「それに女振《をんなぶ》りだつて、あれならどこへ出《だ》しても立派《りつぱ》なものですよ。」 「押出《おしだ》しがいゝね。」砂村《すなむら》も言《い》つてゐたが、何《なん》だか自分《じぶん》の姪《めい》でも讚《ほ》められるやうに、いくらか肩身《かたみ》の広《ひろ》い気《き》がした。 その年《とし》も夏《なつ》になつた。厚子《あつこ》は暑中休暇《しよちうきうか》で国《くに》へ帰《かへ》ると言《い》つて、ちよつと来《き》た。そして玄関口《げんくわんぐち》に立《た》つて、妻《つま》と話《はな》して帰《かへ》つて行《い》つた。それから夏《なつ》がすぎて、新学期《しんがくき》の初《はじ》まりに上京《じやうきやう》して来《き》たときも、子供達《こどもたち》に梨子《なし》なぞもつて来《き》て、それを置《お》いて、直《す》ぐ帰《かへ》つていつたが、その頃《ころ》からいくらか内輪《うちわ》のやうな親《した》しみが加《くは》はつて来《き》て、砂村《すなむら》とも学科《がつくわ》や文芸《ぶんげい》の話《はなし》などして行《ゆ》くことがあつた。 「貴女《あなた》はどうして漢文《かんぶん》なんかやるんです。」砂村《すなむら》がきいた。 「漢文《かんぶん》は面白《おもしろ》いぢやございませんか。し厚子《あつこ》は答《こた》へた。 「それは面白《おもしろ》くないこともないが、貴女《あなた》のやうな若《わか》い人《ひと》が、漢文《かんぶん》に興味《けうみ》をもつのは不思議《ふしぎ》だね。」砂村《すなむら》は笑《わら》ひながら言《い》つたが、その時分《じぶん》には厚子《あつこ》が速成的《そくせいてき》な漢文《かんぶん》の補習科《ほしうくわ》へ入《はい》つてゐるので、本科生《ほんくわせい》ではなかつたことに、気《き》がついてゐた。そして今《いま》までは本科《ほんくわ》のつもりで話《はなし》をしてゐたために、齟齬《そご》が多《おほ》かつたのだとわかつて来《き》た。 「でも、漢文《かんぶん》の方《ほう》が何《なん》となし懐《なつ》かしいやうな気《き》がしますわ。」 「さうかね。この頃《ごろ》の新《あた》らしいものは読《よ》まんのかね。」 「それも少《すこ》しは見《み》ました、ロシア物《もの》の飜訳《ほんやく》なぞ、時々《とき/″\》読《よ》んだことがございます。トルストイだの、ドストウヰスキーだの。」 「してさう云ふものは……。」 「面白《おもしろ》いとは思《おも》ひますけれど、学校《がくこう》ではさういふものは余《あま》り……。」 「さう。Y――と云《い》ふところは、殊《こと》にも文芸思想《ぶんげいしそう》を異端視《いたんし》してゐる所《ところ》だらうから。」 「まあ、さうなんですわ。」 「しかし漢文《かんぶん》なんぞやる人《ひと》が、矢張《やは》りあるんかね。貴女《あなた》のお仲間《なかま》で。」 「多度《たんと》はありませんけれど、やはり需要《じゆよう》がありますものですから。」 勿論《もちろん》厚子《あつこ》が新《あたら》しい空気《くうき》の流《なが》れない郷里《けうり》で、さう云《い》ふ風《ふう》の教育家型《けういくかがた》に教育《けういく》されてゐるのに不思議《ふしぎ》はなかつたし、またそれで好《い》いのだと思《おも》つた。けれど、砂村《すなむら》は何《なん》となく飽足《あきた》りなかつた。 「貴方《あなた》厚子《あつこ》さんもおつれしたら。」 その時《とき》砂村《すなむら》と松坂屋《まつさかや》へ買《か》ひものに行《ゆ》く約束《やくそく》があつたので、妻《つま》の仕度《したく》のできるあひだ、書斎《しよさい》で厚子《あつこ》と軽《かる》い談話《だんわ》を交《かは》してゐたのであつた。 「いゝだらう。」砂村《すなむら》は帰《かへ》りに御飯《ごはん》でも御馳走《ごちそう》しようと思《おも》つて、それに同意《どうい》した。 で、厚子《あつこ》も行《ゆ》くといふので、一|緒《しよ》に家《いへ》を出《で》た。 松坂屋《まつさかや》では、贈《おく》りものを砂村夫婦《すなむらふうふ》は見立《みた》てなければならなかつたが、外《ほか》にも差当《さしあた》り買《か》はなければならぬ子供《こども》のものなぞがあつたので、そつちこつち見《み》てあるくのに、可也《かなり》手間《てま》を取《と》つた。厚子《あつこ》はそんな反物《たんもの》だとか、子供《こども》の洋服《ようふく》などとは、まるで没交渉《ぼつこうせう》で、何《ど》うかすると迷惑《めいわく》さうにぼんやり立止《たちど》まつてゐたりした。 砂村《すなむら》の妻《つま》は寄宿《きしゆく》への土産《みやげ》に、ちよつとしたお菓子《くわし》を彼女《かのぢよ》にもたせた。