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出来次第UP
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898 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/06(日) 16 07 10 {待ってる} 虹の始まる場所に 私はうまれた 気が付いたら一人だった 一人という言葉さえ、ことさえ わからずに 崖のそこは寒かった 空気の声はきこえなかった 声がする あー あー って 誰?私を迎えにきてくれたの? 声は頭にひびき、私を震わせた 自分の声を知らない私の 小さな夢 {Second Flight ~そして春風にささやいて~} きっと巡り合わせた 天使のほんのきまぐれだよ バイオリンを聞いた あの時 きっと 始まってた 人に触れられたくない 思い出す辛いあの記憶 でもどうして今は こんなに 心 惹かれていく 会話を やりすごすのには 馴れてるのに 瞳をそっと のぞきこまれて心臓が 高鳴る やっと手に入れたやすらぎの かすかな 手触り 心で感じて 見詰め合う時の短さを 愛しい気持ちが なびいて知らせる そして 春風がそっと 二人つつんでく {今こそ決別の時なのか} そっとキー打つ手が 悲しみにつつまれ止った いつか戻れるだろう 希望捨てない この間の規制とけた時には もう二度とこんな想いはいやだと 不幸は突然ふりかかる 抱きし めてた 希望さえ 落ちる 堕ちる オチル 壊していったのは 希望と 心 ココロ こころ 悲しみにそめてく {夏の台所} それみたことか! ちょっと放置 いつものこと 今日も放置 明日やるから大丈夫 そして次の日も また次の日も ついにきた 手を下すときが ああ ヌルヌルする 25 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/10(木) 01 42 57 {深夜組へ} 俺のこと忘れてないでください このまま規制とかれなくても 仲間だよに 毎日社会言ってますから ね るゆ http //www4.uploader.jp/dl/niconicotenimyu/niconicotenimyu_uljp08841.jpg.html {矯正の果てに} カツッ…カツッ…カツッ…←歩く音 歯並びの呪い 言葉にすれどすれど儚く 妬み憎しみが つもりつもりあふれて抱えきれなく散る 暗いラボラトリー 一人たたずむ 危ない目をした 歯がガタガタの bad boy 綺麗な白い歯 許せないよね 全部ここでいま ガタガタにして あげる 本当は 言いたい 声あげて 言いたい 悪いのは 俺じゃなく 親 歯並びの呪い 襲いくるガタガタの恐怖よ 矯正したって 頑固すぎて矯正捻じ曲がって終わる bad boy←吐息混じり 70 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/19(土) 03 45 07 {さまー・ないと} 夏の夜はこんなにも 僕を、夢の中に誘うよ ふわふわ風にゆらめいて 今日も迎えがきたよ 虫の声 リンリンって 歌ってる 暗い空 やすらぎの 時間をくれる おやすみ おやすみ 夢の中で会いましょう おやすみ おやすみ やさしい一時、すぎる 360 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/19(土) 13 21 08 {されてた} oh 知らなかった ah 嬉しかった またお前らと語り合えるなんて またこうして書き込めるなんて thank you まるで thank you 夢みたい 931 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/19(土) 23 44 23 {HIGH!夏休み!} さあ 始まった ドキドキする夏が セミたちがさわぎだす 祭りばやしも踊りだす 社会人には無関係 128 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/20(日) 01 11 02 {若者よ} 嗚呼、若者よ 今のうちにたくさん学んでおけ 嗚呼、若者よ 今のうちにたくさん笑っておけ たくさん泣いて、怒って、 感情をむきだしにして声を張り上げろ お前らは、水中しか知らない魚ではない 争いしか知らない野獣ではない 生きろ 学んで、走って、呼吸しろ 332 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/20(日) 01 57 00 {甦る邪神} 胸打つ鼓動が 赤い血に高鳴るときに 俺の中の もう一人の俺が 目を覚ました 日に日にくいつぶされあられもない心 その日はやってきた さあ ハジマリだ 飛び出した黒い炎 赤い炎さえも焼き尽くして ここに 現われし 伝説の影羅 736 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/20(日) 13 35 39 {太陽} ぎらぎらと 照らすその笑顔 君は僕の太陽だ じわじわ汗ばむ 夏の日の空の下 ああ 日差しまぶしくて アスファルト見つめたよ おお うつむいてるわけじゃないその笑顔まぶしいから 目をそむけないと飲み込まれてしまうよ ぎらぎらと 照らすその笑顔 涙なんかにあわないさ 笑ってて 笑っててほしい 今日も僕を照らして 154 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/24(木) 02 34 36 {あのね} かたたた がっ 157 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/24(木) 02 35 47 154 どうしたポエッたsん 158 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/24(木) 02 36 48 ポエム途中でかきこんじゃた! 携帯で打つたいへんたいだ 27 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/24(木) 15 37 04 {わかってるよ} 住人は皆 辛い日々生きてる 働いて 働いて 涙ながして それでもこの雑スレでは ニート 装ってるんだよね 逃げたくて逃げたくて でも逃げられない現実を ニートを装うことで守ってる かわいそうな自分を 大丈夫だよわかってる みんなわかってるから いいんだよ 泣いていいんだよ 52 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/24(木) 15 55 08 {お昼の明るい日差しの中で} 学生たちは 夏休みだね でも俺は 今日も これから会社に行きますよ プールの塩素のニオイ 夏休みのドリル なつかしいそんな 思い出 思い出す 雑スレも もう夏のニオイさせてるね たまにくる 昼は ちょっと現実的かな ああ ああ 890 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/25(金) 01 16 57 {melodiy!} 今この声天高く ひびいてゆけよどこまでも みんな手をつなぎ 輪になって笑って 好きや愛してるなんて 言葉にするよりもすぐに 歌にして伝えちゃいましょっ 声に胸の鼓動乗せて I love you なんてそんな 恥ずかしい言葉も 歌なら言えちゃうもんっ ほら赤く染まった頬 896 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/25(金) 01 19 03 {melody!} 今この声天高く ひびいてゆけよどこまでも みんな手をつなぎ 輪になって笑って 好きや愛してるなんて 言葉にするよりもすぐに 歌にして伝えちゃいましょっ 声に胸の鼓動乗せて I love you なんてそんな 恥ずかしい言葉も 歌なら言えちゃうもんっ ほら赤く染まった頬 899 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/25(金) 01 20 09 896 なあああああああああああああああああああああああんじゃそりゃあああああああああああああ 900 名前:名無し戦隊ナノレンジャー![sage] 投稿日:2008/07/25(金) 01 20 42 899 はずかしかったから無言でなおしたのおおおおおおおお
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ひとりぼっちのひみつきち【登録タグ VOCALOID ひ 曲 鏡音レン 髭チワワ】 作詞:髭チワワ 作曲:髭チワワ 編曲:髭チワワ 唄:鏡音レン 歌詞 (PIAPROより転載) 積み上げたこの壁で何を守っていたのだろう 気づけばそこにあった秘密基地 雨の日も静かにここで待っていたんだね 声すら出すこともできずに 微風が吹いて 木漏れ日が宙を舞う 明日の僕は今よりもっと 上手に生きていけるかな 寂しいときに悲しいときに そのドアを開けるかな 傷ついた手の平で何を握りしめてるの その手を開いて見せてよ 探してた居場所はずっとここにあることを 知らずに彷徨っていたよね 思い出にならない 記憶をなぞりながら いつかの僕は眠れぬ夜も 涙の海も見えないフリで 耳を塞いでうずくまってた 一人ぼっちの秘密基地で 明日の僕は今よりもっと 優しくなれる気がするよ 振り返れば小さく見える あの頃の秘密基地 歩き出すいつもと変わらない明日の朝 その手を繋ぎながら生きるよ コメント 名前 コメント
