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126: 名前:サスライ☆07/30(金) 21 16 54 ジャヴァがシェンフォニーにやられて割と後に、麗の連絡団員から頬をかく暗殺者について連絡が来た。 何でも、このままではチシャと合流するとの事。シェンフォニーの情報には、政府の責任者がハンプティと言う旅人を何故か追っている事がある。 もし、暗殺者が政府側だったらハンプティを誘き寄せる為に人質に使うだろう。 「はぁ、仕方ない。ちょっと行ってくるよ。チシャについては情報不足で、色々聞きたい事もあるしねぇ」 そう言ってシェンフォニーは路地裏の奥に、霧の様に、しかし素早く消えた。 その後の麗達と言えば暇なモノで、取り敢えず悶絶しているジャヴァに気付けを施す。 ウッと、自慰行為絶頂寸前の様な声を出して彼は目を覚ました。キョロキョロ辺りを必要以上に見回すが、やはりシェンフォニーの姿は無い。 「……俺は、負けたんだな」 「いいや、彼は貴方の勝ちで良いって言っていたでゲス」 嘔吐物が付いて、少し匂う身体の肩をなんら違和感無く、寧ろ賞賛の眼をして叩いてみせる麗。しかし、ジャヴァは歯ぎしりした。 「何だよ、倒されて悶絶してゲロして、それで『君の勝ちだよ』かよ。 何だよ、何なんだよ畜生」 声のトーンは谷型グラフ。つまり、少しずつ低くなるが、一気に高くなる感じで、尚且つボリュームは段々と大きくなる比例グラフだった。 「畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生! うわあああああ!!」 天に向かって、彼は泣きながらシワクチャの顔で咆哮する。 雨が降っていないのに、麗は湿気を感じていた。それは不快に感じない。雨が止む頃にはきっと、今より強くなっているから。 127: 名前:サスライ☆07/31(土) 12 02 11 理由は多々あるが、取り敢えずジャヴァは商人が居ると言われている廃倉庫に、シェンフォニーが指定した時間に来ていた。 聞いた話では商人が装備しているのは衝撃弾。と、言う事は迂闊に扉を開いては一瞬で甘くないジャムにされてしまう。 見渡せば思ったより広くない倉庫。ここでジャヴァの野生の嗅覚が捉えたのは、商人の精神状態。 恐らく彼女は、錯乱状態に陥っている。突然の発砲もいよいよあるだろう。 だから、ドアノブを少し回す。やや錆びたドアノブは、密室の向こう側に音を与えるだろう。 誰かが来ると解れば、商人は発砲する。途端に扉から離れれば、衝撃は此方に伝わらない。 故に、そうなった。 衝撃の豪風に煽られた扉の木片が飛び散り、しかしジャヴァは正反対の方向を見ればそこに発砲した商人が居る。 しかし此処からどうするか、地道に近付くしか無いだろうと考えに至った時に、突然壁が破裂した。 破裂した扉から見覚えのある姿が見える。シェンフォニーだ。何故か幼女を連れているが。 彼はスカーフで商人の衝撃弾を防御すると、麻縄でグルグル縛られた男を商人に向かって投げる。 「今回の事件は、ジャヴァじゃなくてソイツ関係なんだ。 だからまあ、落ち着きなさいって、その内ジャヴァを裏切った皆様も来るからさ」 ポカンとする幼女を置き去りに、やはり薄ら笑いを浮かべていた。 それよりもジャヴァには気になる事がある、シェンフォニーが何でガンマ一家の裏切りを知っているか、だ。 128: 名前:サスライ☆07/31(土) 21 16 07 ジャヴァが思っていたのは、何故シェンフォニーは裏切りを知っていたか。つまり、何故、この時間に裏切るのを知っていたか。 何故なら、この時間に裏切るにはジャヴァがこの時間にこの廃倉庫に来る事を知らなければいけない。 しかし、理由は至極単純で、ジャヴァがこの時間にこの廃倉庫に来る情報を流したのはシェンフォニーだからだ。 麗達がせっせとジャヴァを誘き寄せている間に、シェンフォニーは裏切り幹部と接触していたのである。 そんな裏切り幹部は、集団でマシンガンを何丁も持った孔雀よろしく仰々しい格好でジャヴァの元に向かう。ジャヴァへの権力を見せ付ける目的もあるが。 だから、小さい倉庫に大きな音を立ててドッと入る。 これに対する反応は様々だ。 シェンフォニーは、ジャヴァの時のダメージが実は結構ヤバイから骨が折れそうとか考えている。 ジャヴァは、武器は思ったよりマトモだがこんな多いのかよとか考えている。 商人は、何が何だか解らない。 こんな絶望的状況の中、笑っているのは、二人。これに活路を見出だそうとしている暗殺者もだが、それ以上にチシャがニヤニヤと凄い笑っている。別にヤケになってる訳では無い。 チシャは、笑がハンプティになった直後に言葉通り無双の攻撃力で堂島山賊団を追い払うの見た後でハンプティに言われたのだ。 『お前が人間に絶望するなら、俺が人間に希望を見る様な奇跡を見せてやる』 この一言を挑戦と受け取って、チシャは人間『ごとき』がどこまでやれるか旅に付いて行く事にした。 「さあ、こんな愚かな人間達に絶望意外の何を見せてくれマスか?」 歴史の激流の中の小さな、しかし動かない岩の様にチシャは、独り心地た。 129: 名前:サスライ☆07/31(土) 21 38 08 商人の付き人に廃倉庫へ引っ張ってこられたハンプティは、廃倉庫に群がる沢山の男達に反応した。 「何だコレ?」 ハンプティは格好はガンマンだが丸腰だ、そんな強みからついつい、とあるガンマ一家の裏切りの構成員は強気でロマン溢れる台詞を吐いてしまう。 その台詞はロマンに溢れているが、属に言う『死亡フラグ』だと言うのに。 裏切り構成員はマシンガンの先をハンプティに突き付けて、ニヒルな笑いを浮かべながら言った。 「ヘッヘッヘ。兄ちゃん、命が惜しければ逃げた方が良いぜ」 この条件では流石の鈍重ハンプティでも状況が理解出来る。取り敢えず、目の前の奴等が悪者と言う事だ。 「うっせー馬鹿!」 裏切り構成員は拳を揮発剤にして、クルクルと鼻血を吹き出しながら、天高く飛んでいく、何処までも。 「うわ、何だコイツ」 「畜生、やっちまえ」 「上等だテメェ等かかって来いやぁ!」 「じゃおおお」 商人は目まぐるしい状況の変化にポカンと目を点にする。 突然、ジャヴァが入って来たと思ったら、突然、シェンフォニー達が壁を破壊して現れて、突然、裏切り幹部達がゾロゾロ入って来たと思ったら、突然、聞き覚えのある声がする。 「『ヒーローは遅れてやって来る』って事デスカ、下らない」 チシャは苦笑いをギュンと濃くした。 131: 名前:サスライ☆08/01(日) 16 19 44 ハンプティだって、人間だ。硬化は一瞬だし、硬化前に頭や心臓を撃たれれば終わる。 だからと言われれば、どうでも良い事だが。 人が密集している所ではマシンガンを迂闊に放てば味方に当たってしまう、そしてハンプティは後を取らせてくれない。 ガンマ一家としてはハンプティに殆ど接近している人間のみ使える事になる。 つまり、ドラム缶を空き缶の様に蹴り潰す様な化け物と、正面から接近戦を挑めと言う事だ。 「オラオラオラ、弱ぇ弱ぇチョー弱ぇんだよテメー等!武器なんか使っているんじゃねえっての」 一人の構成員が廃倉庫入り口まで吹き飛ばされれば、他の構成員がドミノ倒しになって倒される。 数の優位に余裕を持っていた為か慌てふためく中に冷静な構成員が居た。彼は、ドミノ倒しで出来た空間にマシンガンを放つ。 マシンガンではそこまで命中率は期待できないから胴を先ずは狙う。 胴を狙って動けなくした後に頭を狙うのは、西部ガンマンの早撃ちでも実際に使われていた手段だ。 銃弾は螺旋を描き空気の壁を削りながら加速する。それが、何発もやって来た。因みに、日本刀だってマシンガンは7発が限界だ。 「覇ァ!」 銃弾が20発程めり込んだ時だろうか、気を引き締めたハンプティは一気に筋肉を盛り上がらせて銃弾を全て弾いた。 流石に冷静さを失い呆然とする中で、足元に転がって呻いてる構成員を投げ飛ばされ、下敷きになって構成員は意識を失った。それ以前に戦意を失ったが。 133: 名前:サスライ☆08/01(日) 18 02 05 シェンフォニーはクスクス笑い、ジャヴァは溜め息一つ付いて、この裏切り事件の主犯である幹部に声をかける。 「よお、俺の首を狙っているらしいな」 「だったら何だよ。失敗に笑うのかよ、お前は、何時もそうやって、上からよ」 裏切りの幹部は目にかなり血管をはしらせて、神経の如く器用に、青筋を大量に枝分かれさせてみせる。 しかし、ジャヴァは肩の力を抜いて掌をヒラヒラと向けて気障臭く語りかける。 「いや、そうでは無いのだよ、すまん、この言葉遣いキモいな。 取り敢えず、だ、ガンマ一家っつーのは俺が力で統一した組織だ。 だからよ、頭が欲しけりゃ……」 そう言って、拳を構える。そこには、しがらみも何も無い。 「つまらない小細工なんかしないで、コレで来い!」 それは、シェンフォニーに言われた言葉。ジャヴァが、そう言えばそうだと自分なりに解釈して、自分なりに消化してみせた結果だ。 裏切りの幹部はニカリと歯を出して笑い、マシンガンを放り投げてジャヴァの方向に跳び蹴りを放った。 「上等だよ、ボケがぁ!その眼鏡叩き割ってやらぁ、前々から気に入らなかったんだ!」 頭が殴り合いをはじめると、部下もマシンガンを放り投げた。なんて自分達は馬鹿な事をしていたんだろう。 「よっしゃあ。テメェ等良く解らねぇけどよくやった!」 大爆笑のハンプティはその勢いに正面から肉体強化も拳法も使わずに、只、ひたすらに殴りかかる。 「いって、お前俺の足踏んだろ」 「んだコラ、文句あんのかよ」 「あぁ!?喧嘩売ってんのかゴラァ」 更には、ガンマ一家の仲間内でも喧嘩を始めて、敵味方関係無しの大喧嘩パーティーが開かれた。 ポカンとするチシャは、精一杯の苦笑いをすると、冷めてはいないが第三者気取りの顔で呟く。 「ハンプティ、これが貴方の言う奇跡デスカ。 人間に絶望するのも、アホらしくなりマシタよ」 135: 名前:サスライ☆08/04(水) 15 12 47 通路を駆ける姿が一人。 中肉中背と言えば聞こえは良くて、特徴が無いと言えばソコまでの初老の男が、意気揚々と通路を駆けていた。 【武器商人】だ。ガンマ一家の構成員の一人に、ハンプティの姿があれば向かうと伝えたから。余談だが、その構成員は今そんな事はどうでも良い気分で殴り合いを始めている。 ガンマ一家も堂島山賊団も関係無い、伝記から伝わるハンプティの技の、ありとあらゆる虚を突いた特注の武器なら、人混みに紛れて倒せる自信がある。 そしてガンマ一家の始末は雇った暗殺者達に任せれば良い。その暗殺者達は後ろをついて来ている筈だ。 「……あれ?」 気付くと、暗殺者の数が合わなくなっていた。普段ならどうでも良いが、戦略上では大問題だ。 突然タライが落とされた様な表情をしていると、突然、一人の暗殺者の後ろに陽炎よろしく人影がユラリと見えた。 暗殺者はその後ろから迫る腕を掴み、背負い投げ。そこからナイフで脳天を突き刺そうとすると狙撃でナイフが弾かれた。 この動きを【武器商人】は知っていた。ハンプティを調べる過程で偶然見つけた千鳥流の歩法(ホホウ);『梟(フクロウ)』 千鳥流を使いつつ、集団で行動するグループは限られて、今、考えられるのは一つしかない。 「こんな所で邪魔をするか、英雄のなり損ないが!」 