そして其処《そこ》を出《で》ると、厚子《あつこ》はもう時間《じかん》がないと云《い》ふので、すぐ其前《そのまへ》で別《わか》れた。 すると或時《あるとき》、寄宿《きしゆく》の舎監《しやかん》の名《な》で、厚子《あつこ》のことについて、お話《はなし》したいことがあるから、御足労《ごそくろう》を煩《わづら》はしたいと、時刻《じこく》を指定《してい》した一|片《ぺん》の葉書《はがき》が砂村《すなむら》のところへ舞込《まひこ》んで来《き》た。それは翌年《よくねん》の春《はる》も末《すゑ》のことであつた。 砂村《すなむら》は淡《あわ》い不安《ふあん》を感《かん》じた。 「何《なん》だらうな。何《なに》かあるんだな。」彼《かれ》はその葉書《はがき》を見《み》ながら牾《もど》かしさうに呟《つぶや》いた。 「何《なに》か厄介《やくかい》なことでもなければ可《い》いですがね。」妻《つま》も言《い》つた。そして、 「事《こと》によると、あの人《ひと》何《なに》かあるかも知《し》れませんよ。」 「さうかも知《し》れんな。」 「何《なん》だかそんな気《き》がしますわ。」 とにかく其《そ》の時刻《じこく》に砂村《すなむら》は袴《はかま》なぞつけて、少《すこ》し風邪気《かぜけ》だつたので、俥《くるま》で行《い》つてみた。 漸《やうや》くその寮舎《れうしや》を捜《さが》しあてたのは、車夫《しやふ》が二|度《ど》ばかり其《そ》の辺《へん》の店屋《みせや》で尋《たづ》ねてからであつた。大《おほ》きい木斛《もくこく》や椿《つばき》などの生茂《おひしげ》つた奥《おく》の方《はう》に、粗末《そまつ》な木造《もくぞう》の洋館《ようくわん》があつて、それが厚子《あつこ》のゐる寄宿舎《きしゆくしや》であつた。 ドアの前《まへ》に立《た》つと、ちやうど厚子《あつこ》などとはまるで違《ちが》つた、服装《ふくそう》や髪《かみ》の容《かたち》などにかまはない女学生《じよがくせい》が一人《ひとり》外《そと》から帰《かへ》つて来《き》て、下駄《げた》を下駄箱《げたばこ》へ仕舞《しま》つてゐる処《ところ》だつたので、砂村《すなむら》はその子《こ》に案内《あんない》を頼《たの》んだ。人気《ひとけ》もないやうな建物《たてもの》の内部《ないぶ》は※[#「門<貝」、第4水準2-91-57]寂《ひつそり》してゐた。で、また別《べつ》に僧院《そうゐん》のやうな清《きよ》らかさもなかつた。 暫《しば》らくすると、年《とし》の頃《ころ》二十三四の色白《いろじろ》丸顔《まるがほ》の質素《しつそ》な装《なり》をした、中脊中柄《ちゆうせいちうがら》よく釣合《つりあ》ひのとれた、程《ほど》のいゝ躰《からだ》つきの女《をんな》が出《で》て来《き》て、 「どうぞこちらへ。汚《きたな》うございますが……」と、どこに角張《かくば》つたところも、気取《きど》つたところもない、内気《うちき》で物静《ものしづ》かな態度《たいど》で、砂村《すなむら》を学生《がくせい》の部屋《へや》の一《ひと》つへ導《みちび》いた。 硝子戸《ガラスど》のはまつた日本窓《にほんまど》で、明《あか》るい窓際《まどぎは》に机《つくゑ》が二《ふた》つ並《なら》べてあつた。 「お呼《よ》びたてしまして済《す》みませんでした。舎監《しやかん》さんは折《をり》あしく御不在《ごふざい》ですけれど、私《わたし》からお話《はなし》するやうとのことでございますから。」彼女《かのぢよ》は少《すこ》しもぎすついた処《ところ》のない、柔《やは》らかな調子《てうし》で話《はな》した。 そこへ老婆《ろうば》が火《ひ》やお茶《ちや》をもつて来《き》たりした。 「何《なに》か不都合《ふつごう》でもあつたんでせうか。」砂村《すなむら》はきいた。 「格別《かくべつ》不都合《ふつこう》といふほどのことぢやございませんけれど、あの方《かた》の平素《へいそ》が、少《すこ》し周囲《しうゐ》の方《かた》と調和《てうわ》しないところがございますやうで……何《なん》せいこゝは皆《みな》さんお家《うち》のさう豊《ゆた》かでない方《かた》が多《おほ》ございますから、どなたも極《ご》く質素《しつそ》にしていらつしやいます。それに短《みじか》い年月《としつき》のあひだに、不満《ふまん》ながらも、とにかく一《ひ》と通《とほ》りのことを習了《しうれう》しなければならないのですから、皆《みな》さんなか/\お忙《いそが》しいんでございます。それだのに、厚子《あつこ》さんはどうも御勉強《ごべんけう》が足《た》りないやうなんでございます。よく頭脳《あたま》が痛《いた》むとか、気分《きぶん》がわるいとか言《い》つて、ちよい/\お休《やす》みになります。」