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は ← 前 次 → は 索引萩野聡史(はぎの さとし) 羽黒薫(はぐろ かおる) 橋垣駿(はしがき しゅん) 橋本美也(はしもと みや) 長谷部勇介(はせべ ゆうすけ) 畑(はた) 畑中亨(はたなか りょう) 八戸安蘭(はちのへ あらん) 服部拓磨(はっとり たくま) 初見一仁(はつみ かずひろ) 花田(はなだ) 浜平昂暉(はまひら こうき) 早坂桃子(はやさか ももこ)早坂花音(はやさか かのん) 林(はやし) 丸茂多江(まるも たえ) 林吉夫(はやし よしお) 原恵理子(はら えりこ) 原口瑞希(はらぐち みずき)原口章正(はらぐち あきまさ) 原口慶子(はらぐち けいこ) 坂東淳(ばんどう あつし) 索引 [部分編集] 萩野聡史(はぎの さとし) 登場作品:特 種族:人間 職業:鳴神学園高校 生徒 関連人物:岩下明美《噂》,鍋島香織《恋人》 関連用語:心中 『特別編』岩下シナリオ「図書室の話」に登場。 図書委員をやっていた縁があったためか「図書室」に通っていた「鍋島香織」と付き合うことになった男子生徒。 ちなみに鍋島さん本人は彼女の項目で取り上げた通り、性格に少々難のある人だが、眼鏡を外したら意外と――というベタなタイプではないかと語り手は岩下さんは想像されていた。 鍋島さんの顔の良し悪しは話にはあまり関係ないので脇に置くが、萩野くんの方から鍋島さんに惚れて接近したことは確かなようだ。 そこから萩野くんめがけてやってくる末路は二択である。 鍋島さんの外見と実像のギャップに幻滅して彼女を捨てた結果、とてつもないことになったり……。 それほど追いつめられていたわけでもないのに彼の方から「心中」と言う白痴的な提案を行った結果、死後巻き込んで死なせてしまった両親を含めた四人かたまりで怨念を残すことになったり……。 どちらにしても文学を愛し、美しい物語を求める夢見がちな少年には不本意な、ぶざまで血生臭い結末であるのは確かだろう。 『鳴七』 ⇒「長臣英俊」の項を参照のこと。 「萩野聡史」のエピソードは上記の人物へと集約された。 [部分編集] 羽黒薫(はぐろ かおる) 登場作品:流神A ⇒「羽黒薫」 [部分編集] 橋垣駿(はしがき しゅん) 登場作品:探偵局 種族:人間 職業:料理人 関連人物:服部拓磨 『探偵局』第四話「服部家の災難」に登場。 服部家に仕える使用人の一人でフレンチ担当のコック。お抱え料理人としては板前の梶山さんの他に中華担当の陳さんがいるらしい。 [部分編集] 橋本美也(はしもと みや) 登場作品:学怖S 種族:人間 職業:鳴神学園高校 生徒 関連人物:福沢玲子《噂》,河原《恋心》,小泉,福沢姉 関連用語:赤い教科書,自殺,タイムトラベル 福沢六話、隠しシナリオに登場。 福沢の姉が在学していた時に、自殺事件を起こし帰らぬ人になってしまった女子生徒。 彼女の死をきっかけとして生徒に反省文を書かせるための教室「反省室」が使われなくなったという。 反省室には橋本さんと、もうひとり「河原」が自殺の直前に記した反省文が今もなお遺されており、読むことができる。 福沢六話「仕組まれた化学の教科書」。 当時、優等生だった「河原」に恋をしていた女子生徒。 河原に恋文を送ったのはいいものの、思いも寄らないことに、橋本さんの方に恋していた「小泉」と言う男の妨害に遭ってしまう。そして回り回って紆余曲折を経た末に、河原は自ら命を絶ってしまう。 もちろん橋本さんは河原がとんでもなくめんどくさい性格を秘めていることを知る由もなかった。そのため自殺の遠因を作ってしまったことを気に病み、河原と同じリストカットと言う手段で後を追うことになってしまうのだった。 上記が福沢六話の彼女サイドでの顛末である。 ただし隠しシナリオでは結末が微妙に異なる。それはすべて河原に起因する問題である。 隠しシナリオ「赤い表紙の謎の教科書」。 (執筆者募集中) [部分編集] 長谷部勇介(はせべ ゆうすけ) 登場作品:最終 種族:人間(能力者?) 職業:鳴神学園高校 一年G組 関連人物:福沢玲子,穂波暁子《クラスメート》,元木早苗《はとこ》,高坂まどか《恋人》,逆さ女《契約》 『最終版』追加シナリオ「生徒編」に登場。 同じクラスメートの「高坂まどか」と付き合っている男子生徒。 逆さ女に会ったことで悩んでいる高坂まどかから相談を受け、彼女のためにはとこの「元木早苗」を紹介する。 以降は高坂を守るため、早苗ちゃんと一緒に同行してくれる。ちなみに早苗ちゃんの体には長谷部の祖母と祖父もいるらしい。 (執筆者募集中) [部分編集] 畑(はた) 登場作品:学怖S 種族:人間 職業:鳴神学園高校 生徒 関連人物:岩下明美《噂》 岩下四話「赤い傘青い傘」に登場。 土砂降りに降られても平気なほど雨が大好きな男子生徒。 性格は真面目で優しく成績も中の上だったが、肝心の容姿に優れなかったため女の子受けはしなかった。 そんな畑くんだったが、雨の日だけいつも同じ店の軒先に雨宿りしている謎の美少女に出会う。喋らないけど弱々しげな仕草と笑顔が愛らしい彼女を見て、畑くんは恋に落ちた。不器用ながらに交流を持っていくが、その関係は思わぬ形で破局を迎える。 とある日に畑くんは意を決し告白したのだが、困った素振りで返答なくうつむいてしまった彼女に苛立った畑くんは彼女のことを突き飛ばしてしまう。経験のなさが祟ったか。が、雨に当てられた彼女は見る間に溶け出し、あっと言う間に消えてしまった。 彼が某「石井」のように人外萌えな性癖の持ち主であったらこの話はもうちょっと続くのだろうが、残念ながら彼の話はここまで。次の日も変わることのない姿と表情を向ける彼女に恐怖した畑くんは錯乱して車道に飛び出してしまう。彼の生死は語られていないが、彼女の正体が不明なだけに不気味な結末を迎えたことになる。 果たして、彼女の正体は何だったのだろう。 雨の日だけに現れ、そのくせ水溶性。ただし溶けても翌日には何事もなかったかのように復帰。言葉を持たず、気に入られた畑くんだけにしか見えない。 これだけ特徴があれば、何らかの妖怪か特定も出来そうだが……? [なんらかの特質を持った「地縛霊」などとも考えられるが、真相は闇の中である。] [部分編集] 畑中亨(はたなか りょう) 登場作品:学怖,学怖S,ドラマCD,鳴七,稲in 種族:人間 職業:鳴神学園高校 一年生 関連人物:新堂誠《噂,正体?》,赤坂陽介《いじめ》,仮面の少女《?》 関連用語:ボクシング部《所属》 かつてのボクシング部の「地獄の合宿」に参加したもののあまりにも過酷な練習に耐え切れず、同じ心境の一年生部員たちと組んで脱走を目論んだ男子生徒。 先輩に密告されるのでないかという疑心暗鬼から同じく計画を持ちかけたものの拒絶するなどした「赤坂陽介」を口封じのためによってたかってリンチしてしまう。 その際誰かが思い切ったのか単に打ち所が悪かったのか、痛めつけるだけでその気はないはずが赤坂を殺してしまう。それから畑中は保身のためリンチ仲間を共犯として引き入れ隠蔽に手を染めるのだった。 ちなみに彼の話は連鎖シナリオ「仮面の少女」のピースのひとつを占めるのだが……、その場合の彼は「新堂誠の名前を騙る亡霊」と解釈されることが多い(諸説あり、後述)。 そのため、後続の作品(『追加版』)中で同じく「新堂誠」の偽名を名乗って凶行を働く悪霊(「 」など)が登場した際に、この畑中の存在が脳裏をよぎったプレイヤーも多いかもしれない。 もしかすればセルフオマージュなのかもしれないが、詳細は不明である。 新堂四話「ボクシング部の地獄の合宿」に登場。 姓名が出た場合は上記「リンチ殺人」&「死体遺棄隠匿」の状況を確実に引き出す。 群集心理というのは恐ろしい。 一人では絶対に出来ないことを集団の流れや雰囲気に引きずられることでやってしまう。 誰か先導人がいれば、全てはその人が責を負ってくれるのだと思い、思考停止に陥ってしまう。 そして、畑中は皆が動けなくなる中で一歩先んじた男だった。 死体を埋めるよう提案するか、もしくは悪知恵を働かせてしごきを行っていた先輩の方に罪を被せようとする。 が、このゲームでも悪いことはやれば報いがやって来るという因果応報には案外逆らえなかったりする。 赤坂の亡霊によって彼らの凶行は露見し、然るべき社会的な制裁を受けるのだった。 もしくは畑中たちは状況こそ異なれど直接赤坂から血の制裁を受けるなどして全員死んでしまう。 赤坂を殺したが最後、これら凄惨な結末からはけして逃れることはできない。 よって、ここで話が終われば、話はスポーツ競技に隠された精神主義の負の側面や陰惨な「いじめ」にまつわる構造への社会提起を兼ねた因果応報の復讐劇で幕を閉じることになる。 ただし、ここまでで三人の語り部が消えていれば話は別、仮面の少女の主導するところとなる。 新堂さんの提案に乗っかって、十三年前の卒業アルバムで赤坂の顔を確認した一同はその隣に同じく死者の列に加わった畑中を発見、その顔は目の前にいるはずの「新堂誠」その人だった……。 そして主人公たち三人がアルバムに注目していたわずかな隙の間に新堂誠は部室から消失、ひとりが語るとひとりが消えていく不可思議な七不思議の集会は、いよいよ佳境を目指していくことになる。 と、ここでこの事態を目撃したプレイヤーすべてに疑問が残る。「畑中亨」とはなんだったのか? まず、新堂誠と同じ顔をしていたことから全くの無関係とは考えづらい。 仮説としてはいくつか考えられ、そのいずれも「仮面の少女」が手を下したと思われる。 ただし、作中で死者としてであれ再登場した新堂誠がどういった裏事情を抱えていたのか説明してくれることはないし、公式から答え合わせの機会が設けられることもなかった。 よって、あくまで参考程度の仮説を列挙する形になる。 たとえば「岩下明美」と「内山浩太」の関係のように、年が離れて生まれた兄弟が時間差で仮面の少女に殺されたと考えられる。また、新堂誠を名乗って集会に参加しているが、実際は畑中亨の亡霊であり、十四年前に仮面の少女に殺されているとも考えられる。 後者の場合はほか五人がリアルタイムで仮面の少女に殺されている中、彼だけは数合わせで召喚されていることになる。 ただし、仮面の少女が「六人に殺された自分が六人を殺し返す」という意趣返しを求めていたと考えれば死者が混じっていたとはいえ、復讐の決行日に六人が揃っている意味合いは大きい。 また、いずれの仮説でも仮面の少女は無念の死を遂げた赤坂の仇を本人の代わりに取ったとも考えられる。同じ「いじめ」という構図にまつわる話だけに彼女が肩入れする理由は十分に存在する。 ただし「隠し01(男)」ではすべての前提がひっくり返される。この場合、仮面の少女と「新堂誠(畑中亨)」たちが口裏を合わせた狂言であるとも考えられる。結論、解釈は人それぞれというしかないだろう。 『ドラマCD』Disc.2 「ボクシング部のしごき」に登場。 今回の新堂さんの語りでは「二十年くらい前」と前置きがされていることやボクシング部が健在で自身が部長を務めている事情、過去の恥部であることを前提に置いた公平な話運びなどからわかるように、仮面の少女にまつわる展開は採用されていない。 今回の畑中を加害者としたストーリーだが、『学怖』および『学怖S』の様々な分岐から展開を抽出、折衷しつつオリジナルの結末に辿り着く。畑中らに殺された赤坂が復讐の念をボクシング部に残した……という大まかな流れは同じである。 とは言え赤坂周りに大きな差異こそあるものの、畑中が完全とは言わないまでも自業自得の末路を迎えることに変わりはない。 今回の事例でも大スキャンダルの立役者になった畑中は一年生部員のリーダー格だったらしく、一年生部員全員を引き連れて脱走を目論むなど求心力が上がっている。 また、群集心理がもたらす狂気を飛び越えて畑中個人の危うさに注目しているのも特徴である。 が、紆余曲折を経た恐怖体験の末に畑中は発狂、「地獄の合宿」の果てに死者四名の大惨事を引き起こす。 畑中は、いまも赤坂の幻影に憑りつかれながら病院に入院中だそうである。 『鳴七』「ゴングが鳴って」ほかに登場。 鳴神学園の卒業生で元ボクシング部所属。 (執筆者募集中) 「ゴングが鳴って」。 (執筆者募集中) 「バイク愛好会」。 バイク屋の「若い店員」名義。 具体的な姓名は挙げられていないが彼の立ち絵を持った人物が現れる。 はじめてのバイクを探し求めにやってきた「西澤仁志」を魅了するバイクを五万円という破格の値段で売却した。 