「……英雄のなり損ない?私にとってオヤビンは十分英雄でゲスよ」 【武器商人】の正面に現れた麗は、冷徹な目線で熱く睨み付けた。 シェンフォニーはこの事を予期して、廃倉庫の周りに堂島山賊を用意しておいたのだ。 136: 名前:サスライ☆08/04(水) 16 19 16 【武器商人】から表情が消えた。憤怒(フンド)の表情から、悦楽(エツラク)の表情へ。 堂島山賊団に囲まれる中で、【武器商人】は腕を組んで苦笑いして鼻で笑ってみせ、そして大袈裟に肩をすかす。 「どうしたでゲスか、おかしくなったでゲス?」 「いや、一瞬取り乱したが君達に狙われる謂れが無いと知ってね。 だって、私は武器を提供しただけで、戦闘は君達が勝手に行った物だ。それをどう利用しようが勝手じゃないか」 すると麗は髪を天まで逆立てる所謂、怒髪天の気配で、しかし死ぬ気で感情を封じて答える。そうしなければマトモに伝わる事も無いから。だから、何時もの語尾は忘れていた。 「はじめはね……。 でも、ソノ考えが気に入らないんだ。『悪い事をしてなければ許される』って甘い考えがさ。 善行と悪行は異なるが、決して反対じゃない」 はじめは、潰された事に腹を立てたが、潰されるのは決定事項だった。 だから、そこに恨む要素は無い。 でも、その戦いを私欲のダシにしようと言う考えが許せない。知っている、これは理屈と感情が切り離せない単なる子供のワガママだ。 「アンタの、その思考が気に入らないんだ。 私達がやられるのが決定事項みたいな考えもさ!」 「つまり君達は、ハンプティと再戦をしたいから手を出すのは待ってくれと……」 その一言に、麗は僅かに見える目を潤ませて顎に力を入れる。ああ、本当にコイツは何も理解しちゃいないんだなと。 コイツは、英雄のなり損ないどころか凡人にもなるのは難しいのでは無いのかと思った。 138: 名前:サスライ☆08/06(金) 08 19 16 麗は、シェンフォニーに『この状況』になったら連絡を入れろと言われている。そちらの方が戦略性があるからだ。 確実性がある、それが戦略と言うものだ。解っているのにやらないのは、子供の我が儘でやはり自分は軍師には向いていないなと改めて感じる。 【武器商人】は恐らくめっぽう強力な武器を蓄えて来ただろう、自分達に『適当』に与えられた武器から、その完成度は何となく解る。 だからどうした。 そして堂島の信じた仲間の力はその程度では無いと、最早信仰の域まで達した麗の想いは彼女に、これ以上の戦略(作品)を作らせた。 「オヤビン……敗けないよね。私達は、敗けちゃ駄目だよね。 私達は、オヤビンの帰るべき場所なんだから」 戦闘も中盤に差し掛かった頃、麗はこの仕事を最後にしようと思う。この仕事を最後に、シェンフォニーに何か堅気(カタギ)の仕事を紹介させようと思う。 これが最後の我が儘だ。 だから、 「私達に、勝利を!」 気づけば立っているのは自分達しか居なかった。気づけば敵はやられていて、つまりソレまでの相手だと解った。 変な虚脱感に見舞われる、勝ったのに、勝った気がまるでしない。 139: 名前:サスライ☆08/07(土) 18 55 28 † シェンフォニーの元に、麗から一通の連絡が届く。どうやら、【武器商人】の件は麗だけで何とかしたらしいとの事。 表情にこそ出さなかったもの、しかしシェンフォニーは悔しかった。 やっと見付けた根を下ろせる場所。それを荒らした元凶は、自分の手で潰しておきたかったから。 他人は利用する様なモノじゃない。 生きていく上ではそれは致し方無いのに、大人になるにつれて置いてきてしまった大切な考えだ。 目の前の『自由』を、羨ましいと思った。目の前では良い歳した大人達が汗だくで顔を腫れ上がらせて仰向けで倒れている。 言葉なら地獄絵図にも思えるが、全ての人物の顔は燃え尽きた子供の様に晴れ晴れとしていていた。 その中で一人、その超人的な体力を以て立っているのはガンマンの格好の無精髭の男で、名前はハンプティ。 シェンフォニーを思いっ切り見ている。今風に言うなら『ガン見』と言うヤツだ。 ハンプティはペキペキと拳を鳴らし、ニカリと口元で笑えば、噛んでいた枝がついにペキリと折れる。 「いよーぅ、封(フォウ;シェンフォニーの事)。テメェだけ高みの見物かよ。気に入らねぇなぁ」 「ふむ、笑(シャオ;ハンプティの事)。真打ちは最後がお約束ってもんさ」 「そうかい、それじゃあ……」 「ああ、それじゃあ……」 「いい加減にくたばれやぁ!!」 二人で同じ事を何の合図も無しに言い放ち、拳が交差する。 ケンカ友達。彼等はそう言う間柄で、決着が付いた事は無く、性質は死んでも直っていないらしい。 140: 名前:サスライ☆08/07(土) 18 57 22 【三曲目;完】 141: 名前:サスライ☆08/07(土) 20 58 26 【四曲目(終曲);正義の味方】 罪人とは、罰を受けている人なのでは無いだろうか。罪があるから罰があるのだから。 罪人とは、罪を自覚して、はじめて罪人たりえるのでは無いだろうか。自覚から生じる自己嫌悪に納得出来るから、澄んだ気持ちで罰を受ける事が出来る。 あれから命からがら逃げ延びた【武器商人】は、青筋がはしる拳を何度も机に叩き付けていた。 しかし机は壊れないし拳も綺麗なのは、力の調整が出来ているから。傷付くのが怖いのだ。 でも、怒りの気持ちを表現する為だけに狂った様に何度も机を叩くのは、なんとも狂った茶番だ。 【武器商人】は、恨みを持った。堂島山賊団、そしてガンマ一家に対して。 自分を倒すのは英雄程の人間では無くてはならない、それが【武器商人】の脳内では『正しい事』なのだ。 つまり、彼が英雄と認めていない人間は自分を倒してはいけない。それは、『間違った事』と言う訳だ。 ダンと【武器商人】なりに格好良く大きな音で机への八つ当たりを締めた後に、涙目で下唇を噛んだ。 「先ずは、あの目障りなヤクザ達だ……」 今回ガンマ一家を潰せなかったのが相当プライドを傷付けた様で、今度は絶対しくじらまいと考える。 彼は、罪人では無い。然るに悪役でも無い。 彼は、悪党だった。 142: 名前:サスライ☆08/09(月) 15 00 20 † 何時も通りの省エネ幼児体型でチシャはハンプティを上目遣いで見た。ただしジト目で。 「で、どーすんデスカ。根本的な解決にはなっていまセンヨ」 「ああ、何の事だっけ?」 「とぼけないで下サイ。まだ、政府の問題が残っているじゃないデスカ!」 政府、つまり【武器商人】の問題がまだ未解決だった。これをどうにかしなければ、ガンマ一家は無くなってしまうし、ハンプティは同じ事をされるだろう。 そして、仮にも政府に手を出すと言う事は国に手を出すと言う事であり、無名の旅人だろうと容赦無しに裁かれるから質が悪い。 しかし、ハンプティは、ジタバタするチシャと対称的に、大あくびをしてのけた。洗浄植物でリフレッシュした息が心地よい。 「ああ、そんなの居たなぁ。喧嘩に夢中で存在忘れてた」 チシャはとうとう腹が煮えくり返ったのか木刀が折れる様な力で、思い切り木刀で殴る。 そんな気持ちの爆発を比喩しているかの様なデタラメに舞う木片に目もくれずに、只チシャのみを見据えてハンプティは能天気に言った。 「平気だって。こう言う時は『正体不明の正義の味方』が最後にドカーンボコーンってやってくれるから」 非現実的で能天気過ぎて、逆に悲壮感を漂わせるそんな言葉にチシャは呆れるのでは無くて苦笑いを浮かべた。 この後、何が起こるかを知っているから。 143: 名前:サスライ☆08/09(月) 15 23 55 シェンフォニーの調査によれば、【武器商人】の技術力ではとても今の武器を開発出来る物で無くて、その開発には莫大な費用が必要らしい。 チシャは、統計線でそれ等が証明されたシェンフォニーの差し出したレポートの束をパラパラとめくる。 「凄いデスね、シェンフォニーは。どっかの見かけ倒しガンマンの100倍は使える」 「おいおい、俺が奴より格下と思っている様じゃまだまだだぜベイベー」 気障ったらしく言うハンプティは、とても不細工で言葉にも出来なかったのでチシャはソレを 『何言ってるんだこのチンパンジーは』 と思い、声に出さないのが精一杯だった。 レポートの束を大雑把に読み終えると、机の上に置く。正確には、机の上に置いてある紙の上だが。 その紙は随分古くて黄ばんでいるが、内容を知るには十分な情報がある。それは、写真なのだから。 写真にはシルクハットを被っていて黒マントを羽織っていて、黒ステッキを持つ姿が写され、その顔はギョロ目の白い仮面で隠されていて中身は全然正体不明だ。 その下にはこう、書かれていた。賞金首共通の表情の無い印刷文字で『盗賊・バグ』と。 しかしハンプティは、盗賊と言わない。そして何か格好良いただしダサいポーズでこう叫ぶ。 仮面ラ〇ダーとか、ゲッター〇ボとかそんなノリだ。 「変身!怪盗・バァァグ!!」 144: 名前:サスライ☆08/09(月) 22 02 28 ハンプティは肉体の再生において、完全に復元された訳では無かった。チシャの細胞に適合出来る身体になっていた。 つまり、彼はチシャと細胞レベルで合体出来ると言う事だ。 「ほら、さっさとやらんかぃ!変身ポーズは男のロマンだ」 「何がロマンデスか。やりマセンよ、んな恥ずかしいポーズ」 言い捨ててチシャの腕がグリュリと曲がり、そこから誘導して身体全体がグリュリとして、とうとうスライム状になる。 途端、それは床を跳ねてハンプティの口に入り、ハンプティの顔がみるみる内にギョロ目の木目の付いた白木になり、それは仮面に見える。 黒い幹が頭から生えれば、それはシルクハットの様に見えて、巨大な黒い一枚の葉がマントになる。 そして掌から直接枝が伸びて、段々と形を成し、それはステッキになった。 「怪盗、見参!」 ハンプティとチシャが混ざった人物であるバグは微妙なポーズを取る。正直、悪化してる。 つまり、チシャのポーズのセンスも悪いと言う事だが、この際どうでも良い。 バグがマントを翻すと一瞬で二つの人形が出来た、ハンプティとチシャの人形だ。このセミオートタイプの人形でアリバイを作る。 追っているふりをして、必要があるから追っている本人が実はそうだった。単純過ぎて、その考えに留まるのは難しい。 145: 名前:サスライ☆08/10(火) 12 05 40 殆ど木の塊だと言うのに、月を背負って屋根を軽く跳ねて移動する。 一瞬、仕事場からポカンと口を開けているジャヴァが見えたが、ガンマ一家の屋根も跳ねる。目指すは役場。 【武器商人】の技術と費用ではあの装備は不可能で、つまりどこからかかき集めて来ていると言う事だ。 それ等の領収書を盗んでくるのが今回の仕事だ。 役場の屋根に降りようとした時だ、突然狙撃が役場の方角から来て白木の顔を掠めた。 余談ではあるが、ガンマ一家か堂島山賊団が襲撃する事を予想して偵察と防衛の兵を配置していたとの事。 空中では動けない、そして今度こそ当てる気だ。ならばと、ステッキを狙撃兵に向けて成長促進因子を手を伝いステッキ内に放出する。 「伸びろ……」 バグが言えばステッキが突風よろしく神速のスピードで一気に伸びる。 狙撃兵は「なんじゃそりゃぁ!」と叫ぶ事もなく気絶した。それと同時にステッキを他の建物の壁に叩きつけて、反作用の力で役場の屋根の一番端まで跳ぶ。 