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「社長どこだー? オウムの散歩おわったぞー?」 「おお、ありがとう我那覇君。捜しものをしていて、君たちの帰りに気づけなかったよ」 「この子、大人しくてすごくいい子だなっ。オウ助よりお利口さんだったぞ!」 「なかなか外に出してあげられなくてね。今日はいい気晴らしになっただろう」 「自分、また散歩つれてくよ! あ、そうだ。ここにいる鳥って、この子だけ? 黒井社長が欲しがってた鳥って、この子のことかな」 「……はて? この子はそれほど珍しいオウムではないが……」 「自分、前に聞いたことあるんだ。『あの765プロには勿体ない!』って言ってた。 そんなに珍しい鳥がいるのかーって、自分、ずっと見てみたかったんだ!」 「そうだったか。ならば、それはおそらく、このオウムのことではないな。 我那覇君には済まないが、あの鳥はもう、どこにもいなくなってしまったのだよ」 「えっ、いないの? そっかー。残念だな」 「もし我那覇君がその鳥に会いたかったのならば、少しだけ昔話をしようか」 「ホント!?」 「ああ。少し待っていてくれるかね。まずはこの書類を戻さなくてはならん。 大事なオウムの散歩に行ってくれた、そのお礼をしなくてはね」 「待たせたね、我那覇君。お茶が冷めてはいないかな」 「うん平気! それ、どんな鳥だったの? 翼は立派? どんな声で啼くんだ?」 「あれは、実に見事な鳥だったよ。姿も声も、まさに七色の虹のようでね。 大勢の人がこぞって褒めてくれた。あんなに素敵な歌声を、私はほかに知らないな」 「それって、やっぱり黒井社長も聴いてたんだよね。いいなあっ! そんなにすごい話を聞いちゃうと、ますます一目見たくなっちゃうよ!」 「ところで我那覇君。君は、金の卵をうむニワトリの話を、知っているかね」 「ん?…えーと、1日1つ、金の卵をうむんだよね。それで、大金持ちになる話だったっけ?」 「そうだ。やがて欲が出てきた男は、どんどんニワトリを急かすようになった。 1日の卵が2つになり、3つになり、欲が止まらなくなった男は、こう考えたのだ。 『このニワトリの腹の中には、さぞかし立派な金塊が入っているに違いない』とね」 「ええー!? なっ、何考えてんだ!? 大事な家族なんじゃないのか!?」 「結局、欲深い男は、ニワトリも卵も失うことになってしまったというわけだ」 「むー。すごくダメな飼い主だったんだなっ。そんな奴に飼われたニワトリが可哀想だぞ!」 「はっはっは。その通りだよ。そしてあの鳥の周りにも、そんな大人がたくさん居たのだ。 私も黒井も、その中の1人だった。――鳥が居ない理由は、もう何となく解ってもらえたかな」 「音無君、書類保管庫のカギは、この場所でよかったかな」 「あ、はい。社長の捜し物は見つかりましたか?」 「いや……確かに一度見た気もするのだが、あれは私の見間違いだったのかな。 顔も名前も覚えているというのに、あれだけが何処にも見つからないのだ」 「やいやいプロデューサー! ニワトリが可哀想だぞ! なんであんな酷い目に合うんだ!」 「い、いきなりどうした響。酷い目に合ってるのは俺のほうだぞ。 社長のオウムの散歩から戻ったあとは、レッスンに行く約束だったじゃないか」 「う……そ、それはいろいろと深い事情があるんだ!」 「事情ってなんだ。そもそも、ニワトリって何なんだ?」 「悪い大人につかまってたニワトリだよっ。金の卵をうむニワトリ! 働くだけ働かされて、最後には殺されちゃうなんてあんまりだぞ!」 「あれっ。そんな話だったか? 俺が知ってる話では、あれは助けてもらったはずなんだが……」 きょとんとした響は、すぐに続きをねだりました。詳細を知らなかったPは、響をつれて外に出ます 響から社長の話を聞いたPもまた、響と同様、疑問に思った点があったのです 「ここならきっと、ニワトリの話は全部わかるはずだ」そう言ってPは、とある建物に響をつれていきました 目的地を訪れた響が、やがてそこにPをつれて何度も通うようになっても 社長はずっと、捜し物をつづけていました 社長が響に鳥の話をしてから、何日か経ったある日のことです 「おや我那覇君。今日は何の御用かな?」 「社長、前に話してくれたよね。あの鳥は、欲を出した大人たちがダメにしちゃったって」 「うむ。それは本当だよ。だから私も、あの話を忘れないよう、常に自戒しているのだ」 「でもさ、自分、その話聞いたとき、なんか変だなーって思ったんだ。 あんなにオウムに懐かれてる社長が、他の鳥に可哀想なことなんて出来たの?」 「黒井は君に教えていなかったかな。『高木はルールを破ってばかりの悪いやつだった』と」 「言ってた。黒井社長のルールって、結構きびしいのばっかりだもんね。 それでプロデューサーと話したんだ。社長はやっぱり鳥を逃がしたんじゃないかって」 「どうしてそう思ったのだね?」 「ニワトリの話だよ。金の卵をうむニワトリでも、ちゃんと助かった子もいたんだぞ。 プロデューサーが自分にきかせた話って、ジャックと豆の木だったんだ」 「おお。そういえば、あれはそんな感じの話だったな。 豆の木をのぼって、いろんな財宝をうばってくる少年の話だろう?」 「ちがうよ社長。あれはドロボウしてる話じゃなくて、大事なものを取り返しにいく話なんだ。 自分、図書館でぐーぐー寝ちゃったけど、大事なとこはちゃんと覚えてきたぞ!」 「ほう?」 「とってくる財宝は、ニワトリと金貨と竪琴で。閉じ込められた場所は、雲の上にある城なんだ。 ね、社長。空で巨人が独り占めしてた財宝って、何の事なのかわかる?」 「…………天気かね?」 「大正解! すごいな社長!」 「空に存在できるものは限られている。ならば、ニワトリが象徴するのは太陽ではないかな。 太陽は、財宝などではない。もとより皆の所有物ではないか」 「そーなんだよ! 太陽がなくちゃ困るし、雨も風も同じさ。だから何度も雲の上に向かったんだ! 危ない目にあっても、豆の木をのぼったのは、それが本当の居場所じゃないからなんだって」 「そうだったのか。私はすこし勘違いしていたようだな。 太陽を独り占めされた人々が、自分たちのところに天気を取り戻す話だったのか」 「それもあるけどさ。やっぱり、間違ってる場所に、居続けなくちゃいけないのは可哀想だよ。 鳥のほんとうの居場所だって、鳥籠の中じゃなくて空の上だって思うし。それに――」 「それに?」 「わるい大人につかまってた自分を、あの場所から逃がしてくれたのは社長じゃないか。 だから思ったんだ。社長は、その子のことも逃がしてあげたんじゃないかなって」 「……参ったな。我那覇君、まさか君は本当に、鳥の気持ちが理解できるのかい?」 「あはははっ! 自分、鳥なんかじゃないぞ? 765プロの立派なアイドルだよ! だからもう、その鳥の話は聞かない。秘密にしておく方が、その子は一番安全だもんね!」 