ただし、その際に店員の側から提示した条件はどんな些細なメンテでも絶対に自分のところで受けてほしいというものだった。 妙な条件にいぶかしみながらも、中古品とは思えないほどに軽快に作動して心身ともにフィットするバイクに満足していた西澤だったが、次第に違和感を感じてにっちもさっちもいかないようなところにまで追い込まれてしまう。 ただ、西澤はギリギリのところでバイクに施された仕掛けを看破して、店員がいたバイク店を訪れたところいつにないほどに荒れ果てていた。また店員は偏執的になにかを呟きながら窓越しに普通の人間がするとは思えない奇怪な動きを取っていた。 結局、畑中の成れの果てと思しき店員はこの世のものではないか、仮に生きていたとしても完全に普通の人としての道から外れていたと思われる。彼が何をしたかったのかについては、エンド名がすべてを物語るのかもしれない。 「狂気の夜」。 (執筆者募集中) 「交換日記の怖い話」。 (執筆者募集中) 「殺人クラブ」。 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。 「畑中亨」はその中のひとりであり、情報棟一階エントランス西側にいる。 (執筆者募集中) 『稲in』に登場。 坂上修一の足跡を求め「七不思議の集会」の出席者の居場所を訪ねてあなたは鳴神学園構内を歩く。 そんなあなたが新堂さんの所属する部活である「ボクシング部」の部室を訪れたところ、赤坂と一緒に出迎えてくれるのが彼である。 (執筆者募集中) [部分編集] 八戸安蘭(はちのへ あらん) 登場作品:鳴七 種族:人間 職業:鳴神学園高校 三年生 関連人物:唐木田剛人《部活,恋人》,名倉寧々 関連用語:写真部《所属》,心霊写真 『鳴七』「歪んだ被写体」、「ポプリ」ほかに登場。 『特別編』などに登場する「向井」、「弘前歩美」などの要素・エピソードを折衷し、習合することで生まれた新キャラクター。今回はOGとしての登場であり、過去に起こった事件の当事者として噂にのぼる形で言及されている。 なにがとは言わず、作中でも特に言及されていないが体の一部分が強烈に大きく猛烈に目を惹くビジュアルの持ち主である。 ひるがえって性格の方は地味で、なにかと不幸な目に遭いがちな可哀そうな人物である。 「心霊写真」にしても「ポプリ」にしても自分から関わりを持たなければ特に問題なく平穏な生活を掴めたのだろう。 だが、それはあくまで部外者の意見に過ぎず、八戸さん本人にとっては思い入れ深く重大なものであったのかもしれない。 (執筆者募集中) 「カエルですか?ネズミですか?」。 (執筆者募集中) 「歪んだ被写体」。 「向井」のエピソードを踏襲している。 (執筆者募集中) 「ポプリ」 「弘前歩美」のエピソードを踏襲している。 (執筆者募集中) [部分編集] 服部拓磨(はっとり たくま) 登場作品:探偵局 種族:人間 職業:鳴神学園高校 三年A組 関連人物:中雅臣《部活》,久多良唯桜《恋心》,梅沢佳代,梶山三郎,久留米宗吉,駿河俵太,反内源平,橋垣駿《実家》 関連用語:サッカー部《所属》 探偵局第一話、第四話、第十四話に登場。 サッカー部のキャプテン(2007年度)で、文武両道を地で通し、爽やかな笑顔がまぶしい好青年。実家は多数の使用人を抱え立派な屋敷を構える。いわゆる「いいとこの坊ちゃん」であるが、性格としては金持ちどうこうより育ちの良さが先立つ。 人柄は非常に良く、たとえそれが使用人達相手でも偉ぶることがないなど、本当によくできた人間である。 しかし何事にも大らか過ぎるため、細かいことは気にしない……、と言うより半ば気付いていなかったりする。 第一話「トモダチのトモダチ」。 展開によってはいきなり主人公置いてけぼりのまま唯桜に愛の告白をするわ、よく分からない説明を元に来てみたら自宅の隣だったなど……、『探偵局』特有のマイペース過ぎて主人公(プレイヤー)を煙に巻くキャラの好例と言えるだろう。 (執筆者募集中) 第四話「服部家の災難」 経緯はどうであれ、賽臥が彼の家に招かれてやってきた場合、定期的に家の中を通り抜ける老人の霊をどうにかしてほしいと依頼を受けることになる。どうやら服部家には「霊道」が通っているようだ。 (執筆者募集中) 第十四話「妖怪ベロリ」 (執筆者募集中) [部分編集] 初見一仁(はつみ かずひろ) 登場作品:ドラマCD 種族:人間 職業:鳴神学園高校 生徒 関連人物:綾小路行人《クラスメート?》,福沢玲子《同好会,?》 関連用語:占い同好会《所属》,予知 『ドラマCD』Disc.10 エンディング type.C「占い同好会にて」に登場。 彼のことを一言で切って捨ててしまえば容姿も性格も「残念な男」である、以上。 なお、容姿の記述についてはここでは省くが、どうしようもなくネタキャラにしか見えない形容が綾小路の口からされている。 で、終わってしまうのも芸がないので一応補足すると女の子目当てに「占い同好会」に入会した動機を部外者の綾小路から見ても見え見えな態度によって悟らせる男である。[綾小路と初見の会話の感じから、ほぼクラスメートと思われるが、明言なし。] 下心で同好会に入ったはいいが意欲にも積極性にも欠けており、自分から女の子に近づこうと行動に出ることもなかった。 同好会のほかの部員たちからは「まぁ(どうでも)いいんじゃない?」とでも思われていたのか、籍を置くことは認められ時々は用事を遣わされていたようである。要するに、別に善人でもなければ悪人でもないただの(ダメっぽい)人間である。 そんな初見だが、ある日「魔導書」を手に入れたことから「予知」めいた力を手に入れ、同好会の中でモッテモテになる。 ただ、初見は魔導書を読み解く技能を持たない自分がこんなことをできるのは、何者かに誘導されての結果ではないかと内心では疑っていた。しかして、そこは男のサガか、迫りくる危機を知りながらハーレム状態を享受していたが……。 自分が同好会の女子たちにバラバラにされるビジョンを見てしまい、助けを求めようと綾小路に相談を持ちかけたそのタイミングで現れた女子たちに連れ去られ、行方不明になってしまった。さんざんいい思いをした報いと言ってしまえばそれまでだが。 (ネタバレにつき格納) + ... 初見の増長からの転落は黒幕である「福沢玲子」が仕組んだことである。 初見は「占い同好会を魔女の巣窟にする」=「お友達を人間界に増やす」にあたっての布石、当て馬として利用されたようだ。 連れ去られた初見自身は福沢の家で奴隷のように働かされているだけらしい。 ちなみに劇中でも言及されているが、初見が姿をくらませたなら真っ先に探すはずの彼の家族はなぜか動かなかった。 これには福沢の術で操られている、暗示が掛けられているなどと考えられるが、実際のところは不明である。 ただ、この事態を看破した綾小路の立場としては初見のことまで面倒を見てやる義務はないといったところである。 よって、彼が今後救い出されるかは不明だが分は悪かったりする。むしろ捨て置かれる可能性の方が高いかもしれない。 [部分編集] 花田(はなだ) 登場作品:晦 種族:人間 関連人物:真田泰明《仕事》 泰明六話「洋館に宿った尾岳冬良の魂」に登場。 「尾岳冬良」の作品をドラマ化するに当たってシナリオを書くことになったライター。なぜか、終始後姿なグラフィックが印象的。男は背中で語る。 そのためか、探索でも二人して騒ぐ「河口」&「吉川」をよそに、古書を漁ったりと物静かなところを多く見せた。 [部分編集] 浜平昂暉(はまひら こうき) 登場作品:特,鳴七,稲in 種族:人間 職業:鳴神学園高校 三年L組 誕生日:11月5日 身体:178cm/60kg ♂ O型 趣味:昼寝 好きな/嫌いな食べ物:牛丼、ハンバーガー/固いグミ、煎餅 関連人物:栗原幸大,墨田あかり(墨田美玖)《部活》,陣内東児《?》 関連用語:野球部《所属》,我慢クラブ《噂》 ついこの間まで野球弱小校だった鳴神学園の野球部を率いる主将。 試合に勝とうという意気込みも練習に打ち込む意欲もほとんどなかった部を代表するような人物。とは言え、ダメっぽさはひたすら漂うものの人間としてみる分にはそんなに悪い人とは思えなかったりする。 ただし、スポーツを真面目な勝負事として捉えている人には怒られて当然な、そんな御仁といえるだろう。 『特別編』新堂シナリオ「野球部の秘密」。 「主将」名義。 特に姓名は明らかにはされず、肩書でのみ彼のことは言及される。 不真面目で覇気こそないが、妙に気の抜けたセリフが結構用意されており、なんとなく愛嬌ある人柄がにじみ出ていたりする。 結果、真面目な「栗原幸大」とその他大勢のダメ人間たちからなる周囲の野球部員との間ではとぼけた掛け合いを繰り広げることになる。 結果、必然的にキャラが立ってしまった。このことが幸いして『鳴七』での躍進につながるのかもしれない。 それはそうと部長の彼もかろうじて存立している野球部には内申点目当てに籍を置いているようなありさまで、栗原がセッティングした野球強豪校「安曇ヶ丘高校」の野球部との練習試合も「早く終わってくれないかな」くらいの認識だった。 しかし、そんな彼らの甘い考えを覆す衝撃の種明かしが行われ、一転して一同は悲壮な覚悟で試合に臨むのだが当然一蹴される。その後の彼らはヤケクソ気味なのかもしれないが、心機一転練習に励む日々を送っており、ついでに肝も太くなったようだ。 『鳴七』「野球部の秘密」ほかに登場。 固有の立ち絵と姓名を得て再登板。 妙に間延びした特徴的な口調と馬面の間抜けっぽいビジュアルが与えられた。 親しみやすさとダメっぽさに関しては、当社比170%(適当)くらいでマシマシかもしれない。 ただし、浜平部長が適当極まる性格になったのには理由があり、それを知ってしまえば彼の気の抜けっぷりは諦念の裏返しと取ることもできるだろう。必要最小限の労力でそこそこ留まりの成果を持ち帰る彼のスペックは意外と高いのかもしれない。 「野球部の秘密」。 基本的に『特別編』版とシナリオに相違はない。 (執筆者募集中) 「ヒナキちゃん」。 某N君にのせられ、僻地でアルバイトをする羽目になった一人。何かと口うるさい吉田をやんわりとたしなめる。馬鹿にされても腹を立てずにマイペースを貫けているあたり、結構気丈夫なのかもしれない。 (執筆者募集中) 「パーフェクトじいさん」。 栗原の誘いに応えて野球部員一同を引き連れて彼がイチ押しするパフェの店に赴くのだが……。 パフェの値段が「一万円」という法外さだと聞くや、さすがに難色を示しほかの部員たちもあからさまに顰蹙の声を上げる。 (執筆者募集中) 「殺人クラブ」。 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。 「浜平昂暉」はその中のひとりであり、「三年L組教室」にいる。 (執筆者募集中) 『稲in』に登場。 (執筆者募集中) [部分編集] 早坂桃子(はやさか ももこ) 登場作品:学怖,学怖S 種族:人間 関連人物:荒井昭二《知人》,立花ゆかり《協力》,奥沼美里《?》,早坂花音《妹》 関連用語:園芸部《所属》,産婦人科《実家》,花壇,紫陽花.地縛霊《犠牲者》,百合《嗜好》,心中 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」に登場。 