そこにはもう一人、物の影に隠れていた兵が居て、回し蹴りを用い二重の意味で文字通り一蹴する。 「やはり、二重構造だったか。意外と用心深いな」 世界樹の能力と、千鳥流の技術を持ち合わせる黒い怪盗が役場の屋根の上にとうとう立った。 146: 名前:サスライ☆08/11(水) 16 02 11 省エネなのと夜の為に薄暗い灯りを歩く守衛が、突然何かの発作の様に、はたまた糸の切れた人形の様に倒れた。 倒れた後の顔は、やすらかな物で、とても死んでいる様には思えない。いや、寝ているだけだが。 背中の辺りに小さなトゲがあった。 これを伝い、体内に麻酔が入ったから寝ているだけで、それを放った本人は影に隠れて、『歩法・梟』を用いてユラリとしかし素早く動いていた。まるで蛇の様に。 「なんだ、呆気(アッケ)ない」 バグはそう言うと、腕に【武器商人】の居る部屋の扉を開けさせた。 147: 名前:サスライ☆08/11(水) 20 05 35 扉の鍵も案外簡単な作りになっていて、木で造った合鍵で十分開けられた。 それと同時に、正面で螺旋の軌跡を描いて大きくなるものが確認出来る。像が大きくなるのは、それが近付いているから。 腹にめり込んだそれは、一風変わった衝撃弾。一風変わっているのは、それが薔薇の花弁の様に鋭利な刃物を飾っている事だった。 バグは植物の身体と玄武咆哮は衝撃弾を耐えてみせる。しかし、そのせいで外側の組織が緩んだ。 緩んだ組織を、ドリルよろしく弾丸は抉(エグ)って見せる。これぞ【武器商人】がハンプティ対策に用意した兵器、『ローズ・ブレッド』だ。 【武器商人】は、屋上の狙撃兵に狙撃させる前に連絡を入れる様にした。そして監視カメラを囮に、隠しカメラで動向を伺っていたのだ。 世にも嬉々した顔で、【武器商人】は専用ライフルを構えながら近付くと、組織が抉れて巨大な孔が空いた身体を見る。人間だったら即死だ。 だからこそ、抜かりは無い。更に大型衝撃弾を何発か撃ち込んで原型を無くす、彼は復活する話を信じていたから。 ミンチになったトコロで、ゴミ袋に入れて、【武器商人】は焼却炉に行く為に部屋を出た。その顔には清々しい程の達成感が見られる。 しかし、その隙にバグは【武器商人】の部屋に入った。先程ミンチになった筈の人物が何故か、主の居なくなった隙に後から部屋に入って行く。 まるで、プログラムの『バグ』の様に。 148: 名前:サスライ☆08/11(水) 20 41 22 † 数日後、【武器商人】は横領で捕まった。キョトンとした顔で講義するが、シェンフォニーを通じて匿名で本部に届いた証拠書類が決め手になったと言う。 おかしい。【武器商人】は唯一つ思う。 隠しカメラはしっかりと見ていたし、眠らせた守衛に変装していたとも思えない。 しかし、『バグ』の死体を焼却して戻った時には隠しカメラの映像と領収書は無くなっていた。 解らない、バグが起きたとしか思えない。 頭を抱えて連行される彼の後ろ姿を見つめるのは様々だ。麗、ジャヴァ、ハンプティ、チシャ。因みにシェンフォニーは帰ったらしい。 「で、どうするんデスか?この後」 「暫くは身を潜めようと思う。なんだかんだで『ガンマ一家』の名前は抑止力になるからな」 ジャヴァは眼鏡をクイと上げて、冷静に先見の明を見つめていた。 それは麗も同じらしく、麗達はシェンフォニーの紹介で海運会社の手伝いをするらしい。 それ等に比べれば、ハンプティの先見の明など高が知れた物で 「で、アンタはどうすんデスか?」 「あ、悪い。寝てた」 大あくびを一つ豪快にかましてみれば、チシャの髪の毛は微妙に逆立って豪快にそこら辺に落ちていた鉄パイプで殴り付けた。 グニャリと曲がった鉄パイプを頭に乗せて、ハンプティが言う事は一言。 「最近、お前過激だな」 「誰のせいだと思っているんデスか!」 叫びは青空に溶けて、風に流されて、そして何処かへ宛もなく飛んで行った。 149: 名前:サスライ☆08/12(木) 03 58 44 † あの時、隠しカメラから逃れる手段はあった。扉を開ける瞬間、【武器商人】はモニターから目を放さなければいけない。 そして、開けたと同時に、宿屋に置いた物と同じ様な人形と入れ替わり、自分は天井に張り付く。 【武器商人】が出ていったのを確認すれば、後は領収書を盗むついでに、モニターから隠しカメラの位置を割り出して全て破壊すれば良い。 そんな事を『何時も通り』やってのけた二人は今日も風が鳴る荒野を往く。 風はリズムを作り、リズムに沿ってハンプティが旅人のハーモニカを鳴らし、風の詩をチシャが紡いだ。 日光がギラギラと照り付ける。今日も絶好の旅日和で熱中症も暇がなく、昔の中国映画なら瓢箪の酒を飲んでるだろうし西部劇なら水筒の水を飲んでいる。 そしてそれを求める時は大抵空なのが定番だ。 「おいチシャ、喉が渇いたんだが、水がもうねーぞ」 「ああ喧しいデスね。この辺は砂漠化が進んでるせいか、根から水が吸えないんデスから私も似た様なもんデス」 演奏の暫く後、くたびれて汗だくで腰を下ろす二人。汗を吹くハンプティが、汗を拭ったその先に目にした物が一つ。サボテンだ。 「おい、あれ、サボテンじゃねーか。ヒャッハー水だー!」 「あ、ズルい!私も!」 先程のくたびれは何処へやら、二人は一気に駆け出した。今日も風が鳴る。明日も風が鳴る。 旅人の詩は、何時だって風任せに流れている。 150: 名前:サスライ☆08/12(木) 03 59 16 【旅人の詩・完】
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671 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 26a3-Hrdp)[sage] 投稿日:2017/05/07(日) 22 47 32.92 ID SJ7DwUrv0 [1/2] プチですが報告させてください。フェイク入ってます 去年あたりに参加した某SNSのサークル 縁あってそのサークルの管理人と卓を囲むこととなった その管理人とは何回か卓をやったことがあり、別段問題もなかったので喜んでGMを引き受けた 回したシステムはサイフィク系で、よくある二人用の協力型シナリオ 思えばキャラシの提出時に指摘しておけばよかったのだが、 設定欄には「このキャラは吸血鬼で、吸血時には独特のフェロモンを~」だったり 「キスした相手を発情させる~」などとそっち系の設定がてんこ盛り それでも何度か一緒に遊んだりした仲なので、問題は起こさないだろうと思って通した しかし、実際には別のPCとがっつりエロすれすれのRPをやったり、NPCや進行そっちのけで別のPCといちゃつくばかり こちらがやんわり注意すると謝ってはくれるものの、舌の根の乾かぬ内にまたいちゃつき始める 終いにはがっつりエロRPをやってのけ、「●●(相手のPC)とセッ久しちゃった///」などとのたまう始末 セッション終了後、「次回からは控えてほしい」と注意したところ、 「他でも大丈夫だったから自分の卓でも大丈夫だと思った」と言われてポカーンとなってしまった サークルに入った頃から何度も交流してきたが、しばらくは管理人とはセッションしたくない… 672 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ dbc8-Ogwz)[sage] 投稿日:2017/05/07(日) 23 06 00.60 ID uUMQe4zr0 [3/3] 671 報告乙 オンセかオフセか知らんけどもう一人のPLの反応はどうだったの? 673 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 26a3-Hrdp)[sage] 投稿日:2017/05/07(日) 23 34 10.65 ID SJ7DwUrv0 [2/2] 672 乙ありがとう どどんとふを使ったテキセだよ 相手からは特に嫌そうな感じはしなかったと言うか、管理人と一緒にエロRPしてたから 管理人の言う「他では大丈夫だった~」って言うのは本当なのかもしれない 674 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 56c8-Ogwz)[sage] 投稿日:2017/05/07(日) 23 35 43.34 ID fhu7Ttit0 この手のことやりたかったら絶対隷奴持ってくればよかったのに、管理人 675 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ dbc8-Ogwz)[sage] 投稿日:2017/05/08(月) 00 31 13.09 ID X6H3jTkT0 [1/2] 普通にプチ困って感じだね 俺も卓仲間内でヤったヤらないの話をする事に生理的嫌悪感を覚えるから気持ちは分かる 絡み相手がノってたならそこそこ空気は読める方なのかも知れない GMも一緒に卓を囲んでいる仲間の一人だって事を忘れちゃいかんが 676 名前:ゲーム好き名無しさん (ガラプー KKab-tvlU)[sage] 投稿日:2017/05/08(月) 01 10 43.58 ID BnnGxCEqK 673 個人鯖だったら兎も角、公式鯖やむせる鯖だとBANの可能性があるな 677 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW 42db-1qY1)[sage] 投稿日:2017/05/08(月) 01 36 18.47 ID gbyM54lM0 あまりはっちゃけすぎて同卓内で蚊帳を張っちゃいかんでしょうよ 678 名前:ゲーム好き名無しさん (ササクッテロラ Sp6f-ssSU)[sage] 投稿日:2017/05/08(月) 02 48 00.46 ID F78ACM6Gp 見られてないと興奮できない性癖の奴らだったのかな 756 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウウー Sa0b-FC3c)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 19 48 05.35 ID DHnUJYF+a 671です あれから管理人と遊んでた相手と話す機会があったので報告させてください 相手の方いわく、キャラシ作成前の段階で既に恋人同士かつ身体の関係を持っている設定で2人で盛り上がっていたこと 管理人のPCのエロ設定(発情だとかフェロモンだとか)は自分から管理人に頼んで組んでもらったこと その上でセッションではいっぱいうちよそ?できればいいなと話していたことを教えてくれた 別に恋人設定はいいんだ。