彼女《かのぢよ》は柔和《にうわ》な顔《かほ》に、淋《さび》しい微笑《びせう》を浮《うか》べながら、別《べつ》に厚子《あつこ》を誹《そし》るやうな気持《きもち》もなしに、静《しづ》かに話《はな》した。 「あゝ、さうですか。」砂村《すなむら》は頷《うなづ》いた。 「その事《こと》を舎監《しやかん》さんから、度々《たび/\》御注意《ごちうい》申《まう》しあげたんでございますが、この頃《ごろ》はまたちよい/\御外出《ごぐわいしゆつ》が多《おほ》いやうで、寄宿《きしゆく》は厭《いや》だから、牛込《うしごめ》の方《はう》に来《き》てゐるやうにと云《い》ふ親類《しんるい》があるから、そこへ引越《ひつこ》すとか言《い》つておいでになります。その御家庭《ごかてい》さへ好《よ》ければ、それも御本人《ごほんにん》の御自由《ごじゆう》ですけれど、一《ひと》つ困《こま》りますのは田舎《ゐなか》の方《ほう》に、何《なん》ですか許嫁《いひなづけ》の方《かた》がおありだとかで、その方《かた》から絶《た》えずお手紙《てがみ》がまゐりまして、あの方《かた》も頻繁《ひんぱん》にその方《かた》へお手紙《てがみ》をお書《か》きのやうでございます。そんな事《こと》も、こゝではちよつと風儀上《ふうぎぜう》困《こま》りますので、舎監《しやかん》さんが手紙《てがみ》を開封《かいふう》して見《み》たり何《なん》かいたしましたこともございましたが、最近《さいきん》その方《かた》が上京《ぜうきやう》しておいでになつたとかで、とかく外出《ぐわいしゆつ》がちなのでございます。そんな事《こと》のために、一|層《そう》寄宿《きしゆく》を窮屈《きうくつ》にお思《おも》ひになるんでせうと思《おも》ひますが……それでもお出《で》になるなら、仕方《しかた》がございませんけれど、一|応《おう》その事《こと》をお話《はな》し申《まを》しあげて、御承知《ごせうち》のうへでないと困《こま》りますから。」 砂村《すなむら》は「あゝ、さうですか。」と、時々《とき/″\》頷《うなづ》きながら聞《き》いてゐたが、その間《あひだ》も、処女《しよぢよ》の水々《みづ/\》しさの失《うしな》はれようとしてゐる彼女《かのぢよ》の顔《かほ》に視線《しせん》を送《おく》つてゐた。厚子《あつこ》のことよりも、彼女《かのぢよ》が一|体《たい》どんな身《み》の上《うへ》の女《おんな》だらうかと云《い》ふことに、漠然《ばくぜん》とした興味《けうみ》を感《かん》じてゐた。ちんまりした口元《くちもと》の紅《あか》い唇《くちびる》が乾《かわ》いて、薄皮《うすかは》が干《ひ》からびた皮《かは》のやうになつてゐるのが、色《いろ》の褪《あ》せかゝつた桃《もゝ》の花片《はなびら》のやうになつてゐた。 「そんなですか、実《じつ》を言《い》ふと私《わたし》のところへは時々《とき/″\》顔《かほ》を出《だ》すきりなので、何《ど》う云《い》ふ風《ふう》の女《おんな》か余《あま》り知《し》らないのですが、成《な》るほど牛込《うしごめ》の親類《しんるい》へ引越《ひつこ》すといふことは、この頃《ごろ》ちよつと聞《き》いたやうです。しかし格別《かくべつ》気《き》にも留《と》めないでゐましたが、そんな風《ふう》だと、やはり此処《ここ》において頂《いたぶ》いて、厳《きび》しく監督《かんとく》して戴《いたゞ》きたいのです。私《わたし》からもよく言《い》ひますが、貴女方《あなたがた》からもどうか遠慮《えんりよ》なしに言《い》つていたゞきます。何《なに》しろ伯父《をぢ》さんも多勢《おほぜい》子供《こども》があるのですから、もつと真面目《まじめ》にやつてもらはないと困《こま》るんです。許嫁《いひなづけ》といふのも、何《ど》う云《い》ふ関係《くわんけい》か知《し》りませんけれど、其《そ》の点《てん》も間違《まちが》ひのないやうに、貴女方《あなたがた》から何分《なにぶん》よろしく監督《かんとく》していたゞきたいと思《おも》ひます。」砂村《すなむら》はさう言《い》つて自分《じぶん》の態度《たいど》を明《あき》らかにした。 副舎監《ふくしやかん》と云《い》つたやうな地位《ちい》にあるらしい彼女《かのぢよ》も、そのうへ問題《もんだい》を持出《もちだ》さうとはしなかつた。砂村自身《すなむらじしん》の心持《こゝろもち》がわかつたので、安心《あんしん》したといふ風《ふう》であつた。 「何《なに》しろ好《い》いお家《うち》のお嬢《ぜう》さんのやうな身装《みなり》をしていらつしやるのは、あの方《かた》お一人《ひとり》でございますから。他《た》の女学校《ぢよがくこう》でしたら、それはいくら質素《しつそ》にと言《い》つても、誰方《どなた》も綺麗《きれい》にしていらつしやいますから、さほど目《め》にも立《た》ちませんけれど……。」