六年前にこの学校の「園芸部」にいた女生徒で、誰よりも花を愛し、放課後になると率先して花壇の世話をしていた。その性格は物静かで明るい方ではなかったが、笑うとえくぼがとてもかわいらしく素直で心の優しい人であった。 そんな彼女が園芸部の皆から付けられたあだ名を「花壇の番人」と言う。 しかし、六月となり――梅雨がはじまり、そして終わろうと言う季節、花と同じく長雨に当てられるようにして肺炎で寝込んでしまった。 草を褥(しとね)に 木の根を枕 花を恋して 五十年 かの植物学の大家である牧野富太郎氏が詠った詩であるが、私には彼女もまたこの歌を口ずさむに値するお人になられたと思われる。 しかし、彼女は二十を待たずにして、その生涯を閉じることに。 病に蝕まれた体を押して、今生の別れとばかり、「花壇」を世話する彼女。 その顛末とは自らの体を肥料とするか、それとも自らの血か、我が身を損じることを厭うことなく花壇を潤すか。ちなみに喀血する病と言えば肺の病、特に結核が挙げられる。佳人薄命をここまで体現する病もないだろう。 彼女の死について残った小さな謎を荒井一話のお題である「地縛霊」と絡めつつ、噂を知った理由を兄と同輩の園芸部員であったためと明かす。 草花を踏みつける人へ静かに警鐘を鳴らし、何よりも美しく締め括られる彼女の話は、おそらく『学怖』で「石川小夜子」のルビーの指輪と並び立つほどの美しい話であろう。 しかし、ちょっと分岐でいらぬ心を出すと、おぞましくも艶やかな結末を描き出す羽目になる。それは本田さんと同じく、著しく少子化に貢献しそうなお話であり、この項に記すには値しなくなるため、該当項目「産婦人科」に記述を譲ろうと思う。唯一、彼女は生存する展開になるが、花壇にはまた異なった花を咲かせることになるだろう。 また、「隠し02(男)」(『学怖S』追加分岐)ではかの「赤い傘青い傘」の立花ゆかり嬢と手を結んで、感動も台無しな暴挙を働いていたりする。 さて――、「旧作」の彼女は紫陽花や向日葵の花を咲かせたが、舞台は「アパシー」に渡り、彼女は百合の花を咲かす。 「鳴神学園短編集」に収録された短編小説「花壇の恋」で改めて彼女の存在が言及されることになった。新解釈に基づき、描き出される人と人のドラマは心霊や猟奇の関わりだす余地を持ちはしない。そこにあるのはただの恋、二人と二人と二人の物語。 (ネタバレにつき格納) + ... 早坂桃子の名は花壇を荒らす者を罰する「花壇の番人」と言う名の怪談として鳴神に伝わっている。かつてと歴史が違うのには理由があった。 だって早坂桃子のホントウが愛していたのは花でなく、たった一人の女性、現園芸部部長である奥沼美里の姉「奥沼美貴」だった。園芸部に入ったのも彼女に近づくためで、二人はやがて相愛の仲となる。 しかし、それは今生では叶わぬ夢。心中を決意した二人であったが、結果は無惨なもの。一人が彼岸へ渡るだけとなり、残された奥沼美貴は「花壇の番人」を演じることによって愛しい人への罪滅ぼしをしようとする。もしくは恋人の面影を自らの内に見ようとしたのだろうか。誰よりも花を、本当は人を愛していたはずの早坂桃子の名がネガティブに伝わっていたのはこれが原因である。 そして、この物語を受け継いだ坂上修一と奥沼美貴の助けがあり、二人の意思はやっと伝わりあう。もう施設に彼女は、自分の中に閉じこもっているだけの人はいない。片翼の鳥は、やっと本当の意味で止まり木に留まることが出来たのだ。 『学恋2』での「清水智子」の真実と言い、「アパシー」では単なる落ち穂拾いに留まらず、新たな解釈からファンの中での聖域に切り込んでいることがわかる。 荒井ファンに対してはやや厳しい形になるひとつの真実であったことに変わりはないが、筆者としてはただ飯島多紀哉のチャレンジ精神に敬意を表するのみである。 [部分編集] 早坂花音(はやさか かのん) 登場作品:鳴七 種族:人間 関連人物:坂上修一《 》,立花ゆかり《協力》,奥沼美里《?》,早坂桃子《姉》 関連用語:園芸部,花壇 『鳴神学園短編集』「花壇の恋」に登場。 入学から一ヶ月も経たない頃に坂上修一が出会った女子生徒。 それもなぜか学園の「花壇」に首から下を生き埋めにされていたところを――というなかなかに衝撃的な出会いである。 ただ、シュールとも幻想的とも取れない光景を目にした坂上は、意外なことにその現実をあっさりと受け入れる。 その上で、少し間の抜けたとも取れる会話を彼女との間に繰り広げることになる。当の花音さんの方は、意外と負けん気が強い一方で現実的とも夢見る乙女とも取れない返答を返し、坂上の助けの手も拒むなど、仔細は不明ながら複雑な情緒を見せている。 立ち去る坂上に向けて自分の名前を返すのだがこの際に名乗ったのは「鯨井花音」。 この項目の名称を見ればわかる通りに偽名である。 (執筆者募集中) 『鳴七』「殺人クラブ」に登場。 (執筆者募集中) [部分編集] 林(はやし) 丸茂多江(まるも たえ) 登場作品:学怖,学怖S,鳴七 種族:人間 関連人物:福沢玲子《噂》,瀬戸裕子《ライバル》 関連用語:水泳部《所属》,生霊,無限ループ 福沢五話「呪われたロッカー」に登場。 同じ「水泳部」で「瀬戸裕子」に次ぐ泳手だった女生徒。よって瀬戸さん亡き後は水泳部のホープとして脚光を浴びる。 ただ、その後、誰もいないプールから「手」が出てくると言う怪現象が発生するようになり、これを瀬戸さんのものだと判断した水泳部総出で、彼女を救出する儀式を行うことになる。 当然林さんも参加したのだが、よりにもよって彼女の番で儀式は達成されてしまった。 ただし、瀬戸さんが成仏したという穏当な形で達成されたわけではない。 水面に映った手は瀬戸さんでなく、林さんのものであるという思いがけない事実が判明してしまうのだ。 これによって、林さんの「生霊」が瀬戸さんを害したという説が水泳部を席巻することになってしまう。 瀬戸さんの死、次の犠牲者探し、確かにつじつまの合う部分も多い。 嘘か真かはまさしく闇の中だが、林さんの打ち立てた数々の記録と他の水泳部員が残した文字通り足を引っ張られたと言う証言は真実である。 ただ、林さんへの風当たりは部内でも強く、一部からはいじめられていたらしい。福沢さんは瀬戸さん黒幕説を唱えてみるが、明るく「なんてね」と流してもみる。 まさに福沢節炸裂。 「林さん生霊説」への質問を肯定しただけなのになぜか罪悪感が湧き出すこと請け合いである。 下手を打たなくても、無責任な部外者による無実の人間の吊し上げそのものではないだろうか。 『学怖S』追加分岐。 林さん視点に立った大量の分岐が追加された。どうあがこうと瀬戸さんの影は林さんにまとわりつくようである。 瀬戸さんの溺れたコース「死の四コース」で様々な怪現象に見舞われ、命こそ拾ったものの怪我をしたり退部する羽目になったりと散々な目に遭う。 『鳴七』「呪われたロッカー」ほかに登場。 名前を「丸茂多江」に変更されての再登板である。 水泳部員らしくスクール水着を着ての立ち絵が発表されたが、隣に立つ瀬戸さんと比べ水の抵抗が大きそうなメリハリの激しい体型をしており、差が付けられているのも納得できてしまうかもしれない。 林さんについては『学怖S』でのキャラ付けでは単にとばっちりを喰らっただけの普通の人としても描かれていた。 ただし、こちらの丸茂さんは確信犯的な手法で成り上がろうとしている強欲な人という匂わせが働いており性格的にはかなり異なっている。 「呪われたロッカー」。 (執筆者募集中) 「殺人クラブ」。 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。 「丸茂多江」はその中のひとりであり、屋内プールの「シャワールーム」にいる。 (執筆者募集中) [部分編集] 林吉夫(はやし よしお) 登場作品:小学怖 種族:人間 職業:鳴神学園初等部 生徒 関連人物:元木香苗《噂》 関連用語:無限廊下《犠牲者》,野球部《所属》 『小学怖』火曜日「無限廊下」に登場。 「加賀先生」という行方不明者を出した事件から数年後、例の危険地帯「無限廊下」の噂を実体験してしまった男子児童。 部活の練習帰りに忘れ物を取りに行ったという些細な理由で、いわくつきの廊下に迷い込み、一夜明けて発見された。 ただし、彼の体感ではとても長い時間を孤独に過ごしたため、落ち着いて話を聞き取れるまでには数日の時間を要したという。 林くんの証言によると彼は前進しても後退しても意味がない異常空間と化した廊下に取り残されたという。彼が迷い込んだ廊下は空間の位相でもズレているのか、探しに来た大人たちに呼びかけても反応してもらえなかった。 果ては二階から飛び降りても元の位置に戻っているなどの、ほとんど生殺しに似た絶望感を味わったのだという。 ちなみにこの話をしてくれた元木さんから意見を求められたマッドくんは林くんが目立ちたがったのか、ウソをついて行った狂言だという説を述べて一笑に伏せている。 なお、元木さんはこの意見に筋は通っていると思いつつも、朝まで大人の目をかいくぐれるものなのかと懐疑的だった。 ちなみに林くん自身は中高と鳴神学園の系列校に進学し、今なお元気に暮らしているのだとか。 林くんが持ち帰った話の真偽はさておき、「無限廊下」という名称といわれは彼の事件をきっかけに決定づけられることになり、さらなる時を経て第三の事件とその犠牲者「金田宗春」を迎えることになる。 [部分編集] 原恵理子(はら えりこ) 登場作品:学怖,学怖S 種族:人間 関連人物:新堂誠《噂》,飴玉ばあさん《?》,片桐里子《親友》 新堂二話「飴玉ばあさん」に登場。 親友の「片桐里子」といつもつるんでいたが、容姿のよろしくない相方とは違い、外見はそこそこに可愛い子だったらしい。が、性格は超悪く「志田さん」よろしく片桐のことを自分の引き立て役だと思っていた節さえある。 が、豹変した片桐に驚いて図々しくも彼女を問い詰めることに。 片桐が親友の今までの態度に面白くないものを感じてすっとぼけた場合、片桐の悲惨な末路を尻目にあっさりとフェード・アウトする。 一方で、あっさり秘密を話した場合はどっかのツンデレよろしく飴玉ばあさんを待ち受ける張り込みを開始。そして、首尾よく会えたのはいいのだが、一々可愛くない態度の末(これなんてデジャ・ヴ?)、止せばいいのにばあさんの説明無しに飴玉を"もらって"しまう。正確にはむしり取る? 数日後、そこにいたのは彼女の歪んだ心をそのまま表したかのように意地悪そうな顔をした原自身だった。原が手に入れたのは皮肉にも片桐と同じ「心がそのまま自分の姿に現れてしまう効果」の飴だったのだ。 が、彼女の話は『学怖』でも珍しい二段オチとなっており、結果的にハッピーエンドになっていたりする。 その後、整形してようやく本来の顔を取り戻した原だったが、その業に感動し、以降は改心して勉強に励むことになる。今の彼女は日本で五指に入るほど有名な整形外科の医師になったと言うのだからオドロキである。 親友の片桐は分岐次第で悲惨な末路を辿る事を考えると、見方によっては現状で只一人、ばあさんに出遭って噂通りの恩恵のみを享受できた人物とも言えるだろう。 因果は巡ると言うが、それを見越したとするなら、飴玉ばあさんはやはりすごい。 