そう言う設定もアリなんだろうなと納得するんだ でもせめて一言こちらに伝えてくれたっていいじゃないかと伝えたところ、デモデモダッテとごねる始末 結局シナリオなんかどうでもよく、ただ自分達が考えたキャラで恋愛ごっこがしたいだけだと分かったらどっと疲れてしまった 757 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイWW c214-J7k8)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 19 54 35.17 ID 9ZUW6MDq0 756 対等な参加者だと思われないのは辛いな 758 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 2692-HG4F)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 20 37 20.56 ID 4BsHpKto0 [2/2] その手の二人だけの世界が欲しいタイプってなんで他人にわざわざ舞台を用意させるのかね 個人的にはデモデモダッテの内容も知りたい、中身ないんだろうけど 759 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 2692-SBcy)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 20 58 17.41 ID QpUNdwoZ0 [2/4] 結局シナリオなんかどうでもよく、ただ自分達が考えたキャラで恋愛ごっこがしたいだけ 人の迷惑なんか考えもしない奴ってことだからな こういうのは何言ってもダメだろ テメェの都合に何も言わずに人を巻き込んで「OKだと思った」とかタチが悪いのはその管理人とやらもだけど 760 名前:ゲーム好き名無しさん (ガラプー KK63-M4J6)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 21 12 53.11 ID NsYdlXP5K 756 乙。 やってるエロロールも酷いけど GMの知らんとこで勝手に設定作ってコンビ打ちしてるあたり最低に酷いな 762 名前:ゲーム好き名無しさん (アウアウウー Sa0b-FC3c)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 22 13 24.76 ID 1ItS3yp6a 758 デモデモダッテの内容は管理人と同じく 「他の卓は大丈夫だったからこの卓も大丈夫だと思ってた」とか「別のGMは何も言わなかった」とかなんとか 763 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ 2692-SBcy)[sage] 投稿日:2017/05/10(水) 22 22 03.84 ID QpUNdwoZ0 [3/4] 762 もうそれ他のGMも呆れ果てたか絶句して何も言う気が残ってなかっただけじゃね…(´・ω・`) スレ448
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概要 巨人の心臓はF8から1日に1時間の入場が可能です。 内部をうろつくナル国の法機を倒すと確率で霊欠片がドロップします。 集めた霊欠片は武神の塔のカーン・ソーカイで各種アイテムと交換することが出来ます。 また各ナル国の法機は高い経験値を獲得することが出来、各種経験値護符も確率でドロップします。 自動戦闘(Shift+F4)が可能なエリアなので、毎日1時間放置するだけで大量の経験値を獲得することが出来ます。 現在は巨人の心臓と巨人の心臓地下1階までが実装されています。 巨人の心臓地下1階の方がより高い経験値を獲得することが出来ます。 その代わりにモンスターのステータスも高くなるので、どちらに赴くかは自身のステータスと相談になります。 狩場 巨人の心臓の内部はいくつかの部屋に区切られています。 問題は出現するモンスターの数が一定のエリアごとに別れており、自動戦闘ではその範囲をカバーしきれない点です。 その為ある程度時間が経つと、隣の部屋は大量にモンスターが溜まっているのに自分の部屋はガラガラという状態が発生します。 一部のエリアはこれを回避できる為、人気が集中しています。 巨人の心臓 ①、②、③の大部屋は安定して湧いてくるので人気です。 概ね1部屋に3人位は入る余地があると思います。 特に人気なのは龍脈で移動した目の前の①で、そこから溢れたプレイヤーで④まで続く小部屋も埋まることもあるくらいです。 この階層で狩るようなステータスであれば余程の僻地でもなければ枯渇しにくいので、人気スポットの周辺であればそこそこ安定して狩ることが出来ます。 巨人の心臓地下1階 ①、②、③の大王石怪が3体出現する大部屋は安定して湧いてくるので人気です。 火力にもよりますが1部屋に2~3人は入る余地があると思います。 ④の短い通路は巨大〇兵のみが安定して湧きます。 ある程度の火力がないと200匹討伐のデイリークエストが終わらない場合があります。 ⑤はどんつきの巨大〇兵と手前の部屋の一部をカバーするようにすれば比較的安定して湧きます。 火力が高いと湧きが追いつかないかもしれませんが、僻地ということもあり空いていることが多いです。 これら以外でも④の手前の横道など、奥の小部屋とその手前のように2人で分担すれば安定する場所も多いので、生活サイクルが被る人とペアや2PCなら選択肢が広がります。 シャットダウンタイマー 自動戦闘が可能なエリアなので寝ている間や仕事中に消化できるコンテンツですが、一日中パソコンをつけっぱなしにするのは製品の寿命や電気代などの観点から抵抗感があるかもしれません。 そのような場合はタイマーを設定してパソコンを自動的にシャットダウンさせましょう。 いくつか方法がありますが私が使用しているのは次の方法です。 ファイル名を指定して実行(Windows+R)を呼び出し、次のコマンドを入力します。 shutdown /s /f /t 3600 「3600」はシャットダウンまでの時間(秒)なので2時間なら7200に変更するなどしてください。
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アパートのドア ドアノブに手をかけるスーツ姿の男、右手には拳銃。 ドンっと勢いよく開くドア。 清水「平田!動くな!」 平田「ちきしょう!サツか!」 拳銃を構える平田、銃声と共に倒れる。 平田「ぎゃーっ!」 拳銃を構えている清水、彼の拳銃からは煙が立っている。 「お手柄ですね!」 リビング 「警部、お手柄でしたね!」 「流石の腕前。」 清水「もういいだろう、その辺で。」 「いやいや、今回もスピード解決でしたね。」 清水「捜査はチームワークだ、俺一人の手柄じゃないよ。」 「流石警部。」 「人格者だ。」 ガチャっと扉が開き、息子がリビングへ入って来る。 清水「おう透、もう夕飯は食べたのか?」 透「…。」 清水「久しぶりに一緒に夕飯食べんか?」 透は黙ってリビングを出る。 清水「あいつ、どうしたんだ?」 「ちょっと騒ぎすぎましたかね?」 透の母「あの子、帰ってからずっと変なんですよ、会社で何かあったのかしら。」 清水「…。」 出かける透。 沙織の部屋 ただ一人、部屋の中でぼんやりしている沙織。 沙織の脳裏で神田、天童が笑いかけてくる。 その笑顔は突然狂気に満ちたおぞましい表情へと変化する。 力強く目を閉じる沙織。 ピンポーン 不意にインターホンが鳴る。 玄関ドアのドアスコープから外をのぞく。 透。 突然の訪問者に戸惑う沙織、玄関に立ち尽くす。
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リパコールはこの世に ただ一人 その他の者は みな死人 運命に従うは敗者 運命に打ち勝つのが京都 リパコールはこの世に ただ一人 その他の者は みな助手 運命に従うは敗者 運命に打ち勝つのが京都 ケートニアーを制すに 武器は無駄 花を摘むのに 紙が無駄なように リパコールはこの世に ただ一人 その他の者は みな死人 運命に従うは敗者 運命に打ち勝つのが京都 WP可能化剤も財宝も不要 欲を捨てれば スカルムレイはお前(ロリコン)のもの 人は リパコールを支配しようとし FFは 人を再教育しようとする 人は リパコールを支配しようとし FFは 人を再教育しようとする 最後に勝つのは FFなのに シェルケンはそれを 認めたがらない その手に WPがあったならお前は WPの主人 だが首まで WPに埋まったらお前は モーニ失調 生命の意味を知ってぴすてぃるを思いきり楽しもう リパコールはこの世に ただ一人 その他の者は みな彼のラヴュール 運命に従うは敗者 運命に打ち勝つのがリファーリン 天もイェクトも お前のものなのに 男の隣の取り合いをするなんて 天もカーナも お前のものなのに 自分の居場所の取り合いをするなんて 人生を楽しむのがリパコールへの讃歌 人生を苦しむのは連邦への冒涜 鳥たちが囁く「いすか、いすか」と 花の蕾が開くとき「もう゛ぃ、もう゛ぃ」と私の名を呼ぶ モーニはここに極まり式さえ忘れる 社長はこの世に ただ一人 その他の者は みな社員ですww 運命に従うは車両 運命に打ち勝つのが武装列車 ハフリを制すに 武器は不要 人体実験に 武器が不要なように 黄金も財宝も不要 欲を捨てれば リパコールはお前のm くそっ、リパコールだ。 逃げるぞ、自転車出せ
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書籍情報 あらすじ 既刊一覧 関連リンク 書籍情報 タイトル 救いをこの手に 著者 長考師 イラスト bob 出版社 ポニーキャニオン レーベル ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ Nコード N2112CC 連載開始 2014年 05月06日 備考 第三回なろうコン大賞受賞 あらすじ 辰巳東吾(トーゴ)が気がつくとそこは異世界、パンツ一丁で放り出された先は魔物の楽園『魔園(まえん)』と呼ばれる無人島。トーゴは誰もいない無人の大地にて殺した魔物のスキルを奪う《吸収スキル》を使用して生きて行く。 ある日無人島に流れ着いた難破船を見つけるトーゴ。そこに乗り込んでいたのは勇者パーティーだった。 既刊一覧 タイトル 発売日 分類 ISBN 値段 詳細ページ ストア ランキングデータ 救いをこの手に 2015年 12月03日 文庫 978-4-86529-171-1 650円 ぽにきゃんBOOKS Amazon honto 書籍データ 関連リンク Web版 「救いをこの手に」