彼女《かのぢよ》はさう言《い》つて、ちやうど砂村《すなむら》の妻《つま》が気《き》づいてゐたやうな、一《ひと》つ二《ふた》つ服装《ふくそう》の贅沢《ぜいたく》なことについて話《はな》した。 砂村《すなむら》は間《ま》もなく暇《いとま》を告《つ》げた。彼女《かのぢよ》は玄関《げんくわん》まで送《おく》りだして外套《ぐわいとう》をもつて後《うし》ろへまはつたりした。砂村《すなむら》は俥《くるま》に揺《ゆ》られながら、厚子《あつこ》のことよりも、未知《みち》のその女《をんな》のことが何《なん》となしに気《き》にかゝつた。どうせ薄倖《はくこう》な身《み》のうへだらうと想像《そうざう》された。そして乾《かわ》いたその唇《くちびる》が目《め》にこびりついてゐた。 大分《だいぶん》たつてから、厚子《あつこ》がたつねて来《き》た。 「私《わおし》が好《い》い装《なり》なぞできる気遣《きづか》ひはありませんわ。」彼女《かのぢよ》は弁解《べんかい》した。 「許嫁《いひなづけ》といふのも、K――の伯父《をぢ》が承知《せうち》してをります。舎監《しやかん》の方《かた》と気《き》があはないものですから、何《なん》でもないことに、お宅《たく》をおさわがせして、本統《ほんとう》に済《す》みませんでした。」厚子《あつこ》はさうも言《い》つた。そして其《そ》の許嫁《いひなづけ》の男《をとこ》も同《おな》じ師範出《しはんで》の教育家《けういくか》で、何《なに》かの検定試験《けんていしけん》に応《おう》じさせるために、伯父《をぢ》の矢野《やの》にその間《あいだ》の学資《がくし》の支給方《しきうかた》を交渉中《こうせうちう》だとさへ言《い》ふのであつた。勿論《もちろん》舎監《しやかん》の方《ほう》でも、砂村《すなむら》が行《い》つて話《はなし》をしてから、いくらか反動的《はんどうてき》に、厚子《あつこ》に対《たい》する反感《はんかん》が和《やは》らいでゐるやうに思《おも》はれた。それと同時《どうじ》に、それは若《わか》い女《をんな》に有《あ》りがちな何《なん》でもないことのやうに、砂村《すなむら》にも緩和的《くわんわてき》に考《かんが》へられてゐた。 地震《ぢしん》少《すこ》し前《まへ》に、その許嫁《いひなづけ》の父親《ちゝおや》の病気《べうき》を看護《かんご》に行《い》つてゐると云《い》ふ報知《ほうち》が、厚子《あつこ》から来《き》た。その文面《ぶんめん》には自分一人《じぶんひとり》の感傷的《かんせうてき》な気分《きぶん》に甘《あま》へてゐるやうな調子《てうし》も見《み》えて、砂村《すなむら》は轢《くすぐ》つたいやうな気《き》がして、別《べつ》に返事《へんじ》も書《か》かなかつた。 するとそれから間《ま》もなく、その父親《ちゝおや》の死去《しきよ》の報知《ほうち》が、また厚子《あつこ》から来《き》た。砂村《すなむら》は全然《ぜんぜん》逢《あ》つたことのない人《ひと》の不幸《ふこう》に、弔《くや》みは出《だ》さないことに、予《かね》てから決《き》めてゐたので、その時《とき》も訃報《ふほう》を取《と》りつ放《ぱな》しにしておいた。漢学《かんがく》などやつてゐる女《をんな》にしては、少《すこ》し感傷性《かんせうせい》がありすぎると、さうも思《おも》つた。[#地付き](大正13[#「13」は縦中横]年1月「女性」) 底本:「徳田秋聲全集第14巻」八木書店 2000(平成12)年7月18日初版発行 底本の親本:「女性」 1924(大正13)年1月 初出:「女性」 1924(大正13)年1月 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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このページはこちらに移転しました 乾いたスポンジ 作詞/くコミ(くこみ) 地下鉄に揺られるマイブレイン まるで渇いたスポンジみたい すべてを失ったこの場所を 僕ははじめて懐かしく思えた 駆け足で過ぎた黄色い風は 壁に染み付いたヤニに変わって 僕の歩幅は小さくなって来た こんなにも一歩踏み出すのが怖いなんて 知らなかったよ誰も教えてくれなかったんだもん きみが残した白いギターだけが僕に勇気をくれる あの日の僕はどうかしていたね ビールのせいだけじゃなかったけど…