『鳴七』 ⇒「名倉寧々」の項を参照のこと。 「原恵理子」の要素・エピソードなどは上記の人物へと集約された。 [部分編集] 原口瑞希(はらぐち みずき) 登場作品:レンタル,極 種族:人間 年齢/誕生日:11歳/不明(本当は4月22日) 血液型:B型 好きな/嫌いな食べ物:卵焼き,チョコレート/特になし 関連人物:原口章正,原口慶子《両親》,田村恵子,田村一義《仕事》,猫ばばあ《恩人》,帆加辺春生《犠牲者》 関連用語:レンタル家族《仕事》 『レンタル家族』「帰る場所」の主人公。 物心つく前に両親に捨てられ、養護施設で育った少女。この境遇にある児童として例外なく「レンタル家族」としての教育を受け、幼い頃から働いてきた。 同輩の子どもの中に役割を果たせずに懲罰部屋送りにされている者はいたが、なんとか彼女自身は大きな問題を起こすこともなく過ごしてこられた。 そんな環境で育ったためか、歳不相応に大人びた考えの持ち主で「レンタル家族」と言うシステムの舞台裏にある自分達の境遇についても悲観的でシニカルな見方を持っている。彼女は親の愛を受けることが出来ず、不安定な立場ゆえに安心できる場所を見つけることが出来ないそんな子どもの一人。彼女のシナリオは働かされる子どもの側から「レンタル家族」を表し、見つめると言った点から作品にとっては欠かすことの出来ないものである。 そんな環境の中で素直ないい子に育ったのには子どもなりの処世術もあっただろうが、それ以上に誰かに必要とされることを望んでいたから? 作中では「田村裕子(たむら ゆうこ)」の名前で田村家に赴任し、そこの子どもを演じることになる。一年という長期の出張の中、理想的ないい子を演じ、それでかつ偽物の"母"にもそれなりの情を抱いていた彼女だったが、そこで大人の勝手な都合によって振り回される羽目になる……。 そんな彼女も「猫ばばあ」と出会ったり、そのお手伝いをしたり、出産から育児をする母親の色んな姿を目にしたりして、かつて自分が辿った道、自分がこれから辿る道について思いを巡らせ、成長していく。振り回された子どもは最後に一年間の仕事を終わらせる行動に出た。 (ネタバレにつき格納) + ... 猫ばばあの言葉もあって考えを改めた田村恵子から養子の申し出もあったが、それを断り自分の手でいつか「帰る場所」を見つけることを誓った。 直後、赤ん坊を連れ出してしまったことによって相応だけど苛烈な罰を受けたようだが、現れたハロー君に向ける彼女の顔は晴れやかだった。 きっと彼女が持てた「決意」はそれだけ素晴らしいものだったのだろう。 養護施設の人間は偽っていたが、本当の両親は彼女を捨てたのではなく、予期せぬ事故によって亡くなってしまった。 本当に愛されていたのに、人の手にはどうしようも出来ない運命が親子を切り裂いたのである。 ハロー君のがむしゃらな意志によって正されたもう一つの歴史では両親と手をつないだ笑顔の彼女が確認できた。彼女にとって最高の幸せはここにある。 「決意」こそ持てないだろうが、いや、彼女は同じ彼女。もう一人の彼女もいつか別の物語を持てるのかも知れない。 なお、主人公の一人である「帆加辺春生」は“彼女"に出会ったことがある。 その際に彼が取った行動はとんでもないものだったが、果たして汚名を返上する機会はあるのだろうか。多分怒られて落ち込んでいた瞬間にアレじゃあトラウマものでしょうに。 そんな彼女は表向きに『レンタル家族』を引っ張る顔としての役割も持つのか、メロンブックスの購入特典「猫ばばあ」でも主人公「田村瑞希」として登場している。 また、『AMC2』と『学恋』において「通りすがりの占い師」として「占いの館」と言う名のヒントコーナーの担当をしており、『レンタル家族』きっての出世頭と言っても過言ではない。本人は自分が原口瑞希であることを否定しているが、まぁそれはご愛嬌か。 『極』「イノチ」に登場。 『レンタル家族』の彼女と同一シルエット立ち絵を持つ同姓同名の人物。 自称「蒼樹ローラ」と同じ学校に通っている生徒だが、彼女の口ぶりからすると小学生にしか見えないそうである。 「大沼繁夫」のイノチを欲しがるローラの物騒な発言を聞きつけ、彼女のオーダーを叶えると半ば一方的な形だが請け合ってくれる。なんでも「彼女の世界」では身体はレンタルするものであるといい……。 (執筆者募集中) [部分編集] 原口章正(はらぐち あきまさ) 登場作品:レンタル 種族:人間 年齢:29歳 関連人物:原口瑞希《娘》,原口慶子《妻》 関連用語:トラック《犠牲者》 『レンタル家族』「自殺志願-転生-」に登場。 原口瑞希の実父。新進気鋭のインテリアデザイナー。 娘、瑞希の一歳の誕生日に「トラック」事故に巻き込まれ帰らぬ人になる。 (ネタバレにつき格納) + ... 娘のことは本当に愛していた。施設の人が言ったことは偽り。 別世界のハロー君の手により改変された世界では家族三人手をつないで仲良く帰る一葉を目撃できる。 [部分編集] 原口慶子(はらぐち けいこ) 登場作品:レンタル 種族:人間 年齢:26歳 関連人物:原口瑞希《娘》,原口章正《夫》 関連用語:トラック《犠牲者》 『レンタル家族』「自殺志願-転生-」に登場。 原口瑞希の実母。夫の章正とは同じ職場で知り合い、結婚を機に退職。 夫と同じく「トラック」事故に巻き込まれ帰らぬ人に。しかし彼女が盾となることで愛娘の命だけは守りきった。 (ネタバレにつき格納) + ... 娘のことは本当に愛していた。施設の人が言ったことは偽り。 別世界のハロー君の手により改変された世界では家族三人手をつないで仲良く帰る一葉を目撃できる。 余談だがハロー君の通っていた幼稚園で彼女と同じ立ち絵をした保育士が確認できる。 ふたつの世界の謎を解く数少ない材料のひとつなのだろうか? [部分編集] 坂東淳(ばんどう あつし) 登場作品:小学怖 種族:人間 職業:鳴神学園初等部 児童 関連人物:富樫黎雄《噂》,脇坂安奈《クラスメート》,飴玉婆さん 『小学怖』水曜日「飴玉婆さん」に登場。 怠惰な性格をしており、たいして苦労したくない、楽をして暮らしたいという思いを抱いていた男子児童。 そんな彼だったが、夢をかなえる飴玉を配る「飴玉ばあさん」の噂を知ってしまう。 余計な労力は厭うくせに毎下校時に鳴神学園裏門付近に張り込むという謎の忍耐力を発揮するのだから人間わからないものである。 ただ前言した通り坂東は漠然と幸せになりたいと思っているだけであり、未来に大したビジョンを持っているわけではない。 飴玉ばあさんの飴玉にリスクがあることに気づいており、首尾よく出会えたばあさんから手に入れた飴玉を使って別の手段で幸せになろうとするのだが……。 身も蓋もないことを言ってしまえば、彼の発想は小学生の浅知恵である。 目の付けどころは良かったのかもしれないが、坂東は自分はもちろん周りの人間も「小学生」だということを忘れていた。 そんな中、唯一彼の話を真に受けてくれたクラスメートの「脇坂安奈」、そして自分のなりふり構わない行動によって坂東は飴玉の持つリスクを真の意味で「味わう」ことになってしまう。 結論を言ってしまえば、機を見計らったかのようなタイミングで現れた飴玉ばあさんだったが、坂東の不始末に対する恒例の仕置き(報復もしくは帳尻合わせ)を行ったものの、手加減はしてくれたようだ。 彼自身は高校生の先輩たちとは違って正気を失うことも命を失うこともなく、家族とともに遠方に引っ越していったと語られている。 ← 前 次 → 情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。 もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。 名前 コメント
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こんなものどうして必要なのかしら、と、市は思いながら胸の頂を覆い隠すように、 そっと左胸にたなごころを宛がった。 お気に入りの甲冑と同じ、柔らかな薄紅色をした乳首は白い地肌に良く映えている。 男連中が見たならばふるいつかずにいられぬほどの可憐な風情だが、 市にとってはいまのところ戦闘活動に邪魔な突起物でしかなかった。 さらしの布とこすれるだけで、ちりちりとした痛みが走り、夫とともに戦場に立つ 己の集中力を散漫なものにするのだ。 本当に邪魔だ、と、市は己の胸に手をやったまま思った。 やや子が乳を飲むためには必要なものであるというが、姫君である市は子供を生んでも きっと優秀な乳母がその一切の養育を引き受けてしまうはず。 母乳なぞ出なくても己の子は育つのだから、乳首だって別になくたっていいのだ。 (必要なのは……ここだけ……) 市は胸にふれていた手をそっと下腹部へ滑らせた。 腕と足同様、胴体は限りなく華奢でありながらも、腰部の周辺にはわずかばかりの まろやかな肉付きがある。 生理が始まったあたりから生え始めた淫毛は、年を経るにつれて段々と色濃くなっていった。 股間を覆うその黒を見るたびに市は気鬱になる。 自分でも、時折ぞっとせずにおれぬほど市の肌は白い。幽鬼めいて青白くさえある。 体毛も限りなく薄いほうなのに、陰部を覆うこればかりは、長く伸ばした髪と同じ質と色を 有しているのだった。 (ここから血が流れ出してから、市は段々と女になっていった。 そして、女であるのだから、いつかはここから新たな命を産み落とす) そしてそれは……おそらく、長政の子だろう。 もし、何かの弾みで長政が戦死するような事態にさえならなければ。 慎ましくあわせていた両腿をそっと開き、足の間に指をやる。 繊毛を掻き分ければ、そこは己でも驚くほどしとどに濡れているのがわかった。 粘つく体液は鼻について酸い。陽光に炙られて腐り果てた、夏の花の匂いに似ていた。 一人遊び4