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登場するキャラクターの能力をまとめてあります。 詳細の能力や解説は個々のページを参照のこと。 主人公、紅魔郷、妖々夢に登場するキャラクター(霊夢~紫)はキャラ紹介(主・紅・妖)を参照。 永遠亭、花映塚、風神録に登場するキャラクター(リグル~諏訪子)はキャラ紹介(永・花・風)を参照。 地霊殿、星蓮船、神霊廟に登場するキャラクター(キスメ~マミゾウ)はキャラ紹介(地・星・神)を参照。 輝針城、紺珠伝、天空璋、鬼形獣に登場するキャラクター(わかさぎ姫~早鬼)はキャラ紹介(輝・紺・天)を参照。 鬼形獣、虹龍洞に登場するキャラクター(戒〜)はキャラ紹介(鬼・虹)を参照。 その他の作品、公式の仕分けで言うと『アクション作品(萃夢想・緋想天・心綺楼・深秘録・憑依華)』『スピンオフ作品(文花帖・ダブルスポイラー・妖精大戦争)』『その他(書籍等)』)に登場するキャラクター(萃香以降)はキャラ紹介(その他)を参照。 概要 第一ツモ時が発動条件の能力は、自分のツモより先に和了or副露してしまうと使用できなくなる。他のプレイヤーが副露しても使用出来なくならない。よってダブリーや九種九牌などとは条件がやや異なっている。 副露した牌は「手牌」とはみなされず、交換や赤ドラ変化の対象にはならない。暗槓で晒した牌も変化対象にならないので注意。 衣玖や鈴仙などの能力使用時、効果がない場合でも能力使用確認ウインドウが表示される。誤って使ってしまうと無意味にゲージを消費するので注意。 牌交換系能力・河拾い系能力・副露戻し系能力は自摸時に発動した結果、4面子1雀頭などのアガリ形になっていれば役があればそのまま和了(ツモアガリ)できる。ただしポン・チー直後にこれらの能力を発動した結果アガリ形を得た場合は和了できない。 副露戻し能力で面前に戻した場合は当然ながらメンゼンツモだけで和了できる。 自摸時の能力ツモアガリの例外として、お燐・聖に関しては交換牌の両側を操作できる性質上、意図的な能力ツモアガリが容易であるため、対策として自摸時の能力ツモアガリは出来ない仕様となっている。(火焔猫燐と聖白蓮の項目を参照のこと) 全体的に、能力利用後の九種九牌や天和、地和等は出来なくなっている。 自摸時発動の手牌赤ドラ変化系能力は、自動和了ボタンをONにしていると、ツモアガリ時に能力を使えない。魔理沙などでツモアガリ時に能力を使用する予定がある場合は自動和了ボタンをOFFにしておこう。 幻想麻雀で登場するキャラクター キャラクター名 ゲージ本数 ゲージ速度 能力 霊夢 3 1.6 『対ロン防御能力』発動から3巡の間、自分の捨て牌に対してロンを不可能にする。ロンできなかった相手はフリテンにはならない。 魔理沙 2 1.8 『赤数牌錬成能力』手牌のうち1種類(ランダムに決定)の数牌を1枚選び、赤ドラに変化させる。 ルーミア 2 1.6 『手牌隠し能力』自分の手牌と河を他家から隠す。 大妖精 1 1.8 『配牌やり直し能力』第一ツモ時に発動可能。自分の配牌をやりなおす。 チルノ 2 2.0 『手牌凍結能力』誰か一人の手牌が凍り、3巡の間ツモ切りしか出来なくなる。自分が凍る場合もある。 美鈴 2 2.0 『背水の陣』第一ツモ時に発動可能。発動した局は点数の出入りが倍になる(罰符を除く) 小悪魔 1 2.2 『手牌修正能力』第一ツモ時に発動可能。手牌を3枚ランダムに交換する。 パチュリー 1 1.2 『字牌断絶能力』発動した局の間、字牌をツモりにくくする。 咲夜 1 1.4 『手牌整理能力』手牌から任意の牌(3枚まで)を選び、山にある牌と交換する。 レミリア 1 1.6 『赤ドラ錬成能力』手牌のうち1~4枚をランダムに赤ドラに変化させる。 フランドール 1 1.2 『風牌ツモ能力』次のツモから4巡の間、ツモが風牌に偏る。(ただし、山に無い場合は空振りする) レティ 2 1.8 『副露ペナ能力』第一ツモ時に発動可能。発動した局は他家が副露すると2巡の間ツモ切りさせる。 橙 2 2.0 『リーチ時対ロン防御能力』リーチ時に発動可能。発動後6巡の間、自分の捨て牌に対してのロンを不可能にする。 アリス 1 2.6 『シールド召喚能力』発動した局に12000点(積み棒分を除く)以上の失点を受けた場合、それを半減する。 リリー 4 2.4 『白を告げる能力』発動した回数だけ、次局の配牌に白を仕込む。 ルナサ 1 1.8 『赤ドラ錬成能力(一九牌触媒)』自家の河にある一九牌の数の半分だけ、手牌をランダムに赤ドラに変化させる。赤ドラに変化する数は最大で4枚まで、端数は切り上げられる。 メルラン 2 1.6 『ドラ追加能力』ドラ表示牌を強制的に1枚めくる。 リリカ 2 2.0 『捨て牌回収能力』全員の捨て牌が1枚以上ある時に発動可能。全員の捨て牌から任意の牌を1枚選び、手牌のいずれかの牌1枚(ランダムに決定)と入れ替える。 妖夢 1 1.8 『鳴き抑止能力』4巡の間、他家の鳴きを禁止する。 幽々子 1 2.0 『点棒ドレイン能力』発動した局の間、ポン・明カンの度に点数を奪う。奪う点数は晒している牌の数で増える。 藍 1 2.0 『集中リーチ能力』リーチ時に発動可能。リーチ後3巡の間、上がり牌をツモする確率が上がる。単騎待ちの場合は確率が高くなり、ツモするたびに確率が下がる。 紫 2 2.2 『山牌短縮能力』山牌の残数を8枚減らす。 リグル 1 1.4 『ドラすり替え能力』手牌のいずれかの牌1枚(ランダムに決定)と、1枚目のドラ表示牌をすり替える。 萃香 1 1.6 『偶数牌萃め能力』奇数牌を山に戻し、同じ種類の偶数牌を戻した山の分新たに引く。 ミスティア 2 1.4 『鳥目化能力』発動後6巡の間、他家は自分の河と手牌以外が見えなくなる。鳴き、ロンはできる。 慧音 1 1.4 『赤ドラ錬成能力(他家魔力使用)』誰か一人の能力ゲージを奪いとり、手牌をランダムに赤ドラに変化させる。赤ドラに変化する数は、対象者の能力ゲージ保有量に比例し、最大4枚まで。 慧音(ハクタク) 1 1.4 『魔力ドレイン能力』他家の能力ゲージを減少させ、手牌をランダムに赤ドラに変化させる。減少させるゲージ量と赤ドラに変化する数は、順位に反比例し、最大4枚まで。 てゐ 1 2.0 『強裏ドラ獲得能力』和了時に発動可能。裏ドラ1枚目が高確率で手牌のどれかに乗る。 鈴仙 1 1.4 『赤ドラ錬成能力(自家河触媒)』和了時に発動可能。自家の河と手牌に共通して存在する牌を赤ドラに変化させる。(1種1枚限定最大4枚まで) 永琳 1 2.4 『集中ツモ能力』次のツモから5巡の間、萬子・索子・筒子のいずれかを集中して引く。 輝夜 1 1.6 『ドラ蒐集能力』次のツモから3巡の間、ドラ表示牌によるドラ(カンドラを含む)をツモる確率をあげる。赤ドラは引けず、ツモのたびに確率が下がる。この3巡の間はツモ和了・リーチ・カンが行えない。 妹紅 1 1.6 『安上がり無効化能力』第一ツモ時に発動可能。同一効果の重複不可。他家の和了が8000点(積み棒分を含む)未満の場合、点数が移動しない。 メディスン 1 1.4 『副露完全抑止能力』和了時に発動可能。次の局の間、減点対象となった相手の副露を禁止する。 幽香 2 2.2 『爆カンドラ獲得能力』暗カン・加カン・明カン時に発動可能。カンドラがモロ乗りする。 小町 3 2.4 『一発延長能力』リーチ時に発動可能。3巡以内に和了した場合一発役を成立させる。この能力は副露の影響を受けない。 映姫 2 1.8 『強制聴牌能力』残り山牌が3枚(3人打ちの場合は2枚)以下の時に発動可能。自分を必ず聴牌扱いとし、罰符計算を2倍で行う。 文 3 3.0 『二度ヅモ能力』自分の番をもう一度繰り返す。発動直後の捨て牌は鳴きの対象にならない。 静葉 1 1.8 『早和了強化能力』山牌の残数が10枚以上の和了時に発動可能。手牌をランダムに赤ドラに変化する。赤ドラに変化する枚数は和了時に残っている山牌が多いほど増え、最大4枚まで。 穣子 1 3.0 『ボーナス符獲得能力』和了時に発動可能。符がロンなら30符、ツモなら40符加算される。 雛 1 1.8 『運気降下能力』和了時に発動可能。減点対象となった他家の次局の配牌に厄が降り注ぐ。 にとり 1 2.2 『捨て牌カモフラージュ』発動後4巡の間、捨て牌を伏せて場に出す。他家はその牌を鳴けない。(ロンは可能) 椛 1 2.0 『聴牌察知能力』発動した局の間、他家の聴牌を察知できる。(聴牌時、各家の名前表示部に「!」アイコンが表示される) 早苗 1 1.4 『風牌召喚能力』次局の配牌に風牌の暗刻を仕込む。東南西北の何が積み込まれるかはランダム。 神奈子 1 1.4 『一通召喚能力』次局の配牌に、一気通貫の「種」仕込む。 諏訪子 1 2.4 『索子錬成能力』手牌の索子でないの牌を、ランダムな枚数索子のいずれかに変化させる。 衣玖 1 1.8 『役数上乗せ能力』ロン時に発動可能。平和・立直・ダブル立直・一発を除く1~3翻役全てに1翻が加算される。 天子 1 1.8 『手牌シフト能力』第一ツモ時に発動可能。手牌の任意の牌3枚を「次の牌」にすり替える。すり替えは失敗することもある。 キスメ 1 2.0 『釣瓶落とし能力』和了時に発動可能。減点対象となった相手を、次局開始から3巡の間ツモ切りさせる。 ヤマメ 2 1.6 『手牌拘束能力』他家の手牌のうち、ランダムな牌1枚を発動した局の間捨てられなくする。 パルスィ 2 1.8 『赤ドラ錬成能力(副露触媒)』第一ツモ時に発動可能。他家が副露した場合、手牌のランダムな牌1枚を赤ドラに変化させる。 勇儀 1 2.0 『強ドラツモ能力』次のツモでドラ表示牌によるドラ(カンドラも含む)をツモる確率をあげる。赤ドラは引けない。このツモでツモした牌ではツモ和了・立直・カンが行えない。 さとり 2 2.0 『配牌透視能力』第一ツモ時に発動可能。全員の手牌を読む。発動後にツモられた牌は見えない。 お燐 1 1.8 『捨て牌すり替え能力』自分の捨て牌が1枚以上の時に発動可能。自分の捨て牌から任意の牌を1枚選び、手牌の任意の牌1枚とすり替える。( (ver.1.0.2より)すり替えた直後は立直・ツモ和了・カンが行えない。) 空 1 1.4 『爆ヤオ九牌仕込み能力』次局の配牌に、同一のヤオ九牌を4枚仕込む。仕込みに失敗することもある。 こいし 1 1.8 『副露ガード能力』発動した局の間、他家は自家の捨て牌に対して副露できなくなる。 ナズーリン 1 1.6 『ダマツモ強化能力』第一ツモ時に発動可能。聴牌から5巡の間、アガリ牌をツモる確率が上がる。ただし立直すると効果は消える。 小傘 1 1.4 『ダマロン強化能力』和了時に発動可能。リーチをせず門前で和了した場合2翻加算される。 一輪 1 2.4 『捨て牌消去能力』自分の捨牌を、頭から6枚消す。 村紗 1 2.2 『豪ハイテイツモ能力』山牌の残数が12枚以上の時にに発動可能。山牌が4枚以下で聴牌している場合、上がり牌を高確率でツモる。山にない場合でも作成する。 星 1 1.8 『赤ドラ錬成能力(配牌)』次局の配牌に赤ドラを1~2枚仕込む。卓に赤ドラが無い場合は、赤ドラを作成して仕込む。 白蓮 1 1.0 『捨て牌回収能力』他家全員に捨て牌が1枚以上ある時に発動可能。他家の捨て牌から任意の牌を1枚選び、手牌の任意の牌1枚とすり替える。すり替えた直後は立直・ツモ和了・カンが行えない。 ぬえ 2 1.8 『捨て牌偽装能力』6巡の間、自分の河の牌すべてをなんらかの字牌に偽装する。 はたて 1 1.8 『クローンツモ能力』発動時に手牌から指定した牌を次のツモで引く。赤ドラを引くことはできず、失敗することもある。この能力でツモした牌ではツモ和了・リーチ・カンが行えない。 サニー 1 2.4 『透明リーチ能力』発動した局の間、門前である限りリーチ役が付く。 ルナ 3 2.4 『宇宙チー能力』発動した局の間、上家以外からのチーができる(ポン・カンと重なった場合はそれらが優先される)。 スター 3 1.8 『待ち牌探知能力』リーチした他家の待ち牌がわかる。