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風の吹く荒野。 辺りには乾いた土が広がり、時々萎びた雑草が見える。 日は西に傾き、もうすぐ夜が近い。 風によって乾いた砂が巻き上げられ、辺りは砂埃で覆われている。 だが、この何も無い荒野で、剣を交える二人の人物がいた。 両者とも白いアーマーとヘルメットをつけ、右腕にはビームサーベルを握っている。 一方のアーマーは所々が傷つき、色褪せている部分もある。 もう一方はそれとは対照的に、アーマーもヘルメットも新品の様に輝いている。 両者の剣は交わり、振られ、避けられ、また交わった。 だが、傷ついている方の動きは次第に鈍っていった。 そして、その男は一旦後ろに下がり、剣を構えなおした。 それに対し、もう一人の男は言った。 「お前はもう…終わりだ」 その言葉を聞き、男は溜め息を一つついて、言った。 「最後に戦うのがお前とは…皮肉だな」 相手の言葉を聞きながら、男は剣を向けた。 そして、静かに言った。 「何故ヘブンを裏切った」 その問いに、傷を負っている方は笑みを浮かべ、言った。 「…お前には分からないよ」 その言葉を最後に、二人は黙った。 しばらく、荒野に静寂が訪れた。 二人とも剣を構え、大地に足を踏みしめた。 だが、この静寂は、片方の男の叫びで唐突に終わりを告げた。 「これで…終わりだ!!」 その言葉を合図に、二人の男は大地を蹴り、走り出した。 この数秒後、再び荒野は静寂を取り戻した。
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乾いた叫び ◆Ok1sMSayUQ 因幡てゐの半生は、世渡りに次ぐ世渡りだった。 地上の兎のリーダーとなってから、仲間の、ひいては自分の身を守るために様々な知恵を凝らしてきた。 妖怪との直接的な戦闘を避けるべく、仲間をまとめ迷いの竹林に居を移した。 妖怪兎は妖獣ではあったが、その実態は妖精と殆ど変わらない存在だった。 力は弱く、性格は無邪気なもので争いは好まない。 そのくせ逃げ足だけは速いものだから、力を蓄え調子付いてきた妖怪どもに追い回され、狩りの獲物のように扱われるのが常だった。 妖怪の賢者達はその実態を知りつつも、なんら手助けをしてくれることはなかった。 どちらかというと妖怪兎は獣に近い。だから、ハンティングとして格好の的であり、 妖怪としての攻撃性、妖怪としての体裁を保つためにはちょうどいい存在だった。 狩られることを、黙認していたのだ。 てゐももちろん例外ではなかった。長寿ゆえ知識は深く、妖怪の弱点を突いては追い返す日々を送ることができてはいたが、心休まることはなかった。 竹林で罠を張り、妖怪の襲撃に備える一方で、現在の状況を改善すべくリーダーとしての交渉も行ってきた。 妖怪として、戦いは避けられない。ならばせめて一方的な攻撃はやめさせて欲しい。 それは弱者の意見だった。意見は黙殺された。代わりの意見がない以上、現状を維持するのに一番良い方法を捨てることは許されなかった。 てゐは強者の倫理を知った。幻想郷はそこに住む『幻想の存在』のものではなく、『強者』のためのものだった。 心底落胆した。結局は『平和』など『強者のための平和』でしかない。 自らの強さを誇示できるなら、己が利権を保っていられるなら、その他大勢を犠牲にすることも許される。 ならば強者の倫理に入ってみせるしかなかった。虐げられる側から、虐げる側になってみせるしかなかった。 強い奴の玩具にされるのだけは嫌だ。強者への怒りと怨恨がてゐを動かす原動力になった。 スペルカードルールが制定され、曲りなりにも決闘の体裁が整うまで、てゐは戦いに次ぐ戦いを続けてきた。 仲間をとりまとめ、卑怯だろうがなんだろうが身を守るために集団での戦いを教えた。効果的に敵を痛めつける罠も教えた。 怪我をしたときの治療法も教えた。とにかく生き延びてみせ、組織としての強さを手に入れなければならなかった。 妖怪単体なら殆ど脅威にならなくなってきたところで、スペルカードルールが制定された。 妖怪兎達は一方的な狩りをされることはなくなった。てゐの仲間を率いての戦いも終息を迎えていた。 その反動からか、仲間の兎達は今まで以上に争いを嫌うようになり、殆どが今まで同様竹林に篭って暮らすことを選択していた。 戦いに疲れていたのだ。安心感が、恐怖を厭戦気分へと変えたのだった。 だが、長年に渡る戦いの中で、強者の倫理を取り込みあらゆるものを疑ってこなければならなかったてゐは安心することはなかった。 いつか、また自分達が虐げられるような理不尽が通るかもしれない。 組織的に戦ってきたとはいえ、固体は弱いのが妖怪兎だった。どんな形で虐げられるか分かったものではない。 強くならなければ、生き残れない。幻想郷は所詮強者のものだという考えは、深くてゐの頭に根付いていた。 そんなとき、永遠亭の連中と知り合ったのだった。月人らしいお姫様と、その従者二人。 