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[部分編集] 現代の民話 現代の民話 都市伝説(としでんせつ)医療系都市伝説 怪人系都市伝説 食品系都市伝説 都市伝説の創作性 対抗神話 ネットロア [部分編集] 都市伝説(としでんせつ) 登場作品:,探偵局,AMC2,学恋2,流神A,男怖,小学怖,新生,極,新生2,秘密 種族:現象 関連人物:津蛾兄弟 関連用語:学校の怪談,トモダチのトモダチ,現代妖怪《所属》,オカルト同好会,都市伝説探偵局,警察史編纂室《対抗》,F.O.A.F《利用》 町中でまことしやかに噂される流説。近現代に出現した怪談のほとんどはこれに属する。 と言うよりも「怪談」の同義語として言い換えが進んでいる部分も大きい。 怪談や物語といえば「昔々~」とあるものであったが、いまや山村はコンクリート造りの街に変わり、人も変化していった。 そんな中で物語が新しく生まれ、変わっていくのは必然と言える。 また、この都市伝説という概念だが、元が学術用語なだけあって新旧問わず「怪談」が発生に至った過程や背景を調査し、実態を明らかにしようという性質も強い。 本邦では1988年に発刊された訳書の中で「Urban Legend」の訳語として「都市伝説」が紹介されたことを皮切りに、2000年代初頭にはこの概念が人口に膾炙し創作の題材に求められるようになっていった。 本wikiが取り扱う「アパシー・シリーズ」とコラボした『流行り神』シリーズはその最初期の例である。 2004年に第一作が発売された流行り神を追いかけるようにして三年後の2007年に発売された『鳴神学園都市伝説探偵局』もまた、シリーズのストリームのひとつとして作品を徐々に重ねつつある。 両作に共通するのは理不尽な都市伝説の怪異に呑まれる「ホラー」としての一面だけでなく、前述した学術的視点を用いてその正体を突き止めて立ち向かう「ミステリー」、「サスペンス」方面にジャンルを広げたという意味合いである。 功罪は別として、シリーズに多大な影響を及ぼした社会的通念、概念であることは否定のしようがないだろう。 なお、“都市”とはあるが、この用語自体は環境を街中に限定しない。発生年代が近代以降であるなら田舎や僻地が舞台であっても成立するし、古くからの民話や神話も解釈次第では「都市伝説」として研究される対象になりえる、そんな側面も存在する。 「トモダチのトモダチ」。他人と知人の間。 曖昧とした仲介者を元に伝播される噂話。 人々の願望・恐怖が具現化された現代の寓話。 『流神A』での定義によるとかくの如く語られている。 [部分編集] 医療系都市伝説 「壁に耳あり」、「黄色い救急車」、「死体洗いのアルバイト」などが代表例。医療現場で行われた非常識な行為、アンビバレンツで生命倫理を無視するような偏見が形になったような話が主である。 シリーズにおいては「黒百合総合病院」に集約されている。 (執筆者募集中) [部分編集] 怪人系都市伝説 「口裂け女」、「首無しライダー」、「ひきこさん」など現代の犯罪や交通事情にツッコんだものが代表例。「現代妖怪」。 古くは「切り裂きジャック」から見られる「通り魔」や異常犯罪者の系譜から見られる。元は普通の人間だったが、悲惨な事故や社会の闇に巻き込まれることで悪霊や人外に成り果ててしまったというバックストーリーが語られることが多い。 社会の矛盾や人間の悪意によって生まれてしまったこれら怪人はもちろん聞いたものに恐怖を誘う存在ではあるのだが、同時に大衆の漠然とした不安や偏見が漠然な形となって再構成されたものであるのかもしれない。 (執筆者募集中) [部分編集] 食品系都市伝説 「ミミズバーガー」、「コークロア」、「人肉ラーメン」などが代表例。 「食の安全」が叫ばれるようになった現代であるからこそ、隆盛を誇るのが異物混入や食品の出自が異常であった――などの話も勢いを増している。 グローバリズムへの反感からか、某大資本の商品がやたら槍玉にあげられることが多い。 (執筆者募集中) [部分編集] 都市伝説の創作性 都市伝説とは口伝えの流言飛語、デマ、錯誤が現実化する恐怖と言い換えられもする。 つまり、話の発端が善意悪意その気なしのいずれかにせよ、誰か特定個人がつぶやいた作り話であろうといつの間にか膨大な人間の間で噂話のリレーがなされ、知名度を得た後ではもはや手遅れなんてシチュエーションも想像に難くはないのだ。 発端の人間が打ち消そうとしても雪だるま式に膨らんだ虚像は独り歩きを始める。 噂の内容に則した被害者を生んだり、噂の中の怪物が現実に現れたり……。 言うならば虚構が現実に、虚像が実像に転じることで生まれる怖さや、誰もが無自覚なうちに無責任な流言の火付け役になることで加害者になってしまう恐ろしさもまた、都市伝説の持つ特性のひとつと言えよう。 また、得体の知れない形を持たないはずの良くないモノが噂話という具体的なフォーマットを介して実害を及ぼすこともあり得る。 これらを逆手に取り、本来なら実態のない噂のはずの「都市伝説」を生身の人間を介して実体化させたり、幽霊妖怪UMAなどからなる怪異を発見、捕獲したり、といった試みがなんらかの結社または個人の手によって行われるなんてこともままある。 (執筆者募集中) [部分編集] 対抗神話 都市伝説が口伝てに伝播していくなかで微妙に変化していくとは先に述べた通りだが、その中で話の根幹に対抗するかのような派生を見せることがある。 例としては「ムラサキカガミ」の呪言を封じる様々な呪文や口裂け女や人面犬の発生が人為的なものであったとする説などが挙げられる。 前者に関してはわかりやすく、理不尽な形で唐突に心身に危害を及ぼす妖怪によく付属する属性の一種である。 そもそも目撃者が全滅してもらっては、「この話を最初に伝えたのは誰なんだ?」というツッコミで困ると言う大人の事情もある 一方、後者については元々の話を揺さぶる。噂の対抗馬として、成り代わろうとするからである。 あくまで噂が噂であるならそれを大規模に伝播させるには大規模な組織が必要になり、その場合は酔狂でないなら一種の動機が必要になる。 ここで、人心操作を狙った何者かが存在したと仮定しよう。立派な「陰謀論」の完成である。 [部分編集] ネットロア (執筆者募集中) 情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。 もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。 名前 コメント
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「…………」 森の中、少女は地面に腰を落としていた。 その表情は蒼白で、呆然としていた。 突然どこだかよくわからない場所に連れてこられたと思えば、殺し合いの開始が言い渡され、一人の男の首が… 「……ウッ」 あの時の光景を思い出し、思わず嘔吐しかけるが、なんとかそれに耐える。 ただの中学一年生に過ぎない彼女…古谷向日葵にとってはあれはあまりにも衝撃的な光景であった。 「と、とにかく、移動しませんと…」 しかしそれでもなんとか気力を振り絞った向日葵は、デイバックを背負い立ち上がる。 こんなところに座り込んでいたら殺し合いに乗り気な人物に襲ってくださいと言っているようなものだ。 それに…とにかくなにかしていないと、またあの光景が蘇ってきそうで怖かった。 ガサッ 「だ、誰ですの!?」 ビクリとしながら、音のした方を振り返る。 そこにいたのは、一人の少年だった。 歳は自分より少し下だろうか。 服装は軽装で、頭には赤いヘルメットのようなものをかぶっている。 そして…その少年は険しい顔をしながら… 「うおおおおおおおおおお!!」 こちらに向かって走ってきていた! 「きゃっ!」 思わず後ずさりながら、両手を顔の前に出して防御とも呼べない防衛のポーズをとる。 デイバックの中は未だ確かめておらず、手元には武器などない。 とっさのことに、他に取れる行動などなかった。 そんな向日葵に構うことなく、少年は彼女に向けて走り、その距離をどんどんと縮めていき…… 「……あら?」 …通り過ぎていった。 やがて数メートル先の茂みで走るのを止めた少年は… 「はぁ~~!間に合った~!」 …小便をしていた。 こうしてコロッケと古谷向日葵は出会った。 あの後、ズボンを下ろして小便をするコロッケに向日葵が顔を赤面させるなどといったことがあったりもしたが、お互い敵意はないことを確認し、行動を共にすることになった。 そして二人は現在… 「このイカ焼き、上手いな~」 「………」 朝食中であった。 ちなみにコロッケが食べているのは彼の支給品である「はずれ」と書かれたイカ焼きである。 一方の向日葵は、先ほどから共通食料であるパンを手に持ったまま、手を付けていなかった。 「ヒマワリ、食わないのか?」 「え、ええ…ちょっと食欲が」 「だめだよ、ちゃんと食べないと大きくなれないって父さんも言ってた」 「…そうですわね、いただきます」 コロッケに促され、パンを口に運ぶ。 「あの、コロッケさん」 「ん?なんだ?」 「コロッケさんは、誰かお知り合いの方がこの場所に呼ばれてますか?」 あの場には知り合い同士が呼ばれていると鳩山ユキヲ(本当にあの元総理大臣なのだろうか?)と名乗った男は言っていた。 あいにく向日葵は、何が起こったのか混乱していたこともあり、知り合いを探す余裕などなく誰がいるか分からないのだが… 「う~ん、少なくともフォンドウォーって名前の仲間は見かけたよ」 「フォンドウォーさん…ですか」 「うん、背が高くて黒ずくめの格好だからすぐに見つかったよ!」 「く、黒ずくめの長身…」 聞く限りの印象では怖そうなのだが、どういう知り合いなのだろうか? 「ヒマワリは誰か知り合いが呼ばれてるのか?」 「残念ながら、分かりませんわ…」 そう言いながら、脳裏に浮かんだのは一人の幼馴染の姿だった。 バカで非常識でわがままで。 だけれども…いや、だからこそ放っておけない大切な存在。 (櫻子………) 心中で、その幼馴染の名を呼ぶ。 (もし、櫻子が死んでしまったりしたら…) そんな想像をしてしまって、慌てて首を振った。 そんなこと、考えたくもなかった。 (どうか、無事でいて…) 一方のコロッケ。 比較的能天気そうな様子を見せているが、それでも不安が無いわけではなかった。 いや、彼の場合、不安以上に…その胸に宿るのは怒りだった (仲間で殺し合いなんて…そんなの絶対に駄目だ) かつてピザの斜塔で禁貨をかけて行われた【裏バンカーサバイバル】 そこでは、脱落者が次々と壁の一部にされて死んでいった。 コロッケ自身が手を下して死んでしまった仲間もいた。 それでも戦いを拒む事などできず、無理やり生き残りをかけた戦いを強いられた。 この殺し合いは…そんな忌まわしき戦いの再来と言ってよかった。 (みんなで、帰るんだ) 最初の場所で、ユキヲという男は最後の一人になるまで戦えと言っていた。 その話を聞いたとき、コロッケの脳裏に浮かんだのは、雨の中動かない父の姿。 呼べども呼べども起きることのない父。 メンチがずっと一緒にいてくれたとはいえ、その瞬間だけは、確かに彼は孤独だった。 (一人ぼっちは、さびしいんだよ…) 朝食を終えた後、ひとまず二人は森を抜け、近くにある博物館を目指すことにした。 誰がいるかわからないとはいえ、知り合いを探そうと思えば、地図上にある施設に向かってみるのが最適だろう。 「それじゃあ行きましょう、コロッケさん」 「待って」 デイバックを背負って歩き出そうとしていた向日葵の腕を、コロッケがつかんだ。 「どうしたんですの?」 「う、うう……」 コロッケはうめき声をあげていて、身体も震えていた。 そんなコロッケの様子に、向日葵も心配になる。 朝食の時は元気そうだったとはいえ、やはり自分よりも幼い子供。 やはり、殺し合いというこの舞台が怖いのだろうか。 「大丈夫で……」 ぷう~~~~ん 「……え?」 突然聞こえてきた声に、思わず向日葵は目を点にした。 辺りに立ち込める臭い。 そう…それはおならだった。 「あ~、スッキリした~!」 「お、女の子の前で、お下品ですわ!!」 【B-4/森/一日目-朝】 【コロッケ@コロッケ!】 [参戦時期]:グランドパーティ終了後~バーグと再会する前 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明支給品(0~2) [スタンス]:対主催 [思考] 基本:仲間と合流して殺し合いを止める 1:向日葵と共に博物館へ向かう 2:仲間を探す 【備考】 ※支給品の一つ【はずれのイカ焼き@コロッケ!】を消費しました 【古谷向日葵@ゆるゆり】 [参戦時期]:不明 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明支給品(1~3) [スタンス]:対主催 [思考] 基本:知り合いを見つけたい 1:コロッケと共に博物館へ向かう 2:知り合いを探す、特に櫻子が心配 【備考】 影の功労者達 投下順 黒い白馬に跨った詐欺師が少女と共に前へ前へとバックした GAME START コロッケ 信じていいの? GAME START 古谷向日葵
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アサグ 暑い風に吹かれて、船はゆっくりと川港に入ってゆく。 腕の良い船頭なら、帆のみでも巧みに桟橋へと近づけてゆく。大櫂もあるにはあるが、そもそも漕ぎ手が乗らない帆掛け船だ。行き足を止めることにしか使わない。そして石積みされた桟橋へと横付けされてゆく。錨が投げ込まれ、やがて太い綱がぴんと伸びて、軋りながら船足は止まりゆく。 桟橋に綱が投げられ、やがて石積みの桟橋に横付けされる。すぐに渡し板が置かれる。船客らは、待ってましたとばかりに、どやどやと降りてゆく。短い同道の中で、行き先が近いだの、たまたま気が合っただの、そんな客同士の最後のあいさつも交わされている。 ルキアニスは甲板でその手の客らが降りてゆくのを少し待った。この旅は、隠密の旅でもあるから、人目につかずに済めばそれでいい。どう見ても古人が二人いて、さらに魔族らしい剣士がいて、軍人らしい体格の良い者らがいれば、それは何か訳ありなのだろうと噂になってしまうのは仕方のないことだけれど。帽子を目深にかぶったり、南方向けのゆったりした服でも、判る人にはわかるらしい。 ルキアニスの他の、もう一人の古人とはもちろんバルナージのことで、この旅で、銀面の魔族を追う、鍵となるものだった。バルナージも今は南方向けの旅装に身を包んで、ルキアニスからそれほど離れていない船べりに寄りかかっている。帝國で得られるものいちいちをあまり気に入っていないようで、今も軍属の服を着ずに済んだとほっとしているようだった。バルナージのすぐそばには、アインツブルグ部隊からのガルシア軍曹がいる。ルキアニスにはもうおなじみのシュナイゼル小隊で、同隊長やミルシア先任軍曹らは、実は先のゼクステクス襲撃のときにもいっしょだった。今回も、支援任務に派遣してもらっている。 今回の新しい顔はアサグという。彼もまた同じ船に居る。誰からも離れて、所在なく立っていた。彼も旅装に身を包んでいるが、目立つのは幅広のつばを持つ旅行帽だ。遠目に見れば、なんとか角は目立たないだろう。旧南方諸国では魔族は悪魔そのものに等しい。アサグのみは、商人の風体を装っていなかった。見えるようにも剣を帯びている。商人を装えば、商人たちがやってくる。アサグの実直すぎる気質では、ルキアニス以上に応じきれないだろう。それでもかまわない。アサグの剣の腕は抜群で、その剣の腕こそまず求め、次いでその実直すぎる、控えめの気質を取った。ただルキアニスすら実直すぎると思うわけで、どうにも融通が利かず、今も、さて自分はいかにすればよろしいか、というような目で、ルキアニスをうかがっている。 そのルキアニスはシュナイゼル小隊長を待っていた。シュナイゼル隊長はミルシア先任軍曹と共に帆柱近くに積み上げられた荷の前で、船頭と話をしていた。ようするに少し払うから、荷役をやらせてくれと言うことだ。 どうやら話はまとまったらしい。シュナイゼル隊長はルキアニスへと振り返り、口髭を撫でながら来るようにと手招きをする。うちが先に降ろせることになった、おまえが監督しろ、わしとミルシアは馬の方の手当てをしてくる、と。 「はい、叔父上」 ルキアニスが応じると、シュナイゼル隊長は満足げに口髭をなでてうなずく。シュナイゼル隊長は商人、ミルシア軍曹は番頭を装い、ルキアニスは商人の甥、ということになっている。甥くらいなら、ルキアニスでもなんとか通じるだろう。 二人は、ルキアニスが退くくらい乗り気だった。ここに来る以前の打ち合わせの時、ルキアニスの変装についても話が伸びて、ミルシア軍曹などは、姪でも構いませんぜなどと言いだした。シュナイゼル隊長は、今の時勢に南方に姪なんか連れてくる商人はおらんだろうと応じると、ミルシア軍曹は、姪を装った愛人でしょう、などと言いだした。そこでルキアニスはあわてて割り込んで、甥ということに落ち着かせた。甥だろうが姪だろうが、判る時には判ってしまうのだ。それ以上に姪を装う愛人を、さらに装うなどという器用なことはルキアニスにはできない。 二人が渡し板を渡って陸へあがると、入れ違いに荷役のものが乗りこんでくる。荷の中でも、ルキアニスは荷役頭を呼び寄せ、ルキアニスたちの荷の印を示して、これらを先に運び出すように指図した。中には武器や装具が隠されている。一つでも欠ければ大変なことになる。だから荷札には番号をつけてあるわけで、荷役のものが行李を担ぎ上げる前にそれを一つ一つ書き留めねばならない。 そして踏み板を渡り、石積みで作られた岸壁へと運び出してゆくのだ。この川港は、それほど大きなところではないけれど、それでも長い石積みの横付け岸壁を持ち、似たような荷役作業があちこちで行われていた。機卒を使って大荷物を運び出しているところもある。 アル・レクサは河の国で、平野の国だ。川の道だけでなく、川から川への道、陸路が張り巡らされている。古くからそうやって、色々なものが行き来してきた商業の国でもあった。たとえば東方辺境シリヤスクスからは、陸路と水路の二つを使って、絹が運び込まれていた。もっとも、南方戦役からこちら、昔ながらの道はさびれてしまっているという。いくさに負けて、国の諸々はすっかり滞っている。一方で帝國からは有象無象が南方新領土を訪れるようになっていた。 帝國軍は、南方戦役と、その後の占領政策のために、軍道を整備していた。古い道を直しながら使うか、臨機でも重量物輸送を前提に作るか、どちらも手間としてはあまり変わらないらしい。どちらにしても、大量の機卒を送り込まれる。 そして帝國人にとっては、街道は馴染のもので、南方戦役が終わった今となっては、軍道は民間人にも使える。公務軍務優先の決まりがあるだけだ。ルキアニスたちもまたその軍道を使うつもりでいた。荷役は滞りないし、強い日差しはまだ中天より少し前で、急がずとも予定通りに進めそうだった。 陸揚げされた荷物を数え直し、封印を確かめ直し、荷役方に礼金と、ちょっとした上乗せを払い終えたころ、シュナイゼル隊長とミルシア軍曹が馬を引いて戻ってきた。馬の方は、先ぶれに集めさせていた。南方諸王国の馬の流通も滞るようになっていて、馬は不足していた。そこはそれ、帝國人は何についても如才ない。南方で急に増えた需要に応じて、帝國本土から馬が運ばれ、売られている。聞いた話では、夏には北方辺境、冬には南方辺境と船便で往復させて育てるのだという。そうすれば復興の進まない北方辺境の耕作放棄地を牧場として使えるからで、また南方新領土の暑さに耐えられる馬は、北方辺境の冬に耐えられない。だから冬にはわざわざ船を使って南方辺境に連れてくるのだともいう。 馬の値は、やはり帝國でよりも高価になっていた。ルキアニスたち三人を合わせて、十名ほどだが、自前の早馬と換え馬を入れると二十頭は要る。だがただの商人一行が高価な馬を多く持ちすぎると目立ちもする。また馬方は、先行きの報せも併せ集めていた。とはいえ一般情報であり、銀面の魔族に関わるものではない。銀面の魔族によるパラウ事件からこちら、しばらく帝國軍は警戒態勢にあった。検問や巡察が強化されていたけれど、要するに占領下のアル・レクサはおおむね日常の通りであるらしい。 「さて、今後の予定だが」 シュナイゼル隊長は言う。昼食後に荷の積み込みを行い、出立する、と。 「叔父上たちはお先にどうぞ。私たちが荷物と馬を見ています」 そうか、とシュナイゼル隊長はうなずく。 「ガルシア、おまえも残れ」 そのとき、バルナージが俯いていた顔を上げ、睨むようにルキアニスを見る。その瞳が、示したいことは判っていた。 「叔父上、バルナージも一緒に。ガルシアさん、お願い」 「へい」 ガルシア軍曹が気軽な様子で請負い、バルナージの肩を叩く。おまえ、こっちの生まれだろ。何が美味いんだ、教えろよ。などと言う。バルナージはあからさまにほっとした顔で、ルキアニスたちに背を向けた。残るのは、荷と馬たちとルキアニス、それにアサグだった。 「すみません」 歩み寄るアサグが、幅広つばの帽子をとりかけ、あわてて手を降ろす。 「すみません」 今度の詫びは、帽子を取って魔族の証である角を晒しそうになったことにだ。ルキアニスは応じる。 「ああなるのは判ってた。君の所為じゃない」 判っていたのに、アサグを一向に加えたのは、それが必要だったからだ。そんな風に思い、行うようになった己が、いまここにいる。 「魔族と戦うには、魔族がいるほうがいい。それは私が決めた」 「・・・・・・」 アサグは納まったわけではないらしいが、頷き返す。彼はいわゆる「間に合わなかった黒騎士候補」だった。南方戦役で戦果は挙げたが、同様の戦果を挙げたものも多くいる。また黒騎士大隊の多くも南方新領土で警戒任務についているため、黒騎士の選抜と訓練自体も滞りがちだった。その長い長い志願名簿の中から探してきたのがアサグだった。 背筋も正しく、折り目も正しく、剣の腕は抜群だったが、気質もお固く、世間知らずっぷりはルキアニスと変わりない。それでもアサグを選んだのは、彼が帝國化した大公領で生まれ育った、新しい魔族だからだ。まだ若く、そして人族の気持ちがわかる。 アサグにも人族の機微が判るからこそ、バルナージの振る舞いに戸惑い、傷ついてもいる。東方では魔族軍人が魔族であるから嫌われるということは、表向き無くなっているという。実際、魔族軍人の一人一人は、驚くほどいい人たちだった。肉を切り分けた時の小刀についた脂を、ぺろりと舐めてる時を見なければ。 「・・・・・・」 いや、アサグがそうするというのではなくて、そうしているのを見て、昔はルキアニスも怖いと思ったのだ。 バルナージにとっては、それどころではないだろう。バルナージの心にぶり返しが来ているのは良く判っていた。引き合わせた時からそうだった。扉を開けたバルナージは、凍りついたように立ちつくし、そのくせ、アサグからは目を逸らしていた。アサグのあいさつの言葉すら聞こえていないようだった。そしてアサグから顔を逸らしながら、上目づかいにルキアニスを睨みつけた。そして訝しみ自ら歩み寄ったアサグから、バルナージは逃げた。ルキアニスはアサグを見返す。 「それに、南方新領土では魔族は悪魔のように言われている。魔族であることがわかるものが来れば、かならず人の口に上る。それを狙ってもいるけれど、でも、気を付けてほしい」 南方新領土にやってくる魔族は、帝國が送り込むものか、それとも銀面の魔族のように自ら浸透してくる者のいずれかだろう。帝國が魔族を送り込んできたことを知れば、銀面の魔族は動くだろう。それを捉えられるかとうかはわからない。 「バルナージのことは、ガルシアと私がやる。君は、君でなければ気付かないこと、気に出なければできないことを果たしてこそ、すべてに意味が生まれる」 「はい。かならずやお役にたちます」 彼は古風に、ぱちん、と金打する。アサグは剣の腕は抜群に立つ。それ以外のことは目をつむっても良いくらいに。 それがバルナージのぶり返しを引き起こし、彼が苦しんでいるのを知っていても、手に取るように判っているのに、それがどれくらい辛いのかも知っているのに。一人の人としての幸せを失い、一人の人としての生きられるように、その己を取り戻すために、彼は、バルナージは、銀面の魔族を追うことに自ら加わった。それは楽な道ではないけれど、そこにもう一滴の苦難を加えることに、躊躇が無いわけではない。 「責めは私が負う。君の気持のために、君のやるべきことを躊躇するようでは、君を選んだことも、そこから起きることの全てをも、君は裏切ってしまうことになる。そこを心してほしい。容赦はいらない」 「はい」 とはいえ、目の前の痛みは、多くのものを歪ませて見せる。 けれど人を癒し、慰めたいと思う時は、何か別のためでなく、せめてその人のためを思いたい。少なくともそう思っていたい。