ダマ聴や鳴いて聴牌した場合の待ち牌はわからない。 響子 1 2.2 『ヤマビコツモ能力』発動直前のツモ牌を次のツモでも引く。赤ドラを引く事は出来ず、失敗する事もある。この能力でツモした牌ではツモ和了・立直・カンが行えない。 芳香 1 1.4 『点棒回復能力』他家から点数を奪う。奪う点数は晒している牌の数で増える。 青娥 2 2.0 『フリテン抜け能力』発動した局の間、フリテン判定を行わない。 屠自古 2 1.6 『ドラ倍付け能力』第一ツモ時に発動可能。発動した局に自分が和了した場合、表ドラ1枚目の牌を2翻として数える。 布都 1 1.6 『風牌召喚能力』次局の配牌に、風牌を1枚ずつ仕込む。 神子 3 2.6 『和了抑止能力』発動してから次の自分のツモまで、全員がリーチ・和了を行う事ができない。 マミゾウ 3 1.6 『牌マーク能力』手牌から任意の牌を3枚選ぶ。選んだ牌が他家の手牌にあった場合、その局の間自分に見え続ける。発動後にツモられた牌は見えない。 こころ 1 2.0 『ツモ切らせ能力』第一ツモ時に発動可能。自分のポン、明カンの度に相手を2巡ツモ切りさせる。 わかさぎ姫 2 2.4 『過去牌仕込み能力』最後に捨てた牌からさかのぼって4枚分の牌を、次局の配牌に仕込む。 赤蛮奇 1 2.2 『手牌覗き能力』第一ツモ時に発動可能。ツモ番の手牌をのぞき見る。のぞき見ている間は副露出来ない。 影狼 1 2.4 『和了点上乗せ能力』和了時に発動可能。自分の河にある筒子の枚数×300点(3人打ちだと200点を加点する。 弁々 2 2.4 『ダイレクト加点能力』和了時に発動可能。自分の河にある偶数牌・風牌の枚数2枚につき600点を加点する。 八橋 2 2.4 『ダイレクト加点能力』和了時に発動可能。自分の河にある奇数牌・三元牌の枚数2枚につき600点を加点する。 正邪 1 2.0 『親子逆転能力』自分が子の場合の和了時に発動可能。自分を親、他家を子として点数を計算する。 針妙丸 3(実質1.5) 2.4 『おおきくなあれ』ストックが2つ以上ある時の門前和了時に発動可能。ツモ、平和、立直、ダブル立直、一発を除く1〜3翻の役全てに1翻が加算される。ストックを2消費する。 雷鼓 1 1.4 『ドラ増殖能力』第一ツモ時に発動可能。自分が副露するたびに自分の鳴いた牌が赤ドラ化し、ドラ表示牌が増える。 華扇 1 2.0 『トップ失点押し付け能力』3位以下での和了時に発動可能。トップだけに点数を支払わせる。 菫子 4 1.0 『赤ドラ錬成能力(老頭牌触媒)』自分の河にある老頭牌の種類分、手牌をランダムに赤ドラに変化する。発動時にストックを全て消費し、変化する枚数は発動時のストック数。 清蘭 2 1.0 『トップ捨て牌押し付け能力』2位以下、山牌の残数が20枚以上の時に発動可能。3巡の間、自分の捨て牌をトップに押し付けツモさせる。この捨て牌はポン・チーされない。能力が有効な間、対象のロン和了は発動者の支払いとなる。 鈴瑚 2 1.0 『団子を鳴く度強くなる』発動した局の間、副露した筒子を赤ドラに変化させる。 ドレミー 2 1.0 『数牌混濁能力』6巡の間他家は自分の河にある数牌の種類があべこべに表示される。 サグメ 2 1.0 『配牌くり返し能力』第一ツモ時に発動可能。次局の配牌に現在の手牌を仕込む。 クラウンピース 2 1.0 『配牌やり直させ能力』ダブル立直、副露がない第一ツモ時に発動可能。他家の手牌を配り直す。 純狐 2 1.0 『純粋な手牌召喚能力』第一ツモ時に発動可能。発動した局に自分が和了した場合、次局の配牌をいずれかの数牌に偏らせる。偏る枚数はドラを除いた翻数の2倍。 へカーティア 2 1.0 『配牌やり直し能力(数牌優先)自分は子の場合の第一ツモ時に発動可能。自分の配牌を数牌に偏らせて配り直す。 女苑 2 1.0 『強制割れ目化能力』第一ツモ時に発動可能。他家に割れ目を設定する。 紫苑 2 1.0 『強制割れ目化能力(自家)』ロン和了時に発動可能。自身に割れ目を設定する。ただし、ドラの計上は行われなくなる。 エタニティラルバ 2 1.0 『鱗粉散布能力』和了時に発動可能。ロン和了の場合は放銃者が最初2巡ツモ切り 副露不可、ツモの場合は他家すべて最初の1巡ツモ切り 副露不可とする。 ネムノ 2 1.0 『聖域構築能力』面前和了時に発動可能。次局の開始から8巡、捨て牌が他家から鳴かれなくなる。ただし、鳴き・リーチをした場合は効果は消える。(暗カンに限り継続) あうん 2 1.0 『孤立牌引き寄せ能力』聴牌していない時に発動可能次のツモでは高確率で手牌の孤立牌いずれかと同種の牌をツモする。ただあい、ツモする前に鳴いた場合は効果が消える。 成美 2 1.0 『対リーチ防御能力』第一ツモ時に発動可能。他家に放銃した時、立直がある場合1翻、一発がある場合はさらに1翻をアガリ翻から減算する。ただし、2翻以下にはならない。 舞 2 1.0 『積み棒引き出し能力』積み棒を1本積む。 里乃 2 1.0 『積み棒倍化能力』和了時に発動可能。積み棒の点数を2倍で計算する。(4本分を上限とし、残りは通常の計算をする) 摩多羅隠岐奈 2 1.0 『相手の背に扉を開く能力』第一ツモ時に発動可能。ランダムに選ばれた一人の手牌が3巡の間見える。 瓔花 6 1.6 『上手に筒子を積む能力』所持するストック分、次の配牌時に筒子牌を積み込む。発動は1局につき1回に限り、発動時はストックをすべて消費する。 潤美 2 1.0 『身近なリーチ棒を重くする能力』第一ツモ時に発動可能。能力を受けたプレイヤーは、リーチ時にリーチ棒に加えて、供卓2000点を支払わなければならない。 久侘歌 1 1.0 『副露ドラ増殖能力』第一ツモ時に発動可能。ポン・チーで鳴いた牌を赤ドラにする。 八千慧 1 1.0 『追っかけ立直抑止能力』立直時に発動可能。能力発動後、他家は立直できなくなる。 磨弓 1 1.0 『ドラがそのまま強さになる能力』自分の手牌のドラ牌を赤ドラに変化させる。ただし、鳴いた牌(暗カン含む)は対象にならない。 袿姫 1 2.4 『赤い偶像錬成能力』発動した回数は対局中保存される。オーラス時の第一ツモ時に総発動回数の分だけ、手牌を赤ドラに変化させる。 早鬼 1 1.2 『倍付けの末脚能力』自分が2位以下の時のツモ和了時に発動可能。自分を割れ目にする。 蓮子 1 1.6 『赤ドラ錬成能力(字牌触媒)』自分の河にある字牌の種類分、手牌をランダムに赤ドラに変化させる。赤ドラに変化する枚数は最大4枚まで。 メリー 1 1.6 全家及び卓に対しての特殊能力全てをキャンセルする。キャンセルした特殊能力の数(パネルの枚数)だけ、手牌を赤ドラに変化させる。 霖之助 3 2.4 『当たり牌察知能力』手牌にある他家の当たり牌に「!」マーク表示する。(発動した巡目限定) 阿求 2 2.0 『ツモ牌予知能力』発動と以後3巡のツモ時に、最大6巡先までのツモ牌を調べる。 依姫 1 2.4 『明刻子回収能力』明刻子があるときに発動可能。最後に開いた明刻子を手牌に戻す。 豊姫 2 2.0 『明順子回収能力』明順子があるときに発動可能。最後に開いた明順子を手牌に戻す。 小鈴 2 2.0 『ツモやり直し能力』ツモした牌を山に戻し、再度ツモを行う。 美宵 4 1.4 『強制連荘能力』0本場でのみ発動可能。局終了後、トビ終了でない限り強制的に連荘する。この能力の発動には「今の局数」以上のゲージストック数が必要で、発動時にはストックをすべて消費する。 ZUN 1 9.0 『弾幕積み込み能力』POWが1本溜まると自動的にビールカウント1つに変換される。(最大6つ)。各局の開始時に、ビールカウントと引き換えに筒子の積み込みを生成する。失点するとビールカウントは減少する。
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――1999年、この年を聞いてピンと来るものは、人によって色々ある。 ノストラダムスの大予言、世紀末、2000年問題。 一般の人にしてみれば、こんな程度のことしか思い出せないだろう。 だが私には違う、1999年は、私の信じていた世界が音を立てて狂った年だ。 燃え盛る車。 肉の焼ける匂い。 物言わぬ塊になった両親。 濁った目でこちらを見つめる人の生首。 地獄と化した高速道路のど真ん中で、大暴れするドス黒く蠢くバケモノと、それに対峙する白いバケモノ。 その他にも何人かの人間がよく分からないモノでバケモノを取り囲んでいる。 私は肘から先が吹き飛んだ左腕を抱えながら、夢なら早く覚めて欲しいとブツブツ呟く事しか出来なかった。 結局夢は覚めなかった、いや、もしかしたら私はまだ夢の続きを見ているのかもしれない。 悪夢なのか違うのかは、未だに判別がつかないけれど――― 「荒神の手」 「ん……」 今日も同じ夢を見た。 左腕が軋む様に痛む。 不愉快な夢だが、見てしまったものは仕方がない。 不愉快さに拍車をかけるようなけたたましい電子音を鳴らす生徒手帳を右手で掴み取って、乱暴に目覚まし機能をストップさせる。 学園の体力馬鹿が全力で握っても壊れないようなシロモノだから、私のようなか弱い乙女の全力ではビクともしないだろう。 あいも変わらず清潔かつ殺風景な部屋をぐるりと見回した後、天井の監視カメラにVサインを送る。 あの日――1999年の中央高速道路タンクローリー連続玉突き事件、世間一般ではそういうことになっている――事件の後、私の世界は一変した。 『ラルヴァ』人類が未だかつて体験したことの無い最大級の危険生命体。 突然現れて、一方的に攻撃を仕掛けてきたその生命体に対し、人類もただ手をこまねいていた訳じゃない。 ラルヴァに対する研究、戦闘方法、情報統制、それら全てを集約するため、ここ日本にはわざわざ人工島が建造された。 『双葉島』一般には国立の学園都市としてエリート人材育成の為、小さい頃から英才教育を施すという名目。 実際はラルヴァに対抗できる戦力確保のため、1999年から急に増えた若年層の異能力を持つ子供を集めた、いわば「日本を守る立派な兵隊さん」を作る学校だ。 幸か不幸か、私はそこに衣食住完備の昼寝付きで入り込むことに成功している。 ただまぁ、私の体をオモチャにすることに反対しませんという条件付だけれど。 私の左腕の肘から先は、ご丁寧にもラルヴァが作り上げてくれた特注品だ。 いってみればそう、私はラルヴァに寄生された世にも珍しい人間である。 そんな世にも珍しいケースの私の名前は難波 那美(なんば なみ) 双葉学園高等部に通う3年生だ。 「おはよう那美、気分はどうかしら?」 「どうってことないわ、いつもどおりの夢を見て、いつもどおりに朝ごはんとオクスリを頂く権利を行使したいわね」 「えぇ、でも今日はその前に左腕の検査をさせてちょうだい、ご飯はその後よ」 「えー……さっさと済ませてね」 「あと学校、ちゃんと行かないとダメよ?後見人の私の面子が立たないわ」 「はいはい、ドア、開けてくださいな」 「えぇ、今開けるわね」 ロックが外れる電子音の後、ミサイルが直撃しても壊れなさそうなドアがゆっくりと開いていく。 ここは学園都市の中央部にあるラルヴァの研究施設で、私はそこにやっかいになっている。 正確には、いつ寄生されている私には何があるかわからないので監視つきで拘束されている、といった方が正しいのかもしれない。 