月人はそれだけで幻想郷のどの妖怪よりも強いと知っていたてゐは早速交渉を開始した。 スペルカードルールが制定されて以後、幻想郷のルール遵守の風は強く、新参者である永遠亭の者達は幻想郷がどんなところか全く知らなかった。 他にも人間側とのバランスを取るために作られたルールは多く、それを教え、幻想郷と風当たりをなくさせることを条件に妖怪兎達の保護を要求した。 永遠亭側はあっさり受け入れてくれた。元より穏やかに暮らしたいという要望と一致していたからだった。 永夜事変以降、永遠亭の存在が明るみに出てからも関係は良好に続いた。 てゐの入れ知恵によりすんなり人間側とも溶け込めていたのが良い結果となった。 新参者だったが、疎外されることも虐げられることもなく、独自の勢力として認知されることとなった。 ようやく、てゐは弱者ではなくなったのだ。 誰からも虐げられることのない、本当の意味での平和を手に入れた。 同じ兎という立場だからか、鈴仙・優曇華院・イナバは比較的自分達によくしてくれていたし、 蓬莱山輝夜や八意永琳も月にいたころを思い出すようで、可愛がってくれていた。 対等で平等な関係を手に入れたが、てゐはそれに甘んじることなく敵対心を持つことを忘れなかった。 妖怪兎は、本来こんな存在であってしかるべきだったのだ。 愛玩動物のように見られてもいい。とにかく良好な関係さえあれば良かったのに、昔の賢者達は自らの力の誇示のためだけに虐げてきたからだった。 強者の倫理を押し付けられた不信感は強く、てゐは永遠亭との関係を深める一方でそれ以外と殆ど関わらなくなった。 外回りの仕事は鈴仙が受け持ってくれていたし、殆ど自分から何をする必要はなかった。 なるべく仲間をまとめ、ちょっかいを出されないように見ておくのがてゐの仕事になった。 とは言うものの長年連れ添ってきた仲間達の団結は深く、それほど見張らなくても良くなったので、てゐは遊びに出かけることも多くなった。 知恵者であるてゐは大抵の妖怪に対抗できるだけの知識があったし、何かあっても永遠亭の仲間が助けてくれるだけの信頼を築いていた。 そう。本当に、永遠亭の仲間は信頼していたのだ。 昔に何があったかなんて尋ねるような野暮なことはしなかったし、お互いのプライベートに立ちいらない心の広さがあった。 それは不死から来る楽観的なものだったのかもしれないが、自分達を可愛がってくれるだけのゆとりを持っていた輝夜達は幻想郷の妖怪なんかよりも遥かに好ましかった。 なのに裏切られた。 輝夜も、永琳も、鈴仙でさえ自分を見捨てた。 本当の意味で仲良くしてきたつもりだったのに、あっさりと切り捨てたのだ。 これは殺し合いだから。弱い奴は捨てられて当然なんだと言い切って。 再び強者の倫理を押し付けられたことよりも、彼女らからそう言われたのがショックだった。 心を許していた分、傷は深かった。 ある程度の打算を働かせていたとはいえ、本気で見捨てるつもりはなかった。 敵ばかりの幻想郷で、唯一最初から理解を示してくれていたことに、多少の恩義を感じなかったではないのに。 彼女らも所詮同類だったのだ。 だからもう誰も信じないと決めた。 弱くても、自らの力だけでどうにかして強者に取り入り、また自らが強者になる道を選ぶしかなかった。 虐げられる恐怖から逃れるためには、自らが強者になるしかない。 全てに絶望したてゐは、それでも生きようと必死だった。 身につけてきた知恵を小賢しいものだと言われても、信頼していた仲間から裏切られても。 死にたくなかった。生きていたかった。……いや、惨めになりたくなかった。 誰も彼もが、自分を見下ろす。見下ろして笑う。強者の笑いを押し付ける。それが、許せなかった。 弱い種族に生まれたことそのものが悪だと言って恥じない強者が許せなかった。 生きて、生きて、生きて。見返してやりたかった。それだけだった。 でも、それもできなくなった。 妖怪兎としての、最大の武器さえも奪われて…… 因幡てゐは、強者になる権利を奪われた。 ただ長生きしているだけの、古参の妖怪にしか過ぎなくなった。 既にして幻想郷の論理を受け入れてしまっているてゐには、もう絶望の一語しか浮かばなかった。 殺されるだけ。後は、ただ殺されるだけ。 惨めに見下げられて、たった一人で。 嫌だ、そんなの。 暴走した感情と本能に突き動かされててゐは走り続けていた。 周囲の景色は、既に見えなくなっていた。 どこに向かって走っているのかすら判断もついていなかった。 真実の恐怖。もう救いなど残っていないという恐怖のみが体を動かしていた。 そうして、向かった先は――森だった。 そこは偶然辿り着いたのに過ぎなかった。 けれども、生物としての本能が、身を隠すためにはそこが一番だと知っている本能が森を選ばせたのかもしれない。 魔法の森。そこだけ夜と言っても過言ではないほどの、太陽を覆い隠す葉を茂らせた木々がそびえる場所。 夜ともなれば殆ど光という光を閉ざし、誰の目からも見つかりにくくさせる。 他にも怪しげな植物や異様な匂いを発するキノコなどが無数にあるため、人間だけでなく妖怪でさえそこに好んで入り込むことはなかった。 だから、逃げるには絶好の場所だったのだ。 額に脂汗を浮かせ、息も絶え絶えに、足をもつれさせながらもてゐは森の中へと逃げ込んだ。 もう何をする気もしなかった。 やったところで、それが自らの生存に繋がると思えなかったから。 逃げているのはただの延命策に過ぎない。 意味がないなんて、分かっている。分かりきっている。 でも誰が助けてくれる? 誰が手を伸ばしてくれる? 今までだって誰も手を差し伸べてくれなかった。 弱く生まれた方が悪い。強くいられなかった方が悪い。 ある意味では、正しいのだろう。弱肉強食は自然の摂理だ。原初のルールとしてそういうものがあると知っている。 けれども、自分達は知性のある生き物で、それぞれに思うことがあって生きているのだ。 喜びだってするし、悲しみだってする。単純な動物や、虫なんかじゃない。 強くなければいけないのか? 弱かったら、それだけで生きる資格を、生き物らしく生きる資格を失うのか? 強くなりたくても、強くなれない、私達は。 どうやって、強くなればいい。 どうすれば――知性を持った存在として生き、死ねるの? 私の望みはそれだけなのに。 最初から、誰かを陥れたり、騙したりしたいわけじゃなかった……! それは真実一人になってしまったことで、ようやく口に出すことのできた本当の願いだった。 疑うことを強いられ、戦い続けるしかなかったてゐの心からの言葉だった。 同時に、生き抜くために強者の論理に身を投じてしまった結果、その圧力から逃れられなくなってしまった者の言葉だった。 だからこそ救われない。一度でも自らの意志で他者を排除し始めた瞬間、平和からもっとも遠ざかった存在になったのだ。 妖怪の闘争に身を投じ、共食いを始めるようになった、醜い化け物…… その事実に愕然とした頭が、一瞬命令をやめてしまった。足を動かすことを忘れてしまった。 慣性に従って前に進み続けていた体は止まらない。足をもつれさせ、ごろごろともんどりうって倒れてしまう。 流石に妖怪兎の速力は伊達ではないらしく、何度も体が回転していた。 そして、唐突に。 『警告します。禁止区域に抵触しています。30秒以内に退去しなければ爆発します』 カウントダウンが始まった。 ピピピ、と。 プリズムリバー楽団の幻想の音色のような、しかし嫌に気味の悪い音が聞こえていた。 は、とてゐは声にならない声を上げていた。 爆発。それは、禁止エリアに入ってしまったということだった。 てゐの頭に、あの酒蔵で命を散らせた娘の姿が浮かぶ。 殺される。あんな風に。 立ち上がり、一刻も早く逃れようとする。 だが、そこで気付いた。 見回しても見回しても、辺りは一面森で、どこがどの方角に通じているかなんて分からない。 頼りの耳は既に役立たずと化している。どっちへ逃げるのが正しいのか。 「ちょ、ちょっと待ってよ」 血の気が引いた。ぐるぐる見回せば見回すほど方向感覚は消え失せる。 目印はない。あるのは気味悪く生い茂った深い緑の草木ばかりで、十数歩進んだ先は何も見えない暗闇だった。 誰もいない。たった一人ぼっちで死ぬ。ひとり寂しく。 「やだ、まってよ、そんなのやだよ」 見捨てられ、見放され、最後にはたったひとりで―― 皆を騙そうとしてきた報い、因果応報というのなら、そうなのだろう。 けれどもそれにしたって、この仕打ちはあんまりじゃないか。 そう感じたのは、元は兎だったからなのだろうか。 あと10秒です。 そう語りかける幻想の無機質な音声だけが、地獄への片道切符に付き合う存在だった。 本当に、死ぬ? もはや現実逃避するだけの猶予もなくしたてゐは、両目から涙を流した。 嘘泣きなんて散々やってきたのに、本当の意味で流す涙は、こんなにも細い。 助けてよ。 いい子に、なるから。 嘘つきの末期の声は、あまりにもありがちで、みじめで。 だから、私は―― 「何してんだ!」 脳に直接届くような鋭い声。 殆ど反射的に突き動かされ、てゐは声のする方角に振り向いた。 カウントは、既に5を告げている。 「早くこっち来い! 死ぬぞ!」 「魔理沙! 私が行くから、方向を!」 魔法使いと、悪魔の妹? 特に関わりもなかったはずの、自ら遠ざけてきたはずの存在。 絶対に助けてくれることなんてないはずの存在。 なんで、こんなところにいるんだろう。 「――真っ直ぐだ!」 「真っ直ぐね!」 暗い魔法の森の中で、それは輝いていた。 七色の羽。煌々と輝く悪魔の羽は、しかし暗闇にかかる、虹だった。 小さな体躯が地を蹴り、腕をぐんと伸ばす。 手を伸ばせ、と体全体で言っていた。 てゐはほんの少しだけ昔を思い出した。 全身の皮を剥ぎ取られ、痛みでのたうち、それでも誰でも助けてくれなかった。 哀れで無様だと、見下ろすばかりだった。 世の中を憎んだ。弱者は所詮弱者。強者の、笑いものでしかない。 そんなとき、誰かが助けてくれた。かわいそうに、痛かったろう? あの時差し出された腕は、何の打算もない善意があった。 だから。もう少しだけ世の中を信じてみてもいいと、あの時は思ったのだった。 体が引っ張られる。ぐいと腕を掴まれたときに、手を伸ばしていたのだと分かった。 「「間に合えええぇぇぇぇぇぇっ!」」 魔法使いと悪魔、二人分の声が重なる。 風を切り、突き抜け、掻き分けて、 ――カウントダウンが、止まった。 勢い余って、ごろごろと転がるてゐと悪魔の妹。 まただった。しかも最初よりスピードがあって、とても痛い。 しばらくごろんごろんと回った体は、大きな木の幹にぶつかることでやっと止まった。 ぱらぱらと木の葉が揺れ、落ちてくる。 そのいくつかを体で受け止めながら、てゐはようやく生きていることを実感したのだった。 「あいたっ!」 不意に間抜けな声が発した。 隣を見てみると、同じく転がっていた悪魔の妹、フランドール・スカーレットが頭を押さえていた。 その傍らには、大きな木の実がある。木に体をぶつけた拍子に落ちてきたのだろうか。 「もう、なによこれ!」 「ご褒美じゃないか?」 「だったら頭にぶつけないで欲しいんだけど!」 「私に言うなよ」 「これに言ってるの!」 木の実を取り上げ、ぷんぷんと怒っているフランドール。 魔法使い、霧雨魔理沙は笑っていた。 あれだけ緊迫したやりとりがあったというのに、平然と笑っていられる彼女は何なのだろう。 そう思うてゐだったが、自らの中にも可笑しさの種が芽生えているのが分かった。 堪え切れず、笑った。何も考えずにそうしていられる、自然な笑いだった。 「なんで笑うのよ!」 ひとり頬を膨らませるフランドールの姿だけが、滑稽だった。 【G-5 魔法の森 一日目・夜】 【霧雨魔理沙】 [状態]蓬莱人、帽子無し [装備]ミニ八卦炉、ダーツ(3本) [道具]支給品一式、ダーツボード、文々。新聞、輝夜宛の濡れた手紙(内容は御自由に) mp3プレイヤー、紫の調合材料表、八雲藍の帽子、森近霖之助の眼鏡 [思考・状況]基本方針:日常を取り返す 1.霊夢、輝夜、幽々子を止める。 2.仲間探しのために人間の里へ向かう。 ※主催者が永琳でない可能性がそれなりに高いと思っています。 【フランドール・スカーレット】 [状態]右掌の裂傷、視力喪失(回復中。残り数時間程度で全快)、魔力大分消耗、スターサファイアの能力取得 [装備]無し [道具]支給品一式 機動隊の盾、レミリアの日傘、楼観剣(刀身半分)付きSPAS12銃剣 装弾数(8/8) バードショット(7発)、バックショット(8発)、大きな木の実 [思考・状況]基本方針:まともになってみる。このゲームを破壊する。 1.スターと魔理沙と共にありたい。 2.庇われたくない。 3.反逆する事を決意。レミリアが少し心配。 4.永琳に多少の違和感。 ※3に準拠する範囲で、永琳が死ねば他の参加者も死ぬということは信じてます ※視力喪失は徐々に回復します。スターサファイアの能力の程度は後に任せます。 【因幡てゐ】 [状態]重度の混乱状態、中度の疲労(肉体的に)、手首の擦り傷(瘡蓋になった)、右耳損失(出血) [装備]白楼剣 [道具]基本支給品、輝夜のスキマ袋(基本支給品×2、ウェルロッドの予備弾×3) 萃香のスキマ袋 (基本支給品×4、盃、防弾チョッキ、銀のナイフ×7、ブローニング・ハイパワー(5/13)、MINIMI軽機関銃(55/200) リリカのキーボード、こいしの服、予備弾倉×1(13)、詳細名簿、空マガジン×2) [基本行動方針]弱者のまま死にたくない [思考・状況] 1.助かって良かった、けどどうして助けてくれたのだろう? 147 人を探して、三千歩 時系列順 149 Moonlight Ray 147 人を探して、三千歩 投下順 149 Moonlight Ray 137 通過の儀式/Rite of Passage 霧雨魔理沙 156 ウサギは寂しくなると死んじゃうの 137 通過の儀式/Rite of Passage フランドール・スカーレット 156 ウサギは寂しくなると死んじゃうの 141 らびっとぱんち 因幡てゐ 156 ウサギは寂しくなると死んじゃうの