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[部分編集] 第四の壁の向こう 第四の壁の向こう あなた 概要四八 学恋V 新生2 レトin 秘密 稲in [部分編集] あなた 登場作品:四八,学恋V,レトin,新生2,秘密,稲in 種族:人間ほか 年齢/誕生日:??? クラス:??? 身体:??? 好きな/嫌いな食べ物: 関連人物:瑠戸怜人,坂上修一《?》 関連用語: [部分編集] 概要 モニターのむこうのあなた。 プレイヤーの分身、またはビーコンとなるキャラクター、それに他ならない。 ただし、この「あなた」という概念は主人公とはある程度区別されるほか、様々な用いられ方がされている。 一概に語ることは難しいが、あえて言うならこの場合の「あなた」はいわゆる無個性型主人公とも異なる。内面描写が(ほぼ)されないか、通り一辺倒で平坦であったりで一人の登場人物として像を捉えるのが困難であることが挙げられる。 ちなみに「坂上修一」、「倉田恵美」、「前田葉子」の三名は当初はプレイヤーの意思を(彼や彼女らのクオリアを通したのちに)代弁する無個性型主人公として作品世界に生を受けた。 が、その後は多少紆余曲折を経て、プレイヤーからは(ある程度)独立したキャラクターとして「あなた」とは無関係に作品世界を闊歩している。坂上修一はまた独自の立ち位置を得ているのだが、いずれにせよ「あなた」とは区別されるべき概念である。 なお、「あなた」が主人公である作品は具体的な姓名はゲーム開始時にプレイヤー自身が入力して決定する方式を取っていることが多い。もしくはデフォルト名がそもそも設定されていないか、設定されていてもプレイヤー間での認知度は低かったりする。 プレイヤーの分身というより、ゲーム上にプレイヤーの意思を反映させるための単なるファクターとして活用されることもある。 なお、元々「アパシー・シリーズ」およびそれを主導する原作者「飯島多紀哉」氏は虚構と現実が交差する「メタ・フィクション」を愛好し、ゲームシナリオ上での演出手法として活用することが多い作家である。 例えばゲーム上に表示されている「あなた」を飛び越えてプレイヤーである「あなた」自身に語り掛ける手法などはその代表例だろう。 変わった例としては名前と内面描写を伏せ「あなた」の行動を第三者視点から追跡し、プレイヤーに向けて「あなた」の行動録を提供するというシナリオも存在する。 その場合の「あなた」は具体的なプロフィールや自我を備えた何者かであり、最終的には種明かしとしてプレイヤーに向けて開示される。当然ながらその場合はプレイヤーと「あなた」はノットイコールとなるのだが、その辺を追っていくのも楽しみと言える。 なお、この「あなた」は基本的には『四八(仮)』で提唱された概念である。それ自体は諸事情あって失敗作に終わったが、原作者がそのリベンジとして各種作品の世界観に密接に関わるファクターとして大いに活用されていった――という経緯を辿っている。 もちろんプレイヤーによって解釈は分かれるが、後年の作品になるにつれ理解はしやすくなっているのは間違いないはずである。 (執筆者募集中) [部分編集] 四八 ゲームの冒頭で「あなた」は新作ゲーム『四八』のサンプルモニターに選ばれる。 なんとも奇妙な入れ子構造になっているが、ここではあくまで現実に寄って立つプレイヤー視点から解説する。 ゲーム自体は「あなた」の視点から展開される一本道の作中劇「あなたシナリオ」と通常の分岐型ノベルアドベンチャー「都道府県シナリオ」の二重構造になっているのだが、ここが本作を物語る上での肝となっている。 まず、「あなたシナリオ」の視点によれば、「あなた」は最初こそサンプルゲーム『四八』を意気揚々と進めていくも、徐々にゲームそのものと、それにまつわり現実に起こる奇妙な出来事の数々によって徐々に精神を蝕まれていったとされている。 ちなみにプレイヤーとほぼイコールで結ばれることになる「あなた」のデフォルト名は「佐藤隆明」だが、実名プレイを誘導する作りになっているためこちらの知名度は高くないだろう。 当然ながら都道府県シナリオパートでは登場しないが、登場人物などの口から各シナリオの最後に、終わりもしくは死を連想させる不吉な文言とともに「あなた」の名前が語られることが多い。 間違いなく『四八』世界のカギを握っているのだが、その存在は住人たちからすれば歓迎せざる者のようである。 そうして「あなたシナリオ」の最後に行き当たって夢と現の区別が怪しくなった「あなた」はなぜか顔を包帯で[ボンバーマンのごとく]覆い隠した状態で「精神病院」らしき不可思議な空間にいる。 精神の均衡を失った「あなた」だったが、単に要領の得ないことを現実(?)における病院の職員に述べるだけではなかった。 どうやら「あなた」はこの世界におけるなんらかの真理をつかんだらしく、自身を担当してくれた職員のひとりをゲーム世界へと取り込むのだった。なお、この職員はゲーム世界であなたを導いてきたオブザーバーたちと役者を兼任している。 おそらく『四八』はそれ自体が現実(?)の住人を内部に引きずり込むことで自らの存在を拡大していく怪物じみた存在であると思われる。ただ、この時点ではわけのわからない演出であるとして多くのプレイヤーの理解の及ぶところではなかったようだ。 [部分編集] 学恋V 高校一年の三学期に親の転職で鳴神学園に転校してきた生徒。 怪しい占い師にかけられた「あと一ヶ月で死ぬ」という呪いを回避すべく、『心から愛する人』を探すことになる。性別、性格、所属クラブ等はプレイ毎に設定できる。 今回の「あなた」はプレイヤー自身のアバターとして鳴神学園に送り込んだ、正しく分身と言える。 ただし、性格などは選択肢によってスライド式のパラメーターなどで変動するため、プレイヤーの意向からある程度は離れた、かなり極端な行動を取る余地が生まれていたりもする。 (執筆者募集中) [部分編集] 新生2 「正義のネゴシエーター」に登場。 (ネタバレにつき格納) + ... このシナリオは「岩下明美」が「あなた」に向けて語りかける形で進行する。 同作品中に収録された二編のシナリオが「坂上修一」を主人公とし立ち絵を持つ彼の視点からシナリオが展開する中、例外的な処置といえる。と、言うよりもこの場合は「あなた」が「坂上修一」であるように誤認させる狙いがあるように思われる。 実際に、話中で岩下さんがあなたに向けて語りかける際に「坂上くん」など個人を特定する呼称が一切用いられていないことから勘のいいプレイヤーなら途中で気づけるかもしれないが、いささか分が悪いかもしれない。 ただ、原作者がなぜこのような仕掛けを用意したかについてはシナリオの最奥に隠れている結末が物語ってくれることだろう。 [部分編集] レトin 鳴神学園に転入してきて早々、なぜか「新聞部」への入部を希望した生徒。一人称は僕。 なお、シナリオ中で焦点が当たるのはゲーム実況者レトルト氏をモチーフとした謎の仮面の男「瑠戸怜人」である。劇中では新聞部副部長の「日野貞夫」から「瑠戸怜人」の都市伝説について調べるという入部テストを課せられたことから、渦中に巻き込まれていくことになる。 「あなた」個人の内心での独白はけっこう見られ、都市伝説には懐疑的だがそれなりの好奇心は有している。 ただし、一般生徒の範疇から出ることはない。都市伝説の住人その人「瑠戸怜人」が同じクラスに転入してくるなどする不条理極まりない事態には対応できず、なし崩し的にずぶずぶと彼の要求を呑まされる羽目になってしまうのだ。 瑠戸怜人からおなじみ六名の語り部のことを身代わりの生贄として指名され、犠牲にしたのもつかの間、なぜかループする物語の構造に翻弄され、自分が何者なのかも次第にわからなくなっていく。 (執筆者募集中) [部分編集] 秘密 冒頭「あなた」は「坂上修一」に謎の手紙にどう対応するかについて選択を委ねられる。 以降の登場はその後の選択肢によりけりではあり、「あなた」の正体もその都度変動する。 展開によっては、坂上がプレイヤーによって動かされていることを認識することもある。 「行かない方がいい」ルート。 直後、明確な形で「あなた」の正体が判明する。 この場合の「あなた」は坂上修一が配信している「Yチューブ」の番組視聴者たちである。いわば不特定多数に向けた呼びかけであり、ネタになりそうな謎の手紙をどう扱うかアンケート機能を使用して尋ねたというオチになる。 「もう楽になっていいんですよ」ルート。 (執筆者募集中) [部分編集] 稲in 本作『稲in』は『鳴神学園霊怪記』に採用される予定のシナリオ構造に則り構成されているゲーム/実況作品である。 まず前提としてゲーム開始直後の「あなた」自身が何者なのかはわからない。所属する部活を決めるよう設問がなぜか提示されることにはじまり、流れに乗せられるうちに「あなた」の正体についての像が結ばれていくシナリオ構成となっている。 シナリオの進行につれて 今回の「あなた」はいろんな意味で話題が絶えない「鳴神学園」の新入生であることが判明する。 続いて両親と姉ひとりという四人家族の一員であることがわかる。この際に、結構イイ性格をしている「姉」や両親の不可解な動きさえ考慮のうちに入れなければ、ほぼ違いなく実態を持った生身の人間であろうことも理解できる。 (執筆者募集中) 情報提供・文章の補足、編集方針の動議その他諸々歓迎します。 もし興味を召されたなら下のコメント欄に書き込みなどされると嬉しいです。 名前 コメント
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魔人の霹靂 アンコモン 闇 5 呪文 ■S・トリガー ■自分の手札にある呪文を好きな数選び、捨てる。このようにして捨てた呪文1枚につき、自分はカードを2枚引く。 (F)「敗れる準備はよろしくて?」―――悲劇神メルポメネ 作者:まじまん 収録 騎門編 第四弾 決戦伝(レジェンド・オブ・スーパーエンド) 評価