「ありがとう。我那覇君。――本当にありがとう」 「音無君。カギを返しにきたよ。捜しものはもう終わったからね」 「あっ。とうとう見つかったんですか? 何年も前に見かけた、あの女の子の履歴書」 「いや、見つからなかった。けれどもう良いのだよ。 黒井が彼女を見つけたのだとしても。あるいは全く別の子だったのだとしても。 私に向かって、自分は我が社のアイドルだと言ってくれた、彼女の言葉を信じることにしたんだ」 「響ちゃんに良く似た子だったんですよね。沖縄出身の、元気で明るい女の子。 逃がした鳥はやっぱり、立派に見えるものですか?」 「私は欲張りでズル賢くて悪い大人だからね。ルールを破ってばかりなのは昔から変わらぬよ。 だから黒井に文句を言われてばかりなのだ。小鳥君は、それも、嫌というほど見てきたではないか」 小鳥さんは笑い、社長はカギを差し出します。逃がした鳥の過去を探ることは、恐らくもうありません 虹色の鳥が、あるべき場所にカギをしまって――765プロの明かりが、ひとつ消えました
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ユーストのアカウントを持っていない人でも自由に配信できるチャンネルがあります。もちろんアカウント持っていても可。 誰でも配信できるぶん結構な頻度で配信があります。暇なときは見てみてもいいかも。 詳しくは個々のページに書いてあります。 アスカch アスカ見参を配信するチャンネル。大会等が行われていることもあります 獄卒ch 常に誰かが配信していることを目標としたチャンネル。暇人の集いと言われている。 風来ch ローグライクゲームだったら何をしてもいいチャンネル。
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レフェリー不在のファイヤー・デスマッチ ◆MADuPlCzP6 ふと見上げた視線の先にはふらふらと立っている『化け物』 「それがアンタの本性?やっと正体を表したわね」 (あんな力の無い立ち方なら、簡単に殺せる。だから、今殺すわ。) 「このっ、化け物めぇ!」 アスカはとめどなく立ち上る煙の中を『化け物』に向かって突進する。 ナイフをその手に携えて。 「死ねぇっ!」 アーミーナイフを握る左手と腹に力をこめて、全身の体重をナイフに乗せながら一歩踏み込む。 突き出したアスカの手に衝撃が伝わる。 『化け物』は崩れるように地に落ちた。 (煙のせいでよく見えないけど、起き上がってくる気配はない…… やった?…… やった!) 「あは、あはは………… あははははは!『化け物』があたしに勝てるわけがないじゃないっ!」 (そうよ、あたしは選ばれた人間だもの!ママが見ていてくれるのに失敗するはずないわ!) カチャン、カチャンと明るく澄んだ音が暴力の過ぎ去った場所に響く。 勝利に酔いしれる少女は足下に散らばる破片を蹴散らしながら、踊るように歩を進めた。 煙の隙間をぬうように降り注ぐ沈みかけの夕日が、彼女をさながら舞台女優のように照らす。 「ねぇ、ママ見ててくれたよね?あたし、がんばったの」 赤の似合う少女は両の膝をつき、恍惚とした様子で光の方へ血まみれの両腕を掲げる 「ねぇ、ママ…… 」 時は少しさかのぼる 炎の檻の中には少女が2人、いた。 2人の少女は明確な敵意をぶつけ合いながらにらみあう。 周りの建物はほとんどといっていいほど火だるまで、じわじわとその内径を縮めていく。 あつい。流れてくる汗がとってもきもちわるい。息も、なんだか苦しい。 けどそんなこと気にしてられない、だって目の前にはアスカがいるんだもん。 ハルにゃんをバカにしたアスカ、朝倉さんやヴィヴィオちゃんにひどいこと言ったアスカ。 アスカがいなければゲンキ君も死ななかったのに! だから、私は仇をとる。 アスカは私が殺すんだ。 さっき1発撃っちゃったから銃の残りは2発。 慎重に使わなくちゃダメだよね。うん、ちゃんとーーーー殺さなくっちゃ。 思わず、足に力が入る。 ジャリッというちいさな土音は、開戦のゴングになった。 「せぇりゃあぁぁぁぁぁ!!!」 アスカがナイフを握りしめて地面を蹴る。 鋭い切っ先が命を刈り取ろうと夕日にきらめく。 キョンの妹は変にこわばった足に力を入れ直して、銃の引き金にかけた指をひく。 が、その一瞬の隙をアスカは逃さない。 反復横跳びの要領で一歩横に跳ぶ。 青い制服の端にS W M10の弾丸を通過させながら、着地した脚のバネでそのまま加速。 一気に近づいて、首元へ横なぎに一閃。 しかし、 『シールド転送!』 ガキンと盛大な音をならして 刃はパワードスーツから出現する盾に阻まれる。 状況の変化に素早く対応しアスカは体を引いた。 再び2人は距離をとって向かい合う。 じりじりと間合いを取り合いながらアスカは冷静に状況について思考する。 やっぱり、いきなり出てくるあの盾がジャマだわ。 相手は銃を持っていて、こっちには刃こぼれしたナイフが一丁。 加えて装甲の厚さも段違い。 ……武装に関しては悔しいけどあちらのほうが上ね。 だけどそれは付属品のお話。 あのガキ自体はぬくぬくと育ったであろうなんの戦闘力も無いただのガキンチョだわ。 あたしは違う。だてにエヴァに乗って闘ってるわけじゃないし、そのための訓練だってさんざん受けてきたのよ! だから、つけ込むならそこ。戦闘経験の差だ。 さっきのであいつの反応速度はそんなに早くないことがわかった。 だけどバカ正直に突っ込んだらダメ。そんなことしたら死ぬ。 なにかあの防御を突破できる方法は……。 脳みそをフル回転させてそこまで考えると目の前のガキが口を開く。 「ねぇ、あやまってよ」 「はぁ?」 「ゲンキ君に!あやまってよ!」 このガキは何を言っているんだろう 「何それ。なんでアタシが謝んなくちゃいけないのよ」 「ゲンキ君にひどいことしたじゃない!ゲンキ君の友達をわるく言ったし、銃も向けた!ゲンキ君はアスカをかばったのにとどめまでさそうとした!だから!あやまってよ!」 わけわかんない。けどまぁあの盾をどうにかするのを考えるのにちょうどいいかもね。 少しだけ、付き合うふりをしてやろう。 「謝らないわよ。あの化け物を殺したのはアタシじゃなくて小砂じゃない。アタシにあたる前にそっちに文句を言ったらぁ?」 会話に応じるふりをしながら、目の前の相手を観察する。 武装は、さっき見たとおり。 銃を撃ってこないのは会話をするためか…もしくはもう残り弾数が少ないのかもしれない。 口調はずいぶんしっかりしてるけど目がずいぶんイっちゃってるわね。 これはほっといてもボロを出してくるでしょ。 油断は禁物だけど。 「小砂は……間に合わなかった。見つけたときにはもう死んじゃってた。」 「あーらそう。それはお気の毒さま。けどあいつも化け物の仲間なんだから死んで当然よね」 『アスカ!てめぇってやつは!』 『化け物化け物って……アスカ殿にはそれしかないのでありますか!?』 