まぁ、気の持ちようということだ。 「おはよー先生、ご機嫌いかがかしら?」 「えぇ、あなたのお陰で研究も進んで上々よ、あとは学校にもいってくれれば文句無いんだけどね」 「いやよ、わざわざ戦うためのお勉強なんか、私はか弱いか弱い一般ぴーぷるなんだから」 「そうじゃなくて、まだ義務教育は終わってないんだから、ちゃんと勉強しなきゃだめよ」 「へいへい……ほら、さっさと左腕の検査、してちょうだいな」 この人は私の後見人、我妻 啓子(あがつまけいこ)、年は三十路間近で確か独身。 どこか抜けている容姿と裏腹にラルヴァ研究の第一人者であり、ラルヴァが地球の生物に与える影響の研究をしている。 要するに私は彼女にとってみればこの上ない研究材料であり、サンプルなのだ。 その事を中学時代にヤンチャした勢いで言ったら、全身全霊で泣きながらビンタされてしまった。 この研究所にはあまりいい人間はいないが、彼女だけはそれ以来別格の存在となった。 「えぇ、失礼するわね」 私が左腕を差し出すと、いつものようにごちゃごちゃした機械で何枚か写真を取り、前に取った写真との差異を細かくチェックしていく。 正直私には同じようにしか見えないのだが、日に日に神経接続や骨格の作りが試行錯誤されているらしい。 ラルヴァが同化しているのか、私が同化しているのかはわからないが、少なくとも私の体に害をなす気は今のところ無いらしい。 「はい、協力ありがとう 、朝ごはんにしましょうか」 「もう腹ペコよ、さっさと食べたいわ」 「ふふ、那美は本当に食いしん坊ね」 「ここでの楽しみが飯くらいしかないのがいけないのよ」 「希望すればテレビでも雑誌でも許可されるって前から言ってるでしょう?まったくもう……年頃なのにお洒落もしないで……」 「だって読みたい本とか無いし……お洒落しても見せる相手がいないし……」 「浮いた話の一つも無いの!?お母さん悲しいっ!!」 「誰がお母さんだっ!誰がっ!」 この軽いノリが今の私のこの生活を支えてくれる唯一の楽しみだ。 この研究所に入った時、最初私は全身解剖の後ホルマリン漬けにされるという極論まであったらしいが、それに断固として反対したのが啓子先生だというのを聞いてから、彼女だけには嘘をつかないことにしている。 「おっと、そろそろ遅刻するわね、送ってあげるから一緒に行きましょう」 「えー、行かないと駄目なのー?」 「留年していつまでも高校生気分を味わいたいなら、止めはしませんけどね」 「むぅ……それはそれで勘弁ねがうわ」 「でしょう?さ、行きましょう」 啓子先生に連れられて、学園関係者に支給される黒いボックスカーに乗って学園まで直行する。 研究所から学園までは直通の道路があり、シャトルバスも走っている。 これは学園のラルヴァ研究者志望の学生や特別講師として研究所の研究員が招かれる事があるかららしい。 まぁ寮に入っていない生徒は私を含めてもごく少数だし、学園都市全体にはバスの他にもモノレールやら地下鉄やらが走ってるからか道路は空いていて、30分も経たずにすいすいと学園前についていた。 「じゃ、いってきまーっすと」 「はい、いってらっしゃい、あ、今日の分の薬と新しい左腕の拘束具よ、ブレスレット風にしてみました」 「ふぅん……結構可愛いじゃない、ありがとセンセ」 「帰るときには電話頂戴ね」 「言われなくても分かってるって、そんじゃまた後でね」 このままだと教室まで着いてきかねない先生をなんとか送り返すと、新しい拘束具を左腕に巻きつける。 学園の対ラルヴァ用結界や投薬処理、共存関係から暴走の可能性が低いとは言え、私の左腕がラルヴァなのには変わりが無い。 そのラルヴァを抑えるために、ラルヴァに有効な特定の電磁波や異能力の波動を人工的に発生させるのがこの拘束具だ。 最初はそれこそ鎧のようなガチガチの金属製から骨折のキプスのようなものに変わり、今ではここまで小型化されたのはありがたい。 チクリとした痛みの後、左腕が若干重くなるような違和感を感じる。 どうやら動作は確実らしい、一安心といったところか。 「さて……気乗りしないけど、一応勉強しますか……」 私はどうにか気持ちを鼓舞してあんまり好きじゃない自分のクラスに赴いた。 やっぱりというかなんというか、私はこの学校が苦手である。 どいつもこいつも未来への希望に満ち溢れてるというか、日本を担う存在として万進しているというか。 私の性根が歪んでいるといえばまぁそこまでなんだが、何が楽しくてラルヴァと喧嘩なんかを好き好んでやりに行くのか理解に苦しむ。 ラルヴァに「殺される」という概念が欠落でもしているのか?と思わないでもないが、そんなことを言ったら間違いなく退学モノだ。 私がこの学校で生き残るコツは「目立たず・騒がず・関わらず」の3つだ。 目立たない程度の成績で、目立たない程度に話を合わせ、目立たない程度にいなくなる。 その甲斐あってか、この3年間で友達というものを一人も作らないことに成功している。 今日も適度に義務教育を受け、能力の実技訓練は上手くサボるの黄金パターンだ。 そもそも私の能力自体ラルヴァのお陰で付いたようなものなのだから、もしかしたら私はこの学園の中の誰かに退治されるかもしれない。 そんな馬鹿げた妄想を浮かべながら、マイベストサボりプレイスである図書準備室にもぐりこみ、本で作った硬いベッドに横になった。 午後の陽気に包まれているうちに、昼飯と薬のお陰で眠くなった私は意識を手放すことにした。 ―――ねぇ……聞こえているんでしょう? 誰よ……私は今眠いんだから…… ―――そんなに私を怖がらないで……私はあなたを守るためにいるの…… 守る?何から?誰を?何で? ―――君が大事に思う人も一緒に守るから……だから恐れないで……抗うことを、戦うことを 煩いわね……喧嘩なんて好きな奴にやらせておけばいいのよ、私はイヤなのよ、二度とあんな光景を見るのは ―――だからこそ……君は戦うんだ……君は優しい子だから…… もう黙ってよ!私は平和で静かにセンセイと一緒に暮らしたいだけなんだから!! 「……ろくでもない夢をみたような気がするわ」 目を覚ますと既に日が傾きかけ、部活動に励んでいる生徒達もいそいそと片付けに走り出す頃合だった。 まったく我ながら食って寝てしかしていないなと呆れるが、対ラルヴァ訓練をしない学生なんてこんなものだと自分を正当化することにする。 「おっと、先生に電話しないといけないわね」 私は基本的にセンセイの車で通学しているので、交通パスを持っていない。 そのため車を呼ばないと歩いて帰るしかないのだが……使えるものは使うのが私のセオリーだ。 学園の生徒に配られる生徒手帳型端末を操作し、携帯電話モードに切り替えてから研究所に電話する。 短い呼び出しコールの後、先生が電話に出る。 「今日は随分と遅くまで学校にいたのね、勉強する気になったのかしら?」 「寝る子は育つって言う成長法を実践しようと思ったのよ、今から帰るから、迎えよろしく」 「まったく……まぁいいわ、15分くらいでそっちに着くから、校門前でってことで」 「ん、じゃあ待ってるわね」 ピッと電話を切ると、簡単にメールをチェックする。 「何々……?追試のお知らせ、補講のお知らせ、再テストのお知らせ……醒徒会選挙のお知らせ……ふぅん」 どれもこれも実技系の教師からのお達しばかりだ、このままだと確かに卒業が危ういかもしれない。 「だけどなぁ……どうしても受ける気になれないんだよなぁ……」 一応私は後方支援技術を習得するコースを受けてはいるが、ある程度は実戦に出ることを学園の生徒には義務付けられている。 逃げられるものならいつまでも逃げていたい、あの地獄を見た人間からすれば、ラルヴァなんて記憶から抹消したい存在だ。 「まぁ、今はとにかく家に帰ることを優先しますか……」 こそこそと図書準備室から抜け出すと、実技担当の先生に見つからないよう忍び足で教室まで行き、鞄を引っつかんで校門前で啓子先生を待つことにした。 「で、今日も実技訓練はサボったのかしら?」 「別に……私より強い奴なんてこの学校に掃いて捨てるほどいるんだから、いいじゃないの」 「……まぁ、あなたの境遇を思えば仕方ないのかもしれないわね」 「…………ごめんなさい」 「謝らなくてもいいわよ、まぁ、別に能力者だからって戦わなくちゃいけないわけでもないしね」 研究所に帰る車内で先生と今日会ったことについて会話をする。 私の宙ぶらりんな状態を心配してくれているのは分かるし、とても嬉しい。 けどどうしても、私は戦うことに踏ん切りがつかないのだ。 能力を使うと、あの時の風景が脳裏にフラッシュバックするのもそれに拍車をかけている。 戦おうとするたびに地面に吐瀉物を巻き散らしかねない奴なんて、役立たず以外の何者でもないだろう。 私は多分、このまま先生のお手伝いをして過ごしていくんだろうな……そう思いながら窓の外を眺めると何か違和感を感じた。 何ともいえないけれど、空気が震えているような、不思議な感覚。 私はこれを何処かで知っている―――でもどこで? これはそう――この感じは―― 「車を止めてッ!!!早く!!!」 「え!?何!?」 突然大声で叫んだ私に驚いている先生に無理やりブレーキを踏ませ、車を急停止させる。 「何?いきなりどうしたの!?」 「この感じっ……この感じはっ……」 今は一分一秒でも無駄に出来ない、生徒手帳のシステムを対ラルヴァ用に切り替えると、ラルヴァが出現する際に発生する空間のひずみを探知するソナーモードを起動する。 「やっぱりっ!」 ソナーモードにはひずみをあらわすメーターが振り切れ、100m程先の地点には既に肉眼で確認できるほどラルヴァ出現の兆しが現れている。 「先生は今すぐ学校に戻って人を呼んできて!私はここに残ります!」 「馬鹿なこと言わないの!那美も一緒に逃げるのよ!」 「誰かが食い止めないとどの道追いつかれるわ!それに私は一応学園の生徒なのよ?ラルヴァと戦うのも勉強の一つ!」 「でもアナタは!」 「いいから!私が心配なら早く学校で誰か呼んで来て!」 「―――っ!!!」 「だいじょーぶ!私はこんなことじゃ死なないわよ」 「無理だと思ったら、すぐに逃げるのよ?命は粗末にするものじゃないわ」 「……身にしみて分かってるわ」 ハンドルを切って猛スピードで学園にすっ飛ぶ先生の車を見送り、ラルヴァ出現ポイントに振り返る。 既にラルヴァは実体化を90%ほど終え、私に純然たる殺意を向けていた。 全身を射抜かれるような寒気が走り、足の震えが止まらなくなる。 今すぐにでも逃げ出したいが、今の私の後ろには啓子先生がいる。 あれだけ大見得を切った以上、無様に逃げ出すにしてももう少し気合を見せ付ける必要性があるというものだ。 「来てみなさいよ、このウスノロ」 精一杯の啖呵を切ると、同時にラルヴァがこっちの世界にやってきた。 「とはまぁ言ったものの……!」 ラルヴァが伸ばしてきた触手を這い蹲りながら無様に避けると、安全だと思われる距離を取る。 「こりゃ無理くさいぞ……先生まだかな!おっとっと!」 さらに距離が伸びた触手が唸りを上げてコンクリートの道路を容赦なく穿ち、街路樹を簡単にへし折り、ガードレールを両断する。 あんなものに叩かれでもしたら私の体は血の詰まったゴム風船のようになってしまうのは目に見えている。 「不定形型のラルヴァか……カテゴリービーストで有効度は2ってとこかな?