「ナビさん達は黙っててよ!」 「そうね、化け物の声なんか聞き続けたら耳がおかしくなっちゃいそうだわ」 次はこの状況に対する有効打。 今までの戦闘経験のなかにきっとヒントがある。クールになるのよ、アスカ。 何度も死にそうになったけど、アタシはその度に正解をつかみ取ってきたはずよ。 アタシはできる。またここでも正解をつかみ取ってやるんだから! ユニゾン攻撃…これは違う、ここにいる人間はアタシ1人。 衛星軌道上の使徒の狙撃作戦…これもダメね。あれは武器に頼った作戦だわ。 元の場所での戦闘は参考にならないわね、エヴァに乗ってたときと今とは状況が違いすぎるわ。 無駄話をしてる間も火がどんどん回ってきてる。 考え方を切り替えよう。この島に、来てからは…… …………あぁ、ヒントは意外に近いところにあったんじゃない。 ここにきてから「あの化け物」に使った手。あれが使えそうだわ。 「っ!小砂は別にしてもっ!アスカなんかかばわなかったらゲンキ君は死ななかったよ!アスカがいなければゲンキ君は生きてたんだ!」 「そんなの言いがかりじゃない!」 ガラリと民家の一部が焼け落ちる音がする。一瞬妹がこちらから目を離したスキに「準備」をした。 これで、いつでも作戦開始オッケー。 あとはタイミングをはかるだけ。 「とにかく!あやまってよ!ゲンキ君にも、朝倉さんにもヴィヴィオちゃんにもハルにゃんにもゲンキ君の友達にも!」 「いやよ。アタシは化け物なんかに謝らないわ。しかも、とーっくに死んだヤツになんて謝る意味がわかんない。」 「アスカぁ!」 さっきからずっと銃を構え続けてきたあのガキの腕が震えだしてる。 その腕から力が抜けたときが勝負。 「あぁ、けどひとつアンタに言いたいことがあるわ」 「な、何?」 もう少し……もう少し。 「アタシは、惣流・アスカ・ラングレーは、『キョンの妹』だなんて誰かを引き合いにされないとアイデンティティを証明できないヤツなんかに」 銃口がわずかに下がった。 「負けたりしないってことよ!」 先ほど逆手に持ち替えたナイフを銃身に思いっきり叩き付ける。 その勢いで発砲されるがアスカには当たらない。 銃口をさらに下に向かせてそのままナイフは上へ跳ね上げる! 喉元を正確に狙った切っ先はまたもや出現した盾に阻まれてしまった。 それが狙いだ。 盾が出現すれば攻撃を防ぐが、それは彼我のあいだに壁を作るということ。 引き換えに攻撃者は一瞬視界から消えてしまうのだ。 その隙に先ほどあけておいたシェルショットポーチからグレネードの弾を取り出し、手近な炎の中に投げ込む! 間髪あけずに思いっきり地面をけってとれるだけの距離をとった。 あの男につかったときのように弾がダメージを受ける。 あの時はガス弾だったが今度はグレネード弾だ。 爆発に巻き込まれればあんな盾どころじゃひとたまりも無い。 そこでこの化け物はジ・エンド。 そのはずだった。 「なんで、爆発、しないのよっ!」 銃を捨て、ナイフで応戦してきた妹の攻撃をかわしながらアスカはわめく。 (火じゃ、だめだった?だって、さっきは。…そんな!) 打ち合うナイフで火花を散らしながら、剣戟は続く。 右に刃がくれば逆へ身を逃がす。 そのまま横へ薙がれるなら自分のナイフでそれを受け止めはじく。 反撃とばかりに打ちおろせば向こうは一歩引いてやりすごす。 深追いすればまた相手の突きがこちらを襲う。 こうなればスーツのナビたちも手出しはできない。 両者の立ち位置はくるくると入れ替わる。 しばらくしてそっくり入れ替わった場所で2人は停止した。 「「はぁ、はぁ……」」 お互いに、細かい切り傷だらけで、おもいっきり息を切らしている。 無理もない、酸素の薄くなってきている火事場のまんなかで大運動会をやらかしているのだから。 「チクショウ……」 口をひらいたのはアスカだった。 「チクショウ、チクショウ、チクショウ!」 策がはずれた悔しさから、正解できなかったことにいらだちながら思わず足を地面に叩き付ける。 さっきはうまくいった、今度はうまくいかなかった。 戦闘経験を活かした戦術だったはずなのに。 いままでの自分が否定されたような気がして、アスカの感情のボルテージは上昇を続ける。 「負けてらんないのよぉぉぉぉっ!」 この島で何度も何度もそうやったように、フットスタンプを繰り出す。 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も。 「アンタなんかにぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!」 もう何度目になるだろうか、ひときわ高くあげた足を地面に打ちおろしたとき、 ーーーーーーーーーー地面が爆発した。 彼女が激昂していたのはさきほどキョンの妹が立っていた場所。 何回も踏みつけた地面にはさきほどの不発のグレネード弾が転がっていた。 事実は小説より奇なり。なんども打ちおろす踵の下に運悪くグレネード弾の信管があるなんてありえない、そう言いきることが誰にできるだろう。 とにかく、先ほど職務放棄をしたその弾丸は、仕掛人の思わぬところで役目を全うし、白い膨大な光と共にあたりを蹂躙したのだった。 (いたた。吹き飛ばされた時にどこかぶつけたかなぁ。……そうだ、アスカは!?) グレネードの爆発で吹き飛ばされはしたもののスーツのおかげでたいしたケガはしていない。 もうもうと粉塵の舞うあたりを見回すと、ゆらりと動く影を見つけた。 もとは美容室かなにかであろう天井の高い建物の中でそれは立ち上がった。 しかし、キョンの妹にはその影がアスカだとすぐにはわからない。 なぜなら、視界の悪さもさることながら、その影は判別できないほど顔にも体にもひどいやけどを負っていたから。 皮膚はずるむけになり、ぬけるように白かった肌は今やただれた赤と黒のグラデーションをなしているし、 水ぶくれでもつぶれたのか血だか組織液だかの体液が体中からぐじゅぐじゅとしみ出している。 右脚などは真っ黒に炭化してしまっている。 さきほどなのはに整えてもらった髪も見るも無惨な状態だ。 見た目はすでに充分な異形。 そして、なによりも恐ろしいのは本人がそれに気づいていない様子であることだ。 その生き物はとてもアスカには見えなかった。 けどこの炎の檻で生きているのはキョンの妹とアスカだけ。 そして自分はここに立っているからあれはアスカだと妹はそう結論づけた。 アスカは美容室特有の大きな『鏡』をじっと見つめたかと思うと『鏡』に向かってわめくというわけのわからない一人芝居を繰り広げている。 背中はがら空きだ。 (今なら……殺せるよね) ナイフを握りしめてアスカのいるほうへ近づこうとする。 「このっ、化け物めぇ!」アスカが大声をだして動いた。 妹はびくりと動きを止めるがアスカはあらぬ方向へ突進していく。 ガシャーンとけたたましい音をたてて破壊された『鏡』が地面へ崩れ落ちた。 しばらく動きを止めて様子を見ているとアスカのほうからこちらへ向かってくる。 なにやらうわごとを言いながら今割った『鏡』を蹴散らして軽やかに歩き、そのまま建物の外へ出て、へたり込んだ。 (大丈夫、もう、迷ってないから) そっと、妹はアスカの背後へ忍び寄る。 (化け物……ね)アスカの異様な気配を感じ取りながら歩を進める。 アスカのすぐ後ろに、たどり着いた。 「あなたのほうが、よっぽど化け物だよ」 復讐の鬼に身をやつした少女はそして右手に握りしめたナイフをおおきく振りかぶり、幸福な幻を見る少女の脳天にその刃をめり込ませた。 アスカは母親の幻影を見ながら『化け物』を倒した満足感を抱えて息絶えた。 けれどある意味でその認識は正しかったのかもしれない。 彼女はこの島にいるどんな異形にも負けない『化け物』をその心のなかに飼っていたのだから。 【惣流・アスカ・ラングレー@新世紀エヴァンゲリオン 死亡】 【残り29人】 ナイフを抜く。 アスカの体から吹き出す血が妹を赤く濡らす。 (血が、たくさん出てる。生暖かくて、気持ち悪い……生きている人って、こんなにも温かいんだね) おびただしい量の赤い血を見てアスカの死を実感する。 かつてヴィヴィオが彼女に伝えたかったことは、不幸にもまったく別の角度で理解されてしまった。 「やったよ、ゲンキ君。仇、とったよ!」 やっと終わったよ。 ゲンキ君は怒るかな。けど私、すっごくがんばったんだよ? 小砂は間に合わなかったけど、アスカはちゃんとこの手で殺したよ。 きちんと、仇を討てたの! 今度はちゃんと間に合った。私が殺せたんだよ。 火事で死んじゃったわけじゃない。 まだアスカが生きてるときに私が刺したんだもん。 殺した感触だって手にしっかり感触だって残ってる! 頭のほねと脳みそをぶちまける感覚! 私がちゃんとアスカを殺せた証拠。 しっかりこの手に残ってる。 しっかり……残ってる。 誇らしい、証拠のはずなのに。 「なんで…………なんでぇ?」 手に残った感触は、すこしも私を満足させてくれない。 ただ、 この手に残ったのは血と、人を殺したきもちわるさと、ぽっかり穴があいたようなきもち。 アスカはひどい人だったから、ゲンキ君にひどいことするような人だったから、 許せなくて、仇をとろうと思った。 ゆるしちゃいけないと思った。 だから私はがんばったのに。 人をきずつけるのなんて怖くて怖くてたまらなくて、それでもがんばったのに。 アスカは後悔なんかちっともしてなかったし、あやまりもしなかった。 それどころか、最後にアスカは笑ってた! 顔はわけわかんなくなってたけどしあわせそうだった! なのに今の私には人を殺しちゃったきもち悪さしかない。 アスカを殺してすっきりしたはずなのに、こんなの、 「こんなのちっとも……うれしくないよおおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」 仇を討つことを行動の原動力としていた少女の精神は、その支えを失ってとうとう決壊した。 「ひっく、うぇ、ゲンキ、くん、ごめ、ごめんなさ、ひっく、う、ごめ、くぅ、あ、わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 紅蓮の炎のなかを慟哭と、嗚咽が響く。 もう、この殺し合いの島にきてからの度重なる悲劇に耐えていた少女の心は限界だった。 とっくのとうにすり切れた心をつないでいたのは小砂への、そしてアスカへの殺意であったが彼女は自らそれを断ち切った。 今ようやく彼女は小学生らしくただ、泣きわめくことができるようになったのだ。 糸の切れたマリオネットが自力で起き上がることはかなわない。 ずいぶんと長い時間、声も涙も枯れ果てるまで彼女は泣き続けた。 (あぁ、もうだめかな) 泣き続けたせいで酸欠になった頭でぼんやりとそう考える。 (熱いなぁ、空気がからからしてる。のど、いたいな) 身にまとうパワードスーツは外的なショックに強い。そりゃあ強い。 制限さえ無ければもともとはミサイルでもかすり傷一つつけられない代物なのだ。 もしかしたら熱にもしばらく耐え得るのかもしれない。 しかし装着者が吸い込む熱く焼けた空気はどうしようもなかった。 危機を警告するためナビたちが騒ぎ始める。 『妹殿!早くここを脱出するであります!』 『やばいぜぇ、このパワードスーツは今性能が落ちまくってるからなぁ、ある程度なら熱にも耐えられるが火だるまになっちまえばおしまいだぜぇ。もちろん、ナビシステムの俺たちもなぁ。くーっくっくっく』 『ボク、こんなトコで死ぬのはいやですぅ!はやく、はやく逃げてくださいですぅー!』 『落ち着けタママ!俺たちはシステムだから死んだりせん!』 『でもでも、妹ッチはこのまんまここにいたら蒸し焼きになっちゃうですぅ!』 しかし彼らの悲痛な叫びはキョンの妹には届かない。 「蒸し焼き……かぁ」 (そういえばテレビで蒸し焼きにしたお料理はおいしくてヘルシーとか言ってたっけ) 疲れきった頭では生命の危機などまるで関係ない、「普段」の思考しかはじき出せなかった。 「私も、蒸し焼きになったらおいしいのかな。ね、ゲンキ……く…ん……」 少女は、燃え盛る紅蓮の壁の迫り来るはざまで、そっと意識を手放した。 『おい、妹ぉ!寝るな!寝たら死ぬぞ!』 『起きて!起きてくださいですぅ!』 『ゲローッ!なんか、なんか妹殿を助ける方法はないでありますかー!?』 『あいにく俺たちはナビだからなぁ、今の状況には手も足でねぇってヤツだ。もっとも俺たちに手も足も存在しねぇがなぁ、くーっくっくっくっく』 万事休す、そんな空気がナビの間に流れる。 しかしその中で赤い武器おたくははたと気がついた。自分たちにできる手の出し方に。 『ふっ、俺としたことがとんだ思い違いをしていたようだな』 『ギロロ伍長なにか思いついたですかー!?』 『カッコつけてないではやく教えるであります!』 『うるさい!今やる!』 『シールド転送!』 ギロロはシールドを妹の体の下に、上方向への勢いをつけて展開させ、その勢いで妹の体を宙へはね上げた。 『ゲローッ!妹殿に攻撃するなんて気でもとち狂ったでありますかー!?』 『苦しまないように殺してやろうってことか?そいつぁずいぶんと傲慢じゃあねぇか』 『違う!よく見ろ!』 力なく落下してくる妹が地面へ激突するまえに新たなシールドを展開。 そのシールドに彼女の体を受け止めさせる。 ナビガルルはシールドに妹の体重が乗ったところで、妹もろともシールドを水平方向へ打ち出した。 結果ざりざりとシールドで地面を削らせながらキョンの妹の体は少しだけ移動する。 『俺たちにだせる手足はない、だが俺たちには出せる武器があるだろう?』 『なるほど!多少荒っぽくはありますがこの方法で妹殿を火の届かないところへ運べば!』 『妹ッチは助かるですぅ!』 『くーっくっくっく、妹が気絶してるからこその芸当だな。まぁ意識があれば飛行機能で楽々脱出できたんだがなぁ』 『だが油断はできん。見ての通りこの方法ではあまり距離を稼ぐことはできんのだ。火にまかれるのが先か、俺たちが脱出するのが先か五分五分といったところだな』 『炎からの逃走劇、デッドオアアライブってやつだな。くーっくっくっく』 わずかな希望の光を見いだし、ケロロ小隊(ナビ)は動き出す。 『よーし、これよりケロロ小隊ナビ支部は、炎の薄いところを探索!シールド機能をフル活用し、キョンの妹殿を安全な場所まで運ぶであります!いいかぁ!総員、妹殿を守るのであります!』 『ペコポン人殺しに手を貸す気なんぞなかったが、だからといってこのまま焼け死ぬのを黙ってみていられるわけもないからな』 『くーっくっくっく、俺が作るのはいつだって侵略のための兵器のはずなんだがなぁ』 『あっちがまだ煙と炎が少ないですぅ!あの一角をつっきれば!!』 『総員、進め!行くであります!』 ここに前代未聞、正規参加者不在の脱出劇が幕を開けた。 【B-6 市街地北部/一日目・夕方】 【キョンの妹@涼宮ハルヒの憂鬱】 【状態】気絶、疲労(大)、顔に傷跡(鼻より上の位置を横一線に斬られている、治療済み)、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)、 【持ち物】『人類補完計画』計画書、地球人専用専守防衛型強化服(起動中)@ケロロ軍曹、ディパック(基本セット一式×2) ボウイナイフ、佐倉ゲンキの死体入りディパック 【思考】 0、もう、つかれたよ。ゲンキ君 【備考】 ※現在キョンの妹は意識不明のままナビたちに火の無い方向へ運ばれています。 どちらの方向へ向かうかは次の書き手氏におまかせします。 ※キョンはハルヒの死を知って混乱していたのではないか、と思っています。 ※kskネット内の「掲示板」のシンジの書き込みのみまともに見ました。 ゼロス以外のドロロの一回目の書き込み、および二回目の書き込みについては断片的にしか見えていません。 ※アスカと小砂(顔は未確認)が殺しあいに乗っていると認識。 ※アスカの荷物はB-6のアスカの遺体のそばに放置されています。 ※S&WM10(リボルバー)(0/6)はB-6のどこかに転がっています。 時系列順で読む Back 勝利か? 土下座か?(後編) Next この温泉には野生の参加者もはいってきます 投下順で読む Back 勝利か? 土下座か?(後編) Next 遊園地に日は暮れる Nord Stream Pipeline -Disaster- キョンの妹 笑って、笑って、君の笑顔が――― 惣流・アスカ・ラングレー GAME OVER
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2009 1 ペルディード・ストリート・ステーション チャイナ・ミエヴィル 2 アッチェレランド チャールズ・ストロス 3 洋梨形の男 ジョージ・R・R・マーティン 4 TAP グレッグ・イーガン 5 ユダヤ警官同盟 マイケル・シェイボン 6 ベガーズ・イン・スペイン ナンシー・クレス 6 無限記憶 ロバート・チャールズ・ウィルスン 8 時の娘 中村融編 9 レインボーズ・エンド ヴァーナー・ヴィンジ 10 アメリカン・ゴッズ ニール・ゲイマン 2008 1 時間封鎖 ロバート・チャールズ・ウィルスン 2 蒸気駆動の少年 ジョン・スラデック 3 限りなき夏 クリストファー・プリースト 4 20世紀の幽霊たち ジョー・ヒル 5 ハロー・サマー・グッドバイ マイクル・コーニィ 6 深海のYrr(イール) フランク・シェッツィング 7 夏の涯ての島 イアン・R・マクラウド 8 銀河北極 アレステア・レナルズ 9 ライト M・ジョン・ハリスン 10 ザ・ロード コーマック・マッカーシー 2007 1 双生児 クリストファー・プリースト 2 ゴーレム100 アルフレッド・ベスター 3 ひとりっ子 グレッグ・イーガン 4 輝くもの天より墜ち ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 5 オリュンポス ダン・シモンズ 6 擬態-カムフラージュ- ジョー・ホールドマン 7 老人と宇宙 ジョン・スコルジー 8 マジック・フォー・ビギナーズ ケリー・リンク 9 火星の長城 アレステア・レナルズ 10 キルン・ピープル デイヴィッド・ブリン 2006 1 デス博士の島その他の物語 ジーン・ウルフ 2 イリアム ダン・シモンズ 3 シンギュラリティ・スカイ チャールズ・ストロス 4 火星縦断 ジェフリー・A・ランディス 5 グリュフォンの卵 マイクル・スワンウィック 6 グラッグの卵 浅倉久志編 7 ベータ2のバラッド 若島正編 8 移動都市 フィリップ・リーヴ 9 遺す言葉、その他の短篇 アイリーン・ガン 10 ページをめくれば ゼナ・ヘンダースン 2005 1 ディアスポラ グレッグ・イーガン 2 タフの方舟 ジョージ・R・R・マーティン 3 啓示空間 アレステア・レナルズ 4 どんがらがん アヴラム・デイヴィッドスン 5 宇宙舟歌 R・A・ラファティ 6 アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ 7 ネアンデルタール・パララックス ロバート・J・ソウヤー 8 高い城・文学エッセイ スタニスワフ・レム 9 輝く断片 シオドア・スタージョン 9 太陽レンズの彼方へ-マッカンドルー航宙記 チャールズ・シェフィールド 2004 1 万物理論 グレッグ・イーガン 2 奇術師 クリストファー・プリースト 3 犬は勘定にいれません-あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎 コニー・ウィリス 4 ケルベロス第五の首 ジーン・ウルフ 5 ふたりジャネット テリー・ビッスン 6 SF雑誌の歴史 マイク・アシュリー 7 くらやみの速さはどれくらい エリザベス・ムーン 8 白い果実 ジェフリー・フォード 9 夜更けのエントロピー ダン・シモンズ 10 ソラリス スタニスワフ・レム 2003 1 あなたの人生の物語 テッド・チャン 2 しあわせの理由 グレッグ・イーガン 3 海を失った男 シオドア・スタージョン 4 ジーリー・クロニクル スティーブン・バクスター 5 七王国の玉座 ジョージ・R・R・マーティン 6 カルカッタ染色体 アミタヴ・ゴーシュ 7 紙葉の家 マーク・Z・ダニエレブスキー 8 星海の楽園 デイヴィッド・ブリン 9 不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ パトリック・オリアリー 10 イエスのビデオ アンドレアス・エシュバッハ 2002 1 航路 コニー・ウィリス 2 ダイヤモンド・エイジ ニール・スティヴンスン 3 90年代SF傑作選 山岸真=編 4 最果ての銀河船団 ヴァーナー・ヴィンジ 5 イリーガル・エイリアン ロバート・J・ソウヤー 6 地球礁 ラファティ 7 グリーン・マーズ キム・スタンリー・ロビンスン 8 フリーウェア ルーディ・ラッカー 9 パングボーン ディヴィー 10 壜の中の手記 カーシュ 2001 1 祈りの海 グレッグ・イーガン 2 20世紀SF 中村融・山岸真=編 3 タクラマカン ブルース・スターリング 4 ネバーウェア ニール・ゲイマン 5 フラッシュフォワード ロバート・J・ソウヤー 6 ゲーム・プレイヤー イアン・M・バンクス 7 オンリー・フォワード マイケル・マーシャル・スミス 8 オルガスマシン イアン・ワトスン 9 ハッカー/13の事件 J・ダン、G・ドゾワ=編 10 過ぎ去りし日々の光 A・C・クラーク&S・バクスター 2000 1 エンディミオンの覚醒 ダン・シモンズ 2 影が行く ホラーSF傑作選 P・K・ディック、D・R・クーンツ他 3 フレームシフト ロバート・J・ソウヤー 4 ダーウィンの使者 グレッグ・ベア 5 終わりなき平和 ジョー・ホールドマン 6 エンダーズ・シャドウ オースン・スコット・カード 7 太陽の王と月の幼獣 ヴォンダ・N・マッキンタイア 8 SFの殿堂 遥かなる地平 ロバート・シルヴァーバーグ編 9 パヴァーヌ キース・ロバーツ 10 タイムライン マイクル・クライトン 1999 1 宇宙消失 グレッグ・イーガン 2 スタープレックス ロバート・J・ソウヤー 3 順列都市 グレッグ・イーガン 4 キリンヤガ マイク・レズニック 5 エンディミオン ダン・シモンズ 6 星ぼしの荒野から ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 7 ワン・オヴ・アス マイケル・マーシャル・スミス 8 ゾッド・ワロップ あるはずのない物語 ウィリアム・B・スペンサー 9 ダスト チャールズ・ペレグリーノ 10 フェアリイ・ランド ポール・J・マコーリイ 1998 1 タイム・シップ スティーヴン・バクスター 2 レッド・マーズ キム・スタンリー・ロビンスン 3 虚数 スタニスワフ・レム 4 スノウ・クラッシュ ニール・スティーブンスン 5 極微機械ボーア・メイカー リンダ・ナガタ 6 時空ドーナツ ルーディ・ラッカー 6 ホログラム街の女 F・ポール・ウィルソン 8 ホーリー・ファイアー ブルース・スターリング 9 スロー・リバー ニコラ・グリフィス 10 三つの小さな王国 スティーヴン・ミルハウザー 1997 1 火星夜想曲 イアン・マクドナルド 2 フィアサム・エンジン イアン・バンクス 3 ターミナル・エクスペリメント ロバート・J・ソウヤー 4 リトル・ビッグ ジョン・クロウリー 5 火星転移 グレッグ・ベア 6 あいどる ウィリアム・ギブスン 7 グローバルヘッド ブルース・スターリング 8 第81Q戦争 コードウェイナー・スミス 9 大暴風 ジョン・バーンズ 10 時間旅行者は緑の海に漂う パトリック・オリアリー 1996 1 つぎの岩につづく R・A・ラファティ 2 アインシュタイン交点 サミュエル・R・ディレイニー 2 さよならダイノサウルス ロバート・J・ソウヤー 4 ハッカーと蟻 ルーディ・ラッカー 5 遠き神々の炎 ヴァーナー・ヴィンジ 6 ナイチンゲールは夜に歌う ジョン・クロウリー 7 軌道通信 ジョン・バーンズ 7 重力の影 ジョン・クレイマー 9 この不思議な地球で 世紀末SF傑作選 巽孝之編 10 魔法 クリストファー・プリースト 1995 1 ≪ハイペリオン≫2部作 ダン・シモンズ 2 赤い惑星への航海 テリー・ビッスン 3 ハイペイオン ダン・シモンズ 4 時間的無限大 スティーヴン・バクスター 5 ドゥームズデイ・ブック コニー・ウィルス 6 ラッカー奇想博覧会 ルーディ・ラッカー 7 テッドガールズ リチャード・コルダー 8 ハイペリオンの没落 ダン・シモンズ 9 ドラキュラ紀元 キム・ニューマン 10 GOJIRO マーク・ジェイコブスン 1994 1 シェイヨルという名の星 コードウェイナー・スミス 2 ブルー・シャンペン ジョン・ヴァーリイ 3 川の書 イアン・ワトスン 4 天の筏 スティーヴン・バクスター 5 占星師アフサンの遠見鏡 ロバート・J・ソウヤー 6 ヴァーチャル・ガール エイミー・トムスン 7 星の書 イアン・ワトスン 8 器官切除 マイクル・ブラムライン 9 フリーゾーン大混戦 チャールズ・プラット 10 百万年の船 ポール・アンダースン 1993 1 アヌビスの門 ティム・パワーズ 2 どろぼう熊の惑星 R・A・ラファティ 3 アインシュタインの夢 アラン・ライトマン 4 大潮の道 マイクル・スワンウィック 5 世界の果てまで何マイル テリー・ビッスン 6 ハザール事典 ミロラド・バヴィチ 7 ワンダフル・ライフ スティーブン・ジェイ・グールド 8 トミー・ノッカーズ スティーヴン・キング 9 ウォッチャーズ ディーン・R・クーンツ 9 エニグマ マイクル・P・キュービー=マクダウエル 9 タンジェント グレッグ・ベア 1992 1 タウ・ゼロ ポール・アンダースン 2 80年代SF傑作選 小川隆、山岸真編 3 ガイア デイヴィッド・ブリン 4 セックス・スフィア ルーディ・ラッカー 5 アイヴォリー ある象牙の物語 マイク・レズニック 6 クラッシュ J・G・バラード 6 ミサゴの森 ロバート・ホールドストック 8 銀河おさわがせ中隊 ロバート・アスプリン 8 クラカチット カレル・チャペック 10 電脳砂漠 ジョージ・アレック・エフィンジャー 10 トナカイ月 原始の女ヤーナンの物語 エリザベス・M・トーマス 10 ホワイト・ライト ルーディ・ラッカー 1991 1 故郷まで10000光年 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 2 ディファレンス・エンジン W・ギブスン&B・スターリング 3 ジュラシック・パーク マイクル・クライトン 4 アルーア リチャード・コールダー 5 マッカンドルー航宙記 チャールズ・シェフィールド 1990 1 フィーバードリーム ジョージ・R・R・マーティン 2 知性化戦争 デイヴィッド・ブリン 3 時間衝突 バリントン・J・ベイリー 4 スロー・バード イアン・ワトスン 5 スターメイカー オラフ・ステープルドン ****** *** ***************************** *****************************
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あるところに、トップアイドルを夢見る女の子がいました。 歌が好きで、ちょっぴりドジな、ごくごく普通の女の子。 女の子の歌を聴きとめたのは、プロデューサーの青年です。 自分の歌を褒められて、嬉しくなった女の子は、毎日毎日レッスンに励みました。 レッスンのコーチが、審査員の先生が、 その頑張りと歌を、だんだん認めるようになりました。 数えきれないほど大勢のファンが、女の子に夢中になっていったのです。 拍手と共に女の子が戻るたび、「すごいなあ」と青年は言いました。 その嬉しそうな一言で、疲れは吹き飛び、また次のステージに登れるのです。 女の子はステージに立ちつづけました。周りの期待以上に眩しく輝いていました。 その歌声を聴いて笑顔にならなかった人なんていません。 間違いなく、たくさんのファンを幸せにする、夢のトップアイドルになったのです。 七色の歌声で皆を夢中にさせるアイドルは、いつしか虹色の鳥と称えられていました。 ある日、女の子は青年の元気がないことに気づきました。 ステージを降りたあとも、心配なあまり、疲れが吹き飛びませんでした。 (どうしたんだろう。私の歌が下手になっちゃったのかな……?) 不安になった女の子は、事務所の人たちに尋ねてまわりました。 事務所の皆はつとめて明るく応えます。 『大丈夫。君の歌は最高さ』 『心が安らぐ素敵な歌声だ』 『皆が幸せになるからね』 気を取り直した女の子はステージに向かい、仕事に励みつづけました。 七色の歌声は今なお色褪せることなく、海外にまで届きそうな勢いなのです。 そうなればきっと、プロデューサーの青年は、もっともっと喜んでくれるはず。 全力を出し切ってステージを降りた女の子は、青年の元へ向かいます。 「すごいなあ」と喜んでもらいたくて。そうしたらまた笑ってくれると思って。 ――けれど。 「すごいなあ」と言った青年は、どこか申し訳なさそうな表情になりました。 そんな顔を見るのは、初めてのことです。女の子はすっかり戸惑ってしまいました。 青年は言いました。 「こんなに頑張って長いこと無茶をさせて。君はすっかりくたびれてしまったというのに。 他の皆は、今よりもっともっと君を働かせるべきだと言うんだ。 アイドルを売り出して有名にすることが、プロデューサーの仕事だと皆は言うけれど、 この先もずっと君に無理強いさせるのを、黙って見ているしかできないことが辛いんだ……」 女の子は何も言えません。青年はずっと前から悩んでいたのです。 明らかに女の子が無理をしていることも。 周りの期待に応えつづけて、それがいつしか重い枷になっていることも。 そして、 飛ぶのに疲れた虹色の鳥が、普通の女の子に戻りたがっていることも。 青年は何度も何度も説得しましたが、周りは誰も受け入れてくれませんでした。 鳥が歌をうたわなくなることも、その翼を休ませることも、認めてもらえなかったのです。 いつまでもカゴに閉じ込めて歌わせれば、鳥は空に戻れることなく死んでしまいます。 このままステージから降りられなくなる前に、どうにかしてあげたかったのです。 プロデューサーの青年は、いつしか自分の仕事に自信を失いかけていました。 そしてそれに気づかない女の子ではありませんでした。 やがて虹色の鳥が、自ら七色の歌声を閉ざすようになるまで、大した時間は要しません。 歌わなくなった女の子と、歌わせられなくなった青年を前に、事務所の皆が声を荒げます。 『それ見たことか』 『早くしないと手遅れになるぞ』 『君はもうプロデュースから手を引くんだ』 女の子は頑なに拒否しました。他人の傍で歌っても、七色の歌声は出てこなかったからです。 青年もまた一歩も引きませんでした。誰かに預けた後の女の子のことが心配だったからです。 目を光らせた同僚が、『彼に代わって彼女を担当したい』と社長に直訴していることを知り、 もはや一刻の猶予もないと悟った青年は、女の子を連れて事務所を飛び出しました。 それからというもの、青年は必死に働きました。 女の子に申し訳が立たなかったのです。 古い親友の助力をうけて、小さな芸能事務所を設けました。 階下に居酒屋がある、オンボロなビルです。 女の子は、青年が始めた仕事を手伝いました。 青年に何か恩返しがしたかったのです。 たくさんの候補生たちが集まってくるよう、事務所の宣伝に力を尽くしました。 歌うことが好きな女の子たちが、いつかここを賑やかにしてくれることを信じて。 月日は流れ、七色の歌声など、誰もが幻のように思いはじめていました。 虹色の鳥のうわさが、小さな事務所に届いたのは、それからずっと後のこと。 「審査員の先生に言われちゃったんです。 『未熟な歌声ですね。それでは虹色の鳥と称えることはできませんよ。 あなたはまだまだ殻をかぶった、虹色の小鳥も同然です』って」 「はっはっは。天海君、虹色の鳥は、幻の鳥だよ。 それはそれは見事な七色の歌声で、何百万もの観客を沸かせたという話だ」 「わ、すごく素敵な鳥なんですね! 社長は、見たことがあるんですか?」 「ああ。よく知っているとも。とても綺麗な歌をうたう鳥でね。 公園を歩いていたら、偶然その歌声が聴こえてきたんだよ」 すっかり年を取った青年は、目前の女の子に語りかけます。 まだ見ぬ虹色の鳥に憧れる、明るくて元気な赤い小鳥でした。 あのときの願いを叶えた女の子は今、賑やかな小鳥たちに囲まれてお仕事をしています。 青年があちこち歩き回って見つけ出した小鳥たちは、1人として同じ色の羽をもっていません。 けれど2人の目には、どの子もみんな、虹色の鳥になるように映って仕方ないのです。 その小さな事務所には、今も虹色の鳥がいます。 (おしまい)
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【検索用 かこのとり 登録タグ 2011年 KAITO VOCALOID か 古都 曲 曲か】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:古都 作曲:古都 編曲:古都 唄:KAITO 曲紹介 曲名:『籠の鳥』(かごのとり) 歌詞 鳥かごの鳥は 自由を知らない けれど幸せ いつも大切に 守られて 淡き夢みる 大空に向かい 翼広げて 高く飛び立つ いつか叶うよと 胸を躍らせ 歌うの 遠く響く声 導く風 辿り着く彼方 広がる空 まだ見ぬ蒼さに 焦がれながら たゆたうまどろみ 覚めることなく 現実(ほんとう)と夢(うそ)の 境目はどこ 答えはないの? ならば目を閉じて 浮かぶ情景が 私の現実 空の果て 雲を追いかけていく 遥かな場所へ いつか届くようと 願いを込めて 歌うの 囁く歌声 導く風 巡り行く彼方 広がる森 見下ろす大地に 焦がれながら たゆたう夢幻 消えることなく 遠く響く声 導く風 辿り着く彼方 広がる海 まだ見ぬ碧さに 焦がれながら たゆたうまどろみ 覚めることなく コメント 有難う御座います!!聞きほれるいい曲。 -- 名無しさん (2011-05-05 23 22 10) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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日本には謎の鳥がいる。 正体はよく分からない。 中国から見れば「カモ」に見える。 米国から見れば「チキン」に見える。 欧州から見れば「アホウドリ」に見える。 日本の有権者には「サギ」だと思われている。 オザワから見れば「オウム」のような存在。 でも鳥自身は「ハト」だと言い張っている。 「カッコウ」だけは一人前に付けようとするが お「フクロウ」さんに、「タカ」っているらしい それでいて、約束をしたら「ウソ」に見え 身体検査をしたら「カラス」のように真っ黒、 疑惑には口を「ツグミ 」、 釈明会見では「キュウカンチョウ」になるが、 頭の中身は「シジュウカラ」、 実際は単なる鵜飼いの「ウ」。 「キジ」にもなる「トキ」の人だが 私はあの鳥は日本の「ガン」だと思う。
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名前:カナリーノ(本名:マリル・デラ・マレンツィオ 称号:[白雪姫(ビアンカ・ネーヴェ)]) 性別:女 年齢:300歳前後?(正確なものは不明。外見は10代半ばから後半程度) 【外見】 身長150cm後半程度、華奢で女性らしい丸みは十分にある。 ただ胸部は割にささやか。 常時メイド服を着用し、首に革製の首輪と両手首にも若干調整された鎖でつながれた腕輪をしている。 薄い金色の髪は肩口までの長さ、瞳はコバルトブルー。 細面で綺麗系の顔だちであるが、若干残った幼さと柔和な表情で可愛らしさが先に立つ印象。 【性格】 基本的に世話焼き気質で天然。 自分と他人を比べると極端に他者の方へ多く気持ちを割いて貧乏くじを引きやすい。 ただ、それを苦と思わず受け入れるために損をしている自覚は無いに等しい。 一方でそれと並行して現実を冷静に客観・分析する観察者的思考も行われており、個を尊重しつつもそれを含んだ全体的な見地から方針・行為を導きだす。 一見して人情家のようだが、その実自分の感情すら「判断材料の一部」として処理してしまう科学者的気質。 【能力】 ○強制浄化能力 「声」が言葉にならない代わりに、発するとその範囲内(大きさにもよるが空気に乗って声が届く距離)を対象して浄化を行う能力。 物理的にであれば普通に穢れを祓うものであるが、精神・霊的なものにも影響をおよぼし、場合によっては意識すら「漂白」する。 コントロールは出来るがあくまで効果程度の絞り込みのみで、範囲内にあるものへの影響を完全に消すことはできない。 正確に言えば浄化の力は常に体内で生成・循環がなされており、元々一定年齢から成長が極端におそくなっていたことに加えて現在は諸々の事由により老化しなくなっている。 魔術的な影響に対して耐性が強く毒素を含めた不浄に関しても受けた時点で浄化してしまうが、その一方で回復の術式なども受け付けない。 この為物理的な外傷についてはほぼ自然治癒に頼るしかないが、治癒速度は常人よりもかなり遅い。(出血自体はあまりせず、雑菌の影響は受けない) 非常手段として眠りにつくことで回復を早めることができ、その場合に限って治癒速度は常人より早まるものの、完全に物理的に無防備な状態になる。 (普段は筋力なども含め常人以上であるが、眠りにつく場合は物理面でのエネルギーを治癒に転化しているため) 系統としては言霊に近いものであるが、特定の概念に偏重し本体の存在レベルから構築された一種の「魔法」ともいえる。 現在は自身の作り上げた抑制帯(首輪の形状で、「声」を意思に従って言葉に変換し浄化能力を抑える)と埋め込まれた聖遺物によって調整されている。 (「トリニタにとって明らかな不利益とならない。」または「教皇補佐、あるいはそれに次する権限を有する者の承認がある」「トリニタの下にあるもの、その権益を守るために必要」 の何れかが満たされる場合のみ発動ができる。条件に反しても発動そのものは可能であるものの心身全体に多大な負荷がかかるようにされている。) ○その他の能力について 体質的なものもあるが、埋め込まれた聖遺物の影響もあいまってt単位を平気で持ち上げるような常識はずれの筋力を持つ。 運動能力も並はずれているが、持続的なスピードよりは瞬発的なスピード・・つまりは反射のほうが高い。 但しイコール体力のレベルが低いというわけではなく、常人レベルでなくともタフな部類に入る。 得意なのは一挙掃討であるが、基本的には固有の7体の人形と術式を併用しつつ相手の戦意・ないしは戦闘能力をそいでいく方 法をとる。 称号の由来についてはその可憐な容姿と穏やかな物腰、雪のように白い肌と氷のような色の瞳との印象、 全てを「静かに降り積もる雪のように白く染め上げる」浄化能力を持っていたことから。 ○プロフィール 数代前のマレンツィオ家当主でポンペイア枢機卿、且つ300年近く前記録から抹消された教皇「候補」。 その特異な能力と驚異的な精神能力を基盤とした術式や人形の技術、加えて徹底して「戦いをつぶす」為の知略をめぐらせ 頭一つ以上抜いて教皇に届く位置まで若年(18歳)で上り詰めた才女。 しかし勝ち残りシステムへの接続を行う段階で精神波長が適合せず、接合した際に致命的な「バグ」を生み出しかねないことが 判明して断念。 そのまま名前を風化させ処分、という方向性も思案にいれられたがシステムをより恒久的且つ強固なものとするため、どうしたら それを克服していけるかという点から実験体として生存を許されることになった。 存在した歴史については改竄され、彼女に枢機卿の座を譲って隠居の身となっていた父親(実力的には比べるべくもないレベル) が続けていたことになり、10年ほどして3歳下の弟であるディーノが次いで存続となった。 尚、髪の色や瞳の色が違うのは能力・体質的なものが関係しており、聖遺物の影響ではないがこの点も彼女がマレンツィオ家にゆかり と察しにくい一助となっている。 名前についてはセネカなど知っているものが皮肉やあるいは憐みの意を込めて呼ぶことがあるものの、史実としては「存在しなかった 人物」であり、実験体としてつけられた「カナリーノ(籠の中で歌う鳥)」以外の名はないことになっている。 現在は学院の食堂で小間使いのようなことを基本的にしつつ、セネカなどの命令があれば必要に応じて退魔や粛清、あるいは 「存在しない」事案についての処理を請け負うエージェントのようなものも兼ねている。 名前が風化させられたことと、聖遺物の影響からか、学院内では一定以上の興味をひかれることなく、教皇補佐の許諾がなければ 卒業と同時に「いた」記憶が薄くなり、やがて忘れ去られるようになっている。