破壊力は一級品ね」 とにかく何かしら抵抗して、自分は無抵抗な羊ではないと主張しなければ間違いなく殺されてしまう。 「能力を……使うしかないか」 左腕に巻いたブレスレット型拘束具を外し、手のひらを開いてラルヴァに向ける。 私の特殊能力は「荒神の手(ゴッドハンド)」とかいう大層な名前がついている。 もともと私の左腕になる前のラルヴァに備わっていた能力らしく、私が使えるのはそれの弱体化版だ。 半径10メートル以内にある物を『握りつぶす』という単純な攻撃。 とにかく半径10メートルにあるもので、5メートルまでのものなら紙くずのようにグチャグチャに出来るという、それなりに破壊力のある能力だが、握るというアクションが必要な上、ラルヴァの能力を意識的に使うという特性上、ラルヴァセンサーに引っかかるというデメリットもある。 「こんちくしょうがぁぁぁ!!!」 左腕をラルヴァに向け、対象を握りつぶす様をイメージする――と同時に脳内に走るあの時の光景に脳みそがはちきれそうになる。 「っつ・・・!っぐぅぅぅぅ!!!」 ラルヴァが伸ばした触手をぐしゃぐしゃに握りつぶすと、体勢を整えるためにいったん私の能力の範囲外に出る。 ボロボロになった道路の上に無様に潰された触手が落ち、影も形もなく霧のように消えうせていった。 「はぁーっはぁーっ……ゴホッ!ゴホッ……!学園の教師は何やってんのよ!か弱い生徒が死にそうだってのに!」 私が体勢を整えている間に握りつぶした分の触手が君の悪い音を立てながら再生していき、またその鎌首をもたげて私に襲い掛かる。 唸りを上げて飛んでくるその触手に対し、私はまた能力を行使する。 ラルヴァも学習しているのか、自らの体積を犠牲にしてまで触手を増やし、先ほどの倍以上の数で襲い掛かってくる。 何本かは「荒神の手」で握りつぶせたが、視界外から飛んできた別の触手に反応できず、脇腹を貫かれてしまった。 「う……!?」 視界が真っ白になり、その後に真っ赤な染みが広がっていく錯覚を覚える。 そのまま遠慮なく振り回され、体を硬い道路に思いっきり叩きつけられる。 一発、二発、三発と打ち付けられ、簡単に私の意識は闇に沈んだ。 暗い暗い闇の底。 何所から差してるか分からない光の下に、小さくて質素なテーブルがあり、一人用の椅子が向かい合うように2脚、湯気を立てる熱々の紅茶も2人分。 ここに来るのはあの事故以来の事だと思う。 椅子には先客が一名、あの頃からずっと私がここに来るのを待っている。 1999年の大事故の後、私の肘から先になった白いラルヴァ。 今は私の姿を借りているそいつは私に椅子に座るよう促すと、にっこりと嬉しそうに笑った。 ――来てくれて嬉しいわ、那美。 「不可抗力よ、来るつもりなんて無かった」 ――でも、来てくれた、こうして面と向かってお話しするのはあの時以来ね。 あの時……左腕を失い、出血多量で死にかけていた私に、このラルヴァは念話でこう語りかけてきた。 『死にたくないのならば、私が生きる力を与えましょう』 年端もいかぬ死にかけの少女に対し、変なことを聞くラルヴァも居たものであると今では思うが、その時の私はとにかくこんな所で死にたくないとただひたすらに神様にお祈りしていた。 そのカミサマからの問いかけに、私はイエスと答え――そして今、助かった命を失おうとしている。 ――まだ、死にたくは無いのでしょう? 「……そうね、まだ、死にたくないわ、痛いのもイヤだし」 ――ならば、私が力を与えましょう、あなたが生き残る為の力を。 「……要するに、戦えって事ね?」 ――人も、ラルヴァも、何かの為に戦っています。 「まぁいいわ、使わせてもらうわよ、アンタの力を」 ――えぇ、使ってください、那美、私を。 光が次第に強まっていき、やがて私たちを包み込むほどに輝き始める。 その光が左腕に収縮すると、刺青のような痣が浮かび、その痣に沿って光が点滅していく。 ラルヴァと人間が一つになった奇跡のようなケースの究極の形が、私の左腕に今この瞬間、宿った。 ――いきましょう、那美、私たち二人で、守るんです。 目が覚めて始めにしたことは、未だに激痛を訴えている脇腹の治癒だった。 今の私ならばほっといても勝手に治るのだが、戦闘となると流石に耐えられない。 私の脇腹を貫いている触手を左腕で力ずくでねじ切り、そのまま脇腹に押し付けるようにねじ込んでいく。 ラルヴァとの適合力を極限まで高めた今の状態なら、重大な臓器の損傷でもない限りは痛みこそ残るもののこれで直るはずだ。 突然復活した死んでいたはずの獲物に驚いたのか、あのラルヴァは触手を引っ込めてじりじりと距離をとり始める。 その距離は目算でおよそ20m、だがそこはまだ私たちの間合いだ。 ちょうどいい、この能力の本当の力、どんなものかこいつで実験してみよう。 「やるわよ……って、あんたの名前、聞いてなかったわね」 ――何とでも好きに読んでちょうだい、那美。 「そう……じゃ、ミナね、アンタは今日からミナよ」 ――ミナねぇ、幾らなんでも安直じゃないかしら。 「いいのよ、分かりやすい方が……んじゃ、やるわよミナ!『荒神の手』!!」 左腕に念を込めると刺青状の痣の光が輝きを増し、左腕が眩しい白色の光を放ち始める。 今のこの能力に握るというアクションも、5mという制約も必要ない。 ただ純粋に、そこにあるものを『潰す』。 それが「荒神の手」、ミナの本当の力。 本能で危険を察知したのか、時空を捻じ曲げてラルヴァが逃げようとするが、もう遅い。 「さよなら、ウスノロさん」 ラルヴァを中心に、直径10mの範囲にあるもの全てが中央に向かって『潰される』。 色々なものがひしゃげ、ねじ切れ、切り取られ、無理やりに潰されていく中心で、ラルヴァの断末魔が響く。 ぽっかりとボウルのように削り取られた道路の中央に、バスケットボールサイズにまで圧縮されたコンクリートや街路樹の成れの果てが鈍い音を立てて転がり落ちた。 「……終わり……かな?」 ――ラルヴァの反応は消失しているわ、私たちの勝ちよ。 「ふぅー……これ、酷く疲れるわね……あ、痣が消えてる」 ――今の那美のレベルじゃ、一日に1発撃てればいい方よ、私と限界まで同調するから、肉体的に負荷もかかるわ 「文字通りの切り札って訳ね……ま、今後使う予定も無いでしょうけど……」 戦闘が終わり、緊張の糸が切れるのと同時にボロボロになった道路に倒れこむ。 全身がビキビキと痛むし、左腕にいたってはビキビキと痙攣、その上脇腹の痛みがまたぶり返してきた。 「あー……うちの学校の生徒達って、こんな風に空を見てんのかしらね」 ――さぁ?それは分からないけど…… 「分からないけれど?」 ――少なくとも、那美はあの人、啓子先生を守れた、それでいいじゃない 「……そうね、その通りだわ」 遠くでサイレンの音がする。 恐らく先生が学校で助けを呼んできてくれたのだろう、後は彼らに任せればいい。 体を包む疲労に身を任せ、私は満足げに瞼を閉じた。 「あいだだだだだっ!怪我人なんだから、もう少し丁寧に扱ってよ!」 「日がな一日部屋でジュースやらお菓子やら食っては寝て過ごしてる怪我人は居ません!」 あれから一週間、私は今研究所の自室で自宅療養という名目のサボりを満喫している。 あのラルヴァがそれなりに強敵であったらしく、実技訓練の単位として認定してくれるという幸運にも恵まれ、かなりグータラな生活をここ一週間で送ることが出来た。 その代わりに私の左腕にあったラルヴァの組織があの戦闘の後、病院に担ぎ込まれた際の調査で判明したことだが、全身にくまなく散らばりって色んなところの組織と結合してしまったらしい。 それを聞いた啓子先生はいろんな意味で目を回し、結構どたばたしたものの、結局のところ観察処分の域を出ることなく、未だにそれなりに自由で、それなりに拘束された生活を送っている。 ブレスレット型の拘束具をネックレスに換え、今まで隠していた左腕を出せるようにもなり、夏でも長袖を着る必要が無くなった。 ただまぁ、困ったことが一つだけ増えたのもまた事実。 ――ねぇ那美、たまには外の景色が見に行きたいわ、啓子と一緒に買い物にでも出かけましょうよ 『煩いわね、サボれるときには全力でサボる!それが私の生き方なんだから!』 あたしの頭の中に、同居人のミナがやかましく常駐するようになり、一人でいられる時間がまったく無くなってしまった。 「ちょっと那美!聞いてるの!?」 ――ねぇ那美、那美ったらぁ! 「あーもううるさいうるさいうるさーい!私を一人にしてくれー!」 学園生活もあと1年を切ったのに、私の身の回りは急にやかましくなってきた。 ――何より一番困るのは、私がそれを好んで迎え入れてしまったという、その事実なんだけれど。 〜了〜 名前 キャラ紹介へ トップに戻る 作品投稿場所に戻る
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もともと淡いものだった長政への愛情が完全に立ち消えたのは、 そんな夜を幾度重ねた果てのことであったか。 いつしか、彼と体をつなげている最中にも、いかにこの苦行をやり過ごすか ということにばかり意識が向いてしまう。己の体を組み敷いて、 開いた足の間で荒い息をつきながら律動する長政の様子は滑稽ですらあった。 戦場で濡れ始めたのは、その時期と前後する。 殺戮の苦痛に懊悩しながらも、市は戦乱の中にあるうち、次第に性的な快楽を 感じ始めていた。土埃の混じる腥風に、断末魔の悲鳴に、男たちの合戦に、 気づけば、たまらなく欲情していた。 血で血を洗う惨状の中で、しとどに足の間を濡らしていた。 「……市、は……」 細くつぶやいて、市は濡れた陰部のなかへと指を進める。 生娘を思わせて狭い穴は、ぬるぬると滑りながら小作りな爪先を受け入れた。 疼痛はあるが、長政の欲望が突き入れられたときの衝撃に比べれば微々たるものだ。 浅い呼吸を繰り返しながら、市は体の奥底から湧き出してくる愛液を潤滑油に、 細指を胎内へ押し込める。 腰骨の辺りが甘く疼き、蒸れる湯気の中であるというのに背筋が総毛だった。 戦場で濡れ出すことは度々だが、自慰によってくすぶる欲情の火を鎮めようと することは少ない。市にとて慎みの心はあったし、自分の体をいじくりすぎて、 長政にそれを感づかれるのが恐ろしかった。 しかし、今日ばかりは、別だ。 じんじんと疼くこの部位を、自分の中にひろがるこの空洞を何とかして 埋めて満たして鎮めなければ……気が、おかしくなってしまいそうだった。 一人遊び6
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壱 弐 参 極 名前 小袖の手 (こそでのて) セリフ 壱 「素敵な着物を着たいなー」 弐 「もうちょっと可愛いガラがいいかなー」 参 「綺麗な飾りも欲しいよね」 極 「どう?あなた好みになれたかな♪」 解説 着物の袖からスッと手をのばす妖怪。非業の死を遂げた女性の霊が叶わなかった願いを嘆いて化けて出るのだと言う。 レアリティ 必要法力 攻 防 知 壱 HR 17 1760 1940 1540 弐 1940 2140 1700 参 2140 2350 1870 極 2350 2590 2060 術式名 属性 MAX Lv 効果 専:蒼白の手 水 6 自分自身の攻防アップ お邪魔戦術式 発動率 敵HPダウン 高 備考: